矢野絢也

やのじゅんや



当選回数回

矢野絢也の1978年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月02日第84回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○矢野委員 私は、公明党・国民会議を代表いたしまして、総理並びに関係大臣に、外交、内政問題について御質問をいたします。  最初に、ロッキード事件に関連する問題でございますが、いわゆる灰色高官問題につきまして、一月三十日、大久保証言がございました。国民の本件究明の要求がますます高...全文を見る
○矢野委員 私は、政治家である以上は、法的に問われなくても、政治的、道義的責任があるという意味において、この灰色問題というものは軽視してはならない問題だと思うのですね。そして、今回の場合も、検察庁がそれなりの自信のある調査に基づいて、いま大臣がおっしゃったような、これこれ、しかじ...全文を見る
○矢野委員 交渉の機は熟しつつあるというのは締結の環境も整いつつあるという御判断である、これはいままでの、所信表明でのわけのわからないお話よりはかなり前進した御見解であると思います。  ただ、双方の満足し得る状況で締結したい、これは当然のことだと思いますけれども、当然そこに、い...全文を見る
○矢野委員 どこの国とも仲よくしたい、これはあたりまえのことでありますけれども、この反覇権条項の質問に対してそういう表現を使われるということになりますと、この反覇権条項というのは第三国に対するものではないんだということを、どういう形になりますか、たとえば条約本文の中でコミュニケの...全文を見る
○矢野委員 日中共同声明の精神というものを条約本文に盛り込んで云々という御質問をすると総理もお答えにくいというような顔つきをなさっておるから、この問題は余韻を残してやめておいてもいいと思うのですよ。ただ、総理の気持ちをつだけ聞きたいのですよ。  条約を締結するに当たって、これは...全文を見る
○矢野委員 断じていたしませんという言葉で一応納得したいと思いますけれども、総理は、真剣に検討しているのだからもう少し待ってほしい、こういうお気持ちでいろいろ言葉を濁される面もあるのだろう、これは外交交渉の機微にも関することでもあるということで、私も理解できないではない。しかし、...全文を見る
○矢野委員 この問題はこの程度にしておきますが、いずれにしても、日中平和友好条約、速やかに締結をさるべく最善最大の努力をされることを強く要望しておきたいと思います。  次に行きます。  政府は、先日、財政収支試算というものを国会に提出されたわけであります。この五十三年度予算を...全文を見る
○矢野委員 まさに語るに落ちていらっしゃるという感じでございまして、困難さを示す、国会議員の連中は財政問題はわかっておらぬので、困難だということをよく教育する資料。冗談じゃありませんですよ。いま大蔵省として必要なのは、困難さを示す資料よりも、財政をどのようにして再建するかという、...全文を見る
○矢野委員 確かに公共投資部門は一定の増率、一三%ですか、で伸ばしていらっしゃることは認めますよ。しかし、振替支出、福祉部門、これは拡大型では平均伸び率一五・七%で計算していらっしゃる。削減型ではわずか三・五%で計算していらっしゃる。しかもベースアップはございませんという前提に立...全文を見る
○矢野委員 傾向を見てくれというお話ですけれども、その傾向を見るためのこの資料の計算の方程式、発想というのが、基本的に経済学なり財政学の論理に合っておらぬということを申し上げておるわけです。そういうことについて全然お答えがないんです。全くやっつけ仕事と言ったら大蔵省に怒られるかも...全文を見る
○矢野委員 委員長、一言。  私の申し上げたいことは、勉強するとおっしゃっているんだけれども、勉強するまでは待ってましょうか、総理。こっちの方がどうやらよく勉強しているようだ。政府の方はまだ勉強足らぬみたいですから、じっくり勉強してください。勉強する間、予算委員会を休憩して待っ...全文を見る
○矢野委員 これをまず撤回をしていただきまして新しく出し直してくださることを御要求いたします。
○矢野委員 追加という御答弁は納得できません。  先ほどから申し上げているとおり、財政の規模によって民間のエネルギーも違ってくる、したがって成長率も違ってくる、したがって、自然増収に対する弾性値も変わってくる、税収入も変わってくる、この試算に対する、これを支えている論理そのもの...全文を見る
02月03日第84回国会 衆議院 予算委員会 第6号
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○矢野委員 昨日来、委員長初め与野党の理事各位、さらに委員各位に御理解と御配慮をいただきましたことを、まず最初に御礼を申し上げたいと思います。  さてそこで、先ほど総理からも、この財政収支試算は増税のためのキャンペーン、あるいはまた、野党が要求しております減税要求、これをお断り...全文を見る
○矢野委員 憲法論としては違憲ではないという御答弁でございまして、これはこれで結構だと思います。  もちろん、国民投票制度は、国民から信託を得ている議会人がみずからの責任を放棄して、その選択を国民の反対とか賛成とかという単純な形にゆだねてしまう、責任放棄じゃないかという批判、あ...全文を見る
○矢野委員 五十三年度予算の問題に質問を移したいと思います。  この予算は所得減税がないということが一つの特徴、あるいはまた、不公平税制の是正を見送っていらっしゃるということが特徴、さらにまた、一般会計予算の社会保障関係費六兆七千五百二十三億、これは対前年比、去年に比べまして伸...全文を見る
○矢野委員 この問題、次に行きたいと思います。  経常収支七億ドルの見通しが百億ドルを超える黒字になっちゃったということについて、見通しが誤ったということでしたけれども、そうなる背景というのは、先ほど申し上げた内需がいかに落ち込んでおるかという見通しの誤り。当然、内需がなければ...全文を見る
○矢野委員 私どもの計算によりますと、二百四十円で計算しまして六十億ドル、これは一兆四千四百億円ですね。これに減少デフレーター、海外経常余剰デフレーター、これを一・八として計算いたしますと約八千億円ですね。さらに実質GNP乗数効果を一・五というふうに仮定して掛けますと、約一兆二千...全文を見る
○矢野委員 まず、五十三年度予算の策定に当たって、余りそういう計算はしていないというお答えがあって、私が重ねて二百六十二円ですねとお尋ねすれば、そうだとおっしゃっておる。  総理、あなたは本会議や予算委員会で、予想外の円高によって見通しが狂ったんだということを再三おっしゃってい...全文を見る
○矢野委員 いま私が宮澤さんにお尋ねしておるように、円高によって〇・五のデフレ効果がある、あるいはまた、六十億ドルの経常収支を減らすためにも、私の試算によれば約一%のデフレ効果があるというふうに、この七%を達成するためにはどれだけの円相場で予算を組んでおるのだという点がきわめて重...全文を見る
○矢野委員 この問題は非常に重要な、つまり、また年末に間違いましたというようなことにならないために、あえて私は御質問しておるわけでありますけれども、さらに議論を深めていきたいと思うわけであります。  五十三年度の経済運営を考えましたときに、五十一年に比べまして五十二年がどういう...全文を見る
○矢野委員 私がいま、ことし予想されるいろいろな海外との会議をるる具体的に申し上げたのは、いずれにしても、ことしのわが国経済は内外ともに相当強烈なあおりを食らうおそれがある、そういった点を想定して経済政策なり財政運営をしていかなくてはいけませんよということを申し上げておるわけであ...全文を見る
○矢野委員 実際の企業活動に従事しておる経営者から見た場合、冗談じゃないわという感じでいまの答弁を聞いていらっしゃると思うのですよ。  たとえば流通在庫の面で申し上げますと、確かに改善されている要素はあると思うのです。これは本当は改善と言えないと思うのです。要するに、注文があっ...全文を見る
○矢野委員 パーセンテージは何ぼぐらいに計算しておりますか。
○矢野委員 くどいようですけれども、その見通しは、昨年のベースアップの実績に比べて高い基準で想定されたのか、あるいは低い基準で想定されたのか。上なのか下なのかということです。その辺もう一遍ちょっと言ってみてください。
○矢野委員 五十一年度の消費の実績は三・九%だったのですね。そして五十二年度の当初の見通しは五・四%というふうに見られたわけです。しかし、結果は五十一年度と同じ三・九というところに落ちつきそうなんですね、五十二年度の実績見込みは。五十一年も一三・九、五十二年度の実績見込みも三・九...全文を見る
○矢野委員 消費性向が少しばかり上がるだろうという逃げ道を用意されておるようでありますけれども、百貨店とかチェーンストアの売り上げが五十二年の十月から十二月は落ちておるということぐらいは御承知だろうと思いますがね。売り上げは落ちているんですよ。昨年減税を行いましたときには、たしか...全文を見る
○矢野委員 総理、この論理はまた別の矛盾が出てくるのです。私は、消費性向はそう上がらないだろう、ということを先ほどから申し上げておりますけれども、昨年私たちが所得減税を要求いたしましたときに、消費性向が低まる方向にあるので、減税したとしても貯蓄に回るばかりだ、減税なんか必要ないの...全文を見る
○矢野委員 ですから、この議論を詰めていきますと、五十一年も一子九、五十二年実績見込みも三・九、ことしは五・三の見通しだけれども恐らく三・九、四ぐらいのところになってしまうのではないかという私どもの分析、これは多くの民間経済研究所もそういう分析をしておるわけです。政府の消費の見込...全文を見る
○矢野委員 この要因は、公共投資が非常にいろんな隘路があって予定どおり進まなかったとか、地方財政の関係とか、いろんな問題があるわけですけれども、五十二年度のこの政府固定資本形成、まさかまた下方修正ということにならぬでしょうな。この辺の確信をひとつ聞かしてください。
○矢野委員 民間需要を喚起するという立場から見ましたときに、五十三年度予算案の持つ問題点は非常に多いわけです。実質七%、名目一二%成長、これを目標にしていろいろやっていらっしゃるわけでありますけれども、この五十二年度の名目GNPは、宮澤さん、百八十八兆でしたね。これを一二%成長さ...全文を見る
○矢野委員 細かい数字の話は余り適当でありませんから省略いたしますけれども、とにかく個人消費の面でも住宅でも、設備投資も在庫投資も、実績見込みと当初見通しを比べますと、昨年は全部見込みが外れているのですよね。これは間違いのない事実です。そして昨年よりも大きい成長率七%を掲げていら...全文を見る
○矢野委員 設備投資の半分以上を占めておる非製造業あるいは農林水産業、農林水産業が一〇・三%ですね。それから、非製造業部門も非常に多い。こういったところに対する投資促進の具体的な施策というのは何もないんですよね。たとえば投資促進のために投資減税を考えているんだ、こう政府はおっしゃ...全文を見る
○矢野委員 私は、在庫調整の問題、消費の問題、それから設備投資の問題等いろいろ伺っておるわけでありますけれども、どうもこの七%成長につながるような迫力のある盛り上がりがこの財政で期待できるのであろうかという私の心配、疑問点に対する納得のできる御回答がなかったように思います。いずれ...全文を見る
○矢野委員 公共投資の雇用効果です。
○矢野委員 ここで一もめしたいような気がするわけでありますけれども、きのうのこともありますので、きょうは遠慮しておきますけれども、総理、私がここで指摘しておりますことは、四十八年のオイルショック以降のデータで見まして、経済成長率とか鉱工業生産、労働生産性、これは伸びておるが、失業...全文を見る
○矢野委員 私、何も個別だけでやれと申し上げているわけじゃないのでありまして、要するに、極端な例を申し上げれば、繊維関係に勤めておった女性が、公共投資重点の予算で公共投資の仕事がふえるからということだけでは、まさかそんな若い女の子にシャベルで仕事をせいと言うわけにもいかぬでしょう...全文を見る
○矢野委員 公共企業体等基本問題会議の結論を踏まえて対処したい、速やかにその関係法案を国会に提出したいという意味の御答弁でありましたけれども、総理も同様でございますか。
○矢野委員 時間がございませんから次に急ぎたいと思いますが、住宅問題について伺いたいと思います。  まず、建設大臣にお答え願いたいのですが、民間住宅の建設、五十二年度も二兆円下方修正ということになっておるわけであります。つまり、見込みよりも実績が少ないということになっておる。五...全文を見る
○矢野委員 何を言っておられるのかさっぱりわからぬという感じでありますけれども、とにかく七%成長の重要な柱として民間住宅建設を実質一〇%程度どうしても伸ばさなければ七%にならぬのでしょう。いま大臣もおっしゃっておるように、それについては非常に困難な問題もあるのだ、非常に率直な御回...全文を見る
○矢野委員 法律のために政治があるんじゃないのです。国民のために法律があるわけですからね。現に、あいておる家がごろごろしておる。法律があるからなかなかできない。これは逆立ちの議論でして、そういうことなら速やかに法律改正をなさって、そういう方向で努力なさるべきだと思いますよ。  ...全文を見る
○矢野委員 土地問題の解決をなさらないで民間住宅建設約一〇%の伸びというのは、これは頭から無理な話になっちゃうんですよ、実際問題。  宮澤さんに伺いたいのですけれども、あなたが主宰していらっしゃると伝えられておる平河会が発表しました「中期展望に立つ経済改革の提案」この中で、市街...全文を見る
○矢野委員 公共公益施設の民間デベロッパーの開発負担ですね、これが非常に大きな問題になってきているわけです。詳しいことはもう申し上げるまでもないと思いますけれども、学校用地や校舎、道路、上下水道、河川改修、消防署、保育所、公園緑地、こういったことをデベロッパーが負担すると大体原価...全文を見る
○矢野委員 住宅問題、土地問題、問題点がいろいろとたくさんありますが、時間も参りましたので、少しばかり時間が残っておるようでございますが、これは冒頭の財政収支試算につきましての資料をお出しいただけるということでございますので、そのときに再び質問をさせていただくことを委員長にお願い...全文を見る
03月04日第84回国会 衆議院 予算委員会 第20号
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○矢野委員 私のせんだっての質問につきまして、いわゆる積み残した問題を、委員長初め委員各位の御協力をいただきまして質問の機会を与えていただきましたことを、まず最初に感謝申し上げます。  そこで、今回再提出されました財政収支試算の資料でございますが、私はせんだっての委員会で、経済...全文を見る
○矢野委員 まるで与野党の話し合いはよそごとで行われているみたいな感じの大蔵大臣の答弁であります。そうすると、与党からこのような修正問題についての、これはメモで示されておる、幹事長からのお考えを。これは大臣は聞いていらっしゃらないのですか。
○矢野委員 いまあなたは、社労委員会、大蔵委員会で将来議論されれば云々と。現在これはまだ、予算成立の前に予算委員会で審議をしておるのです。何だったらここでやりましょうか。私たちは、暫定予算を組みたくない、この不況の深刻な時期に予算の成立をおくらせたくない、こう思っておりますから、...全文を見る
○矢野委員 これは、自民党の幹事長がいらっしゃいませんから、いらっしゃらないところで議論するのは適当じゃありませんが、少なくとも私たちに対するお話、それから私たちの理解としては、予備費をもって充当するというお話がありまして、これはその前の段階の政審会長・政調会長の段階においてもあ...全文を見る
○矢野委員 総理、お願いします。
○矢野委員 何だか総理の御答弁をこちらが、えらい先取りしたみたいで申しわけなかったですが……。  そこで財政収支試算の問題ですけれども、私がせんだって指摘しました点はいろいろあったわけですけれども、主として二点あったわけです。一つは、財政が拡大型になった場合は、それに呼応して民...全文を見る
○矢野委員 そうすると、子供だましみたいな試算をお出しになったということになるのですよ。大蔵大臣、いまのような議論を延長していきますと、たとえば、ことしの財政は国債依存型の財政、A型でございますよ。これは整合性がないということになりますよ、あなた。大蔵大臣みずから、いわばA型の財...全文を見る
○矢野委員 したがって、私たちは生きた財政、生きた経済の議論をこの国会でやらなくてはいかぬわけでして、いまの両大臣のお話を聞いておりますと、簡単に言いましたら、まるで生きてない経済、生きてない財政の議論のための資料をお出しになったということになるのですよ。ですから、特に暫定試算の...全文を見る
○矢野委員 時間もございませんから、これは委員長にお願いを申し上げるわけでございますが、大蔵大臣からもああいうお答えをいただいております。したがいまして、本予算が成立いたしました後で結構でございますので、そのような資料をぜひお出しいただいて、でき得べくんば、これは、いわば私の浅学...全文を見る
○矢野委員 どうもありがとうございました。