矢田部理

やたべおさむ



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矢田部理の1998年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月12日第142回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○矢田部理君 まず、法務大臣に伺います。  相次ぐ大蔵省の不祥事、関係業界との癒着、そこから噴き出すさまざまな汚職事件、これがついに日銀にまで飛び火することになりました。何が問題で何が原因か、法務大臣としてどんなふうにお考えでしょうか。
○矢田部理君 松下参考人、大変御苦労さまです。  そこで、日銀に伺いたいのでありますが、今回吉沢という証券課長が逮捕されました。これはこの吉沢という人物のたまたま起こした事件でしょうか。それとも、組織的な問題があるというふうに法務大臣も今言われたのでありますが、そういう構造的な...全文を見る
○矢田部理君 そのこと、接待の実態等についてはまた後ほど伺います。  あなたは先ほど、監督者としての責任がある、その責任をおとりになるというお話がありましたが、単なる監督者以上の責任が総裁御自身にもありはしないか。これはあなただけの時代ではありませんから歴代総裁にも問いかけたい...全文を見る
○矢田部理君 法律ができたのでようやくつくることになった。私もここにいただいて持っております。これまでこんなものもなかった、いろいろな指摘があったのにつくらなかったということにも大変問題があろうと私は実は思っておるのでありますが、今度つくった規定を見ましてもまだまだ幾つかの問題が...全文を見る
○矢田部理君 この吉沢課長の不行跡をいつごろ知りましたか。これが一点。  それからもう一つは、吉沢課長だけの不届きな行為という認識ですか。ほかにも関係者があるという認識でしょうか。
○矢田部理君 私も慎重に物を聞いているんですよ。かなり早い時期に吉沢課長のこの種不行跡については知っておったのではありませんか。検察庁が各銀行に接待者、接待状況についての報告を求め照会をする、その銀行サイドからあなだに既に情報が入っていたはずなのでありますが、相当前から知っていた...全文を見る
○矢田部理君 繰り返し質問するのはなんですが、かなり前から察知して事情も聞いておったのに、検察の手が入るまでずっと押さえてきたり発表しないできたというような印象を否めないんです。  あわせて、吉沢課長は以前は金融課の調査役などをやっておったわけでありますが、その上司も何度もその...全文を見る
○矢田部理君 私は、監督責任だけではなくて、日銀の体質そのもの、そういう土壌をつくり出した温床があったというふうに指摘せざるを得ないのでありますが、いずれにしても、あなたは責任をとられておやめになるということですが、いつおやめになる御予定でしょうか。
○矢田部理君 一通りの解決ができればおやめになるというふうに受けとめてよろしゅうございますか。一通りの処置というか、対応ができればおやめになるというふうに伺ってよろしいですか。
○矢田部理君 参考人、結構でございます。御苦労さまでした。  本来は大蔵省も少しただしたかったのでありますが、大蔵省も次々と汚職それからさまざまな過剰接待、接待汚職というような言葉まではやるようになったのでありますから、その関係者をお出しになっていると。特に、接待を受けた人のリ...全文を見る
○矢田部理君 中身はいいから、いつごろか。
○矢田部理君 大蔵省の幹部で接待を受けた人たちの名前がずっと私の手元にあります。例えばついせんだってマスコミの報道で、ミスター大蔵省と呼ばれているほど有名な人だそうでありますが、これが総額一千万にも上る巨額の接待を受けているというような指摘もなされているのでありますが、この人、名...全文を見る
○矢田部理君 個別具体的に、一面トップで記事になるような人たちについて事実はどうであったのか、緊急に調査をして明らかにすべきではないでしょうか。  これは法務省にも申し上げておきたいのでありますが、検察庁が東京地検特捜部を中心に各銀行に、どのくらい招待したか、幾らぐらい接待した...全文を見る
○矢田部理君 もう一点で終わりますから。  検察庁として課長ぐらいまで多少手をつけた部分もあるわけですが、大体は現場の人たちを中心にやっている。そして上層部は免責をされる。そして、なかなか担当の大蔵省もそれからまた日銀も調査中と言って状況を明らかにしないということでは、この問題...全文を見る
○矢田部理君 終わります。
03月24日第142回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○矢田部理君 新社会党の矢田部でございます。久方ぶりで質問をいたします。  まず、総理に安保条約についての基本的な認識を伺いたいと思うのでありますが、安保条約六条では、日本国の安全、それから極東の平和と安全のためにアメリカ軍は日本の施設・区域を使用できる、使用することが許される...全文を見る
○矢田部理君 池田前外務大臣は、私の質問に対して、あなたのおっしゃるとおりだというのを外務委員会の記録に残しておりますが、目的で説明はされても条文上の根拠はないということを明確にしておきたいのが一つ。  問題の後方地域支援でありますが、これはアメリカ軍の活動に、とりわけ典型例は...全文を見る
○矢田部理君 自衛隊の任務についてでありますが、自衛隊は我が国を防衛するための必要最小限度の自衛力、実力組織だと言ってきた。したがって、専守防衛に徹するとも言ってきましたし、今度のガイドラインの冒頭にもこの基本的な方針は維持していくということを強調されておるわけでありますが、そう...全文を見る
○矢田部理君 自衛隊法をよく読んでごらんなさい。武力攻撃を受けたときに自衛隊は防衛出動その他をする、おそれがあるときも入りますけれども、単なる安全とか平和のためにというようなことでの関係は自衛隊法には全然出てこない。ここが問題なんです。  もう一つ、戦闘地域とは一線を画される日...全文を見る
○矢田部理君 この米軍の戦闘行為に、自衛隊はもちろんでありますが、官民挙げて協力をするということから有事立法が既に準備をされつつあるわけでありますが、その概要、準備状況についてお話をいただきたいと思います。
○矢田部理君 アメリカの戦闘行為に自治体や民間も動員しようという中身にこのガイドラインはなっているわけですね。これは強制措置で、罰則つきでやるというスキームを考えておられるのでしょうか。
○矢田部理君 かつて自衛隊が自民党の国防部会に出した中身には、役務等については罰則つきでやろうという提案があるから私は心配をしているのであります。  もう一つ、罰則はつけないけれども何らかの強制措置、強制的な枠組みを考えているのではないか。それとも全く任意の協力、協力してもいい...全文を見る
○矢田部理君 民間に対する協力要請の一つの原型として災害救助法という法律があります。この中身を見ますと、医療とか土木とか輸送関係者、これに業務従事命令を出すことができる。罰則までついています。さらには、病院とか診療所の管理とか物資の収用とかいう強制的な措置まで災害救助法は規定をさ...全文を見る
○矢田部理君 もう一点、自衛隊は周辺事態でいろんな任務を持つ、例えば後方支援、それから捜索・救難あるいは邦人救出、臨検などがあるわけでありますが、これは武器は持っていくんですか。
○矢田部理君 このようにして、有事法制というのは国民の権利義務に重大な問題が出てまいりますだけではなくて、集団自衛権の行使などに本格的に踏み込む、専守防衛ののりをも越えるという状況を私たちはどうしても認めるわけにはいかないということで強く反対だということを申し上げておきたいと思う...全文を見る
03月27日第142回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○矢田部理君 もう既に出ている議論だと思いますが、制度の根幹まで動かして、しかもなぜ特別立法で緊急にこんな臨時異例の制度をやらなければならないのかという疑問はだれしも持つし、結局のところ、財界の要請に応じた株価対策じゃないか、立法による株価操作じゃないかという厳しい指摘すらあるわ...全文を見る
○矢田部理君 本当にそれが非常に大事な新しい制度だというのであれば、特別立法じゃなくて、商法の本法改正を本格的に論議すべきなのに、それをやらずにおやりになるというのは、少しく安易に過ぎるという点もあるかもしれませんが、結局のところねらいは、株価が上がらなければこの法律の意味はない...全文を見る
○矢田部理君 市場のことは市場に任せるというような基本がありますね。  ですから、ある株価を維持するために、あるいはつくり出すために政治がいろいろな手だてを実体経済とは別に講じることは、長期的に見て、ある時期は帳じりが合うのかもしれませんけれども、決して正しい手法ではないという...全文を見る
○矢田部理君 自社株の消却でどのくらいの資金が動いたり消却が行われたり、それから株価がどんな動きになるかという予測みたいなものはあなたのところはしていないんですか。
○矢田部理君 結局、慌ててつくっても大してこの三月期は自社株の消却に至らないのではないかという見方もないわけではありませんが、いっとき株価を上昇させる効果があったとしても、やっぱり実体経済が伴わないわけだから、長期にそれを維持する見込みということになると極めて不安定なのではないか...全文を見る
○矢田部理君 そろそろ終わりにしますが、非常に安易な手続でやれるというふうに見ざるを得ないわけです。  例えば、本来の資本の減少ですれば、特別決議を必要とするとか債権者の異議申し立て権なども保障されたりして、極めて慎重な減少のための手続がとられるわけですが、資本そのものではあり...全文を見る
○矢田部理君 これはちょっと私も正確じゃないが、三月期はそういう手続を経ずにやれるのと違いますか。
○矢田部理君 だから、何でそんなに便宜的に今この時期にやらなきゃならぬかということになるから説得力がなくなって、当面の株価対策ということに焦点が当てられ、結果としてそうなるんじゃなくて、それを目的としてやることのあらわれではないかとすら思うわけでありまして、それはそれでいいです。...全文を見る
○矢田部理君 法制審議会の先生方にも報告したり意見をいただいているということですが、そのサイドの意向というのはどんなふうに伝えられていますか。
○矢田部理君 一部は御理解いただいているが、大勢は批判的というか別な意見ということでしょうか。
○矢田部理君 あと最後に、法務大臣。
03月27日第142回国会 参議院 予算委員会 第12号
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○矢田部理君 最初に、外交課題等について伺いたいと思います。いろんな課題がありますが、韓国・朝鮮外交をこれからどうするかということに絞って、それを中心に伺っていきたいと思います。  韓国で金大中大統領が誕生いたしました。これから韓国・朝鮮外交を考えるに当たって大きな転換期、節目...全文を見る
○矢田部理君 対韓外交を進めるに当たって、長い間日韓関係のとげと言われてきた金大中事件というのがありました、かなり古い時代でありますけれども。この間私も、大統領になられる前でありますが、何度か金大中さんにはお目にかかって、この種問題についてもお話をしてきた経過がありますけれども、...全文を見る
○矢田部理君 もう一つ対韓外交で問題として残っておりますのが従軍慰安婦問題であります。  これは五十嵐さんが官房長官の時代に私も相談を受けたのでありますが、韓国側が求めているのは、日本国の政府としての責任、償いなのでありまして、基金方式でお金をもらえばいいという考え方には立って...全文を見る
○矢田部理君 やはり植民地支配を含めて過去の歴史にきちっとしたけじめをつけること、その上に立って新しい日韓関係を構築することが非常に大事だというふうに思っておりますが、もう一つ、金大中さんとの話し合いの中でしばしば出てくるのが北との関係であります。  朝鮮民主主義人民共和国も既...全文を見る
○矢田部理君 もう一つ朝鮮とのかかわりで私ども申し上げたいのは、あそこに平和をつくるためにどうするかという非常に大きな中身として、東北アジア非核地帯をつくってはどうかという構想を国際的に進めているところであります。  御承知のように、南北朝鮮は九二年に非核化宣言をいたしました。...全文を見る
○矢田部理君 前回からガイドライン問題等を私が個別的、具体的に指摘をしておりますのは、冷戦が終わってから後の国際秩序、平和秩序をどうつくるかということを考えた場合に、二国間の軍事同盟を拡大強化するような路線ではなくて、多国間の平和と軍縮のテーブルをとりわけ日本などがイニシアチブを...全文を見る
○矢田部理君 一つの前進かとは思いますが、軍事問題とか安全保障問題を中心に据えるのではなくて、もうここまできますと、経済とか暮らしとか環境とかという国際的な共通の課題が特に最近は深刻にあるわけでありますから、そういう問題を基軸にしながら、日本の場合どうしても二国間関係が中心になる...全文を見る
○矢田部理君 そこで、今の御発言にも関連して伺いたいと思うのでありますが、松下総裁がおやめになる前までずっと、この問題については接待の実態調査を積極的にやって公にする、この月末にも第一次調査の結果を明らかにするというふうにおっしゃったのでありますが、いかなる体制でだれを対象にどん...全文を見る
○矢田部理君 いま一つはっきりしないのでありますが、だれが責任者で、どういう体制で調査しているんですか。既に第三者を入れて本格的な調査機関をつくっているのかどうか、そこを伺いたい。
○矢田部理君 なぜこういうことを聞くかといいますと、調査の中心になっている人たちが、ここで名前を挙げることは差し控えますけれども、接待漬けだったんですよ、かつて。九四年ごろ、大手銀行、地銀協などから毎日のように接待を受けておったと。この人たちで本当に調査できますか、当時、考査役な...全文を見る
○矢田部理君 どうも心もとないんですね、大蔵省にも同じような問題があるわけでありますが。  余りこれにだけ時間をとるわけにもいきませんが、大蔵省の場合には通達を出しましたね。かつて何回にもわたって通達があるわけですが、その系譜を見ておりますと、最初は原則として接待には応じない、...全文を見る
○矢田部理君 その例外がいつでも拡大をされて、何年かごとに同じことを繰り返している。  日銀は今度ようやくつくったんです。松下総裁の時代は民間と積極的に接触すべしということで、規則なんぞは要らないと言ってきた。これがまた大変問題だったのでありますが、今度の新しい日銀法のもとでつ...全文を見る
○矢田部理君 規程そのものから見ても大変怪しげな規程なのでありますが、次に質問を移します。  民間における経験とか考え方を日銀のこれからの経営なりに生かしてほしいという期待が一部あったと思うのでありますが、あなたは民間におられた時代に、今の公定歩合は低過ぎる、低金利はいかがかと...全文を見る
○矢田部理君 民間時代における認識が大事なんですよ。それを生かしてもらいたい、生かすべきだという期待があったのに、低金利の問題をこれから幾つか指摘いたしますが、今度はがらっと変わってしまうのでは余りにも頼りないなと思わざるを得ないのですが、もう一言何かありますか。
○矢田部理君 もともと超低金利にしたのは、そこから設備投資を誘発させてということがあったのに、実際は設備投資は進んでいない。最終需要がないのに金利政策だけでそんなことができるはずがないと私ですら思うのでありますが、それはそれとして。  今、大変深刻な不況ですね。今度は政府の方に...全文を見る
○矢田部理君 経企庁の国民経済計算という数値をもとにして私なりに計算をしますと、九一年の段階で、家計の利子所得は三十二兆六千億あった。ところが、九六年、平成八年でありますが、十九兆八千億に激減する。ことしの三月末はもっと減ってしまって、十六兆七千億と半分になってしまっておるわけで...全文を見る
○矢田部理君 同時に、企業の利子負担は、九一年から九六年、同じ年度で見ますると、三十八兆円から二十二兆円に減少しているわけです。だから、十六兆円の軽減に当たっている。金融機関の受取利子はどうなっていますか。
○矢田部理君 それだけ比べると余り減ったりふえたりしていないように見えるんですが、九一年の段階で、売り上げといいますか貸出金利で受け取ったのは百五十兆、銀行、金融機関はあったんです。ところが、九六年になりますと百兆円、百四兆というのが正確なようでありますが、約五十兆減っておる。に...全文を見る
○矢田部理君 売り上げが三割以上も減ったのに利益だけはもとどおりあるというのは、やっぱりそこでもうけているからでありまして、預金金利と貸出金利との差がどんどん開いておるということが指摘できるのでありますが、こういうことで、金融機関は低金利を利活用して莫大な利益を上げておる、預金者...全文を見る
○矢田部理君 低金利で設備投資を呼び込もうと思ったのがうまくいかなかった。それから、今度は外為法の改正などもあって、日本の資金が大量に外国に動く可能性すらあるわけでありまして、いろんな意味で低金利政策は見直さなきゃならぬという時期に来ていることを私は特に申し上げておきたいと思うの...全文を見る
○矢田部理君 私も金利政策だけでよくなるというふうには思っておりませんが、この過酷な低金利政策については早晩是正してしかるべきだと思います。同時にまた、不況、不景気の原因は消費税の引き上げを初めとする大変な負担増にある。消費が落ち込んでしまうということになりますればその対策はそれ...全文を見る
○矢田部理君 特別減税では市場はほとんど反応しなかった、人々の懐も弾まなかったのでありまして、これじゃやっぱりだめなんです。もうちょっと大型の減税、それから特別ではなくて、相当期間の減税を考えなきゃいかぬということが一つでありますが、どうも自民党がきのうあたり出した政策を見ると、...全文を見る
○矢田部理君 内容は。
○矢田部理君 その話の中身は。
○矢田部理君 財革法の改正、弾力条項を挿入するなど具体的な話は出なかったんですか。出たという新聞はうそでしょうか。
○矢田部理君 最後に申し上げたいのは、どうもこの予算委員会の審議がばかばかしくてしようがないぐらい本音が全然出ない。あなたの話はテープレコーダーを聞いているみたいな感じですよ。四カ月にして財政構造改革路線はもう破綻したんです。今度の経済対策、自民党の経済対策は事実上あなたに対する...全文を見る
○矢田部理君 終わります。
03月31日第142回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○矢田部理君 BIS基準というのがあって、自己資本比率を高めでできるだけクリアするのはもちろんでありますが、さらに自己資本比率を高めるということが一つのポイントになっているわけですが、これをクリアすることがなかなか難しいとか、自己資本比率が国際的な基準に比べてかなり厳しい状況に置...全文を見る
○矢田部理君 いろいろ対策をとったとは言われるのでありますが、政府自身が当然こういう貸し渋りとかいろんな問題が出てくることを早期に予測して、むしろ是正措置の方針を出したときからタイムリーに対策をとっていればここまで追い詰められなくてもよかったのではないか。その怠慢のツケが今この年...全文を見る
○矢田部理君 そのことだけやっているわけにもいきませんけれども、貸し渋りの問題が報道などに載ったのは既に昨年の夏なんですが、政府なり大蔵なりが対応したのは去年の暮れあたりからということで、この点でも相当のやっぱりおくれを指摘せざるを得ないわけであります。  そんな中で、今度の法...全文を見る
○矢田部理君 時間が余りありませんが、先ほどの時価の問題を少しただしておきたいと思うんです。  一物三価とかとして、日本の法制ではいろんなところで時価という言葉が先ほども御説明ありましたように出てくるわけでありますが、何が一番本当の基本になって、本当の時価というのはあるのかどう...全文を見る
○矢田部理君 そうすると、公示価格が一応基本になって、後は税務上の観点を加味して何掛けとか何割引きとかということになるのでしょうか。それは大蔵省ですか、その辺は。
○矢田部理君 その公示価格の算定式はある程度想定できるんですが、そうすると、例えば固定資産税をかける場合とか、相続税を取る場合とか、なぜそれと違ってくるのか、どういう観点で何割引きになったりするのかという基準なり考え方がわからぬのですが、それはどう説明されますか。
○矢田部理君 私が申し上げたいのは、それぞれの合理性とか根拠を追求するのは問題ではないんですが、時価と表現して公に出されていろいろんな価格もあるものですから、それ自身がもともと混乱している上に、さらに今度は五つぐらいの方法でそれに合理的な調整をすると。これもまたあいまいな基準で、...全文を見る
○矢田部理君 終わります。
04月02日第142回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○矢田部理君 法務大臣に伺うのもいかがかとは思いますが、弁護士というのはサービス業でしょうか。サービス業だと言われるといささか抵抗もあるんですが、法務大臣の認識はいかがでしょうか。
○矢田部理君 使命や役割は弁護士法の一条にも書いてあるわけですね。基本的人権の擁護と社会正義の実現と。それがサービス業の規制緩和路線に乗って外国弁護士を受け入れる枠組みを広げていくということになると、既に議論されておりますが、いろんな問題点が出るわけですが、やっぱりサービス業とい...全文を見る
○矢田部理君 それぞれの国によって司法制度をどう考えるか、その中の重要な一翼を担う弁護士制度をいかがするかということは固有の課題としてあるわけでありますが、日本の弁護士法は先ほど申し上げたように弁護士の使命を第一条でうたっているのですが、アメリカなど、まあアメリカは州によって違う...全文を見る
○矢田部理君 その辺はもう少し本音を聞きたかったわけであります。  もう一つ、日本の司法試験制度というのは比較的難しいとされているわけですが、外国の弁護士資格の取得は、国によってこれもまたさまざまだと思いますが、アメリカを含めどんな状況になっているか、特徴的な国あるいは州などに...全文を見る
○矢田部理君 私が申し上げたいのは、やっぱり弁護士の使命とかそれになる資格とかが一つ大きな前提にあって、その上で外国弁護士を日本でいかが扱うか、受け入れるについてはどんな要件が必要かというふうなことが論じられてしかるべきではないのかなと、こう思ったりしたものですから実は伺った次第...全文を見る
○矢田部理君 最後の質問にしますが、規制緩和でさらにまた要件が緩和されるというような方向が求められているのか、それともこれで終わりなのか、その辺はいかがですか。
○矢田部理君 じゃ、もう一点だけ。  今後予想される規制緩和をめぐる課題、また国際的な状況もあるようですが、どんなことが想定をされるか。それからまた、ずるずると規制を緩めていくことによって日本国有の弁護士制度、弁護士の役割が崩されていく可能性などについて私は少しく心配しないわけ...全文を見る
○矢田部理君 終わります。
04月09日第142回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○矢田部理君 今度の改正の論議でありますが、例えば台湾などから日本に渡航する方について、従来、渡航証明書等が必要であったのを今度なくしていく、台湾政府発行の旅券だけでいいというふうになるわけですね。ということになりますと、従来そういう扱いをしてきたのは、日本が承認した国の人たちは...全文を見る
○矢田部理君 中国から何かないのかということを聞いている。
○矢田部理君 慎重にというのはどういうふうに受け取っているんですか。
○矢田部理君 手続を簡素にするということについては私どもも理解できるのでありますが、その結果、国際関係にさまざまな影響を及ぼしてはならぬということももう一つの視点なのであります。  それからもう一点、この改正の結果、対象になる地域、台湾が盛んに例示されているわけでありますが、そ...全文を見る
○矢田部理君 法律の制度が新しくなる、改正されるわけでありますから、相手国から来る人の数が多いか少ないかによって区別をするのは私はいかがかと思うのであります。法律の制度を改正すれば、台湾だけではなくてそういうことに該当する地域についてもしかるべき検討をするのが当然だというふうに思...全文を見る
○矢田部理君 その事件にもまだ幾つかの疑問が残っているやに伺っておりますのが一つと、それから、収容された外国人女性に対するセクハラなどがしばしば行われていたり、差別的な扱いがなされたり、長期収容で仮放免の制度もあるわけでありますが、その運用について問題が出されたりしているわけです...全文を見る
04月14日第142回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○矢田部理君 この破産処理といいますのは、通常の会社の倒産、破産の場合と違って特殊異例でありますので、いろいろ管財人も御苦労されてきたと思います。その重要な一つに、できるだけ被害者に救済の措置を講じようということでかねてから努力があったと聞かされておるわけでありますが、そういう動...全文を見る
○矢田部理君 国の実質上の放棄額は一億二千万ぐらいというふうに伺っておりますが、そのとおりでしょうか。
○矢田部理君 先ほどから議論になっておりますが、他の自治体とか営団地下鉄なども含めて将来放棄をされるとすれば、その結果、配当額は放棄額よりももっと少ないわけでありますが、全体として被害者側に回るであろうお金の総額は幾らくらいが見込まれるでしょうか。
○矢田部理君 そこで思うのですが、国としてできること、あるいは自治体等々が今可能な処置というのがそんなものしかないのかなと思うのです。被害者の立場から見ると、もともとお金でかえられない命が奪われたり、大きな傷跡を今でも残しているわけでありますが、こういう特殊な被害者といいますか深...全文を見る
○矢田部理君 終わります。