柳澤伯夫

やなぎさわはくお



当選回数回

柳澤伯夫の2001年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月24日第150回国会 参議院 決算委員会 閉会後第1号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融危機に際して、我が国の金融の安定、それからまた自己資本の充実のために、ただいま先生まさにおっしゃられたとおりの制度のもとで資金的ないろいろな支出が行われたということ、そのとおりであるわけでございます。  これがどのような効果を生んだと考えるかという...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融システムの安定化というもののメルクマールというか指標をどこに置くかということはいろいろあろうかと思うんですが、先ほど来申し上げますように、私は、対外信用の回復、それから不良債権の処理、不良債権の残高が平常時に収れんしていくというようなこと、それから自...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、先生御指摘のように、信用組合、信用金庫等の金融機関がKSDの会員を勧誘していたのではないかということにつきましての調査でございますけれども、昨年十一月下旬に、信用金庫、信用組合のみならず、銀行も対象にいたしまして悉皆的な、この段階、任意の実態調査を行...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、前の任意の実態調査につきましても、我が方の財務局、これは我が方の出先という立場も持っておるわけですけれども、そういうところを通じまして今申したような金融機関に悉皆的な調査を行っているということでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは今申したとおりでございまして、もしそういうことを先生におっしゃる向きの理事者がいらっしゃるとしたら、何かお考え違いではないか、このように申し上げたいと思います。
○国務大臣(柳澤伯夫君) いずれにいたしましても、私どもこの取りまとめの作業ももう本当に最終の段階だというふうに認識しておりまして、いずれにせよ近々、来週の初めごろにはお示しできるというふうにお答え申し上げたいと思います。
○国務大臣(柳澤伯夫君) あの当時問題になったこと、つまり不良債権が非常に増嵩している、実質的に増嵩している。それにもかかわらず、それが必ずしもディスクローズされていないんではないか。またディスクローズに伴って所要の引き当て等が行われていないんではないか。それがゆえに、国際的な市...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生御指摘のようなことはあります。ありますが、問題は、この不良債権の処理が進むということの意味です。不良債権の処理が進むというのは、確かにオフバランス化ということもあるわけですけれども、一方オンバランスにおいてそして所要の引き当てが行われている、これもま...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっと質問の意味がわからないのでありますけれども、公的資金が入っているところで不良債権を全部処理してしまう、不良債権を処理という意味合い、今も不良債権を処理してあるわけでございます、先生、大変恐縮ですけれども。
○国務大臣(柳澤伯夫君) なみはや、幸福等については、先生御指摘のような事態に立ち至っているわけでございます。  そのことについて、今、柳澤大臣の任期中にというような御指摘もありましたが、これは必ずしも正確でないと言わざるを得ないんですが、それは行政の継続性の観点からも申し上げ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) そのような御理解をお願いしたいと思いまして御答弁申し上げた次第です。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生のおっしゃること、私も同感というか同意するところが多いわけでございますけれども、新生銀行の場合のようにかなりドラスチックな貸出先の処理というものをいたしますとあのようなことにもなるということでございますけれども、他の生きている、今資本注入等を受けて活...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 同感です。同感なんですが、その手法なんですね、問題は。手法です。  私も、不良債権の残高が目立って減少しないという事態については別の観点から、つまり、だからといって日本の金融機関が不健全だという考え方は私は否定させていただいています。  しかし、別の...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 二つ申し上げたいと思うのでございます。  一つは、確かに金融機能早期健全化法はこの年度末をもって廃止ということに、失効するということになっているわけですが、もし仮に先般起こったような金融システムの動揺というような事態が起こった場合は、これについてはもう...全文を見る
02月08日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第1号
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○柳澤国務大臣 このたび金融担当大臣を拝命いたしました柳澤伯夫でございます。  我が国の金融システムの安定と再生を図るという重要な任務を再びお受けいたしまして、大変な重責を感じております。どうぞ御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
02月08日第151回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○柳澤国務大臣 亀井政調会長の方から金融行政とマクロの金融政策の両面にわたったお話がありましたけれども、私からは、金融行政の点からのお答えと申しますか、考え方を申し上げたいと思います。  金融検査マニュアルが制定されまして、現在はもちろんそれにのっとって金融機関の検査が行われて...全文を見る
○柳澤国務大臣 お答え申し上げます。  ペイオフの禁止あるいは停止というものはなぜ行われたか。ペイオフの禁止というのは、言うまでもなく預金の全額保護でございます。さらに言えば、金融機関が債務超過に陥ったとき、当然資本は泣いているわけですが、その上にさらに損失が生じているときには...全文を見る
02月09日第151回国会 衆議院 予算委員会 第3号
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○柳澤国務大臣 昨年の年末ぐらいから、金融の三月危機というようなことがたびたびマスコミの各メディアをにぎわしておるわけでございます。その後、私も、そのころからまた再び責任の立場に戻りましたので、一体どうしてこういうことが言われるのだろうかということを若干注意深く見ておったわけです...全文を見る
02月13日第151回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○柳澤国務大臣 先生今御指摘のとおり、KSDにつきましては、昨年十一月の下旬に、いわば任意ベースで実態の調査を行いました。  これは、全国の銀行、信用機関、信用組合を悉皆的に行ったわけでございますけれども、その結果、やはりちょっとこのままでほっておけないというケースも見受けられ...全文を見る
○柳澤国務大臣 それが、まさに私が問題にしているところでございます。  ちなみに、私ども、他業禁止が何で銀行法に入っているんだろうかということについては、やはり銀行が他業をやることによってむやみなリスクをさらに抱えてしまう、それで本業の業務に支障があるようなリスクを抱え込んでし...全文を見る
○柳澤国務大臣 このKSDという団体の会員に勧誘することが、今先生御指摘のような、どちらかというと地域の金融機関におきまして行われていたのではないか、こういうことが指摘をされましたので、我々のところでは、昨年十一月の下旬に、まず任意の調査を行ったわけでございます。その任意の調査を...全文を見る
02月14日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号
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○柳澤国務大臣 今般の中央省庁再編により、金融システム全体に対して一元的に責任を持つこととなりました金融担当大臣の柳澤でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  第百五十一回国会の冒頭に当たり、現下の金融行政について一言申し述べさせていただきたいと存じます。  まず、...全文を見る
02月14日第151回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○柳澤国務大臣 今先生が御指摘になりましたように、日本の不良債権処理というのには、引当金での間接的な処理と償却等の直接的な処理、最終処理という二通りがあるわけでございます。  今、日本の銀行は確かに不良債権のオフバランス化というのが進んでいない、結果としてそういう形になっており...全文を見る
○柳澤国務大臣 我々の方は預金でございますので、先生の御指摘は福祉定期預金ということになるわけでございますが、これは現在は、私どもの方は、民間金融機関のそれぞれの判断による、ただし、その判断によってこれを行うという金融機関について、他の預金等との間でいたずらな混乱が起こるというこ...全文を見る
○柳澤国務大臣 不良債権につきましては、かねてここで申し上げておりますように、三つのメルクマールというか、物差しでもって公表させていただいているわけでございます。一つはリスク管理債権、もう一つは再生法開示債権、それからもう一つは自己申告の分類債権、この三つでございます。  まず...全文を見る
○柳澤国務大臣 先生の立論を聞いておりましていろいろなことが頭に浮かんだわけですが、ひとつ、前の御質問というか御見解について私の話をちょっとお聞きいただきたいと思うのでございますけれども、不良債権の処理という言葉が、かねて言いますように非常に難しい言葉なんですね。  我が国にお...全文を見る
○柳澤国務大臣 やや個人的な意見にわたるわけですけれども、少し御答弁させていただきたいのでございますけれども、いずれにせよ、証券化といい債権の譲渡といい、結局、日本の債権債務関係というか融資の関係がコーポレートファイナンスであるということが、非常に今言ったような円滑な処理の障害に...全文を見る
○柳澤国務大臣 この問題については、もっとお答えすべきまさにライトパーソンがほかにいらっしゃるのではないか、こう思うわけでございますけれども、何となく先生と目が合ってしまったのが運の尽きみたいなところがあって、私の見解というか考え方を申し上げます。  私は、土地の価格については...全文を見る
○柳澤国務大臣 株価の金融機関等への影響ということでございますが、これにつきましては、銀行等、預貯金を預かる金融機関につきましての話としては、これは時価会計に移行するのが平成十三年度からであるということで、この三月期に云々するような問題ではないということでございますが、仮に、それ...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融危機がこの二、三月に到来するのではないかというようなことが、昨年の年末近くから言われ始めてまいったわけであります。私は、そのことは、いたずらに国民に不安を与えるというようなことで気をつけて見てもおりますし、その私の認識というものをできるだけ広い範囲に、皆さんに...全文を見る
02月15日第151回国会 衆議院 予算委員会 第6号
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○柳澤国務大臣 先生の御質問の趣旨がちょっと不分明でございまして、今財務大臣の御答弁が先生に対する御答弁として該当しておるということであれば、私から何も申し上げることはございません。
○柳澤国務大臣 この問題が問題化いたしまして、最初に当庁といたしまして、昨年十一月でございますが、十一月の下旬に、全国の銀行、信用金庫、信用組合、これは悉皆でございますと八百三機関あるわけでございますけれども、これに対して任意の実態調査を行ったわけでございます。  そういう実態...全文を見る
○柳澤国務大臣 今先生のおっしゃられるとおりのことを私どもとしても考えておるということでございます。
○柳澤国務大臣 KSDの会員の勧誘についての銀行の関与につきましては、この問題が表面化をして以後、当初は信用金庫協会というようなものも調査をしたようですけれども、金融庁といたしましても、しっかりした調査をした方がいいだろう、こういう判断のもとで、昨年十一月の下旬に任意ベースでの調...全文を見る
○柳澤国務大臣 先生御指摘のように、金融機関の一部におきましてキャンペーンを実施したというような事実も、当初の任意調査の結果で我々もこれを把握いたしております。今先生の御指摘になったようなところまでは、実は、私、今初めて先生から伺ったということでございますが、これらもいずれ今度の...全文を見る
○柳澤国務大臣 先般来、金融機関の関与の態様についていろいろな御指摘もいただいておるわけであります。それからまた、宮澤大臣からも午前中に、こういう、いわば悪い、社会的に批判を浴びるような団体のために銀行が妙な絡まり方をするのはそれ自体適当でない、こういう御発言をいただいて、私も経...全文を見る
○柳澤国務大臣 若干のことを財務局から事務レベルで状況を聞いておるようでございますけれども、やはりこれは、ここで申し上げるとしたら、今回実施しております報告に、期間的にも対象にしておりますので、それらを含めた報告を踏まえて我々としては対処すべきものだ、このようにお答えさせていただ...全文を見る
02月16日第151回国会 衆議院 本会議 第5号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 借り手企業のリストラの強行を求めているのではないかとの御指摘がございました。  金融機関の不良債権の残高はこのところ横ばいで推移しておりますが、これにつきましては、適切な貸し倒れ引き当て等を行っておりますので、金融機関の健全性につきましては、かつてのよ...全文を見る
02月20日第151回国会 衆議院 予算委員会 第9号
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○柳澤国務大臣 先ほどの宮澤大臣に対する御質問の中にあったかと思いますけれども、日本の家計の、あるいは個人のと言ってもよろしいかと思いますが、金融資産は大変な、千四百兆近くの金額に上っているわけですけれども、その保有形態というものを見ますと、元本が保証されているとされておる、され...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと最初、お断りしておきますけれども、金融という名を冠しても、金融政策というか、マクロの金融政策についてはこれは日本銀行が、ある意味で独占的にと申しましょうか、そういう形で担当しておるということでございます。私の担当している部分は金融行政、もっと言うと金融機関...全文を見る
02月21日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第3号
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○柳澤国務大臣 私、今民間金融を担当させていただいておるという立場でございまして、御提起の問題について、その責任ということからいうとちょっと論じるのがはばかられるのではないか、こういうように思います。しかし、我が国の金融全体を考えてみますときに、この郵便貯金あるいは財政投融資とい...全文を見る
○柳澤国務大臣 時間も制約されておりますので、余り長話はいたしませんけれども、今先生おっしゃったように、我々の不良債権処理につきましては直接償却が必要であるということは、もう明らかだろうと思います。  一つには、銀行の収益力の点からいっても、いつまでもノンパフォーミングローンを...全文を見る
○柳澤国務大臣 手短にお答え申し上げたいと思いますが、第一に、今の、たまたまでございますけれども、二つの省との関係を大臣レベルの協議の場に格上げしたらどうか、こういうお話でございますが、もちろん、私、このスタートに当たっては、両大臣にお話を申し上げまして、両大臣の御賛成をいただい...全文を見る
02月23日第151回国会 衆議院 予算委員会 第11号
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○柳澤国務大臣 岩國委員の長い実務経験から、今の銀行保有株の解消の受け皿として、いろいろ知恵を絞っていただいた案を御提示いただいたわけでございます。  私ども、そのこと自体については敬意を感じておりますけれども、そんなに細かいスキームのところまでお教えいただいたというか、我々も...全文を見る
02月27日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号
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○柳澤国務大臣 不良債権問題、一九九八年に私がこの仕事を最初に仰せつかったとき以来大きな問題であるわけでございますけれども、私、一年二カ月ぶりに、昨年十二月にまた同じようなお仕事を拝命したわけですけれども、そのときには、実は、不良債権のいわゆる残高が減っていないということで、これ...全文を見る
○柳澤国務大臣 その認識で誤りはありません。
○柳澤国務大臣 私ども、先ほど、不良債権をはかる物差しの一つであるリスク管理債権の残高を先生が御言及になられましたので、それを受けて、同様の概念での数字を申し上げたわけであります。  私どもが発表している不良債権の物差しというのは、法律上は二つなんですけれども三つほどありまして...全文を見る
○柳澤国務大臣 先生いろいろなことを言及されましたけれども、まず、開示不良債権の残高について金融庁の発表しているところは過小ではないかと。  このことについては、先ほど私、申し上げましたように、ちょっと問題がある、ちらっと問題があると考えたところまで要注意債権として入れたもので...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融機関のKSDに係る関与について処分をするということを想定して、もちろんすべてではありませんが想定して、法律に基づく報告の徴求を今行っているわけであります。  ということは、調査の内容が、大体この辺かというようなことで法令に基づいて処分をするということにはなら...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと質問の趣旨がわからなかったのですが、今長妻先生がおっしゃったことは、当該の大蔵省の職員を何か処断する、こういうことの考えがあるかというお尋ねでございましょうか。(長妻委員「そうです」と呼ぶ)これは、何というか、国家公務員法になるのか、ちょっと私、今にわかの...全文を見る
○柳澤国務大臣 担当者がある処分を行ったあるいは注意喚起をしたというときのその担当者の認識というか意識、これは我々としては残っている書類で判断する以外にない、このように考えているわけでございます。  ただ、事実問題として、ちょっと補足なんですけれども、平成五年の今先生御指摘の注...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融庁が公表している不良債権、こういうふうに言いますけれども、公表は、銀行が行っている開示を集計しまして行っているというふうに正確に言えば申させていただきたい、このように思います。  ただし、我々の方の検査が行われた直後の、あるいは検査の結果に基づいて行われた開...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほど私、何というか、破綻をしたときの損失が引当金で見積もられたときの損失に比べて増大するという理由に、昔の引当金に対する行政と申しますか、広く政治といいましょうか、そういうものの態度、これも一つあった。それからもう一つは、日本の金融機関の融資において従来とられて...全文を見る
○柳澤国務大臣 私ども、不良債権の残高をかなり高いレベルで長期にわたってバランスシート上に残しておるということについては、引き当てさえ行っておれば、健全性の問題については昔のような問題があるとは認識しておりません。しかし、収益力であるとかあるいは貸出先に対する融資態度であるとかと...全文を見る
○柳澤国務大臣 想定していないというのが私の答えでございます。しないとかするとかということは、細かい手続論を言いますと、資本注入も相手の申請に基づいて行うというようなこともあるわけでございまして、想定をしていないということで御理解を賜りたいと思います。
○柳澤国務大臣 私も、個人的にいろいろなエピソード的な思い出を持つわけでございますけれども、とにかく、正式には、識者のある方ですが、九〇年二月にバブルは崩壊したと。現実には、九一年が株でしたか、九二年が土地、これが急激に値下がりをした時期であった、こう思うわけでございますが、その...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、不良債権処理を的確にやっていく、しかも、通常の間接処理よりも直接処理をした方が、どうしても処分損の拡大ということが程度はともかくとして伴いがちだ、こういうことでございますが、それをやってもらおうということになった場合に、当年度の利益、当期利益に非常に負担にな...全文を見る
○柳澤国務大臣 村井副大臣のおっしゃったとおりだと思います。
○柳澤国務大臣 私の所信の中における内容についての御質問であるわけですが、確かに日本の金融機関、もともと過少資本、これも、過少資本といっても株式の含み益をティア2というところに入れるわけですけれども、そういうようなことはありましたのですが、特に不良債権の処理に当たって、これまで営...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと突然の御質問なので、どれだけ正確にお答えできるかおぼつかないわけでございますが、基本的に譲渡益課税については、一つは、申告分離を想定しまして、その分離課税の税率について配慮をしてくれないか、それから二つ目は、譲渡損が出たときの繰り越しを認めてくれないかとい...全文を見る
○柳澤国務大臣 私どもは要望する側でございますので、要望する側の話として聞いていただいて結構ですが、一言申させていただきたい、こう思います。  まず第一に、一つは資産性の所得について総合課税論というのがもう本当に、日本では圧倒的な勢いでこれまで大きな流れをつくってきたわけでござ...全文を見る
○柳澤国務大臣 先生、先ほどの御発言に関連してなんですけれども、日本の株式と出資金の金融資産の中に占める保有割合というのは八・一%という状況です。株式だけでしたら、有名な数字ですが、六・四%ということです。他方、ドイツにおきましては、同じく株式と出資金では一六・八%ということでご...全文を見る
○柳澤国務大臣 私は問題の重要性は知っておりますし、そういう認識は十分持っているわけですけれども、余りこの問題を政治的に高く掲げて旗印にするというようなアプローチは最初から実はとらなかったわけであります。もっと技術論として、間接償却直接償却は別に財務面で大きな差が生まれるというふ...全文を見る
○柳澤国務大臣 不良債権の処理の問題というのは、先生御指摘のとおり、非常に長い、平成八年の年度末から実は始まったというふうに観念していいと思います。それ以来、不良債権の処理に頑張ってきておりますし、特に中間段階で、そのために過少資本に陥った銀行に対して公的な資金を資本として入れる...全文を見る
○柳澤国務大臣 私は、たまたまですけれども、このポストにつかせていただいたのも二度目ということで、今先生御指摘の資本注入というのは、私の一度目のこの立場での仕事でもございました。  そういう意味で、あえてその当時の実感を申し上げますと、とにかく日本の金融機関が過少資本と見られ、...全文を見る
○柳澤国務大臣 先生のお話の過程でちょっとお触れになられた点でございますが、実は、十一年三月期が我々が資本注入をした年の年度末ということになりますが、このときには多額の不良債権の処理が行われているわけですけれども、そのときには大変大きな金額でのいわゆる直接償却も同時に行われている...全文を見る
02月28日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第5号
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○柳澤国務大臣 今回、私どもが呼びかけさせていただいておる金融機関の不良債権のオフバランス化、ちょっとその前に、直接償却という言葉がこの議場でも随分飛び交うわけでございますけれども、直接償却というのは、概して言うと、それを聞いた世の中の人というのは、倒産に起因するところの、金融機...全文を見る
○柳澤国務大臣 私ども、一年、もうちょっと前でございましょうか、資本注入行の債権放棄につきまして金融再生委員会当時にいろいろ検討させていただきました。その際に、今先生御指摘のような三つの条件というか、そういう考え方を打ち出したわけでございますけれども、そこで一つ欠けているというか...全文を見る
○柳澤国務大臣 一九九八年の、平成十年の十二月の十五日に、金融再生法の施行のもとで金融再生委員会が発足を見ました。そのときに、金融再生委員会の二つの仕事のうちの一つであるところの資本注入につきまして、資本注入の要件というものを告示させていただいているわけでございます。  そのと...全文を見る
○柳澤国務大臣 かねて申し上げておりますとおり、引当金による処理も一つの処理である、言葉によっては立派な処理であるというようなことも言い得るかと思うんですけれども、ここのところ一連の御質問でお答えいたしておるような考え方を持ってこのオフバランス化を、もう少しこれに力を入れていくと...全文を見る
○柳澤国務大臣 ペイオフの延期につきましては、これはもう特殊の事情があったというふうに申し上げたいと思います。それはもう先生つとに御承知のとおり、信用組合の所管が都道府県から国に移管された、そして初めて国の手による直接の検査が行われたわけですが、当時の状況からいって、また、現に今...全文を見る
○柳澤国務大臣 今度、私どもは、オフバランス化という手法をももう少し重視して、これを運営、運用すべきである、こういうことを申しているわけでございますけれども、率直に言って、その場合でも、ここはもう倒産であるとかあるいは清算であるとかという言葉が、法律の専門家同士でしたらもうちょっ...全文を見る
○柳澤国務大臣 公債につきましては、先ほど来の御議論で、国債が主ですけれども非常にこのところ増嵩して、公債市場は一体どうなるかということがある。それからまた、郵貯、簡保というような商品もまた金融市場で大きな役割を果たしているし、さらに、融資の機関としてはいろいろな、かつてのという...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融庁の特に検査の部門の人員の増強につきまして、大変ありがたいお話をいただきまして、ここで感謝を申し上げます。おかげさまで、平成十一年度に百三十五人、十二年度に百二十三人、そして、ただいま提出をいたしております予算におきましては百十人の増員が認められておるというこ...全文を見る
○柳澤国務大臣 午前中にも、ちょっとその点についてお話し申し上げました。  直接償却ということになりますと、通常は、相手方が倒産すると、そのことを受けて金融機関としては、これは回収の見込みが法律的に絶対的になくなったという意味でバランスシートからその金額を切り離すというか切り落...全文を見る
○柳澤国務大臣 もう大プロフェッショナルの先生に向かって私がその問題について云々するのは本当にはばかられるというふうに思うわけでございます。しかし、あえての御質問でございますので申し上げますと、実は私も、最初この仕事を引き受けさせていただいて、もう本当の後の時点ですが、事務当局と...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、今先生の御指摘は、社債の発行体たる企業については、当該社債の回収可能性ということでレーティングが行われております。そういう意味で、それはそれでいいわけですけれども、では社債を発行していないものについてまでどういう格付か、これは債券の格付なんでございますので...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほどちょっと日野委員の方から私が何か路線を後退させているのじゃないかというような御心配をいただいたわけでございますけれども、実は私の考え方というのは、私自身の思いではございますけれども一貫をさせているつもりでございます。  それはどういうことかというと、ざっく...全文を見る
○柳澤国務大臣 御指摘はそのとおりでございます。  この転換権つきの優先株式の転換権の行使につきましては、実は金融再生委員会当時でございますけれども、平成十一年の六月におきまして基本的な考え方を定めまして、これはもう明らかにしているところでございますが、その要旨は、健全化計画が...全文を見る
02月28日第151回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○柳澤国務大臣 前々から申し上げておりますように、不良債権でバランスシート上まだ計上されているものについても、会計規則に基づく、あるいは検査マニュアルに基づく適切な貸倒準備金が計上されているわけであります。したがって、不良債権のオフバランス化をした場合にも、その損失は当然その引当...全文を見る
03月01日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第6号
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○柳澤国務大臣 現在日本の金融というのは大変大きな問題を抱えているわけですけれども、そのよって来るゆえんを考えてみますと、やはり間接金融が主体で、金融仲介機能を担う金融機関にリスクが本当に全部引き受けられてしまう、こういうようなことが今日の金融不安というか金融についての不安定性を...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、平成十三年度税制改正に対する金融庁の課税当局に対する、税制当局に対する要望、そこに考え方が既に表現されていると思いますが、今鈴木委員が御指摘になられましたように、私は、最適課税の理論からいって、余り考えないで総合課税、所得を合算、総合しまして、それに累進税...全文を見る
○柳澤国務大臣 インピュテーションは、私がまだ役所の方にいたときにインピュテーションの話が出始めたころで、これはもう本当に、法人擬制説に立ちまして、法人税というのは所得税の前払いである、したがって、所得税段階で配当に課税するんであれば、その先取りされた法人税部分はそこから控除され...全文を見る
03月02日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第7号
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○柳澤国務大臣 東北などに行くのもこのごろは東京駅からになってしまっておりますし、そういう関係で、どうも上野を一番最近歩いた、歩いたというか、ちょっと池之端に用事があったときに行きましたけれども、自分の足で歩いたということではございません。  ただ、私は地元は当然よく知って、歩...全文を見る
○柳澤国務大臣 私も、最近ということになりますとございません。
○柳澤国務大臣 浜松でございますけれども、出かけたというか、前を通って様子は観察しました。
○柳澤国務大臣 私の場合にはございます。
○柳澤国務大臣 どんな感じと言われましても、普通の感じで、そうすごく変わっているという感じはないように思います。  ただ、私の地元の商店街はもう本当に、NHKの特集番組でシャッター街という名前をつけられたほどのところでして、非常にちょっと問題をはらんでいる。ただ、これは景気の問...全文を見る
○柳澤国務大臣 私も同様でございます。
○柳澤国務大臣 私、現在株をやっていませんので、現在というか株をやっていないものですから、その用事はなくて、出かけておりません。
○柳澤国務大臣 これは大蔵省の、私も宮澤先生の相当後輩ですけれども大蔵省に勤めておりましたのですが、特に当時の証券局の関係は、これは明示的に禁じられていたと思います。その他の部署の場合には明示的に禁じられていたとは思いませんですけれども、じゃ、友人たちの中で株式に格別の興味を持っ...全文を見る
○柳澤国務大臣 知りません。
○柳澤国務大臣 江崎委員の方から、大変勇気づけられるような御指摘をいただきながらの御質問をいただきました。  日本の金融資産、確かにいろいろな問題を包蔵しながらも、残高としては千四百兆というようなことで、世界に冠たる残高を誇っておるということですが、その形態を見ますとほとんどが...全文を見る
03月02日第151回国会 衆議院 予算委員会 第15号
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○柳澤国務大臣 佐藤委員御存じのとおり、不良債権の残高が横ばいであるわけです。しかし、これが金融機関の健全性にとって大変な問題であるとは我々は認識していません。しかしながら、他面、金融機関の収益性、それからひいては貸出先の収益性、こういうことがやはり非常に大きな足を引っ張るという...全文を見る
○柳澤国務大臣 先生から大変的確な御指摘をいただいたと心得ます。  我々は、逆ざや問題がさらに低金利のもとで厳しくなるということも十分認識をしておりますけれども、ただ、先生、一言だけ言わせていただきますと、もう釈迦に説法でございますけれども、保険会社の収益というのは利差だけから...全文を見る
○柳澤国務大臣 そのとおりでございます。
○柳澤国務大臣 ちょっとあれでございますけれども、せんだって、九月末の日経平均で申しますと、株式の価格は一万五千七百四十七円であったわけでございます。きょう、本当に私ども、残念なんですけれども、先ほど先生が御指摘になられたような相場ですが、一万二千四百円台ということですが、仮に一...全文を見る
○柳澤国務大臣 生命保険会社は、先生今御指摘のいわば利差、これは予定利回りと運用の実績利回りとの差でございますが、これが逆ざやになっているということがございますが、保険会社の収益というものはその関係だけですべて結果するというものではございませんで、御案内のとおり、死差、費差という...全文を見る
○柳澤国務大臣 今先生、不良債権の償却のために株式の売却益を活用しないと通らないんじゃないか、こういうお話かとお承りしました。それが、なぜ不良債権の処分損がそんなに膨らむかということは、私が今呼びかけているオフバランス化から出るのではないか、こういうようにおっしゃっているかのよう...全文を見る
03月02日第151回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第2号
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○柳澤国務大臣 大変難しい大きな問題を提起されましたので、行き届いた御答弁というわけにはいかないと思いますが、私が今御質問を聞きながら感じたところを率直に申させていただきたい、このように思います。  私は昨今の、今先生御指摘の、立法、行政、司法、三権にあらわれている問題というの...全文を見る
03月06日第151回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっとお時間をいただきますが、日本でバブルが崩壊しまして、日本の金融機関の持っている不良債権をもっとディスクロージャーしなきゃいけないんじゃないかというふうなことが始まったのは平成五年、一九九二年、三年と、こういったような時期であったわけでございます。...全文を見る
03月07日第151回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権問題は今御議論がいろいろの方面で行われておりますけれども、このデフレ傾向のあるときに不良債権なぞの処理に当たればそれをますます加速してしまうのではないかという話が一方ある中で、いや、不良債権こそ今の日本の経済情勢の中で経済の活力、活性化に向けてい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の処理問題は、大変我々として重要な問題であるということで、取り組みの体制としては全庁挙げての関係部局の担当間の打ち合わせの、協議のもとで進めておりますが、とりたてて新聞報道にありましたような何々本部というようなものを設置したというような事実は全く...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 二つ申し上げたいと思うんですけれども、今、経済産業大臣の方から、私どもの金融機関、特に中小の金融機関、信金、信組あるいは第二地銀も入るかもと思いますけれども、金融検査の結果に影響を受けてというようなお話がちらっとあったわけでございます。  これは、金融...全文を見る
03月08日第151回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生の例え、心臓から血液が肉体の各部署にわたって送り出される、そのときの血管の役目をしているのが銀行である、その銀行が幾ら血液が回ってきてもうまくそれぞれの部署に血を回していないんじゃないか、血管が詰まっているんじゃないか、その詰まっているという現象は不...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の処理はかなり一生懸命やっておりまして、平成四年からだったと思いますが、それ以降の、かなりこの不良債権問題というものが意識されて以降の不良債権処理額というのは、実は六十八兆円に上っているというようなことがございます。  しかし、先ほど来、日本銀...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先ほど申しましたように、不良債権の処理というのはかなりのテンポで進んでおりまして、その処理をする際には、もちろん部分償却ということで、実は借入先との間では債権債務の関係をそのままにしておきながら、それで担保はそのままに、担保相当額はバランスシート上に置き...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ですから、償却を、あるいは償却を含めた不良債権のオフバランス化というのもそれなりに銀行も一生懸命やってきた。しかし、まだなかなか残高が減らない。したがって、もっと拍車をかけたらどうですかということを言っているというふうに御理解をいただければありがたいと思...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず、先生せっかくのお尋ねなんですけれども、引当金を積みますと損益勘定にまず影響があるんです、引当金は損金になりますから。したがって、その限りでは、もしそういうものがなかりせば、剰余金とかなんとかいってバランスシート上資本を、自己資本を増強する要因にはな...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 破綻をするときには……
○国務大臣(柳澤伯夫君) 直前は要注意先であったということです。
○国務大臣(柳澤伯夫君) いや、そごうでございます。そごうは破綻を既にしましたのでここでお答えできるということで御理解賜りたいと思います。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 三階級特進になったわけでは実はないんですね。これは平成十一年の資産判定時では検査結果もあり、それからそこから上がってきたいろいろな資料を総合的に見まして、このそごうの問題でございますけれども、リストラ三カ年計画の効果によって経常赤字の黒字化も実現している...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは一般的な原則ですけれども、土地担保の場合は、公示価格であるとか、あるいはそれがないというような場合にはこれは不動産鑑定人の鑑定結果というようなことで、まず基本を決めます。それからその後、担保の場合には、担保を実行するということになりますと、これは買...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 七割がいけないということになりますと、担保掛け目を一体幾らにしておくことが検査上パッサブルなラインかということが根本からこれ問題になるわけでございますが、私どもの検査マニュアルでは今申したように七割ということ、これは売り急ぎますから当然買い手市場になると...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生、どういうことをおっしゃっているのかちょっと私も理解しがたい面があるのかもしれませんけれども、今地価が下がっているというのは公示価格とか不動産鑑定人の価格も下がるんです。ですから、不動産の鑑定というのは、不動産の担保価値というのは一度貸し出しをしたと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、分類ごとにというお話でございますが、破産更生債権及びこれに準ずる債権では約九六%、引当率ですよ、それから危険債権では約六七%、要管理債権で約二四%、これが主要十六行で開示されている再生法開示債権における担保保証によってカバーされていない部分に対する引...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず不良債権の認識をして、そして分類をして、それについては検査マニュアル等でパスするような引き当てを積むと、こういう処理が行われておって、それで検査も行われておるということでございます。したがって、引き当てについては、今申したように適切に引き当てが行われ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、一番形式的に先生の御質問にお答えするとすれば、申請主義ですので、強制的注入主義じゃありませんから、申請があった後に考えると、これが形式的なお答えでございますが、それでは先生の恐らく御質問にはお答えになっていないんだろうと思いますので、さらに若干敷...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私が申し上げたのは、今、大手行と言われている、昔で言いますと都市銀行というかあるいは長信銀というか、それに信託銀行といったようなものをひっくるめて最近大手行と言っていますが、大手行の問題でございます。  大手行の中でも、今、国際基準に合わせなきゃならな...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まだ、三月末で一応健全化法は切れますけれども、あれは預保法の改正だったと思うんですが、国際的な金融システムの危機が起こったときには金融危機対応勘定というものが発動されて、これは必要とあれば資金注入ができるというシステムはバックアップ体制として存在しており...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 九月までのスパンでどういうことが自己資本比率を脅かすような要因かと言われれば、今、我々の展望するラインの上では、一つは先ほど言った株価、もう一つは不良債権の発生があり得るわけです。  しかし、その双方ともに、株価については我々がそのよりどころとしておっ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まさに今、先生がおっしゃったとおりでありまして、不良債権、我々リスク管理債権というようなことで、これはアメリカ等との比較の上で便利なものですからこのメルクマールをとっているわけでございますけれども、こういうものが三十兆とか三十一、二兆だとかというようなレ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権のオフバランス化の方法として三つなり四つなりの形態を私、かねて申し上げているわけですが、もうちょっと大きく分類をいたしますと、今、先生がお触れになられたような不良債権の売却ということと、もう一つは償却と申しますか、そういうふうに大別もできようかと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 民事再生法による企業の再建型の処理というのは、私どもも不良債権のオフバランス化のこれまたもう一つ有力な手段であるというふうに考えております。この関係で申しますと、一つは私的整理、法的整理というのがあるわけですけれども、その法的整理の中でも一番、特に最近制...全文を見る
03月09日第151回国会 参議院 本会議 第8号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融システムの安定化、信頼回復について御質問をいただきました。  平成十年十月発効した金融再生法、早期健全化法等の運用によりまして資本注入等を実施させていただきました結果、我が国の金融システムは、平成十一年夏ごろにはかなりの程度安定を取り戻し、国内外の...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の直接償却についてお尋ねがございました。  私ども金融庁といたしましては、直接償却等によって不良債権のオフバランス化を進めることは、産業、企業の再生と表裏一体のものとして行われるべきであると考えておりまして、こうした観点からどういった取り組みが...全文を見る
03月09日第151回国会 参議院 予算委員会 第7号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融の中で公的金融の占めるウエートが諸外国に比べて高いのではないかという御指摘ですけれども、確かに高い。今、私、にわかな質問でございましてデータを持っていませんけれども、私の経験からしても、諸外国に比べて多分高いであろうということについては同じ認識を持っ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 住宅金融というのは消費者金融の一種でございまして、これは、従前は民間金融というのは事業者金融、事業金融でしたので、これを相手にしないというようなことで住宅金融専門会社等がそこで発生してきたというような経緯もございます。  しかし、最近ではリテール重視と...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 住宅金融そのものについては私はそれほど詳しく実情を知っているということでは必ずしもありません。  ただ、例えば旧開銀、政策投資銀行の融資の例などを申しますと、民間も当然協調融資をするんですが、開銀の審査がいわばお墨つきになるというような機能を果たしてい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) モーゲージローンを入れることによって住宅金融公庫の融資を廃止することができるかという、こういう御質問なんでございましょうか。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私は、そのこととちょっと、例えば政策的に住宅着工の件数を上げて総需要の補完をしていこうという政策決定があるとした場合に、もちろん先生恐らく私がこう言うと、それじゃ補助金をそれぞれの住宅を建てる人に渡したらどうかとか、あるいは住宅の補助を金融機関に渡したら...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 住宅金融の歴史というか、消費者金融の歴史を先生考えてみるとすぐおわかりいただけると思うんです。  昔は、民間金融というのは事業金融だったんですね。事業で返済の計画がきちっと立つということが前提です。消費者金融というのは返済の計画は立ちません、これは。サ...全文を見る
03月14日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第8号
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○柳澤国務大臣 去る二月二十七日の当委員会におきまして、民主党長妻委員から不良債権問題について、わかしお銀行の例を挙げて質問されましたのに対し、私は破綻という表現を用いて答弁をいたしました。  私が破綻と申し上げたのは、わかしお銀行への当初の支援スキームが継続不能になったとの意...全文を見る
○柳澤国務大臣 与党三党が緊急経済対策というものを発表されまして、今宮澤財務大臣の方から御報告がありましたとおり、あした、この緊急経済対策本部というものをスタートさせまして、ここに掲げられております諸施策について、いろいろとこの具体化のための議論をし始めるということで、私もその委...全文を見る
○柳澤国務大臣 先生から、今、与党三党の緊急経済対策の中にございます「民間ファンドによる株式買上機構の創設」ということについて批判的な御見解の披瀝があったわけでございますが、これは先生ちょっと注意してごらんになっていただきたいんですけれども、項目といたしましても、「金融再生と産業...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず第一に、株価の低落が、バランスシートと申しますか、自己資本比率に代表されるようなそうした金融機関の健全性に対してどういう影響があるか。これは、前から申し上げておりますように、この程度でも何とか健全性というメルクマールについてシリアスな、深刻な影響を与えることに...全文を見る
03月15日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第3号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 今般の中央省庁再編により、金融システム全体に対して一元的に責任を持つこととなりました金融担当大臣の柳澤伯夫でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  本日は、発言の機会をいただきましたので、現下の金融行政について一言申し述べさせていただきたいと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま宮澤財務大臣の方から、今朝の与党三党の緊急経済対策を受けての政府・与党緊急経済対策本部におきます検討の状況の御説明がありました。  大変行き届いた御説明でございますので、私から追加することもないようなものでございますけれども、私といたしましては...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっと質問の趣旨を取り違えているかもしれませんけれども、まず、今私どもが金融機関に呼びかけております不良債権をオフバランス化する、こういうことについて申し上げますと、これは先ほど日銀総裁も言われ、また清水先生もそういうラインでの御質疑の中の御発言があっ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良部分を分社化という、まあ法人格を変えるという手法もあり得ないわけではないですけれども、すべて法人格を与えたりあるいは分離したりするかといえば、それは私はそうではなくて、通常のリストラというようなこともあり得ると思っているんですけれども、いずれにしまし...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、そこにございますように、民間のファンドということで党側は構想されたわけでございますけれども、この構想を民間の方々に若干検討をお願いしたわけでございます。もちろん、まだ組織総体としての意見が集約されているというわけではないんですが、とりあえずのリア...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私も全く宮澤財務大臣と同様の考え方でございます。政治の動きというのは私どもも当然承知をいたしておりますけれども、その時期もまだ必ずしも明確ではないということも同時に生じているわけでありまして、その間において日本経済に対して大きな動きがあるときに、私どもは...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今の峰崎先生のお話というのは、やめることが先決だというようなお話かとも受けとめましたけれども、私は、そういうことで今いろいろな政党間の話も進んでいるわけではないというように思っております。最大限言っていることは、総裁選を前倒しして、党の改革等も行われた後...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 率直に言いまして、私が再び金融の担当を命ぜられてからの株価の動き、特に銀行株の動きを見ますと、ついせんだってまでは、銀行株の低落の程度というのは他の一般の株価の低落に比べて軽度に済んでおりました。私はそれなりにこのことを念頭に置いていろいろな話もしてきた...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず、先生から計数を挙げてのお話がありまして、私どももここに手元にあればすぐにでもそれをお話し申し上げますけれども、ちょっととっさのことでございますので、これはちょっとお時間をいただきたいと思います。  ただ、先生、もう一つ申しますと、もしそういう構造...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっと今、資料というか議事録そのものが手元に見つかりませんので、そのことを私の記憶に基づいてお答えせざるを得ないのでございますが、あのときに浅尾議員と私との間で一番問題になったことは、根拠もない引当金を積んで持参金を持たせるようなことはしませんねという...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) この点は、発言の事実の有無についてお答えするよりも、現在においてどう考えているかということでございます。これはどういうことかというと、経営健全化計画が文字どおり、例えば当期利益というようなものが三〇%以上下振れしたときにはと、こう書いてあるわけですが、そ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生今御引用のくだりそのものについて、私今ここで目で見るわけにもまいりませんので、そういった仕組みの問題として申し上げますが、今回でも同様の問題が実は先生起こっているんです。それは、我々が最終処理をするという場合に悪い部分を除外していい部分だけについてや...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 心配をしていないかと言われれば、もちろん心配もするわけですが、ただ、九月末が最初で、もうちょっと徹底した物の言い方をすれば、来年の三月末がこの関係の改正が本当にフルに影響する年度区切りであると、こういうことでございますので、何と申しますか、それまでにそれ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 浜田先生から大変技術的なことに及んだお話をいただきまして、勉強させていただくにやぶさかでないわけですけれども、ただ、私は考えますに、株式の評価損が資本の減少要因として九月期から立つということ、これはグローバルスタンダードからいって受け入れなければならない...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま一連の先生の御質問と政府側の答弁を聞いておりました。答弁者がたびたび言わせていただきましたように、個別の問題は、ここでいろいろそれを論ずることが適当でない場合が多いということで答弁を差し控えさせていただいておりますが、これは私も同様だと考えており...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私、一九九八年、平成十年の十月に閣内で横滑りをしまして金融の担当になりました。それで、退任をしたのは一九九九年、平成十一年の同じく十月の初めでございましたけれども、再生法及び早期健全化法を運用させていただきまして、その間、再生法では今先生御言及のような巨...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、よく言われるように三通りとも四通りとも、あるいは大別すれば二つというようにも言われておるわけでございまして、一つはオフバランス化の手段として売却という方法がございます。  もう一つは債権カットということでございますけれども、この債権カットに三通...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生が御心配されるように、銀行の体力があればもっと違った対応が実はあり得るんです、昔のように体力があれば。貸出企業の再建という場合に、お金をたくさん出してやれば発言力が増すということも実はあります。ですから、今不良債権の処理みたいなものが進まないというこ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融機関が赤字になるというようなことはいろんな理由で起こるわけでございますけれども、今回私どもが呼びかけさせていただいておる不良債権のオフバランス化でそれが、何と申しますか、傾向的なものとして出てくる、つまり、オフバランス化をやることによって押しなべて銀...全文を見る
03月16日第151回国会 参議院 予算委員会 第9号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の開示、ディスクロージャーというものは非常に重要なことだということをまず申し上げておきます。  かつてはこれを、ちょっといいかげんと言ってはあれですけれども、なかなかディスクローズしたいろんな統計というようなものもほかからは信頼されないというよ...全文を見る
03月19日第151回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま先生御指摘のように、不良債権の処理というのは、一九九八年、平成十年に国会を中心に新しい制度をつくっていただきまして、私どもその運用によって鋭意これを進めてきたというところでございます。  不良債権の処理という場合に、なかなかこれ、国民の皆さんに...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生御指摘のように、今回の与党三党による緊急経済対策の中には、金融機関が保有をいたしております株式につきまして民間ファンドによってこれを買い上げる機構を創設したらどうか、こういう提案が盛り込まれているわけでございます。  私どもも、金融機関の持っている...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生御指摘のように、平成十年に金融機能早期健全化緊急措置法というものが制定をされたわけでございます。  その節にいろいろな御議論があったようでございますけれども、一つは強制注入であるか、あるいは申請による注入であるかというようなこと、それからそれとの関...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 経営健全化計画というものは、先ほど申したように、金融機関に対する信頼が揺らいだときに資本の増強をして経営健全化をさせよう、こういう趣旨でそれぞれ計画の提出を求めたわけでございます。  先ほど言ったようなことを含めまして計画を徴求し、それのフォローアップ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 経営健全化計画の目的を直接的に法律で規定している文言というものをちょっと見つけがたいのでございますけれども、基本的に先ほどちょっと申しましたけれども、金融機関の信頼が揺らいでおるということで、それが過少資本に由来しているというようなことから資本の増強をす...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) おっしゃるとおりであるというふうに心得ております。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の問題というのは、先ほどもちょっとお話し申し上げたのでございますけれども、これなかなか処理という言葉が、処理といえばもう本当にそれを処理しちゃって何も不良債権が金融機関からなくなることだと、常識的にはそう思うのが普通なものですから、そこになかなか...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 役員の問題については、先ほど申したように、資本注入の条件として役員の退任を求めるというような、注入行の状況がそのような状況にはなかったということでございます。  じゃ、相談役だとか顧問のようなことがいるのかということでございますが、これはむしろ役員数の...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 計画については、率直に言ってかなり厳しいという意見と、相手が出してきたものをできるだけ尊重していこうではないかと、こういう意見がございました。審査に当たりまして、私ども当時金融再生委員会でございましたけれども、そのような意見があったような記憶でございます...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 峰崎委員に最初にお話し申し上げますけれども、現在の株式相場において金融機関が自分の保有株を売却損を出してまでどこかに売却するということはまずあり得ないことだというふうに私はまず基本的に思っております。ですから、この民間の保有機構云々の話も、何と申しますか...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 違います。  峰崎先生ではない方にあるいは答えたかもしれませんが、あの与党の株式保有機構云々の項目も、実は株式市場、資本市場の活性化の項目の中に位置づけられておりません。どこに位置づけられているかといいますと、一番冒頭の産業再生、金融再生の一環というこ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは先生、ここで私がるる言う必要がないと思いますけれども。  要するに、今の日本の金融機関の脆弱性というのは何かと言えば、一つは不良債権を持っているということでありますし、もう一つは株式を他国の金融機関に比べて破格に多く持っておって、株式市場の相場の...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 実はスポークスマンを私がやったわけでございますが、私もそのあたりのことは非常に注意をして物を言ったつもりでございました。委員会が始まる直前でございまして、五十分に官邸を出なきゃいけない、それも中途で私は席を立ったんですが、四十二、三分だったと思います。 ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生、今はまだスキームがどういうものになるか全くわからない段階でのお話だったわけです。そのスキームをつくるに当たって、何と申しますか、財政的な手助けというか、そういうものも念頭に置いていいよというお話でございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私は株価の水準について何か申し上げられるだけの判断基準というものは特に持ち合わせておりません。  しかし、株式をなさる、関係する人たちの間では、例えば一株当たりの利益であるとか、あるいは最近においては一株当たりの会社の純資産であるとかいろんなメルクマー...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 率直に言って、金融機関の保有株にいわば含み損が生じているのではないかということも、私金融行政の担当者として関心を払っているところでございます。  しかしまた同時に、日本の株式市場というものが厚みがないと申しますか、一方の思惑というか、そういうようなもの...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 日本の財務、企業会計、こういうようなものがこれまで完璧であったか、また金融機関に対する検査というようなものの体制が諸外国に比べて十分充実したものであったか。こういうようなことにつきましては、私も何か担当者をやったというような経験がございませんので軽々に物...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私、十二月五日に森内閣の改造で再びこの仕事につかせていただきました。  私の持った感じは、正直言って、そのあたりから株価の急激な下落というものが始まったわけでございまして、非常にそのことが金融機関にとって健全性においても大変な問題ではないかというような...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融再生委員長に就任したときに私の頭の大部分を占めたのは金融機関に対する信頼性の動揺です。したがって、どちらかというと、健全性の回復と健全性の確保ということに私の行政の主眼があったというふうに私自身、顧みてそう思っております。  それから、これから、今...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 劣後ローンだけお答えすればよろしゅうございましょうか。
○国務大臣(柳澤伯夫君) この数字を事務当局で検討させていただきましたが、九九年度末のまずA欄でございますが、五四・五兆というのは、これは株式の簿価保有額に有価証券全体の含み損益を、多分含み益でございましょう、これをプラスしたものになっておりまして、必ずしも株式の保有額というのと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま堀委員から金融について、よく言われる三月危機というものについてどう考えるかと、こういう御質問がございました。  私、たびたび申しておりますとおり、金融機関の体質というか財務状況を脅かすものは現在二つ大きくあるというふうに考えております。一つは株...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、先生、今御言及のブリッジ方式と申しますのは、金融機関が破綻した場合に、これを蘇生させる、これは別の法人になることもあるわけでございますが、その間の、破綻から新しい法人になる、あるいは場合によって他の法人に統合されるというようなその経過期間をどのよ...全文を見る
03月21日第151回国会 参議院 予算委員会 第11号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 一九八九年に株価がもうほとんど四万円に近い三万八千九百何がしかだったと思いますけれども、そういうピークを記録したこと、その後、バブルの崩壊ということで昨今の株価に至るまでこれが低落していること、それぞれ株価、時価総額というものが算出できますけれども、今に...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の処理、これはもうここでたびたび申し上げておりますように、金融機関が金融機関だけで債権を評価して、まさかのときに備える引当金を充てることによって処理をしている、こういう処理の仕方と、それからバランスシートからそれを外すということの方式、この方式の...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 貸し出しは、これは日本銀行の統計を見ましても縮小幅が減少したという、ちょっと頭が混乱するような表現なんですけれども、縮小はしているけれどもその縮小のスピードが鈍化している、こういうような状況で貸出残高が縮小している、減少しているということはまだ続いておる...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 宮澤財務大臣のおっしゃられるとおりと私も理解しておりまして、けさの閣議後の記者会見でも記者からそのことを問われましたが、同様の趣旨で私は、それは財政再建にかかわる一つのことだろう、こういうふうに申して、不良債権問題とは別個の問題、こういうようにお答えした...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生御承知のとおり、債務者区分というのがございます。一つは正常先、それからその次が要注意先というんでしょうか、その要注意先の中に二つ細かく言うと分かれて、要管理先というのと要注意先のままの破綻懸念先、実質破綻先、破綻先と、このことをおっしゃっているかとも...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず第一に、その資産の査定というものについて、これを厳しくやるということが大前提じゃないか、これはもう全くおっしゃるとおりでございます。金融庁は少しそこがたるいのではないか、こういうような含意での御指摘もいただいたわけでございますけれども、それを私ども、...全文を見る
03月22日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第4号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 日米首脳会談におきまして経済問題が主に論じられたということ、私も伺っておりますし、若干の、私の事務局からも人を派遣いたしましてフォローだけはさせましたので、メモ書きですが、それらの記録にも接しているわけでございます。  そういう経過を見ますと、ブッシュ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) もう簡単に申し上げますけれども、今、先生御指摘のような傾向があったのでございますけれども、そのよって来るところとして私どもは二つ考えておりまして、一つは、外国人投資家は株の保有比率で言うと二割ぐらいということでございますが、実際の売買比率ということになる...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私どもまず第一に、金融機関に対する影響という意味では、金融機関の利ざやと申しますか、そういうものはこういう金利低下の状況の方が若干膨らむという意味では、収益面にはいい影響をもたらすというふうに思っておりまして、それがどのくらいになるかでございますけれども...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私も日本銀行の考え方と軌を一にした考え方を実は持っております。需要政策あるいは需要管理の政策で日本経済のデフレスパイラルをとめようという必死の努力、これはこれで私は正当な評価を受けて当然だと、このように思っておりますけれども、どうも需要の追加、需要の管理...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今先生御指摘のように、十年三月末の決算、これを基準日にしました一斉の検査が大手行について行われたわけでございます。取っかかりは大手行、その次が地方銀行、それからまた協同組合というふうに今進んでいると、こういうことでございます。  私ども、まずどういうこ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 検査結果については、個別企業の信用にかかわるようなことは、これはまあできない。これはもうおわかりいただけるとおりでございますが、集計したものについては、これは既に発表しておるというふうに理解をしております。
○国務大臣(柳澤伯夫君) この問題について私最初にコメントを公に求められたのは、毎々言及しております記者会見でございました。水曜日になるんですか、繰り延べ閣議の後の記者会見でございました。  私が何を言ったかといいますと、どう考えますかと言いますから、若干戸惑いを感ずるというこ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権というものは何かということですが、これは今二つのディメンションで検査をして不良債権を認定しているわけです。一つは先でございます。その債務者がどういう状況にあるかということでございます。それから、不良債権という言葉にまさにあらわれているんですけれど...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今日の事態を迎えますと、資産査定が甘いんではないかとかいうようなことを言われる、そのそしりも免れないのかなというふうに私自身は思っておりますけれども、検査をやる検査官というものもかなり充実していただいておりますし、それからまた検査マニュアルというようなも...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私もその本部の会合に出席をいたしておりまして、今、宮澤大臣のおっしゃられたお言葉をいただいたわけでございますけれども、その前提は、ここに党側の文書が出されているわけでございますけれども、民間ファンドによる株式買い上げ機構の創設ということになっているわけで...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、民間側の感触は申し上げたとおりで間違いないと思うんですけれども、それでは、今我々として何にも、宮澤大臣がせっかくおっしゃってくださったようなこととの関係で何も考えられないのかと申しますと、私はむしろ最終の投資家にいかに株を早くデリバリーするかというこ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 平成十三年度における内閣府所管の金融庁の歳出予算要求額について、その概要を御説明いたします。  金融庁の平成十三年度における歳出予算要求額は百三十四億八千四百万円となっております。  このうち主な事項について申し上げますと、金融庁の一般行政に必要な経...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私も、おおむね宮澤財務大臣がおっしゃられた説明と同じ経過であったというように承知をいたしております。  森総理の発言については、三つの過剰の中では債務の過剰が最大のネックだ、政府・与党緊急経済対策本部でもこの問題に焦点を当てていると、こういうふうに言わ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私のくだりは、総理大臣がみずからの決心を繰り返したと、こういうくだりの中にあるわけです。総理大臣がみずからの、みずからのと申しますのは、適切な経済政策を引き続いて追求していくということ、それから構造改革及び規制改革、こういうものを元気よくやっていくんだと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 資本の部三十六・三兆と申しますのは、先生の最初にお示しいただいた表でいいますと、「自己資本金額 コア資本」というC欄に相当するものでございます。繰り延べ税金は、先生もお示しされたものでございまして、D欄に相当するものでございます。それからあと、公的資本に...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) このティア1は、当然のことながら、先生の表とどこがどう食いつくかですけれども、自分の資本と、あと、要するに公的資本の優先株の部分プラス税効果の部分、この大体三つに分かれるというふうに考えていただいてようございます。  それからティア2は、これは先生がお...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 機関投資家。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 党の文章にも載っかっているわけでございますけれども、民間ファンドによる株式買い上げ機構の創設ということの中に、株式の持ち合い解消の方法として活用し得る上場投資信託、ETF、これエクスチェンジ・トレーデッド・ファンドということなんですけれども、ここに言及が...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 大門委員が御指摘のとおりでございまして、最近、救急医療技術の発達等を背景に、交通事故による重度の後遺障害者が急増していると、こういう指摘が我々の方の答申、政府側の答申にも指摘をされておるわけでございます。被害者の多くは多額の費用を介護に必要とするために、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私は、金融の問題を扱う責任の場の前に、実は土地の問題を扱う国土庁の長官を拝命しておったわけでございますけれども、土地の値段が下がる、こう一般に言われておりますけれども、最近になっては二極分化ということが言われ始めております。都心でもみんなが使い勝手がいい...全文を見る
03月23日第151回国会 参議院 予算委員会 第12号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の問題は、今、先生がお述べになられましたような経緯で一九九八年、平成十年の国会で金融二法が成立をして、そして再生法と健全化法でもってこの処理に当たろう、こういうことになったわけでございます。  現在、不良債権の処理がどういう状況にあるかというの...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、先生は不良債権の問題について、資産の査定、それから経営者の責任と、この二点を挙げられました。  資産の査定については、我々健全化法の運用に当たったときにどういう状況であったかというと、対象行に対して一斉の検査をしました。もちろん金融監督庁の検査部だ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) そごうの問題は二つありまして、資産の査定の問題と資産の判定の問題があるわけです。  資産の査定の問題というのは、先ほど私が言った健全化法だとか再生法が施行されましたので、じゃ一斉に主要行だけ検査しましょうといったときに行われた検査でございます。検査はそ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の処理というのは、健全性の観点からすれば、不良債権を認識し、それに見込まれる回収不能額をあらかじめ引き当てておく、これで一応の処理ができるんです。これを処理と称していいんです。  現実に民主党さんも、当時何と言っていたかというと、引き当てを十分...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 与党三党が緊急経済対策ということで打ち出されたもろもろの政策の中に金融の再生及び産業の再生というくだりがありまして、その中で今の保有株式の買い取りの問題と、それからETFの導入の問題とが掲げられているという、そういうくだりがあるわけでございます。  私...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ETFについては、今、先生が御指摘になられたようなメリット、長所というものを私その場で言及したかどうか、ちょっと記憶にないのでございまして、大変失礼でございますが、先生からも御確認というか、お教えいただいたというように受けとめさせていただきます。  デ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) あさひ銀行のことにつきましては、そういう報道にも接しておりますけれども、私、今この段階で何か申し上げられる確たる情報を持っているかと申しますと、持っておりません。  したがって、今、先生の御指摘の問題も一般論として申し上げるほかないわけでございますけれ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生御指摘のように、私ども、今回、不良債権のオフバランス化を進めるということになりますと、あの貸出先はこんなぐあいだから引き当てをこのぐらいにしておこうというふうに、金融機関だけの判断ですべて事柄が完結するということには当然ならないわけでございまして、貸...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権のオフバランス化を呼びかけさせていただいておるわけでございますが、私のスケジュールというのは、かねてここでも申させていただきましたけれども、そのいわば施策、それに関する施策というものを今年度中ぐらいに金融庁案みたいなものをつくらせていただいて、何...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今度、不良債権の処理損というものがどのくらいの規模になるか、これは昨年度末の決算に伴う予想、それから昨年、つまり平成十二年の九月末に中間決算をしたときの通年での損失額の予想、こういうようなものが発表されておりまして、大手十六行ベースで申しますとそれが大体...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) この返済原資というものがどういうふうに出るか、どこから出てくるかというと、これは剰余金でございます。したがって、利益を上げて剰余金をためるということが資本注入を受けた金融機関に最も必要なことなのでございます。それが不良債権の処理損がかさんで剰余金がなかな...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 東京生命がずっと経営厳しい状況の中で、私どもの方もこれの基盤の再構築に努めるようにと、こういう指示を出したもとで、いろいろな外国の企業との提携あるいは国内の銀行からの支援、こういったようなことについて交渉をいたしておりましたけれども、ついに合意の形成に至...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融機関について金融二法が制定されまして、金融二法の期限が到来するまでには金融機関のシステム的な安定性を確保するということが当然の目的とされておったわけでございます。  確かに、十全の安定というものが確保できていないではないかと言われれば、これはある程...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 手短に申し上げますが、今現在起こっているところの株価の低落あるいは不良債権を直接処理することに伴う不良債権処理損の増嵩、こういうものは前から言っているようにポイント以下の影響というふうに考えておりますので、この九八年当時に資本注入をしなければならないよう...全文を見る
03月26日第151回国会 参議院 予算委員会 第13号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 議論ということになるのかどうかちょっと私も確信が言葉遣いについて持てませんけれども、日本銀行総裁から要注意債権についての引き当ての問題ということの御発言がございました。これは、以前に私は新聞報道でも日本銀行総裁がそういうことをおっしゃっているということを...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生つとに御案内のように、正常先、要注意先、要管理先、破綻懸念先ということになっていまして、要注意なぞの問題は個別引き当てではございません。そういうようなことで、それについて一般的な貸し引き、貸倒引当金を一定のルールに基づいて積んでいるということでありま...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まさに当時の資本注入の前提となる不良債権の処理というのは、当時はだれもかれもが厳格な資産の査定に基づく十分な引き当てということでやっていこうではないか、こういうことでございまして、私はそのポストに就任したときに、引き当てについては公認会計士協会の業務指針...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生いみじくも御指摘のとおり、衆議院の大蔵委員会、平成十一年二月十七日でこの文書が、資料が問題になりまして、当時の日野金融監督庁長官は「私自身がこの雑誌を見て初めてこういった数字にもお目にかかりました。」、あるいは「私自身、この雑誌で初めて見る資料なもの...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私もこの資料を今にわかにここで拝見いたしまして、さあ金融再生委員会の場にこれが提出されたものかどうか、これはなかなかにわかに判断できません。正直言ってできませんが、私の記憶では、こうした資料を席上配付あるいは拝見をしたという記憶はございません。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私、今、先生にこれを提示を受けましてさらさらと見たわけでございますが、私も一ページからしてこれはなかなか説得力のある議論をしているなという感じがしました。しましたけれども、これ自体が先生が言うように金融再生委員会の公式の席上の資料であるかどうか、これはに...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) この資本注入は、一斉金融検査、これは金融監督庁検査部だけでは手が足りないということで、先生御案内のように日本銀行の考査局とシンクロナイズドして執行したわけですけれども、それに基づいて執行されたわけでございます。  その結果は、先ほど言ったように、資産の...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 長銀における対そごう債権の十年三月期決算では、実は長銀はこれを正常先というふうに扱っていたわけであります。そして、十年十月の検査、これが一斉検査の一環でございますけれども、それは、平成九年二月にそごうは新四カ年計画を策定しているというような事態を踏まえま...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず、そごうの問題で申し上げますと、先ほど申しました十年十月の検査におきまして要注意にいたしました。その後、実はもう一度そごうの平成十一年二月期に決算が行われておりまして、それにつきましては前期に引き続き黒字経常利益十七億円が計上されておりますし、また返...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生が今言ったように私やらせていただいたんです。  つまり、今、先生がおっしゃったように、Ⅱ分類は一五%、Ⅲ分類は七〇%、その引き当てを私あえて指導して、これは一般の会計基準とは違うじゃないかというような反論もあったけれども、いや、資本注入に当たっては...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、(「簡略にね」と呼ぶ者あり)簡潔に申し上げますが、これは実は先の債務者区分によりますと、要注意先というものを我々の方では要注意先の中に単なる要管理先というものを分けましてやっておるということでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 物の本の定義によりますと、直接償却というのは法的整理に基づいて金融機関の側が受け身の形でみずからの債権をライトオフすることということになっておりまして、そういう書物による定義では直接償却の中には債権放棄は入っておりません。  ただ、きのうのNHKのあの...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私は、かなり注意をしましてオフバランス化という言葉のもとで今、先生が御指摘したような幾つかの方法に言及をしたということでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、実は再生委員会当時に、資本注入行における債権放棄ということについてどう考えるかという考え方を明らかにいたしております。私ちょっともうページを繰っている暇がないのでこうして私の記憶に基づいて答弁をいたしますけれども、一つは経済合理性です。二つ目は経...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) オフバランス化が必要だと。一つは、金融機関の収益力をもっと強めなきゃいけない。もう一つは、金融機関が収益力が弱い、あるいは不良債権を抱えていることによってリスクに対してどうしても過度に慎重になりがちだ、そのことが日本経済全体の再活性化の障害になっていはし...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 売却という場合に、それがどういう結果を貸出先企業に与えるかということはちょっとここで一概にお話しできるたぐいのものではないと思います。  そうしまして、その後のそれでは再建計画に基づく債権放棄、これは先生がおっしゃったバイアブルな部分は生かして、収益力...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 再建計画の中では当然そういうことが行われ、そして企業が全体として再建される、こういうことが期待されるということでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生、やっぱり少し先に進み過ぎているんではないかと、このように思います。  公的資金を入れた銀行について新たな公的資金が、ここはまあ、はてなと書いてはあります。先生のも書いてあります。書いてはありますけれども、これは私のかねてからの答弁で、この三月三十...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生、今いろいろなものを、ちょっと早口で私も記憶にとどめられなかったんですが、ありとあらゆる悪い現象を挙げられたような気がいたしますけれども、私も各銀行にとって厳しいことは率直に認めるところであります。しかし、それを何とかやり切らない限り、金融機関の活性...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 幾ら株が下がっても、幾ら地価が下がってもというような前提で何か物を言うというようなことは、少なくともこういう場では国民にいたずらな不安を与えるような話になって全く適切さを欠いていると私は思います。このことについて私はコメントする立場にありません。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権のオフバランス化を進めるという場合に、それぞれの金融機関に与える影響というのは私は違うと思います。それから、そもそもその原資となるものについて動員できる、用意できる資金というようなものも、程度もこれまた金融機関によって区々であろう、このように思い...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 債権放棄についての金額というのは、実は東証の開示規則によりまして大きなところについては開示の義務が課せられているということでございます。  今、先生お尋ねになられる前に、実は事務当局の方に資料要求がありまして、私どもの方も鋭意この計算をし始めたわけです...全文を見る
03月27日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第5号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権問題、一九九七から九八年にかけての金融危機の中で、日本の経済の中で最大の問題ということになりました。そして、御案内のように、金融二法が国会の御熱心な論議の中から成立をいたしまして、その運用を政府にお任せいただいたわけでございますけれども、私どもは...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ペイオフが実行されますと、やっぱり預金者は金融機関の体力というものに注目をせざるを得ないわけでございます。そういうことで私ども、そういう意味合いもあって、現在、中小金融機関についても検査を行い、必要な自己資本の増強というものに努めるようにということの話を...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) そういうことも全否定をするというだけの私、自分自身、根拠を持っているかと言われれば、うん、ちょっと考えさせてくれと、こういうふうに言わざるを得ないんですが、ただ、先生、このソルベンシーマージンなるものは、要するにその時々のその国の金融情勢でもって、現実に...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 大変恐縮です、分業をしておりますのでちょっと混乱をしておりますけれども。  確かに、業務純益という指標、フローの指標が重要だということになりまして、今回私どもソルベンシーマージン比率も変えますけれども、同時に、基礎剰余、これ仮称でございますけれども、基...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず、先ほどの御質問からちょっと触れさせていただきたいんですけれども、研究者がいろんな独自の前提を置いて研究成果として発表される、それを前提にしていかがかという質問というのも、質問としてはあり得るとは思いますけれども、私どもはそういったことも全部踏まえま...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 簡潔にお答え申し上げます。  私、このソルベンシーマージンを見るときに、先生が御勉強になられた論文を私も見せていただいたんですが、非常にいい言葉を見つけたんですね。それは、今度の東京生命もやっぱり解約でやられている面が少なからずあるわけです。どうして解...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 我が国がこれまで間接金融の国であった、これは個人の金融資産の保有の形態から申しましても現金・預金が五四%というような状況で、これをアメリカの九・六%、さらにドイツでも三五・二%というようなものに比べて、圧倒的に日本は個人の金融資産の保有状況も現金・預金に...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、先生がおっしゃられたとおり、民間の銀行、金融機関につきましても、ペイオフの凍結ということで元本保証の形でございます。それから郵便貯金は、もともと郵貯法に国家が保証するということがうたわれておりまして、元利が保証されておると。こういう状況の中で、元本の...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私はもうあってはならないと思っております。
○国務大臣(柳澤伯夫君) ございません。
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは前にも多分予算委員会で御質問を受けた問題でございますけれども、余り長っ話をするとまた時間をおとりしますので申し上げないんですが、経緯的に言いますと、やっぱり日本の金融機関というのはどこまでも事業金融、事業者金融だったという伝統があったわけです。 ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) おっしゃるとおりだと思います。おっしゃるとおりだと思うんですが、民間金融というのは繁閑によって、つまり銀行はもうかるところに行くということがありまして、じゃもっともうかるところに行ったらもう住宅金融、ちょっと見向きもしないとまでは言わないけれども、そうい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私は、率直に言って、住宅金融は今は本当のこと言っていいマーケットなものですから、住宅金融の仕事をしたいという気持ちが非常に強くて、そういう訴えも正直言って私のところに届いておりますという現状報告をさせていただいたわけでございます。  しかし、今はそうや...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、金融庁が把握しているということよりも、平成十二年九月末、これが直近の決算時期でございますが、その決算の説明資料によりますと、これが明らかにされているわけでございます。  各行ごとにそれぞれの様式で明らかにされているわけでございますが、それを集計...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) もちろん、私ども三省庁の連絡会を開いたについては、私、改めて先生の御質疑に対してお答えをし、またさらに、先生の方では分析をされたデータを御披瀝になられたわけですけれども、そこまで詳しい数字を別に根拠に持ってやったわけではないんですが、一般に構造不況業種と...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ゼネコンの御出身だそうで、非常によく事情に通じておられる立場からの御質疑をいただきまして、傾聴させていただきました。  私ども、今回、不良債権のオフバランス化ということを考えて呼びかけをさせていただいているということはたびたび申し上げたとおりでございま...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私的整理ということになりますと、債権者に何がしかの損失の分担というものがない形での整理ということは考えにくいわけでございまして、そういたしますと、その損失の負担ということは、具体的に言えば、債権者たる金融機関の場合には債権の放棄ということにならざるを得な...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 要するに、資本注入というものがなぜ行われたかということをやっぱり思い出すべきだろうと思うんです。あの場合にそんな異例なことが行われたのは、明らかにほとんどすべての金融機関が過少資本に陥っているんではないか、そういうようなことが国際的にも、場合によっては国...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まだ考えている途中だということでございますので、私どもも、頭の中に何かスキームがあって、それを発表の時期まで待とうというような状況でしたら何か物を申し上げることもできようかと思うんですが、今はまだそういう段階にないわけでございます。  ただ、先生が国民...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 設置目的といっても、まだ設置されたわけではないのでございますけれども、与党三党の緊急経済対策の中に、今、先生御指摘のように、「一、金融再生と産業再生の実現」というのがございまして、冒頭は「不良債権の的確かつ迅速な処理」というのがございまして、それに引き続...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 大変失礼しました。  もしそういうことであるならば、ここに掲げられている場所等から推察、推測するのがよろしいんではないかと、このように思いますけれども、金融再生ということとの絡みであれば、ここにも書いてございますが、銀行の持つ株式というもの、それを持ち...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) こういうように政府・与党の方から言われたわけでございますから、当然民間の方々の意見が中心になるわけでございますけれども、それについていろいろと聴取をして、そのまた緊急経済対策本部というものがつくられておりますので、その本部に、こういうことかと思いますと、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 結局、ここに書かれていることは、銀行の保有株というものをほかに移転するということでございます。それで、銀行としては持ち合い株の解消にそれが結果としてなると、こういうことが基本でございます。  結局、ですから、その株式はどこかに受け皿が必要なわけでござい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融不安というふうに先生がおっしゃられると、私もちょっと心理的な抵抗を感ずるわけですけれども、ありていに言って、昨年の十一月過ぎごろから株式が急激に低下したことによって、現実に世の中では、当たっているとかいないとかということではなくて、これで金融不安が起...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私、経営不安とかなんとかということには心理的な抵抗を感じますし、それから、取りざたはされましたけれども、現実の金融機関の例えば自己資本比率への影響というのはかなり限度のあったものだということはたびたびここで申し上げましたので、今日のような保有のレベルであ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) どうも池田先生のお話はちょっと私よりもテンポが速いような気がいたします。まだそういう保有機構というようなものがつくられるのかどうか、つくり得るのかどうかという意味でつくられるのかどうか、そういうようなことも少なくとも私には判然としていないわけでございます...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) いや、それは、ここで私はもう一貫して言っていると思うんですけれども、そういうものに積極的だった、積極的という意見は聞いておりません。
○国務大臣(柳澤伯夫君) そういうヒアリングの結果というふうに先生がおっしゃられたんですが、あるいは先生のお持ちの資料にも、対象はその場合に金融機関の持っている保有株だけではなくて全産業界ということになっているんじゃないでしょうか。ですから、そういう意味では話の筋としてはすれ違い...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私どもから与党の方に説明をさせていただいておる銀行界の考え方というものによりますと、銀行界としては、以下の点が満たされることが議論の大前提ということで、対象は全産業界ということになっていると、こういうことでございます。買い上げる株式の所有者は銀行だけでは...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) いや、私も、この政府・与党の緊急経済対策というのは、金融機関の保有株の問題だろうと、こう思って聞いております。  それに対して、銀行界の希望というか、それが前提ですよと言っているのは、全産業界の株式だということになっていますから、議論の筋が食い違ってい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生が今みずから問われ、みずからお答えになっていたとおりでございまして、やっぱり話の進行が速過ぎるという感じで、私は、ちょっとそのテンポにおつき合いすると無用な誤解を招くんではないかと危惧する次第です。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 党のことは、私そこに立ち会っておりませんので何とも申し上げかねるわけでございますけれども、私どもとしては、党からこういうある種宿題みたいなものをいただいたということで、民間の方々の意見も聞きながら、何ができるのかということについて現在いろいろ検討中である...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ですから、先ほども申し上げましたように、どのような案が考えられるか検討いたしておりますが、その場合にも市場原理を基本として検討すべきであると考えておりますと申し上げました。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 財務大臣から、あのときに、何らかの公的な支援をすることも考えた上でスキームを検討してみたらどうかと、こういうお話があったわけでございます。  したがって、私としては、今の先生のお話も十分わかります上に、さらに市場原理を基本として検討すべきだというふうに...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは私、この委員会だったと思うんですが、率直に言いまして、今は政府一体で御審議をいただいている立場でございますけれども、もうちょっと前の経緯を申しますと、私どもは財務省当局に対してこの株式に係る税制の要望をした立場の役所でございます。  そのときには...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私どもの要望はどういう考え方であったかというと、本当に資本市場というものを日本に中長期的に構築するためにこういう税制が枠組みとして必要なんだという考え方で税制改正の要望をいたしました。与党三党の緊急経済対策も、証券市場等の活性化対策ということであって、株...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず、総論というか一般論で申し上げますと、先生がおっしゃるように、私は、個人投資家に株式、あるいはその他の有価証券を含めてですけれども、そういうややリスクのある金融商品に対して関心を持ってもらうということが必要だと思いますけれども、そのためには、単に税制...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、我々の関心事は改善措置にあったわけです。我々は別に調査をしろとかそういったことを言ったんじゃないんですね。部内の問題として措置をとるに当たって彼らは調査をしたのでございましょう。そういうものなんです、性質としてですね。ですから、我々が期待をしてい...全文を見る
03月29日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第6号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 与党三党の緊急経済対策の中に「民間ファンドによる株式買上機構の創設」ということで、今まさに先生が御指摘になられたように、金融機関がこのように大量の株を持っていることが、金融の再生というか、金融機関の本来果たすべき役割というような観点からも問題がありはしな...全文を見る
03月30日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第9号
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○柳澤国務大臣 去る三月九日、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律第五条に基づき、平成十二年七月二十七日以降、中央省庁再編に伴い金融再生委員会が廃止された本年一月五日までの間における、破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等に関する報告書を国会に提出申し上げました。本日...全文を見る
○柳澤国務大臣 不良債権の認識が各債権者、各銀行で違うので、これを何とか画一的なものにすべきじゃないかというような御提案も先般いただいたのですが、なかなかそういうわけにはいかないんじゃないかという、こちらが観察している状況もお話しをして、そこのところはちょっと、若干意に沿わないよ...全文を見る
○柳澤国務大臣 谷口先生の先ほど日銀総裁にお尋ねしたところも簡単にちょっと触れさせていただきたいと思うんですが、要するに要注意債権というのは、貸倒引当金をするのは、いわばアンブロークンに一まとめにして貸倒引当金を積んでいるわけでございまして、それを一般貸倒引当金ということで、個別...全文を見る
○柳澤国務大臣 不良債権の新規発生分というものをどういうふうにとらえているかということでございますけれども、実は不良債権の処理額というものが、前から申し上げておりますように、本当にオフバランス化するものと、実は引当金だけ積んでオンバランスのままにしておくものと、両方の処理が、実は...全文を見る
○柳澤国務大臣 実は私、今回またこういうポストに返り咲きまして、真っ先に出した宿題がそれなのですよ。それで、推計はしてあります、正直言って。それもここで公にするほどに自信があるかと言われれば、多分事務当局は迷うだろうと思うのですけれども、私は私なりに持っています、その数字は。持っ...全文を見る
○柳澤国務大臣 大変恐縮ですが、ちょっと補足的に先生に申し上げたいことがあります。  一つは、今先生、検査のというふうにおっしゃられましたけれども、これは検査でももちろん、日ごろやってあればちゃんとできますけれども、検査で徴求するというよりも、いわばもっと開示情報としてそういう...全文を見る
○柳澤国務大臣 担保の評価というのがどうなっているかということは、先般来私お話し申し上げておりますけれども、まず、担保が問題になるのは、一般貸し引きの対象債権ではなくて基本的に——一般貸し引きの対象債権の場合には、担保部分も含めて全債権残高に対して引き当ての率を計算していますから...全文を見る
○柳澤国務大臣 要すれば、先ほどの福岡銀行のケース、最終処理価格でもって評価しましたというような場合は、私もつまびらかにしませんけれども、現実に今期売り払うというような場合にはそういうことがあり得ると思うわけでございますけれども、一般的に担保の評価をいわゆる清算価値でやる、ゴーイ...全文を見る
○柳澤国務大臣 いや、要すれば、これは会計処理一般の問題ともかかわりが非常にあるわけで、したがって、一般に公正妥当と認められる会計処理の基準というものがあるものですから、それとのかかわりでそういうことがどうなるかという問題があるのではないかということを私は指摘させていただいている...全文を見る
○柳澤国務大臣 引き当てというのは、しょせん評価の問題なんですよ。しょせんという言葉が適切かどうかはともかくとして、基本的に評価の問題であります。したがって、先生と一円たりとも違わない評価が私にできているかと言われれば、そこまで私は言うつもりはないわけですけれども。  ただ、今...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと前の答弁の補足から入らせていただきますが、今回、私どもが不良債権のオフバランス化、特に下位に位置づけられるものを中心にやるんだということで、それならばといって追加の引き当てをしている。つまり、本当に除却するときの追加損失をあらかじめ前倒ししてそれを表現する...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほどは失礼しました。ちょっと先生の質問にお答えしないままに座ってしまいましたのですが、まず第一に、追加の資本注入が必要になるかどうかということでございますが、私は、当面そういうことを考えているというわけではないのですが、あの資本注入なるものは、システム危機のため...全文を見る
○柳澤国務大臣 半年云々という話は、先ほど来御議論のマクロ経済モデルに関する御議論だ、このように理解をいたしております。
○柳澤国務大臣 私も、二十七日朝、朝日新聞の報道を見て、記者の質問に答えて麻生大臣がお話しになられているこの記録を見ておるわけですけれども、特に今岡田委員のお話との関連で申し上げますと、三年度で処理ができるというようにも発言されているのですけれども、それは、答え、景気回復やるのに...全文を見る
○柳澤国務大臣 確認はいたしております。それで、半年云々は不良債権の問題ではないということが明確になっております。
○柳澤国務大臣 いや、そこにいらっしゃった方から直接私はお話をいただきました。
○柳澤国務大臣 岡田委員のお話でございますが、もうこれ以上もない形で私は確認いたしておりますので、御心配には及びません。
○柳澤国務大臣 ちょっと整理しますと、麻生大臣に確認しましたかという御質問に対しては、麻生大臣には確認していません。しかし、私はその場にいらっしゃった方からちゃんと聞いておりまして、半年云々は不良債権の問題ではない、これはもう明確であります。
○柳澤国務大臣 私も、この問題については評価の要素があるということは、かねてここでも何度も申し上げているわけであります。そのことは否定しないわけでありますけれども、しかし、そもそも自己の査定は公認会計士の実務指針というものでやるし、それから引き当ても監査法人の監査のもとで行われる...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、まず正面から答えますと、岡田委員が御指摘になられるようなくだりが確かにあるのですけれども、これはやはり、合理的でありその実現可能性が高いということが確認されることが必要だということに、当然のことながらなっているわけです。  翻って、もう一つちょっと申し上...全文を見る
○柳澤国務大臣 この問題は本当によく御議論があるところでございますけれども、成り行きは今岡田委員御指摘のとおりでございます。  計画が出ていたから長銀としては正常先に分類したものを、検査に入って、少なくとも要注意先ではないかというふうに言ったということでございます。平成十一年二...全文を見る
○柳澤国務大臣 破綻をしてしまったものですので、個別の問題についてもある程度公表、開示できるかと思いますけれども、ちょっと頭に浮かぶことは、企業の取引先とかその他の関係等を考えますと、個別問題についてどこまで開示できるかというとき、常にそういう懸念を我々は持つわけです。これは隠し...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、ちょっと今手元に数字がそのままなくて恐縮ですけれども、大手行については、岡田委員、やはり減少しています、はっきり減少しているのです。しかし、全国銀行ということになって、地方銀行、第二地方銀行を入れますと、今言ったようにふえている。私もここで、減っているのだ、...全文を見る
○柳澤国務大臣 どこがどう間違っているか、ちょっとこの問答の間ですので的確に御指摘できませんけれども、少なくとも、不良債権処分損六十八兆、六十七兆九千八百九十六億というものは、平成四年度からの累計でございます。そんなことなものですから、ちょっと先生の今御指摘の数字とは突合しないの...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと、何というかそういう計算が、岡田委員、実はできないのです。というのは、処分損というのがオフバランス化とぴたり一致しませんので。  かねて申し上げているように、処分損に立てるものの中に、本当にオフバランス化するものと、実はオンバランスのままに残しておいて引...全文を見る
○柳澤国務大臣 何と申しますか、こういうところでそういうことを申し上げるのはどうかと思うのですけれども、経済は一種の生体ですね、生きている体でございまして、刻々変わっているということが大前提に実はございます。  それで、我々としては、かつての大蔵省時代の検査の方式から、本当に債...全文を見る
○柳澤国務大臣 不存在のものを証明する、極度に抽象しますとそういうことを今岡田委員はおっしゃっているように思います。これはなかなか難しいと思います。  私はやはり、要するに的確にやることを時系列的にしっかり続けていく。時系列的に追いかけられるというのは、これはどこかで、うそをつ...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと忙しくて、なかなかあれ自体は実は拝見をしていないのですけれども、私どもの問答を事務当局は当然聞いておりまして、私が、金融再生委員会の席上に提出された記憶がないということを、記憶で必ずしも明確でないけれどもという留保つきで申し上げたのですけれども、その後、鋭...全文を見る
○柳澤国務大臣 当時の金融庁長官は日野長官でございました。日野長官が、この問題の資料について尋ねられたときに、これを否定なさっているわけですけれども、積算の基礎になるもろもろの数字が自分たちが使っている数字ではないのですということ等を挙げまして、したがって、金融監督庁として、これ...全文を見る
○柳澤国務大臣 大変恐縮ですが、ちょっと急のお話でございましたので、特に、先生、数字そのものについて重要でございますか。あるいは考え方でしたら、私、お話し申し上げますけれども……(上田(清)委員「いや、私の方から申し上げます」と呼ぶ)
○柳澤国務大臣 はい、簡潔に。  それは、国際的にバーゼル委員会で認められたもの、例えばティア1で申しますと、公的資本であるとかあるいは税効果の資産であるとか、こういうものを除いて考えればこうなるというのだったら、それはそのとおりでしょう。しかし、その公的資本も税金繰り延べ資産...全文を見る
○柳澤国務大臣 そういう議論をされながら、先ほど自己資本の、七兆五千億が少なかったという議論は、どういう論拠でなさるのでしょうか。私は質問するわけにはいきませんから、しませんけれども、余りにも、あっちの議論のときはここをとる、こっちの議論のときはここをとる、こういう議論は、私にと...全文を見る
○柳澤国務大臣 上田委員は、今おっしゃるのは、自己資本の中で公的資本が多かったら、それだけ実質脆弱だとおっしゃったでしょう。私もそのとおりだと思うのですよ。ですから、あなたのように、もっと自己資本を公的資本で増強すべきだったなんというような議論を私はとりませんということを申し上げ...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融の自由化というか、ビッグバンが一九七五年にニューヨークの株式手数料の自由化から始まりまして、それからおくれることほぼ十年、一九八六年にサッチャー英首相の率いるビッグバンがありました。  日本も、その一九八六年ごろに、金利の自由化ということで、実は金融ビッグバ...全文を見る
○柳澤国務大臣 宮澤大臣のおっしゃられたとおりだと私も思います。
○柳澤国務大臣 実は、御指摘のとおりでして、特に世紀が変わる変わり目に当たりまして、アメリカ、それからイギリスは、それぞれ財務省、大蔵省が学者に委嘱しまして、我が国金融はいかにあるべきなんだ、あるいは広く二十一世紀の金融業というのはいかにあるべきなんだというリポートを求めて、立派...全文を見る
○柳澤国務大臣 日米首脳会談における麻生大臣の御発言というものがございまして、六カ月云々というようなことに関連しておっしゃられたことは、あくまでもマクロ経済モデルによる主として財政再建に焦点を合わせたプロジェクトというか、そういうものを改正する時期としてそういう御言及がなされたも...全文を見る
○柳澤国務大臣 実はまだ、我々のオフバランス化の進め方ということについて完全に詰め切っているわけではないのですけれども、やはり、例えば要注意先というようなことになりますと、たまたま赤字の年度があった、今それが新しい年度を走っているというようなことから、必ずしもそれが、構造的に少し...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほど高木監督局長は、協会は何も金を出していない、つまり、資本の関係がない、人的関係もない、それを今佐々木先生の方では、KSDは協会の関連会社だと言っておる、こういう話ですね。そして、その関連会社の協力をいただいてきたと言っておる、こういうことですね。それだけの話...全文を見る
○柳澤国務大臣 調査というお言葉は、法令に基づく調査というふうに私は受け取りました。そうだとすると、再調査ということになると、相当これは事実に反したことを相手方はしているということが前提にならざるを得ません。  ところが、今先生が言っていることは、こちらの言っていることと両立可...全文を見る
○柳澤国務大臣 阿部委員がまだこちらに御登場になられる前に、一九九七年から九八年まで、日本は大変な金融危機ということが言われておったわけです。そのときに一番言われたことは、金融機関のあるいは金融システムの健全性、もっと具体的に言うと、資本が十分ではないのじゃないかということが中心...全文を見る
○柳澤国務大臣 日本銀行総裁が先ほどまででお使いになられたお言葉ですと、競争力のある企業あるいは部門を残して、競争力の落ちているあるいは失われている部門についてはこれを整理していくということが不良債権のオフバランス化を通じての構造改革として期待されているところ、こういう認識なわけ...全文を見る
04月02日第151回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第2号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 去る三月九日、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律第五条に基づき、平成十二年七月二十七日以降、中央省庁再編に伴い金融再生委員会が廃止された本年一月五日までの間における破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等に関する報告書を国会に提出申し上げまし...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権のオフバランス化が必要だろう、こういう考え方のもとで、私、就任直後からそうした呼びかけをさせていただいておりまして、いわば我々の側といたしましても、その環境の整備というかそういうものが円滑に進められるように、何か足らざるところがあったらそこを補っ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、先生、ほかの委員会でございましたけれども、若干このあたりのことについての御議論がある中で、私も、ソルベンシーマージン比率というものは、それは他行と比較するというようなものではないんだと。ある水準を超えていればそれでもう十分なんですよと。まさかのリスク...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生のようなお立場の方が日ごろ接触をされる中小企業の経営者の皆さんからお金の回りが悪いぞと言われるようなそういうお話で、いろいろとその背景を探られる中で今おっしゃられたような立論をされるということは、その限りではわからないわけではありません。  しかし...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、浅尾委員が御指摘になられたように、最近の決算予想というような形で不良債権の処理額を増加させると、こういうことを表明いたしております。それはそれで私ども聞いておりますけれども、私どもといたしましては、いずれ決算が正式にくみ上げられて確定をした暁には、既...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 検査の結果についてはその都度可能な範囲でその状況を明らかにしておるかと思いますけれども、自己査定と検査との間には、どこの銀行というわけではありませんし、またこのときだけというわけでもありませんけれども、見解の相違に基づく乖離があってそのことが指摘をされる...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 要するに、今度のUFJ、余り個別の銀行にかかわって物を言うのはいかがかと思うんですけれども、あの場合には、一つは三行が統合したということに伴う評価がえというものも、査定がえというものもあったようでございます。それから、今の経済状況、これが影響しているとい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これはいろいろ議論のあるところでございまして、今国会においても既に何がしかの議論が実は行われているわけでございます。  私も、実は、この仕事に携わったときに直面した問題は資産の査定の問題でございまして、これがいかにあるべきかということについて実はかなり...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 横ぐし、同一という扱いがいいんではないか、それでまたそのメリットもいろいろお述べいただきました。  さらに、最近におけるそごうの破綻ということで、これも私も本当にいろいろ思い当たるというか、ある地方銀行の場合ですが、非常に繁盛しておる店が目の前にあると...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、先生、個別の企業名をお挙げになりました。これは両方ともまだ活動をしておる企業でございまして、それを今私の立場でちょっと議論の俎上にのせるというのはやっぱり御遠慮申し上げないといけないと、このように思います。  そういう前提で一般論を申し上げて恐縮な...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 浅尾先生の周到な論議の運び方にはかねて敬意を表しておりますけれども、やや昔話で恐縮ですが、先生も御案内の平成十一年七月九日の私とのやりとりをもうちょっとフォーカスを引いて、全体の議論の流れでぜひ思い返していただきたいのでございます。  それは、浅尾先生...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 資産の判定については判定基準というものがあらかじめ公になっておりまして、金融再生委員会の仕事は、ある貸出先につきまして、債務者につきまして、この基準に照らしてこれは継続保有を適とするものかどうかというものを判断することに尽きるわけでございます。  それ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 資産判定のときにもうちょっと企業の淘汰をすればよかったのではないかということだと、端的に言えばそういうふうに思うわけでございますけれども、私どもとしてはそういう機会にできないかということをちらとは考えました、正直言って。  考えましたし、若干の働きかけ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権のオフバランス化をする場合には幾つかの方法があるわけですけれども、その中で私的整理と言われるものにつきましては、具体的な手法としては金融機関の債権放棄というものが伴うことが多いということは、これは否定できない事実でございます。  しかし、貸付債...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、金融機関自体の構造改革ということもそうでございますけれども、貸出先企業の構造改革も当然伴うものである、このようにはっきり申し上げることができます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 率直に言って、この問題が私どもの手元だけにとどまっている段階におきましては、三月末までにこの大きなスキームというものについては取りまとめをするということでございましたけれども、舞台がだんだん大きなところに移っておりまして、金融庁だけの話ということでもなく...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ペイオフとの関係で申しますと、これは金融機関の破綻ということでございますが、この金融機関の破綻というのはどうして起こるかというと、貸し倒れが起こって、そして引き当てを食う。引き当てを食うだけではなくて資本金まで食ってしまう。資本金を食い尽くして、ついに一...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) そのとおりでございまして、今金融が不安だというようなお話が与党の理事の方からも出るというので私もちょっと戸惑っているわけでございますけれども、私がたびたびここで申し上げておりますように、二月危機だの三月危機だのっていろんな方がいろんなことをおっしゃってく...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、正確に、今ちょっとコミュニケ等持っておりませんので記憶で申し上げますけれども、金融システムを強化すべきであるという言い方だったと思うんです。これは、先ほど言ったように金融システムが揺らいでいるからそれを安定を回復すべきであるというのとは私はちょっ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) あのときの御質問というのは、まさに当時世の中で取りざたされていたことを受けての御質問と承りまして、私はその向きの御答弁をしたという記憶でございます。  あの当時は、一万三千五百円を仮置きしてということでございますが、残念ながらその後必ずしも株価は上向き...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、私が言ったことを最初から言うと、今度もそうなんですね。そういうところがいかにもあるかのように私が言っているように、これはもうそうとられるのは本当に困りますから、これはちょっと私、そういう意味での発言だったということで、ぜひ御理解を賜りたいと思います。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、私ども不良債権のオフバランス化というものを進めようということでいろいろその環境整備等について検討をいたしておるわけでございますが、その目的とするところは何であるかというお尋ねがございました。  これにつきましては、宮澤財務大臣もかねておっしゃられて...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 内部補助と申しますか、予定利回りの低い人が高い人の保険金に補助をしているような結果になっているんじゃないかと、こういうことでございますが、これはなかなか難しい問題だと私は今お聞きしていて思います。率直に言って、保険の母集団の中ではいろんなことが起こるわけ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融庁も、そうした形で不良債権になったものの中で中小企業分が幾らかということの数字は直接は持っておりませんが、ただ、中小企業向け貸出金というものが貸出金全体のほぼ半分であるということを私ども認識いたしておりますので、大体そういうようなことでこの問題につい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、先生のお話、確かにそういう考え方がございます。  それはどうしてかというと、最終残高で追っかけていきますと、今日のように、我々は特殊要因と言っておりますけれども、特殊要因でもって残高が動く部分がございますので、それらもいわば加味したところで一体どう...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これも先生独自に集計された数字ということでお持ちなので、先生のような読み方もあるいはできるかとも思うんですが、例えば一番上のみずほ三行、総額が二兆一千七百十六億で、中小企業向けが二兆七千八百九十九億ということになると、中小企業向けが総額の内枠の数字である...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) それはちょっと無理じゃないでしょうか。その次の数字を見ましても、一兆五千百十五億の中に一兆七千八百三十九億を内枠として埋めようといったって、それはそうはいかなくて、それを七百五十四億で調整しようといったってそれは無理だと思います。私は、数字の意味している...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、先生に初めてこの資料を見せていただきまして目を通させていただいたわけですが、このようにしてきちっとこの調査が行われた、その結果、野口副理事長等もその職から解任されたということでございますので、その意味では自浄作用を果たしたということが私は言えるだろう...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、この表自体はにわかにはよく理解できないんですけれども、今、先生がおっしゃられた取引所に自浄作用があるかないかということについて言えば、私は、取引所が第三者的な委員会を組成して、そしてこうやって関係した役員を喚問している。その結果、取引所としてもこの役...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 幾つかの問題をかねてより池田委員の方から御指摘いただいておるわけでございますけれども、私どもは取引所そのものの問題ということについては、先ほど来申し上げておりますとおり、第三者機関のようなものを置いて、今、先生がこれ、私も目に触れておりませんでした初めて...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 失礼しました。  前言をちょっと取り消すようになりますが、調査をしているかどうかを含めて、個別問題についてはここで何か申すべき立場にないということでございます。  大変、恐縮でございました。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 東畑精一先生が日銀と……
○国務大臣(柳澤伯夫君) 四郎さんの方ですか、失礼しました。四郎さん、弟さんの方がおっしゃられたということでございますが、それはもう本当に昭和四十七年とかということになれば、高度成長の最末期ぐらいに当たるんでしょうか、非常にすべて日本のシステムはうまく回転していた時期かと思います...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先ほど私、冒頭に破綻金融機関の処理のためにとった措置の御報告を申し上げましたが、そこでは、今、先生がお聞きになられたところが実は借入金残高という形で報告されているんです。  私、これわからないから変えたらどうですかということもちょっと部内で問題提起して...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 尊敬する先輩の渡辺委員から、今こういう立場に分かれまして御質問をいただくというようなことになって恐縮しております。  私どもがまず金融機関と中小企業の関係をどう見ているかということでいいますと、私どもは地方の銀行あるいは協同組織型の金融機関というような...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 渡辺先生から本当に久しぶりに御高見を承りまして、まことにありがとうございました。  先ほどちょっと私が申した、まだおまえさんは経営者の資産なぞというようなことに着目して云々していると申されたんですが、これは破綻、破綻というか、本来の事業が余りうまくいっ...全文を見る
04月05日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第8号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 日本銀行総裁が御質問をされたわけではございません。金融機関の強化という問題について、今、大略、総裁御自身がお話しになられたような趣旨でのお話があったわけでございます。  私は、問答というかそういうことではなくて、いわゆる個別引き当てという破綻懸念先以下...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) いろいろ分析に基づいて、今、櫻井委員の方から、不良債権のオフバランス化に当たってもそうしたきめ細かい対応が必要なのではないかというお話でございます。  これはある意味で非常にもっともなんですけれども、いずれにいたしましても、私どもとしては、業種のみなら...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今の櫻井議員の御議論というのは、非常に周到な、できるだけ痛みを伴わないように配慮しながら不良債権の最終処理を進めるというお話で、非常に傾聴させていただいたわけでございますけれども、そんなことを言うとちょっと櫻井委員に失礼かとも思うんですけれども、そのくら...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ある程度生じるということは、もうこれは前提になって私ども考えております。
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、引当金というものの考え方というか、そういうことにつながる問題だと思いますけれども、従来、引当金というのは、私も会計の専門家ではありませんのでどこまで深遠な理論に基づく結論としてそういうことになっているかということは承知をいたしませんけれども、いろ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これもこの前の話のときも櫻井委員との話の中で、金融の問題というのは、とかくいろいろな言葉が十分でないと本当に予期しないいろいろな波紋を呼びますので、私どもとして何かお話をすることにやや何といってもちゅうちょを感じるわけでございますが、建前というか、今の制...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま監督局長からお話し申し上げ、また先生も御確認いただいたように、十二年九月末の大手主要十六行の破綻懸念先債権以下の債権が十二・七兆円ある、こういうことでございます。  これを現在の体制でどのくらい金融機関がというか、金融機関が売却しているものもあ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 池田委員、今公的資金と言われましたけれども、公的資金論はお隣の党の案でございまして、私どもの方の案にはそういうものはないわけでございます。もし失礼があったらこれは訂正いたしますけれども、ちょっとどういう誤解かそんなことをおっしゃられたので、その点はそうい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 何と申しますか、今、オフバランス化が進んでいるものの実態をどう見るかということですけれども、率直に申して、銀行サイドあるいは金融機関サイドがイニシアチブをとって私的整理みたいな形でやっているものというものが対中小企業の面で非常に多いというふうには私ども感...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 与党三党の緊急経済対策の中に、民間ファンドによる金融機関の保有株式の放出に伴う受け皿としての機構が盛り込まれました。ずっと時間が推移しまして、今度は金融機関の持つ保有株について規制をかけるということが加わりました。  私どもとしては、最初、ちょっと時間...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 株式買い上げ機構と今先生おっしゃられたかと思うんですが、これについて、政府出資の問題について財界の方々が議論をしているんでは私はないんじゃないかと思います。あるいはそういう面もあるかとも思うんですけれども、要するに、金融機関の株式保有については、現在は公...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 個別の問題についてコメントはできませんが、一般論として、私どもは、今先生が御指摘のように、日本の金融システムの安定性は確保されていると、このように考えております。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 仰せのとおりでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 直接償却等二十九兆の中身でございますが、貸出金の償却がほぼ九・八兆、それからCCPCへの売却損が九・六兆、その他でございますが、バルクセールによる売却損とか支援損とかというものでございますが、九・八兆ということでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、償却ということでございますので、法的な整理に伴う償却ということでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先ほど、私、支援損等ということを申し上げました。その他の、似たような数字で大変恐縮ですが、九・八兆、貸出金償却とたまたま同じ数字だものですから紛らわしいんでございますけれども、こちらの方も九・八兆なんでございますが、それはバルクセールによる売却損及び支援...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 可能というか、要するに、こういうことを明らかにいたしておりますので、いわば自己規制ということにとどまるわけでございますけれども、その自己規制というか自己規律の要件に該当する状況にないということでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権のオフバランス化というものが、金融機関の健全性という見地からだけではなく、収益力だとか日本経済に与える影響というようなことで重要な課題になっているわけでございます。  そこで、私ども、不良債権というものをどうやって減少させていくことができるのか...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これが先ほど先生が冒頭おっしゃられたこととも関係をするわけでございますけれども、すぐに私、いわば今度の新しいスキームがあるからそういうオフバランス化に着手するものということでないものがまず相当実はあるというふうに考えるわけでございます。今回のスキームによ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは両面ありまして、私が今あえて金額についてもうちょっと我々よく精査をした、ある程度のデータはもちろん持っているわけですが、精査をした上で答えたいというのは、両面あるわけです。  先生がまさにおっしゃったとおり、これは物すごいことで、そこらじゅうから...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 与党三党の緊急経済対策に民間ファンドによる株式買い上げ機構の創設というものが入ってございました。  これはどうして緊急経済対策であろうかということを考えますと、やっぱり銀行は今かなり多額の株式を保有しているわけでございまして、それが時価会計の導入ととも...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生、そういうお言葉でございますけれども、要するに私がたびたびここでも申し上げましたように、株価の変動でそういう価格変動リスクを負っているということは私も一度も否定したことはございません。ただ、その自己資本比率に与える影響というのはかなり限定的でございま...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) そういうことで、現在保有している株が、あの当時申し上げたのは、九末の日経平均から、日経平均と実際の銀行保有株の連動性というものには実はかなり乖離があるわけですが、仮にそういうことを捨象して、二割ダウンしたときにはどのぐらい、一割ダウンしたときはどのぐらい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 株式の価格変動の要因をどう考えているかというお話でございますが、私は私なりにそれなりの考え方を持っていますけれども、今、私がこの立場にいて、株式の変動要因についていろんなことを申し上げるというのは余り適当でないと考えます。  一方、先生そうおっしゃいま...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 大ありでございます。それはそういうことじゃないんです、先生。  先ほども申したように、銀行は自主的な財務政策というか、あるいは経営判断でもって最近は持ち株を放出しているわけです。これはクロスでも何でもない、本当に売り切っているわけです。そういうようなこ...全文を見る
04月10日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第9号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の処理の問題につきましては、私も就任以来いろいろその考え方について申し述べてまいりましたが、ここではそれを改めて繰り返すことは避けたい、このように思います。  要は、私は、不良債権の処理、間接的な引当金による処理の段階から、はっきりオフバランス...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) オフバランス化というか、そういうことでの一番の問題点というのは、貸出先企業との関係も当然のことですけれども、同時に、債権者間の話し合いがなかなかつかないというようなことも問題であったというふうに我々理解をいたしておりまして、それに対してどのようなトリガー...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 何と申しましょうか、日銭というものは、そこにキャッシュフローがあるということでございます。これが非常に大事でございまして、不良債権の処理という場合にも、極めて私は大事な要素であるというふうに思います。  問題は、キャッシュフローがあるにもかかわらず不良...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不動産業と言わないまでも、実は私ども、これは常識的なレベルでございますけれども、今回のバブル、あるいは地価のその後における低下というようなものを考えますときに、例えば普通の製造業をやっている業種の場合も、同じような、利益率が薄くなった簿価に対してキャッシ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっと、その点、今数字が用意できませんので、また後日に、必要であれば、また可能であればお話し申し上げたいと思いますけれども、私ども、今回の不良債権の直接的な処理に当たって、当然のことながら、学校だとかあるいは病院だとかというような施設、あるいは事業体に...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 所掌でもない役所の領分について私が意見を申し上げるわけには基本的にはまいらないような立場かと思いますけれども、実はこの年金福祉事業団の住宅融資についても、私、行政改革をやっているときには鋭くその廃止を迫ったという経験がございます。経験のみ申し上げます。 ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私も、問題意識をきちっと持って、いろいろ考えて声を上げなければならないと、このように責任を感じますけれども、日本における公的金融というものは非常に範囲の広いものでございますので、公的金融というものがどうあるべきか、これは日本の国のあり方にも関係する非常に...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融担当大臣として問題意識は十分持っております。また、政治家としてその問題に取り組まなければならないということも先ほど来申し上げたとおりでございます。  ただ、今、民間金融の正常化ということを考えるときに、非常に大きい部分がそちらの方との調整から来てい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) この問題は、非常にいろいろなところにそういう仕切りが歴史的にできております。  税の問題でいうと、片方は雑所得というようなことで依然として総合課税の対象になっている、片方は、金融については、証券等もそうですけれども、分離課税というようなことで対象になっ...全文を見る
05月11日第151回国会 参議院 本会議 第23号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 私に対しましては、債権放棄のあり方について企業のモラルハザードの観点からどう考えるか、こういうお尋ねでございました。  御指摘がありましたように、私どもも債権放棄が安易に行われていいというようには全く考えておりません。  今回、私どもが呼びかけさせて...全文を見る
05月14日第151回国会 衆議院 予算委員会 第16号
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○柳澤国務大臣 ペイオフにつきましては、本来でしたら、当初の予定でしたら、ことしの四月から実施されたはずのものでございましたけれども、信用組合の所轄が都道府県から国に移って幾ばくもない、検査も終わっていない、こういうような実情を勘案しまして、今先生御指摘のように、来年四月からとい...全文を見る
05月15日第151回国会 衆議院 予算委員会 第17号
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○柳澤国務大臣 金融機関の保有する株式は当然価格変動をするわけでございますし、そういう中で十三年度一番最初に来るのはこの九月末ですけれども、そこから時価会計が導入される、そういうようなことを考えまして、これはもう明らかに金融機関の財務の安定性というものを損なうので、まずこの金融機...全文を見る
○柳澤国務大臣 基金造成の一番のもとになるコアの、資本金というんでしょうか、そういったようなものについても、私は今、緊急経済対策で書かれていることを申し上げたんですね。「銀行等」と書いてありますので、銀行ということを例として挙げたわけでございます。  したがって、今岡田委員御指...全文を見る
○柳澤国務大臣 不良債権をどのようにとらえるかということについては、私、前国会以来かねがね、二つのメルクマールがあり、また、いろいろないきさつから金融機関が、引き当ての準備作業及びその結果としてあらわれている自己査定の状況という三つの資料が開示されていることを申し上げてまいりまし...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほど申しましたように、不良債権をどうとらえるかということでございますけれども、いろいろないきさつの上で、アメリカなどでも公表されていない、開示されていないたぐいの資料を、我が国においてはこのところずっと開示しているわけでございます。  アメリカが特にSECの基...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは当時から論争のあったところでございますけれども、従来の検査の体制、これにはもう欠陥があったわけです。引き当ての方の適正さも全く見ていなかった、こういうようなものに基づいての投入が行われたということで、それは緊急を要したわけです。  ですから、我々は、あの当...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融検査は、検査の基準に基づいて行われるということでございます。その場その場で恣意的、裁量的にこれを行うわけにはまいらないのは言うまでもございません。  そこで、そういう基準に照らして、平成十一年二月、これはまさに再生委員会による資産判定時でございますが、そのと...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと手元に正確なあれはないのですが、連結と単体でもちろん違うのですが、単体では一二・〇二ぐらいでございます。それから、連結では一一・半ばというところです。
○柳澤国務大臣 先生御案内のように、資本は、自己資本と書いてございますけれども、株主資本というような言葉も最近では使われておるように、株主がどれだけ出した資本であるかということと、それから、預金者と債権者の立場からいって、自分より先に破綻をしたときに負担を背負ってくれる、そういう...全文を見る
○柳澤国務大臣 池田先生ともあろうお方が少し誤解をされているんじゃないか、このように思います。それは、もし我々が投入した資本が税金で行きっ放しのものであるならば、まさか池田先生も水増しの資本金とは言われなかったろうと思います。  なぜ先ほど先生が公的資本は水増しの資本金だと言っ...全文を見る
○柳澤国務大臣 何回聞かれましても私どもの答弁は同じでございまして、これは私がそう答弁しているだけじゃなくて、当初、これらのことが明らかにされたという根拠を持って質問されたときの、当時の金融監督庁日野長官も同じことを申しているのですが、あのときには日野長官は、私は今議事録を持って...全文を見る
○柳澤国務大臣 池田さん、大変見事なレトリックをお使いになられて、あたかもそうであるかのような印象を与えられているのは見事だと敬服をいたしますが、結局、私どもが資本注入に先立って資本注入をすべき銀行かどうかということを見たときの自己資本比率というのは、あくまでも彼らの自己査定とそ...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっとその前に、わずかでございますのでお時間をいただきますが、まず、いわゆる資産査定と引き当ての基準でございますが、これは、国際的にも今いろいろの交渉が行われて、その結果生まれてくる会計基準というものがあるわけでございまして、行政の面でもそれと違ったことをやると...全文を見る
○柳澤国務大臣 私がこの金融再生の仕事あるいは金融健全化の仕事に携わったことに伴うもろもろの結果についての責任は、もう十二分に私はありとあらゆることについて感じなければならない立場だ、これは十分自覚をいたしておるわけであります。  ただ、一つ申し上げたいことは、あのときに一番の...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、先ほどのどこやらの資料に基づいて、私どもの資本注入の対象行になったところが不健全行であったというようなことを前提にした御議論というのは、私どもやはり見解が違うと言わざるを得ません。  それからもう一つは、経営者の責任を問えなかった、問わなかった。この点につ...全文を見る
○柳澤国務大臣 不良債権、これは先ほど冒頭先生がおっしゃられたとおり、債務者区分で申しますと、実質破綻先と申しますか破綻先、それから破綻懸念先、さらに要管理先、要注意先、こういうようにあるわけでございますけれども、これらについて、私どもは、とにかく極力これら全体の残高を減じていき...全文を見る
○柳澤国務大臣 いろいろなことを先生お触れになられたわけでございますけれども、私どもは、今申したような、また、この間与党と政府の間で決定された緊急経済対策を実行するということによって、やはり構造改革が進む、そういう期待が経済界に波及してくるということを期待できるというように思いま...全文を見る
○柳澤国務大臣 恐縮ですが、今先生おっしゃって、先ほど公的資本は非常にもろい資本であるというお話をさんざんした上で、今ここへ来てその公的資本をもっと入れたらどうかというのは、私は、どうも池田先生らしくないな、こう一言申し上げます。
○柳澤国務大臣 先生がおっしゃるように、現在、我が国金融機関の不良債権が、何というか、微増と申しますか横ばいの状況にあるわけですが、この背景には、一方で、多分、法的処理を中心とした処理だろうと思うんですけれども、そういうものも進めている。しかし他方、今申したようにその残高が横ばい...全文を見る
○柳澤国務大臣 大変恐縮ですが、午前中の私の池田委員への答弁のうち、委員の見解が公的資本の再注入を主張されているものとの誤解に立って行った部分がありましたので、この点は誤解であったことを申し上げ、おわびさせていただきます。  以上です。
05月16日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第10号
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○柳澤国務大臣 先般発足した新内閣で金融担当大臣に再任されました柳澤でございます。引き続きよろしくお願い申し上げます。  本日は、発言の機会をいただきましたので、現下の金融行政について一言申し述べさせていただきたいと存じます。  我が国の金融システムは、一時期と比較して、かな...全文を見る
○柳澤国務大臣 渡辺喜美委員から、経済の危機的な状況、それぞれのフェーズごとに対応もかくかくしかじか、だんだんグレードアップされていくんだというようなことで、非常に、全体の構図と申しますかピクチャーを包括的に今御発言を通じて描いていただいた、こういうようにお聞きをいたしました。 ...全文を見る
○柳澤国務大臣 森内閣から小泉内閣にかわって、政策の重点というか、そういうものがどう変わったかということの整理をしてみろ、こういうお話かと思います。今塩川財務大臣がおっしゃられたとおりだと私も思うわけでございます。景気の回復という言葉ではなくて、やはり日本経済の再活性化ということ...全文を見る
○柳澤国務大臣 公開の意義は、これはもう私も、積極的にしなきゃいけない、こういうことでございますが、私どものような執行官庁、特に個別金融機関あるいは個別企業というようなものがどうしても仕事の上に大変大きく絡んでくるという場合には、大変そこのところの、適切な非開示というものを伴いな...全文を見る
○柳澤国務大臣 結論的に言うと、先生と正反対の結論を私、持っています。というのは、もし金融の今の仕事に通暁するとしたら、これは物すごい人材なんですよね。今、日本の金融界においてそういう人材があり余っているというか、よそに活用できるほど豊かであるかといったら、私は正反対だと思うんで...全文を見る
○柳澤国務大臣 非常に難しいと思いますね。何というかヘッドハンティング的に、私は、これからの金融界と例えば我が役所の問題に限ってみても、ヘッドハントを我が金融庁のスタッフがされちゃうということは十分あり得ると思うんです。ですから、それをうまく書き分けられるかどうかということだろう...全文を見る
○柳澤国務大臣 非常に返答に窮するわけでございます。  これまでも資本注入行の債権放棄に当たっては私どもが考え方として広く公表し、また当然金融界にも示している条件というのでしょうか、一つの考え方というものが示されております。それは回収の極大化等、経済合理性がまずなければいけない...全文を見る
○柳澤国務大臣 将来のことですから、これはなかなか、私はそういうケースを実際に頭に思い浮かべて言っているかといえば、そうではありません。  そうではないのですけれども、今先生が例に挙げた業種について債権放棄が行われたということについて、もうちょっとこれは業界として見直そうよとい...全文を見る
○柳澤国務大臣 私どもも、特に私、最近つくづく感ずるんですが、私どもの引き当てによる不良債権の処理というものが、私どもが期待するような世の中からの評価を受けていないんではないか、こういうことが実はありまして、どうしたらこれを改善することができるのかということを実はいろいろ考えてい...全文を見る
○柳澤国務大臣 そういたします。そういたしておるんです。いたしておるんですけれども、じゃ言いわけは控えます。ぜひ努めます。
○柳澤国務大臣 我々、不良債権の処理については、おおむね今先生がおっしゃったスキームでもって、今までの間接処理から直接処理というか、そういうことに進んでいきたい、こう考えているわけでございます。  その場合に、私どもが今文書で明確にしておりますのは、大手行に対してまず考えたい、...全文を見る
○柳澤国務大臣 私たちの文書ではもう明確にしてございますので、そこは疑問の余地がないと思います。むしろ外国の人たちの評価でも、そういうものかというような、そういう理解のもとでの反応もいただいておりますので、そんな、そこに大きな理解のずれがあるというふうには、私自身は今思っておりま...全文を見る
○柳澤国務大臣 阿部先生は、多分厚生行政に非常に通じていらっしゃるのだろうと思うのです。私どもの金融行政は、厚生行政と比較してというわけじゃないのですけれども、極めて透明性高く、それからまた独立性というか、そういうものがございます。そういうものを今目指して一生懸命努力をしていると...全文を見る
○柳澤国務大臣 小口とおっしゃられて挙げられた金額が、やはりちょっと小口じゃないんじゃないかという感じも私はしているんですけれども、ペイオフというのは、延期する気持ちはないかと言われれば全くありません。それからまた、最低保障額と言われましたけれども、最低保障額は、これを引き上げる...全文を見る
05月17日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第10号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 先般発足した新内閣で金融担当大臣に再任されました柳澤でございます。引き続きよろしくお願い申し上げます。  本日は、発言の機会をいただきましたので、現下の金融行政について一言申し述べさせていただきたいと存じます。  我が国の金融システムは、一時期と比較...全文を見る
05月21日第151回国会 参議院 予算委員会 第14号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、峰崎委員もおっしゃられたとおり、配付の資料については、私どももこれがすべて不良債権ではないと考えているというお話で、表題も「問題債権」ということにされておりますことについては、私どももそういう御配慮をいただいているということは当然のことながらありがた...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、先生御指摘になられた私の発言について、つまびらかにちょっと記憶を呼び起こしての答弁というわけにはまいりませんけれども、不良債権の処理という、この処理という言葉には非常にあいまいさというか多義性というものが含まれていることはかねて議論の中で御案内のとお...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず、要するに私、この今度の一連の資料要求にも、私のところへ持ってきたときは、先生にこれを申し上げるのは初めてなんですが、すぐ一も二もなく私、開示しなさいと、こう言いました。基本的に、私は情報を開示すべきだという考え方に立っているんです。  しかし、こ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の最終処理に三つの方法があるというのは、先生御指摘のとおりでございます。  じゃ、政府が何か働きかけてやるということは何であったかというと、私どもは、要するに私的な整理というものをもうちょっと進めたらどうですかということ。というのは、法的整理に...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 基本的にちょっと今、先生のお話を全部逐語的に私把握できたかどうか必ずしもおぼつかないものですから、大筋ということで御理解を、そういう前提での話ということで御理解を賜りたいのでございますけれども、基本的に私は、第一線は担保等の保全あるいは保証であるし、それ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 素朴な意味では、先生が今おっしゃられたように、やや増嵩のテンポも高いなという感じがいたしているわけでございますけれども、ただ金融機関も非常に注意深いわけでございまして、これだけの国債を持つに当たっては、例えば金利リスクについてはヘッジをしているというよう...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今も私、最初の答弁で申し上げましたけれども、影響がないとは言わないということでございます。しかし、金融機関はこれだけの債券の保有高をふやすに当たっては注意深いリスクの管理を行っていると、このように承知をしているということでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私ども、さらに前言、前答弁に加えて申しますと、金融機関の監督に当たってはモニタリング、先生も御案内でございますけれども、モニタリングというものを随時、少なくとも三カ月に一回はやっておるということも行政側としてしているわけでございまして、そういう大きなリス...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) いや、リスクとして認識しているから管理しているということだと思います。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 国債の残高というのが非常に多くなっているということで、これに五%の金利上昇ありせばということを前提にされたわけですが、私もできれば金利がもうちょっと高い方がいいと、金融機関の収益力についてもむしろいい影響があるというように思っていろいろ考えたりしているわ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私は、実は国債の残高の増嵩の中で最も危険な要素は、金利上昇局面での各経済主体に対する影響ということは一般論として私、考えています。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今ちょっと先生の論点が私、外したんじゃないかと思うんですが、株式の保有について制限するくらいだったら債券についても制限すべきじゃないかというふうにちょっとお聞きしたんですが、そうではない。  再質問をお願い申し上げます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融機関のポートフォリオ、これ貸出債権を含めて申し上げますが、これにどの程度の自由度を認めるのかということ、それ自体が私はかなり難しい、なかなか結論が生み出しがたいテーマだというふうに思っています。  もう先生御案内のように、ユニバーサルバンキングだと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まあ拒否するかと言われても、今現在我々が問題の俎上にのせたのは株式というもの、これは最近の株価の変動、あるいはこれは巷間言われていることでありますが、金融機関による持ち合い解消による株式の放出の株式市場の需給関係への影響、こういったようなものがあるわけで...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 一般論としては、先ほど私申し上げましたように、まず第一に国債のこの巨額な残高というものがある場合にはその金利変動というものに対して私どもやっぱり注意深くなきゃいけないと、こういうことは私も一般論として申し上げたところでございます。  ところで、金融機関...全文を見る
05月23日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第11号
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○柳澤国務大臣 今先生御指摘のように、外部監査をめぐっては、一つは数量増、仕事のボリュームが全体として上がっているという問題があります。それからまたもう一つは、レジェンド条項のお話がありましたけれども、日本の監査というものの質が問われるようなことも間々見受けられるというような状況...全文を見る
05月24日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第11号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 若干の感想を述べさせていただいて御答弁にさせていただきたいと、こう思うんですけれども、今先生がまさにうまく表現されましたように、今の日本の経済、やや景気の回復軌道に乗って、そのスピードがどうこうという段階であったはずなんですけれども、アメリカの経済が減速...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 全金融機関ということ、ただ……
○国務大臣(柳澤伯夫君) はい。系統金融は除きまして言いますと、全貸出金に占める資本増強行の占める割合というのは五五%程度と、こういうことでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) まさに経済人として大変な実績をお持ちの河本委員からいろいろな御体験に基づく貴重なお話を承りました。  そう別に申し上げたいことがあるわけではないんですが、一、二ちょっと気にかかる御発言もありましたので、それを申させていただきます。  資本注入行が臆病...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生のお尋ねについては、結論的に言えば当然のことでございます。現実に我々の金融検査マニュアルにおきましても、貸し出しに伴う信用リスクの管理というのがこのところずっとえらく不良債権問題ということで脚光を浴びてきているわけですけれども、金融機関が負っておるリ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今の金融機関、なかなか資金需要という面で、事業資金の需要が少ないというか、そういうことになっておりまして、そこで、じゃそれ以外の運用は何かということの中で、とりあえずというか、勢い国債等にその資金が向かっているということでございまして、その増嵩というもの...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融機関のポートフォリオの中身というのがどういう状況になるかというのは、もちろん金融機関のポリシーの問題もないわけではないんですけれども、私は、長い間の一国の経済のいろんないきさつというものを反映している面があるんじゃないか、このように思います。  日...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) なかなかちょっと端的に私の頭がそこまで届いていないんですけれども、もう一つのことは、ISバランスがあると思いますね、ISバランス。  これはどういうことかと。もう先生もつとに御案内のとおりでございまして、最初の時代はどうだったかと。家計と企業とそれから...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) その心配というか、そういうことが起こるとしたら心配だなという、そういう思いが別に違うと言っているわけではないんですね。  ただ、株価の変動が非常にスピードが速く起こるのに対して、やっぱり長期金利の変動というのは連続的に、株価ももちろん連続的ではあるんで...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 根拠はというのは、それは私ども、当然、実際に金融機関がどのようなヘッジをしているか、あるいはどのような期間のものを持っているか等々についてよく総合的に勘案してそういうことを申し上げているということでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) ヘッジは、何というか、できているという認識でございます。そうであれば株価についてもヘッジできるではないかと、こういうことでございますが、そこまで私詳細な議論というか研究をしたことがないんで申し上げない方がいいのかもしれませんけれども、例えば先物でとってみ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ヘッジ等の市場リスクのコントロールのモニタリングはしているわけでございますが、これは何というか、集計に適さない形式をとっているということでございます。各銀行の経営判断にわたるようなことについては、その経営判断を判定するのに一番いい報告様式というのは当然い...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) そこは、今先生がおっしゃったようなことがすべてで、あるいは非常にウエートが高いということであれば、それはそれでまた一つのリスク管理の評価につながってくることは、これは先生の今の問題提起もそうだし、私どもの金融行政の上でもそうなんですが、いろいろな形でリス...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっと、まあ先生にそこまで立ち入った御質問をいただくというふうに想定しておりませんで、大変恐縮ですけれども、具体的なデータはございません。今、手持ちにありません。  ただ、モニタリングの全体の印象では、大手行であると地域銀行であるとでそんな大きな開き...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 検討はしてみますけれども、しかし、いかがでしょうか、そういうことこそまさに各金融機関のポリシー、知恵の絞り方であって、全体の傾向といえどもそういうことをディスクローズすることが、何か商売の機微を相互に開示させられるというところにつながっていくんじゃないか...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 我々、金融検査に行ったときにどういうふうにやるかというと、今は例えばリスク管理の体制がどうであるかということをチェックする、そういうふうになりつつあるわけですね。  余り内容に立ち入って、仮に立ち入ってわかったとしても、おまえはこうすべきじゃないか、あ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 結局、日本は市場経済の国なわけでございます。さはさりながら、金融というものの特殊性からこれに対して監督をしておるし、具体的に言うと検査もし、モニタリングという英語をどういうふうに訳すかですけれども、監視もしていると、こういうことでございます。  監視を...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) もう先生の認識どおりの認識を私も共有しています。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 何と申しますか、私、いわゆる佐々波委員会ですね、佐々波委員会の御議論も、あの当時の状況を受けた真剣な御議論であったというふうに存じます。  ただ、佐々波さんの物言いを、私、言葉の方を信ずるか文書の方を信ずるかというのはなかなか難しいなと思って読んだりし...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融機関そのものに対して指導をしたり監督したりということは、これは我々の役所の権限を超えていることでございまして、それはできないんだろうと、こう思いますが、ただ、例えば我々が何らかの考えを持っているということであれば、それは財務大臣に申し入れをさせていた...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは私今初めて先生の御議論を聞きまして思うんですけれども、私の金融担当大臣というもの、それは金融庁も担当しているんですが、金融庁の所掌事務をある意味で超えているような部分もあるということなんだろうと思うんです。  その場合に、私は割に文章を書いたりな...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私は内閣府の金融担当大臣であって、その一つの仕事として金融庁の仕事にかかわっているということですが、内閣府の中の固有の金融担当大臣としての仕事もあると、先ほど来答弁しているとおりなんです。  先ほど、事務局がないと私ちょっと言っちゃったんですが、あるん...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 何か先生誤解をされたようですが、私は今、二人いる我がスタッフを、兼務でございますけれども、駆使してやらなければいけないということを改めて感じているということを申し上げたのでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 選手が入れかわりで申しわけないんですけれども、公共性というのは、機能の方から、逆に、機能を集約する形で公共性ありというふうに認定されているのだろうと思います。  一つは、決済システムの担い手であるということ、それから第二番目には、広く一般国民から預金を...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) この公共性がすべて一つの方向を向いておって、その機能を果たし得るということにも必ずしもならないというところに難しさがあるということだろうと思うんです。  要すれば、信用というか健全性ということが決済システムの場合にはなかんずく大事なんですけれども、決済...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 銀行法というものでそれをカバーするのか、日本の場合には、先ほどちょっと御議論になられた政府関係金融機関というものがそういう役目を果たすというか、そういうことが事実問題としてあったんだろうと、このように思います。
○国務大臣(柳澤伯夫君) それは金融庁の問題というよりも金融担当大臣の問題なんですね、先ほどの話で。そういうことだろうとまず思います。  住宅金融公庫の問題を取り上げられましたけれども、これについては私はかねてから申しておるんです。特に地方の地域金融機関を中心として、住宅金融公...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 情報開示というものの根拠は一体何なんだということだろうと思うんですね。こういう民間の経済活動というのはすべからく市場原理に任せておくのが最も効率的で、また、主として効率的というんでしょうか、そういう形で国民経済あるいは国民生活の向上に最も役に立つ、こうい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) やはり私は、先生のお話にいろいろ耳を傾けさせていただいたんですが、それこそまさに、もしリテールで有望なところがあれば、それを見つけて融資していくというのは金融機関の本来の仕事だろうと、このように思います。社会的な規制をなすべき分野ではなかろうと、このよう...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 浜田先生がおっしゃるとおり、今の低金利の状況のもとで、当初契約のときに予定した利回りがこれを下回るというような事態が起こっていることは、起こりがちなことも含めて確かであります。しかし、それだから赤字かといえば、それは必ずしもそうではないので、ほかからの利...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 早期健全化法、これによる資本注入というのは既に効力を失効していますから、これに基づいての注入ということは現行法制下では不可能ということでございます。  したがって、あと残りますのは、金融危機対応という形の改正預保法のもとでの話ということになるわけでござ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生、今、債権放棄に関するガイドラインと、一口にマスコミ等でもそういう言い方をされているんですけれども、債権放棄が伴うということが多いかとも思いますが、そういうことが前面に出るのではなくて、私的整理をするということで、私的整理に関するガイドラインというふ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいまの笹野委員の御質問、私なりの考えを申させていただきますと、私は、率直に言って改革が始まって既に何がしかの時間がたっているというふうに思います。ですから、どの時点に立ってですが、日本の場合は一九九五年、つまり九〇年代の後半から改革が始まったというふ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 福徳銀行となにわ銀行の特定合併。先生御苦労いただいた法律によりまして、弱者連合という言葉がよく言われたケースでございますけれども、そのときに国が関与した資金と申しますのは、資産の買い取りという形で行われました。  そのときに、簿価三千七百二十五億円の資...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) こうして福徳銀行、なにわ銀行の特定合併でつくられましたなみはや銀行という銀行は、その後、平成十三年二月十三日に大和銀行と近畿大阪銀行へそれぞれ一部ずつ営業譲渡をされたわけでございますが、このときに国が関与した金額と申しますのは、金銭贈与といって、損失の穴...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金銭贈与六千五百二十六億円のうち二千七百八十二億円は、金融機関があらかじめ納めている保険料でもって補てんをされますから、その分は国民負担にならないわけでございます。  他方、資産買い取りについては、私、どのくらい資産の売却で回収ができているかということ...全文を見る
05月25日第151回国会 衆議院 本会議 第32号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま議題となりました短期社債等の振替に関する法律案及び株券等の保管及び振替に関する法律の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  まず、短期社債等の振替に関する法律案につきまして御説明申し上げます。  本法律案は、短期社債等について、券...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 麻生議員から、まず、統一的な証券決済制度の創設に向けての今後の取り組みについてお尋ねがございました。  今回の法案は、短期社債等、つまりペーパーレスCPを対象とする振替制度を構築するものでございますが、今後の対象商品の拡大などのいわば基礎をつくるものだ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 原口議員から私へは、短期社債等の振替機関が新たな天下り先になるのではないかとのお尋ねがございました。  振替機関の人的な陣容につきましては、公務員制度を含む、ただいま石原大臣るる御説明いただいた行政改革の趣旨を十分に踏まえまして整備することといたす考え...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 松本議員からのお尋ねでございます、個人の株式投資の育成に関して今後の取り組み方はどうするのかということでございます。  金融当局といたしましても、証券市場の信頼の回復のために、これまでも、ディスクロージャーの充実や市場の公正性、透明性を確保するための規...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 中塚議員から、CPのペーパーレス化がなぜ緊急経済対策なのかというお尋ねでございました。  先ほど総理が総括的にお答えになられたことでお答えができているのではないかと思いますけれども、私からつけ加えさせていただきます。  企業の短期資金調達のために発行...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 保坂議員にお答え申し上げます。  不良債権の最終処理の影響についてのお尋ねがございました。  その中で、不良債権の最終処理につきまして御理解ある言葉をいただいたようにお聞きしまして、この点、感謝を申し上げます。  不良債権の最終処理に当たりまして、...全文を見る
05月28日第151回国会 衆議院 予算委員会 第18号
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○柳澤国務大臣 去る五月十五日の本委員会における私の池田委員への答弁のうち、委員の見解が公的資本の再注入を主張されているものとの誤解に立って行った部分がありましたので、改めておわびさせていただきます。     —————————————
○柳澤国務大臣 不良債権の最終処理の手法には幾つかあるわけでございますけれども、その中で、再建型の中に、一つは法的な再建型の処理というものがありますし、また私的なものもあるということで、私的なものについても随分行われてきたのですが、世の中の受けとめ方というものについて、若干、積極...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融機関と企業が株を持ち合っている、このことによって、株主としてその発行会社の企業経営に対して十分な監視というか、そういう発言ができなくなっている構造にある、これを解消するということは、いわばコーポレートガバナンスを上げるという意味でプラスの評価ができるんじゃない...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融機関の保有株の放出については、緊急経済対策の中でも、一定のルールに従いということが既に書かれておるわけでございます。そこに含意することは、もちろん金融機関の側の意思をどのぐらい尊重するかということもルール化の対象なんでしょうけれども、とにかくそこのところを、不...全文を見る
○柳澤国務大臣 要するに、株主を大事にする、もっともっと大事にする、そういう政策が実現されたならば、それがもう株価を何よりも引き上げる要因になるのではないか、これは私も十分承知をしておるところでございまして、その線でのいろいろな発言もさせていただいているわけでございます。  し...全文を見る
○柳澤国務大臣 緊急経済対策を決める、その中に金庫株の問題もあったわけですが、その際にも、今先生の御指摘のインサイダー取引あるいは相場操縦、こういうようなものを誘発する機会がふえるという厳しい認識に立ちましてそこにはっきり言及がなされておりまして、証券取引法を改正してそういうもの...全文を見る
○柳澤国務大臣 証券取引等監視委員会の強化ということもその際にうたっていただいておりまして、その陣容の強化、それから技量のアップ、こういうようなものに努めていくということになっているわけでございます。
○柳澤国務大臣 かねて、金融犯罪に対する罰則のレベルが低いんじゃないか、こういうようなことはたびたび御議論にもなっているわけですけれども、法務省御当局でもこの点を最近においても検討して、最近罰則のレベルを改定したばかりというふうに聞いておりますが、今後とも不断にその妥当性について...全文を見る
○柳澤国務大臣 私どもは、預金者の保護あるいは仲介機能、いろいろありますが、基本的には預金者の保護のためにその銀行の健全性について検査監督をする、こういう立場でございます。国家がまるっきり全部保証している機関の場合には、何にも預金者の危険はないわけでございますので、私どもの監督に...全文を見る
○柳澤国務大臣 マーケットが金融機関をどう評価しているか。これは、マーケットということでどういうことを想定されて、御念頭に置かれておっしゃられているかですが、九七年、八年のころ、我々がこれはシステミックリスクではないのかというふうに考えた一つのメルクマールは、やはりジャパン・プレ...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと鈴木委員に申し上げますが、要するに、外国の人たちに理解をしてもらうというのは非常に難しいということを私はこの金融の問題をやってずっと感じているのですが、例えば大手行についても、後ほどまたいろいろ御質問いただきますが、かなり今は実は中小企業の皆さんとおつき合...全文を見る
○柳澤国務大臣 御高見を伺いまして、大変ありがとうございました。  ちょっと質問がお答えしづらいというか、私も知見が限られておりますので、私の役所の人間がどういう外部とのおつき合いをしているかということについて、必ずしも十分に承知をしていないわけでございます。むしろ、今は仕事が...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融検査について、今先生御言及の信用金庫、信用組合のような、そういう小規模な地域金融機関に対する場合には、非常にいろいろな配慮をするようにということがございます。逆に、金融検査マニュアルには、金融検査マニュアルを引用して厳しい検査をしていないかどうかをチェックする...全文を見る
○柳澤国務大臣 簡単、簡潔にお答えしますが、一九九九年の四月から、信用組合がこれまでの都道府県の所轄から国の所轄に変更されたわけでございます。ですから、その検査が終わり、そして、問題になった各金融機関、信用組合等がちゃんと善後措置をとってペイオフに備える体制ができるという時間的な...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほど、私、一九九九年と申しましたけれども、漢字を間違えまして、二〇〇〇年の四月から所管が移ったということでございます。訂正させていただきます。おわびを申し上げます。  それがどうだったのかというおっしゃられ方なんですけれども、やはりこれは制度的な基礎が変更され...全文を見る
○柳澤国務大臣 要するに、民間の金融機関といえども破綻をしたらみずからの関係者の中でそれぞれ損失を分担する、これは大原則でございます。それを一時、日本の一つの金融機関が破綻をするとかなんとかじゃなくて、そういう金融機関がつくり上げるシステムが危機に瀕したわけです。ですから、破綻し...全文を見る
○柳澤国務大臣 定性的には、私、いつか申したように、片っ方は法律制度なんです。これはもう、万人に基本的に行き渡るという制度としてしつらえられているわけでありますから、当然、定性的には法律でもっていろいろ処理していくということが基本であるということは、もうこれは言うをまたないわけで...全文を見る
○柳澤国務大臣 要するに、私的整理が、これまでやられたのは非常に不透明だ、本当の意味でバイアブルなものだけしか残さないという形になってないじゃないかというようなことで、世間からも余り高く評価されない。こういうものを、不良債権の処理のためには、もっと透明性で本当にバイアブルな部分だ...全文を見る
○柳澤国務大臣 緊急経済対策に、この不良債権処理の最終処理の問題がのせられているわけでございますけれども、これはまず、破綻懸念先以下の債権について、モニタリングのもとでこれをできるだけオフバランス化するように働きかけていく、これが一つあるわけでございます。  それともう一つは、...全文を見る
○柳澤国務大臣 十二・七兆円というのはいわば主要十六行の破綻懸念先債権そのものでございまして、先ほど言ったような手続に乗せてできるだけこれを最終処理するということでありますけれども、そうしたら地域金融機関には何も関係がないのかといえば、それはそうではありませんと。  十二・七兆...全文を見る
○柳澤国務大臣 ですから、数字は挙げることはできませんけれども、それなりに影響を受けるでしょうと言いました。しかしまた、なかなか地域金融機関の中にはこの話に乗らないよと拒否する向きもあって、そういうものが現実の経済界の中では起こっているということをちょっと言及したわけでございます...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは先生お申し越しでございましたので、ここに答弁があるわけでございますけれども、中小企業が占める割合はおおよそ六割台である、こういうことでございます。
○柳澤国務大臣 これは件数的には、我々、なかなかデータが備えられておらないものですから、中小企業等、この等はまさに個人向けということでございまして、それが一体どのくらいの比率にあるか、今先生は、大体五割ないしは四〇%ぐらいですか、そのぐらいにお考えになられたようですが、ちょっと私...全文を見る
○柳澤国務大臣 先生が言っておられることを全面的に否定するデータはこっちに持ち合わせておりませんが、常識的に承知をしているところでは、やはり中小企業の場合には、清算型がとかくスピードを持って実現化してしまうことが多いということでございます。  というのは、やはり小規模なものです...全文を見る
○柳澤国務大臣 私ども役所の方でも、今まで世間でいろいろ取りざたされていたことに余りかかずらわるということをしてこなかったのですが、私は、最近銘じまして、やはりそういう論に対してきちっとこういう論を、別に反論とかじゃなくて、お互い、いい金融システムをつくっていこうというわけですか...全文を見る
05月30日第151回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権が幾らあるかわからないと、こういうお話ですけれども、不良債権をどう定義するかということです。  いろいろ物の本によって、金融の問題ですからそれなりの専門家ですけれども、やっぱり原契約どおり利息なりあるいは元本の償還ができていない債権を不良債権と...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の額についてどう考えるかということは、SECの基準と我々同じ基準のリスク管理債権というもので把握している、これは一つの問題なんです。これはもうこれで終わりなんです。それと、金融機関が引当金等のことをやるというのは、これは基本的に自己責任、自己査定...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) それは、浅尾先生、もう実務をやっていらっしゃるから御存じのとおりでしょう。
○国務大臣(柳澤伯夫君) ですから、先ほどもちょっと最後のところで言わせていただいたように、そういうように債務者の区分でしょう、債務者の区分が見解が分かれているようなときには、見解が分かれるところに行ったときには、検査官は必死にいろいろ議論をそこで濃密に行うことになるでしょうとい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私は、この問題については自由民主党の行革本部事務局長として、まさにこの外庁化と申しますか、そういうことを決めることにあずかったということでして、それを国会で発言しているとかいうことは全くございません。
○国務大臣(柳澤伯夫君) オフバランス化のことを最終処理というふうに言うことにしておるわけですが、その方法には、法的な処理、これにも清算型と再建型がある、それからもう一つは私的な処理、それからまたもう一つ売却というような、大別してこの三つないしは四つのパターンがあるということでご...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) それをお尋ねになられますと原則の、原点の方からお話をしないといけないわけですけれども、私どもは、基本的に資産のいわゆる自己査定というものは名前のとおり自己責任においてそれぞれがやると、こういう考え方でございます。  これが基本でして、それを検査でどのよ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは事実問題でして、検査官が他の金融機関がこういう区分をしていると言えば、それは情報ですから、彼の頭の中には、現実に違う区分をしていれば、それはどうしてかという議論になると思いますね。  しかし、今、先生が、これは明確には言っていらっしゃらないんでし...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、やっぱり我々は、自分の債務者区分あるいは分類というのをあくまでも金融機関の側の自己責任による自己査定ということで行っているというわけでありますから、もちろん先ほど来申しておるとおり、検査においてはそれなりの情報が入っていますから、それはやりますけ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) オフバランス化と申しましても、今私どもの特に関心を払っておるところの破綻懸念先以下の債権の残高について触れたわけでございますけれども、これが半期で四兆三千八百九十一億円、そういうふうなオフバランス化の実績が上がったわけでございますけれども、他方、下期に三...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) このお触れになられた金融機関の場合には、いわゆる資本注入に当たりまして提出をいただいた健全化計画において具体的にそうしたことを計画内容として盛り込んでいたという事実はないわけでございます。  私が申し上げたのは、今の日本の金融機関が置かれた状況、殊に収...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ケーラー専務理事とは二度目でございましたけれども、今回御来日の機会にも、昨日ですが、お会いをさせていただきました。  その際、ケーラー専務理事のお話は、今、先生がお述べになったように、資本の再注入云々というような言葉は全くなくて、IMFとして現在アジア...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私的整理に係るガイドライン策定の進捗状況でございますけれども、当方の働きかけを受けまして、民間主導による検討の場の設置に向けた準備が精力的に行われてまいりました。その結果、今般、全銀協と経団連との間で合意に達しまして、近々のうちに研究会の第一回会合が開か...全文を見る
05月31日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第13号
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○柳澤国務大臣 ただいま議題となりました短期社債等の振替に関する法律案及び株券等の保管及び振替に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  まず、短期社債等の振替に関する法律案につき御説明申し上げます。  政府は、短期社債等に...全文を見る
○柳澤国務大臣 私ども、不良債権につきまして、とにかくその認識、レコグニションというんでしょうか、それを隠し立てとかあるいは間違った解釈をするとかということをまずやめよう、しっかり把握しよう、その上で必要な十分な引き当てをするということで金融機関の健全化というものを図ってまいった...全文を見る
○柳澤国務大臣 金庫株の制度を導入するということ、これは企業の資本政策というか、そういうものの自由度を高めるということで、それなりの意義のある制度だということで、与党の皆さんの御協議のもとでこれが導入をされることが決定を見たわけでございます。  法務省も、これに協力する形で、少...全文を見る
○柳澤国務大臣 我が党内にも、現在の金融行政の体制について、証券に焦点を当てまして、証券の行政体制は必ずしも強くないのじゃないかと。アメリカに目が行きまして、アメリカのSECは随分充実した活動をしているんだから、あれに倣ったらどうだというようなお話もあるわけでございますけれども、...全文を見る
○柳澤国務大臣 経済社会がボーダーレス化しまして、物の移動のみならず、資本の移動、資金の移動というものが非常に盛んになってまいりましたので、勢い、信用度をはかるとか企業を評価するとかという指標としての会計基準、これが国際化するのは当然の成り行きか、このように考えております。  ...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、どちらかの院の本会議場でも御質疑をいただきました。  私、そのときに申し上げたことは、公務員制度の改革を含む行政改革の趣旨を十分踏まえて、役員等の人材配置と申しますか、そういうことについては対処していきたい、こういうことを申し上げたわけでございます。 ...全文を見る
○柳澤国務大臣 私、公務員制度改革の文言の確定版というのを私自身が今知っておりません。したがって、完成の暁にそれらを読み合わせて、必要であれば今先生仰せのガイドラインというようなものについても検討を及ぼすということを申し上げておきたい、このように思います。
○柳澤国務大臣 この問題については、率直に言って、決算の発表があってからまだそう日がたっておりませんので、私ども、個別の金融機関の、特にこの場合、要管理債権の取り扱いなんですけれども、この詳細にわたる事実というものをまだ十分個別に聞いていないという状況でございます。したがって、ち...全文を見る
○柳澤国務大臣 要するに、条件変更債権というものがございます。この条件変更債権になりますと、これは要管理債権ということになるわけでございますけれども、それでは条件変更とは何ぞやということが問題になるわけでございます。  今までは、それが条件変更の結果、条件変更と申しますか、条件...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは自己査定なんですね。自己責任なんですね。自己査定というのは、自分がそう査定するということで、監督当局はそれをどう評価するか。間違っていれば間違いと言う、間違っていなければそれを認める、こういう立場ですね。  もし、そうやっていないところが、条件変更していな...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融検査マニュアルでどう書いてあるかというのをちょっと御披露しますと、貸し出し条件緩和債権は、債務者の経営再建または支援を図ることを目的としてというふうに書いてございまして、債務者に有利となる取り決めを行った貸出金ということになっているわけでございます。それを前提...全文を見る
○柳澤国務大臣 日本の金融というものが貸し出し条件、特に金利に信用リスクを反映する、そういうことであったかといえば、率直に言って、割とそうでない。それは、信用リスクはすべからく担保で保全されるべきだ、こういうのが今までの日本の金融のありようだったわけですね。それが最近に至って、担...全文を見る
○柳澤国務大臣 不良債権の全貸し出しに対する比率というのは、なかなか難しいです。率直に言って、例えばアメリカの九二年ごろはどうだったかというと、これはアメリカのFDIC加盟金融機関の平均でございますけれども、記憶では五・四七%ぐらいでございます。しかも、アメリカの場合、私、これは...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、引き当てがこれだけ変わっているということでございますけれども、基本的に、破綻懸念先の三分類に対しては七割見当というのを私は言ったこともございますけれども、基本はやはり実績率、合理的なしっかりした根拠のある実績率をそこで引き当てるということであるわけでございま...全文を見る
○柳澤国務大臣 先生、不良債権の問題というのと破綻懸念先に対して二、三年でというのをちょっと分けてお考えいただければありがたいと思うわけでございます。  いずれにせよ、バブル期に発生した不良債権の問題というのはほとんど処理の終えんの時期に近づいているということで、そして新規に発...全文を見る
○柳澤国務大臣 大変恐縮ですが、先生ちょっと事前にその数字をお問い合わせでなかったものですから、手元に資料を持ち合わせていません。  しかし、余り少ない場合には、それをここで申すわけにもいかないという事情も出るかもしれません。
○柳澤国務大臣 国民の皆さんの前で不良債権の処理という言葉を不用意にお使いになると、ますます混乱して、事態がわからなくなっちゃうということがありますので、ぜひ先生におかれましても、不良債権の最終処理ということでお願いを申し上げたいと思います。  不良債権をオフバランス化するとい...全文を見る
○柳澤国務大臣 私の方は、不良債権の最終処理をすることによって経済の活性化にも役立ちたいということでございます。その間に摩擦的な事象が起こるということかと思うんですが、我々がこれまで経験してきたことは、不良債権をいつまでもオンバランスにしておくとなかなか経済の活力が生まれてこない...全文を見る
○柳澤国務大臣 コマーシャルペーパーですけれども、これまでは、要するに約束手形ということで、券面が必要だということで、いろいろな意味で支障があったし、コストもかかる、またリスクもある、こういうようなことであったわけですけれども、今回、帳簿上の記帳でもってこれを代替させていく、流通...全文を見る
○柳澤国務大臣 本当は、今政府参考人から答弁いたしましたように、初めから多層構造というものを志してやったわけでございます。しかし、これは民商法との関係で非常に難しい。それで、では、できることから、もちろん将来の多層構造の基盤になるような、そういう単層構造のものをスタートさせよう、...全文を見る
○柳澤国務大臣 統一的な証券決済というその統一は、まさかすべてを統一して一社に独占させるわけじゃありませんでしょうね、こういうお話でございますが、この統一的な証券決済というのは、証券の種類についての統一性というか、何でも扱えるというか、包括性という意味だということで御理解を賜りた...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融・資本市場と言わせていただくわけでございますけれども、特に金融ビッグバンというものが行われまして、各国金融当局が、自分たちの国の金融についての規制をできるだけ排して国際的な取引についても自由化をする。そういうようなことの中で、できるだけ多くの取引を自分の、自国...全文を見る
○柳澤国務大臣 もう一度申しますと、先生が借金をチャラにするという債権放棄の話をされましたが、これは基本的に銀行の損益という面にかけては償却と同じなんです。同じように損失です。ですから、公的な整理による償却も損失ですし、それからまた私的整理による債権放棄も同じ効果を持つということ...全文を見る
○柳澤国務大臣 仙谷委員の方から、まず不良債権等の処理、それに動員される業務純益、有価証券の含み益、これの状況、さらに貸出金の中におけるリスク管理債権の状況、それから二ページ目については、現在の総資産の中におけるポートフォリオの内容についてのお話がございました。  第一ページで...全文を見る
○柳澤国務大臣 不良債権の発生あるいは新規発生、これが年を追って大きく減少しているということは、総体の傾向として申し上げることができようかと思います。  ただ、私ども、かねて申し上げておるのですけれども、新規発生額については、今までの統計では、実はいろいろ制約がありまして、推計...全文を見る
○柳澤国務大臣 整理回収銀行、RCCに対しては、私ども預保を通じて監督権を有しておるということでございまして、今回のいわば不適切事案の発生はまことに遺憾だというふうに考えております。この上は、預保を通じてではございますけれども、このようなことのないように、ただそのいきさつを考える...全文を見る
○柳澤国務大臣 結局、株主がどういう役員を選任するか、それからまた役員報酬について取締役会でどういう配分にするかということになろうかと思います。我々の監督権というのは、よほど法外な、らち外なことでない限り、恐らくそこまでは至らない、株主あるいは株主から選ばれた取締役の意思を尊重す...全文を見る
○柳澤国務大臣 やはり、一般の株式会社のもとでの会社の行為と異なって、特別な民商法上の効力というものを与えるということですので、私も、今原口委員の御質問を聞きながら、聞きながら初めて考えたわけではありませんが、改めて考えておったんですけれども、免許なのかなという感じですね。恐らく...全文を見る
○柳澤国務大臣 私もほぼ、原則的な考え方については、今原口委員がおっしゃられたとおりの考え方を持っております。  要するに、経済にはリスクはつきものです。そのリスクを、今の日本の金融システムのように、間接金融という形を通じてほとんど銀行が背負ってきた。これはやはり限界が来たとい...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、不良債権が減っているということにつきましては、これは金融再生法開示債権のベースでちょっと言わせていただくんですが、十一年の三月末は二十一兆九千、ほぼ二十二兆円でした。それが十二年三月末は十八・五兆円になりました。そして、十三年三月末は十八兆円になりましたとい...全文を見る
○柳澤国務大臣 原口委員のようにいろいろなものに通じていらっしゃる方にこんなことを言うことは大変恐縮なんですが、例えば地価の下落というのは、既に引き当ての前提になっている担保価値の減少につながるわけでして、それは何を意味するかというと、不良債権の増嵩に結びつくのではなくて、所要引...全文を見る
○柳澤国務大臣 間違っていると言われて、私は立場がありません。  いいですか。どういうことかというと、不良債権額というのは、根っこからの金額なんです。ですから、もう一分類であっても不良債権とされるわけです、不良債権の金額の話としては。したがって、要するに、担保価値が下がるという...全文を見る
06月05日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第14号
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○柳澤国務大臣 質問時間いっぱい使われて、株式関係の税制について、また資本市場の発展を展望されての税制上の御質疑をいただいたわけでございます。  先生御指摘のように、前回と申しますか、前内閣でのこの財務金融委員会で、ほぼ私と先生の御意見が一致するというような論議があったわけでご...全文を見る
○柳澤国務大臣 ただいままでの吉井委員の質疑における御発言を聞いておりますと、吉井委員は、少なくとも今の日本の金融・資本市場において預金等の形に偏重がある、もっと最終のリスクの負担者が資本というか株式を保有してくれるのがいい、このあたりまでは大体お認めになっていただいているように...全文を見る
○柳澤国務大臣 そのとおりだと思います。
○柳澤国務大臣 この問題につきまして私が報告を受けていることは、このロイトファクスによる取引について内容が問題があるのではないかということの情報提供が近畿財務局理財課にもたらされまして、そのことが発端になりまして、証券取引等監視委員会が挟まったかどうか、とにかく財務局の監視官部門...全文を見る
○柳澤国務大臣 法令を見て私のやるべきことをよく検討してみたい、こう思います。
○柳澤国務大臣 不良債権、一九九二年ごろのバブル崩壊後ほぼ十年間ぐらい我が国経済はこれによって苦しめられているわけでございますが、いろいろな経緯の中で、私があれしたわけですが、平成十年ですかの三月に資本注入をしたときに、非常に大幅な不良債権の処理というものをやりました。その後は、...全文を見る
○柳澤国務大臣 これにはいろいろな背景があろうかと思うのですけれども、一つは、昭和四十年ころのところで資本の自由化というものが行われていることが背景にあるんではないか、このように思うのでございます。これは、資本の自由化が行われますと、やはり外国の資本が入ってくる、株をどんどん買っ...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融審議会という、金融庁が所轄している事務についての企画立案のための審議会が発足しました。今まで金融制度調査会、それから証券取引審議会でしたか、それから保険審議会、これが全部一つの審議会にまとめられて、しかも総数は三十人ということにされたわけでございます。その中に...全文を見る
○柳澤国務大臣 不良債権は現在三十二兆、これは全国銀行ベースでございますけれども、全国銀行ベースというのは、全国銀行、銀行という名前がついているところということでございます。それで、リスク管理債権という観念ではかった不良債権でございます。  リスク管理債権というのはどういうもの...全文を見る
○柳澤国務大臣 要注意先の中にも最終処理すべき債権があるのではないか、予備軍があるのではないかということでございますけれども、基本的に、先ほど言ったような不良債権の定義の中に入ってくるものは要注意先の中に潜在しているということは言えようかと思います。  しかし、概して、私、あえ...全文を見る
○柳澤国務大臣 RTCの成功については、私どもも大いにこれを学ばなければいけない、こういうふうに存じております。  ただ、アメリカのRTCが取り組んだ金融危機というものと日本の私どもが取り組まなければならなかった金融危機とは、やはりかなり質というか、量が違い過ぎて質の問題に転化...全文を見る
○柳澤国務大臣 百五十兆という問題債権といいますのは、党の名前を申し上げるのはどうかと思うんですけれども、民主党さんが私どもの資料に基づいて発表されたと考えられる数字かと思います。  これは、いろいろな意味で私どもそれを、民主党さんも問題債権という、不良債権という言葉でなく呼ん...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、先生がおっしゃっているようになっているわけでございます。今我々の方、雇用保険がない、あるいは中小企業に対する特別な信用保証枠がないという状況ではなくて、もうそれは備わっているわけですが、その状況の展開いかんによって、それをさらに手厚いものにするかどうかとい...全文を見る
○柳澤国務大臣 本来、経済産業大臣がいらっしゃれば経済産業大臣の所管かと思うんですが、ちょっとそういう状況でないものですから私がかわってお答えするんですが、先ほど私が言った中小企業の皆さんに対する金融の措置というようなものも、本来、存続可能な中小企業の皆さんが無用に、いたずらに倒...全文を見る
○柳澤国務大臣 それはもう当然でございます。車の両輪として、不良債権の最終処理、これはもう避けることのできない道行きだ、こう私どもは思っておりますが、そのときに、先ほど申したように、無用な混乱というか無用な蹉跌、つまずきというようなことを起こしてはいけない、こういうことでセーフテ...全文を見る
○柳澤国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨を踏まえまして、配意してまいりたいと存じます。     —————————————
○柳澤国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨を踏まえまして、配意してまいりたいと存じます。     —————————————
06月06日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第15号
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○柳澤国務大臣 金融担当大臣としての私も査定を厳格化せよということを考えておりまして、そのあたりのことについて竹中大臣との間にそごがあるとは考えておりません。我々は、金融検査マニュアルを基本として、銀行関係の法令に基づいて査定を厳正にやるべきだ、この態度は一貫している次第でござい...全文を見る
○柳澤国務大臣 ここのところかなりの期間続いております低金利のもとで、過去に契約した保険者との約束の利回りを下回る、いわゆる逆ざや現象というものがあることは、これはかねて我々の方からも申し上げているところかと思うわけでございます。  この問題については経緯がございまして、かつて...全文を見る
○柳澤国務大臣 なかなか難しい問題だなという感じで聞いておりました。  保険会社が保険契約をたくさんとりたい、これも保険会社としては当然のことでございます。使命にも合致しているわけでございます。他方、保険会社はそのようにして契約をした契約者から保険料をいただいて、それをできるだ...全文を見る
○柳澤国務大臣 その表現はともかくとして、保険契約がとれることによって上がる収益を、内部補助的にその資産の運用利回りとの間で調整するということは常識的にあるという考え方はかねて持っております。
○柳澤国務大臣 これは改めて調査をするということではなくて、一種の資産の運用成績というか、そういうような形で十分情報をとって、それは検査の一環としてチェックしているというふうに理解しています。
○柳澤国務大臣 率直に言って、せんだっての御質問のときには、また今日も、私現場に行って見ているわけじゃありませんので、どこまで的確な事態の把握の上に立った御答弁ができるかということもあるのですが、要するに、金利減免債権というようなものについて、これはなかなか難しいということがある...全文を見る
○柳澤国務大臣 金利を安くするということのほかに、実は金利が同じでも、先生もここをお読みになられたらおわかりのとおり、当時の言葉で言うと金利減免債権、現在で言うと貸し出し条件緩和債権になる、そういう認定なんですね。それは、ある銀行であれば、A相手先、B相手先が同じ信用リスクであれ...全文を見る
○柳澤国務大臣 この事務ガイドラインなんかの推移で見ると、先生がおっしゃっているとおりになっているというふうに私も見ます。  ただ、私がさっきちょっとこだわりたかったのは、しかし本当に、その上位の規定である施行規則では目的を置いているわけですね。そこで、実務的に私は先生が言って...全文を見る
○柳澤国務大臣 これはまぜっ返しているんじゃないんですよ、まぜっ返す気持ちなんて毛頭ないんですが、そうおっしゃる長妻先生は、今言った不良債権の処理が終わるというのを、どういう状態だと想定してそれをおっしゃっているか。これが非常に今難しい問題なんです。  いっときは、私は、やはり...全文を見る
○柳澤国務大臣 先生から、非常に地方の財政をめぐるいろいろな角度からの御議論、傾聴させていただきました。  私に対する御質問、地方債の信用リスクの問題でございますけれども、この問題については、今御指摘のとおり、私ども、リスクウエートゼロということで、リスク資産として見ないという...全文を見る
○柳澤国務大臣 国際的に、いわば格付によるリスクの反映、リスク資産の評価、これをしなきゃいけないということはそのとおりでございますが、具体の問題として地方債を私にはお尋ねですので、地方債について言いますと、破産ということで何割か債権カットというようなことが起こるかという問題なんで...全文を見る
○柳澤国務大臣 株の譲渡益に対する課税の仕方はいかにあるべきかということでございますけれども、やはり私は、まず、いわゆる短期保有と長期保有は異ならせるべきだ、このように思います。  短期保有については、昔、五十回二十万株というのもありましたけれども、どっちかというと、もう本当に...全文を見る
○柳澤国務大臣 私も、二月のあの暴落のころでございましたけれども、どうも市場の状況を、こういうふうに話をいろいろなところから、これはやや非公式に聞いておったわけですが、その中に、少なからずこういうリンク債、EB債の影響があって、いたずらしているやからがいますよというような話を耳に...全文を見る
06月08日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第16号
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○柳澤国務大臣 そのとおりでございます。
○柳澤国務大臣 それで間違いございません。
○柳澤国務大臣 金融のサイドから見ますと、第三セクターが融資先であることはあり得るわけでございます。しかし一方、検査マニュアルにおいては、地方団体、地方公共団体の出資に係る法人貸出先であっても、そのことをもっていろいろ別途の配慮をしてはならない、こう書いてありまして、通常の貸出先...全文を見る
○柳澤国務大臣 五十嵐委員から国債、地方債のリスクについてのお尋ねがあったわけですが、リスクに二通りあることはもう釈迦に説法でございます。  信用リスクと市場リスクあるいは金利リスクでございまして、私が先ほど先に御質問になられた原口委員にお答えしたのは、要するに信用リスクウエー...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、きのうでございましたか、同様の御質問がございまして、私は、まだ日本の公的な社会において、この地方団体、この市、この町が破産でございます、したがって債権者の債権についてはかくかくしかじかの比率で損をこうむっていただきます、こういう破産のための法制自体もまだ、...全文を見る
○柳澤国務大臣 緊急経済対策全般についての評価は、私は立場上差し控えさせていただきたい、こう思いますけれども、ただいま先生が御指摘になられたような金融の側面について、私どもがどう考えているかということを述べさせていただくわけでございます。  まず、お触れになられたものの中で、銀...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融は、今先生のおっしゃり方ですと、本来リスクをとるべきであった、こういうことで、それは、情報産業としてそれだけの備えをして、しっかりした審査をして、リスクをとって、必要なところに資金を融通していくというのが本来の任務じゃないか、こういうお話でございました。  ...全文を見る
○柳澤国務大臣 経済とモラルということを今お聞かせいただいて、私、ふっと自分の地元のことを思い出したわけでございます。私のところに報徳社というのがございまして、その報徳社の門は、門の片っ方に経済門というのがあって、もう一つ片っ方に道徳門というのが書かれております。要するに、経済を...全文を見る
○柳澤国務大臣 もう余りちょうちょう申し上げることは差し控えますけれども、今、三条委員会でなくて八条委員会にしているのは何かといいますと、これは監督の一環ということで、監督との意思の疎通というものを確保していく方がいいという考え方に基づいているということをちょっと申し上げさせてい...全文を見る
06月08日第151回国会 参議院 本会議 第30号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま議題となりました短期社債等の振替に関する法律案及び株券等の保管及び振替に関する法律の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  まず、短期社債等の振替に関する法律案につきまして、御説明申し上げます。  本法律案は、短期社債等について、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私に対しましては、金融機関の自己査定と金融庁の評価が甘いのではないか、不良債権の実態は開示より多いのではないかとの御質問がありました。  金融機関の資産査定等につきましては、金融機関による自己査定、さらに、これに対する公認会計士など会計監査人による外部...全文を見る
06月11日第151回国会 参議院 行政監視委員会 第5号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 私、先般、先生御指摘のとおり、六月七日に国際交流会議というかそういう会議にパネリストとして出まして、冒頭の発言やら質疑に対しての応答やらをする機会がございました。  その中で、私が融資形態の見直しについて発言したかのような、そういう新聞報道がなされたこ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま先生から、個別の銀行の名前を挙げて金融庁によります金融行政のあり方についていろいろと御意見をちょうだいいたしました。  私どもは、金融行政、特に金融監督に携わらせていただいておりまして、これは、先ほど先生が御言及になられた銀行法一条にある、金融...全文を見る
06月12日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第13号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま議題となりました短期社債等の振替に関する法律案及び株券等の保管及び振替に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  まず、短期社債等の振替に関する法律案につきまして御説明申し上げます。  政府...全文を見る
06月13日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第17号
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○柳澤国務大臣 先生御自身、先ほどの塩崎提出者に対する御質問の発言の中でおっしゃられたとおり、中小企業に対する融資態度というものは、いっときに比べてかなり改善を見ているということは事実としてございます。  そういう中でも、今お触れになられた商工ファンドのようないわゆる貸金業の方...全文を見る
○柳澤国務大臣 自動車事故による死亡それから障害の問題については、まさに先生がおっしゃったように、現代社会の大変大きな問題であるという認識を持っております。  自動車事故は、自動車が歩行者あるいはその他外部にいる人を傷つけるということと同時に、自動車が事故を起こして自分自身、そ...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融機関、今度の三月末の決算、今、私のところには、まだ取りまとめということでは主要十六行ベースでしか上がっておりませんので、そのベースでお話をいたしますと、金融機関の本来の活動による稼ぎ、業務純益と申しますけれども、これは大体ここ数年と同じ傾向をたどっておりまして...全文を見る
06月13日第151回国会 参議院 本会議 第31号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 朝日議員から私に対しましては、金融・証券市場に対する国民の信頼感、安心感を確立するための政府の取り組みにつきましてお尋ねをいただきました。  新しい商品やサービスが次々開発、導入され、証券取引が高度化、複雑化していく中にありまして、個人投資家が自己責任...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 確定拠出年金は、金融機関を救済するためのものではないか、また、日本の金融資産の国外流出や経済の脆弱化を招くものではないかとのお尋ねでございました。  確定拠出年金は、雇用の流動化などの社会経済情勢の変化に対応いたしまして、厚生年金基金や国民年金基金等の...全文を見る
06月14日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第14号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま村田副大臣が申し上げましたとおり、十三年三月末、大手十六行ベースでのいわゆる不良債権、要管理債権まで含んだところは十八兆でございますが、私ども今回の緊急経済対策で二営業年度以内に最終処理をしたいということを申させていただいたのは、いわゆる既存の破...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 失礼いたしました。  今、先生、などとおっしゃられたところは、まさになどでございまして、要するに保全をされている部分をお聞き及びかと思うんですけれども、この点につきましては担保保証、この担保はもちろん物すごく優良な預金担保であるとか国債の担保もあります...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の定義もなかなか人によって異なるような面もあります。のみならず、実は処理ということになりますと、これはもう非常に人によって異なる。あるいは、人が不良債権の処理というふうな言葉を聞いたときに何を、どういう状況を想定しているかということは非常に実は異...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 資本注入行につきましては、資本注入に当たって、これはもう当然、注入後において一体経営をどのように健全化していくか、そういう計画の提出を求めておりまして、この提出については、虚偽の報告をした場合には、これは罰則を科すというようなことを担保にいたしまして、厳...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融業が構造不況産業になっているんではないかということでございますけれども、従来型の金融業であれば、先生が今御指摘になられた点もある程度当たっていると存じます。私自身もそういうことをたびたび当委員会を初め関係の委員会で申し上げているところでございまして、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生が今御指摘になられたように、私的整理につきましては、最初私は、実体経済あるいは現実の産業の側にもこれは相当考えてもらわなきゃならない点があると、こういうように思いまして、特に構造不況業種と言われているような業種を所管する役所に働きかけをいたしました。...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これはどこまでも民間主導でございますので、私がこの立場でこういうめどでございますというようなことを言うわけにはいかないわけですが、私どもの期待といたしましては、今先生がおっしゃられたことを考えているという、期待として申し上げておきます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先ほど来、大門委員の質問という形をとった御発言を聞かせていただきましたけれども、若干、大門委員がカテゴリーの問題でちょっと誤解をしている面があるようにお聞きしました。  それは第一に、私ども今度、不良債権の最終処理をしようというのは破綻懸念先以下だとい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、松田理事長がおっしゃったことを単に繰り返すことになるんですけれども、要するに今、整理回収機構は特別な立場。つまり、破綻金融機関から不良債権を、新しい譲渡先が引き取ってくれないものを引き取るという立場、それから、本当に破綻した金融機関をついに引き取り手...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 大渕委員から大変おしかりを伴った御質疑をいただいたわけでございますが、もちろん政府もこの問題の所在には気がついていたわけでございます。忘れていたとか無視したとかということではございません。  私の気持ちは、先ほど来大渕委員がおっしゃっていらっしゃったと...全文を見る
06月15日第151回国会 衆議院 本会議 第40号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま議題となりました銀行法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  昨今、金融業以外の事業会社による銀行業への参入の動きが本格化してきていること等、銀行業、保険業その他の金融業等を取り巻く社会経済情勢は著しく変化してき...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 五十嵐文彦議員から、数々、御質問をいただきましたが、第一は、異業種からの銀行業への新規参入と、機関銀行化等アンフェアな行為に対する歯どめがあるのか、こういうことについてお尋ねがございました。  本法律案では、機関銀行化の弊害を防止する等の観点から、主要...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 鈴木淑夫議員から、いつもながら大変専門的な、含蓄のある御意見を拝聴しながら、御質疑をいただきました。  第一に、主要株主に関するルール整備と、銀行業への参入の考え方についてのお尋ねでございます。  異業種による銀行業参入等の新たな動きにつきましては、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 主要株主に対する信用供与等に関する適正な量的規制等の設定についてのお尋ねがございました。  金融審議会の報告におきまして提言されておりますように、銀行が主要株主に対して行う融資などの取引については、本法案において、機関銀行化の弊害を防止する観点から、主...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 銀行の経営が悪化したときにおいて対応が求められる株主の範囲についてお尋ねがございました。  主要株主のうち、五〇%を超える株式を保有する親会社に特別な責任を課しているわけでございますが、これは、単独で銀行の経営に対する支配力を有しているということに着目...全文を見る
06月19日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第15号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 先般の御議論で私にもいろいろ金融円滑化のために政府関係金融機関の金融に対して一定の権限が存するというような御指摘もあったわけでございますが、本件は大変実際的なことでもございますので、実際に直接政府関係金融機関を監督しております部局を有するところの財務省の...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 農林中央金庫につきましては、今言ったような金融プロパーというか、金融独自の色彩が濃いということはそのとおりでございますけれども、やはり農林中央金庫も系統金融の一環であることは間違いないわけでございまして、そういう両面から共管というような形になっているかと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) RCCに譲渡されている資産の処分の場合でございますけれども、現在のところは、資産の処分、最近ちょっと処分というか、例えば証券化というようなことについても一つ結実を、現実化しているというようなこともありますが、基本的にはRCCの成り立ちを引きずっていまして...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今あるとか言われますと非常にこれは具体の話になってまいりますので、そういう前提になっていることを全部取っ払って、これは誤解のないようにしていただきたいんでございますけれども、一般論として申し上げますと、私は、ある種保険会社の場合には、銀行でいえばペイオフ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、久保委員の方から御指摘になられましたように、世界数ある格付機関の中でも最右翼の一つであるところの御指摘の社が、余り個別の銀行の名前をいろいろ申し上げるのはいかがかと思うんですが、確かに東京三菱について財務格付というものを格下げする方向で検討に入るとい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 戦後、財閥解体のときにできるだけ個人株主というものを多くしようということで、昭和二十六年ごろでございますか、かなり個人株主の株式保有割合というのは高かったわけですが、その後は久保委員も御承知のとおり、最初は昭和四十六年ごろの資本の自由化ということで、企業...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 証券市場をどうして活発なものにし、資金の調達面においても、また投資先としても国民経済の中でもうちょっと大きな比重を占めるようにしていきたいということでございますが、その際にどこにどう手当てをするのが最優先課題かと。その中で公正性、透明性というのは何よりも...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生おっしゃるように、何回もここで議論をさせていただいているわけですけれども、結局、大証にしてもそうなんですが、証券取引所というものが自主規制機関だということなんですね、自主規制機関だと。そこで、自浄というか、そういうことも期待をしているわけでございまし...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) いえ、一般論を申しているわけでありまして、これはもうこの場でも、先生にも確認的な言葉を重ねて申し上げた記憶がございますけれども、私どもとしては、まず第一にこの大証の自浄力というか、そういうものを期待して調査をさせ、そして関連会社の設立の経緯等については確...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生が取り上げられる問題というのは、個別問題なんですよ。今まさに先生おっしゃったように、ロイトファクスと光世証券の取引だ、こうおっしゃっているわけです。それについて私どもは、それをじゃ調査をします、検査をしますというようなことをここで申し上げて、個別の行...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、個別の会社の名前を双方とも挙げていらっしゃるわけで、それはやっぱりどこまで行っても個別の問題であるというふうに言わざるを得ないと思います。
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは一般論で申し上げますけれども、株式会社形態になったとしても、特別な公益的な見地から規制が課せられているわけでございますので、その規制に照らして、私どもは個別の判断については適切にしていくということでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 証券決済制度におきますISSA、これはG30の勧告を修正したものなのでございますけれども、それらの達成状況を見ますと、今委員が御指摘になられたようなところが見受けられるわけでございます。  世界はこの証券決済制度というものにおいて、かなり競争的な状況に...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 実は、この点については、私どもの仲間の政治家、国会議員の中にもこんなのおかしいという意見もあるわけでございます。  ただ、そうは言い条、今、金石委員がお触れになられた、大臣職にある者は、インサイダー取引と申しますか、インサイド情報というものにやっぱり接...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 一般論として申し上げるんですけれども、日本人というのは、非常に農耕民族のあれを受けているのかどうか、とにかく右肩上がりのときにしか利益の機会はないものだというようなことをどうも思いがちなんですけれども、先物などを組み込んでくる、さらに難しいいろんなデリバ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ゴルフ場の問題、それから第三セクター、多くは、何と申しますか、リゾート絡みの第三セクターが多いかと思うのでございますけれども、そういう意味では両方同じような問題でございます。  金融機関にとりましては、これらが盛んに開発、建設された時代に金融機関がこれ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨を踏まえまして配意してまいりたいと存じます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨を踏まえまして配意してまいりたいと存じます。
06月21日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第16号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま財務省また総務省等々と先生の御議論を聞いておりまして、最初は交付税とか独自税源の問題でございましたけれども、地方債の問題に言及される段階になって、さあ、これがそういうふうに実現された暁にはどうかというのが私に対する御質問でございます。  しかし...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今国会最終という特殊な情緒を込めての御質問で、それに対して先生にとってみればごくあっさりした答弁になって恐縮だなと、こういうように思うんですが、先ほど若林副大臣が答えられたように、地方団体というのはやっぱり権力団体なんですよね。現実に課税権を持っています...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の処理を急いでやる理由についてのお尋ねですけれども、その前に、今の大門委員の御質問を聞いておると、不況で一時的に赤字になっているような企業を今回不良債権の最終処理の対象にしているかのような、そういう前提に立ってのお話のようにお聞きしました。  ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の新規発生がどういうような背景で生まれてくるかといえば、これはあえてあっさり言ってしまえば経済の状況によるというふうに私は思います。  したがって、政府の見通しでいろいろ想定をすることは可能と思いますけれども、経済の見通しを与えたときに、不良債...全文を見る
06月26日第151回国会 衆議院 財務金融委員会 第18号
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○柳澤国務大臣 ただいま議題となりました銀行法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  昨今、金融業以外の事業会社による銀行業への参入の動きが本格化してきていること等、銀行業、保険業その他の金融業等を取り巻く社会経済情勢は著しく変化し...全文を見る
○柳澤国務大臣 従前の高金利の時代におきまして、保険契約を当然保険会社はとったわけでございます。当然、その当時の金利情勢を背景とした予定利率を前提にしまして、保険契約におきましてはそうしたものを盛り込んだところの契約ということになっているわけでございますが、それが昨今の超低金利と...全文を見る
○柳澤国務大臣 平成九年の検査に基づきまして業務改善命令を発出して、その実績をフォローしていった、こういうことなのでございますが、それが未達であるという状態が継続するわけでございます。  その際に、行政当局として、非常に危ない、こういう事態では危ないということであったんだろうと...全文を見る
○柳澤国務大臣 私に対する御質問に対するお答えとしては、これは会社整理管財人が再建計画をつくり、しかるべきところにしかるべき配当をする、資産の処分をして配当をするということに尽きるのですけれども、それはそれであれなんですが、この問題というのは、抵当証券自体の問題と、この会社が取り...全文を見る
○柳澤国務大臣 どういうことを救済という言葉に含ませていらっしゃるのかよくわかりませんけれども、一つには、先ほど法務省の担当官が話したように、抵当証券の発行そのものに何か違法あるいは場合によって不当というようなことがあれば、それは国家賠償の問題になります、こういうことを言っていま...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず第一に、江崎先生の方から、理念は何だったんだ、こういうお話があったわけですけれども、実は、今度、この事業会社等の銀行業への参入というのは、この法律でもって創設的にしつらえられたものではないわけでございまして、今回の改正がなくても、既に、オリックスの例等で御案内...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融が参入規制から行為規制の方に行政の軸足が移動しているに伴いまして、行為規範に違反することというのはよくよく見ていかなければならないということは先生御指摘のとおりでございます。  そういう中で、事後的チェック体制の行政への転換ということで、私ども、検査官につき...全文を見る
○柳澤国務大臣 私は、具体的にその骨太の方針の中に、成長率であるとかあるいはデフレーターであるとかということが明確にはうたわれていないという理解をいたしております。それを補ったのが、先ほど小林政策統括官の言われた竹中大臣の談話、こういう位置づけになっていると思っております。  ...全文を見る
○柳澤国務大臣 確かに、戦後、日本は製造業中心で、しかもその製造業の資本装備というか、そういうものが非常に高度化する中で、生産性も高く、またそれが原動力になって経済の成長を引っ張ってきたということが総括して言えるんだろうと思うんです。  しかし、先進国経済と言ってしまうと語弊が...全文を見る
○柳澤国務大臣 今委員の方から、アメリカと日本の今度の道行きに関しまして、アメリカのことをよく研究してみたのかという問題提起が一つ冒頭ございました。これは今、ボルカーもグリーンスパンも反対なんだぞという御注意をいただいたんですが、私も、あの二人を思い浮かべますと、多分中川委員のお...全文を見る
○柳澤国務大臣 いろいろ頭の中にはないわけではないんですけれども、それを政府の施策として議会において明らかにするほどまで熟度というか、そういうものを持ったものが提出できるかどうか。努力はいたしてみます。
○柳澤国務大臣 地方自治体というものを、法的にもあるいは財政的にも、これからどう位置づけていくかということにかかっていると私は存じます。  現在のように、財政的にほとんど自治省が家父長的に全部面倒を見て、しりをぬぐってくれるというシステムのもとでは、これはもうリスクウエートはゼ...全文を見る
○柳澤国務大臣 その方向での話ではあるということは私もそのように理解しますけれども、さて、具体的にそれがどうなるかということは、まだ見えていないんではないか、このように考えています。
○柳澤国務大臣 要するに、税源の移譲というものが言われているわけですが、それがどういうふうなことになるのか。特に私は、財政調整というものは少なくとも必要になるんでしょうけれども、財源保障というようなことは一体どうなるか、こういうようなことが全然見えていない。  それから、地方債...全文を見る
○柳澤国務大臣 確かに、私どもは、どの性格の危機に対しても、これをあらかじめ大っぴらに論ずるというのを避けたいという気持ちが正直言ってあろうと思います。これは、多分私は、やはり特に答えが見つからないことについて、あらかじめこういう危機が来ると言うことを避けたいという気持ちが強い。...全文を見る
○柳澤国務大臣 私、従来ずっと言わせていただいておるんですけれども、現在の日本の金融機関、特に、今回最終処理を政府の呼びかけに応じてしていただくということが、その立場になっている主要十六行の金融機関でございますが、この金融機関におきましては、もう不良債権の認識というか、レコグニシ...全文を見る
○柳澤国務大臣 健全債権化にせよ不良債権の新規発生の防止というところは、大体同じような意味になるというふうに考えてよろしいかと思います。もちろん、要注意先債権のまんまにずっといるということと不良債権の新規発生というものとは確かに違いますが、まあ大体同じような意味にとらえていただい...全文を見る
○柳澤国務大臣 不良債権の問題が峠を越した、あるいは不良債権問題は処理を終えましたということは、いつでも私、申しますけれども、当時、一番問題になっていた、要するに不良債権を表に出してこれに必要、適切な引き当てをするということが目標だった、不良債権処理という言葉で目指していたのはそ...全文を見る
○柳澤国務大臣 実質影響力のレベルをどうやって捕まえるかということであるわけですが、それは、今回の我が法案では、企業会計基準に合わせて二〇%とした、こういうことでございます。  しかし、他方で、五%以上持っている場合には実質的に影響力を持ち得ることがある、こういうことの指摘もあ...全文を見る
○柳澤国務大臣 主要十六行ベースでの話でございますけれども、平成十三年三月期、つまり平成十二年度の決算が発表になり、それを集計することができた段階でその会議がありまして、不良債権の状況について概略を報告させていただいたものでございます。  その際に私が申し上げたのは、要注意債権...全文を見る
○柳澤国務大臣 そもそも、ゼロないし一%という表現は、直接私は聞いておりません。聞いておりませんが、そういうことはあり得ることかと思います。それで、ゼロないし一%という言い方を竹中大臣がされましたのですが、まず基本的に私としては、私の仕事、つまり不良債権の新規発生を抑制しつつ、既...全文を見る
○柳澤国務大臣 それは、私は今新聞は大体フォローしていますけれども、記憶にもないし、事実の上でもなかったことでございます。
○柳澤国務大臣 恐らく、先生が大変なお勉強をなさって目に触れられている雑誌のたぐいというのは、非常に多くいわゆる証券会社系のアナリストの皆さんの分析というのが基本になっているのだろうと思います。このアナリストたちの分析については、私も随分前は、もうこんなもの、何というか、一つ世の...全文を見る
○柳澤国務大臣 竹本孫一先生は、私と同じ選挙区で戦ったこともある大先輩の立派な先生でございまして、公約に銀行法の改正という文言を入れる、おおよそ、ちょっと考えられないぐらい、普通の公約にはないようなことを項目としてうたわれる、そういうすばらしい方でございました。これは私も尊敬して...全文を見る
09月14日第152回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○柳澤国務大臣 このような大変、アメリカ・ニューヨーク、特に私どもの所管の金融業と関係の深いところであのような悲劇が起こったわけでございます。金融関係の問題といたしましては、今財務大臣からお話がございましたように、為替の問題それから決済資金の問題等がまず緊急に手当てされなければな...全文を見る
○柳澤国務大臣 株価の下落が、金融機関がかなり、いろいろな歴史的経緯を踏まえて多額に保有しております株式の評価の低落を招いて、それが金融機関の安定性というものに大きく影響するのではないかということの御指摘でございます。  観念的に考えますと、先生御指摘のことが懸念をされるという...全文を見る
○柳澤国務大臣 今、生方委員の方から不良債権処理に伴って消滅というような話があるんだがというお話がございましたけれども、私どもも、不良債権処理は進め、しかもそれは単なる引き当てでなく、できるだけバランスシートからライトオフするという方式をとるようにということを言っておりますが、直...全文を見る
09月19日第152回国会 参議院 予算委員会 閉会後第1号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) かねてこの席でも申し上げておりますとおり、不良債権処理という場合の処理の意義をどうとらえるかということについて複数の考え方がございます。一つは間接的な処理、引き当てを済ませるということによって処理が行われたという考え方もあるし、やはり最終的にバランスシー...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融危機という非常に概念的なお話でございましたけれども、これはこの前の一九九七年、八年にあったような金融危機というものを考えますときには、やはり強度な金融機関に対する不信があり、また金融機関の側にもいろいろな心配があって本来の仲介機能が発揮されなくなって...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 御質疑は、今、総理がいろいろ御説明いただいたようないろんな論議の中で、ある機関が一つの案としてこういうことができないのだろうかということを提示されたということと私どもは承知をいたしております。議論の過程ですから、どういう議論があっても私どもはそれを封じ込...全文を見る
09月21日第152回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号
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○柳澤国務大臣 これまで間接金融中心であった我が国におきまして、今、国策上も大きなプライオリティーを持って取り組まなきゃならないような不良債権問題というようなものが課題になってきたというような状況から、やはりそこにはひずみが存在しているんではないか。余りにも日本の金融が間接金融に...全文を見る
○柳澤国務大臣 株価の急落と申しますか下落が銀行の経営に与える影響、これは本当に無視せざるものがあることは、現在の金融機関の株式保有の状況からいって明らかでございます。  株価の水準いかんによりましては、まず配当による社外流出というものが制約されますし、また、この株価、有価証券...全文を見る
○柳澤国務大臣 マイカルの直近の決算時、十三年二月期という時期になるわけでございますけれども、この時期においては債務超過ではなかった、あるいは社債の外部格付もトリプルBマイナスというようなレベルを維持していた。それから、いわゆる有利子負債の過大の問題については、新しい中期三カ年計...全文を見る
○柳澤国務大臣 破綻懸念先に分類されるべき先の定義が検査マニュアルに載っかっておるわけですけれども、ここにもありますが、あえてこれを読むことを差し控えまして、要するに業況の不振ということと、やはり基本的には、債務超過ということが破綻懸念先に区分されることの割と中核的なファクターに...全文を見る
○柳澤国務大臣 そういったことについて具体的な今すべての計算をしているわけではございませんけれども、例えば要注意先の上位二十社というところについて、これは引き当ての問題ではなくて、現在の引き当て、それから現在の担保によって保全されていない部分、いわゆる要注意先の信用部分、それが全...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほどもちょっと申したんですけれども、検査の仕組みは過去の決算の適正性を判断するということで、それを基準日というふうに称させていただいているわけですけれども、その基準日の決算の適正性を検査させていただいておりました。それは三月末の決算でございましたので、六月の今言...全文を見る
○柳澤国務大臣 ここがなかなか、組織で一定のきちっとしたルールを定めますと、そのルールに従ってその組織は運行され、運用されていくということなのでございまして、要するにこれまでのところは、そうしたことについてはこれを避けるべきだ、あくまでそれを避けるべきだ、こういう原則のもとで制度...全文を見る
○柳澤国務大臣 結局、昔の、大蔵省時代の検査というのは、私もそんなにつまびらかにその制度について承知しているわけではないし、実体験もしていないわけですけれども、検査の基準日というものを、検査に入ったときというような感じで適宜設定していけたということなのでございます。  ところが...全文を見る
○柳澤国務大臣 実はその点は、最初に報道機関によって報道されたわけでございますけれども、その報道機関のとった資料というのは、健全化計画の中の資料をとって分析をした結果なのでございます。  健全化計画というのはどういうものであるかと申しますと、健全化計画で明らかにすべき事項という...全文を見る
○柳澤国務大臣 突然の御質問で、私の朝日新聞での発言について、新聞と今先生おっしゃられましたね。新聞の方の記事について、私、あのくだりを読んだときに、自分の発言と、ちょっとそれをはしょられて、必ずしも真実を伝えてもらっていないなという若干の不満の気持ちが残りました。ですから、それ...全文を見る
○柳澤国務大臣 三月三十一日を基準日とする、そのときの状況はどうかということを先ほど申しましたので、繰り返して申しませんけれども、これは、やはりまず一番のポイントは、債務超過かどうかというのが基本的な概念なんですね。  もちろん我々も、破綻懸念先というのは、債務超過というような...全文を見る
○柳澤国務大臣 まだ本当に確定したものではありませんけれども、そういうことではなくて、私どもとしては、非常に市場の評価が変わってきている、そういうようなものについて着目した検査、ですから、金融機関の検査というのは、あくまで金融機関を検査するものであって、その先の債務者の検査をする...全文を見る
○柳澤国務大臣 なかなか難しい答弁になるのでございます。なぜ難しいかといいますと、要するに、今の行政というのは事後チェック型の行政である。これはもう何回もここでも恐らく議論されたことだろうと思うのです。あくまで自己責任による自己査定を尊重し、それを事後にチェックするのが行政である...全文を見る
○柳澤国務大臣 長妻委員は何もかもおわかりでおっしゃっているんだろうと私は思います。我々の行政が事後チェックになったというその大原則もおわかり、しかし、そこに、銀行検査に事後チェックを当てはめると非常にタイムラグが広くなって、特に現在のような経済情勢の変転のスピードが上がっている...全文を見る
○柳澤国務大臣 我々の協議の一部から出ている意見でございますので、私がここで、少なくとも私の意見ではないことは申し上げることができますけれども、論評をさせていただくというのはちょっと今の段階、不適切ではないか、このように思います。
○柳澤国務大臣 これは主として全銀協、それから、実際、経済界ということで経団連さんの方面の方々の代表者の方々が本当に真摯に御議論をしていただいて、専門家を含めてようやく合意に達したものだというふうに承知をいたしておりまして、今後とも、今先生御指摘の金融界も当然このラインに従って仕...全文を見る
○柳澤国務大臣 引き当てが適切に行われるかということは、自分自身で保全している部分が本当にそれだけの価値を有しているかということと密接な関連があるという御指摘、そのとおりだと思っております。  不動産、特に土地の担保の評価については、私どももかなり神経質になっておりまして、検査...全文を見る
○柳澤国務大臣 今、先生がお挙げになられたような要件を備えた対象債務者を相手としまして、多数の金融機関等の債権者がかかわっている債権の整理につきまして、今回合意ができた、こういうことでございます。  もちろん、私、いきさつ的に、いろいろな中小企業との関係はどうなんだというような...全文を見る
○柳澤国務大臣 いきさつは、先生がちょっとお触れになったことと私の認識はそんなに変わっておりません。しかし、最終的には排除しなくていいじゃないかということになっているわけでありまして、私はそのように承知いたしておりまして、吉井委員はどういうことを中小企業者としてイメージをして、そ...全文を見る
○柳澤国務大臣 現在、整理回収機構が金融機関の持つ破綻懸念先の債権を買い取っているわけでございますけれども、この価格については再生法五十三条で規定がございますし、また、これをめぐっての国会の審議におきまして提案者の方からこの条文の解説が行われている、こういうことでございます。した...全文を見る
○柳澤国務大臣 現行法の規定及び提案者のその当時の御議論というものを考えますと、当然、二次ロスが出ない価格というのが、そのまとまりについては先ほど言ったようにいろいろなバリエーションがあり得るのではないかと我々は思っている。しかし、現在の運用はそうなっていなくて、一本一本について...全文を見る
○柳澤国務大臣 今、弾力化の手法というものをどうすべきか、関係者の間で熱心な御議論が行われているところでございますので、私がここで何かお約束を申し上げるというようなことは、私としては適切でないというように考えます。  以上です。
○柳澤国務大臣 二次ロスが生じた場合に、それを公的資金でもって将来いつの日か穴埋めする必要が出てくると思いますけれども、そういうことをすれば、私は、それは間接的に銀行に公的資金を注入したということになる、このように考えています。
○柳澤国務大臣 今、この問題をめぐってかなり論議が熱心に行われておるところでございまして、景色としては、今先生がおっしゃったようなものを、そのものずばりみたいなことをおっしゃっている筋というか方は、私の目から見てもそんなに大きな形を、あるいは大きな影を落としているということはござ...全文を見る
○柳澤国務大臣 私ども、不良債権の最終処理という言葉を使わせていただきますが、バランスシートからの切り離し、これに当たっては、いわゆる整理をしてしまう場合と再建をする場合とあるわけでございます。  そういう次元でのそういう区別があると同時に、言うまでもなく、大企業と中小企業との...全文を見る
10月04日第153回国会 衆議院 予算委員会 第1号
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○柳澤国務大臣 再びちょっと金融の問題に戻りますけれども、外為法関係は先ほど塩川財務大臣が御答弁になられたとおりでございますが、国内の金融機関をめぐる資金の取引、これについての規制というか、そのことについてお答えを申し上げたいと思います。  本当でしたら、テロ資金供与防止条約に...全文を見る
○柳澤国務大臣 不良債権問題の最終処理という言葉を小泉総理の御指導で使わせていただいているわけですけれども、不良債権をずうっと金融機関が抱えて、何も具体的に相手方に話しかけて処理をしていかないという状況、これが続いているのは非常にまずい、こういうことで年初以来、特に骨太の方針でう...全文を見る
○柳澤国務大臣 質問時間を使っていただいて、本来私がすべきかもしれません説明を大変詳細にしていただいて、まずありがとうございます。  今お触れになりましたように、要注意先の引き当てあるいは本来要注意先に区分されるべき債務者なのかということについて、問題がありはしないかということ...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、正直言って私ども金融のサイドだけで何かができるということではないと私は考えて、ことしの一月から、つまり私が就任してすぐからですが、関係の役所にも御協力を呼びかけさせていただいて、そして私的整理のガイドラインというものをつくらせていただいたわけでございます。...全文を見る
○柳澤国務大臣 RCCの機能を強化してそうした企業再生の問題にも取り組ませようじゃないかということも、今回の改革先行プロジェクトにも書かせていただいている点でございます。  ただ、今先生がおっしゃったように、銀行から破綻懸念先のものを移してしまってRCCにやらせるんだ、こういう...全文を見る
○柳澤国務大臣 特別保証の期限の延長をして、それに係る債権の延長も同時にやるべきではないか、そこに一種の条件緩和債権イコール要管理債権への区分けというものが行われるならば、それは大変金融機関にとってはそういった動きを制約する要因になるんじゃないか、こういう御質問でございますけれど...全文を見る
○柳澤国務大臣 仙谷議員から随分御批判をいただきながらの御質問でございますけれども、これは、まず、この二つというか、この公的資金投入というのは法律に基づいて行われているんです。  それで、そのうち、この左側の十六兆八百五億円それから損失補てんの四千五百億円、これは預金者、預金そ...全文を見る
○柳澤国務大臣 もうちょっとその図表の話をさせていただきますが、国民の皆さんにおわかりいただくために申し上げますが、この金銭贈与、損失補てんというところが、これは行きっ放しの税金なんです。そうですよね、仙谷先生も御案内のとおり。ほかは、まあ佐々波委員会はなかなか難しい問題を含んで...全文を見る
○柳澤国務大臣 ただいま仙谷委員が触れられた九九年三月十九日の、私、大蔵委員会でございましょうか、予算委員会でございましょうか……(仙谷委員「大蔵委員会」と呼ぶ)大蔵委員会ですか、そのことを詳細に実は記憶はいたしておりませんけれども、私も当時でもその程度の知識はあったんじゃないか...全文を見る
○柳澤国務大臣 その講演は私もよく記憶をいたしております。どういうことを申したかと申しますと、要するに、金融検査については、私は二次にわたって改革が行われたという解釈をしているものであります。  第一回目は何かというと、いわゆる早期是正措置絡みで、いわば引き当ての方も検査しなけ...全文を見る
○柳澤国務大臣 余り技術的なことをいろいろ触れますと、そうだからだめなんだ、こういうことを言われかねないものですから私も非常にちゅうちょを感ずるんですけれども、率直に言って三菱、三菱と言っていいのか、個別の行名を挙げて論ずるというのは私はやはり避けるべきだと思うんですけれども、一...全文を見る
○柳澤国務大臣 この瑕疵担保特約と申しますのは、たびたび議会でも我々御説明させていただいているわけですけれども、結局、再生法に、契約が成就した、譲渡が完了した後にさらに追加の支払いをするというような条項が、住専の処理の法律などと違って存在をしなかったわけであります。  ところが...全文を見る
○柳澤国務大臣 私も、実は昔、税務署の署長をやりまして、本当に、もう何万円の税金を最終的に徴収するためにどんな現場があるかというようなこともそれなりによくわかっているつもりの人間であります。そういう意味で、この国民の税金というものがどんなに大事なものかということについては、私なり...全文を見る
○柳澤国務大臣 大変恐縮ですが、竹中大臣御答弁の前に、先ほど触れられた問題について、私の考え方を申させていただきます。  それは、いわゆる資産判定の問題ですけれども、まず再生法というのが仙谷さんたちの努力で結実したわけですけれども、やはりあのときの考え方の中に、預金者の保護だけ...全文を見る
○柳澤国務大臣 特別検査は、そこに記させていただいておりますとおり、銀行の決算前の自己査定の段階に立ち入りをして検査をする、こういうことになっておりますので、直近で申しますと大体一月から三月ということになりますが、もちろんこの検査は非常に微妙きわまる検査で、どこどこの債務者が着目...全文を見る
○柳澤国務大臣 要するに、この検査は、検査という名前がいいかどうかなんですけれども、自己査定のときにマーケットの送っているシグナルをどういうふうに考えているか。つまり、いやそれでもマーケットの方が間違っているよ、そういう主張も十分あり得ると我々考えているわけでありまして、やはりそ...全文を見る
○柳澤国務大臣 仙谷委員御案内のとおりでございますけれども、各企業は必死になって生き、また自分たちの事業活動を通じて社会に貢献しようということで、それぞれ頑張っているわけであります。それを、いわゆる風評というようなもので殺すことも簡単なんですけれども、我々は、私どもの立場は、絶対...全文を見る
○柳澤国務大臣 私、記憶がよみがえりまして、大変恐縮でした。  証券業大会に行きまして、私もそういう趣旨のあいさつをいたしたわけですけれども、そのときに、何か具体の事案が念頭にあってそういう表現をしたということでは実はございません。そういうことで、そういう事案を念頭に置いて、今...全文を見る
○柳澤国務大臣 これはオフレコでの会合の話ですから、私がこういうようなところでこれを申させていただくのはルール違反ということを、ある意味でそれを犯すという意識を持って申し上げざるを得ないのですけれども、この点については、私どもも、到底認められないということを申し伝えてはあります。
○柳澤国務大臣 特別検査の結果、破綻懸念先に区分されるべきだということになれば、当然これは個別引当金を積ませるということになります。
○柳澤国務大臣 法律の専門家であられる仙谷委員から、返済が不可能になるおそれがある先については債権の保全という考え方のもとでの引き当て、つまり個別引き当てをするようにと、この商法の規定をどう読むかという問題なんです。  私どもは、要注意先というのは、別に、債権の返済に重大なおそ...全文を見る
10月05日第153回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○柳澤国務大臣 仙谷委員の方から簿価という名の時価というように、何か何とか簿価に持っていけないかというような傾きの質問がありましたけれども、そういうことは、今竹中大臣も言われたように、全く考えておりません。  時価とは何かということでございますけれども、時価というのは、やはりR...全文を見る
○柳澤国務大臣 まだ転換時期の来ていないものが大部分という状況でございますので、今この段階でそういう議論をするというのは適切でもないし、また我々はそれは困難ということを申させていただきます。
○柳澤国務大臣 不良債権の処理と構造改革の問題ですけれども……(発言する者あり)短くします、恐縮です。  要するに、不良債権の処理を引き当てだけでやっていると、これは実体経済とほとんど何の関係もありません。しかし、我々が言っているように、最終処理をする、バランスシートから落とす...全文を見る
○柳澤国務大臣 全然間違いではありません。総理も何回もそのことはおっしゃっていますし、私も申し上げているのです。  要するに、金融システム危機が起これば、金融危機対応会議というものが総理を議長のもとに開かれまして、そして、この十五兆円を、もう既に用意されているわけですから、これ...全文を見る
10月09日第153回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 資金洗浄、マネーロンダリングのお話がございましたので、私からも補足答弁をさせていただきます。  資金洗浄につきましては、我が国国内法制においては組織犯罪処罰法という法律に規定がございまして、犯罪収益、その資金が犯罪収益であるというようなものを収受したと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 足利銀行につきましては、先生今もおっしゃったように、公的資本が注入されているわけでございます。  そして、そのときに経営健全化計画というものを政府に提出をしてもらっているわけですけれども、その見直しの時期が本年八月に参りまして見直しをしたわけでございま...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは当然もう必要的に発生する事態でございますので、その議決権を行使するということになります。
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず、ちょっと事態を明らかにしておきたいんですけれども、多分、来年度の直後のいろんな財務の方針について議決をする株主総会で議決権が発生する事態になろうと思うんですけれども、一応商法の規定では、優先的配当を受ける旨の議案が提出されない場合にはまさにその総会...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 破綻が懸念されるというようなところに漫然と貸し出しを続行するということになると、やはり刑事上の責任を追及されたりする可能性もこれは否定し切れないというふうに思います。そういうようなことで、今、先生が御指摘になられるように、融資を、特に残高維持以上の融資を...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の状況をいろんな切り口から分析することを我々当然のことながらやらせていただいているわけですけれども、例えば緊急経済対策等でオフバランス化の対象にするというのは、先生御承知のとおり、破綻懸念先以下ということにいたしておりまして、特にそのあたりの区分...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) この要注意になっていたものが事業の、その貸出先の事業の実態は変わらないんだけれども分類が変わるということを先生おっしゃっていらっしゃる……
○国務大臣(柳澤伯夫君) いずれにしても、認識が変わる、実態は変わらないと、こういうケースでございます。  この点はどういうことで起こり得るかといえば、一番端的に起こり得るのは検査で指摘されるというケースがあるわけでございますけれども、これもまあないわけではないと。当然検査結果...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) マイカルは現在、民事再生手続の開始の申し立てを行っておりまして、当該手続が進行しているという認識でございますけれども、現時点で新生、あおぞら、今、先生の御指摘になられた、一度特別公的管理下に置かれた銀行がどういう経理処理をしておったかということでございま...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、もう既にすべて明らかになった、つまり新生銀行の側もみずからがそういう状況を裁判所のかかわりのもとで明らかにしてしまっておったという状況であったというふうに存じます。まだ、今回の場合には新生銀行は別にマイカルについていかなる債務者区分であったか、あ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 失礼しました。若干議論混乱いたしました。  これは、開示をしたのが既に新生銀行が預保にいわゆる解除権を行使した後であったということで、両方ともが、片方は破綻の企業であった、片方は公的機関であった、こういうことで開示をしたということが経緯でございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) この表は平成十一年三月末、つまり破綻の直前の期末の決算ということでございます。それに対して平成十二年二月末の見込みというのは、譲渡を目前にした、まあ譲渡時と言っていいかと思うんですが、その貸借対照表でございます。  これが、先生、きれいに整理していただ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、浅尾委員が御自身でも今おっしゃられたとおり、もう何回も議論をしている箇所でございまして、ある意味で私のフォールトもあるわけでございますけれども、あえて申し上げますと、そのときの議論の、私ここに議事録持っておるわけですけれども、議論の焦点というのは...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、突然の御質問ですから、私、全部のデータを見ることも当然できないわけでございますけれども、そういうことはないだろうというふうに思います。  ただ、最近において非常に目立ったことが一つ起きましたので、それをちょっと御参考にまで申し上げておきますけれども...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) そういうふうに思っていただきたくないということが結論でございます。  というのは、長銀というのはかなりある意味で貸出政策ということについて申しますと特異な面を持っておったようでございまして、非常に大口の債務者、数社の大口の債務者の融資比率が非常に高かっ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) つまり、この前から非常に議論になっておりまして、これは衆議院でございましたか、民主党の委員の方から、長銀、日債銀、あるいはその他地方銀行、第二地銀が倒れた中で、預金者あるいはその他の債務者を守るために、欠損の補てんのためにいかに巨額の、まさにこの場合には...全文を見る
10月12日第153回国会 衆議院 財務金融委員会 第1号
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○柳澤国務大臣 どうも生来顔が深刻にできているみたいな感じで、随分損もしているような気もしているんですが、もう年齢からいったら自分の顔には自分で責任を持てということでございますので、今後またいろいろ研さんを積んでいきたいと思いますが、それはそれといたしまして、きょう、閣議の後、官...全文を見る
○柳澤国務大臣 そんな具体的なことをお話ししたわけではありません。私どもはこれまで発表している方針でやらせていただきますと。実はそれも、話があるというからちょっと手招きされて、何か僕は話をしなきゃいけないかと思ったら、それを話したらもうほかの話に移っちゃったというようなのが実情で...全文を見る
○柳澤国務大臣 骨太方針がアメリカの経済の回復というものを大きく見込んで立てられている、その見込みが大きく外れてきたのではないか、そしてまた、その見込みの外れを前提とした方針の立て直しというのが必要なのではないか、こういうお考えが今示されたわけでございます。  これは、その前段...全文を見る
○柳澤国務大臣 マイカルの破綻についていろいろな角度からの御質問をいただいたわけでございますけれども、まず、金融機関の十三年三月期の自己査定がどういうものであったかというのをここで具体的に申し上げることは、監督官庁として避けたいと思っておりますが、いずれにせよ、このときの状況を見...全文を見る
○柳澤国務大臣 一般論として、マイカルの問題をちょっと離れまして議論をさせていただきたいのでございますけれども、要するにマイカルの場合、先ほどちょっと時系列的に申し上げましたとおり、金融機関の決算期の直前の当該貸出先の決算というのが債務超過になっていないというようなこと、あえて言...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融検査については、私も本当に今回のことで、反省が足りないとかと言われるような言は申し上げたくないのですけれども、それでも、若干のことを委員の先生方に正確に認識していただいて、その上で日本の金融システムをどうするかということをお互い考えていただきたいという気もしま...全文を見る
○柳澤国務大臣 システミックリスクというものについては、先生御案内のように、現在の我々の制度のもとにおいても、金融危機対応会議というものが開かれて、緊急措置でとられた再生法、健全化法の二法が定めておった諸措置がほぼ同じ形で実施できるということになっていることは御案内のとおりでござ...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず議決権については、これは発生すれば当然行使するということでございまして、これは何かそうでないような理解があったかのような感なきにしもあらずですが、そういうことはございません。  ちょっと転換権の方と混同されて受けとめられた面がありまして、転換権のことについて...全文を見る
○柳澤国務大臣 株式の相場がどのように決まるかということは、非常に難しい複雑な要因で決まるようでして、私ども外側の者からすると、トータルにもやはりなかなかはかり知れないものがあると言わざるを得ないと思いますけれども、もし今先生が御指摘のようなことが事実でしたら、大変我々、今度、先...全文を見る
○柳澤国務大臣 今、与党の方からも海江田委員の御質疑中にも声が出ましたけれども、全く時価ということでございまして、それも公正な時価と、多分法律上は公正という言葉も入るのかなと、私どもちょっと今わきから見させていただいているような感じですけれども、そんな感じでございます。  それ...全文を見る
○柳澤国務大臣 私もそのアンケート調査の結果を見まして、ちょっと愕然とした記憶もございます。確かに、税制を改正したって我々は株式、証券市場にはもう近づきませんよというような意向を持っていらっしゃる方々が本当に多いということでございます。  これでは本当に困るわけでございまして、...全文を見る
10月17日第153回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号
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○柳澤国務大臣 日本経済につきましては、当初、私も九月の初めの週にアメリカに一週間ばかり行って、アメリカの経済の状況、またイギリスにもちょっと立ち寄りましたので、そのときにも、EUの経済、あるいはヨーロッパからアメリカ経済をどう見ているかなどについて、若干の意見の交換をしてきたの...全文を見る
○柳澤国務大臣 先般、私ども政府側でも発表いたしました改革先行プログラムの中におきまして、RCCが不良債権の買い取りをする場合の価格について、その決定方式を弾力化したいということ、それから、もともと先般議員立法でこの五十三条買い取りが延期されているわけですが、その期限である十五年...全文を見る
○柳澤国務大臣 これはもう行政をやる以上、いかなる行政であろうとも、責任というものを回避したのでは正しい行政というものは期待すべくもないわけでありまして、我々は、どのような行政についても常に最大限努力をし、責任を全うしたいということで取り組ませていただいております。  この二次...全文を見る
○柳澤国務大臣 公的資金による資本注入ということは、先生も御案内のように、一九九七年の金融危機のときから始められまして、あのときは金融機能安定化法でございますか、そういうものがスタートでございます。  その後、より本格的に金融機能早期健全化法ということで、さらにそれが本格的なも...全文を見る
○柳澤国務大臣 今先生御指摘のように、百二条の金融危機対応勘定というのが預金保険機構の勘定の中にございまして、そこに政府保証枠というものが十五兆円与えられているわけであります。  言いかえますと、預金保険機構としては、もし必要となった場合、今年度でございますけれども、十五兆円の...全文を見る
○柳澤国務大臣 基本的に塩川大臣がおっしゃったことと同じ考え方を持っております。
○柳澤国務大臣 不良債権の発生というものが構造政策を推進する場合の痛みではないかということについては、私もそのとおりだ、こういうふうに思います。思うんですが、現状がどうかということで申しますと、私は、今の不良債権というのは、構造転換がかなり進んでおって、そこからもうかなりの部分が...全文を見る
○柳澤国務大臣 テンポの速い鈴木委員からのお話でございますけれども、まず第一に、私どもとしては、公的資金による資本注入というものについて私が非常に否定的なことを言いますと、それはそれでまた深読みをする人が出てきまして、ああ、柳澤が公的資金による資本注入にしないというのは、不良債権...全文を見る
○柳澤国務大臣 統計の上で、これは日本銀行がたしか出している統計ですけれども、国民の資産の価格をそれぞれストックベースで出しているわけです。それをバブルの絶頂期、一九九〇年とか九一年ごろのものと比べると、まあ、私ちょっと二、三年前の統計だったと思うんですが、土地で六百五十兆円、そ...全文を見る
○柳澤国務大臣 突然の御質問なので、私も、実態等について調べた上でのお答えというわけにはまいりませんが、いわゆる住宅金融に対してもっと民間の金融機関は積極的であるべきじゃないかという話の一環として、それなりの努力はして、まだ十分な成果が上がっていないということかと思うんです。 ...全文を見る
○柳澤国務大臣 私は、これまでに三回引っ越しましたでしょうか。したがって、不動産の売買契約はやったことございます。
○柳澤国務大臣 今委員は、株価水準との関係で証券税制、特に株式の譲渡益に対する課税等について工夫をすべきではないか、こういうふうにおっしゃったわけですけれども、私どもは今回、証券市場の構造改革の一環として税制改正要望を塩川大臣の方に提出させていただいている立場なのですけれども、こ...全文を見る
○柳澤国務大臣 今委員が御引用になられた総理の御発言については、私どもは、あそこの話の展開からいって、やはり総理が後でよりブレークダウンしたように、市場が、金融機関あるいは金融行政、特に不良債権問題についてのハンドリングの仕方について、何というか疑念を持っている、あるいは信頼して...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、私どもの市場に対する説明責任というか、そういうものも不足をしているんじゃないかというような考え方もあり得ると思います。  これについては私ども、従来は、例えばアナリストの皆さんに対して、ある意味で独自の立場で物を言っている人たちについて、あえてそれについ...全文を見る
○柳澤国務大臣 市場と金融行政当局あるいは金融機関、特に金融行政当局との関係については、私が言ったのは、説明だけの問題ではなくて、説明の努力もしている。それと同時に、市場の声というものについて、我々はどちらかというと、銀行というのはもともと情報産業なんだから、こっちの方がもっとよ...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融検査の結果というのは、これは恐らく行政の中でも非常に秘匿度の高いものだというふうに私は思います。  それはどうしてかというと、恐らく金融機関というものの信頼度がそこで評価されるということでして、もちろん行政の一つの角度からの評価が行われているということでして...全文を見る
○柳澤国務大臣 私は、要するに検査全般です、この特別検査じゃなくて検査全般については、結果しか見ない、途中を見ないということで今やっているわけです。  だから、特別検査についてどういうアプローチが必要か適切かということは、ちょっともう少し検討してみないと何とも言えないんじゃない...全文を見る
○柳澤国務大臣 まあ検査の結果という場合に委員がどういうことをイメージされているか、私のイメージとちょっとずれていると話がうまく通じていないわけですが、我々は、検査の結果でもなかなか難しいんではないかということを、今ちょっと私、お話ししながら頭でイメージしたんですが、例えば、A社...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、実質債務超過企業という場合もいろいろなケースがあるわけです。一年度だけ、まさにいわば一時的に債務超過になったというような企業もありますし、言葉がいいかどうかはあれですけれども、もう見通し得る売り上げとか収益を考える限りにおいては、なかなかこれはもう債務超過...全文を見る
○柳澤国務大臣 私がしていけないと言っているんではないんです。経営者の人たちがしていけないということを言っていらっしゃいますよと、それから、私が経営者の立場をそんたくするに当たっても、なかなかそれは刑事責任の追及の場面に直面するかもしれないからできかねるということでありましょうと...全文を見る
○柳澤国務大臣 要するに、本当に、そういう疑いを持たれるというのは銀行も不徳だと思うし、検査当局も力不足だと言わざるを得ないと思うんですね。  私が指揮をしているのは、金融検査の当局は金融検査マニュアルに従って思う存分やりなさいということなんです。そんな、監督の立場で、自己資本...全文を見る
○柳澤国務大臣 そこが長妻委員、私の立場、長妻委員も私の立場になればそう簡単にはそこのところは言えないんです。というのは、私がそこでそういうことに、まあちょっと語弊があるかもしれないですが、イージーに、そうでございますみたいなことを言ったら、途端に思惑を生むんです。  ですから...全文を見る
○柳澤国務大臣 我々は、法のもとの行政、法に基づく行政をやっているわけでありまして、法の命ずるところに従って、やらなければならないことはきっちりやる、こういうことを申し上げます。
○柳澤国務大臣 長妻委員というような見識のお高い、またすぐれた政治家からそういう言葉をいただくというのは、私として大変残念であります。  私は、昨年十二月の四日に就任して、一月から二月にかけて不良債権の最終処理が必要だということで申し上げてきまして、決算期としてはこの九月中間決...全文を見る
○柳澤国務大臣 お気持ちを承りました。  ちょっと今、十月からということを始めているわけですが、これはある意味で準備を兼ねた話ということでもありまして、できるだけ先生が代弁された国民の皆さんの意識というものを体して、一生懸命やってみたい、このように思います。     〔佐藤(...全文を見る
○柳澤国務大臣 今鈴木委員の歴史的な流れのお話を聞きながら、私も、一々その場で自分がどういう立場に立ったかということを思い出しながらお話を聞いておりました。  お答えの方が先でございますので当然お答え申し上げますが、基本的に認識は同じです。同じですけれども、ただ一点、それをどう...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず第一に、主要株主についての問題というのは、一番気をつけなきゃならないのは機関銀行化の問題で、それがまさに目的ということであろうし、また経営方針ということであろうと思うんですけれども、その点。それから第二点は、言うまでもないことですが、株主の財務の健全性がなけれ...全文を見る
○柳澤国務大臣 ルールに基づく行政という場合に、ルールを当てはめて、それで青いシグナルが出るのか、赤いシグナルが出るのか、こうなるわけですけれども、やはりその場合に、しっかりした説明責任を果たすことによって透明性を図っていく、確保していくということは、こうした行政の必須の条件だ、...全文を見る
○柳澤国務大臣 碩学の鈴木委員を前にして、ある意味でお恥ずかしいのですけれども、私は、そういう書類とかなんとかではなくて、やはりさっきの業態の垣根ということをもう一歩進めるのかなというふうに実は考えております。ほかに技術的にいろいろ、信託銀行に一任勘定を許してやったらどうかとかそ...全文を見る
○柳澤国務大臣 私が不良債権の問題に取り組まさせていただいて以来、最初は特に引き当て不足ということが強烈に言われまして、現実に、それまで大蔵省の金融検査というのは引き当ての方を全く見ない検査であった、資産の分類だけをして引き当てはもう公認会計士、監査法人任せだ、そういう時代があっ...全文を見る
○柳澤国務大臣 今の告示でございますけれども、今現在の告示では、これは破綻懸念先以下の債権を買うということが、原則としてそうだということがうたわれております。この点については、いろいろ諸論がありますけれども、私どもとしては、基本的に変更する必要はないのではないか、このように考えて...全文を見る
○柳澤国務大臣 率直に申し上げますと、不良債権の売買市場というものは、デューデリジェンサーというような人たち、これは売買するのじゃなくて、この債権は一体幾らの価値があるかというような人たち、それからサービサー、あるいはひょっとするとブローカーも入るかもしれないし、というような人た...全文を見る
○柳澤国務大臣 委員おっしゃった、この程度でいいのかなということが、どっちの方向を向いての御感想かちょっとはかりかねて、ちょっと答弁に困るんですが、率直なことを申し上げまして、私ども、これはいろいろな評価もあったんですけれども、ロンドンでできたと言われているINSOLという、イン...全文を見る
○柳澤国務大臣 共同債権買取機構は、御案内のように完全に民間ベースで設立されたものでございます。もう最近店じまいをしまして、あとは残務整理というか、そういうことになるというように承知をしているわけでございます。  その収支じりのことが中塚委員は御関心なんじゃないか、こう思います...全文を見る
○柳澤国務大臣 引き当てを厳格化するということですが、これは今度のRCCの問題に限って言いますと、要するに破綻懸念先以下なんですね。破綻懸念先の例えば引き当てというのはどういうふうになっているかというと、まず第一に、優良担保、例えば国債とか、そういう優良担保を差し引きますね。それ...全文を見る
○柳澤国務大臣 弾があちらからこちらから飛んできて大変なんでございますけれども、これはどうしてそういうことになるかというと、結局、自由化ということと健全性の確保ということとのバランスを一体どこでとるかという問題なわけでございます。  ですから、吉井委員のような方からいえば、健全...全文を見る
○柳澤国務大臣 我々、不良債権のオフバランス化ということを一つの施策として打ち出させていただいておりまして、金融機関はその方向での努力をしているわけですけれども、これはもう今の個別の事案と関係なく、一般論としてしか申し上げられませんけれども、やはり偽計を用いてとかモラルに反したこ...全文を見る
○柳澤国務大臣 前段申し上げたことに尽きると思います。
○柳澤国務大臣 今のお話、特別保証融資の返済期限の延長等があった場合の取り扱いの問題でございますけれども、これにつきましては、今度の改革先行プログラムにおきましても特に触れさせていただいた点でございます。  この特別保証の方が返済期限の延長ということを是認したという前提のもとで...全文を見る
○柳澤国務大臣 マイカルが民事再生手続を開始いたしましたけれども、このマイカルにつきましては、本年九月十八日現在で社債発行残高は三千二百億円、うち、社債管理会社を定めて個人投資家向けに販売された社債は九百億円というふうに聞いております。
○柳澤国務大臣 そのように認識しています。
○柳澤国務大臣 非常に遺憾な事態だということは言うまでもないと思うのですけれども、それがためにやはりルールが定められておりまして、特にこの件ということでなく一般論で申しますと、証券取引法によりまして目論見書、つまりプロスペクタスの交付が義務づけられておりまして、投資者に対して適切...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほども申し上げましたとおり、現時点で、我々は、本件社債の発行等につきまして法令違反の行為があったとは認識しておりません。  しかし、いずれにせよ、我々金融庁といたしましては、法令違反行為が把握された場合には厳正に対処する、これは当然のことだと考えております。
○柳澤国務大臣 先生御指摘のとおり、商法二百九十七条の三で、社債管理会社には公平誠実義務が課せられておりまして、また、一定の行為、例えば繰り上げ弁済等については、三百十一条の二でもって損害賠償責任を負うという規定がなされております。  我々が今認識している限りで申しますと、この...全文を見る
○柳澤国務大臣 今回のことに契機をとらえまして、社債、特に個人投資家向けの社債市場について、どのような問題があるのかということは検討しなければならない課題だ、このように認識しています。
○柳澤国務大臣 郵便局が郵政事業庁になり、その後また郵政公社になっていくわけでございますけれども、これが金融庁の業務とのかかわりでどうなるかということについては、やはり基本的に金融庁というのは民間の金融機関の健全性、銀行法がそのためにあるわけですけれども、保険にしても証券にしても...全文を見る
○柳澤国務大臣 大変高い見地からの御質問で、そういう御質問に対して十分答えられるとは毛頭思っておりませんけれども、私も、日本の個人金融資産千四百兆というようなものはやはり日本として大事にしなきゃならない資源だというとらえ方も可能ではないか、こういうように思っているわけです。  ...全文を見る
○柳澤国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨を踏まえまして配意してまいりたいと存じます。     —————————————
10月18日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第3号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融担当大臣の柳澤でございます。引き続きよろしくお願い申し上げます。  本日は、発言の機会をいただきましたので、現下の金融行政について一言申し述べさせていただきたいと存じます。  まず、米国において発生した同時多発テロは非道きわまりない行為であり、強...全文を見る
10月19日第153回国会 衆議院 本会議 第8号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま議題となりました銀行等の株式等の保有の制限等に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  我が国の銀行等は相当程度の株式を保有しているため、株価の変動が銀行等の財務面の健全性や、ひいては銀行等に対する信認及び金融システムの安定性...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 江崎議員から、広範な、しかし基本的な数々の御質疑をいただきましたが、同議員からは、株式取得機構について一定の御理解をいただいたようなふうにもお聞きいたしまして、この点については心から感謝を申し上げる次第であります。  第一番目に、株式取得機構が活用され...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず第一に、銀行の株式保有制限と国民負担との関係についてお尋ねがありました。  本法案では、金融システムの構造改革に向けて、銀行等の株式保有のリスクを限定するために保有制限を課すことといたしております。機構は、これに伴う銀行等による株式売却が円滑に進め...全文を見る
10月22日第153回国会 参議院 本会議 第5号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま議題となりました銀行法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  昨今、金融業以外の事業会社による銀行業への参入の動きが本格化してきていること等、銀行業、保険業その他の金融業等を取り巻く社会経済情勢は著しく変化してき...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 大塚議員から、御経歴を踏まえての専門的な数々の御高見を披瀝されながら、幾つかの点について御質問をいただきました。  最初は、銀行が突然継続融資を打ち切ることについてしっかりとチェックする仕組みが必要ではないか、こういうお尋ねでございました。  銀行は...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 大塚議員から再質問をいただきまして、特に中小金融の疎通が十分でないではないか、こういう現状認識に立って、個々の融資判断をモニタリングせよ、こういう御提案をいただいたわけであります。  大塚議員は御案内かと思うんですけれども、市場リスク、信用リスク等々、...全文を見る
10月24日第153回国会 参議院 外交防衛委員会、国土交通委員会、内閣委員会連合審査会 第2号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の問題の解決というのが構造改革の一環であるという議員の御指摘はまさしく我々と認識をともにしているわけでして、我々も不良債権問題というものを構造改革の一環としてこれに取り組もうということを決めているわけでございます。  今、委員は百五十兆円、これ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 委員長。
10月25日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第4号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権問題の正常化については、今先生御指摘のように、このところ一連の経済財政諮問会議における政策決定がございまして、その一環というか、むしろ経済再生のための第一歩というような大きな位置づけをされておりまして、これに取り組まなければならないということにな...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今度、改革先行プログラムの中に特別検査というものを、今、竹中大臣が言われた、新しい施策として盛り込ませていただきました。  これは、従来の検査とちょっと趣を異にしまして、従来の検査というのは、当然金融機関というものに着目して、その健全性を中心として諸般...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) インフレと比較するのはデフレ、物価の下落でございますけれども、私の所掌する仕事からすれば、物価の下落というのは実質債務負担を引き上げますし、金融機関の側からいえば債権と債務者との関係というのはなかなか厳しい状況になるということからいたしまして、物価の下落...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ああいうお言葉が総理の口から出ること、それ自体について私は、まあ何というか、うれしいとかあるいは喜ばしいとか、そういう気持ちでないことはもとよりでございまして、非常に何というか、不徳だということを感じたところです。  ただ、その後、総理の言葉をずっと子...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私、イギリス、アメリカを休会中に回らせていただいたんですが、これは、どういう会談の内容だったかということを私から一方的にディスクローズするわけにはいかないと私は思います。  そういうことなんですが、総括的に言いますと、マスコミが伝えるようなこととは、や...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) そこまで大仰に構えられる必要もないというふうに思うんですが、相対的に言いますと、不良債権処理というものとマクロ経済政策というのはある種の緊張関係にありますねということを指摘する向きがやっぱりございます。これは、今の日本の不良債権の問題に対する世論というか...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融庁、特に金融検査と金融監督と申しましょうか、そういうもののことについては、実は、峰崎委員はあるいは御存じなかったかもしれませんが、この組織建てをするときに物すごい議論をしたわけです。  私は、一般には企画立案と執行を分ければいいというのが行政改革の...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず私ども、不良債権の処理の概況というか概括的な状況という、あるいは展望というものを示そうとしてモデル推計というものを明らかにいたしました。これは七年のタイムスパンをとりましたので、何か七年で不良債権に取り組むのかというような受けとめ方をされたわけですが...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 日本銀行のいわゆる金融政策、マクロの金融政策ですけれども、これはもう本当に量的にも、今、委員御指摘のように、銀行の日銀に対する当座預金の残高を非常に、実際資金繰り上必要なものの倍とか、あるいはそれ以上とかというように積むことができるような、そういうオペレ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、委員がお話しになられたことはある意味で当たっているわけであります。バブル期に担保主義が行き着くところまで行き着いたというか、要するに審査部門なんというのはもう要らないじゃないかというようなことで、これを本当に廃止してしまった銀行すらあらわれたと、こう...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) かつての土地が持っていたような担保力、あるいは金本位制というようなもので本位という言葉があらわしていたような、そういう力がほかに何かあるかと言われれば、私はないということだろうと思っています。
○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま議題となりました銀行法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  昨今、金融業以外の事業会社による銀行業への参入の動きが本格化してきていること等、銀行業、保険業その他の金融業等を取り巻く社会経済情勢は著...全文を見る
10月26日第153回国会 衆議院 財務金融委員会 第3号
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○柳澤国務大臣 ただいま議題となりました銀行等の株式等の保有の制限等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  我が国の銀行等は相当程度の株式を保有しているため、株価の変動が銀行等の財務面の健全性や、ひいては銀行等に対する信認及び金融システムの安...全文を見る
○柳澤国務大臣 大変国際関係、なかんずく、バーゼルよりも多分もう一つの、ガットのあるところについての国際政治のいろいろな確執、交渉、こういったことに最も通暁されている国際政治家の佐藤剛男先生のおっしゃることでございますので、まずもう非常にインフォーマティブな観察だというふうに受け...全文を見る
○柳澤国務大臣 今、自己資本比率の計算上、分子に組み入れられるものが、保有有価証券の含み益の四五%ということがもしなければ、非常に幸いではないかというお話がまずあったわけですが、佐藤剛男先生せっかくの御指摘なんでございますけれども、そこで分子がいろいろと株価の変動に応じて変動する...全文を見る
○柳澤国務大臣 私ども、今総務企画局長が答えましたように、今後とも保有株式の処分というのは、金融機関としてはこれまでもかなりやってきたわけでありまして、そういう線に沿ってやっていくんだろう。もちろん、今日のような株式市場の状況ということになると、そのテンポの緩急というものはおのず...全文を見る
○柳澤国務大臣 今先生御指摘になられたように、株式市場あるいは企業財務のあり方について透明性を高めることが基本的に重要ではないのか、これはこれで私どもそのとおりだというふうに思っておりまして、そうした方向での努力を、現状と比べてかなり厳しいものではありますけれども、次々導入してい...全文を見る
○柳澤国務大臣 大変広範な視野というか、そういう観点からのお話をいただいたわけでございますけれども、私は、地元が輸送機器を中心とした輸出産業の地帯でございますので、そういうことをまさに肌身で感じておる。空洞化の問題、こういうものを感じておりまして、これを前提にした上で我々は一体ど...全文を見る
○柳澤国務大臣 この法律の第一条、目的のところに既に「当分の間」というのが出てくるわけでございますけれども、この趣旨は一体何なのかということでございます。  これは、今、銀行が保有する株式というものについて、どう一体考えるべきなのかということについては、今先生もちょっとお触れに...全文を見る
○柳澤国務大臣 なかなか技術的な問題でもありますし、法制の立て方としてはかなり微妙な問題もあるということのように伺っておりました。  銀行については、今度、法定準備金、利益準備金、資本準備金のトータルについて、やはり十分の資本を持った方がいいということで、自己資本の、資本金と同...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、まさに今回の法案の御審議、特に保有制限については金融審議会の審議を煩わせたわけですけれども、御案内のように、現在の世界の主要国と言っていいと思うんですが、そこにおける金融機関と有価証券との関係、かなり区々でございます。  したがって、そういうものについて...全文を見る
○柳澤国務大臣 やはり、ポートフォリオインベストメントということとしては、今先生が御指摘になったような傾向というのは当然予想されるところです。  しかし、他面、ベンチャービジネスというようなものについてのエクイティーの取得ということは、全然なしではないんだろうと思いますし、今回...全文を見る
○柳澤国務大臣 私は、まあマーケット原理主義者というか、その端くれに自分を位置づけてはいるわけですが、そういうときに、銀行の保有株の制限を、今回そうなっているわけですが、例えばティア1にした場合に、やはり相当のボリュームなわけでございます。それはそれでどうやって円滑に消化していく...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、将来起こる現実のことでございますので、商売の機微というか資産運用の機微に属することでございますので、私どもがここで何かそれを言葉で表現いたしますと、何か笑いを誘うような話についなってしまうというようなたぐいの話じゃないかと思うんですが、私はあえて言わせてい...全文を見る
○柳澤国務大臣 ほかにこういうことをやっている国があるのかと言われれば、私もそういうものがあるとここで申し上げる準備もしておりませんし、また、客観的にもそうかもしれない、こういうように思います。  ただ、私ども、いずれの立法のときも、こういうボーダーレスの問題については、それな...全文を見る
○柳澤国務大臣 フォローアップ作業というのをしておりまして、今先生がまさに御引用になられ、またごらんになられているということが、そのことがもう、我々がこのスキームのもとで期待しているパブリックプレッシャーというか、そういうことが機能しているということだと一つ言わせていただきます。...全文を見る
○柳澤国務大臣 仰せのとおり、しっかりやらせていただきます。
○柳澤国務大臣 今御指摘の懇話会、二回の会合を了した段階ですけれども、これは事柄の性質上、議事録等の開示についてはそれぞれ座長、蝋山先生がお務めいただいているわけですが、座長が記者会見をされて要旨をお伝えするということで進めさせていただいております。  まだ、初めの議論というか...全文を見る
○柳澤国務大臣 護送船団方式の金融行政は、私は、一九九七年十一月の大手行あるいは大手証券会社の破綻という事態において、日本の国の金融というのは明らかに転換をしたというふうに認識しています。  ただ、いきなりそういう現実を国民にすべて消化しろと言われても、これはもう余りにも激変に...全文を見る
○柳澤国務大臣 株式持ち合いが非常に行われたということは御指摘のとおりでありますが、それを大蔵省が何か奨励をしたというか、そういうふうなおっしゃり方が今あったやにお聞きしましたけれども、私の記憶ではそういうことはなかったというふうに思います。  そういうことですが、現実問題とし...全文を見る
○柳澤国務大臣 率直に言って、これは上限を決めたということでして、それ以下であっちゃいけないとかということはありません。むしろ、それ以下である方が望ましいというようなこともあるわけでして、上限いっぱいの保有というのを一年前に実現したといって何か責められることはないわけでして、我々...全文を見る
○柳澤国務大臣 私、答えているつもりですし、また、委員が言われる働きかけなかったのかというようなことの意味がちょっとわからないのですけれども。もう少し、わかるようにちょっと表現していただければと思います。     〔委員長退席、佐藤(剛)委員長代理着席〕
○柳澤国務大臣 わかりました。  ティア1と同額の今度の保有制限というのは、バーゼルの委員会とは関係ありません。バーゼルの委員会から言われたのでティア1と同額にしているというわけではないのです。  バーゼルの委員会の資産のリスク管理というのは、最終的にはリスクウエートに表現さ...全文を見る
○柳澤国務大臣 バーゼルのリスク管理というものは、非常に資産運用の多様化というようなものを認める形で、できるだけきめ細かくこれから資産というものを見ていこう、こういうふうにしているわけですね。そういうことで、株式についても、特にポートフォリオインベストメントに使われる株式なんかに...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、委員がおっしゃっているのは、ティア1同額、最上限同額というのはもっと後の実現でいいじゃないか、後の時期に実現することでいいじゃないか、こういうことだとおっしゃるんだとしたら、それは、私かねてずっとお答えしているように、できるだけ早くの方がいいんですということ...全文を見る
○柳澤国務大臣 株式の持ち合いについてもっと早く手を打つべきであったということでありますが、いや、そう言われればもうそのとおりだと言わざるを得ないんですが、やはり、銀行行政、金融の健全化ということに取り組むに当たっても、非常に問題は多岐にわたり、あえて言えば山積しているわけですね...全文を見る
○柳澤国務大臣 私、今の株式市場について、私の立場にいてこれをどう見ているかというようなことはやはり申し上げるわけにいかないということが基本です。  ただ、全体としてこういうものが必要だというふうに考えるゆえんは何かといえば、それはやはり、ここずっと銀行が株式の放出をしてきたと...全文を見る
○柳澤国務大臣 私の頭の中でその両者は全く結びついておりません。
○柳澤国務大臣 これは申すまでもなく、最も大事なことだ、そういうふうに思っています。我々は、この国民負担最小の原則のもとで、しかしまた、実際にワークできるシステムというものをどうつくるかというのが我々の課題だと思っています。
○柳澤国務大臣 ちょっと計算を間違っているんじゃないかと思うんですけれども、要するに、二兆円の八%、千六百億、それに九十億だから千六百八十億円が銀行の負担、こういうことです。そして、それに対して国民の負担は二兆円ではないか、二兆円と千六百九十億円ではバランスがしてないんじゃないか...全文を見る
○柳澤国務大臣 ですから、先ほども申したように、国民負担最小の原則というものが大事な原則としてありますよ、しかしまた、このシステムを動かさなきゃならない、こういうこともありますよ、そこをどこにバランスを求めるかということなんですよということで御理解をいただこうといって我々は提案を...全文を見る
○柳澤国務大臣 書いてある、ないというのは大変重要なことかもしれませんが、私どもとしては、そういうことを現実の規定の上、現実の仕組みの上でそういうシステムをつくっておくことがより大事だ、このように考えています。
○柳澤国務大臣 ちょっと私の話の趣旨が通じていないのじゃないかと思うんですけれども、私どもは、その文言が入っていることも大事かもしれませんが、そのことが現実に仕組みの上ででき上がっていることが大事だというふうに考えていまして、そういう仕組みを我々はつくっているという気持ちで今この...全文を見る
○柳澤国務大臣 セーフティーネットですから、これは、何というか、セーフティーネットとして意味があるというふうに我々考えていまして、こういう仕組みを置いていただきたいという考え方で御提案をさせていただいているわけです。  セーフティーネットというのは、まず、使われなければ使われな...全文を見る
○柳澤国務大臣 お答えします。  ぼろ株を売るごみ箱になるのではないかということは、株式の銘柄というか、株式の要件を定めておるわけでありまして、そういうことにはならないような担保の規定が置かれているということで御理解を賜りたいのです。  それから、役員が銀行の出身者であるとい...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、特別検査の日程のことですけれども、これは、かねて明らかにしておりますが、今月、といってももうあと幾ばくも残すところはありませんが、着手をするという日程で進めるということになっております。  それから、基準ですけれども、これは、債務者に着目した検査だものです...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、この法律の第一条に書いてあることに尽きるわけでございますけれども、銀行等による株式の保有を制限するということ、それから、その制限の実施に伴う銀行の株式の処分を円滑にするということ、こういうことによって国民経済の健全な発展に役立とう、こういうのが理念ということ...全文を見る
○柳澤国務大臣 結局、今まで、先ほど来お話にたくさん出てきたわけですけれども、日本の金融機関というのはいろいろないきさつ、理由によって株式の保有を大変増嵩させてきたわけです。そういう中で、一つは、先ほどどなたかも言っておられましたけれども、会社自体のガバナンス、これが非常に、物言...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは識者によっていろいろな議論があり得ると思うんですが、私はまず第一に、やはり戦後の財閥解体ということがありまして、このときにいわば財閥にかわるものとしての株式の持ち合いというようなものがあって、その中心に銀行が位置づけられたというようなことも遠い背景としてはあ...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほどから村田副大臣が懇切に繰り返し御答弁していることでございますけれども、まず第一に、株式を金融機関が手放してそれがセーフティーネットとしての買い取り機関に買われるという場合、かわり金の支払いが当然金融機関に入るわけですけれども、それが国債に行くということを決定...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは鈴木委員の方が当時のいきさつをよりつまびらかに御存じでありまして、私がこれを御説明するというのは何か主客転倒のような感じもいたします。  しかし、そういう前提でございまして大変恐縮ですが申させていただきますと、私は、BISといえども各資産に対するリスクウエ...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは先ほど来お答えしているつもりですけれども、専門家の鈴木委員の前で、もう一度我々の気持ちというか、我々の考え方を申し上げさせていただきたい、このように思います。  これは、あえて言いますと、やはりBISのリスク管理、あるいはリスクウエートと言っていいかと思う...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは委員には釈迦に説法ですけれども、すべて線引きをするときにどんな経済事象にも起こることでございまして、私は委員と違ってどちらかというと税制をやった人間なんですけれども、それは税制なんかでは、しょっちゅうと言っちゃ言い過ぎですけれども起こることでございまして、あ...全文を見る
○柳澤国務大臣 正直申しまして、鈴木委員、多くの知己が金融界にいらっしゃって、そういう方と、いわば本音と申しましょうか、そういうことでお話ができる立場にいられることを私もよく理解できるんですけれども、我々が聞いても、こういうように、特に先ほど来の御議論にあったような、公的資金とい...全文を見る
○柳澤国務大臣 これはもう申すまでもなく任意でございますから、市場を選択される方を、別にこっちに首に縄をつけて引っ張ってくるなんという気持ちは毛頭ありません。  ただ実は、今少し、ちょっと銀行サイドのニュアンスも変わってきたんですけれども、当初の段階では、特にETFなんかの組成...全文を見る
○柳澤国務大臣 もうつけ加えることはないんでございますけれども、今度は、株を買う方の側の事情としては、長期金利が影響することが大いにあり得るんじゃないかと考えています。
○柳澤国務大臣 おっしゃるとおりだと思っております。
○柳澤国務大臣 いや、それは先ほど先生もお認めになられたとおり、短期的には、その短期というはどのぐらいに見るかはともかくとして、やはり需給も大きなファクターだというところに我々は着目しているということでございます。
○柳澤国務大臣 鈴木委員のお話で、株価というのは長期的というか中長期的にはその企業の収益力というか収益を現在価値に直したものに収れんしていくんだ、これはもうそのとおりなんです。そういう株価ができるだけ常に実現されるマーケットが私はいいマーケットだと思うんです。  ところが、今度...全文を見る
○柳澤国務大臣 ぼろ株の話がその前提としてお話に出ましたけれども、これは、形式基準は、確かにトリプルBマイナスなんですけれども、その上にやはり運営委員会の議を経るというところがありますので、そう言うと、ある特定の会社のようなものは買わないということを私が必ずしも言っているわけでは...全文を見る
○柳澤国務大臣 大手銀行の中には、全く自己資本の中に公的な資金が入っていない銀行もあるわけでございますけれども、多くの銀行に公的資金が入っているというのも事実でございます。ただ、一般に、議論の中で想定されているようにそれが多大なシェアを持っているということは実はないわけでありまし...全文を見る
○柳澤国務大臣 これはもう、その法律の目的として我々がいつも申しておることですけれども、信用秩序というのは公共性を持つ、だから信用秩序が動揺したり毀損したりするということは極力避けなければいけない、こういう大命題からきているわけでございます。
○柳澤国務大臣 これは、要するに、株の現在の保有状況、これをそのままにしておくということは非常に日本の金融システムをリスクにさらし過ぎるという状況がある、したがって、これを是正しなければならない。これは、もう公益です。それを公益の観点から命じて、そして銀行にそういう行動を義務づけ...全文を見る
○柳澤国務大臣 佐々木憲昭委員が御理解において私どもとちょっと食い違うかなと思うのは、やはり、保有制限というものを公共の立場からかけている、我々が義務づけるということの意味合いというか、そういうものを全くすっ飛ばした議論をされると今言ったようなお話になるんではないか、こういうよう...全文を見る
○柳澤国務大臣 全く銀行に株式売却の行為というものを任せてしまう、ゆだねてしまうということであれば、それはまさに自己責任の世界というふうに私ども言うことができるわけでございます。しかしながら、私どもは、日本の金融システムという公益を実現するために義務づけをするわけですね。三年間に...全文を見る
○柳澤国務大臣 日本の金融システムというのは、非常に大手銀行それから地銀というようなものが全体としてこのシステムを形づくっております。金融システムの動揺というときも、やはり大手銀行がしっかりしていかなきゃいけない、しっかりしていなきゃいけないということで、資本注入等におきましても...全文を見る
○柳澤国務大臣 その限りでは同じなんです。株式の保有制限をして、そしてそれを市場で売るように促していくんです。その促していく一つの制度としてこういうものもセーフティーネットとしてしつらえておこう、こういうことでございます。
○柳澤国務大臣 先ほど来の話で、銀行は、さっき先生もおっしゃられたように、自力で市中にかなり売る力を持っているじゃないか、私どもそのように思っています。ですから、これは、本当に期限どおりに保有制限に適合するというようなことを考えたときに、やはりその保有制限に適合するために売ろう、...全文を見る
○柳澤国務大臣 返ってこないもの、九兆円というお話でございましたけれども、これは佐々木委員も百も承知でおっしゃっているんだろうと思うんですね。これは預金者に預金の還付として返っていったものですし、また金融債の保有者に金融債の償還として返っていったものだ、それがなかりせば預金者も金...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほど来大変緻密な質問の積み重ねをいただいていて敬意を表するわけですが、リスクのマグニチュードが違うというのは、このごろ、リスクを数学的というか確率的にはかる手法が金融工学の中で大変発達しているようでして、私も詳しいことまでは到底消化ができないのですけれども、バリ...全文を見る
10月30日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第5号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま、今回の銀行法等の一部改正法案に関しまして、この法律のねらいの一つであります異業種の銀行業への参入ということに絡んで、全体の金融システムを再構築しなければならないという時代の要請を考えたときに、今回のこの異業種からの銀行業への参入というものをどう...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) このたびの銀行法の改正では、先ほど来御議論をいただいております他業種からの銀行業参入の問題と同時に、規制緩和の一環としての措置のために法律の改正をお願いしているわけでございますけれども、この銀行の業務範囲、信託等でございますが、そういったものについての規...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 入澤委員、衆議院での議事録も読んだ上でというふうにおっしゃられたのに、その上に御質問をいただいているわけですが、私はある委員の御質問にお答えしたわけでございます。  今度のは、他業種からの銀行業への参入というものを許すという意味では確かに規制緩和あるい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは恐らく入澤委員、商品取引所のこと等も当然よく御存じの方でございますので、そういったことも念頭にありながらの御質問かと思います。  証券取引所は、昨日、私から、株式会社化の認可だったと思うんですが、それをいたさせていただきまして、いよいよこれが発足...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 銀行が、昔は本当の商業銀行ということで、手形の割引等によって短期資金の供給をする、これが本業であったわけですね。しかし、実際には資金需要というのは長期的なものもあるものですから、手形のジャンプというような形でずっとべた貸しをしていくというようなことで、事...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これも二面論じなきゃならぬことがあろうかと思います。  一つは、先ほど来、私ども話題にさせていただいております金融機関の収益性あるいは金融の効率性というような観点からいって、今のような体制でいいのかと。私、ここまで言うと、私の立場からどうかというんです...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) おっしゃるとおりかと思います。我々、不良債権問題ということを論ずる場合に、不良債権とは何ぞや、また不良債権処理といった場合に、不良債権の処理とは何ぞやというようなことで、大変これが論者によって意味が違いまして、議論が混乱して国民にわかりにくい議論になって...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ノーアクションレターはともかくとして、このパブリックコメントが大量に寄せられたときの対応は、なかなか事務的にも事実上難しい問題があるということは既に委員が御質問の中でも御指摘になられておるんですが、恐らく、こういう行政手続の刷新と申しましょうか、改革とい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 大塚委員からかなり専門的な御経験、また知見に基づいて本法案についての御指摘をいただいたわけですけれども、私は、結局、先ほど冒頭に言ったように、二つの要請、つまり、できるだけ他業に対して銀行業を開いたものにしていこうという要請、さはさりながら、他方、金融と...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 最初に中小企業の問題にお触れになられ、さらにまた今、資金調達面のことに、規制緩和三カ年計画の上でのお話として承ったわけですが、中小企業に対する金融の円滑化の問題というのは、実は私どもの発案というか、イニシアチブという言葉がいいのかどうかですけれども、そう...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) バブルの最初のころの実感を込めた資金需要のありようというものについてお話をいただきました。今度ざわついているというお話ですけれども、恐らく逆の方向のことだろうと、こういうように推測をいたします。  私は、これについてどういうことを申しているかというと、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 我々の懇話会、基本的には、余り立場だとか、後で何を言ったかということについて云々されるというか、云々されるというのは非常に私は注意深く言っているんですけれども、そういうことがなく、むしろ立場を離れて、それで議論の間に自分の意見が変わっていっちゃう、そうい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) やっぱり、背景にはこの情報ネットワークの発達というものがあろうと思います。もちろん、情報ネットワークについて従来の銀行がこれを利用していないかというと、全くそういうことはないわけでありまして、一生懸命利用をして、それがゆえに今回私ども、営業所の存廃につい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 骨太の方針から改革工程表、あるいはその前段階の改革先行プログラムということで、不良債権の処理というものが証券市場の構造改革と並んで金融庁所管の事柄としては大きな項目で取り上げられていたわけでございます。  その中で、不良債権処理が特に皆様方の関心を呼ん...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 日本の金融機関の自己資本をどう評価するかということでございますが、これは、国民の代表たる国会の制定していただいた法律によって公的資金が資本として注入されたと、こういうことでありまして、確かにこの公的資本については、政府側から見れば返してもらいたいお金であ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 大門委員と意見が一致したなんというのはめったやたらにないことで、前の問答はちょっと私も当惑したぐらいびっくりしたのでございますけれども、今の御議論は、私はやっぱり邪推だというふうに言わせていただきたいんです。  それは、確かに、そういうことではないかと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず第一に、今の大門委員の御発言の中で、九兆円が返ってこないと言って国民負担になった、こうおっしゃられたんですけれども、これはもう御案内のとおり、預金者の預金としてみんな国民に返ったお金なんですね。それから、金融債の償還として金融債の保有者に返ったお金な...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 具体の個別的な銀行を挙げての御質問ということになりまして、これについて私どもがここでいろいろ申し上げるということは、これはちょっと差し控えさせていただきたいので、まずその点は御理解を賜っておきたいと、こう思います。  一般にこういう、特に外国の場合にな...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 検査は、日銀の考査もそうですけれども、何と申しますか、金融機関は預金者から預かった大事なお金をリスクをかけて貸出先にお貸ししているわけでございますけれども、したがって、金融機関がその貸出先に関する情報というのは最もよく知っているというのが前提だと私は思う...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、大渕先生せっかくの仰せでございますけれども、要すれば、世の中の人たちというのは、どこが危ないと考えているかというようなことを、当然なんですけれども、耳をそばだてていらっしゃる。そういう、我々の言葉で言うと風評リスクというのが非常に大きい施策なので...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 人の口には戸が立たないわけでございまして、もう何をおっしゃろうとおっしゃる方の自由ということもございます。  ただ、私どもは、本当に整々として検査マニュアルに基づいてきちっとした検査をさせていただくということに尽きまして、何か作為でもっていろんな効果を...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 話をわかりやすくするために、私、例をそのとき出しまして、二月、八月決算の企業を対象にして、それに、我々の事務年度が七月から始まるわけですが、大体、七月に人事異動を済ませて新しい陣容になって、七月から事務年度が始まって、検査当局もだから最初にとっかかるのは...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 御指名でございますので、私、立たせていただきましたけれども、個人情報の保護については、これは今回、異業種から参入の銀行、金融機関のみならず、金融機関全般の問題として我々認識しています。  個人情報保護法ができたときによく検討して、金融機関にそれをどうい...全文を見る
10月31日第153回国会 衆議院 財務金融委員会 第5号
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○柳澤国務大臣 おはようございます。  ただいま竹本委員の方から、金融機関と事業会社との間の株式の持ち合いという現象にはそれなりの背景があったし、それはまた日本経済の成長、発展に寄与したという面があったのではないか、こういうお尋ねでございましたけれども、私も委員とほぼ同じような...全文を見る
○柳澤国務大臣 政府保証二兆円をお願いしているわけでございますけれども、これは当面は、言うまでもなく、低利、安定な買い付けのための資金を調達するということのためでございますけれども、その結果としてもし損失が出、その損失の額が、会員の金融機関等、あるいはそういうようなところから拠出...全文を見る
○柳澤国務大臣 今石井委員の方から非常に明快な御説明をいただいたわけですけれども、石井委員の、利益が出るところという損益の分岐点の置き方ですけれども、これは、経費としての、何と申しますか拠出金の部分を入れ込んだ後のところでのプラマイ・ゼロ、均衡点ということを、それを食っちゃった後...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは定性的には私も全く石井委員と同じ考え方でございます。株式市場という最も市場らしい市場、それからその市場は今やボーダーレスですから、これは外国の、特に資本市場が非常に発達した国の投資家がこれに、昨今では売買の規模でいうと半分以上もそういうような人たちが参加して...全文を見る
○柳澤国務大臣 運営委員会でまずやるべきことは、業務規程を制定することだというふうに思います。そこで一般的な、基本的な方針、これを決めるわけでございまして、その方針の中で恐らく、いろいろかなり専門的な、市場にも通じた方が委員になりましょうから、どういうときに買ったらいいか、また実...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、第一勘定のものはコーディネーターみたいな形で、恐らくこれは運営委員会のバックアップをされた信託の人たちかそういうしかるべき人がその組成に入るんだろうと思うんですね。これはこれでいいと。  それから特別勘定の方はどうかといえば、これは運営委員会が業務規程で決...全文を見る
○柳澤国務大臣 生方委員のおっしゃることもわからないではないというか、理解できる面ももちろんあるわけですけれども、さればといって、額面割れが紙っぺらになると私は言うわけじゃないですよ。しかし、そんなにリスク、いわば投機的な株にこの機構を使っていくということは、ちょっと議論が混同だ...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、期限までの、つまり保有制限というものに適合しなければならないと定められた時期までの、いろいろ変動はあるでしょうけれども、株式市場の状況にもよるんだろうと思います。  したがって、なかなか我々として、株式市場について予測を立てろということを言われるというこ...全文を見る
○柳澤国務大臣 例えば、不公正なことをやったとか、法令に反することをやったといえば、それはそれで、そういう構成要件に該当すればそこにまた処罰なり刑罰なりというのが当てはめられる、これは当然なんですが、それは全くない、ただひたすら善良なる管理者の注意義務を完璧に払ってやったけれども...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほど、谷口委員でしたかの御質問にも答えたんですが、我々は、機構としてのプラマイ・ゼロというのは、いただいたというか、拠出金も使ってしまって、つまり、それを損失の穴埋めに使ってしまったという状況を損益の分岐点、こういうふうに考えて議論をしているわけであります。 ...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは別段、その他の人、今私が挙げたような方で出資をしている方もないし、また債権を有している方もないということですから、今河村委員がおっしゃったように、普通の会社の場合にはまず株主が責任を負う、それから債権者が責任を負う、それから保証をしていれば保証債務者にもかか...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、株式保有制限という形で公的ないわば規制が行われるわけでございまして、それをどうやって円滑に実現するか、全体としてどうやってそれを円滑に実施するかということの一環で出てきた、公益的というか、そういう制度、仕組みでございまして、全く私的な市場のメンバーというこ...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、収益が出たらというのは、恐らく、売買ということですから、公益法人における収益事業に当たるということで、そういう位置づけでの課税が行われるということでございます。
○柳澤国務大臣 ちょっと訂正をさせていただきます。  大変恐縮ですが、これは、先ほどちょっと私、公益法人の収益課税というふうな言い方をいたしましたが、これは本当に大変恐縮ですが誤りで、普通法人として通常の法人税その他の課税対象になるということでございます。
○柳澤国務大臣 ウィリアム・シードマンさんとは、金融再生委員長、つまり私のこの前の任期中に二度、それから今回、私この職につくよう命じられて以後一度、都合三度お会いをいたしておりまして、その間、いろいろシードマンさんの御経験等についてお話を聞く機会を得ましたこと、私としても大変あり...全文を見る
○柳澤国務大臣 シードマンさんに五十嵐委員がどこまでお話しをしていただいた上でのシードマンさんの反応かということについて、若干いぶかるような気持ちもなきにしもあらずでございますけれども、海外の人たちの評価、私どももすべてこれを承知しているというわけでは当然ないわけですけれども、報...全文を見る
○柳澤国務大臣 保有制限については委員も御賛同いただいておるわけでございますけれども、これを本当に期限どおりに実現するということでないと、若干の例外はこれから考えるわけですけれども、制度としてこれは成り立ち得ません。そういうようなことから、ある意味で売却を、個別的に指示するわけじ...全文を見る
○柳澤国務大臣 大体三年間の期限で、私ども二〇〇四年の九月に保有制限を設けているわけでございますが、いつも申し上げておりますように、このBISの規制、リスクウエートの方ですけれども、そういうようなものも同時に進行しているという中で、私どもは、遅くもそこまでにはきちっとした、そこま...全文を見る
○柳澤国務大臣 ただいまの件ですけれども、金融行政は、数々モニタリングだとかフォローアップ作業とか、いろいろこれは私どもの行政というかそういう活動の一環で、これはもう全部オープンになっているプロセスですけれども、そういうことを常にやっているということは御案内のとおりでございます。...全文を見る
○柳澤国務大臣 今五十嵐委員はその記事が当該当事者の一方から公表されたものだというふうな趣旨のお言葉を吐かれましたけれども、我々はそのようには考えておりません。そうした事実は確認できておりません。
○柳澤国務大臣 前者について、前提が公表されたという前提で立論をされていらっしゃるわけですけれども、私どもとしては、そういうような資料が当事者の一方から公表されたものだということを確認できません。確認できておりません。そういうことですから、その内容にかかわる御質問のことについても...全文を見る
○柳澤国務大臣 世の中のマスコミには、もうおびただしい数の金融に関するあるいは金融行政に関する情報が流れております。私どもそれを一々、これはどうだったかああだったかといって確認をするという必要は毛頭感じておりません。私どもは、それぞれの立場で、そうした情報をいろいろと今後に生かす...全文を見る
○柳澤国務大臣 私、実は全部目を通したわけではないんですが、今注意をスタッフから促されましたが、八城氏は一連の応酬について「コメントを拒否」ということでございまして、これは八城さん自身も別に真偽について確定的なことをおっしゃっていないわけでありまして、そうした記事についての先生の...全文を見る
○柳澤国務大臣 いや、私、委員長から指示をいただきましたので答弁させていただきますけれども、先ほど来申し上げましたように、金融行政についても、また金融機関についても、大量の情報が、情報と称せられるものも含めていろいろ世の中には出回るわけでございます。それについて一々私ども真偽を確...全文を見る
○柳澤国務大臣 五十嵐委員が問題とされております、個別の融資先に対する特定金融機関の貸し出し態度と国会議員の言動との関係については、これまでにそのような発言を行ったかどうか関係の者に確認をいたしましたところ、次のようなことでございました。  新生銀行につきましては、国会等の場に...全文を見る
○柳澤国務大臣 私、先ほど、五十嵐委員の御質問についてのお答えとして、関係の者に確認したところを申し上げましたが、これは長官の森、その者でございまして、彼に確認をしたところ、先ほど申したようなことを本人が申しておる、こういうことでございます。  以上でございますけれども。
○柳澤国務大臣 ただいまの御質問も含めてですけれども、委員の質問の趣旨を私なりに理解するところでは、まず第一に、国会議員が陳情をしてきた。そのことを、相手方にこれを取り次いで、これをこうしてほしいとかあるいはこうしろとかということになりますと、私も、これは委員と大体同じ感覚だと思...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず第一に、確かめたというのは、国会議員の陳情というかお話というか、そういうものにつながったものの案件を挙げて、それを相手につないで、これについて善処を求めるというようなことはしていないということが第一点です。  それから第二点は、それじゃ、森なり我々の行政当局...全文を見る
○柳澤国務大臣 ですから、先ほど来申し上げますように、国会議員の御陳情にあった話を、個別の企業、貸出先企業に結びつけてお話をつなぐようなことは一切ありませんでしたということ、これは確認をしているわけです。(五十嵐委員「していないですよ」と呼ぶ)しているんです。それで、その上で、そ...全文を見る
○柳澤国務大臣 そうすると、五十嵐委員のおっしゃりたいことは、国会議員の話を全くつないでいないにもかかわらず、この四社の名前を挙げたか挙げないかということを確認しろと。そんなこと、私はする気はありません。それは話の中で、四社であろうと五社であろうと六社であろうと、話を具体性を持た...全文を見る
○柳澤国務大臣 五十嵐委員のおっしゃることは、国会議員の陳情とこの四社が非常につながりがあったということだったら、私は、不公正な行政に結びつくおそれが非常にあるから、これは問題だと。私もその点は最初に同意申し上げました。  そういう上で、それはありませんということであれば、これ...全文を見る
○柳澤国務大臣 今いみじくも五十嵐委員がおっしゃられたとおり、この四社の問題というのは、やはり国会議員の働きかけとの関係であなたは問題意識を持たれているということなんです。ですから、これが切れた場合に、そういったことについて申し上げなければならない、ここでディスクローズしなければ...全文を見る
○柳澤国務大臣 大変恐縮に思っています。  ちょっとさかのぼって、それではこの問題のいきさつを申し上げるわけですが、問題と申しますか、もう少し広範囲な問題として申しますと、新生銀行は、平成十二年の三月に、当然、資本注入を受けた銀行のなすべきこととして経営健全化計画を出しているわ...全文を見る
○柳澤国務大臣 大変長引いて恐縮ですが、要するに、例として申し上げることは十分行政の現場においては私はあり得ると考えているということでございます。そうして、仮に、五十嵐委員の議論のように、四社について圧力をかければこの問題が片づく、そういう前提に立って私は長官が新生銀行に対する行...全文を見る
○柳澤国務大臣 この先ほど引用した文言は、この適資産としてやられたようなものについてはすべからく、すべてについてということがうたわれているわけでありまして、そういうことからしたら、その四行だけを長官が何か圧力をかければ事が済むというんだったら、それはあり得る可能性として私は考えな...全文を見る
○柳澤国務大臣 行政の話のときに、具体的な会社名、企業名等を例として挙げることがあるかという問題と、五十嵐委員の御質問は二番目に、本当に言ったのか言わないのかということを言えという二つの御質問を今なさいました。  私は……(発言する者あり)いやいや、そうじゃないんです。ちょっと...全文を見る
○柳澤国務大臣 五十嵐委員は、一般論、一般的な話だけとしてそういうことを言うのか、例として、こういう企業も非常に厳しい状況にあって借りかえを望んでいますよというようなことを言うことはあるのかと。これは私、十分あり得ると思うんです。あり得ると思うんです。  それで、第二番目に、そ...全文を見る
○柳澤国務大臣 要するに、例として挙げることは十分あり得るということを申したんです。圧力をかけるということを、何とならば、四社に対してやったところで、そんなものは全体の問題を解決するところにならないんだということを先ほど私は申し上げたんです。
○柳澤国務大臣 大変恐縮です。  森本人に、五十嵐委員御指摘の点について確認をしておりますけれども、このようなことについてここで明確に内容にわたって御答弁することについては差し控えさせていただきたいとお願い申し上げます。
○柳澤国務大臣 私は、森長官の上司というべきかどうか、ちょっと立場が微妙なんですけれども、現在の行政組織の上で。しかし、実際の仕事の上では上司ということで仕事をさせていただいておるわけでございます。したがって、森長官の行ったことについては当然知るべき立場にあるわけでして、そういう...全文を見る
○柳澤国務大臣 まさしく中川委員の御指摘のとおりだと私も思います。意図的なもの云々ではなくて、私が確かめるべき点ということについての御指摘の内容、これはまさしく私同じ意見でございます。  つまり、個別の政治家がある特定の貸出先企業について、融資の継続についてこれをぜひ銀行側に伝...全文を見る
○柳澤国務大臣 私はちょっと中川委員と意見が違うと思います。  私は、個別企業の問題について、ここについてはこういう債務者であるはずではないか、これをどういう形で、どういう理由でもって、例えば融資の引き揚げをするんだというようなことについて話題に供するということはあり得ると思い...全文を見る
○柳澤国務大臣 結局、中川委員も今のくだりの御質問についてお触れになるのは、やはり政治家との絡みなんですよ。つまり、政治家と絡んでの話としては非常にこれはあってはならない話なのである、私はそう思っているわけです。  ですから、それはあったのかということは、先ほど来たびたび申し上...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほどもちょっと申し上げたのですが、パブリックリレーションズにおいて若干のことをしておるということも御報告申し上げたのですけれども、この件についても反論をしておるということでありますし、また、そのこと自体がこの一文の中でクオートされている、引用されているということ...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、「金融庁の銀行監督担当者は会合の事実こそ認めるものの、圧力行使については否定」しているというくだりもございます。  そういうことで、なすべきことはなさなければいけないと思いますけれども、本件具体的な事例についてどういうことを考えるか、今まで考えたかという...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと今確認をしましたが、反論というか、この内容についてクレームをつける書簡を送付しているということでございます。
○柳澤国務大臣 繰り返しますけれども、本件について、そういうインタビューを受けたときにいろいろと反論をしたということとともに、その後に、書簡でこの記事についてのクレームと申しますか、遺憾の意というか、そういう、ちょっと内容を私まだ見ておりませんけれども、これを是認するものではない...全文を見る
○柳澤国務大臣 本件とまた後日、ちょっと私の記憶と違うのですが、他の記事もあったようでございまして、それらをあわせての、是認できないという趣旨の手紙を発出しておりまして、それについては委員長に御提出をしたいと考えております。
○柳澤国務大臣 まず第一に中川委員に申し上げたいことは、ウォールストリート・ジャーナルを新生銀行が使って、日本国あるいは日本国政府、あるいは金融庁に対して圧力をかけている、そういう解説があったわけですけれども、私、その点については同意をいたさないという前提でございます。  私が...全文を見る
○柳澤国務大臣 要するに、そのことをディスクローズしろという前提で調べろと言われましたから、私は調べるつもりはない、こう言ったのです。つまりディスクローズするつもりがないから、今そこで言われて、すぐに調べなければならないという気持ちにはなりませんということを申し上げたということで...全文を見る
○柳澤国務大臣 随分何回もお話し申し上げたと思うんですけれども、要するに、行政金融当局が個別の金融機関との間でいろいろな話をするわけですけれども、そういうことの中身までディスクローズをしなければならないということになると、やはり円滑な話し合いというようなことに大変支障が生ずるおそ...全文を見る
○柳澤国務大臣 前提の挑戦されているんだという見解はともにしませんということを私は申し上げました。それで、問題が私自身もあるというところについては確認をいたしました。問題がないということの話の内容については、私は、これはディスクローズをするのは適切でない、このように申し上げている...全文を見る
○柳澤国務大臣 私も、これは国会でお決めになっているルールに従っているんだろう、こういうふうに基本的に思っております。  ただ、もう一つは、一種の危機管理と言っては言葉が過ぎるわけですけれども、やはり、事務方を束ねる最高の責任者というものがきちっとその定められた位置にいるという...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと、突然の御質問なものですから、麻生政調会長の発言を踏まえての発言にならないんですけれども、新聞の報道によれば、前提のあった話だというふうに思っております。  ただ、私の気持ちというか私の考え方についてのお尋ねだとすれば、従来から繰り返し述べておりますよう...全文を見る
○柳澤国務大臣 今度の株式の保有制限、それから買い取り機構のこの一つの仕組みですけれども、これは従来から申し上げているとおり、株価の変動というものが金融機関の安定性、ひいては金融システムの安定性にとってなかなか難しい問題を提起する、かたがた、バーゼルの銀行監督委員会の方でも、この...全文を見る
○柳澤国務大臣 そこまで、今の中塚委員のお話ですと、随分特別勘定の方に傾斜したようなことを前提にしたお話のように承らざるを得ないわけですけれども、御提案しているスキームというのは、そういうふうなことにはなっておりません。  買ってあげるというか、それは何か値をよく買ってあげると...全文を見る
○柳澤国務大臣 セーフティーネットですから、まず第一に、あるということが大事だということだと思います。それはもう正直言って参考人の意見を私、全部聞いたわけじゃないんですけれどもテレビ放送を通じて聞いておりましたけれども、やはり、あるというのはそれだけ安心材料だということをおっしゃ...全文を見る
○柳澤国務大臣 今中塚委員は、売り切れなかったらどうするか、また、売るものは、そういうものを経由しても結局は直接市場に売るのと大して変わらないじゃないかというような観点からのお話、たびたびいただいているわけですけれども、それは必ずしもそうではないわけですね。やはり売る時点で違うし...全文を見る
○柳澤国務大臣 株式というのはどの株価水準であってもリスクを包蔵しているということは、これはもう否定できない事実でございまして、株を持つということ自体がある種リスクを持つということであれば、今中塚委員がおっしゃられるようなこともあながち否定できない面であるということは申し上げざる...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、議論の過程ではそうした議論も正直言ってなかったわけではありません。  ただ、持ち合い解消ということが実態としてあることは否定しませんけれども、すべからく今度の場合には、銀行の株式保有の制限というところに焦点を当てて、これをどう円滑に実現するかということで...全文を見る
○柳澤国務大臣 そうした可能性が全くないわけではなくて、それをいかに封じ込めていくかということに工夫をしなければならない必要があるということ、これはもう当然のことでございます。  ただ、また一方、そんなことで、株の銘柄もかなり多岐にわたっていますから、実際の運用というか実際の実...全文を見る
○柳澤国務大臣 まあこれ、価格支持というふうな物の言い方をなされて、それを前提にした御議論なので、そこの前提からして我々ちょっと同じ立場に立ち得ないんですけれども、要は、一挙に売り出すことによって需給が一時的に乱れて不要な値下がりがするということを防ぐということでして、それが価格...全文を見る
○柳澤国務大臣 何と比較を、どの状態と今回のスキームが入った後の状況を比較して物を言うかというような感じもするんですけれども、我々、今回は、かなり大量に株式を保有している機関に対してこれを制限して、売り払うようにということを義務づけようということでございます。そういうものに起因し...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは先ほどの中塚委員のお話のときにもあったんですが、話の発端は確かに緊急経済対策で出てきたものでございまして、発端としては、党側、与党側というか、そういうところから話が出始めたわけでございまして、その背景にどういうものがあるかというのは、私ちょっと寡聞にして十分...全文を見る
○柳澤国務大臣 私、吉井議員のお立場からいって、要望があってつくるんだったらけしからぬというお話がもとになっているかと思ったのですが、ちょっときょうは意外なところから矢が飛んできたような感じがございます。  それはともかくとして、これは、株式の保有制限をする、これをいかに円滑に...全文を見る
○柳澤国務大臣 買い取り機構単独の話と、今回私どもが御提案させていただいている保有制限と一体化した一つのシステムとしての機構とは、これは全然別物だというふうにぜひ御理解をいただきたいわけでございます。  かねてから、本案の審議に入りまして以降、一貫して私も申し上げていることでご...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、公開された金融再生委員会の議事録に掲載されている議事の内容にかかわるお話でございます。  日債銀につきましては、今御指摘のように、反社会的勢力に対する相当額の融資が行われているという報告がありまして、そのため、再生委員会の議論におきましては、特に留意をし...全文を見る
○柳澤国務大臣 返済ということをおっしゃられたんですけれども、これは、やはり法治国家ですから、すべて法に基づいての措置ということになるわけでございます。  ただ、そういう中で、退職金の返還ということが、これはある種、道義的な次元で行われておるわけでございますけれども、それは一億...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず経営責任だけのことについて申しますと、我々は法に基づいて問題の処理に当たっているわけでございまして、そういう意味で、このくだりは、要するに、日債銀の問題というよりも資本注入行の問題について論じたところでございますけれども、その節には、当然、経営責任の問題をどう...全文を見る
○柳澤国務大臣 吉井委員も、後々議事録が残るので、おっしゃることを議事録に残しておかなきゃいけないというお立場はよくわかりますけれども、すっ飛ばしじゃありませんと私の言ったことを否定なさいましたけれども、明らかにすっ飛ばしの、全体の流れの中のごく一部をとらえて御指摘になられている...全文を見る
○柳澤国務大臣 そのところで、言葉を継いでなぜ言われなかったかといいますと、これは日債銀の議論をしているくだりではありません。そういうことで、日債銀のことを論じているくだりでは、私は私なりに、これは経済的な判定だけじゃなくて社会的な判定もしなければいけないというようなことで、かな...全文を見る
○柳澤国務大臣 今日、最近の株価の状況というのは、本当に私どもも心配というか懸念を持たざるを得ない状況であるというふうに思っております。日本経済の先行きを我々全力を挙げて明るいものにして、それが株価にも反映するようにしなければならないという強い気持ちを持っておるわけでございます。...全文を見る
○柳澤国務大臣 基本的に私は、経済の問題について政府がいろいろと考えてそれに基づいて問題の解決を図るということよりも、おおむね大体の問題は市場原理で解決する方が結局は望ましい解決が得られるという考え方を持っているわけでございます。  では、銀行の多額に保有されている株式を解消し...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、幾多のいきさつがあるわけですが、要するに、一方で保有制限をかける、そうすると市場に放出させなければいけない、それを一体どういうように、一時的にせよ、特に一時的に起こるわけですが需給のアンバランスを避けつつそういうことをスムーズにやらせるかという問題なのでご...全文を見る
11月01日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第6号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) まず基本的には、今回のことについても理事会の御協議があって、それに従っておるということでございますが、それとは別に私どもの意向はどうかということでございますと、私どもといたしましては、今、櫻井委員は一つの例を出されましたけれども、そのくらい例は少ないとい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 言葉で意思はないというのは随分お強い言葉のような気もしますけれども、つまり私どもの気持ちをあらわしているというにはちょっとそぐわないような感じも持ちますけれども、基本的には、私どもは原則的なあり方にのっとって事態を進めてまいりたいと考えているということで...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっと私、櫻井先生の御説明の中で引用された法条が何法にあるかということ、ちょっと申しわけないですが、確認できておりませんが。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 国権の最高機関たる国会の規則でございますので、できるだけ行政府とも折り合いをつけていかなければならないことだとは思いますけれども、行政府の方にもいろいろな体験の積み重ねからできた慣行というんでしょうか、そういったものもありまして、それが原則的に、今申し上...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私、本件のみならず、当然のことでございますけれども、森長官とは常時行政の方針等について意見の交換等をしておるわけでございますが、そこで、足並みをそろえるべきということは、やはり融資の継続ということ、あるいは中小企業の貸し出しについて健全化計画を出しておる...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、新生銀行の経営方針から出ているそれぞれの個々のケースへの判断、融資判断というものだろうと考えます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 結論的に申しますと、経営方針に基づく経営判断でございますが、我々としては、経営の姿勢というか方針というか、そういうものについて、やはり計画の遵守、またその奥にさらに契約の文言等があるわけですけれども、そういうものの遵守を求めたいと、こういうことを言ってい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ファンドに譲渡したことが問題だという御指摘でございますけれども、私どもとしては、あの当時の状況、つまりどういう人が候補になってくれるかというようなことを中心とする諸状況でございますが、そういう状況を踏まえて、その状況の中で最善の選択をしたという考え方には...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私が九八年の十月の二十三日に金融担当大臣になり、十二月に再生委員会発足と同時に金融再生委員長となりまして仕事をさせていただいたわけですが、その当時は本当に金融仲介機能ということについてもクレジットクランチというようなことが声高に叫ばれておりまして、その後...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 公的資金による資本注入というものは、そういう状態がある種予見されるという、そういう展望のもとで、それでも、BIS規制というか、そういったものに照らし合わせて一定のレベルを確保してこれに適合していくという、まさにその目的のために入れたものであるというふうに...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まあ議論の過程でいろんなことを私申させていただいております。それをこうしていろいろ御議論の対象にしていただくというのは、まさに本意、本懐なのでございます。  というのは、私はなぜそういうことを議論したかというと、若干ちょっと横道なんですけれども、大体今...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私の考えはちょっと櫻井委員と違いまして、行政がいろいろ言うということは私はだめだと思っているんです。そんなのわかりゃしない、本当のことを言って、外側の人間からいって、どこにどういう冗費があるかというようなことはわからないと。それは結局、その当事者が考える...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) そういう分析に基づく議論をなさる方もいらっしゃることは承知いたしておりますけれども、そういう面も全くないとは言えません。新規発生について、デフレ経済、現在の経済の不況の影響を受けて、そういう事態があるということがないという認識に立てということは、ちょっと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 実はその西村頭取のそういう御見解も、御自身の御見解の部分が多かろうと思うんですが、もう一つリポートが出ておりまして、中島さんという調査部長さんのリポートを少なくともデータ的な基礎としてそういう御議論をしているというふうに考えられるわけですけれども、この方...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の問題がどうした影響を実体経済に及ぼすかというときに、二つ議論のポイントがあるということが世の中で言われているように私認識しています。  一つは、ディスインターメディエーションといって、金融の仲介機能が非常に弱くなる。リスクを金融機関がとらない...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融機関と企業との間に地位的にあるいは力関係的にどちらかに傾いた優劣の関係があるということの御指摘が行われているわけですけれども、そういう面も否定できないんですが、企業の側もただそういうことに漫然と自分をそういう立場に置いているということではなくて、やっ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 地域再投資法というんでしょうか、そういう考え方ですけれども、私どもとしては、これはこれから大いに競争をもっともっとそのレベルを高めることによって同じ目的は十分に達成することができるというふうに考えているということでございます。  アメリカでそういうこと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私どもは、地域金融機関のことを考える際にも、例えば資本注入というようなことについて方針を出させていただいておりますが、そこの方針におきましても、一つの金融機関がそこで支配的な立場をつくり上げてしまうということはよくないということで、必ずその地域に対抗的な...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず、どういうところについて特別の検査をするかの基準でございますけれども、これは私、随分たびたび言わせていただいているんじゃないかと思いますけれども、非常に私ども危険な分野に足を踏み入れているという認識でございます。  つまり、風評リスクというか、それ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) それは本当に申しわけないというか、御理解をいただきたいところでございますけれども、基準を示せば、もうかなりの量のいろんな情報がありますから、簡単にここがそういう候補になるところではないかということの推測、風説、まさに風説を呼びに呼びます。それはもうとても...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私も、そこの点については問題意識は持っております。  正直言って持っておりますけれども、これと裏腹の問題がありまして、例えば我々が中小企業の特殊性と言う場合には、要するに、法人成りはしているけれども、実際は個人の資産というか、個人のそういう財政的な力、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨を踏まえまして配意してまいりたいと存じます。
11月02日第153回国会 衆議院 本会議 第12号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 日本経済の現状認識に対するお尋ねでございます。  我が国経済は、一九九八年度以降、既に三年間、名目GDPがマイナス成長を続けております。これは、私の立場からいいますと、実質GDP以上にやはり名目GDPを大事だと思ってフォローしておりますけれども、そうい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 鈴木議員からは、私に対して、ドイツの証券税制がうらやましくないか、こういうお話を御提起いただきました。  ドイツの証券税制につきましては、ただいま塩川大臣の方からも、ややディスカレッジ的な言辞というか制度の説明を受けてしまったので、どうも余り、私、元気...全文を見る
11月02日第153回国会 参議院 本会議 第8号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま議題となりました銀行等の株式等の保有の制限等に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  我が国の銀行等は相当程度の株式を保有しているため、株価の変動が銀行等の財務面の健全性や、ひいては銀行等に対する信認及び金融システムの安定性...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 我が国の金融行政に関する最高責任者は、現在、行政改革が行われた後においてどのようになっているのか、設置法上は内閣総理大臣ではないか、こういうお尋ねがございました。  内閣府の設置法上、金融庁は内閣府の外局として設置されておりまして、内閣府の長は内閣総理...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 第一問の質問は、マーケットが我が国の金融機関の資産査定あるいはそれに対する金融庁の検査結果、こうしたものに対して疑念を持っている要因として、私、 二つほど主なタイプの要因を挙げさせていただきましたけれども、若干ミクロ的な資産査定ということについて例を挙...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 銀行業界自身が自助努力でやれると言っているのに、機構をつくる必要があるのかというお尋ねがございました。  政府といたしましても、まずは銀行等がみずからの努力によって株式を市場に計画的に売却し、保有制限を達成するよう努めていくべきものと考えておりまして、...全文を見る
11月06日第153回国会 衆議院 財務金融委員会 第6号
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○柳澤国務大臣 今、奥山委員の御指摘になられたとおり、我が国の株式市場における個人投資家の割合というのは、ここ十五年ほどの間、大体二〇%弱ぐらいのシェアということで推移をいたしております。投資信託を含めたベースでも二七、八%ということでございまして、私どものねらいというのは、これ...全文を見る
○柳澤国務大臣 日本の国の預金というのは、一九九七年の十一月のああいう金融不安の発生というところまでは、事実上いわゆる護送船団方式と言われる行政の方針のもとで満額保護されてきたというのが実態であったというふうに、事実上そういうことになっていた。それが、そういうことでなくなったとい...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほどの御答弁でも申し上げましたとおり、戦後初めてというか、そういう世界に足を踏み入れるということについては、やはりそれなりにみんな素朴な不安というものが生じてくるということは、これは否定できないと思います。しかし、そうだからといって、それでは先延ばししていいのか...全文を見る
○柳澤国務大臣 SECというものでなければ今言った不公正な取引、インサイダー取引を初めとするそういうたぐいの取引の取り締まりができないのか、あるいは、もしSECと比べて、どなたかが先般御質疑の前提として言われたように、告発件数が少ないというようなことを前提とした場合、それはマンパ...全文を見る
○柳澤国務大臣 貸出残高というのは、いろいろな複合的な要因でもって減少しているというふうに思います。金融機関の金融仲介機能が正常に働いているか、あるいはクレジットクランチ的な状況に陥っているかというのは、各企業の資金繰りであるとか、あるいは各企業が金融機関の貸し出し態度をどう見て...全文を見る
○柳澤国務大臣 ポートフォリオでどういうものがリスクが高いか、リスクが低いか、それがまたそれぞれの経済状況によってどういうふうな推移をたどるかということは、常時、市場リスク管理ということでウオッチをしているということで、金融機関としてそのリスクをできるだけ避ける方向に行動するとい...全文を見る
○柳澤国務大臣 私どもも、市場の声あるいは市場の発するシグナルということについては耳を傾けていかなければならない、こういう考え方を基本にいたしております。  今のお話でございますけれども、なるがゆえに私どもは、最終的に本当に資本を強化するというか強くするには、やはり自己調達、あ...全文を見る
○柳澤国務大臣 実は、いろいろ金融機関の話を聞いている中で、みずから、今先生が指摘をされたようなことを自分たちのビジネスモデルとして採用しよう、ミドルローンというんでしょうか、そういうふうなことをはっきり志したいというようなことを申している金融機関もございます。本当に、御指摘のこ...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、特別検査は、先週というか十月の末から取りかかりました。これは該当の金融機関に対して、予告というんだそうですが、はっきり言って検査開始通知という実質的な意味を持つそういう通知をした、こういうことで検査が開始されたということになるわけでございます。  その際に...全文を見る
○柳澤国務大臣 この特別検査は、かねて申し上げておりますとおり、風評被害を生みがちな側面ということは否めないわけでございまして、そういうことを政府が行うということは、これは断じて避けなければいけないことだろう、このように考えるわけでございます。それなるがゆえに、私どもは、この検査...全文を見る
○柳澤国務大臣 あくまでも、借りかえに応じるか応じないかというのは、それぞれの銀行のまさに経営判断の問題です。  今御指摘の銀行について言われておりますのは、これは経営の姿勢としてそういう方針をとっているということを問題にしたわけでございまして、私どもの長官が経営判断にまで立ち...全文を見る
○柳澤国務大臣 この間の経緯については、私も、先般の議論のときに若干混同というか混乱をした話をしておりますので、その点、もしそういう混乱に基づいて誤った話をしているとしたら、この際、訂正をさせていただく、こういう前提で申し上げますと、最初のエイジアン・ウォールストリート・ジャーナ...全文を見る
○柳澤国務大臣 本人が説明できない理由があるとは私は思っておりません。  要するに、これは一種の国会と行政府との慣例というか、そういうものに従っているというだけでありまして、議会というのは議事規則も何も慣例の積み重ねというか、それは先人の知恵みたいなものがそれぞれあってやってい...全文を見る
○柳澤国務大臣 土地と並んで有力な形態である資産である株が下落をしたということは、やはり逆資産効果というような形で、それが仮に自分のポケットの損失として生じていなくても、景気にプラスの影響はあり得ず、マイナスの影響があるだろうということでございます。  ただし、それでは株価とい...全文を見る
○柳澤国務大臣 おおむね財務大臣と同じ考え方です。
○柳澤国務大臣 先ほども、あり得るというふうに申し上げたのです。というのは、そこでちょっと言葉遣いがあれなんですが、経営の姿勢と個別の経営判断、経営と言っていいのかどうか個別の判断ですね、個別の判断と一般的な経営姿勢、経営方針の問題とを分けて考えていきたいのでございますけれども、...全文を見る
○柳澤国務大臣 実は、森長官が会見されますと、いつでも私の未済の箱の中には、議事録じゃなくて、何というのですか、記録が上がっておりますが、私は、見るときと見ないときがありまして、この本件、きのうの会見については私まだ読んでおりませんけれども、一般論として、我々は、個別の融資判断と...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほどの御質問を先にちょっと申しますと、今ここに森長官の会見の模様がありますが、何度も申したように、特定の企業に貸し続けろとか、回収するななんて言うはずはありません、これが森長官の記者の質問に対するお言葉ですので、私が先ほど来申していることと軌を一にする表現だ、こ...全文を見る
○柳澤国務大臣 個別の問題になるとこのように次々、今先生はマイカルのことまでおっしゃいましたけれども、そういう次々に憶測をたくましくするということが非常に出て、次から次へと風評というものが拡大していくということは、金融行政の場合にはあってはならないと私は思っております。  そう...全文を見る
○柳澤国務大臣 森長官の御自身の言葉の記録ですが、何度も申したように、特定の企業に貸し続けろとか、回収するななんて言うはずはありませんということでございます。
○柳澤国務大臣 その記録がどういうふうになっているか、私もそれを持っていませんから、ここで答えられませんけれども、要するに、融資姿勢というのと個別の融資判断というのは、截然と分かれた言葉遣いになっているのではないでしょうか。  そうすると、融資姿勢について言うということについて...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融検査マニュアルを読んでいただきますとわかるのですけれども、再建計画の評価については、五年以内だったら、実現合理性をもちろん考えてですけれども、要注意先に区分してよろしい、それから、十年だったら、それはすぐにその実現可能性というものを判断するのじゃなくて、二、三...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと、対象企業の選定基準にわたるような話なものですから、今の先生のサジェスチョンでも、そのことずばりについて、私、お答えするのはやはり差し控えたい、こういうように思います。  ただ、ちょっとつけ加えさせていただきますと、先ほども言ったように、再建計画について...全文を見る
○柳澤国務大臣 特別検査に入って、検査官の方の問題意識というか、提起している、まあ問題意識でしょうか、そういうようなもので、これはこうではないのだろうかというふうに言ったときに、ああ、そう言われればそうですねということで話が非常に早くついちゃうというようなものについては、それでは...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、本人が個別企業を言ったということでないと話が前に進まないわけでございますが、あり得るということ、例として言うことは自分の行政手法からいってあり得るということなので、本件について言ったと言っているわけでは必ずしもないのでございます。  それからまた、憶測を呼...全文を見る
○柳澤国務大臣 私どもは要求官庁なんですね。要求官庁ですから、税制当局に、私どもが私どもの見地から是とする案を申し上げたわけでございます。だから、それを満額実現してくれるのが一番望ましいということになるわけでございます。  ただ、私は、それに加えて、先ほど来申し上げていることな...全文を見る
○柳澤国務大臣 現実には、源泉分離課税は非常に使われているわけです、先ほど副大臣が言ったように。それはどういう理由からだといえば、それは先ほど谷口委員でしたか、おっしゃった匿名性、便利性、有利性、この三つだという分析、私はこれは正しいというふうに思うんですね。  そこで我々は、...全文を見る
○柳澤国務大臣 今、阿部委員から本が一冊できそうな内容の質問を受けまして、ちょっと、ちょっとというか全く戸惑っているわけでございますけれども、例えば、ある企業が業を起こすという場合に、一体日本ではどういうふうにやるかというと、資本金は商法が認める最低の資本金、それで、あとはとにか...全文を見る
11月06日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第7号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま議題となりました銀行等の株式等の保有の制限等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  我が国の銀行等は相当程度の株式を保有しているため、株価の変動が銀行等の財務面の健全性や、ひいては銀行等に対する信認及び金融シ...全文を見る
11月07日第153回国会 衆議院 財務金融委員会 第7号
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○柳澤国務大臣 去る九月十一日、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律第五条に基づき、平成十三年一月六日以降七月三十一日までを報告対象期間として、その間における破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等に関する報告書を国会に提出申し上げました。  本日、本報告に対する御審...全文を見る
○柳澤国務大臣 佐藤委員、長く大蔵委員、引き続いてこの財務金融委員会の委員をお務めになられまして、この間における日本の金融システムの動揺とその安定化に向けての各般の努力について、いろいろと有力の議員として御発言になられ、また全体として指導的な役割をお果たしになってこられた方でござ...全文を見る
○柳澤国務大臣 今の先生のお話、逐一正確に理解したかどうかはちょっとおぼつかないところもありますが、この企業に対する貸し出しがどうなっているかというようなことの問い合わせに応ずることができるかということですと、まあこれは、個別の案件についての情報ということについては難しいかと思い...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融機関の中で公金を受け入れる、預金の形態あるいは当座預金での資金繰りの実務に当たるというようなことを含めて預金を受け入れるというときに、それが税金であるということから、このペイオフ時代においても特別な保護をなされるべきではないかという観点からの種々の方策、その中...全文を見る
○柳澤国務大臣 特別検査につきましては、かねて申し上げましておりますとおり、私どもの検査というものと企業の実態に関する市場の評価というものに、今日のような経済の変動期においてはタイムラグが生ずるということがある事例で判明したということをきっかけとして、このところはこういうタイムラ...全文を見る
○柳澤国務大臣 検査というものは、特に新しい行政改革後の検査は、事後チェック行政の一環ですから、当然、検査の基準日と言うんですけれども、ある時点を選んでその金融機関の健全性をはかるということが主目的なのです。ある時点というのを基準日、こういうふうに言うわけですが、その基準日という...全文を見る
○柳澤国務大臣 大変中塚先生に恐縮ですが、これはちょっと筋の違う問題だと私は思うのですね。  我々は、今までは、金融検査というのは金融機関の検査ということで、もちろんその債権の健全性を見るには当該の債務者を見なきゃなりませんけれども、金融機関の資産の健全性を見る、こういうことで...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、自動的に、横ぐし的に、すっとある一つのところを検査して、この債務者についてはこういう債務者区分になったからということで自動的にというか、そういう仕組みはもともとございません。これはもう御案内のとおりです。  それでは、検査官が仮に出かけていって、この債務者...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、今まさに委員が御指摘のように、外部からも知れる手続のところに入っていけば、その限りではわかるというか、しかしそれだって、出自というか出どころが、例えば前に要注意だったものなんだよなんということがわかるかというのは、それは皆さん情報通ですからわかるといえばわ...全文を見る
○柳澤国務大臣 私も谷垣大臣と同じ思いでございます。
○柳澤国務大臣 旧長銀、現在の新生銀行については、譲渡時のまず契約がございます。その契約の文言上も、継続保有を適当としたいわゆる適資産については、基本的に三年間の間はこれを融資継続をするということが、契約上のまず文言にもあるわけでございます。  その上で資本注入をいたしたもので...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほどちょっと申したんですが、三年間継続保有ということを、ぎりぎりの法律論をやるといろいろあるようですけれども、基本的に義務づけているということの裏腹の問題として、その間に我々として見落としていた瑕疵があらわれたということだったら担保責任を負いますよということで、...全文を見る
○柳澤国務大臣 基本の考え方は、そもそも預金の全額保護というようなペイオフの凍結という事態は全く臨時異例の措置であったということが基本でございます。その凍結を一体いつどういう状況のもとで解除するのが適当かということが御質問の趣旨かと思います。  私どもといたしましては、来年の四...全文を見る
○柳澤国務大臣 昨日も私、申したような記憶がございますけれども、要するに、戦前の昭和二、三年の金融恐慌のころは、歴史の教科書でのぞく限り、取りつけみたいなことがあったというようなことでございますので、そこのところをちょっと除いて考えますと、特に私どもがよく知っている戦後の歴史の中...全文を見る
○柳澤国務大臣 今阿部委員がおっしゃったことで非常に私も思い出させられて、頭が整理されたような気持ちもするわけですが、基本的に、バブルで発生した不良債権の引き当ておくれというのは一九九九年の三月三十一日の決算であらかたやりましたよ、これはもう紛れもない事実でございます。両年度に、...全文を見る
11月08日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第8号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 銀行の保有株式をめぐる諸情勢と申しますか、そのことについて、また、銀行が何ゆえにこのような規制を重ねるほどにこの問題がいわば問題化してきたかということについては、むしろ今、中島委員の方から御指摘があったところだというふうに存じます。  私の方からさらに...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) この株式取得機構というものが必要なのか、特にPKOを目的とするものと紛らわしいのではないか、こういう御指摘でございます。  この株式取得機構と申しますのは、要するに、まず一方で株式の保有制限というものを今度新しくかけたわけですね。それも時限を区切ってか...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私は、金融という名前はくっついているんですけれども、私が所掌しているのは、主として金融機関行政というか、ミクロの行政というふうに御理解を賜りたいのでございます。もう一つ、マクロ経済政策の一環としての金融政策、これとはやっぱりとりあえずまず分けて考えていく...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) もちろん、三年というのには二つ意味がありまして、新規に発生したものについては三年以内に、一番わかりやすく言えば三分の一ずつ処理をするというような意味合いで、もちろんそれはそんなに等分する必要もないんですけれども、またそれが可能とも思いませんが、そういうふ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 危機対応勘定というものが既に預保の勘定の一つとして設定をされておりまして、そこでの資金というものは、七十兆円の内訳でございますけれども、十五兆円割り当てられているわけでございます。まだ当然一銭も使っておらないわけでございまして、そうした事態が起これば、こ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) いろいろ私どもの国の金融機関というのは、これまでの融資態度を反映し、さらにはこれまでの投資の結果というものに影響されて、現在の経済社会情勢のもとで、昔は強みであったものが今や弱点というか、そういうようなことになっておるわけでございます。  今回の保有株...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私ども、当初から今回不良債権と、当初というかことしの一月ごろから私が申し上げたわけですが、不良債権というのは間接処理にとどまらないでやはりオフバランス化を考えないといけない、こういうことを申し上げ始めたわけですけれども、それが政府の施策という形でしっかり...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、例えばアメリカの不良債権比率の推移、これFDIC加盟銀行の不良債権比率で、峰崎委員もたびたびごらんになっている表かと思うんですけれども、最近一%とかそういうラインまで下がっておりますが、これはもう一種のブーム現象のアメリカ経済を背景とした数字だと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) マクロの分析というのは、私ども、その中身についても実は少し粗っぽいというふうな認識を持っておったわけですが、その人たちは証券会社のアナリストでございまして、ちょっと私が引用した格付会社が格付をするに当たって不良債権問題をどういうふうに見ているかというのと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権というものの把握というもの、あるいは認識というものを要管理債権以下にしておるということでございまして、オフバランス化の対象にするものは破綻懸念先以下であると、こういうことでございます。  その後は、また御質問の展開に応じてお答えしたいと思います...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今質問が始まってすぐに過去に私がお話し申し上げたことを全部読めるわけじゃないんであれですが、私、多分、基本的に私がイギリスあるいはアメリカの金融当局者と話したことはここで申し上げたくないと、私申し上げる立場にないと思うということを申し上げたと思います。 ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まさに核心に触れた御質問の立て方をされていらっしゃって、どういうものなんでしょうか、私も、金融当局者の話について、こうでした、ああでしたということを申し上げるということはできましたら御勘弁いただく方がこれからも、私がどういう立場にいるか知りませんが、仮に...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、私の立場では、ここで申し上げているように、不良債権の処理をした方がマクロ経済政策とも軌を一にすることになるだろうというふうに考えています。
○国務大臣(柳澤伯夫君) そうです。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、最後におっしゃった破綻懸念先企業への銀行の対応というところは、これは公表もいたしておりますので、私、ここでそのとおりですと申し上げることができます。  しかし、その他の部分、どういうものが対象であるかとかいうような、そのときに対象を選ぶときの指標は...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 率直に言ってそうでございます。これは、私どもの検査というものが基本的に、特に新体制になってからは基準日というものを直近の銀行の決算期というふうに考えておるわけでございまして、そうすると、銀行の貸出先の決算期との関係では非常にタイムラグが生じてしまうという...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 少し事柄を区分けして申し上げますが、銀行の資産査定というのは自己責任原則のもとによる自己査定なんですね、自己査定。そういうことが前提になって、その自己査定が的確に行われているかということを検査する、こういうことでございます。  それで、私どもは、金融庁...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今の質問のお言葉だけですと、各委員もそんなものかというようなことで、いわばメーンの支援というようなことでまた格上げされちゃうということかと御疑問になられると思うんですが、それはありません。それはまずないんです。  それはなくて、じゃ何があるかといいます...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私自身もいろいろと問題にしているところを今委員から御指摘をいただいたということでございますが、要するに、ここで申していることを、そういう目から見て、じゃ、ずばっと落としちゃうことができるのか、こういうことを世の中で認めないのかと。本当に幾ら経営改善計画と...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 心情的に言うとかなり近いんですよ、心情的には。ですけれども、これを直すということになりますと、実務指針、少なくとも実務指針まではさかのぼってやるということになります。それをあえて避けるなということもあるわけですが、実務指針を直すということになると、企業会...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 心情的に同じということなんですが、問題意識を持っているということです、問題意識を持っている。ですけれども、私が今やるべきことは、今与えられたこの金融検査マニュアルにおいても、同じような結果を招来できるような、そういうことが可能なんです、不可能ではないんで...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) どういう意味で生ずるのを防げるかとおっしゃるのかちょっとわかりません。我々の方は、債務者区分を的確にして所要の引き当てをする、当面ですよ、所要の引き当てをするということに尽きるわけでありまして、客観的に金融検査の結果、ある企業が倒産、破綻するのを防げるか...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 議論がちょっと私、迷路に入っちゃったような気もするんですけれども。  私は、今、委員は、要注意先にされるのがいけないということであれば、それはそうじゃないんじゃないかということを私は言ったんです。それは、破綻懸念先の上は基本的には要注意先なんです。要管...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、峰崎委員は、やっぱりこれを削るというかどうかして、あるいは破綻懸念先でもというところで動かしていこうとされているのか、ちょっとよくそこの具体的な処理はわからないのですけれども、いずれにせよ、こういった経営健全化計画というものが合理的でありかつ実現可能...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 譲渡時の資産査定、債務者区分、こういうものがその後自分たちのところでどういう変化をしたかということでございます。  足かけ三年間ですが、九月ですので二年半ですか、ということでございまして、その間に何があったかと申しますと、会計原則等の変更がありました。...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 間違いないということでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融商品に関する実務指針、その合理的な根拠は一体どういうふうに考えるんだというと、個別銘柄ごとでやる、株式の取得時点、期末日、期末日後における市場価格の推移、市場環境の動向、最高値と最安値と購入価格との乖離状況、発行会社の業況等の推移等、時価下落の内的、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは損益に響かせる減損会計の基準なんですね。(「損益ですね」と呼ぶ者あり)損益勘定で損として処理しなきゃいけない。  それで、時価会計というのは、先ほど私ちょっと別のところでも申し上げましたけれども、これはバランスシート上、いきなり持ってきて評価損と...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 全く考えておりません。もう既定方針どおり実行するということでございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私どもの庁の職員が株価の下落による自己資本への影響について話を委員にしたということでございますけれども、何との比較というか、どういう意味でそういう言葉を申したのかというのが、ちょっと背景というか事情がよくわかりませんが、実は私、手計算で自分がやったもので...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私は、金融機関の個別のいろいろな社外への利益の流出というか、収益の流出について余り細かいことを申し上げるつもりは実はありません。ただ、あのときには、仙谷委員から聞かれましたし、私自身も、若干というか、そのことに確かに触れた発言も、当事者というか、その会合...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 生命保険会社のセーフティーネットをどうするかということでございますけれども、委員も御存じでございましょうが、十五年三月三十一日で政府補助の特例措置が切れるというこの関連の法律には、必要があると認めるときには、その検討の結果に基づいて必要な措置を講じるんだ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっとまだ時間的な余裕というか、そういうこともあって、自後どういうふうに対処していくかということは決まっておりません。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 損害保険会社の問題につきましては、生保同様の、ちょっと規模は小ぶりですけれども、契約者保護機構があるわけでございます。しかし、今度は会社の実態の方のことで申しますと、ソルベンシーマージンの比率というものも健全性を十分に示すものでございますし、また損害保険...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) もう櫻井委員はつとに御存じでございますと思いますが、この契約者保護機構の金が動いたとしても、契約の全般について原契約のまま契約者が保護されるわけではございません。そういう意味では、何というか、無傷ではないわけでございまして、どうも先生の御指摘のことだけで...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) それは全く違うと思います。私、この前の委員長、伊藤基隆先生が委員長だったころにもこの議論、若干似たような議論がありまして申し上げたことがあるんですけれども、ソルベンシーマージンとかいろんな指標、特にソルベンシーマージンで議論したんですけれども、ソルベンシ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは簡易保険にとどまらず、公的金融と申しましょうか、そういうことは全般に言えることなんでございますけれども、やはりどこに均衡点を持っていくかということであろうというふうに思います。  私、住宅金融のことについてここでしばしば議論をいたした記憶がござい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 内外無差別をそのWTOの金融サービスにかかわる取り決めは言っているんだろうと、こう思います。ですから、日本の民間の生命保険会社と外国の民間の生命保険会社のことがさしずめ直接の対象になっている取り決めではないかと、こう思うわけでございますが、それはそれとい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 郵政三事業も平成十五年からは公社に移行をするわけでございまして、そういう動きの中で、これは単に組織形態を公社にすればいいというものではないはずなので、事業の内容等についても見直しを行うということが伴う話であろうと思っておりまして、そういう中で検討が行われ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、そのくだりで既に私申し上げたことでございますけれども、私ども、地域金融機関について、資本増強等に当たってもその方針を既に明らかにいたしておりますけれども、やはり複数行の存在というのを大事にしていこうと。それは何がゆえに大事にすべきかといえば、一行...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 法律でどこまで民間の活動を規制していくんだということだろうと、こう思います。金融機関の規制についてはやはり健全性というようなところにとどめて、そこを基本としていろんな規制を考えていくというのが基本原則ではないかと私は考えておりまして、それ以上にいろんな社...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) いろんないきさつに基づいて、日本の金融機関、銀行がかなりの株式を保有しているという事実がございます。他方、株式というのは、この金融のインストルメントの特殊性として、極めて価格変動のリスクが高いということでございます。そういうところを目して、最近、バーゼル...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、山本委員の御指摘の順で言いますと、第二番ということになるわけでございます。  今、なかなか話が、国際会議ですので、まだ問題の複雑さからいって十分まとまっていないんですけれども、検討の過程から伝えられてくるいろんな案というのは、やっぱり株式という資産...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) もうおっしゃるとおりでございます。  この三年、五年というのは非常に重要な時期であろうというふうに思います。余り技術的なことをここでちょうちょう長話をする必要はありませんけれども、バリューアットリスクというような新しい手法で、それもしかも何%の確率で起...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 一つは規制の緩和というのがあると思います。  先ほど御指摘になられた持ち株会社というようなこと、あるいは他業からの銀行業への参入であるというようなこと、こういうようなものは、全体としては自由化という、組織形態も自由化しようというようなことでございますけ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 直接金融というのは、要するに仲介者、特に銀行ですね、銀行が飛ばされて資金の出し手と資金の受け手というか利用者が直接結びつく、そういう形で金融が行われるということでございます。その仲介者というのは、自分のバランスシートで多分資産、負債というような形を介在さ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これはむしろ特別勘定よりも一般勘定の方が順番からいっても先に出てくる話でございまして、一般勘定を我々は大いに活用したいという気持ちを持っているわけでございます。  それはどういうことかといいますと、ETF、日経二二五というのが一番人気のあるETFですか...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) できないんですね、純粋の民間ですと。純粋の民間ですと、全くもうむしろイニシアチブはその当該の銘柄の株を持っている銀行の側のイニシアチブにかかってしまうということですね。やっぱりこういう一種の共同の利益を追求する場というものがあればこそ、そういう話を持って...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 結論を言えば、わからないわけでございます。したがって、損失の負担とこの利益というか剰余金の帰属先というのは全くシンメトリーにつくってあるわけでございます。  ただ、十年という期間を持っておるわけでございまして、私どもとしてはやはり持っている株が上がるよ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私は若干個人的な経験も踏まえて整理をしているわけでございますけれども、銀行の保有株式のいきさつというものは、第一にはやっぱり財閥解体というようなことの中で、その後に企業グループというようなものを考えたいというときに、こうした株式を持つということ、特に金融...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融機関も民間の企業でございますから、基本的には池田委員の仰せのとおりだと思います。  ただ、ここで金融機関だけがそれではなぜ、先般も緊急二法という形で税であるとかあるいはその他の公的資金を投入することになったのかといえば、やっぱりこれは金融機関として...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、何と申しますか、銀行の株式の放出についてはいろんなことも言われてまいりました。私どもとしてはそう大きな影響があったというふうにも思いませんが、マーケットの中ではそういうことを言われてまいりましたし、何と申しますか、銀行が常に放出するよという姿勢だ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 池田委員は一〇〇%というような数字を非常に固定的にお考えだと思うんですね。これは今の恐らく株価を前提に、あるいはことしの九月末とかことしの三月末の話だろうと思うんですけれども、そこの株価の変動も当然あるわけです。それから、一〇〇になれば絶対おれは持ってい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 株価がどういうことで決まるかというのは、衆議院でも論議がありましたけれども、純資産とかそういう資産に着目して株価を考える向きもいっときにはありましたけれども、基本的にはその企業の収益力だと思うんです。その一定期間内のものを現在価値に割り引いたのが基本です...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは先ほども申して、冒頭のこの応答で明らかになったところですけれども、やはり我々、二年前でございましたけれども、緊急措置二法をつくって公的資金を入れたということと、そのものずばりとは申し上げはしませんけれども、やはり考え方としてそこに通じるものを持って...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融システムの危機というものについてはどういうケースかというのは、これ何と申しましたか、建設的な沈黙と申しますか、どういうケースであるかということについては言わないということを建前として一貫させてきているわけです。それはもう本当にケース・バイ・ケースであ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 要するに、運営委員会といたしましては、セーフティーネットですから、その趣旨が生きなければほとんど意味がないということになりますが、他方で、今、池田先生もちょっと口にされたように、ぼろ株のごみ捨て場になるというようなことは許されないわけでございまして、その...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私、聞き違いでないと、池田委員は今、会社の株を売って、その売却代金でもって何か回収を図るというようなことをおっしゃられたようにもちょっとお聞きしましたが、そういう仕組みにはなりませんね。これは、会社に別に売却の代金が入るわけではありませんから、そんなこと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) そういうふうに聞こえたので、私、何というか、まさにモラルハザード的な仕組みをこの法律はビルトインするものであるという御批判は当たらないと思います。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 持ち合いの解消ということはいろいろな面で論じられているわけです。  持ち合いということは、株主権の行使によるコーポレートガバナンスと申しますか、そういう経営では困るとかというようなことを株主として言うということにブレーキがかかってしまうわけですね。つま...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 最初に、もう新聞等にもあらわれていることですので申し上げますが、買い取り機構だけが最初着想されたということはあったかと思います。そのことについては私は余り望ましくないというふうに思っておりましたけれども、先輩の円熟した政治家であられる方が、金融の秩序のた...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ガイドラインでどうだということが具体的な問題提起としてあったわけでございますけれども、これについては私どもは、本当に国会の先生方をお煩わせするのは恐縮に思いますけれども、できる限り、規制とかなんとかということであれば、これは一番透明性が高いと考えられる法...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 平野委員御承知のとおり、含み益を取っ払うというのは簿価ということですね。そういうことでやらないで、含み益を含んだところで計算すればよかったじゃないかと、こういうふうにおっしゃるわけですが、当然、含み益、それから含み損はどうするかということも、相対ですから...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず、それでは株式保有制限というものの必要性はお認めになるんでしょうか。明らかにそうだと思うんですね。そして、それが結局、銀行が保有株式のリスクをできるだけ縮減するということの必要性というのはどなたも認めると思います。  これはもう誤解を恐れずに言っち...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 椎名委員の方から基本的な公共性の問題を改めて尋ねられまして、私、できる限りのお答えを申し上げたい、こう思うわけでございます。  結局、私は、信用秩序といい、公共性といい、中核はやっぱり決済機能というか、そういうものだろうと思います。やっぱり現代の社会と...全文を見る
11月09日第153回国会 衆議院 本会議 第15号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 私に対しましては、新生銀行等を例に挙げられまして、資産査定の適正さということに関してお尋ねがございました。  資産査定が変化するということがあるわけですが、その要因といたしましては、一般論ではありますが、主に査定基準そのものが変更になるということ、それ...全文を見る
11月12日第153回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○柳澤国務大臣 確かに足元、不良債権問題という大変、いわば日本金融システムの宿痾と申すべき問題がありまして、これに悪戦苦闘して取り組んでいるということがございます。しかし、これとても、今先生御指摘のように、将来の日本の金融システムのビジョンがあるのとないのとではやはり処理の方法が...全文を見る
○柳澤国務大臣 RCCは、銀行免許を持っております。それで、いろいろ協定銀行としての立場でそういう仕事を、もうここでるる申しませんけれども、しているわけですが、預金は、住専から移行されたものが若干あるかとも思いますけれども、基本的に新規の預け入れを受け付けておりません。片や、銀行...全文を見る
○柳澤国務大臣 おっしゃったとおり、地方債の現在のリスクウエートはゼロということになっております。  これは私は、格付しろ、ほかのことで格付ができないかと言ったことがあるんですが、できないと言うんですね。それは、何でできないかというと、交付税が交付されているような団体、あるいは...全文を見る
○柳澤国務大臣 数字の点は、ちょっと突然の提示の要求ですから、私、今手元にあるかないか精査しはぐっているんですけれども、基本的に、一九九九年の三月三十一日までに行われた資本注入というのは、早い話、そのときに大幅な不良債権の処理もさせるので、したがって、その決算期に間に合うように資...全文を見る
○柳澤国務大臣 逆算ということは、私、一つの日本の金融行政あるいは金融機関の姿勢についてのキーワードだと思っております。例えば、自己資本比率を維持できる範囲で不良債権を認識していく、あるいは、私が主としてそういうことについて批判を受けるんですけれども、つまり、公的資本の注入が必要...全文を見る
○柳澤国務大臣 いろいろ例を挙げられまして、日本の銀行の資本には問題があるんではないかという御指摘をいただいたわけですけれども、まず、自己資本比率というものが国際的に合意されて、こういうものは自己資本比率を計算する上で自己資本として計算していいということがあって、それが前提になっ...全文を見る
11月14日第153回国会 参議院 本会議 第10号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 私に対しては、東証マザーズ上場企業のうち株価が上昇している企業が少ないのは上場した東証に責任があるのではないかと、こういうお尋ねでございました。  株価につきましては、さまざまな要因を背景に自由な市場の需給関係で決まってくるものでございまして、マザーズ...全文を見る
11月14日第153回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 特別検査というのは、各銀行が決算期に、当然のことですが新しいシステムのもとで自己責任に基づく自己査定というものをするという時期というか、そういう仕事があるわけです。それのときに、ある債務者、私ども、後でなぜというところでお答え申しますけれども、最近起こっ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっとタイムラグの話をさせていただきますが、もう何回も私も委員会あるいは違う場かもしれませんけれども御説明しているんで、屋上屋を架すようなことはいかがかと思うんですが、二月、八月の決算だとほぼ一年おくれなんですね、そういう現実があったんです。私、いいか...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっと内藤委員の、今お読みいただいたわけですけれども、どこがどう問題なのかというところがちょっとよくわからなかったところが正直言ってございます。  ございますが、それはそれとして、今わかった範囲で、それを前提に申し上げますと、西村頭取の認識は、一番の...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、内藤委員はこの法律制度にはもう非常に熟知されている方ですからおわかりだと思うんですけれども、いろいろ与野党の折衝が厳しく行われたわけですが、その結果、法律として実定法として成立したものは、著しく過少な資本行のみがこの経営者責任を即刻資本注入に当た...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私ども、まだそこまで事態を予測をして、あの人の退職慰労金が幾らになるかまではちょっと手元に持ち合わせているというような状況にはないわけであります。  私どもが今推進していることは、西村頭取が何とおっしゃろうと、やっぱり市場の評価、日本の金融に対する市場...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私は、内藤委員が今力説されたことと、私がこの前、今申し上げたこととどちらが大事か、これはもう国民の皆さんに判断していただけばいいと思います。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 我々は、そうした健全化計画がどのように実施されているかということについてはフォローアップ作業でフォローをしているところでございます。そして、そういう事態に至っている個々の事情というものも十分聞いております。聞いておりますが、私はここでそういうようなことを...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今まで、民間の金融機関は、やはりこの住宅ローンもそうなんですが、消費者ローンですね、これは、事業金融じゃない、消費貸し付けですね。つまり、返済原資が出てくるところが自分が貸したところじゃない、貸したプロジェクトではない全然別のところ。サラリーマンだったら...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは私は、とても悩ましい私にとって問題なんです。  抽象論は幾らでも言えますよ。しかし、具体論になるとどういう状況かと、ちょっとだけ申しますと、私は都市再生本部の会議に出ていまして、小川事務局長がかくかくしかじかということでそのスキームを発表、御披露...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今の日本の金融機関が置かれている状況というのは、専ら不良債権を片づけなきゃいけないということで追われているわけですね。  正直言って、あるこれはコンサルタント会社の銀行専門の、金融機関の専門家が分析したわけですけれども、今の日本の金融機関の一人当たりの...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 債権、貸出債権が主なものですけれども、そういうものの劣化が起こる。正常先から要注意先、要注意先から要管理先、要管理先から破綻懸念先、破綻懸念先から実質破綻先と、そういうことが通常不良債権化するということの過程の中で起こります。もちろん上に行く、上に上って...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 能力がないということを言うんだったら、私はそれはあり得ると思っているんです。ですから、いろいろなことでこれを改善していくということは十分あり得るんです。そういう建設的な、手心とかなんとかじゃないんです。もうそういうことはきっぱり切っているんです。  私...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、舛添委員、御指摘ですけれども、もちろんRCCも独自にやっちゃう、やりたいという気持ちがあるんです。あんなファンドをつくらないでやりたいという気持ちがあって、そういうものをもう具体化している案件も、しつつある案件もあるというふうに聞いています。 ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 来年四月一日からペイオフという、日本の国民にとってはこの五十年来というか、なかった世界に足を踏み入れるということで、みんなそれぞれが不安を感じたり心配を感じたりするというのは、これは新しい世界に足を踏み入れるわけですから私は当然だと思っております。  ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) そういうことがあり得るので、それは困るということで、私どもPRについてかなり周到に取り組まなくちゃいけないということを年初以来申しておりまして、これは金融庁の予算だけではだめなんで、内閣の広報室というんでしょうか、そことも連携をとらせていただいてPRを今...全文を見る
11月15日第153回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっと御質問の趣旨がとらえられなかった点もありますが、日銀が金融緩和をしているわけだけれども、それはまだ、いわゆる銀行間の信用であるとかというようなところにとどまっていて、あるいは日銀と市中の銀行という間にとどまっていて、それが銀行を通じて一般の企業等...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 森総理が不良債権の処理は峠を越したというのは、いろんな見方がありますが、処理損ですね。処理すると、引き当てをしたりあるいは償却したりすると損が立つわけですけれども、その損失額が、ずっと推移を見ていると確かにあれは九七年、九八年度と、九年度、十年度ですね、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 見取り図をはっきりさせますと、もう今ですらこういうことではないか、ああいうことではないかといって、個別の企業名を挙げていろいろ推測をたくましくする記事も見られるというような状況で、ひっくるめて言うと風評の被害を関係のない人たちに与えていくということであり...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 本委員会でもちょっと長話に過ぎるんじゃないかと思われるほどに、先般来、私いろいろ申させていただきましたが、要は金融庁というのは、銀行の健全性を中心として、その他法令遵守の状況であるとかというものをきちっと検査をするということが大切だというように思っており...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 塩川財務大臣がちょっとそういうお話をなさいましたので、私ども勉強をしなければいけないということで勉強を始めたところでございます。  要すれば、今、塩川大臣がおっしゃられたように、軍需会社、こういうのは政府に対して債権を持っているわけですね。その債権がゼ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず、不良債権の最終処理というか、不良債権の残高の縮減というものも、確かに一つは破綻懸念先以下の債権を対象としてという言葉でくくられている部分もありますけれども、要注意先以上の、要管理を含めた以上の、いわば概念的には不良債権でない部分についても不良債権化...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、金融の再生と企業の再生は車の両輪というふうに位置づけているのが小泉内閣の大方針です。もう余り長々申して時間を使うことは避けたいと思います。
11月20日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第11号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 銀行の株式保有をどう考えるかというのはなかなか難しい問題でございます。  今、入澤委員が、アメリカの場合にはグラス・スティーガル法で完全に禁止した、これは一九二九年の大恐慌のある種の要因にもなったという反省からそういう規定を置いたんですが、先般、子会社...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ある面、グリーンスパン議長のおっしゃることは当たっていると言わざるを得ないと思うんですね。もちろん、先ほどちょっと入澤委員の観察というか御見解をお話しになられたわけでございますけれども、株価が下がったので仲介機能が、あるいはバーゼルの比率に適合するために...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 確かに、入澤委員がおっしゃるように、すぱっと二年なり、もっと言えば一年なりでやればいいじゃないかと、こういうようなお話も理屈の上ではあり得るわけでございますけれども、いろいろなことが、構造改革三年というようなこともございまして、それらがそろって三年という...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 政治家、それから公務員の株式取引に対して非常に厳しいいろいろな倫理規程というか、そういうコードがあるわけですけれども、これはいきさつ的に言って、私なんか三十五、六年に公務についたときには、むしろ証券局の職員だけはやっちゃいかぬよとかいうような非常に限定さ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、今回の規制ということが、特に今、金融の関係で銀行に視点が行っていたということでございます。これにさらに保険を加えますと、保険は一種の機関投資家でございまして、今御指摘になられたような動きは、私つまびらかにしませんけれども、それはそれの経営判断とい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 直接的には、やっぱり金融機関の健全性という観点から、価格変動リスクに余りにもエクスポージャーが高いということを是正しようということでございます。もちろん、こういう規制をすれば、少なくとも片方は持ち合いの解消に至らざるを得ない関係のところがたくさん出てくる...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私、そう思っています、正直言って。コーポレートガバナンスということが非常に重要になってくるというふうに思っていまして、持ち合いをしてお互いに株主としての発言を控え合うというようなことは企業の経営にとって決していいことではないと。もっと物言う株主というもの...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 香港の場合も、香港でしたでしょうか、先生、今香港と言われたので私の記憶もちょっと香港の方に傾いちゃったんですが、それはどこの国でもいいです。香港で行われたことですが、要は、最後の出口というのは、あれはETFにしたと思います。信託にしたと思います。  そ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) もともとそういうことを、この構想が持ち上がったときに、ひとつ事業会社の方が持っている株も買ってやるという仕組みはどうだろうかというアイデアが持ち上がっておりました。それは私も記憶しているところでございますけれども、何といってもこの仕組みの本来の目的は、先...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 銀行の株主というか株式についてどういう考え方があるかといいますと、今先生御指摘のように、それに対してしっかりしたコーポレートガバナンスが働くような株式の保有形態が期待されるべきだと、こういう面もございましょう。ございますが、もう一つは、銀行の資産の反対勘...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 大変御理解のあるお言葉をいただきまして、感謝を申し上げるわけでございます。  監督、この場合にはあえて検査も含めさせていただいて、そういう前提でお話しさせていただきますけれども、検査の人数も正直言ってまだまだ足りないということを私感じておりますし、さら...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私も、ちょっと観念的に申しますと、委員と同じような感じというか、そういうものを持ちたいというか、持つような感じもあるんですけれども、要は、もちろん、換金というか、市場ですぐ資産の形を変えるといったようなことが本来考えられているような資産と、持ち合いは悪い...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 何と申しますか、金融機関というのは基本的には預金という負債を持って、その反対勘定でたくさんの資産を持たざるを得ないということでございますが、そういう中でもできるだけ効率のよい、しかもトータルとしてリスクが少ないというか、そういうものをポートフォリオとして...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) いや、やっぱり金融機関としては恐らくポートフォリオインベストメントの一環として持つということになろうと思います。これまでの持ち合いのように、若干経営参加的というか、そういうようなことで持つということは、一部ベンチャービジネスとか、そういう新発の企業につい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) フルバンキングというか、やはり新規参入の方々は、みずからが大体持っているようなものを活用して、その範囲でとりあえずは銀行業に参入するということであるというふうに認識しておりますので、フルバンキングというか、あらゆるサービスについて既存の銀行と同じようなこ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) この機構は政府保証が一定限度でついているわけですけれども、基本的なスキームとしては、民間が出資金、拠出金と申しておりますけれども、拠出金を提供してそこからスタートするということでございますので、基本的に民間の方々にその運営をやってもらう、こういうことを考...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは基準も、そのほか細やかでないではないかというようなこともありますけれども、基本的に基準を決めます。そしてまた時価でございます。時価というのはマーケットバリューですから、これは天下にもう明らかでございます。そういう前提のもとで売買が行われるということ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、そういうことをどういう意味で申したかちょっと私理解がしかねるんですけれども、要するに、今の御質問にお答えするとしましたら、三年間は低成長ですよと。その低成長というのは、当時、立案のときには、大体二〇〇〇年度と同じくらいというか、実質でいうとゼロか...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、やはり銀行における不良債権の問題、それから企業の側における過剰債務の問題というものを念頭に、このように銀行セクター、企業セクターの改革というふうに述べたのではないかと、このように思っております。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 株式の問題ということになると、銀行・企業というふうに結んでおりますので、ほぼ同じような問題の裏表というふうに認識しているんだろうと思います。そういうことからすると、先ほど言ったようなことですが、広い意味では今の株式の問題等も、銀行セクターの金融仲介機能と...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) マネーロンダリングの対策につきましては、現在、組織的犯罪処罰法におきまして規定がございます。それによりますと、金融機関等が収受した資金が犯罪収益である疑いがある場合には金融庁長官へ届け出をするようにというふうな義務づけが行われているわけでございます。他方...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) もし今委員がおっしゃられたのが財務省と私どもの関係だとしたら、それは全然混乱というものはないわけです。  財務省がやっているのは外為法上の凍結なんですね。私どものやっているのはマネーロンダリング絡みの組織犯罪取締法の法の運用としてのいろいろな措置でござ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 預金者を保護するということについては、まず基本的に、預金者、負債側ですが、資産の側でこれを健全に維持すれば自動的に預金者は保護されるという関係が成り立っているわけでございます。したがって、資産の方のリスクをどうやって回避するかということは預金者保護にまさ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) もし株と国債を合計しようとしたら、何か共通の物差し、次元に置きかえないといけないんですね。それを共通の次元に置きかえるという操作はやっぱりリスクウエートだろうと思うんですね。そういうことでやるのがバーゼルの委員会で今検討していることであります。  総量...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今回の株式保有制限というのは、たびたび申し上げておりますように、銀行の株式保有がかなりの程度に上っておると、そして、その株式というのは価格変動リスクを持っておると。したがって、銀行の健全性の観点から、これは保有量を制限するというのが当面とるべき施策である...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 金融業というのは、昔は割に安定した形をとってきたということです。私の友人なぞも銀行に就職した者もおりましたけれども、最初に会ったときには、自転車をこいで、真夏でございますけれども、町の中を走っていたので何をしているのと言ったら、預金をとりにこうやってやっ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生お尋ねなのは特別勘定の方ですね。
○国務大臣(柳澤伯夫君) そういう確認のもとでお話し申し上げますと、私どもが注意をしているのは、余りにも具体的にあるいは詳細に決めることによって、市場のいろいろな悪巧みをするような人たちにつけ込まれるようなことを避けたいということが眼目でございます。  したがって、結局この問題...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先生がぼろ株と言うことは、何かインサイダー情報を持っていて、この会社は非常に近々悪いことになるぞというのを持っていて、しかしまだ格付会社も気がついていなくてトリプルBマイナスをつけている、それならこれを売り払っておきたいなというようなことを御想像なのか、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、先生は前者であるということでありますと、これはむしろ基準の問題というよりも、何と申しますか、先ほども先生がおっしゃられたとおり、この基準に合致したものだったら機構は買わなきゃならない、買い受けの申し出を受けたらこっちは応諾をしなきゃならないという構造...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ディスクロージャーということと、それから行政のコスト・ベネフィットをできるだけ明らかにしようというようなことが合わさって行政コスト計算というものが公表されているんだろうと思います。コスト・ベネフィットと言ったんですが、実はベネフィットの計算というのは物す...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、とにかく、転換権を行使して普通株にして市場で売却する、あるいは銀行の方で剰余金か何かを積み立てていって返済をするというようなことが現実化されないと本当のところはわからないわけですね、本当のところはわからない。今やろうとしたら評価ということになるん...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 恐らく池田委員も確認的な御質問だと思います。矛盾していないかということの御確認だと思うんですが、これはドイツなどの銀行の保有株式制限にも同じような仕組みがありまして、要するに、価格変動リスクを軽減するための総量規制と、それからもう一つは、銀行法の場合には...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今ちょっと確かめたんですが、ドイツの場合は、我が方の五%に当たるのは一〇%なんですね。それで、我が方の一〇〇に当たるというんでしょうか、それは六〇%ということであるようでして、これどういうふうに考えるべきでしょうか、やはりユニバーサルバンキングというよう...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 株価は、いつもお答え申し上げておりますとおり、複雑な、複合的な要因で市場で決定されることでありますので、私どもが直接、当局として、今の株価がこういうことになっている原因はこうでございますというふうには申さないということで御理解をいただいているところでござ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 今、先生が御指摘になられたことをできるだけ配慮した形でヒアリング等をさせたい、このように思います。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 現在、銀行は、株価の下落というものがかなり自己資本を直撃するというようなこともおもんぱかりまして、優先出資証券による資本増強ということを考えている、あるいはもう既に実行したものもあるという状況、御指摘されたことの事態がございます。  それが、今我々が銀...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、先ほどちょっと申したように、自己資本の算定上ティア1として算入されるというのが国際ルールでございます。それは、確かに優先出資というのは配当を優先されるというようなこともあるわけでございますが、もし資本が毀損される場合には、これは文句なく優先出資の...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 確かに、大渕委員の言われるような方を私どももお願いしたいというふうに考えておりまして、そういうことを実現したいというふうに思っております。  今の段階ではそれしかお答えができないわけでございますが、御理解をいただきたいと、こう思います。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 結構でございます。
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず、ちょっと先ほどの件で、中坊さんのお話が出たので申し上げますが、やっぱり住専の場合は、かなり司法的なことに通じているということがあらかじめ見込まれていたという面があったと思います。かなり公権力の行使にわたるようなこともあるし、不動産をめぐる権利関係に...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) はい、それはもう申しません。  それで、その次に、市場の評価の低い株式ということで、要するに、何というんですか、トリプルBマイナスに至らないところは何かというと、投資適格でないということですね。ですから、そのあれを買うということでしたら、それはもうある...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先ほど私が申し上げたとおり、一つはセーフティーネットである、それからもう一つは国損を招来しないことということがこの制度を運用していく場合の仕えなければならない二つの理念ということになるんでしょうか、そういうことだろうと思います。それと、技術的に言うとマー...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) はい。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先ほどもちょっと申したんですけれども、金融というものが何だということのときに、昔は、資金そのものの融通というか、今資金が欲しい人と今資金が余っている人、これをつなぐのが金融と、こういうように一概に考えてきたわけですが、最近では、そういうことよりもリスクを...全文を見る
11月21日第153回国会 衆議院 財務金融委員会 第9号
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○柳澤国務大臣 特別検査というのは、今渡辺喜美委員がお話しになられたとおり、先行改革プログラムの中で実施をうたったものでありまして、通常の検査と違いまして債務者に着目した検査、もちろん通常の検査もそうしたことで行う面もありますけれども、より特定のという言い方がふさわしいかどうかは...全文を見る
○柳澤国務大臣 公的資本の毀損という事態が起こったとき、あるいは起こるということについてどう考えるかということでございますが、これは制度としては、今渡辺委員がまさに指摘されたように、やはり資本なのでございまして、したがって、まさかのときにはこれは毀損されるということでないと、そも...全文を見る
○柳澤国務大臣 資本不足という事態については、現在どういう制度がしかれているかということは、これは渡辺委員既に御案内のとおりでありまして、早期是正措置というスキームに入っていくわけでございます。そして、八%を切った場合はどういうふうな措置を国としてとって、それに応じて銀行側はどう...全文を見る
○柳澤国務大臣 中川委員の方から、私のその都度の認識について御言及になられた上で、この際改めて総括的な所見を述べろ、こういうお話でございました。  まず第一に、金融のシステムは、九八年、私この仕事につかせていただいて、九九年の三月末に、不良債権の処理に加えて、それでもなお自己資...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと時間的な制約もあるようですので、できるだけその範囲内でとりあえずお答えをいたしたいと思うんですが、まず第一に、先生お触れになられた、最終処理というものが企業の破産と裏腹になっているんじゃないか、こういうことなんですけれども、もちろんそうした形での最終処理も...全文を見る
○柳澤国務大臣 中川委員がどんなことをイメージされておっしゃっていたか、ちょっととらえ得たかどうかおぼつかない面があります。  今度特別検査に入りまして、要注意だとか要管理というものが、市場の評価を入れた場合に、そういう視点で見た場合に、本当にそれでいいかということの確認という...全文を見る
○柳澤国務大臣 引き当てについてできるだけ市場のシグナルを取り込んだような方法を工夫しなさいということも、先ほど来の議論、特別検査と並んで、新しい施策として打ち出させていただいているわけでございます。そうしますと資本が多分不足になるから、資本注入をして安定させるべきだというお話で...全文を見る
○柳澤国務大臣 大和都市管財につきましては、私ども、今回の認可の更新時に認可の拒否をいたしましたが、その後、刑事事件、特に、先生お触れになられたように詐欺罪ということの嫌疑をもって立件されたということでございます。金額的にも、全部が大和都市管財の抵当証券ということではないようです...全文を見る
○柳澤国務大臣 資金贈与というのは文字どおり贈与でして、これは戻ってこないわけでございます。資産の買い取りの方は、その資産、預保、実際はRCCがやっていると思いますが、これはもう非常に低価格で買いますので、それを処分すれば、もうけはできないでしょうけれども、それと大体同程度の資金...全文を見る
○柳澤国務大臣 私は、仕事柄、名目成長率の方を同時に注目しているんですが、先般内閣府が内閣府試算として出された今年度の名目成長率マイナスの二・三ということがもし現実のものになれば、私の方は三年連続というようなことになるはずでして、これは金融機関にも大変大きな圧力ということになる。...全文を見る
○柳澤国務大臣 私は、なかなかこれは大変だなという感じを持っているんですけれども、やはり、目の前にある、よくわかる現象としては、アメリカの経済が、テロ、あるいはその前のITというもののバブルの崩壊、こういったような痛手から立ち直ってくれること、これが眼前、見えることではないか、こ...全文を見る
○柳澤国務大臣 中間決算の発表が行われつつある、二十二日、二十六日というようなことを聞いておりますけれども、したがって、私どもとしては、概略の感触みたいなものはつかんでおりますが、これはやはり数字が出そろったときに申し上げるべきことであろう、こういうように思っております。  い...全文を見る
○柳澤国務大臣 結論から言うと、変えておりません。  これは、経済との絡みで言うと、もちろん、もともとが破綻懸念先以下の債権を相手にしているわけでございます。そういうことも一つ申し上げたい点でございますし、さらに、ライトオフの内容というものの中には、貸出先企業全体としては非常に...全文を見る
○柳澤国務大臣 鈴木委員にこういうことを申し上げるのは釈迦に説法で大変恐縮なんですけれども、債権の査定あるいは資産の査定そのものに当たっても、やはりそのあたりのことはあらかじめビルトインされているわけでして、一年とか二年の赤字、特に、循環的な赤字ですぐ破綻懸念先だとかというような...全文を見る
○柳澤国務大臣 私の方も誤解をなさらないでいただきたいと思ってちょっとつけ加えさせていただきますが、先ほど申したように、ライトオフの対象になるのは破綻懸念先以下であるということ、それから、破綻懸念先というのは基本的に債務超過に陥るということが要件になっておりますが、しかもその債務...全文を見る
○柳澤国務大臣 住宅金融、今塩川財務大臣の方から民間が力を入れていないということが仰せられたわけですけれども、率直に言ってこれまではややそういう面があったことは、これは否めません。しかし、リテール尊重ということの中で住宅金融は非常に大きな部分を占めているわけでございまして、民間金...全文を見る
○柳澤国務大臣 狂牛病、農水省の方で全頭検査をやってくれるというようなことがありまして、私自身も、もう二度ほど牛肉を口にして、そちらの方はもう大丈夫かというような気持ちになっておったところに、またきょうの発見ということだと、ちょっと出ばなをくじかれたような感じがしまして、本当に遺...全文を見る
○柳澤国務大臣 何と申しますか、昨今のいろいろな事件、事故ということを機にして、非常にその悪い影響が業種全体に及ぶというようなことが確かに起こっているわけですね。テロの事件で旅行業者あるいは航空会社というものが不振になってしまうとか、今回我が国においては、狂牛病の発生で、牛の肥育...全文を見る
○柳澤国務大臣 おっしゃることはわかりますけれども、そういう政策的な観点からの融資というのは、やはりこれは基本的には政府の金融機関で行われるべきものだ、こう思います。  私どもは、中小企業一般の方々への資金の円滑な供給ということは言っておりますけれども、さらに制度金融と密着した...全文を見る
○柳澤国務大臣 信用組合、信用金庫というのは、協同組織をとっている金融機関ということでございまして、組合員を中心として、非常にその地場、あるいは職域のケースも信用組合にはありますけれども、その方々と密接な関係を持って活動しているというところでございます。  そのうち、実は信用組...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融機関の破綻というものがどうして起こるかといいますと、二つありまして、金融機関自体の財務状況が債務超過の事態になっているという場合に起こるのが一つと、それからもう一つは、流動性の危機と申しますか、資金繰りがつかなくて、自己資本比率とかあるいは負債の関係には問題が...全文を見る
11月22日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第12号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 日本の個人金融資産に占める株式の割合という意味での数字をお挙げになられましたが、ちょっと視点が変わって恐縮ですが、株がどういう人たちによって保有されているかという視点で申し上げますと、日本でも例えば、私、今手元にあるグラフを見て、昭和四十五年、一九七〇年...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) いろいろ書いてあってどこが焦点なのかわからぬというのは、私もちょっとそんな感じを実は持ったのでございます。私は、もっと直截に、ここと、ここと、ここが重点というような感じでないとなかなかアピールしないと言うんですが、まあいろいろ書きたいということで書かせて...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の問題について先にお答えさせていただきますけれども、かねて申し上げておるように、今、先生がお触れになった直接償却というのは対象があくまで破綻懸念先及び破綻先ということでございます。破綻懸念先というのは、端的に言ってしまえば債務超過であって、それが...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 何と申しますか、櫻井委員のそういう問題提起の中には、需要追加で景気の回復を図ろうという気持ちがにじみ出ているようなお話のように聞こえます。  そうではなくて、もちろん需要という面も全然念頭から消しているということではありませんけれども、しかし今回の経済...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) アメリカの場合はやはり設備投資が急激に減りましたので、低金利政策で設備投資を持ち上げようというのが最初のFRBの金利引き下げの意図だったと、こう思うんです。その後、今度はテロとかなんとかで消費が、あるいはリストラで消費が心配になってきたというので、減税を...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の処理は三つぐらいの方法で最終的に行われるということになっております。それは一つは、やはり清算というようなことになる。それからもう一つは、企業の再生というか再建型の、これは法的なものと私的なものとがありますけれども、そういうものになる。それからも...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、地価というものをこれから我々はできるだけ収益還元で考えようと、売買実例で考えるんじゃなくて収益還元で考えましょうということを申しているわけであります。  そういうようなことで、どういうケースをお考えかと思うんですけれども、例えば事業用の資産で一...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、先ほど午前中の議論でも申し上げたわけですけれども、一つはやはりエクイティーファイナンスというか、そういうようなものでやるというときに、地合いをよくするというか、そういうようなことのために法人株主化というものが進んだというようなことも一つあろうかと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 証券市場構造改革プログラムというものを私ども発表をさせていただいておりまして、このうちの大部分がその後、内閣の枠内で決められましたその他の問題と一緒の骨太の方針とか、あるいはその後の改革プログラム等に取り上げられたわけでございます。  私どもの打ち出し...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先ほど私、今の比率を一〇%近く、個人金融資産に占める比率をそのくらいというか、若林委員の指摘した数字は四・二でございましたでしょうか、それの倍ぐらいをということをとりあえずの目安にしたいと。それは、ドイツの一一・何がしというようなのとできるだけ近づきたい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私どもは、今度の税制改正は証券市場の構造改革、特にその中で個人投資家の市場参加を大きくしたい、こういうようなことで、正直申して、中長期的に安定した税制をこの際つくってもらいたいというスタンスで実は財務省御当局に要求をさせていただいたわけでございます。 ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これはそういう面もあろうかと思うんですが、ちょっと頭に浮かんだことを最初に申させていただきますと、塩川大臣の今度の税制改革の中で注力をしていただいたことは、やはり新規の投資家というか個人投資家というものをかなり念頭に置かれて仕組んでいただいたと。要するに...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず、発行会社の情報開示について申し上げますけれども、確かに日本の財務諸表の質の問題というものについては反省すべきことが多いということがございまして、近時においては、そういう反省に立ちまして、例えば時価会計の導入というようなこと、さらには連結の財務諸表と...全文を見る
11月27日第153回国会 衆議院 財務金融委員会 第10号
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○柳澤国務大臣 私の弁護士さんの費用に対する感覚というのは、余り経験もなくて、ちょっとないんですけれども、アメリカの方々の場合、大昔のことですが、やはりストップウオッチで実働の時間をはかってというようなこともございました。  ございましたが、ただ、仮に、超過勤務で今多分、国家公...全文を見る
○柳澤国務大臣 今御指摘になられたとおり、RCCは銀行でございます。したがって、私ども、当然これは銀行検査の対象になるべきもの、こう考えておりますが、現在まで検査をいたしておりませんのは、この銀行は別に預金の受け入れ機関でもないということで、順番からいっておくれているという状況で...全文を見る
○柳澤国務大臣 基本的に、今、谷口提案者の方から、私としては、非常に周到な答弁があったというふうに考えております。  時価とは公正な評価額をいって、市場において形成されている取引価格、気配または指標その他の相場に基づく価額をいう、市場価格がない場合には合理的に算定された価額を公...全文を見る
○柳澤国務大臣 失礼しました。ちょっと、RCCというふうに先ほどの答弁で申し上げましたけれども、これは預金保険機構ということでございます。  それで、預金保険機構で個別の案件についての価格が審査された場合にこれを公表するかということでございますけれども、さらに手続的に申しますと...全文を見る
○柳澤国務大臣 これにつきましては、一つの枠組みがもうでき上がっているということ、あるいは専門家である江崎委員は御案内のとおりかと思います。  私ども、四月の緊急経済対策、また六月のいわゆる骨太の方針の中で、主要行の破綻懸念先以下の債権については、既存分は二年以内、新規発生分は...全文を見る
○柳澤国務大臣 特別検査においては、前から申し上げておりますように、市場評価との調整ということを眼目にして、調査を債務者に着目してやらせていただくということでございます。したがって、主としてメーンバンク等においてそうしたことを、あるいは準メーンを含めてやらせていただくということで...全文を見る
11月28日第153回国会 衆議院 財務金融委員会 第11号
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○柳澤国務大臣 今回の法案は与党三党の専門的な知見を有する先生方によりまして練り上げられたものでございまして、これについて私が先んじて何かコメントをするというのはこれは差し控えなければいけないというように思いますが、正直申して、このスキームというかこういう構想を聞いたときには、確...全文を見る
○柳澤国務大臣 三党の専門家の方々が練りに練っていただいたスキームでございますので、私ども、これは預保それからRCCともに慎重に、また効果的に運用していかなければならない、このように考えているわけでございます。  今先生が言われたことの中で、RCCが引き取るものは、市場が非常に...全文を見る
○柳澤国務大臣 再生勘定を終結するに当たって、その帳じりは、全体として借入金に対して政府保証がつけられておりますから、財政的な支援が行われるという仕組みになっているということを今私申し上げた次第でございます。
○柳澤国務大臣 今江崎委員のお話を聞いていますと、何となく、何かファンドというものがRCCの出先にもう一つできる。金融庁の先に預保があって、預保の先にRCCがあって、RCCの先にまたファンドがあるというような、ちょっとそういうニュアンスでお聞きしたんですが、そうではなくて、この企...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほど申しましたように、旧日本開発銀行、現在の政策投資銀行が自己資金五百億、それから政府の産投拠出が五百億で一千億の資金を確保したわけでございますけれども、これが一括してどこどこに出るということを、当然もう先生御案内のとおりでございますが、想定しているわけではござ...全文を見る
○柳澤国務大臣 我々、骨太の方針以来、資産の査定というものを厳格化するということを打ち出させていただいておるわけでございます。その一つは、通常検査の方にあるわけですが、通常検査を頻度を高めるということのほかに、通常検査で指摘したことが実際の次年度の決算に備えた自己査定にちゃんと反...全文を見る
○柳澤国務大臣 今回、中間決算が発表をされておりますが、その際、同時に各行においては通期での見通しを発表していること、御案内のとおりでございます。  それを見ますと、どなたか委員の方も既にお触れになられたかと思いますけれども、六兆円を超える不良債権の処理損を通期では計上するとい...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、国債を所掌している役所というのは財務省理財局でございますので、私の立場からこのことを云々するのはちょっと筋違いかと思いますが、せっかくの御質問でございますので、個人的なことを申しますれば、やや形式論の強い思考の上に立った御判断というか評価というか、そういう...全文を見る
○柳澤国務大臣 私が申し上げましたのは、例えば個人金融資産千四百兆、あるいは対外債権、純資産、こういうものが世界で冠たる、数字はちょっと私つまびらかに記憶しておりませんので申しませんが、冠たる資産を持っているというようなことにあらわれるように、私どもの今の経済、確かに変調を来して...全文を見る
○柳澤国務大臣 我々が依拠した法律は早期健全化法という法律でございますけれども、これには、八%以上の、俗な言葉で言う健全行、こういうものについても資本注入が行われることが予定されておるわけでありまして、私どもとしては法律にのっとってそういうところからの申請に基づいて審査を行って資...全文を見る
○柳澤国務大臣 私は、塩崎議員など、きょうここにお並びの金融問題の専門的なエキスパートというような、同僚議員を含めて、いろいろな方の御意見あるいは観察、こういったものについては、できるだけこれを参考にさせていただくということを心がけているわけでございます。  そういう中で、健全...全文を見る
○柳澤国務大臣 後半の部分は、ちょっと質問の趣旨がわかりかねましたので、再質問をお願いしたいのですが、前半の部分で、私が言ったのは、行政府というのは、一般的に言うと、これはいわば議院内閣制のもとで立法の提案権も持っているというものなんですね。ところが、この法律の執行に当たった金融...全文を見る
○柳澤国務大臣 私の説明は、やや、検査の体制の、あるいは検査というもののいわば考え方が転換しているということが、正直言ってとかくこの議論の中で見逃されがちだということを申し上げたかったわけで、そこに明白な改革が行われたという前提で議論をお願いしたいということを申し上げた。  特...全文を見る
○柳澤国務大臣 今、塩崎提案者が言われたとおり、まずそれぞれの担当者、それからその監督責任を負う監督者、その頂点は、RCCの場合にはRCCの理事長というようなことになるわけですが、この方々というのは、基本的に、まさに善良なる管理者の注意義務に反したかどうかという問題だと私は思って...全文を見る
○柳澤国務大臣 ペイオフの解禁というのは、私なぞは、構造改革の一環だと。ペイオフの解禁をするということを考えて、今、日銀総裁が言ったように、各金融機関が自分自身の体質を強くするという努力を死に物狂いでやる、それがまさに構造改革だ、こういうふうに考えております。そういうことで、私ど...全文を見る
○柳澤国務大臣 言うまでもなく、私、そのような気持ちでおります。
○柳澤国務大臣 百二条、金融危機に対応するための措置が発動される場合の要件が書いてありますけれども、仰せのとおり二つありまして、その片方、一つに、「地域の信用秩序の維持に極めて重大な支障が生ずる」ということが定められておりますけれども、この地域ということが県単位なのかどうかという...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融危機を克服するというのは、これは国民全体の利益に資することだと思います。そういう側面もあるし、また、公的な支援をする、これは別に公的資本注入だけでは御存じのようにないわけでございますけれども、公的支援をするということについては異例のこと、民間の企業にそういう公...全文を見る
○柳澤国務大臣 私が大臣をやめる、やめないなんというのは、全くもってそんなことで論じるようなウエートの話ではないというように思います。私がやめるぐらいのことは造作ないことであるということを申し上げておきます。
○柳澤国務大臣 先ほども申し上げましたが、査定は、自己責任のもとにおける自己査定がまずベースにあるわけです。そういうことでございまして、それはまた我々としては正しいことだというふうに思っているわけです。  つまり、区々になることについては、ある意味で当然と思われるケースもある、...全文を見る
○柳澤国務大臣 特別検査はメーンバンクを中心として行われることになろう、こういうように思います。  全部そろえるのか、システム的にそういうふうになっているのかといえば、先ほど来申し上げているように、結果として、多分フォローアップ検査等を通じて、つまり他のシステムのもとにおける検...全文を見る
11月30日第153回国会 衆議院 財務金融委員会 第12号
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○柳澤国務大臣 二次ロスが発生して、それを、現在のスキームにおきましては、金融再生勘定が閉じられるときに財政資金の方から手当てがされる。これは、きのうちょっと私、若干早とちりをいたしまして、政府が保証しているのでその保証債務の履行を求めるんだというような話をいたしましたけれども、...全文を見る
○柳澤国務大臣 企業再生のためのマネジメントということについては、RCCがじかにやる場合もありますし、ファンドを形成してというような形で外注をするというようなこともありますので、私どもとしては、十分その機能を発揮されるものと期待をいたしております。
○柳澤国務大臣 この前提は、企業再生ファンドとか、あるいはもっと再生のスキームが動き出す大前提は、きっちりした再建計画ができ上がるということは昨日来話をしているわけです。きっちりした再建計画ができ上がるというのはどういうことかといえば、これはもう民事再生法だとか私的整理のガイドラ...全文を見る
○柳澤国務大臣 特別検査とこのスキームをそこまで関係づけて論議をするということについては、私の立場からいえば、ちゅうちょを感じます。そういうことと一応切り離して考えていただきたいと思います。しかし、関係するところも、関係するケースも中にはあるだろう、こういう前提でお話を申し上げま...全文を見る
○柳澤国務大臣 一つ私が申し上げたのは、このスキームは別段特別検査の専用のスキームではないということを申し上げたわけです。ですから、特別検査のものでなくてもこのスキームが働くということは十分あり得る、こういう意味合いでありますので、まずその点、御理解をいただいておきます。  そ...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、お答えする前にもう一度ちょっと事柄を整理しておきますと、特別検査をやった結果について、破綻懸念先以下に債務者区分が変わったものについては、速やかにかくかくしかじかの措置をとるようにしてオフバランス化しなさい、その中にRCCの活用も入っているという意味では、こ...全文を見る
○柳澤国務大臣 私は、先ほどどなたかの御質問にもお答えしたように、支援の効果を上げるような公的資金の注入というのは、なるべく透明性を確保することが必要だと思っているんです。透明性を確保する手法としては、私は、公的資金の注入というのはすべからく一元化しておいた方が国民にわかりやすい...全文を見る
○柳澤国務大臣 おつもりがあるという私の裁量ではなくて、そういう法的なスキームになっている、そういうのが我々の法制である、我々が持っている法制である、こういうことであります。
○柳澤国務大臣 私もつまびらかではないんですが、再生法の一番コアの観念は、まさに今委員がおっしゃられたとおりのものとして提案された、このように承知をしております。  しかし、いろいろ御審議の経過の中で、与野党の関係の皆さんの御協力の中で、健全行からも買う道を開いておいた方がいい...全文を見る
○柳澤国務大臣 それは、もう本年三月三十一日に失効した再生法のスキームの一部を先生はおっしゃっているということでありまして、失効していない方、協同組織形態をとる金融機関はまだそのスキームが残っておりますけれども、それ以外の金融機関については、今先生がおっしゃったスキームは失効して...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは引き当てがしてあっても起こり得ることでございまして、つまり、いわゆるオフバランス化というか、その債権を売却するということがスタートになるわけですけれども、そういうことというのは、引き当てがしてあったとしても起こり得ることでございます。何か、売却をすれば十分な...全文を見る
○柳澤国務大臣 債権の売却、他への売却というのは、RCCへ売却する、あるいはほかのサービサーの皆さんに売却する、市場で売却する、こういうようなことというのは、その債権について十分な引き当てがしてあったとしても起こり得ることであるということです。
○柳澤国務大臣 金子提案者のおっしゃるとおりでございます。
○柳澤国務大臣 二次ロスが全く発生しないということがどこかで制度的に担保されているかといえば、担保されていないわけです。その意味では、二次ロスが発生し、それが金融再生勘定の中でどういうふうになっていくか。これは、もうかるところもあります。この当該の個別の案件でロスが起こっても、他...全文を見る
○柳澤国務大臣 国民負担が全くないということは、そもそも再生法は前提にしておりません。それはもう初めから、預金の全額保護を前提にして資金贈与を考えていた法律でございますから、当然あるわけです。  では、野方図にするのかというと、そこにはあるんだけれどもそれを最小にしなければいけ...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず、基本的にそういうことであるということは私もそのように理解をしております。  ただ、最近においては、そういうようなことではなくて、一度その債権を買い取って、そうして企業再建の専門家が企業の再生を図る、こういうようなビジネス、これも発生してきた、そういう状況の...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、ファンドが出資をしたり融資をしたりしている企業が債務超過に陥って破綻をするケースということでお話し申しますと、それは、ファンドを通じて株主になっている出資者、この株式は無価値のものになるということが多いと思います。それから、債権を持っている人、これは残余財...全文を見る
○柳澤国務大臣 平成十三年度の政府保証の枠は、再生勘定は十兆円いただいたわけでございまして、これを今残高でいうと、六・四兆円既に使っているというか、使用しているという状況でございます。したがって、残りは三・四兆円ということになります。  私ども、今年度においてこれがすぐどうこう...全文を見る
○柳澤国務大臣 国民負担の最小化の原則とか、そういうようなことがございます。
○柳澤国務大臣 現行どうなっているかということを申しますと、現行は、債権の債務者区分については、原則として破綻懸念先以下ということになっております。  この点は、私ども、変えるつもりはありません。要するに、原則としては破綻懸念先以下である、しかし、要注意先も完全に排除しているわ...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは若干変更があり得るというふうに考えます。  現在では、告示で五十六条買い取りの承認を行うための基準ということがございまして、これも原則としてですけれども、一千万円未満のものや法的整理手続中のものなどは除外をするということになっているわけでございますけれども...全文を見る
○柳澤国務大臣 ただいまお答えしたとおりでありまして、可能性としてはある、そこのところを見直すという気持ちでおるわけですけれども、これはまだそれを全部取っ払っちゃうとかというようなことについて結論が出ているわけではございません。ただ、可能性はあります。
○柳澤国務大臣 先生の御議論を聞いていて、何か、不良債権問題を含めて、金融機関の活動なども非常に静態的におとらえになっていらっしゃるというふうに感じます、率直に言って。そういうことですと、いろいろな議論が結局はすれ違っちゃうというおそれを私は持つわけですけれども、何か不良債権問題...全文を見る
○柳澤国務大臣 私のことについて、何と申しますか、何か評価をされるような言葉があったというふうにお聞きしましたけれども、本人が、恐らくそれは私が改革派と、私も改革派だなんてそんなレッテルなぞは全く好まないのですけれども、そういうふうにいろいろメディアで言われたことがある。それが今...全文を見る
○柳澤国務大臣 私は、金融庁長官と、本当は行政の仕組みとしては、こんなに長官という人とたびたび会っていいのかなという気持ちを持ちながらも、実は、あたかも金融庁の最高責任者であるかのごとく、実は長官、次官会議のメンバーでもあるのですが、その人と会っておるわけでございます。  そう...全文を見る
○柳澤国務大臣 もう一度申しますと、こういうことでございます。  要するに、まず第一に、五十嵐委員が問題にされました、柳澤が改革派ではなくて今や守旧派だということは、森長官自身の評価ではなくて、世上そういうことを言われていることは部下としてまことに申しわけないという言葉は、私の...全文を見る
○柳澤国務大臣 もう一つ御指摘のあった点ですけれども、銀行が国家管理のような形になることについての評価の問題ですけれども、これもまた私と森長官との間ではしばしば言葉を交わして議論をしていることの一つでございます。  それから、現に私は、私が今将来ビジョンをつくるための懇談会を持...全文を見る
○柳澤国務大臣 今五十嵐委員がお読みになられた長官の発言というのは、全部とかすべてとかという言葉が入っているといたしましたら、それは非常に適切でないというふうに思います。ちょっとどういう機会か、どれほどまず、そう言うとまた五十嵐委員はお怒りになるかもしれませんが、正式な議事録でも...全文を見る
○柳澤国務大臣 まず特別検査のことでございますけれども、これについては、世上、三十社問題との関連というのが、我々が特別検査を打ち出したタイミングからいって、お互いに関係づけて考える向きがある。これはもう客観的な事実であったと思うんです。  他方、私どもはどういう考え方をしていた...全文を見る
12月04日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第13号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の処理のうち、直接処理と言われる、バランスシートから不良債権を切り離すということが私ども大事な処理方法だというふうに考えておるところでございます。  そういう場合に、まず前提として、不良債権、不良資産の査定というものを厳格に行うということでござ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) まず、浅尾委員の御質問で、法定準備金の中には優先株式として引き受けたときに準備金に算入されたものがある、これは確かですね。そして、このあさひ銀行の場合には、来期の見通しですけれども、要するに損失の補てんにこの法定準備金を充てると。これは商法で許されている...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私どもとしてはそのように考えております。
○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっと、先ほど私、あさひ銀行の場合に責任追及していきますというときに、若干あさひ銀行が既に配当をしないと決めたというようなことを、つまり無限定で申し上げたんじゃないかと思いまして、その点はまだ、そういう見通しということではありますけれども、方針として決...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) あさひ銀行が法定準備金を取り崩して剰余金に振りかえるということは、あさひ銀行は今、銀行でございますからそういうことはまずございません。その点はちょっとまず申し上げておきます。  次の問題は、普通株の減資を求めるべきではないかということでございますけれど...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の直接処理を図るのは、銀行自体が企業の再生をするというのと、RCCに売却をしてRCCが参画する形で企業の再生をするというのが、私も午前中申したんですけれども、今回改革先行プログラムでうたわれた三つの手法でございます。  したがって、私は、そうい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは別に、RCCが買い入れをする場合に、入札だけではなくて相対でやることもあるわけです。  そもそもこの話は、また後でお話ししてもよろしいんですが、私どものサイドからいきさつを言いますと、私がこの一月に、直接償却をして、その中には私的整理を入れてもら...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは利害が対立する面があるのかもしれませんね。正直申して、フェアバリューが大事なんです、フェアバリューが。ただ安く買いたたいて、買いたたいた人が大もうけすることは私は好まないんです。ですから、フェアバリューが大事なんです。ですから、そういうものが実現さ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 起こり得るというか、割と連戦連勝でいくかもしれない、いかないかもしれない、こんなことは入札なんだからわかりませんよ。これはだれも知らない、結果は。我々は、きちっとした手続を踏んでデューデリジェンスをやって、RCCが適切な値段だというふうに本当に確信を持っ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私もこの関係のRCCの改正を前提にしていろんな方からお話を聞いていて、かなり関心は実は高いんです。そういう方から聞いていることを要約して申し上げるわけでございますけれども、要するにRCCが不良債権を買うと。買い取り価格というのは当然簿価よりもはるかにはる...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 銀行の貸出先がなかなか厳しい状況になっているわけで、そういうものがあるわけですけれども、この厳しくなっている人たちはそれぞれいろんな背景があるんだろうと思っています。  今、不良債権の中で不動産業さん、それからまた建設業さん、さらには流通の一部、こうい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 何と申しますか、大変広範な問題意識からの御議論だというふうに思いまして傾聴させていただきました。そんな大きな問題提起に対してお答えができるとは存じませんけれども、若干、お聞きしながら感じたことを申させていただきますと、結局、昨今の金融の問題については、資...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私は、銀行という資本主義経済を運営する場合に最も重要な部門が国のいろいろ干渉を受け入れるような体質になるというのは、それだけで不健全だというように基本的に考えております。  ですから、もう本当にぎりぎりのところで公的な資金が必要で、さっき申したようなデ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは実は背景がございます。どういう背景かと申しますと、私どもが要注意債権のうち条件緩和をした債権については、これを要管理債権ということにするわけでございます。しからば、この条件緩和とは一体何かということが問題になりました。  実は、長期の貸し出しだと...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) それは、貸出先企業が実態として経営があるいは財務状況が改善されていくということをお手伝いすることでございまして、債務者区分が変われば銀行がそれでハッピーかというと全然ハッピーではありません。何となれば、引当金をふやさなきゃならないからです。  ですから...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 結論であるところの今回の法案の作成というのは、これは与党三党で作業が行われ提案が行われておりますので、私がそこの経過について説明をする立場にはないというふうに存じます。  ただ、大渕先生のお尋ねでございまして、私もさっきもちょっと当初はということでその...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 何と申しますか、先ほど来、アメリカといえども債権の流動化市場というのがその前には必ずしも十分な発達を見ていなかった、それを、RTCを中心にしたいろんな取引が債権の流動化市場をつくったというお話もどなたか、提案者の方からあったというふうに記憶しておりますけ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっと事務方の補助をいただいたんですが、基本的には、手続においては、入札に当たっては入札価格をデューデリをして、RCCとして結論を得た場合には、最終的には内閣総理大臣の承認を受けた後に入札をするということになります。  したがって、入札をしたからとい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは午前中にもお答えしたかと思います。当初は全く独立の二つのスキームであったわけですけれども、最近発表された改革先行プログラムにおきまして、特別検査をやったもののうち破綻懸念先まで落ちたものについては速やかに直接処理をしてライトオフをするようにというこ...全文を見る
12月06日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第15号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっと今そのくだりを目で追って読んでいるわけですけれども、来年の三月の決算に引き当てを行うわけですが、そのときに、仮に引き当てを、今の検査マニュアルが定めるところによることに加えて、現実にRCCなりなんなりにこれを売却するということを想定し、そこから生...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは問題意識としては、実は私は二つの側面で考えているわけです。一つの側面は、こういう農業関係の販売、購買であるとか営農指導であるとか、特に販売、購買あるいは共済というようなものと一体となって行われているような、そういう金融についてどういう指導監督体制が...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 日ごろ心ひそかに大変大きな尊敬の気持ちを持っておる塩崎議員の有名な経済誌への論文でございますので、これは大変私としても気持ちの上では敬意を払っているわけでございます。  そこで、問題は、今、塩崎議員がおっしゃったことがちょっと、ここでそれをつまびらかに...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) たびたび申しておるんですが、検査というもののシステムが、大蔵省の査定から自己査定というものにこれは百八十度転換と言っていいと思うんですね、そういうようなことが行われた。それで、それまでの検査の基準というものは、今でガイドラインというんでしょうか、昔の通達...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権の処理損が業務純益を下回るのは、これは理想的でございます。それで、現在上回っているじゃないかと。先々期でございましたか、一度下回ったことがあって、こういう状況が続くかというふうに思ったんですが、必ずしもそうでなくて、前期、通期も上回ったというよう...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) もともと、預保から債権の回収についてRCCが委託を受けるにつきましては、その委託の契約上、五カ年以内に回収をしてくださいというようなことになっておりまして、先般来の御審議の中で鬼追社長も随分、進捗状況についてはこれの向上を図っていらっしゃると、こういう努...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、まず総論的なことをちょっとだけ触れさせていただきますと、日本の不良債権の処理をする場合に、アメリカ式のRTCによる銀行の資産負債の一括買い上げというようなことがとるべき道なのか、あるいはそうではなくて各銀行に資本注入なりをして不良債権の処理を進め...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 尾ひれの部分というか、議論としては、本筋の部分と少しフリルのような感じの部分がある御議論をいただいたように思いますけれども。  今、山本委員は、しばらく来て反省すべきときにはまた新しい選択もあっていいじゃないかとおっしゃっていますけれども、現実にもう七...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権が残高としても減らないということですけれども、正直に言うと、全国銀行ベースでは確かにおっしゃるとおりなんですが、大手銀行ベースでは十三年三月末までは減っているんですね、それなりに減っているんです。それで、地域銀行についてなぜふえたのかといえば、特...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 大門委員御承知のとおり、信用組合については従来はこれは都道府県の所管であったわけです。それが昨年の四月から国の所管ということになって、国からの検査も入ることになったわけです。それまでは、実際上は検査の指導を若干させていただいたということでございます。 ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) おおむねそういう御理解でよろしゅうございますが、ちょっとだけつけ加えますと、問題があるところの中に、有価証券の運用で、これはなかなか預貸率が高くないものですから、どうしてもそういったところで資金の運用をされるというようなところも結構ございまして、そういう...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これはそもそもが、御案内のようにことしの四月からペイオフが始まるという予定であったわけです。それで、そのペイオフを一年おくらせたわけですけれども、その理由は何かというと、信用組合の検査をし、その検査に基づいた措置がとられ終わってからペイオフにするんだとい...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ペイオフを延ばした趣旨というのがそうであったというふうに私どもは受けとめて、それで検査は一斉検査をやったわけです。やればそれのいわば善後措置というのは必ず必要なので、それを二年かけ三年かけというのは普通やりません。検査をやればその善後措置というのは当然半...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 先ほど来私が申しているのも、森長官の言ったこととそれほど、若干表現、言葉は人によって違いますから違うところはありますが、基本的に同じだと思います。私はずっと経緯を追ってお答え申し上げておりますので、こういうことでしたということですが、今度は結果の方から、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ペイオフが一年延びたのは、信組の検査をやっぱり一巡しなさいということです。恐らくその意味するところは、実際に検査しないでペイオフの時代に入っちゃって、破綻が起こって預金者に迷惑をかけるというようなことがあってはいけないので、そういうことが頻発してはいけな...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ですから、地元の皆さんが寄り寄り協議をして、それじゃ増資をしようとかということがあって、そうしてそういう措置がとられることも、当然善後措置としてはその方が望ましいわけでございまして、私どもとしてはそういうことを働きかけているケースが多いんじゃないかと考え...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 最近では、信金中央金庫、それから全国信組連合会ですか、そういうようなところが非常にいろいろペイオフに備えて御努力をいただいておる。今言ったような資本注入のシステムをつくったり、あるいは場合によっては流動性の補完のシステムをつくったりというようなことで、非...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ちょっと記憶が明確でなかったもんですから、ちょっと事務方と打ち合わせをしておったんですが、政府の側が全信組連に資本注入をしようかというようなことも私はあったように思うんですけれども、何かの事情でそれが実現しなかったというようなことが、ちょっとそこのところ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 破綻の話は、まず金融整理管財人を送る、あるいは救済金融機関と申しますか受け皿金融機関はかくかくしかじかである、あるいはその事業譲渡は適格性があるか否かというときは、その都度私も話を聞くわけです、一件一件聞くわけですが、そのときには、本当にこの信用金庫は一...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) なかなか実態は難しいかと思うんですが、せっかく大門委員のように現場を訪ねられたときには、そういうことを言って、とにかく議論しなさいと、もっと。当局の検査官と、例えばいろいろな銀行がありますけれども、それは自分たちの組織のまさに死活問題なんです。ですから、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) パブリックコメントを検査マニュアルを制定するときには行政手続の一環でいただきました。それはインターネット上で意見を寄せてくださる方もいらっしゃるし、通常の、何と申しますか、陳情タイプで現実に私どもを訪ねていろいろ御意見を申されるというようなこともあったわ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 私、この十日に会を招集しております。これは、全銀協を初め信用組合の皆さんの代表者まで、すべての業態についての組織の大体代表者クラスということにならざるを得ませんが、そういう方を招集しておりまして、この年末の金融には格別な配慮をするようにということを申し渡...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは金融整理管財人に私どもはその権限を委任しているわけですね、一時期。委任した方だから金融整理管財人に何でも言うことを聞かせられるかというと、なかなかそうではありません。やっぱり金融整理管財人には趣旨を言ってベストの判断をお願いするということであって、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 隣の相沢発議者の方がその間の事情はよく御存じなわけですが、今の職責上私が御答弁申し上げますけれども、これは要するに期限を切ってその特例の期間を延ばしてあるということでございますので、法律の新たな改正措置等が全く不要で、時期が来ればその条項が発動するという...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 内閣改造のことまでは私、自分の全くあずからないところでございますのでお答えのしようはないんでございますけれども、自民党の中にはいろいろの意見がございまして、政調会長は政調会長なりにお考えの上で御意見を発表されたんだろうと、このように受けとめているわけです...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) ペイオフを解禁するということの背景として、やっぱり危機対応の措置がとられているかいないかということが非常に重要だと思います。今は危機対応の措置がとられて発動できる体制にありますから、私は、そのことは非常に大きな要素である、そういうふうに考えております。つ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 確かに、一九九九年三月の資本注入以降、大きな統合がございました。私も、場合に応じて統合をあるいは考えるべきじゃないかというような意見も、個別に言ったわけではなくて一般論としてはそういうことを申したこともございます。  しかし、これは私が言ったということ...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 非常に多面的なファクターを研究、検討しないといけないんじゃないかと思います。  まず、人件費の単価ですけれども、これはいろいろ世上言われておることを私どももよく承知をいたしております。しかし、率直に言って、その世論に逆行するような物の言い方なんですが、...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) 大変ありがとうございました。  スピードを上げなければならないということの御注意は私どもよく受けとめさせていただいて、今後の金融行政の中でできるだけその方向に参りますように全力を挙げたいと、このように思っております。  どこかにお金がないかということ...全文を見る
12月11日第153回国会 参議院 決算委員会 閉会後第1号
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○国務大臣(柳澤伯夫君) 月原委員におかれましては、ペイオフの準備が金融庁として着々と進んでいるというふうに観察するんだけれども、いろんな人がいろんな意見を言っておると。そういう中に、まず第一に大口預金の逃避があるんではないか、こういうようなお話があるけれども、それについてどう考...全文を見る
○国務大臣(柳澤伯夫君) お答え申し上げます。  PRの点につきましては、私はこの年度の割に当初から、これは計画的に着々といろんな手法を使ってやっていかなきゃいけないということを指示を出しております。金融庁のそういうパンフレット類なども、ポスター等もございますけれども、同時に内...全文を見る
12月13日第153回国会 衆議院 財務金融委員会 第14号
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○柳澤国務大臣 第一の御質問同様、大変広範な角度からの御質問でございます。私がすべてカバーできるかどうかおぼつかないのでございますけれども、お答えをさせていただきたい、このように思います。  金融を産業としてどう考えているかということでございますが、私も、やはり日本は製造業を大...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと質問の御趣旨が必ずしも把握できたかおぼつかないわけでありますが、ペイオフによって公金が毀損をされて、それがその地域経済に大きな影響を及ぼす、こういうことであろうかと思うんです。  そういう場合には、それが危機対応を発動すべき状況かどうかということを、これ...全文を見る
○柳澤国務大臣 御指摘のように、流動性預金につきましては、一年、通常の定期性のものに比べてペイオフの凍結が長く続くということになっておりますが、そもそもその考え方の背景にあったのは、今先生がおっしゃったような、破綻処理の事前準備であるとか、あるいは破綻をした場合の営業譲渡等の迅速...全文を見る
○柳澤国務大臣 非常に興味深い具体的な事例を教えていただいて、私自身も大変関心をかき立てられたところでございます。この点、まず感謝を申し上げたい、こういうように思います。  PRにつきましては、私ども、年度が始まって以来、これはやはり計画的に行っていかなければいけないと。非常に...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、従来から危機対応、特に金融の問題というのは非常にマーケットとの関係が敏感でございまして、いたずらにマーケットの憶測を呼ぶというようなことは避けたいということがございます。さらにまた、金融機関をめぐっての関係者、経営者、預金者等々、いろいろな方にモラルハザー...全文を見る
○柳澤国務大臣 もちろんそういうことも一つの考慮すべき指標であろうと思いますけれども、そうだからといってすぐ危機だというふうに私がここで答えるということにはならないということが、先ほどの答弁の趣旨でございます。
○柳澤国務大臣 今海江田委員が申されたとおり、各行の九月期決算及びその先の来年三月期の決算見通しというものがそれぞれの銀行から表明されまして、私どもとしてはこれを集計いたしておるところでございますが、その結果は、今委員御自身御指摘になられたように、自己資本比率も二けた台を維持でき...全文を見る
○柳澤国務大臣 かなり先の経済状況まで見通した上でのお話でございます。私どもとしては、ミクロの行政、つまり行政の性質がミクロでございます。したがって、そういう、もちろんマクロ的なこともプロジェクションをやるという場合には考えていないわけではありませんけれども、基本的に実績をさらに...全文を見る
○柳澤国務大臣 そういう、何というか一期ずつ我々が真剣な取り組みをしていく必要がある。それで、この集中期間については、一定の展望を、なかなかこれは個別の問題とマクロの問題を結びつけるというのはもう極めて難しい問題でありますが、我々としては一つのプロジェクションを提示して、それから...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融危機対応のスキームを動かすということについてはちゅうちょしない、果断に取り組んでいく、これは私自身も何回もここでも申しているつもりでございます。総理の考えていることと寸分、そこのところで何かたがうところがあるとは私考えておりません。
○柳澤国務大臣 委員も御指摘なさったように、この制度は十五年三月までは続くわけでございまして、まだちょっと先のことであります。いろいろ生保の状況、会社の状況等を見ながら検討を、その時期までにあるいはその時期にするということでございます。
○柳澤国務大臣 朝銀信用組合、幾つかございますけれども、いずれも中小企業等協同組合法に基づきまして設立をされた法人でございます。そして、その業務が金融機関ということになっているわけでございます。そして、今、松田理事長の方からお話がありましたように、預金保険法に規定された預金保険法...全文を見る
○柳澤国務大臣 そのような事実を私承知いたしておりません。
○柳澤国務大臣 今BISの方で、BISというかバーゼルの銀行監督委員会の方で新しい規制をいろいろと考えておるわけですが、それぞれ、技術的なこともさることながら、やはり各国ともに利害に影響するというようなこともあって、非常に真剣な議論がなされている途中であるというふうに私は認識いた...全文を見る
○柳澤国務大臣 大変五十嵐委員に恐縮でございますけれども、私、そういう答弁をしたかどうか、にわかにちょっと思い出せませんので、答弁をちょっと保留させていただきます。
○柳澤国務大臣 そういうことが、発言したかどうかはともかくとして、文字どおりであれば、法律的にもそうなってないと私は承知いたしておりますので、つまり、危機対応では全部だとかなんとかということにはなっておりませんので、適切を欠くということかと思います。
○柳澤国務大臣 ただいま答弁したとおりでございまして、適切を欠くというふうに思います。
○柳澤国務大臣 五十嵐委員から久しぶりにお褒めの言葉をいただいて、大変うれしくお聞きしたのですけれども、私ども、常に職務に対して誠実でありたい、また、あらなければならないというふうに思っております。  お尋ねの件ですけれども、そのことについてお答えするということは、かねて申し上...全文を見る
○柳澤国務大臣 私は、自己資本比率の計算上、税効果を、税の繰り延べ資産の部分を入れているというのは、これは我々のシステムとして、こうしたことについては公認会計士、監査法人による監査でしっかりした監査を受けてこういうことが行われているということを五十嵐委員にも、当然もう御存じの上で...全文を見る
○柳澤国務大臣 今委員お触れのように、信用金庫も複数ございますけれども、特に信用組合について、かなりの数の破綻が生じているということは事実でございます。  そういう中で、地域的にかなり集中するというような現象も見られておりまして、私もそのあたりのことについては、かなり自分自身、...全文を見る
○柳澤国務大臣 私に対するお尋ねは、特別検査に臨んでの基本的な態度いかんということかと思いますが、それでよろしゅうございましょうか。  これは、厳正に取り運ぶということの一言でございます。     〔委員長退席、奥山委員長代理着席〕
○柳澤国務大臣 それはそうではなくて、ちょっと二点、申し上げさせていただきます。  一つは、要は金融再生法の精神は、中川委員の前で申し上げるまでもないことなんですが、預金者保護にとどまらず善意かつ健全な債務者を保護するということが大きな命題としてありました。したがって、破綻した...全文を見る
○柳澤国務大臣 中川委員でございますので、もう釈迦に説法で大変恐縮なんですけれども、問題は、資産判定をいたしたときと譲渡をいたしたときに、一年間のタイムラグというかそういうことがあったということなんですね。  そういうことで、資産査定のときに、例えばそごうの例を何回も申し上げま...全文を見る
○柳澤国務大臣 我々、不良債権問題の正常化というものをどういうふうにとらえているかということの中で、不良債権比率三、四%ということを申させていただいておりますが、これは、私どもが直接処理と申しますか、今回のオフバランス化を働きかけている大手行について、特にその数字との関連でお話を...全文を見る
○柳澤国務大臣 そのことを先ほど来、私としては申し上げているつもりなのであります。つまり、破綻が仮に起こっても、大体同じ業態でその受け皿が見つかるということを確認しながらやっているんですよということを申したのは、そういうことをおもんぱかって申し上げたつもりであります。  それか...全文を見る
○柳澤国務大臣 非常に重要な点だと思います。非常に重要な点です。まさに一九九八年あるいは九九年にかけて直面した問題がそういう問題でした。とにかく一時的にでもいいから安定させよう、こういうことで健全化法を制定して、国民の、国民のというか公的な資金を注入しました。これは、まあ一過性の...全文を見る
○柳澤国務大臣 そう変わった考え方は私持っておらないと思います。基本的に、あえて先生とちょっと違う角度からいえば、私は、構造不況の部分はやはり着目して、これはもう循環的に若干よくなっても、これが浮き上がるということは考えられませんから、ここはやはり整理をすべきだ。それから、非常に...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融機関にせよどんな企業にせよ、やはりきちんとした、法令に沿ったいろいろな商行為というものが基盤になっていなければならない、こういうように思いまして、もし法に反するようなことがありますれば、それは司法を通じて正義が実現されていかなければならない、このように考えてお...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融機関の業務の適正性、これを確保していくことは私どもの使命だと存じておりますけれども、個人の救済の問題ということになりますと、これは国家の機構の中でも部署がそれぞれ分かれているというように思います。一つは司法の救済ですし、もう一つは消費者というんでしょうか、企業...全文を見る
○柳澤国務大臣 先ほど来、いろいろな角度からの御質疑を中小企業庁担当者との間でなさっているのを聞きまして、私どもの方も検査マニュアルなどを見ておりますが、例えば創業赤字の場合には、赤字があるからといってこれを要注意にする必要もない、正常先にとどめておいてよろしいというような扱いも...全文を見る
○柳澤国務大臣 先般、これは参議院の方でしたか、やはり御党の委員の方から発言があって、まだそれはその破綻処理の一つのプロセスで、金融整理管財人が入っている場合の業務の方法についていろいろきめの細かい配慮をするようにという話を承りまして、私も、その点はそのとおりだろう、こう思って、...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融あるいは銀行株のみならず、いろいろな株価について、この株価の水準がどうしてそういうところに来るのかという要因、これは非常に複雑でして、マーケットではいろいろなことをおっしゃるわけですけれども、当局としてこれだというようなことを申し上げるわけにはいかないというこ...全文を見る
12月17日第153回国会 衆議院 予算委員会 第8号
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○柳澤国務大臣 あのような破綻をしたとはいえ、今後まだいろいろな問題が残っておる個別の企業の問題でございます。したがって、我々の特別検査との関係で当該企業がどういうことであったかというようなことについては、これはコメントを差し控えるべきものであろう、このように考えます。  ただ...全文を見る
○柳澤国務大臣 私が申しておることは、金融機関の、基本的なというか、まさかに備える体力、これは資本でございますけれども、この自己資本比率の推移、実態というものを見ていただく限り、今二けた台を維持しておる、こういうような状況が危機であるというような認識を持つとすれば、その見方は当た...全文を見る
○柳澤国務大臣 株価の問題についてはいろいろな複雑な要因があるわけでして、マーケットの内部にあるいろいろな見方というのも区々でございます。  そういう中で、私ども、これは客観的なことかと考えておりますのは、やはり本年の九月期の決算においても、不良債権と株価の低迷の中で、現実に赤...全文を見る
○柳澤国務大臣 本年度は不良債権の処理を率直に言ってかなりアクセルレートしたということは、これはいろいろな施策の反映としてそういう結果になるということは、委員もお認めいただけるかと思うわけであります。私どももそういうふうに考えております。このテンポが今後数年かそういう期間を通じて...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、足し算、引き算をされれば、そう高等数学でもありませんのでこういうことになろうか、こういうように思いますが、前提として、あれだけ銀行監督にいろいろ厳しい規制をつくっていこうとしておるバーゼルの銀行監督委員会で認めているルール以外のルールをこうしたものに適用し...全文を見る
○柳澤国務大臣 私も、先ほど冒頭の御答弁で申し上げたとおり、マーケット、特に株式市場の金融機関を見る目については非常に厳しいものがあって、私もこれに対しては重大な注意を払っているということは申し上げたとおりであります。  ただ、今、こういうことを言うと少し論争的になりますけれど...全文を見る
○柳澤国務大臣 非常におもしろい計表を見せていただきまして、私も、今も興味深く見ておりましたが、さらによく検討させていただきたい、こう思います。  しかし、一応二・五%、先ほど言った純有利子負債営業利益があるということで、それに対して支払い利息は二・二でございますから、しかも二...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融庁として決めたことかと言われますと、別段そうしたことを形式的に決めたという措置をとったことはないのですが、そもそもが、今御案内のように、BIS規制、こう言いますけれども、バーゼルにあります銀行監督委員会の方で新しい信用リスクの計測を精緻化する等の協議をしている...全文を見る
○柳澤国務大臣 大変恐縮ですが、ちょっと補足させていただきます。  銀行が、だからといって信用リスクがないから野方図に買うという構造にはなっていません。これは、銀行は、もう一つ存在する市場リスク、金利の変動、つまりこれは価格の変動ですね、国債においては。それについては非常に敏感...全文を見る
○柳澤国務大臣 いろいろな考え方があろうかと思うんですが、私の考え方はいまだに少数説ですね。しかし、せっかくのお尋ねですから、あえて申させていただきます。  どういうことかというと、議院内閣制で、議会に多数を占める党の党首が内閣の首班になるわけですね。その場合に、議会の多数派勢...全文を見る
○柳澤国務大臣 ペイオフをするということを全体として考えた場合に、来年の四月の一日に、金融機関の窓というか、ドアをあけるところはすべて健全ということでなければいけないと思うんです。しかし、それがずっと続けばこれはもう何の問題もないわけですけれども、経済は生き物で、経済の推移があり...全文を見る
○柳澤国務大臣 基本的に資本の厚みということですから、早期是正措置というスキームがありますので、もしそういった、やや資本が少ないというようなところについては、今言ったようなシステムのもとでその是正を求めていくという措置が必要になる、こういうことでございます。
○柳澤国務大臣 資本注入は、現在、三月三十一日までにできるのは、協同組織形態の金融機関でございます。それ以外のものについては単純に早期是正措置で資本注入ができるということではありません。早期是正措置というのは、すべからく自力でやるというのが前提になっているというふうに私どもは解し...全文を見る
○柳澤国務大臣 危機対応については、私、従来から申し述べておりますように、そうした事態がいつあらわれても、そういう事態であると我々が認識をすればこれについてちゅうちょなく法律の発動を考えておるということは、かねてから申し上げているとおりであります。
○柳澤国務大臣 私どもとしては、今申したような考え方について、先ほど言ったように、与党の方々に御理解を得て、円満にそういうことが実現されなければいけないということを考えております。  ただ、ちょっと一つだけ申しますと、今度の場合、新しいアクションをもしとらなければ予定どおりの行...全文を見る
○柳澤国務大臣 ですから、私の原理論は原理論として、調整が不要だとは言っていないわけですから、皆さんの理解を得た上で政策を遂行するのが当然だ、こういうことを申したわけでございます。
○柳澤国務大臣 税効果については、私ども、企業会計の公認会計士協会における実務指針、あるいは具体的には監査法人の監査において適正といういわばお墨つきをいただいて計上しているということで、恣意的な計上じゃないということをまず申し上げたいと思います。  しかし、それにしても、例えば...全文を見る
○柳澤国務大臣 金融検査はすべて、基本的には金融機関としての健全性を検査させていただく、これは金融監督の一番のコアであります。もちろんそのほかに、コンプライアンスであるとかいうようなことも検査をいたしますけれども、そうしたことでございます。  これが信組の場合には、これまで都道...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは、業態によって区別はいたしておらないわけですので、金融機関全般に適用される検査のマニュアルということになるわけです。
○柳澤国務大臣 マニュアルの中にございますように、要するに、債務者というものの特性を配慮して債務者区分あるいはそれに伴う引き当て等を考えなければいけないということになっておりますので、この債務者の特殊性を見るということについては、各検査官は格別の配慮をすべきということになっておる...全文を見る
○柳澤国務大臣 もちろん、検査マニュアルの建前は、先生ごらんになっていただきますとわかるように、要するに、各金融機関がリスクの管理をしっかりやっているかというような体制を見ることになっております。  そういうことで、では、リスクの管理をやるという場合に、大手の銀行ですと、それを...全文を見る
○柳澤国務大臣 これは基本的に、債務者について、その債務者が例えば中小零細の場合には画一的な基準の適用をしてはならない、よくその債務者の特殊性に配慮した、そういうことをしなさいということになっているんですが、それが大手銀行の中小零細の顧客であるか、あるいは中小金融機関の中小零細企...全文を見る
○柳澤国務大臣 ちょっと先ほどの補足を具体的にしますと、中小零細企業の場合には、いわば法人化してあっても、実際その経営に当たっている人との間というのは、これはもう極めて特殊に密接であるというケースが多いわけでございます。  例えば、その法人から家賃を取る、給料を取る、そうすると...全文を見る
○柳澤国務大臣 ただいま経済産業大臣が言われたとおり、この検査マニュアルをつくるときにパブリックコメントというものを求めました。そのときに一番私の記憶で多かったのは、中小零細企業に対する配慮であった、また中小金融機関に対する配慮であった、このように思っております。そういうものを盛...全文を見る