吉井英勝

よしいひでかつ



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吉井英勝の1997年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月14日第140回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  一昨日、三井石炭鉱業の久保社長の方が、三池鉱業所を閉山する日程がことし三月三十日と確定しましたと通知に来ました。直接的には、まず雇用と地域経済に大きな影響が出るわけですが、日本のエネルギー政策そのものにもこれは大きくかかわってく...全文を見る
○吉井委員 これまで三池炭鉱というものの規模の縮小、それから部分閉山とでもいうべきものが大規模に繰り返し行われてきたわけですが、そのたびに、解雇に伴う影響をあらかじめ食いとめるんだということで、あらかじめ対策とかあるいは解雇後の事後対策というのも一応とってきたはずなのですね。 ...全文を見る
○吉井委員 三池の縮小だけの話じゃなくて、それに対していろいろな対策をとってもさっぱり効果がないといいますか、どんどん沈下していったというのは事実だということをしっかり認識しておいてもらいたいと思うのですね。きょうの西日本新聞ではあなたのインタビューが出ております。読ませていただ...全文を見る
○吉井委員 それは、実は十九世紀の出発点だけじゃないと思うのです。「男たちの世紀—三井鉱山の百年」という、これは事実上の三井の社史に当たるものですが、その中の一部をちょっと御紹介しておきますと、六〇年代以降も、政府が債務を何度も肩がわりしたこと、それによって当社は国家管理体制下で...全文を見る
○吉井委員 それで、今少しお触れになりかけたところなんですが、国の方がエネルギー政策として一定の財政支援をするとしても、その支援を受けている方の三井グループのやり方というのはちょっとひどいんじゃないかと思うのですよ。三井グループとして石炭でもうけるだけもうけて大きくなっておきなが...全文を見る
○吉井委員 借り入れの数字はそのとおりなんです。だから、全部足すと、私が今申し上げましたように政府系資金の方が八七%になってくる。で、国の方は、国民の税金で最近の十年間だけでも六百三十六億円の補助金を出して、それから、無利子と無利子に近いものを合わせて八百九十三億円の貸し付けをや...全文を見る
○吉井委員 それで、社会的責任を果たすという上で、同時に日本のエネルギーの面での責任もやはりあるわけですから、私は、今、この十七日に労働組合に対して正式に閉山提案を行うとしている今段階ですけれども、まだ正式決定ということじゃないわけですから、やはり三井石炭鉱業に対して、閉山を取り...全文を見る
○吉井委員 実は私は、三井鉱山の十数年分の有価証券報告書を調べてみたわけです。そのすべての毎年度の報告書の中で、三井石炭鉱業は、「「石炭鉱業構造調整臨時措置法」および、「石炭鉱業経理規制臨時措置法」に基づき会社経営の枢要部分につき、通商産業大臣の厳格な監督のもとに同法にそって営業...全文を見る
○吉井委員 法律では、石炭数量等の計画の策定とか、企業に対する勧告やそれから監査など権限を定めておりますが、それはやはり法律に基づいてさまざまな支援策を施しているわけなんですから、国民の税金を投じているわけですから、それはある意味では当然のことだと思うんですね。  ですから、権...全文を見る
○吉井委員 エネルギー政策の問題については後ほどもう少し触れていきたいと思いますが、私は、やはり企業の側も認めているんですから、閉山するというふうな最高の経営上の問題ですね、そこについては、企業判断、経営判断だけじゃなしに、これは国策上の問題があるからこそ金も出してさまざまな支援...全文を見る
○吉井委員 移動してもらうための訓練等にお金を使ったということですが、同時に、大臣のところで、石炭鉱業構造調整臨時措置法に基づいて、鉱山労働者の雇用の安定のためにということで、労働大臣が毎年再就職計画を定めなければならないとなっていて、これまでずっと再就職計画を定めてこられたと思...全文を見る
○吉井委員 それで、今大臣、長い目でとおっしゃったので、実は私も長い目で見てきたんです。三池鉱の労働者数だけでいきますと、一九六〇年の一万二千八百二十二名が十分の一になっているんですね。長い目で見るとうんと減っちゃった。それだけじゃなしに、大牟田における大企業労働者が、二万八千八...全文を見る
○吉井委員 次に、私は、エネルギーの面からもこれを少し見ておきたいと思うんですが、実は日本の国産エネルギーの供給比率、現在五%です。食糧自給率が今大問題になっておりますが、そのカロリーベースの自給率は、二、三年前の落ち込んだときの三七%というときがありましたが、今四二%。それと比...全文を見る
○吉井委員 あなたのおっしゃったのは、ウランを入れているんですね。人形峠のウランじゃないんです。イタリアなんかの場合にはフランスの原発から電力を買っているんですね。日本の場合、ウランを輸入して原発を起こしているわけですから、原子力関係の輸入分を準国産と称して国産に入れているからそ...全文を見る
○吉井委員 石油の埋蔵量は大体四十五年程度と見られているのですね。それで、世界の石油供給能力というのは三、四十年後にピークを迎えて、その後急速に減少していく。一方、石炭の方というのは、これは可採埋蔵量からしても二百数十年とかいろいろな見通しがありますが、かなりまだ長期にわたってい...全文を見る
○吉井委員 いずれにしても、西暦二〇〇〇年代、二十一世紀の早い時期に、エネルギー需要もそうですが、この石炭需給が逼迫してくるという時期ですね、それはいろいろなデータで出ているわけですが、そういう中で、改めて石炭の輸入に頼った場合のことを考えますと、今は海外炭に頼っていますが、露天...全文を見る
○吉井委員 どうも。終わります。
02月21日第140回国会 衆議院 商工委員会 第2号
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○吉井委員 日本共産党の吉井でございます。  私は、きょうは中小小売商店街の問題などについて、大臣の見解を伺っていきたいというふうに思います。  大スーパーの身勝手なやり方が、地域社会に深刻な問題を今引き起こしてきております。  例えば、福岡県で、ジャスコ飯塚店の比較的近い...全文を見る
○吉井委員 進出も勝手なら撤退も勝手なやり方で、そのやり方は本当にひどい話で、社会的責任というのは、大臣おっしゃるように、これは厳しく問われていかなきゃいけないと思います。  それで、今度は、大分県の佐伯市というところを見てみますと、人口五万人という小さなところなんですが、売り...全文を見る
○吉井委員 消費者の立場からの議論は後ほどまた少し深めたいと思いますが、九〇年以降の三回にわたる大店法の規制緩和で、大型店の出店ラッシュとなってこういう事態を招いてきたわけですが、祭りとか消防団活動とか、地域のさまざまな活動の担い手であり、地域文化や伝統を生み出したり守ってきたと...全文を見る
○吉井委員 そこで、この問題は、日本の問題だけじゃなくて世界的にどうなっているかということも少し見ておきたいので、外務省に来ていただいておりますので伺っておきたいのですが、フランスは一九七三年以来、人口四万人以上の市町では千五百平方メートル以上、四万人未満の市町では一千平方メート...全文を見る
○吉井委員 全国ベースの商業施設委員会での公共調査というのは、地域経済への影響とか雇用への影響についてきちっと調べるということが決められているというふうに聞いておりますが、同様に、イタリアの商業基本法では出店許可制度をとっておって、その基準は、売り場面積四百平方メートル以上につい...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃったように、フランス以外にイタリア、ベルギーなどは、同じように許可制度をとっているわけですよ。  それで、ドイツの場合、これは六〇年に制定された連邦建設法、六二年制定の建設利用令などといった都市計画の法律によって、ショッピングセンターや大規模小売業で、連邦...全文を見る
○吉井委員 九一年の大規模小売店舗法の改正に先立って、通産省の産業政策局は九〇年九月に海外流通事情調査団を派遣しておりますが、その報告を読ませていただくと、アメリカ、イギリス、ドイツは、都市計画の観点から大型店の出店できる場所を規制している。アメリカでは商業調整については法律はな...全文を見る
○吉井委員 ですから、主にヨーロッパの方は許可制度という形で出店に当たって規制をする。ドイツ、イギリス、アメリカなどの方ま、そちらの方じゃなくて、環境面なども考えて、都市計画上規制していくという、手法の違いはありますが、アメリカでも規制しているわけです。それで、日本だけが規制がほ...全文を見る
○吉井委員 ジェームズウエーというのは、店舗の閉鎖率が一〇〇%とすさまじい。世界第一の小売業者であるKマートでも、二百の店舗を閉鎖して、閉鎖率が八%です。エディソンブロスストアというのは、四百七十三店舗を閉鎖して、閉鎖率が一八%。メリーゴーラウンドエンタープライズ社は、三百七十五...全文を見る
○吉井委員 昨年十二月に大臣がお会いになった中小企業四団体からは、大店法のこれ以上の緩和は強く反対するという要望が出ておりますし、よく消費者利益論というのは規制緩和の中で展開されますが、実は総務庁が九五年に規制緩和に関する調査結果というのを出しておりますが、その中では、やはり零細...全文を見る
○吉井委員 それを当初予算額と比べてみればよくわかるわけですが、予算に対して毎年の決算額というのは、執行率が三割から六割なんですね。ですから、五年間で三百十七億円も、実は予算を組んだのだが使わずに流してしまっているのです。それが実態ではありませんか。
○吉井委員 それは一番最後の数字をおっしゃっただけで、ずっと年度を追えば、最初の九一年度は約三割ですから、それでトータルは三百十七億円使わずに流したというのは事実です。これはあなたの方からいただいた資料です。  さて、この制度は、国が四分の一、県が四分の一、一割自己負担、四割貸...全文を見る
○吉井委員 使い残しが多いから減額すればいいというものではなくて、もっとよく使いやすいものにして、その改善こそ図りなさいということを私は言っているわけです。  小売商業や商店街、そこに住んでいる住民の立場に立った町づくりという観点での国の商店街の支援策は、今必要になってきており...全文を見る
○吉井委員 せんだって、ジョージ・ソロスという世界の富豪、あの方が最近、米国のアトランティック・マンスリーを初め、各国の有力誌に「資本主義の脅威」と題する論文を発表しました。この中で同氏は、ソ連、東欧の旧体制の打倒が私の長年の願いであり、そのための活動を支援してきたということを述...全文を見る
○吉井委員 終わります。
02月25日第140回国会 衆議院 科学技術委員会 第3号
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○吉井委員 私は、最初に「もんじゅ」の問題から伺いたいと思います。  一年余り前の「もんじゅ」事故の後調査に行きまして、特に私が非常に頭の中にひっかかりましたといいますか、注目をいたしましたのは、一九九二年六月にフランスのスーパーフェニックスの事故に対する調査報告書というのが出...全文を見る
○吉井委員 それは部屋全体の話を言っておられるのです。青い火の玉の出ているその部分に直接検出器を置いて、そこの濃度がローカルに非常に高まって爆発限界に入って、それで反応が起こつたのか、あるいは、それは検出できていないので、可能性としては排除できないという立場なのか、そこのところを...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃったように、水素爆発の可能性を否定はできなかったわけです。  私は、フランスのこの報告書と今回の最終報告を見ておりまして、あらゆる可能性についてきちっとした調査報告を行って、そして将来に教訓を残すというものでなかったら、これはちょっと最終報告とは言いがたい...全文を見る
○吉井委員 破損して高くなったのはその千度とか千四百度の話で、通常八百度ぐらいになっているんじゃないですか。
○吉井委員 それで、私は改めて高速増殖原型炉もんじゅ設置許可申請書を読んでみました。その二次冷却系のところ、そこの解析結果というのは、「床ライナの最高温度は約四百六十度Cであり、設計温度五百三十度C以下にとどまる。」これが申請時の解析なんですね。この結論として、「十分に厳しい条件...全文を見る
○吉井委員 どういう表現をしていますか。この評価書全体についてでいいですよ。一言でぱっと言っているでしょう、この評価書全部について。
○吉井委員 ですから、最初の申請図書と昨年事故の後改めてやった実験結果とは、大体五百度以下だというのと八百度というデータは全然違うのです。三百度の差ですよ。六割以上も高い温度が出ているのですよ。しかも、ライナーは破損されているのですね。私は、一体この日本の原子力安全審査というのは...全文を見る
○吉井委員 局長、そんな眠たいことを言っておったらだめですよ。将来の問題じゃないのですよ。過去に自分たちのやってきた問題が審査がまともにできていなかったということがはっきりしたわけでしょう。だから、大きな事故につながらなかったからよかったんだ、そういう発想では、何のために再現実験...全文を見る
○吉井委員 要するに、劣化ウランをそれぞれ、動燃事業団の人形峠とか日本原燃の六ケ所の方とか貯蔵しているでしょう。それをそれぞれ幾ら貯蔵しているのかということを伺っているのです。
○吉井委員 それで、約四千トンの劣化ウラン、これは大体粉末状ですからシリンダーに入れて貯蔵庫に入れられていると思いますが、この劣化ウランというのは金属で、その性質というのは非常に反応性が強くて、粉末状のものは空気中で自然発火をする、水を分解する。もしエアロゾルになって拡散すれば、...全文を見る
○吉井委員 アメリカの上院の住宅・銀行・都市問題委員会におきまして、そこのリーグル委員長は九四年の五月二十五日の報告書の中で、ウラン粒子が体内に入ったとき、骨や主要臓器に沈着し、骨髄に影響を与え、遺伝子の中核となるDNAの損傷を引き起こす、こういう報告なども出しているわけですが、...全文を見る
○吉井委員 アメリカの方のこのレポートですね。DNAにダメージを与える、そういうものだということなんですが、それらを含めて、随分劣化ウランについても研究、検討がされてきております。  その点で、青森県六ケ所でこの劣化ウランの建屋を建設するときに、あそこは米軍基地が近いということ...全文を見る
○吉井委員 さっきの「もんじゅ」の例があるだけに私は余り信頼できないのです。というのは、今おっしゃったのも、この工事許可申請書をただ読んでイエスかノーかの判こをついただけでしょう。それでは、実際に劣化ウランのDNAダメージの問題とかそこまで深い研究、検討をやったわけでもなければ、...全文を見る
○吉井委員 よく安保、安保と言いますが、こういう劣化ウランその他から国民の安全を守ることが一番の安全保障なのですから、そこを間違えてはいけないと思います。  それで、鳥島での米軍による劣化ウラン弾の問題について昨日も調査に行かれたと思いますが、岩石に当たって砕け散って、劣化ウラ...全文を見る
○吉井委員 海に落下したものは大体溶けやすくて拡散される、しかも一年もたっておりますので、海水のサンプルでは本当に顕著な汚染データが出てこないということもあり得るわけです。それでもって安全だ、問題なしと、これをやられたのではたまったものじゃないですね。  科学技術庁としては、環...全文を見る
○吉井委員 日本の国土なんです。カリフォルニアとかハワイに調査に行けと言っているのではないのです。日本の国土、領海、領土内で起こっている問題なんです。私は、島へ上陸して日本が調査するべきだと思うのです。これは大臣の方からやはり決意をお聞きしておきたいと思います。  それから、科...全文を見る
○吉井委員 終わります。
02月28日第140回国会 衆議院 商工委員会 第3号
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○吉井委員 私は、JIS表示を許可しているのを見てみますと、中小企業が多いように思うのですね。それは、JIS製品をつくっているということでユーザーの方から安心、信頼が得られる、そういうことにつながっているように思うわけです。  そこで、資本金別、従業員別に見てJIS表示はどのよ...全文を見る
○吉井委員 今のお話を聞かせていただきまして、大体九割が中小企業の方でJIS表示許可を受けている。JISマークというのが、表示許可を受けた業者とそれからユーザーの双方にとってそれぞれにメリットがあるというふうに思うわけです。今のお答えも伺って特にその感を深めました。  ところで...全文を見る
○吉井委員 今のお話を聞きまして、土木、建築の部門が一番多くて、五五%ぐらいですね。やはりこれが公共施設それから個人住宅にかかわってくる分野でありますし、私は、そういう点で、使用する建材がJIS規格に合った品質が保証されているということが、やはり公共建物が長く、ずっと存在するとい...全文を見る
○吉井委員 それで、建物の問題なんですが、九五年六月に有名な韓国の百貨店が、粗悪なコンクリートを使用していたために一瞬にして倒壊して、それで多数の死傷者を出したということは非常に記憶に新しいところですが、この点で、阪神大震災のときにも、地震で壊れたビルや橋梁を調べてみると、一つの...全文を見る
○吉井委員 それで、今も少しおっしゃったように、現場の通産局などに行きますと、実はこれを担当される職員の方が本当に少ない。なかなか対応し切れていない。これは協同組合の企業の幹部の方からも、あるいは実際生コンを扱って働いている人たちの方からも聞いているのですよ。ですから、そういう点...全文を見る
○吉井委員 そういうのに努めていただくとともに、特に具体の例として挙げました生コンの関係など、こういう公共財産、それから個人財産にかかわるものについてはやはり厳格にこれが遵守されるように、そういう点はひとつ大臣しっかり指導の面も、緩和の面もおっしゃいましたが、指導の面もしっかりや...全文を見る
03月03日第140回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第1号
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○吉井分科員 日本共産党の吉井英勝でございます。  世界貿易機関、WTOの昨年十一月の税率是正勧告を理由にして、政府の方はしょうちゅうの税率を引き上げる法律案を今国会に提出しております。これが強行されると、沖縄の泡盛、それから芋じょうちゅうの鹿児島、宮崎を初めとして、しょうちゅ...全文を見る
○吉井分科員 私の方も鹿児島県の商工観光労働施策の概要という県の商工労働部から取り寄せておりますデータに基づいて大体御紹介したわけですが、今もお話ありましたように、しょうちゅう原料としてのカンショというのはこういう非常に大きなウエートを占めておるわけです。その上に、でん粉用のサツ...全文を見る
○吉井分科員 前に二回、税の引き上げをやっていますね。八九年もやっています。ですから、八九年と九四年、過去二回しょうちゅうの税率引き上げをやっているわけですが、その結果、鹿児島と宮崎のしょうちゅうの生産量は激減したわけです。それはまたしょうちゅう用のカンショの生産量も非常に大きな...全文を見る
○吉井分科員 今のは作付面積でお話をしておられるのですが、生産額で見ると、これは顕著な変化が見られます。宮崎の場合ですと、八九年から九〇年にかけては二百七十九億が二百四十四億円、九四年から五年にかけては三百九十四億円が三百五十四億円、鹿児島も九四年から五年が六百六十八億円が六百六...全文を見る
○吉井分科員 非常に大きな打撃を受けることになるのは明確なんです。  それで、昨年十二月に本格焼酎税率引き上げ反対鹿児島県民総決起大会というのが開かれて、酒造組合、生産農家、料飲業者ら千五百人が参加しました。また、鹿児島県下では十市三十三町村で、九州各県議会でも税率据え置きなど...全文を見る
○吉井分科員 経営努力はさまざまにこれまでもされていますが、しかし大変なのですよ。  実は、九四年十一月二十九日の衆議院のWTO特別委員会で、私の質問に対して外務省の原口経済局長は、各国がどうしても除外したいという理由があれば、それに従ってWTOの品目、項目から除外できるのだと...全文を見る
○吉井分科員 もともと出発がWTOからなのですからね。WTOでは、除外されたものについては協議中というのは随分あるのですよ。だから、日本だけがしょうちゅうで屈服してしまって、それで生産農家に経営の努力をしなさいだけでは、これはやはり話が通らないのじゃないかと思います。特に、地場産...全文を見る
○吉井分科員 私は、これは撤回という立場で大臣に、農水省の立場としてはこんなものは応じられない。これは法案が大蔵委員会にかかっているのですから、私は農水の分野でここで主張しているわけですが、大臣、これは本当にこういうことでいいのだろうか。WTOの本来のあり方についても、原口経済局...全文を見る
○吉井分科員 母貝の産地の方で母貝の段階で影響を受けている場合の問題も出てこようかと思いますので、ホルマリン使用と現時点で全く無関係のところだから関係ないというふうには言い切れないとまず思うのです。  それで、愛媛県水産試験場の昨年十一月の研究報告では、ホルマリンの影響について...全文を見る
○吉井分科員 今後の調査研究を待つと、必要なんですが、とりあえず今お聞きしていますのは、ホルマリン濃度と、それによるプランクトンの生存率ですね、あるいはその増殖率といいますか、増殖が進むのか、死滅に至るのか。その実験はされているのなら、データを伺いたいと思いますが。
○吉井分科員 これは、民間の会社でもやっているぐらいのことで、そう大した難しい研究じゃないので、本当に、二十時間とか三十時間という単位でもできる実験なので、なぜこれだけ問題になっていながらやっていないのか、ちょっと私は不思議に思っているのです。  それから、もともとこのホルマリ...全文を見る
○吉井分科員 わかりました。  では、確認しておきたいのですが、真珠貝をホルマリンが直接的に、濃度が濃ければ死滅させるわけですが、あるいは間接的には、ホルマリンによって植物性プランクトンが死滅する、そのことによって飼料用プランクトンがなくなるわけですから、当然真珠貝の方は衰弱し...全文を見る
○吉井分科員 母貝の段階で影響を受けておりますと、持っていったところで別にトラフグ養殖をやってなくても影響が及ぶ場合があるのです。ですから、問題は、直接間接の可能性というものについて、それはまだ実験的にそれを否定することはできないわけですね、研究してないから。その点だけ確認してい...全文を見る
○吉井分科員 株式会社上村真珠の試験結果によりますと、「極めて微量のホルマリンであってもプランクトンに影響を与え」「魚類養殖場での寄生虫駆除に使用したホルマリンを海中に投棄した場合、その沿岸のプランクトンを死滅させ、或いは増殖を阻害し、その生態系に大きな影響を及ぼすことが考えられ...全文を見る
○吉井分科員 それで、現実に多くの地域でホルマリンが使用され、真珠貝の異常大量死の原因の一つではないかと言われている問題も起こっておりますし、同時に、もしホルマリンに汚染された魚介類を食することになると、他国と違って我が国の場合は魚を食べる国ですから、国民の健康に直接かかわる問題...全文を見る
○吉井分科員 ぜひ緊急に調査研究をやっていただきたいと思います。  それで大臣、さっき言いました水産庁長官の通達を出して十六年たつわけです。今回、真珠貝の大量の異常なへい死問題が全国で問題になっているときですから、やはりホルマリン使用によるプランクトンの死滅等の関係を含めて、原...全文を見る
○吉井分科員 時間が参りましたので、終わります。
03月04日第140回国会 衆議院 石炭対策特別委員会 第3号
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○吉井委員 私は、二月十四日の予算委員会で、既に日本のエネルギー政策とそれから三井三池問題について総括的に取り上げました。三井三池が閉山となれば、産業への影響は三百二十五億円、三千人強の雇用対策が必要、人口への影響は七千八百人とされている問題なども紹介して、長期の不況、地域経済の...全文を見る
○吉井委員 今、三池ではじん肺患者が五百人、それから二、三級を入れると一千人と言われております。そして、三井三池がもし閉山するとなれば、閉山してから二、三年後にも新規の発生が出てくるというふうに言われているだけに、その場合、一体どこへ話を持っていったらいいのかわからない、これは地...全文を見る
○吉井委員 大臣、やはり社会的責任を果たさせるという意味は、実は十二月に会社に行ったときも、社会的責任という問題については、この問題を含めて社会的責任を果たす考えだと言っていますよ。しかし、そういうときに、大臣が社会的責任を果たさせるのだと言いながら、こういう個々の具体の問題にな...全文を見る
○吉井委員 さきの予算委員会でも、三井石炭鉱業は閉山のような最高の経営決定について企業判断だけで決めるものではなく、通産大臣の指導監督に従うとしていることについて、長官は承知していると認められ、そしてそれだけに、三池の閉山というのは三井石炭鉱業だけじゃ決められない問題なんですね。...全文を見る
○吉井委員 結局、三井の方の企業判断ということですね。  これは、国策だから政府はこれまで三井石炭鉱業の債務の肩がわりもやったし、六百三十七億円の補助金も出してきたし、さらに一千七十四億円の債務の八三%、八百九十三億円までは政府系資金ですよ。ですから、三井は三池で財をなし、三井...全文を見る
○吉井委員 もう時間が参りましたので、残念ながら終えますけれども、しかし、大臣も認められたように、三池のおかげで今日の三井の財をなしたわけです。総資産、三井グループの二十六社だけでも百六兆円、体力は十分あるのです。しかもこれは、採炭を続ければ巨大な石炭備蓄基地ですが、一度閉山すれ...全文を見る
○吉井委員 大臣には先日予算委員会でも既にお聞きをいたしましたが、あのときに通産大臣は、今日三井のあるのは三池のおかげだ、今の三井が石炭で財をなしたことは否定できないとした上で、三井に社会的責任を果たさせるという答弁でした。  それで、内閣一体ですから、これは質問すると当然だと...全文を見る
○吉井委員 雇用についても全力で努力する社会的責任ということが今おっしゃったことなのですが、働く皆さんにとって、職場と社宅というのは一体なのですね。それで、実は会社の方は組合への閉山提案をしているわけですが、その中で、よく見てみますと、筑豊のかつての閉山のときには、例えば三井の田...全文を見る
○吉井委員 今も言いましたように、三井の田川の場合などは、ずっと住み続けられるようにしているわけです。これはやはり追い出すようなことにならないように、きちんと社会的責任を果たさせるように、そういう立場で私は指導をしていくべきだというふうに思います。  それで、仮に閉山となると三...全文を見る
○吉井委員 数だけ膨らませても、それは本当の意味で社会的責任を企業は果たしたことにはならないと思うのですね。やはり約三千六百人に及ぶこの人たちについて、企業として、地元で三百二十八人分しかないというこの現実では、とてもじゃないが本当に責任を果たしたということにはならないと思います...全文を見る
○吉井委員 これらの新規産業の創出とか、夢は夢として、現実の問題として、この三千六百人ほどの雇用創出について、現段階でこういうふうに具体的にめどがつけられます、そういうものは労働省としてあるのですか。
○吉井委員 これは、いろいろ訓練とかそういうことは、どういう時代だって、当然時代が変化するわけですから必要なものだと思います。ただ、今現実に関連合わせて三千六百人に及ぶ雇用の喪失が生まれようとしているときに、将来の夢じゃなくて、具体的に三千六百人の雇用がきちんと確保できるというこ...全文を見る
○吉井委員 終わります。
03月18日第140回国会 衆議院 科学技術委員会 第4号
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○吉井委員 三月十一日に動燃東海事業所でアスファルト固化施設での爆発火災事故が発生しましたが、この事故の状況というのは、発表されるたびに汚染施設が広がっていく、それから被曝者の数もふえてくる、放射線測定値も変わってくるという事態で、一体何を信じよというのかというのが率直に言って国...全文を見る
○吉井委員 それで、アルファ線の核種にプルトニウムが含まれている、プルトニウムが入っているということで、プルトニウムは、体内に入ったときには骨や肝臓に沈着してそこでアルファ線を放出するわけですから、周辺の組織を破壊するということになります。しかも、寿命が非常に長いのですね、さっき...全文を見る
○吉井委員 アルファ線というのは体の組織から外へ出るものじゃありませんから、ホール・ボディー・カウンターでカウントできないのですよね、そういうことは当然おわかりだと思うのだけれども。だから問題は、便とか尿検査をされたのかどうか。それをやらないと内部被曝はわからないのです。
○吉井委員 要するに、尿と便の検査はやっていないということがはっきりしたわけです。  今まで皆さんのおっしゃっている話を聞いて、ホール・ボディー・カウンターのデータはこうだああだというお話がありました。しかし、結局、プルトニウム等は内部被曝がどうなっているかということをきちんと...全文を見る
○吉井委員 それは鼻にちょこつとついただけの話のことであって、経口、口を大きくあいて摂取するとかいろいろなケースがあるわけですから、やはりきちんと調べるということが一番の基本であって、なぜそれぐらいのことをやろうとしないのですか。
○吉井委員 心理的要因だ何だということじゃなくて、もっと素直に、こういうものはきちっと体内被曝について検査をする。当たり前のことだと思うのです。これだけ被曝問題が出ている中で、そういうことすらしようとしないという姿勢自身が私は本当に理解に苦しみますよ。  それで、これまでアルフ...全文を見る
○吉井委員 現在は微量で、人体や環境への影響は軽微であるとしても、やはりこれは長期にわたってきちっと測定や健康調査というものをやっていくということが大事なことですから、今大体そういう趣旨でお話がありましたが、これは科学技術庁としてきちっとやってもらいたいと思います。  次に、動...全文を見る
○吉井委員 植松さんのお話、トータルしますと大体一・六トンですから、まあ二・六トンぐらいになろうかと思います。  それで、何日分ぐらいに相当するかと言った方が国民にはぴんとくるのですね。これはプルトニウム等を濃硝酸で溶かしていくのですから、全体として見れば、普通でいうと三カ月ぐ...全文を見る
○吉井委員 そうすると、処理能力からいうと、大体三日分ぐらいと今の割り算でいけば出てきます。  さてそこで、アスファルト固化施設は破壊されていて再開のめどは今ないわけですが、多くの施設が汚染されていて、すぐに再開というわけにはなかなかいかないわけです。そうすると、今お話を伺いま...全文を見る
○吉井委員 いや、そうじゃなくて、今の現状が把握できているかということを聞いているんです。
○吉井委員 放射性の使用済み燃料であるウラン、プルトニウムを分離するために濃硝酸の溶液に長くつけておく、その後、抽出装置を経てウラン、プルトニウムそれぞれに取り出すわけですが、その過程というのは、TBP、ドデカンなどが硝酸と混合した溶液を形成していく、こういう工程もあって、ですか...全文を見る
○吉井委員 このウラン、プルトニウムの分離などのために使った硝酸の回収工程に、TBPとドデカンの有機溶媒がかかわってレッドオイルが生成する可能性とか危険性とか、もちろんこれは温度もかかわりますから、そう簡単に単純化して私も物を言うわけじゃありませんが、やはり最大の危険の問題の一つ...全文を見る
○吉井委員 ですから、先ほどおっしゃった、一時運転して中に入っているものは全部早く出してしまいたいというのは、これはプラントの長期停止による装置の破損、強い放射線による影響、そしてレッドオイルの生成の問題など、最大の危機を回避するためにそれはやろう、こういうお考えだなということだ...全文を見る
○吉井委員 そこで、九四年九月八日の科学技術庁がまとめられた「ロシアのトムスク再処理施設の事故に関する調査報告書」というのを私は以前読ませていただきました。その中では、ロシアは温度管理が不十分で事故をやった、日本は大丈夫だと言っていたわけです。動燃は、プラント内部の状況も十分把握...全文を見る
○吉井委員 議論をよく聞いておられたら、私は、トムスク7と同じことが東海で起こったんだなんということを言っているんじゃないんです。問題は、トムスク7のような主工程よりもっといわば単純で簡単なはずのアスファルト固化施設のところで事故をやっているじゃないかと。トムスクのときに、あれは...全文を見る
○吉井委員 天井でも横でも、要するにダクトの中ですよ。  それで、一番コントロールするのに必要なところになかったというのは事実なんです。つまり、人が中に入れないレッド区域で、管理区域で、事実上、そこがブラックボックス状態になっている。これは事実なんですね。そこのところをやはり考...全文を見る
○吉井委員 それで、実は私は、動燃のお使いのアスファルトというのをいろいろ調べてみたのですが,これは、分子量が平均一千、揮発成分の引火点が三百度から三百二十度ぐらいとかなり高いのですね。通常の石油精製企業などから出てくる精製したてのアスファルトというのは百数十度台もありますし、東...全文を見る
○吉井委員 小規模爆発あるいは爆燃から火災への成長、そういう可能性については現時点では否定はできないというところですね。ちょっと伺っておきます。
○吉井委員 私は実は、堺・泉北コンビナートの石油精製企業三社の方から、アスファルトの揮発成分と引火点の資料その他をもらったり、回収装置周辺の、大体、石油化学工場がどんなふうにやっているかというのをちょっとデータをもらいました。それを見てみると、再処理工場というのは基本的に化学工場...全文を見る
○吉井委員 いろいろお聞かせいただいたのですけれども、結局、当時はまだ技術基準もないときで、指針だけの時代なんですね。  それで、委員長さんには悪いけれども、この間も科学の委員会で「もんじゅ」の例でやりました。ナトリウムが漏れたときの温度にしたって、出てきたものと再現実験で随分...全文を見る
○吉井委員 終わります。
03月21日第140回国会 衆議院 商工委員会 第6号
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○吉井委員 この法律案を考える基礎として、我が国のエネルギーの自給率が今どうなっているかということを初めに見ておきたいというふうに思います。  人形峠から採掘されるウランというのはわずかですから、原子燃料の方は輸入に頼っているわけです。ですから、もちろん原子力は自給に含めないと...全文を見る
○吉井委員 いずれにしろ、世界のウラン資源の埋蔵量そのものからしても、それはそう長いものではないわけですから、今おっしゃったように、五六・六%が今や六・〇%というふうに急速に日本の自給率が落ちてきたというのは事実です。  食糧の自給率の方は、カロリーベースで見まして、先年の大凶...全文を見る
○吉井委員 地球全体にとってもそうなんですが、特に日本のエネルギーの将来を考えますと、本当にこれは深刻な事態であって、この新エネルギーの研究開発に力を入れるのは当然だと思います。  現在エネルギー関係の政府予算は総額一兆一千九百七十三億円ですが、そのうち新エネルギー関係の予算と...全文を見る
○吉井委員 これは、新エネルギーのこの法律でやるだけではなしに、省エネ法の改正、強化の問題とか、エネルギーの問題というのは一つだけやれば事解決する、私もそんな単純に思っているわけではありません。  次に、省力化や新エネルギー開発の問題とともに、やはりエネルギー転換効率を高めると...全文を見る
○吉井委員 私、昨日届けていただいた資料では、それは通産省のデータです、そういうところなんですが。  例えば九五年の原発の実績二千九百十一億キロワットアワーというのは、これは新増設がなかったとしても、火力発電並みの転換効率に高めていくと、二〇〇〇年見込みとされている電力供給計画...全文を見る
○吉井委員 新エネと、それからエネルギー転換効率をもっと高めることとか、いろいろな組み合わせで、本当に研究開発というものを強めていただきたいと思うのです。  多流体サイクルというのがあるのですが、私はかつて、そのことによって、多流体サイクルでもってエネルギー転換効率をうんと高め...全文を見る
○吉井委員 政府はこれまでプルトニウムリサイクル路線というのをとってきましたが、これは原発の中の使用済み燃料を再処理してプルトニウムを取り出して、これを燃料にして高速増殖炉の中でまた燃やしていく。ところが、「もんじゅ」事故で破綻したものですから、それでも再処理工場を動かしておくと...全文を見る
○吉井委員 動燃の開発のやり方、委員会が違いますから、きょうはこれ以上触れませんが、アスファルト固化体施設というのは、やっておったのは三井東圧なんですよ。動燃がやっていたわけじゃないのですよ。そういうふうなあり方も含めて、今、日本のプルトニウムリサイクル路線は、本当にあり方そのも...全文を見る
○吉井委員 終わります。
○吉井委員 初めに、基盤的技術産業集積活性化対策について伺いたいと思います。  本法案に言っております基盤的技術産業集積というのは、これは中小企業集積活性化法の集積の基準であるおおむね五十社以上またはその工業出荷額が百億円以上という基準よりかなり大きくて、おおよそ七万ヘクタール...全文を見る
○吉井委員 この法律の対象となり得る基盤的技術産業集積としては、今もお話がありました大田区それから東大阪などの大都市部における集積と、あわせて、北九州市そのほか現在テクノポリス地域として開発計画に取り組んでいる浜松とか広島中央、熊本、宮崎、国分隼人などの地域も考えられているのでし...全文を見る
○吉井委員 ですから、一応二十ということで、これは枠が決まったものじゃなくて、申請が出てきて、要件を満たしておれば当然承認していく、こうなるわけですね。  それで、特定事業者は、特定基盤的技術の高度化計画について都道府県知事の承認を受けて高度化事業に取り組み、補助金や融資、税制...全文を見る
○吉井委員 今、大臣の方からお答えいただきましたけれども、せっかく制度をつくって、四十億だ、二十億だと予算を組んだものが実態としては大企業しかなかなか利用できない、こういうふうになりますと、せっかくの法の趣旨が生かされませんから、今の御答弁のとおり、生かされるようにやっていただき...全文を見る
○吉井委員 次に、今度の法律で統合されていくことになります中小企業集積活性化法、これに関連して少し伺っておきたいと思います。  昨年二月の中小企業創造法改正案の審議の折にも、私は、現地調査の結果をもとに、現在アジア諸国からの輸入の急増で重大な打撃を受けている福岡県の大川家具の問...全文を見る
○吉井委員 今のお答えにもありましたけれども、実際はなかなか知られていないということもあります。ですから、今おっしゃったように実態として複数年にまたがってやれますと言ってしまうと、法律上の書きぶりからするといささかあれかもしれませんが、しかし、やはりそこをはっきり言ってもらって、...全文を見る
○吉井委員 それはぜひ現地の方たちの期待にこたえられるように、今おっしゃったように対応していただきたいというふうに思います。  次に、大臣は、特定産業集積の活性化に関する臨時措置法案の提案理由説明のときに、「近年の経済環境の急激な変化により、我が国においては、産業の空洞化に対す...全文を見る
○吉井委員 私の方が通産省の方からいただいた数字をもとに計算しておるのとまあ一致して当たり前なんですが、ですから、このわずかの期間に海外生産がぐっと伸びていったというのが、この基盤的技術集積の力に基づく自動車、家庭電器の実態なんですね。  それに対して今度は、海外で物をつくって...全文を見る
○吉井委員 これは、今の数字をお聞きしていましても、本当に背筋が寒くなるような思いなんですよ。大企業の方はどんどん海外へ生産拠点を移して海外生産がどんと伸びていく、それでそこからどんどん日本へ輸入してくるわけですから、これじゃ、日本の国内で物づくりが深刻な事態になるのは当たり前と...全文を見る
○吉井委員 基盤的技術産業にどういうふうに力を入れるかということ、これもさらに議論したいと思うのです。  私は、かつて長野県の諏訪の調査に行ったときに、セイコーエプソンやら日本光学の社長さんらと懇談したことがあるのですけれども、カメラとかプリンターなんというのは日本が世界のシェ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
04月01日第140回国会 衆議院 科学技術委員会 第5号
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○吉井委員 私は、最初に、東海再処理工場のせんだっての事故にかかわって質問をしたいと思います。  アスファルト固化施設へ混入する直前の放射性廃液の成分と、そのそれぞれの濃度とか温度、やはりこれらをきちっと検出して、それをきっちりコントロールするということがないと、アスファルトの...全文を見る
○吉井委員 今もお答えありましたように、エクストルーダーのところで各段階を追って一応温度については、これはアスファルト温度になるのですね、それはよくわかっているのです。問題は、そこへ混入する廃液の方ですね。ワンバッチごととなりますと、短いもので一日に一回、長いものは三日に一回とか...全文を見る
○吉井委員 今の委員長のお話で大変よくわかりました。つまり、安全委員会は、一般の国民の皆さんは、申請書が出てくる、これを審査される、あるいは問題があれば途中であっても意見を言って事故が起こらないようにやってくれるところとみんな思っているわけです。しかし、事故が起こった結果でないと...全文を見る
○吉井委員 ですから、これも、新たな事故があれば事故によって新たな知見が生まれてくる、そうしたら新たな対応ということになるのですね。そこはやはり国民の皆さんが原子力安全委員会に期待していらっしゃるものとは余りにも違い過ぎるのではないか、これは率直に言わざるを得ないと思うのです。 ...全文を見る
○吉井委員 今後の検討なりなんなりは進めるとして、多重防護だということはいつも国民の皆さんは聞かされているわけです。だから日本の原子力は安全だと。それから、原子力安全委員会が審査して承認したんだから安全だと。こういうことになると、それに疑問を挟むことも批判的見解を述べることもいわ...全文を見る
○吉井委員 お話を伺っていると、多重防護だ、この後の段階も責任ある、みんな責任があるのはわかっているのですよ。しかし、本当にここで自覚を持っていただきたいのは、原子力安全委員会がお墨つきを与えたんだということで、みんなだから大丈夫だとやっているんですよ。そういう機関なんだというこ...全文を見る
○吉井委員 その軽水炉でも、美浜の事故もあれば、昨年末に原電敦賀で一次冷却水のところで配管にひびが入って、私もあれも調査に行きましたけれども。ですから、決して安全などというふうに余り思ってしまったら、これはやはり大変なものだと思いますよ。  さて、話は少し変わりますが、阪神大震...全文を見る
○吉井委員 岩盤に設置したところの地震データだとおっしゃるのです。それならそのデータをくださいと言ったのですね。ところが、何か川内原発に記録を出してくれとよう言わないというお話なんですね。なるほど岩盤のところと地表とでは二分の一から三分の一、増幅されるという問題がありますから、岩...全文を見る
○吉井委員 大臣も今聞いてもらったと思うのですが、この姿勢で日本の原子力の安全を守れるでしょうかね。科学技術庁のデータが二百二十四ガル、これが岩盤よりは仮に増幅されているとして、岩盤の方はもう少し、地震計を置いておいたら低いデータになるということは私はわからないわけじゃないですよ...全文を見る
○吉井委員 その説明は皆わかった上で聞いています。  それで問題は、今のような通産省のお答えなんですけれども、日本の原子力発電所はあの姿勢でいいのかどうかについて。地震がもっと大きなものに発展して、一阪神大震災とまではいかなくても、そのときに事故がありましたと、原子力安全委員長...全文を見る
○吉井委員 終わります。
04月16日第140回国会 衆議院 商工委員会 第10号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は最初に、この法律案の理解を深める上でといいますか、環境庁に聞いておきたいと思いますが、二月の中環審の答申の基本的考え方というのを大体私なりに理解をして要約すると、通常のアセスメントというのは、まず事業者がアセスメントを行う、...全文を見る
○吉井委員 ですから、アセスというのは事業者が行うものなんですね。  そこで、通産省に伺っておきたいのですが、電気事業に関して通産省というのは許認可の官庁なのか、それとも事業官庁といいますか、事業推進官庁になるのか、いずれの性格を持っているか、ここのところを次に伺いたいのです。
○吉井委員 今、電気事業法に則しておっしゃったのですが、もともと通産省については設置法第四条で、これは電源開発、電気施設建設の推進、それから電気需給調整とか電気施設の認可、原発設置の許可、認可とかですね。  ですから、許認可の官庁である性格と事業を推進する性格の官庁の二つの性格...全文を見る
○吉井委員 そこで、電気事業審議会受給部会電力保安問題検討小委員会報告というのをいただいて読ませていただきましたが、「発電所の環境影響評価制度の在り方」、これはことしの二月ですね、これによりますと、なぜ発電所アセスを別建てにするのかということの説明として、行政手続法の制定により省...全文を見る
○吉井委員 エネルギーとか電力とか発電所が要らないとか、そんなあほなことで言っているわけじゃないのですよ。ただ、問題は、発電所の建設に当たって、いかに環境アセスメントというものをきちっとやり抜くかということを考えたときに、やはり通産省が許認可官庁と事業推進官庁の二重の性格を持って...全文を見る
○吉井委員 もう少し簡潔にやってくださいね。  今の二十年来の経験だ、知見だ、何だというのは、これは別に今度のような制度にしなくても生かせるわけです。環境庁が本来そういうことはやらなければいけない話なんです。  それで、さきの報告によると、「国が主体的に関与する手続を採用する...全文を見る
○吉井委員 今いろいろおっしゃったのだけれども、要するに、それだけ自信をお持ちのものがあって、いいものがあると言うんだったら、それは環境影響評価法案にもっと盛り込んで生かせばいいことなんですよ。なぜこれだけ別建てにするかというところについて、やはり問題は、あなたのところは推進官庁...全文を見る
○吉井委員 実は、アメリカのアセス法、これは、アメリカは国家環境政策法ですが、この中で、代替案を示すということでは一緒なんですが、その代替案の中には、事業計画の中止というのがあるんですね。実行可能な範囲内で最小化できない場合に、事業計画中止の代替案を提出させるとか、あるいはアセス...全文を見る
○吉井委員 ですから、今度の電気事業法一部改正に言うアセスというのが、環境庁の最初御答弁いただいたようなアセス制度と似て非なるところがあるんですね、非なるものがある。それは、電気事業法だけなぜ別建てにしたかという問題と深くかかわるわけですね。推進官庁と許認可官庁の二つの性格を持っ...全文を見る
○吉井委員 私はやはり、原発推進が国策だ、推進官庁だ、それは、長官が今いろいろおっしゃったけれども、しかし当時の報道で、また現地巻町の皆さんのお話を聞く範囲ではやはり違いますよ、違う理解を皆さんはしていますよ。それで、自分たちの国策に従わない住民は、いろいろ言ってきても関与しない...全文を見る
○吉井委員 これはアメリカの国家環境政策法とそれからカリフォルニアなんかの州の住民投票制度が結びついて、例えば六〇年代から七〇年代にかけてのカリフォルニアの例でいえば、サンフランシスコ湾にかかる自動車専用横断道路橋計画というのが、結局、住民投票の結果とこの国のアセス法と一体になっ...全文を見る
○吉井委員 残念ながら、時間がありませんので、終わります。
04月22日第140回国会 衆議院 本会議 第29号
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○吉井英勝君 私は、日本共産党を代表して、科学技術庁長官近岡理一郎君不信任決議案についで、賛成討論を行います。  動燃の東海再処理工場火災・爆発事故は、我が国の原子力分野での最悪の事故となりました。消火確認という報告がうそであり、最初の被曝者数十人が三十七人まで次々と変えられ、...全文を見る
04月24日第140回国会 衆議院 科学技術委員会 第6号
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○吉井委員 日本共産党の吉井でございます。  本日午前中、中野参考人の答弁でも、委員会への提出資料に記載されていたとおりに、三月十一日十時十三分、運転員が目視にて火が消えていると認識したので水噴霧を停止したという表現がありました。同じ表現だったわけですね。  これまでに私は、...全文を見る
○吉井委員 ですから、その運転員の方の認識はそういうことなんですよ。しかし、例のボードの上に書かれていたこと、「十時二十二分水噴霧器で火は消えた。」ということに続いて、これは、火災はどうか確認中か、あるいは火災かどうか確認中か、ちょっと読みづらいところですが、いずれにしても私は、...全文を見る
○吉井委員 危険な状態で中へ入ること自体は、これは人道上問題がありますから、私はそんなことを求めているわけじゃないのです。  ただ、ボードにあったこのメッセージは本当に大事なメッセージだったと思うのです、「火災かどうか確認中」。だから、この確認は現場の作業員の方の責任じゃなくて...全文を見る
○吉井委員 それで、中へ入らなくても本当はわからなきゃいけないのです。それは、温度検出なりガス組成の分析なり濃度の検出なり、きちっとつけてなかったからわからなかったわけです。だから、これは設計段階も含めて、本当に爆発火災対策、防災対策の面で非常に重大な欠陥があったということを重く...全文を見る
○吉井委員 私、今言いましたように、環境施設部長のお話として、すべて上の指示、上と相談した上での発表をしたんだ。私は、だから大臣に聞いているのです。大臣として、こういう一連の事故隠しや虚偽報告あるいは偽証問題に科学技術庁は全く関与していなかったとはっきり言えるのかどうか、そこのと...全文を見る
○吉井委員 動燃と科学技術庁の関係について言うと、内閣総理大臣と委任を受けた科学技術庁長官は、動燃事業団法、原子炉等規制法、放射線障害防止法などに基づく検査とか書類提出を求め、改善命令などを出せるわけですね。また、そのために原子力施設検査官を置くことになっているし、さらに、原子力...全文を見る
○吉井委員 専門官の方は、日常的に再処理工場に入って中央制御室のデータをチェックし、それから異常発生箇所の確認などをやっているわけです。今回の事故発生時には、アスファルト固化施設の操作室の計器が壊れたり放射能で汚染されているところですから、チャート紙取り出しなんかは非常に難しい状...全文を見る
○吉井委員 一体にえらいこだわってはるのやけど、一体が嫌なら、一緒に取り組んでいるでいいのですよ。問題は、この事故があった後、動燃の内部調査に科学技術庁はどのようにかかわってきたのかということを聞いているのです。そこのお答えがないわけです。  実は、再処理施設の事故の発生後は、...全文を見る
○吉井委員 私が一番懸念しておりますのは、トカゲのしっぽ切りにならないことです。現場の人たちが、科学技術庁と動燃の関係でいいますと、原子力船「むつ」のときの経験からして、やはり、これは発表するなと言われたらなかなか言えなくなるのですよ。やはり私は、吉井の言っていることについては、...全文を見る
○吉井委員 それで、さっきの最初の火災のことに戻りましても、動燃は動燃で、爆発、火災のときに内部がブラックボックスにならないで状況をつかめるように、みずから考えて設計もしなければいけないし、やらなければいけなかったと思うのです。指導監督というのは一やはり監督官庁はそういうところに...全文を見る
○吉井委員 そんな話はわかっているのですよ。実験炉から研究開発炉、そして実証炉から商業炉へと発展していくわけですよ。今私が言っているは、実証炉から商業炉へ進む見通しは今立っているのかということを聞いているのですよ。一言でいいです。
○吉井委員 その原型炉が進まずに後退というのが今言われているところです。  「もんじゅ」というプルトニウム燃料の原子炉がストップした中で再処理工場を稼働させると、プルトニウムがどんどんたまってきて、日本はプルトニウムの生産と蓄積に熱中する世界でただ一つの国家となってしまって、国...全文を見る
○吉井委員 最初、東海の再処理工場をつくるときだって、もう事故は出尽くしたと。当時、世界で再処理工場が始まって二十年の歴史を持っておったころですが、「二十年以上の歴史を持つに致っているので、失敗もし尽したと見てよい」、これは当時の原燃の社内報に出てきますが、つまり、当時もそういう...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、もう締めくくらせていただきたいと思いますが、大臣、事故があったから動燃をどうするとか、科学技術庁の監督責任どうだとか、一つ一つそれは大事なものがあります。ただ私は、ここで国民の目線から見れば、どこに視点を当てて物を考えていくかということは、それは...全文を見る
05月07日第140回国会 衆議院 商工委員会 第12号
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○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、電気事業法の一部を改正する法律案に対する反対の討論を行います。  反対理由の第一は、改正案で示された仕組みが、一般のアセスメントの手続を定めた環境影響評価法から発電所アセスメントだけを切り離し、発電所の立地推進主体である事業者と通産省の合...全文を見る
05月09日第140回国会 衆議院 商工委員会 第13号
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○吉井委員 私は、まず、現行独禁法の第四章、とりわけ九条が独禁法の背骨をなすものですが、これについてはやはり経済民主主義の方向を示しているものであり、これは既にいろいろな方から御発言がありましたように、経済分野の憲法九条という非常に重たい意味があって、まずこのことに非常に重要な意...全文を見る
○吉井委員 はい。ぼちぼちまとめに入ります。  それで、やはりトヨタなどが強力な支配力を持っているのに、純粋持ち株会社を解禁すれば、一部巨大企業、企業グループの事業支配力がますます強化され、下請中小企業と労働者、国民が打撃を受けるということになるのは必至だと思うのです。  こ...全文を見る
05月13日第140回国会 衆議院 商工委員会 第14号
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○吉井委員 私、最初に根來委員長にお伺いしていきたいと思います。  これまで独禁法が持ち株会社を禁止してきた理由、これまでいろいろ議論がありましたが、沿革的理由とあわせて、財閥の再現を防止する、それから、持ち株会社の性格として、その機能が他の会社の事業活動の支配そのものでありへ...全文を見る
○吉井委員 それで、本委員会でも、こうした持ち株会社の性格を考慮し、かつ経済情勢の変化を踏まえて、事業支配力が過度に集中しない持ち株会社は解禁、過度に集中する持ち株会社は禁止するとした答弁がされてきました。  しかし、四月二十二日の当委員会で、塩田経済取引局長は、事業支配力が過...全文を見る
○吉井委員 そこで、ここからが一番問題になるのですが、九日の日の自由討議のときにも、与党の方の林委員が、この過度の集中とは一体何を指すのか、どこまでが過度の集中でどこまでがそうでないのか、そんなことをはっきり書けと言った。自分では書けないから公生取引委員会の方に書けと言ったら、で...全文を見る
○吉井委員 さて、そうすると、アウト、セーフが法律で書き切れないということになってくると、判断のしようがないということになってくるわけですよ。事業支配力が過度に集中する持ち株会社、これは禁止する。過度に集中しないものについては解禁をする。アウト、セーフのまさに最も大事な部分が法律...全文を見る
○吉井委員 ですから、まさにこの法律でわからない部分、こういうところはアウトで、こういうところはセーフだ、そこのところをガイドラインでというお話ですね。そういうことですね。
○吉井委員 有斐閣発行の「経済法 独占禁止法と競争政策」という岸井氏らが著したものによると、独禁法の  ガイドラインには、審査にあたっての選別基準や考慮事項を示すにとどまるもの、従来の法運用などを踏まえて違法性判断の基準を具体的に示したもの等種々のタイプがあるが、いずれの場合で...全文を見る
○吉井委員 今のお話は、ガイドラインというのは違法性判断基準にはならないということで、違法性判断基準はあくまでも法律だという立場をお示しになったと思います。  そこで、例えば不公正取引について見てみますと、独禁法第一条の目的のところで「不公正な取引方法を禁止」というのが入ってお...全文を見る
○吉井委員 ですから、今後の判例ということは別として、現時点においてこれはアウトかセーフかということはわからないわけです。だからガイドラインというのをお考えのようなんですが、我が国を代表する独禁法の権威である今は亡き今村成和北海学園大学教授の、「書斎の窓」一九九三年三月号の「独占...全文を見る
○吉井委員 つまり、今までの告示の場合と違って、今度のは司法拘束力を持たないガイドラインなんですよ。このガイドラインで事業支配力の過度の集中についてどんなに書いてみても、純粋持ち株会社が現実に事業支配力の過度の集中によって自由な競争を阻害したときに、違反者に対する排除勧告、勧告審...全文を見る
○吉井委員 事業支配力の過度の集中というこの最も大事な根幹にかかわる部分が法律によって明らかにされていない、それでガイドラインにゆだねられる、しかもそのガイドラインというのは法的拘束力を持たないもの、ですから訴訟にたえられない、そういうものですから、どうしてもこれは公取の方が厳し...全文を見る
○吉井委員 だから、今の私の申し上げました例、親会社との取引は六割から八割に及び役員も派遣されている、しかし親会社の株式所有比率が二十数%にとどまっている会社の場合は、この改正案で言う子会社には当たらないわけです。その場合、このような会社を統轄する会社が改正案の九条一項で言う持株...全文を見る
○吉井委員 それで、持ち株会社の解禁に最も熱心であった経団連の会長を出しているトヨタ自動車の例について見てみますと、「トヨタ自動車の概況」というパンフレットによれば、トヨタグループ企業として十二社が記載されております。  その幾つかの企業について、トヨタ自動車及びグループ企業五...全文を見る
○吉井委員 そうなんです。ですから、九条一項で禁止される純粋持ち株会社には、今おっしゃった問題がもちろんあっての話なんですが、これは当たらないわけなんです。  それで、私も何回か調査に行きましたが、直接調べもしましたが、これらグループ企業というのはまさにトヨタの子会社そのものな...全文を見る
○吉井委員 資産総額の面で実態は超えている、そして今度の改正法によると子会社には当たらない、そういうものの場合、しかし、これは実態としては第一条の目的にやはり反するものになってくる。ですから、現在でも問題なんだから、子会社の規定がこういうものでなければこれは純粋持ち株会社というこ...全文を見る
○吉井委員 ですから、それは持ち株会社になった場合なんですね。今度の定義で持ち株会社にならないというときには、これは全くこのままでいけるということになるのじゃないですか。
○吉井委員 ですから、子会社の定義の変更などにより事業支配力の過度集中の弊害を一層強めるだけでなく、事業支配力の過度の集中をもたらす持ち株会社というのは禁止するといいながら、肝心の事業支配力の過度の集中そのものも明確にできない欠陥を持った法律だということを言わざるを得ないと思いま...全文を見る
○吉井委員 終わりたいと思いますが、いろいろな解釈があっちから見てこっちから見てあるというふうな法律では困ると思うのですね。いろいろ弁明的にも述べられましたけれども、事業支配力の過度の集中ということについて、法律の上できちっとこれを決めない、明示できないようなものでは、これは今後...全文を見る
05月15日第140回国会 衆議院 科学技術委員会 第7号
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○吉井委員 私は、きょうは、三月十一日の動燃東海再処理工場の二十時四分の爆発があったわけですが、それ以降の問題について伺っていきたいと思います。  それで、私は、事故の後、二日後、三日後と続けて現場の方へ寄せていただきましたけれども、あの事故の二日後に調査に入っだときに、爆発で...全文を見る
○吉井委員 ですから、これまではあの二十時四分は爆発だけであって、その後三時間火災が続いていたということについては、やはり長谷川さんのあの調査によってそれが一般的に明らかにされたということであって、この問題が改めて今考えられなきゃいけないんじゃないかというふうに私は思っているので...全文を見る
○吉井委員 その爆発の後火災があったのですが、この三月二十一日にいただいた近藤理事長から長官あての報告書の中でも、二十時四十一分ごろ東海村の消防署へ爆発があり火災が発生していることを連絡しているわけですね。それで、今おっしゃったように二十一時過ぎに消防が行った。同時に、しかし消防...全文を見る
○吉井委員 ですから、今回の事故というのは消火活動もできないぐらい本当に深刻な事故であったというふうに理解していいんじゃないか、あるいはまた、それぐらい深刻なものであったというふうに理解するべきじゃないかと思うのですが、この点はどうなんでしょうか。
○吉井委員 先ほどもお答えありましたように、一つ、被曝の可能性がある、それからもう一つ、可燃性ガスの発生で再爆発の可能性がある、だから今回の事故というのは直ちに消火活動に移るわけにはいかないという状態だったと。それだけ深刻であったわけですが、原子力施設で火災が発生した場合には当然...全文を見る
○吉井委員 これはある意味ではおっしゃるとおりで、世の中、火災がなければ消防署も消防車も要らないわけですから。  あわせて念のために伺っておきますが、「もんじゅ」や「ふげん」に、今言いましたような遠隔操作の消防機器なりあるいは砲筒つき耐爆化学消防車に近いような、放射線防護の機能...全文を見る
○吉井委員 「もんじゅ」などの場合、ナトリウムを使っているところですから、非常に大量に漏れた場合のナトリウムコンクリート反応による建屋の爆発というのは、これはスーパーフェニックスの教訓の中から最大限の注意を払えという指示も出ているわけです。そういう点では、これは一般の原発にしても...全文を見る
○吉井委員 ですから、今までは想定していなかったわけですから、それをつけなさい、そういう指示はもちろんなかったわけなんです。  ところで、科学技術庁の方は、現地にも入って、当日の爆発の直後に、爆発による飛散物が散乱し、窓が割れて、外のシャッターも壊れ、火災は続いている、煙が三時...全文を見る
○吉井委員 ですから、長いこといろいろおっしゃっていただいたのだけれども、要するに、煙が出ておったのを知っておった、煙をずっと眺めておったということであって、全部動燃の方の判断に任せておった、消火に当たりなさいという指示をしたわけでもないということ、よくわかりました。  問題は...全文を見る
○吉井委員 三時間火災が続いておって、ずっと眺めておったという科学技術庁のとってこられた態度だけはよくわかりました。  そこで、全国の原子力施設で大きな爆発や火災が発生した場合に、現在所有する機器、少し見てみると、全国並べておったのでは時間がかかりますが、茨城県の場合で、通常の...全文を見る
○吉井委員 大臣、検討されるということですが、要するに再処理工場のあの三時間の火災の間も、あれで終わったからある意味では不幸中の幸いなんですよ。どういう事態が起こるかというのは、これはいろいろな問題もあり得るわけですから、そういう点では、本当にこういう防災機器の設置などを真剣に検...全文を見る
○吉井委員 先ほども、三時間の火災もずっと様子を見ておって、今回も、朝会でももうちょっと様子を見ておってとか、大体、こういうふうなものは定常運転が一番安全なんですよ。定常運転から外れたときを一番気をつけなければいけないのです。そのとき、なぜ、何が起こったのかということを追求しなか...全文を見る
○吉井委員 終わります。
05月27日第140回国会 衆議院 決算委員会第三分科会 第2号
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○吉井分科員 私は、日本共産党の九州・沖縄比例ブロック代表の吉井でございます。ですから、きょうは、私の選挙区にかかわる問題について質問をしたいと思います。  まず、日本の農業の現状から少し見ていきたいと思うのですが、米の減反面積は大体三割に及び、長崎県で見ても、九六年の米の作付...全文を見る
○吉井分科員 そこで、国営諌早湾干拓事業というのは、この減反の時代に、米のための農地造成という当初の目的というのはだめになったわけです。八六年の計画書の中では、バレイショ、ニンジン、タマネギなどの営農計画というのが上げられておりますが、そのバレイショだけで十年間に、計画造成農地面...全文を見る
○吉井分科員 それで、昨日の毎日では、高田長崎県知事が、今は酪農は難しいと言っておるし、去る五月十五日付の朝日では、菱沼九州農政局長が、当初の計画はあるが、あんな営農計画を今出したら笑われると言ったほど、実は、推進してきた当事者が営農計画の破綻を認めているわけですよ。  そこで...全文を見る
○吉井分科員 既に指標からして破綻している営農計画を、成り立つというふうにおっしゃるのですから、まあ大したものだと皮肉を込めて感心しておりますが。  その中で、特に優良農地規模拡大ということも、八ヘクタールとなるとかなり大規模農家を考えていらっしゃるわけなのですが、規模拡大で何...全文を見る
○吉井分科員 小さい規模のところのサトウキビ畑が砂糖の価格問題その他で打撃を受けてやめていった、こういう沖縄の例とかそれはありますけれども、大規模農業をやっていて、破綻して、離農率日本一というのは、実はおたくの方からいただいた資料で北海道ということになっていますね。  では次に...全文を見る
○吉井分科員 もともと日本のエネルギー安保、食糧安保については我が党はずっと言ってまいりました。カロリーベースの自給率で、凶作のときは四割を切る、今日で四〇%台にぎりぎり乗るというふうな状態ですね。これは本当に深刻な事態です。エネルギーの面でも、日本の国産エネルギーは六%しかない...全文を見る
○吉井分科員 次に、江東デルタなど低地帯の高潮対策というのは、建設省が取り組んでこられたのは、堤防を高く築き、水門と排水ポンプの組み合わせによって防災対策を進めるというのがこれまでの建設省の取り組みだったと思うのですが、これは間違いありませんね。
○吉井分科員 次に伺っておきたいのは、建設省直轄の一級河川が百九本ありますが、その一級河川の洪水や高潮対策のために公有水面埋立免許を建設大臣が許可したという例はありますか。
○吉井分科員 その事例をお示しください。
○吉井分科員 ですから、今おっしゃったように、道路のためとかそれはあるのですよ。さっき私が言いましたように、洪水、高潮対策のために公有水面埋立免許をやったという例はないわけですね。
○吉井分科員 ですから、今の答弁で明らかになったように、干拓事業というのはもともと建設省の事業じゃありませんから、河川の河口部で洪水、高潮対策で干拓事業をやったというところは全国にないわけです。  このことはもういいのですが、次に、農水省に確認を、これは確認だけですからやってい...全文を見る
○吉井分科員 ですから、あなたは事実を御存じないわけで、まず百五十七ヘクタール冠水したという事実は認められたわけです。これは新聞にも出ております。  二つ目に、七年前に比べて大幅に改善されたと言うのだが、雨量が違うわけです。雨量が違うというデータも実は農水省からきのう持ってきて...全文を見る
○吉井分科員 違うデータでもってまず比較できないのです。  それで、今まで効果が上がったと言ってこられたけれども、実は、調整池水位の方が旧干拓地の標高よりも高い時間が九時間とかあるいはそれ以上とかあったわけですし、さらに調整池の河口部の水位、これはデータを持ってきていただきまし...全文を見る
○吉井分科員 排水門を全開すると鳴門の渦潮より速い八メートルとか、これは満潮と干潮のときの差だけの議論であって、全開しつ放しだったらそうはならないのです。実は半分以下なのです。これは計算してすぐ出てくるわけです。ですから、今回のデータによっても三・四メーター・パー・セカンド、こう...全文を見る
○吉井分科員 これは私はちょっと驚きなのですが、橋本内閣の閣僚の一員としてぜひそれは総理からも聞いていただいて、やはり一つ一つ事実による検証ということが大事ですから、これはやつていただきたい。
○吉井分科員 その点では、また別な地元の方は別なことも言っておられるので、ですから、数字についても何にしても、今大臣がおっしゃったように一つ一つの事実をお互いに検証し合っていく、そういう立場でまず臨んでいただきたいと思います。  それで、けさの報道にもありますように、「長崎県が...全文を見る
○吉井分科員 申し入れはなかったということですね。そうしたらそれはマスコミが間違っているのかどうか、これはこれとして検証が必要として、ただ、この環境庁の申し入れがなかったとしたら、環境庁も当然、こういうさきの委員会での答弁もありますから、申し入れをされるでしょうし、それは尊重して...全文を見る
○吉井分科員 時間が参りましたので、終わります。
06月05日第140回国会 衆議院 科学技術委員会 第10号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  きょうは、参考人の皆さん、どうも御苦労さまでございます。  後ほど自由質疑のときに藤家参考人と茅参考人に伺いたいと思うのですが、最初五分ということなので、荒木参考人の方に最初に伺いたいと思います。  最近、原子力委員会の懇談...全文を見る
○吉井委員 最終処分地を決めて、そこでの、ずっと保守していく管理的経費など、全部かかりますね。それから、その最終処分の技術開発も問題になります。それから同時に、高レベル放射性廃棄物の消滅処理とか、そういう研究開発もやはり大きな課題になると思うのですが、それらを電気事業連など民間の...全文を見る
○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  きょうは、三人の参考人の先生方、お忙しいところ、どうもありがとうございます。  私は、動燃問題、特殊法人問題について舘野参考人にお伺いし、それから、さっき舘野参考人のお話にありましたプルサーマルの技術上の問題点については、後ほ...全文を見る
○吉井委員 今の原子炉の段階とその後の再処理工程を含めての技術的問題なんですけれども。
06月11日第140回国会 衆議院 商工委員会 第18号
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○吉井委員 私は、きょうは中小企業問題について質問したいと思います。  せんだって発表されました中小企業白書で、政府も第一ページ目から「第一章 力強さを欠いた中小企業の景気回復」と評価をしております。つまり、中小企業の経営が非常に厳しいということを指摘しているわけですが、九六年...全文を見る
○吉井委員 私は、今日の中小企業の置かれている状況というのが、製造業分野でも商業の分野でも、全体として緩やかな景気回復という評価をしているにしても、中小企業分野は非常にまだまだ厳しい状況にあるという点では大臣と認識は一致したというふうに思うのです。そこで、きょうは中小零細企業の皆...全文を見る
○吉井委員 それで、私はこの問題は、ちょうど三、四年前のあの産業空洞化問題が特に大きな問題になってきたころにもこの委員会でも議論をしまして、返済猶予にぜひ頑張っていただきたいという、このことも提起いたしまして、その後随分努力もしていただいて、今のように大体六倍から七倍、返済猶予の...全文を見る
○吉井委員 次に、経営環境が最も厳しい中小企業にとって、特別小口資金の融資制度が非常に喜んでもらえるものなんですが、実態は都道府県によって随分違いがあります。  私は九三年度の中国地方の分と九五年度の無担保無保証人融資実績の九州その他のところを少し調べてみたのです。本当は中国地...全文を見る
○吉井委員 この無担保無保証人融資というのは、中小業者にとって非常に喜ばれている制度です。バブル崩壊で担保価値がなくなったとか、中には担保割れ、それで金融機関の方からこれまで借り入れたものについてまで嫌みを言われたり責め立てられたりとか大変な時代なんですよ。そして、今までだったら...全文を見る
○吉井委員 努力のほど、熱意のほどは伺いました。限度額を引き上げていらっしゃるのもよく知っておりますし、それはそれで非常に大事な取り組みであるというふうに思っているのです。  ただ問題は、せっかくの熱意も持っていらっしゃるんだけれども、実は、国の法律でこの制度を使いにくくしてい...全文を見る
○吉井委員 それで、やはり法律改正か、弾力的運用によって実現するのかとか、ひとつ今おっしゃったように研究課題ということで、ぜひこれを進めていただきたいというふうに思うわけです。  大阪、京都、埼玉などでは、さすがこれらのところは中小企業の町だけに、自治体も随分工夫しているんです...全文を見る
○吉井委員 それでもう一つ、よく問題になります納税要件なんですね。都道府県民税の所得割の完納を条件としているわけですが、もともと二年前の所得で一年前の住民税額が決まってくることになるわけですがへ二年前がその分野で若干景気がよくてもうけがあった場合、一年前の住民税は、ある程度高額に...全文を見る
○吉井委員 これは各地の業者の皆さん方からいろいろ御意見も伺っておられると思うのですが、納税証明によって返済能力やら返済意欲を見るという考え方は、実際上困難なんですね。これはよくおわかりだと思うのですが、実際には、幾ら納税したかという点しか判断できないわけなんです。過去一年分でや...全文を見る
○吉井委員 返済できなくなった人にかわって信用保証協会が代位弁済するときに、この中小公庫の方から保険金を支払うという状況を見ますと、普通保険が七〇・四%、無担保保険が二八・六%、特別小口保険は金額にして〇・六%なんです。つまり、保証協会や中小公庫が大きな負担をするというものではな...全文を見る
○吉井委員 質問を終わります。
09月16日第140回国会 衆議院 科学技術委員会 第12号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  「もんじゅ」事故とそれからビデオの改ざんとか事故隠し、さまざまなことがありました。再処理工場の爆発、火災以降もさまざまなことがありました。事故が繰り返されて、その真実が隠ぺいされたり改ざんされたりとか、あるいはうその報告が出てき...全文を見る
○吉井委員 記録が残っているかどうかという話じゃなくて、動燃の方でおつくりになったこの作業要領書、それによれば、受け入れた廃棄物の種別、個数等をちゃんと管理記録に記入すると。つまり、台帳をつくるんだということは最初からはっきりしていることじゃないんですか。そのことをまず聞いている...全文を見る
○吉井委員 台帳をつくることになっていたのですよ。  その記録が残っているかどうかは別として、屋外貯蔵ピットの中に保管されたドラム缶を私は現地に行って見ました。ナンバーも打ってないのですね。昨日は大臣も行かれてごらんになられた。随分注意深く私はドラム缶を見たのですが、ナンバーも...全文を見る
○吉井委員 八月二十八日に現地に入って、私は理事や副所長の方から、実はピットに入れるときのドラム缶の台帳はつくっていませんでした、確かにずさんでしたと率直に認められました。ですから、これは記録があるなしの問題じゃないんですね。UWTF、新しい施設に移るときに新しく台帳をつくりたい...全文を見る
○吉井委員 私はどうも、社会の意識との乖離とか、そこへ話をそらせていったらまずいんじゃないかと思っているのです。  いただいた「貯蔵ピット日常点検記録」を見ておりましても、さっきの要領書の方ですが、「1.日常点検」として「2.ドラム缶の段積み状況を月一回点検する」、「2.記録」...全文を見る
○吉井委員 これもセーフティーカルチャーなんというような次元の話じゃないですよ。要領書無視でしょう。日常点検についての作業マニュアルを無視しているのでしょう。十五年前、水がたまっていることがわかっていながら異常なしの丸をずっと書き続けて、管理者の方もうそを知りながら何にもそれに注...全文を見る
○吉井委員 これは、ずっと続いている予算流用についての決算報告書についての意見ですよ。「適正妥当である」と彼は述べておるのです。  それで、監事の宮原氏はこの間の記者会見、これは記者会見ですから新聞でしか私も情報がありませんが、その場で、低レベル放射性廃棄物のずさん管理問題でピ...全文を見る
○吉井委員 私は、そういう問題じゃないと思うのです。  二つ問題があるのですね。所長時代に事実関係を隠ぺいするように指示したんだということを新聞記者会見で述べていらっしゃるのですが、その隠ぺいした事実について、その事実はずっと続いているわけですよ。今も腐食したドラム缶が転んでお...全文を見る
○吉井委員 監事とはそもそもどういう仕事をするものなのか。これは民間会社でいえば監査役ですね。内部チェック機能を果たすべき役割の人間とは何なのか、どうもそこのところがおわかりでないように思うのです。  理事長もいろいろお疲れで、今なかなかそこまで頭が回っていないのかもしれません...全文を見る
○吉井委員 動燃の問題とともに科学技術庁の問題が、何か「もんじゅ」以来ずっと感じておるのですけれども、この委員会でも各委員の方からもちょくちょく指摘もありましたが、何かこう動燃が悪いと、一歩下がっちゃって、科学技術庁の方は第三者的な感じがするのですね。本当に深刻な受けとめが科学技...全文を見る
○吉井委員 長官の期待とか叱喧激励の決意は決意として今聞かせてもらいましたが、しかし、本当に今問われているのは、一体、能力や資格はあるのかというところですよ。これだけ繰り返してきたのですから。そこのところ、やはり非常に厳しく受けとめてもらいたいというふうに思います。  低レベル...全文を見る
○吉井委員 大分時間がたってまいりましたので、最後に、せんだって私も六ケ所へ改めて行ってまいりまして、日本原燃の技術幹部の方といろいろ懇談したりお話ししましたが、最終処分技術はまだできていない、事業主体も最終処分場も決まっておりません、こういうのは動燃の方で研究してもらうんですと...全文を見る
○吉井委員 終わります。
10月30日第141回国会 衆議院 予算委員会 第4号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、きょうは景気対策の問題について伺いたいと思います。  ことし九月に発表されました国民所得統計速報によりますと、GDPは年率換算で一一・二%のマイナス成長となり、翌日のマスコミ各紙は「消費低迷、予想超す」あるいは「予想以上...全文を見る
○吉井委員 私が聞いておりますのは、まず総理に、総理は、九兆円の負担増が四−六月期の影響はあると答弁で認められたわけです。しかし、九兆円の負担増というのは、総理の予想をはるかに超えて、消費を冷え込ませ、景気を落ち込ませている、その落ち込みを、総理が言われた六月までの影響にとどまら...全文を見る
○吉井委員 ですから、二月に、四−六月期でとどまると見ておったその見通しが間違っていたと。  このときには、実はこれは別な答弁で、政府発表ということになると、四半期の第一期にはそれなりの影響は受けますが、後半は一・九%の経済成長が達せられると言っておられたのも、しかし今では年率...全文を見る
○吉井委員 財政の問題につきましては、日本共産党は財政再建十カ年計画というのを既にきちっと示してもおりまして、問題は、国民の犠牲でそれをやるのか、それとも、ゼネコンやあるいは製薬メーカーを初めとする、大企業を初めとする聖域とされている部分にメスを入れるのかどうか、そこが問題です。...全文を見る
○吉井委員 そこで、私の方が準備してまいりました予算委員会への提出資料の配付をお願いします。  提出資料のこの表の一にありますように、家計所得というのは九四年度はマイナス三兆三千五百七億円、九五年度でマイナス三兆三百三十九億円、それから金融機関は九四年度でプラス二兆五千六百五億...全文を見る
○吉井委員 いえ、総理に。もう帰ってこられるでしょう。
○吉井委員 ちょっと待っておきましょうか。
○吉井委員 総理、お手元に資料を配らせていただいているのですが、これは、九三年度を基準年度として、九四年度及び九五年度に基準年度からの増減がそれぞれどうなったかという資料です。それで、家計所得は、九四年度はマイナス三兆三千五百七億円とか、そこに書いてあるとおりです。要するに、家計...全文を見る
○吉井委員 今総理もおっしゃったように、景気対策としてとられてきた超低金利政策は、家計の利子所得を減少させて、景気対策の最大のかぎである個人消費を冷え込ませる、今日では景気の足を引っ張っているということが、今年金生活者のことなどお話しされましたけれども、出ているということを私はま...全文を見る
○吉井委員 九四年度と九五年度の二カ年だけでも六兆三千八百四十六億円、年にすれば三兆円の家計の利子所得が失われた。その上、九五年の九月八日からことし九月八日までの丸二年間、これはちょうど公定歩合が〇・五%という史上最低金利になっての丸二年間ですが、この間に、日本総合研究所の試算に...全文を見る
○吉井委員 超低金利の中で、これだけ年金生活の皆さんも、それから勤労者世帯全体の生活設計も狂わせる事態になって、そして年金制度の土台そのものが揺らいできているときに、私は、やはりこれが個人消費も冷え込ませて景気に深刻な事態をもたらしているときに、だってあれでしょう、総裁自身が、景...全文を見る
○吉井委員 それで、やはりこれでは下請中小企業に仕事が回ってこないのは当然だと思うんですね。しかも、海外生産比率が高くなるということは海外での設備投資が伸びるということですから、実際、九七年版通商白書を読みますと、九四年度以降国内設備投資の九一年度水準への回復が見られない中、海外...全文を見る
○吉井委員 長いこといろいろお話しされたんですが、海外進出が景気の二大牽引力の一つである設備投資を後退させて、その上、海外生産比率の増加で国内生産を縮小させていることが下請中小企業の仕事を減らす、こういうことになっているわけです。そして、景気回復をおくらせておりますし、しかもそれ...全文を見る
○吉井委員 実は、もともと大企業といえども、簡単に、国を選ぶということで海外へ行けないわけです。それは、進出先の各国は賃金が安いだけじゃ行けないのですよ。これは、下水道であるとか電力とか港湾とか道路とか、インフラ整備されていないとだめなんですね。それを、政府はODA資金でさまざま...全文を見る
○吉井委員 総理の岡山と大蔵大臣の宮城、通産大臣の山梨の例をなぜ挙げたかといいますと、実は東京の場合は一万百二十六件の二百十九億円余り、埼玉県が九千六百七十九件の三百四十八億二千九百万円、大阪府の九千三百三十一件、三百四十三億円余りと、これは表に書いてあるとおりですが、なぜこれだ...全文を見る
○吉井委員 制度上の改革を求めて、終わります。
11月06日第141回国会 衆議院 科学技術委員会 第2号
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○吉井委員 日本共産党の吉井でございます。  十二月に気候変動枠組み条約第三回締約国会議、温暖化防止京都会議がいよいよ開かれるということになってきておりますが、これからも非常に長い時代にわたって存在する可能性を持つ私たちのこの地球と、そしてそこに住む人類の将来を考えたときに、地...全文を見る
○吉井委員 そこで、幾つかのことをお聞きしていきたいと思いますが、一次エネルギーですね。最初に物を燃やして出てくる熱エネルギー、これをいかに有効に活用をしていくかという、その科学技術的なアプローチというのは物すごく大事な分野の一つでもあります。  そこで、ちょっと最初に、エネ庁...全文を見る
○吉井委員 余りこういう数字で食い違いがあると、大臣にもいろいろ聞いていただくにしても、そごがあってはいけませんので、事前にちゃんと話を突き合わせをしてやっておりますので。  それで、そのこととともに、発電電力量というのを、原子力にしても火力にしてもそれぞれ数字できちっとお示し...全文を見る
○吉井委員 どうもやりにくいのですけれども、エネ庁からちゃんと資料が行っているように、ついさっきも――もらってもろうていますね。資料はもらってもらっていますので、そごを来すことはないのですが。  ですから、発電所一基当たり、百万キロワット級とかいろいろありますから、平均的に見て...全文を見る
○吉井委員 それで、一ポイント上げるとそういうことなんですが、これも単純計算でいきますと、ここは大臣も驚かれるかもしれませんが、五ポイント上げる。実は火力なんかでは、今の四〇%ぐらいを五二、三%に上げる、こういう取り組みなんかもありまして、大体そのめどもついて、かなりやっているも...全文を見る
○吉井委員 それで、大臣、物事は単純にいかないのをもちろんわかった上で言わせていただいているのですが、例えば発電所にしても、火力発電所は比較的近いところにありますね。こういうところは近い地域に熱供給源として送る、これは技術開発を含めて取り組みをやっていけば有効利用も可能なんです。...全文を見る
○吉井委員 大臣としても研究していただきたいし、同時に、科学技術庁としてそういう分野に本当に力を入れていただきたいというふうに思います。  それで、もう一つの問題は、やはりCO2の固定化、これが非常に大事だというふうに思うのです。  中国などが大量に石炭を使用するということに...全文を見る
○吉井委員 実験室段階で事前にお聞きしたところで、生物的手法で六二%の成果とか、化学的固定化で三六%の成果とか、この間の取り組みで前進してきていることは大事な点だというふうに見ているのです。やはりそれをもっと進めていく。  そういう点では、私は、研究開発費という点で見ますと、「...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
11月27日第141回国会 衆議院 消費者問題等に関する特別委員会 第5号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  きょうは、参考人の皆さんには、お忙しいところ本当にありがとうございます。  私の基本的な立場を最初に申し上げますと、憲法二十一条の要請という点から見ても、文化という問題は規制緩和万能論、市場経済万能論になじむ話じゃない、そうい...全文を見る
○吉井委員 次に、渡邊参考人にお伺いしたいのですけれども、公取の研究会の中間報告では、現行の著作物の再販制度は、その立法趣旨は明確でないというふうな言い方をしておりました。しかし、一九五三年のときの改正は西ドイツ法をモデルにしていることははっきりしているわけで、西ドイツ競争制限禁...全文を見る
○吉井委員 どんな社会でもルールというものは必要であって、ルールを破壊するというのはとんでもないことだと私は思います。  もう一つ、今度は渡邊参考人と中村参考人にお伺いしておきたいのは、憲法二十一条の要請ですね。言論、出版、表現の自由です。これは理念的な要請であるとともに、やは...全文を見る
○吉井委員 終わります。
○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私も、最初に基本的なスタンスを申し上げておきたいと思いますが、憲法二十一条の表現の自由、知る権利というものを、物質的にと申しますか物理的にと申しますか、それを保障するものとしての重要な意義というものと、それから、やはり文化という...全文を見る
○吉井委員 私も、規制緩和万能論は批判しておりますが、当然、古ぼけた規制で実情に合わないもの、撤廃しなければいけないものありますし、やはり人類の英知でつくってきた規制で守らなければいけないもの、あるいはヨーロッパ基準に比べて緩過ぎるからもっとグローバルスタンダードに合うように規制...全文を見る
○吉井委員 時間が大分たってまいりましたので、あと簡単に一問、ほかの参考人の方に質問できないことは最初におわびしておきたいと思います。  私この間、この種の議論のある中で、昨年の経済広報に載りました在日アメリカ人の方の議論を見ていますと、在日アメリカ人の方ですから、日本の制度に...全文を見る
○吉井委員 きょうはどうも四人の参考人の方、ありがとうございました。終わります。
12月02日第141回国会 衆議院 科学技術委員会 第3号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、大臣にお伺いする前に、吉川参考人に二、三お伺いしたいと思います。  動燃改革という問題で、やはり一番国民の皆さんが不審に思ったり問題にしてこられた一つは、虚偽報告であるとかあるいはうそつき体質とまでマスコミに呼ばれた問題...全文を見る
○吉井委員 当然、事故が起こったときに、その解明そのものは、これは技術者、研究者は内部的には検討されたと思うのです。しかし、表に出なかったわけですね。表に出す過程で虚偽報告に変わってみたり、うそつき体質と言われるものになったと思うのですが、そういう問題について私は非常に不思議なの...全文を見る
○吉井委員 経営の問題にしても、やはり組織の内部における民主主義の問題ですね、お互いに率直に議論し合える民主主義が組織の中に存在しなかったならば、どんな方針を出したってうまくいくわけはないわけです。そういう点で、ちょうどいみじくも先ほどの議論の中で、動燃の中野理事の方から情報管理...全文を見る
○吉井委員 経営不在という議論がかなり論じられて、検討委員会の報告「動燃改革の基本的方向」の中でも、結論的に経営不在の問題をかなり突っ込んで論じていらっしゃるのですが、経営不在の議論ということになりますと、動燃だけに限定してそれは言えるのだろうかという問題が、先ほど来の議論にも少...全文を見る
○吉井委員 それは、別な場での議論ということで遠慮されたのか、どういうことがあったのか。しかし、いずれにしても近岡大臣のときに、出発点のところで、従来の政府の原子力政策については議論できないんだというこの枠をはめてしまっている。それは、検討委員会で本当に経営問題を突っ込んで議論さ...全文を見る
○吉井委員 もうこれで終わりますが、プルトニウム循環政策という国の政策の根本の転換なしには、こういう事故隠しなどの体質を根本的に変えていくのは非常に難しいということを指摘して、残念ながら時間が参りましたので、終わります。
12月05日第141回国会 衆議院 商工委員会 第7号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  きょう私は、大店法、大型店問題について質問をしたいと思います。  けさほど来、十二月二日、三日の全国紙各紙での報道についてと、そして、大臣の方からお答えがありましたから、私はそれ自身は繰り返しません。ただ、大規模小売店舗法の規...全文を見る
○吉井委員 私は、そういうあいまいさがこういう報道になってくると思うのです。やはり大臣として、政府として、これ以上の大店法の規制緩和はやらない、はっきりそれを示すべきだというふうに思います。  さてそこで、ヨーロッパで今大型店出店規制がどうなっているかをきょうは少し見ていきたい...全文を見る
○吉井委員 イギリスでは、八〇年代の深刻な反省の上に、九〇年代に三度にわたり規制が強化されています。フランスにおいても昨年、九六年七月、ロワイエ法が改正され、大型店の出店規制が大きく強化されたことは、ことし二月、本委員会での私自身の質問も通じて明らかにしてまいりました。  そこ...全文を見る
○吉井委員 今お答えいただきました数字、これで一九八五年から九三年に一人から九人のところが幾らどうなったかといいますと、ドイツでは五・七%ふえているのです。全体の率じゃなくて、八五年から九三年への増加率ですね。一方、百人以上の大型店も一三・六%ふえているわけです。  それで、日...全文を見る
○吉井委員 従業員の変化を日本で一つだけ御紹介しておきますと、この間も商工委員会で北海道の調査に行きました。苫小牧のあのカウボーイという店ですね。なるほどその従業員、普通の商店よりももちろん多いのは多いのですけれども、土日勝負なんですね。月曜日から金曜日はほとんど働いている人もい...全文を見る
○吉井委員 アメリカは、日本に対しては大店法が貿易障壁となっていると指摘して、その撤廃を強く求めています。先日大臣がAPECのためにバンクーバーに行った際にも、アメリカ通商代表部、USTRのバシェフスキー代表が大店法の撤廃を強く求めたということは、マスコミ各紙でも広く伝えられてま...全文を見る
○吉井委員 和やかという受けとめ方をされたのは、大臣としてはそういう印象を持たれたのかもしれません。  ただ、マスコミ報道では、「(APEC)の際、堀内通産相と会談したバーシェフスキ米通商代表も大店法撤廃を強く求めた。」というふうに紹介されているわけですが、それはただ単にこの間...全文を見る
○吉井委員 まず、事実経過から歴史的に申しまして、日米構造協議以来、九〇年代に入って、現に三回の規制緩和が行われたことは事実です。そして、現に今すさまじい調子で大店法を全面的に撤廃しろと言われているのは事実ですから、私は、ヨーロッパと余りにも違う状況に、日本政府としてやはりもっと...全文を見る
○吉井委員 審議しているだ何だという段階の話ではないのですよ。現にこういう事態が起こって、本当にやりたい放題ですよ。この地域社会は本当にもう崩壊に直面しているのです。中心商店街の皆さんがどんなに市街地活性化の取り組みをやってみようと、こんなことを許しておいたら、これはどんな新しい...全文を見る
○吉井委員 私は、退店の問題もそうですが、しかし現に増床計画が出ていることについて、指導できるのですよ、それはやはりやるべきだと思うのです。  全国商工会連合会の十月一日の合同会議への意見書によると、全国で、二十八県で最近五年間で大型店の撤退が発生し、八十三件に上っている、新規...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。