矢野絢也

やのじゅんや



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矢野絢也の1983年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月04日第98回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○矢野委員 公明党・国民会議を代表いたしまして、総理並びに関係閣僚に御質問いたします。  最初にお願いしておきたいのですけれども、この国会、重要問題が山ほどあるわけでございます。限られた時間でございますので、御答弁は要点を外さないように、簡潔にお願いいたしたいと思っております。...全文を見る
○矢野委員 法務大臣にお伺いしたい。  検事総長は、裁判において有罪判決になることを確信する等々、論告求刑については十分な裏づけ、自信を示しておられる。また、いま刑事局長も同様の趣旨のことを述べられたわけでございます。法務大臣としては、この論告求刑をどう評価しておられますか。
○矢野委員 たとえば論告求刑をする前であれば、論告求刑に対して法務大臣の発言が何らかの影響を与えるかもしれない、こういう懸念を持って論評を差し控える、こういうことなら私もそれなりに、納得はいたしませんけれども、そういう理屈もあるかなという気がいたします。しかし、論告求刑というのは...全文を見る
○矢野委員 ですから、あなたが何らかの意思表明をされることは、確かに法務省あるいは検察に対する何らかの一定の影響があるかもしれぬ。現に、あなたは指揮権発動ということについて決して否定はされなかった、私が臨時国会で質問しましたときに。ただ見ているだけですなんて、まあそんなことよう言...全文を見る
○矢野委員 私は、秦野法務大臣が、こんなわずか一月半ぐらいの間に二枚舌を使うような方だとは思わなかったですね。あなたは、臨時国会における私の質問に対して、指揮権発動の問題に関して、もし検察のやり方に間違ったことがあるならば法務大臣としてこれに対して一定の指導をし、指揮権を発動する...全文を見る
○矢野委員 それでは、一般論じゃなしに具体論として、ロッキード事件に関連して限定して伺います。  あなた、この論告求刑、事前に報告を受けられた、あるいは一月二十六日に裁判所でこれが発表された。少なくとも、検察が述べた論告求刑の中身というものは指揮権発動しなければならない、する必...全文を見る
○矢野委員 きょうは法務大臣よりも総理の方が大事ですから。  総理は施政方針演説で、「政治に携わる者が、その使命を深く自覚し、常に国民の模範となる行動を心がけなければならないことは当然である。」こう述べられました。まことにごもっともなお話だと私は思います。政治家は国民の模範とな...全文を見る
○矢野委員 私は、いま何も法的な問題で決着がつくとかつかないとかという前提で聞いているわけじゃない。政治家として国民の模範になる、なりなさいとあなたはおっしゃっておる。刑事被告人、これはまだ罪は確定しているわけじゃない、それは模範ですか模範でないですかと聞いているのです。あなたは...全文を見る
○矢野委員 私もそう思いますね。刑事事件としての決着は判決を待たなくてはなりません。これはもう総理もそうおっしゃっておる。私もその前提で申し上げておる。しかし、ことわざですけれども、「罪を憎んで人を憎まず」という言葉がある。この場合、田中さんが罪であるかどうかは、まだ裁判の決着が...全文を見る
○矢野委員 それは、政治家としての政治的道義的責任の問題、おのずからそこには政治家としての共通する一般的な規範あるいは常識と申しましょうか、ルールと申しましょうか、こういうものがあるわけです。ですから、先ほど総理は、政治家は国民の模範にならなくてはならぬ、こう所信表明で述べておら...全文を見る
○矢野委員 裁判のことは、あなたは本会議でいつも言っておられるとおり、これは法廷でいま争っている問題で、裁判所で決着がつくまでこの問題については判断を差し控えなくちゃならぬ。私は、百歩譲って、そうでしょう、そういうことにしておきましょう。しかし、いま国民から求められておることは、...全文を見る
○矢野委員 いまの総理の論理を極端な形で敷衍して申し上げますと、刑事被告人だって裁判で争っておる、そういう場合における政治的道義的責任というものは、裁判の決着がつくまで論評してはならないのだということになるのですよ。となりますと、政治家というものは、たとえ悪いことをしても、たとえ...全文を見る
○矢野委員 あなたは一国の総理ですよ。政治的道義的な問題について政治家は模範とならなくちゃならないと演説をなさっておる。これはきわめて価値判断を含んだ演説だと私は理解しますよ。総理たる者が、これだけ国民の関心を集め、政治不信の原因になっている問題について、政治的道義的責任があるか...全文を見る
○矢野委員 私は前提で、法律的な意味での決着は判決が出てからにしましょう、それが一つの筋でしょう、いま問われているのは政治的道義的責任の問題です、こういう前提を置いて、そして、いやしくもこのような事件において論告求刑されたこの方について政治的道義的責任があるか、こうお尋ねしたとこ...全文を見る
○矢野委員 私の質問に答えていません。(発言する者あり)
○矢野委員 貴重な時間です。何遍も同じことをやっているわけです。私は同じことを何遍も聞くつもりはありませんが、私の質問に答えておられないわけですから、答えさせてください。
○矢野委員 あなたは、たとえば辞職勧告決議について私どもの竹入委員長が本会議で質問したときには、まさに国会議員の、国会が決めるべき問題について賛成できないという趣旨の答弁をしているじゃありませんか。そういう場合には国会の問題について、私は反対ですという意見を述べている。私は、まだ...全文を見る
○矢野委員 私は、そんなむずかしいことは聞いていないのですよ。——実は私、この問題について先ほどからるる申し上げておりますのは、総理、総理は、辞職勧告決議の問題を言いますと、これはまだ途中経過であって、法的に決着がついていない問題だから云々ということをまずおっしゃる。議員の身分に...全文を見る
○矢野委員 次に移ります。  レーガン大統領と、総理は訪米されましていろいろ会談をされた。運命共同体という問題が話題になっているわけですけれども、レーガン大統領も、日米は運命共同体であるということを言われましたか。そしてまた、この運命共同体ということは、日米間首脳の合意事項とい...全文を見る
○矢野委員 総理の言われる運命共同体論というのは、俗な言葉で言えば、死なばもろともという意味があるわけでございます。常識的にはそういう意味があるわけです。あなたは、そんな大それた意味ではないのだということをいろいろ御説明をなさっておるわけでございますが、いずれにしても、適切な言葉...全文を見る
○矢野委員 それであるならば、この問題はさらに具体的に御質問しなくちゃならぬことになるわけであります。  総理、首脳会談においてバックファイアは阻止しますということは言われましたか。それから、海峡封鎖のことも言われましたか。アメリカの政府関係者は、総理が海峡封鎖のお話をされたこ...全文を見る
○矢野委員 いずれにしても、日本列島が不沈空母、あなたによれば解釈は不沈列島らしいのだけれども。しかし、不沈列島であろうが不沈空母であろうが、文脈として、ソ連のバックファイア爆撃機などの侵入阻止をする、そして巨大なとりでにするのだ、こういう意味合いにおいて不沈空母ということをあな...全文を見る
○矢野委員 つまり、いま総理が言われた万が一ソ連が、バックファイアが来たときのことを想定して、それを仮想敵国というのですよ。防衛というものは、これは万が一あったときに備えて整備するのです。その万が一——しょっちゅうあっては困るのです、こんな攻撃が。万が一のことがあってはいかぬから...全文を見る
○矢野委員 また委員長、これは困りましたな。  従来政府が仮想敵国の問題について答弁しておられたこととあなたが言っておることと、全然仮想敵国の定義が違っているのです。くどいようですけれども、特定の国を想定しない、この前提に立って、万が一の急迫不正、どこの国であるかわからぬ、そう...全文を見る
○矢野委員 現行法制や従来の条約解釈の範囲内でできることしかやらない、このように長官、約束できますか。
○矢野委員 新たな立法、法改正は一切しない、こういう前提で極東有事とかシーレーンの共同研究をやる、こういうお約束ができますか。
○矢野委員 総理、くどいようですけれども、総理はなかなか勇気のある御見識をお持ちで、いろいろアメリカでも発言されておる。したがって、一々あなたに確認するようで悪いのですけれども、いまお約束をいただいたのですけれども、総理、お約束いただけますね。一言で結構です。
○矢野委員 今度は全く別の問題ですけれども、有事法制、有事立法の研究、これを促進されるおつもりがありますか、あるいは国会に提案されるおつもりはありますか。ないならないとお約束をいただきたい。
○矢野委員 中曽根内閣では有事立法の法制化はやらないというお約束はされないわけですね。
○矢野委員 あなたの内閣のときに出たらどうされますか。
○矢野委員 何か私も一言、二言言いたくなるけれども、時間がないからやめておきましょう。強烈な攻撃力で御質問をするつもりでおるということだけ申し上げておきたいと思います。  シーレーンというものは、従来政府は、自衛の範囲としてシーレーン防衛をやっていく、こういうお立場でした。この...全文を見る
○矢野委員 いまの御答弁、詰めてまいりますと集団的自衛権の問題に関係してくるわけですけれども、これは後にしましょう。  自衛の範囲内という前提でのシーレーン防衛、これが憲法で許されたシーレーン防衛なんだという従来の政府の御見解です。この憲法に許されたシーレーン防衛という問題は、...全文を見る
○矢野委員 ですから、その意味が、距離なんでしょうか、目的なんでしょうか、自衛の範囲内という。憲法の範囲内ですよ。範囲内でなければ困りますわね。その範囲内の意味が、目的としての自衛の範囲内、これは目的ですね。自衛するのだという目的の範囲内。一千海里という距離、これは物理的な問題。...全文を見る
○矢野委員 距離のことは、自衛の範囲内なら距離は幾らでもいいのですか。
○矢野委員 総理、ここから先は総理でお答えいただきたいと思うのです。簡単にお尋ねしますから、簡単に。  極東有事、アジアで戦争がおっ始まる、有事ですね、極東有事におきましてアメリカ海軍の増援部隊を自衛隊が公海上において海上護衛することは、個別的自衛権の範囲内ですか、集団的自衛権...全文を見る
○矢野委員 それは個別的自衛権ということですか。
○矢野委員 一定の海域、たとえばシーレーン、日米両国で一定の海域を設定する、これを共同で防衛する、あるいは日米共同で海上輸送路の確保を図る、これは憲法上禁止されておる集団的自衛権から見て許容されますか。ひとつ簡潔にお答えいただきたい。
○矢野委員 平時、これは極東有事ではないのです、平時、何もないとき、一定の海域を日米両国で設定する、これを共同で防衛する、あるいは共同で輸送路を確保する、これはどうなんだと聞いているのです。それだけ答えてもらいたい。
○矢野委員 シーレーンというのは平時に研究してはいかぬことになりますよ。
○矢野委員 総理、私、こういうことを細かく伺っておるのは、これであなた方をやっつけようと思っておるわけじゃないのですよ。やっつけるのは後でまたゆっくりそれぞれの委員会でやっつける。ただ、あなたはいろいろな運命共同体だとか不沈空母だとかバックファイアの阻止だとか海峡封鎖、なかなか物...全文を見る
○矢野委員 もう結構です。  海峡封鎖は、対象にされている海峡はどことどこですか。その封鎖能力は日本独自で今後保持する、そのおつもりですか。
○矢野委員 西水道は入りますか。
○矢野委員 対馬海峡西水道の封鎖を日本が行う場合、韓国政府に事前に協議することになりますか。軍事的にはこの西水道、韓国の領海も封鎖しなければ効果が上がりません、こう言われております。その場合、韓国に協力あるいは封鎖の要請を行うことも考えておられますか。これは総理、あなたがアメリカ...全文を見る
○矢野委員 これは演習と違いまして、戦争行為に発展する封鎖ということですから、通知ではなしに事前に協議されるということなのかどうなのか。これが一つ。  それから、韓国の領海も封鎖したいというときには、韓国に協力を、これはあなたが言う日本有事の場合ですよ、韓国の領海も封鎖しなくて...全文を見る
○矢野委員 韓国の手でやってもらうという要請はされませんか。
○矢野委員 総理、あなたは海峡封鎖のことをアメリカで言ってこられたわけです。三海峡の封鎖を行うような状況の前提、これはどのような場合が考えられるか。三つ申し上げます。  一つは、日本の有事、日本が攻撃を受けておる、日本の有事の場合、安保五条の発動、つまり日本の施政権下への武力攻...全文を見る
○矢野委員 海峡の封鎖は日本独自の判断で行われるというふうに理解すべきか。あるいはアメリカと相談した上で封鎖をされるのでしょうか。さらにまた、アメリカからもし海峡を封鎖してもらいたいという要請があった場合はそれに応じるということもあり得るんでしょうか。
○矢野委員 アメリカからの要請の場合はどうされますか。二番目の質問でございます。
○矢野委員 わが党の専門家から、あなた方の答弁は従来の政府見解と矛盾しておるというようなメモが回ってきました。これをやりましょうか。矛盾しているんです。やっつけるためにやっているんではないんだ。いま試験問題みたいだとおっしゃいましたけれども、まさに試験問題のつもりで私はやっておる...全文を見る
○矢野委員 日本とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定第一条第四項、日米「各政府は、共通の安全保障のため、この協定に従って受ける装備、資材又は役務の所有権又は占有権を、これらの援助を供与する政府の事前の同意を得ないで、自国政府の職員若しくは委託を受けた者以外の者又は他の政府に移...全文を見る
○矢野委員 たとえば九九%日本の技術だと、非常に抽象的な言い方をされているわけですけれども、九九%でなくても、たとえば一〇%でもいいんですよ。たとえば、たとえばの例でございますが、ミサイル、この誘導装置、これは全体のあれからいけばそんなにウエートは高くないかもわかりませんが、この...全文を見る
○矢野委員 いずれにしても、イエスもあればノーもあるということだろうと思いますし、第一、まず物理的にそんなことは不可能なんです。まさか日本のそういう担当官がアメリカの各商社に常駐いたしまして、日本の軍事技術を利用したアメリカの兵器が第三国に売られるということをチェックできるはずが...全文を見る
○矢野委員 こういう適用除外にされるという判断をなさったのは、官房長官談話でもありましたとおり、安保条約の効果的な運用ということが一つのねらいであったやに私は理解いたしますけれども、その場合、アメリカが紛争当事国になったその地域が、極端なケースを言えば、日本有事のときにアメリカが...全文を見る
○矢野委員 非常に興味のある御答弁をいただいたわけです。  総理、いまの御答弁のとおりでいいですか。
○矢野委員 政府は今回の政策変更、これが五十六年の国会決議に違反しておらない、こういう立場をおとりのようでございますが、私たちは違反しておるという立場に立っております。違反しておらないと言うならどういうわけで違反していないか、その意味をひとつ御説明いただきたい。
○矢野委員 まず、経過のことは、総理、これは余り議論なさらない方がいいと思うのですよ。それは、国会は各政党いろいろな意見があるわけですから途中経過の意見がいろいろ違うのはあたりまえ。立法府として行政府に対してこうあるべきだというのは経過よりもこの文面、経過なんか関係ないのです。ど...全文を見る
○矢野委員 総理、簡単に申し上げます。  この国会決議は、これが決議された時点において三原則の枠外にアメリカを置くこと、いいですか、この三原則の枠外にアメリカをすることはこの国会決議には違反しない、もっと平たく言えば、この国会決議にはアメリカのことは含まれておらない、こういう理...全文を見る
○矢野委員 それはあなたの、もしくはあなたの内閣のお考えですか。あるいはそういう考えは、この国会決議制定の時点においても同様の考えだったのですか。
○矢野委員 つまり、あなたの内閣になって国会決議の解釈をあなたが勝手に変えたのではない、国会決議制定の時点からその当時の内閣もそうであった、こういうことですか、総理。
○矢野委員 少なくともあなたの考え方は、この国会決議がされたときの鈴木内閣の考え方をしておりません。これは昭和五十六年十月二十一日、行財政改革に関する特別委員会議事録、「先ほど」云々とありまして、「外務省としても、武器禁輸三原則、政府統一見解及び国会決議、こういうものがございまし...全文を見る
○矢野委員 そういう解釈、そういう政策変更をしてはならないという国会決議なんです。しかもそれは、この国会決議が五十六年の三月ですか、そして、この答弁はそれから七カ月たった十分論議を積んだ上で、こういう国会決議がございます、ですからアメリカに対する供与はできないということ、アメリカ...全文を見る
○矢野委員 私は先ほど、第三国に対する供与の問題で、これは事実上フリーパスである、つまり、これはアメリカというフィルターを通せば、世界じゅうどんな国にだって日本の軍事技術は行く、実質的に国会決議を形骸化したことになるのです。第三国に対してフリーパスだということは、幾ら日本で三原則...全文を見る
02月05日第98回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○矢野委員 委員長並びに理事、委員各位に御苦労いただきましたことにつきまして、感謝申し上げたいと存じます。  また、私の後に質問をされる予定の方々に時間帯の上で御迷惑をおかけいたしておるわけでございますが、御協力について感謝申し上げる次第でございます。  そこで、いま官房長官...全文を見る
○矢野委員 私どもの理解、さらにまた政府の従来の御答弁——個別的自衛権というものは、大ざっぱな言い方をしますと、自分の国、厳密に言えば日本の施政権下が攻撃された場合には日本の力で守る、これはまず個別的自衛権の範囲内ですね。これは当然だと思いますね。二番目には、日本の国、厳密には日...全文を見る
○矢野委員 日本の施政権下あるいは領域下において、日本の力、さらにまた、この場合具体的にはアメリカの力、これで守る、その範囲、そこまでであって、幾らわが国が攻められておるといっても、公海上においてそのようないわば共同作戦、これが行われるという答弁はなかったように私は理解しておりま...全文を見る
○矢野委員 私、それは中曽根内閣の政策変更である、こう思っておりますが、政策変更ではないとおっしゃるのですか。
○矢野委員 事は個別的自衛権、集団的自衛権、これは平和国としての日本の憲法との関連がある問題でございます。個別的自衛権、いま総理が言われたようなことが憲法で禁止されておる集団的自衛権ではない、個別的自衛権の行使なんだ、これは憲法にかかわる問題でございます。昨日は行政府と立法府の問...全文を見る
○矢野委員 その答弁は私も承知いたしております。公海上において、日本有事のときに米軍が行動をとるということをあなたのいまの答弁では言っておられる。私が言っておるのは、公海上において米軍を救援するという共同行動については、そんな見解はなかったんですよということを言っているのですよ。...全文を見る
○矢野委員 どうも理事の皆さんに御苦労をかけております。  私が申し上げておりますのは、日本有事の場合、この前提ですね、単なる自衛権の範囲、そのための自衛隊の行動、そんなことを私が言っているわけじゃないのです。つまり、自衛権の行使が公海に及ぶのか及ばないのか、そんなことを聞いて...全文を見る
○矢野委員 近海であろうが遠海であろうが、日本の施政権下においてそのような共同行動が個別的自衛権の範囲内という意味で可能である、こういう御答弁であったように私は思う、いままでの政府の御答弁は。  ですから、委員長、これは私、次の内政問題、経済、財政、福祉、お尋ねしたいことが山ほ...全文を見る
○矢野委員 それでは、この問題につきまして私の質問、恐縮でございますが、留保させていただきたいと存じます。  次に移りたいと思います。  五十八年度の政府の予算、GNPに対しまして防衛費の予算が〇・九七八%、GNP一%にもうすれすれにまで迫っております。五十九年度は、私どもの...全文を見る
○矢野委員 総理は、御答弁の前半では、GNP一%以内、防衛費の歯どめ、これは守っていきたいと思う、こう言われつつも、五十九年度予算については、まだ予算編成の段階ではないから、また物価その他経済成長率等々GNP、つまりいつも総理が言っておられる分母が確定しないから、したがって一%以...全文を見る
○矢野委員 名目成長率五・六%、五十八年度経済、これで概算の計算をいたしますと、五十九年度のGNPは、五・六%名目成長の場合は二百九十七兆、こういうことになります。一%ということになりますと、二兆九千七百億、これが一%以内ということです。  しかし、後年度負担、莫大にいまこれは...全文を見る
○矢野委員 何かこちらの理事の方が、総理は正直なんだとおっしゃっているわけです。まあそうかもわからないですね。ここのところは一%にとどめておきますと約束しておいて、あと半年くらいしたら、しょうがなかったんやと言うのが従来型テクニック。ひょっとしたら一%以内にとどまるかもわからぬと...全文を見る
○矢野委員 まことに残念な御答弁でございます。  防衛費については、そのような、私から言えば、何とも納得のできない、防衛力拡大に傾斜した御答弁をなさっておる。また、予算の面でも事実五十八年度予算はそうなっておる。ところが、社会保障の関係は、これはあなただけじゃない、五十四年以降...全文を見る
○矢野委員 万全な配慮は、少なくとも予算の上ではうかがえないのが大変残念でございます。さらに私どもこの問題の解決のために、政府に対して強く要求をしていかなければならないという決意をしております。  自立とか自助、社会連帯、こういう気風を育てるため社会保障制度を見直さなければなら...全文を見る
○矢野委員 年金制度、いま民間の年金についてのいろいろな制度といいましょうか、商品といいましょうか、そういった民間の年金、これをセールスされる方々は、公的年金は心配だから民間の企業の年金にお入りになった方が安全ですよという意味のことをおっしゃっているわけです。これはお仕事熱心さの...全文を見る
○矢野委員 総理、勉強していらっしゃるということでございます。勉強だけに終わらぬように、実行していただかなくてはなりません。  私ども公明党も「福祉社会トータルプラン」という政策、財政の裏づけというものを基本にしながら、このようにすれば国民に対してそれにふさわしい福祉水準を確保...全文を見る
○矢野委員 手がかりだそうですから、これを手がかりにしてやりましょう。  ここで私は言いたいことが山ほど実はあるのだけれども、時間も余りありません。  この表を見ますと、国債整理基金への定率繰り入れを五十九年度以降は実施する、こういう前提でこの表ができておる。しかし、赤字国債...全文を見る
○矢野委員 ということを前提にしてこの表で計算しますと、いやおうなしに、総理、いままで嫌だ嫌だと言いながらも出してきた赤字国債、この償還が迫ってきているわけです。いやでもおうでもこの償還が迫ってきておる。六十一年度に赤字国債から脱却する、これがAケースですね。このAケースというの...全文を見る
○矢野委員 いま申し上げた私の方の試算ではまだ若干の誤差があるかもわかりませんから、正確な国債整理基金の運用状況についての資料をお出しいただきたい。  借りかえということは不見識——不見識どころではない、これはもう重大なことなんでありまして、不見識であるとかないとかで済まされる...全文を見る
○矢野委員 都合が悪くなると国民に選択してもらって、直間比率の見直しをするとかなんとかかんとか、しようがないと思うのですけれども。  ついでだから、大蔵大臣、あなた大蔵大臣のときにグリーンカード制度をつくったんですよね。非常に張り切って、不公平税制の是正はこれしかない。公明党は...全文を見る
○矢野委員 先の見通しが悪かったという責任を感じていらっしゃるようでありますけれども、絶対に間違っていなかった、いまだってグリーンカード制度はおやりになるべきだと思います。  これはもう時間がございません。(「時間が過ぎておる」と呼ぶ者あり)まだ過ぎていません。あと数分でござい...全文を見る