横路孝弘

よこみちたかひろ



当選回数回

横路孝弘の1982年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月12日第96回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号
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○横路委員 三人の公述人の皆さんには、貴重な意見をどうもありがとうございました。  時間もございませんので早速お尋ねをしたいと思いますが、初めに富塚公述人にお尋ねをしたいと思います。  いま、国民の生活水準が絶対的に低下をしてきた、勤労者家計の可処分所得もマイナスを続けている...全文を見る
○横路委員 財源については、そうすると柔軟に対応していくということだったと思いますが、いまの公述の中で行政改革についても触れられておられたわけですが、その行政改革ということになりますと、いつも問題になるのは三Kの問題であるわけであります。特に、この委員会の中でも国鉄の再建といわれ...全文を見る
○横路委員 確かに、国鉄の再建というのは、それは労使だけの問題ではないわけでありまして、私たちも徹底した議論が必要だと思いますが、しかし、意見の中には、国鉄の再建を妨げているのは今日の労使関係のあり方によるのだという意見もございまして、そういう議論もこの予算委員会の中でも行われて...全文を見る
○横路委員 総評の態度はそれでよくわかったわけですが、牛嶋先生、財政再建の中で国鉄問題を含めた三K問題、これについてはどのように先生のお立場でお考えですか。
○横路委員 もう一点、富塚公述人にお尋ねしたいと思うのですが、先ほど来お話ありましたように、来年度の予算審議の中でも、内需主導型の経済回復、政府の方もどこに期待をしているかというと、やはり住宅建設の伸びということと個人消費の拡大という点なわけですね。個人消費の拡大ということから見...全文を見る
○横路委員 猪木公述人にお尋ねしたいと思います。  防衛費をいろいろ数字を挙げられてお話しいただいたわけですが、それはそのとおりだと思います。ただ、日本の場合外国と違うのは、外国が持っていない平和憲法を持っているという点がやはり違うわけでございまして、ある意味で言うと当然だとい...全文を見る
02月19日第96回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○横路委員 何か時間の都合で昼御飯抜きということでございますが、きょうで総括質問も最後でございますので、余り時間を気になさらないで御答弁いただきたいと思います。初めに若干外交の基本問題について議論いたしまして、あと防衛問題を主として議論いたしたいと思います。  初めに総理大臣に...全文を見る
○横路委員 どうもすべてよろしいという趣旨の御発言のようでございますが、具体的にお尋ねしていきたいと思います。  そんなレーガン政権の中で、日本に対して貿易問題あるいは防衛の分担を求める声というのは大変強くなっているわけですが、日本に対してアメリカの政治家の多くは、強いポジショ...全文を見る
○横路委員 いまおっしゃったように、確かにアメリカの中に経済的問題が根底にありまして、日本に対して防衛力の増加を望むならば、経済問題を通じてプレッシャーをかけるというこの方法を通さなければだめじゃないかという意見もあるようなんですが、この経済問題と防衛問題、安全保障の問題とを絡め...全文を見る
○横路委員 確かにアメリカ側の、たとえばヘルムズ決議案などというものは、向こうの中で相手にされているわけではありません。日本のワシントン発というのは、そういういわば特異な見解をやや強調して報道しているきらいがないわけじゃありませんが、しかしいずれにしても経済的な問題というのが底流...全文を見る
○横路委員 総理大臣、アメリカとの間に、たとえばアメリカ側の意見を聞いてみますと、特に、自民党はこんなに多数を持っていてどうして軍事費を増強しないのだなんというような議論が出るわけですね。いや、野党がいるんだよということをわれわれ議論するわけですが、政治の政策決定される仕組みを含...全文を見る
○横路委員 アメリカばかりじゃなくて、世界各国に対して、議員外交という言葉を使われましたが、日本の政治の政策決定システムというのもやはり独自のものでございますし、野党の意見というのを各国に知ってもらうということも日本の政策全体を理解してもらうためには大変必要なことなわけでありまし...全文を見る
○横路委員 東西関係が厳しい、だから連帯と協調という言葉を使われたわけですが、各国それぞれやはり自分の国の利益というのをどのように考えるかということを軸にして外交を展開していっているわけです。  総理は去年カナダとメキシコに行かれたわけですが、一つの典型的な例はカナダとメキシコ...全文を見る
○横路委員 つまり、カナダやメキシコの場合はスーパーパワーの素質はないとみずから認めて、いわば中級国家としてやっていこうということで、確かにそれは日本と連携を強めていこうという方向性にあるわけです。  それでは日本はどういうポジションをとるのかということが問題になるわけでして、...全文を見る
○横路委員 ちょっと具体的な問題に入っていきたいと思うのですが、ことしの施政方針演説の中に安全保障と軍縮という一項目があるわけですね。中身の関連性はどうも余りないわけでございますが、日本が果たし得る役割りの中にやはり東西間のデタントをどう進めていくかということが一つあろうかと思い...全文を見る
○横路委員 レーガン大統領のいわゆる平和のためのプランと言われているゼロオプションの提案をしたものですね、あの中身を見ましても、戦略核の問題と戦域核の問題、通常兵器の問題、米ソ間のお互いの信頼関係をどうつくるかという信頼醸成措置という問題、大体この四つの問題が提起されているわけで...全文を見る
○横路委員 あなたとの間に戦域核というその言葉の解釈をめぐって議論があるわけではないと思うのですが、前に北米局長も、ロストウ軍縮庁長官がアメリカの議会でテストを受けたときに、戦域核というのはもともとアメリカの問題というよりも同盟国の問題であるから、そちらの意見を十分に承ってやるん...全文を見る
○横路委員 この問題についての政府の基本的な立場はいかがなんでしょうか。私たち社会党は、アメリカの戦域核のアジア配備に反対する、同時にソビエトにもSS20は撤去してもらう、こういう方向が一番望ましいという基本的な立場を明らかにして、アメリカに対しても、昨年でございましたが、ジュネ...全文を見る
○横路委員 そうすると、基本的にはどうなんですか。アジア配備ということ、それから同時にソビエトの方もSS20を撤去してもらうという、そういう基本的な立場ということで確認してよろしいですか、配備には反対するということで。
○横路委員 ロストウ長官はその十一月十日の同じ記者会見の中で、アジアとヨーロッパを比較をして、そういう意味で言うとヨーロッパの場合はかなり差し迫った脅威になっている、しかしアジアはそうではないので、アジアに展開する方針はない、こういうことを言っておるわけでございます。つまり、現在...全文を見る
○横路委員 どうもよくわかりません。  防衛庁にちょっとお尋ねしますが、巡航ミサイルの配備についてのアメリカの計画はどうなっていますか。これは海、陸、それからB52につけるものというようにございますので……。
○横路委員 八四年に核つきのトマホークの配備というのが考えられているのですね。アメリカのレーガン大統領の十月二日のあの計画の中にも明確に配備という方向が出ているでしょう、総理。ですからこれはもう八四年の話なんですよ。非核のトマホークは大体八二年、それから核の方は八四年、こういうア...全文を見る
○横路委員 八四年以降というところの意味は、一つは、いまヨーロッパのジュネーブの戦域核交渉との関連がやはりあると思うのですね。総理大臣、この八四年というのは大事なところなんです。したがって、アメリカ側は、これを実質的に配備するかどうかというのはそのジュネーブの交渉を見ながら最終的...全文を見る
○横路委員 それはアジアについても同じ考えだということを明確にアメリカの方針として出していますか。
○横路委員 したがって、総理、アメリカがアジアにおいても同じことを主張しているということは必ずしもまだ明確ではないのです。SS20の縮小の交渉については、アメリカの姿勢はグローバルに見てやろうということだけれども、ヨーロッパについてはアメリカはこういう方針で行きますよというのを明...全文を見る
○横路委員 私が、その軍縮を日本の安全保障政策として考えたらどうかということを初めに申し上げたわけですが、一般的な核軍縮ということじゃなくて、まさに日本を取り巻く状況の中で中ソが核で対峙し、ソビエトの方は何も地上配備ばかりじゃありません、太平洋艦隊の潜水艦に搭載している戦域核もあ...全文を見る
○横路委員 日ソ事務レベルのときに話をしたというのは、どういうことですか。たとえば具体的に、SS20はアジアから撤去してもらいたいというような話でもしたのでしょうか。あるいは、ジュネーブの交渉の成功を祈るというような程度の話なのか。それは具体的にどういう内容だったのですか。
○横路委員 ソビエトに対してその撤去を要求されたというのは、大変結構なことだと思うのです。そういう立場を貫くとすれば、これはやはりアメリカの戦域核のアジア配備の方も困るという両方の主張をしないと一貫性がなくなりますね、総理。  私は、ともかくなくなることは、アメリカといわずソビ...全文を見る
○横路委員 私たちもヨーロッパの、ジュネーブの交渉が成功すること、並びにそのいい影響がアジアにおいて出ることを期待をしているわけですが、ただ望むだけじゃなくて、総理の積極的なイニシアチブを心から期待をするものであります。  次に、やはり核に関連して質問いたしたいと思いますが、私...全文を見る
○横路委員 日米間に協議と合意があるのかということなんです。
○横路委員 つまり、アメリカ側は通常兵器であれ核を使うということを私は聞いているのじゃなくて、じゃ質問をもうちょっと進めますが、核には核の傘というのが一般的な認識だったわけですね。防衛の大綱の中でも、核の脅威には米国の核、限定かつ小規模な侵略には自衛隊が独力で、もうちょっと大規模...全文を見る
○横路委員 局長、従来は大体、戦略核だという国会の答弁だったのですが、そういうふうに理解してよろしいのですか。
○横路委員 どうもそこがはっきりしないのですね。宮澤・キッシンジャー会談というのが、核拡散防止条約、一九七五年のNPTの扱いのときにいろいろ議論になりまして、この宮澤・キッシンジャー会談の中身からやや変わってきたんじゃないかという感じがするわけですが、答弁はどうもちょっとあいまい...全文を見る
○横路委員 その場合、相手の通常兵力に対して使い得るアメリカの核というのはどういうことが想定されるのですか。
○横路委員 しかし、従来の答弁はそれは戦略核なんだということなわけですから、核抑止力というのは戦略核で、これは宮澤さんも何遍も答弁していますが、戦術核というのは考えられない、非核三原則もあるしと、こういうことになっているわけですね。  そうすると、いまの日米の会談を受けて、じゃ...全文を見る
○横路委員 ちょっとガイドラインのそこに関連する部分じゃないかと思われるところをお尋ねしますが、侵略された事態に対するアメリカ軍の対応の中で、海の場合は、アメリカ海軍部隊は機動打撃力を有する任務部隊の使用を伴うような作戦、それからアメリカの空軍部隊は航空打撃力を有する航空部隊の使...全文を見る
○横路委員 それはどういう部隊なのか、ちょっとお答えください、海と空について。
○横路委員 空の場合、戦略空軍は入らないのですか。
○横路委員 ちょっとその米軍の来援部隊というのは、アメリカの本土から来る部隊も入っているのですか。
○横路委員 それはもうシナリオができて、アメリカの本土を含む部隊ということになっておるのじゃないですか。
○横路委員 ちょっと確認しておきますが、いまの答弁の中で、通常兵器に対してアメリカ側も通常兵器を使用する、核は使用しないということをいわば前提にしてこのシナリオが成り立っているという点は、初めて明らかにされた点じゃないかというように私は思うのです。その点は間違いございませんね。
○横路委員 このアメリカの核に期待をする、核抑止に期待をするという場合に、日本の防衛のために米軍が核を使用するという場合に日米協議というのは、これはあり得るのですか、あるいはアメリカが状況を見て一方的に行うということになるのでしょうか。
○横路委員 B52との共同訓練というのですか、この五十七年度予算の中に入っているようですが、来年度の日米共同訓練についてちょっとお尋ねしたいのですが、B52との共同訓練というのは行うのか、行うとすればどういう内容なのかということが一つ。  それからもう一つ、陸について、いま図上...全文を見る
○横路委員 それはどの程度の規模でそれぞれ行うのですか。
○横路委員 指揮所訓練や実動訓練を北海道でやるというようにも聞いておるのですが、そういうような計画になっているのじゃありませんか。
○横路委員 そうすると、北海道でやる可能性もあるのですか。
○横路委員 総理大臣、いまのこの状況の中で、何もソビエトの目と鼻の先で、たとえばアメリカとの実動訓練とか指揮所訓練とかをやるのはいかがかというように思うのですが、総理大臣いかがですか。
○横路委員 日本じゃなくて、周辺の国はどう受けとめるかということが問題なわけです。  いまB52との共同訓練ということなんですが、先ほどの防衛局長の答弁ですと、戦略空軍じゃなくて戦術空軍という言葉を先ほど使われまして、B52をある意味で言うと明確に除かれたわけですが、実体の訓練...全文を見る
○横路委員 主張しているということと、何か認めさせる努力というのを外交的になさっているのですか、いま挙げられた国に対して。日本はこういう政策を持っているよという意思表示は、国連の場所を含めてやっておられるわけです。しかし、アメリカとの間はそうではなくて、日米間の協議でもってなさっ...全文を見る
○横路委員 だから、一般的なそれはわかっているわけです。世界みんなわかっているわけです。そうじゃなくて、二国間の話の中で日本の非核三原則を説明して、それについてわかったということを言わせることを周辺諸国家との間に積み重ねたらいかがですか、こう言っておるわけです。
○横路委員 どうも何か、別に何も私の方でわなを仕掛けて質問しているわけじゃ全くなくて、ある意味で言うと、当然のことを国際社会の中で主張してきているわけですから、二国間の、特にソビエトや中国との会談のときにそういう意思表示をして、それを向こう側に了解をさせておくということは、従来と...全文を見る
○横路委員 時間がなくなりましたので、ガイドラインの、五条の日本有事の事態について少しお尋ねをしたいと思うのです。  昨年の安保の委員会で私が質問したときに、防衛局長の方から、五条のガイドラインのシナリオの点について、「いきなり日本が攻撃されるというシナリオもありましょうし、ど...全文を見る
○横路委員 その場合に、可能性としては、たとえば朝鮮半島であるとか中東であるとかというふうなシナリオも考えられ得るわけですか。
○横路委員 それは具体的な検討はしてないというのはわかるのです、つまり、どんな場合でも考えられ得るというわけですから、それは、物事は国際情勢の緊迫化から始まるわけですから。しかし、アメリカ側のペンタゴンでいろいろ聞いてみると、そのいろいろ考えられるというのは、かなり広く考えておる...全文を見る
○横路委員 そこでちょっとお尋ねしたいのですが、ガイドラインによれば、ある国際情勢が緊迫した状況で日米間の協議が進んでいきまして、調整機関ができるわけなんですが、日本の場合、いわば最後の自衛隊法七十六条の防衛出動にいく前、大体どんな段階を追ってそこに至りますか。ガイドラインとの関...全文を見る
○横路委員 大変大事なところだと思うのです。従来は、自衛隊法でいって七十七条の待機命令、そして七十六条という法律的な枠組みがあるわけですね。今度はガイドラインでその前の段階ができたわけですね、いまのお話ですと。つまり防衛準備に入る段階があるわけでしょう。この防衛準備に入るという決...全文を見る
○横路委員 これは日米間で協議する問題じゃないでしょう。現行法の枠組みでガイドラインというのはやっているわけで、日本の防衛準備をするということなんですから、これは何もアメリカとの協議事項じゃないわけですね。防衛準備というのは現行法上の観念にないわけです。だから、これはどういう手続...全文を見る
○横路委員 では、今度はその防衛準備は、日本の国内ではどんな手続でだれがやるのですか。これは日米間の協議事項じゃないわけです。これは日本の問題なわけですよ。
○横路委員 いや、決めてないということじゃなくて、ガイドラインでもってそういうことをやるということでできたわけです。防衛準備という段階が出てきたわけです。これは日本側が現行法の体系の中でやるというわけなんだから、やはり現行法の体系の中で解釈できるならば解釈するということになるんじ...全文を見る
○横路委員 現行法体系の中でやるというのが総理大臣、これは大変重要な問題なんです。  そこで、内閣委員会で五十四年の四月二十六日に原さんが同じような趣旨の、つまりおそれのある場合というのを日本の国内法に直した場合どうなるのかと言ったときに、当然「国防会議は開かれるだろうと思いま...全文を見る
○横路委員 ただ、それは準備段階とおっしゃいますが、侵略のおそれという事態なんです。あくまでも日本に対する攻撃のおそれという事態なんです。そうして、防衛準備が始まりますと、もう後は一気に作業というのは進んでいくわけです。ですから、単なる何か隊内でもって適当にできるということではな...全文を見る
○横路委員 検討して、現行法の体系の中でシビリアンコントロールの趣旨を生かせるような枠組みの中にそれをおさめてもらいたい、ひとつそういう統一見解をつくっていただくということで、もう一度確認しておきますが、いかがですか。
○横路委員 将来的な研究ではなくて、これは日米間で話が進んでいるわけですから、私は、委員長、これは重要な問題なので、この予算委員会審議の中にこの点についてひとつ明確に方針を出してもらうように、これは理事会の方でも検討していただきたいと思いますが、いかがですか。
○横路委員 決めていくといったって、あなた、法律にないことをやるわけでしょう。問題は、現行法の枠の中にどうやってはまるかという問題なんです、はまらないことをやっているわけですから。はめなきやならないということが問題になるわけです。  たとえば調整機関といったって、調整機関が一体...全文を見る
○横路委員 だから、現行法の枠の中だというなら、じゃ、現行法のどこにそれがどういう手続に乗っかるのですか、自衛隊法やあるいは国防会議のいろいろな手続上ですね、ということを私尋ねているわけです。  総理大臣、ともかくこれはいろいろな問題点を含んでいる問題ですから、ひとつ十分に、た...全文を見る
○横路委員 これは日米間で協議したり並行してやる問題じゃないのです。いままでの答弁は、これは重要な問題だから政府の最高レベルで判断するという答弁はあるわけです。じゃ、その政府の最高レベルというのはどういうレベルで、どういう手続に従ってやるのですかということになると、その手続はない...全文を見る
○横路委員 その前の事態といって気軽にお考えになっていますが、これは侵略のおそれのある事態なんです。つまり、ある意味で言いますと、このガイドラインの事態というのは七十六条、七十七条に匹敵する事態なわけですよ。そこの間というのはどれくらいの間があるのかというのは、これは答弁を聞いて...全文を見る
○横路委員 時間はわかっていますが、それは手続として政府の最高レベルがやるということですから、私はその手続を明確にしなければだめだと思うのですよ、一般的なことじゃなくて。これは法制局長官、どうですか。
○横路委員 これで終わりますが、いずれにいたしましても、現行法の枠の中でその手続がどうなっているか。いま一般的な指揮監督権のお答えがあったわけですが、事態というのは抽象的なことじゃなくて、防衛準備の決断をいたしますと、日米間の調整機関も設けられ、作戦準備に入るわけですね。その作戦...全文を見る
02月23日第96回国会 衆議院 予算委員会 第16号
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○横路委員 各大臣の時間の都合もあるようでございますから、初めに官房長官に、きょうの午前中も議論がございましたが、総合安全保障関係閣僚会議について若干御質問をいたしたいと思います。  総合安全保障ということでこの会議ができまして一年ちょっとたつわけですが、今日までどういうことを...全文を見る
○横路委員 この会議に対する私の方の期待が大き過ぎたのかもしれませんが、経過を見ますと、いわば国の安全保障というのは、単に軍事的な問題としてではなくて、多角的な平和外交であるとかあるいは対外経済協力、あるいは食糧、エネルギーなどの総合的な政策の組み立てが必要である、一つはそういう...全文を見る
○横路委員 日本の外交にとって必要なのは、よその国から見た場合に日本の政策の予測がある程度可能だということも、これは大変大事な要素なわけです。  そこで、私、直接この総合安全保障閣僚会議にかかわり合いを持つかどうかわからないんですが、一点お尋ねしたいと思うのは、たとえば昨年、日...全文を見る
○横路委員 それで、現在の貿易摩擦問題と言われるものに対する日本の対応についてちょっとお尋ねをしたいんですが、通産省の方でも何か通産省の顧問をどなたか派遣されたというようなことを聞いておりますが、これは外務省と通産省といいますか、どういうように対応されておられるのか。どこがこれ、...全文を見る
○横路委員 では、通産大臣から。
○横路委員 アメリカの方の公聴会も始まるわけですね。これは官房長官、いずれにせよ、日本政府としてどういうぐあいに対応するかというのはやはり大変重要な問題でございますし、しかも、何か自動車というように突出している問題があって、それをめぐる問題ということでないだけに、なかなかこの対応...全文を見る
○横路委員 通産大臣の方も何か時間がないというように聞いておりますのでこれ以上議論いたしませんが、いずれにしても、余り外務省、通産省でそれぞれてんでんばらばらに展開するということではなくて、この議会の公聴会というのも影響が大きいですから、対応を日本政府としてもしっかりやるというこ...全文を見る
○横路委員 まだこれからの課題だということなのですが、官房長官も時間があるようでございますから、ちょっと一、二点だけ、総理大臣の施政方針演説に関連してお尋ねをしておきたいと思うのです。  この施政方針演説の中で「安全保障と軍縮」という一項目を起こしていますね。その中におけるいわ...全文を見る
○横路委員 この総合安全保障閣僚会議に関連して、ちょっと国防会議のことについても議論をしたいと思います。  先日、総理大臣が、防衛出動の可否というのは防衛庁設置法で国防会議にかけるように決まっておるわけでございますが、その前段のいわば七十七条の待機についても諮りたい、これは歴代...全文を見る
○横路委員 官房長官、ちょっと突然の質問で恐縮なんですが、この国防会議に関連して。  いま日米のガイドラインの話が進められていますね。このガイドラインの中で、先日も議論したように、シビリアンコントロールという観点から見て、これを制服に全く自由にやらせるということにはいろいろな危...全文を見る
○横路委員 官房長官、結構でございます。  国防会議の方にちょっといまの点御答弁をいただきたいと思うのですが、防衛出動の可否ということだけいきなりかけられても、それは前段の相談というのがほかの事例から勘案してあるんだということでございますが、私が心配しているのはガイドラインの関...全文を見る
○横路委員 そのガイドラインの内容ですね。たとえば、五条についてのシナリオが日米間ででき上がっているというようなことになっていますが、その内容については国防会議ないしはその事務局の方に報告はあるものなんですか、ないものなんですか。
○横路委員 防衛庁がやっている防衛研究についてはどうなんですか、報告があるのですか、国防会議の方に。
○横路委員 つまり、軍事的なガイドラインでやっているのは、有事の事態を想定して、そこに至る日米間の手続の問題、それからもう一つは、具体的な事態にどう日米が共同で対処するかという問題をやっているわけですね。私はやはりその内容を、内容的にですよ、その枠組みは知っているとしても、これは...全文を見る
○横路委員 そこのところを少し防衛庁とも相談されて、私は、実質有事になったときのオペレーションにしたって、全くミリタリーに全部任せるということよりは、それはやはり大枠についてシビリアンがある程度、特に専守防衛と言っているわけですから、これに対するいろんな意見がミリタリーの中から出...全文を見る
○横路委員 国防会議、結構でございます。  それで、一つガイドラインについて、この前の議論の続きになるのですが、日米の調整機関というのが設けられますね。これはどの段階で調整機関が設けられるのかということなんですが、この趣旨にかんがみてやはり七十七条事態から後の事態というように考...全文を見る
○横路委員 そこら辺に関連してくるのですが、日本側の現状の警戒区分、これは大体従来の答弁ですと、空の関係が五段階、それから陸と海の関係が三段階ということになっているのですが、これは横の調整みたいなものはあるのですか。つまり、どういう段階の場合に陸も海も空も一つずつ上がるとか、そう...全文を見る
○横路委員 最初の区分が上がるというのは、どういう状況なんでしょうか。差しさわりがあるとあれですが、何か国際情勢が緊迫化するというようなかなり抽象的なところで段階区分が上がっていくのですか。最初は多分外出が禁止になるとかというようなところであるとか、あるいは待機の状況が、飛行機の...全文を見る
○横路委員 その抽象的な答えをしてみてください。
○横路委員 そこで、いま、日米間の作戦準備のためのいわば共通の警戒区分を今度はつくろうというわけでしょう。そうすると、これはまず日本のやつをつくってからアメリカとすり合わせをするということになるのですか。作業としてはどういう作業になりますか。
○横路委員 これは従来から指摘をしているわけですが、アメリカの場合の警戒区分というのは、何も日本を取り巻く状況だけじゃなくて、世界じゅうどこかで何かがあっても、共通のものとして上がっていくわけですね。その場合、だから単純にアメリカの警戒区分と日本の警戒区分とを連結させますと、今度...全文を見る
○横路委員 だんだんわかってくるわけです。したがって、先日議論した防衛準備に入るか入らないかという決断のところがやはり大きな問題になってくるわけでございます。  一番私たちが心配しているのは、特にアメリカ側と議論してみると、日本に対して直接たとえばソビエトが侵略する、侵攻すると...全文を見る
○横路委員 一点、ついでですので、ちょっと極東有事についてお尋ねします。  アメリカ側の方の、これはだれでしたか、ドネリー空軍中将か何かの記者会見で、極東有事、この六条の便宜供与について、朝鮮戦争のときの先例にならってお願いをしたいというような発言があったようでございますが、じ...全文を見る
○横路委員 そうすると、具体的に話が始まってアメリカ側の方から持ち出されてみないとわからない、こういうことですね。そうですね。時間がございませんので、結構でございます。  それでは、ガイドラインについてはこれで終わりまして、五六中業に関して一、二点だけちょっとお尋ねしたいと思う...全文を見る
○横路委員 GNPは大体九%よりむしろ下がり目にいくわけですよ。下がり目にいけば、対GNP比というのはむしろ上がっていくわけですね。  そこで、防衛局長、結局総理大臣も言っておりますし、方針があって、いま皆さんのところはなかなかGNP一%内におさまらぬというところに苦労があるの...全文を見る
○横路委員 しかし、GNPがどうなるかわからぬといっても、これは政府の計画を前提にしてしか計算できぬわけでしょう。そうすると、大体六兆円だということになる。私はこの六兆という数字を前提に言っているわけで、これがどうなるかということが問題になるわけです。したがって、これを削らなけれ...全文を見る
○横路委員 大分ガードがかたいわけですが、これは新聞の報道を前提にしてやっているわけですから、それが当たっている数字なのかどうなのか、私はわかりませんよ。それでも大体五兆七、八千億ぐらいのところじゃないかと思いますが、六兆円を前提にしてやれば、これはもうGNP一%を超えてしまうわ...全文を見る
○横路委員 ですから、これは本来国連局が答弁すべき問題ではないわけですね。ただ、軍縮の問題を安全保障政策の中にするという場合にどこが対応するのかということになりますと、つまり、まだそういう方針がありませんから、防衛庁がどうも答弁に出てこないということになるわけですが、たとえば信頼...全文を見る
○横路委員 たとえば日本でも、日本海でソビエトも日本のすぐそばまでやってきて軍事演習をやっていますし、それに対抗するような形で日米が去年やりまして、はえ縄を切断したというような事故を惹起しているわけですね。たとえば、こういうような日本海の演習についても、お互いに海域を決めるとかあ...全文を見る
○横路委員 実はこの間猪木正道さんがこの予算委員会の公述人で参りまして、アジアの軍備規制について研究の委託を受けている、外務省の方から委託を受けて研究をなさっているということをここでお述べになっておられました。いまは信頼醸成措置なんですが、軍備規制についても、これは日本を含めて考...全文を見る
○横路委員 その軍備規制ですね。広い意味では軍縮、軍備縮小それから軍備規制それから信頼醸成措置ということについて研究をやっておられるということでございまして、それが具体的な日本の政策となって、特にアジア政策となってあらわれてくることを私は非常に強く期待をしているものであります。 ...全文を見る
○横路委員 貴重な御意見じゃなくて、研究している方、防衛庁の中にももちろんいるわけです。ただ、それがなかなか政策として高められてくるというようなことになっていないのです。どうもまだ個人的な研究にとどまっているわけです。それを外務省の方はやや組織的に活動を始めたということです。だか...全文を見る
○横路委員 次は、経済協力の問題に移りますが、総論の議論をしている時間が全くなくなりましたので、具体的な問題からすぐ入っていきたいというように思います。  去年は南北サミットも開かれまして、そこの場でも、それから先進国サミットの場でも中期目標と言われるものが日本の政策として言わ...全文を見る
○横路委員 いや、それはわかっているんですが、つまり、先進国サミットと南北サミットで公約しているわけでしょう。対外的に言っているわけですね。GNPの比率の改善を図ると言っているけれども、どうなのか。たとえばODAの五十七年度事業予算を見ますと、伸び率六%でしょう。そうしますと、名...全文を見る
○横路委員 いや、私が言っているのは、対GNP比が改善されることになるかどうかということを言っているのであって、それは伸び率は五・八から六・〇に伸びているんだけれども、六といっても、名目成長率はそれを上回っているから、結局GNPの比率は下がるんじゃないか、こう言っているわけです。
○横路委員 これは、外務省の方にちょっとお尋ねしてから大蔵省に議論した方がいいようであります。問題は、一般会計でなくて、この中期目標でいうODAの実績の方ですね。七六年−八〇年が百七億ドルですから、大体倍で二百十四億ドルということになるわけですが、この実績の場合問題になるのは、や...全文を見る
○横路委員 だから、これはGNP比の改善にもならないし、この国際公約に向かってどうなのかなという点が一つ問題じゃないかと思うのです。  たとえば、一つお尋ねしておきますが、五十六年度の、これは海外経済協力基金ですか、四千四百五十億ですね。これは一体いまどんな貸付契約をされて、ど...全文を見る
○横路委員 だから、そこでいきますと、実績としての数字はやはり落ちてくるわけですね、執行率が悪くなると。ODA全体の実績総額を倍以上とするという、それが国際公約なんですよね。そして、そのために国の一般会計の予算は倍というやつが入ってくるわけです。ですから、大蔵省、大蔵大臣でも大蔵...全文を見る
○横路委員 たとえば世銀であるとかIDAの関係ですね、これは開発途上国に大変喜ばれておるわけです。そういうものが対前年度比で見てかなりダウンしていますので、つまり一般会計の方は伸びているけれども、ODAの事業予算全体として見た場合にはなかなかむずかしい状況にありますよ、大蔵省。こ...全文を見る
○横路委員 外務大臣、大蔵大臣、いま日本の国内で多分国民の間にコンセンサスがあるのは、日本も経済力が大きくなったことだし、世界のさまざまな国に依存して日本の経済というのは成り立っているんだからそれなりの責任を果たせ、特に経済協力を進めるべきだとい塾のが総理府の昨年の調査などでも七...全文を見る
○横路委員 重点が、後発の、おくれた開発途上国、そして内容はできるだけそこのたとえばインフラなどを中心にしてやっていきたいという総理大臣の発言は間違いありませんねということです。
○横路委員 そこで、ちょっといま問題になっております対韓経済援助なんですが、これは六十億ドルとか四十億ドルとか言われておりますね。これから五年間の倍増計画、つまり七〇年代後半百七億ドルを八〇年代前半で二百十四億ドルというわけです。そうしますと、これは韓国だけに四十億ドルないし六十...全文を見る
○横路委員 そこで、河本さんにもう一言お尋ねしたいのです。  いま私が指摘したような点、五年間倍増という計画の中で、いずれにせよ韓国がどうなるかというのはこれからの話なんですが、四十億ドルとか六十億ドルとかいいますと、これだけで倍増五年間のトータルの二割も三割も占めてしまうわけ...全文を見る
○横路委員 ひとりそういうことで外務大臣の方も、大蔵大臣はこの間答弁いただいたから結構ですが、考えていただきたいというように思うのです。  それでもう一つ、時間がなくなりましたが、パキスタンに対する援助についてひとつお尋ねをしたいと思うのです。  鈴木総理大臣が西ヨーロッパに...全文を見る
○横路委員 問題は、たとえばパキスタン、トルコ、あるいはスーダンというようなところをアメリカは挙げているわけで、日本も多分そういうアメリカ側の要請に基づいてこれを行っているのではないかと思いますが、ただ、たとえばパキスタンに対するアメリカの武器援助がインドを刺激をしている、トルコ...全文を見る
02月27日第96回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第2号
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○横路主査代理 これにて田中昭二君の質疑は終了いたしました。  次に、渡辺貢君。
03月08日第96回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第4号
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○横路主査代理 これにて安井吉典君の質疑は終了いたしました。  次に、斎藤実君。
○横路主査代理 これにて斎藤実君の質疑は終了いたしました。  以上をもちまして北海道開発庁についての質疑は終了いたしました。     —————————————
○横路主査代理 次に、法務省所管について、去る一日に引き続き質疑を行います。  質疑の申し出がありますので、順次これを許します。土井たか子君。
06月25日第96回国会 衆議院 予算委員会 第22号
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○横路委員 主としてロッキード六月八日判決と、それから国連軍縮総会における総理の演説にしぼって議論をいたしたいと思いますが、その前に一つ。  今月の二十八日から日教組の定期大会が長崎県で開かれる予定であったわけですが、右翼の妨害が大変ひどい状況になっているわけです。この点に関し...全文を見る
○横路委員 右翼だとかあるいは極左の連中に対して、わりあいと警察はマン・ツー・マンのシステムを最近採用してやっていますね。したがって、突然乗り込んでピストルを発射するなどという事件が発生するということがだんだん最近はなくなってきているというように考えておったわけなんですが、日常的...全文を見る
○横路委員 これは自治大臣になるのでしょうか、島原市の当局が、いわば右翼の圧力に屈した形で文化会館を貸す契約を取り消したということで、こういうことが続いていきますと、実質的に集会の自由という憲法上の権利が保障できなくなるわけですね。こういう事態についてどのようにお考えになっている...全文を見る
○横路委員 問題は、その会場がそういう右翼の妨害に遭って借りられないでいるということなんです。これはホテルや旅館の関係の方はぜひ来てもらいたいということですが、場所が決まりますと、そこにプレッシャーがかかるものですから、すぐ取り消しになる、こういうことなんですね。私は、今日の日本...全文を見る
○横路委員 その旨、労働省を含めて関係の省庁にもいま御努力をいただいているところでございますが、一層この権利が守られるように御努力を関係のところにおいてやっていただきたいというように思います。  それでは、ロッキード判決についてお尋ねをしていきたいと思います。  今日までこの...全文を見る
○横路委員 昨日も総理は、二階堂さんの上申書と判決の間に重大な食い違いがあるということをここでお認めになりました。それから、先ほど稲葉議員の質問に答えて、昨年、幹事長に指名ですか任命ですか、されましたときに、いろいろ問題がある、議論されておるということは知っておるということを御答...全文を見る
○横路委員 これは法律的に言いますと、要するに職務権限がないということなわけなんですから、クロかシロかということになれば、それは法律的には問題はないわけです。しかし、政治家というものは、その法律の上にさらに政治的なあるいは道義的な問題があるというところが議論されているんですね。で...全文を見る
○横路委員 それは国会の問題なわけです。これから証人喚問をやるかどうかというのは、国会の問題なんですね。私は、そうじゃなくて、政党としてどう受けとめるかということをお尋ねをしているわけですね。総理大臣は、二階堂さんの上申書を信じられるのですか、六月八日の判決を信じられるのですか。...全文を見る
○横路委員 そうすると、鈴木総理の姿勢は、総務会長、幹事長というのはわかりますよ。判決の中で事実が明らかにされつつある、この六月判決以降も状況は変わってない、こういう認識なんですか。一番初めに、総理は、司法の判決というのは尊重さるべきだ、それは当然じゃないかということをおっしゃっ...全文を見る
○横路委員 そこはもうすでに議論の中ではっきりしている点じゃないでしょうか、総理。判決の中でも八十九ページに、伊藤が「二階堂及び被告人橋本には自ら届けることを告げた。」そして、先ほども議論のありました判決要旨の百三十九ページで、「被告人橋本のほか、自己が金員の配付方を分担した二階...全文を見る
○横路委員 その促進をしているのはわかりますが、それはある意味で喜べと、国会の各党間の話し合いの問題なわけですね。しかし、あなたは自民党の総裁なわけですから、幹事長を任命された。しかも、これは重要なポストですね。野党にとってみると、みんな書記長というポストに当たる人なわけです。そ...全文を見る
○横路委員 話し合って、どんなことになっているんですか。
○横路委員 もし、受け取ったことが明確になった、本人がいままで言ってきたことはうそであったということが明らかになった場合は、どうなさいますか。
○横路委員 しかし、これは仮定の問題じゃなくて、総理自身のやはり政治倫理に対する姿勢の問題じゃないでしょうか。これから事を明らかにするということになるわけですが、しかし、もしうそをついていた、上申書まで出している中身がうそだったということになると、そのことの意味合いはきわめて重大...全文を見る
○横路委員 いま、そのことはきわめて重大だというように総理大臣が受けとめられているということが明らかになりました。これは当然のことであります。  そこで、さらにこれは進めていきたいと思うのですが、上申書の中で二階堂さんは、国会は「全資料の提出を求めるべきであり、検察当局の一方的...全文を見る
○横路委員 これは五十三年四月五日のロッキードの特別委員会で、伊藤刑事局長から副島並びに伊藤の証言の概要について報告がありますし、別の機会に大久保証言の概要についても報告をいただいております。  二階堂さんに金を渡したというのは、渡した本人と受け取った本人と、公判の中で明らかに...全文を見る
○横路委員 従来は、捜査の段階それから公判が始まった段階において、その資料がどの程度国会に提出できるのかということで、刑訴法の四十七条をめぐるいろいろな議論というものがあったわけであります。そのときに、四十七条の保護法益というのは何かということについてもいろいろ議論がございまして...全文を見る
○横路委員 そこで、二階堂さんが上申書の中で言っていることは、要するに検察は一方的な資料で判断をしているということなわけですね。あたかも何か自分にとって有利な証拠があって、その有利な証拠は全然表に出していないんだという主張が裏に込められているように思うのであります。公判廷に出され...全文を見る
○横路委員 刑事局長、国会からその点について要求があったら十分検討していただけますか。これは、二階堂さんが一番主張しているのがそこなんですよ。自分の調書を含めて出してくれ、それを全く出さないで伊藤、副島の証言だけでやられるのはかなわぬ、こう言っているわけでありますから、国会から要...全文を見る
○横路委員 その場合やはり問題なのは、対象になっている本人がそのことをいいと認めるかどうかというのは大変大きな要素だと思うのですね。本人がだめだと言った場合にやるということになりますと、これはまたいろいろな要素というのが——四十七条のただし書きでも公益の必要性というようなことが言...全文を見る
○横路委員 総理大臣、これは確かに裁判所における審理というのは一定のルールに従って行われているわけで、刑事訴訟法そのほかのいろいろな手続もありますし、人権に対する配慮そのほかも大変大事だということはよく承知をしているわけです。同時にまた、何が真実かということをはっきりさせるという...全文を見る
○横路委員 そこで、これは委員長の方にお願いなんでありますが、いま当面証人喚問——加藤六月さんはみずからしたいと言っているわけでありますし、二階堂さんも何か先ほどの総理の答弁ですと、証人喚問に出てもいいということをおっしゃっている。しかも、二階堂さん自身は上申書の中で全部の資料を...全文を見る
○横路委員 理事会で協議ということでこれはうやむやになっては困るので、これはきょうじゆうに理事会開いてやっていただけますか、あしたで委員会終わりなんですから。きょうじゅうに理事会開いて検討していただけますか。
○横路委員 それでは、理事諸氏を信頼いたしまして、これは明確にやっていただいて、要求していただきたい。これは二階堂さんがそう言っているわけですからね、国会は全資料の要求を求めるべきだと言っているわけですから、これは皆さんとしても最大限本人にやはり協力してやった方がいいのではないか...全文を見る
○横路委員 いや、私が言っているのは、佐藤、橋本両氏の有罪についてコメントを求めているわけじゃないのですよ。この中で指摘されているのはどういうことですか、運輸大臣。要するに、航空行政がきちっと本来の政策的な立場、安全保護というような立場から行われないで、いわばねじ曲げられて行政指...全文を見る
○横路委員 あなた、ねじ曲げられていないと言ったって、この判決はどういうことを認定しているのですか。  たとえば橋本さんに絡む大型機導入の延期に関してはこんなことまでやっているじゃありませんか。この判決文を見ますと、需給見通しについて、ともかく延期を納得させるような資料をつくれ...全文を見る
○横路委員 これを議論していくと時間がなくなるのですが、実はいろんな重要な問題、行政として反省すべき点というのは、やはりこの判決から幾つかの点があるだろうというように思うのです。  たとえば、佐藤氏に対する請託というのは三回行われるわけですね。その舞台はどこかといいますと、自民...全文を見る
○横路委員 戦後の大きな疑獄事件というと、有名なのは造船疑獄事件ですね。これも運輸省が舞台ですね。今度のロッキードも運輸省が舞台。そのわりには、ちょっと反省の言葉が足りないように思います。従来からロッキードの委員会の議論を通しても、運輸省の立場もいまの運輸大臣の御答弁と同じ趣旨を...全文を見る
○横路委員 この問題については当時からずっといろんな議論がありまして、問題点もピックアップされておりますので、特に行政の公正確保のための措置ということでは五項目にわたってロッキード問題閣僚連絡協議会で決められておりますから、これはさらに実現していくように御努力をいただきたいと思い...全文を見る
○横路委員 これは裁判所の方の話になるのですが、検察官の方としては、大体どんなぐあいにめどを、求刑の時期というか——被告の立証、もうそろそろ大体終わる時期じゃないのですか。
○横路委員 取り調べが終わって、あと検事の方の論告、求刑、それから弁論、判決ということになるのですが、これはいままで、大体どんなくらいに時間がかかっていますか。大体審理が終了して、論告、求刑までどのくらい、過去のケースについてはどうですか、過去のロッキード事件関連では。
○横路委員 大体年内には間違いなくできるんでしょう、論告、求刑は。
○横路委員 大分口がかたいのですが、大体そう遠くないうちに論告、求刑になるだろうというように私どもは見ております。  それで、今度の六・八判決と田中裁判との関係、まあ直接は関係ないのですが、大体検察官の主張どおりいままで認められてきていますね。したがって、今度の判決というのは、...全文を見る
○横路委員 しかし、大分激励にはなったでしょう。
○横路委員 以上で、ロッキードの関係を終わりまして、次に、軍縮の問題についてお尋ねをしたい。  総理の軍縮総会の演説を中心にしてお尋ねをいたしたいと思うのでありますが、あの演説について、私も聞いておったわけですが、ある新聞は、「大みえ首相 国内での落差どうする」などと報道してお...全文を見る
○横路委員 これはちょっと国連局の方で御答弁いただきたいのですが、この軍縮キャンペーンについて国連の事務総長が計画案を提出したというように言われておるのですが、もし確認できれば、その内容がどういうような内容になっているのか、その内容についてわが国として、いま費用の分担について御答...全文を見る
○横路委員 その国連の中でやりました広島の映画を大川軍縮大使もごらんになりまして、どうも私の印象ではそれが初めてだったのじゃないかと思うのですが、ぜひ軍縮の代表部にもこの映画のプリントを二、三本用意しておきたい、やはりこの姿を見てもらうことがまず第一歩だということを大川軍縮大使も...全文を見る
○横路委員 たとえば巡回写真展などというのも、広島市、長崎市の方で無料で貸し出しをして、ヨーロッパなどでもやっているのです。これも大変大きな反応なんです。今度の軍縮キャンペーンの中にも、たとえば映画の制作であるとか巡回写真展などというのもございますから、そういうのを含めてこれに対...全文を見る
○横路委員 それから、もう一つ今度の演説の中で私が注目したのは、国連の平和維持機能を高めるためにどういうことができるのか、わが国として何をなすべきなのか、具体的には何もございませんが、国連の平和維持機能ということを提起されたということだと思うのであります。何といってもわが国の外交...全文を見る
○横路委員 平和維持活動というのは、平和維持軍とそれからいろいろな監視団というのがあるわけですね。費用の点もさることながら、何かこれに協力するというと、すぐ自衛隊の海外派兵といったような観点からの議論になってしまうわけです。そうなりますと、やはりこれは憲法上の問題になりますから、...全文を見る
○横路委員 従来もそれはいろんな協力を日本としてしてきているわけですが、どうも個々ばらばらな形で、その姿勢とか理念とかというものはどうもはっきりしているわけではありません。  ですから、いま総理から積極的な御発言をいただいたわけですが、外務大臣、そういう国連に強力に協力を進めて...全文を見る
○横路委員 もう一つ、総理の演説の中で、まあ見ておりましたら演説後大分たくさんの人が鈴木さんの席に寄って握手を求められる。見ていますと、ほぼ何か第三世界といいますか開発途上国の人だったと思うのですが、あなたの演説のどこのところを評価されておったのですか。
○横路委員 そうだと思うのですね。特に総理は経済協力について今後も力を入れていくということをその演説の一番最後のところで述べております。つまり、日本がそのことを具体的に行うことを期待しているのと違いますか。
○横路委員 第三世界が評価をしたとすれば、軍縮をして、それによって生み出された資源をいわば南北問題解決のために使おう、そして日本も経済協力をやる、こういうことを総理が御発言をされて、多分日本が率先してそのことをやるというようにみんなが受けとめているのじゃないかと思うのです。ですか...全文を見る
○横路委員 きょうその中身を議論する場ではございませんが、一発たしか二億程度のミサイルで、何百億という船が一発で終わりなわけですから、そういうような状況も、ひとつ軍事予算そのものを減らしていくということの努力をやはりしなければだめですよ、総理、こういうりっぱな演説をされたのですか...全文を見る
○横路委員 そこのところが総理、総理の演説の次の日に、私はニューヨーク・タイムズを見てびっくりしたのですが、こういう見出しなんですよ。お読みになったかと思うのですが、要するに、国連で日本は軍備増強を説明した。これは総理、聞いてみますと、総理の演説を説明した外務省の人に対して、つま...全文を見る
○横路委員 もう時間もなくなってまいりましたが、最後に、ちょっと核軍縮のことについて。  総理は、演説の中で、核兵器が二度と使用されることのないように、核兵器国を初めとする世界各国が実効ある措置をとることを強く訴えると述べられております。この実効ある措置というのは一体何かという...全文を見る
○横路委員 アメリカ国内の核凍結ということは、ニューヨーク・タイムズの世論調査を見ますと、七割から八割の人の賛成を得ているのですね。本当にこの半年くらいのアメリカ国内の世論の変化というのも大変大きいものがありまして、レーガン政権に対するいろいろな批判が、いま何か核凍結というところ...全文を見る
○横路委員 もう一つ、これは私、この春にも質問をした点なんですが、先日またロストウ軍縮庁長官が、六月二十日ですか、日本であれヨーロッパであれ、ソビエトの通常兵力による攻撃に対して、場合によっては核を使用することもあり得るんだ、それがアメリカの抑止力だ、こういう発言をされています。...全文を見る
○横路委員 いまの答弁というのは、つまり政府間の解釈もそういう解釈で確定しているのですか。たしか当時宮澤さんが外務大臣だったと思うのですが、いまの答弁で、これは政府間でその辺の中身についても合意されているのでしょうか。つまり、その辺についての解釈として、通常兵力の攻撃に対してもア...全文を見る
○横路委員 そうすると、これは場合によっては、いま問題になっています核の先制使用ですね、これもアメリカの国内で四人の人たちが先制使用というのはやめようじゃないかという提案をしています。この核の先制使用に日本は期待をするんだ、こういうことになるのですね、総理大臣。
○横路委員 ヨーロッパはどうあれ、日本の政策をいま議論しておるわけですが、私はそういうことで、日米間で、三木・フォード会談の中で、通常兵力の攻撃に対しても核の使用、つまり使用するということが抑止力を構成するわけですね、使用するぞということそのものが抑止力なわけですから、そうすると...全文を見る
○横路委員 終わります。
10月07日第96回国会 衆議院 安全保障特別委員会 第5号
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○横路委員 いま訪米についての御報告がありましたが、私はF16の三沢配備あるいは一千海里のシーレーン防衛、この二つの問題にしぼって議論をいたしたいと思います。この二つの問題は、従来の日本のいわば領土、領海防衛という枠組みや、その後の「防衛計画の大綱」の基本認識であります限定された...全文を見る
○横路委員 その内容についてお尋ねをしていきたいのですが、まず一つ、このF16を今日の時点で配備しようという背景にありますアメリカの基本的な考え方、これは当然レーガン政権になってからの基本的な戦略というものを受けて配備を決めてきたということでございますが、この点についてはどのよう...全文を見る
○横路委員 対ソ抑止力という考え方もあるのでしょうけれども、しかしよく考えてみれば逆に対ソ緊張を高める、とりわけ北海道周辺の緊張を高めるということにもなりかねないわけでございまして、その前提としては、これは防衛庁の方にお尋ねしたいのですが、F16部隊の任務というのは一体どういう任...全文を見る
○横路委員 F16の行動半径からいいますと、ウラジオストクであるとかペトロパブロフスクであるとかあるいはバックファイアの配備地域もその行動半径の中に入ると思いますけれども、いかがですか。
○横路委員 バックファイアの配備地域はどうですか、この行動半径の中に入りますか。
○横路委員 最近のアメリカのたとえばクラーク大統領補佐官の演説であるとか昨年来の軍事情勢報告や国防報告というものを見ていますと、アメリカにとって一つの重要性というものは、たとえば戦略核がアメリカの軍事能力の向上の中で大変大きな優先度を持っているわけであります。そのことで考えてみま...全文を見る
○横路委員 同時にアメリカの新聞報道の中で明らかにされておりますディフェンスガイダンスというものを見ておりますと、空母に対する空からの核攻撃に対する脆弱性ということが非常に言われているわけですね。バックファイアが極東地域に配備されて、これは海軍に所属しているバックファイアの機数と...全文を見る
○横路委員 いや、そういうことを言っているわけじゃなくて、新聞の報道についてコメントを求められた国防省の方は、つまりイエスともノーとも言えないということを言っているわけでありまして、問題は、バックファイアの配備をアメリカは今度のハワイ会談の中でも強調されたのでしょう、アジアにおけ...全文を見る
○横路委員 私が聞いているのは、F16の部隊の任務は何か、しかもいまの時点でこの配備が決められて出てきたということはどういう意味を持っているかということを、皆さんの方で一番初めに政府部内でそういうことを含めて慎重に検討されたとおっしゃるから聞いているわけですよ。  F16の行動...全文を見る
○横路委員 そうすると、対地攻撃を主とするF16の部隊、F16の五十機近い機数が配備になるということについて、一体何のためにアメリカはそれを配備するんだということについての議論というのは全然行われてないのですか。そんなばかなことはないでしょう。お金だって、これはどれくらい、配備に...全文を見る
○横路委員 だからその検討の抑止力というのはどういうものに対して抑止力を持つわけですか。私はその中身を聞いておるわけです、内容を。もう少し率直にお答えなさったらいかがでしょうか。
○横路委員 しかし、これはそういうたとえばバックファイアの配備地域が行動半径に入る、それからウラジオストクそのほかも入るということになりますと、これはやはり有事の際には核をもって攻撃をする機能を持っているのではありませんか。そういうことがアメリカの中では考えられているのと違います...全文を見る
○横路委員 ただ、日米間のガイドラインからいきますと、航空戦力のうち核を含むその攻撃力というものを皆さんの方ではアメリカに対して期待をしておるわけですね。  そこで、有事の際に、そういういわば核攻撃の機能を持った部隊がこの日本の北の地域に配備されたということの意味というのは大変...全文を見る
○横路委員 ニューヨーク・タイムズの五月三十日、六月七日のハロラン記者の記事の中にこういう注目すべきところがあるのです。西太平洋の米軍の機能というのはどういう機能か。例のディフェンスガイダンスに関連をして、西太平洋の米軍というのは世界的な戦争の遂行上不可欠なソ連の脆弱点をつくんだ...全文を見る
○横路委員 あなた方、やはりディフェンスガイダンスについても関心を持っているわけでしょう、先ほど全然聞いていないというお話だったですが。  国防省の記者ブリーフィングによりますと、この報道について、決裁書の文書の内容が報道された草案と同一内容か否かということについてはコメントを...全文を見る
○横路委員 だから、その有効である中身を明らかにしなさいと言っているわけですよ。どういう点で有効なのかということですね。  時間もないのですが、たとえばハロウェーという前の海軍作戦部長のことしの上院外交委員会の公聴会の証言というようなのを見てみますと、ソ連の極東戦力の封じ込めと...全文を見る
○横路委員 ですから私、くどいようですが、抑止力という側面じゃなくて、これは裏から見ると緊張を激化するという側面もあるわけですよ。いわば、ある意味で言うと、今度のF16の配備は日本とアメリカが完全に運命共同体で生死をともにする、そういうことを意味していると私は思うのですよ。非常に...全文を見る
○横路委員 時間の関係で、次にシーレーンの問題についてお尋ねしますが、シーレーンというのは周辺数百海里、南東、南西二本の航路帯一千海里、その方式には航路帯方式であるとか船団護衛方式であるとかがあるというのが大体従来の国会の答弁だったわけです。ところが先ほどの報告を聞いておりますと...全文を見る
○横路委員 先ほどの長官の、ワインバーガー長官から日本から一千海里以遠はアメリカが責任を持って当たる旨の発言があったというのはどういう意味ですか。
○横路委員 大体アメリカに何か航路帯を防衛するという発想があるんですか。アメリカの方で考えているのは海域全体じゃないの。海域全体の制海権というのですか支配権というのですか、何という言葉がいいのかわかりませんが、つまり南東、南西の二つの航路帯というところに限定しているんじゃなくて、...全文を見る
○横路委員 しかし、たとえばアメリカの場合、シーレーンという場合に防空と対潜と二つでしょう。大体一千海里防空なんということができますか。
○横路委員 だからそういうシーレーンの概念ですと、つまり日米共同作戦研究ということで今度日米間でやるわけでしょう。これは第五条の日本有事の研究としてやるのですか。
○横路委員 去年まとまったということで国会に報告されたのは、ともかく日本の領土が攻撃をされたということを前提にしての有事研究というのが一応まとまったわけでしょう。そうすると、今度はどういうことなのですか。日本の国土に対する攻撃が行われたということのものはもう終わっているわけだから...全文を見る
○横路委員 しかし、海上交通路を守るためにはいろいろな、海峡の問題まで先ほど防衛局長は触れられたわけですよね。そうすると、シーレーンの日米共同作戦の研究という中には、そういう三海峡をどうするとかというようなことまで含めた広い範囲でお考えになるのですか。
○横路委員 ちょっと時間がなくなってしまったのですが、そうするとこれはますます問題でございまして、どうもシーレーンということでわれわれ何となく一般的に東京から南の方の南東、南西、日本の航路帯というイメージなわけですけれども、そうじゃなくて、かなり広い範囲でお考えになっているという...全文を見る
12月17日第97回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○横路委員 初めに、法務省の事務当局の方にお尋ねをしたいと思うのですけれども、過去に、ある特定の事件についての論告について、法務大臣から検事総長にその内容を事前に見せるように要求されて、内容についてチェックを受けたこと、たとえばこの内容を少し変更しろとかいうようなことは、過去にそ...全文を見る
○横路委員 また、求刑について、事前にやはり特定の事件について、法務大臣から検事総長に、たとえば求刑の無期懲役は軽いから死刑にせよとか、あるいは懲役五年は重いから三年ぐらいにしたらどうかというような、そういうような指示といいますか、指揮を受けたというようなことは過去においてござい...全文を見る
○横路委員 法務大臣、結局、庶民が心配しているのはそういうことなんですね。検察庁法十四条に基づいて指揮権がどうとかこうとかいうことじゃなくて、これから特定の事件について法務大臣が事前にその論告の内容をチェックするとか、あるいはその求刑の内容についてチェックする、過去にないというこ...全文を見る
○横路委員 その普通のことは普通にやるということは、いま刑事局長の方から、論告や求刑について、ある特定の事件についてああだこうだというようなことを法務大臣から受けたことは過去においてない。普通のことを普通にやれば、そういうことはやらないで、そこのところは検察を信頼していきますよ、...全文を見る
○横路委員 私、一般論として聞いているわけじゃなくて、論告や求刑について過去にそういうことはないと言っているわけですよ。これは当然だと思いますよ。それは、裁判は当事者主義で進行していくわけですから、検事は証拠に基づいて論告し、大体、こういうケースの場合はどうだというような経験もあ...全文を見る
○横路委員 私は、一般的な検察庁法十四条のことを聞いているわけじゃないのです。論告と求刑にしぼって言っているわけです。論告と求刑については過去にないという答弁だった。  総理大臣、私はこれは法務大臣として適格を疑いますよ。いま、これからロッキード事件の田中被告に対する論告求刑が...全文を見る
○横路委員 私、一般論で法務大臣のいわゆる指揮について議論しているのではないのです。論告と求刑という具体的な問題について、ともかく法務省に聞いてみたら、過去にそういうケースがないというわけでしょう。法務大臣から具体的な事件について、刑期がこれはちょっと軽いからもうちょっと重く求刑...全文を見る
○横路委員 そうしたら、その具体的事件というのは外して一般論として、論告求刑については過去の慣例を守るということをちょっと明確にしていただきたいと思うのであります。
○横路委員 だから、その過去の法務省の慣例を守ると言っていただければ、それでいいのです。
○横路委員 私は、一月になるのか二月になるのか、いずれにせよ論告求刑があるわけでして、そのときの法務大臣並びに内閣の姿勢というものを非常にみんなが注目している。いまの答弁ではとても国民の疑問というものは解けたようには思えません。むしろあいまいさが非常に残って、何かやりかねないとい...全文を見る
○横路委員 先日の決議のことを言っているわけです。全文読み上げなくたって、総理、おわかりでしょう。読み上げないといけませんか。アメリカ上院の防衛力増強決議案、十四日のですよ。
○横路委員 問題は日本の問題ですから、日本の安全保障の問題はわが国が決めることだということが基本的な視点だろうというように思うのです。  そこで、首脳会談について、お互いに意見交換し合って理解し合うというのは非常に大事なことだと思うのですけれども、しかし問題は、基本的な視点、姿...全文を見る
○横路委員 日本の外交は非常に慎重な対応が必要なときだと思うのです。アジアの情勢を見ましても、教科書問題に見られたような問題が出てきている。あるいはシーレーンについてインドネシア、フィリピンからの意見の表明もあるわけでありますし、あるいは最近の中ソの関係改善、あるいはソ連の新体制...全文を見る
○横路委員 総理、ちょっとそこのところは、やはり国会の中でわれわれ国民の代表として議論をしているわけでありますから、自民党だけの方針じゃなくて、やはり国会の議論、国民全体の意見というものを踏まえてというのが基本じゃないでしょうか。いまの最後のところはちょっと気になりますな、それは...全文を見る
○横路委員 つまり、アメリカへ行って、アメリカで何か新しい政策がぽんと出てくるというようなことはないでしょうね。
○横路委員 もう一つ日米会談でちょっと気がかりなのは、市場開放、特に農業の自由化の問題なわけであります。農林水産大臣に、牛肉とオレンジの自由化について、アメリカ側が一月一日までに回答することを迫っておるわけでございますが、この基本的な姿勢というものはどういうものなのか、お答えをい...全文を見る
○横路委員 慎重な態度というのは、それは困るのでしょう、農林水産省の立場として。通産大臣や企画庁長官にいろいろこれを聞いてもいいのですけれども、とりあえず農林水産大臣に。
○横路委員 それからもう一つ、いわゆる六品目の問題がございますね。トマトジュースだとか雑豆など、こういうものについては一体農林水産省はどういう考え方なのか。これはいずれも地域の生産農民にとっては死活問題でございまして、たとえば北海道の場合は、畑作で輪作体系なわけですが、その中で雑...全文を見る
○横路委員 農林水産大臣の姿勢はわかったわけなんですが、そこで訪米とこれらの問題との関連なんですが、基本的には事務レベルでいろいろと話し合いが進められてきているわけです。だから私は、やはりその話し合いに任せるべきで、首脳会談の議題にこれを取り上げて、そこで何かおみやげ的にアメリカ...全文を見る
○横路委員 その大局的ということの中に、たとえば日米間の貿易摩擦というのは確かに重要な問題で、議題などまだこれから詰めていく段階なのでしょうけれども、いまの御答弁を、こういうたとえば農業の自由化の問題などについては事務レベルの話であって、あなたとレーガン大統領の話はもうちょっと、...全文を見る
○横路委員 総理大臣のお考えはよくわかりました。農林水産大臣の基本的な姿勢もあるわけでありますから、事務レベルの話が進んでおるときにいきなりそんなトップ会談で、ときどきしかしアメリカは、そういうトップ会談に小さな問題を持ち込んできてやるのですよ。だから、そこは総理大臣、外務省の方...全文を見る
○横路委員 次に、全国的な問題ですが、ローカル線の問題についてお尋ねをしたいと思うのであります。  一次線が三十八線のうち北海道、私のところが八線、対策協議会が始まったばかりであるわけですが、それにもかかわらず、十一月の二十二日に第二次の申請線区が明らかにされまして、北海道の場...全文を見る
○横路委員 北海道の場合、ローカル線といいましても、百四十キロを超える線が全部で四本もあるわけです。ある意味で言うと、準幹線みたいなわけでございまして、地域の足や経済の受ける影響は非常に大きなものがあるわけです。北海道は面積が広いわけでございまして、九州、四国プラスさらに山口県と...全文を見る
○横路委員 北海道は現在新北海道総合開発計画というのが進行中なわけであります。これまでの地域発展計画というのはいずれも従来の国鉄線というものを前提にして考えられているわけです。これはそういう意味で言うと、地域の振興法の関係などを拾っていくと、いずれもいろいろな問題が起きてくるわけ...全文を見る
○横路委員 だから、いわゆる再建法をつくるときのあなたのポジションは知っているけれども、いま言ったように、たとえばこの新北海道総合開発計画との関連で言うと、これは困るわけでしょう。国の計画と矛盾したことをいまやろうとしているわけですよ。そこについてはどうなのかということなんです。
○横路委員 しかし、運輸大臣にちょっとお尋ねしますが、参議院の運輸委員会の一九八〇年十一月二十七日の決議にもありますけれども、総合交通体系における国鉄の位置づけが明確にされるということが前提なんでしょう。全然されてないじゃないですか。されてなくて、一次線の協議が始まったばかりで二...全文を見る
○横路委員 だから、その第一次の選定の対策協議会のめどがある程度ついてからやればいいじゃないですか。
○横路委員 ただしかし、その一次線の方はめどがついていないでしょう。つまり、めどがついてからだんだん進めていくというのが、本当にこの国会の附帯決議にある住民の意向を尊重するという立場じゃないですか。
○横路委員 ともかく六十九の市町村が集まりまして、私どものところにもうどんどん電報だとか、皆さんのところにもどんどん行っていると思うのですね。これはもう大変だ。本当に死活問題なわけであります。そんな意味では、市町村だとか知事の意見について十分に聞いてもらいたい。附帯決議にあります...全文を見る
○横路委員 北海道としては、この国鉄のやり方に非常に大きな憤りを持っているということを明らかにしておきたいと思います。  それから最後に、私の時間がございませんので、北炭夕張の問題について労働大臣並びに通産大臣にお尋ねをしたいと思います。  去る十月九日の日に北炭夕張炭鉱が閉...全文を見る
○横路委員 労働省の方の関係ですね、その賃金確保法の関係は年内支給、それから、いま新エネルギー機構で審査中のものについては、若干時間がかかるけれども、これは年度内ぐらいには何とかなりそうですか。
○横路委員 それからもう一つ、雇用の問題なんですが、私のところの数字では二千四十六名中再就職者が六百四十五名で、千四百一名が未決定であるということなんですが、十二月十日現在ぐらいで、これは今後対策についてどういうことをお考えになっておられるか、労働省の方のお答えをいただきたいので...全文を見る
○横路委員 この北炭夕張問題については、ここにおられる自民党の先生方にも大変御尽力いただいたわけなんですが、最終段階で安倍通産大臣の見解というのがございまして、その中で、政府としては、石炭業界による新会社によって早急に再開発が行われることとなるよう最大限の努力をする。再建構想につ...全文を見る
○横路委員 総理からもそこをさらに確認していただければありがたいと思います。
○横路委員 そこで、通産大臣に、この夕張の閉山に当たりまして北炭の真谷地とか幌内の炭鉱に影響を与えないようにという配慮がされてきたわけですが、幌内炭鉱の再建というのはきわめて憂慮すべき状況にあるわけなんですが、問題は、やはり地域経済に深刻な打撃を与えることになるわけでございまして...全文を見る
○横路委員 若干時間がございますので、防衛庁の関係の御質問をちょっとしたいと思うのであります。  ことし北海道で陸の日米共同通信訓練、それから日米の共同指揮所訓練というのが行われましたね。これはガイドラインに基づいて五十四年四月以降スタートした各種の共同訓練というものの一つと見...全文を見る
○横路委員 ガイドラインができて以後、共同訓練というのが頻繁に行われているわけなんですが、この日米のガイドラインによりますと、特に今度の場合、共同指揮所訓練が北海道で行われたということがどういうことを意味するかということなんですが、日本に対する武力攻撃がなされた場合、原則としてま...全文を見る
○横路委員 前から私、この委員会の中で指摘しているわけですが、米ソの核戦略というものが、性能もお互いに向上してくるということの中で、ソビエトのアメリカに対するいわば二撃力を構成している潜水艦というのは、オホーツク海とバレンツ海が中心になってきているわけですね。ですから、これに対す...全文を見る
○横路委員 アメリカが言っている海峡防衛というのは、主として極東ソ連軍の太平洋艦隊を中心にして考えているわけですね。それはアメリカはアメリカなりの、世界的にグローバルに展開している戦略に基づいて、一千海里防衛などというのも結局は何かといったら、北の方向に向かってソ連の海軍力をどう...全文を見る