横路孝弘

よこみちたかひろ



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横路孝弘の2013年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月22日第183回国会 衆議院 厚生労働委員会 第4号
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○横路委員 きょうは時間をいただきまして、戦没者の方々の遺骨の収容問題、それから駐留米軍で働いている人々の労働条件という二つの点を御質問いたしたいというように思っています。  もう戦争が終わって六十八年たつわけでございますが、激しい地上戦の行われた沖縄では、県民の皆さんが大体十...全文を見る
○横路委員 DNAの鑑定をお願いしたわけですけれども、今までに、旧ソ連地域からの遺骨については、割と埋葬者の資料もはっきりしているということもありまして、一定の条件で調査していただきまして、これは八百五十六柱が家族のところに戻っております。  沖縄からは、状況のわかる、どこの部...全文を見る
○横路委員 戦没者の遺骨の帰還というのは、昭和二十七年に南方地域から始まりまして、平成三年からは旧ソ連地域でも、抑留中に亡くなった方々の遺骨の帰還というのは可能になったわけでございます。  これまで三十三万柱の遺骨が収容されておりますし、引き揚げをするときに持ち帰ったというもの...全文を見る
○横路委員 次に、硫黄島の収容についてお伺いします。  私は、どうも、必ずしも日本政府が熱心だったというようには思われない幾つかの点があるんです。  硫黄島は一九六八年に返還されていますから、もう既に四十五年たっているんですね。あそこは、戦没者の方が二万一千九百人おられまして...全文を見る
○横路委員 滑走路の下に日本のために戦った元兵士の遺骨があって、その上を自衛隊の飛行機が離発着するというのは、やはりこれは国民的な感情としても許せないわけでして、いろいろな証言から、前から言われていたんです、あの滑走路の下にあるんじゃないかという話は。  ただ、今度、資料が出て...全文を見る
○横路委員 アメリカの国立公文書館を調べて、それをきっかけにしてあちこち調べた結果わかったわけですね。しかし、もう戦争が終わってから六十八年、硫黄島が返還されてから四十五年もたっているわけなので、やはりいかにも遅いなという感じはします。  幾つかちょっとほかの場所で心配なところ...全文を見る
○横路委員 このアッツ島の玉砕の後に、その年の十一月に、タラワ島、マキン島で五千人近くが玉砕しているんですね。ここも、これはギルバート諸島ですが、五千五百人亡くなって、遺骨収容はわずか二百六人、国でいいますとキリバスです、こういう状況なんですね。  意外と、玉砕地はアメリカ軍の...全文を見る
○横路委員 しかし、大体、今挙げたのは、ギルバート諸島、マーシャル諸島、ビアク島、アンガウル島、ペリリュー島、ニューブリテン島というのは、これは玉砕したところですよね。だから、遺骨があるかないかといったって、調べれば必ずあるはずなんで、いずれにしても、しっかり、諦めることなく調査...全文を見る
○横路委員 やはりいかにも遅いという感じですね。  アメリカは、例えば朝鮮戦争のアメリカ兵の遺骨の発見、あれは、北朝鮮と別に国交もないし、関係もよくない間でも、ずっとやっているんですよ。それから、ベトナムと国交を回復するときには、アメリカ兵の遺体や何かの発掘に協力するというのが...全文を見る
○横路委員 もっと一つ一つ議論を本当はしなければいけないのかもしれませんが、いろいろな事情はあるにしても、もう戦争が終わって六十八年もたって、こういう状況でございます。  特に、アッツ島は玉砕、それからミャンマーはインパール作戦という史上最悪の作戦というようなことで、六十八年た...全文を見る
○横路委員 そのことは本当にしっかりやっていただきたいと思います。  次に、駐留軍で働いている労働者に関連してお伺いします。  今後、米軍の再編に関連して、基地の返還により関連する基地労働者の雇用に影響があると考えられますし、アメリカの国防費の削減といった問題もあります。 ...全文を見る
○横路委員 ロードマップは、再編成は統一的なパッケージとなっていましたけれども、去年の四月二十七日の2プラス2で、これは切り離すということで、沖縄への返還は三区分になりましたね。  一つは、手続後の速やかな返還が可能な地域、キャンプ瑞慶覧の一部と牧港補給地区の一部。それから、県...全文を見る
○横路委員 そうすると、この三区分の手続後の速やかな返還が可能な地域というのがありますよね、2プラス2の合意事項の三のところに。この手続というのは、今やっているのがその手続になるんですか。これは、切り離されて、割と簡単に、しっかり合意さえすれば、今すぐにでも返ってくるような感じも...全文を見る
○横路委員 そうはいっても、この合意されていることがまだはっきりしないで、一方で普天間の移転の方の作業だけは進めようというわけですから、なかなか沖縄の人たちがそれで納得するとは思われませんよ。  そこで、この点に関連して、地位協定について、環境の問題について、ちょっとお尋ねした...全文を見る
○横路委員 これは、返還前に立入調査ができるようになるんですか。今、何を米軍はちゅうちょしておるというか、渋っているんですか。
○横路委員 NATOなどは、やはりそういうものはちゃんと立ち入り権を持ってやっているので、日本の方は運用でということで今までやってきているわけでございますが、返還前に立入調査を十分できて、その上で返還を実現するように、沖縄県は特に望んでいるわけでもございますし、その努力をお願いし...全文を見る
○横路委員 大体アメリカとも話がついているというように聞いておりますが、基本的な労務契約の改定を急いでやっていただきたいと思います。  また、改正高年齢者雇用安定法という法律、これはこの四月一日から施行になりますが、駐留軍労働者への適用についてどんな状況なのかということです。 ...全文を見る
○横路委員 あともう一つ、改正労働契約法。いわゆるパート労働の人の、正規社員へといいますか、期間の定めのない労働に有期労働から変えることが五年勤めればできるということで、HPTなどの従業員の中でも、五年、十年勤めている人がいるんですね。ですから、この人々、特に臨時的なものでなくて...全文を見る
○横路委員 一つ、従業員の処分の問題なんですが、基本労務契約では、労働者に対する制裁の規定があります。非常に詳細に規定されていて、戒告、減給、出勤停止、解雇とありまして、その手続と処分内容が非常に明確に規定されているんですね。  ところが、この処分を使わないで、実質処分をすると...全文を見る
○横路委員 基本労務契約という非常に厚いものがありますが、そこにしっかりと書かれているわけですから、そこに書かれているとおりに手続を踏んでやるように、お互い、米側と話をしてもらいたいと思います。  あとちょっと一、二点。一つは、米軍における障害者の雇用なんですね。  これが大...全文を見る
○横路委員 世界的に、障害者のための権利条約というのがありまして、それに基づいて、各国ともその条約に合う体制づくりを急いでいるところで、日本でもそうなんですけれども、ぜひ御努力をしていただければというように思います。  それから、労働災害なんですが、結構、やはり毎年百四、五十件...全文を見る
○横路委員 どうも何か、みんな鋭意努力でございますが、本当にちゃんとやっていただきたい。そんな難しい問題じゃないんですから、その気になって米軍を説得してもらいたいというように思います。  雇用の問題なんですけれども、先ほど示しました報告書、この中にも、雇用の継続のための施策が重...全文を見る
○横路委員 最後に、ちょっとオスプレイの問題について御質問いたしたいと思います。  沖縄県知事から三百件を超える問題の指摘がありまして、防衛省の方で、今一つ一つ調べていると。時間を超過した飛行であるとか、学校や病院の上空の飛行であるとか、やはり問題があるようなので、前に小野寺防...全文を見る
○横路委員 終わります。ありがとうございました。
05月29日第183回国会 衆議院 厚生労働委員会 第15号
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○横路委員 日本の生活保護制度というのをヨーロッパの制度と比べてみますと、一般的に言われているのは、人口対比でいうと、日本の場合は数は非常に少ない。三分の一か四分の一ぐらい。給付の内容のレベルは、欧州に比べてそんなに低いわけじゃありません、むしろ高いという評価も受けています。 ...全文を見る
○横路委員 先日も、大阪で母親と子供が餓死をしたというような、本当に悲しい事件が出ました。  捕捉率、学者によりまして、平均で大体二割ぐらいなんですね。これは、人口対比の数字とも、やや合っているんです。もし二割だとして、現在の受給者でいいますと、対象者というのは一千万人を超える...全文を見る
○横路委員 生活保護の周辺には、やはり今の日本の社会が持っている社会問題がいろいろ出ています。厚生労働省からも、生活困窮者の今回の法案に関連して、大変いい資料が出ています。  それはどういう資料かというと、現在、生活保護を受給していないが、生活保護に至る可能性が高い者が稼働年齢...全文を見る
○横路委員 確かに、福祉事務所に来て申請を受け付けてもらえなかった人というのは、困っておられるから相談に行ったわけですから、対象者なんですが、しかし、そこでガードしちゃって、生活保護に行くのを防いで生活困窮者にする、そういうことになりかねないなという心配はしています。そんなことに...全文を見る
○横路委員 それで、生活困窮者なんですが、今ありましたように、経済的要因ということがベースになっているんですね。しかし、今のいわばソーシャルインクルージョンという考え方からいいますと、社会的要因による生活困窮者への支援というのが非常に大事なんですね。  現実に、地方自治体では、...全文を見る
○横路委員 この困窮者制度の核は、自立相談事業なんですね。ここにいろいろな人を集めて、例えばハローワークだとか教育の関係者とか、あるいは民生委員も入ってもらうとか、もちろん自治体もそうですけれども、いろいろな人たちに入ってもらって対応策をしていこうということ。  生活保護という...全文を見る
○横路委員 いろいろなことが発見のきっかけになり、現実に、市町村の事業の中ではそういうことを、例えば電気、ガス、水道、あるいは新聞がずっと置いたままになっているとか、いろいろな情報を集めてやる。小さい町ですとそういうことができるわけでございますが、都会ではなかなか難しい面もありま...全文を見る
○横路委員 相談事業に関して、そういうことなんですか。つまり、NPOに委託して相談事業をやってもらうということもあり得るわけですね。
○横路委員 その場合は、さっきも議論がありましたように、やはり、個人情報の保護とプライバシーの保護ということが非常に重要になってきますね。  情報というのは、例えば、学校では就学援助をもらっている子供がいますから、その子供の様子を見ていて、学校の先生が、ああ、ここの家庭はいろい...全文を見る
○横路委員 この法案、困窮者自立支援法ですが、相談支援、住居の確保、就労準備、一時生活支援、家計相談支援、中間的就労などによって自立を支援しようというわけなんですが、相談支援と住居確保は必須事業ですよね。それ以下の、就労準備、一時生活支援、家計相談支援は任意の事業で、自治体任せに...全文を見る
○横路委員 これは、大臣、本当に大事なポイントなんです。  確かに、地方の方から、この制定過程の中で、補助率をどうするんだというのは非常に大きな問題になりましたし、それは地方自治体にとって深刻な問題なんですね。しかし、そこで必須事業と任意事業に分けてしまえば、厳しいところは、こ...全文を見る
○横路委員 自治体は、いろいろな分野で本当に工夫してやっている自治体が多いと私は思います。そういうケースを取り込んで、一つはやはり財政問題がありますから、協力してもらうといっても、やはり必要なお金は、かかるわけですから、そこのところを検討するように、十分、これはお願いをしておきま...全文を見る
○横路委員 それから、高校生のアルバイト収入も、無申告に該当するんです。実際のケースとして、お金を取られている、一万か二万取られているようなケースもあるんですね。もちろん、この場合には就労の控除というのはありますから、それはきくんですけれども、あとは取られている。  高校生のア...全文を見る
○横路委員 高校生活もお金がかかりまして、部活だとかいろいろな授業、外部に出かけていく授業などありまして、ですから、こういうのを、今までだと未成年控除ですか、これで控除しておったようですが、今度は控除額は一定になるんでしょう。この特別控除はなくなるんじゃないんですか。特別控除を残...全文を見る
○横路委員 もうちょっときめ細かくやってもらいたいと思うんですね。  特に、自立支援をするというわけでしょう。働いている人のインセンティブがなくなりますから、これがやはり今までの一番の問題なんですよ。働いた分、差し引かれてしまうと、若干は残るにしても、やはり意欲がなくなります。...全文を見る
○横路委員 問題のポイントは、一つは、やはり労働市場なんですね。働く場所を確保するということです。  これは、今まで、福祉から就労ということで、ハローワークを含めて、福祉事務所でも、地域によっては非常に働く場所の開拓に努めているところがありまして、この一年間の数字を見ると、それ...全文を見る
○横路委員 次に、医療扶助の適正化の問題で御質問いたします。  NHK取材班が去年の十月に出した「病院ビジネスの闇」という本があるんですが、それを見ると、行路病院ネットワークというのがあって、患者のトレードという病院の言葉があって、患者を回している、患者の方は、病院回りといって...全文を見る
○横路委員 二十三年度でいいますと、返還措置をとった件数が五千四百四十四件、金額は一億四千万を超えているということなんですね。  問題は、今度の法改正で指定医療機関について要件を厳しくします、これは非常にいいことだと思いますが、指定の取り消しを受けたのが、例えば二十三年度も四件...全文を見る
○横路委員 ただ、今まで、取り消しというのはないんですよね、今までは。  健康保険医の上に指定医があって、こっちで悪質なことをやって取り消しになったものが、健康保険医としてはそのまま仕事をしているというのはやはりおかしいので、この辺はよく考えてください。取り消しというのは相当悪...全文を見る
○横路委員 次に、皆さんからも議論があった住まいと住居の問題なんです。  平成二十五年度の予算編成に向けた財政制度審議会の意見の中に、住宅扶助について、「いわゆる「貧困ビジネス」について、実効ある規制を実施できるような枠組みの構築を図るべきである。」と指摘をされています。住居の...全文を見る
○横路委員 ぜひ進めていただきたいと思います。  それで、せっかくですから、山井さんがおられるので、子供の貧困政策について幾つかお尋ねします。  まず、日本の特徴というのは、一人親家庭の貧困率が異常に高いということですね。それから、従来は、所得の再配分をやったら、むしろ貧困率...全文を見る
○横路委員 貧困というのは貧困の連鎖があって、貧困が、教育だとか健康だとか、あるいは就職だとかということに非常に影響を及ぼすと言われています。  一時、学力の低下というのが非常に問題になりましたが、あれは調べてみますと、例えば五分位にしますと四分位、上から八割のところは別に何も...全文を見る
○横路委員 この問題は、超党派でよく話して、いい法律にしていただきたいというふうに思います。  終わります。
06月12日第183回国会 衆議院 厚生労働委員会 第20号
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○横路委員 初めに、現在の精神病患者の置かれている状態ということで資料をお配りしましたので、もちろん大臣御存じのことですが、ちょっと見ていただきたいと思います。  まず、一ページを見まして、病床数は三十四万を超えています。保護室で隔離されている患者というのは九千百三十二人。身体...全文を見る
○横路委員 一九九一年に国連で決議された精神病者の保護及び精神保健ケア改善のための原則というのがあります。もう二十年も前のことなんですけれども、やはりこの原則が国際的には処遇の方向性を明確に示しているというように思うんですね。ぜひこの方向を原則として御努力いただきたいと思いますが...全文を見る
○横路委員 これからその点は議論をさせていただきます。  今回の法改正の問題点は、やはり、家族の同意、代理人の選任の問題、それから認知症と精神医療との関係、審査会の独立性といったような点が問題だと私は思っています。  まず、家族の同意でございますが、大臣に対して、新たな地域精...全文を見る
○横路委員 検討チーム作業チームの中ではそんな議論はなかったから、役所の中から出るはずもないんですね。これは政治マターで最後に入ったんでしょう、家族の同意というのは。
○横路委員 ちょっと三十三条に関連して質問します。  まず、欠格事由があるんですが、この欠格事由は誰が判断するんですか。結論だけで結構ですから、お答えください。
○横路委員 同意した人に欠格事由があれば入院は無効ですよ。だから、それで半年でも一年間でも入ったら、その責任を負わなきゃだめなんですよ。  保護者制度のときは、裁判所がちゃんと判断しているから公的機関の判断ができたんですよ、こういう問題。ところが、この欠格事由でいうと、医療関係...全文を見る
○横路委員 これは、私人が判断する、調査するのはなかなか大変だと思いますよ。そして、もし同意者がうそを言っていれば同意は無効になりますから、入院が無効になるんです。だから、そのときは医療関係者の責任になりますからね。  もう一つ、例えば、親権者がいる、親が離婚して、母親が親権者...全文を見る
○横路委員 いや、わかるわからないは別にして、親権者である親が反対しているときに、離婚した夫、つまり、子供にとっては父親が同意をした。同意権者が一人でもいれば入院になるんでしょう。しかし、親権者というのは、子供に対して監護したり、どこに住むかということを指定したりする民法上の権利...全文を見る
○横路委員 いやいや、これは法的な問題なんですよ。  では、成年後見人について聞いてみます。  認知症の母親がいて、子供が何人かいる。子供の一人は弁護士で、成年後見人として裁判所で認められた。彼は、グループホームか何かにこういう状況だから入れようかとみんなと相談している。しか...全文を見る
○横路委員 しかし、成年後見人というのは、一番、認知症の患者のいわば権利を保護するためですよ。親権者だってそうですよ。さっきあなたは権利擁護のために家族の同意と言ったけれども、本当に一番考えなきゃいけない、しかも、裁判所で認定した成年後見人や親権者が反対しているにもかかわらず、家...全文を見る
○横路委員 いやいや、成年後見人が反対しているときに、家族の誰か一人の同意があればそれでいいんですかと聞いているんですよ。
○横路委員 答えになっていないんですよ。それは家族全員が反対した場合の話でしょう、そちらの方で審査していただくというのは。  そうじゃなくて、家族の中に同意者がいるんですよ、しかし、親権者や成年後見人は反対しているんですよ。もっと、病院ではなくてグループホームに入れようとかいう...全文を見る
○横路委員 今までの保護者制度では優先順位が決まっていて、最初は後見人でしょう、それから配偶者で、次に親権者、そして最後に扶養義務者になっているんですよ。だから、どうして、そういう権限を持っている人が反対しているにもかかわらず誰か同意すればいいという、制度、仕組みに問題があるんで...全文を見る
○横路委員 しかし、そうはいっても、例えば、では、同意した人が退院まで責任を持つんですかといったら、そういう責任は何もないわけですよ。  大臣、親権者それから成年後見人というのは、裁判所が認めた人たちです。どういう役割を果たすかということも法律でちゃんと決めているんですね。先ほ...全文を見る
○横路委員 問題は、それまでは保護者だったでしょう。今度は、家族というから、範囲は広くなるわけですよ。家族は誰でもいいわけです。今までの御答弁を聞いて、誰でも誰か一人ということで……(田村国務大臣「誰でもいいというわけではないでしょう」と呼ぶ)いやいや、そういう答弁になっています...全文を見る
○横路委員 いや、それは法律的に無理だと思いますよ。  ともかく、民法上の親権者の権利を侵すことになります、成年後見人の権利を侵す、そういう要素を持っている法律の規定です、これは。そこをしっかりちょっと。  もう時間もありませんので、委員長、そのことを本当はちょっと理事会で協...全文を見る
○横路委員 あともう一つ。この家族への変更について、今までの答弁、岡田部長の答弁。  例えば、精神保健指定医二名の判断ですべきではないかという提案もありましたが、この提案につきましては、入院を厳しくするより、入院をさせた上で適切な医療を提供し、早期に退院させることを目指すべきと...全文を見る
○横路委員 検討チームで議論されたんじゃなくて、あなた、自分の名前で答弁しているんですよ。検討チームの意見でこうでしたなんということは、あの答弁の中で一言も言っていません。  つまり、今度の家族の同意というのは、多分、これは病院側の要請に応じて、入院しやすくしているんですよ。こ...全文を見る
○横路委員 三十三条の三項のところで、家族が意思表示できないときには、市町村長に言って、市町村長の同意があるときは入院させることができるということですね。同意がなかったら、これは入院させることはできませんよね。     〔西川(京)委員長代理退席、委員長着席〕
○横路委員 そうすると、今副大臣が言った、適切な医療の治療は受けることができないわけですよね、市町村長も反対したときには。難しいことにかかわりたくないという市町村長だっているかもしれない。  ですから、ともかく、この制度全体がやはり非常に問題が多いということを申し上げておきたい...全文を見る
○横路委員 推移を見守るのではなくて、検討してくださいよ。  本当は、私は、家族の同意のかわりに、ちゃんとした代理人をつけるということで、医者はその場合は一人でも構わないだろうと思うんですね。審査会がちゃんと独立した機能をして常駐機関になってやれば、今の枠組みの中でも、直すとこ...全文を見る
○横路委員 では、終わります。
11月01日第185回国会 衆議院 法務委員会 第3号
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○横路委員 どうぞよろしくお願いをいたします。  本法案は、鹿沼の意識障害による事故、それから京都は、無免許で、過労による仮睡状態での事故ということで大変たくさんの小学生が亡くなるという、まことに痛ましい事故でございました。  こういう事故をなくしたいという思いはみんな共通の...全文を見る
○横路委員 法制審の議事録を読んでみますと、統合失調症、躁うつ病についてはほとんど議論されていないんですね。今大臣がお答えのように、道路交通法で運転免許の欠格事由の対象とされているというように単純に考えて、それをみんな拾い上げたというような印象が非常に強うございます。  ちょっ...全文を見る
○横路委員 それで、障害者差別解消法に基づいて基本計画がつくられるんですね。基本計画に基づいて、各省庁でそれぞれ対応することになっています。  法務省の関係としては、紛争解決体制の整備、多分、合理的配慮をしなければいけないということになっていますので、いろいろな問題、相談そのほ...全文を見る
○横路委員 二〇〇二年に、政府が欠格条項の全体的な見直しを行いました、これに伴い道交法の改正も行われましたが、その基本方針は、次のことを対処方針としています。  現在の医学、科学技術の水準を踏まえて対象者を厳密に規定すること、もう一つは、本人の能力などの状況が業務遂行に適すか否...全文を見る
○横路委員 これから主に参考人の方にお話をいただきますので、それを踏まえて、もし必要があればお答えを求めることはありますが、参考人の意見を十分聞いていただきたいと思います。  まず、久保田英幹さん、てんかん協会の副会長にお尋ねします。  今回の法案の根底は、二〇一一年の、てん...全文を見る
○横路委員 自動車を運転している人はどのぐらいいるんでしょうか。自動車の事故がどんな状況なのか。また、事故を防ぐために協会としてどういう努力をされておられますか。
○横路委員 資料を配付していただければと思いますが、配付されていますか。  この資料の中の三枚目でしょうか、急病・発作に起因する交通事故件数という、警察庁から提出された、平成二年から二十三年までの事故があります。二十二年間の平均になりますが、発生件数が八十万件、うち発作、急病に...全文を見る
○横路委員 てんかんの場合は、診察と同時にてんかんだということになりますと、二年間の運転禁止になりますよね。それから、免許更新のタイミングによっては免許取り消しになる。そうすると、社会生活や職業生活に変更を余儀なくされて、大変苦労されている方もおられるということなんです。  お...全文を見る
○横路委員 今のお答えの中に、急性精神病状態ということについて触れられましたが、その状態というのは、統合失調症や躁うつ病の病気の経過の中で必ず生ずる状態なんでしょうか。また、そのことを本人は予見し得るんでしょうか。
○横路委員 特定の病気と危険運転との関係を示す根拠はあるんでしょうか。精神疾患のどの症状が運転不適正となるのでしょうか。
○横路委員 次に、道路交通法の九十条では、幻覚の症状を伴う精神病が最初に挙げられて、政令でその病気は統合失調症とされています。幻覚の症状を伴う精神病というのはほかにないんでしょうか。また、躁うつ病と同じ症状を持つ精神病というのはどうでしょうか。
○横路委員 確かに、精神科の患者や疾患を有する者は交通事故を起こしやすい危険な運転をしがちであるというデータは、私も探してみましたが、ありませんでした。それどころか、件数としてはかなり少ないんですね、発生件数そのものは。  それで、多くの精神疾患の中で、自動車の運転に支障を及ぼ...全文を見る
○横路委員 政府は今まで、症状に着目したものであって病気に着目したものではないと説明されていますけれども、同じ症状が出る病気はあるわけですね。同じ症状が出る病気があるにもかかわらず、本法案で予定されている政令に掲げられていない病気はたくさんあるわけですよ。  そうすると、政令で...全文を見る
○横路委員 今の点は後ほど久保田参考人、三野参考人の方から、ではこうしたらいいんじゃないかということについて御答弁をしていただきたいというふうに思っています。  道路交通法の欠格条項でも、本法案の政令で定める病気について、その病気の症状に注目して、病気そのものを対象としているわ...全文を見る
○横路委員 今治療を受けている人でも百万人を超えると言われておりますうつ病、気分障害の方々について、うつ病にある人、あるいは回復した人が安全な運転ができないという医学的な根拠はあるのかどうか。これもお答えいただきたいと思います。
○横路委員 次に、第三条の、「自動車の運転に支障を及ぼすおそれがある病気として政令で定めるものの影響により、その走行中に正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で、自動車を運転し、」という規定なんですが、病気による運転適性というのは、病名ではなくて症状に依存すると。したがって、運...全文を見る
○横路委員 この法律は、そのおそれについての自覚が病気のある人に求められていますけれども、その判定というのは医学的に可能なんでしょうか。
○横路委員 今までのお答えですと、インフルエンザになって高熱を出したときとか強い疲労状態にあるとき、寝不足のときに運転するのは危険だと。おっしゃるとおりですね。精神疾患の影響もそれらと変わらないというように繰り返し御答弁いただいております。  そうすると、精神疾患にある方を一般...全文を見る
○横路委員 過労運転を排除した理由として三つ挙げられているんですね。  一つは、過労の定義が難しいということ。二つ目は、意識のある状態と無意識の状態、その状態を行き来しながら最終的に意識を失うというメカニズムであるということで、そのうちどの段階で過労運転の故意を認めるのか判断も...全文を見る
○横路委員 一つ、法務省の方に、薬物についてなんですけれども、風邪薬の例がよく出されていますけれども、どうもいろいろとお伺いしますと、全部で、医者の処方それから市販されている薬を含めると、注意が必要だ、禁止した方がいいというのが千六百五十九ブランド、それから、注意をした方がいいと...全文を見る
○横路委員 そうすると、数は限りなくあるわけですね。毎日、医者が処方している薬の中にもあると。
○横路委員 今まで議論してまいりましたように、いろいろな問題もたくさんあるということなんですが、この法案について、修正すべき点があるとか、あるいは具体的にこうしてほしいという意見がございましたら、三野参考人、久保田参考人、お二人からお答えいただきたいと思います。では、三野さんどう...全文を見る
○横路委員 では、久保田参考人。
○横路委員 川崎さん、お待たせいたしました。  皆さんの組織は、三万人の全国組織で、主として統合失調の家族の皆さんの会と承知しておりますが、ふだんどのような活動をしているのか、御紹介いただきたいというように思います。そして、今の時代ですから、自動車の運転が必要な人というのは多い...全文を見る
○横路委員 自動車の運転についてはどうですか。何か特に会として活動されていますか。
○横路委員 もう時間が来ましたが、最後に、久保田先生と三野先生に、この法案の影響、患者に対して、患者からどんな声が寄せられているのかというようなことを御紹介していただければと思います。
○横路委員 最後に、法務大臣、このような医師の、専門家の、しかも現場で活動されている方の声、本当はこれは法制審議会の中で今のようなお話を十分して、今度は法律家との間で議論していただきたかったというように思いますが、感想はいかがでしょうか。
○横路委員 終わります。