吉井英勝

よしいひでかつ



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吉井英勝の1998年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月20日第142回国会 衆議院 予算委員会 第5号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  九兆円負担増で景気が落ち込んでいるのに加えて、大銀行の貸し渋りで中小企業はさらに深刻な事態に今追い込まれています。景気悪化の悪循環を深めているという状況にあると思います。まず最初に、民間金融機関の貸し渋りの問題から質問したいと思...全文を見る
○吉井委員 どうも大蔵大臣は、資産圧縮のためにいかにすさまじいことをやっているかということについて、伺っても別なお話をされるから、具体的につかんでいらっしゃらないのかなというふうに印象として受けました。  先日私たちが調査したある有力都市銀行では、昨年の十二月中旬に各支店長を集...全文を見る
○吉井委員 全然聞いていないことばかりべらべらおっしゃったのですが、貸し渋りという問題、そういう生易しいものじゃなくて、本当にすさまじいことが行われているという銀行の内部の動きを、具体的につかんでいるのかということを私は聞いているのですよ。  余りそれはつかんでいらっしゃらない...全文を見る
○吉井委員 私は端的に聞いておきたいと思うのです。  だから、大銀行がみずからの利益第一で、貸出金を引き揚げ、貸し渋りをする、資産の圧縮を図る。その結果、中小企業が経営危機に追い込まれても、倒産に追い込まれてもやむを得ない、こういうことなんですか。総理、そこはどうなんですか。
○吉井委員 けさの各紙によると、民間の倒産件数は一万六千三百六十五件、前年比一二・五%もふえています。不況型倒産が全体の六五・七%で、その中で貸し渋り倒産が二百二十六件。大銀行の貸し渋り、貸出金圧縮が、現に中小企業を倒産に追い込んでいます。私が会って聞いた業者の中には、融資を断っ...全文を見る
○吉井委員 十二月の三日に通達を出したということになっているのですが、その後に、有力都市銀行では内部で支店長会議を持って、そこで貸出金の圧縮、各支店ごとにノルマを課し、ノルマつき、表彰制度つきで徹底的にやると。それがやられているのですから、現に通達を出しても、大蔵大臣おっしゃった...全文を見る
○吉井委員 今お聞かせいただきましたように、融資枠は総額四兆二千百億円ふやされたわけですが、政府系金融機関の貸し出しの大宗を占める国民金融公庫、中小企業金融公庫、商工中金の貸出実績は、九二年度の九兆一千六百億円が、九三年度は十兆三千七百億円と、一兆二千億円分ふえただけです。逆に、...全文を見る
○吉井委員 それでは、あわせて、九〇年度と九六年度の国民金融公庫と中小公庫の貸付件数を伺いたいと思います。
○吉井委員 ですから、国金でいえば、十万五千件この間減っていることになります。中小公庫では二万六千五百件、約半分に減っているわけです。不況で必要とする業者がふえているのに、貸付件数は逆に大きく減っている。  他方で、一件当たりの貸付金額を見ますと、国金では五百五十万円から六百六...全文を見る
○吉井委員 国民金融公庫のある支店の関係する人たちから実は私は実情を聞いて、本当に驚きました。今、経済実態だ何だということで言いわけしていらっしゃるのですが、この内部では、もともと、中小企業からの申し込みに対しては、申込金額に対して貸付金額を幾らにするかという貸付率計画というのが...全文を見る
○吉井委員 全体の枠に対して融資の実態はそうじゃないということは先ほども指摘いたしましたし、それから、大体、現場の実態ですね、民間金融機関や国金でどんなことがやられているかということについて、実は掌握をしていらっしゃらないわけですから、知らないままの数字で言ってもらっては困るわけ...全文を見る
○吉井委員 いただいた数字によって、明らかに低下をしているのです。そして、現場の実態というものは実際に関係者などに伺って、貸付率目標というのを立てて、それが低い目に抑えられて現実に低下をしてきているというのは、私は内部文書等もいただいて確認をしましたが、これは大蔵大臣が率先して本...全文を見る
○吉井委員 ところが、現場では、窓口で、条件変更したものは一切受け付けないと言われて、新規融資や追加融資が受けられないという事態が生まれています。弾力的に扱いなさいというのが政府の通達の趣旨だと思うのですが、それとは違うことがやられているのですよ。  政府系金融機関の貸し渋りと...全文を見る
○吉井委員 そういうふうにやっているはずだという思いでやっていらっしゃると思うのです。しかし、現場の実態は違うということなんです。実際に、申し込みの件数をふやしに行っている人がいるのですが、調査したり審査する段階でまず融資を決める率を下げてしまって、それに合わせてどんどん厳しい審...全文を見る
○吉井委員 結局お答えになられなかったのですが、五%へ引き上げたことなど国民負担増の影響が六月を越えても長引いたことについては、影響が六月を過ぎても出た、それは現実にあるということを十月の予算委員会で認められたわけです、見通しは間違っていたと。ですから、九兆円の負担増が不況を一層...全文を見る
○吉井委員 九兆円の負担増の問題につきましては、必要な改革をやったなどという話じゃなくて、この負担増の影響についてはきちんとまずとらえなきゃいけないと思うのですよ。  それで、ニューヨーク・タイムズの指摘は本会議で志位書記局長が紹介したところですが、朝日の十二月の社説では「何よ...全文を見る
○吉井委員 消費税率を初めとする九兆円負担増が、これが問題なんだということをミニ経済白書でも認めているわけなんですよ。アジアだなんだとよそへ原因を持っていくのじゃなくて、そこにあるのだということをはっきり踏まえないと、景気対策というのはとれないじゃないですか。  OECDの報告...全文を見る
○吉井委員 せんだって、旭化成の会長が、雑誌財界に、企業は消費があるからこそ設備投資に向かうわけで、消費を活発化させることが先決だろうと思いますと言っていましたが、一年限りで二兆円の特別減税が景気対策として不十分なことは、だれもが指摘しているところですよ。九八年度以降も続けるとは...全文を見る
○吉井委員 その九兆円負担増で、これだけ不況が深刻になっているわけですから。  この間、日商の稲葉会頭は、十二月の記者会見で、九兆円の負担増があった、二兆円では九分の二だということを政府はよく頭に入れてほしいと言っておりますが、まさにそのとおりだと思うのです。財界人も言っている...全文を見る
01月23日第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第4号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  私は、きょうは特別減税の問題について、議題となっておりますこの問題で、いろいろ質問もし、深めていきたいというふうに思います。  まず、今日の景気の現状の方ですが、帝国データバンクの調査によりますと、九七年の不況型倒産というのは一万七百...全文を見る
○吉井委員 もう先ほど紹介しましたように、不況型倒産、非常に深刻な事態にあり、実質民間最終消費支出も本当に落ち込んでいるわけなんです。そういう中で、大臣、特別減税を一年で打ち切れば、その後はまた事実上二兆円増税ということになるわけですが、大臣は、一年で打ち切っても大丈夫だ、特別減...全文を見る
○吉井委員 私は、実質民間最終消費支出の問題を言ってきたわけですね。これは、民間のさまざまなシンクタンクなども数値等を出しておりますが、特別減税の効果は限定的だと見ているわけですよ。  例えば、第一生命研究所は、政府見通しの一・九%成長を実現するにはさらに十兆円程度の特別減税が...全文を見る
○吉井委員 全然違う話をしているのですよね。  それで、日経新聞の昨年の十二月十七日付に、法人税減税についての経団連の試算というのを掲載しておりました。それによると、例えばトヨタ自動車は、法人税減税を強力に主張してきた経団連会長を務めた企業ですが、そのトヨタは四年連続増益で、九...全文を見る
○吉井委員 まず、租税負担の問題につきましては、これは国民負担全体、それから国民サービスの問題が全体として比較されないと、全然比較の対象にならないわけです。それから、法人税問題につきましても、これは課税ベースの違いというものがあるわけですから、その率の話では全くそれは議論にならな...全文を見る
○吉井委員 今私が言っているのと全然違うことを言っていらっしゃるのね。  それで、私は、まず恒久減税の話ではなくて、今とりあえず言ったのは、九九年度分も引き続いてこれをやるということを考えるべきじゃないかということを言っているのですよ。大体論点が、景気悪化に歯どめをかけるために...全文を見る
○吉井委員 大蔵大臣は昨年の通常国会のときにも、「四半期の第一期にはそれなりの影響は受けますが、後半は一・九%の成長が達せられる」と確信に満ちた答弁をされました。しかし現実は、実績は政府見込みでも〇・一%と大臣の見通しは完全に間違っていました。その責任をどう感じていらっしゃるかと...全文を見る
○吉井委員 昨年は、「一・九%の成長が達せられる」と非常に自信を持って断言をされました。きょうは、ことしは達成できるようにと努力目標に、断言から大臣も大分変わってきたのかなと思いますが。  最後に私は、九兆円の負担増が今日の事態をもたらしたのですから、本来はやはり九兆円以上の対...全文を見る
○吉井委員 時間が参りました。終わります。
03月03日第142回国会 衆議院 予算委員会 第17号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  せんだって、一月ほど前ですが、NHKの「クローズアップ現代」で、郊外に大型の小売店舗が出店して、既存の商店街がすっかり店を閉じシャッター通りになっている静岡県掛川市と群馬県伊勢崎市を紹介していました。そこでは、高齢化していく社会...全文を見る
○吉井委員 今日の非常に深刻な事態というのは、これは天下周知の事実だというふうに思います。  昨年の四月十七日に日本商工会議所が発表した提言では、こんなふうに述べておりました。過去三回にわたる大店法の規制緩和は大型店の新規出店数の大幅増加、店舗面積シェアの大幅増大など目的を既に...全文を見る
○吉井委員 総理も深刻な事態として受けとめていらっしゃるということは、私も今のお話で受けとめました。  ところで、総理は、通産大臣として九五年三月の規制緩和推進計画の閣議決定に関与されたわけですし、また、総理大臣として九六年と九七年のこの推進計画の改定をしてこられたわけでありま...全文を見る
○吉井委員 先ほどの日商の提言は、さきの情勢認識に続けて、したがって、九七年度の大店法の見直しに当たっては、これ以上の規制緩和を避けるとともに、各界、各地の実情はもとより、多様な形態を持つ各国の規制制度も十分把握し、現行法の基本的スキームの中で弊害の除去に努める必要があるとしてお...全文を見る
○吉井委員 閉店問題につきましても後ほど触れていきたいと思いますが、大店法廃止、規制緩和ということで今進めているわけですが、規制緩和は、これはそれ自体が世界的な流れというものでもありません。  外務省に少し伺っておきたいと思うのですが、フランスは、通称ロワイエ法、フルネームで言...全文を見る
○吉井委員 私がお聞きしたとおりの事態なんですね。  イタリアでは商業基本法で出店許可制度、ベルギーでは商業施設設置法で、指定地域外では四百平方メートル以上の売り場面積の施設は、その建設、拡張、転用について許可制度をとっている。この二カ国についてもこういう制度で間違いないと思う...全文を見る
○吉井委員 次にイギリスなんですが、八〇年代に出店規制がなかったために、ここは、先ほど総理も言っておられた、郊外に大型店がどんどん出店して、中小小売店の減少と都市中心部の空洞化が進みました。その反省から九〇年に都市・田園計画法が制定されて、そして地方政府は、法律に基づく開発プラン...全文を見る
○吉井委員 そこで今度、ドイツもせっかくですから伺っておきたいのですが、六〇年に連邦建設法、六二年には建設利用令が制定されました。連邦建設法では、歴史ある町並み保存、環境など、町づくりを重視して、建築許可制度をとっています。  これによって、ショッピングセンターや大規模小売業で...全文を見る
○吉井委員 そこで、各国のことを伺ったわけですが、大型店を規制しているドイツと、九〇年代に入って三回の大店法の規制緩和を行った日本では、実は中小小売業や商店街の状況がまるで違います。  通産省の方の日本の統計と外務省からいただいた資料によりますと、従業員十人未満の中小商店の比較...全文を見る
○吉井委員 日本商工会議所の昨年十月の追加意見で、今あなたの方は経済的規制の廃止の方ですが、商店街は地域経済の担い手である一方、伝統、文化、防災、防犯等の広範な分野で多様な役割を果たし、大店法の規制緩和による影響が空洞化という地域全体を巻き込んだものになっている。  つまり、事...全文を見る
○吉井委員 現に、郊外へどんどん大型店が進出していっているときなんです。今問題になっているところの活性化は当然の話なんです。しかし、現に進出しているものについて、全面的に規制を廃止してしまって食いとめることはできないというのが今問題になっているところなんですよ。  立地法では、...全文を見る
○吉井委員 問題は、ヨーロッパなどでもやっている規制を緩和してこういう事態が生まれたということが一つ、それが現在も続いているということが一つです。その結果として空洞化している問題をどうするか。これは後ほどちゃんと私も触れますが、その二つの問題があるんですね。幾らそのことを言ったっ...全文を見る
○吉井委員 だから、あなたがおっしゃったのはゾーニングの話だけなんですよ。私が言ったように、今度の法律や指針によって、要するに、生活環境を云々された、駐車場、騒音対策、ごみ処理さえ完備しているものだったら、大型店の出店はどんどん可能なんでしょう。その可能かどうかだけ、まず言ってく...全文を見る
○吉井委員 今あなたはゾーニングに話を逃げているんだけれども、この立地法上は可能でしょうということを僕は聞いているんですよ。立地法上は可能なんでしょうということを聞いているんですよ。
○吉井委員 要するに、立地法によっては規制をしないということを今答えられたわけですよ。ゾーニングによってこれから考えていくんだと。ゾーニングの場合も、ヨーロッパのような場合とまず違うわけですが、これは後ほど議論していきますから、順番に参ります。  今度のこの立地法によっては、先...全文を見る
○吉井委員 ですから、今問題になっているのは、大型店の無秩序な出店の方と、もう一つは、いつの間にか勝手に退店してしまうということなんですよ。それで、その退店については、これで大きな問題になっているということが今全国的に指摘されていて、全国商工会連合会などからも、身勝手な大規模小売...全文を見る
○吉井委員 通産大臣、当然、現行大店法、御承知のところですから、現行の七条は変更勧告ですね。通産大臣は、その届け出に係る事項が実施されることにより云々、その周辺の中小小売業の事業活動に相当程度の影響を及ぼすおそれがあるかどうかを審査し、おそれがあると認めるときは、審議会の意見を聞...全文を見る
○吉井委員 現行大店法だったら、今おっしゃったように、審議会で議論をして、その意見を受けて、通産大臣は変更させるように勧告もできるし、命令も出せるのですよ。これを廃止するというのでしょう。そういうふうになれば、それは、こういうジャスコ穂波店がどんどんやっているような問題は全国で起...全文を見る
○吉井委員 大臣、私、そういうことでは、これは本当に地域の人は救われないと思います。この飯塚もよう救わぬような状態で、飯塚の町も救えないような政治で、どうして全国のこういう深刻な事態を救えるのですか。  せっかく中心市街地活性化事業をやろうといったって、その周辺部へ郊外型の巨大...全文を見る
○吉井委員 そうしたら、この点だけ最後確認しておきたいのですが、審議会からこういうむちゃなやり方についてこれはやめるべきだという意見が出たときには、ちゃんと大臣はその立場で命令を出されますね。
○吉井委員 この例が非常にわかりやすいように、現行法ではとにかく大店審があって、そして私たちはその構成をさらにこうすればとか意見はありますよ。しかし、とにもかくにもそれがあって、余りにも地域社会に対してひどいやり方については歯どめをかけるものがあるのです。そして、通産大臣の方には...全文を見る
○吉井委員 私が今質問しました五百平方メートルを超えるということで、現行法でクリアした大型店、出店調整をクリアした場合、この八つの用途地域で建設可能だなということを聞いているのです。
○吉井委員 それはわかった上で聞いております。あなたは今の私の話に、七割のところで規制と。  それで、今の八つの用途地域で、今の例だったらできるんですが、これは建設省からいただいた資料で見ますと、用途地域全体に対しては五八・一%なんですよ。六割弱です。今度の都市計画法改正によっ...全文を見る
○吉井委員 今のお話にありましたように、例えば商業地域というたら市街化区域の中の約四%ですが、それ全部に特別用途地域の網をかぶせるということは法の趣旨にも反するわけです。現実問題としてはそれはないわけなんですが、いずれにしても理論上は一〇〇%可能というふうに、無理に拡大して四%可...全文を見る
○吉井委員 私は、今日の空洞化した町をどうするか、それに取り組むのは当然だと思っているのですよ。しかし、現に郊外にどんどん今も出ていって、それが中心商店街の活性化事業自体を非常に困難にしたり、あるいは新たに商店を衰退させるという事態が起こっているもとで、大店法は廃止じゃなくて規制...全文を見る
○吉井委員 はい、終わります。  それで、私たちは、提案をいたしましたが、非常に柔軟に、やはり今の皆さんの問題にどうこたえるかということで、超党派的にぜひ実現をしていきたい。これは各種団体の皆さん、消費者団体の皆さんからも、ぜひ超党派でつくってくれというお声もいただいております...全文を見る
03月11日第142回国会 衆議院 科学技術委員会 第2号
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○吉井委員 日本共産党の吉井でございます。  科学技術を本当に基礎的なところからどんなふうに発展させていくか、こういうふうな問題につきまして、きょうは大臣と御一緒に議論もし、考えていきたい、そんなふうに思います。  そこで、一九九六年七月二日の閣議決定で科学技術基本計画という...全文を見る
○吉井委員 それで、けさの大臣の所信表明を伺っておりましても、基礎研究の推進ということを述べていらっしゃる。大体近ごろ科学技術というと、何かロケットではんと華々しく宇宙へ行くとか、メガサイエンスといいますか、ビッグな方ですね、それが非常に華々しく映って、しかし、それは非常に巨額を...全文を見る
○吉井委員 科学技術庁の予算全体をぐんと大きくしていくのは、これはなかなか大変なわけです、大臣おっしゃったように。しかし、少なくともこの基礎的な研究については、当初五年間で二倍化、これは、実は九〇年代に入ってから、私も予算委員会の総括質問で、宮澤総理の時代でしたけれども、議論した...全文を見る
○吉井委員 それで、マルチコアプロジェクトとして始まったのが八八年の春以降なんですね。この発見そのものは八七年の暮れなんですね。八七年末から八八年初めにかけて。ですから、プロジェクトとして、あるいはプランというふうにおっしゃるのですか、始まる前にこの発見がされているのですよ。 ...全文を見る
○吉井委員 私は、あわせて国立の施設で、これも伺って大変感心したので、きょう来ていただいて、少し伺っておきたいと思うのですが、一九五七年から実は気象研究所の方でオゾンに注目して、非常に地道な観測とデータ分析をやってこられたのですね。それが一九八四年に世界で初めてオゾンホールの発見...全文を見る
○吉井委員 だから出発点というのは気象庁の本来業務で、本当にこつこつと地道なデータの蓄積、集積をされて、その中には、私もいろいろ伺っておって感心したのですけれども、ドブソン分光器の改良とか精度を高くデータをとる技術的努力とか、何十年にわたりますと、やはり後継者、技術屋さんを養成し...全文を見る
○吉井委員 それで、大臣、日本は本当にそういう地道な本来業務の中からも非常に国際的にすぐれた業績を上げているということで、そういう成果が得られてから実はプロジェクト研究費がどかんとついているのですよ。プロジェクト研究費がどかんとついた中での成果じゃないのですよ。もちろんプロジェク...全文を見る
○吉井委員 私も伺っていてこれも感心したのですが、一九六〇年度から六七年度までの八年間で、経常研究費が総額二千万円で成果を上げられて、科学技術庁長官賞も得ておられるのですよね。これもうまくいってから、宇宙分野からいろいろな分野でそれぞれプロジェクト研究を組んで、振興調整費その他も...全文を見る
○吉井委員 それで次に、ちょっと分野の変わったところで、農業工学研究所をせんだってつくばへ行ったときに見てまいりましたけれども、農業地域の持つ水涵養機能、洪水防止・軽減機能などの公益的機能を維持増進する技術の開発についてということで、一九八二年度から八七年度まで六年かけて研究して...全文を見る
○吉井委員 私は、科学技術庁とか幾つかの国立研究機関も見せていただいたり、いろいろレクチャーいただいたりもしてまいりまして、科学技術の問題とか基礎研究の問題というのは、短期的な目先の効率だけ追い求めるというやり方ではやはり保障されない研究分野だというふうに思うのです。  日本が...全文を見る
○吉井委員 これまでも、大学なり国研なりを中心に、ある分野で全国から専門の学者とか研究者が集まってプロジェクトを組んでやってきたりとかしてきたわけですし、私は、それはそれの一つの道筋だというふうに思っているのです。  それで、先ほど、所内での金の使い方のお話もありましたけれども...全文を見る
○吉井委員 さっきの、競争的資金について大幅な拡充とか、重点的資金について拡充とか、基礎的資金充実。その基礎的資金が経常的研究費のことなのですが、前段の方に別にけちをつけたことを言っているんじゃないのです。だけれども、経常研究費が悪平等だ何だという議論じゃないのですよ、本当に少な...全文を見る
○吉井委員 もう時間が参りましたから終わりたいと思いますが、大臣、私が言っているように、いろいろなプロジェクト研究とか、そういう予算を組むことに別にけちつけているわけじゃないんですよ。しかし、今、本当に惨たんたる事態と言って言い過ぎじゃないほど経常研究費はずっと据え置かれているん...全文を見る
03月11日第142回国会 衆議院 商工委員会 第3号
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○吉井委員 私は、きょうは景気対策の問題について大臣に質問したいと思います。  二月二十三日に経済企画庁は昨年十二月の景気動向指数というのを発表しましたが、景気の後退はさらに深刻、そういう状況にあることが明らかになりました。また、せんだって、ちょうど二月二十八日でしたが、NHK...全文を見る
○吉井委員 中身はともかくとして、内需の拡大を進めるのだ、そういう立場に立っていらっしゃることは今のお話ですから、その立場であることはきのうの所信表明のとおりということで、まずその点はわかるのですが、きょうは、今日の不況の打開のためになぜ個人消費と民間設備投資を中心とする内需拡大...全文を見る
○吉井委員 それで、これはあらかじめ事前にいただいておりまして、大蔵省の対外直接投資届出実績と法人企業統計季報によりまして、九一年度の三兆四千百六十億が九六年度には一兆九千九百億円と、国内の設備投資が大体半減近いですね。海外の設備投資が、輸送用機械ですが、二千七百十億円が四千三百...全文を見る
○吉井委員 今、いろいろおっしゃった中でお認めになったように、やはり企業は海外へどんと進出していく、海外生産率が高まるというだけではなくて、海外での設備投資がどんと進んで、国内での設備投資が減少したということは事実なんです。  それ自身は、九七年版の通商白書でも、九四年度以降、...全文を見る
○吉井委員 それは完全失業率の物差しが違いますから、一概には比較はできないのです。その議論はおいておきますが、景気回復を政府は宣言して、それでいて完全失業率はずっと上がっていった。これは非常に異常な事態です。  大企業は海外進出して海外生産を拡大し、海外で雇用を拡大する。国内で...全文を見る
○吉井委員 企業が国を選ぶ、それは多国籍企業の話であって、国民はこの国に住み続けるわけですよ。政治の責任というのは、この国に住み続ける国民の雇用や暮らしや仕事をどうするか、私は、政治というのはそこを一番考えなければならぬと思うのです。  法人税減税のお話で、魅力ある環境というお...全文を見る
○吉井委員 大企業がどんどん海外へ移転していく、そういうやり方に対して、歯どめなく進めてきたわけですよ。それは事実であるわけです。これは通産省自身が、九二年版通商白書でも、これまでと違って、企業の利益がその国民の利益と一致する度合いが減少しつつある、かつては一国の企業活動の活発化...全文を見る
○吉井委員 局長さんはよくわからないということなんですが、輸出上位十社にしても、これは九五年から九六年そして九七年上半期へ、輸出の比率が額の上でも率の上でもぐんと伸びているのです。上位三十社で見ても、輸出が急拡大しているというのはよくわかるのです。  それで、内需がだめならその...全文を見る
○吉井委員 これは、やはり大臣に伺っておきたいと思います。と申しますのは、この間、大臣は三日の記者会見で聞かれたこと、そのお答えになったことなどが、インターネットでホームページに出ていますから。  それで、アメリカのデイリー商務長官が、また改めて対米貿易黒字がふえ続ければ問題だ...全文を見る
○吉井委員 要するに、苦悩の中にあるということですね。  それで、その昨年の秋以降のこと、お話がありましたけれども、私がきょうまず海外進出の問題で御紹介しましたように、この間一貫して海外へどんどん出ていっていること、それから、貿易黒字の問題も、一時的に減ったけれども、また国内の...全文を見る
○吉井委員 非常に不況が深刻な中で九兆円負担やったのですよ。二兆円の特別減税をやっても、まだ七兆円残るのですよ。消費が本当に冷え込んでいるのです。貿易も大変。内需拡大を進めなければいけない。しかし、その内需が冷え込んでいるのです。  今大臣おっしゃったように、法人税減税と地価税...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
03月18日第142回国会 衆議院 商工委員会 第5号
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○吉井委員 日本共産党の吉井でございます。  私、最初にアジア経済研究所の問題から質問をしたいと思います。  アジアの一国である日本にとって、当面の貿易や投資の振興のためという事業目的だけでなくて、二十一世紀のアジアにどのようにかかわり、どのように貢献していくかということを考...全文を見る
○吉井委員 事前に通産省からいろいろ教えていただきましたので、お持ちの資料と全く違わないものをいただいて勉強させてもらいましたが、ナメリカの場合は、今おっしゃったホノルルの研究所で五十五名の研究員、ですから日本の三分の一弱なんですね。それで、イギリスの場合が、ロンドンで三十九名、...全文を見る
○吉井委員 そういうふうに思っていただくと、私はジェトロとの統合じゃなくて、アジ研を独立した機関として予算でも人員でも組織面でも拡充するということが、国際的に見ても非常に大事じゃないかと思うのです。  実は一九六〇年二月二十六日のアジア経済研究所法の運用に関する閣議了解というの...全文を見る
○吉井委員 これからも尊重するのでしょう、この形は。その点だけですから。
○吉井委員 当然尊重するのですね。私一言でいいのです。閣議了解のこの立場はこれからも尊重するんだなということです。それだけ確認しておきたいと思います。
○吉井委員 そこで、アジ研の所長や会長を務められた元政府税調会長もなさった小倉武一氏は、雑誌「世界」で、「アジ研は発展途上国の経済や社会に関する基礎的研究を行う機関であり、他方ジェトロは貿易や投資の振興を行う機関である。二つの機関の性格は相当に異なる」、この「組織の機能や役割を無...全文を見る
○吉井委員 行革というのは、本来数合わせじゃないはずなんです。どれだけ目的がきちんと達せられるようになるか、そのために力を入れるということが本来の行革のあるべき姿だと思います。さて次に、ジェトロの方を見ておきたいと思うのですが、これの運営審議会委員というのは、大企業代表の方と官僚...全文を見る
○吉井委員 ジェトロの理事長は一九七八年から二十年間、副理事長は一九五八年から四十年間通産省OBで、通産審議官とかあるいは資源エネルギー庁長官など、天下りの指定席になっています。大臣御存じなかったかもしれませんが、これが現実の姿です。副理事長はできたときからずっと天下りの指定席で...全文を見る
○吉井委員 ジェトロの中に、ずっとたたき上げできている、おっしゃったような精通した人はたくさんいるわけですよ。しかし、今問題になっているのは、先ほど来松委員からも指摘があったように、天下りの問題ですね、指定席になっている。これは本当に異常な事態ですよ。ジェトロの海外センターの事務...全文を見る
○吉井委員 天下りの指定席、これはどの分野でもそうですけれども、余りにも異常ですよ。四十年間ですよ。できたときから指定席ですよ。これをあいまいにしておいて、今度統合するから若干考えようかというような、そういう問題じゃないということをしっかり受けとめていただきたい、その必要があると...全文を見る
○吉井委員 私のお聞きしていることと全然ずれたことをおっしゃっておられるのだけれども、九五年十二月に問題になったのは、アジア経済研究所発行の月刊誌、ワールド・トレンド十二月号に掲載されるため企画された座談会で、学者の方たちが当時の橋本通産大臣についての発言をした、その発言が気に入...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表し、ただいま議題となりました日本貿易振興会法及び通商産業省設置法の一部を改正する法律案に対し、反対討論を行います。  反対理由の第一は、貿易、投資等に関する振興事業推進機関である日本貿易振興会、ジェトロにアジア経済研究所、アジ研を統合することが...全文を見る
03月20日第142回国会 衆議院 科学技術委員会 第3号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  西澤先生には、きょうは大変お忙しいところ、ありがとうございます。  私も、ちょうど三十年ほど前になりますが、電通研の先生のお隣の研究室の方へ、スパッター方式という、金属薄膜をつくったりシリコンなんかの絶縁体をどう薄膜をつくるか...全文を見る
○吉井委員 それでまた、この報告書で、動燃の対応が不適切であったため、多大の不安感、不信感を招いたとか、そういうところがあるのですが、動燃のその問題は確かにあります。  しかし、動燃の事故隠したとか秘密主義だとか、そういう問題だけじゃなしに、日本の原子力政策の中で、先生がよく使...全文を見る
○吉井委員 私は、先生がおっしゃったように、やはりこのアセスメントは非常に大事なことであって、今の問題は今の世代で責任を負う、それから、安全技術についても、今の技術水準の枠の中で研究開発を、先生の言葉で言えば慎重に着実にやっていく、そこが原子力で一番大事なところで、そこをかなりは...全文を見る
○吉井委員 どうもありがとうございました。終わります。
03月20日第142回国会 衆議院 予算委員会第八分科会 第2号
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○吉井分科員 本当は大臣に聞いておいてもらった方がいいのですけれども、人道的配慮ということでちょっと抜けてもらって、私は、きょうは公共事業見直し問題について見ていきたいというふうに思います。  最初に具体の例として、川辺川ダム建設問題についてます農水省の方に少し確認をしておきた...全文を見る
○吉井分科員 今お聞かせいただきました数字からすると、ダム計画当初の六五年に比べて、現在では農地全体で見ても七%既に減少しているのですが、しかし、水田は、減反率がこの地域は四〇%を超えるようになってきているのです。ですから、実際に耕作しているのは、水田の分、それをさっきの数字を掛...全文を見る
○吉井分科員 大臣、今、川辺川ダムの農業の分野で伺っておるのですが、この川辺川ダム建設に関する基本計画では多目的ダムとされているのですが、農業利水の意味がなくなってきているというのが明白なわけです。  そこで次に、資源エネルギー庁の方に来ていただいておりますので伺っておきたいの...全文を見る
○吉井分科員 私も、今の数字は実はきっちり、あらかじめ勉強しておいた方がいいからエネ庁に来ていただいて勉強させてもらいました。もう少し正確に言うと、今の三つの発電所の三つの数字をそれぞれ合わせると、実は九千五百四十万キロワットアワーですね、三つ足しますと。これが新しく八千五百万キ...全文を見る
○吉井分科員 確かに、おっしゃったように年度によって変わるというのは、それを言い出すと、この八千五百もまた変わるわけなんです。  実は、私の方にエネ庁が持ってこられた数字が、うその数字を持ってこられたんだったら違うんだけれども、私のところへ持ってこられたのは、二千五百五十万キロ...全文を見る
○吉井分科員 それで、私が言っていますのは、基本的には変わらないということなんですよ。だけれども、年度によっては逆に減っている場合もあるということで、ですから、発電量は新しいものをつくってもふえるということにはならないということを言っているわけですから、それは、今 あなたもお認...全文を見る
○吉井分科員 今もおっしゃった河川法改正に伴う河川整備基本方針の見直し問題については、総合的な保全と利用に関する立場でこれを速やかにやっていくということですから、今おっしゃったように、やはり再検討というものをしっかりやってもらいたいと思うのです。  人吉市で毎秒七千トン、建設省...全文を見る
○吉井分科員 一番最後の言いわけ部分は別として、そういう不安を皆さんがお持ちだということはお聞き及びだということはわかりました。  確かに、ダム操作はなかなか難しいのですよ。数年前、例えば福岡県の異常渇水のときは、雨季の前にダムを空っぽにしてしまった、そうしないとダム操作が大変...全文を見る
○吉井分科員 大臣もいろいろお聞き及びのことで御存じかと思いますが、諌早湾の潮受け堤防というのは、通常の護岸堤防などとは違って、かなり基礎の部分もうんと広くて、いわば豆腐の上に堤防をつくるようなものですから、なかなか大変なんです。難しいのです。しかも、工事は海の中でやるということ...全文を見る
○吉井分科員 実は、数字は単純化して見るとともに、時間があればもっと諌早の数字についても、潮受け堤防の単価について農水省が出してきた数字と比べても、本来安くできる要素を持ったところで、幅も一つ一つみんな違うわけですから、まさに大臣おっしゃったように、私、一つ一つを具体的に見て、実...全文を見る
03月30日第142回国会 衆議院 予算委員会 第30号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  昨年の十月の予算委員会以来、最近の消費税五%へアップ後の深刻な不況の問題、景気対策の問題について、何度か橋本総理と議論をしてまいりました。  昨年の九兆円負担増が消費を冷え込ませ、景気を落ち込ませた問題について、総理は、予想した以上に...全文を見る
○吉井委員 つくったのは十年前の話ですから、昨年の四月からは増税です。  それで、私は、昨年の七—九月期についても、とても回復したなどということには当たらないということを、もともと、前々年度、九五年との比較で見なければならぬということ言っているんです。九六年は極端に落ち込んでい...全文を見る
○吉井委員 消費の落ち込みが今日の不況を深刻にしているということについては認められたわけでありますが、これは、先日発表された経企庁の国民所得統計速報によりましても、年率マイナス〇・七%成長、九七年度は二十三年ぶりのマイナス成長に転ずる見通しということで、その原因が、個人消費の低迷...全文を見る
○吉井委員 問題にしておりますのは、生活密着型の公共投資ではなくて、ゼネコン中心の大型公共事業のむだ遣いのことを言っているのです。  財政制度審議会の財政構造改革特別部会最終報告でも、これまで景気対策のための公共投資の大幅な追加が行われてきたが、欧米諸国の経験に照らし、こうした...全文を見る
○吉井委員 勉強してということでおっしゃるわけだけれども、しかし、実際に政府自身が今進めていることが、大森の駅でおっしゃったように、単なる勉強だけではなくて、きょうもおっしゃったように、重く受けとめて実現する努力をすると言っておられるわけですから、この十六兆円の中の公共投資の問題...全文を見る
○吉井委員 今総理は、相変わらずの従来型の大型公共事業という方向を答えられました。  港湾について見ますと、現に私も各地を見てきておりますが、二百億円の釣り堀と言われるものとか四百億円の釣り堀と言われるものが現に各地に散在しております。そういう中で、つくってきた側の建設省の幹部...全文を見る
○吉井委員 私が今聞いていますのは、公共事業が今の不況を打開するものになるというお考えかということを聞いているのです。
○吉井委員 その乗数効果の話をいつも出されるわけだけれども、しかし、これは経企庁の試算によって、財政構造改革特別部会最終報告に出てまいりますが、一九七四年と八五年、九四年、発表するたびに乗数はどんどん小さくなってきているわけです。経企庁の試算する公共事業の乗数効果は、近時低下傾向...全文を見る
○吉井委員 高齢化社会を支えるというのは、これは高齢化していく人も実際には働いて一緒に支えていく社会であるわけです。そこのところをいつも切り捨てて議論をされるのですが、消費性向低下の要因というのは、さらにリストラの進行、雇用不安の深刻化というのが問題になってきています。将来ますま...全文を見る
○吉井委員 時間が参りますので、締めくくって、終わりたいと思います。  今、少なくともこれだけ国民の懐が冷え込んできた中で、直接暖めるのは消費税の減税でありますし、そして、消費マインドが冷え込んだのを、その原因を取り除くという点では、これは医療保険制度の改悪とか、さらに連続的に...全文を見る
04月01日第142回国会 衆議院 科学技術委員会 第5号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  動燃事業団法の改正案について、きょうは大きく言って四つの観点でこの法律案にかかわって質問をしていきたいと思います。  最初に、今度の法律改正で事業団を機構というふうに名称を変えるわけですが、名称変更以外に、特にこれが変わるとい...全文を見る
○吉井委員 名称の変更だけはよくわかったのですよ。けさほど来の議論を私も聞いておりまして、魂を入れる議論もありました、それから経営責任の明確化とか透明性とかいうこともありました。しかし、これは、経営責任の明確化とか透明性の確保などということは現行の法律によっても本来きちんとなされ...全文を見る
○吉井委員 その新型転換炉の話では、民間の方で取りやめということが既にもう久しい以前に決まっておりまして、いずれにしても、「ふげん」の扱いというものはもう事実上決まっておったようなものなんですよね。ですから、幾つかおっしゃったのだけれども、そうして見ていると、要するに、これまでか...全文を見る
○吉井委員 ですから、いろいろけさほど来もおっしゃってこられたのだけれども、要するに、枝の部分は切りましようと、少々刈り取るところがあるかもしれないわけですが、しかし、幹になるところ、大もとになるところについては、これまでの動燃の基幹的事業について変更はない、こういうふうに理解し...全文を見る
○吉井委員 再処理工場の問題につきましても、商業施設の分野については六ケ所で進めていくという方向が打ち出されて以来、量的に見ても、東海の方というのはその役割は事実上終えたということで見ていらっしゃって、現に取り組んでこられたのはやはり「もんじゅ」用の燃料を、あるときには「もんじゅ...全文を見る
○吉井委員 今のお話を伺っても、名称変更以外に、基幹的業務については従来どおりの法律の仕組みだという受けとめ方をいたしました。  そこで、次に、「もんじゅ」事故が何を示したかということですね。「もんじゅ」事故など事故が続いて、結局こういうネーミングの変更という感じになってきてい...全文を見る
○吉井委員 これは高速増殖炉ですから、増殖するわけですから、そこには、使用済み燃料の再処理、高次化したプルトニウムの再処理、ガンマ線の問題だとかさまざまな問題があるわけです一ですから、プルトニウムの技術とナトリウムの技術、それらを一体として見たときの、今あなたもおっしゃったプラン...全文を見る
○吉井委員 例えば今の液体金属の問題にしても、液体金属の研究はもう技術的に終了したというふうに見るかどうかというところで、そこにかかわって基礎研究も含めてやっていくのか、もうそれはやらないということでいくのか、随分これからの方向性というのは変わってくるのですね。一九五五年当時、日...全文を見る
○吉井委員 いずれにしても、液体金属にしてもそれぞれ長所、短所、さまざまな特性があるわけです。大事なのは、事故発生時の安全性ということが非常に大事な点でして、アメリカのように広大な国土の国での原子力利用、これも非常に、アメリカ自身、世論的にも厳しいものになってきております。それか...全文を見る
○吉井委員 ですから、もう一度確認しておきたいのですが、それぞれのものに、それぞれの長所、短所があるんです。ですから、さまざまな利点があるとともに、しかしその中で、やはり我々が仮にそれを利用していくということを考えたときには、最も大事なことは、事故発生時の安全性という観点、これは...全文を見る
○吉井委員 軽水炉技術があなたがおっしゃるほど完成しておれば、数年前の関電・美浜の事故にしてもないわけですよ。ナトリウムがそれほど完成しているものであれば、もともと「もんじゅ」の事故もなかったんですよ。  だから、私が言っているのは、すべてもう完成したという発想じゃなくて、やは...全文を見る
○吉井委員 せんだって、御承知のように西澤教授に来ていただきましたけれども、西澤先生の言葉で言えば、危険にふたをする技術ということをおっしゃいました。それは、言葉をかえて言えば安全技術ということなのですが、水や空気と爆発的に反応しない材料を選ぶことも一つです。仮にナトリウムを使っ...全文を見る
○吉井委員 私は、そういう考えでやってきたということと技術的に到達しているという話は全然違うということをきちっと申し上げておかなければならぬと思うのです。  ナトリウムそのものは技術的に完成したものだと思っていたという思い込みがありましたということを、実際事故直後に現場の技術幹...全文を見る
○吉井委員 私、キャッチアップの時代だったら、あなたの今の発想でいいと思うのですよ。とにかくナトリウムを中心とした技術で進んでいるから、とにかくキャッチアップだから、それを模倣してやっていきましょう、これはいいと思うのですよ。しかし、これはなかなか難しいからもう研究やめたと、周り...全文を見る
○吉井委員 今のお話でかなりはっきりしてきたと思うのですよ。つまり、ネーミングを変えて、やることは、この機構として進めていくのはこうだという方向なんですよ。だけれども、そうすると単なるネーミングの変更で、基幹的事業はこれまでどおりということじゃなくて、そこを転換して、日本の原子力...全文を見る
○吉井委員 これまで、プルトニウムサイクル、循環のこの方式で、高速増殖炉はナトリウムを使った「もんじゅ」でやってきたこの方式でということで、今進んでいるわけです。それで事故は随分起こしたのですよね。私は、ある意味ではいい機会だと思うのですよ、日本の原子力研究を一度大もとに立ち戻っ...全文を見る
○吉井委員 次に、私は、技術の継承性という面から見ていきたいと思うのです。  けさほど来議論のあった一つに、「もんじゅ」の事故の温度計問題がありました。当時における計装品については一般的であったというお話もありました。ただ、私も当時現地に行きまして、温度計の差し込む場所がなぜ横...全文を見る
○吉井委員 温度の超音波測定について、耐久性、信頼性、実証性の確認につき時間がかかるというお話が午前中もありました。本来、「常陽」で確認されてきたやり方、それを使えば、もともと温度計にしても随分違うものになってしまっているのですよ。ずっと「常陽」で確認されたものと違うものをやって...全文を見る
○吉井委員 私は、これほマネジメントの問題だけじゃないと思うのですよ。大体、国民の税を投じて研究をやっていて、そしてナトリウム関係は二千億近い実験費を使ったわけでしょう。それだけの成果物として、スプレー火災の場合はこうだと。しかも、その研究というのは辻議員も午前中お話ありましたが...全文を見る
○吉井委員 さてそこで、「もんじゅ」関係文書の公開の問題で、法律では今度情報公開のこともさらにうたっているわけですが、設置及び工事の方法の許可申請書三万三千ぺ-ジのうち約三割、一万ページほどが、一ページ丸々白ぼてのまま、空白のままということで、私はこういうやり方はだめだということ...全文を見る
○吉井委員 相当長い期間にわたってこれは議論してまいりましたね、大臣。三万三千ページの申請図書の中の一万ページほどが全くの真っ白だったのです。つまりこういう状態だったのですよ、ページ数だけ打ってあって。異常な事態が原子力開発の分野で続いてきたのです。研究だ開発だといったって、これ...全文を見る
○吉井委員 では、時間が参りましたので、一層の公開を求めて、終わります。
04月03日第142回国会 衆議院 科学技術委員会 第6号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  前回に続きまして、動燃事業団法についていろいろ質問をしたいというふうに思います。  最初に、この前もやりとりしたわけですが、核燃料サイクルを技術的に確立するために必要な業務を行う、これが今度の新しい法律案で進めようとしている業務の方向...全文を見る
○吉井委員 繰り返し繰り返してございますというような話じゃちょっと頼りない話で、何かいろいろ前回も立派な計画を述べていらっしゃって、これがこれからの事業の方向だ、高速増殖炉の研究開発だというわけなんですが、ではその高速増殖炉で大体何回ぐらいを頭に描いて、それに見合った再処理の工程...全文を見る
○吉井委員 余りお答えをようなさらないような感じですが、ではプルサーマルの方では何回のリサイクルを考えていらっしゃるのですか。
○吉井委員 高速増殖炉実現は、大体二〇三〇年ぐらいをめどに、大体そのころを念頭に置いて皆さん取り組んでいらっしゃるというのがこの間の議論です。私は、もう少し幅を持って二〇二〇年ぐらいから二〇三〇年ぐらいで見ていらっしゃるのかなというふうにも思っておりますが、高速増殖炉を実現するま...全文を見る
○吉井委員 それで、高速増殖炉ですと、技術的な問題とかさまざまな問題がありますから、そういうのは一応置いておいて、これはウランを大体百倍使える。プルサーマルですとウランを大体二倍ぐらい。そうすると、これはプルサーマルでそれまでいくということなんですが、効率性という面についてはどう...全文を見る
○吉井委員 効率性の面ではそういうことなんですが、いずれにしても、理論的に言えばウランを一〇〇%使い切る、百倍にして使う、そういうことが一応あり得ることなんです、これは頭の中の話ですが。  せんだって、といいましても半年ほど前になりますが、この委員会へ鈴木参考人に来ていただいて...全文を見る
○吉井委員 あわせて鈴木先生の方は、プルサーマルで何回も使うというのは技術的に賢いやり方ではないと。先ほど、プルサーマルでやるとしたらせいぜい一、二回程度ということだったわけですが、この点についても見方は鈴木先生の御意見と同じと理解していいですか。
○吉井委員 そこで次に、プルサーマルをやって高次化したプルトニウム燃料の再処理でどんな問題が出てくるというふうに科技庁の方は考えておられますか。
○吉井委員 あわせて、ガンマ線問題についてはどういうふうに考えておられますか。
○吉井委員 そこで、結局これは、もちろんプルサーマルの場合と「もんじゅ」の場合ですべて同じようなことを言っているわけじゃありませんけれども、しかし、再処理工場というものは、今後非常に技術的に、安全技術、せんだって議論しました西澤先生の言葉をかりれば、危険にふたをする技術を含めて、...全文を見る
○吉井委員 大臣、この間もお話ししましたように、二十一世紀、二十二世紀とか、人類社会の長期を展望してエネルギーの問題というのは我々解決しなければいけないわけなのです。ですから、私は、やみくもに原発が皆だめだとか、そんな単純なことを言っているのじゃないのです。  しかし、そこに至...全文を見る
○吉井委員 それで、その点で、まさに核燃料サイクルを技術的に確立するために必要な業務を行うということで、基礎的部分は切り離す。これはかなり基礎的部分を制限的にするわけですね。果たしてそういうやり方でいいのかという根本問題について、これはまだ法案そのものは審議中ですので、私は、大臣...全文を見る
○吉井委員 その時代その時代の知見というのは、少数の専門家に知られていたものであっても、それはやはりその時代の知見ではあるわけなんです。それは、こういう言い方をすると大変失礼な感じになってはいけないと思いながら、そこを気を使い使い言うのですが、安全委員会の水準がそういう水準に達し...全文を見る
○吉井委員 それで、私は委員長さんに、委員長の間にさらにびしつと言っておいてほしいことがあるのですよ。それは、今おっしゃった多重防護ということなんです。  私は、その思想はよくわかるのです。ところが、日本の原子力施設は多重防護が施してあるから大丈夫ですということで言い切るのです...全文を見る
○吉井委員 今のお話にありましたように、多重防護の問題についても、まさに一日一日、これは基本設計の段階でも、実施設計の段階でも、運転の段階であれ、私の場合の運転というのは実験的な話なんですが、それにしても、本当に注意を払わないと、多重防護で救われるというのは、その発想がまた落とし...全文を見る
○吉井委員 基本設計の安全審査だけしかやっていなかった。しかし、それさえ検討は不十分だったということを指摘されているわけです。ですから、本来、個々の問題について安全審査をやるべきだというふうに思うわけです。そういう点で、今、新たな知見が得られたならばと。これはこの間もお話があった...全文を見る
○吉井委員 このやりとりも大臣にずっと聞いていただいたのですが、都甲先生も大分遠慮がちに物を言ってはる。科学技術庁のスタッフ二十人でしっかり頑張ってもらっていると、本当はもっとおしりをたたきだいところなんでしょうが、お人柄と申しますか、かなり遠慮がちに言ってはると思うのですよ。 ...全文を見る
○吉井委員 この問題は、省庁の数合わせとかそういうところとは離れて、本当に毎日毎日の国民の安全をどう守っていくのか、それに応じて、研究開発用のものであれ何であれ、本当に安心できるような安全審査が保証されるのか、ここのところにかかわる問題ですから、今のようなお話の段階じゃなしに、さ...全文を見る
○吉井委員 これで終わりにしたいと思いますが、今おっしゃったガラス固化の問題も含めて、実は解明しなければいけない分野が、それが果たしていいのかとか、もっと別なことを考えなければいけないのではないかとか、もっと広い基礎的な分野がありますので、特定のところに凝り固まるのではなくて、ま...全文を見る
04月03日第142回国会 衆議院 商工委員会 第7号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  本来、大学や国研での研究成果が特許など知的所有権として結実し、産業技術の向上を初め広く社会的に活用されることは、大変有意義なことだと考えております。しかし、そのことが、大学が本来果たすべき真理の探究を通じて人類社会の進歩に貢献す...全文を見る
○吉井委員 私は本来、大臣と違うような議論になるとは思っていないわけなんです。  冒頭申し上げましたように、本来、大学や国立研究機関での研究成果が特許など知的所有権として結実して、産業技術の向上を初めとして広く社会に活用されるということは、有意義なことだと思うのですよ。そこは大...全文を見る
○吉井委員 せんだって、三月十一日、これは委員会は異なりますが、科学技術委員会で私は紹介したのですが、プロジェクト研究費とか競争的資金でない普通の経常研究費で非常に大きな成果を上げている例というのは、相当多くあるわけです。  一例を挙げますと、通産省の大阪工業技術研究所で八年間...全文を見る
○吉井委員 大学における経常研究の中からにしても、国立試験研究機関のものにしても、真理の探究を求めながら、こつこつした、さまざまな研究者の粘り強い努力、頑張りの中で本当にたくさんの成果が生まれてきているということは、これは私は誇るべき日本の宝だというふうに思っているのです。今挙げ...全文を見る
○吉井委員 大臣も今お聞きいただいたとおりなんです。私は、プロジェクト研究費とかそれに類するものについて、何もけちをつけているのじゃないのですよ。そういうことを言っているわけじゃなくて、大学とか国立研究所などで研究成果が生まれて、それからその成果を技術移転するという課題が出てくる...全文を見る
○吉井委員 だから、言っていますように、大臣、プロジェクト研究について、別にけちをつけているのじゃないのです。しかし、経常研究費というのは、すべての研究者にかかわってくる、最も基礎をなす部分なんです。それが、この間、八一年の一人当たり百四十四万円というその水準から、二十年近くたっ...全文を見る
○吉井委員 通産省の方が九五年に独創的産業技術研究開発促進制度を創設されて、NEDOに出資して、NEDOを通じて大学や国立研究所の研究者グループから研究テーマを提案公募し、将来の新しい産業の創出、技術の実用化につながる有望な産業技術シーズに関する研究開発を促進するということをやっ...全文を見る
○吉井委員 通産省の方の提案公募型事業の領域別内訳というのを少し見てみると、中小企業領域の比率というのは、九六年度では三〇%、九七年度は二五%、九八年度は二九%ということで、通産省の方は中小企業支援ということをよく言われるのですが、確かに中小企業にも出ているのは出ているのですが、...全文を見る
○吉井委員 いただいた資料によると、九八年度は、総予算額五十一億四千万円の中で、中小企業領域比率は十五億円、二九%ということです。これは、この分野だけじゃなしに、九八年度通産省予算を見ますと、新規産業創出型産業科学技術開発制度三百億円、大企業向けの技術開発補助金、委託費が大宗を占...全文を見る
○吉井委員 いや、民間の大手のベンチャーキャピタルについては資料がないと言うが、あなたのところから資料をいただいて、一番大きいのは野村証券系のジャフコ、九六年度末投資残高千九百三億円とか、二番目が大和証券、長銀系の日本インベストメントファイナンスとか、三番目が富士銀行系の富士銀キ...全文を見る
○吉井委員 それで、ことし三月十六日付の朝日の大学シリーズでは、日興証券系の日興キャピタルが横浜国立大学に、法律案で言われるところのTLOを持ちかけているという話ですが、これは今はどういう状況ですか。
○吉井委員 法律案の提案者が事実関係を承知していないというのは、これは非常に奇妙な話だと思います。大体、マスコミ等で広く知らされていることですから。  では、あわせて聞きますが、ジャフコという会社はどういうベンチャーキャピタルであって、このジャフコは、大学の研究成果の事業化で具...全文を見る
○吉井委員 ジャフコは北海道大学で既に北大アンビシャスを設立しており、筑波大学の方では、ジャフコが中心になって、日興キャピタル、山一ファイナンス、日本インベストメントファイナンスなど九社、十一億円で筑波先端技術投資事業組合、いわゆる筑波ファンドを昨年六月に設立しているのではありま...全文を見る
○吉井委員 今私御紹介しましたように、マスコミにさえ登場してきて、今本当に研究費が余りに低い、それが長く続いているということでの大学人の苦しみというものが紹介されております。  三月十六日付の朝日には、これはあなたのおっしゃった数字よりも少し古いけれども、九六年度の文部省資料か...全文を見る
○吉井委員 五年ほど前になりましょうか、私たちは全国の国立大学調査をやりました。施設も大変だ、文献とか、日本のスタンダードになるようなものあるいは国際標準になるような資料が雨漏りのする部屋に置かれているとか、あるいは学生が実験するのに研究費が不足してワンカップ大関のワンカップをビ...全文を見る
○吉井委員 本当はもう少しこれで議論したいのですが、特許法も一言お聞きしておきたいと思いますので、いずれにしても、この問題は、ベンチャーキャピタルが大学へ乗り込んで、学問、研究の自由や研究者の自立、研究成果の社会への還元、人類への貢献ということがゆがめられることのないようにしなき...全文を見る
○吉井委員 もうこれで終わりたいと思います。  それで、特に今の点、中小企業者の方に特段の配慮をしていただきたい、このことを申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律案に対する反対討論を行います。  反対理由の第一は、本法案が特定の大企業、証券・金融機関系のベンチャーキャピタル等による大学等の成果の事業化を促進し、その利益に奉仕す...全文を見る
04月10日第142回国会 衆議院 科学技術委員会 第7号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  せんだっての質問に続きまして、きょうは私は最初に、高レベル廃棄物の処理の技術とか処分地にかかわる問題とか、その辺から質問に入っていきたいと思います。  今、岐阜県の東濃地域で動燃の東濃地科学センターは超深地層研究所計画を進めていますが...全文を見る
○吉井委員 持ち込まないということですが、少し確認しておきたいのですけれども、未来永劫持ち込まない、こういう立場ですか。
○吉井委員 そこだけもう一遍確認しておきたいのだけれども、未来永劫持ち込む考えはないということですね。
○吉井委員 そこで、高レベルのものをそのままガラス固化体にして、そして最終処分する計画ということで、場所は今おっしゃったように東濃については持ち込まない、未来永劫持ち込まないということですが、進めているわけですが、大事なことは、これはせんだって参考人で来ていただいた西澤教授の言わ...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃったのは、要するに、ガラス固化体にして、三、四十年とりあえず冷却等をやりながら置いておいて、実施主体だけは先に決めておいて、場所も選定して、レベルが少し下がったところで、そのころ埋め込みましょう、こういうお話なのです。  私は、やはり西澤教授の言われた点で...全文を見る
○吉井委員 いずれにしても、物を使えば、普通のものだって産業廃棄物が出てくるわけで、しかし、高レベルのものを子々孫々にそのままツケを回す、とにかく今の時代に、我々の世代に使ったのだけれども、エネルギーを利用させてもらったけれども、あとは見てくださいよというわけにはいかないと思うの...全文を見る
○吉井委員 ちょうど座ってから思い出したのですけれども、鹿児島は上野原遺跡ですね、約一万年近く前の話になりますが。我々は、科学技術にしてもエネルギーを考えるにしても、数百年、数千年、数万年、本当は億単位で考えなければいけないでしょうけれども、そういうことを見通して考えていかなけれ...全文を見る
○吉井委員 今述べられたことの一つ一つについてやっている時間はちょっとありませんけれども、しかし、維持管理、保守の問題、関心が薄かったと。しかしそれは、やっていた人たちは下請でしょう。下請の人たちが随分やっておったのですよね。だから、今のお言葉だけで済ますというのは、やはり本当の...全文を見る
○吉井委員 下請任せで、現場サイドであっても大事な技術が継承されていかないとか、蓄積がないとか、そういう組織の持ってきた根本的なところをもっと掘り下げていかないと、これは本当にネーミングの変更だけでは解決にならないと思いますよ。  よく経営の不在ということが指摘もされてきました...全文を見る
○吉井委員 日本の企業の中ではいわばトップランナーを走っていらっしゃるような企業の社長さん、副社長さんという方たちが動燃の理事長さんなどになられて経営の不在と言われるような事態ですから、これはとても経営の不在なんというような言葉で割り切れるような話ではなくて、本当はこれ自体、もっ...全文を見る
○吉井委員 この点では、経営の不在だからということで、経営の名で専制的、命令的、強権的な組織になってしまうと、率直に言って、研究者の立場からすればあほらしくてやっていられないということになりますよ。  それで、どれぐらい創意ある研究が保障されるかとか、研究者の自立やそういうもの...全文を見る
○吉井委員 実は、私は、事故の調査などに入ったときも、以前労働組合の委員長をやっていらっしゃった方にも状況をお聞きしようと思って電話をしてみたことがあるのですよ。そうしたら、びっくりしたんだけれども、電話機のないところにずっと置かれているということなんですね。  きょうはそのこ...全文を見る
○吉井委員 次に、一回目、二回目、三回目と質問してきたことを通じて、現在の技術的到達点というのは、高速炉については、いずれにしても二〇三〇年ということで、これは原子力局長自身も言っておられたように、そうすると三十年余りは研究の段階だ。再処理についても技術的にはまだ未確立なんだ、今...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
○吉井委員 今回の動燃事業団法の改正の契機となったのは、御承知のように、相次ぐ動燃の事故でした。そのときに総理は、もう動燃の名前も聞きたくないとおっしゃったことも新聞で読みましたけれども、きょうはまた、経営の不在ということもおっしゃっておられました。  経営という点で見ますと、...全文を見る
○吉井委員 それで、今度の改革につきましては、昨年八月に動燃改革の基本方向ということで検討委員会から発表された中で「理事会メンバーの人選」というのが挙げられておりまして、「その構成は、新法人と特定の利害関係のある者や関係省庁からの出向者が大半を占めることなどは適当ではない。」とい...全文を見る
○吉井委員 次に三つ目に、いずれにしてもプルトニウムリサイクル、核燃料サイクルということで、その政策の上に立って今後も進むわけですが、このプルトニウムリサイクルが本当によい選択なのかとか、リサイクルの前提となる高レベル放射性廃棄物の低レベル化とか短寿命化の実現など含めて、やはり技...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、原子力基本法及び動力炉・核燃料開発事業団法の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。  反対理由の第一は、本法案が、基幹的業務はほとんどそのままで名称だけを核燃料サイクル開発機構に変えるという、動燃の単なる衣がえであり、動燃をめぐ...全文を見る
○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  きょうは、六人の陳述者の皆様、本当に御苦労さまでございます。  私は、最初に、森陳述人にお伺いしたいと思うのですが、これまで国会の方で、後ろにいらっしゃる近藤理事長にも来ていただいたり、科学技術庁の局長の皆さんとはずっと議論をしてまい...全文を見る
○吉井委員 次に、石川、丹野、高木、佐藤の四陳述人に、一言ずつお願いしたいと思うのです。  先ほど来の議論の中でも、原子力についてのPRの問題とか、そういう意味での国民への教育的なこと、そういうお話も中にはありましたけれども、私が三十五年ほど前に原子力の問題を学んだときは、ちょ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
04月10日第142回国会 衆議院 商工委員会 第8号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。私は、前回のジェトロ法のときに引き続きまして、天下りの問題について最初に少し伺いたいと思います。  東京工業品取引所の歴代の常勤役員は、八四年十一月の発足以来、通産省OBの天下り指定席と言われておりますが、理事長ポストは、これは一貫して通産...全文を見る
○吉井委員 私、ちゃんとこの歴代常勤役員を既にあらかじめいただいているわけですが、数を数えますと、これは十九人中九人、約半数がOBということ、これは間違いないですね。
○吉井委員 次に、東京穀物商品取引所についても、理事長は一貫して農水省OBですが、理事までの歴代常勤役員十六人中八人が農水省のOBというのは間違いありませんか。
○吉井委員 それで、実はキャリア、ノンキャリアともそれぞれ意味があるのですが、時間が余りありませんので、きょうはそこのところは置いておきますが、東京工業品取引所の理事長間渕直三氏は、四期十一年務めていらっしゃる。通産官僚OBで、役所を退官後十年以上も務めている理事長というのは、ほ...全文を見る
○吉井委員 東京工業品取引所というのは、これは歴史的に見てもそう長い話じゃありませんが、全体から見ても、官僚OBの方で、退官後七十有余歳になるまで、十年以上、十有余年にわたって理事長を務められる、こういう例はほとんどないわけですね。  それで、この中で、長期にわたって専横な振る...全文を見る
○吉井委員 これは、今のお話ですと、税務申告が不備であったということで、追徴課税の事実を確認したということだけでおしまいという感じなんですが、今の法第一条で商品取引所の健全な運営を確保するというのを目的にうたっているわけですね。こういうふうな運営のされ方というのは、私は、世間の常...全文を見る
○吉井委員 本当はそれだけの話じゃないですね。これは、広告費という形で出しておいて、それがまた戻ってきていろいろな形に使われていたという問題などが指摘をされております。  それで、私は、今のようにこれは税務処理の問題だということで済ませてしまうのか、これはそんな問題じゃないでし...全文を見る
○吉井委員 大臣、今から出ていかれる、それは理解していますので、一問だけ。  所得隠しの問題というのは、全部、税務処理に不備があったということで後は処理されているのですよ。そういうのを全部所得隠しというのです。所得隠しの問題は後からいろいろ理屈をつけてもだめなんです。  です...全文を見る
○吉井委員 これは通産省としてきちんと対処する、それをやってもらわないと、しかもこの追徴課税が行われた問題について何か手続上のミスだなんだということであいまいにして、しかしこれは理事長個人が支払っているわけじゃないでしょう。総額九千七百万円の追徴課税は個人の責任で個人資産で納税し...全文を見る
○吉井委員 それで、私はこの問題にかかわって、日弁連の消費者問題対策委員会、先物取引被害全国研究会などが提起しております電話、訪問による勧誘の禁止、これはやはり考えていかなければいけないと思うのです。大体客の九割が素人なんですよ。欧米は九割が玄人なんですよ。日本の場合はそこが問題...全文を見る
○吉井委員 今そういうふうにおっしゃったのだけれども、電話勧誘を出発点にして、さらに後行かれるわけですね。  それで、社団法人日本商品取引員協会の九六年度事業報告書に示されております苦情相談の四四・七%が過当勧誘なんですよ。これははっきりしているのです。入り口は、まず電話でしつ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、商品取引所法の一部を改正する法律案に対し、反対討論を行います。  反対理由の第一は、法案が、石油、米など新規上場商品の拡大を図りやすくするとともに、商品取引員の資格要件の緩和や取次業務の解禁など、日本版ビッグバンに合わせて制度を改革するこ...全文を見る
04月16日第142回国会 衆議院 本会議 第30号
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○吉井英勝君 私は、日本共産党を代表して、大規模小売店舗立地法案外二法案について、総理並びに関係大臣に質問いたします。  我が党は、既に政府案に先立って、大規模小売店舗法改正案をこの国会に提出しています。  その特徴の第一は、大店法の目的にある「中小小売業の事業活動の機会を適...全文を見る
04月24日第142回国会 衆議院 商工委員会 第10号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  私は、大店法廃止関連三法案が提出されて以来、三月三日の予算委員会と四月十六日の本会議で‘欧米各国が大型店の無秩序な出店とそれによる地域経済や地域社会の崩壊に対して規制を強化していること、これと逆に規制緩和をして中心商店街を衰退させること...全文を見る
○吉井委員 物事をコンパクトにやるためにちゃんと全部ペーパーをいただいて確認をしているわけですから、長々とやってもらわなくて結構です。  アメリカは、WTOに対して、日本の大店法がGATS、サービス貿易一般協定に違反するとして二国間協議を求めてきました。アメリカの主張は、大店法...全文を見る
○吉井委員 それで、次に伺いたいのは、昨年十二月八日に日本商工会議所で通産省大臣官房古田審議官が行った大店法見直しに関する説明では、大店法見直しの背景に、国際的にはWTO協定との関係がある。米国は別途、調整四項目を含む大店法が需給調整を禁止したサービス協定に違反しているとして、撤...全文を見る
○吉井委員 今、あなたはそういうふうにおっしゃるけれども、実際には、WTO違反なんだから大店法を廃止しなきゃいけないのだ、この説明をずっと繰り返しているじゃないですか。  本会議で、私は、大店法では開店日の繰り下げ、店舗面積の削減、閉店時刻の繰り上げ、休業日数の増加等、そういっ...全文を見る
○吉井委員 大店法とWTOのガット及びGATSの関係については、日本政府の公式見解及び総理答弁で明瞭なんです。総理は、大店法がWTO上問題ないと明確に示したのです。通産大臣の方は、あなたの答弁は、懸念だ何だということじゃなくて、はっきりと、中野議員に対して、WTOに違反する、その...全文を見る
○吉井委員 私は、そういうことで逃げて、そして国内の業者の人に対しては、大店法はWTO協定違反なんだから廃止しなければいけないのだ、こういうことを言いまくるということは、本当に無礼千万というか、本当に業者の皆さんに対して失礼なことだと思いますよ。  それで、特に提訴提訴というこ...全文を見る
○吉井委員 我が国の立場は総理答弁で明確になっているのです。公式見解も示されているのですよ。我が国の国内法の問題なんですよ。アメリカがどういうこういう、そんなことで日本の国内法がゆがめられるのはおかしいのですよ。我が国のWTOについての見解、それとWTOとの関係というのはもう明確...全文を見る
○吉井委員 あなたはどこの国の役人か知らぬけれども、アメリカの大店法を審議するのだったらそうおっしゃったらいいのです。日本の大店法の問題でしょう。日本政府の立場でもって日本の大店法をつくるのじゃないのですか。何を勘違いしているかということを言いたいですね。  私は、うその説明で...全文を見る
○吉井委員 ですから、立地法で言っている生活環境云々は、けさほど来随分議論がありましたが、駐車場、騒音、ごみ、悪臭対策の問題ですから、それさえ解決すれば大型店は自由に出店できるという仕組みになっている、そういう問題だということだけ指摘しておいて、今度、地方自治体の問題について伺い...全文を見る
○吉井委員 地方でいろいろ考えるということにしても、地方が本当に権限を持って取り組めるようになるかどうかが結局ポイントなんですよね。説明を聞いた皆さん嘆これまでとは違って地方自治体独自に権限をかなり、地方分権だ何だと言っているときですから、持たせてもらって何かできるのか、そういう...全文を見る
○吉井委員 ですから、もう一遍重ねて伺いますが、地域的な需給状況を勘案することなく、本法の趣旨を尊重して行うものとするというこの意味は、条例制定に当たっては大型店の出店による周辺の中小小売業の経済的な影響を勘案することはできない、そういうものを入れた条例はつくれない、こういう意味...全文を見る
○吉井委員 ですから、そういう内容を入れた条例はまずつくれないというのは、十三条の「地域的な需給状況を勘案することなく、」というこの部分がなければできるのだけれども、これが入ったことによってできないということですね。  では、少し今あなたが言いかけられたから聞いておきたいのだけ...全文を見る
○吉井委員 大店法はWTO協定に違反しないというのが、日本政府の公式見解及び総理答弁であったわけです。そして、中野清議員に外務省大島経済局長は、まさに今の内容ですね、その内容として、開店日の繰り下げ、店舗面積の削減、閉店時刻の繰り上げ、休業日数の増加等についての変更勧告及び変更命...全文を見る
○吉井委員 WTOに違反しない大店法がそのままあって、あなたがおっしゃったように政策転換ということで、時代とともに変化もあるわけですから、町づくりの問題とか本当に良好な住環境の整備とか進展、そのことを盛り込んだ法律として発展させるということが十分できるわけなんですよ。何らそれはW...全文を見る
○吉井委員 話が全然あべこべだと思うのですね。九〇年代に入ってから、法改正を含めて大店法を三回にわたって骨抜きに近い状態にどんどん規制緩和をやってきて、それと反比例して大型店の進出がどんどん進んだのです。しかも、郊外に十万平方メートルとか三十万平方メートルとか、これはきょうは時間...全文を見る
04月28日第142回国会 衆議院 商工委員会建設委員会連合審査会 第1号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  私は、中心部の空洞化問題について最初に伺いたいと思いますが、大型店が郊外に進出して、そして中心部から大型店が撤退する、そういうことで特に中心商店街が空洞化していくことが加速されてきているという問題については、午前中からもずっと議論があり...全文を見る
○吉井委員 三月三日の岩田審議官の私への答弁もそうでしたが、きょうも随分同じ答弁がありました。大型店の出店規制は、要するにゾーニング的手法と生活環境との調和を図るための手段という二つの手段をセットとして提案しておるのだ、それで、出店の場所に関する立地規制というものは基本的に都市計...全文を見る
○吉井委員 先の話に行くと、一つ一つ簡単に議論をしておいた方がわかりやすいと思いますので、おっしゃったことはわかっているのですよ、白地地域のところも用途地域指定をしてからだったらというお話、それはわかった上で聞いているのです。  今度のゾーニングという手法にしても、現状の白地地...全文を見る
○吉井委員 だから、用途地域指定をやればできるのだけれども、今問題になってきている白地地域の問題などについてはできないわけですよ。用途地域指定をすれば別です。   現在、市街化区域の用途地区のうち、二九、九%の地域では大型店の規制は全くかからない、これは建設省から来ていただいて...全文を見る
○吉井委員 今第二種の方はちょっと省略されたのだが、第二種だったら五百から千五百平方メートルまで、第二種中高層住居専用地域の場合。ですから、今おっしゃったように、第一種住居地域だったら五百から三千までは可能だ、今お答えになったとおりです。  次に、私は、工業地域に指定されている...全文を見る
○吉井委員 ですから、市街化区域の中の工場地域ですと、工場跡地に大規模なものが進出したりして一つ問題になっていますから、商業地域の話じゃなくて、工業地域の全域に市町村の判断で例えば工業・小規模小売店舗地区、こういう特別地区を設定する、準工業地域についても準工業・小規模小売店舗地区...全文を見る
○吉井委員 あなたも専門家だからよくわかっていらっしゃる。工業専用地域じゃなくて、工業地域とか準工業地域というのは、さっきも、今までから言っていらっしゃるように、大型店については青天井ですね。これは立地可能なんですよ。その立地可能なところに、特別用途地区として、市町村の判断で、工...全文を見る
○吉井委員 だから、商業地域の場合はいろいろ議論があろうかと思いますが、工業地域の場合は明確に性格が違う。そこで、今、市町村がお決めになることだということです。  次に、五百平米以上の大型店が立地可能な用途地域といいますと、先ほどの分も合わせると、五百平米以上ということでいくと...全文を見る
○吉井委員 ですから、これは要するに、部分的、限定的には市街化区域については大型店の規制が可能になる部分もある、こういうことですよね。  それで、次に私は自治体独自の問題について少しお聞きしておきたいのですが、ドイツの連邦建設法、建設利用令での大型店規制の仕組みというのは、指定...全文を見る
○吉井委員 いろいろ色塗りはあると思うのですね。あるいは調整区域も含めて、条例で、この地域は、このゾーンは建ててよろしい、禁止するわけではないです。この指定したゾーンは建ててよろしい、しかし、その許可するゾーン以外はだめよ、そういう条例は可能だという見解ですかということを聞いてい...全文を見る
○吉井委員 それで、今私の言ったような、決めたゾーンでは立地可能とする条例は問題ないというお話ですが、これまでの議論で、地方自治体が今度独自にいろいろ決めて、ゾーン規制でやっていくのだという話をずっと通産省はしておられたのです。  ここで、せっかくの機会だから、建設省の方から、...全文を見る
○吉井委員 もう時間が参りましたので締めくくらせていただきますが、実は、昨日も中小企業庁の方からペーパーを送っていただいたのです。「諸外国の街づくりの観点からの規制の例」というので、ドイツでは、中心市街地の商業の空洞化につながることはないか、二つ目に、住民への日用品の供給に支障を...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
05月06日第142回国会 衆議院 科学技術委員会 第9号
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○吉井委員 私は、きょう、この研究交流促進法についていろいろ御質問いたしたいと思いますが、大学と大学であれ、大学と国立研究所との関係であれ、あるいはまた大学や国研と民間の研究者との間であれ、さまざまな形で基礎的に研究が行われて、その成果が新しい形で応用につながっていったりとか、そ...全文を見る
○吉井委員 それで、企業の研究と大学なり国研における研究というのは、ひとつ目的が違うわけなんですね。片方は営利を目的とする。これはある意味では当然のことでして、営利につながらないことをやっておると、場合によっては背任だ何だという話にだってなりかねない場合もあるわけですから、やはり...全文を見る
○吉井委員 私は、共同研究、さまざまな形があると思うのですが、例えば、大学の隣接地、そこに民間の方が土地を求められて民間の施設をつくられる、これは明らかに民間の施設であるわけです。そこで共同研究をするとして、共同研究の中身については、今おっしゃったような議論を十分していかれる、こ...全文を見る
○吉井委員 大学の中でRIを使うとかなんとかなってきたときに、今おっしゃったように敷地外も含めて、大学の方がちゃんと心配しなければいけない領域もあるわけです。  問題は、大学の中に民間企業の研究施設がつくられて、共同研究は共同研究としても、そのときに、民間企業の場合には、これは...全文を見る
○吉井委員 私、なぜここが大事かというふうにいいますと、これは大学の中でのこともそうだし、それから国研の中での研究だってそうなんですよ。我々は一番近い経験としては動燃事業団における経験を持っているんですよ。  あの動燃での仕事の多くは、民間のメーカーの研究員の方がたくさん入って...全文を見る
○吉井委員 いかに契約といいましても、これは、はっきりしているものもあれば、なかなか契約にのってこない、ノウハウとか企業機密に属してくるものもあるわけです。ですから、私は、大学の中にいわば治外法権ともいうべき領域、空間をつくるということはやはり正しくないというふうに思うのです。 ...全文を見る
○吉井委員 その部分に関しては見解を異にしますが、終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、研究交流促進法の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。  反対理由の第一は、本案が、大学の自治、大学や国立試験研究機関における研究の自主性を侵害する危険性があるからです。  本案は、国有地の使用料を安くすることにより、大学や国...全文を見る
05月06日第142回国会 衆議院 商工委員会 第11号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  きょうは、参考人の皆さんには大変お忙しいところ、ありがとうございます。  私、最初に一丸参考人にお伺いしたいと思いますが、全国商店街振興組合連合会の方から出されておりました意見とか、追加意見とか、他の団体のものもそうですが、こ...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃった国際的な係争中というのも、実はこれも国会で質問いたしまして、パネル設置を求める権利はアメリカは二年前に発生しておりますが、この二年間パネル設置を求めておりませんから、提訴されているわけでも何でもないということも、そういう状態にないということも国会の質疑で...全文を見る
○吉井委員 地方自治体の独自施策をこの十三条で縛ってしまうというやり方、これでは、せっかくの皆さんの声にこたえた取り組みを地方がやろうとしても大きな制約になりますので、この点はなくさないと、なかなか御希望にこたえるような、御要望にこたえるようなことは難しかろうと思います。  立...全文を見る
○吉井委員 一丸参考人から御期待いただいたのですが、今回の都市計画法改正というのは、都市計画法の外の地域については改正の対象外ですし、白地地域につきましてはゾーニングということには当てはまりませんし、それも非常に国会で議論してきたのですけれども、今回の仕組みではなかなか御期待にこ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので……。
○吉井議員 大規模小売店舗における事業活動の調整に関する法律、いわゆる大店法の一部を改正する等の法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明いたします。  今、大規模小売店舗、大型店の出店ラッシュにより、中小小売店の倒産、廃業が相次ぎ、町の中心部を形成し、住民に親しまれてき...全文を見る
05月07日第142回国会 衆議院 商工委員会 第12号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  きょうは、中心市街地活性化事業について中心的に質問したいと思います。  それで、中心市街地活性化事業、あるいは法律についてもそうですし、どんな法律についても、やはり現場の実態に即してよく見ていくということが非常に大事な問題だというふう...全文を見る
○吉井委員 ジャスコ飯塚店が赤字経営云々の話がありましたけれども、同じジャスコが自分で穂波に郊外型店を出して、みずからの中心商店街のところの飯塚店の売り上げを落としていったわけですよ。赤字をつくったのは自分でやっているのですよ。ジャスコ自身の一つの経営方針だったら、それはそういう...全文を見る
○吉井委員 私は、退店して空洞化した場合に、本当に地域の人たちも商店街の皆さんも頑張っているのですよ。私は実は以前も行ったのですが、先日も四月末にまたこの飯塚の調査に行ってまいりました。  それで、この商工会議所、市の商店街振興組合連合会の皆さん、さまざまな皆さんから、ジャスコ...全文を見る
○吉井委員 もうそんなことは全部調べ尽くしてわかった上で聞いているのですから。そうしたら、一言だけ重ねて聞いておきます。大店審にかかっている、それはそれでわかった上ですからいいんですよ。問題は、大臣、こういう企業行動というのは余りにも異常なものだと、これはお考えになられますね。
○吉井委員 聞いていることに少しも答えていないのですよ。そういうやり方というのが、大臣、地域の人たちがどんなに苦労して取り組んでもそれをだめにしてしまうような企業行動を異常と思うか思わないかというところを聞いているのですよ。私は、それは今回のいろいろな法律を考えるときに出発点にな...全文を見る
○吉井委員 これは出店と退店だけじゃないのです。増床だから言っているのですよ。中心市街地の活性化事業で頑張り出したら、増床で郊外でやるのですよ。そのために核テナントの採算計画が狂ってきて、再開発事業も都市計画決定が一年間できないでずっと延びてきているのですよ。この問題を私は言って...全文を見る
○吉井委員 そういうごまかしを言ってはだめだと思うのです。大店法のもとで、大店審の構成をもっと民主的なものにして、その努力は必要ですよ、そして、現場の実情をよく知った人たちの手によって本当に審議が尽くされていくならば、現に、かつて、あれはライフという店だったと思いますが、増床計画...全文を見る
○吉井委員 大店法を廃止して、郊外へどんどん巨大規模化した大型店の出店が野放しになっていく、中心市街地からの撤退も別に歯どめはない、そういうもとで空洞化していくところに対していろいろな施策を講じるのは、これは当然のことだと思うのです。しかし、やって、郊外型店がどんどん行くのを放置...全文を見る
○吉井委員 質問したいことがありますが、時間が参りましたのでこれで終わります。
○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  私は、規制の問題について少し伺いたいと思うのですが、総理は、規制緩和に当たって、経済的規制は原則禁止、社会的規制は必要最小限にとどめるということにして、そして大店法を廃止して立地法などを出してきているわけです。  ところで、幾つか各国...全文を見る
○吉井委員 今度は、立地法で大店法を廃止するわけですが、これは経済的規制は原則廃止ということで出てきているものですが、引き続いてドイツの場合は、これは連邦建設法と建設利用令により、指定された特別地域でのみ大型店の立地が許可されるわけですが、立地許可の場合でも、ドイツでは、中心市街...全文を見る
○吉井委員 まず国によってそれぞれ、私申しましたように法律の名称、体系が違うのです。それはよく知った上での議論です。同時に、今度の場合、都市計画法の一部改正で、ゾーニング規制というのだけれども、これは都市計画法外の地域それから白地地域、調整区域についてはゾーンの対象にならないわけ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表し、ただいま議題となりました大規模小売店舗立地法案並びにいわゆる中心市街地活性化法案に対する反対討論を行います。  大店立地法案に反対する理由の第一は、ヨーロッパ諸国における大型店出店規制強化の流れに逆らい、アメリカ政府と我が国財界の要求に沿っ...全文を見る
05月12日第142回国会 衆議院 商工委員会 第13号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  私、きょうは、株式所有報告制度について最初に伺いたいと思います。  改正案によりますと、国内の親子会社加算後総資産百億円超の会社が、総資産十億円超の会社の株式を一定割合を超えて取得した場合に、三十日以内に報告義務を負うということとなっ...全文を見る
○吉井委員 そうしますと、現在二%の株式を所有している会社が株を買収して九%まで取得しても、報告する義務はないということになります。現行法では、総資産二十億円超の会社は、年一回全所有株式の報告義務を負うこととなっているのじゃありませんか。
○吉井委員 公取委の実際の運用姿勢は、大型合併を積極的に容認するなどの方向に今転換をしております。本法案の届け出、報告対象範囲の縮減措置は、こうした姿勢を一層加速させることにつながるものです。  これまで、規制緩和を推進する上で、競争政策として、公的規制の撤廃、緩和の推進により...全文を見る
○吉井委員 これは、テレビ等でも大阪本社や東京本社に入っていた映像が生々しく放映されましたから、いわば天下公知の事実になっているのですね。個別具体案件の中の機微にわたるところまで求めているわけじゃないのです。しかし、少なくとももう少し、独禁法十九条違反の疑いという話がありましたけ...全文を見る
○吉井委員 それでは、財団法人食品産業センターの六百社アンケートというのがありますが、納入業者に対して九割が価格の引き下げを求めていた、ダイエーと似たようなことですね、五割が協賛金の負担を求められたと言っているのは、これは公になっている資料であるから当然公取もよく御存じだと思うの...全文を見る
○吉井委員 厳正に取り組むということですが、委員長もお聞きいただいて、本当に、こういう事態が今社会問題になっているときなんです。そして公取の姿勢が今問われているときですから、厳正に取り組んで、こういう中小の納品業者をいじめるようなことを許さない、しっかりやってもらいたいと思います...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃった、昭和五十八年の九月の「フランチャイズ・システムに関する独占禁止法上の考え方について」、私も読みました。これは、このとおり実際に進められる、それが実際に進められるように公取の方がきちんと厳しくやっておられたら、本来こういうことはあるはずがないわけですが、...全文を見る
○吉井委員 私、この問題は本当に公取の姿勢が問われる問題だと思っているのです。  おっしゃったように、公取だけで何もかもということを言っているわけじゃないけれども、しかし、一番国民が期待しているそこが姿勢がきちっとしてくれないとうまくいきませんから、そして、それが一番冒頭に取り...全文を見る
○吉井委員 私は、日本共産党を代表し、ただいま議題となりました、いわゆる独禁法一部改正案に対して、反対の討論を行います。  改正案には、合併、営業譲り受け等の審査手続の改正、外国会社への規制対象範囲の拡大などの改善点が盛り込まれています。しかし、以下の理由により本改正案に反対す...全文を見る
05月15日第142回国会 衆議院 商工委員会 第15号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  提案されております家電リサイクル法案は、テレビなど家電四品目の廃棄物を排出するときに消費者が数千円の負担金を支払って指定引き取り場所に持ち込むと、製造業者がこれを引き取って再商品化する義務を負う、こういうものであります。  ここでリサ...全文を見る
○吉井委員 リサイクルについて考えてみますと、企業というのは、どういう設計をしてどういう材質のものを使えば再商品化がしやすくて廃棄物処理のコストを下げることができるかということが一番よくわかる立場にあるわけです。その技術開発力も持っているわけです。そして、環境負荷の少ないすぐれた...全文を見る
○吉井委員 この法律をつくるに当たって通産省の皆さんもドイツの研究を随分されたように伺ってもおりますし、またされたと思いますが、ドイツのリサイクルの仕組みについて少し聞いておきたいと思うのです。  九六年十月七日に施行されたドイツの循環経済及び廃棄物回避法では、循環経済の基本原...全文を見る
○吉井委員 それで、この法律の第二十四条では、連邦政府は、次の事項について定める政令を制定するように委任されるとして、ドイツの政令の場合は日本の政令とは違って連邦参議院で議決されるわけですから、政令という名前の法律なんですが、販売者または製造者は、特定の製品を引き取り、適切な措置...全文を見る
○吉井委員 製造者責任それから引き取りと再資源化の義務を課する問題とか、法律の仕組みとしてはもうできているわけですから、これは非常に大事なところだと思っているのです。  ドイツのリサイクルの場合の費用負担について実は私は外務省にも伺ってみたのです。そうすると、政令で費用負担を幾...全文を見る
○吉井委員 ドイツが興味を示されたものもあるというお話を今聞いたわけですが、同時に、前段認められたように、外務省から聞いております、政令で費用負担を幾らにするかは決めないが、製造者責任として経費を負担することになっていると。個別については今のようなお話も中にはあるかもしれませんが...全文を見る
○吉井委員 ドイツに進出しているソニーですが、ソニーは、ドイツで情報通信機器のリサイクルに関する政令案、IT機器政令が示された段階で、これが施行されるときをにらんで、情報機器製品のリサイクルの取り組みとして無料回収を始め、リサイクルステッカーの取り扱いが九六年度だけで十六万枚にな...全文を見る
○吉井委員 これはドイツでのソニーの取り組みだけじゃなしに、国内でも、NECは全パソコンに再生プラスチックを使用することを決定して、九八年度の一割から、毎年順次使用比率を高めることにしたというふうに伺っております。トヨタ自動車も二〇〇〇年にリサイクル率を九〇%にすると公約しました...全文を見る
○吉井委員 今度、日本の方の法案ですが、今提案されております法案では家電四品目だけを対象にしているわけですが、ドイツの場合は、負担は製造業者、そして政令と今出ている政令案で、自動車からパソコンまでも対象としているわけです。ですから、私は、こういう点では、まず、日本も対象の拡大を考...全文を見る
○吉井委員 今お聞きしたように、このPETボトルの生産量、使用量というのは、こっちの方から今見ていきますと、容器包装リサイクル法施行後、それまで毎年一万トンから三万トンぐらいの伸びだったのが五万トンへと、九六年の十七万トンが昨年は二十二万トンへと、随分急増しているという特徴があっ...全文を見る
○吉井委員 私は、リサイクルはもっと進まなければいけないという立場で物を言っているのですが、現実の姿が、二〇〇一年には九七年度のリサイクル率八二・五%よりも三四・〇%へと、つまり、PETボトルはどんどん集まってくるのだけれども、この再商品化率の方は逆に落ち込んでいく、今、そういう...全文を見る
○吉井委員 一昨日も議論がありましたように、テレビでさえ待機電力を、省エネするために消すようにしようという議論もあったぐらい、省エネというのを本当にあらゆる分野でやろうというときに、二割、三割を占める分野で、今、七割、八割とおっしゃったから、差し引きずれば三割、二割が手つかず、手...全文を見る
○吉井委員 検討して、速やかに、ほとんどすべての分野で性能向上を図るという努力をやってもらいたいと思います。     〔小此木委員長代理退席、委員長着席〕  通産省の方から、工場におけるエネルギーの使用の合理化に関する事業者の判断の基準というのを出していらっしゃるのを読ませて...全文を見る
○吉井委員 これは少し別な例になるのですけれども、私かつて予算委員会で取り上げたことがあるのですが、法律上、障害者雇用率というのが決まっていて、大企業で何十人も障害を持った方を雇用しなきゃいけないのに法律無視をやっている。長いこと続いてきているのですから、企業名を公表しないと効果...全文を見る
○吉井委員 転換効率を高めるという問題とともに、もう一つ、徹底して熱を利用するという問題もあるのです。これは排熱の有効利用という問題になりますが、首都圏などにある火力発電所ですと、熱をそのままスチームにして近くの熱供給その他の形でできることはできるのですが、大体原発その他は全部地...全文を見る
○吉井委員 終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、特定家庭用機器再商品化法案に対する反対討論を行います。  本法案に反対する理由の第一は、リサイクル費用を製品の排出時点で消費者に負担させるという本法案の仕組みでは、あらかじめ回収、処分までに責任を持って製品開発と製造に当たるという製造企業...全文を見る
05月22日第142回国会 衆議院 科学技術委員会 第12号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  先日、またきょうも、この間の事故について皆さんからいろいろな御議論がありました。  ちょっと振り返ってみますと、九四年八月の「きく六号」が軌道変更用アポジエンジンの事故で静止軌道への投入を断念することになったということで、これ...全文を見る
○吉井委員 今お聞かせいただきましたように「きく六号」で六百三十六億円。これは、今おっしゃったようにユーザーの関係、NTT等その他のところでの研究開発に要した費用とかありますから、これが新聞で言うところの全部足しますン七百億に膨らんだり八百億に膨らんだりということがあろうかと思い...全文を見る
○吉井委員 今のRアンドDの過程の話というのはちょっとおいでおいで議論を進めたいと思いますが、それぞれの問題の検討に先立りて、私は、どこに問題があるかということをきわめていくバックグラウンドになる問題として、少し契約にかかわって聞いておきたいと思うのです。請負契約ですね。  ロ...全文を見る
○吉井委員 今お話しいただきましたように、ロケットの製造は、三菱重工、日産自動車、石川島播磨の、最も心臓部門になるところですね、三社体制ということです。  次に、衛星本体の製造と、衛星に付随する通信・観測機器あるいは放送部門ですね、こういうところはどこが請け負ったのかということ...全文を見る
○吉井委員 ですから、今、個々の衛星につい丁も伺ったのですが、私もこれ自身を整理してみましてよくわかったのですが、アポジエンジンは石川島播磨、これを別にして、衛星本体については、本体も制御も、電源、通信、観測、放送、これらが三菱電機とNECと東芝の三社体制なのですね。HⅡロケット...全文を見る
○吉井委員 私は、こういう高度な技術力を必要としますし、巨大なものですから、資本力とか技術力を持つものでないとなかなかその仕事ができないというのはよくわかった上で話をしているつもりなのです。ただ、今お答えあったように、ずばり言って、今、随意契約なんですよね。  ところで、このロ...全文を見る
○吉井委員 通常の、物をつくる方は、私も昔見積もりもやったことありますからわかりますが、おっしゃった工数とか、材質はどういうものを何トン使うかとか、非常に大ざっぱな見積もり計算ですと、重量を掛けたり、それに損失分なり、安全係数に見合う分を掛けて大体出すことができる。おっしゃること...全文を見る
○吉井委員 建前はそういうことになると思うのです。ただ、開発費などはなかなか事業団の方で評価できるようなものじゃないのですよね。だから、結局この契約というのはメーカーの言い値ということにならざるを得ないのじゃありませんか。
○吉井委員 余り説得的じゃないんですよね。それで、動燃の事故の経過を通じて、例えば「もんじゅ」にしても、申請図書三万三千ページのうちの一万ページが全くの白紙状態だったということで、これはずっと科学技術委員会などでも長い議論の経過がありまして、そして先日、動燃の理事長の方からは、未...全文を見る
○吉井委員 ロケット一基二百億円前後のお話もさっきされました。それは開発費も含めてのことなんです。あるいは衛星について、三百五十億から四百三十億ぐらいですか、その開発費を含めての契約の話もありました。しかし、それは、海外の実績とかいろいろ見て、大体こんなものだろうということなんで...全文を見る
○吉井委員 ですから、その打ち上げも別にロケットシステムがされるわけじゃない、そういうことなんですね。
○吉井委員 次に、九六年度の方で見てみますと、ことし二月に事故を起こしたHⅡロケット五号機の機体本体の製作など二十四件を百四十六億三千六百万円で請け負っています。では、HⅡの機体本体は、株式会社ロケットシステムのどこの工場で製作をされるのか、工場名を聞かせていただきたいと思います...全文を見る
○吉井委員 九五年度にロケットシステムが事業団から請け負った契約は二十五件なんですね。九六年の方は二十四件。HⅡロケットの製作を随意契約で請け負われるんだけれども、今おっしゃったように、工場がないからつくらない。これは三菱重工、石播、日産、NECなどに発注するわけですね。結局、こ...全文を見る
○吉井委員 つまり、本社が浜松町のセントラルビルのワンフロアを借りただけの会社で、製作工場も打ち上げ施設も何もない、これは事実上のぺーパーカンパニーのような会社と理解していいのですか。
○吉井委員 この会社は、一九九〇年に設立されて、まだ八年目ですが、昨年の宇宙開発事業団との契約ランキングは第三位で、契約金額は百四十六億三千六百万円、契約シェアが一一・二三%と急成長の会社ですね。それで、会社定款で、ロケットの販売、品質管理、発射整備作業、打ち上げ運用作業の受託、...全文を見る
○吉井委員 私は、法律上の定義は少しおいておきまして、広辞苑の方で談合行為というのを引いてみました。「請負入札に際し、入札者が事前に相互間で入札価格などを協定すること。」としているわけですが、第一段ロケットは三菱重工、固体ロケットは日産自動車というふうに、仕事の分野を分け合って随...全文を見る
○吉井委員 この株式会社ロケットシステムは、設立発起人が、事業団からこれまでロケット、衛星の製作を受注している企業です。株式の引受額二千万円というのは、三菱重工、石播、川崎重工、日産自動車、NEC、三菱商事で、引受額一千万円は、東芝、日立製作所、冨士通、三菱電機、三菱スペース・ソ...全文を見る
○吉井委員 これは、最近の動きとして、要するに技術移転というお考えなんですよね。ただ、談合技術の技術移転は困ると思うのですよ。談合する技術の方ですね。これはロケットシステムの契約実績と丸投げ先リストを見れば非常にはっきりしているのです。ですから、私は、これは大臣、後ほどきちんとよ...全文を見る
○吉井委員 今お答えいただいたように、このロケットシステムという会社をわざわざつくった。しかし、それは、科学技術庁の事務次官の天下り先のNASDAから、さらにその後の天下り先という形になっているのですね。今、大蔵汚職以来さまざまな問題が指摘されているときに、こんなふうなことが、巨...全文を見る
○吉井委員 大臣、私はこういう議論をきょう改めて聞いていただいたのは、宇宙研究や開発というのは巨大な利権と結びつく分野なのです。契約は適切かどうか。契約金額は本当に妥当かどうか。それを評価できる技術者が事業団に存在するのかどうか。業者の言い値で契約していないか。それらを監督し、ま...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、異常な実態を正されることを求めて、終わります。
06月05日第142回国会 衆議院 科学技術委員会 第13号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  日本の原子力基本法におきましては、原子力の研究、開発、利用について、平和目的に限るというふうにしていること、また、平和利用のため、あるいは原子力の持つマイナスの要素、国民の安全とか健康障害とか、そういうことにかかわるものについて...全文を見る
○吉井委員 九五年に審査後の文書を公開されて、それで、これまでの科学技術庁の答弁というのは、今と同じであったわけです。九五年十一月にこの問題を取り上げましたときにも、要するにPP、核物質防護、核不拡散のことと、それから企業の知的財産権保護、この二つに、こういう整理をいたしましたと...全文を見る
○吉井委員 要するに、今の話は、申請者である動燃の方が財産権保護の観点から非公開とする必要がある、そういう話で来たから、それを認めて尊重して非公開にしたのだということなのですよね。科学技術庁の方針として知的財産権保護の観点から非公開、こういう整理をしたのですということがあの当時の...全文を見る
○吉井委員 こういう資料をごく普通の市民の方が、幾ら公開されたからといって、見てすぐわかるわけじゃない。そこは私もよくわかるのです。しかし、普通の市民の皆さんが専門家と相談して、炉心に問題ないのか、大丈夫なのかというときに、全く何も数字の入っていないような表を幾ら眺め尽くしてみた...全文を見る
○吉井委員 次に、動燃の方に伺いたいと思います。  あなたは、私が「もんじゅ」へ行ったときに、うちの県会議員は入れさせないということを言ったときの所長さんじゃないから余り気を使わぬで答えてもらったら結構なんですが、ことし四月一日に近藤理事長は、一%未満の空白というところまで来て...全文を見る
○吉井委員 ただ、今のお話はお話として、四月一日には理事長は、一%未満に抑えて、公開できる、一日に出すんだ、そこまでいっているんだというお話だったのですね。それ以外の一%未満のものをさらに限りなくゼロに近づける努力は今おっしゃったようにニカ月ぐらいかかったとしても、それはわかるの...全文を見る
○吉井委員 一年以内ではまだ難しそうな話なのですが、しかし私は、これは本当に早く限りなくゼロに近づけていく必要があると思うのです。全面公開を早期に実現する、その取り組みについて、決意だけ伺っておきたいと思います。
○吉井委員 それで、私かなりしつこく繰り返して言ってまいりましたのは、本当に、昨日の公開されたものを見て、逆に不思議に思ったのです。  これは大臣の所からはちょっと遠いから見にくいかもしれませんけれども、これが公開前の分です。わずかにページ数とか若干のことは載っていますが、ほと...全文を見る
○吉井委員 では、大臣にもう一言重ねて伺っておきたいと思うのです。  この「もんじゅ」の公開までの長い歴史的経過とか、国民の厳しい批判とかそれから情報公開要求があって、ようやく昨日、一%未満の白紙を例外にして基本的に公開するというところへ来ました。  原子力基本法では当初から...全文を見る
○吉井委員 それでは、時間が参りましたので終わりたいと思いますが、今ごらんいただいたように、本当に知的財産権にも何にも当たらないもの、これは後ほど大臣も局の方からごらんいただいたらよくわかる話ですから、よくごらんいただいて、だから、二つの原則と言いながらその原則を拡大してしまって...全文を見る
09月08日第143回国会 衆議院 商工委員会 第4号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  国内の取引であれ、国際的な取引であれ、入札、契約をめぐって曇りのないものにする、公正なものにしていくということは極めて大事な問題だと思っております。そういう立場から、この法律案について、時間が限られておりますので、順次伺っていきたいと思...全文を見る
○吉井委員 ですから、親会社の意思とか資金が海外の子会社の方に及んでいるということが立証できれば今おっしゃったとおりなんですよね、しかし、そこが非常に難しいわけですね。  ですから私は、そういう点で少し見ていきますと、固有名詞を挙げると、別にここが問題だからということを言ってい...全文を見る
○吉井委員 そこで、もう一つ、松下電器産業の例で見ますと、海外支店、駐在員事務所は十七なんです。海外連結子会社は、事業会社で九十七、販売会社で二十六社ですから、合計百二十三社。  ですから、海外の支店とか駐在員事務所よりも連結子会社に事業活動の上では随分意味があるわけなんですが...全文を見る
○吉井委員 謀議の立証ということをおっしゃったのですが、それはよくわかっているのですよ。それがはっきりすれば簡単な話なんです。こういう法律をつくるからには、実効性あるものにするためにどういうふうな取り組みが大事かということを、私はそこのところを言っているのです。  それで、例え...全文を見る
○吉井委員 私は、連結子会社について、そこが海外の公務員に対して贈賄事件を起こした場合、これは日本のこの法律によってやはり裁いていくことを考えるべきだというふうに思います。  次に、「営業上の不正の利益を得るために」のところで、営業上の不正の利益に当たらないとして、通関手続等の...全文を見る
○吉井委員 二つの問題がありまして、まず一つは、損金算入だけじゃなくて国内法で処罰されるという問題の方ですね、これもやはりきちっと、損金算入は認めるところと認めないところがありますから、これを整合性を持たせていくということもそうなのですが、それとともに、国内法で処罰されるところと...全文を見る
○吉井委員 これで終わりにしたいと思いますが、国際的に、国内もそうなんですが、入札契約に当たっていかに公正なものにしていくかという、ここのところは、やはりこの法律を考える上での一番大事な、もともと公正な取引を実現するというところから始まっていると思うのですが、最近でいいますと、ブ...全文を見る
○吉井委員 終わります。
09月11日第143回国会 衆議院 科学技術委員会 第2号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  きょうは、初めに、科学技術の振興に当たってその土台となる基礎研究の問題について最初に伺っていきたいというふうに思います。  九八年度予算では、財政構造改革法の縛りなどもありまして、特に科学技術の発展にとって大事な土台をなしてい...全文を見る
○吉井委員 来年度は今年度より削減がないようにということで、つまり、ことし既に削減されているんです。そこからさらに下がらないけれども、昨年より削減されたままだというお話なんです。これは、実際に宇宙線研の予算の中の実験経費が、率でいうと一五・九%なんですね、ことしの削減が。  そ...全文を見る
○吉井委員 今の、つくばの高エネ研の方の話も、それはいわば当たり前なんですよ。高エネ研からニュートリノを打ち出さなきゃいけないのです。その予算をつけるのは当たり前であって、これに予算をつけなかったら、片方のスーパーカミオカンデ、これは観測施設なんです。そこへつくばから打ち出すので...全文を見る
○吉井委員 いろいろな研究のフェーズに応じてという、そこはよくわかっているのですよ。  高エネ研でニュートリノを打ち出してという、そのときですと、今から打ち出すよということで連絡して、それでカミオカンデの方でその前ぐらいからウオーミングアップもしてしっかり動かしておけば観測でき...全文を見る
○吉井委員 産業界の負担される分が十分か不十分かは別として、それがあるにしても、共同利用機関の場合は、特に大学その他はそうなんですが、科研費などのプロジェクト研究で利用されることがあるのですね。そうすると、利用に伴って必要となる経常運転費が研究機関に上乗せされていないということも...全文を見る
○吉井委員 それで、最後にこの点でもう一言御紹介しておきますと、宇宙線研のスーパーカミオカンデのところで各国の研究者の方たちも参加して本当にいい成果をたくさん上げているわけです。  その中で、私驚いたのですが、これは日本の研究者が中心になって共同研究をやってきて、その成果を国際...全文を見る
○吉井委員 次に、プルサーマルの問題について伺いたいと思います。  プルサーマルを実施している諸外国での、MOX燃料を装荷したときの最高燃焼度での試験の結果はどういうものであるかとか、そういうことなどについてお聞きしたいと思って、いろいろ届けていただいた資料などに目を通していく...全文を見る
○吉井委員 日本で申請が出されているMOXの三分の一炉心、つまり三三%ですね。ですから、炉心の中の三〇%を超えるMOX燃料で運転したものというので見ていけば、四十ギガを超えてというのは、今お話があったのは四十ギガを超えているわけですが、これはたしか四例だと思うのですね。  それ...全文を見る
○吉井委員 お互い食い違いがあってはいけないから、私もあなたのお手元にあるものをちゃんといただいておいて、そしてそれ以外のデータなどとも突き合わせながらの話なんです。  だから結局、これまでよく、MOXは海外でいっぱい例があるんだ、もう大丈夫なんですというお話はずっと私たち聞か...全文を見る
○吉井委員 それで、最高燃焼度運転を行ったときに懸念される問題の一つは、いろいろな問題がありますけれども、きょうは時間もあれですから絞って申し上げますと、やはり被覆管の損傷という問題、これはいろいろな専門家からお話の出て いるところです。燃料ペレットの膨張、被覆管との接触、ペレ...全文を見る
○吉井委員 原子炉内で燃料にピンホールがあくような事故でもこれは大変なんですよ。ですから、それはそれで、それ自体が要注意ということなんですが、燃料被覆管の破裂など、破損事故などはあってはならないわけで、それは、他のやり方でとにかく閉じ込めましたから大丈夫ですとか、その話で成り立つ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、大臣には、最後、体制についてお聞きしたがったのですが、またの機会にしたいと思います。     ―――――――――――――
09月14日第143回国会 衆議院 金融安定化に関する特別委員会 第15号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  私は、長銀を吸収合併するに当たっての正常債権の扱いについて、最初に伺いたいと思います。  住友信託銀行の高橋社長は、六月二十六日の記者会見で、私どもは正常債権のみで合併を考えている、正常債権には第二分類の債権は含まれないと言っていまし...全文を見る
○吉井委員 今のお話は順番に聞いていこうと思ったんですけれどもね。  ですから、当初、正常債権のみでの合併を考えている、第二分類の債権は含まれないと言ってきたわけですから、当初のことですと十五兆円の正常債権は引き継がれるということであったと思うんですが、要するに、今のお話でいき...全文を見る
○吉井委員 では、改めて正常債権の方について確認しておきたいと思いますが、正常債権とは、正常な企業に貸し出している債権、これは全額正常債権に入ると思いますが、要注意企業、破綻懸念企業、それから預金や国債等担保が入っていて保証協会の保証がついている破綻企業であっても、それらの担保や...全文を見る
○吉井委員 ですから、今の答弁に言うように、正常債権ならば十五兆円は長銀から住信に引き継がれるはずなんですが、さっきもお話ありました八月二十一日に住信が記者発表した文書などによると、「正常先債権のみの承継」、こういうふうに、これまで言ってきた正常債権を引き継ぐというのと違って、正...全文を見る
○吉井委員 ですから、私は、正常債権と言われた十五兆は全部引き取るんだ、こういう感じでずっと説明されてきたわけですが、だんだん話が変わってきて、それで住信の方は、金融監督庁の検査が終わり次第、外国監査法人によるデューデリジェンスを実施するということを明らかにしております。デューデ...全文を見る
○吉井委員 実は、八月三十一日の本委員会で長銀の大野木頭取から、万一のことになりますと、お取引を願っている中堅の中小企業四千社を含む八千社を初め、社会経済の全般に多大な御迷惑をおかけすることになり、今般公的資金をお願いしようとしておりますのはこのような状況を何とか避けたいという一...全文を見る
○吉井委員 現実の問題として、実際には長銀の方の多くの善良な借り手の方は、これは切り捨てられていくという問題が今出てきているわけです。税金投入というのは、借り手保護のためではなくて、結局、長銀を吸収合併して生き残りを図ろうとして、トップバンク戦略として臨んでいるその住信の言いなり...全文を見る
○吉井委員 それで、私が今お伺いしておりますのは、同友会の代表幹事として、企業献金は何らかの利益誘導につながりかねず、進める立場にはないと記者会見で発言されたこのお考え、日銀総裁になられた今日もこのお考えに変わりはないかどうか、この点を伺っておきたいのです。
○吉井委員 日本銀行の方は、総裁自身がそういう献金をもらったりしない限りゆがめられることはないとおっしゃった、そういう立場で進めていかれるものと思いますが、今、この長銀への税金投入に国民の七割、八割が反対しているわけですが、それでも自民党政府の方は税金投入をやろうとしているわけで...全文を見る
○吉井委員 私は、企業献金によってこういう日本の政治がゆがめられる、あるいは企業献金を受けて銀行救済のための仕掛けがつくられていくということは国民は断じて許さない、このことを申し上げまして、質問を終わりたいと思います。
09月18日第143回国会 衆議院 商工委員会 第5号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  午前中の連合審査のときにも申し上げましたが、きょう最初に、金融監督庁に質問する前に少しポイントを絞って申し上げますと、要するに、貸し渋り問題があって、それで今回の貸し渋り対策ということで出てきたのが、法律の改正と予算措置を含めて信用保証...全文を見る
○吉井委員 銀行の役割は今もおっしゃったように、公共性にかんがみ、大事なところはやはり、経済の健全な発展に資するというところなんですよ。中小企業というのは、日本の企業数でいえば九九%、雇用の七八%、製造業出荷額の約六割を占めるという、まさに日本経済の大黒柱なんですよ。そこにきちん...全文を見る
○吉井委員 先ほども言いましたように、中小企業というのは、日本経済に占めている位置、役割は、大黒柱と言えるぐらい非常に大事な位置を占めているというふうに思うのです。そこで貸し渋りが問題になっているから、今度こういう制度もつくって対応しょうというわけですが、逆に言えば、それに悪乗り...全文を見る
○吉井委員 では次に、運用の改善の問題について伺いたいと思います。  これまで各地で信用保証協会の保証渋りの苦情を聞いてきました。先ほど来もこの議論がありました。細かい保証条件がつくられて、制度はあっても借りられないということが多いのです。原則として、債務超過がないとか不正行為...全文を見る
○吉井委員 次に、不況の長期化によって、資本金一億円未満の企業二百四十万社の中で欠損法人の比率を調べてみますと、九一年度の五〇・〇%が、九四年度からは六〇%を超えて、九六年度の国税庁資料では六五・〇%と、今日さらにこれが急増してきているわけです。法人成りしていない中小零細企業では...全文を見る
○吉井委員 納税状況だけでは本当はわからないことはたくさんありますから、余りこれにこだわって、特に二年前の所得の状況が響いてくるというのでは、これは必ずしも正確を期すものでもありませんし、ぜひ、納税要件についてはこだわらないで、実際に頑張っていこうと今一生懸命やっている人たちの期...全文を見る
○吉井委員 今答弁にあったように、本当にリスク管理という点ではこれほど安全確実といいますか、ないわけですから、これはやはり、財政基盤を確立するということは銀行や銀行協会にとっても非常にメリットのあるところですから、その働きかけをされることを重ねて求めておきたいと思います。  も...全文を見る
○吉井委員 それでは、時間が参りましたので、一層制度の充実のために努力されることを求めておいて、終わりたいと思います。
09月18日第143回国会 衆議院 商工委員会金融安定化に関する特別委員会連合審査会 第1号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  最初に、きょうはまず大臣の方にお伺いしたいと思うのですが、今日の深刻な不況の中で、中小企業の経営というのは非常に大変な状況であります。ですから、そういう深刻な状況にある中小企業に対して貸し渋りが行われる、これに対する対策をとって...全文を見る
○吉井委員 同様のことを提案者の方にも伺いたいと思うのですが、やはり第一義的には銀行というのは法律に基づいてきちっと果たすべき役割があって、そしてその上に立って、今度提案していらっしゃるこの信用保証協会あるいは中小企業信用保険法の改正等に基づく対策というのも、まず第一義的には銀行...全文を見る
○吉井委員 私も、やはり今、緊急の対策として消費不況を打開する、消費を温めて進めるという、これをやっていかないと根本的にはうまくいかないわけですから、その点は、今おっしゃった話、よく理解しているつもりです。  同時に、最近問題になっておりますのは、この銀行の貸し渋り行動を見てい...全文を見る
○吉井委員 次に、金融機関が破綻した場合に、破綻金融機関や銀行業界に対して、善良な借り手を保護することに責任を果たすという、やはり自己責任原則の確立が必要だというふうに思うのですね。そうでないと、個々の銀行にしても銀行業界にしても、善良な借り手に責任を持たないで、税金で面倒を見て...全文を見る
○吉井委員 その議論はまた時間のあるときに改めてやりたいと思います。  最後に、提案者の言う金融破綻関連保険制度を活用する場合に、今日の大不況のもとで苦況にある中小業者、中堅企業などの善良な借り手と、ゼネコンやノンバンクなどへの投機的性格の融資とを区別して、前者は継続して融資が...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
09月25日第143回国会 衆議院 商工委員会 第6号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  私は、先ほど太田議員からも、今西川議員からもお話がありましたけれども、やはり私も、今回のこの法律案の扱い方というのは本当にちょっとひど過ぎると思っているんです。  昨日、持ち回り閣議で決定されたということで、本当にきちっとした閣議を開...全文を見る
○吉井委員 これは実は準備期間は十分あったわけですから、本当に時間がどうしようもなかったというものであれば、ある程度そういうふうに見なきゃいけないときもあるのですが、ずっと時間があつくどたばたになって非常に軽い扱いに、なっている。こういうことは、どんな法律でもそうですから、立法府...全文を見る
○吉井委員 ですから、それの法律の名前と、その何条に該当するのかです。その法律上の根拠というのはきちっとしていないとおかしいわけですね。それはどこにあるのですか。
○吉井委員 ですから、在日米軍が適用除外となる、日本のその根拠となるものは、何において適用除外とするのかということを聞いているのです。
○吉井委員 次に伺いたいのですけれども、周辺事態法案では物品の輸送が挙げられているわけですが、そうすると、在日米軍の地雷を自衛隊また民間業者等が日本国内や領域内で輸送に当たるということは、今度の条約上禁止される。これはそういうふうに理解していいわけですね。
○吉井委員 念のために防衛庁に確認しておきたいのですが、ですから、この条約によって在日米軍の地雷の輸送は防衛庁は行わないということですね。これだけ確認しておきます。
○吉井委員 次に、在日米軍については、先ほど来これは法の適用除外だということでお話があったわけですが、在日米軍が米軍基地の内部において、先ほどもありましたように、どこかわかりませんが仮に米軍基地に攻撃等が加えられるとかということでもって対人地雷を米軍基地内に敷設する、このことは禁...全文を見る
○吉井委員 もう一度確認しておきたいのですけれども、つまり、条約参加国でないから、そして治外法権という扱いになりますから、米軍基地内部は法律上は敷設可能。しかし、日本法を遵守する、尊重する義務が生まれるということで、アメリカが条約に参加するまでの間は、安保の上に立っても、日本政府...全文を見る
○吉井委員 アメリカは、条約に参加しないにしても、朝鮮半島と日本以外では、アメリカ国内に保有するものを含めて地雷を廃棄する意向だということは、先ほど来紹介もありました。  それなら、在日米軍の対人地雷について、日本国内での貯蔵の禁止、撤去を求める、敷設はもとより貯蔵の禁止、撤去...全文を見る
○吉井委員 結局、国内担保法として本法案をつくるわけですが、しかし、在日米軍が対人地雷を貯蔵し日本国内で敷設することについても法律上は可能、これでは実効性にやはり問題を残すと思うのですね。また、国際的にも信頼されない国になってしまうと思うのです。ですから、ここはアメリカ政府ときち...全文を見る
○吉井委員 アメリカがアメリカ国内においてどういう政策を選択されるかというのは、これはアメリカ自身の問題なんです。しかし、我が国の国土の中での問題なんですね。  せっかくこの条約に我が国は参加して、批准もし、国内担保法もつくろうというときに、しかし米軍の方は治外法権にあります、...全文を見る
○吉井委員 私は、せっかくいいことをやろうというときですから、国を挙げて、我が国土に関してはやはり世界から信頼されるという道を真剣に追求していくべきであるし、私はそういう点で、相手がアメリカであれどこの国であれ遠慮をしないで、そこはびしつと物も言って貫いていくべきだというふうに思...全文を見る
○吉井委員 最後にいたしますが、条約に参加していない主要な国は、大量に持っているし、大量生産能力も持っているし、輸出しているところもあるわけですね。そこが参加していないということで、条件が整えば参加するというようなことじゃなくて、この問題は無条件に参加させてこそ効果が上がると思い...全文を見る
○吉井委員 終わります。
09月30日第143回国会 衆議院 科学技術委員会 第4号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  きょうは、四人の先生方には、大変お忙しいところありがとうございます。  座って質問させていただきます。  最初に角田先生にお伺いしたいのですけれども、先ほどクローン牛の約半数近くが比較的早くに亡くなったというお話などありましたけれど...全文を見る
○吉井委員 それをお伺いしましたのは、誕生してきた生命体の安全性にかかわる分野にも関係してくるかと思いまして、どのあたりまで解明されているのかなという、そこに非常に関心を持っておりましてお伺いしました。  次に、森嶌参考人にお伺いしたいのですけれども、これまでの法律というのは、...全文を見る
○吉井委員 ヒトクローンで、極端なやり方をすれば母親の体細胞と卵子からも生まれ得ることになるかと思いますが、大人とかあるいは親とかが自分の論理でもってヒトクローンを生まれさせるということも、また科学者に認められないとともに、これは親だから勝手にできるというものでもない、やはりその...全文を見る
○吉井委員 私、次に岡田先生と豊島先生にお伺いしたいんです。  これは、かつて核物理を中心にした人たちが直面し非常に悩んだ問題ですけれども、マンハッタン計画に参加した核物理学者の多くの方たちが、やはり核兵器というのができ上がってしまった後は政治家、軍部、軍需産業の手に決定権をゆ...全文を見る
○吉井委員 最後に一問、角田先生にもう一度お伺いしておきたいのですが、情報公開の問題について、先生のお話はよく私も理解できたつもりなのですが、学会で発表する前に公知の事実になってしまうとという問題はあると思うのですが、ただ同時に、先ほど来、非常に簡単な装置でできるというお話もあり...全文を見る
○吉井委員 どうもありがとうございました。
10月13日第143回国会 衆議院 商工委員会 第8号
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○吉井委員 日本共産党の吉井です。私は、きょうは原電工事のデータ改ざんが行われた問題について質問をしていきたいというふうに思います。  問題のデータの改ざんが行われた時期なんですが、モックアップ試験と言われているものについては、実は一九九六年の二月ごろから行われております。 ...全文を見る
○吉井委員 今のお話を聞いていますと、何か非常に厳重慎重に審査をやってきたという印象しかないわけですよ。  しかし実際には、きょうもいただいておりますNFT型輸送容器の容器承認取得状況で、ここに未承認を含めて四十基のリストがありますが、これを含めてさらに三基分足した四十三基のう...全文を見る
○吉井委員 時間が限られておりますから、そこでさらに私は問題を指摘していきたいと思うのです。  遺憾に思うとおっしゃったのだが、きょういただいた文書によると、科学技術庁の文書ですよ、改ざん等が行われた理由、納期に追われたことだと。しかし、この二年半ほどずっと、私は最初のある時期...全文を見る
○吉井委員 結局、偽造データが出てきたときには、それを丸々信じてやってきたのがこれまでの日本の原子力安全行政の実態であったわけなんです。私は、そこが非常に恐ろしいことだということをまず大臣によく御認識をいただきたいなというふうに思うのです。  それで、実は経過を少し見てみますと...全文を見る
○吉井委員 大臣から今御決意をいただきました。  私は、今御紹介しましたこの構造的な問題も、きちっとあわせてよく見ていただきたいと思うのです。私も昔サラリーマンをやっていましたからよくわかりますけれども、課長印を押した正式の企業の文書改ざんなんて後から簡単にできませんよ。それは...全文を見る
○吉井委員 終わります。
10月19日第143回国会 衆議院 科学技術委員会 第6号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  私は、せんだって、十月十三日の日に、この問題につきましては商工委員会の方でも間宮局長に来ていただいて質問をいたしておりますので、余り重複するようなことにならないように質問していきたいと思います。  それで、最初に確認をしておきたいと思...全文を見る
○吉井委員 次に、改ざんということの経過についても先に聞いておきたいのですが、原燃輸送株式会社の「NFT型輸送容器における中性子しゃへい材関連データの書換えに関する調査報告」というのがありますが、これを読みますと、「日本油脂からは分析結果とは異なったデータを作成する等の事実が判明...全文を見る
○吉井委員 実は、この問題の出発というのは、モックアップ試験のデータの改ざんから始まっているのですね。今、お手元に資料があるというお話なのですが、そのデータがあれば、私が簡単に計算してみたってすぐ出てくる話ですから、それをいまだにやっていなかったというのは、何とも頼りない話だなと...全文を見る
○吉井委員 そこで、科学技術庁長官、私非常にさっき大臣がおっしゃったことで気になることがあるのです。それは、科学者、技術者の良心や倫理観を問うというところなのです。  私は、私も科学をやっておった人間ですから、良心や倫理観は非常に高いと思っているのです。そういうものを押しつぶし...全文を見る
○吉井委員 実は、海外再処理工場への使用済み核燃料の輸送に当たって使われてきたキャスクを科学技術庁からもデータをいただきまして見ました。エクセロックス−3型と4型で、このいずれも中性子遮へい材として水を使っているのですね。また、ほかにTN−12型と17型を使っておりますが、こちら...全文を見る
○吉井委員 ですから、基準上はレジンでなくていいわけです。中性子遮へい材は水であってもいいわけなのです。  日本原電がなぜ今回こういうことになったのかなということで、私も、実は非常に不思議に思いまして、原電工事へ参りまして、パンフレットもいただきました。そうすると、九三年九月に...全文を見る
○吉井委員 原燃輸送という会社は、御承知のように日本原電と九電力の共同出資による会社です。日本原電も、九電力などを中心とする、いわばこれは国策会社ということになっていますね。原電工事はその日本原電の一〇〇%子会社という関係で、ですから、中性子遮へい材に水を使うだけならキャスクメー...全文を見る
○吉井委員 次に、この日本原電について少し過去のことを調べてみますと、日本原電敦賀発電所では八一年一月十日と二十四日の二回にわたって給水加熱器から放射能を帯びた蒸気が漏れるという事故がありました。当時これは国会でも問題になりましたが、実は、それが問題になったのは、そのとき明らかに...全文を見る
○吉井委員 長い間ずっと日本の原子力安全を担当してこられたのですから、わずかしかつかんでいないじゃなくて、ぜひ徹底してつかんでいただきたいと思います。  私は、恐ろしいと思いますのは、最初はデータを一応見た上で、ぐあいが悪いと思って改ざんしたわけですね。だから、最初は一応データ...全文を見る
○吉井委員 今後の決意の方は、大臣今おっしゃったことがあろうかと思うのですが、一番の問題は、要するに、内部告発で初めてわかったのです。この二つの溶接データと今回の輸送容器の提造問題というのは、内部告発がなかったらさっぱりわからなかったのです。ですから、ほかの原子力施設についてデー...全文を見る
○吉井委員 この種の問題が出たときには技術的に対応するのは極めて困難だ、ひたすらいわば一人の人間としてまじめに対応してほしいという御期待なんでしょうが、本当にそれぐらい深刻な問題だというふうに思うのです。これは、学者であれば、専門の学会等でデータ捏造をすれば、その人は学者としては...全文を見る
○吉井委員 大臣、御出発の時間も迫ってまいりましたので、あと二分ほどですが、私も大体時間内に終わるように最後の質問をしたいと思います。  「もんじゅ」事故とビデオの改ざんで、データなどの捏造、改ざんに厳しい世論が生まれていた中で、いわばそれに挑戦するかのように今回のデータ偽造事...全文を見る
○吉井委員 終わります。
12月04日第144回国会 衆議院 商工委員会 第1号
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○吉井委員 私は、新事業創出促進法案について、まず伺っていきたいと思うのです。  この法律というのは、地域の産業資源を有効に活用して地域産業の自律的発展を促す、その仕掛けをつくっていくというところに一つの大きな目的を持っているものというふうに説明も伺いましたし、理解もしているつ...全文を見る
○吉井委員 それで、全国の二十六のすべてを順番に見ておりますととても四十分という時間におさまりませんので、当初優等生というふうに見られておりました熊本テクノポリスについて、私も実際に調べてもみたのですが、せんだって宇都宮のテクノポリスも見てまいりましたが、テクノポリス承認前と承認...全文を見る
○吉井委員 実は、熊本だったら余りにも特殊になりますから、この間宇都宮も見てまいりました。そうすると、今おっしゃったように、宇都宮にしても、八〇年と九五年で比べると工業出荷額は二・九倍、大体熊本と同じように伸びているわけですね。それに対して雇用の伸びは一・二三倍ですから、大体同じ...全文を見る
○吉井委員 私もそのおっしゃった鹿児島のところへ行きまして、ソニーの工場を、社長さんとお会いしてまいりましたが、例えば熊本のテクノのところでいいますと、本田がありますね。千分の五とか、千分台の精度を要求されるとなかなかそこに及ばない、だから、それが東京とか大阪とか各地からどうして...全文を見る
○吉井委員 私は、その仙台も見てまいりましたが、こういう御時世ですから、波及効果がうまくいく間に企業がつぶれてしまっては大変なので、そこを心配しているんです。  実は、熊本県のテクノポリス第三期開発構想というのを熊本県庁が出しておりますが、テクノ地域への立地件数は、バブル経済期...全文を見る
○吉井委員 その点につきまして、十数年やってきた熊本県が昨年九月に出した文書を読んでおりまして、県外からの先端技術企業の導入と地域企業の技術力向上には必要な基盤整備は順調に進展したものの、地域企業の技術力の高度化については十分な成果を上げるに至らなかった、財団法人熊本テクノポリス...全文を見る
○吉井委員 そこで私は少し、研究開発を進める上での環境整備といいますか条件整備といいますか、その辺についても伺っておきたいと思うんですが、大体、テクノポリスをやっていく場合に、かつての県の工業試験場とかそういうもの、名前は県立工業技術センターとかネーミングを変えたりということもよ...全文を見る
○吉井委員 中小企業庁としてそういうふうにやっていくというお考えのところはお考えのところとして、実績を見てみますと、これは科学技術庁の科学技術研究所が出している資料ですが、八〇年代に工業系公設試験研究機関の設立十二が、九〇年代に入って三と減少してしまった。だから、期待されていると...全文を見る
○吉井委員 私もテクノの優等生と言われた熊本について少し調べてみたんですが、今の熊本の電子応用機械技術研究所の実態を調べてみますと、八五年四月から九四年度までのデータしか私の手元にありませんが、受託研究四十四件中、熊本県の二十一件とか国と県の共同で三件、中小企業事業団五件、科学技...全文を見る
○吉井委員 あと五分ほどなので、締めくくりの方に入っていきたいと思いますが、九六年時点で、全国の工場適地における立地未決定面積というのを調べてみますと、何と四万七百六十八ヘクタールあるわけです。九六年の工場立地面積が千七百二十九ヘクタールですから、つまり、今二十三・五年分の未決定...全文を見る
○吉井委員 それで、新設される会社の事業の見込みが要件に含まれるわけですが、分社化について考えてみると、例えば、日経十一月二十七日付に出ましたが、日立製作所は家電事業のリストラ策を先月二十六日に発表して、日立の洗濯機、掃除機、プリンター事業部門を日立多賀エレクトロニクス株式会社と...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わりたいと思います。ただ一言、この法律が人減らしに利用されないように、それは厳しくやっていただきたいと思います。  終わります。
12月08日第144回国会 衆議院 商工委員会 第2号
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○吉井委員 私は、日本共産党を代表し、ただいま議題となりました新事業創出促進法案並びに小規模企業共済法及び中小企業事業団法の一部改正案に対する反対討論を行います。  まず、小規模企業共済法及び中小企業事業団法の一部改正案についてですが、長期にわたる低金利を理由に共済金支給額を削...全文を見る
12月11日第144回国会 衆議院 科学技術委員会 第2号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私、最初に、輸送容器のデータ改ざん問題の方から質問をしたいと思います。  十二月三日に検討委員会の最終報告書が出ておりますが、その中の、私、非常に大事だなと思ったポイントの一つは、こういうことがありますね。「レジンの成分の変化...全文を見る
○吉井委員 それで、海外の再処理工場への使用済み核燃料の輸送に当たって使われたキャスクについては、これは前回も確認いたしましたが、エクセロックス―3型、4型で、このいずれも中性子遮へい材としては水を使っていた、だから、水だったらだめということはない。ほかにTN―12型、17型を使...全文を見る
○吉井委員 ですから、レジンを使用することとボロンや水素の濃度を決定して設計承認申請を出して設計承認を受けるとなると、法令上は基準をクリアするんだが、しかし、その承認を受けた設計値を満たす遮へい材を使用する以外にこの工事を請け負うことはできない、こういうことにはなりますね。
○吉井委員 申請はもちろんできるわけですが、設計承認を出したときのボロンなり水素なりの濃度についての基準値、これを申請してその申請値を承認を受けた場合、このときには、法令上の基準をクリアしている以外に、承認を受けたその基準を満たす中性子遮へい材を使用して工事する、それをやらないと...全文を見る
○吉井委員 それで、原燃輸送が科学技術庁に提出した設計承認申請書の中で、中性子遮へい材の材質、基準値としては、適用規格、メーカー標準とあるだけで、その内容を、情報公開されているものを見てみますと白紙になっているんですね。  ですから、ほかの企業が参入しようとしても、幾らの基準を...全文を見る
○吉井委員 ですから、法は満たすのだけれども、アメリカの企業と提携を結んで、特許契約等を結んで、それで示された値ですね、これを設計承認申請で出しているわけだから、それで承認を受けたわけですから、それを満たすものでないとこの工事に参入することはできない、この仕掛けがつくられていたと...全文を見る
○吉井委員 この設計承認申請を出したのは原燃輸送なのです。その原燃輸送の方に原電工事がビスコプロダクツ社のメーカー標準の値を示して、設計承認申請を出して、承認が出たわけですから、だからここへ仕事が行かざるを得ないという形がつくられたわけなのです。  確かに、原燃輸送のキャスク製...全文を見る
○吉井委員 私は、まず構造的な問題の徹底調査というものを進めていくことが必要だということを重ねて指摘をしておきたいと思います。  それで、先ほどの設計承認申請書というのは、本体はまだ非公開にされているんです。変更申請書については、一応、原子力公開資料センターで公開されております...全文を見る
○吉井委員 その決意を本当にやっていただきたいと思うんですが、実態は本体がまだ非公開なんです。変更申請書の方は、かなりブランクをたくさん入れて、これじゃさっぱりわからないというものを含めて出ているわけですが。ですから、業者の知的財産権保護とかそういうものについては特許によって守ら...全文を見る
○吉井委員 ですから、私がお聞きしたとおり、間違いないことを認められたわけですが、ことしの五月二十二日の当委員会で私は、宇宙研究開発は巨大な利権と結びつく分野だ、だから業者の言い値で契約していないか、ここが問題だということを指摘しまして、当時の谷垣大臣から、契約が透明で公平、公正...全文を見る
○吉井委員 要するに、言いなりでなかったとしたら水増しはないわけなんですから、そういう妙な言いわけよりも、どこをどう切り込んで解決するのか、私はそういう角度が必要だと思うのです。  一体、同じ工場で同じNASDAの仕事をしていて、こちらはNASDAの直接契約のものだから水増しを...全文を見る
○吉井委員 次に、NEC以外の企業、ここは水増しをしていないと監査をして確認しておられますか。
○吉井委員 それをやってこられて、水増しがあったわけなんです。それがわからなかったわけなんです。監査の前提となる原価元帳に不正があると、その原価元帳の不正そのこと自体を通常のやり方で見抜くことは極めて困難であるわけです。そして、不正な原価元帳を前提としていては、監査で水増し請求な...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。