横路孝弘

よこみちたかひろ



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開催日 会議名 発言
02月29日第147回国会 衆議院 予算委員会 第14号
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○横路委員 二〇〇〇年度予算案の審議も、衆議院、この締めくくり総括質問でということに、最後のところまで来ましたが、昨年の予算委員会、総理は十日ほど出席をされておられまして、総括で六日間、集中で三日、締めくくり総括一日ということで、七十時間十五分出ておられます。今国会は、きょうを入...全文を見る
○横路委員 この予算委員会という場は、実は今日本の社会がどんな問題を抱えているのか、財政上、税制上どういう課題があるのか、どんな社会問題があるのか、やはり議論を聞いていますと、私どもでも、ああ、こういう点があるのかということを勉強させられるわけですね。非常にいい機会を総理は逃され...全文を見る
○横路委員 その越智委員長の発言は、どこが問題だというように総理、お考えですか。あるいは問題であると思うのか思わないのか。この発言を聞いてどのように思われましたですか。
○横路委員 いやいや、任命された総理大臣として、この越智再生委員長の今回の金融関係者を集めての発言というのは、どう受けとめられたんですか。
○横路委員 では、あの越智委員長の発言のどこが総理大臣としては不適切だと思われたんですか。それは、越智さんが不適切だと言っているから不適切だと思ったんですか。そうじゃなくて、あの発言そのものを総理としてどう受けとめられたのかと、任命権者なわけですから。そこを今聞いておる。
○横路委員 問題は、信用組合などを集めまして、これから検査に入りますよということをまず伝えて、そして、検査が厳し過ぎると思ったら言ってらっしゃい、そうしたら十分考慮しますよと。言ってくるときには、そばにいた地元の代議士さんを通じて言ってらっしゃい、十分考慮しますよ、こういう発言な...全文を見る
○横路委員 そうすると、任命権者である総理大臣として、この発言は極めて不適当であるという判断をされて、そして、越智さんに責任とってもらいたいということを言った結果ではないんですね、今度の辞表というのは。
○横路委員 総理大臣としては、この越智委員長の発言というのは、責任をとるべき内容だと思いますか。そうは思わないんですか。総理大臣として、任命権者として、どうこの発言を受けとめているんですか。
○横路委員 この間のやりとりではっきりしたことは、要するに総理大臣として、この越智発言というのは金融再生委員会の委員長としてふさわしいものではないという判断は別にされていないわけですね。
○横路委員 いや、だんだんに明らかになってきましたが、何より公正さが求められる銀行検査まで、自民党議員の口ききがあれば都合のいいようにねじ曲げますよというこの姿勢、これが今、国民の信頼を政治が失っている一番大きなところじゃないですか。  私は、いろいろな報道の中に、例えば森幹事...全文を見る
○横路委員 権限があるとかないとかという問題じゃないんですね。  総理も御承知のように、我が国は、ともかくこの金融危機から脱却しようということで、例えば預金の全額保護でありますとか公的資金の注入でありますとか、あるいは破綻した銀行の国有化といったようなスキームをつくって、そこに...全文を見る
○横路委員 この信頼回復のために、総理、どうしたらいいんですか、海外に対してだって。ちゃんとやらなければいけないと思いますよ。これは総理の責任です。
○横路委員 こういう発言がありますと、越智大臣のもとでのさまざまなとられてきた措置、長銀、日債銀の処理の問題、あるいは、さまざまな金融機関に対する検査というのは一体どんな検査だったのかという、やはり国民の不信は高まるばかりなんですね。  私は、この際、金融問題について総括をしっ...全文を見る
○横路委員 ともかく、我々、日本の行政、政治の中で、やはり過去のそういう総括、区切りをつけるということが、どうもしっかりしない、あいまいに済ませてしまうということは、やはりあるように思います。  特にバブル崩壊以後、金融システムをしっかりさせるということが最優先課題だったわけで...全文を見る
○横路委員 次に、財政問題について御質問をいたしたいと思いますが、総理はたびたび、二兎を追う者は一兎をも得ずということを言われて、ともかく景気回復がもう最重点だということで、借金も随分ふやしながら今日までやってきたわけです。  その結果どうなったのかというと、残念ながら、まだこ...全文を見る
○横路委員 財政再建のためには、財政構造改革が必要なわけですよね。
○横路委員 いや、既に本会議での答弁でも、二兎というのは、一つは景気回復、一つは財政構造改革なんだと御答弁されているんです。  ただ、先ほどのように、何か収支バランスをとることだとかいうように話がなりますと、少しぶれていますので、基本のところはやはり、財政の構造改革をしっかり行...全文を見る
○横路委員 私も、財政というのは歳入歳出ですから、結局は何かというと、税制改革が必要でありますし、行政改革、それからやはり公共事業と社会保障の改革をどうするかということが、財政再建のためにどうしても議論をして、新しい方向を見出さなければいけない課題なんですね。  総理、その認識...全文を見る
○横路委員 まさにこれからそこをちょっと議論したいと思うんですが、その前に、まず景気を本格的な回復軌道に乗せることということで、今、経済成長率一%から二%ぐらいというお話をされました。  総理は、昨年の施政方針演説で、この九九年度というのは景気回復元年にするんだということを明ら...全文を見る
○横路委員 総理は、施政方針演説の中で、アメリカのケースを引用されまして、要するに、アメリカで本格的な景気回復があって財政というのは黒字に変わったのだ、こういうことを述べられておりますが、間違いございませんですね。
○横路委員 日本とアメリカと今比較してみますと、アメリカで例えば国債依存度のピークというのは大体二〇%台なんですね。来年度の日本の予算はほぼその倍、三八%を超えています。それから、GDPに対する国と地方の債務残高も、アメリカの場合ピークで六三・四%、日本はもうほぼその倍ということ...全文を見る
○横路委員 大蔵大臣の言うとおりなんですよ。総理、そうなんですよ。それは同意されますね。
○横路委員 アメリカの連邦財政収支という資料をお渡ししてありますが、ちょっと見ていただきたいんです。一九八九年と一九九八年の数字を見ていただきたいんですが、歳入で二%増ですね。大体、アメリカのGDP一%を十兆円として、二十兆円の歳入をふやしているわけです。そして、歳出の方を見てい...全文を見る
○横路委員 いやいや、最後、御指摘といったって、そんなことは私は言っていませんよ。経済が回復してからやるべきだという話ではありませんよ。両方やるべきだという話をしているんですから、そこを間違えないでいただきたいというように思います。  その両方をやったんです、アメリカも。結局、...全文を見る
○横路委員 先ほど象徴的には一、二%というお話がありましたが、ことしの施政方針演説で、「我が国経済が低迷を脱し、名実ともに国力の回復が図られ、それにより財政、税制上の諸課題について将来世代のことも展望した議論に取り組む環境を整え、その上で財政構造改革という大きな課題に立ち向かう」...全文を見る
○横路委員 いや、委員長、これは総理に。総理の施政方針演説だ。
○横路委員 総理、国力の回復が図られというのはどういうことですか。大きな借金を抱えている国は、国力が回復した国と言えるんですか。借金なんか、そんなに簡単になくなりはしないですよ、どんどんふえるばかりですから。国力の回復が図られというのはどういう意味ですか。それを財政構造改革の議論...全文を見る
○横路委員 そうすると、ここの「我が国経済が低迷を脱し、名実ともに国力の回復が図られ、」云々というくだりは、要するに景気の回復だというように理解してよろしいわけですね。去年とそういう意味では変わりないと。  去年の施政方針演説はどういう演説かといいますと、私は、財政構造改革とい...全文を見る
○横路委員 わかりやすいどころかわかりづらくなっています。  そこで、いずれにしても、先ほど、改革は必要だ、行政改革だとか税制改革というお話がございました。例えば税制改革について、では総理は、今どういう改革が必要だというようにお考えですか。
○横路委員 総理、日本政府は小さい政府だと思われますか、大きい政府だと思われますか。
○横路委員 俗に、日本政府は大きい政府だから小さい政府にすべきだという議論をみんながするわけですね。  大きい政府という面は二つあると私は思っています。  一つは、中央省庁の持っている許認可権ですね。これは今もう毎年毎年ふえていっています、総理。一万一千件を超えてますますふえ...全文を見る
○横路委員 総理、どう受けとめますか。  日本政府、大きい政府の、ほかに比べてはるかに大きいところと、それからこの経常収入をごらんください、アメリカやイギリスよりもずっと下がっている、そういう状況になっているわけですね。この結果についてどう受けとめますか。  厚生大臣には聞い...全文を見る
○横路委員 それで、税制なんですが、やはり将来に向けて今から議論をしなければいけない点、たくさんあると思うんですよ。例えば総合課税にするために納税者番号制度という議論、従来からあるわけですね。こういうところは、何も景気が回復してそれから議論をするというんじゃなくて、今からやはりし...全文を見る
○横路委員 先日、大蔵大臣が海江田議員の質問に答えて、個人の所得税の課税最低限度を——非常に高い水準ですね、国際的に見ても。そこで、私も同じ意見なんですけれども、できるだけ国民は、企業もそうですが、広くやはり税は負担をして、そのかわり、所得の低い人のところには政策がちゃんとそこを...全文を見る
○横路委員 だから、それをみんなトータルにやればいいんですよ。  私、先ほど四つ必要だと言いました。行政改革と税制改革と公共事業の改革と社会保障の改革、この四つがやはりベースなんですね。そこのところはやはりいろいろ議論をしてちゃんと説明しないと、何の説明もなく、ともかく借金ばか...全文を見る
○横路委員 実行する前にまず議論をして、国民的な合意を得なければいけないわけですね。それにも時間がかかりますよ。  ですから、例えば税制でいいますと、資産課税とか消費課税、所得課税あるのですが、いつもばらばらに議論していますが、やはりこれなどもまとめて、そして、できるだけ公平で...全文を見る
○横路委員 きょうは議論はしませんけれども、本来、もう一つ大事な社会保障改革も、抜本改革、抜本改革と言われながら、政治的な圧力に負けて、そしてまた既得権益を持っている団体等、冒頭の発言じゃありませんけれども、そういう選挙の関係もあるんでしょう、ともかく本来やるべき筋道から全然外れ...全文を見る
○横路委員 個別に、補助金もいろいろな形がありますから、どうしても削れないものももちろんあるわけでございますけれども、政策誘導的な補助金というのはできるだけやはりカットする、それは一般財源化していくということが——行政にとって、この手続に、つまり補助金の申請をする業務にどれほどエ...全文を見る
○横路委員 地方分権の議論のときに、地方六団体が、百八煩悩事例集と言っているんですが、補助金のいろいろなケース、こういうケースは問題だというのを出したんですよ。そうしましたら、省庁の中で、一体こんなケースを言ってきた市はどこの市だといって、調べて後でいじめたなんという話があって、...全文を見る
○横路委員 あと、ちょっともう一つ、公共事業予備費、これは憲法や財政法上からいっても、九九年度の公共事業予備費の使い方を見ていますと、これは予見しがたい予算の不足に充てるために設けられている制度ですよね。こんなのは、ちゃんと、もし必要ならば、あるいは補正予算を組んでやればいい話で...全文を見る
○横路委員 そうすると、二〇〇〇年度予算では、九九年のような、ああいうやり方はしないということですね。
○横路委員 もう分捕り合戦というか、どこにどうなんというのは決まっているわけじゃないんでしょうね。
○横路委員 総理、この予備費というのは、ちゃんと憲法で決められているわけです。緊急の場合に使えるようにしましょうということなんですね。景気対策で必要なら、それはそれで、ちゃんと補正を組めばいいわけで、こんなわけのわからぬ、国会のチェックのない、できない、これは事後で報告するだけで...全文を見る
○横路委員 次の問題に移ります。  一つは、三つの過剰解消ということが言われて、よく雇用だとか設備だとか債務だとか言われたわけです。昨年の経済白書でも、二百二十万人の過剰雇用があるというような話が出され、総理も昨年、シカゴの演説で、失業率四・八%になったことに触れて、これは避け...全文を見る
○横路委員 ちゃんとした受け皿なしに、雇用が過剰だ過剰だ、失業もやむを得ないということになると、企業の方はそういう努力をするわけですね、総理。  そして、どのぐらいの数字になるかといいますと、ある研究機関の調査ですと、九八年から九九年にかけて大体五兆円、人件費コストを下げたと言...全文を見る
○横路委員 総理、投書をちょっと読ませてもらいたいと思います。去年の暮れに出た投書なんですが、横浜の主婦の人の投書です。   「奥さん、おむすび一つすみませんが恵んでくれませんか」。朝、外を掃いている私の背中に、五十歳ぐらいの男の人が声を掛けてきました。   その朝はあいにく...全文を見る
○横路委員 「一兎をも得ていないオブチノミックス」という資料をちょっと渡してありますが、これを見ていますと、景気がよくならないばかりではなくて、完全失業者もふえ、生活保護もふえています。お金で一兆五千億を上回るんじゃないでしょうかね、九九年の生活保護費。それから、ホームレスの方が...全文を見る
○横路委員 雇用の流動化が言われて、もう既に日本社会は相当雇用は流動化しています。パート労働はアメリカよりも多いんですね。雇用者に占める割合がもう二一%を超えていまして、ますますふえています。派遣労働も、多分ことし百万人を超えるでしょう。去年の十二月に施行されましたから、どんどん...全文を見る
○横路委員 これからの雇用分野というのはどういう分野かというとき、必ず議論されるのは福祉分野だということで、今ホームヘルパーの人の数も急速にふえていっています。  それで、ちょっと実態調査をやった数字がないんですが、これは私のところの札幌で行ったホームヘルパーの実態調査、ちょっ...全文を見る
○横路委員 これは労働省の方にも、労働省の方で今度この予算の中に、介護労働者の雇用管理の改善等に関する法律の改正案を国会に今出していますね。そして予算措置もあるわけですね。そのときに、やはり労働条件についてちゃんと守られているのかどうかということを含めてチェックをしていただきたい...全文を見る
○横路委員 それで問題は、総理、パート労働のあり方にあるんです。時間もだんだんなくなってきましたから簡潔にお話ししますと、今、大体千百万人を超えているわけですね、パート労働の方が。だんだんこれからふえていく。時間当たりの賃金の格差というのは、大体百対七十ぐらいなんですね。つまり七...全文を見る
○横路委員 いや総理、もう勉強はされているのです、今。もう既にされて、三月中に一応の方向性を出すというところまで来ている最後の段階ですから、ぜひその点について、そこがやはり今のままですと、雇用は流動化しても、結局雇用が不安定化するだけの話になりますので、流動化しているというのは現...全文を見る
○横路委員 いやいや、ちょっと委員長、感想をまず聞いてから……
○横路委員 いやいや、後からちゃんと議論しますから。委員長、ちゃんと議論しますから、障害者雇用について。
○横路委員 最近よく自助努力とか、結果の平等じゃなくて機会の平等という議論がありますけれども、この人はやはり努力しているわけですよ。この人、自助努力していないとは言えないでしょう。物すごい努力をしている。しかし、なかなか就職ができないわけですね。  そこで、政府の方もいわゆる法...全文を見る
○横路委員 いや、ですから、それでちゃんと指導をしてください、労働省を通じて。
○横路委員 答弁は要りませんが、ついでに、平成三年に公表するということを含めた指導をやって以来、ちょっと今までしばらく時間があいていますので、この際しっかりやっていただきたいというように思います。  最後に、もう時間がなくなりましたが、ちょっと景気回復について、特にこれからの個...全文を見る
○横路委員 先日の公聴会の公述人の公述の中に、スウェーデンが二兎を追って二兎を実現した国なんですね。そこで何をやったかというと、労働生産性を上げるために教育投資を物すごくやった。社会人も大学で受け入れる、中小企業を入れて一番新しい技術をそこで技術移転をするということに非常に中心的...全文を見る
○横路委員 時間になりましたが、最後に、資料の六というのをちょっと見ていただきたいのですが、高齢者世帯の所得分布、それから貯蓄額ですね、高齢者世帯と雇用者世帯。私は、やはりこの間ずっと日本の国内で二極化が進んできているんじゃないか、所得や資産の面でですね。  この高齢者世帯の所...全文を見る
04月06日第147回国会 衆議院 憲法調査会 第6号
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○横路委員 民主党の横路です。きょうは貴重な御意見、どうもありがとうございました。  きょうは午前中、東大の北岡先生から、憲法の制定をめぐる、GHQと日本側のいわばせめぎ合いとその過程ということについてのお話をいただきました。先生からもその点についてのお話があったんですが、その...全文を見る
○横路委員 先ほど、先生最後のところで、例えば余りにも中央集権的な官僚システムというものが今改革しなければならない課題だということをおっしゃいましたが、確かに、憲法の中で、ちょっと残されたところが中央集権的な官僚システム。結局、戦争を遂行していく中で、むしろ権限を持っていったわけ...全文を見る
○横路委員 ちょっと地方分権の話になりましたが、新しい中央省庁の仕組みが来年からスタートするわけですが、中身を見ていますと、どうも権限がほとんど移っていませんで、権限は持ったままですから非常に巨大な官庁が誕生するということで、これは本当に地方分権の流れに沿うものかどうかというと、...全文を見る
○横路委員 制定過程にちょっと戻しますと、私は、ワイマール憲法についても議論がこの時期に行われているというのは本当に驚きなんです。ワイマール憲法、どうしてその憲法体制が崩壊してナチスがその後登場していったのかということは、ずっとその後大きな課題といいますか、議論になっていたわけで...全文を見る
○横路委員 ワイマールのことに触れたのは、最近の日本の社会の中でも、例えば機会の平等さえあれば結果の平等はどうでもいいといいますか、そういう議論というのはあるわけですね。本来、やはり政府の果たす役割というのは、ワイマール憲法ではありませんけれども、しっかりあるんだというように思い...全文を見る
○横路委員 どうもありがとうございました。
04月24日第147回国会 衆議院 予算委員会 第15号
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○横路委員 まず、森総理の政治姿勢についてお話をお伺いいたしたいと思います。  私は、最近の日本の状況を見て、日本の基本のところが揺らいでいる、おかしくなっているんじゃないかというように思います。よく、バブル崩壊からリストラが進行していくこの十年間を失われた十年と言いますが、日...全文を見る
○横路委員 そのバブルにおぼれた中に、特に政治や経済や行政組織のリーダーの人たちがバブルにおぼれていった。そのバブルの、今回のバブルの一番典型的な事件がリクルート事件ではなかったかというように私は思っております。  それで、総理にお伺いしたいんですが、総理は、文部大臣を昭和五十...全文を見る
○横路委員 その株はどうされたのですか。売られたのじゃありませんか。
○横路委員 幾らそれで手にされたのですか。
○横路委員 一億以上の売却利益を上げたというように報道されておりますけれども、違いますか。五千円ぐらいで売られたのじゃありませんか。
○横路委員 当時の新聞報道で共通しているのが、五十九年の十二月に株を手に入れられて、そして公開したのが昭和六十一年の十月三十日なんですね。そして総理が売却されたのが、六十一年の末か六十二年の初めというように言われておりまして、大体売却益が一億円ぐらいというように報道されております...全文を見る
○横路委員 どうもこのバブルが人々の倫理観というのを、特に政治経済、行政のリーダーの倫理観というのを失わせたというように私は思っています。  森総理は教育改革ということをテーマにされておりますけれども、しかし、こうした行為を見て、本当に大丈夫かなと思う国民は多いのではないかと思...全文を見る
○横路委員 それは総理、問題ですよ。それは問題ですよ。  問題は、大蔵省からどうして新しく金融再生委員会に移っていったかということですね。それは、検査そのものが、なれ合いではなくて、ごまかしではなくて、透明にして公正な検査をしっかりやるというために、大蔵省のいろいろな不祥事の経...全文を見る
○横路委員 そんないいかげんな検査を金融監督庁はやっているんですか、総理。そんなことないですよ。金融監督庁は、新しくスタートして、それは確かに厳しいかもしれないけれども、厳しくしなきゃ実際の姿はわからぬじゃありませんか。実際の姿を見て、そしてどうするのかという方針が出てくるわけで...全文を見る
○横路委員 越智さんの発言は、これから検査に入りますよ、検査はなかなか厳しいですよ、何かあったら言ってきてください、そのときできるだけのことをいたしますよと言っているんですよ。  問題は、検査はやはりちゃんとしっかり、公平、公正、透明にやる。そこに、自民党の議員が言ってきたら、...全文を見る
○横路委員 越智さんがやめたのは、結局、やはり検査に手心を加えるということと、税金があるから、公的資金があるから、これはもう自分の責任でじゃぶじゃぶ使いますよという発言をして、責任をとってやめられたんじゃないですか。  私は、今の総理の発言で、やはり森内閣の性格というのは、これ...全文を見る
○横路委員 特に、やはり四十代、五十代の人が今一番不安を持って、不満を持っています。それは本当に家族のために、会社のために汗水流して一生懸命働いてきたのですから。そして、そのあげく、会社に、はいさよならですよ、解雇ですよね。この一年間で、解雇などによって人件費の節減五兆円と言われ...全文を見る
○横路委員 ちょっと雇用の問題は後ほどやりますが、では経済の方の実績はどうなったかということでございまして、これは新しい数字です、十—十二の数字。それから失業者は二月、企業倒産は三月の数字でございます。その前年の比較でございます。     〔委員長退席、自見委員長代理着席〕 ...全文を見る
○横路委員 企業の負担を軽減するんだということで、政策集中してきましたね。その結果どうなったかというのが、さっきの社会の状況がどうなったかという数字なんですよ、その結果が。結局、国全体としてはコストのかかることをやってきているわけなんです。しっかりやはり対応していかなければいけま...全文を見る
○横路委員 これは、労働大臣にちょっとお伺いしますが、三月は五%超えるんじゃないですか、失業率は。
○横路委員 要するに、この四・九という数字は、中小企業の倒産と大企業のリストラなんですね。中小企業もこの間、四カ月ほどずっとふえてきています、中小企業の倒産が。それからリストラは、いろいろな調査を見ましても、まだこれから二年以上、大企業ではリストラは続いていくだろうということが言...全文を見る
○横路委員 その考えですと、ほとんど変わりませんね、全然。構図、構造、歳出構造をやはり思い切って変えないといけないわけです。  私は、その公共事業が、古い形の公共事業、新しい公共事業という言葉を使いましたけれども、これからの国民の生活に何が必要か。今はもう少子高齢化社会になって...全文を見る
○横路委員 三百兆円もお金を投入して、それは少しはよくならなきゃならぬわけで、ただしかし、タクシーに乗ってみても、どこに行ったってそんな景気がいいなんていう実感は国民の中にないですよ。  それで、もう時間がちょっとなくなってしまいましたので、聞かれたことだけ答弁してください。 ...全文を見る
○横路委員 財政の効率化ということで一つ、今回の児童手当の問題ですね。これも結局、考えてみますと、今まで三歳までの子供に、二百六十五万対象で手当が出ていたわけですね、それを三歳から六歳に拡大をすると。しかし、拡大するために、年少扶養控除、これは去年わざわざ上げたものをまた下げると...全文を見る
○横路委員 いや、もう全く政策目的が混乱した制度で、多くの子供を抱えた家庭が増税になる、こういう政策は、やはり選択を間違えたというように私は思います。  最後に一つ、沖縄サミットについてお尋ねしたいわけですが、沖縄は太平洋のキーストーンと言われて、アメリカ軍のいわば、アジア太平...全文を見る
○横路委員 もう時間がなくなりましたので、最後に、有珠山の噴火の問題についてちょっとお話し申し上げたいと思います。  避難されている方もだんだん長くなりまして、心から皆さんにお見舞いを申し上げたいと思いますが、いよいよ仮設住宅の建設でございますとかいろいろな事業が始まります。こ...全文を見る
04月27日第147回国会 衆議院 憲法調査会 第8号
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○横路委員 民主党の横路です。  私は、憲法は、国の根幹というものをはっきりさせ、国の理想、目標を明らかにするもので、現実にどうするかということは、憲法を踏まえて法律でこれを行うというのが我が国の形だ、このように思っています。  現在、日本はいろいろな問題に直面しています。そ...全文を見る
05月10日第147回国会 衆議院 商工委員会 第17号
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○横路委員 この高レベル核廃棄物の処分問題というのは、十数年前にこの問題に直面させられました一人といたしまして、ようやく法律が出てきたのかという思いでございます。  十五年ほど前になりますけれども、北海道の幌延町という町がこの高レベル核廃棄物の処分の地として手を挙げまして、手を...全文を見る
○横路委員 この法律の目的というのを読んでみますと、私はよくわからないのですね。それで、お手元の、皆さんも御存じだと思いますけれども、「この法律は、発電に関する原子力の適正な利用に資するため、発電用原子炉の運転に伴って生じた使用済燃料の再処理後に生ずる特定放射性廃棄物の最終処分を...全文を見る
○横路委員 私が聞いているのはそういうことではなくて、この目的を見ると、まるでこれは原子力産業を守ることを目的とする法律みたいじゃないですかと言っているのですよ。  問題は、高レベル核廃棄物というのはやはり危険性を持っているわけでしょう。非常に長い間、この持っている放射能の能力...全文を見る
○横路委員 しかし、それはおかしいと思いますよ。この法律に基づいて最終処分地をどうやって決めるかということ、この法律の中に規定されているじゃありませんか、六条から八条まで。ですから、本来ならばこの目的に、最終処分を安全に実施させる、そして国民の安全を守るということがはっきり出てこ...全文を見る
○横路委員 それならば、この法律は、実施主体と費用の負担だけを決める法律にすればいいわけですよ。処分地を決めるのも段階を追って決めるように、要件だって、極めて不十分ですが、書かれているじゃありませんか。安全に関する点に入っているんですよ。  だから、今のお話だったらこの法律はち...全文を見る
○横路委員 いや、問題は、処分地の選定そのものが、やはりいかに安全な地層を選ぶのかということでしょう。それに至る手続がこの法律に書いてあるんですよ。それは何を優先させなければいけないかというと、一万年間にわたってこの列島に住む人々の安全なんですよ。そのためにこの法律をつくったんで...全文を見る
○横路委員 それならば、法律の目的でその趣旨を明確にすべきだというように思います。ぜひ議員皆さんの中でその点の御議論をひとつお願いいたしたいと思います。  私が非常に心配しているのは、よく原子力の安全神話ということが言われました。そうした中でジェー・シー・オーの事故などが発生し...全文を見る
○横路委員 アメリカの法律は、まず、現状の認定として、非常にリスクがあるということ、それからこの問題の三十年間の政府の努力がやはり足りなかったということ、それから三つ目に、やはり政府が責任を持つ、費用はやはり発生者が責任を負うべきだということ。それから、何といってもこの計画につい...全文を見る
○横路委員 それならば、六条から八条のところ、処分地の選定というのは後回しにして、別の法律をつくってやるというようにした方がよろしいと思います。  後でまた議論しますので、次の質問に移ります。  一つは、プルトニウムの関連ですが、この法律でいいますと、使用済み燃料を全量再処理...全文を見る
○横路委員 全量再処理するということにしかこれは読めませんけれども、それでよろしいのですか、そうではないのですか。
○横路委員 そこで大臣、これは非常に大事なところなんですけれども、いろいろな技術開発がこれから進んでいく、コストの問題もあるという意味でいいますと、やはり柔軟にして選択肢を広げておくということは大変大事だと思うのですね。  今、再処理を見ますと、アメリカは再処理をしていませんし...全文を見る
○横路委員 しかし今、電力業界からも、もうちょっと柔軟にすべきじゃないのかというような議論が出ています。  それはどういう議論につながっていくかといいますと、要するに、再処理をしてプルトニウムを取り出す、その結果、高レベル核廃棄物が出てくるわけですが、使用済み燃料のまま保管か処...全文を見る
○横路委員 この法律で、基本方針を第三条で決めることになっていますが、決めた方針も、「改定するものとする。」というのがありますが、そこは改定の対象にはなるのですか、ならないのですか。
○横路委員 当面、処分するガラス固化体の量というのは、二〇一〇年ぐらいでどの程度の量になるのですか。そして、それだけの量を生み出すプルトニウムの量は、どのぐらいになるのでしょうか。
○横路委員 その四万本の場合ですと、プルトニウムは何トンぐらいになりますか。
○横路委員 大体でいいですよ、大体で。
○横路委員 私の承知しているところでは、四万本ですと大体四百トンぐらいではないかと言われていますが、一本はウラン燃料換算で大体一トンというように聞いていますが、違いますか。
○横路委員 しかし、それとこのガラス固化体四万本というのは違うんじゃないですか。
○横路委員 この点は非常に大事でして、御承知のように、世界の課題というのは核不拡散でございますから、そのために、余剰プルトニウムを持つと、それはすぐ核に転用するといいますか、やはり不信感を持たれるので、日本政府としては余剰プルトニウムを備蓄しないということでやってきたわけですね。...全文を見る
○横路委員 それは、一九九四年の長期計画におけるプルトニウム需給見通しが今のような答弁の数字ですよね。問題は、この法律で二〇一五年までに処理をするガラス固化体というのは約四万本ですよというお答えだったから、その四万本に相当するプルトニウムの量というのはどれだけなんですかということ...全文を見る
○横路委員 それでは、その問題は資料をいただいてからまた御質問させていただきたいと思います。  次に、この法律の処分地決定のプロセスについてお伺いをいたしたいと思います。  私、今回資料を当たっていて、平成十年五月二十九日、原子力委員会高レベル放射性廃棄物処分懇談会の「高レベ...全文を見る
○横路委員 適切な情報公開などという、その言葉自身がもう古いんですよ。それはこの時代の情報公開の規定の仕方じゃないのです。  この原子力委員会の基本的考え方の九ページ「情報公開」というところに、このように書かれています。「処分事業の透明性を確保し、意図的に情報を隠しているのでは...全文を見る
○横路委員 すべてを公開するということを今御答弁されたわけですが、それはやはり法律上はっきりさせてもらわないと、適切な情報の公開に努めるものとするといえば、いや、役所がまた判断して、これは適切でないからやらないとかやるとかということになるんです。  もうちょっとこの報告書、なか...全文を見る
○横路委員 それならば、これは提案でございますけれども、結局、この法律は、基本方針それから最終処分計画のところについては公開規定があるんですけれども、実施主体が行っていく実施段階のいろいろな作業には公開の規定が全然ないのです。最後に、適切な公開をというこの怪しげな形容詞のついた規...全文を見る
○横路委員 やはり法律家の目から見ますと、情報公開に努めるとただ書いてあるならばともかく、「適切な」というような表現がつきますと、そこでやはり選択してしまって、これは適切でないから公開しないということになってしまうんですよ。  だから、この法律のつくり方は本当にそういう点で従来...全文を見る
○横路委員 いみじくも言われたように、やはり適当な公開になってしまうんですよ。ですから、そこは法律上はっきりさせた方がいいと思います。  具体的にちょっとお尋ねをいたしますが、これから議論の方は少し六条の方とも関連をしてきますが、例えばこの六条の中で、まず文献調査を行いますね。...全文を見る
○横路委員 もう一点、この委員会の報告書の中で私が見て大変すばらしいなと思いましたのは、外部からのチェックという項目があるんですね。これも大変すばらしい考え方でございます。  このように書かれております。「国レベルでは、処分事業の進行に応じて各段階でチェックする機能が重要となる...全文を見る
○横路委員 まず一つは、国がチェックする仕組みですね。これは原子力委員会並びに原子力安全委員会があります。これも後ほど議論します。その上で、なおかつ第三者のチェック。ぜひ今の大臣の答弁を生かしていただきたいと思いますが、アメリカはその仕組みを持っているわけですね。アメリカは、科学...全文を見る
○横路委員 例えば、この二号の、概要調査地区、精密調査地区それから最終処分施設建設地の選定に関する事項というのは、結局、一言で言えばどういう場所が安全かということでしょう。地震や火山のあるところはだめですよとか、安全に関することなんですから、それをいろいろ基本方針の中で決めていく...全文を見る
○横路委員 この法律の構造そのものも、議論するといろいろな問題があるわけです。  例えば、基本方針というのは、決めるのはまだこれからでしょう。最終処分計画もこれからですよね。どういう基本的方向にするのか、どのように建設していくのかという、技術開発も含めてみんなこれからなんですよ...全文を見る
○横路委員 国会は、この法律だけ通してあとはお任せという感じなんですね、この法律は。本当は基本方針だとか、これは閣議の決定事項になっていますけれども、やはりどこかで国会が関与することも大いに必要だなと思っております。  そこで、次の質問に移りますが、チェック機能もつくっていただ...全文を見る
○横路委員 この原子力委員会の報告書の中に、わざわざ、海外の例も参考にすべきであるということで、フランスとカナダの例が紹介されています。  フランスでは、地下の研究施設の建設に当たって、政府、実施主体、国会、地方議員、職業団体、環境保護団体、住民などによって構成される地域情報監...全文を見る
○横路委員 今の大臣の御答弁ですと、法律の方をちょっと修正をして、そして公聴会、公開ヒアリングというのを法律に明記すべきではないかというように思います。  そこで、もう一点。今御答弁ございました、自治体の知事並びに市長の意見を聞かなければいけないという点でございますが、意見を聞...全文を見る
○横路委員 これはやはり同意がなければやらないというように解釈してよろしいんですね。反対してもやるということですか。
○横路委員 つまり、都道府県知事、市町村長の同意がなければならないということとは違うということですね。意見を聞いて反対でも、やるときはやるんだ、こういうことでございますか、今の答弁は。
○横路委員 意見を聞くというのは、別に規定がなくたって当たり前のことじゃないですか。だから、それを聞いた上でどうするかということですよ。やはりここで、中央政府と地方政府、特にこういう大きな問題というのは地方政府が反対しているのを強行してやるということにはならないんじゃないんですか...全文を見る
○横路委員 それでわかれといったって、そういうあいまいなところが結局混乱するのですね。だから、そこは、アメリカなんかの場合は、反対は反対でちゃんと受けとめて、その場合には、アメリカの場合は上院、下院で議決をするという方法が残されていますけれども、手続が明確なんですね。  この手...全文を見る
○横路委員 本当に意に反してならないようにしていただきたいというように思いますが、この点も、法律の表現として、私は、もっと強い、しっかりした表現が必要だというように考えております。  そこで一つお尋ねしますが、これは科学技術庁の方になりますか、既に、処分地にはしませんよ、中間貯...全文を見る
○横路委員 二カ所だけですか。
○横路委員 それは、いずれも都道府県知事との約束ですね。それは、その県に置かないという話なんですか、それとも、特定のこの地域にはつくりませんよということなんですか。どんな内容なんですか。
○横路委員 ちょっと、その内容をそれぞれ明らかにしてください。
○横路委員 それぞれの約束はしっかり守っていただきたいと思いますが、通産政務次官、通産大臣ですか、あるいは科学技術庁になるのでしょうか、ちょっとそこを確認してください。
○横路委員 次の質問に移ります。  これからは、六条、七条、八条について、第二次取りまとめとの関連で御質問をさせていただきたい、このように思っております。  まず、概要調査地区でございますが、概要調査地区につきまして、まず文献その他の資料による調査を行うわけですね。この文献調...全文を見る
○横路委員 ですから、例えば、この規定もちょっとあいまいなところがありますが、消去法でいいますと、明らかに地震や火山などの変動の記録があれば、それはまず外すということでよろしいですね。
○横路委員 これもはっきりしないのですが、要するに地震や火山などのあるところはだめだというように理解してはだめなんですか。火山のあるところでも、どこかいいという余地を残しているのですか。
○横路委員 学者が言われたのはいいのですが、政府の方もそれでよろしゅうございますね。確認してください。
○横路委員 次に、活断層、これも除くということでよろしゅうございますね。
○横路委員 それではどういう活断層がだめなのかというようなことになると、これはどこにも規定がないわけですよ。つまり、これから処分をする地層を決めていくに当たっては、やはりその基準というものは非常に大事なんだと思います。活断層はまた後で議論をしますので、それは横に置いておきます。 ...全文を見る
○横路委員 私は文献調査のところを今聞いているんですよ。その前の六条の規定のところを言っているわけです。  というのは、この第二次取りまとめの中では、文献調査として、しかも文献調査だけで除外できるという地層がありますよ、地質がありますよということを述べているわけですね。それがこ...全文を見る
○横路委員 いや、私が聞いているのは、第二次取りまとめの処分地の選定、「サイト選定の要件」ということで詳細に書かれておりまして、その中でずっと、文献調査、最初の概要調査地区の場合どういうことをやるか、精密調査地区でどういうことをやるのかと。  例えば、この第二次まとめの考え方に...全文を見る
○横路委員 そうなんです。七条の方になっていて、これから議論をしていきますが、本来、この第二次まとめだと早い段階で除外していく話が、ずっと、だんだんおくれていっているんです、規定が。だからともかく、文献調査でわかる除外事項ということで明記されているんですから、それは法律にも明記し...全文を見る
○横路委員 可能なんですが、本当は、この一号、二号、三号、それから二項の方の一号、二号というようにずっと書いてありますよね、何というか、中途半端なんですよ。ちゃんと基準としてふさわしいものかといいますと、こっちだけ書いてあるけれどもこっちは落ちているとか、あとはみんな政令、省令で...全文を見る
○横路委員 あなたは何を言っているのですか。調整の問題じゃないですよ。そういうところはだめだと言って除外しなさいというのが世界の流れですよ。この第二次取りまとめもそうじゃないですか。そこはこれから人間が将来にわたって、例えば五千年たって侵入していく可能性があるかもしれないから、資...全文を見る
○横路委員 いや、ちょっと基本のところの認識ができていないと思うんですけれども、世界じゅうどこでも地下に資源のあるところは処分地の選定から外しているのです。どうして外すかといいますと、これは一万年にわたって安全確保をしなければなりませんから、何千年かたったときに、地下に資源がある...全文を見る
○横路委員 そうするとあれですか、世界各国の流れとは別に、地下に資源があるところも処分地の対象になるという考えなんですね。
○横路委員 いや、ですから、外国は、いろいろな措置をとったとしても、千年、二千年たったときにはそういうことというのはわからなくなるから、要するに地下に資源のあるところは外しておこうという考えなんですよ。  今のお答えですと、地下に資源があっても、周辺を保護地域にして立入禁止にし...全文を見る
○横路委員 いやしかし、今の大臣の御答弁を含めて考えると、結局、地下に資源があってもそこに処分場をつくりましょう、しかし将来は入ってこないようにそこは保護区域に指定すればいいのじゃないかというお考えで、これは各国の考え方と基本的に違いますね。各国は、大体資源のあるところはだめだと...全文を見る
○横路委員 まさに貴重か貴重でないかという議論じゃなくて、ちょっとこれを読んでみますが、この第二次取りまとめの六章の12の(3)「人間侵入に関する要件」で、このように書いています。「地下に資源が存在する場合、将来の世代が採掘や探査の目的で地下深部の地質環境に接近することが想定され...全文を見る
○横路委員 何か、もう既に大分あちこち調査されておられて、鉱業権のあるようなところも大分頭の中に入れておられるんでしょうか。  この第二次取りまとめとは、したがって、違う選択を法律ではされたというように考えていいんですね。  こっちは専ら、資源の内容について言っているわけじゃ...全文を見る
○横路委員 もう時間が来ているようでございます。  ですから、この法律の特に六条、七条、八条は、もっとちゃんと時間をかけて整理をしないとだめなんですよ。法律でちゃんと決めるべきこと、それから、ちゃんとガイドラインのように具体的にかなり細かく決めていかなければいけないこと。だから...全文を見る
○横路委員 それでは、引き続き質問させていただきたいと思います。  最初に、概要調査地区、精密調査地区なんですけれども、これは何カ所かに絞り込んでいくのですか、初めから何カ所と決めて選定をしていくのでしょうか。国によってはそうやって、この段階で五カ所に絞る、その後最終的に絞り込...全文を見る
○横路委員 いや、それは数を決めてやれば幾らでもできるわけなのですが、絞り込む数は明記しないということですね、最後になって突然ぽっと処分地が決定されるということになるのですか。例えば精密調査地区の場合に、ここにおいては例えば五カ所にするとか、そういうことはしないのですか。
○横路委員 ただ、徐々にといったって、概要調査地区と精密調査地区で、あとは処分地ですから、そこのところは情報を公開されるということでございますので、除外条件がまず最初の段階で適用されていって、おのずから残されていく中で、今度は、可能であってもベターとベストというように、だんだん分...全文を見る
○横路委員 例えば、地震等の自然現象による地層の著しい変動が生じていないというのは、これはもう文献調査の段階で除外されていく話なんですね。その辺のところが非常にあいまいなわけであります。  私は、ちょっと地下水のことについてお尋ねをしたいと思いますが、これも第二次取りまとめとの...全文を見る
○横路委員 第二次取りまとめとこの法律との違いは、段階が、だんだん調査する事項と対象というものがずれていっているのですね。第二次取りまとめでは、今の点は、むしろ八条の最終処分地の選定という前の段階で調査をしなければいけない点になっているわけであります。  その点と、もう一つ、岩...全文を見る
○横路委員 例えば、八条の二項で最終処分施設建設地の選定として、ここに要件が掲げられておりますが、三つあります。  地層内で異常な圧力を受けるおそれがないと見込まれること、物理的特性が設置に適していると見込まれること。それから、異常な腐食作用を受けるおそれがないと見込まれること...全文を見る
○横路委員 ここを見ていますと、その岩盤の中の核種の移行というものをどうやって遅延させるかという観点よりは、例えば異常な圧力を受けるおそれがない、あるいは異常な腐食作用云々、これは、施設の金属に対する、だから人工バリアに対する腐食作用のことでしょう。それから、地下施設の機能に障害...全文を見る
○横路委員 ただ、この第二次取りまとめの方でいいますと、天然バリアの機能のところに岩盤中の物質移動特性ということがありまして、もちろん物理的な要件もありますけれども、例えば、物理的特性といえば、温度みたいなものがどうなのかというようなこともあるように思います。  いずれにしても...全文を見る
○横路委員 しかし、規定の仕方がそうなっていないわけですから、もしそうじゃなくて、自然のバリアも重視するというと、自然バリアの中の一番大きい要素は岩盤中の物質移動特性が要件として非常に大事だということでありますので、それをちゃんと明確に明記しなければいけないというように思います。...全文を見る
○横路委員 アメリカでは、要するに、ガラス固化体にしてステンレスのキャニスターに入れまして、岩盤の中に処分をして、一万年間水に接しないということがたしか大きな要件になっていたと思うのですね。日本の場合は多分、地下はどこでも水だらけだと思うのです。そうしますと、問題は、水の要素それ...全文を見る
○横路委員 そこで、アメリカの場合の人工バリアの考え方というのをちょっと御紹介しますと、まずアメリカは、このガイドラインの中で、自然バリアを何よりもまず重視しなければいけないということですね。そして、工学的な障壁が、つまり人工バリアですね、地質的な媒体の欠陥を補うために依存するこ...全文を見る
○横路委員 その点で、ちょっとまた一言お願いといいますか、やってほしいことがあります。  アメリカのガイドライン、午前中もお話があったと思うのですけれども、この中で、例えば水源への近接度、あるいは国立公園などの環境の保全の問題、それから輸送、つまりガラス固化体を処分地へ輸送する...全文を見る
○横路委員 最後に一つ二つお尋ねしたいのですが、一つは自然エネルギーです。  超党派の議員連盟の方で立法作業を進めておりますが、いずれにしても、この状況を見ると、やはり自然エネルギーのウエートを高めていく努力というのはしていかなければいけないと思いますし、今までのものよりもその...全文を見る
○横路委員 エネルギーの事情、状況も、例えば燃料電池の開発などを含めまして、こうした自然エネルギー、いろいろこれから変わっていくんだろうと思うのですね。  今、政府の方でも原子力開発利用長期計画について改定の作業をやっておられるようですけれども、ヨーロッパを見ますと、建設中の原...全文を見る
○横路委員 終わります。
08月02日第149回国会 衆議院 予算委員会 第1号
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○横路委員 私は、沖縄サミット並びに日本の外交についてこれから御質問をしたいというように思います。  私は、サミットが沖縄で開催されるという決定を聞きましたときに、これはいい場所の選択をされたなというように思いました。それは、何といっても二十世紀最後のサミットなわけですね。です...全文を見る
○横路委員 私が申し上げているのは、世界の平和と安定のための具体的な取り組みということが方向性として示されなかったということを申し上げているわけであります。  私は、二十世紀の誤りの一つといいますか、今、前半は戦争で後半はそうでないようなお話がありましたが、前半は二つの戦争があ...全文を見る
○横路委員 いや、宮崎の外相会議の中でいろいろな議論があったというのは承知していますけれども、私は、今、核軍縮と核拡散防止というのはやはり最大の課題だと思いますよ。その一つだと思います。やはり何といってもNPTを着実に推進していかなければいけないし、カットオフ条約、プルトニウムな...全文を見る
○横路委員 今度の宮崎の会議の中でもいろいろ議論がありましたのは、結局は、これはドイツやフランス、カナダも含めて、反対というか問題があると言っているわけです。  それは、今日までやはりいろいろと軍縮に向かって努力をしてきたわけですね。そういういわば軍備管理とか軍縮の体制そのもの...全文を見る
○横路委員 これは各国、大体G8に参加した国みんな、ほとんど反対だったと思うのですね、アメリカ以外は。それについてはどうなんですか。こういうヨーロッパの心配についてどう考えますか、総理。
○横路委員 きょうは余り時間がありませんから詰めて議論はしませんが、日本も実はTMD構想、戦域ミサイル防衛ということで、今年度予算二十一億円も計上してやっているわけですね。発端は北朝鮮のテポドンだったわけであります。アメリカも初めは北朝鮮と言っていた。しかし、朝鮮半島は、後で議論...全文を見る
○横路委員 御承知のように、対ロシアとの外交というのも、今まで苦労しながら、しかし国会もバックアップしてやってきたわけです。経過はいろいろありますが、東京宣言、それからクラスノヤルスクの合意、川奈の提案、モスクワ宣言というように流れてきまして、その中では、何といっても、東京宣言に...全文を見る
○横路委員 外務大臣、ちょっと悪いですけれども、総理、答えられないんですか、それは。総理、答えられないんですか、こんな大事な問題で。
○横路委員 それは、いろいろな議論をしてきましたから、川奈提案というのはその工夫の一つでもありましょう。国会でもそれはいろいろ議論はありましたよ。五六年の共同宣言にまず基づいて、二島をともかく返還してもらって、二島を継続ぐらいでもいいじゃないかという議論もあったけれども、しかし、...全文を見る
○横路委員 了解できる答弁ではないんですね。  この時期にプーチン大統領サイドからは、平和条約の締結あるいは領土問題の解決は難しい、そういう報道に対する話などがずっと流れてきているんですね。あたかもそれに呼応したかのような今度の幹事長の発言なんですよ。この幹事長の発言をどう考え...全文を見る
○横路委員 ロシアとの領土問題に対する交渉は大変だから、我々もいろいろな言いたいことがあってもみんなで応援していこうということで、国会でも今まで何度も決議をしてやってきたわけですよ。それが交渉直前になって、今与党の幹事長が、切り離し論なんですよ、話は。  それは、いろいろな、東...全文を見る
○横路委員 ともかく、自民党の幹事長が、領土問題と平和条約問題を切り離してともかくいこうやと言うこと、確かにそれは交渉ですから、しかも相手がかわって、やっている人たちは苦しいと思いますけれども、しかし、この大事なときに、これは物すごい大きな政策転換ですよ。方向転換ですよ。自民党、...全文を見る
○横路委員 だから、言われないようにするためには、幹事長と会ったんですか。総理大臣、会ったんですか。会って直接ちゃんと統一をしてやるということでなければ、これは、ロシア側は何と思いますか。与党の幹事長が、これからやろうという話、分離でいいですよ、領土問題、いいですよ、領土問題はま...全文を見る
○横路委員 それでは、総理大臣も野中幹事長の発言を了承、了解されているというように承ってよろしいんですね。
○横路委員 自民党には、もう本当に、外交を責任を持って行うということもどうもできそうにない状況だということを申し上げたいというように思います。  次に朝鮮問題でございますけれども、朝鮮半島の状況というものは非常に急激に動いています。何といっても、やはり金大中大統領のピョンヤンの...全文を見る
○横路委員 ちょっと外務大臣にお尋ねしますけれども、日朝外相会議で、日朝間の過去を清算して新たな善隣関係というものをつくり上げていくんだということをお互いに約束したわけですね。やはり、過去の清算というのは、植民地支配という歴史があるわけでありますから、その反省に立った誠実な姿勢と...全文を見る
○横路委員 総理、金大中大統領と会われたときに、直接金正日総書記とは会って、直接意見交換を行うのがいいですよ、事務レベルで話をしてもなかなか話が進みませんよというアドバイスがあったというように聞いておりまして、総理もどこかで記者会見でそのことをお話しされていたと思うんですが、私は...全文を見る
○横路委員 サミットの中でも朝鮮半島に関するG8の声明というのがあるんですけれども、ここで、例えば日本政府が従来から主張してきたのは、北東アジアフォーラム、つまり、朝鮮半島、今四者会談をやっていますけれども、それに日本とロシアが加わって、六者でもってこの地域の平和の話し合いをして...全文を見る
○横路委員 時間ですので、終わります。