山口富男
やまぐちとみお
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
---|---|---|
02月22日 | 第151回国会 衆議院 予算委員会 第10号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 私は、内閣官房報償費、いわゆる官房機密費についてこれからお尋ねしてまいりたいと思います。 我が党の志位和夫委員長は、九日の予算委員会で、八九年五月、竹下内閣から宇野内閣へ政権が移行する時期に作成されたと見られます「報償...全文を見る |
○山口(富)委員 わからないとか出所不明というのは議論にならないと思うのです。 というのは、政治の世界で違法なおかしな状態がある場合に、それに気づいた方は、いろいろな形で政党、政治家に知らせること、これはあると思うのです。そして、これだけ国政の場で問題になってきているのですか...全文を見る | ||
○山口(富)委員 どうも福田官房長官のお話を聞いていると、この文書を非常に軽く扱っているように思うのです。しかし、国民の皆さんは、志位委員長のこの場での質問以降、さまざまな方々が、そしてさまざまな場やメディアが、この文書は一体何物なんだということでいろいろな探求を今始めたところで...全文を見る | ||
○山口(富)委員 繰り返しになりますが、あなたの今の答弁は大変おかしな答弁ですよ。つまり、これが内閣の官房の文書じゃないかという指摘があるんですから、それをきちんと調べるのがまず第一の責任じゃないんですか。 | ||
○山口(富)委員 私は、今の答弁を聞いて、国民の皆さんが本当に悲しむと思うんです。というのは、例えば、先ほどここで木下委員が紹介いたしましたけれども、十九日の夜に放映された民放テレビの番組でも、志位委員長がここに提起しましたこの機密文書について、その内容や形式、それから書いた人物...全文を見る | ||
○山口(富)委員 だったら、先ほど調べようがないと言ったのに、なぜ今度は私も調べているんですよという発言ができるんですか。 では、この場に、あなたは一体どういうことを調べたのか、具体的な材料を提出してください。 | ||
○山口(富)委員 当時の担当者というのは古川貞二郎さんのことなんですか。いや、そうであればそれで結構です。そうなんですか。担当者にも聞いてみたというお話が今出ましたので、お聞きいたします。 | ||
○山口(富)委員 それでは、引き続きお聞きいたしますけれども、あなたは予算委員会で、機密費の使い方につきまして、官房長官の決裁を得た上で首席参事官、今の総務官が指示をしてその先に渡すと。いわば、松尾元室長の場合ですと、首席参事官の指示で最終的には官邸の職員が手渡したという答弁を繰...全文を見る | ||
○山口(富)委員 いわば、松尾元室長の時代も、それから八九年五月の、後で問題にいたしますけれども、首席参事官だった古川貞二郎さんも、官房長官の言葉をかりれば、機密費の担当者だった、そういうことになるんですね、いろいろ案件があったとしても。 | ||
○山口(富)委員 そうしますと、ちょっと法文を確認いたしますが、内閣官房組織令というものがありますね。その内閣官房組織令によりますと、その第二条で、内閣参事官室での事務として、例えば、機密に関すること、予算、決算及び会計に関すること、これが取り扱う事務に挙がっていますが、これは間...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私は今の議事の中断に納得は全くできませんけれども、質疑を続けます。 それで、福田官房長官、少しお互い落ちつきまして、私は今内閣官房組織令の話をしたんですけれども、その第二条で、内閣参事官室での事務の中身が明らかになりました。そうしますと、ちょうど今資料をお持...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、八九年五月当時の首席参事官が古川貞二郎氏、今の官房副長官ですけれども、この方であって、しかもその位置は機密費の動きについて非常によく知り得る立場にあった。それは法律的にもそういう中身を持った仕事だった、このことをお認めになったということでよろしいで...全文を見る | ||
○山口(富)委員 責任は内閣官房長官にあるけれども、部分部分で知り得る立場にあった、このことをお認めになりました。 となりますと、やはり八九年五月のこの文書について、その真相を明らかにするためには古川さん御自身にここに来ていただくしかないと思うんです。そうじゃありませんか。 | ||
○山口(富)委員 私が問題にしていますのは今やっていることでなくて、あの方がかつて報償費、機密費について知り得る立場にあり、その仕事の前後、その時期に今問題になっている文書が出てきているわけですから、そのことを確かめるにはあの方に話を聞くしかないのじゃありませんか。官房長官。 | ||
○山口(富)委員 国会はそういう人の伝聞であれこれ判断するような場ではありません。 憲法の六十三条には、求められれば、憲法の場合は国務大臣ですけれども、きちんと出席して答弁、説明する、しなければならない、こういう規定があります。そして、これを受けて国会法の七十一条では次のよう...全文を見る | ||
○山口(富)委員 説明する責任と義務はあなたの方にあるんですよ。九日の予算委員会でも志位委員長が説明をし、そしてその後、いろいろなところで、これはおかしな文書だということがもうはっきり指摘されている文書なんです。いまだに出所不明と言っているのはあなたぐらいじゃありませんか。 ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私は、改めて、この問題というのは、先ほど福田官房長官が何回も足を運ばれて同じことを繰り返しますがとおっしゃいましたけれども、それはそれだけ大事なことだから、お互いに議論をやりとりしているわけですね。 私は野呂田委員長に求めますけれども、これは国会法に基づいて...全文を見る | ||
○山口(富)委員 全く答えていません。再答弁を求めます。再答弁を求めます。 具体的に引き継ぎが起こる場合に、どのような形で行われるのですか。例えば、文書で行われるとか、お金の額がこうなっているという形で行われるのか、あなたが知り得る内容で結構ですから、お願いいたします。 | ||
○山口(富)委員 お戻りになる時間が、ちょっと私余りありませんので、そのまま……。 あなたの場合はどうだったんですか、引き継ぎは。 | ||
○山口(富)委員 私、八九年五月、平成元年五月の日付を持った文書を問題にしているんですけれども、実は、最近、八九年の引き継ぎの当事者たちがいろいろな発言を始めております。 例えば、亡くなられた竹下登さんですけれども、最近出ました「政治とは何か 竹下登回顧録」という本がございま...全文を見る | ||
○山口(富)委員 あなたが存じ上げないとおっしゃるから、古川官房副長官にここに来ていただこうじゃないかと言っているんです。 それで、八九年五月に機密費は確かに竹下内閣から宇野内閣に引き継がれた、これが確認できると思うんです。そこでお聞きしますけれども、古川氏が首席参事官を離れ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 これは、あなたが責任者を務めていらっしゃる内閣官房のホームページに出ているものです。これを見ますと、八九年の六月に厚生省に戻っています。そうしますと、八九年の五月当時、この機密費のありよう、担当者とかいろいろな言葉がありましたけれども、そういうありようを知ってい...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私、決めつけられるような言い方はやめてほしいというのは、質疑者に対する大変失礼な言い方だと思うんです。この三十分間、いろいろな形で説明を繰り返してきたわけですから、その言葉はやはり撤回していただきたいと思います。 しかも、この古川貞二郎氏の内閣官房のホームペ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 それは本人に聞いてみないと、官房長官の推定ではお話にならないと思います。 私、当時の経過とこの文書をめぐるいろいろな諸事情がこれだけ明らかになってきているわけですから、一つは、関連資料などの調査や国会への提出を求めたい。それから、真実を知っているはずの古川氏...全文を見る | ||
02月26日 | 第151回国会 衆議院 予算委員会 第12号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 私は、今国会に課せられた仕事の問題なんですけれども、今度の国会は冒頭から、KSDの汚職、機密費の疑惑、それから米原潜による水産高校の実習船の沈没事件、こういうものが相次ぎまして、本当に冒頭から徹底的に究明すべき問題、それに...全文を見る |
○山口(富)委員 村上氏の議員辞職は、村上氏の決断や判断、気持ちの問題ではないと思うのです。やはりKSDの疑惑、特に国政にかかわる疑惑の重大な性格からいきましても、議員辞職は国民の気持ちから見て当然の、当たり前のことなんですが、そこに至った村上氏の政治的責任を総理が今どう認識され...全文を見る | ||
○山口(富)委員 森総理の口から国民の皆さんにおわびするという言葉が出ましたけれども、それが本当に言葉として生きていくためには、単に司法の分野で法的責任が問われるだけでなくて、やはり政党政治家としての政治的道義的責任、この解明に自民党の責任者としての森総理の力が必要だ、そのことを...全文を見る | ||
○山口(富)委員 予算委員会の中でも繰り返し明らかになったのですけれども、古関氏側はこの議連について、自分たちの政治方向に、いわば、俗っぽく言いますと引っ張っていくための場にしようとした。それがいろいろな文書で明らかになっているのです。そのことを私は今の時点できちんと直視して、や...全文を見る | ||
○山口(富)委員 それはやはり国民に、党として調査をしているんだ、精査という言葉もお使われになったと思いますが、その割にはちょっと驚く話だと思うんです。 つまり、KSDの党費立てかえや支部の実体がなかったという問題は、いわば今度の疑惑の温床になっちゃっている問題なんですね。で...全文を見る | ||
○山口(富)委員 党費肩がわりというのは、小山氏や村上氏をめぐるKSD疑惑の重大な内容のそれこそ中心部分に据わっているわけですから、早急な調査、それはその気になったら幾らでもできるものですから、そのことを強く求めておきたいと思います。 さて、少しつけ加えますと、千葉県の議会で...全文を見る | ||
○山口(富)委員 一言だけ。 今度の政倫審では肝心なことは明らかになっていないんです。ですから、やはり額賀氏の疑惑が残っていますので、証人喚問での真実の解明を求めたいというふうに思います。 それから、きょう私、KSD汚職を初めとした政治腐敗事件についていろいろ森総理の政治...全文を見る | ||
02月28日 | 第151回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第2号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 きょうは公述人の皆さん、意見の陳述、ありがとうございました。 私は、皆さんの意見を聞かせていただきまして、財政の問題でも、それから国民生活にかかわる密着した問題でも、本当にこれまでのやり方を切りかえていく、そういう大事...全文を見る |
○山口(富)委員 家計部門に軸足を置くというのは本当に大事なことだと思うのです。 続いて、金子公述人に二点お伺いしたいのです。 まず第一は、お配りいただきました図表なのですけれども、この二枚目の第七番なんですね。雇用不安と社会保障制度の動揺から消費の低迷に至り、リストラ等...全文を見る | ||
○山口(富)委員 金子公述人にもう一点、最後にお尋ねします。 私どもは、銀行への公的資金の投入には賛成しておりませんけれども、財政赤字の問題で、これを累積させていかない、迫りくるリスクをきちんと見据えようというのは、そのとおりだと思うんですね。 その際に、公共事業量の問題...全文を見る | ||
○山口(富)委員 どうもありがとうございました。 | ||
03月02日 | 第151回国会 衆議院 予算委員会 第15号 議事録を見る | ○山口(富)委員 私は、日本共産党を代表して、政府予算案につき撤回のうえ編成替えを求めるの動議に賛成、政府予算三案に対し反対の討論を行います。 今国会では、KSD疑惑、機密費流用問題を初め、予算審議上、徹底的に究明すべき国政上の大問題が相次いでまいりました。 機密費疑惑は...全文を見る |
03月22日 | 第151回国会 衆議院 憲法調査会 第4号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 二十一世紀の北東アジアの展望というのは、経済の面でも外交、文化の面でも、どの問題をとってみても日本と世界の非常に重大な問題だと思うんです。それで、私自身は、日本が二十一世紀の日本社会と北東アジアを展望する場合、その立脚点と...全文を見る |
○山口(富)委員 ちょうど今話に出ました中国大使館へのNATO空爆の直後に私は北京におりまして、中国側が、NATOの問題だけでなくて日米安保についてもなかなか厳しい目を持っているという姿は実際見てきたんです。 それで、もう少しお尋ねしたいんですけれども、共同の家の構想をしてい...全文を見る | ||
○山口(富)委員 薄めていった場合も、我が国の場合は憲法九条がありますので、やはり軍事同盟型でなくて、どんな問題でも平和的に解決する方向で北東アジアの諸国との共同の努力を発展させたいというふうに私どもは考えているんです。 それで、最後にもう一点お尋ねしたいんですが、きょう、文...全文を見る | ||
○山口(富)委員 憲法九条を守って、この北東アジアの平和と民主主義の安定が進むように努力したいと思います。 ありがとうございました。 | ||
03月27日 | 第151回国会 衆議院 本会議 第17号 議事録を見る | ○山口富男君 日本共産党を代表して、日米、日ロ両首脳会談について、森総理に質問いたします。(拍手) 質問に先立って、二十四日、中国・四国地方などを襲った芸予地震によって亡くなられた方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆様に対し心からお見舞いを申し上げます。 ...全文を見る |
05月17日 | 第151回国会 衆議院 憲法調査会 第6号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 きょうは、公法学会などでの地方自治論の研究を踏まえまして、参考人から意見をお聞かせいただいたということで、どうもありがとうございました。 私は、日本の憲法は、直接民主主義と間接民主主義を結びつけながら国民主権を徹底する...全文を見る |
○山口(富)委員 今御指摘のように、憲法に反する実態というのはかなり広範にあるわけですから、そこを改めていくことが二十一世紀に憲法と地方政治の精神をはぐくみ、国と地方のあるべき姿を切り開いていく大きな道になるというふうに思うんです。 次に、住民自治の問題なんですけれども、住民...全文を見る | ||
○山口(富)委員 二問目は、住民投票で問われる問題が、地方政治の問題だけでなくて国政にかかわる問題が含まれてくるわけですね。この点は住民投票の意義との関係でどのようにお考えかとお尋ねいたしました。 | ||
○山口(富)委員 今、例外というその考え方を基本で改める必要があるというふうにおっしゃいましたが、私も全く同感で、もともと住民自治というものを国民主権の大事な内容に憲法は定めておりますから、私は、住民投票の制度化、法制化というのが必要になると思うのです。 私ども日本共産党は、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 国と地方の関係の問題でいろいろ検討しなきゃいけない問題はあると思うんです。例えば、先ほども挙げましたけれども、地方への国の規制や干渉の問題ですとか、地方の行政とそこに住民参加がどのように実現するのかとか、そういういろいろな問題がありますけれども、やはりいずれの問...全文を見る | ||
○山口(富)委員 きょうは、いろいろ地方自治の問題をめぐって大変興味深いお話をいただきました。 それで、参考人の陳述の中でも、地方自治の強化という方向がはっきり示されましたけれども、それは決して地方自治の憲法上の規定そのものを改める、そういうような積極的な契機をそこに求めたも...全文を見る | ||
06月14日 | 第151回国会 衆議院 憲法調査会 第7号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 きょうは冒頭に、神戸地方公聴会について鹿野会長代理から報告をいただきました。その中で、川西市の柴生市長は、地方行政においては憲法の具体的な実践が重要であり、子供の人権保護及び国際社会に連帯した平和と人権への取り組みがなされ...全文を見る |
09月18日 | 第152回国会 衆議院 外務委員会 第2号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 十一日にアメリカで起きました同時多発テロは、多数の市民のとうとい命を奪った憎むべき犯罪であり、絶対に許すことのできない蛮行だと考えます。この点で、犠牲となられた方々、また負傷された方、御家族や関係者の皆さんに、改めて哀悼の...全文を見る |
○山口(富)委員 引き続き、関係家族の方に必要な便宜を図っていただくとともに、被害者への万全な対策、その強化を強めるように政府に求めたいと思います。 さて、今回のテロは、規模の大きさや残忍さにおいて類例のないものなんですけれども、その点で全世界に大きな衝撃を与えましたが、これ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今報告がありましたが、いろいろな曲折があったわけですけれども、国連の経済制裁や政治的制裁、こういうものを受けまして、リビア側が容疑者とされた二人の人物の引き渡しに同意して裁判が始まっている、こういう局面だと思うのです。 それで、九九年に容疑者が引き渡された際...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今紹介がありましたけれども、忍耐強い態度を高く評価したというのが基本的な内容です。 そこで、田中外務大臣にお尋ねしますが、このようなロッカビー事件をめぐる国連の対応、そして裁判が開かれるという事態になったわけですけれども、あなたはこういう経験についてどう認識...全文を見る | ||
○山口(富)委員 外務大臣、それは少し認識がおかしいと思うのです。 といいますのは、国際社会においてテロ行為が起き、これに対して共同で国連安保理を中心に対処をして、犯人の引き渡しを実現し、裁判という大きな道を切り開いたわけです。その点では、世界のテロ問題に対応する点で非常に重...全文を見る | ||
○山口(富)委員 それでは、重ねてお尋ねしますけれども、私がこのロッカビー事件を取り上げましたのは、ここに示されていますように、国際政治と世論によってテロの犯罪者が包囲、告発されて、そして、国連の政治的、経済的制裁を加えて、彼らを法に基づく裁きの支配下に置くというこの大きな道を切...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私の言っている趣旨はわかるというお話でした。 今、今度のテロ事件に対して、先ほども話がありましたけれども、国連安保理は、事件直後の十二日に決議一三六八を全会一致で採択いたしました。その中では、野蛮なテロを国際の平和と安全に対する脅威と認めた上で、すべての加盟...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今お読みになりました最後の部分なんですけれども、この安保理決議が、テロによる攻撃の犯人、組織者及び支援者を法に照らして処罰するためにすべての国に対して迅速にともに取り組むことを求める、この点が非常に重要だというふうに思うんです。 アナン国連事務総長も、この安...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私は、国連の場で具体的にどういう努力をしているのかとお尋ねしましたので、引き続きお聞きしますけれども、今回のテロ事件というのは、大がかりなテロ組織が関与しているとも言われております。そして、こうした組織の全貌を明らかにして、それを根絶するためには、国際的な協力と...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今あなたのおっしゃったのは状況説明にはなっていますけれども、ただ、一番最後に、国連が非常に重要な場になっているという認識を持っているというお話がありました。この点は大臣も共通の認識をお持ちなんですね。 | ||
○山口(富)委員 テロ犯罪を根絶してその勢力を国際的な法の裁きのもとに置いていく、そのために今必要なことは、性急な軍事報復を強行することではないと思うんです。無法者に対しては、国連安保理決議が示しているように、犯罪者を国際的な法の裁きのもとに置く、そのための国際的な努力を強めてい...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今答弁がありましたように、国際法の世界では武力の報復というのは禁じられている、認められていない、この点が非常に大事だと思うんです。 そして、私が先ほど紹介しましたこの宣言というのは、いろいろな国連の文書の中で、さまざまな問題が取り上げられたときに、必ず、規範...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私が示した方向が大きな方向であるということはお認めになった、この点大事だと思うんですが、やはり、テロ犯罪に対して性急に軍事力で報復するようなやり方を行いますと、これまでの事態が示しているように、やはり、テロ根絶に有効でないばかりか、新たな犠牲と巨大な惨害をもたら...全文を見る | ||
10月05日 | 第153回国会 衆議院 予算委員会 第2号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 九月十一日にアメリカで起きましたあの大規模な、野蛮なテロ事件、これは本当に世界に大きな、深刻な衝撃を与えました。今、世界は、このテロ事件の問題で、テロの犯罪者を追い詰めて何としても法の裁きのもとに置こうじゃないか、その大き...全文を見る |
○山口(富)委員 言葉じりをとらえてというのは、総理、ひどい話だと思います。といいますのは、ちゃんと衆議院の本会議で聞いて、答えがきちんとしたものが出なかった。だから聞いているんです。 だったら、総理はどの党が聞いても、これは当たり前だと思ったらお答えにならないんですか。 | ||
○山口(富)委員 では、犠牲を出さないという問題なんですが、今アフガニスタンで起こっている問題というのは、アメリカが戦争態勢をとっているもとで、これだけの、アフガニスタンから出ようとして難民になっている方もいらっしゃいます。そして、国内の中でも現実に食糧が届かなくて困っていらっし...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私たち日本共産党の立場ははっきりしているのです。憎むべきテロの犯罪の根絶を目指す、しかしそのために市民が犠牲になるようなやり方はやるべきでない、こういう立場なんです。(発言する者あり)その話はこれからやりますから。 それで、今、難民救援のお話も出ましたけれど...全文を見る | ||
○山口(富)委員 先ほど私、幾つか国際機関の警告でお話ししましたけれども、一番多いところで六百万という話が出ております。私も、この問題について、アフガンにいた方ですとか国連の難民高等弁務官事務所に行きまして、どうしてこれだけの、私たちにとっては非常に大きな、六百万といったら大変な...全文を見る | ||
○山口(富)委員 ある程度の犠牲はやむを得ないという立場は、今度の問題ではとるべきではないと思うんです。 なぜなら、私たちは、戦後、このテロの問題で、犠牲の出ないやり方でどうやってテロ犯罪を根絶していくのか、そのための努力を積み重ねてまいりました。そして、国連を中心にしながら...全文を見る | ||
○山口(富)委員 その点、ちょっと整理してお聞きしたいんですけれども、それは既にアメリカ側からある程度の証拠が示されているということなんですか。それとも、ブッシュ大統領との会談などの中で総合的に勘案して、安倍官房副長官がおっしゃっているような認識を政府としても持っているということ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 では、証拠自体は提示はされていないのですか。 | ||
○山口(富)委員 イギリスやその他の国々は報告書を出したり、ある程度のものを示しているようですけれども、いずれにしましても、総理自身が総合的に勘案した場合に、説得力のあるものだという御説明がありました。 そうしますと、それほどのものであるなら、アメリカは、証拠に基づいてオサマ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私、そのタリバンの制裁決議の話、きっと小泉総理はされると思いましたよ。 その問題は後でたっぷりやろうと思ったのですけれども、その話を先にやりますと、確かにその九八年のケニアとタンザニアでのテロ事件にかかわって国連のタリバン制裁、これが始まりました。しかし、こ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 確かにおっしゃるように、何回か出ているんです。昨年の十二月に、安保理決議一三三三、千三百三十三、これが採択されまして、それで新たな経済措置の強化が決まったわけですね。それを進めるために、いろいろな仕組みをつくったわけです。その監視するモニター、そのメンバーは、い...全文を見る | ||
○山口(富)委員 先ほどから総理は、タリバンの制裁の問題で、幾らやっても出てこないのだというお話がありました。しかし、今、この大事な問題で、国際社会が経済制裁を強めようとして、そしてそのための態勢をとったと。私、きのう、このタリバン制裁の問題について今の到達点を詳しく聞きますから...全文を見る | ||
○山口(富)委員 田中外相、そのことはおわかりだったようです。九月二十二日です。 これは外務省だけの問題じゃないんですね。同時に、このときの官報に載っておりますけれども、塩川財務大臣も名前が出ているんです。まだお忘れじゃないですよね。タリバンの国連の経済制裁について日本として...全文を見る | ||
○山口(富)委員 はい、わかりました。 そうしますと、総理、日本はアメリカに対して、証拠なるものを国連安保理に提示しなさいというところまではっきり明言しているんですか。 | ||
○山口(富)委員 この問題は、アメリカの自衛権の問題、その話の前の問題なんです。つまり、国際社会が数回の決議を上げて、これは別件の九八年のテロ事件の方ですけれども、それに対して、タリバンへの制裁と、その容疑者をきちんと出してきなさい、そしてその裁判をやろうという提案をしているわけ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 テロ組織を根絶していく、そのために私たちは犠牲のない方法でやろうとしている。そのために国連が積み重ねてきた。 あなたは、総理は、繰り返し国際協調というのをお出しになりますね。しかし、これは日本国憲法の中で大事な、平和の立場で世界に貢献していくということを決め...全文を見る | ||
○山口(富)委員 アメリカの自衛権にかかわる問題は後でやりましょう。 しかし、私が今言っているのは、信頼に足るような証拠があるんだったら、何でそれをこの国連の場に出さないのか。それは、テロ事件後にやった二つの国連の安保理決議もそういう方向を求めている。それだけじゃないんです。...全文を見る | ||
○山口(富)委員 いや、おかしな議論ですよ。おかしな議論ですよ。 今回のテロ事件は、残虐さの点でも規模の点でも類例のないものです。小泉総理自身は繰り返し新しい時代だと言っています。だったら、国際社会というのは、そういうことが起こったときに、これまでの積み重ねを台なしにしてやっ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私、外務委員会で田中外相と討論しますけれども、先ほどタリバンの制裁について一連のことを知らなかった大臣が六つもあるじゃないかという答弁をされてきたので、ちょっと驚きました。 実際、国連はこの問題では、総理、例えば一九八八年にイギリスの上空で起きたパンアメリカ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 その二つの安保理決議が、加盟国が自衛権を持つと言ったのは、それは当たり前のことを書いただけなんです。今度の事件でそれを行使し得るとか、テロ事件で武力行使を求めたというようなものじゃ全くありません。 では聞きますけれども、国連憲章の五十一条は自衛権の発動につい...全文を見る | ||
○山口(富)委員 それは全文でしたか、五十一条。もう一度、再答弁をお願いします。 | ||
○山口(富)委員 大事な点は、自衛権の発動については安保理が必要な措置をとるまで、こう定めているというところなんです。今お読みになりました。これは、こういう点を厳格に定めましたのは、この国連憲章が、紛争の解決に当たっては国連第一、国連中心で当たるべきだ、そういう考え方を持っており...全文を見る | ||
○山口(富)委員 官房長官。 | ||
○山口(富)委員 官房長官には後ほど発言していただくとして、今の説明は私の聞いていることに全く答えていないのじゃないですか。 アメリカが、この法案の場合に、世界のどの地域であれ、あなたがおっしゃった目標を掲げて武力行使をやった場合に、これはどの国や地域でも自衛隊が支援できる、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 とんでもない話ですよ。法的には明らかにされていない、しかし運用で解決するなんて、そういうばかなことがありますか。 官房長官、繰り返しになりますけれども、この問題は、総理が国会でも、予測し得る可能性を考えてつくったのだと繰り返し答弁されました。私が聞いているの...全文を見る | ||
○山口(富)委員 アメリカの今回のテロ事件についての武力行使の国際法上の根拠はない、このことは重ねて申し上げますけれども、だったら、予測し得る可能性の問題として再度具体的にお聞きしますが、アフガニスタンからテロの容疑者や組織が別の地域、国へ移動する。そうなると、米軍がそれに伴って...全文を見る | ||
○山口(富)委員 事態がわからないという話がありましたけれども、小泉総理自身は、予測し得る可能性を考えてつくると繰り返し申されたのですよ。(発言する者あり)いや、言葉じりじゃありません。これは本当に法律の基本の構成にかかわる問題なんです。こんな答弁が続くようだったら、委員長、私、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 先ほど法制局長官は、地域的な限定の問題について法的には明らかにされていない、こういうふうに言いました。そして、それを担保するのは基本計画の運用の問題だ、こういう説明だったのです。 これは結局、基本計画といいますけれども、どこを戦闘場所に、戦争の場所にするかと...全文を見る | ||
○山口(富)委員 あなたの答弁、何回聞いても、これはアメリカ軍の起こす武力行使に対して地域的には結局無限定だ、そのことを確認するだけなんですよ。しかも、まだわからない、わからないと言いますけれども、実際にアフガニスタンでアメリカ軍の軍事の態勢がとられているんじゃありませんか。 ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今、総理は、地理的には無限定である、このことをはっきりお認めになりました。しかも、総理がおっしゃった一線画すという話は、これは日本だけで言っていることであって、国際的には、日本の支援活動は武力行使と一体だというのは、もうこれは繰り返し、周辺事態法の審議のときでも...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今、外務大臣お認めになったように、一回もないんです。地理的に無限定、主体的判断といっても、一つ一つの問題について、結局これ、反対したことはない。こういう法律、これが今つくられようとしている。これがこの特措法の大きな問題だと思うんです。 委員長、この問題、大変...全文を見る | ||
○山口(富)委員 この地理的無限定に続いて、自衛隊による米軍への支援活動の中身も、これはなかなか重大な問題をはらんでいると思います。 例えば、武器等の輸送の問題がありますね。今予想される問題として、米軍は、インド洋にあるディエゴガルシア島から空爆するとか、パキスタンの飛行場か...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今のお話でも、この法案というのが、地理的な問題の無限定でも内容上も、なかなかよく議論しなきゃ大変なことになるということがよくわかりました。 今回の法案というのは、シミュレーションじゃありません。もう間近に米軍が武力行使をやろうとしている、その危険性がある、そ...全文を見る | ||
10月11日 | 第153回国会 衆議院 憲法調査会 第1号 議事録を見る | ○山口(富)委員 山口富男でございます。 私は、各国での関係者との意見交換などを通じまして、日本国憲法をより深くつかみ直す二つの感想を持ちました。 第一の感想なんですけれども、当たり前のことかもしれませんが、憲法がそれぞれの国の歴史と政治的な対抗の所産であって、憲法をめぐ...全文を見る |
10月15日 | 第153回国会 衆議院 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会 第6号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 今提出されております特別措置法案なんですが、これは、戦後初めて戦争支援のために自衛隊を海外に送り出す、こういう中身になっております。それだけに、憲法の平和原則にかかわる極めて深刻な内容や問題を持つと思うのですけれども、私は...全文を見る |
○山口(富)委員 きょうは、憲法の枠の中で行えるかどうかについて議論してまいりたいと思うのですけれども、中谷防衛庁長官にお聞きいたしますが、対応措置の中で、協力支援活動として別表に中身が書かれております。補給、輸送、修理及び整備、医療、通信、全部読み上げませんが、七つありますね。...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今、中谷防衛庁長官から答弁いただいたのですけれども、周辺事態法の問題でいいますと、あの法律が想定した事態と今度の事態というのは全く異質なものなわけですね。そのことをまず指摘しておきたいと思うのです。 それで、重ねてお尋ねしますが、ニーズがないということなんで...全文を見る | ||
○山口(富)委員 備考の中で、発進準備中の航空機への給油、整備はだめだというわけですけれども、そうしますと、発進準備中でない航空機への給油、整備というのはできるということに当然なるわけですね。当たり前のことですけれども、確認したいと思います。 | ||
○山口(富)委員 戦闘行為であるかないかというのはもう一度議論したいと思うのですが、私がお尋ねしていますのは、今のお話ですと、発進準備中でない場合はできる。そうすると、先ほど、ニーズがないからということでこういうふうに書いてあるんだというお話があったのですけれども、今の御説明は、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、それをもう少し広げますと、ここには航空機しか明記されておりませんけれども、艦艇や戦車などの場合は、ここに書かれているような戦闘作戦行動中のものに対しても給油や整備ができるということになるのでしょうか。 | ||
○山口(富)委員 今のアフガニスタンの軍事攻撃の事態を見ましても、艦艇や戦車、今地上戦ということがもう言われておりますから、これへの、戦闘作戦行動中のものへの給油や整備というものはなかなか大きな問題になると思いますが、今のお話ですと、法律上、特段の制約はないというふうに理解してよ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 きょう冒頭に申し上げましたように、自衛隊が海外に出ていくとなりますと、どういう事態の中でこの法律が定めようとしております支援の、そして協力の活動が行われるのか、問題になってきますね。今、中谷防衛庁長官がおっしゃったことというのは、この法案の中では一体どの部分に当...全文を見る | ||
○山口(富)委員 防衛庁長官、繰り返して申しわけないんですけれども、ちょっとわかりにくい説明だったものですから。 先ほどのお話ですと、備考の欄に航空機の問題をわざわざ記載したのは、ニーズがなかったからだというお話でしたね。今、私が艦艇の問題や戦車の問題を取り上げました際に、そ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 この議論は、次に移りますけれども、まず考えられないという立場で法律をつくるのはやはりうまくないと思います。特に、今度の場合は目の前で戦闘行為がもう始まっているわけですからね。その点はよく考えていただきたいと思うんです。 さて、もう一つお尋ねしたいんですが、繰...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今、中谷防衛庁長官の方から、戦闘作戦行動というのは直接戦闘に従事することを目的とした軍事行動だ、こういう説明がありました。 そこで、重ねてお尋ねしますけれども、今、アメリカとイギリスがアフガニスタンに軍事攻撃を続けております。きょうも空爆が続いたということで...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今のお話ですと、私がお尋ねしているのは、現時点でのアフガニスタンへの軍事攻撃、これは直接戦闘に従事することを目的とした軍事行動、戦闘作戦行動であるという点は認識されているわけですよね。となりますと、この法案は、それを支援することが可能だという仕組みなんですか。こ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今の答弁を聞きまして、私、これは二つ問題があるというふうに感じました。一つは、防衛庁長官がおっしゃいました、戦闘行為が行われているかいないかの地域の判断の問題と、それからもう一つは、補給や輸送というものが軍事上どういう意味を持つのか、この二つの問題があるというふ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今の答弁、ちょっと確認いたしますけれども、行われているというのはどこに書いてありますか。繰り返しになりますが、「国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷し又は物を破壊する行為をいう。」これが戦闘行為ですね。ここにはそういう行為しか書いてありませんけれども。 | ||
○山口(富)委員 どうも繰り返しの説明をいただきまして、なかなかわかりにくいんですけれども。そうしますと、戦闘行為について言いますと、ここにありますような、人を殺傷しまたは物を破壊する行為である、これは確認できたと思うんです。 それが行われているか行われていないのかというのは...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そういう指定をするというのはわかりますけれども、どういう判断がし得るのか。特に今回の場合は、起こっている事態からいきまして、よく指摘されておりますように、周辺事態法のときに考えた事態と違いまして、戦闘地域が、ある同じ地点でも、戦闘が行われるときもあるし、それが行...全文を見る | ||
○山口(富)委員 難しいとお認めになりましたけれども、確かに難しいと思います。それだけに、法案の中で、それはいわば主体的に判断する、総合的に勘案するという言葉はありますけれども、本当にそれが判断し得るものなのかどうなのか、その点の吟味がやはり私は欠かせないと思うんです。 それ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 防衛庁長官は軍事に大変明るいと思うんですけれども、一概には言えないというのはどういうことなんでしょうか。空母自身が戦闘機を発進している、現実に作戦している、それは戦闘地域とみなされないのか。それは一概には言えないという答弁だったんですけれども、どういうことでしょ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今、日本ではあらわれていないとおっしゃいましたが、それはまさか日本が戦闘地域かどうかという話ではないですね。(中谷国務大臣「はい」と呼ぶ) それで、一概に言えないということだったんですけれども、武力行使について考えますと、空母から戦闘・攻撃機なりが発進、出撃...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そういうことが言葉として想定されてない、まだ十分わかっていないということですか。 それで、とにかく私の指摘が成り立たないというお話だったんですが、それはやはりちょっとおかしな話だと思うのですね。私、防衛庁長官がそういう立場で物を見られているのかと思いまして、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今のは非常に重大な答弁だと思います。 といいますのは、トマホーク自体は、この法案によっても、第二条の三項に言う「人を殺傷し又は物を破壊する行為」そのものじゃないんでしょうか。それをやっているところにも、日本の支援協力活動、これが可能だというのが防衛庁長官の御...全文を見る | ||
○山口(富)委員 繰り返しになって申しわけありません。わかりやすく私流に話しますと、そこではトマホークが飛び出そうとしても、それ自体はここに言われているような行為じゃないという、そういう判断なんですね。 それは、私はごく普通に、今度のこの法案の審議の中でも随分常識という言葉が...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私、ちょっと聞く方を間違えたのかもしれないんですけれども、初めに説明に入られたときは、法制局長官は、一般論としては答えられないなと言いながら、結論のところは、一般論として敷衍されて、可能ではないかということなんですね。ちょっとひどいんじゃないですか。 私は、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 ということは、この法律案は大変怖い法律案だということになりますね。 日本が憲法の中で武力行使を禁じている、それは当然、ここに定められておりますような「人を殺傷し又は物を破壊する行為」、これは絶対許さないわけですし、この法律案の中でも、武力行使や武力による威嚇...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私、答弁をお聞きしておりまして、中谷防衛庁長官は、正直にこの問題はなかなか難しいんだというふうに先ほど御答弁なさいました。ところが、内閣法制局長官は、何ら問題はないと言い切るんです。私は、ここに今度の法律案をめぐって、本当に私たちが明らかにしなきゃいけない問題の...全文を見る | ||
○山口(富)委員 いや、私結構ですから。時間が限られております。 別表ですが、この別表第一の中に、第二にもありますけれども、医療という問題がございますね。それで、既に医官を出すということも話に出ておりますけれども、防衛庁長官にお尋ねしますが、仮に二十人程度の医官を派遣すること...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私は、その事実があるかないかを尋ねたのではなくて、仮に二十人程度の医官を派遣するとなりますと、いろいろな経験をお持ちだと思うんですけれども、一体どの程度の規模の、何というんですか、これは医療活動の部隊になるんですか、どの程度のものが編成されるんでしょうかとお尋ね...全文を見る | ||
○山口(富)委員 確かに、そういういろいろなさまざまな条件を勘案して編成もされるんでしょうけれども、きょう私、防衛庁の運用課に尋ねましたら、一例としてホンジュラスの共和国に出された国際緊急援助活動の例示を受けました。これによりますと、当時、医官は七名派遣されておりますが、全体では...全文を見る | ||
○山口(富)委員 もう一例挙げますと、同じく防衛庁の運用課にお尋ねしたのですけれども、幾つかの編成の仕方があるようなんですが、例えば甲と呼ばれる大きい編成の場合は大体百三十名から百四十名、小さい編成の場合は九十名前後だというのです。これが一つの目安になると思うのです。 そうな...全文を見る | ||
○山口(富)委員 当然その施設でアメリカ兵などが治療されると思うのですけれども、その場合に、そのアメリカ兵というのは、この法案の第十一条に入っております、自衛隊員が「その職務を行うに伴い自己の管理の下に入った者」、これに当たるわけですね。そのことだけ確認したいのです。 | ||
○山口(富)委員 いえ、違います。米兵はここに入っている自己の管理下に入った者に当たるのですね。その確認、一点だけです。 | ||
○山口(富)委員 条件は今お話しになったように、その方の状況に応じましていろいろあるようですけれども、いずれにしろ、「職務を行うに伴い自己の管理の下に入った者」ということは御確認されたと思うのです。 今度の法案では、防護のために武器を使用し得るというふうになっているわけですけ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 ここは大変大事な問題なのでお伺いしたいのですけれども、先ほど戦闘地域の指定の問題がありましたが、これは繰り返しになりますけれども、そう簡単に指定できるものじゃないということは申し上げておきたいのですが、今、難を逃れる仕組みをこの中でつくっているというお話がありま...全文を見る | ||
○山口(富)委員 これは大変な答弁だと思います。 日本から行った方々が現地の方に対して発砲し得る、武器の使用をし得るというのが今のお話でした。もしそんなことが起こったら、外国の領土内で現地住民への発砲、そういうことが起こりましたら、これはもう国際問題に発展する可能性があるんじ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 官房長官、私が危険なことばかりお話しじゃないかという指摘を受けましたけれども、しかし、総理自身が危険なところに行くんだということを言っているんですから、私たちがその問題を考えるというのは必要だと思うのです。(福田国務大臣「例え話」と呼ぶ)例え話であったとしても、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 現場の判断でなされますと、かつて、現在の内閣法制局長官の津野さんは、これは九五年四月の衆議院外務委員会ですけれども、現実の場面では、相手方がどんな主体であるのか、それを見きわめて指揮をするというのは極めて困難だ、こういう答弁をなさっています。それが私は正直なとこ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 まず一つは、戦闘地域の問題というのは、これを定めるのが、今度の事態の場合、大変な困難を伴っているということを、これは繰り返し申し上げることになりますが、指摘したいと思うんです。 その上で、万が一の襲撃で、自己保存のための自然的権利というお話がありましたけれど...全文を見る | ||
10月16日 | 第153回国会 衆議院 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会 第7号 議事録を見る | ○山口(富)委員 私は、日本共産党を代表して、テロ対策特別措置法案、自衛隊法改正案に反対、海上保安庁法改正案に賛成の討論を行います。 特措法案は、戦後初めて、現に起きている戦争に自衛隊が参加し、他国領土に出動するものであり、「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する...全文を見る |
10月25日 | 第153回国会 衆議院 憲法調査会 第2号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 二十一世紀を迎えまして、国際的な平和と安全を希求してそれを保全するというのは、日本にとっても、国際社会にとっても、本当に深刻に問われている問題だと思うのです。 この問題を考えるときに、やはり私たちは、憲法、そして国際法...全文を見る |
○山口(富)委員 私は、国際的な公共性の価値が高くても、それが軍事的な分野を含む場合は、日本の憲法の九条はこれを認めないというふうに解釈しております。 ところで、参考人がおっしゃいました、その違いが極めて小さいか、それは解釈によっては極めて大きいという場合も起こりますけれども...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今参考人がおっしゃったとおりなんですね。 それで、この憲法制定議会で、憲法九条を持っている日本が国連に入った場合にいろいろそごが生まれてくる、それをどう考えるのかということで、当時、制定議会でも繰り返し答弁が出ておりますけれども、ここでは、武力の制裁などを国...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、先ほど、今のアフガニスタンの事態をめぐって、アメリカが個別的自衛権で軍事行動を始めている、これに対して危うさがあるという言及をなさいましたけれども、その中身はどういうものなんですか。 | ||
○山口(富)委員 今の国際法上のお立場からの二つの危うさというのは、当然の御指摘だと思うのです。 それで、今国際社会が心配しているのは、特に、罪のない一般の方への被害が広がっているというところに心配が出ております。最近、APECが首脳会談を行いまして、あそこで反テロリズムの共...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私も同感でして、あの会談では、マレーシアやインドネシアから、米国の武力行使についてのかなり批判的な言及があったわけですね。そのもとで、それについては触れずに、今度の対応で一体国際社会に何が求められるのかということで、国連を中心とした、きちんとした裁きをやるべきだ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 ありがとうございました。 | ||
10月30日 | 第153回国会 衆議院 本会議 第10号 議事録を見る | ○山口富男君 日本共産党を代表して、小泉総理に質問いたします。(拍手) 今回のAPEC首脳会議は、テロ対策に関する首脳声明で、同時多発テロ事件を厳しく批判しました。その一方で、米国などのアフガニスタン軍事攻撃に対して、マレーシアのマハティール首相が、支持できないと述べ、インド...全文を見る |
11月01日 | 第153回国会 衆議院 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会 第9号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 このテロリストによる爆弾使用の防止に関する国際条約なんですけれども、これは、国際社会が随分苦労してつくってまいりましたテロ防止の関連十二条約の一つです。 そこで、外務大臣にまずお尋ねしたいんですけれども、これは、テロ犯...全文を見る |
○山口(富)委員 今お話がありましたけれども、テロ犯罪者を、それがどこにいようがきちんと国際社会として裁いていく、そのことを確認した大事なものになると思うんです。 それで、この十二条約というのは、犯罪行為のそれぞれに対応したものなんですけれども、全体として、このテロの犯罪をい...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今、国際的なそういう共同の法的枠組みが非常に大事だというお話がありました。 さて、官房長官にお尋ねしたいんですけれども、テロ特措法の審議の中で、基本計画を定めるに当たって、アメリカ等も含めましていろいろな、先ほど相談という言葉がありましたけれども、要請を受け...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、官房長官、確認いたしますが、今出ました、本日行われている日米安全保障高級事務レベル協議、そのもとでの審議官の協議の中で、この間説明があったような相談なり要請というのは行われるというふうに考えてよろしいんでしょうか。 | ||
○山口(富)委員 では、続きまして中谷長官にお尋ねしますけれども、三十日の閣議が終わった後の記者会見で、質疑応答の中で、調整の枠組みをしっかりと構築していただきたいというふうに要望しておいたというふうにお述べになっていますけれども、この調整の枠組みというのは一体どのようなものなの...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私がお尋ねしておりますのは、それはどういうものとして構想されているのかお話ししていただきたいということなんですが。 | ||
○山口(富)委員 そうしますと、官房長官、私が最初に質問いたしましたこの要請を受ける責任という問題は、内閣官房、官房長官のところで生まれるんだという理解でよろしいんでしょうか。 | ||
○山口(富)委員 今、官房長官と中谷防衛庁長官からそれぞれ、本日のSSC、これが協議、相談の場だというお話がありました。 それで、中谷長官にお尋ねしますけれども、本年度の防衛白書で、このSSC、日米安全保障高級事務レベル協議、これはどういう法的根拠のもとでつくられた機関と書か...全文を見る | ||
○山口(富)委員 この安保条約の四条は、このように規定しております。「締約国は、この条約の実施に関して随時協議し、また、日本国の安全又は極東における国際の平和及び安全に対する脅威が生じたときはいつでも、いずれか一方の締約国の要請により協議する。」と。 となりますと、この間私た...全文を見る | ||
○山口(富)委員 これは官房長官、大事なところですので幾つか整理していただきたいのですけれども、最初の話ですと、本日の協議が一つの相談の場になるというお話だったのですが、今の防衛庁長官のお話ですと、それは部分だということですね、どうも。いろいろな議論があって、その中の一部といいま...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、テロ特措法との関係でいいますと、この協議というのは、テロ特措法のどの規定に根拠を置くことになるのですか。今は協議の場の問題で少しお話が進みましたけれども、この協議をするというのは、テロ特措法でいいますと、規定としてはどの部分に当たるのでしょうか。 | ||
○山口(富)委員 アジア諸国というのは、今度の事態で、戦時の状態の中で自衛隊が出ていくということに対して大変不安と危惧の声を上げております。 私は、官房長官は当然のことだとおっしゃいましたけれども、もともと、安保条約で設置されている機関でこういう問題を協議するということ、その...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私はそうは思いません。これは、やはり政府としてもう一度、テロ特措法をつくった場合に一体どういう協議の性格になるのかということは吟味すべき問題だし、私たちは引き続きこの問題はよく検討していきたいというふうに思います。 次に、先ほど三十日の中谷長官の記者会見のお...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私は、中谷長官のおっしゃっていることをなかなかつかみかねているんですけれども、まず最初におっしゃったのは、情報収集のための派遣ですか、これにかかわった検討だというお話があったように思います。その上で、しかし具体的なところはまだ決まっていない、検討中だというお話だ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 その三十日の前日、二十九日なんですけれども、このテロ特措法が国会で成立した際に、中谷長官はNHKの番組に出て、そこでインタビューを受けていらっしゃいます。その中で、イージス艦についてこのように述べていらっしゃいます。 イージス艦に関しては、情報収集能力と指揮...全文を見る | ||
○山口(富)委員 中谷長官、申しわけありません、どういうことなんですか。 決めていないというのはわかります。それで、検討中なんだから、何らかの法的根拠を持って検討するわけですね。そうすると、今のお話ですと非常に漠とした話で、三つの活動のお話がここには定められておりますが、そう...全文を見る | ||
○山口(富)委員 だったらもう少し具体的にお聞きしますが、修正はされましたけれども、別表一、二というのがありますね。 別表の中で、七種類の活動が定められているわけですけれども、一体、この情報収集能力とか指揮能力というのは、これのどれに当たるんですか。 | ||
○山口(富)委員 今のお話ですと、特措法との関係でいいますと、法的な裏づけがどうもはっきりしなくて、一般的な情報収集の重要性の話に終始したように思います。 そこで、重ねてお伺いしますけれども、結局こういうことになるんでしょうかね。特措法というのは国際テロに対応するものですね。...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私、それは極めて危うい選択だと思うんです。といいますのは、ここ数日をとってみても、アジアの新聞は社説等で随分、日本の自衛隊の海外への派遣の問題に対して批判的論評を掲げております。 例えばシンガポールの聯合早報というのがありますけれども、これの昨日の社説を見ま...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、基本計画の段階では、確信を持ったような、ここは戦闘区域、ここは戦闘区域でないというような区分けはできないというのが今の答弁に結局なると思うんです。 それで、もう一つお尋ねしますけれども、イージス艦というのは、中谷長官も御存じのように、もともと空...全文を見る | ||
○山口(富)委員 指揮命令を他国から受けないなんというのは、当たり前の話ですよ。 それで、最初の区域分けの問題でいいますと、それに自信がないからイージス艦等の情報能力を持った艦船も出したいということなんでしょう。きょうの答弁はそういう答弁の積み重ねだったと思うんです。 そ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今外務大臣から紹介していただきましたけれども、やはり私たち日本は、二十一世紀、これからの世紀をずっとアジアで生きていくわけですから、そういうアジアの国々の危惧の声をきちんと聞くということが非常に大事だと思うのです。 そして、その方々が心配しているのは、一つは...全文を見る | ||
○山口(富)委員 いや、私は、大臣が文部科学をやられていらして、専門家のお一人、政治家のお一人だと思って質問したんですけれども。 この著書の中では、イスラムのそういう考え方というのが生活の中に非常に広く根づいている、ですから、このラマダンの時期に日本大使館も多くの方がその生活...全文を見る | ||
○山口(富)委員 苦しい答弁だということですが、一般市民への被害が広がり、そして世界の人々が、イスラムの世界の大事な時期に軍事攻撃することに非常に憂慮の念を上げている。それに対して、日本としては、こういうテロが起きた原点に戻るということだけでなくて、やはり、きちんとした足場を持っ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 時間がありませんので。 私は、日本はテロ特措法の発動による戦争の支援ではなくて、これだけ世界が、戦争を終結させて国連を中心とした法と理性の裁きのもとに置きかえろという声を上げているわけですから、そういう方向で憲法九条に基づく平和の貢献をやるべきだ、このことを...全文を見る | ||
11月07日 | 第153回国会 衆議院 外務委員会 第2号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 昨日、ASEANそれからプラス3の首脳会談や一連の会合が終わったわけですけれども、ASEANの議長声明を読んでみますと、テロの問題でもアジアの経済の問題でも、大変多面的な討論がなされたというふうに考えることができると思うん...全文を見る |
○山口(富)委員 小泉総理がおっしゃった中身についての説明がありましたけれども、理解を得られたと判断する材料は何なんですか。 | ||
○山口(富)委員 今あなたが指摘された議長声明には、日本の自衛隊派遣については一言も述べられておりません。それから、特段異論なり反論がなかったという話ですけれども、それは当たり前のことで、ASEANというのは各国の内政問題に絶対に干渉しないというのを基本の原則にしているんですね。...全文を見る | ||
○山口(富)委員 でしたら、マハティールは会議終了後の記者会見で、この問題、私が今指摘したような問題はどういうふうに述べているんですか。会議の中での発言が公にできないということですから、会議終了後の記者会見ではどう述べているんですか。 | ||
○山口(富)委員 でしたら、重ねてお尋ねしますけれども、そういうマハティールなどの軍事攻撃に対する懸念の声というものがこの議長声明の中にどういう形で盛り込まれたのでしょうか。 | ||
○山口(富)委員 今お読みになったのは、議長声明の五番目のパラグラフに載っている一節ですけれども、それはなかなか重みのある一節だというふうに思うのです。 それで、先ほど田中局長は、ASEANが今回採択したテロリズムに対抗するための共同行動に関する二〇〇一年ASEAN宣言、これ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 それと議長声明などに。 | ||
○山口(富)委員 今の議論で、大分いろいろおっしゃったのですけれども、肝心なところは、最後にまとめておっしゃられたように、国際社会として足場をどこに置くかというと、やはり国連憲章と国際法にのっとりというところが非常に大事で、その上、テロの問題ではやはり国際レベルでは国連が中心にな...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今度のASEANの会合で、議長声明とそれから反テロリズムの共同行動の宣言が二つ出されているのですね。その中身の大事な点は、ちょっと繰り返しになりますけれども、国連を中心に置く問題ですとか、宗教や人種問題と絡めちゃいけないとか、それから、アジアの場合、地域として取...全文を見る | ||
○山口(富)委員 同感というお話なんですけれども、外務省が、今度のASEANの反テロ宣言とは別に、プラス3などを含めた日本提案の宣言というものを準備して、それが可能かどうかの打診をしてきたということが広く指摘をされていますけれども、そういう働きかけをやってきたのですか。 | ||
○山口(富)委員 もう少しはっきりお答え願いたいのですけれども、日本としての、プラス3を含めた反テロ宣言なるものを出そうという独自の取り組みをやったのですね。 | ||
○山口(富)委員 私、きょう、るる述べてまいりましたけれども、ASEANというのは、政治体制も経済の到達度も違う、また宗教的信仰もなかなか違う人々の、非常に多面的な、豊かな地域なんですね。そういう中であるだけに、国際会議の場合もきちんとした対話なりが積み上げられていかないと、AS...全文を見る | ||
○山口(富)委員 としますと、あらゆる局面を通じて、やはり私たちは国民の皆さんに対するきちんとした説明の責任があるというお立場に立っているという理解でよろしいんですね。 | ||
○山口(富)委員 それでお尋ねしたいんですけれども、実は、一日に日米間の調整の枠組みというものが合意されて、二日に第一回の調整委員会が開催されました。それで私、外務省と防衛庁にそれぞれお尋ねしたんですけれども、当日の第一回調整委員会の会合の内容については、二日の夕方に記者へのブリ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 外務大臣、今のお二人の答弁を聞いてどういう感想をお持ちですか。 せっかく、この問題というのは非常に大事だから、いろいろな局面で国民の皆さんへの説明責任が必要だということを先ほど確認されました。ところが、今、何か知らないとかよくわからないとか、そういう答弁です...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私は、この調整委員会は、基本計画の具体化にかかわる、また自衛隊の海外派遣にかかわる非常に重要な場になってきますので、その都度きちんとした説明が国会にも有権者の国民の皆さんにもなされるべきだというふうに考えるんです。 その点で改めて外相に求めたいんですけれども...全文を見る | ||
○山口(富)委員 ええ。ペーパーの提出、改めて求めます。 | ||
○山口(富)委員 委員長、よろしくお願いいたします。 それで、実は昨日、会見の資料を出せないということでしたので、せっかく記者ブリーフをやったんだから、だったらその記者ブリーフの内容で書かれた報道はどれなんだ、教えてほしいと言いましたら、防衛庁の方から三枚記事が送られてきまし...全文を見る | ||
○山口(富)委員 いや、全く無責任な答弁ですね。記者ブリーフをやって資料を出せない。では、その記者ブリーフでやった中身は何だ、その報道はどれだと聞いたら示してきて、そして今度は、その中身を確認しようとしたら答えられない。これぐらい私たちをばかにした議論はないと思うんです。 も...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、皆さんは、先ほど北米局長が一日目と二日目の会合の中身もおっしゃいましたから、私が今ここで基本的考え方はどう説明したんだと聞いても、恐らく同じ説明がなされると思います。 ですから、もう一つお伺いしますが、防衛庁からいただいた「第一回調整委員会の概...全文を見る | ||
○山口(富)委員 ですから、基本的考え方を持ち帰ったというのは、別にこの法律を持ち帰ったわけじゃないんですよ。日本側が提案した基本的考え方の具体的な可否が検討できるような中身がなければ、これは持ち帰りようがないんです。ですから、ここで言っている自己完結型の能力というのは、今あなた...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そこで、委員長の了解を得まして、資料の配付をお願いしたいと思います。 | ||
○山口(富)委員 今皆さんのお手元に配付されると思いますが、一日の日米の協議で、テロ対策特措法のもとでの対米支援の調整の枠組みというものが合意されたと言われております。これは、防衛庁と外務省それぞれからいただきまして、私の方で和文と英文を並べたものなんですが、この一日の会合では、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、この文書で確認したという理解でよろしいんですね。 | ||
○山口(富)委員 でしたら、この枠組みについて少し具体的に、それぞれ説明願いたいと思います。 | ||
○山口(富)委員 今、調整委員会と調整委員会作業部会の関係で、これはそのもとに置かれるという話がありました。 この図表ですと、矢印が双方向に向いているのと太い棒が一本のと二種類ありますが、そのもとに置かれるというふうにこの棒を理解しますと、下の太平洋軍及びまたは中央軍、ここの...全文を見る | ||
○山口(富)委員 残り時間が少ないので、二点まとめてお答え願いたいんです。 一つは、和文の方は、「相互調整・情報等交換」と、「等」という文字が入っております。ここでなぜ和文だけは「等」が入っているのか、ここで言う情報とは何なのか、これをお尋ねしたい。 それからもう一つは、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 国家間の合意の中に、あなたがおっしゃるような、厳密な意味ではないなんというものを合意すべきじゃないんですよ。そのことは厳しく指摘しておきたいと思います。 それで、今の説明ですと、派遣米軍と派遣自衛隊の調整ということになりますと、こういうことですか。本来、調整...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、日本の場合、アメリカとの関係で何をいついつまでにどこどこに持っていくとか、そういう一種の国際約束がそこで成立するわけですけれども、その場合の国際社会での裏づけになる法的枠組みというのはあるんですか。 | ||
○山口(富)委員 この調整委員会の枠組みについて、この文書で合意したというお話がありました。それで、いついつまでにどこどこに持っていくというのは、いわば合意の一つの形態なんですよね。それはどういう形で、つまり、こういう文書のような形で合意されるのか、一体どういうものになるんだと、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 済みません、一つだけ。 あなた、主体的、主体的とおっしゃいますけれども、私たちに、国民の皆さんに中身を説明できないようなものでどうして主体的と言えるんですか。 以上を指摘して、質問を終わります。 | ||
11月09日 | 第153回国会 衆議院 外務委員会 第3号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 私は、条約等の質問に入る前に、昨日の安全保障会議で、自衛艦のインド洋に至る海域への派遣決定がなされておりますので、これにかかわって幾つかお尋ねしておきたいと思います。 政府の発表された文書によりますと、今度の派遣につい...全文を見る |
○山口(富)委員 そうしますと、今の説明ですと、国際情勢に関する問題もどうもこの中に含まれるようですが、この安全保障会議が了承した文書では、テロ対策特別法に基づく関連のものというふうに限定されておりますが、この情報収集というのは、テロ対策特措法にかかわる、それに限定された情報収集...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、昨日確認されたものは、防衛庁設置法の第五条第十八号に基づくというふうになっております。防衛庁設置法というのは、御存じのように、その第四条で、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つことを目的とする、そのために自衛隊を管理運営、これに関する事務を行う...全文を見る | ||
○山口(富)委員 それはあなた方の、やはりかなり防衛庁設置法の拡大解釈につながる物の見方だと思うんです。 私、大事な問題なので田中外相にお尋ねしたいんですが、けさの新聞に、福田官房長官が昨日の会見で、今回の情報収集の結果がないと基本計画をつくれないというものではないというふう...全文を見る | ||
○山口(富)委員 田中外相は基本計画の上で必要だとおっしゃり、官房長官はいわば、もう一回紹介いたしますと、情報収集の結果がないと基本計画をつくれないというものではないというふうに言っているわけですから、これはなかなかおかしな話になると思うんです。 それで、その上で私もう一つお...全文を見る | ||
○山口(富)委員 なかなか重大な答弁ですね。 一つは、あなたは、情報収集、それがないと基本計画ができるかできないか、それにかかわりないんだということを認められました。ということは、情報収集を目的にして派遣するという目的そのものが極めてあいまいなものだということを認めた答弁です...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今お話に出ましたけれども、二国間の協定の発展というのは、経済的な意味での投資の力がふえたという条件があると同時に、もう一つは、当該国同士の経済主権を侵さないという、そういう世界の政治の上で発展途上国の政治的な力の前進があったということが大きな背景だと思うのです。...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今答弁にありました、相互の経済主権をきちんと守る、そして国内法上それに問題がある場合は発言権をきちんと持っているというのが協定上は非常に大事だというふうに思います。 さて、もう一つ、ウルグアイ・ラウンドにかかわる譲許表の問題についてお尋ねしますが、関税化の特...全文を見る | ||
○山口(富)委員 その品目名は何でしょうか。 | ||
○山口(富)委員 WTO体制のもとで、韓国やフィリピン、ここが米の問題で特例措置をとっているというのは極めて当たり前のことだと思うのです。 といいますのも、米という、日本の場合は主食ですけれども、食糧自給率を適正な規模にきちんと保持しておくという問題があると同時に、今世紀は世...全文を見る | ||
11月13日 | 第153回国会 衆議院 予算委員会 第5号 議事録を見る | ○山口(富)委員 私は、日本共産党を代表して、今年度補正予算三案に対し、反対の討論を行います。 日本共産党は、通常国会に提案された本年度政府予算が、国民生活の安定と景気の回復に逆行するだけでなく、浪費を拡大し、財政危機を一層深刻化するものとして、これに反対の立場をとりました。...全文を見る |
11月26日 | 第153回国会 衆議院 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会 第10号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 昨日、新たに三隻の自衛艦がインド洋に向けて派遣されたわけですけれども、私ども日本共産党は、テロ特措法の発動にも、そして自衛艦の派遣にも、これはやはり日本の憲法の平和原則を踏みにじりますから、反対の立場です。 政府は、テ...全文を見る |
○山口(富)委員 今の話は、かなりあなたの主観的な考えが反映しているように思うんですが。 幾つかの世論調査を挙げられました。私、何を読まれたか知りませんけれども、十一月に入りまして随分、自衛隊の派遣に関して世論調査が発表されております。これを見ますと、派遣に反対する声というの...全文を見る | ||
○山口(富)委員 あなたは今NHKの話をされましたけれども、私が言いましたのは、国民の合意がないという例として二つの世論調査を挙げたのです。これは、NHKも含めまして、どれをとってみても、今度の自衛隊の派遣について理解と合意が得られたとはやはりとても言えない数字だというふうに思い...全文を見る | ||
○山口(富)委員 交代することはあり得るということだったのですけれども、そして、基本計画の方ではタイプが示されているというお話でした。 そうしますと、基本計画のタイプでいいますと、イージス艦の派遣というのは、交代する艦艇の中の一つとして検討され得るものなんですか。 | ||
○山口(富)委員 そうしますと、大事なところですので重ねてお聞きしますが、今おっしゃいましたように、基本計画ではタイプを定めている、そして実施要項の方で具体的なところがあって、それはイージス艦に当たらないというお話が今ありましたよね。派遣する場合は実施要項を変更しなきゃいけないと...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、実際の状況を見ていくと、実施要項の変更も含めまして、イージス艦の派遣は検討の選択肢の一つだというのが今の答弁だと考えてよろしいのですね。 | ||
○山口(富)委員 選択肢としては否定されなかったように思います。 それで、基本計画と実施要項の概要を見ますと、協力支援活動の具体的な中身として、艦船用燃料の補給と輸送については明記されておりますね。これはなぜですか。これだけが明記されている理由は。 | ||
○山口(富)委員 そうしますと、この艦船用燃料の補給と輸送というのが今度の協力支援活動の中心的な内容をなすというふうに考えていいわけですね。 | ||
○山口(富)委員 今長官の方から、この点で米軍側のニーズが非常に高かったというお話がありました。私は、それはもう当然だと思うんです。 といいますのも、空母機動部隊が作戦を展開していく場合に、一番消耗する消費物資というのが燃料なわけです。ですから、これを継続的にいかに補給し続け...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今お話に出ました艦船用の八十億六百万なんですけれども、これは基本計画でいいますと、2の(5)の中に、2というのは最初のところですね。2の(5)のところに、「自衛隊が実施する協力支援活動として艦船による艦船用燃料の補給を行うため、政府は、当該燃料を調達し、これを米...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、八十億円分の艦船燃料というのは、軍事作戦上、一体どういう規模のものなのかというのが次の問題になってくると思うんです。 それで、きょういろいろ、これを試算するとどうなるのかということを私もやってみたのですけれども、今度の艦船用燃料として軽油が想定...全文を見る | ||
○山口(富)委員 協議中とおっしゃるから、私は私の試算として、日本で考えたらこの程度のものになりますよということを申し上げたのです。これは特段否定されませんでした。 それで、場所については、今のお話ですと、関係国との関係があるからお話しできないということなんですね。となると、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、積み込まれる燃料、米軍に渡される燃料の問題なんですけれども、これは日本が購入し譲与する分だけを指しているんですか、それとも米軍所有の燃料を含んだものなんですか。この点、お答え願います。 | ||
○山口(富)委員 私の聞きたいのは、米軍側に渡す燃料というのは八十億円分の譲与をされる燃料に限定されているんですか、それとも米軍側が持っている燃料を運んでいって渡すこともあるのかということをお聞きしているんです。 | ||
○山口(富)委員 そうしますと、日本側の予算でわかる範囲で考えますと、それだけで私の試算では二十回以上分満載できる量になっている。ところが、それに限らずに、いわば上限といいますか、アメリカの所有しているものも運ぶことができるというふうになってきますと、これは相当の作戦をやるという...全文を見る | ||
○山口(富)委員 それは、一回の量に限界がないと、船、沈んじゃうと思うんですよ。 それで、補給艦の「とわだ」と「はまな」なんですが、これが補給先艦として考えているのは米軍のどんな艦船なんですか。それは直接米空母に行うのか、あるいはミサイルを積んでいる船に行うのか、それか補給艦...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私は、作戦上の調整や子細の問題を尋ねているんじゃなくて、基本的な補給のあり方として、どういう形で行うのかと聞いているんです。 これは、皆さんが承認を求めている中身の、先ほど、今度やる協力支援活動の中心の中身はこれだと言ったのですから、その基本的なやり方を明ら...全文を見る | ||
○山口(富)委員 調整調整と繰り返されますけれども、この一番大事な、あなた方が言う意味でですよ、一番大事で重要な中身だと言っている中身を調整のベールで覆ってしまったら、私たちは一体何を審議するんですか。 | ||
○山口(富)委員 だったら、長官、そこまでおっしゃるんでしたら、その給油口はどこなんですか。それを私聞いているんです。 | ||
○山口(富)委員 政府の基本計画が決定された際に福田官房長官が談話を発表されています。これを見ますと、福田長官は、国民に「正確な情報を適時に提供するため、引き続き最大限の努力を傾注してまいります。」というふうに発表されました。 私は今、中谷長官といろいろ質疑いたしまして、実際...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今の官房長官のお話ですと、私たちは、わからないこと、決まっていないことを審議するということになりますよ。これはとても、この委員会で、これだけの重大な問題、戦時の自衛艦艇の派遣、自衛隊の派遣、この問題を審議するという点で、政府の責任は厳しく問われなければいけないと...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、政府は、やり方は言えない、やる場所も言えない、こういうことになるわけですね。 それでは、もう少し聞きますけれども、角度を変えて聞きますが、基本計画を見ますと、アラビア海やペルシャ湾というのは実施区域の範囲になっております。ですから、基本計画上は...全文を見る | ||
○山口(富)委員 それはおかしな答弁でしょう。基本計画には、基本計画で見る限り、実施区域としてインド洋の中にペルシャ湾まで含むと書いてあるんですから、アラビア海やペルシャ湾は基本計画上から見れば燃料補給もできるということになるんじゃないですか。それさえも、実はそう書いてあるけれど...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、基本計画や実施要項の定めている実施区域の問題なんですけれども、テロ特措法の規定からいきますと、この区域というのは「現に戦闘行為が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる」地域、これに限定されて...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、今の時点で政府が、インド洋でここは戦闘区域になっている、危ないというふうに判断されている地域はどこになるんですか。 | ||
○山口(富)委員 基本計画や実施要項の場合、テロ特措法の定めからいきましても、そこで決められる実施区域というのは戦闘区域であるはずがないんですよね。あってはならないわけですよね。 そうしますと、今度の基本計画なり実施要項の中で、かなり広大な領域を実施区域としてとっているわけで...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、それは可能性の問題だけじゃなくて、現実に行われている地域が含まれているというところまで考えてよろしいのですか。 | ||
○山口(富)委員 津野内閣法制局長官にお尋ねしますけれども、テロ特措法で実施区域として定められているのは、現に戦闘行為がなく、活動をやる期間を通じてそれがないと考えられるところだというふうにされておりますね。 そうすると、今度の基本計画なり、それに基づくと言われる実施要項、こ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 いや、実施要項の概要を読み上げられても困るんですよ。それはテロ特措法の規定からいっておかしいものじゃないかとお尋ねしているんです。その点についてきちんとお答え願いたい。 | ||
○山口(富)委員 私は長官とは随分お話ししてきましたけれども、どうもそのお話はよく理解できないんです。ごく普通に考えまして、実施区域というのは、今もテロ特措法を読み上げられましたけれども、戦闘行為が現に行われていなくて、かつ、そこで実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行われるこ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 実に奇妙な答弁だと思いますね。結局、読み上げられたのは、ここに矛盾があるんじゃないのかという具体的指摘をしたのにもかかわらず、出ている一連の文章を読み上げられただけにとどまりました。私は、今度の基本計画並びに実施要項の一つの大きな矛盾がここにあると思うのです。 ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私が最初に聞きましたのは、実施区域を明らかにしてほしいという話でなくて、その実施区域の中に戦闘区域が入り込んでくる、この問題をどうするのだというお話をしたのです。 中谷長官は、安全の確保にかかわるんだという話をされましたけれども、それは、そういう立場なら、自...全文を見る | ||
○山口(富)委員 ことしの防衛白書を見ましても、海上作戦の中心的なものとして、データリンクシステムは図解されて説明されているんですよ。ですから、情報の共有というのが今度インド洋などに行った場合に問題になるというのは、常識の問題だと思うんです。 それで、盛んに一般情報は問題ない...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そういうお立場でこのデータリンクシステムを運用しようとしたら、やはりとんでもないことになると思いますね。だって、この間やられました自衛隊法の一部改正でも、防衛秘密の一つとして、長官おっしゃいましたけれども、画像が取り上げられたんですよ。それさえ、今のお話ですと、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 となりますと、武装した兵隊、米兵をどこからどこへ運ぶのかというのが次の問題になると思うんですが、基本計画を読みますと、グアムからディエゴガルシアに、いわば基地から基地に運ぶことも可能だというふうになっておりますが、これは、例えば基地から基地に行うのか、基地から洋...全文を見る | ||
○山口(富)委員 いずれも実施可能だというのは、ちょっと驚くべき話ですね。 そうしますと、あれですか、自衛隊は完全武装の兵隊を艦艇から艦艇に運ぶようなこともやっていくんですか。 | ||
○山口(富)委員 そういうことですよね。答弁を修正されたわけですね。(中谷国務大臣「はい」と呼ぶ) それで、基本計画で、ディエゴガルシアに補給、輸送することができることになっているんですけれども、今あの基地は、アフガン攻撃との関係でどういう役割を果たしていると認識されています...全文を見る | ||
○山口(富)委員 お答えしかねる場合は時としてあると思いますけれども、この問題は、実施計画の中で、そこに補給なり輸送することが可能だとされている地域なんですよ。それなのに、どういうふうになっているのかわからないというのでは、これは実施計画を実施しようがないんじゃないですか。 | ||
○山口(富)委員 これは一般的な話じゃないんです、実際に軍事攻撃やっているわけですから。 私、きょうここに持ってきましたのは、米軍の準機関紙と言われる「星条旗」の六日付なんです。これを見ますと、一面でディエゴガルシアの基地について紹介しているんですけれども、こう言ってますよ。...全文を見る | ||
○山口(富)委員 一般的な話として最初にディエゴガルシアの問題をお話しになりながら、今は具体的な話として問題ないということになりましたけれども、やはりそれはとても納得できる話じゃありませんね。 それからもう一つ、パキスタン政府の現地調査団の十四日の報告を見ますと、この中で、パ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私がお尋ねしたのは、自衛隊の医療部隊を派遣した場合に、難民との間で困難な問題が起こるというふうに政府の現地調査団の報告がなっておりますから、困難な問題とは何なんですかとお聞きしたのです。 時間が限られておりますので答弁は求めませんけれども、私ども日本共産党は...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今長官は、この米軍のイラク攻撃の問題を踏み込んで、具体的状況について言うと、一つが、テロ組織をつぶすかどうかという問題と、国連の認めている範囲でやるかどうかということで具体的に見るというところまで踏み込んでお話しになりました。 こういう立場で見ていくと、今、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 これだけ問題になっているのに、あえて否定されませんでした。 私、きょう質問いたしまして、政府が、テロ特措法にかかわって、憲法と矛盾しないということを繰り返しましたけれども、実施段階になってみると、やっぱり、支援する中身の問題でも区域の問題でも、憲法の平和原則...全文を見る | ||
11月29日 | 第153回国会 衆議院 憲法調査会 第4号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。 きょうは、裁判所の違憲審査をめぐる問題を中心にしまして、憲法の規定の問題、それから、その運用の改善の方向が選択肢の一つとしての憲法裁判所ということで、まとまった参考人の見解を報告していただきました。 これは、なかなか学問上の論...全文を見る |
○山口(富)委員 それは世界史的な流れの中に位置づけることができるという理解でよろしいんですか。 | ||
○山口(富)委員 きょうのお話の中で、この違憲審査をめぐって、参考人の方から人権の適切かつ迅速な保障が大事なんだというお話が繰り返しなされたと思うんです。その点でいいますと、この違憲審査をめぐる閉塞状況と名づけられましたけれども、それは主に最高裁判所の問題として述べられましたけれ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 私は、その点では、制度設計として、現行制度のいいものを引き続き伸ばしていくという方向で考えるということになりますと、必ずしも新たに憲法部というのですか、仮称ですけれども、そういうものを設ける方向をとらなくても可能だというふうに考えるんです。ただ、これは私どもの考...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、諮問委員会の設置というものは、最高裁全体に係るんではなくて、参考人のおっしゃる提案では憲法裁判官に限定されたものなんですか。 | ||
○山口(富)委員 この諮問委員会の問題は随分日弁連なんかからも提案されているようですけれども、私は、広げて、最高裁自身がなかなか違憲審査制の問題では機能しないという一つの背景として任命制の問題が出ておりますから、しかしこれは、憲法上は内閣の任命、認証というのは入っておりますので、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 それから、先ほどの質疑でもありましたけれども、参考人のおっしゃる、現行憲法のもとでも、これは恐らく裁判所法か何かを改定することになると思うんですが、最高裁のもとに憲法部というものを設けていく。この考え方に対して、その方向をとるのは憲法の解釈上難しいとか、当然批判...全文を見る | ||
○山口(富)委員 どうも説明ありがとうございました。 | ||
12月05日 | 第153回国会 衆議院 外務委員会 第4号 議事録を見る | ○山口(富)委員 日本共産党の山口富男でございます。 一昨日、防衛庁は、補給艦「はまな」が米海軍艦艇への洋上補給を行ったということを発表いたしました。そして昨日は、その際の写真を公開いたしました。それで、戦時下の協力支援活動というものがどういう形で行われているのかということは...全文を見る |
○山口(富)委員 そうしますと、これまで海上自衛隊は米軍艦船の補給艦に洋上補給をしたことがあるんですか。 | ||
○山口(富)委員 今お持ちの資料がどこまでのものか私は知りませんけれども、きょう防衛庁に問い合わせいたしましたら、直近の五年間を見ても一回もないという回答をいただいております。それで、このように海上自衛隊がこれまでやったことのないような洋上で補給艦に対して補給を行ったということは...全文を見る | ||
○山口(富)委員 当初の防衛庁の発表の文書がありますね。インターネットのホームページを見ますと、「お知らせ」という形で出ています。あそこにはインド洋ということしか出てきていませんでしたが、あえてアラビア海というものを伏せた理由というのは何かあるんですか。 | ||
○山口(富)委員 インド洋といっても大変広いですから、それはやはり、一部といえば一部だし、広くとったらかなりの沿岸の諸国を含むわけでしょう。ですから、当然、これがどこの実施海域かというのは、まず最初の発表で国民の皆さんに対して知らされてしかるべき問題だと思うんです。 それで、...全文を見る | ||
○山口(富)委員 重ねて申し上げますけれども、実施区域の問題でいいますと、実際にアメリカ軍が戦闘活動をやっているわけですから、これを戦闘区域とみなすのは当たり前のことで、それが日本側の一連のテロ特措法ですとか基本計画の中でどういうふうに書かれているのかというのは、これはまた一つの...全文を見る | ||
○山口(富)委員 基本計画のときは、調整中、調整中という話がしばしばこの委員会でも繰り返されました。しかし、私が今お伺いしているのは、実際に既に実施されたものについてお伺いしているんです。 それで、今、新たな協議の結果としてこの調整を行ったということなんですが、これは調整委員...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今の説明は、ちょっとこれまでの政府側の答弁とそごを来してくると思うんですね。 それで、私は、十一月七日の当外務委員会で、アメリカ側と合意したという対米支援の調整の枠組み、これを委員の皆さんにも資料としてお読みいただいて、これは一体どういう枠組みなんだという質...全文を見る | ||
○山口(富)委員 二つの大きな問題があると思いますね。 一つは、私たち、この外務委員会でも、第一回調整委員会の中身、それから第二回調整委員会の中身を詳しくお尋ねしましたけれども、これもきちんとした答弁がありませんでした。そのときは、調整中だから、調整中だからという話だったんで...全文を見る | ||
○山口(富)委員 いや、それは実におかしな話でしょう。二回の調整委員会の中身、今運用局長からお話があったのは既にペーパーで出されている内容に尽きます。この国会の場で、調整中なんだ、調整中なんだと言ってきた調整とは一体何だったんですか。今の運用局長のお話ですと、包括的な部分について...全文を見る | ||
○山口(富)委員 やはりこの問題は、一番、対米支援の実際に行われるところの中身ですよ。これがどう決められるかというところにこの国会の審議の目が入らない、そういう点で非常に国民と国会をないがしろにする態度だということを私は厳しく指摘しておきたいと思います。 それで、きょうもう一...全文を見る | ||
○山口(富)委員 そうしますと、官房長の答弁を私なりに理解させていただきますと、こういうことになりますね。 今のお話ですと、余裕を持った見積もりなり、請求もあるんでしょう、そういうものが出てきたと。これは普通に考えたら水増ししたということですね。そうしますと、その契約先とそれ...全文を見る | ||
○山口(富)委員 不適正な行為というのは、違法性を持った、事実が確定していけば犯罪を構成する要件になる、そういう行為だとお認めになるんですね。もう一回確認いたします。 | ||
○山口(富)委員 聞いていることにきちんと答えてくださいよ。 個々の方がどういう思いを持っていたのか、それはそれぞれあるでしょう。しかし、客観的に見てこれは違法な行為であるという認識をあなたは持ってきちんと調査をしたのかどうか、この点をお尋ねしたいんです。 | ||
○山口(富)委員 この問題は、今度起こった一連の不祥事に対する外務省側の認識として、やはり根本を問われる問題だと思うんです。 例えば、刑事訴訟法の第二百三十九条にはこう規定されております。「官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければな...全文を見る | ||
○山口(富)委員 今の一連の答弁を聞きましても、やはり極めてずさんな、身内に甘い調査だったということを確認できると思うんです。 それで、八種類、処分が行われているんですが、このうち、国家公務員法に基づく四つを除きまして、それ以下の四つの種類、これは外務省が発表している文書でも...全文を見る | ||
○山口(富)委員 どうも国民を納得させるようなきちんとした合理的区分はないように、今のお話で思いました。 それで、先ほどの質疑の中でも、ことしに入って機密費をめぐって松尾事件が表面化して、国会の場でも大問題になって、外務省から繰り返し反省の言葉が出ていた、その時期に百四十万裏...全文を見る | ||
○山口(富)委員 では、後で理事会に報告してください。 それで、今のお話でも、あの機密費のときでも反省というものが表明されましたが、しかし、実際には裏金づくりが引き続き続いていて、しかもそれが使用されていた。今の答弁では、一体どのぐらいの部局に広がっていたのか確たる資料は今持...全文を見る | ||
○山口(富)委員 不十分というのはおかしいですよ。これは過去にあって一たんはなくなっているんだったら、その経緯を調べて、なぜこれだけ全省に広がってしまったのかをきちんと調べるのが今度の調査報告のやはり前提でしょう。それさえやっていないというところに、やはり今度のこの調査報告なるも...全文を見る | ||
○山口(富)委員 この問題は公務員一般の問題ではなくて、外務省で起こった問題なんですから、しかも構造的なものですよ。これだけ広がっています。今度発表されている外務省の調査報告でも社団法人が入っているでしょう。国際交流サービス協会ですか、これは外務省の中に事務所と本部を持っている組...全文を見る |