山口富男

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山口富男の2003年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月23日第156回国会 衆議院 予算委員会 第3号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、まず、長時間労働の問題と雇用にかかわって質問したいと思います。  愛知県の豊田市にあります豊田労働基準監督署が二〇〇一年の九月に、今総理のお手元にも資料が届いたと思うんですが、労働時間実態調査結果、これをまとめております。...全文を見る
○山口(富)委員 本当に体がもつかという話がありましたが、本当にそういう心配をしなきゃいけない事態だと思うんです。  私、ここでもう一つ、これはどうなっているのかと思いましたのは、この平均の年間の労働時間数なんです。これが二千四百三十四時間。これは一体どういう時間数になるでしょ...全文を見る
○山口(富)委員 率直にそう感じるということなんですが、普通、全国の労基署に、今いろいろな相談が寄せられます。大概のところは、一つは賃金がなかなか払われていない、それから解雇にかかわる相談、これが通例多いんです。  ところが、豊田の労基署だけは全く違うんですね。何が一番の相談の...全文を見る
○山口(富)委員 私、この調査の特徴を冒頭に申し上げましたが、今度の調査というのは、これに答えた会社の多くがトヨタとその関連会社なんですね。それで、トヨタといえば世界的な大企業です。そして、そこの会長は、日本経団連の会長も務めている奥田さんです。いわば財界のトップのおひざ元で、家...全文を見る
○山口(富)委員 私、今坂口大臣の答弁を聞きまして、二つ問題を感じました。  一つは、協定の話が出ましたが、大臣告示で三百六十時間というものが決まっているわけですが、特別の事情がある場合は別途結ぶことができるという、いわば長時間の労働に行くような道筋が一つあること、これはやはり...全文を見る
○山口(富)委員 坂口大臣、常に特別じゃないと言いますけれども、実際には、その臨時的な条項が今一般化しちゃっているんです。それが大問題になっているから、先ほどから一つ国際社会からの批判の問題が出ておりましたけれども、国連の社会権の委員会、国連の経済的、社会的及び文化的権利に関する...全文を見る
○山口(富)委員 今、千八百時間を目標にするというお話がありました。  それで、先ほど、豊田の調査によって、普通に働いている方が年間二千四百三十四時間だというお話をしました。政府の目標は千八百時間です。そうしますと、六百三十四時間長いんですね。相当なものです、六百三十四時間とい...全文を見る
○山口(富)委員 坂口大臣、今いみじくもおっしゃったように、年間労働時間でパート労働者を含むというお話がありました。今の政府の統計の出し方というのは、実労働時間の場合で、パート労働者がふえますとその分分母がふえるということで、労働時間が減る仕組みになっているんです。ですから私たち...全文を見る
○山口(富)委員 労基署の調査の中身や、今現場でどういう問題が起きているのかを大臣自身がじきじきにお聞きになるように、改めて強く求めたいと思います。  それで、今改めて協定の問題が出ましたので、この問題お聞きしておきたいんですけれども、国は、大臣告示で、時間外労働、いわゆる残業...全文を見る
○山口(富)委員 この「特別の事情が生じたとき」というのは、あくまで臨時的な、継続的に続くものじゃないというお話でしたけれども、実際にはその臨時的、限定的だという規定が、私ははっきり申し上げて、乱用されていると。そのために、年間千時間を超える程度の残業さえ認められる事態が起きてい...全文を見る
○山口(富)委員 常時行われるようだったら異常な事態だから是正すべきだという重要なお話がありましたから、これはぜひ、豊田労基署の実情を聞いてその問題に対応していただきたいと思うんです。  それから、もう一つつけ加えますと、私は、阪神大震災が起こったときなどのように、確かに臨時的...全文を見る
○山口(富)委員 賃金の話が出ましたけれども、実際には、サービス残業があるために長時間労働が生まれるという関係が日本では起きているんですね。  厚労省はサービス残業の防止、根絶の努力の中で、昨年度も八十一億円分、サービス残業については働いている方にお支払いしたという報告を十二月...全文を見る
○山口(富)委員 私、今、竹中大臣の発言を聞きましてよくわかりました。この三井住友の言っていることと全く同じ。「リスクに見合ったリターンの確保を徹底する標準金利の適用」。つまり、三井住友の通達というのは竹中大臣がおっしゃったその中身なんですよ。ここに私は大銀行だけの、もちろん大銀...全文を見る
01月30日第156回国会 衆議院 憲法調査会 第1号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  まず、その質問に入る前に、今のイラク問題をめぐる局面なんですけれども、国際連合ができて大分長い時間がたつわけですが、国際連合が目指しているいろいろな紛争問題の平和的解決は一体何なのかということが、国連憲章に立ち戻りまして国際政治の...全文を見る
○山口(富)委員 最初の質問は春名議員が答えたことなんですけれども、私の方に葉梨委員の方から質問がありましたのでお答えしますが、それはやはり国連が判断することだと思います。事実としてそういう大量破壊兵器の保持が現実に認定されるということになった場合は、国連の一連の検証委員会の報告...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。先ほど中川委員が指摘されたことと、また桑原委員から出された問題に触れまして、発言したいと思うんです。  中川委員の方から冒頭、八八年の橋本さんの質問について、大きな意味があったという話がありました。それに続いて兵本氏という名前が出たん...全文を見る
02月05日第156回国会 衆議院 国会等の移転に関する特別委員会 第2号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、森参考人の方から、首都機能の移転の問題につきまして、個人的な見解も含めて、大変率直な思いを私たちに伝えていただいたと思います。ありがとうございました。  私、まずお伺いしたいんですけれども、先ほどの意見陳述の中で、首都...全文を見る
○山口(富)委員 私はやはり、審議会の答申でも五十六万規模の移転ですから、これでは、首都圏三千万余を超える人々が住んでいらっしゃいますから、とてもこれをもって過密の解消論にはならないし、先ほどお述べになりました、審議会の中に疑問が多数あったというのは、今日においてもその疑問は続い...全文を見る
○山口(富)委員 移転の費用なんですけれども、審議会の答申ですと、大体十二兆三千億円、そのうち公費負担が四兆四千億円で、新都市の整備にかかわって地元の方も応分の負担をいただきますよという答申になっております。  最近、東京都は、これを計算し直すと二十兆円規模の移転になるという試...全文を見る
○山口(富)委員 現実的に試算いたしますと膨れてくるというのが大体の見通しだと思うんです。私は、地方でも国でもこれだけの財政危機にあえいでいますから、はっきり申し上げまして、別荘どころか、やはり無謀な国家プロジェクトになってしまうというふうに思うんです。  それで、先ほど森参考...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りましたので終わります。ありがとうございました。
02月06日第156回国会 衆議院 憲法調査会最高法規としての憲法のあり方に関する調査小委員会 第1号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、肌身で感じてこられた、また身近に接してこられた天皇家についてのお話で、特に、第一子が皇位を継承する問題というのは、法律改正にかかわる性格の問題として、私たちも検討していかなきゃいけない問題だというふうに承りました。 ...全文を見る
○山口(富)小委員 私は、旧憲法と今日の憲法というのは、やはり主権在民という点で明確な違いがあるというところを押さえておかないとうまくないと思うんですが、この点はいかがですか。
○山口(富)小委員 きょうは、象徴としての天皇については、歴史的な経験もあり、国民的ななじみもあるというお話でした。確かに、千数百年にわたって天皇家が続いてきたという長期的存在については、私も歴史研究の課題だと思うんです。きょう参考人も紹介されました今谷明さんなんかは、室町期の王...全文を見る
○山口(富)小委員 私は、今の憲法の第一章が「天皇」で、一条から八条まで定められているんですけれども、第一条が、天皇の地位というのは主権の存する日本国民の総意に基づくという規定があって、第二条で、その地位については国会の議決した皇室典範が定めていくんだ、そしてまた、国事行為につい...全文を見る
○山口(富)小委員 今整理なさいました国事行為、それから公的行為、私的行為。私は、憲法上でいいますと、国事行為しか定めておりませんから、それ以外は、公的行為という考え方を持ち込みますと、参考人もおっしゃったように、本来の姿から外れる問題が生まれてくる、そういうものを不可避的に伴い...全文を見る
○山口(富)小委員 それからもう一点、元首論なんですけれども、憲法は元首の規定を置いておりません。それは、強いて言えば、内閣総理大臣が内政、外交の代表者でありますから、元首といえば内閣総理大臣に当たるというふうに考えていいと思うのです。先ほども参考人がおっしゃいました、国会での政...全文を見る
○山口(富)小委員 私が申し上げたのは、先ほど国事行為の十二項目を大変強調されましたので、そこから皇室外交が外れるというお話もありました。となりますと、そのことをとって元首的なものというふうにみなすのは、やはり憲法上無理があるというふうに考えて、今質問したわけです。この点は、多く...全文を見る
○山口(富)小委員 キーワードとおっしゃいましたので、確認したいのですが、憲法の中には天皇にかかわるきちんとした規定があるわけですね。そうしますと、国民とともにとか、国民の幸福を願う、それから憲法遵守、こういうものは憲法の精神からいくと大体どういうところと関連した発言になるんでし...全文を見る
○山口(富)小委員 時間が参りました。憲法遵守というのは憲法に書いてありますので、そのことだけ申し上げて、終わります。ありがとうございました。
○山口(富)小委員 山口委員ですので。  中山会長からの御質問の前に少し、奥野委員から話がありましたので、その点だけちょっと述べたいのですが、憲法で定めている象徴というのは代表とは違いますので、そこのところは、代表する地位にあるというふうに読むことはできないと思います。  そ...全文を見る
○山口(富)小委員 私は、歴史の中では、なくなるのが一番、象徴規定がなくなるということを展望しております。  ただ、それは当面の課題でないという考え方でおりまして、その意味では、現行憲法の条項どおりというのが今の判断の到達点です。
○山口(富)小委員 これは、私たちの考え方というよりも、憲法自体が、天皇の地位については、国民の総意ということで、国民の判断で変え得るという仕組みになっているわけですね。  ですから、私は、主権在民の規定との関係で、一つの家族に象徴の地位に置くということはやはり矛盾すると思いま...全文を見る
02月13日第156回国会 衆議院 憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会 第1号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  私は、きょうのお話を地方政治のあり方をめぐる具体的取り組み、提案、そして現場からのシグナルとして受けとめました。やはり、三県の広域連携の問題でも、それから広域自治体の制度設計の問題でも、基本は憲法が定めた地方自治の本旨にのっとっ...全文を見る
○山口(富)小委員 今のお話を聞きまして、私は、あるテレビドラマで、事件は現場で起きているという場面を思わず思い出しました。  それで、関連して二つお尋ねしたいんです。  一つは、広域連携にかかわる問題なんですけれども、昨年の八月に、知事、御存じだと思いますが、一関で生後八カ...全文を見る
○山口(富)小委員 時間が限られていますので、最後にまとめて二点お尋ねしたいんです。  一つは、参考人が強調されました財源の問題なんですね。いわゆる仕事に応じた財源の大幅移譲がどうしても必要になるわけですけれども、岩手県のホームページを見ましたら、県の財政状況というのは、今自主...全文を見る
○山口(富)小委員 ありがとうございました。
○山口(富)小委員 私、きょうの増田参考人の話を聞きまして、二つのことを印象深く感じたんです。一つは、増田参考人が強調された地域の現場をよく見てほしい、地域からのシグナルを受けとめてほしいということは、やはり非常に切実な声として、今、北東北三県でやられている中身の具体的な紹介があ...全文を見る
02月19日第156回国会 衆議院 国会等の移転に関する特別委員会 第3号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  首都機能移転の問題というのは、首都機能の移転がなぜ必要かという基本のところ、きょうの参考人のお話ですと前提ということになりますが、その問題が常に強い批判を受けてきたというのが一つの特徴だと思うのです。  特に、首都機能の移転で東...全文を見る
○山口(富)委員 どうも率直な御意見、ありがとうございました。  それからもう一つ、移転論の理由づけとして、よく災害対応力の強化という話が出ます。きょうのお話では、移転ではなくて、さまざまなバックアップの体制の構築こそが大事だというお話がありました。それで、やはりこの問題も、政...全文を見る
○山口(富)委員 今御指摘あったように、実際に政府自身が、首相官邸の建設でも、中央官庁の新しい建設でも、災害対応力の強化という問題でやっておりますからね。事柄は非常にはっきりしていると思います。  それから、私、もう一つ、前提にかかわる問題と同時に、首都機能移転計画が国民生活や...全文を見る
○山口(富)委員 もう一点、地方政治にかかわる問題なんですけれども、幾つか候補地が挙がっておりますね。そして、そこには条件整備を求められているわけですね。  実際に候補地あるいは条件整備を求められている地域というのは、日本の県の数でいきますと、四十七都道府県のうちの十前後のとこ...全文を見る
○山口(富)委員 時間の関係で最後になりますけれども、今お触れになった点にかかわるんですが、この首都機能の移転というものが地方分権論に結びつけて議論されることが随分ありますね。しかし、きょう参考人、繰り返しお話しになったように、それは別の次元の問題なんだという指摘がありましたけれ...全文を見る
○山口(富)委員 ありがとうございました。
02月26日第156回国会 衆議院 国会等の移転に関する特別委員会 第4号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  今のお話の最後に、反対論が出てくれないかというお話があったんですけれども、私は首都機能移転については反対の立場です。  それで、この問題を考えるときは、やはり首都機能移転にかかわる目的が何なのか、それから、移転によって生まれる、...全文を見る
○山口(富)委員 平安時代について言いますと、決して一色では見られない、おもしろい時期なんですね、日本史の歴史の中でも。それから、一九四〇年代体制論をおっしゃいましたが、確かに、考えてみますと、あれは研究者は野口さんというお名前だったように記憶していますが、一九四〇年代体制論は知...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りましたが、行政の集中の問題ですとか補助金行政ですとか、一連のものは確かに改革が必要だと思います。しかし、それは決して、首都機能の移転によって改革がそれで進むかといったら、この間の問題でも、構造改革でいろいろな問題、うまくいっていないわけですよね。そのこ...全文を見る
02月27日第156回国会 衆議院 憲法調査会 第2号
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○山口(富)委員 会長の方から議事の整理がありましたものですから、私は、もう少しいろいろ発言したかったんですが、とりあえず今提起された問題について考えてみたいと思います。  私は、憲法規定の問題として、天皇について元首規定を設けるということについては反対です。  といいますの...全文を見る
○山口(富)委員 私は、この間、小委員会で増田県知事の話を聞きまして、地方自治と憲法をめぐって三つのことを強く感じたんです。  第一は、知事が現場に来て初めてわかる感覚というのがあるんだということをたびたび強調されていました。それは補助金行政にかかわる問題もありますし、自主財源...全文を見る
03月06日第156回国会 衆議院 憲法調査会最高法規としての憲法のあり方に関する調査小委員会 第2号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  きょう参考人は冒頭に、今の憲法が、明治憲法の改正という形をとったけれども、実質的には新しく生まれた基本法である、象徴たる地位というのも新憲法の理念に基づいて規定されたものだというお話をされたんですけれども、参考人の考える新憲法の...全文を見る
○山口(富)小委員 象徴規定にかかわるものも、今おっしゃいましたように、主権在民の、国民主権の原理をこの分野で具体化したものだというふうに思うんです。その点では、権威の源泉としての地位を憲法規範上見ることはできないというふうに私は思うんです。  さて、もう一つお尋ねしたいのは、...全文を見る
○山口(富)小委員 参考人が端的におっしゃいましたように、やはり明治憲法との関係で、その再現ではないということを規定したという意味が非常に強いと思うんです。  それで、もう一点、国事行為について、きょう参考人は、国事行為の分類ということで三つに分類されております。  それで、...全文を見る
○山口(富)小委員 もう一点、五分説の問題なんですけれども、これは、結局、国事行為の問題で、きょう参考人が特徴づけた考え方からいきますと、純粋な憲法規範説的な考え方に立ちますけれども、憲法の規範があって、しかし現実には歴代の政権が天皇にかかわっていろいろな運用の仕方をやってきたわ...全文を見る
○山口(富)小委員 私は、率直に言いまして、この五分説で考えますと、大変窮屈な生活になるなというふうに思ったんです。やはりこれは、公的な地位ですから、一種の公職ですね、それに伴う仕事というのは、憲法が定めたとおり厳格なものですから、その仕事があるということと、それ以外という区分け...全文を見る
○山口(富)小委員 どうもありがとうございました。
○山口(富)小委員 自由討論が参考人のお話を踏まえてということなんですけれども、きょう、マッカーサー・ノートにかかわるザ・ヘッド・オブ・ザ・ステートについて、これは必ずしも元首という意味合いを持たないという趣旨のお話もありました。  実は、その当時の訳語の問題はあるんですが、も...全文を見る
03月13日第156回国会 衆議院 憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会 第2号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  きょうのお話は、亀田町の町づくりにかかわる問題と合併にかかわる二つのお話だったと思うんです。  まず最初の亀田町の町づくりにかかわることなんですが、阿部参考人から、福祉と文教に力を入れているというお話がありました。これは、憲法...全文を見る
○山口(富)小委員 先ほど広域行政の問題で、ごみやし尿処理の問題ですとか水のことが出ておりましたけれども、今のお話ですと、介護保険なんかも広域でやられているんですか、補助金や措置費の問題がちょっと出たんですけれども。
○山口(富)小委員 それから、平成五年といいますから九三年ですが、都市計画のマスタープランがつくられたという紹介がありました。それで、特養ホームですとか障害者の皆さんの施設ですとか、一定のところにまとめてつくったり、いろいろな計画をやっているようなんですが、このマスタープランその...全文を見る
○山口(富)小委員 では次に、合併の問題なんですけれども、私は、この問題は、やはり住民の意思がどこにあるのかというのが一番の基本だと思うんです。その点で、情報の公開ですとか、住民の皆さんの判断を尊重するというのが基本に据わるべきだというふうに思います、先ほど説明会やアンケートのお...全文を見る
○山口(富)小委員 それはあれですか、六カ所というのは、各地域ごとに何か全体を覆うようなことで六カ所を選んだのか、それからまた、説明はどなたが当たったのか、もう少し具体的なところを教えてください。
○山口(富)小委員 そうすると、アンケートの方なんですけれども、二千人ということで、亀田町としてはかなり力を入れた調査だったと思うんですが、その結果自身は、進めたい、どちらかといえばという方も含めて四九%余り、それから、慎重や反対と答えた方が二五%といいますから、一つの町の中で考...全文を見る
○山口(富)小委員 そうしますと、町の方は、この六回の説明会、それからアンケート結果を踏まえまして、これからこの問題では住民の皆さんにどういう働きかけといいますか意思の尊重をするのか、そのあたりの何か検討をやられているんですか。
○山口(富)小委員 議会とのかかわりですと、住民の皆さんへの説明会は行われたそうですが、議会には、何らかの特別委員会とか、そういう形で常時意思の交換というのは行われているんですか。
○山口(富)小委員 それから、先ほど私、お話を聞きながら一点ちょっと聞き漏らしてしまったんですが、広域合併の、レジュメの三と四なんですが、三の方の最初の協議会というのは解散したわけですか。
○山口(富)小委員 よくわかりました。発展的解消というのは、次の新潟地域合併問題協議会に改組したということですね。(阿部参考人「はい」と呼ぶ)わかりました。  次に、もう一枚の地域の図なんですけれども、三つが折り重なっておりますね、合併問題協議会と広域市町村と都市圏にかかわるも...全文を見る
○山口(富)小委員 どうもありがとうございました。
03月19日第156回国会 衆議院 厚生労働委員会 第4号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  今回の年金給付額の改定案は、厚生年金、国民年金などの給付額、それから障害児福祉手当、原爆被害者への医療特別手当など十種類の手当関係の支給について、昨年の消費者物価の下落分〇・九%を差し引くということになっております。  まず、こ...全文を見る
○山口(富)委員 今説明がありましたように、給付ベースで三千七百四十億円の減額になる。これは国庫負担ベースで五百四十億円。既に年金を受け取っている方々にとっては、この物価スライド制が設けられて初めての減額、しかも相当の規模のものになるという自体、重大な措置になるというふうに思いま...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、両方を受けている方がいらっしゃるとしても、三千万を超えるということになると思うのです。  それで、政府はこの間、物価スライドについて凍結をする理由として、坂口大臣自身が、社会経済情勢を考慮してということを繰り返し述べてこられました。今回の措置に当...全文を見る
○山口(富)委員 私は、社会経済情勢についてのどういう検討をなされたのかという話を聞きましたが、少なくとも、経済問題で見る限り、前向きな変化は一つもありません。今坂口大臣が強調されたのは、一方で、将来世代の問題で、給与が下がっていることを重く見たということです。  しかし、給与...全文を見る
○山口(富)委員 それは何の理由にも、答弁にもなりませんよ。今の法律の仕組みがそうなっているということを年金局長はおっしゃっただけなんです。  私が言っているのは、坂口大臣が、今度の検討に当たっては給与を受けている方々のその金額が下がっているところを重視したんだとおっしゃるから...全文を見る
○山口(富)委員 いや、これは厚生労働を担当している方として、この手当を受けている方々の実態と大変かけ離れた答弁だったというふうに思うんです。とても公正中立とは思えません。  例えば障害者関係の方ですと、障害児福祉手当、その目的は何か。「重度障害児に対して、その障害のため必要と...全文を見る
○山口(富)委員 今の物価の下がりというのは、これだけ不況で暮らし向きが悪い中で、物価が下がっている分、何とか生活のやりくりができるというその条件なんです。そのことを削減するような条件に見ていくようなのは、とても私は中立じゃないと思います。  もう一つ、実態的な話が出ましたから...全文を見る
○山口(富)委員 今平均の年金額が出ましたけれども、総務省の家計調査の方を見ますと、今、昨年ですけれども、高齢者の夫婦世帯の一カ月の平均支出、これは私先ほど問い合わせしたんですが、一番新しいところで二十五万四千四百一円だというんです。この二十五万四千四百一円という生活実態から見て...全文を見る
○山口(富)委員 私は、坂口大臣の社会保障に対する考え方は間違っていると思います。  日本の憲法は、国が最低限の生活を国民の皆さんが維持できるように保障するということを社会保障の原点にしているんです。それを、これだけ経済状態が悪くて、給付の問題、それから負担の問題はありますが、...全文を見る
○山口(富)委員 社会保障の考え方の違いは、はっきり申し上げれば、憲法に対する考え方の違いだと思います。  それから、大臣が今おっしゃいましたように、ことし一年かけて年金の制度設計については議論するわけですから、この点は大いに議論したいと思いますし、私は、今度の問題について言い...全文を見る
○山口(富)委員 結局、年金の減額について真っ当な理由はないということだと思うんです。私は、今の経済状況からいっても暮らしの実態からいっても、年金の削減じゃなくて増額が必要であって、国民の生活を安定させるための政府の努力が必要だ、このことを申し上げて、質問を終わります。
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、政府提出の平成十五年度における国民年金法による年金の額等の改定の特例に関する法律案に対する修正案について、提出者を代表して、趣旨及び理由を御説明いたします。  この修正案は、過去三年間実施してきた物価スライドの特例措置を二...全文を見る
03月20日第156回国会 衆議院 憲法調査会 第4号
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○山口(富)委員 私は、日本の平和主義を持っている憲法の立場からも、それからまた国連に参加している、国連憲章を守る日本の立場からいっても、今度のアメリカの打ち出しているイラク戦争について、その適法性についてきちんと考えるということが非常に大事だと思うんです。  きょうは野党の各...全文を見る
03月27日第156回国会 衆議院 憲法調査会 第5号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、二回の小委員会を通じまして、二人の参考人が強調されたように、現憲法下の天皇制というのは、主権在民下の天皇制であるというところの基本を押さえることが非常に大事だと思いました。平井委員が指摘されましたように、国事行為のそれぞれに...全文を見る
○山口(富)委員 会長から質問をいただきまして……。  現行の規定ということですね。
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  小委員会については先ほど小委員長から概要の報告があったんですけれども、ですから、やや感想めいた話になるんですが。  一つは、亀田町長の阿部町長が、今この町の抱える広域行政や合併をめぐる問題を随分詳しく報告されました。リーフレット...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  イラク戦争の問題というのは、やはり国連憲章が国際紛争の平和的解決を基本的立場に置いて、先制攻撃ですとか勝手な武力行使を禁じているわけですから、そういう点から見てどうなのか。それから、日本国憲法も国際紛争において武力の行使や威嚇を禁...全文を見る
04月03日第156回国会 衆議院 憲法調査会最高法規としての憲法のあり方に関する調査小委員会 第3号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  まず初めに、高見参考人にお尋ねいたしますが、各国の憲法改正の規定について類型化が可能だということできょう整理していただいたんですけれども、確かに、その時々の王権ですとか専制によって憲法が停止されたり廃止されるという歴史的経験の中...全文を見る
○山口(富)小委員 もう一点、きょうは世代の拘束論という話が出たんですけれども、憲法の改正規定を持つというのは、世代の拘束にかかわって、これへの対応する側面を持っている規定だというふうに考えてよろしいんでしょうか、高見参考人。
○山口(富)小委員 もう一点、高見参考人に続けてお聞きします。憲法の改正限界論なんですけれども、私もその立場に立つんですが、具体的に、参考人がここは改正の限界に当たるというふうに考えていらっしゃる憲法原則はどういうものですか。
○山口(富)小委員 高見参考人に最後の質問なんですが、憲法の改正規定の各国ごとの類型化をやる際に、改正限界論というのは、明文かどうかという問題もあるので、なかなか類型化するのは難しいと思うんですけれども、そういう研究なり作業をやったものというのはあるんですか。改正限界論ということ...全文を見る
○山口(富)小委員 続きまして、長尾参考人にお尋ねしたいんです。  きょう、「硬性憲法の思想的問題」ということで、長尾参考人の思想的な問題のところが私はよくわかりましたけれども、説明された論旨は。硬性憲法への批判的な見解を御紹介していただいたんですが、その際に、レジュメですと、...全文を見る
○山口(富)小委員 きょう、ケルゼンやシュミットの研究、それから日本法思想史の研究もなさっているというお話だったんですが、明治期から昭和の戦前期にかけての憲法論で、私なども驚きますのは、例えば筧さんの憲法論なんかを見ますと、驚くような神権的な憲法論になっているんですね。先ほど国体...全文を見る
○山口(富)小委員 どうもありがとうございました。
○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  九十六条の、今藤島委員から提起のありましたのは国民投票の手続の問題だと思うんですが、きょう、一つは高見参考人の方から、これは高見参考人の個人の見解だということですけれども、立法不作為という点では、その見方は当たらないという指摘が...全文を見る
04月09日第156回国会 衆議院 厚生労働委員会 第8号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、参考人の皆さん、貴重な意見をお述べになりまして、どうもありがとうございました。  まず、大須参考人にお尋ねしたいんですが、きょうの意見の中で、今の失業情勢について、これは大変厳しいものがあると。その中では、非常事態とい...全文を見る
○山口(富)委員 引き続いて大須参考人にお聞きしますが、そういう失望者というお話もありましたけれども、今回の給付額の削減や日数の変更ということになりますと、それらの方々に大変厳しい状態が当然生まれるわけですね。そうしますと、もともと雇用保険法が目的に定めている「生活及び雇用の安定...全文を見る
○山口(富)委員 重ねての質問になりますが、そうしますと、今の失業問題というのは非常に構造的な変化を遂げているというお話になると思うんですが、そういう状態にあるもとで、今日求められる失業対策として、やはりこういう手を、中長期的なことも含まれるでしょうけれども、打つべきだというお考...全文を見る
○山口(富)委員 どうもありがとうございました。  次に、中村参考人にお尋ねしますが、政府の出している今度の改正というのは、雇用保険に対する信頼や期待を失わせるものだという話がありまして、そのもとになっているのは、現在の雇用情勢、失業情勢の深刻さに対する認識の度合いじゃないかと...全文を見る
○山口(富)委員 私は、その問題で中村参考人にもう一度、政府の対応が現状から遊離しているというふうに指摘があったんですが、これは、大きくは、現状に対する認識の点がやはり問われるという理解でよろしいんでしょうか。
○山口(富)委員 中村参考人にもう一点お尋ねしますが、失業構造に今質的変化が起きているんだという特徴づけをなされまして、失業期間が長くなっている問題ですとか中高年層がかなり被害に遭われているということを指摘されたんですけれども、この質的変化ということをとらえる重要性というのはどこ...全文を見る
○山口(富)委員 紀陸参考人にお尋ねしたいんですが、きょう冒頭に、雇用保険の問題で、生活、雇用の安定の柱にこれはなるものだというお話があったと思うんですが、これはやはり今後とも、失業問題それから雇用の安定を考えたときに、こういう雇用保険の制度というものを安定させることが重要だとい...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りましたので終わりますが、今度の雇用保険制度の問題については現状の認識がやはり厳しく問われているということを感じましたので、以上申し述べて、終わります。
04月15日第156回国会 衆議院 厚生労働委員会 第9号
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○山口(富)委員 日本共産党を代表して、雇用保険法等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  反対の第一の理由は、失業給付の大幅な削減です。今回の給付額の削減は、賃金月額十二万六千三百円以上の受給者すべてが対象とされ、広範な受給者に影響を及ぼします。とりわけ、給付率の下...全文を見る
04月17日第156回国会 衆議院 憲法調査会 第6号
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○山口(富)委員 仙谷委員の方から発言があったんですけれども、私は、法律論と政治論というのを区別するという立場に立たないんです。やはり憲法は基本法ですから、その点からいきましても、先日の小委員会で高見参考人がお述べになった、立法不作為という考え方を自分はとらないという点を調査会と...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、憲法記念日を迎えるに当たってということで三つ発言したいんですけれども、一つは、世界を見たときに、立憲主義といいますか、法の規範とか法のルールと言ってもいいんですけれども、それをめぐる新しい動きが起きているなという認識を持つん...全文を見る
05月06日第156回国会 衆議院 本会議 第26号
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○山口富男君 日本共産党を代表して、労働基準法の一部を改正する法律案について、総理並びに関係大臣に質問いたします。(拍手)  まず、労働基準法の基本理念についてです。  労働基準法は、国民の生存権をうたった憲法が第二十七条で、「賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準...全文を見る
05月08日第156回国会 衆議院 憲法調査会最高法規としての憲法のあり方に関する調査小委員会 第4号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  憲法というのは、その時々の歴史の所産ですから、きょう参考人がおっしゃいましたように、明治憲法の問題点と憲法制定史が分離しているというところが問題だという指摘はそのとおりだと思うんです。同時に、実際には、私自身も、家永さんの本にし...全文を見る
○山口(富)小委員 政治史的な背景だと思うんですが、もう一つ、きょうは「憲法義解」を使われまして、伊藤博文の解釈について説明があったんですけれども、先ほどのお話ですと、彼がこの明治憲法の矛盾について気づきながらこういう説明をあえてしたんだというお話がありました。  私は、彼の「...全文を見る
○山口(富)小委員 きょうのお話は、主に天皇大権と立法権のかかわりでお話があったんですが、もう一つ、明治憲法の、当時は臣民という言葉ですけれども、今でいう国民の権利についての規定、これについてはどういう特徴があるというふうに見ているんですか。
○山口(富)小委員 時間が参りました。  私は、きょうもう一点実はお聞きしたかったのは、先ほど明治憲法の条文の責任の問題で、四分六分、六分四分の話がありましたけれども、そのことを政治上本当に考えようとすると、国民の間の運動がどういうふうに認められるのかということともかかわってき...全文を見る
05月15日第156回国会 衆議院 憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会 第3号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  まず、津野参考人にお尋ねしたいんですが、私は、津野参考人が法制局長官時代に委員会審議で随分いろいろ憲法論を交わしたことを思い出します。  初めにお聞きしたいのは、本来、政府部内の憲法解釈と公法学界の憲法解釈というのはできるだけ...全文を見る
○山口(富)小委員 これは、解釈というよりも事実認識の問題ですから申し上げますと、憲法調査会に参加された憲法学者の方でも、通説としては、大体七割から八割の研究者は自衛隊については違憲論の立場であるということが記録に残っております。  さて、もう一点お聞きしたいのは、内閣法制局に...全文を見る
○山口(富)小委員 続きまして、山口参考人にお尋ねしますが、きょう、憲法裁判所も問題になりましたけれども、私は、これについては消極的立場なんです。  といいますのも、今の日本国憲法の規定で、八十一条で最高裁判所の違憲審査制、これは司法審査とも最近呼んでいるようですが、こういう仕...全文を見る
○山口(富)小委員 御指摘のとおりに、やはり主権在民の点でも基本的人権や平和主義の点でも、全体として法の規定とそれが実際に運用されるかどうかを保障するためにこういう制度が入ったと思うんですね。  もう一点お尋ねしたいんです。先ほど盛んに、最高裁や裁判所の場合に国民との関係が大事...全文を見る
○山口(富)小委員 時間が参りましたので、終わります。  明治憲法の考え方は随分違うようですが。ありがとうございます。
05月16日第156回国会 衆議院 厚生労働委員会 第15号
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○山口(富)委員 おはようございます。日本共産党の山口富男です。  きょうは静かな立ち上がりのようなんですけれども。  私は、今回の労働者派遣法につきましては、対象期間の延長の問題でも対象業務が広がる問題でも、雇用の不安定化、流動化をもたらす重大な問題がある、それから、職安法...全文を見る
○山口(富)委員 ニーズの問題は後ほどまた議論になると思います。  働き方の多様化という指摘がございましたけれども、いずれにしましても、臨時的、一時的というとらえ方の基本は、常用雇用について、これを守るというのが基本の立場だというふうに理解しております。  今度の改正案の検討...全文を見る
○山口(富)委員 私が指摘した点について、規模の多少は別にしても、こういう代替雇用が部分的に起こっているというのはお認めになりました。それから、私が資料四とあえて五を加えましたのも、今局長がお話しになったような見方がありますから、あえて加えたんです。  しかし、この資料五にいた...全文を見る
○山口(富)委員 企業のニーズとしてはそういう指摘もあるかもしれません。しかし、働いている方のニーズというのは、今局長がおっしゃった、資料六に使われた資料を引用いたしましたけれども、私は全く読み違っていると思うんですね。  今の説明ですと、資料六で、一年の派遣期間の制限について...全文を見る
○山口(富)委員 答弁はできるだけ簡潔にお願いします。  今、両者のニーズだとおっしゃいましたけれども、派遣期間の延長についていいますと、一年から三年といいますが、これは派遣先と派遣元の関係なんです。派遣労働者が一年から三年に、そのまま勤める期間が延びるというような仕組みじゃな...全文を見る
○山口(富)委員 今、当該期間の問題について労働者の意見を聞くというお話がありました。  そこで確認しておきたいのですが、一体、意見を聞くというのは、派遣期間をこれだけ延ばしますよという点について意見を聞くのか、それとも同意あるいは賛成を求めるのか、それから、派遣期間だけじゃな...全文を見る
○山口(富)委員 今の局長の答弁ですと、結局経営者側、派遣先任せということになる答弁だと思うのです。  そこで、資料の十二をごらんいただきたいのですが、東京都の調査で、派遣先企業の規模は千人以上が四三・九%と、今、派遣労働者の多くは大手の企業に派遣されているということだと思うの...全文を見る
○山口(富)委員 雇用問題というのは、労使関係の判断に任せられないから、行政が関与していくんですよ。  それで、今いろいろ言われましたけれども、例えば、実際にリストラが起きている現場で、リストラをやってしまった企業に対しては一定期間派遣労働を認めないとか、そういう対策を含めた検...全文を見る
○山口(富)委員 懸念があるというふうにお認めになるんでしたら、それに向けた対応をきちっと行政はとるべきだと思うんです。  きょうの答弁を聞きまして、私は、派遣期間の延長については、これをなすべき合理的理由は一切ないし、これが臨時的、一時的なものにとどまるという保証もないという...全文を見る
○山口(富)委員 三割ぐらいというのは上の方にまとめた数字で、二割台ということでしょう。(戸苅政府参考人「二九・八%であります」と呼ぶ)それで、これは物の見方としては、実際にはこの努力規定がその程度しか力を発揮していないと見るべきだというふうに思うんです。  それで、これは重ね...全文を見る
○山口(富)委員 その行政指導の徹底にかかわって、次の問題に移りたいんですが。  今、長期の不況のもとで、実際上雇用というのは買い手市場になっているんですね。それだけに、派遣労働者の就業条件というのはさまざまな問題が生まれている。特に派遣労働者は女性が多いですから、母性保護の問...全文を見る
○山口(富)委員 どうもこの改善の手だてがほとんど口頭、文書はほとんどなくて口頭であるということらしいんですが、このうち、定期指導で意見をつけたものはどのぐらいあるんですか。
○山口(富)委員 それが今の指導監督の現状だと思うんです。  それで、お配りしました資料の最後のところに、労働者派遣事業及び民営職業紹介事業に関する行政評価・監視結果という、総務省の北海道管区行政評価局が昨年の三月二十八日に出した文書を資料として提出しております。  それで、...全文を見る
○山口(富)委員 一番肝心なのは、法令自体がきちんと守られていない、それから指導の問題でいいますと、定期指導の中身が大変お粗末だ。局長は百件と言いましたけれども、派遣先については五件しか文書指導が全国でないんですから。  それで、私は、きょう委員にお届けしました北海道の調査結果...全文を見る
○山口(富)委員 坂口大臣、局長の方は十分答えられませんので、もう一度確認いたしますが、この改善所見で出されております定期指導については、きちんと文書指導を行え、そして行った改善の要求についてはそれが直ったかどうかのフォローアップをきちんとしなさい、この二点については直ちに着手し...全文を見る
○山口(富)委員 大体、先ほどの話ですと、まとまっている改善した件数の問題でも、その内訳がきちんとされていないようですから、まずそこから改めていただきたいというふうに思います。  それから、各県の労働局に一元化するとうまくいくような話がありましたけれども、現実には総務省の調査で...全文を見る
○山口(富)委員 関連して、次に、労働者派遣事業適正運営協力員の現状についてただしたいと思います。  この協力員の制度というのは、八六年に当時の労働省がつくったようですけれども、九八年の中央職業安定審議会の建議の中で、こういう制度の活用が必要で、法律に明記するようにという建議が...全文を見る
○山口(富)委員 平成十三年度で合計四十七回ということなんですが、これは、運営の方で、年二回以上開くことになっております。平均して一回ということは、一回も開いていない県があると思うんですが、一体、どこの県が開いていないんですか。
○山口(富)委員 ですから、それはどこなんですか。
○山口(富)委員 職業安定局長の通達ですか、労働者派遣事業関係業務取扱要領というのがありますけれども、これによりますと、協力員制度について十分な周知を行うこと、各県の労働局は協力員会議を年二回以上開催すること、名簿の掲示と閲覧、必要な情報提供など、五点定めております。  私も各...全文を見る
○山口(富)委員 もう時間になりましたから、最後に、坂口大臣に、これは法律事項ですからはっきりさせていただきたいんですが、資料の一番最後にあります北海道の調査を見ますと、平成十一年度から十三年度の相談及び助言の実績は皆無なんです、この制度は。これが実態なんですから、この改善を直ち...全文を見る
○山口(富)委員 ありがとうございました。
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、参考人の皆さんから意見を表明いただきまして、ありがとうございました。  派遣労働の実態や今度の改正案の問題点、それからまた使用者側のニーズについてもよく話していただけたと思うんです。  まず、私、綱本参考人にお尋ねし...全文を見る
○山口(富)委員 どうもありがとうございました。  今の派遣法の問題でいいますと、一つは派遣先、派遣元が派遣法を遵守していない。先ほど連合の方でしたか、総務省の行監を使いまして、遵守が非常に悪いというお話をされましたけれども、北海道ですと八割が守っていないとか、ほかのところでも...全文を見る
○山口(富)委員 続いて中野参考人にお尋ねしますけれども、先ほど、派遣労働をめぐって、過重労働と低賃金化が進んでいる、それだけに均等待遇の原則が重要だというお話がありました。  派遣労働者の場合、女性労働者が大変多いですね。そういう目からごらんになって、派遣労働の抱える問題点に...全文を見る
○山口(富)委員 最後になりますが、龍井参考人にお尋ねしたいんですが、私、この間、東京都の派遣労働の実態調査の報告を受けに東京都に参ったんですけれども、そのときにちょっと驚きましたのは、今、若い人の大学卒業者の問題で、第二新卒という言葉が生まれている。大学を卒業してじかには就職で...全文を見る
○山口(富)委員 どうもありがとうございました。
05月21日第156回国会 衆議院 厚生労働委員会 第16号
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○山口(富)委員 日本共産党を代表して、職業安定法及び労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律の一部を改正する法律案に対する反対の討論を行います。  今回の改正案は、労働者派遣事業における対象業務や派遣期間の制限という、これまで常用代替への歯...全文を見る
05月23日第156回国会 衆議院 厚生労働委員会 第17号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  今回、改正の対象となっております労働基準法というのは、職場の憲法ともよく呼ばれております。といいますのも、憲法二十七条に基づいて、労働者保護のための法の規定を定めたものだからです。  私は、本会議の質問の際にも、一九四五年以前の...全文を見る
○山口(富)委員 労働条件の最低基準、あくまで最低基準ですけれども、これを示して、いわば契約自由の原則を修正したんです。  労働基準法を読んでみますと、そういう使用者の側のさまざまな問題についてはきちんとした制約を課すという特別の法律になっておりますから、各条文を少し読み上げて...全文を見る
○山口(富)委員 今大臣が直接言及されたのは、労基法の第一条にかかわる問題です。そして第二条では、「労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきものである。」というふうに定めました。そして、この実質的な対等を保障するために、国は、労働条件について使用者側にさまざまな...全文を見る
○山口(富)委員 私は、今局長が言われた技術的な問題云々というのはちょっとおかしな話だと思うんです。  労働基準法というのは、先ほど申しましたように、労働者保護を基本的な法律としております。それで、今局長が指摘された解雇権濫用の法理も、実際、客観的な理由を欠いたり社会通念上おか...全文を見る
○山口(富)委員 局長は、最初に技術上の問題だ、それから今は政策上の問題だということを言われました。しかし、私は、これはそういうことじゃなくて、労基法の基本問題にかかわるんだと。先ほど繰り返し申し上げましたけれども、契約自由の原則を修正して、使用者に何々してはならないという義務を...全文を見る
○山口(富)委員 この十九条だけ取り出して個別具体的と言うのはおかしな説明だと思うんですね。労基法というのは、全体として全部具体的なことを規定しているんです、具体的に何々してはならないという規定なんですから。ここのところだけを取り出して、これは個別具体的な条項だからおかしいという...全文を見る
○山口(富)委員 あなたのおっしゃる関係者のコンセンサスというのはどこなんですか。
○山口(富)委員 それは、コンセンサスではなくて、使用者と労働者の間の意見の相違があるということでしょう。  先ほど城島委員が、この要綱について審議した議事録もお使いになりましたけれども、それを読みましても、解雇の問題についてはどう定めるかの大激論ですよ。コンセンサスがないとい...全文を見る
○山口(富)委員 あなたがいみじくも認められたように、解雇規制のルールを設けるというところでは一致した、しかしその中身まで、どう規定するかまでは一致しなかったというのが事実じゃないんですか。
○山口(富)委員 大変弱々しい答弁だと思うんです。  局長は、私の意見について、それは一つの考え方である、政策的にはあり得るという言葉でお話しになりました。  坂口大臣に答弁願いたいのですが、この問題については、私は、十八条の二については、労基法にふさわしい解雇権の行使の制限...全文を見る
○山口(富)委員 坂口大臣が、上下反対にした方がいいんじゃないかとか、私が話していることはわかるんだというお話でした。私は、だったら、私たちは立法府なんですから、法律をつくるのは私たちなんですから、この法律をどういう法律にするか、そのことを真剣に聞いていただきたい。  先ほど局...全文を見る
○山口(富)委員 局長の勝手な答弁は抜きにしまして、坂口大臣の答弁を求めます。
○山口(富)委員 そこは再考願いたいところですね。といいますのも、この問題については、労働基準監督行政の現場から、この法律では解雇の規制はできないんだという声も実際に上がっているわけでしょう。それから、これでは解雇をよりしやすくなるような規定になっている、そういう現実の声があるん...全文を見る
○山口(富)委員 労働基準局の局長としての答弁がその程度だと、私ちょっと驚きましたよ。  といいますのは、あなたの理解ですと、これは下級審の判断だということでしょう。そうじゃなくて、先ほど法務省が名前を挙げた団藤重光さんが裁判官をやっていた時期に、最高裁で、これは一九八三年です...全文を見る
○山口(富)委員 その最高裁の裁判について、局長の見解は一つの見解として聞いておきますよ。私が聞いているのは、この合理的な理由の中に整理解雇の四要件は含まれているのか、この点だけなんです。
○山口(富)委員 では、これに整理解雇の四要件は含まれているんだということが確認されました。  それで、私、きょう委員の皆さんに配付している資料なんですが、先ほど自由党の武山議員の質問の際に、最近の個別労働紛争解決制度の問題で、どのぐらい解雇の相談があるのかということで数字も挙...全文を見る
○山口(富)委員 では、この立証責任の問題については、実際上、使用者側に負わされているということを確認して、次に進めたいと思います。  次は就業規則の問題なんですけれども、今度の改正で第八十九条の三号の退職に関する事項に「解雇の事由を含む。」というふうにされております。それで、...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、就業規則の作成に当たって、厚生労働省の側から、こういう場合は不当な解雇になるとか、こういう点については解雇の事由に含めてはまずいとか、そういう具体的な提起というのは行うんですか。
○山口(富)委員 私が尋ねているのは、届け出たときのチェックの問題じゃないんです。その前の段階で、使用者側が一方的な、いわば勝手な解雇事由などを書かないようにきちんと、こういう場合はまずいとか、今回、今労基署に置いてありますリーフレットを持ってまいりましたが、ここにあるような各種...全文を見る
○山口(富)委員 先ほど就業規則の問題で、これは労使間の紛争を未然に防止するという意味もあるんだという説明がありました。となりますと、就業規則で定める解雇の事由に該当する具体的な事実がない場合、当然その労働者の解雇というのは無効になるわけですね。
○山口(富)委員 そうしますと、就業規則が届けられたらチェックする、そのチェックはどういう意味があるんですか。というのも、トラブルを未然に防止するために、就業規則の中に解雇の事由を定めるというわけでしょう。ところが、そこに定められたもの以外でも解雇ができるということになったら、こ...全文を見る
○山口(富)委員 これが、きょうの昼からの議論で大問題になっている現在ある解雇権濫用の法理、そして最高裁の中でも判例として確定しているその中身からいって、先ほど城島議員が指摘されましたけれども、入り口と出口の規制という問題で、局長の答弁でいうと、該当する事実が就業規則で定める事由...全文を見る
○山口(富)委員 私は、就業規則で解雇の事由を定めるとなりますと、一方的なものにならないように、監督行政が重要になる、それからまた、定めた以上、その事項に該当する事実がなければ解雇はできないという形での修正がこの問題では必要だと思います。そして、今求められておりますのは、解雇の問...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、今回、三十八条の三で、専門業務型についても同様の、健康及び福祉を確保するための措置をとるということが入ったんですけれども、これも同じような意味合いなんですか。
○山口(富)委員 今局長も言いましたように、裁量労働制というのは働き過ぎが問題になってきますから、健康の問題というのがどうしても、不可避的にこの対策をとる必要があるということだと思うんです。  それで、昨年の二月に厚生労働省が、いわゆる過労死防止通達というふうに呼ばれる通達を出...全文を見る
○山口(富)委員 この通達を見ますと、こうなっております。私はこれを読んでもらおうと思ったんですが、「事業者は、裁量労働制対象労働者及び管理・監督者についても、健康確保のための責務があることなどにも十分留意し、過重労働とならないよう努めるものとする。」ということなんです。  と...全文を見る
○山口(富)委員 今、指針をお読みになりましたけれども、そこに定められているのはこういうことです。「いかなる時間帯にどの程度の時間在社し、労務を提供し得る状態にあったか等を明らかにし得る出退勤時刻又は入退室時刻の記録等によるもの」、こういうふうに定められています。  ところが、...全文を見る
○山口(富)委員 ちょっと耳を疑う答弁ですね。  きょう坂口大臣は、都道府県の労働局に賃金不払残業総合対策要綱について送付したというお話がありました。私、昼に早速それを取り寄せたんですけれども、趣旨というのがありまして、なぜ総合対策をとるのかという趣旨の中に、労働時間の把握に係...全文を見る
○山口(富)委員 坂口大臣にお尋ねしますが、裁量労働制の場合は労働者自身の管理に任せる面はあるんですけれども、いずれにしろ、労働時間がどれだけなのかということは、厚生労働行政の中では非常に大事な問題になると思うんです。  ところが、きょう各県に届いたというこの要綱では、自己申告...全文を見る
○山口(富)委員 きちんとした指導を重ねてお願いいたします。  それで、今度の改正で、三十八条の四なんですが、その四項のところで、従来、大体半年に一度やった定期報告について、その中身が限定されたんですね。労働時間の状況に応じた健康及び福祉の施策というものに報告事項が限られたわけ...全文を見る
○山口(富)委員 私は、これは整理したでは困るんですよ。  といいますのも、坂口大臣の答弁にありましたように、労働時間の把握についてはきちんと行っていくというわけでしょう。だったら、今度、これまでの報告事項を少な目に、幾つか削るというわけですから、少なくする以上、労働時間の状況...全文を見る
○山口(富)委員 はっきり申し上げまして、従来どおりやられていたのかどうか、これは大問題なんです。このあたりは、私は次の質問も用意しておりますから、たっぷり時間をとって今度やります。  それで、この問題で、労働時間の把握の問題で私が大変気になりますのは、昨年の一月ですけれども、...全文を見る
○山口(富)委員 その問題で重ねてお尋ねしておきますけれども、当初の労基署の対応の中に、裁量労働制を理由にして労災認定をしなかったという話があるんですが、こういうことは許されるんですか。
○山口(富)委員 ないというのは、あったら許されないということですね。もう時間がないので。許されないということですね。
○山口(富)委員 今度の労基法の改正をめぐっては、解雇の規制の問題それから裁量労働の問題、有期雇用の問題、このそれぞれが、いずれも労基法の基本的な性格にかかわる本当に重要な問題になってまいります。  きょうは途中で委員長の方から、これから審議を、たっぷりとは聞こえませんでしたけ...全文を見る
05月29日第156回国会 衆議院 憲法調査会 第7号
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○山口(富)委員 坂野潤治参考人は、私、学生時代に近代史を学んだ際に一番最初によく読んだものでしたので、二十数年ぶりにお会いして、大変懐かしく思いました。  それで、参考人のお話でも、明治憲法が神権主義というものを中核にしながら、なぜ立憲主義という装いに立ったのかというなぞ解き...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、三つ発言したいと思うんです。  第一は、憲法裁判所をめぐる問題なんですけれども、憲法裁判所をめぐる議論というのは、憲法論の非常に大きなテーマだと思います。同時に、憲法裁判所即憲法改正かということになりますと、そういう提起を...全文を見る
05月30日第156回国会 衆議院 厚生労働委員会 第19号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、前回の質疑の際に、今度の労働基準法改正の問題で、この十八条の二の問題、解雇の規制の問題では、今の政府案では、これは労働団体また日弁連を初めとした法曹団体から厳しい批判が出ておりますように、解雇を容易にするような方向のものであ...全文を見る
○山口(富)委員 よくわかりました。修正案については、私は賛成なんです。  坂口大臣に申し上げたいのですが、坂口大臣は、この修正案について、文章上の違いはあるけれども同じようなものだという発言を繰り返されました。しかし、今の説明ではこれだけ、文章上も違うだけじゃなくて、内容上、...全文を見る
○山口(富)委員 昨年の秋に、情報通信の分野の大手企業であるNECが新Vワークという名前で、これは専門業務と企画型、両方含みますが、裁量労働制を導入いたしました。一体、この対象になった労働者数はどのぐらいになるんですか。
○山口(富)委員 私は、これは個別の企業にとどまらない問題があるから、あえて聞いたんです。  これは、共同通信によりますと、約二万四千人の社員のうちの三〇%に、三割に裁量労働制を広げるものだというふうに報道されて、これは共同通信ですから、地方新聞にも一斉にその内容が報じられまし...全文を見る
○山口(富)委員 今声がかかりましたが、身に覚えがないのかという話だったのですが、重ねてお尋ねしますが、じゃ、松崎局長じゃないということになったら、この協議に、厚生労働省はこの件については応じていないということなんですね。
○山口(富)委員 私は、全国の一五%にも及ぶような企画型の裁量労働を導入しておいて、それを本省と相談しないで進めるなんということは考えられないと思うのです。  これは今度の改正案にかかわる問題ですから、ちょうど委員長が代理で、委員長いらっしゃいませんけれども、改めて、これは本法...全文を見る
○山口(富)委員 では、続きましてその内容の問題について入りたいのですが、この新聞報道では、事務系ホワイトカラーの仕事は皆企画や調査を含む、はっきり言いますと、企画型の対象になるんだということになるんですが、これは厚生労働省の考え方なんですか。
○山口(富)委員 私が聞いているのは、ホワイトカラー、事務系労働者の問題なんです。  それで、これは労働基準局長の局長名で出されている通達で、九九年一月二十九日の通達の中では、「いわゆるホワイトカラーの業務すべてがこれに」、これにというのは企画型のことですけれども、「これに該当...全文を見る
○山口(富)委員 じゃ、続きまして坂口厚生大臣にお尋ねしたいのですが、配付いたしました資料の二枚目をごらんいただきたいんですけれども、これはことしの三月に閣議決定で確認されました規制改革推進三カ年計画の再改定版です。  この下のところに下線を引いたんですけれども、「米国のホワイ...全文を見る
○山口(富)委員 私は、この問題で大変危惧しておりますのは、多くの労働者を労働時間の規制の適用外に置くという考え方について、日本経団連が公式にその要求を掲げていることなんですね。昨年の二〇〇二年度の規制改革要望、これは昨年の十月十五日に発表されたものですけれども、この中でホワイト...全文を見る
○山口(富)委員 私は、坂口大臣が、多くの労働者を労働時間の管理の適用外に置くということについては、その方向をとらないというふうに承っておきます。  さて、具体的にこの法案に入りたいんですが、今度の法案では、三十八条の四の問題なんですけれども、これまで企画業務型を導入できる事業...全文を見る
○山口(富)委員 局長は熱心にたくさんお話しになりますけれども、私の時間は限られているんですから、的確にお願いします。  それで、今、企画業務型については、企画、立案、調査及び分析、これをすべて必要なんだという話をされました。しかし、そのことは外形上はわからないんですね、実際に...全文を見る
○山口(富)委員 私は、今の、不必要なという答弁については撤回していただきたいと思いますね。これは、全員の合意が多数決に変わるという点でいったら、性格が根本的に変わるんです。そういう重大な意味を今度の労使委員会の改定は持っているということを指摘して、私は次に、きょう特にお尋ねした...全文を見る
○山口(富)委員 配付した資料をごらんいただきたいんですが、資料三なんです。  実は、今局長がおっしゃった定期報告なんですけれども、では、その定期報告の実態は何か。この紙一枚なんです。しかもこの紙の、今度は「労働者の労働時間の状況」、それからその隣の「労働者の健康及び福祉を確保...全文を見る
○山口(富)委員 次のページをごらんいただきたいんです。  では、この定期報告の紙で一体あなた方は何を記入することを求めているのか。例えば労働時間、平均九時間、最長十二時間、そしてIDカードでつかんでおります、では健康確保の措置はどうか、健康診断を実施しました、それだけじゃない...全文を見る
○山口(富)委員 そうはいいましても、労使委員会の開催状況もつかまない、届け出もつかまない、そういうことを平気でやろうとしているわけでしょう。  坂口大臣にお答え願いたいんですが、今回のこの一連の緩和措置というのは、私は、労働基準行政上、裁量労働者の問題を監督行政の視野の外に置...全文を見る
○山口(富)委員 一人の方がカードを通せば、ドアはあいちゃうんです。そうしますと、何人もの方がそのカードを使って、自分の労働時間を記録しなくても実際には入退室ができるという状況になっているんです。  それは余分な説明ですが、今度の問題が、裁量労働者を視野の外に置くことになりかね...全文を見る
○山口(富)委員 終わります。
06月03日第156回国会 衆議院 厚生労働委員会 第20号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、参考人の皆さん、貴重な意見、ありがとうございました。  特に、多くの参考人の皆さんから、政府案にあります「解雇することができる。」という規定については、これは修正すべきだという意見が強く出されました。この点につきまして...全文を見る
○山口(富)委員 企画業務型につきましては、現行と比べましたら改悪というお話がありました。  それで、私がちょっと危惧いたしますのは、現実に大手の企業で、従業員の三割まで裁量労働を導入したところがあるんですね。そうしますと、政府や日本経団連は、いわゆるホワイトカラーエグゼンプシ...全文を見る
○山口(富)委員 続いて、生熊参考人に何点かお尋ねしたいんです。  まず初めに、今も裁量労働の問題になったんですが、政府は、派遣労働、裁量労働、有期雇用、こういう問題を、労働者の側のニーズなんだ、これにこたえたものなんだというふうに盛んに言っているんですけれども、この点について...全文を見る
○山口(富)委員 生熊参考人に引き続きお尋ねいたしますが、先ほどの意見の陳述の中で、有期雇用をめぐって、三年の上限というものを導入すると、これは決定的に変質することになるのだという指摘をされました。この点、もう少し具体的に、どういう変質になるのか示していただけませんか。
○山口(富)委員 生熊参考人に、座ったところ申しわけないんですが、もう一点お尋ねします。  先ほどの陳述の最後に、今度の労働法制の改正の問題というのは、労働分野だけでなくて、日本の経済にも非常に大きな影響を与えるんだというお話がありました。そのときに、五千三百万人の労働者と、家...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、紀陸参考人にお尋ねしますが、先ほど、雇用を守るというのは経営の側の責任だというお話もありました。私は、当然、常用雇用がその中心になるべきだと思っているんですけれども、雇用を守るどういう努力をなさっているんですか。
○山口(富)委員 リストラが一番大きい部分は大手の企業のところですから、私は、雇用を守るという責任は引き続き果たしていただきたいと思います。  小宮参考人にお尋ねしたいんですが、今度の解雇の規定の中で、就業規則の中に解雇の事由を明記するということになりました。これについてはどう...全文を見る
○山口(富)委員 小宮参考人がおっしゃった評価からいきますと、やはり十八条の二の解雇の規制のところの問題をきちんと修正するというのが大事になると思います。  時間が参りましたので、終わります。
06月04日第156回国会 衆議院 厚生労働委員会 第21号
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○山口(富)委員 日本共産党を代表して、労働基準法の一部を改正する法律案並びに自民党、民主党、公明党、自由党、保守新党共同提出による修正案について討論を行います。  まず、政府案への反対理由です。  反対する第一の理由は、有期雇用契約の期間を現行の一年から三年に、専門的知識を...全文を見る
06月05日第156回国会 衆議院 憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会 第4号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  新しい世紀に専門分野を担う研究者の方からの意見陳述として承りました。  まず窪田参考人にお尋ねしたいんですが、私は、国会の附属機関として政策評価の機関を設けるというのは賛成なんです。実は私たちも九七年に行政監視院の法案を出しま...全文を見る
○山口(富)小委員 続いて桜内参考人にお尋ねしますが、財政立憲主義というのは、大体近代憲法をつくり出す契機になったものですから、私は、これは憲法の中でも独特の位置を占めると思うんです。衆議院と参議院、それぞれがやはり財政立憲主義の立場できちんとした仕事をするというのが私の基本の考...全文を見る
○山口(富)小委員 二つ目にお尋ねしたいのは、八ページ目のところにあります、きょうは随分強調されましたけれども、時間軸上の資源配分のことなんです。  ここでおっしゃっている時間軸はどのぐらいの幅なのか。例えば、現行憲法でいいますと、もうつくられて五十数年たちますけれども、参考人...全文を見る
○山口(富)小委員 そうしますと、具体的な時間ということではなくて、一つの考え方としてこういう時間軸上というものを設定したということになるんですね。
○山口(富)小委員 続きまして、九ページなんですけれども、旧憲法下の財政システムについては割愛しますということだったんですが、日本の場合は、アジア太平洋への侵略の問題等がありまして、結局一九四五年に財政上は完全に破綻するわけですね。そうしますと、この財政上の破綻というのは明治憲法...全文を見る
○山口(富)小委員 戦前のそういう教訓からいきまして、戦後の財特法が、特に国債の問題では非常に厳しい条件を設けたわけですね。今、日本は地方政治でも国政の問題でも非常に財政が大変なことになっているわけですけれども、この国債の発行という点ではどういう考えをお持ちなんですか。
○山口(富)小委員 時間的には最後の質問になるかと思うんですが、欧米、アメリカは違うかもしれませんが、ヨーロッパなどでは、納税者の権利を認める納税者憲章的な法律をつくっていますね。アジアでもお隣の韓国がそういうものをつくっておりますけれども、私もそれは、日本の場合、税の取り立て等...全文を見る
○山口(富)小委員 どうもありがとうございました。
10月02日第157回国会 衆議院 憲法調査会 第1号
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○山口(富)委員 私は、アメリカとメキシコでの調査に参加しましたので、感想の一端として二点述べたいと思います。  まず第一点なんですが、今回の調査は、アメリカの先制攻撃戦略がイラク戦争という形で発動された直後でしたから、日本でも世界でも、憲法や国連憲章など基本法とのかかわりが非...全文を見る