吉川春子

よしかわはるこ



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開催日 会議名 発言
01月23日第102回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第3号
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○吉川春子君 経済企画庁の調査局で「昭和五十九年経済の回顧と課題」というのをお出しになりました。これに基づいて経企庁の考え方をお伺いしていきたいと思います。  その中で、我が国の経済の今後の課題として内需の拡大が重要であるというふうに指摘しております。そして、五十八年度の最終消...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、政府として、昭和六十年度の予算の中で国民一人一人の所得、個人消費力といいますか、これをつけるために具体的にどんな施策を行おうとしておられるんでしょうか。
○吉川春子君 大まかにはわかったんですけれども、具体的にどういうことによって内需の拡大を図ろうとしておられるのか、具体的にもう一度お伺いいたします。
○吉川春子君 経企庁のお考えでは、民間活力の導入と申しますか、そういうことによって景気を拡大して、それが労働者の所得にも波及していくんだというふうに今の御答弁を受け取りましたけれども、その民間活力の活用ということで今までやってきて、なかなか労働者の可処分所得がふえなかった。今政府...全文を見る
○吉川春子君 政府のはじき出す物価の上昇率と国民が感じる物価が高くなったなという感じのずれという問題については先ほどお話がありましたが、今申し上げたことに加えて、国民健康保険本人一割負担というのが既に昨年十月から導入されていますし、来年度に予想されます百六十万の子供への手当を切り...全文を見る
○吉川春子君 可処分所得をふやしてもというお話でしたけれども、今、可処分所得を非常に減らしているという点について、私、例を挙げてお伺いしたわけなんですが、政府も、この中でも指摘されていますように、国民所得の伸びが思わしくなかった背景には、働く人々の給料が予想よりも値上げされなかっ...全文を見る
○吉川春子君 ちょっとこれも時間の関係で深くは入りませんが、要するに、公務員の賃金が、国家公務員も地方公務員も一斉に抑えられるわけですから、民間の労働者、あるいはパートとか、そういう人たちの賃上げ率を非常に低く抑えているという効果があるのではないか、その点についてお伺いしたわけな...全文を見る
○吉川春子君 ほとんどの政党とかあるいは労働団体等が一致して、大幅の減税をぜひやってもらいたい、こういうふうに要求をしているわけですけれども、できないというお答えでして、非常に遺憾だと思うんです。今、日本の財政の事情が非常に厳しいというお話でしたけれども、この財政をここまで厳しく...全文を見る
○吉川春子君 もう一言伺いたいんですけれども、国民の消費能力を冷やすような、そういうような形での大型間接税の導入は好もしくないと、こういう長官の御意見ですか。
○吉川春子君 何かシャウプ勧告も見直し、所得税減税抱き合わせ型間接税のような雰囲気ですけれども、私はやはり今ずっと経企庁のお考えを伺っていまして、内需の拡大あるいは国民の購買力を高めるという点からいえば、公共料金、税金、賃上げ、このどれをとっても政府のやっていることは逆さまじゃな...全文を見る
○吉川春子君 今の生活局長のお話ですと、子供を離れて産めばいいじゃないか、こんなようなふうにもとれましたけれども、もしあなたのお子さんが二人、私立の中学や高校に入りたい、大学に入りたいと二人同時に言われたらどうなさいますか、おたくの給料で入れますか。
○吉川春子君 肝心なお答えがいただけませんでしたけれども、教育費の負担のことで、一九七〇年の授業料、入学金を一〇〇といたしますと、八四年度において私立大学、国立大学の指数はどのようになっておりますか。
○吉川春子君 もう実に驚くべき数字なんですね。要するに国立大学の授業料は七〇年から二十三倍になっている、私立が四倍ということなんで、これだけ見ても家計における教育費の重圧というのがいかにすさまじいものかということがわかるわけです。特に私学にお子さんを通わせている場合に非常に学費が...全文を見る
○吉川春子君 最後に、私これで質問を終わらせていただきますけれども、消費者物価の上昇率の中では、最高が教育関係物価であるわけですね。昭和四十年と五十八年を比較してみますと、教育が五・四七、授業料はその中で六・三五。食費の三・四一、住居の四・一七と比べても、いかに教育費の負担がふえ...全文を見る
02月27日第102回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会技術革新に伴う産業・雇用構造検討小委員会 第1号
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○吉川春子君 私、三点にわたってお伺いしたいと思います。非常にいろんな事例を具体的につかんでいらっしゃるという印象をこれを読みまして受けました。  まず第一点は、この三ページのところに出ておりますけれども、電機労連の調査によっても「ME化の進展は企業に生産性の急上昇と利益をもた...全文を見る
○吉川春子君 私も二点お伺いいたします。  第一点は、内製化に伴い中小企業あるいは零細企業の仕事そのものが奪われるという状態は、これから先かなりもっと激化していくんでしょうか、あるいは何らかの活路が見出し得る余地があるんでしょうか。先ほど参考人が、倒れていく中小企業には社会的な...全文を見る
○吉川春子君 三点伺わせていただきますが、先生の「技術革新と労働問題」というこの論文読ませていただきましたが、その中で技術革新による新市場の拡大というのは、はるかに雇用誘発の効果が大きいというふうにお書きになっていらっしゃいますが、今、西陣の話、トヨタ、時計工業の話を伺いました限...全文を見る
○吉川春子君 どうもありがとうございました。
○吉川春子君 三点お伺いいたします。  まず最初、こちらの方なんですけれども、「ME化の新段階をめざして」という方ですね。その中で、身障者の雇用拡大という点について触れられておりますが、現在でも大きな企業ほど障害者の法定雇用率を下回っているという状況があるんですけれども、ME化...全文を見る
○吉川春子君 余剰人員の処理。
○吉川春子君 労使関係のところいかがでしょうか、労使の意識の革新ということ。
○吉川春子君 それから提言の三のところで、労働側に与える犠牲というのを、具体的にどういうふうにお考えなのかということと、社会的な規制ですね。
○吉川春子君 ええ。
03月28日第102回国会 参議院 文教委員会 第3号
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○吉川春子君 学校教育で戦争をどういうふうに子供たちに教えるかということについて質問いたします。  文部大臣は、伺うところによりますと長崎の御出身だそうですけれども、広島や長崎の被爆地をごらんになってどんな印象をお持ちでしょうか。
○吉川春子君 私は、昨年四月に広島に何度目かに参りまして、今はもう平和公園の中には数十の遺跡がありますし、それから広島市内にもわかっているだけで百四十九の犠牲になられた方を知る遺跡があるということを知りまして、人々の怒りや悲しみは四十年を経てなお消えることがないという事実に改めて...全文を見る
○吉川春子君 ことしは被爆四十周年の記念すべき年に当たりますけれども、こういう広島あるいは長崎のような平和教育の努力がやはり被爆地のみならず全国で行われるようなことは大変意義のあることだと思いますが、大臣いかがでしょう。
○吉川春子君 この問題はちょっと導入で簡単でいいんですけれども、ことし各県教委などがいろいろ工夫して行事をやるというようなことは大変意義あることではないかと思うんですが、いかがですか。
○吉川春子君 「戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」というのがユネスコ憲章ですが、そういう意味でも教育が世界の平和のために果たす役割は非常に大きいと思います。各国とも平和教育に力を入れ、広島、長崎の被爆についてもいろいろ教えて...全文を見る
○吉川春子君 そのことで質問したいからということであらかじめお渡ししたんですけれども、非常に魅力的な記述で広島、長崎のことを教科書で書いているわけなんですね。これは、日本でこういう教科書が検定を通るかどうか、これは局長で結構ですけれども。    〔委員長退席、理事仲川幸男君着席...全文を見る
○吉川春子君 私は前の日に質問通告をして、これを読んでおくようにというお願いをしたんですけれども、それが読んでおられないということになれば、これ以下の質問はできないんです。
○吉川春子君 読んでないとこのあとの質問もできないんですよね。そのことについて質問するからと言って、そんな膨大なものじゃないんですよ、せいぜい十分もあればお読みになれることですよ。これは時間に入れないでくださいね。
○吉川春子君 できないんですよ、この後いろいろ聞かなきゃならないから、それ読んでないということで答えられないと言うんですから、日本の検定通るかどうかは。
○吉川春子君 その教科書が日本の検定通るかどうかって聞いたら答えられないとおっしゃったでしょう。
○吉川春子君 全く時間が少ないのに困りますね、そういうことでは。  それで、日本では核の問題の記述について非常に厳しい修正意見が教科書検定でつけられていて内容の変更を迫られた例がたくさんあります。例えば、全世界の人類が生き残るためにという項目で、アメリカやヨーロッパの平和運動に...全文を見る
○吉川春子君 じゃ、文部省が公表したメモと検定官の意見と両方で共通している問題について伺いますけれども、核廃絶はすべての人の願うところであるが、現実にはなお平和は核戦力の均衡の上に維持されておる、こういうことを文部省は公表しているんですけれども、こういう見地をなぜ教科書の中身とし...全文を見る
○吉川春子君 核均衡論という立場で教科書を書かないと検定が通らないというのはなぜなんですか。そこだけ端的にお答えください。
○吉川春子君 核均衡論というのも一つの立場じゃないんですか。それを普遍化して教科書の中身で、これでなきゃだめだというふうに押しつけるのはなぜかと聞いています。
○吉川春子君 時間がないんですけれども、要するに核均衡論も一つの立場なんですよね。それをこれでなければ教科書は認めないというところに問題があるんです。国連の軍縮特別委員会の七八年の最終文書ではこういうふうに言ってますね。「永続する国際の平和と安全は、軍事同盟による兵器の蓄積の上に...全文を見る
○吉川春子君 なぜ小学校一、二年生という例を挙げるんですか、六年生まであるんですよ。そうして六年生では、政治の問題とか、国会見学だって来るじゃないですか。なぜ核の問題を殊さらに小学校の社会科の指導要領から除くのか、そういうことの説明にはなっていないわけですね。  とにかく、そう...全文を見る
○吉川春子君 それぞれの見方があるわけですから、局長が言われるように、いけないという立場だけを強調して、それを教科書検定に持ち込むのは全くまずいと思います。  それから、きのうお配りしておいた資料の中にもう一つ、アジアの教科書の記述があるんですけれども、第二次世界大戦で日本は加...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと斜めでもいいですけれども読んでみて、これは事実と全く違うことを子供たちに教えているか、あるいはまあ大体歴史的な事実に沿った内容だと思うのか、どちらですか。
○吉川春子君 全くそういうことで逃げを打たれるということはけしからぬことだと思います。今後、質問の通告についても十分工夫もしたいと思いますけれども、今後は、そういう資料も読んでおかないで答えられないなんということは私はこれからは認めませんから。  社会科の学習指導要領の中におい...全文を見る
○吉川春子君 その戦争に対する反省ということをその教科書の中で教えるという趣旨であるならば、学習指導要領の中に今まであったものを削る必要はないと思いますから、それはぜひ指導要領の中に明確にそれまではあったわけですから、戦争の反省ということも教えなさいということを書き込むべきなんで...全文を見る
○吉川春子君 戦争の放棄ということについても小学校の教科書から削られているわけですけれども、指導要領から。こういうことについてもやはりきちんと子供たちに小さいときから戦争の放棄とか、あるいはその戦争に対する反省とか、こういうことを教えていくべきなのであって、この問題については引き...全文を見る
○吉川春子君 発達段階に応じてとか、必要な形でとか、便利な言葉ですけれども、要するに、今の教科書の中で、戦争について、核の悲惨さについて、戦争放棄について、加害者の問題について、だんだん教えない方向にいくというような傾向がある。これは全く好ましくないことだということを私は指摘して...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと時間の関係がありますので、次に、家庭科の男女共修問題について伺います。  大臣は、男は仕事、女は家庭、こういう性の役割分業を認める考え方についてはどういう考えをお持ちでしょうか。
○吉川春子君 固定的に役割分担を決めるという考え方には大臣も否定的なように受け取りました。家庭の中だけで私は聞いたわけじゃないんですがね。国会議員のアンケートでも、国会議員は一般国民より少し意識が進んでいるようで、七割は固定的な役割分担があるということは否定しているわけですね。こ...全文を見る
○吉川春子君 大臣の御家庭にまで私干渉する気は毛頭ないんですが、家庭科という教科ですね、これは数学や英語に比べてもまさるとも劣らない大切な科目だと思うんですけれども、どうでしょうか。一言でいいです。
○吉川春子君 現在の教育課程で中学校では女子には家庭科のみを、男子には技術教育のみを事実上課しているわけなんですね。それで高校では女子のみが必ず家庭科四単位を履修するのに対して、男子は体育四単位を履習している。結局女生徒の場合は体育が四単位少ないわけなんですね、男性に比べて。こう...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと重ねて伺いますが、要するに教育課程において男女が差別されるような教科というのは今後は好ましくないんじゃありませんか。どうですか。局長で結構です。
○吉川春子君 これが男女差別撤廃条約の精神、そして第十条の(b)、(c)にも反するのではありませんか。
○吉川春子君 教育課程において男女差別を撤廃すべく家庭科教育のあり方を検討中ということなので、その方向について伺いますが、家庭科教育検討会議の報告の大きな二の1の(1)、(2)の場合のように家庭科のいろいろな分野を選択必修にした場合に、その結果として、相変わらず家庭科領域に女子が...全文を見る
○吉川春子君 平等にチャンスと機会を与える。技術も家庭科も例えば三単位ずつとか、そういう意味でやっぱりアンバランスになってはならないという意味ですか。
○吉川春子君 今局長の言われた二番目の方ですけれども、家庭科と美術、体育それから音楽ですか、こういうものを仮に選択にしたような場合、家庭科を選ばない女の子も出るでしょうし、男の子が家庭科を選ぶということは、今までの経験からいうとそういうことはごくまれな例になるんじゃないかというふ...全文を見る
○吉川春子君 (1)の場合で、「家庭一般」と幾つかの被服とか保育とかいろんなことから選びなさいというのであれば、男の子も女の子も一応家庭科はやるわけですね。ところが二番目の選択の方法でいくと、家庭科のかわりに美術を選んじゃう、音楽を選んじゃうということが可能なわけで、全然家庭科を...全文を見る
○吉川春子君 その数年あるいは八年とか十年とかということも言われているわけですけれども、そういうことでは非常に条約あるいは憲法の立場からいったって好もしくないわけですね。憲法、教育基本法の立場からいっても好もしくない。こういう状態ができるだけ早く解消するように努力すべきだと思うん...全文を見る
03月30日第102回国会 参議院 予算委員会 第17号
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○吉川春子君 自由化、個性主義の問題についてお伺いいたします。  臨教審の正委員、専門委員四十五名中にいわゆる自由化を主張するグループの代表や個人の比率がおよそ三分の一に達するというメンバー構成で教育改革が論じられておりますが、自由化問題で森前文部大臣は昨年六月二十八日衆議院内...全文を見る
○吉川春子君 森文部大臣は「一人の学者でありましょうか、考え方であろうと思います。その考え方が、これからの日本の目指す教育にすべてそのことが合致するとは」考えられませんというふうに自由化について述べておられますが、松永文部大臣のお考えはいかがでしょう。
○吉川春子君 臨教審の第一部会の合宿集中審議メモの学校選択について配慮するということに大臣は賛成なさいますか。
○吉川春子君 もう少しというのはどの範囲ですか。
○吉川春子君 通学区域制は何のために設けられて今行われているんでしょうか。
○吉川春子君 臨教審においてこのことを文部省はどう説明しておられますか。
○吉川春子君 今大臣が言われた範囲を超えて大幅に通学区域の制限を取り払うということになれば、どういう事態になるのでしょうか。
○吉川春子君 私は現に義務教育に子供を通わせている母親の一人ですけれども、そういう立場から学校選択の自由を認めるということになれば、一体子供たちはどうなるのかということを聞きたいと思います。A校が嫌ならB校にいつでも子供が転校してよいということを含むか、Aクラスが嫌だったらBクラ...全文を見る
○吉川春子君 それで受け入れる側はどうでしょうか、やはりいつでもどこでも転校生を受け入れる条件があるのかどうか。こういうことを認めたら現場は大混乱するのではないかと思います。それで、子供たちが転校するようなことを考えなくてもよいような学校をつくるという努力がないがしろにされるので...全文を見る
○吉川春子君 大臣の小幅なら自由を認めるというその答弁が現行でも、大臣自身お認めになっておりますように、選択の自由があるわけですから、それを広げて大幅に選択の自由を認めて、そして混乱を来すことが予測されるわけですけれども、そういうことがないようにやっぱり絞っていきたいと、こういう...全文を見る
○吉川春子君 自由化を唱える方々は生徒同士の競争ばかりでなくて、先生同士、学校同士にも競争させて、あしき教育が淘汰されるようにするなどと言っております。よい教師、よい学校であるかは何を基準にして決めるのでしょうか。軽々しくだれも決められないはずです。一部の塾でもやっているように子...全文を見る
○吉川春子君 そういうあしき学校を淘汰するというようなことで、よい教師、悪い教師、よい学校、悪い学校というようなことを決めることが実際できるのでしょうか。
○吉川春子君 仮に学校選択の自由ということで、いわゆるいい一部の学校に児童生徒を集中させるということになれば、学校の方でも子供を選別せざるを得ないようになるのではないでしょうか。目指す小学校へ入るために幼稚園から塾へ入れなくてはならない、こういう事態が起こることが予想されます。高...全文を見る
○吉川春子君 仮説といいますか、有力な臨教審のメンバーの方がどんどんこういうことを各所で発表なさっているわけで、そういうようなことを目指して教育改革の提言がなされる可能性があるわけですから、私はそういうようなことを文部省は認められるのかどうかという立場で聞いたのですけれども、いか...全文を見る
○吉川春子君 さらに設立の自由ということについて伺いたいんですけれども、学校の設立の自由ということを自由化論の立場の方は殊さら強調しているわけですが、現在私立の小学校、中学校の設立は一定の要件さえあれば規制されておりません。自由化論者の言うように、学校設立の自由を大幅に認めたら教...全文を見る
○吉川春子君 現行の設立の自由の立場に立って文部省はやはりこの範囲内でやっていくことが望ましいんだというふうに受け取っていいですか。
○吉川春子君 そうしますと、自由化論者の言っているように塾まで学校として認めるというようなことには文部省は反対であると、こういうことでしょうか。
○吉川春子君 臨教審の場でということではなくて、臨教審のメンバーの方がそういうことを各所で積極的に言っておられるわけで、こういうことも盛り込まれる答申が出される可能性は十分にあるわけです。文部省は塾を学校として認めるというようなことに賛成できるのかどうか、重ねて伺います。
○吉川春子君 現在公立の小中学校が十分ありまして需給のバランスがとられておりますし、教育が無償で行われているわけですが、もし自由化論の立場で私立の小学校、中学校がふえて経営も成り立つというようなことになれば、国が義務教育から手を引くということを意味するのではありませんか。
○吉川春子君 そうしますと、塾を学校として認めたり、私立の小学校、中学校がふえて、そこへ子供を通わせなければならないとなると、教育費の負担に苦しむ保護者がさらにふえるということになりますが、国民の教育を受ける権利、義務教育の無償の原則がそうなると損われるというふうに考えられますが...全文を見る
○吉川春子君 最近の東海銀行の子供の教育費アンケートの調査によりますと、幼稚園から高校卒業まで十四年間の学校教育費は、公立だけのケースで百三十七・五万円、私立だけのケースでは七百九・五万円で、公立だけの約五倍というふうになっています。  そこで、経企庁長官にお伺いいたしますが、...全文を見る
○吉川春子君 国民生活白書の中で、教育費は実質では費目別の三位の伸びでありますけれども、名目では一一%と第一位であって、これは授業料、それから補習教育の物価指数の上昇によるものだということを生活白書の中で指摘されておりますが、このように国民生活の中において非常に教育費の占める負担...全文を見る
○吉川春子君 このように、教育の自由化というのは、偏差値教育が激化するということと、国民に教育費の負担をさらに強いるものとなるわけですけれども、文部省は教育の機会均等の確保という点についてどういう見解を持っておられましょうか。
○吉川春子君 教育の機会均等の確保ということについて臨教審で文部省はどのように御説明なさっていますか。
○吉川春子君 文部省は、教育の機会均等については今後ともその実現を確保し、特に弱者切り捨てにならないように配慮する必要がある、こういうことを臨教審でも述べておられます。教育の自由化というものが非常に極端な形でどんどん進もうとしているわけですけれども、これはそういう点で教育の機会均...全文を見る
○吉川春子君 文部大臣、第一部会で教育憲章を新たに設けるべきだという論議がなされているということを御存じでしょうか。
○吉川春子君 中曽根総理は、昨年の七月十三日の参議院本会議で、私の質問に対して、「新たに官製の教育憲章を設ける考えは」ないというふうに明確に答弁しておられます。臨教審の論議は明らかに総理の国会での答弁と食い違っていますが、文部大臣、この矛盾についてどうお考えですか。
○吉川春子君 そういたしますと、教育憲章をつくれというような答申が仮に出てきても、文部省としては教育基本法の原則に合わないからこれはつくらないと、こういうふうに受け取ってよろしいでしょうか。
○吉川春子君 一言、九月入学についてお伺いいたします。文部省としては、大学入学の時期だけではなくて義務教育も含めて九月入学の方向というふうにお考えでしょうか。
○吉川春子君 もし大学のみ九月入学ということになった場合には、その半年間において子供たちはどういう状態になると予測なさいますか。
○吉川春子君 今の時点で文部省が考えているメリットとデメリットはどういうことでしょうか。
○吉川春子君 いずれにいたしましても、自由化論を唱える方々が非常にいろいろなことを言っていて教育の現場を混乱させかねないような答申が出る可能性があるというふうに私は懸念をいたしております。文部省は、教育基本法とかそういう立場を十分守って、やっぱりしっかり対処していくべきではないか...全文を見る
○吉川春子君 厚生省に伺います。厚生省は、昨年四月、「児童扶養手当法の改正について」という問答集、これですけれども、自治体に配付しておられますが、その「問10」の中で、いわゆる未婚の母を支給対象から除外する理由についてどういうふうに書かれているか読んでください。
○吉川春子君 八三年度未婚の母の母子家庭世帯はどれだけの数になりますか。
○吉川春子君 この母親が全部いわゆるおめかけさんなんでしょうか。厚生大臣、おめかけさんの定義はどういうことですか。
○吉川春子君 大臣いかがですか、定義。
○吉川春子君 耳なれない言葉を厚生省はどうして使っているんですか。
○吉川春子君 三万八千三百世帯を全部おめかけさんだということで、未婚の母という立場で支給をカットするわけですね。こういう不適切な言葉を使って自治体にこういうものを厚生省はよくぞ配ったと私は思うんですけれども、これは全く不適切なものであるとお考えではありませんか。大臣から伺います。
○吉川春子君 不適切なものであるというふうに大臣がお認めになりましたが、それでは、不適切な言葉を使ったこのパンフレットは自治体から回収していただきたいと思いますが、いかがですか。
○吉川春子君 このおめかけさんの言葉について正しい理解をどのように図っておられるのですか。
○吉川春子君 このところにはそういうふうに書いてないわけですね。おめかけさんを支給の対象から外すものだと、ここには説明してあるわけです。大臣どうですか、不適切なものは回収なさってはいかがでしょうか。大臣に聞いています。
○吉川春子君 全く厚生省の頭の構造を疑うようなパンフレットに私は非常に立腹いたしました。女性としてというか、人間として、こういうひどい言葉を使って都道府県を指導するというようなことは許されないと思いますので、撤回を含めて、今適切な措置もとるというふうにお答えがありましたけれども、...全文を見る
○吉川春子君 仮に扶養とかそういうことの規定であっても、その後半に今指摘されたように「児童の利益は至上である。」というふうに書いてあって、それについて差別的な取り扱いをしてはいけないんだということがこの条約全体の精神でもあると思うんですけれども、この条約の精神と照らして、今度のい...全文を見る
○吉川春子君 まさにどういう出生の子供であるかということに着目して支給するかしないかということを分けているんじゃありませんか。だから、この条約の精神から言っても認められないわけです。また、先ほどの問答集の中に「「未婚の母」を支給対象から除外しても法の下の平等や児童の人権問題とは関...全文を見る
○吉川春子君 父親がいないということ、そして激変緩和という立場に立っても、未婚の母の子であろうと離婚した母の子であろうと同じわけですね。しかし、それは対象とするかしないかをまさに未婚の母の子かどうかということで分けているんですから、やっぱり社会的な身分による差別で法のもとの平等に...全文を見る
○吉川春子君 全く理不尽な差別が行われていて、夫が生活を支えたかどうかというそういうことじゃなくて、未婚の母かどうかということで区別しているわけですが、委員長、大臣からこの件についての回答を要請してください。
○吉川春子君 そうすると、未婚の母の子でも激変がある場合には救済し得るという意味ですか。
○吉川春子君 衆議院の予算委員会でこの件について大臣は、何らかの対策を講じていきたいというふうに答弁なさっておりますけれども、その何らかの対策の具体的な中身について明らかにしていただきたいと思います。
○吉川春子君 そういたしますと、今度の法案で決めているような原則は変えない、法律の中ではもう見捨てるということですね。
○吉川春子君 ちょっとそこをもう一度伺いたいんですけれども、この法案のこの部分を何らかの形で改めなければ、未婚の母というのは救済できないというふうに思うわけですけれども、そういうことも含めて考えるというふうに受け取っていいんですか。
○吉川春子君 この児童扶養手当の問題は、きょうは時間の関係で一つだけ問題点を指摘したにとどめましたけれども、非常に問題の多い、とんでもない法律なんですね。だから、こういう改正案、改悪案を撤回するように私としては強く要望いたします。  続きまして、国際青年年の問題についてお伺いい...全文を見る
○吉川春子君 私ども日本共産党は、一月八日に、国際青年の年に当たって具体的な施策を行うように六項目にわたって政府に申し入れました。それは、一、十八歳選挙権、二、雇用における地位向上、三、教育の保障、四、スポーツ・文化のために、五、平和と国際交流のために、六、記念事業についてであり...全文を見る
○吉川春子君 日本の青年が置かれている現状というのは、国際的に比較してみましても大変劣悪な条件にあるというふうに言えると思います。職業あるいは教育、そういうものが非常に青年にとって厳しい現状にあると思います。例えば選挙権はいまだ十八歳というふうにはなっておりませんし、初任給の抑制...全文を見る
○吉川春子君 今申し上げましたような日本の青年の置かれた実態について、労働省、文部省、外務省、自治省などが具体的に調査しておられるのかどうか、おられたらちょっと御答弁お願いしたいと思います。
○吉川春子君 お答えのないところは実態調査も全くやっていないということであるというふうに私は受けとめました。実態調査もしないのでは国際青年年のどのように事業計画を立てていいかということもわからないわけなんです。  それで、外務大臣に伺いたいのですけれども、今政府として国際青年年...全文を見る
○吉川春子君 この問題で最後に外務大臣に伺いますが、記念事業だけではこの国際青年年の取り組みとしては非常に不十分だというふうに思うわけです。それだけで終わらせないために、この年を契機として日本の青年の国際的にもおくれている劣悪な諸条件を改善させる、おくれているものは改善させるとい...全文を見る
○吉川春子君 時間も残り少なくなりましたが、最後にユネスコ問題について一、二点伺います。  ユネスコの二月十三日の臨時執行委員会で日本の加川大使が、具体的な改革が実現されない場合にはユネスコとの関係の再検討をせざるを得ない、こういうふうに発言されたわけですけれども、この態度の変...全文を見る
○吉川春子君 私は参議院選出のユネスコ国内委員の一人でありますが、その一月前に行われた国内委員会では、日本は脱退せずに踏みとどまって改革をするんだと、こういうことが意思決定されましたけれども、そのことを御存じですか。
○吉川春子君 そうすると、これからユネスコ国内委員会の決定どおりにユネスコの内部にとどまって改革をする、脱退ということはないというふうに言明してください。
○吉川春子君 その日本が要求しているユネスコの改革の中身ですけれども、軍縮平和問題とか、意見の対立する事業については縮小せよということを要求しておりますけれども、軍縮平和問題についてユネスコでやるなというようなことはユネスコの精神からいっても反するし、あるいは唯一の被爆国としての...全文を見る
○吉川春子君 これで私の質問を終わりますけれども、アメリカに追随してユネスコを揺さぶるような、そういうことだけはやらないように強く要望して質問を終わります。
04月03日第102回国会 参議院 文教委員会 第5号
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○吉川春子君 そろそろ新学期が始まろうとしております。新しいクラスで子供たちも学ぶことになる場合が多いと思いますけれども、学級定数、クラス編制の問題について伺いたいと思います。  で、三年間棚上げにされてきた四十人学級が再びスタートを切るわけですけれども、今年度四十人学級の対象...全文を見る
○吉川春子君 そういたしますと、五十五年度から三カ年続けて児童数の減少の市町村であったところは、すべて四十人学級がことしからスタートするというふうに理解していいわけですね。
○吉川春子君 そうしますと、もう一度この点確認いたしますが、五十五年から三年間児童減少市町村であれば例外なく、どの市町村においても、ことしは四十人学級がスタートが切られるということですね。例外はないんですね。
○吉川春子君 それではわかりました。自治体の都合などで返上したとか、そういうところも五十五年度の時点ではあったかもしれませんが、それも含めて実施できるということですね、今年度は。
○吉川春子君 その点についてはわかりました。  学級編制を新学期のスタート時点で各学校とも行うわけですけれども、教員の採用の数は五月一日現在の児童、生徒の数を基準にして決めているというふうに伺っています。四月のスタートの時点と五月の一日の子供の数は、転勤の時期でもありますので変...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、まあ三学級で最初にスタートしたから五月になって減ったからといって二学級にはできないと、三学級のままずっと一年間経過するという事例が多いわけですけれども、こういう場合は教員の人件費についてはどうなりますか。
○吉川春子君 県の方でも児童、生徒の数の変動の予測が狂って、そして県全体でもやっぱりクラスの数が児童の減少によって減らさなければならなくなったようなことがあると思うんですね。そういうときにやはり四月スタート時点での人数でもって文部省に申請するということが、水増し問題というふうに言...全文を見る
○吉川春子君 子供が動いたのに動かなかったことにしておくということは、どうしてそういう事態になるんでしょうか。
○吉川春子君 北海道の問題も大分大きくマスコミに報道されましたけれども、例えば札幌では非常に人口が、社会増が確実にあるということが予測されるわけですね。四月あるいは五月段階では子供の数はそんなにふえなくても、例えば九月とか十月とかまでになるとかなりふえてクララスをふやさなきゃなら...全文を見る
○吉川春子君 都道府県で弾力的な運用ができるような制度であれば、こういう水増し問題というのはこれほど起こらないのではないかというふうに思うわけですね。それで、やっぱり今非常に教員をたくさん確保しておきたい、しかしそれには四十五人学級ということで割り出した教員の人件費の負担の規則が...全文を見る
○吉川春子君 私が今申し上げたのは、やっぱり都道府県教委の意見を聞いた上で申し上げたんですね、つまり今水増し問題を起こしていない県に行って調べてきて、やはり、もう少し弾力性を持たしてもらいたいということを県の当局も言っているわけなんですね。昨年水増し問題でたたかれた北海道はことし...全文を見る
○吉川春子君 全く把握をしていないというお答えは意外ですけれども、新聞の報道によれば水増し問題で大変北海道がたたかれたから、その後遺症として二つのことが起こっているということが報道されています。  一つは、このままでいくと過密クラスが大量発生するのではないか、つまり四十五人を超...全文を見る
○吉川春子君 例えば四月にクラスの編制をしてスタートして七月とか九月とか十月とかそういう時点でクラスがえをするということが現場を見て可能とお考えなのかどうか、教育的な面からいってどう思いますか。
○吉川春子君 全国の四十六人以上の過大学級は小学校、中学校それぞれどれくらいありますか。
○吉川春子君 全国の過大学級で学ぶ生徒の数は、今文部省がおっしゃった数字を基準にしてざっと計算してみても七万五千人に上るわけですね。七万人を超える、こういう子供たちが、四十五人学級でも行き届いた教育がされないとして、四十人学級に移行している中で、四十六人から最高は五十一人の学級で...全文を見る
○吉川春子君 何でそれはそれでいいんですか。四十五人学級でも教育効果が落ちるときに、四十六人から五十一人までのこういう過大学級がこれだけの数あるということは、非常に教育効果あるいは子供への影響を考えたときに好ましくないわけですね。それでもって、こういう事態はならないためにも、最初...全文を見る
○吉川春子君 教員の配置はクラスの数ではなくて児童の数によって教員の数を配置することができれば、途中でクラスを割らなくても教員の数だけはふえるということが可能になるわけですね。そのことは現場の学校にとっては非常に助かることなんですが、児童の、生徒の数を基準にして教員の配置の数を決...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、先ほど来、学級編制は地方自治体の権限ですなんておっしゃっていましたけれども、今まさにそういうことはちょっと困るんだということを言われたと思うんですけれども、この学級編制ということは機関委任事務なんですか。
○吉川春子君 自治省お見えになっていますか。  この機関委任事務と団体委任事務と一般的にどういうふうに分けて解釈していらっしゃるんでしょうか。
○吉川春子君 もう一つ自治省にお伺いしますけれども、機関委任事務でなくて団体委任事務というか、そういう形にした場合、国庫補助金との関係はどうなりますか。この相関関係があるものでしょうか、それともそういうものとはリンクしないものなんでしょうか。
○吉川春子君 自治省、ありがとうございました。結構です。  私は、きょうは時間の制約がありますのでこの問題についてこれ以上入りませんけれども、問題提起とさせていただきたいのは、クラス単位でもって教師の数を決めるということだけではなくて、児童単位でもって教師の配分を決めるというこ...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、今ちょっと大臣からもお答えがあったんですが、埼玉県のような事例は全国的にもかなりあらわれていると思いますけれども、その実態の把握を具体的にやっていらっしゃるわけですか。
○吉川春子君 新聞の記事によりますと、大阪などでは二割になるんですね。二割減るんじゃなくて二割になると、こういう激減が予想されるわけですけれども、こういう実態に本当に対応していく策を持たないと大変なことになるというふうに思います。一部の県では今言われたように小学校の教師で中学の免...全文を見る
○吉川春子君 大蔵省とのいろんな関係もあると思いますけれども、そういうことも含めて断固としてやり抜くと、こういうことですね。
○吉川春子君 将来の児童生徒減を見込んで、その時点で教師の首切りをやるということは避けたいという理由で臨時採用の教師が急激にふえて、こういう形で急場をしのごうとする動きも出ておりますが、文部省はそういうことはつかんでおられますか。
○吉川春子君 私が伺いましたのは、例えば名古屋市では八四年四月の時点で小中高等学校の臨時採用の教員は二百五十四人に上っていると臨時教員問題の改善を求める会のニュースが報道しております。それによりますと本来必要とした人数が六百二十七人であったのに、本採用は三百五十人、その結果補充し...全文を見る
○吉川春子君 四四%も見込みが違うということは実際にはあり得ないわけですね。それは多少はあると思います。私も退職者が思ったより余計出ちゃったから四月段階になって大慌てしたという事例はあると思いますけれども、しかし、四四%も臨時教師で埋めるというようなことは、これはもう意識的にやら...全文を見る
○吉川春子君 ぜひ大臣、その実態をつかんでいただきたいと思うんです。  今挙げましたのは名古屋と徳島の県立養護学校の例ですので、それに限りませんけれども、つかんでいただいて、そしてこういう実態を改善するような努力をしていただきたいというふうに思います。  それで、臨時教師の採...全文を見る
○吉川春子君 確かに複雑な問題がありますが、やはり新採、卒業してすぐじゃなくて、一年間教師として試されて、そしてあれは向いているとか向いてないとか、あるいは県教委のおめがねにかなうとかかなわないとか、こういう条件が新たに採用の基準として加わるということを私はおそれているんですけれ...全文を見る
○吉川春子君 大変な重大な発言ですね。それは覚えておきます。引き続きまた別の機会にこれは必ずやります。そんなことが許されたらちょっと大変な問題になると思うんです。  それで、就学援助の問題について一、二点伺いますが、就学援助というのは、今教育費が家計を圧迫している中で、非常に義...全文を見る
○吉川春子君 ことしになって足立、北、墨田、いずれも東京都ですけれども、所得基準を下げたんですけれども、こういうような指導を文部省はやってはいらっしゃらないということですね。
○吉川春子君 就学援助を受けたいと、こういう希望を持っている場合に、民生委員がその取りまとめをしたりする自治体がかなりあるわけです。その場合に、民生委員の方全体という意味ではありませんけれども、個々の民生委員によってはいろいろと独自の基準を示して、受けるべきだとか受けるべきじゃな...全文を見る
○吉川春子君 民生委員の役割について文部省がかつて初等中等局長の名前で通達をお出しになっておりますけれども、この中には、民生委員は、生活状態によって就学援助制度が受けられるのに受けられない子供もいる、そういう者をやっぱり捜して受けさせるように努めるのも民生委員の役割だと、こういう...全文を見る
○吉川春子君 積極的にどういう助言をするかということが問題になっていて聞いているわけなんですけれども、この通達の立場でいいわけですか。——こういうふうに書いてあるんですよ。「市町村の教育委員会から準要保護者の認定について助言を求められた場合はもとよりであるが、さらにその責務におい...全文を見る
○吉川春子君 従来からの通達に沿ってぜひやっていただきたいというふうに思います。  文部省が認定基準の目安にしております十一項目は、非常に貧民救済的色彩が濃くて前近代的だと思うんです。例えば就学援助制度適用の認定基準の中に、「学校納付金の納付状態の悪い者、昼食、被服等が悪い者又...全文を見る
○吉川春子君 私は言葉が適切でないと思うんですよね。やはり経済的な理由によって教育の機会均等が害されないようにという趣旨でこの制度が発足したと思います。であるとすれば、本当に極端に貧困でどうにもならない状態じゃないと、これは受けられないというかのような印象を与えるような基準はやは...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、この就学援助、これはさっきの機関委任事務にまさに当たるということなんですね。
○吉川春子君 就学援助制度を子供たちに受けなさいということで、自治体、市町村はいろいろ工夫をしているわけですけれども、そういう自治体が独自に文書を出して、こういう基準でということで呼びかける余地があるのかないのか、そこを伺います。
○吉川春子君 文部省の就学援助制度の適用基準が非常に古いものであるし、こういうものについてはやはり見直すべきだ、一人でも多くの人が経済的な理由によって教育が受けられなかったり、あるいは悲しい思いをしないようにという、そういう趣旨でやられているわけですが、大臣、この就学援助の予算は...全文を見る
○吉川春子君 この給与人員に合わせて少し予算をふやすという問題について端的にお答えいただきたいんですが、いかがですか。
○吉川春子君 最後に一問だけ、学校栄養士と事務職員の問題について伺います。  十一月十四日の財政制度審議会の第一特別部会で、義務教育費国庫負担制度の見直しということで、「義務教育に要する経費について国庫負担を行う基本理念は、「教育の機会均等とその水準の維持向上とを図る」ことにあ...全文を見る
○吉川春子君 反論している中身について……
04月16日第102回国会 参議院 文教委員会 第6号
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○吉川春子君 文部大臣はきょう四月十七日のストに対する談話を突然発表されました。人勧実施は政府の義務であり誠意をもって労働組合の交渉にも応じて回答を示すべきであります。しかるに政府はこれまで一貫して人勧を値切ってきたばかりか、今回も労働組合との交渉にも応ぜず、人勧実施に対する回答...全文を見る
○吉川春子君 私は大臣のお答えが欲しかったわけですが、常識的などういうお考えをお持ちかなということを伺いたかったわけです。  前回の文教委員会で、なぜ小学校の学習指導要領の中に核について敬えよという点がきちんと入っていないのかという私の質問に対して、高石局長が、小学生には核の問...全文を見る
○吉川春子君 小学生が核についてどういう意識を持っているかというようなことは文部省として調査なさったことがあるんですか。
○吉川春子君 小学生が核戦争などについてどういう意識を持っているかということはちょっと古い調査ですけれども、子供の調査研究所とNHKの共同調査の結果があります。それによると、「将来核戦争が起きて人類は滅亡すると思うか」との質問に六七・五%が「核戦争は起こらないとおもう」、二九・四...全文を見る
○吉川春子君 知識の詰め込み教育ということについてはもちろんよくないわけですけれども、日本国憲法の理念である平和について教えるべきだと指導要領の中に書かれておりまして、また広島、長崎などのことについては小学校の段階でも教えていいだろうという答弁があったわけですけれども、どうでしょ...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、その小学校の学習指導要領の中に平和について教えよという中には核の問題も広島、長崎などの問題は教えよということも含まれていると、ただ簡素化したので具体的な文字にはなっていないだけだと、こういうふうに理解してよろしいですか。
○吉川春子君 次に、一九八三年六月の文部省「検定課長の「口頭メモ」」についてお伺いいたします。  このメモには次のように書かれています。「政治単元への導入として「反核・軍縮」運動を取り上げているが、反核・軍縮運動の把握が十分でなく、時事的事象の扱い方としても適切とはいいがたい。...全文を見る
○吉川春子君 今申し上げました文部省の検定課長の口頭メモは、そうしますと教科書検定のときの基本的な立場としてとらえていいんですね、一言でいいですけれども。
○吉川春子君 そうしますと、この口頭メモを付しました具体的な教科書というのは何についてこれを指したんですか。
○吉川春子君 大臣にお伺いいたします。  今、地球上には全人類を滅ぼして余りある核が存在するわけですが、にもかかわらずといいますか、核戦争が今日まで起こらなかった、そういう理由について大臣はどういう見解をお持ちですか。
○吉川春子君 つまり、今の私の質問に対する文部省の答えがさっきのメモなわけですけれども、要するに核が均衡しているから戦争にならなかったと、大臣の今のお答えはそれと共通していると思いますけれども、そう理解してよろしいですか。
○吉川春子君 そうですか、わかりました。  アメリカは今まで朝鮮、ベトナム、台湾海峡などで何度か核を使おうとしたという事実があるんですけれども、御存じですか。
○吉川春子君 御存じであるかないかだけお答えいただければ結構です。
○吉川春子君 それでは私の方で指摘いたします。  これはアメリカが長年秘密にしていた文書を昨年発表したその秘密の公文書の中に書かれているわけですけれども、それからアイゼンハワーの回顧録などにも書かれているわけですが、例えば、「攻撃に伴なう犠牲を過大にしないためには、われわれが原...全文を見る
○吉川春子君 私は、文教委員会で言う以上、いいかげんな資料に基づいて言っているわけじゃなくて、ちゃんとアメリカ自身が発表した資料その他に基づいて申し上げているわけですが、なぜ核の使用を思いとどまったかということはいろんなところに出ていますけれども、例えばアイゼンハワーは、台湾海峡...全文を見る
○吉川春子君 一九八〇年の秋の第三十五回国運総会に対して九月十三日付で、「核兵器にかんする包括的研究」と題するワルトハイム事務総長の報告が提案されました。これは日本を含む十二カ国の研究家が寄り集まって作成されたわけですけれども、そのパラグラフの中に、これも質問の通告をしてあります...全文を見る
○吉川春子君 核の均衡によって平和が維持されているという考え方を明確に否定しているのが今私が読み上げた国連の文章です。百歩譲って均衡によって平和が維持されているという見方があるとしても、それは一つの考え方であって、もちろん国連の大方の考えには反するものなんです。  文部省の教科...全文を見る
○吉川春子君 わかりました。均衡論の立場に立って文部省は検定をやっているわけではないというふうに承りました。  それで、大臣は先日の私の質問に対して御自身の御家庭のことに触れられてお答えになりましたが、私はきょうちょっと自分の家庭のことに触れさせていただきますが、私の長男が中学...全文を見る
○吉川春子君 非常に今の私たちの生きている時代というのは核戦争の恐怖ということに隣り合わせて生きていて、考えなくてもやっぱりそういうところに引きずり込まれるという可能性はあるし、考えなくて済むという時代ではやはりないわけで、こういうものと対置しながらしかし、それをなくす方向に勇気...全文を見る
○吉川春子君 業の兵器だと中曽根総理はよく言われますけれども、核が均衡して、もうこれはなくそうと思ってもなくせないものだと、そういうような立場こそ絶望の立場だし、そういう立場で、学校教育の中で、核やら戦争のことについて教えるべきじゃないんだと、やはりこれは人間の力によってなくせる...全文を見る
○吉川春子君 先ほど文部大臣は、事務職員は基幹的な職員であるというふうに言われましたけれども、その具体的な意味をもう少し説明していただきたいんですが。
○吉川春子君 確かに阿部局長がおっしゃられましたように、学校が教師だけではなくて事務職員とか、栄養士とか、用務員、警備員、緑のおばさん、いろんな職種の人の努力によって支えられているということは明らかです。事務職員を例に言えば、生徒の施設破壊に困り果てて番長を呼んで、事務室でよく話...全文を見る
○吉川春子君 文部省の事務職員とか、学校栄養士の配置計画が今行われているわけですけれども、これが全部完了しても未配置校が残るわけですが、全校必置を求めて長年の要求運動があるわけですが、それにはどういうふうにおこたえになっていくんでしょうか。
○吉川春子君 学校給食の民間委託、職員のパート化の通達をこの一月二十一日ですか、出されたわけですが、それと栄養士の配置との関係はどうなりますか。
○吉川春子君 通達の問題にきょうは触れる時間がありませんが、要するに栄養士はきちんと今までどおり置いていくということでいいんですか、一言で言うと。
○吉川春子君 時間がなくなっていろんな質問を省略しなければならないんですが、人件費の国庫負担を栄養職員、事務職員については廃止するという動向が去年から出てきたわけですけれども、長年にわたって文部省が努力して配置しようということの取り組みをしてきたわけですけれども、そういうこととも...全文を見る
04月19日第102回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会技術革新に伴う産業・雇用構造検討小委員会 第2号
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○吉川春子君 増田参考人に何点かお伺いしたいんですけれども、「日本経済と先端技術開発」という参考人のお書きになった論文を読ましていただきまして、この中に、コンピューター産業では日本は大変な黒字なんだと、こういうような御指摘もあって、非常にこの分野で輸出超過にこれからもなっていくん...全文を見る
○吉川春子君 私、一点だけお伺いいたします。  基礎的な研究が非常に不足しているということで抜本的な強化をしなければならない、私どももそのように強く思うんですが、その際に軍事技術の開発と研究、そしてその利用というような問題があると思うんですけれども、世界の研究機関の現状は今四分...全文を見る
○吉川春子君 二点お伺いします。  科学技術の恩恵が及ばなかったところにもME化の恩恵は及ぼせられるんじゃないかという指摘は非常にすばらしいなというふうに思いました。  ロボットに人間のできないことをやらせられるというメリットがもちろんあるわけですけれども、参考人の座談会の「...全文を見る
04月24日第102回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第5号
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○吉川春子君 それでは外務大臣に、非関税障壁、NTBについてお伺いいたします。  何をもって非関税障壁というふうにお考えなのか、まず最初にその定義をお伺いいたします。
○吉川春子君 日米貿易摩擦で、アメリカは日本の習慣をアメリカ流に変えることも求めてきております。アメリカでやっていること以外はすべて非関税障壁というような考え方もあります。伝えられるところによりますと、日米交渉の席上、対日輸出をふやすにはアメリカも輸出車を右ハンドルにするくらいの...全文を見る
○吉川春子君 日本の習慣とか文化とか交通ルールとか、こういうことまで非課税障壁とお考えかどうか、その点だけ端的にお願いします。
○吉川春子君 経済団体連合会が「輸入円滑化に関する意見」の中で、「食品添加物の許容範囲を欧米なみに拡大するべきである。」と言っています。これはアメリカの貿易摩擦に便乗した虫のいい日本の財界の要求であると思います。日本において食品添加物の規制は、日本人の食生活にマッチさせる形で行わ...全文を見る
○吉川春子君 また経団連は、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律の運用について、既存化学物質の品目数を欧米並みにふやして、届け出不要の範囲を拡大すべきだという意見も経団連週報の中で述べているわけです。そしてまた、届け出を不要としている既存の化学物質が欧米の約五万に対して我が...全文を見る
○吉川春子君 外務大臣、貿易の自由化という問題も非常に重要だとは思うんですけれども、このように、国民の健康とか食品の安全とかあるいは公害防止とか、いろいろな角度から食品添加物の規制やら化学物質の規制が設けられているわけですけれども、こういうものを非関税障壁だというように安易にとら...全文を見る
○吉川春子君 例えば食品添加物の問題にいたしましても、日本人の食生活から発生して規制がされているということがあると思うんです。日本人はお米を食べますし、魚を好みますし、そういうさまざまな食生活の中でこれは有害だというような規制が今まで国民の運動やら政府の努力やらによってなされてき...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 それでは、租税法定主義の問題についてお伺いいたします。  アメリカ、ヨーロッパなどの先進諸国において関税法定主義をとっていない国はありますでしょうか。
○吉川春子君 そういたしますと、なぜ日本を初め世界の先進諸国が関税法定主義というものをとっているのでしょうか。
○吉川春子君 この原則について政府・与党対外経済対策推進本部決定の「市場アクセス改善のためのアクション・プログラムの策定要領」の中で重大な変更がもくろまれようとしておりますけれども、どうなっておりましょうか。
○吉川春子君 そういたしますと、一定の条件のもとにという留保がついておりますけれども、このことについても今後の検討にすべてかかっているということですか。
○吉川春子君 租税は国会で決めるというのが憲法上の原則で、この法定主義を外すというのは憲法違反の疑いもある重大な問題だというふうに思うんですけれども、こういうような問題を検討しようとするのはなぜでしょうか。
○吉川春子君 河本特命相にお伺いいたしますけれども、仮に一定の条件のもとに関税法定主義を取り外すということになれば、相互主義の立場からは例えばアメリカやヨーロッパ諸国にもこういうことについて要求するということになるのでしょうか。
○吉川春子君 対外経済問題諮問委員会では、アメリカの意見も尊重してこの報告書をまとめているんですけれども、アメリカの意見を尊重してアクションプログラムをつくったわけですか。
○吉川春子君 関税法定主義という憲法の大原則まで外して日本がなぜそんなことをやらなくてはならないのかという重大な疑問があるわけですが、これは、アメリカなど外国に対して主権放棄の屈従と言われても仕方がないのではないかと思いますが、こういう憲法にも違反するようなものも含まれたアクショ...全文を見る
○吉川春子君 私、大臣にもぜひお答えいただきたいと思うんですけれども、憲法の枠内でとか今おっしゃいましたけれども、やはり関税法定主義を動かしていくということがこのアクションプログラムの中に入っているということはもう重大な問題だというふうに思うわけですね。なぜ日本がそういうところま...全文を見る
○吉川春子君 先ほどの御答弁もあったわけですけれども、じゃ、租税法律主義という立場は崩さないと、そういうふうに受けとめてよろしいわけですね。
○吉川春子君 関税法定主義とかあるいは租税法定主義とか、こういうものはやはり憲法の大原則であり、日本の主権に属する問題ですから、アメリカなど外国の圧力に屈して貿易摩擦の問題の解決というようなことと引きかえになるような、そういうことは絶対にやっていただきたくないということを強く要望...全文を見る
○吉川春子君 これが最後の質問ですが、河本大臣、国民が百ドルの輸入品を買える、そういう余裕があるとお考えでしょうか。閣議でもこの問題については異論続出ということが報道されておりましたけれども、いかがでしょうか。
○吉川春子君 そうしますと、新聞の誤報だというわけですね。  私は最後に申し上げたいのは、やはり今国民が非常に物価高といいますか、重税で苦しんでいるし、百ドルも余計に外国の製品を買う余裕はないし、それから同時に、今まで買っていた商品にかえて外国の物を買うということになれば、じゃ...全文を見る
04月25日第102回国会 参議院 文教委員会 第8号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子でございますが、岡本、石川両参考人にはきのうに引き続いてまた本日参議院ということで、大変御苦労さまでございます。時間も大変限られていますので、御答弁は簡潔明瞭にお願いしたいと思います。  まず第一に、画一主義の問題について伺いますけれども、概要...全文を見る
○吉川春子君 教育の機会均等の実現を目指す余りに平等概念が強調され過ぎて個性の尊重が軽視された嫌いがあるとおっしゃるわけですけれども、憲法、教育基本法の基本理念である教育の機会均等というのをどうお考えなのか、それが個性の尊重ということと矛盾するのでしょうか。
○吉川春子君 教育の機会均等が強調され過ぎてとおっしゃるけれども、しかし、教育の機会均等もまだ十分に行き渡っていないんじゃないかという感じがするわけです。  ちょっと時間の関係で次の問題に移りたいと思いますけれども、各団体からのヒアリングをどう生かしておられるのかという点につい...全文を見る
○吉川春子君 教育条件整備が非常に国民の切実な要望であるにもかかわらず、臨教審の中ではどうもこの点の論議が弱いというのが私の率直な印象です。  今国民の要求の強い問題として、学級定数の是正、適正化の問題があります。昨日、衆議院において岡本先生が四十人学級、三十五人学級についても...全文を見る
○吉川春子君 先ほど岡本先生も落ちこぼれの問題に触れて、一人一人にやっぱり行き届いた教育をしなきゃならないと再三おっしゃっていただいておりますので、ひとつぜひこの学級定員の是正の問題を六月の答申に盛り込んでいただきたいということを重ねて要求申し上げておきます。  それから、教育...全文を見る
○吉川春子君 続きまして、ことしの三月に日本経済調査協議会が「二十一世紀に向けて教育を考える」という分厚いものを発表されました。この中には岡本会長、石川会長代理、石井委員、木田専門委員などが名前を連ねておられますが、これはどういうわけでしょうか。この中には「教育基本法は金科玉条か...全文を見る
○吉川春子君 総論の中にもいろいろ問題点はあるんですけれども、しかしこれ全部一体のものとしてこういうふうに公表されておりまして、岡本先生も石川先生も賛成して、これを出す立場ですよということがやっぱり国民は受け取ると思うんですよね。だから、もし今申し上げましたようなことが先生のお考...全文を見る
○吉川春子君 私も余りとことん詰めるというつもりはないんですけれども、臨教審というのは非常に国民的な注目を集め、また期待を担われて今行われているし、ここには、前文には個人の資格で参加というような断り書きもあるんですけれども、しかし実際には臨教審の会長あるいは会長代理という肩書で名...全文を見る
○吉川春子君 教育条件の整備の問題で、臨調行革との関係についてきょうもいろいろ先生からお話がありました。この臨調行革の中では、教育費が大幅に削られたり四十人学級が棚上げされたり、さまざまな国民の願いに相反するようなことも行われたわけですけれども、臨調行革に対して岡本先生はどのよう...全文を見る
○吉川春子君 教育改革を本当に実効あるものにするためには、やはり予算の裏づけというものが必要なわけでございまして、二十一世紀の日本を支える子供たちをつくるための教育改革を本気でやるというなれば、やはり思い切った予算措置も必要かと思います。そういう意味で、やはり積極的に教育条件の整...全文を見る
○吉川春子君 四月の十八日に東京天文台野辺山宇宙電波観測所へ当委員会で視察に参りました。ここでは世界一の宇宙電波望遠鏡を持ち、次々に成果を上げております。私も新聞の記事ではたびたび読みましたけれども現地を見たのは初めてで非常に勉強になりました。  この野辺山宇宙電波観測所は三十...全文を見る
○吉川春子君 まあ定員削減という大きな情勢の流れがある中で、なかなか困難とは思うんですけれども、とにかくすばらしい観測をやっておりまして、世界的にも高く評価されているんですけれども、その内実が今御答弁なさったとおりなんですけれども、ぜひ大臣からもこの世界的な、世界随一の望遠鏡があ...全文を見る
○吉川春子君 じゃ引き続き定員の確保のためには努力していただくと、こういうふうに理解してよろしいですか。
○吉川春子君 その計画はいつ達するんですか。
○吉川春子君 当初の計画が達成されればそれでよしというわけではなくて、さらにいろんな観測とか、仕事の中身も広がっているわけですからその後も引き続いて充実させていくということですね。
○吉川春子君 東京天文台の埼玉県堂平の観測所では食事の面倒を見ていた用務員が、そして三鷹の観測所では観測環境の手入れ係の用務員がそれぞれ定年退職をいたしましたけれども補充されておりませんので、教育研究に重大な支障を来していると聞いておりますが、この点はいかがですか。
○吉川春子君 そういう重大な支障を来しているのでぜひそういうことのないように努めていただきたいと思うんです。  東京天文台ではこの十年ほど採用者がほとんどいないので、技術者は三十歳を越しているということです。今後の教育、それから研究の上でもこれは支障を来すのではないかと思うんで...全文を見る
○吉川春子君 野辺山は標高千三百五十メートルで、冬は真冬日が続いて、私たちが行きました四月十八日も、前の日に雪が降り、まだそれが残っておりました。気象条件は北海道の旭川並みというふうに言われております。そういう野辺山において寒冷地の手当の加算額が五級地、甲地の北海道と野辺山では大...全文を見る
○吉川春子君 それでは時間がもったいないので、その間にもう一つ質問いたしますが、野辺山高原の周辺には職員のためのアパートとか貸し家というのは皆無です。当初、職員相当数の宿舎が十六軒建てられたわけですけれども、その後の増員に見合う増築が行われておらず、現在は農家の廃屋を借りたり、あ...全文を見る
○吉川春子君 さっきのわかりますか。
○吉川春子君 公務員宿舎を至急に建てたいというところの一つだという御答弁をいただきまして、ぜひこれは急いで建設をしていただきたいというふうに思うわけです。同時に、共同利用機関としてこの観測所が世界各地から外国人の方もたくさんやってまいりまして、一カ月ぐらいは少なくともそこに滞在す...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、大学側の要求があれば可能性としてはあるということですか。
○吉川春子君 いろいろ困難な条件の中でも、世界的な研究観測をやっているこの野辺山についても、ぜひ文部省としても積極的に対応していただきたいというふうに思います。各地でそういう問題あるんでしょうけれども、たまたま野辺山に行きましたのでこの問題を中心にきょうは質問させていただいたわけ...全文を見る
○吉川春子君 専任であるということはどこでお決めになったんでしょうか。名工大の方からそういう要求が出されたのでしょうか。
○吉川春子君 名工大から出された副学長の設置要求は、これは専任の副学長を置いてくれというような要求だったんでしょうか。
○吉川春子君 名工大はどちらの方を要求してきたんでしょうか。
○吉川春子君 これは非常に重大な背信が行われているということになると思います。名古屋工業大学の教授会の正式な決定は、昨年の八月三日の臨時教授会で新構想大学とは異なる学長として本学の自主性を損うことのないように配慮した、教授会で選出された教授の併任によるものであるとして設置案の各条...全文を見る
○吉川春子君 名工大に置かれる副学長はそうしますと教授を兼ねるということですか、今の御答弁だと。
○吉川春子君 省令改正はされましたけれども、それは名工大の教授会の意思とは全く違うわけで、大学の自治を尊重するという立場からですと、白紙に戻して審議をし直すか、あるいは大学の意思に従って省令改正をするか、文部省としてはどういうふうにお考えでしょう。
○吉川春子君 御答弁の中には大学の意思によるものだということなんですけれども、もともと大学院設置に当たって五十八年の調査費の示達とともに文部省から提示された内容は、博士課程構想とともに教育研究体制の見直し、再編成として挙げられたのは、学部の改変、整備、そして一部、二部のあり方の検...全文を見る
○吉川春子君 そういたしますと、大学院の設置をえさに副学長を設置させるというこういうやり方は文部省はやらないということですね。
○吉川春子君 今回、名工大以外にも博士課程大学院が設けられましたけれども、副学長設置問題が起きているのは名工大だけです。文部省としても博士課程を設置することと副学長設置問題とは全く別問題だ、このことを明確に答弁していただきたいと思います。
○吉川春子君 博士課程の設置をえさにそういうことはやらないということですので、もちろんそういう原則に立って今後ともやっていただきたいと思います。  さて、三番目の問題に移りたいと思いますが、国立学校施設整備費、それから教官等積算校費及び学生等積算校費の予算額、教官・学生等積算校...全文を見る
○吉川春子君 教官とか学生とかそっちの方の予算はどうですか、わかりますか。
○吉川春子君 時間の関係で次へ進みますけれども、この間五十四年度から今年度との比較、五十七年と今年度の比較をずっと見ますと、国立大学関係の予算、それから大学の教育研究予算の低下によってこういう条件が非常に困難を来しているということが明らかです。  例えば高知大学では従来すべての...全文を見る
○吉川春子君 教育研究自体がやっぱり萎縮しないように文部省としてはぜひ配慮していただきたいというふうに思うわけです。このほかにも例えばスキー教室がなくなったとか、やれサークル室が閉鎖になったとか、いろんな学生からの要望も私どものところに寄せられておりますので、予算の削減ということ...全文を見る
○吉川春子君 学生の増募が減ったから教官も減らす、そういうことのないようにぜひしていただきたいと思います。  大臣もお聞きのように文教予算の削減によっていろんな分野でいろんな困難を来しているわけですけれども、やはり学術研究というのは非常に国の将来にとっても大切なことだし、学生の...全文を見る
○吉川春子君 残されたわずかな時間で有利子奨学金の募集定員割れの問題について伺います。  昨年、文教委員会でも最大の焦点であった育英奨学金への有利子制の導入ということがやられまして、有利子奨学金、第二種奨学金の五十九年度の応募状況についてどうでしょうか、また従来の無利子奨学金、...全文を見る
○吉川春子君 有利子奨学金の応募状況は五六・七%、無利子の奨学金の応募は一〇〇%というのが実際の数字ですね。有利子奨学金については、育英会は各大学を通して学生に対して再三にわたってPRして募集も数次にわたって行っているけれども、それでも枠が埋まらない、こういう状態です。無利子奨学...全文を見る
○吉川春子君 有利子奨学金の制度というものは欧米先進国と比べて非常に日本の後進性といいますか、奨学金制度に対するおくれを物語るものだと思います。補完的なものだということで導入したけれども、結果としては非常に学生に人気が悪かったと。こういうチラシを何遍つくったり、ポスターをつくった...全文を見る
○吉川春子君 不十分ですけれども、私としては時間ですので、これで終わります。
05月15日第102回国会 参議院 補助金等に関する特別委員会 第9号
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○吉川春子君 それでは質問させていただきます。  今年度の予算は、福祉や教育など国民生活には多大な犠牲を押しつけながら、軍備の拡大、大企業奉仕の方向がますます強まっているということについて、私はこういうことは断じて許せないと思います。  まず伺いますけれども、昨年十二月二十一...全文を見る
○吉川春子君 ところが現実はどうかと申しますと、今回補助金カットの対象としているのは、地方を通す補助金では千四百九十九件のうち二百三十三件、一五・五%であるのに対して、民間向けの補助金は九百六十五件中四十九件、五・一%になっています。で、明らかに民間向けの補助金については非常に甘...全文を見る
○吉川春子君 民間向けの補助金の問題について重ねて伺いますけれども、民間団体への高率の補助金で補助率を引き下げなかったものの中に、例えば希少金属備蓄対策費補助金があります。この補助金は、備蓄する物質を購入するための資金を民間から借りるので、その資金に対する利子補給と民間の倉庫で保...全文を見る
○吉川春子君 国の政策的意図でみんな補助金というのは決まっているんじゃないんですか。それを理由にして今回カットしないということは非常に矛盾した理屈だと思うんです。これは時間の関係で一つしか例を挙げませんけれども、通産省関係の補助金でかなり高率のものでカットされないものがたくさんあ...全文を見る
○吉川春子君 重ねてお伺いいたします。今基本的な立場について大臣からお答えがありましたけれども、それぞれの納付制度に対して補助金の交付実績、そして収益納付金の実績についてお答えいただきたいんです。
○吉川春子君 補助金交付の実績から見て、収益納付の実績も一部を除いて非常にわずかな額になっています。これは制度自身に一般的な基準がなくてばらばらの状況であり、大企業補助金について政府が大変甘い態度をとっているという結果ではないでしょうか。現在、収益納付制度のある補助金について収益...全文を見る
○吉川春子君 これは大蔵、通産両大臣にお伺いしたいんですが、補助金について非常に収益が上がった場合に、その返す金額についてはばらばらなんですけれども、補助金については全額返還すべきことを原則とすべきじゃないんでしょうか。現在は、納付実績が少ないのは納付期間が非常に短いことが原因に...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、一応目的が達成された補助金については、とにかく補助金を限度として全額返させるという原則についてはそれは賛成だという立場ですか。
○吉川春子君 五十七年の四月二十二日の大蔵委員会で、我が党の近藤議員の質問に対する答弁の中で、超LSI補助金については五十八年度から、OS補助金については五十九年度からそれぞれ収益納付が始まるとの答弁がありましたけれども、これはどうなっておりましょうか。
○吉川春子君 通産大臣お急ぎだそうで、これで結構でございます。  大蔵省あるいは大蔵大臣にお伺いいたしますが、補助金のうちの収益納付制度を適用する際の基準は各省に任せてあるんでしょうか。明確な基準を設けて大企業に対する研究開発についてはすべて適用させる、そういう方向で臨むべきじ...全文を見る
○吉川春子君 五十六年十二月の財政制度審議会の報告の中で、「成功したプロジェクトについて、国はむしろ出資者として関与しているとの観点から補助金相当額を超えて返還させるという考え方もあろう。」、このように指摘がなされております。  大蔵大臣に伺いたいわけですが、現在、生活保護費と...全文を見る
○吉川春子君 この問題はかなり基本的な問題だと思うんです、政治姿勢として。要するに一般論として今おっしゃいましたけれども、繰り返して言いますと、国民のぎりぎりの最低生活にさえメスを入れて補助金をカットする、こういうことが今度の国会でやられようとしているわけですから、こういうときに...全文を見る
○吉川春子君 納得いく御答弁が得られたわけではありませんが、時間の都合で文教関係に移らせていただきます。  教材費の国庫負担をやめて一般財源化した問題についてお伺いいたしますけれども、中曽根総理はこの点について、経費の所属が変わっただけで大きな変化ではない、精神も変わっていない...全文を見る
○吉川春子君 四月二十二日に我が党の橋本議員が埼玉の九十二市町村の中で十五市町村において国の教材費補助の廃止に伴い当初予算で教材費を削減している事実を指摘いたしまして、政府は調査を約束されたわけですが、その点について御報告いただきたいと思います。
○吉川春子君 今の阿部局長の調査の報告は非常に不十分でございます。私が独自に調査したところによりますと、例えば埼玉県の草加市においては、小中学校の教材費は五十九年度が小学校が二千五十万四千円であったものが六十年度は五百二十一万五千円に減っているし、中学では千三百四十六万八千円だっ...全文を見る
○吉川春子君 私は、今の草加市の例で余りにも教材費が激減しておりますので、不思議に思いまして市の担当者に電話を入れて聞いてみました。そうしたら担当者は、この予算が減った理由は国庫支出金がカットされたからだと、こういうふうにはっきりと述べているわけです。これは一部の自治体ということ...全文を見る
○吉川春子君 指導の問題については後ほど改めて伺います。  教材費の関係で、障害児の教育との兼ね合いで二、三伺わせていただきます。  埼玉県では県立の盲、聾、養護学校が二十四校ありますが、そのうち十七校で訪問教育が行われており、五十九年五月一日の調査で二百五十九名の児童が訪問...全文を見る
○吉川春子君 一般財源化したということは全く同じことで、養護学校についても教材費の削減の影響が非常に及ぶということになると思うんです。  訪問学級の充実について一、二問伺いますけれども、義務教育において家族とも十分に話し合いが行えるように回数、時間数をふやすことや、一時間から三...全文を見る
○吉川春子君 週三回程度になるということでしたけれども、ぜひ子供についても二人に一人というふうな水準まで当面高めていただきたいということを要望しておきます。  高等部において訪問学級を制度化すべきではないかというふうに思うわけですが、先日、埼玉県の高等学校教職員組合が行ったアン...全文を見る
○吉川春子君 しかし、いつまでも高等部において訪問学級を設けないということではないと思いますけれども、ぜひ近い将来の検討課題としてこれを検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○吉川春子君 介助職員についても補助金がカットされまして一般財源化されているわけですけれども、引き続いてこの点について伺います。  昭和五十四年度から養護学校が義務化されましたが、それまでも進学率が高まるにつれて心身の障害の重度とか重複している子供の入学が増加してきております。...全文を見る
○吉川春子君 そういたしますと、この職員の補助が打ち切られて交付金に組み込まれるということになりますと、現在でも介助職員の配置が国の基準を大きく下回っているわけですから、交付金になれば一層配置率が低下するのではないかと大変気がかりでございますし、現に介助職員からもそういう切実な要...全文を見る
○吉川春子君 この介助職員については、介助職員としてではなくて教諭として配置している東京都のような例もありますし、確かにそれぞれ自治体によって違った対応のわけですけれども、しかしこういう職種が必要だということには変わりないわけで、今度の一般財源化というのはやはり介助職員の数をふや...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと最後のこと、もう一度伺いますけれども、今の局長の御答弁だと、保護者の負担にかかっていくということはほとんどなくなってしまった、今はすべて教材費は公費で賄われていると、こういう御答弁だったんでしょうか。
○吉川春子君 PTAの会費から出すということは保護者が負担しているというわけですけれども、昭和五十八年度に保護者が支出した教育費調査、こういうものを文部省は発表しておられます。この中で例えば教材費関係は児童生徒、幼児一人当たりの負担がかなり多くなっておりますけれども、これと今の局...全文を見る
○吉川春子君 ここで教材費の論議をする時間はないんですけれども。私も二人の子供を小学校、中学校、高校と通わせておりますので、いかに教材費の父母負担が多いかということは身をもって体験してきている一人なのですけれども、今回の教材費の一般財源化ということは、昭和二十七年以前の状態に戻す...全文を見る
○吉川春子君 それはぜひ調査をして、データをつかんで、教材費についてどれだけの父母負担があるかという認識をはっきり文部省としてお持ちになるべきだと思います。  その次に、学校現場での教育効果を左右するのは教員組織、教科書、施設設備の三つの要素である。設備のうちでも教材教具は改良...全文を見る
○吉川春子君 私も一般論として教員が非常に重要な役割を果たすことについて別に異論はないわけですけれども、今申し上げましたのは、実は昭和五十三年十一月に文部省初中局長の諸澤正道さんが「新しい教材基準」という本の「序」に今のような言葉を書いていらっしゃるわけなんです。もう一度お伺いい...全文を見る
○吉川春子君 熟読しなくても結構ですけれども、文部省の本ですから序文ぐらいお読みになったらいかがでしょうか。教材の整備が教育効果を上げる上で非常に重要であるということは論を待たないわけです。  ところで、何部局長は四月八日の衆議院の連合審査で、教材費を交付税の方に一般財源化する...全文を見る
○吉川春子君 教材整備計画が教育効果を上げると、文部省、今、阿部局長自身もおっしゃっておられて、そして計画を進めてきたわけですけれども、この計画を途中で投げ捨てるというのはまことに無責任きわまりないと思います。せっかくつくった計画だから云々ということであれば、具体的にどのような方...全文を見る
○吉川春子君 自治大臣にお尋ねいたします。  この一般財源化した教材費等の問題ですけれども、一般財源化しているものについて自治省としてはどういう態度で臨むかということを伺いたいわけですけれども、交付税の中から教材費について従前どおり、あるいは積極的にこの措置をせよと、こういうふ...全文を見る
○吉川春子君 重ねて自治大臣にお伺いいたしますけれども、そういたしますと地方交付税で地方自治体に送った財源について、この中から教材費の計画を達成するためにこれだけは必ず使え、こういうような指導は自治権の侵害との関係もあって原則的にはできないのだと、こういうふうにとってよろしいです...全文を見る
○吉川春子君 地方団体の方といたしましては、地方交付税としてもらった財源についてどういうふうに使おうと全く自由であるというわけですけれども、文部大臣が最初に御答弁されましたのは、教材費を一般財源化した、こういうことで地方自治体についてはしかし教材整備計画が達成できるように指導して...全文を見る
○吉川春子君 これで私の質問を終わりますけれども、要するに国庫負担金として国がお金を出していれば教材整備計画も進みますけれども、国はお金を出さないと、しかし口だけは出す、こういうことでは各自治体の姿勢によって非常に教材の整備もアンバランスになるし、実際その効果が上がらないというこ...全文を見る
05月30日第102回国会 参議院 文教委員会 第9号
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○吉川春子君 それでは四人の参考人の方々に質問さしていただきます。  最初に三次参考人に産業構造審議会の情報産業部会の問題について伺いたいと思います。  三次参考人は文化庁の著作権審議会のメンバーでもあるんですけれども、きょうは三人の方がこのメンバーという構成なので、専ら通産...全文を見る
○吉川春子君 続きまして、三次参考人と中村参考人にお伺いいたしますが、世界のコンピューター市場においてハード、ソフトともにIBMを中心としたアメリカの大手独占企業が圧倒的な支配力を持っているということは周知の事実でありますが、アメリカはなぜ通産省のプログラム権法に強硬に反対したと...全文を見る
○吉川春子君 わかりました。  それでは阿部参考人にお伺いいたします。  コンピュータープログラムを著作権として保護をするという考え方と、工業所有権として保護するという相対立する考え方があるわけですけれども、今回、文化庁と通産省が合意して法案の提出に至ったわけですけれども、著...全文を見る
○吉川春子君 コンピュータープログラムが著作物だということについてはかなり国際的にそうなっているということを繰り返しさっきから言われていますけれども、かなり無理があると思うんですが、本来の著作権とそれから本来の著作物そのものにぴたりと当てはまるというふうにお考えなんですか。
○吉川春子君 阿部参考人と土井参考人にお伺いいたしますけれども、著作権の創作というのは、著作権法の創作というのは、基本的には個々の自然人の行為として著作物の精神的所有権が保護されるということで、映画の場合のように一定の要件のもとでのみ法人に著作権者としての地位を認めさせているわけ...全文を見る
○吉川春子君 すべて言ってみれば力関係によって帰属が決まるような形になるわけで、そういう中では非常にプログラマーその他の権利の保護が不十分ではなかろうかという印象を私は持つわけです。  最後に中村参考人にお伺いいたしますけれども、業界の立場からいってソフトの保護期間はどの程度で...全文を見る
06月06日第102回国会 参議院 文教委員会 第11号
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○吉川春子君 著作物とは何かということが今回の法改正の中で大きな疑問点の一つでもありますので、私もこの点から質問に入りたいと思います。  コンピュータープログラムをどういう形で保護すべきかについてはいろんな考え方が従来からあったわけですけれども、著作権法による保護ということに政...全文を見る
○吉川春子君 著作権として保護されるプログラムが「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」であるというふうにすれば、コンピューターを動かすことをただ一つの目的としてつくられているソースプログラムなどは、改正案の方ですけれども、第二条...全文を見る
○吉川春子君 職業別電話帳も著作物だということでそれを認めるとしても、「電子計算機を機能させて一の結果を得ることができるようにこれに対する指令を組み合わせたものとして表現したもの」というわけだから、ちょっとやっぱり違うと思うんですよ。  それで、今の質問の中で、つまり機械を動か...全文を見る
○吉川春子君 端的にお答えいただきたいんですけれども、そうしますとすべてのプログラムは著作物という概念で包括し得るわけですね。
○吉川春子君 「一の結果を得ることができるように」という言葉が入っているわけですけれども、そうしますとこれによって著作権法によって保護されるプログラムかどうかということを分ける、だから極端に言えば保護されないプログラムもあり得るという意味でこのメルクマールを設定されたんですか。
○吉川春子君 通産省にお伺いいたしますが、思想、感情を表現したものが著作物という立場でいえば、単に機械を動かすプログラムは著作物とは言えないのではないんでしょうか。
○吉川春子君 通産省はそういたしますと著作権法で将来ともコンピュータープログラムを保護すべきものというふうに考えている文部省と考えが一致しているわけですね。
○吉川春子君 現時点のことについて伺っておりませんで、今後の問題としてコンピュータープログラムの保護という点でいろんな複雑な問題が出てくると思われますが、文部省は将来とも著作権でいくんだと、こういうふうにはっきり言っておられるんですが、通産省はいかがでしょうか。
○吉川春子君 わかりました。通産省と文部省のお考えは少し違うような印象を受けました。  もう少し突っ込んでお伺いしたいんですけれども、「文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」が著作物の一つの要件とされていますが、この文芸、学術、美術、音楽をそれぞれ区分けしてどの分野に属す...全文を見る
○吉川春子君 昭和四十八年六月の著作権審議会の第二小委員会ですか、ここでは「プログラムの多くは、いくつかの命令の組み合わせ方にプログラムの作成者の学術的思想が表現され、」こういうことが出てくるんですが、今の加戸次長の御説明とまたちょっとニュアンスが違うように思いますが、そうではあ...全文を見る
○吉川春子君 私はこの小委員会の報告と今の説明を聞いて、やはり今までの著作物の概念から少し幅を広げないとコンピュータープログラムは著作物の中に入らない、そういう苦心の跡をここに見ることができるわけなんです。コンピュータープログラムを著作物として保護すべしという立場に立ったとしても...全文を見る
○吉川春子君 これはもう平行線をたどっておりますので、次の問題に移ります。  文部省と通産省が和解をされたというふうに私は受け取っているわけですけれども、その経緯について若干お伺いしたいと思います。  通産省は、ことし一月十九日、「著作権審議会中間報告について」という文書を発...全文を見る
○吉川春子君 四月九日付の経済対策閣僚会議の対外経済政策の中にはエレクトロニクスの項目があります。ここでは、「エレクトロニクス分野における知的所有権の適切な保護を確保するため、半導体チップの権利保護に関する法律案及びコンピュータ・プログラムの権利保護に関する著作権法改正案を閣議決...全文を見る
○吉川春子君 日米エレクトロニクス協議会で高く評価されたということなんですけれども、具体的にはどういうことなんでしょうか。
○吉川春子君 アメリカのエレクトロニクス製品が日本に非常に入りやすい条件ができた、こういうことで高く評価されたわけですが、アメリカが通産省の従来主張しておりましたプログラム権法に強い反対の意を表していたわけですけれども、それはどういうところに理由があったんだとお考えですか。
○吉川春子君 アメリカはなぜ日本のコンピュータープログラムの保護期間が、権利保護の期間が短い、この点に不満を表明していたんでしょうか、その理由です。
○吉川春子君 権利の保護期間については後でもう一度お伺いいたしますが、アメリカがソフトウエアの先進国であるということはもう事実ですが、その実態と、日本とアメリカはどの程度ソフトウエアの産業の分野で差があるんでしょうか。
○吉川春子君 科学技術庁の外国技術導入年次報告昭和五十八年度版を私見てみました。そうしましたら最近三年間の先端技術の導入傾向を分野別に見てみますと、電子計算機関連は著しい増加となっております。先端技術導入は五十六年が二百二十四件、五十七年が二百九十七、五十八年が四百八十四件と、も...全文を見る
○吉川春子君 例えばアメリカからソフトウエアの技術を導入して、そして契約期間を五年程度ということでスタートいたします。その場合に、じゃ著作権法で今度五十年保護されるということになりますと、そうしますと五年の契約のソフトウエアはどうなるんですか。簡単でいいんですけれども、どうなるん...全文を見る
○吉川春子君 契約が切れた場合、このアメリカから導入したソフトウエアの権利は著作権法で保護されるということになるんじゃないんですか。
○吉川春子君 IBMなどアメリカの大企業あるいはソフトウエア関係の企業は膨大なソフトウエアを在庫として持っていて、これを日本を初め世界各国あるいは開発途上国にこれからどんどんといいますか、技術を輸出していくという関係になると思うんですね。そういう場合に、通産省のプログラム権法で十...全文を見る
○吉川春子君 今の御答弁の中で、利用価値のある限り著作権法として権利を保護していくと、こういうふうに言われました。極端な話が、例えば源氏物語、枕草子はいまだにすごく読まれているわけで、音楽にいたしましても、ベートーベンの音楽とかもっと古い音楽とか、そういう意味で言えば、利用価値の...全文を見る
○吉川春子君 工業所有権で権利の保護は十五年というふうになっているわけですけれども、これはどういう理由に基づくものでしょうか、通産省に伺います。
○吉川春子君 そうしますと、工業所有権の保護は、発明者の権利の保護とそれから技術、産業の進歩発展を図る、そういう調和のもとに十五年という比較的短い期間の権利保護というふうに決めているんだと、こういうことでいいんですね。
○吉川春子君 工業所有権の権利の保護を得るためには非常に厳しい審査があるというふうに聞いております。コンピュータープログラムを著作権として保護すれば、工業所有権としては認められないような価値の少ないと申しますか、そういうものでもさらに長い五十年という期間保護されるということは非常...全文を見る
○吉川春子君 著作物としてのコンピュータープログラムの保護の場合は、極論すれば百年ぐらい保護されるプログラムも出てくるということになると思うわけですね。生前個人に属するものについてはそういうことも出てくると思うし、百年も保護をする必要のあるプログラムがあるのか、こういう疑問もあり...全文を見る
○吉川春子君 それでは、私の質問の三番目は、労働者の権利保護と著作権の法人帰属の問題について伺いたいと思います。  著作権審議会の第六小委員会の中間報告、五十九年一月によりますと、ソフトウエアについての権利の帰属について二十九条、これは映画の著作物の著作権者ですけれども、「第二...全文を見る
○吉川春子君 今回の改正案では、この中間報告の考え方を捨てて、第十五条二項を特別に加えて、プログラムの著作者は原則として法人であるというふうにしているわけですが、その理由について御説明いただきたいと思います。これは非常に短い期間に文化庁の考え方が変化したと私は受けとめているわけで...全文を見る
○吉川春子君 ちょっともう一度今のところを伺いますが、十五条にある「法人等が自己の著作の名義の下に公表する」、こういう要件を今回削られたわけですね、プログラムに関しては。この理由はどういうことなのでしょうか。
○吉川春子君 今答弁にありましたように、やはり現行著作権法の中にプログラムを著作物として加えるということは、今の法律ではなかなか対応できない部分があって改正を迫られたわけですね。その点についてはちょっときょうはこれ以上は踏み込みません。  それで、労働省にお見えいただいていると...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと答弁がわかりにくかったんですけれども、労働者が使用者と契約を取り交わして、そしてプログラマー、システムエンジニアが自分のつくったものについては著作権が帰属するような、そういう事例というのはないという御答弁だったんですか。
○吉川春子君 私は実際は、労使の力関係の中で、著作権法が新しく予定しているような契約を結んで個々の労働者に著作権の権利が帰属するということは難しいというふうに考えます。労働省は労働者の権利を守るところですが、今回の著作権の帰属の問題について何か対策を考えておいででしょうか。
○吉川春子君 著作権法の中で、なかなか難しいので、立法的な対策という意味だけではなくて、やはり労働省としても労働者の権利保護のための何らかの対策が必要ではないか、このように私は申し上げたわけです。  それで文化庁にお伺いいたしますが、コンピュータープログラムが派遣労働者によって...全文を見る
○吉川春子君 そういたしますと、実際にコンピュータープログラムあるいはソフトをつくっている労働者といいますか、法人の職員などについては著作権が帰属するという可能性は非常に少ないわけなんですね。  派遣労働者の増加ということは、終身雇用制という日本の従来の慣行を崩していわゆる労働...全文を見る
○吉川春子君 労働基準法等でいろんな権利が保障されていてもなかなか実際にはそれは守られていないという実情があるわけで、ましてや法律上も労働者個人、自然人に帰属する余地が断たれているというのが今度の著作権法の一つの改正部分だと思いますので、そういう点では私はやはり労働省がそういう実...全文を見る
○吉川春子君 私は著作権法の改正について反対の立場から討論をいたします。  我が党は、目覚ましく発達するコンピューターのプログラムを知的生産物として保護することは重要であると考えており、自主的、民主的な発達を確保し、その利用開発が人類の福祉に役立てられるべきであること、したがっ...全文を見る
06月11日第102回国会 参議院 文教委員会 第12号
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○吉川春子君 私学共済年金は、国公共済年金と連動して人勧スライド、物価スライドは事実上制度化しているにもかかわらず、臨調答申以後の四年間連続して引き上げ率の値切り、もしくは引き上げ時期の引き延ばしが行われてきました。この結果、年金生活者の生活が大変圧迫されてきたわけですが、この点...全文を見る
○吉川春子君 人勧制度自体憲法二十八条に反するもので認められないわけですけれども、この人勧すら凍結、値切りするようなことを来年度以降も続けるのかという点ですけれども、来年以降はこういうことはやらないというふうに約束していただけるでしょうか。
○吉川春子君 人勧制度のことについてはきょうは立ち入りませんが、憲法違反であるということは明白です。  次に、私学共済組合員の資格の点について伺いたいんですが、私学の小・中・高校において共済組合加入者の数はどれくらいいるんでしょうか。
○吉川春子君 今の加入者の数は、一部兼任とか重複はあるはしても全体の七四%しか加入しておりませんけれども、その理由はどういうところにあるんでしょうか。
○吉川春子君 私学共済の組合員になれる条件はどういうことですか。
○吉川春子君 そして、この法十四条に当たる者は共済組合への強制加入ということになるわけですね。
○吉川春子君 この文部省よりいただきました「私学共済事務の手引」によりますと、「勤務の対償として給与を受けるものは、すべて学校法人等代表者の報告に基づき組合員とします。」ということで、「事実上の使用者関係があり、一定の仕事を担当し、常時一定の勤務時間拘束を受けている者です。したが...全文を見る
○吉川春子君 それに対しまして実態はかなりの教職員が共済組合員となっていないということがあります。さっきおっしゃられましたように、一部の私立大学の除外を除いてもかなり多いわけです。例えばある私立高校では、教員の三分の一が講師でありますけれども一人も共済組合には入っていないという報...全文を見る
○吉川春子君 現状としてはかなりまだ組合員になっていない方が多いわけですから、その資格がありながらまだ組合員でない人々を加入させるように一層努力をしていただきたいと思います。  続きまして、公立学校の臨時教職員の社会保険についてお伺いいたします。公立学校の臨時教職員の年金や健康...全文を見る
○吉川春子君 文部省にお伺いいたします。今と同じ質問なのですけれども、どうですか。
○吉川春子君 そうしますと、一年に満たない者については、現在臨時採用の教職員はどういうふうに保険が適用されていますか。文部省に伺います。
○吉川春子君 雇用保険じゃないですよ。国保と年金です。
○吉川春子君 使用期間が二カ月以内ですか。いいのですか。
○吉川春子君 もうちょっときちっとお答えいただきたいんですけれども、もう一度伺いますが、そういたしますと、公立学校の臨時教職員については任用期間が二カ月を超え、一年末満の者については、健康保険というのは国保ですか、政府管掌の健保ですか、どちらが適用されているんですか。
○吉川春子君 年金はいかがでしょうか。国民年金ですか、厚生年金ですか。
○吉川春子君 そうしますと、ちょっとくどいようですけれどももう一度確認しますが、二カ月を超えて一年末満の人は政府管掌の健康保険とそして厚生年金が適用されている、こういうふうに文部省はおっしゃるわけですね。
○吉川春子君 そうですか、思いがけない答弁ですね。しかし、実態がどうなっているか御存じですか。全国の臨時教職員の問題については、国保に加入している人が非常に多いし、そして何の社会保険にも入っていないという人も多いんですけれども、こういう実態を御存じですか。
○吉川春子君 そうですか。今お答えにはなりましたけれども、全国の臨時採用の教職員が政府管掌の健康保険とか厚生年金に加入するためには大変な苦労が要るわけですよね。例えば、一例を申し上げますと、東京都では、都教委に社会保険加入の適用申請を出しまして、麹町社会保険事務所に対して資格確認...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、臨時採用の教職員が社会保険の適用をすべて受けられるわけですから、これは全国的にはこういう個々の人がいろんなところを相手にして闘って、そしてようやく手に入れるということではなくて、当然にこの社会保険の適用はされなければならないというそういうお立場ですよね...全文を見る
○吉川春子君 委員長、質問通告してあるんですよ、答弁さしてください。そんな無責任なことってないですよ。
○吉川春子君 一般国民と同様の権利の保障があるということですから、任用期間二カ月を超えて、そしてしかし一年末満で共済年金の適用がないという場合には政府管掌の健康保険とそして厚生年金の適用が受けられると、これは厚生省に伺いますが、そういう解釈でよろしゅうございますか。
○吉川春子君 そういうわけでありますから、文部省としても、一年末満は共済の適用がないということで、国保とか国民年金ではなくて、政府管掌の健保あるいは厚生年金に加入させるように、臨時教職員についてもそういう立場で努力されるべきだと思いますが、いかがですか。
○吉川春子君 今、制度の趣旨に沿っての対応がなされていない都道府県が多いわけですから、そういうところについては、それでは今申し上げましたような立場で指導していただけますね。
○吉川春子君 私は個々の事例を挙げたんですけれども、それを何とかしてくれというよりは、全体的にそうなっていないんですよね、違法行為が行われている。そういうことで指導を強く要求したわけです。それに近いお答えがありましたので、混乱しているようですから、そのことを強く要望して雇用保険の...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、六カ月に満たない勤務期間でもって退職手当条例で救済できない場合には雇用保険で救済されると、こういうふうに理解してよろしいんですね。
○吉川春子君 ちょっと時間の関係で先を急ぎますけれども、今の労働省の回答でも明らかなように、退職手当条例あるいは雇用保険、どちらかで救済されるということが法の建前なんですけれども、このことについて文部省はどうお考えでしょうか。
○吉川春子君 六カ月未満の場合に雇用保険の適用があるわけですけれども、そういうふうにじゃ扱っていただけますね。
○吉川春子君 各県の条例は、六カ月以上というふうになっているところがほとんどだというふうに思いますが、それ以外のことについては雇用保険でフォローするということですので、そういう立場でやっていただけますかという質問なんです
○吉川春子君 何となく混乱がきょうは多いですね。六カ月以上は退職条例でフォローしているわけですから、六カ月未満について雇用保険の適用か——雇用保険で救済すべきだということなんですけれども、その点についてどうですか。
○吉川春子君 そうしますと、六カ月以上と定めてあれば、それ未満の人は救われないということですか。
○吉川春子君 ちょっと私、じゃこの次の委員会のときにもう少し聞きますから、もうちょっと答弁を整理してほしいんです。  失業者が退職手当の支給を受けようとすると不当な圧力のかかる県があるんです。この手当の支給申請をすれば次の職場はあきらめた方がいいと、こんなおどしをかけて退職手当...全文を見る
○吉川春子君 この質問の締めくくりで文部大臣に伺いますが、現在、出産、病気などの代替教員などとして全国の小中高等学校にはたくさんの臨時採用の教員がいます。埼玉で三千人、愛知で五千人というふうに臨時教員が働いているわけです。教育という崇高な仕事を支えていることについては、正式な採用...全文を見る
○吉川春子君 質問を変えます。  文部省は、去る四月の二十六日付の文書で、全国の公立小中高等学校すべてを対象として特別活動の実施状況の調査を行いました。この調査の目的は何でしょうか。また、昭和五十五年には三千校、一〇%の抽出調査であったものを、今回は悉皆調査としたのはなぜでしょ...全文を見る
○吉川春子君 教育課程の改善をするための参考資料にするということですけれども、それ以外の目的にはもちろん使用されないわけですね。
○吉川春子君 行政指導にも使うという意味ですか。
○吉川春子君 大変問題発言ですね。  特別活動に関する調査票を文部省で作成して、学校名、校長名の記入欄まで設けているわけですが、文部省で学校名、校長名までつかむ必要があるんですか。なぜこういう用紙を作成しましたか。
○吉川春子君 学校名、校長名の記入は学校側の任意に任せられていると思いますが、どうですか。
○吉川春子君 学校名、校長名の記入は強制的だとおっしゃるんですか。
○吉川春子君 当然と、という非常にあいまいな言葉ですけれども、強制とは言えないんでしょうね、文部省は。特定の項目について答えあるいは答えないことは学校側の自由であると思いますが、その旨は明記されていないのはなぜですか。
○吉川春子君 大変強気の答弁ですね。文部省がこのような調査をする法的な根拠はどこにあるんですか。
○吉川春子君 学力テストに関する最高裁の判決で地方教育行政の組織及び運営に関する法律の五十三条、五十四条についての解釈の判断を出しておりますが、国の権限はそういうところまで及ばないとしているわけです。文部省は各都道府県教委に対してこの調査を行うとしても、個々の学校についてまでアン...全文を見る
○吉川春子君 さっき私が申しました法律の第五十三条、五十四条について最高裁は国の権限はそこまで及ばないとしている、その点についてはどうですか。
○吉川春子君 今度の文部省のこの悉皆調査はこういう権限が文部省にあるかどうか、都道府県に対してあるということであって、各小中学校に対してまでこういう権限はないと思うんですけれども、そこまであると言い切るんですか。
○吉川春子君 今高石局長がお読みになりましたように文部省が直接市町村の小中学校に対して、あるいは高等学校に対してそういう権限がないということは今お述べになったところで明らかじゃないでしょうか。  それで、この調査の十四項目目に日の丸、君が代について質問していますけれども、日の丸...全文を見る
○吉川春子君 とんでもないことをおっしゃいますね。学校に自由がないなどということはおかしいじゃないですか。だって、学習指導要領はやはり一応の基準を示すものであって、あなたはここの委員会でも答弁されたけれども、指導要領というのは弾力的に各学校が運用するものだ、個々のいろんなことまで...全文を見る
○吉川春子君 画一主義の教育が臨教審の論議にもなっているようでありますし、臨教審の意図はさておくとして、日の丸や君が代を学校に押しつけることは個々の学校の自主的、創造的な教育課程の編成を妨げて画一教育を押しつけることになると思います。私は、今度のその文部省の調査が行政指導などには...全文を見る
○吉川春子君 昭和四十四年度以後における私立学校教職員共済組合からの年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案に反対の立場から討論を行います。  私学共済年金は、公務員給与、国公共済年金と連動して、人勧スライド、物価スライドが事実上制度化されてきました。ところが、臨調答...全文を見る
06月12日第102回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第6号
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○吉川春子君 どうも四人の参考人の皆さん御苦労さまでございます。共産党の吉川春子ですが、私は松本参考人に四点お伺いいたしまして、引き続き橋本委員が質問されますので、よろしくお願いいたします。  報道によれば、ことしの生産者米価の値上げは行わないというふうに言われています。農家の...全文を見る
06月20日第102回国会 参議院 文教委員会 第13号
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○吉川春子君 六年十三日、私は川越市の埼玉県立盲学校を訪ねて、児童、生徒の様子を見、資料をいただき、先生方やお母さん方からさまざまな要求を聞いてきました。第一は寄宿舎の位置づけや寄宿舎の寮母さんの職務内容です。就寝、食事、入浴などの指導もありますが、話し合いや学習、遊びなどの指導...全文を見る
○吉川春子君 寮母の仕事の内容というよりは寄宿舎の機能という角度から今お伺いしたわけですけれども、提案者に続いてお伺いいたしますけれども、青森などにおいて指導員という名称にしていると聞いていますが、寮母という職名が仕事の内容など、実態に合わなくなってきていて、地方自治体でもそれな...全文を見る
○吉川春子君 もう一点、この件で大臣にお伺いしたいんですけれども、寮母と呼ばれる人の中には大変男性もたくさんいらっしゃって、例えば結婚式などのときに寮母というふうに紹介されて非常にショックだったというようなことも言われていますが、この名称をもう少しふさわしいものに変えていくという...全文を見る
○吉川春子君 お母さん的な側面もあると同時に教育的な側面も強くなってきて、また特に男子の舎生などにとっては、やっぱり男子のいわゆる寮母が必要ということもあるわけですので、ぜひその点文部省として積極的にこの法案の意図を酌んでいただきたいと思います。  それから、続きまして、六月一...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 まず、前回の委員会でも伺いました臨時教員に対する雇用保険の適用問題でさらにはっきりさせておきたい点を最初に二、三点伺います。  労働省お見えになっていますでしょうか。——産休代替教員など任用期間が六カ月未満で、一年間を振り返ってみれば全体としては八カ月あるいは九カ...全文を見る
○吉川春子君 文部省にお願いいたします。  臨時教員が雇用保険の適用になってない場合が、今のような例があるわけです。労働省とよく連絡をとって、こういうものが適用になるんだという通達をぜひ出していただきたいと思います。いかがですか。
○吉川春子君 労働省は明確なお答えをいただきましたので、もう結構です。  二番目は、失業者の退職手当のことですが、退職者に関する退職手当条例の中には、失業者の退職手当という条文があります。埼玉県条例では十三条なんですけれども、勤続六カ月以上で退職した職員が、その翌月から起算して...全文を見る
○吉川春子君 まあよく実態を調べて本当に、この次の国会でも続けて聞きますので、指導していただきたいと思います。  それから、前委員会でも通告しておきました愛知県における実態なんですが、こういうことを仮に臨採の教員が知っていて、失業者の退職手当を受けようとすると、今度はこういう者...全文を見る
○吉川春子君 まあ、臨採教員というのは身分も不安定で、その中で教師と同じように教育を支えている方々ですから、現にあるこういう制度さえ受けられないということがないように、ひとつ文部省でよろしく御指導のほどお願いしたいと思います。  引き続きまして、学校事故の防止と救済の点について...全文を見る
○吉川春子君 非常にたくさんの事故が学校で発生しているということがその数字からわかるわけです。  私はこの三月に大分県の日田市へ参りました。この市立小学校で昭和五十六年に小学校六年生の身長百六十一センチの男の子が体育の授業で教師の指導のもとプールサイドから水深八十五センチのとこ...全文を見る
○吉川春子君 文部省の示している基準どおりプールをつくってもそうすると必ずしも安全ではないということになるわけで、市町村では何を基準にしてプールをつくったらよいのかということになると思うんです。安全なプールは各市町村教育委員会が自分で責任を持てということになるんでしょうか。この「...全文を見る
○吉川春子君 深過ぎるプールでおぼれたからこのプールの浅さは八十センチ以上にした、そういう経過が確かにあります。しかし今文部省は、全国の学校でプールをつくることは望ましいとしながら、その安全基準を示していないんですよね。それはどういうわけなんですか。やっぱり、それは人間のやること...全文を見る
○吉川春子君 日田市のその問題の起こった小学校の校長先生とかまたそのほかいろんな校長先生にもお話を伺ったんですけれども、やっぱり文部省の示したのが安全基準というふうに受けとめている節があるんです。国の言うとおりにやっているんだからそこで事故が起きたとしても責任はないんだ、こういう...全文を見る
○吉川春子君 この学校安全会、学校健康会ができる前あるいは非常に給付水準が低い時代にけがをされて何の補償もなく苦しんでいる方もたくさんいます。私は一月に大宮市内の病院に入院中の大谷君という方を見舞いました。彼は、昭和三十六年五月、柔道練習中に右後頭部を強打して意識不明となり、病院...全文を見る
○吉川春子君 大臣にお伺いいたします。大谷君のお父さんはこの事件を実は裁判所に訴えなかったんです。これは将来ある先生を傷つけたくないということでやられたわけです。当然裁判に訴えて争っている例もあるわけですけれども、教師の過失の認定などが非常に困難で、敗訴したりあるいは泣き寝入りし...全文を見る
○吉川春子君 教師に過失がある場合もありましょうし、ない場合もあるんですけれども、それを裁判で争うということになりますと、まず長い年月がかかり、救済されるまでに、本当に事故に遭った人も大変な思いをするし、とにかく学校の先生を敵に回してやるわけですから、これは精神的な苦痛も大変なも...全文を見る
○吉川春子君 私はこの次の国会で引き続きこの問題を取り上げますけれども、やはり事故は起こるわけですね。不可抗力でも事故は起こる。そしてそれを救済しなければならない。それから私たちは、義務教育を受けるということはやっぱり責任としてあるわけですね、強制をされているわけです。だから、そ...全文を見る
07月09日第102回国会 参議院 文教委員会 閉会後第1号
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○吉川春子君 岡本先生、どうもきょうは御苦労さまでございます。  第一次答申の第二節で明治五年の学制公布を「第一の教育改革」、戦後の教育改革を「第二の教育改革」としておりますが、二つをひっくるめて「明治以降の追い付き型近代化時代の教育」というふうにしています。しかし、これは大変...全文を見る
○吉川春子君 今回の答申の中で教育勅語について批判がないのはなぜでしょうか。  教育勅語は国民を臣民と呼び、忠孝を説き、「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」とか、私、戦後の教育受けたのでよく読めないんだけど、そういうふうになっているんですけれども、こうい...全文を見る
○吉川春子君 結局、「第二の教育改革によりもたらされた義務教育期間の延長、高等教育の大衆化なども、大局的にみるならば、明治以降の追い付き型近代化時代の教育の延長線上にある」などというのは見当違いも甚だしいど思うんです。これは憲法の普通教育の保障、教育の機会均等という、その前の時代...全文を見る
○吉川春子君 よそから借りてきたものではないということですけれども、さらに申し上げますと、太平洋戦争末期、教育を戦争遂行目的に合わせようとして、昭和十六年三月に出された国民学校令の施行規則一条三号にこういう記述があります。「我ガ国文化ノ特質ヲ明ナラシムルト共ニ東亜及世界ノ大勢ニ付...全文を見る
○吉川春子君 今非常に大変重要な答弁をなさったわけですけれども、神とか仏とかそういうものを尊敬するものを教育の理念として持ってくるということは、これは会長、憲法違反ですよ。いかがですか。
○吉川春子君 神とか仏とか特定しなくても、宗教的なものということは、これはもうはっきり宗教的な立場を教育の場に持ち込まないと、そういう憲法の立場と相反するものなんですね。だから、こういうことを教育改革の理念として持ってくるというのは非常に大問題だと思うんですよね。本当にそういう答...全文を見る
○吉川春子君 注文つけますか、政府に。
○吉川春子君 時間なので終わります。
○吉川春子君 有田参考人にお伺いいたします。  参考人は英才教育とかエリートというものを肯定的に述べていらっしゃるわけですけれども、そこで英才の定義を伺いたいんですけれども、英才というのは生まれる以前から遺伝子によって決まってくるのか、それとも教育によってつくられるものなのかと...全文を見る
○吉川春子君 生まれながらに人間は個性、能力の違いがあるということは否定できないわけですけれども、各人が持って生まれた能力を最大限に伸ばすのが教育であり、それを保障するのが国の責任ではないでしょうか。こういう立場に立つならば、まずすべての人に普通教育の機会が保障されなければなりま...全文を見る
○吉川春子君 国民にひとしく教育の機会を保障するということは、教育の画一化とはしたがって別物であると思うわけです。個性的な教育を行うためにはやはり教育の条件整備ということが不可欠だと思いますが、教育の機会均等が何ですか個性的な教育の妨げになっているかのような表現があるんですけれど...全文を見る
○吉川春子君 石井参考人に対して同じ質問をお尋ねしますが、教育の機会均等ということと個性尊重の教育ということは矛盾しないと思いますか、いかがでしょうか。
○吉川春子君 ちょっと個人的なことをお伺いして恐縮ですけれども、石井先生は現在の小中学校に当たる教育はどちらでお受けになったんですか。
○吉川春子君 幼年学校という意味ですか。
○吉川春子君 詳しくお述べいただきまして恐縮です。  先生は陸軍幼年学校は何期生でいらっしゃいますか。
○吉川春子君 そうしますと、一クラスと申しますか学班の人数は何人でしたか。
○吉川春子君 全国からよりすぐった子供を集めて教育した幼年学校が一クラス、今で言うと一クラス二十五名、後に三十名になったのですね。ということなわけですから、多種多様な一般の子供を地域的に集めて教育する場合に四十五人学級ではとても無理というのはこれは常識だと思うのです。アメリカのイ...全文を見る
○吉川春子君 それから、第二部会の審議の重要な課題である学歴社会について、審議の中で一体どういう論議がなされ分析がされたのかということを伺います。  学歴で人間を評価する風潮が学歴社会を生み出したとしていますけれども、大手企業の学歴主義、指定校制、高級官僚の学歴主義が重要な学歴...全文を見る
○吉川春子君 具体的な問題を二点お伺いいたしますが、「高等教育機関の組織・運営」、十九ページのところで、「高等教育機関とくに大学の機能を積極的に発揮し、それを活性化し、」云々というところがありまして、そして「大学教員の教育研究活動の評価、教授会を含む大学の組織・運営、設置形態や財...全文を見る
○吉川春子君 そうですか。  それでは質問を変えまして、共通テストの実施の問題なんですけれども、非常にこれは何というんですか、先を急ぐ余り、今子供たちが、盛んに勉強している高校生たちが、一体どうなるんだろうかという、こういう不安を持っているわけですが、例えば共通テストとの関係で...全文を見る
○吉川春子君 例えば共通テストの問題はどこでつくるのかというようなことですけれども、今まで国大協が主にかかわって共通一次のいい問題をということでつくってこられたわけですけれども、今度共通テストということに変わりますと、これはこのテストは文部省がつくることもあり得るのか、あるいは民...全文を見る
○吉川春子君 非常に入学試験のやり方というようなものを安易に変えて、そして、しかも一、二年後には変わったやり方でやるんだと、こういうような非常に乱暴なやり方をされますと、政治的なお手柄にするという意図があるのではないかと勘ぐりたくなりますし、しかし、それでは実際に子供たちが大変迷...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
08月07日第102回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会 閉会後第1号
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○吉川春子君 河本因務大臣にお伺いいたします。  日本の基準・認証、そして輸入プロセスは、諸外国に比べて特に厳しい煩雑なものなのでしょうか。それが外国製品が日本に入る障壁になっているんでしょうか。今回のアクションプログラムに従って日本の基準・認証を緩和し、輸入プロセスを簡素にす...全文を見る
○吉川春子君 日本の基準・認証制度が、そして輸入手続が諸外国と比べて特に厳しいということではないし、緩和したからといって輸入が著しくふえるということにはならないわけですが、こうした基準緩和の結果、商品の安全性はどうなるのかという問題については大変国民は心配しております。全国消費者...全文を見る
○吉川春子君 意見を聞いたか聞かないかでいいです。
○吉川春子君 今度のこのアクションプログラムを作成するに当たって消費者団体の意見を聞いたと、そういうふうに理解していいんですね。一言でお答えください。
○吉川春子君 公式に聞いていないということですね。これは全くけしからぬことで、今まで消費者団体とか国民の運動、努力によってこういう制度がつくられてきたわけですから、公式に意見を聞かなかったということは重大だと思うんです。  それでその次に、国民生活センター危害情報室が毎年商品の...全文を見る
○吉川春子君 今でも化粧品の問題についてはいろいろあるわけですが、きょうは時間の関係で触れませんけれども、それをさらに大幅に緩和するということはますますこういうものを多発させるということにつながるわけです。口紅とかファンデーションとか、こういう化粧品は季節ごとに新製品が発売される...全文を見る
○吉川春子君 貿易摩擦に対する措置という形をとりながら、実際には国内メーカーの要望にもこたえて、そしてそのしわ寄せは国民に、特に化粧品ですから女性に及ぶ、こういうことで全く許せないと思うんです。  もう一つの個別の問題について伺いたいんですけれども、アメリカのITT社製の小型電...全文を見る
○吉川春子君 その結果、輸入したアメリカITT社の小型電話交換機は故障が続出して大変な被害を受けているそうですけれども、簡単にその状況を言っていただきたいと思います。
○吉川春子君 ITTがみずから基準を設けて厳しくチェックした結果が以上のとおりですけれども、新聞報道のとおりの大変な故障なんですけれども、アクションプログラムは、この小型電話交換機など電気通信端末機の技術基準項目を三十項員から二十一項目へ削減するとしています。これでは昭話交換機の...全文を見る
11月21日第103回国会 参議院 文教委員会 第1号
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○吉川春子君 まず最初に、公文書、古文書の収集、保存、閲覧について伺います。  当委員会が委員派遣で山口県を訪問し、文書館法制定の陳情を受けたことについては午前中の杉山理事の報告の中にあったとおりです。我が国の公文書、古文書の保存についてどういう手だてがとられているのか、文部省...全文を見る
○吉川春子君 技術的なことじゃなくていいんです。公文書をどういう方法でというのは技術的なことじゃなくて、公文書をどうやって保存しているんですか、どこの機関で保存して閲覧させているんですかということです。
○吉川春子君 地方自治体の膨大な公文書の保存はどうなっておりましょうか。
○吉川春子君 埼玉では県や関係者の努力によって八三年六月に文書館の新館が完成して、空調設備の完備した保存庫に二十七万余点の古文書、明治以降の膨大な行政文書が収集、保存されています。お話を伺いますと、関係者の方々の意欲的な資料の収集、分類、復元、保存、県民の日を挟んで特別展や講習会...全文を見る
○吉川春子君 図書館での古文書、公文書の保存というのは本来の仕事ではないわけで、おっしゃるように非常に不十分なわけですね。現在、全国に文書館あるいは歴史館あるいは設立準備段階で二十ほどあるわけですけれども、文書館法といった法律がないためにいろいろな不都合があり、そういう中でもいろ...全文を見る
○吉川春子君 文化的な価値があるものとか、文化庁が指定なさるものについてはいいんですけれども、それから外れる膨大な行政文書あるいは古文書があるわけで、そういうものを収集、保存するための文書館法を制定せよ、こういうのが学術会議の勧告なんですけれども、その点についてはどうでしょう。
○吉川春子君 今、民俗資料館とか文書館とかあるいは図書館とか公文書館とか、いろんな形でそれこそばらばらに対応しているわけで、そこから漏れるものもいっぱいあってそこが問題なんですが、もう一つは、古文書を保存、収集する上では、諸外国ではアーキビストと言って専門家がいるわけですね、図書...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと大臣にお伺いします。  文教委員会でも以前にもこの問題が取り上げられまして、文部大臣も前向きに検討するというお答えをなさっているわけですが、要するに公文書であろうと古文書であろうと、それを責任を持って保存、収集、閲覧させるというこの窓口が今、非常にあいまい...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと時間がないのでそれ以上突っ込めないのが残念です。  私、ここに一八七四年発刊の有機化学の本を持っているんですけれども、これちょっと大臣に見ていただきたいのですけれども、お願いします。(資料を手渡す)  これは実は酸性紙を使ってあります。酸性紙は百年たたな...全文を見る
○吉川春子君 文書館等に関する質問はそれまでにいたします。  文部省は「児童生徒の問題行動の実態と文部省の施策について」というのを六十年の十月に発行されました。この文部省の調査によりますと、校内暴力の発生件数が全国的に大幅に減っているけれども、教師が一名死亡しているほか、対教師...全文を見る
○吉川春子君 やはりこの冊子の中で、都道府県、指定都市教育委員会の教育センター等における教育相談で、いじめに関する相談件数が前年度に比べて増加している、またその内容も深刻になっているとしています。校内暴力は減ったが、いじめはふえているという点についてはどのようにとらえたらいいんで...全文を見る
○吉川春子君 校内暴力については大変力を入れて対処したので減少した、今度いじめが明らかになってきたので、これに対して対処しているわけですけれども、このいじめについてもいろいろと対処して、数は減るかもしれない。そうした後に問題行動についてその次は何が出てくるのか、あるいはもう問題行...全文を見る
○吉川春子君 児童生徒の問題行動が、校内暴力というような非常に見えやすいものからいじめというような見えにくい方向に移っていったように、いじめを仮に減らしたとしてもまた別の形で問題行動があらわれることになりはしないかと私は心配しています。その問題行動の発生する本当の原因を突きとめて...全文を見る
○吉川春子君 じゃ、その誘発要因の一つについてお伺いしたいと思いますが、二十ページの表2−11に「学校規模別対教師暴力発生件数」というのが載っております。それによると、六学級以下では生徒一万人当たりの発生件数が一・一件、五十八年、三十七学級以上になると二・六件と倍以上にふえる、五...全文を見る
○吉川春子君 まさに、教師が一人一人の子供を掌握しにくいとか、あるいは教師が一致してそういう問題に当たれないような、職員室がばらばらになっているとか、いろんな問題がやはりこういうものに一つの原因を与えているということは言えるんじゃないでしょうか。  それで、日本青少年研究所の調...全文を見る
○吉川春子君 私は、今の大臣の答弁を聞いて非常に悲しい思いをしました。非常な陰湿ないじめを子供たちがやる。そのいじめた方の子を持つ母親、父親も非常に悩んでいるんですね。あんなかわいい子がどうしてそんなことをやるんだろうか、いつの間にそういうことになってしまったんだろうか。この傷は...全文を見る
○吉川春子君 学校は本来楽しいところであるし、勉強というのはわかるまで教えてもらえるところなわけで、実際問題そういうことになってないということは、いじめの問題とかその他の問題抜きにしても、これはもう教育行政あるいはその他で対応しなければならない問題だということは基本的にあると思う...全文を見る
○吉川春子君 「児童生徒のいじめの問題に関する指導の充実について」という初中局長の各県教委などにあてた通知の中で、「児童生徒の指導に当たっては、」「いやしくも、学校教育法第十一条により禁止されている体罰が行われることのないよう留意すること。」としています。愛のむちなどといって教師...全文を見る
○吉川春子君 NHKのテレビで体罰問題の特集をしていたときに、ある教師が、体罰が習慣化している、子供にいろいろ聞いて指導するのは時間がかかるが、体罰を使えば二、三分でけりがつく、こういうふうに語っているのを聞いて私はぐさりと胸を刺されたような気がしました。教師になるような人は子供...全文を見る
○吉川春子君 しかし、まるっきり教材研究をしないで授業に臨むということはできないわけですから一授業時間掛ける一時間か何時間がわかりませんけれども、教材研究の時間が要るわけですね。授業と教材研究だけでもかなり手いっぱいな状態でありますけれども、そのほか答案の採点、学級通信の作成、会...全文を見る
○吉川春子君 局長の発言は教育現場の実態を知らなさ過ぎるというふうに思います。昔の子供と違って、今の子供たちを指導するのがどれだけ大変かと。ベテランの先生が定年になる前にもう疲れ果ててやめていくという実態も文部省が御存じないというはずはないと思うんですね。  先生を忙しくしてい...全文を見る
○吉川春子君 大変研究指定校の希望が多いということでしたが、「過去三年間に研究指定校になった学校の決定の経過」という資料があります。「A、教職員の多数が反対であったが、管理職の一方的おしつけて決まった」というところが四五・三%、「反対する者、賛成する者で意見がまとまらず教職員の多...全文を見る
○吉川春子君 重ねて伺いますが、文部省がその研究指定校という形で県へ委嘱状かなんか知りませんが出しますが、これはやはり現場の教職員が受け入れると、そういう現場の合意のもとに受け入れられることが好もしいわけですね。
○吉川春子君 もちろん、その研究指定校としてふさわしいかどうかという判断は文部省がするんでしょうけれども、受け入れる側にとってはそれは任意だと、校長も含めて任意だと、そういうことなんですか。
○吉川春子君 校長はいろいろの思惑があるでしょうから、なるべく研究指定校になりたいと思うと思うんですけれども、現場の教師にとっては非常に忙しいしそういうことは困る、そういうような多数意見があっても、最後は校長の職務命令のような形で受け入れられてしまうというのが先ほど示した数字にも...全文を見る
11月26日第103回国会 参議院 文教委員会 第2号
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○吉川春子君 それでは憲法、教育基本法に対する見解をまずお伺いをいたします。  岡本参考人がよく御存じの世界平和教授アカデミー編の「国際化時代と日本」という本で憲法について次のように述べております。  これは前に資料をお渡ししてありますが、「日本においては「平和憲法」とか「民...全文を見る
○吉川春子君 岡本参考人は今月の二十九日に財団法人神戸市民大学講座の主催する講座に講師として出席なさるそうですけれども、この団体は、今申し上げました平和教授アカデミーと同様に、文鮮明を教祖にいただく勝共連合、統一協会と密接なつながりのある組織であります。文鮮明は昨年七月、アメリカ...全文を見る
○吉川春子君 わかったら、それなら取りやめるんですか。
○吉川春子君 御存じないということですので私の方で申し上げますと、神戸市民大学講座などと一般受けする名称を使っておりますけれども、これは非常に勝共連合と関係がある団体で、    〔委員長退席、理事粕谷照美君着席〕 例えばこの講座の学長の尾上正男神戸学院大学学長は勝共連合兵庫県...全文を見る
○吉川春子君 私は、調査されて、出席を見合わせるように勧告いたしますが、市民大学講座にしても世界平和教授アカデミーとかカウサにしても、統一協会や勝共連合との関係を知らずに参加している学者も多いんですけれども、まあ、そういう者も取り込んでやっているわけですが、天谷参考人にお伺いいた...全文を見る
○吉川春子君 臨教審のメンバーの二十五名の中で九名の委員が、また専門委員のうち九名が勝共連合との関係を持つということは全く異常であると思うんです。それで、反社会的な行為に加えて、宗教的政治的な過激な活動をしている団体に対してやはり協力している。知らないでいる人もいるし、積極的に協...全文を見る
○吉川春子君 これから審議なさるということですが、例えば公立大学を今の私立大学のような法人形態にすると、財政面からいえば国の費用により学校経営が支えられる比率が非常に低くなるということを意味いたします。それで、六十年度の国立学校特別会計予算において一般会計よりの繰入額の占める割合...全文を見る
○吉川春子君 それが六十一年度の概算要求を見ると、さらに一般会計よりの繰入率は減って六五・一%にとどまっているんです。この間、逆に国立大学の入学金、授業料の推移を見ますと、五十七年度は三十一万六千円であったものが、六十一年度は四十三万八千円となって、三〇%以上の値上がりになってい...全文を見る
○吉川春子君 教育改革の理念として自由化が言われたときに、国民の間から大きな批判があり、臨教審は言葉を個性重視というふうに変えました。しかし、自由化の要望は財界などから根強くあり、高等教育の自由化をもって義務教育への自由化の突破口としようとする考え方もあります。これはさっき示しま...全文を見る
○吉川春子君 今の飯島参考人の御発言では、義務教育に対する突破口に使うということではなさそうですが、そういう懸念もまあ抜きがたくあるわけです。大学のいわゆる法人化の問題というのは、国庫支出を減らしていくわけですから、結局は学生から取るか企業からもらうか、それが学費の値上げ、あるい...全文を見る
11月28日第103回国会 参議院 文教委員会 第3号
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○吉川春子君 日本学校給食会と日本学校安全会を統合して五十七年に日本学校健康会が発足しましたけれども、九十四国会で参議院文教委員会での趣旨説明で次のように述べられています。「行政機構の合理的再編成を図る観点から、日本学校給食会と日本学校安全会とを統合し、それらの業務を総合的に推進...全文を見る
○吉川春子君 統合してもしなくてもそういう事業は引き続きおやりになってきたんだろうと思いますが、この二つの法人を統合されたことで法人の役員とか運営委員は何人減ったんでしょうか、簡単にひとつお答えいただきたいと思います。
○吉川春子君 二つの法人が統合されたことによって理事長が一人になったわけですけれども、いかがなものでしょうか。二つのそれぞれ理事長がいてお二人でやっていたことを一人でおやりになるようになって、仕事の中身はどうなったんでしょうか、忙しさとか、その他端的にお答えいただけますか。
○吉川春子君 二人でやっていたことを一人でおやりになるようになったから大変になったと思います。今度三人でやっていたことを実質一人でおやりになるような改正ですから、もっと大変になると思います。今のお答えと、それから今度の法案によって合理化されることをあわせますと、かなりの役員の数が...全文を見る
○吉川春子君 余り展望のないようなお答えというふうに私は受けとめました。  文部省はさらに臨調行革審に言われたからといって、この一月に「学校給食業務の運営の合理化について」という通達を各都道府県あてに出しました。これによって学校給食は教育の一環であるという文部省の従来の方針は転...全文を見る
○吉川春子君 学校給食法の第四条に「義務教育諸学校の設置者は、当該義務教育諸学校において学校給食が実施されるように努めなければならない。」という規定があるんですが、これが形骸化することはありませんか。
○吉川春子君 学校給食については地方公共団体が責任を持つ、それはいいんですね。
○吉川春子君 その場合、先ほどの問題とも重なるわけですが、調理員はだれの労務指揮を受けるのか、また調理員に対する校長の権限は及ぶのかどうか、それは文部省のお考えとしていかがですか。
○吉川春子君 そうしますと調理員のいろいろなことについて民間のその調理員を派遣している会社だけが責任を持つということになりますね。
○吉川春子君 そうしますと、職業安定法の四十四条、同施行規則四条からいって、学校給食の民間委託は違法な労働者の供給事業ではないか、こういう疑いがあるわけなんですけれども、言ってみれば栄養士は調理師に直接いろいろと指示することはできないし。それから給食室で同じように作業していて栄養...全文を見る
○吉川春子君 栄養士が専門的な知識に基づいて学校給食の献立などを作成いたしますね、そういうものとちょっと違った形で調理師が調理をしようとしているようなときに栄養士は物が言えない、これが法律の規定になるわけですね。それはお認めになるんでしょう。
○吉川春子君 だから、そういうような形の中で学校給食は質のいいものがつくれないというふうになっていくと思うんです。これはさっきは高等学校の例が出されましたけれども、具体的に東京都の足立区なんかで既に派遣された調理員による学校給食、民間委託の形態というのを検討し始めているわけですか...全文を見る
○吉川春子君 今の御答弁が臨調から何か言われてくるっと変わるという懸念を私は持っているわけです、今までも文部省はそうでしたから。調理の民間委託までは言ってなかったでしょう、それが臨調行革が言い出したらくるっと方針変えたわけですから。今度も栄養士はもう民間でいいじゃないかと臨調が言...全文を見る
○吉川春子君 学校給食法の五条の三というのがその根拠規定になり得るでしょうか。
○吉川春子君 そうしますと、文部省がその栄養士の設置計画を進めている間は栄養士が派遣労働者にならないけれども、その計画自身を文部省がおやめになることだってあるわけですよね。そういう場合に、学校の給食は自治体の栄養士があくまでも責任を持つんだという余り確固とした法的な根拠はなくて、...全文を見る
○吉川春子君 久喜市のセンター給食の食中毒事件に関して、これは前の日の調理が原因というふうに判断されたわけですけれども、この場合の学校安全会の対応はどうなりましたか。
○吉川春子君 その原因がはっきりしていて、民間の業者の給食が原因だというふうになっているわけですけれども、これは申請しなかった理由はなぜですか。
○吉川春子君 これから学校給食の民間委託ということがどんどん進んでまいりますと、こういう件数もふえていくかと思うんですけれども、その場合には児童、生徒の医療費の支給の責任というのは、これは学校管理下で遭った災害というふうには考えられないわけですね。
○吉川春子君 そうしますと、こういうような場合に学校管理下の災害であるということはいいんですか、そういうふうに考えてもいいんですか。
○吉川春子君 要するに、民間の業者の委託給食で食中毒を起こした、あるいはその原因がはっきりしないような場合は、じゃどうなるんですか。
○吉川春子君 民間委託の学校給食を認めるということは、私はきょうは深くは入りませんけれども、職安法四十四条で守られている働く人たちの権利を踏みにじる、こういう場合が出てくるというふうに思うわけです。また、栄養士、調理士という密接なつながりのある職員の協力関係もスムーズにいかないと...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、それによっていろいろと現場に混乱が起きたり、あるいは学校給食の一例を私言いましたけれども、質の低下とかいろいろなトラブルが予想される、そういうような問題についても、何か水戸の御隠居の御印籠みたいに、臨調行革だからということで全部やっていくとしたら大変な...全文を見る
○吉川春子君 お答えは必ずしも納得できるものではありませんが、時間の関係で次の問題に移りたいと思います。  参考人にお伺いいたします。  学校災害の給付件数が、いただいた最新の資料で百三十五万七千九百五十五件になっているわけです。大変多いと思うんですけれども、この数字は今後も...全文を見る
○吉川春子君 学校安全会の仕事として「学校安全の普及充実」というふうにもされているわけですけれども、この学校災害の発生件数を減らすために何か事業をなさっておられるわけですか。
○吉川春子君 都道府県別の給付件数は児童、生徒数によりかなりの差があるわけですけれども、一番多い県と一番少ない県の差はどれぐらいになっていますか。
○吉川春子君 発生件数と同時に、職員一人当たりの給付件数というのが、これが非常に仕事をしていく上で重要な意味を持っていると思うんですけれども、職員一人当たりの給付件数の最も多い県は幾つで最も少ない県は幾つですか、一人当たり。
○吉川春子君 これで見ますと、沖縄と大阪の間に十三倍ぐらいの開きがあるんですけれども、そうしますと職員の数は大阪は沖縄の十二倍ぐらい抱えているわけですか。
○吉川春子君 文部省にお伺いいたします。  この事故発生件数がふえていると、したがって給付件数もふえていくだろうという見通しを私も持っておりますが、この一人当たりの処理件数が、大阪と沖縄と比べてみると給付件数は十二倍ないし十三倍と、職員は三倍程度なんですね。この数字については文...全文を見る
○吉川春子君 例えば沖縄の三名は、もうこれは最低のぎりぎりの数字で、これ以上減らすことはできないと思うんですよね。病気でお休みになることもあるでしょうし、いろいろで、三名というのは最低の数字だと思うんです。とすれば、やはり扱い件数の多いところをそれ相当の人数をふやしていかなきゃな...全文を見る
○吉川春子君 そうするとどういうふうにするんですか、具体的に言えば。
○吉川春子君 少ないところは遊んでいるんじゃないかというのは文部省の発想ですか。  つまり、沖縄と大阪を比べてみたら十二倍の差があるわけですよ。だから、沖縄をゼロにしたって間に合わないでしょう。そういう点についてやはり私は、法人を余り意味もなく統合するとかなんとかということより...全文を見る
○吉川春子君 大変当事者といたしましては苦しい御答弁だったと思いますけれども、私は、こういうことを放置してあるのは、やはり文部省に非常に責任があるし、こういう事態をこそすぐ解決するためにやはり手を打たなくてはならないというふうに指摘しておきたいと思います。  国立競技場の問題に...全文を見る
○吉川春子君 女性はどうして五歳ぐらいしか差がないんですか。
○吉川春子君 私もジョギングをやっているものですからちょっと参考までに伺ったわけですけれども。  学校開放施設を含む各地の公共スポーツ施設の利用状況をつかんでいらっしゃいますか。財団法人日本スポーツクラブ協会ですか、で調査なさいましたけれども、御存じですか。
○吉川春子君 この調査によりますと、スポーツクラブが三十五万ある、会員として参加していらっしゃる方が一千万人以上おられるということで、非常に国民のスポーツに対する要求というのは強いと思うんです。テニスとかジョギングとか、そういういろいろなスポーツに国民は参加しているわけですし、特...全文を見る
○吉川春子君 スポーツが大変お好きでお上手だということです。私は上手ではありませんが、スポーツが好きなので本当にそこは大臣と一致する点が一つだけあるなと思いました。  次にお伺いしたいのは、国立競技場の今度の統合問題がこういう国民のニーズとの関係でどうなのかという問題なんです。...全文を見る
○吉川春子君 国立競技場の事業収入はこの間とういうような推移を示しておりますか。
○吉川春子君 国の補助が減って事業収入がふえている、こういう関係になると思います。事業収入の中で目的外使用ということではどんなことをやっておられますか。
○吉川春子君 もうちょっと詳しく言っていただいた方がよかったかと思うんですが、そういう中でこの施設運営収入の使用料の値上がりという点についてお伺いいたしますけれども、陸上競技場とか、ラグビー場とか、庭球場、体育館、こういうものが物すごい勢いでというか、かなり値上げをされてきている...全文を見る
○吉川春子君 本当にちょっとスポーツ愛好家からはどうかと思われるような答弁なんですけれども、国立競技場の業務の中で民間委託がどういう部分で進んでおりますか。
○吉川春子君 今後ともその民間委託を進めていく方向なんでしょうか。
○吉川春子君 文部省にお伺いします。  国立競技場の民間委託というのがかなりの部分で進もうとしているんですけれども、例えばおやめになってその職員の穴があいたようなところはやっぱり民間委託ということを進めていくというお考えですか。
○吉川春子君 そうしますと、その民間委託をどんどんやっていって結局民営化、こういうよ、つな方向に将来はいく危険性があるんですね。
○吉川春子君 なじまない仕事は何ですか。
○吉川春子君 持ち時間がもうオーバーしていますので、私はこれ以上追及することができません。国立競技場というようなものを一部の例えば大変お金を持っている団体の使用に供するとか、それから使用料を高くしてやっぱり一般の人がなかなか使用できないような形態になっていくということは、本来の目...全文を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、日本体育・学校健康センター法案に対する反対の討論を行います。  まず、今回の法案が子供の心身の発達及び国民の健康にとって重大な問題点を抱えており、我が党が強く慎重審議を主張したにもかかわらずわずか一日の審議で採決されるに至ったことは極め...全文を見る
12月04日第103回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会技術革新に伴う産業・雇用構造検討小委員会 第1号
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○吉川春子君 三点お伺いしたいと思うんですけれども、「ME化が雇用の量に与える影響」のところで、ME化の影響だけを区別して取り出すのは困難であるというふうにしながらも、少なくともME化に伴い雇用が減少している兆しは見られていないと述べています。マイクロエレクトロニクスと労働に関す...全文を見る
○吉川春子君 あと労使協調の点は。
○吉川春子君 今お話伺って、生物倫理と申しますか、バイオエシックスの問題が非常に重要だという感を私も強くしました。生命の尊重とか自然との調和という中で、バイオテクノロジーをどういうふうにとらえていかなきゃならないかというのは、確かに政治家とかあるいは一般の国民とかの大きな課題であ...全文を見る
12月12日第103回国会 参議院 文教委員会 第5号
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○吉川春子君 大蔵大臣に伺います。  私学共済の長期給付に対する国庫負担一八%を早期に二〇%まで引き上げるという決議を参議院でも十三回行っています。昭和四十七年度に一八%に引き上げられたままで、今お話がありましたように、昭和五十七年度から四年間にわたって国庫負担の四分の一のカッ...全文を見る
○吉川春子君 踏み倒すつもりはないわけですね。
○吉川春子君 基礎年金へ、三分の一の国庫補助などと言っておりますけれども、こういうような経過を見ると、それも十分信用できないわけです。  続けて伺いますけれども、来年度の予算で、教育関係で言えば四十人学級、マンモス校解消、高校建設費補助制度の継続など大きな課題を抱えているんです...全文を見る
○吉川春子君 共済費、恩給費の国庫負担の適用除外とか削減、あるいは事務職員、栄養士の人件費の国庫負担を外す、こういうことをしなければ四十人学級ができないとか、そういうことではないですね。その辺はっきりお答えいただきたいんです。
○吉川春子君 私はこれ念押ししておきたいんで すけれども、大蔵省は文部省の方へ球を投げまして、文部省でどっちを削るか選択せよみたいなことを、言ってみれば、いじめをやっていると思うんですね。そういうことは私はもう絶対にやってほしくない。そして、どっちか削るとどっちかができるぞとい...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。終わります。
○吉川春子君 それでは、私学共済制度を今回の政府の提案どおりに改めることになると、将来の財政見通しがどうなるのかという点について伺いたいと思います。  昭和九十年度には財政が食いつぶされるというふうに文部省は繰り返しおっしゃっておられるわけですが、新しい制度になりますと収支バラ...全文を見る
○吉川春子君 文部省からいただいた資料によりますと、昭和百十年には収支の差が六千二百八十九億で、積み立てがざっと六十一年の十倍になる、こういう数字になるわけですか。
○吉川春子君 積立金の額が六十一年度に比べて十倍近い金額になるということで大変な数字になるんですが、それ以降の数字は文部省としては計算していますか。
○吉川春子君 文部省の試算によっても今度の制度の改革で大変な黒字になるという結果が出ているわけですけれども、実はそれ以降、昭和百十年以降がもっと黒字の額は大幅にふえるわけですね。例えば昭和百十年に年金に加入した人を例にとりますと、文部省の試算によると、掛金が千分の二百八十二ですか...全文を見る
○吉川春子君 今回の制度改革によりますと、掛金率の大幅な増大、そして年金算定額も現状水準よりも、文部省の試算に、よっても八六%というふうに下がっていくわけですね。ということで、組合員には大変な損失を与えるということになるんですが、私学共済が財政破綻に瀕するということで打ち出された...全文を見る
○吉川春子君 大臣の御答弁ではございますけれども、私はほかに方法がないとは思えないわけなんです。昭和九十年に私学共済が破綻に瀕すると言われる一因は、国会決議どおりに国の負担を二〇%に上げるべきところを上げてこなかったということにもあると思うんです。参議院でも十三回、衆議院では十六...全文を見る
○吉川春子君 国の負担を二〇%に引き上げるということと同時に、もう一つはやっぱり労使折半の問題があると思うんです。私は現行制度のままで年金財政は維持できるんだという提案をしたいと思うんです。それは国の補助を今申し上げましたように二〇%にして、労使合わせた保険料を千分の七十、これは...全文を見る
○吉川春子君 私は一つのモデルで今お話をしたわけなんで、全体としての数字を文部省の性能のいいコンピューターを使って出して、資料として提出していただきたいと思いますが、いかがですか。
○吉川春子君 労使の負担割合を変えられないというお話だったわけですけれども、実際問題として労使の折半を打破している私学があるということは御存じかとも思うんですね。そういう実態が一方にある。同時に、昭和六十年の四月八日に地方公務員共済組合審議会から自治大臣に出された「地方公務員等共...全文を見る
○吉川春子君 現状がそうであるということと、動きとしていろんな動きがあってその折半が崩れる方向にあるということとはまた別問題だと思うんですね。  ヨーロッパ等における労使の年金財政負担割合はどうなっているか御存じですか。
○吉川春子君 厚生省の資料だから文部省はごらんにならないんでしょうか。これは「目で見る年金」というので厚生省の社会保険庁で出したものがありますし、それから日教組で出した資料もあるんですけれども、アメリカや西ドイツなどは労使折半なんですけれども、フランスとかイギリスでは四、六とか二...全文を見る
○吉川春子君 文部省のお考えはわかったんですけれども、資料としてそういう基礎で計算したらどうなるかということを、特定のモデルではなくて全体として計算していただきたいということなんですね。文部省の考え方を変えよということは私たちの要求ですけれども、それができないという御返事でしたけ...全文を見る
○吉川春子君 計算できないということですか。
○吉川春子君 私学助成の問題については、私たちも経常経費の二分の一までその率を引き上げよという国会決議に沿って国は努力すべきだということでずっと要望もし続けてまいりましたけれども、実際問題今日の段階としてそれが二〇%を割り、一七%ぐらいになっているという状況は、これはまたこれで本...全文を見る
○吉川春子君 物価のスライドの停止によっていろいろな損失、まあ、さっき期待権の侵害ということもありましたけれども、そういうことは現実として起こるわけですけれども、具体的にどの程度の負担だったらば許容範囲だとか、そういうことも具体的な数字としては一切つかんではいらっしゃらないという...全文を見る
○吉川春子君 いろいろ具体的に計算もせずに、負担を課そうとしているのは乱暴ではないかというふうに思うわけです。これも私どもで計算してみました。被害が最も大きい人の例を挙げてみたいと思うんですけれども、昭和六十年に退職されて、勤続四十年、最終標準報酬が四十六万円、退職年齢が六十二歳...全文を見る
○吉川春子君 まあ、これは高い方を例にとったわけなんですけれども、そうしますと、高い方の方は大体この一千万ぐらいの損害は我慢していただくのも世代間の負担の公平のためだと、こういうことですね。
○吉川春子君 どの程度だったらば、じゃ許容の範囲なのか、どの程度だったら高過ぎるのか、そういうことは文部省としては計算なさってみたらいかがですか。
○吉川春子君 押し問答するほど時間的な余裕がないんですけれども、今の答弁聞いていても、非常にはっきりするのは、私たちがいろいろ資料を要求してもなかなか出していらっしゃらないわけですよね。最初に御答弁になった昭和百十年の数値にしても、もう再々要求してようやく出できた数字なんですよね...全文を見る
○吉川春子君 まあ、そういうところに出していくことはもちろん必要なことですけれども、国会で審議をするときにもう少し積極的に資料をお出しになるべきだと思いますよ。そういう何か、何もかも隠していて出さないというと、やっぱり知られると困るようなことが隠されているのかなというふうに逆に国...全文を見る
○吉川春子君 労働組合の代表を入れないということについては、衆議院の答弁では、こういう人がそういう人の意見も代弁しているんだというふうに具体的に名前を挙げて答えていらっしゃるわけですが、そのお答えは納得できるものではないんですが答えていらっしゃる。  それで、女性の立場から女性...全文を見る
○吉川春子君 女性が一人も入っていないということについて大臣、いかがですか。お考えを聞かしてください。
○吉川春子君 この運営審議会の人選の問題について、十二条ですかね、法の趣旨に沿っていないと思うんですよね。そういう意味で、女性の代表が一人も入ってなくていいというふうにはお考えになっているわけじゃないと思うんですけれども、女性の代表もぜひこの審議会の委員に加われるように、任命なさ...全文を見る
○吉川春子君 時間がもう迫ってまいりましたので、これ以上いろいろ質問できないんですけれども、女性を入れれば女性の声が代弁できるとも言えないかもしれませんけれども、一人も入ってないということは全くこれは不正常な状態で、文部省は家庭科の男女共修の問題などについても差別撤廃条約との整合...全文を見る
12月17日第103回国会 参議院 文教委員会 第6号
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○吉川春子君 厚生大臣がお見えになりましたので、そっちの方を先にやります。  婦人の年金権ということについて伺います。  政府は、婦人の年金権の確立ということを今回の年金制度大改革のセールスポイントにしていますので、具体的に伺いたいんですけれども、婦人の年金権の確立の内容は、...全文を見る
○吉川春子君 簡単でいいですよ。
○吉川春子君 そうしますと、サラリーマンの無業の妻は今より老後の生活が保障される、こういうふうに理解していいんですか。
○吉川春子君 サラリーマンの無業の妻以外の婦人について、今回の制度の改革は年金権の確立というふうに言えるんですか。
○吉川春子君 サラリーマンの無業の妻の年金権が確立されたという点について少し具体的に伺いたいんですけれども、サラリーマンの無業の妻においても今回の改正で非常に不利益を受けるんじゃないか、こういうふうに私は思うわけです。  それで、これは文部省に伺いますが、具体的に説明してほしい...全文を見る
○吉川春子君 個別の試算でなくて、じゃあトータルの試算でもいいですけれども、どうなりますか。
○吉川春子君 通告してあるわけですからもっときちっと答えていただきたいんですけれども、四十年間加入した場合、無業の妻がいる場合に、現行制度と改革後と比べて掛金はどうなるのか、年金はどうなるのか、お答えいただきたいと思います。
○吉川春子君 今の金額で言いますと、率はどの程度下がるんですか。
○吉川春子君 四十年加入の場合に、現行の七七・二%に減少するということですが、先ほど申し上げました私のサンプルで言えば、これは一年間にざっと九十一万六千円の年金額が少なくなる、こういう計算になるわけです。ということは、サラリーマンの無業の妻にとってもこれだけ年金額が減るというわけ...全文を見る
○吉川春子君 これは無業の妻であっても現在国民年金に加入している婦人の例をとればもっとその差は広がるわけで、時間の関係上数字は示せませんけれども、大変な年金収入のダウンになるということは文部省の示した控え目な数字によっても明らかだというふうに思うわけです。  ところで、現行の私...全文を見る
○吉川春子君 この二つの制度の恩恵を主として受けるのは男性ですか女性ですか。それから今回この制度が廃止されたという理由はどこにあるんですか。
○吉川春子君 本人の選択によってこういうものを受けるわけですから、今の御説明の点は当たらないと思うんですけれども、数が少なかったり、あるいは勧奨退職をされたりというのは女性の方が多いわけで、こういう点でむしろこういう制度は不十分な点は拡充をすべきであって、今回廃止するということは...全文を見る
○吉川春子君 三分の一を国が負担して、あとの三分の二は御主人の方で負担する、こういうことですか。
○吉川春子君 すべての加入者の負担によって負担されるということなんですけれども、この無業の妻の年金権を国にかわって働く労働者が支えるわけですけれども、政府が無業の妻に保険料を支払わせないということにした理由は何でしょうか。
○吉川春子君 現在国民年金の保険料の滞納者、それから免除者はどのくらいいるんでしょうか。
○吉川春子君 そうしますと、滞納者とそれから国保料の免除者を合わせると数百万という数字になるんですね。
○吉川春子君 無業の妻が保険料が払えないというようなことも答弁の中でおっしゃっておられるわけですけれども、この免除者、滞納者、この相当数のこういう方々を放置しておくんでしょうか、それとも何か対策を講ずるんですか。
○吉川春子君 サラリーマンの無業の妻の年金権を保障するという一方、こういうたくさんの国保料を納入できない人々も一方では放置されているわけで、しかも同時に、サラリーマンの無業の妻の年金権が本当に保障されているかというと、今指摘したとおり、実際には受け取る年金額もトータルでかなり下が...全文を見る
○吉川春子君 続いて文部大臣にお伺いしたいのは、私学における講師の果たしている役割についてどのように評価なさっておられますでしょうか。
○吉川春子君 私学の講師が私学共済にどの程度加入しているのかという点なんですけれども、この実態はつかんでおられるんでしょうか。
○吉川春子君 私学の実情として大変講師の数が多いわけですから、こういう方々が本当に私学共済なりその他の社会保険に加入してそういう適正な身分の保障を受けているのかどうかという点は、これは文部省がつかめないということはまことに無責任ではないかというふうに思うわけです。これはぜひ積極的...全文を見る
○吉川春子君 重ねて伺いますが、この十四条というのは、例えば厚生年金などで臨時に雇用された者でも二カ月以上は保険の適用があるんだという規定と比べてこちらの方が不利になっているということではなくて、厚生年金の保険の規定と同じように解釈していいんだと、こういうことですね。
○吉川春子君 現に講師を全般的に労働関係保険に加入させない、私学共済に加入させないという規則を持っている私学があるわけですから、こういうものについてもよく実情をお調べになって、そして文部省の方で本当にしっかりと行政指導をしていただきたい。そうでなければ、たくさんいる講師の方々の生...全文を見る
○吉川春子君 関係があるということなんです。社会保険に適用させるかどうかという問題でいいです。
○吉川春子君 一般的な議論の中で、臨採の講師についても社会保険の適用があるんだということで文部省もお答えになったわけですね。そのことについて、愛知県の方で資格があるというふうに確認はしたのですけれども、それについて今度予算を市に負担させるか県に負担させるかということで結論が出てい...全文を見る
○吉川春子君 それは、そうしますとことしじゅうに答弁をいただいて、来年の四月からきちんと確認どおりに加入できる、適用される、こういうふうに理解してよろしいわけですか。
○吉川春子君 文部省がそういうふうに答弁なさって、また県の方もそういう資格があるというふうに認めた問題について予算の負担の問題で県と市がキャッチボールをしているというような状態で、非常にその犠牲になっているのは臨採の講師の先生方なんですね。だからそういう点について文部省は法律の趣...全文を見る
○吉川春子君 これで時間がないので終わりますが、私学共済の問題についてもいろいろ改善すべき点が多いのに、そういうところにはメスを入れずに負担を増加させるという方向でのみ今度の大改革が行われつつあるということについて私たちはこれはとても容認できないということを一言申し上げて、終わり...全文を見る
12月19日第103回国会 参議院 文教委員会 第7号
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○吉川春子君 来年度予算の編成が大詰めを迎えようとしているわけですが、文教関係では四十人学級とか私学助成の拡充とか、マンモス校の解消など教育条件整備のための積極的な予算を組むことを国民は求めています。これとの関係でマスコミによれば義務教育費国庫負担法第二条に定める教職員給与費等の...全文を見る
○吉川春子君 共済と関係がないわけではありませんで、私立学校の教育、義務教育諸学校教職員について地公共済法によると長期給付に要する費用のうち、地方公共団体の負担金は百分の五七・五、この二分の一が国からくるという計算になると思うのですけれども、この共済に対する国庫補助を切るとなりま...全文を見る
○吉川春子君 もし地方公務員、特に学校の先生などに対する共済の国庫負担が削られるということになると地方自治体の財政的な圧迫はどういうふうになるというふうにお考えですか。
○吉川春子君 そうすると、自治省としてはそういうようなことはやっぱり好ましくない、やられたら困るのだというお立場なんでしょうか。
○吉川春子君 じゃ共済法とのかかわりで大臣にお伺いしますけれども、学校の教職員に対して共済の掛金の二分の一は使用者負担で、その二分の一のさらに半分が国から負担するという制度になっているわけですけれども、こういうことを決めてある法律に反してこういう共済の国庫負担を切るということは、...全文を見る
○吉川春子君 今回の共済年金制度の大改革で給付は四割も減らされ、保険料は政府の説明でも地方公務員は二・五倍になるというふうにされているわけです。もし共済掛金に対する国庫負担の適用除外、もしくは削減を行うようなことにでもなれば地方財政の逼迫の状態から見て労使折半の原則さえ維持できず...全文を見る
○吉川春子君 いずれにいたしましても大変な問題が起こりつつあるわけで、こういうことについてはさっき大臣が基本的なお考えをお述べになりましたけれども、その線で絶対に守っていただきたい。適用除外とか削減とかどちらも絶対にやってほしくないということを私は指摘しておきたいと思います。こう...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、総理が端的に国鉄共済を支えるために今度の共済年金の改革も行っているんだと、国鉄の共済を支える枠を広げるための共済年金制度の改革なんだというお考えについては、大臣としてはどういうふうに受けとめでおられますか。
○吉川春子君 当委員会にげさ配られた資料によりますと、昭和六十一年度における私学共済基礎年金拠出金額は四百億、全共済拠出金額は八千億です。また答弁によると、退職者数は私学共済で一万七千人、全体の数は百六十万人ということであります。それをもとに考えますと、私学共済は退職者数は全体の...全文を見る
○吉川春子君 私は持ち時間がもうなくなりましたのでこれで終わりますけれども、健全な収支状態にある私学共済を破綻に瀕している国鉄共済と一緒にする、そういう目的を持って改革されるということは全く納得のいかないことなんですね。国鉄共済というのは、やっぱり戦争責任とか国鉄の分割民営、人減...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと、独断と言われたらこれで終われないので一言最後に言いますけれども、国鉄との問題で、私はそれに絞って今回質問したんで、今回の共済年金の改正、括弧つきの改正ですけれども、これがどれだけ国民に大きな負担を及ぼすものかということはさきの質問で私も大分触れてきたので、...全文を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して政府提出の私立学校教職員共済組合法等の一部を改正する法律案及び自民党、民社党提案の修正案に対して反対の討論を行います。  まず、本日の質疑の打ち切りに強く抗議します。本法案について私に認められた質問時間は九十分にすぎません。年金制度全体に...全文を見る