山口富男

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山口富男の2004年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月29日第159回国会 衆議院 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会 第3号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、参考人の皆さん、意見の陳述をありがとうございました。  私は、イラクという、占領が続き戦乱が続いているもとに重火器で装備した自衛隊を出そうというわけですから、これは、二十一世紀の世界と日本の平和と安定にかかわる重大問題...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、国連憲章上、法的に見た場合も手続上もこれは違法な行為だ、違法な戦争であるということははっきりしたと思うんですが、実態論上も、この問題、さまざまな面から指摘されているところです。  さて、先ほど熊岡参考人からは、イラクの政権が吹き飛ばされたというよ...全文を見る
○山口(富)委員 小沢参考人、もう一点それに関連してなんですが、戦争状態が続いているという認定なんですけれども、となりますと、軍事占領というのは武力行使の一形態というふうに考えてよろしいんですか。
○山口(富)委員 続きまして、熊岡参考人にお尋ねしたいんですが、先ほどの陳述で、私、ちょっと一点確認させていただきたいんです。  いただきましたお話の要綱では、一ページ目の(三)の一番下なんですが、NGOも軍と距離をとることによって安全を確保するという際に、現地の権力の傘下に入...全文を見る
○山口(富)委員 四十五というのは、ブレマー書簡なんかに見られるCPAの命令、あれは十七号ですけれども、その命令四十五号という意味なんですか。
○山口(富)委員 ありがとうございました。  それで、NGOの皆さんが人道支援をされる場合に、原則としまして公平性、中立性というのを大変強調されます。そして、きょうは、軍事と一線を画すことが大事だというお話もありました。  それで、これは国際的に非常に強いルールになっていると...全文を見る
○山口(富)委員 引き続き熊岡参考人に。  その中には、昨年三月に国連が人道支援のガイドラインを出しておりますけれども、六月に改定されたようですが、この立場というのも、今説明を受けたそういう公平性、中立性を確保しなさいと。それから、軍が存在する場合の注意点も書かれているようです...全文を見る
○山口(富)委員 もう一点、続けて、関連した質問なんですが、先ほど小沢参考人の方から、イラクというのは戦争の継続した状態の地域だというお話がありました。そのもとで国連が、今は国際人道法と呼ぶようですが、その法規をきちんと遵守しなさいということも決議で言っております。  となりま...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、皆さん方の立場からしては、やはり軍事と一線を画して、公平性、中立性は保ちたいというお立場なんですね。わかりました。ありがとうございます。  小沢参考人に続けて質問したいんですが、先ほど、イラクの状態について、戦争の継続の状態だというお話がありまし...全文を見る
○山口(富)委員 先ほど小沢参考人の最初の意見陳述の中で、一方でそういう国際法上の特権といいますか保護を受けながら、もう一方で、国際人道法の適用を受けないという政府の幾つかの答弁があるわけです。これは成り立たないというお話がありましたが、国際的に見て、本当にこれはどういう面で通用...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、憲法九条が禁じている、国の交戦権は認めていないわけですけれども、それはイラクにおける占領に、先ほどのお話ですと武力行使の一形態ということになりますから、それにかかわることになるのでこれは憲法上許されないという結論になると思うんですが、もう一点確認し...全文を見る
○山口(富)委員 ありがとうございました。
01月30日第159回国会 衆議院 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会 第4号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  イラクは、今なおアメリカとイギリスの占領の状態にあります。小泉内閣は、その占領下のイラクに対して、武装した自衛隊を派遣する命令を下しました。これは、憲法九条で禁じた武力の威嚇または行使、そして国の交戦権にかかわる重大な、徹底的な審...全文を見る
○山口(富)委員 この占領当局が出した命令十七号なんですけれども、これは、イラクを占領している軍隊を中心としました連合国の要員に対して、十七号というのは、この文書のことですけれども、イラク国内で刑事、民事、行政のいかなる裁判権も免除され、逮捕、拘束もされないというもので、いわば占...全文を見る
○山口(富)委員 これは全くおかしな話ですね。この命令十七号の核心というのは、占領当局が、占領軍の要員の地位、その特権と保護を保障したものだと。そして、総理は、一方で、そういう占領特権と保護を受けながら、同時に、自衛隊は占領の一員でないんだということを言うんですが、これは私、今の...全文を見る
○山口(富)委員 総理が、法律に詳しいからということで外務大臣が答弁したんですけれども、聞いてみましたら極めてあいまいな答弁じゃないですか。大部分がそうでしょうとか、一部はそうじゃないかもしれないと言う。おかしいですよ。  私は、これについては独自に調べてまいりました。  私...全文を見る
○山口(富)委員 総理はこうした事実を御存じなんですか。
○山口(富)委員 では、なぜ自分で答えないのか、私はやや、今の答弁を聞きながら不思議に思いますよ。
○山口(富)委員 答弁にはルールがありますから、指名してからお願いいたしたいんですが。  この問題は、私、CPAの傘下に入らない、つまり、占領特権のかかわりというのは、一体イラクに対してそれぞれの国がどういう立場をとっているのかを吟味する上で欠かせない基本の資料だと思うんです。...全文を見る
○山口(富)委員 総理、安全確保支援活動をやると書いているじゃありませんか。  しかも、先ほど、私、ヨルダンを挙げましたけれども、ここに挙がっている三十五カ国には、ヨルダンは入っていないんです。アルバニア、オーストラリア、アゼルバイジャン、ブルガリア、ずっと続きまして日本が出て...全文を見る
○山口(富)委員 あなた、確認済み、確認済みと言いますが、どういう確認なのか。  例えば、私たち、先日の予算委員会でも明らかにいたしましたが、この連合軍の司令部に対して、一体自衛隊はどういう扱いを受けるのかという問いを行いましたら、はっきりと即座に、自衛隊は連合軍の指揮下に入る...全文を見る
02月05日第159回国会 衆議院 憲法調査会安全保障及び国際協力等に関する調査小委員会 第1号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  きょうのテーマとの関係でいきますと、私は、今占領状態にあり戦火を交えているイラクに自衛隊を送ることは国際法上、憲法九条からいって認められない違法なものであって、これはやはり撤回すべきだという立場です。しかし、この中身については後...全文を見る
○山口(富)小委員 どうも、今のお話ですと、悪いところもあったような、両方にとれるというのはそういう憲法の基本解釈の点で揺れているわけですから、まずさがあったということに私は論理的にはなるように思うんです。  それが一番問題になってくるのは、日本の再軍備にかかわる問題だと思うん...全文を見る
○山口(富)小委員 今のお話は、警察予備隊にかかわって、一九五〇年前後の話ですけれども、アメリカの外交文書の公開によれば、四八年段階で既に、日本に再軍備の最終的な創設に向けた諸計画を準備すべきである、そして、米国により組織され、初期訓練を受け、厳しく監督されるべきである、その軍隊...全文を見る
○山口(富)小委員 私は、これは、政府見解を含めまして、国連憲章以前の古い考え方だと思うんです。  といいますのは、国連憲章で戦争が違法化されましたから、今、世界で国連加盟国は百九十一ありますけれども、その中で、憲法の中で交戦権について規定しているのは日本国憲法しかありません。...全文を見る
○山口(富)小委員 その点は見解が随分違いますけれども、一四八三にしましても、占領国としての復興にかかわる仕事と、それから、国連の枠組みのもとで人道支援をやれということは、やはりなかなか一線を引きにくい面はありますが、区別して対応すべきだと思うんです。  さて、松本議員に一点お...全文を見る
○山口(富)小委員 ありがとうございました。
○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  私、先ほど質疑の冒頭で、イラク派兵の問題について後ほど発言したいというふうに申し上げましたので、まずその点から触れたいんですが、今度の自衛隊のイラク派兵につきましては、私は、国際法と日本国憲法と両面からの厳しい吟味が必要だという...全文を見る
○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  質問というよりも御意見だったのですが、この五十一条の問題は、私は、法規範の場合は、その条文の解釈にかかわる問題と、それからこれ自体がつくられてきた歴史的経過と、両面からの検証が要ると思っているんですね。  それで、河野委員の指...全文を見る
02月05日第159回国会 衆議院 憲法調査会最高法規としての憲法のあり方に関する調査小委員会 第1号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  現在の象徴の地位というのは、国民主権原理に基づく憲法が決めた、戦前の絶対主義と言われた天皇制とは全く異なるもので、これは参考人が強調された点です。それだけに、二十一世紀の憲法論についていいますと、やはりその違いを明確に認識して実...全文を見る
○山口(富)小委員 そうしますと、憲法一条で「主権の存する日本国民の総意に基く。」という位置づけを与えたわけですけれども、ここには廃止の展望が含み込まれているわけですね、象徴規定の。これについてはどういう意味があるというふうにお考えですか。
○山口(富)小委員 そうしますと、これは国民主権の一つの日本的な具体化のあり方なんだというようなとらえ方でいいんですね。
○山口(富)小委員 私が続けて聞きましたものですから、そういうことになったのだと思います。  さて、きょうも強調されたんですけれども、「国政に関する権能を有しない。」という四条で規定があって、その後、国事行為の内容についても十三具体的に列挙されて、非常に限定的に行われているわけ...全文を見る
○山口(富)小委員 そうしますと、「国政に関する権能を有しない。」という憲法の規範を実際に守らせていくということについての意味合いを参考人はどのようにとらえていますか。
○山口(富)小委員 もう一点、女性の天皇にかかわる問題なんですけれども、一九八五年以降、これをめぐって水田珠枝さんと奥平康弘さんの有名な論争がありました。これについて、一般には水田・奥平論争と言われるわけですけれども、これについての憲法学上の意味合いはどこにあったのか、少し説明願...全文を見る
○山口(富)小委員 この論争というのは、その後憲法学界の中でフォローされているんですか、そこで一たんとまっているんですか。
○山口(富)小委員 きょうのお話で、近代立憲主義の強調と憲法規範という問題が随分強調されましたけれども、憲法で定めた規範上の問題が現実にそういうふうにきちんと運用されていないという指摘がたくさんいろいろな角度からされましたけれども、だったら、そこの溝を埋める努力といいますか、解消...全文を見る
○山口(富)小委員 議員として、近代立憲主義の憲法をきちんと守っていきたいと思います。  ありがとうございました。
○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  私はごく簡潔に感想を述べたいんですが、一つは、天皇条項につきましては、憲法規範としての理解の問題でも、それから政治の実態の問題でも、委員の間を含めまして、参考人との間も含めまして、かなりの意見の相違が明瞭にあるということがきょう...全文を見る
02月13日第159回国会 衆議院 予算委員会 第9号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  政府は、十日に、年金関連の法案を閣議決定し、国会に提出いたしました。きょうは、この問題を中心にただしたいと思います。  今、年金の問題は国民的な関心事の一つです。その背景には、雇用の不安ですとか、収入が減ったり、就職難があったり...全文を見る
○山口(富)委員 二日に、厚生労働省が毎月勤労統計調査の二〇〇三年の結果を出しておりますが、これを見ましても、勤労者の給与は三年連続で減っております。それだけに、今大臣が確認された年一万円規模の負担増になるというのは、私はなかなか大きいものだというふうに思うんです。  次に、厚...全文を見る
○山口(富)委員 今、厚生年金とあわせて国民年金の方もお答えいただいたんですが、大体年間二千五百億円、労働者の方はふえるということになると思います。  そうしますと、厚生年金で考えました場合に、二千五百億円が二〇一七年度まで十三年間続くと仮に考えますと、大体その規模は三兆数千億...全文を見る
○山口(富)委員 今、国民年金については大体四百億だという話がありました。これは、被保険者が国民年金で二〇〇二年度で二千二百三十七万人おります。免除者等のことを勘案しなければなりませんから、私がこれに基づいて厚生年金と同様に計算した結果、国民年金でも大体八千億円規模の負担増になる...全文を見る
○山口(富)委員 総合的に見るというお話ですが、負担と給付の枠だけで総合的に見ると、これは話がおかしなことになると思うんですね。それは民間の保険と同じになってしまうからです。公的年金の制度というのは、国の関与があるからこそ、国の管掌があるからこそ、国家的制度として成り立っているわ...全文を見る
○山口(富)委員 いろいろな話をしなきゃならないと思いますが、まず、給付と負担の問題について言いますと、そこに国が関与をするからこれは大事なんです。それを今問題にしているわけです。それから、年金の給付額の問題はこれからお尋ねしますけれども、これは給付の水準を問題にしているんです。...全文を見る
○山口(富)委員 総理、その広報活動の結果が、このアンケート調査によりますと、こういう形で出てくるんです。  「政府は、今回の年金制度の見直しで、」少し略しますが、「厚生年金の保険料を年収の一三・五八%から一八%程度へ引き上げ、支給される年金額については、現役世代の賃金の約六割...全文を見る
○山口(富)委員 私たちは対案は示しておりますよ。これは、国庫負担の問題でも二分の一に引き上げる財源の問題、年金の支え手をふやす問題、年金の積立金の活用の問題、これまでもたびたびこの場で議論してまいりました。  しかし、今、坂口大臣がお認めになりましたように、今度の政府案は、年...全文を見る
○山口(富)委員 同じ説明の繰り返しなんですが、私がお尋ねしたのは、今の解雇、リストラ、賃下げのその方向を放置したままでどうなっちゃうんだ、年金水準が下がりっ放しになるじゃないか、そこを聞いているんです。
○山口(富)委員 私が指摘したいのは、単なる経済の動向にとどまらないんですよ。これはやはり、雇用を抱えている大きな部隊が賃金を下げることですとか新規採用を抑制するという方向をはっきりとっているわけですから。そして、この間の資料を見ましても、例えば青年の失業率では改善の兆しが全くな...全文を見る
○山口(富)委員 百年先のことを言えないという話でしたが、あなた方は百年安心だと言っているんですよ。それさえきちんと答えられないというのは、私はひどい話だと思うんです。  では、ここ数年の話で、小泉内閣のもとでこの間どうなっていたのか。そうしますと、この三年間ですけれども、賃金...全文を見る
○山口(富)委員 いや、全く答えになっていないと私は思いますね。  もう一つ、私は問いたいのは、経済前提が全く保証がないだけじゃなくて、そのやり方が問題なんですね。  今、公的年金制度というのは、一番新しい数字で見ましても七千万人を超える方々が加入しております。そういう国民的...全文を見る
○山口(富)委員 五年ごととおっしゃいましたけれども、この間の五年ごとの見直しというのは全部狂っていたんですよ。しかも、今度の法律ですと、この五年というのはあくまで政府部内の検討じゃないですか。国会の審議を外すというところには全く関係ないことですよ。総理、いかがですか。
○山口(富)委員 これは、私は、徹底的に国会で審議したいと思います。  保険料の値上げ、給付水準の切り下げを国会の審議を抜きで自動的に決めることなんて許されない、百年の安心なんかここにない、このことを厳しく申し上げて、質問を終わります。
02月19日第159回国会 衆議院 憲法調査会基本的人権の保障に関する調査小委員会 第1号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  初めに、やや包括的な話なんですけれども、先ほど、憲法第三章のとらえ方の問題で、公的機関や国家権力などの侵害に対して人権を保障するものだというお話がありました。私も大きなとらえ方としてそうだと思うんですけれども、その上に立ちまして...全文を見る
○山口(富)小委員 きょうは憲法十四条一項の読み方の問題で、形式的平等を要求するものというふうにお読みになられたわけですけれども、となりますと、二十五条の生存権ですとか、二十六条の教育を受ける権利、それからまた二十七条の労働の権利、これらの読み方を教えていただきたいんです、内野参...全文を見る
○山口(富)小委員 そうしますと、参考人の十四条関係のとらえ方の問題でいきますと、結局個別具体的な問題でよく考える必要があるということになると思うんですね。形式的平等を要請しているわけですから、それが実質的にどうなるかということを含めて、個別の問題として具体的に考えていきましょう...全文を見る
○山口(富)小委員 先ほどのお話の中で、民間社会における平等と差別の問題で、昨年の住友電工男女差別訴訟の大阪高裁和解について、大変画期性を持つものだというお話がありました。もう少し、参考人が考えていらっしゃる画期性とは何なのかを示していただきたいんです。どの点に画期性を参考人が認...全文を見る
○山口(富)小委員 住友電工の和解というのは、企業側だけでなくて国に対しても勧告しているんですね。それで、この点についての画期性はどういうふうにお考えですか。
○山口(富)小委員 実質的な男女不平等が存在するようなことを、簡単に言いますと、黙って見過ごすなというような趣旨だったと思います。  では、次に、もう一点お尋ねしたいんですけれども、国際社会からの批判なんです。例えば、昨年八月ですと、国連の女性差別撤廃委員会がコース別雇用管理な...全文を見る
○山口(富)小委員 最後になると思うんですが、一つは思想差別の問題で、これは男女差別との絡みで必ず付随的に起こるというか、どちらが主になるかはありますけれども、民間企業で起こりがちなんですね。これについても、きょうの参考人のお話ですと、憲法十四条の精神に照らして、やはり法的に考え...全文を見る
○山口(富)小委員 ありがとうございました。
○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  私は、IT社会や電子政府にかかわる問題ですと、複眼的な接近が必要ではないかと思うんです。  第一の接近というのは、現にこの問題が引き起こすであろう問題について、具体的な法の問題ですとか政治、社会の範疇で考えるという問題と、もう...全文を見る
02月19日第159回国会 衆議院 憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会 第1号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  市川参考人の話された流れに即して幾つかお尋ねしたいと思うんですが、まず初めに、憲法が定める司法権の機能の問題にお触れになったんですけれども、その中でも、違憲審査制をめぐる問題です。  日本の憲法は、八十一条でこれを定めたわけで...全文を見る
○山口(富)小委員 そうすると、そういう改革が必要になるんだということになるんだと思うんですが。  続きまして、司法制度の改革の問題なんですけれども、きょうの参考人のお話でも、国民に開かれて、国民が利用しやすくて、しかも実効的な救済を与え得る司法への改革ということが求められてい...全文を見る
○山口(富)小委員 ちょっと私、時間との関係で、二点まとめてお尋ねしたいんです。  一つは、きょうのお話ですと、民主主義原理の中でつくられている憲法に、いわば司法権というものが持ち込まれてきているというような印象なんですが、となりますと、七十六条で、先ほども少し触れられましたが...全文を見る
○山口(富)小委員 ありがとうございました。
02月25日第159回国会 衆議院 予算委員会 第17号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、初めに、特別養護老人ホームの整備の問題について聞いてまいりたいと思います。  政府の予算案では、老人、障害者、保育所などの社会福祉施設の予算が削減されようとしております。しかも、計上されている来年度の整備費では、地方自...全文を見る
○山口(富)委員 補正がなかったというお話がありましたが、私は、坂口大臣が私の指摘に対して、この不足する点について否定されなかった。そこが大事だと思うんです。しかも、これは多少の混乱じゃなくて、非常に大きな混乱が起きていると思うんですね。  少し具体的に見ていきたいと思うんです...全文を見る
○山口(富)委員 在宅介護が必要であり、またさまざまな施設の整備も必要である、それは当然のことなんです。しかし、今度起こっている事態というのは、政府の都合によって、もともと地方自治体が整備計画として持っている、それに見合うものの予算が確保できなくなったところに大きな原因があるんで...全文を見る
○山口(富)委員 都道府県の要望と実情に応じた政府の対応を重ねて求めたいと思います。  私、小泉総理大臣にお尋ねいたしますが、特養ホームや保育園の問題、それから障害者施設の問題というのは、介護保険制度の問題でも、支援費制度、また少子化対策の問題でも、当然整備が必要な分野だと思う...全文を見る
○山口(富)委員 では、この社会福祉施設の整備についても、現場の意見をよく聞いて対応をお願いしたいと思います。  次に、私、障害者の支援費制度についてお尋ねしたいと思うんです。  お届けしてあります資料の三枚目なんですが、これは東京都がつくりました、東京都下の市部の資料なんで...全文を見る
○山口(富)委員 今、ホームヘルプについて二三%増だというお話がありましたが、そのもとになっている昨年度の実績を見ますと、厚生労働省の発表では、四月利用分、五月利用分がそれぞれ五十三億三千万、五十九億九千万、そして昨年九月分ではこれが六十八億円に上がっているんですね。そういう実態...全文を見る
○山口(富)委員 私は、社会福祉施設整備費等の国庫負担、補助金の削減、これをやめて、国としてのこの分野でのサービス基盤の整備充実を図る、社会保障に重点を置いた予算の編成に切りかえていく、このことを最後に求めまして、質問を終わります。
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、ハンセン病問題にかかわって、小泉総理に質問いたします。  今から三年前、熊本地方裁判所は、ハンセン病国家賠償請求訴訟において、国の強制隔離政策の人権侵害が、人として当然に持っているはずの人生のありとあらゆる発展可能性を...全文を見る
○山口(富)委員 総理、今、坂口大臣が答弁しましたが、国の責務としてきちんとした体制をとるということをお約束していただきたいと思います。
○山口(富)委員 しっかり取り組んでいただきたいと思います。  私、二つ目にお尋ねしたいのは、配付資料の最後をごらんいただきたいんですけれども、一月二十八日付で楽泉園の園長が出している退去命令です。これは、三十年余りハンセン病の患者の夫と暮らしてきた足の不自由な妻に対して、夫が...全文を見る
○山口(富)委員 総理の意見を。
○山口(富)委員 私は、この問題は、退去命令などというやり方でなく、よく本人と話し合って、条件や意思を尊重して、国の責任で解決に当たっていただきたい。もう二十一世紀、八十歳に近い患者の皆さんが、本当に生きてきてよかったと思えるような施策を今こそきちんとやるのが、熊本地裁判決を受け...全文を見る
02月26日第159回国会 衆議院 憲法調査会 第2号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  先日の横田参考人をお呼びしての小委員会でのキーワードの一つというのは、やはり近代立憲主義だったと思います。それは、先ほど小委員長からの報告にもあったところなんですけれども。  これは、日本国憲法で定めた国家制度なわけですけれども...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、小委員会の討議の中で、今回のイラク戦争への自衛隊の派兵については、国連が最後まで合法性を付与しなかった戦争を追認することになってしまう、また、憲法九条からいっても派兵は許されないということを詳しく述べました。  きょうは、...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  小委員会、小委員長の報告がありましたが、内野参考人が、この人権条項の分野で憲法改正の必要ないという発言、報告されたんですけれども、私はこの点も同感です。  それで、その背景なんですが、小委員会でもお聞きしたんですけれども、やはり...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  二回目になりますので、ごく短く発言したいんですが、婚外子の問題は、日本で現実的に婚外子の差別が起こっているというのは国際社会から批判を浴びている問題ですし、早急な解決が求められると思います。  それから、十四条の解釈について、先...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、市川参考人をお呼びしての小委員会を通じまして、この司法制度改革については二つの眼目があるというふうに感じました。  一つは、基本的な性格としましては、やはり国民の皆さんに開かれた、利用しやすい、そして実効的な救済が図られる...全文を見る
02月27日第159回国会 衆議院 厚生労働委員会 第2号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  この四月から全国の国立病院が独立行政法人化されますけれども、ちょうど二年前、この同じ部屋でしたが、私は、法案審議の際に、独立行政法人化によって医療、患者サービスが低下するようなことがないこと、それから、これまで国立病院で働いてこら...全文を見る
○山口(富)委員 随分あっさりしたお答えですが、私は先日、大分県の別府市に行ってまいりました。あそこは温泉があることもありまして、国立病院が集中して三つありますけれども、関係者に集まっていただいて、こういう数字があらわれてくる背景について聞いてきたんです。そうしましたら、パート化...全文を見る
○山口(富)委員 私がお尋ねしたのは、一割を超える方々がこの国立病院で、今度は独立行政法人になりますけれども、そこに職を維持できなかった点を、やはり公的医療をこれから進めようとする場合に重く受けとめていただきたいということだったんです。そのお答えはありませんでしたけれども、重ねて...全文を見る
○山口(富)委員 私は、今の答弁を聞きまして、公的医療の分野をどう支えるかという発想でなくて、効率化、そこからあらゆる物事を考えるという姿勢にやはり今変わってきている、あなたの答弁は。患者さんや親御さんたちがこれだけ心配しているのに、今の答弁だったら、外部委託を含めていろいろな手...全文を見る
○山口(富)委員 賃金職員の五千人を超える方々の一割を超える方々が職の問題でみずから希望されないという態度を表明された点を、私は重ねて、これは重く受けとめるべきだ、ここに何があるかは、やはり国自身がその現場に足を運んでよく実情を調べ、耳を傾けていただきたい。これは四月から独立行政...全文を見る
○山口(富)委員 昨年、労働基準法の改正問題で、随分ここで議論したものですけれども、今のお話は、基準局が監修している労働基準法のコメンタールに大体出ている内容です。  それで、ここに、一九八八年三月十四日付の基発第一五〇号通達というのがあります。これを見ますと、労基法の第四十一...全文を見る
○山口(富)委員 資料の三枚目から四枚目をごらんいただきたいんですけれども、これは石川島播磨重工業での就業規則等の資料なんですが、この会社では、基幹職という管理職のもとに、ES勤務職という制度が二〇〇二年一月に設けられた。この制度の適用を受ける労働者は約二千人いるということですけ...全文を見る
○山口(富)委員 今の答弁ですと、具体的には実態や職務内容、権限等に即して判断するということでしたので、これからお示ししたいと思います。  このES勤務職は、一番最後の資料にありますように、これが設けられる理由というのは、「生産性向上ならびにより一層の意識高揚をはかるため、」な...全文を見る
○山口(富)委員 だからこそ、この石川島播磨重工業の従業員の人は、実際に労働基準監督署に申告しているわけでしょう。あなた、知らないんですか。私は、昨日、この問題を聞くからきちんと東京局に確認しておきなさい、こう言っているんですよ。
○山口(富)委員 そんなことはわかっていますよ。ですから、きのう、東京局にきちんと聞きなさいと。この会社の亀戸署ですとか中央署にちゃんと申告が上がっているんですから。ところが、実態がどうなっているかわからない。この問題を聞くからきちんと東京局に確認しなさいと言ったんですが、しなか...全文を見る
○山口(富)委員 では、もう一回確認いたしますけれども、労働者から申告があった場合に、これは労働基準法に定められているわけですけれども、申告を受けた監督官ないし監督署は、これを優先、迅速に処理すべき事項として扱うんじゃないんですか。
○山口(富)委員 どうも、あなたより私の方が労働基準監督行政に詳しいのかもしれません。私は、昨年、全国の労働基準監督署を随分訪ねましたよ。そこで、申告というのは一体どう扱われるんだと聞きますと、決まって同じ回答が出てきたんです。それは、申告事実は優先、迅速に処理すべき、こうなって...全文を見る
○山口(富)委員 労基法の九十二条第二項は、「行政官庁は、法令又は労働協約に牴触する就業規則の変更を命ずることができる。」こういうふうに定めております。私は、この石川島播磨重工の場合は、明らかににせ管理職扱いになっている、これを是正させるべきだ、こういうふうに考えます。  この...全文を見る
03月02日第159回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第2号
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○山口(富)分科員 おはようございます。日本共産党の山口富男です。  きょうは、地下鉄や地下駅の火災の問題、それからバリアフリー化にかかわる問題についてお尋ねしていきたいと思います。  まず初めに、地下鉄道での火災対策の問題なんですけれども、昨年の二月に韓国の大邱市で、地下鉄...全文を見る
○山口(富)分科員 一夜漬けとはいえ、この数字が大変なものだということを大臣がお認めになったところが非常に大事だと思うんです。  それで、消防庁長官にお尋ねしますが、消防庁は、昨年二月の韓国の大邱市の地下鉄火災を受けまして、地下鉄道の火災対策についてどういう検討や調査を行ったの...全文を見る
○山口(富)分科員 その基準の見直しについては、後ほどもう一回お尋ねしたいと思うんです。  国土交通省に聞きますけれども、地下鉄事業者だけでなくて、他の事業者も含めて、地下駅における避難通路や排煙設備など、昭和五十年、一九七五年の地下鉄道の火災対策基準、これへの適合状況を調べた...全文を見る
○山口(富)分科員 その数は、単純に計算しますと、四割近くの駅が二十九年前の基準に適合していないという深刻な事態だというふうに思うんです。  それで、東京の営団地下鉄の場合に、国が五三%、都が四七%出資している特殊法人ですけれども、四月に新しい特殊会社に変わるという話なんですが...全文を見る
○山口(富)分科員 大臣、驚くべき数だと思うんです、一〇〇%不適合なんですから。  この丸ノ内線の中で特にひどいと言われております、中野坂上から方南町にかけての支線があるんですね。地下鉄はどこから入るかじゃありませんけれども、もともと車庫があったものですから、それを支線にしてつ...全文を見る
○山口(富)分科員 少し確認しておきますが、ことし三十億円という話がありましたけれども、これでどのぐらいの箇所数で改善が図られるんですか。
○山口(富)分科員 どうも心もとない話で、調査でつけてあるが、はっきりした、見当としてどのぐらいまで見込めるかというのは、どうもお答えを持っていないようです。  実は私、その中野の四つの駅を訪ねながらちょっと驚いたんですけれども、ここには、営団地下鉄利用者の会という会があるんで...全文を見る
○山口(富)分科員 私がこの駅を訪ねましたときに、ホームではほとんど駅員の姿が見えなかったんです。今度のワンマン化に伴って、私が聞いたところでは、四つの駅で十五人の職員が削減されるそうです。  この火災対策でいいますと、鉄道の場合は消火栓も持っているわけですけれども、私が実際に...全文を見る
○山口(富)分科員 最後の答弁は納得いかないですね。だって、非常停止ボタンと可動さくというのは全く機能が違うんですから。この点は、私は、きちんと早急に非常停止ボタンを設置するように、特に、ないという三つの駅、これは国土交通省としてきちんと監督指導していただきたい、こういうふうに思...全文を見る
○山口(富)分科員 きょうは、麻生大臣には随分詳しく地下鉄の駅の火災対策の現状を聞いていただいたんですけれども、確かに鉄道関係の所掌は国土交通省ですが、この分野では消防庁の果たす役割が非常に大きいと思うんです。ですから、基準の見直しとともに、火災対策の基準をきちんと満たすようにこ...全文を見る
○山口(富)分科員 では、私、残された時間をバリアフリー化にかかわる点について質問を続けたいと思うんです。  私が訪ねた駅で中野富士見町という駅があるんですけれども、ここはエスカレーターもエレベーターもありません。それで、ちょうど車いすの方が利用されていまして、今は人数が足りま...全文を見る
○山口(富)分科員 時間がちょっと限られてきましたので、まとめて二つお伺いしておきます。  今、東京都で目の御不自由な視覚障害者の方は、東京都に聞きましたら、手帳を交付されている方で三万六千人いらっしゃいます。昨日、私、この皆さんに集まっていただきまして、地下鉄の駅の利用でどこ...全文を見る
○山口(富)分科員 時間が参りましたので終わりますけれども、この地下鉄火災の問題、バリアフリー化の問題、いずれも政治の責任が問われる問題だと思いますので、大いに仕事をしていただきたい、そのことを申し上げて、質問を終わります。
03月04日第159回国会 衆議院 憲法調査会安全保障及び国際協力等に関する調査小委員会 第2号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  現代の国際社会は、多数の主権国家とさまざまな社会的制度、個性豊かな文明によって構成されていると思います。その中にあって、EUの現状と今後の歩みは、二十一世紀の世界の平和と共存にとって大きな挑戦だし課題だと思っています。  先ほ...全文を見る
○山口(富)小委員 ありがとうございました。  二つ目にお尋ねしたいのは、イラク戦争についてです。  先ほど大使は、外交政策問題に関して、共同行動をとる際の失敗例としてイラク戦争の状況を挙げました。ヨーロッパでも、アメリカ、イギリスのイラクへの武力行使を、国連憲章が認めないも...全文を見る
○山口(富)小委員 ありがとうございました。
○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  私は、きょうの大使のお話で、やはり世界の見方や国際秩序のとらえ方にかかわる問題が非常に多く含まれていたというふうに感じました。特に、単独行動主義に対して国連中心の多国間システムを提唱して、ルールが必要だということを強調された点は...全文を見る
○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  私は、日本国憲法が九条で平和主義をきちんと掲げていますから、北東アジア、もう少しアジアを広くとってもいいですけれども、そこの安全保障をめぐる対話についても日本はその立場で考えるべきだということを述べているのであって、そのことを出...全文を見る
○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  短くお話しいたしますが、先ほど中谷委員から、日本とアメリカの関係の問題で、いわばアメリカの影響下にあって外交・安全保障政策上の制約になっているというお話がありました。どういう意味での制約かというのは短い御発言でしたからはっきりい...全文を見る
03月04日第159回国会 衆議院 憲法調査会最高法規としての憲法のあり方に関する調査小委員会 第2号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  初めに、ちょっと大きな話なんですけれども、日本国憲法の場合、代表民主制をとりながら、九十五条、九十六条を初めとして直接民主制を取り入れている、そういう憲法だと思うんですけれども、その背景には、国民主権を実質化するという立場がある...全文を見る
○山口(富)小委員 二つ目に、最後のところなんですが、多少急いでお話しになったところなんですけれども、憲法改正の呼び水としてこの直接民主制論をやるというのは問題外だという指摘をされた後に、今必要なのは、言葉では代表民主制ともおっしゃいましたが、直接民主制を含めまして、日本国憲法の...全文を見る
○山口(富)小委員 三つ目に、きょうは、比較憲法論的な立場で、随分各国の直接民主制にかかわる具体的条件とか歴史的背景を指摘されたと思うんですが、この日本国憲法の、他国の憲法と比較した場合に、こういうところが特徴だとかそういうものを、幾つか参考人の方はまとめて考えていらっしゃるんで...全文を見る
○山口(富)小委員 今、最初に天皇制と平和主義の問題、一条から九条を挙げられたんですけれども、一条の場合は、国民主権下の、主権在民下の天皇の制度のあり方という規定をしているんですけれども、この点はどんなふうに評価しているんですか。
○山口(富)小委員 次に、現行憲法下の可能性について幾つか指摘された点なんですけれども、そのうちの一つは、住民投票の充実という問題なんです。  現行法制でいきますと、やはり地方自治法の改正なり、住民投票というのは結局条例をつくらないとできないことになっておりますから、住民投票に...全文を見る
○山口(富)小委員 そうしますと、その二つの要件を満たそうとすると、地方自治法の改正の場合もありますし、住民投票にかかわる新しい法律の作成という場合もある、そう理解してよろしいですか。
○山口(富)小委員 現行憲法下の可能性の問題で、もう一点お尋ねしたいんですが、先ほど国民の皆さんの一定数の署名があれば発議ができるということを指摘されておりました。これは、憲法のどのあたりにこの根拠を置いてこういうことが現行憲法上可能だというふうにおっしゃられるのか、ちょっと教え...全文を見る
○山口(富)小委員 時間の関係で最後になるかと思うんですが、ちょっと話が戻ってしまうんですが、住民投票でいいますと、原発にかかわる問題、環境問題それから米軍基地にかかわる問題、幾つかこの間行われてきたわけですけれども、こういうものは、日本の憲法が定めた、地方の場合は住民自治、また...全文を見る
○山口(富)小委員 ありがとうございました。
○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  私は、きょうの参考人質疑を通じて感じた若干の点だけ発言したいと思うんです。  一つは、直接民主制と代表民主制の問題なんですけれども、今発言ありましたように、日本国憲法の場合は代表民主制を基本に置きながら直接民主制を取り込んでい...全文を見る
○山口(富)小委員 会長から提起があった憲法改正の国民投票法についてだけ発言したいんですが、私は、これを立法不作為とは考えておりません。立法不作為というのは、国家賠償訴訟などに関連して、ある法律ができていないために主権者である国民が被害を受けるということになるわけですけれども、今...全文を見る
○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  一点だけ補足させていただきたいんですが、先ほど中山会長の方から御発言がありましたけれども、きょうの参考人質疑の中で、九十六条が、その中身が具体的に問題にならなかったのは、参考人御自身がレジュメにも書かれたように、憲法改正が今求め...全文を見る
03月11日第159回国会 衆議院 憲法調査会基本的人権の保障に関する調査小委員会 第2号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。きょうは、限られた時間でしたけれども、思想、良心の自由、信教の自由、政教分離原則について、学問的に大変行き届いた論点を示していただいたように思います。  それで、報告いただいた流れに即して質問したいんですが、一つは憲法十九条の成立の...全文を見る
○山口(富)小委員 私は、マグナカルタの一連の積み重ねたものは、実は仙谷会長代理と一緒にロンドンで見てきたんです。これは質問とは直接関係ありませんが。  さて、治安維持法の問題で、被害者の皆さんが戦後、戦後補償の対象になり得ると国家賠償請求されておりますが、これについてはどうい...全文を見る
○山口(富)小委員 治安維持法の被害者の皆さんが出している……。
○山口(富)小委員 思想、信条の自由にかかわって、三菱樹脂事件が取り上げられました。ちょうどこのとき私は大学一年生で、当時、当事者の名前をとって高野さん事件とか高野君事件と言われたように思いますが、憲法学者の長谷川正安氏がこれに題材をとって「思想の自由」という名著を出されたわけで...全文を見る
○山口(富)小委員 最近起こった事例で、ある公務員が、自分の職務とはかかわりなく、みずからお住まいのところで、しかも休日に政党の宣伝物を郵便受けに入れた、それが国家公務員法の政治活動にかかわるというので逮捕されるという事件が起きたわけですけれども、これは、そこまでやりますと、憲法...全文を見る
○山口(富)小委員 靖国神社にかかわる問題なんですけれども、先ほど参拝は、内閣総理大臣、憲法上の存在ですね、国の代表者としては避けるべきだという話がありましたけれども、参考人の御意見では、これは、内閣総理大臣の参拝になると特定の宗教法人に対する関係を持つことになりますから、やはり...全文を見る
○山口(富)小委員 もう一点、ちょっと時間の都合で最後になるかもしれないんですが、国旗・国歌にかかわる問題なんですけれども、先ほど職務命令の問題が出ました。確かにこれを強制するということは絶対許されないわけですけれども、私、職務命令の場合も、これは一種の強制措置に入ってきますから...全文を見る
○山口(富)小委員 どうもありがとうございました。
03月11日第159回国会 衆議院 憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会 第2号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  私どもも、このオンブズマン制度については、一九七〇年代から一貫して導入を提案してきた党なんです。十年ほど前には、行政監視院の法案もつくりまして、やはり国会のもとに独立の機関としてこういうオンブズマン制度の機構を設けるべきだという...全文を見る
○山口(富)小委員 私も、憲法改正の必要はなくて、おっしゃるように憲法論上の位置づけを持っているし、かえって、憲法の定めからいくと、この機能をもっと強めなきゃいけない、具体化しなきゃいけないという意見を持っております。  さて、もう一点お尋ねしたいんですが、先ほど、日本の場合、...全文を見る
○山口(富)小委員 八〇年代のオンブズマン制度研究会報告についての評価について。
○山口(富)小委員 それから、民間オンブズマンなんですが、先ほど、機能の分類としてはオンブズマンというとらえ方をしない方がいいんじゃないかというお話があったんですけれども、全体として、この活動というのは、日本の特に地方政治の中で、行政監視という点で、あるいは苦情の実際の処理という...全文を見る
○山口(富)小委員 きょうは、オンブズマン制度について、憲法論上の位置づけでも現状でも大変豊かなお話をいただけたと思います。ありがとうございました。
03月17日第159回国会 衆議院 厚生労働委員会 第5号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  まず初めに、今回の児童福祉法等の一部改正にかかわる国庫補助負担金で、一般財源化される金額について、それぞれの項目について示していただきたいと思います。
○山口(富)委員 今幾つか挙げられましたが、この中でも、例えば児童扶養手当や児童手当の支給に関する事務費というのは、子供の健やかな成長や子育て支援への実施に当たって欠かせないものである。しかも、介護保険法にかかわるものについて言いますと、これは、法が実施された時期に市町村への負担...全文を見る
○山口(富)委員 となりますと、全国の今ある保育園の大体五五%がこの補助金の問題では対象になっていくということになると思うんです。  それで、私、坂口大臣に答弁願いたいんですが、児童福祉法では、国は、地方自治体、児童の保護者とともに、第二条でこう規定されております、「児童を心身...全文を見る
○山口(富)委員 私は、財源論的に、財政の面から公的責任が著しく後退するということになると指摘したんですが、この点への明確な答弁はありませんでした。しかし、マクロから見て、また個別の事例から見て、今度の財源措置の問題でいろいろ問題が生まれるであろうという点はお認めになりました。 ...全文を見る
○山口(富)委員 私が示したのは単なる数字だけじゃありません、危惧の念に駆られて緊急の要望まで二十六市の担当者が上げている、その重大な危惧の念をきちんと受けとめなさいと言っているんです。この点は、大臣の答弁を重ねて求めておきたいと思います。
○山口(富)委員 今大臣も、そして局長も、地方交付税でならされるという指摘がありました。その問題について考えたいんですが、お配りしてあります資料の二枚目のところなんですが、二十六市の名前の横に米印が書かれております。これは、地方交付税による財源措置もとられてならされるという指摘が...全文を見る
○山口(富)委員 現場は、ゆとりがないという言明を、先ほど三鷹市の例を挙げて紹介いたしましたが、しているわけです。  私がきょうこの資料を持ってまいりましたのは、一般財源化で財源措置が十分とれるという理由として所得譲与税と地方交付税の問題を挙げるから、実態としては財源措置になら...全文を見る
○山口(富)委員 そういう立場で担当の局長が行政に当たられたら、子供たちは本当に悲しい思いをするだけですよ。実際に保育の財源措置にならない自治体が生まれてくる、十分とれない自治体が。そのことをきちんと見て、それに対応していくのが行政の責任だと思うんです。  大体、もともと九七年...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党を代表して、児童福祉法等の一部を改正する法律案に対して反対の討論を行います。  本法案は、小泉内閣の三位一体改革の柱である国庫補助負担金の廃止、縮減について、厚生労働省分の削減を行うものです。  この補助金カットでは、公立保育所運営費の一千六百六十...全文を見る
03月18日第159回国会 衆議院 憲法調査会 第3号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、先日のツェプター大使のお話をお聞きしまして幾つか感じたんですけれども、まずEUの問題について言いますと、ヨーロッパで起きている試みというのは、いわゆる二十一世紀の主権国家の多様な社会が共存と安定を確保する上での非常に大きな実...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は一点だけ申し上げたいんですが、中谷委員とは私、随分これまでいろいろな委員会でも議論してまいりましたけれども、きょうの御発言は、いわば集団的自衛権万能論と言ってもいい御発言だと思うんです。  といいますのも、海上警備にかかわる...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  先日の井口参考人のお話というのは、日本国憲法の理念の具体化というところに一番力点があったと思います。  確かに、日本国憲法は、代表民主制を基本としながら、地方自治の問題でも九十六条にかかわる問題でも、それから最高裁にかかわる国民...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、先日の宇都宮参考人のお話を聞きまして、認識を新たにした点があるので、その点だけ発言したいと思うんです。  従来、オンブズマン制度といいますと、憲法で言う六十二条の国政調査権、あるいは行政監督権、参考人は行政監視権と呼ぶべき...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、二点発言したいと思うんです。  一点は、先日の野坂参考人の意見なんですけれども、山花小委員長が報告されたとおりなんですが、私が特に感心しましたのは、非常に学問的に、この問題をめぐる論点がどこにあるのかというのを示されたわけ...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。小野委員から意見をいただきましたから、それにかかわって発言したいと思うんです。  最初の、靖国神社にかかわる問題が急に問題になったというお話がありましたけれども、その点は山花委員が指摘されたとおりで、かなりそれでも早い時期から、キリス...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、参考人の皆さん、どうも意見陳述ありがとうございました。それからまた、会場の皆さんも、お集まりいただきましてありがとうございます。  私は、日本国憲法につきましては、二十世紀前半までの専制政治と侵略戦争のあの体制を拒否し...全文を見る
○山口(富)委員 もう一点高橋参考人にお尋ねしますが、二十一世紀に憲法九条を引き継いでいく場合に何が大切かということなんです。  高橋さんの経験の中には平和記念資料館の館長もお務めになったわけですけれども、私もけさ寄ってきまして、四回目になるんですが、行くたびにやはりみずからの...全文を見る
○山口(富)委員 次に、平田参考人にお尋ねしたいんですが、先ほど、イラク戦争への自衛隊派兵の問題について、これは許せないというお話がありました。確かに、イラク戦争は国連が認めていない違法な戦争であって、それに自衛隊を送るようなことがあれば、これを追認しますから、国際社会との関係で...全文を見る
○山口(富)委員 そういう取り組みというのは、皆さん方でやはり憲法のよさ、平和主義や民主主義を見直すいい機会になっているんですか。
○山口(富)委員 もう一点だけ平田さんにお尋ねしたいんですが、先ほど意見陳述の中で、昨年の選挙の中で改憲が政党の公約に盛り込まれたことについて大変驚いたという指摘がありました。  それで、確かに、皆さんは憲法九条を守ろうということで運動もされているわけですけれども、国民の中にあ...全文を見る
○山口(富)委員 ありがとうございました。  続きまして、基本的人権にかかわって佐藤周一参考人がお話しになりましたので、何点かお尋ねしたいんです。  まず、憲法二十五条なんですけれども、日本国憲法は、二十五条に限らず、かなり広範な人権の規定を定めております。この背景には、戦前...全文を見る
○山口(富)委員 もう一点佐藤さんにお尋ねしますけれども、先ほど年金制度の問題が一言だけ言葉としては出ました。今これは大問題になっておりまして、政府案を見ますと、これは、十数年から二十年余り、国会の審議抜きに、保険料は上がるけれども給付水準は下がるという案が提起されていますね。こ...全文を見る
○山口(富)委員 岡田参考人に一点お尋ねしますが、日本国憲法の地方自治の規定というのは、地方自治の本旨というのが明確に規定されておりますから、地方の行政については、きちんと地方の皆さんの意見を聞きながら、国の干渉を排して地方がやりなさいという立場をとっております。きょうのお話です...全文を見る
○山口(富)委員 憲法規定は、初めて戦後の憲法に盛り込まれたものですから、地方自治の本旨という形で明確に盛り込んだということなんです。
○山口(富)委員 ちょっと私の質問にはお答えいただけませんでしたが、終わります。
03月19日第159回国会 衆議院 厚生労働委員会 第6号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  今回の改正案は、昨年の消費者物価の下落分であるマイナス〇・三%を基準にしまして年金額を改定するものですけれども、これが実施されますと、昨年度に続いて年金や各種手当が、現実に受けている方々が減らされてしまうということになります。 ...全文を見る
○山口(富)委員 今、局長から答弁いただいたのは、きょう私、理事会の了解を得まして皆さんのお手元に配付いたしました資料の最初のところに出ている数字です。正確といいますか、皆さん方がつくった資料ですから、これは厚生労働省からもらった資料なんで、そのとおりの数字を読み上げられたわけで...全文を見る
○山口(富)委員 今大臣は、物価が下がったから、その分高齢者の皆さんも生活上、生活費の面で多少楽になったんじゃないかというお話がありました。しかし、現実には、この数年間どういう事態が起こったかといいますと、二〇〇二年十月から医療費の高齢者負担増、原則的に窓口負担が一割になりました...全文を見る
○山口(富)委員 私は、高齢者の自助努力という点では、それはもう身を切るような自助努力だと思います。  それで、今大臣が〇・三%に据え置いたという話をされましたので、その点を尋ねておきます。  確かに今回は〇・三%の引き下げになりますけれども、過去三年分の特例措置分一・七%が...全文を見る
○山口(富)委員 そうなりますと、今回の措置は形の上では〇・三%にとめ置くというふうにおっしゃいますが、実態としては、結局残りの一・七%は、ツケは払ってもらいますよという、そういう仕組みなわけでしょう。しかも、この二%分なんですが、物価スライドでいいますと、この資料の一枚目なんで...全文を見る
○山口(富)委員 どうもこの物価スライドというのは、今お認めになったように、物価が上昇したときに、生活にかかわるお金はかかりますから、それに見合う分の年金を保障しようということでもともとは導入された制度です。ところが今のお話ですと、結局、解消の仕方は、いろいろ提案もあるようですけ...全文を見る
○山口(富)委員 何の答えにもなっておりません。  私が言っているのは、結局、国民の皆さんに対して、形は〇・三%という形をとるけれども、実体としては二%、身構えておきなさいよということにこれはなっているということを指摘しているんです。  もう一点、私、坂口大臣に手当の問題でお...全文を見る
○山口(富)委員 認定制度の問題は、今後議論を尽くしたいと思います。  しかし、こういう年金制度とまた違う仕組みの手当を受けている方々に対して、これを物価が下落したからといって、私は、その分を減らすという理由は全くないと思うんです。しかも、手当関係で問題になってきますのは、過去...全文を見る
○山口(富)委員 先ほど私が、この手当関係については再検討すべきだという提案に対して、坂口大臣はその意思がなかったようです。しかし今の局長の答弁は、この一・七%分については今後予算の編成を含めて考えるということなんです。  これは、坂口大臣、もう一度確認しておきますが、手当関係...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りました。  手当関係については検討するということで、私は、年金関係についてはこの間の生活の実態からいっても給付減はやるべきじゃない、そのことを主張いたしまして、質問を終わります。
○山口(富)委員 政府提出の平成十六年度における国民年金法による年金額の改定の特例に関する法律案に対する修正案について、提案の趣旨及び理由を説明いたします。  我が党は、昨年度も、二〇〇〇年から二〇〇二年まで実施された物価スライド凍結の特例措置を継続し、物価の下落を給付に反映さ...全文を見る
○山口(富)委員 内閣提出の法案は、二〇〇四年度の公的年金や児童扶養手当など各種手当について、二〇〇三年の消費者物価が前年比〇・三%下落したことを理由に引き下げようとするもので、年金での給付削減は一千二百六十五億円になります。  昨年度も、〇・九%の消費者物価下落分で三千七百十...全文を見る
03月24日第159回国会 衆議院 厚生労働委員会 第7号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、まず、クリーニング業法に関連して質問したいと思います。  私も、先日、東京都の大田区内のクリーニング業者の皆さんに集まっていただきまして、消費者保護という点から考えたときに、利用者保護という点から考えたときに、今、行政...全文を見る
○山口(富)委員 ぜひそういう広い立場で、この問題は検討していただきたいと思います。  それで、今回の法改正にかかわりまして、苦情の申し出先の明示というのが問題になってきているわけですけれども、これを、電話などの連絡先にとどめないで、担当者のところまできちんとその苦情が届くよう...全文を見る
○山口(富)委員 もう一点局長に確認しておきたいんですけれども、営業者の衛生措置の問題なんですが、現に営業をやられている方々も、業務用の車両で、預かった洗濯物と仕上がったものをきちんと区分けして搬送しているわけですけれども、今度の予定されている法改正が実施されますと、新たに届け出...全文を見る
○山口(富)委員 では次に、私、公衆浴場にかかわって尋ねてまいりたいと思います。  今度の公衆浴場の確保のための特別措置に関する法律にかかわりまして、住民の福祉の向上というものが公衆浴場の目的に加わることになりますと、地域に応じてさまざまな積極的取り組みが当然始まってくると思い...全文を見る
○山口(富)委員 そういう、厚生労働省としてきちんとつかむべきものはつかんで、また、うまくない点は、ここは改めた方がいいという援助はきちんとしていただくということで進めていただきたいと思うんです。  それで、公衆浴場ですから、何といっても衛生管理、その徹底が大変欠かせないと思う...全文を見る
○山口(富)委員 条例等を検討中というのは、いつごろまでに条例として改善されるんですか。
○山口(富)委員 これは、衛生管理の点でレジオネラ症対策というのは厚生労働省自身が必要だというふうに打ち出しているわけですから、条例の改正についてもきちんと見ていただきたいと思います。  それからもう一点、昨年の三月に発表されました、健康局が出しております「入浴施設におけるレジ...全文を見る
○山口(富)委員 その点は、必要に応じてというところがなかなかみそでして、今の建前といいますか枠組み上、自主的な検査をきちんとしていただきながら、やはり必要に応じてきちんと行政上の検査もやっていただきたいというふうに思います。  最後に、今度のクリーニング業にいたしましても公衆...全文を見る
03月25日第159回国会 衆議院 憲法調査会安全保障及び国際協力等に関する調査小委員会 第3号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  まず、小針参考人にお尋ねしたいんですが、冒頭に、明治憲法との比較がありました。それで、日本国憲法は憲法の前文で、この憲法の平和や民主主義の原則に反する一切の憲法、勅令、法令等を排除するということをうたっておりますから、明治憲法体...全文を見る
○山口(富)小委員 きょうは、たまたま傍聴人の方が若い方が多いものですから、少しわかりやすくやらないと、やった方が憲法上も大事だと思いましてわかりやすくやっているんですが、私は、憲法の立場というのは、参考人がおっしゃったような、ネガティブだ、つまり抑制的というよりも否定的ですね、...全文を見る
○山口(富)小委員 わかりました。  そのテロにかかわる問題なんですけれども、ニューヨークの九月十一日の事件は非常にショックを受けて、後々の世代にも影響を与える事件だと思いますが、きょうは報告の資料の五ページ目のところで、三つ目の段落なんですが、テロリストに対して、「彼らは単な...全文を見る
○山口(富)小委員 わかりました。  ちょっと時間が限られてきましたので、松浦参考人に一問しか聞けないかもしれませんが、きょうはドイツの緊急事態とのかかわりでの比較をしていただいたんですけれども、世界を広く見ますと、国連加盟国が百九十一ありまして、その三分の二は軍事同盟に加わら...全文を見る
○山口(富)小委員 私たちは、日本国憲法のもとでの有事法制の具体化は反対ですけれども、それはまた別の機会に議論したいと思います。
03月25日第159回国会 衆議院 憲法調査会最高法規としての憲法のあり方に関する調査小委員会 第3号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  まず最高裁から説明を受けたいんですが、お配りしていただきました資料一なんですけれども、上段と下段で、上告事件で、憲法違反の主張をしているが憲法違反に当たらないと判断されたものが三百三十六から約三倍余り、九百二十五に上がっている。...全文を見る
○山口(富)小委員 その内容的な分類はあるんですか。
○山口(富)小委員 続きまして、憲法裁判所なんですけれども、私は、現行憲法の違憲審査制の活性化こそが必要であって、改正を伴う憲法裁判所についてはその導入に否定的なんです。最高裁の方では、憲法裁判所については現在どういう見解をお持ちですか。
○山口(富)小委員 全く検討していないということなんですか。
○山口(富)小委員 これは単なる政策問題ではなくて憲法問題ですから、慎重によく考えていただきたいと思うんです。  笹田参考人に二点まとめてお尋ねしたいんですが、現在の日本の司法の大きな問題というのは、やはり司法の独立の弱さにあると思うんです。その背景には、最高裁等の任命制にかか...全文を見る
○山口(富)小委員 私も、司法制度改革の中でこの司法官僚制の問題はやはり改革が求められる非常に大きな問題だというふうに思います。  先ほど笹田参考人から、ドイツの憲法裁判所について、現状で裁判の政治化と政治の裁判化という指摘があって大変興味深く聞いたんですけれども、ドイツの場合...全文を見る
○山口(富)小委員 時間が参りました。ありがとうございました。
○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  私は、三点発言したいと思います。  第一は立法不作為の問題なんですけれども、何回か発言しておりますが、国民投票法にかかわっての私の見解はもう既に述べたとおりです。きょう問題になりました学生無年金者の問題なんですけれども、これは...全文を見る
04月01日第159回国会 衆議院 憲法調査会基本的人権の保障に関する調査小委員会 第3号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、大きく二つのテーマでお聞きしたいんですけれども、基本的人権論と公共の福祉論に分けてお尋ねしたいんです。  初めに基本的人権論なんですけれども、きょう、日本国憲法の人権規定が大変カタログが豊富だという話があったんですが...全文を見る
○山口(富)小委員 私も、今の日本国憲法の人権問題について言いますと、参考人がおっしゃったように、明治憲法の教訓、それから二十世紀の社会権の広がりがありますから、そういうものを踏まえたことである、それからまた、人権の豊富化についても、人権そのものが、近代立憲主義で国家権力との関係...全文を見る
○山口(富)小委員 最後の点は参考人の御意見として承ったんですが、当初最高裁が公共の福祉論を制限条項として見たという、これは一九五〇年代ですけれども、それはやはり、この憲法上の定めというのが十分こなされていないというか、そういう時期に下された判決だったというふうに考えてよろしいん...全文を見る
○山口(富)小委員 今の点は、最高裁としてはそうなんでしょうけれども、学界の通説的理解としてはどうなんですか。
○山口(富)小委員 わかりました。  どうもありがとうございました。
04月01日第159回国会 衆議院 憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会 第3号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  まず碓井参考人にお尋ねしたいんですけれども、きょうのお話では、国民主権の原理というものを財政の分野でどういうふうに実質化させていくのかという提案だったというふうに思うんです。  それで、質疑のやりとりでも感じたんですが、参考人...全文を見る
○山口(富)小委員 その点がはっきりしましたので、大変よくわかりました。  それから、きょうの報告の柱に沿って少しお尋ねしたいんですが、引き続き碓井参考人なんですけれども、二点目の、例外は憲法八十九条だといった部分は、先ほど、多数説は現行でよいということで安定しているというお話...全文を見る
○山口(富)小委員 では、続きまして、広井参考人にお尋ねしたいんです。  ちょうどきょうも話題になっていましたけれども、この始まる前が年金で、私も本会議質問をやったものですから、多少、幾つかお尋ねしたいんです。きょうのお話ですと、十三条から出発して考えるかという話があったんです...全文を見る
○山口(富)小委員 私は、この二十五条について言いますと、やはり国の責任というものを明確に規定したという点で、世界的に見ても非常に豊かな規定になっているというふうに思います。  それで、先ほど、ジニ係数も挙げられて、日本の所得格差の問題に触れられたんですけれども、このいただいた...全文を見る
○山口(富)小委員 となりますと、結局、税の改革の問題が出てくるわけですね、財源論がありますから。  私は、社会保障ですから、ここに消費税を入れるのは反対なんです。これは当然、消費税が所得の低い人も含めてかかっていきますから、非常に低額者に重い税金になってきますので、今お隣から...全文を見る
○山口(富)小委員 時間が来たので終わりますが、法人税だけの比較じゃなくて、総合的に見たら、日本の大企業を中心として、社会保障分野での税負担というのは大変低いというのが実態だと思います。  終わります。
04月01日第159回国会 衆議院 本会議 第19号
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○山口富男君 日本共産党を代表して、国民年金法等の一部を改正する法律案等について質問します。(拍手)  本法案は、年金保険料の引き上げと給付水準の引き下げを、今後は国会の審議抜きで毎年、自動的に行えるようにするものです。これは、国民の暮らしを支えるべき公的年金制度を根本から変質...全文を見る
04月08日第159回国会 衆議院 憲法調査会 第5号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  先日の小委員会で、私、発言しましたけれども、今の日本の司法の最大の問題点は司法の独立の弱さにあると思います。この点については、当日の自由討論でも詳しく述べたところです。きょうは、憲法裁判所が問題になっておりますので、少し憲法裁判所...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、仙谷委員が提起されたこととの関係で発言したいんですが、先ほど、法の支配という問題を提起されました。私もその点は全く同じ考えを持っておりまして、昨日の福岡地裁の判決というのは、国を相手とした訴訟としては初めて、明確に、靖国への...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  日本の憲法学では、九条がありますから、軍事的な事態というのは遮断をしておりますので、いわゆる非常事態の立法や制度をつくる必要がなかったわけですけれども、参考人が述べられた、これはかぎ括弧をつけた方がいいと思いますが、いわば軍事的公...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、中谷委員から発言がありましたけれども、日本国憲法に対するとらえ方がやはり根本的に立脚点が違うというふうに思います。  それは、日本国憲法の場合は、日本国家はという言葉は一回もありません。先ほど仙谷委員が指摘されたように、も...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は先日の松本参考人の陳述と質疑を通じまして二点感じたんですが、一点はまず、基本的人権論なんです。  たしか参考人は、日本国憲法における基本的人権のカタログは大変豊富であるという指摘をなさいました。その背景に、日本国憲法が、やは...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  小野委員から指摘されたんですが、誤解だ、誤解だとおっしゃるんでしたら、誤解がないようにきちんと発言、論理的にしていただきたいと思います。  というのは、先ほどの一回目の指摘は、どう聞いても基本的人権や公共の福祉論に絡めて今度の違...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  先ほど、鈴木小委員長の報告の末尾のところで次のように述べられました。「社会保障に関しては、憲法二十五条は社会保障等について国の責任を規定した点を重視すべきとの見解等が示された」、これを当日の意見として述べたのは私なんですが、私がこ...全文を見る
04月09日第159回国会 衆議院 本会議 第22号
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○山口富男君 日本共産党を代表して、民主党提出の、高齢期等において国民が安心して暮らすことのできる社会を実現するための公的年金制度の抜本的改革を推進する法律案について質問します。  質問に先立ち、イラクでの日本人拘束という許すことのできない蛮行に厳しく抗議し、政府が三人の安全と...全文を見る
04月14日第159回国会 衆議院 厚生労働委員会 第11号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  今度の政府提出の年金法案ですけれども、これは、年金保険料の連続的な引き上げ、それから給付水準の引き下げ、これが国会の審議を抜きにかなりの長期間にわたって自動的に行われる、こういう仕組みをつくるものになります。  私は、本会議の質...全文を見る
○山口(富)委員 私は、今坂口大臣の発言を聞きまして、厚生労働省が今日の公的年金制度の現状についてきちんとした認識を持っているのかどうか、甚だ疑わしいと思いました。  一つは、モデル年金の問題ですけれども、先ほど、高齢者世帯の消費支出が大体二十四万円だと、それに比べたら、モデル...全文を見る
○山口(富)委員 今、私は大臣にお願いしたんですが、政務官が出ていらっしゃいましたけれども、政務官が読み上げた数字というのは、この二月に予算委員会で出された数字です。年金局長が示した数字ですけれども。  今お話の中でも、受給者の大体五一%だという数字が出てまいりました。私は、き...全文を見る
○山口(富)委員 いや、それは全くおかしいですよ。だって、社会保険庁が出している統計というのは、二つの制度の区分けができない統計数値しか出していないんですよ。ですから、これを私たちが求めたら、これが必ず出てくるんです。モデル世帯で議論しようとしたら、これでしか議論できないじゃない...全文を見る
○山口(富)委員 高齢者の基本的な生活の部分を支えられているという認識は、今の現状からいって、とるべきでないと私は思います。例えば、大臣が使われました家計調査の年報を見ましても、二十四万円の支出のうち、食費にかかっているものだけでも五万七千五百二十八円。これを見るだけでも、国民年...全文を見る
○山口(富)委員 私が配付しました資料、一枚目の表と、私どもがつくりました図表とを見比べていただきたいんですが、やはり、数字だけで見た場合と、現実にどのぐらいのパーセンテージで広がっているのかというのを見た場合と、随分違った印象を持たれるように私は思うんです。  例えば、図の一...全文を見る
○山口(富)委員 男女の賃金格差の問題については、私はまた日を改めてこの問題についての提案をし、また、政府の姿勢をただしたいと思うんですが、参考にしていただくなら、私が今一番参考にしていただきたいのは、国民年金で四万に満たない受給者が二割程度いらっしゃる、この低額年金のところの底...全文を見る
○山口(富)委員 私は、公的年金制度が老後の生活の安定ということを考えた場合に、国民年金でいえば二割の人たちが四万未満ということになっているわけですから、この点についての改革がどうしても要る。  日本共産党は先日政策を発表いたしまして、最低保障年金、この制度の場合は、民主党とは...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りました。その資料につきましては、私は、理事会に提出していただきたい、そのことを協議願いたいということを最後に委員長にお願いしまして、質問を終わります。
04月20日第159回国会 衆議院 厚生労働委員会 第13号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  厚生労働大臣の諮問機関である中医協を舞台にした今回の診療報酬改定をめぐる贈収賄事件ですけれども、これは、公益委員を除きまして十六名中四名が逮捕される、そのうち三人が現職です、こういう前代未聞の事態になっております。私は、これは、今...全文を見る
○山口(富)委員 今、星野会長は委員への裏切り行為だというふうに発言されましたが、それは国民への裏切り行為だったというふうに思うんです。  それで、私、今回発覚した中医協を舞台にした事件ですけれども、問題は中医協の内部にとどまらないと。なぜなら、逮捕されました日本歯科医師会会長...全文を見る
○山口(富)委員 どうも、これは問題を具体的に考えないと、大臣も答弁に困るようですから、もう少し具体的に行きたいんですけれども。  この日本歯科医師会、いわゆる日歯、これが出している日歯広報という会報があります。これを丹念に読んでまいりますと、歯科の診療報酬をめぐって、二〇〇〇...全文を見る
○山口(富)委員 今回の事件というのは、二〇〇〇年から二〇〇一年にかけての一連の歯科診療の報酬をめぐる問題として起きておりますから、これはきちんと私は調べていただきたい。  しかも、この小委員会には、二〇〇〇年十月十九日、日本歯科医師会も呼ばれております。それもこの会報の中に大...全文を見る
○山口(富)委員 いや、これが政治資金規正法にかかわって正規かどうかというのは、これから調べなきゃいけないんです。なぜかといいますと、私が今挙げた数字は、贈った側の日歯連の側の資料なんです。一体、政治家の皆さんがそれをきちんと届けられているかどうかは、これは全く別の問題なんです。...全文を見る
○山口(富)委員 でしたら大臣、それは問題がある場合に国会で討論するのは当たり前のことです。私たちもこの問題を堂々と討論してまいりました。しかし、仮に、政治家の働きかけによって、いわば、政治献金を受けておりますから、診療報酬が不適切に設定されたというような事態があった場合に、厚生...全文を見る
○山口(富)委員 私はさまざまな問題で坂口大臣と質疑をしてまいりましたが、今の答弁は、これはひどいと思いますね。私が聞いたのは、これにお金が絡んだ場合に行政の責任者としてどうするのかと。聞いている趣旨がわからないというのは、それは私に対するひどい発言だと思いますよ。それは取り消し...全文を見る
○山口(富)委員 私は、この問題では、日本歯科医師連盟の政治献金の動きを見ましても、問題の全面的な解明のためには、小委員会の当時の委員長であった丹羽雄哉氏、それから事務局長であった大島氏から、参考人として意見を聞く必要があると。歯科医師会と。このことを委員長に、理事会で参考人招致...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りましたので、これで終了します。
04月21日第159回国会 衆議院 厚生労働委員会 第14号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  冒頭に、まず坂口大臣に一点確認しておきます。  先ほど中根委員の方から、選択エージェンシーの問題が出ました。ちょうど一週間前に私はこの問題を取り上げまして、厚生労働省、社会保険庁にかかわる重大な疑惑である、これについての徹底的な...全文を見る
○山口(富)委員 できるだけではなく、必ずお願いしたい。よろしいですね。答弁は結構ですが、よろしいですね。——はい、うなずかれましたので、では、必ずお願いいたします。  私はちょうど一週間前に、公的年金制度の問題につきましては、国民年金も厚生年金もいずれも低額、非常に低い額にと...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、納付率で見た場合に、二二・九%マイナスになっている、それから、未納者で見ますと、百五十五万人新たにふえているということになります。  それで、国民年金の場合は、保険料につきまして未納になった場合、二年を過ぎると時効になるわけですけれども、皆さん方...全文を見る
○山口(富)委員 薄井運営部長は割と淡々と数字を述べられましたけれども、極めて深刻な数字だと思います。これは、納付率の点では二割以上減らしている、未納者の点では百五十数万人新たにふやしてしまっている、そして、その額は何と約五兆五千億に上るという状態です。  私はこれは、国民年金...全文を見る
○山口(富)委員 大臣からの話は、幾つか問題を整理しながら審議をしなきゃいけないというふうに思うんです。  まず冒頭にお聞きしたいのは、さまざまな理由があるというふうにおっしゃいましたけれども、少なくとも、社会保険庁が出しております「平成十四年国民年金被保険者実態調査結果の概要...全文を見る
○山口(富)委員 五年後をめどに八〇%まで納付率を上げたいというお話だったんですが、私、もう一つ資料を示したいんですけれども、今、厚生年金の側から、いろいろ経済活動がうまくいかない企業などが生まれまして、厚生年金をやめて国民年金の側に移るという方々がふえていらっしゃいます。その方...全文を見る
○山口(富)委員 財産取り押さえとなったら、人生にとっては大変な事態ですよ。それをいまだに何やっているか、取りまとめしていないと。どういうつもりなのか。一人一人の人生をきちんと考えていただきたい。  私が、この沖縄の事例が、なぜ沖縄でまず強制徴収が始まったのかあれこれ調べてみま...全文を見る
○山口(富)委員 何事につけ、手順が大事なんです。私は、そういうのを抜きに、やっちゃいけないとか、やるとか、そういう議論をしているんじゃないんです。  坂口大臣はカーブは大体同じだと言われましたけれども、配付しました資料の二枚目をごらんいただければわかるように、所得水準に応じて...全文を見る
○山口(富)委員 これは、基本は単純な経済じゃないんですよ。  三枚目の表の下の欄をごらんいただきたいんですが、これは今の企業での正規の職員と非正規職員の差を示したものです。  これを見ますと、一九九七年、平成九年と二〇〇二年、平成十四年を比べているわけですけれども、少し数字...全文を見る
○山口(富)委員 この問題は、年金の支え手の問題でありますし、働いている方々が現在と将来の年金をどういうふうに受け取るのかという問題にかかわるわけですね。  では、大臣にお尋ねしますけれども、雇用が大事だというお話なんですが、一体政府は、パート労働者、登録型の派遣労働者、有期の...全文を見る
○山口(富)委員 年金問題に詳しい局長の答弁がこの程度ですからね。結局、この分野に大きな問題があるのに、きちんとした調査はないんですよ。  私は、今度の政府の制度設計というのは、百年といいますけれども、大事なこの厚生年金をめぐって非正規職員の方々が今どういう状態にあるのか、年金...全文を見る
○山口(富)委員 時間が経過しましたが、答弁されましたから。  パートだけじゃないですか。私が聞いたのは、派遣労働者を含めて非正規職員がどうなっているのかを調べてくれと。それはないんですよ。  そのことだけ申し上げ、質問を終わります。
04月22日第159回国会 衆議院 厚生労働委員会 第15号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、四人の参考人の皆さん、御意見ありがとうございました。これから、皆さんの表明された意見の陳述の流れに即して何点かお尋ねしたいと思うんですが、いずれにしましても、皆さんから出されました意見を踏まえて、この問題での徹底的な審議...全文を見る
○山口(富)委員 今指摘のありました、幾つかの、実態を反映するかどうかという数字の問題は、私も、引き続きこの審議の場で明らかにしてまいりたいと思います。  それで、もう一点、公文参考人にお尋ねします。  低額年金をめぐる問題にかかわるんですけれども、今度の給付水準、一律に一五...全文を見る
○山口(富)委員 続きまして、高山参考人にお尋ねします。  今公文参考人からダブルヘッダー並みの給付水準の引き下げだという話があったんですが、先ほどのお話で、いただきましたこの要旨で拝見しますと、今度の政府案が実現すると、企業は従来よりも一段と厳しいリストラを強行せざるを得なく...全文を見る
○山口(富)委員 ありがとうございました。  私は共産党ですから、それはまた別の方が答えると思うんですが。  いずれにしましても、高山参考人も公文参考人も、この政府案の方向でいくと、今年金制度で大きな問題になっている低額者、無年金者、それから空洞化の問題、これを解決するどころ...全文を見る
○山口(富)委員 私は、財源の問題でいきますと、歳出歳入の改革、これはもうずっと指摘されてきていますが、日本の場合は公共事業のむだ遣いが大変多いですから、この部分の改革や、それから軍事費の削減の問題、それから、企業の問題でいいますと、企業一般ではなくて、特に欧米に比べて大企業の社...全文を見る
○山口(富)委員 時間が限られてきましたので、公文参考人と高山参考人に、まとめて同じ問題でお尋ねしたいんです。  今、年金制度というのは国民的な問題ですから、審議をするための前提条件が欠かせないんだという話が強調されました。その中で、政府側の提案というのは、今度の法案というのは...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りました。事実と実態に基づいてきちんとした徹底的な審議をやるということをお約束しまして、質問を終わります。ありがとうございました。     〔鴨下委員長代理退席、委員長着席〕
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、四人の参考人の皆さん、意見の陳述をありがとうございました。  私は、まず初めに笹森参考人にお尋ねしたいと思っているんです。  先ほどのお話の中で、今度の政府の年金案について、特に雇用の不安定化を呼び込むという指摘をな...全文を見る
○山口(富)委員 私も、労働時間の短縮の問題等、雇用の流動化にかかわる問題への対応として、広がりを持った対策が必要だと思うんです。そして、今の政府案でいきますと、結局、フリーターですとか不安定雇用がふえていきますから、年金の支え手を失うだけでなくて、将来的にその方々が無年金層にな...全文を見る
○山口(富)委員 実は、私、昨年は随分全国の労働基準監督署を訪ねたんです。それで驚きましたのは、労基署に家族の方を含めてさまざまな相談がいわゆる申告という形で寄せられるんですけれども、この件数がべらぼうにふえているんですね。一九九二年では大体一万件台だったんですが、今は大体三万件...全文を見る
○山口(富)委員 私も、そういう奈落の底を見ないように、徹底的な審議を求めてまいりたいと思います。  さて、次に矢野参考人にお尋ねいたしますが、日本経済団体連合会がつくっております企業の行動憲章、これを見ますと、こういうふうに書かれております。企業は、「国の内外を問わず、全ての...全文を見る
○山口(富)委員 私は、国際社会に乗り出す大企業なんですから、国際的なルールからいきまして、今、世界の社会保障は、別に自助努力を求めているわけじゃありません。公的な補助をきちんとやりながら、企業にも応分の社会的責任を果たしていただくということで動いておりますから、ぜひ、国際社会に...全文を見る
○山口(富)委員 今のお話を聞きながら、先ほど矢野参考人が、経済的な動きによっては引き上げの実施をやめることも考えるべきだということを提案した意味がよくわかりました。現実問題として、百年、二・一%を確保できるなんてだれも思っていないわけですね。ところが、その数字が実際には固定的な...全文を見る
○山口(富)委員 ありがとうございます。  そうしますと、堀参考人にお尋ねしますが、今の矢野参考人のお話ですと、今度の政府の年金案に対して、非常に中心部分でこれは変えた方がいいという御意見になり得る意見です。といいますのも、保険料は長期間にわたって上げ続け、年金の給付水準は下げ...全文を見る
○山口(富)委員 今度の政府案の五年ごとの見直しというのは、これは国会審議にかけませんから、全く性格が違います。事実上、内部での調整だけでやって国民的な信を問うことは全くないんです、年金については。この点は、法案の理解としてそういうものだということをお伝えしたいと思うんです。 ...全文を見る
○山口(富)委員 ありがとうございました。
04月28日第159回国会 衆議院 厚生労働委員会 第17号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、午前の部は坂口大臣に年金法案についてただしてまいりたいと思います。  まず初めに、坂口大臣は朝からいろいろな答弁に立たれているんですけれども、国会での答弁について大臣はどういう性格を持つ答弁として答弁に立たれているのか...全文を見る
○山口(富)委員 誠実に答えるというのは、それは国会答弁だけじゃなくて、どこでも社会一般にそういう対応は求められるものです。  しかし、国会というのはそれにとどまらないんです。政府側の答弁というのは、憲法六十三条に規定されているんです。どういうふうに規定されているのか。「内閣総...全文を見る
○山口(富)委員 これは、昨日の理事会での厚生労働省の説明では、閣議の後の記者会見をやって坂口大臣の発言があった。ところが、そこに間違いが含まれていたので、訂正としてこの文書を配ったという。そういう文書じゃないんですか。
○山口(富)委員 でしたら、どこを訂正したのか、それを示していただきたいんです。
○山口(富)委員 金曜日の、金曜日といえば先週の二十三日ですけれども、そこでの大臣の答弁というのは非常に明確な答弁なんですね。民主党の枝野委員の質問に答えまして、枝野委員の方から、例の三大臣の未納問題がありましたから、内閣の一員として、全閣僚、副大臣についてきちっと調べた上で、ほ...全文を見る
○山口(富)委員 実は、あの金曜日の日に、午前中の会見で各大臣が、自主的ということでしたけれども、この年金の問題について発言された。これについては、当日午前中に、当委員会の私どもの手元には既に届いたんです、与党側から。どういう発言をしていたのか。そして、これはかなり厚いものですけ...全文を見る
○山口(富)委員 だったら、大臣は全閣僚に求めたんですか。国会で大臣御自身がそういう答弁をされて、ですから、各大臣から年金問題についての発言を集めなきゃいけないから出しなさい、そういう要請をやったんですか。
○山口(富)委員 この当日の答弁と、大臣が昨日配付した文書との食い違いにつきましては、昨日の理事会でも問題になっておりますから、これはぜひ理事会でも、私も発言しますが、協議をしていただきたい、このことを委員長にまず求めておきます。
○山口(富)委員 もう一点、私はこの問題でお尋ねしたいんですけれども、今度の起こった経過というのは、昨日の閣議後の記者会見で、いわば十分不十分はありますが、間違いがあったということで訂正されたんですが、私は、この訂正というのは非常に重大な訂正だと思うんです。といいますのは、金曜日...全文を見る
○山口(富)委員 いやいや、それはとんでもないですよ。だって、私たちは、国政の調査権を含めまして、内閣の仕事についてきちんと監督する、そういう責任があります。そのときに、マスメディアに対して流したものと同じものをきちんと出しなさいと言っているのに、差しかえて持ってくる。その政治姿...全文を見る
○山口(富)委員 それは違いますよ。  後で、私、お届けしますよ、そういうことであれば。  それから、今の点で言いますと、立法府に対してきちんとした報告がないままに会見の中でこういう発言をしていく、私はここに当委員会に対する軽視があるというふうに思うんです。  そして、今度...全文を見る
○山口(富)委員 話をすりかえちゃだめですよ。私が言っているのは、国民に対しては、財産調査まで含めて、強制徴収をやる。私たちが言っている保険料の空洞化の問題というのは、納めていない方の多くは保険料が高過ぎるという意見を持っているわけですから、そこへの手当てをやりながら空洞化を防ご...全文を見る
○山口(富)委員 私は、今回のことを通じまして、国民の皆さんの公的年金制度に対する信頼というのはかなり揺らいだと思います。先ほど大臣は、私のことを信頼しているというふうに言われましたけれども、国民の側から見たら、今の政府のやり方というのは、とても信頼に足るものじゃないと思うんです...全文を見る
○山口(富)委員 今、大臣から、十分な議論をやろうということですから、これからも引き続き十分な議論をやらせていただきたいと思います。  さて、私は、この間、わずかな審議時間でしたけれども、今度の政府提出の年金法案についてはかなり重大な問題点が明らかになってきたと、このように考え...全文を見る
○山口(富)委員 今度の政府案について、百年安心の年金改革、そういう宣伝が行われているようですけれども、先日の参考人質疑でも、とうとうだれ一人として政府案で安心だという発言は全くありませんでした。  坂口大臣に率直にお尋ねしたいんですが、今でもあなたはこの政府提出の案について、...全文を見る
○山口(富)委員 その問題はこの間、参考人質疑で大問題になったんです。  参考人の方がどういうことをおっしゃられたのか。一人の方は、到底、科学的根拠に基づいた推計と言えるかどうか、考えられない。もう一人の方は、人間の将来予知能力は極めて限られている、三十年先でさえ、あるいは二十...全文を見る
○山口(富)委員 全く明快な答弁じゃありません。国民の立場からいって、年金の保険料の値上げの問題や給付水準の引き下げの問題が、これは長い期間でそれが起こってくるんですから、これは参考人質疑でも、いろいろな方々の立場から述べられましたけれども、もう間違いなく国民生活や経済活動に打撃...全文を見る
05月07日第159回国会 衆議院 厚生労働委員会 第18号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  政府提出の年金法案は、保険料を連続的に値上げするという問題でも、給付水準を引き下げていくという問題でも、長期にわたって国民の皆さんに負担を強いる重大な中身を持った法案です。それだけに私は、この委員会でも、徹底的な審議を求めて、公聴...全文を見る
○山口(富)委員 私どもは、こういう内容の合意にはとても乗れません。  それで、坂口大臣は、これは大きな前進であり尊重するという答弁をされたわけですけれども、実は私はこの合意書を見て大変驚いたんです。といいますのは、この委員会でも私は随分、坂口大臣と年金改革の問題について議論し...全文を見る
○山口(富)委員 私たちは年金制度について議論してきた。もし大臣がそういう全体的にかかる見直しが必要だと考えるんだったら、法案を提出し直すべきですよ。そういう議論を全くしないで、突然こういう合意でやるというのは、私は立法府の軽視も甚だしいと言わざるを得ないと思うんです。  しか...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、私、消費税についてもう一点確認させていただきますが、これは国会でも、消費税というものは所得の低い方々に、低所得者、また中小業者さんに大変重い負担になる、逆進性を持つということがしばしば批判され、大きな議論になってまいりました。  この点について、...全文を見る
○山口(富)委員 大臣が、消費税を導入した場合に国民の側に負担が来るというふうに認識をお持ちなら、私は少なくとも、老後の生活を保障すべき年金に逆進性を持った消費税を絶対に導入すべきじゃない、そういうことを重ねて厳しく申し上げておきたいと思うんです。  それで、私は前回の質疑の際...全文を見る
○山口(富)委員 大変苦しい答弁ですね。私としてはこう思いたいということなんでしょう。  しかし、これはどう見ましても、給付と負担のバランス論の、社会保険料については検討するというわけですから、もともとの提案の、政府の案に問題がある、これ自身が安心ではなかったということを認めた...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、年金問題について総理に質問いたしますのは予算委員会に続いてのことですけれども、年金問題でお聞きしたい点は山ほどあります。しかし、きょうは二十分と時間が限られておりますから、問題を絞って、幾つかの角度から、今度の政府の提案して...全文を見る
○山口(富)委員 総理のお話を私なりに補足させていただければ、これは政府案の問題点が盛り上がってきたんです。一般的に議論が盛り上がってきた、そういうところにとどまっていないんです。しかも、私がモデル世帯論で問題にいたしましたのは、あたかもそれが平均像であるかのような宣伝をなさるか...全文を見る
○山口(富)委員 総理が敏感だと言われたんですが、国民生活に対して私は敏感でないと思います。なぜなら、年金の財源に消費税を含ませることについては、アンケート調査を見ましても多数は反対ですよ、今でも。そのことをきちんと見るべきです。  しかも、与党の昨年十二月の税制大綱の合意では...全文を見る
○山口(富)委員 総理はいかがですか。
○山口(富)委員 となりますと、年金保険料の上げ下げについては再検討するということなんですね。
○山口(富)委員 時間が限られてきましたから次に進みますけれども、私は、この年金保険料の問題でも、結局、今空洞化が起きている背景には、国民年金の場合は高過ぎると述べていらっしゃる方が大体六割から七割ですから、ここに今、政治の場に身を置く者としてきちんと答えるべき、検討すべき問題が...全文を見る
○山口(富)委員 私は、総理の現状の認識は間違っていると思いますね。私たちが問題にしているのは国民の暮らしなんです。そして、年金というのは暮らしにかかわりますから、一体どういう労働の形態にあるか、問われるんです。そして、どんな調査を見ましても、やはり正規の職員にしてくれというのが...全文を見る
05月20日第159回国会 衆議院 憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会 第4号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  辻山さんから四つの柱で意見陳述いただいたので、その柱に沿ってお尋ねしたいんですが、まず初めに、分権一括法の効果についての現状についてかなり厳しい指摘がありました。  振り返ってみますと、あの地方分権一括法の際に、法定受託事務と...全文を見る
○山口(富)小委員 もう一点、地方自治基本法の問題なんですけれども、先ほどのお話ですと、篠原一さんを中心として四十数カ条のものを一回つくったことがあるんだというお話でした。当然、先ほどのお話でも、これは憲法の地方自治の本旨を具体化していくものになる、そういう趣旨だというのはわかっ...全文を見る
○山口(富)小委員 辻山さんのレジュメの二つ目の柱で、権限配分のあり方にかかわってくるんですけれども、地方分権一括法のときに四百数十本一遍にやりまして、特に個別法の中では非常に問題があったわけですね。  その一つに、特に沖縄県で必ず問題になります、米軍用地の特別措置法にかかわっ...全文を見る
○山口(富)小委員 その問題にかかわるんですけれども、三つ目の柱で、憲法規定について、基本的な考え方として、憲法規定の問題では、あえてという言葉がありますから、きょうのお話をお聞きしましても、四つの条文、これは条文の数としては少ないと言われたりしますが、しかし、明治憲法の中でなか...全文を見る
○山口(富)小委員 時間が参りましたので、終わります。
05月27日第159回国会 衆議院 憲法調査会基本的人権の保障に関する調査小委員会 第5号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  私は、参考人がお述べになりました、憲法規範の抽象性を認めて、現行憲法の規範をさまざまな形で実現、具体化を図っていく、そして法秩序の安定を図るという考え方に賛成です。  それで、参考人が三つの柱でお述べになりましたので、三つの柱...全文を見る
○山口(富)小委員 二十一世紀に憲法論を論じようとした場合に、その点が非常に大事な眼目だと私は思うんです。  二つ目にお尋ねしたいのは、刑事手続上の人権各論にかかわるんですけれども、実は、今度の法改正があった刑訴法の被疑者の公的弁護制度の導入なんですが、これについては、法改正の...全文を見る
○山口(富)小委員 時間がなくなると困るので、先にお尋ねしておきますが、三つ目の柱の被害者の人権の問題なんです。  これは私は、単に刑事司法の面だけでなくて、経済的にまた精神的に、被害者の皆さんの人権問題で総合的な施策の前進を図ることが大事だと思うんです。  先ほどのお話です...全文を見る
○山口(富)小委員 フランスの場合、よく社会的自治という言葉で、どうもそういう人権を支える伝統があるようですけれども。  もう一点、話が前後するんですが、死刑制度にかかわる問題なんですけれども、私は、これは、憲法上の合憲性にかかわる議論と立法政策上の存廃論は区別して考えた方がい...全文を見る
○山口(富)小委員 時間が参りました。ありがとうございました。
○山口(富)小委員 私は、きょうの参考人質疑を通じまして、刑事事件の適正手続につきましては二つの視点が欠かせないなということを感じました。  第一は、やはり他国に例を見ない詳細な刑事手続の規定を設けたという歴史的背景についてです。  これは、先ほども質疑いたしましたけれども、...全文を見る
05月27日第159回国会 衆議院 憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会 第5号
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○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  まず、会計検査院にお尋ねします。  先ほど、独立性を担保するための三つの面という指摘がありました。いわばこれは外形的な制度設計だと思うのですけれども、私がお尋ねしたいのは、具体的な仕事の中身として、客観的、中立の立場で厳正、公...全文を見る
○山口(富)小委員 私が冒頭にそのことを聞きましたのは、今の予算執行の点検というのが行政府の政策動向を追う形での検査になってはいないかということを感じたからなんです。  それから、もう一点。いわゆる機密費、報償費なんですけれども、ここ数年、内閣官房や外務省をめぐって大問題になっ...全文を見る
○山口(富)小委員 引き続き厳格な検査を期待したいと思います。  私は、次に、只野参考人にお尋ねしたいんですけれども、きょうは、三つ目の柱の、日本国憲法の二院制と参議院については時間の関係で少しはしょられたように思うんです。  お話をお伺いしていまして、結局、参考人の問題設定...全文を見る
○山口(富)小委員 そうしますと、二院制について、先ほどの指摘にあったんですが、憲法四十一条で国権の最高機関とされるわけですけれども、先ほど政治代表という言葉もありましたが、いわば国会を国民の代表機関として位置づけるわけで、そこに主権者国民の意思が貫徹するかどうかというところが非...全文を見る
○山口(富)小委員 事前にいただきました参考人の論文を読ませていただいたんですけれども、それを拝見しますと、参議院の存在意義について、多様な民意を多元的に反映するという言及がしばしばあるんです。これは大変重視されていると思うんですが、今お話しになった政治代表という原則からきている...全文を見る
○山口(富)小委員 先ほど、決算に特化した参議院のあり方については疑問を感じるというお話があったんですけれども、憲法上の要請として、日本の場合は、財政に対しては、事後のコントロール、会計検査院の報告を踏まえてやるわけです。となると、両院に予算と決算のきちんとした権限を持たせないと...全文を見る
○山口(富)小委員 前提の前提みたいな話ばかりが続いているかもしれませんが、もう一点。院の自律にかかわる問題で、先ほども指摘があったんですが、憲法五十八条の趣旨から見て、国会法と議院規則について幾つか見直しを提起されたようなんですけれども、この趣旨をもう少し説明していただけません...全文を見る
○山口(富)小委員 どうもありがとうございました。
○山口(富)小委員 日本共産党の山口富男です。  委員長の議場整理権がありますから発言いたしますが、きょうの小委員会が統治機構のあり方に関する小委員会であり、ここは憲法調査会だ、そういうことからいきまして、出席しているのは民主党、日本共産党、社会民主党、そして自民党は船田筆頭理...全文を見る
06月03日第159回国会 衆議院 憲法調査会 第7号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、地域の安全保障を考える場合に、一つは、二十一世紀を迎えたアジアに対する現状認識の問題、それから、それに対して日本が持つべき平和外交戦略の中身の問題、そしてもう一つ、その際依拠すべき憲法原則、それらが当然問題になってくると思い...全文を見る
○山口(富)委員 土井委員と近藤小委員長はしばしば議論しておりますが、私も中谷委員としばしば議論しておりまして、先ほど言及がありましたので、その点に限って申し述べたいと思います。  私は、大体、集団的自衛権について悪者論というような言葉は一切使っておりません。それは、委員の方は...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、憲法と国際法という場合に、日本にとって幾つか大事なことがあると思うんですけれども、時間が限られていますから一つだけお話ししたいと思うんです。  それは、既に三人の委員からも指摘された点なんですけれども、日本は、いろいろな国...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  今、船田委員から、二十九条二項の公共の福祉にかかわって少し発言があったので、まず初めにそのことについて述べたいのです。  憲法上の公共の福祉論というのは、先ほど公共事業型とかまちづくり型というとらえ方もありましたけれども、基本的...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  実は、今渡海委員が指摘された点を最後に話そうと思ったところなんです。  といいますのは、私も日本の歴史的風土を愛する者で、この景観が壊されていくことに非常に心を痛めますが、その解決の方向として、ではそれを憲法に書いたらいいのかと...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  まず、きょう各委員から、刑事手続上の問題で、三十一条から四十条にかけて詳細な規定がある歴史的背景について発言がありました。  私も、当日、小委員会で参考人にお尋ねして、大変印象深かったんですが、その歴史的な背景のとらえ方の問題と...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  先ほど、憲法九十二条の地方自治の本旨について、明確にされていないという意見がありましたが、しかし、憲法制定後の憲法理論の発展でも、また判例解釈でも、この分野ぐらい非常に豊かに発展してきた分野はないと私は考えております。  地方自...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  先日の小委員会では、参考人からは、憲法での二院制という制度設計の積極的意義を認めて、その上で参議院の独自性の発揮を提起されるということだったと思います。私も、現行憲法での二院制の設計については、これは賛成ですし、その上で独自性を考...全文を見る
06月10日第159回国会 衆議院 憲法調査会 第8号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  日本国憲法は、戦争と戦力、交戦権を否定した憲法九条を初め恒久平和主義の点でも、主権者である国民の人権を豊かに、多面的に保障している点でも、二十一世紀の世界において誇るべき内容と値打ちを持っていると思います。今後とも、私たちの暮らし...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、二点発言したいと思います。  一点は、日本国憲法の制定過程にかかわる問題なんですけれども、これを押しつけとくくるわけにはいきませんが、私は、制定過程にきちんと調査の光を当てるということ自体は、憲法の豊かな内容をつかむ上でや...全文を見る
06月11日第159回国会 衆議院 厚生労働委員会 第22号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、法案質疑に入る前に坂口大臣に一点お尋ねしておきますが、それは、きょうも問題になっております、昨日発表されました二〇〇三年の出生率が年金関連法の想定を下回る一・二九であったという発表なんです。  これは発表にかかわる経過...全文を見る
○山口(富)委員 これはそう劇的な変化を期待できるような数字じゃないんです。私は、長いスパンで見るということになるんであったら、今度の年金関連法とのかかわりでいいましたら、その実施を見送って、きちんとした数値に基づく、そしてまた試算も含めまして、再討議をきちんとやるべきだ、きょう...全文を見る
○山口(富)委員 これまでの研究の蓄積、継続性が非常に大事な分野ですので、私は、雇用の安定の問題もきちんと含めて、この点での体制を確保するということに万全の態勢をとって臨んでいただきたい、これを求めておきたいと思います。  次に、基盤研究にかかわる業務なんですけれども、配付資料...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、今の段階で研究成果の公表ですとか研究内容の評価の問題ですとか、これは何らかの基準なり、こういう形になるということは、明らかになっている点はあるんですか。簡単で結構ですから。
○山口(富)委員 この評価の中身なんですけれども、それは継続的に、いわば一定期間、そのプロジェクトが終わったところでやるのか、中間的にやるのか、その点はどうなっているんですか。
○山口(富)委員 先ほど坂口大臣が、この研究にかかわって、公共性の問題を指摘されました。そして、一定の研究費を企業側も負担しているから、それに見合う、両面の見方が大事だという話をされたんですが。  それで、私はもう一つお尋ねしたいんですけれども、この研究開発の振興業務にかかわっ...全文を見る
○山口(富)委員 何事につけ厳正な審査をするというのは当たり前の話なんですよ。私が問題にしましたのは、公共性の面でも委託費の面でも一〇〇%国がいわば支えているわけですから、そういうものがきちんと国民の皆さんに還元されるような方向をとるべきだという提起をしているんです。  今、総...全文を見る
○山口(富)委員 その点は、引き続き結核医療が全都道府県できちんと行われるように仕事をしていただきたいと思うんです。  最後に、薬剤師法なんですけれども、私はこれは、四年から六年に大学の期間が延長されるというのは賛成なんですが、それに伴って、これは文部科学省の仕事だけではなくて...全文を見る
○山口(富)委員 終わります。
○山口(富)委員 日本共産党を代表して、独立行政法人医薬基盤研究所法案に反対の立場から討論いたします。  本法案は、医薬品医療機器総合機構の創設に当たって、副作用被害の救済業務などと基本的性格を異にする医薬品、医療機器の研究開発振興業務が同一法人で行われることに対する厳しい批判...全文を見る
08月04日第160回国会 衆議院 厚生労働委員会 第1号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  日本共産党は、政府の提出しました年金関連法につきましては、これが保険料の引き上げと給付水準を長期にわたって引き下げていく、それを国民に押しつけるものであり、これは年金の空洞化を進め、憲法に明記された国民の生存権まで侵す、そういうも...全文を見る
○山口(富)委員 今答弁がありましたが、この改悪年金法を一たん廃止にするというその一点で、私どもはこの方向に賛成であります。  同時に、この法案では、附則の第二条一項に次のような部分があります。「社会保障制度全般について、税、保険料等の負担と給付の在り方を含め、一体的な見直しを...全文を見る
○山口(富)委員 ですから、私が言いましたように、賃金上昇に応じて、これは固定されるどころか、上がるということじゃないですか。  しかも、あなたは書いてあると言いましたけれども、これははっきりわかるんですが、ほとんど見えないんですよ、小さい活字で。あなた御自身、そうでしょう。「...全文を見る
○山口(富)委員 私は、ちょっと大臣としてはそれは居直り的な発言だと思いますね。  私が問いましたのは、当初政府側は、モデル世帯では五〇%確保する、それから保険料についても、上げるけれども上限がある、固定するという話だったんですが、このパンフレットの追加資料の二枚はいずれも、こ...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党を代表して、民主党提出の国民年金法等の一部を改正する法律を廃止する等の法律案について賛成の討論を行います。  さきの国会で成立した政府提出の年金関連法は、保険料の引き上げと給付削減を長期にわたって国民に強いるものであり、年金受給者と国民の将来に重大な...全文を見る
08月05日第160回国会 衆議院 憲法調査会 第1号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  初めに、憲法調査会の調査の進め方について一言述べておきます。  本調査会は、調査会規程第一条にあるように、日本国憲法についての広範かつ総合的な調査を行うことを掲げて設置されたものです。憲法改定案をまとめたり、まして案のすり合わせ...全文を見る
○山口(富)委員 会長、みずから失礼とおっしゃったんですから。会長。
○山口(富)委員 じゃ、一分下さい。会長はみずから失礼とおっしゃったんですから。
10月14日第161回国会 衆議院 憲法調査会 第1号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうの調査会では、海外調査の概要の報告と、派遣された四人の委員の方からの発言を受けたんですけれども、どうもお疲れさまでした。  私は、私自身が二回海外調査に行ってまいりまして、その経験からいきましても、この海外調査というのは、...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょう私、冒頭で海外調査について発言しましたのは、海外調査をやった場合に、そこでの見聞きしたことや学んだことというものを直接的な形で日本国憲法を検討する際の足場に持ってくることについては、やはり抑制的であるべきだということを考えて...全文を見る
10月21日第161回国会 衆議院 憲法調査会 第2号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、冒頭に中山会長から発言があったんですけれども、先日事務局の方から、このテーマについて会長から発言したいという趣旨が伝えられたんですが、私はちょうど出かける間際でしたので、この点については慎重だ、やはり幹事会でテーマが確認...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、制度と運用ですとか権限と実態ということで行政監視の問題を議論されたんですけれども、オンブズマン制度そのものについて言いますと、私は、憲法が定める国政調査権や行政監督権を積極的、機動的に発動するための機構として、やはり議会...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  二十一世紀を迎えた世界では、国連憲章とは何か、憲章が目指した平和のルールとは何かということが繰り返し問われてきたと思います。きょうは、そのことを念頭に置きながら、国連憲章と日本国憲法について、以下発言したいと思います。  まず、...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  まず、国連安全保障理事会の常任理事国入りの問題なんですけれども、九月に国連総会で小泉首相がその立場を表明したわけですが、一つは、日本が今国連の中で重要な役割を果たすというならば、よく批判される、アメリカ言いなりと言われるような現状...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  議論の中で、私は、国連という集団安全保障の機構の問題と、それから国連がさまざまに行う平和維持活動を含めまして諸活動のことと、それから集団的自衛権と、ややいろいろな側面が一緒に論じられたり、区分けされずに出てきているように思うんです...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  保岡幹事が席を立たれましたので、いらっしゃらないところで言うのもフェアではないので、少し、論点だけにいたしますが。  私は、同盟関係についての認識と評価は、全く立場を異にしております。それは当然、政党間の違いもありますから。 ...全文を見る
○山口(富)委員 繰り返しの発言になりますが、日本共産党の山口富男です。  一つは核兵器の問題なんですけれども、私は、これを同盟関係との関係で論ずるのはうまくないと思うんです。国連総会が戦後の第一回の総会決議で上げたのが原子兵器をなくすという問題だったんですけれども、これは、私...全文を見る
10月27日第161回国会 衆議院 厚生労働委員会 第2号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、私は、災害にかかわる厚生労働行政の問題、それから障害者施策の問題、それと公益法人と政治団体の関係にかかわる問題などについてただしてまいりたいと思います。  まず初めに、災害なんですけれども、今回起こりました新潟県の中越...全文を見る
○山口(富)委員 全力を挙げる場合、どこに目を向けるのか、なかなか大事なことがいろいろ起きていると思うんです。  私は、今回の場合、二次被害がこれだけ広がったというのも、私たち手を打たなきゃいけないと思うんですね。具体的に挙げますと、地震による精神的ショックや避難生活による疲れ...全文を見る
○山口(富)委員 聞いていますでは困っちゃうんですね。  大臣にお願いしたいんですが、避難所がこれだけ広がっておりますから、もちろん一カ所一カ所に全部、全二十四時間体制というのはなかなか現状難しいかもしれませんけれども、いろいろなかけ持ちも含めまして、全域にわたって医療と保健師...全文を見る
○山口(富)委員 それでは、現地の状況をよく調べて、必要な体制をとっていただきたいんですが、もう一点、先ほど医療施設や社会福祉施設の問題で、それぞれ被害を受けているという報告がありました。医療施設ですと百三十九病院の調査をやったという話があったんですけれども、確かに被害状況につい...全文を見る
○山口(富)委員 先ほどから、聞いているという話が多いんですけれども、現地に対策室を持って、厚生労働省は派遣しているんですから、私たちはこれを現地の対策本部に格上げすべきだという提案をしておりますけれども、きちんと把握していただきたい。そして、日常的に今テレビがありますから、見て...全文を見る
○山口(富)委員 大臣に一つ重ねてお願いしておきたいんですけれども、きょうの質疑を通じましても、厚生労働省としてこういうことができるとか、こういう手を打っているという話が随分あったんですね。例えば、お医者さんにかかるときに保険証がなくても、とりあえずは御本人がわかればいいんだとい...全文を見る
○山口(富)委員 その点は、私たち含めて最大限の努力を一緒にしたいと思います。  それで、山古志村が二千人の全村避難をやったわけですけれども、長島村長さんがこういうふうにおっしゃっているんですね。長期間になると覚悟している、知事には三宅島並みの支援を要望すると言っているんですが...全文を見る
○山口(富)委員 もう一点、関連しまして、国民健康保険や介護の保険料にかかわる問題なんです。  既に国保と介護保険の一部負担や保険料についての減免措置はとられているようですけれども、介護の保険料が、一号保険料は納付期限が延長されているんですが、減免については全壊した家屋になって...全文を見る
○山口(富)委員 三宅島関係で、最後に保育所の問題をお尋ねしたいんです。  あの島は、これまで三カ所保育園があったんですけれども、来年二月に向けて、それを一つとりあえず再開するということなんです。全島一周すると大体四十キロという、マラソン並みのところになるんですけれども、一カ所...全文を見る
○山口(富)委員 災害問題は、その地元の要望と実情に応じて、本当に機動的、上手に対応していただきたいと思うんです。  次に、支援費制度についてお尋ねしたいんですけれども、昨年、十一カ月ベースで五百十六億円の当初予算が、在宅サービスの利用が大きく伸びましたから、これは非常に喜ばし...全文を見る
○山口(富)委員 二百数十億というのは相当なものですね。これは、支援費制度そのものがもともと障害者みずからがサービスを選択できる、そして契約によってこれを利用するという仕組みですから、私は、利用者の選択に十分こたえられるようにしていただきたい。  それで、私たちが聞いているとこ...全文を見る
○山口(富)委員 では、次に、私は、時間の許す範囲で最後になりますが、公益法人の活動と政治団体の区別の問題を取り上げたいんです。  この四月二十七日に、ここに持ってまいりましたが、医政局が「公益法人の活動と政治団体の活動の峻別について」という事務連絡を出しています。これを見ます...全文を見る
○山口(富)委員 この峻別というのは非常に大事なことなんですけれども、きょう、私、ここに日本看護連盟の栃木県支部の資料を持ってまいりました。これを読んでいきますと、「日本看護連盟は、看護協会の目的を達成するための団体として誕生」したと。そして続いて、こういう簡単な図が入っているん...全文を見る
○山口(富)委員 先ほど局長が、不適切な事例として、具体的に、公益法人のファクスなどを利用して政治団体の会費納入を依頼していた事例があるという話をされました。  私は全部調べてみたんです。そうしますと、日本看護連盟の支部と看護協会なんですけれども、大体、本部が、所在地が同じです...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りましたので終わりますが、適正な指導をするということですから、きちんとやっていただきたい。  終わります。
10月28日第161回国会 衆議院 憲法調査会 第3号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  まず初めに、日本国憲法と国民投票の位置づけについて述べてみたいと思います。  国民投票、レファレンダムは、主権者の意思を直接に表明する民主主義の制度の一つです。この制度は世界各国で取り入れられていますけれども、その形態を見ますと...全文を見る
10月29日第161回国会 衆議院 厚生労働委員会 第3号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、労働組合法の一部改正案についてただしてまいりますが、この労働組合法というのは、憲法二十八条での労働三権の保障に基づくものです。憲法で保障されました労働組合の団結権、それから交渉権、また、争議権とも団体行動権とも言われます...全文を見る
○山口(富)委員 今の答弁でも、いわゆる審査期間と審問期間という問題を分けてお話しになりました。  審問期間というのは、裁判に置きかえますと、実際に法廷で争う期間に当たるわけですけれども、これをもう少し地労委の資料で具体的に見ますと、命令決定事件の段階別平均処理日数の内訳という...全文を見る
○山口(富)委員 私は、まず初審の方、地労委の方を問題にしたんですね。審問期間の、実際に当たる問題と、私はそれを分けて、前後が長期化しているのはなぜかという話を聞いたんですけれども、今の答弁ですと、この前後の問題で言うと、職員の方の、頑張っていらっしゃると思いますが、専門性にもか...全文を見る
○山口(富)委員 もう一点、研修の方はどうなんですか。そういう専門性を高めるための研修、これは今後どうなるんですか。
○山口(富)委員 では、少しこの法案の条文のことをお尋ねしたいんですが、今回の改正案を見ますと、二十七条の六に「審査の計画」というものが新たに新設されます。これは、長期化する審査を迅速化するために計画的審査を進めるのだということなんですけれども、きょう私も指摘しましたように、実際...全文を見る
○山口(富)委員 となりますと、結局、問題はその中身になってくると思うんですね。つまり、期間が短くなったからこれでよしとするわけじゃなくて、起こってきている不当労働行為に対して地労委、中労委がきちんとした判断ができるという、中身がいよいよ問われるということになると思うんです。 ...全文を見る
○山口(富)委員 この運用に当たって、十分その点は留意していただきたいと思います。  さて、もう一点、実際に不当労働行為にかかわって仕事をいたします中労委の問題でお尋ねしたいんですが、中央労働委員会は、公益委員、労働者委員、使用者委員の三者で構成します準司法的な機関になるわけで...全文を見る
○山口(富)委員 五・九対一、わかりやすく六対一と言ってもいいと思いますが、これが労働者委員の任命に当たって反映されていないわけですね。  それで、このILOの対日勧告の問題なんですけれども、これが厚生労働省によってどのように検討されたのか。それから、ILOは報告を求めているわ...全文を見る
○山口(富)委員 どうもなかなか矛盾に満ちた答弁だと思いますね。一方では労働組合の比率で五・九対一という答弁をしながら、実際の任命に当たっては、それが反映されていないのに公平であるというわけですから。  私、大臣に重ねてお尋ねしたいんですけれども、十四年間労働者委員が特定のとこ...全文を見る
○山口(富)委員 その結果としてというところで、現実には、厚労省が以前出した通牒にも反する事態が起こっているわけですね。これはやはりおかしいというので、国内でも裁判にも訴えられましたし、それからILOという国際機関からも批判を浴びている。  特に、ILOの批判というのは非常に国...全文を見る
○山口(富)委員 重ね重ねになりますが、では公平な任命に徹するというふうに答えをいただいたということでよろしいんですね。
○山口(富)委員 この間、国会では二十八期の公益委員の同意をいたしましたけれども、労働者委員につきましてもきちんとした公平さが保たれるように、重ねて求めておきたいと思います。  最後になると思うんですが、ちょっと労働組合に関連して、最近話題になりました事例で、プロ野球労組の問題...全文を見る
○山口(富)委員 労働組合なんですね。ということは、プロ野球労組が労働組合法上法人として労働組合ですから、あるオーナーが言った、対等に話をするなんて云々という話は、これは労働組合法の第一条にある、「この法律は、労働者が使用者との交渉において対等の立場に立つことを促進する」という、...全文を見る
○山口(富)委員 必ずしもどころか、その発言をしたのはみんな知っているんですから。これは労働組合法の一条に反するんです。  それからもう一つは、損害賠償という発言があったんですね。今度の労組のストライキで選手会がストをするなら損害賠償を請求するという、とんでもない発言があった。...全文を見る
○山口(富)委員 ですから、今回のプロ野球労組をめぐる問題では、私は、いわゆるオーナー側と言われる人たちの発言には労働組合法に反する数々の発言があったということを直視しなきゃいけないというふうに思うんです。答弁のように、労働組合として認められている、そしてストライキにしても、それ...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りましたので終わりますが、感じていらっしゃるならきちんと物を申すべきだと申し上げて、終わります。
11月02日第161回国会 衆議院 厚生労働委員会 第4号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私、十月二十七日の質問で、新潟の中越地震について取り上げまして、その中で、避難所への医師や保健師の体制を全国的な支援も要請してとるべきだ、そして、地域の巡回体制も実現するように求めました。  きょうも、大臣は随分、最大限の努力を...全文を見る
○山口(富)委員 私が尋ねましたのは、その体制と同時に、中身の問題なんです。巡回健康相談という中身が実際に動き始めているのかということをお尋ねしているので、その点、お願いします。
○山口(富)委員 人命最優先で、必要な手だてを全部とっていただきたいんですが、今局長が最後に言われた、総合的に対応するという問題なんですけれども、一つの例で、エコノミー症候群の問題を挙げられました。  私、いろいろ見ている限り、車から外に出て少し運動しなさいとか、そういう助言は...全文を見る
○山口(富)委員 この問題では、実情に応じて総合的な対策を引き続き必ずとっていただきたい。  それで、今答弁に立たれました社会・援護局長が、内閣委員会があるということで早くここを帰してくれと言われるので、私も最大限努力いたしまして、質問の順序を変えますので、御了解いただきたいと...全文を見る
○山口(富)委員 今、暫定的な対応をしているということで、委員会の方で審議してもらっているということだったんですが、何らかの通知なり通達を出しているんですか。この判決を受けて、このように当面対応しなさいという。
○山口(富)委員 今、通知が出たということなんですが、生活保護をめぐる実態ですと、よく言われますように、申請の窓口の対応がひどいというのは、もうひっきりなしに出てくる問題なんですね。  きょう、私はここに、これは福岡県なんですけれども、日本共産党の福岡県議団が追及しまして、福岡...全文を見る
○山口(富)委員 今の答弁は全くなっていませんよ。生活保護の制度を知らない、理解していない人もいるから、それで申請書をつくっちゃったらそれこそいろいろな仕事の邪魔になるという話じゃないですか。  そういう考え方じゃなくて、生活保護というのは、無差別平等の原理、これは第二条に規定...全文を見る
○山口(富)委員 自立を支援していく上で、今、日本の生活保護行政で大事なのは、間口が狭過ぎるんですね。これを広げることが大事だと思うんです。  ここに、ILOの、これは世界の統一した基準ですけれども、生活保護費の各国別のGDP比の比較というのがあるんですけれども、これを見ますと...全文を見る
○山口(富)委員 私は、ぜひ実態をよく見ていただきたいと思いますね。  厚労省の資料で国民生活基礎調査というのがあります。これを、各年度をとってみますと、母子世帯の平均所得は、二〇〇〇年の二百六十一万七千円を頂点にしまして、減少に転じているんです。それで、直近の二〇〇二年では二...全文を見る
○山口(富)委員 ですから、大臣、私が端的にお尋ねしているのは、この裁判で問われた厚生労働行政をめぐる問題というのは、憲法にもかかわりますよという指摘をされているんですけれども、そういう問題をはらんでいるという認識を持っているかどうか、この点を言ったんです。
○山口(富)委員 今度の判決で注目すべきなのは、二〇〇二年に出されました当時の坂口厚生労働大臣の坂口試案に言及していることなんです。  坂口試案は、「無年金障害者は本人はもとより、その扶養者である両親をはじめとする親族等は高齢化が著しく、看過できない事態に立ち至っている。」「速...全文を見る
○山口(富)委員 確かに法案は出ておりまして、私たちも、これは今国会中に積極的な審議をやって、成立の方向に行くべきだというふうに考えております。  同時に、その道をつくるためには、国自身が控訴をしない、その政治的な判断が決定的なんです。  私、この問題で非常に悲しい思いをしま...全文を見る
11月05日第161回国会 衆議院 厚生労働委員会 第5号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  児童福祉法の一部改正案につきまして、きょうは児童相談にかかわる体制の充実の問題を中心にお尋ねしたいと思います。  今回の法改正の中心点の一つは、児童相談に関する市町村などの業務の規定を整備したこと、それから地方公共団体に対して、...全文を見る
○山口(富)委員 次に、ネットワーク、協議会にかかわる問題なんですが、この問題を考えるときに参考になるのが、ついせんだって厚生労働省が発表いたしました、先ほども紹介ありましたけれども、「児童虐待防止を目的とする市町村域でのネットワークの設置状況調査の結果について」というものです。...全文を見る
○山口(富)委員 その格段に進んでいくという中身をもう少し示してくれと言っているんです。
○山口(富)委員 今局長が言われましたように、先行きについては、はっきり言いますと、今いろいろな問題がありますから、そう明確じゃないんです。  それで、この厚労省の調査を見ますと、活動上の困難点として、現在ある協議会は、効果的な運営方法がわからない、スーパーバイザー、指導的な立...全文を見る
○山口(富)委員 大臣に答弁願いたいんですが、そのバックアップの体制をとる際に、私はやはり、かぎは児童相談所だと思うんですね。  市町村が対応するという問題をとってみましても、今は非行の問題があり、障害相談があり、育成や親の養育問題があり、さまざまな、本当に広い問題への対応を迫...全文を見る
○山口(富)委員 では次に、具体的に、児童相談所の問題について、幾つかお尋ねしたいんですけれども。  今度の法改正の案で、十二条の三の第三項なんですが、所長というのは児童相談所の所長ですけれども、「所長は、厚生労働大臣が定める基準に適合する研修を受けなければならない。」というふ...全文を見る
○山口(富)委員 全くまずい答弁ですよ。だって、任意で受けられるんじゃないんだ。この提案は「受けなければならない。」なんだから。大臣、これは提案者なんですから、もちろん、いろいろな段取りの中で、まず新任の方というのは、私はあり得ることだと思います。しかし、これは法改正の精神からい...全文を見る
○山口(富)委員 それでは、もう一点確認しておきたいんですけれども、きょうの質疑の中で、児童福祉司の任用資格が広がる問題について、法改正に伴って広がるという話を盛んに局長がされるんですが、この改正の法文上、一体どこからそういう話が出てくるのか示していただきたい。
○山口(富)委員 それが正しい答弁なんです。  私、これはあいまいにしちゃいけないと思うんですね。法改正に伴ってと言われるけれども、現実には省令の改正なんです。  それで、確認しておきたいんですが、省令の改正として今念頭に置いている、新たに広げる分野というのはどういう職種の皆...全文を見る
○山口(富)委員 きょうは児童福祉司の皆さんの専門性ということが随分議論になったわけですけれども、今挙がったところでいきますと、保健師さん、保育士さん、教員という名前が挙がったわけですけれども、実際に、これまで経験を積まれたこういう方々が児童福祉司として仕事をやろうとすると、やは...全文を見る
○山口(富)委員 これはぜひ、予算だけでなくて、その研修の中身について、この法案の質疑の内容も踏まえた、きちんとしたものにしていただきたいと私は思うんです。  それで、きょうも栃木県の小山市の事例が挙がりましたけれども、私ども日本共産党の議員団も調査に行きまして、私自身は東京都...全文を見る
○山口(富)委員 では、もう一つ数字を尋ねますが、児童福祉司の数なんですけれども、同じく昨年と十年前の一九九三年を比べてどの程度の変化があるのか、示していただきたい。
○山口(富)委員 大臣、今数字が示されましたが、対応している相談件数がこの十年で十六・五倍、それに応ずる人数の方は一・六倍程度だ。私、これが、今児童相談所を訪ねますと、人手が足りない、相談の対応をするのも手いっぱいで大変だという声になってくる、いわば裏づけのある数字だと思うんです...全文を見る
○山口(富)委員 六割の自治体が満たしていないというわけですが、なぜこういう結果にとどまっているのか。これは厚生労働省としてはどういうお考えですか。
○山口(富)委員 私は、この問題は、地方の判断や政治の責任に帰せない問題があると思うんです。  それで、これは大事な点ですから大臣に答弁願いますが、いわば二重基準があるんですね。交付金の方は確かに六万八千人に一人という基準になっている。これがなかなか、金額としては出ているんだけ...全文を見る
○山口(富)委員 そのある程度固まった段階というのは、どのぐらいを見ているんですか。
○山口(富)委員 先ほど、山井議員の資料にもありましたが、この配置基準というのは、国際的に見ますと、とにかく、けた違いに低いんですね。ですから、私はやはり、ある程度の時期を見てというか動きを見てということにとどめないで、今度の法改正でせっかく新しい動きをつくるわけですから、この時...全文を見る
○山口(富)委員 きょうはもう少し質問を予定していたんですが、少し押し詰まってきたので、もう一点お尋ねしておきますけれども、児童福祉司以外の配置の基準の問題なんです。  それで、私たちが児童相談所に参りますと、相談員の方や心理判定員、今呼び名はいろいろ検討されているようですけれ...全文を見る
○山口(富)委員 これは確かに予算要求してきたのは知っています。  それで、相談所を訪ねましても、やはりお子さんが来たときに、その心理状態などを一定期間、相談に乗ったり判断する期間が要るんですね。その方たちはなかなか苦労して仕事をしているんです。ところが、児童福祉司でも配置基準...全文を見る
○山口(富)委員 その点はぜひよろしくお願いします。  もう一つ、児童相談所なんですが、その設置なんですけれども、児童相談所運営指針によりますと、人口五十万人に最低一カ所置くということになっていますが、この基準は全国でクリアされているんですか。
○山口(富)委員 いわば職員の児童福祉司の方も基準にいかないし、低い基準にもいかないし、そして児童相談所そのものが、とにかく今の話では四十三が基準にいかないというわけですから、私は、これは今政治がきちんと目を向けるべき現実がここにあると思うんです、改善すべき。  尾辻大臣に最後...全文を見る
○山口(富)委員 年金問題では意見が違いますけれども、子供たちのための施策は国の責任としてきちんと進めるという点では、再度その旨要望しておきたいと思います。  終わります。
11月10日第161回国会 衆議院 厚生労働委員会 第6号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、私は、法案の質疑に入る前に、きょう国が、無年金障害者の問題で新潟地裁の判決を受けて控訴を決めたという点について、まず国の姿勢をただしたいと思うんです。  私、先ほど厚生労働省から取り寄せたんですが、これがその大臣談話な...全文を見る
○山口(富)委員 そうであるなら、坂口前大臣の気持ちを酌まれるというのであるならば、私は、控訴はやはりやるべきではないということを重ねて申し上げておきたいと思います。  さて、児童福祉法の一部改正なんですが、前回、私は児童相談所の体制の拡充の問題を中心に聞きましたので、きょうは...全文を見る
○山口(富)委員 一時保護所の場合は、緊急保護の場合もあるんですけれども、一時保護所で行動観察をし、その後の対応についてきちんと決めるという意味で、特に児童虐待では初期の対応が大事になりますから、非常に大事な施設になります。ところが、今局長も言われましたように、都市部を中心にして...全文を見る
○山口(富)委員 その結果については、しかるべき形できちんと当委員会にも報告いただきたいと思います。  それで、具体的に一時保護所で今何が改善を求められているのかということなんですけれども、前回の質疑でも取り上げましたが、ことしの八月二十七日付で、全国児童相談所長会の会長飯山さ...全文を見る
○山口(富)委員 大臣に確認しておきますが、今局長の方から、検討し研究するという話があったんですけれども、今の一時保護所が児童養護施設に準拠しているということなんですけれども、これは児童虐待が深刻化する前なんですね。  ですから、今の新たな事態でいきますと、児童虐待問題では初動...全文を見る
○山口(富)委員 たまたま、偶然なんですが、その同じ場所を私は一月前に視察してまいりました。そこで大臣と同じように、やはり現状は本当に大変だなと。一時保護所というのももう大分古いんですね。建てかえが問題になっておりまして、混合の問題でいいますと、時間差を設けて男女を別にしたり、グ...全文を見る
○山口(富)委員 その三・三平米という基準は、現在、すべて守られているんですか。そして、そうした実態の調査はあるんでしょうか。
○山口(富)委員 その調査はあるんですか、すべて基準をクリアしているという。
○山口(富)委員 これは実態をよく見てきてください。  三・三平米の問題なんですけれども、これはどう常識的に考えてみても、お子さんが一人そこで暮らすには幾ら何でも狭過ぎるじゃないかというのは、だれが見たってわかるものなんです。  先ほど、新しいところについては九平米ということ...全文を見る
○山口(富)委員 それが実態に応じていないから、私は繰り返し質問しているんです。所長会の要望を見ますと、これは二対一にしてくれという要望なんですよ。それは私は、子供たちのことを間近に見て接している職員の方からすれば、もう当然のことだと思うんですね。  先ほど、水島委員が諸外国の...全文を見る
○山口(富)委員 では、私は次に、里親問題について触れたいと思います。  登録里親数を見ますと、長期的には減少の傾向があります。先ほど局長は、ここ数年をとると反転の傾向にあると言ったので、私は驚いちゃったんですけれども、たかだかこの数年をとって、反転の傾向にあるなんとはとても言...全文を見る
○山口(富)委員 あなたがここ数年を見ると反転だと言うから、私はそんなことはないと言ったんです。  ここに厚労省が出した資料がありますが、ここ数年で言いましょうか。二〇〇〇年でいうと七千四百三人、これは登録里親数ですけれども、二〇〇一年七千三百七十二人、二〇〇二年七千百六十一人...全文を見る
○山口(富)委員 私は、施設の長に続いて、里親にも懲戒問題では濫用禁止ということを徹底せざるを得ないというところに、やはり問題があると思うんです。  先ほど水島委員からも話がありましたけれども、世界の流れから見ますと、そういうものを入れてある国というのはもうほとんどないんですね...全文を見る
○山口(富)委員 これは、濫用禁止の規定を設けるだけでなくて、廃止の展望も含めて、きちんとした検討を求めたいと思います。  最後に、ちょっと時間が押し迫ったものですから一点だけなんですが、小児慢性特定疾患の問題なんです。  今度の法改正で、これは二十一条の九の二にかかわるわけ...全文を見る
○山口(富)委員 難病のお子さんを抱えている家庭というのは本当に大変なんですね。そういう方々にどの程度の影響が出るのかというと、私は、行政上の言葉ですけれども、精査中というのは、これはいただけない。やはり、それでプラスマイナスすると数千人規模というんでしょう。今でも十万人ですから...全文を見る
○山口(富)委員 児童福祉法の一部を改正する法律案に対する修正案について、日本共産党を代表して、提案の趣旨及び理由を説明いたします。  本法案は、児童相談の窓口や児童相談所の拡大、児童福祉施設の年齢要件の緩和、虐待防止に対する家庭裁判所の関与の強化など、虐待の早期発見を中心に、...全文を見る
11月11日第161回国会 衆議院 憲法調査会公聴会 第1号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、三人の公述人の皆さん、どうも御意見ありがとうございました。  憲法調査会は、憲法について広範かつ総合的に調査するということですので、お述べいただいた意見に基づきまして何点かお尋ねしたいと思います。  まず初めに、中曽...全文を見る
○山口(富)委員 続けて中曽根公述人にもう一点お尋ねしますが、今の点は、私は、憲法九条のもとでは集団的自衛権は持てませんし、政府の苦しい、ぎりぎりの解釈という話がありましたけれども、憲法九条からいってやるべきではないという考え方ですが、これは意見の違いです。  私がお尋ねしたい...全文を見る
○山口(富)委員 私は、近代立憲主義という点では、日本国憲法の方が世界の流れに沿う王道であって、前文に日本国家像を示すというのは、やはり世界史的に見れば逆行する考えだというふうに考えております。  次に、宮澤公述人にお尋ねしたいんですけれども、まとめて二点お尋ねいたします。 ...全文を見る
○山口(富)委員 きょう、GHQですとかGSですとか、憲法制定の過程にかかわるお話をいただきましたけれども、実は私も、国会図書館の憲政資料室に参りまして、当時の、憲法制定時の内閣に提出された各種の閣議の資料が今あそこにおさめられていますから見たんです。ページを繰りますと、昔のわら...全文を見る
○山口(富)委員 武村公述人に引き続きお尋ねいたします。  きょうのお話ですと、憲法九条が、国連憲章の精神を日本で具体化したものである、そして日本の顔であって、旗であり、軽々に変えるべきでないという御意見だったんですが、先ほどの宮澤公述人への質問と重なっていくわけですけれども、...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、軽々に変えてほしくないという御意見なんですが、私もそれはそのとおりだと思うんですけれども、そういう願いが、一方での危機的な状況があるという認識をお持ちだということなんですが、武村公述人の、九条が日本の顔であり旗であるという願いが先々まで力を持とうと...全文を見る
○山口(富)委員 私も、この憲法の平和主義を中心といたしまして、その意義を、現実に生きる力を二十一世紀に持っておりますから、再確認しながら頑張ってまいりたいと思います。ありがとうございました。
11月17日第161回国会 衆議院 厚生労働委員会 第8号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  育児と介護の休業の制度は、仕事と子育て、それから介護の両立を目指していろいろな要望や運動の中で改善を遂げてきた大事な制度だと思うんです。この問題で、今度の法改正に当たりましても、私は、この法改正が法律自体として今の職場や暮らしの実...全文を見る
○山口(富)委員 その一万人程度と言われる根拠を幾つか示していただけませんか。
○山口(富)委員 今幾つかの前提条件が示されたんですけれども、その中には、有期労働者の雇いどめまでの期間の問題も出ました。それで厚労省が出しています平成十三年有期労働契約に関する調査というものがあります。これを見ますと、有期労働契約で、三カ月から六カ月などの短期更新が繰り返されて...全文を見る
○山口(富)委員 今の局長の答弁ですと、法律で二つの条件をかけるけれども、実態をよく見込んでやっていくつもりだということだと思うんです。  それで、今、有期雇用の分野で、短期雇用を繰り返しながら、実際にはそれが事実上の長期雇用になっているわけですけれども、現行の、事業主さんへの...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、申しわけないです、もう一点。  私がお尋ねしたのは、先ほど局長が、これをベースに置きますという話でしたから、単にこの規定をそのまま残すという保守主義的な立場じゃなくて、今の、短期雇用を繰り返しながら、事実上、有期労働者が長期雇用になっているという実態があ...全文を見る
○山口(富)委員 どうも繰り返しの答弁になったようですが、しかし、指針も、そのことをベースにしながら、実態に見合ったきちんとしたものにしていただきたいと重ねて求めておきます。  次に、育児休業の期間の問題なんですけれども、今度の法改正で第五条の三項で、ここもまた二つの条件がある...全文を見る
○山口(富)委員 今、検討に当たっての三つの中身が示されましたけれども、最後に言われた、統計によれば、四分の三程度の御家庭で、保育園に入れる期間で、やっと入れるというのが大体六カ月程度だろうという話がありました。  私、調べたんですけれども、厚労省がその典拠にしているのは、平成...全文を見る
○山口(富)委員 別に、かみ砕いて言っていただかなくても結構です。  この問題は、今局長が言われたのは、二十三条ですよ。この中で、「一歳から三歳に達するまでの子を養育する労働者にあっては育児休業の制度に準ずる措置又は勤務時間の短縮等の措置を講じなければならない。」という規定が育...全文を見る
○山口(富)委員 今、局長から、各県の労働局でも指導をやっておるという話がありました。  それで、昨年の都道府県労働局雇用均等室における相談・指導の状況という資料があるんですけれども、これを見ましても、報告徴収を実施した事業場数というのは六千あるんですね。このうち、行政指導を実...全文を見る
○山口(富)委員 となりますと、局長、かみ砕いて言いますと、働く方々の労働権と家庭責任、いわば子育てと仕事の両立を図るというところに立法趣旨があったというふうに考えてよろしいですね。
○山口(富)委員 厚労省からいただいた資料を見ますと、この深夜業の制限の制度自身は、かなり事業所で広がり始めているようです。  ところが、ある航空会社で、深夜業の制限を申請した乗務員に対して、それまで月二十日程度の勤務があったんですけれども、これが二日から三日となってしまって、...全文を見る
○山口(富)委員 では、周知徹底と、事案があった場合には必ずきちんとした指導をしていただくということを確認しておきたいと思います。  次に、介護休業なんですけれども、これまで一回限りであったものが、今回、第十一条で介護を要する状態になったごとに取得できるということになりました。...全文を見る
○山口(富)委員 社会的要請はあるんですよ。私は、アンケートの調査で、現実に介護に当たっている方の要望として示した数字がはっきり示していると思います。  それからもう一つ、看護休暇の新設の問題なんですけれども、先日の答弁で、五日にした根拠について、きょうも何回か使っている労働研...全文を見る
○山口(富)委員 ですから、私は今後の問題として、これで固定化しないで、広げていくという選択肢も考えていくのかと聞いているんです。
○山口(富)委員 施行状況を見て、よく吟味していただきたい。  大臣に最後にお尋ねしますが、今、育児と仕事の両立の問題でどういうことを推進政策としてしてほしいかという調査を見ますと、三つ挙がっていまして、一つは、労働時間の短縮などによって、働きながら育児をしやすいようにしてほし...全文を見る
○山口(富)委員 終わります。
11月18日第161回国会 衆議院 憲法調査会公聴会 第2号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私の席からいきますと横から物を言うようで申しわけないんですが、きょうは、三人の公述人の皆さん、どうも御意見ありがとうございました。  それで、皆さんからいただいた意見に即してお尋ねしたいんですけれども、まず高竹公述人からお尋ねし...全文を見る
○山口(富)委員 続けてお尋ねしますが、そうしますと、先ほど辻委員の方からもお話がありましたけれども、憲法の基本的考え方というのは、主権者である国民の人権と自由民主主義をきちんと守るために政治権力に対して権限を与えるけれども、同時に、その運用に対しては厳格な制限を加える、そういう...全文を見る
○山口(富)委員 先ほど辻委員の方からも位相が違うんじゃないかという話がありましたけれども、私も、日本国憲法の内容についての評価は公述人とは全く立場を異にいたしますが、やはり憲法論議をやる上では近代立憲主義を踏まえた議論が必要だというふうに思います。  次に、寺中公述人にお尋ね...全文を見る
○山口(富)委員 今、一線を越えるという非常に興味深い話があったんですけれども、そうしますと、今度のイラク戦争や、あるいは自衛隊は送っているわけですけれども、これについて、アムネスティにはアムネスティとしての何らかの見解などは表明されているんですか。
○山口(富)委員 先ほどのお話の中で、日本は国際人権の各種条約に参加していて、それを履行しなければいけないわけですけれども、しかし、極めて制限的であるという指摘がありました。  それで、今の国際人権条約は、大体四年から五年の間に政府の報告を求めて、それに対して委員会が勧告すると...全文を見る
○山口(富)委員 寺中公述人には最後になるかもしれませんが、先ほど良心の囚人の問題が出まして、最近起こりました東京での立川のビラ入れ裁判の問題が指摘されました。  一体、どうしてこういうことが起こってしまうのか。現実に、あのビラの内容からいきますと、イラク戦争はけしからぬという...全文を見る
○山口(富)委員 最後になると申し上げたんですが、済みません、今のお話を聞きまして、もう一点だけ示していただきたいんです。  となりますと、日本の憲法で定めている平和主義や人権の問題、この人権条項についてはいろいろ意見があるようですけれども、しかし、少なくとも、これをきちんと守...全文を見る
○山口(富)委員 では次に、日野原公述人にお尋ねいたします。  きょうはお話を本当にありがとうございました。お話の中で、日本は戦争に直接関与しない、そこにストップをかけながら、日本の行方を真剣に考えることが大事だという指摘がありました。そして、今の日本国憲法を、いわばそのもとで...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りました。ポテンシャルを現実に変えたいと思います。ありがとうございます。
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは三人の公述人の皆さん、どうもありがとうございました。それぞれ、憲法のあり方ですとか、運用の現状についての御意見、提議として聞かせていただきました。  江橋公述人からは、実質的な憲法のあり方について議論を深めようという話が...全文を見る
○山口(富)委員 では、続いて江橋公述人にお尋ねしますけれども、きょうの話では、特に七〇年代以降の市民の運動と経験の中で、憲法に新しい命が吹き込まれたという指摘がありました。  これについては、もともと憲法が持っている規範的な力が、主権者の運動や、判例なども含めまして、そういう...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、やはり主権者国民の、きょうは政府側の解釈、運用というのが問題になりましたけれども、主権者国民がみずからいわば憲法を政治権力に対して守らせなきゃいけないわけですから、その立場に立つということが、憲法のいろいろ内在的な価値についても、それを現実化する非...全文を見る
○山口(富)委員 では、続きまして、ペマ公述人にお尋ねしますけれども、先ほど、日本の憲法の問題で、やはり国際的な環境が随分問題になるんだというお話がありました。  今アジアで考えますと、二十一世紀に起きた世界の戦争というのは、アフガニスタンでありイラクであり、アジアを舞台にして...全文を見る
○山口(富)委員 私も、指摘ありましたように、同盟というのは軍事ですから、憲法九条からいってそれは反するわけですね。ですから、私は、現実の方を憲法に近づけるべきだという立場です。  さて、村田公述人に一点お尋ねしたいんです。  一つは、憲法九条を中心としました憲法の平和主義が...全文を見る
○山口(富)委員 ありがとうございました。
11月19日第161回国会 衆議院 厚生労働委員会 第9号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、無年金障害者の皆さんの法案の質問に入る前に、まず、私はこの問題での国の姿勢について改めてただしていきたいと思います。  この無年金障害者、特に学生の無年金障害者の問題では、全国で訴訟が広がっております。三月に東京地裁で...全文を見る
○山口(富)委員 私がこの点を聞きましたのは、立法不作為論を聞きますと国の見解を述べられるでしょうから、無年金障害者の皆さんが解決を求めてきたのに、それに応じた解決の措置をとれなかった、そこに国としての責任があるじゃないかということを聞いているんです。この点は大臣に答えていただき...全文を見る
○山口(富)委員 では、大臣には次の質問でまとめて答えていただきますから。  今、率直に、そういう手が打てなかったということについては局長が認められました。  それで、二〇〇二年に坂口試案が出たときに、この末尾で「無年金障害者の生活実態は推測の域を出ず、速やかに実態調査を実施...全文を見る
○山口(富)委員 ですから、大臣、その基本が、この無年金障害者の今の生活状況を見た場合に、果たして権利がきちんと保障された状態にあるのかどうなのか。その点についてはどうお考えですか。
○山口(富)委員 この間の質疑で随分かみ砕いてという話が出ましたから、私の方でかみ砕いて言いますと、なければならないということは、そういう状態にないからなければならないんだということだと思います、建前を脱いでいただきますと。  私、この厚労省がやりました調査、本当に大事な調査だ...全文を見る
○山口(富)委員 確かに、指摘されたように、家族のサポートも必要です。社会的なサポートも必要です。それをやっていく上で何よりも必要なのは、政治的、政策的なサポートなんですね。  国が、はっきり言いまして、この点では十分イニシアチブを発揮できませんでしたから、私たち立法府の責任と...全文を見る
○山口(富)委員 二つ目にお尋ねしたいんですが、今長勢委員が、在日外国人等を今回の法案では外しているというふうに話されましたけれども、この附則の第二条を見ますと、「障害を支給事由とする年金たる給付を受けられない特定障害者以外の障害者に対する福祉的措置については、」若干外しますが、...全文を見る
○山口(富)委員 この附則の第二条にあります「特定障害者以外の障害者」というところに在日外国人等が含まれるということは確認できたと思います。  それで、次にお尋ねしたいのは第四条なんですけれども、福祉的措置としての給付金なんですが、障害等級一級で五万円、二級で四万円、月額ですけ...全文を見る
○山口(富)委員 十分でないというお答えでしたから、これは改善の余地があるという認識だと思うんです。  それで、先ほどいろいろ総合的に勘案するという話があったんですけれども、結局、福祉的措置という形をとりますのでそういう問題が生まれてきます。私たちは、年金制度の枠内で最低保障年...全文を見る
○山口(富)委員 その物価スライドがここ数年全部マイナススライドになっていますから、その点では、私は、増額の方の担保はどこでとるのかという話をしましたので、法文上はどうも明確でないようですけれども、しかし、立法趣旨としてはそのことを含むんだという答弁でしたから、そこは、今後の具体...全文を見る
○山口(富)委員 与党案の提案者にお尋ねしたいんですけれども、今、民主党案の提出者の方からそういう指摘がありました。この点はどのように考えていらっしゃいますか。
○山口(富)委員 私は、物価スライドと申し上げましたのは、現実にはここ数年これがマイナススライドになっているから、そのことを念頭に置いて対応しなければいけないということを申し上げたんです。  さて、今度の与党案につきましては、給付の対象の問題、それから給付金の額の問題も、実態に...全文を見る
○山口(富)委員 最後になりますが、大臣に一点質問いたします。  大臣は、新潟地裁の判決の際の談話の末尾で、国会での御審議がありますから、「その審議を踏まえ、適切な対応を図っていきたい。」というふうに結ばれています。この二日間審議してきているわけですけれども、私は、この審議を通...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りましたから、終わります。
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  特定障害者に対する特別障害給付金の支給に関する法律案並びに修正案について賛成の討論を行います。  障害者が無年金状態のまま制度の谷間にいつまでも放置されている状態は、急いで解消すべき緊急の課題です。とりわけ、無年金状態が障害者と...全文を見る
11月24日第161回国会 衆議院 内閣委員会 第8号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  日本の障害者施策を振り返りますと、身体、知的、精神障害者とその対象を広げてきて、現在、総合的な障害者福祉法の制定に前進すべき時期だと思います。  それから、国連の場合も、完全参加と平等を掲げた国際障害者年の取り組みがあり、その後...全文を見る
○山口(富)委員 私は、今塩田部長が指摘をされた点につけ加えまして、もう一点、行政側の姿勢の問題があるというふうに痛感するんです。  きょう、何人かの委員が指摘されましたけれども、一九九三年の障害者基本法改正時の国会の附帯決議、これをもう一度振り返りますと、「てんかん及び自閉症...全文を見る
○山口(富)委員 さて、具体的なこの分野の支援といった場合に、乳幼児期から成人にかけてのライフステージに応じて連続的な支援が必要になるのと、地域からの支援が当然必要になってくるわけです。  特に、発達障害の場合に、早期の発見と適切な診断、また療育によって、二次的な社会的不適応が...全文を見る
○山口(富)委員 定量的な分析がないということなんですが、しかし、私は、初めから乳幼児健診で発見するのは難しいと決めてかかることは全く必要ないと思うんです。  この勉強会の第二回目に、これは自閉症協会の氏田さんが「早期発見・早期診断」というテーマで、ある資料を提出されています。...全文を見る
○山口(富)委員 ぜひ、連携を持った対応を図っていただきたいと思うんです。  次に、自閉症やアスペルガー症候群などについて、診断や訓練の手法がなかなか確立していないということをよく聞くんですけれども、先ほどの質疑でもありましたが、専門医の方が少ないというのも勉強会での共通認識だ...全文を見る
○山口(富)委員 塩田部長、来年四月一日が施行日になりますね。そうすると、そう日にちがないわけです。今言われたように、各分野での具体化を一気に図っていくとなると、これは、関係の例えば文部科学省と厚生労働省の関係を密にした対応をやっていくのか。どういう形で四月一日施行に向けての体制...全文を見る
○山口(富)委員 私も、皆さんがことし勉強会を開いて、関係団体の皆さんの意見も聞きながらいろいろな努力をされ始めたということはよく知っております。  その中で、鳥取大学の小枝達也さんが、鳥取県の五歳児健診の経験を大変評価されているわけです。この中で、昨年度、鳥取県で三三・三%で...全文を見る
○山口(富)委員 では、続いて文部科学省にお尋ねします。  ちょっと時間が押し詰まってきましたので、二点まとめてお尋ねします。  一つは、文部科学省の昨年九月一日現在の調査で、小中学校におけるLD、ADHD、高機能自閉症等の児童生徒への教育支援に関する体制整備の実施状況調査結...全文を見る
○山口(富)委員 見直すわけですね。  時間が参りました。  三年後の見直しですから、これをきちんと仕事していただいて、有効な見直しになるように仕事を進めていただきたいと思います。  終わります。
11月25日第161回国会 衆議院 憲法調査会公聴会 第3号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは三人の公述人の皆さん、御意見ありがとうございました。  私は、公述された順番に即して、皆さんから出された意見に即して質問してまいりたいと思うんですけれども、まず白石公述人にお尋ねいたします。  天皇につきまして、元首で...全文を見る
○山口(富)委員 今おっしゃられました、外務省が外交関係上元首扱いにしている、そこが問題であって、憲法でいえば第七条の第九号に「外国の大使及び公使を接受すること。」という国事行為が定められているわけですけれども、これも内閣の助言と承認によるという限定つきのものであって、いわゆる元...全文を見る
○山口(富)委員 国連の決議といった場合、それが総会の決議なのか、安保理決議なのか、かなり重大な問題になると思うんですが、少なくとも、国連ができましてから、憲章上に基づく正規の国連軍というのは組織されたことはありません。  今言われたことは、恐らく国連憲章の第七章にかかわる国連...全文を見る
○山口(富)委員 日本国憲法は、第八章で、明治憲法と違って初めて地方自治を定めたわけですけれども、そこでも、地方公共団体について九十四条で法律の範囲内で条例を制定することができるという問題と、九十五条で当該自治体にかかわる問題で国が特別法などをつくる場合には住民の意見を聞かなきゃ...全文を見る
○山口(富)委員 日本の場合の違憲審査制というのは、アメリカ型に似ているわけですけれども、憲法裁判所といういわば特定の憲法判断だけをするという部分をつくるのではなくて、あらゆる裁判を通じて、個々の裁判官が憲法と法律、そして自己の良心に基づいて憲法判断ができるということをとっている...全文を見る
○山口(富)委員 確かに、オンブズマンの場合は行政の規模の問題もあるんですけれども、各国でかなり普及しているんですね。私たちも、国会の附属の機関としてオンブズマン制度を設けるべきだという提案をしております。  では、最後に、平塚公述人にお尋ねしたいんですが、きょう冒頭で国民投票...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りましたので、終わります。ありがとうございました。
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、公述人の皆さん、どうもありがとうございました。皆さんの大変思いのこもった陳述について、今後私も憲法を考える際の糧としていきたいと思いました。  陳述された三人の方の順に沿ってお尋ねしていきたいんです。  まず、山田公...全文を見る
○山口(富)委員 先ほどの質疑でも、自衛隊を憲法上どう位置づけるのかという話がありましたが、私たちは、これは明確に憲法に反するという立場ですけれども、現状と憲法との間に差が生まれた場合には、立憲主義としては、憲法を大事にする立場からは、憲法の側に事態を引き寄せて解決するというのが...全文を見る
○山口(富)委員 では、続いて青龍公述人にお尋ねします。  きょうお話を聞きながら、各世代に戦争体験というのはあるんだなというのを感じたんですね。 青龍公述人のお話ですと、今日のイラク戦争をめぐって憲法について考えるきっかけになったということだったんですけれども、例えば、私の...全文を見る
○山口(富)委員 もう一つ、中学、高校までは憲法はちょっとわきに置かれたようですが、大学に入って勉強したということなんですけれども。大学に入って憲法を勉強されて、九条の話はきょうお聞きしましたけれども、例えば、読んでみて、ああ、ここはいいなとか、ここは知らなくて新しい発見をしたと...全文を見る
○山口(富)委員 日本国憲法は生まれてから五十数年たつわけですけれども、ですから、そのときに憲法をつくった人たちは、今元気な方は少ないわけですよね。  しかし、この憲法というのは、将来に向かって世代が次から次へと、平和主義や基本的人権、国民主権というものをきちんと引き継いでいっ...全文を見る
○山口(富)委員 では、青龍公述人に最後の質問なんですが、きょうは九条を大事にしてくれという話がありました。私も賛成なんですが、その立場で、今日本の政治としてこういう仕事をやってほしいと。例えば、非軍事の立場に立てば、環境問題でも難民問題でも、いろんな仕事ができると思うんですが、...全文を見る
○山口(富)委員 では、続いて森公述人にお尋ねします。  きょうのお三方の中では唯一憲法が生まれたときに日本に暮らしていた方ですけれども、一九四六年から七年にかけてこの憲法が生まれたときに、先ほど喜びを持って迎えたという簡単な特徴づけがありましたけれども、実際、どうでしたか。憲...全文を見る
○山口(富)委員 きょうは、森公述人、お隣のお二人の方が若い立場から憲法の大事なところをお話しなさったんですけれども、年金者組合ということで、当然高齢者の皆さんとの日常の触れ合いが多いと思うんですが、高齢者の皆さんとの関係での憲法の議論と、それから、きょうお隣の青龍公述人を初めと...全文を見る
○山口(富)委員 まだ紙が来ていないんですが——来ましたか。  では、最後に一つ、せっかくですから若いお二人の方から、今、森公述人からそういう感想がありましたけれども、簡単に、森公述人のお話を聞いて、感想があればそれぞれお話しください。
○山口(富)委員 ありがとうございました。
12月02日第161回国会 衆議院 憲法調査会 第4号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  まず、二院制と日本国憲法について述べたいと思います。  議会を持つ国が一院制を採用するか二院制を採用するかは、各国の歴史や議会制度の成り立ちによって、実にさまざまです。  日本国憲法は、第四十二条において、国会は衆議院と参議院...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  何点か発言したいと思うんですけれども、一つは、日本国憲法における両議院制が、主権者国民の多様な民意を国民の代表機関に反映するというところに基本があるということで、きょうの議論でも、いわばその制度設計に問題があるんではなくて、国会な...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私は、ことし上半期につきましては六月十日の調査会で発言しておりますので、この秋の調査会を中心に振り返りたいんですけれども、秋の調査会は三回の公聴会を中心とした調査が行われました。憲法についての調査という点から振り返りますと、私は、...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  何点か発言したいんですけれども、まず、この調査会が設けられて五年たって、改めて、この調査会とは何かということが、報告書との関係で論ぜざるを得ないというところに私は本調査会の抱えている問題点が如実に出ていると思うんです。  きょう...全文を見る