横路孝弘

よこみちたかひろ



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横路孝弘の1981年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月07日第94回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○横路委員 外交、防衛政策についてお尋ねをしたいと思います。  初めに、先日、武藤社会党政審会長の問いに答えて、憲法は国民の中に定着しているというお答えが総理大臣からありました。閣僚の中にはどうも余りまた定着していないようでありますが、私も、国民の中に定着している、同時に、国内...全文を見る
○横路委員 そのいわば基本をなしているのは日本の憲法であるという意味で、憲法は定着しているということが私は言えるのだろうと思うのです。  いま世界が抱えている問題は、一つは大変な米ソの軍備拡大の中におけも軍拡、これをどうやってとめていくのかという問題、それからやはり南北問題にど...全文を見る
○横路委員 実際にどうなっているかという具体的な問題についてはまだ議論をいたしますが、日本が国際社会の中で平和憲法に基づいていままで主張してきた問題で大変重要な点は、この武器輸出禁止の三原則とそれから非核三原則だろうと私は思うのです。非核三原則も、今日、ラテンアメリカにおいて非核...全文を見る
○横路委員 そこで、今日、アメリカでレーガン政権が発足をしたわけですが、成立以後の発言を聞いておりますと、どうも全面的な対ソ対決の姿勢をとるのではないだろうかというような心配もあるわけであります。そんな心配を受けてヨーロッパでも、ドイツ、フランスの首脳会談が開かれたというように報...全文を見る
○横路委員 そこで、私は二つの点について日本政府の立場をはっきりすべきじゃないかと思うのですが、一つはSALTIIについてであります。SALTII条約は、アメリカの議会の同意を得ていないわけですけれども、SALTIIを批准するのか、あるいは新たに交渉を始めるのかはともかくとして、...全文を見る
○横路委員 対ソ関係は、日米安保があるとしても、やはりアメリカ側と日本側との対応というのは違うわけですね。違って当然なわけです。アメリカは核を持っているし、こちらは核がない。距離的にも近いわけです。ヨーロッパともまた違ってくるわけです。ですから、ヨーロッパはどうしても、対ソ対決と...全文を見る
○横路委員 対ソ脅威ということを力説して軍備を拡大して増強すれば、じゃ世界というのは緊張が緩和して日ソ間の友好的な関係ができるかというと、そうではないわけであります。問題は、今日のこの状況の中でどうやって日ソ間の友好関係を高めていくか。国際緊張が高まれば高まるほど、外交というもの...全文を見る
○横路委員 解決済みというのがソビエトの主張ですね。こちらは、田中・ブレジネフ会談で向こうも了解しているじゃないか、こういうわけですが、その後ブレジネフ、ソビエト側と会談したこともこちら側は全然ないわけでして、何とかその糸口を見つけていくために、たとえば北方領土に対する墓参だとか...全文を見る
○横路委員 そこで、具体的に五十六年度防衛予算に入っていきたいと思うのですが、まず、総理にお尋ねします。  総理は施政方針の中で、わが国の防衛力の整備について、アメリカが、ソビエトの軍事的増強などの厳しい国際情勢にかんがみ、わが国へも防衛努力の強化を期待しているのだと答えている...全文を見る
○横路委員 大蔵大臣にお尋ねしますが、予算編成の中で、昨年の概算要求の段階で対前年度比の伸びをどうするかというときに、防衛関係費について対前年度比の伸び率を一〇%以内まで認めるというような特例措置がとられたわけですが、これは防衛予算のどの部分に関してそういう特例措置をとられたので...全文を見る
○横路委員 それは外国からのいろいろな購入による国庫債務負担行為や継続費ということだけじゃなくて、もうちょっと明確に防衛庁との間にその概念というのを決めたのじゃないですか。これは防衛庁、どうですか。
○横路委員 そうではなくて、三つの点について例外扱いがされたのだと思うのです。一つは、アメリカからの武器購入に必要な国庫債務負担行為による歳出化分。もう一つは、日米地位協定に基づき日本が米軍に提供しなければならない施設等に必要な国庫債務負担行為による歳出化分。もう一つは継続費の歳...全文を見る
○横路委員 つまり、これは、日本が自主的にというよりも、やはり米国から要求しているところを特例措置として認めたということは明らかだろうというように私は思うのです。  それで、防衛庁長官は、この五十六年度予算について、中業早期達成の足がかりをつかんだ、こう言っておられるようですけ...全文を見る
○横路委員 大蔵大臣と防衛庁長官のお手元に届けたと思うのですが、防衛関係費の推移がどうなるか、今年度の防衛予算を軸にして社会党の方でちょっと試算をしてみました。お配りした資料の中にその試算の方法がございますが、前提は、GNPの伸びは五十七年−五十九年を九%としております。その「試...全文を見る
○横路委員 先々まで決めているわけではないのだけれども、実はこの五十六年度防衛予算の構造そのものはこれから後を拘束する、そういう形ができ上がってきている。その理由は、正面経費を重視して後年度負担をふやしてきたということによるわけだと私は思うのです。やはり政策というのは他の政策との...全文を見る
○横路委員 この予算について、去年は文教の予算に追いつき、ことしは福祉の伸び率、このハードルを超えた。もうこれから五十七年度、つまり次の予算のときには福祉との対比は問題にされなくて済むという意見が防衛庁の関係者から言われているというわけですが、厚生大臣に聞くのはちょっとおかしいか...全文を見る
○横路委員 大蔵大臣、この防衛費の伸びは、GNPのデフレーターでやると、実質の伸びは幾らになりますか。
○横路委員 実質で三・九というのは、大蔵大臣、これはヨーロッパを上回る伸びですね。それで、実際の防衛費を見てみると、六〇年代、七〇年代と日本の防衛費というのは、たとえば一九六〇年を基準にしてやりますと、もう大変な伸びですね。十三倍以上。ヨーロッパは五倍ぐらいですね。ところが、今度...全文を見る
○横路委員 大蔵大臣、この中業ペースでいった場合、それから中業の一年繰り上げていった場合に、防衛予算の姿がでは一体どうなるのかというのを、中期財政計画のさらにちょっと詳しい資料という形で、皆さんの方で、この置かれた前提で結構でございますからGNPそのほかひとつ出されて、この予算の...全文を見る
○横路委員 いや、それは知っているのです。だから、その政策判断の入っていない数字と、それから中業ペースで、特に中業の補足資料の中で言っている二兆七千億ないし二兆八千億という正面経費の総額というものでいった場合に、中業ペースでいった場合どうなるか、あるいはそれを一年繰り上げした場合...全文を見る
○横路委員 大体そこがおかしいですよ。そう言いながら、では、どうしてアメリカとの間にこの中業の話が出てくるのですか、政府部内の計画という形で。どうして出てくるのですか。おかしいじゃないですか。
○横路委員 そんなことを言ったって、最初にお話ししたように、五十六年度予算の編成に当たって特例措置というのは、米国からの武器購入でしょう。もう一つは、地位協定に基づく日本が米軍に提供しなければならない国庫債務負担行為でしょう。あと継続費ということですけれども。つまり、もう流れを見...全文を見る
○横路委員 中業の早期達成とあなた言っているのですから、ではそれはどういうことになるのかということを明らかにしていただきたいと思うのです。いま可能だと答えたのですか。できるということなのですか。できるというなら、防衛庁として、それは前提をいろいろ置かなければいけませんから、枠の方...全文を見る
○横路委員 しかし、その補足説明の中で、正面装備について二兆七千億ないし二兆八千億という数字を出しているでしょう。その数字をもとにして考えたらどうかと言っているのです。私の方のこの試算というのも、だから人件・糧食費はたとえば四%増なら四%増ぐらいでもってずっと計算しているわけです...全文を見る
○横路委員 時間がございませんので、さらにこれを受けて阿部議員の方から質問を続けていくことにいたしまして、最後にちょっとこの問題について総理大臣に伺います。  このわれわれの試算でいきますと、たとえば一年繰り上げ達成というとGNPの一%を超えてしまうわけですね。これはもう超えな...全文を見る
○横路委員 最近の軍備拡大ムードというか、この議論の中で、私、二つのことをいま考えておるのです。一つは、五十六年度予算を見ても大変高くなったですね。装備品、たとえば戦車なら戦車にしても、七四式戦車が三億四千六百万ですか、いまから十年前は六一式で大体七千万くらいだったのが、そういう...全文を見る
○横路委員 もう一つは、専守防衛ということをこの国会でも強調されているわけですね。専守防衛に徹して軍事大国にならないのだと言っているわけです。専守防衛ということの中身は何かといいますと、従来の答弁は、運用上は海外派兵をしないということですね。それから装備上は、他国に対してもっぱら...全文を見る
○横路委員 どうも防衛庁長官、よく理解されておらないようで、私の質問の答えになっていないのですね。先ほどから答弁されていることは、もうそれを前提にして私の方は質問をしているのです。  時間がないので端的に答えていただきたいと思いますし、もしお答えが無理な場合は政府委員の方が答弁...全文を見る
○横路委員 その議論をちょっと続けていきたいと思うのですが、その議論をする前提として、陸上自衛隊で要域地誌というのをつくっていますね。これは三次防で十カ所つくりまして、その後数カ所さらに追加になっていると思うのですが、現在何カ所になっているのか、それからその内容はどういうことか、...全文を見る
○横路委員 皆さんのところへいまお配りしたのは、これは要域地誌そのものではもちろんありません。地誌そのものは多分機密か何かの扱いになっているのじゃないかと思うのです。三次防の中で皆さん方が十カ所ほど要域地誌をつくりました。その内容がこの資料でわかるわけですが、これは陸幕の資料であ...全文を見る
○横路委員 実はある意味で言うと、この道央地区の一番上陸適地の真ん中に石狩町という町があるのであります。その石狩町に陸上自衛隊の一一師団、真駒内の部隊ですね、演習場として土地を取得して持っていますね、三カ所、四カ所ほど。石狩町花川、石狩町花畔ですね。買ったときは多分、ちょうど海岸...全文を見る
○横路委員 ちょっと後の議論のための前提の議論を幾つかしたいと思うのですが、「日本の防衛戦略」という陸上自衛隊のOBの人たちが書いた本がございます。これは堀江さんといういま自民党の参議院議員ですか、この人たちの議論の中で、石狩湾上陸のケースというのが検討されているのですね。その中...全文を見る
○横路委員 これは避難することを防衛庁は考えているのですか、それともそこにとどまってがんばれということを考えているのですか、皆さんの方はどういう立場なの。いまの答弁だとどうもはっきりしない。
○横路委員 なぜそんな議論をしたかというと、ことしのこの五十六年度予算の中でまた、七四式戦車が七十二両、これは合計二百四十九億円ですね、大蔵省認めておりますね。さらに、次期新戦車の開発予算として一億八千何がし認めておるわけであります。しかもこれは、恵庭と千歳の第七師団を変えて戦車...全文を見る
○横路委員 先ほど紹介した本によると、石狩平野で相手国の戦車と対決するというんじゃなかなか勝ち目がない。しかし、わが方に有利な点がある。何が有利かというと、石狩平野はおおむね都市化して家が立て込んで、戦車が自由に走れないようになっている。走れないようになっているのが何で有利かとい...全文を見る
○横路委員 これは物の考え方ですからいろいろな考え方があろうかと思うのですけれども、大蔵省にちょっとお尋ねしたいのですが、七十二両で二百四十九億ですね。さらに次期新戦車、もう必ずこうなるのです。もう次期の戦闘機、次期の艦艇、次期の潜水艦、次期の何と、こうなって金ばっかりかけてどん...全文を見る
○横路委員 そういう費用対効果というのをやってないでしょう。これもそうなんですよ。たとえばF15についても、防衛白書の選定のところを見てみますと、飛行機には後継機、飛行機だという概念で作業しているわけですね。だから、機種はヨーロッパを含めて七種類を挙げて、その中からアメリカのF1...全文を見る
○横路委員 これは自衛隊を認めるとか認めないとかいう議論じゃないのですよ。だって、現実に自衛隊法があって、こうやって五十六年度予算、大変膨大な予算が出てきているわけでしょう。だから、そういう、人の揚げ足をとるようなことを言ってはいかぬのです。  問題は、どうやってシステムとして...全文を見る
○横路委員 総理大臣にお答えいただきたいと思うのですが、軍事大国にならぬ、専守防衛に徹するんだということだけを繰り返したってだめなんです。もうちょっと、そういうことの中身はどういうことなのかということを政府全体として考えて、やはり周辺諸国家がそう見なければ何もならぬわけですから、...全文を見る
○横路委員 日本では専守防衛、軍事大国にならぬと言っているのですが、最近のアメリカとの間のガイドラインをつくって以来の状況というのは、大変私は危険な方向に進んでいるというように思いますので、一、二御質問したいと思うのです。  米国と共同で軍事計画を立案するということは、ある意味...全文を見る
○横路委員 ガイドラインの中で、「日本に対する武力攻撃に際しての対処行動等」の中の一の「日本に対する武力攻撃がなされるおそれのある場合」、このおそれのある場合に「日米両国は、」「整合のとれた共同対処行動を確保するために必要な準備を行う。」そして、「自衛隊及び米軍は、それぞれが実施...全文を見る
○横路委員 それは統一化されると、これは大変なことになるわけです。つまり、米軍というのは世界的に展開しているのですから、キューバで何か起ころうと、どこかヨーロッパで起ころうと、それに対応したDEFCON態勢をとるわけでしょう。日本の自衛隊というのは列島守備隊なんですから、そのDE...全文を見る
○横路委員 たとえば「武力攻撃がなされるおそれ」というのはどういうのかということについて、朝日ジャーナルに出ております想定問答集を見ると、これは自衛隊法七十六条の「外部からの武力攻撃のおそれのある場合」より広いように解するんだということになっていますね。これはそういう解釈をしてい...全文を見る
○横路委員 それは前段の対応を一緒にすると、結局それは米軍の戦略に日本の自衛隊の戦略が対応することになるというように私は思うのです。たとえば、このおそれのあるという場合、その情勢の判断というのは、アジアの情勢判断ですか、それとももうちょっと広く、ヨーロッパを含めた国際的な状況判断...全文を見る
○横路委員 防衛局長、去年の参議院の安保の特別委員会の答弁で、ある程度シナリオというのは年内にまとまるだろうというお話があった。アメリカ側のいろいろな国防報告であるとか議会の証言を見ていますと、日本に対して直接的な侵略があるということはもう考えられない。その意味では、日本は地理的...全文を見る
○横路委員 それは対応としては、世界的な情勢と関係なしに、日本が単独で攻撃をされたという場合のシナリオ想定になっているのですか。
○横路委員 いずれにしても、このガイドラインの中で、いま言ったDEFCON態勢を含めて大変重要な問題が軍部サイドでもって進められているということに、私は大変大きな不安を感じます。特にこれから問題になる第六条の問題ですね。先ほど外務大臣の答弁がありましたが、アメリカ側の軍事委員会等...全文を見る
○横路委員 総理大臣に最後にお尋ねしたいと思うのですが、結局問題は、脅威をどうやって減らすかという努力を日本としてしなければいけないのでありまして、脅威に対応するということを優先課題にしては私はいけないと思うのです。脅威をどうやって減らすかということ。脅威というのは、意図と能力だ...全文を見る
02月12日第94回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号
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○横路委員 三人の公述人の皆さんには、お忙しいところ大変それぞれに貴重な御意見、ありがとうございました。  二、三お尋ねしたいと思いますが、初めに内山公述人に幾つかの点をお尋ねをしたいと思います。  先ほど、総評が百十万の人に対するアンケートをやったところ、物価と税金の問題が...全文を見る
○横路委員 大川公述人、いまの問題なんですが、先ほどの、経済効率を重点に考えなきゃいけないというお話を承っておりまして、私も、先ほど大川さんがこういう反論が予想されるとおっしゃいましたけれども、確かに、毎日毎日生活している人間の姿というものがそういう経済効率中心に処理をされた場合...全文を見る
○横路委員 内山公述人に、減税に関連して賃金の問題についてお尋ねしたいと思います。  いまヨーロッパ諸国と日本との間の貿易摩擦が大変大きな問題になっていますが、その中で、ヨーロッパの方から見ると、日本というのはどうしてあんなに労働生産性がよく上がるのだろうか、しかも賃金を上回っ...全文を見る
○横路委員 今春闘の要求の中に、ぺースアップのほかにも幾つかの問題があるので、ちょっと基本的なことについてお尋ねをしたいと思のです。  やはり働いている人たちの関心は、一つは雇用問題です。雇用の中では高齢者対策がこれから大変大きな柱になっていくだろうと思うのですが、今年度予算の...全文を見る
○横路委員 大川公述人にお尋ねしたいのですが、先ほど防衛予算について、国民生活との関連で防衛効果はどうなのかということをしっかり検討された方がいいのではないかという御発言がありましたが、つい先日の委員会でもそんな議論をいたしまして、防衛庁の方はどうも余り十分やっていないということ...全文を見る
○横路委員 確かに防衛予算というのは、兵器が古くなったと称して次々と新しい、いまの国際技術水準に合ったものにかえていくから高くなるばかりなわけです。御指摘の点はよくわかるわけです。  最後に、内山公述人に行政改革について、財政再建の一つの柱、行政改革の推進ということで今度第二臨...全文を見る
○横路委員 どうもありがとうございました。
02月19日第94回国会 衆議院 予算委員会 第12号
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○横路委員 きょうは南北問題、経済協力等の問題についてお尋ねをいたしたいと思いますが、初めにポーランドの問題について、外務大臣にお尋ねをしたいと思います。  今後の国際情勢のかぎを握っているのが一つはポーランド問題なわけですが、ポーランドにも新政権が成立し、連帯の労働組合ともあ...全文を見る
○横路委員 私はポーランドに対して、その経済再建に積極的に協力すべきだというように思うのです。今度のポーランドの連帯の動きというのは、いわばソビエト・東欧ブロックの民主化の一つの実験でありまして、これがうまくいくかどうかというのはこれからの国際情勢にも大変大きな影響を与えるのでは...全文を見る
○横路委員 ポーランドは、ここ二、三年の債務について債権国に対してリファイナンスの要求をしているということはあるんですか、ないんですか。
○横路委員 西側の債権国会議が開かれるという話は事実なんですか、事実じゃないのですか。
○横路委員 日本はそれに参加するのですか。
○横路委員 いま外務大臣が答弁された問題は、日本とポーランドの関係で一九七八年に第五次の民間の信用の枠が四億五千万ドルほど設けられて、消化率はわずかで、その期限がたしか切れているわけです。ポーランドの方からの要請は、輸銀の対象がプラント設備等に限定されているからその枠を外して消費...全文を見る
○横路委員 それはいつどこで開かれるのですか、債権国会議は。
○横路委員 これは外務大臣に姿勢として明確にしてもらいたいのですが、私は、直接借款の供与などを含めてポーランドというのは先進国としての扱いになっておりますからなかなか問題はあろうかと思いますが、ともかくここの動向が国際情勢に及ぼす影響が大変大きいことを考えますと、日本としてもポー...全文を見る
○横路委員 ことしは国際的な会議の場では南北問題が大変大きな焦点となって浮かび上がってくるだろうというように思います。六月にはメキシコで南北サミットが開かれるわけですし、七月にはそれを受けた形でオタワのサミットが開かれるわけですが、これは昨年のサミットで各国の援助政策や手続、援助...全文を見る
○横路委員 これからの八〇年代の日本の外交というのは、ある意味で言うと日本は南北と東西のかなめの役目を果たさなければいけないのではないかというように思うのです。この南北問題も、見てみますと六〇年代から議論が始まりまして、七〇年代にはさまざまな問題が国連の場で提起をされているわけで...全文を見る
○横路委員 六〇年代以降交渉が南北間で行われて幾つかの成果を上げ、援助にしても大変ふえてはきているわけですが、しかし同時に、貧困であるとか飢餓の問題が解決されたかというと、そうじゃなくてむしろますます深刻化して、南北間の格差というのは増大をしてきているわけです。所得格差の問題だけ...全文を見る
○横路委員 たとえば特に生態系を破壊するような開発行為を避けて、環境の保全とも両立し得るような開発にしていこう。たとえば、日本は木材の輸入は世界で最高なんですが、森林の伐採がいまどんどん熱帯雨林をなくしていって、このレポートやアメリカの報告によりますと、西暦二〇〇〇年までの間に四...全文を見る
○横路委員 日本は、幸か不幸か公害防止の技術というのはかなりな技術があるわけです。いま環境庁長官が言ったことはちょっと認識が違うのではないかと私は思いますが、もう南の国もそこのところは十分意識しているのではないでしょうか。たとえばシンガポールの石油化学のプラントにしても、われわれ...全文を見る
○横路委員 外務大臣にお尋ねしたいのですが、環境庁がこういう方向を大来さんが責任者になって出されて、これからということですが、ひとつそういう環境面の配慮もこれからの経済協力の中でやっていくということで、環境庁が参加するどういう仕組みがいいのかはちょっと私わかりませんが、いずれにせ...全文を見る
○横路委員 環境庁長官、後でまたお尋ねすることがありますので、ちょっとお待ちください。  日本の経済協力もそんな意味で新しい段階に来ているのじゃないかと思いますが、最近のこの問題を考えるに当たって一つの材料を提供しているのがイラン石化のあの問題ではないかというふうに思います。あ...全文を見る
○横路委員 この三井グループが手を引くとか引かないとかいうような話もございまして、昨年来金利のたな上げと政府出資の追加というのを要請しているというようなことも言われておるわけですが、最近はどういうような状況になっておるのですか。
○横路委員 企画庁長官、これを政府のいわば国家プロジェクトに上げるときに、皆さんの方で三井グループとの間に、あるいは大蔵、それから通産との間で、政府の出資についてはもうこれ限りという約束があるんじゃないですか。
○横路委員 通産省は経済協力白書の中で、この問題をサウジアラビアのプロジェクトと並んで取り上げて、経済安全保障に有効だとしているわけです。ただ、国家プロジェクトというのは、最初からそういう位置づけできちんとした目標を持ってやるというのが本来の筋なんで、これは三井グループがやってお...全文を見る
○横路委員 私たちもこれはなかなか議論しづらいのですね。どうもいまの状況では、やりなさい、大いにやりなさいと言うわけにもいかないし、しかしやめてしまえと言うのもどうもいま一歩すっきりしないということで大変微妙なんでありますが、外務省にちょっとお尋ねしたいのですが、イランにてこ入れ...全文を見る
○横路委員 すぐそこでアメリカの方に話がいってしまうのですが、いずれにせよこれを考える場合には、周辺諸国家に対する十分な説明と理解というものも必要なんでありまして、ナショナルプロジェクトだ、それ行けという単純な問題では決してないと思うのです。  もう一つは、経済協力基金から出資...全文を見る
○横路委員 いまもなかなか微妙な時期でもございますし、余り詰めた議論はいたしませんが、私たちも随時議論をしていきますので、通産大臣、ただ単に旗だけ振ってやればいいという問題ではないですから、ひとつ十分いろいろな点を外交的な問題を含めて検討して、しかも、民間にもうちょっとちゃんと、...全文を見る
○横路委員 では、次の問題に移ります。  五十六年度予算でODAの関係なんでございますが、ちょっと時間がなくなりましたので、一つにだけしぼってお尋ねしたいと思います。  皆さんの方で中期目標というのをことしの一月に決めました。なかなかわかりづらい目標なんでありますが、これは何...全文を見る
○横路委員 従来から国連の目標はGNP〇・七%が目標ですね。そして皆さんは、たとえば伊東さんも去年の国連の総会で、開発援助の量の拡大及びGNP比の改善に向けて一層努力をしていくということ、その努力の目標は、政府として国連の場でも、時期は別にして〇・七%という目標については日本も同...全文を見る
○横路委員 それで、この中期目標でいって、一体GNP比が改善することになるのかどうか。国際的な場で公約はしたものの、よく検討してみたらGNP比が下がるような約束をしたって国際社会の物笑いになるだけなわけです。この問題は、八〇年度を基準にして八五年に倍になるというのではなくて、過去...全文を見る
○横路委員 これをちょっと計算すると、七六年から八〇年までの総計が大体百七億ドルですね。そうすると、その倍ということだから二百十四億ドルになるわけですか。この二百十四億ドルを平均して年率で上げていくということをやりますと、年率大体八・七%ぐらいじゃないでしょうか。そうすると、経済...全文を見る
○横路委員 大蔵大臣、あなたのところがどうも抵抗して、こういう何かわけのわからぬ——本来明確なのは、この前と同じように三年間倍増というように五年間倍増とやれば明確なわけです、数字がはっきりするわけですから。そうでしょう、大蔵大臣。ところが、過去五年間のトータルのをこれから五年間で...全文を見る
○横路委員 何%以上約束しろと言っているわけじゃないのですよ。これ以上GNP比を落とすことだけはやめなさいよと言っているのです。
○横路委員 大蔵大臣、総合安全保障会議には大蔵大臣は出ていないのかな。いままで二回総合安全保障会議をやったでしょう。あそこでやった結論は何かといったら、経済援助をともかくふやしていこう、こういうことだけでしょう、いままでに結論を出しているのは。GNP比を改善するということはもう国...全文を見る
○横路委員 ともかくGNP比が悪くならぬようにというその意味をちゃんと大蔵大臣に話をしてください、国際的な公約になっているんだから。GNP比を改善するということは、大蔵大臣やはりそこをはっきりさせないとだめですよ。
○横路委員 大蔵大臣、とにかく改善を図るということをちゃんと約束しているわけだから、もう一度ちゃんとGNP比の改善だけは図ると……。
○横路委員 どうもあなた、金を削ることしか頭にないからだめなんです。つまり、ちゃんとやるべきことはやはりやる、お金を出すことはやるということでなければならぬわけです、これは国際的な公約なんですから。しかも、さっき言ったように、これを南北サミットで公約し、その後のサミットでも提起を...全文を見る
○横路委員 これからその援助の質の問題が大変大きな問題になっていくということで、農林大臣と文部大臣に、お待たせいたしました、時間が余りないのですが、ちょっとお尋ねしたいと思います。  ODAの中の贈与で食糧増産等援助というのが四百五十三億あるわけです。これは食糧増産が二百六十億...全文を見る
○横路委員 農民の交流はどうですか。
○横路委員 文部大臣にお伺いしますが、日本の大学というのは閉鎖的で、欧米の大学に比べて学生の中でも留学生がわりあい少ないし、教師の中にも外国人教師が少ない。外国人教師の問題は、国会でも何回か問題になっておりまして、その受け入れについて国家公務員法上いろいろ問題があるわけですが、文...全文を見る
○横路委員 計数はいいのですが、外国人教師を公務員としてきちっと受け入れるという点はどうなんですか。法改正とか新法をつくるとかいうことの作業はなさってないのですか。
○横路委員 経済協力の関係、これでちょっと時間がなくなったものですから、環境庁長官、申しわけないですが、あと分科会でやらしていただきます。文部大臣も結構でございます。外務大臣も結構でございます。  電電公社の納付金の問題についてちょっとお尋ねをしたいと思うのですが、五十五年度の...全文を見る
○横路委員 公社の利益積立金というものの性格が一体どうかという問題が一つあるわけですが、一般の私企業と違ってすべて有形の固定資産だ、したがって、その納付金を積立金から取り崩すことはできないわけですね。だから、今度も損益勘定から支出するということにしますと、赤字の計上になるわけでし...全文を見る
○横路委員 この収支差額というのは資本勘定に入って、そこの支出は債務の償還と建設勘定になっていますね。この建設勘定、ある意味で言えば、設備先行投資ですね、これは大幅に削ることができるものですか、郵政大臣。
○横路委員 それで、その収支差額、五十五年度は二千七百四十四億あったのが、五十六年度は九百三十八億になっておりますね。ここでもって遠距離の料金の引き下げだとか深夜料金の改定というようなものが入ってまいりますと、これから先の見通しはどうなりますか。五十七年、五十八年、六、七、八、九...全文を見る
○横路委員 電電公社、来ていますか。——この収支差額のこれから先の見通し、これはどうなりますか。たとえば五十五年と六年でも、そこでもってかなり収支差額が減ってきていますね。特にいまのような郵政大臣が言ったような措置をとった場合には、先の見通しはどうなりますか。
○横路委員 なかなか大蔵大臣、これは先のは厳しくなるわけです。いままでも、ある意味で言うと、皆さんと労働組合と協力し合いながら、国鉄のような赤字を出すようなことにならぬように電電公社は努力をされてきたと思うのです。したがって、これからもそんな意味では働いている人たちに対する配慮を...全文を見る
○横路委員 利息はどのくらいですか。
○横路委員 そうすると大蔵大臣、これは財投から金を貸して、そしてその金は今度国に納めてもらう、これは国債とどこが違うのですか。結局これは国債の肩がわりじゃないですか、国の方に返るものを公社に負担させるということなのですから。違いますか。
○横路委員 つまり、形としては電電公社から金を千二百億、これから四年間で四千八百億取る。その分は、しかし、電電公社は金を借りなければいけない。内部留保と言ったって、現金があるわけじゃないですからね。みんな固定の有形資産になっておるわけですから。そうでしょう。  そこで、皆さんの...全文を見る
○横路委員 いや、進めるしかないと言ったって、あなた、そんな簡単なことじゃないでしょう。つまり、公社にとってみると、公社成立のいきさつからいって、独立採算制でやるのだ、納付金もやらぬかわりに、そのかわり欠損金に対する国の補助とか補てんとかというのはしないでともかくやっていきましょ...全文を見る
○横路委員 細かい議論は法律の方で議論しますが、公社法そのもので収支差額については決められているわけですね。公社法六十一条。その予算の段階から資本勘定へ、たとえば債務の償還など、それからもう一つは建設のための資金、建設投資のための資金ということで計上されて、仮にたとえば予算が余っ...全文を見る
○横路委員 いま大蔵大臣、厳しくなるという話があった、状況というのは。これから四年間ということでしょう。そうすると、いまから四年先のこと三年先のことを決めてしまうということじゃなくて、たとえば来年度の場合には来年度の段階でそれを公社の経営そのものを含めて見てみる。これから収支差額...全文を見る
○横路委員 大蔵大臣、それでもって公社の経営が厳しくなったからといって、料金値上げなんと言ったって、そんなものは認めないですよ。最後のツケを国民に回すなんて、もうありありとしているじゃないですか。そうすると、もし経営が厳しくなってきたというような状況が、いろいろ努力したけれども出...全文を見る
○横路委員 大きな赤字が出てからじゃ、あなた、国鉄みたいになったらもう遅いじゃないですか。  郵政大臣、あなた大蔵と電電公社との中間的立場じゃないけれども、少しは電電公社のことも考えるお立場だと思うのですが、これからの経営の状況は、いまから四年も三年も先、これから経済だってどう...全文を見る
○横路委員 時間が参りましたから終わりますが、どうもきのうの住宅公団の話を聞いておっても、大蔵省は初めに立てた政策に沿って、この五十六年度予算はあちこちでからくりをつくった。この国庫納付金もその一つだということを私は言わざるを得ないわけでありまして、結局は、国としては借金をふやし...全文を見る
02月27日第94回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第1号
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○横路主査代理 以上で関清正君の質疑は終了いたしました。  次に、山原健二郎君。
02月27日第94回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第1号
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○横路分科員 昨年の国連の総会において、大川大使が軍縮の問題で演説をしております。また、伊東外務大臣も一般討論演説の中でこれに触れているのですが、軍縮の前提として、国家間の相互の信頼関係をどうやってつくるかが大変大事であるということを述べまして、効果的な信頼醸成措置の役割りを高く...全文を見る
○横路分科員 専門家会議の方は、これは七九年の国連決議に基づいて多分来年の国連総会にその議論の結果を報告することになっておりまして、日本からもホットラインをつくろうとか、あるいは軍事費を公開しようとか、周辺国の警戒心を惹起するような軍事行動を自制しようとか、具体的な提案をされてい...全文を見る
○横路分科員 もともとキューバ危機が一つのきっかけになって、あれ以後、米ソ間のホットラインの設置であるとか、米ソにおいては偶発戦争を防止する協定であるとか、例のヘルシンキ宣言、全欧州安全保障会議における部隊移動の事前通告であるとか、制限はされておりますが、軍事演習の相互公開である...全文を見る
○横路分科員 つまり、外から提案されて考えるのじゃなくて、わが国自身のみずからの政策として軍縮というものを安全保障政策の中に位置づけるべきである。軍縮の中に、一つは信頼醸成措置の問題があり、一つは軍備規制の問題があり、もう一つは核軍縮を中心とした軍縮の問題がある。そのトータルを軍...全文を見る
○横路分科員 次に、ガイドラインの問題についてお尋ねしたいと思うのですが、主として「日本以外の極東における事態で日本の安全に重要な影響を与える場合の日米間の協力」という点にしぼってお尋ねをします。  最初に、防衛局長に伺いますが、この中で二つのことが言われている。一つは随時協議...全文を見る
○横路分科員 安保条約の六条で、日本は施設、区域を米軍に提供することになっているわけです。そうしますと、この便宜供与は施設、区域の提供に伴って生ずるものだというように理解してよろしいですか。
○横路分科員 ちょっとガイドライン全般についてお尋ねいたしますが、安保条約あるいはその他の国内の法律的な枠組みに規制されるとか、あるいは規律されるとか、範囲の中で行われるとかいうことがこの中で何カ所かあるわけでございますね。特に強調しなくてもいいところを強調しているところに疑いが...全文を見る
○横路分科員 その制約するかしないかというのは、ミリタリーがやったからといって何も国会が制約されるわけはない。それはあたりまえのことなんで、問題は、あなた方のその説明がちょっと危ないんだな、聞いていると。つまり、その研究自体を憲法や法律に反しないその枠の中でやるのか。やった結果が...全文を見る
○横路分科員 そうすると、その研究の中身は、憲法改正を必要とするような事項まで入るわけですか。法律改正を必要とするような事項までやるわけですか、研究は。それはとんでもないことですよ。
○横路分科員 そうすると、たとえば有事立法にかかわり合いを持つような研究もやるわけですか。
○横路分科員 外務大臣、これは防衛庁長官の指示に基づいてやっていますから、防衛庁の分科会のときにもやりますが、つまり問題は、どういう法体系がいいかとか、概略どういうような枠組みをつくるというのは、これはあくまでも国会であるとかあるいはシビリアンの仕事なわけで、ミリタリーの仕事じゃ...全文を見る
○横路分科員 現行法体系の中でやるということを確認して、そうすると、有事立法なんというのはいまないわけですから、それはそういう研究には行かぬということですね。
○横路分科員 じゃ、角度を変えて、便宜供与の内容として自衛隊の部隊が米軍に対して直接協力関係に立つということ、これは従来から答弁していることですが、これはないですね。
○横路分科員 恐らくなんという言葉をそこで入れてもらうと困るので、従来の答弁は、ないということです。たとえば輸送であるとか、捜索であるとか、救助であるとか、米軍の偵察であるとか、戦闘であるとか、補給とかいうようなことに、この六条は施設、区域の提供に伴う便宜供与なわけですから、その...全文を見る
○横路分科員 研究はいまからと言っても、できないのだから、できないことをあなたは研究しないと言ったわけでしょう。つまり、第六条の施設、区域の提供に伴う便宜供与というのは、自衛隊が直接米軍に対して偵察、戦闘、補給などのいろいろな行動、協力、たとえば輸送であるとか捜索であるとかを含め...全文を見る
○横路分科員 いまから研究するのはわかるけれども、従来の国会答弁では、その場合には自衛隊が直接米軍に対して協力関係を持つということはありませんという答弁だったのだから、それは研究対象から除かれるわけでしょう。
○横路分科員 だから、偵察、補給、戦闘というようなことについては一切考えられないのだから、考えられないことを研究する必要はないわけでしょう。
○横路分科員 地位協定の二十五条には「この協定の実施に関して相互間の協議を必要とするすべての事項に関する日本国政府と合衆国政府との間の協議機関として、合同委員会を設置する。」こうなっていますね。これは外務省になるかな。  そうしますと、つまり施設、区域の提供に伴う便宜供与という...全文を見る
○横路分科員 ちょっとそこのところが議論しなければならぬところでして、安保協議委員会の方は、つまり交換公文に基づく機関ですね。主として第四条の随時協議と第六条の事前協議にかかわるものについて協議をしようという趣旨でできているわけです。この安保の六条を受けて地位協定というのができま...全文を見る
○横路分科員 合同委員会というのは単なる決定機関じゃないのですよ。協議機関なんですよ。決定のときだけ上げればいいというのじゃないのですよ、協議機関なんですから。しかも、あらゆる事項についての協議なんですから。わざわざ地位協定で決まっているのに、それ以外に協議をする場をつくるという...全文を見る
○横路分科員 外務大臣、この二十五条の二項を見ますと、「合同委員会は、その手続規則を定め、並びに必要な補助機関及び事務機関を設ける。」というようになっておりまして、随時いろいろ協議することができるようになっているわけです。したがって、ここでやっても何も問題はないわけですね。安保の...全文を見る
○横路分科員 では、時間が来ましたので。
03月02日第94回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第3号
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○横路主査代理 以上で横山利秋君の質疑は終了いたしました。  この際、暫時休憩いたします。     午後零時八分休憩      ————◇—————     午後零時三十分開議
○横路主査代理 以上で平石磨作太郎君の質疑は終了いたしました。  これにて法務省所管の質疑は終了いたしました。     —————————————
○横路主査代理 次に、総理府所管について審査を進めます。  環境庁に関する事項について質疑の申し出がありますので、順次これを許します。  ただいま石油公団理事佐藤淳一郎君に参考人として御出席いただいております。  参考人の御意見は、分科員からの質疑によってお述べいただきたい...全文を見る
03月03日第94回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第4号
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○横路分科員 初めに防衛庁長官にお尋ねをいたします。  先日、スペインで国会占拠事件というのがありましたですね。夕刊を見ておりましたら、スペインの国会の本会議場の議長席の下で軍人がピストルを構えて議場を占拠した、われわれ大変びっくりしたわけでございます。あの報道を見て防衛庁長官...全文を見る
○横路分科員 歴代統幕議長の発言をめぐっていろいろな議論がございますが、私はこれは政府委員、内局の皆さんにお尋ねしたいと思うのです。  そういう議論の中に、制服組というのはいつも自分たちの意見を政策に反映する機会がないために、その不満が不規則発言になってあらわれるんだ、こういう...全文を見る
○横路分科員 防衛庁長官、いまの点についてはどうですか。
○横路分科員 今日の民主主義国家においてシビリアンコントロールというのは、いわば政治の軍事に対する優先ということが基本だろうというぐあいに思うわけです。そうしますと、いまの御答弁を聞いていますと、予算や政策の決定過程には大いに参加をしているということでありまして、私は、歴代統幕議...全文を見る
○横路分科員 シビリアンコントロールというのは、いわば軍事に対する政治の優位ということでありますから、いろいろな政策に反映されるシステムというのは防衛庁の内部でできているという御答弁でございました。そうじゃなくて、そういうところに不満があるんじゃなくて、国会が決めている、あるいは...全文を見る
○横路分科員 慎重でなければならぬということじゃなくて、それはいけないのじゃないですか。許されることなんですか。そもそものシビリアンコントロールの趣旨というのはそうでしょう。軍人が政治に対して口出しをする、国の政策の内容について批判をするということが戦前どういう道をたどってきたか...全文を見る
○横路分科員 適当でない、つまりそういうことはいけないことだということはいいのです。私は具体的な発言についてどうこう言っているわけじゃないですよ。一般論として言っているのですよ。一般論として、国が決めた最高の方針、憲法の枠組みというこの政策を批判する、そして外部に発表するというこ...全文を見る
○横路分科員 自分の意見を押し通すために、過去の歴史あるいは世界各国の歴史を見てみますと、ミリタリーが政治とつながり、あるいは政治をみずから思いのままにしようという形で、クーデターを起こすという歴史はたくさんあるわけであります。  そこで、ひとつお尋ねしたいのですが、最近さまざ...全文を見る
○横路分科員 自衛隊法六十一条「政治的行為の制限」、それから自衛隊法施行令八十六条、八十七条、たとえば八十六条の五号には「政治の方向に影響を与える意図で特定の政策を主張し、又はこれに反対すること。」、八十七条の五号には、政党そのほかの政治団体の行為を援助することというようなことが...全文を見る
○横路分科員 公的な場とあなたはおっしゃいますけれども、八十七条の二項を見ますと、たとえば「勤務時間外において行う場合」も同じ扱いだということが明確に明記をされています。したがって、職務時間が終わったからといって、いま私が言ったような政府の政策を変えよう、非核三原則はやめて核武装...全文を見る
○横路分科員 それから、たとえば八十六条の五号でいくと、非核三原則をやめて核武装をしろというような、つまり政府の政策と違う政策で、政策を変えようという目的を持って政策提言をするというような行為も、それに該当するわけでしょう。
○横路分科員 ここには「政治の方向に影響を与える意図で特定の政策を主張し、又はこれに反対すること。」ということになっているわけです。  私はきょうは特定の名前を挙げて議論することはいたしません。私が防衛庁長官にお願いしたいのは、最近さまざまな研究会ができています。国防研究会であ...全文を見る
○横路分科員 いろいろな外部団体にずいぶん参加しているケースがございますので、防衛庁としてもその辺のところを、いま御検討して対処するということでございましたので、ぜひそういうことで、シビリアンコントロールが守られるように内局の皆さんもひとつしっかりしていただきたいと思う。  で...全文を見る
○横路分科員 これは公式の外務省の見解だとはされていないのですが、去年の七月二十七日に、安全保障政策企画委員会という外務省内部のグループがまとめて発表されたものがございますね。その中で「グローバルな軍事バランスの観点からみた増強の必要性」ということをおっしゃっているわけです。これ...全文を見る
○横路分科員 これがこのとおり外務省の政策だということになればこれは大問題でありますが、いまおっしゃったようなことだということで理解をしておきます。  今回の総理大臣の訪米について、先日外務次官がその訪米についての打ち合わせをしたということが言われているわけですが、その中で、今...全文を見る
○横路分科員 どうもそれが、アメリカに行って新しい日本の政策がぽんと出て、帰ってきてから国会で報告、こういうパターンなんですね。そうじゃなくて、もし事前に何か方針なら方針を持たれるならば、やはり、本の国会に説明してから行くべきだというように私は思うのですが、いかがですか。
○横路分科員 従来の国会答弁どおりアメリカへ行って話をするならいいんですね。その枠を超えて話をしてきて、しかもそれが、予算を拘束するのかしないのか、どうもあいまいなようなことまでお約束をされてくるから問題になるわけでありまして、そこのところはひとつしっかり事前に国会に報告をしてか...全文を見る
○横路分科員 ガイドラインの問題をお尋ねしたいと思いますが、主として海上作戦のところをお尋ねしたいのです。  その前に、防衛協力のガイドラインに基づく共同作戦計画等の研究作業ですね。これはいわば防衛庁長官の指示に基づいて行われている。スタッフがどうだというような問いに対しては、...全文を見る
○横路分科員 その関与しているというのはどういう観点からやるのですか。憲法の上から見てこれはちょっと問題があるとか、法律の上から見て問題があるとかいうようなチェックの仕方をしているのですか。
○横路分科員 内局の方に対して報告があって、その報告を受けて、憲法や法律に関する違反事項がないかどうかというのをチェックするということですね。それで、これはまとまった場合、国会に対してはどういう関係になるんですか。報告があるんですか。
○横路分科員 つまりそこが大変大きな問題のところでありまして、われわれは何にも知らされないで、ミリタリーレベルの研究といいますか、実際の実戦に対する対応措置がとられていくというところが大きな問題なんでありますが、これはこれから時間をかけていろいろ議論していきたいと思います。  ...全文を見る
○横路分科員 私はどうもそうじゃないように思うのです。このガイドラインの「海上作戦」のところに「海上自衛隊及び米海軍は、周辺海域の防衛のための海上作戦及び海上交通の保護のための海上作戦を共同して実施する。」大きく言って二つに分けているわけですね。この「海上交通の保護のための海上作...全文を見る
○横路分科員 そうすると、外航はいわば船団護衛方式である。これはいわゆる航路帯というものですね日それから内航の方は間接護衛方式で、主に海峡や重要港湾を中心として行うということですね。よろしいですかな。
○横路分科員 五十六年度の予算で、大型の護衛艦でああとか潜水艦であるとかずいぶん高いものをつくることになるわけなんですが、その海上交通路の保護といった場合に一定の目標というのはあるんですか。たとえば、よく有事を想定した最低の輸入量、原油であるとか食糧であるとかいうものを計算して、...全文を見る
○横路分科員 その一億九千万トンというのは内容はどうなっているのです。一番大事なエネルギーと食糧についてはどういう計算になっていますか。
○横路分科員 その食糧でいうと、カロリーは何カロリーぐらいになりますか。
○横路分科員 その場合、そういう船を守る、守るというかその方式というのはどういう方式になるのですか。何隻かまとめてやるんですか。そのためにどれだけの船が必要である、艦艇が必要であるというその計算の仕組みをちょっと御説明ください。
○横路分科員 それはいわゆる南東、南西航路、二つの航路帯についてですか。
○横路分科員 いまの資料を提出してもらえませんか。こんなに高い護衛艦、今度の場合ですと一隻六百億ぐらいでしょう。装備をつけると大変高いものになるわけですね。こういう買い物をするからにはそれなりの説明をちゃんとしなければいかぬと思うのですね。それは五十年当時やった計算であって、それ...全文を見る
○横路分科員 ガイドラインの方に戻りまして、「海上交通の保護」のほかにもう一つ 「周辺海域の防衛」というのがありますね。さらに、重要港湾、海峡防備、それから周辺海域における対潜作戦、船舶の保護、その他の作戦というのがありますが、この「その他の作戦」というのは何ですか。
○横路分科員 これを見ると、「周辺海域の防衛のための海上作戦」というのは、その次の後段を見て、私がいま言ったように重要港湾、海峡防備、それから周辺海域における対潜作戦ということで大体理解してよろしいのですか。
○横路分科員 つまりそこに自衛隊と米軍との食い違いが出ているのですよ。防衛白書によりますと、海上自衛隊の任務というのは主として二つある。一つは海上交通路の保護という問題、それからもう一つはいわゆる侵攻する勢力に対する上着陸阻止といいますか、それを海上において行うという二つの重要な...全文を見る
○横路分科員 その任務の一つというのはわかるのだけれども、この重要なガイドラインの中にそこが全く落ちている。その落ちているということは何かと言えば、アメリカ側の戦略と日本側の戦略の食い違いというのがここにあらわれてきたのじゃないか。たとえば「陸上作戦」のところを見ますと、「必要に...全文を見る
○横路分科員 だから、この「海上作戦」のところは、初めは「周辺海域の防衛のための海上作戦」それから「海上交通の保護のための海上作戦」というぐあいに二つに分けて、あと海上自衛隊と米軍との任務分担をしていますね。その機能分担のときに、海上自衛隊の場合は重要港湾、海峡防備、それから「周...全文を見る
○横路分科員 日本の海上自衛隊の装備、艦艇、航空機の武装や装備を見てみますと、もうほぼ九割以上対潜作戦に主力が置かれているということは従来から指摘のあるとおりですし、海上自衛隊が持っている航空機なんか見ても、もうもっぱら主として対潜関係だということは言えるわけで、その装備や何かか...全文を見る
○横路分科員 戦略的な任務を負っている潜水艦は大体どの程度いるのですか、全体がいま百三十ですか、百三十のうちどのくらいですか。
○横路分科員 内訳が未確認でトータルがわかるというのは、これはどういうことなんですか、御説明ください。
○横路分科員 いや、その全体の数字も防衛庁の数字は大分水増しがあるという話もありますけれども、ちょっとその中身、大体わからないの、戦略的な任務を負っている潜水艦、大体どのくらいとか、それがないと、ちょっとこれから先の議論が進んでいかないんだな。その戦略原潜を守るための機能を持って...全文を見る
○横路分科員 それは防衛庁長官、どうしても出せないの。つまり海上交通路の保護というところに日本の場合重点を置いているという従来の説明でしょう。じゃ、一体その対象となる潜水艦というのはどのくらいあるのか。つまり極東ソ連軍といったって、いろいろな機能を持っておりまして、アメリカに対す...全文を見る
○横路分科員 そんなことを言われて、こんなにたくさんの予算を五十六年度予算で計上して納得しろといったって納得しようがないですよ、それは。  これはちょっと委員長、諮ってください。そんな内訳ぐらいいいじゃないか、公表するのは。
○横路分科員 海上交通路の保護と別に「周辺海域における対潜作戦」というふうに、周辺海域に対する作戦ということを周辺海域に対する対潜作戦と、つまり海上交通路を守るための対潜作戦じゃなくて、周辺海域のための対潜作戦というのをわざわざ分けてこのガイドラインの中に記述をしたというのは、主...全文を見る
○横路分科員 しかし、皆さんが従来から言ってきた対潜作戦の中身というのは、海上交通路を保護するという意味での対潜作戦じゃないですか。
○横路分科員 だから、従来から日本の海上自衛隊が置いていた対潜作戦機能というのは、海上交通路を保護するということだったわけでしょう。それに対してアメリカの方からクレームが来ているわけでしょう。そんなこと、海上交通路を守るといったって守れないのだ、むしろソビエトの戦略原潜を中心とし...全文を見る
○横路分科員 時間が来てしまったのでちょっと残念なんですが、どうもアメリカ側の期待というのは、やはり海峡閉鎖と、対潜作戦の中身も、海上交通路じゃなくて、ソビエトの特に戦略原潜に中心を置いて発見し、それを攻撃するということに対する期待が大変強いというのが、いままで公表された資料では...全文を見る
○横路分科員 これでやめますが、ガイドラインというのは内容を読めば読むほど大変上手にというか巧みにというか、できておりまして、ちょうどグラマンで吹っ飛んだ国会で多分議論が少ないんじゃないかと思いますが、国会としては大変大きなミステークをしたんじゃないかという気が、いまになって読み...全文を見る
07月15日第94回国会 衆議院 安全保障特別委員会 第9号
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○横路委員 ハワイ会談から長官のアメリカにおけるワインバーガー氏との会談、それからその後のNATOを含めて大変問題がたくさんありまして、私も項目が多いのでありますが、できるだけ端的にお答えをいただければというように思います。  初めにお尋ねいたしたいのは、今回の対日防衛要求の背...全文を見る
○横路委員 ただ単なるソビエトの軍事力が世界でこれだけ強くなりましたよという話だけじゃなくて、たとえば、そういうソビエトの軍事力というのは、欧州ばかりじゃなくて、中東、アジアなどの幾つかの方面で、同時に作戦を展開できるだけの能力を持つように至ったとか、何かもうちょっと具体的な、単...全文を見る
○横路委員 そこが非常に大事なところなわけです。その幾つかの正面として、一体どの辺のところにアメリカの方は一番大きな関心を寄せていたんですか。
○横路委員 つまりNATOばかりじゃなくて、場合によってはNATO、中東、あるいはアジア、アジアの場合は朝鮮半島というところにアメリカは大変大きな関心を寄せているという意思表示が皆さんの方にあったということですね。それについて、つまりそういうソビエトの軍事力の評価というもの、それ...全文を見る
○横路委員 いや、そのグロバールにつかまえるということだけじゃなくて、中東と、特にアジアに関連して朝鮮半島について大きな関心をアメリカ側が表明したというわけでしょう。  これは大村さんにもお伺いしたいんですが、ロング司令官との会談の中で、とりわけ北朝鮮に顕著な攻撃能力があり、韓...全文を見る
○横路委員 ただ、全体の流れから言うと、ともかくソビエトの能力というのは大変ビルドアップされている。一カ二分の一ということじゃなくて、幾つかの地域、ヨーロッパだけじゃなくて中東、アジアにもいわば同時に作戦をできるだけの能力を持っているという関連の中で、朝鮮半島と中東について特に話...全文を見る
○横路委員 ただ、少なくとも朝鮮半島の説明があったということは、たとえば韓国に対して、自分の方は軍事的に、いまおっしゃっていますように在韓米軍の話が出たのだから、たとえば経済ではもうちょっと日本に負担せよとか、何かそういう話も一緒になって出てきているんじゃないの。それはどうですか...全文を見る
○横路委員 もう一つ、先ほどの議論とも関連するのですが、同じ大村・ロング会談の中で、ソ連の極東空軍の増強というのは中国を対象としたものではないということで、アメリカから意思表示があったということですね。これが後の議論に関連してくるのですが、そうすると一体どこを対象としているものな...全文を見る
○横路委員 含んでいるというか、つまりそういうアメリカ側の発言は、つなげてみますと、かなり日本に対する要求の根底をなしているわけですよ。だから私は、アメリカがどういう国際情勢を皆さんに示したのかということは、大いにつまりアメリカの対日要求、まさにそのものを言っていることだと思うの...全文を見る
○横路委員 ジョーンズ統合参謀本部長のことし一月初めの報告の中に「紛争に際してわれわれの戦略というのは敵の弱点に対して力を指向すべきだ。その場合必ずしも攻撃を受けた地点自体に限らず広範にわたる敵の非常な弱点全体に対するものである」ということをジョーンズ報告の中に出されているわけで...全文を見る
○横路委員 多分それはハワイ会談でいろいろ議論になっているのでしょう、そう思いますが、最近の新聞の報道によると、アメリカの方で戦略ガイドラインというのを決めて、それによると、戦場を攻撃地点に限定せず、アメリカ軍の欲する場所で反撃する、こういう考え方だというわけですね。つまり、ソ連...全文を見る
○横路委員 ただ、従来の一カ二分の一の考え方というのは、ソビエトとの戦争というのはわりと短期的だという考え方があったと思うのですね、ヨーロッパ戦線についても。ところが最近は、この春ぐらいから、ヨーロッパの戦場シナリオも通常戦争を想定した長期戦というもの、そういうシナリオも少し考え...全文を見る
○横路委員 アメリカの国防予算を見ても、九〇%がむしろ通常兵器なのですね。ですから、そういう意味では完全にそういう対応に変わりつつある。長期戦というのはかなりの長期戦でしょう。ヨーロッパのシナリオなど、まだまとまっているようではありませんけれども、一カ月や二カ月じゃないのですね。...全文を見る
○横路委員 つまり、そういうアメリカ側のレーガン政権になってからの対ソ認識というものがあり、それから戦略的な変化があるということの中で、今度の大村さんの訪米の中で、幾つかの点の約束がなされてきたのではないかと私は思うのです。  一つは極東有事、つまりガイドラインの問題であります...全文を見る
○横路委員 つまり、今度の会談で極東有事という場合の一つのシナリオをお互いにつくっていこうという話になったのは、アメリカ側のアジア、とりわけ朝鮮半島についてのいわば対ソ認識というようなものも背景にされて、今度のような話に進んでいったのでしょう。これは違うのですか。
○横路委員 そのアメリカのかねてからの要望を、いまの時点で受けとめたということにやはり意味があるわけですね。  そこで、この極東有事の、今度の場合はこういうことはどうなんですか。先ほどのアメリカの戦略ですね、つまりソビエトが出てきたところでたたくというよりも、むしろ弱いところを...全文を見る
○横路委員 そこのちょっと前に戻りまして、アメリカが言っている、ソビエトの弱いところでむしろたたくのだということですね。中東というのは、あそこへ出てきた場合には、あそこで戦場というのにはなかなかしづらいこともきっとあるのでしょう。そうすると、これはソビエトの軍事的な問題に詳しい人...全文を見る
○横路委員 一般論としておっしゃるとおりだと思いますが、結局その中にアジアというものがどういう位置づけをされているかということが、今度の極東有事ということとのかかわりで大変大きな問題を持ってくるのじゃないかと私は思います。その極東有事の研究の中に、極東有事ということが日本にどうい...全文を見る
○横路委員 ちょっと念を押しておきますが、この極東有事という場合、一応アメリカの方の関心は朝鮮半島にあるというように考えておいていいですね。
○横路委員 そこのところはやはり大変問題のところでございまして、つまり極東有事を想定した米軍というものと日本の三自衛隊との任務分担の問題になってくるのじゃないですか。そうすると、従来から皆さんの方で、先ほど海域分担をしないというようなお話がありましたが、そういう意味での責任分担、...全文を見る
○横路委員 そうすると、そのガイドラインの中で、極東有事の場合に、米軍と陸海空が任務分担するというようなことはあり得ないというのですか。
○横路委員 ちょっと確認しておきます。従来の国会答弁の確認ですが、たとえば輸送であるとか、捜索であるとか、救助であるとか、米軍の戦闘あるいは偵察、補給というようなものについて、いま私が言ったような輸送、救助、そのほか直接的な関係に立つということはあり得ないという答弁を従来から繰り...全文を見る
○横路委員 ただ、アメリカの議会の中には、議会の議事録を見てみますと、そういう要望がやはりかなり出てきておりますので、そこは皆さんの方でしっかりとやはり、できないという立場に立って貫いていただきたいというように思うのであります。  それからもう一つ、たとえばガソリンや弾薬などに...全文を見る
○横路委員 そうすると、中にはたとえば、もうちょっとガソリンだとか、弾薬等の施設についてどうするというような具体的な話になっていくわけですか、この施設区域の提供の内容、便宜供与の内容としては。
○横路委員 その施設、区域の提供の内容がまさに問題なわけですが、ともかく日本の自衛隊が直接的な関係を持つことはあり得ないということでございますね。  そこで、これの主たる三項の内容になりますと、これはどうなんですか。中心は防衛庁というよりむしろ外務省の方が中心になってやらなくて...全文を見る
○横路委員 それからちょっと確認しておきますが、ガイドラインの二項で言う後方支援というのは、これは六条関係でなくて、全く五条に限定されるわけですね。
○横路委員 いずれにいたしましても、やはりこの極東有事に対する対応というのは、大変日本にとって大きな意味合いを持っている点でございますので、慎重にひとつ対応していただきたいというように思います。  そこで、アメリカの日本に対する対日要求の内容なんですが、これは新聞等に出ておりま...全文を見る
○横路委員 そんなこと言ったって、みんな新聞に出ているじゃないですか。これから議論していくのに当たって、アメリカがこう言ってきたというのが、何が差しさわりがあるんですか。だって、これから一体費用はどのぐらいかかるのかとか、いろいろな議論をわれわれはしていかなければいかぬわけでしょ...全文を見る
○横路委員 そのハワイ会談で出てきた増強案というのは、先ほどの長官の報告にもありましたように、これはアメリカで、ペンタゴンだけの考えではなくて、国務省も含めてアメリカとしては一致している考え寿だということで皆さんの方に要求があったのでしょう。違うんですか。
○横路委員 その大筋の考え方をただ述べ合ったというのではないんでしょう。さっきの防衛局長の答弁を聞いておったら、数字だけ出てきて、それについての裏づけとなる戦略だとか考え方というのは何もないということだったんじゃないんですか。ただ数字だけ出ているんですよ。どうしようという数字だけ...全文を見る
○横路委員 説明じゃなくて、どうも皆さんの方でしっかり議論してないような感じですね。アメリカの言い分だけ聞いて帰ってきているような印象が非常に強いのです。  そこで、五六中業の中に、アメリカから今度出された装備等について、アメリカの優先度に従って処理していきたいという見解が示さ...全文を見る
○横路委員 防衛庁長官にお尋ねしますが、今度の日米会談を受けて、五六中業の中で会談を踏まえた形で皆さんの方で作業されるわけでしょう。長官としては、どういうものを五六中業の中で処理しなければならないものだというように、今回の会談を受けた上でお考えになっているのですか。
○横路委員 P3Cについて数字で言うと、新聞報道だと百二十五機という大変大きな要求が出てきていますね。対潜哨戒については、昭和五十二年に皆さんの方でP3Cを決めるに当たって将来の見通しを含めて一応四十五機、これは総戦力としては多分八十機くらいですか。P3Cに直した戦力として八十機...全文を見る
○横路委員 今度の話し合いの中で、一つは、対潜哨戒ばかりじゃなくて、日本の周辺数百海里並びに日本の航路帯というものについての防空態勢といいますか、公海上の空域の防衛という問題が出てきていますね。これについては、例の共同声明が結ばれた後、国会の議論の中で、要するに空域というのは、対...全文を見る
○横路委員 洋上の防空能力を強化していくということは、一番初めに議論をいたしました、ロング司令官が、ソビエトの極東空軍は一体どこへ向けられているかわからないという発言をし、認識を示されたということとかかわり合いを持つんじゃないでしょうか。つまり、ある意味で言うと、いまになって防空...全文を見る
○横路委員 これからだんだんアメリカの持っている戦略と日本の考え方、つまり憲法という枠の中である日本の場合は、本土が攻撃された場合に初めて自衛権というのは発動される、自衛隊というのはそのための軍事力だという従来の議論とのずれが、やはりこういうところに出てくるんですね。ここの問題な...全文を見る
○横路委員 防衛庁の方で、アメリカから示された数字をたとえば実行した場合、どのぐらい経費がかかるかというようなことは試算されていますか。
○横路委員 そうおっしゃっても、この話は南の方の話ですね。それで海と空でしょう。本来上着陸侵攻を阻止するということならば、それはまたそれなりの、海上自衛隊なら海上自衛隊のそういう装備だとか、戦略だとかいうものがあるわけでしょう。しかし現実にはそんな話は全然出てきていないわけですね...全文を見る
○横路委員 委員長としての権限を逸脱した個人的な御発言がありましたが、まあ、日本に対する要求が皆さんもびっくりするような数字で出てきたということですね。  次の議論に入りますが、そのアメリカの要請を受けた協力の中で、軍事技術についての協力の話が突然出てきたわけです。これは防衛庁...全文を見る
○横路委員 防衛庁、この軍事技術の協力の話が出てきた経過というのはどういう経過になっているのですか。そしてまた、アメリカの方では何をねらっているというか、何を一番考えておるのですか。その辺は具体的に話があったのですか。
○横路委員 これはあれですか、政府の方のたとえば防衛庁の方で持っている技術であるとか、何かこう具体的にアメリカの方から話が出てきているのですか。
○横路委員 これは通産省の方にお尋ねしますが、日本の民間企業で何かそういうような動きがあるのですか。現に民間企業の持っている技術についてアメリカの方と何か提供の話が進んでいるような……。
○横路委員 その民間企業の持っている技術を政府の方で強制することだってできないでしょう。政府が持っている技術ならそれは別にして、できないでしょう。どうなんですかそれは。
○横路委員 つまり政府の方にそういう強制力がないということになりますと、あと民間の企業が向こうと何か約束をした場合に、今度初めて、先ほど言いました三原則に絡んで通産省がそれをどうするかということになって、しかしこれは三原則がある、こういうことですね。つまり従来の枠組みの中で考えて...全文を見る
○横路委員 何かもう従来の枠組みを外したかのような発言をなさる人がいるから混乱をするわけでありまして、防衛庁も長官も、今国会のいろいろな議論の経過は十分御存じでありますね。アメリカに対してはそれはしっかり主張しなかったのですか。
○横路委員 相互防衛援助協定のことをおっしゃる方がいますが、これは一条を見てもアメリカの方だけの援助を想定しているものであって、国内で何か措置をとる場合には、すぐその条約の、これは解釈の問題になるわけですけれども、根拠となる国内の法令がどうしても必要になってくるんだというふうに私...全文を見る
○横路委員 その防衛庁の念願と希望はわかっているから答弁の必要はない、こう言ったわけであります。  いずれにせよ、通産省の方は今国会のそういう経過をしっかり踏まえて対処していただきたいということを申し上げておきます。きょう大臣はおられませんが、その旨大臣にも伝えておいていただき...全文を見る
○横路委員 アメリカの政策を見ていますと、対ソ戦略を優先させるということから、かえって混乱を生じさせているという面もあると思うのですね。先ほどちょっと中国への武器供与の問題があったのですけれども、私も二つほどお尋ねしたいのですが、鈴木・レーガン共同声明の三項目に「アジアの平和と安...全文を見る
○横路委員 それで、日本の基本的な姿勢なんですが、先ほどもどうもそこがはっきりしなかったのですが、結局、従来のソビエトの軍事力増強、特にアジアにおける軍事力増強を見ていますと、やはり中国との関係が大変大きいわけですね。一九六九年の軍事力増強なんというのはまさにそういうわけです。そ...全文を見る
○横路委員 つまり米中接近ということ、特に軍事的な関係が強化されるということですね。しかも武器が供与されるということは、望ましいことなのか、慎重に対処してもらわなければいけないことなのか、それはどうなんですか。
○横路委員 武器売却の問題というのは、たとえば中東でもずいぶんいろいろな反応といいますか、Aという国にアメリカが武器援助をやりますと、その周辺国家がこれに対して反発をするわけですね。場合によってはその周辺国家がソビエトの方から武器援助をしてもらうというような、つまり、もともと対ソ...全文を見る
○横路委員 ASEANの方でもこれについてはきわめて警戒している向きもあるようでございますし、日本としても、これからの情勢に対して大変大きな影響を与えるものでございますから、慎重に対応していただきたいと思うのであります。  さて、対ソ認識で一致した、一致したということなわけです...全文を見る
○横路委員 つまり、アメリカの方は意図も能力も、そんな分けて考えないわけですよ。要するに、どっちかと言えば八〇年代の半ばぐらいにもう危ない、危ないと言っているわけでしょう。ある意味ではそこの違いが、話を聞いているとどうも認識が一致しているわけじゃないという気がするのです。  ち...全文を見る
○横路委員 何の答えもされてないわけですね。つまり、日本がどういうぐあいに外国、特に周りの国を認識しているかということは、それは事と次第によっては外交的な問題に発展することだってあり得ますから慎重でなければならないというのはそうでありますが、一方で対ソ脅威、対ソ脅威とこれだけ大き...全文を見る
○横路委員 ちょっとアフリカを見てみると、一九六五年から七四年の間に援助の五〇%をソビエトに頼っていた国というのは、ギニアとソマリアとマリと赤道ギニアとコンゴという国があるのですね。ところが、これが今日どうなっているかといいますと、ソマリアは御承知のように善隣友好条約を破棄しまし...全文を見る
○横路委員 どうもちょっと余りわかっていないのではないか。私の方が主張したい点は、つまり対ソ脅威ということで対ソ戦略を優先させたアメリカの戦略というものが世界各地で行われているわけです。たとえばレーガン政権誕生して以来見てみても、日本に対する軍事力の増強の要請、中国に対するいま言...全文を見る
○横路委員 中東というのは、ヘイグ長官がこの春に行って、基地の提供そのほかの話をしたけれども、どうもやはり、対ソ脅威ということよりは対イスラエルというような関係が湾岸諸国にも大変強かったようです。時間がなくなりましたので、細かい中東問題はちょっと省略いたしますが、いずれにしても、...全文を見る
○横路委員 対ソ認識について、サミットの場でまたレーガン大統領と鈴木総理大臣が会って再調整を行うということのようですが、共同声明を見てみると、全体としてアフリカ、中南米の果てに至るまで、ある意味で言うと対ソ脅威ということが述べられているわけですね。ただ、中身はどれほど内容として一...全文を見る
○横路委員 その原潜事故の方の報告書は、五月二十日のマンスフィールド・園田会談のときにもう何かワシントンに行っているような話だったんじゃないですか。
○横路委員 日本海のはえなわの方、これは普通の事件の場合、被害額を確定させるためには、まず加害者と協議しないと被害額の確定というのは確定しないでしょう。どうなんですか。こちらの方の取りまとめは行って、これから加害者の方に出すわけですね。これはどこに出すのですか。これからの段取りは...全文を見る
○横路委員 それは外国といったって、どこに出すのですか。
○横路委員 アメリカ、ソビエトに申し入れてどうするの。アメリカの方からもソビエトの方からもいままで対応は来ているわけでしょう。そうすると、大体見当がつくのは、ソビエトは関係ないと言う、アメリカの方は、自分の方もやったけれども、ソビエトも一緒にやったんじゃないかというようなことにな...全文を見る
○横路委員 これで終わりにしますが、その出す期限だけ答えてください。アメリカ、ソビエトに対していつごろ出すのか。ともかく、これは早急に決着をつけてもらわないと、網を破られた方は、日米の合同演習をやる、それに参加する艦艇とそれを監視するソ連船ということで被害が出ているわけですね。で...全文を見る