矢野絢也

やのじゅんや



当選回数回

矢野絢也の1969年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月05日第61回国会 衆議院 予算委員会 第4号
議事録を見る
○矢野委員 公明党を代表いたしまして、総理あるいは外務大臣、あるいは防衛庁長官その他関係大臣に質問したいと思います。  私の主として伺いたいことは、沖繩あるいは安保問題あるいは防衛問題について伺いたいと思っております。  最初に、私の意見を申し上げたいのでありますが、安保条約...全文を見る
○矢野委員 今回ニクソン新政権の大統領特別補佐官になられたキッシンジャー氏、この方はブルッキングズ報告の中でこのように言っておられる。——世界は軍事的に二極化しておる。政治的には多極化してきた。勢力均衡に関する伝統的な観念も変わり、核兵器時代の軍事力とは、あるいは勢力均衡とは何を...全文を見る
○矢野委員 ここで私たちが考えなくてはならぬことは、大国の力の均衡よりも、私たち日本は、どのようにしてエスカレートしていく大国の軍事力、これを少なくしていくか、あるいは大国間の緊張というものを緩和していくかということは、やはり地理的にも米中の間にはさまれたわが国の立場といたしまし...全文を見る
○矢野委員 聞き捨てならぬお話がございまして、中国の態度を平和的に変えさせるということばの意味を、内政干渉かというような、そういうわざと意味を曲げた説明をされたわけでありますけれども、これは昔のイソップ物語にもありますけれども、旅人がおって、この旅人の外套を脱がせる話がある。北風...全文を見る
○矢野委員 わが国が中国に対してとるべき態度は、いままで民間の経済ベースのいろいろな話し合いがありましたが、いわゆる積み上げ方式というような形ではなくして、まず両国の基本的な政治関係というものを——にわかには取りきめはできないかもわかりませんが、しかし、アメリカと中国だって、ワル...全文を見る
○矢野委員 いまは、このわが国の自衛隊のお話がございました。現在沖繩には自衛隊はおらないのでありまして、米軍がおるわけであります。沖繩の問題として私は伺っておるわけでございまして、沖繩の米軍が攻撃的な措置をとった場合——これは自衛隊の問題はわかったのですが、沖繩の米軍が攻撃的な措...全文を見る
○矢野委員 国連憲章の問題では、事前協議の問題は、これは後ほど伺いたいと思っておるのでありまして、私が聞いておるのは、憲法との問題はどうか、沖繩が日本に返った施政権が返った、しかも米軍はなおかつ残っておる、その米軍が攻撃措置をとった場合には——国連憲章とか事前協議の問題はあとで聞...全文を見る
○矢野委員 この憲法の問題は、今日きわめて重大な問題であろうと私は思っておるわけです。事前協議も、これは後ほど申し上げますが、形骸化されてきておる。あるいは非核三原則につきましても、持たない、つくらないまではよろしいけれども、持ち込むという問題については、憲法上の問題はないのだと...全文を見る
○矢野委員 まあ伊達判決、これは安保について憲法違反であるという判決を下した。これは、政府の行為によって外国軍隊を国内に入れる、こういう条約は憲法違反だ、こういう判決でありました。確かにあなたのおっしゃったとおり最高裁の判決で、日本の陸海空軍じゃないのだ、外国の軍隊だという意味に...全文を見る
○矢野委員 侵略的なものあるいは攻撃的なものについては、たとえ外国のものであっても問題がある、このように了解してよろしゅうございますか。これはどうですか。そこで答えてください。いまあなたはそうおっしゃったのですよ。
○矢野委員 何だかわかったようなわからないような話ですね。憲法上問題があると言ってみたり、ないと言ってみたり、この問題についてはあとでまた関連しますから、次に進みます。  総理に伺いたいのでありますが、沖繩の核兵器、まあ御存じだと思いますが、メースBというのがありますね。これは...全文を見る
○矢野委員 核の問題だけ、メースB……。
○矢野委員 いやいや、それはお答えになっておりません。私の伺っておるのは、メースBというものは射程は中国大陸まで入っちゃう。旧式だといわれておるけれども、相当な足の長さがあるのですね。これはあなたの言っておる核の抑止力の一つの構成分子になっておるのか。これは核抑止力じゃない、メー...全文を見る
○矢野委員 抑止力というものは——ここで総理に抑止理論の講義をしなくても、攻撃性能があるからやはり抑止力になっておるわけです。もしもやったらやられるぞという——これはやらないかもわかりません。あなたは、とてもとても使わないとおっしゃるかもわからないけれども、能力的に見れば、もしも...全文を見る
○矢野委員 いやいや、総理答えてください、憲法問題ですからね。
○矢野委員 そこで、いまのお話はおそらくわが国が保有するという武器の問題だと思いますね。外国の問題については、あなたの言われた意味の攻撃的であろうが防御的であろうが、それは一切関係ないというふうに理解してよろしゅうございますか。
○矢野委員 総理に伺いますが、いまの御説明を聞いておりましても、要するに攻撃的であろうが防御的であろうが、わが国が管理しない、つまり外国の核兵器については何ら憲法上の問題はないというふうに理解していいか、悪いか。これは総理大臣の見解を承りたい。
○矢野委員 要するに、もう一度、くどいようですけれども、もう一ぺん伺いますよ。沖繩のメースBというものがもし——これは仮定の問題でございます。そのままの形で沖繩が返ってきた、これは憲法上、問題があるかないか、これだけ簡単に答えてください。
○矢野委員 総理も先日むきになって言っておられましたけれども、総理はこう言っておられた。私は核つき早期か、核ぬきゆっくりか、変なことばでありますけれども、そういう二者択一を国民に迫っておるわけではないんだという意味のことをるる説明しておられました。私は何も二者択一だときめつけて伺...全文を見る
○矢野委員 何か、いかにもこちらが責任がないようなことをおっしゃいますけれども、わが党は、沖繩の核につきましては、これは撤去すべきであると、はっきりした主張をしております。こちらが何の意見もなしに質問しているような言い方をおっしゃいますけれども、これは私は失礼だと思うのです。それ...全文を見る
○矢野委員 特別な措置をとらない限り、これは日本の本土並みの安全保障条約の事前協議が適用される。これはあたりまえの話で、いまさらここで聞かなくてもわかっていることだ。しかし特別な措置を沖繩についておとりになるのかどうか、これを私は聞いているのです。  私は官房長官にちょっと伺い...全文を見る
○矢野委員 きょうの朝刊を私、読みまして、佐藤総理は院内で官房長官あるいは外務大臣あるいは法制局長官、こういった方々と憲法の問題、事前協議の問題等について協議をされたという記事が載っておるのですね。  そこで私、伺いたいと思うのでありますけれども、ここに書いてある「非核三原則の...全文を見る
○矢野委員 私の質問として答えてください。
○矢野委員 非常に態度が、えらい木で鼻をくくったようなお答えになってまいりましたけれども、これは国民がすべて関心を持っておる問題なんですよ。  先ほど申し上げたとおり、現在平和憲法については国民合意の、憲法を守っていこうという合意があります。まあ安保条約については、これは意見が...全文を見る
○矢野委員 了解しました。  弾力的な運用ということばがどうも引っかかっていらっしゃるようでありますから、もう一ぺん念のために伺います。  必要なものは事前協議の対象として考えなくてはいかぬと、いまあなたもおっしゃいましたけれども、事前協議というものには三つの原則があります。...全文を見る
○矢野委員 重ねて伺いますが、沖繩の核についてですよ。もう一ぺん念を押します。
○矢野委員 事前協議を核持ち込みに当てはめるかどうかはまだ白紙であると、この沖繩の核基地について判断してよろしゅうございますか。沖繩に核を持ち込むことに対して事前協議の重大な装備の変更という項目を当てはめるかどうかは、まだ白紙だと受け取ってよろしゅうございますか。
○矢野委員 まあ要するに、話がもとへ戻りますけれども、国民が、総理のお話がいわゆる二者択一だ、核つき早期だ、あるいは核を抜いてゆっくりだというように受け取ったのも、やはりこれは根拠があるのですよ、総理。憲法は沖繩の核持ち込みにはこれは抵触しないんだ、事前協議の条項に——これは戦争...全文を見る
○矢野委員 白紙だけれども、そのための必要な布石は着々と打っておられると、このように感じますね。核の持ち込みについては白紙だけれども、憲法解釈という歯どめははずし、事前協議という問題についても、いままで本土の核持ち込みについては明確にこれは言っておられたのだ。しかし、沖繩について...全文を見る
○矢野委員 総理は、予算委員会で代表質問された自民党の内田さんの御質問に答えられて、これから考えるのだけれども、その考えるいろいろな条件というものをるる説明をされました。国際情勢の変化というものがこれからいろいろある。それから科学技術も進歩するであろうということも言っておられる。...全文を見る
○矢野委員 この問題につきましては、これでおいておきましょう。  先ほど事前協議の問題、少しばかり核の問題で伺いましたけれども、いわゆるB52というものは、最初は緊急避難ということだったけれども、結局現在は常駐になってしまったわけですね。これはあとにも関連があるのでありますが、...全文を見る
○矢野委員 もうこの問題につきましてはこの辺でやめておきます。次の機会にさらにこまかく伺いたいと思います。  話を変えますが、これは防衛庁長官に伺いたいと思います。最近この一年間に防石たてであるとか、あるいは催涙剤、こういったものをかなり大量に調達しておられる、このように私たち...全文を見る
○矢野委員 長官に伺いますが、治安出動ということを予想して購入しておるんだというお話でございましたね。あらかじめ私は申し上げておきますが、昨年もわが党の正木委員が質問をいたしまして、行動教範があるのかないのかということについて質問をいたしました。それは頭から治安行動、治安出動をや...全文を見る
○矢野委員 この問題は、私は簡単に伺っておくつもりだったんだけれども、ちょっとよけいなことをおっしゃるものだから……。  二十五万人全部に治安出動をさせるわけじゃないんだ、二十五分の一だというような発想は、これは長官、危険ですよ、そういう考えは。二十五万も出動してたまりますか。...全文を見る
○矢野委員 その問題はそれでいいでしょう。  ただ、私は要求しておきたいことは、指揮官心得であろうとも行動教範であろうとも、いたずらに批判をおそれて、まるではれものにさわるように、つくらないんだ、ないんだという態度は改めたほうがよい。つくったらつくったで、国会の審議を求めるべき...全文を見る
○矢野委員 要するにホークであるとかナイキであるとか、こういうミサイル、あるいは敵を探知するレーダー網、あるいは航空機、こういったコンビネーションといいますか、かみ合いによって空の防空を固めるという御答弁のようであります。  そこでFX、つまり次の主力戦闘機、これがファントムに...全文を見る
○矢野委員 ファントムの問題は、昭和五十二年百四機そろう。つまり、本国会において予算審議をするにあたりまして、これはことし一年だけの問題ではない。つまり五十二年までのわが国の空の守りということについてのきわめて長期的な問題であります。今回この国会で通過いたしますと、この原則は、こ...全文を見る
○矢野委員 あなた、五十二年まできめてないとおっしゃるけれども、うそをついたらいけませんよ。一月十日の国防会議ではっきりきまっておるじゃありませんか。合計百四機を五十二年度末までに国内生産する、これが一点。そして平均単価は十九億八千万だ。全機の調達経費は約二千億円だ。しかも機数変...全文を見る
○矢野委員 問題は今回だけの問題じゃないということは先ほど私が申し上げたとおりですよ。将来にわたって拘束する、長期にわたって拘束する問題だということは、あなたも御承知のとおりだ。したがって、五十二年の時点における防空構想というものがあるのかないのかということを私は聞いたのです。あ...全文を見る
○矢野委員 長官、これは大事な話なんですよ。あなたはすぐ、飛行機が老朽化するから取りかえなくちゃならぬとか、あるいは飛行機を近代的なものにしなくちゃならないとか、そういう性能の立場でおっしゃいます。これは言っちゃ悪いけれども、軍人の立場で考えれば、ライフル銃よりも機関銃がいいのは...全文を見る
○矢野委員 日本とアメリカ以外——これは日本とアメリカは、日本はもちろん敵にならぬであろう、アメリカは敵に考えていない。それ以外の諸国、これを一応いろいろな場合を想定してやったというお話でありました。あるいはまた、そのときのミサイルの配置とか飛行機の能力その他もいろいろ計算機に入...全文を見る
○矢野委員 私は、こういうことであまりからんでいるようなそういう言い方をしたくありません。これは防衛庁もまじめに考えてやっておられるんだと私は信じたい。ですから、私もまじめに伺っているわけです。しかし、検討したいということでありますけれども、これは場合によったら出さぬかもわからぬ...全文を見る
○矢野委員 それではこの問題は次にいきましょう。  次に伺いたいことは、オペレーションリサーチをやられた、電子計算機でやられたということであります。まあ、いやな言い方になりますけれども、伝え聞く話では、元来この飛行機はもう最初からファントムにきまっておったんだというお話を聞きま...全文を見る
○矢野委員 そういうことは考えてない……。しかし、ある人に言わせると、日米共同作戦ということも当然この考慮に入っておるのだということも言っております。  そこで簡単に伺いたいのでありますけれども、この機種の選定については、合理的に、科学的におやりになったと私たちは信じてよろしい...全文を見る
○矢野委員 オペレーションリサーチで計算をされた、計算の何といいますか投入されたデータ、これは数字はいいですよ。どういう種類の数字を投入されたか。数字の数はいいです、またこれは防衛庁の秘密だ、なんだとおっしゃるだろうから。どういう種類のデータか、こういうことを私は伺いたい。  ...全文を見る
○矢野委員 第二次調査団が調査に行かれた。実際に乗ってテストをされたと思うのです。ファントムとミラージュ、それからCL1010、この三機種について何機を使ったか、何回乗ったかという回数、長官でなくていい、あなたにお願いします。何機か、それから何回飛んだか。
○矢野委員 何機使ったか。
○矢野委員 私は、ちょっとした、英語で書いてある資料で、一々について申し上げることはできませんが、これは空幕からロッキード社あるいはファントムの会社その他に出された、今回調査団が行くから、こういう点について調べたいという、そういう要請をしておられる書類をたまたま見ることができまし...全文を見る
○矢野委員 調査の任務が完ぺきに行なわれたかと聞いている。
○矢野委員 子供に言うような言い方をしては困る。それは昔の飛行機なら類似しておれば、大体類似機で類推がつくということでしょう。しかしいまは超音速の時代ですよ。飛行機が違えば全然性能も違う。いろいろなデータが違ってくるのです。単に類推した、これだけでは十分な調査じゃないです。私、聞...全文を見る
○矢野委員 私が聞いておる範囲では、この二機が同時に記録をとりながら両方が遭遇したときに急上昇するとか、旋回するとか、そういうことについてのいろいろな操縦法ですね、両方が記録をとって相関関係で機能を調べていく、こういうふうに聞いておりますけれども、そういうふうなやり方じゃ十分な調...全文を見る
○矢野委員 これについては私は資料を要求したいと思います。少なくともそれぞれの項目については問題になる点がたくさんございます。  一つだけ伺いましょう。もう一つ念のため。いかに問題があるかということを。前防衛庁長官である増田さんは、爆撃装置はつけない、絶対つけない、こういうふう...全文を見る
○矢野委員 重ねて聞きますけれども、調査に行かれたときに、この爆撃性能のテストなり資料は求められましたか。
○矢野委員 ボミングコンピューター、爆撃用の計算機ですね、それはこの調査した飛行機にはついておったんですか。テストされた飛行機、それから現在あなた方が調査された飛行機には、ボミングコンピューターであるとか、あるいはブルパップであるとか、こういうようなものは装置されておりましたか。
○矢野委員 CL1010です。
○矢野委員 ついてなかった。ところが、ここにはこうあるんですよ。このCL01にもしボミングコンピューターをつけるとするならば——それはそうでしょう、ついてないんだから。——もしつけるとするならば、どういうような性能になるか、あるいは操縦方法になるか、あるいは装備になるか。このデー...全文を見る
○矢野委員 オペレーションリサーチに投入されないとあなたはおっしゃった。しかし十分な調査をこの爆撃装置についてはしておらないんだ。確かにこの装備をつけるかっけないかは実物ができてこなければわかりません。だから私は、つけるんだろうなんということは言いません。これは見なければわかりま...全文を見る
○矢野委員 対地支援能力というのはどういうことなんですか、具体的に説明してください。対地支援能力というものを比較検討したという意味でありますけれども、支援、これはおそらく空からの爆撃のことを意味しておるのだと思いますが、どういう装備を考えておられますか。
○矢野委員 その場合にはボミングコンピューター、あるいはまたブルパック、つまり高々度、高いところで超音速で飛んでおる飛行機であればこそそういう電子計算機であるとか誘導装置が必要なんですね。あなたのおっしゃっておる対地支援というのはそういうようなものを必要とする作戦なのかどうか。簡...全文を見る
○矢野委員 この問題につきましては、私は実はいろいろな項目について具体的に伺いたいと思っております。いまのブルパップの問題、あるいはボミングコンピューターの問題、あるいは先ほどの一機二機の問題、あるいは三十回フライトされた、飛行のときのいろいろな条件が規定されておりますが、これが...全文を見る
○矢野委員 要するに、外国に対して差しさわりのあるものは困るけれども、それ以外のものは出す、こういうふうに受け取っていいんですか。まあ検討するんですか。どちらですか。いいでしょう。いずれにしても、委員長、またこれは追って御相談を願いたいと思います。  私は実は、委員長にもあらか...全文を見る
○矢野委員 そういうお取り計らいをされるということでありますから、ぜひやっていただきたいと思います。  それでは、私はもう二、三の質問をさしていただきたいと思います。これは福田大蔵大臣に伺いたいのでありますが、つなぎの練習機、これは何か大蔵省でこれからもう買わないんだという意味...全文を見る
○矢野委員 ありがとうございました。これでけっこうでございます。質問を終わります。