山口敏夫
やまぐちとしお
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月01日 | 第77回国会 衆議院 予算委員会 第20号 議事録を見る | ○山口(敏)委員 鬼さん、委員長や同僚議員の質問に対してあなたは本当のことを言っておらない。少なくとも宣誓という重みの中で真実を述べていただかなければならないわけですし、ロッキードの日本における活動や歴史について一番承知をしておるのはあなたなんですから、やはりこの証言の機会を通じ...全文を見る |
○山口(敏)委員 エリオットなら知っていますというような間柄じゃないのですよ。あなたは昭和三十三年から三十四年ごろ、例のロッキード、グラマンのときにこのエリオット氏と組んで、連日連夜いろいろな人たちと会合をしながらこの売り込みを図っておった。いわばそういう活躍、この切れ者としての...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 それじゃ、オフィスマネジャーという立場であなたは、少なくとも自分の会社の会長が二十数回にわたって日本にも来ておる、そしてクラッター氏のような支社長とも余り接触を持たないということになりますと、あなたは秘書や職員の管理をしておるわけですね。そうすると、コーチャン会...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 じゃ最後に一つ伺いますけれども、丸紅の大久保前専務が伊藤前専務にいわゆるピーナツ云々の領収証にサインをさした。その場所にあなたはおられましたか。 | ||
○山口(敏)委員 あなたは伊藤さんは知らないということをおっしゃいましたけれども、あなたのような立場の人が、丸紅の人脈を知らずして自分の社の飛行機を売るということは不可能に近いことですね。そうすると、おのずから丸紅における伊藤専務の実力というものは当然承知をしてなきゃならない。そ...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 そういうきわめて商取引において常識的なことを覆い隠そうとするから、疑惑が一層深まるのですよ。ニクソン大統領が、トライスターなりあるいはロッキードの飛行機のために、この自国の製品を売るための何らかの努力をしたかもわからない。あるいは、池田前総理がフランスへ行ったと...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 私は発言する前に、先ほど公明党の渡部一郎議員の鬼証人に対する証問中、シグ・片山氏と大平大蔵大臣が親交がある趣旨の投書があることが取り上げられましたが、大平大蔵大臣によれば、大平大蔵大臣とシグ・片山氏とは全然面識もないとのことでありますので、この際、大平大蔵大臣の...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 伊藤証人にお伺いしたいわけですが、あなたが再度証人喚問になった、こういう経緯につきましてはあなた自身が一番よく御承知だと思います。しかし、その第一回の証人喚問のときにあなたは、丸紅とまた世間に対する名誉回復のためにロッキード社に対して告訴も辞せず、こういう一つの...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 その告訴の問題と同時に、ロッキード社に対して、丸紅としてもうこうした不信用な相手とは契約できないということで契約解除ということも一時発表されたわけですけれども、その点についてはどうですか。 | ||
○山口(敏)委員 この事件が起きました後、丸紅は大久保専務を直ちに派米をしたわけですね。そのときに、この中間報告があなたに入りましたね。 | ||
○山口(敏)委員 大久保専務から伊藤さんのところに中間報告がきた。しかし大久保さんは、そのときにいわゆるピーナツあるいはピーシズがお金であるというコーチャン証言というものを知らなかった、だから自分はこのわび状程度で引き揚げたんだ、こういうことを前回言っておるわけですね。ところが、...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 私が申し上げているのは、告訴をすると言ってなかなかむずかしいからできない。また、ロッキードとは契約を解除すると言いながら、その契約も解除しておらない。また、伊藤さん自身が現実に専務をやめられたというくらい丸紅社内においても大きな衝撃であると同時に、これは日本の国...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 時間がないので答弁を簡単に願いたいのですけれども、あなたは大久保さんに頼まれて書いた。しかし、丸紅には三十数人の重役がおるわけですね。なぜあなたが選ばれたと思いましたか。 | ||
○山口(敏)委員 それは、あなたが身近にいたから、ロッキードに関係ないからあなたに頼んだのではなくて、伊藤さんが丸紅における巷間伝えられる政治部長であるとか、あるいは対渉外関係の責任者だ、そういう意味で、この丸紅の組織の中では処理し得ない一つの問題だという事実認識のもとに、大久保...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 これは私も伊藤氏個人をいろいろ勝手な解釈はしたくございませんけれども、日本の政治にとってもきわめて重大な影響を与えておるということは、伊藤証人も御存じのとおりだと思うのです。これを、丸紅社内の大久保氏かあるいは伊藤氏かというような責任のなすりつけといいますか、問...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 あなたがサインをされた領収証には、H・イトウとそれからヒロシ・イトウと両方ありますね。いま一度確認したいのですが、法務省に届けてあるあなたの署名はどちらが正式なものでございますか。 | ||
○山口(敏)委員 先ほどの関連ですけれども、大久保さんに頼まれて伊藤専務が書かれた、こういうことですけれども、伊藤専務は長い間いわば社内の中で体制固めの責任を負っておった。大久保さんは機械部長初め航空部長ということで対外的な活躍があったわけですね。もちろん、商社でございますからお...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 そのタイプを、先ほど伊藤さんのところで打たした。そのときの原稿はだれが書いたわけですか。 | ||
○山口(敏)委員 前回の証言であなたは、ピーナツ、ピーシズの領収証はクラッター氏から、大久保以外の丸紅の人間のサインが欲しいと頼まれて、私の部屋で、自分の部屋で秘書に領収証の文言をタイプで打たせ、それにサインするよう伊藤に頼んだ、クラッター氏もいたと記憶している、こういう御証言が...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 十年も二十年も前の記憶ではなくて、きわめて短い今日的な問題です。それから同時に、このピーナツとかピーシズというようなきわめて不可解な領収証を発行するということに対して、そういうあいまいな一つの記憶では許されないわけでございまして、もう一度この問題を私は振り返りた...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 大久保以外ならだれでもいいというのはどういうことでございますか。 | ||
○山口(敏)委員 その大久保さん以外の役員ということは、社長にサインをしてもらいたい、こういうことでございますか。 | ||
○山口(敏)委員 丸紅には三十数人の役員がいるわけですよね。そのだれでもいいということではなくて、あなたが伊藤氏に頼んだということは、クラッター氏が、社長ないしは社長に代行し得る者という限定があったのではないんですか。 | ||
○山口(敏)委員 一番気安く頼める伊藤氏ではなくて、その領収証の背景というものを考えたときに、やはり非常にロッキードと丸紅の特異な関係の領収証だ、こういうことでこの伊藤氏に頼んだのではないですか。 | ||
○山口(敏)委員 本来こういうものは依頼された側より依頼する方がしっかり記憶に残っているわけですね。ですから、この領収証は、あなたが伊藤さんに頼んだのではなくて伊藤氏の采配のもとにあなたがこの領収証について責任を負ったということではないですか。 | ||
○山口(敏)委員 この伊藤氏の領収証を見ましても、きわめて通常の領収証からすると書式もそれから内容もまばらなんですね。あなたのような専門的な立場の人が依頼をするときに、こういうような素人っぽい領収証をつくらせるということは考えられないわけでありますから、私は伊藤専務の采配のもとで...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 あなたの方は記憶がくるくる変わったり、領収証のサインが軽率であったとか否かとかいうことで問題が済みますけれども、またあなた自身は専務をおやめになられるということで個人的な決着はついたかもわかりませんが、この領収証をめぐって日本の政治あるいは社会的に大きな波紋が描...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 先ほどの伊藤さんと大久保さんとで、サインにおける時点が変わった。 いま一つ、先般の証人喚問で福田太郎氏とシグ・片山氏との関係について御質問がありました。この両者に対して今日の大久保証人の、ひとつ知っておられるかどうか、その点伺いたいと思うのです。 | ||
○山口(敏)委員 東通時代、ニューヨークの支社長時代、そのシグ・片山氏とは知り合いであったということはお認めになるわけですね。 〔委員長退席、正示委員長代理着席〕 | ||
○山口(敏)委員 そうすると、このシグ・片山氏を全く知りませんということについては——シグ・片山氏を十分承知しておる、こういうことですね。 | ||
○山口(敏)委員 児玉氏の関係者である福田氏とはどの程度の知り合いでございますか。 | ||
○山口(敏)委員 トライスターが丸紅の関係で全日空に納入をされた。当然試験飛行といいますか、デモンストレーションをするわけですね。そのトライスターの初飛行はどちらでございましたか。 | ||
○山口(敏)委員 どちらへ行かれましたか。 | ||
○山口(敏)委員 このときの国内側の最高責任者は大久保さんでございますか。 | ||
○山口(敏)委員 この初飛行のときに、丸紅が主催で全日空の関係者、そしてコーチャン社長あるいはクラッター氏、鬼氏、エリオット氏、そしていま大久保氏が面識程度という福田太郎氏も皆鹿児島に行かれているわけですね。このトライスターのデモ飛行の主催者は丸紅である。このデモンストレーション...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 この初飛行はロッキードというよりも丸紅がむしろ主催して、当然のエージェントとして運営しているのですね。この鹿児島に飛行したときに、コーチャン社長と金丸知事が——ロッキードのトライスターの模型飛行機を社長から鹿児島県知事に贈呈をしておる。その中に福田太郎氏も大久保...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 機械の関係といっても航空本部長ですから、あらゆる運航に関する責任はあなたにあるわけですね。このロッキードのコーチャン証言でも明らかになった秘密代理人である児玉譽士夫氏と大久保前専務は本当に関係はない、こういうことでございますか。 | ||
○山口(敏)委員 児玉氏が病気で倒れられたその後、あなたは何らかの会で児玉氏と会ったということはございませんか。 | ||
○山口(敏)委員 私は、やはりこのロッキードにおける大きな疑惑は、これは日本のもう全力、あらゆる立場を超越して乗り越えなければならない大きな問題ですね。一商社が責任をとれるような問題ではない。しかし、この丸紅を通じて政府高官あるいは政治家に疑惑の献金がなされておるというこの形は一...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 大久保証人が御自分で真実ということでございますから、それはそれとして承りますけれども、丸紅も特定少数の方々だけが何か組織に殉じておるような、大久保さん自身が丸紅の犠牲になって、すべて自分の責任だ、そういう印象はそれはそれでいいわけでありますけれども、もっとこの問...全文を見る | ||
05月13日 | 第77回国会 衆議院 社会労働委員会 第8号 議事録を見る | ○山口(敏)委員 私は、ただいま大臣から提案ございました特に健康保険法の問題につきまして幾つかの質疑をさせていただきたいと思います。 提案理由の中にもございましたが、四十八年に改正をされた。しかし、それ以来わが国の経済基調の激変による税やあるいは保険収入の伸び悩み等々に加えま...全文を見る |
○山口(敏)委員 非常に厳しい財政事情の中ではございますけれども、本年度予算に示された厚生大臣の熱意、また福祉見直し論、こういう外堀、内堀を埋めていくような雰囲気の中で大変な御検討をいただいたということは私どもよく承知をしておるわけでございますし、今度の健保の改正につきましても、...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 そうした具体的な改正の内容について、一部負担の問題があるわけですけれども、確かにいま局長がおっしゃったように世界的に医療費が急増傾向にある。そういう要因の中の一番端的なものは人口の老齢化というものであろうと思いますし、特にわが国の場合は老齢化に向かってきわめて急...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 確かに、厚生省のいろいろな御提案に対しまして、国民の理解と協力を得なければ仕事が進まない、そのとおりだと思います。しかし、今日の保険財政の悪化の象徴的な一つの点は、先ほども指摘しましたように、老齢化社会に対する一つの対応という問題につながっていくと思うわけでござ...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 医療保険制度が生きるも死ぬも、大臣のそうした考えが実際の運営面で生かされるか否かということも、ある意味においてはやはり医療の制度を取り巻く諸条件の整備充実だと思うのです。そういう意味で、制度が円滑に推進され、また理解をされ、それなりの責任分担というものが明確にさ...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 確かに、救急医療の懇談会等を設けるなど、先ほどの老人医療の問題なども含めて厚生大臣がきわめて熱意を持って努力されていることは私どもも承知はしておりますが、大臣もお認めになっておるように、必ずしもこの医療の供給体制というものが十分ではない、正直に認められておるとい...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 次に、改正案の内容でございますけれども、再三大臣が、今日の健保の置かれておる現状にかんがみて国民の皆さんの理解と分担もいただきたい、こういうことでございますが、いわゆる健保財政が厳しいということは、先ほど来局長からも答弁ありましたように、非常に国民生活を取り巻く...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 局長の御見解もよくわかりますが、一部負担のあり方については私が先ほど述べましたような観点からひとつ真剣な検討を重ねられることを強く希望しておきたいと思います。 当然、こうした一部負担という問題は、差額ベッドでございますとかあるいは付添看護などの保険外負担の存...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 そうした国民の医療供給の立場からも一層の御努力をいただきたいと思うわけでございます。 また、今回の法律改正事項ではありませんけれども、予算でセットされております高額療養費自己負担限度額の改定と政管健保の保険料率の改定について、これは予算上法律改正とワンパッケ...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 いま医療の確保ということは国民生活にとって一番大事なことでもありますし、健康保険制度の健全な運営というものを進めていきませんと、これはやはり非常に重要な問題にもなってくるわけでございます。そういう意味で今度の改正を速やかに実現をする。健康保険が社会経済の変化に対...全文を見る | ||
○山口(敏)委員 終わります。 |