矢野絢也
やのじゅんや
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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01月30日 | 第77回国会 衆議院 予算委員会 第3号 議事録を見る | ○矢野委員 私は、公明党を代表いたしまして、総理初め関係大臣に御質問いたします。 最初に、経済問題について具体的にお伺いをしたいと思っております。 七一年のニクソン・ショック以来、政府の経済政策は失敗の連続ではなかったのか。もちろん、その前からも高度成長あるいは生産第一主...全文を見る |
○矢野委員 一種の固定観念というような神話に政府はしがみついておったのじゃないかと思いますね。たとえば固定為替制というのはいつまでも続くのだ、アメリカはいつでも日本のことを考えてくれるのだ、あるいは通産省は資源が安く無尽蔵に金さえ出せば手に入るのだ、生産と輸出さえしておれば万事こ...全文を見る | ||
○矢野委員 五十年の成長率についても下方修正をなさったわけでありますけれども、ことし五十一年度の経済見通し、GNPが名目で一三%、実質で成長率五・六%、こういった見通しで総需要の分析とかいろいろなことをやっていらっしゃるわけでありますけれども、あと具体的に、項目別に消費とか輸出と...全文を見る | ||
○矢野委員 そこで、具体的に伺ってみたいと思うわけです。 総需要の五〇%を占めておる個人消費の問題から伺いたいわけですけれども、経済見通しによりますと、五十一年度は個人消費が名目一三・七%、実質で五%上がるのではないかという判断をしておるわけです。しかし、仮に収入面で一〇%収...全文を見る | ||
○矢野委員 減税はやらないし福祉は伸び悩み、そして国民に高負担を押しつける、雇用不安は深刻、こういう状況ですから、消費が伸びるとすれば一番関係の深いのが本年度のベースアップだと私は思うわけです。 しかも一方では、全国の百貨店の販売統計を見ましても、四十九年の十月から十一月は、...全文を見る | ||
○矢野委員 あれやこれやと言われましたけれども、少なくともほかの要素で消費がふえる面がないわけです。賃上げが非常に有力な要素である。しかし、ガイドラインをつくったと言われてまた非難されるから言えないということらしいのですけれども……。 くどいようですが、この計算をされたときの...全文を見る | ||
○矢野委員 ここであなたが言おうと言うまいと、賃金に介入していらっしゃる事実には変わりがないわけでございます。 次に、民間の設備投資の問題でありますけれども、船舶を除く機械受注額の統計、これは設備投資の六カ月ないし九カ月先の将来を占う重要なデータである、こう承知しております。...全文を見る | ||
○矢野委員 委員長はいま病気で御出席されないということで事務局長さんからお話があったんですけれども、事務局長さんはせんだっての、二十七日でしたか、記者会見で、公取委員長を国務大臣にするということは適当ではない、現在のままでいいんだ、こういう意味の御発言をなさっておるわけでありまし...全文を見る | ||
○矢野委員 いや、決して私はいじめるつもりはありません。しかし、仮定の問題ではないんです。現に公取委員長を閣僚にするんだとか分割規定を削除するというのは、これはもう明らかな動きとして政府や与党の中でそういう議論がされておるわけでありまして、しかもあなたは、個人的見解として記者会見...全文を見る | ||
○矢野委員 それじゃ公取委員会として、こういう二点の改正が政府・与党で決められて、そういうことで将来やるんだということになったときには、公取としては、あるいはあなた個人としては、それでいい、こういうふうにしか受け取れないのだけれども、もう一遍はっきり言ってください。 | ||
○矢野委員 お立場上そういう言い方しかできないということはよくわかりますし、また御真意のほどはよくわかります。 三木総理、今度は三木さんに伺いたいと思いますけれども、大体去年全部の政党が賛成して衆議院を通過しておる独禁法、あの内容だってわれわれ十分だと思っておりませんよ。しか...全文を見る | ||
○矢野委員 公取委員長の意見を尊重されるかどうか、そのことだけ。 | ||
○矢野委員 また悪い癖が、総理、出ておられるわけでありまして、明確にしていただきたい。これは大事な問題ですから、あいまいな青い方をする問題じゃない。公正取引委員会も昨年のあの案でやってもらいたいという気持ちを持っておる。しかも前国会においては全部の政党が賛成した。しかもポイントは...全文を見る | ||
○矢野委員 この二点を骨抜きなさるかどうかということだけです。 | ||
○矢野委員 国民が納得するといっても、前国会で、国民を代表する国会で全部の政党が納得したのですよ、あなた。これ以上国民が納得する案というのは、一体どういう案なのですか。あなたは議会の子だといつもおっしゃっているわけだけれども、国民を代表する政治家が、すべての政党が賛成して衆議院を...全文を見る | ||
○矢野委員 この問題、本当は徹底的に、これは三木さん、あなたの政治責任にもかかわってくる問題ですよ。ですから追及をしたいと思っておるわけですけれども、次の議員にこれは回しましょう。次のテーマに入りたいと思います。 総需要の中でも局間住宅の問題です、話はもとに戻りますけれども。...全文を見る | ||
○矢野委員 住宅につきましては、先ほど申し上げたような非常に重大な隘路がある。三木総理、あなたの御計画、こんな状況じゃできませんよ、民間住宅をたくさんつくっていくんだなんて。独立と自主の精神でなんておっしゃっていますけれども、毎月九万円払っていけますか。あなたの計画は、国民大衆に...全文を見る | ||
○矢野委員 公共投資につきまして、特に地方自治体の要求というもの、これはやはり政府としてまじめに聞かなくちゃいかぬと思うのですね。特に景気対策の主力部隊だという認識を持っておられるならばなおさらのこと、はっきり言いましてそれを実施するのは地方自治体が主体ですよ。地方自治体は、水道...全文を見る | ||
○矢野委員 公共投資については、要するに道路が三四%であって、その三四%の道路関係の予算のうち六〇%が土地代に食われてしまうというこの状況、これが解決されない限り、本当の生きた景気回復のてこにはならない、このことを指摘しておきたいと思います。 消費とか設備投資とかあるいは輸出...全文を見る | ||
○矢野委員 福田さんの答えは原因と結果を取り違えておる。そういう乖離をなくするためには経済の安定が必要なんだという立場で、そのために努力するということなんでしょうけれども、私は、むしろ経済を安定させるためには、不況対策をやるためには、低所得者層ほど消費が落ち込んでおるというこの実...全文を見る | ||
○矢野委員 もう結論だけ申し上げたいと思いますけれども、資源を浪費してはいかぬので使い捨ては困る、困るから消費は伸びない方がいいんだという発想であります。むしろ私は、先ほど言ったとおり、そういう低所得層の消費を拡大するということは使い捨てになりませんよ、必要な生活必需品を切り詰め...全文を見る | ||
○矢野委員 問題は、財政あるいは税制上の根本的な改革への方向づけというのがまだ明確に出ておらない、したがって今後の赤字財政解決の見通しもついておらぬ、したがって、一方においては高度成長の復活への期待、他方においては付加価値税などによる増税、こういういままでの政府の姿勢からいけばそ...全文を見る | ||
○矢野委員 いま財政、税制上の根本的な改革の方向は持っておらぬとお認めになったわけです。それが、持ったときには付加価値税ということになりかねないわけでありますから、厳重にこれは私たち反対するということを申し上げておきたい。 そういう大衆課税の方向じゃなしに、その前にやらにゃい...全文を見る | ||
○矢野委員 ですから、一方でそういうふうに大衆課税の懸念が心配されているという、その前提にやはり不公正税制というものを改めなくちゃならぬ、その一つの例として申し上げているわけでございまして、そういうことをやらないで大衆課税の強化、これはいかぬと思うんです。高度成長型の税制度を改め...全文を見る | ||
○矢野委員 政府は特別措置法に手をつけたけれども評価してもらえぬのが残念だとおっしゃるわけですけれども、しかし、やはりこれは残念ながら評価できないのです。たとえば租税特別措置法の中で二百項目以上あるのですね。うち廃止が十一項目、縮小が五十八項目です。しかも、税収面で見ますと、もっ...全文を見る | ||
○矢野委員 その期限が来たからもうやめるのだというお話、これは納得できません。租税特別措置、これは何遍期限が来たのですか。期限が来たのを何遍も延長してきたじゃありませんか。期限云々するのなら、それは理由にならない。不公正税制の方は期限が来ても延長していく。大企業優遇の一これは四十...全文を見る | ||
○矢野委員 異常な事態がなくなったから、もうこれは延長しなくていいんだ、条件がなくなったんだ。そうしたら、安定成長段階に入って、高度成長のための租税特別措置法というのは完全にその存在理由を失っているのです。資本の蓄積、投資の拡大のために租税特別措置法が制定されたいきさつは、大蔵大...全文を見る | ||
○矢野委員 本年度予算は三分の一が国債だという未曾有の事態になっておる。一方ではこれからの財政、税制度の改革の根本的な方向が定まっていないと大蔵大臣みずからがおっしゃっておる。そういうわけですから、やはり現行の税制度に対して公正を回復するという立場で国民が納得する、こういう方向で...全文を見る | ||
○矢野委員 日銀総裁、お急ぎのようでございますので……。 金融機関の問題、伺いたいわけですけれども、銀行の最大の社会的責任というのは、預金者からお預かりするお金の値打ちを下げない、そのためにはインフレと闘う、これはやはり銀行の預金者に対する義務だ、こう思うわけですけれども、昨...全文を見る | ||
○矢野委員 預金金利の問題ですけれども、日本の国民大衆の貯金というのは、これは三木総理、よく聞いていただきたいのですけれども、もちろん利子、利息をもらいたいための貯金というのはあります。これはそういうことでしょうけれども、それよりも元木のため、老後のためという貯金なんですよ。ヨー...全文を見る | ||
○矢野委員 預金金利は……。 | ||
○矢野委員 それは景気対策という意味を含めまして、企業のコスト高を解消するための金利負担を少なくしたい、そこで公定歩合というものを下げていくということになるのでしょうけれども、しかし、公定歩合を下げる、すぐそのまま預金金利へこの話が連動するわけです。企業の金利負担を下げる、それが...全文を見る | ||
○矢野委員 具体的な事例を挙げてもっとこれはやりたいわけですけれども、時間の関係もありますから……。 次に、ライフサイクル計画というのが非常にしゃれた言葉で出ておるわけであります。生涯設計計画、日本型福祉社会のビジョン、これは三木さんへの私的提言だという形で、どの程度まで三木...全文を見る | ||
○矢野委員 時間の関係がありますので次に行きたいと思いますけれども、いずれにしても、年金制度にしても住宅政策にしても医療問題にしましても、おっしゃるとおりいきなりは無理だということは理解しますよ。しかし、先ほどからるる申し上げているとおり、そういった基本的な問題についての長期計画...全文を見る | ||
○矢野委員 バッジシステムによるわが国の防空識別圏での識別、これは、一つは、民間機は運輸省からフライトプランが来る。二つ目には、自衛隊機は自分のところのものだからよくわかる。初めから情報が入っておる。三番目、米軍機は情報提供によるフライトプランを承知しておるからわかる。第四番目、...全文を見る | ||
○矢野委員 これは米軍から与えられておるもので、御親切に提供されたものだ、こうおつしゃっていますけれども、航空総隊通信電子運用綱則という物々しい文書がありますけれども、この中に、AKAA二〇〇二、これは彼我識別用の固有識別書である、自衛隊の公文書として自衛隊の文書に載っていますよ...全文を見る | ||
○矢野委員 意味がおわかりいただけたのかどうなのか、要するに便宜的に提供されたものだ。しかし、現実に自衛隊の公文書として、これは通信用に使うのだとはっきりなっているのですよ。しかも、日米間でこの暗号によって通信すれば、同じ暗号をこれは韓国も持っているわけですから、そのまま韓国に筒...全文を見る | ||
○矢野委員 先ほどの十一カ国のこの暗号の取り決め、これ自体も、防衛庁はそんな大それたつもりはないとおっしゃるかしらぬけれども、結果として敵性国、友好国の区分が、この暗号を十一カ国で結ぶということによってでき上がっておる。航空自衛隊がスクランブルをかけるかかけないか、これは重大な判...全文を見る | ||
○矢野委員 まず具体的に個条別に申し上げましょう。 長官はまずわかっておられない。スクランブル云々の問題はAKAC六二には関係ないのです、これは軍事上の会話の暗号ですから。 それから第二点は、先ほどくどく言っておるように「USジャパンROKユースオンリー」、形式的にこの文...全文を見る | ||
○矢野委員 それでは、委員長からそのようにお計らいをいただきましたので、私の質問はこの件につきましては保留さしていただきまして、しかるべき段階で改めて質問さしていただきたいと思います。 次に移りますが、先日、民社党の春日委員長が問題を提起されましたいわゆる共産党スパイリンチ事...全文を見る | ||
○矢野委員 いずれにしても、そういうことでありますと、先ほど不破書記局長は、その裁判の正当性あるいは不当性という立場でいろいろな議論をなさったわけでありまして、裁判あるいは判決それ自体が正当であったのか、不当であったのかという問題になってくるかと思いますが、いずれにしても、先ほど...全文を見る | ||
09月28日 | 第78回国会 衆議院 本会議 第5号 議事録を見る | ○矢野絢也君 私は、公明党を代表いたしまして、三木総理並びに関係閣僚に御質問をいたします。 最初に、総理にお願いをしておきたいわけでございますが、先ほどからの総理の御答弁は、まことに陰々滅々とした調子の、いたずらに長いばかりの、中身のない、ポイントを外した答弁ばかりでございま...全文を見る |