矢野絢也

やのじゅんや



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矢野絢也の1972年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月08日第68回国会 衆議院 予算委員会 第3号
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○矢野委員 公明党を代表いたしまして、外交、内政、その他当面する重要問題についてお尋ねをいたします。  まず、四十七年度予算に計上されております防衛関連予算についてでありますけれども、これは、先週あるいは本日、野党各理事あるいは社会党の北山議員から問題提起と追及がありました。き...全文を見る
○矢野委員 大転換がないから国防会議の決定なしでやったのだという、その発想は、これは事実は大転換が中身にある、新規装備があるのです。あるにもかかわらず、大転換がないから国防会議抜きでやったんだ、こういう習慣をこれからつけたら、総理、今後同じように、明らかに新規装備があるにもかかわ...全文を見る
○矢野委員 いま大蔵大臣がきわめて重大な発言をされたのですよ。単年度予算であれば国防会議の決定は必要ないとあなたはおっしゃったのです。それなら単年度予算であれば何やってもいいということですか、あなた。これはどういう意味ですか。それからもう一つは、個々の装備の更新については国防会議...全文を見る
○矢野委員 新しいものがないとか、重大な変更がないものは国防会議の決定は必要ないという御認識でものを言っておられるようであります。私はそのこと自体が大問題だと思うのです。そういう口実で、かつて大東亜戦争のときには、たいしたことない、たいしたことないということでずるずる行っちゃった...全文を見る
○矢野委員 要するに、そういうことで事後的に国防会議を招集して決定をする、それをこのままほっておくと将来の前例なり禍根になる、このことを私は申し上げているのであって、もうせっかく予算をつくったんだからしようがありません、こういう態度が私は許せないと思うのですよ。   〔田中(龍...全文を見る
○矢野委員 そんなことを聞いているのと違います。
○矢野委員 そんなことを聞いてない。四次防原案に入ったこと……。
○矢野委員 私が言っているのはそんなことを聞いているのじゃないんです。この政府見解では、第一項目では、三次防の継続であり、所要の経費にとどまっておる、こう書いてあるでしょう。そうでしょう。私が聞いているのは、三次防の継続でもなければ所要の経費でない、そして防衛庁がすでに発表された...全文を見る
○矢野委員 長官は更新だ、更新だと言われるけれども、単なる更新じゃないのです。たとえば、このT2、これは将来防衛庁がぜひ持ちたいと考えておられるFST2の改、対地支援戦闘機、これは足も長いし、スピードもある、こういうものを将来国内量産をしなくちゃならぬ、そのためにはまずこのT2を...全文を見る
○矢野委員 私が聞いているのは、そんな弁解を聞いているのじゃないのです。この見解第一項目に、三次防の継続であり、所要の経費だといっておるが、これはそうじゃないのでしょうと私は言っているのです。何もT2を入れたその理由を聞いているわけじゃない。ましてやこのT2というのは、将来のFS...全文を見る
02月28日第68回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○矢野委員 本委員会は、八日の日に私の質問のところで紛糾をいたしまして二十日にわたる空白状態がございまして、その間、政府の手による防衛予算の削減その他、さまざまなことがあったわけでございます。私は、八日の質問に引き続きまして外交あるいは安全保障問題、あるいは時間の余裕があれば内政...全文を見る
○矢野委員 共同声明というものは、たとえば大統領の場合は、アメリカ国内における保守派と申しますかそういう人たちの意向をも考えなくちゃならない、あるいはまた従来からの友好諸国、たとえば日本であるとか韓国、台湾、こういった意向、従来の関係も考えなくちゃならないということで、当然表現と...全文を見る
○矢野委員 サンクレメンテでいろいろなお話をされたことなんですけれども、声明では何一つ明快なものは出ておりません。すべてニクソン訪中待ちということで、本会議でも答弁を避けてこられたわけであります。私はいま総理のお答えを聞いておりますと、緊張緩和への方向にあることは間違いないという...全文を見る
○矢野委員 私は、中国問題につきましては四次防問題のあとで具体的に御質問したいと思っておるわけで、いずれにしても、たとえば台湾条項、台湾海峡で万が一のことがあればあなたは在日米軍やあるいは沖繩における米軍の行動について、つまり安保条約の事前協議について前向き、弾力的に考える、いわ...全文を見る
○矢野委員 議長あっせんで、四十七年度予算と四次防計画との関係について政府は遺憾の意を表する、これはあっせんの文書でございます。その議長あっせんの趣旨に沿って総理は、まあことばとしてはきわめて丁寧、つまり深く反省するとか申しわけないという意味のことばを使われたわけでありますが、私...全文を見る
○矢野委員 何かことばはたくさんおっしゃったようでありますけれども、さっぱりわからないのであります。要するに今回のこの紛争が政府には何の落ち度――落ち度と申しますか非はなかったのだけれども、国会がもめたからやむを得ないので予算を削減したという御理解なのか、あるいは若干の手続上のミ...全文を見る
○矢野委員 まあ現象面的に、表面的にものごとを考えましても、政府がみずから提出された予算をみずからの手で削減する、これはまことに不見識きわまると申しますか、大失態のきわみであります。その背景とかそのいきさつは抜きにしただけでも、これはもう重大な政治責任がある、削ったというそのこと...全文を見る
○矢野委員 たとえば事務的な手続上の行き違いと申しますか、あるいは政府の答弁の食い違いと申しますか、そこに疑惑を生じた、疑義を生じた、だからこれは訂正するんだ、またそういったことは、私は総理が率直に訂正されることによって問題は解決すると思うんですね。ただ問題は、ここはやはり総理も...全文を見る
○矢野委員 これは、私個人の趣味の問題としてこの責任の問題について、くどく申し上げることは好まないことであります。しかし、これはゆるがせにはできない問題なんです。いま総理は、政府のやったことについて、誤りがあったとは思えないという意味のことを言っておられますけれども、これは聞きの...全文を見る
○矢野委員 この問題、私はいろいろな角度から、具体的にさらにお尋ねをしたいと思っております。  大蔵大臣に伺いたいのでありますけれども、あなたは、当初お出しになった予算、これは大蔵大臣の責任においてお出しになった予算であると私は信じております。税金をあなたが責任をもって管理して...全文を見る
○矢野委員 まあ高度の政治的な判断、えらいあいまいなことばを使われますけれども、なぜ政府が予算を削減しなければならなかったか。これは、政府がわが国の経済力の見通し、あるいはまたわが国を中心とした国際情勢の分析、こういったものを十分になさなかった。よろしゅうございますか。ニクソン大...全文を見る
○矢野委員 いま大蔵大臣が言われたことは統一見解ですね。第一項目にあります、つまり、「防衛関係予算については、沖繩への配備は別にして、三次防の継続事業、従来装備の維持・更新に係るもの、人件費等について必要な経費を計上するとの原則によって予算編成を行なった。」これは八日の前に出た見...全文を見る
○矢野委員 長々とお話しされました。簡単に伺いましょう。  まず、今回の予算手続について、間違っておったとは言えないという認識のようでありますけれども、まず予算そのものが、国防会議の議を経る必要があるのかないのか、この点について、この問題、あんまり長くしゃべってもらうとかえって...全文を見る
○矢野委員 私も、そのように現在の国防会議のシステムはなっておると思います。これは不十分だと思いますよ、こういうやり方は。それでまず予算そのものは、国防会議に第一義的にかける必要はないといたしましても、新しいステップと申しますか、新しい構想を前提にした予算、これは私は当然かけなく...全文を見る
○矢野委員 たとえば農林省とか厚生省の予算、これは私は特別のそういう国防会議的なものの承認を必要としないで――もちろん審議会というものはありますけれども、この防衛予算とそれ以外の予算とはおのずから性格が違うわけですね。これは前の戦争の苦い体験ということから、いわゆる軍事力の独走を...全文を見る
○矢野委員 私は、基本的に防衛予算というものは、たとえ人件費という当然の経費であったとしても、政府はシビリアンコントロールを守っていかなくちゃならない義務があるという立場からも、これは国防会議にはからなくちゃならないと理解をしておるつもりです、ほんとうはそういう計画まで。しかしそ...全文を見る
○矢野委員 政治責任ということばはどぎついことばでありますから、こういう形で私が、おまえあるのかないのかというような言い方は好みませんけれども、くどいようでありますが、今回の予算措置は、大蔵大臣としてはミスがなかったと理解しておられますか。これだけに限定して答えてください。
○矢野委員 議長、議長と議長のあっせんを盛んに言われますけれども、議長あっせんの前に政府は予算を削減することを決定しておられるのですよ。このいきさつを、まずあなたごまかしてはいけません。だから、本来議長、議長というようなことは、今回のケースには、あなたはそう言えるはずがないのであ...全文を見る
○矢野委員 この問題をこれ以上追及されるのは云々と言われました。私も、こういう同じ問題についてくどく申し上げることは好まないところであります。しかしこれは、私は水田さんや総理やその他皆さん方に対する個人的感情、こういうものを越えたもっと重大な問題なんです。だから私はくどく申し上げ...全文を見る
○矢野委員 いま私がお尋ねした、四十七年度予算に四次防の先取り的なものが多い、これは前回も私が具体的にそのことを申し上げましたね。あなたのところでおつくりになった第四次防衛計画の原案に、四次防の目玉として扱われているものがそのまま今回の四十七年度予算に入っておるわけです。その一部...全文を見る
○矢野委員 防衛計画が策定されておらないので新規でない、継続的なものであるということに尽きるわけであります、あなたの説明は。それは新規であることを認めるならば、国防会議にはかったとかはからないということが問題になるので、その点にあくまでも固執されるわけであります。これはもう客観的...全文を見る
○矢野委員 いずれにしても、陳謝し深く反省ということばを使っていらっしゃるわけでありまして、私たちがそういうふうに反省しておられる政府に対して、あやまり方がいかぬといって文句をつける、これはそういう意味じゃないのですよ。私たちが言っておることは、くどいようでありますけれども、こう...全文を見る
○矢野委員 この問題についてはくどくは言いたくありませんけれども、私は委員長に要求を、お願いをしたいのであります。  大体議論の経過というものは御承知のとおりでありまして、問題の本質は四十七年度予算が四次防の先取りであるかどうか、この認識によって国防会議にかけることが適当であっ...全文を見る
○矢野委員 それでは、この問題につきましては、委員長はじめ理事各位に取り扱いをおまかせするといたしまして、保留さしていただきましょう。私もいたずらに審議を混乱させることが目的で言っておるわけではございません。明確になさねばならないことはきちっとしておかなくてはならないから言ってお...全文を見る
○矢野委員 あらかじめ御指示をいただいておる時間も一応近づいてまいっておりますので、とりあえず結論を急ぎたいと思います。  私がこの四次防問題につきまして考えなくちゃならぬことは、いままでいろいろ申し上げましたシビリアンコントロールの問題。それともう一つ重要なことは、この米中接...全文を見る
○矢野委員 それでは、午前中の質問に引き続きまして質問をいたします。昼からは主として日中問題につきまして総理並びに政府の御見解を承りたいと思います。  質問の冒頭に、昨日の米中会談の共同声明についての政府の御見解、評価というものを承ったわけであります。米中関係の改善ということが...全文を見る
○矢野委員 米中両国とも、相互に今後解決をしていかなくちゃならない問題が存在しておるという認識においては、これは一致しておるわけでして、米中会談によってすべての米中間の問題が解決した、そういうものではないことは、これはおっしゃるとおりだと思うわけです。しかし、いま総理が言われたと...全文を見る
○矢野委員 けっこうなことだと思います。ただ、それが日中問題のすべての解決になるわけではないという、これはあたりまえのことであります。特にアメリカと日本との対中国関係の違いというものをこの際思い返さなくちゃならないと思うのです。もちろん朝鮮戦争以来、アメリカは敵対関係にあった。し...全文を見る
○矢野委員 非常に示唆に富む御答弁であったと思いますが、特にお尋ねした中で第三点、台湾は中華人民共和国政府に領土権があるかどうかということをお尋ねしたわけでありますが、それについての答えとして中華人民共和国政府が中国を代表しておるんだ、中華人民共和国政府の領土なんだというお答えが...全文を見る
○矢野委員 非常に従来の御答弁から見れば前進された御答弁だろうと思います。つまり台湾の領土権は国民政府というよりも中華人民共和国政府にある。これは将来日台条約の扱いについても考えを進めていかなくてはならない、その入り口を通過された、こういうように私は理解しておりますが、この点につ...全文を見る
○矢野委員 国民政府を相手としていわゆる日台条約を締結された。あの当時のいきさつとしてはこれが許容される。これはわが党の立場から申し上げれば、それ自体が許容されないことである。やはりあの時点において中華人民共和国政府を中国を代表する正統政府として、いわゆる講和手続というものをとる...全文を見る
○矢野委員 解決されるべきだということばの意味が、まだ私には明確にわかりませんけれども、これはまた後ほどあらためて、重要な問題でありますからお尋ねをいたします。  そこで、これまた問題の整理の意味でお尋ねをするわけでありますが、一つの中国の立場をおとりになるということは、これで...全文を見る
○矢野委員 現状認識として二つの政府が現に存在しておる、その現状認識それ自体、私は何も否定するわけじゃございません。これはいいとか悪いとかは別問題として、現実にそれぞれが存在しておるわけでありますから、ですから、それをつけ加えられるということばの意味は、私は、その意味においてつけ...全文を見る
○矢野委員 私が申し上げたとおりであると御答弁願った以上は、もうこの問題についてくどくを申し上げる必要はないと思います。  そこで、端的に私の感想を申し上げれば、総理は、新しい事態におけるわが国の処するべき方針ということについて、総理なりの決意がおありであると、私は、いまの御答...全文を見る
○矢野委員 心配無用の状況になったという認識は、私も同感なんです。ただ、問題は、そういうことが起こらないからいいんだという、これは、総理の言われることはいいのですけれども、もっと問題は、先ほど、一つの中国が、台湾領土はどうだということを私がいろいろお尋ねしたときに、非常に明快な、...全文を見る
○矢野委員 まあ、私たちの立場から言えば、日米安保条約は早期に解消したほうがいいという立場をとっております。しかし、これをいまあなたに押しつけても議論が平行線になるだけであります。  ですから、こう思うのです。いい悪いは別として、安保条約によってわが国が義務を持たなくてはならな...全文を見る
○矢野委員 まあ、私は、言論的な立場で、基本的な問題を順次お尋ねをするということでありますから、あとの質問者の方々のさらに具体的な詰めがあろうかと思いますが、わが党としても、この問題はもっとお考えを聞いていきたいと思います。  私の言わんとすることは基本的には賛成である、ただ、...全文を見る
○矢野委員 私は外務大臣にお伺いしたわけでもないのに出てこられたわけでありまして、あなたも次期総裁を目しておられる候補の一人でありますけれども、ここへ出てきてあまりうしろ向きのことをおっしゃらないほうがよろしい。総理のほうがずっと従容として話がよくわかるけれども、外務大臣の話はさ...全文を見る
○矢野委員 国交正常化のためであるということ、これは俗によく言われるわけでありますけれども、もうちょっと正確な規定が必要だと思います。いわゆる条約締結行為というものが必要であると私は思っておりますけれども、どうでしょうか。
○矢野委員 いま、総理は、はしなくも引き継ぎということばを使われましたけれども、確かに、国交正常化のパターンとしては、新たなる条約を北京政府とわが国の間につくるというパターンが一つありますね。その前は、一国一政府、先ほど総理が明快に言われたとおり、中華人民共和国政府と条約を結べば...全文を見る
○矢野委員 総理、私は、この一時間きわめて穏やかに質問さしていただいておるわけです。というのは、総理も、新しい事態に対処して非常に柔軟に考えようとしておられる。その姿勢に敬意を表しておるわけでございますが、本来、日台条約というものは、基本的な認識を深めていただかなくてはならないん...全文を見る
○矢野委員 時間が参りましたから、もう結論を急ぎます。  私が伺ったことは、日台条約の承継を政府は考えておるときめつけておるわけじゃないし、わが党としては、そんなことはもう全く反対であります。日台条約は廃棄されるべき筋合いのものであります。私が言っていることは、この日台条約の処...全文を見る
○矢野委員 それでは、時間も参りましたので、これ以上の御質問は、また同僚議員にお願いをすることにいたします。  最後に委員長にお願い申し上げますが、私の質問中、政府の、例の四次防問題に関しまする政治責任、この限界については、委員長においていろいろとお取り計らいをいただいておるわ...全文を見る
03月13日第68回国会 衆議院 予算委員会 第14号
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○矢野委員 私、二月八日の日にこの予算委員会で質問いたしまして、さらに二十八日の日にも質問をしたわけでございます。で、御承知のとおり、この四次防問題につきましては予算を削減するという形での一応の収拾がとられたわけでございますが、二十八口の予算委員会での私の質問で、政府においてこの...全文を見る
○矢野委員 何となくぴんとこないお話でして、まあいつまでに出せという期日の指定はあるいはなかったのかもわかりません。しかし統一見解という形で、いまここで正式の形で御説明をいただくいただかないは、いま考えておるということでありますから、これは後日であっても、私が聞いておるのは、あの...全文を見る
○矢野委員 四次防問題につきましては統一見解を出していただけるということでありますから、そのときにもう一度お尋ねをすることになろうかと思います。  ただしかし、私が本日緊急質問の機会を与えていただきましてお尋ねをするのは、この四次防問題と決して無関係ではない。あの問題を中途はん...全文を見る
○矢野委員 要するに予算要求をなさった。これは、沖繩派遣というのは四十六年度予算にはない新しい予算でございまして、従来のものと同じであれば国防会議はいいんだという御説明でありましたけれども、私たちの認識からいけば、防衛範囲の拡大になることは、まずその基本方針というものをきちっと国...全文を見る
○矢野委員 このことについてくどく言う気はありませんが、やはり防衛範囲の拡大であるということは重要な要素だと思います。やはり国防会議にかけておいたほうが妥当ではなかったかと思いますが、その点はどうですか。
○矢野委員 だいぶ前置きが長くなりましたけれども、立川の問題、沖繩の問題をお尋ねをしたいと思いますが、端的にお伺いをして、沖繩の問題ですね、これはまずかったから凍結という措置をおとりになったんだと思います。どういう点がまずかったのですか。私が最初に申し上げた、やはりシビリアンコン...全文を見る
○矢野委員 確かにユニフォームの諸君が政治的判断をすることは好ましいとは思いません。政治的判断というような大それたものの以前に、こういうことは適当であるかどうかというくらいの判断はあってしかるべきだし、またそれを内局の諸君が、特に国会でこういうことは重大な問題になっておるわけであ...全文を見る
○矢野委員 私が申し上げたいことは、沖繩に自衛隊を派遣するとか派遣しない、これはおそらく政策の違いの問題だろうと思うのです。わが公明党は、それは派遣しないほうがいいという立場をとっておる。しかし、あなた方が国会に多数を持っていらっしゃるでしょう。筋をきちっと通して正々堂々と、国民...全文を見る
○矢野委員 この問題もあわせて、次に、関連いたしますから伺いますが、例の立川の問題です。あれだって、こまかいいきさつは説明してもらわなくてもこちらはよく承知しております。問題は、住民のほとんどの方々が——騒音その他いろいろな反対の意味はあるでしょう、人によって。しかし、どうあろう...全文を見る
○矢野委員 市長さんの政治的お立場、これはあの市長は、立川基地に対する自衛隊の移駐については反対ということを選挙の政策として出られて当選しておられる方です。ですから、これは市長さんだけが反対しているのじゃないのですよ、そういう方が当選しておるということは。ですから、あなたのように...全文を見る
○矢野委員 私は、たとえば江崎さんも、いいかげんずいぶんいろいろな問題があったから、この辺でおやめになったほうがないじゃないかとほんとうは思っておるのです。しかし、それよりも先に、誤った事実をもとへ戻すということが、これは後世に対する戒めになる。これをまずはっきりしてもらいたい。...全文を見る
○矢野委員 立川について総理は非常に高姿勢の御意見がいまあったわけですけれども、私が申し上げているのは、総理が言うことは、せっかく政府がやったこと、防衛庁がやったことを軽々に変えると士気にも一影響するし、権威にもかかわるということなんでしょう。私は同じ音一味において申し上げている...全文を見る
○矢野委員 まあ国民にはいろいろな考えの方がいらっしゃることはわかりますけれども、その大部分の人が納得できないようなやり方はとるべきじゃないということを申し上げておるのですよ。これは野党だってそれぞれ政策が違うでしょう。しかし、なぜ全部の野党がこのように政府を追及することになるの...全文を見る
○矢野委員 了解。どうもありがとうございました。
11月02日第70回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○矢野委員 私は、公明党を代表いたしまして質問をいたしたいと思います。  本来、私は日本列島改造論を中心といたしまして、物価、公害あるいは土地問題、社会保障、こういう問題について具体的にお尋ねをいたしたいと思っておりました。外交あるいは防衛の問題につきましては、このあとの質問者...全文を見る
○矢野委員 私のお尋ねしたことはそういうことじゃございません。一般理論として、外国の内部で内戦が起こった場合、わが国がその一方に加担協力することは、内戦の干渉になるか、あるいは内政の干渉になるかということをお尋ねしておるわけであります。もう一度、なるのかならないのか、明確にお答え...全文を見る
○矢野委員 当然のことだと思います。  その場合、今度は具体論になりますが、田中総理は北京を訪問されまして日中国交回復を実現されたわけであります。その限りにおきましては、私どもはこれを高く評価いたしております。しかし、そのときの共同声明に、中国は一つである、そしてまた台湾は中華...全文を見る
○矢野委員 いま外務大臣は非常に重大な発言をなさいました。少なくとも日本国民は、今回の共同声明におきまして、わが国が台湾の領土の帰属につきましては、明らかにこれは中華人民共和国政府のものである、このようにわが国が承認したものであると理解しております。しかしいまのお話では、承認では...全文を見る
○矢野委員 誤解のないようにと言われましても、話がますますややこしくなるばかりであります。ですから、確かにわが国が台湾という領土を放棄した、放棄したわが国が台湾の帰属についてとやかくは言えない、こういうことをいまおっしゃいました。そうすると、依然として台湾の帰属は未定である、未定...全文を見る
○矢野委員 ですから、私は重ねて結論的に伺いますけれども、わが国政府は、台湾の領土を中華人民共和国政府のものであるという認識、これはあくまでも政治論的なものであって、純法律的なものでないという解釈をまずしておられるのかどうかをひとつ伺いたい。もうよけいなことは言わなくてもよろしい...全文を見る
○矢野委員 その中国を代表するものは中華人民共和国政府であると、はっきり共同声明で認めていらっしゃるじゃありませんか。なぜそうややこしい話の持っていき方をされるのですか。ですから中国に帰属する、その中国は中華人民共和国政府であるとはっきり日本政府は認めておるじゃありませんか。であ...全文を見る
○矢野委員 いずれにしても、中華人民共和国政府のほうが台湾は不可分の領土であると言ったことを理解された、こういうことですね。  それで本論に戻ります。いまの問題は非常に重大でありますから、いずれまた正木君のほうから詳しく質問するといたしまして、そういう立場に立ったときに、中国大...全文を見る
○矢野委員 その内政問題につきまして、万が一紛争が起こったときに、わが国の領土内にあるアメリカ軍の基地をどうぞお使いくださいという立場は、政治的にけっこうですから、政治的に内政干渉だと私は思いますが、この点はいかがでございますか。
○矢野委員 そのときにどう配慮をするのじゃなくして、そのような台湾条項の性質ですね、これは明らかに、事態が発生するしないはともかくとしても、これは内政干渉ではないかと聞いているのです。であるか、でないかだけお答えいただけばいいのです。
○矢野委員 それでは総理に伺いますけれども、まあ外務大臣、ああだこうだといろいろなややこしいことを言われましたけれども、結論として、この台湾条項というものは、一つの中国の立場に立ち、台湾が中華人民共和国政府の領土であるという認識に立つならば、内政干渉であるということを言っておられ...全文を見る
○矢野委員 そういうふうに日中国交回復には、安保はこれは別問題として行なわれたのだということをおっしゃるわけでありますけれども、そういうことはあまり日本の総理大臣がおっしゃらないほうがいいのでありまして、中国がどういうことを言おうと、わが国政府の姿勢としてどうあるかということを、...全文を見る
○矢野委員 これは仮定の質問じゃないのです。起こらないだろうという認識では、私自身も政府と同じだ。しかし、あくまでも日本政府が正式にとっておる態度です、この台湾条項というのは。ですから、純法律的にどうかということを聞いておるのですよ。仮定の問題だとおっしゃるなら、将来台湾と中国の...全文を見る
○矢野委員 この問題に私もあまり時間をとるわけにもいきませんから、法律の権威者である法制局長官に、法律的な立場から、いま申し上げたことについての見解をひとつお述べいただきたい。政治論はけっこうですから。
○矢野委員 いまのお話では、六九年当時の両国の認識を述べ合っているんだということでありまするが、現にこのように一つの中国という立場で、台湾は不可分の領土であるという立場で国交回復が実現したこの時点においても、この台湾条項を取りやめる気持ちはないと政府は明言しておるわけであります。...全文を見る
○矢野委員 法制局長官ともあろうものが、そんなおかしなことを言ってはだめですよ。内政干渉というのは、条約あるいはそういう法的効果を持つ文書、取りきめ、その場合だけ内政干渉が生ずるとは限らないのです。その国の姿勢そのものが、談話であろうが声明であろうがあるいは抗議であろうが、それが...全文を見る
○矢野委員 私は先ほどから、もうほんとうにくどいようですけれども、そういうことが起こる起こらないか別問題として、わが国の基本姿勢として、純法律的にそういうことが内政干渉にならないとして許されるのか、あるいは内政干渉として許されないのかということを聞いているのです。  これは私、...全文を見る
○矢野委員 いや、いま御相談ください。
○矢野委員 それでは、次の問題に進みたいと思います。  田中総理は日本列島改造論を発表されたわけでありまして、私もそれを熟読いたしました。この中に、たとえば二四ページに、「これまでの生産第一主義、輸出一本ヤリの政策を改め、国民のための福祉を中心にすえて、」あるいはまた二一八ペー...全文を見る
○矢野委員 そこで、議論の前提といたしまして、お互いに一つの確認が必要ではないかと思うのであります。つまり日本列島改造論は、昭和六十年に、いまから十三年後でございますか、わが国の国民総生産高、つまりGNPを一応一兆ドル、三百四兆円と想定していらっしゃるように思います。この一兆ドル...全文を見る
○矢野委員 総理は、この話になると、何かほんとうにうれしそうな顔でいろいろと答えられるわけでありますけれども、そのお話しになりたいことは順次伺いますから、心配しなくてもおしゃべりになりたいことは順次伺ってまいりますから、私の質問にだけお答えいただけばそれでけっこうでございます。 ...全文を見る
○矢野委員 御決意といいますか、少なくともおことばの上では相当重大な決意をしていらっしゃる。しかし、それがほんとうに重大な決心であるかないかは、具体的な内容において確認されなければならないと思うのです。ことばだけで重大な決心をやっているんだというのではしようがないのであります。 ...全文を見る
○矢野委員 どうも答弁が要領を得ない、あまり論理的でないような——そういうことは私が逐次伺ってまいりますから、少しお控えいただきたいと思います。  それで、所得倍増政策あるいは新全総計画は失敗じゃなかったという御認識をお持ちのようです。そういう認識を持ってこれからウルトラ成長経...全文を見る
○矢野委員 私もできるだけ冷静に、かみ合った議論をしようと思って冷静にお尋ねしておったつもりでありますけれども、そんなにこちらの質問をはぐらかして調子のいいお話をなさるなら、私も質問のやり方を変えましょう。  それではひとつ総理に伺いますけれども、確かに成長がなかったら福祉も実...全文を見る
○矢野委員 あなたがいろいろとお話をされて、こちらの理解を深めたいというお気持ちはわかりますけれども、これはやはりこちらの質問に具体的にお答えをいただくという形で議論を進めていかなければお話になりません。あなたは瀬戸内海に、これは国民公園だ、国定公園だとほんとうに整備するというこ...全文を見る
○矢野委員 私の申し上げていることは、少なくとも成長すればそのまま福祉が実現するものじゃない。つまり福祉部門に重点を置いて考えれば、たとえばあの瀬戸内海に水島を臨海工業地帯とすることについては適当でなかったというような考えがいまにして生まれてくるわけですよ。つまり福祉重点に考えて...全文を見る
○矢野委員 まあ今後の問題として、私がいま申し上げた福祉部門についての先取りの長期計画、これは絶対につくらねばなりませんし、これからつくりたいというお話でありますから、その認識の確認だけをしておきたいと思うのです。いままでのような新産都市計画、新全総ではそういうことはなかったので...全文を見る
○矢野委員 私がお尋ねしておるのは、国民が安心して日本列島改造論に取り組めるような、事前に必要な措置をとれということを言っているのでありまして、そんな、あなたのお答えになったようなことを聞いているわけじゃないのですよ。そうしなければ、幾らあなたが改造論、改造論とおっしゃっても、現...全文を見る
○矢野委員 いろんなことをおっしゃっていますけれども、結果的には大資本の思惑買い占め、ぼろもうけをさせることを許すようなことでございますよ。土地の利用計画だって、おそらく私が言いましたとおり、あなたが具体的にあげたところは全部工業都市として指定するにきまっている。さらにまたそうい...全文を見る
○矢野委員 もう一度環境庁長官に伺いますけれども、このことばは取り消されますね、そうしたら。鹿島の住民にあやまるべきですよ。鹿島の人人は、少なくとも自分たちのこの郷土を守りたいという純粋な気持ちであなたにいろんな陳情をしたのじゃありませんか。それに対して、何も問題はない、健康上害...全文を見る
○矢野委員 土地利用計画のことを先ほど総理はお話しなさいましたけれども、最近政府で線引きをおやりになりました。たとえば工場移転促進地域、ここから工場が出ていくのだという地域。たとえば四日市はその移転促進地域に入っていません。堺のあの埋め立て地、臨海工業地帯の公害を一番ばらまくあの...全文を見る
○矢野委員 まあ、線引きの問題はさらに検討するということでありますけれども……。  最後に総理に申し上げたいことは、この日本列島を改造するのは、やはり住民参加でなくてはならないと思うのです。いままでの新産都市や新全総のやり方は、中央で計画を決定いたしまして、それを住民に押しつけ...全文を見る
○矢野委員 もう時間のようでございますから、私、最後に意見を申し上げて質問を終わらしていただきたいと思います。  私は、最初に、GNP一兆ドル経済を十三年後に想定した場合、いままでのやり方でいくならばたいへんなことになるということを申し上げました。総理はそれに同調されたわけであ...全文を見る
11月08日第70回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○矢野委員 いま外務大臣から、先日の私の保留質問につきましての政府の統一見解の御説明があったわけでございますが、なお若干の疑問点がございますので、質問を続けさせていただきたいと思います。  いま外務大臣がお話しなさいました表現の中で、万が一紛争が起こったときに、安保条約の運用に...全文を見る
○矢野委員 どうしてもこちらの質問に、まともにお答えが、どうもいやだということのようでございますけれども、私の質問の真意は、本来は二段階に分かれておるのでございまして、いま外務大臣がお述べになった一九六九年の日米共同声明、この共同声明発表の前後にプレスクラブその他で、万が一紛争が...全文を見る
○矢野委員 この問題、時間もありませんからくどくは聞かないことにいたします。  そこで、総理あるいは外務大臣に私の意見を総括的に申し上げて、最後に見解を承りたいのでありますけれども、政府が日中国交回復を実現されたということは、これはせんだっても申し上げたとおり、国民の力であると...全文を見る
○矢野委員 終わります。