吉井英勝

よしいひでかつ



当選回数回

吉井英勝の1996年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月20日第136回国会 衆議院 本会議 第7号
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○吉井英勝君 私は、日本共産党を代表して質問いたします。  初めに、北海道豊浜トンネル事故の犠牲者に哀悼の意を表し、御家族の方々に心よりお悔やみ申し上げます。  昨年十二月八日に発生した高速増殖炉「もんじゅ」の事故は、発電運転中に起こしたもので、世界最大規模のナトリウム漏えい...全文を見る
02月21日第136回国会 衆議院 商工委員会 第3号
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○吉井委員 私はまず、きょうは産地中小企業対策について大臣のお考えを伺うようにしたいと思います。  政府は二月九日に、「景気には緩やかながら再び回復の動き」と景気回復宣言を発しましたけれども、中小業者の現状というのは、これはもう景気回復にはほど遠い深刻な事態です。  それで、...全文を見る
○吉井委員 この間、大川で伺ったのですけれども、何しろ四十フィートのコンテナに家具の半製品、完成品を積み込んで、大型トレーラーが深夜のうちに港から大川へどんどん入ってくる。昨年一年間に輸入されたコンテナが約二千に達するというのですね。だから、もうすさまじい量の家具等が入ってきてい...全文を見る
○吉井委員 まず最初にしっかりとらまえておかなきゃいけないと思いますことは、八五年から九三年への中小企業産地の経済的地位がどう変わっていったかというのを見たときに、輸出型産地と内需型産地、輸出型産地の方では、産地数でいうと、これは八五年から九三年にかけてが八十二から三十三というふ...全文を見る
○吉井委員 それで、実は私が大川へ行きましたときに、ちょうど組合議会が開かれていて、市長、助役さんはそちらへどうしても出られないということで収入役さんが出られたのですが、そのほか、大川の商工会議所の会頭さんとか家具工業組合理事長さん、それから木材事業協同組合の理事長さん、木工機械...全文を見る
○吉井委員 あなたのおっしゃっておられること、言いたいところ、わからずに言っているわけではないのですが、現実が言われるとおりだったら、悲痛な声は出てこないのです。現実の現場の実態というのは本当に深刻なんですよ。そういうものを踏まえたものになっていないから、今本当に思い切った対策を...全文を見る
○吉井委員 そういう具体的な提起もあったのですが、要するに不況によって消費が落ち込んでいるわけですね。ですから、これはどの業者も皆大変なわけですが、そういうときに、例えば私も少し思ってみたのですが、公団住宅であるとかあるいは公営住宅であるとか、そういうところの家具を初め、民間の場...全文を見る
○吉井委員 大臣、今お聞きいただきましたように、中小企業庁としても方向は決まっておるわけですね。ただ、実態はまだ八割を切っているというところで、こういうところがらして、輸入製品なんかに押されている中で、本当に呻吟しながら頑張っている。しかし、この産地がつぶれては本当に、そこの家具...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので締めくくらせていただきたいと思いますが、現場の実態は、努めてきたというお話と必ずしも合わないんですね。だから、本当によく現場の実態を調べていただいて、そして現場の声が生かされるように取り組んでいただきたいと思うのです。先ほど大臣の方から、輸入制限に...全文を見る
○吉井委員 終わります。
02月21日第136回国会 衆議院 予算委員会 第17号
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○吉井委員 最初に住専の処理の問題について伺いたいと思いますが、住専処理スキームというのは住専七社の資産を昨年一月一日現在の路線価で算定することが基礎になっている、これが出発になっていると思うのですが、まず、これは間違いありませんね。この確認から始めたいと思います。
○吉井委員 八月の発表というのは、昨年の一月一日現在のものが路線価については発表されている、そういうことでしょう。まず、その入り口からきちんとしておかないと。
○吉井委員 ことしの一月一日現在のは、ですから、発表はことしの大体八月ごろになるのですよ。私が言っているのは、あなたのおっしゃった直近のという意味は、昨年の一月一日のものが八月に発表されておりますから、だから、時点としては一月一日ですねということを聞いているのです。
○吉井委員 こんなことに余り時間をとりたくないのですが、基礎をやはりきちっとしておくことが物事の出発ですから、余りあいまいなことはやめていただきたいと思うのです。  それで、国土庁がまとめた短期地価動向調査によりますと、昨年七月から十月の分で、商業地は全国平均で「下落」したとい...全文を見る
○吉井委員 ですから、昨年の八月に算出したのはそうだということは、それはわかっているのです。  じゃ、ことしの一月一日現在となりますと、発表されるのはことしの八月になるのですね。しかし、それは路線価の話であって、現実には地価は、これは国土庁の調査その他によっても明確に下がってい...全文を見る
○吉井委員 私は、今、回収の努力の議論をやっているのじゃないのです。  昨年八月に評価したのは、これはわかっているのですね。それは六兆四千百億円であって、それが現在地価が下がっているんだから、これはだれが考えたってロスは膨らんでいるわけでしょう。幾ら膨らんだかという議論は後に置...全文を見る
○吉井委員 住専から借りた多くは不動産投機なんですね。ですから、土地なんですよ。それを余り、いや株も全くないなんていうようなことを私は暴論で言っているのじゃないのです。そういうことはみんなわかった上で聞いているのだから。不動産投機ですから、多くは土地なんです。その分の地価が下がっ...全文を見る
○吉井委員 そのとおりなんですよ。それで、その場合、つまり変動の部分というのがまさに、今幾らかという数字で確定するのは別として、ロスなんです。  そのときに、じゃ伺っておきますが、そのロスを除いた資産でないと住専処理機構としては買い取ることができないと思うのですね。ロスがあって...全文を見る
○吉井委員 その部分からロスというのは切り離して、それで残った六兆七千八百億、これをどうするかということで考えていくわけですよ。ですから、民間の会社の場合、ロスを含めて、ロスを買い取るということはできないんですよ。だから、ロスというのは切り離して先に処理をしなければいけないんです...全文を見る
○吉井委員 さっきおっしゃったように、十三兆一千九百億、それを住専処理機構が処理することになると言っても、一次ロス分はまず切り離して、あとをどうするかということなんですよ。  その一次ロス分についての一次スキームなんだが、そこに新たに発生してくるロスをオンして一次のスキームで考...全文を見る
○吉井委員 そうすると、二次の方にこのロスはオンされるということになるわけです。つまり、どういうことになるかというと、この二次の分については二分の一を公費負担、税金で負担ということになるわけですから、これはもう最初から国民負担がふえてくる、このことが明らかになるわけです。  で...全文を見る
○吉井委員 そこで、お聞きしてはっきりしてきたんですが、要するに、新たに地価が下がっているわけですからロスが膨らむわけです。膨らんだロスは、一次のスキームでもう処理するんじゃなくて先送りする。そうすると、二次のスキームの方がロスがふえるわけです。その二分の一を国民に負担をしてもら...全文を見る
○吉井委員 敦賀・美方消防組合本部の方は、これは火災と断定しました。損失額は千六十三万円というのも挙げております。この損害の金額はどういう根拠によるものかは私は知りませんが、つまり今おっしゃった、消防の方は火災と断定しているんです。それでもあなたの方はナトリウム漏えい火災事故とい...全文を見る
○吉井委員 そんなことを言ったら地元の消防、怒りますよ。地元の消防組合の方が、消防の方は危険物を扱うわけです。ナトリウムは消防の管轄になっているんですよ、取り扱い上。そこが火災と断定しているんです。それでもあなたは火災と認めないんですか。
○吉井委員 消防の方は、現場は認定しました。断定して、「火災発生状況一覧表」に記入いたししました。何だったらどうぞ見ていただいて結構ですが、これでも火災事故とは認めないんですか。
○吉井委員 私は、今回の事故以来、動燃の対応というのは本当に一般社会の常識から外れていると思いますよ。  実は、きのうは他党の方が本会議場でもおっしゃったけれども、事象と言うか事故と言うかという、ここのところから一般社会からずれているんですよね。消防本部の方が火災だと断定しても...全文を見る
○吉井委員 せんだって動燃が「もんじゅ」事故を再現する実験をやったのは、私もその火災の部分をテレビで見ました。漏れて、あのときもすぐ火がついているというのはよくごらんになられましたが、あの実験と十年前の一九八五年に行った動燃の実験ビデオとを見る限り同じ現象なんですね。この漏れてす...全文を見る
○吉井委員 ここに、このビデオのままではあれですから、私はビデオの分をスチール写真に撮ったんですが、長官、まあ遠いからちょっと見にくいかもしれませんが、何でしたら委員長のお許しを得て見ていただいて結構ですが、お回ししますが、この配管からナトリウムが漏れて本当に数秒で火がついている...全文を見る
○吉井委員 このビデオをごらんになられましたか、十年前の。そして、そういうビデオをちゃんと見た上で科学技術庁として対応策を考えていらっしゃったのかどうか、これを聞きたいと思います。
○吉井委員 私は、事故後の対応を聞いているんじゃないんですよ。  この大洗工学センターでは、ナトリウムの研究費が一体幾ら使われたのか。千七百四十三億円も予算を投じたんですよ。原子力船「むつ」よりはるかにたくさん使っているんですよ。それだけの予算を使って、いわばその一つの成果物で...全文を見る
○吉井委員 大洗でこのナトリウムの実験に取り組んだ人たちから私が聞いたんですけれども、大体、この「もんじゅ」で、最初の白煙を見た段階で自分だったらすぐ原子炉をとめたと。というのは、あの白煙を見た段階でどういう事態が起こっているかわかるわけですよ。それなのにとめなかったためにどんど...全文を見る
○吉井委員 今のお話を聞いていますと、根本的な反省が全くないんじゃないですか。その事故のあらわれ方が想定したのとちょっと違っておったから仕方がなかった、そんな科学技術者というのはないですよ。  大体あのときは、おっしゃったように火災警報が鳴ったにしても、二カ所のナトリウム漏えい...全文を見る
○吉井委員 この期に及んでも全く反省がないのに私はあきれましたよ。とんでもない話ですよ。現場の技術者でもししつかりした人がいるならば、大体漏えいして二十分後にはわかっていますよ。  これは中央制御室のチャート紙ですが、今おっしゃった液面がどう変わったかなんというようなものは、時...全文を見る
○吉井委員 こういう事故の場合、事故をどう規定するかというのは、事故の性格をどう重く受けとめるかということにかかわるのです。  それで、私は、これまで科学技術庁はずっと動燃の方に引っ張られてきたと思うのですよ。少なくとも動燃がナトリウム漏えい事故と言っている限り漏えい事故という...全文を見る
○吉井委員 私は、何でしつこくそれを言ったかといいますと、実は事故直後に「もんじゅ」へ行ったのです。そうしますと、現場の技術の部長さんは、ナトリウム技術は完成されたものと思っていた、それだけに今回の事故は信じられないという言葉なのですよ。つまり、千七百四十三億円というのは裏目に出...全文を見る
○吉井委員 世界では、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなど、どこでもこの高速増殖炉の開発を進めてきたわけですが、プルトニウムの利用に技術的な困難があるということ、それから、もちろん採算性が悪くなってきたという問題があるわけですが、同時に、ナトリウム技術そのものに非常にいろいろ...全文を見る
○吉井委員 まさに将来ということで、現在は全く保証がないんです。その将来というのは何十年、何百年先になるかわかりませんが、その技術のさらに信頼性の確認というのは、二万四千年の先のその確認なんというようなものは、かなりそれを短い期間で実験するような何かそういうシステムが開発されたと...全文を見る
○吉井委員 もうこれで終わりますが、きょうの動燃のそのお考えでは、とてもじゃないが、福井の県民の皆さんとか国民の納得ができるような話じゃありませんよ。私は、根本的なところでやはり反省ができていないと思いますよ。そして、そういう動燃の姿勢というものを助長させてしまったというのは、私...全文を見る
02月22日第136回国会 衆議院 科学技術委員会 第2号
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○吉井委員 私は、「もんじゅ」事故でナトリウムが大体どれぐらい漏れたのかということが一番大事な問題の一つでもあると思うのです。実はこれは十二月の二十七日のこの委員会でも取り上げました。それに先立って十二月の二十六日以前に、最初にナトリウムを装荷した量と事故後回収した量が明らかにな...全文を見る
○吉井委員 初期装荷量なんというようなものはそんな数字が変わる話じゃないのですね、帳簿に載っているのだから。私は、動燃の走り使いに甘んずるような科学技術庁であってはならぬ、監督官庁なんですから、そのことを最初に申し上げておきたいと思うのです。  その二月十六日に送っていただいた...全文を見る
○吉井委員 設計と実際は違うということになりますと、近代科学の粋を集めたという高速増殖炉は一体何なのかということになってしまうと思うのです。  大体、申し上げますと、大学の実験室でやるような、数百キログラムのナトリウムを扱うだけでも、きちんとこれはいつ何キロ使って実験しますとい...全文を見る
○吉井委員 私は昔プラント設計などもやっておりましたが、そんな大ざっぱな話じゃ、大体他のお客さんに届けたって検修上がりませんよ。  昨日、予算委員会で動燃の理事長に千七百四十三億円かけたあの大洗でのナトリウム実験が生かされていないということを私は指摘しました。大臣にも聞いていた...全文を見る
○吉井委員 本当に動燃幹部のこういう無責任な、私はきのう本当にあきれ果てましたよ。こういう姿勢というものを正させるように、大臣としてもきちっと対応してもらいたいと思うのです。  最後の問題といたしまして、熱衝撃のことについてですが、二次系冷却配管よりナトリウムが漏えいしたとき、...全文を見る
○吉井委員 終わります。
02月29日第136回国会 衆議院 予算委員会第六分科会 第1号
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○吉井分科員 私は、今もお話ありましたが、最初に大店法の問題について伺いたいと思います。  九〇年代に入ってからの三度にわたる法律その他の緩和によりまして、昨年発表された九四年の商業統計速報によれば、九一年からの三年間に全国の小売店が六・六%減、十万五千六百六十店減少ということ...全文を見る
○吉井分科員 その厳しい現状の中で、もちろん長引く不況で消費購買力が落ち込んだということもありますが、何といっても、先ほど冒頭に触れました大型店の急激な進出、これが中小小売店、商店街を今日の事態に追い込んでいることは明らかです。  大型店出店の影響というのは大変なものであって、...全文を見る
○吉井分科員 あなたのおっしゃったとおりに進んでいたら、十三万八千店もの商店がつぶれてしまう、東京都の商店が全部一挙になくなるというような事態が、九〇年代に入ってからの三回の大店法の緩和によって生まれてないはずですよ。そこに今深刻な事態があるんだということを、しっかり肝に銘じてい...全文を見る
○吉井分科員 いろいろおっしゃったけれども、大型店が出店するときは、規制緩和だ何だと言って、どうぞどんどんやりなさいと出させておいて、同じジャスコが自分の都合だけで、今度は、知ったことじゃないよと。地域の商店街の人は簡単に外へ出ていけないのです。だから、商店街をずっと歴史的に長い...全文を見る
○吉井分科員 そんな無責任なところを最初から気安く出店を認めるのが間違いなんですよ。やはり、企業に社会的責任を果たさせるように最初から考えなければいけないと思うのですよ。  実は皆さん方は、これまでは消費者利益のためということを看板にして緩和を進められたわけだけれども、総務庁が...全文を見る
○吉井分科員 だから、一生懸命やっているというお話はお聞きしたし、これからもそれはやってもらわなきゃ困るのですが、しかし現実には、さっき紹介しました経済社会計画の中では、商業者が三十万人も減るということで見越していらっしゃるし、計画を読むと、その中で「変革に伴うある程度の痛みを伴...全文を見る
○吉井分科員 具体的にはフランスのようなやり方を進めない限り、それは言葉の上だけの話にすぎないというふうに思うわけです。だから、それを本当にやり切るということを、これは大臣、やはりそこを決断してやっていただきたいと思うのです。一言で結構ですから……。
○吉井分科員 省内の事務方が今までどう取り組んだかは別として、私は、日本の中小小売商店、商店街のことを考えるならば、今本当に政治決断をするべきときだと思います。  次に、繊維の問題について触れたいと思うのですが、この間、大川の家具など地域産業、産地中小企業が輸入の急増で大変だと...全文を見る
○吉井分科員 今のお答えに踏み込む前に、私が率直にお伺いしているのは、国際協定の中で、今の二つの要件、これ以外に何か発動要件ないしは発動を抑制する要件があるのかということで伺っているのです。
○吉井分科員 それで、ガイドラインをつくられた、それが障害になっているのですよ。国際協定だけだったら、発動できるのです。アメリカは現に、WTO後も八カ国に対して発動しているわけだし、日本は、旧のセーフガードでもWTOのセーフガードでも、一件も発動していないですね。それで今、悲鳴を...全文を見る
○吉井分科員 時間が参りましたので、終わります。
03月01日第136回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第2号
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○吉井分科員 この部屋に入ってまいりましたら随分暑いのでさっきから汗をふきふきなんですが、大臣は早場米の地域の方ですから、この部屋で早場米の栽培でもお考えで暑いのかななんということを思いながらやってきました。  最初に、今も最後の御質問でありましたけれども、私も一問、二百海里経...全文を見る
○吉井分科員 これはもうぜひ速やかに実現されたいというふうに思います。  次に、昨年十一月に発表された一九九五年農業センサスの結果を見ますと、この五年間で農家戸数は三百四十三万八千戸に一〇・四%減少、過去最大の減少幅です。農家人口も千五百六万人と一二・九%減少のこれまた過去最大...全文を見る
○吉井分科員 今大臣の方も、農業会議の意見も私の意見も大臣の意見もここは一致ということで、ぜひそういう観点で……。  ただ、ちょっと気になりましたのは、幾ら関係者からのヒアリングを行うということをせざるを得ないといいますか、そういうことがあるにしても、そこのところの姿勢を農水省...全文を見る
○吉井分科員 ですから、今おっしゃったように、国際的に取り決めた要件というのはこの二つだけなのです。いわばだまし討ち的にやらないで紳士的にやりますよというだけの話で、後の話は。  そこで、大臣、イグサにしても生鮮野菜にしても、せんだって発表された野菜の輸入量の急増ぶりを見て私も...全文を見る
○吉井分科員 イグサの原草輸入量は、一九九〇年と九四年で二倍にふえているのですね。それからイ製品の輸入量は九〇年と九四年で約二・五倍ふえているのですね。わずかの期間に本当にこれは急増しているのです。  それで、明確なセーフガード発動の要件というのは、これはもう二つなんですから、...全文を見る
○吉井分科員 この地域というのは本当に台風常襲地帯とかあるいはシラスといった特殊な土壌のところが多いのですね。そういうところに、もともと人が少ないわけですから、商業もなかなか大変。ハイテク産業など製造業がやっていけるような地域じゃない。農業の面でも、非常に有利でない条件のもとでや...全文を見る
○吉井分科員 もう時間が参りましたので終わりたいと思いますが、農業というのは日本経済の基幹的産業分野でありますし、それから地方においては地域経済の中で非常に大きな役割を果たしています。また、治山治水など、国土保全、自然環境保護の役割も非常に大きいものでありますし、まして食糧の生産...全文を見る
03月13日第136回国会 衆議院 商工委員会 第4号
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○吉井委員 私は、最初に、委員会の持ち方についての日本共産党の見解というものを申し述べておきたいと思います。  日本共産党は、審議拒否とか物理的抵抗で阻止する、そういう立場に立つものではありません。しかし、委員会を構成するかなりの部分が理事会にも委員会にも出席していないもとで委...全文を見る
○吉井委員 痛みを伴うというときに、痛みを実際に受ける側と、人に痛みを押しつけるといいますか与えるといいますか、そちらと立場が違うわけですね。やはり痛みを現に受ける側の問題というのを、政治はしっかりそこを見なければいけないというふうに思うのです。  この計画の中でも、図表の五で...全文を見る
○吉井委員 計画の方はいいです。  それで私は、その数字については、あわせて通産省の機情局の方が機械産業懇談会報告書というのをまとめておりますが、そちらの方でも、自動車は二〇〇〇年には四〇%程度が海外生産比率になっていく、カラーテレビはもう九〇%程度だ。これは自動車、電機の一例...全文を見る
○吉井委員 それで、今数字の方は機情局の方でお認めになったとおりなんですが、リストラをどんどん今進めているわけですね。その中で、例えばリストラの結果、私もこの間新日鉄の皆さんからいろいろお話を伺ってまいりましたけれども、とにかく若い年齢にして転籍だといって首を切られて、今までだっ...全文を見る
○吉井委員 現実に進んでいる事態というのは、例えばこれはせんだって朝日の九日付にも紹介されておりますけれども、鉄鋼六社は、企業は黒字なのですね、企業が痛みを受けているわけじゃないのです。しかしこの間、すさまじいリストラで、そこに働いていた人たちは大きな痛みを受けているのです。 ...全文を見る
○吉井委員 終わります。
03月25日第136回国会 衆議院 商工委員会 第5号
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○吉井委員 中小企業新分野進出等円滑化法というのがこの創造法に先立って既につくられておりますが、この法律で新分野への進出を計画して承認されたのは全国で千九百四十六件。その中で支援事業費補助金を支給されたのは全国で四十七件というふうに報告をいただいております。  実は、中小企業新...全文を見る
○吉井委員 それだったら法律は要らないのですよ。全く今のお話はひどい話だと思うのですよ。法律が、何ですか、建前だけということですね。それだったら意味がないじゃないですか。  実は、私はなぜ前段にこれを伺ったかといいますと、今の中小創造法の実態もやはり同様の面があるからですよ。こ...全文を見る
○吉井委員 メニューの話はわかった上で聞いているのです。もともと、どのメニューということがあるにしても、そのメニューで承認を受けた企業なんですよ。その承認を受けた企業がそのメニューでどれだけ採択されたのかといったら、六割とか四割ですよ。これでは法律が生きてこないということを私は言...全文を見る
○吉井委員 製品開発をして、それでどこかお客さんを見つけて、顧客が見つかった、そこからこれだけの量をつくってほしいという話が出てきて初めて、今度は量産化のための、それまでの単品の製品開発とは違う研究開発の過程というのが始まるわけですね。私は、やはりそういう点では、量産化といったっ...全文を見る
○吉井委員 先ほど来議論してまいりましたように、法律をせっかくつくっても、本当に生きているかどうかというのは、現場の実態を見ると随分寂しい思いといいますか、寒い思いといいますか、そういう状況にありますから、これはやはりよく現場等も見ていただいて、現場の実態に合ったものとしてこの法...全文を見る
○吉井委員 終わります。
03月27日第136回国会 衆議院 科学技術委員会 第3号
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○吉井委員 法案の第一条で、新技術の創製に資する基礎的研究というのをうたっておりますが、応用研究、そしてもっと直接の開発を考える場合でも、大学とか国公立の試験研究機関の基礎的分野を、すそ野を広く厚くしてこそうまくいくというふうに思うわけです。  この点で、大学、国立研究所の経常...全文を見る
○吉井委員 プロジェクトであれ、重点であれ、経常研究費ですそ野を広く厚く、ここを充実させて、その上でやはり考えていくべきものだという、そこが非常に大事なところだと私は思うのです。  定員削減の面で見ますと、研究部門で見ても、例えば工業技術院の研究者が、一九六七年の二千六百九十人...全文を見る
○吉井委員 それで、経常研究費にしてもサポーティングスタッフにしても、本当に深刻な事態にこの間なってきました。昨年成立した科学技術基本法が生きるも死ぬも、まさにここに本気で力を入れるかどうかというところに一つはかかっていると思うわけです。  科学技術振興費がふえているのはよく知...全文を見る
○吉井委員 最後に私も伺っておきたいのは、二つの特殊法人を統合するときの職員の身分、待遇に関することですね。これは、現行の新技術事業団法三十九条にあって情報センター法にないものもあったりして、法律上の違いもあります。  それが一つになるわけですから、政府関係特殊法人といえども職...全文を見る
○吉井委員 終わります。
03月27日第136回国会 衆議院 規制緩和に関する特別委員会 第4号
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○吉井委員 私は、時間が余りありませんので、田中参考人に最初に伺いたいと思うのです。  規制緩和というのは、本来当然廃止するべきものもあれば、維持すべきもの、逆に強化すべきものとかありますから、それぞれにきちっと議論をすべきものであって、そういう点では緩和一色に塗りつぶすような...全文を見る
○吉井委員 ですから、メンバーに選ばれた方にどうお考えかだけを伺ったわけですが、もちろん立法府が最終的には決めるわけです。ただ、この種の委員会というのは、本来公正な議論がよく闘わされてそれが反映されるという点では、猪突猛進型のこういうのは余り民主主義社会としてはうまいやり方ではな...全文を見る
○吉井委員 もう少し議論したいところですが、時間が参りましたので、終わります。
03月27日第136回国会 衆議院 商工委員会 第6号
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○吉井委員 昨年の五月三十日に、川崎の東燃の石油精製装置の一部、硫黄回収装置で事故が発生しました。死者三名、現在も意識不明の方が一名、その他重軽傷四十三名という非常に大きな惨事でした。地元の川崎市消防局に聞きますと、三名の亡くなった方はすべて六次の下請であったということなんですが...全文を見る
○吉井委員 第六次の下請ですね。そこをちょっと聞いておきたいと思います。
○吉井委員 コンビナート災害が起こるたびに、定期点検の強化、それから日常点検の強化、社員、下請教育の徹底などが言われてきました。しかし、教育の中に入っているのは社員と一次下請まで、せいぜい二次までですね。東燃の六次下請で入って事故で死亡した方というのは、実は、当日の朝、川崎の駅前...全文を見る
○吉井委員 通産省が一九八六年以来、コンビナート等保安規則四十条に基づいて、今おっしゃった高度な保安確保体制を構築していると認定した企業が四十二社、七十一事業所。その中で、確認されている事故を起こしたのは二十三事業所で、三分の一に当たりますね。さらに、そのうちの四事業所というのは...全文を見る
○吉井委員 ここで消防庁にもちょっと聞いておきたいのですが、先ほどの東燃事故ですね。昨年六月七日の川崎市議会で、この事故について消防局長は、「特定事業者の責任においてやらせる自主保安体制といいますか、そういう法律の仕組みになっております。今まではそういうことをずうっとやってきたん...全文を見る
○吉井委員 ですから、自主保安体制でやってきてなかなか効果が上がらない。通産省の認定事業所でも、三分の一で事故が現に起こってきたというのが実態です。だから、まずこれがコンビナート災害の現場の実態だということを、私はよくつかんでおかなければいかぬと思います。  東燃は、一昨年二月...全文を見る
○吉井委員 コンビナートでは、一度災害が発生すると被害は非常に大規模なものになるわけです。せんだってのこの委員会でも、四日市市における日本アエロジルなどの例を紹介いたしましたけれども、十キロとか十数キロという距離にわたって流出した有毒ガスによる被害が及んだりとか、とにかく日本のよ...全文を見る
○吉井委員 自主保安というのは、従来から定期点検のときにやっているわけです。同時に、公的な監視のダブルチェックというのを本当に強化しなきゃいけないし、そしてやはり袖ケ浦とか川崎の東燃などの続いている中で、私は改めてコンビナートの総点検、実はこれは一九七三年ごろの全国的に起こったと...全文を見る
○吉井委員 ですから、百万の調査件数に対して四万とかと、まだまだ非常に多いわけです。その点は私は、保安というのは国民の安全を守るために非常に厳しく見ていかなきやならぬ分野だというふうに思います。液化ガスも直接家庭にかかわる問題ですが、とりわけコンビナートの方では災害規模が大きくな...全文を見る
○吉井委員 終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、高圧ガス取締法及び液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律の一部を改正する法律案に対して、反対の討論を行います。  まず、高圧ガス取締法の一部改正案であります。  本法案の反対理由の第一は、法の目的に民間事業者による高圧ガス...全文を見る
04月03日第136回国会 衆議院 予算委員会 第24号
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○吉井委員 一昨日、我が党の佐々木陸海議員の方も、この間の議論の整理というものを少しいたしましたが、私、昨年十月号の「リージョナルバンキング」における西村銀行局長の講演も読ませていただきました。それから、一昨日の佐々木議員の質問に対する答弁など少し整理してみると、直系ノンバンクに...全文を見る
○吉井委員 それでは、母体行から住専七社へ行っている常勤、非常勤役員は何名なのか、そのうち独禁法第十三条の三項により届け出を要する兼任役員は何名なのか、次にこの点を伺っておきたいと思うのです。
○吉井委員 それで、今の数字というのは、実はことし三月に初めて現在の役員について調べたものであって、これが住専設立以来となりますと、およそ二十五年ほど、早いものからすればなりますが、設立以来の兼任役員の数は数百名に上るんじゃないかと思われますが、公正取引委員会として調査されました...全文を見る
○吉井委員 恐らく数百名のオーダーになるんじゃないかと思われるぐらいの人が届け出をしていなかった。  この十三条の三項の届け出違反については、九十一条の二で、届け出をしない者に対して、企業に対して二百万円以下の罰金に処するとなっているわけです。つまり、これは刑事犯罪にもなる問題...全文を見る
○吉井委員 実は私は、これにつきましては、公正取引委員会から「住専七社の兼任役員一覧表」というのをいただいて突き合わせてみたのです。  そうすると、住宅ローンサービスでは、この大蔵省が提出された資料の中で名前の載っている母体行の兼任役員というのは四人しかいないのですね。大蔵省資...全文を見る
○吉井委員 私たち国会の側は、大蔵省の方がよく精査もされて出してこられた、全部載っていると今まで思っていたわけです。しかし、それが載っていないのですね。なぜこれを私が大事に思っているかといいますと、これはまさに母体行責任というものを議論している国会なんですから、母体行責任について...全文を見る
○吉井委員 私は、この名簿の方でちゃんと載っていないのが変だと思っているのです。常勤役員のみで非常勤の役員だから落としたというのは、この基準がおかしいと思っているのです。  大体、そんなばかなことはないのですよ。常勤、非常勤を含めて、取締役会のメンバーというのは住専の最高の経営...全文を見る
○吉井委員 役割が大きいからこそ、載せてもらわなければいけないのですよ。そういうのは、実は有価証券報告書などにちゃんと全部出ている名前ですから、わざわざ大蔵省が隠さなければいけない名前じゃないのですよ。なぜ隠したかということがだからこそ問題になってくるのですよ。  それで、今非...全文を見る
○吉井委員 私は、この問題は、やはり、母体行の非常に強力な支配力が及んでいる住専で、しかも、その最も強い影響力、支配権を行使するからこそ、独禁法上も役員の兼務についての届け出をしなければならぬと決めているのに、わざわざその部分をこの提出資料から隠したということは、今調べますぐらい...全文を見る
○吉井委員 そういう、そんなことを申していませんぐらいの話で済む問題じゃないという事の重大性を大臣によく認識していただきたい、私はその趣旨で質問をしているわけです。それで、今、要するに提出するということですから、よく調べてこれは国会にきちんと提出をしてもらいたいと思います。  ...全文を見る
○吉井委員 参議院での答弁から後退してもらってはいかぬので、私は、個々の具体の事例についての議論は、参議院でおっしゃっておられるように、具体的状況をつまびらかにしていないので直ちに判断できるわけじゃない。私も、これはこういうこともあるということを言ったけれども、そのことについて答...全文を見る
○吉井委員 私はこういう点では、今後、母体行の住専に対する極めて強い支配力というものについてはさらに深めて解明をしていかなければならぬ課題だと思っております。これは公取の方でも、極めて強い事業支配力について今も答弁されたとおりです。  それで、直系ノンバンクの処理については完全...全文を見る
○吉井委員 直系ノンバンクは完全母体行主義で、それで中間領域に住専はあるというお話だったのですが、住専は直系ノンバンク以上に直系そのものだ。株式比率、役員比率、それを見ても、完全な親会社に当たるわけです。しかも、ノンバンクが旧財閥系グループ支配に対して、住専は業態別につくったグル...全文を見る
○吉井委員 終わります。
04月10日第136回国会 衆議院 規制緩和に関する特別委員会 第6号
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○吉井委員 私は、せんだって予算委員会の方で住専と独禁法の問題を質問もいたしましたので、それできょうは、最初にそちらの方から質問に入りたいと思います。  大臣は、我が国経済社会の抜本的な構造改革を図り、国際的に開かれ、自己責任原則と市場原理に立つ自由な経済社会としていくための不...全文を見る
○吉井委員 ですから、大体五千件から六千件という兼務役員についての届け出もされているのですね。ところが、問題の住専の場合には、母体行は設立以来二十五年間にわたって全く届け出をしていなかった。  それで、この届け出については、実は二百万円の罰金刑が科されているのですね。過去におい...全文を見る
○吉井委員 適用していないことがどうかという議論は後でまた時間があれば少しやりたいと思いますが、問題は、今回、二十五年間にもわたって、しかも極めて住専に対する強力な支配力を持っていた、行使した母体行の方の兼務役員について、届け出義務違反という明白な事実が明らかになりながらなぜ適用...全文を見る
○吉井委員 ただ、今回の問題というのは、これは大蔵省が、四十四人の兼務役員のうちの四分の三に当たる三十三人を国会に提出した資料からも隠してきたという問題など、これも問題ですし、そういう中で、これだけ今問題になっている重大な問題についてなぜ公取の対応が甘いのか。今のお話を聞いておっ...全文を見る
○吉井委員 そこで大臣、今お聞きいただきましたように、公取委十四名中十二名が日銀、大蔵出身なんですね。そして、今度の住専の問題の、まさに銀行問題ですね、その母体行が、兼務役員を二十五年間にわたって独禁法を全く無視して届け出もしなかった。それに対する指導もなければ、見つかったからと...全文を見る
○吉井委員 ただ、これは内閣として、こういう大事について提案をしてこられるわけですから、内閣の閣僚の一員として、今後、こういう人事のあり方についてやはりきっちり、総務庁としてはこういう行政委員会等のあり方については物を申すところでもあるわけですから、そこはきちっと物を言われるとい...全文を見る
○吉井委員 次に、私は、今度の改定の計画について質問をしたいと思います。  これでは、行政改革委員会の論議の進め方と計画策定のあり方そのもの、きょうのトップバッターの方からも提起がありましたが、ここのところは本当に、国会としては党派を超えて非常に大事な点だと私は思っているのです...全文を見る
○吉井委員 終わります。
04月10日第136回国会 衆議院 予算委員会 第29号
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○吉井委員 昨日の矢島議員の質疑などで、母体行に十分なる体力があるということが明らかになったと思います。また、これまでの質疑で大蔵大臣は、母体行の責任を軽視することは許されないと責任を認めた上で、それにこたえるべき負担をすべきであるという立場で銀行に当たっているということも明らか...全文を見る
○吉井委員 私は、住専がその中間なのか、直系ノンバンク以上に直系なのか、やはり母体行の責任を明らかにしていく上でもこれは基礎的な資料だと思うのです。これは質問レクということにあわせて要求したのですが、出てまいりませんでした。  委員長、私はこれはやはりこの問題を解明する上で少な...全文を見る
○吉井委員 大蔵省提出資料の平成五年二月二十六日付大蔵省銀行局長あての「日本住宅金融の再建計画について」の資料というのが出ておりますが、もちろんほかにも他の住専各社の再建計画がありますが、この資料を見ておりますと、住専である「日本住宅金融が再建計画をとりまとめ、母体行会議に諮った...全文を見る
○吉井委員 並の経営上の問題だというふうに今のことは思わないのです。大体、住専設立時には、母体行会議で設立を決定し、各母体行の取締役会で議決を得た上で、母体行の代表から成る設立発起人会が持たれて住専がつくられていくという経過でありますし、まさにこの経営の危機を迎えたときには母体行...全文を見る
○吉井委員 例えば二十六日のこの再建計画ですね。日本住宅金融が再建計画、これを取りまとめたんですね。「母体行会議に諮った結果、下記のとおり母体行において合意いたしました」。つまり本当に、つくるとかつぶすとか再建するというのは最高の問題なんですよ。その最高の事項についての意思決定を...全文を見る
○吉井委員 次に、大蔵大臣は、四月五日の佐々木委員の質問に対して、必ずしも六千八百五十億円にとどめる必要はない、可能な負担をしてもらえば、その負担によって六千八百五十億円が結果的に国民の負担としては軽減される場合も出てくると答弁をされました。  しかし、住専の株主でもなければ何...全文を見る
○吉井委員 そうすると、いろいろ相談をしたり申し上げているということなんですが、一兆円の上積みができないかということは局長は承知していないとおっしゃるわけですが、大体どういうことを打診したり申し出たりしていらっしゃるんですか。
○吉井委員 局長の御存じないところでいろいろな話し合い、折衝等もあるのかもしれませんが。  大蔵大臣、報道による一兆円の話なんですが、まさに一兆円を十五年間運用して、それで六千億円を生み出すという趣旨のことでこういう議論があったということなんです。それなら、本来六千八百五十億円...全文を見る
○吉井委員 今もお答えの中にもありましたし、昨日もありましたが、大蔵大臣は、スキームはでき上がっている、これを認めてもらって、今後このスキームで処理する方針を固めた上でさらに詰めていかなければならない、大体そういうお考えのようです。  この政府のスキームというものでいきますと、...全文を見る
○吉井委員 今のお話も、せんだって来のお話も、大体協議そのものが、全体の処理スキームがなくなるとうまくいかないんだ、全体としてのこれをというお話なんですが、ただ、私がここで言っておきたいのは、仮にあなたの今言っていらっしゃるそのスキームでいくとしても、しかし、その中で母体行に追加...全文を見る
○吉井委員 しかし、仮にあなたのお考えでいくにしても、少なくとも一次のところの六千八百五十億のこの手付金は、やはりこれはなくさないと、今後次々と出てくる負担の全部二分の一負担というこのスキーム全体がまかり通るということになれば、これは本当に国民にとってこの先どれだけ負担が出てくる...全文を見る
○吉井委員 終わります。
04月11日第136回国会 衆議院 商工委員会 第8号
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○吉井委員 参考人の皆さんには、きょうはお忙しいところどうもありがとうございます。  私は、宇都宮参考人にお伺いしたいと思うのですが、先ほどもお話に出ておりましたけれども、自己責任原則ということになりますと、これはやはり業者の方の持っている情報量が圧倒的に多くて、その情報がよく...全文を見る
○吉井委員 今もう二つお聞きしておいたのですが、情報を広く公開させていく、義務づけていったりする、その取り組みの中で、特定の商品や役務だけに限らないで、すべてのものについて、それも周辺情報も含めてできるだけ広く知らされていくということが消費者保護という点では大事ではないかと私は思...全文を見る
○吉井委員 同様のことについて、マルチについても伺っておきたかったのですが、商品とともに組織そのものについて情報がよく知らされないと消費者はなかなか判断できないと思うので、その点での情報の公開の義務づけとか、あるいは公的な機関がどれだけ消費者に情報を提供していくかというふうな問題...全文を見る
○吉井委員 ありがとうございました。終わります。
04月17日第136回国会 衆議院 規制緩和に関する特別委員会 第7号
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○吉井委員 私は、きょうはタクシー事業の分野について少しいろいろお聞きしたいと思うのです。  実は昨年五月二十四日の当委員会の参考人質疑のときには全国乗用自動車連合会理事長にも来ていただいて、タクシー分野に関して陳述を求めたことがあります。そのときにこの理事長は、他の産業に比べ...全文を見る
○吉井委員 ところが、せんだって、二月二十九日付になりますが、毎日新聞で、値上げ許可をやって増収があった、しかし賃金の引き上げ等がやられていないとか、それから、事故防止に万全を期すとの指導もやってきたんだが実効が上がっていないということで、そこで九州運輸局の方が二十二社を指導監査...全文を見る
○吉井委員 これはタクシーの、働いている皆さんからも伺った話なのです。要するに、時短それから賃金を引き上げる、それを運輸局の方は許可条件にして運賃値上げを認めたのに、増収があってもそれに使われなかったら、いわば詐欺みたいなものじゃないかと。許可した側もそこを厳正に 指導される必...全文を見る
○吉井委員 次に、総務庁の方で行っておられる行政監察の結果報告、これも読ませていただきましたが、特に安全対策についての勧告というのもあります。  ここでは「タクシー事業については、旅客を運送するものであり、その事故の発生は人命や身体の安全に直接影響を及ぼすことから、これを未然に...全文を見る
○吉井委員 大臣にいろいろ聞いていただいたわけですが、私の話を聞くまでもなく、地元のことですからよく御存じのことと思いますが、これがタクシーの交通事故の要因となっているのですね。  実は、ことしの三月二十六日付の西日本新聞でも、二十四日付に引き続いてまた紹介しております。供給過...全文を見る
○吉井委員 特に、総務庁の話にもありましたが、需給調整とか減車の問題なんかについても一つ気になる動きがあるのです。それは、独禁法違反だとか規制緩和に逆行するんだという、それで責め立てるわけですね。だから、運輸省や労働省の方が萎縮してしまう。事態がこういうひどいことになっているのだ...全文を見る
○吉井委員 終わります。     —————————————
04月22日第136回国会 衆議院 商工委員会 第9号
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○吉井委員 最近、電話勧誘による被害とかマルチによる被害など、いろいろな取り組みがあった中でも依然としてこれがふえてきておる、そういう中で、消費者行政をどう進めていくのか、消費者保護をどう進めるのかということは非常に大事な課題になってきていると思います。そういうときに出されてまい...全文を見る
○吉井委員 それで、いろいろ相談を受けたりする体制の強化ということを努力されるということですが、警察庁調べで七十万人を超える被害者が出ているわけですね。  訪問販売法第五条の三による指示、第五条の四による業務の停止を命令し、この場合さらに公表もするわけですが、その件数というのは...全文を見る
○吉井委員 今の数字を聞いておりましても、大体問題が少し浮き彫りになってくると思うのです。  この三年間をとってみましても、警察庁の検挙の状況の方からいいますと、事件数と被害人員を見たときに、九三年の検挙百六件、二十二万六千人の被害が生まれているのですね。これに対して、今おっし...全文を見る
○吉井委員 指導する部分と、そして検挙する、この間に、実は消費生活の上でのいろいろな問題があるわけですね。だから、指示、命令等を出すまでに至らずに終わりました、それで全部解決しておったら、大体検挙者なんかいないですよ。検挙者が出て、しかもその事犯については七十万人もの被害者が出た...全文を見る
○吉井委員 今も御紹介しましたように、地方自治体の取り組みの中でも、相談を受けた事例についてただのケーススタディーじゃなくて、余りにもひどいものについては業者の実名も含めてその相談事例を紹介しますと非常に効果が上がるし、ただ、それをやっていくには国の方の姿勢がやはりきちっとしてい...全文を見る
○吉井委員 契約書類ができてもいないのに、電話で契約したからとして業者が書類を発送をし、受け取ったときからもう契約は成立しているんだ、業者はそういう立場に立つ。しかし一方、消費者の方は、まさにその電話について、職場だ何だといういろいろな事情がありますから、とにかく早く電話を切りた...全文を見る
○吉井委員 この点につきましては、これは実際に書類が届いているかどうかというのは、必ずしもよくわからないことが非常に多いわけですね。今、ダイレクトメールその他いっぱい入ってきますから、それと同一の扱いをしてしまっていてわからない。しかも、もともと電話では契約していないと本人がそう...全文を見る
○吉井委員 その点については、強力に指導されたいと思います。  次に、マルチ商法については、これは我が党は禁止を主張してまいりましたが、もともと本来禁止すべきものでありますが、今回の改正、強化というのは一歩前進であり、これは必要なものだと思います。  今度の法案の十八条の二で...全文を見る
○吉井委員 このマルチ商法につきましては、どんな商品を売るのか、それからどんな組織構成になっているのか、それから統括的な位置にいる人とのマージン率がどうなっているかなどを含めて、末端の人にもよく情報がきちんと徹底するように、やはり業者にこういうことについては公表させなければいけな...全文を見る
○吉井委員 マルチについては、要するに普通の人は一体それがどんな組織構成になっているかとかよくわからないまま、おいしい話でという、それで被害を受けるということにもなりますし、被害者が加害者にもなっていくという問題があるだけに、今取り組んでいらっしゃるということですが、この点の情報...全文を見る
○吉井委員 私は、この分野は、一般的にこういうカリキュラムでということだけにとどまらないで、やはり具体的なケースを学習の教材にしてといいますか、本当に実際の被害の予防に役立つ教育ですね。それから被害者救済、まあ被害を受けないようにするのが一番大事なのですが、その救済の方途等につい...全文を見る
○吉井委員 終わります。
05月16日第136回国会 衆議院 科学技術委員会 第5号
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○吉井委員 海洋を放射性物質の汚染から守るための今回の法律改正案ですから、これは非常に大事な意味を持っているというふうに思います。この点で、これからの投棄を禁止するということも大切ですが、これまでに投棄された放射性物質による汚染の問題についてもきっちり調査もすれば安全のための監視...全文を見る
○吉井委員 外務省はそういうことなのですが、科学技術庁の方で何かこういう点について調べたりしてつかんでいらっしゃる情報はありますか。
○吉井委員 それで、報道によると、グリーンピースなどの民間団体が掌握した旧ソ連海軍について見れば、原子力潜水艦の原子炉十八基を一九六六年から九一年までに投棄したということを示す報告書がロシアの方であるということでありますし、それから、これまた同じくグリーンピースの方が、今度はアメ...全文を見る
○吉井委員 それで、大臣に前段の質問を聞いていただきましたのも、私は、ロシアもアメリカも、フランス、イギリス、各国を含めて、核軍拡という面ではこれまでのような状況とも少し違った状況が生まれてきているときですから、ただ、軍事機密という点では、確かに原子力潜水艦がどこを走っているかと...全文を見る
○吉井委員 外務大臣にかわっての答弁を科学技術庁長官にというのは、そういうつもりで私お聞きしているわけではありませんが、しかし、内閣としてそういう方向でぜひ取り組んでいただきたいというふうに思います。  もう一つ、海洋法条約では、海洋投棄の禁止だけでなくて陸上からの海洋汚染につ...全文を見る
○吉井委員 もう時間が迫ってまいりましたので、終わりたいと思います。  確かに、そういう評価をやっているのはやっていらっしゃる。しかし、現実に海洋等に汚染された冷却水が流出したりという例もあるわけですから、特にそれは大規模な事故になりますととんでもないことになりますので、やはり...全文を見る
○吉井委員 終わります。
05月17日第136回国会 衆議院 商工委員会 第10号
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○吉井委員 八七年の国会審議に照らして、この産転法、九年の実績を評価して、そして問題を浮き彫りにして今後の立法政策に生かしていく、このことが今大事な問題の一つだと私は思います。  それで、八七年の議論を少し振り返ってみますと、設備処理中心のスクラップ優先でビルド案が極めて少ない...全文を見る
○吉井委員 それで、現実はどうであったかということを、私はちょっと鉄鋼の方で、高炉大手五社の実績を見てみたいと思うのです。  計画どおり設備処理は行われました。それは国の支援も受けたわけですが、今新鋭の高炉などで、粗鋼生産の方は八〇年代に年間約一億トン、それが九四年、五年の実績...全文を見る
○吉井委員 それで、杉山産業政策局長の立法時の答弁、改めて見てみますと、雇用に対する配慮ができているかどうかも判断していく、そうでない場合には、むしろ設備処理を含む計画それ自体を承認しないと答弁しているわけです。現実は全く違うものになっておりました。私は、この点では責任を厳しく問...全文を見る
○吉井委員 二万四千五百人の人が減って、アルバイトなどを含めて千数百人ほどあるというお話ですが、実態を大きく離れているということをまず指摘しておきたい。  それで、実は私、新日鉄八幡で働いている皆さんとこの間も懇談したわけですが、百五十人在籍の職場で五十人体制、つまり三分の一削...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
05月22日第136回国会 衆議院 規制緩和に関する特別委員会 第8号
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○吉井委員 本日は、お二人の参考人の先生方にはお忙しいところどうもありがとうございます。  これまでのこの委員会に出席していただいた参考人の方々は、どちらかといいますと規制緩和推進のお考えの方、あるいは行革委や小委員会のメンバーの方たちでありましたので、批判的見地というのはきょ...全文を見る
○吉井委員 次に、規制緩和との関係で問題になってまいりますのに、大スーパーの進出問題、大店法の規制緩和問題というのがよく論じられているわけですが、既存の商店街というのは、これはお祭りとか消防団とかそれからボランティア活動など、直接的でない町づくりのコストを負担してきたというのがこ...全文を見る
○吉井委員 あと二分ほどになってまいりましたので、最後にもう一点、著作物の再販制度の問題について伺っておきたいんですが、この問題で大事なのは、やはり自分の考えを著作物にしたい、出版したい、世に問いたい、こういうときに、大小の出版社があって、みずから出版したいというときにだれでも出...全文を見る
○吉井委員 どうもありがとうございました。  時間が参りましたので、終わります。
05月31日第136回国会 衆議院 金融問題等に関する特別委員会 第6号
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○吉井委員 住専の予算が通った後でも、九割近い国民の皆さんが、税金投入は反対だという強い意思を示しております。それで、国民の意思は極めて明確だと思うわけです。  衆参の予算委員会を通じて、総理も大蔵大臣も母体行に追加負担を求めると繰り返し答弁をしてこられました。それは国民の負担...全文を見る
○吉井委員 それで、国民負担を減らそうということで追加負担について繰り返し答弁をされたわけですが、そこで、その問題についてきょうは少し伺っていきたいと思うのです。  まず、今度の法律によって、これまでの議論の中でも、回収が進み、益金が生じた場合には国庫に納付されるという話であり...全文を見る
○吉井委員 担保の土地を売って、それで回収に全力を挙げていく、これは当たり前の話なんですね。それで益金が出るという話であれば、もともと国民の二分の一の負担ということは考えなくてもいいわけですよ。  そうすると、住専処理法案そのものも要らなくなるということになるのじゃないですか。...全文を見る
○吉井委員 そんな容易ならざることという事態ですから、益金が出るなんというような甘い話じゃないのですね。  それで、やはりこの最大の問題の一つというのは、損失が生じた場合には二分の一を国民が負担するというこの規定だと思うのですね。しかも益金が出るどころか、当初約一兆二千億円と言...全文を見る
○吉井委員 一番問題になりますのは三大都市圏の方になりますから、それで私も、実は大阪の方で不動産をやっている関係者の人に聞いてみました。大体、おっしゃったように、公示価格の二割から三割落としたところで路線価。その路線価の八掛けとか、それが大体実勢価格、売買実例に近いということです...全文を見る
○吉井委員 益金が出るような、十分努力とおっしゃっても、そんな甘いものじゃ本当にないのです。  四月の二十二日の参議院予算委員会参考人質疑の中で、株式会社共国債権買取機構の金澤社長が来られて、債権の簿価に対して大体四一%、四割で買い取ったというんですね。その担保物件を売って回収...全文を見る
○吉井委員 最大限の努力というのは、現実の銀行にしても、今も御紹介いたしました共国債権買取機構のような会社にしても、それは最大限の努力をしてやっているんですよ。担保物件を売って回収するようにやっているんですよ。しかし、本当に大きなロスが膨らんでいっているというのがまず実態でありま...全文を見る
○吉井委員 私が二月にいろいろ質問したときにもその話が既に報道されておりまして、そのときも、取り上げますと、大体同じようなことを言っておられた。その後ますます、さらに具体的な話になったような、いろいろな具体的なニュアンスを持った報道をされているんだけれども、しかし、局長の方は今の...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃった話なんですが、その最後のところがおかしいのですね。将来発生したものについてとおっしゃったわけだが、それについても二分の一の負担をするわけでしょう。  それで、要するに、二次ロスを処理しなければいけないですね。一次ロスの話じゃないですよ、二次ロスの方です...全文を見る
○吉井委員 ですから、この二分の一の規定がある限り、これは国民負担はなくならないのです。二次損失がどんどん膨らむということですから、これは大変なものです。金融安定化拠出基金への追加負担で運用益がふえたとしても、じゃ、この一次ロスの方で処理することにしている六千八百億円の穴埋めに行...全文を見る
○吉井委員 ですから、結局、この六千八百億のところについては、母体行に追加負担をさせて、それは贈与という形にするか、あるいは一般行分で持っている債権を放棄させるか、いずれにしても、そういう処理をしないと、国民負担は一次ロスについてはなくならないということです。  それから、住専...全文を見る
○吉井委員 ですから、結局、これは国民負担というのはなくならないんですね。国民負担がなくならないものであれば、私はこれは母体行の追加負担ということは言えないということになると思うのです。  ですから、このスキーム等、住専法案でいく限り、結局税金負担というのは六千八百五十億円にと...全文を見る
○吉井委員 時間が迫ってまいりましたので、もうあと予定しておりましたのをもう一度大蔵大臣と総理にだけ伺って終わりたいと思います。  大蔵大臣は、参議院で予算が通るまで、空前の業務純益を上げているのだから含み益も多くて体力十分だというお話もありましたし、前協会長に会うと、体力はあ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
06月05日第136回国会 衆議院 規制緩和に関する特別委員会 第9号
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○吉井委員 きょうは参考人の皆様には御苦労さまでございます。  私は新聞を含めまして著作物の再販制度というのは維持をするべきであると考えているものであります。よく業者サイドの議論もありますが、私は国民や消費者、読者の立場に立って考えてみたときに、再販制度がなくなったときにまず著...全文を見る
○吉井委員 文化政策的見地から必要としてまず立法された。これが一九五三年の立法趣旨であったというふうに思います。  なお、文化的見地についてのいろいろなお話ありましたが、文化というのは抽象的な話ではなくて、それを物質的にどう裏づけるかという問題、制度的にどう保障するかという問題...全文を見る
○吉井委員 終わります。
06月06日第136回国会 衆議院 金融問題等に関する特別委員会 第10号
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○吉井委員 予算が強行された後でも、国民の九割近い世論というものは住専に税金を投入するなという声であります。  住専法案を強行したら国民負担はどうなるのか。  例えば東京共同銀行の債権回収の実績は一五%だ、八五%は回収不能と六月二日付のマスコミ報道がありましたように、担保の土...全文を見る
○吉井委員 今のお話にもあったように、橋本会長は、法案を通してほしい、追加負担の名案はないということを言っているわけです。法案は通してほしいと言って、通したって追加負担はしないという意思表示をしているわけで、結局、この法律を通したら母体行は食い逃げをしてしまうだけで、母体行はます...全文を見る
○吉井委員 だから、そういう追加負担の約束をまださせておられないということなんですが、大蔵省の方は、これまでは、総量規制のときには住専のようなノンバンクと系統金融機関には大きな穴をあけて、母体行は住専をごみ箱に使い、農協系統に融資を振りかえさせる道を開いてきました。また、民間が共...全文を見る
○吉井委員 母体行が負担を追加するということは、これはこの間も議論いたしましたように、六千八百億円の部分の贈与という形なり、あるいは一般行分で持っている母体行の債権の放棄という形であれ、それをやればもともとなくなるわけでありますし、二分の一のところについてだって、これは拠出金を上...全文を見る
○吉井委員 直系ノンバンクについては全部母体行主義でやってきた、例外ないわけです。住専というのは、まさに文字どおりの銀行直系そのものであります。ですから、これについてこれまでどおりのルールでやらせるということが最も大事なわけで、逆に、この法案がある限り、母体行の方はもう追加負担な...全文を見る
○吉井委員 終わります。
06月11日第136回国会 衆議院 内閣委員会 第8号
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○吉井委員 私は改正内容について最初に伺いたいと思うのですが、改正点の一つは、内閣総理大臣補佐官を三人以内置くということと、もう一つは、内閣官房副長官の職務に、命を受けて、内閣官房長官の職務を助けることができ、官房長官不在のとき職務を代行することができる、これを追加するということ...全文を見る
○吉井委員 いや、それは明記されていないのですね。ですから、明記されているのはあくまでもこれは進言と意見具申に限られているもの……。  これはだんだん書いていないものまで余り拡大解釈するととんでもないものになりますから、この点だけはちゃんと確認しておきたいと思います。
○吉井委員 次に、今回の補佐官制度は機構より人に着目した構想ということですね。ですから、スタッフの強化ということになっています。そこで、一つ懸念されることは公開性という問題があると思うのです。重要政策を行政の機関で検討して、内閣に上げて政策決定をするという通常のラインの場合ですと...全文を見る
○吉井委員 ラインは変えないわけですから、従来のような公開性は変わらない、この点は確認しておいていいですね。
○吉井委員 従来の場合ですと、私が先ほど言いましたように、ラインの場合は不十分であっても一定の検討経過というのはわかるわけですね。それがスタッフとなると、そこが非常に、透明性とか公開性をどう確保するかということは、もちろんおっしゃったように、最終的に総理が明らかにするではないか、...全文を見る
○吉井委員 時間もありませんので、少し聞いておきたいことを次に何点か質問をします。  いわゆる危機管理を理由に内閣法を改正して内閣総理大臣の権限強化をしようという主張が論じられているわけであります。特に防災問題で出てきたこういう危機管理という問題について言うと、何といっても消防...全文を見る
○吉井委員 災害時の話、あらかじめ決めてあるというお話ですが、八六年の後藤田官房長官のこの見解そのものについては変わっていないですね。
○吉井委員 法律解釈は変えていないというお話ですが、梶山さん、ことし二月の文芸春秋に掲載された「橋本君よ、ぐずぐずするな」の論文では、内閣法の改正について「大規模震災や安全保障上の非常緊急時に国民生活を守るためには、総理が行政各部に強力な指導力を発揮しうるよう内閣法を改正するなど...全文を見る
○吉井委員 いわば一定の閣議決定をあらかじめした形でという今のお話なのですが、しかし、解釈は変えない、法律は変えないでということなのですね。官房長官の主張は、内閣のこれまでの見解ともそこが少し違うわけで、内容的にやはり問題があるのじゃないか。  内閣法改正問題は本案を審議した五...全文を見る
○吉井委員 最大の安全保障に備えるということになれば、日本はとにかく世界有数の火山、地震国ですから、震災対策に対して、まさにそのものに対する先ほど最初の方に申し上げましたような防災対策、体制の強化こそが危機管理の最大の担保となるものであることは重ねて申し上げておきたいと思いますが...全文を見る
○吉井委員 防災にあらかじめ備えて、だれがどういう事務分掌、所掌でやるかとか、そういうことは閣議であらかじめ決めてやっておってそれは対応できるわけであって、問題は、緊急事態などを理由に総理が即断即決で決めていく政治手法、つまり強権政治ということになってくると、これは議院内閣制と議...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
06月12日第136回国会 衆議院 規制緩和に関する特別委員会 第10号
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○吉井委員 きょうは土地問題を中心に議論する日でありますが、日本の土地の問題というのは、これは国土政策全体にかかわる問題でもあって、六〇年代の高度成長の時期に、三大都市圏を初めとする大都市への人口集中、過密過疎を同時につくり出してきた、そういう中で日本の国土全体が非常に大きなゆが...全文を見る
○吉井委員 表六の方のお話は公示価格で出ておりまして、私、特に路線価を基準にして資産評価をやって、それが土地を売って債権回収ということで進められているというところから、ちょっとその点を伺ったわけです。  民間の方でも、共国債権買取機構、株式会社までつくられて、そういうやり方で不...全文を見る
○吉井委員 それでは、今度は原田参考人の方に伺いたいのですが、全国の農業会議などから「株式会社の農地取得に関する要望書」ということで、株式会社が農地を取得することについては反対だという意見書等が挙がっております。それで、株式会社所有の問題点を、これは耕作者主義の原則の問題とか農地...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので終わりにしたいと思うのですが、土地に関する規制緩和、特に農地の方に関しての議論を聞いておりますと、やはり規制緩和論の方は農地法に異議ありという農地法を否定するという立場。その点で、日本農業にとっての、逆に農地法の持ってきた意義とか今なお持っている意...全文を見る
○吉井委員 どうもありがとうございました。
06月13日第136回国会 衆議院 科学技術委員会 第7号
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○吉井委員 私は、二月二十一日の衆議院の予算委員会の方で、一九八五年に大洗工学センターでナトリウム漏えい燃焼実験を行ったあのビデオ、動燃のビデオを繰り返し繰り返し何度も見せていただいて、それを踏まえて質問をいたしました。このときに大石前理事長は、百数十回のナトリウム漏えい実験をや...全文を見る
○吉井委員 個々の条件程度の違いなら、私もそんなことはやってきましたからよくわかるのです。しかし、余りそれを言い出すと再現実験の意味というのはなくなるわけですよ。六月七日の再現実験のビデオを私も見せていただいて、排気ダクト、グレーチング、床ライナーの鉄材が溶けているというのを見ま...全文を見る
○吉井委員 ですから、実はその八五年の実験というのは、今度の「もんじゅ」で起こったようなことをかなり深く想定もし、検討もし、やったというものではなかったということを、私は二つのビデオをしっかり見比べて感じました。  大洗工学センターでの千七百四十三億円かけてのナトリウムの実験と...全文を見る
○吉井委員 その辺でとどめておこうと思ったのですけれども、例えば、常陽を扱ってきた技術屋さんの目から見ても、なぜあの温度計を上から下につけるのか、横から差し込むのかとか、その場合にノズルの部分でナトリウムがたまる問題とか、いろいろ深い検討が必要だということとか、それから、大体あの...全文を見る
○吉井委員 今後の決意だけじゃ、とても国民は納得できるものじゃない、根本的な反省や検討が必要だということを重ねて申し上げておきたいと思います。  次に、動燃の八五年の実験ではナトリウム漏えい時間が非常に短いのですね。「動燃技報」の九十二号を見ておりますと、あれは千八百秒ですから...全文を見る
○吉井委員 ことしの二月二十一日のときに、あなたの答弁ですね。「ナトリウム漏えい実験の結果は、それを検討し、安全審査に使用された計算コードの検証などに反映されてきております。また、ナトリウム漏えい対策設備が有効に働くことを実験により確認をするということもやっております。」安全審査...全文を見る
○吉井委員 実は、フランスのスーパーフェニックスの事故に対する報告書ですね、これは動燃の方の動力炉開発推進本部国際部もんじゅ建設所技術開発部翻訳というもので、私も随分以前にもらった報告書です。この報告書の中では、これはフランスの産業貿易省の原子力施設安全局が出しているものですが、...全文を見る
○吉井委員 あなた、わかって答えているのか、わからぬと言ったのかよくわからないのですが、ライナーが溶けて穴があく、そこヘナトリウムが来れば、ナトリウム・コンクリート反応が起こるのですよ。高温燃焼の中で水素が発生したら、水素爆発に至るのですよ。  だから、ライナーに穴があくという...全文を見る
○吉井委員 随分ひどい答弁だと思いますね。  大体、「もんじゅ」で穴があいていたかあいていなかったかということもありますが、ライナーが変形しておったことはもう報告されておるのですね。  一方、再現実験で穴があいたのですよ。その再現実験どおり、実際に「もんじゅ」で起こるかどうか...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
06月14日第136回国会 衆議院 商工委員会 第13号
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○吉井委員 昨年末の「もんじゅ」の事故以来、改めて日本の原発政策あるいはプルトニウム政策について国民的な関心も高まり、また同時に、これまでのやり方でいいのだろうかという見直しの議論が随分進んでおります。  そういう中で、「もんじゅ」の事故の後、例えば三県の知事の方たちが出された...全文を見る
○吉井委員 この計画の一時凍結という表現については直接的にはお答えがなかったわけですが、この中で、通産省首脳の言葉として、「国民の理解が得られるまで計画推進は困難」である。それから、エネ庁幹部の言葉として、「プルトニウム利用路線自体は堅持するが、先送りを視野に入れて計画を見直す必...全文を見る
○吉井委員 それで、「もんじゅ」の事故の後、この間いろいろな取り組みがありますが、例えば円卓会議も開かれていますね。これは科学技術庁長官など出てやっているものでありますが、その円卓会議の中で出ている声というのは、これは出席した知事の言葉として、「円卓会議が地元や反対派の意見をただ...全文を見る
○吉井委員 信頼の回復という点では、私は、一番大事な一つの柱になるのは、国民の皆さんからのいろいろな声がありますね。そんなのはだめだよ何だよということじゃなくて、やはり率直にその国民の声に耳を傾ける姿勢をとるかどうかというところが非常に大事だと思うのですが、この点、もう一遍聞いて...全文を見る
○吉井委員 それで、これは三月三日になりますが、朝日新聞に原発問題についての世論調査が行われて、その結果が紹介されました。  ちょっと御紹介しておきますと、「あなたは、これからのエネルギー源として、原子力発電を推進することに賛成ですか。反対ですか。」賛成という方が三八%で、反対...全文を見る
○吉井委員 私は、「もんじゅ」に関しては、昨日も科学の委員会で最近の再現実験のことを取り上げましたが、実験をやってみたら、実は床のライナーのところに流れてきたナトリウムが燃えて、ライナーに穴があいてしまった。ナトリウムとコンクリートが直接接する事態になったのですね。これはナトリウ...全文を見る
○吉井委員 そんなことを言っているのではないですよ。国の行政というのは、地方自治の本旨に基づいて行われることについては、国は国として、国と地方との関係で、ちゃんと行政というものは尊重して進めるというのは当たり前の話であって、国は地方と全く違うことを強権的にやるということはできない...全文を見る
○吉井委員 私は、住民投票の結果の議論をやっているのではないのですよ。  この条例の目的というのは、第一条で、町民の賛否の意思を明らかにするとともに、もって町行政の民主的かつ健全な運営を図ることを目的としてつくられているのですね。賛成、反対の結果がどうなるか、そのことを今聞いて...全文を見る
○吉井委員 結果の話は後であって、条例にあらわれた、民主的で健全な町の運営を図ろうという目的でもともとつくられているのです。こういうものは、国と地方との関係については、憲法第八章「地方自治」の本旨に基づいて尊重するのは当たり前のことであって、さっき大臣の方は、国民の声、理解を求め...全文を見る
○吉井委員 それでは、無視されないと言う住民投票に関する条例の第二条のところでは、その第二項で「住民投票は、町民の自由な意思が反映されるものでなければならない。」それから第十五条のところでは「買収等町民の自由な意思が拘束され、不当に干渉されるものであってはならない。」このことをう...全文を見る
○吉井委員 実は、地元の新潟日報の四月十八日付に載ったのを、先日テレビでも全国に放映されておりました。驚きましたよ。  どんなことがやられているかというと、これはテレビに出たことが同時に新潟日報でも先に紹介されておったことですが、東北電力を囲んで、「夜のすし屋に推進派集合 飲ん...全文を見る
○吉井委員 エネ庁の長官は、ちゃんと調査して物を言っているのですか。地元の人たちはみんな知っていることなんですよ。何しろ狭いところだから、どこのだれだれちゃんは電力の学習会だというところに行って、会費は千円という話で行ったけれども、ろくにそんな払わぬでもよかった、おいしい料理も食...全文を見る
○吉井委員 長官の方がまず実態を調べてということですから、これは本当に徹底的に実態を調べていただいて、そして、電力の側が少なくともこの町の条例の「買収等町民の自由な意思が拘束され、不当に干渉されるもの」に当たるようなものであれば、これは公益事業として大問題ですから、やはり厳しい指...全文を見る
○吉井委員 私、聞きましたように、まず、今全国でそういう学習会をやっているかといったら、そうじゃないのですね。今やっているのは、この巻町だけに集中してでしょう。主催、通産省資源エネルギー庁、「原子力発電に関する連続全六回講演会」というチラシが配られておりますが、江崎長官がごあいさ...全文を見る
○吉井委員 残念ながら、時間が参りましたので終わります。