山口敏夫

やまぐちとしお



当選回数回

山口敏夫の1983年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月07日第98回国会 衆議院 予算委員会 第6号
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○山口(敏)委員 私は、新自由クラブ・民主連合を代表して、中曽根総理初め関係閣僚の方々に、内外当面する諸問題について御質疑を申し上げたいと思います。  私も中曽根外交の評価をいろいろ集めてみましたが、あなたの評判は、残念ながら、ワシントン周辺では大した人気でございまして、日本に...全文を見る
○山口(敏)委員 私は、中曽根総理の武器技術の輸出の問題とか、あるいは日米首脳会談における軍事同盟論等々、これは憲法の範囲をむしろ逸脱をしておる。いままで日本の国民世論、国会における合意に基づいてその範囲内で歴代内閣は努力をしてこられた。そうした国会の意思というものよりも、むしろ...全文を見る
○山口(敏)委員 こうした総理大臣までされた方が、疑獄事件として一般の国民にも知られるような形で公の場で裁判を受けている、こういう状態を見て、総理は、これは日本の民主主義の健全な姿だ、こういうふうに理解をされておりますか。それともこれは魔女狩りだ、こういうあり方というものはとんで...全文を見る
○山口(敏)委員 民主主義が保全されているということでございますが、私どもニュースを見ておりまして、自民党総裁選挙のときには、当時の中曽根総裁候補は、実力者の田中角榮氏としばしば相談、御一緒の様子でしたが、総理大臣就任後も、あるいは一月二十六日の論告求刑の後も引き続きあの予備選の...全文を見る
○山口(敏)委員 予備選のときだけということだと思いますが、では、中曽根内閣にとって党外支配者たる田中氏は、政権を運営していく上において中曽根さんにとって頼りになる存在ですか、それとも行く末は危険な存在とお考えですか。
○山口(敏)委員 では、かつての自民党の同志として、総理は田中さんを好きですか、嫌いですか。
○山口(敏)委員 確かに田中元首相も、日中国交回復など国家のためにも貢献された。そうした世界でも有能な政治家が、後の時代に追放されるなど悲劇的な形をとっていると言う人もたくさんおりますね。田中さんの後援者の中にも、角さん、もういいじゃないか、帰ってこいよ、こう言って、田中氏を愛す...全文を見る
○山口(敏)委員 公の場所であなたが示された姿勢、議員の身分は議会政治の基本的な哲学、制度の本質に立っているから厳粛に考える必要がある、こういう見解のもとにあなたは二つのケースを示されたわけです。本人が決断してやめる、選挙区の人が落選をさせてやめさせるということですけれども、総理...全文を見る
○山口(敏)委員 大事なところは裁判への影響ということですけれども、もう一つ伺いたいのですが、それじゃ徳川家康と豊臣秀吉の関係を中曽根さんと田中さんにたとえて、田中秀吉の力のあるうちは恭順の意を示しつつも、一たび中曽根家康が完全に権力を握れば、全国に覇権を求める。田中さんの首に鈴...全文を見る
○山口(敏)委員 さすがは、世上田中軍団の不沈空母だ、こういうことを中曽根さんを称して言っている人がおりますけれども、なかなか守りがかたいようでございますが、私も、一部の田中批判というのは行き過ぎた面もあると思います。この間も、大阪の警官汚職事件のときに、南町奉行なんという警察の...全文を見る
○山口(敏)委員 そうじゃないのですよ。総理は幹事長の時代に、事件が解明された後、田中さんのことを、同君はみずから辞職すべきだという趣旨の発言もしているのです。一部の報道にもそこまで言い切ったものが出ているのです。そして記者団の、党として何らかの措置をとるのかという質問に、田中前...全文を見る
○山口(敏)委員 そういうことを中曽根さん自身が言ったことがあるとかないとか、私も五十一年の六月、七月ごろの新聞や記録を読み起こしてこの場で質問しているわけですから、言ったということがわかるとまずいということなのか、それは後ほどまた申し上げますけれども、要するに、私のこの質問が終...全文を見る
○山口(敏)委員 それじゃ各党各派ということですが、この問題で党首会談を開くお気持ちはございますか。われわれ新自由クラブ・民主連合としては、党首会談を提案しているわけですが、自民党総裁としてお受けになりますか。
○山口(敏)委員 ロッキード国会と言われた七十七国会ですね、先ほど総理もおっしゃられましたけれども、あのときは国会決議をめぐって四十数日間も審議ストップして、国民の皆さんにも大変迷惑をかけたわけですね。衆議院議員のあっせんのもとに各党党首が集まって、政治道義確立のために一つの合意...全文を見る
○山口(敏)委員 私は、大事な問題になると、党内の力関係があるのか、あるいは総理自身が野党の立場というものをとにかく力で押してしまえばいいんだ、こういうお考えなのか、とにかく政治家としての国政の場における自浄への努力、意欲というものを率直に言って感ずることができない。  それで...全文を見る
○山口(敏)委員 では、解散への気持ちが修正をされた、こういうことですね。
○山口(敏)委員 新聞やニュースがでたらめ三昧を書きなぐっている、こういうことですね。  私は、いまの与党の国会運営というものは間違っているというふうに考える一人なんです。ですから、たとえば決議案の問題、予算の問題、これは野党といえども国民生活に責任を持っているのですから、この...全文を見る
○山口(敏)委員 そういうことで、そういった日本の国家としても大事な問題を党利党略、派利派略に使うことなく、正しく公正な形で真相を究明するものはする、そして国会審議は審議で与野党とも誠実にこれを実行していくということが与党の皆さんにも望まれることだというふうに私は思うのです。 ...全文を見る
○山口(敏)委員 それでは、そうした辞任勧告決議案も各党各派が話し合いをする、それについて総裁としてひとつ的確な指示を出す、こういうお考えでございますか。
○山口(敏)委員 あなたの尊敬する吉田茂さんも、やはり社会党が政権をとった時代もあった、そのぐらい保革が伯仲しているような状況のときでも、常に議会政治、民主政治の発展のために政権交代可能な二大政党というものを念頭に置いておられたということは、中曽根さんもよく御承知だと思うのですね...全文を見る
○山口(敏)委員 総理も、解散は言っていない、言っていない、新聞が先走りするだけだ、法務大臣も、真意は違うんだ、こういうことですけれども、やはり政治家、特に議員と閣僚は違うということをたびたび言っているわけでありますから、言葉がひとり歩きして国民の公正な感覚を混乱をさせないように...全文を見る
○山口(敏)委員 先週の予算委員会でも、大蔵大臣は国債整理基金がなくなった場合は借換債を発行することになるが、できれば財源は借りかえの赤字国債によらずにいくのが筋だと言って、歳出カットとか増税とか国債借りかえのどれか組み合わせをして国民の選択を待ちたい、こういう御答弁をしているわ...全文を見る
○山口(敏)委員 直間比率を是正する場合は、官房長官が徳島で七対三を五対五ぐらいにすべきだ、こういう趣旨の発言をされましたけれども、これは大蔵大臣としても、そういう比率を大蔵省としては検討しているということでよろしゅうございますか。
○山口(敏)委員 じゃ、官房長官が示された五対五という根拠は、これは大蔵大臣に聞く方がいいと思ったのですが、それじゃ官房長官からどういう趣旨で御発言になったのか、ちょっと聞いておきたいと思います。
○山口(敏)委員 やはり中曽根内閣の官房長官なんですから、大蔵大臣、これは官房長官が示された五対五というぐらいのものはあなたの念頭の中にも一部ある、こういうふうに理解していいわけですね。
○山口(敏)委員 これは国民生活にとっては非常に重大なことだと思うのですね。いま五十八年度予算ベースで考えると、直間比率は七対三ですね。一般会計三十四兆円、これを五十八年度ベースで五対五にすると、二十四兆対十兆だったものが十七兆、十七兆でセパレートされると、単純計算で言えばとにか...全文を見る
○山口(敏)委員 もし基本方針を守れないときは、総理としてどういうお考えですか。
○山口(敏)委員 ですから、鈴木さんも財政再建の公約が破綻をしたので退陣をされた。中曽根さんにどうも勝てそうもないからやめたということではないはずでありまして、やはり国民に約束したことが実行されない、土光臨調に約束したこともまた実行できない、こういうことで政治責任をとられたわけで...全文を見る
○山口(敏)委員 その先を一言、ひとつお伺いしておきたいと思います。
○山口(敏)委員 一生懸命やるのは別に中曽根さんだけじゃなくて、全国会議員が一生懸命国家、国民のためにやっているわけですから、やはり総理大臣の地位は重いわけですから、その総理大臣の地位をかけてこの増税なき財政再建に取り組む、こう理解してよろしゅうございますか。
○山口(敏)委員 私は、総理の答弁にどうも限界があるようですから、国民の皆さん方に、ことしは政治決戦と言われている。政治決戦と言われているということは、言いかえてみれば生活決戦だ。この増税をしないで歳出カット、行革を通じて財政再建をするという哲学、理念を、総理はどうも一生懸命やる...全文を見る
○山口(敏)委員 まあ、同僚議員から財政再建ができないときの責任を追及しろということですけれども、時間の関係がありますので、これは国民の皆さんが、できないときは中曽根内閣にどういう判定を下すかということで、やはり国民一人一人の方も真剣に考えてもらいたいというふうに思います。  ...全文を見る
○山口(敏)委員 日の目を見ないのが残念なのは総理じゃなくて国民の側なのでありまして、やはり主権者たる国民の協力のもとにこの中曽根政権も運営されていくわけでありますから、ひとつもっと真剣にまじめに財政再建と、増税を阻止する、そして減税の可能性というものを模索していくということで政...全文を見る
○山口(敏)委員 それから、やはり行革も、臨調はいろいろ取り組んでいますけれども、なかなか五兆円に上る補助金の見直しは、まあ各利害関係がありますから、どうも努力の割りにはいい結果があらわれていない。中曽根総理も行管長官時代に、行政改革はまず政治家、そして役人が痛みを受け、それを国...全文を見る
○山口(敏)委員 では、行革の答申が出たら一括して法律として国会に提出する、こういうふうに理解してよろしゅうございますね。
○山口(敏)委員 そういう含みをもって取り組んでいただくということでお願いしたいと思うのです。  そこで、ちょっと時間がないので、最後に、新自由クラブ・民主連合としても武器技術の問題について触れておきたいのですが、これは山中通産大臣、この間、先週の新聞に、日本の半導体保護策を批...全文を見る
○山口(敏)委員 せっかく山中大臣の国士的な決意というものもあるわけですけれども、捕らえてみたらわが子なりということわざがありますよね。敵はアメリカの産業界、政府だと思っていたらば、どうも日本の国益を、産業界をいろいろ手かせ足かせをしてしまうことに同意をしてきたのは中曽根総理大臣...全文を見る
○山口(敏)委員 やはり政府から補助金も出ているわけですからね。また、通産省とのいろいろ調整もあるということで、業界自体は、出したくない技術を守るということはやはり実際的には非常にむずかしいと思うのです。しかし、通産大臣がそういう立場できちっと折り目筋目はつけるのだ、こういうこと...全文を見る
○山口(敏)委員 どうもありがとうございました。
09月20日第100回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○山口(敏)委員 私は、新自由クラブを代表して、総理並びに関係閣僚に若干の質問をしたいと思いますが、質問時間がきわめて制約されておりますので、予算委員会の同僚議員の質問と重複しない形で、また、きょうの質疑と次の予算委員会と連動するような形で何点か伺いたいと思いますので、ひとつ簡潔...全文を見る
○山口(敏)委員 私は、総理の一つの基本的な見解、哲学を確認しておきたかったのは、総理のそういう所信を伺いますと、これは何かひとつやってくれるのではないかという期待感もある。私は、予算委員会におきましても、これは吉田元総理以来の外交力を持った久々の総理大臣が出てきた、こういう評価...全文を見る
○山口(敏)委員 この予算委員会におきましても、経済政策の問題にいたしましても、総理の認識は大分よくなりつつある、こういうことのようですけれども、実際問題としては、経企庁の底入れ宣言の割りには景気は一向によくなっておらない。この八月の調査によりましても、御承知のとおり千六百件以上...全文を見る
○山口(敏)委員 経済問題につきましては後ほどもう少し掘り下げて伺いたいと思いますけれども、私は、政治倫理の問題にしてもあるいは行政改革の問題にしても、いまの時期は、総理の昭和維新ではありませんけれども、やはり命をかけてやっていただくという決意がなければ、何一つ進まないと思うので...全文を見る
○山口(敏)委員 きのう、中曽根総理と石橋委員長の論争もありまして、東洋哲学は総理の御専門でしょうけれども、孔子の言葉の中にも、備えをかたくして外国の侮りを受けない、国民をしてひもじい思いをさせない、民をして信あらしめよ、これが政治の三つの大切な要素だ、その中で一番大事なのは「信...全文を見る
○山口(敏)委員 大蔵大臣が、適当な財源でないという私の考えだということですけれども、これはやはり大蔵大臣というよりも大蔵省の幹部のお考えだとも思うのです。いま政府税調の中で減税の問題を討議しているということでございますけれども、実際は政府税調を隠れみのとしているのではないか。む...全文を見る
○山口(敏)委員 これは日経新聞ですけれども、六十年度の償還額が、赤字国債が二兆二千八百億円、建設国債が八兆三千四百億円、合わせて十兆六千二百億円。それから、ピーク時の六十七年度の国債は、赤字国債、建設国債合わせると二十兆円を突破する。これはこれから検討するということじゃなくて、...全文を見る
○山口(敏)委員 私は竹下大蔵大臣に同情するだけで、大蔵大臣の場合はよかれあしかれこれから長く政権政党の幹部としておられるわけですから、六十年以降は赤字国債の借換債をしなければならないのですよ。そのときに国会の場であるいは国民的な立場で、相当大きな議論や財政不信というものが起こり...全文を見る
○山口(敏)委員 電力料金の問題、あるいは石油の値下がりに伴う利幅をどう還元するかという問題は、後ほどまた別の委員会で論議したいと思います。  そこで総理、どうも少数党でございますので時間の制約がありますので、最後にまとめてお伺いしますけれども、補正予算の問題で建設大臣に伺いた...全文を見る
○山口(敏)委員 どうもありがとうございました。