矢田部理
やたべおさむ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月06日 | 第114回国会 参議院 予算委員会 第3号 議事録を見る | ○矢田部理君 本日は補正予算案の審議でありまして、補正予算につきましても、質量ともに補正の概念を超える異常異例の予算でありまして大変問題を感じているところでありますが、とりわけ四月の消費税導入を前提とする予算の下地づくりなども行われているだけに、私たちも論議としてどうしても無視す...全文を見る |
○矢田部理君 ところで竹下総理、総理はこの戦争の性格を後世の史家の評価にゆだねるとおっしゃられました。これが内外から反発を受けることとなり、衆議院の手直し発言では、侵略的事実があったことは否定できないというふうに述べられたのでありますが、これは戦争の一つの現象を説明しただけで戦争...全文を見る | ||
○矢田部理君 中曽根さんも、いろいろ揺れながら、侵略的事実について否定できないというような発言もありましたが、最終的には、我が党の木島委員の質問に答えて「侵略戦争だと思うということですね」、「まあ、簡単に言えばそういうことです」、こう述べているわけですね。簡単に言わなくたってそう...全文を見る | ||
○矢田部理君 中曽根総理が言った侵略戦争だという規定は、宇野外務大臣が明確にした規定と違うんですか、同じなんですか。 | ||
○矢田部理君 同じだというふうに伺ってよろしいんですね。 | ||
○矢田部理君 リクルートに入りますが、総理は先般の所信表明演説で、リクルートの疑惑解明をやりますということを一言も触れてないんです。これはどういうことなんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 リクルートの疑惑がこれだけ広範に広がっている、深まっているという状況について、みずから徹底的に解明の先頭に立とうという気持ちはお持ちにならないんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 どうも総理の話を聞いていますと、政治改革だとか、それから四つの問題だとかということだけを言っておって、疑惑の解明そのものに取り組んでいない、取り組む姿勢が決定的に弱いというふうに受けとめざるを得ないのです。解明なくして改革なしと、政治ですから改善や改革は当然考えなけ...全文を見る | ||
○矢田部理君 ならば伺いますが、総理自身が受けている疑惑についてはどのような認識をされますか。 | ||
○矢田部理君 どうも総理御自身は、自分に関係はあるが基本的には第三者がやったことという理解に立たれているんじゃないでしょうか。別の言い方をするならば、政治倫理綱領第四項で「われわれは、政治倫理に反する事実があるとの疑惑をもたれた場合にはみずから真摯な態度をもつて疑惑を解明し、その...全文を見る | ||
○矢田部理君 衆議院の質疑で幾らか前に進んだような感じもしないわけではありませんが、政治倫理綱領の「疑惑をもたれた場合」に当たる、その場合にはみずから疑惑を解明しなければならぬと、こうなっているわけです。ところが、総理の従前の態度を見ておりますと、みずから解明する努力ではなくて、...全文を見る | ||
○矢田部理君 決してこの問題と関係のない、あるいは総理と御縁のない第三者じゃないんですよね。一人は青木秘書であり、もうお一方は福田さんという御親戚の方で、総理とかかわりがあるがゆえをもってあそこに株が流れていったわけですから、それについてやっぱり積極的に解明をするという努力をする...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこでその場合に、衆議院で三点セットを出すべしとか、その扱いをいかがするかというようなことが議論になったようですが、私はそのことも大事でありますが、総理の場合はその前提となる事実関係を明らかにしていないのです。いつだれが来たのか、どういう話があったのか、お金の動きは...全文を見る | ||
○矢田部理君 そのことだけは強くお願いをしておきまして次の話題に移りますが、先般中曽根前総理が記者会見をされて、一連のリクルート疑惑問題に対する弁明をされました。総理もお聞きになったと思いますが、どんなふうに受けとめられましたでしょうか。 | ||
○矢田部理君 その二つの点の衆議院の論議を私も聞いておりまして、どうもやっぱり納得できない点が多いわけでありますが、それ以外に、ここは事実と違う、この点は疑問が残るというような点は感じられませんでしたでしょうか。 | ||
○矢田部理君 後刻、私どもは中曽根前総理の証人喚問を求めたいと思うのですが、多くの点で中曽根前総理の弁明の中身は疑問があり、矛盾があり、こじつけがある、場合によってはうそもあるというふうに私は受けとめているのです。 今、一つ一つ問題にしていきたいと思いますが、中曽根氏は、コス...全文を見る | ||
○矢田部理君 一方で秘書個人のものだと言っておられる、秘書個人がやったことだと言っておられる。だとするならば、総理をやめたからといって総理に会計や財務の報告をする立場にはないのでありまして、報告を受けたということの意味は、当然のことながら中曽根個人ないしは中曽根派の政治資金として...全文を見る | ||
○矢田部理君 今、不規則発言がありましたが、あなたは中曽根さんの弁明は明快であると、それを支持するような発言をされている。だから、場合によっては国会の証人喚問も必要でないかのごとき話にも連動させているわけでありますが、そういう事実関係を押さえずして私にはコメントできないならば、そ...全文を見る | ||
○矢田部理君 にもかかわらず、総理の発言の新聞記者、マスコミの受けとめ方は、証人喚問に否定的というきょうは見出しや記事になっておるんですね。 建前としては国会がお決めになることと言いながら、前総理ともあろう人を証人喚問するのを軽々しくやるべきでないというようなニュアンスの発言...全文を見る | ||
○矢田部理君 幾つか総理が外で述べられたことのニュアンスが伝わってきているから、だからこそ私は、総理がどの程度この問題に対する認識をお持ちなのか、事実についての信憑性について見ておられるのかということをお聞きするために質問をするのでありまして、もう二、三関連して伺いたいと思います...全文を見る | ||
○矢田部理君 中曽根さんの会見の一つ一つの事象をとらえても、私も断定できない部分もありますが、これほど幾つかの疑問があるわけですから、だからこそ、証人として来ていただこうではないかというふうに私たちは言っているのでありまして、コンピューターの問題も同様なのであります。 むしろ...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、この首脳会談がスタートになってMOSS協議というのが始まるわけでありますが、ここで話題になったエレクトロニクスというのは具体的にはどんな内容がイメージされておったでしょうか。 | ||
○矢田部理君 分野別のテーマとしてはエレクトロニクスとか医療とか木材とかということになるわけでありましょうが、当然その中身が共通の認識、相当程度やっぱり一致した認識になっていて議論になるわけでありますが、このエレクトロニクスの中には半導体の製品としてのスーパーコンピューターも含ま...全文を見る | ||
○矢田部理君 それから、中曽根総理はその首脳会談の直後にロサンゼルスで記者会見をされておりますが、この貿易摩擦についてはどんな内容の記者会見をされておるでしょうか。 | ||
○矢田部理君 具体的に、正確に言ってください。 | ||
○矢田部理君 内容を正確にできませんか。 | ||
○矢田部理君 どうもあなたは想像に基づいて言っているようですが、こう言っているんですよ。日米貿易摩擦の懸案事項として衛星通信、電気通信などと並べてハイテクを列挙している。このハイテクというのは当然のことながらスーパーコンピューターが入る、それは日米間の共通の認識だったのではありま...全文を見る | ||
○矢田部理君 個々に触れていないということを盛んに強調するのでありますが、この首脳会談直後の一月三日付のニューヨーク・タイムズを読んでみますと、首脳会談に関する米政府高官の談話が出ております。その談話では、日米双方の努力が集中する分野は電気通信、コンピューター、エレクトロニクス、...全文を見る | ||
○矢田部理君 もう日米間の当然の理解――言葉が出たとか出ないとかということは一つありますが、その後コンピューター問題というのはもう中心的な位置を占めるわけですから、それを殊さらに消そうとするからおかしくなるので、中曽根さんもそのことを盛んに言っている。 次の問題に移りますが、...全文を見る | ||
○矢田部理君 購入の契約交渉を開始したのはいつごろですか。 | ||
○矢田部理君 今度は二台目の購入について伺いますが、六十年の九月にリクルートから話があったという向きの内容の答弁をされているのですが、それ以前には全く何らの接触もなかったのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 この種リクルートとの話し合いの窓口はどこですか。 | ||
○矢田部理君 九月に山口さんにあったということですが、当時は国際調達室の責任者、担当取締役でしょうかね。それ以前にデータ通信本部にあったのではありませんか。個人的にもそういう窓口を通しても全くありませんでしたか、九月前に。 | ||
○矢田部理君 問題になっている長谷川さんとかデータ本部の窓口とかが全く接触していなかったですか、それまで。いきなり山口さんにリクルート社から話があったんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 それは正式の話でしょう。それ以前に下話があってしかるべきじゃありませんか。いきなりそんなトップのところに来て申し入れるなどということではなしに、事前の段取りがあったんですよ。山口さん自身、関係者自身が六月ころから既に話があったと言っている。 もう一点あわせて伺い...全文を見る | ||
○矢田部理君 おかしいじゃありませんか。自分たちがこれから交渉するに当たっては、前にどんな交渉があったか、当然引き継いでやるのが当たり前じゃありませんか。他社のことだからわからないじゃだめですよ。 | ||
○矢田部理君 だめです。いろんな人に聞いたが、これは私の分野ではないとか、昔のことはわからぬと言うから、一番わかる人にきょうは来てほしいと言ったんです。それから、いろんな自分の関係しない分野も調べてきてほしいと言っているんです。(「わからぬものはしようがない」と呼ぶ者あり、その他...全文を見る | ||
○矢田部理君 何か関係でもあるんですか。 前にリクルート社がクレイ社と交渉してきたと、それがとんざしたのでNTTに持ってきたというのでありますから、その交渉の経過、いつごろ、どんな交渉を行ってきたかというのは聞くのが当たり前じゃありませんか。必要があるとかないとかという問題じ...全文を見る | ||
○矢田部理君 完全に隠しているんですよ。山口さんは、かつて六月ごろに江副氏から話があったと、失礼な話なので断ったという事実関係も私どもはつかんでいますよ。まして、前の交渉がとんざしてそれを引き継ぐ場合に、前の交渉を聞かずに、それから先のことしか知りませんというばかなことあるかと。...全文を見る | ||
○矢田部理君 そうすると、以前、リクルート社がクレイ社と交渉していた経過についてはだれも聞いてないんですか、NTTとしては。 | ||
○矢田部理君 いや、そうじゃなくて、経過。 | ||
○矢田部理君 私の質問は別の質問だ。クレイ社からいつごろ、最初の話をだれが受けたのか。山口さんが九月にいきなり受けるはずはないんです。国内窓口は、私たちの調査ではデータ通信本部なんです、外国のクレイ社から買うときには国際調達室が担当するけれども。データ本部にはもっと前からあるはず...全文を見る | ||
○矢田部理君 さっきと答弁が違うじゃないか。 先ほどは、そういう交渉経過を引き継いでいないと。今度は、引き継いでいるかどうか知りませんということと違うじゃないか、答えが。 | ||
○矢田部理君 リクルート社があなた方に頼む前に、どういう機種を買うべく交渉していたかも引き継いでいないんですか。 | ||
○矢田部理君 そんなばかなことありますか。何を買うか、こういう交渉をしてきたがうまくいかなかった、今度はこういう機種を買うとか、従来の機種をぜひ買ってほしいとかという話があるのは当然じゃありませんか。そんな、歴史がある時間でぴしっと切れるなんというばかなことはないんですよ。おかし...全文を見る | ||
○矢田部理君 全く説得力のない拒否の答弁ですから、それはそれとして受けとめておきます。 六十年の五月段階で、既にNTTは二台目のコンピューターを買うという計画なりクレイ社との交渉は、水面下でありましたか。 | ||
○矢田部理君 五月六日付の電経新聞という業界紙によりますと、二台目を購入するためクレイ社と交渉中という記事がありますが、もしそれがなかったとすれば、既にリクルート社に落とすコンピューターの転売をやる交渉の下話が水面下で進んでいたのではありませんか。 | ||
○矢田部理君 この年の九月十二日に、真藤さん、山口さんが訪米をされますが、このときにコンピューターの話は出ませんでしたか。 | ||
○矢田部理君 だから、アメリカへ行って話は出なかったか。 | ||
○矢田部理君 セミナーの席以外でも、米政府筋やクレイ社関係者と会ったことはありませんか、山口さんなり真藤さんなり、その関係者は。 | ||
○矢田部理君 セミナーの席以外も聞いている。 | ||
○矢田部理君 ところが、九月二十六日にクレイ社の発表、ロールワーゲン会長の談話などが出るわけですが、NTTはクレイXMP一を購入する予定、値段も八百万ドルという発言をしているんですが、どうですか。 | ||
○矢田部理君 XMP一。 | ||
○矢田部理君 「PRニューズワイヤ」という新聞に出ているわけですが、早過ぎる時期に発表になったから、もっと早くから話があったんじゃないかと私は言っているんです。 | ||
○矢田部理君 それは、あなた方がわざわざ殊さら隠しているか、場合によっては知らないところで動いていた可能性も多いわけですが、少なくとも相手方の会社の会長がそういう発言をしていることは重いんですよ。 絵解きをすれば、もう日米首脳会談直後からいろんな動きが出ておって、それを長谷川...全文を見る | ||
○矢田部理君 知らないとすれば調査不十分なんでありまして、これから検察庁の捜査もおいおいわかってくれば、あなた方がうそを言っているかどうか明確になるんです。 最初は小型のもの、しかし、どこかから政治的なプッシュか何かがあって、最終的には大型のXMP二一六という、値段にしても倍...全文を見る | ||
○矢田部理君 三番目に言われた、NTTが一台を買うことになっているというその一台について、三台目とか四台目とかという特定をして総理は述べたのでしょうか。それとも、そういう特定はしなかったのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 ところが、中曽根さんはこの間の記者会見で、それは三台目のことを言ったんだと述べて、三つの根拠を挙げておられるんです。その根拠の一つ一つを問題にしていきたいと思うんです。 一つは、衆議院でも問題になった新聞です。これは私の方が衆議院の方に話をして問題にしてもらった...全文を見る | ||
○矢田部理君 一部差し上げますから読んでください。(資料を手渡す) この記事は、何も説明するまでもなく、読めばわかることですが、コンピューターをNTTなどは買ったが、政府機関は買っていない。そこで、政府機関や国公立大学用に購入する方針を固めた。通産省なども裏で動くわけです。そ...全文を見る | ||
○矢田部理君 中曽根さんは、これをテレビの前に出して、これこそ本物のあかしだみたいなポーズでやったんです。よく読んでみたら、全然根拠にも何にも全くなっていない、縁もゆかりもない、そのことについて。そういう新聞だということを認められますか。 | ||
○矢田部理君 その三台目を買うことをアメリカに行って正式に総理が表明すると、そういう記事じゃないでしょう。正式に表明すべき中身は、これから政府で調達する新しい構想を表明するというのがこの新聞のことであって、三台目の根拠になどは何一つなりませんと、そういう新聞じゃありませんかと言う...全文を見る | ||
○矢田部理君 記者会見の文書をよく読んでください。これが証拠だと、書いてあるじゃありませんかと言って、ゼスチャーを交えながらやられたので、だから私は問題にしているんです。証拠になってないんです。郵政大臣、どうですか。 | ||
○矢田部理君 この新聞を根拠だと、三台目の根拠だというふうに言っている。NTTにかかわりのある郵政省、そういうふうにこの根拠だと思いますかと郵政大臣に聞いている。郵政大臣の認識を聞いている。 | ||
○矢田部理君 この記事のどの文章の部分が三台目の根拠になるんですか。中曽根さんが表明したのは三台目だという根拠にどの部分がなるんですか、指摘してください。――局長じゃない、大臣の認識を聞いている。 | ||
○矢田部理君 全然質問に答えてない。だめだ。 この、どの部分がその根拠になるのかと聞いている。 | ||
○矢田部理君 外務大臣は何とおっしゃったんですか、とおりの前提は。 | ||
○矢田部理君 いや、記事以外のことは要らないよ。 | ||
○矢田部理君 当時の概況や問題点をどういうふうに受けとめているかを聞いているんじゃないんです。この新聞が根拠だと言うから、この新聞は根拠にも何にもなりませんぞと。特にクレイの三番目の機種だ、それを訪米時に首相は表明すると書いてあるじゃないかと、こう言っているわけですよ。 訪米...全文を見る | ||
○矢田部理君 だから出てこないでいいんだ、あなたは。 | ||
○矢田部理君 全然答えになってない。 | ||
○矢田部理君 ですから、それを前提にして、前総理大臣がアメリカで語ったのは三台目だと。これが証拠ですと言うから、その証拠ではないんじゃありませんかと。訪米時に表明する内容というのは、よく読めばわかりますように、政府機関の新しい調達について表明するというのがこの見出しなんですよ。そ...全文を見る | ||
○矢田部理君 時間がもったいないですから、もう一回整理をして申し上げますと、首脳会談でクレイ社のコンピューターを買いますと言ったのは三号機か四号機か。三号機の根拠としてこの新聞があると言ったのは根拠になっていないことが一つ。 それから、ここの見出しで「訪米時に表明」をすると言...全文を見る | ||
○矢田部理君 ただいまの外務大臣の答弁で、日経新聞の記事を根拠として、首脳会談で出たNTTのコンピューターは三台目であるという裏づけにはならないということが明確になったわけでありますが、さらに中曽根前総理は、もう一つ根拠を挙げているんです。四台目でないということを今度は言うわけで...全文を見る | ||
○矢田部理君 ですから、それはいつですか。 | ||
○矢田部理君 文部省はどうですか。 | ||
○矢田部理君 いずれにしましても、五月の一日に首脳会談があって、帰ってこられてしばらくしてから、私の調査では六月十八、九日ごろ、それぞれの省庁で言うならば、機種選定委員会というのができてそれからスタートするわけです。 そして、通産省が入札したのはいつですか。 | ||
○矢田部理君 その入札は、当然アメリカから買うということを前提にした入札ではありませんね。 | ||
○矢田部理君 文部省も同様ですね。 | ||
○矢田部理君 ということでこの入札には日本企業も応募している、応札できる態勢にあったわけです。現に文部省などは応札しているわけです。通産省は少しやり方が妙でありまして、これはまた別途問題にいたしますが、全部おろしてクレイ社一社だけ入札させるというひどい話になるわけであります。 ...全文を見る | ||
○矢田部理君 四月ごろに既に二台目購入の話があった。つまり、四台目の話が始まっておったと、こういうことですね。 | ||
○矢田部理君 ですから私は、二台目はいつから始まったのかと聞いている。四台目ですね。 | ||
○矢田部理君 中曽根さん自身が、記者会見で五月一日の時点では四台目について下話が既にあったという前提で物を言っているんですよ。ですから、その時期にはもうずっと話は進んでおったんじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 もっと早い時期という指摘もあります。きょうの新聞には、既に二月段階で長谷川さんを中心に四台目、リクルートにとって二台目の検討に入っている、交渉に入っている。これはどうですか。 | ||
○矢田部理君 ただ、今の答えとしては四月段階、つまり、首脳会談の前の段階では既に二台目を購入するかどうかという話には入っておった、こういうことですね。 | ||
○矢田部理君 もう少し状況は実は進んでいるのでありまして、あなたは長谷川さんの動きなどを調査していないんじゃありませんか。その状況を中曽根総理は相当程度知っていた、時期的に見ても内容的に見ても可能性があるわけでありまして、その立場からいえば、昔話の三台目を買うということはもうアメ...全文を見る | ||
○矢田部理君 そのほか中曽根さんの記者会見には税調特別委員の任命の問題なども含めて多くの疑問点、問題点、こじつけ、場合によっては事実に反することが随所に出てきているのでありまして、ここまで来ますとどうしても中曽根さんに証人に出てきていただいて、我々の質問に答えて事実関係をもっと鮮...全文を見る | ||
○矢田部理君 という建前論を言われるのはいいのですが、総理はまた自民党の総裁でもあるわけです。その立場からいえば、とりわけ先ほど積極解明論、みずから解明する立場に立つということもお述べになったわけでありますから、総理としてよりも総裁としてもこれについては実現方に努力してもいいので...全文を見る | ||
03月08日 | 第114回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員打合会 第1号 議事録を見る | ○小委員長(矢田部理君) ただいまから外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員打合会を開会いたします。 国際経済・社会問題に関する件を議題とし、最近におけるODAの執行について外務省から、経済協力に関する行政監察結果について総務庁から、対外経済協力関係閣僚会議につ...全文を見る |
○小委員長(矢田部理君) 次に、総務庁から説明を聴取いたします。山本行政監察局長。 | ||
○小委員長(矢田部理君) 次に、内閣外政審議室から説明を聴取いたします。藤田外政審議室長。 | ||
○小委員長(矢田部理君) 以上で説明聴取は終了いたしました。 これより質疑を行います。 質疑のある方は順次御発言願います。 | ||
○小委員長(矢田部理君) ちょっと、全体の持ち時間が二十分ですので、最後の一間の答弁が十分以上かかったのでは困るので、もう少し端的にやってください。 | ||
○矢田部理君 私の方から何点か質問いたします。 第一は経済協力、量的には大分拡大をしてまいりましたが、既にお話がありましたように、質的な強化がいま一というところであります。そこで私どもはかねてから言っておるのでありますが、無償協力の割合をふやす、あるいはグラントエレメントを高...全文を見る | ||
○矢田部理君 中身は知っているので、要するに計画を立ててもう少しきちっとやれぬかということだから、それについてだけ答えてもらえばいいんです。それを希望しておきたいと思います。 もう一つは情報公開でありますが、一部企業名の公開などに踏み切ったことは多としますが、どうもまだ全面的...全文を見る | ||
○矢田部理君 情報公開が非常に大事なので、これは引き続き全面的な公開、でき得べくんば例外を少なくしていくような努力をいただきたいと思っております。 もう一つは環境問題。これは先ほどの閣僚会議でも出たそうでありますが、どうも今まで日本の援助というのは、環境問題を相手国、当該国の...全文を見る | ||
○矢田部理君 まだ幾つか聞きたいことがありますが、時間の関係がありますからかいつまんで伺います。 これは藤田さんに。行政の一元化問題にかかわって、当面関係閣僚会議でやっていくということですが、ここの任務というのはどうなんですか。私どもは、閣僚会議をつくってそこで基本計画ですね...全文を見る | ||
○矢田部理君 時間があれば外務省にもう少し伺っておきたかったんですが、特に国会と行政府との関係をいかにするかが焦点の一つでもありますから。しかしこれは国会自身の問題でもありますから、我々仲間で議論をすることといたしまして・・・。 せっかく総務庁がおいでになっているので、これも...全文を見る | ||
○矢田部理君 もう一点だけ、あと若干時間があるようですから。 これは外務省に伺いますが、先ほどNGOの問題について触れられました。きめ細かなプロジェクトが可能になることが大事だし、それから国民の自主性、国際性を酒養することになること、国民同士の交流と友好関係の増進、深まること...全文を見る | ||
○矢田部理君 民間の受け皿づくりというのはいかがですか。 | ||
○矢田部理君 その辺はもう一度、やっぱり民間に真接渡すというやり方よりも、民間に受け皿をつくって間接的に問題を処理することも十分検討の必要があるというふうに考えておりますので、その点はひとつ検討課題ということでお願いをして、私の質問を終わります。 〔小委員長代現下稲葉耕吉...全文を見る | ||
○小委員長(矢田部理君) では、外務省ちょっと待ってください。 | ||
○小委員長(矢田部理君) 以上で質疑は終了いたしました。 本日の調査はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。 午後三時四十一分散会 | ||
03月22日 | 第114回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第2号 議事録を見る | ○矢田部理君 私は、日本社会党を代表し、私の意見を述べます。 一九八七年末にゴルバチョフ政権とレーガン政権との間で結ばれ、八八年六月に発効したINF全廃条約は、それ自体としては全面核廃絶に直接結びつけられてはおりませんが、条件さえ整えば、戦略核、海洋核、戦術核などについても軍...全文を見る |
03月22日 | 第114回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会 第1号 議事録を見る | ○小委員長(矢田部理君) ただいまから外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会を開会いたします。 国際経済・社会問題に関する件を議題とし、本日は経済協力の在り方について小委員の皆様に各会派を代表して御意見をお述べ願います。 それでは、御意見のある方は順次御発...全文を見る |
○小委員長(矢田部理君) ありがとうございました。 以上で小委員の皆様の御発言は終了いたしました。 なお、志苫小委員より先ほどの資料が小委員長 の手元に提出されております。これを本日の小委員会会議録の末尾に掲載することにしたいと思いますが、御異議ございませんか。 ...全文を見る | ||
○小委員長(矢田部理君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。 本日はこれにて散会いたします。 午後四時二十八分散会 —————・————— | ||
03月28日 | 第114回国会 参議院 外務委員会 第2号 議事録を見る | ○矢田部理君 法案に即して数点お尋ねをいたします。 法案の一つに、マーシャル及びミクロネシア連邦それぞれに大使館を設置するという中身がありますが、それぞれの大使館の設置とか外交関係を持つということの意味でありますが、これはあれですか、独立国というふうに認定をしてここと持つとい...全文を見る |
○矢田部理君 経過はわかるんですが、独立国だから持つわけでしょう。独立国でなければ外交関係とか大使を置くとかということには一般的にはならないと、一般論はそういうことですね。それはそれでよろしゅうございますか。 | ||
○矢田部理君 そうすると、別の観点から聞きましょう、独立国というもののメルクマールは一体何ですか。 | ||
○矢田部理君 そこで、今問題になっておりますマーシャル及びミクロネシアとアメリカとのかかわりで自由連合という協定が結ばれたわけですね。その中身について御説明ください。 | ||
○矢田部理君 それだけですか。 | ||
○矢田部理君 そうしますと、先ほどお話がありましたクック諸島と、今出されたマーシャル及びミクロネシアとの違いは、クック諸島の場合には外交権を持っていない、しかしこのマーシャル及びミクロネシアの二国についてはそれを持っているというあたりが、自治領か独立国かということの違いになるので...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこがポイントの一つですが、同時に私の理解なり意見も交えて申し上げますと、この問題になっている二国については、安全保障、軍事面で一切をアメリカに握られている、こういうことになると、やはり独立国としての要件は少しく問題がありはしないかという気がするわけです。その点では...全文を見る | ||
○矢田部理君 住民の意思かどうかということについても異論がないわけではありませんが、やっぱり独立の重要な要件というのは安全保障をみずからやるということも一つ大きなファクターだと思われるので、その意見でいいのかどうかは私も納得しかねる部分もありますが。 ところで、今お話がありま...全文を見る | ||
○矢田部理君 全体としては数カ国程度しかないわけですが、信託統治をアメリカがずっと行ってきたのですが、この信託統治の終了について国連の安全保障理事会は正式に承認したんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 どうも少しあいまいなんですね。黙示の同意というのはいかがなものですかね。御指摘をいただくまでもなく、戦略地区に指定されているわけですね。ということになりますと、国連憲章の八十三条一項ですか、戦略地区に関する国連のすべての任務は安全保障理事会が行うということになってい...全文を見る | ||
○矢田部理君 ならば伺いますが、安保理事会の構成国、理事国で承認をしているのはどこですか。 | ||
○矢田部理君 アメリカだけなんですよね。そうしますと、信託統治領の地位の変更を承認する権限を持つ安保理事会が地位の変更の内容に異議を唱えるというようなことも完全になくなったわけではない。まして、常任理事国が拒否権を戦略地区その他いろいろな問題があって行使するというようなことになれ...全文を見る | ||
○矢田部理君 太平洋地域は、ここ数年急速に日本が、外務大臣が出向いていったり経済協力をするなどして、てこ入れをしているわけですね。その背景には、独立の機運の高まり、あるいは米戦略への批判につながる反核運動、ソ連の船舶寄港の受け入れなど、アメリカにとって必ずしも好ましくない情勢がず...全文を見る | ||
○矢田部理君 やはり私は、この地域における反核、非同盟の動き、これは大事にしていくべきであり、アメリカの一定の政策を別の面で日本が裏打ちをしていくような態度はとるべきでないというふうに考えておる立場もあるわけですが、したがって軍事、安全保障面を全面的にアメリカにゆだねるというあり...全文を見る | ||
○矢田部理君 私もこれらの国々が本格的に独立を達成して国際的にも外交関係を持つ、日本もこれを承認し一定の役割を果たすということ、それ自体を否定するつもりはありませんし、いい傾向だと思うんですが、どうもやっぱりアメリカの影が依然として大きく差している。そういう中にあって、アメリカの...全文を見る | ||
○矢田部理君 これはアメリカのワシントンにおける大使館が兼轄をするということになっておりますが、将来実館を置くという予定なり構想はあるんですか。 | ||
○矢田部理君 一般的な外交案件について二、三伺いたいと思います。 先ほど出ました北方領土問題、先般ソビエトとの実務者レベルで議論があったようでありますが、伝えられるところによりますと、ソビエト側から尖閣列島方式といいますか、日中国交回復に当たって領土問題の扱いが議論になった。...全文を見る | ||
○矢田部理君 棚上げ論が正しいか誤っているかという議論ではなくて、ああいう方式で領土問題を少しくわきに置いてというか、別建てにして日ソ国交回復をやろうじゃないか、いかがかという、国交回復じゃない、平和条約の締結ですかね、そういう議論の提案はあったのですか。 | ||
○矢田部理君 それから、朝鮮政策についてでありますが、特に共和国とのかかわりについて、後刻竹下総理が前向きの見解を出すというようなお話も新聞筋で伝えられているのでありますが、外務大臣、外務省としてこれについての何か考え方はございますでしょうか。 | ||
○矢田部理君 竹下総理が近々何か考え方を示されるそうでありますから、ここでの議論はその程度にとどめますが、もう一つ、ビルマの問題を私の方から伺っておきたいと思うんですが、これはついせんだってビルマ政府を承認したわけですが、この軍事政権を承認した理由はどういう経過だったんでしょうか...全文を見る | ||
○矢田部理君 他に承認した国々を列挙してみてください。 | ||
○矢田部理君 どうもいま一つはっきりしないんですが、そういう国家としての承認と政権としての承認と厳密に言えば二つあるのかもしれませんが、米国はそういう承認制度自体を持っていないと言うんですか。 | ||
○矢田部理君 そうしますと、先ほど出たミクロネシアとか何かは安全保障理事会常任理事国で承認したのはアメリカだけだという話は、それはどういうふうにつながるんですか。 | ||
○矢田部理君 ということでランクがあることは承知しているわけですが、南アのように承認はしているが外交関係をどうするかという議論が盛んなところもあるわけですからね。 そこで、ビルマの政府と正式に外交関係を持っている、あるいは軍事政権と持つようになった国というのはどことどこですか...全文を見る | ||
○矢田部理君 ちょっとわかりにくいのは、公式の接触を保っているというのは、つまり承認とか正式の外交関係を持つということと同じ意味なんですか、それとも違うんですか。 | ||
○矢田部理君 どうもよくわからないな。 ビルマの現状について伺いますが、戒厳令はどうなっておりますか。 | ||
○矢田部理君 デモとか集会とか言論の自由に対する制約はどうなっていますか。 | ||
○矢田部理君 デモとか集会は禁止されているんじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 デモとか集会は厳重に取り締まられたり禁止をされているんじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 一部そういうことをやっている部分もあるけれども、全体的な制約はかなり厳しいんじゃありませんか。 学校はどうなっていますか。 | ||
○矢田部理君 という状況もあって、民主主義とはかなりほど遠い状態にいまだに置かれているわけですね。現に、この総選挙の話があったんですが、これだって民主化の大きな指標の一つになるわけですが、見通しは立ってないんでしょう。 | ||
○矢田部理君 確かな見通しが立つんですか、来春には選挙が行われるという。 | ||
○矢田部理君 私の聞いている話では、むしろ総選挙の見通し、選挙の見通しも立たないというのが現実だと言われておりますが、とりわけさまざまな人権侵害などがあって、アムネスティー・インターナショナルが人権侵害の調査に入ろうとしたら、これも拒否されているというような状況もあるようですが、...全文を見る | ||
○矢田部理君 宇野外務大臣に伺いますが、先般イギリスのハウ外相が見えられて外務大臣と会談をされた際に、国連の人権委員会にイギリスその他西側諸国がビルマに対する人権改善要求決議を出したいという話をされたそうですが、その際、宇野さんは、大変協力要請を受けたにもかかわらず、消極的な態度...全文を見る | ||
○矢田部理君 宇野外務大臣としては御見解、そういう経験ございませんか。 | ||
○矢田部理君 私は宇野外務大臣の認識とは少しく見解を異にするんですが、この軍事政権に対する承認、外交関係の確立というのはやはり慎重にすべきだ。とりわけこの民主化とか人権とかということにもう少し関心を払って対処をすべきだと実は考えておるわけです。その点で日本の対応がイギリスやヨーロ...全文を見る | ||
○矢田部理君 ここに日本ビルマ協会、大鷹さんが会長をやっておられるんですが、大鷹さん以外は全部財界の方々が、三井、三菱、住友等全部並んでいるんですね。それが早く経済協力を再開すべしという要望書を外務省あてに出したんです。これあたりが引き金になって再開に踏み切った、その前提として外...全文を見る | ||
○矢田部理君 大鷹さんから先ほど経済援助のあり方、ありようについてかなり鋭い御指摘もありました。基調は私も実は賛成なのでありまして、特に戦略援助型のものあるいは軍事政権をてこ入れするようなものについてはとりわけ十分慎重にしなきゃならぬし、もっと国会の関与を強めなきゃならない。OD...全文を見る | ||
04月06日 | 第114回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会 第2号 議事録を見る | ○小委員長(矢田部理君) ただいまから外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会を開会いたします。 調査報告書についてお諮りいたします。 お手元に配付いたしました国際経済・社会小委員会報告書案を小委員会の報告として会長に提出いたしたいと存じますが、御異議ござい...全文を見る |
○小委員長(矢田部理君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後四時五十五分散会 | ||
04月11日 | 第114回国会 参議院 外務委員会 第3号 議事録を見る | ○矢田部理君 今大臣から御説明ありましたが、この協定が昭和五十五年の第一回日中閣僚会議において交渉の早期開始につき合意をし、その後交渉を行ってきた結果、六十三年八月二十七日、去年の夏に協定の署名が行われたということになりますと、大分時間がかかっているように思われますが、このような...全文を見る |
○矢田部理君 法体制の整備に中国内に時間を要したというお話が最後にあったのですが、結局中国側がこれを受け入れるために、あるいは協定を締結するためにどんな法律ができたのか、主な点だけ説明をいただけますか。 | ||
○矢田部理君 協定を内容的に見ますと、最恵国待遇と内国民待遇、この二つの柱で成り立っていると思うのですが、最恵国待遇というのは幾つかの国と既に内容的には結んでおられるというふうにも聞き、しかしながら内国民待遇については今度の日中協定が初めてであるというようにも伺うんですが、この最...全文を見る | ||
○矢田部理君 内国民待遇の基本的な内容といいますか、中心的な内容といいますか、これはどんなことがポイントになるのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 例外というか、そういうことについてもお触れになられたわけですが、その前に、内国民待遇を日中協定で確立したということになりますと、この条項は既に最恵国待遇を受けている他の二十カ国にも実際上は影響が出てくる、その効果が及ぶというふうに受けとめてよろしゅうございますか。 | ||
○矢田部理君 そこで、先ほど例外というか適用上の問題について触れられましたが、議定書の三項ですか、「公の秩序、国の安全又は国民経済の健全な発展のため真に必要な場合において他方の締約国の国民及び会社に差別的な待遇を与えることは、「不利な待遇」とみなしてはならない」ということの意味、...全文を見る | ||
○矢田部理君 ちょっとわかりにくいのですけれども。 | ||
○矢田部理君 何が不利益な待遇かということの基準を設定するに当たって前提となる内国民としての基準というのはどういうことなのかということがまた問われることになるわけですが、この内国民というのはどんなことが基準として考えられるわけでしょうか。 | ||
○矢田部理君 時間の関係もありますから先に進みますが、その不利益な扱いを受けたときの解決方法として例えば十三条の仲裁などが考えられるのでしょうか、それから十四条の合同委員会というのが先ほどからお話がありますがね、この両者の関係、位置づけ、相違と言ってもいいかどうかしりませんが、役...全文を見る | ||
○矢田部理君 紛争の問題とは別なのですが、向こう側、中国側の法制の整備として収用問題それと補償問題が一つ柱としてあったというふうに言われているわけですが、それはどんな内容になっておりましょうか。この要件とか基準とか含めて御説明ください。 | ||
○矢田部理君 少し立ち入って聞くのもなんですが、例えば憲法の規定で日本の場合は二十九条で収用する場合には正当な補償を必要とする、正当な補償については完全な補償か相当な補償かという議論などもあるわけですが、補償の中身などについての基準化はできておりましょうか。 | ||
○矢田部理君 だから、日本の場合はそうだが、中国の場合にはそういう中身は確定したのですか。 | ||
○矢田部理君 協定の中身とか制度についてはもう少し聞きたいこともありますが、同時に実体論、実質論を少し議論しておかなきゃならぬと思うんです。 率直に言って、中国側にとって今度の協定の締結はどういうメリットがあり、かつ今後日本の投資がどんな伸びを示すかという見通しなど、どんなふ...全文を見る | ||
○矢田部理君 従前の投資額の世界のランクを見ると、日本はアメリカよりも少ない、第三位でしたか、たしか。これはどんな事情、どんな背景からそうなっているのでしょうか。中国側から見ると、近い国でありながら非常に投資額が少ないというような議論、受けとめ方もあるようですが。 | ||
○矢田部理君 今の説明だけではちょっと説得力に欠けるような気もするんですね。例えばアメリカは協定がなくたって日本より多い、それから諸条件は同じということになるわけだから、ちょっとそれだけでは説明がしにくいと思うんですが、大臣、中国の李鵬総理がお見えになるに当たって、投資促進機構と...全文を見る | ||
○矢田部理君 きょうは、こういう国会がリクルート問題等で緊迫した状況にかかわらず、中国から総理がお見えになるということで特別にこの協定を成立させて日中間のきずなをより深くしよう、つながりを強めようということで我々も協力しているわけでありますが、最後に、今後の日中関係のさまざまな展...全文を見る | ||
○矢田部理君 海外渡航者が非常に激増したということにかんがみて、事務の簡略化とか合理化ということが言われているわけでありますが、海外渡航者にとってはどんなプラス、どんな点で利益が出るのか、サービスの面も含めてちょっと説明をいただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 最後にお話のあった手数料の問題でありますが、従前は委託費方式ということでやってきたようですが、今度は都道府県への分納化という新しい方式を導入されるそうでありますが、具体的にはどんなことになるんですか。 | ||
○矢田部理君 従前の都道府県に委託費として払っていたお金と分納化によって払うお金とは総額的にはどんな違いが出て、都道府県の財政基盤には具体的にどんなプラス効果が出てくるのか。 | ||
○矢田部理君 従前、この都道府県に払っていたお金の総額、ちょっと聞き落としましたが……。 | ||
○矢田部理君 すると、従前の倍ぐらいのお金をこれから都道府県に渡すということになるわけですね。 | ||
○矢田部理君 そこで、第五条ですか、「一般旅券の発行」という規定があって、基本的な枠組みといいますか内容が規定されていると思うのですが、二項はそれなりにわかりますが、一項、三項などを中心に基本的な枠組み、制度の意味というものについて御説明をしてください。 | ||
○矢田部理君 この三項に書いてあります「外務大臣が指定する地域」というのは、従前は中国とかベトナムとか東ドイツなども含めて相当の数に上ったようですが、現在はどこですか。 | ||
○矢田部理君 その朝鮮民主主義人民共和国にかかわる問題ですが、私は、朝鮮民主主義人民共和国だけを別扱いにするというのはいかがなものかというふうに率直に考えるわけです。特に、朝鮮外交については本格的な見直しが必要だと、現に竹下総理の最近の御発言、それから外務大臣もそれに見合った御発...全文を見る | ||
○矢田部理君 外務大臣が今御発言になった発言は、私も非常に前向きの発言だというふうに受けとめるわけでありますが、特に承認国とは旅券の発給等は一般的にしているわけでありますが、未承認国についても、承認とか国交回復以前に在外事務所等の設置等があれば特記事項を外すということの意味を私は...全文を見る | ||
○矢田部理君 それからもう一点。 共和国等に対しても今度は一次旅券ではなしに数次旅券の発行ができると、こういう制度になったわけでありますが、制度の仕組みはそうなりましたが、具体的にやるかどうかはこれから大臣の判断にかかるわけですね。その点でもきょうの御答弁では、そういう制度を...全文を見る | ||
○矢田部理君 以上です。 | ||
05月10日 | 第114回国会 参議院 予算委員会 第6号 議事録を見る | ○矢田部理君 同僚の対馬議員からリクルートの問題に対する総理の基本姿勢を伺いました。それを前提にしてリクルート各論をやりたいと思います。 総理は先般退陣声明を出されました。これでリクルートは一件落着ということであってはならないのでありまして、やめれば終わりということではなくて...全文を見る |
○矢田部理君 そこで、退陣声明の記者会見に関連してでありますが、政治不信は議会制民主主義を危機に陥れているということを述べた後で、特に私の周辺をめぐる問題により政治不信を強めている、こう述べておられるわけですが、総理のどんな問題、いかなる対応が政治不信を強めているのでしょうか。も...全文を見る | ||
○矢田部理君 問題は株だけではないのでありまして、先般これまた衆議院の予算委員会で釈明をされましたが、莫大な政治献金、けた外れのパーティー券の購入などもそれに当然入ってしかるべきだと思いますが、その点の御認識はいかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 そういうことで空前の大疑獄事件に総理自身もあるいはその周辺もかかわっておられる。のみならず、巨額の政治献金が総理周辺に来ておる。このことが政治不信の大きなポイントであるというだけではなしに、それに対する総理の対応が極めてまずい。 一つ一つ伺ってまいりますが、総理...全文を見る | ||
○矢田部理君 一つ一つ伺っていきたいと思いますが、株購入と売却に絡む三点セット、それだけでいいかどうか、私はまた別の意見を持っておるわけでありますが、総理、この程度の資料を出すか出さないか、もううんざりするほど私ここで実は議論せざるを得ないわけですね。国民の目から見れば、もういい...全文を見る | ||
○矢田部理君 私が衆議院から受けた報告は、見せることは見せる、しかしコピーは渡せない、見たらすぐしまってしまう、こういう閲覧だけを認めると、紙芝居みたいな話なんであります。こんなやり方であなたできますか。ここへ出せますか。それじゃ出していただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 そうしますと、総理の御見解は、当予算委員会の理事会に物を出します、それからもちろんコピー等も出します、ただ見せるだけでなくて、はっきりさせますという約束ができるわけですか。 | ||
○矢田部理君 今、理事間の御協議をいただきまして確認的に申し上げたいのでありますが、理事間の協議では、総理の手元から三点セット、青木さんの分三点、それから福田さん名義の分三点、いずれも当予算委員会の委員長に提出をする、委員長がお預かりをする、そしてその後の処理については理事間で協...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、当リクルート事件をずっとやってきておりまして、どうも政治と株とお金との関係がさまざまな話題を実は呼んでいるわけです。公開に当たって一もうけする。昔、中曽根さんが殖産住宅でおやりになりました。仕手戦や株価操作に絡む政治銘柄ができる。こういう一連の状況がさらに政...全文を見る | ||
○矢田部理君 政治と株との関係については、しばしば黒いうわさなどがつきまとって絶えないのであります。 ひとつ、ここで一つの事例として申し上げたいと思いますが、中曽根さんがおつくりになった世界平和研これは総理はどんな御関係でかかわっているでしょうか。 | ||
○矢田部理君 財団設立の申請書を見ますと、総理は総理大臣の資格で設立代表者になっておられますが、そのとおりでしょうか。 | ||
○矢田部理君 財団ですから、基本財産といいましょうか、というものが当然必要なわけでありますが、これについてはどの程度の規模のものを想定されておったのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 これは登記所にある資料でありますが、二百二億というふうになっておるんですが、そういう御記憶はありますか。 | ||
○矢田部理君 世界平和研の問題は、役人の出向の問題その他を含めて、あるいはまたリクルート側からも相当の拠金がなされるのではないかというような指摘などもあって、幾つかの問題をはらんでいるのでありますが、ひとつ株との関係できょうは指摘をしておきたいと思います。 この財団の初年度及...全文を見る | ||
○矢田部理君 やはり特に政治の中枢にある方は情報が集まりやすいわけだから、株とか転換社債とかというものは一切断ち切る、ここがやっぱりきちっとしませんと今度のリクルートの教訓は生かせない。まして、この中心的な財団がそういう方向で全体の資金運用をやるということ自体は、やっぱりこれは厳...全文を見る | ||
○矢田部理君 少し心もとない返事、答弁なのでありますが、としますれば、六十一年に何と四千万円ですね。六十二年度になりますと、これは献金などはありませんで、パーティー券だけであります。岩手の分を含めて言えば、何と八千万円です。どうしてこの二年だけに、かくも巨額のお金の動き、パーティ...全文を見る | ||
○矢田部理君 一つ一つまた政治資金規正法との関係では後刻伺いますが、この幹事長を激励する夕べ、お金はどのぐらい集まったんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 政治資金報告などを伺いますと、十一億幾らというお金が出ております。恐らくそれが相当するものと思われますが、そのうち、たしかコスモス社三千万、リクルート本社二千万、岩手の方は除いてでありますが、比重としては随分大きいのじゃありませんか、六十年ごろ突然お知り合いになった...全文を見る | ||
○矢田部理君 もっと不自然なのは、それだけリクルート側からいろいろな形でお金が動いておりながら、先ほど総理から御説明がありましたように、この同じ六十二年に青木さん名義で五千万も借りておる。借りておるのかどうかは真実はわかりませんが、お金が青木さんに行っている。仮に御説明のように借...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは四月の二十二日に新聞で報道されることになったわけでありますが、その朝、総理のところに青木さんが行かれて、これにかかわる説明を総理にされているはずでありますが、もうちょっと詳しい内容を報告できませんか。 | ||
○矢田部理君 総理は以前に、株は二千株しかない、リクルート関係からの献金は一切ないと、去年の十月でした。それから私どもの指摘によって一万株が出る。さらには多額の献金、パーティー券問題が話題になる。先般は衆議院でこれですべてかと言ったら、またこれですべてであるとも言われた。にもかか...全文を見る | ||
○矢田部理君 そう大きなお金でなければ、総理・総裁という立場、あるいは大臣、幹事長という立場からいえば、逐一知っているというわけにはいかぬことも私も了解できますが、少なくともやっぱり一千万単位のお金あるいは数千万の動きということになれば、しかるべき報告もあるだろうし、江副さんにお...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは十億以上五十億以下とか、五十億以上とかという仕分けになっているわけですね。五十億以下ということになれば、政治団体に渡せるお金の総額は七百五十万です。ですから、それを超えるようなお金を受け取るに当たっては、当然のことながら資本金が五十億を超えているかどうかという...全文を見る | ||
○矢田部理君 自治省に伺いますが、リクルート社、六十一年でありますが一千万、リクルート情報出版社一千万、リクルートフロムエー社、これまた一千万、都合三千万来ているんですが、それぞれの資本金との関係で、これは当然限度額オーバー、政治資金規正法違反になると思いますが、その点どういうふ...全文を見る | ||
○矢田部理君 罰則があるということになりますと、捜査当局の関心事にならなきゃならぬわけでありますが、法務省ないし警察庁としては、これについては何か処置をしておりますでしょうか。 | ||
○矢田部理君 これは明々白々たる事実なんですよ、一千万というのは。今、自治省が言われたように七百五十万が限度なんですから、この程度の資本金で一千万出せるわけはないんでありますから、当然これは捜査としてきちっとすべきだ。これは警察がやるのか検察がやるのかは知りませんけれども、どうで...全文を見る | ||
○矢田部理君 献金をする側と同時に、今度は総理にかかわるわけでありますが、受け皿の方、これがまた大変問題なわけですね。 改めて指摘するまでもなく、受け皿は一政治団体百五十万円です。少なくとも百万円を超えた場合には、百万円超でありますが、明らかにして届け出をしなきゃならない。届...全文を見る | ||
○矢田部理君 私が調べましたのでは、自治省に届け出をしている政治団体は八つしかないんです。 地方で届け出をされている団体は幾つありますか。 | ||
○矢田部理君 これは、衆議院における総理の釈明の段階から、どんな受け方をしたのか、そんな受け方をしていいのかという内容の問題もありますが、かねてから問題になっておるのでありますから、私はこういう手法で脱法——脱法しましたと言っていいんでしょうね、これは。脱法行為ですよ。八つしかな...全文を見る | ||
○矢田部理君 これだけ世間を騒がしている政治献金問題、後ほどパーティー券の問題もありますが、どんな受け入れ方をしたのか、これは内部ならばすぐわかることですよ。どうして明らかにできないんでしょうか。そういう手口なり手法がまさに政治不信、それに対する信頼を弱めていくということになるん...全文を見る | ||
○矢田部理君 関連でありますから、そろそろ締めくくらなきゃならぬ時間になりました。 総理、違法ではないと言いながら、パーティー券の問題もそうです。パーティー券の問題は、どちらかというと政治資金規正法はしり抜けになっている。そのためにパーティー券方式で巨額の政治資金を集める。も...全文を見る | ||
05月15日 | 第114回国会 参議院 予算委員会 第9号 議事録を見る | ○矢田部理君 今の総理の答弁につき、一、二だけ私の意見を申し上げておきたいと思います。 総理が設立代表者でない、あるいは発起人にもなっておらないということはわかりましたが、例えば世界平和研究所のパンフでは、一番最初に総理がこの研究所に対する大変大きな期待を表明する文章を載せて...全文を見る |
○矢田部理君 その辺の認識は総理といささか異にするわけでありますが、十二日の晩に伊東総務会長とかなり長時間話し合われたと伝えられております。その話の内容を余り立ち入って聞くのもどうかという感じはしないわけではありませんが、今日の政治を語る上においては非常に重要なポイントの一つでも...全文を見る | ||
○矢田部理君 具体論は別として、政治のけじめのつけ方について、今の総理なりあるいはその他の自民党の首脳部との間に大きな食い違いがあると、認識の違いがあるということはあったのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 にもかかわらず、伊東さんがお受けにならなかったのは健康上の理由だけでないというふうにも伝えられておりまして、いまひとつ総理の説明ではわかりにくいのでありますが、それはその程度にいたします。 やはり私は、今日総理が退陣表明をされた後やるべきこととして、少なくとも三...全文を見る | ||
○矢田部理君 もう一点、総理の政治状況に対する認識の深刻さについて、体で実は伝わってこないのでありまして、その点では総理のような受けとめ方では今の民主主義の危機、議会制度の危機というのは簡単に克服できるような状況でないということだけを指摘しておきたいと思います。 あわせて、も...全文を見る | ||
○矢田部理君 総理等のお話を承っておきたいとは思いますが、演説会場の周辺で既に右翼がアジ演説などをやって、いろんな情勢が察知されたにもかかわらず、この種不祥事件を未然に防げなかったというのは警察としても少しく怠慢にすぎないか、問題がなかったのかということを私は言いたいのであります...全文を見る | ||
○矢田部理君 それでは、テーマを変えますが、タイコンデロガ米空母が水素爆弾を積んだ飛行機を水没させてしまったという事故についてであります。 政府としてもその後、米政府などにいろいろ照会をしたりして事実関係を相当それなりにつかんできておられると思いますが、政府がつかんでこられた...全文を見る | ||
○矢田部理君 きょうも新しい事実が一つ、しかも重要な事実が判明をしたわけであります。 外務省として、アメリカ政府に照会中のもの、これで全部回答は終わったのでしょうか。それとも、こういう点とかかる点について照会をしておるが、まだこの点は未到着てある、さらに調査中であるというよう...全文を見る | ||
○矢田部理君 いや、例えばの話ではなくて、照会事項は次のごときものであると、そのうち回答があったものはきょうのものも含めてこれであり、残っているものほかくかくであるというふうに御説明いただけませんか。 | ||
○矢田部理君 そこで、その点についてもう少し後でやりますが、今新しく説明があった米政府の回答でありますが、なるほど核爆発はしないということはそれなりにわかります。現に時間もたっておるわけであります。しかし、同時にまた非常に重要な点は、もともと爆弾でありますから壊れないものでは破裂...全文を見る | ||
○矢田部理君 その核物質、まあプルトニウムなどが考えられるわけでありますが、これは非常に溶けやすい、比較的短時間で溶解することが判明している。しかし、比重が重いからその溶解物は素早く他の堆積物とともに海底に沈殿してしまった。だからこの影響はないと、こう言っているわけでありますが、...全文を見る | ||
○矢田部理君 いつ、どんな条件で、どんな条件設定、例えば海水の——深さとか動いている水なのか静止水なのか、幾つかの条件設定が実験をやるに当たってはあってしかるべきだと思うんですが、その辺の前提なり条件なり、それから実験の方法なりについては何か説明がないんですか。 | ||
○矢田部理君 前提なり条件なりがわかちないと、にわかに信用できるかどうかということになると疑問が残るわけでありますが、それだけではなくて、この核物質の溶解物というのは、全量が沈殿するというふうには考えられないわけですね。溶解が早いと言っているわけでありますから、下に行くまでの間に...全文を見る | ||
○矢田部理君 核物質の溶解率は極めて素早いと、こう言っているわけでありますが、この溶解物が生物にどんな影響を与えるかということについては影響はないというふうに断定できますか。 | ||
○矢田部理君 説明がどうなっているかではないんですね。環境への影響はないという断定をしているわけですが、これは重大なやっぱり疑問と問題点が依然としてある。 例えば、溶解したものを微生物が摂取をする、これを魚が食べる。人間とか環境に対する影響ということが当然考えられるわけであり...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、この責任はアメリカにあるわけですね。ですから、アメリカのこの程度の文章で満足するのではなくて、今、外務大臣もおっしゃられましたが、我が国でもそれは国民生活に対する影響が極めて深刻かつ重大なことにもなりかねませんので、言うならば、やらなきゃならぬ点はあるかもし...全文を見る | ||
○矢田部理君 それはいいと言うんですよ。我が国でやるのはそれは私はやってもらいたいし、やる必要があるでしょうが、基本的な責任はアメリカにあるのですから、アメリカ側での実験の状況を全部取り寄せなさい、それは約束できますかというのが一つ。 それから、実験だけではなしに、これまで相...全文を見る | ||
○矢田部理君 専門家会議の結論とか意見ではなしに、やっぱり外務省の姿勢として、アメリカが第一次的な責任というか——第一次的じゃないですな、基本的な責任を持っておるのでありまして、その点ではアメリカ責任論でまずかぶせるべきだと。そこをやっぱりきちっと外交はしていただかなきゃならぬと...全文を見る | ||
○矢田部理君 質問の順序が少し順不同になりますが、外務省の対応がどうもいま一つ迫力に欠けるというか、敏感でないという感じがしてならないわけですね。もともと八一年に国防総省の核事故報告書でこのことは指摘をされたわけでありますが、どうしてあの段階で対応しなかったんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 これはビキニの例を見るまでもなく、太平洋の魚とかたんぱく資源というのを非常に重要な日本人の食料にしているわけですね。我が国から遠いか遠くないかということで、この種事故問題を扱ったのでは、いささか怠慢に過ぎると私は思っています。特に陸地から五百海里ですか、という指摘が...全文を見る | ||
○矢田部理君 にもかかわらず、今照会しているのは必要性があるということじゃありませんか。説明がおかしいんですよ。 農水省、日本は、これだけやっぱり海洋資源を対象にしてたんぱく資源の供給を求めているわけでありますが、こういう事実関係は八一年段階ではつかんでおらなかったでしょうか...全文を見る | ||
○矢田部理君 先ほど外務大臣が報告された中身によれば、プルトニウムが海中に没して、その後腐食するとか破損して出てくるというんじゃなくて、もう落下する段階から全部裸になると。拡散の可能性を持っておったわけです。現に拡散した可能性が強いわけであります。こういう問題に対する対処の仕方は...全文を見る | ||
○矢田部理君 だから私は、先ほどほかに照会事項はないかと聞いたんじゃありませんか。じゃ、それは照会の結果を待つということといたします。 もう一つは、先ほど照会事項として重要な点でありますが、このタイコンデロガは沖縄沖で事故を起こした後、どこに向かって行き、どこに寄港したのでし...全文を見る | ||
○矢田部理君 どこから来たのでしょう。 | ||
○矢田部理君 私どもにもそのタイコンデロガの航海日誌は入手してあります。これは特殊海域といいますか、から横須賀に向かってというふうに書いてあるんですよ。そういう事実もつかんでないんですか。 | ||
○矢田部理君 拝見したからどうだというんですか。 | ||
○矢田部理君 グリーンピースが単に自分たちでどこかから持ってきたという資料じゃないんですね。情報公開法に基づいてアメリカ政府から入手したというか、公開の結果手に入れたものなんでありまして、こんな程度のものをいまだに外務省が入手してない、あるいは確認できないというのはおかしいじゃあ...全文を見る | ||
○矢田部理君 何度も言うのもなんですが、米国政府保管の文書ですよ、これは。それを情報公開法でアメリカの民間団体がとって明らかにしたわけでしょう。これが米政府が確認できないとか日本政府も照会中だとかいうのは少し緩過ぎませんか。外務大臣、どうですか。 | ||
○矢田部理君 大体、日本政府なり自治体も関与しているかもしれませんが、米艦船というよりも軍艦ですが、これの入出港というのはどういうふうな把握の仕方をしているんでしょうか。その仕組みはどうなっているかということをまず一般的にお聞きしましょうか。 | ||
○矢田部理君 関連質問を千葉議員にお願いをしたいと思いますが、外国艦船、特に軍艦等の入港についてこれほど緩い国は珍しいんですね。諸外国はどうなっていますか。無通告で入れる、それから少なくとも通告を要する、許可手続を必要とする、三ランクがあるとされておりますが、諸外国との国際比較は...全文を見る | ||
○矢田部理君 米国の軍艦がいつ入っていつ出ていったか全く日本はフォローしていないで、相手の国に問い合わせなきゃわからぬというのは、少し国家としてひど過ぎませんか。 いいですか。約百五十カ国の調査表があります。これはアメリカの海軍作戦部長通達、「米海 軍軍艦の外国の港への寄港...全文を見る | ||
○矢田部理君 核の問題は私もやらなきゃならぬと思っておるんですが、その前に、米海軍の寄港、出入港についてもう少し事前に知るとか、通告制度を確立するとかということぐらいはこれを機にやってしかるべきじゃないでしょうか。一々後になってから、あのときいかがでございますと聞くのも我が国の外...全文を見る | ||
○矢田部理君 やはり一度国際比較をしてみて、何流国という言い方は控えた方がいいと思いますが、ごく一部の国しかやっていない。先進国と言われる国あるいは同盟国と言われる国ですらやっていないというのを、日本だけがこういう体制にあることは大変まずいと思います。 それから、もとに戻しま...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは核の有無の前に、その種飛行機が、どんな種類のものが何機ぐらい載っておったかということも明らかにしないんですか。 | ||
○矢田部理君 ちょっと意味がわかりません。 | ||
○矢田部理君 A4の核搭載能力は。 | ||
○矢田部理君 改めて聞くまでもありませんね。核爆弾抱いて沈んじゃったっていうんですから、搭載能力があるのは当たり前の話なんでありまして、このA4機が一機だけだなんというばかなことはないんです、航空母艦ですから。とりわけ、ベトナムの北爆の主役だった。この艦艇には三十個ないし五十個の...全文を見る | ||
○矢田部理君 政府の態度は、核の持ち込みが明 白な場合でも事前協議がなければ核は持ち込まれていない、こういう言い分なんですね。そこまで言い張るんですか。 | ||
○矢田部理君 水爆を積んだ飛行機が墜落した、それを載せた航空母艦が横須賀に入港した、重大な核艦船の寄港になるわけであります。その核の有無、核を搭載したまま入港の有無、途中でおろしてくるなどということは日程上考えられないわけでありますから、それは米国政府にきちっと問い合わせてしかる...全文を見る | ||
○矢田部理君 いろいろ質問したいことがあるわけですが、どうもやっぱり入港までまだ確認できないのは、入港するということになるとそういう問題が出てくるものだから、それを恐れて引き延ばしているんじゃないかとすら考えているわけであります。 いずれにしましても、その空母の前後の行動経過...全文を見る | ||
○矢田部理君 終わります。 | ||
06月16日 | 第114回国会 参議院 外務委員会 第4号 議事録を見る | ○矢田部理君 ただいま外務大臣から所信の表明等もいただいたわけでありますが、またそれにかかわる中国問題を含む重要な国際問題もあるわけでありますが、きょうは条約の審議でありますので、所信に対する論議は次週にいたしまして、条約を中心に質疑をしてまいりたいと考えております。 条約は...全文を見る |
○矢田部理君 特許庁長官にも伺っておきたいのですが、特許庁の歴史としてはかなりの大改革、大きな節目になるだろうと思うんですが、そういうことの意義づけも含めて、特許庁としてはどんなふうに受けとめられておるか、あるいは意義づけをされておるか、まず伺いたいと思います。 | ||
○矢田部理君 そこで、実態を伺いたいのですが、将来といいますか、国際分類を採用することになるわけですが、現在の商標登録出願に関して国内だけで出願しているもの、それから外国にも出願しているものの比率は件数を含めてどんなふうになっているか。それから、外国から日本に出願をしているものの...全文を見る | ||
○矢田部理君 今度の協定を見ますと、外国から我が国に出願する人たちにとっては大変便利になる。それから、我が国から外国に出願する人たちにもあるいはわかりやすくなるということがあるかもしれませんが、しかし同時に、圧倒的多数は我が国への出願者が多いわけですね。この人たちにとってはかなり...全文を見る | ||
○矢田部理君 具体的な問題は後刻別の項目のところでもう少し詰めた話をしていきたいと思いますが、協定二条の二項といいますか(2)では、国際分類の扱いについて、主たる体系にするか副次的にするかというようなことについては、いずれも可というふうになっているかと思うのですが、この関係はどの...全文を見る | ||
○矢田部理君 その三、四年間に副次的な体系から主たる体系に国際分類を置きかえるということになった場合に、この三、四年間の準備期間というのは、どんな環境整備なり準備をされるのかということを具体的に説明いただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 この国際分類を主たる体系にしていくためには、政省令の改正などは当然考えるのでしょうか、あるいはまた法改正まで必要というふうにお考えでしょうか。 | ||
○矢田部理君 これは出願人等の権利義務にもかなり響きが出てくる問題もあろうかと思うのですが、法改正までは考えておられないわけですね。 | ||
○矢田部理君 その政省令改正の主な内容、準備状況について御説明をいただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 政省令の中身はもう少し後刻伺ってもいいと思いますが、もう一点ですね、類別表等の公表、これはまあアルファベット順の一覧表の問題もあるわけでありますが、これはもとはフランス語ないしは英語でできているわけですね。これをいつ日本語にして、どのような形で公表されるのかというこ...全文を見る | ||
○矢田部理君 三、四年間かかるわけですか。そうなると、副次的には採用していくわけでしょう、例えばその副次的に採用するに当たっては当然この分類表等に基づいた表示が必要になってくるかと思うのですが、その辺はどういうふうに扱うのですか。 | ||
○矢田部理君 最終的には三、四年かかる、しかし素案的には今年度中にできる、こういう位置づけですか。 | ||
○矢田部理君 これは、副次的に採用するにせよ、スタートはいつですか。 | ||
○矢田部理君 来年の二月から正式にスタートすることになった場合に、その分類とこの表は、確定しないまま素案的な中身で副次的にではあるにせよ、スタートせざるを得ないと、こういうことになるんですか。 | ||
○矢田部理君 そうなると、先ほどの話との整合性が問題になる。最終的に固めて公表するのは三、四年かかるという位置づけとの関係はどうなりますか。 | ||
○矢田部理君 その流れはわかるんですが、なぜこういう質問をするかというと、英語、フランス語を日本語に訳した場合に、分類に不明なものが出やしないかとか、英語とフランス語の話感というか、言葉の意味、内容が必ずしも一致しない場合が出たりして、それがさまざまな権利義務に影響が出ることなど...全文を見る | ||
○矢田部理君 この点もまた後で例を挙げて場合によっては議論したいと思うのですが……。 それから、協定第一条の(2)の類別表には「注釈を含む」ということになっているのですが、これは注釈全部が国際分類の構成に入るというふうに受けとめてよろしいんですか。 | ||
○矢田部理君 例えば、この大分厚い本をいただいた。「標章の登録のための商品及びサービスの国際分類(参考)」と書いてありますが、その最初のページに「商品及びサービスの類別表」の「一般的注釈」という部分がございますね。この「一般的注釈」も、いわば国際分類の構成の一部というふうに受けと...全文を見る | ||
○矢田部理君 一部ですね。 | ||
○矢田部理君 つまり、これを一部に取り込んで いないと、今後新しい商品などができた場合に、どういう基準で分類上位置づけるかということがわからなくなるので、当然これも構成の一部だと いうふうに考えていいわけですね。 | ||
○矢田部理君 それから、複合商品というのがありますね。例えばラジオ付時計、逆の場合の時計付ラジオとかという、複合商品と言われるものですね。この分類をどういうふうにするのかということになりますと、協定を読んでみますと、たしかいずれの分類でも可というふうに書いてあるように思われるので...全文を見る | ||
○矢田部理君 いや、ちょっと協定を読んでみると、ラジオ付時計は、時計に分類してもいいしラジオに分類してもいいというふうになっているんじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 ラジオが中心で、それに小さい時計がついているものと、時計が中心で小さいラジオがついているものは分類が違ってきませんか、日本の場合は。 | ||
○矢田部理君 前後しますが、国際分類と我が国の分類と分類の仕方の特徴的な違いは何ですか。 | ||
○矢田部理君 ちょっと私の理解とは違うがな。例えば今の参考資料によると、国際分類の方は機能または用途を基準にしてやるということが中心じゃありませんか。我が国の方は、取引というか販売みたいなものを重点に分類しているのと違いますか。 | ||
○矢田部理君 そこで余り混乱しなければいいのですが、いずれでもいいとか、どちらにも位置づけられるということになると、統一的な基準がなかなか難しいのかもしれません。例えば、時計付ラジオもさることながら、何といいますか、カメラとラジオと時計と一緒にやった多目的商品なんというのがいろい...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、最初に伺った、日本の人が日本に出願する場合のケースを考えているわけですが、これがまた圧倒的に多いわけで、出願人の負担が国際分類ということになった場合に非常に大きくなるのではないかという懸念があるわけですね。 その懸念の具体的な事実関係について少し詰めてみ...全文を見る | ||
○矢田部理君 例えば、日本の分類で被服、布製の身回り品、寝具という分類が一分類としてありますね。これに見合った国際分類をずっと当たっていきますと、何と十項目にまたがるというようなデータが出ているんですが、それはそういうことになりますか。 | ||
○矢田部理君 その話はまたもう少ししたいんですが、例えば台所用品、日用品は日本では一項目なのですが、それが外国の分類、国際分類に従うと十五項目に分かれるという、これは一覧表が全部ありますけれども、非常にその点では、どれに当たるのかサーチをするにしても、それから出願をするにしても、...全文を見る | ||
○矢田部理君 その説明はわかったような感じはするが、わからないんです。今まで日本でやった場合には、一つの商標で出願すればプラスチックにも電気製品にも両方にその出願は及んだわけでしょう。しかし今度は、両方に及ばせるためには、電気製品とプラスチック製品と両方に二本の出願をしなきゃなら...全文を見る | ||
○矢田部理君 だから、端的に言えば、日用品、台所用品について全部その商標をつけようと、木製品にもつけても、出した場合には一本の出願で日本の場合はよかったのに、今度は十本とか対象品目がずっとふえることになれば、国際分類に従うと十の出願をしなければ全体のカバーができないということにな...全文を見る | ||
○矢田部理君 まあ、いいや。 商売ですから、自分の商標はできるだけ多くのものに広く影響力を行使したいということで考えるわけなので、的確論だけでいくわけじゃないんですね。ほかの製品が出ても、台所用品、日用品であれば自分のところのマークなり商標なりがいろんなところに輝いていること...全文を見る | ||
○矢田部理君 それは結構です。 ということになるので、言うならば出願人にとって非常に負担増になると思うんですよ。既登録者の調査、サーチなどにも相当の負担がかかるというだけではなくて、もう一つは、特許庁側の審査官にとっても仕事量がしたがってまたふえることになりはしないか。直ちに...全文を見る | ||
○矢田部理君 逆の場合もあると言いますが、それは割合からすれば少ないのであって、そうでない、私の指摘の方が量的には多いし、負担の増になることは明白なんですが、今出た機械化ですね、電算化の問題は、図形についてはそれはできないんじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 全くできないかどうか私はわかりませんが、図形商標を電算化するというのはなかなか難しくて、依然として手めくりでやっているというような状況が続いているんじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 開発中、その見通しはどうなりますか。 | ||
○矢田部理君 私の伺ったのでは、数年間で解決するかどうかということは見通しの問題ですが、図形の電算化、機械化というのはなかなか容易でない。手めくりの状態が続いておって、少なくとも当面相当程度の負担増になるということが言われているんですが、その点の対策は何か考えていますか。 | ||
○矢田部理君 図形というのは商標の中では何件ぐらいありますか。 | ||
○矢田部理君 三、四万件ですよね。ですからこれは、国際化になると軍純な計算では六・四倍図形もふえる。それが、機械化がどの程度進むのかは知りませんが、従前の手めくり方式でやったらこれは大変な仕事量になりはしないかということなども実は心配をされているので、そこら辺の対策も、これは希望...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは外務省に伺った方がいいでしょうかね、本来は通産省かもしれませんが。 USTRの報告でもサービスマークの登録制度がないことがやり玉に上げられている、貿易障壁の一つだというふうにも言われているのですが、この点について外務省はどんなふうに受けとめ、対策の推進に当...全文を見る | ||
○矢田部理君 最終的には落とされたわけですが、最初貿易障壁三十四項目の一つに入っておって、国際的にも非常に問題にされているだけではなくて、国内でも既に、七十五国会と言われておりますから昭和五十年になりましょうか、国会の附帯決議でサービスマークの登録制度の確立について要請をされてい...全文を見る | ||
○矢田部理君 この種サービスマークについて、これまでは日本の国内法的な対応というのは何かあったんですか。 | ||
○矢田部理君 その不正競争防止法によるサービスマークの保護と登録制度の確立とはどこが違うわけですか。 | ||
○矢田部理君 争いになった場合に、周知について挙証、立証の責任みたいなものが原告側にあるという構造になるわけですかね、不正競争防止法の対応では。 | ||
○矢田部理君 挙証、立証の責任がなくなるということになるわけですね。わかりました。 したがって、その整備が急がれているわけですが、現在の準備状況と、今後いつごろをめどにこの種制度の確立を考えていくか、その手順、段取りなどについて御説明ください。 | ||
○矢田部理君 いつごろめどにしておりますか。 | ||
○矢田部理君 国際分類に移行する時期と大体時期を合わせてサービスマークの登録制度も確立をしたい、あるいは法制化したいという考え方でございますか。 | ||
○矢田部理君 少し話題を変えますが、国際分類に移行するということになりますと、日本国有の商品ですね、例えばみそだとか、すしたとか、げただとか、着物だとかという、この種のものの国際分類の扱いはどうなりますか。 | ||
○矢田部理君 この種の商品の国際分類における扱い、国際分類について日本の意見を反映させるための体制が必ずしも日本の側では十分に整っていないのではないかと思われる節があるのですが、それはどんな体制でやっておりますか。 | ||
○矢田部理君 その弱さの一つのあらわれとも思えるのですが、例えば今準備作業部会の作業概要という資料があります。これを見ますと、第九回ですから八八年の六月二十日から二十四日までの会期で行われたようですが、豆腐は二十九類というのに追加されたようですがね、すしは三十類に追加する案が否決...全文を見る | ||
○矢田部理君 いずれにしても、部内にこの種問題に対応する検討委員会があるようですが、これはこの部内の委員会だけでは率直に言うと不十分な感じがするんです。その点でいえば、国内外の専門家のスタッフ、専門家などを集めて国際化に対応するような体制を緊急に確立する必要がありはしないかという...全文を見る | ||
○矢田部理君 国内における体制はそれはそうだと思いますが、やっぱり国際的な影響力も行使しなきゃならぬし、その舞台における我が国の立場を十分に反映させるような体制もつくらなきゃならぬわけですから、内外における体制整備ということとしてぜひ考えていただきたいというふうに思っております。...全文を見る | ||
○矢田部理君 ちょっと聞き落としましたが、日本の商標出願件数は十二万とおっしゃられましたか。 | ||
○矢田部理君 十六万件とか十七万件と…… | ||
○矢田部理君 ああ、そうですが。 | ||
○矢田部理君 そうすると、十二万件というのが比較のための数字としては適切だと、こういうお考えですね。 しかし、それにしても、アメリカ七万件に対して百十九人、日本十二万件について百十八人、人数は同数でありながら五万件くらい数が多いということになるわけで、全体の国際比較から見ると...全文を見る | ||
○矢田部理君 特許についても審査官一人当たりの持ち件は非常にやっぱり多いために時間がおくれているという指摘はできるわけですか。 | ||
○矢田部理君 一人当たりの持ち件数が多いということの何か比較の数字はありますか。 | ||
○矢田部理君 私が伺っておる数字もほぼ同じ数字でありますが、そういうことで商標にしても特許にしても件数に比べて審査官の数が非常に少ない。そのことがまた審査の期間が諸外国に比べて長い。この長時間の審査を必要とすることが国際的な非難を浴びている。これは外務省、通産省も御存じだと思いま...全文を見る | ||
○矢田部理君 参議院の商工委員会で附帯決議がなされているんですが、六十二年の五月二十一日です。必要な人員の確保をしなさいという附帯決議があるわけですが、国際的にも批判を受け、国会でも論議をされているわけですが、この要員の確保、人員の充足のために特許庁はどんな努力を今日までしてきま...全文を見る | ||
○矢田部理君 私の伺ったところでは、審査等に長時間要しく夜中まで毎晩働かなければ処理できない部門もあるし、最近は職場で過労死なども出ているというようなことも聞くわけでありますが、特許庁としての努力も少し十分でないのではないかということの印象を受けるのと、あわせて、きょうは総務庁に...全文を見る | ||
○矢田部理君 従前の国際比較でもかなり日本の審査官等は過重労働、重い負担を課せられているというふうに考えられるわけですが、国際分類ということになると、きょうの論議でも明らかになりましたように、何倍になるかということは少し定数の考え方は違いが出てくるかもしれませんが、相当程度機械化...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは予想ですからいろいろな見方があると思うんですが、駆け込みで五十万件ぐらいどっと押し寄せるんじゃないかなどという見方をする向きもありますが、それはそれとして、新しい制度の確立ですから仕事の量が急速にふえるわけですね、必要とされるわけですね。そういうことから考えま...全文を見る | ||
○矢田部理君 大臣にもよろしくお願いしたいと思いますが、待遇の面を見ましても、どうも同じ通産省の部内というか、関連の庁でありながら昇任昇格なども必ずしも見合っていない、遅いというような指摘もあるし、それから国際化ということになりますと、審査官自身がこれからかなり語学力を持たなきゃ...全文を見る | ||
○矢田部理君 総務庁にお願いしておきたいんですが、三名、五名の増員ではちょっと動きがとれない。審査官の養成ということになるとすぐにできるわけじゃないんですよね、何年かかかる。特に、語学力なども仕事上これからは十分に必要とされるということでありますから、国際化に対応した要員確保とい...全文を見る | ||
○矢田部理君 総務庁、結構です。 それから、外務省に前後して一点だけ伺っておきますが、先ほど貿易障壁の一つとして、商標登録等時間がかかり過ぎるとか、サービスマークの登録制度ができていないというような指摘がアメリカからなされているんですが、これは外交的にこの種問題が俎上に上って...全文を見る | ||
○矢田部理君 最後に特許庁に、今度は労働条件の問題とあわせて、冒頭に申し上げましたのは、出願人の側がいっときの戸惑いなり、混乱というかどうか知りませんが、それについての十分なPRなり対応策を講ずるとともに、国際分類に移行した結果、費用の面でも手間暇の面でもかなり負担増になることが...全文を見る | ||
○矢田部理君 以上でニース協定については終わりますから、特許庁、結構です。 著作隣接権保護条約というんですか、この著作隣接権というのはどういう権利なのか、少しわかりやすくというか、概括的に説明をいただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 この条約は六一年につくられまして、六四年から発効しているんですが、日本は今日までなぜ加盟してこなかったんですか。その事情、理由などについて述べていただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 経過としては放送事業者などから比較的反対が強かったと言われているんですが、その反対の理由と、今日ではそういう反対の経過は解決されたのかどうか、いかがでしょうか。 | ||
○矢田部理君 時間がありませんので、できるだけ端的にお願いしたいと思います。 アメリカが入っていない理由は何ですか。 | ||
○矢田部理君 時間がないから私もかいつまんで言いますが、二次使用料の支払い方式が幾通りかありますね、二つでしょうか。こういう方式はずっと並立させていくんですか。 | ||
○矢田部理君 芸団協の場合には、チェコとの関係では相互送金みたいな方式でしょうか。それからロンドン方式、フレア協定等――フレア協定では自国内で使う、送金せずにそれぞれの国で使うというやり方があるようですが、こういう分配方式をとった場合に、関係者の間のトラブルとか一部団体の利権化の...全文を見る | ||
○矢田部理君 それから、あと幾つかあるんですが、貸与権という概念がありますね。外国人の著作者に認めている貸与権等を外国人の隣接権者に認めていないということが問題なのではないか。今後の問題としてはこの外国人に貸与権等を認めていくことが隣接権の国際的保護の観点からも必要ではないかとい...全文を見る | ||
○矢田部理君 時間が来ましたので、あと一点だけで終わりますが、最近ではコンピューターグラフィックスなど新しい創作物が出てきている。この条約がつくられたのは六一年で大分古いものです。新しい内容を盛り込んで保護すべき権利などが出てきた場合に、それを適切にカバーする努力が必要ではなかろ...全文を見る | ||
06月20日 | 第114回国会 参議院 外務委員会 第5号 議事録を見る | ○矢田部理君 両航空協定の締結については歓迎もし賛成も申し上げたいと思っております。したがって、質問は二、三の点にとどめたいと思います。 その一つは、航空協定を結んで路線が開設されることになるわけでありますが、今後の航空運輸の需要見込みがそれぞれどうなっているか。二点目は運賃...全文を見る |
○矢田部理君 航空運賃に関連してでありますが、特にG5以降でしょうか、日本の航空運賃は諸外国のそれに比べて非常に割高になっているという指摘がしばしばなされているわけでありますが、現状はどうなっており、また今日まで、あるいはこれから以後も含めてですが、どんな対策が講ぜられつつあるの...全文を見る | ||
○矢田部理君 ヨーロッパ及びアメリカについては年内に格差解消、是正が図れるということでありますが、東南アジアは時期的にはいつごろその解消が図られるのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 本日、二つの国との航空協定が提案をされたわけでありますが、今後近々予想される新路線の開設みたいなものはございますか。 | ||
○矢田部理君 つい最近の報道で、アメリカと朝鮮民主主義人民共和国との間に航空路の協議が、公式か非公式か知りませんが、始まりつつあるということですが、その辺の情報についてはどんなふうに察知していますか、つかんでいますか。 | ||
○矢田部理君 二、三日前の新聞にかなり具体的に、とりわけこの秋の世界青年友好祭ですか、が終了すれば大々的に観光政策を強化する、その一環としてアメリカとの間の航空路開設を検討中だ、既に交渉にも入っている、香港路線も考えているというようなことについては全然情報はありませんか。 | ||
○矢田部理君 これは大臣にお願いをし、また見解も伺いたいのですが、朝鮮政策を本格的に転換をしなければならぬ時期、いろんなやり方、手法はあると思うのでありますが、その一つに、今ですと、先般の旅券の際にも問題になったのですが、直接行けない。中国経由でしか交流ができないということは、非...全文を見る | ||
○矢田部理君 航空協定関係は以上で終わります。 しかし、内容的には引き続き大臣にお尋ねをしたいと思うんですが、国際情勢一般に入る前に、新外務大臣三塚外交の特徴、力点はこれだというようなことがありましたらまずお述べいただきたいと思います。 | ||
○矢田部理君 外交一般について質問したいと思いますが、私はきょうはODAの問題と中国問題、それからサミット、軍縮など、時間がある限り私の見解を申し上げ、また政府の意見もお聞きしたいと思っているのであります。 まず最初に、ODAではビルマ問題を取り上げます。 つい最近の報道...全文を見る | ||
○矢田部理君 今の答弁は、ビルマの軍隊は日野自動車というトラックを、これはトラックの型式もWA二一一型六・五トンのトラックということで具体的な型式なども指定されており、ここに写真まで出ているわけですが、軍そのものが日野自動車製のトラックは使っていないということですか。 | ||
○矢田部理君 販売しているかしてないかの問いの前に私が伺っているのは、ビルマ軍の使用している八割のトラックが日野の自動車だということは実態としてどうかと聞いているんです。 | ||
○矢田部理君 その話を聞いているんじゃないんだ。私の質問に答えなさい。 | ||
○矢田部理君 知らないなら知らないと言ってください、時間がないんだから。だめだ、同じ話を何回もしたら。 | ||
○矢田部理君 実態として相当割合の日野製のトラックが使われている。使われているとすれば、どのコースで国軍に渡ったのかということを調べなければならないと私は思っているんです。 といいますのは、今の説明にもかかわらず、例えば日野から送られた部品の組み立てをやっているビルマ重工業公...全文を見る | ||
○矢田部理君 時間がないんだから、同じ説明を長々としないでください。 私が質問をしているのは、そのルートではないということの説明があったから、それならばどういう経過で渡ったのかを政府として調べてしかるべきだと、その調査を求めます。 | ||
○矢田部理君 その調査を緊急にやって報告をいただきたいと思います。 ビルマ問題の二番目といたしましては、最近JICAが調査報告書を出しています。対ビルマODAは失敗だったという新聞の指摘もあるわけでありますが、表現はともかくとして、ビルマ工業の自立化が基本的なねらいだったわけ...全文を見る | ||
○矢田部理君 こういう内容はどうですか。これまでの援助のやり方では部品を自給できる体制づくりは難しい、ビルマ工業の自立化は望めないという評価だったのではありませんか。 | ||
○矢田部理君 ございますか、ございませんか。 | ||
○矢田部理君 余り長々と要らないので、後で報告書を出してもらうから。 それでね、認識が大分違うんですよね。例えば自動車の部品の国産化比率は三五%程度で、自立という援助の趣旨からは非常にほど遠い。ほとんど主な部品を、自動車についていえば、依然として日本から供給してもらってきてい...全文を見る | ||
○矢田部理君 理事会協議の前に。 これだけ膨大なお金を使っていて、また問題のある報告書が提出されているのに、その報告を国会に出さないというのはどういうわけですか。 | ||
○矢田部理君 これは大臣にもお願いしておきたいのですがね、一千四百億ですよ、商品借款が。その他の援助もさまざまあるわけです。それが自立化を目標に渡したわけですね。しかし、依然として自立できていない、今までのやり方には問題ありという内容が含まれている報告書が現に出されているにもかか...全文を見る | ||
○矢田部理君 委員長としてもよろしく取り計らいお願いいたします。 そこでもう一つビルマ問題でつけ加えておきたいのは、工業自立化援助プロジェクトということで十五年間にわたってさまざまな援助、商品借款等を中心にやってきたわけですが、この援助を独占的に受注してきたのが日野、マツダ、...全文を見る | ||
○矢田部理君 そのほかビルマ問題は前回も本本的な課題として幾つか指摘をしておりますが、ODAを今後考えていくに当たって多くのやっぱり問題点をビルマは提起をしていると思うんですね。軍事転用、軍事援助的な問題、それから全く情報を明らかにせずに密室でやっていて国会に報告もしないという形...全文を見る | ||
○矢田部理君 フィリピン政府から政策ペーパーが既に出されているとか出される予定であるということを聞いておるわけでありますが、その会議に向けて、それはどんな内容、どんなものが骨子になっているでしょうか。 | ||
○矢田部理君 かねてアキノ政権下でできた中期開発計画それ自体にもいろいろ問題があるし、議論をしなきゃならぬ内容もあるわけですが、時間の関係でそこは省くとしまして、今後援助計画を立てるに当たって、対象期間なり、それから金額的な規模はどんなふうに考えておられますか。 | ||
○矢田部理君 五年間で六十億ドルとも百億ドルとも言われているわけですが、その程度の規模のものを考えておられるのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 個別論議をする時間的余裕はありませんが、私どもの方に伝えられている在野筋の意向とか民衆側の意見というのは、どうもやっぱり今度のミニマーシャルプランにはフィリピンの主体的な計画とか意思決定が十分でない、むしろ実質的には参画していない、それからいろんな金額が取りざたされ...全文を見る | ||
○矢田部理君 もう一点フィリピンの人たちが非常に重視をしておりますのは、米軍基地が九一年で期限切れになるわけですね。その継続のためにアメリカを中心とする大型な経済援助を求めている。実質は日本がこれに肩がわりをしていくわけでありますが、基地継続とバーターで問題が詰められようとしてい...全文を見る | ||
○矢田部理君 時間がなくて残念なんですが、中国問題を二、三伺っておきたいと思います。 今度の中国の一連の動きについて、一方では学生や民衆の側の民主化運動だという規定の仕方があると同時に、他方では動乱、暴乱、反革命だという立場をとってもいるわけでありますが、政府としてはこの状況...全文を見る | ||
○矢田部理君 その評価ともかかわろうかと思いますが、相手国の主権を尊重したり内政に干渉しないことは当然のことでありますが、同時にまた、人権に国境なしと言われているわけでありまして、人権とか民主主義の問題については重視をしていかなきゃならぬということももう一つの価値の問題であります...全文を見る | ||
○矢田部理君 もう少し議論をしたいのですが、時間がありませんのでもう一点だけ伺っておきます。 中国のこのたびの事態に対して外務省の全体的な情報収集、分析、具体的な対応について迅速性に欠けている、情報について正確性が必ずしも十分でないというようなことが背後にあってか、邦人保護の...全文を見る | ||
06月21日 | 第114回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第3号 議事録を見る | ○矢田部理君 国際経済・社会小委員会における調査の概要を御報告申し上げます。 本小委員会は、国際経済、国際社会問題について調査するために設置されたのでありますが、調査テーマとして、引き続き開発途上国に対する経済協力のあり方を取り上げることといたしました。 三月八日には、こ...全文を見る |
06月21日 | 第114回国会 参議院 外務委員会 第6号 議事録を見る | ○矢田部理君 参考人の先生方、大変御苦労さまです。 龍澤参考人にまずお尋ねをしたいと思いますが、平和利用に関して非軍事説と非侵略説、大別して二つあるということでありますが、この協定ではそのいずれをとるかは「当該要素を提供している参加主体が決定する」という規定になっておりますか...全文を見る |
○矢田部理君 アメリカと日本との関係で言うと、やや中間的な立場とか、ケース・バイ・ケースというふうに私も聞いておるんですが、もう一つ、パテントに関連してどういうふうに考えたらいいのかという頭の整理の問題なんですが、たしかアメリカは先発明主義、発見主義というのか発明主義というのか、...全文を見る | ||
○矢田部理君 例えば、日本のモジュールの中でアメリカもいろんな実験とか活動ができるわけですね。その場合に、日本にパテントを登録することもできるし、それからアメリカ人ですから恐らくアメリカにもできるのではないかとも思われるのですが、そういう場合、両制度上の違いで混乱なり問題が生ずる...全文を見る | ||
○矢田部理君 これは私ももう少し勉強してみたいと思います。 それから冒頭に、今度出された協定はいわば枠組み協定であって、必ずしも細目までは決まっていない。事実、何取り決めでしたかな、あれは細目取り決めですか、それがまだ提出されていないわけですが、したがって残された部分も相当多...全文を見る | ||
○矢田部理君 宇宙法と言われる分野はまだ生成過程にあるというように受けとめられるのですが、宇宙に基地をつくるといった場合に、協定上いろんな取り決めはありますが、今後まだ未解明の分野とか非常に不安定な問題とか、法制的に見てどんな点が残されており、またどんな方向で議論がされているかと...全文を見る | ||
○矢田部理君 最後に一、二、園山参考人に伺っておきたいと思います。 今、日本における民間ユーザーの活用、利用というようなことが言われておりますし、また協定を読んでみますと、「宇宙空間の科学的、技術的及び商業的利用を促進する」というようなことも言われておるわけですが、日本ではこ...全文を見る | ||
○矢田部理君 もう一点で終わりますが、関連して、協定そのものも平和利用になっており、日本の平和目的、平和利用というのは非軍事説に立っているということからいたしますれば、自衛隊がこれを利用するというようなことは当然考えられないし、また排除すべきものだと思いますが、その立場は事業団と...全文を見る | ||
○矢田部理君 そう言われるとあれですが、方針としては平和目的、しかも民生用と協定そのものがなっているわけだから、当然のことながら非軍事的に利用する、平和目的で平和的に利用するというふうに考えるのが筋で、言われるままにやるというのもいかがかと思いますが、どうですか。 | ||
○矢田部理君 一点だけ。 アメリカではいろいろな法制の研究が行われているわけですが、この協定を日本的に動かしていくに当たって、日本の国内法で不十分なところ、何か法制的に検討しなきゃならぬというようなことは考えられますか。 | ||
○矢田部理君 ありがとうございました。 | ||
06月22日 | 第114回国会 参議院 外務委員会 第7号 議事録を見る | ○矢田部理君 休憩を求めます。 この答弁はだめです、私が聞いていても。理事会で少し協議させてください。 |
○矢田部理君 ちょっと速記をとめるように言ってください。これは同じ繰り返しで、だめだ。 | ||
○矢田部理君 ちょっと休憩を求めます。いずれにしてもだめです。今の答弁では丸谷さんの質問に的確に答えていない。同じことの繰り返しです。ちょっと理事会で協議してください。 | ||
○矢田部理君 とりあえず十分間休憩。 | ||
10月27日 | 第116回国会 参議院 予算委員会 第6号 議事録を見る | ○矢田部理君 衆参両院にわたって二週間に及ぶ予算委員会でありますから、少しくお疲れのようであり、おねむの方も多いようでありますが、私は過日の参議院選挙で重要な争点の一つでありましたリクルートと政治改革問題について質疑を交わしたいと考えております。 まず、総理に伺いますが、日本...全文を見る |
○矢田部理君 リクルート事件については、全容解明が極めて政治にとって大事だと思いますが、解明は尽くされたと思っておられますか。何が明らかにされ、何が残されているか、その認識を聞きたいと思います。 | ||
○矢田部理君 今度の疑獄の特徴は未公開株の譲渡をめぐる問題でありました。しかし問題は株だけではありません。株についても、刑事捜査で明らかにされた部分を除いては、いかなる趣旨、目的、何のために株の動きがあったのか、その結果何が動いたのかなどはいまだにほとんど解明をされていないのであ...全文を見る | ||
○矢田部理君 さらに、けじめの問題もありますが、国民はいまだリクルート問題はけじめ、決着がついていない、国民だけではなくて、自民党の中にさえそういう声があることは御承知のとおりだと思いますが、私から言わせれば、いまだに解明が道半ばであると言わざるを得ないのであります。解明なくして...全文を見る | ||
○矢田部理君 総理としてというか、海部さん個人としてリクルート社及び江副とはいつごろからどんなつき合いだったんでしょう。 | ||
○矢田部理君 政治資金だけでなくて、いろんな接触なりおつき合いなりかかわりがあったと思うのですが、その時期と内容についてお話しできませんか。 | ||
○矢田部理君 お金のことだけに少し頭がいっているようでありますが、そうではなくて、個人的なつき合いとかあるいはいろんなかかわりとか仕事上のつながりとかということがあって、パーティー券を買ってもらったり献金を受けたりということが多いと思うんです。政治的な利権かどうかはまた別の問題で...全文を見る | ||
○矢田部理君 そうしますと、余りここは大事ではありませんから経過だけ聞いているんですが、文部大臣になられてからのおつき合いですか。 | ||
○矢田部理君 そこで、総理が今指摘をされた、五十一年に大臣になられて五十二年の七月五日、第二十九回リクルートシンポジウムというのが名古屋国際ホテルで開かれた、これに出席をされて今後の教育行政について文部大臣として講演をされている記録があるのですが、これは月刊リクルートという雑誌に...全文を見る | ||
○矢田部理君 余りしつこくなってもいけないですが、また総理が言うからですね。 あるマスコミの記事によりますと、その日はちょうど名古屋へ参議院選の応援に行っており、スケジュール上講演出席はあり得ないということを言っておられるわけです、名古屋に行っておるからと。ところが、この記録...全文を見る | ||
○矢田部理君 私どもが伺いたいのは、人間だからだれでも忘れることはあります、不正確なことがありますが、要するに千四百四十万円以外には全くないというふうに強弁をされるものだから、本当にそうだろうか、それ以前のおつき合いは全くなかったんだろうかということになりますと、講演などにも行っ...全文を見る | ||
○矢田部理君 この一覧表、千四百四十万の一覧表を見ますと、五十八年以降毎年のようにパーティー券、献金等が行われているのでありますが、五十九年だけが欠落をしておりますが、これは何か理由があったのでしょうか。 | ||
○矢田部理君 講演のほかに、例えば原稿ですね、寄稿をするとか、あるいは祝辞を述べるとか、新聞広告に載るとか、そんなおつき合いがずっとあったのではありませんか。 | ||
○矢田部理君 リクルートの広告が各紙に一斉に載るわけでありますが、毎日新聞に「就職おめでとう」と言って大臣が寄せられている。さらには、地元の中日新聞にも同様な記事が載るわけですが、こういうことはあったんですね。 | ||
○矢田部理君 そこで、二回目の文部大臣のときを中心に伺っていきたいと思うのでありますが、二回目は大臣になられたのはいつからいつまでの間でしょうか。 | ||
○矢田部理君 文部省に伺った方がいいと思いますが、この間に就職協定問題というのが文部省を中心にかなり問題になった時期でありますが、その概況について御説明ください。 | ||
○矢田部理君 大分前から就職協定の訪問の時期や実際の試験の時期をいつにするかということはしばしば問題になっておったのでありますが、協定締結の時期の内容とあわせて、協定をつくっても守られないという問題がしばしば問題になり、かつその前年には日経連の松崎専務理事から廃止論が出るというよ...全文を見る | ||
○矢田部理君 その期日の変更を行うに当たって、原案は文部省がつくり、そのまとめに文部省が奔走したことは事実ですね。 | ||
○矢田部理君 そういう時期の文部大臣でありますが、文部大臣としてこの協定締結にどのような役割を果たされましたか。 | ||
○矢田部理君 江副氏ないしリクルート側から藤波さんは既に請託を受けているわけでありますが、あるいは藤波官房長官などからあなたに全く接触も働きかけもありませんでしたか。 | ||
○矢田部理君 同時に、もう一つの疑獄事件の柱でありました進学情報誌問題がありましたが、この時期であります。これはどういうことだったんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 どうも中立的な物の言い方をするんですが、この専修学校に対する進学に当たって情報誌を発行するわけですが、非常に誇大広告が多い、どこどこの学校に行けば資格が取れるなどと言って、行ってみたらそうにもならぬということが問題になりまして、そのような業者による生徒名簿の提供要求...全文を見る | ||
○矢田部理君 一千四百四十万の献金のうち、この文部大臣の時期の献金が急速にはね上がります。年間五百万になり、パーティー券の量も従来の三倍増になるということなどを勘案して考えますと、何か文部大臣になり、最も重要な当時の文部省におけるポイントの二つ、これが大変騒がれておったし、そのこ...全文を見る | ||
○矢田部理君 大臣としては少しく無責任のそしりを免れがたいと思うのでありますが、この時期に高石ら幹部はリクルート側との瘉着を急速に深めて、そのゆえにまた起訴をされ、文部省の局長以下幹部三人が辞職をするということにまで至ったわけでありますが、少なくともそれらの瘉着についてそれを許容...全文を見る | ||
○矢田部理君 あなたが文部大臣の時期に全部かかわって発生したのがこの疑獄事件なんですよ。それを大臣として責任がなしというわけにはいかぬのじゃありませんか。知らなかったとしたらより問題だし、少なくとも監督責任はあったのではありませんか。 | ||
○矢田部理君 大学入試も大事かもしれませんが、大臣ですから一点にだけかかわっていればいいんじゃありませんで、企業側と大学側が就職の 時期、協定をめぐってどうするかという激しいせめぎ合いがあり、かつリクルートはそれによって自分の仕事が左右されるものだから物すごい関心を示して、いろ...全文を見る | ||
○矢田部理君 この六十二年、同じ年に竹下氏も江副から五千万円受領している。名目はいろいろ変わるのでありますが、最終的には青木元秘書の借金ということであります。江副さんは金貸しではありませんが、これについては調べましたでしょうか。 | ||
○矢田部理君 加藤六月氏の場合は少しく別建てでありますからここに置いておきまして、六十二年に宮澤さん、安倍さん、竹下さん、いずれも江副氏から五千万円ずつ来た。この六十二年というのは、総理、どんな年だったですか。自民党にとってどんな年だったですか。 | ||
○矢田部理君 正しい答えでありますが、十月の総裁選挙、中曽根さんの跡目相続で宮澤さん、安倍さん、竹下さん、激しい競り合いをしました。新聞によれば一人三千万円のうわさが飛ぶなどの多数派工作も行われたという報道でありますが、御紹介をしておきますが、この五千万円は、法務省、いかなる趣旨...全文を見る | ||
○矢田部理君 いずれも自民党総裁選にかかわる資金の提供ということで渡されたのではありませんか。 | ||
○矢田部理君 ここに服部関係の捜査の記録があります。松本という秘書が同じく被疑者として調べられているのでありますが、その調書によりますと、「この数日前」、つまり五千万円をもらった「数日前に派閥の政治団体である宏池会主催の「宏池会三〇周年記念の会」というパーティのパーティ券代として...全文を見る | ||
○矢田部理君 今度は安倍さんの方、清水二三夫秘書の関係でありますが、総裁選が公示された日に五千万円来ているんですね。これもこの江副氏の調書がありますから読んでみますと、「この五、〇〇〇万円を寄付したときの経緯ですが、ちょうどこの時期に中曽根さんの後継の自民党総裁として、安倍、竹下...全文を見る | ||
○矢田部理君 全部政治資金規正法違反で、多少人間だから間違いもあれば事務上のミスもありますが、公然と受け入れて処罰されるようなお金で総裁選挙が行われる。これだけで一億五千万ということになれば、これはもう巨額の金が動いたと推定されてもいたし方ない。一言で説明できるようなことじゃない...全文を見る | ||
○矢田部理君 いずれにしましても、リクルート疑獄は、一部だけ紹介をしましたが、いまだ未解明の部分、こうして我々も記録を見たり、調査をして初めてわかる部分が非常に多いのであります。その点では既に法務省、政府等に要請をしているわけでありますが、やっぱり株の全体的な動きや趣旨、目的、何...全文を見る | ||
○矢田部理君 何点かの政治資金規制にかかわる改正点が出ておりますが、ポイントになりましたのは、たしか従前ですと百万円超は公開しなきゃならぬ、公にしなきゃならぬ、これを六十万円超に下げたということがポイントの一つになっておるようでありますが、そうでしょうか。 | ||
○矢田部理君 そこで、問題になるんですね。竹下さんが二億数千万の膨大な政治資金の全体像を前の国会で明らかにしました。リクルートからあれだけお金が動いておりながら、ただの一行も政治資金の収支報告書には出ていない。今度の安倍さんの場合もそうです。五十枚の小切手をもらっていながら全然出...全文を見る | ||
○矢田部理君 精神論も大事だし、一人一人の気持ち、倫理観の問題だと私は思いますが、同時にやっぱり制度上も大事なんですね、制度も。大事なのは、公表基準を下げるという、私ども野党四党はたしか三十万円ということにしております。下げるだけではなくて、一政治家の資金受け入れ団体は一団体にす...全文を見る | ||
○矢田部理君 もうだれが見ても同じなんですよ。低めただけでは透明度は鮮度を増さない、明るくならない。あなた自身それじゃまず自分は一団体にしますとここで約束できませんか。 | ||
○矢田部理君 大蔵大臣、どうですか。 | ||
○矢田部理君 これは、やっぱり大蔵大臣だって将来をいろいろ展望しているわけでしょうから、だとすれば、なおさらのこと政治にかかわる基本姿勢をここできちっと定めなきゃならぬ。やはり一団体に絞る、そして透明度を明らかにする、我々も含めてでありますが、そういうことにみんなで本格的に取り組...全文を見る | ||
○矢田部理君 終わります。 | ||
11月09日 | 第116回国会 参議院 外務委員会 第1号 議事録を見る | ○矢田部理君 ことしの五月の予算委員会で外務大臣にお尋ねをいたしましたが、米空母タイコンデロガから水爆搭載の攻撃機が海中に転落をした。沖縄の沖永良部島の東方ということで、この事故の幾つかの問題点が当時指摘をされました。水爆でありますから環境への影響はどうなっているのか、今日まで全...全文を見る |
○矢田部理君 当時のタイコンデロガの航海日誌そのものはワシントンにある米海軍の公文書館に保存され、原則公開をされている。在米大使館はそれを閲覧するなどして確認できないんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 米国に照会するのもいいですよ。照会も求めなければならぬでしょう。しかし、これだけ重大な核持ち込みの疑惑が指摘をされておりますのに、単に照会中といっただけで六カ月以上も経過をしているということは、外務省の姿勢として大変問題はありませんか。 | ||
○矢田部理君 ちょっとやめてください、時間がないんだから、そんな一般論は前から聞いておる。従前の一般論を今聞いておるんじゃないんです。お経みたいな話は何度聞かされても納得できないから個別的、具体的な問題として伺っているのでありまして、当時、宇野外務大臣でありましたが、予算委員会で...全文を見る | ||
○矢田部理君 照会中と言うんですから、照会の中身を少し聞きましょう。 いつ、米政府のどこに対して、どういう方法で、例えば口頭なのか文書なのか、どういう内容の照会をしているんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 文書ですか。国務省の担当局はどこですか。 | ||
○矢田部理君 その照会の中には、問題にされている米海軍の、特にタイコンデロガの航海日誌の存在及びその航海日誌の中身、横須賀にどういう経路でいつ寄港したのか、事故後のタイコンデロガの航路といいますか、寄港先等々についても照会事項には入っておりますか。 | ||
○矢田部理君 二つ聞いているんです。航海日誌の存在と、それから横須賀寄港の有無及びその内容というふうに聞いているんですが、後者はどうですか。 | ||
○矢田部理君 こんな単純なことが、しかも航海日誌、政府の公文書館にアメリカ政府みずからの責任で発表したものがどうして半年もかかってまだ確認できないんでしょうか。新聞などはもう当時既に核持ち込み確実にという報道などもなされているので、その事実が明らかになることを恐れて日本政府もサボ...全文を見る | ||
○矢田部理君 大分前のことであることは承知しておりますが、だからこそ公文書館に公にされ、保存されているわけでしょう。情報公開法で一般の人にも明らかにできるものが日本政府としていまだに確認もできないというのはおかしいと思いませんか。六カ月間、照会をしてからあと、どんな努力をしてきま...全文を見る | ||
○矢田部理君 一度照会しただけでただひたすらお待ちを申し上げているというスタイルじゃありませんか、それは。これではだめです。いいですか、これは自治体が、全国の県知事さんですよ、基地を持っている県の県知事さんが、長洲さん、それから青森の北村さん、長崎の高田さんなど、みんな連名で次の...全文を見る | ||
○矢田部理君 政府が一貫しているという態度は、照会中という答弁をすることだけが一貫をしているのでありまして、中身を明かさない、詰めないことが政府の基本的態度で、その点の一貫性しか感じられませんけれども、厳しい言い方をすれば。 | ||
○矢田部理君 その信頼関係なるものが崩れて重大な疑惑が生じている。従来の説明だけではだめですと、都道府県の知事さんですらみんな言っておるわけです。外務大臣の説明ではだれ一人胸に落ちない。だからこそ私は少し声を荒げて申し上げているのでありますが、これはやはり時期を明示して、次の外務...全文を見る | ||
○矢田部理君 もう一言だけで終わります。一分までですから。 もう一度強い要請、日本の国会の議論もあるので、強い催促をするということぐらいは外務省は少なくともこの席で約束できますか。 | ||
○矢田部理君 終わります。 | ||
12月05日 | 第116回国会 参議院 外務委員会 第2号 議事録を見る | ○矢田部理君 まず、外務大臣に伺いたいと思いますが、マルタの米ソ首脳会談についてであります。 従来も米ソ間では首脳会談等が行われてまいりましたが、従来と根本的に違うのは、本格的にこの冷戦体制を清算をし、ここで幕引きを行うということを宣言したことであろうというふうに私は受けとめ...全文を見る |
○矢田部理君 そこで、このようなマルタ会談、歴史的な意味を持つ一つの時代を画する大きな意味を持つマルタ会談を成功させた背景を少し私なりに探ってみたいと思います。 一つはソビエトの側から、東の側から、もう一つはアメリカ側からでありますが、まずソビエトの情勢を考えてみますと、ゴル...全文を見る | ||
○矢田部理君 ソ連、とりわけ東欧の変革の特徴を私なりに見てみますと、今回の改革は上からのそれではなくて、広範な国民の声あるいは運動によってもたらされたものであるというふうに私自身は見ておるわけであります。その中で、従前の共産党の長期にわたる一党支配、そのもとで醸成されてきた官僚主...全文を見る | ||
○矢田部理君 それらの諸要素もまた今度のマルタ会談を成功させた大きな背景の一つだと思うのでありますが、もう一方の側に立つアメリカ側の情勢、既にことしの初めに、例えばシュルツ国務長官が、冷戦は終わった、世界は新しい時代に踏み込みつつあるというような国際情勢についての認識を示したりも...全文を見る | ||
○矢田部理君 封じ込め政策がその使命をよく果たして、その成果として今日の事態を迎えたというようなことになりますと、これからの、例えば東欧援助などもその延長線上で問題が考えられることになり、むしろこの東欧の一連の流れに手をかけて西側に取り込むための援助というような位置づけにもなりか...全文を見る | ||
○矢田部理君 東欧問題はもう一度議論をしたいと思いますが、その前に、今度の首脳会談で大きく欠落をしているのはアジアと太平洋の問題だったと実は思うわけだし、またそういう指摘もあるわけでありますが、外務大臣としては、このアジア情勢、アジア問題がほとんど論議の俎上に上らなかったというこ...全文を見る | ||
○矢田部理君 記者会見で出さなかったかどうかは知りませんが、いずれにしても余り重視をされてこなかったことだろうというように考えます。 問題は、冒頭に申し上げましたように、米ソ双方が冷戦体制の終結宣言をして、これから本格的な軍縮交渉を来年に向けてやろうという運びになっておるし、...全文を見る | ||
○矢田部理君 今大臣が言われるようなことはしばしばこれまでも説明されてきて、ヨーロッパのようにNATOとワルシャワ条約機構というような両体制が一つになって対峙している関係ではない。朝鮮問題あり、北方領土問題あり等々複雑な要素が絡んでいることは私も認めないわけではありませんが、日本...全文を見る | ||
○矢田部理君 前に戻しますが、東欧の激変に伴ってさまざまな西側の対応があるわけですが、その一つとして、海部首相が一月早々にポーランド、ハンガリーを訪問するということが伝えられておるわけであります。この一連の東欧の改革なり激変に伴って、我が国としては東欧政策をどう立てるのか。一部に...全文を見る | ||
○矢田部理君 いまだどうも理念や哲学が確立されないまま日本も援助に乗り出そうということの背景の中には、先ほど私が指摘をしました今度の冷戦体制の終結宣言がアメリカの封じ込め政策の成果だという認識の上に、またあるいはその延長線上に東欧を西側に取り込むための橋頭堡づくりというようなこと...全文を見る | ||
○矢田部理君 そこで、海部さんが行くときにお金を持っていくという話がありますが、ポーランド援助の資金はどこから出すことになっているんでしょうか。 | ||
○矢田部理君 経済協力やしかるべき資金の援助を私は否定するつもりはありませんが、ポーランド援助に基金のお金を持っていくということにはいささか賛成しかねるのであります。 もともとOECFの予算というのは何のためにあるかといえば、基金法で決まっておりますように、東南アジア地域その...全文を見る | ||
○矢田部理君 ODA予算についてはかねてから中身が明らかになっていない、国会の審議に十分かけていないというようなことで私たちは幾つかの問題点を指摘したわけでありますが、そういうことで、勝手につかみで総理が海外に行くときにお金を持って置いてくる、こういう姿勢はやっぱり根本的に改める...全文を見る | ||
○矢田部理君 その後、何か日本政府としてアメリカ政府に催促をする、早期に回答を促すような処置はとられたでしょうか。 | ||
○矢田部理君 折に触れてと、もうちょっと具体的になりませんか。 | ||
○矢田部理君 水爆事故という大事故が隠されてきた、しかもその艦船が横須賀に寄港をしている、核持ち込みの疑いが濃厚で日本の非核三原則が大きく揺らいでいるということで、大変な心配を関係の自治体や日本国民がしておる中で、折に触れてやっている、しかし半年以上たっても何らの音もさたもない、...全文を見る | ||
○矢田部理君 黙っていれば忘れてしまうだろう、長引かせればそのうち雲散霧消してしまうだろうというようなことだとすれば、そういうことは断じてないということだけ明確にしておきますので、本格的な外交努力をやっぱりしていただきたいということを強く要望しておきたいと思います。 どうもあ...全文を見る | ||
○矢田部理君 事前協議がないから核持ち込みはないという、あなた方がつくった神話じゃないでしょうな。だれも信じないですよ。これは私どもが野党だから言っているんじゃなくて、外務省にも、このタイコンデロガ問題にかかわって随分いろんな自治体から、事の真相を明らかにしてほしいという要請が上...全文を見る | ||
○矢田部理君 タイコンデロガは、十二月七日に寄港をして約十日間横須賀にいたわけでありますが、十六日の午後四時ごろ出港しました。この出港に当たって日本政府に対して事前協議の申し入れはあったでしょうか。 | ||
○矢田部理君 私は、事前協議の申し入れがあったかどうかということだけ聞いているんです。 | ||
○矢田部理君 十二月の十六日午後四時、横須賀港を出港したのでありますが、この出港に際して事前協議等の申し入れがありましたかと聞いておる。 | ||
○矢田部理君 なぜこれを問題にするかといいますと、これまた航海日誌に出てくるのでありますが、航海日誌によりますと、タイコンデロガは十二月十六日の十六時に横須賀港を出港ということになっておりますが、ベトナム共和国の沖合の特殊作戦区域に向けて出航と、こうなっているわけですね。そしてず...全文を見る | ||
○矢田部理君 事実関係をどうも御存じなしに従前の一般論でお話をされているようでありますが、逐一航海日誌に当時の状況が書いてあるわけです。もともと北爆に参加をして横須賀に寄港した。直接北爆のために、これはヤンキー海域というんですかね、北の方の国に、ベトナムに、そこに出向いていって直...全文を見る | ||
○矢田部理君 一般論なら要らない。 | ||
○矢田部理君 何が別の問題だと言っているのかわかりませんがね。客観的に見て、単にベトナム海域に行きなさいという命令じゃないんですよ。北爆そのもののために行きなさいという作戦行動なんであります。これほど典型的な事前協議の対象事項はない。 いずれにしても、あなたは事実関係を知らな...全文を見る | ||
○矢田部理君 日にちがかかったとか、距離が長いから戦闘作戦行動とは言えないなどという議論はないのであります。強盗に行くときに遠い道を走っていったからといって強盗は強盗に着手するわけなんでありまして、これは余計なことでありますのでこの議論はともかくとして、それならアメリカに少なくと...全文を見る | ||
○矢田部理君 強く照会することを要望しておくことと、それからそれを待ってまたこれは議論をしますが、ここに航海日誌そのものの写しがあります。これがアメリカの公文書館で入手をした航海日誌です。それからもう一つは、一般に艦長報告と言ったり、司令官報告と言われたりしておりますが、これが艦...全文を見る | ||
○矢田部理君 アメリカ政府に照会するのも一つの方法だし、重要な方法だからやりなさい。しかし、公になっている資料の調査ぐらいはアメリカの大使館で簡単にできるじゃありませんか。 | ||
○矢田部理君 委員長に申し上げますが、どうしても外務省がこの手のことをやらぬということであるならば、当委員会として、情報公開法があるわけでありますから、調査室などに命じて、理事会に協議は御一任しますが、航海日誌ないしこの司令官報告などを当委員会として取り寄せて事実関係を明らかにす...全文を見る | ||
12月13日 | 第116回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第3号 議事録を見る | ○矢田部理君 開発途上国の環境保全問題が東京会議でも出ているようでございますが、時間がありませんから一、二だけ質問しておきたいと思います。 この関係閣僚会議の申し合わせの中で「環境分野の政府開発援助を拡充する」と言っておられますが、現状はどうなっているのか。予算規模とか内容と...全文を見る |
○矢田部理君 その程度のことは知っているので、もうちょっと具体的な中身に立ち至った議論をしたいのでありますが、きょうはやめておきます。結構です。 |