矢野絢也
やのじゅんや
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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02月02日 | 第96回国会 衆議院 予算委員会 第3号 議事録を見る | ○矢野委員 私は、公明党・国民会議を代表いたしまして、総理並びに関係大臣に御質問いたします。 総理、いまわが国は国際的にも国内的にも非常に厳しい状況に置かれておるわけであります。国際的には、アフガン、ポーランド、それに対するアメリカ・レーガン政権の力には力という姿勢、対日防衛...全文を見る |
○矢野委員 何だかお答えになっておらないのですけれども、この資料、確実な資料であるということは、私、先ほど申し上げましたけれども、しかも、この建設省から出されておる資料を見てくださいよ。十年前の話と違うのです。この四十七年ごろ決められた談合申し合わせ、五十五年度にも五十六年度にも...全文を見る | ||
○矢野委員 何だかそれを言うために大臣を押しのけてあなたは出てきたんですか。大臣、もう一遍答えてください。何だか知りませんということをわざわざ言うために出てきて、一体あれは何だ。 | ||
○矢野委員 なぜ事前に予算が漏れたのか、なぜこういう談合を放置しておいたのか。私が示しましたこの二枚つづりの、四十七年、この資料の性格まで私はちゃんと申し上げているのですよ。この三つの質問に答えていません。こんなことじゃ質問できませんね、これ以上。 | ||
○矢野委員 それじゃこの問題、どうやら建設省はとぼけておられるようだから、聞くところに聞けばちゃんとわかります。私はまた一時から質問ができるわけですから、いまから二時間半ぐらいあるんだから、大臣、だれにどういうように聞けばいいかというのはあの方が一番よく御存じですから、その間お調...全文を見る | ||
○矢野委員 冗談じゃありませんよ。こっちはもうきちっと確認がとれているのですよ。 それじゃ、一点だけにしぼって伺いましょう。私が示したこの資料、四十七年ごろつくられたものであり、本物なのかにせものなのか、その御確認だけ願いたい。 | ||
○矢野委員 だから、一時までに調べてきなさい。私は余り個人の名前を出してどうのこうのということは言いたくないから。そんなにとぼけるなら、何から何まで言いますよ。だから、一時までに調べてきなさい。 | ||
○矢野委員 では、そういうことで、次にいきます。 総理、財政再建にはずいぶん頭を痛めていらっしゃると思います。しかし、中小企業や国民にとりましては、総理は財政再建で頭を痛めていらっしゃるかしらぬけれども、企業の再建、家計の再建、こっちの方が頭が痛いわけです。住宅だって、遠いし...全文を見る | ||
○矢野委員 五十六年度経済は内需中心でいきたかったんだがそうならなかったという意味のことを、自己批判を含めてお話があったわけです。 経済企画庁長官、昨年たしか国会で、景気底入れ宣言というのを河本さんがなさった。私、それを聞いてうれしく思いましたね、不景気がこれで底入れで、これ...全文を見る | ||
○矢野委員 底入れ宣言だなんておっしゃるから、これからよくなるのかなというふうにみんな希望を持ったのですが、これはえらい長い底ですな。何か底が抜けそうな感じの、フライパンみたいな、底の広い……。 通産大臣に伺いますけれども、一月二十八日、昨年十二月の鉱工業生産動向の速報を発表...全文を見る | ||
○矢野委員 昨年の国会、この席で私は総理に、何といったって経済を支えるのは消費の動向が問題だ、消費が果たして伸びるかどうか。当時、個人消費について実質四・九%伸びるという見通しを持っておられた。本当にそんなに伸びるのかしらということで、伸ばすためには所得減税が必要だということを昨...全文を見る | ||
○矢野委員 若干の消費の伸びの食い違いだとおっしゃいますけれども、そうじゃないですな。個人消費が、昨年政府の当初見通しは百五十七兆、ところが、やってみた結果の実績見込み百四十七兆、十兆円も落ち込んでいるのですね。これは、当初見通しは名目で九・九伸びると見ておられたのが、名目で結果...全文を見る | ||
○矢野委員 総理、いまの経企庁長官の御答弁は大事なことをおっしゃっているのですよ。消費が伸びなかったのは雇用者所得の伸び悩みにある、こうおっしゃったのです。去年はここでは、物価が安定すれば消費が伸びるのです、こう総理は言っておられた。結果は、雇用者所得が伸びなかったから消費が伸び...全文を見る | ||
○矢野委員 少なくとも五十六年度実績よりも雇用者所得は伸びる、これは本当にありがたいことで、相当大幅な春闘のベースアップでも考えておられるのですか。何かそれとも、いやだいやだとおっしゃっているけれども、所得減税をばんとやるのか。どのようにしてこれは雇用者所得が伸びるのでしょうか、...全文を見る | ||
○矢野委員 一人当たり六・二が六・九に伸びるであろうという観測を示されただけであって、根拠は一つも示していらっしゃらない。これは後ほどまた詳しく聞きます。 今度はひとつ総理に答えてもらいましょう。 民間住宅が約一兆円去年は落ち込んでしまった。名目で二・一%落ち込んだ。実質...全文を見る | ||
○矢野委員 国民の所得を伸ばさなければ消費もふえないし住宅も伸びない、それを次に言おうと思ったら、いま先に総理がお答えになったわけなんだけれども、国民の所得をふやす、そのためにはどうしたらいいかということをもうちょっと考えなければいかぬと思うのですよ。 総理は、五十七年度経済...全文を見る | ||
○矢野委員 雇用者所得が伸び悩んでおった、ことしは何とか少しはよくなるのじゃないかという希望を込めておっしゃっておるようでありますけれども、勤労者の所得が伸び悩んでおる、特に中小企業の勤労者の所得が伸び悩んでおる、これは統計上明らかです。中小企業の勤労者の所得と申しましょうか、可...全文を見る | ||
○矢野委員 大蔵大臣、余りしゃべらぬ方がいいと思うのですよ。本当に何だか問題発言ばかりありますよ、あなたの発言は。私もひとつ冷静に、あなたの発言は非常に問題だということで二、三点指摘したいと思いますけれどもね。 要するにあなたの言いたいことは、月給のふえた実額以上に税金を取ろ...全文を見る | ||
○矢野委員 実質可処分所得の方はどうですか。 | ||
○矢野委員 非常に饒舌をふるわれたという感じでございますが、私の質問には少しも答えていただいてない。私は、税の自然増収の中で源泉所得税の割合が非常に大きいですな、雇用者所得の一人当たりの伸び六・九%を大幅に上回る源泉所得税の自然増、一三・一%増、財政再建のための重要な財源である税...全文を見る | ||
○矢野委員 サラリーマンに対する所得税減税で御迷惑をかけておるという認識があるのかないのか、それをもう一遍言ってください。 | ||
○矢野委員 要するに、長々とお話しになって、率直にお認めなさったようななさらないような、最後のせりふは大体お認めになったわけだけれども。 総理、こういうわけですね。お聞きのような消費とかあるいは住宅とか設備投資とか、それを支える個人の所得、雇用者所得あるいはそれにかかわってく...全文を見る | ||
○矢野委員 総理が私と河本さんのやりとりを聞いておられて、見通しに食い違いがある、しかし、政府の見通しどおりに何とかこれは実現するんだ、こうおっしゃっておるわけですが、本当にそうあってほしいと思います。ここで私、あなたをやっつけたからといって少しもうれしいわけじゃないのであって、...全文を見る | ||
○矢野委員 私の質問は財政再建はどうでもいいからとにかく景気対策をやれ、二者択一的な形で問題提起をしているわけじゃないのですよ。財政再建をするためにも税収を確保しなくちゃならぬ。そのためには去年のような、後で赤字国債を追加発行するというようなことにならないように、つまり税収が予定...全文を見る | ||
○矢野委員 五十六年度予算、これは補正予算で三千七百五十億の赤字国債追加発行というようなえらいことになっておるわけだけれども、まだこれ以上赤字が出るんじゃないか、赤字というか税収減があるんではないか。一説には六千億歳入欠陥があるとか、どうとかこうとか心配されていますけれども、大蔵...全文を見る | ||
○矢野委員 答弁が先だ。 | ||
○矢野委員 私がお示しした資料については、十年前に合理化委員会で作成したということをお認めになりました。ただ、これは業者の希望を取りまとめたものだとおっしゃいましたけれども、建設省は業者の希望どおりのことを発注するのですか。冗談じゃないですよ。談合の資料だと私は言っているのです。 | ||
○矢野委員 談合の事実を認めますか、どうですか。 | ||
○矢野委員 なぜですか。委員長、これはだめですよ、こんなの。 | ||
○矢野委員 発注された工事のうち、いまお認めになった十年前に作成された資料のとおりに、十九件のうち十八件が一致しているのですよ。先ほども申し上げたとおり、公共事業というのは国の予算です、国民の税金です。この予算委員会において予算を審議するに当たって、これはきわめて重大な問題なんで...全文を見る | ||
○矢野委員 さらに今後調査を続行するというお話でございます。また、談合の疑いがあるということもお認めになった上で遺憾の意を表されたということのようでございますから、これは委員長、先ほど言いましたとおりきわめて重大な問題で、予算執行上の問題でもありますから、この問題は保留させていた...全文を見る | ||
○矢野委員 それでは、次の質問に移ります。 先ほど歳入欠陥の問題でお尋ねをして、まあ何とかなるのじゃないかみたいなお話があったわけですけれども、これは非常に重大な問題だと思うのですね。 総理は二兆円の赤字国債の減額ということを公約として昨年は掲げられた。もう三千七百五十億...全文を見る | ||
○矢野委員 福田元総理も、もし今年度税収が不足すれば政治責任の問題であるなんて、ずいぶん物騒なことをおっしゃっているわけだけれども、総理、これ、どうでしょう。五十六年度の税収についてこれ以上税収が落ち込むということになれば、重大な政治問題だと私も思うのですけれども、そういうことな...全文を見る | ||
○矢野委員 五十六年度税収が落ち込みますと、また五十七年度の税収にも重大な影響が出てくるという意味でお尋ねしたわけですが、ともあれ行政改革も骨まで削るような行政改革をひとつやっていただきまして、五十九年度赤字国債発行ゼロ、これはやっていただきたいと思いますね。 あわせて、午前...全文を見る | ||
○矢野委員 まさかそのとき大蔵大臣をやってないからだなんて気楽なつもりでおっしゃっているんじゃないでしょうな。どう考えたってこれは守れそうもない。残念ながら名目成長率が落ち込んでいますから、GNPは少なくなっていくというか伸び率が減っていくと、よけいにこれは一%を突破する危険性が...全文を見る | ||
○矢野委員 それはいいです。 総理に伺いますけれども、何か、周囲を海に囲まれた日本として、海洋国家にふさわしいハリネズミのような防衛計画のあり方に着手してほしい、こういうふうに九項目にわたって総理は指示された。 わが党も、憲法は守る、軍事大国化には反対、そして非核三原則は...全文を見る | ||
○矢野委員 わが党の領域保全の考え方といまの自衛隊の実態とは、かなり隔たりがあるのです。 総理が、海空重視という立場で指示されたという真意、これは実はまだはっきりわからないのですけれども、守るという立場から申し上げると、大きく分けて三つあるわけですね。遠いところで、遠方で防御...全文を見る | ||
○矢野委員 防衛に当たって三つの段階がある。遠方で防御する。領域で着上陸を阻止する、水際で撃退する。本土に上陸したものをやっつける。この三つのうち、私が申し上げたいことは、いまの自衛隊は二番目の領域内での着上陸阻止とか水際撃退の装備が全然貧弱で、そして遠方防御、遠いところで防御で...全文を見る | ||
○矢野委員 基本的に陸海空三軍を、攻撃的でない、相手に脅威を与えない、憲法に違反しない、そういう前提での装備の再編成をなさるべきである。総理がおっしゃる専守防衛というのは、いま申し上げた前提において国民の理解が得られるものであると思うのですよ。こんなF15とかP3Cとか、それはそ...全文を見る | ||
○矢野委員 必要な時期、必要な海域で優勢を保つということは、これは相手があっての話でありまして、相手がどういう能力のときにこちらがどれだけ持っていけばどういう優勢が保てるかというような議論に本来なるわけです。そういう具体的な想定も余りお詰めになっていらっしゃらない。 これは、...全文を見る | ||
○矢野委員 日本本来の防衛力整備ということなら、そんなに百機もF15を買ったり百機以上もP3Cを買ったりすることをおやめになって、私が先ほど具体的に御提案を申し上げたような装備に改めるべきだと思うのです。大体、シーレーンを守ると言ったって、そんなことはできっこないですよ、大変申し...全文を見る | ||
○矢野委員 いわゆる極東有事の研究がいま進められようとしておるわけです。いま私が申し上げたような航続距離の長い、しかも対潜水艦用の装備あるいは迎撃戦闘機というよりも、むしろ艦隊、船団を直接支援する能力を持ったF15、こういうものは、幾らあなたがおうしゃっても、結果として集団自衛権...全文を見る | ||
○矢野委員 私は、この安全保障問題、自衛隊の論争というものは、一定の能力を認めるという立場で、共通の土俵に立って、そして何が一番日本の安全にとって、日本の平和にとっていいものであるかというコンセンサスを得たい、こういう意味であえてこの問題を提起したわけでございます。さらに大事なこ...全文を見る | ||
02月18日 | 第96回国会 衆議院 予算委員会 第12号 議事録を見る | ○矢野委員 再質問の機会を与えていただきました委員長並びに委員会の皆さんに、御礼を申し上げたいと思います。 それで、前回お願いしておいたことについての調査、いま御報告があったわけですけれども、本気になって建設大臣、お調べになったのかどうか、全くこれはもう納得できない御回答でご...全文を見る |
○矢野委員 特に希望の強い業者をセレクトして丸印をつけてある。わかったようなわからぬようなお話ですけれども、こういう巨大なダム工事については、いやしくも施工能力を持つ業者は全部強い希望を持っているのです。このリストにあるように一社か二社か三社か、そんな少ない業者が希望するわけじゃ...全文を見る | ||
○矢野委員 説明になりませんね。そうしたら、私が特に強く希望しているのですと業者が言えば、それで丸つけでもらえるのですか。そうでしょう。やはり希望する業者の中で、このダムはそれじゃA社だ、そのかわりこちらのダムはB社だ、次のダムは、A、Bはもう決まっているからC社だ、いままでの実...全文を見る | ||
○矢野委員 元来、建設省は国の予算で公共事業、たとえばこの場合はダムですけれども、発注されておるわけでございます。御自分の金で好きなものをつくっていらっしゃるんじゃない。税金で発注されているわけです。したがって、私がここで大きな声を出して言うこのことは、建設省が業者に対して言わな...全文を見る | ||
○矢野委員 ここでこれは河川局長に言うても、何かだんだん気の毒のような気がしてくるし、この際でございますから、公正取引委員会、国家公安委員会、それから法務省に御見解を伺いたいと思います。 お聞きのようなことでございまして、私が示しました資料は、建設省でお調べの結果、にせもので...全文を見る | ||
○矢野委員 私の与えられました時間も終わりましたので、これで終わりたいと思います。 お聞きのとおりのことでございまして、私は建設省の御回答には満足をいたしておりません。これは納得できません。したがいまして、本委員会におきまして、建設省に対してさらに事実関係についての徹底した調...全文を見る | ||
○矢野委員 どうもありがとうございました。 | ||
06月21日 | 第96回国会 衆議院 本会議 第26号 議事録を見る | ○矢野絢也君 私は、公明党・国民会議を代表いたしまして、ただいま議題になりました総理の報告とあわせ、当面するわが国の重要政治課題について総理の見解を求めます。 サミット、国連軍縮総会ですけれども、まず、総理、大変御苦労さまでしたと申し上げたいと思います。 しかし、総理、あ...全文を見る |
12月14日 | 第97回国会 衆議院 予算委員会 第2号 議事録を見る | ○矢野委員 私は、公明党・国民会議を代表いたしまして、総理を初め関係閣僚にお伺いをいたします。 まず、総理、組閣の問題ですけれども、いわゆる田中軍団による内閣ハイジャックじゃないかなんというような見方もあるようですし、灰色と言われている方々が党の要職あるいはまた閣僚になってお...全文を見る |
○矢野委員 仕事本位、これはいろんな内外重大な問題がございますから、ばりばり仕事はやっていただかなくちゃならぬ。しかし、仕事と申しましても、閣僚のお一人お一人で仕事ができるわけではないと思うのですよ。やっぱり官僚、お役人の協力も必要でしょうし、もっと大事なのは国民の内閣に対する理...全文を見る | ||
○矢野委員 総理、国会での答弁もお仕事のうちだと思いますが、これ、仕事ですかな。 | ||
○矢野委員 それでは、仕事本位らしくちゃんとした答弁をここでやっていただきたい。 まず総理、政治家というものは、これ、あなたのことを言うわけじゃないんですけれども、状況によってくるくる変わるような風見鶏であってはならない。あなたのことと違います、一般論。したがいまして、政治信...全文を見る | ||
○矢野委員 今回の組閣に当たりまして、総理はそれなりに真剣に人選をされたかと思いますが、どういう基準で、たとえば全部国会議員の方ばかりでございます。国会議員としての実績あるいはいろんな場面において示された御見識あるいは発言、これは組閣に当たっては一切関係なかったでしょうか。基準と...全文を見る | ||
○矢野委員 それでは、法務大臣の御人選に当たられましては、過去の実績――実績の中には国会議員としての活動も含まれるかと思いますけれども、これは考慮されましたか。 | ||
○矢野委員 考慮されたんでしょうけれども、法務大臣が過去においてロッキード問題についてこの捜査のあり方あるいは検察のあり方について、これは大胆な御意見と言うべきでしょうか、勇気のあるお立場で質問をなさった。これは人選に配慮されましたか。 | ||
○矢野委員 それでは、ごらんになったその速記録における秦野参議院議員の考え、この考えは法務大臣としてふさわしい考えであるという判断をされましたか。 | ||
○矢野委員 私の伺いましたのはそんなことじゃないのです。そこでの秦野さんの質問の趣旨、考え、もちろんその考えには長年の秦野さんの御経験から来る法律解釈、こういったものがあると思います。これを妥当だと思われましたか。 | ||
○矢野委員 詳しくは御本人に後で伺いますけれども、その質問の中で、あのような捜査の仕方は憲法違反である、あるいは嘱託尋問のやり方は違法の疑いがある、むしろ違法であると、単に解釈を示されたというのではなくして憲法違反であるとか違法であるという見解をきわめて確信を持ってそこで述べてお...全文を見る | ||
○矢野委員 これは疑念ではございません。きめつけておられるわけです、憲法違反であると。 そこで総理、国民の間では、ロッキードシフトと言うと総理は不本意だとおっしゃいましたけれども、そんなことはないと思いますけれども、今後ロッキード裁判に対し、あるいはロッキード事件に対して総理...全文を見る | ||
○矢野委員 絶対にございませんか。 | ||
○矢野委員 それでは、法務大臣に伺いますけれども、法務大臣は予算委員会におきましても、あるいは出版されておる「法令ニュース」という雑誌におきましての林修三元内閣法制局長官との対談でも、「検察庁法十四条ただし書による起訴の指揮はあり得ないとこう言って、ここで絶対っていう言葉なんても...全文を見る | ||
○矢野委員 ちょっといろんな問題がいまの御発言であるわけだけれども、まず、一般論として云々ということですけれども、私はいま、ロッキード事件について指揮権発動は絶対なさいませんかと総理に伺ったら、絶対しない、具体的事例についてお尋ねしたわけです。あなたの言う一般論、これはこのケース...全文を見る | ||
○矢野委員 総理、あなたは指揮権発動はしない、絶対にしないですか、しない。法務大臣、するかしないか軽々に言えないと言う。どういうことですか。 | ||
○矢野委員 いまの総理の御説明では、法務大臣、今後具体的なケースがいろいろある、出てくる、したがって、そのケースのあり方によっては指揮権発動の可能性もあるし、ないかもわからぬ、だから、そこは非常に軽率に言えないから慎重な言い方をしておられる、こう述べておられるわけですけれども、指...全文を見る | ||
○矢野委員 私は検察庁法十四条の問題のお説教をここで伺おうと思っているわけじゃないのです。確かにその法の趣旨はあなたのおっしゃるとおりですよ。そういう法律に基づいて法務大臣が指揮権を発動をするかしないかはあなたの判断としてあるわけなんです。法律の解釈を聞いているのじゃない。しかも...全文を見る | ||
○矢野委員 要するに法務大臣は、指揮権発動はしないという発言はとうとう最後までなさらなかったと受けとめてよろしゅうございますね。 あなたは嘱託尋問、いわゆるコーチャン証言について、あれは憲法原則に反する、違法だとおっしゃいましたが、その認識はいまでもお持ちでございますか。さら...全文を見る | ||
○矢野委員 立場の違い、これは人間いろいろ立場が違ってきますから、立場の違いというのはあるのですよ。私が聞いているのは、立場の違いはどうあれ、あなたの考えはどうなんですか。あなた、あのときに嘱託尋問、コーチャン証言は非常に憲法原則に反したことである、これは私は大変違法な部分がある...全文を見る | ||
○矢野委員 法務大臣、これは憲法原則に反したやり方だとか違法のものだというかつてのあなたの、かつての――いま立場が違ったそうだから、これはいま、あのときおれは間違った考え方だった、いま法務大臣になって、いろんな官僚のレクチュァを受けるにつけても、何とおれは恥ずかしい質問をあのとき...全文を見る | ||
○矢野委員 それじゃ、少なくともあの当時はああいう考えを述べたが、あれば間違ってなかった、あの当時の考え方としては、そう思われますか。 | ||
○矢野委員 この問題を余り立ち入っても仕方がないのですけれども、最後に、あなた答弁拒否なさっているのですから、私も質問拒否するかもわかりませんよ、ほんまに。いろいろあるとおっしゃっているけれども、私が言っているのは予算委員会でのあなたの発言で、これは一番公式な場所ですからね、あな...全文を見る | ||
○矢野委員 人間てそんなに簡単に、これはたしかことしの委員会だったと思いますよ、そんなに簡単に、立場が変わる、立場が変わったからといって、人間、変わるわけではないと思うんですよ。頭の中の構造がどこかで洗脳されたわけでもないと思うんですよ。私は、これは明らかに答弁拒否だと思います。...全文を見る | ||
○矢野委員 昨日も総理を初め閣僚の皆さん方は、常にこの論理を使っていらっしゃるわけです。私と公人、議員と内閣、総理にも憲法論で後また同じことをあなたに言わなければいかぬことになるのだけれども、こういう論議を予算委員長として適当と思われますか。これじゃ議論できないです。政治家には政...全文を見る | ||
○矢野委員 ですから、私は、過去における議員としての発言が、あれは間違っておったなら間違っておった、それならそれで法務大臣としてのお仕事をなさるに当たって何の誤解もない。間違っておったともおっしゃらない、あれはあれで正しかったとおっしゃっておるわけです、はっきり言えば。その考えが...全文を見る | ||
○矢野委員 私、秦野さんが大臣になる前にそういう質問をしたのがいかぬとか、その中身がどうとかこうとか、私の意見を申し上げれば中身が適当でないと思いますけれども、そのことを何も議論しているのじゃないのですよ。あなたが間違いなくそういう発言をなさって、しかも、単に解釈を示すのではなし...全文を見る | ||
○矢野委員 まるで議員時代には何をやっても大臣になれば全部免責されるみたいな論理に聞こえますよ、総理。どんなことを言っておろうが、どんな発言をしておろうが、その所管大臣になればそれについては職務上答えなくていいんだ、それは詭弁ですよ、総理。そういう発言、私はその発言をここで法理論...全文を見る | ||
○矢野委員 臨時国会、通常国会、引き続きこの問題は、総理御迷惑かわかりませんけれども、毎回しつこくお伺いするつもりでおりますから。 秦野さん、ゲーム機の製造業者でつくっておる日本アミューズメントマシン工業協会の顧問をしていらっしゃる。それから、ゲーム機の設置業者などでつくって...全文を見る | ||
○矢野委員 「アミューズメント産業」八二年の四月号というのがあるわけですけれども、この協会の臨時総会の記録が載っておりますが、収支予算承認の件という中でこう書いてある。「秦野先生に日本アミューズメントオペレーター協会との共通の顧問になっていただくための予算」として二百万円が計上さ...全文を見る | ||
○矢野委員 それでは、その問題、法務大臣、けしからぬじゃないかと言って取り消しを求められましたか。 | ||
○矢野委員 この問題は、そんな簡単なことで済まされる問題じゃないのですよ、賭博ゲーム機械の問題は。東京、大阪、全国的にいま機械は広がっているわけです。それで、このゲーム機によって金を使い果たした人が心中したり自殺したりというようなことになっているのです。そしてまた、大阪では警官に...全文を見る | ||
○矢野委員 金はもらっていませんね。 | ||
○矢野委員 間違いないですね。もらっているか、もらっていないか、もうちょっとしたらはっきりすると思います。 それから、お金の話で、ついでですから。 ジャーナリズムによれば、総理、まさかこんなことないと思うんだけれども、田中角榮氏がロッキードからいただいた五億円のうち三億円...全文を見る | ||
○矢野委員 それでは、こういう記事が活字に載っておって、取るに足らないことということで放置されてあるのか。あなたはかつて週刊雑誌に対しても告訴された事例があるわけだけれども、あるいは法的措置をとられたのか、訂正を求められたのか、あるいはほうってあるのか、どうですか。 | ||
○矢野委員 そんな程度の簡単なことでいいんでしょうか。いやしくも、これはあなたは不本意だとおっしゃるけれども、ロッキードシフトだとかロッキード隠し内閣だなどという批判がある。そしてまた、ロッキードのお金の五億のうち三億はあなたに渡ったんではなかろうかと活字になっておる。これについ...全文を見る | ||
○矢野委員 ぜひそれははっきりされた方が、国民の政治の信頼を取り戻すためにも必要なことであると思います。ほかの、つまらないことじゃないわけですから、この記事は。 それから、国土庁長官加藤さん、手持ちぶさたな顔をしていらっしゃるようでございますから。 まず総理、加藤さんの問...全文を見る | ||
○矢野委員 刑事事件として決着しておるという御認識は、金の授受という事実があったんだけれどもこれは請託という事実がなかったとか、したがって単純収賄であるから時効にかかっておるという意味でこれはもう決着しておるという意味なのか、あるいは、もうその金の授受そのものがなかったということ...全文を見る | ||
○矢野委員 総理、お金の授受というのはなかった、こういう御認識でございますか。――総理に聞いている。あなたが大臣を任命したのですよ。 | ||
○矢野委員 先ほど、先ほどじゃわからない。金の授受があったのかなかったのかと、認識を伺っておる。 | ||
○矢野委員 加藤長官、あなたはいままで御自分が潔白であるという立場を主張されながらいろいろな批判に耐えてこられた。ある意味では大変な御苦労がありたと思うのですよね。 せっかくの機会ですから、あなたは、かつてロ特で、十一月一日ころなんという言い方はいいかげんだ、こんなでたらめな...全文を見る | ||
○矢野委員 それで、この三十一日に、これは文章を読むと長くなりますけれども、加藤さんにお金の交付をした際の状況等については具体的に供述がされておる、こういうふうに判決文にあるわけですけれども、この三十一日にも、副島さんですか、秘書課長に会われたりあるいはお金を受け取ったというよう...全文を見る | ||
○矢野委員 つまり、会いもしていないし、お金の受領もしていない。それが事実だとすると、これはあなた堂々といわゆる議院証言法に基づく証言をなさった方が、あなたの――総理も、なかなか加藤君は有能な人材である、こう高く評価していらっしゃるわけですね。その有能を今後ますます発揮される上に...全文を見る | ||
○矢野委員 この問題、予算委員会での御発言は偽証罪という問題がないわけでございます。証人として御発言なさるときには偽証罪という問題がつきまとう。しかし、あなたがおっしゃっていることに間違いがないなら偽証になるわけじゃないのですから、余り回りくどい言い方をしないで、総理大臣が出ると...全文を見る | ||
○矢野委員 閣僚になってからずいぶん慎重になられましたね。加藤さんのよさがなくなったような気がしますよ。 そういうわけで、総理、議院証言法の改正ということが国会でいま問題になっているわけですけれども、議院証言法は改正した方がいいという御判断ですか、総理のお考えとしては。 | ||
○矢野委員 いわゆる灰色と言われた方々につきましては、本人のためにも、また国民の疑惑を晴らすという意味からも、証人として証言なさることがきわめて重要であり、かつ緊急の問題だと思うのですよ。加藤さんのためでもあるし、また国民が政治に対して不信を持つ、徹底的に晴らすという意味からも、...全文を見る | ||
○矢野委員 こういう問題は国会にげたを預けるという言い方は適当じゃないと思うのです。国会は御承知のとおり各党各派がいろいろな主張があるわけです。法律がないわけじゃない。議院証言法というりっぱな法律がある。裁判所も適正だと言っておる、判決文で。しかも、民間人も政治家もこの現行法で証...全文を見る | ||
○矢野委員 佐藤孝行代議士の問題でございますが、この経過はもう総理御存じのとおりでございます。普通、民間の場合ですと、警察に取り調べを受けただけでもこれは肩身が狭いというか、ちょっと会社におれない空気です。ましてや、起訴されたてなことになりますと、まあちょっとこれは会社におれませ...全文を見る | ||
○矢野委員 鈴木前総理はちょっとあなたと違う言い方をされているんですよね。簡単に言えば鈴木さんの方がもっとりっぱな答弁をなさっておるわけでございます。「この問題につきましては、国会議員の身分、それから選挙民によって選ばれた議員としての立場、」ここまではあなたと同じ。「また国会全体...全文を見る | ||
○矢野委員 あなたは、国権の最高機関である国会が佐藤さんお一人で成り立りているみたいなことをおっしゃっておるのです。佐藤さんという国会議員がいらっしゃる。確かにこの国会を構成する一人のメンバーであることには変わりはない。しかし、数多くの議員によって国会というものが構成されておる。...全文を見る | ||
○矢野委員 やはり国会の権威ということは、政治的道義的な責任についても看過しないでけじめをつけていくというところに国会の権威があると私は思うのです。しかも総理は、すぐこの私の話を佐藤さんの罷免を直ちにさせるような手続をとるかのごとき受け取り方をなさっておるようでありますけれども、...全文を見る | ||
○矢野委員 そうすると、国会議員で有罪の判決を受けた者に対して国会は意思表示をしてはならないみたいな話になりますけれども、そういうことですか。 | ||
○矢野委員 ですから、議員個々の見識、各党各派の御見識というものを本会議場で決議に賛成か反対かという形で決着をつければいいじゃありませんか。あなたの言うとおりになるんじゃありませんか、そのようにした方が。個々の御見識がはっきりしていいや、その方が。あなたの論理は矛盾していますよ。...全文を見る | ||
○矢野委員 あなたは都合の悪い問題になると、国会で国会でと。いやしくも内閣総理大臣であり、政治についてのリーダーシップを発揮されなければならないお立場の総理としてのそれこそ見識を疑いたくなる言い方ですよ、それは。 文部大臣、瀬戸山さんに伺います。 あなたは記者会見で……(...全文を見る | ||
○矢野委員 そういう意味じゃないですよ。「党と閣僚としてのそれぞれ対応が違うことはあり得ない」、党におろうが閣僚になろうが、対応、行動、物の言い方、変わりはあり得ない、こうおっしゃっておる。そのとおりですか。 | ||
○矢野委員 どこにおろうがここにおろうが変わるものではない、党におろうが内閣におろうが、従来のあなたの考え、行動、発言、これは変わるものではない、こういうことでよろしゅうございますか。考え方だけじゃなしに、発言、行動。 | ||
○矢野委員 たとえば文部大臣として教育行政を指導なさる場合、従来から現行憲法に対する批判的なお考えを文部大臣はお持ちであったわけですけれども、この憲法を変えなくてはならぬというお立場でいろいろ作業してこられたし、現にそういうお考えが脳裏にあると思います。そういう考え方は文部行政に...全文を見る | ||
○矢野委員 文部大臣、後からまた伺いますから、居眠りせぬように起きとってくださいね。 総理に伺いますけれども、総理は、憲法の問題では、憲法は将来再検討し、再改革する機運にある、百万同胞が祖国復帰した後、憲法を再検討するのは当然だと、これは防衛庁長官として、福岡県の久留米の陸上...全文を見る | ||
○矢野委員 現憲法の核心部分は平和、人権、民主の三原理である。総理は、この憲法の民主主義、基本的人権の尊重、平和主義、国際協調等の諸原則は高く評価すると、さらにまた、将来にわたって尊重すると、こういう平和とか人権とか民主とかいう問題については将来にわたって尊重する、この平和、人権...全文を見る | ||
○矢野委員 ところが一方では、どんな法律、制度も完全無欠ではあり得ない、常によりよいものに志向して見直すのは当然だとおっしゃっておる。具体的に現憲法に問題があるとお考えでございますか。 | ||
○矢野委員 従来から憲法に疑義を唱えておられたわけでございますが、二つあると思うのですね。一つは、憲法が成立するに至る過程、手続、これを問題にする立場、それから、この憲法の条文、内容それ自体を問題にする立場、こう二つあると思いますけれども、まず、この憲法制定のいきさつについて、総...全文を見る | ||
○矢野委員 そういう議論をかつてなさったということですけれども、いまでもそうお考えですか。 | ||
○矢野委員 総理、憲法遵守の義務は憲法で規定されておるわけです。いつも総理が力説されるように、憲法を変える手続も憲法で規定されているわけですね。常に憲法問題はタブーであってはならないとおっしゃっているわけですけれども、総理として憲法の問題について個々に議論をするということは、閣僚...全文を見る | ||
○矢野委員 私の質問にお答えになっていないわけで、憲法を遵守する内閣の義務から、憲法問題についての議論を中曽根さんがしてはならないということになるのですかと聞いているのです。 | ||
○矢野委員 影響がなければ別に構わないわけですか、そうすると。 | ||
○矢野委員 私が聞いているのは、内閣の憲法遵守義務という憲法の規定から、内閣総理大臣が憲法改正問題の個々の問題について発言を禁じられていると憲法解釈をなさっているのかということを聞いているのです。 | ||
○矢野委員 法律解釈で伺っているのです。 | ||
○矢野委員 総理はその見解を支持されますか。 | ||
○矢野委員 先ほど総理は、憲法の成立の過程においてはいろいろ問題があるということを中身を挙げてお答えになりました。百歩譲って憲法成立の過程に問題があるとしましても、私はそうは思いませんけれども、百歩譲ってそうだとしましても、でき上がった憲法がりっぱなものならば、たとえその経過がど...全文を見る | ||
○矢野委員 憲法の内容の問題に立ち入りますけれども、かねてから総理は、憲法改正を主張してこられて、かなり具体的に御発言をなさっているわけでございますが、たとえば内容について問題があるというお立場は、第九条については何ら改変をする必要はないというお立場なのか、あるいはこの第九条、平...全文を見る | ||
○矢野委員 なぜ影響が大きいのでしょうか。 | ||
○矢野委員 全然抽象的ではっきりしませんよ。影響があろうがなかろうが、内閣の総責任者として御自分の所信を述べるというのが、むしろ国民に対してわかりやすい政治をするというあなたの信条にかなうのじゃありませんか。影響が大きければ何でもかんでも黙っているのですか、あなた。国民に知らせな...全文を見る | ||
○矢野委員 現内閣が憲法改正を政治日程に上すことは考えてない、こうおっしゃっておるわけですが、そんなものはあたりまえのことなんですよ。政治日程にのせようったってのせようがないじゃありませんか。そういう傍観者的な意見じゃなくして、あなたは憲法改正を政治日程にのせるべきであるという論...全文を見る | ||
○矢野委員 あなたは財政再建とか、あるいは政治倫理とか、あるいは増税なき財政再建、あるいは景気対策、こういったものについて、総理として、あるいは個人としての政治信念をこの席でお述べになるでしょう。お述べにならないですか。お役人さんが書いた文書を棒読みにされるのですか、あなた。政治...全文を見る | ||
○矢野委員 事案によりますという判断は、あなたがするのじゃなしに、私ども国会議員が質問する権利もありますし、国民もあなたに聞きたいと思う権利があるのです。まさにこの憲法改正問題という事案は、国民が知りたい事案なのです。それをあなたが、差し控えますなどというようなまことに傲慢な態度...全文を見る | ||
○矢野委員 あなたは、議員当時の考え、これは改憲論者であったということは否定されませんよね。そうですね、議員当時は改憲を主張された、烈々たる確信を持ってそれをお述べになったということは否定しませんね。 | ||
○矢野委員 いまはどうなんですか。 | ||
○矢野委員 あなたは、大変個人的なことで恐縮なんですけれども、政治家になられたときに、内閣総理大臣になろうと思っておられましたね、若いときから。そして、長年の念願が実現いたしまして、まことにおめでたいことだと祝福を申し上げますけれども、総理になられたわけでございます。しかし、それ...全文を見る | ||
○矢野委員 総理、私はできるだけ穏やかにやるつもりでお尋ねしているのですよ。そんな論理が通用しますか。私は間違いなく改憲論者でございました、こうおっしゃっている。現内閣においては憲法を変えるのは政治日程にのせておりませんとおっしゃっておる。ところで、私は、政治日程にのせるべきだと...全文を見る | ||
○矢野委員 それは答えにならないのですね。のせられるならば政治日程にのせたい、客観情勢が許すならば、国民世論が成熟し、そして、あなたの与党が憲法改正発議に必要な議席を確保しという状況になれば、政治日程にのせたいとお考えですか。 | ||
○矢野委員 そうすると、三分の二の議席があって、国民世論があなたの主観的判断として憲法改正という方向で熟したという状況でも、政治日程にのせないということがあるわけですか。 | ||
○矢野委員 あなたは、国民がやれと言うことを期待されますか。 | ||
○矢野委員 いまあなたは、将来の問題としてそれを、いまの内閣の総理大臣として、過去のあなたの御発言等と照らし合わせて、国民が憲法を改正しなさいという世論が成熟することを期待されるかどうかと伺っているのです。もういいかげんにしてくださいよ、私もずいぶんがまんしながらお尋ねしているの...全文を見る | ||
○矢野委員 あなたはそれを期待されるのですかどうですかと伺っているのです。 | ||
○矢野委員 国民の世論がそういう方向に変わることを期待されるかと聞いているのですよ。あなたの一国のリーダーとしての、総理としての期待を伺っているのです。 | ||
○矢野委員 それでは、最後にもう一つだけ伺っておきますけれども、あなたは総理をやめられたら、再び憲法改正論を主張されますか。 | ||
○矢野委員 総理の間だけ過去を忘れ、ということでございますな。 委員長、同じことを何遍も聞いているのですけれども、議員として私は改憲論者でありましたと明確に言明されておる。そして、国民世論がどうなるか、活発にひとつ議論してもらいたいともおっしゃっておる。そして、政治日程にはの...全文を見る | ||
○矢野委員 やりとりはここでさんざんやっておるのです、あなたの前で。 | ||
○矢野委員 処置じゃ困ります。統一見解を出すとお約束をいただかなければ質問できません。私は同じ問題を何遍も総理に丁寧に伺っているつりなんですよ。こんないいかげんな内閣と議員の使い分けがこれからもまかり通れば、国会なんというものは何の意味もなくなるじゃありませんか、あなた。 | ||
○矢野委員 統一見解をお約束いただきたいと思います。いかがでございますか。 | ||
○矢野委員 それが政府の統一見解なら、私の質問をすべて議員個人と内閣という巧みな立場の使い分けではぐらかしておられるわけであります。あなたは改憲論者であった、内閣は改憲を政治日程にのせない、そこまではいいのですよ。そののせない理由は、御自分は改憲を希望するけれども、諸般の情勢のた...全文を見る | ||
○矢野委員 政治日程にのせないという理由は、情勢が熟さないからのせないのか、あなたに改憲の意思がなくなったからのせないのか。政治判断、内閣の政策決定として政治日程にのせないということを決められたのでしょう。その理由を私は聞いているのですよ。 | ||
○矢野委員 先ほど申し上げたとおり、それじゃ委員長の御発言どおり理事会でお取り計らいを願いたいと思います。 総理、今度アメリカにいらっしゃるそうですけれども、レーガンさんとどんな話し合いをされる予定ですか。 | ||
○矢野委員 大変失礼いたしまして、日銀総裁に御出席をいただいて、十一時から十一時半というふうに伺っておりましたが、あなたとの議論に夢中になりました。総裁、まだいらっしゃいますか。――どうも失礼いたしました。 それでは、簡単にちょっと途中に聞きますけれども、四点伺いますが、日銀...全文を見る | ||
○矢野委員 日銀総裁には、時間のやりくりをしていただいて、しかもお待たせをして恐縮ですが、これで結構でございます。ありがとうございました。 大蔵大臣、長期金利の引き下げが望ましいという日銀総裁の御意見でありましたけれども、主として国債の利息という問題だと思いますが、このことに...全文を見る | ||
○矢野委員 またもとに戻りますけれども、どんなメンバーで訪米されるつもりかということ。 それから、訪米で、防衛費の特別扱いあるいは増額、こういう要求がありましたときには、総理はどう対応されるか。 それから、在日米軍がいろいろ経費がかかるということで、アメリカ側から日本に肩...全文を見る | ||
○矢野委員 労務費本体の肩がわりをすることは、これは地位協定を逸脱すると思いますけれども、どうでしょうか。 | ||
○矢野委員 大蔵大臣、防衛予算は自主的に決めるんだと総理はおっしゃっておるわけですけれども、防衛庁からもいろいろと要求があるようですが、概算要求の七・三五%増、大蔵省はこれを削り込みたい、切り込みたい、こうおっしゃっておるようでありますけれども、これはどうなりますか。 | ||
○矢野委員 総理も、いまの大蔵大臣の御答弁のとおり、要求枠の範囲内、これはちょっと弱い表現だと思いますけれども、がっと切り込むとかそういう発言がなかったことは残念だけれども、いずれにしても、この範囲内でとどめる、そういうお考えですか。 | ||
○矢野委員 この防衛問題は、また通常国会に持ち越すことにいたしましょう。 人勧の問題ですけれども、完全凍結というお考えに変わりはございませんか。 | ||
○矢野委員 大蔵大臣、いま代表者会議で、各党の書記長、幹事長、それに準ずる方々、そういう人々で人勧問題の話し合いをすることになっておるわけですが、これは、われわれは完全実施という要求をしておるわけです。もっとも公明党の場合は、行政改革を断固推進すべしという前提に立ちながら、やはり...全文を見る | ||
○矢野委員 部分実施か完全実施か、それは今後の代表者会議による議論ですけれども、補正予算を修正されますか、何ぼか出すということになりますときには。あるいは再補正をなさるのですか。あるいは総理のポケットマネーでお給料を払ってくれるのですか。そんなことはあり得ないですよね。ですから、...全文を見る | ||
○矢野委員 大蔵大臣、私ども、これは真剣に代表者会議で話し合おうと思っているわけですよ。ですから、部分実施にせよ完全実施にせよ、人勧について有額の結論が出たという場合には、予算の修正をします、あるいは再補正をします、何か言ってもらわなければ、何のために僕らこれを話し合うことになる...全文を見る | ||
○矢野委員 これは各党の国対委員長さんに一遍議論してもらわなければいかぬですな。人事院勧告については代表者会議で結論を得る、誠意ある話し合いをするというようなことで予算委員会が始まっているわけですよ。ところが、政府の考えどおりに各党で結論が出ることを期待するでは、私はあなたの子分...全文を見る | ||
○矢野委員 ですから、政党間でそういう結論が出れば、金は、補正か修正か、第三の道か、何か考えますか、大蔵大臣、そのときには。何ぼ政党間で結論を出しても受けつける余地はないとおっしゃるのですか。どっちですか。 | ||
○矢野委員 期待するのはあなたの御自由だけれども、私たちは公務員の給料が上がることを期待申し上げておるわけです、こっちも。それで話し合いをするわけです。そのときにあなた方の方で、どういう結論が出ようとも補正予算の修正もしませんぞ、再補正もしませんぞなんて愛想のないことを言われたん...全文を見る | ||
○矢野委員 人勧問題で私がこう申し上げるのは、総理、これは経済団体のリーダーの方々も、人事院勧告がああいうふうに抑え込まれるんだから、春闘も安くしよう、民間労働者の給料も人勧凍結並みに抑え込もう、こういう発言がもうすでに出てきておるんですね。そしてまた、伝えられる話によりますと、...全文を見る | ||
○矢野委員 そうすると、恩給、年金は上げない、こういうことですか。 | ||
○矢野委員 総理、人事院勧告問題も非常に重要でございますが、私ども公明党といたしましては、中小零細企業、あるいは病気の人や老人、暮らしが大変なわけでして、いまのような大蔵大臣の答弁じゃ、思いやりのある政治、温かみのある政治というような総理の方針と違うように思うのですけれども、総理...全文を見る | ||
○矢野委員 山中さん、大蔵委員会の減税小委員会でいろいろ御苦労されたわけでございますが、いま閣僚になっておられる。直接の担当のわけではないけれども、大蔵減税小委員会でどういう結論をお出しになったか、ここでまず皆さんのところで説明していただきたい。 | ||
○矢野委員 各党御努力をされてその結論を得られた。一兆円減税とかというような非常にはっきりした数字じゃ出てない。その点は残念ですけれども、減税の必要性は与野党一致された。しかも、それは戻し税じゃなしに課税最低限の引き上げという形でやるんだ。これは大蔵大臣、そういうわけなんですよ。...全文を見る | ||
○矢野委員 苦労するのがあたりまえなんでありまして、余っている金から減税せいと言っているわけじゃないので、それが大蔵大臣の仕事なんであります。 そういう経過も踏まえ、かつ消費の拡大あるいは税の不公正の是正、勤労者の税負担の増大、こういった諸般の事情から、大蔵小委員会の御意見も...全文を見る | ||
○矢野委員 そうじゃなしに、それもさることながら、五年間も減税をやらないできたわけですから、むしろ財源を拡大する、景気をよくする、所得税も法人税もたくさん入るようにする、そのためには消費の拡大も必要だ、そういう発想から、山中さんの御苦労は御苦労としながらも、むしろもうここでえいっ...全文を見る | ||
○矢野委員 どうもありがとうございました。 |