山口富男

やまぐちとみお



当選回数回

山口富男の2005年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月03日第162回国会 衆議院 憲法調査会 第1号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  初めにきょうは新聞報道をめぐる発言がありましたので、私は冒頭に、今国会での調査について述べておきたいと思います。  憲法調査会は、調査会規程で定められているように、「憲法について広範かつ総合的に調査を行う」という調査会であって、...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうの発言で幾つか議論の総括という指摘がありましたけれども、きょうのこの調査の位置づけはあくまで自由討議ですから、そこのところはお間違いのないようにしていただきたいと思うんです。  それで、私、きょう冒頭のお話で、日本国憲法に...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  発言してきたことが重なってくるんですけれども、どういう処遇を受けたのかというのは私は知りませんが、日本国憲法とのかかわりでいきますと、元首性を見ることは全くできないということは明確だと思います。それは、元首というものが、行政の長、...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  ことしは、第二次世界大戦が終結して六十周年に当たります。世界でもさまざまな記念の取り組みが行われておりますが、日本国憲法は、「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、」「正義と秩序を基調とする国際平...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  憲法を考える場合に、憲法の規範上の問題と世界や日本の現実の両方から考えるというのは当然のことだと思うんです。それで、先ほど憲法はあいまいであるという話がありましたけれども、これは歴代の政府が憲法の条項に沿わない事態をつくってきたが...全文を見る
02月24日第162回国会 衆議院 憲法調査会 第4号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  初めに、日本国憲法前文の特徴について述べたいと思います。  憲法の前文は、おのずから各国ごとの特徴があるものですが、一般には、憲法制定の由来と目的、基本的な理念と憲法制定者の意思などを示すことによって憲法典の意義と精神を内外に表...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  憲法調査会の締めくくりに当たって、まず憲法調査会とはいかなる目的と任務を持つものであったのか、その出発点を改めて確認しておきたい。  憲法調査会の設置の経過を振り返ると、一九九七年五月に、我が党と社民党を除く各党の国会議員で構成...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  まず、最終報告書をめぐる問題なんですけれども、先ほど船田筆頭の方から編集方針について幹事会でおおむねよろしいという話がありましたけれども、それは先ほどの枝野さんの話によると第三党までの話で、自民、民主、公明の幹事の方がそういう態度...全文を見る
03月09日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第4号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  まず、児童扶養手当の額等の特例法についてお尋ねしますが、今度の法律は二項から成っておりますけれども、この二項の読みかえの中身についてただしておきたいと思います。  これを見ますと、今年四月以降について、物価指数が上がっても、特例...全文を見る
○山口(富)委員 大臣は、この法案の提案理由の説明の際に、この一・七%分については「手当受給者の生活に配慮した段階的な解消を図る」、こういうふうに述べられましたけれども、その中身というのは、一・七%あるけれども、これを一遍に解消すると大変だから段階的にということだけであって、生活...全文を見る
○山口(富)委員 十の手当で大体百四十六万人だというお話がありましたが、この十の手当というのはそれぞれに全部設置の目的が違うんですね。  例えば、受給者約八十七万人の児童扶養手当は、両親の離婚等により父と生計を同じくしていない児童の健やかな成長のため、生活の安定と自立の促進を目...全文を見る
○山口(富)委員 ですから、私が申し上げているのは、そういう枠組みをつくったときに、政治の責任、その各種手当を設けた目的に見合う行政が行われているかどうかということが点検できなくなるじゃないかというふうに聞いているんです。
○山口(富)委員 物価スライド制については私ども反対ですけれども、少なくともこの間は、特例措置をとったことも含めまして、毎国会で大問題になってきたわけですね。ところが、今度は手当額そのものも政令にゆだねてしまうんですよ、一たんこの仕組みをつくったら。そうしましたら、今の経済状況と...全文を見る
○山口(富)委員 今局長から幾つか数字が挙がりましたけれども、それは母子世帯をとっての数字なんですが、一般世帯と比較しますとこの深刻さがよりはっきり浮き彫りになると思うんです。  今、収入が約二百十二万だという話がありましたけれども、これは、国民生活基礎調査とのかかわりで見ます...全文を見る
○山口(富)委員 今、支援策が必ずしもうまくいっていないというお話がありました。それだけに、手当額を含めました総合的な支援が必要だというお話だったんですけれども、そういう認識をお持ちなら、今度のようなやり方は、やはり社会的弱者や障害を持っている方、原爆被爆者の方々に対する、約百四...全文を見る
○山口(富)委員 今、戦後処理にかかわる多くの課題が残っているというお話がありました。  きょう私が一点お尋ねしたいのは、その中に、いわゆるシベリアやモンゴルにかかわる抑留者の問題があるということなんです。シベリア等に抑留された元日本兵は、ポツダム宣言に反して、スターリンの弾圧...全文を見る
○山口(富)委員 私は、この質問内容については昨日通告しておりますから、突然の質問ではありません。しかし、大臣が何ができるか考えたいということですから、真剣な対応を重ねて求めておきたいというふうに思うんです。  確かに、あの抑留では、約六十万とも五十数万とも言われますけれども、...全文を見る
○山口(富)委員 真剣な、早急な対応を求めて、質問を終わります。
○山口(富)委員 日本共産党を代表して、児童扶養手当法による児童扶養手当の額等の改定の特例に関する法律案について、反対の討論を行います。  本法案は、本年四月以降、児童扶養手当など十の諸手当について、これまで特例措置でかさ上げされてきた一・七%分について、今後は、このかさ上げが...全文を見る
03月16日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第6号
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○山口(富)委員 おはようございます。日本共産党の山口富男です。  きょうは、まず、いわゆる三位一体改革にかかわります国民健康保険法等の一部を改正する法律案、これからただしてまいりたいと思います。  今回の国民健康保険法をめぐる大きな制度変更は、都道府県の負担を入れる、特に、...全文を見る
○山口(富)委員 財政の弱さということを導入の一つの理由に挙げたわけですけれども、この間、答弁を聞いておりますと、都道府県財政調整交付金について交付の方法を尋ねますと、大体二つの答弁が返ってきています。  一つは、配分方法は県内の状況に応じて自主的かつ主体的に決定するということ...全文を見る
○山口(富)委員 政令、条例、ガイドライン、それぞれの性格づけについて説明がありました。  となりますと、大臣に確認しておきますが、施行の予定日が四月一日ですね。もう目前です。となりますと、政令、条例、ガイドライン、この準備状況がそれぞれどうなっているのか、その準備状況について...全文を見る
○山口(富)委員 結局、秋口までに何とかしたいという構えのようですけれども、となりますと、今度の法改正の一番のかなめなんですね、都道府県負担の問題と財政調整交付金の問題は。そのかなめのところの運用の具体的なあり方が示されないまま、一体法案審議ができるのかということになるんです。 ...全文を見る
○山口(富)委員 局長の答弁も、大臣の答弁も、この問題については全く踏み込んでいないと思うんですね。  私が申し上げましたのは、重大な制度変更なのに、それがどういうふうに運用されるかという、いわば交付のあり方ですね、それについては、ここでの一定の審議も踏まえて政令等で考えるとい...全文を見る
○山口(富)委員 どうも最後のところがあいまいなので、もう一度局長、県の場合は不交付になるのか、そういうことが起こり得るのか、明確に答えていただきたい。
○山口(富)委員 問題は、今局長が言われた、その可能性があるということなんですよ。  つまり、現状でも、配付資料の一枚目、戻りましてごらんいただきたいんですが、国の財政調整交付金一〇%、ここから出るものが受け取れないところがある。今度の場合はこれが九%に国はなるわけですが、そこ...全文を見る
○山口(富)委員 先ほど局長が、この不交付の理由について、財源がある程度あるからだということを示されましたけれども、いわば、そういう自治体でも、保険者でも、国からの旧来の四〇%を考えますと、それが三四%になるわけですから、当然その穴埋めの措置としていろいろなしわ寄せが生まれてくる...全文を見る
○山口(富)委員 本題に進む前に、局長にもう一回確認したい。  あなたは、この国民健康保険について相互扶助だと言いましたけれども、国民健康保険法のどこに相互扶助と書いてありますか。
○山口(富)委員 この法律は、第一条に目的を明確に定めているんです。私、読み上げるのが恥ずかしいですよ、局長に対して。  こう言っています。「この法律は、国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もつて社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的とする。」社会保障なんですよ。もち...全文を見る
○山口(富)委員 大臣は局長をかばいますけれども、二人の話は大分違いますよ。  といいますのは、皆さん方がよく使う言葉でわかりやすく言いますと、自助、公助、共助とよくおっしゃいます。局長が言われた相互扶助というのは、いわば自助と共助なんですよ。社会保障である以上、国の役割あるい...全文を見る
○山口(富)委員 私の言ったことを否定されませんでしたよ。つまり、交付金を、国保を支えようとすべき交付金のあり方、これをいわば入り口にして、収納率を、下げることはないでしょう、上げる方へ持っていけとけしかけているわけですよね。  私が先ほど申し上げましたように、今の国保の世帯を...全文を見る
○山口(富)委員 私は、その制度にかかわる問題を検討されるなら、その中にぜひこの問題の再検討を視野に入れていただきたいと思うんです。  先ほど、ガイドラインの問題で、今知事会を中心に努力が始まっているところだという説明がありました。この知事会の中で、国保制度の都道府県負担やガイ...全文を見る
○山口(富)委員 地方がそういう判断をして構わないという答弁だと思います。当然、そういうことですね、大臣。地方が判断することなんだから、そういうことですね。はい、おうなずきになられましたから、そういうことです。  私は、きょう質疑してまいりましたけれども、その節々にあらわれたよ...全文を見る
○山口(富)委員 これは、今度の提案されている政府提案に対する重大な提案なんです、逆提案なんですよ。  大臣、これ、検討していないんですか。
○山口(富)委員 では、もう一点お尋ねしますが、保険基盤安定制度なんです。  配付資料の一枚目に戻りまして、この表の一番下の段に保険基盤安定制度というのがありまして、これのこれまでの国の負担を、都道府県の四分の三に切りかえていくわけですね。なぜ県負担増としなきゃいけないのか。 ...全文を見る
○山口(富)委員 一方で、ガイドラインをつくる途上にある、地方の知事会を初めとして、そこでの自主的な検討を尊重するんだということを言いながら、もう一方で、そういうのは、今度の制度改正はこれまで十分相談してきたんだから、そういうものにのっとっているんであって、あくまで特定の個人の私...全文を見る
○山口(富)委員 前向きに取り組んでいるということですが、昨年十二月のこの報告を見る限り、配付資料にもありますように、こういうふうに書いてありますね。「青少年の間で薬物乱用に対する警戒感や抵抗感が薄れ、薬物乱用の低年齢化、薬物汚染の拡大が懸念されるなど、「第三次覚せい剤乱用期」の...全文を見る
○山口(富)委員 深刻な情勢という割には随分楽観的な見方ですね。  私が取り上げました麻薬取締員は百二十三名、これは一番直近でそう聞いておりますが、いる。それから、麻薬中毒者相談員は百四十八名いる。この人たちが一体どういう仕事をなさっているのかということなんですね。  私は、...全文を見る
○山口(富)委員 昨年この委員会で児童虐待が問題になったときに、児童相談所の体制の充実が問題になりました。そのときに、担当の部門からは、これを一般財源化しちゃったら、きちんとした制度の維持が危ないということまで示されて、国の負担というものがそのまま続いているわけですね。  とこ...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、この薬物対策については、きちんと仕事を後退させずにやっていただきたい。  今大臣は盛んに、地方の要望だと言われました。では、一体幾らなのか。麻薬取締員費等交付金約五億円、それから麻薬等対策推進費補助金、ここに麻薬中毒者相談員が入ってくるんですが、これが一...全文を見る
○山口(富)委員 適切に対応するということなんですが、一体何人転所させたのか、示してください。
○山口(富)委員 私は、この通知のやり方もひどいけれども、出しっ放しというのはもっとひどいと思う。  つまり、原則として生活保護者は特養ホームから出ていけということなんですよ、大臣。そのことを掲げながら、しかし、それぞれの諸般の事情によっては地方がいろいろ考えることもありますよ...全文を見る
○山口(富)委員 そんなばかな話ないですよ。だって、今度の介護保険法施行法の一部を改正する法律案で、提案説明やこの間の質疑の中で何と言ってきたのか。この軽減措置をとらなければ、現実に生活保護の世帯の方々がいる、しかもまたそれに入っちゃう場合も起こり得る、そのことを防ぐためにも五年...全文を見る
○山口(富)委員 時間が限られていますから。  違う話だといいますが、特養ホームが現実にあります。それは、従来型か、いわゆる個室、ユニット型か別にしましても。そして今度は、旧措置時代の方については軽減措置を続けるわけですね。その旗を一方で掲げていながら、数年前からの通知を出して...全文を見る
○山口(富)委員 全く理解できませんね。一方では原則としてとどまる可能性はあるといいながら、実態をつかんでいないのだから。そんな無責任な答弁はやるべきじゃありませんよ。  私は、きょうこの生活保護の問題を重ねて取り上げましたのは、一方で生活保護費の国庫負担の補助率の引き下げの検...全文を見る
03月17日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第7号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、皆さんからの御意見と提案、大変貴重なものとして受けとめました。特に、きょうのお話は、国民健康保険をめぐる問題におのずと焦点が置かれたんですけれども、やはりそれは、危機的な状況があるという認識と同時に、国や、地方といいまし...全文を見る
○山口(富)委員 続いて、山本参考人にお尋ねいたしますが、今、収納率の問題でも、御本人の事情、責任に負わせられない問題があるというので、リストラという名前も上がりました。私は、皆さん方のお仕事の中で、本当に、今度は、個々人でなくて市町村の責任に帰せない問題も多々あると思うんです。...全文を見る
○山口(富)委員 私は、今、河内山さんと山本さんの話を聞きまして、個々の国民の実態を知ると同時に、地方の政治が抱えている実態を踏まえた国保改革が必要だなということを痛感いたしました。  では、続いて北参考人にお尋ねいたしますが、きょうも随分、宮城県知事の浅野さんの浅野試案が問題...全文を見る
○山口(富)委員 本来の趣旨に基づいてこの制度がきちんと安定的に運用されるように、制度設計をよく見なさいという御意見だと思うんです。  そうしますと、辻山参考人に続けてお尋ねしますけれども、先ほど順序が逆だったというお話がありました。  それで、ちょっと二つ示していただきたい...全文を見る
○山口(富)委員 どうもありがとうございました。  続きまして、室生参考人にお尋ねいたしますけれども、実は、私、きょう、この七枚の資料をいただきまして、大変感心させられたのです。  といいますのは、例えば二枚目の「保険料と平均所得額の比率の変遷」というところの、この資料の読み...全文を見る
○山口(富)委員 持ち時間が限られてまいりましたので、五人の方皆さんにまず一問ずつお聞きしたんですが、最後になるかもしれませんが、今度は逆から進んでまいりますので。  室生参考人にお尋ねしたいんですけれども、きょうは国保の問題を中心に、この影響がどう出るかというお話だったんです...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りましたので、終わります。ありがとうございました。
03月18日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第8号
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○山口(富)委員 日本共産党を代表して、国の補助金等の整理及び合理化等に伴う国民健康保険法等の一部を改正する法律案に対する反対の討論を行います。  本法案は、いわゆる三位一体改革の名のもとに、国民健康保険に都道府県負担を導入して国庫負担を引き下げ、各種の国庫負担金などを廃止する...全文を見る
03月22日第162回国会 衆議院 本会議 第14号
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○山口富男君 日本共産党を代表して、介護保険法等の一部を改正する法律案について、総理並びに厚生労働大臣に質問します。(拍手)  質問に先立って、福岡県西方沖を震源とする地震で被災された皆様に、心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。被災者への救援と復旧など必要なあらゆる対策に万...全文を見る
03月25日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第10号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょう議題になっておりますこの承認案件ですけれども、埼玉県の草加公共職業安定所を分割して越谷に新たに新設するというものですが、この管轄地域の実情については先ほど鈴木官房長から説明がありました。私も、その実情からいきまして、新たな分...全文を見る
○山口(富)委員 それで、職安をめぐってなんですが、ここ数年、職安や監督署で働く職員の方々から国会に請願が出ております。雇用・失業情勢の深刻化に対応するための労働行政体制の整備に関する請願というものなんですが、これは、ここ数年毎年のように出ております。この中身は、今職安に参ります...全文を見る
○山口(富)委員 五百三十一名の減員だという報告がありましたけれども、先ほど紹介した請願は、衆議院だけではなくて参議院でも採択されています。いわば両院から内閣に送られたものです。にもかかわらず、一方で雇用情勢の深刻化があるわけですけれども、実際には、職安行政をめぐりまして連続的に...全文を見る
○山口(富)委員 では、大臣にお尋ねしますけれども、今鈴木官房長の方から請願にかかわる話がありました。この請願の処理に当たって政府はどういう態度表明をしたのか。こういうふうに述べております。「これまでも必要な増員に努めてきたところであるが、今後とも労働行政に対する国民の負託にこた...全文を見る
○山口(富)委員 請願を真摯に受けとめるということですから、これは職安を含めまして必要な定員の確保、増員も図ってほしいということですので、これを真摯に受けとめて行政を進めていただきたいと思うんです。  きょうは、もう一点ただしておきたいことがあるんです。  昨年の十一月ですけ...全文を見る
○山口(富)委員 今、局長の方から、これは事実に基づかない報告だという厳しい指摘がありました。私は、事実に基づかないという点で二点はっきりさせておきたいと思うんです。  この報告書がやり玉に上げている通達というのは、二〇〇一年四月六日のいわゆる四六通達なんです。サービス残業解消...全文を見る
○山口(富)委員 それで、もう一点、事実に反する点なんですけれども、経済団体の代表がいる場でずっと経過がつくられてきたわけですから、いわばそういう経過を承知の上でこういう報告書を出しているんですね。しかも、これは労使の自治に反するものだと言っているんですよ。もちろん職場においては...全文を見る
○山口(富)委員 そうなんです、あるはずがないんです。あったら、これは国政上の大問題になりますから。  今私が指摘してまいりましたように、この通達がつくられてきた背景に対する事実認定の誤り、それから、これがもたらした効果が労使の自治を侵害したものだということに対する事実認定の誤...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、これは大臣の責任にかかわる問題だと思います。今の基準局長の答弁ですと、一応物を申したということですけれども、これは大臣としても、きちんと誤りは正してもらう、そして、とにかく私は、労働基準監督行政に対して、これははっきり言いましてはねつけるような主張ですから...全文を見る
○山口(富)委員 最後になりますが、文書で申し入れているのであれば、当委員会に提出していただきたい。そして、その文書に基づいてきちんとした対応がとられていない、そういうふうに認定するならば、当委員会に日本経団連を参考人として呼んできちんとした審議をすべきだ、このことも申し上げて、...全文を見る
03月30日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第11号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは一般質疑ですので、私は、四つほど分野を定めまして、これから質問してまいりたいと思います。  まず、中央防災会議の専門委員会が首都直下型の地震について被害想定を発表したわけですけれども、これを見ますと、死者が最悪で一万二千...全文を見る
○山口(富)委員 今は災害予防の話だったんですが、もう一点、災害時の対応の問題が大事になります。  被害想定を見ますと、帰宅困難者が六百五十万、避難生活者が四百六十万に上る可能性があるというふうに指摘されている。首都圏の地震対策については既に南関東地域の地震対策に関する大綱とい...全文を見る
○山口(富)委員 他省庁との連携という話がありましたけれども、次に大臣にお尋ねしたいんですが、今度の被害想定を見ますと、これは、東京都、千葉、埼玉、神奈川県の一都三県にわたっています。それは当然のことで、ここが一つの生活地域、社会的な基盤になっておりますから、広域的に見ているわけ...全文を見る
○山口(富)委員 これからさらに検討される点もあると思うんですけれども、きょうは、耐震対策の問題、それから救急医療のチームの組み立ての問題と幾つか例示がありました。私はぜひ、省庁間だけでなくて、大臣も認めましたけれども、一都三県との連携をやって、きめ細かい抜本的な対策を必ずとるよ...全文を見る
○山口(富)委員 適正にやられているなんてとんでもないですよ。医政局長は実態を知らないんじゃないですか。  厚生労働省は、この特定療養費について、紹介状がない場合でも、緊急その他やむを得ない事情により来院した場合は徴収しないと言っております。しかも、この点について、病院内に見や...全文を見る
○山口(富)委員 では、実態を調べていただいて、問題があれば改善していただくということで確認してよろしいですね。
○山口(富)委員 私は、この問題は、救急患者を、特にお子さんの場合は、入院というところの基準で考えるのは正しくないと重ねて申し上げておきます。だって、御両親はその判断をできずに救急でも運んでくるわけですから。それの受け方として、今のやり方は全く適正でない。  次に、今、地域医療...全文を見る
○山口(富)委員 一方で例外なしといいながら、もう一方で実情を見るというお話でしたけれども、私は、ここに幾つか、地方議会が三月議会で上げた意見書を持ってまいりました。  例えば、高知の場合は、厚生年金高知リハビリテーション病院、この存続と機能充実を求めるという意見書が上がってお...全文を見る
○山口(富)委員 整理合理化というのはなかなか言葉が微妙ですけれども、私は、最後に大臣が、地方公共団体と同時に、そこで働いている職員の皆さんの話もきちんと受けとめながら考えるというふうにおっしゃったので、その点を重視したいと思います。  同時に、これはあたかも決まったかのような...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、政治家というのは、認識しているんだったら、それを実際に生かしていくことが大事なわけですね、行動に移していくことが。  それで、尾辻大臣には失礼かもしれませんが、恐らく尾辻大臣は閣僚の中でも一番訴訟を抱えている大臣です。この間、無年金障害者の問題、...全文を見る
○山口(富)委員 この中で、三つの点が趣旨として述べられております。  一つは、東数男さんに対する認定却下処分を取り消した東京高等裁判所の判決を受け入れ、上告を行わないこと、二つ目に、「原爆症認定制度の運用改善に関する要求」を真摯に受けとめて、被爆者切り捨ての原爆症認定行政を改...全文を見る
○山口(富)委員 とにかく、よく検討してください。  東さんは、余計な話かもしれませんが、ことし一月二十九日に亡くなりましたけれども、私の誕生日なんです。それだけに私はこの報道を非常にショックに受けとめたんですが、ぜひ、この申し入れ書をよく読んで面談していただきたい。  そし...全文を見る
04月01日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第12号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  介護保険の法改正ですけれども、これは介護保険法の発足に当たって義務づけられた五年の制度見直しということになります。それだけに、実態を踏まえた見直しが必要になるわけですけれども、介護予防の重視の問題ですとか、介護保険を安定的なものに...全文を見る
○山口(富)委員 今お話しの軽度者の問題ですが、今の区分でいきますと要支援、要介護一の皆さんです。それで、昨日、厚労省の方に、よく厚労省は軽度者の介護の状態がなかなか改善されていないということを今度の新予防給付の導入の一つの理由に挙げているので、一体その根拠は何なのか示してくれと...全文を見る
○山口(富)委員 これは、私は今の状態についてどう評価するかということで、五年目の見直しですから、実態を正しくとらえることが大事なんですね。その基礎資料が余りにも貧弱なんです。しかも、繰り返し利用されているこの日医総研のデータが、部分的にしか使われていない。そういう趣旨の研究じゃ...全文を見る
○山口(富)委員 午前中の質疑ではそこのところを明確に答えられなかったんですけれども、今の大臣の答弁で百五十万から百六十万人規模になるということでした。これは大変な規模ですね。  今、私たちの部屋にも全国からこの介護保険問題では心配だという声がたくさん寄せられている。その背景に...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、局長、今の区分けで、生活介護が入るということでしたけれども、身体介護も入ってくるんですか。
○山口(富)委員 そうしますと、百五十万から百六十万人の方が、いわば非常に大事な、介護の支えにしていらっしゃる訪問介護の問題で、見直すと言っているわけですけれども、今の局長の答弁ですと、それは現状でいうと生活介護の部分だ、しかしそれをどう中身として見直していくかというのはこれから...全文を見る
○山口(富)委員 だから、いつなのか。ガイドラインを示すわけでしょう。  先ほど五島委員からも指摘がありましたけれども、これだけあるんですね、法律が。これはいろいろ入っていますけれども。介護予防サービスというのは第八条の二に定められているんです。その中で、私が今質問しましたのは...全文を見る
○山口(富)委員 あなたが、なぜこれで物を言えないかといったら、ガイドラインがないからですよ。今度の訪問介護でどうするかということがきちんと固まっていないから、幾つか例を挙げたって言えるはずがないんだ。それを、きょうの午前中の答弁でもそうだけれども、あたかも質問している側の方に問...全文を見る
○山口(富)委員 大臣に答えていただきたいんですが、百五十万の規模の方々にたがをはめるんですよ、原則行わないというのだから。その中身を示せと言うと、これからどのぐらいかかるかはっきりしませんが時間がかかると言う。しかし、この法案の審議の新予防給付の一番大事なところじゃないですか。...全文を見る
○山口(富)委員 結局残るのは、国民にとっては、介護利用者にとっては、抑制され減らされる、削られる、原則行わない、それだけが残って、中身が示されない、こんな審議のやり方はない。  私は、きょうは時間がなくなってきましたから、最後に一点だけ指摘しておきますが、先ほど要介護者、軽度...全文を見る
04月06日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第13号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  今度の改正案では、第六章を起こしまして、介護保険の中に地域支援事業、これを創設するということになっています。  きょうは、委員の手元に今資料が配られているところだと思うんですけれども、二枚目をごらんいただきたいんですが、この地域...全文を見る
○山口(富)委員 ですから、大臣、私は具体的な前提を置いてお話ししたんです。政府は来年度で二千億円ベースで考えている、しかし、ここに再編成されるという三つの事業は二千百億円なり一千九百億円でやってきている、このことを前提に置いたらどういう数値になるのかと聞いているんですから、前提...全文を見る
○山口(富)委員 これは法案の審議なんですよ。政府が出しているさまざまな資料から私たちは質問しているわけです。  では、この二枚目の資料をごらんください。ここには、財源構成として、保険料一号、二号から五〇%負担されるとなっております。ということは、一千億円、介護の保険料からこの...全文を見る
○山口(富)委員 結局、こういう新しい地域支援事業なるものをつくる、そして法案の中にはできる規定で利用料を徴収するということになっているわけですけれども、この事業の中身がどうなるのか、利用料負担がどうなるのか、はっきり言ったら、法案段階では全く示せないんです。これが、先週の金曜日...全文を見る
○山口(富)委員 つまり、結論は、この整理もいまだにしていないということですよ。  では、局長、もう一点尋ねますけれども、先ほど局長は、このスクリーニングはハイリスクの点に注目するんだというふうにおっしゃいましたけれども、だったら、二千四百七十八万人全員の検査をやるんですね。
○山口(富)委員 では、さっぱりわからないじゃないですか。対象はだれなのか、どの程度の規模でやるのか。大臣、全くわからない。大臣に答弁を求めます。
○山口(富)委員 局長、では、五%程度を一つの目安にしてこのスクリーニングを行うということですね。もう答弁求めませんから。今わかっているのはその範囲と。まあ、いいです。私、きょうはまだ続けて質問がたくさんありますから。この表の一番基本になるスクリーニングの整理がその程度なんですよ...全文を見る
○山口(富)委員 今言った、局長は、実はこれは初めて出した数字なんです。私たちが何回聞いても、これはわからない、地方が決めることだと。私は、これは質問前に数字を必ず出してくれと言ったんだけれども、今やっと局長は言いました。大体、全国五千から六千ということです。  それで、金曜日...全文を見る
○山口(富)委員 今言ったのは百十五条の二十一の三項に出ているんですよ、委託できると。しかし、局長がいみじくも認めたように、最終責任を負うのはこのセンターなんですよ。そこで三百二十人、責任を負えないと。あなた方が今度の改正で非常に重視している基本のところで、介護マネジメントという...全文を見る
○山口(富)委員 だったら、もう一度法律を読んでくださいよ。法律というのは順番が決まっているんです。委託はできますよ。では、できる規定があったら三百二十人分全部委託していいのか。そんなばかなことはないんだ、法律は。基本は、このつくられる地域支援センターが責任を負うというのは当たり...全文を見る
○山口(富)委員 ですから、局長はいろいろ前提に係る問題をお述べになりましたけれども、規模として、自己負担というのが三千億円規模だ、そしてお一人当たり三十九万、私の計算では四十万近いはずですが、こういう非常に重たい負担になるということなんです。  私は大臣にこれをもう少し具体的...全文を見る
○山口(富)委員 では、大臣、次の資料を見てください。これは山形県のある特養ホームにお願いしまして、今度の法改正が行われると利用料の負担状況がどうなるのかと示していただいたものです。  実は、今、特養ホームというのは低所得者の方々が多いですから、現実には個室ユニット型であっても...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、その資料を当委員会に出してください。私が昨日、この質問の準備で、こういうデータが国にあるのかと聞いたら、ないと言ったのだから、出してほしい。  そして、今の答弁ですと、私が示しました介護保険料の区分別の認定出現率、これはおおむね二つの政令市と傾向としては...全文を見る
○山口(富)委員 これは施設の判断にゆだねるべき問題じゃない。今度の法改正でも、私は反対ですが、政府さえ低所得者への軽減の措置をとると言っているんだから、実際にこれまで居住費などをいただいていなかった特養ホームの利用者がかなり急激に重くなりますから、これは国として何らかの軽減の方...全文を見る
○山口(富)委員 大臣の法案の読み方が随分不十分じゃないんですか。今度は新たな負担を求めるんですよ。新たな負担を求めるんだから、それに対応した措置をとるのは当然じゃないかと言っているんです。  しかも、年金の問題でいいますと、ことしの一月に生活保障に関する調査というものが発表さ...全文を見る
○山口(富)委員 これで終わりますが、激変緩和措置をとるということですから、大臣、そういうことですね。激変緩和措置をとるんですね。
○山口(富)委員 では、とるということを確認して、質問を終わります。
04月12日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第15号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。きょうは貴重な御意見をどうもありがとうございました。  意見を承っておりまして、今の介護保険法の改正をめぐる国会の審議とのかみ合わせのある参考人の皆さんの意見表明だと私は思いました。  それで、まず野中参考人にお尋ねいたしますけれど...全文を見る
○山口(富)委員 もう一点、野中参考人にお尋ねしますが、今度の新予防給付の導入で一つの素材とされた研究は日医総研の研究だったんですね。しかし、きょうはその中身についてかなり詳しく紹介していただきましたけれども、政府側が我々に出す資料は、その部分なんです。私は、とても日医総研のあの...全文を見る
○山口(富)委員 どうもありがとうございます。  続きまして、相野谷参考人にお尋ねいたします。  きょうは冒頭で、介護保険制度を導入してから五年間変わっていない数値があるんだという紹介があって、それは在宅でのサービス利用率の問題で、四〇%レベルだというお話がありましたが、これ...全文を見る
○山口(富)委員 相野谷参考人にもう一点重ねてお尋ねしますけれども、今の問題ですが、利用料の一万円の壁という話がありました。  先ほどのお話では、今度の提案については一度白紙に戻して、徹底した実態の調査と審議をし直すべきだというお話でしたけれども、相野谷参考人の方から、こういう...全文を見る
○山口(富)委員 どうもありがとうございます。参考にさせていただきます。  続きまして、木村参考人にお尋ねしますが、ケアマネジメント、非常に大事だと思うんですけれども、先ほどの意見の中で、新予防給付についての考え方のところで、地域包括支援センターの話がありました。  それで、...全文を見る
○山口(富)委員 今木村参考人がおっしゃったように、姿が示されていないんですね。実際に言いますと、先ほど三種、四種という話がありましたが、新予防給付の介護プランそのものをつくるという点でいったら、これは保健師さんとあるいは経験を積んだ看護師さんしか認められていないんです、厚労省側...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りましたので、山本参考人と矢野参考人、意見表明を参考にさせていただきます。ありがとうございました。
04月15日第162回国会 衆議院 憲法調査会 第5号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  日本共産党を代表いたしまして、憲法調査会の五年と報告書について意見を表明いたします。  憲法調査会は、二〇〇〇年一月、日本国憲法について広範かつ総合的に調査を行うことを目的に、調査のみに限定された機関として出発した。  日本共...全文を見る
04月15日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第16号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうも大問題になっておりますが、今度のこの介護保険の改正は、新予防給付を設ける問題でも、施設入所者への居住費や食費の負担を求める問題でも、非常に大きな制度改正であるにもかかわらず、それを、我々が法案を吟味する上での基本的な資料が...全文を見る
○山口(富)委員 いや、とんでもないですよ。だって、これはあなた方が今度の法案改正の前提にしているんですよ、筋トレの問題にしたって。だから、私たちがこれは基本的な資料だと認識しているだけじゃないんです、あなた方自身がそうなんです。違うんですか。
○山口(富)委員 私が聞いているのは一点だけなんです。これは大事な資料だ、審議の前提になりますね、それは大臣、そのぐらい認識しているでしょうと確認しているんです。その一点だけです。
○山口(富)委員 では、そういう認識のもとで、先ほど次の審議に入る前にきちんと出したいという意向は表明されましたから、この点は確認しておきたいと思います。  さて、きょうの質問なんですが、今回の新予防給付の導入の問題で、国は、その理由づけに、軽度者の居宅サービス利用は大幅に増大...全文を見る
○山口(富)委員 だったら、大臣、一体どこまで行ったらあなた方は改善したと言うんですか。
○山口(富)委員 この表の見方で、これは厚生労働省自身が出したものですから、私が勝手につくったものじゃありません。ここから見ても、軽度の要介護者の方々が、訪問介護を受けながらあるいは一連のサービスを受けながら、うまく維持、改善が進んでいないということを言われるから、そうじゃないと...全文を見る
○山口(富)委員 何の答えにもなっていない。今回の法案審議の一つの特徴ですよ。では、なぜそういうことになるのか。  実は、私は三月の二十二日にこの問題で本会議質問いたしました。その際に、小泉総理は、次のように述べています。軽度者の居宅サービスですけれども、状態の維持、改善につな...全文を見る
○山口(富)委員 では、これは私は、きょうもまず一回目の理事会の協議がありますから、そこで考えていただきたいんです。  きょう、話をもう一歩進めまして、先ほど長妻委員が、生活援助の問題で、サービスが抑制されるという話をされました。少しそれにかかわって見ていきたいんですけれども、...全文を見る
○山口(富)委員 今、第三期は七千二百億円だという答弁がありましたが、では、あなた方は、このごく粗い試算の後にもう一回試算をやっているんですね、違う数字が出ましたが。もしやっているなら、その資料を当委員会に提出してください。
○山口(富)委員 だったら、そのようにきちんと説明しなさいよ。この上の、私がきょう配付した資料は、わざわざ三角の印がついて〇・七兆円。これはどうやったら七千二百億円と読めるんだ。そうしたら今度は、下に書いてあると言う。そんな言い方はだめだよ。  では、重ねて聞きます。あなたは、...全文を見る
○山口(富)委員 ですから、私が具体的に聞いているのは、この筋トレ予防ですとか予防給付で一体具体的にはどうやって縮減の効果を上げるんだと。あなたの言ったのは、大まかに何%の方が重度化しないということの数字を上げているだけじゃないですか。
○山口(富)委員 市町村にそういう目標値を設定すると、当然サービスの抑制効果になるんです。この間、参考人質疑の中で、ある参考人が長崎の資料を出されまして、もう既にそういうチラシまで配られているという話がありました。  ここに、厚労省が発表しております、介護保険事業状況報告という...全文を見る
○山口(富)委員 直ちには言えないと言いながら、否定はしませんでしたよ。なぜ否定をしないのか。次のページ、一枚めくっていただきたいんです。それは、厚労省自身がそう言っているからなんです。これは昨年の十二月に発表されました例のQ&Aですけれども、この真ん中のところで、「今回の見直し...全文を見る
○山口(富)委員 だから、私が言っているように、結局この介護予防で半分減らすということじゃないですか、あなたの説明は。しかも、これは一ページ前を見れば、はっきり厚労省の言葉として給付費を縮減するんだと。縮減というのは、どう考えたって減らすことですよ、これは。効果があると言うけれど...全文を見る
○山口(富)委員 これは話が戻っちゃうんですが、大体、大臣は適切なサービスを受けている方々の分は、必要なものは減らないと言うけれども、それは、では具体的にどれだけのものなのか、何割なのか、一切答えないじゃないですか。何が知っているから局長に答えさせますですか。  私が半分になる...全文を見る
○山口(富)委員 今、尾辻大臣は冒頭に、サービスを受ける数を減らすとはっきり言いました。ここで書いている給付の重点化、効率化の一番目に大臣自身が上げたことが、サービスを受ける方々の数を減らすということですよ。これが、この委員会で一貫して問題になっている軽度の介護者の問題、原則禁止...全文を見る
○山口(富)委員 最後の答弁で、介護労働者の労働条件、状態の改善が必要であるという基本認識を述べられ、そして、現実に労働基準法に反する事態があれば改善するという答弁をなされましたので、私は、その点を確認して、質問通告しておりましたが、介護労働者問題は次回に繰り越すということで、徹...全文を見る
04月20日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第17号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、昨日厚労省が提出いたしましたモデル事業にかかわる中間報告の問題と、それから介護労働者の問題についてただしてまいりたいと思います。  まず初めに、新予防給付とモデル事業の問題なんですけれども、新予防給付の導入については、...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、尾辻大臣、確認いたしますが、今回の中間段階の報告で効果が明確なサービスと認めたわけではないということですね。
○山口(富)委員 中間、中間と言いますが、効果が明確なサービスということで認定したわけではないということが結論だと思います。それは、大臣が別にこれを決めるわけじゃありませんから。先走っては言わないというふうに言いましたけれども、井形さんたちのいわゆる評価の委員会の検討も経なきゃい...全文を見る
○山口(富)委員 私は厚労省が出した資料で質問しているんですから、もっとはっきり答えていただきたいんですが、要はわからないということですね、局長。
○山口(富)委員 それじゃ困るんだよ。あなた方の目玉の一つとして新予防給付を導入する、その中に入れているのがこの筋力の向上でしょう。ところが、聞いてみると、いや、分析はもっとこれからしていただくんだと。だめだよ。  では、もう一つ聞きますよ。要支援で、要介護認定項目が七つありま...全文を見る
○山口(富)委員 これは重大な問題なんですよ。要支援の方の六割を超える方々がこれまでの介護のサービスから外れちゃうというのがあなたの答弁。  しかも、驚くべきなのは、先ほど私は七つの項目を上げましたけれども、生活機能や身体機能というのは全部悪化しているんですね。例えば生活機能で...全文を見る
○山口(富)委員 ですから、私が言っているように、これはマシンを使ったとしても使わなかったとしても、まだどういうことが起こっているのかわからないんですよ。しかも、今の要介護認定の項目でいくと、改善したのが六割になるんだけれども、実際には、体の痛みがあったり、入浴や着がえができない...全文を見る
○山口(富)委員 何だ、その答弁は。四月一日から当委員会で始まったけれども、あなた、一貫していますよ。質問者の答弁に、まともに答えないんだ。  私が聞いたのは、要介護一と要支援で一次判定がこれだけ違うのはなぜなのかと。説明してください。
○山口(富)委員 結局、あなたが今認めたように、わからないということじゃないか。  しかも、私は資料の提出を求めたいんですけれども、この六ページに分析結果の概要が出ております。ここでは、七十五歳未満と七十五歳以上、いわゆる後期高齢者を区別して数字を出しているんですけれども、とこ...全文を見る
○山口(富)委員 では、急いでその作業を進めてください。  それで、先ほど局長は、筋力向上についても一定の前向きなものが見られるという話をしたので、私は重ねて聞いておきたいんです。  老健局が最近、介護予防関係資料というかなり分厚い資料を配付しております。これの二十二ページを...全文を見る
○山口(富)委員 私は、本会議でも質問に立ち、当委員会でもずっと質疑に参加しておりますが、そんな説明は一回もないですよ。事ここに至って、平然と説明を変えるんだから。  大臣はこの問題を御存じだったんですか。今、筋力向上という言葉は使わない、運動器の機能向上なんです。大臣。  ...全文を見る
○山口(富)委員 結局、今度の新予防給付の大変大事な中身である言葉自身を平然と変えちゃう。しかも、それを主管の大臣である大臣にさえ報告していないというんですから、私は本当に驚きました。  この中間報告は、きょう、いろいろ私が、ここはどう見たらいいのかと聞きましたけれども、基本的...全文を見る
○山口(富)委員 では、続きまして、きょうは介護労働者の問題を取り上げたいと思うんです、前回、質疑の最後にちょっと触れただけですから。  それで、昨年の八月に労働基準局長名で通達が出ております。これはお配りした資料の三枚目に入っていると思いますが、「訪問介護労働者の法定労働条件...全文を見る
○山口(富)委員 私のところにも介護労働者の方から随分たくさん意見が寄せられています。今局長が述べられたことと関連するんですけれども、ちょっと紹介いたします。  夜間巡回のヘルパーとして一年になります。事務所に入るのが夜の十一時前、出るのは朝八時過ぎですが、四時間の勤務時間にし...全文を見る
○山口(富)委員 その適切な介護報酬の中身が大事だと思うんですね。  それで、資料の最後をごらんいただきたいんですけれども、これは介護労働安定センターの報告書ですが、これを見ますと、移動時間について支払っていない事業所が三三・九%、待機・準備時間は四二・〇%、多数ですね、書類作...全文を見る
○山口(富)委員 この適切に定めるという問題は、実は今度の介護保険の改正問題の大もとになっております社会保障審議会介護保険部会、ここが昨年の七月に出した「介護保険制度の見直しに関する意見」の中で大変強調されている点なんです。ですから、これは必ず、介護報酬の介護労働者の実態に見合う...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、意見陳述者の皆さん、ありがとうございました。皆さんのお話をお聞きしながら、今回の介護保険制度の改正案につきまして、不鮮明である、不透明である、正体不明である、具体的イメージが示されていない、これだけの大きな改正提案である...全文を見る
○山口(富)委員 次に、和田さんにお尋ねいたします。  先ほど、施設給付の見直しのところで、応能負担の原則を取り入れるべきではないかという提案がありました。特に、今回、国の提案では、低所得者の対策をとっているというわけですけれども、第三段階の収入のところでいくと問題が多いという...全文を見る
○山口(富)委員 どうもありがとうございました。  では、次に大原さんにお尋ねいたします。  スクリーニングの問題なんですが、私もこれは国会で質問をやったんですけれども、結局残りましたのは、ハイリスクの方を五%程度に絞るということだけなんです。いわば目的だけですね。  とこ...全文を見る
○山口(富)委員 続きまして、中平さんにお尋ねしたいんですけれども、介護サービスの利用分析のところで、高知県の例をお挙げになりまして、認定を受けても未利用者が二〇%いる、これについての詳しい分析が必要であるというお話だったんですが、中平さん御自身はどうお考えでしょうか。例えば、現...全文を見る
○山口(富)委員 では、澤本さんにお尋ねします。  地域包括支援センターなんですけれども、先ほど、推定として高知の場合は新予防給付で大体五千人程度になるのではないかというお話がありましたけれども、となりますと、皆さん方は支援センターを何カ所設ける予定なんでしょうか。
○山口(富)委員 では、澤本さん、聞き方がまずかったかもしれませんが、仮に五千人程度の新予防給付と考えた場合に、何カ所ぐらいの支援センターが必要になると考えられますか、つくるかどうかという計画のところは別にしまして。
○山口(富)委員 澤本さんは実際に仕事をなさっていらっしゃいますから、ここは大変苦しいところだと思うんですけれども、今述べられましたように、五千人程度を予想していて、現段階でもケアマネがケアプランをつくるのは一人の方について大体五十人程度、それでも多過ぎるから三十人程度までという...全文を見る
○山口(富)委員 では、続きまして、再び田中さんにお尋ねしますが、まとめて二点お尋ねしたいんです。  一つは、先ほどモラルハザードの話も出ましたが、今度の新予防給付を導入する一つの理屈として、特に軽度の介護者と言われる方々が、介護サービスを受けてもなかなか状態が維持、改善してい...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りました。どうもありがとうございました。
04月27日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第19号
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○山口(富)委員 おはようございます。日本共産党の山口富男です。  今回の介護保険法の一部改正案は、審議を通じて次々に問題点が明らかになってきた法案だと思います。今度の改正の中心的な内容の一つである新予防給付をめぐりましても、私は、三月二十二日に本会議質問に立ちまして、尾辻大臣...全文を見る
○山口(富)委員 大臣はいろいろお述べになりましたけれども、実態からいきますとどうなっているかといいますと、現状は、待機者については、改善どころか、五年間連続でふえているんですね。  在宅サービスを改善するというのは当たり前のことなんですけれども、この特養ホームについて、今、重...全文を見る
○山口(富)委員 私は、これは裁量を広げたとはとても思えませんね。具体的に示しましたように、市町村の場合は三年間で上限がつくんですよ。そこからはみ出ていく部分を今の市町村の財政からいって負担できるのかという問題があるわけですね。ですから、これは、県や市町村の交付金の活用任せにしな...全文を見る
○山口(富)委員 これまで入所できた方が入所できないという、これは重大な制度変更なんです。それで、局長に重ねて示していただきたいんですけれども、現在、要介護一の方で特養ホームに入所されている高齢者は何人いらっしゃるのか。
○山口(富)委員 大臣、今局長から二・四万人、二万四千人であるという話がありました。この方々は、今度の改正案では、附則の十一条というのがありまして、向こう三年間は入所ができるということになっているわけですが、三年たちますと、介護状態が維持された場合に新予防給付ということになりまし...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、大臣がそこまで言われるから私は重ねて大臣に聞きますけれども、この問題は、御本人たちが希望して、そしてプランが立てられて、特養ホームに現に入っている方たちなんですよ。その方たちが、三年の猶予といいますけれども、最後に御本人や家族の希望もお伺いしてという話があ...全文を見る
○山口(富)委員 大事な問題ですから重ねて聞きますけれども、だったら国が責任をとるんですね。それから、本人が重ねて入所を希望した場合は入所できるんですね。
○山口(富)委員 適切な場所と言いますけれども、現実にはまだできていないんですよ。よくそういう答弁ができると思いますよ。軽度者と言われますけれども、今後、新予防給付によってサービスの抑制というものが起こるわけですね。しかも、新たなサービスメニューというのは効果が明確でないというこ...全文を見る
○山口(富)委員 介護労働者の労働条件の改善は介護サービスの質を高める上で欠かせない問題ですから、退職金問題で不利益が起こらないように重ねての検討をお願いいたします。
○山口(富)委員 日本共産党を代表して、介護保険法等の一部を改正する法律案に対する反対の討論を行います。  反対の第一の理由は、新予防給付の導入に伴い、従来の居宅サービスが抑制されることです。その対象は百六十万規模となり、居宅生活が維持できないという深刻な不安を広げています。 ...全文を見る
05月11日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第20号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  今度の障害者自立支援法は、サービス体系の見直しの点でも、それから利用手続の見直し、費用負担での定率負担、自己負担の導入でも、これまでの障害者福祉の分野を非常に大きく変更する重大な法律だ、法案だというふうに思います。  それで、私...全文を見る
○山口(富)委員 障害者団体の皆さん、また家族の皆さんはどこに批判を寄せているかというと、一つは内容的な批判ですね、それは紹介しましたように利用者負担にかかわる問題。もう一つは、今度の法案の提出の過程にかかわる極めて異例なやり方なんです。  大臣は予算の確保の問題を言われました...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、それは全くだめですよ。この法案の問題でいいますと、グランドデザインは十月に突如出たんです。そして、その後の審議会は大臣が言われたように五回しかやっていないんです。しかも、その五回のやり方というのは、朝なり昼に委員の人たちが行きますと、非常に大部の資料が出る...全文を見る
○山口(富)委員 私は、人権にかかわる立法であるという認識をお持ちなら、直ちに改めていただきたい問題があるんです。  きょう、資料で二枚目をごらんいただきたいんですが、「行動援護について」という資料をお届けしました。  これは、知的障害者の皆さんに対して、ことしの四月から、外...全文を見る
○山口(富)委員 しかも、これは言葉だけじゃないんですね。ここで問題になってくるのは、今度の支援法の第五条なんです。第五条に、障害福祉サービスという項目が二十二項にわたって書かれております。この第四項に行動援護というところが入ってきます。今読み上げた部分ですね。そして、これらの具...全文を見る
○山口(富)委員 そういう大ざっぱな話をされたら困るんですよ。平気で、政省令は大体二百でしょうと。  皆さん、資料の次のページをごらんいただきたいんですが、昨日、私は厚労省から資料をいただきまして、本体にかかわる支援法案の政令、省令事項について幾つあるんだと聞きましたら、百九十...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、来週早々に出すと。その中身というのは、現段階で考えている、恐らく具体的中身ということでしょう。そこまで詳細のものを出していただけるんですね。
○山口(富)委員 今度の問題というのは、政省令事項に落とすだけでなくて、私は、もう一つ、きょうは時間が限られておりますので質問はいたしませんが、モデル事業の問題もあるんですね。  介護の場合は、少なくとも一年間、この効果についてはいろいろ判断はありますけれども、モデル事業をやっ...全文を見る
○山口(富)委員 全然だめですよ。若干遅いどころじゃないんだ。基本的な作業をやらずに法案を急いでつくったがために、こういうことになっちゃったんだ。これは大臣の責任ですよ。
○山口(富)委員 大臣は、急いで進めたとお認めになりました。  その結果、何が起こるのか。きょうは時間が限られておりますから、私は一点だけこれから項目を上げて質問していきたいんですけれども、今、皆さんが一番心配しているのは利用者負担なんです。  それで、今障害者の皆さんが家事...全文を見る
○山口(富)委員 今、塩田部長が述べられた答弁は、資料の次のページ、少し繰りまして五という数字のところに入っております。  このホームヘルプサービスだけで見ても、これは身体、知的、精神障害を含めるわけですけれども、大体千円から四千円に四倍になるということでした。では隣の、もう時...全文を見る
○山口(富)委員 この七百億円というのはすさまじいですよ。  厚労省は、負担の上限を定めるとしているわけですけれども、住民税課税世帯で四万二百円、年間所得八十万円以下、これは障害年金二級ということにされておりますが、低所得者世帯でも月額一万五千円。障害年金でいきますと大体月額六...全文を見る
○山口(富)委員 きめ細かなといっても、負担をさせる上でのきめ細かい数ですよ、これは。障害者は、実際に今、応能負担で負担しているんですから。制度ですから、もちろん財政の問題、財源の問題は大事になります。ここにきちんとした光を当てなきゃいけない、それは当然ですよ。しかし、この問題は...全文を見る
05月13日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第21号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  障害者自立支援法は、一回目の質疑でも私示しましたけれども、政府提出に至った法案のつくられ方にまず大きな問題がある。これは、障害者を含めた当事者の皆さんのきちんとした意見を聞いたり協議するということを抜きにやってしまったということ、...全文を見る
○山口(富)委員 切実なものとして受けとめたということです。  この要求は五項目上がっておりまして、冒頭が「障害保健福祉関連の予算を大幅に増額してください。」予算関連の問題です。そして二つ目に、「応益負担の導入は余りに乱暴です。」と。今度の制度改正の大きな中身である負担の問題が...全文を見る
○山口(富)委員 今の説明にありましたように、障害者が希望するサービスを、その所得の状態もありますから、きちんと受けられる一種の前提条件なんですね。そういうものとして応能負担から出発しているわけです。  ところが、今回、塩田さんが今説明しかけたから次に移りますけれども、資料の二...全文を見る
○山口(富)委員 では、応益と定率は同じなんですね。
○山口(富)委員 まず、あなたが、今度の制度設計というのは応益負担、サービス量にかかわってはそういう形をとっている、しかし、一方で応能負担をとっているということを言いました。私、それは違うというのは、これからの質疑の中で示していきたいと思います。  それで、となりますと、この制...全文を見る
○山口(富)委員 それは限度額と全く関係ない話です。福祉の制度において、障害の重い方に支援をする、サービスを受けていただく、これは当たり前のこと。ところが、そのサービスが必要な方がそれを得ようとすると負担が重くなるという仕組みは、尾辻大臣、これは福祉の制度としてはおかしいんじゃな...全文を見る
○山口(富)委員 私は、前回の質疑でも、国連の障害者の権利宣言を紹介いたしました。その中にも、障害者が同年齢の市民と同等の基本的権利を持つ、このことは、可能な限り通常のかつ十分満たされた相当の生活を送ることができる権利を意味すると。これは日本も賛成したもので、今これを条約にしよう...全文を見る
○山口(富)委員 この推計は法案審議で非常に大事なものになってきますから、厚労省が推計にした土台の資料、それを当委員会に提出いただけますね。
○山口(富)委員 そうしますと、この問題で、私は利用者の本人所得を基本にすべきだというふうに考えておりますが、きょうの質疑の中でも、これは世帯収入での四区分なんですが、その区分は政省令の事項ですから検討するという話がありました。私はこれは本人所得にすべきだと思いますけれども、仮に...全文を見る
○山口(富)委員 この区分は変わらないということが確認されました。となると、一体どういうことが起こるのか。  まず、低所得一の方は、大体障害年金でいいますと二級の方になります。私、社会保険庁に聞きましたら、二月末で、一番新しいところで月収六万七千五百三十五円。それから低所得二の...全文を見る
○山口(富)委員 どこにその根拠があるんだ。その根拠を示してほしい。
○山口(富)委員 だから、全く資料が示せないじゃないですか。私は、一回目の質疑から、これは障害者の生活と人権にかかわるんだから、そういうものとして対応しようじゃないかということを申し上げまして、尾辻大臣は、そのとおりだ、これは人権の立法だという話もされました。しかし、この肝心の仕...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、財源、財政優先的にやったというのは、政府自身が、提案者自身が繰り返し述べていることなんですよ。しかも、私は、この上限なるものが、障害者年金の二級の方でいうと収入の二割、一級の方でいうと三割まで納めていいというわけだから、そうなっちゃったら、これは障害者の生...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、社会福祉の政策に、これをやったら生活保護世帯になる可能性があるということを前提にしてやるような政策があるんですか。社会福祉じゃないよ、そんなのは。
○山口(富)委員 だったら、一体どこにきめ細やかな軽減措置があるんですか。  障害者基礎年金のかかわりで、先ほどこの四区分で報告がありましたよ。例えば身体の方ですと、低所得のところに、一、二で七割の方がいらっしゃる。それから、知的の方ですと九割の方がいらっしゃる。こういう七割、...全文を見る
○山口(富)委員 時間が限られてきましたから、もう一つの例を挙げるようにいたしますけれども、これは、今大臣が幾つかの措置をとっているというふうに具体的な例を挙げたのは、私が先ほどの上限の表で説明したのとほとんど同じなんですよ。これは実際にはきめ細やかな対応になっていないと言ったん...全文を見る
○山口(富)委員 これは大事なものですから、どういうことが起こり得るのかということはきちんと精査してほしい。  そして、私はきょう冒頭で昨日の集会のアピールを読み上げましたけれども、このアピールが結んでいる、「応益負担の導入は余りに乱暴です。」この言葉に込められた中身は、きょう...全文を見る
05月17日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第22号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、四人の皆さん、意見を述べていただきまして、どうもありがとうございました。  きょう、朝から聞いておりまして、皆さんから、今度の法案への不安、それから、障害者の皆さんの意見をまず聞いてくれ、そして実態を見てくれ、こういう...全文を見る
○山口(富)委員 森参考人にもう一点お尋ねします。  今指摘された中にも出てきたんですが、きめ細かい低所得対策を行うことという意見が述べられましたけれども、今の政府の提案ですと、利用者負担でいうと四つの区分をやるわけですね。ところが、この区分というのは、現実の年金からいきますと...全文を見る
○山口(富)委員 続きまして、笹川参考人に二点まとめてお尋ねいたします。  第一点目は、視覚障害者への就労支援の問題なんですけれども、御意見の中で、介助者の助成制度は十年で廃止という、今度出ております。皆さん方はこれをヒューマンアシスタント制度ともお呼びになっていますけれども。...全文を見る
○山口(富)委員 どうもありがとうございました。  続きまして、尾上参考人にお尋ねしますけれども、きょうは資料もいただきまして、今度の利用者負担が地域生活の危機になるということが実態に応じて示されたんですけれども、これは憲法二十五条の定める生存権の侵害にも当たるぐらいの重さなん...全文を見る
○山口(富)委員 その生活保護の問題を前提にしているということ自身を取り上げても、私は人権問題だと思うんですね。  それから、もう一点お尋ねします。  精神障害者に対する通院医療の医療費の公費負担制度の問題なんですけれども、いわゆる三十二条ということなんですが、これは、もとも...全文を見る
○山口(富)委員 どうもありがとうございます。  次に、松友参考人にお尋ねしますけれども、先ほどの質疑の中でも、今度の利用者負担の問題で利用の抑制が起きる可能性があると。それは、やはり負担が重たいですから、それを耐え得るにはサービスを受けることを抑制するわけですね。それで、この...全文を見る
○山口(富)委員 松友参考人にもう一点なんですが、きょうお話をお聞きしまして、例えば知的障害の問題での定義の問題もきちんとしていないという話がありました。それで、今度の質疑を通じましても、政府側に答弁を求めると、推定ですとかいろいろなデータを集めるとこうなるとかいう形で、これだけ...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りました。  皆さんからの厳しい批判と不安の声に真っすぐこたえて、慎重審議、堂々とやってまいりたいと思います。  ありがとうございました。
○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、四人の参考人の皆さん、御意見ありがとうございました。  皆さんからは、改善すべき強い要望がある、それから実施に当たっての不安がある、不安どころか今や危機感だという表明がありました。私は、こういう御意見の裏づけとして、や...全文を見る
○山口(富)委員 小松参考人にもう一点、今の中断の問題にかかわってお尋ねしたいんです。  今度の自立支援医療で、重度かつ継続というものが三つに限定されているんですね、統合失調症、躁うつ、てんかん。これはある調査によりますと精神障害者の大体四割台だと。これはいろいろ資料があるよう...全文を見る
○山口(富)委員 どうもありがとうございました。  では、続きまして、安藤参考人に二点まとめてお尋ねします。  一点は、コミュニケーション保障の問題で、私は、きょう本当に具体的なお話を聞かせていただきまして、今度の法案審議でもこれはきちんとしなければいけないと痛感いたしました...全文を見る
○山口(富)委員 どうもありがとうございました。  時間が限られてきましたので、大濱参考人に一つお尋ねいたしますけれども、きょうは冒頭で、当事者団体との十分な議論の猶予がなかったと指摘がありました。  私は、社会保障審議会の障害者部会での大濱さんの発言は全部読みました。随分悔...全文を見る
○山口(富)委員 今の大濱さんの意見、私は正面から受けとめたいと思います。  藤井参考人にお尋ねしますけれども、先ほど、決定的事項が抜け落ちているということで四点指摘されました。この四つに全部つき合いたいところなんですが、残り時間が限られてきましたので、まず一つは、所得保障と利...全文を見る
○山口(富)委員 時間が参りましたので終わりますけれども、きょうの皆さんの意見を踏まえて、徹底的な審議、問題点の洗い出し、これをやりたいと思います。ありがとうございました。
05月18日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第23号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  昨日、参考人質疑が行われました。大臣も御存じだと思います。障害者の八団体の皆さんが、この上の部屋でしたけれども、四階の会議室で三時間ずつ、六時間お話を聞きました。そこでは、今度の自立支援法について、本当にここを変えてくれ、特に利用...全文を見る
○山口(富)委員 それで、先ほどの質疑の中でも、今度の法案をめぐって就労支援が大事になる。大臣は、これは極めて大事だという言葉も使われました。  それで、私は、法案の審議と同時に、昨日出た参考人の皆さんの意見で、これはすぐに手を打たなきゃいけないなと思ったのが二つあるんです。 ...全文を見る
○山口(富)委員 もう一つは、職業安定所に、職安に手話協力員を配置することができるという問題があるんですね。ところが、配置されている手話協力員が少ない。現状を聞いてみますと、一日二時間、月四回。ですから、平たく言うと週一回ですね。週一回、どこかの曜日に二時間だけ来ていただくという...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、私は今二つの問題を取り上げましたけれども、これに限らなかったんですね。ですから、重ねて、皆さんから出された意見についてはきちんと受けとめていただきたいと思います。  さて、きょうは自立支援法と精神障害者の問題についてこれからただしてまいりたいと思うんです...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、私は、プラスマイナスという言い方はまずいと思うんですね。それは、いわばサービス量、皆さん方は今度の応益、定率というときに盛んに使うんですが、量で見てしまうからプラスマイナスという言葉が出てくると私は思うんです。  問題は、精神障害者が置かれている生活と権...全文を見る
○山口(富)委員 私は、制度論を聞いたんじゃないんです。こういう方式をとるときに、当然大きな影響が出るわけですから、それについて検討をきちんとやったのかと聞いたんです。  二〇〇二年の三月に、この間何回か委員会でも紹介されておりますけれども、精神障害者通院医療費公費負担の適正化...全文を見る
○山口(富)委員 この報告書に自己負担を上げる方向が書いてあるなんというのは、それは全く塩田部長の独自の考え。しかも、私がこれだけ繰り返し聞いても、具体的にどういう検討をやったのかというのは示せていないんですね。  では、私、聞きますけれども、精神通院公費負担、いわゆる三十二条...全文を見る
○山口(富)委員 月平均で七十万件ということですね。  そうすると、きょうの質疑の中でも、塩田部長はあたかもこの公費負担の制度が今度の自立支援法の中で継続しているようなことを言っています。一体、どこに継続しているんですか。
○山口(富)委員 重要、重要と言いますけれども、似て非なるものになっているんですよ、これは。  まず、五%の負担が一割負担になる。この五%から一〇%の変化というのがどれだけ精神障害者の皆さんに大きな痛手になるかというのは、精神科医の立場から先ほど水島議員が具体的にお述べになりま...全文を見る
○山口(富)委員 今言われました五十から六十万件というのは、私はちょっと信じられない数字ですね。これはやはり一人一人の方にかかわるわけですから、きちんとした見込みを当委員会に出していただきたい。  それから——間違いなんですね。
○山口(富)委員 では、結論としてはわからないということですね。塩田さん、現段階ではわからないということですね。いや、いいんです。私はまだ次があるんだから。そうですね。うなずいているからそうです。  それで、あなたは実証データに触れられました。先ほど水島議員との質疑の中でも、レ...全文を見る
○山口(富)委員 ここで、委員長の了解を得まして大臣に資料をお届けしたいんですが、よろしいでしょうか。
○山口(富)委員 今大臣にお届けしました資料は、ことし二月から三月にかけまして社団法人日本精神神経科診療所協会が緊急に行った実態調査の結果です。これを見ますと、先ほど月七十万件という話がありましたが、これは相当広い調査でして、三十二条関係で十四万八千六百八十三件のレセプトに当たっ...全文を見る
○山口(富)委員 これは二つ問題がありますよ、今の答弁は。  一つは、あなたは思わず認めてしまったけれども、これは使われているお金の問題なんだということでしょう。だって、現状では外されてしまう方が五人に一人なんですから、二一・六%といったら。こういうことを平気でやっている。しか...全文を見る
○山口(富)委員 だったら、今度皆さん方は、きょう私が配付しました資料の一枚目に書いてありますけれども、重度かつ継続というところをなぜ疾病名で見るんですか。
○山口(富)委員 私は、この点にも今度の法案の欠陥が本当にはっきり出ていると思うんですよ。だってこれまで、これは法案審議の前提なんですよ、法案を出す。出してから調べるなんというのはとんでもないですよ。私は、今回、この法案の出足の問題で、これは障害者の権利と人権にかかわるんだから、...全文を見る
○山口(富)委員 こういうことはやめてほしいんですね。私は、最初から、厚労省のデータの出し方に疑義ありということを言ってまいりましたけれども、こういう一つ一つのところに、私は今度の法案提出、審議にかかわる問題があると思っているんです。  それで、いただいた資料を見ますと、ちょっ...全文を見る
○山口(富)委員 答弁が違うじゃないか。今度は考えていないと言うんですよ、大臣。先ほどまではここでの審議を受けとめて検討するかのような答弁をしていながら、最後はひっくり返す。そういう答弁はやめてもらいたい。  大臣に求めておきますけれども、認定区分の問題ですとか、省令にかかわっ...全文を見る
○山口(富)委員 終わります。     〔宮澤委員長代理退席、北川委員長代理着席〕
05月19日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第24号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。きょうは、参考人の皆さん、意見をありがとうございました。  早速、意見を表明された順番に沿ってお伺いしていきたいんですけれども、まず初めに、輪島参考人にお尋ねいたします。  先ほど、法定雇用率の問題で、着実に進んでいるんじゃないかと...全文を見る
○山口(富)委員 数字のカウントかという話もありましたけれども、実際に進んでいないということは今示されたと思うんです。私はその理由を聞かせていただきたかったんですが、ここはなかなか難しいということですから、次に進みたいと思うんです。  日本経団連の経営労働政策委員会報告、これは...全文を見る
○山口(富)委員 では、続きまして、長谷川参考人にお尋ねいたします。  今、日本の企業は、経団連を初めとしまして、パート労働ですとか派遣労働ですとかを入れてきているわけですね。法定雇用率自体は常用雇用者で考えますから、例えば派遣の場合は一般の場合はカウントされない。パートもそう...全文を見る
○山口(富)委員 どうもありがとうございました。  続いて、土師参考人にお尋ねしますけれども、いただいた図でちょっと教えていただきたいんですが、就労援助センターの上下に、会社と、それから下の場合は養護学校や施設との連携というところがありますが、これは具体的にはどういう連携になっ...全文を見る
○山口(富)委員 もう一点、今の話にかかわってなんですが、二時間程度のセミナーをやっているということなんですが、これは例えば年に一回とか月に一回とか、一つは、どういうサイクルでやっているかを教えていただきたい。それから、手弁当でやっているということですけれども、現在の法体系でいき...全文を見る
○山口(富)委員 では、続きまして竹中参考人にお尋ねしますけれども、きょう私、お話を聞いておりまして、この間長野で行われたスペシャルオリンピックスのときに、ケネディ元大統領の妹さんが来日されて、インタビューに答えられている姿を改めて思い浮かべました。  それで、今度の雇用促進法...全文を見る
○山口(富)委員 竹中さんの先ほどの自己紹介ですと、いろいろ政府関係の審議会等を含めて出席されているようですから、ぜひこの問題では、いろいろ問題があったり改善すべき点があるということを発見されましたら、どんどん提案していただきたいというふうに思います。  さて、高橋参考人にお尋...全文を見る
○山口(富)委員 私も、法案の前に時間をかけてその作業をやりなさいということで、これからの審議を進めたいと思うんですが、高橋参考人にもう一点お尋ねしたいのですけれども、精神通院の医療費の公費負担の問題なんですけれども、今度これを変えまして一割負担になっていきますね。その際に、自立...全文を見る
○山口(富)委員 十分な対応がされるように法案段階できちんとさせていきたいと思います。それから、厚労省の説明が妥当なものかどうかも、これは私が法案質疑できちんとさせていきますから。  どうもきょうは皆さん、ありがとうございました。
06月07日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第25号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょう、皆さんからいただきました意見は、障害者自立支援法の質疑の中で生かしてまいりたいと思います。理事会の交通整理で、きょう参考人質疑を行ったわけですけれども、この自立支援法の質疑というのは少し先延ばしになるんですね。先行き不透明...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、佐藤参考人の診療所では、少なくとも、厚労省の定義からいきますと、現在の三十二条利用者の五割以下しか重度かつ継続に当たらないんだということだと思うんです。  それからもう一点お尋ねしたいんですが、今度障害認定区分の問題で、大体、介護の認定を一つのモ...全文を見る
○山口(富)委員 今質問いたしました二つの点だけでも、今度の法案というのはやはり大変な問題を抱えているなというのを改めて痛感いたしました。  次に、白沢参考人にお尋ねしますけれども、今度の厚労省の提案で私たちがいつも気になるのは、基本的資料がほとんどないということなんですね。 ...全文を見る
○山口(富)委員 白沢参考人にもう一点お尋ねしますけれども、きょういただいた資料で、一番最後に、「実態を踏まえて真に必要な制度の創設を」ということで、三点の提起がありました。その最後が「「応益制度」「自己負担」は決して障害者福祉制度には馴染まない。」ということなんです。  私も...全文を見る
○山口(富)委員 今指摘のありました障害者の皆さんの生活の実態という問題と、福祉とは何ぞやというその両面から、応益負担論の検討をぜひやってまいりたいと思います。  次に、中西参考人にお尋ねしますが、皆さんのところは、今度の法案質疑でも随分注目されて、ホームページも拝見しておりま...全文を見る
○山口(富)委員 中西参考人にもう一点お尋ねしますけれども、移動介護の問題なんですが、今度の、単価の改定がもうやられてしまっている、その上これが地域生活支援事業ということになりますと、いわばダブルパンチになってくるんですね。  それで、資料で、参考資料の5と6が配付されておりま...全文を見る
○山口(富)委員 今指摘されました行動援護の正しくない表現は、これは変えるということが質疑で明らかになっておりますから。  それから、行政の皆さん、時間がなくなりまして質問できませんが、皆さんから出されました、実質的に困難であるとか至難のわざだという指摘をきちんと受けとめて、質...全文を見る
06月08日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第26号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  昨日、この部屋で、障害者自立支援法についての参考人質疑を行いました。六人の方から意見表明を受けたんですけれども、市町村からは、施設整備と専門的人材の確保について実質的に困難であるという意見があったり、新たな財政負担に耐えていくこと...全文を見る
○山口(富)委員 異議と懸念があるということはお認めになりました。それからまた、十分な理解が得られていないということも認められました。これは問題の出発点として非常に大事なことだと思うんです。  尾辻大臣に限らず、私も随分皆さんとお会いして意見を求めてまいりました。例えば、最近寄...全文を見る
○山口(富)委員 私が大臣の記者会見のものをそのまま引用しませんでしたのは、これは、森岡政務官の名前自体が間違っているんですよ、厚労省のホームページは。それで私は多少不安になりまして、あえて関連部分だけの紹介にしたんです。  今のお話ですと、森岡政務官の東京裁判にかかわる認識は...全文を見る
○山口(富)委員 あの東京裁判は、日本の戦前の侵略戦争に対して、それが当時の国際法から見ましても違法な、無法なものだったということを判定いたしました。そしてそれは、戦後の世界の中で、国際紛争にかかわる問題で武力行使や威嚇はやらない、これは戦争の違法化と言われますけれども、そういう...全文を見る
○山口(富)委員 これは単純に外交政策というふうにくくるだけにとどまらない問題があります。なぜかといいますと、東京裁判自身がポツダム宣言から出発しているんですね。  そして、ポツダム宣言は、その第九項で、厚生労働省の仕事にかかわって次のように述べております。「日本国軍隊ハ完全ニ...全文を見る
○山口(富)委員 私は、個人的発言かどうかを問題にしているんじゃありません。この発言の持つ質が、外交的な関係にもかかわるし、厚生労働行政の基本にもかかわるんだと。  例えば、最近だって韓国の皆さんの遺骨の返還が問題になるわけでしょう。そうなったら、単純にこれは外務省の仕事ですよ...全文を見る
○山口(富)委員 これは新しい制度であり、その実施状況、それをよく見ながら、必要な改善、求められれば手を打っていくということで仕事をしていただきたいと思います。  次に、障害者雇用促進法の一部改正案について、何点かただしたいと思うんです。  まず、今回の改正案で、在宅就業支援...全文を見る
○山口(富)委員 次に、障害者雇用の問題で、民間の企業に課せられる雇用率の問題なんですけれども、多少時間が押し迫ってきたので、まず一問目、直接大臣にお尋ねしますけれども、一・八%と。ところが、一番直近の六・一調査を見ますと、達成していない企業の割合ですね、一般の民間企業で五八・三...全文を見る
○山口(富)委員 皆さん方は、法定雇用率で問題を見ているんじゃないんですか。それは確かに、私が紹介した六・一調査で実雇用率の問題もありますよ。しかし、現実に、もう法定化されて二十九年でしょう。二十九年たって、社会的責任を担うべき大企業の七割が未達成だ。そこのところをきちんと見てく...全文を見る
○山口(富)委員 理由はないわけですね。  そこで、私は、今必要になっているのは、大企業が今コスト削減等を掲げて、リストラもやります、そしてその上に外部委託もやりますから、パートがふえ、派遣労働者、それから業務委託、さまざまなそういう問題が生まれてまいります。そうしますと、例え...全文を見る
○山口(富)委員 それで、これは青木局長に答えてもらうんですかね。  常用雇用者のカウントの問題なんですが、一つは、パートの問題は、先ほど言いましたように、いろんな条件がくっついております。  それから、派遣の場合、特に登録型の場合は、五十六人以下の会社の場合は法定雇用義務自...全文を見る
○山口(富)委員 それからもう一つ確認しておきますが、派遣労働者の場合で、私ちょっと先ほど申し上げましたけれども、これは実態としてどういうふうになっているんですか。
○山口(富)委員 大臣、先ほど私は、今の大企業の労務政策とのかかわりで障害者の雇用をふやすための努力、どうやってやるかという話をしましたけれども、今局長からも答弁がありましたが、登録派遣労働者の場合でも、それから業務請負の場合でも、常用労働者ということになると、極めておかしな仕組...全文を見る
○山口(富)委員 では、大臣、私が提案しました、今の大企業の労務政策に対応した、雇用率が障害者分野で上がるように、その努力は尽くすということでよろしいんですね、確認して。
○山口(富)委員 終わります。
06月10日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第27号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  今回の整理機構法案なんですけれども、ここで譲渡、廃止の対象とされている施設が、年金福祉施設、健康保険福祉施設、合わせて三百二十八あると言われております。ここには、病院、診療所、老人ホーム、宿泊施設、それから、きょうもいろいろ上がり...全文を見る
○山口(富)委員 損失の最小化ということなんですが、今これは年金財政の損失になっているんですか、これらの施設は。
○山口(富)委員 そうしますと、売却の価格差の問題の意味だということになりますね。  では、重ねてお尋ねしますけれども、この三百二十八施設、これは全部赤字なんですか、現在。
○山口(富)委員 今大臣に示していただいた資料は、きょう、理事会の了解を得まして、皆さんのお手元に配付いたしました資料の四ページ目から出ております。私は三百二十八施設の全部の収支表をいただいたんですけれども、私が別に意地悪したわけじゃなくて、社会保険庁の資料が細かい数字なものです...全文を見る
○山口(富)委員 あなたの答弁を先ほどから聞いていると、不動産の鑑定ですよ、その立場は。  年金、国民の皆さんが生活の中から本当に大変な思いをして出している、この問題で我々は昨年からもう大討論してきたわけですよ。私が聞いたのは、あなたが言いましたけれども、二〇%の問題だとか、そ...全文を見る
○山口(富)委員 でしたら、大臣、私は法案提出に至ったその意思が間違っていると思うんですね。だって、国民の中から、また利用者の皆さんから、三百二十八をなくしてくれという声は出ていないじゃないですか。もちろん、個々の施設で赤字があれば、それは手直しする必要がありますし、年金との関係...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、重ね重ね質問になりますが、例外なく売ってしまえという声が多数だったというのは、どこの声なんですか。国民の声なんですか。
○山口(富)委員 それは全く違いますね。だって、大臣自身がこの間、地方から、各種の施設の問題、特に病院関係、診療所関係を中心にして、存続、発展を願うという声をたくさんもらっているはずですよ。それは聞いていないんですか。  そこにこそ、やはり今度の問題でいいますと、売却したり、廃...全文を見る
○山口(富)委員 今の価格を評価するのはもう一回検討するんだという話がありましたけれども、少なくとも、この資料の一枚目にありますが、台帳価格で見ると大体八千九百億円だということになりました。先ほど、この施設に注ぎ込んだお金で、たしか一兆四千億円という話がありました。いずれにしろ、...全文を見る
○山口(富)委員 今、仮に参照数字ということで二千四百億という話がありましたが、単純に考えまして、二千四百億から三百億と必要な経費を除いた残りが皆さん方の計算では国庫に入ってくる、そういう考えでよろしいんですか。
○山口(富)委員 これは、ちょっと言葉は悪いですが、ばくちみたいなものですね、今の説明だと。注ぎ込んだお金から考えますと、これだけの一兆円前後の国民の努力が、いわば下手をすると泡になっちゃうといいますか、それで残るのが、この間の六件の経験だと二七・五%程度だということでした。 ...全文を見る
○山口(富)委員 私の質問への答えはいただけませんでしたけれども、少なくとも大臣が、これを進めると国民の皆さんに対して済まないことになるという答弁をされたことは、私は、大臣としては本当に思い切った発言だと思うんです。そういう事態が確かにあるわけですから、お互いにここは、私はこうい...全文を見る
○山口(富)委員 今、医療も外部診療もやりますけれども、しかし健診それから健康予防、この点では全国でも先駆的な役割を果たしたという説明がありました。  それで、ちょっと時間が限られてきましたので、健康局長に簡単にお答え願いたいんですが、今、国は健診の問題、予防の問題を大変重視さ...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、資料の七ページ目をごらんいただきたいんですが、これは厚生労働省にお願いしまして、各診療所がどういう役割を果たしているのか、簡単にまとめていただきました。  ここに事業内容が紹介されておりますけれども、そこを読みましても、例えば、被保険者等の疾病の予防活動...全文を見る
○山口(富)委員 私は、これは次回の質問で取り上げますが、今の政府のやり方では機能の維持も非常に不安であるというふうに考えております。ですから、これはやはり、一律譲渡、廃止の方針でなく、個々に必要な手だてをきちんととりながら、特に医療関係、公的な仕事をやっているところについてはそ...全文を見る
06月15日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第28号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  今回の法案は、私は二回目の質疑になりますけれども、年金行政や社会保険庁に対する批判にこたえるという名のもとに、国民生活にとっても地域にとっても大事な財産であるさまざまな社会福祉施設を一律に売り払ってしまおうという重大な法案です。 ...全文を見る
○山口(富)委員 そういう認識をしていらっしゃるなら、今の厚生年金病院の果たしている役割から出発すれば、これを売却していいという理由はどこからも出てこないじゃないですか。  私は、これをもう少し具体的に見てみたいと思うんです。  東京厚生年金病院を訪ねたわけですけれども、ここ...全文を見る
○山口(富)委員 冒頭で、十の病院の地域で果たしている役割を紹介いたしました。それから、今また東京厚生年金病院について触れましたけれども、大臣は、これはやはり歴史的につくられてきたものだということで評価されました。  では、改めてお聞きしますけれども、一体、売却する理由がその現...全文を見る
○山口(富)委員 この問題は前回の質疑でも私が指摘いたしましたけれども、その大臣の物の見方が間違っているんです。だって、国民の中には例外なしに厚生年金病院を売り払ってくれなんという声は全くありませんよ。一体、この病院にかかわる自治体で一つでも売り払ってくれという決議を上げたところ...全文を見る
○山口(富)委員 この話は、繰り返しになりますが、私が尋ねたのは、この病院のある地域からは、かけがえのない財産だ、これを存続させてほしいという声が上がっている、これに対してどう大臣はこたえられるのかという点を尋ねております。
○山口(富)委員 総論、各論ではこれはありません。出発点で大臣が、私は大臣にかわることができませんから一体どなたの声をお聞きになったのかはわかりませんけれども、多数の声が廃止の方向にあるというのは私は全く違うと思っているんです。大体、実情からいきましても、前回の質疑でも明らかにし...全文を見る
○山口(富)委員 医政局長が役割を果たしているとはっきりお認めになりました。  大臣、これだけの役割を果たしているところを、大臣の聞いた声によって引き続きやはり売却するんですか。
○山口(富)委員 では、具体的に聞きましょう。  例えば、三月十日の与党の年金制度改革協議会の合意で、厚生年金病院の売却については、地域医療にとって重要な病院については、地方公共団体などとの協議の上、その機能が維持できるように十分配慮するとなっております。そして、厚労省が三月三...全文を見る
○山口(富)委員 それでは機能の維持にいかないわけですよ。現実には、各地域、その単独の地方自治体だけではなくて周りを含めた、だって、政府自身がそういう医療圏で対応しろと言っているんですから、それさえ踏まえていないんだったら、私はそれを撤回してもらわなきゃいけないと思うんですよ。 ...全文を見る
○山口(富)委員 でしたら、その機能の維持の問題なんですけれども、病院というのは単なる建物じゃありません。そこには、お医者さんもいますし、医療の設備もありますし、看護師さんもいらっしゃいます。それから、附属のさまざまな、寮ですとか、一連のものがあるわけですね。  そうすると、機...全文を見る
○山口(富)委員 きょうは私はこの厚生年金病院の問題で議論してまいりましたが、やはりこの機能を維持するという立場に立つのでしたら、一番やりやすいやり方は存続するということなんです。これは、法人をつくって買い手を探すという新しいプロセスをつくってしまうから、話がややこしいんです。 ...全文を見る
○山口(富)委員 何か、よくわからない答弁でしたね。  私は、厚労省の戦後の歴史にもかかわるような、将来に向かって、二十一世紀に禍根を残すようなやり方はやるべきじゃないということを、重ねてこの厚生年金病院の問題では指摘しておきたいと思います。  最後に、老人ホームの問題を取り...全文を見る
○山口(富)委員 それは別に転居の要件じゃないんです。いわば、厚生労働省側あるいは委託している側の、法人の側の都合によっていろいろなことが起こりますよということを述べているにすぎません。  しかも、厚労省の資料によりますと、平均入居期間は、長期入居型で約七年十カ月なんです。終身...全文を見る
○山口(富)委員 私は、生活している人に支障のないようにというのは、当たり前だと思います。しかし、その当たり前のことを言わざるを得ないところに、今回の方向が、やはり福祉に反した流れにあることのあらわれだと思うんです。  もともと、社会保険庁や年金行政への不信、批判という点でいえ...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党を代表して、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構法案に対する反対討論を行います。  反対する理由の第一は、この間の社会保険庁をめぐる一連の諸問題、すなわち年金財源の流用や採算無視の巨大施設への資金投入、監修料など特定事業者との癒着、官僚の天下り...全文を見る
06月29日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第30号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  今回、改正の対象になっております建設労働者雇用改善法ですけれども、これは一九七六年に制定されたものです。そのときも大きな議論になったのは、建設産業の特徴をどう見るのかという問題でした。  振り返ってみますと、建設産業というのは、...全文を見る
○山口(富)委員 今、雇用の安定と技能労働の確保の問題があるんだという説明がありました。  それで、政府の提案説明の中でこれは繰り返し緊急避難的かつ限定的だという説明がなされてきたわけですけれども、職安局長に聞きたいんですが、緊急避難的かつ限定的措置だという場合に、今の状況がど...全文を見る
○山口(富)委員 ですから、その説明が誤解の大もとなんですね。  つまり、雇用の安定を図りたい、だから一時的には送り出していただくということになるわけですが、だったら、そういう一時的なものを、なぜあえて恒常的な法改正として提案する必要があるんですか。
○山口(富)委員 全く納得できる答弁じゃありませんね。だったら時限立法でいいはずなんです。  それから、職安局長はきょうたびたび、議員の質問に対して釈迦に説法という言葉を使われるけれども、議員は国民の代表として法案質疑をやっているわけだから、釈迦に説法なんというのは議事録から私...全文を見る
○山口(富)委員 私は、あえて法文上で一体的と強調する背景は、その建前がないと、これはやはり建設労働者にさまざまなマイナスといいますか問題を生みかねないからという、そういう問題意識があるからこそ、あえて一体的ということを法文上明記しているんだと思います。  それで、では、果たし...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、職安局長、今の説明で、十二条、十三条が法文上その担保に当たると。それからまた、第五章に有料職業紹介事業にかかわるさまざまな条文があるんですけれども、それぞれどこがあなたが今説明された背景になっている条文なのか、そこだけ答えていただけますか。
○山口(富)委員 どうもその説明はよくわからないですね。私がお願いしたいのは、今申し上げましたように、もともと禁じていたところは建設労働者に支障がないようにということなんですから、そういうことがきちんと運用上担保できるように指導監督をやるようにということだけ、重ねて申し上げておき...全文を見る
○山口(富)委員 常用労働としては、外部労働者は対象になるんです。  となりますと、今は過剰状態と言われているわけですけれども、高齢になりました技能労働者やいわゆる単純工の皆さんが、外部から技能を持った方が入ってくることによって、今度は逆に排除される可能性、危険性はないのか、こ...全文を見る
○山口(富)委員 局長は影響を否定されませんでした。しかも、技能労働者につきましては高齢化しておりますから、局長の言葉を使うと、次の方に入ってもらおうということなんですから、この仕組みというのは、現に今、建設業の分野で働いている方々の、特に高齢化された方ですとか単純工の場合は、追...全文を見る
○山口(富)委員 上限は、現在、就職後六カ月の賃金の一〇・五%までというふうになっております。  そういうことになりますと、今説明がありましたように、年収七百万円以上が対象で、管理者あるいは熟練技術者ということになります。ですから、先ほどから局長は技能労働者が高齢化しているとい...全文を見る
○山口(富)委員 それはきっちり仕事はやっていただきますけれども、きっちりやったとしても、制度的な枠組みの中に、私がきょうも幾つか指摘してきたような、現実に建設労働の分野で働いている方々へのダメージになるような仕組みになり得るということは私は指摘しておきたいと思うんです。  大...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、局長、確認いたしますが、現在、建設業の許可を受けているというのが前提条件であって、そこから出発して幾つかの厳しい見きわめをやっていくということなんですね、基本的考え方は。はい、うなずいていらっしゃるからそういうことだと思います。  では続きまして...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、今局長からそういう答弁がありましたが、そういう立場できちんと仕事をしていただけるんですね。
○山口(富)委員 私がこの就業機会の問題でもう一点心配いたしますのは、こういうことで送り出しが始まっていきますと、経験豊かで技能のある労働者というのは送り出された側で把握できるようになってくるわけですね。そうしますと、こういう人材というのは非常に大事だということで、逆に、送り出し...全文を見る
○山口(富)委員 一般論としてということで否定されなかったんですけれども、法的にそういう状況をつくったというところが大問題なんですね。しかも、苦情はまだ出ていないと言うけれども、出ていないのは当たり前で、まだやっていないんだから。本格的な運用をしたらそういう危険性があるということ...全文を見る
○山口(富)委員 元請に責任を果たさせるということなんですけれども、今度の枠組みの場合、送り出し労働者は受け入れ業者のもとで働くことになります。それで、受け入れ業者が資金繰りなどの原因で不渡りを出したりして倒産した場合に、この建設業法四十一条で言う立てかえ払い制度は使えるのかとい...全文を見る
○山口(富)委員 元請の責任を果たさせなきゃいけないのに、この場合は対象にならないということなんです。  次に、労働基準局長に聞きますけれども、賃金の支払の確保等に関する法律、いわゆる賃確法の適用なんですが、送り出し事業主は倒産していないけれども受け入れ業者の方が倒れちゃった、...全文を見る
○山口(富)委員 ここは大事なので大臣にお尋ねしたいんですけれども、ですから、法的義務との関係でいきますと、送り出しの会社の方にあるのは当然のことなんです。ところが、もともと建設業法でも定められている元請の責任を果たさせるというところからいきますと、今度の送り出された労働者は、二...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、済みません、時間がないので、最後にまとめてお答え願いたいんですが、一つは、そごがないという説明でしたけれども、なかったら協議しなくていいのかということには全くならないんですね。現実にこういうことが起こり得るという指摘をして、あるということは二人ともお認めに...全文を見る
○山口(富)委員 終わります。
○山口(富)委員 日本共産党を代表して、建設労働者の雇用の改善等に関する法律の一部を改正する法律案について、反対の討論を行います。  現行の建設労働雇用改善法は、建設労働者の雇用の改善、能力の開発、向上、福祉の増進を図ることにより、建設労働者の雇用の安定に資することを目的として...全文を見る
07月01日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第31号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  この障害者自立支援法は、障害者の社会生活と人権にかかわる非常に重要な法案なわけですけれども、これは質問する側も答弁する側もその真摯さが問われると思います。  きょうは、朝からたびたび当委員会は定足数が足りずにとまっております。委...全文を見る
○山口(富)委員 では、きょうは障害程度区分の問題と利用者負担にかかわる問題を中心にただしてまいりたいと思います。  まず初めに、厚労省の障害者問題に対する認識にかかわる問題をただしたいと思うんです。  私は、五月十一日の質疑の際に、塩田障害保健福祉部長の名前で出されました、...全文を見る
○山口(富)委員 この行動援護の問題というのは、今度の支援法でも第五条の四項にかかわる問題になっております。  それで、塩田部長にもう一点お尋ねしますが、御本人の立場からいってもこの書きぶりはよくないということなんですが、どこをどのように変えたのか、何点か示していただきたい。そ...全文を見る
○山口(富)委員 もう一点、そういう書きぶりを直した、この担当の、いわばあなたはこれを発出した責任者なんだから、どういう問題がここにあったのかということを教訓としてつかんでいるのか、示してほしい。
○山口(富)委員 私は、この問題は、障害者問題に携わる行政にとって非常に基本の立場が問われたことだと思うんです。  大臣に、今のやりとりをそこからお聞きになってどういうことをこの問題で感じられたのか、示していただきたいと思います。
○山口(富)委員 それでは、障害程度区分の問題に進みたいと思います。  それで、障害程度区分につきましては、自立支援法は四条四項でこれを定めて、区分の審査と判定及び認定につきまして二十条、二十一条と規定をしております。支給決定については二十二条というふうになっているわけですが、...全文を見る
○山口(富)委員 結局、利用者の状態に応じた格差のないサービスが保障される上での基本なんですね、土台なんですね。  それで、今厚労省の方は、障害程度区分の判定につきまして、実際には現行の介護保険制度の要介護の認定基準を準用しているわけですけれども、これはどうしたわけか、説明して...全文を見る
○山口(富)委員 今、塩田部長が認められたように、現在ある唯一のものなんだけれども、これは障害者の特性に応じたものじゃありませんから、研究して変えていかなきゃいけないということだったんですね。  四月二十六日の社会保障審議会の障害者部会に、「障害者に対する要介護認定基準の有効性...全文を見る
○山口(富)委員 今、最後の部分、結論部分を読まれたわけですけれども、障害者に対する支援においては今別のロジックが必要であるということがこの調査では強調されております。  それで、もともとこの調査は、一つは、介護ニーズ評価に関する調査研究事業という研究と、もう一つ、要介護状態の...全文を見る
○山口(富)委員 今報告がありましたように、介護保険の場合は二八・九%です。  となりますと、今回の厚労省が発表しております調査を見ますと、一次判定の結果が、知的障害の場合は五割近く、精神障害の場合は四四%覆っているんですね。相当数の変更率だと思うんですけれども、ここから見る限...全文を見る
○山口(富)委員 私は、それは中長期的な課題じゃないと思うんですね。自立支援法の実施に当たっての前提なんです。しかも、一次判定で見ますと、資料にありますように、第一合議体の場合は、知的障害で八一・二五%覆っているんです。五〇%以上のところが、身体障害、精神障害それぞれ一つずつ出て...全文を見る
○山口(富)委員 先ほど塩田部長は、私が示した幾つかの事例を認めて、やはりこれは現行の介護の認定の基準だから、ここから見ると障害分野でいろいろ問題があるということはお認めになりました。  私は、はっきりさせておきたいんですけれども、今国がモデル事業をやっているということなんです...全文を見る
○山口(富)委員 まず一つは、私が言いましたように、私は全部比べたんだから。あなた方は新たにつけ加わった、つけ加わったと言うけれども、それはごくわずかなんだよ。しかも、私が聞いているのは、一次判定と二次判定がこれだけ結果が違って、しかも、今度の枠組みの場合、一次判定だけでいくとい...全文を見る
○山口(富)委員 塩田部長は、必要なサービスを求める方が外れる可能性があるということは認められました。そういうふうにならないように認定のあり方を考えるんだというんですけれども、だったら、それこそ法案の前提じゃないですか。検討し直して、出し直したらどうですか。
○山口(富)委員 では、もう一つの、皆さん方が使われているこちらの資料で見てみたいんですが、これを見ますと、身体障害者の場合は、ホームヘルプを使っている方で百十九人中百十七人が介護の認定を受けました、この調査では。それから、知的障害者の場合は、ホームヘルプの利用者については、三十...全文を見る
○山口(富)委員 資料の一ページを皆さんごらんください。一ページ目に調査項目というのが、医療関連から生活関連まで上がっております。実は、基本調査というのはこれに応じた中身なんですけれども、調べてみますと、新たに加わったというのは生活関連だけなんです。ごく部分に二つほど別の項目があ...全文を見る
○山口(富)委員 資料の四ページ目をごらんいただきたいんですけれども、専門家の方々が介護認定をやりまして、そこから出た幾つかの指摘事項というものがあるんです。  まず、この「基本調査」というのは今度やるいわゆるアセスメントにかかわるわけですけれども、ここでは、例えば中ほどですが...全文を見る
○山口(富)委員 今の障害認定区分の問題で専門家の方々が、やはりこれは障害者の特性、特に知的障害の場合や精神障害の場合はこの程度を把握するのに難しいということをはっきり述べられているわけですね。  それで、私が数えてみましたら、皆さん方がつけ加えた、つけ加えたと言われますけれど...全文を見る
○山口(富)委員 議論のできないイメージなんですよ。議論しろというんだったら、きちんとどういうことになるのかを示した上で議論してください。  私は、この一点でも今度の自立支援法は強行することは絶対認められない、このことを申し上げまして、本日の質問を終わります。
07月06日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第32号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  きょうは、各委員から紹介されておりますが、昨日、一万一千人を超える障害者の皆さんや家族、それから施設職員の皆さんが集まって、私どもへの大きな要請行動を行いました。  午前中の質疑では大臣御自身がきのうのリーフレットをお持ちでした...全文を見る
○山口(富)委員 この仕組みが負担を軽くする方向で必ずしも働かないというのを、私、これから述べますから。  その前の問題として、今大臣がおっしゃったことは、支援費制度をつくってきたこの数年間の努力をいわば水泡に帰すような流れだというふうに思うんです。大体、支援費制度の導入に伴っ...全文を見る
○山口(富)委員 大臣は他の制度や税制の問題に触れられましたけれども、この問題は障害者なんですね。しかも福祉なわけでしょう。だから、これはほかの制度がこうなっていますというところから出発できないんです。やはり障害者の生活の実態から出発しなければこの問題の解決策が見えてこないんです...全文を見る
○山口(富)委員 今の塩田部長の答弁はなかなか重要な答弁だと思います。つまり、障害者福祉政策の立場からいったらやはり利用者本人で見ていくべきだ、それが基本であるということを述べられました。その上で、他省庁との検討の余地があるというお話だったと思います。  先ほど大臣は、この上限...全文を見る
○山口(富)委員 ですから、先ほどの大臣の答弁は事実と違うんです。つまり、世帯で見ていこうということが、いわば負担を軽くする方向で働かせるためにそうしたんだとおっしゃいましたけれども、少なくとも居宅・通所系の場合は、世帯で見ようとするために逆に上がってしまうんですよ。本来、低所得...全文を見る
○山口(富)委員 大体、市町村民税を納めている場合は、その世帯は収入認定しなくていいということに建前上なっておりますから。  それで、もう一つ確認したいのは、となりますと、サービス利用の申し込み時点で、大分市のような形式ではないかもしれませんが、何らかの市町村民税課税の実態を調...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、御本人が同意されない場合はどうなるんですか。
○山口(富)委員 大臣、今塩田部長が言ったように、御本人が同意しなくても調査するというのがこの法案の立場なんです。  これは、私は、障害者分野に限らず、非常にこの点では運用上あつれきが当然生まれてくる、ですから、とてもじゃないけれども政省令に任せるわけにいかないので、大臣御自身...全文を見る
○山口(富)委員 私は、大分市のような例が生まれるのは、これは直接障害者自立支援法に基づく調査ではありませんけれども、それをきっかけにした調査であることは間違いありません。この障害者自立支援法が、結局、応益負担を導入し、そしてその負担が重いがために、軽減措置をとるという名目のもと...全文を見る
○山口(富)委員 障害者にとっての自立した生活の拠点になっているという認識が示されました。  それで、今度の障害者自立支援法の場合に、応益負担の導入が、利用者本人への負担強化だけでなくて、私は作業所にもかなり大きなマイナスの影響を与えるというふうに思うんです。  初めに、全部...全文を見る
○山口(富)委員 今、厚労省の側から個別の減免の問題が出されましたので、私はそこに移りますけれども、今指摘しましたように、収入を超えていくという問題なんですが、資料の次のページ、五枚目をごらんいただきたいんです。  きょうも滋賀県が話題になりましたけれども、大津の福祉施設の試算...全文を見る
○山口(富)委員 私が聞いたことに答えていないので、次の質問を聞きながら答えを考えてまとめてもらったらいいですけれども。  次のページをごらんください。これは二月十七日の同じく全国課長会議で配られた資料です。見ておわかりのように、六枚目と七枚目は全く同じです。ところが、違うとこ...全文を見る
○山口(富)委員 この六・六万円という数字は、この制度設計にとっての基本数字なんです。つまり、グループホームから通所して利用している場合は、この六・六万円、収入がそこまでしかない場合は定率負担をかけないということを出しているわけですね。ところが、この六・六万円の中身というのは、六...全文を見る
○山口(富)委員 当初、この六・六万円については基準生活費という説明さえあったんです。全く今の塩田部長の説明というのは当初の説明と食い違う答弁であって、私はこれはもう大変な、この期に及んでなお言うのかというふうに言いたいぐらいのものなんです。  それで、当初、二月の時点では、家...全文を見る
○山口(富)委員 いや、全く無責任な答弁だよ。私は初めから、二月と六月の説明が全く百八十度違うと、収入と支出で全く違うんだから。それを平気でああいう答弁をするのは、私は許せない。  大臣、これは障害者の生活実態にかかわる大事な、私はもちろんこの応益負担導入は反対ですけれども、少...全文を見る
○山口(富)委員 全く理解できませんね。これは障害者の生活と人権にかかわるんだから、そんな答弁認められないですよ。この生活実態からいったら、必要なのは応益負担の導入じゃなくて所得保障なんです。そして、これまでのように応能負担こそが障害者の生活の実態に合っている。これがその資料なん...全文を見る
07月13日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第34号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  障害者自立支援法につきましては、私は、審議を通じて重大な問題点が次々に明らかになってきたと思います。中でも一番の問題は、やはり応益、定率負担の導入です。これによって、厚生労働省の推計でも、ホームヘルプで四倍、通所施設で十九倍の負担...全文を見る
○山口(富)委員 確かに、基本的理念は今の答弁で重ねて示されました。  しかし、問題になっているのは、その基本的理念を掲げると、この法案の運用上、障害者の社会参加や自立が妨げられるような事態は起こることを防げるのかということを私は聞いたんです。それについての明確な答弁はありませ...全文を見る
○山口(富)委員 私は、八代提案者がいわば理念的な内容の説明に終始されたというところがこの修正案の非常に大きな問題だと思うんです。  私が上げた幾つかの懸念というのは、私自身も批判してまいりましたけれども、例を挙げましたように、障害者団体の代表の皆さんがこの場でお述べになった問...全文を見る
○山口(富)委員 結局、答えがないじゃないですか。  私は、収入をも上回る負担が起こる可能性があると。これは先日、グループホームから通っている方の例を挙げまして、具体的に当委員会に資料も提出いたしました。そして、こういう事態が起こったときに、これは憲法二十五条と障害者基本法の三...全文を見る
○山口(富)委員 何を言っているんだよ。これはいろいろな検討過程の一資料じゃないんです。二月に政府は法案を国会に提出いたしました。その際に全国の関係の課長会議を開きまして、そこで開いたときの最初の説明は内訳が示された説明なんです。そして、私たちにもその資料は当然、説明として受けて...全文を見る
○山口(富)委員 ですから、いつその説明が変わったのか。そして、障害者部会にその説明できちんと、手直ししたということを報告したのか。そのことを聞いているんです。
○山口(富)委員 大変いいかげんな答弁だと思います。  二枚目の私が皆さんにお届けした資料は、昨日の障害者部会で提案された中身でして、これはいわば、左側が、間違えましたというので訂正があります。そして右側は、内訳を示したものがそのまま束になって出てきているんです。まだしておりま...全文を見る
○山口(富)委員 要は、障害者部会できちんと、説明が変わったことを説明されるんですね、今後。その一点、大臣に確認しておきます。大臣に確認したい、これは。
○山口(富)委員 私は、これに関連して、なおのことわからないのは、次の資料なんです。  次の資料は、こういう個別の減免が出てくる際に、一般家計、グループホーム、入所施設のそれぞれで支出の実態がどうなのかということを示した資料です。冒頭に、「全世帯平均」になっておりまして、食費が...全文を見る
○山口(富)委員 これもおかしな説明なんですね。  この資料の四枚目の米印の説明でいきますと、二人以上の世帯というのは三・二一人、それから、全世帯というのは二・六二人、全部注書きがあるんです。ですから、あえてここだけ抜き出してくるというのは全く説明にならないんです。どうですか。
○山口(富)委員 大臣、部長はああいう強弁をしますけれども、しかし、これはどう見たって、全世帯平均と書くのであれば、しかも家計調査からだと明記してあるのだから、だったら、きちんと全世帯で、括弧世帯人員は何人かというところまで書かなかったら、本当の資料の意味がないじゃないですか。違...全文を見る
○山口(富)委員 これは単にグループホームを念頭に置いているだけじゃないんです。入所施設とか個別減免にかかわるからこういう資料を出しているんです。  少なくとも、大臣、全世帯平均の書き方がこれでは不十分である、その程度の認識を示していかなかったら、これはもう審議できませんよ。
○山口(富)委員 そこまで強弁するんだったら、これは部長の責任問題だよ。あなたは、繰り返しグループホームだからいいだろうと。グループホームというのは大体何人で暮らしていらっしゃるんですか。四人、五人でしょう。何でここだけわざわざ二人以上の世帯、三・二一人にするんだ。きちんと資料の...全文を見る
○山口(富)委員 だって、根拠になった数字を示せと言ったら四枚目の数値が来た。ここには全世帯というのが二つあって、この二つの数値はこのページには使われていないんだから、違うじゃないか。それさえここから読み取れないんですか。だったら、障害者自立支援法なんてやめてもらいたい。
○山口(富)委員 残念ながら、ここまで時間がかかってしまいました。  今度の障害者自立支援法の質疑というのは、振り返ってみるとこの繰り返しでした。私は、障害者の皆さんがおっしゃるように、当事者抜きに障害者のことを決めないでくれ、そういう立場に立つのだったら、そして障害者の社会参...全文を見る
○山口(富)委員 日本共産党を代表して、障害者自立支援法案に対する反対討論を行います。  初めに、本法案にかかわる政府提出資料の誤り、また政府答弁の姿勢に、私は厳しい抗議の意思を表明いたします。  本法案には、いわゆる三障害のサービスを一元化し、義務的経費部分を設けるなどの当...全文を見る
07月27日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第36号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  今回の労働安全衛生法等の一部を改正する法律案ですけれども、これは、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、労働保険徴収法、労働時間の短縮促進法、こういう、法の目的も、組み込まれた制度も、運用も全く違う法律の一括改正ということになって...全文を見る
○山口(富)委員 冒頭に大臣は、四つの法律のそれぞれについて、いわば法案の趣旨説明をされたようなものですが、前半で一番最初に言われたのは、労働者の生命や生活をめぐる問題の深刻化への対応だということだったと思います。  今、労働と生活をめぐる問題の深刻化といったら、これほど深刻な...全文を見る
○山口(富)委員 私は、大臣が認められましたように、本来なら、今回提案されている一括の改正法をとりあえず手元に置いても、必要になっている労働安全衛生法等を含めたアスベストにかかわる対応を国会の中できちんと議論すべき時期だ。それがなぜできないかというと、一括しちゃったがために動きが...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、局長自身も、事業場で見てまいりますから、現実にはアスベストにかかわるような石綿暴露が生じたとしても、ここには出てこないような事業場があるんだということをお認めになったんだと思うんです。  でしたら、今後のこの対策として、そういうところまで健康状態...全文を見る
○山口(富)委員 現実にやるべきところが健診をやっていないのは法違反ですから、これを指導監督するのは当たり前です。私が提起したのは、現実にアスベスト被害の中ではその枠の中に入らない事業場が出てきている、ですから、そこを覆うような仕組みを今後考える必要があるということを提起したんで...全文を見る
○山口(富)委員 この七月に厚生省が、「石綿による健康被害への対応について」これは七月八日に発表したプレス発表です。これに基づいて七月十五日に労働基準局長が、「石綿による健康障害防止対策の緊急的な対応について」という通達を出しております。これはかなり関係の業界にも送られているよう...全文を見る
○山口(富)委員 私はこれは、厚労省が石綿被害にかかわる健康診断や健康管理についてその真剣さが問われる問題だと思うんです。過去の検証じゃないんです、現実の今の施策の検証だという立場で事に当たっていただきたいと思います。  さて、具体的に健康診断の問題に入っていきたいんですが、労...全文を見る
○山口(富)委員 でしたら具体的に示していただきたいんですが、このアスベスト関連で健康管理手帳はどれだけ交付されているのか。それからもう一点、これは直近の数字で示してほしいんですが、その中で、東京労働局管内でこの交付申請は幾つ出され、その交付申請のうち幾つまで認められたのか、この...全文を見る
○山口(富)委員 この東京労働局管内の三というのは、交付を申請した人のうちどの程度に交付されたんですか。
○山口(富)委員 では、これは後で委員会に出していただきたいと思います。  それで、今出された数字でも全国で五百九十二名、東京労働局管内では三人であるということです。これも、私、先ほど健康診断を実施している事業所数の問題で取り上げましたけれども、余りにも少ないんじゃないかという...全文を見る
○山口(富)委員 きょう、私はここに一つの報告書を持ってまいったんですが、厚生労働省の研究で、「石綿ばく露労働者に発生した疾病の認定基準に関する検討会報告書」というものです。これは二〇〇三年の八月二十六日にまとめられておりまして、既に認定基準の問題では改正がなされています。  ...全文を見る
○山口(富)委員 健管手帳の交付が少ないということは、局長も認められましたよ。私が問題にしてきたのは、少ないと同時に、これが現実には、今認められたように、石綿を使ったかどうかという直接的な事業場の問題に見ていくから、これは今後新たな立法措置がより広く見ていけるように、これは考える...全文を見る
○山口(富)委員 青木局長にちょっと示していただきたいんですが、今検討するという答弁でしたが、これは必ず検討して実のあるものにしていただきたいんですが、具体的にはどこで検討されているんですか。そして、この検討はいつから始まり、今どの段階にあるんですか。立法府に報告してください。
○山口(富)委員 そうすると、現実にはまだ立ち上がっていないわけですね。  私は、わざわざきょうこの報告書を持ってきましたのは、大臣にもぜひ読んでいただきたいんですが、既に二年前に相当の調査をやっているわけですね。CT検査がこの分野では必要だという提言まであるのに、現実には、こ...全文を見る
○山口(富)委員 実は、私が厚労省に問い合わせしたんです。これはやはり本人が申請するのでなくて、いろいろな手続があるから大変なんですよ、これは。写真は持っていけ、書類は用意しろというわけでしょう。これぐらい会社がやって当たり前だと言いましたら、いや、ちゃんと代行できるようになって...全文を見る
○山口(富)委員 大臣が足らないことがいろいろあったんだなという認識を最後にお述べになったことは、私は非常に大事な認識だと思います。  当初の記者会見の中で、その都度厚生労働省として対策はとってきたというふうに述べて、これは先ほど水島委員も批判されましたけれども、これでは足りな...全文を見る
○山口(富)委員 大臣がそうおっしゃるから一つだけ申し上げますけれども、私は別に誤解したわけじゃありませんよ。この間の一連の発言が問われているから。だって、これは閣内不統一であり、省内不統一の問題なんだから。しかし、それについて、少なくともきょうは至らない点がやはりまだまだあるな...全文を見る
07月29日第162回国会 衆議院 厚生労働委員会 第37号
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○山口(富)委員 日本共産党の山口富男です。  私、前回の質疑で労働安全衛生法の改正とアスベスト問題を取り上げたんですけれども、そのときも、このアスベスト問題というのは被害の救済とともに被害予防という点で政府を挙げての緊急の対応が必要だという指摘を申し上げました。  きょう、...全文を見る
○山口(富)委員 労災認定の迅速化の問題ですとか事業所名の公表などは、これはきちんと私もやるべきだというふうに考えております。  それで、前回の質疑で私が特に重視いたしましたのは、石綿の場合、潜伏期間が長いですから、当然、健康管理、健康診断が非常に大事になるわけですね。ところが...全文を見る
○山口(富)委員 そうしますと、石綿事業場の労働者、退職者、近隣住民、また家族も当然関係してくるわけですが、この皆さんへの健康診断についてはこの会合でも検討するというところまではいったわけですね。  では、続けてお尋ねしたいんですが、大臣の報告の中で七月二十七日の通達が紹介され...全文を見る
○山口(富)委員 だって、これはあなた方の通達なんですよ。しかも、大臣がきょう閣僚会合に報告したという通達の中身ですよ。そこで具体的に七つの作業内容が書かれていて、こうした作業をやっている事業場については石綿則の対象の事業場になるのかと。つまり、健康診断が義務づけられているわけで...全文を見る
○山口(富)委員 大臣、私が感じておりますのは、たしか二十二日に西副大臣を責任者にするチームが立ち上がったということなんですけれども、省庁内の横断的な仕事をするというわけですが、それが本当にできているのかという危惧を持っているわけですね。  今例を挙げたんですけれども、例えばこ...全文を見る
○山口(富)委員 では、七つがなるという確認答弁だと思います。  それは私は大事な確認だと思うんですが、しかし、今の答弁の中で私は改めて驚いたんですけれども、この通達はどう見たって、「厚生労働省労働基準局」と書いた上で「労災補償部補償課長」というふうになっているわけで、局長さえ...全文を見る
○山口(富)委員 何だよ、それは。我々は命にかかわる問題を審議しているんですよ。もちろん、その命にかかわる問題は実務的な作業で支えられる、それは当たり前のこと。何ですか、その答弁は。では、あなたは、はっきり言いますよ、見ていないんですね、この通達を。
○山口(富)委員 大臣、これは大問題ですよ。二十二日に西副大臣をトップにしたチームをつくり、しかもきょうの閣僚会合にまで報告している大事な通達を労働基準局長が見ていない。どうなっているんですか。
○山口(富)委員 事実ははっきりしているんですね。大事な通達を労働基準局長が見ていなかった。これについて所管の大臣が、聞いてみましょうということでは、これは大臣の姿勢が問われますよ。これはけしからぬ、こういうことは直ちに改めるということをまず言わなければ、きょうの一回目の閣僚会合...全文を見る
○山口(富)委員 いや、私はそういうことを言っているんじゃないんですよ。事実として、労働基準局長がこの通達を見ていなかったとはっきりこの場で述べているんだから。なぜそういうことが起こるのか、これは間違っているじゃないかと。命にかかわる、しかもチームまで立ち上げて一緒に取り組もうと...全文を見る
○山口(富)委員 この通達の中身というのは、大変大きく扱われ、歓迎されたんですね、ある点で。それは、労災認定のおくれや対象者のことをどうするのかと大問題になっているわけだから。その当事者が知らないということを謝りもしない、責任も認めない。私はこういう行政にアスベスト対策を託すわけ...全文を見る
○山口(富)委員 これは、この通達をもう一回読んでください。どこが細かいんですか。どこが実務なんですか。これは非常に大事な中身を書いてありますよ。  アスベストというのは、当初危険性が世界的には早く認識されていたのに日本の場合はおくれた、もうこれは厳しく指摘されています。そして...全文を見る
○山口(富)委員 これは精神論ではありません、行政責任が問われているわけですから。  それから、少なくとも七つについては石綿則の対象の事業場だと認められたので、これは私、引き続きより細部については聞いてまいりたいと思います。  きょうは時間が参りましたから、これで終了いたしま...全文を見る