横路孝弘

よこみちたかひろ



当選回数回

横路孝弘の1979年の発言一覧

開催日 会議名 発言
05月30日第87回国会 衆議院 航空機輸入に関する調査特別委員会 第7号
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○横路委員 いまの渋沢さんの質問に関連して若干確認をいただきたいと思いますが、初めに、その五億円を松野氏側から要求をした時期について、支払われたのが四十二年の秋から四十六年だから、四十二年の秋の前だろうというようなお答えだったわけですけれども、これはその時期について、たとえば松野...全文を見る
○横路委員 そうすると、松野さんと日商岩井との接触はその四十二年の初めからだということでよろしいですか。そして紹介の点ですけれども、本人の証言ですと、岸事務所の中村さんの紹介だということですが、それはいまの局長の答弁と一致しているのでしょうか。
○横路委員 松野証言によりますと、四十二年一月選挙後の早い時期に、選挙でお金がかかったろうということで三百万を海部さんが持ってきた、こういうことになっているわけですが、従来の御答弁から言いますと、これは五億というのとは別のお金だというように判断してよろしいのでしょうか。
○横路委員 そこで、この五億円の授受なんですけれども、四十二年秋から四十六年というかなり広い範囲で十数回という漠然としたことになっておるわけですね。これは、一つは多分松野さん側の供述がはっきりいついつということではないからだと思うのですけれども、ただ日商側の資料によれば——局長が...全文を見る
○横路委員 この五億円について、いままでの御答弁ですと工作費と成功報酬という言葉を使われているのですけれども、最初の段階からうまくいった場合にはというような話があったのでしょうか。
○横路委員 それを分けるとどのくらいになりますか。つまり、その決定以前と以後とに分けると、以前の分はどのくらいなんでしょう。
○横路委員 それでもやはり事前の段階、つまり工作の段階でもかなりお金を使っているんだということだろうと思うのですが、ただ成功してから後の段階でどうなんですか。ファントムだけに限られるものなのか。途中でグラマンの関係の代理店契約を日商が結ぶ四十四年の夏、E2Cの売り込みが入るという...全文を見る
○横路委員 その五億円の根拠なんですけれども、松野さん側からの要望があったという話と、それからいまのファントムの利益を計算をしてというお話があったわけですけれども、日商としては五億円の内訳、何かファントムの機数によって一機当たり幾らとか、そういうような計算でもなさっていたのでしょ...全文を見る
○横路委員 つまりその五億円というのは最初の段階の話ですから、その最初の段階でそういう利・益の計算をも行って日商としてはオーケーを出したといいますか、提供した、こういうことですね。
○横路委員 そうすると、その要望というのは何回かに分かれてなされているわけですか。最初の段階は最初の段階にあったとして、後は、たとえば四十三年の決定なら決定した段階でまた要望が出てくるとか、こういうことでしょうか。
○横路委員 その日商の方のことについては後でまたお尋ねしたいと思うのですが、五億円について工作費と成功報酬との割合が大体一対三ぐらいというお話だったわけですけれども、この金について日商の方から表に出さないでくれということで松野さんの方も届けをしなかったということですが、先ほど議論...全文を見る
○横路委員 これは海外でというのは、何か国内よりは海外の方が隠しやすい、つまり表に出にくいだろう、こういう意図がやはり双方にあってのことなんでしょうか。
○横路委員 この海外で受け取ったお金というのは、また国内に持ち込まれているのですか。
○横路委員 これは場合によっては外為法の関係——もちろん時効の問題もあるでしょうが、形態によっては外為法の関係も出てくるのじゃないでしょうか。
○横路委員 しかし、松野さんの場合は参考人としての事情聴取であって被疑者としての事情聴取にはなっていないように聞いていますが、いまのお話ですと時効の問題ありますしそういう法律適用の非常にむずかしい問題があるとしても、やはりそれに違反するおそれは十分にあったのではないでしょうか。つ...全文を見る
○横路委員 この五億というお金なんですが、日商岩井のファントムについての工作の姿は一体どうなっていたのかということが、この報告書にも全然出てこないわけですね。皆さんが捜査をされる初めというのは、アメリカ側の資料を含めて航空機購入に絡む疑惑を解明するのだという大変な意気込みだったわ...全文を見る
○横路委員 しかし、四十年の七月にはもうすでに先ほど来の海部メモが出てくるわけですね。そして海部メモについては皆さん方捜査をされておるわけです。それから防衛庁のいろいろな人事についても海部メモという形で出てきていますから、その辺のところは、皆さん方四十年、四十一年について捜査して...全文を見る
○横路委員 日商をさらに呼んでというのも大変貴重な示唆だと思うのですけれども、しかし同時に皆さんの方で捜査された結果も私たち国政調査権として使わせてもらうこともできるわけでありまして、ぜひ御答弁をいただきたいと思うのであります。何かここ二、三日局長の方に大分風当たりが強いようであ...全文を見る
○横路委員 そうすると、たとえば松野さんと海部さんが中村氏に紹介されて会った目的であるとか、川部氏が紹介をしてハリー・カーンと松野さんが会った会談の目的であるとかいうようなことについては検察としては捜査していないということですか。
○横路委員 そうすると、岸さんの方には金が行ってないのだという海部メモに関しての先ほどの御答弁がありましたが、これはどういう捜査の結果でございましょう。
○横路委員 先ほどの渋沢さんの質問に関連しますが、四十一年三月十八日付のメモですね、銀行口座について、ユニオン銀行については海部の口座であるが、もう一つのドレスナー銀行の方はよくわからないと言ったのか、調べはついていないのだということを先ほど御答弁されながら、つまりスイス銀行とい...全文を見る
○横路委員 これはしかし問題は、松野、福田両氏に対する支払いということになっていて、この文書については福田赳夫さんの方から告訴をされているということですね。そうするとこれは両者の関係者じゃないのだあるいは政治家の関係者じゃないというのか、いや政治家の関係ではあったけれども松野、福...全文を見る
○横路委員 工作資金、それから成功報酬ということですが、工作ということですね、これもいわば犯罪事実と関係ないと言われてしまうのかもしれませんが、工作といった場合には、やはり決定する権限を持っているところへの働きかけということになろうかと思うのですね。たとえば四十三年に決定するに当...全文を見る
○横路委員 そのできていないというのは、しなかったということですか。
○横路委員 やはり五億円の授受が犯罪を構成しないとしても、政治献金の枠を越えて賄賂性を非常に持っているかどうかというところというのは問題でありますし、一体どういう工作をしたのかという点が大きな問題になるわけですけれども、海部の供述調書とか、日商岩井のファントム売り込みに関する工作...全文を見る
○横路委員 それで、きょう法務大臣がおられないので、刑事局長は捜査の内容について比較的国会でも御報告はいただいたと思うのですけれども、ちょっと観点が法務省の捜査当局と私たちとやはり違いますので、皆さんの方が役に立たないと言っている資料でも、私たちが非常に必要としている資料というの...全文を見る
○横路委員 漠然と言っているわけじゃなくて、特に五億円を日商の方から渡した意味とか意図とかいうものは、特に中心になっていたのは海部さんでありますから、その供述調書の中にそういう工作の過程であるとか、金員を渡した意味だとか、先ほど言ったファントムの利益計算みたいなものをどうやってや...全文を見る
○横路委員 ちょっと最後に一言。局長がよけいなことを言われるから……。  私たちは海部氏を呼ぶことに大賛成なんです。そういうときに、法務省の方から、公判に差しさわりがあるとかというような横やりが入って、自民党がそれを受けて証人喚問ができないということなんでありまして、いまの局長...全文を見る
07月11日第87回国会 衆議院 航空機輸入に関する調査特別委員会 第9号
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○横路委員 私からお尋ねしますので、簡潔にお答えをいただきたいと思いますが、先ほど増田委員の質問に対して証人は、ドレスデン銀行に対する支払い、それからちょっと聞き漏らしたのですが、スイス銀行に対する支払い等は中村長芳氏からのメモに基づいて支払われたという御証言をなさったわけであり...全文を見る
○横路委員 つまりあなたの方で支払うようになった経緯はどういう経緯なんですか。
○横路委員 別に検察の調べを受けた内容でも、それは構わないのです。あなたの文書の作成について問題にされているわけですから、その作成とは関係ないので、たとえば口座の相手がだれであるとか、中村さんとのどんな関係でお金を送ったのかという点は、今回の問題を解明するのに必要なことでございま...全文を見る
○横路委員 どうもまだはっきりしませんが、おいおい聞いてまいりますが、先ほど来のお話ですと、三十九年に日商が代理店になりまして、三十九年ないし四十年ぐらいからファントム売り込みの工作を始めたということのようでございまして、その中でいま名前の出ました中村長芳さんにいろいろと相談をし...全文を見る
○横路委員 そこで、岸元総理とあなたは何回かお目にかかったことがございますか。
○横路委員 パーティーそのほかでちょっと顔合わせということじゃなくて、いろいろお願いに行ってお話しをするということもあったのでしょう。
○横路委員 そこで、昭和四十年、一九六五年の七月にアメリカのサンフランシスコで、ダグラス社の副社長のフォーサイス氏とあなたと、それから岸さんと会ったことがございますね。
○横路委員 その話の内容はどういう内容でございますか。
○横路委員 そうすると、ファントムについて説明をしたということは、当然三次防の絡みになるわけですから、大体どのぐらい数として必要であるとか、ファントムの優秀性そのほかについて話をしたのだろうと思うのですけれども、要するに買ってくれ、採用してくれという陳情をしたわけでしょう。
○横路委員 それはしかし、買ってもらいたいからそういう説明をして、あなたもわざわざ日本からアメリカに行かれたわけでしょう。そのときは、どうですか、機数の話なんかも出たのですか。
○横路委員 それに対して岸さんの方からどういう話があったのですか。
○横路委員 その会合のスタンバイはやっぱり中村さんを通してなさったのですか。つまりこのころはもう中村さんとの交際というものはあったわけでしょう、昭和四十年の中ですから。
○横路委員 会合のスタンバイは東京でされたのじゃないですか。
○横路委員 そこで、あなたは参議院の予算委員会の証言で、岸さんにも会社として政治献金をしたことがあるという証言をなさっておりますけれども、一体どのぐらいの金額、どのような形でされたのか、もうちょっと詳細に御証言をいただきたいのです。
○横路委員 ともかく、していることだけは間違いないわけですね。
○横路委員 それで、あなたのいろいろなメモなんか見ますと、政治家に対するお礼という言葉、支払いという言葉が大変たくさん出てくるわけですね。ですから、このファントムの売り込みについては大分たくさんのお金を使われたのじゃないかと思うのです、松野さん以外にも。そこで、岸事務所の中村さん...全文を見る
○横路委員 しかし、あなたのメモを見ると、そうやって連絡を受けてお金を払うということは、ほかに何らかの形があったにしても、やはりふだんいろいろと相談相手になって相談に乗ってきてもらっているわけでしょう。それに対するお礼というのも込められているんじゃないんですか、たとえば先ほどのド...全文を見る
○横路委員 そういうものはなくても、たとえばドレスデン銀行に対する支払いなんかの気持ちの中には、そういうふだんお世話になっているからという気持ちが込められているんじゃないですか。たとえば経理部長あてに対する要請だってそういうことでしょう。社内的にそれで通るわけでしょう。たとえば、...全文を見る
○横路委員 結局、見ていますと、岸事務所がいわばあなたの方で商売をやるときの大変大事な相談相手になっていて、そこからいわば作戦を授かって、たとえば松野さんを紹介してもらうとか、有森さんの証言ですが、たとえば防衛庁の内局や制服にもあなたと一緒に行って話をしたというようなことでござい...全文を見る
○横路委員 時間もなくなりましたので最後に、先ほど坂本委員の方から示した人事に関するあなたの作成されたメモ、この中に田中六助という名前が出てくるわけです。これを私たち読んでみますと、松野さんとか増田委員になりますと防衛庁の長官という立場があったわけですね。田中六助さんというのは当...全文を見る
○横路委員 それだけじゃなくて、このメモの中に名前が登場してきて、あなたは社長にわざわざ報告しているわけでしょう、つまり、それは社長だってその間の事情を全部承知なわけですね。ほかの人たちは一定の立場があるからわかるけれども、そうでなくて、この田中六助氏の名前が出てくるというのはや...全文を見る
○横路委員 それだけじゃなくて、このメモの中に何で登場することになったのかということを聞いているわけですよ。つまり、その中村さんと同じような相談をいろいろと田中六助さんにしてきて、したがってこれは防衛庁の長官をやった松野さんあるいは増田さんあるいは岸元総理と同じように名前が並んで...全文を見る
○横路委員 もうこれで終わりにしますけれども、そうすると田中六助氏に中村長芳氏を紹介してもらった、中村長芳氏が松野氏とつながっていく、さらに中村さんを通して岸元総理にも会う、そういうような流れの中でファントムがうまく成功した、こういう構図になるわけですね。そうすると、その流れのま...全文を見る
○横路委員 ちょっと時間がないので中途半端でございますが、これで終わりにさせていただきたいと思いますが、しかし戦闘機の問題のメモに田中六助氏の名前が突然出てきて、そして防衛庁人事がうまくいった、こういうことなんですから、どうしてもいまのお話、素直に受けとめるわけにはいかぬわけです...全文を見る