吉井英勝

よしいひでかつ



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開催日 会議名 発言
02月22日第147回国会 衆議院 予算委員会 第11号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、きょうは、二十一世紀に向けてどういうエネルギー政策を進めていくのか、そういう問題について取り上げていきたいというふうに思います。  最初に、何といっても、今日原子力問題を考えるときには、今も出ておりましたが、昨年のジェー...全文を見る
○吉井委員 そういう言いわけをすると変なことになるわけですよ。現実には安全神話に立っていたから、あのウラン加工工場では事故が起こらないものという立場に立っていたから、先ほどの議論にもあったように、実際には臨界事故のときのバーストはそのときだけだという勝手な判断をしてしまって、それ...全文を見る
○吉井委員 一般論にしないで、行政を運営していく上で、執行していく上で安全神話の立場に立たないということをきちっと確立してやらなきゃならぬということを重ねて申し上げておきたいと思います。  原発の主流をなしている今日の軽水炉について見てみますと、八九年、福島第二原発三号機事故と...全文を見る
○吉井委員 私は、今の政府の見ていらっしゃる見方と国民との間には非常に乖離が大きくなっていると思います。  毎日新聞の昨年十一月の世論調査の結果、発表されたものでは、今後の原子力開発について、四一%の方が、他のエネルギー開発を急ぎ、原子力から切りかえるべきだ。二三%の方が、原子...全文を見る
○吉井委員 本来の質問の流れとはちょっと段取りが狂ってくるのですが、外務大臣は外交日程がおありということで、本当は外務大臣とも、私は国際的にもエネルギー政策について少し議論をしたかったのですが、行っていただくように先に確認の質問だけさせておいてもらいたいと思います。  ちょっと...全文を見る
○吉井委員 もう一点確認しておきたいのは、昨年五月十一日開催のEUエネルギー閣僚理事会で、EU委員会に再生可能エネルギーについて指令案を検討するように、用意するように要請をするということがなされたということが結論文書に示されていると思うのですが、この点についても確認だけさせておい...全文を見る
○吉井委員 では、外務大臣、退席していただいて結構ですから。  それで、私は、後ほど世界の流れというのはまた改めて議論を深めていきたいと思いますが、今原子力の分野でどういう事態が起こっているかということについて、さらに見ておきたいと思います。  まず、関電美浜原発三号機で、生...全文を見る
○吉井委員 ですから、現在は、これは事実かもしれないという段階で、事実関係の確認中ということですね。  そこで、原子炉格納容器建屋のコンクリートに、強度の十分強いところもあれば弱いところもあるということになりますと、地震発生時などには貫通している配管などが破損するという問題も起...全文を見る
○吉井委員 これは関電美浜三号だけなのか、それ以外に問題のある原発はなかったのか、不正はなかったのかとか、現時点ではまだ調べておられないからわからないわけです。  実は私、昨年のジェー・シー・オーの臨界事故の後にも、JRのトンネルとか高架橋部分のコンクリート構造物の剥落事故が相...全文を見る
○吉井委員 この種のものは、なかなか後からの調査では難しい面はわからぬことはありません。大体内部告発によって初めてわかってくる、それが実態でもあるわけですよ。  もう一つの問題が、高浜四号機用などのMOX燃料のデータ偽造ですね。  BNFL、イギリス核燃料会社のMOX燃料検査...全文を見る
○吉井委員 しかしそれは、シャブコンの問題のように内部告発があってわかってくるということになってまいりますと、品質保証、政府責任ということなんですが、しかし保証できない、できなかったということになってくると思うのですね。  そのシャブコンなど過去の問題もそうなんですが、私は同時...全文を見る
○吉井委員 随分長いこと御説明いただいたのですけれども、一番の問題というのは、要するに、二酸化プルトニウムと二酸化ウランの均一化された混合状態をつくるというのは非常に難しいことなんです。混合に際しては、二酸化プルトニウム粉末の被表面積が二酸化ウラン粉末の三倍から四倍もある、その上...全文を見る
○吉井委員 これは、生コンのテストピースもそうですし、この問題もそうですし、日本でも問題になった輸送容器の放射線遮へいのデータについてもそうなんです。  なるほどいろいろなものがあっても、それ自体がすりかえられてしまったり、すりかえられたものと今言われた写真等を添付して出したと...全文を見る
○吉井委員 確認した、確認したと言うのだけれども、その元データがすりかえられておったら全然意味がないということを指摘しているのです。  実は、これは日本の「もんじゅ」用のMOX燃料も、たしかあれは七割方だったと思いますが、要するにオシャカをつくってしまってつくり直したということ...全文を見る
○吉井委員 通産省お墨つきの資料でそうなっておりますから、間違いないところです。  それで、世界に例を見ない異常なふやし方なんですが、一九六〇年にはエネルギー自給率は五六・六%であったものを、二百四十年の可採埋蔵量を持つ国内資源の炭鉱等を捨てて、今自給率は六%に急減しております...全文を見る
○吉井委員 それで、勉強していただいて、欧米では再生可能エネルギーの研究開発を重視する方向に行っているということは、そのとおりですね。
○吉井委員 フランスの原発依存を別にすれば、欧米では、再生可能エネルギー研究開発予算の比率は大体二〇%から四〇%。日本は、今おっしゃったように、ミレニアムプロジェクトとかいって二倍にふやすといっても、五%から六%というところで、原発のRアンドD、研究開発が新エネルギーの大体八倍。...全文を見る
○吉井委員 努力は当然として、原子力研究開発の割合が大体七七%に対して、再生可能エネルギーの研究開発の予算が二・九一%とか、年度を追って若干増加してきているにしても、やはり非常に低いのは事実なんです、OECD加盟各国の中でも。  私は、これまで原発を非常に偏重したという根底に、...全文を見る
○吉井委員 専門的議論だとか言ってきて、特に原発の長期計画は、需給見通しに基づいてどんどん原発に行ったのですけれども、計画を先送りというふうにやっていかなければいけないほど狂ってきているという事実を見ても、私は、やはりその専門的議論なるものが国民の皆さんからは余り信頼されているも...全文を見る
○吉井委員 私は、議論をするということだけじゃなしに、これは国権の最高機関なんですから、食糧とかエネルギーとか国民の安全保障にかかわる大事な問題なんですよね。これはやはり国会で決議をする、国会が知らないところで、議論は聞きおいたが決定は国会と違うところでやる、私はこれは筋が違うと...全文を見る
○吉井委員 私は、まず大事なことは、これはこの分野の学者の方たちの議論の中にもありますが、日本にもエネルギー消費の大部分を賄えるほど再生可能エネルギー資源量は豊富に存在する。潜在的可能性を現実的なものにしていくには、それではどういう研究開発の方向を打ち出すのか、どういう財政支援を...全文を見る
○吉井委員 先ほど外務大臣から御紹介ありましたように、EUが一二%という目標を掲げていこうということですから、やはり、もともと日本のエネルギーの構造そのものを原発偏重から転換するという基本を据えてかからないと、どうしてもそっちにお金をうんととってしまっているわけですから、再生可能...全文を見る
○吉井委員 ミレニアムプロジェクトと言っているもので二倍にしてもうんと少ないという比率は、先ほど御紹介しましたので繰り返しませんが、私は、この中で、通産大臣、新しくこれを進めていくときの研究開発にやはりうんとシフトしていくという問題とあわせて、買い取りの義務づけとか法的措置を含め...全文を見る
○吉井委員 終わります。
02月24日第147回国会 衆議院 商工委員会 第2号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。私は、せんだっての衆議院予算委員会で取り上げました、二十一世紀を展望したエネルギー政策について、いま少し議論をしたいと思います。その後、不況打開と中小企業支援策ということで質問をしていきたいというふうに思います。  まず最初に、中部...全文を見る
○吉井委員 もともと、一九六〇年には日本のエネルギー自給率は五六・六%であったんです。それで、可採埋蔵量二百数十年という石炭も現実にあるわけですが、それはエネルギーというものをどう考えるかということを含めて長期的に検討しなきゃいけない課題なんですが、また同時に、石炭を燃やしたとき...全文を見る
○吉井委員 大臣は見直す気がないということなんですが、現実には、世界は八八年から九八年までの十年間に四百二十基の原発が四百二十二基と、プラス二基なんですね。特に欧米諸国では、全部減少という方向なんです。日本だけが三十六基から五十二基へとプラス十六基で、一・四四倍。これは非常に突出...全文を見る
○吉井委員 まず、立地の面で既に行き詰まりを来しているということを率直に、大臣、認めなければいけないと私は思いますよ。  それから、今のやり方を続けておったらどうなるかといいますと、軽水炉をどんどん増設して進めていくと、当然使用済み燃料がどんどんふえてきます。貯蔵するところがな...全文を見る
○吉井委員 この点は、この期に及んで、まだ変えるというわけにいかないということではなしに、今は本当にこれまでのような原発推進政策にはやはり終止符を打って、そして原発依存から、そうでない、これはエネルギーはもとよりそうですが、経済社会構造を含めた省エネ、省資源、循環型、そういう根本...全文を見る
○吉井委員 これは原子力の安全性にかかわる問題ですから、なぜ通産省の検査では明らかにならなかったのか、そこが非常に深刻な問題だと私は思うんですよ。だから、データの間違いをなぜ通産省の検査では発見できないのか。これは書類チェックだけだからなんですか。なぜ見つからないんですか、この点...全文を見る
○吉井委員 要するに結論は、通産省の検査ではわからないということなんですよ。特に、悪意を持ってデータが改ざんされればわからないと。  私自身、悪意を持ってデータ改ざん、けしからぬと思っているんですよ。しかし、仮にそういうことが行われておったとしても、例えば送られてきたMOX燃料...全文を見る
○吉井委員 今のお話も、要するに書類チェックをしたということだけなんですよ。  では、どういう検査をやれば通産省としてデータ偽造の発見とか安全性の確認ができるようになるのか、この点はどのようにお考えですか。
○吉井委員 二つの問題がありまして、MOX燃料の方と、それからいわゆるシャブコンという問題ですが、シャブコンということだけじゃなしに、テストピースそのもののすりかえ等がよくやられているというのを生コン業界の方から私は聞いております。ですから、今おっしゃったのはあくまでも書類チェッ...全文を見る
○吉井委員 これから検討ということです。  いずれにしても、生コンにしても燃料にしても、品質保証は政府責任だということが、この間も御紹介しましたが、条約上の義務でもあるわけです。そのことを申し上げておきたいと思います。  では、生コンの品質保証をどう進めるかという点では、JI...全文を見る
○吉井委員 各通産局の立入検査をやっていらっしゃる方は、九〇年の四十六人が九九年三十一人、ちょうど十年の間に十五人減って、三分の一減ってしまった。ですから、非常に検査体制が弱くなっているということがまず一つあります。なお、通産省の原子力発電所の電気工作物検査官の方も、九四年から九...全文を見る
○吉井委員 まず、立入検査に関しては、いただいた資料では、通産局の検査員と、今おっしゃった製品評価技術センターを合わせますと、一九九〇年の二百八十六人が、今日九九年で二百二十八人、五十八人減っているわけです。非常に大きな減り方です。五分の一ぐらい減っているのですかね。ですから、そ...全文を見る
○吉井委員 さて、この規制緩和、新規参入と言っている問題の一つをきょうは大臣もお聞きいただきたいと思いますが、NTTの電話帳の配送まで大手企業が参入して、中小業者を閉め出すという問題が今起こっております。  電話帳の配送の請負仕事をしていた中小企業が、NTTの関連会社の方から、...全文を見る
○吉井委員 九三年十月の商工委員会で、私、実は、三洋電機がラジカセ部門をつくっておった三立電機というのを海外移転ということで空洞化していく中で切り捨ててしまうという問題を取り上げましたときにも、当時の通産大臣の方から、個々の民民の話なんですけれども、しかし、大企業については社会的...全文を見る
○吉井委員 次に、官公需の問題に移りたいと思います。  三木内閣のときには、国の官公需の中小企業発注の比率を五〇%に高めるという国会答弁もあり、それに基づく努力もされた時代がありました。それで、一九七五年の三二・六%が一九八〇年には三六・三%、八五年には三九・四%、大体八五年ぐ...全文を見る
○吉井委員 これで最後にしたいと思いますが、実は、事前に運輸省の方に伺ったのです。運輸省は極端に率が低いわけです。なぜかと。そうすると、運輸省の方は、それは関西空港、神戸沖、愛知空港など海上空港と巨大港湾づくりの大型公共事業中心だから、うちは仕方がないと。昔、国鉄中心にやっていた...全文を見る
02月28日第147回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第2号
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○吉井分科員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、きょうは、ホームレス、野宿生活者の人々の問題、これは、国民の基本的人権をどのようにしっかり守っていく国をつくっていくか、そういう非常に大事な問題だと思いますので、これを質問したいと思います。  最初に、今月の八日に宇都...全文を見る
○吉井分科員 把握しているとおっしゃるのだけれども、しかし、現在の状況をきちっとつかめていないわけですよ。  これは、大阪市大の木下教授が昨年、毎日新聞の「オピニオン」で述べておられますが、第一に、野宿生活者の実態すらきちんと把握できていない、厚生省は全国で二万人ぐらいだろうと...全文を見る
○吉井分科員 今おっしゃった、経済構造、産業構造という点では、この点でも木下教授も指摘しておられますが、「市場原理や規制緩和で社会全体を組み立て直そう、という動きが加速しているからだ。」「つまり“弱肉強食”の競争原理が大手を振ることにほかならない。」その典型が野宿生活者の急増であ...全文を見る
○吉井分科員 深刻な不況の中で、経済状況が個々の家庭に直撃してきて家庭崩壊につながっていっている。家庭崩壊というのも、そういう社会的背景をきちっととらえて言わないと、非常に不正確な見方になります。  それから、六割の方は最近なのです。これは特に九七年以降のことであって、それは、...全文を見る
○吉井分科員 行旅死亡人というのは、もともとどういう方かわかっておれば、家族の方が行ったりして、割ときちっとわかるわけなのです。これは基本的にはやはりホームレスの方を中心とした死亡者であるわけです。  今全国で、年間千百五十二名とおっしゃいましたが、大阪における推移というのは、...全文を見る
○吉井分科員 まず、ホームレスの急増、六割は本当に最近だということを御紹介しましたが、これは失業とか自営業者の場合は経営の行き詰まり、それから商工ローンその他の追い込みをかけられてということなどもあって住宅家賃も払えない、家を出てホームレスということになるわけです。あるいは簡易宿...全文を見る
○吉井分科員 先ほど御紹介しました大阪市大の調査ですが、ホームレスの人たちは怠け者とかやる気がないなどという偏見は全く当たらないことを示しております。  それは、ホームレスの八割の人が現に仕事をしているんです。仕事の九割近くは廃品回収です。厚生省が今力を入れている環境、資源リサ...全文を見る
○吉井分科員 それで、私は今の事態を見ていますと、大震災のときのように、あのときのように政府が本気で取り組んでいくということが必要だと思っているんです。少なくともセーフティーネットという点では、これはいろいろな運用によって実際にセーフティーネットを張っていくことができるわけですか...全文を見る
○吉井分科員 次に、財団法人結核予防会結核研究所の森亨所長が、最近の結核患者の急増には二つのタイプがあると指摘しておられます。一つは糖尿病など発病を促しやすい病気を持つ人や高齢者、もう一つがホームレスなど社会的、経済的弱者なんだと。実際に、特に大阪の西成の方では、全国平均の五十倍...全文を見る
○吉井分科員 私は、マハティールさんがことし一月十日付の毎日新聞に書かれたのを読みまして、大臣も読んでいらっしゃったら本当に胸をつかれた思いかと思いますが、私も思いました。「マレーシアがルック・イースト政策を採用したのは、戦後の荒廃から立ち直った日本のやり方に感銘を受けたからだ。...全文を見る
03月14日第147回国会 衆議院 科学技術委員会 第2号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私、きょうは最初に宇宙開発の問題からお聞きをしていきたいというふうに思います。せんだってH2ロケット八号機の打ち上げ失敗があり、その原因はこれから解明される部分、もちろんたくさんあるわけですが、問題の液体水素燃料をエンジンに送る...全文を見る
○吉井委員 それで、キャビテーションが起こる場合に、液体酸素の方のエンジンの場合、これは液体酸素で行い、そして液体水素の方の燃料については液体水素でもってキャビテーションについての実験というのを行って確認がされているのですか。
○吉井委員 ということは、十六分の一ということで、酸素に比べて影響は小さいということで、やっていないということですね。
○吉井委員 どういうふうにやったかはよくわかっているのです。  問題は、液体水素を使ってその実験をされたのかということを伺っているのです。
○吉井委員 ただ、伺っているところでは、それは肝心の液体水素になるものについては、模擬液体として液体窒素を使っていたんじゃありませんか。水素ガスの方は別なところで使っているわけですね。タービン駆動は水素ガスで行う、だけれども、実際には試験流体の方は模擬液体として液体窒素を使ってい...全文を見る
○吉井委員 それで、された実験というのが、これは最初の液体酸素の方も、実は模擬液体としては液体窒素を使っているんですね。ただ、酸素と窒素の場合ですと三十二と二十八ですから比較的に近いわけですが、水素ですと二ですから十六分の一とか十四分の一で、その模擬液体に窒素を使って酸素のデータ...全文を見る
○吉井委員 あなたのおっしゃる無次元化という話は、例えばもう少し流速の遅いところでやったら、例えばプラントル数を使うとか、その話は私はわからぬことはないんです。しかし、無次元化は無次元化であって、実際に水素でもってやったときの、物性値の違いだけじゃなしに、さまざまな影響によって、...全文を見る
○吉井委員 原因究明は、私も、これからの問題が随分残っていると思うんです。  ただ、少なくとも、キャビテーションが原因と私も決めつけて言っているわけじゃないんですが、しかし、液体酸素用のものについてのデータは酸素に割と近いもので模擬して仮にやったとしても、液体水素用のエンジンに...全文を見る
○吉井委員 どうして剥脱したかとかのこれからの調査、これは当たり前の話なんです。  私が今お聞きしていますのは、アメリカでの経験とか、日本でのグラファイトの剥離した問題とか、こういう経験が既にあったわけですから、それを徹底して、どういうメカニズムでこういうことになったのか、その...全文を見る
○吉井委員 二度成功したからというお話もあったのですが、しかし九五年のM5の三段目のときの剥離した問題とか、そういうときになぜ徹底してやろうとしなかったのか。  私はここで大臣に伺っておきたいのですが、やはり一つは、どうも基礎的な研究とか基礎的な技術の積み上げというものが最近軽...全文を見る
○吉井委員 次に、日本航空宇宙工業会の調査を少し見てみますと、宇宙産業の従業員数は、九五年の一万四百人から今九八年のデータで八千三百四十六人へと人員の減が大体一五%ぐらい。そのうち、ロケット分野で二千三百三十人が千三百七人へと四四%ぐらいの減員ですね。ですから、これは一つには、最...全文を見る
○吉井委員 私は、一例を挙げましたが、宇宙産業だけ狭く見ているのじゃないのです。実は、この間、製造業全体で見ても、九一年の一千百三十五万人の従業員が九七年には九百九十三万人へと、六年間で百四十一万人、製造業、要するに物づくりの分野の人が消えていっているわけですよ。  これは、特...全文を見る
○吉井委員 ものづくり懇談会も大事なんですけれども、幾つ懇談会つくってみたところでうまくいくものじゃありません、はっきり言って。  それで、今日、本当に産業空洞化が進んでいってしまっている。そこについて、既にヨーロッパなどではEU指令なども出して、地域経済とか物づくりの分野を守...全文を見る
○吉井委員 民間会社を官が挙げて技術能力を高めるように頑張るというお話なんですが、私、今お聞きしていますのは、そのロケットシステムという、科学技術庁の事務次官の方の天下りポストでもあるところですが、そこが本当に品質管理とかあるいは工程管理をするだけの力を持っているのか、これは技術...全文を見る
○吉井委員 五号機、八号機と相次いで失敗しているんですが、それだけ良好にやってきたら、良好に工程管理、品質管理をやっておったら、大体事故がなぜ起こったのか、そのこと自体の説明が全くつかなくなるというふうに思います。  先日、NHK特集で、NASAのチャレンジャーのこととか、それ...全文を見る
○吉井委員 大臣、本当に第三者性を持った、単なる事故原因というところだけにとどまらないで、それからこれまでの枠の中での検討だけじゃなしに、私は、アメリカが大きい事故があるたびに徹底して取り組むというこの姿勢は非常に大事だと思っているのです。日本もこういう第三者機関を設けて、徹底し...全文を見る
○吉井委員 私は、やはりその点でも発想の転換が必要だと思います。アメリカの場合、大統領直轄の委員会をつくってでもやるわけですね。推進している委員会なり機関なり部局、部門、そこに属する委員会でやるというこれまでのスタイルから、やはり本当にそこまで発想の転換をしていくことが必要だ、こ...全文を見る
○吉井委員 私は、そういうものはやはり速やかに大臣にも見てもらって、そのアメリカのやり方がいいか悪いかとか、それは日本は日本流でまたいろいろ考えたらいい面もあるでしょう。しかし、まずそういうものをよくきちっと見て、どこの国のやっていることであっても、そこから大事な教訓を酌み取った...全文を見る
○吉井委員 日本の宇宙開発というのは、これはたびたびの国会決議であれ、法律であれ、NASDAの設立の目的であれ何であれ、平和目的という、ここはきちっと貫いているわけです。アメリカの方は国防総省がかかわっているということで、それで軍事という問題が入ってきて、一緒に研究はしておったの...全文を見る
○吉井委員 それは有馬大臣のときも公開だというお答えをいただいておりますが、今おっしゃったリモートセンシングの話、こういう場合は仮に別ということにしても、少なくとも軍事を理由にした非公開はない。軍事を理由にした非公開が出てくると、日本は一緒に平和目的で宇宙研究開発をやりたいのだが...全文を見る
○吉井委員 いや、公開しますねということなんです。  一言だけいいですか。もう終わろうと思ったのですが。  ですから大臣、私が言っていますのは、今回のデータが、基本的に全面公開ということを私申し上げましたけれども、軍事を理由にして非公開になるようなことがあってはいけませんから...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
03月14日第147回国会 衆議院 本会議 第11号
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○吉井英勝君 私は、日本共産党を代表して、内閣提出の消費者契約法案について、経済企画庁長官並びに外務大臣に質問いたします。  法案に先立って、まず堺屋長官のディジタルアーカイブズ社問題について質問いたします。  堺屋長官の私設秘書と言われている伊東明子さんが代表取締役を務め、...全文を見る
03月21日第147回国会 衆議院 商工委員会 第4号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  最初に、今日の中小企業が置かれている経済の状況というところから質問をしていきたいと思います。  昨年の七—九月期、十—十二月期のGDPは、御承知のように連続マイナスで、十—十二月期はマイナス一・四%、年率換算でマイナス五・五%...全文を見る
○吉井委員 今長官の方から、一—三月期は個人消費がどれぐらい伸びるとお考えかと聞きましたら、伸びる方の期待だけの言葉はあったのですが、要するに期待するしかない、神頼みというところですか。  公共事業の効果などを見ましても、公的固定資本形成はマイナス五・四%とか、いろいろ金は注ぎ...全文を見る
○吉井委員 住宅の見通しもそう大幅に伸びるという状況にありません。しかし、それだけじゃなしに、企業倒産の件数だとか失業の状況だとか賃上げの見通しとか、そういったことを見ていったときに、本当に所得が伸びて個人消費がうんと伸びて、GDPの何しろ六割ですから、ここが前進をしていくという...全文を見る
○吉井委員 何といっても、個人の懐を暖めるという点一つの面から見れば、消費税の減税というのは、消費を行うたびに減税効果が所得の大小にかかわらず確実に出てくるという点では効果を生み出すものであります。  さて、昨年一月十八日の閣議決定で、九九年度政府経済見通しによる数値目標は、プ...全文を見る
○吉井委員 上方修正したのはコンマ一なんですが、しかし、その見通しについて、結局のところ、その根拠となれば、期待の言葉は述べられたけれども、実際の企業倒産の状況だとか失業の状況だとか春闘による賃上げの見通しが非常に厳しい状況だとか、それらを見れば、私は、まず個人消費が大幅に伸びて...全文を見る
○吉井委員 官の方でいいますと、国のお役人の方は大体三年ぐらいとどまっておればかわってしまうので、蓄積がないんですね。自治体の方は、民間の方の働きも大事ですが、同時に自治体の場合は非常に蓄積を持っているんですね。この蓄積が非常に大事だということが中小企業分野における問題だと思うん...全文を見る
○吉井委員 次に、中小企業庁の方では、MBA、いわゆる経営管理学修士に匹敵する資格を持ったプロジェクトマネジャーを考えたり、あるいは中小企業診断士の試験制度をMBAを参考にして検討したりする方にはなかなか熱心なお考えをお持ちのようですが、大体、企業規模の大きいところというのは経営...全文を見る
○吉井委員 今のMBAということでいいますと、世界的に通用する能力を持ったMBAとか中小企業診断士もこれは大事だろうと思います。しかし、現場の中小企業の直面している問題をどのように解決していくのか。相談に来るのを待っているだけじゃなしに、出かけていって一緒に取り組んで解決する、そ...全文を見る
○吉井委員 私は、インターネットその他を使ってのデータの集積、それも大事な一つだと思います。  ただ、同時に、中小企業というのは本当に千差万別なんですね。地域性もあれば、業種にもよるし、経営者の方のお考えもさまざまですから。だからそういう点では、やはりこの分野を担当する人の経験...全文を見る
○吉井委員 そういう取り組みの中の一つの支援センターということで見ると、中小企業の身近に支援するところが欲しいというのが、これが現場の声であるわけです。  ワンストップサービスということで一カ所でいろいろな用件が済ませられる、これはこれで大事なことなんです。ただ、身近にある施設...全文を見る
○吉井委員 ローカルなセンターということを考えていきました場合に、本当に身近なところが大事なんですね。身近なところから遠くなればなるほどこれはだんだん役に立たなくなる。そういう点では、私は、それぞれの自治体がこれまで取り組んできた窓口、センターですね、それをさらにもっと充実できる...全文を見る
○吉井委員 一カ所へ集中してしまう、物づくりなり商業の集積地から遠いところへ行ってしまう、これでは対応できない。なるほど、大きな話になるとそれはそれで対応できるかもしれませんが、大事なことはきめ細かな支援ですね。それをやっていくには、やはり地域に密着したところに本当に役に立つもの...全文を見る
○吉井委員 ただ、議事概要を読んでいくと、地方分権と言いながら、やはり地方の自主的判断による現場の実態に合わせたきめ細かな取り組みはだめよと。事業は全体でパッケージなんだ、こういう考え方が示されたり、あるいは、二〇〇〇年度の診断助言事業では、国から県に三分の一支払って、県が三分の...全文を見る
○吉井委員 県は診断、助言など事業実施をしないということですよね、そうですというお考えを示しておられるのですが、やはり私は、国にしても県のセンターにしても、最も身近なところの出先機関としてといいますか、文字どおりある意味ではワンストップサービスでやれるというのは当たり前の話ですし...全文を見る
○吉井委員 中小企業の指導という言葉を支援と置きかえるだけじゃなしに、やはり本当に中小企業の皆さんに目線を合わせた取り組み、そういう方向というものこそ今考えていかないと、この長期にわたる不況の中でさまざまに経営努力したり頑張ってこられた中小企業の皆さんの期待にこたえることにはなら...全文を見る
○吉井委員 実は、九州通産局のOBの方から手紙をもらいましたので、逮捕等の状況について確認だけ最初にしておきたいと思いますが、黒田氏という方。旧福岡通産局時代の商工部長などを務めて、石炭鉱害事業団幹部など石炭関連分野での長年の三井グループとのかかわりの上に、大牟田市長になった後、...全文を見る
○吉井委員 私、実は少し気になりましたのは、通産局管内、九州通産局の現役、OBでこういうことが相次いでいるものですから、少しこれは公務員としての規律の問題など全体に考えなきゃならないことがあるのかなと思っていたら、やはり私のところへの訴えのあるのは、現役の九州通産局の幹部について...全文を見る
○吉井委員 泉井問題のときには、資源エネルギー庁長官とか近畿通産局長を務めた方たちが泉井石油商会社長の接待を受けたり、ほかにも絵画をもらったりする者が出るなど腐敗が続いたわけですが、この泉井問題があっても現役の幹部が接待を受けるなど、行政を私物化するような感覚の麻痺が進行しておっ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、中小企業指導法の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。  反対理由の第一は、本法案が、十分な財政的裏づけのないまま地方に責任だけを押しつけるとともに、役割分担、民間活力の活用の名のもとに行政責任を後退させるものだからであります。...全文を見る
03月22日第147回国会 衆議院 商工委員会 第5号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、産業技術力というものは、これを強めていくということは非常に大事なことだと考えているものです。そのことを考えるときに、最近の事故から教訓を学び取っていくということも非常に大事じゃないか、実はかねがねそういうことを思っているん...全文を見る
○吉井委員 基礎的な研究をしっかりまず進めるということを考えていかなきゃならないということです。  次に、中小企業庁の方にも少し伺っておきたいんですが、「経営者」という雑誌の九六年十一月号に、明輝の会長の黒柳勝太郎さんという方が、この方は金型製造などの方ですが、金型製造はどんな...全文を見る
○吉井委員 これから検討し結論を得たいということですから、そこはしっかり取り組んでほしいと思うんです。  「もんじゅ」の事故があったときに西澤潤一先生がこういうことを、東北大学その他で御活躍ですが——超一流大学を出て、そのおれがコンピューターを使って設計したのだと過大な自信を持...全文を見る
○吉井委員 物づくりという点では、きのうも申し上げましたが、東の大田、西の東大阪と言われるような地域的な基盤的技術の集積地が日本の二大集積地と言われております。その周辺部に東京でも大阪でもすぐれた物づくりの力を持った町工場やそういう地域があるわけですが、そこが今日の経済不況の中で...全文を見る
○吉井委員 それで、バブル経済の中でコンピューター等の理工系の知識を持った人が金融投機なんかに走ってしまうという、別に金融の分野に行くことが悪いと言っているわけじゃありませんが、非常に残念なことも随分ありました。しかし、同時に、産業空洞化が、八五年のプラザ合意以降、円高が進むもと...全文を見る
○吉井委員 さっきも、中小企業庁長官の方からもいろいろ考えているということでしたが、そういう懇談会もいろいろつくって考えていくというのもいいんですけれども、今本当に手がけなきゃいけないのは、空洞化がどんどん進んでいくのをどうして食いとめていくかということについて、私は、大もとに立...全文を見る
○吉井委員 特に下請のところは、とにかく安くて大量につくればいいということだけじゃもちろんだめだったわけですが、一方では、そういう構造に組み込まれておったという問題がありまして、八五年、六年のころで、一ドル八十円の時代に、八十円でも成り立つようにということで、スーパーコストダウン...全文を見る
○吉井委員 大学の基礎研究を強めていく、多くの研究者の方が大学院生などの若い力も結集して、新しいものが次々と生まれてくる。それが学会で発表されたりさまざまな形で公開されて、その中から次々と商品化されたりして新しい産業が生まれてくるということは、私は一つの活力を生み出すものになると...全文を見る
○吉井委員 ネーチャーでも、以前理化学研究所の理事長を務められた小田先生が紹介しておられますが、「一九八六年のハーレーミッションに参加したアメリカ航空宇宙局(NASA)のある研究者は宇宙科学研究所を訪問した際に「こんな貧弱な設備でも惑星探査が可能なことを発見して勇気づけられた」と...全文を見る
○吉井委員 私は、だから、大学だけじゃなくて国立試験研究機関ということをつけましたのもそういうことでして、通産省もたくさん抱えていますからね。  それで、これは東北大学の西澤先生が、今西澤さんは東北大学の総長の後、岩手県立大学の学長を務めておられますかね。西澤先生が、  産業...全文を見る
○吉井委員 その点で、西澤先生の指摘の大事なところは、自分たちの利益に直結する研究や仕事ばかりを重んじるようになって、そこへ、そういう研究をする大学や学者には企業の方が資金援助をする。そういうふうな形になると、産と学との関係というものがゆがめられてしまうわけですから。私自身、産と...全文を見る
○吉井委員 ここで文部省に伺っておきたいと思いますが、名古屋大学医学部の日高教授事件、これに対する名古屋地裁の判決です。  ここで、富士薬品、日本新薬、大塚製薬から受けた金員がわいろに相当するとして有罪判決が下されたわけですが、わいろ性を考えるときの、その職務に関しということに...全文を見る
○吉井委員 日高教授の事件の場合、すぐれた頭脳を持つ者がそれに応じた報酬を得ることは当然だ、よい研究を行うためにはその肥やしになるような豊かな私生活を送ることが大事だという発想、それが、みずからを厳しく律しなければならない教育公務員の地位にありながら、当然守るべき一線を踏み越え、...全文を見る
○吉井委員 今の利害関係という問題を、取引関係とかあるいは許認可権限など極めて限定的に規定してしまうと、兼業という問題は、これまでとは違って全面解禁ということとほとんど同じ意味になるんじゃありませんか。
○吉井委員 私、仮に一週間に一回にしろ企業の役員として行って、そのときはまた逆に企業の利益のために頑張らないと職務専念義務に反するわけですから、それがほかの日は大学に戻って、大学に体を置いておってその時間の中は大学の中だといったって、人間、もうけの方が中心になってきますと、頭の中...全文を見る
○吉井委員 時間が大体終わりに近づいてまいりましたので、締めくくりに入りたいと思います。  私は、役員兼業の問題とかそういうことだけじゃなしに、産と学とのあり方というものが、実は今、アメリカの例をおっしゃったんですが、アメリカの方で今は随分それに対する反省といいますか、考え直す...全文を見る
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、産業技術力強化法案に対する反対討論を行います。  日本共産党は、大学などの研究成果が産業界で公平公正に活用されることは当然のことと考えます。その際、大学の自治、学問研究の自由に反することや、学問研究の健全な発展を阻害することのないよう、し...全文を見る
03月29日第147回国会 衆議院 科学技術委員会 第3号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は最初に、技術士の方たちが分野別に見てかなり偏りがありますから、このあたりから少し質問したいと思います。  一九八六年三月卒から九九年三月卒までの中で、いわゆる土木系、これは水道や衛生工学も含めてですが、卒業者が二十五万二千...全文を見る
○吉井委員 次に、ジェー・シー・オー、昨年事故を起こしましたが、それからその親会社の住友金属鉱山、それから「もんじゅ」その他でよく事故を起こしました核燃料サイクル開発機構、この三つのところで、技術士の方がそれぞれ何人いらっしゃるのか、あるいは原子炉主任技術者が何人、核燃料取扱主任...全文を見る
○吉井委員 今の数を聞いておりましても、本当に土木系はうんと多くて、この分野はジェー・シー・オーにしても核燃サイクルにしても、まず技術士そのものがいらっしゃらないということですが、ただ、技術士と同じように、原子炉主任技術者なり核燃料取扱主任者なり、やはり内容的には非常に高い倫理性...全文を見る
○吉井委員 私、この点では、政策研究大学院大学の西野文雄教授がジェー・シー・オー事故を踏まえて書いていらっしゃったことの中で、これはなかなか大事だなと思いましたのは、この人の場合はアメリカの科学技術者の倫理というのをお引きになって倫理規定の問題とかいろいろ論じてもいらっしゃるんで...全文を見る
○吉井委員 私は、この点では、内部告発者に対する報復行為等に対して罰則を厳しくすることなどによって、本当に個人の良心、技術者の良心が守られるようにしていくことが必要だということを申し上げまして、次に話を進めていきたいと思います。  提案理由の説明の中で、良質の技術士の育成という...全文を見る
○吉井委員 例えば燃料電池でいえば燐酸型燃料電池、あるいは太陽光発電を考えたときのアモルファスの部分なんかは、恐らく化学分野の方がかかわってくるんでしょうけれども、それぞれいろいろな分野があると思うんです。  ただ、それが結果として、その技術士がおれば済むというよりも、逆に、発...全文を見る
○吉井委員 フランスは、おっしゃったとおり原子力の比率は高いのですが、しかし、絶対額で見ると日本の四分の一という非常に低いものであります。そういう点では、原発偏重で、再生可能エネルギー、自然エネルギーなどの分野の研究開発が非常に低い。これはOECD各国の中で見ても異常な姿にあると...全文を見る
○吉井委員 予算合計で見ても、原子力に対して、新エネ関係の予算で比べると、原子力全体の一・三%、七十七分の一というこれまでの状況で、九八年度で比較しても二十二分の一。ですから、やはり原子力に非常に偏重して、新エネルギーであるとか、そういう分野の研究開発が非常におくれているというの...全文を見る
○吉井委員 実は燃料電池を開発しているメーカーで見学もし、お聞きしたのですが、普及が進むと確実にコストは半分になるというのですね。九兆五千億余りのこれまで原発に投じてきたお金、単純計算でいくと、四千万キロワットの燃料電池による発電プラントが可能になるわけですね。それはさらに、もっ...全文を見る
○吉井委員 それで、物理的限界潜在量とかいろいろな言い方でエネ庁の方でも試算をしておられますが、実際に、太陽光、風力、バイオマスとか、それからコジェネとか、つまり再生可能エネルギーからエネルギーの新しい利用形態を含めて、そういう分野だけで九千億キロワットアワー、現在の発電電力量が...全文を見る
○吉井委員 終わります。
04月04日第147回国会 衆議院 商工委員会 第7号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は最初に、さまざまな消費者の皆さんの運動の中からこういうふうな消費者契約法ということに至った、これまでの問題を少し整理して考えてみたいというふうに思うわけです。  森永砒素ミルクとかカネミ油症とか薬害エイズとか、それは一般市...全文を見る
○吉井委員 情報格差などについては、これから順番に質問していこうと思うのですが。  消費者が民法を使って裁判で争うというのはなかなか大変だ。ですから、もめごとが起こらないような消費者契約のルールをまずつくっておこう。それでももめごとが起こったときには、裁判になる前にも解決の道筋...全文を見る
○吉井委員 それから、午前中の議論の中にもありましたけれども、規制緩和の中でというお話ですね。明治以来の古くなった、実態に合わない規制、これを緩和するのは当たり前の話です。しかし、人間の知恵として、必要なルールとしてつくってきたいわゆる規制と言われているもので、これを何もかも全部...全文を見る
○吉井委員 一般契約のルールを定めながら、同時に悪徳業者などについては、やはりそこから本当に消費者を守ることができるという、この仕組みというものは大事なところだと思うのです。  私たちは、消費者契約法を制定するからには、まず目的としては、今も大臣がおっしゃった、物品等を販売する...全文を見る
○吉井委員 ですから、法律上の文言としては格差是正というのは入っていないんだけれども、しかし、法の目的とするところには格差是正というはっきりした明確な意図というものは入っているんだ、こう理解していいですね。
○吉井委員 消費者の方はもちろん、ちょっと余り丁寧にやり過ぎるとややこしくなるから端的に、要するに、意図に格差是正というものが含まれているならば、本来目的に明記した方が非常にすっきりするわけなんです。だけれども、政府案では目的に格差是正というのは文言としては入っていないわけですが...全文を見る
○吉井委員 次に、消費者契約の定義として、主として事業目的でない目的で購入された商品を個人事業者が契約しても、それは消費者と事業者との消費者契約の範疇に入るということになるのかどうなのか、この点で幾つか具体の例でお聞きしておきたいと思うのです。  例えば、今は不況につけ込んだ商...全文を見る
○吉井委員 あわせて少し聞いておきますが、反復継続の反復ですね。二、三回だけ一応仕事を回して事業者だということにしてしまって、それでこの消費者契約の対象にしないように、そういう新たなことをまた考えてきたときに、これはやはり消費者に被害が生まれるわけですね。大体どの辺をめどに、つま...全文を見る
○吉井委員 次に、消火器のいわゆる点検商法がよくありますが、この場合、大阪など、大臣もよく御存じのところですが、一階が工場で二階が居宅とか、町工場ですね。この二階の居宅へまずやってきて、そして、あわせて下の工場も全部消火器の点検と称して薬液をかえてしまって、そのときに、入り口にお...全文を見る
○吉井委員 居宅と工場とが少し離れている場合、少しといってもうんと近いですけれども、そういう場合も大阪の町工場ではうんと多いわけですが、まず居宅へやってきて、あそこはお宅の工場ですねというようなことで同じことをやった場合、この工場の方は事業者と扱われるのか、あるいはやはり消費者と...全文を見る
○吉井委員 実は私、この二例を挙げましたのは、要するに個人事業者であっても消費者としての対象になるのですねということを、ここはやはりきちっとしておかないと、これが定義で非常にあいまいさを持っているというふうに思うのですね。ですから、今私が紹介したようなこれに類するもの、これはすべ...全文を見る
○吉井委員 消火器の点検商法の扱いについてはまだあいまいさを残していると思うのですが、要するに、居宅へ来た場合は明確にこれは消費者なのですから、居宅へ来てあわせて下の事業所なり近くの工場へ行った場合、それは、やはりはっきり消費者、点検の仕方が反復するしないにかかわらず、これははっ...全文を見る
○吉井委員 一階が工場の場合、下の工場が火事になったら居宅も燃えるわけです。ですから、これは広く、消費者契約法で消費者が救われるときには消費者としてきちんととらえる。やはり、さまざまな法律を解釈したり運用していく上で、いかに国民や消費者を守っていくのかという観点で進めていくという...全文を見る
○吉井委員 書面交付していないのだが、そこにトラブルが発生して相談センターなどで相談を受けられたとき、いきなり裁判にならずに、通常、消費生活センターなどで解決していらっしゃるのですが、そのときには、書面交付をしている類似例などに準拠して、交付している場合だったらこうだということで...全文を見る
○吉井委員 余り、経済全体にマイナスといっておどかすような話をしたら、私はそれはうまくないと思うのですが。  書面交付は通常全部は必要じゃないのです、通例の範囲で。しかし、書面交付がなくてトラブった場合に、重要事項の不告知であったということにもなるわけですから、そのときにはやは...全文を見る
○吉井委員 私はそこがやはり、十分な努力をしなかった、情報提供の十分な努力を尽くしていないというときに、トラブルがあったときに、これは本来重要な内容で、きっちり聞かせてもらったら契約を結ばなかったのに、しかし、そこが非常にあいまいで消費者の方が困ってしまう。そういうときには、でき...全文を見る
○吉井委員 情報提供の努力という、政府案はそういう規定なんですよ。努力なんだが、努力を尽くしていない、それが消費者にとって大きな誤解を生み出したりした場合、それは信義誠実の原則に反するということで扱うなりどういう扱い方をするにしても、やはり十分な努力を尽くすべきだ。その努力が尽く...全文を見る
○吉井委員 次に、消費者の側の努力を求める部分ですね。法案では、消費者に契約内容について理解するよう努めることを求めているわけですが、これでは事業者の情報提供に対する責任を非常にあいまいにしてしまうという問題があると思うのです。  これは、本会議での堺屋長官の答弁の中では、第三...全文を見る
○吉井委員 私、実は消費生活センターなんかの方といろいろお話を伺っていますと、なかなかやはり悪徳業者の場合本当に知恵を使うのですね。  今、私、高齢者という表現をしましたけれども、では若者の場合は、若いですから、吸収力旺盛ですから学習効果がどんどん生まれるかといったら、実は、相...全文を見る
○吉井委員 私は、当然皆勉強しなければいけないと思っております。それが大前提なのです。  しかし、相手もさるもので、通常の消費者契約については結構いろいろわかっているつもりであっても、相手もなかなかうまいもので、例えば、絵がお好きですかということで、すっと地下の画廊へ連れていく...全文を見る
○吉井委員 車が少しはみ出しているからというので怖いお兄さんが言うような、やくざ、暴力団のたぐいというのはないことはありません。しかし、これは論外の方であって、普通の消費者が相当いろいろ見ておってもなかなかうまく、それも経験を得て賢くなっていくといったらそういうこともあるでしょう...全文を見る
○吉井委員 現場の方では、今のような実例などはなかなか大変だけれども、しかし、実際に都道府県なりあるいは市町村の消費生活センターなどで消費生活相談員の方が随分御努力いただいて、相手の業者に話をしたりして、そしてかなり不当勧誘行為で取り消しをさせる。努力されて積み上げてきているもの...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、きょうの質問はこれで終わりたいと思いますが、最後に一言。  これまでも確かに、法によってすべてが、話し合いで解決とか、相談員の方が努力されて解決に至ったものじゃなくて、法律外のものもあれば、法律をうんとうまく運用したり解釈して頑張ってきたものが...全文を見る
○吉井委員 質問を終わります。
04月05日第147回国会 衆議院 商工委員会 第8号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。五人の参考人の皆さんには、大変お忙しいところ、きょうはどうもありがとうございます。  私、最初に落合参考人と野々山参考人に伺いたいと思いますが、落合参考人の方には、アメリカ、EUにおける情報提供義務の法律、法理の実情についてお聞かせ...全文を見る
○吉井委員 落合参考人にもう一つお聞きしたいと思うのですが、契約内容に関する規制として、不公正条項のリストを定めて無効とされる場合の基準を示していく、そのことによって予測可能性がふえてくるんだということを論文で説明しておられます。また、ブラックリスト、グレーリストに分けて規定され...全文を見る
○吉井委員 次に、日和佐参考人に伺いたいのですが、困惑を不退去、監禁型に限定しないことの必要性といいますか、しないことの方がいいといいますか、要するに、不退去、監禁型に限定しては実態に合わない実例が随分あると思うのですね。目的隠匿型などで、実際に全消連などで掌握しておられたり取り...全文を見る
○吉井委員 私、次に及川参考人に伺いたいのですが、及川参考人も消費生活センター等の充実ということを挙げられて、先ほどのお話の中で、それほど金はかからないということもあったのですが、この消費生活センターの充実という中に、センターそのものの充実と、もう一つ、相談員の方たちの身分保障な...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、井田参考人に質問できなくて大変残念ですが、またの機会ということで進めたいと思います。  今もお話ありましたように、基準財政需要額でカウントする方はするのですが、実際にはどんぶり勘定で出ますから使われないという実態の中で、センター機能と、そしてや...全文を見る
04月12日第147回国会 衆議院 商工委員会 第9号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。私、前回に引き続きまして質問を行いたいと思います。  きょう最初に、パソコン商法とでも申しますか、あるいは電子商取引などについて伺いたいと思います。  あらかじめ経済企画庁の方にはこういう、最近よく配られているチラシについてお渡し...全文を見る
○吉井委員 私も、確かに、このチラシの範囲内だけで言えば、なかなか問題はそう単純ではないと思うのです。これをやれば子供服手づくりでやったら売れますとか断定的に言っているわけじゃないし、しかし、お店を持たなくてもインターネットで店が開けるんだ、注文があったらこれだけ家におってもやれ...全文を見る
○吉井委員 契約を結ぶ意思がなくても、意思表示していないのだけれども、とにかく、あ、何だろうなと興味を持ってクリックしたらQ2契約に変わってしまっていた、こういうことなんですね。  それから、プロバイダー契約したところよりも安い、格安のプロバイダーありということで、ここをクリッ...全文を見る
○吉井委員 ですから、私は、今大臣がおっしゃったように、個別の相談事例等の分析も含めて、やはりインターネット取引のこうしたいろいろな事例がありますから、その事例を見ておっても、見直しというものは率直に言って必要になると思うのですよ。  見直し規定を附則などの形で入れて、法律の施...全文を見る
○吉井委員 いや、逆に、今もおっしゃったように、これからも検討していくんだと。ですから、その点ではきちんと、一定期間後に見直しをする、それは附則の中で、出発の時点で入れたらいいのではないですか。入れるのが筋ではないかと思うのですが、どうですか。
○吉井委員 何年先とか入れない方が正しいという今のお考えですよね。あるいは、先ほども答弁ありましたし、せんだってもありましたが、法律の信頼性をゆるがせにするというお考えですね。  しかし、実は、附則に見直しを入れているのは、たくさん法律であるのですよね。一九四八年七月二十九日公...全文を見る
○吉井委員 今、変化があって議論があって入れたものだというお話ですが、しかしまさにこれも、団体訴権についても法制審その他での議論もあり、それから、私もそうですが、私以外の議員の方たちからも、電子商取引その他の問題について、まさに今問題になっている。この電子商取引については現実にい...全文を見る
○吉井委員 これまでから五年後見直しを決めた附則のついた法律で、しかし、五年たってその時点で見直して変えるというのはなかなか難しくて、そのままずっと十年二十年と経過しているものだってあるわけです。ですから私は、法の安定性という理屈とか、その方が正しいということでもって見直し規定を...全文を見る
○吉井委員 これは、やはり狭く限定して誤認をした消費者被害を切り捨ててしまうのではなくて、大体、不実告知とか、不確実であるのに断定的判断を提供というのは、相手もさるもの、微妙なところをいきますから、だから私は、類似事項は広く取り消すことによって消費者が守られるようにする。その運用...全文を見る
○吉井委員 日弁連の一一〇番にも相談が寄せられた事例に、パラジウムなどの先物取引、一週間で三倍になると言われてパラジウムの先物取引をしたら、追い証を求められ、もうやめたいと思っても、損金を払え、払わないとだめだと応じてくれない。  この種のものが、実は先物取引で随分多いわけです...全文を見る
○吉井委員 不実告知、断定的判断の提供によって誤認して先物取引の契約をしたとき、これは今の答弁どおりですね、契約は取り消しできる。これに類するものについても、類するということは、パラジウムその他のもの、こういう場合の契約取り消しはできるというふうに理解しておいていいですね。もう一...全文を見る
○吉井委員 次に、「故意」の立証責任の問題です。  法案では、消費者に不利益になることを告げなかった場合に取り消すことができるとしているわけですが、そのことで問題になるのが、故意に告げなかった場合に限定しているという問題ですね。これがいろいろ議論の出されているところです。  ...全文を見る
○吉井委員 そうすると、実際問題としては、法律案に「故意」が入っていても、消費者が契約締結に際して必要な事項を消費者が理解できる方法できちんと提供されていない場合、そういう場合は、この「故意」という文言があったとしても、立証なしに契約取り消しというのはできますね。
○吉井委員 契約締結に際して必要な事項を消費者が理解できる方法できちんと提供するということは、私は、本来消費者契約法が想定している考え方だと思うのですよ。その考え方をきちっとやっておれば、法律上「故意」という言葉は入っておろうとなかろうと、本来、それで正常な契約になると思うのです...全文を見る
○吉井委員 消費者にとって立証することは著しく困難ではないというのが本会議答弁以来の考え方なんです。しかし、今のお話を聞いていると、実際問題として、必要な事項を消費者が理解できる方法できちんと提供するといういわば常識的なことがやられていない場合でも、うっかりだとか何だとかいうこと...全文を見る
○吉井委員 私は、そういう立場でいくならば、故意という部分は削除するべきだということを重ねて申し上げておきたいと思います。  さて次に、不当勧誘行為の問題について、これは前回例を挙げて質問しましたので、前回例を挙げたような不当勧誘行為などの実態からして、やはり被害の実態に即して...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、続きは次回にということで、終わりたいと思います。
04月14日第147回国会 衆議院 商工委員会 第10号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  これまでの委員会の中で、法律案に即しまして、問題点であるとか、あるいはどのようにこれを生かしていくかという、いわば逐条解説にも生きてくる、そういうものという立場からの質問も進めてまいりました。きょうは、この法律を実効性あるものに...全文を見る
○吉井委員 それで、私、国の予算に示されたこの消費者行政の後退がやはり地方の取り組みを後退させているというふうに思うわけです。  この間の議論の中で、地方交付税の基準財政需要額にカウントするという強調もされました。しかし、これはあくまでも人口十万人規模を想定した、その場合の消費...全文を見る
○吉井委員 実態を見れば、例えば広島であれば、県と三市にしかセンターがありませんね。大阪府のセンターも小さいところへ縮小していきました。奈良県などでは、県のセンター自体をもうやめるかという議論その他も出ているようでありますが、いずれにしろ、地方自治体の方で本当に財政を理由にして後...全文を見る
○吉井委員 調査報告書がありますが、それによりますと、国民生活センター理事長や理事の給料の大体十分の一以下という消費生活相談員の方、これが圧倒的に多いわけですね。正規職員は皆無と言っていい状況で、みんな非常勤、パートという扱い。月十万未満の方が三割、月十万から十五万円未満の方が四...全文を見る
○吉井委員 これは全国の相談員の方たちの調査報告書の中にきちんとありますから、そういうものはきちっと把握して、私は、本当にそんなことも知らないのかと今びっくりしましたが、これはそういうところからきちんと把握して取り組むということにしないと、この法律をつくっても魂を入れるということ...全文を見る
○吉井委員 自治体の方に基準財政需要額の中でカウントするだけということで、そのカウントも本当に待遇改善に生きてくるようなものになるのかとか、私は、そこはやはり国の方できちっと考えて、そして国の方の財政支援も含めてどういう形で現実的に待遇が改善されていくのか、そのことに本当に真剣で...全文を見る
○吉井委員 それは会長以外のところでおっしゃったので、会長は一貫して本省のOBの方だということを先ほども通産省の方から聞かせていただきましたから、七名中四名ということになります。  この天下りについて、近畿通産局と近畿自転車競技会の間で、何に基づいて、どんな取り決めによってこう...全文を見る
○吉井委員 通産省は随分競輪がお好きなところだなと思いましたけれども、自転車競技会は自転車競技法第十三条に基づく法人なんですが、会長、副会長、監事は通産大臣の任命、理事は通産大臣認可、だから、通産局の意向で天下りポストを決めることができるということになってくると、これは全く通産省...全文を見る
○吉井委員 天下りについて、他の通産局はこういう証文をつくったところはない、大阪は異例というお話ですが、この異例な了解事項を文書にして、印鑑をつかれた通産局の方は、今の大阪の知事になっていらっしゃる方です。太田さんです。  自転車競技会の会長、副会長、理事、監事の待遇ですね。会...全文を見る
○吉井委員 通産省はこの自転車競技会、農水省は競馬の同様の競技会、運輸省は競艇の方の同様の競技会、こうして今、近畿のような証文を書いているかどうかは別にして、現実には天下りの方がどんどん行かれている。  全国各地で、今場外車券売場とか馬券売場とか舟券売場が問題になっております。...全文を見る
○吉井委員 もう時間が参りましたのでこれで終わっておきますけれども、天下り問題について、そっちは心配するけれども、弁護するけれども、実際の相談員の方の待遇改善について真剣な取り組みがないということは、本当に許せないことだと思います。  時間が参りましたので、質問を終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、消費者契約法案に対する野党三党派提出の修正案及び修正部分を除く政府原案に対する賛成の討論を行います。  日本共産党は、本会議及び本委員会での質疑において、消費者契約法が実効性あるものとなるために、  法の目的として、事業者と消費者の情報...全文を見る
04月18日第147回国会 衆議院 商工委員会 第11号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、弁理士さんのお仕事がどういうものかというのは、実はもう三十年ほど前になりますが、サラリーマンの時代に特許を申請するので弁理士事務所をお訪ねして、そこで、大体、自分が申請しようとしている特許の内容について、まずよく理解しても...全文を見る
○吉井委員 特許と実用新案の出願、審査請求から、審査官による審査結果の最初の通知がなされるまでの期間、いわゆるファーストアクションまでの期間を、ことし十二月には十二カ月にするという目標を持ってやっているんだという今のお話ですが、それでは、現在、月々のファーストアクションの目標値が...全文を見る
○吉井委員 ことしの十二月に十二カ月で、こう下がってくるわけですね、短縮されていく。そうすると、この月々の目標値というのは、仮に、目標を立てられたときから一直線で行ったとして、実際は件数が多いわけですから一直線よりもう少し上の方に膨らみながらおりていくのでしょうが、その場合、昨年...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃったように、出願もふえれば、出願の内容もなかなか複雑あるいは大部のものになってくる。しかし、それを処理するだけの審査官の方がふえていかないことには、目標は立てたんだというお話ですが十二カ月という目標は達成されない、めどは立たないわけですよ。  それから、二...全文を見る
○吉井委員 昨年、特許法の改正で短縮ということを掲げた。それから今回の弁理士法案で、弁理士の皆さんの活躍分野を拡充していく。試験制度も考えていくわけですが、それで技術の面でしっかりやっていこうということで、特許の申請件数もふえてくる。内容も複雑多岐にわたり、物によっては大部のもの...全文を見る
○吉井委員 その業務量をこなしていく審査官の方は、少なくともどれぐらい必要だというふうにお考えですか。
○吉井委員 私は、もちろん審査官の方、数をふやしたら一遍にすぐ仕事がこなせるというふうに甘くはないと思っているのです。やはり蓄積していくことが非常に大事ですからね。経験、知識、その他の蓄積が大事な分野でもありますから。ただ、いずれにしても、本当にふやすということをやって、仕事をし...全文を見る
○吉井委員 私は、こういう点では、規制緩和万能論だとか、行革というならば、汚職とか腐敗とかむだをなくして、必要なところはきちっと必要な人をふやすとか、ちゃんと体制をとるのが本来の行革だと思うのですが、とにかく人を削れば行革だ、何かそこに縛られてしまって必要なことが進まない、これは...全文を見る
○吉井委員 次に、IPCCについてですが、ここは、特許庁の外注を受けて、Fターム付与、分類付与業務、それから先行技術調査などを行っているわけですが、特許庁からそこへ外部委託している金額は、九六年度の五十億が二〇〇〇年度には百十六億円と、五年間で二・三倍に急増しています。  公開...全文を見る
○吉井委員 それで、この首席部員の方は、これはまたいただいた数字では企業からの出向者が四百四十名ということですが、実はIPCCの方のデータを見せていただきますと、首席部員の年齢構成を見ると、定年前の企業の現役の人が四百四十八人、定年後の人や高齢の非常勤職員が百九十五人ですから、現...全文を見る
○吉井委員 ヨーロッパでは、DG1、DG2、これは国際公務員がやっているわけですね。このIPCCの業務内容などについても、ヨーロッパの場合国際公務員がやっているという分野が非常に多いわけです。  この外部委託料が五年間で六十億円余りもふえているわけですが、本来このお金は人件費に...全文を見る
○吉井委員 お話を伺っているといろいろあるように聞こえてくるんですが、これも大阪の会社ですけれども、イーディーコントライブ社が電話回線を介してフロッピーディスクのデータを複写する装置を開発して、販売先の大手通信サービス会社が今度はその類似商品を販売する。出願中の特許に触れるとして...全文を見る
○吉井委員 質問を終わります。
04月19日第147回国会 衆議院 商工委員会 第12号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  新聞を含めて著作物の再販制度というのは、知る権利と、それから表現の自由を物質的に支えることによって民主主義社会の発展を進めるということと、もう一つ、文化政策的見地からこれがあるわけですが、これを維持していくことは非常に重要だと考...全文を見る
○吉井委員 新聞社の方が販売店に対して押し紙等を強制して、この結果として非常に経済的に困難に追い込まれていく。正常な形で新聞の読者を、販売店もあるいは新聞社そのものも、ふやしていくということで努力するのは当たり前だと思うのですが、ただ、経済的に非常に追い込まれていって、そして無理...全文を見る
○吉井委員 それも私伺おうと思ったのですが、商品券も大変なのです。しかし、まず驚いたのは、電子レンジやビデオつきテレビを長期契約者に贈るということをやっていて、それで景表法第三条に基づく公取告示違反で排除命令を出した、この例があるのではありませんか。だから、まずそういうふうな驚く...全文を見る
○吉井委員 九八年一月の例というのは、熊本市のことですね。朝日新聞熊本販売株式会社の代表やら読売新聞サービスセンター北熊本の代表、西日本新聞エリアセンター代表などに対して排除命令を出されたわけですが、古いもので見れば、九〇年六月八日に福岡県大野城市や太宰府市の朝日、読売、毎日、西...全文を見る
○吉井委員 自主規制の話がありましたが、昔の洗剤一箱の時代とは違って、家電製品とか二、三万円の商品券が配られる。これは自主規制の正常な範囲内というふうにお考えなのですか。こういうものをはみ出す場合、どこに線を引いて対処するかというのは、これは「新聞業における景品類の提供に関する事...全文を見る
○吉井委員 大体、基準を甘くするに従って、実際の景品がどんどん膨らんでいっているのです。  次に伺っておきたいと思いますが、昨年七月二十一日に公正取引委員会は、独禁法第二条九項に基づく「新聞業における特定の不公正な取引方法」の全部改正を行っていますね。  一つは、発行業者が直...全文を見る
○吉井委員 それで、私、先だって滋賀県の方へ参りまして、関係者の方たちの調査したものを見せていただいて、本当に驚きました。  これはある新聞社、あるというのは、どの新聞社もみんなやっておるから、特定の新聞の固有名詞だけ挙げると、そこだけ何か、特定のところを根っこを入れてやってい...全文を見る
○吉井委員 さっきから言っていますように、私も、こういうものは、自主規制というよりも、みずからこういうことはしない、当たり前のことだと思っているんです。こういう実態があること自体が論外だと思っているんですよ。  しかし現実に、今御紹介しましたような、ある新聞社のデータを見れば、...全文を見る
○吉井委員 私、確認しておきたいのは、私が言ったから、その言った分を、確かに排除命令を出すなんということは言えないのは私もわかっているんですよ。ですから、私が指摘したようなこういう事実は、排除命令の少なくとも対象にはなりますね。対象にはなるが、実際に排除命令を下すかどうかは調べた...全文を見る
○吉井委員 私が伺っておりますのは、これは別に滋賀県の、私が挙げたような場所でなくてもいいんです。京都であれ大阪であれ、いいんです。少なくとも、三年間契約を結べば一年間は新聞代はただだ、あるいは三万円の商品券を渡す、こういうことについては、現に和歌山県の有田郡では排除命令を出して...全文を見る
○吉井委員 例えば、私は一カ月三千円の購読料を払っている。隣の方は三年間契約すれば一年ただということは、要するに、実態としては一カ月分の購読料二千円ということですから。私が三千円払い、隣は二千円の購読料だ。  これは改正した公取告示の一と二にも当たるわけですが、同時に、独禁法適...全文を見る
○吉井委員 公取告示の一、二に当たるわけですから、これはもちろんその分野では違反なんです。ただ、私が三千円で隣の人が二千円、少なくとも同じ地域で新聞代に差があるということは、そもそも独禁法の適用除外としている再販制度の問題、それを新聞社の方がみずから崩しているという実態になってい...全文を見る
○吉井委員 ちょっと勘違いされてはいけないので、再販制度について今研究中だとおっしゃった、来年どうするかという、その話じゃないのです。  現在は再販制度があるわけです。現在ある中で、私は三千円の購読料を払っていて、隣の人は二千円の購読料、これは再販制度の趣旨に反するわけですよ。...全文を見る
○吉井委員 私、きょうは再販制度そのものについて議論をする場としては考えていなかったのですが、一言言っておかなきゃいけないのは、著作物の再販制度というのは、これは本来的に、知る権利と表現の自由というものにアクセスする、それを物質的に保障していくという、その民主社会を形成していく大...全文を見る
○吉井委員 今のは納入業者に対する優越的地位の濫用の問題なんですが、もう一つ問題があると思うのですね。  これは何もローソンだけに限ったことじゃありませんが、今、コンビニ経営をしているフランチャイザーが、フランチャイジーに対して、優越的地位の濫用でさまざまな問題を起こしているの...全文を見る
○吉井委員 最初に契約する段階では継続反復して業をなしていけるわけじゃなくて、例えば脱サラでコンビニを始められるとかそういう方たちも多いわけですから、この間衆議院を通って参議院で審議中の消費者契約法による不実告知、重要事項の故意の不告知、断定的情報の提供によって誤認させて契約をさ...全文を見る
○吉井委員 次に、この優越的地位という問題では、昨年十月二十八日に、総合家具小売業の大手企業が、同じように、納入業者に対して協賛金を要求するという事件で立入調査を行っておられると伺っておりますが、この報告をあわせて聞いておきたいと思います。
○吉井委員 これは新聞にも出ているんですけれども、新聞の範囲内にしても、どういう業者に対して、何が問題で調査をしているのか。私は、さらに立ち入ったことは今おっしゃったことになるかもしれないけれども、今のお話では何もわからないですね。
○吉井委員 実は、この家具の輸入専門店ですが、同業他社から、別にこれはライバル企業だということで伺ったわけじゃなしに、大体実態はどういうことですかということをいろいろお聞きしたんですが、国際標準価格とか、あるいは国際同等価格という表現を使って価格表示をして、そこからうんと大幅値下...全文を見る
○吉井委員 ですから、先ほど納入業者に対し公取が調査しているという新聞に書いてある事実は否定しないということですが、あわせてそういう部分についてもきちんとよく監視をしていただきたいというふうに思います。  実は、同様の問題は家具だけじゃなくて仏壇なんかについてもあるのですね。多...全文を見る
○吉井委員 現に、多くの国民の皆さんは、仏壇といえば国産だと思っているのですよ。それがよその仏壇であるということは、それ自体が原産国表示を偽っていることに本来相当するわけですね。  ですから、内外無差別で、原産国表示なりあるいは産地表示なり、そのことによって多くの消費者の皆さん...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので終わります。
○吉井委員 先ほどの質問に引き続きまして、官房長官が来られたので伺いたいと思いますが、官房長官に先ほどの経過を全部圧縮してといったって時間がありませんから、そういう点で、最初に公取の委員長にまず一言伺っておきたい。  それは、消費の落ち込みで全体が売り上げ減少し、さらに不当廉売...全文を見る
○吉井委員 それで、現に酒屋さんが今大変な状況になっていて、ディスカウンターなどの不当廉売とかこういうやり方で苦しめられておりますが、このほかにも、官房長官がいらっしゃらないときに、大型店とかあるいはコンビニなどが、フランチャイザーの方からフランチャイジーの方が痛めつけられている...全文を見る
○吉井委員 次に、電気・ガス事業の適用除外規定の廃止にかかわって伺っておきたいと思います。  参入自由化ということだけではなしに、この分野で考えるならば、環境、安全、放射性廃棄物問題を生じないなどの条件を満たす電力の開発普及、いわば一面では人類史的要請というものがあるというふう...全文を見る
○吉井委員 何か、私、この時間を含めてずっといてもらっていると思ったら、エネ庁の方がいらっしゃらないみたいなので、まあ、いいです。  それで、今申し上げましたように、電力参入自由化で、本当に自然エネルギーなんかもどんどん参入して、電力構成、エネルギー構成を変えていこうというとき...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
04月26日第147回国会 衆議院 商工委員会 第14号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  きょうは、四人の参考人の皆さんには、大変貴重な御意見をお聞かせいただきまして、ありがとうございます。  私は、最初に、永田参考人にお聞きいたしたいと思います。  きょういただきました資料の三ページ目の一番上の図にありますよう...全文を見る
○吉井委員 あわせて永田参考人に伺いたいと思います。  先ほど拡大生産者責任の話は一言ございましたけれども、ドイツとかヨーロッパなどでの拡大生産者責任についての考え方の発展とか取り組みの発展について伺いたいというふうに思います。
○吉井委員 それでは次に、篠木参考人に伺いたいと思います。  容リ法以降、確かにPETボトルの回収などが飛躍的に進んできたということはデータでも出ているわけですが、それに伴って全国各地で回収したPETボトルの野積みがこれまた問題になっておりまして、せんだっても川崎市の浮島処理セ...全文を見る
○吉井委員 今の深刻な実情をよくお聞かせいただきまして、それで実際データを見ておりましても、回収量も確かに物すごくふえているのですね。だけれども、回収量のふえた以上に生産量がPETでふえているのですね。ですから、このやり方を続けておったのでは本当に、しっかり回収すればするほど野積...全文を見る
○吉井委員 太田参考人にあわせて伺っておきたいのですが、今篠木参考人の方からもお話を伺いました。要するに、リペレットしたもののその先ですね、ここを経済界の皆さんとしてもどう実現していくかということが大事だと思うのです。そのときに、バージンペレットとリペレットあるいはバージンチップ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。どうもありがとうございました。
○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、資源利用の上での基本となる考え方のところから伺っていきたいと思います。  これは家電リサイクル法のときにも質問をいたしたりしましたが、ドイツ循環経済法におけるEPR、拡大生産者責任について、同法第二十二条の一項では、製品...全文を見る
○吉井委員 続いて、もう少し最初に確認しておきたいと思うんですが、設計責任に見合うものとして、反復使用できること、技術的に耐久性があること、使用した後で有害性のないリサイクルや環境にかなう処分に適している製品を開発、製造及び流通させることというふうにしていると思うんですが、これも...全文を見る
○吉井委員 今は、第二項一号のところでは、設計責任に見合うものとしての発想から出ているものだという解説的なコメントも環境庁の方からいただいておりますので、それをつけ加えておきました。  さらに、もう一点伺っておきたいのは、製品及び使用後に残る廃棄物を引き取り、かつリサイクルまた...全文を見る
○吉井委員 そこで、今回の法律改正案について伺っておきたいんですが、廃棄物を引き取り、かつリサイクルまたは処分することを生産者の責任と明確にしているのかどうか、この点を伺いたいと思います。これは通産省に。
○吉井委員 いや、それは、今のお答えも、環境庁の方のお話はもうよくわかったんです。先ほども二十二条二項五号のところで、要するに、製品及び使用後に残る廃棄物を引き取り、かつリサイクルまたは処分することを生産者の責任として定めているということですから、これはよくわかったんです。  ...全文を見る
○吉井委員 ですから、自主回収ということで、そしてそれは指定製品であって、一般に廃棄物を引き取り、かつリサイクルまたは処分することを生産者の責任、こういうふうに明確にしている部分はありませんね。これだけ確認しておきます。
○吉井委員 ですから、いろいろ前提をつけてのことで、そして自主回収ということで、それは指定製品の話であって、一般に廃棄物を引き取り、リサイクルまたは処分することを生産者の責任と明確に規定したものではないということです。今の御答弁は結局そういう意味ですからね。何だったらもう一遍確認...全文を見る
○吉井委員 要するに、一般的に定めた定めたということでずっとレクのときでも御説明があるんだけれども、いろいろな前提条件をつけてそして自主回収を進めるということで、生産者の側の引き取りの責任という形で明確にされているということにはならないというふうに思います。  現在、EUでの方...全文を見る
○吉井委員 今のEU指令としてまだ確定したものではないということはわかった上なんですが、指令案として検討されているのは、一般家庭からの廃電気・電子機器リサイクル、廃電気・電子機器、これを無料で返却できるようにしなければならないということ、あるいは同様に、一般家庭からの廃電気・電子...全文を見る
○吉井委員 大臣にもお聞きいただいておりましたのは、もちろん、倒産した企業の場合どうするかとか、これはファンドを考えておくとかいろいろな手法がこれまた別にあろうかと思います。要するに、今、リデュース、リユース、リサイクル、問題は、これを本当に実効性あるものにしていくにはどうするの...全文を見る
○吉井委員 やはり一番大事な点というのは、設計段階から開発した製品が廃棄物に至るまでの先を見越した製品アセスメントをやって、そして今おっしゃったような長寿命化とか、むだなものをできるだけ使わない、素材の面でも要らないものは使わないとか、そういう点で設計責任が大事になってくる。それ...全文を見る
○吉井委員 それで、排出抑制ということになりますと、では具体的にどのように抑制をしていくのかということで、個々に数値目標も持ってそれを示して取り組んでいく。それに合わせて生産者の側の、事業者の側の引き取り責任などを含めてどうしていくのか。  実際、本当に市民の方は随分頑張ってい...全文を見る
○吉井委員 それで、まずその抑制の面で数値目標を持って頑張っていただきたいということもあるのですが、そこから先がまた問題なんですね。  実は、これは午前中もごみの関係の方から参考人として来ていただいて伺いましたけれども、そのときに私は申し上げたのですが、例えばPETボトルの問題...全文を見る
○吉井委員 今のお話を伺っていると、とにかくPETが集まった、野積みになっている、この状態を何とか全量再商品化ということでめどをつけるというお話なんですが、実はもう一つ問題があるのですね。  では、それで、処理センターの工場能力の方、これが済んだら今度はどうなるか。そのときには...全文を見る
○吉井委員 現実から余り離れたことを言ってはだめだと思うのですね。  計画は立っていると今おっしゃったんだけれども、しかし現実に、PETボトルの再生チップ、これを全量、全部処理したときに、一体何に使うというめどが立っているのですか。素材としてどこでどう活用するかということに一番...全文を見る
○吉井委員 私、悪いけれども、本当に現場をよく見てほしいと思いますね。なるほど、私も工場へも行きまして、ワイシャツなどになったものを見てきました。それは部分的にそういうのにつくれますということなんですよ。  PETボトルのリサイクルペレットを射出成形するなりなんなりして、糸状の...全文を見る
○吉井委員 後でゆっくり聞こうと思ったら、先にその話に入っておられるので、それではそこのところを聞いておきます。  今大事なことは、私は、製品アセスメントに基づく設計、製作時の考慮と技術開発が非常に大事だと思うのです。今あなたがおっしゃった技術開発は、私は非常に大事だと思ってい...全文を見る
○吉井委員 幾つかの問題を全部固めて、いささか混同しながらおっしゃっておられると思うんですが、リユースとおっしゃったのは、お話を伺っていると、リターナブルをイメージしておられるんですね。私が言っているのはそうじゃないんです。リターナブルはリターナブルでPETボトルの場合もあって、...全文を見る
○吉井委員 私は、こういう点で消費者の意向を全く無視してできるようなものだとはもちろん思っていません。  ただ、例えばコカコーラの瓶、あれが最初から透明だったらみんな透明だと思うんです。我々、コカコーラを飲み出したときの、あの色がついているコカコーラのボトルになれたものだから、...全文を見る
○吉井委員 それで、つい二、三日前にも夕刊に紹介されましたが、枚方市が水道用地を購入するということになったときに、横にやはりそういうこれまでの処分場があって、水道局の施設ですから、随分問題が出てきた。  管理型処分場、遮断型処分場、安定型処分場の話がありましたが、このほかにも化...全文を見る
○吉井委員 先ほどの日本油脂にしてもあるいは野村不動産が直面した土地にしても、こういう問題が、市がやる場合でも、不動産業者の方がやる場合でも、現に頻発しているわけです。重金属やPCBなどの処分場が、台帳が一定年限来て廃棄されたりすると、土地利用に不都合が生じたり、住民の安全にかか...全文を見る
○吉井委員 土地の問題について最後に一言だけ触れておきますが、実は、アメリカの例では、完璧に有害物質が除去され、証明された場合は、処分場であった記録は州政府によって抹消される、そういう扱いになっているようであります。  ですから、廃棄物の問題というのは、リサイクル、リユースに回...全文を見る
○吉井委員 次に、現在、石油からつくられているプラスチック製品について見てみますと、年間千二百万トンになりますが、それを再生処理している工場を、実はせんだって滋賀県の方へ行って見学してまいりました。  この工場では、一カ月に約一千トンの廃プラスチックが工場に持ち込まれて、全量を...全文を見る
○吉井委員 それで、この点でも、ドイツの循環経済法第二十二条第二項の二のところで、製品の製造に際してリサイクル可能な廃棄物または二次原料を優先的に投入することとしておりますが、法律で基本はやはり示しているわけですね。私は、そうして具体的に努力をしていくということが大事だというふう...全文を見る
○吉井委員 私は、あらゆる可能性を追求していくことがやはり大事だというふうに考えております。  それで、このプラスチックのリペレットの場合でも、実際にハイキングコースに当たるところへリペレットを使ってつくった擬木が階段や土どめ用に使われたり、公園のベンチとか、市内の案内板とか、...全文を見る
○吉井委員 一定割合で使うというお話で、ちょっとそこは大臣と違うかなと思って、そっちの方が前進しているなと思っているのですが。  建設省の方で、ポリエチレン樹脂製のスノーポールが年間一万四千本程度、約七十七トンが廃棄処分され、新たに一万八千本、九十九トンが同じ樹脂製のスノーポー...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
04月28日第147回国会 衆議院 商工委員会 第15号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、最初に、前回どういうことを取り上げたかということを少し整理して発言しておきたいと思います。  一つは、下流側の問題として、埼玉県久喜市のような先進自治体で十五分類の分別収集を行っても資源類とごみの総量は減らないこと。だか...全文を見る
○吉井委員 これは、たまたま百円ライターとなるとうんと安い感じなんですが、別に千円ライターを安いと考えれば同じことなんですよね。安くても大量に売ってもうければいいという発想にやはり問題があると思うんですね。  設計責任というのは、この場合ですと残存ガスの回収ですね、これも資源な...全文を見る
○吉井委員 それで、百円ガスライター、わかりやすいから例を引くのですが、リサイクルの前段にまず分解しなければいけませんね。分解できないものは流通に置かせないということ、もし流通させるならば、分解が極めて困難な設計構造上の場合あるいは素材の場合、そういうものは引き取り責任を明確にし...全文を見る
○吉井委員 もう一度こだわって百円ライターについて聞きますが、マッチだったら廃棄物処理できるわけですね。しかし、この使い捨てライターというのは文字どおり使い捨てであって、今日、時代の要請に逆行しているというふうに思うのですが、そこにはやはり設計段階からの問題があると私は思うのです...全文を見る
○吉井委員 義務づけている、あるいはこれはできるんだということを言ってみても、現に現場で問題が起こっているんだ。  私は、法律というものは、常に現場の実際に立ち返りながら検証して考えていかなければいけない。必要ならば、それはこれまでから指定をしたりいろいろな形をとって進めるべき...全文を見る
○吉井委員 今の点では、毎日の四月二十五日付の社説で「循環型社会法案 あいまいな旗ではだめだ」と。この社説の中では、「ごみ抑制のため、初めから資源として利用しやすい製品を作ることをメーカーに義務づけ、リサイクル費用までも負担する拡大生産者責任には独立した条文がない。それらしい言葉...全文を見る
○吉井委員 私はなぜそれが大事かといいますと、現に容器包装リサイクル法を国会で通したわけですが、PETボトルは発生抑制じゃなくて逆に生産量が急増しているのですね。九七年と九八年ではPETボトルの回収量は二万六千トンふえて二・二倍、確かに回収量は前進しているのです。しかし、その一方...全文を見る
○吉井委員 今の局長のお話は部分的にはよくわかるわけです。なぜ部分的かといいますと、今二十八万トンの生産量に対して回収率が一六・九%ですね。だから二割を切るぐらい回収して、その回収したものの中の幾らかがリペレットとなっているわけですから、だから非常に需要旺盛だと。しかし、残る八十...全文を見る
○吉井委員 今、年間二十八万から三十万トンのPETボトルが生産されているのですね。生産量がどんどんふえていっているわけですよ。それで、昨年も年間五千トン処理できずに残ってきたものがあるというくらいですから。ですから、これからもどんどんふえていって、回収率を幾ら上げていったって絶対...全文を見る
○吉井委員 デポジット制度が導入できる分野、別な手法をとることがいい分野とか、いろいろそれはあり得るかと私は思うのです。ただ、今のお話を聞いていると、問題ばかり並べて、国内でも、国境措置を考えても、本当に国際的に三Rを進める、国内的にも三Rを進めるという、実効性ある手法という段に...全文を見る
○吉井委員 この点での基本は、製品アセスメントなき商品は流通に置かせないという、ドイツの循環経済法第二十三条二号、三号などでそういう考え方を示しておりますが、やはりそういう立場に立って、商品アセスメントの制度化というものを今後進めていく必要があるというふうに思います。  最後の...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、質問を終わります。
05月10日第147回国会 衆議院 商工委員会 第17号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。きょうは、四人の参考人の皆さんには大変ありがとうございます。  ところで、国会解散前の時期ですが、非常に密に審議に付してということになっているのですが、私などは、やはり時間をかけてきちんと議論をして、法律はつくるからには粗製乱造はい...全文を見る
○吉井委員 参考人の皆さんには、大変お忙しいところを来ていただきながら、失礼なことになりました。  私は、やはり委員会が成立していないもとで発言していただいては大変失礼だと思いまして、しばらく待っていただきました。今から私の二十分間の持ち時間で質問をさせていただきます。  最...全文を見る
○吉井委員 燃料につきましてウランを選ぶか別な燃料かとか、未臨界原子炉という考え方など、さまざまなものがあろうかと思います。  次に伺っておきたいのは、深地層への埋立処分が唯一の方法なのか、これしかないというお考えでいらっしゃるのか。その点もあわせて近藤参考人に伺っておきたいと...全文を見る
○吉井委員 現在の技術レベルその他での、一応適切というお考えだなというふうに理解をしておきたいと思います。  次に、西尾参考人に伺いたいと思います。  再処理工程でプルトニウムを取り出す、そのときに生ずる高レベル廃棄物をガラス固化して地層処分という今の発想ですが、これはプルト...全文を見る
○吉井委員 次に、小島参考人に伺いたいと思います。  放射性廃棄物シンポジウムでよく御発言していらっしゃるのを読ませていただいたりしておりますがその中で、地面というものは本当に、不確定要素、いろいろわからないことが多い、一見深い方が安全そうに見えてもそうではないという指摘もして...全文を見る
○吉井委員 それで、空白部の可能性という問題なんですが、活断層がなくても直下の大地震が起こった例があると思うのです。それから、震源に対応する活断層の知られていない地震の例もあると思うのですが、幾つか覚えていらっしゃるところで御紹介いただければと思います。
○吉井委員 二キロ以内だから、狭いから大丈夫、こういうことにはなかなかならないわけで、やはり活断層がなくても直下の大地震が起こったというところがあるわけです。それから、震源に対応する活断層の知られていないところもあるわけです。  ですから、いろいろ調査してというお話もあるのです...全文を見る
○吉井委員 今のお話に少し関連して、時間が大分参りましたから、坪谷参考人にも伺っておきたいと思うのです。  坪谷参考人は、昨年十月の科学技術ジャーナルで、第二次取りまとめを十一月末に公表する準備を進めているとした後、成果の一端として紹介された中に、「日本における活断層の分布のほ...全文を見る
○吉井委員 いずれにしても、震源断層が地表にあらわれるような地震でも三分の一が認知されていないとか、実は、事ほどさように、日本の活断層というのはまだ十分わかっているわけじゃありません。ですから、何かこれが既に解明済みで、空白で大丈夫なところがあるというふうな発想というのは、私はそ...全文を見る
○吉井委員 活断層のあるところを避けてというのは、これは当たり前だと思うんですね。しかし、ない地域を示すことは、適切じゃないというよりも、できないということだと思うんですよ。  最後に、時間があと二分になりましたので、ガラス固化体の安定性の実験で、何度Cまでは壊れなかったか、あ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私はきょうは最初に、この法律は、高レベル放射性廃棄物を高レベル、長寿命のまま深地層に埋め立てるということを前提にしているわけでありますから、何万年、何十万年の将来にわたって子孫に管理責任を持たせ、将来の土地利用にも制約する条件を...全文を見る
○吉井委員 物事は、地層処分、これがすべてだ、これが今日の到達点だというふうに決めつけての出発ではなくて、やはり政策の方向として、高レベルそして長寿命のものをそもそも人類社会に大量に生み出すというやり方そのものについて、根本的にそこを転換する。それが技術的に他の方法によって可能な...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃったように、原研で八八年にオメガ計画に取り組んでからの三機関での合計が二百八十八億円、これは私もいただいたデータで足し算すればそれが出ているからそのとおりですが、高速増殖炉ですね、これに幾ら予算を使ってきたのかということを見てみると、「もんじゅ」関係の合計で...全文を見る
○吉井委員 ですから、今申し上げたように、ナトリウムの分と常陽を合わせると、一兆一千億円という規模を使ってきておるのですね。「もんじゅ」事故後の運転管理費だけでも六百億近く使っているわけです。  そうすると、消滅処理などの研究開発というのは「もんじゅ」事故後の予算と比べてもその...全文を見る
○吉井委員 いろいろお話されたんですが、要するに私が言っておりますのは、この予算に見られる政策方向がどうなのかということが、こういうところにきっちり出てくるわけですね。  これは以前の委員会で取り上げましたが、原発関係の研究開発の予算と再生可能エネルギーの研究開発の予算でいいま...全文を見る
○吉井委員 まず、長寿命、高レベルのものをつくらない、これは基本だと思うんです。しかし、現実にはできてしまっている。そのできてしまっているものをどうするのかというのが今日の課題です。  本気で長寿命、高レベルのものの消滅処理を研究開発をやろうとするのならば、地層処分前提の法律を...全文を見る
○吉井委員 消滅すべてが不可能だという決めつけは、今の段階ではおいておいた方がいいと思うんですね。千分の一ぐらいは残るという、現在の技術レベルはそうです。ただそれは、将来的にどうそこをまたクリアする研究開発を進めるかという課題があるわけですから、不可能だなんだという決めつけは、今...全文を見る
○吉井委員 将来問題については、決めつけた考え方というのは私はやめるべきだと思います。  本来、原発に進む前に、高レベル放射性廃棄物の最終処分まで考えた、それらも含めた安全技術の完成とか原子力利用のシステムの完成が必要なわけですが、これを、すべての段階で問題解決を先送り先送りし...全文を見る
○吉井委員 これは、この報告書の冒頭に、日本学術会議と日本原子力安全協会から特別に資金の援助を受けたことを述べて謝意を表しておりますから、受け取っておられて当たり前なんですが、その中でも、ガラス固化方式についていろいろな議論がされております。  日本国内での高温多湿、あるいは高...全文を見る
○吉井委員 常温常圧のもとでの乾燥状態では強い、それはあなたが今おっしゃったとおりなんです。しかし、二百度Cとかあるいは三百度Cとか、そういう高温多湿という条件になったときには、これは非常にもろいというのが特徴ではありませんか。もう一度聞いておきます。
○吉井委員 今おっしゃった第二次取りまとめのデータ、これは同じデータを多分見ていると思うのですが、大体二百度Cぐらいになりますと、常温のときよりも二けたほど溶解度が高くなるのですね。ですから、七万年たって全量溶解という話が七百年で全量溶解ということになってくる、こういうデータを今...全文を見る
○吉井委員 深地層における水の流れその他の話はまたいずれ、後ほどやりたいと思います。  国際学術連合の調査報告では、ガラス固化方式については、ガラスは室内の条件下では安定であり、製造方法も簡単であるが、高温になると再結晶作用が進み、細かな割れ目ができ、水中の溶解度が高くなると。...全文を見る
○吉井委員 それから私、ガラス固化体という話ですから、この分野でもいろいろな研究の余地があろうかと思うんですね。  今さっき局長がおっしゃった中のセラミックス化方式について、結晶は必ずしも安定な相とならない、また、鉱物中の放射能により結晶構造が破壊されメタミクト現象が起こり、そ...全文を見る
○吉井委員 ですから、シンロックの考え方というのはある意味では、本来、将来世代に負担をかけないという点では、安定した、もとの、今取り出しているウラン鉱石並みの、いわば鉱石に戻すのと比較的似た手法であるわけですから、鉱石に戻して深地層にある安定な岩石としてもとへ戻す、こういう発想と...全文を見る
○吉井委員 今おっしゃったように、プルトニウムに対してシンロックは非常に有効だということですが、プルトニウム循環方式をとるからシンロックには行かない、その他のものに対しては非常に選択性があって、うまくないものもあるからこれはとらないということですが、私は、まさにプルトニウムという...全文を見る
○吉井委員 まず、ガラス固化体が海外でできているとか、それから日本で動燃で六十二体つくったとか、つくったということと、これが数万年オーダーで安全である、壊れない、そのことが実証できたということとは全く違う話なんです。それを、つくったから大丈夫なんだというのは、これは文字どおり新し...全文を見る
○吉井委員 ですからはっきりしていることは、実証されたものじゃないんです。安全評価の話もこれからなんです。つまり、それなのに、あくまでガラス固化方式、そして深地層方式が完成された技術だとみなすのは、これは私は全くの新しい原発安全神話であるということを指摘せざるを得ないと思います。...全文を見る
○吉井委員 それで、国際学術連合、ICSUのカナダの西オンタリオ大学ファイフ教授は、世界には最終処分に全く不適な国がある、例えば日本、スイス、ニュージーランドなどのように、国土が小さいこと、プレートの境界にあること、あるいは社会的政治的問題のため大いに制約を受けている云々、こうい...全文を見る
○吉井委員 そうすると多分、ICSUのこのファイフ教授らの指摘に対して日本の地震学者の皆さんがどういうふうに受けとめているかとか、その御意見は聞いていらっしゃらないと思いますから、次に進みたいと思います。  第二次取りまとめでこれにかかわったサイクル機構の、現原子力環境整備セン...全文を見る
○吉井委員 二次取りまとめの中で問題になってくる、日本における活断層の分布のほとんどが把握されて、活断層のない地域も広く存在するというこの考え方というのは、これは、私が今取り上げたのは実は測地学審議会の地震火山部会報告に出てくるんです。「震源断層が地表に現れるような地震でも、その...全文を見る
○吉井委員 ICSUのカナダのファイフ教授の話を先ほど御紹介しましたが、世界には最終処分に全く不適な国がある、例えば日本だと、国土が小さく、プレートの境界にあることなどを挙げております。けさのその先生のお話を今おっしゃったが、私は、恐らくその先生は、この事実を聞けば恥ずかしい思い...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。
05月11日第147回国会 衆議院 商工委員会科学技術委員会連合審査会 第1号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、昨日の質問に続いて、きょうは最初に通産大臣にまず伺っておきたいと思いますが、この法律は、使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出して、高速炉が未完成ですから通常の軽水炉でMOX燃料として使用するという、いわゆるプルト...全文を見る
○吉井委員 原子力についていろいろな考え方のある中でも、プルトニウム循環方式を進めるという立場を今語っておられるわけですが、私は、エネルギー政策として、プルトニウム循環方式から明確に転換を図るべきだというふうに思います。  そのことを申し上げておいて、次に科学技術庁長官に伺いま...全文を見る
○吉井委員 消滅技術の問題にしても、それからガラス固化の深地層処分という問題にしても、すべてが基礎的な研究段階であって実証されたものはないということをまずはっきりさせておかなきゃならないと思います。実証されていないものを決めつけて出発していく、それは私は正当な選択ではないというこ...全文を見る
○吉井委員 私は、やはりプルトニウム循環方式による核燃料サイクルシステムそのものが、今根本的に検討し直されなければならないときだと思うのです。皆さんの原発を進めていらっしゃるその立場からしても、少なくともプルトニウム依存のエネルギー政策からの転換というものは今考えていかなければい...全文を見る
○吉井委員 私は、ガラス固化体、深地層処分方式で突っ走ることは一度まずストップして、深い検討を重ねる、今そのことが大事だと思うのですが、これはやはり大臣の方に聞いておきたいと思います。
○吉井委員 私は、未完成で実証されていない技術でもって突っ走る方向を決めるということは、これは改めるべきだというふうに思います。  先ほどエネ庁長官から原子力委員会の決定の話が出ておりますから、科学技術庁長官に伺っておきますが、原子力長期計画の中で、原発増設計画は立てるけれども...全文を見る
○吉井委員 原発を進めるという計画を立てたわけです。当然、使用済み燃料が出てきます。それをどうするのかということも含めて、きちんとした解決を持ってこそ本来の原子力長計なんですよ。ところが、増設の長計はあったけれども、その他もろもろの長計は何もなかった。今何か順を追ってやったような...全文を見る
○吉井委員 ですから、意見を聞くだけで、住民の同意あるいは自治体の同意という規定はありませんね。もう一遍確認しておきます。
○吉井委員 ここで私は、安定した地層処分場が存在するかどうかをお聞きするつもりでおりますが、順番を少し変えまして、先に住金和歌山の輸入スクラップと神戸製鋼への国内スクラップ中の放射性廃棄物混入問題について伺っておきたいと思います。  住金和歌山の輸入スクラップ、あるいは神戸製鋼...全文を見る
○吉井委員 個々のケースについては、既にもう事前にいただいておりますからよくわかっている上での話なのですが、今から経緯とか情報収集というお話なのですけれども、これまでから、金属廃材、スクラップなどへの放射性廃棄物混入問題は、海外で問題になっていたわけですね。それで、対応がおくれて...全文を見る
○吉井委員 科学技術庁長官に。  海外でこれまでから問題になっていたことは、うなずいておられましたけれども、科学技術庁としてもよくつかんでいらっしゃったわけです。しかし、二年前は別な件で注意を与えたりとかしているわけですが、廃棄物業者に通知の文書も回しているわけですよ。それで、...全文を見る
○吉井委員 この問題は、低レベルの放射性廃棄物を含むスクラップの管理さえうまくできていない者に高レベル放射性廃棄物を語る資格はないぞ、こういうことを国民の皆さんから指摘されても抗弁できない、そういう問題なのだということをしっかり銘記して取り組んでいただきたいというふうに思います。...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、この続きはまたあした質問するようにしたいと思いますが、大体、個別具体のところを示すこともできないし、何の実証もないままこれを強行しようというのはとんでもないことだ。このことだけ指摘して、本日の質問は終わりたいと思います。
05月12日第147回国会 衆議院 商工委員会 第18号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。昨日の最後の質問に引き続いて、その後をきょう続けていきたいというふうに思います。  それで、昨日は、私が安定した地層はどの地域にあると見ているのかと言うのに対して、第二次取りまとめの話を出されて、要するにそこでは、専門家の検討により...全文を見る
○吉井委員 その地域はどういう地域かということを私は聞いたわけでして、一般的な話しかないわけです。  大体、我々人間の単位と違って、四十六億年の地球の中で数万年なんというようなものは、ほんの一瞬に近い単位です。ですから、発想を変えなければいけないと思うのですね。  数万年とい...全文を見る
○吉井委員 長々とおっしゃったのだが、一八九一年以来の十九例の研究というお話ですが、私が先ほど挙げましたのはもっと古い、六八四年とか八六九年とかの例も紹介して、文献調査をというお話だが、一番古いもので日本書紀の四一六年ということで、それ以前のものについては文献はないわけです。 ...全文を見る
○吉井委員 安定した地層の議論をするのだったら、それぐらいのことは多分つかんでいらっしゃったと私は思うのですが。  よく皆さんの方が使われるのは、ガボン共和国のオクロ天然原子炉ですね。ここは、約十七億年前、そこで原子炉と同じようなウランの連鎖的核分裂反応を起こしたと推定されると...全文を見る
○吉井委員 それで、フランスの場合、地下研究所の建設とあわせて、長寿命放射性元素の分離変換を可能とする解決法の研究を命じております。では、この報告ではその次のところでどういう指摘をしておりますか。
○吉井委員 これはわざわざ科学技術庁の方から報告、レクチャーに来ていただいて、もっと早くからこういう資料を出しておいていただきたかったんですが、いただいて、そのときに各国の状況ということで聞いておりますので、その中のフランス編なんですが、それでは、その指摘の部分を確認します。 ...全文を見る
○吉井委員 今おおむねおっしゃったわけですが、この科学技術庁の方の報告書で示されておりますが、要するに、十五年以内ということですが、政府は評価を議会に提出し、処分場の建設を行うかどうかを決める、これはフランスの立場です。  日本が二十年おくれたという話もありましたが、世界の水準...全文を見る
○吉井委員 随分長々答弁されたのだけれども、私もわかっている部分はわかっている部分で言っているのです。  要するに、世界には、約十七億年前にガボン共和国のオクロ天然原子炉の例などがあって、そこでは約七億年ぐらい盾状地で動かなかった安定した地層のあるところもある、そういうところも...全文を見る
○吉井委員 ですから、私が総括原価という問題について質問しましたことを今確認していただいたわけですが、この総括原価でいく場合、電気事業固定資産、建設中のものは建設仮勘定になりますが、核燃料資産などが対象資産項目ですから、仮に報酬率、今四・四%ですが、そうしますと、対象資産がふえれ...全文を見る
○吉井委員 自然エネルギーの促進による場合、買い取りをやりますと営業費用に上る自然エネルギー購入という部分がふえるわけですが、自然エネルギーの促進よりも、事業報酬に上ってくる資本費を大きくする原発の方が、銀行やゼネコンや電力会社の利益にとっては大きなものになる。電力会社の場合は、...全文を見る
○吉井委員 そこで、過去の分の負担八銭についてですが、いわゆる独立系電気事業者、IPPと大口契約事業所との直接契約の場合、これは託送料だけが電力会社に入るわけですが、その場合、IPPの方はこの八銭の負担はしないというわけですよね。一般の庶民は、これからの分で十四銭の負担、そして過...全文を見る
○吉井委員 大口がIPPと直接契約して買う前に原発の電力を買っていた。しかし、その企業の場合は、過去の原発の高レベル放射性廃棄物の処理にかかる八銭の負担はしなくて済むようになる。ではだれが引き受けるかといったら、今の話で一般消費者ということですから、その大口電力需要者の企業の分ま...全文を見る
○吉井委員 あと二分というのが来たと思ったら、その二分の予告が来ないでいきなり質疑終了と来ましたので、残念ながら私の質問時間は終わりましたので、これで質問を終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律案並びに自民、民主、明改、保守、自由各会派共同提出の修正案に対する反対討論を行います。  政府は、使用済み燃料の再処理後に残る高レベル放射性廃棄物をガラス固化して地層処分することを方針としていますが、...全文を見る
05月18日第147回国会 衆議院 科学技術委員会 第6号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  二年前の九月にも岡田参考人には来ていただきましたけれども、本日は、大変お忙しい中、四人の参考人の皆さん方には大変貴重な御意見を賜りまして、どうもありがとうございます。  私は、ヒトクローンというものについては禁止をするべきだと...全文を見る
○吉井委員 今、位田参考人のドイツの話を伺っておりまして、日本の医学界を中心として、本来、七三一部隊の人体実験などの厳しい反省の中から、生命倫理の問題なんか、戦後早い時期からの取り組みが必要ではなかったか、そういう感を強くしました。  次に、岡田参考人と光石参考人と位田参考人に...全文を見る
○吉井委員 次に、岡田参考人と米本参考人に伺っておきたいのですが、再生医療、ES細胞とのかかわりでの研究とともに、そういう分野にはかかわりあるんだけれども、バイオテクノロジー産業に突っ走っていく中で起こり得る問題、それをどういうふうに規制するのか。市場競争だ、企業間競争だというこ...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。どうもありがとうございました。
07月17日第148回国会 衆議院 大蔵委員会 第2号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  森内閣は、六月三十日に、そごうの二千億円の債権を新生銀行から買い取って、そのうちの九百七十億円分の債権を放棄すること、すなわち、そごうという一私企業の乱脈経営の後始末のために国民の税金を投入するということを決めました。その後、事...全文を見る
○吉井委員 ですから、要するに債権放棄がなされるわけです、出てくるわけです。  そこで、新生銀行から預金保険機構が引き取った二千億円のそごうの債権のうち、その相当部分が放棄を求められる。それで、引当金を超える場合には新たな負担が求められる、こういうふうになると思うのですが、森事...全文を見る
○吉井委員 今お話ありましたように、要するに、預金保険機構の方が引き取った二千億の債権のかなりのものが、結局は放棄ということになっていく。  それで、これは法務省にあらかじめ伺っておいたところで、民事再生手続の開始から再生計画の認可まで大体どれぐらいかというと、約半年だというの...全文を見る
○吉井委員 この問題は、手続の問題とか、あるいはそごうをつぶすかつぶさないかということに基準があるんじゃないのです。また、その透明性がどうのこうのという話でもないのです。このままでいくと民間企業の乱脈経営の後始末に税金投入をするという、この本質には変わりはないということですよ。こ...全文を見る
○吉井委員 私が伺っておりますのは、国民の負担が重いか軽いかの議論じゃないのですよ。一番の問題は、民間企業が乱脈経営をやって破綻した、その後始末に、あるいは破綻までいかなくても乱脈経営の後始末に税金投入するという、ここの本質は変わらないわけですよね。それに国民がなぜその負担を負わ...全文を見る
○吉井委員 この議論は金融システムの話じゃないのですよ。そごうというこの一百貨店の乱脈経営の後始末をなぜ罪のない国民が責任をとらされるのか、この問題なんですよ。民事再生手続に変わったといっても、問題の先送りをしただけの話で、何の責任もない国民に、税金を使って一私企業の乱脈経営の後...全文を見る
○吉井委員 長銀であれ興銀であれ、どこがどう幾ら貸したとかなんとかいう話じゃないのですよ。そのことにしたって、国民には何の責任もないのです。  今あなたが冒頭におっしゃった、説明しにくい問題だと。まさに説明できない問題なんですよ、こんなことは。そういう先送りをするだけで、何の責...全文を見る
○吉井委員 私、あなたのところにもこのグラフをお渡ししておきましたから。遠くからひょっとして見にくいかもしれないからお手元に渡してありますけれども、これを見れば一目瞭然なんですよ。そごうは、一九七〇年四店が九九年二十九店と、これはもう七倍強ですね。それから、西武の方は八店が二十二...全文を見る
○吉井委員 実は、同業他社と比べてみて、二〇〇〇年二月末期で、一番新しいので見てみても、百貨店業界は皆消費不況で大変という点では一緒なんですが、そごうが売上高で九千五百六十四億、高島屋が一兆一千六百七億、三越が九千五百七十二億と、大体売上高が今は同じぐらいなんですが、有利子負債は...全文を見る
○吉井委員 端的に伺いますけれども、先ほどのグラフを見ても明らかなように、バブル期に他の大手百貨店と逆転するわけですね。それで、いかに急拡大したかということ、あるいは、有利子負債が同業他社の六倍というこういう状況を見ても、興銀の貸し込んだ責任、これは私は明らかだと思うのですが、そ...全文を見る
○吉井委員 九四年に、興銀は副社長も送り込んだわけですね。財務内容も経営上の問題もよくつかんで、もちろん既に一兆七千億近い有利子負債が存在することも知った上で、リストラ計画などをつくられて推進されたわけです。  しかし、興銀の方からいただいた再建計画の経緯という中でも、九四年の...全文を見る
○吉井委員 これだけ乱脈経営、バブル的経営をやってきたところを支えて、二人三脚でやってきて責任を感じないというのは、驚くべき発言だと思いますよ。  日経金融の四月号に、興銀のそごうグループに対する融資残高というのが、帝国データバンクのものとして、百貨店本体、子会社、海外のもので...全文を見る
○吉井委員 成功した成功したと言うけれども、債務は全然減っていないわけだから、これだけひどい中で逆にふえているのだから、成功ということは言い過ぎだということを言っておきたいと思います。  それから、国民の税金を使う抜本再建計画というのは、国民の皆さんからノーという答えが示された...全文を見る
○吉井委員 税金を使う気はないとおっしゃるわけだから、民事再生手続に基づいて再生計画をまとめるための債権者集会が持たれて、話し合いの中で債権放棄額が決められていくのですが、既に、ゼネコン準大手のハザマ向け債権については、新生銀行の融資残高を全額、第一勧業銀行がメーンバンクとして肩...全文を見る
○吉井委員 そごうと興銀の二人三脚の乱脈経営の後始末に何の罪もない国民が税金で負担するなどとはもってのほかですから、新生銀行のお話をされたけれども、その問題も含めて、やはり興銀がメーンバンクの責任を果たす、このことをきっちりされるように申し上げて、時間がありませんから、次の問題に...全文を見る
○吉井委員 全くこれはとんでもないことだと思います。  預金保険機構が銀行業界の保険料だけで運営されておれば、もともと預保は絶対こんな契約は結ばないと思うのですよ。公的資金や税金で処理されるからという安易な考えでこういう不平等契約を交わしたと思うのです。預保自身がモラルハザード...全文を見る
○吉井委員 言っているのは、金融再生勘定から出すということは国民の税を使うわけですよ。だから、その税の負担にならないようにするには、そこへ預保が預金保険料などによって金融再生勘定から一度出た分を負担してすべて返す、そういうふうにさせるならば、これは国民の負担というのはなくなるわけ...全文を見る
○吉井委員 一言。各党皆一致じゃないです。金融再生法は、我が党は反対しました。そして、乱脈経営にまで税金をどんどんじゃぶじゃぶ使うということは、決して国民負担を最小化することになりません。  以上申し上げて、時間が参りましたので終わります。
08月04日第149回国会 衆議院 科学技術委員会 第1号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私、最初にエネ庁の方から来ていただいておりますから、長期エネルギー需給見通しについて、九八年度に立てたものですね、この見通しどおり進んでいるのかどうか、そのところから質問をしていきたいと思います。
○吉井委員 長期エネルギー需給見通し、二年前に立てたものがもう検討し直さなきゃいけなくなってきている。原発の基数についても全然違ってきているわけですね。ですから、この点では総合エネルギー調査会の二年前の判断、見通しが合っていなかった、合わないものだった、判断の誤りがあったといいま...全文を見る
○吉井委員 まず、専門的、技術的知見というお話なんですが、その専門的な方たちが集まったはずのところがわずか二年前に決めたものがもう崩れてきてしまっている。  ですから、やはりそれはそういうところの御意見はいろいろ伺うにしても、きちんと審議をして、日本のエネルギー政策をどうするの...全文を見る
○吉井委員 エネルギーセキュリティーの議論はちょっとおいておいていいと思うのですね。  総合エネルギー調査会があり、総合部会があり、エネルギー政策ワーキンググループ、全部これは責任者は同じ方なんですね。二年前に見通しを誤った方が全部この責任者になられて、せめてその見通しの誤りを...全文を見る
○吉井委員 そこで、その有力な選択肢という考え方で臨むならば、実は、高速増殖炉については実際にはさまざまな炉型があります。タイプがあり、さまざまな方式があるんですね。溶融塩炉というやり方もあれば、増殖しない高速炉という考え方もありますし、さまざまなものがある。  だから本来、日...全文を見る
○吉井委員 大体、「もんじゅ」方式がいいのかどうかということを含めて、これは根本的なところで問題が今あるわけなんです。それを、原型炉「もんじゅ」ということに固定してこれで進めていく、私はこのやり方というのは強行するべきじゃないというふうに思います。  あわせて、東海再処理工場を...全文を見る
○吉井委員 ですから、プルトニウム循環というのは今うまくいっていないわけなんですよ。うまくいっていない中で再処理工場を動かし出すと、プルトニウムはどんどん出てくるんです。これは使いようがないですから、プルトニウム余剰という問題が出てきて、国際的に不信を招きます。  そういう中に...全文を見る
○吉井委員 自動的に終息させる装置というのはないんです。ですから、危険なままでプルトニウム生産とかプルトニウム循環に進むということは非常に大きな問題があるわけです。ですから、プルトニウム循環方式自身が今実際には崩れているわけですから、現在の再開の計画というのは、私はやめるべきだと...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたから、次のテーマはまたの機会にいたしますが、大臣の地元も六ケ所の、これはけた違いに日本でも大きな再処理工場ですから、OSPAR委員会の決議などはまさに大臣の地元にも非常に大きくかかわってくるものですから、注意深くという話ですが、重く受けとめて、やはり日...全文を見る
08月04日第149回国会 衆議院 商工委員会 第1号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、きょうは最初に、去る八月一日午後十時〇九分ですが、実は地震計からすると〇八分に発生したようですが、日本油脂の武豊工場の爆発事故で、住民の負傷が六十四人、家屋は全壊が十二棟を含めて八百十七棟、大変な事故が発生いたしました。 ...全文を見る
○吉井委員 おっしゃったような話は皆わかった上で聞いているのですが、要するに、過去に事故をやったときに、そのときの問題とともに、こういう火薬などが、火薬自体の化学反応によって発熱反応に至る場合はどういう条件があったときだろうかとか、やはり徹底的にそういう事故のときに究明して、静電...全文を見る
○吉井委員 私の聞いている意味をよくわかっていただけたのかどうか、それは心もとないのですが、事実において、法律上の保安距離を超えてすさまじい被害が起こっているのです。ですから、これまでの保安距離では実態に合わないことははっきりしておりますから、そこで抜本的な見直しというものが、原...全文を見る
○吉井委員 抜本的な見直しについてはしっかり検討して進めていただきたいと思います。  当日、工場の方で、本社から来られた田中常務が、被害については完全補償しますという表明を私たちにされました。ですから、国の方としても、たくさんの被災者の方にきちんと補償がされるように指導していた...全文を見る
○吉井委員 次に私は、中小企業金融の問題に移りたいと思います。  物づくりでも小売の分野でも、中小企業にとって景気回復とは言えない厳しい状況が続いていることは、中小企業景況調査などでも示されておりますし、両大臣のあいさつの中でもその内容は示されていたと思います。それだけに、中小...全文を見る
○吉井委員 悪意の借り手など、モラルハザードという観点から、おっしゃることはその点もあると私は思います。しかし同時に、非常に不況が深刻であるためにトンネルを抜け出すまで何とかという場合、それから非常に多額の設備投資を行っている場合、そういう場合は必ずしも翌月からとなっていないとこ...全文を見る
○吉井委員 次に、そごうの問題に移りたいと思います。  そごうの乱脈経営に見られる問題、これは大変なことですが、九〇年代に入ってから、必ずしも乱脈と言えないところももちろん含めてですが、大型店の大量出店と撤退が地域経済や地域社会に大きな問題を引き起こしているということがあります...全文を見る
○吉井委員 そごうは、高島屋、三越などと売り上げでは大体同じなのですが、債務残高が、債務の方が六倍くらい多いわけですから。一九九四年にはもう債務超過になっていたということは興銀などもつかんでいたわけです。だから、本当に異常な出店を続けてきたということはそこに見ることができると思う...全文を見る
○吉井委員 聞いていらっしゃるように、市が頭を痛めているのは事実なのですが、しかしまた、全く簡単にそごうに見合う部分が入らないのも事実なのですよ。だからこそ深刻なのです。それほど事態は深刻なのに、木更津そごうのサラリーマン社長の方は、いまだに関係者にあいさつに行かないとか事情説明...全文を見る
○吉井委員 あらゆる制度や知恵を総出動して、こういう場合に当たっていただきたいというふうに思います。  ここのビルは、アインスビルというふうに言われておりますが、ここのテナント会やら木更津都市開発という三セクやら、地権者で構成する再建委員会というのがつくられております。そこの責...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。どうもありがとうございました。
11月06日第150回国会 衆議院 内閣委員会商工委員会逓信委員会連合審査会 第1号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  日本共産党はITというものについてどういうふうに考えているのか。この基本的な考え方、理念については、前回、十一月二日の内閣委員会での質疑のときに我が党の矢島議員の方から発言がありましたので、きょうはその上に立って質問をしていきた...全文を見る
○吉井委員 それで、先日、十一月二日の矢島議員への長官の答弁の中では、IT戦略会議は、財界、学者、自治体の方々が出席して議論した。民間有識者の知恵を拝借して議論しているので、ある程度尊重するところはあるが、そのまま基本法に写したものではありません。重点計画は、基本理念、基本方針に...全文を見る
○吉井委員 これは、担当大臣は確かに人もかわったわけなんですが、しかし、前の担当大臣はそういう理解で全く間違いないという答弁であり、今度の担当大臣の方は丸写しというわけじゃないということですから、これは全然、戦略会議で言っていることとそれから国会で言っていることとが違うわけです。...全文を見る
○吉井委員 中川さんは、IT戦略会議で起草するものはIT基本法案の重点計画の内容であると理解してよろしいかと聞かれて、そのような理解で全く間違いないと、非常に明確に答弁をしております。ですから、ここで私は、やはり国会での議論になると余りにそれは露骨過ぎるということで、大臣、大分気...全文を見る
○吉井委員 産業競争力会議というのは、産業新生会議とIT戦略会議の二つに分かれていっているわけですが、いずれにしても、もとになる方の競争力会議のときに今井経団連会長が一定の意向をお話しになり、そして戦略会議でのソニーの出井さんの議長としての発言等に見られるものが、少なくとも、今お...全文を見る
○吉井委員 私は、特定企業の利益とか、そんなことを決めつけて言っているわけじゃないのです。  危機感が生まれる背景というものはこれからまた後で見ていきたいと思うんですが、ただ、IT戦略本部、戦略会議、そしてこの重点計画を決定する高度情報通信ネットワーク戦略本部の事務局というのを...全文を見る
○吉井委員 幾ら何でも、法案を審査するときに大臣の後ろにソニーや新日鉄の方が座っておったんじゃさまになりませんから、それは当たり前といえば当たり前かと思うんですが、しかし、現実には担当室はそういう形で構成されておった、その人たちの意見なども踏まえてつくられてきたということは事実だ...全文を見る
○吉井委員 三大臣ということで言っておりましたので、何か今トイレに行っておるのか何か、いらっしゃらないようですが。これは通信白書に書いてあるとおりですから、大臣、それは後で確かめられてもそのとおりなんです。  基本法の第八条では「地理的な制約、年齢、身体的な条件その他の要因に基...全文を見る
○吉井委員 これは通信白書の方ではその他扱いじゃないんですね。デジタルデバイドというのは「所得、年齢、教育レベル、地理的要因、身体的制約要因等」と、一番トップに持ってきているんです。  郵政大臣がまだ来ておられないようですが、郵政大臣に私もう一遍確認しておきたいと思ったのは、通...全文を見る
○吉井委員 野村総合研究所の情報機器やサービスの利用に関するアンケートによりますと、九七年九月の世帯収入を一〇〇としたときに、ことし三月にパソコン保有世帯と非保有世帯で指数がどう変わっているのかというのを調べたものがあります。パソコン保有世帯では九三、非保有世帯では八三と、所得に...全文を見る
○吉井委員 八〇年代と今日でジニ係数の問題については、堺屋長官のような話がないこともありませんが、しかし消費税導入その他の要因がありますので、きょうはそれを論争する場じゃありませんから置いておきますが、そうおっしゃったような簡単な話じゃないということを申し上げておきます。  法...全文を見る
○吉井委員 所得による情報格差の問題などが明記されていなかったり、三十四条三項による具体的な、どうするかというところについての方向づけというのは非常に不分明なんですが、しかし、IT戦略会議の議長や経団連会長の提起にこたえるものについては、かなり具体的に実施する組織と基本方針、計画...全文を見る
○吉井委員 私は、そういう議論ができるように、逐条的にも、その内容を含めてというお話はしておきました。  それで、これは九九年版経済白書ですから、まさに、担当大臣というより経済企画庁長官としての方になりますが、九〇年から九七年にかけて、情報化投資による雇用代替効果はマイナス百九...全文を見る
○吉井委員 さっきの調査は通産省の機情局、差し引き五十八万人の減というのを発表しておられるのはまず事実ですから。  将来問題については、ハイテクベンチャーを進めたとしても、ハイテクベンチャーの雇用吸収というのは非常に小さいわけですから、なかなか、将来これは伸びるかどうかというの...全文を見る
○吉井委員 これまでの実績値の方は、おっしゃったようにはっきりしているわけです。  これからの問題というのは、実は試算なんですね。しかも、ハイテクベンチャーということになりますと、ベンチャーというのは、一つ一つは、これまでのような自動車、電機の、あるいはその関連分野のすそ野の広...全文を見る
○吉井委員 先ほど、アメリカで雇用がふえたというお話もありましたが、問題は、やはり不安定雇用の増大なんですね。日本でもそうなんですが、総務庁の八月の労働力特別調査でも、パート、バイトの六十二万人増、派遣労働者の十万人増とか、常用雇用というのは二十五カ月連続減少の中で、正規雇用は減...全文を見る
○吉井委員 不安定雇用がそういうふうに美化できるようなものではないということを、まず指摘をしておきたいと思います。そして、まず現場の実態、現実というものをよく見てほしい、私はそう思います。  先日、松下、トヨタ、その他を調査して、企業の方やら下請企業の方、労働者の方からいろいろ...全文を見る
○吉井委員 もう時間が参りましたので、締めくくって終わりたいと思います。  一時間パソコン労働をしたら画面が十分間消えるようになるプログラムの開発など、やはりITを言うのだったら、健康管理などに取り組むルールをきちんとつくって、本当にゆとりと豊かさがまず失われないようにする、そ...全文を見る
11月08日第150回国会 衆議院 科学技術委員会 第2号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  きょうは、私は、最初の質問ですから、政府のお考え、それから民主党提案者の皆さんのお考えというものを、既にいろいろ議論されておりますが、少し確認をする意味での質問から始めていきたいと思います。  まず一つは、人クローン個体の産生...全文を見る
○吉井委員 この点では、政府案、民主党案ともに、人の尊厳の保持、人の生命及び身体の安全の確保並びに社会秩序の維持という問題などにかんがみ禁止ということで、若干の違いはあるかもしれませんが、基本的にはそういうところかなというふうに、今のお答えを聞いておりましても、私自身は認識してい...全文を見る
○吉井委員 私自身は、さらにいろいろな条件が重なったときの、突然変異とか、そういったさまざまな条件によって、本当に人間あるいは生物の安全や安定性そのものが揺るがされてしまう、恐らくそういう問題があるだろうというふうに思っております。  次に、これは両方の法案の中に入っているので...全文を見る
○吉井委員 ゆっくり議論するために、大分私のこの質問時間も、民主党の皆さんの御協力もいただいてよろしくお願いしたいと思います。  人クローン個体の産生を禁止するその理由として、法律上も人の尊厳の保持という言葉を両案とも使っているわけですね。私は、きょうの議論はここまでにとどめて...全文を見る
○吉井委員 仮に大島大臣のコピーであったとしても、生まれてきてしまったら既に別人格なのですね。これは憲法によっても、人間として、生まれてしまったら尊重されなければいけないのです。しかし、生まれるということ自体が、本当にいわば実験生物として扱われるわけですから、生み出すこと自体が、...全文を見る
○吉井委員 私は、生まれたときに大問題なのですから、だからそういうものを産出するようなことをやってはならない、そういうことで申し上げておりますので。  次には、人クローン胚等の研究を規制する理由というものについての考え方を、政府並びに民主党提案者から伺っておきたいと思います。
○吉井委員 次に、民主党案ではヒト胚は人の生命の萌芽と定義しておりますが、政府の見解では、ヒト胚は人の生命の萌芽と見るのか、あるいはヒト胚は人の生命の萌芽とはみなさないのか、この辺について政府の方に聞いておきたいと思います。
○吉井委員 ヒト胚の利用についての規制というものの考え方ですね。これは、ある意味では表裏の関係で、ヒト胚の研究の正当性ということにも、正当でないものはもちろん禁止、しかし正当性と禁止との間のところがあって、だから禁止じゃなくて規制という言葉が生まれてくるわけですね。その関係といい...全文を見る
○吉井委員 次に、ES細胞や特定胚の研究に必要なヒト胚またはヒト配偶子の提供についてどのような条件を考えておられますか。これは両提案者から伺いたいと思います。
○吉井委員 次に、政府案では、人クローン胚を作出し胎内に戻さないで胎外で培養した場合は、これは胚盤胞からES細胞を得ることは法律上は可能としていると考えてよろしいかという問題、これを伺いたいと思います。
○吉井委員 政府案で、要するに人クローン胚をつくって胎内に戻すことは禁止ですから、戻さないで胎外で培養した場合、その胚盤胞からES細胞を得ることは法律上は可能ということになるかと思われますが、こういう考えと見てよろしいか。
○吉井委員 民主党の皆さんの場合は、民主党案ではこの扱いについてはどういうふうにお考えになっていらっしゃるかも伺いたいと思います。
○吉井委員 政府の方は指針を定めてということで、民主党の方は基準でということで、いずれにしても、基準という言葉を使うにしても指針にしても、そういうガイドラインをつくって今後考えていくということですね。  そこで、時間も多分終わりになるでしょうから最後の質問になろうかと思いますが...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、本日の質問はこれで終わります。
11月08日第150回国会 衆議院 商工委員会 第5号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  傍聴席にいらっしゃる方お一人お一人が、パソコンを使って物を買ったり、そういう取引、契約をしていく、こういう国民生活にかかわる法律なんですね。五十本の法律で各省庁にまたがるものを一本の法律にまとめて議論するわけですから、各省庁の方...全文を見る
○吉井委員 一千件前後ある中で、現実に「公正取引」などの雑誌では不交付の実例の紹介があるのですが、しかし、区分けして集約しておられないということで、それが実態だと思うのですが、十五年間もつかんできていないというのは問題だと私は思っています。  いずれにしても、書面交付の電磁的方...全文を見る
○吉井委員 大体どういうことをお聞きしたいかということをあらかじめきっちりお話ししておいたのですが、書面交付の電磁的方法による代替をするか、書面交付をするかという選択のときに、承諾の強制や不利益扱いが生じないようにどう担保するのかということと、書面の保存、電磁的記録保存を行政とし...全文を見る
○吉井委員 承諾の強制や不利益扱いを生じないように、これはきちんと担保する手だては講じていかれますね。どう担保するかということでございますが。
○吉井委員 実は私は、松下、東芝、三菱電機などと取引をしている家電製品の部品資材製造業者である下請企業のA社の調査をせんだって行ってまいりました。ここは各社とEDI化しているのですが、例えば松下電器産業のある事業部とEDI化し、順次他の製品分野にも拡大していくというところにありま...全文を見る
○吉井委員 電子商取引で、このBツーBで、こういう形はどんどん広がると思うのですよ。そういうときに、下請法なり八五年公取通知の立場で強制の禁止とか費用負担の禁止というのが貫かれて当たり前であるのに、違反していると思われるケースも出てくるわけですから、まず調査をして、私、決めつけて...全文を見る
○吉井委員 今御紹介しました件についてはよく調査もし、まず調査から始まるかと思いますが、本法の施行に当たって、八五年の公取のガイドラインの内容を一層生かしていくということが私は当然のことだと思うのですが、強制の禁止、費用負担の禁止など、弱い立場にある者が優越的地位にある者の力で不...全文を見る
○吉井委員 次に今度は、BツーBより今規模が小さくても、BツーCの方の巨大な広がりが予測されるときですから、電子商取引による消費者被害などが生まれないように必要な事項を政令できっちり定めておく、このことが大事だと思うのです。  まず、消費者の承諾のとり方について具体的に何を定め...全文を見る
○吉井委員 消費者が書面交付でなく電磁的方法を選択することについて、その承諾は、強制されることなく、本人の自由意思によるものであるべきですし、承諾しないからといって不利益な扱いを受けることがあってはならないというのが当然のことだと思うのです。  今、承諾についての担保について政...全文を見る
○吉井委員 電磁的方法を承諾したんだけれども考えが変わったとき、よくなれていない人とかいろいろな方の場合あり得るわけですが、後日、いつでもその承諾を取り消すことができるようにするべきだと思うのですが、この点についての考え方を聞いておきたいと思います。
○吉井委員 書面交付を電磁的方法に代替した場合、電磁的方法をとることに伴う責任というのは事業者側にあるものと考えてよろしいですね。
○吉井委員 次に、電磁的方法、いわゆる電子書面の利用のもとで、消費者保護、下請保護などの各法律の趣旨が守られるようにどのように担保していくのか。また、政府として運用状況を監視するという役割を果たすべきだと思いますが、これはどのように取り組んでいくか、伺いたいと思います。
○吉井委員 次に、各省庁にまたがってくる方の具体的な問題について伺っておきたいと思います。  今、金融被害やトラブルが非常に多い時代になってきておりますが、そこで、証券取引や投資信託などの金融商品は継続性があるものですから、やはり年一回程度の承諾の確認はするべきだと思うのですね...全文を見る
○吉井委員 次に、社会福祉法の福祉サービスの利用契約に係る書面交付義務が電磁的方法により行うことが可能となるわけですが、社会福祉法というのは意思表示に困難がある障害者等を対象としており、この承諾、契約における本人の意思確認が適切に行われるように、まず配慮をされることが必要だと思う...全文を見る
○吉井委員 いずれにしても、電子商取引、これはBツーBであれBツーCであれ、今後広がっていく、この方向はそうなると思うのですね。  そういう中で、例えば、齋藤雅弘弁護士が「国民生活」九月号でも書いておられますが、ネット取引、ネットの特性として、事業者にとっても消費者にとっても新...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、これで終わります。
○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、書面の交付等に関する情報通信の技術の利用のための関係法律の整備に関する法律案に対する修正案について、その提案理由及び要旨を御説明いたします。  本法案により一括改正される書面交付義務等は、消費者や下請事業者の保護など、それぞれ法の目的があ...全文を見る
11月14日第150回国会 衆議院 科学技術委員会 第4号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  四人の参考人の皆様、きょうは本当にお忙しい中、ありがとうございます。  私、最初に西川参考人に伺いたいと思いますが、非常に初歩的なところでまず伺っておきたいのですが、体細胞クローンなり受精卵クローンなりで人クローン個体をつくっ...全文を見る
○吉井委員 次に、国会でせんだって質疑をやったときに政府の方から示されたのは、法律上は、人クローン胚をつくってもこれを胎内に移植するということを禁止ですから、人クローン胚をつくり、胎外で培養して胚盤胞からES細胞をつくることは法律上可能だ、もちろん基準を設けての上ですが、そういう...全文を見る
○吉井委員 次に、御輿参考人にお伺いしたいと思います。  ミトコンドリア病治療についての議論がずっとあるわけですが、ミトコンドリアといえば、細胞質中に多数分散して存在して自己増殖する。そういう点では、先ほど発電所のようなものとおっしゃった意味もなるほどなと思ったのですが、母方の...全文を見る
○吉井委員 この点では西川参考人にも、先ほどミトコンドリア病治療への応用の可能性もおっしゃっておられましたので、同様の二点の質問。とりわけ、ミトコンドリアについてどこまで解明が進んでいるかという問題と、今も二つ目に質問していましたが、操作技術について、大体もう一〇〇%確立している...全文を見る
○吉井委員 次に、町野参考人にお伺いしたいと思います。  ちょっと角度を変えまして、人間の尊厳とは何か、どういう扱いをしているかという問題ですが、法律上の扱い、倫理上の扱い、あるいは医学、生物学上の扱いとしては、これは委員会等での議論も含めてどういうふうに考え、どう扱っているか...全文を見る
○吉井委員 実は、私がこれをお聞きしましたのも、確かに人の尊厳というのは人によっていろいろとらえ方はあると思うのですが、ただ、法律の第一条の中で、「人の尊厳の保持、人の生命及び身体の安全の確保並びに社会秩序の維持」というふうに規定するわけですから、やはり法律でつくる以上、大体この...全文を見る
○吉井委員 時間が迫ってまいりましたので、最後に、最相参考人にお伺いしたいと思います。  クローン研究について、許可制にするか届け出制にするかというのは、両案のいわば一つのポイントにもなってこようかと思うのですが、学問研究の自由について、どこまで自由な発展を尊重するか、あるいは...全文を見る
○吉井委員 どうもありがとうございました。時間が参りましたので、これで質問を終わります。
11月15日第150回国会 衆議院 科学技術委員会 第5号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、まず、人クローン個体の産生を禁止する理由について、法律の第一条目的のところで、人の尊厳の保持、人の生命及び身体の安全の確保、社会秩序の維持に重大な影響を与える可能性があるとしている、この問題から質問に入っていきたいと思いま...全文を見る
○吉井委員 人間の尊厳ということについて、個人という面に着目しますと、一つは、各人の存在は独自性を持っている。独自のものという、今大臣もおっしゃったことが一つ当たっていると思うのですね。それから、人間の存在は一回きりのものであって、一度人生終わってまた二度目が始まるというものでも...全文を見る
○吉井委員 生命の問題は、また後ほど触れていきたいと思います。  同じく、学者の田口精一氏は、ドイツ基本法の詳細な分析の上に立って、日本国憲法十三条とその趣旨においてドイツ基本法は同じだということを指摘した上で、尊厳の価値の主体である人間は、共同社会の生活関係の中にある生きた人...全文を見る
○吉井委員 人間の尊厳のために臓器をどう扱うかということ、それは、その臓器を受ける側の尊厳の問題と、臓器を提供する側の尊厳の問題という両方問題がありまして、これは簡単になかなか議論のし切れるところではないというのが当時の議論の中で、それで私たちは私たちの立場をとりました。  さ...全文を見る
○吉井委員 次に、クローン人間産生禁止の理由の次の問題としては、人の生命及び身体の安全に重大な影響を与える可能性があるということであります。  そこで、これは政府参考人の方で結構ですが、クローン人間について、生まれてくる個体の安全性の問題という面と、クローン人間が誕生したときに...全文を見る
○吉井委員 私も、もちろんクローン人間等は禁止というのは大前提の上での話なんですが、現在の人類は、太古の時代からの宇宙放射線とか大地放射線とか、さまざまな影響を受けてもきたし、温暖化の時期もあれば氷河期の時代を迎えたりとか、それから地球の酸素濃度、炭酸ガス濃度が今とは異なる時代な...全文を見る
○吉井委員 人の生命及び身体の安全に重大な影響を与える可能性がある、だから禁止なんだ、まさにそのよって立つところは、そんなことを万々が一やってしまったときには、本当にこれは、異常を来したものに対してだれも責任をとれないということ。刑務所に入るのは一つの責任のとり方かもしれませんが...全文を見る
○吉井委員 次に、社会秩序の維持という問題について伺っていきたいと思います。  社会秩序の維持というのは、先日来、主に親子関係ということを中心にして語られておりますが、社会秩序の維持とは何を指すのかということについて、大臣はたしか、人間の尊厳、人類の秩序、人間の秩序ということを...全文を見る
○吉井委員 地球の秩序までさかのぼって考えていきますと、私も今ぱっと思いついたのですが、宇宙放射線なり大地放射線ですね。生物が全く放射線のない世界で生きたとするとどうなるか。一番最初の、ゾウリムシなんかの単細胞は増殖しないのですね。やはり適度な、バックグラウンドになる放射線の環境...全文を見る
○吉井委員 今大臣は、法律で言う社会秩序の維持という言葉の範囲を示されました。こういうのは、この国会の議論というのが、将来法律ができたときの逐条解説に当たって非常に大事なことですから、そういう点で、今の大臣の答弁は非常に大事なところだと私は思っているのです。  次に、クローン人...全文を見る
○吉井委員 私はその点で全く同感なんです。  有性生殖の場合は、生まれてくる子供への責任を果たすということを前提にして許されるわけですし、試験管ベビーであっても有性生殖であれば、両親になる者の卵子と精子を使えば許されることになるかと思うのですが、厚生科学審議会の答申はともかくと...全文を見る
○吉井委員 次に、法案の第一条では、人クローン個体とは「特定の人と同一の遺伝子構造を有する人」と定義しているわけで、そのことを受けて、生まれてくるクローン人間の立場からしたときに、どういう面で人権が侵害される存在か、そういう議論なども行いました。そのときに、クローン人間は、生まれ...全文を見る
○吉井委員 きのう西川教授からもその点についてのお話があって、DNAの上では一〇〇%伝わるであろう、ただし、体細胞クローンなんかの場合、染色体の開いたところ、閉じたところの問題などもあり、後遺伝的な面からは、同一になるかどうかについて、ここは少しまだ未解明といいますかペンディング...全文を見る
○吉井委員 次に、生命の始まりをどことするかという問題です。  この点では、宗教的立場のものとか生命倫理からの考え方、生物学的な立場からとか医学的判断のものとか、いろいろあると思うんですが、法律上の判断はどういうふうに扱っているかということを伺っておきたいと思います。
○吉井委員 これは小委員会などでも、ヒト胚というものについては生命の萌芽と。萌芽は始まりなのか何なのかということがまた始まるかもしれません。ある宗教団体などですと、その教義からすると、受胎の前、ですから受精の段階から生命の始まりというふうになるところとか、あります。  これは本...全文を見る
○吉井委員 実は、生殖医療、クローン技術のことになりますと、生命倫理ということが出てくるわけですね。そうすると、そもそも生命の萌芽なり人の命の始まりはどこからなのかということをやはりきちんとある程度定義してかからないと、今のヒトの体細胞クローン胚、これをどの段階から生命とみなすの...全文を見る
○吉井委員 本当は、これはなかなか大事な法律の議論だけに、指針とかガイドラインというのは、法案審査の審議の中できちんとやはり示していくというのが私は本来議論の出発点じゃないかと思っておりますので、これから詰めるということですが、法律にする前の詰め方が足らぬなということだけは申し上...全文を見る
○吉井委員 有用性の中には再生医療とかさまざまなものをお考えなのかと思いますが、ただ、では有用性についてということでかなり議論が煮詰まらないまま、そこが残っているというのは、私はもう少しきちんとしておくべきところだと思っているのです。  通常、着床の開始される時期は、受精後六日...全文を見る
○吉井委員 まさに、私はそこのところを実は聞きたかったのです。人為的にやれば四分割、八分割であっても、今おっしゃったように、限りなく胎児に近づいてくるのですね。大体六日目から着床して、そしてそこからは、皆さんの説明でも、着床開始から胎児と見るわけですね。しかし、片方は、着床を延ば...全文を見る
○吉井委員 ただ、この間の御説明でも、法律のガイドラインの方では、凍結期間を除外して十四日以内、こういう説明だったわけです。それで、受精後五日目からは、通常であれば着床開始、つまり胎児となっていく時期ですね。そこで、人クローン胚を作成して、着床する段階まで胚盤胞は育っているが、受...全文を見る
○吉井委員 私、そこが、生命倫理という言葉がずっとよく使われてきているわけですが、非常に大事なところだと思うのですね。つまり、ガイドラインで言うのは十四日、それはもう明らかにヒトの形ができかけてくる段階だ。だからこそ、最初の出発点に戻って、大体どこからが生命の始まりかということに...全文を見る
○吉井委員 大臣が答弁に困るようなところに来ている。  しかし、いずれにしても、本当にヒトの形ができかけているところという今の答弁なんですけれども、その段階で、ES細胞の段階がどこからか、またはどこまでかということも、そこはまたそれで、しかし、これはもうかなり進んだ段階であるこ...全文を見る
○吉井委員 脳死であれ何であれ、人の死を待ってその臓器を移植する、それよりも、それは今のようなやり方で新しく再生医療として進んでいった方が、合理的という点では合理的だと思うのです。  ただ、そのときに、こういう可能性があるということとともに、だからこそ、どこに線引きをして限界を...全文を見る
○吉井委員 これは今、「四十八兆円市場へ」とか「臓器再生狙え」とか、この間も新聞でも紹介されておりましたが、実は私が非常にこの点で心配になってくるのは、バイオ産業のあり方の問題です。バイオ産業とまで大げさな世界にならなくても、既に例えば東京都内に精子バンクがあって、百五十万円支払...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、最後に一言だけ。せっかく座っていただきましたので、民主党の方と政府の方にお聞きして終わりにしたいと思います。  学問研究の自由との関係で、政府の関与をどう考えるかということがあると思うのです。ヒトクローンの産生を法律によって禁止するのは当然のこ...全文を見る
○吉井委員 質問を終わります。
11月17日第150回国会 衆議院 商工委員会 第6号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、きょうは最初に、物づくりを中心とする産業と国民の暮らしの問題から議論をしていきたいと思うんです。  日本の企業が輸出するときに、そのコスト計算の基礎になるのは為替レートですから、円高になれば外国と比べて人件費が高いとかい...全文を見る
○吉井委員 こういうひどい乖離が起こる原因は何かと私が聞く前からいろいろお話しされたりとか、経済企画庁は随分演説が好きなところというのはよくわかりました。  私が言っておるのは、日本は、カナダ、ヨーロッパ諸国と比べても、購買力平価、つまり暮らしの実際からすると、為替レートが異常...全文を見る
○吉井委員 要するに、比べて、為替レートが異常な円高状態にある、暮らしの実感から比べてみても為替レートは異常に円高だ、これはグラフを見れば一目瞭然ですから。そのことの解説の方はこれからやろうと思ったのです。  次に、ソニーの会長、IT戦略会議の議長の出井さんが、ある雑誌の「IT...全文を見る
○吉井委員 なお、通産省の方でも計算されて、私どもよりもより精緻なデータをお出しになったときには、ぜひ後ほどそれは届けていただきたいというふうに思います。  それで、九五年度と九九年度を比べてみても、輸出上位三十社の輸出総額に占める比率というのは四八・四%から五一・二%へとさら...全文を見る
○吉井委員 この点では、通産省自身が九二年の通商白書の中で、企業の国際展開が進むにつれて従来の国家と企業の関係にも変化が見られる。第一に、ある国の資本による企業の利益がその国民の利益と一致する度合いが減少しつつある。かつては、一国の企業活動の活発化はその国の雇用を増大させ、豊富な...全文を見る
○吉井委員 私は、本当に今の時期は、下請の問題、雇用の問題、きちんとしたルールを、まず大きいところでどういうルールを考えていくかということをしっかりやっていかないと、こういう学者の指摘など含めて、これは本当に大変なことになるだろうということを言っておかなければいけないと思います。...全文を見る
○吉井委員 前年同期比で見れば落ち方が少しましになったにしても、絶対額で見ればずっと落ちていっているわけですから、それだけ非常に厳しい。  ですから大臣、先ほどおっしゃったように、下請にこういうことをやるとおっしゃっても、やはり現実の姿と、これまたさっきの為替レートの乖離じゃあ...全文を見る
○吉井委員 EUでは、そういう面では、EU指令等で空洞化をどう食いとめるかとかさまざまな仕掛けを設けていっているわけです。  私は、こういう時代に、雇用のルール、雇用を守るルールと、中小企業を守りもすれば、もちろんそこから大臣おっしゃったITを使ってというのも、私も技術屋出身で...全文を見る
○吉井委員 今、私、タオルなんか、大阪の泉州とか今治とか、これも大変なんですが、その数字をお聞きするのが抜けてしまいました。いずれにしても、これらすべてが、八五年のプラザ合意の当時と比べてみても、あるいは九四年当時と比べてみても、非常に急増してきているわけですね。  そこで、次...全文を見る
○吉井委員 今もおっしゃったように、WTO協定上は二つの要件だけなんです。しかし実は、通産省はこれまでから、独自基準、国内の消費者その他のさまざまな問題というWTO協定上ないものを持ち出して、独自基準でもってなかなか発動をしようとしなかったというのが実態です。  十月五日に、産...全文を見る
○吉井委員 取り組むという決意ですから。独自基準も改めてやっていくということですから。  それで、残存MFA及びWTO・TSGに基づく各国の繊維セーフガード発動状況というのを見てみますと、アメリカでもカナダでもECでも、七四年から九四年の間に、アメリカなどは、日本繊維産業連盟の...全文を見る
○吉井委員 本当はこういう問題でもっと議論したかったんですが、時間が参りましたので、これで質問を終わります。
11月21日第150回国会 衆議院 商工委員会 第7号
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○吉井委員 私は、日本共産党を代表して、中小企業信用保険法及び中小企業総合事業団法の一部を改正する法律案に対する修正案について、その提案理由及び要旨を御説明いたします。  今回提案された法案には、無担保保証の限度額の拡大や倒産関連保証の拡充など、我が党も要求してきた中小企業の資...全文を見る
11月28日第150回国会 衆議院 商工委員会 第8号
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○吉井委員 日本共産党の吉井英勝でございます。  私は、最初に提案者の方に伺っておきたいと思いますのは、原子力発電等に関する請願というのは九三年の通常国会までは採択されることはありませんでしたが、九三年七月の細川内閣成立以降、昨年の九九年まで九回この請願が採択されてきております...全文を見る
○吉井委員 今お答えになったように、電源地域の振興を図るための総合的な施策の確立という請願の内容も含め、さらにそのほかの要望も含めてつくったということです。あわせて申し上げておきますと、この請願には日本共産党は一貫して反対してまいりました。そういうものです。  ところで、今度の...全文を見る
○吉井委員 三十三億円ということは、これが五%ですから、事業費全体としては六百六十億円の公共事業ということになります。十年ということですから、総額六千六百億円を大体考えている、こういうふうに考えてよろしいか。
○吉井委員 資料の配付の方をお願いします。
○吉井委員 よろしくお願いします。  それで、配付してもらっている間に、今細田さんおっしゃったのだけれども、自民党政務調査会の電源立地等推進に関する調査会、立地地域振興プロジェクトチームの議論を私はお聞きしておりますが、三月九日の会合で細田議員は、公共事業の配分は県下の県会議員...全文を見る
○吉井委員 ですから、この棒グラフを見てもよくわかるように、毎年予算は組むのだけれども、大体半分は全く使われずに来ている。  九〇年代の九年間で少しカウントしてみますと、歳入歳出の差額合計、いわば不用になっている分ですね、あなたのおっしゃるように、全部積み上げていくという積分計...全文を見る
○吉井委員 このグラフを見てはっきりしているように、現在の毎年電源立地勘定で組んでいる予算の半分以上が使われないもの、毎年平均すれば約一千六百六十億くらい、一億という端数をちょっと除きますと一千六百六十億、大体それくらいが余っているわけですね。ですから、本当にずっと長い期間にわた...全文を見る
○吉井委員 私、ばらまきという発言はまだ一言もしていないんです。これは自民党の方から伺ったところで、プロジェクトチームの議論の中であなたの方が言っておられたことを紹介しただけです。  僻地の話は、過疎法など別に法律があって、その内容をどう充実するかとか、私はそこの議論はあろうか...全文を見る
○吉井委員 ふえないように努力されたにしても、負担がふえているのは実態なんです。  東北電力とその傘下の企業が、女川町、石巻市などで出資してつくった情報処理会社オーテックの不正が発覚して、百条調査委員会が設置され、刑事告発もされております。  刈羽村の方では、先ほどもお話があ...全文を見る
○吉井委員 日常的に状況を把握しておってこれだけ不正がはびこったりするのは、私は大変問題だと思いますよ。  会計検査院に伺います。  電源立地勘定の調査をしてこられたことと思いますが、歳計剰余額、不用額になっているものの実情はどうなのか、あるいはその発生の理由は何かについて、...全文を見る
○吉井委員 不用額の推移は留意してまいりたいということですが、全国の原発について、この際、会計検査院として徹底した調査と、そして、本当になぜこういう事態が次々と起こるのかとか、なぜ百条調査委員会が各地でつくられるのかとか、会計検査院としてきちっとした対応をしてもらいたい、私はこの...全文を見る
○吉井委員 そのノウハウでやった結果が、地元自治体の方はそんなの要らないと言っているのに超豪華な施設をつくりたがったり、その後の維持管理費が物すごい負担になって自治体財政を圧迫したりとかなっていますから、私は、今の答弁は全く答弁になっていないと思うのです。徹底した対応が必要で、こ...全文を見る
○吉井委員 実は一九七三年に、田中内閣のときですが、電源三法をつくったときの議論では、これは国会での議論にも出てきますが、電力会社というのはそれまでは寄附金だ、協賛金だけだ、会社にも負担させるのだということで税として取ってということですが、しかしその税はもちろん消費者に電力料金と...全文を見る
○吉井委員 今もかなり内容的には認めていらっしゃるのです。要するに、米をつくってはいかぬとか、農産物輸入自由化をどんどん進めたりして、農業が壊されていく。WTO協定上はセーフガードが発動できるのに発動しないとか、伝統産業も地域経済もどんどん落ち込んでいく。そういう中で今疲弊してい...全文を見る
○吉井委員 時間が参りましたので、終わります。