横路孝弘

よこみちたかひろ



当選回数回

横路孝弘の2016年の発言一覧

開催日 会議名 発言
11月25日第192回国会 衆議院 安全保障委員会 第4号
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○横路委員 久しぶりに質問をさせていただきます。  南スーダンへ駆けつけ警護を任務とする部隊が派遣されて、いよいよ本格的に新しい安保体制へというように進んでいくことになります。しかも、トランプ次期大統領が誕生して、一体、この体制をアメリカとしてどう考えていくのかということはこれ...全文を見る
○横路委員 外務大臣、これはちょっと通告している本題ではないんですが、TPPについて、もし正式にアメリカが離脱するということになれば、一体のものとされてきたいろいろな文書がありますよね。例えば、TPPに関連して作成された文書、あるいは、国際約束を構成する文書といったようなものがあ...全文を見る
○横路委員 それはまた、これからいろいろと議論をしていきたいと思います。  きょうは、基本的な集団的自衛権の行使についてお尋ねしたいと思います。  まず、ニカラグア判決では、集団的自衛権の発動要件として、集団的自衛権の支援を受ける国家が武力攻撃の犠牲国であること、当該国が武力...全文を見る
○横路委員 同意というのは、いわば他人の意見に対して賛成することですね。同意を得るとか、提案に同意するというように使われております。  つまり、アメリカ側が同意するというのは、日本側から、日本は軍事力を行使したいのですけれどもよろしいですかと。つまり、アメリカ側に日本側が申し入...全文を見る
○横路委員 しかし、その条約がないわけでしょう。ないけれども、同意と御答弁されていますよね。御答弁されていますよね、要件として。  ですから、では、どういう事態なのかといえば、日本側から同意を求めるわけでしょう。軍事力を行使したいけれどもよろしゅうございますかということじゃない...全文を見る
○横路委員 日本の自衛権行使の要件として聞かれて、同意とお答えになっているわけですよ。  日本としては同意を想定していないのなら、その答弁、変更したらどうですか、訂正されたら。  同意というのはあくまでも、形をちょっと聞きたいんです、日本側から申し入れるのが同意でしょう。
○横路委員 それは、大臣、違いますよ。集団的自衛権の行使の要件として説明されているんです。  だから、こういう答弁もあります。要するに、安保条約の五条を根拠にできないので、その点は日米間において整理しなきゃいけないという御答弁もございます。それから、同意するというのは、武力攻撃...全文を見る
○横路委員 そんな一般論としてお話しされているんじゃなくて、日本の集団的自衛権の要件の一つとして言われているわけですよ。だから、日本の状況判断に応じて、武力行使をしなきゃだめだと、新三要件に該当するからという場合に、アメリカ側に日本側が、行使しますよ、同意してくださいというような...全文を見る
○横路委員 今の答弁も初めて聞きましたけれども、議事録をずっと読んでみますと、それは、そうではなくて、しかも、その同意の問題については、日米間で事前に話をして、そして整理しなければいけないという御答弁もあるわけですよ。この同意ということを日本の集団的自衛権行使の要件として発言する...全文を見る
○横路委員 この同意という項目が私にとっては非常に気にかかりまして、つまり、日本側の判断において武力攻撃がされていないのに集団的自衛権の行使をするには、つまり、この同意要件で日本側にその権限があるようにされるのは、これは大変大きな問題だなと思っておりました。  それで、ニカラグ...全文を見る
○横路委員 同意という言葉を使って、日本側の判断で集団的自衛権の行使をすることはないというお話でございましたので、その点は了解をいたします。  そして、次の質問に移りますが、十五事例集です。これは内閣官房が中心になって、集団的自衛権の行使を含めた十五の事例、そのうち大体八事例が...全文を見る
○横路委員 この事例集について、安倍総理は、三要件に合致したら、日本国として、自衛隊が武力の行使をこういった事例において行うことは可能であるという答弁を再三されております。そのことを前提にして、まず事例の十三、アメリカ本土が武力攻撃を受け、我が国近隣で作戦を行うときの米艦防護とい...全文を見る
○横路委員 しかし、そういう能力を持っている国は、ロシア、中国、北朝鮮にそういう能力があるかどうかは別ですが、一応この三つの国と考えていいんじゃないでしょうか。  どうですか、防衛大臣。
○横路委員 いや、この記載に該当する国は、能力を持っている国はどこですかと聞いているんです。
○横路委員 だって、そんなことを言ったって、もうロシアか中国か北朝鮮しかないんじゃないですか、近隣諸国でアメリカ本土まで核を積んで攻撃できる国というのは。  この事態は、要するに、核戦争を想定しているケースだと思うんですけれども、アメリカのいわば核抑止力が失敗したということです...全文を見る
○横路委員 しかし、これは、集団的自衛権の行使として、アメリカの要請を受けてアメリカの艦艇を守る、あるいは基地を守るというようなことになっていますけれども。
○横路委員 いや、だから、国民はこのケースを見てどういう事態を想定するかというと、核戦争が行われているというときに自衛隊は何をやるんだろうか、国民に対して何を言ってくれるんですか。  例えば、ガイドラインの中にCBRN防護というのがありますよね。そういうのがこういうときに発動さ...全文を見る
○横路委員 いや、いずれにしても、現実的に起こり得るケースとしてつくったわけでしょう。これを国民に示しておいて、いや、そんなことはないんだと言われたって困りますよ、これは。だって、完全に核戦争想定じゃないですか。核戦争を想定したときに米艦を守るんですか。おっしゃっているように、違...全文を見る
○横路委員 ちょっと質問の方法を変えます。  アメリカにとって安全保障上の重要な脅威はどこの国かということです。  二〇一七年度の国防予算に関連して、「二〇一七年度防衛態勢報告 長期的視点への考慮、将来への投資」という文書の中で、安全保障上の重要な脅威として、ロシアの侵略的行...全文を見る
○横路委員 しかし、アメリカの国防報告や何かを見ると、みんなやはりロシアが第一ですよ、言われているのは。  ですから、私は、今回のこの安保法制の中で、そこにちょっとずれがあるように思います。安倍総理は答弁で、中国と北朝鮮の名前を挙げていますが、ロシアの名前というのは全然挙げたこ...全文を見る
○横路委員 ロシアはずっと、北方領土の軍事拠点を着々と進めているんですよ。六月には松輪島の旧日本軍空港の改修工事も終えていますし、年内に海軍の基地建設も決めたというように進められています。  このことについては、ロシア側と何か具体的に、今抗議をされたという話ですが、話はされてい...全文を見る
○横路委員 日本とロシア間の話し合いというのは、結構この間行われていますでしょう。そういうところで話題になったことはあるんですか、ないんですか。
○横路委員 北方四島の返還という日本の立場と、ロシア側のこういう行為、行動、これはやはり大いに矛盾するものですよね。射程距離は北海道なんか入りますから、地対艦ミサイルということでございますが。  防衛省はどう考えていますか。この軍事基地化がどんどん進むということは、日本の安全保...全文を見る
○横路委員 このロシアのミサイル配備というようなことについて、防衛省としては注視、注目しているだけですか。何か対抗措置をとるなんということは考えておられるんですか。
○横路委員 大体、これは発表されてからわかったというのではなくて、前からわかっていたことでしょう、もちろん。それを答えろとは言いませんけれども、発表で初めてわかったというのでは情報収集能力が非常にお粗末だと私は思います。  それで、私が言いたいのは、安倍総理は、今度の安保法制で...全文を見る
○横路委員 プーチン大統領が日本に来られて、一時は、何か日本のマスコミも国民も、大いに前進し解決に向かって進むんじゃないかという期待度がわっと高まったんですが、しかし、ロシア側の方はそういう考えがあるのかというと、こういう軍備の配備をした。  それから、もう一つお尋ねしたいのは...全文を見る
○横路委員 日本の新聞に余り出ませんが、プーチン大統領のロシアにおける発言を聞いていますと、私は、どうも解決する意思は余りないんじゃないか、むしろ経済協力で日本に協力してもらいたいというところにウエートがあって、領土問題については、今お話があったように、ミサイルの配備とか、それか...全文を見る
○横路委員 では、防衛大臣、つまり、その軍事的能力をどうするかというときに、今お話し申し上げました信頼醸成措置とか、それから相手国との軍事的なアームズコントロールとか、あるいは軍備縮小だとか、いろいろな方法があるわけですよね。  これは、まず信頼醸成措置をしっかりつくるというこ...全文を見る
○横路委員 私が言いたいのは、防衛力を強化するだけじゃなくて、特に心配な国があるならば、その国との間でいろいろな交渉を、外務省ばかりじゃなくて防衛省としても今言った信頼醸成措置をつくるというようなこと、これは本当に大事なことだと思うんですよ。そのことをこれからぜひやっていただきた...全文を見る
○横路委員 核の非人道性というのは国際司法裁判所からも指摘されているんですが、これを訴えてきたのは被爆者の人なんですね。被爆者の人たちの本当に長い間にわたる訴えで、これは非人道的兵器であるということが言われて、各国がそれに対応した措置をとろうということで動いているわけです。  ...全文を見る
○横路委員 もちろん、参加して、禁止する方向での議論をしていただきたいと思いますが、今回も意外と反対が多かったというのは、アメリカの大きなプレッシャーですよね、完全に。日本政府も受けたんだと思います。  禁止条約というのは、例えば化学兵器や生物兵器、地雷とかクラスター爆弾とかあ...全文を見る
○横路委員 禁止条約も中身はいろいろあるんですね、幾つも項目がありまして。ですから、それを一つずつ丁寧にやっていただきたいということと、核の先制不使用の問題というのは全面的な核軍縮に向かう一歩だと私は思いますので、ぜひそういう御努力をしていただきたいと思います。  最後に、稲田...全文を見る
○横路委員 ありがとうございました。ですから、それを大臣をやめた後もその姿勢でお願いしたいと思います。  ありがとうございました。