矢野絢也

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開催日 会議名 発言
01月31日第91回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○矢野委員 私は、公明党・国民会議を代表して、総理並びに関係大臣に、内外の重要課題について重点的にお尋ねをしたいと思います。  外交問題とか安全保障問題は非常に重要な問題になっておるわけでございますが、これは、ちょっと質問しますと大分もめそうですわ、答弁できなくなると思います。...全文を見る
○矢野委員 政界、官界に対する金品、品物の贈答、これについての事実は把握しておられますか。
○矢野委員 やはり一番国民がこの問題について疑惑を持ち、怒りを感じておるわけでございまして、もう少し明快に御答弁を願いたいわけでございますが、把握しておるのですか、おらないのですか、もう一遍言ってください。中身を言えと言っているわけじゃないのですから。
○矢野委員 私は、犯罪の容疑云々で聞いているのじゃないのです。政界、官界に対する贈答の事実について把握しているかどうかを聞いているのです。
○矢野委員 これは後ほどまたもう一度伺いましょう。  なぜ私がこういう問題を冒頭に伺うかと申しますと、総理が一般消費税の問題提起をされ、それと並行していわゆる公費天国、公金のむだ遣いといったことが社会的、政治的な大問題になってきたわけでございまして、一般消費税が選挙によって国民...全文を見る
○矢野委員 確かにそのとおりで、KDDに対しても、あるいは中央競馬会の問題、こういった問題も国民の疑惑を招いておるわけでございますが、お仕事にならない。いまの法律では、四条の第六項で、「監察上の必要により、公私の団体その他の関係者に対し、必要な資料の提出に関し、協力を求めることが...全文を見る
○矢野委員 非常にいいムードですよ、総理。特殊法人の乱脈経理あるいは公費天国、これは各省庁、いま建設大臣も一生懸命やっておるとおっしゃっていますが、現にいろんな問題が起こっていることは事実なんです。身内のことを身内が監察するといったってどうもだめなんですね。行管庁といえども同じ政...全文を見る
○矢野委員 総理、この件についてひとつ決意をお聞かせください。
○矢野委員 特にこの行政改革、経費の節減という問題は、いまもう国民から大平総理に対して強く迫られている問題なんです。これがその一つの大きな武器になるわけですね。ですから、その方向というのは大体理解したいのだけれども、この国会で出すと明確に言っていただきたい。
○矢野委員 この国会でお出しになさるというふうに理解をしたいと思います。  それから、また行管にお尋ねしたいのだけれども、大平さんが行革をやるべきだと、最初は消極的だったんだけれども、選挙以来にわかに熱心におっしゃった。それを受けられて行管で、削減する特殊法人はどれとどれかとい...全文を見る
○矢野委員 まさにわれわれが知りたいのは、特殊法人はこれを削るという結論ではなくして、特殊法人にこういう問題があったんだという、その問題点が知りたい。国民がそれを知りたいわけですね。ですから、いま長官がおっしゃった問題点すべてを網羅した実態調査を、速やかにこの予算委員会に御提出を...全文を見る
○矢野委員 それでは委員長、これはよろしく御手配願いたいと思います。  さてそこで、行政の内部でいろんなことが行われておって、何が公正で何がうそなのか、私たちにはわからないわけです。たとえば空出張、やみ手当、われわれにはわかりません。国民にはもちろんわからない。つまり関係の公務...全文を見る
○矢野委員 一般論として犯罪が成立する、こういう御答弁でございます。当然だと思います。  それから、同じくこれは刑事局長に伺いたいのでございますが、刑事訴訟法の二百三十九条二項では、公務員が職務上犯罪行為が行われていると思料したときは告発をしなければならない、こうございますが、...全文を見る
○矢野委員 義務規定であると私は解釈しておるのです。いまの刑事局長もそういう御答弁だと思います。  そうしますと、国家公務員法の八十二条の二で「職務上の義務に違反し、又は職務を怠つた場合」には懲戒処分の対象になる、こういう意味の規定がございますが、この刑訴法二百三十九条の「告発...全文を見る
○矢野委員 総理、私がこういうめんどうな法律を持ち出しましたのは、世上公金のむだ遣いということが議論される。やみ手当だ、空出張だということで国民の税金をやみからやみに使っている、これはけしからぬという議論がされておるわけですね。これはまさにそのとおり、けしからぬ。それもけしからぬ...全文を見る
○矢野委員 総理の御答弁、そういう方向、つまりむだ遣いが行われないようにその方向で努力する、こうおっしゃっているわけですよ。それは当然のことだと思うのですよ。努力はしてもらわなくちゃなりませんが、いわゆる公務員みずからの自浄作用と申しますか、総理がそこでそんなに力まぬでも、公務員...全文を見る
○矢野委員 その方向ではいけませんので、これは委員長、私が提起しておる公務員としての法律的な規範についての政府の統一見解というものをぜひここでお出しいただきたい。お願いしたいと思います。ここで明確に、公務員としてかくあるべきだという規範をお示し願いたい、そういう方向とかそういう方...全文を見る
○矢野委員 では、そういう方針というのは、私が先ほどいろいろ読み上げた言葉どおりであると理解してよろしゅうございますか。
○矢野委員 それでは、言葉をもう少し専門的に整理されて、本委員会にきちっとした政府としての文書をお出しいただきたい。私の言葉を、そういう方針という言い方でなしに、政府としての責任のある用語でお出し願いたいと思いますが、いかがですか。
○矢野委員 それでは委員長、これはよろしくお願いしたいと思います。  それで、会計検査院、いろいろ御努力を願ったわけでございまして、余り文句を言う気は私はしないんだけれども、会計検査院の法律によりますと、第三十三条に「会計検査院は、検査の結果国又は公社の会計事務を処理する職員に...全文を見る
○矢野委員 それでは、刑事訴訟法二百三十九条に基づいて、会計検査院法でなくても、公務員は、職務上犯罪行為が行われていると思料したとき――思ったときということです。あなたの御答弁では、確認までとれておりませんのでできませんがと、これは院法に基づいておっしゃっていますが、刑事訴訟法二...全文を見る
○矢野委員 刑事局長に伺いたいのですけれども、「告訴又は告発は、書面又は口頭で検察官又は司法警察員にこれをしなければならない。」これは刑事訴訟法二百四十一条のその一。その二に、「検察官又は司法警察員は、口頭による告訴又は告発を受けたときは調書を作らなければならない。」等々の法規が...全文を見る
○矢野委員 こういった問題、総理、細かいことを言うのは、結局、民間から見た官僚の世界というものが、国民から税金をいただいて、国民のためということでそれを使っているわけですよ。あくまでも国民のためのものでなくてはならぬ。ところが、行政改革にせよ、このやみ手当、やみ給与、空出張その他...全文を見る
○矢野委員 行政の不正と改革は別だという総理の御意見、これはそうだと思うのです。ただ大蔵大臣、改革と不正と二つに分けまして、この不正の方です。先ほど申し上げた法律的な立場から言えばこれは明らかに不正だ。ところが、いままで大蔵省のやり方ではむしろ不正を助長しているとでも言いましょう...全文を見る
○矢野委員 要は、ルール化すべきものはルール化してあげるべきだし、そうでないものは断固としてこれは不正として糾弾すべきである、このけじめをおつけなさるべきだということを申し上げているわけです。  それから、政府は去る十一日の閣議で、鉄道建設公団など計十三の特殊法人の削減を内定さ...全文を見る
○矢野委員 総理、言っちゃ失礼だけれども、なめられたものですね。五十五年度中に実施せいとおっしゃりながら、しかもだれのせりふか知らぬけれども、骨まで切るみたいな重大な決意でやるとまでおっしゃったのに、かすり傷にもなっていない。中身は後ほど申し上げます。  それから、行政監理委員...全文を見る
○矢野委員 これは自治大臣に伺いたいのですけれども、同じ行政監理委員の意見書によると、地方自治体の行財政改革も取り上げておる。その必要性、緊急性は国よりも地方公共団体の方が高いという指摘もされておる。確かに公費天国と言われておる実態、地方自治体も例外じゃない。労使なれ合いのやみ給...全文を見る
○矢野委員 国会議員は行政府に対しては、行政府はどっちかというと金を使う方という目安が強いわけですからね。立法府は納税者の立場を代弁して問題提起しなければならぬと思いますので、こういう公務員の削減の問題、私は何も公務員を目のかたきにするわけじゃない。必要な方々は優遇してあげなくち...全文を見る
○矢野委員 私は先ほど、各省庁一局削減とか特殊法人の削減について一億総心中主義、画一主義だということを申し上げた。そういうやり方よりも、時代の変遷に伴った行政のニーズの変化というのはあるわけです。もうニーズがなくなっておるものについてはその改廃を考えなくてはならないし、新たなニー...全文を見る
○矢野委員 その第一弾が頼りないから、いろいろ言いたくなってくるわけですよ。この問題はもうやめておきますが、ただ総理に申し上げたいことは、財政が苦しくなった、だから行政改革だという発想は、私は間違いだと思うのです。財政が苦しかろうが苦しくなかろうが、行政改革は不断にやっていかなく...全文を見る
○矢野委員 総理、どうでしょうか。このホームメード・インフレを防がねばならない、政府のできることはいろいろあると思うのです。とりあえず電気、ガスその他公共料金の値上げを総理の決断で、断じてホームメード・インフレを抑えるのだという立場から、ことしはやめたとここで言うわけにはいきませ...全文を見る
○矢野委員 これは先ほども私がるる申し上げているように、いかにこの物価の値上がりがことしの経済のキーポイントであるかということは、もう一遍ここで繰り返さなくてもいいですよね。これは恐らく私の認識と総理の認識はそう変わらないと思うのですよ。プラス要因、マイナス要因、さまざまの中で、...全文を見る
○矢野委員 まあこういった問題はまた予算修正の段階でゆっくり議論させていただきましょう、予算修正のところで。よろしゅうございますか。理屈で説得してもだめなら、私たちは議席で勝負するしかない。  日銀総裁、お忙しいところをお越しいただいておるわけですけれども、原油の大幅な値上がり...全文を見る
○矢野委員 確かに、一方で日米経済摩擦、輸出ドライブの高まり、こういった面からの為替管理政策あるいは消費者物価の値上がりに対するにらみ、あわせて、ぜひこれは日銀当局にお願いしたいのですが、せっかくいま設備投資が高まりつつある、これが言うてみれば八〇年経済の生命線みたいなことになっ...全文を見る
○矢野委員 そうすると一一・七にされるわけですな。ところが、ことしの予算編成の段階で、老人医療の見直しとか児童手当の見直しとかあるいは教科書の無償配付を見直すとか、ろくでもないことばかり大蔵省が提案されて、結果としてそれは来年に見送ったということになっておるわけですね。これは、こ...全文を見る
○矢野委員 大蔵大臣、昨年の五十四年ベースの財政収支試算では、社会保障移転支出は一〇・九%というふうに見ておられたんですね。ことしは八%です。もうすでに、一年たつかたたぬのに財政収支試算で見込まれている伸び以下になっておる。だから、私は念のために、そうすると来年から一一・七になる...全文を見る
○矢野委員 少なくとも六十年までに毎年平均一一・七%伸ばしますとここに書いてあるのですよ、いただいたやつに。だから、たとえば来年サボると再来年もっとふやさなくちゃならぬ。来年も再来年も減らすと三年目にはもっと、それこそ一五%も二八%もふやさなくちゃならぬ。六十年までに毎年平均一一...全文を見る
○矢野委員 そうすると、この財政収支試算の年平均一一・七%というのは余り信用してくれるなという意味ですな、これは。どうなんですか、大蔵大臣。これは国会に審議してくださいといって資料を出していただいているからまじめにこれを分析しているのですからね。そうすると、一一・七%年平均のやつ...全文を見る
○矢野委員 余りなれぬ文章をお読みにならぬ方がいいと思うのですよ。そんなことを言うとますますおかしくなるのでね。そうすると、この社会保障負担、要するに六十年度まで一一・何%でふやしていきたいというのは、租税負担を二六・五くらいまで上げなくてはできません、増税しなければ福祉はふやせ...全文を見る
○矢野委員 その租税収入が得られなければ福祉は期待どおりにはいかぬとおっしゃっているわけですね。またその実態がこの財政収支試算の数値よりも低い福祉の伸びになっておる、こう理解していいのですか。増税しなければ福祉はふやさぬと開き直っていらっしゃるのですか。
○矢野委員 もう一つ、今度は経企庁長官に伺いますけれども、七カ年計画で五十四年から六十年までの年平均の経済成長は一〇・六というふうに想定されておる。これは名目成長率ですね。ところが、これは見込みですけれども、五十四年は八・二、五十五年は九・四だったですね。七カ年計画のうちのもう二...全文を見る
○矢野委員 いや、私が申し上げた五十六年以降は名目成長率が何%になるのですか、そうしなければ一〇・六にならぬでしょうと、その数字を伺っているのですよ。幾らですか、名目成長率は。もう時間がありませんから簡単に答えてください。数字だけ言ってください。
○矢野委員 一一・四ですね。経企庁長官、これは一一・四ですって。そんなに自信があるのですか。自信もない数字をこんなところに何ぼ並べても、国会の審議の資料になりませんよ。それは多少の矛盾じゃないのですよ。
○矢野委員 六十年度の数字、そうしたらまるで神がかり的にその数字が存在しているわけですね、変えるわけにいきませんて、どういうことなんですか。少なくとも財政収支試算の基礎になっているのでしょう、この七カ年計画というものが。私たちは財政再建を議論するためにこの資料を重要な資料として勉...全文を見る
○矢野委員 七カ年計画にいたしましても財政収支試算にいたしましても、結局、たとえば七カ年計画は国際収支がかくあるべきだ、そうさせるためには政策試算はこうあるべきだ。あるいはいま五十六年以降は一一・四%とおっしゃったけれども、経済はこういうふうに持っていくべきだという現時点から積み...全文を見る
○矢野委員 二年前も私御質問したときに、個人の名前を出して恐縮ですが、長岡さんがただいま勉強中でございますと、もう二年前でした。これは一体何年勉強するつもりですか。もう二年前勉強中でございますとおっしゃって――もういい、答えを聞いたってしようがない。  また戻りますけれども、福...全文を見る
○矢野委員 それは国会と関係ないと言ったって、政府の一定の判断が入って覚書ができているわけでしょう。大蔵省は強く要請されて、厚生大臣と相談されて、自民党も加わって覚書ができたんで、国会に関係ないから答える必要がないという態度はよくないと思うのですよ。政府がそういう方針でおるという...全文を見る
○矢野委員 ですから、私は公明党を代表して、大平さんは政府の代表でしょう。政府のそういう覚書じゃなしに方針があって覚書があるわけなんですから、その方針を撤回してください。これは国会の問題です。国会として、公明党として、老人医療の見直しとか児童手当の見直し、教科書の無償配付の見直し...全文を見る
○矢野委員 そんなことここで聞かなくたって初めからわかっているじゃありませんか。私は、大蔵大臣が予算編成の段階で強くそういうことを各省に要望された。児童手当の見直し、老人医療の無料の見直し、教科書の無償配付の見直し、そういう政府の考え方を改めてもらいたい。改める気がなければ、改め...全文を見る
○矢野委員 検討というよりも、老人医療とか児童手当とか教科書無償配付の条件を悪くするという意味での見直しを約束しているのですよ。単なる検討じゃない、バックさせることを、そういう方向で見直しているのです。大蔵大臣、あんな覚書破棄します、あるいはそういう方針は来年度予算編成では持ちま...全文を見る
○矢野委員 もう話を変えましょう。  厚生年金ですが、この支給開始年齢を六十歳から六十五歳に引き上げる、こういう厚生省の考え、これはどう考えても、官民格差という点から考えてもおかしいし、定年延長という点から考えてもおかしいですよ。  参考のために、総理ちょっと聞いてください。...全文を見る
○矢野委員 ちょっと総理、あなたの党の自民党も、厚生年金の老齢年金支給開始年限を六十歳から六十五歳に引き上げるというこの考え方には反対表明している。自民党も反対しているのを、何で私が激励しなければいけませんのか。自民党は反対していますよ、少なくともきょうの時点では。自民党も反対さ...全文を見る
○矢野委員 建設大臣、最近高速道路で交通事故が非常に多いわけだけれども、建設省としてあるいは道路公団として――先ほど私は漁船の海難遺児の問題で感謝の言葉を申し上げた。これは三億つけていただいたのは大変よかったと思うのです。交通遺児の問題についても建設省として、特に高速道路の上での...全文を見る
○矢野委員 これは大平総理、激励どころか感謝を申し上げます。高速道路で交通事故がふえておる。そういった方々のお子様に対して育英会制度をおつくりいただくという建設大臣の御答弁でございますから、これは感謝します。しかし、先ほどのはちょっと遺憾ですな。私たち定年延長法を昨年強く要求して...全文を見る
○矢野委員 これは総理、昭和五十一年の十一月五日に防衛力整備についての閣議決定というのがあるのですよ。「防衛力整備の実施に当たっては、当面、各年度の防衛関係経費の総額が当該年度の国民総生産の百分の一に相当する額を超えないことをめどとしてこれを行うものとする。」ところが、あなたの閣...全文を見る
○矢野委員 それじゃ大平総理、改めて確認したいのですが、この五十一年十一月五日の防衛力整備についての閣議決定は大平政権としても断固守る、こういうお考えであると理解してよろしゅうございますか。
○矢野委員 ただいまのところって、ちょっと気になりますね。もう一遍言ってください。
○矢野委員 ただいまのところと言うと、ひょっとしたら将来変えるかもわからぬみたいな意味があるので、将来ともに変えませんというふうに言いかえていただきたいと思う。
○矢野委員 大蔵大臣の発言は、謙虚なつもりでやったんだとおっしゃっているけれども、まあいいでしょう。総理がそういうふうに守るとおっしゃっているんだから……。  それで、防衛庁長官に伺いたいのですが、あなたばかりをいじめているみたいな感じになるが、私はきょうはあなたにいま初めて聞...全文を見る
○矢野委員 防衛庁側からの調査依頼があってお調べになったのか、あるいはそれ以外の何らかのきっかけでお調べになったのか、どちらですか。
○矢野委員 外国からの情報が端緒だったのでしょうか。
○矢野委員 今回の事件の概要について憶測等がいろいろ飛んでおるわけで、週刊雑誌にもいろいろと載っておるわけです。私どもどれが本当の事実なのかわからない。この際事件の概要について正確な御報告を願いたいのであります。  何年ごろから文書等の情報が流されていたのか、関係する人物は何人...全文を見る
○矢野委員 伝えられる話によりますと、中国の情報あるいはアメリカに関する情報が流れた。これは対中国関係、対米国関係に影響が及ぶ。当然及びますね。外務省として、中国、米国に対して今回の事件で何らかの措置をされたんですか。外務大臣に伺います。
○矢野委員 防衛庁長官は事件摘発を事前に知らされていらっしゃったようでございます。しかし、私的な行事への参加、いろいろ理由があったんだろうと思いますが、それを優先された。これは少なくとも公私混同したというか、重大な責務に対する放棄と見られても仕方がないと思うのです。けさほども多賀...全文を見る
○矢野委員 本当のことを言いまして、こういう話題は私も余り好むところじゃないんです。むしろ私は、この問題についてはあなた以上に歴代防衛庁長官の責任が責められるべきだ、実体的にはそう思います。しかし、私は先ほど申し上げたとおり、軍の規律、かかる不祥事を二度と起こさないという、事の重...全文を見る
○矢野委員 防衛庁長官、あなた、二十一日の日にこういう発言をされておりますね。米軍の秘密がソ連に漏れたなら容易ならざる事態だった、中国の情報が多かったそうだ、情勢は変わった、こういう意味の発言をされているんです、総理。これは私が勝手に言っているのじゃない。新聞にある。また、この新...全文を見る
○矢野委員 あなたは十八日の夜に、この問題は「他人様にうんぬんされることではない。自分の進退は自分で決める」。「自分の進退は自分で決める」と十八日おっしゃった。二十一日には、米国の情報なら大変だけれども、中国の情報だからよかった、こういう意味の発言をされておる。私の質問に答えてな...全文を見る
○矢野委員 長官、それは重大なことになりますよ。あなたは言っているのですよ。メモありますよ。  総理、言っていないと言っているのです、こういう重要なことについて。もしおっしゃったらどうなりますか。総理の御答弁を聞かしてください。言っているのですよ、彼は。新聞に載っておるのです。...全文を見る
○矢野委員 私は日まで指定して申し上げているのですよ。もしそういうことを言っておったということが立証されたら、あなたは責任とっておやめなさいますか。こんな言い方をしたくないのです。私は冒頭から、軍の規律の重大さに範をたれるという意味からもおやめなさったらどうですかということを申し...全文を見る
○矢野委員 それでは長官、この二十一日のときに、要するに米国の情報は出てなかった、主として中国関係の情報だったというくだりの会見をされたことは間違いのない事実だと思うのですよね。それについてあなたは、米国が少なくて中国であってよかったという意味のことは言っていないみたいなことらし...全文を見る
○矢野委員 長官。
○矢野委員 だから、その記者会見でどういうことを言われたかということを聞いているのです。だから、中国とか米国とかという情報の問題があったのでしょう。どういう説明をされたのかということを、あなたのお立場を尊重して御説明くださいと言っているのじゃありませんか。――委員長、あなたが聞け...全文を見る
○矢野委員 本当に御苦労さんでございました。恐縮いたしておりますけれども……。  私が申し上げているのは、あなたが懇談の席上――あなたがいま読まれたのは記者会見のことを読まれたのだと理解しますけれども、懇談の席上、いま私が指摘しておるように、米国の秘密がソ連に漏れたのなら容易な...全文を見る
○矢野委員 長官、ずいぶんしつこいことを申し上げて、別に個人的怨念があって言っているのじゃないことだけは御了解ください。ただ、冒頭に申し上げたとおり、この問題は自衛隊の士気にもかかわる問題でもあり、今後の問題でもあるから、あえて私は前段と後段というふうに分けて申し上げているわけで...全文を見る
○矢野委員 つまり、国際海峡であっても封鎖することもあり得る、アメリカ側の要請にこたえる可能性もあり得る、こういう御答弁であると理解してよろしゅうございますか、外務大臣。
○矢野委員 要請ではない、封鎖することもあり得るのかどうかということを聞いているのです。
○矢野委員 もう質問はやめます。意見だけ申し上げさせてください。  私が聞いているのは、アメリカが、第七艦隊がたとえば中近東その他の情勢でよそへ行った、その補完的な役割りとして日本がこの国際海峡の封鎖を要請されたときにどうするのだという意味のことを申し上げているわけで、まあお答...全文を見る