横路孝弘

よこみちたかひろ



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横路孝弘の1978年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月14日第84回国会 衆議院 予算委員会 第12号
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○横路委員 総括質問が終わりまして一般質問に入ったわけですが、いままでの議論を通して、一体日本の経済の現状はどうなって、この大型予算でどう変わっていくのかという姿が明らかになったかと言えば、必ずしもまだ明確ではないのではないかというように思います。私はそのことを中心にしてきょうは...全文を見る
○横路委員 そこで、私がきょうお尋ねしたいのは、三十ユニット、九十ユニットに関連する問題です。  今回の大久保証言で、福田総理はこの委員会の席上で、六人はその事実がないと言っている、いずれが真相か、真実は一つしかない、これは解明されなければならない、こういう発言をされているわけ...全文を見る
○横路委員 つまり、真実はもうすでに政府サイド、政府の捜査上の真実は明らかになっているのだろうというように私は思います。これに対して、国会でのこの人たちの、いわゆる灰色高官と言われる人たちの弁明によりますと、いずれも金員の授受並びに受け渡しの相手方自身をも知らないと言って完全な否...全文を見る
○横路委員 それはちょっと刑事局長、勘違いされているんじゃないですか。国会の議事録、秘密会で発表したものの後の十一月四日の委員会で、これは田中当時の委員長の方から報告がなされているわけです。弁明を与えるに当たってこういう事実の報告を受けましたという形で。したがって、それは秘密会の...全文を見る
○横路委員 いや、それはまた去年のいわゆる鯨岡質問の答弁と同じような経過になるのでありまして、ここで、私押し問答はしたくないと思うのです。それは確かに秘密会は秘密会でしたけれども、そこで公表されたことに基づいて国会として措置をとり、そしてその国会の措置の中で内容については公表して...全文を見る
○横路委員 もう一つ先に進めて、これに対して当時の弁明では、加藤六月氏はそのロッキード特別委員会で、今回の法務省の報告は全くの一方通行だ、これが裁判であるならば、これらの資料、供述書が法廷に提出され、黒白が争われるのだけれども、この点堂々と争うことができないのは残念だと述べて、む...全文を見る
○横路委員 五十二年三月十六日のロッキード調査特別委員会で安原刑事局長は私の質問に答えて、人権を守るということも四十七条の趣旨とすれば、人権の主体である取り調べを受けたとされる人たちが、あらぬ疑いを受けたとされる人たちが、その利益を放棄すると言われるならば、それはその判断をする上...全文を見る
○横路委員 そうじゃなくて、むしろ人権を守ってやらなければならない、ここで言えばいわゆる灰色高官の人たち、これは本人たちが自分に関する資料を全部明らかにしてくれ、つまりそういう意味で言うと、放棄しているわけですね。自分の権利を守るために、むしろ刑訴法四十七条の趣旨は放棄するから、...全文を見る
○横路委員 だから私は、大体終わったあたりではどうですか、こういう質問をしているのです。
○横路委員 というのは、たとえば弁明の中でも、元運輸政務次官の加藤六月氏は、四十七年十一月一日ごろ金を渡されたというけれども、その日は岡山にいたというアリバイの主張までされているわけですね。そうすると、これはやはり法務省としてきちっとした資料があるならば、そこは出すということでな...全文を見る
○横路委員 そうすると、九十ユニットの問題にすぐこれはなるわけであります。つまり、これらの全日空の被告の人たちが受け取ったお金は、九十ユニットという形でもって政界に流れているわけですね。この九十ユニットについてはまだ未公表なわけです。これは瀬戸山法務大臣も当時ロッキード委員会の理...全文を見る
○横路委員 それは、その当時の自民党の理事としての瀬戸山さんの発言はそういう御発言をされたのだけれども、国会の答弁は、三木総理大臣も稻葉法務大臣も、政治的、道義的責任ありや否やについては国会でその基準を決めてくれ、九十ユニットの八名についてもまさにそうだ、それが九十ユニットのどの...全文を見る
○横路委員 それは今後委員会の中でわれわれ相談をしていきたいと思いますし、いずれこれはまた裁判の中でも、この九十ユニット関係は明らかになるでありましょう。ぜひ基準を決めて公表したい。そのときにはいま御協力いただけるという御発言でございましたので、先に進めさせていただきたいと思いま...全文を見る
○横路委員 結局、金を受け取った政治家というのがある程度明らかになってきているけれども、それによってどういうぐあいに行政が曲がっていったのかという、その世話になった趣旨がまだ国会として必ずしも明らかになっていないわけですね。そうすると、再犯防止という措置をとるためにそこら辺のとこ...全文を見る
○横路委員 調べてみるじゃなくて、それは報告することを約束しているのでありますから報告してもらいたいと思います。よろしいですね。
○横路委員 では、以上でロッキード関連の問題を終わります。運輸大臣、結構でございます。  それで、少し国際収支に関連する問題から入っていきたいと思うのであります。  五十二年度の実績見込みですと、経常収支で大体百億ドルの黒字と言われているわけでありますが、昨年の四-十二月の段...全文を見る
○横路委員 ですから、五十二年の一-三月と同じような経過をたどるというように考えれば、結局はその辺、大体百十億ドルくらいのところに落ちつくのじゃないですか。
○横路委員 あの牛場大臣とストラウス大使との間の共同声明、きのうも議論されておりましたけれども、ここに出ている日本としての経常収支についての考え方、経常収支というか、全体的な国際収支についての考え方と、それから昭和五十年代前期経済計画、この前期経済計画の中での目標は、いわゆる基礎...全文を見る
○横路委員 もう一つお尋ねをしたいのですが、「昭和五十五年度経済の暫定試算について」ということで、先日経企庁の方の企画委員会の方でまとめられましたね。これの五十五年度の暫定試算によると、これは経常収支と基礎収支というのはどういう数字になっているのですか。
○横路委員 そうしますと、ますます矛盾してくるのではないか。つまり、五十五年度経済の暫定試算で、国内向けには依然として黒字というのを見ておって、そしてアメリカに対しては、七九年度以降においても均衡化を目指す、それは前提がついているとしたって、五十五年というともうあとわずか先の話で...全文を見る
○横路委員 つまり、政府の政策そのものとしては、国際収支全体をどうしていくか、これは結局は日本の経済をどういうぐあいに先進国間と南北間でもって分業を図っていくのかという位置づけが明確でないところに、やはりこういう矛盾が出てきておるのではないかと思うのです。  ちょっとついでに一...全文を見る
○横路委員 そこから議論を始めるといろいろな議論があるのですが、そこで、いまアメリカからの要求が一つある。それから、日本の基本的な政策としては、やはり基礎的収支でバランスをとるという考え方なんだということですね。これは企画庁長官の方に確認してもらった方がいいのかな、日本の基本的な...全文を見る
○横路委員 そこで、先ほどから、あるいはこの委員会を通してでも、要するにOPECに集中している二百億ドルというようなお話もございましたけれども、そこで、非OPECの諸国がこの赤字を分担しなければならぬという議論が出てきて、日米間の今度の交渉も、単なる日米じゃなくてグローバルなそう...全文を見る
○横路委員 日本政府としても、それは大体とらえているのでしょう、アメリカにかなり行っているだろうとか。というのは、つまりこういうことなんです。アメリカに短期資本という形でもって相当流れ込んでいると一般に言われているわけですね。そうすると、アメリカの場合は総合収支で見ればいいわけで...全文を見る
○横路委員 それじゃ、それはそれぞれのどこの国のたとえば金融機関に流れているのか、わかる範囲で結構でございますので、後で資料として出していただきたいと思います。そこで、つまり南の国に対する経済援助協力というものを拡大していく、その長期資本収支が赤字になるわけですが、この五十三年度...全文を見る
○横路委員 それで、その中身が問題なのです。つまり、直接投資、延べ払い信用、借款、それから証券投資となっておりますね。これは一体五十三年度でどういう見通しを立てられてこの赤字になったのかということをお答え願いたい。これはむしろ大蔵省の方じゃないでしょうか。
○横路委員 大胆な試算もいいのですが、五十一年度の実績から見ますと、これは何でこういうことになるのかということがさっぱりわからぬわけですよ。それを解説してもらうためには、内容について個別にどういう見通しをしたのだということで、ひとつこの数字を挙げて話をしてもらわなればならぬわけで...全文を見る
○横路委員 直接投資や借款の場合ですと、あるいは延べ払い信用と言われるようなものについて、これはある程度予算そのほかの絡みで出てくるわけでしょう。だから私は、大変ここでもって赤字幅を大きくしているのは、やはり証券投資のところ、さっきるる説明がありましたが、あの金額なんというのは大...全文を見る
○横路委員 二十八ですか。
○横路委員 ちょっと、そうしたら、傾向を聞きますが、直接投資はどうなんですか。ふえるのですか、減るのですか。
○横路委員 ちょっと一つ結論的にお尋ねしておきますが、この七十億ドルの中でかなりな部分、つまり本邦資本の証券投資の比重がきわめて大きな部分を占めているということだけは言えるのじゃないでしょうか。
○横路委員 問題は、これから先に、もう一つ進みまして輸出、輸入との関連に今度はなっていくのですが、この日米共同声明ですね、いろいろな立場もあるのでしょうけれども、やはり日本の基本的な方向だけは崩さないでやっていっていただきたい。基礎的収支でバランスをとるという考え方は五十年代前期...全文を見る
○横路委員 つまり、アメリカの保護主義台頭を抑えるということになると、これは全く日米間だけの通商交渉ということになるわけで、いままでの御説明はそうではなくて、まるきりグローバルな観点からやってきたということで、きのうもいろいろと議論があったわけです。  アメリカは、OPEC諸国...全文を見る
○横路委員 そこで、来年度に関連して、宮澤さんは、大変国際貿易全体は下がる、低いということをお話しになったのですが、こういう弾性値はどのぐらいでしょうか。世界の輸入と日本の輸出というのは連動しているわけですね。そうすると、金額でいって、世界の輸入金額と日本の輸出金額の弾性値という...全文を見る
○横路委員 五十年代前期計画でいくと大体弾性値一・一。いまのお話は金額比較ですから、金額比較でいくと、弾性値でいきますと世界の輸入の大体七割程度ということになりますね。そうすると、これはちょっと幾ら何でも、過去の日本経済、日本の輸出と世界の輸入との関連でいけば、そこで弾性値を一切...全文を見る
○横路委員 四十七年度は一超えているじゃないですか。五十三年度は〇・七じゃなくて〇・六程度でしょう、見ているのは。
○横路委員 つまりその理由は何かと言えば、これは円高だ、こういうことになるわけですか。つまり、それほど弾性値が下がる理由は。世界貿易との関連で。
○横路委員 そこで通産大臣にお尋ねしたいのですけれども、日本の輸出は、内需不振で輸出に向かう、したがって、その内需が拡大すれば輸出の伸びの方はやや低くなるのだ、それと円高だ、こういうことで輸出の伸びは去年よりも下回るのだ、大体こういう説明だったろうと思うのです。しかし、日本の輸出...全文を見る
○横路委員 それはわかるのですが、しかし、商工中金の調査などを見てみると推定はできるわけですね。たとえば石油化学のポリエチレンあたりを見ても、稼働率は七〇台ですね。ところが輸出は二〇%ぐらい伸びているということになりますと、稼働率が低くて輸出が伸びているものというのは、わりあい無...全文を見る
○横路委員 したがって、問題は、内需が拡大するからといってそれではそれに伴って輸出が減っていくのか。たとえば機械が伸びているというのは、産構審の長期ビジョンの中でも、今後はやはり付加価値の高い機械の分野、こういうものに相当日本の産業構造というのは変わっていくのだ。昨年度機械器具が...全文を見る
○横路委員 つまり相当な工夫と努力が要るということだと思うのです。  で、現状なんですが、いまの状況でいくと、つまり円高が進行しても、たとえばこれは商工中金の輸出関連中小企業の分析ですけれども、これを見ても、かなり輸出の適応力があって、各企業ともども、たとえば円建てに変えていく...全文を見る
○横路委員 いまのお話はきわめて一般的、平均的なお話なので、たとえば稼働率を分類ごとにずっと見ていきますと、この差というのは非常に広いわけですね。構造不況と言われるものを除いてみても、アンバランスというものはものすごく大きいわけです。したがって、この対応の仕方というのも、機械中心...全文を見る
○横路委員 時間がなくなってしまって……。実は最後の方にちょっと政策論議をやりたいと思っていますので、輸出の現状の方はこれぐらいでやめたいと思うのですけれども、大体世界貿易との連動から言えば、しかも日本の企業の適応力の強さからいけば、円高の影響が出てきてもかなり輸出は伸びるのじゃ...全文を見る
○横路委員 つまり鉱工業生産で、去年に比べて約三倍になる条件が一体あるかないかということに議論はなるわけです。去年の場合は実質で〇・三ですか〇・四ですか、それから五十三年度の場合は一、――一をちょっと上回っているようでありますが。そうすると、問題はやはり在庫の調整の問題、この見方...全文を見る
○横路委員 通産省はどの程度評価しているのですか。
○横路委員 そうすると、余りそう簡単に期待はできないということですね。いまたとえば在庫が減っても、不況カルテルなどによって減産の結果在庫が減っているのもありますし、見ると、あちこちでもって少しずつではあるけれども、減っていることは確かに減っているのですね。しかし、そういうものもあ...全文を見る
○横路委員 それは政府としてはそういう答弁を言わざるを得ないと思うのですけれども、たとえば製品在庫率、まさに出荷と在庫との関係を見ても、水準はかなり低いですね。宮澤さん、これはどうですか。
○横路委員 経企庁の方でやりまして今月発表した法人企業投資動向調査報告ですね、これを見ると、やはり商品在庫についても原材料在庫についてもみんな過大である。不足だなんというのは本当にわずかの感じしか持ってないですね。この一番新しい動向調査をやはりもうちょっと素直に見るべきじゃないか...全文を見る
○横路委員 この報告書を見ると、これはまさに個別のいろいろな企業に当たった結果でしょう。ある意味で言うと、企業家心理がここに出てきているので、これを見るとかなり厳しいのじゃないか。そしてこれから先はちょっと仮定の話になりますが、もしこの在庫調整が春までに終わらぬと、先ほど通産大臣...全文を見る
○横路委員 外務大臣、労働大臣お待たせしておいて、なかなかそこまでまだちょっといかぬものでまことに申しわけないのですが、輸入の問題この辺で終わりたいと思うのですが、ただ民間設備投資を見ても、今度の場合、たとえば製造業の割合というのは非常に低いわけでしょう。どこでもって皆さん方この...全文を見る
○横路委員 時間があればいろいろと議論をしたいのでありますが、協力の量と質という問題があるわけです。  問題なのは、DACなどでもいろいろな目標というものは決められておりますね。それから内容的にも、日本の場合ですと、計画はされてもどうも実行されて実際に支出が出ていかないというこ...全文を見る
○横路委員 そのねらって外務省でやるのはいいのですが、あれに対して通産の方からいろいろ議論があるようですから。つまり、ばらばらにねらってやるのじゃなくて、きちんと、どこがまとめるところかわかりませんけれども、これは国内経済との対応もありますし、きちっとまとめたものを政府間で調整し...全文を見る
○横路委員 いや、今度は外務省はなかなかいいのを出しているのです。私は、ほかの役所のやつよりは一番よく、つまり、問題点としてはまとまっているというように見ております。この問題はどうしたって長い目で見ていかなければいけないわけで、これは日本の産業構造とも関係してくるわけで、ちょっと...全文を見る
○横路委員 経企庁長官結構でございます。それから外務大臣も結構でございます。問題は、本当は中東に行かれた話を実は少しお伺いしたかったわけです。それは何かというと、実はこれから国会で問題になります構造不況、例の法案とも絡んでくるのです。なぜ絡んでくるかというと、つまりブーメラン現象...全文を見る
○横路委員 構造不況業種の中には、不況による過剰能力の発生、採算割れする、不況カルテルを適用する、価格を回復する、そしてまた生産能力を近代化して設備投資をする、また過剰生産だというようなことを繰り返してきたようなのがありますね。いままでやみカルテルだ、あるいは不況カルテルだという...全文を見る
○横路委員 通産大臣、構造不況と言っても、原因は一律じゃないですね。たとえばエネルギー価格が高騰することによるコストアップ、これで競争力を失う。あるいは繊維、雑貨のように、南の国の追い上げを受けていく。なかなか大変だ。あるいは純粋に不況で需要が減退して過剰設備だ。たとえばセメント...全文を見る
○横路委員 つまりここで言う安定基本計画ですか、五年間、ただ一体この需給見通しというのはそんな意味できちっと立つのかどうかという問題がありますね。それから、あるいは日本の産業構造転換という観点から言うと、ある程度の生産の部分というのは南の国に任せてしまう、国内はたとえば需給部門だ...全文を見る
○横路委員 そこで、この法案の作成に労働省は関係しているのですか。問題は、時間がないから少しあれします。たとえば設備をカットするといっても、装置産業なんかの場合は一つの工場をつぶさなければならぬわけでしょう。工場の操業率を下げるということで解決する問題じゃないですね。従来の法案で...全文を見る
○横路委員 これは全く資本サイドの話になってしまうのですよ。そして私は非常にやり方が、やはりさすがにうまいことを考えると思うのですが、基本計画をつくって、あとは業界に全部任せるということになります。だから解雇が出ても通産は全く関係ないということになるわけですよ。しかも設備廃棄とい...全文を見る
○横路委員 新聞なんかに出ている内容なんかを見ていますと、労働省などどこにも出てこないわけですね。雇用問題などどこにも出てこないわけでしょう。もっぱら設備の観点からだけでしょう。設備が廃棄されるというのは即労働者がそこで首になるということなんです。だからこの法案の中に何らかの形で...全文を見る
○横路委員 結局、これは通産省の権限拡大ですね。立入検査権と報告徴収権だけ持って、あとはすべて業界に任せるみたいな調子のいい法案なんですね。そしてちょっと公取、公取も少ししっかりしてもらわなければならない。公正取引委員会というのは、独禁法によって独立して職権を行うようにきちっと権...全文を見る
○横路委員 その基本計画というのは、基本計画そのものの立て方によっては、やはり国民の消費生活に非常に大きな影響があるわけでしょう。そこのところは、公取としたって物を言ってしかるべきじゃありませんか。基本計画、まだ法案ができていない段階で中身の議論というものはやりづらいわけですが、...全文を見る
○横路委員 時間がなくなりましたが、通産大臣にも、これは設備の問題だけじゃなくて、その裏側にそこに働いている人間の問題があるのだということをぜひ頭の中に入れて、労働大臣の方からいろいろと話がきっとあるでありましょう、その意見をぜひ反映できるような仕組みをひとつこの法案の中につくっ...全文を見る
02月21日第84回国会 衆議院 予算委員会 第18号
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○横路委員 総理は先ほどの答弁でも、景気回復、景気対策という面ではやはり公共事業投資の方がはるかに効果があるんだ、こういうお答えを繰り返しているわけです。もちろん、財政や税制は、景気回復というばかりでなくて、資源や所得の再配分という機能もあるわけでありますが、それはさておき、一体...全文を見る
○横路委員 最近は雇用創出効果自身も、まあ減税というよりも広く振替所得、支出というように考えた方がいいでしょうが、その方がむしろ効果があるのです。これは後で議論いたしますけれども一。  そこで、大蔵省にお尋ねしますが、減税の一・八倍だというのは、経企庁のどのモデルを使ったのです...全文を見る
○横路委員 その後のモデルでSP18というのがあることは、大蔵省は御存じだったのでしょうか。知っていたかどうかだけで結構です。
○横路委員 SP18についてお尋ねをしたいのでありますが、これの政府投資の効果が一体どうなのか、一年度どう、二年度どう、三年度どうということで、お答えを経企庁の方からいただきたいと思います。
○横路委員 二年度、三年度……。
○横路委員 三年度は。
○横路委員 ない……。  そこで、もう一つちょっと——いいです。数字は私の方からお示ししますから結構ですが、いま言った乗数ですね、これはいわゆる政府投資の場合であって、公共事業投資とは違いますね。つまり、用地費は入っていないのでしょう、この計算には。
○横路委員 用地代は入ってないのですね。
○横路委員 用地代が入っていないのです。いまの数字は。そして、便宜上いまちょっと資料をお配りいたしましたが、SP18の場合、一〇〇の投資に対して政府投資の乗数効果が一年度平均で一・三四、つまり一三四です。二年度平均で二三一、三年度平均で二七六です。そうすると、公共事業投資一兆円と...全文を見る
○横路委員 そうすると、減税の効果幾ら、公共事業投資の効果幾らという場合に、政府投資の乗数をそのまま持ってきてはいかぬわけですね。  そこで、公共事業投資の場合は、用地費を二〇%としますから、その乗数に〇・八を掛けなければいけないわけです。そうすると、一年度の平均は、これは答え...全文を見る
○横路委員 総理、ちょっと聞いておってください。そうすると、道路投資や住宅投資というのは、今度の公共事業投資の中でウエートが高いわけです。この用地費二七・七%ということは、政府の投資の乗数に対して、一〇〇から二七・七引いたものを今度は掛けてやりますと、一年度で九七・一とさらに下が...全文を見る
○横路委員 二年度、三年度、これが大事なんです。
○横路委員 総理、いまお配りした数字は、いろいろ前提や何かで議論を始めたらどうにも議論が発展しませんから、概略としていま政府の方でお認めをいただいたわけであります。  そうすると、ちょっと比較をしていただきたいのですが、公共事業投資、平均の二〇%でいきましょうか、二〇%と減税で...全文を見る
○横路委員 一番初めに総理にお伺いしたのですが、総理は、この大蔵省の所得税減税に対する考え方、これに基づいていままでの答弁は、景気回復のためには公共事業投資の方が、減税よりあるいは社会保障を含めてその効果というのはあるんだと、大体これに依拠して御答弁なさったということだったわけで...全文を見る
○横路委員 結局、いまの総理の答弁は常識論に逃げられたわけですよ。経済というのは動いていって変化するのです。SP17とSP18とどうして違ってきているのか。そこに高度経済成長時期の投資効果と、それから今日の経済状態、石油ショック以後の状況が入っているSP18の——だから、たとえば...全文を見る
○横路委員 五十二年度であり、五十三年度であるというよりも、午前中の議論は、総理、五十四年度であり、五十五年度であるということで、あなたは、五十四年度についても経済成長率実質七%に近いところでやらなければいけない、五十五年度だってかなり高目に見なければいかぬという答弁をしたばかり...全文を見る
○横路委員 つまり、われわれが主張しているのは、公共事業投資だけではなくて、減税とか、あとはまあ景気回復のために金利引き下げ、こういう手段をどうやって使うかということになろうかと思うのです。しかも問題は、ことしだけでなくて、来年、再来年があって、来年度や再来年度についても、先ほど...全文を見る
○横路委員 本当は財政再建ということと一緒の議論をすると一番よくわかるのですが、その上でなおかつ減税を初めとする景気回復効果というものを考えていかなければいけない。とりわけ五十四年度、五十五年度というものを考えた場合に私はそうじゃないかと思うのです。経企庁長官、どうですか、一言。
○横路委員 いまの宮澤さんの答弁に関連した質疑をこれから続けていきたいと思うのですが、ちょっとその前に、最近の家計の動向はどうですか。消費動向です。私が調べている範囲では、まだまだ冷え切ってさっぱり上向いていない。民間部門は、家計も企業の方もどうもまだまだのようですが、最近の個人...全文を見る
○横路委員 いや、数字は結構です。  つまり、いま経企庁長官がお認めになったように、個人消費の傾向、家計支出の傾向というのはなかなか厳しいものがあるのです。これにはいろいろな要因があると思うのですが、ひとつ労働大臣、この二月、三月の失業者の実数はどうですか。いまここに来て、二月...全文を見る
○横路委員 つまり、雇用状況というのは毎年いつも三月は厳しいのでありますけれども、百二十七万より多い。推計によると百四、五十万とも言われておりますね。やはり場合によったらそういうぐあいになり得る可能性もありますか。
○横路委員 昭和五十二年度の国民生活白書を見て、ここでこういう指摘があるわけです。つまり、家計の消費支出は何によって決まるかというので二つの要因を挙げている。一つは、その家庭の収入のかたい部分、つまり定期収入ですね。皆さんの方で言うといわゆる所定内給与というのですか、あれによって...全文を見る
○横路委員 去年は、一つは支払いが六月のボーナス時期に重なったということも私に言わせればけしからぬ話で、総理大臣、ことしは六月は外してもらいたいと思うのですがね。そのうち与野党でまとまるでしょう。まとまったときは六月は外してもらいたいと思うのですが、話としては、つまり経企庁で言っ...全文を見る
○横路委員 つまり雇用者所得、可処分所得の伸びは、ことしは十年間の中で一番低く見ているわけです。ところが平均消費性向そのものは、わずかのポイントずつですけれども、ずっとこの五年間で見ると、来年度見通しが一番高くなっているわけですね。その根拠というのは何かということになるわけです。...全文を見る
○横路委員 つまり、これの傾向を見ているとだんだん下がってきているわけですね。そこで、やはりここのところが個人消費拡大につながるということになると、これは経済理論的に言ってお尋ねしたいのですけれども、余りベースアップが低いと経済拡大のためには困りますね、理屈の上から言うと。
○横路委員 しかし、過去三、四年のペースを見ていますと、やはり個人消費はどうも拡大してない。政府が見ている数字よりも現実問題としてやや低めにいっている。この所定内給与のところが余り低くいくと困るのじゃないですか。理屈の上から言うとそうでしょう。それは確かにバランスの問題ももちろん...全文を見る
○横路委員 所定内給与のさっきの五〇%ぐらいということから推定して、政府がどのくらいベースアップを考えているかというのが大体推測つくのですけれども、私はやはりそこのところが上がらぬとこれは個人消費拡大ということにいかぬのじゃないかということだけを指摘し、最近の冷え切った家計を少し...全文を見る
○横路委員 それは総理、違うのですよ。いまは家計と民間部門が大体貯蓄が多いのですよ。今日の構造的不況と言われている問題は何かと言えば、消費と生産、あるいは投資と貯蓄というものがバランスがとれてないところに問題があるのです。だから、政府が公債を発行しようというのは貯蓄が多いからそれ...全文を見る
○横路委員 そして寄与率が、大体製造業が一〇%、非製造が六〇、個人が三〇ということですから、ことしの場合は民間設備投資は、その予測で見てどこに期待をしているかというと、かなりのところ個人のところに期待をしているのですね。それから非製造でしょう。つまり小売、卸、あるいは電力も入るで...全文を見る
○横路委員 そうすると総理、減税の場合は、減税をすると個人の消費がふえる、そして増産になって投資になる、大体こういうパターンだろうと思うのです。波及度はどうかというと、減税がどの程度消費に回るのかどうかですね。それからさらに、消費財の投資増設にどの程度回っていくのかということです...全文を見る
○横路委員 つまり、これも個人消費が拡大をするというところに実は民間設備投資も依存しているのです。かなりのところ。  製造業の方はどうかということで、ちょっと河本通産大臣にお尋ねしたいのですが、公共事業投資の場合は、在庫が減って稼働率がアップする、それから投資ということに回るわ...全文を見る
○横路委員 この前、予算が決まって、執行されて、それから在庫の動きで見よう、こうおっしゃられたわけでありますが、いま適正在庫水準を超える過剰在庫というのは、大体GNPベースでどのぐらいあるというように通産省で見ておられますか。なかなかわからぬですか。
○横路委員 これは経企庁の方でわかりますか。わからぬですか。何か民間の調査によりますと、五十二年度で、GNPペースにして三兆円程度の過剰在庫はまだあるのじゃないか。総理、総理、眠っていないでちょっと聞いてもらいたいのですが、公共投資の効果というものは、建設機械、一次金属などの投資...全文を見る
○横路委員 いま後ろの方で、「トンネルを出たら雪国だった」なんという話がありましたが、本当に、出てみたところどうなるのかということも、総理、それは一律に言えないのです。この前、私、一般質問のときに少し議論したのですが、日本の産業というものは、部門間格差が非常に異っているわけですね...全文を見る
○横路委員 やはり総理の考え方は日本の現状というものをよく見ていないと思うのです。公共投資の効果というのは、さっき言ったように建設とか機械とか一次金属などの投資関連産業、この三部門だけで全体の六〇を超えるぐらいの割合じゃないですか。これに対して振替所得の場合は、サービスとか軽工業...全文を見る
○横路委員 私が言っているのは、つまり、こういう投資のやり方をしていると、産業構造を変えないで従来の形に依存してやろうということでしょう。しかし、乗数効果は従来の形でやると上がらないというのが、さっき示した数字なわけです。いろいろな選択の道があるという通産大臣の御答弁でしたけれど...全文を見る
○横路委員 私は悪いとかいいとか言うのじゃなくて、高くなっている原因は何かということなんです。総理大臣がいまのような認識だとするとこれは大変大きな問題なんで、本当はここからまた各論の議論をそれぞれ展開しなければならぬことなんですが、ちょっと一つだけ指摘しておきます。  貯蓄を所...全文を見る
○横路委員 おくれているからじゃなくて、国内においてみんながやはり不満を持っているからですよ。それは日本は世界に比べて教育制度をさらに高くしていかなければいけないでしょう、それしか将来の道はないのですから。技術の開発をやっていかなければいけないということになるわけだ。人材を養成し...全文を見る
03月02日第84回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第4号
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○横路分科員 私は、成田開港に伴う空の安全という観点から、この開港に伴う問題点を指摘し、それからまたニアミスの問題についても、若干の時間がありますから議論をしたいと思うのでありますが、この成田空港というのは、決められたのもきわめて政治的に決められ、開港もきわめて政治的に急がれてい...全文を見る
○横路分科員 四月二日の午前六時ぐらいらしいのですが、現在羽田は一日四百六十機ですね。これが羽田と成田にどういう割り振りになるのですか。
○横路分科員 その百六十の方はしばらくそれで押さえておくのでしょうね。
○横路分科員 今後の議論の上で大臣にもぜひこの状況を理解していただいた上で答弁を願いたいので、後でちょっと図を示したいと思うのですが、成田というのは百里に二十五ノーチカルマイル、羽田に三十二ノーチカルマイル、これは飛行機の上昇中のスピードにしますと成田−羽田で大体七、八分、成田−...全文を見る
○横路分科員 成田空域というのは、重なっていないのが十番、十一番、十二番だけで、あとは全部ほかの空域と、そういう意味で言うと空間が重なっているわけですね。こんなに重なっているのはちょっとないだろうと思うのでありますけれども、たとえば南風で成田に着陸するとき、これは実は慣熟訓練をや...全文を見る
○横路分科員 それは机上の計算ではそうなっても、実際に操縦しているパイロットの方から、ここでもってきちんとおりるのがなかなかむずかしいという話を私たち聞いているわけですよ。オーバーシュートしてしまうのが本当に多いそうですよ。レーダー誘導するというけれども、実際レーダー誘導はそのレ...全文を見る
○横路分科員 大体飛行機の接触事故なんて、あるかないかという、そのわずかなところで発生するわけですよ。こんな広い空を飛んでいてどうして飛行機同士ぶつかるのかなと、常識的に考えてみてもわかるわけですね。昔よくYS11のちっちゃい飛行機に乗るときに体重から荷物から全部重量検査して、こ...全文を見る
○横路分科員 そこで、そういうように、特に百里基地の着陸とそれから成田の着陸のところにまず一つ大きい問題があるわけです。特に南風のときに大きい問題が起きてくるわけです。  そこで私、大臣の方にお願いをしたいのは、羽田三百、それから成田百六十という当面の割り振りですね。すぐ航空会...全文を見る
○横路分科員 たとえば東京管制部から成田へレーダー・ハンド・オフしますね。つまりレーダー調整席というのは管制官の中でいま非常に重要性を持ってきているわけです。ところが来年度予算では成田に十人、羽田に十人と二十人要求したのが、これ、たしか削られて十人ですね。そうすると、羽田がばあっ...全文を見る
○横路分科員 それからやはりレークのところにボルタックなんか必要じゃないですか。あるいは、時間がないので言いますが、成田、大分長い間たちましたから、レーダーそのものも、羽田や大阪に入っているような新しいレーダーがあるわけですね。これは国の財政という面から見ると、せっかく金を出して...全文を見る
○横路分科員 いや、それで安全が確保されるならいいですよ。いいですか、ニアミスの報告概要、時間がないのですが、五十一年、五十二年のを見てみますと、五十二年度が、報告があったのが十三件、五十一年度が十五件ですね。そうすると、たとえば五十一年の場合も、一月の八日にナウル四二〇便、TI...全文を見る
○横路分科員 最後になりますが、その解析をきちっとやると同時に、先ほどお話ししたように、成田周辺空域というのは、これはまだほかにも羽田との関係で軍事空域の問題とか、空域の問題だけでも大変大きな問題があるわけです。特に大事なのは、やはり最初が肝心なのでありまして、この間いきなり羽田...全文を見る
○横路分科員 終わります。
03月03日第84回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第5号
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○横路分科員 きょうは北海道のサケ・マスふ化事業の問題を主として議論をしたいと思うのですが、その前に、現在モスクワで日ソ漁業協力交渉が行われておって、サケ・マスの作業部会をつくって、三月の一日から議論が行われているということのようですけれども、その後こちらの方の交渉の進展状況はど...全文を見る
○横路分科員 依然として沖取り漁を禁示するといいますか、抑止するということを前面に押し出してきているということのようですけれども、日本としてはもちろん実績確保、当然北西太平洋地域のサケ・マスといっても別にソ連産ばかりじゃないわけですから、大臣として、これは四月下旬ぐらいでしょうか...全文を見る
○横路分科員 サケ・マスの資源の評価をめぐっての議論もなされておるということでありますが、確かにその資源をふやすための方策なども、これは五十年の九月ですか、日ソの共同サケ・マス事業ということで、ピオネー川に関するお互いの合意というのはできたのですが、その後なかなか内容的には進展し...全文を見る
○横路分科員 しかしそれにしては、来年度予算の計上がわずか一千四百万程度ということで、これでは一体こちらの方に協力の姿勢があるのかないのかということにもなりかねないと思うのです。ぜひこれは交渉がうまくいくように全力を尽くしていただきたいと思います。  そこで、日本としても結局資...全文を見る
○横路分科員 それが五十三年度予算の中身になるわけですけれども、結局問題なのは、まず一つは施設ですね。それからもう一つは人ですね。この二つの要素というのは非常に大事だと思うのです。そこで、最近は回帰率が上がって、いま二・二%と言われておりますけれども、回帰率をこれ以上高めるのはな...全文を見る
○横路分科員 これは前におたくの方で調査された研究の結果なんか出ていまして、大体大きい河川、可能河川についてはほぼ実施されているので、今後拡大するというと、河川としては小さな河川になるのですけれども、河川数から言えば、ほぼいまの倍ぐらいの河川にだって放流可能だということが、これは...全文を見る
○横路分科員 この「施設の現状と整備」という内容を見ますと、大臣、まだ明治時代の建物があるんです。これはたしか大臣の選挙区だったと思うのです。それから大正時代の建物、それから昭和初期の建物。ここでどういう作業かというと、作業は冬が中心なんですね。秋に親をとってからふ化してかえすと...全文を見る
○横路分科員 それでもこの施設整備費というのは毎年毎年ある程度の伸びは示しています。しかし、これは全体の予算だって、大臣、本当にわずかなものですよ。この北海道のサケ・マス事業関係は、総額でもって、全部入れて幾らですか、十何億でしょう。たしか昭和五十二年度二十億行ってないのじゃない...全文を見る
○横路分科員 この北海道のサケ・マス、全部合わせて十三億ですな。
○横路分科員 昭和五十二年が十三億四千五百万で一千万尾です。それはどういうことになっているか。行管来ていますな。昭和三十一年から昭和四十年まで稚魚の放流数が大体三億です。そして親が大体二百八十万尾です。このときに定員が百五十八人なんです。昭和四十一年から昭和五十年になって稚魚の放...全文を見る
○横路分科員 農林大臣、これは一人でもって全部めんどう見ながら、雪かきまでやりながら、しかもこれは町に近いところにはないのですから。私のところの尻別なんというのは全くの雪の山の中にあって、大変なところでみんな苦労しながらやっているわけですね。だから、もう少しこういうところは、人を...全文を見る
○横路分科員 行管の方も、非常に今後さらにその重要性というのは増していく部分ですし、大体毎年十人くらいの要求が出ていて、それが四十九年、五十年はゼロ、ゼロ、ことしは一名ついて、横ばいがいいという話だったですけれども、仕事の量というのは非常にきつくなって、多くなってきているわけです...全文を見る
○横路分科員 それから大蔵省の方にも。この長期計画はもちろん御承知で今度の施設整備費になったんだと思うのですけれども、ぜひ一度現場を、本当は夏に行ってもだめなんでありまして、夏はもう肝心の仕事はほぼ終わっている段階なんで、冬の寒いさなかに一度行って、明治時代の建物の現状なんかをよ...全文を見る
○横路分科員 ひとつ来年度、五十四年度で期待をしておきます。  そこで、問題が幾つかあるのですが、最近のサケの回遊する時期が——これはそこから見えるでしょう。オホーツク海域、根室海域、襟裳より東の海域、襟裳より西の海域、日本海域と、これが正常な、正規の分布ですね。これがややおく...全文を見る
○横路分科員 そこのところが一番大事なんで、魚が来ていると、沿岸の漁民にしてみればどうしてもとりたくなる。先ほど図で示したような傾向が、ずっと毎年毎年だんだんずれてきているというのがはっきり出てきているので、その辺、よく道とも相談しながらやってもらいたいというように思います。 ...全文を見る
○横路分科員 時間が参りましたので、北海道のサケ・マスのふ化事業をさらに発展させるということ、これはやはり資源確保という意味からも拡大という意味からも大事だと思います。今後ともひとつ努力されますよう要望して、終わります。
03月03日第84回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第5号
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○横路分科員 きょうは少しあちこちになりますけれども、二、三の問題についてお尋ねをしたいと思います。  初めに、アメリカの下院の国際関係委員会の公聴会のブラウン国防長官の証言に関連してお尋ねをしたいと思うのです。これもここ二、三日国会で議論されているようですけれども、議事録がま...全文を見る
○横路分科員 そうすると、いずれにしても在日米軍をかなりの広い範囲で含んでいるというように解釈して論議を進めていきたいと思いますが、そのブラウン長官がその前にロサンゼルスの演説で、空中警戒管制機いわゆるAEWに意識能力を持たせたものですね、それから巡航ミサイル、これは多分グアムに...全文を見る
○横路分科員 だんだんに議論していきたいと思いますが、日米首脳会談の日程が決まったわけですね。今までは経済問題が多分中心になるだろうということだったのですが、この議題については日米間でもうすでにかなり詰めておられますか。
○横路分科員 外務大臣にお尋ねしたいのですが、経済問題が中心にはなると思いますけれども、今日のこのブラウン国防長官の証言が出てきて、とりわけ在韓米軍の撤退に対応した日本並びにアジアの情勢がどうなるのかということも議題になると思うのですけれども、その辺のところは、外務大臣としては何...全文を見る
○横路分科員 私は今日の情勢を考えてみて、ある意味で言うと軍事の占める比重というのは非常に低くなってきているのじゃないかというように考えておるわけですし、それから朝鮮戦争、ベトナム戦争というこの二つの戦争にアメリカが介入するということと日米の安保ということの中で日本のアジア外交と...全文を見る
○横路分科員 そこで、昨年福田総理がASEAN諸国を訪問したとき非常に歓迎されたのは何かと言うと、福田さんが演説したうちの、いわゆる軍事大国の道は日本は歩まない、他国に脅威を与えるようなことはしない、このときは園田外務大臣も官房長官として御一緒ですね。ですから、その反応は、私は十...全文を見る
○横路分科員 つまり日米会談の中で、私はやはり今日のアジア情勢を受けて、日本としてはそこの態度をはっきりとアメリカ側にも主張すべき点は主張すべきであるというように考えるのですけれども、いかがでしょう。
○横路分科員 そこで、このブラウン国防長官の発言との絡みなんですが、これはもちろん日本としては、安保に基づいて米軍に施設、区域を提供しているわけですけれども、日本としては、戦闘作戦行動の基地になるというような事態になるということは、これは望ましいことじゃないですね、外務大臣。戦闘...全文を見る
○横路分科員 そこで、今回のブラウン証言ですけれども、米軍の朝鮮半島緊急事態に対する出撃計画と言われるようなものなんですが、この中には日本からの直接戦闘行動といいますか、こういうものを含んでいるとこの証言を見ていいのか、その辺のところがなかなかあいまいなんですが、そこはどういうぐ...全文を見る
○横路分科員 そうすると、今度の証言は、つまりそこら辺のところが非常に大事なところなんですが、戦闘作戦行動を日本から直接行うということを前提とした証言ではない。証言の中にはそういうことを断定したような証言はない、こういうように理解してよろしいわけですな。
○横路分科員 在韓米軍の撤退に伴って、在日米軍の行動の範囲とか行動の態様について、事前に何らかの協議みたいなものは日本政府との間にあったのですか。
○横路分科員 そうすると、事前協議の運用についても、在韓米軍が撤退するからといって変化はないというように解釈してよろしいでしょうか。
○横路分科員 ちょっと防衛庁の方にお尋ねしますが、チームスピリット78ですね、緊急事態に効果的にいつでも対応できる能力を確保するための韓国での軍事演習と言われていますけれども、この演習そのものについては、何らかの連絡みたいなものは、軍事サイドではアメリカの方からあったのでしょうか...全文を見る
○横路分科員 いつですか。
○横路分科員 そこで、その演習の概要ですが、それはどうなんですか、演習では、在日米軍は、日本の施設、区域からのいわゆる直接的な戦闘作戦行動ということになっているのではありませんか。
○横路分科員 外務省の方にはそういう説明だろうと思いますが、防衛庁の方にはもうちょっときちっと軍事的な説明をなさっていると思うのですね。これはどうなんですか。在日米軍は、やはり日本からの直接戦闘作戦行動というものの中に含まれているのじゃありませんか。
○横路分科員 ミッドウェーが出ていったり、それから沖繩の海兵隊も行動開始するということで、全然連絡がないはずはないわけですが……。  そこでちょっと質問を変えますが、一九六九年の佐藤・ニクソン共同声明というのがありますね。そのときの佐藤総理の、いわゆるナショナルプレスクラブでの...全文を見る
○横路分科員 今度のチームスピリット78の演習で、アメリカ側からの通告の内容とは別に、在日米軍の動きがどうなっているかということは防衛庁でわかるでしょう。在日米軍がもう動き始めているのじゃないですか。どんな動きになっていますか。
○横路分科員 それはまだ把握していないというのか、把握する気がないというのか。これは日本としては、当然どんな態様の演習をするのかというのは何もアメリカから通報を受けなくたってあなた方の関心の対象でしょう。どういう形で動いていくのかということ、これはたとえば飛行機が飛ぶことでだって...全文を見る
○横路分科員 外務大臣、今度のブラウン国防長官の証言というのは、やはり今日の在韓米軍撤退という状況の中で、仮定の話ですけれども、朝鮮半島で何か起きたときに在日米軍が真っ先にそこに行く、しかも当面は在日米軍が全部主力部隊となって――そうでしょう、第七艦隊、第五空軍、海兵隊ということ...全文を見る
○横路分科員 そこで、問題は命令なんですけれども、命令というのは在日米軍に出されると同時に日本政府には通告があるのですか。運用上その辺のところは詰めてあるのでしょうか。
○横路分科員 つまり、在日米軍に命令が出される以前に日本政府に対して通告があって協議をする、こういうことになっているわけですね。
○横路分科員 つまり事前協議の話をしているわけでありますから、戦闘作戦行動についての命令なわけですがね。つまり問題は、アメリカが知らせてくれなければわからないという仕組みになっているわけですね。そこのところが主観的条件のほかに客観的条件という条件をもう一つの要素として出して、出撃...全文を見る
○横路分科員 四条ばかりでなくて、六条の事前協議の話です。これはできるのでしょう。
○横路分科員 つまり命令が出されたかどうかといったら、日本政府というのは通告がなければ知りようがないわけでしょう。ただ、しかし、そこで私が日本側から持ち出せると言うのは、従来の政府答弁でも、装備などを見てこれは出撃態勢だと見れば、その場合はやはり事前協議の対象になるんだ。アメリカ...全文を見る
○横路分科員 たとえば府中にコンバット・オペレーションズ・センターというのがありますね。アラート1から5までですか。そうすると、米軍の行動というのは日本政府としてあそこで当然掌握できるわけでしょう。あそこは自衛隊ばかりじゃなくて、在日米軍の幹部もCOCに一緒におるわけでしょう。そ...全文を見る
○横路分科員 つまり上がっていく段階を見ていって、どこまで上がるかを見ておって、あと行動を見れば、米軍がどういう行動をとっていくのかということはわかるわけでしょう。つまりそこでもって米軍の命令が出たかどうかということは、見ておればある程度わかるわけでしょう。
○横路分科員 つまり外務大臣、これはあたりまえのことなんです。いままでのことと別に新しいことを議論しているわけじゃなくて、ただ、こういう段階ですから、従来の答弁を確認しておきたいわけです。つまり事前協議の対象に戦闘作戦行動――これは日本の施設、区域からの行動ですね。これは該当する...全文を見る
○横路分科員 そうすると、本当にアメリカを信じるというだけなんですが、軍事の態様というのは軍事の態様なんでありまして、それはやはり違うわけですよ。  そこで、ちょっとお尋ねしたいのですが、有事の際に在日米軍が動くとして、朝鮮半島の有事の際ですよ、戦闘作戦の命令を受けないで在日米...全文を見る
○横路分科員 しかし、それはいまの太平洋における米軍の指揮系統そのほかから言って、戦略空軍、戦略海軍の関係、細かい議論をちょっときょうやれませんけれども、それから言って、そっちの方の指揮に入るのじゃなくて、こっちがむしろ指揮を持ってやるわけでしょう、たとえば第七艦隊なんかの場合は...全文を見る
○横路分科員 移動の場合はいいわけですね。移動の場合でも、それが命令を受けておれば、事前協議の対象になるということも確認しておいていいですね。
○横路分科員 単純な移動ではなくて、戦闘作戦行動の命令を受けている場合は、これはいままでの答弁から言うと、移動の場合でも、つまり戦闘作戦行動と密接不可分な移動については、これは事前協議の対象になるというのが従来の政府答弁の解釈ですよ。
○横路分科員 たとえば、同じいまのような状況で、つまり日本を発進後に韓国内の基地で補給などをして、その後行動に移る場合はどうなるかという問いに対して、昭和四十三年の三木外務大臣、昭和四十七年の福田外務大臣が、いずれも日本の基地を使って戦闘作戦行動の命令が出て行動したら、行ったとこ...全文を見る
○横路分科員 だから、移動であろうと何であろうと、それはともかく全部事前協議の対象になるわけです。今日のアジア情勢の中で、ブラウン国防長官の発言というのは非常に重要な意味を持っておりますので、事前協議について若干の議論をして、従来の確認なわけですけれども、変更されていないというこ...全文を見る
○横路分科員 アジア諸国の貧富の格差とか、成長率の差というのは非常にはっきり出てきているいまの状況ですね。日本の援助というのが特定国に集中してきたというのは、実績を見ればはっきりしているわけです。ほとんど政府開発援助ですね。アジア諸国の中でも日本政府が行わなかったような国もあるわ...全文を見る
○横路分科員 ロメ協定の方はアフリカ、カリブ海、太平洋地域の開発途上国が大変たくさん参加しているわけですね。もちろん所得補償ばかりじゃない、さまざまな問題があるわけです。ただ、これは一つの地域経済の協力体をつくるということになるわけですね。そこに日本としてどういう道を選んだらいい...全文を見る
○横路分科員 その一般論はそれで大変結構なんでありますが、そこでいまの御答弁だと、しかしASEAN諸国との間に詰めようということなんでしょう、そこは違うのですか。
○横路分科員 いまインドシナ半島の情勢も、われわれ見ておってもさっぱりわけがわからぬ状況なんですが、これはちょっと外務省としてはどういうぐあいに把握されているのかということと、インドシナ半島とのかかわり合いは、じゃあどのように持とうとしておられるのですか。
○横路分科員 繰り返しになりますけれども、日中平和友好条約が締結されるということになりますと、それが一つの柱になるだろうと思うのですね。同時に、従来はASEAN諸国を中心にいろいろと経済的なてこ入れを日本も行ってきた。しかし、たとえばインドなどを見ますと、インドの場合ですと、たと...全文を見る
○横路分科員 どうも時間がなくなってきたのですが、そこでアジアからちょっと先の中東になりますが、先ほどもちょっと議論がありましたけれども、「通産ジャーナル」という、これは通産省の広報誌でありますが、これの中に「石油ショックが起きると、中東へ三木さんが行き、中曽根さんが行き、河本さ...全文を見る
○横路分科員 つまり石油を買うばかりじゃないということですが、経済的な協力のほかに、中東問題はイスラエルとの問題が一つあるわけですね。多分その点について、イスラエルの譲歩を迫るような国際的な環境づくりに日本ももう少し協力すべきだというような話というのは出たはずだと思うのです。結局...全文を見る
○横路分科員 つまり、非常に大事なのは、いつも経済ベースの話だけで、それぞれの国の置かれている政治的な情勢なり状況なりというものの判断について、ここで通産省が言っている中に外務省のフォローアップが足りないということの指摘があるのですね。だから、約束したけれども、どうもそれがそのま...全文を見る
○横路分科員 それと牛場さんのところとどういう関係になるのですか。何かこう見ておると、あちらはもっぱらアメリカとEC担当で、皆さんの方、外務大臣の方は中東、アジア担当みたいな感じを受けるのですが。たとえば今度債務の問題でUNCTADの会議が行われますね。ああいうところにはどこから...全文を見る
○横路分科員 そうすると、五年間で倍増するという方針を決めたけれども、中身をどういうぐあいにしていくのかということはまだ全然協議が調っていない、こういうことですか。
○横路分科員 線は出ていないじゃなくて、その作業はやっているのですか、つまり五年間倍増以上にするということの中身をどうしていくのかということです。これはこの前も指摘をしたのですけれども、日本の場合の援助というのはやはり資源確保、市場確保という側面が非常に強いですね。ところが、南の...全文を見る
○横路分科員 外務省が暮れに出した報告書の中にいろんな試案という形で中期援助計画試案ですか、これは外務省がわざわざ出した意味というのはどういう意味なんですか。これが出てから「通産ジャーナル」が出されまして、そこで今度は外務省は一定の批判を受けているわけですが、各省でやり合ったって...全文を見る
○横路分科員 だから、その出したことをとやかく言っているのではなくて、つまり、政府としてのまとめた方針を――お金の方だけ出しているわけでしょう。つまり、この中身の計画をきちっと持たずにお金の方だけ出すというのじゃなくて、きちっとした統一したものを持った方が、今後の外交の武器にもそ...全文を見る
○横路分科員 もう時間が来ましたので、最後になるのですか、技術協力――やはり一つは、外交も結局は人と人とのつき合いだと思うのですね。つまり、人間と人間との交流みたいなもの、どれほどお互いに知っているのかということがやはり何といっても基本になるのじゃないかという意味で言うと、日本の...全文を見る
○横路分科員 ありがとうございました。
03月07日第84回国会 衆議院 本会議 第11号
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○横路孝弘君 私は、日本社会党を代表し、政府提案の五十三年度一般会計予算、同特別会計予算及び同政府関係機関予算に反対し、わが党提案に係る予算三案につき撤回のうえ編成替えを求めるの動議に賛成の討論を行います。(拍手)  今日、わが国の経済、財政は、歴代自民党内閣、とりわけ福田内閣...全文を見る
03月07日第84回国会 衆議院 予算委員会 第22号
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○横路委員 私は、日本社会党を代表し、政府提案の五十三年度一般会計予算、同特別会計予算及び同政府関係機関予算に反対し、わが党提案に係る予算三案につき撤回のうえ編成替えを求めるの動議に賛成の討論を行います。  いまや、わが国の経済は、歴代自民党内閣の政策の破綻により全く行き詰まり...全文を見る
04月05日第84回国会 衆議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第4号
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○横路委員 刑事局長にお尋ねしたいのですが、大久保、副島、伊藤と三十ユニットの関係のお金の流れについての重要な証言が一応終わったわけですが、この証言をどう見るか、これを検察としてどう評価しているのかというのはいかがでございましよう。
○横路委員 つまり冒陳に従って立証活動が行われてきたわけですね。つまりその立証は、この三人はほぼ検察では満足すべき結果だというように考えておられるのでしょうか。
○横路委員 肝心のアメリカの嘱託尋問書の問題、それから全日空関係の若狭社長等、つまりその趣旨の問題は別にして、三十ユニットのお金の全体の流れとしてはほぼこれで冒陳が立証されたんじゃないですか。
○横路委員 つまり金の流れについてはほぼ証明されたということだろうと思うのですが、そのお金の流れに関して、先日行われた伊藤証言に対して、自民党の二階堂氏が最高検察庁に何か上申書を出したという報道があるのですが、その上申書の内容はどういう内容なのか。どう取り扱うおつもりなのか。
○横路委員 つまりその内容は考えてみると、伊藤宏は偽証を行っているということですね、内容的には。そういう内容を最高検に、上申書という形ではあるけれども、いわばこれは告訴と同じ扱いに法律的にはなるんじゃないですか。その内容は違うというわけでしょう。その法廷の証言の内容が事実に反する...全文を見る
○横路委員 それは本人の意思を聞いてみたらどうですか。処罰を求める意思があるのかないのか。つまり上申書という形でやるより、やはり告訴した方がはっきりするのでして、民事裁判を起こされたそうですけれども、何年かかるかわかりゃしない話よりは、皆さんの方でいろいろ資料もあるのでしょうから...全文を見る
○横路委員 これはどうなんですか、クロ、シロその決着をつける方法というのはいろいろあると思うのですが、ちょっと証言の中で、一つお尋ねします。  松岡という運転手が運転をして官房長官の公邸に行ったという証言のようですね。この松岡運転手の調書なんかとってあるのでしょうが、これは法廷...全文を見る
○横路委員 つまりその運転手からも事実関係は確認してあるわけですね、官房長官公邸に伊藤宏が行っているのは間違いないということは。
○横路委員 検察としてはもちろん三十ユニットの関係でこの伊藤証言に偽証の疑いがあるなんということは全然考えてないのでしょう、二階堂氏の方は何か訴えてやっておられるようですけれども……。
○横路委員 ちょっと問題が別になりますが、国会における証人喚問と公判への影響ということなんですが、法務省の方から自民党に対して、表でも裏でもいいんですけれども、あなた方の方でともかく困る、この四人の灰色高官の問題に関して国会で証人喚問やってもらっちゃ困る、やめてくれというようなこ...全文を見る
○横路委員 この丸紅や副島の調書は、これは一部いまお話があったように、金の流れは大体冒陳に沿っているけれども、若干の点で不明確な点があるということで、調書をお出しになるのかならないのか、その辺の結論はもう決めておられるのか。それから伊藤の反対尋問が今月の中旬ぐらいと聞いております...全文を見る
○横路委員 終わります。
10月04日第85回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○横路委員 きょうは雇用問題を中心に議論をいたしたいと思いますが、初めにちょっと一言、経済と関係ない問題ですが、二、三お尋ねしたいと思います。  最近の暴力団の抗争についてちょっとお尋ねしたいのですが、大変目に余るものがありまして、暴力団同士のことだということでこれを無視してし...全文を見る
○横路委員 数字を見てみると、たとえば山口組にいたしましても、団体数は減っているのですけれども構成員の数というのは余り変わっていないのですね。つまり、団体が一つなくなっても、それがどこかに吸収されるということになっているのじゃないですか。大体、指定七団体と言われるものを見ますと、...全文を見る
○横路委員 それは刑事局長が来たときにお答えいただくことにして……。  しかも、最近の傾向は、暴力化すると同時に、企業にかかわる犯罪が非常に多くなってきていますね。たとえば総会屋が暴力団と結託するというか、むしろ暴力団そのものが総会屋になるとか、そんな意味で言うと、企業の方が最...全文を見る
○横路委員 大蔵大臣、いまも話があったように、金融事犯の一〇%程度をつまり総会屋や暴力団の関係が占める、銀行を含めて、いわゆる総会屋に金を出しているというような大変な実態があるわけです。これは大蔵省として調べられたことがあるかどうか。その辺の行政指導はどうなさっているか。ちょっと...全文を見る
○横路委員 それで、一度警察の方ともいろいろ情報を交換されて、銀行、金融機関にそういうことのないようにひとつ指導していただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○横路委員 総理大臣に最後にお尋ねしたいのですが、山口組と松田組の抗争で鳴海何がしというのが殺されていたというのは、暴力団同志の抗争と言ってしまえばそういうことなんですが、警察も必死になって追って、なおかつ先を越されてしまったというと、あなたの好きな法と秩序にかかわり合いを持つわ...全文を見る
○横路委員 刑事局長が来ないようですから、私の方で調べた点をちょっと指摘して法務大臣にお答えをいただきたいと思うのです。  田岡に対する裁判というのは昭和四十一年から始まっているのですね。昭和四十一年が最初の起訴なんです。その後、四十三年、四十四年と起訴がありまして、いま五件ほ...全文を見る
○横路委員 出頭しなかったという話ですが、そこで関西の労災病院ですか、入院しておっては四国に遊びに行ったり、あちこち遊びに行ったりしているのがばれて問題になったことも過去にもあるわけであります。結審の見込みが全くつかないということのようでありますが、最高裁判所の方も口を開けば審理...全文を見る
○横路委員 そこで、経済の問題に入っていきたいと思いますが、総理大臣に最初にお尋ねしますが、本年度の当初予算を決めるに当たって、五十三年度の経済見通しと経済運営の基本的な態度というのをお決めになって、そのもとに予算の編成をされたわけです。そのときの基本的課題というのがあったわけで...全文を見る
○横路委員 この五十三年度の経済見通しによると「五十三年度の経済運営の基本的課題は、景気の回復によって雇用の安定と確保を図り、国民生活の基盤を守ることである。」つまり雇用の安定と確保を図るということが一つの非常に大きな目的になっているわけですね。「それはまた、同時に対外調整を進め...全文を見る
○横路委員 そうすると、その二つ、つまりことしの経済運営の課題であった対外調整と雇用の安定というのはいまどうなっているのですか。対外調整の方はもう失敗だ、雇用の方も大体だめ、つまり、あなたが課題にした二つのことは、もう二つともこれはだめだということじゃないでしょうか。どういう現在...全文を見る
○横路委員 雇用の内容については後で詳しく議論をしていきたいと思いますが、つまり、結局当初の予算で見込んでおったよりも対外調整の方はこれは失敗だということで、今度改定したわけですね。そうですね、総理。うまくいかなかった。雇用の方も御承知のような状況で、なかなか改善されていないとい...全文を見る
○横路委員 七%を達成して稼働率が上昇する、したがって民間設備投資が起きて、それによって雇用ができるということのようですが、なかなかそう簡単にいかないわけで、その内容についてはもうちょっと後で議論をいたしたいと思います。  そこで、もどかしさを感ずるという表現をせざるを得ないよ...全文を見る
○横路委員 雇用を優先的に置くということになりますと、つまりバランスをとるという問題になってくるのです。これは減税と公共事業投資の議論のところで行いたいと思います。  そこで、今回の補正予算においては、雇用改善、雇用創出、つまり失業者をなくしていくという立場に立った場合に、この...全文を見る
○横路委員 その場合に、具体的にどれくらいの雇用増になるかというような計算は、ことしの当初の予算国会でも問題になったのですが、労働省の方でなさっていますか。     〔山下(元)委員長代理退席、委員長着席〕
○横路委員 そうじゃなくて、今度の補正予算によってどれだけ雇用増になるかという数字をはじいていますかという質問です。
○横路委員 ことしの春の計画は、結局、公共事業でどのくらいの人員増ということで、労働時間だけから計算されたわけでありまして、実際の企業の対応というのは、所定外労働時間を延長するとか、あるいは人を雇う場合でも常用じゃない、日雇いとか臨時あるいはパートという形でありますから、必ずしも...全文を見る
○横路委員 これから予算を編成するときに、これは中期計画を立てるときもそうですけれども、雇用というものをもうちょっと、ガイドラインといいますか、数字的に明確に少し出したらどうだろうかという議論があるわけです。予算案の場合も、成長率何%ということだけじゃなくて、その成長によって達成...全文を見る
○横路委員 そうではなくて、私が言っているのは、最終需要がどれだけ出てくるかということによって、就業の誘発もそれぞれ違ってくるわけですね。何も公共事業投資ばかりじゃなくて、文教や福祉施設に予算をつければ、それに伴う人員増も出てくるわけでしょう。あるいは、減税を行えば減税に伴う所得...全文を見る
○横路委員 そこで、現在の雇用状態なんですが、雇用調整が進められてきたと言われておりまして、いろいろな数値を見ても、確かにずっと雇用調整が進められてきて、最近はやや所定外労働時間や女子労働力がまた職場に復帰をしているというような状況かと思うのですが、通産省にお尋ねしたいのですが、...全文を見る
○横路委員 産構審の今度の長期ビジョンを見ていますと、二十九業種について設備の状況の点検をずっとされていて、何%廃棄しなければならぬとか、過剰設備の状況がどうだというようなことが出ていますけれども、これを見ていると、将来的に、そこで挙げられている業種ですね、従来構造不況業種と言わ...全文を見る
○横路委員 この産構審の長期ビジョンの中に、内部活用率という新しい概念を用いて、一体雇用の今日の時点における——この調査時点でしょうが、その状況がどうなのかという数値を出されておりますが、これを見て大体の傾向を見てみると、二次産業の中でも輸送機械、精密機械というところ、あるいは第...全文を見る
○横路委員 つまり、通産省の方はきわめて問題は深刻だという御認識なんですね。ややどうかという総理大臣の認識と違うのじゃないですか。私は、産業界の実態というのは、かなり雇用問題というのは深刻だといういまの通産大臣の認識の方が正しいと思うのです。いかがですか、総理大臣。やっぱりちょっ...全文を見る
○横路委員 話がきわめて大まかなんですね。つまり、いまの雇用というのは、ずっと流れを見ると、何も私がここで言う必要はない、二次産業の製造部門を中心にして、特に常用雇用まで含めて、大企業のところというのはずっと人が減ってきていて、労働力というのはそこで吸収されるというのじゃなくて、...全文を見る
○横路委員 そうなのです。内容を、雇用がどこに吸収されているかということを見て、その吸収力の強い分野に、たとえば財政なら財政をどう振り向けていくのかという問題でしょう。それなしに一般的に議論したって今日はだめなのですね。  ちょっと話を変えまして、設備投資にいきたいのですが、い...全文を見る
○横路委員 たとえば個人なんというのは何が一番多いのですか、ウエートは。農業関係でしょう、個人の場合の設備投資は。どうですか。
○横路委員 流通だとか農業、それから大体五十二年度で見ても、設備投資の絶対額で見ますと、非製造業の方が製造業の一・八倍ではるかに大きいわけです。そうすると、総理、稼働率が上がってきて雇用が吸収されると言うけれども、あなた、一体どこに吸収されるとお考えになってああいう答弁を繰り返さ...全文を見る
○横路委員 総理、やはりまだ一般的なお話なのですね。たとえば経済白書を見ても、非製造業の投資の中でどの分野がいいかというと、電力、ガスのエネルギー供給部門ですね。もう一つは対家計サービスの部門でしょう、設備投資が大きいのは。そして、ある意味で言うと対企業サービスというのはやや盛り...全文を見る
○横路委員 総理大臣、通産大臣や経済企画庁長官がおっしゃっている話とあなたの話は違うのですよ。つまり、あなたが言うように、稼働率が上がっていけばおのずから雇用吸収力が出てきます。七%達成されればそれでいいのですということじゃないのですよ。そこに政策的配慮がこれから非常に必要だ。だ...全文を見る
○横路委員 つまり、製造業ではなかなかむずかしくて、方向性としては雇用の吸収は第三次産業なのだということは、それでいいのでしょう。
○横路委員 雇用問題というのは、離職を出さないという問題、発生した失業者の生活の安定と再就職の問題あるいは雇用創出の問題というような点、労働力の需要を拡大していく、あるいは供給を減少する、あるいは中高年層であるとか障害者の人であるとかいう個別対策というような兼ね合いで進めていかな...全文を見る
○横路委員 総理に言うまでもないのですが、財政の機能というのは何も景気回復という効果だけじゃないのです。資源の再配分とかいろいろな効果というのはあるわけでしょう。だから私は、財政の問題はあっても、なおかつそういうバランスをやはりとるべきじゃないかと言うのです。つまり減税か公共事業...全文を見る
○横路委員 いまは大変むずかしいときなんですね。そのむずかしいときで何が問題かというと、やはり日本の産業の構造をどうしていくのかというところが非常に大きな問題なわけですよ。ところが、公共事業投資と言っても、では最終需要の誘発はどの部門に大きいかといいますと、やはり土木だとか建築な...全文を見る
○横路委員 公共事業か減税かという議論はまだ、もうちょっと後でやるのですから余り先走らないで。右上の表ですね、これは「最終需要による雇用創出効果」で、企画庁長官が言っておるように、これは即減税だとか公共事業だとかいうことで言っているわけじゃないので、そこは間違えないでもらいたいと...全文を見る
○横路委員 どうもそこのところ、この間から一・六倍、一・六倍とこうおっしゃっているので私はよくわからなかったのですが、土地代を除いていないのですね。そういう計算をされるとごまかしになるわけです。だから一・六に〇・八掛けなければいけないわけです。用地代二〇%平均として、もうちょっと...全文を見る
○横路委員 総理大臣、違うのですよ。スタートラインを一緒にして、そしてどういう効果かということを比較したのですからね。そんなことじゃないのです。要するに、SP18の効果と四十五年の産業連関表を使ってやった数字なんですから。総理大臣、そこはやはり正直に認めていただかないと議論になら...全文を見る
○横路委員 先ほど補正予算による雇用創出の人員をお伺いしましたけれども、補正予算の用地費だっていろいろ議論はあるのです。私、ずっと五十二年までの実績の数値を持っておりますけれども、全然違いますよ。でたらめですね、今度のやつは。それ、ちょっと議論する時間がありませんから省略しますけ...全文を見る
○横路委員 どうも理解してもらえないわけなんですけれども、結局、財政の機能というのは景気回復ばかりじゃなくて、いろいろと資源の再配分を始めてバランスをとるということなどもあるわけですね。その中に減税の持っているこういう傾向、つまり公共事業投資とはかなり違った傾向、違った需要を誘発...全文を見る
○横路委員 むずかしいのはわかっているし、皆さん方いやがっているのもわかるのですが、これは計算できないことないのですからね。きのう言って、大体計算できているというふうに聞いていますが、ちょっとその数値だけ言ってください、時間がないので。
○横路委員 労働省の方も、いま通達まで出して取り組んでいるわけですから、しかもその視点は、皆さんの通達を見ると、雇用創出ということが非常に大きな一つの要素になっているわけでしょう。むずかしいからと言って、民間の調査の調べたやつをここでお答えいただくのじゃなくて、やはりそれくらい皆...全文を見る
○横路委員 ちょっと通産省に資料の提出をお願いしたいのですが、この不況業種の業種別、地域別の工業の出荷額の推移ですね、いま調べられておるようですけれども、これはこの指定に当たって必要なので、ぜひこれを資料として出していただきたいのですが、いかがでしょうか。
○横路委員 よろしいですか。
○横路委員 それから、今日のこの不況の状況にかんがみ、二点ほどお尋ねしたいのですが、労働省が怠慢なのは、特定不況業種のいわゆる就職促進手当の問題ですね、これはまだ政令を決めていないのでしょう。決めましたか。しかも、皆さんの方で考えているのはどうも造船だけぐらいらしいので、これは国...全文を見る
○横路委員 労働大臣、その審議会の方はそういうことというのは知っているのですが、今日の状況でなかなか改善されていかないわけでしょう。だから、労働大臣としてもぜひこれは、どうですか、そろそろやはり検討して、状況を常に見ておって弾力的に対応するという姿勢は必要だと思うのですが、いかが...全文を見る
○横路委員 時間がなくなりましたので、これに関連してちょっと一つ具体的な問題をお尋ねしたいのです。  造船の関係なんですが、北海道の函館ドックですね、これは従業員が二千七百人で、ことしの初めは首切り五掛人、一月にやめているわけです。大体、函館市内で、いま造船関係の離職者というこ...全文を見る
○横路委員 時間が参りましたので、最後に一言総理大臣にお尋ねしたいのですが、野党の方の組み替えの要求もまとまったようでありまして、これはもし最終的に採決ということになりますと、この予算委員会は野党の方が数が多いわけでありますから、皆さん方の行政の方と違う意見が立法府の意見として、...全文を見る
12月12日第86回国会 衆議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第2号
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○横路委員 きょうは中曽根証言関係が質疑の中心になりますが、その前に、大平内閣が誕生いたしまして、新しい法務大臣として古井さんが決められたわけですが、世の中でいろいろとこの大平内閣の成立に伴って、その成立にとりわけ田中派が協力をしてできたんだ。したがって、田中派が大平内閣成立に協...全文を見る
○横路委員 いまの発言に関連してもう一問御質問させていただければ、つまり、この事件のいわば再犯防止という側面からとらえれば、いま言った刑罰の贈収賄関係をもう少し厳しくするとか、再犯防止等の措置について、つまりこれからまだやらなければいけない課題というのがあって、その課題というのは...全文を見る
○横路委員 自民党の中には、今回の自民党の総裁予備選挙というのは、ロッキード事件で批判をされた金権体質というものが再び露呈をして、ロッキード以前に戻ったのだというような意見が、自民党の総裁予備選の後に自民党の中から声が出ておるようでありますけれども、法務大臣としてその辺はどういう...全文を見る
○横路委員 このロッキード事件に関して、大平総理大臣との間に何らかの意見の交換、あるいは法務大臣としての任命を受けたときに何らかの発言あるいは指示というのはあったのでしょうか。
○横路委員 そこで、法務大臣の責任の範囲の中にある問題なんですが、従来から灰色高官の中には、ロッキード事件における検察の捜査に対する不満というものを口にし、その報復とまでは言いませんけれども、ややそれに類似したような発言をする者がおるわけであります。  大平内閣の成立について田...全文を見る
○横路委員 念を押すようですが、つまりそういう疑惑を持たれることのないように、これは当然のことでありますがお考えだろうと思うのです。  もう一つ、つまり、いま公判が進められておるわけですが、この公判における検察庁としての方針というのが新内閣になって変わるのかどうか、変わらないの...全文を見る
○横路委員 それは、法律制度あるいは裁判制度の枠組みから言えば、いまのような質問ということにはならないわけですけれども、ただ、大平内閣成立のときの国民の反応というのを、町の声なんかをテレビで見たり、新聞なんかで見ていますと、そういう心配をしている人がたくさんおられるわけです。それ...全文を見る
○横路委員 いまのお答えでも、つまり全日空サイドからもこの三十ユニットの金銭の状況というものを推定できる話というのが出てきたわけです。  そこで、これは委員長の方にちょっとお尋ねしたいのですが、この前の委員会でも、いわゆる福永さんの国会における証人喚問をめぐって、その時期を委員...全文を見る
○横路委員 そうすると、年が明けてからということになるわけですね。通常国会の問題になろうかと思います。  そこでもう一つ、九十ユニットの関係なんですが、前からの質問に対して、いずれにせよその金は、金の使い道として裁判の進行の中で明らかにされるのではないかということでかなり期待を...全文を見る
○横路委員 つまり、それは裁判の進行によって明らかになる場合もあるし明らかにならない場合もある、こういうことなんですか。
○横路委員 これも重要な点でございまして、これは国会の方の問題でもあるわけで、今後検討していきたいと思いますが、そちらの方の裁判の進行状況というのは大体順調にいっているのでしょうか。その辺のところの見通し、全日空のその関係ですね、九十ユニットの関係、これはどんな進行状況になってい...全文を見る
○横路委員 それでは、ちょっと中曽根関係に入りたいと思います。  一つは、中曽根さんは国会の証言の中で——主に児玉との関係についてお尋ねしたいと思うのですが、児玉とのつき合いについて、昭和三十六年ごろ、河野さんが新党をつくろうというようなときに何かちょっと顔を会わせた程度がある...全文を見る
○横路委員 つまり、その大したつき合いがないと中曽根さんが言っている昭和三十六年に、ある会社の、いま何と言いましたか、援助のためにと言いましたか、会社のごたごたに関連して、児玉、大橋という紹介をしているわけですね。つまり、ここでちょっとお尋ねしたいのですが、これはどうなんですか、...全文を見る
○横路委員 その証言についてお尋ねしますけれども、中曽根氏から児玉に対して依頼があったのでしょう。違いますか。
○横路委員 そうすると、この前の国会証言の、昭和三十六年ごろそんな大したつき合いはない、三十七年に大刀川を介して若干のつき合いができたという程度のこの前は証言だったわけですけれども、そうじゃなくて、そのある新聞記者は別にして、ともかく中曽根氏の方から児玉のところにそういう事件につ...全文を見る
○横路委員 つまり、検察官の主張というのはそこで認められなかったわけですね。問題は、不思議なのは、この東郷さんの事件で、百万株の売買で一番中心になっている中曽根さん自身の検察官の面前調書も出てこないし、どうも公判でも呼ばなかったようなのですが、もし控訴されて裁判を維持しようと思え...全文を見る
○横路委員 そこの含みでそれは引き下がってもいいのですけれども、しかしこれはやはり不思議なのですね。どうしたって一番肝心の主張の大もとの事実のところでしょう。その事実のところを確定するのに欠かせない人間を全然聞いてもいなければ調べてもいないということでこれを裁判に持ち込もうという...全文を見る
○横路委員 そのことば、大刀川の東郷に対する強要罪の裁判の中でも、どうして中曽根さんの話が全然出てこないの、どうして調べてないのというような話が、公判の席上でも裁判所の方から検察庁に対してあったように私たち聞いているのですけれども、これは何か聞いておられるのでしょうか。
○横路委員 しかし、東郷の裁判に対して控訴審で新たな立証が必要だということになりますと、それとの絡みの中で言うと、大刀川の強要罪でも、どうなのでしょうか、やはり必要になってくるという必要性がこっちの裁判にも出てくるのじゃないでしょうか。その辺のところはいかがですか。
○横路委員 もう一つ、四十七年十月五日のことなのですが、中曽根さんの証言によると、この日、例の児玉が電話をかけたと言われている日の行動については、新潟の方に行っておって、それから上野に汽車で帰ってきて真っすぐ家に帰ったから、児玉が電話をかけたと言われている時間帯に彼が家にいたこと...全文を見る
○横路委員 そうすると、そこのところは一日のことですから、勘違いがあるのかもしれませんね。  中曽根氏の行動の方はどうなんですか。やはり新潟に行って戻ってきて、あと家に帰ったということは間違いないのですか。
○横路委員 いままでの質疑のやりとりの中でも、中曽根さんのこの前の証言について、東郷氏との関係についてこれは国会の両者の証言間に食い違いがあるということは、刑事局長、両方読まれたでしょう。価値判断は別として、両者に食い違いがあるということは事実でしょう。
○横路委員 この中曽根証言のときは十月五日の行動が中心になっていますからね。東郷さんとの関係の質疑はそこは余り重点的に行っていないわけです。いないけれども、さっき言った政治献金に至る経過、逆に言うと、百万株の事件の方で言うと、その売買のところですね。そういうようなものについて、あ...全文を見る
○横路委員 そこのところでは中曽根さんの証言が検察官の方の主張と一緒になってしまうので、その辺のところいろいろあろうかと思います。いずれにしても東郷関係の裁判、大刀川を含めて中曽根さん自身が問題の焦点でありながら、皆さんの方が事情を聞いていないというのはやはり大変遠慮があったので...全文を見る
○横路委員 中曽根さんの証言には、そんな意味で、児玉との関係あるいは東郷との関係でやはり相当事実と食い違う点があるのではないかというように私、考えております。そんな意味で、法務大臣、まだいろいろ問題が残されておりますので、最終的な事実が確定、裁判が終わって真実が明らかになる、それ...全文を見る