吉川春子

よしかわはるこ



当選回数回

吉川春子の1986年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月28日第104回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会技術革新に伴う産業・雇用構造検討小委員打合会 第1号
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○吉川春子君 じゃ、五つの点について伺います。  まず最初に、私も先端技術を平和利用に役立つものにしてほしいという希望を持っているんですけれども、さっき指摘されたように、日本では軍事技術として使うというおそれがあるんですけれども、その使用目的に歯どめをかける方法とか平和目的に限...全文を見る
03月20日第104回国会 参議院 文教委員会 第2号
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○吉川春子君 最初に、きのう東京高裁で教科書裁判の判決が出ましたが、これについて伺います。  この中で、検定は合憲との判断を示して、国と国会は「必要かつ相当と認められる範囲では、教育内容についてもこれを決定する機能を有するものと解せられる。」と述べておりますけれども、大臣はこの...全文を見る
○吉川春子君 きのうの判決は、国会で多数を取ったところが教育に介入することもできるんだと、こういうような趣旨ですので、国民の教育権を保障して、教育への不当な介入を排除する等を決めた憲法や教育基本法を完全にじゅうりんするもので、国家権力による全面的な教育支配統制にさえ道を開くもので...全文を見る
○吉川春子君 簡単にお願いします。数字だけでいいですから。
○吉川春子君 国立大学の基準的教育研究費については、今御答弁のとおりこの四年間ほとんどふえておりません。これに対して、先端技術開発を中心に大企業への補助金は大幅にふえています。例えば、伸び率の大きいものを六十一年度の予算案から拾ってみますと、水総合再生利用システム開発は六十年度に...全文を見る
○吉川春子君 私の質問に対して答えていただきたいんですねご言いわけは結構なんです。  大学の研究費の不足を反映して、民間資金の大学への導入がこの間大変ふえています。この四年間の科学研究費に比べて、受託研究費、それから奨学寄附金、この推移はどうなっておりますか。
○吉川春子君 国費である科学研究費が増額しないのに反して、企業からの受託研究費、奨学寄附金の伸びが、今のお答えでも明らかなように大変大きいわけです。ある大学では、隣り合わせている研究室で、一方ではマル金、一方ではマルビなどと言われているように、一方では海外旅費まで出る、一方ではも...全文を見る
○吉川春子君 そういう外部からの寄附金を受け入れる場合、国立大学ですから、憲法十五条の、「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。」という規定と、それからまた、これを受けた教育基本法の第六条二項の立場を踏まえなければならないと思うんです。この立場からいえば、特...全文を見る
○吉川春子君 特定の企業のお金が特定の研究室や教授のところへ流れる結果、いろんな好ましくない事件も今まで起きてきたわけですが、こういうことを防ぐためにも、大学に民間からの資金の受け入れの是非、使途を含めて協議する場をつくることが必要ではないでしょうか。それから、民間からの資金をプ...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、今私が申し上げましたようなことは、既に各大学においてやっているという意味ですか。
○吉川春子君 私の昨年の質問主意書に対しても、文部省は、大学の使命を踏まえつつ、大学の研究活動自体にこういうお金を使うべきだとお答えになっておりますので、そういう趣旨を徹底してやっていただくようにするべきだと思います。  憲法二十三条の、「学問の自由は、これを保障する。」という...全文を見る
○吉川春子君 昭和五十八年の五月十一日に文部省は通知を出されました。「民間等との共同研究の取扱いについて」という文書では、「研究成果の公表」について、次のように書いてあります。「共同研究による研究成果の公表の時期・方法について、必要な場合には、国立学校の長は民間機関等との間で適切...全文を見る
○吉川春子君 そういたしますと、その研究成果の公表が制限されるような共同研究については、国立大学において行うべきではない、文部省はこういう立場というふうに理解してよろしいですね。
○吉川春子君 ちょっと時間の関係で先へ行きましょう。  大学等における研究は、平和と進歩を目的とするものであり、その成果を公表することを目的として行われるものでありますから、秘密を前提にして行うような軍事研究はしてはならないものと考えますが、いかがですか。
○吉川春子君 一九八〇年の四月に出された科学者憲章でも、「自己の研究の意義と目的を自覚し、人類の福祉と世界の平和に貢献する。」と、こうなっておりますので、軍事研究はやらない、これが科学者の立場だと思うんです。  さて、そうしますと、例えば自衛隊との共同研究については、文部省はど...全文を見る
○吉川春子君 将来においても、自衛隊と国立大学の共同研究ということはないというふうに考えてよろしいですね。
○吉川春子君 それではお答えにならないんですよ。どうなんですか。将来的には自衛隊と国立大学が共同研究することがあり得るんですか。
○吉川春子君 自衛隊との共同研究は、軍事研究はやらないという学者の立場から、ないであろうというようなお考えというふうに受けとめました。  それで、国費により大学または大学院に入学する自衛官は毎年七、八十名おりますけれども、彼らは、大学等に在学中であっても、「自衛隊法により、自衛...全文を見る
○吉川春子君 その大部分は一般の国家公務員に準じたものですが、例えば治安出動であるとか、あるいは防衛任務、その中には諜報といいますか、情報収集なども含まれると思いますけれども、こういうような一般の自衛官に課せられております任務についてはどうなんですか。
○吉川春子君 防衛庁の貸費学生は六十年六月末で三十六名いるとお答えになっていますけれども、「大学別人数については、防衛庁の所掌事務の遂行に支障を生ずるおそれがあるので公表は」できないというふうにお答えをいただきましたが、この「支障を生ずる」というのはどういう意味なのか説明していた...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、具体的な大学名ではなくて、どういう学部、どういう学科に何人いるかということは公表できるんですね。
○吉川春子君 では、ちょっと時間の制約もありますので、どういう学部か、もうちょっと詳しくそれを後ほど文書でもって出していただきたいと思いますが、委員長、お願いします。
○吉川春子君 大臣にお伺いいたします。  今、そういうような防衛上の職務を負った学生が何人か国立大学その他の大学に来ているんですけれども、そして、その学生たちは、治安出動、防衛任務も含めてその任務はずっと負ったまま来るわけですね。要するに、そういう学生を大学に受け入れて勉学させ...全文を見る
○吉川春子君 通常の場合は心配するようなことはないと思うんですね。いざそういう治安出動であるとかいろいろな事態が生じたときに、その学則と矛盾するわけなんですね。しかも、二十四時間そういう任務を負っているという性格があるわけですから、そういう点で私は、これは大学の自治の問題と非常に...全文を見る
○吉川春子君 雑誌の名前を申し上げればよかったですね。「世界」の四月号です。最新号です。  ある新聞が昨年の十月に行った全国世論調査によりますと、国民が、祝日に日の丸を掲げていない家庭は七〇%を超えています。また、秋に文部省が、公立の小中高校に、入学式、卒業式で国旗、国歌を導入...全文を見る
○吉川春子君 私が先ほどの大臣の御答弁に共鳴するところが一つあるとすれば、強制するものではないということですね、国旗、国歌。  文部省が日の丸掲揚と君が代斉唱をもっと徹底することを通知した昨年、ある新聞が、「長い間、教委や校長の権限でそうした異論を抑え、押し切って進めてきた効果...全文を見る
○吉川春子君 賛成だというふうに考える人も、押しつけは困ると言っているのがさっきの新聞の世論調査の結果ですね。だから、教育の現場に校長が職務命令というような形で一方的に持ち込むという例も私も大分見ておりますので、国民的な世論がまだ形成されていないところを無理にやるのはいかがなもの...全文を見る
○吉川春子君 この質問はまだ続くんですけれども、時間の関係がありますのでまとめたいと思うんですが、大人の社会でも、さっきの世論調査のように、押しつけは反対だという世論が過半数を占めているわけですね。大人の世界でも合意が得られないものを子供に強制的にそれを押しつけるということに一つ...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと済みません。これで終わると私あれですから……
○吉川春子君 法的な根拠は何もないしね。この問題やると時間がかかりますけれども、まず、押しつけるべき法的な根拠は何もないし、国歌だ国旗だって決めていることもないんですが、私がきょう大臣に伺いたかったのは、やはり合意でもって、国民のコンセンサスを得て教育の現場でもやるべきなんだとい...全文を見る
03月27日第104回国会 参議院 文教委員会 第3号
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○吉川春子君 何点かお尋ねいたします。  まず最初に、今の質問でも触れられましたが、大蔵省が臨教審の第二次答申を前にして意見書を提出いたしました。既存施策の見直しの具体案として幾つか挙げておりますが、臨教審といたしましては、第二次答申に当たりこの意見を考慮するんでしょうか。
○吉川春子君 臨教審の「審議経過の概要(その三)」の中には、「教育費負担の軽減を図るための諸方策を税制上の配慮を含め検討していく必要がある。」としておりますが、大蔵省の今度の意見書の中には、父母の教育費負担の軽減のための税制上の対策については、個別の事情によって配慮することは不適...全文を見る
○吉川春子君 全くこの大蔵省の文書というのは不当なもので、教育改革にはお金がかかるわけですから、必要なところにはちゃんと予算的な措置をしていかなければならないので、その点については臨教審も断固とした態度でやっぱり臨むべきではなかろうかと思います。  それで、その次の質問ですけれ...全文を見る
○吉川春子君 四つの時期に分けて、最後の第四番目の時期が、特に「強兵」という目標のもとに突き進んだけしからぬ時期だ、こういうふうにされているんですね。そうしますと、明治五年から昭和十一年までは、これは「強兵」ということに突き進んだ時期ではなくて、臨教審としてはそこの時期はバランス...全文を見る
○吉川春子君 「我が国戦前教育の成功と失敗の両面を、事実に基づいてよく学び、」というふうにしておりますが、戦前の教育の成功面としては、具体的に例えば「欧米化、近代化に伴う社会的統合の崩壊を防止するものとして、また、欧米化との心理的均衡を図るために、教育勅語の例にみられるように、我...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、教育勅語については評価はしていらっしゃらないというふうに受けとめでよろしゅうございますか。
○吉川春子君 不易と流行ということについて私が会長にお目にかかったとき伺いましたら、国を愛する心は、戦前戦後を問わず大切であり不易であるというふうにおっしゃられました。また、「通産ジャーナル」というこれはどこかの雑誌ですね、この中で、「国を無視した個人はない」、「国をつくって協和...全文を見る
○吉川春子君 済みません、もう一問だけお願いします。  「母性原理」と「父性原理」という聞きなれない言葉がこの「審議経過の概要(その三)」に出てまいります。それによると、母性原理には険しい内面的抑制力、規範力、自主性、自我を育てようとする心がないことになっています。ここで言う「...全文を見る
○吉川春子君 五人の参考人の皆さん、御苦労さまです。私、持ち時間が少ないので、すべての皆さんにお伺いできなくなるかもしれませんが、お許しいただきたいと思います。  まず、中小路参考人にお伺いいたしますが、いじめをなくす上で教育的力量の向上のためには職員会議のあり方を含めた学校の...全文を見る
○吉川春子君 忠生中学校では、大変な状況を皆さんの御努力で克服されたということで、私も「学校再建の歩み」を見せていただきました。この中で長谷川参考人が、マスコミの報道の姿勢について述べておられます。いろんな事件が発生しマスコミに報道されたが、マスコミの取り扱いが冷静でほしかったと...全文を見る
04月02日第104回国会 参議院 文教委員会 第4号
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○吉川春子君 三月二十日の委員会で時間の関係でやり残した君が代、日の丸問題でまず伺います。  法制局見えていますか。――学校の入学式における君が代斉唱、日の丸掲揚の問題は、学校の教育課程の特別活動の中の学校行事の問題であり、当然学校教育法第二十八条六項「教諭は、児童の教育をつか...全文を見る
○吉川春子君 法制局にちょっと二、三伺ってから文部省に伺います。  小学校、中学校の学習指導要領では、日の丸掲揚、君が代斉唱について、「国民の祝日などにおいて儀式などを行う場合には、児童(生徒)に対してこれらの祝日などの意義を理解させるとともに、国旗を掲揚し、国歌を齊唱させるこ...全文を見る
○吉川春子君 入学式、卒業式において君が代斉唱、日の丸を掲揚すると教育課程の内容を決めるに当たって、子供の教育に直接携わっている教師の意見が尊重されるのは教育の条理ではないかと考えますが、この点についてはいかがでしょうか。
○吉川春子君 入学式、卒業式において君が代の斉唱、日の丸を掲揚すると教育課程の内容を決めるに当たって、子供の教育に直接携わっている教職員の意見が尊重されるのは教育の条理ではないですかというふうに伺いました。
○吉川春子君 かつて文部事務次官、現在国立教育研究所長である木田宏氏は、その著書「逐条解説 地教行法」で、「教育作用の本質は、指導であって、決して監督ではない。」、「教育者が主体性を持たないでは教育は生命を失う」、「指導、助言、援助等の非権力的作用にこそ、教育行政の最も大切な仕事...全文を見る
○吉川春子君 法制局はもう結構でございます。ありがとうございました。文部省は、衆議院で我が党の三浦久議員の質問に対し、学校の教育目標、方針として、入学式、卒業式のときに君が代を斉唱すると決められた以上は、そこで働く教職員はその方針に従って教育を展開していくということが公務員関係の...全文を見る
○吉川春子君 端的にイエスかノーかでいいんですが、今のその指針は基本的には生きているんですか、死んでいるんですか。
○吉川春子君 私が今読みましたのは文部省の方針なんですけれども、自分で決めた方針からもかなり今日の文部省の姿勢が変わってきている、そういうことをあらわした御答弁ではなかったかと思います。  さて、三月二十二日、兵庫県の宝塚市立宝塚小学校の卒業式へ、右翼の政治結社が、日の丸掲揚、...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと残念ながらこれに立ち入る時間的な余裕がありませんので、私たちはそういう意見とは違って、教えるのは構わないんだけれども強制することはどうかということで前回から御質問をさせていただいているわけなんです。  学校教育の施設設備補助の予算について伺いたいと思います...全文を見る
○吉川春子君 臨調行革のもとで学校給食費が大幅にしわ寄せを受けて、昨年比で一〇・八%、そして五年間で四〇%マイナスになっているわけです。全国の小中学校における完全給食の実施率が、この間いただきました資料では、児童生徒数で小学校で九八%、中学で五八・七%という水準です。  文部省...全文を見る
○吉川春子君 保体審は、すべての小中学校で学校給食を実施するように年次計画を立ててということを言っているわけですけれども、この保体審の答申について、全体的に文部省はどう受けとめて、また、答申に沿った施策をどう進めてこられましたのか、簡単で結構ですけれども、御説明ください。
○吉川春子君 それにしてはまだ中学校の四割が完全給食未実施として残されているわけで、これについてやっぱり全校実施を目指して今後とも頑張っていただきたいと思うんですけれども、そういうことでよろしいんですか。
○吉川春子君 文部省は、昨年一月二十一日に「学校給食業務の運営の合理化について」という通達を出されましたけれども、例えば広島県東城町の教育委員会は、学校給食の合理化の一環として、現行の完全給食から将来は家庭の手づくり弁当へ移行するとして、現在行っている完全給食の廃止を打ち出してい...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、広島の東城町のようなやり方は好ましくないと、こういうことですね。
○吉川春子君 給食の民間委託の通達の中で、「合理化の実施については、学校給食の質の低下を招くことのないよう十分配慮」せよと言っていますが、学校給食の質とは、客観的に何をもって言うんでしょうか。
○吉川春子君 それはちょっと無責任な御答弁ですね。つまり、質を落とすなということを条件にして民間委託を進めるとか合理化を進めるわけですが、これを特定しなければ、じゃ質が落ちたのか上がったのかわからないということであれば、無制限に民託やら合理化が進んで歯どめがないというふうになるわ...全文を見る
○吉川春子君 そういう論理をとれば合理化せよということは言えないわけですからね。それはそうなんですけれども、実質的な問題として質が低下するのではないかと指摘したわけです。  文部省は、従前より、学校給食の調理業務は民間委託をしないという姿勢で来ておりまして、例えば昭和五十六年十...全文を見る
○吉川春子君 今の御答弁は、大変悲しいですね。長い間文部省が続けてきて、この線は崩せないと臨調行革が発足した後答えているわけですね。それでもしかしその圧力に屈して、教育の方向を転換したということはちょっと残念ではないかと思います。  学校給食法四条と五条の二は、明らかに直営の原...全文を見る
○吉川春子君 学校給食法を素直に読めば、民間委託ということは全然出てこないわけです。もちろん条文にも出てこないし、やっぱり自治体が責任を持ってやる。センター化については記述がありますよね。しかし、センター化であってもこれ直営でしょう。業者に全部任してしまいますよということは、この...全文を見る
○吉川春子君 調理、つまり学校給食をつくるということについての責任を業者が負うわけですが、例えば調理の過程にいろいろな不備があったりして食中毒が集団的に発生した場合の責任は、これはどこが負うことになりますか、
○吉川春子君 簡単でいいです。
○吉川春子君 零細業者で大量の食中毒の損害賠償責任が負えないということも実際には予想されるわけですが、業者に明確に食中毒の責任がある場合でしかし支払い能力がないような場合、食中毒の損害賠償責任というのはそうするとどういうことになるんでしょうか。
○吉川春子君 そうすると、委託した業者に支払い能力がないような場合は学校が責任を負う、自治体が負うと、こういうふうに解釈していいんですね。
○吉川春子君 労働省に続けて伺いますが、施行規則四条の二号について、自治体の職員である栄養士が、自分の作成した献立に基づいて民間業者から派遣されて給食をつくっている調理員に対し一切直接指揮監督はできないと、こういうふうに言われているんですけれども、そういうことですか。
○吉川春子君 例えば、今まで調理員と栄養士が同じ給食室で作業していたわけですけれども、今度調理職員が民間の業者から派遣されてきたとなると、栄養士が調理室に入って、自分の献立どおりにつくられているかななんて思って見ていることはどうですか。
○吉川春子君 そうしますと、学校給食の調理室の中に一緒に栄養士も入っていることができるということですね。
○吉川春子君 そうですか。そういう答弁でいいんですね。レクのときと違うんですけれども。
○吉川春子君 学校給食の中で、栄養士の果たしている役割というのは非常に大きいものがありまして、一九七四年に制度として文部省は学校給食に栄養士を配置するわけですけれども、東京の栄養士のいる学校といない学校の給食の違いを調べたことがあります。調べましたところ、魚や野菜を買う場合でも、...全文を見る
○吉川春子君 最初の方で質問しましたけれども、質の低下という問題のその質ということについても、客観的にどうということはないというから、下がったか上がったかも民間委託によってはわからないわけだし、それから、その調理というのはとにかく一番大事な部門だからこそ、今まで文部省はほかは合理...全文を見る
○吉川春子君 時間ですから、終わります。     ―――――――――――――
04月11日第104回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第3号
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○吉川春子君 それでは質問いたします。  急激な円高の進行が中小企業を直撃して円高倒産が一層深刻になっております。今回の円高は明らかに政府の誘導政策によってもたらされたものであり、中小企業の救済の責任は政府にあるわけです。  今回の円高は、一方では、トヨタ、松下電器などの大企...全文を見る
○吉川春子君 経企庁が二十六産地について行った調査でも、採算レートは二百十円から二百四十円の範囲というふうになっておりまして、六割が二百二十円に集中しているわけです。百八十円から百九十円が一年続くと大変な痛手をこうむるというふうにもこの報告では言われているわけですけれども、安けれ...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと時間の関係で先へ行きますが、現在通産省に政務次官を本部長とする下請等中小企業対策推進本部が設置されておりますけれども、この深刻な中小企業の円高による打撃を救済するには極めて弱体ではないかと思うわけです。抜本的な中小企業対策本部を政府部内に設置して、関係省庁の...全文を見る
○吉川春子君 我が党は円高是正と、やはり政府に強力な対策本部を設けるように強く今後とも要求していきたいと思います。  四月八日に経済対策閣僚会議が出した「総合経済対策」は、円高による中小企業への深刻な影響の受けとめ方が全く弱いのみならず、「中小企業対策」としてうたっている「中小...全文を見る
○吉川春子君 この政府の融資制度が高金利だということで、実際には自治体の方を優先して政府の金利をなかなか使わないという実態も各地であるわけで、私は三%程度に引き下げるように強くここで要求しておきたいと思います。  それから、労働省に最後にお伺いいたしますけれども、日米貿易摩擦の...全文を見る
○吉川春子君 下がったのはどうしてですか、努力しているのに、そこを聞いたの。前年度と比べて下がっているのはなぜですか。
○吉川春子君 不十分ですけれどもいいです、それで。  終わります。
04月17日第104回国会 参議院 文教委員会 第5号
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○吉川春子君 それでは、質問させていただきます。  まず、国立学校設置法ですが、臨調行革により国立大学の新増設は抑えられておりまして、十八歳人口増加の中で学生の増加を私学にかぶせるという政府の基本的な方向は、責任回避であり認められませんが、今回の学部の改組新設等は、こうした状況...全文を見る
○吉川春子君 また、徳島大学の総合科学部の問題では、特に施設設備の充実等について具体的な計画が明らかにされていない等いろいろな問題がありますが、この入学試験のずれの問題とともに、やはり学生にしわ寄せがいかないように、最大限に文部省としても十分配慮をしてやっていただきたいというふう...全文を見る
○吉川春子君 そして、これはまた代替性という意味でも、すぐにかわりの人が見つかるということも困難なのではありませんか。
○吉川春子君 地理的条件と同時に、その負っている仕事の中身からしても、代替性がなかなか困難である職種だというふうに思うわけです。  例えば、北大演習林には職員百七十五名中、林業技能補佐員は六十六名います。このうち五十名が三十代、四十代、五十代の人であり、独身者は六名で、ほとんど...全文を見る
○吉川春子君 そういう文部省が一歩前に踏み出していただいたことは大変結構だと思います。その検討という場合に、余り長々と検討されてはやはり救済にもならないわけでして、半年とか、三カ月とか本当に早い時期にやっていただきたい、こういう要望に対してはいかがでしょうか。
○吉川春子君 三年雇用の問題についてはきょうは入れませんが、基本的にはそういうことの改善が望ましいわけですが、ひとつその点につきましてだけでも早急に検討していただいて、できる限り早い機会に結論を出していただきたいと要望しておきます。  次に、婦人研究者の地位の向上の問題について...全文を見る
○吉川春子君 今の官房長の御答弁だと、内容が高度で水準が高いところは結局女性の比率は低くなるんだ。こういうふうにも受けとめられますけれども、そうですか。
○吉川春子君 ちょっと微妙なお答えですが、次へ行きます。  日本学術会議が文部省の科学研究費を使って婦人研究者のライフサイクル調査研究を行い、この結果を五十九年八月にまとめて発表しています。これを読んでみますと、日本では女性研究者が大変不利な条件のもとで仕事に励んでいることがよ...全文を見る
○吉川春子君 それで、重ねてお伺いいたしますけれども、生々しい実態が数字あるいは言葉で書かれているわけですが、それをお読みになった感想を伺いたいんですが、いかがですか。
○吉川春子君 女性研究者の生々しい悲鳴のようなものをもっと受けとめていただけたらと私は思うんです。  子供を持つ婦人研究者の中で、出産異常、切迫流産、重症のつわり等の経験者は四四・二%に上っているわけですね。その中身にこれから踏み込んでいきます。また、複数の異状を経験している人...全文を見る
○吉川春子君 それで、産前産後の休暇をとる場合に、代替職員といいますか、その人が休む間の仕事の穴を埋めるためにだれか人が必要になるわけですね。その点でちょっとお伺いしたいんです。  研究者の仕事は三つの分野に分けられるというふうに言われています。一つは教育的な仕事ですね。学生た...全文を見る
○吉川春子君 まあ学生たちに教育をする、これは非常勤講師を含めてそういう形で代替は可能だと思うんですが、そのほかの仕事についても、一人の人で全部代替するという制度じゃなくて、例えば実験の問題については大学院生を使うとか、あるいは会議の招集とか議事録の作成は、オーバードクターはいい...全文を見る
○吉川春子君 現に東京都立大学などではそういう形で、制度として条例で定めているのかもしれません、予算措置かもしれませんが、あるわけです。  大臣、お願いしたいんですけれども、さっき申しましたように、女性の研究者が非常に、三けたぐらい数字が違って少ないわけです。そういう背後には、...全文を見る
○吉川春子君 それから雇用の問題なんですけれども、女性の研究者の比率を国立大学等で引き上げるためには、まず文部省がそういう立場にしっかり立つ必要があると思うんですね。  アメリカでは、連邦政府と契約関係にある企業、財政援助を受けている教育機関に対して、契約援助の条件として、性に...全文を見る
○吉川春子君 私は一昨年、婦人研究者の問題で文書質問を出させていただきまして、そのときいただいた答弁をさらに突っ込む形できょうやりましたけれども、本当に女性が大学の教授とかあるいは高等の学術研究に向かないなどということはないわけでして、さまざまな実績も上げていますけれども、その陰...全文を見る
○吉川春子君 その入寮の希望者は年々かなりふえておりまして、八六年度の入寮倍率は、東北大学においては三・六倍、福島大学の男子寮では二・三七五倍、女子寮では二・四倍とか、大阪外大では五・二倍とか、大変入寮の希望者が多いわけですね。それに比べて実際に寮に入っている学生の比率は一一%と...全文を見る
○吉川春子君 国立大学の収容人員が今数字で示されましたが、新構想大学の学生寮の収容人員というのはどれぐらいになっておりますか。率も示してください。
○吉川春子君 一八%というのはかなり少ない数字ですね。私の手元にある数字では、新構想大学の収容人員は学生比五〇%という数字があります。  いずれにしても、先ほどおっしゃった数字にしても、普通の大学よりは収容人員が高いのですけれども、新しい大学の学生寮の収容人員の率が高いのはどう...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、大学の設置条件といいますか、周囲の環境などで下宿等がなかなか得られにくいようなところは、やはり寮で補う、こういうことですか。
○吉川春子君 例えば先ほど申し上げました大阪外大の場合なんですけれども、大学の周辺は新興住宅地と山で、下宿、アパートは皆無に等しいという立地条件なんです。ワンルームマンションなどはありますけれども、賃貸料が三万五千円から四万円。それで下宿生は一時間から一時間半かけて阪急電車やバス...全文を見る
○吉川春子君 それから、寮費なんですけれども、新寮で月額三百円、新規格寮で二千四百円。これは当面寮費の引き上げということはなさらないわけですね。
○吉川春子君 さて、大学学費、学生生活費が大変な勢いで高騰しておりまして、文部省の「昭和五十九年度学生生活調査」によっても、親元から離れて下宿する大学生の年間平均支出は、国立大学で百二十三万円、私立ては百七十四万円で、奨学金を受け、アルバイトをしても、そのうちの八割近くは親からの...全文を見る
○吉川春子君 物すごい数字ですね。一九七四年に入学金が一万二千円、授業料が三万六千円。これが一九八七年度の予定では、入学金が十五万円、そして授業料が二十八万八千円。八・四倍。こういうすさまじい数字になっていくわけです。  この授業料の値上げということを、文部省はどこまでやるつも...全文を見る
○吉川春子君 時間がなくなりましたので、まとめに入りたいと思います。  国立学校設置法の十二条で、国立学校における授業料その他の費用の免除の規定もあり、こういうものも活用されるとか、あるいは寮がたくさん建てられるとか、いろいろ機会均等を保障する方策があると思うわけです。財政法三...全文を見る
04月21日第104回国会 参議院 補助金等に関する特別委員会 第3号
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○吉川春子君 それではまず最初に、中曽根総理の私的諮問機関政治と経済構造研究会報告についてお伺いいたします。  総理は、私的諮問機関をあたかも法的根拠を持つ公的な審議機関扱いをして、その報告をてこに重要な政策転換を図ったり公的審議機関の審議の方向づけをするという手法を多用されて...全文を見る
○吉川春子君 総理が大変多用されます私的諮問機関政治は、国会を軽視して議会民主主義を踏みにじるということと同時に、国家行政組織法上も今お話があったように重大な問題があるわけです。私的諮問機関のあり方はこれまで国会でたびたび取り上げられてきて、古くて新しい政治問題であると思います。...全文を見る
○吉川春子君 いまだにその通達の効力については保っているんだということでございますけれども、その通達の内容は今日に至るも余り守られていないんではないかと私は思います。  私的諮問機関が報告書をまとめこれを公的審議会の機関意思であるかのように扱うことは、今の御答弁でもあるとおり許...全文を見る
○吉川春子君 報道によりますと、この経構研の報告書の中身について、中曽根総理はキャンプ・デービッドの日米首脳会談で、これは百年ぶりの手術であり、その実行はエベレストよりも高い一万メートルの山を登るような苦痛を伴うが、党や閣僚の抵抗を排して自分の責任で実行すると、文字どおり国際公約...全文を見る
○吉川春子君 日米両首脳の新聞発表も拝見いたしましたが、その中でレーガン大統領は、中曽根首相は「日本がとるべきいくつかの大変重要な転換の概要を示した最近の大事な報告書について、私に説明されました。首相は、基本的な政策転換を実施する決意であり、」云々というふうに述べられているわけで...全文を見る
○吉川春子君 この報告書の中身ですが、日本の市場の全面開放を要求するアメリカ、そして多国籍企業化の新展開を策する財界の要求に徹頭徹尾奉仕するものになっていると私たちは受け取っております。積極的な産業調整ということで中小企業、石炭産業、農業に破壊的な打撃を与えるものではないか、そう...全文を見る
○吉川春子君 産構審で言っている内容では、製造業の輸入中間財、部品等の投入比率を八〇年度水準五・二%の二倍に引き上げることで直接間接を通じて約五十五万の雇用機会の減少がある。また、最終製品の輸入比率を二倍化することで約五十万の雇用機会の減少があったものと試算されているわけです。ま...全文を見る
○吉川春子君 ハイテク産業が雇用を創出するかという問題については、国会でも特別委員会がありまして検討していますが、なかなか複雑な問題があって、劇的な変化という結論も出ないかわりに、すごくふやすという結論も出ないし、マイナス面がかなり多いということも特別委員会の中では報告書として今...全文を見る
○吉川春子君 日本の経済の問題に対して、外国からのいろいろな要望について、内需拡大をどういうふうに図るかという点については、国民の立場に立つのかあるいはアメリカの要求をのみ大きな企業の立場に立つのか、こういうことでも違ってくると思いますが、きょうはそこまで立ち入る時間はありません...全文を見る
○吉川春子君 埼玉県の北部つまり群馬県に近い方ですけれども、加須市という人口五万人足らずのミニ市があります。この市議会で三月二十七日に、全会派一致による「地方自治体に対する国庫補助金一律カットに反対する意見書」を国に上げています。添付資料によりますと、この補助率カットを三年間続け...全文を見る
○吉川春子君 万全の措置をとっているという答弁が繰り返されているわけですけれども、しかし、 これが三年間続いた場合にもう自治体としては耐えられないんだと、こういう声を加須市の議会では上げているわけで、これは別に共産党の強い議会ではなくて保守系の圧倒的に強い議会なんですね。こうい...全文を見る
○吉川春子君 六十一年度の予算では保育所など福祉施設への補助率の大幅引き下げ、この影響が大きいわけですが、厚生省に伺います。保育所の措置費に対する国、県、市町村、保護者の負担割合はどうなっておりましょうか。
○吉川春子君 国が十分の八の補助率という水準を保っていても、保育所の運営等については大変自治体の持ち出しというのが多いということが今の数字でおわかりいただけたと思うんです。  埼玉県川越市の保育園の措置費内負担割合を見てみますと、補助率カットのなかった五十九年度は措置費内負担割...全文を見る
○吉川春子君 六十一年度の保育所措置費国庫負担分はおよそ千八百五十二億なんですけれども、仮に従来どおり十分の八の負担率のベースに直しますと、地方自治体に対する今年度の影響額は幾らになりますか。それから子供一人で割った額は幾らになりますか。
○吉川春子君 つまり、ことしの補助率カットによって一人当たり五千何がしかの負担を住民に転嫁しない限り、去年の十分の八の水準は保てないわけなんです。保育園に預けている子供一人当たり五千何がしという金額は、これは一家庭当たりにすると大変な金額になるということがおわかりいただけると思う...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと総理にお伺いいたしますが、今保育料の値上げにはつながらないんだというお話でした。しかし、川越市では六十一年度の保育料の値上げ案を一六・五%という今までの最高の数字を示して出してきたわけなんです。結果としては四・二五%の値上げにとどまったわけですけれども、各市...全文を見る
○吉川春子君 答弁はとても納得できるものではないし、こういう具体的な事実を示しているわけですから、やはり補助金のカットの影響というあらわれ方はいろいろでしょうけれども、住民負担には絶対行かないんだ、負担区分の変更だけだということではとどめられないということを私は指摘しておきたいと...全文を見る
○吉川春子君 保育所の問題を例に補助金カットによる国民への被害を指摘してきたわけですが、これは埼玉だけではなくて全国共通の姿であるわけなんです。  総理にこの問題の最後に伺いますけれども、今指摘したようなことも含めて、それでも補助金のカットは国民への被害を全く及ぼさない、こうい...全文を見る
○吉川春子君 趣旨は趣旨として、しかし現実にはかなり国民への直接の負担がかかっているということを私は指摘して、次の問題に移りたいと思います。  三年間の暫定措置問題ですけれども、今回の補助金カット一括法案は十省庁四十八法律にまたがり、国庫負担、補助率引き下げによる地方負担増は一...全文を見る
○吉川春子君 もとに戻すということを前提としない暫定措置だということで、大変危険な御答弁であると思います。  自治省は、昨年の十二月の補助金問題検討会報告の考え方、すなわち、「補助率の見直しに当たっては、国及び地方公共団体が、双方で等しく負担を分かち合う性格の事業の補助率は二分...全文を見る
○吉川春子君 自治大臣に一言簡単に伺いますが、そうしますと、基本的にこの考えを受け入れているものではないんだということですね。
○吉川春子君 生活保護費の国庫負担率について、昨年十二月二十日、補助金問題関係閣僚会議において論議されたが、大蔵大臣と厚生大臣は三分の二、自治大臣は十分の八を主張して意見が一致せず、物別れに終わったと聞いておりますけれども、これはどうだったんですか。
○吉川春子君 政府・与党の連絡会議にゆだねられて、自民党の政調会長から、「生活保護費の国庫負担率については本来十分の八であるべきであるが、国の財政事情を考慮して緊急避難的に三年間十分の七とし、その後の在り方については生活保護制度の果たしている役割等に充分配慮して関係大臣で協議する...全文を見る
○吉川春子君 大蔵大臣はいかがでしょうか。こういうことでよろしいわけですか。
○吉川春子君 そうしますと、補助金問題関係閣僚会議の決定やこれについての閣僚口頭了解で、生活保護に係る補助率は三年間は十分の七とし、後のあり方については大蔵、厚生、自治の三大臣が協議して決めるということは、こういう経緯を踏まえてこういうふうになったということでよろしいわけですね。
○吉川春子君 そうしますと、こうした経緯からしても、十分の八が本来のあり方であり、三年後には当然十分の八に戻すのが本筋ということになると思いますけれども、中曽根総理、この三大臣の意見が合わない問題で、三年後には当然生活保護の性質からいってもとに戻すのが本筋というふうに思うんですけ...全文を見る
○吉川春子君 自治大臣に伺いますが、本来十分の八であるべきだ、十分の七は緊急避難、こういう考え方については自治大臣はどう思いますか。
○吉川春子君 そういたしますと、大蔵大臣、生活保護については三大臣が協議して決める場合に、何らかの検討機関を設けておやりになる、そういうことですか。
○吉川春子君 そういう機関をつくってやる可能性もあるということですか。
○吉川春子君 結核命令入所、児童扶養手当、特別障害者手当等は、補助金問題検討会報告では、国の負担割合は生活保護に準ずるものとして十分の七になっていますけれども、そういたしますとこれも三大臣の協議して定める中に入るんでしょうか。
○吉川春子君 持ち時間が少なくなりましたので先へ行きますが、一般財源化について伺いますが、文部大臣、公立学校の事務職員、栄養職員について、一般財源化の問題についてどう考えるかということと、それから大蔵大臣、三年間は少なくともこの二つについては一般財源化しない、こういうふうでよろし...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、ちょっと確認ですけれども、三年間は動かさないという意味ではないということですか、大蔵大臣のお考えは。
○吉川春子君 文部大臣も言われましたように、基幹的な職員なわけですから、これを一般財源化するなどということは絶対にやるべきではないと申し上げておきたいと思います。  三年後に今回カットされた補助金はどうなるのかという問題ですけれども、考え方として、もとに戻すのか、継続して恒久化...全文を見る
○吉川春子君 暫定措置というのは、やっぱり日本語で言うとあくまで暫定措置なんですから、これが恒久化するということではなくて、もとに戻るというふうに考えるのがさっき申し上げましたように常識的だと思うんですけれども、もとに戻すということは明言されていない。そうすると、今の五つの考え方...全文を見る
○吉川春子君 もとに戻すということが、先ほど総理の御答弁にもありましたけれども、明言されない。大蔵大臣もされない。それで、暫定という形で補助金のカットということを三年間やっていくということは、本当に国民に対する負担増あるいは国民や国会を欺く説明だというふうに思うわけです。私たちは...全文を見る
04月23日第104回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査特別委員会技術革新に伴う産業・雇用構造検討小委員会 第1号
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○吉川春子君 今日の国民生活経済調査特別委員会・技術革新に伴う産業雇用構造検討小委員会の報告書に対して我が党は別の見解を持つので以下我が党の見解を述べます。  技術革新に伴う産業・雇用構造検討小委員会のこれまでの調査の中で、またこの間の政府の技術開発の施策を見るに及んで、政府の...全文を見る
04月23日第104回国会 参議院 補助金等に関する特別委員会 第5号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川でございます。  三人の参考人の皆さん御苦労さまでございます。幾つか質問をさせていただきます。  第一は、地方自治体の皆さんは昨年、ことしと引き続く国庫補助負担率の引き下げによる地方への負担転嫁には反対されてきました。しかし、政府が地方財政に支障...全文を見る
○吉川春子君 私どもが皆さんの会のある事務局員の方に六十一年度予算について実情をお伺いした際に、こういうことをおっしゃっていました。つまり、六十一年度予算では地方債の積み増しも行った、財政調整基金なども底をつくほど取り崩しも行ったと、使用料、手数料の引き上げも行った、事務事業の見...全文を見る
○吉川春子君 どうもありがとうございました。
04月25日第104回国会 参議院 補助金等に関する特別委員会 第7号
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○吉川春子君 それでは質問をさせていただきます。  昭和六十一年度予算は、第二臨調が昭和五十六年三月に設置されてから五度目の予算であります。臨調行革以前の昭和五十六年度と本年度を比べてみますと、この間軍事費は三九・三%ふえたのに対して、文教予算は逆に三・六%減っています。つまり...全文を見る
○吉川春子君 文部省の努力にもかかわらず文教予算は減っている、軍事費がこのように大幅に伸びているということについて文部大臣はいかがお考えですか。
○吉川春子君 重ねて文部大臣にお伺いいたしますが、軍事費の犠牲に文教予算がもしなっているとしたら、そのことについては賛成なされないでしょう。
○吉川春子君 文教予算が軍事費の伸びの結果抑えられているということは明らかなわけですが、大蔵大臣に伺います。  特に中曽根内閣になってからの軍事費の伸びが二九・三%、文教費はマイナスの〇・二七%、つまりこの間軍事費が七千五百七十四億増額されて、文教予算は百二十六億減額されました...全文を見る
○吉川春子君 行政改革ということで横並びでいろいろな予算が全部減っているというのだったらまだ文教予算が減っても理屈はつくと思うんです。ところが、軍事費だけは文教予算の十一倍も伸びている、これはちょっと説明がつかない数字だと思うんですけれども、こういう物すごいアンバランスが生じてい...全文を見る
○吉川春子君 国権の最高機関の国会が決める前に大蔵省が予算案を出してくるわけですね。その中でこういうアンバランスが生じてくるんですが、端的に伺いますが、軍事費をこれだけふやすということは安保条約があるからですね。
○吉川春子君 安保条約があり、アメリカの要求に沿って軍備拡大をしなくてはならない。そのことがこういう文教予算の圧縮というところに響いていると思います。  それで、具体的にお伺いいたしますが、義務教育費国庫負担法は、憲法、教育基本法のうたう子供の教育を受ける権利を保障する教育条件...全文を見る
○吉川春子君 教材整備十カ年計画が教材費国庫負担法等々相補う形で行われてまいりまして、そして、このことにつきまして当時の文部省の初中局審議官の今村氏が次のように述べています。「教材・教具の平均耐用年数が十年であるということは、現にある教材・教具は十年たてば全部なくなるということで...全文を見る
○吉川春子君 重ねて伺いますが、この教材整備計画が一〇〇%達成するのはいつのことですか。
○吉川春子君 文部省の方針として教材整備十カ年計画を完了させて、そしてその後で毎年教材費国庫負担金として計上することによって常に教材は「完備された状態を継続することができる」、こういうふうに言っているのに、第二次の教材整備計画が四八%の段階でもう計画を文部省が放棄してしまっている...全文を見る
○吉川春子君 既に昨年、教材費の国庫負担の廃止によって文部省の調査でも三十三都道府県で六十年度の教材費予算が前年度より削減されています。この三月、全国連合の小学校長会の調査では 約七割の小学校の教材費が削減されている、こういう数字が出ております。  私はもっと具体的に調べてみ...全文を見る
○吉川春子君 じゃ、端的に伺いますが、補正も全部含めれば国庫負担を外したときよりは六十年度の予算の教材費はふえていると文部省は予測しているんですか。
○吉川春子君 ごまかしの答弁だと思います。減ることは明らかじゃありませんか。国庫負担法から除外したということは、もう紛れもなく幾ら一般財源で措置をしたといっても、各自治体が一斉にこのように教材費にメスを入れているということが明らかなんですね。  そこで、もう一つ伺いたいんですけ...全文を見る
○吉川春子君 自分の立てた計画が四八%しか進まなくてなぜ各自治体で教材の整備が定着したというふうに判断されるのか。非常に矛盾に満ちた答弁だと思いますし、私を到底納得させるものではありません。  当初、教材費を義務教育費国庫負担法の補助対象に入れた根拠は何でしょうか。「文部時報」...全文を見る
○吉川春子君 そういう要素もあろうかと思うとおっしゃるけれども、そのためにスタートしたんですよね。一般財源化の名のもとに第二次教材整備十カ年計画を、さっきのお話ですと、七年目の五十九年度で四八%で計画を国が放棄したわけですが、教育の条理という点からも、全国の自治体の予算削減の実態...全文を見る
○吉川春子君 国庫負担をつくる、その理由として今そういうことをお認めになったわけですからね。まさにその責務を放棄して一般財源化したわけで、全く文部省の責任放棄ということは明白だと思うんです。  そこで、文部大臣と大蔵大臣にお伺いいたしますが、地方財政計画による財源措置はきちんと...全文を見る
○吉川春子君 この協議が実行されて二・八%が上積みされた、こういう御答弁なんですけれども、六十一年度の地方予算で既に見られるような予算の削減、そして地方の格差、ひもつきでなくなるので地方の格差が拡大すると思いますが、そうなれば教育の機会均等と教育水準の維持ということは果たせなくな...全文を見る
○吉川春子君 地方の実情の中で教材等が整備されていくということは、地方自治体の財政力によって差が生じるかもしれない、こういう趣旨ですか。
○吉川春子君 今までの国庫負担に対してさらに二・八%の実質的な予算がつけられるならば、国庫負担という制度をなくさなくていいわけですよね。むしろ財源を節約するためにこういうことをなさったわけで、そのとおりの結果があらわれているわけなんですね。  それから、地方の実情に合わせておや...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと文部大臣、重ねて伺いますが、何年ごろになればこの一〇〇%の達成が可能になるのか、あるいは可能になるということがお答えできなければ大蔵大臣に聞きますか、大蔵大臣を指さしていらっしゃいますので大蔵大臣に伺いますが、何年くらいになればこの教材整備の計画が一〇〇...全文を見る
○吉川春子君 いつまでということがお答えにくいならば、文部大臣に伺いますが、せめてこの教材整備計画は文部省は放棄してないんだ、できるだけ早くこれは達成するために文部省としても努力するんだ、その点をそれじゃお約束いただけますか。
○吉川春子君 教材費の一般財源化がいろんなところに影響を与えているわけですけれども、きょうは時間の関係がありますので、ひとつ子供の読書と学校図書館の方にどういう影響を与えているかという点についてお伺いしたいと思うんです。  子供の読書と学校図書館についての興味深い調査が国民教育...全文を見る
○吉川春子君 教師の目から見た子供たちの姿についての問いで、活字離れの原因のトップはテレビ、ラジオ、そして次が漫画というふうに続いています。漫画もいろいろなものがありますが、特に今は週刊漫画誌ですか、こんな厚いのを子供たちがむさぼり読んでいるわけですけれども、こういうものが活字離...全文を見る
○吉川春子君 公費で買うということですね。
○吉川春子君 やはり茨城の調査では、公費のみで図書の購入を行っている自治体は一つか二つなんです。図書費に占めている公費の割合は全体で六割弱、一校当たりで小学校で百九十七冊分、中学校で二百十七冊分程度しかないわけです。ちなみにSLA、全国図書館協議会の水準では年間小中それぞれ九百冊...全文を見る
○吉川春子君 図書購入費は自治体によってかなり差があります。私費負担が多い自治体、すべてを公費で賄っている自治体というふうに、経済力と教育に対する姿勢によって異なってくるわけです。教材費の国庫負担があってもこういう状態でありますから、それが一般財源に組み込まれていきますと圧倒的自...全文を見る
○吉川春子君 時間が参りましたが、最後に、この前の総括質問のときにも大蔵大臣もお答えになりましたが、事務職員の一般財源化の問題ですが、事務職員や栄養士の人件費の国庫負担を外すという問題が毎年大蔵省の方から言ってきているわけですが、このことに伴って、例えば埼玉県入間市では市費負担、...全文を見る
○吉川春子君 自治体に指導しますね。
○吉川春子君 いや、事務職員のパート化です。
○吉川春子君 じゃ、終わります。
04月26日第104回国会 参議院 補助金等に関する特別委員会 第8号
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○吉川春子君 それでは質問いたします。  戦後政治の総決算の名のもとに、中曽根内閣は文字どおり我が国社会保障や福祉の積み上げてきた成果を転換、転覆させました。本法案もしばしば指摘されてきたように、憲法二十五条の具体化として創設、継承されてきた国の負担金や補助金の負担率等を一挙に...全文を見る
○吉川春子君 今、高齢化社会の問題で反論されましたけれども、こういう論法は現行の国民負担方式の延長線上にあるわけで、もともと我が国社会保障は労働者の負担が非常に大きくて事業主負担が相対的に軽いのが特徴であります。力のある大企業等から応分の負担を求めるという発想が全然ないわけで、こ...全文を見る
○吉川春子君 とんでもない答弁だと思います。  それでは伺いますが、社会保障の後退は明らかであると思うんです。例えば厚生年金についで、「高齢者雇用の動向等を踏まえつつ年金支給開始年齢問題について検討していく必要がある。」と五ページに述べられています。医療保険については、給付の公...全文を見る
○吉川春子君 今の答弁は明らかに福祉の後退を目指している、そういう答弁であったと思うんです。  その上、さらに驚いたことに「民間活力の導入」、こういう考え方、単なる考え方だけではなくて原則にしている、こういうことも初めて出てきたと思いますけれども、大変な驚きです。その中で、「今...全文を見る
○吉川春子君 さらに「公的医療保険と民間保険」、この問題についても、「公的医療保険において、今後一層多様化する国民の医療ニードのすべてにこたえることには限界がある。そこで、公的保険は必要にして適切な医療を保障するという基本方針は堅持し、民間保険については、その補完という立場から、...全文を見る
○吉川春子君 公的な保険制度を充実するのではなくて、そういう方向に持っていくということは、経済的な余裕のある人はそれはいいでしょう。しかし、経済的に余裕のない、そういう民間の保険に入れない人たちにとっては非常に悲惨な状態になるわけです。先ほども触れましたように、中曽根内閣になって...全文を見る
○吉川春子君 大蔵大臣に伺いたいんですが、国が進めております臨調行革、これと教育改革の関係ですけれども、やはり教育改革というものもこの臨調行革という大きな基本方針に合わせるべきだ、そういうふうに大臣はお考えなんですか。
○吉川春子君 それでは文部大臣、この大蔵省の教育改革に対するスクラップ・アンド・ビルドの考え方についてはどうお考えでしょうか。
○吉川春子君 教育改革を進めるという方向を政府は一方で出しながら、もう一方では臨調行革で大なたを振るう。本当に教育改革をやる気があるのかどうかということは疑わしいわけですが、臨調行革の名のもとに教育予算を削っていくということは許されないと思います。  それで、具体的な問題に入り...全文を見る
○吉川春子君 この埼玉久喜養護学校というのは、実は春日部養護学校が児童生徒数が多過ぎまして、いわゆる過大規模校の分離のために建てられた学校なんです。私はこの二月二十日にマンモス養護学校である春日部養護学校を視察してきました。久喜養護学校が完成してここに百三十三名の生徒が移りました...全文を見る
○吉川春子君 さっき局長が御答弁になりました一校当たりの負担率、今度のカットによる影響額というのは五千万とか六千万とかいう金額なんですけれども、これが全国で九十一校の養護学校のマンモス校化を解消するためということで、数字で見ますと非常に大きな数字になって自治体にかぶっていくと思い...全文を見る
○吉川春子君 障害児学校の寄宿舎の設置に関して学校教育法ではどういうふうになっているんですか。七十三条の二です。
○吉川春子君 今御答弁がありましたように、障害児学校の寄宿舎の設置というのは原則としてこれを行わなきゃならない、行わなくていい場合は特別の事情のある場合だと、こういうふうに法律で規定しているわけですね。そして、東京都の寄宿舎の問題で、児童生徒の数が減った、あるいは交通機関が発達し...全文を見る
○吉川春子君 老朽化したから建て直すというのだったらわかるんですけれども、老朽化したからやめちゃうというのはどういうわけなんですか。これはもう納得させる理由にならないと思いますし、先ほども申し上げましたが、寄宿舎の収容者数に対してそれを満たしている率というのが八割から十割なわけで...全文を見る
○吉川春子君 ぜひ東京都の実情をつかんで文部省でも正しい指導をしていただきたいと思いますが、一点、送り迎えの問題は、東京の広い、しかも交通渋滞の中で、今でも新宿まで集まって、新宿までバスが来てそれで養護学校へ通う、通学している子供たちはそういう方法をとっているんですね。だから、立...全文を見る
○吉川春子君 十年を目途にハンセン氏病の療養所を除いて二百三十九施設中七十四施設を切り捨てる、経営移譲が三十四、統廃合は四十、それからまた百六十五施設を機能強化を図るという名目でナショナルセンター、基幹施設、高度総合医療施設、専門施設等に振り分けていく、こういう計画なわけなんです...全文を見る
○吉川春子君 私の調査によりますと、養護学校等を併設する施設は百一施設ある。うち統廃合の対象になっているのが三十二で、地方自治体への移譲対象が四だ、こういうふうに聞いておりますが、今の局長の答弁はちょっと数が違うようですね。
○吉川春子君 そうしますと、この国立病院・療養所を統廃合する、こういうことで養護学校も同じ運命にあるんだということは、事前に知らされて文部省としてもやむを得ない、そういうことで厚生省の方に了解を与えているんですか、それともいないんですか。
○吉川春子君 全国一律ではなくて、いろいろな条件、いろいろな場所に国立療養所があり、それに附属している養護学校があるんですから、厚生省の出してきた数字をトータルとして文部省がこれはオーケーというふうに言うことはできないんじゃないかと思いますが、もしオーケーというふうに言うについて...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、各都道府県から具体的に統廃合の問題についてこうなんだという、その報告がもうかなり文部省の方に来ている、こういうことですか。
○吉川春子君 そうしますと、確認いたしますが、基本的にはこの統廃合の計画に文部省としては異存はない、こういうことですか、一言で言えば。
○吉川春子君 国立病院・療養所に併設する養護学校は、病虚弱養護学校がほとんどで、しかも重度重複児や重症障害児が多く在籍しています。つまり医療を必要とする障害児なのですから、そういうことになるわけなんです。このような子供たちの学校を統廃合したり自治体へ移譲したりすることは、大変多く...全文を見る
○吉川春子君 全部県に任せているというお話ですけれども、例えば国立病院や療養所が統廃合されて、そして養護学校もなくなったりなんかするわけですけれども、その場合に、一つは通学の非常に遠距離化ということが言えるわけですし、またそこに勤務している教職員の通勤や生活の条件の変化、あるいは...全文を見る
○吉川春子君 もしこういう問題で地元の県がどうしてもやらないでもらいたい、こういうような意見が住民の要望としても県の当局の意見としても上がってきた場合に、文部省としてはどういうふうに対応されますか。県立養護学校を特別につくる措置でもとられますか。
○吉川春子君 自治体への移譲の場合に、自治体財政は今、補助金一律カットその他でかなり苦しいわけですけれども、自治体への移譲というふうになった場合に財政的にどれくらいの影響があるかということを自治省はつかんでおられますか。
○吉川春子君 慎重に対処してほしいというのが自治省のお考えだそうですけれども、慎重に対処しても移譲というようなことが起こった場合には財政的な措置についても何か考えがおありなんですか。
○吉川春子君 さっきちょっと高石局長の答弁にもありましたけれども、六十一年度着手となっている施設があるわけですけれども、これはどことどこですか。
○吉川春子君 三カ所ですか。
○吉川春子君 山口の宇部はどうかということを伺いますが、それからこの六十一年着手の問題について、そうすると文部省はこれは了解しているということなんですか。
○吉川春子君 今六十一年度から実施されようとしているこの四つの施設について、この養護学校が統廃合されても障害児教育の上で支障がないんだと、そういう立場で文部省はいるんでしょうか。全部県の問題なんだと言ったって、義務教育は文部省の責任じゃないですか。具体的な施設を建てるかどうかとい...全文を見る
○吉川春子君 初市局長の御答弁とも思えないですね。大変冷たいと思うんです。机上のプランで、こことこことここを一緒にしてここへ入れればいいじゃないかと、そういうことで子供の、しかも重症の心身障害児の家族やらいろんな人たちのことを考えたら、そういうことが言えますか。私は、むしろこの質...全文を見る
○吉川春子君 最後に大蔵大臣に申し上げます。質問ではありません。  まだまだいっぱい今度の補助金カットあるいは臨調行革の中で国民の生活にどういう影響を与えるかということはたくさんあるんですけれども、とにかく弱い層、貧しい層、それから健康でない層に国の補助率の削減とか臨調行革で予...全文を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、国の補助金等の臨時特例等に関する法律案に対し反対の討論を行います。  反対理由の第一は、本案が地方財政危機に拍車をかけ、社会福祉や教育、生活密着型公共事業の後退など、国民生活に深刻な影響を与えるという点であります。  政府は、補助金等...全文を見る
05月08日第104回国会 参議院 文教委員会 第6号
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○吉川春子君 それでは、質問をさせていただきます。  膨大な臨教審の第二次答申、そしてその下敷きになっております「審議経過の概要(その三)」、合わせると四百八十ページほどになるんですけれども、これについて参議院の審議時間がわずか二時間半で、私に与えられた時間が十五分、これではほ...全文を見る
○吉川春子君 今いろいろと複雑でたくさんあるので、簡素化してユニバーシティーカウンシルをつくるというふうに書いてありますが、そうしますと、大学設置認可事務というのは今までどおり設置審議会の方に機能としては残すということですね。二本立てになるということに理解してよろしいんですか。
○吉川春子君 ちょっと時間がないので、先へ急ぎます。  単位累積加算制度について伺いますが、八十四ページに書いてありますが、「一つまたは複数の高等教育機関で随時必要な科目を履修し、修得した単位を累積して加算し、一定の要件を満たした場合、大学卒業の資格が認定される制度である。」と...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、大学が今まで持っております卒業の認定の権限と申しますか、こういうものが、大学から離れた違う機関、文部省とかあるいは別の第三者機関とか、そういうところで単位の認定、卒業の認定を行うような方向も考えておられると、こういうことですか。
○吉川春子君 そうすると、基本的には最後の単位を履修した大学に卒業認定権が残されるというふうになりますと、最初に申し上げました極端な例ですけれども、例えば東京大学の卒業認定が欲しいというふうに考えている人が多いとすれば、 東大で最後の二科目なり三科目なりを履修して、国民がこぞっ...全文を見る
○吉川春子君 いや、おもしろいって、臨教審が出しているんですよ。
○吉川春子君 卒業の認定とか単位の認定というような権限を大学から取って別の第三者機関に任せる場合もあるということは、大学の自治との関係からいっても非常に重要な問題だというふうに思うわけです。  それから、もう一つ具体的な問題としてお伺いいたしますが、寄附講座、これは九十四ページ...全文を見る
○吉川春子君 例えば企業が寄附講座という形で講座を寄附しますね。そして自分の社で、高齢になって社としては使えないけれども、大学教授ということでつけてやるとか、寄附講座とともにその教授もつけてやるとか、いろんな形が考えられると思います。  じゃ、その寄附講座が廃止されたときにその...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと具体的に幾つかの問題を指摘したわけですけれども、大学の改革についても大変重要な、ある意味では画期的な提案をなされているわけで、これを読みまして、私は非常にこの設置基準の見直しということに危惧を感じたわけなんです。大学設置基準の見直しということで、施設とか設備...全文を見る
○吉川春子君 大学の質を向上させるということであれば、設置基準というのは最低なわけですから、これにプラスして、どんなにいい設置のいろいろな形態を持ってもいいわけです。最低基準を今決めてあるわけでしょう。これを緩和し簡素化するということはこの最低基準を引き下げるということにつながる...全文を見る
○吉川春子君 じゃ、質問させていただきます。  著作権法において、データベースは著作物として保護をされているんだと、こういうふうに文化庁も考えておられるようですし、また、実態として、データベースはプロデューサーとディストリビューターとユーザーの間で契約で保護されているわけですが...全文を見る
○吉川春子君 そういたしますと、その著作物の中にデータベースを含めることに概念上多少無理があるから、だから明確に法律で規定するんだと、そういうことではないということですか。
○吉川春子君 それから、契約によらないデータベースの利用という形態が実際にあるんですか。
○吉川春子君 それで、データベースに関して問題になるのがプライバシーの保護ということだと思うんです。アメリカではプライバシー法、フランスでは情報処理、蓄積と自由に関する法律、スウェーデンではデータ法など、プライバシー保護に関する法律が諸外国では制定されているわけです。日本では一九...全文を見る
○吉川春子君 この点について重ねてお伺いしたいのですけれども、一方でプライバシー保護の立法の見通しが明確にないまま、しかしデータベースの保護だけを急ぐというのはちょっと片手落ちではなかろうか、そういう印象を持つのですけれども、この点はいかがでしょうか。
○吉川春子君 わかりました。  それで、著作権法でデータベースを保護するということは、五十年間という長い期間保護されるということで、コンピュータープログラムについての審議のときもこの点を私も問題にしたわけですが、データベースでも同じ問題があると思うのです。その五十年という保護期...全文を見る
○吉川春子君 黒川参考人に伺いますけれども、五十年かからないとコストの回収というのはできない――五十年かからないとというか、コストの回収との関係において五十年という期間が必要だというふうにお考えでしょうか。
○吉川春子君 これが最後の質問になろうかと思いますが、外国のデータベースによる日本の文化の支配と申しますか、オーバーに言えばそういう懸念も持たれているわけですね。フランスでは、アメリカのデータベース業者の進出に対して脅威を感じて、大統領の諮問に答えて報告書を出して、その中で、外国...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
05月13日第104回国会 参議院 文教委員会 第7号
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○吉川春子君 四人の参考人の皆さん御苦労さまでございます。  私に与えられている時間が大変短いので、全員の方に御質問したいんですけれどもできませんので、御了承いただきたいと思います。  まず、宮川参考人にお伺いいたしますが、米国のケミカル・アブストラクト・サービスが計画してい...全文を見る
○吉川春子君 続けて宮川参考人にお伺いいたしますが、プライバシー保護の法律の必要性について、先週の当委員会で、早急に行われることが望ましいと参考人の方が述べておられました。個人に関する情報もかなり集められ、データベースとして利用されていますけれども、業界としては、プライバシーの侵...全文を見る
○吉川春子君 それとの関係で、文献データの場合に、文献や論文の著作者に対して許諾を得るという問題があると思うんですけれども、それはどういうふうにやられているんでしょうか。例えば、雑誌に載った論文が要約されてデータベースとして利用される場合に、作者の意思に反する要約に対する保護とか...全文を見る
○吉川春子君 次に、小泉参考人にお伺いいたします。  技術革新により、生の芸能に触れる機会がかえって少なくなったという御指摘がありました。考えてみれば、劇場や映画館に足を運ぶかわりにテレビ、ビデオ等で済ます場合が圧倒的に最近は多くなっておりますが、技術革新が生の芸能へ国民を一層...全文を見る
○吉川春子君 時間が来ましたので、終わります。
05月15日第104回国会 参議院 文教委員会 第8号
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○吉川春子君 それでは質問いたします。  データベースをなぜ著作権法で保護するのか、また、著作権法で保護した場合どういう問題があるのかという点についてまずお伺いいたします。  コンピュータープログラム、データベースの保護のために行う著作権法の改正は、著作権法の理念の変質をもた...全文を見る
○吉川春子君 データベースの細かい問題については引き続きお伺いしていくわけですが、著作権法の基本理念といいますか、その目的のところで、精神的作業から生じたものが著作物だと、こういう考えが基本的にあると思うんですけれども、その点はいかがですか。
○吉川春子君 著作物は、法第二条によれば、「思想又は感情を創作的に表現したもの」で、今御答弁があったように、「文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」とされています。精神的な作業から生じたものを保護するのが著作権法であることはこの定義からもうかがえますし、今御答弁のあったとお...全文を見る
○吉川春子君 データベースも著作物であり著作権法で保護しようとする今回の改正法案の立場に立ちますと、精神的な作業から生じるのがデータベースであるということになるんでしょうか。この場合に、精神的作業の主体というのは法人なのか自然人なのか、どちらでしょうか。
○吉川春子君 著作権法の目的といいますか、保護しようとしている利益の一つに、精神的な活動を保護するというようなことがあるということは今御答弁でもありましたけれども、そういたしますと、法人という場合に、精神的な活動というのがあり得るんでしょうか。
○吉川春子君 法人が人格を持つということは疑いないことで、法人格という言葉もありますからいいんですけれども、そしていろいろなものの主体に法人もなり得ると。しかし、法人が主体になり得ないものもあるし、例えば法人に対して刑罰で処罰できるかどうかというような非常に難しい問題もありますが...全文を見る
○吉川春子君 ちょっとここはややこしい問題なんですけれども、著作権法が主として自然人の権利を保護していて、法人というのは例外的に保護しているということは、うなずいていらっしゃいますように、あると思うんですね。そういう原則に立つと、法人を主体的に保護するというのはあくまでも例外的だ...全文を見る
○吉川春子君 データベースの作成の方法というのはいろいろあると思うんですけれども、データベースの価値は大きければ大きいほどあるんだというふうに言われています。データベースの作成というのは一個人のなし得るものではなくて、集団、それもできるだけ大きな集団の作成したデータベースが、社会...全文を見る
○吉川春子君 人間のつくるものはすべて著作権法の言う精神的活動の所産であるということは言えないと思うんですね。車なども集団でつくるわけですよね。部品の組み立てとかそういうものも集団でやるし、建て売り住宅を建てるとかいろんな作業も集団でやるけれども、これは精神的活動の所産であるとい...全文を見る
○吉川春子君 文化庁の考えと私の考えは違うわけですが、どうも精神的な活動、文化、芸術、そういうものを保護しようということでスタートした著作権法が、技術革新というようなことの波を受けて、次第にその変質を迫られて、しかも反面、自然人のそういうような権利の保護がおろそかになっているとい...全文を見る
○吉川春子君 データベースは五十年保護するのが望ましいと、こういうお考えだそうですが、通産省にお伺いいたしますが、データベースのコストの問題で、大変コストのかかるものだというふうに聞いていますが、このコストの回収期間というのは、データベースの場合、平均してどれぐらいのものでしょう...全文を見る
○吉川春子君 私がいただきました日本データベース協会の資料によっても、回収期間が、一番長い方で五年から十年、二年から五年、二年以内と、こういうような形で、ほとんど一〇〇%近い数字になるわけですけれども、コストの回収期間と権利の保護期間との問題について、通産省はどうお考えになってい...全文を見る
○吉川春子君 工業所有権の保護期間が十五年というふうにされていますのは、この間の独占的な使用権を認めているということで、ある程度経済的なもともとれる範囲というような見方もされると思いますがいかがですか。
○吉川春子君 いや、工業所有権の保護期間が十五年となっている意味について伺っているんですけれども、これは経済的なといいますか、コストの回収がある程度可能な期間という意味も含んでいるんですか。
○吉川春子君 通産省はプログラム権法の中で保護期間を二十年としましたけれども、これは経済的な採算、コストの回収という点も考えられて決めたんですか。
○吉川春子君 そうです。
○吉川春子君 データベースのコストの回収は、先ほどお話しもありましたように、十五年程度というわけですけれども、非常に速いテンポで時代が流れて科学技術の進歩が進んでいるわけです。著作権法で保護するという立場に立っても、五十年の長い間データベースを保護する意味がどこにあるのか。データ...全文を見る
○吉川春子君 ですから私は、データベースとかあるいはコンピュータープログラムなどは著作物の概念にはなじまないではないかと、そういう考えに立つわけです。  ここで大臣のお考えをひとつお伺いしたいと思いますが、文化庁は、まあ文部省もそうですけれども、国民の精神活動、文化というものに...全文を見る
○吉川春子君 私どもも、データベースの保護は必要であるし、その情報に対して価値を認めて創作者の権利を保護するということは、科学技術の発展、文化の発展普及という点からも重要なことであると考えています。その創作者がだれであっても、またどんな国の人であっても当然保護されなければならない...全文を見る
○吉川春子君 そういう、問題がいろいろあろうかと思うかというその程度の認識では実は困るんであって、これが非常に重要な結果をもたらすということも含めて私は指摘していきたいと思うんです。  通産省にお伺いいたしますけれども、産業構造審議会の報告によりますと、フランスでは、アメリカの...全文を見る
○吉川春子君 時間が思いのほか早くなって…。  ちょっと科学技術庁に伺いますが、産構審の資料によりますと、日本のデータベースの産業利用の最高比率を示しているのが化学分野だと。アメリカの世界最大のデータベース、ケミカル・アブストラクトが日本に対して要求しているSTNインターナショ...全文を見る
○吉川春子君 このCASの化学情報は、日本の科学技術情報センターのそれよりも圧倒的に多いわけですね。このデータベースが日本のユーザーにも利用が容易になることによって、JICSTのこの分野でのデータベースと競合する結果、情報量のはるかに多いCASの方にユーザーが流れるおそれはないの...全文を見る
○吉川春子君 時間が参りましたので、総務庁の方、せっかくおいでいただいたのにもう時間がなくなって申しわけありません。別の機会に、プライバシー等に関する質問は譲りたいと思います。  今そういう心配はないというお話でしたけれども、それであればもうそれは結構なことなんですけれども、私...全文を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、著作権法の一部を改正する法律案並びにプログラムの著作物に係る登録の特例に関する法律案に対して反対の討論を行います。  我が党は、データベースの情報に対してその価値を認め、創作者の権利を保護することは文化の発展、普及のためにも極めて重要で...全文を見る
10月15日第107回国会 参議院 国民生活に関する調査会 第1号
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○吉川春子君 ソロ参考人どうも御苦労さまでございます。私は共産党の吉川ですが、一点だけお伺いいたします。  中曽根総理が九月二十二日の静岡県での自民党全国研修会で行った講演の中で、女性は今度のネクタイはどんな色をしているか、そんなことを一番見る。何を言ったかを覚えていないらしい...全文を見る
○吉川春子君 クラーク参考人、きょうはありがとうございます。私は日本共産党の吉川と申します。  クラーク参考人が対外直接投資の研究をやっておられたという御発言がありましたので、私は経済問題についてお伺いしたいと思うんです。  ことしの四月七日に国際協調のための経済構造調整研究...全文を見る
○吉川春子君 西尾参考人、きょうはありがとうございます。共産党の吉川でございます。一問お伺いいたします。  先ほども実はお話が出たんですが、総理の知的水準発言についてアメリカ等海外で大変問題になったときに、海外での反響の内容について日本のある新聞は次のように報じました。悪いのは...全文を見る
11月05日第107回国会 参議院 国民生活に関する調査会 第2号
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○吉川春子君 共産党の吉川春子です。きょうはどうもありがとうございます。  二点お伺いしたいと思いますが、まず第一点は、参考人の「比較文化への視角」という本を拝見させていただきました。その中で「明治以来、日本人がいちばん多く使ってきた比較枠は、日本を「欧米」と対比するやり方であ...全文を見る
○吉川春子君 共産党の吉川でございます。本日はどうも御苦労さまです。  二点についてお伺いいたしますが、参考人が編集長をされておりますインターセクトの九月号に、これですけれども、円高と輸出の落ち込みについての記事が載っております。この中で、円高により仕事がなくなった中小企業、そ...全文を見る
○吉川春子君 永井先生、きょうはありがとうございます。二点についてお伺いいたします。  私、調査室から先生の国際化問題に関すると思われます論文を幾つかいただきまして読ませていただきました。  まず第一点は、NHKブックス「アジア留学生と日本」という、その著書の中で日本と日本人...全文を見る
11月25日第107回国会 参議院 文教委員会 第2号
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○吉川春子君 塩川文部大臣が就任されて初めての質問ですので、所信の全般にわたってお伺いするのが筋であるかと思いますが、大変時間が短いわけで、不本意ながらごく一部に絞って伺うことにいたします。  現在、来年度予算編成の準備が進んでいる中、文教予算が年々相対的に減らされている中で、...全文を見る
○吉川春子君 文部省は、来年度から初任者研修の試行を行うとして、三十七億の概算要求をしております。六十四年度から本格実施すれば、さらに数百億の予算が必要と思われます。現在の政府の予算編成のやり方を見れば、文部省もこの予算を生み出すためにはどこか別の教育予算を減らさなくてはなりませ...全文を見る
○吉川春子君 大蔵省からどちらかの予算を削らなくてはならないと迫られた場合は、初任者研修をとるというふうに理解していいんですね。
○吉川春子君 文部大臣もそれでよろしいんですね。
○吉川春子君 非常に重要な御答弁だと思います。要するに、教育条件整備が減らされても、人件費の国庫負担制度があるいは多少影響があっても初任者研修をやる、すごい決意で臨まれているというふうに伺いました。  文部省は、臨教審の第二次答申を受けて、教職員に対する研修強化の第一弾として、...全文を見る
○吉川春子君 押しつけ教育をするということはまだ私一度も言っていないんですけれども、先に大臣から御答弁がありましたので、そのことについても詳しく伺っていきたいと思います。  初任者研修は国民の切実な教育要求に対応する教員の養成かと伺ったら、そういう一方的なあれはとおっしゃったけ...全文を見る
○吉川春子君 文部省としては、初任者研修のプログラムの内容として、従来の初任者研修制度も踏まえた上で、何が一番必要か、何が一番今まで欠けているというふうにお考えなんですか。
○吉川春子君 この文部省の研修の実態調査は、官制研究のみについて調査されておりまして、教職員がみずから行っている自主研修についてはその対象から外されていますけれども、その理由はなぜでしょうか。  教員がみずから行う自宅あるいは放課後での研修とか、先輩教員とのいろいろな語りかけの...全文を見る
○吉川春子君 大臣、日教組が毎年教育研究集会を行っております。これは中央のもあるし各地方のもありますけれども、そういう特に中央で行われる教研集会は歴史と実績を持っているわけですけれども、こういう自主的な研修の場としての代表的なものである日教組の教研集会について、大臣はどのように評...全文を見る
○吉川春子君 大変びっくりするような答弁をなさいましたね。文部大臣だってね、歴代の文部大臣で教研集会はちゃんと評価しているんですよ。これは決して押しつけなんかじゃなくて、全国の教育実践の最先端を行く先生たちが集まってやるもので、そういう偏見をお持ちならば、ぜひ一度教研集会にお出に...全文を見る
○吉川春子君 きょうは私が質問する前する前に先に、何か随分構えていらっしゃいますけれども、まだそれはもうちょっと後に質問しますので、後で答えてください。  この辺で、法制局にちょっと法律の解釈について伺いたいと思いますが、文部省の研修に関する権限についてですけれども、臨教審第二...全文を見る
○吉川春子君 権限があるかないかについて答えてください。
○吉川春子君 権限があるんですか。文部省は、今私が言いましたような法律の条文に沿って研修の権限があるんですか。レクのときのとおりに答えてくださいね。
○吉川春子君 そういう意味の研修ができますかと聞いているんですよ。
○吉川春子君 ちょっと時間がないので、端的にお答えいただければいいんです。  文部省は、研究会など主催することが法律上認められていますが、各教職員はこれに参加を強制されるものではありません。これは文部省の設置法六条一項十四号、十五号、地教行法四十八条二項四号等で明らかであると思...全文を見る
○吉川春子君 文部省は、昭和六十一年度の新規事業として教育改革の推進に関する研究委託をスタートさせ、これを受けた三十八都道府県二政令市のうち十五県が初任者研修制度をテーマに取り上げ、うち山口、岐阜など数県がマン・ツー・マンの初任者研修をことしより行っております。  これは文部省...全文を見る
○吉川春子君 幾つかの県では、数人の新採教師を選んでマン・ツー・マンで教育をしているわけですが、この初任者研修に選ばれてしまったというか、その対象になった教師について、研修の終わった時点で何らかの評価を行うんでしょうか。または、本人の勤務成績に何らの影響も持たないんでしょうか。
○吉川春子君 法制局結構です。御苦労さまでした。  そうしますと、来年度から実施しようとしているいわゆる試行についても同じことが言えるわけですね。
○吉川春子君 二千百七十人ですか、九十人ですか、試行の対象になった教員について、六十二年度の終わりに何らかの評価をするのかどうかという問題なんですけれども、それはいかがですか。
○吉川春子君 そうだと思うんですよね。例えば研修の結果、受けた教師の成績が余り好もしくないというときでも、試行というのは調査研究である以上、その対象者である教師に対して何らかの処分が行われることはあり得ないわけですし、もちろん、研修の成績がよくないなどという理由で解雇を初め何らか...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと参考までに伺いますけれども、次の場合、分限免職処分になるような理由であればそれを言っていただきたいと思うんです。私、四つぐらい挙げます。  一つは、基本的な漢字の誤字、表記の多用など基礎的知識が不足している。二番目は、学級経営、学習指導についての自覚、力量...全文を見る
○吉川春子君 この一つ一つ取り上げて、この一つ一つが理由になるということはないわけですね。繰り返しですが。
○吉川春子君 それは参考までに伺っただけですが、次の質問に行きます。  文部省の計画によりますと、初任者研修の対象となった新採教員は、週一回程度学校を離れて教育センター等で教育を受けるというふうになっています。週一日担任の先生がいないということは子供にとって大変なことだと思いま...全文を見る
○吉川春子君 現在行われておりますいわゆる試行の試行においても、各学校の現場では大変授業に支障を来して困っているんだという声もあるわけなんです。それで、そういう授業の支障ということについても重大な問題があるということを指摘しておきたいと思います。  現在行っております試行の試行...全文を見る
○吉川春子君 来年から行おうとしている試行では、指導者を外部からは求めずに新採者の勤務校の中で校務分掌として指導教師を決めるというふうに説明されているわけですけれども、これは外から指導者を求めるということがうまくいかなかったからですか。
○吉川春子君 その理由を伺ったわけなんですけれども、いずれにいたしましても、いわゆる任命権者でない文部省が研修の権限を持たないのは法律上明らかですが、全国一斉に同一内容の初任者研修を強行することは、任命権者の権限を侵すだけではなくて、教育委員会制をとり、教育の分野でも地方自治とい...全文を見る
○吉川春子君 初任者研修を行う、強化する必要があるにしても、その間、一年間の期間中、一年間身分を不安定にするという必要は全然ないんじゃないかと思いますけれども、その点はどうしてですか。
○吉川春子君 そうしますと、一年やってみて職務遂行能力の実証が得られなかった場合、その場合どうなさるわけですか、その教員を。
○吉川春子君 一度採用されればよほどのことがない限り解雇されないというのが採用の法的な効果だと思うんですね。せっかく採用しておいて、一年後にもう一度ふるいにかけるというのであれば、これは初任者研修制度というのは研修ではなくて採用制度の変更ではないのか、こういうふうに思いますけれど...全文を見る
○吉川春子君 つい最近文部省からいただいた資料では、ここ数年間で試用期間中に解雇された人は四名とか五名とか、ごく少数なんですね。六カ月の条件つき採用期間を一年に延ばせば、試用期間中に身分を失う、試用期間が終わるときに身分を失う教員がふえますか、これは。
○吉川春子君 文部大臣にもう一度伺いたいと思いますが、研修というのはあくまでも教員の資質、能力の向上ということにあるわけですね。そして、日本の教員の資質は低くないと文部大臣はさっきおっしゃいました。そしてその教員たちに一年間研修をするわけですから——研修の期間が一年でもいいですよ...全文を見る
○吉川春子君 持ち時間がもうなくなりました。さっき申し上げた四つは、加戸局長もお答えになったように、あれ一つ一つじゃなかなか免職はできない事由なんですよ。しかし、それを理由にして免職した教委があるから具体的に聞いたのであって、それはまた別のときに時間を設けてやりたいと思います。 ...全文を見る
11月26日第107回国会 参議院 国民生活に関する調査会 第3号
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○吉川春子君 どうも本日はありがとうございます。私は、時間を節約するために四つの質問を最初に全部申し上げたいと思います。  まず第一に、日本経済の空洞化の問題についてですが、これまでの円高の推移は、米国の財政赤字に始まり日本の膨大な貿易収支の黒字を原因としておりますけれども、日...全文を見る
○吉川春子君 どうもありがとうございました。
○吉川春子君 小沢参考人にお伺いいたします。きょうはどうも御苦労様でございます。私は日本共産党の吉川ですが、まず最初に中流意識の揺らぎについて伺います。総理府国民生活に関する意識調査で、先ほどお話もありましたようにその調査のやり方自体に多少問題はあるわけですが、それでも去年と比べ...全文を見る
12月10日第107回国会 参議院 国民生活に関する調査会 第4号
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○吉川春子君 それでは二、三点質問させていただきます。  昭和六十年度の白書の「むすび」で「六十年代の国民生活政策の基本的方向を考えると、以下のような点を指摘することができよう。」として、五つの点を挙げておられます。すなわち、一、物価の安定を確保しつつ持続的経済成長を維持するこ...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、いわゆる前川レポートが四日七日に出されているわけですけれども、この前川レポートに沿って六十一年度の生活白書が出されたというわけではないということなんでしょうか。  それともう一つまとめて伺いますが、六十一年度の生活白書のまとめの第二に、「国際競争にさ...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと私の質問がよくなかったのかなと思って伺っていたんです。  要するに、ここの中に米とか石炭とか、いわゆる前川レポートで指摘するようなものが含まれるのかどうかということをちょっと伺いたかったんですけれども、もしそれが含まれるとすれば非常に大問題じゃないかと私は...全文を見る
○吉川春子君 それで、非常に大きな問題であるという認識は国民共通のものでして、だからそれをどういうふうにすればいいかという立場で国民生活白書で触れられるべきなんじゃないかと私は思うんです。  さっき前川レポートは政策提言なんだけれども、国民生活白書は分析なんだというふうにおっし...全文を見る
12月11日第107回国会 参議院 文教委員会 第3号
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○吉川春子君 まず最初に、文部省が発表しました児童生徒の問題行動の実態と文部省の施策についてお伺いいたします。  これによりますと、いじめ相談は前年度の三・四倍、それから登校拒否は過去最高、そして校内暴力は減ったけれども出席停止や自宅謹慎が前年よりふえたという深刻な状況になって...全文を見る
○吉川春子君 今、西崎局長も言われましたし、文部省は、いじめに関する初中局長の通知を何度か出して、その中で、教職員が一致して早期発見や根絶に取り組むことの必要性ということを強調しているわけです。いじめ等が主として学校で発生するのでありますから、根絶のためには学校の先生の奮闘が要求...全文を見る
○吉川春子君 文部大臣ももちろん全国の先生方のそういう取り組みについて激励するというお立場はお変わりないと思いますが、いかがですか。
○吉川春子君 前回の当委員会での私の質問に対して文部大臣は、日教組が研修をやることは一つの押しつけになると、組合は経済問題に取り組むべきで、みずから指導要綱をつくる研修はおもしろくないと言われまして、私は、大変この答弁は悲しく思いました。  前回も私申しましたように、研修は教師...全文を見る
○吉川春子君 塾というふうに一口に申しましても、予習、復習を目的としたものとか、進学準備、学校のおくれ回復など、さまざまなタイプがありまして、設置形態も、法人、個人というふうに分かれています。私がきょう取り上げますのは、大手進学塾で、中でもかなり行き過ぎがあると思われるものについ...全文を見る
○吉川春子君 浜学園です。
○吉川春子君 生徒数九千を擁する塾の理事長の発言ですから、一私人のものとして見過ごすことはできないわけで、父母にも大変大きな影響を与えているわけです。  例えば教育委員会として、こういうことはけしからぬというような見解を発表するなり、塾に対して申し入れをするなり、指導とかなんと...全文を見る
○吉川春子君 文部省が、塾へ通わなくてもいいように公教育に力を入れる、こうおっしゃることはもちろん結構で、それはそれでやっていただかなきゃならないわけですけれども、現実にこういう極端な文書が配られ、実際こういうことをやっているわけなんですね。いろいろマスコミ等の報道によっても明ら...全文を見る
○吉川春子君 まあ文部省が、極めて遺憾であると見解を表明されまして、今後の対応を引き続き考えるということでありますので、その次の質問の項目にいきたいと思うんです。  この浜学園で、去る十一月十六日に、テストを終えて帰ろうとする五年生と、入れかわりで会場に入ろうとする六年生が狭い...全文を見る
○吉川春子君 消防庁、お見えになっていますか。――塾に対して消防法上はどういう規制が行われているんでしょうか。
○吉川春子君 西宮消防署は、昨年からことしにかけて大手の塾を対象に立入調査を行っておりまして、これは急増する塾の防火対策を点検する目的でありましたけれども、その結果、浜学園については消防法上の違反事例はその時点では認められなかったわけなんです。  実は私、ことしの九月の下旬に、...全文を見る
○吉川春子君 確かに、この違反事例について西宮消防署は警告を発して、一カ月以内に措置するということを指示なさったわけですが、違反もこの事故が起こらなければ明らかにならなかったわけですね。事故が起こったためにこの違反事実が明らかになったわけです。  消防庁としては、大手の塾に対し...全文を見る
○吉川春子君 重ねて伺いますが、全国のそういう大手の塾について、消防庁としては全体的は実情を把握しておられるという、そういう御答弁ですか。
○吉川春子君 消防庁も塾の実態については全国的につかめない実情であると思うんですけれども、建設省お見えになっていますか。――建設省として、例えば建築基準法などで塾はどういうふうに規制されているんでしょうか。
○吉川春子君 消防庁に伺いますが、埼玉県の学習進学塾で火災が六月にありましたけれども、その実情についてはつかんでおられますか。
○吉川春子君 そのとき、生徒は建物にいたんですか。
○吉川春子君 新聞の報道によると、三百数十人の生徒が火事のときはその建物の中にいたわけで、消防関係者の話によると、二階でなくてもっと違うところであったらば非常に大変だったということも聞いています。  この栄光ゼミナールの場合は、浜学園と違って雑居ビルの一室ではなくて、そのビル全...全文を見る
○吉川春子君 大臣にお伺いいたしますけれども、お聞きのように、四百何十万かの子供たちが現在塾に通っておりまして、大手の進学塾もふえている。そういう中で、しかし塾のパニック状態とか火災とかいろいろ起きているわけですが、それが消防関係では多少つかんでいるものの、実際上全く放任されてい...全文を見る
○吉川春子君 塾の調査について、文部省は何回かやっておられるわけですけれども、その調査の中身が、安全とかこういう問題は今まで全然除かれておりまして、だから、その塾の調査ということも非常に片手落ちではなかったのか。やっぱりこういう安全の問題も含めて実情を調査していただけないだろうか...全文を見る
○吉川春子君 終わります。