横路孝弘

よこみちたかひろ



当選回数回

横路孝弘の1998年の発言一覧

開催日 会議名 発言
04月17日第142回国会 衆議院 安全保障委員会 第5号
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○横路委員 私は、今も御質問ございましたが、周辺事態、それから周辺事態についての国会の承認問題を中心に議論させていただきたいというふうに思っております。  私は、このガイドラインについてのアメリカ側の立場、要求というのは極めて明確だというように思います。  冷戦が終わりまして...全文を見る
○横路委員 まず初めに、武力紛争が発生している場合というのは、これは大体国家間の武力紛争というように考えてよろしいのでしょうか。
○横路委員 国家間以外の武力紛争というものも何か考えておられるのでしょうか。国家間の武力紛争というふうに限定して考えてよろしゅうございますか。
○横路委員 それは、例えば第三国の内乱のような混乱した状況というのも、その武力紛争が発生している場合というように考えておられるのですか。
○横路委員 しかし、それでは国民に対する説明にはならないのじゃないでしょうか。  結局、周辺事態というのはどういう事態なのかというのは、今のお話ですと、ある紛争が起きる、それは一つの前提になりますね、同時にそれが日本の安全保障に影響を与えるという、その二つの要件、要素ですという...全文を見る
○横路委員 もう一つ、ある国、地域における政治体制の混乱などによって当該国、地域において大量の避難民が発生した場合という御説明をされておられるわけでございますが、ここでわざわざある国、地域というように、地域という言葉を使われているのはどういう意味なのでしょうか。
○横路委員 武力紛争といっても国家間の武力紛争ばかりじゃありませんよ、それから、いろいろな混乱というのが、国ばかりじゃなくて地域も入るのですと。特定国の中の地域だというと、では我が国周辺でどこなのかなといったら、大体想像がつくわけですね。そこを皆さんの方は、特定国、特定地域は明示...全文を見る
○横路委員 ですから、従来からそういう御説明をされていて、それではなかなかわからないという議論がだんだんされていって、周辺事態というのはこういう事態なのですよという説明が少しずつ最近されるようになってきたということだと思うのですね。  この周辺事態の認定をして、その後、どういう...全文を見る
○横路委員 そこで、そのことをめぐって、例えばことしの予算委員会でも岡田克也議員との間で随分議論されております。  周辺事態というのは、ある紛争があって、しかもそれは日本の安全に影響を与えるものだということでございまして、そうすると、そういう事態というのは——いわば日本の自衛隊...全文を見る
○横路委員 私は、日本の国土へ侵略する、そういう事態に発展する可能性がある、それがこの周辺事態ではないかと思うのですね。そうでないのでしょうか。それ以外のケースというのはどういうケースなのでしょうか。
○横路委員 私は、周辺地域で紛争があって、例えば機雷が我が国の漁業者が漁業をしている地域にぷかぷか流れてきたというときは、それはそれで、何もガイドラインということでなくたって、今の制度、仕組みでも対応ができることだと思うのですよ。  問題は、どうして周辺有事という形でアメリカに...全文を見る
○横路委員 問題は、そういう事態についてアメリカの行動に協力をするということがポイントなわけです。  米軍の行動というのは、これは自分の行動原則に従ってアメリカ軍というのは行動します。これを日本政府がチェックするというのは、いわゆる安保の事前協議として対象になっている事項だけで...全文を見る
○横路委員 米軍の行動というのもいろいろな形があるわけですね。過去においても、いろいろなことに基づいて、例えば条約に基づいて米軍が行動する場合もありますし、国連の決議に基づいて行動する場合もありますし、それから、米軍自身が攻撃を受けたという、自分の自衛権の発動として行動する場合も...全文を見る
○横路委員 どうもその主体的にというのが、過去の日米間の実績を見ますと、大統領から電話一本ありますと、それまで否定していた減税を実現してしまうような総理大臣のもとで、大事な外交、安全保障の問題について、本当に主体的に判断できるのか、そこにやはり国会の関与という問題が出てくるわけで...全文を見る
○横路委員 ガイドライン、指針の協力項目というのはたくさんございます。例えば後方地域支援の中でも、補給とか輸送とか整備とか衛生とか、たくさんありますね。例えば港湾や空港の使用とか、あるいは病院の使用でありますとか救急車を使うとか、いろいろなケースが出てきますね。それは国民の権利義...全文を見る
○横路委員 義務を課していないからいいんだということになりますか。  実態として、周辺地域で紛争があって米軍が行動しているわけでしょう、あるいは武力紛争があって行動している、それに自衛隊が出ていって協力をしている。そのための国内のさまざまなことについて、政府はいろいろなことを各...全文を見る
○横路委員 いずれにしても、そういう事態の場合に国民生活に非常に大きな影響を与えるということでございまして、そこに私はやはり国会のコントロールの必要性ということを感ずるわけでございます。  今回の周辺事態の認定の手続、まず何らかの事態が発生するわけですね。そうしますと、国連でも...全文を見る
○横路委員 ガイドラインの中でも一周辺事態が予想される場合にどういう対応をするのかということは明確に決められているわけですね。そこから今度周辺事態への対応というように、ガイドラインの中でもなっているわけであります。しかも、周辺事態が予想される場合には、日米両国政府の、つまり調整メ...全文を見る
○横路委員 これで終わりますが、シビリアンコントロールの一つがもちろん議院内閣制でありますとか、いろいろな原則が自衛隊の中についてもあるわけでございますが、一番基本のところは、選挙で直接国民から選ばれた、つまり政治がしっかりコントロールし責任を負うということが、実はシビリアンコン...全文を見る
05月12日第142回国会 衆議院 安全保障委員会 第9号
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○横路委員 私もこの提出法案に関連して、ちょっと確認を幾つかさせていただきたいと思っております。  自衛隊がPKOの活動とか人道支援活動というもので海外で活動するようになって六年たったわけでございますが、今日の複雑な国際社会の中で紛争もさまざまにあるわけでございますが、そういっ...全文を見る
○横路委員 守るためでも、過剰防衛とかということが刑法でも規定があるわけですね。  今私が申し上げた三つの要件というのが一つの考え方だというように言っていいのか悪いのか。つまり、現に侵害行為がある、それから同時に、それを排除するのにほかに適当な手段がない、そしてその手段は必要最...全文を見る
○横路委員 つまり、そういう侵害行為があって、緊急を要する、ほかに手段がないということで多分上官は命令を発するのですが、その場合に、必要最小限度の実力の行使であるというのもこれまた当然のことだと思うのですね。正当防衛ですと、それを超えるといわば過剰防衛になってしまうわけなのですけ...全文を見る
○横路委員 これからいろいろな地域へ出ていく紛争というのも、非常に態様も異なるわけですね。ですから、まず一般的な原則をしっかりしていくと同時に、やはりその事情、状況に応じた計画の作成ということも大変重要だと思うのです。例えばアジア地域とアフリカ地域といった場合に、日本人に対する感...全文を見る
○横路委員 そうしますと、例えば停戦合意であるとか、受け入れ国の同意でありますとか、あるいは中立性でありますとか、いわゆるPKOの三原則あるいは五原則というのは当然守られるというように理解してよろしゅうございますか。
○横路委員 次に、新ガイドラインの周辺事態の中でも国連PKOの枠組みの中で日本が活動することが想定されていると思うのですが、ガイドラインの別表に「避難民の救援及び輸送のための活動並びに避難民に対する応急物資の支給」と書いてあるのがそうだと思いますが、そのように考えてよろしゅうござ...全文を見る
○横路委員 ですから、別表のこの場合にも、根拠法としては、国際平和協力法であるとかあるいは国際緊急救助隊法というのが根拠法になるというように受けとめてよろしゅうございますね。
○横路委員 その場合に、そうした枠組みの中で自衛隊が活動する場合には、もちろんPKOの五原則が守られるということになりますね。これもよろしゅうございますか。
○横路委員 今私が御質問しているのは、ガイドラインの別表のところ、被災地への支援と避難民に対する応急物資の支給ということです。  これについても、この別表で根拠法が必要かどうかということは、これは新たに周辺事態法を作成する過程の中でもいろいろ議論されたと思うのです。ここのところ...全文を見る
○横路委員 避難民の輸送というのも、その避難民がどういう経過で発生したのかということにも大分よるのだろうと思うのですね。  例えばある国の国内が飢餓状態で逃げ出してきたというような場合には、多分それは、その避難民が逃げてくる国といいますか、周辺の国と当該国、あるいは国連での議論...全文を見る
○横路委員 その場合の武器使用も、やはりこのPKO法のもとで考えられるということに当然なりますね。
○横路委員 それで、一つ、これはガイドラインの方の関連の質問になるのかもしれませんけれども、PKO活動というのが世界のあちこちで行われているわけですが、国連が平和維持部隊を派遣するにいたしましても、やはり関係国の合意が必要だという意味では、なかなかその合意形成に時間がかかるという...全文を見る
○横路委員 私は、そうではなくて、むしろ国際協力ということをベースにして、その国際協力を行う協力の仕方の中で日米の協力というのも一部分的に行われるにしても、基本はやはり国連への協力ということをベースにしてやるべきではないかというように思いますけれども、いかがですか。
○横路委員 なぜこういう議論をしているかといいますと、去年九月に、ハーバード大学のケネディ・スクールの総長のジョセフ・ナイさんにいろいろとお話をお伺いしたときに、それは彼個人の考えですけれども、期待しているのは、特に平素の協力というのは、地域的な限定がありませんから、やはり地球的...全文を見る
○横路委員 その点がとても大事なことだというように思っております。  ガイドラインとの関連のところは、そちらの法案が提出されたときにまた議論をいたしたいというように思います。  もう少し時間があるようでございますので、もう一度武器使用のところで、先ほどの石井さんの質問で整理さ...全文を見る
○横路委員 結局、自衛隊というのはいつも憲法九条との関係で議論されるわけで、それは自衛隊が日本の国土防衛ということをベースにしているから当然なわけですけれども、これからの国際協力ということになりますと、憲法九条だけの議論ですと、構成というのは実はいろいろなところでぶつかってくるこ...全文を見る
05月12日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第26号
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○横路委員 金融システム改革のための関係法律の整備に関連してちょっとお尋ねをしたいと思います。  昨年の十一月十七日に拓銀が倒産した直後に、大蔵省のある幹部の方とばったり会館で顔を合わせたことがあるのです。そのときに、いや、大変な事態だよと言いましたら、その方は、いや、これは市...全文を見る
○横路委員 拓銀などが倒産して、この影響の大きさでその後の対応策が出てきたということも言えるわけですけれども、金融ビッグバンという場合に、やはり現状の日本経済とか国民生活がどういう金融・証券市場というものを必要としているのか、その辺のところを明らかにするということがとても大事だっ...全文を見る
○横路委員 自由化を進める上で、一つには、預金者を含めたセーフティーネットをどうするかということと、それから、自由になればなるほどいわば検査監督の体制をどう強化するかという課題があろうかと思うのです。  ここで、九四年にこれは予算委員会の方に提出された資料ですけれども、前の大蔵...全文を見る
○横路委員 これから検査の体制、人材の養成でありますとか人員の面でも強化しなければいけないだろうと思うんですけれども、今後、大蔵としてはその辺の検査体制の強化ということについてはどのようにお考えですか。
○横路委員 もちろん少ない人数、効率的に活用されることも大事ですけれども、必要ならばやはり必要な体制をとるべきだというように私は思います。  そこで、今の状況で拓銀から北洋への引き継ぎの話が引き継ぎ検討委員会がつくられて両者間で行われているわけでございますが、現在の時点における...全文を見る
○横路委員 北洋銀行は合理的な融資行為に徹して堅実な収益を上げてきた企業でございますけれども、今おっしゃいますように地域経済のことも考えて、一応二月でしたか、二分類についても幾つかの条件を付した上で引き受けようということなんです。  私の聞いている方ではもう既に一分類については...全文を見る
○横路委員 非分類の企業は全部で二千二百ですか。
○横路委員 三億以上の企業が大体八百三十五で、最近の、私の承知しておるところではそのうち七百十四の企業に丸がついて受けますよ、二十五については条件つき、それから六十六についてはバッテン、三十が考慮中というのが三億以上ですね。それから一億以下は原則として受けるということのようですが...全文を見る
○横路委員 二分類についてはもう結論が出たんでしょうか。まだ結論が出ないで検討中ということでしょうか。     〔委員長退席、井奥委員長代理着席〕
○横路委員 三分類はこれはもうほとんど破綻しているわけですが、二百七十五で、これは一つ二つオーケーになっているだけですね。あとは承継しない。それから四分類は、もちろんこれは破綻していますので、五十二ですか。  この三分類と四分類で債権額というのはどのぐらいになるんでしょうか。わ...全文を見る
○横路委員 それで、今この話し合いが拓銀と北洋の間で行われているわけですね。本人たちの方にはもちろん、受けられませんよという北洋から返事が来たものについては企業の方に連絡をしているわけでありますけれども、企業からすると、確かにこの半年の経過の中でいろいろな経済状況が変わったわけで...全文を見る
○横路委員 承継のための環境づくりという点では、一つは、債権譲渡のときになるわけでございますけれども、いわば割引率をどうするか、どうなるかということが受け皿銀行としては非常に大きいわけですね。これは、現在拓銀と北洋との間で話が行われているようでございますが、しかし、預金保険機構と...全文を見る
○横路委員 引当金の積み増しをした上で北洋に引き継ぐという場合に、やはり原資がありませんから、これは預金保険機構の方から資金支援ということになるわけですか。
○横路委員 もう一つ、北洋の自己資本を強化するということが大切でして、これは大蔵省の方も従来から協力すると言ってきているわけですね。北洋の頭取の話ですと、八百億を二千億にいたしたいということで、今あちこち飛び回ってできるだけ自己努力をしょうということで努力されているようでございま...全文を見る
○横路委員 今、北洋の方は、できるだけ自己努力をする、余り他から介入、干渉を受けるような環境はつくりたくないということで頑張っておられます。それも一つの考えなわけですけれども。問題は、従来大蔵省としてもこの辺については協力しますよということを外に向かっては言ってきたわけですが、こ...全文を見る
○横路委員 一つは、やはり早く結論を出すということも大事なんです。善意に考えますと、北洋の方も、特に二分類にはかなりの大物がたくさんおりますから、これを何とか生かそうとして苦労されていて結論が出ていないということも言えるわけで、その点は理解しているのですけれども、しかし、その企業...全文を見る
○横路委員 これから大体いつごろをめどに最終的な結論を出して、受ける、受けないの結論がやや出てからも、実際の承継までの間にはある程度の期間、例えば半年なら半年とか、先ほどのお話ですと金融監督庁の方でもう一度検査を行って分類をし直すというお話もございましたが、これからの段取りがどう...全文を見る
○横路委員 今は拓銀がいろいろとその融資をしているわけですね。もちろん、業務監査委員会ですか、あそこのチェックを受けながら融資しているわけですけれども、しかし、だんだんやはり厳しくなっているというように聞いています。つまり、新しい融資というのは本来ならば北洋でちゃんとやってもらえ...全文を見る
○横路委員 貸し渋りについて、総合経済対策の発表の後で、大蔵大臣も各金融機関にその点についての是正の要請といいますか要望をされたようでございますけれども、北海道の通商産業局が調べた数字を見ますと、やはり全国に比べて道内金融事情というのは厳しいという数字が、これは四月十五日の調査で...全文を見る
○横路委員 ぜひそれはしっかりやっていただきたいと思うのです。政府系金融機関の場合も、例えば日本開発銀行などの場合、破綻した金融機関と取引があった企業の設備投資計画に必要な資金の五〇%を融資するというような制度を創設したわけですけれども、メーンがつぶれてしまっていますから、どこか...全文を見る
○横路委員 具体的ケースというよりも一般論としてお伺いしたのですが、ただ、先ほどの協議会も実は余り動いてませんで、今日だんだん話が詰まってきて、一体どうなるのかという心配をみんながしている大変大事なときに来ていますので、せっかくある組織を、形だけのものじゃなくて、動かして、そして...全文を見る
05月21日第142回国会 衆議院 本会議 第41号
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○横路孝弘君 私は、民主党を代表して、ただいま報告のありました先進国首脳会議並びに関連する重要施策について、橋本総理に質問をいたしたいと思います。  まず、バーミンガム・サミットの重要案件として議論された我が国の経済運営について質問をいたします。  共同声明では、世界経済の成...全文を見る
08月17日第143回国会 衆議院 予算委員会 第2号
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○横路委員 私は、主として金融問題についてお尋ねをいたしたいというように思います。  金融システムを再構築するためには、まず不良債権問題を早く解決して、金融システム全体への信頼を取り戻すということが何より大事かと思います。経済にとって心臓でもあり、また血液でもある金融のその機能...全文を見る
○横路委員 しっかり情報開示をやっていただきたい。これからの質問の中でそのことを明らかにしてまいりたいと思います。  そこで、まず今日の金融機関、この金融機関の現状についてどういう認識をされているのかということをお尋ねをいたしたいと思います。  銀行の方はどういうことを言って...全文を見る
○横路委員 それは、今検査に入っているのはわかっていますよ。しかし、検査だって、今まで何回もやってきているわけですから。  しかも、九八年三月に公的資金を入れたわけでしょう。国民の税金を投入したわけですよ。いわば国民は株主になったようなものですよ。ですから、我々は知る権利がある...全文を見る
○横路委員 問題は、第二分類債権なんですよ。それについてはまた後ほど詳しく議論をいたしたいというように思っていますが、今状況は心配ないよ、国民が信認、信頼して何の心配もないですよというのか、いや、問題のあるところはあって、それはちゃんとこういうぐあいに対応するんだというような説明...全文を見る
○横路委員 ソフトランディングかハードランディングかということが言われておりますが、問題は、無事に着地できるかどうかということが問題なわけです。事実を隠して、先送りして処理を延ばしていると、着地の前に燃料切れで墜落してしまう。ですから、今の政府案でいきますとこれはネバーランディン...全文を見る
○横路委員 二〇〇一年三月目指して問題を解決するということで私ども努力をしていかなければいけない、このように思っております。  そこで、委員長、ちょっと資料を配付したいのですが、よろしゅうございますか。
○横路委員 一つお尋ねしたいと思いますのは、やはりその事実を隠して先送りしてきたということを少し指摘をしたいと思うのでありますが、今回も五月の二十六日に岸会長が記者会見で、まあ大体不良債権のめどは立ったという発言をされました。  これずっと過去、例えば一九九五年の八月には兵庫銀...全文を見る
○横路委員 問題は、その一九九四年の八月の段階でしっかり掌握されていた、しかし、それは事実は公表されなかったわけですね。業務改善命令みたいなものをばしっと出してやったわけでもない。結局、合併を勧めたんだと思うのですよ。北海道銀行との合併がだめになってつぶれてしまったということです...全文を見る
○横路委員 監査法人といっても、今まで倒産した企業は、みんなちゃんと公認会計士のそれぞれの日本で有数なところが入りまして、その結果問題がないという監査報告を出しておって、そしてみんな倒産しているんですよね。それに対する信頼というのは今はもう失われています。これは大蔵大臣、いかがで...全文を見る
○横路委員 この数字、トータルで見ましても、大手銀行全体で見ますと第二分類四十五兆円ですね。例えば二〇%引き当てするとすると、九兆円になります。しかし、この三月期の業務利益というのは全体で三兆円ですから、それだけでも三年分かかるということになるわけですね。さらに、不良債権処理の原...全文を見る
○横路委員 全銀協の会長がもう大体めどが立ったという発言をされていますが、そうすると、日銀総裁としては、やはりまだまだ問題がある、その問題をできるだけはっきりさせて、できれば外に対して公表してほしい、こういう今のお答えのように承りましたが、それでよろしゅうございますね。
○横路委員 それで総理大臣、今、日銀総裁が、自己査定の個別銀行のものをみずから発表してもらいたいという話がありました。その資料は実は金融監督庁が持っているわけですね、自己査定の。ことしの例えば三月決算、四十五兆と発表しているわけですから、その中身は知っているわけですよ。ですから、...全文を見る
○横路委員 問題は、個別の、個々の債権債務関係を明らかにしろと言っているわけじゃなくて、報告しているわけです、各行の。金融監督庁はそれをまとめて報告したわけですね。これは公表しています。ところが、個別のやつがわかりませんから、先ほど私は推定した数字で計算したものを出したわけなんで...全文を見る
○横路委員 その二分類のところなんですが、確かに各金融機関に求めて出されているものでありますから、ばらばらになっている。これは何か統一していこうというような御努力をされておられるのですか。
○横路委員 不良債権問題の核心はその第二分類のところにあるわけで、そこで少し御質問をいたしたいと思うのですけれども、銀行が破綻した後に不良債権額というのは一気に増大しますね、それまで発表していた額に比べますと。倍になったり三倍になったりするわけです。それは、今まで不良債権にカウン...全文を見る
○横路委員 それは、把握する努力を今回は十九行全部についてされているわけですね。
○横路委員 いや、もう一つは、第二分類に計上していない、分類されていないところをちゃんと調べていただかなければ明らかになりませんよということを申し上げているわけです。
○横路委員 二分類について、例えばアジア向け融資も今の時点での引き当てというのは低いわけで、これもかなりこれから必要になってくるのではないかということが言われております。  また、不完全な担保や保証、いわば指導念書などで保証にかえているというような問題など、調べますと、やはり第...全文を見る
○横路委員 私は、先ほど日銀の総裁が二分類について発言をされたということは大変大事なことだと思っております。外国からも、もう七年もたっているのにまだわからないのか、何をやっているんだということを言われているわけでありますし、ここの処理が、いわば金融システムをしっかりと再構築して信...全文を見る
○横路委員 ただ、この発言は、もし検査の結果、債務超過の銀行があったとしても、検査結果を公表しないままに合併であるとか営業譲渡などで処理するというような意味にもちょっととれるのですが、それはそんなことはないんでしょうね。
○横路委員 これは総理にお伺いしますけれども、検査の結果、これは検査の結果というのは厳格にしっかりやらなければいけないわけですが、検査の結果、債務超過の銀行があったという場合に、しかし検査結果を公表しないままに合併や営業譲渡などで処理をするということになるのですか。いや、そうじゃ...全文を見る
○横路委員 今言いましたのは、検査の結果、自己資本比率がどうなのかというのが出てきますよね。そうすると、一応早期是正措置ということで、検査をして明らかにして対応するという今までの仕組みがあるわけですよ。まずそれでやはりしっかりやらないといけないと思うのですね。違いますか。総理大臣...全文を見る
○横路委員 その検査の結果と言いますが、今だって必要ないろいろな業務改善措置というのはやればできるわけですよね、今の法律のもとで。例えば、日銀の総裁が、大手銀行、国際的なデリバティブ取引など内外の市場と深く結びついているのでこれはそう破綻させるわけにいかないというお話をされました...全文を見る
○横路委員 きょうの夕刊に、長銀と住友信託の合併に公的資金投入して政府は支援という記事が出ています。要するに問題は、国民の前に何も明らかにならないで、そして裏の方でもってごちょごちょやる。しかも、これは国民の税金、お金を使うわけですから、だから、一体どうなっているのか、こうなって...全文を見る
○横路委員 確かに、大手銀行が破綻したらどうなるかというと、それはいろいろな混乱が生ずるというのははっきりしているわけです。  しかし、今まで皆さん方はその事実というのを公表しないで、先ほどちょっと拓銀の例をお話ししましたが、検査で実態がわかっていながら、三年間放置をして、合併...全文を見る
○横路委員 私のは想定しているところもありますが、想定じゃないんですよ。九八年の決算に基づいて議論しているんです、自己査定に基づいて。ですから、政府はみんな知っているんですよ。それは、今の状況がどうなのかというのは今検査しなければわからないでしょう。しかし、少なくとも九八年三月の...全文を見る
○横路委員 きょう松田理事長来ておられますか。  公的資金を導入するに当たってどういう審議をしたのか。例えば大蔵の検査とか日銀の考査ということも十分参考にされてやられたのかどうか、そこをちょっとお答えをいただきたいと思います。
○横路委員 ちょっともう一度確認しますが、大蔵の検査報告あるいは日銀の考査報告というのは、資料としてごらんになって調べられたのですか。
○横路委員 結局、今のお話ですと、一番実際の姿を掌握しているのは、やはり大蔵の検査並びに検査の報告書だと思うのですね。それは、大蔵大臣がメンバーですから、心配ないと言ったのだから、それを信用してやったという話でございまして、これはどうも極めて政治的に決められた。そこで国民の税金が...全文を見る
○横路委員 あと、同時にこの際、例えば早期是正措置なんかの場合にも、自己資本比率がゼロ%以下になっても何か救う措置が残っているとか、本当に、枠組みはつくられているのだけれども、あちこちに穴があって問題が処理される仕組みになってないですね。こういうところもこの際点検をされて、変える...全文を見る
○横路委員 もう一つ、不動産関連の権利等調整委員会についてちょっとお尋ねをしたいというように思います。  これも大変大きな問題でございまして、本来、司法の体制で処理すべき、裁判所の体制を強化して解決すべき問題が、どうも金融機関と債務者などの関係者が合意すれば、金融機関が債権を放...全文を見る
○横路委員 これは大変大きな問題でございますので、また明日以降の委員会の議論の中で明らかにしていきたいと思っております。  順序が最後になってしまいましたが、最後に、今の景気、貸し渋りの問題についてちょっとお尋ねをしたいと思います。  今回の七月の参議院選挙で、どこの町の商店...全文を見る
○横路委員 質問通告していまして、一つ、労働大臣に、最後に失業対策なんですが、失業も増大していく中で、企業もなかなか大変厳しいわけでございますが、同時に、ハンディキャップを持っている人たちの解雇というのが、最近これまた月を追うごとに非常にふえてきているのですね。この障害者の雇用と...全文を見る
○横路委員 終わります。