矢野絢也

やのじゅんや



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矢野絢也の1974年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月29日第72回国会 衆議院 予算委員会 第8号
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○矢野委員 私は、公明党を代表いたしまして、物価問題など、国民生活にきわめて重大な関係を持つ問題を中心として質問をいたしたいと思います。  予定いたしました質問に先立ちまして、本日の新聞報道によりますと、東京都衛生局が昨日発表いたしました天然痘の発生の件につきまして、これはきわ...全文を見る
○矢野委員 問題は、きわめて緊急を要する問題でございますので、万全の対策をとられることを強く要望いたします。  さて、本論に入りたいと思いますが、総理に伺いたいと思いますけれども、いまの爆発的なインフレ、便乗値上げあるいは品不足、いわば国民全般が社会的なパニック状態におちいって...全文を見る
○矢野委員 いま、どうすれば国民が政治に対する信頼を回復してくれるか、これをやはり総理として真剣に考え通必要があると思うのです。これは、やはり社会正義が行なわれておらない、あるいは社会的な不公平が横行しておる。それを、むしろ政府は、大企業優先というような政策で追認しているんではな...全文を見る
○矢野委員 総理、相変わらずですな。失業率が低いんだ、失業がないんだ、盛んにそういったことを言われて、今日まだ自民党の政策に誤りがなかったんだと言われますけれども……(田中内閣総理大臣「大筋において」と呼ぶ)大筋においてですか。大筋において誤っておるのです。たとえば、世界に冠たる...全文を見る
○矢野委員 上場卸売り業に対する……。
○矢野委員 いまのお話、たいへん具体的な御報告があったわけですけれども、このような圧倒的な資金力あるいは幅広い株式保有、しかも海外における原料仕入れから国内における製造販売に至るまでの垂直的な独占的系列化を推し進めておるということが、いまのお話で明らかになったかと思います。  ...全文を見る
○矢野委員 私は、脱税問題をこれから具体的に取り上げて、その手口を通じて、どのように利益操作、価格操作が行なわれておるかを明らかにしていきたい、こういう意味で、つまり物価に関連があるという意味で脱税問題を伺っておるわけであります。このことをまず明らかにしておきたい。  それで長...全文を見る
○矢野委員 国税当局として、具体的な名前を言うことができないというえらい念の入ったおことばであり、私もまだ具体的に申し上げているわけじゃない。しかし、いずれにしても四十八年の夏、四十七年の夏に二十五億と十億というまことに巨額の脱税事犯を取り扱ったことがあるとお答えになったと私は理...全文を見る
○矢野委員 このような巨大な、ばく大な脱税それ自体も、これはもう重大な社会的な犯罪です。勤労者はもうお給料をもらう前から源泉で取られているわけです。あるいはまた、中小企業の方は、このようなきびしい時代にもうからない。もうからない中でもまたきびしく取られております。これは私は日本の...全文を見る
○矢野委員 法律的な制約があるということで、奥歯にもののはさまった言い方でしたけれども、方法その他については、こちらの言ったとおりだという御答弁でありますから、残りの一社を先にやってしまいたいと思う。  これは、モチ米の買い占めで痛烈な世論の批判を受けました丸紅。三菱商事、三井...全文を見る
○矢野委員 本来、これは奇妙なことでして、国税当局が大企業の企業防衛の壁をぶち破って、よくやったという性質のお話を私は申し上げているわけなんでして、ですから、国税当局を苦しめる気持ちはないのです、はっきり言いまして。問題は、これが価格操作とか利益操作に重大な関連を持っておる。いま...全文を見る
○矢野委員 後ほど、まだもう一社ございますので、それが済んでからもう一ぺんお話ししたいと思います。  一昨年の木材の暴騰、一昨年来から異常な物価騰貴が始まったわけですけれども、その引き金のきっかけになったのが一昨年の木材の暴騰であったわけです。  木材市況を申し上げますと、木...全文を見る
○矢野委員 万事そういう調子で政策のほうも転換していただけると、非常にいい政治になると思うのですけれども、ほんとうのことを言いまして。  そこで、先ほども申し上げましたけれども、この百四十九億というのは売り上げに対して一二%になっているわけですね。これがべらぼうだということは、...全文を見る
○矢野委員 まあ、調査しておられるということでありますから、しかも調査中だからものを言えないということで、先手を打っていらっしゃいますから……。ただ、私たちがなぜこれに疑問を持ちましたかといいますと、通産省に提出した生活関連物資の期別売却益、六大商社が出したその中では五十九億とい...全文を見る
○矢野委員 私のほうで国税当局に資料をいただいて調べてみたんですけれども、査察の対象に付せられておる会社はほとんど中小企業なんですよ。そんな大企業で査察の対象になったというのはいまだかつて聞いたことがない、もちろんあるでしょうけれども。ところが、先ほどのトーメンも丸紅も任意調査で...全文を見る
○矢野委員 法務大臣と国家公安委員長に伺いたいのでありますけれども、一般論としてまず伺いますけれども、脱税などの不正の意図をもって、計画的に、しかも十億とか二十五億とかいう巨額のお金を不正所得として経理操作をしているということが一点、第二点は、数億という使途不明の隠し金をつくると...全文を見る
○矢野委員 大蔵大臣に伺いたいわけですけれども、一般論として私は法務大臣や国家公安委員長に伺いました。今後、このような社会的影響力の大きい大企業の脱税事犯、これはますます複雑になってきておると思います。調べにくい点もあるでしょう。しかし、少なくともいま具体的に申し七げた二件を見ま...全文を見る
○矢野委員 ぜひそうあらなければならないと思います。でなければ、ますます政治不信が強まります。  通産大臣に伺いたいのですけれども、一部始終お聞きのとおりでございまして、話は主として脱税という問題をめぐって進んでまいりましたけれども、私が申し上げたいことは、はっきり言いまして、...全文を見る
○矢野委員 まあ、大臣は御存じない。出先は、あるいは局長クラスも知っているのです、これは。気楽な大臣だと私は言いたいのだけれども、いずれにしてもこの問題は、物価問題の新しい面というものを私はここで解明したのです。やみカルテルがけしからぬ、あるいはまたコストの値上がり以上に便乗の値...全文を見る
○矢野委員 大臣がそのようにおっしゃるならば、ぜひそうしていただきたい。その結果を見てまた申し上げたいと思います。ただ、一般論として、海外法人のあり方、これは非常に批判が出ておる。何らかの対策が必要であると思いますけれども、通産省には何の考えもないんですか。
○矢野委員 最後に、総理に申し上げたいわけですけれども、海外の国際価格が上がっておることが、国内における物価上昇の一つの原因であるということを先ほども言っておられました。しかし、このように、日本に入ってくる輸入価格が、からくりによって実際以上に不当につり上げられておるということを...全文を見る
○矢野委員 私がこの問題で予定しておりました時間を越えておりますから、次の問題に移らざるを得ないわけでありますけれども、先ほどの総理をはじめ各大臣の御答弁では……。もちろんこれだけが物価問題のすべてではございません。一つの原因というものを私は解明したわけでありますけれども、そうい...全文を見る
○矢野委員 次にお尋ねいたしたいことは、石油関連製品の異常な値上がりについてであります。  わが党は、昨年来より生活防衛緊急対策本部を設置いたしまして、たとえば、洗剤の消えてしまったのはどういうわけだ、トイレットペーパーがないのはどういうわけだということで、党の組織をあげて、隠...全文を見る
○矢野委員 その在庫分あるいは輸送中という要素を加味して考えると、あなたが正しいと言ってくださった十月以降のこの値上がりは、先取りであるという私たちの判断、これも正しいのですか。
○矢野委員 まとめて私の意見は最後に申し上げることにして、次に、高圧ポリエチレンあるいは塩ビについて申し上げたいと思います。  まず、高圧ポリエチレンの価格の推移でございますが、四十七年の十月から十二月、一年前ですが、九十円から九十五円でございました。昨年の一月から三月には九十...全文を見る
○矢野委員 この高圧ポリエチレンとか塩ビ、エチレンの値上がり、八〇%をこえる値上がりは、その原料であるナフサが上がったからだということが理由になっておるわけでございますけれども、そのナフサ自体が先ほど申し上げたとおり、先取り値上げになっておるということをまず御理解願わなくてはなら...全文を見る
○矢野委員 さらに次の問題を申し上げて、総括的に御意見を聞きたいと思います。  それでは、いまこのエチレンが十二月に六円の便乗値上げ、その結果ぬれ手でアワといってよいくらいの二百四十億円というのをもうけておるということを申し上げた。そのエチレンからできてくるこの高圧ポリエチレン...全文を見る
○矢野委員 まあ、行政指導をして価格を指導するということ、これは前向きの姿勢として評価をいたします。しかし、トンビもタカも飛んだあとの話になるのです。石油危機で、それこそ連発打ち上げ花火式に、もう各物価はぼんぼんぼんぼん上がっておる。こんな調査は、通産省の機能をもってすればすぐに...全文を見る
○矢野委員 やっておるのはあたりまえでして、やっておるかやっていないかよりも、そういう調べた結果に基づいて、なぜ対策がもっと早くとれないのだということを私は申し上げておるわけです。  それから、この話をさらに理論を発展させる意味において、公取委員長に伺いたいわけであります。 ...全文を見る
○矢野委員 公取委としてはカルテル行為、独占行為についていろいろと調べていらっしゃるわけですが、とにかく独占度一〇〇%の業界ですよ。おっしゃったとおりですね。そのような一〇〇%の独占力を持っておる石油化学業界が、このような悪質な便乗値上げをやっておる。そこで通産大臣は行政指導をす...全文を見る
○矢野委員 ようやくわかった、総理をはじめ皆さん方わかったということは、こっちもわかりました。しかし、これからどうするかという話については、これからやるんだ、やるんだということなんです、はっきり言えば。毎日毎日の生活に国民は苦しんでいます。そんなゆうちょうなことでは、国民は納得で...全文を見る
○矢野委員 どうも委員長、ありがとうございました。(拍手)