吉井英勝

よしいひでかつ



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吉井英勝の1999年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月02日第145回国会 衆議院 予算委員会 第8号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  きょうは、私は、景気対策について質問をいたしたいというふうに思います。  先日、我が党の志位書記局長の質問では、この大不況の中で庶民にさらなる増税をかぶせて経済に何の影響もないと考えるのか、こういうふうに問うたのに対して、総理や各大臣...全文を見る
○吉井委員 次に、ミニ経済白書をさらに見ていると、九〇年代に入ってからの長期的な課題としても、企業のリストラ努力が雇用の不安感を高め、消費者マインドを悪化させる要因となっているなどと分析をしております。  それで、経済企画庁長官も、通産大臣の、個々の企業にとってリストラが意味が...全文を見る
○吉井委員 それで、今不況の中でどういう事態が進行しているかということですが、日立製作所では四千人とか、東芝で六千人とか、日本鋼管で三千三百人など、多くの大企業が大規模なリストラ計画を発表しております。これが雇用不安を深刻化させ、消費マインドをますます冷え込ませ、消費不況を一層深...全文を見る
○吉井委員 策はまた伺うとして、もう少し、率直に言って、要するにリストラの名による大量人減らし、これを放置しておいて家計消費の回復はできるだろうか、この点について労働大臣としてのお考えを端的に伺っておきたいと思います。
○吉井委員 そうすると、現実に数字が躍っているだけじゃなくて、それぞれの企業で示されているわけです。これは現実の姿としてありますし、この間、例えば東京商工リサーチが上場千七百二十五社を対象に調査したところでは、九四年九月から九八年三月までの三年半で五十一万人、従業員の約一割の人減...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃった十一月には、日経新聞が、十一月十八日付でしたけれども、おっしゃったお話などについて、実態は雇用創出の具体案づくりがなかなか進んでいない、事業規模のつじつま合わせに終始すれば、雇用情勢の改善どころか雇用不安の霧を晴らすことすらおぼつかないと指摘しているわけ...全文を見る
○吉井委員 それでは、資料を委員長に御了解を得て配っていただきたいというふうに思います。
○吉井委員 私やはり、そこまでおっしゃっておられるんだから、実際には、リストラを考えている、リストラといいましても私はいろいろなリストラクチャリングというのはもちろんあると思っているんですよ。今私が特に言っているのは、最近多いのはリストラの名による大量の人減らしの方ですね。これに...全文を見る
○吉井委員 高コスト構造のお話もありましたけれども、これはかつて野村総研の研究員の方が悪魔のサイクルという言葉で分析し発表された論文なども出ておりますが、長時間過密労働の問題、下請単価を徹底的に切り下げていくという問題。そういう中で異常な輸出競争力を高めて貿易黒字をうんと生み出し...全文を見る
○吉井委員 私は、今競争の堂々めぐりをやっておったのでは、これは人類社会としても非常に問題が今後出てくるだろうと思います。  つまり、自動車などに見られるように、国内であれば、大規模な合併は独禁法で、これまででいえば一定の規制、ルールというものがあったわけです。しかし、国際的に...全文を見る
○吉井委員 プラザ合意のお話をされましたが、まさにそれ自体が、異常な輸出競争力を身につけて貿易摩擦を深刻にした中の話で、そして、プラザ合意の後、円高政策をとったけれども、その円高の中でも、どんどん円高へ振れていきました。しかし、一ドル八十円でもやり抜ける体質をということで、私はあ...全文を見る
○吉井委員 限界消費性向のお話があったんですけれども、私は理論計算について数値をいじくる議論は、今それはおいておいて、現実の、毎年毎年出していらっしゃる政府の実績値、データから見て、私は、第一分位が消費性向は高く、第十分位が最も低いという傾向は変わらないわけであって、だから消費性...全文を見る
○吉井委員 理論計算の話じゃないんです。理論計算をやるとすれば、いろいろな数値の置き方、初期条件から係数から境界条件からいろいろぶち込んで、それはいろいろな数式の立て方があるんですよ。その議論をするんじゃなくて、現実に、政府の出している資料でも消費性向というのはきちっと出ているわ...全文を見る
○吉井委員 それは理論計算の話であって、理論計算は理論計算で、だから、初期値、係数、境界条件などさまざまな数値をぶち込んで、いろいろな議論は、それはできるんです。  その議論じゃなくて、政府の所得税減税案によると、平均世帯で七百九十四万円以下で、つまり第一分位から第六分位までの...全文を見る
○吉井委員 GDPの六割を占めている個人消費の部分ですよ。マインドの問題をおっしゃったけれども、まさにそれは今、現に四千人とか六千人とか、首切りの計画、人減らしの計画が示されている、そして現実に雇用不安が加速してきているもとでマインドが冷え込んできているわけですから、そのマインド...全文を見る
02月09日第145回国会 衆議院 科学技術委員会 第2号
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○吉井委員 私、日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、けさの大臣の所信にもありました原子力の問題と、それから宇宙の研究開発の問題について、きょうは質問をしていきたいと思います。  それで、動燃の方にも参考人として来ていただいておりますので、最初に、原子力の関係から聞きた...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃったように、メンテナンスフリーでずっと連続運転をされてきたというものですが、お話ありましたように、二百トンSWUパー・イヤーの能力ですから、九年九カ月間の運転、わかっている分だけトータルすれば、千九百五十トンということになるわけです。これに、弗化ウランに換算...全文を見る
○吉井委員 大体、我々に説明されているところでは、公称能力二百トンといえば、これは設計にある程度余裕を持たせて、最終的に二百トンを保証するというのが、私もメーカーで、技術屋で担当しておって、大体、能力出なかったらこれは問題になるわけで、余裕を持って設計しているんですよ。二百トンと...全文を見る
○吉井委員 それで、何%になるのかということを伺っておきたいのですが、毎年度の生産実績は、さっきも言いましたように二百トンという公称能力に比べて大分落ちているわけですよ。いただいた九七年度のデータを見ていますと、これは二百トンで計算すれば、六弗化ウラン換算ですが、仮に四%のウラン...全文を見る
○吉井委員 動燃の方で、プラントで例えば七千台の遠心分離機を使ったとか、これは途中経過の段階にしろかなり最近のものですよ、発表している数字だってあるのですよ。仮に七千台に対して三千二百六十台となれば、物すごい破損率になりますね。仮に一万台の遠心分離機の中の三千二百六十台としても、...全文を見る
○吉井委員 これは驚くべき発言だと思いますよ。  では次に、私は六ケ所の方についても聞いておきたいのだけれども、これは科学技術庁の方になりますけれども、遠心分離機で、人形峠でやってきたプラントはもう完成された技術だ、メンテナンスフリーでずっと十年間続けても大丈夫なんです、こうい...全文を見る
○吉井委員 それで、九二年度から毎年度の分離作業量で見た各プラントの稼働実績と、その六弗化ウラン換算値、それを各プラントごとに資料をいただいて、私見ました。  それで驚いたのですけれども、まず人形峠の方は、公称能力比の生産実績率でいえば、ずっと七割台とかそういうところなんだが、...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃった終わりの方の、停止しているのは一台とかいうのは、一昨年の暮れに運転を開始したとか、そういう全く新しいものですから、これからして次々と遠心分離機がとまっておったら大変な話なんですよ。  実は私、四半期ごとにどれぐらい停止がふえているかというのを見ますと、...全文を見る
○吉井委員 推測はいいのですよ。自然科学というのはやはり実証の科学だと思うのですよ。理論的解析と実際とが合っているかどうか、これが自然科学のとるべき態度でしょう、とる道でしょう。今おっしゃったのは、あくまで予測といいますか、思いつきというか、ただの推測にすぎないわけであって、それ...全文を見る
○吉井委員 そうすると、人形峠の方であれだけたくさん、三千二百六十台停止してしまった、予想しておったから当然のことだと見るだけで、なぜとまったのかとか、とまった中で、例えば、高速回転ですからね、シリンダーのケーシング部分を削ったりあるいはかじったりとか、そのときに非常に高温を発し...全文を見る
○吉井委員 結論としては、たくさん遠心機は壊れているんだけれども調査をしてこなかった、まだこれからなんだというのが結論なんですよ、今のあなたのおっしゃったのは。  それで、反応性が強いから付着してとかいろいろおっしゃいました、回転数が落ちるとか。そういうことがあるでしょう。しか...全文を見る
○吉井委員 今のRE1Aについては、さっきおっしゃったように、三千四百二十台とまっているということですが、四五%、遠心分離機の半分近くはとまっているんじゃないですか。
○吉井委員 私はそんなのは機微な情報じゃないと思うのです。大体、遠心機の台数がわかったからといって、実際に三%濃縮にする、四%濃縮にするとか、その使い方とかさまざまな問題は、技術的能力がないとできないのですよ。だから、台数がどうだとか回転数がどうだとか、それぐらいのことまで、何で...全文を見る
○吉井委員 これは原子力ハンドブックにだって載っているのですけれども、アメリカとの濃縮役務協定上は、一番最新の価格でいえば百二十五ドルなんですよ。そういうふうに載っていて、それに対して二倍なら二倍高いとか三倍なら三倍、大体三倍ぐらい高いというふうに聞いておりますが、そういうことも...全文を見る
○吉井委員 まず、機微情報という問題につきまして、PPと先ほども御紹介しましたように、大体遠心機の台数とか回転数、こんなものは機微情報に当たらないんですよ。それから、財産権保護といっても、原燃の場合は民間企業でしょう、しかし、動燃というのはまさに税金でやっているんですよ。動燃の下...全文を見る
○吉井委員 これは事業団の方で、もともと昨年五月の委員会で石井理事は、契約の履行後に、工数とか材料費といったようなものの実績原価の監査というものを行いまして契約額を確定するからメーカーの言い値にはならないと答弁してこられた問題なんです。それがNECの防衛庁汚職でそうではなかったと...全文を見る
○吉井委員 私はこの問題で非常に気になりますのは、いただいた資料をもとに表にまとめてみたんですが、宇宙開発事業団の契約実績、相手方の方の占有率、二〇%近いのからずっとありますが、上位に入る九社といえば、三菱重工、三菱電機、ロケットシステム、東芝、日本電気、石播、日産自動車、川崎重...全文を見る
○吉井委員 終わります。
02月10日第145回国会 衆議院 商工委員会 第3号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  先日の予算委員会で、我が党の志位書記局長の質問に対して、地方財政の危機の一つの重要な原因が公共事業の膨張にあったという事実については、小渕総理が、事実であると思いますと認めました。また、財政危機をもたらした責任について、国もその責任の側...全文を見る
○吉井委員 今お認めいただいたとおり、これが今日の地方自治体財政の抱えている問題の一端をあらわしているというふうに思うんです。  次に、地方自治体が工業団地の造成などを行うとき、これは大体、例えば大阪府であれば企業局が中心にやりますが、県によっては企業庁という名前を使ったりさま...全文を見る
○吉井委員 それで、今おっしゃったように、かつてのときのように土地が売れるとそういうおっしゃった面もあるんです。  例えば大阪府の企業局の事業で見ましても、かつての、これは住宅の方になりますが、千里ニュータウン事業の方です、あるいは泉北ニュータウン事業会計ですと随分大きな黒字を...全文を見る
○吉井委員 それで、いずれにしろ非常に大きな投資を行ってきたわけですが、その新産・工特の指定地域における団地の総面積に対して、分譲済み面積が幾らになっているのか、このことを次に伺いたいと思います。
○吉井委員 そうすると、四万七千に対する、これは分譲済みが二万二千ですから、いずれにしても五〇%を切るところ、こういうことになろうかと思います。これは総務庁の方でも実は調査していらっしゃっているのを見ますと、今のより少し、団地総面積は五万ヘクタールと言っていますから少し大きいよう...全文を見る
○吉井委員 実はそれについても、本当は通産省データに基づいてまとめたと思うのですが、総務庁の方のデータによりますと、総務庁はみんなまとめているわけですね、それによりますと、団地総面積が三万四千八百十七ヘクタールで、造成済みが一万四千八百十七、分譲済みは一万三千百四十三ヘクタールと...全文を見る
○吉井委員 妙な話なんですが、大体、県の方でやっているのとそれから工業団地なんかを造成する振興公団の方でやっている分を合わせて総務庁が発表しておりますから、総務庁データでいくと三七・七%が実績。別段、数字についてあなたに今とやかく言っているわけじゃないんだから、やはりそういうとこ...全文を見る
○吉井委員 それで、自治省の方からも今の地方自治体の置かれている実情というものについてはお聞かせいただいたわけですが、国家プロジェクトとして進めてきた苫小牧東とか、むつ小川原工業団地造成が失敗に終わったということ、今膨大な財政赤字の処理が大問題になっているのは、これはもうみんな国...全文を見る
○吉井委員 個々の中小企業とかそういう問題じゃなくて、工業団地造成を、かつては新産・工特で誘導したり、あるいはその後はテクノポリスでやったりとかさまざまな形で、私もいろいろ調べてみて、また特定の件について調べてみたときも、本当にさまざまな手法で工業団地造成をやっているんですね。農...全文を見る
○吉井委員 個々の問題とともに、私は、国の政策を進めていくときにも、一つの進めてきた政策が行き詰まりを来したり問題を生じたときには、それを何か似たような政策でずるずる続けるのではなくて、思い切った見直しをやはりやっていくということをやらないと、こういうことを繰り返すであろうという...全文を見る
○吉井委員 それで、あらかじめ数字もお聞きしていて、調べてみると非常に特徴的なことがわかりました。  民活法、リゾート法成立以前の十年間と、成立後の十年間を比べてみると、成立以前の十年間の三セクのふえ方というのは三六%、民活法、リゾート法成立後の十年間は六〇%、ふえ方が二倍も、...全文を見る
○吉井委員 それで、そこはかなり財政的には借金や赤字を抱えて、自治体の方が財政支援を行っていると思うのですが、その状況はどうですか。
○吉井委員 東京都自身が大変な財政危機なわけです。それで、第三セクターで始めて、これはまた大変な事態になっているものですから、東京都がさまざまな形でサポートしないと成り立たない、そういう状況にあるということは今わかりました。  運輸省に伺っておきたいのですが、竹芝地域開発につい...全文を見る
○吉井委員 いずれにしろ、累積赤字が約百九十四億円とか、財政的にめどが立たなくて、東京都などが応援をしていかなきゃにっちもさっちもいかないという事態に立ち至っている、これが今日の実情であります。  通産省の事業についても伺っておきたいのですが、第三セクター方式で国の輸入促進政策...全文を見る
○吉井委員 今、お話しあったような千五百億とか千二百億という事業費でつくったわけです。これはうまくいっているかといったら、うまくいっていないわけなんです。大変な赤字を出して、テナントも予定どおり入るどころか、入ってきたのが出ていっちゃったりして、テナントが入らなくて大変な事態。 ...全文を見る
○吉井委員 いずれにしても、当時の貿易局長が胸張っていらっしゃったころに比べて、非常に深刻な事態になってきているというのは事実なんです。そして大阪市の例で見ても、FAZといったって、小さいところの話を幾らやってみたって、とにかく千五百億とか千二百億とか、そういう大きいところでどう...全文を見る
○吉井委員 それでは、第三セクターの事業の実例の一つとして、宮崎県のフェニックスリゾート開発、シーガイアについて、非常にわかりやすい例なので見ておきたいと思います。  これは時間があれば国土庁に確認しておきたいと思ったのですが、もう時間が、あと五分というメモが回ってきましたから...全文を見る
○吉井委員 もう時間が参りましたので終わりますけれども、工業団地の造成にしても、ずっと政策誘導してきたのは国の方に問題があるわけですよ。それに乗って踊ったかどうかの別は地方自治体にそれぞれあるでしょうけれども、私は、その点では国の方としても責任をきちっと考える必要がある。  そ...全文を見る
02月17日第145回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
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○吉井分科員 日本共産党の吉井英勝です。  私は、きょうは、ダイオキシン類の問題について質問をしたいというふうに思います。  世界的にこのダイオキシンの問題が取り上げられるようになったその出発点は、これはやはりベトナム戦争でアメリカが使った枯れ葉剤による二重胎児の誕生とか、ま...全文を見る
○吉井分科員 私、ちょうど八四年の窪川のデータを見ていまして、八四年には検出されず、八九年の測定でも検出されず、しかし、それが九四年には基準値を超えた濃度で検出されたというものがやはりあるわけです。  ところが、お話を聞いていると、この五十四カ所中五十三カ所では、八四年だけ調査...全文を見る
○吉井分科員 今、居住地とは違うというお話があったんだけれども、ドイツの基準というのはよく御存じだと思いますが、ドイツは農用地は日本の居住地のガイドラインよりはるかに厳しいんですね。〇・〇四から〇・〇五ナノグラム。それから、牧草栽培とか放牧を禁止するという値は〇・〇四ナノグラムを...全文を見る
○吉井分科員 次に、そのダイオキシンを含む枯れ葉剤2・4・5Tは、林野庁の管理しているもので二十五トンの埋設量ですが、このほかに農薬メーカーから商社を通じて民間に流れたというのが十七トンあります。これらが、使用禁止の行政措置が出された後も販売され使用されてしまったのか、あるいは、...全文を見る
○吉井分科員 ですから、それは処分したという話じゃなくて、処分したならしたで、どういうふうに処分したのかとか、そこをきちっと確認をしないと、余りにもそれはずさんだよということを言っているわけです。そうでないと、ダイオキシンの問題について、業者はこう言っていますが多分こうであったで...全文を見る
○吉井分科員 今もお話がありましたように、発生源規制がまず主であって、そして焼却というのはやむを得ず最後に最終的に処分するときにやらざるを得ない場合に限る、いわば従の手段であると。いずれの段階においても、だからリスクを回避する、この立場が基本だという点は、これはそれでいいのですね...全文を見る
○吉井分科員 非常に困難な問題がいろいろあるというのは当然私もよくわかっているわけですが、ただ、その中で、例えばダイオキシンというのは長期にわたって分解されない物質ということでありますし、ごく微量で生殖毒性を持つという、この点では人類と自然界に非常に長い世代にわたって影響を及ぼす...全文を見る
○吉井分科員 最初林野庁に枯れ葉剤の埋立地の問題をお聞きしたときに触れたことでもあるのですが、実は、あの埋め立てのときに林野庁の方から、農水省の方から厚生省にも問い合わせもあって、あの薬剤の廃棄についての処分方法ということで厚生省も相談を受けられた上で、処分箇所の選定に当たっては...全文を見る
○吉井分科員 今あなたのおっしゃったことはみんなわかった上で聞いているんですから、そんなことはいいんですよ。  それで、人口が数百人とか数千人のところもあれば、日本の中でいろいろなところがあるのです。おっしゃったように、島国ですからみんな川があるわけです。だけれども、人口十万と...全文を見る
○吉井分科員 このダイオキシンの問題につきましては、最近発表された能勢のデータなんかでも、血液中に通常値より三倍。これは今後究明されていきますが、要するに、長期間ダイオキシンの大気にさらされると——ダイオキシンの問題というのは、ある時期の微分値で決まるんじゃなくて、蓄積値、積分値...全文を見る
○吉井分科員 大分時間が残り少なくなってまいりましたので、次に伺っておきたいのは、一昨年、能勢の土壌から高濃度のダイオキシンが検出された。そのときから、農産物などの食品について、ダイオキシン類汚染の実態調査を全国的に実施して、残留基準値を早急に定めるなどの対策をとっておれば、最近...全文を見る
○吉井分科員 時間が参りましたのでこれで終わりにしますが、発生総量の規制と積分値の面での規制、それはやはり科学的、客観的に私も申し上げてきたし、それが必要だということを繰り返し申し上げて、終わりたいと思います。
03月10日第145回国会 衆議院 商工委員会 第5号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  最初に、中小企業総合事業団法案の中小企業金融にかかわる貸し渋り問題から質問をしていきたいと思います。  皆さんのお手元の方に資料を配付させていただいております。  これを見ましても、昨年の十月以降、これは本当は一月、二月も入れたかっ...全文を見る
○吉井委員 それで、私、この表をつくっていて本当にこれは問題だなと思ったわけですが、都銀の方では特別保証枠を使った保証承諾の実績がうんとふえているのです。一方、中小企業向けの貸付残高は大きく減っているわけです。これは本来伸びないとおかしいわけなんです。  特別保証による貸付分を...全文を見る
○吉井委員 実は、中小企業向け貸出残高の推移を、都銀それから信託、地銀、第二地銀などすべてについても調べてみると、昨年の九月に比べて、十二月末というのは信託も地銀も第二地銀も全部伸びているのです。保証承諾ももちろん伸びて、効果が出ているのですよ。ところが、都銀だけは逆なのです。非...全文を見る
○吉井委員 低利への借りかえの場合であれば、これは正常なものということでしてきたわけです。旧債の振りかえ、いわゆるつけかえについては、これは違反だ、違法なものだということで指導してこられたはずなんですね。  実はそのことを非常に私も懸念しておりまして、それは通産大臣も非常に懸念...全文を見る
○吉井委員 三千九百億余りとか、あるいは今おっしゃった五十二億とか、その細かい話よりも、一番大事なところは、さっき御紹介いたしましたように五千六百億円実際にマイナスになっている、しかし実は保証承諾は二兆四千七百十四億円なんですね。そんな三千九百億だなんだというふうな小さい話じゃな...全文を見る
○吉井委員 さくら銀行のその扱いについては、私は非常に、まだ調査不十分である、その処置というのは決して適切なものではないというふうに思います。  いずれにしても、大臣、やはりお聞きいただきましたように、せっかく二十兆の枠を設けて貸し渋り対策をやろうというときに、大臣も言っておら...全文を見る
○吉井委員 信金、信組の経営基盤をバブルの時代に脅かしたという点、それは大臣と私、認識は同じです。ですから、地域金融機関として役割を果たすことは大事ですから、そこをけしからぬなんというようなことを思っているわけじゃないんです。そこは当然のことなんです。しかし、都銀の方のやり方がこ...全文を見る
○吉井委員 実はそれは昨年の一月の予算委員会で私はやりまして、ずっと経済対策で大きな枠取りはしておっても、実態としては伸びていなかった。全体として伸びていないんですよ。その議論は既に昨年もしているわけです。ですから、昨年、何か十二月ごろになって突然膨らんだとか、そういうことだけで...全文を見る
○吉井委員 もともとの趣旨は、貸し渋り対策も進めれば、今本当に融資に苦しんでいる中小企業の皆さん方をどんどん救済していこうということで話が始まっている。全体として四十兆の枠も考えた。しかし、今のお話で既に認められたように、結局、非常に厳しいポジティブリストを三条件つけて、特別保証...全文を見る
○吉井委員 私は、今のお話というのは、向かっている方向が全然違うと思いますね。だからこそ今、実績は落ちてきているのですよ。国民金融公庫法第一条の目的どおりに進めていくというのがやはり大原則だと思います。私は、そういう方向へ転換するべきだ、そのことを強く申し上げまして、次の問題に移...全文を見る
○吉井委員 それは、全体が消費不況ですから、今の数字だけを言ったって余り意味がないと思うのです。  私は、時間が大分迫ってまいりましたので最後に、例えば大島つむぎの会館で専務らと懇談したときに、生産額は九五年には九〇年比で二四%に落ち込んだ、消費不況でそこから激減なんだ、せめて...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、中小企業総合事業団法案に対する反対討論を行います。  戦後最大の不況に加え、外国繊維製品の輸入急増、大企業の海外製品の逆輸入などによって、中小繊維事業者や全国各地の繊維産地は壊滅的打撃を受けています。  繊維産業構造改善臨時措置法は、た...全文を見る
03月11日第145回国会 衆議院 科学技術委員会 第3号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  きょうは、後ほど、大変お忙しいところをお願いいたしました原研の松浦理事長の方にも伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  最初に、きょうのテーマでありますキャスクのデータ改ざんの問題から伺いたいと思うんですが、これ...全文を見る
○吉井委員 私は、これという理由は検討してみてなかったというお話なんですが、これは一言で言いますと、今回のデータ改ざんの問題というのはいわば原子力利権にかかわる問題であったというふうに思っているんです。  もともと、原電工事という、こういうのを専門じゃない業者がなぜキャスクのレ...全文を見る
○吉井委員 私、一言だけ申し上げて、エネ庁の長官、お忙しければ退席していただいて結構なんですが、実は一昨年の三井三池の閉山のときも、一〇〇%最大限努力というお話をしていらっしゃったんです。これは通産省も労働省もそうですが、しかし、あの地域は随分深刻な事態になっております。ですから...全文を見る
○吉井委員 私は、社会的糾弾を浴びるようなものについて、社会的責任を果たす、これは当然のことだと思っているんですが、しかし、法律上は、これだけ重大なデータ改ざんをやってもとがめなし。これは少し一般社会の常識にはそぐわないものですから、やはりこの点はきちっとした道を考えていかなきゃ...全文を見る
○吉井委員 今のお話を伺っておりまして、加速器と未臨界炉を組み合わせて新しい発電という可能性も開けてくる、非常に興味のある分野もあるかなというふうに感じたのですが、率直に言いまして、今日人類が到達している安全技術の水準をかなり超えた巨大規模化した商業炉、これについて評価は立場によ...全文を見る
○吉井委員 それから、あわせて、やはりエネルギーの転換効率を高めるということは、これは電力業界はもちろんやっていかなければいけない課題だと思いますが、原発にしろあるいは火力にしろ、非常に大量の熱を実際には捨ててしまっているわけで、そこには多流体サイクルのようなシステムもあれば、と...全文を見る
○吉井委員 質問を終わります。  松浦理事長、どうもありがとうございました。
03月16日第145回国会 衆議院 科学技術委員会 第5号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、原賠法につきましては科学技術庁の皆さんからもいろいろレクチャーも伺いまして、それで、日本の原発等、原子力施設における災害に当たってはその損害を賠償していくという仕掛けが大体つくられていると。金額等につきましては、これはもち...全文を見る
○吉井委員 次に、横須賀に入港しているアメリカの原子力艦船の原子炉で周辺住民や施設に被害を及ぼすような災害が発生した場合に、今の一般の話はちょっとおいておきまして、本当はそれも少し議論すべき余地があると思っているのですが、ちょっとおいておきまして、だれが、どんな根拠法で、どんな基...全文を見る
○吉井委員 地位協定十八条の五項によって日本政府は処理するとしても、今もおっしゃったように、「自衛隊の行動から生ずる請求権に関する日本国の法令」というわけですが、御承知のように、自衛隊には原子力艦船はないわけです。ですから、自衛隊は原賠法に基づく保険を掛けているわけでもないのです...全文を見る
○吉井委員 それでは、入港してくるアメリカの原子力艦船の原子炉ごとに保険料をちゃんと払っているわけですか。原子力損害賠償というのは、あくまでも保険を掛けていて、保険を掛けているということについて、損害が生じたときにきちんと保険金が支払われるということになるわけですが、これはちゃん...全文を見る
○吉井委員 ですから、原賠法に基づく無過失賠償ということで、例えば人であれば、多数の住民が被害を受けた、六百億であろうと一千億であろうと補償する、原賠法のその精神といいますか、法律上の趣旨は尊重するという意味であったとしても、実際に、米軍が、横須賀や佐世保や沖縄などに寄港している...全文を見る
○吉井委員 そうすると、伺っておきたいのは、防衛庁が原賠法に基づく保険を掛けているんですか。
○吉井委員 その民事特別法に基づいて、アメリカに、米軍にかわって日本政府が被害者に対して補償するということにしても、その補償するお金はどこから出てくるのか。つまり、一般の日本の原子力施設の場合は、事業者が原賠法に基づいて保険を掛けているわけですね。米軍にかわって防衛施設庁が保険を...全文を見る
○吉井委員 今ので大体はっきりしたと思うんです。一般の外国の原子力艦船の場合ですと、これは運輸省が入港を許可するにしても、その原子炉については、結局、一般の原子力艦船を持っているその事業者が保険を掛けるということでないとこの原賠法は適用されないことになるんですが、米軍ということだ...全文を見る
○吉井委員 この問題につきましては、私は、これはやはり原賠法に穴のあいている部分だというふうに思います。これはきちっとした整理が行われるべきものだというふうに思います。  さて次に、外務省は、原子力艦船の入港してくる都市が原子力防災計画を策定することについて、「アメリカ側は累次...全文を見る
○吉井委員 これは外務省だけじゃなくて、科学技術庁の方も原子力安全局長が、十一年前ですが、「私どもは米国側の説明を受けまして、特に防災計画といったものは必要ない」、「寄港する原潜につきましての安全性は米国が保証するので、それに加えまして防災対策といったものは必要ない」と答弁をして...全文を見る
○吉井委員 原子力推進艦船の事故というのは随分過去にありました。例えば、六三年四月十日のスレッシャー号というのがボストン東方沖で沈没した有名な事件を初めとして、各港湾の中でも、例えばイギリスのレゾルーション号というのが海軍の基地で、横須賀の基地みたいなものですね、メルトダウン寸前...全文を見る
○吉井委員 第一、第二、第三とか、何とか段階とか言えばいかにもやっているように聞こえるんですね。しかし、防災に取り組むのは地域でないとできないでしょう。国がその住民の皆さんのいらっしゃるところまで駆けつけて、直ちに、第一段階で、沃素剤を配布します、直ちに、一時間以内、二時間以内に...全文を見る
○吉井委員 一般の原発も全部、事故は起こらないもの、安全確保されているものということで国は設置を許可しているんです。それで確保されているということで事故が起こらないんだったら、だれも心配もしないし、もともと原子力防災計画とかは必要ないんです。しかし、現実には原潜事故もあれば原発事...全文を見る
○吉井委員 私は、どうもやはり十一年前と姿勢が変わっていないように思いますね、外務省、科学技術庁の姿勢というのは。私は、事原子力艦船の原発事故についてはもっと日本の国として自主性を持って取り組めばいいと思うんだが、どうもそこが自主的に対応できない、情けない姿勢に置かれている、これ...全文を見る
○吉井委員 ですから、もう一遍確認しておきたいんですが、法律上はリンクしていないんだけれども、それぞれの法律の体系があるわけですが、しかし、原発防災計画をつくり、そして体制をとり、必要な資機材の整備も行われないと、現実に運転して、運転直後にでも事故をやればこれはさまざまな問題を引...全文を見る
○吉井委員 では次に、私は、原子力防災を充実する上では、日本では原発から八キロから十キロの距離としているわけですが、諸外国がどうなっているかを少し確認しておきたいと思います。  これは、諸外国は大体IAEAの勧告の考え方を全面的に採用するという基本的なスタンスで、EPZ、緊急計...全文を見る
○吉井委員 スイスにつきましては、私の知人などが調査に行きまして、原子力防災の担当のトップの方から聞き取り等も行ってまいりまして、そういう取り組みをやっております。  ですから、日本のように国土が狭くて人口密集したところでは、こういう諸外国の例に比べてみても、八キロから十キロと...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わりたいと思います。  なお、堺泉北コンビナートでは、第三出動のときには二百台を超える消防自動車が結集するような体制にありますから、原発は非常に弱いということを申し添えておきます。
03月19日第145回国会 衆議院 商工委員会 第7号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  本日の訪問販売法、割賦販売法一部改正案などの審議に当たって、私は、やはり消費者団体などの意見を国会として聴取する参考人質疑の時間をとることなどが必要だというふうに考えてもまいりましたし、日本共産党としてはそのことを提起もしてまいりました...全文を見る
○吉井委員 東京都の消費生活総合センターのデータを見てみますと、センターへの相談件数というのは、七四年のちょうど石油パニック関連の悪徳商法のときに一つのピークがありますね、一万六千四百七十七件。これが一度減りまして、一九七八年のころにいわば相談件数の谷底の状況を迎えて、それからま...全文を見る
○吉井委員 私はさっきも申しましたように、この間の問題というのは、これは本当に新しい商法で、出てくるたびに問題が起こって、起こってくるとそれをいわばモグラたたき的にたたく。減るわけですが、なかなか相手も知恵を使ってきますから、また新しい商法をひねり出してくる。そういうことで、モグ...全文を見る
○吉井委員 これらも、もともと業界の自主ルール策定団体というふうなものもそういう分野はほとんどないわけだし、もともとあっても入っていないわけですから、本当に、自主的に何かルールをつくってこれらのところが消費者被害を出さないようにするということはまず期待できないわけですから、今調査...全文を見る
○吉井委員 今問題になっております継続的役務の問題についても、エステとか外国語会話教室など実際に生じてきている問題に対して、それを指定して、今おっしゃったピンポイント攻撃でそこを解決していく、そういう仕掛けでやってきているわけですが、同時に、最近の議論として、規制緩和をどんどんや...全文を見る
○吉井委員 要するに、基本的な近代社会、契約社会のルールと同時に、特に悪質なものについてのピンポイント的なやり方とを重層的に組み合わせていく、それが恐らく経企庁にしても通産省にしてもお考えのところだろうというふうに思うわけです。  この点で、民法では瑕疵担保責任などを定めている...全文を見る
○吉井委員 八百屋さんの取引のような、これはいわば一般社会の常識的な暮らしの中の分野と、まさに今出てきているものと少し混同すると、議論はおかしくなりますので。  ただ、今消費生活センターなどに寄せられているさまざまな問題についてピンポイント的に解決するという手法と、同時に、近代...全文を見る
○吉井委員 それで、取引の公正及び購入者等の利益が害されるおそれがあると認められるときに消費者への指導、助言を行うのが指定法人の業務の一つになるわけで、民間の消費者団体を指定法人にするということですが、同時に、NPO法を内容的に充実させて、NPOの団体としていろいろな消費者団体が...全文を見る
○吉井委員 非常にこういうのは過疎のところで高齢者の被害も多い分野でもありますから、私、過疎のところも大事だと思っているんですが、同時に、やはり悪徳商法をやろうと思えば人口過密のところほど一遍にもうけやすいといいますか、やりやすいということからか、とにかく、やはり大都市部の随分大...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
03月23日第145回国会 衆議院 商工委員会 第8号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  私、最初にアジア危機の原因について質問しようというふうに考えておりましたが、先ほど堺屋長官の、質疑への、八〇年代以来の、かなり御丁寧な答弁も聞いておりましたので、それで、端的に伺っておきたいと思いますのは、経済企画庁の「アジア経済一九九...全文を見る
○吉井委員 経企庁の先ほどの「アジア経済一九九八」でも、規制緩和によって短期資金の出入りが非常にやりやすくなった、そういう状況はつくられたということも触れての上の話ですが、この点では、大蔵省外為審議会の「アジア通貨危機に学ぶ」は、九六年と九七年でアジア五カ国において一千億ドルを超...全文を見る
○吉井委員 ただ、この点では、そういう短期の資金移動を可能にした、そちらの背景がやはり大事な問題としてあると私は思うんですが、ちょうどことしのお正月に、「NHKスペシャル」の「資本主義はどこへ行くのか・マネーの時代の選択」という、元旦の日の放映でしたが、なかなかおもしろくて、長官...全文を見る
○吉井委員 今日の為替を考えたときに、リスクヘッジとしての意味とかいろいろな意味があったという面とともに、しかし、自由化によって短期の資金が移動することによってさまざまな問題を生み出してきたということは、大臣の今のお話を伺っておりましても、問題としてとらえていらっしゃるということ...全文を見る
○吉井委員 まじめに物をつくって貿易をしているその取引の一年分がわずか三日や四日の取引でという、これは余りにも異常なことであって、しかも、今、何か数人の方たちがやってというお話ですが、それが一国経済を破綻させてしまうとか、それはだれが考えても余りにも異常なものであって、まず、その...全文を見る
○吉井委員 このヘッジファンドの問題については、IMFのヘッジファンド報告書、「ヘッジファンド・アンド・フィナンシャル・マーケット・ダイナミクス」の昨年五月のものでも、銀行とヘッジファンド、境界は非常にファジーなものであるということで、銀行とヘッジファンド、両方とも、どういうふう...全文を見る
○吉井委員 現実を、その後の経過を少し見ますと、アジア三カ国とIMFによる経済構造調整プログラムを見ていきますと、単に厳し過ぎる政策というふうな生易しいものではなくて、各国の経済実態や実情に合わない金融の引き締めと財政政策が共通して押しつけられたということにとどまらないで、やはり...全文を見る
○吉井委員 マーティン・フェルドシュタインの方のIMF批判、今の人とはまた違いますが、その方で見ておきますと、IMFの最大の誤りは、伝統的な機能から踏み出し、アジアの国々に構造改革を課す機会として危機を利用しようとしたことだ、IMFは、インドネシアに補助金の撤廃を要求したり韓国に...全文を見る
○吉井委員 今お話ありましたように、かなりの不良債権額になるのですね。ちょっとこちらで計算してみましたが、GDP比でいきますと、今おっしゃったタイについては四七・六%、韓国は一四・三%ということで、これらの不良債権はいずれも公的資金によって処理されるということになっております。 ...全文を見る
○吉井委員 皆さんからいただいたIMF合意の経済調整プログラムの中には、例えばタイは金融セクター改革の中に公的資金の導入というのが明記され、インドネシアも金融再編庁のもとに銀行への資本注入、合併等を促進と明記されていて、ですから、今おっしゃったように、要するに入るわけですよ。 ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、国際協力銀行法案に対する反対の討論を行います。  反対理由の第一は、新たに国際金融秩序の安定に寄与することを目的とする国際協力銀行は、今日のアメリカ主導のIMF、世界銀行による経済支配体制を補強するものだからであります。  現在、IMF...全文を見る
04月20日第145回国会 衆議院 商工委員会 第10号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  きょうは私、まず、九五年に卸電力の自由化というのをやって以降の問題を最初に少し見ておきたいと思います。  せんだって四月一日の朝日新聞なんですが、「各社が「卸電」安値にゃ感謝 でもどないしょ近所に発電所」というので、実はこれは神戸製鋼...全文を見る
○吉井委員 そこで、資源エネルギー庁の方から資料も送っていただき、レクチャーも受けましたが、ここで新規に百四十万キロワットの発電を開始した場合に、SOxの年間排出量がどうなるかという問題なんですが、一千百トンになるというふうにお聞きしました。これは、神鋼と神戸市の環境保全協定でも...全文を見る
○吉井委員 硫黄酸化物については、一・五倍にふえるんですね。  それで、二酸化炭素の年間総排出量の方を見てみますと、現在、高炉が三基あったのが、一号炉、二号炉をもう既にとめていますから、三号高炉だけなんです。そうすると大体、これはエネ庁の方からもいただいておりますが、三号炉だけ...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃった過去の数字というのは、現在休止している一号、二号高炉がまだ稼働していたときの実績値なんですよね。一号高炉、二号高炉は既にとまっているんです。ですからそれで見ると、残るは三号高炉だけですから、大体六十三万トンプラスアルファ、それが今の時点での二酸化炭素の総...全文を見る
○吉井委員 ですから、現在、神戸製鋼の場合には二酸化炭素の年間排出量についていえば六十三万トン強、これが発電所運転開始になりますと二百六十三万トンというふうになるわけです。  そうすると、COP3では二酸化炭素を六%削減すると約束した日本なんですが、神戸製鋼神戸製鉄所のIPPで...全文を見る
○吉井委員 神戸市の場合に、総量規制という面での条例にはなっていないようですが、川崎市の場合は、非常に古い時代からの総量規制という立場に立った環境条例があって、ですから、ゼネラル石油が五十四万七千五百キロワットの発電所を計画したわけですが、脱硫装置などの設置を考えると大幅な設計変...全文を見る
○吉井委員 我が党は、九五年の改正のときに、御承知のようにIPPに賛成をしました。ですから、IPPに反対しているということで言っているわけじゃないんです。IPPを進める立場であれば、SOxの総排出量が一・五倍になるという状況はやはり放置できないと思うんです。  現状程度にとどめ...全文を見る
○吉井委員 環境庁の意見では、立地予定地の周辺地域は、二酸化窒素及び浮遊粒子状物質に係る環境基準が達成されておらないと指摘している地域ですね。大気汚染防止法の硫黄酸化物に係る総量規制地域に指定され、かつ公害健康被害の補償等に関する法律の旧第一種地域であることから、事業の実施に際し...全文を見る
○吉井委員 ですから、それは運転条件で、七百三十トンを超えるようなことになればさらに脱硫装置等の強化とか、それなしにはこれは認めないということですね。
○吉井委員 私は、石炭火力であれ何であれ、化石燃料による火力がだめだとかそういう立場に立っているものじゃないんです。脱硝、脱硫も、これは公害反対運動や世論の成果として随分日本で改善が進んできたというふうに思っています。それから、炭酸ガスについても固定化技術とか、あるいは石炭そのも...全文を見る
○吉井委員 いずれにしても、当初出されているままではSOxと二酸化炭素に関してはかなり大幅に、一・五倍とか四倍とかふえるということで、環境問題がもともと指摘されている地域でのことですから、これは厳しい対策をとらせる。利益を上げても、もうけのために環境に手抜きということはいささかも...全文を見る
○吉井委員 大口のコストを小口、家庭用に転嫁するということは許せるものじゃありませんし、やはり情報公開なしに一方的な言いわけというのは通用しないと思うのです。私は、全面的な開示というものを求めて、時間が参りましたので質問を終わりたいと思います。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、電気事業法及びガス事業法の一部改正案に対する反対討論を行います。  反対理由の第一は、大口部門の小売自由化によって料金の引き下げを図るとの政府の自由化政策に根拠がないからであります。既に四年前に先行実施されたガス事業の大口供給の自由化によ...全文を見る
04月27日第145回国会 衆議院 科学技術委員会 第8号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  最初に電事連の前田参考人に伺いたいというふうに思います。  実は、けさの陸奥新報などに、あるいはデーリー東北とか東奥日報に紹介されておりますが、六ケ所の再処理工場の操業二年半延期の問題ですね。これによって、当初八千四百億円に考...全文を見る
○吉井委員 再処理工場は、二兆一千四百億で、これ以上にならないであろう、確定だろうというお話なんですが、この計画はもともとが八千四百億円から始まっていますから、二・五倍なんですね。河瀬参考人のところの福井の方、確かに北朝鮮、まあ来るか来ないかわからないにしてもその心配ありというお...全文を見る
○吉井委員 私、中間貯蔵ということを考えるときにも、やはりサイクルの問題が非常に大事じゃないかなと。つまり、サイクルが完成していないものであれば、中間貯蔵という発想で置いておくことがいいのか、もっと別な、いずれにしても、使用済み核燃料をどう扱うかということは考えなければいけない問...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたのでこれで終わりたいと思いますが、原子力長期計画の何度も何度もの改定の中で、軽水炉の使用済みの燃料が当然生まれてくる、施設が計画どおり稼働しなかったら余ってくる、そういう問題がありますから、これは、長計の見直しは見直しとして、電事連としても実際はかなり...全文を見る
○吉井委員 どうもありがとうございました。終わります。
04月27日第145回国会 衆議院 商工委員会 第11号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  きょうは特許法について最初に、早い、強い、広い保護を目指すということで、今回の法律改正に当たってもいわゆるプロパテント政策を進めていくということで法案の提出ということになっているわけであります。  そこで、少し最初に伺っておきたいのは...全文を見る
○吉井委員 今お聞きした数字を見ても、アメリカの場合でいえば大体八五年から九五年にかけて五割増し近くなっている。日本の場合には二割増しぐらい。ヨーロッパについても審査官の方が二倍を超えている。明らかにこの体制が強化されているというのが特徴じゃないかというふうに思うのです。  ア...全文を見る
○吉井委員 私は、そういう点で、伺っておりますのは項目の数というよりも、まず実出願件数という点でいえば、日本の実出願件数そのものは結構多いわけですね。だけれども今、審査請求件数ということで見て、それに対する数字で言っておられるわけですから、それでいいますと、アメリカの二・五倍、ヨ...全文を見る
○吉井委員 長官よく御存じのように、ペーパーレスといっても、ペーパーレスによってできることというのは、パソコンを使っての直接申請とかあるいはフロッピーで申請できるということであって、特許庁の電子図書館での公開をするための作業というのは確かにそれで大分簡素化されるかと思うのです。し...全文を見る
○吉井委員 大臣も努力したい、しかしなかなか総定員その他の要因があってと、そういうところなんでしょうが、しかし、アメリカがやはり八〇年代以降進んだとかその議論というのは、本当に私は、八〇年代だけじゃなくて九七年から九八年にかけて、調査室の方で資料をまとめていただいておりますが、二...全文を見る
○吉井委員 そうすると、全部合わせますと七十億どころじゃなくて、まあ九十五億ほどですか、かなりの外注だと思うのですが、私は、その外注の中で、きょうは時間がありませんから残念ながらお聞きしたいところでさらに触れられないのですが、この出願料、審査請求料のいわばピンはねという表現がいい...全文を見る
○吉井委員 私は、そのセンター経由で事実上の丸投げとか、いろいろな問題について残念ながら時間がないからきょうは触れられないけれども、まあ、厳正なということをおっしゃったけれども、本当に厳正な検討が必要だと思います。それを指摘して、次の問題に行きたいと思います。  プロパテント政...全文を見る
○吉井委員 終わります。
05月07日第145回国会 衆議院 科学技術委員会 第9号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  私は、この原子炉規制法改正案の審議に当たりまして、最初に、原発がどんどん増設されていく、増加に伴って使用済みの核燃料がふえるのは当たり前の話です。その発生量、これは各原発サイトごとに、暦年で使用済み燃料が幾ら発生したのか、毎年の総合計で...全文を見る
○吉井委員 それは、各原発サイトごとに暦年のデータで出してもらえますね。これを確認しておきたいんです。
○吉井委員 それで、現在までの毎年の使用済み核燃料の発生量、それから海外委託処理や東海再処理工場に持ち込んだ移送量、幾ら移したか、原発サイト内の貯蔵量、そして貯蔵対策必要量、そして、サイト内の現在の貯蔵プールが満杯になるのがいつと目されるのか、その後の計画されている使用済み核燃料...全文を見る
○吉井委員 これは、昨日のレクチャーのときとは違って、随分実は前進しているんです。  私、なぜこのことを申し上げるかと申しますと、これは大臣も閣議に加わられたPRTR法案、化学物質の移動登録、これは当たり前のことだと思うんですね。レイチェル・カーソンの「沈黙の春」などで指摘され...全文を見る
○吉井委員 それで、私、なぜこれを問題にするかといいますと、使用済み燃料は、いわゆる燃焼度がその時点で幾らであったか、そういうものによってプルトニウムのそれぞれの同位体がどれぐらい転換されているかとかわかってこそ、その再処理前のものもつかめるわけですね。  科学技術庁の方からさ...全文を見る
○吉井委員 次に、年次別の東海再処理工場の設計処理量と実績値、これは当然出ると思うのです。  これは長期計画の方でも、最大処理量で年間二百十トンですか、明記されておりますから、そうすると、これは大体どの程度の稼働状況であったのか、再処理工場の能力は大体どの程度のものなのか。これ...全文を見る
○吉井委員 そこが僕は不思議なんですね。当初建設したときの設計能力は、年間二カ月間ぐらい仮に定期点検等でとめたとしても、大ざっぱに見て三百日稼働とすると、今の〇・七トンでいっても二百十トンでしょう。だから、やはり設計能力としては二百十トンで始めたということは間違いないのでしょう。
○吉井委員 どうもおかしな言いわけだと思うのですよね。設計能力というのは、工場を設計するときに、どれだけのものができるか、それでつくるものなんですから、年間二百十トンが途中から日量〇・七トンに変わるというのは何とも妙な話なんですが、それは非常におかしな話だと思います。  私、な...全文を見る
○吉井委員 ですから二〇一〇年では三千九百トン貯蔵対策必要量が生まれてくるんです。この時点で第二再処理工場が動き出すと、二〇二〇年度で七千七百トンの貯蔵対策必要量というのはかなり緩和されるということになるわけですね。八百トンであれば十年間で八千トンですから、一応解決はできると。し...全文を見る
○吉井委員 プルトニウムというのは、あくまで再処理すれば生まれるわけですね。その前の段階は使用済み燃料としてどんどんたまるわけですよ。だけれども、長期計画の中では、使用済み燃料は再処理をして高速炉などで使うということを前提にしたから一応の全量処理ができる計画で来たわけでしょう。 ...全文を見る
○吉井委員 若干の余裕というのは、各原発のサイトにプールがあるわけですから余裕はあるわけなんです。ところが、それが今いっぱいになってきたということで中間貯蔵の話が出てきているわけですよ。だから私は、これまでの長計の発想というのは、どれだけどんどん原発をつくっていくか、当然使用済み...全文を見る
○吉井委員 私は、原子力長期計画がいいか悪いかとか、うまく合ったかどうかとか、適不適とか、その議論を今やっているんじゃないんです。もちろん、計画を立てたってうまくいかないことはあるわけですから、それを今言っているんじゃない。しかし、問題は、初めは海外処理委託、一応全量処理がいけて...全文を見る
○吉井委員 そこで、原子力長期計画で考えてきた使用済み燃料の全量処理、そういう意味では核燃料収支バランスが崩れてきているというのはやはり現実の問題としてあるわけだから、だから、今皆さんの方が貯蔵対策必要量というのを出さないと、要するに使用済み燃料でだぶつくか、プルトニウムでだぶつ...全文を見る
○吉井委員 いろいろおっしゃったけれども、三〇年まで第一工場の八百トンでという話なんですが、それでいきますと間違いなく使用済み燃料は物すごくだぶついてくるんです。だぶついてくるから中間貯蔵ということにいかざるを得ない。  仮に、だぶつかせないようにしようと思って第二再処理工場を...全文を見る
○吉井委員 整理しますと、要するに、最初の長期計画、これまでずっと進んできた長期計画、五年ごとのこの計画の基本にあったのは、使用済み燃料は発電所をふやせば当然ふえていくわけです。使用済み燃料が生まれたものについては、若干の余裕は原発サイト内のプールでそれは保管したり置いておくにし...全文を見る
○吉井委員 原発のサイト内の貯蔵という場合には、そのサイト内にとりあえずプールに貯蔵しておいて、直接処分するのか再処理に持っていくのか、再処理にするにしても、その方式の根本的な再検討とか、あるいは技術開発をどう進めるかとか、それから原子炉のタイプそのものについて改めて再検討して、...全文を見る
○吉井委員 それでは、中間貯蔵の期間というのは何年ですか。これは法律にはないわけですが、何年というふうに政令には書き込むのですか。何年なのですか。
○吉井委員 私はそこで、六ケ所の放射性廃棄物の処分場の方もちょっと聞いておきたいのです。あちらは最終処分場でないとしてきているわけですよね。そうすると、六ケ所は何年でよそへ移すのですか。何年間の期間の貯蔵なのですか。
○吉井委員 ですから、ここも考えているということであって、最終処分場は決まっていない。どこへ移すかは全然方向性がないわけです。何かありますか。
○吉井委員 幾ら事業実施主体を決めたって、それで最終処分地が決まるわけではないのです。現在の六ケ所も中間貯蔵なのですよ。よそへ移すめどは全くないわけです。今度の中間貯蔵施設も法律や政令で期間を明記しないわけです。本当は、これは結局、永久貯蔵施設、最終処分場ということを考えているの...全文を見る
○吉井委員 今のお話にあった再処理という話は、あくまでも高速炉の開発が完成するという場合と、もう一つは高速炉を開発という方針を転換しないということが前提なんです。今の時点ではそうであっても、世界が全体として高速炉から撤退している中で、日本自身が将来的にどうなるかわからない。そのと...全文を見る
○吉井委員 いや、異なるのはわかった上で確認をしておかないと、法律の逐条解説として将来的に問題になってきますから、だから言っているのです。  この法律で言っている中間貯蔵施設にはこのガラス固化体を入れませんということですか。その一言だけでいいのです。
○吉井委員 それで次に、原発サイト内の貯蔵プールで貯蔵が可能だという問題を聞いておきたいと思います。このやり方を進めるという意味でないということを申し上げておきたいと思いますが、これはその上での話なんです。原発サイト内に貯蔵プールをどんどんふやせばいいじゃないか、そういう立場で物...全文を見る
○吉井委員 地元のお話は一つある、それはよくわかっているのですが、一方、では物理的にどうなのか。  つまり、福島第一ほどでなくても、敷地の中に千二百トンプールをつくる百坪の土地もないのか。つまり、狭小過密の原発敷地で、保安距離もとれないようなそういうやり方で推進してきたとなれば...全文を見る
○吉井委員 それで、使用前の核燃料と違って、使用済み燃料となりますと、ベータ・ガンマ崩壊するウラン232とかアメリシウム、キュリウムとか、そしてプルトニウムなど、高レベル放射性物質をたくさん含んでいるわけですから、危険の度合いが全然違うのですね。それを原発立地場所以外で引き受ける...全文を見る
○吉井委員 原発サイト内でなくて、移送に伴うリスクの確率も高いわけですし、そういう中で中間貯蔵施設を求めていく理由は何なのかということを考えたときに、やはり出発点に戻って、原子力長期計画、核燃料サイクル政策の破綻という問題、トイレなきマンションということで我々言ってきましたが、三...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので終わります。
05月12日第145回国会 衆議院 科学技術委員会 第10号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、前回の質問におきまして、原子力長期計画の基本的な考え方、つまり、使用済み核燃料を全量再処理して、取り出したプルトニウムを全量使っていくという立場に立ったサイクルを考えてきたわけですが、そのサイクルそのものが今実態として破綻...全文を見る
○吉井委員 二〇〇〇年問題で、原子炉の停止、あるいは、そのバックアップ電源のディーゼル電源の停止等によって冷却系がうまくいかないというふうな問題などが生じてきますと、これは大変な問題なんです。  シンポジウムの概要を私も読んでおりまして、今おっしゃったエドワード・マーキー下院議...全文を見る
○吉井委員 私、これは、我が国の調査は後ほどまた触れてまいりますけれども、国際的にどんな取り組みがなされているのか、みんながどこに注目して大変な問題だということで取り組んでいるのかということについては、これはかなり情報公開されているわけですから、もっと全面的にデータ収集して取り組...全文を見る
○吉井委員 私、日本の対応をどうしてきたか、どう進めていくかという問題はこれからまた引き続いて議論をしていこうと思いますけれども、これは先ほど科学技術庁の方から冒頭にお答えはいただいているのですが、このY2K問題がなぜ重要な意味を持っているのか。それは、いろいろな分野で使われてお...全文を見る
○吉井委員 それで、この報告を読んでおりまして、例えば、このシンポジウムがあったときに即座のコメントをしなかったNRCの職員たちは、先月の議会に、つまり二月の議会に、すべての原発が十月にはY2K対策済みのものになっていると言っていた。この監督当局は、Y2K対策済みのものでないなら...全文を見る
○吉井委員 私は、このシンポジウムの中でも、全体の議論の動向としては、原子力産業界が楽観的に見ているのに対して、対応のおくれとか炉心溶融の危険の警告、そして指導の強化が語られているというのがシンポジウムの一つの大事な点ではないかなというふうに理解をしているものです。  さて次に...全文を見る
○吉井委員 四十四基残っているうちの特に二十基につきましては、もともと、六〇年代、七〇年代のコンピューターそのものが記憶容量が小さいというところからこの問題が出ているわけですから、私は、特にこの二十基についての点検が非常に重要な意味を持っていると思うんです。もちろん、残るものを含...全文を見る
○吉井委員 考えたいということですから、そこは、監視機能の部分と制御機能の部分、実際に二〇〇〇年に入ってからその監視機能の部分でデータに異常を来してしまいますと——私の言っているデータの異常という意味は、実は逆にこれまでどおり安定したデータを記録しているという場合ですね。ところが...全文を見る
○吉井委員 私は、今おっしゃった集中管理という問題についても実は非常に心配している者なんです。  かつて、全国各地のコンビナートで石油化学企業の災害が頻発したとき、集中管理だったんです。それは、集中管理がうまくいっているときは非常に有能なものなんです。しかし、トラブったときには...全文を見る
○吉井委員 台帳でかなり把握できるというお話ですが、もともと、その台帳という点では、徹底的にデータをとれば、ハンドブックにしたり、リスト化したり、マニュアル化したりとかいうのは、アメリカの方はずっと進んでいたわけですよね。  そういうアメリカでも、ペンシルベニアのピーチボトム原...全文を見る
○吉井委員 それは、ヒューマンエラーもいろいろな要素も含めて出てくる問題なんです。ですから、きちっとした対応というものをやってもらいたい。  そして、これはスウェーデンの原発だったと思うのですが、たしかテスト中に、ことしの九月までに問題が生じ得るということも明らかになったという...全文を見る
○吉井委員 先ほど、マイコンチップについても徹底的に調べるというお話がありましたが、マイコンチップというのは、いわばY2K地雷みたいな要素がありまして、どこでぼんといくかわからない。それだけに、数も多いし、大変なものではありますが、そういう取り組みをしっかりやってもらいたい。 ...全文を見る
○吉井委員 私は、中小企業の支援というのは非常にきめ細かさが求められているというふうに思っているんです。  実は、せんだってテレビでも紹介されていたんですが、町工場の親方の方は、自分の持っているNC旋盤についているマイクロチップでどういう影響が及んでくるのか実のところわからない...全文を見る
○吉井委員 Y2K問題の強化を求めて、質問を終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部改正案に対する反対討論を行います。  反対理由の第一は、使用済み核燃料の中間貯蔵事業の新設は、再処理を前提とした核燃料サイクル政策の破綻を取り繕い、この政策を継続、強行するためのもの...全文を見る
05月14日第145回国会 衆議院 商工委員会 第12号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、四人の参考人の皆さん方に、順番にお伺いしたいと思いますが、初めに、浦野参考人にお伺いしたいと思います。  いろいろな書籍、雑誌等にいろいろ書いていらっしゃるのも読ませていただきまして、非常にわかりやすいお話で始まったもの...全文を見る
○吉井委員 引き続いてお伺いいたします。  従来の化学物質の管理が、人に対して何らかの被害が出て、因果関係がある程度以上証明された特定物質について、排出濃度を行政的に規制するというやり方をとってきたのに対して、PRTRでは、人だけではなくて生態系についても配慮するということ、被...全文を見る
○吉井委員 引き続いて、浦野参考人にお伺いします。  そうすると、有害化学物質の抑制に進んでいくということを考えた場合に、対象化学物質について、法律上どう扱うかということが大事な問題になってこようかと思うんです。この点では、環境に残留するもの、必ずしも地理的概念にとらわれないで...全文を見る
○吉井委員 毒性の判断というのは、おっしゃったように、因果関係とかメカニズムの究明とか、なかなかそれは時間のかかる、あるいはかなり究明しなきゃいけないものがあると思うんですが、逆に安全性の証明のないものとなりますと、それはもっと広く考えやすくもありますし、要は、発想がもともと有害...全文を見る
○吉井委員 次に、寺門参考人に伺いたいんですが、私は、今四点お伺いした浦野参考人のお話を聞いておりまして、これは経団連の皆さんとしても基本的に同じ立場で臨むということで矛盾が生じてこないんじゃないかと思うんですが、この点、一言伺っておきたいと思います。
○吉井委員 先ほどの浦野参考人のお話を聞いておりましても、そういう内容がさらに盛り込まれたとしても、寺門参考人のお立場として、企業の側でもそれに合わせて積極的に取り組んでいかれても、矛盾というものはないように私は感じました。  さて、近藤参考人に伺いたいんですが、医学者の立場か...全文を見る
○吉井委員 統一した見解は出ていないということとともに、それはまた、逆な見方からしますと、安全性の証明というのはできていないということでもありますから、環境ホルモンの問題、生殖毒性が非常に問題になっているときに、とりあえずは、安全性の証明がされるまでは、やはり対象化学物質について...全文を見る
○吉井委員 次に、山下参考人に伺いたいと思います。  私も大阪府の関係者の方から聞いているわけですが、七〇年代の公害規制の前進における自治体の果たした役割をよく見てほしいと、国より早く規制に取り組んで、地方の実情に合わせて独自に厳しい規制をやって成果を上げてきたんだ、この経験か...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので終わります。どうもありがとうございました。
05月18日第145回国会 衆議院 商工委員会環境委員会連合審査会 第2号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  私は、最初に林野庁の方に伺っておきたいと思うんですが、二月十七日の予算委員会で、ダイオキシンを含む枯れ葉剤、除草剤2・4・5Tについて質問をしました。これは、焼却場から発生するいわば二次的なダイオキシンと違って、製品としてダイオキシンそ...全文を見る
○吉井委員 今もお話ありましたように、五千三百トンのダイオキシン類を含む除草剤を生産して、出荷が四千六百トンですから、七百トンがどうなったかということなんですが、その中で、林野庁が二十五トンの埋め立てと、残りの十七トン、民間で流通する予定であった分については焼却処分ということを前...全文を見る
○吉井委員 その他の法案との組み合わせによってもつかみ切れていなかったというのが事実としてあるわけでありますから、私は、やはり全段階できちっと、それはおっしゃるようにほかの法律等の組み合わせによってもいいんですけれども、しかし、少なくともPRTRということを考えたときには、きちっ...全文を見る
○吉井委員 事業者の負担という心配よりも、大事なことは、やはり、今の事例のようなことが起こらないようにするということが一番のポイントであって、全量管理をやっておきますと、相互に排出量、移動量のチェックも、報告した数字がきちっと根拠があるか、合理性があるかということの相互のチェック...全文を見る
○吉井委員 私が最初に伺った例のように、亜硫酸ガスについては八十四年という年数がかかっているのですね。  今おっしゃったのだが、私は、もう少し長い時間かかっているのがイタイイタイ病の問題だと思います。富山県神通川で奇病が発生したとされるのは、一九二二年ですね。厚生省が、この原因...全文を見る
○吉井委員 発がん性など健康を損なうおそれの疑いが問題とされるようになってから因果関係の解明までの時間というのは、これは発がん性の問題だけではありませんが、ぜんそくであれ、さまざまな健康を損なうおそれの疑いが問題になってからのことですが、今も言いましたように、SOxで八十四年、カ...全文を見る
○吉井委員 健康を損なうおそれの疑いというものについて、今、環境ホルモンで未解明の問題とおっしゃいました。未解明という立場に立つとしても、しかし、これが解明されたという時点で対象とする指定化学物質に加える。ところが、さっきの除草剤の例のように、それまでに生産され、移動し、貯蔵され...全文を見る
○吉井委員 おそれの疑いあるものでも全部取り込んでとなって、余りにも膨大になるとかえってわけがわからなくなるといいますか、不便ということもあります。当然、そこはよく研究、検討もしなければいけない分野もあろうかと思いますが、しかし、少なくとも健康を損なうおそれの疑いのある段階から指...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので最後の質問をして終わりたいと思いますが、この営業の秘密というもので、今基準をおっしゃったわけだが、その基準に照らして公開、非公開を決めるという方の、後段の問題ですね。私は、これは、特定化学物質情報公開審査会のような透明性や公正な判断の保障されるとこ...全文を見る
○吉井委員 終わります。
05月19日第145回国会 衆議院 商工委員会 第14号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  私は、最初に伺っておきたいと思いますのは、九二年の国連環境開発会議で採択されたアジェンダ21の十九章で、PRTRについて、有害化学物質の適切な管理を明記して、九六年にOECD理事会が加盟各国に対して、PRTRの実施勧告と附属書「PRTR...全文を見る
○吉井委員 憲法上でも、知る権利というのは文言としてはなくても、それを規定する立場はきちんと憲法上明記されているんだという学者の議論もありますし、私は確かにそうだというふうに思っております。国民の生存権にかかわってくる有害化学物質の環境への排出については、私は、まさに生存権、基本...全文を見る
○吉井委員 次に、OECDの勧告附属文書「PRTRシステムの構築に関する原則」の十三項で、目標、目的の必要性を最もよく満足するメカニズムについて関係関連団体と合意すべきであるとしているわけです。そこで、この法案作成過程におきまして、日弁連、NGO、生協や種々の市民団体の皆さんとこ...全文を見る
○吉井委員 いや、私が聞いておりましたのは、意見は聞いたと。合意には至っていないということだったんですか。
○吉井委員 意見を聞いて集約をしたということですが、しかし、さまざまな意見を私たちも寄せていただいて、伺っております。ですから、これは国会の方でも各党がみんな力を尽くして、そういう市民の皆さん方の意向が一層反映したものにしていくということが大事だというふうに思います。  次に、...全文を見る
○吉井委員 私、この覚書について確認するという質問をしておきました。  それで、確かに課長は、経済局の建設業課長とそれから下水道部下水道企画課長と二人が署名しておられるわけですが、しかし、この覚書を交わす話し合いには出ていらっしゃるわけだから、だから、少なくとも、よく議論をされ...全文を見る
○吉井委員 要するに、製品といっても、下水汚泥を、例えば堆肥としてそれを出すとすれば、それは堆肥として行った先に排出されるわけですよ、環境中に。余りそんなことでもって抜け穴をつくるということはよくないと私は思います。  同様に、厚生省の確認書に署名された課長に聞いておきたいと思...全文を見る
○吉井委員 私は、家庭のごみ等については、もちろん分別収集もやれば、それはそれぞれごとにきちっとした収集や処理、処分の仕方をやらなきゃいけないし、また、もともとそういう製品をつくらないということで、ドイツのような循環経済法のようなシステムを考えるべきだということで、これは家電リサ...全文を見る
○吉井委員 私は、そのOECD原則を無視して、このPRTR法を国会で審議してつくる前から骨抜きを図るという覚書類は破棄するべきだというふうに思います。これは破棄して、こういうものはまず白紙から臨む、そういう態度をきちっととられますか。
○吉井委員 大体、法案をつくるときに、一層いいものにしようということで、いろいろ議論されて覚書を交わしたというならば話はわかるんですよ。法ができる前から骨抜きにすることを考えたような覚書、確認というのは、私はこれはまず破棄して、そうして白紙から出発するべきだというふうに思います。...全文を見る
○吉井委員 ダイオキシンに限らず、例えば廃棄物でいえば、焼却場の煙の中から、これはマスフィルターを通すなり、ガスクロにかけるなり、要するにピークを見ればどの物質が出ているかわかるわけで、それで濃度がわかるわけですから、ガスの総排出量から推計はできるわけですよ。私は、そういうことが...全文を見る
○吉井委員 だから、規制で出ているものをベースにすれば、マスフィルターなりガスクロなりを使って排ガス中のピーク値を調べればどの化学物質であるかとかがわかるわけですから、その両方から追跡していけば何がどれだけ出たということは十分把握することができるわけですから、私はそれをやるべきだ...全文を見る
○吉井委員 さっきの建設省と環境、通産の三省覚書の方をまた見ておきたいのですが、両省庁の窓口一本化を求めているわけです。これについて、私は、覚書がなくても当然じゃないか、実務が煩雑にならないようにということですから。  そうすると、ここは大臣に伺っておきたいのですが、やはりこう...全文を見る
○吉井委員 両省庁の窓口一本化を求めているこの部分については、私は環境庁に一本化されるように、その方が確認の内容にも従っていくんじゃないかと思います。  最後に一問だけ。  アメリカでTRI制度を導入して以来、現在、対象化学物質は六百五十、報告施設数が二万一千九百五十一施設で...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
05月21日第145回国会 衆議院 商工委員会 第15号
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○吉井委員 私は、日本共産党を代表し、政府提出の特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律案に対する修正案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明いたします。  化学物質の排出、移動の把握と公表、いわゆるPRTR制度は、国民の健康と環境汚染の未然防止...全文を見る
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、政府提出の特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律案及びその修正案に対する賛成の討論を行います。  化学物質の排出量等を把握し公表するPRTR制度が創設され、個別事業所の排出量などが公開されるならば、市民による...全文を見る
06月02日第145回国会 衆議院 行政改革に関する特別委員会 第10号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、きょうは、地方分権一括法の中での条例制定の問題について、今、全国、大都市部であれ地方都市であれ、問題になっております大型店の問題にかかわって見ていきたいというふうに思います。  私も、本当に、商工委員もやらせていただいて...全文を見る
○吉井委員 同時に、旧大店法といっても来年まで生きておりますから、現在の大店法ですね、現在の大店法の仕組みの中で、大店法の中身を条例化するということは、これは当然できないわけですが、来年、大店法廃止となって立地法に移っていくとき、立地法十三条でそれを規制しておりますから、十三条が...全文を見る
○吉井委員 入り口のところで余りひっかかっておったらあれなんですが、要するに、大店法という法律があって、その法律と内容の同じ条例は今はできないんです。大店法がなくなれば、理論的可能性としてはできるんです。ただし、一方では立地法十三条がかかってきますから、そこに矛盾を来すからできな...全文を見る
○吉井委員 だから、そんなことはわかった上で聞いているんで、十三条の規定があるからできないというお話ですから、理論的可能性としては、十三条の規定がない場合は可能なんでしょう。それを聞いているんです。非常に簡単な話なんです。
○吉井委員 ですから、要するに十三条があるからできないということなんですよね、今の話は。  あわせて確認しておきたいんです。昨年、橋本総理大臣の本会議答弁で、今の大店法上の措置は、WTOのサービス貿易一般協定が原則として禁じている市場アクセスや内国民待遇に関する制限などに該当せ...全文を見る
○吉井委員 ですから、我が国としては、大店法はWTO協定にもともと違反するものじゃない、これははっきりさせてあるわけです。  ところが、大店法を廃止する、立地法へという議論の中で、通産省の方は、国民の皆さんへの説明は、WTO協定違反だからこれは変えなきゃいけないんだ、そういう説...全文を見る
○吉井委員 バークレーなど、その他もそうなんですが、通産省がかかわっている外郭団体の調査レポートで、「米国における都市再開発と商業集積の現状—アメリカにおけるダウンタウン小売業維持政策とわが国への示唆」という九五年三月に出されたレポートを通産省の方から御協力いただいていただいてお...全文を見る
○吉井委員 どうも、自分のところから資料を出しながら、バークレーについてはお答えになられない。  そこで、通産大臣、私伺っておきたいんですが、ちゃんと載っているんですよ、バークレーの話。バークレーでは、さっき言ったように、ゾーニング規制の一環として小売店等の業種別店舗数制限を設...全文を見る
○吉井委員 まず、現行大店法というのは、外務大臣がお認めになったように、WTO協定違反のものじゃないわけです。そして、今度アメリカの方は、今国際的にというお話があったが、要するに物を言っているのはアメリカだけなんですよ。では、国内ではどうかといえば、別にアメリカ国内ではバークレー...全文を見る
○吉井委員 私は、条例制定権が一方にあり、そして今の十三条がある場合に、条例制定権に対して妨げになるような個別法そのものについても吟味が必要だというふうに思うのです。  その議論は、今、外務大臣の時間的都合がございますので、ちょっと後ほどまた進めるとして、先に外務大臣に伺ってお...全文を見る
○吉井委員 ところが、バークレー市の条例はWTO違反でないんでしょう。だからアメリカは国内でも認めているはずなんですよ。経済的需給調整に当たらないとして認めているわけですよね、アメリカは。  バークレー並みの条例を日本が可能にしようとしたときに、今の両政府の報告書にあったように...全文を見る
○吉井委員 本当はもうちょっと聞きたかったのですが、外務大臣は外務委員会へ行かれるということで、これで御退席いただいて結構です。  それで、高齢者の買い物の場を保障するとか、中小小売業と雇用の場を保障する、自動車排気ガス対策から車の利用に対しては抑制的な環境政策をとるとか、文化...全文を見る
○吉井委員 私は、基本的な問題としては、国の大きな法律制度の枠組みからいうと、これは本来十三条を盛り込んだ立地法よりも大店法の改正強化という道こそとるべきであった、今も生きているわけですから、その道こそ大事だと思っておりますが、ただ現実に、皆さんの方は立地法の体系にされた。そうす...全文を見る
○吉井委員 ですから、ヨーロッパスタンダードといいますか、国際的なスタンダードでは、ドイツやフランスやイギリスやイタリアやベルギーでやっていることは当たり前のことなんです。日本でそれをやろうと思ったときに、一番障害になってくるのは今おっしゃった十三条。だから、この十三条を取り払う...全文を見る
○吉井委員 可能というお話です。  重ねて伺っておきたいんですが、さっきは十三条の方で需給調整に及ぶものはとおっしゃったんだが、言葉としては需給調整という言葉につながるようなのは一切使わない、しかし、小売商業活性化地区というふうな表現で、一定面積以下の小売商店のみ認める特別用途...全文を見る
○吉井委員 ですから、昨年も議論しましたが、三つの法律の体系からして矛盾のない、市街化区域の用途地域の色塗りにかぶせて、一定面積以下の小売商店のみ認める小売商業活性化地区という仮称ですが、そういうものを特別用途地区条例で定めて、結果としてその市域内での巨大規模の店舗の開発はできな...全文を見る
○吉井委員 私、そこでやはり基本になるのは、地方の条例制定権の問題になってこようかと思います。  九〇年三月二十二日の衆議院地方行政委員会で、そのことについて私が質問をいたしましたときに、森繁一自治省行政局長は、憲法、地方自治法の規定に基づきまして地方団体は、当然のことながら条...全文を見る
○吉井委員 条例制定権について、九十四条の基本というのはそのとおりであるわけなんですが、そのときにまさに、法令に違反しないということで個別法の問題が出てくる場合があるんですね。  今の立地法十三条の場合、要するに、右から見れば、それは需給調整で違反だということになるし、しかし左...全文を見る
○吉井委員 今ナショナルスタンダードの話をされたんですが、アメリカで見ても、実際載っていますけれども、バークレー、ボルティモア、ポートランド、シアトルなど、やはりばらばらなんですよ。ばらばらでいかぬということじゃないんですね。要するに、そこにあるのは、基本は、地方の独自性の尊重。...全文を見る
○吉井委員 大体、なぜ全国がこれだけひどいことになってきたか。地域の問題。それは、やはりアメリカからの圧力をたびたび受けて、大店法の骨抜き、これは法を変えたりその他の緩和によってこういう事態が生まれてきて、さらに立地法でそれをスタンダードだとして地方の取り組みさえ規制をしてしまう...全文を見る
○吉井委員 それで、現行制度では、機関委任事務の場合には裁判を経て代執行となるということになっています。法定受託事務になるものは、やはり裁判を経て代執行になる。しかし自治事務の中には、個別法で直接執行、事実上のいわゆる裁判抜き代執行が持ち込まれてくる。そうすると、大臣の方はせっか...全文を見る
○吉井委員 私は、大臣の、あなたの立場に立って考えたとして、分権で自治事務はふえる、それは代執行の対象にはならない、地方権限の拡大であるはずですね。ところが、今度は個別法で直接執行、裁判抜き代執行が入ってくる。法定受託事務の方ですと、これは裁判を経ての代執行なんですよね。  そ...全文を見る
○吉井委員 直接執行については、さっきもありました第一次勧告、分権推進計画などの中では、確かに国民の利益、緊急の必要というお話でした。しかしそれが、国の利害に重大な関係があると変わってしまっているのですね。緊急の話じゃないですね。  基本的に、自治事務では直接執行を本来削除する...全文を見る
○吉井委員 今の高速道路の例でいいますと、例えば、つくばの学研都市へ行くときに、常磐自動車道を走りますと、流山のところで道路が半分地下へ潜ってしまって、ふたがけされて、公園になったりゲートボール場になっているところがあります。それはやはり住宅密集地なんですね。そういうところで、や...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
06月11日第145回国会 衆議院 商工委員会 第17号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  今回のこの法案について考える上で、規制緩和万能論が横行する中で、国民の安全を守る上で必要な検査から国が手を引くことがあれば、それは重大な問題だというふうに思うわけです。そこで、溶接検査が原発でも自主検査になる問題を例にとって、少し吟味し...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃったように、応力腐食割れの問題などもあり、ですから、残留応力をなくすようにするとか、あるいはラジエーションダメージによる影響などを少なくするということから、溶接については非常に厳重な管理をやっているというのがこの問題だというふうに思います。  ところが、九...全文を見る
○吉井委員 当時の読売新聞の社説に、下請に出していた日立側の責任も重大だ、本当に気がつかなかったのかどうか調べる必要があると指摘しています。それで、見抜く能力はなかったのかということを含めて、政府としてそのことを調査したのか、私はこの点も聞いておきたいと思うんです。
○吉井委員 真正でなかったデータがあって、それが真正なものかどうかということを見抜くということがやはり非常に大事だと私は思うんです。  この点で、先ほどの、まあ一緒にやったことはないだろうということなんですが、私、なぜこの問題も大事な点かといいますと、実は、昨年問題になった使用...全文を見る
○吉井委員 今、この記録の真否までチェックしていなかったという話なんですが、本当に、この記録の線の様子を見ただけで素人でもわかると読売が書いているぐらいのことなんですよ。それをメーカーの日立も見抜くことができなかった、検査協会も見抜くことができなかった。そこはやはり非常に重要な問...全文を見る
○吉井委員 これは定款によっても通産大臣が認めている協会なんですよ。  その検査のあり方が問題なんですが、この溶接データの捏造をやったメーカーの方に、自主保安や自主検査ということにして好き勝手をやらせるんじゃなくて、まず、この溶接検査に当たった発電設備技術検査協会の実態を第三者...全文を見る
○吉井委員 私は、組織、構成その他含めて、これはやはり本当に客観性、公平性がきちっと得られるものにしないと、通産大臣が認可している団体のことですから、通産省自身の責任というものも、まさに読売が指摘したとおり、厳しい責任が問われてくる問題だというふうに思います。  電力保安小委員...全文を見る
○吉井委員 先ほど冒頭にお話ありましたように、原発でトラブったものの一割がやはり溶接にかかわる部分なんです。その溶接にかかわるところでデータ捏造事件等があって、メーカーも見抜くことができなかった。それはメーカーの監査の体制が問題あったのか、どこが問題あったのかという問題もあるでし...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、通産省関係の基準・認証制度の整理合理化法案に対する反対討論を行います。  反対理由の第一は、火薬、高圧ガス、電気、ガス等の産業保安まで政府認証でなく原則自己確認とすることは、経団連、関係業界の年来の規制緩和要求を受け入れたもので、安全確保...全文を見る
06月15日第145回国会 衆議院 商工委員会 第18号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  まず、大企業の圧倒的な支配力のもとで、中小企業が協同組合等をつくって、共同して公正な取引や自由競争の基礎的条件を実現している独禁法適用除外の部分は維持されることになりますので、この法案については賛成するという立場を最初に明らかに...全文を見る
○吉井委員 SCEについては今、茨城、東京、千葉、埼玉、愛知など各地で問題を起こしている。希望小売価格を維持させる条件をつけてこの売れ筋ソフトのPSソフトを供給する、そのためにPS製品を販売する小売業者の数を限定する販売政策をとっているとして、これは「再販売価格の拘束」、公取告示...全文を見る
○吉井委員 既にSCEの方は審判に入っておりますが、実はバンダイと、バンダイが株式の二八%を所有している子会社のハピネットは、先ほども申し上げましたように、町の中小小売玩具商、要するに町のおもちゃ屋さんですね、そこにはゲームソフトで一億円の売り上げなどはなから不可能なことを知りな...全文を見る
○吉井委員 例えば、実方謙二氏の「独占禁止法」でも示されておりますが、既に審判に入っているSCEのように、違法行為、これは再販売価格維持の問題と排他条件つき取引が成立する場合に、十二項、十三項の場合に、当該行為が違法とされるだけでなく、当該行為の実効性担保手段となった取引拒絶、こ...全文を見る
○吉井委員 研究は続けているということですから、この点についてもよく、私はSCEのことも含めて今お話ししましたので、SCEに関して言うならば、十二項、十三項にあわせて二項の適用という問題もあり得ることですから、今おっしゃったようによく研究をしていただきたい、これは検討をしてもらい...全文を見る
○吉井委員 二年に一回、この別表の見直しの話もされて、ちょうどその時期ということでもありますが、この別表に入れて、独禁法二条の監視対象にして、よく厳しく監視もし、対処していただきたいと私は思うんです。  日経が出している「市場占有率99」によりますと、九七年度の家庭用テレビゲー...全文を見る
○吉井委員 個別案件についてはということはあるにしても、いずれにしても、この案件も含めて厳格な運用をやっていただきたい。  そこで、野中官房長官に来ていただきまして、これまでの話をいろいろお聞きいただいたんですが、これまで、大規模小売店舗法の相次ぐ規制緩和と昨年の大店法廃止など...全文を見る
○吉井委員 もう時間が参りましたので、終わりたいと思います。  それで、今大臣にもお話しいただきましたように、独禁法に明確に触れるものは法に基づいて対処する。同時に、いわばすれすれの状態で、公取もいろいろ御研究、御検討のところについて、そういうものを含めて、今事態が深刻ですから...全文を見る
06月24日第145回国会 衆議院 本会議 第40号
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○吉井英勝君 私は、日本共産党を代表して、小渕総理のケルン・サミット報告等に対して質問いたします。  初めに、コソボ問題についてです。  今回のサミットの最大の問題の一つは、人道問題を理由にして強行されたユーゴスラビアへの空爆を事実上正当化して、こうした軍事干渉を今後の世界政...全文を見る
07月01日第145回国会 衆議院 科学技術委員会 第11号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、きょうは最初に、「もんじゅ」事故から学ぶべきものは何なのかということを大臣と御一緒に少し考えてみたいと思うわけです。  高速増殖炉で一番やはり問題になってくるのは、プルトニウムとナトリウムの技術の問題であること、これは共...全文を見る
○吉井委員 それで、「常陽」の実績をおっしゃるのだが、「もんじゅ」の事故の実績もあるわけです。ナトリウムについては、時間当たりの事故率が水などに比べて高いという、これは服部さんの指摘。それを含めて、今おっしゃったように、よく検討しなきゃいけない部分はあると私も思っているのです。す...全文を見る
○吉井委員 私は、昨年四月一日のこの科学の委員会で、動燃事業団法の審議の中でも、超小型安全炉の研究のこと、どの炉の型式が本当にいいのか改めて問題になっている、安全技術の水準の枠の中で実現できていくものなのかどうかなどについて深い検討が必要だということを指摘しました。  私の質問...全文を見る
○吉井委員 御承知のように、先ほども答弁にありましたが、スーパーフェニックスにしてもアクチナイドの消滅処理の方に使っている。ですから、高速増殖炉そのものの研究というより、性格は変わっているわけです。諸外国は随分状況が変わっていることはもう既にこれまでから論じられておりますが、その...全文を見る
○吉井委員 今もお話ありましたが、例えば、アメリカのローレンス・リバモア、ロスアラモス、アルゴンヌなどの国立研究所や大学、メーカーなどで検討を始めていること、それは、スーパー、セーフ、スモール・アンド・シンプルという四S炉について検討を始めているという動きがあるとか。  実は、...全文を見る
○吉井委員 昨年の動燃事業団法の議論のときからは大分お考えが変わっていらっしゃったということだけはよくわかりました。  それで、継続という点でも、実は「常陽」の技術と「もんじゅ」の技術は途中でぶった切られているのですよ。「常陽」の技術は、そのまま蓄積されたものは生かされていない...全文を見る
○吉井委員 それはもう本当に四十年前の貴重な、ここにもありますけれども、これだけの資料ですよね。非常にたくさんの科学者の方たちを動員しての研究成果物を四十年間眠らせておった。何で公表しなかったのか理由もわからない。これは全く理由にならないし、それは無責任な話だと思います。大体、国...全文を見る
○吉井委員 私、余りその損害額の話の方は首を突っ込むつもりはないのです。  今の時点で、この四十年前の学者の皆さん方の研究が、今、日本の原発事故の被害予測などを見積もって防災対策を進めていく、そのことを考えるときに、この試算自体は今日なお、なおと言ったらこれも変ですね、今日依然...全文を見る
○吉井委員 公表されたわけですが、お読みになりましたか。読まないで、意味ない、貴重なものという認識を持たないというのだったら、それは何も御存じないわけだからそんな認識もないのだなということになりますが、読んだ上でなお、今日原発防災などに生かしていくという点で貴重な内容だとは思わな...全文を見る
○吉井委員 では、間宮局長自身は、この試算自体、原発事故の被害予測を行い、それに対応する防災対策というものを考えていくという原発防災を考える上で、これは貴重なものだとお考えですか、それとも意味ないとお考えですか。
○吉井委員 それでは、少し先に進んで話を聞いておきたいと思いますが、問題は、この報告書で使われた被害想定の計算式が有効かどうかということが出てくると思います。  この試算では、英国気象庁の使うパスキルの式と坂上の式とも比較して、三つの計算式による結果が傾向的には一致していて、サ...全文を見る
○吉井委員 ですから、今もお認めになったわけですが、現在でも、原子炉事故が発生して放射性物質が環境に放出されたときの拡散状況の予測というのは、「発電用原子炉施設の安全解析に関する気象指針」で用いている基本拡散式ですが、それは、風向、風速を一定として平たん地の場合という条件で、四十...全文を見る
○吉井委員 これは当たり前の話でして、大臣は御専門だからよくおわかりのように、拡散方程式は当然一緒なんですよ。風洞実験による実験値をもとにした近似式を立てるか、TMIやチェルノブイリなどのデータから比較的よく合う、そういう経験式的なものを考えるか、あるいは国際機関が使用するような...全文を見る
○吉井委員 今エネ庁の方からお答えいただきましたように、想定しているものは、まず四十年前の報告書で想定した放出量というのは、要するに十のマイナス五乗キュリーなんですよ。今のを、ベクレルで言っておられたからキュリーの方に直して出しますと、大体十の四乗台から十の七乗台のところなんです...全文を見る
○吉井委員 ですから、今のお答えで既にはっきりしたと思うのですけれども、このICRPの勧告で示されている真ん中の値、五ないし十五グレイ、これは五百から千五百ラドのことですから、被曝から死亡までの期間は十日から二十日ということになっているのですね。これはつまり、四十年前の報告書に言...全文を見る
○吉井委員 次に、この報告書の付録D、放出放射能の人体及び土地使用に及ぼす影響、付録Eの、放出放射能の農漁業への影響、この分析手法と結果について、何かこの内容を変更するような研究をその後行われたのか、あるいはそういう研究成果物は出されているのかどうか、これを伺いたいと思うのです。
○吉井委員 私は、少なくとも、いろいろお聞きしたのですが、この分析手法と結果について、内容を変更するような研究をその後行われたという事例はありませんし、そういう研究成果物もないようです。あれば後ほどお示しをいただきたい、部屋へ持ってきていただきたいと思います。  そこで大臣、私...全文を見る
○吉井委員 私、こういう研究を通じて、これまでの八キロから十キロという、あれが本当に合理的根拠を持つのかとか、それから、実際に現場へ行きますと、四キロや五キロのところに除染施設があって、汚染された人間がそこへ行って一遍体をきれいにしてからさらに十キロ先へ逃げなさいと、全くナンセン...全文を見る
○吉井委員 私、今のゲートバルブの弁棒の方の問題ですけれども、かつてコンビナート災害の問題に取り組んでいたときに、これは一九七三年の十月二十八日のことですが、信越化学の直江津工場で塩ビモノマー製造装置の爆発火災事故というのがありました。この原因は、バルブの弁座に腐食が生じて塩ビモ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
07月22日第145回国会 衆議院 本会議 第47号
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○吉井英勝君 私は、日本共産党を代表して、産業活力再生特別措置法案について、総理並びに関係大臣に質問します。  今、日本経済は、二年連続のマイナス成長、完全失業者は三百三十四万人、完全失業率は四・六%という戦後最悪の状況の中にあります。これに対して、総理は、日本経済の再生、経済...全文を見る
07月27日第145回国会 衆議院 商工委員会 第21号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。  私は、最初に、産業活力再生特別措置法案の目的について、供給面の体質強化として、「経営資源の効率的な活用を通じて生産性の向上を実現するため、」というふうにしておりますが、まず、これに先立つ議論の方を少ししておきたいと思うのです。  こと...全文を見る
○吉井委員 両方のものとおっしゃるんだが、要するに需要の落ち込みとバブル期の過剰設備投資、基本的にはこの二つということですね。そのほかのことはまた改めて議論しますが。
○吉井委員 第一生命経済研究所のレポートでは、九八年七—九月期の企業の過剰設備ストックは百十五兆円と見て、需要要因は八十七兆円、過剰投資などの分を二十八兆円と試算して、過剰ストックの発生原因は、全体の四分の三が需要要因、すなわち景気低迷による総需要不足によるものだ、残りがバブル期...全文を見る
○吉井委員 公的需要の分野で政府の緊急経済対策などその財政支出をふやしても、それはおっしゃったように比率が少ないわけですから、やはり緊急にやるべきことはGDPの六割を占める個人消費そのものを拡大するように取り組むということが大事であって、それを逆に、個人消費もさらに冷え込ませる、...全文を見る
○吉井委員 生産性の問題よりも、やはり需要の落ち込みによって本来の労働力が生かされていないというところこそ、私はもっと考えなければいけないと思います。  債務の過剰ということも言っておりますが、これははっきり言って、バブル期の過剰な設備投資と、それから、あの時代も含めて、本業以...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃったことはまた改めて議論しようと思います。銀行への公的資金六十兆円の迂回したものによって借金の一部棒引きという形がとられるわけですから、その議論はまた改めて行おうと思っております。  次に、今回この法律を考えていく上で、産業競争力の強化だということが随分言...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃった前提条件は当然私たちとも考えた発想が一緒でやっている話ですから、今御確認いただいたように、我が方で計算しても一致しているものです。  そこで、この表でよくわかるわけですが、バブル崩壊後、しかも円高が進行して中小下請企業が切り捨てられたりして、そして産業...全文を見る
○吉井委員 余り為替レートなどでもって、その議論を始めますと、また別な議論があるのです。野村総研のトヨタ自動車研究でも出されました悪魔のサイクルという議論ですね、これは野村総研が言っておりますが、そういう議論も含めて為替レートの問題を議論しなければいけませんから、その問題でもって...全文を見る
○吉井委員 グループという点では、新日鉄は、九二年から九九年の七年間で、グループ全体では五万九千六十四人の人減らしをやっております。本体と合わせると七万四千七百十二人。これは、全部関係のものを拾っていけばわかるわけです。ですから、通産省の方も、やはり法案を提出するからには、競争力...全文を見る
○吉井委員 大事なことは、リストラで大企業の生産性の上昇率が上がったとしても、今どんどん多国籍企業として海外展開を進めている時代だということです。  九二年版の通商白書でも言っているように、これは通商白書の言葉ですが、「第一に、ある国の資本による企業の利益がその国民の利益と一致...全文を見る
○吉井委員 今江崎さん認められたように、通商白書が指摘しているように、国が大企業のリストラ支援をどんなにやっても、その結果大企業の競争力を強化しても、それは国の産業競争力を強めて国民生活につながるということには必ずしもならない時代になってきておる、逆に、リストラで中小企業と雇用が...全文を見る
○吉井委員 もう一度確認しておきますが、ですから、競争力を強化するということがねらいであって、いわば破綻寸前の企業の経営危機を打開する手段として考えているものじゃないということ、この点はそのとおりと理解していいですね。
○吉井委員 それから、選択と集中というのは、事業の縮小、廃止によって中核的事業へシフトするということですが、さきに挙げた自動車、電機などの例で言えば、国内工場を閉鎖して海外に拠点を集中するとして、事業構造変更というのは、中核的事業の開始などと同時に事業の廃止または縮小というのは、...全文を見る
○吉井委員 ですから、この産業再生法案で進める事業再構築計画を国に出せば、要するにリストラ計画を国に出せば、リストラに対して支援が行われる。事業の縮小、廃止の場合にもそうなんですから、かなり大きな事業体において事業の縮小、廃止ということが行われるならば、それは非常に大量の解雇を現...全文を見る
○吉井委員 労働省に来ていただいていると思いますから、私、ここで労働省に伺っておきたいんですが、労働法制で禁じられている解雇というものにはどういうものがありますか。
○吉井委員 そこで、今、整理解雇四要件とおっしゃった問題ですが、これは四要件のすべてがクリアされる場合に解雇が認められるというもので、またそれは経営の危機に陥った場合のことですね。つまり、その解雇を行わなければ企業の維持存続ができないほど差し迫った必要性があることなど、そういう、...全文を見る
○吉井委員 それは、その解雇を行わなければ企業の維持存続はできないほどの差し迫った必要性がある、今おっしゃった部分に関係してなんですが、つまり、通常の解雇の場合とは違うわけですよね。これは、その解雇を行わなければ維持存続できないというほどの経営の危機に陥った場合、しかもそれは四つ...全文を見る
○吉井委員 ですから、今認められたように、これは本当に差し迫った問題、経営の危機に陥った場合の話なんですよ。その場合も、まず役員報酬の減給は当然として、自然減の不補充とか配転、出向、希望退職など、あらゆる努力を尽くしてそれでも人員削減の手段として解雇はやむを得ない場合だけ、こうい...全文を見る
○吉井委員 そこで、私、今度の法案の第三条六項六号の問題なんですが、従業員の地位を不当に害するものではないという問題ですね。労組と協議しても解雇することに合意が得られないとき、労組としてはリストラ反対を決めたとき、それでも解雇するという第三条三項による事業再構築計画が出されたとき...全文を見る
○吉井委員 経営危機に陥っている場合でもない、それはもともとこの法案には当てはまらないわけですね。競争力強化を目指したリストラ計画を出したときだけこれを認めるんだというのが先ほどの話ですね。  それでいながら、労使合意がない、労働組合がリストラ反対だということを決めているときに...全文を見る
○吉井委員 もともと、経営危機に陥った場合の話なんです、整理解雇というのは。これは逆に、競争力強化のための事業再構築計画なんですよ。全然次元の違う話なんです。しかも、四要件の一つというお話があったが、整理解雇については四要件全部をクリアしなければいけないのです。  ですから、労...全文を見る
○吉井委員 当然協議をして、しかし労働組合としては、経営危機でもないのにそれは応じられない、リストラ反対だということを決めたときに、協議はあったとしても合意に達していないわけですね。それで、これを強行するとなれば、これは明らかに従業員の地位を不当に害するものになるわけですよ。 ...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃったのだが、もともと整理解雇四要件というのは経営危機に陥った場合のことなんですよ。そもそも四要件に当たらないのに、四要件に反するものであるのにそれで解雇を行う、それはもともと認められない話なんですよ、労働法制の上では。それを、協議をやったかどうかを見るという...全文を見る
○吉井委員 私は、そこまでおっしゃるのだったら、一九八七年の産業構造転換円滑化法のときのリストラ承認基準というのを見ておきたいと思います。  このときも、やはり従業員の地位を不当に害するものであってはならないとしていたのですよ、産転法の方でも。このときの国会答弁では、法文上、従...全文を見る
○吉井委員 従業員の地位を不当に害するものではないと法文上は書いたけれども、おまじないだったのですよ。  総理は、この間本会議の答弁で、この鉄鋼産業を含む承認企業の中で、従業員の地位を不当に害する事態は起こっていないとはっきり答弁したわけですが、それは皆さんの方から小渕総理への...全文を見る
○吉井委員 そこで、法案第三条六項六号で、私は、ヨーロッパでは当然となっている営業譲渡などの際のリストラ、解雇制限の内容、これは、解雇の禁止とか雇用契約と権利義務の継続が守られない場合には、日本でも従業員の地位を不当に害するものに当たるということはもう明白だと思うのですよ。だから...全文を見る
○吉井委員 私は、今の御答弁では、三条六項六号は本当におまじない程度のものにすぎない、それではこの産業再生法案の本質というのは、これは結局、リストラ大量解雇促進法じゃないか、そういうやり方は進めるべきじゃない、このことを指摘して、質問を終わります。
07月28日第145回国会 衆議院 商工委員会 第22号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  きょうは五人の参考人の皆さんに御苦労をいただきまして、私はまず、そのことに対して、御苦労さまですということを申し上げたいと思います。その上で、時間が限られておりますから、せっかく五人の方に来ていただきながら、お一人お一人にという...全文を見る
○吉井委員 政府の答弁の中では、要するに、解雇を伴うリストラ計画に労働組合として反対ということを決めたとしても承認を与える、そういうスタンスです。  引き続いて野口参考人に伺っておきたいんですが、産業再生の名で国が事業再構築計画、いわゆるリストラ計画を出させる、これに承認を与え...全文を見る
○吉井委員 野口参考人には後ほど時間があればもう一問お聞きしたいことがございますが、次に今井参考人に伺いたいというふうに思います。  九二年六月十一日の日経連タイムスの「主張」では、多くの企業が景気の先行きを過大に評価して大幅な設備投資の拡大に走った、バブルの発生と崩壊というお...全文を見る
○吉井委員 今、過剰設備の問題でおっしゃった中で、確かにバブルのときの過剰な設備投資の問題、それから需要の落ち込みによる、物が売れないために生産活動ができませんから過剰となっているもの、それから今おっしゃったもう一つの円高要因の問題ですね、そこはもう少し本当はよく切り込んで考える...全文を見る
○吉井委員 そこで、私は、野口参考人にはグローバルスタンダードということについて伺っておきたいと思うのです。  日本は、グローバルスタンダードというよりも、本当はアメリカンスタンダードを盛んに考えているのじゃないか。むしろ、ヨーロピアンスタンダードの方こそグローバルスタンダード...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので終わります。どうもありがとうございました。
○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、昨日に続きまして、最初に、今度の産業競争力会議について、朝日の五月十二日付の「不良債権の実相」というところでは、「「競争力回復」という大テーマを掲げたはずの産業競争力会議の論議のまん中に、なぜか「設備、雇用、債務」の三つの...全文を見る
○吉井委員 与謝野通産大臣は、既に御紹介したこともありますが、日経新聞の四月十九日のインタビューで、「公的資金による資本注入で金融機関が助かり、今度は金融機関が企業の面倒をみる番だ」と語っておられます。  実際、債務の株式化構想が急浮上したのは銀行への公的資金投入と無関係ではな...全文を見る
○吉井委員 いや、大臣が言われたんじゃなくて、おすそ分けの話は日経が社説で書いているわけですから。問題は、今度のこの仕組みが、全体としての債務の過剰をどうするか、こういうところからもともと出ているものであって、そしてこの債務の株式化ということが議論されてできてきたということ、これ...全文を見る
○吉井委員 これは、銀行の破綻であれ企業の破綻であれ、結局それらは国民にツケ回しがされてくることになる。負の遺産の移しかえということ、このことはまず指摘をしておかなきゃならぬことだと思います。  引き続いて、そういう中で問題は、さらに設備廃棄等への税金優遇の問題ということがあり...全文を見る
○吉井委員 どの企業という固有名詞が挙げにくいとすれば、それはどういう事業分野ですか。例えば鉄鋼であるとか、それは言えると思うんですね。
○吉井委員 いや、それは、規模からしても二十社で百億でしょう、小さいところじゃそうはいかないわけですよ。これは鉄鋼、電炉、石油、石油化学、この四つの業種になるんでしょう。
○吉井委員 そうしたら逆に、本当に設備で非常に巨大なものを持っている、広大なものを持っているところを考えていった場合に、この四業種、その他に全くないわけじゃありませんが、それ以外に何か挙げられるものがあったら挙げてください。
○吉井委員 設備廃棄の支援だけでなくて、経団連の一次提言の中では、廃棄後の跡地の利用促進や売却の支援策まで要求を出しております。今回の税制優遇策の買いかえ特例に土地を加えることとしておりますが、これによって最大の恩恵を受けるのは、これは結局、広大な敷地を持つ鉄鋼、石油コンビナート...全文を見る
○吉井委員 ですから、支援の対象になるということであります。  ところで、NKKや日石三菱、昭和電工、東芝などが集中立地する神奈川県の京浜臨海部、四千ヘクタールを超えますが、先日、見に行ってまいりました。NKKなど大企業主導の再編整備が今ここでは進められておりますが、ここでも最...全文を見る
○吉井委員 本法案によるリストラと税制優遇の措置というのは、その他の支援策とともに連動してこれがきいてくるわけですが、NKK初め臨海部の大企業の遊休地の売却を大いに促進していくということは間違いないと思います。新日鉄の今井氏も、バブル経営に走ったことはきょうの午前中認めておられま...全文を見る
○吉井委員 私は昨日も取り上げましたが、一九八七年に制定された産業構造転換円滑化臨時措置法、これはちょうど八七年という鉄鋼不況の時期のものですが、まさに鉄鋼大企業救済のための法律であったと言っても言い過ぎでないぐらいのものでありました。当時、新日鉄は沈没寸前のようなことを言ってお...全文を見る
○吉井委員 私は、それはおかしいと思いますよ。実際、中小企業家の皆さん方、本当にまじめに一生懸命経営をやってきて、しかし、大企業の方から仕事が回ってこなくなったとか、単価を切り下げられたとか、さまざまな事情はあるにしても、その借金を返すためにということでみずから命を絶って生命保険...全文を見る
○吉井委員 分社化の実際の姿というのを私は見てまいりまして、事業再構築、分社化の実態としては、この七月から、NKKの京浜製鉄所、これは従業員百八十名の方たちが働いている表面処理鋼板事業の分社化というのを見てまいりました。新会社はエヌケーケー鋼板というのですが、資本金十七億、NKK...全文を見る
○吉井委員 だから私、個別案件はともかくとして、しかし、個々の実態というものをぜひ労働大臣につかんでいただきたいと思うのは、おっしゃるとおり、本来ならあり得ないはずのことが、一人一人部屋に呼び出して、君はもう出向の次、もう一年たったから今度は転籍だとか、そういうふうなやり方で身分...全文を見る
○吉井委員 それは、今おっしゃった点については既に昨日も議論をいたしておりますが、第一生命経済研究所のレポートでは、九八年七—九月期の企業の過剰設備ストックの四分の三が需要要因、つまり景気低迷による総需要不足によるものだ、残る四分の一がバブル期の過剰投資による構造的要因だというこ...全文を見る
○吉井委員 私、法案をちゃんと読んで聞いていますから、後ろ向きとかそんなことだけを言っているんじゃないんですよ。昨日も、アンド、オアの問題を取り上げましたが、中核的事業の開始などと、事業の廃止または縮小というのは、アンドでなくてオアなんですよね。  そういう中での事業の相当程度...全文を見る
○吉井委員 さっぱり明らかになりません。  次に、事業再構築計画の認定申請があったときに認定するというわけですが、では、その認定基準は何なのか。これは、その中の第三条六項の六号、七号等について聞いておきたいんです。  三条の六項に関連して、実はけさも連合の野口参考人に伺いまし...全文を見る
○吉井委員 合意を期待される、これはそうだろうと思うんです。  この、従業員の地位を不当に害するものでないということについて協議をする。協議をずっとやっていて、協議が調わないからということで解雇。あるいは、転籍というのは結局そこは解雇される形になりますが。そういうふうな解雇とい...全文を見る
○吉井委員 これは昨日も議論をいたしましたが、今度の産業再生法は、経営危機に陥った企業を救済するための法律じゃないんですよね。まさに、産業競争力をつけてもらおう、元気になってもらおうという企業についての法律でしょう。今大臣おっしゃった整理解雇四要件というのは、これは経営の危機に陥...全文を見る
○吉井委員 この事業再構築というのは、競争力を強化することがねらいであって、破綻寸前の企業の経営危機を打開する手段じゃない、実はこれをきのう確認したわけです。そして、整理解雇四要件というのは経営の危機に陥った場合の話なんですよ。つまり、今度のように、競争力を強化するという企業です...全文を見る
○吉井委員 大臣、これは昨日既に議論済みなんですが、労働省の方からも、経営危機に陥った場合が整理解雇四要件の問題だと。それは、実際に人員削減になる場合であっても、まず役員報酬の減給は当然として、自然減の不補充とかいろいろなことをやるというのは、これは経営危機に陥った場合に、そうい...全文を見る
○吉井委員 だから、積み重ねてきたのは、経営の危機に陥った場合の整理解雇四要件しかないんですよ。これが積み重ねてきたもので固まっているから、きのうもそう答弁されたわけだ。今度は経営の危機に陥った企業じゃなくて、競争力を強化しようという元気な企業の事業再構築計画の中で、しかし解雇を...全文を見る
○吉井委員 法律というものには両側があるのですね。この法律の場合、リストラをする側の法律なんですね。リストラされる側の問題について一番やはり本来考えてもらわなきゃいけないのは労働省であり、労働大臣だと思うのですよ。  そうしたら逆に伺っておきたいのですが、話し合いは当然尽くすと...全文を見る
○吉井委員 次に、三条六項の七号について伺っておきたいと思うのです。  これは中小企業、下請企業にかかわってくる問題ですが、二社以上のカルテルの場合についての話であって、一社で行われるときには、これは「関連事業者の利益を不当に害するおそれがあるものでないこと。」ということではあ...全文を見る
○吉井委員 今のお話を聞いていますと本当に心配のない感じになるのですが、現実には、これは例えば北九州市の八幡に行かれたらよくわかると私は思うんですよ。八幡もそうですし、その他全国各地に企業城下町がいっぱいありますよ。そこで実際にリストラ計画を進められ、労働者の皆さんがどんと人が減...全文を見る
○吉井委員 私は、ここでお話を聞いていると、本当にバラ色の夢を見ているようなお話なんですが、現実はそんな甘いものじゃないですね。  それで、例えば判例の上では、営業譲渡というのはさまざまな形があっても、営業譲渡の場合の雇用継続については譲り受け企業に承継されることが多いという判...全文を見る
○吉井委員 それで、私は、ぜひ大臣に本当によく御研究いただいて取り組んでいただきたいということとともに、もう一つの問題は、実はせんだって参議院の方でも議論がありまして、柳沢大臣からも宮澤大蔵大臣からも、これはいろいろ研究しなきゃいけない分野があるということで、今御研究もいただいて...全文を見る
○吉井委員 私、これで終わりたいと思いますが、大阪弘容の場合、現に大量の解雇が今進みつつあるときなんですよ、もう日にちは決まっておりますけれども。ですから、労働大臣おっしゃったように、建前がそのとおりでうまくいっておるならば私は申し上げないんですよ。しかし、現実には日本の各地でた...全文を見る
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、産業活力再生特別措置法案に対する反対討論を行います。  反対理由の第一は、本法案が、労働者、中小企業を排除した少数の財界トップと総理らによる産業競争力会議の論議を受け、経団連、大企業の要求を丸のみにして法案化されたものであり、そのやり方も...全文を見る
08月10日第145回国会 衆議院 科学技術委員会 第12号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  この敦賀二号機につきましては、ちょうど今回と同じ化学体積制御系配管での冷却水漏えい事故というのは九六年の十二月二十四日にも起こりまして、年末年始の休みに入った時期ですが、私はあのときも十二月二十九日に調査に入りました。それは、一...全文を見る
○吉井委員 亜鉛の混入による粒界腐食割れというのは有力な原因の一つではあるわけですが、同時に、それだけじゃなしに、膨張、収縮の繰り返しによる高サイクルあるいは低サイクルの金属疲労などとの複合要因によるものである、こういう判断は必要であったし、実際に、これは九七年一月の原電の報告書...全文を見る
○吉井委員 今もおっしゃったように、超音波探傷検査では、一・五ミリ、これより傷が大きくならないともともと見つからないんです。そして粒界破面というのは、これは顕微鏡でないと見えないものなんです。そこへ亜鉛のごくわずかな混入があっても、これによる一・五ミリを超えたものはおっしゃったよ...全文を見る
○吉井委員 一つ一つ原因をつぶしていったというのはよくわかるんですよ、この表で。ただ、それはこの問題についてはそうなんだけれども、残る五十八のエルボーについて粒界破面に亜鉛の混入がなかったということの証明にはなっていないんです。  それから、この間にどのようにさまざまな要因によ...全文を見る
○吉井委員 一・五ミリというお話も余り簡単に考えてはいけないと思うんです。肉厚が十一ミリなんですから、一〇%を超える傷なんですよ。それが時間をかけて進行していくわけですから、その傷のあるところだけに金属疲労等が進むというものじゃないんです。エルボー全体について、例えば高サイクル疲...全文を見る
○吉井委員 十年に一回、そしてそれも通常の運転圧をかけて、こういうことで定期点検は事足れりということでこれまで来ていたわけですよね。そういうところについて、やはり原子力安全委員会としてももっと積極的な働きかけ、それが非常に求められている。今委員長は国民の立場に立ってとおっしゃった...全文を見る
○吉井委員 今回の事故について、七月十二日の午前六時〇五分に火災報知器発報となっているわけですが、実はそのときに、ビーチマークなどからする可能性としては、一挙に破裂が進んでどっと出た、水漏れが起こったという可能性ももちろんわかるわけですが、ただ、ピンホール状から二時間、三時間かけ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
10月19日第145回国会 衆議院 科学技術委員会 第14号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  参考人の皆さんには、朝からどうも御苦労さまでございます。  私は、最初に、今回の事故について、臨界事故の判断の時期とその根拠はどこに求めて進められてきたかというその問題から入っていきたいと思うのです。  最初に、ジェー・シー...全文を見る
○吉井委員 青い光を見たというニュースを、二時半ごろだったと思いますがファクスが入りましたので、私もこれは臨界事故だなと思って、それであなたの会社へ当日たしか午後六時半前ぐらいだったかと思いますがお訪ねをして、それで所長さんから説明を伺ったところでは、当時のガンマ線データしかなく...全文を見る
○吉井委員 この点では、原子力安全委員会の住田委員は、午後二時前に入った情報で、青い光を見たという、それで臨界事故だと判断されたということを伺っておりますが、佐藤原子力安全委員長が、あれが臨界事故だと判断をされたのは何時ごろのことで、判断された根拠は何でした。
○吉井委員 それでは次に、科学技術庁の方に伺っておきたいんですが、間宮原子力安全局長は、参議院でのせんだっての決算委員会での答弁の中で、九月三十日の夕方から夜にかけて臨界事故と判断したという答弁をされました。  それで、科学技術庁として臨界事故だと判断したのは大体何時のことであ...全文を見る
○吉井委員 十月十四日付の神奈川新聞に有馬前長官が、「科学者として失敗だった」という、臨界事故で反省の言葉を語っておられます。  有馬さんは、正午ちょっと過ぎ、臨界の可能性ありと報告を受けた、臨界の可能性があると思ったのはもっと後になってから、中性子線は当然はかっているものと思...全文を見る
○吉井委員 最初のバーストの後どうなるかというのは、これは皆さんも過去の事故事例はお持ちのはずで、数秒あるいは数十秒という短いものもあれば数十分もあるし、三十七時間という例もありますから、今回の約二十時間より長い例もあるわけですよ。それを勝手に、何ら判断する根拠もなく、臨界事故で...全文を見る
○吉井委員 私は、やはりこの問題では、日本の原発なり原子力技術は大丈夫なんだ、これはもう完成したものだと、今回の事故についても、事故の後でもかなりおっしゃる方がいるんですよ、原発本体じゃなくて周辺技術のところの問題だったと。原発や原子力技術は完成されたものという、本当に抜きがたい...全文を見る
○吉井委員 次に、私、臨界事故を想定していないというところから始まって、防災対策を想定していなかったという問題に触れたいと思うのですが、防災問題についてはまた改めて別な機会に取り上げたいと思います。  ただ、一言。私は久しい以前から聾唖者の方たちと交流がございますので、日本聴力...全文を見る
○吉井委員 私は、次に、ジェー・シー・オーの幹部の方に来ていただいておりますから、参考人の方に最初に伺いたいんですが、ジェー・シー・オーの幹部の方も社員の方も、自分たちは危険なものを扱っているというその認識を持っていらっしゃったのかどうか、このことを伺いたいと思います。
○吉井委員 幹部社員の皆さんには危険なものを扱っているという認識はあったということですが、これはやはり全社員に繰り返し繰り返し徹底されるということが必要であった。その点では、今の社長のお話を伺っておりまして、企業の中で本当に危険なものを扱っているんだという認識が実は全社員に徹底さ...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃったように、影響については二つの問題があるわけですが、原研などの最近の中性子線被曝線量と現場からの距離のデータなど、周辺で測定されているものが少しずつ今公開されつつある段階ですが、科学技術庁の方は、今回さまざまなデータが出てきて、いろいろな方たちが試算も行っ...全文を見る
○吉井委員 最初のバーストの影響はこれからなんですが、その影響を別にしても、例えば現場から四百メートル以内のところで二十時間そこにおったという人の場合であれば、これは発表されたデータから見て年間許容線量を超えるものになっているということは大体見込まれるわけです。それに対して、バー...全文を見る
○吉井委員 今の時点で、例えば四百メートルとか五百メートルとかあるいは一キロとか、この数字はまだ、もちろんこれは事故の規模によりますから簡単に出るわけじゃありませんが、少なくともこれだけはというものについてまだ現時点では数字は出ないということです。  ただ、住友金属鉱山のウラン...全文を見る
○吉井委員 地理的安全審査の基準を当然含めて考えるということですね。その点だけもう一遍確認しておきます。
○吉井委員 これだけの経験を得たわけですから、余りあいまいなことに済まさない。多重防護は施設で現に破れたわけですから、そのときに最後のよりどころになるのは保安距離なのですから、いろいろ組み合わせて考えたとしても、しかし、やはり保安距離をとっておかないことには大変だということが今回...全文を見る
○吉井委員 日本原電の顧問の板倉さんという方が「立地指針の裏にある考え」という一文を「原子力eye」に寄せておられますが、なかなか大事なことを言っておられますね。潜在的危険から公衆を守ること、これが原子力平和利用にとって大事なことなんだ、安全防護施設をいかにつくっても、潜在的危険...全文を見る
○吉井委員 どうも意味がおわかりじゃないようですが、なされているんじゃなくて、それに対してちゃんと、誤操作があろうが、あるいは故意の事故等があっても臨界事故等が起こらないように必要な対策をとる、これが多重防護ということなんだろうということを言っているんです。一言でいいです。
○吉井委員 故意も含めて考えないと多重防護ということにならないんですよ。  この点では、やはり今回の臨界事故の教訓からすると、中性子線の測定機器を備えておくということ。これは有馬長官の発言もありますが、動燃の施設へ行ったときには動燃の方たちも言っておられましたし、原研の関係者の...全文を見る
○吉井委員 どうもかみ合いませんな。  原子力安全委員長の方に伺っておきたいと思います。あなた自身も原研でずっとやってこられた方だから、よくおわかりの方なんで。
○吉井委員 それで、私も、科学技術庁がジェー・シー・オーの事故の後、最近全国で同種の施設の緊急調査をやっておられますが、その報告もいただきました。  それで、各施設の中性子計測器があるかとか臨界制御の措置はあるかとか、どういう状況にあることがその調査でわかったのかということを見...全文を見る
○吉井委員 迅速な行動は当然なんですけれども、緊急調査をやられて、今、常識的には中性子モニターがあった方がいいと委員長おっしゃっておられるのだけれども、それぐらいのことは、問題になっている施設で見て、ガンマ線モニターはあるが中性子モニターがないと、見ればわかるわけで、そうしたら、...全文を見る
○吉井委員 私は、科学技術庁も言っておられる核燃料関係の施設、そこについて私も幾つか見まして、それで申し上げたわけです。これは、大臣の方もそういう立場で、ぜひ中性子モニターの設置とか臨界事故対策というものを考えて取り組んでもらいたいと思います。  最後に、一つ問題として、安全指...全文を見る
○吉井委員 終わります。
11月09日第146回国会 衆議院 商工委員会 第2号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、最初に、今日の景気の見方について、多分両大臣の間で同じお考えと思いますが、確認しておきたいという意味で最初に伺いたいのは、せんだっての大臣所信の中で深谷大臣は、雇用情勢は依然厳しい、設備投資は大幅な減少基調、民間需要の回復...全文を見る
○吉井委員 九九年版の経済白書では、「消費の回復力が弱い中で、今後の雇用情勢によっては、家計不安を通じた悪循環に再び陥るリスクも否定できず、合成の誤謬(個々の企業は立ち直ってもマクロ経済が悪化する)に陥る懸念もある。」としておりますが、改めて確認しておきたいのですが、堺屋経済企画...全文を見る
○吉井委員 ですから、このまま今後の雇用情勢によっては合成の誤謬に陥る懸念、これは当然長官も持っていらっしゃいますね。
○吉井委員 さてそこで、次に見ていきたいのは、今長官が今後の雇用情勢について心配もしていらっしゃるわけですが、大企業のリストラ、働いている皆さん方に対する大量の人減らし、削減という問題でありますが、これはいよいよこれからというところへ今来ていますね。  興銀、第一勧銀、富士銀行...全文を見る
○吉井委員 要するに、リストラ、今日本で言っているリストラというのは、事実上はこれは人減らしということなんですね。雇用がなくなりますから所得は大幅に減退するわけですから、消費購買力は失われて物が売れなくなる、生産活動は停滞する。そういうことで、一つの企業だけとってみれば、リストラ...全文を見る
○吉井委員 ある分野から新しい生産分野を開発して、そこへ人が流れるということであれば、あなたがおっしゃる、それは一つ意味があるわけです。  そうではなくて、明らかに雇用が失われていくという、今そこが問題になっているのですね。そのときには、あなたが一般論でおっしゃったようなことで...全文を見る
○吉井委員 廃業や倒産の大きな原因の方を、創業のお話はあったのですが、私はそこをまずよく見ておく必要があると思います。  それでは、政府参考人の方から伺っておきたいと思います。  中小企業白書でかなりその分野は書いてありますが、消費税増税などによる最近の消費購買力の落ち込み、...全文を見る
○吉井委員 なお、さらに中小企業白書では、海外生産比率の高い大企業ほど、下請企業が大きく減少し、下請の切り捨ても大きいし、下請取引単価も下落している、こういうことを白書から読み取ることができると思うのですが、これも間違いありませんね。
○吉井委員 中小企業白書を出していらっしゃるところがそういう頼りないことを言ってもらっては困るわけで、白書の中にちゃんとグラフまで載せていらっしゃるわけですから、これは白書を読めばそういうことが指摘されております。  また、中小商店と商店街の問題については、小売業からの撤退理由...全文を見る
○吉井委員 中小企業庁の流通業経営実態調査、これが中小企業白書の中でもデータとして挙げておられますが、一番が売り上げの減少ですね。二番目に、後継者の問題もあるのですが、実は大型店の近隣地区への出店の問題と郊外への出店を合わせますと、これは四三%ぐらいになってきますから、後継者の不...全文を見る
○吉井委員 私が取り上げました中小企業白書は、過去の白書ではなくて今あなたのところが出していらっしゃる一番新しい白書で出ている数字がそういうことです。中小企業が倒産、廃業に追い込まれる最大の原因というものは、消費不況と大企業の海外移転やリストラ、それによる下請の切り捨て問題、そし...全文を見る
○吉井委員 日産の問題はまた後ほど触れていきたいと思っておりますが、私は、やはり雇用の危機、雇用不安があれば、消費マインドがさらに冷え込むわけですから、本当に景気を後退させるばかり、悪循環に陥るという点で、私はこういう点でも、今のリストラ問題、これは中小企業対策や雇用を十分考えて...全文を見る
○吉井委員 流れにおいては、今おっしゃったように、大臣と私と、自動車産業と通産行政のかかわりという点では大体見解が一致しておるというふうに思っておるのです。  それで、せんだっても、自動車用のねじですね、ああいう分野のところで働いている方たちの、今度の日産リストラにかかわる問題...全文を見る
○吉井委員 そういう状況だったのですが、これが海外生産比率を八五年のプラザ合意以降、五倍近くに伸ばして、海外で設備投資と雇用の拡大、国内ではリストラ、人減らし、そして多国籍企業として、日本の企業というよりももう多国籍企業というふうになってきて、みずからの企業利益だけを考えた行動に...全文を見る
○吉井委員 ここで、委員長に、午前中の理事会でお許しいただきました資料の方を配付していただきたいと思います。これは私のこれから後の質問の中で使わせていただきますので、よろしくお願いいたします。  今、政府はいつ今回のリストラ計画を聞いたのかという問題などについて聞こうと思ったら...全文を見る
○吉井委員 大臣、私は、こういうふうなやり方で、要するに設備を廃棄する、労働時間を延ばす、これで稼働率を引き上げる、企業の経営効率は確かに上がるわけですね、利益率は高くなる。しかし、そういうふうなやり方でいいのだろうかということが今国際的にも問題になってきている時代だと思うんです...全文を見る
○吉井委員 私は、少なくとも、雇用、中小企業、地域経済を守るということなしには中小企業国会を名乗る資格はないと思うんですよ。銘打つことはふさわしくないと思っているんです。それが今中小企業の皆さんの置かれている深刻な現状なんだし、そこを何とか現実的に打開しようと思ったら、やはり雇用...全文を見る
○吉井委員 日産の協力会、日翔会の加盟企業は現在百七十五社です。九六年時点の場合は百九十一社でしたが、その従業員は五十八万人です。その他日産グループ三十三社を加えた従業員は六十五万人です。さらにその下に、その他協力企業四百五十六社があり、二次、三次、孫、ひ孫請の下請企業があるわけ...全文を見る
○吉井委員 非常に大きな賃金格差があったわけです。ですから、格差是正という意味もここにあって、これは今なおこういう状況なんですから、それを取っ払うというのは、これはあしたからの議論でやりますが、私はとんでもないことだと思っているんです。  八五年の急激な円高が進行したときに、私...全文を見る
○吉井委員 格差はお認めになっていらっしゃるのですが、こういう格差があっても、下請部品メーカーが一生懸命尽くして、そして日産の発展が得られてきたわけです。ところが、ゴーン氏はこの下請も半分切り捨てると言っているんですね。経営基盤をどうするこうするといったって、その経営基盤そのもの...全文を見る
○吉井委員 それでは、もう一枚の方の資料をごらんいただきたいと思うんですが、日産は、日本の自動車業界の中でも早い時期から国内でリストラ、その一方で海外生産比率を高めて、国内産業を空洞化させるということをやってきました。この資料をごらんいただくとおわかりのように、自動車全体について...全文を見る
○吉井委員 多国籍企業の場合は、企業が国を選ばないということで、最適生産ということで、この国でもうかると思ったらそこへ進出しますが、こっちがもうかると思ったら、さっさとそこをリストラをやってこっちへ移っちゃうわけですね。これはまた新たな国際的な問題を引き起こしております。  き...全文を見る
○吉井委員 その前に、EU指令の中には、労使協議会指令もありますし、それから大量解雇指令、企業譲渡の場合の既得権指令、賃金指令などリストラ関係三指令も労使協議会指令とは別にありまして、そして、実際にルノーが起こした問題については、ベルギーであれフランスであれ、あるいは国際司法裁判...全文を見る
○吉井委員 まず、解雇でないというお話につきましては、私は、これはどういう玉突きでやられていくかとか、関係する労働組合の皆さんその他の方たちからも詳しく伺っておりますから、時間が大分迫ってまいりましたからそのこと自体についてこれ以上議論できないのが残念ですが、しかし、大臣がおっし...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので終わります。
○吉井委員 私、終わりますということを言っているのに、委員長が指名されて、いわば大臣の方の反論権ということでされるのだったら、それはそれ自体に対する私自身の見解をきちっと述べるという時間をいただかないと、私はこれはおかしいと思うのですね。  もう時間が大分たっていますから、また...全文を見る
11月10日第146回国会 衆議院 科学技術委員会 第1号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  せんだって、この委員会での資料要求が他の委員の皆さんから行われまして、けさほどの理事会で確認して科学技術庁の方から提出していただいたわけですが、実は、これは私の分だけ欠落しているのかと思ったら、全部欠けているんですね。それはどこ...全文を見る
○吉井委員 これは単純なミスということで済ますのかどうか。大したことないページだったらそれでいいんですよ、私も別にこだわるわけじゃないし。しかし、これは委員の方によっては本当に激怒されるような問題ですよ、私は穏やかに終わっておきますが。しかし、この臨界事故の程度、影響という一番大...全文を見る
○吉井委員 いずれにしても、これは放出された沃素の量などからしても、沃素の量で計算すると、美浜原発のときの大体五千二百倍ぐらいになろうかと思いますが、これは政府参考人の方からでも、あるいは原子力安全委員長の方からでも結構ですが、この点は大体それぐらい沃素の量では出たんじゃありませ...全文を見る
○吉井委員 これは安全委員会の方へ報告されたデータでしたかね。そういうことですから、大体沃素の量で約五十二キュリー、美浜のときは〇・〇一ですから、五千二百倍ぐらい。ですから、そういう点では中性子線が非常に大量であったとともに、これは世界的に見ても非常に大きな規模のものであったとい...全文を見る
○吉井委員 私は、運専官の方の個人的責任なんというようなことを聞いているのじゃないのです。これは、科学技術庁を代表して行っているわけですよ、現場へ。一番この事故で問題だったのは、現場の責任者のジェー・シー・オーの越島所長の方から、この間所長がここへ来られて、十分後には、データをき...全文を見る
○吉井委員 ガンマ線のデータが、一時的に高いだけではなくて、ずっと高かったのですよ。だから、ジェー・シー・オーの所長は、これは臨界反応だ、それが継続しているという判断をしているわけですよ。それに対して、いずれにしても、ではその臨界が終わっているか継続しているかということをまず確認...全文を見る
○吉井委員 即発臨界がすぐ終わったか、外国の例のように三十七時間の例もあるのですから、続いたかどうかということを、それは確かにいろいろな評価はあるでしょう。しかし、だからこそまず中性子モニターを、ポータブル式のものは動燃にも原研にもあるわけですから、直ちに動員してはかりなさい、な...全文を見る
○吉井委員 私は、改めて十月の二十七日に、何回目か、ジェー・シー・オーへ行きまして、所長から伺ったのですね。要するに、何回も繰り返し確認してまいりましたが、運専官の方から臨界事故についての質問やコメントはなかったというのですよ。それから、住民避難についてもコメントはなかったという...全文を見る
○吉井委員 私は決して、運専官の方の個人的な責任だ何だとか、そんなことを言っているんじゃないのです。本庁が、こういうことは確認しなさいとか、こういう指示は出しなさいとか、何も言わずに送っていたことが問題じゃないか、そこを言っているのですよ。何のために運専官の方を現地へ派遣したので...全文を見る
○吉井委員 私はこの会議録を読ませていただいて思ったのですけれども、科学技術庁の方は、臨界事故が起こったのじゃないかといろいろ言われておるが、全く今確認できる状況ではございませんと、何とも頼りない話なのですね。しかし、読ませていただくと、例えば住田委員は、諸般の情勢を全部総合する...全文を見る
○吉井委員 臨界体積が十六・五リットルなのです。十六・五リットルといいますと、わかりやすい感覚からいいますと、一升瓶でいうたら八本ぐらいですか、それぐらいの量なんですね、臨界体積が。  沈殿槽は百リットルなのです。だから、これははなから、この沈殿槽は単一のユニットとして臨界安全...全文を見る
○吉井委員 私は、そういうことを言っておったら本当にとんでもない話だと思うんですよ。  まず、これは指針の十違反なんですよ。大体単一ユニットで臨界安全を守らなきゃいけないのです。十六・五リットルで臨界体積だと、百リッターだったら、はるかに、これは臨界になっちゃうわけですよ。しか...全文を見る
○吉井委員 再度確認しますが、そうすると、今あなたはその責任者なんですね。  原子力安全委員会に書類を出すときに、指針の十に照らしてみて、形状管理だ質量管理だ、いろいろおっしゃったけれども、一番のポイントは、この単一ユニットについては、技術的に見て想定されるいかなる場合でも臨界...全文を見る
○吉井委員 私は、今のお話を伺いまして、これは同じことを繰り返すと思いましたね。これは本当に、そういうふうな原子力安全調査室であれば、私は繰り返すと思いますよ、この事故を。  当時、そういうふうな判断でもって恐らく岡崎さんも書類を上げられたのでしょう。本当だったら、きちっと見て...全文を見る
○吉井委員 これは、大臣、お聞きいただいて、えらいことなんですよ。みんな責任を振り合って、だれも責任をとらないのです。こんなことでいいのだろうか。  核燃料加工施設安全審査の審査会がある、専門部会、それがあって、そこがクリアしたということでもって、安全調査室は何も考えない、原子...全文を見る
○吉井委員 私は、今のいわばつらっとしたようなお話を聞いているだけじゃ、これは本当に正していくということはとてもできないなと、深い憂慮の念を感じます。  これは、やはり基本的に日本の科学技術庁が原発推進官庁なんですよ。原子力についての考え方、思いは、いろいろな方がいらっしゃって...全文を見る
○吉井委員 こういうことはエネ庁としても改めさせますね。
○吉井委員 次に、電気事業連合会の方なんですが、事故直後に、十月にパンフレットを出しまして、その中で、ジェー・シー・オーはこういう理由でだめなんだ、事故をやったんだ、しかし、原発は安全対策をやっておるから大丈夫なんだ、その一つは、機器の故障、操作ミスを防ぐマニュアルなどがある、も...全文を見る
○吉井委員 私は、本当にエネ庁も安全神話は深いなと今思いました。大体、制御棒ガイドローラーが故障するということは動かなくなるんです。全部が動かない場合はもちろんですけれども、確かに一本や二本ぐらい動かなくても停止することはできるでしょう。だけれども、この問題がどれだけ深刻なもので...全文を見る
○吉井委員 安全神話は脱却すべきだということだけ申し上げて、終わります。
11月10日第146回国会 衆議院 商工委員会 第3号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は最初に、大臣にまず伺っておきたいと思いますのは、現行の中小企業基本法の出発時点での問題としては、昨日取り上げましたように、自動車、電機、機械などの戦略産業の国際競争力強化のために、ピラミッドの頂点を支える下請中小企業の上から...全文を見る
○吉井委員 前文のそれがおっしゃったようにあるわけですが、ですから、前文のやはり積極的なものがありますし、それから第一条で政策目標も、これはやはりそれを受けてのものですから、私はまず、この中小企業基本法の最も基本の部分、これは削除するべきじゃないと思うんですが、この点について改め...全文を見る
○吉井委員 いろいろ吟味して、前文であれ何であれ、意味のないもの、間違った規定、これは削除するというのは意味があると思うんです。だけれども、現に格差もあり、格差の是正ということも今も依然として意味のあるものなんですから、それ以外にも、中小企業の従事者の経済的社会的地位の向上に資す...全文を見る
○吉井委員 私は、やはり、個々の部分についてどうするかという議論であれば、前文の中で、そこをどうするという議論は議論で、個々によく検討するということは、そういう御提案があれば、その前文を残した中での議論というのはまずあり得ることかと思うんですが、前文そのものをばっさり切っちゃうわ...全文を見る
○吉井委員 中小企業の中にいろいろなものがありますから、今日なおかなり非近代的で劣悪な状況に置かれているところもあるし、私は全部がそんなものだというふうにはもちろん思っていません。さまざまなものがあります。  そういう中で、今は理念のことをおっしゃったんだが、経済的社会的制約に...全文を見る
○吉井委員 私も大田区へも参りまして懇談もいたしましたが、そのさまざまな中には、今日、大企業の海外移転、産業空洞化の中で、非常に腕のいい、旋盤やフライス盤とかを扱ってこられたり、あるいはガス溶接や電気溶接やら、さまざまなたくみのわざを持った方たちが、心ならずも経営が成り立たなくな...全文を見る
○吉井委員 せんだって、全国中小企業団体中央会が「下請中小企業の最近の動向」という調査を行って、発表しました。  親企業の特徴的な動きという事例の中には、コストダウン要請はすべての業界で引き続き強く行われており、下請企業の選別・集約化も、鋳物業界を除いてすべての業界で進行してい...全文を見る
○吉井委員 今のお話を伺っていると、もう下請問題も随分頑張っていらっしゃって心配ないような結構なお話なんですが、しかし、中小企業庁の下請中小企業短期動向調査をいただいておりますが、これによりますと、一九九一年二月の景気の山から後、受注量や受注単価は前年同月比で見て一〇〇を超えたこ...全文を見る
○吉井委員 ですから、いただいたこのデータを見れば歴然としているんですよ。本当に下請の皆さん方がどんなに苦しい思いをして経営をしていらっしゃるか、中小企業庁のデータによって示されているわけです。受注量の落ち込み、これはもちろんあります。しかし、同時に、受注単価が一貫して前年割れ、...全文を見る
○吉井委員 先ほどの中央会の調査の中にこういうのもありますね、下請法に抵触しない形での検収の遅延が行われる、金属プレスなどからの回答ですが。本当に今、もう生易しい状態じゃないんですね。  そういう中で、ここで私、公正取引委員会にも伺っておきたいと思うんですが、大企業や親企業と中...全文を見る
○吉井委員 圧倒的な力の差のもとにおける優越的地位の乱用とか、これは何も親企業と下請との下請取引だけじゃなくて、さまざまな分野で、やはり中小企業分野ではそれがありますから、私は、こういう点では、独禁法の厳格な運用とともに、場合によってはここを改正、強化をする必要があるとか、そうい...全文を見る
○吉井委員 それで、先ほど公取の委員長も悩みを率直にお聞かせいただきました。  大臣、本当に下請が大変だとさっき中小企業庁の方からもお話がありましたように、受注量、受注単価もどんどん下がりっ放しなのです。本当に格差是正が必要と。是正する前にまず下げるような乱暴なことをまず食いと...全文を見る
○吉井委員 効率化も効率化なんですが、さっきも公取委員長おっしゃったように、やはり片方の人権の問題とかいろいろなことがありますから、これは機械的にできないのです。人がやるという要素が物すごく大きいのです。しかし、人がふえないことには今の深刻な事態にこたえられませんから、これは本当...全文を見る
○吉井委員 こういう状況にあるということをお認めになったわけです。  いろいろ言いわけはなさいましたが、現行二十一条の輸出の振興というところ、実はアメリカは今どうしているか。中小企業事業団のニューヨーク事務所が調べて、クリントンの中小企業政策という報告書を出しております。この中...全文を見る
○吉井委員 とんでもない話だと思いますね。  アメリカは、クリントン政権のもとで、全米十五カ所に輸出支援センターを開設しているのですよ。それを輸出補助金と見るかどうかとか、それは今後いろいろ議論されたらいいでしょう。しかし、どういう形にしろ、やはりそれはそれとして、中小企業や産...全文を見る
○吉井委員 これは以前繊維の分野で議論したことがありまして、繊維分野で欧米等で随分発動している事例もあります。  それで、私は、セーフガードの問題とともに、同時にさまざまな仕掛けをつくって、伝統産業、地域産業を守るということはやはり大事だと思います。  実は、ことしの八月でし...全文を見る
○吉井委員 仏壇の輸入がどんどんふえてくる、業者の方が大変だ、伝統工芸士の人が大変だ、地域経済が大変だ。セーフガードについて今おっしゃったように、私は発動要件があると思っていますが、直ちにようやらないという場合、それはまさに内外無差別で、これは大阪仏壇、これは八女仏壇、これは川辺...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたから終わりますが、これはぜひふやしていただきたい。
11月11日第146回国会 衆議院 商工委員会 第4号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。きょうは、四人の参考人の皆さんには大変御苦労さまでございます。  最初に、清成参考人に伺いたいというふうに思います。  今、中小企業基本法の改正というこの問題を考えていくときに、やはり私は、現実に中小企業が置かれているこの現状から...全文を見る
○吉井委員 やむを得ない、難しいというお話になってしまいますと先の展望が出てこないのですが、問題は、やむを得ないという自然現象じゃなくて、産業の内容とかさまざま歴史的に変化するのは当たり前の話なのですが、その過程で、野村総研のエコノミストの方なんかが分析されたように、やはり悪循環...全文を見る
○吉井委員 もう一度、清成参考人と紺谷参考人にお伺いしておきたいと思います。  清成参考人の方には先ほどまだお答えいただけていないのですが、不利の補正ということで、下請の二法など、やはりここを強化して、そして、下請で来たところが簡単に圧倒的な力の差で非常に不利な条件を押しつけら...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、参考人の皆さん、どうもありがとうございました。  ただ、清成参考人、一言だけ。もともと助けていないんです、第四分類まで。私は、丸ごと助けろということじゃなくて、丸ごといろいろな形の支援策を考えるべきだというお話をいたしておりますので、誤解のない...全文を見る
11月16日第146回国会 衆議院 商工委員会 第5号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、中小企業政策、これがどういうふうになっていこうとしているのかということが今国民の皆さんの間で非常に関心の高まっているときでありますから、最初に堺屋長官のお考えというものをお聞きしておきたいと思います。  長官は、十月十日...全文を見る
○吉井委員 さらに、従来の中小企業というのはいわば滅び行くものの保護だった、こういう御発言もしておられました。  今、私自身全国各地で、中小企業といいましても大中小ございますから、さまざまな方がさまざまなところで頑張っていらっしゃってお声を聞きますが、しかし、どの皆さんも本当に...全文を見る
○吉井委員 ですから、これまでの中小企業基本法は滅び行くものの保護であったというお考えであって、これからの中小企業政策としては中小企業の強者を育てていくのだ、端的に言えば長官はそういうふうなお考えだと理解させてもらっていいですか。
○吉井委員 現在の中小企業基本法、この中にある格差の是正というは、当時の二重構造論を背景にした非近代的な中小企業構造を事業の共同化等の規模の拡大により克服する、いわば脱中小企業論ですね。こうした中小企業の規模拡大で、どんどん大きくして大企業にしていくというとらえ方、こういう問題、...全文を見る
○吉井委員 長官に締めくくり的にここで伺っておきたいのは、地域もそうですが、中小企業といっても大中小さまざまあるわけです。その大中小それぞれに見合った支援というものが私はやはり必要だというふうに思うのです。長官は保護という言葉を使っておられるが、本当に保護を受けてきたという感覚は...全文を見る
○吉井委員 私は、保護とか救済ということを言っているのじゃないのです。  現実にある格差、そして非常に不利な状況に置かれている。圧倒的な力を背景とする優越的地位の乱用によって非常に不公正な取引が強制されるとか、さまざまな問題があるわけですから、大中小さまざまな中小企業の皆さんに...全文を見る
○吉井委員 少し具体的に入っていきたいと思うのですが、私も、大臣おっしゃったように、脱中小企業論ですね、この立場は先ほどもお話ししましたように反対です。  ただ、やはり現実に中小企業が置かれている状況から出発したときに、例えば今度の基本法案の第五条で、基本方針の第一番目に、中小...全文を見る
○吉井委員 ですから、中小企業国会だと言っているのですが、ことしの〇・四一が来年もふえないのですよ。  その中で、創業・ベンチャーということで言っているわけですが、中小企業対策費を含む全創業・ベンチャー関連予算ということで伺いましたところでは、九九年度で四百四十億、二〇〇〇年度...全文を見る
○吉井委員 そうすると、中政審答申で受益者負担の原則を掲げて、現実に、例えば地域集積活性化に基づく承認、産地の補助金を削るということで来ているわけですが、これは予算が足りないからということで、一億五千万、全国の産地中小企業を削るわけですね。  これについては、全中の方からも、そ...全文を見る
○吉井委員 要するに、一億五千万削ることはもう改める気がないというのが今の政務次官のお話なんですが、地域産業集積活性化計画支援事業としては、これはもちろん後退でありますし、組合等の予算ももちろん一億五千万マイナスで、負担がふえる。  それから今、次の問題に入っていく前に一つだけ...全文を見る
○吉井委員 従業者数、商店数等が、これは私の方からもう言っておきますね、確認だけ何だったらしてもらってもいいですが。八八年の一人から四人の小売業の商店と、それから九七年の一人から四人の零細商店の店舗数でいくと、二十三万店減っていますね。そこに働く皆さん方の数は五十三万人減少してい...全文を見る
○吉井委員 それで、外務省に、新しいデータがわかっておればということでお願いしておいたんですが、なければ以前いただいたものの確認だけで結構です。  例えば日本とドイツを比べた場合、比較するデータをそろえるために、零細商店、この場合は一人から九人というちょっと枠を広げての商店にし...全文を見る
○吉井委員 それは引き続いてお願いしておきたいと思います。  以前お聞かせいただいただけでも、規制緩和をやって、日本は本当に大型店がどんどん進出して、中小商店がつぶれちゃったんです。ドイツにしてもイギリスにしても、これはアメリカにしてもそうですが、大型店の規制緩和というやり方は...全文を見る
○吉井委員 まず、規制緩和の方、どんどん大店法が後退したというのは自然現象じゃなくて、自民党に規制緩和を見直す会、武藤さんが会長になられて頑張っておられますが、これはかつて本会議でも答弁がありましたけれども、アメリカが圧力をかけたのは日本だけなんですね、ヨーロッパにはないんですよ...全文を見る
○吉井委員 ところが、例えば営業時間とか休業日数とか、つまりこれは開店日、開店日数ということになりますが、そういうものを条例で規制しようとしたら、立地法十三条違反でできないんだというのがこれまでの一貫した通産省のお考えなんですよ。  大臣も東京の商店街の実情をよく御存じだと思う...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、ドン・キホーテのようなやり方を改めるように努力されることを求めて、質問を終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、中小企業基本法等の一部を改正する法律案に対する反対の討論を行います。  小渕首相は、今国会を中小企業国会と銘打って臨みましたが、野党のたび重なる要求にもかかわらず、本会議のみならず、ついに当委員会にもただの一度も出席されませんでした。 ...全文を見る
11月16日第146回国会 衆議院 本会議 第4号
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○吉井英勝君 私は、日本共産党を代表して、総理並びに関係大臣に質問いたします。  政府は、今回のジェー・シー・オー東海事業所における臨界事故を契機に、原子力防災に関する二つの法案を出してきました。  それは、原子炉規制法改正案の方で、核燃料加工事業にも国の定期検査を行おうとす...全文を見る
○吉井英勝君(続) 自然エネルギーの研究開発などに全力を尽くす方向への根本的な切りかえを行うべきであります。総理の答弁を求めます。  日本共産党は、原子力防災はもとより、今日の原発の危険から住民の安全を守る立場で国民的共同を進める決意を表明して、私の質問を終わります。(拍手) ...全文を見る
11月17日第146回国会 衆議院 科学技術委員会 第3号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私、きょうは、今度の防災関係の二法について、やはり立法府として新しい法律をつくる、あるいは一部改正にしても、法律ができてしまいますと法律がそのまま生きてきますから、いわば逐条解説的に、大事な部分についてはしっかりその部分ごとに議...全文を見る
○吉井委員 政務次官は技術屋さんで御専門なので、また技術の方はよく議論したいと思っているんですが、大臣の方は、逆にまたそういう法律、経済その他、それは非常にお詳しい御専門家というふうに伺っておりますから、そういう観点から、きょうは主に大臣の方にお伺いしたいと思っています。また技術...全文を見る
○吉井委員 アメリカにしてもそうですし、オーストラリアのクインズランド州などでは、八九年に内部告発者保護法というのを考えていっているということなんですね。それは、告発者にもし制裁を加えると、制裁を加えること自体を犯罪だとする。つまり、そこまでいかないと、本当に公衆の生命とか健康や...全文を見る
○吉井委員 もう一遍伺っておきますけれども、世界で、内部告発を保護するという法律を組み立てていくときは、その内部告発をした人について、もちろんその告発の内容の当否は別に審議、検討するわけですが、その内部告発をしたことをもってさまざまな不利益、制裁が加えられることについては、その制...全文を見る
○吉井委員 アメリカやオーストラリアなどでこういう内部告発者保護ということを考えた場合には、まず法案の目的の中で、内部告発者を勇気づけ保護することにより、公的領域における不法、不正な活動及び公衆の健康または安全に対する危険の暴露、捜査及び是正を促進すると。  こういうことから、...全文を見る
○吉井委員 申告に係る手続や窓口だけじゃなしに、本当に告発者を具体的に保護する仕掛け、それはぜひ、どういう形で規定するか、この辺は本当は法律でかなり書いた方がいいと私は思っていますが、とりあえずは法ができたときに、内閣としてそういうものをきちっと定めて執行するという、そのお考えを...全文を見る
○吉井委員 その、などの中が大分大事ですから、ぜひそこは今私が申し上げましたようなことをきちっと御検討いただいて、法はつくったが生きてこないというものでは余り意味がありませんから、やっていただきたいと思います。  次に、今も斉藤政務次官からもお話がありましたように、ライト・ツー...全文を見る
○吉井委員 これは、国民の生命、安全、財産を保護するという問題もあれば、基本的人権を確保するという問題も、さまざまな角度があると思うんですね。やはり一番最初に、立法に当たって我が国憲法のどういうところに基づいて考えていくかというのが一番の根拠になったと思うんですが、特に内部告発者...全文を見る
○吉井委員 それはまた後ほどいただいたら結構ですから。  六十六条の二では、加工等の事業者、使用者についての規定です。同時に、今度のジェー・シー・オーでもそうですが、それまでのいろいろな問題も、なぜそういうことをきちっと科学技術庁などが早くにつかむことができなかったのか、本当は...全文を見る
○吉井委員 しかし、炉規制法に基づいて審査をする側、その審査の過程で見逃していることがあるよとか、あるいは、自分は、ここは炉規制法に基づいて、出てきた書類については突き返してその事業者においてきちっと適正に処理させなければならないと主張したんだがそのまま行っちゃったという場合に、...全文を見る
○吉井委員 それは、じゃ、大臣、アメリカの場合どうなっているか御存じですか。いわゆる口笛を吹く人の権利ですね、これがさっき言ったものですが、アメリカの場合は、公務員と企業等の従業員と両方定めているのではありませんか。
○吉井委員 それはぜひ調べていただきたいと思うのですが、私がなぜこれを提起するかというと、せっかくこの内部告発者の保護ということを新しく立法するからには、世界の流れがどうなっているのかとかそういうことをやはりきちっと調べて、そして、よく国際水準とかいろいろ言われますが、こういう分...全文を見る
○吉井委員 ですから、二つ問題がありまして、一つは、これは公務員についてもそういう内部告発の保護が大事だということが一つ。もう一つは、今回は事業所の問題について扱ったから一応除外しているという立場をとったとしても、その事業所から出てくる申請図書について、公務員の皆さん方は当然かか...全文を見る
○吉井委員 私は、この問題についてはこれで最後にしておきたいと思うのですが、そうすると、別な法律できちんと考えられるのですね。
○吉井委員 私は、率直に申しまして、世界的な水準からしてもそれはおくれていると思いますし、それから、東海事業所の事故が起こったからということで、今回仮にそれに限っておったとしても、しかし、民間の従業者には内部告発の保護を考えるのだけれども公務員は考えないのだ、そのやり方というのは...全文を見る
○吉井委員 昨年七月十四日に、科学技術庁の方でおつくりになった資料の中に今のことは出ております。ですから科学技術庁も、アメリカではこういう原子力防災に係る法的枠組みをつくってやっているのだなということはよく大臣も御存じのところだと思いますので、やはり新しく立法をしていこうというと...全文を見る
○吉井委員 名前はお忘れになったとしても、ショーラム原発もその一つであったというふうに多分お聞きになっていらっしゃると思います。  そこで、原発防災の措置法を今度つくるわけですから、第七条ではオンサイトの計画を今度触れているわけですね。第十二条ではオフサイトセンターを置くという...全文を見る
○吉井委員 今、政府参考人の方からも御紹介がありましたように、ショーラム原発でそういうことがあったわけですね。日本の場合は、いわば今度の法律というのはおくればせながらなのですよ。だから、おくればせながらのものについては、原発が既にある、その上に立っての防災計画ということになるので...全文を見る
○吉井委員 そこで、次に災害想定について少し伺っておきたいんですが、つまり災害想定を行って、それに基づく防災対策というのが出てくるわけですね。この点では、きょう核燃料サイクル機構の方にお越しいただいておりますので、プルトニウム製品を扱うサイクル機構で、その扱っているプルトニウムの...全文を見る
○吉井委員 今お答えいただいたように、もちろんさまざまな臨界対策というのはとっているのは当たり前の話なんですが、ただ言えることは、五百リットルにしても七百リットルの貯槽にしても、これは臨界体積八・六リッターの五十八倍から八十一倍。この間のようなジェー・シー・オーの沈殿槽とは、槽の...全文を見る
○吉井委員 万一の場合は、原発の場合の格納容器と厚みが全然違って、あれからすると非常に薄いものなんです。  そして、大体再処理工場で原発一基一年間運転した場合の放射能総量に匹敵するぐらいのものを扱っているわけですから、私は、そういう点では本当に、ここで臨界事故をやったときに、そ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
11月19日第146回国会 衆議院 科学技術委員会 第4号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。私は、先日に引き続きまして、原子力防災二法について幾つかの角度から質問をしていきたいと思います。  最初に政府参考人の方に一、二、確認的に伺っておきたいと思うのですが、それは、旧動燃、現在の核燃料サイクル機構の再処理事業についてです...全文を見る
○吉井委員 これは、法律に書いてあることを素直に聞いただけの話ですから。政府の方でつくった法律をどう執行していくか、こういう角度でお聞きしておりますので。  次に、同第四十六条、ここでは、使用前検査を受けて、これに合格をした後でなければ再処理工場を使用してはならないというふうに...全文を見る
○吉井委員 次に、サイクル機構の方です。  核燃料サイクル機構において、大体一九八〇年ごろからことし五月までの十九年間に、設置変更の許可の承認を得ないで、その変更部についての使用前検査も合格しないまま運転してきたという事案は何件ありますか。
○吉井委員 「安全性総点検に係る設置変更の申請案件」というのを出していらっしゃいますね。これはもともと、既に一九八〇年ごろからずっと使用してきたのだけれども、しかしきちっとした手続はやっていなかったということでもって、例えば剪断片の採取方法についての申請書上の不整合、つまり採取方...全文を見る
○吉井委員 それで、安全総点検に係る設置変更の申請案件について三百件ほどで、ことし一月に、これは年度を置いてやっていらっしゃると思うから、トータルすれば三百件余りですか。ことしに入ってからは四十八件ということですか。トータルと年度別の分、あわせてちょっと答えてください。
○吉井委員 はい、わかりました。  それで、今もおっしゃったのだけれども、届け出どおりでなかったとしても、それでやっておって特に問題なかったものだ。それは、この間のジェー・シー・オーも、いわば裏マニュアル違反なんですよ、実際に事故をやったものは。裏マニュアルどおりやっておれば、...全文を見る
○吉井委員 そこで、サイクル機構の方にもう一言お聞きしておきたいのですけれども、サイクル機構の側に、実際「もんじゅ」あり、再処理工場あり、それからまた低レベルの放射性廃棄物の貯蔵、ドラム缶が破けてと、本当にさまざまなことがありました。それから、いわば公金の使い方の処理の問題とか、...全文を見る
○吉井委員 いろいろ問題があって改めるようになった、それは一歩前進だと思うんです。  ただ、そうすると、政府参考人に伺っておきたいのですけれども、ジェー・シー・オーの裏マニュアルが問題になったのだけれども、動燃再処理工場においては、今のお話では三百件ぐらい、設置工事の変更許可申...全文を見る
○吉井委員 動燃の場合は、事故等が続いて、みずから内部でよく検討された。しかし、今の話ですと、これは内部で検討されて、いわば自主申告で出てきてわかったというお話ですね。そうすると、科学技術庁の方としては全然わからないわけですか。つまり、科学技術庁としては、日本のすべての原子力施設...全文を見る
○吉井委員 今回のジェー・シー・オーの事故の後、全国調査をされましたね。実は私も、ほぼ同じようなところを見に回ってまいりました。  ある企業について、これはフィジカルプロテクション、PPの問題がありますから固有名詞は挙げませんけれども、しかし、実際に科学技術庁が調査に回られたの...全文を見る
○吉井委員 話はこれからの話ということになるのですが、しかし私は、そこへ行く前に、やはりこれまでの問題について、きちっとした総括といいますか、きちっと踏まえるべきところは踏まえておかないと、本当の意味での前進にはなかなかつながらないじゃないかということを非常に心配しているのですよ...全文を見る
○吉井委員 私は、今長いことお話しいただいたんだけれども、一番大事なところは、この問題を通じて問われているのは、監督官庁の姿勢だと思うのですよ。科学技術庁の方が、たった一言でいいのです、これは原子炉規制法違反という見方をしていらっしゃるのか、それとも、遺憾だとはおっしゃったんだけ...全文を見る
○吉井委員 指導とかそんなことはようわかっているのですよ。しかし、動燃自体に、「もんじゅ」であれ、再処理工場であれ、事故もやれば、ビデオの改ざんだとか、事故隠しだとか、いろいろなことがあったわけですよ。  しかし、そういうことを経てようやく今みずから申請してこられたというのはよ...全文を見る
○吉井委員 結局大臣も、厳正に対処というのは当たり前の話なんですよ。しかし、この法律に合わないことがあるから、だから十九年間の事態を正そうということで、設置工事許可申請書を出してきて、総理の承認を受けてやっていこうということに今なっているわけですよ。つまり、それ以前の状態は、これ...全文を見る
○吉井委員 私が問題にしていますのは、動燃のことじゃないのですよ。監督官庁の姿勢が問われるということを言っているのですよ。法律違反があっても科学技術庁が目こぼしをしてしまう。あるいは、見つけることもようしなかった。見つけることができなかったということは、本当は恥ずかしいことなんで...全文を見る
○吉井委員 四十八件の設置変更の申請が十九年ぶりに出されて、しかしそれはこれまで目こぼししてきたわけなんです。監督官庁がよう見つけなかったんですよ。新法をつくったとしても、これからも、検査、監視に当たる人がこれを目こぼししておったのじゃ全然だめなんですよ。ジェー・シー・オーの裏マ...全文を見る
○吉井委員 次に、ジェー・シー・オーの事故をいま一度見ておきたいと思うんですが、十一月十日の科学技術委員会で私取り上げまして、やはり書類審査をした原子力安全委員会も問題だし、そこへああいう状況の書類を上げてしまった原子力安全室、そこの責任もやはり問われると。でも、皆さん皆やめちゃ...全文を見る
○吉井委員 ですから、この沈殿槽は容積が百リットルで、もしここへそのまま硝酸ウラニルを、臨界体積が十六・五リッターなんですから、流せばもともと臨界事故を起こして当たり前という装置であったことは、今の御答弁でも明らかだと思うんです。  あわせて聞いておきたいんですけれども、この沈...全文を見る
○吉井委員 最終の均質化させる工程は、ワンバッチじゃなくて、六から七バッチ分を沈殿槽に入れて攪拌して製品の均質化を図っておったというのが実際起こった問題なんですが、ずっとワンバッチ、ワンバッチということで来ているんですが、実は、最終工程についてはワンバッチじゃなくてワンロットじゃ...全文を見る
○吉井委員 そうすると、この正規のマニュアルでいっても、仮焼炉を経由して、仮焼工程の後、最後に貯塔へ行くわけですね。この貯塔は、これはもともとの貯塔を使うということになりますと、本来、製品化されてくるものはワンバッチだけでいったら六・五リットルなんですから、仮に正規マニュアルの途...全文を見る
○吉井委員 そうすると、大体お話を聞いておってよくわかったんですが、製品としては、ワンバッチ、つまり、バッチごとにばらつきがあったらうまくないわけですよ、大体似たようなものであっても。ですから六バッチ、七バッチをワンロットとして均質化するということが最終工程になるわけですね。その...全文を見る
○吉井委員 今のお話で言外に答弁をしていらっしゃるんだけれども、今の答弁の中には、要するに最終工程というのは入っていないんです。最終工程というのは、製品が最終的に今おっしゃったところから、抽出塔経由で出てくるわけですね。その抽出塔から出てきたものを貯塔でブレンドするのか、ワンバッ...全文を見る
○吉井委員 そんなこと、みんなわかっています。沈殿槽は途中であって、そこから出てきたものを、重ウラン酸アンモニウムをまた仮焼炉へ持っていくんですね。それから、それをさらに溶解塔へ持っていき、抽出塔へ持っていき、それで貯塔へ移して、これが製品溶液ということになるわけです。しかし、そ...全文を見る
○吉井委員 結局そこで問題ははっきりしたと思うんですよ。要するに、一応製品は出てくるんだが、バッチごとの製品なんです。しかし、これは工場でお勤めになっていらっしゃった経験があればわかりますが、製品というのはワンロットごとなんですよね。ですから、ブレンドしてワンロットとして均質化し...全文を見る
○吉井委員 本当に私はあきれました。  この間審議官の方も答弁されたけれども、私は、当時の原子力安全委員会がこれを見逃したということは重大な責任があると思っているんです。そこへそのまま書類を上げちゃった当時の原子力安全調査室も責任があると思いますよ。しかし、今の方たちも、こうい...全文を見る
○吉井委員 次に、具体的な話に移りたいと思うんですが、資源エネルギー庁の方に伺っておきたいと思います。  原子炉立地審査指針に基づいて、当然一つ一つの原発について保安距離というのを考えていく必要があると思うんですが、百万キロないし百三十五万キロワット級の巨大原発がふえている時代...全文を見る
○吉井委員 ですから、全国の原発立地自治体の皆さんの一番求めていらっしゃることは、要するに、うちの原発から、ここで過酷事故が起こったときに放射能の雲、クラウドが、風向、風速によって変わるんですが、どういうふうに広がったときには、どこだったらどれだけの被害が生じるのかと。だから、何...全文を見る
○吉井委員 それで、この間、ジェー・シー・オーの事故では一ミリシーベルトというのが一つの目安になって、四百二十メートルのところで二十時間で一ミリシーベルトというのがありましたが、やはり原発の場合も一ミリシーベルトというのは一つの目安ということで、その一ミリシーベルトの外へ逃げるよ...全文を見る
○吉井委員 そこで、伺っておきたいのは、志賀原発の場合、十キロから二十キロのところが平均線量が一ミリシーベルトなんですね、仮想事故で、全身線量の積算値で。ということは、ジェー・シー・オーの事故のときにはやはり一ミリシーベルトというのが一つの目安になりまして、一年間の一般人の許容線...全文を見る
○吉井委員 距離が十キロから二十キロのところにある主な町で平均線量が約一・〇ミリシーベルトということですから、十キロから二十キロ圏であれば、やはり仮想事故のときには——今までは八キロから十キロだったんですよ。しかし志賀原発で、これはエネ庁の方がお持ちの資料なんですが、それでいくと...全文を見る
○吉井委員 私、なぜそれを取り上げたかといいますと、実はきょう、消防庁の方にも来ていただいているので最後に一言だけ伺っておきたいと思いますけれども、除染施設というのがあるんですね。実際に消防の皆さん方が活動に行かれたときに、火を消しながら放射能を浴びる、浴びたものを洗い流さなけれ...全文を見る
○吉井委員 質問を終わります。どうも自治省の人に悪かったけれども。
11月24日第146回国会 衆議院 科学技術委員会 第5号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、最初に、今度の法律を通じて、地元の自治体の取り組みとか、それから、災害のとき一番大事なことは、現地性と申しますか、地元の、そこに住んでいる方が一番そこの専門家ですから、そういう人たちの声がどれぐらい生かされてくるかというこ...全文を見る
○吉井委員 これは地域にもよると思うのですけれども、CATVでやっているところとかいろいろなことがあると思うのですが、各家ごとに、各戸に防災無線はほぼ完了しているという状況ですか。
○吉井委員 私は前回の委員会でも取り上げたことがありますけれども、例えば聾唖者の方の場合、テレビを通じてなかなか正確に情報がつかめなかったということで、これはその関係する団体の新聞なども紹介して取り上げさせていただいたことがあります。あるいは、高齢者で耳の遠い方とかさまざまな方々...全文を見る
○吉井委員 次に、万一事故が起こったときに住民の安全が守られるという点では、本当に全国の自治体関係者の皆さんからも御要請の強いのが、原子力施設の危険から国民の安全を守るという緊急の総点検を進めていくことと、それから同時に安全上の対策をとるということ。もう一つが、原子炉の仮想事故、...全文を見る
○吉井委員 それで、私、一ミリシーベルトを超えるところは避難を考えるということが非常に大事だということは今回の東海村の事故でもあったと思うのですが、十キロから三十キロ圏内でも四ミリシーベルトの美山町などでは、やはりそうなってくると具体的な避難計画が必要なんだなというふうに思うわけ...全文を見る
○吉井委員 それで、今おっしゃったこれまでの防災指針は八キロから十キロですね。しかし、今回の事故も踏まえて見ていったときに、現実に事業者側が出してきているものでも一ミリシーベルトを超えるところ、十キロから三十キロ圏の例えば美山町などでも四ミリシーベルト、こういうふうになってきます...全文を見る
○吉井委員 資源エネルギー庁はああいうふうに最初おっしゃいましたけれども、私、例えばアメリカのコネティカット州の原子力発電所が住民に配った非常事態対策ガイドとかそういうのは、避難ルートは二号線西へ、五D出口より三号線へとか、非常に避難ルートについてもきめ細かく指示をするんですね。...全文を見る
○吉井委員 それで、日本の場合は、各戸配付は非常に少ないんですね。実際に事故になると、住民の方たちは皆家にじっとしているわけじゃないですから。家にじっとしておれば、どこか近くの保健所へ直ちに行ってくださいとか、あるいは保健所なり病院から持っていくことができますけれども、住民の生活...全文を見る
○吉井委員 検討をやっているということですが、日本でも、新潟県の小国町の二十キロのところでも各戸配付とか、福井県の丸岡町、朝日町など全国一市五町で、十キロ圏外でも沃素剤の各戸配付をやっているという自治体もありますから、やはり自治体の方が、住民の実態に合わせる、過疎のところとかいろ...全文を見る
○吉井委員 そうなんですね。ですから、シビアアクシデントのときに格納機能に悪影響を及ぼすことを防ぐことはもちろん大前提として、防ぎ得ない場合には、そういう事故の影響を防ぐ特別な対策が備えられていることが必要である。ですから、要するに、過酷事故を想定してそれで食いとめる対策とともに...全文を見る
○吉井委員 ですから、今大臣がお答えになったように、これまで審査対象とはしてこなかったのです。しかし、やはりこれは非常に大事だということで、強く推奨され、事業者において取り組むということになってきたわけですが、それだけに、審査対象として審査基準に取り入れるということについて、少な...全文を見る
○吉井委員 国際的義務でないとおっしゃるのだけれども、しかし、その勧告を各国政府は受け入れているのです。日本は拒否するという立場で、しかし各国政府は皆それを受け入れて、実際に過酷事故を想定した審査をやっているわけですね。  だから、日本も、そういう安全審査にしていくように、審査...全文を見る
○吉井委員 推奨しているぐらいなんですから、だから、大臣が諮問されたときに、どういう形の審査基準にするかは別として、これは安全委員会も検討されると思うのですよ。こういう点では、国際的な流れもございますから、いわば国際基準になっていますから、少なくともこれをまず諮問されて、そしてき...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので終わりますけれども、私は、過酷事故対策というのはそんな軽いものじゃないというふうに思っております。  それで、事務方の方は、何かそういう都合のいいところを持ってきてやっているようですが、やはり進んだ経験を生かして、いかに防災を前進させるかというこ...全文を見る
○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  今回の東海村の臨界事故などを通じて、日本の安全審査体制に対しても国民の間から非常に大きな不信が生まれました。やはり、期待にこたえられるような安全審査体制というものをどうつくるかというのが、防災ということを考えたときにも大事な課題...全文を見る
○吉井委員 効果的に分離しているというお考えかもしれませんが、現実に非常に不信が生まれていて、だからもっとちゃんとした安全審査体制をつくってほしいというのが国民の声なんです。だから、全国原発立地議会サミットでも全原協でも、多くの住民の皆さんからもそういう声が出ているのです。  ...全文を見る
○吉井委員 今から二十四年前になりますが、大山委員会が、原子炉安全専門審査会の委員は非常勤と定められているので大学研究所のパートタイマーという形態だ、それから、原則として書面審査のみでやっているから、技術的に後に反映させることができないという問題など、パートタイマーじゃだめだとい...全文を見る
○吉井委員 それが、やったやったと言って事故を繰り返してきたわけです。だから、その審査体制が機能していないということが明らかになっているわけです。  IAEA安全シリーズで、原子力発電所の安全基準、政府組織という中には、三百二項で、規制機関は原子力の推進に対して責任を負ってはな...全文を見る
○吉井委員 反省や教訓が生かされていないということを指摘して、終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党及び社会民主党・市民連合を代表して、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部改正案に対する両党共同提出の修正案について、その提案理由及び要旨を御説明いたします。  内閣提案の原子炉等規制法改正案は、九月三十日に起こった東海村核燃料加工...全文を見る
11月24日第146回国会 衆議院 科学技術委員会公聴会 第1号
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○吉井委員 四人の公述人の皆さん、きょうはどうも御苦労さまでございます。  私、最初に村上公述人に、大体基本的に皆さんからも御質問ございましたし、最初の陳述でもお聞かせいただきましたけれども、一つは、避難勧告をしたりする権限は地方自治体の長、それを専門的、技術的な面で、現地でも...全文を見る
○吉井委員 次に、私は森公述人の方に伺いたいと思うのですが、かつて原子力産業会議の方で「大型原子炉の事故の理論的可能性および公衆損害額に関する試算」というのを四十年前に行われて、そのときは十六万キロワットの原発についての過酷事故の想定でした。現在は百三十五万キロワットとかそういう...全文を見る
○吉井委員 それで、私の方も損害額の方に今関心を持っているのじゃないのです。むしろ、せっかくなさった分析の手法を生かして、百三十五万キロワット級の原発での過酷事故、あのときは十六万キロワットでそれを想定されたわけですから、随分大きいわけですから、それに見合う放出される放射能の総量...全文を見る
○吉井委員 私も、原産会議でなさるかどうかは別として、これは、いずれにしても原子力防災をどう進めるかという現実の問題として想定してやらないことには防災対策はさっぱり成り立ちませんから、原産会議が取り組まれたその手法というものは大事にしてやっていくべきであろうなというふうに思ってお...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、これで終わります。  公述人の皆さん、どうもありがとうございました。
12月03日第146回国会 衆議院 商工委員会 第7号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。きょうは、四人の参考人の皆さんには、大変お忙しいところをありがとうございます。  私は、最初にタカコの石崎参考人にお伺いしたいと思いますが、ことしの九月に、インテックス大阪でテクノフェアが開かれたときに、私も見に行きまして、東大阪を...全文を見る
○吉井委員 次に橋本参考人に伺いたいと思うのですが、きょう先ほど、七〇年代のアメリカのインフレ、低成長などの中で、中小企業こそというお話を聞かせていただきました。  それで実は、OECDの勧告とか指針とか、それから累次のILOの決議などの中でも、今、世界的に中小企業重視の方向へ...全文を見る
○吉井委員 その点でさらに橋本参考人に伺っておきたいのですが、どうも、八〇年代以降の今おっしゃった世界の流れの中で、これは例えばILOの決議などの中でも、経営形態や所有の型にかかわりなく、あらゆる型の中小企業を発展させる。ですから、日本が今向かうときに、ベンチャーに発展していくそ...全文を見る
○吉井委員 もう一言橋本参考人に伺っておきたいのは、アメリカの中小企業政策のお話を伺ったのですけれども、アメリカの場合、私なかなかここは大事なことをやっているなと思ったのは、例えば中小企業開発センターは全国に一千カ所とか、それから退職管理者団三百八十カ所とか、五百の大学に中小企業...全文を見る
○吉井委員 次に、松田参考人に伺いたいと思うんですが、きょういただきましたレジュメの一番最後に、地域産業集積のこと。  大学を拠点としてということがありますが、これは例えば公立の試験研究機関を拠点という考え方もあろうかと思うんですが、どうも、最近各地を見ていると、例えば空港近く...全文を見る
○吉井委員 どうもありがとうございました。終わります。
12月07日第146回国会 衆議院 商工委員会 第8号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は最初に、今回の法律について、調査室の方でも、最近の創業・ベンチャーの促進政策体系ということで一応整理しておりますが、いずれにしても、今回改めて創業・ベンチャーについての金融を初めとするさまざまな仕組みを整理しようということで...全文を見る
○吉井委員 今そのままでは、この法律を具体的に議論する上で、どこをどうしようかということがはっきりしてまいりませんから、一応、中小企業庁の方で、店頭公開型ベンチャー企業あるいは優良中小企業ということで、一定の定義も定め、どれぐらいそれをふやしていこうとする目標なのかとか、そこを出...全文を見る
○吉井委員 あらかじめ今回の一連の中小企業の法案について中小企業庁の方から御説明をいただいた中で、店頭公開型ベンチャー企業というもの、それから優良中小企業というものについて、一定の姿を示して、目標としてどれぐらいを目指すのかということを繰り返し説明をしてきていらっしゃるわけですか...全文を見る
○吉井委員 そこで私は、ベンチャービジネスというものは、何かある日突然変異か何かで生まれるものではなくて、やはり通常は小規模企業の中から生まれてくるものだと思うのですが、この点についてどういうふうにお考えなのかということと、あわせて、大企業の分社化、子会社化、これで生まれたものも...全文を見る
○吉井委員 その点もう少し伺っておきたいのですが、大企業の分社化、子会社化で生まれたものも、ベンチャービジネスとして支援策を考えていく上での対象からは排除されない、これは入るのだ、こういうことでいいですね。
○吉井委員 それで、ベンチャービジネスということについて考えるときに、私は、やはり一番大事なことは、ベンチャービジネスとか優良企業に特化したそういう対策ということではなしに、やはり小規模企業からベンチャーも生まれてくるということですから、将来ベンチャー企業に発展する可能性を小規模...全文を見る
○吉井委員 次に、労働省の方からも来てもらっていますので、政府参考人の方に確認しておきたいんです。  一九八六年のILOの中小企業の促進に関する決議、及びその仮訳の方では結論と言っておられる部分もありますが、経営形態や所有の形にかかわりなくあらゆる型の中小企業を発展させる、零細...全文を見る
○吉井委員 それから、同じく八六年のこのILO決議の中で、大企業と並んで経済的社会的発展に重要な役割を果たすことができるということで、雇用の創出、地域経済の発展、社会的役割、社会進歩を担う役割ということを中小企業の持っている役割として非常に重視して、だからこそILOの方で中小企業...全文を見る
○吉井委員 私、それを受け継いで、さらには、一九九〇年に、ILOの自営業の促進に関する決議というのがつくられております。  ここでは、社会的に望ましい形態の自営業とか、自由意思で選択された生産的な自営業、純粋の自営業とか、こういうものを促進して、すべての対策が公正に実行されるこ...全文を見る
○吉井委員 労働省の方に最後にもう一つ確認しておきたいのは、九八年のILOの中で、中小企業における雇用創出奨励のための一般的条件の勧告というのが出ていますね。そこでは、内容的には、中小企業の規模を労働者百人以下の企業として、零細企業であれば雇用者はゼロから九人とかいろいろな細かな...全文を見る
○吉井委員 その広範な中で非常に大事な点が、中小零細企業の役割が発揮できる環境をつくり出す政策的枠組みが大事だと。私は、今これが非常に大きな国際的な流れになってきているというふうに思っているんです。  そこで次に、この点はまた政府参考人の方に確認しておきたいんですが、OECDの...全文を見る
○吉井委員 そこで、もう一言だけOECDの方を確認しておきたいんですが、九八年の「産業政策の新たな指針」というものの中では、中小企業が特別の存在である意味、これは、規模の経済は企業の競争力を高める上で今日では決定的要素ではなくなってきた、中小企業は大企業の単なる縮小版じゃないんだ...全文を見る
○吉井委員 大臣、ちょっとくどいようにILOとかOECDをお聞きいただいたのは、私どうも、これは堺屋長官とはまた別な機会に議論しようと思っていますから、そのためにきょうこれを紹介したわけじゃありませんが、以前、堺屋長官もいらっしゃったときに議論していますが、政府は、中小企業を弱者...全文を見る
○吉井委員 そこで次に私は、ベンチャーなど中小企業、零細企業が支援策として何を求めているか、そこにどういう対策をとるかという視点から少し見ていきたいと思うんです。  先日も、参考人質疑のときに東大阪のタカコの石崎社長にも参考人で来ていただいて、まず業を起こすときに、本当にたった...全文を見る
○吉井委員 もう一度確認しておきますが、日栄の長期借り入れは千二百四十六億円、その中で大手都銀七行で二百二十四億円、一八%。一方、短期資金の方で見ますと、大手都銀六行で三百九十億円、これは短期資金の合計千六百七十七億円の中で見れば二三%。一方、外国銀行の方は、四百八十億円で二九%...全文を見る
○吉井委員 金融ビッグバンの中で、デリバティブ取引だとか、非常にリスキーであってももうかりさえすればいいというマネーゲームが横行してしまって、まじめに融資して企業を育てて、金利は薄くても地域経済や国の産業に貢献するという金融機関本来の役割が失われてしまっている。ヘッジファンドを使...全文を見る
○吉井委員 そこで、私は、商工ローンという範囲内だけで考えているのではやはり不十分だと思うのですね。  これは週刊東洋経済が、先日、商工ローンで中小企業から吸い上げられた膨大な利益は外資系金融機関に巨額の利益をもたらした、法の未整備を突いて外資企業が巨額の利益を上げた点で外資系...全文を見る
○吉井委員 公的資金を導入したけれども、地域の信用金庫、信用組合などはそれで貸付残は伸びているのですが、大手銀行の方は中小企業向けについては減少しているというのが日銀の預貸金調査結果などから見ても明らかに出ておりますから、今大臣がおっしゃったように、公的資金を注入したからというこ...全文を見る
○吉井委員 私は、今問われているのは、投機中心の金融か、物づくり、中小企業を支える金融機関になっていくのかという、ここのところが問われているというふうに思っているのです。  この点では、やはり地域再投資法の考え方などを取り入れた、本当に都銀にも一定割合を地域経済を発展させるため...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
12月08日第146回国会 衆議院 商工委員会 第9号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  きょうは、最初に堺屋長官の方に中小企業政策についてお伺いをすることにして、それで長官への質問が済んだら、長官の方には何か後の日程もおありと聞いておりますから、御退席いただいて結構です。  実は、昨日の質疑の中で、労働省の方は、...全文を見る
○吉井委員 私は、この間の答弁をずっとよく読ませていただいて、研究もさせていただきましたが、だんだん、当初言っておられたころからトーンが変わってきているのは確かであります。  七〇年代の経済危機の後、アメリカでは八〇年代以降経済が活気を取り戻すが、その中で大事なことは、中小企業...全文を見る
○吉井委員 国民金融公庫総合研究所の所長で、早稲田大学教授の浦田秀次郎氏も、米国におけるベンチャー企業の経営内容や創業支援策への注目が高まっているとして、これは国金の九七年の米国調査を踏まえて語っておられるのですが、圧倒的多数を占める無名の小さな企業にスポットを当てて、そして創業...全文を見る
○吉井委員 浦田教授は、週刊東洋経済の中でも、幅広い層を対象にした創業支援に取り組むことの重要性を改めて認識する必要があると、これはアメリカ調査なども踏まえて言っておられます。  私はこの点で、実はそれならば、中小企業基本法、もう皆さんの方は通されたわけだけれども、やはり、その...全文を見る
○吉井委員 私は、守るとか保護ということを言っているんじゃないんです。支援ということを言っているんです。大体、中小企業の皆さん方、九〇年代不況の中でも皆経営努力しているんですよ。自助努力しているんです。だれも、政府に守ってもらったとか保護してもらったなんて思っていないんですよ。そ...全文を見る
○吉井委員 私は、そのほかの、女性起業家への支援とか、今もおっしゃったマイノリティーへの支援とか、また地域再投資の中でもさらにそのために一定割合を考えていくとか、金融も含めさまざまな、そして退職管理者団のように経験のある人の組織も含めていろいろ取り組んでいるという点は、これは非常...全文を見る
○吉井委員 私、固有名詞はおいておきますけれども、ある地域を調査に行ったとき、なるほど空港に近いところにうんと立派な施設をつくったりやっていました。しかし、肝心の、その地域に昔からあった、もとの市街地にある中小企業の方たちに技術移転が進まない。  やはりそういうことでは本当に零...全文を見る
○吉井委員 そこで、政府参考人の方に少し伺っておきたいと思うんですが、中小企業予算とベンチャー予算の推移、これを伺っておきたいと思います。中小企業の中のベンチャー予算で結構です。
○吉井委員 私、昨日、冒頭にベンチャーの定義を伺いましたのも、今おっしゃったように、実際にそこを整理していく上で、どれをベンチャー関連予算と見るかということがありますから伺って、日本では確たる定義がないというふうな感じでおっしゃっておられるので、かなり、ある程度の漠としたところも...全文を見る
○吉井委員 ですから私は、昨日、ベンチャーの定義の問題を少しくどいようにやったんです。ベンチャー支援ということでうんと予算もつけて頑張るんですというお話がずっとあったわけですね。確かにその面では、最初通産省の方でおまとめになって私たちがレクチャーをいただいたところでは、ベンチャー...全文を見る
○吉井委員 長銀への四兆五千億とか、本当にそういうのはいっぱいあるわけであって、それに比べて、今融資だ何だというお話まで全部ひっくるめたら膨らむというお話ですが、私は、基本的には中小企業対策予算としてまず組んできたものでどうなっているのか、そこのところでやはり思い切った支援策とい...全文を見る
○吉井委員 ですから、純資産五億円以上という財務内容を備えた企業となりますと、それ自体非常に優良な企業であって、これだけの企業であれば、今でも私募債を発行できるんじゃありませんか。
○吉井委員 格付によって異なるにしても、大体四%ぐらいの金利の債券にするというわけですが、社債発行コストを含めた資金調達コストなどを考えていくと、それだけ優良な企業であれば、銀行融資など社債発行による調達コスト以下で調達できるということになるんじゃありませんか。しかも、社債に信用...全文を見る
○吉井委員 四%の金利で、金額はいろいろなのでしょうけれども、大体百億円ぐらいを束ねて証券にして市場に出すということですが、それはその資金や証券会社の手数料などで四%分だんだんなくなってしまうということもあって、想定している一般投資家には余り配当が期待されないということにもなるわ...全文を見る
○吉井委員 そこの範囲内だけでしたら、私募債への保証というところまでやって、保証つきでその私募債の譲渡という話は出てこないわけですよ。本当に零細企業が信用を創造するのに有効なものをということを考えるのであれば、これは零細企業向けの私募債発行が可能となる簡易な手続を考えるということ...全文を見る
○吉井委員 相対で生保、損保が私募債を引き受ける、それに保証をつけるということだけであれば、保証つきのその私募債の譲渡ということは出てこないわけですよ。だから私は、今の御説明というのは非常に、きちんと言うべきところを言っていないということを言わざるを得ないと思います。  日経と...全文を見る
○吉井委員 零細の私募債券を発行するときの社債引き受けのリスクを保証するというのには意味があるかもしれないと思うのです。しかし、発行した社債の譲渡に保証つき、その社債をまとめた証券に間接的に保証の裏づけをするというのは、信用保証の本来の意味からも異質なものになるというふうに私は思...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、中小企業の事業活動の活性化等のための中小企業関係法の一部改正案及び新事業創出促進法の一部改正案に対する反対討論を行います。  まず、中小企業事業活動活性化法案です。  反対する理由の第一は、本法案が、中小企業の資金調達を支援するという名...全文を見る