吉川春子
よしかわはるこ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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02月19日 | 第112回国会 参議院 予算委員会 第2号 議事録を見る | ○吉川春子君 直間比率の見直しについて引き続き伺います。 総理は税制改革について所得、消費、資産等の間で均衡がとれた安定的な税体系の構築に努めるというふうにおっしゃっておられますが、これは結果として直間比率の見直しを行うという意味ですか。 |
○吉川春子君 六日の衆議院の予算委員会で我が党の正森議員に対する宮澤蔵相の答弁の中で、直間比率を四、六にした場合に五兆円前後になるというふうにおっしゃっておられますが、これを五分五分にするとどれぐらいになるんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 機械的にしろ何にしろ、五対五にすれば十兆円を超える大増税になるわけです。 自民党の安倍幹事長が一月十八日、都内のホテルで広く浅い間接税を考えているとおっしゃって、直間比率は五分五分にシフトしていくと講演しておられますが、これはもう十兆円の大増税をやるという意味じ...全文を見る | ||
○吉川春子君 私は、直間比率を五対五にした場合にどれぐらい間接税がふえますかというふうに伺ったわけですから、それが十兆円だということになれば、大変な大増税だということはもうはっきりしているというふうに思うわけです。さらに、自民党の税調会長の山中氏は、鹿児島市内で講演して、売上税に...全文を見る | ||
○吉川春子君 総理にお伺いいたしますけれども、社会福祉税十兆円でいいのではないかと思っていると山中税調会長もおっしゃっておられるわけです。こういうところに自民党の本音があるんじゃないか。直間比率の見直しという場合には、こういうところが目的なんじゃないかと思うんですけれども、私は総...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうしますと、十兆円以上の大型間接税を導入するとか、あるいは福祉目的税で十兆円の新たな間接税をやるとか、こういうことは自民党あるいは政府としては考えていらっしゃらないということを、じゃはっきり否定していただきたいと思います。 | ||
○吉川春子君 宮澤大蔵大臣がいろいろ弁明なさいましたけれども、現在の枠の中で直間比率を見直して、大型間接税は導入しないで所得減税をやって直間比率を見直すというんだったらそれはまた問題は別かと思いますけれども、しかし、今もいろいろ御指摘申し上げましたように、自民党の幹部の方があちこ...全文を見る | ||
02月20日 | 第112回国会 参議院 予算委員会 第3号 議事録を見る | ○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の昭和六十二年度第二次補正予算案に対する反対討論を行います。 本補正予算案は、当初予算の軍事費突出、国民生活切り捨ての性格を何ら変えるものとなっていません。世界の軍縮の流れに逆らって大軍拡の道を歩み続け、他方では、国民生活に関...全文を見る |
03月22日 | 第112回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号 議事録を見る | ○吉川春子君 お二人の先生方、きょうはどうもありがとうございます。 まず北村先生にお伺いいたしますが、洋上防空のことにお触れになりました。イージス艦を中期防、次期防で八隻持つ計画であるとも言われています。防衛庁は日本が空母を持つことをこの予算委員会ではっきり否定はしなかったわ...全文を見る |
○吉川春子君 どうもありがとうございました。 | ||
03月23日 | 第112回国会 参議院 予算委員会 第12号 議事録を見る | ○吉川春子君 文部省にお伺いいたしますが、大蔵省の方から教育費に対する課税の問題について何か打診があったんでしょうか。 |
○吉川春子君 教育費の課税問題について大蔵省からどんな打診も来ていないと、こういうふうに理解していいんですね。 | ||
○吉川春子君 つき合いの中で、もし教育費に課税するようなことがあればどうなるかなということぐらいは検討しているんですか。 | ||
○吉川春子君 文部大臣にお伺いいたします。 授業料その他教育費に対して一般的に間接税をかけるというようなことはやるべきでないと私は思うんですけれども、大臣のお考えはいかがでしょうか。 | ||
○吉川春子君 大蔵大臣に伺いますが、授業料、教育費にまさか広く浅く間接税をかけるなどということはお考えになっておられないでしょうね。 | ||
○吉川春子君 一般論としてで結構ですけれども、授業料に税金がかかるなどということは好ましいことではないと思いますが、大蔵大臣、いかがですか。 | ||
○吉川春子君 授業料に税金をかけるなどということは現実の問題ではない、こういうふうに理解してよろしいわけですね。 | ||
○吉川春子君 先ほど近藤議員から指摘いたしました資料には、新しい間接税が教育費にかかるということは大変なことになるという指摘がされております。それによりますと、教育は国家百年の計だ、しかし教育の機会均等の立場に反するような結果になるんだということが指摘されておりますし、また、父母...全文を見る | ||
03月24日 | 第112回国会 参議院 予算委員会 第13号 議事録を見る | ○吉川春子君 まず、同和行政についてお伺いいたしますが、二つの重要な文書である啓発指針と意見具申、この関係について御説明いただきたいと思います。 |
○吉川春子君 この地対協の政府側の構成メンバーはだれですか。 | ||
○吉川春子君 総務、法務、文部などの事務次官が入っているんですね。 | ||
○吉川春子君 啓発推進指針策定委員会の構成メンバーを報告してください。 | ||
○吉川春子君 構成メンバーを聞いています、啓発指針の方。 | ||
○吉川春子君 総務庁長官にお伺いいたします。 そういたしますと、各省庁が当然意見具申、啓発指針に責任を負って、この方向で同和行政を進めていく、こういうことですね。 | ||
○吉川春子君 文部大臣にお伺いいたしますが、文部大臣も同じ立場で責任を負っておられるわけですか。 | ||
○吉川春子君 趣旨に沿ってというか、この意見具申の中身に文部省も責任を負っている、こういうことに理解していいですね。 | ||
○吉川春子君 もう少しお伺いいたします。 同和教育について意見具申では、一般の国民の中にかなり批判的な意見が見られるというふうに書かれておりますけれども、総務庁、どのように指摘されていますか。 | ||
○吉川春子君 もう一つお伺いしておきたいと思います。 啓発指針の中で、学校教育においていわゆる差別発言が起きたときはどのように対処すべきだと言っておりますか。 | ||
○吉川春子君 そこで、文部省にお伺いいたします。 具体的な事例ですけれども、長野県豊野町の豊野中学校におきまして八六年七月に起きたいわゆる差別発言とされる事件について御存じでしょうか。 | ||
○吉川春子君 つかんでいらっしゃる範囲で、若干の概要について説明してください。 | ||
○吉川春子君 今おおむねおっしゃられましたけれども、運動団体というのは部落解放同盟のことですが、豊野支部の決定で学校へ関係生徒の実情を調査したいと申し入れました。学校側は、すべての責任は学校にあるので学校の調査を信頼してほしい、生徒の聴取はしないでほしいという意向を伝えましたが、...全文を見る | ||
○吉川春子君 十分調査してほしいと思いますが、文部大臣、学校の中で起こった事件に学校に関係のない外部の団体が来てその子供から事情を聴取する、どうしてそういうことを言ったのかと、こういうようなことを聞くのはやはり教育への介入と言われても仕方がないんじゃないかと思いますが、いかがでし...全文を見る | ||
○吉川春子君 解同が中学校の生徒の事情聴取をしたということを文部省はつかんでいらっしゃらないのですか。 | ||
○吉川春子君 いささか問題がありはしないかどころじゃなくて、大いに問題があるというふうに思うわけです。こういう問題について私は文部省が今後ともよく事情を聴取して、そういうことがもしあったとすれば——あったのですけれども、あったとすれば断固としてやはり教育への介入は認めないという指...全文を見る | ||
○吉川春子君 その後、確認会がこの事件について持たれたという報告がありました。この確認会の主催、後援はどこですか。参加者、その内容についても報告してください。 | ||
○吉川春子君 教育長や県数委は出ていたんですか。 | ||
○吉川春子君 学校でいわゆる差別発言があったとして、それを解放同盟が主催する確認会に出席するというようなことは、校長、教育長、町長以下出席してその問題の確認を受けるなどということは、これもまた好ましくないことじゃないんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 総務庁、確認・糾弾会について啓発指針や意見具申はどう言っていますか。 | ||
○吉川春子君 西崎局長も、今読み上げたものについて異論があるわけではないんでしょうね。 | ||
○吉川春子君 私は、この確認会の記録を持っているんです、写真もありますけれども、この運動団体の旗が二つありまして、ここに全部自治体の職員その他が出ているわけですね。そして解放歌の一番、五番、七番も斉唱して、そういう中で追及されているんですよ。こんなのは行政の主体性はないじゃないで...全文を見る | ||
○吉川春子君 文部省に要求しておきます。 このことをよく調べて、そしてその結果について私にきちんと報告していただきたいと思います。どうですか。 | ||
○吉川春子君 ぜひとも大臣にお答えいただきたいんですが、学校教育の場で未熟な子供たちはいろいろなことを引き起こすわけですけれども、それを一々外部の団体が入ったり、あるいは確認会などという形では、私に言わせればこれはもう生徒のつるし上げのようなことになると思うんですね。そういうこと...全文を見る | ||
○吉川春子君 総務庁にお伺いいたします。 長野県では確認・糾弾会への出席が公然と公務出張として行われているんですけれども、こういうことは好ましくないんじゃないでしょうか。 | ||
○吉川春子君 望ましくないことはやめるように指導してほしいと思います。 | ||
○吉川春子君 この指針の方向でということですね、確認しますが。 | ||
○吉川春子君 長野県では、ほかの自治体でもこうしたいわゆる差別発言事件とされた事件が多発しているんですが、私が昨年現地調査をしたときに、ある生徒が僕はこのことを一生忘れないだろうと語っていたという話を聞いて、子供の心を深く傷つけているこの種の事件が町や県の教育委員会の指導のもとに...全文を見る | ||
○吉川春子君 長野県におきましては同和教育の基本方針を定めていますが、その冒頭に、部落差別は日本の民主化を妨げる壁であり、部落の完全解放を目指す同和教育は民主主義教育の基底であると書かれています。このような同和教育は憲法、教育基本法の定めるものとは異なるものでありますし、いわゆる...全文を見る | ||
○吉川春子君 否定されたんですね。 | ||
○吉川春子君 こういう事実はなかったんですか、それを伺っています。 | ||
○吉川春子君 また、長野県が、本指針の内容が必ずしも本県の実態に即したものではないと理解している、本指針が示されたことにより従来からの考え方を変えるものではないなどとしています。 こういう自治体に対してはどうしますか。 | ||
○吉川春子君 総務庁長官、この問題の最後にお伺いいたしますが、今後とも啓発指針の内容に沿って同和行政を進めていく、こういうことでよろしいわけでしょうか。決意をお聞かせください。 | ||
○吉川春子君 ぜひ啓発指針、意見具申、その立場でやっていただきたいというふうにも思いますし、また、同和教育を正しい形で推進していただきたい。今私がいろいろ指摘しましたけれども、そういうことについては十分受けとめていただきたいと思います。 次に、アパルトヘイトの問題についてお伺...全文を見る | ||
○吉川春子君 ホームランド政策というのはどういうのですか。 | ||
○吉川春子君 黒人に対する教育はどのように行われていますか。 | ||
○吉川春子君 外務大臣、アパルトヘイトに反対して拷問で殺された黒人指導者スティーブ・ビコの生涯を描いた「遠い夜明け」という映画をごらんになったと伺っていますが、御感想についてお聞かせいただきたいと思います。 | ||
○吉川春子君 日本政府は南アに対してどんな制裁を行っているんでしょうか。貿易その他の措置について説明してください。 | ||
○吉川春子君 観光、ビジネスのビザの発給停止をやっているということですが、効果は上がっているんですか。 | ||
○吉川春子君 これは観光とビジネスと両方、分けて言ってください。 | ||
○吉川春子君 日本からの出国の数はどうなっていますか。 | ||
○吉川春子君 これは、ビザの発給停止とそしてまた日本から外国へ行く場合にも制限するということですが、そういうことが数字に一向にあらわれてない、むしろふえているのはどういうわけでしょうか。法務省、わかりますか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、ビジネスで南アに行く数は全然制限してないわけですね、数字から見る限り。 | ||
○吉川春子君 官房長官、政府で南アに対する制裁ということで、これも一つ挙げたんですけれども、これが全然効果が上がってないというのはどういうことでしょうか。本気でおやりになっているのかどうか。 | ||
○吉川春子君 通常のビジネスはやると。制限したところもあるからかえってふえたところの方が多いということですね、トータルで。 | ||
○吉川春子君 要するに、ビジネスで行く数はふえているんですよね。これは経済活動が本当の意味で制限されていないということではないかと思いますが、その点について後でもう一度お伺いしたいと思います、官房長官に。 それで、南アとの貿易額はどうなっていますか。 | ||
○吉川春子君 世界各国が、日本の貿易がふえたというふうに非難しているわけですが、これはもちろんドルで言っているんですね。 | ||
○吉川春子君 ドルで断然世界一に躍り出た、こういうことなんですけれども、南ア政府に対してこれでは制裁にならないと思うんです。 ジェトロが南アにあるのはどうしてですか、ジェトロが南アにある理由というのは。おかしいじゃないですか。 | ||
○吉川春子君 貿易振興会が貿易活動を慎んでいる、であれば南アにいる必要はないんじゃないですか。 | ||
○吉川春子君 ジェトロは世界各地にあるわけですけれども、貿易を振興しない国に置いているんですか。 | ||
○吉川春子君 大臣、ジェトロが南アにあるということ自体、日本が経済制裁にはっきりと乗り出すという意思表示にはならないと思いますけれども、お考えを変えるつもりはありませんか。 | ||
○吉川春子君 どうしても南アにジェトロがなければならないらしいですね。 貿易の増大は政府は好ましいと考えるんでしょうか。大臣、貿易額の増大、いかがですか。 | ||
○吉川春子君 来年は貿易額が世界第五位ぐらいになるんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 失礼ですが、無責任な答弁だと思うんですね。やっぱり貿易額がこんなにふえたということに対して世界じゅうから非難が寄せられているわけですし、このことについて何か方針がなくて、神頼みなんですか。 | ||
○吉川春子君 それが要するに通産省の強力な指導でそうなったというふうにおっしゃりたいわけですね。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、やはり通産省の指導によって貿易額がこんなに世界一位になったということはけしからぬことだと、だから何か手を打って、経済見通しはわからないというふうにおっしゃいましたけれども、これについては確実に手を打てば方法はあるんじゃないですか。何も打つ手をしないでそ...全文を見る | ||
○吉川春子君 どういうことをやっているのかお聞かせください。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、貿易額を制限する、そういうこともやっていらっしゃるわけですか。 | ||
○吉川春子君 その企業のモラルに期待をして世界からの非難をかわそう、これが通産省の基本的な戦略ですか。 | ||
○吉川春子君 アメリカもGMとかフォードとか大企業が撤退したり、世界的にそういう南アに対する制裁が世論としてあるときに日本の貿易額がどんどんふえているということは、日本の企業のモラルに期待できないということのあらわれだと思いますけれども、もっとガイドラインを決めるとか、そういう具...全文を見る | ||
○吉川春子君 経団連からいろいろお話があったということですが、経団連では現在外務、通産両省で検討している基準を急ぐように要請すると、こういう記事を私新聞で見たんですけれども、そういう要請があったんですか。 | ||
○吉川春子君 質問をしたのは経団連から言ってきたことについて基準づくりを急ぐのかどうか、こういうことです。 | ||
○吉川春子君 そうすると通産大臣、これからもこの貿易額その他の基準はつくる考えはないと、こういうことですか。 | ||
○吉川春子君 いろいろな手を打っていらっしゃるということは私、資料をいただいて知っているんですが、その効果が上がっていないということを今申し上げているんですが、見守っていてさらに効果が上がらないという場合は新たな手を打ちたい、そういうことですか。 | ||
○吉川春子君 外務大臣にもお伺いします。今日本が打っている手がなかなか実効が上がっていないわけですけれども、外務大臣としてはこの南アの制裁についてどういうふうにお考えでしょうか、実効が上がらないものについて。 | ||
○吉川春子君 質問の角度を変えます。 南アから輸入している日本の電力会社の使う一般炭の量、これは過去十年どうなっていますか。特殊法人を含むその他の電気業での使用量についても伺いたいと思います。 | ||
○吉川春子君 今丁寧に数字を報告してくれましたが、今私の申し上げたので言うと、五十二年はゼロ、六十一年は四十二万トンと、こういうふうになっているわけですが、電力会社の使う石炭の輸入量が十年前に比べると非常にふえている。こういうことに対して、政府が指導権限を持っているわけですから、...全文を見る | ||
○吉川春子君 アメリカは南アの石炭に対してどういう態度をとっているんですか。 | ||
○吉川春子君 アメリカで輸入禁止しているのに、日本じゃどうしてそういうふうにできないんですか。まして電力とか公共のものに使うものについては、もっときちっと指導なさったらどうでしょう。これは通産大臣にお伺いします。 | ||
○吉川春子君 一般企業の規制についてはさっきなかなか渋かったわけですけれども、政府が権限を持っているこういうようなところについてはもっとその権限を行使したらいかがでしょうか。大臣じゃないと無理でしょう。 | ||
○吉川春子君 慎重の上にも慎重にということは、要するにきちっと指導する、そういうことですか。 | ||
○吉川春子君 通産大臣、これは政府が権限を行使できるわけですから政府としてももっとお考えいただきたいと思いますが、いかがですか。 | ||
○吉川春子君 天皇在位六十年の金貨のために、金をどれぐらい輸入なさったんですか、大蔵省。 | ||
○吉川春子君 その金はどこのものだかおわかりですか。 | ||
○吉川春子君 それでは、それが全部南アの金だということも否定できないでしょう。 | ||
○吉川春子君 たとえ南アからであろうと、こんなにたくさんの金を輸入しても構わない、そういうことですか、南アの金だろうと。 | ||
○吉川春子君 日本は経済制裁をいろいろやるとか、クルーガーランド金貨の輸入禁止とか言っていますが、こういう形で南アの金が大量に日本に輸入されたという疑いもあるわけなんです。イギリスのエコノミスト誌によりますと、「日本の買った金の大部分は、直接南アフリカからではなく、アメリカやヨー...全文を見る | ||
○吉川春子君 官房長官、それに対してどうなさるんですか。 | ||
○吉川春子君 国連が日本に対して名指しで南ア政策を批判したことがありますが、どういうものですか。 | ||
○吉川春子君 外務大臣にお伺いしますが、このような世界の批判についてどのように受けとめていらっしゃいますか。 | ||
○吉川春子君 南アは日本人をどういうふうに扱っているんですか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、南アが差別の対象としている有色人種として日本人も扱われているわけですね。 | ||
○吉川春子君 外務大臣、日本人が名誉白人というふうに言われていることについて御感想はどうですか。 | ||
○吉川春子君 南ア政府は日本人を名誉白人という扱いにしておりますけれども、実際は今答弁があったように有色人種として差別の対象にしているわけです。こういうようなことを考えたときに、やはり私たちは黒人に対するアパルトヘイト政策、そういうことをやっている南ア政府が、日本人に対してもそう...全文を見る | ||
○吉川春子君 建設省にお伺いします。 四十年前、キャサリン台風のときに、日本第二の河川利根川が、埼玉県大利根町で決壊して大災害となりました。もし、今同じ場所で利根川が切れればどうなるのか。建設省はこの件についてシミュレーションを行ったと聞いております。そこで伺いますが、キャサ...全文を見る | ||
○吉川春子君 被害総額、浸水家屋、はんらん河川数、洪水が東京湾に達するのに要した日数をお伺いします。 | ||
○吉川春子君 大変な被害額だと思いますが、シミュレーションの結果はどういうことになったんですか。 | ||
○吉川春子君 これによって被害を受ける自治体の数はどうなっていますか。それから東京まで水につかるわけですね。東京は何メートルぐらいになるんですか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、今の御報告を伺いますと、四十年前に台風で決壊したときと比べて被害が大分大きくなるように思いますが、その原因はどういうところにあるんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 私、これを文書館から借りてきたんです。(資料を示す)これは水害の被害状況、東京と埼玉なんですけれども、これだけの黒いところが全部水につかる。こういうすさまじい被害があって、それに基づいてのシミュレーションだったんですが、このシミュレーションの結果をごらんになって大臣...全文を見る | ||
○吉川春子君 もし四十年前と同じ雨量が降った場合、今の利根川の切れる危険はあるのかどうか、同じところはもう二度と切れないのかどうか、その辺は建設省いかがですか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、裏返して言えば、どこが切れるかわからない、どこが切れても不思議ではないというふうにも言えるわけですか。 | ||
○吉川春子君 関東にはほかにも荒川とか、中部地方には信濃川、千曲川とか、関西には淀川とか、一級河川が全国でたくさんあるわけですけれども、利根川はなかなか危険だということはわかりましたが、ほかの河川はどうなんでしょうか。ほかの河川はもう改修が進んでいるんですか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、全国にある一級河川の中で利根川の方は比較的力を入れて工事をしているから安心だけれども、ほかの方はそれほどでもないと言うとちょっとあれですけれども、利根川にとにかく一番力を入れていると、こういうことなんですね。一番というか、とにかくそういうことですか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと全国にある河川、利根川、そのほかの河川、どこも例外ではないと、大体似たりよったりでいろいろな危険があるということが今の答弁からわかりましたが、具体的に四十年前に決壊いたしました大利根—栗橋、ここの堤防工事の進捗状況ですね、完成堤防の進捗率はどれぐらいにな...全文を見る | ||
○吉川春子君 計画高水位まで堤防の高さができているというのはどういうことですか。ちょうど水の高さと堤防の高さが同じということじゃないんですか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、利根川全体で聞きますけれども、この四十年の間に堤防が完成した、完成堤防の率はどれぐらいになるんですか。 | ||
○吉川春子君 二七%、戦後四十年かかってといいますか、完成したということですから、大変前途遼遠だと思うんですけれども、これでは住民の安全というのは守られないんじゃないか。なぜこのように計画がおくれているのか伺いたいんですが、その前に、これは完成するのはあと何年かかるんですか。 | ||
○吉川春子君 あと十五年とか二十二年とか待たないといけないと大変だと思いますけれども、これに要する費用は、例えばことしの計算でいくとあと幾らぐらいかかるんですか。 | ||
○吉川春子君 あと一兆二千億とか二兆七千億とかのお金を二十二年もたたないと出せないというのはどういうことなんでしょうか。これは大蔵大臣にお伺いいたします。 | ||
○吉川春子君 それでは道路の建設改修のために注がれた予算と比較してみたいと思いますが、五十七年から六十二年までの間、幾らですか。 | ||
○吉川春子君 それをトータルしますと十二兆四百七十億になるんですが、河川改修につぎ込まれた予算は同じ年度で、トータルでいいです、幾らになりますか。 | ||
○吉川春子君 河川改修につぎ込まれた予算は二兆六千億ぐらいなんですね。道路の予算と比べまして何分の一かで、大変少ないわけなんです。さっき局長が治山治水において大変重点を置いているというふうにおっしゃられましたけれども、道路の予算と比べてこういうふうに少ない。これはどういうことなん...全文を見る | ||
○吉川春子君 大蔵大臣にお伺いいたします。 軍事予算のことを考えると本当に悔しいわけです。P3C百機あれば利根川なんて一年で改修が済むわけですけれども、それもありますが、同時に、同じ公共事業の予算の中で、高速道路その他道路関係の予算に比べて河川改修の予算が大変少ない。それで大...全文を見る | ||
○吉川春子君 危なくなっているんです。危なくなっているというのがずっとさっきからの…… | ||
○吉川春子君 利根川関係五県では、沿川住民の不安な気持ちを訴えて、概算要求のシーリング枠を外して治水事業費の大幅増、治水事業第七次五カ年計画の完全達成、こういうことを求めているわけです。 政府の施策が経済効果優先で、やっぱり国民の生命、財産を守る、こういう観点が大変弱いことが...全文を見る | ||
03月28日 | 第112回国会 参議院 内閣委員会 第3号 議事録を見る | ○吉川春子君 公文書館法の法文の解釈についてまず伺います。 昨年十二月の臨時国会におきまして公文書館法が成立しました。その際、公文書館法案の草案の提案理由説明なお書きにおいて法案を補う意味で三点について触れていますので、この際その点についてはっきりと総理府の見解を伺っておきた...全文を見る |
○吉川春子君 それらの私文書、古文書の収集については今後どういう手だてをとっていくんでしょうか。公文書館法の成立を契機として文部省が責任を持ってやるものもあるでしょうけれども、その他のものについてはどうするんですか。 | ||
○吉川春子君 本法は国及び地方公共団体に公文書等の保存などの義務を課しているわけですが、公文書館法をつくることを義務づけているのではありません。したがって、現在全国にある文書館についてこれを公文書館に変えたりする必要もないし、また今後つくられるものについて公文書館とすることを義務...全文を見る | ||
○吉川春子君 アーキビスト、コンサベーターなど、専門職員の養成についてお伺いいたします。文部大臣も予算委員会で積極的な答弁をされておりますが、専門職員の養成についてどういう具体策を持っているのか、文部省お答えいただきたいと思います。 | ||
○吉川春子君 品川ですか。板橋じゃないんですか。 | ||
○吉川春子君 それで、さらに今後諸外国のように大学あるいは大学院においてアーキビストの養成講座を設ける必要が出てくると思いますが、そのことについては文部省はどうお考えですか。 | ||
○吉川春子君 この件についてちょっと官房長官にお尋ねいたしますが、今アーキビスト等の養成が急務となっております。実はアーキビストといいますか、文書司とか日本語で言われていますが、こういうものの基準ですね、どういう能力が必要でどういう資格でどういう履修科目を必要とするかなどについて...全文を見る | ||
○吉川春子君 ちょっと確認しますけれども、要するに専門職員のあり方について総理府としても文部省などの協力を得ながら積極的に検討していきたい、こういうことでいいわけですか。 | ||
○吉川春子君 国立公文書館がございますが、現在各省庁の公文書はどのようにこの国立公文書館に移管されているんでしょうか。その方法やら基準について説明していただきたいと思います。 | ||
○吉川春子君 今各省庁の公文書が漏れなく国立公文書館に移管されているんでしょうか、どうですか。 | ||
○吉川春子君 公文書の場合に、その役所にとっては永年保存というのが重要な文書ということになると思いますが、一般的に後の歴史家あるいは国民が判断する場合に、永年保存文書が必ずしも歴史的に重要だということには限りませんで、永年保存でない文書についても大変貴重な価値のあるものは存在する...全文を見る | ||
○吉川春子君 各省庁の文書保存規程といいますか管理規程といいますか、これは統一的なものが総理府かなんかにあるんですか。 | ||
○吉川春子君 したがって、各省庁文書管理が個々ばらばらで、それはまあそれでやむを得ない面もありますけれども、国立公文書館その他に公文書を後世の歴史資料として必要なものを受け入れるという観点からは非常にマイナスになる面が出てくると思うわけです。 それで、また官房長官にお伺いしま...全文を見る | ||
○吉川春子君 私はその答弁は納得できないんですね。というのは、各省庁ですから政府の機関ですから、それを統一的に文書をどうやって受け入れるかなどということは予算も大して必要ないし、やる気になればそれはできることだと思いますので、専門職員の養成の基準ももちろんですけれども、公文書の全...全文を見る | ||
○吉川春子君 それでは、米軍の有事来援についてお伺いいたします。 瓦長官の一月訪米の際に、日本側から持ち出した米軍の有事来援のための共同研究、これに着手することが合意されました。しかし、議事録を繰ってみますと、昨年八月二十四日、衆議院安保特で当時の栗原防衛庁長官は、米軍重装備...全文を見る | ||
○吉川春子君 研究だけして、事前集積を実施するつもりはそれではないわけですね。 | ||
○吉川春子君 それでは、やはり事前集積の問題について結論を得た場合は日本もやるということになるんじゃないですか。 従来、日本側がこのことを持ち出すのに消極的であった理由は何ですか。 | ||
○吉川春子君 西廣局長は、日本側から積極的に働きかけるとその費用を日本が負担せざるを得なくなるというふうに理由を述べていますが、そういうことですね。 | ||
○吉川春子君 今度はそうしますと有事来援の研究をして、その結果ポンカスということもあり得ると。そういう場合にはやはり日本のこの費用の負担もあり得るのではないか、そういう覚悟のもとにこういう提案をなさったわけですね。 | ||
○吉川春子君 研究の前提条件として日本の負担にはならないもの、こういうものがあるんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、そのポンカスの研究をやるということについては消極的なわけです か、日本もアメリカも。 | ||
○吉川春子君 ポンカスをする場合、そうしますとアメリカの装備を日本が負担するということはあり得ないわけですよね。 | ||
○吉川春子君 ヨーロッパはまた後で聞きますけれども、日本においてこの装備を日本が負担するということは現行法制上もあり得ないわけですね。 | ||
○吉川春子君 そうすると、装備以外にいろいろ維持管理あるいは倉庫、そういうようなものについては負担する余地があるんですか。 | ||
○吉川春子君 装備品以外のものについて日本の負担については否定なさらないわけで、つまり米軍の輸送配備装備品の維持、管理、展開、こういうものについて日本の負担はあり得るということになるんだと思うんです。在日米陸軍司令官チャールズ・W・ダイク中将はことしの一月に札幌市で記者会見して、...全文を見る | ||
○吉川春子君 仮に米陸軍の一個機甲師団を事前集積するとして、主な装備はどういうものですか。数も言ってくださいね、数も。 | ||
○吉川春子君 これらのものが大体どれぐらいの費用がかかるのかということをお伺いしたいわけですけれども、アメリカ議会での答弁があると思うんですが、それに基づいて価格は幾らぐらいになるんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 今の費用については、これはさっきおっしゃった機甲師団の一個師団分の金額というには余りにも少ないと思いますが、そういうことではないわけですね。 | ||
○吉川春子君 いろいろな本によりますと、一個師団の事前集積の費用というのは三千億から五千億ぐらいかかるのではないかという指摘があるわけですけれども、仮に、北海道とこの間防衛局長おっしゃいましたが、北海道が対象になりそこに事前集積をする、しかもそれが少なくとも四個師団ぐらい必要だと...全文を見る | ||
○吉川春子君 日本側が有事来援の研究を提案したその陰には、やはり日本でこの米軍の装備を買うのも辞さない、経済大国だと、こういうような含みはまさかないんでしょうね。 | ||
○吉川春子君 防衛庁長官にお伺いいたしますが、INF協定が締結されて世界は核廃絶の方向に一歩踏み出しているわけです。そういう時期に新たに有事来援の研究を、今まで消極的だと言っ ていたのに、日本の方から持ち出したというのはなぜであるのか。これは世界情勢との関係でいっても大変国民が...全文を見る | ||
○吉川春子君 時間が来たので、終わります。 | ||
03月31日 | 第112回国会 参議院 内閣委員会 第4号 議事録を見る | ○吉川春子君 私は、質問に先立って一言申し上げます。 防衛施設庁長官がきょうの内閣委員会に欠席であることがけさの理事会で突然報告されました。昨日私は防衛施設庁に対する質問レク、夕方は質問通告を行い、そのときはこの件について何も触れられておりませんでした。きょうは予算委員会の委...全文を見る |
○吉川春子君 通告はしておいたはずなんです。八割の婦人が取得しておりまして、大変高い取得率だと思います。出産後も働き続けたい婦人にとって育児休業が制度としてあるということは大変利用したいということのあらわれだと思いますが、民間の育児休業を実施している事業所はどれぐらいになっていま...全文を見る | ||
○吉川春子君 育児休業奨励金の支給実績はどうなっていますか。 | ||
○吉川春子君 育児休業奨励金の支給実績、そして過去十年間における民間企業への広がり状況を見ますと、残念ながらほとんど前進していない。特に民間企業の育児休業制度というのが普及していないということがこれ数字でも言えると思うんですけれども、なかなか民間企業の間に育児休業制度が広がってい...全文を見る | ||
○吉川春子君 代替要員の確保だけですか。もっとほかに要因があるんじゃないですか。 | ||
○吉川春子君 育児休業が発足して十三年たってなかなかふえない。今述べられたような理由もあると思うんですけれども、これをやはり飛躍的に広めていくためにはどうしても立法化、法律の制度として設けることが必要ではないかと思いますが、労働省としてはいかがお考えですか。 | ||
○吉川春子君 さっき十分に数字を報告していただかなかったんですけれども、実はこの十三年間ほとんどその普及率が向上していないわけですね。ですから、やはり百年河清を待つではありませんが、普及しないから法制化しない、法制化しないから普及しない、こういう悪循環に陥っていくのはやっぱりよく...全文を見る | ||
○吉川春子君 ぜひその立場でやっていただきたいと思います。官房長官、御退席いただいて結構です。ありがとうございました。 続きまして、喜界島で建設を計画しておりますいわゆる象のおりの問題についてお伺いいたします。 まず、象のおりの正式名称と建設計画の内容について御報告いただ...全文を見る | ||
○吉川春子君 この象のおりに要する費用、それからどんな施設なのか、あるいは何人ぐらいの人員でもって運用をするのか、その辺具体的に説明してください。 | ||
○吉川春子君 ちょっときちんと答えていただきたいんですが、予算そして人員です。どれぐらいで運用するのか。 | ||
○吉川春子君 用地買収の費用を聞いているんじゃないんです。じゃ、用地買収の費用を除いて建設費のトータルはどれぐらいになるんですか。 | ||
○吉川春子君 おかしいじゃないですか、年内にも着工すると言っているんですよ、施設庁が。それなのに予算が幾らかわからない、そういうことはやっぱり答弁としては誠意がないと思うんです。ちゃんと答えてください。 | ||
○吉川春子君 前の美保、鳥取県につくった象のおりのときは、共産党の加藤進参議院議員の質問主意書で工事費とかその他一切通信機材を含めて幾らということを答えているんですよ。今度答えられない理由というのはどういうことなんですか。 | ||
○吉川春子君 大ざっぱにでもいいんですけれども、大体何百億ぐらいかかるんですか。それぐらい言えるでしょう。 | ||
○吉川春子君 十年前の費用を言ったって参考にならないでしょう。そういう不誠実な答弁では困ると思うんです。 それでは、なぜこの喜界島につくるんですか、軍事的な意味を説明してください。 | ||
○吉川春子君 どの方面の情報を集めるんですか。また、どのあたりまでの情報を集めることができるんですか、この象のおりは。 | ||
○吉川春子君 中国、朝鮮半島、カムラン湾、インドシナ半島、東シナ海はもちろんですけれども、大体こういうあたりが傍受できるんじゃないんですか。 | ||
○吉川春子君 私たちが家を買うときにも土地を購入しようとする場合は、大体どれぐらいで家を建てるかぐらいのことは計算しないと用地の買収ということはできないと思うんですね。そういうことも何も言わない、どういう方向の情報を集めるのかということもなかなか言わない、軍事的なことも言えない、...全文を見る | ||
○吉川春子君 シビリアンコントロールということとの関係でどうお考えですか。大臣、いかがですか。 | ||
○吉川春子君 言えないことが余りにも多過ぎるんですよね、今の防衛庁は。 | ||
○吉川春子君 そんなことありますよ。いつだってちゃんと答えないじゃないですか。施設だって見せないし。これは社会主義国の情報を収集するスパイ基地なんですね。何のためにこんなものをつくるのか。私たちはこんなものを建設するのはやめよということを強く要求します。予定地には地主もたくさんい...全文を見る | ||
○吉川春子君 大臣、非常に地主がたくさんいて強い反対もある。地元の方は強行的にもこの工事に着手されるのではないかという大変強い懸念を持っております。やはりこういうことは強行してやるべきじゃないと思いますが、少なくともそこはお答えいただけますか。 | ||
○吉川春子君 工事の強行着工などということは絶対にしないように強く要望をしておきます。 それで、象のおりの見学ツアーについてお伺いをいたしますけれども、三月二十六、二十七日、 沖縄県読谷村波平にある米軍楚辺通信基地の象のおりの見学ツアーを行ったと聞いております。この基地は実...全文を見る | ||
○吉川春子君 中を見たんですか。それから、楚辺通信基地の見学時間はどれぐらいだったんですか。 | ||
○吉川春子君 一泊二日で楚辺の通信基地象のおりを見ますとこう宣伝して、それで中も見ない、二十分ぐらいと、こういうことで本当はその通信基地の見学ツアーと言えるのか。まあ括弧つきの見学のツアーだというふうに思いますが、この沖縄へのツアーの参加費が一万円であるというふうに聞いていますけ...全文を見る | ||
○吉川春子君 使ったのはYSだけですか。そのほか何か使いませんか。 | ||
○吉川春子君 車両というのはバスですか。ヘリなどは使いましたか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、この予算はどこの項目から出したんですか。 | ||
○吉川春子君 広報費の中から支出したのですか。 | ||
○吉川春子君 そうすると、訓練費か何かに当たるんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 防衛庁長官にお伺いいたします。 この沖縄ツアーは新聞でも大分批判されていますけれども、私たちが見ても本当にひどいものなんですよね。本当に楚辺通信基地を見るというんだったらば、丘の上から見たりちょっと離れたところから見たりしたぐらいじゃその通信基地がどういう機能を...全文を見る | ||
○吉川春子君 中にも入らないで外側から——象のおりなんというのは読谷に行けばどこからだって見れるんですよ、高いところにあるから。外からたった二十分程度見てどうして地元住民の理解が得られるんですか。それはやっぱり私は大変おかしいと思いますよ。理解を本当にしてもらいたいと思ったら施設...全文を見る | ||
○吉川春子君 時間が参りましたので私は終わりますけれども、機能とか能力を理解させるものではないと今おっしゃったでしょう。あれ通信基地なんというのは普通のときは鉄塔が建っているだけですから怖くも何ともないんですよね。でも、どういう機能や能力を持っているかということを知らなければ地元...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
04月01日 | 第112回国会 参議院 予算委員会 第16号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本政府は昨年までは米軍の重装備の事前集積、ポンカスについては日本側から話を持ち出すことに消極的でした。今回、有事来援研究について日本側から米へ提起し、しかもその研究の結果としてポンカスにも及ぶというふうに予算委員会などで答弁されています。これは日本政府がポンカスに...全文を見る |
○吉川春子君 先日の内閣委員会で私の質問に対して、ポンカスの日本側の費用負担について米軍の装備を負担することはないと防衛局長は答弁されましたけれども、防衛庁長官もそういうことでよろしいんですか。——いや西廣さんからはもう聞いていますね。長官に聞いたんです、同じ意見かどうか。 | ||
○吉川春子君 その答弁は伺っておりました。防衛庁長官はいかがですか。 | ||
○吉川春子君 外務大臣もそういう同じお考えでしょうか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、アメリカの装備を日本が買えないということは、集団的自衛権に抵触する、そしてまた武器輸出三原則にもひっかかる、こういうことで買えないわけですね。 | ||
○吉川春子君 つもりはないということの場合は、できるけれどもつもりはないという場合と、できないんだという場合がありますが、どっらですか。 | ||
○吉川春子君 これは、今言ったような理由で日本は買うことはできないと思います。 防衛庁は、今回の研究によってポンカスが必要という結論が出て本当に実施しようということになれば、新たな施設の提供、それを管理するお金をどちらの負担にするかという問題が出てくるかもしれないと、これは二...全文を見る | ||
○吉川春子君 でもあなたが、結局、どっちが管理するかというような問題、施設の提供の問題が出てくると、こういうふうに言っているんですよ。そのことについてはどうなんですか。 | ||
○吉川春子君 そうすれば、日本が負担するという可能性だってあるじゃないですか。今回の有事来援の研究において、米本土から米軍の兵器、補給物資あるいは兵員の輸送、こういうものを日本が行う、例えば輸送費の負担であるとかそういうものがあり得るんですか。 | ||
○吉川春子君 問題を取り違えているんじゃないですか。要するに米軍が有事のときに駆けつける、日本に。その研究をするということを繰り返し言っているわけでしょう。そうしますと、日本の国土に入ってどうするかという問題じゃないですよ。アメリカから米軍が日本へ駆けつける、その過程の問題ですね...全文を見る | ||
○吉川春子君 全部研究ということに逃げ込んでしまうのは、ちょっとひきょうだと思うんですね。つまり、米軍が米本土から米軍の物資を輸送するのに、それは当然輸送してくる場合だってあるわけでしょう、ポンカスするかどうかわからないと言っているくらいですから。そうすると、そういう場合に、アメ...全文を見る | ||
○吉川春子君 当然そんなことは、事前集積するか米から運んでくるか、どっちかなんですから、そういうことについても当然研究の対象になると思うし、そのことの答弁をはぐらかすというのは大変けしからぬことだと思います。 次に、米軍のための有事法制の問題についてお伺いしたいと思いますが、...全文を見る | ||
○吉川春子君 きのうちょっと通告しておいたんですけれども、そうすると、今のお答えですと八一年の答弁よりは若干前に進んだ感がしますが、そういうことですか。 | ||
○吉川春子君 その有事来援研究、ポンカスに関して、極東有事の際の自衛隊の米軍への役務の提供のような研究は理論的にというか、法的にできるんですか。 | ||
○吉川春子君 そうすると、日本が攻撃されていない極東有事において役務提供が可能な有事法制の研究ということもあり得るということですか。 | ||
○吉川春子君 集団自衛権の行使に踏み切ることができるようになるということだと大変重要な問題だというふうに思うわけですね。もし、日本有事でなくて極東有事のときに米軍に便宜供与ができる、今そういうようなお答えがあったと思いますけれども、そういうようなことになれば相手国からは自衛隊が参...全文を見る | ||
○吉川春子君 OTHレーダーはどうですか。 | ||
○吉川春子君 そうすると、いずれにしてもその結論はこの期間内に、こういうことですか。 | ||
○吉川春子君 現行の中期防は一九九〇年までですけれども、その間に大綱別表を達成する計画になっているわけですが、その大綱に決められている数字を確認したいと思いますが、例えば対潜水上艦艇約六十隻、それから潜水艦十六隻、作戦用航空機約四百三十機、この限度数を変更するということは次期防の...全文を見る | ||
○吉川春子君 大綱別表の護衛艦、対潜水上艦艇、作戦用航空機、潜水艦の数は、これは予備のものとか訓練用のものも含んでいるんですか、それとも含んでいないんですか。 | ||
○吉川春子君 もうちょっとお伺いしますが、訓練用のものとかそういうもの、それから潜水艦、そういうものについてはどうですか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、予備を含めないということは大綱別表の表の数と違ってくる、変更するということにつながるんじゃないんですか。 | ||
○吉川春子君 そういうふうにして訓練用のものとか予備のものとか、いざ有事になればこういうものはみんな使えるものが大部分だと思いますけれども、そういうような形で事実上の大綱別表を変更するということはやっぱり許されないんじゃないかというふうに思います。 そして、日本の軍事費につい...全文を見る | ||
○吉川春子君 計算すれば出るということですから、お答えください。 | ||
○吉川春子君 今、もちろん仮定の前提でお答えいただいたんですけれども、それにしても五・二%ずつ伸ばしていくと物すごい数字になるということはおわかりのとおりですが、最後に大蔵大臣、もしこういうような形で次期防あるいは防衛費の膨脹が続いていきますと、大蔵省としてはどこからこういう防衛...全文を見る | ||
○吉川春子君 二十六兆も出すんですね。 | ||
○吉川春子君 いずれにしても膨大な金額です。 終わります。 | ||
04月05日 | 第112回国会 参議院 予算委員会 第17号 議事録を見る | ○吉川春子君 暫定予算についてお伺いいたします。 なぜ政府は四月二日になって暫定予算を提出したんでしょうか。 |
○吉川春子君 そういたしますと、大蔵大臣は暫定予算の準備をなさっていた、そして年度内成立を期待していたと、こういうことでしょうか。 | ||
○吉川春子君 参議院予算委員会理事会では、三月二十五日には既に三月二十八日から三十一日までの委嘱審査等の日程を決めており、六十三年度予算の年度内成立が無理なことはこの時点ではっきりしていたわけです。 なぜ三月三十一日に暫定予算が成立するようにお出しにならなかったのかということ...全文を見る | ||
○吉川春子君 改めてお伺いいたしますけれども、予算の空白をつくったというのはまさに政府の責任ではないですか。 | ||
○吉川春子君 政府の責任であるということをお認めになったわけですね。そういうふうに受け取ってよろしいわけですね。 | ||
○吉川春子君 重ねてお伺いいたしますけれども、反省をされているわけですが、そういたしますと、なぜ空白をつくったんでしょうか。反省されるならばやっぱりつくらないということであるべきではなかったんですか。 | ||
○吉川春子君 内閣官房長官が四月二日に暫定予算を提出する理由について、予算委員会の理事会でこういうふうに言われました。与野党協議の行方を見守っていた、与野党国対委員長にもいろいろ御苦労いただいたが、話し合いがつかなかったので暫定予算の提出に踏み切った、こういうふうにおっしゃったわ...全文を見る | ||
○吉川春子君 与野党でいろいろ話し合いが行われているのは参議院の予算委員会の理事会もそうなわけですけれども、官房長官がこの二日におっしゃったことは、国会の外でといいますか国会の機関とは別に行われております与野党協議、私たちから言えば密室協議なんですが、官房長官は与野党協議とおっし...全文を見る | ||
○吉川春子君 私が今官房長官の発言として申し上げましたことは、ここにおられます私以外の与野党の理事の皆さんやあるいは参議院の事務局や政府委員室やマスコミ関係者など、そういう多数がいらっしゃるところで発言なさったわけなんですね。先ほどの午前中の同僚議員の質問でも渡辺内野手、渡部外野...全文を見る | ||
○吉川春子君 暫定予算の提出問題とそれから与野党協議、括弧つきの与野党協議ですが、これは別問題なんですか。本当にそうなんですか。 | ||
○吉川春子君 大蔵大臣もきのうもその意味のことを衆議院でおっしゃっていますが、参議院の理事会で四、五の日程を決める前に、それが可能かとか可能じゃないとか決める前に、四月一日の夜に政府は暫定予算の提出を決意したと、こういう報道があり、四月二日の朝の理事懇では、参議院の予算委員会に相...全文を見る | ||
○吉川春子君 参議院の予算委員会の理事会で四日、五日にどういうふうに日程をやるかということを、そこで予算が上がるとか上がらないとかということもまるっきり白紙の状態で政府は暫定予算の提出を決意したわけなんですね。だから、参議院の予算委員会の理事会の経過とは無関係なんですよ。それなの...全文を見る | ||
○吉川春子君 そういう判断に至った原因は何なのか。参議院の予算委員会の日程の決定ではないことは私が今明らかにしましたけれども、それ以外に総理としてはそういう心証を持ったという動機があったわけでしょう。それがやはり与野党の国会外の協議ではなかったのか、そのことを率直にお認めいただき...全文を見る | ||
○吉川春子君 大蔵大臣は、参議院の予算委員会が暫定予算の準備をするようにと言ったのは、これはいつ提出すべきだというふうにおとりになったんですか。 | ||
○吉川春子君 財政法三十条その他の問題について理事会で討議しているわけですから、予算の空白が生じるような形で暫定予算を提案せよなどということが委員長の発言でないことは明らかじゃないんですか。 | ||
○吉川春子君 にもかかわらず予算の空白を生じるように、しかも前例のない四月二日に提案されたと。そして私は、総理がおっしゃったように、共産党を入れない与野党協議はけしからぬと、これはかねてから言っておりますけれども、同時に今度はその国会外の国対委員長会議か与野党協議か知りませんが、...全文を見る | ||
○吉川春子君 国会の機関以外のところで決められた意思に動かされたのではないかと、こういうことを申し上げているんですけれども、そういうつもりは全くないわけですね。 | ||
○吉川春子君 言ってみれば正規の機関ではない、しかも議事録も何もないそういう協議機関での結論というものに左右されて、暫定予算の提出も四月二日という大変異例な時期にずれ込んだということは、もう紛れもない事実だと思うんです。参議院の予算委員会の審議もいわゆる密室協議が整わないことを口...全文を見る | ||
○吉川春子君 牛肉、オレンジのことについて伺ったら、そのことはじゃ認めるんですね。そんなことは決して許されないと思いますが、断固として拒否しますか。 | ||
04月07日 | 第112回国会 参議院 本会議 第11号 議事録を見る | ○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、昭和六十三年度予算三案に反対の討論を行います。 竹下内閣最初の本予算案は、緊急課題である所得税減税、相続税減税、不公平税制の是正を初め、軍事費の削減、福祉・教育予算の拡充など、平和と生活の向上を求める国民の切実な願いに背を向けた、総じ...全文を見る |
04月07日 | 第112回国会 参議院 予算委員会 第19号 議事録を見る | ○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、昭和六十三年度政府提出予算三案に反対の討論を行います。 竹下内閣最初の本予算案は、所得税減税、相続税減税、不公平税制の是正を先送りにし、軍事費削減や福祉教育予算の拡充など、平和と生活向上を求める国民の切実な願いに背を向けた、軍備拡大、...全文を見る |
04月13日 | 第112回国会 参議院 国民生活に関する調査会 第4号 議事録を見る | ○吉川春子君 出生率を高めるべきかどうか、また、そのために政府が何か施策を講ずるべきかどうかというのは大変微妙な問題です。戦争のために人口をふやす、戦前の日本の産めよふやせよなどという施策は絶対にあり得べからざることであるというふうに考えます。私たちの立場は、働く婦人のうち既婚婦...全文を見る |
○吉川春子君 労働省にもう一点お伺いしますが、育児休業奨励金などを見てみましても全然ふえないわけです、利用者が。ですから、百年河清を待つと言うとちょっと失礼ですが、遅々として進まないという現実があるわけで、では昔及率を抜本的に高めて、それが結局世論のコンセンサスを得てという意味な...全文を見る | ||
04月14日 | 第112回国会 参議院 内閣委員会 第5号 議事録を見る | ○吉川春子君 お着きになったばかりで恐縮ですが、官房長官にまずお伺いします。 報道によりますと、四月六日の午前の緊急記者会見で、政府が条件つき自由化の方針を決めたような報道があるが、自由化は困難であり、二国間協議で解決するとの従来の考えに変わりはないと述べられています。これは...全文を見る |
○吉川春子君 そうしますと、前日の政府首脳が言ったと伝えられております政府としては自由化が好ましいという発言を否定されたわけなんですね。 | ||
○吉川春子君 二国間協議で解決するということになりますと、米国の態度は大変強硬なわけですから日本が歩み寄ることもあり得るわけですか。 | ||
○吉川春子君 官房長官の六日の記者会見というのは、参議院の佐賀補欠選挙の最中にそれをあるいは配慮して会見なさったと思うんです。官房長官に総理にかわってお尋ねするわけですけれども、佐賀の補欠選挙におきましては、自民党は牛肉、オレンジの自由化という政策をもちろん掲げて戦ったわけではな...全文を見る | ||
○吉川春子君 補欠選挙の結果が判明した後の新聞の報道によりますと、自民党はこれで壁一つ乗り越したのじゃないか、こういうような報道もあるわけですけれども、しかし私が政策ビラ等を見せていただきましたところ、牛肉、オレンジの自由化ということは一言も書いてなかったわけですから、そういう政...全文を見る | ||
○吉川春子君 明らかに官房長官の記者会見というのは佐賀の選挙を意識したものではないかと私は思っていたんですが、政策を掲げて戦っておりませんので、この佐賀の選挙で自民党が勝ったとしても自由化を国民が認めたということにはならないというふうに私は思います。ちょっと明確なお答えいただけま...全文を見る | ||
○吉川春子君 日米交渉の経過に関連してお伺いいたします。 ある新聞の報道によりますと、「佐藤・ヤイター会談では、”二国間決着なら何年後に自由化すればよいのか”というすり合わせまで行っている」と述べておりまして、裏面での交渉にかなり進展があったことをにおわせています。先ほど大臣...全文を見る | ||
○吉川春子君 何年後に自由化すればよいのかという話なんです。 | ||
○吉川春子君 同じ日の新聞で、ヤイター代表は「巨額の貿易黒字を持つ国は、諸国の範を示すべき」だと、こういうふうに述べているわけですけれども、この記事全体は自由貿易主義の大原則とは反するのではないかと読みました。 それで伺いたいんですけれども、アメリカが行っている工業製品輸入規...全文を見る | ||
○吉川春子君 そういうことを一方でやりながら、自由貿易云々ということで日本に大変激しく迫ってくる。こういう不当なことに対して、批判は批判としてきちんとするべきではないかと思いますが、どうでしょうか。 | ||
○吉川春子君 今御答弁がありましたように、アメリカの牛肉輸入制度は一九六五年から八八年までの間に十二回の輸入制限措置をとっているわけです。そうしますと、こういうことについて二国間交渉でもたびたびアメリカに批判し抗議してきている、こういうことですか。 | ||
○吉川春子君 大臣が訪米されましたときも同じような批判、指摘をなさったわけですか。 | ||
○吉川春子君 その結果、今アメリカの牛肉の自給率あるいは日本その他の国の牛肉、食肉の自給率はどうなっていますか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、アメリカなどはいろいろな規制措置をとって自給率をふやしている、日本は自給率が減る一方だと、こういうことについてさっきの大臣のお話ですとアメリカは二国間交渉でも批判したということですが、それに対してアメリカはどういうふうに言っているんですか。 | ||
○吉川春子君 そういうふうにおっしゃられるとちょっと質問が詰まるわけですけれども、それでは大臣のお考えとして、これだけ自国のものについては工業製品にしろ牛肉にしろ保護しているんだから、日本に対する自由化の要望というのは余りにも厚かましいと思いますが、それはお考えとしてはいかがです...全文を見る | ||
○吉川春子君 日本の食糧の自給率というのは先進国の中でも最低のグループにあるわけです。穀物などは三一%という低さです。今後需要増が見込まれているほとんど唯一の食品、品物として牛肉生産には日本としても大変力を入れているわけですが、アメリカの農業を守るために日本の農業生産は縮小しても...全文を見る | ||
○吉川春子君 完全自由化の場合に、二十一世紀の初頭には和牛の生産量というのは今と比べてどの程度になるんですか。 | ||
○吉川春子君 和牛の生産が十分の一、自給率が一八%になる。そして、自由化して輸入課徴金によって価格を支えても四四%に下がる、こういうふうにおっしゃっておられるわけですね。 | ||
○吉川春子君 これは農水省の機関でしょう。そこでおやりになったシミュレーションですから私は大変権威のあるものとして読ませていただいたわけですけれども、何だか口ごもっていらっしゃいましたけれども、大臣、このシミュレーションの結果というのはきちっと科学的であり信用してよろしいんでしょ...全文を見る | ||
○吉川春子君 ですから、シミュレーションというのはそういう性格のものなんですけれども、場合によっては和牛の生産量が現実には二十分の一になるかもしれない、自給率がもっと下がるかもしれない、こういうこともあり得るわけですね。それで、牛肉の輸入自由化によってとにかく大変な事態になるとい...全文を見る | ||
○吉川春子君 現在でもこの地域は大変有効求人倍率が低くて、就職が困難あるいは産業にもいろんな困難を背負っている地域ですけれども、さらに牛肉の自由化ということになれば一層その地域の経済が困難に追い込まれるというふうに思いますので、こういうような自由化というのはやっぱり断固として拒否...全文を見る | ||
○吉川春子君 その後もまだビデオをごらんになっていないということですか。 | ||
○吉川春子君 私あのビデオを見ました。そのビデオには日本人としてはかなりよく知っているようなことが当然描かれておりまして、私もいろいろな運動をやっていた関係で日本人の間では大体常識になっているようなことが半分ぐらい、それからああこういうこともあるのかと、しかしこれは知っておかなけ...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうでないです。だとすればよくないということです。 | ||
○吉川春子君 日本では使用されていないんですけれども、アメリカでは大量に生産されているんですが、どの程度生産されどの程度使われているか、農水省おわかりになりますか。 | ||
○吉川春子君 農水省にお伺いしますけれども、このパラチオンあるいはBHCがアメリカの農産物にどの程度使用されているかということはわからないわけですか。 | ||
○吉川春子君 私ここに本を持っておりますけれども、これは「沈黙の春」という本で、二十数年前に日本でもベストセラーになった本で私も当時読んだんですけれども、これはレイチェル・カーソンという婦人のUSA漁業局勤務で動物学で学位を持っている方の本なんです。その中に、パラチオンについては...全文を見る | ||
○吉川春子君 ぜひ努めていただきたいし、この使われ方についても調査していただけますね。 | ||
○吉川春子君 食品衛生監視員の数、そして最近の取り扱い件数についてお伺いします。 | ||
○吉川春子君 今六十一年の数をお示しいただいたわけですけれども、ここ数年前、五年ぐらい前と比べていかがですか。 | ||
○吉川春子君 人数はどうでしょうか。 | ||
○吉川春子君 取り扱い件数がかなりふえているのに人数の方はそれほどでもない。だから、一人の扱う件数というのは物すごくふえているわけですね。五年前もそれでよかったかというとかなり一人当たり多く扱っているわけですけれども、それと比べても物すごく数がふえているわけなんです。その結果、こ...全文を見る | ||
○吉川春子君 水際でそれを防げないとなると、今度は出回るわけですね。例えば、一九八六年の十一月、韓国製即席めんから偶然にポリソルベートを検出、二百五万食分を回収するという事件が起こりました、これは偶然回収できたわけですけれども。また、八二年から八六年、市中出回りの食肉から検査の結...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題になっております政府提出の農水省設置法の一部改正案及び自民党提出の修正案に対して反対の討論を行います。 農業問題が国際間の重要な課題となっている中で、今日、政府の農業政策の基本はアメリカと財界の要求に屈して日本の農業をつぶ...全文を見る | ||
04月19日 | 第112回国会 参議院 内閣委員会 第6号 議事録を見る | ○吉川春子君 恩給法案の附帯決議の実施状況についてお伺いいたします。 恩給法は毎年提出され、旧軍人並びに遺族に対する国家補償としての生活保障を一定程度改善してきました。この法案は全会一致で議決されており、その際毎回附帯決議も本委員会で採択されています。この附帯決議は恩給法の改...全文を見る |
○吉川春子君 十分に尊重して対処するという答弁でしたけれども、実際には必ずしもそうなってはおりません。過去十年間の参議院の本委員会の附帯決議を調べてみましたところ、十年たっても実施されていない項目が四つあります。政府としては次の事項について速やかに検討の上善処すべきであると思いま...全文を見る | ||
○吉川春子君 毎年、毎回国会で附帯決議をつけて、そのたびに大臣が院の意思を尊重して対処するという発言をなされるわけですけれども、それにしては今いろいろ言いわけあるいは弁明なさいましたけれども、まだまだこういう点について大変不十分な点が残っていると、そのことはお認めになるんですか。 | ||
○吉川春子君 参議院の附帯決議に指摘されるような覚えはないと、こういうことですか。 | ||
○吉川春子君 大臣にお伺いいたします。 今申し上げました四つの点については、過去十年間ずっと附帯決議に掲げ続けられてきたことなんですけれども、この問題について指摘される覚えはないということになりますと、国会の附帯決議というものについてやはりそれは尊重していくという大臣の立場と...全文を見る | ||
○吉川春子君 それから、先ほど飯田委員の方からも質問がありましたけれども、日赤の救護看護婦などにつきまして毎年私たちは改定すべきであると思っているんですけれどもこれが毎年行われない。非常に遺憾なことであると思うんです。先ほどの答弁でもありましたけれども、事実上軍の命令で戦地に行っ...全文を見る | ||
○吉川春子君 いずれにいたしましても、戦争によって駆り出された国民の犠牲というのは大変痛ましいものですので、それに見合うということはもうあり得ないわけですけれども、最善の努力をしてほしいというふうに申し上げておきたいと思います。 次の質問に移りたいと思いますが、いわゆる天下り...全文を見る | ||
○吉川春子君 政府は、特殊法人の天下り人事について、役員の数の縮減あるいは給与、退職金の適正化、年齢制限など閣議決定で規制をしております。その根拠は何でしょうか。なぜこういうことを閣議決定しておられるんですか。 | ||
○吉川春子君 政労協の組合員のアンケートの結果では、天下り役員が法人の業務に貢献していると考えているのは一割弱、こういう辛らつな厳しい結果も出ております。こういう天下りの弊害を是正するという観点からそういう閣議決定があると思うんですけれども、特殊法人だけに厳しく限っているのはどう...全文を見る | ||
○吉川春子君 多種多様な法人がある、そして一律には対応しないということですけれども、やはり同じように天下り人事が好ましくない影響を与えているものもあるわけですから、そういう意味で後に続く質問にも関連するんですけれども、そういうものを全部排除して考えると数字がここと多少違ってくると...全文を見る | ||
○吉川春子君 私二十四と思っているんですけれども、ちょっと名前を挙げてみてくれますか。 | ||
○吉川春子君 どういうふうに違っているんですか。ちょっと説明してください。 | ||
○吉川春子君 その地方公共団体あるいは国立大学からのということをもし答弁のとおり前提とするとしまして、これは構わないわけですか。 | ||
○吉川春子君 いろいろおっしゃられましたけれども、しかしもう大変厳しく絞りましても十三法人ある。このことはやっぱり閣議了解あるいは閣議決定の立場には反するんじゃないんですか。それともこれは構わないんですか。 | ||
○吉川春子君 しかし、先ほどおっしゃいました天下り人事の弊害について、各界からの登用であるとかあるいは士気の高揚であるとか、こういうことを考えましたときにトータルで、トータルでも達成されていないわけですけれども、トータルでよければある特殊法人は全員天下りの役員で占められてもいい、...全文を見る | ||
○吉川春子君 天下りの役員が全体の五〇%という閣議了解の目標に達している法人の数は、私は政労協で見ますと二割、十九法人ということなんです。なるべく避けるように努力している、しかしいろんな事情があるということなんですけれども、やっぱりこれは閣議決定、閣議了解の少なくともそういう立場...全文を見る | ||
○吉川春子君 四月一日で天下りをふやしている特殊法人は幾つあるんですか。 | ||
○吉川春子君 一時的とおっしゃいましたけれども、少なくとも天下りの役員がふえるというようなことは好ましくないわけですね。 | ||
○吉川春子君 政府にお伺いすれば五一・四%ですけれども、労働組合の調べによりますと六割を超している、こういうことになるわけですね。 それで、いわゆる渡り鳥人事についてお伺いいたしますけれども、特殊法人の間を渡り歩いているといいますか、この件数はどれぐらいありますか。 | ||
○吉川春子君 これも数が違うんですよね。 年齢の制限が閣議決定でありますけれども、それからはみ出している役員、副総裁、総裁はどれぐらいいますか。 | ||
○吉川春子君 これ十一人というのは、六十五歳と七十歳以上と両方合わせた数ですか。 | ||
○吉川春子君 じゃ六十五歳以上は。 | ||
○吉川春子君 いわゆる渡り鳥という形で幾つかの特殊法人あるいは公益法人を渡り歩いてその都度退職金をもらって、そして多額な退職金を手に入れるということでマスコミ等を通じて国民が知って厳しい批判を浴びているんですけれども、この間幾つかの役職を歴任して退職金をたくさんもらったと、こうい...全文を見る | ||
○吉川春子君 どこでも結構ですけれども、これをつかんでいらっしゃる省庁で答えていただけませんか。――総理府か総務庁つかんでいないんですか。 | ||
○吉川春子君 私は大蔵省に伺っているんです。払っているところだから多分知っていらっしゃるだろうと思って聞いているんですけれども、答えられないとおっしゃるので、じゃどこか答えられるところがあるのかなと思ったんですが、大蔵省に答えていただきたいと思います。 | ||
○吉川春子君 閣議決定において特殊法人の役員の給与、退職金の適正化については、どういうふうに閣議決定しているんですか。――いや、閣議決定のことを聞いているんですよ。大蔵省じゃなくてもいいんですよ、これは。閣議決定のことですから。 | ||
○吉川春子君 今大臣が御答弁くださったことのほかに、一九七九年にもこういう閣議決定をしているんですね。つまり、「特殊法人の役職員の給与、退職金の適正化」というんですから、余り適正でなかったということですね。それで是正していくということが閣議決定されているんですけれども、そうします...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうしますとその閣議決定の中身は、一般論として退職金、給与はこういうことだということだけをつかむんですか。そうではなくて、いわゆる渡り鳥と言われているような人事であちこち役員をして総裁をしてやめてその都度退職金をたくさんもらう、こういうことに対する国民の批判もあった...全文を見る | ||
○吉川春子君 この政労協の白書によりますと、個々の名前を挙げるのは適切ではないと思いますが、幾つかの特殊法人の理事あるいは総裁あるいは取締役社長、こういうものを歴任いたしまして通算退職金が八千四百九十四万円になる、こういう例も出ているわけです。そのほか幾つか出ていますけれども、せ...全文を見る | ||
○吉川春子君 じゃ、その件についてはそこまでにいたしまして、残り時間少ないんですけれども一問か二問伺えると思います。 中国残留孤児の問題についてお伺いいたしますが、去年のこの委員会で私は中国残留孤児問題を取り上げまして、帰国された孤児の方が本当に日本の社会にスムーズに入ってい...全文を見る | ||
○吉川春子君 全国で十カ所程度つくられるということなんですけれども、例えば埼玉県一つとってみても九十二市町村あるんですよね。例えば荒川村とか岩槻市とか今数十世帯まとまって住んでいるところに一つつくっても、じゃ岩槻につくったら荒川の人とか遠い人たちはどういうふうにするのかとかいろん...全文を見る | ||
○吉川春子君 委員長、時間が来ましたので、この質問は次の委員会にまた続けて行うことにします。 | ||
04月20日 | 第112回国会 参議院 国民生活に関する調査会 第5号 議事録を見る | ○吉川春子君 お二人の参考人きょうはお忙しい中大変ありがとうございます。 まず、私はイグナチェフ参考人にお伺いいたしますが、ユニセフのいろいろな報告を読ませていただきまして、リアルに子供たちの状態を報告し、それを救うために活動なさっていることに心から敬意を表します。かつて日本...全文を見る |
○吉川春子君 、第一点目は、軍事費を削減する方をとるのか子供の健康を守る方をとるのかというユニセフの報告がありますが、私たちが軍事費の削減という方を選ぶためにはどういうことをすればいいのかということですけれども。 | ||
04月25日 | 第112回国会 参議院 国民生活に関する調査会 第6号 議事録を見る | ○吉川春子君 出生率の動向と対応について 一、総論 出生率を論じるに当たり重要なことは、かつての富国強兵のための人口増加策や戦時体制下の優生保護政策のような歴史は絶対に繰り返してはならないということです。ユダヤ人などを優生学上の悪い素因として社会から排除、強制的に断種手術...全文を見る |
04月26日 | 第112回国会 参議院 内閣委員会 第7号 議事録を見る | ○吉川春子君 奥野国土庁長官は、四月二十二日の靖国神社春季例大祭に参拝した後の発言に対して韓国や中国から寄せられた非難について反論をしています。またさらに二十五日の衆議院土地問題特別委員会で、自分の真意が伝わっていないなどと述べておられます。これら一連の発言は竹下内閣の方針や見解...全文を見る |
○吉川春子君 奥野長官は、日本だけが侵略国家の焔印を押されていることが残念でたまらなかった、日本が侵略していないとは言っていないなどと述べておられまして、日本が侵略国家であるということを認める発言をしておりますが、竹下内閣はかつて日本が他国、アジア、とりわけ中国を侵略したというこ...全文を見る | ||
○吉川春子君 今回、その台湾元日本軍兵士に対して補償をするということは、つまり日本のその戦争責任を認めて行う、こういうことでいいわけですね。 | ||
○吉川春子君 欧米諸国においては、旧植民地、占領国の人々に対する補償はどのように行われていますか。アメリカの例で説明してください。 | ||
○吉川春子君 最近の新聞の報道によりますと、アメリカの日系人補償法案が可決されて、第二次大戦中の日系人強制収容に対する米議会の公式謝罪と一人二万ドルの補償金の支払いが行われることになったということです。民間人に対してさえこのような補償を行っているアメリカのやり方について、日本の政...全文を見る | ||
○吉川春子君 民間人についてやっているというところが違うわけですね。 諸外国の例を見ても、元兵士については当然補償措置を行っています。日本でも、元日本兵が日本以外のどの国籍を持つにせよ、あるいはいかなる地域に居住するにせよ、かつての戦争によって被害を受けた元日本兵に対してはひ...全文を見る | ||
○吉川春子君 この問題について官房長官のお考えを伺いたいわけですけれども、今度の措置によって当然漏れる人が出てくるわけです。今お話しになりました北朝鮮の問題とかが漏れるわけですが、こういう問題についてもやはり政府としては前向きの姿勢で取り組んでいくべきだと思いますが、いかがでしょ...全文を見る | ||
○吉川春子君 少なくとも否定することにはもちろんならないと思いますし、私はやはり同じようにアメリカの民間人にまで補償しているという例を引くまでもなく、少なくとも日本軍兵士については積極的に調査などをして対応していくべきだということを申し上げておきたいと思います。 時間の関係で...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
05月12日 | 第112回国会 参議院 内閣委員会 第8号 議事録を見る | ○吉川春子君 本法案に直接入る前に一つお伺いしたいと思います。 それは、昨日の朝刊、夕刊に一斉に報道されました総理府の汚職事件ですが、政府広報番組などの発注をめぐる汚職事件で総理府の元幹部職員が逮捕されました。わいろをもらった業者に広報を発注するなどということはもう論外のこと...全文を見る |
○吉川春子君 政府の広報関係予算が非常に大幅に伸びています。例えば田中内閣一九七三年と今年度八八年度を比べてみますと、かなり大幅に伸びているんですね。その数字を示せますか。その理由についてもお知らせいただきたいと思いますが。 | ||
○吉川春子君 臨調行革で各部門の予算削減というのはおびただしい数字に上っているわけですけれども、広報予算はかなりふえているんですね。その理由はどういうところにあるんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 広報関係予算の詳しい内訳についてお示しいただきたいんですが、例えば今年度の予算で言いますとテレビ関係は三十八億九千百万円、ラジオが一億九千万円、新聞、雑誌が三十四億三千三百万円、その他四十三億千三百万円、こういうふうになっておりますけれども、その中身はどういうふうに...全文を見る | ||
○吉川春子君 それでは、広報関係の予算の中身についてはちょっと後で資料で提出していただくことにいたしまして、今随意契約という答弁がありましたのでそちらの方に問題を移しますが、登録業者に企画を提出させて公平に選ぶ、そういう競争入札ではなくて、随意契約にして今回の逮捕者がツルの一声で...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうしますと、登録されている団体がどういう基準で選ばれているか、そして随意契約が一般競争かという区別はどういうふうにしてやるか、これは何か文書での規定があるんでしょうか。決まりがあるんでしょうか。それを提出していただけますか。 | ||
○吉川春子君 私も通告しておいたつもりなんですが、ちょっといろいろうまくいっていませんので、今言った資料と先ほど申し上げました予算の詳しい内訳、それについて提出していただくということをお約束いただきまして、次の質問に移ります。いいですか。提出していただけますか。 | ||
○吉川春子君 当委員会はいわゆる戦後処理の法案が幾つか提案されて審議をしてきたわけですけれども、政府の戦後処理に対する基本姿勢を伺います。 それは、再びあのような侵略戦争の愚を繰り返してはならない、こういう反省に立って政府は戦後処理を行っているというふうに理解してよろしいです...全文を見る | ||
○吉川春子君 奥野国土庁長官の発言は、外交問題になっておりますけれども、日本国憲法に照らしても容認できるものではありません。きのうの参議院本会議におきまして盧溝橋事件は偶発だったと発言されておりまして、日中戦争の侵略性を重ねて否定しておられます。官房長官にお伺いしますが、長官は日...全文を見る | ||
○吉川春子君 ライシャワー氏の著書を引用されたわけですけれども、これはきょうの新聞の報道ですが、ライシャワー自身も侵略性を認めて次のように書いているわけです。 日本帝国が大きくなっていくにしたがって、中国人の抵抗も激しいものとなっていった。東アジアに侵略し、一大帝国を築きあげ...全文を見る | ||
○吉川春子君 盧溝橋事件が偶発的な事件だ、そういう個人の考えは自由だというようなことをさっきちょっとおっしゃいましたけれども、私は、言論の自由とかというのは国民の国家権力に対する権利でして、権力を握っている者が憲法の枠を踏み越えていろんなことを言う、これを言論の自由ということです...全文を見る | ||
○吉川春子君 戦後処理問題懇談会報告ではいわゆる恩給欠格者問題それから戦後強制抑留者問題などについて検討を行った結果、個人補償についてどういう結論に達しているんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 そういたしますと、この懇談会の結論そして今度の法案の立場は、個人補償を含む戦後処理に最終的に終止符を打つための特別基金を創設する、こういうことでしょうか。 | ||
○吉川春子君 それはいわゆるシベリア抑留者に対する十万円の慰藉するための支払いということだと思うんですけれども、そのほかの個人補償についても、この法案に直接具体的な措置が書かれている以外の個人的な措置についても、政府は否定するものではないんですね。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、戦後処理問題に関する政府・党合意、これでは「先の戦後処理問題懇談会報告の趣旨に沿って、特別基金を創設し、関係者の労苦を慰藉する等の事業を行うことで全て終結させるものとする。」、こういうふうになっているんですけれども、これと政府の立場とは若干違うというこ...全文を見る | ||
○吉川春子君 私ども日本共産党は、戦後処理問題については、今日なお苦しんでおられる一切の戦争犠牲者の生活に対する完全な国家補償を行うべきである、こういう立場です。具体的に言えば、例えば、一、旧軍人軍属の恩給未受給者の救済について、戦地加算を含め、軍務に服していた期間を共済年金に準...全文を見る | ||
○吉川春子君 先ほど来問題になっておりますその提案理由、趣旨説明でも、いわゆる戦後処理問題についてもはやこれ以上国において措置すべきではないというふうに言っているんですけれども、官房長官の御答弁を伺っておりますと、運営委員会での話し合いの推移を見守っていくと、こういうふうにおっし...全文を見る | ||
○吉川春子君 問いをもって問いに答えるというような御答弁でちょっと納得いかないんですが、具体的にお伺いします。 個人補償も政府は否定しないというニュアンスの答弁だったと思うんですけれども、この二百億の果実でもっていろいろな事業を行うというのがこの法案ですね。仮にこの基金の二百...全文を見る | ||
○吉川春子君 二百億基金が積み立てられたとして、そしてその果実というのは、恐らく財テクでもやるんでしょうが、どれぐらいの果実が生まれるんですか。 | ||
○吉川春子君 ですから、それによってどれぐらいの果実が年間生まれるんですか。 | ||
○吉川春子君 二百億になってからの話ですからまだ数年先の話ですけれども、それで十億円程度年間果実が生ずると。そしていろいろな事業を行い、あるいは個人補償も行うとしますと、二千七百五十億補償するとすればどれぐらいかかるんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 その十万円の金額自体も大変少ないわけで、こんな補償でシベリア抑留あるいは恩給欠格者の方々の御苦労がねぎらえるものとは思えませんけれども、しかし単純に十万円と計算して、果実がさっきの五%という計算でいくと二百七十五年かかるということは、実際問題としてこの二百億の基金の...全文を見る | ||
○吉川春子君 ですから、全額を個人補償に使ったところで二百七十五年かかるという計算ですから、そのほかにいろいろな事業をやるということになれば、実際問題は個人補償などということは全然念頭にない基金だということは明らかじゃないですか。もし本当に個人補償をやるのだったらば、なぜ法律の中...全文を見る | ||
○吉川春子君 さっきから繰り返しの答弁になっていると思うんですね。ですから、苦しい答弁だと思うんですけれども、官房長官にお伺いします。 いろいろなそういう戦争の被害者、あるいは戦地で御苦労なされた方々に対して、一般的なこういう事業で慰藉するんだと。資料館を建設するのかどうかわ...全文を見る | ||
○吉川春子君 今の官房長官の答弁で、要するに個人補償ということを政府は考えていないということが明らかになったと思うんですね。それはもうそれ自体大変けしからぬことで、私たちはこういう個人補償も切り捨ててこれで一切戦後処理は終わりだというような今度のこの法案について、とても御苦労なさ...全文を見る | ||
○吉川春子君 ちょっとまたこれも時間がなくなって中途半端になるんですけれども、中国残留孤児の問題も大変重要な戦後処理の問題でして、今おっしゃられました自立のために自立指導員というのが非常に重要な役割を果たしていると思うんですけれども、これも非常に県によって差があって数が少ないと。...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
05月17日 | 第112回国会 参議院 内閣委員会 第9号 議事録を見る | ○吉川春子君 共産党の吉川と申します。 きょうは五人の参考人の皆さん本当に御苦労さまです。 私たちは、皆さんの御要求なさっておられます個人補償あるいは官民格差の是正そして墓参など、こういう要求は当然だと思いますし、私たちも支持しております。そしてまた、在外財産についてもサ...全文を見る |
○吉川春子君 そうですか。 そうしますと、個人補償が否定されたりそれから戦後処理問題がこれで終わりなんだということについては納得できないと、その部分は納得できないということですか。 | ||
○吉川春子君 斎藤参考人にお伺いいたします。 社会主義国ソ連の強制抑留、こういうことは私は間違っているんじゃないか、このように考えております。大変御苦労されたわけですけれども、先ほど斎藤参考人は、一昨年の選挙のときに自民党の案が発表されてそれが末端まで行き渡っているんだと、こ...全文を見る | ||
○吉川春子君 その案について今どうなっているというふうにお考えでしょうか。 | ||
○吉川春子君 まあ選挙のときのそういう約束と実際に出てきたものとが違うと、関係者のお腹立ちは当然だと思います。 富永勝参考人にお伺いいたしますが、この平和祈念事業が二百億の基金でもってその果実によっていろいろな事業をすると、こういう法案になっているわけですけれども、先ほどどな...全文を見る | ||
○吉川春子君 その中身について。 | ||
○吉川春子君 結構です。今のお答えで結構です。 結城参考人にお伺いいたしますが、さっきアメリカの議会が在米の日系人に対する陳謝とそして補償を行ったという報道に触れられました。私もそれを読んで日米の違いということをすごく感じたわけですけれども、今引揚者団体の皆さんにとって、さっ...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、平和記念事業特別基金等に関する法律案に反対の討論を行います。 まず最初に指摘しなければならないのは、現職閣僚のたび重なる侵略戦争肯定発言が内外の厳しい批判を浴びたことです。 さきの太平洋戦争によって日本国民は三百万人のとうとい命を...全文を見る | ||
○吉川春子君 それでは、共済法の問題についてお伺いいたします。 今回の改正は、昨年と同様、物価上昇率が五%以下の場合共済年金を消費者物価指数の上昇分だけ引き上げるということで、わずか〇・一%ですけれども改定されるというものです。ずっと論議がありましたように、一方恩給については...全文を見る | ||
○吉川春子君 大蔵大臣、これはアンバランスというふうにお考えになりますか。 | ||
○吉川春子君 〇・一%ですと、平均的な受給者には年額で二千二百円、月に二百円弱ということにしかなりません。これはまあ改善といえば改善ですけれども、実質的価値の維持という点では非常に困難ではないかと私は思います。やはり公務員の給与スライドに合わせるべきだというふうに思うわけです。恩...全文を見る | ||
○吉川春子君 共済年金に続いて、今の答弁納得できないんですが、国鉄共済の問題についてお伺いいたします。 現在、国公、日本たばこ、NTTが年四百五十億程度、一人一万五千円を拠出しております。これは本来国が負担すべきものであると私たちは考えるわけです。満鉄の引揚者二十万人について...全文を見る | ||
○吉川春子君 官房長官の時間の御都合があるそうですので、ちょっと質問が中断しますが、質問を総理府汚職の方に持っていきたいと思います。 先週の委員会で答弁者もちょっとそろっていらっしゃらなかったようで中途半端になりましたので引き続き伺いますが、まず官房長官に政府広報のあり方につ...全文を見る | ||
○吉川春子君 一方的な広報だということはまだ言っていないので、これから言おうとしているんですけれども、先回りして答弁していただきました。 政府広報のあり方について、これまで国会でさまざまな警告とか意見があったわけです。とりわけ三月二十日付の総理府の有識者調査、これは八割が間接...全文を見る | ||
○吉川春子君 政府広報のあり方について、やっぱり公平なものでなきゃならないということは官房長官もお認めになると思うんですけれども、今行われております政府広報が適正なものか、公平なものか、ふさわしいものか、こういうようなことを検討する機関というのは総理府あるいは政府の中にあるんです...全文を見る | ||
○吉川春子君 やはりこういう莫大な税金を使って、国の予算を使って行われる広報ですから、正しく適正に行われるということをどこかでチェックする体制が必要だと思いますし、民間の広報業界ではいろいろ倫理綱領とかさまざまなものがあって、そういうものから逸脱しないような形での広報活動が行われ...全文を見る | ||
○吉川春子君 この問題引き続きやることにしまして、じゃ官房長官結構でございます。 この問題について、副総理でもいらっしゃる宮澤大蔵大臣にお伺いしたいと思います。 政府広報の発注に絡んで、総理のおひざ元とも言える総理府に東京地検の捜査の手が入ったわけですけれども、このことに...全文を見る | ||
○吉川春子君 その逮捕された総理府の元幹部職員にいわばわいろを贈る会、永田町友の会というような組織までつくって、またここは退職後の就職先の新会社まで設立していたという報道があります。こういう永友会の存在に政府は全く気がつかなかったのでしょうか。 | ||
○吉川春子君 今回の汚職事件で逮捕されました日本ビデオ・ネットワーク代表取締役の人は、日本広報センターの専務理事も兼ねておりました。政府のいわば広報代理店とも言うべき法人の代表者が、別の広告会社をつくってそこへ仕事を発注するようなずさんなことを政府は見逃していたんですか。 | ||
○吉川春子君 この日本広報センターというのは、じゃどういう組織なんですか。 | ||
○吉川春子君 そういう政府の広報を行う法人の代表者が、別の会社をつくってそこに随契で仕事をもう独占的に渡して、そしてしかもわいろまで払っていたと。これは全く総理府、政府にとって言い逃れができないことだし、こういうようなことを見逃していたこと自体今度の汚職事件につながっているのでは...全文を見る | ||
○吉川春子君 国公共済の組合連合会が三十八年十一月に設立いたしました東京保育所、この閉所問題について最後にお伺いいたします。 国公共済組合連合会を監督する責任を負っている大蔵省にお伺いするわけですけれども、今度のこの東京保有所というのは生後四十三日から乳幼児を預かって、東京二...全文を見る | ||
○吉川春子君 父母の声を伺いますと、この問題は降ってわいたような話だということなんですけれども、週刊紙などにも報道されておりますが、防衛庁の移転との関係でこの保育所が閉鎖される、こういう要素もあるんですか。 | ||
○吉川春子君 赤字ということですけれども、組合員の福祉事業ということについてどういうふうに考えるのかという問題です。ほかの事業も赤字を出しているわけですけれども、赤字を出していればあるいは老朽化していればみんな畳んでしまうのか。そういうことじゃないと思うんですね。で、将来に向かっ...全文を見る | ||
○吉川春子君 最後に、大蔵大臣にお伺いします。 男女機会均等法が施行されて以後、特に女性の勤務形態が多様化いたしまして、したがって保育に対する要望も多様化しているわけですね。時間が特にそうですけれども。これは国家公務員の保育所ですけれども、女性が働き続けるためにはやはり保育施...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
05月27日 | 第112回国会 参議院 決算委員会 閉会後第2号 議事録を見る | ○吉川春子君 総理府広報汚職についてお伺いいたします。 まず最初に、海老原総理府次長に伺います。 総理府の高級幹部が大阪へ公務出張の際に、今回の汚職事件で逮捕された前管理室長橋本と落ち合い、同じく逮捕された贈賄業者の広研・遠山社長から高級料亭で接待を受け、ホテル代まで払わ...全文を見る |
○吉川春子君 海老原次長が出てこないというのは全くけしからぬことで、私はきのう午後の三時に質問通告をしているんです。けさの九時過ぎになって突然、予定があるから出られないなどということは、私は逃げたとしか思えないんですね。 重ねて伺いますけれども、それでは官房長官、この幹部は進...全文を見る | ||
○吉川春子君 マスコミの報道が事実に反するのならば、マスコミに抗議されたらどうですか。 | ||
○吉川春子君 そのことを本人に聞こうと思ったら出てこないじゃないですか。ほかの幹部は、業者と飯を食べながら話すのはいわば潤滑油ですよなどということも語っているわけです。政府の高級官僚がこういう認識である限り、汚職の土壌というものは日常的にあると言わなくてはなりません。私は海老原次...全文を見る | ||
○吉川春子君 政府の公報番組でありながら政府の名前は一切出ないんですね。今答弁のあったとおりです。国民はそれと知らないうちにあたかも客観的な報道であるかのように受けとめることになります。これは放送法の公告放送の告知義務に抵触するのではありませんか。そして、日本広報センターが政府の...全文を見る | ||
○吉川春子君 担当者に本当はお答えいただきたいんですがね。 日本ビデオ・ネットワークは、河本社長のほか取締役に盛田ソニー会長、中川テレビ東京社長、設立者には衛藤隆吉氏などが名を連ねています。この四人は日本広報センターにおいては河本専務理事、理事長が衛藤氏、理事は盛田氏、評議員...全文を見る | ||
○吉川春子君 この日本広報センターが、公益法人が営利企業を事実上設立していた、七人の役員のうち三人がそうだということは、実際その会社の実権を握っていたということになるんじゃないですか。その指導基準も、全体的に考えてそういうことのないようにという基準じゃないですか。 | ||
○吉川春子君 政府の覆面広報番組を担当する日本広報センターの専務理事が、一方で営利法人をつくる、そのこと自体問題だということを指摘したんですけれども、今回のような贈賄事件まで起こすなどということは、まさに絶対に許されないことなんですね。そういう人物は日本広報センターの専務理事とし...全文を見る | ||
○吉川春子君 こういうところへ政府広報の委託はやめるべきだと私は強く要望しておきます。 法務大臣にお伺いいたします。今回の事件の性格というのは極めて重大であると思います。事件が政府の広報をめぐる汚職であり、また内閣の中枢で起きた汚職事件ということでもあります。この事件の捜査の...全文を見る | ||
○吉川春子君 今回の事件は既に逮捕された元総理府幹部職員がたまたま引き起こしたというものではなくて、今質問しましたように日本広報センターと日本ビデオ・ネットワーク及び総理府の関係、あるいはサンコーの社長、交通安全対策室長がともに警察OBであることなど、組織的に事件が発生し得る土壌...全文を見る | ||
○吉川春子君 もう時間がなくなりましたので、そういう体質というものが汚職の土壌だということを指摘いたします。 そして、海老原総理府次長が出席されなかったことについて、私は大変遺憾だと思います。法務大臣も御都合があるということでしたけれども、私は出席していただくようにお願いした...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
07月28日 | 第113回国会 参議院 運輸委員会,内閣委員会連合審査会 第1号 議事録を見る | ○吉川春子君 私は、今回事故に遭われた方すべての方にお見舞い申し上げます。そして亡くなられた方の御冥福を心からお祈りいたします。 本当に楽しかるべき夏休み、家族そろってのレジャーが一転して惨事となりました。お母さん、泳げないから助けてと言って沈んでいった男の子もいるといいます...全文を見る |
○吉川春子君 申しわけありませんでしたと、こういうお言葉はないんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 総理は、午前中の答弁のときも今もおっしゃいましたけれども、法令、規則に照らして何ら間違っていないんだ、こういうふうに言われました。 防衛庁に伺ったんですけれども、「なだしお」がどれくらい救命具を積んでいたかというと、ゴムボートが二隻、救命胴衣が二百二十、浮き輪が...全文を見る | ||
○吉川春子君 数はそれだけ持っていたんですね、救命胴衣その他。 | ||
○吉川春子君 数だけでいいです。数を簡単に言ってください。 | ||
○吉川春子君 これだけのものを持っていたのなら、全部海に投げ出しておぼれそうな人につかませられるような状態にどうしてできなかったんですか。十メートル前から叫んでも何にもしてくれなかった、こういう婦人の証言もあるんですけれども、これはとんでもないことじゃないですか。救命胴衣は普通は...全文を見る | ||
○吉川春子君 とにかく、国民の命を救うためにそういうものは投げ出されなかったし、そういうものでもないという答弁だったと思うんですけれども、けしからぬと思うんです。 運輸大臣、運輸省に伺いますが、船員法の十四条に、船長は、他の船舶の遭難を知ったときには人命の救助に必要な手段を尽...全文を見る | ||
○吉川春子君 どうして捜査の対象になっていないんですか。当然なるんじゃないんですか。 | ||
○吉川春子君 総理、今お聞きのように、法令、規則に照らしても何ら不備はないんだと。そういう問題じゃないと思うんですね。むしろいろいろと問題点があって、今取り調べているというときに、総理の口からも責任逃れともとれるような発言というのは全く私は承服できないし、先ほど来の質問者の意見に...全文を見る | ||
○吉川春子君 もういろいろな法令に違反しているんです、現場の自衛隊員がとった行動というのは。だから、法令に違反していないけれどもそれ以上に何か悪いことがあったということではないと思うんです。 ずっと論議にもなっていますけれども、浦賀水道は一日八百隻近い船が航行していて、まさに...全文を見る | ||
○吉川春子君 先ほど、久保田委員からも質問があったんですが、今回の事故について、在日米海軍司令部に事故発生から数分以内に海上自衛隊から連絡があったとアサヒイブニングニュースで報道されている件についてお伺いいたしますが、この件については調べて後で回答するということでしたが、恐らく潜...全文を見る | ||
○吉川春子君 それでは、いつ米海軍に自衛隊は通報したんですか。 | ||
○吉川春子君 同じところを使っているわけでしょう。そして大幅に帰港がおくれたわけでしょう。米海軍に全然通報しなくても大丈夫ということは、瞬間的に米海軍は知っていたということですね。 | ||
○吉川春子君 そうすると、米海軍への通報は全くなかった、こういうことでいいんですか。 | ||
○吉川春子君 大変おかしいと思うんですね。最初、在日米軍の司令部は文書でもって朝日新聞に返答してきているんですね。そうしたらその次は今度電話で、実はそういうことなかった、テレビで知ったんだと。実に簡単に文書の回答を覆して電話をかけてくる。本当におかしいと思うんです。この裏には何か...全文を見る | ||
○吉川春子君 どうして出せないんですか。そのマニュアルがなければ、人命救助がどうだったのかということも国会で調査できないじゃないですか。差しさわりがある理由を言ってください。 | ||
○吉川春子君 船員法に潜水艦のことまで書いてないでしょう、軍隊のことまで。自衛隊がこういう衝突事故があったときにやっぱり何かマニュアルがないと行動できないですよね。それが出せない理由というのは何かと聞いています。 | ||
○吉川春子君 どういう任務なんですか、私は全く理解できません。ちゃんとわかるように説明してください。 | ||
○吉川春子君 そういう理由で国会に出せないということは全く許せないと思うんですね。これは国家機密か何かだからですか。そういうことで拒否できないでしょう、国会に提出を。そんなこと、私は絶対に納得できません、ちゃんと出してください。 委員長、出させてください。 | ||
○吉川春子君 ちょっと時間がなくなって私が困りますけれども、理事会で検討して、こういうものを防衛庁に出させるように、委員長、お取り計らいいただきたいと思います。 | ||
○吉川春子君 防衛庁長官にお伺いいたしますけれども、今度、人命救助について大分抜かりがあったということは長官もお認めになっているようですけれども、海上自衛隊は、年に何回ぐらい溺者救助の訓練やっていらっしゃるか御存じですか。 | ||
○吉川春子君 教育訓練の責任者もよくわからないくらいやっていないんですよね、溺者救助訓練。 私、これを最後の質問にしたいと思うんですけれども、運輸省にお伺いいたします。 きょうの夕刊によりますと、至近距離に「せとしお」がいて、そして、その僚艦「せとしお」との衝突を避けるた...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
09月06日 | 第113回国会 参議院 内閣委員会 第2号 議事録を見る | ○吉川春子君 今年度の人事院が勧告した二・三五%の給与の引き上げ率は、公務員の生活改善につながるものではなくて極めて不十分なものと言わざるを得ません。 私の試算によりますと、一人世帯、十八歳、一級二号俸の場合に税金、共済掛金額の負担は七千六百七十二円の増になります。また、マル...全文を見る |
○吉川春子君 通告してないわけないでしょう。人勧の目的というのは生活の向上とかいろいろなものが含まれるわけですから、要するに、これぐらいの低率の人勧では改善にならないと、そういう質問なんですから、ちゃんと通告してあるわけです。 私たちは、とにかく今局長も一部認められたように、...全文を見る | ||
○吉川春子君 その事務の簡素効率化ということを行ってもそれだけでは解決しない分野が出てくるんじゃないかということを私は質問しているわけです。例えば、首都圏では、土地の利用の急増、地価高騰などにより登記所の事務量はふえる一方ですね。 そこで伺いますけれども、千葉法務席の事務量は...全文を見る | ||
○吉川春子君 登記所については今でも週休二日制とか四週五休とかそういうものに関係なしに物すごくふえていて大変な状況でありまして、この委員会でも私指摘しましたけれども、その事務を適正に処理するためあるいはサービスを低下させないためには、どうしても人員の確保が必要な部門なんですね。 ...全文を見る | ||
○吉川春子君 もうそういうふうに対応しなければ四週六休はできないわけですね。それは当然のことだと思うんですが、さらに四国においては、四週六休体制の実施に当たり困難があるので増員の措置についても強い要求があったと聞いていますが、厚生省御存じですか。 | ||
○吉川春子君 まさか増員が全く必要ないというふうにおっしゃったんじゃないでしょうね。 病院においては看護婦さんあるいはボイラー技士その他の職員が不可欠に必要で、四週六休体制あるいは将来の週休二日ということになればサービスを低下させるかあるいは労働者の重労働と、そういうことにな...全文を見る | ||
○吉川春子君 私は、定員の問題についても弾力的にすべきだということを強く要求しておきます。 官房長官がお見えになりました。 私は、総理府汚職の問題についてきょうは伺いたいと思いますが、それに先立ちまして、リクルートコスモスの社長室長が楢崎議員にわいろの申し出をした、こうい...全文を見る | ||
○吉川春子君 政府としてのコメントというよりは官房長官の御自身のお考えを伺いたいんですが、五百万円で国会の審議権を買おうとするようなこの行為についてはどうお考えですか。 | ||
○吉川春子君 お金で国会の審議権を買う、こういうことはよくないですね、一般論ですが。 | ||
○吉川春子君 新聞をお読みになっていないんですか。一斉に出ていますでしょう。お金を渡せば審議権を買えるなどということは国会に対する侮辱じゃないですか。 そういうような行為についてどうかと、政府の対応を聞いているんではなくて、官房長官のお考えを伺っているんです。もう一度どうぞ。 | ||
○吉川春子君 この買収工作も、松原社長室長の個人的な判断でなされたものではなくて、江副元会長の意向も含めたリクルートの組織的な犯罪的な行為だというふうに私は思うんですけれども、長官はいかがですか。 | ||
○吉川春子君 事実関係をはっきりさせるために証人喚問がやっぱり必要じゃないですか。御存じないんでしょう、詳しいことは。だから、そのためにもリストの提出とか証人喚問とか必要になってくると思うんです、はっきりさせるために。 いかがですか。 | ||
○吉川春子君 その御答弁は確かにしばしば伺いましたが、私が質問しておりますのは、事実がはっきりしないと今官房長官がおっしゃるから、こういう重大な問題について事実がはっきりしないならばそれは証人喚問をやった方が事実がはっきりするんじゃないですかと、こういうふうに申し上げたんですが、...全文を見る | ||
○吉川春子君 国会にいろいろと意見を言えとかそういうことではなくて、これだけ重要な問題がまた持ち上がったわけですから、はっきりさせるためには証人喚問という方法があるじゃないか、それではっきりするんじゃないかというふうに申し上げたんですけれども、答弁がありませんね。 それで、引...全文を見る | ||
○吉川春子君 汚職事件の反省によるものなんですね。 そして、この二社は指名業者、登録業者から外したということですか。 | ||
○吉川春子君 広研についてはどうするんですか。これも指名業者からもう外していますか。 | ||
○吉川春子君 そうすると、スポーツ紙に出している広告その他も広研を通してはやめるということですね。 | ||
○吉川春子君 フジテレビで放映している「ホームジャーナル」についてはどうするんですか。これもやめるべきじゃないですか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、広研はどうして総理府広報番組について手数料をもらっていたんですか。 | ||
○吉川春子君 法務省お見えですか。 今回の汚職事件で起訴された総理府幹部職員鈴木蕃と広告代理店広研の遠山、西田に関する公訴事実について説明してください。簡単でいいです。 | ||
○吉川春子君 法務省からいただいた資料によりますと、被告人鈴木は、総理府が発注するテレビ等による政府広報の企画、立案、実施等に関し、便宜有利な取り計らいを受けたこと等の謝礼の趣旨のもとに接待等されるものであることを知りながら収賄したと、こういうことですね。確認だけでいいです。 | ||
○吉川春子君 ちゃんと総理府の幹部がそのことで収賄を受けているんですから、それを総理府が知らなかったなどとここで答弁なさるのはうそになるんじゃないですか。 | ||
○吉川春子君 それで毎年二億四千万円もの手数料を受け取っていたと、そういうことを総理府は御存じだったんじゃないんですか。 | ||
○吉川春子君 一紙だけじゃなくて、各社がその金額を報道しているわけですね。 で、総理府から広研に取締役社長として天下りといいますか、行った方がおられるんじゃないですか。 | ||
○吉川春子君 取締役です。 | ||
○吉川春子君 全然御存じないですか。新聞等にも報道されたのに、そういうことを調べてみなかったんですか。隠さないで言ってください、わかっているわけだから。私の方から名前言わせないで。 | ||
○吉川春子君 それはどなたですか。職員じゃないですよ、取締役ですよ、謄本によると。 | ||
○吉川春子君 それじゃ、後刻調べて教えてください。 広研の、この会社の謄本によりますと、堀内孝次郎さんという人が取締役。もっともことしの七月やめてますがね。その人が、大蔵省の職員録によりますと、これは会計課の課長補佐をやっていらしたんですね。広研との間にそういう癒着が非常にあ...全文を見る | ||
○吉川春子君 官房長官にお伺いいたします。 「ホームジャーナル」という政府広報番組を今のお話だと二億何千万かで発注していたと。報道によると、広研は「ホームジャーナル」について年間二億三千万か四千万の手数料を取っていた、こういうことが報道されているわけですね。しかも、起訴事実に...全文を見る | ||
○吉川春子君 広研の贈賄、そういうものと全く関係がない、潔白なんだ、そういうことをちゃんとお調べになる必要があると思います。これだけ言われているわけですからね。 その点は調べてみるということについてはどうですか。 | ||
○吉川春子君 検察庁、そして起訴ですから裁判ということでそっちの方はいっているんですけれども、「ホームジャーナル」という番組について総理府は御存じないとおっしゃるわけですね。広研が入っていたということは知らないと言う。しかし、広研はその番組に絡んでわいろを受け取ったという起訴事実...全文を見る | ||
○吉川春子君 納得できないで終わります。 | ||
10月13日 | 第113回国会 参議院 内閣委員会 第5号 議事録を見る | ○吉川春子君 新しい防衛庁長官に初めて質問をいたします。 私は、まずソ連の脅威という問題について伺いたいと思います。 防衛白書は、ことしもかなりソ連の脅威ということについて記述されております。INF全廃条約の締結ということがありまして、これはこれによって核兵器削減に結びつ...全文を見る |
○吉川春子君 ことしの防衛白書で、INF条約の影響については、通常戦力の比重が相対的に高まるため、ソ連側の優位が一層際立つことになる、こういうふうに記述しています。こういうことによって日本の軍備拡大の根拠を求めようとしているように私は思いました。すなわち極東ソ連軍の増強、行動の活...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうしますと、通常戦力の比重が相対的に高まる、だからこちらの方を増強しなきゃならない、こういうことになるんですか。 | ||
○吉川春子君 INF条約を高く評価されて、核軍縮の第一歩を踏み出したものだ、こういうふうにおっしゃりながら、いやしかし通常戦力が重要でその整備をもっと高めなければならないというような今答弁でしたけれども、これは世界の流れにさお差すものだし、また核軍縮の方向へ向かおうとする世界に対...全文を見る | ||
○吉川春子君 私は去年もこのソ連脅威の問題について質問したわけですけれども、今回空軍力に関してお伺いしたいと思います。 ことし四月の米国防総省報告「ソ連の軍事力」が明らかにされましたけれども、これは防衛白書も参考にして書かれているということですね。ここでも抽象的にソ連脅威とい...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうしますと、ソ連の戦闘機フェンサー型が東アジア・太平洋地域に二百五十機配備されている、これが脅威だということなわけですけれども、それでは日本が中期防の完成時に日本の作戦航空機、戦闘機の数はどうなるんですか。F15とF4のトータルの数でお答えください。 | ||
○吉川春子君 ですから、日本だけでソ連と同じ数の戦闘機を既に持っている、こういうことになるわけですね。 さらに「ソ連の軍事力」によりますと、「日本、フィリピン、韓国ならびにグアムから出撃する米国ならびに同盟国の航空機も、ソ連の爆撃機の大戦力を減少させていく上での役割を果たすこ...全文を見る | ||
○吉川春子君 アメリカがこの地域で脅威だという数としてその数を挙げているわけで、いろいろその他のものは私も数から省きました。例えば支援戦闘機などは日本のものも数として私は入れませんでした。そういう数の比較から見て、圧倒的に作戦航空機の数がアメリカ、日本、そして同盟国の方がまさって...全文を見る | ||
○吉川春子君 それ以外の航空機というのはもうちょっと小型でもうちょっと能力も落ちる、そういういろいろなものを含めて、数は多くなりますが、アメリカはそういうのは脅威だというふうに言っていないわけで、一番脅威だと見ている航空機で比較した数字が今のような結果になったということは紛れもな...全文を見る | ||
○吉川春子君 これに関連するといいますか、対応する記述が米国防総省報告の中にありますが、それによりますと、アメリカはソ連の空軍力を戦争の初期段階に地上で破壊する戦術、すなわち目標に向かう途中のソ連の攻撃機を破壊するため最善の方法はその基地にいる間に攻撃することだ、こういうふうにし...全文を見る | ||
○吉川春子君 その基地そのもので破壊するのはアメリカがやると国防報告に書いてありますね。しかし、日本の防衛白書はまさか基地をたたくとは書けないでしょうけれども、限りなく近いところで仮に基地の中で攻撃することが失敗して飛び立った航空機に対して直ちにそれを攻撃する能力、これが母機対処...全文を見る | ||
○吉川春子君 それじゃなぜOTHレーダーなんて必要なのかということになってくるわけですよね。それはまさにソ連の奥深いところで情報を探りたい、そしてそれに対処するために必要でこのOTHレーダーをつくるということになると思うんです。 私は、この質問の最後に防衛庁長官に伺いたいんで...全文を見る | ||
○吉川春子君 他国に脅威を与えない、与えるような軍事大国にはならない、こういう建前からいってもこれはかなり外れるし、私はこういうような形で洋上防空などということは戦争挑発策にもつながるんじゃないかということで厳しく批判をして、次の質問に進みます。 次期防についてお伺いいたしま...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうしますと、次期防の検討に入っていくということですけれども、仮に別表あるいは大綱の見直しを行うとすれば、それはどういう状況になったときに行うのかということをお聞きしたいと思います。今のは要するに大綱別表の見直しということには触れられませんでしたね。 そのことを...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうすると、国際情勢についての変化がないということでしたが、これについてもう少し伺っておきますと、五十三年度あるいは五十二年度の白書によりますと、大綱の作成に当たりまして国際情勢上の前提について幾つか具体的に述べていますが、その中で「中ソ関係は、仮に部分的改善はあっ...全文を見る | ||
○吉川春子君 大綱別表の変更の可能性があり得る、こういう答弁でしたが、それ自体大変けしからぬことだと思います。 六十六年度からの次期防ということになりますと、さらに膨大な軍事費が必要になることは明らかです。仮に、来年度の予算の概算要求を基礎にして予算額、伸び率、こういうものを...全文を見る | ||
○吉川春子君 もっと伸びるかもしれませんが、とりあえず来年度の概算要求の水準を基礎にして計算をいたしますと二十六兆という軍事費が必要なんです。 次期防をおやりになるということですので、防衛庁長官、この膨大な軍事費はどこから持っていらっしゃいますか。 | ||
○吉川春子君 そのような膨大な軍事費は使うつもりはない、こうおっしゃっていただくと一番よかったと思いますが、竹下首相はトロント・サミットでアメリカと責任を分かち合い国力にふさわしい役割を担う、こういうふうにおっしゃっておられます。それで税制改革の推進を誓約してきました。また、渡辺...全文を見る | ||
○吉川春子君 ずっとこの問題で触れてまいりましたが、政府は、世界の核軍縮の流れに逆らってソ連の脅威、潜在的脅威と言ってあおり、その軍備拡大の理由づけにしてきました。ソ連に大変脅威を与えかねない洋上防空、こういうものにさらに軍事費をつぎ込もうとしている。そのための財源づくりの消費税...全文を見る | ||
○吉川春子君 憲法上天皇に関する規定が幾つかあるんですけれども、国政の権能を有しないとなっています。その天皇が御病気だからといって国政にいろんな影響を与え、またそういうものが中断するということはおかしいと思うんです。憲法の主権在民の原則に照らしていっても、国民の生活や営業が窮地に...全文を見る | ||
○吉川春子君 国政の権能を有しない天皇が御病気だからといって国政にいろいろな影響が及んだりあるいは影響があって中断したりということはおかしいんじゃないか、それから主権在民の原則に照らしてもこういうことによって国民の生活や営業が窮地に立たされるというようなことはあってはならないので...全文を見る | ||
○吉川春子君 建設省にお伺いいたします。 私、新聞報道で読んだんですけれども、建設業界を指導監督する立場にある建設省が、この問題に関して、建設工事現場での仕事の自粛を暗に求めたり、同省発注の官公需の延期をにおわせている、こういうふうに報道されておりますけれども、こういう事実は...全文を見る | ||
○吉川春子君 今後もそういうことはないということですね。 | ||
○吉川春子君 こういうことはしないということですね。確認してよろしいですね。 | ||
○吉川春子君 それでは、この間外務省がイギリスのデーリー・スター、サンに対する抗議文の中で「アワソブリン」という言葉を使っている問題についてお伺いしたいと思うんですけれども、これは、英語の辞書を繰ってみますと主権者という意味があるんですけれども、日本の憲法上からいくと「アワシンボ...全文を見る | ||
○吉川春子君 「ソブリン」という用語を使ったけれども主権者と考えていないというのはもう当然のことですが、イギリスの国王の場合には実質的な権限があるわけで、かつての絶対君主的なそういう行政権が全部集まるとかそういうことではありませんけれども、日本の天皇に比べれば実質的な権利もかなり...全文を見る | ||
○吉川春子君 事故原因究明の責任は日米双方にあり、捜査権も日米双方にありますが、それぞれどの機関で調査し究明しているんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 どの機関がやっているんですか。 | ||
○吉川春子君 日本は警察で、アメリカはどの機関なんですか。 | ||
○吉川春子君 その日本側の機関である岩手県警ですが、円滑に捜査を行っているんでしょうか。当初の二日間は米側が現場の立ち入りを拒否したというふうに報道されていますが、現場検証などはきちんとやっているんですか。 | ||
○吉川春子君 爆発物を取り除いて現場が保存された状況でできた、こういうことですか。 | ||
○吉川春子君 それでは、エンジンなど、その後撤去されたものの調査、こういうものは行ったんですか。 それから、パイロットへの事情聴取はどうですか。 | ||
○吉川春子君 こういう事故のときは普通は日本がパイロットへの事情聴取とかエンジンなどの調査、こういうものは行うんですか。今回の事例じゃなくて一般論としてどうですか。 | ||
○吉川春子君 じゃ、その具体的な問題については後で調査して報告してください。 そうして、そのときに日本側の警察を現場から排除した米兵は、基地の外でありながら自動小銃を所持していたようですけれども、これはどういう法的根拠によるものですか。 | ||
○吉川春子君 そうすると、確認しますけれども、安保で米軍の駐留が認められている、軍隊である以上銃を持つのは当然だ、こういうことになるんですか。 | ||
○吉川春子君 じゃ、どういう種類の銃を持っていたんですか。 | ||
○吉川春子君 あなたはこの記事の新聞は読まなかったんですか。 | ||
○吉川春子君 そこには銃を持った米兵がうろうろしていたという記事だって何紙も報道していましたでしょう。読んだけれどもその事実は確認はしていないということですね。 | ||
○吉川春子君 ちゃんと調べて報告しますか、そうすると。 | ||
○吉川春子君 幾つかの新聞が報道していますように、米兵は基地外でありながら自動小銃を持ってその辺をうろうろしていたわけですよ。 地位協定の十七条十項の(b)では、米軍が基地外で軍事警察活動を行う場合、日本の当局と連絡して米軍内の規律、秩序の維持のため必要な範囲に限られています...全文を見る | ||
○吉川春子君 昨年十月二十六日の米上下両院合 同経済委員会安全保障小委員会では、一九七九年以来F16シリーズの戦闘機が七十六機も墜落していることが明らかにされています。別名未亡人製造機という名前があるそうですけれども、欠陥機ではないか、こういう疑いも持たれているわけです。電気系...全文を見る | ||
○吉川春子君 去年の十一月、F16の翼、C/D型のものですけれども、これに構造上の欠陥があり、三沢基地でも飛行制限を実施しているということが発表されていますが、これは今も継続していますか。 | ||
○吉川春子君 いずれにしても、F16はいろいろな欠陥、問題が明らかになって、欠陥機とまで呼ぶ人がいるくらいなんですね。そのF16が墜落して原因が究明もされていないのに訓練を再開する、これは一体どういうことですか。 | ||
○吉川春子君 その事故が起こって後点検したと言いますけれども、これまで米軍は十分な点検をして飛行していなかったんですか。そんなこと考えられませんよね。 | ||
○吉川春子君 点検しないで飛んでいたらそれは大問題です。しかし、これまでも十分な点検をしていながら今回のような事故が起きているわけです。米軍は、パイロットの操縦ミスでないというふうに言っています。だとすると、それならば整備ミスなのか構造上の問題なのかということになりますけれども、...全文を見る | ||
○吉川春子君 じゃ、ちょっと時間の関係もありますので先に行きますが、こうしてF16というのは頻繁に事故を起こしているんですね。日本国民の安全というものを顧みることなく低空飛行訓練を続けているわけですけれども、こういう事故のほかに、爆音についての被害も大変続出していますが、これは御...全文を見る | ||
○吉川春子君 防衛庁長官、お聞きのようにF16をめぐってこれだけいろいろな問題があり、しかもそれが解明されないうちに訓練が再開されている。いつ何どきまた周辺の住民がいろいろな惨事に遭うとは予測もできない、こういう事態なんですね。 私は、ぜひこの問題を防衛庁長官にも認識していた...全文を見る | ||
○吉川春子君 時間の関係で質問を少し省略いたしましたが、政府は、米軍による実弾射撃を伴わない通常の飛行訓練は施設、区域の上空外の領空においてこれを行うことは地位協定上認められている、こういう態度をとっているわけですけれども、地位協定のどの部分で認められているのか。 地位協定で...全文を見る | ||
10月18日 | 第113回国会 参議院 内閣委員会 第6号 議事録を見る | ○吉川春子君 それでは質問いたします。 在日米軍駐留経費の日本側負担の問題について、外務大臣も御出席いただきましたので、これを最初に伺うことにします。 最初にフィリピン問題についてですが、きのうの新聞報道、けさのテレビ報道によれば、在比米軍基地交渉が合意されて、アメリカの...全文を見る |
○吉川春子君 それでは続けて伺いますが、三月三日、米上院予算委員会でカールーチ米国防長官は、在比米軍の存在が日本シーレーン防衛に重要な役割を果たしている。日本政府にフィリピンのスビック、クラーク両米軍基地貸与料の全部または一部の肩がわりをしてもらうのが可能だと、こういうふうに証言...全文を見る | ||
○吉川春子君 その場合、フィリピンの在比米軍基地の使用料の肩がわりなどということを日本がやることは憲法上絶対に認められないと、そういうことですか。 | ||
○吉川春子君 分けてお伺いすることにします。 仮に、フィリピンの存比米軍の基地の使用料を日本が肩がわりしてくれ、こういうふうに言われた場合は、これは憲法上できないと、解釈論として、そのようでよろしゅうございますか。 | ||
○吉川春子君 防衛二法の審議が参議院の本会議で行われましたときに、竹下総理が、米国の強い要求であるこのバードンシェアリングについて積極的にこたえていく姿勢を示して、次のようにおっしゃいました。 「我が国としては、世界の平和及び繁栄に貢献するため、増大した国力にふさわしい役割を...全文を見る | ||
○吉川春子君 それでは軍事面についてお伺いいたしますが、昨年後半からことしにかけて、西側共同防衛に関する役割、責任分担をより公平にと、こういう米政府、議会の大々的なキャンペーンが行われております。報道によれば、五月の三日からハワイのホノルルで開かれた十八回日米安保事務レベル協議の...全文を見る | ||
○吉川春子君 将来必ず来ると思いますけれども、こういう日本が在日米軍基地労働者の本給を負担するなどということが可能なんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 九月の二十七日、米下院軍事委員会防衛分担特別部会公聴会で東アジア・太平洋担当のジャクソン米国防次官補代理が、年間数十億円と言われている在日米軍の光熱費、水道費の日本側負担の希望を表明しています。このことについてはアメリカから要請が来ていますか。 | ||
○吉川春子君 仮に、在日米軍基地の光熱費、水道費、これを負担してほしいと言われた場合、法的に負担できますか。 | ||
○吉川春子君 仮定の問題ではなくて、解釈論として伺いますが、米軍の光熱・水道費というようなもの、そういうものを日本は負担できるんですか。 | ||
○吉川春子君 ミッドウェーの修繕費についてもお伺いしようと思っていたわけですけれども、これは先ほど峯山委員が質問されました。アメリカから言ってきていないと。でも新聞はお読みになっているから、ニュースとしてはお聞きになっているわけですね。そういうときに、やっぱりこれが安保条約、地位...全文を見る | ||
○吉川春子君 それでは、防衛庁長官と外務大臣と二人に伺いたいんですが、アメリカが次々とこういうような在日米軍経費の負担を日本に要求してきている。正式には来ていない、新聞報道だけだとおっしゃるんですけれども、そういうようなアメリカの動きに対して、どのようにお考えになられるんでしょう...全文を見る | ||
○吉川春子君 地位協定二十四条二項にあります日本側の在日米軍駐留経費負担は、俗称思いやり予算が実行されるまでは米軍が使用している区域の土地借用、それから買収、漁業補償、提供施設の整備、同じく移転、整備、この費用に限られていたと思うんですけれども、どうですか。 | ||
○吉川春子君 ですから、具体的に言うと今の四つじゃないんですか。 | ||
○吉川春子君 五月に来日したカールーチ国防長官は日本の記者との会見で、直接労務費肩がわりのために、地位協定の改定に対して、日本がもっと負担するために改定が必要であるならば我々はどんな変更が必要なのかを調べることになろう、こういうふうに述べておりますが、もしアメリカ側からそういう要...全文を見る | ||
○吉川春子君 ですから、今の私が申し上げました三つの問題については、地位協定を改定しないで今のままだったらば負担できないのじゃないかということなんです。どうですか。 | ||
○吉川春子君 そのことも含めてですね。 | ||
○吉川春子君 ミッドウェーとか、あるいは光熱・水道費。 | ||
○吉川春子君 私、今具体的にお伺いしましたが、答弁が得られませんでした。 しかし、アメリカは、今まで日本の憲法の立場あるいは地位協定の立場から、とても無理じゃないかという、私たちは地位協定を認めていませんが、そういうようなことでも次々と要求してきて、そして特別協定とかそういう...全文を見る | ||
○吉川春子君 その今おっしゃった、早期に大幅な避航をせずのところですね、それ以下のところをもうちょっと具体的におっしゃっていただけますか。 | ||
○吉川春子君 それはそこに書いてあることなんで、その中身を具体的にお伺いしたかったのです。 それでは、横浜地方海難審判理事所の申し立ての要旨を見ますと、「なだしお」の過失が一層明らかになっています。 そこでお伺いしますが、申立書には、七月二十三日午後三時三十五分ごろ「なだ...全文を見る | ||
○吉川春子君 まだちょっと座っていてください。まだ聞きます。 つまり、浦賀水道を南下する第一富士丸の前を横切ろうとした潜水艦「なだしお」が海難審判理事所の申し立てにある地点、双方の距離二千から千五百メートルの地点で海上衝突予防法により大幅な回避措置をとるべきであった。それで、...全文を見る | ||
○吉川春子君 海難審判理事所の申し立てと、それから海上保安庁の送致書類、この二つを見ても、今回の事故は「なだしお」が早期に大幅な回避措置をとらなかったことが衝突を招いた最大の原因であるということは明らかになっています。 そこで防衛庁長官にお伺いいたしますけれども、この段階で海...全文を見る | ||
○吉川春子君 「なだしお」の救助活動についてお伺いします。 事故後に「なだしお」の救助活動に対して厳しい国民の批判が巻き起こりました。これに対して防衛庁はいろいろおっしゃっておりますが、例えば七月二十八日の衆議院連合審査におきまして日吉防衛局長は、次のように答弁で言っておられ...全文を見る | ||
○吉川春子君 防衛庁は、ぶつかったときほとんど静止状態だったと、それから海難審判理事所の認定では、前進、行き足三ノットと、こういうふうに言っています。しかも潜水艦は二千二百五十トン、それで第一富士丸が百五十トンですから、ちょうどお相撲でいえば小錦関に三歳児か四歳児の子供がぶつかっ...全文を見る | ||
○吉川春子君 全く適当じゃないですよ。だれがそんなことを信じますか、幼稚園の子供が小錦をはね飛ばしたなんて。そんなことはあり得ないでしょう。でも私は、厳密にトン数に基づいて割り出してそういうふうに言っているんですよ、単なる比喩じゃなくて。 それで、八月一日の新聞にこういう記事...全文を見る | ||
○吉川春子君 技術担当じゃないとおっしゃりながらいろいろおっしゃいましたけれども、私はその説明は国民を納得させないと思うんですね。やはり現場にいて、本来だったらば溺者を救助しなければならない潜水艦が二、三百メートル現場を離れた、そういうことになるわけですね。その原因は、あるいは動...全文を見る | ||
○吉川春子君 もう時間がなくなりましたのでやめますが、私が指摘しているのは、海難審判を通じて明らかになるのじゃなくて、自衛隊は自分たちがやった当事者なんですから、その事実を国民の前に隠したり、事実と反するような答弁を国会でしてはまずいんじゃないか、こういうことを指摘したわけなんで...全文を見る | ||
10月20日 | 第113回国会 参議院 内閣委員会 第7号 議事録を見る | ○吉川春子君 まず、山口県にあります航空自衛隊防府北基地の練習機による騒音公害問題について伺います。 防府市民は自衛隊の訓練機T3による騒音のために日夜大変な迷惑をこうむっています。日本共産党の防府市議団が行ったアンケートの回答によりますと、電話やテレビの音も聞こえない。話も...全文を見る |
○吉川春子君 この防府北基地が発足した当初は人口は九万五千人足らずでした。しかし、基地周辺は今日では都市化が進み住宅密集地になっています。現在十一万七百人を超える人口ですけれども、騒音公害は全市民の上に及んでいます。 そもそもこういうところで飛行訓練は行うべきではないと思うん...全文を見る | ||
○吉川春子君 市民からの通報によりますと、このT3機はパイロットの顔が見えるほど低空で飛んでいるそうで、今一千フィートというお話がありましたけれども、航空法あるいは航空法施行規則、それすれすれの高度で飛んで、それより低い高度で飛ぶこともあるようです。その下で多くの市民が生活を現に...全文を見る | ||
○吉川春子君 防衛庁長官にお伺いいたします。 県知事とか市長とかからのたび重なる要望に対して、基地司令の名前でどういう回答が来ているかというと、検討を重ねたけれども航空騒音をさらに軽減してかつ当基地の基本任務を全うする方策がないとの結論に達した、だから今のままで我慢してくれ、...全文を見る | ||
○吉川春子君 文部省と施設庁にお伺いしたいんですけれども、この区域に小学校が五校、中学校三校、高校三校があるんです。窓をあげての授業はしばしば騒音のために中断されて、授業にもいろいろな支障が出てきています。騒音防止対策のとられていない学校もあるわけです。防府西高校、防府商業高校で...全文を見る | ||
○吉川春子君 文部省もよく調査なさって施設庁等と協力してぜひやっていただきたい、そのことをお願いしておきます。 それから、もう一つお伺いしますが、U36A、電子戦訓練支援ジェット機の徳島移駐問題について伺います。 岩国基地の滑走路の改修を理由に突然徳島空港に移駐し訓練をし...全文を見る | ||
○吉川春子君 必要に応じて飛来するということですけれども、これはジェット機には使わせない、こういう約束があるわけですから、そのことを厳しく守るように私は要求します。 続きまして、ASWの問題についてお伺いいたします。 私は、去年の内閣委員会で沖縄の海洋観測所について質問い...全文を見る | ||
○吉川春子君 主たる対応ということでしたけれども、つまり敵潜水艦の捜索、そして敵潜水艦であることの識別、認識、位置を正確につかみホーミング魚雷、対港ロケットで攻撃する、これがASWの意味ですね。 | ||
○吉川春子君 私は防衛白書に基づいて今言ったんですが、要するに、ASWというのは敵潜水艦を撃沈するというところまで含むわけですね。イエス、ノーでいいです。 | ||
○吉川春子君 次に、ASWセンターについてお伺いしたいと思いますが、今説明がありました。それで、ASWセンターには海洋情報、対潜音響情報をすべて集中する、こういうことですか。 | ||
○吉川春子君 その基礎的なデータというのは、要するに海洋情報、対潜音響情報、こういうことですか。 | ||
○吉川春子君 高度な分析、評価、総合的蓄積、これはどういうことなんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 分析と評価というのがありますね。評価というのはどういうことなんですか。 | ||
○吉川春子君 高度な分析、評価、そして総合的蓄積、これはどういうことなんですか。 | ||
○吉川春子君 先ほどASWの定義のところで、撃沈までやる、こういうふうにおっしゃったわけですけれども、有事になった場合でもデータを集めたり分析、評価だけしかやらないということではないですよね。敵潜水艦を撃沈する作戦まで立てるのではありませんか。 | ||
○吉川春子君 そうすると、指令を発することにはならないかもしれないなるかもしれないという答弁でしたが、作戦は立てるんですか。 | ||
○吉川春子君 そうすると、これは、ASWというよりは、ごく平和的に言うと原子力潜水艦の研究所、こういうことですか。 | ||
○吉川春子君 じゃ、確認いたしますけれども、とにかく有事になっても作戦を立てたり指令をしたりということはやらない、それが日本のASWセンターだ、こういうことでいいですか。 | ||
○吉川春子君 防衛白書のページは違いますけれども、それぞれASW、ASWセンターという記述が載っていますけれども、そこにはっきりASWとは潜水艦の撃沈まで含める定義になっているわけですね。だから、分析したり評価したり、そういうことしかやらないんだ、そういう答弁は私は納得できないん...全文を見る | ||
○吉川春子君 この日本のASWセンターには米軍人も出入りするんですか、またその目的は何ですか。 | ||
○吉川春子君 米人というのは、これは軍人ではない、そういう意味ですか。 それから、出入りすることもあるということであれば、常駐することはないということですね。 | ||
○吉川春子君 このASWセンターに集中した情報は米軍に渡すことになると思いますけれども、どうですか。 そして、今度はその米軍が収集した情報もこのASWセンターに入ってくるんですか。 | ||
○吉川春子君 米軍の収集した資料はどうですか、ここへ入るんですか。 | ||
○吉川春子君 ASWセンターの情報交換、それからその技術支援のために特別に配置された米軍属ですかが常時出入りする、こういうことになるとこのセンターは平時から対ソ対潜戦の作戦をアメリカの主導のもとに行うのではないか、こういう疑問が出てくるんですけれども、それはきっぱり否定することが...全文を見る | ||
○吉川春子君 アメリカの主導のもとで対ソ対潜戦作戦を行うということは極めて重大だということを私は指摘しておきます。 次に、音響測定艦についてお伺いしたいんですけれども、これはどういうものなんでしょうか。それから、何隻ぐらい導入するのか。そして、この艦船にも米軍人あるいは米技術...全文を見る | ||
○吉川春子君 米軍人が乗り込むということですね。 | ||
○吉川春子君 幾ら私たちがよく指摘するアメリカに従属した自衛隊であっても、今のところ米軍が常時乗り組んでいるという艦艇はないんですね。 これは、結局、米軍主導の運用になっていくのではないか、こういう心配がありますけれども、この点はどうですか。 | ||
○吉川春子君 また、この船で集めた情報は衛星を利用してASWセンターに送信すると説明されています。衛星は何を利用するんですか。 | ||
○吉川春子君 この送信は日本のASWセンターだけですか。米国本土にあるASWセンターにも送られるんじゃないですか。そこでデータが集中的に処理される、こういうことじゃないんですか。 | ||
○吉川春子君 今考えていなくてもそういうふうになる危険があると思うんですね。 防衛庁長官、お伺いいたします。 今の日本の自衛隊は大変重要なことをやろうとしているわけですが、衛星の利用を一つとりましても、衆議院の本会議の決議がありまして、これは昭和四十四年の五月九日ですけれ...全文を見る | ||
○吉川春子君 一九八八年度のアメリカ国防報告、ASW監視システムの項には「この分野で我々が進めている最も重要な計画の一つは、TAGOS監視用曳航アレー・ソナー・システムである。これらの艦船は、固定システムによって日常的に監視されていない海域への監視範囲の拡大にも、また、固定システ...全文を見る | ||
○吉川春子君 その専守防衛に徹すれば徹するほど軍備拡大をやり最新鋭のいろいろな装備を身につける、これが今の自衛隊の姿ではないですか。そして、自主的にと言われましたけれども、一隻百億ぐらいの船だそうですけれども、SURTASSは米国が半額負担する、こういうふうにも新聞報道で見ました...全文を見る | ||
10月25日 | 第113回国会 参議院 内閣委員会 第8号 議事録を見る | ○吉川春子君 私は、まず、総理にF16の低空飛行訓練、沖縄ライフル実弾射撃事件についてお伺いいたします。 この防衛二法の委員会審議の中でも、私は九月二日に起こった三沢のF16墜落事故とその低空飛行訓練について質問をいたしました。総理は、去る九月二十一日の本会議審議の際に、我が...全文を見る |
○吉川春子君 実弾演習の即時中止は求められるおつもりはありませんか。 | ||
○吉川春子君 いや、米軍が今は一時的に中止しているというんじゃなくて、やはり、こういう危険な実弾演習はやめるべきだ、こういう態度で政府は臨むべきだと思うんですけれども、その辺いかがですか。 | ||
○吉川春子君 安保条約のために大変日本の国民が犠牲になっている。しかし、それも安保のために耐え忍ばなければならない。こういう答弁だったと思うんですけれども、総理は、ことし一月の施政方針演説で「我が国が平和に徹し、世界に貢献する姿勢を打ち出していくに当たっては、時には痛みを伴うこと...全文を見る | ||
○吉川春子君 安保がある限りこういうことが繰り返し起きるということは本当に残念なことで、やっぱり、安保条約と住民の安全、生活の平穏というのは両立しないものであると思います。 バードンシェアリングについてお伺いいたします。 去る十七日、アメリカとフィリピンの間でことし四月か...全文を見る | ||
○吉川春子君 総理は経済協力だというふうにおっしゃられましたけれども、いわゆるフィリピンに対して経済協力を積極的におやりになるつもりですが、軍事戦略的援助にならないという保証はどこにもないというふうに思うわけです。フィリピンに対する援助は、単なる経済問題ではなくて、アジア・太平洋...全文を見る | ||
○吉川春子君 これが最後の質問になると思いますが、今触れましたように、米比基地交渉の結果、基地使用の見返り援助が一億八千万ドルから四億八千百万ドルに引き上げられることになりました。今回の交渉の背景には、フィリピンの反基地、反核の運動、こういう世論の高まりがあったこともまた明らかで...全文を見る | ||
○吉川春子君 時間なので終わります。 | ||
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、防衛庁設置法及び自衛隊法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。 まず、本日、この防衛二法の委員会審議を打ち切り採決に入ることに反対します。なぜならば、これらの法案は十分に審議を尽くしたとは言いがたく、国民生活及び日本の運命に深...全文を見る | ||
10月26日 | 第113回国会 参議院 国民生活に関する調査会 第3号 議事録を見る | ○吉川春子君 きょうはいろいろ興味深いお話を聞かせていただきましてどうもありがとうございました。 私、二点伺いたいと思いますが、その一つは、今、日本では週休二日制がまだ定着しておりません。政府は、月二回だけ週休二日制をとるということで、今土曜日は公官庁の役所を閉めるという土曜...全文を見る |
○吉川春子君 さっき教育についてもお触れになりまして、ロボットのようなという指摘もありました。非常に日本の労働時間は長いということでして、確かに日本人も好んでこの長時間労働を受け入れているわけではなくて、やむを得ず長時間労働に縛られている、そういう実情があると思います。 さっ...全文を見る | ||
○吉川春子君 先ほどやはり環境の問題ではないという御指摘がありました。私は、パリなんかと比べてみて、東京の公園の面積は恐らく百分の一以下ではないかというふうに思いますし、また美術館にいたしましても、東京にも幾つか美術館はありますけれども、ルーブルとかオルセーとか、それらの美術館に...全文を見る | ||
○吉川春子君 ありがとうございました。 | ||
○吉川春子君 きょうはどうも参考人の皆さんありがとうございます。私も時間が少ないので、最初にまとめてお伺いすることにします。 まず、一番ケ瀬参考人に二点お伺いいたしますが、私は、労働時間の短縮と賃上げということが余暇時間をふやし、有効活用する上で大変重要な問題であるというふう...全文を見る | ||
○吉川春子君 ありがとうございました。 | ||
11月22日 | 第113回国会 参議院 内閣委員会 第9号 議事録を見る | ○吉川春子君 けさのある新聞の社説に「個人情報保護法案は修正を」というものが出ていました。 政府原案には問題点が多過ぎ、立法化の本来の趣旨に必ずしも沿ったものといえない、 衆院の審議では、野党側から修正要求も出されたが、結局、いくつかの付帯決議がつけられたものの、法案その...全文を見る |
○吉川春子君 ですから、私は、最初に法律の条文に入る前に、プライバシーの権利というものをどういうふうにお考えかと、こういうふうに伺ったわけなんです。 この法律案がプライバシーの基本法ではないということは繰り返し衆議院で答弁されていますので、私はそこを踏まえてきょうは質問をした...全文を見る | ||
○吉川春子君 プライバシーの権利の中に、古典的なひとりでそっとしておいてほしいという意味だけでは今日の社会においてはもう間に合わなくなっている、だからみずからの情報をみずから支配する権利も含めて考えるべきだと、これは学説でもあるんですけれども、政府の「個人データの処理に伴うプライ...全文を見る | ||
○吉川春子君 法律案に入る前にちょっと今、私、論議しているんですが、要するに、じゃここに書いてあることは否定されるわけですね。 | ||
○吉川春子君 プライバシー保護研究会の五十七年七月のこの文書の中に、プライバシーの権利というものはどういうものか、今日どういう定義にしなければならないかという文章があるんですけれども、これを否定されるわけですか。 | ||
○吉川春子君 いいです。 | ||
○吉川春子君 そうすると、プライバシーの権利というものをそういうものとして政府はとらえていないと、こういうことですね。 | ||
○吉川春子君 だとすれば、政府の考えておられるプライバシーの定義を言ってみてください。 | ||
○吉川春子君 今大臣がおっしゃられましたように、プライバシーの保護に通ずると、こういうふうに言われるんですけれども、その場合のプライバシーの保護とは何なんですか。 | ||
○吉川春子君 私は学説がどうあるかということを伺っているわけじゃありませんで、政府が、この法律でプライバシーの保護にも役に立つ、こういうふうにおっしゃっておられるわけなので、その場合のプライバシーとはどういうものですかと、学説ではなくて政府が考えていらっしゃるプライバシーの意味に...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうしますと、人に知られたくない権利、古典的な意味でのプライバシーの権利を政府は念頭に置いている、この法律はそういうプライバシーの保護にもなると、そういうことですね。 | ||
○吉川春子君 先ほど引用いたしました五十七年七月の「個人データの処理に伴うプライバシー保護対策」、通称加藤研究会の文書とも言われていますが、この中にプライバシー保護の五つの基本原則というのを挙げているわけなんです。 この五つの基本原則というのは基本的には今お出しになっている政...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうすると、この五原則というのは尊重されるべきものである、こういうお考え方のもとに今度の法律案もできているわけなんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 基本的にはと言われますと、そうすると受け入れられない部分もあるんですね。 それはどういう点ですか。 | ||
○吉川春子君 それでは、この五つの原則の中で取り入れたものはどれですか。 | ||
○吉川春子君 例えば収集制限の原則とそれだけ言われてあとやめましたけれども、利用制限の原則、個人参加の原則、適正管理の原則、責任明確化の原則、どれもこれもこの法律案には取り入れられていないでしょう。全部否定しているんじゃありませんか。 | ||
○吉川春子君 例えば、総務庁長官が衆議院の内閣委員会で、プライバシーの全分野でなくて、極めて限られた一分野ではあるが、少なくともプライバシーの一部を保護しようということを目的としてこの法律を制定したとおっしゃっておられるわけですね。だから、この点からいえば、私は、行政庁の持ってい...全文を見る | ||
○吉川春子君 各省庁、行政機関が総務庁にファイル保有の事前通知をしますね。そのときに、そうしますと全く各省庁の判断で保有ファイルの事前通知というのが行われるわけですね。総務庁はそれに対して、いやもっとあるはずじゃないかとか、これは好ましくないとか、そういうことは全然おっしやれない...全文を見る | ||
○吉川春子君 その適時適切な措置というのは、具体的に言うと、どういう法律に基づくどういう権限なんですか。 | ||
○吉川春子君 意見を述べるだけでしょう。ちゃんと出させるとかそういうことまではできないと思います。 さっき大臣がおっしゃられましたが、国の安全、国の重大な利益に関する個人情報ファイル、これは公表されないことになっているわけですけれども、国の安全とか国の重大な利益とか随分広い概...全文を見る | ||
○吉川春子君 各行政機関の長が判断してそして事前通知をしないファイルというものを決めるわけですけれども、国の安全とか国の重大な利益、この中にどういうものが含まれると大臣はお考えですか。 | ||
○吉川春子君 国の安全、国の重大な利益それから外交の問題なんかに限ります、これを言いますと大体どのファイルもこの概念に当てはまって、ファイルの公表というのはしなくてもよくなるんじゃありませんか。 | ||
○吉川春子君 原則開示と大臣は言われましたけれども、例えば六条の二項、ここにはファイル自身の存在を明らかにしなくてもいい例外が十一号まであるわけです。国の安全とか外交上の秘密、国の重大な利益というのはその一つの号に当てはまるだけなんですけれども、この十一号の例外をクリアしてどうし...全文を見る | ||
○吉川春子君 大臣がアバウトと言われましたけれども、まさにそれがこの十一号までの規定に当てはまるわけです。例えば十一号は「第三号から前号までに掲げる個人情報ファイルに準ずるものとして政令で定める個人情報ファイル」と、政令で定めればどんなものでも入っちゃう。この一つの号をとっても公...全文を見る | ||
○吉川春子君 その場合に、民間業者の持っている個人情報というのは膨大なもので、私自身も時々びっくりするようなダイレクトメールが来るわけですが、個人情報の収集の仕方あるいは保有制限あるいは罰則、そういうようなことも含めて検討になっておられる、こういうふうに理解してよろしいでしょうか...全文を見る | ||
○吉川春子君 その幅広くといったのは、今私が幾つか例に挙げたようなことを含めてということですか。 | ||
○吉川春子君 官房長官、いずれにしても将来は、近い将来といいましょうか、民間業者も個人情報について規制をする、そういう準備を政府としてはやりたいと、こういうことですね。 | ||
○吉川春子君 検討の結果立法化があり得ると、こういうような答弁だったと思います。 総務庁長官にお伺いいたしますが、プライバシー保護の基本法ではないんだ、こういうふうにおっしゃる意味なんですけれども、これは民間が外れている、こういうことだけの意味なのか、それとももっとプライバシ...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうしますと、官房長官に伺いますが、民間業者の点は一応今の答弁で政府のお考えはわかりましたが、民間業者の情報に限らず政府が持っている個人情報についても、今度の法案ではまだ網のかからない部分があります。それからまた、プライバシー全般の保護という点についてもまだ非常に限...全文を見る | ||
○吉川春子君 この法案は、最初に新聞の社説も引用して指摘しましたように、率直に申し上げて非常にざるになっている部分が多い。その一つの例としてきょうは公開のことを部分的にやりましたけれども、きょうはこれで時間がなくなりましたので質問通告しておいてちょっとできなくなりましたが、以下、...全文を見る | ||
12月06日 | 第113回国会 参議院 内閣委員会 第11号 議事録を見る | ○吉川春子君 最初に、公安調査庁にお伺いしたいと思います。 前回の当委員会でも取り上げられましたけれども、日本共産党本部が公安調査庁職員によって長期にわたりビデオカメラ等で盗み撮りされていた事件について伺います。 まず、ビデオカメラが二台、スチールカメラが二台、幅数メート...全文を見る |
○吉川春子君 そして、そのビデオカメラは一台は我が党の本部、もう一台。は代々木駅方面に向けられていた、こういうことも事実ですか。 | ||
○吉川春子君 ややそちらの方向に向いていたということはすべての通行人がそのカメラに映し出されていた、こういうことになりますか。 | ||
○吉川春子君 それが映し出されたというふうに日本語では言うんじゃないんですか。 そうしますと、魚をとるのに底びき網という方法があるわけですけれども、国家権力が無差別に公衆を撮影する、これはもうプライバシーに対する重大な侵害ではないですか。 これはある新聞の投書なんですけれ...全文を見る | ||
○吉川春子君 仮にも個人情報についてプライバシーの限定された一部を守るこういう法案を出している大臣がお答えになれない、逃げる答弁をされるということは、私は納得ができません。 それで法務省に伺いますが、法務省というのは人権の擁護を仕事としている役所なわけですけれども、こういう無...全文を見る | ||
○吉川春子君 明白に人権侵害があったと思うんです。 例えば、肖像権というのは人格権の一つで、プライバシーの権利において肖像権が重要な一分野であるということは最高裁の大法廷の判決、昭和四十四年十二月二十四日、でも確定しています。ここでは要旨、次のとおり述べているんですね。 ...全文を見る | ||
○吉川春子君 我が共産党と全く関係のない人でも党本部の前は公道ですから通るんですが、その人はすべて盗み撮りされていました。これによって隠し撮りされた人々の肖像権が侵害されているということは明らかです。このような行政機関の不当不法な情報収集をさせないためにも、個人情報の収集には目的...全文を見る | ||
○吉川春子君 次に、人事院と防衛庁にお伺いいたします。 まず、人事院にお伺いいたしますけれども、十一月八日の衆議院の内閣委員会の質疑に対する答弁によれば、国家公務員の採用試験の人物試験において、個人のプライバシーに係る受験者の信条、支持政党または家庭の資産、出生等に関する事項...全文を見る | ||
○吉川春子君 国家公務員法二十七条の平等取扱の原則、これは憲法から来ている法律だと思うんですけれども、すべて国民はこの法律の適用について平等に取り扱われ、人種、信条、性別、社会的身分によって差別されてはならない、こういう法律があるんですけれども、これに根拠があるというふうにも言え...全文を見る | ||
○吉川春子君 公務員の場合、採用された後ですが、扶養手当あるいは通勤手当の支給の必要性とか転勤命令を発する際の判断資料として、家族の収入その他の状況について当然調べなければならないプライバシーに関する事項があると思います。 これは採用のときとはまた違ってこういうことを調べなき...全文を見る | ||
○吉川春子君 それは、もちろん本人から直接聞くということですね。 | ||
○吉川春子君 防衛庁にお伺いいたします。 昭和五十七年四月十九日の衆議院決算委員会における我が党の三浦委員の質問で明らかになったことですが、防衛庁は軍需企業から防衛生産従事労働者については身上調査書を提出させているということです。そこには本籍、旧本籍、外国人とつき合う目的、交...全文を見る | ||
○吉川春子君 こういうことを企業に要請してはいないが企業の方で勝手にやるということなんでしょうか、それとも今私が指摘したような事実は全くなかった、こういうことなんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 防衛庁といたしましてはこのような詳しい身上調書は必要ない、こういうことですね。 | ||
○吉川春子君 そうすると、防衛庁が要請する秘密保全措置の一環として企業はこういうことをやっているということになるのじゃないですか。これは憲法の十三条、十四条等に定めてある国民の基本的人権の保護の具体化である例えば労働基準法第三条の均等待遇の規定にも違反する行為じゃないですか。しか...全文を見る | ||
○吉川春子君 防衛庁のおっしゃるその秘密保全の必要性ということの中には兵器、武器生産に携わる労働者の思想、信条とか親戚、一族郎党に至るまでの細かい経歴までは必要ない、こういうふうにおっしゃったんですね。 | ||
○吉川春子君 そうすると、その秘密保全のために企業が必要と思えばそういう徹底的な詳しい身上調査も必要である、こういうふうになりますね。 | ||
○吉川春子君 それはけしからぬと思いますね。民間企業についてもいろいろ言わなければならないことはありますが、防衛庁がおやりになることですよね。 日米両政府が十一月の二十九日に自衛隊次期支援戦闘機FSXを共同開発するための枠組みを決めた取り決めに調印したと報道されています。そし...全文を見る | ||
○吉川春子君 総務庁にお伺いいたしますけれども、たびたび当委員会でも問題になっておりますが、本法案は行政機関の収集する個人情報の内容について何ら制限を設けていないわけですね。つまりあらゆる個人情報の収集が可能になる、こういう危険性をはらんでいるというふうに思うわけです。歯どめもい...全文を見る | ||
○吉川春子君 個人情報の収集の手段の規制がない。そして、今防衛庁に質問いたしましたように、これは民間企業がおやりになることは自由だという形で逃げておられますが、センシティブ情報についても制限の規制はない。だから、どういう情報についてもあるいはどんな手段によっても個人情報の収集が可...全文を見る | ||
○吉川春子君 個人情報が個人の情報を集めちゃうということですから、ある意味でプライバシーをそっとしておいてほしい権利というのはそこではもう成り立たない、あるいは侵されているというふうになるかもしれません。 そうしますと、情報を収集する際においてのプライバシーの保護ということは...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうすると、重ねて伺いますが、行政機関が情報収集する際には、個人のプライバシーということは特別にはこの法律は予定していないということですね。 | ||
○吉川春子君 情報が収集されちゃうということは、やはり個人のプライバシーはその限りにおいては侵されているわけですから、私は、この権利利益の中にそっとしておいてほしい権利というものを掲げているということはこれだけでは非常に不十分なんで、まさにこういう自分の情報に対してみずからコント...全文を見る | ||
○吉川春子君 じゃ、そっちの方へいきます。 不当な行政機関の処分によって損害を受けた場 合はそのほかの法律で保護されると。 この法律での保護というのはないのですか。 | ||
○吉川春子君 それで、開示請求というものが十分に行われない、要求したんだけれども行われない、そして行政機関の責任がその場合にある、こういう場合に自分の情報を知るためにどういう救済手段に訴えたらいいんですか。 | ||
○吉川春子君 そうしますと、この法律によって保護される権利利益というのは、この法律によって救済されるのではなくて別の裁判とかそういうことによって救済されるということですから、この法律というのはそういう意味では救済手段を持たないんですね。 | ||
○吉川春子君 そうすると、守られるべき個人の権利利益の救済手段を持たない法律というのは、ある意味では欠陥というか非常に不十分ではないかと思うんですけれども、その点については総務庁としてはどういうふうにお考えなんですか。 | ||
○吉川春子君 そういうことは今までの法体系の中でも十分可能だったわけですね。 だから、とりわけこの法律を設けなくてもそういうことはできたんじゃありませんか。 | ||
○吉川春子君 今図らずもおっしゃいましたように、この法律は電算処理の手続を規定しているものなんですね。だから、別に個人の情報の保護を実効あるように決めているものではないわけです。そういう意味で行政機関の長に対する罰則の規定が全くない、こういうことにもなっているわけです。 この...全文を見る | ||
12月08日 | 第113回国会 参議院 内閣委員会 第12号 議事録を見る | ○吉川春子君 木村参考人にまずお伺いいたしますが、民間の保有する個人情報によっていろいろな被害が生じているというお話でしたが、民間企業の保有する膨大な個人情報が今回の法案の対象から除外されておりましてプライバシー保護という点で非常に不十分なわけです。 先ほど具体的な例として示...全文を見る |
○吉川春子君 重ねてお伺いいたしますが、民間保有の情報を規制する場合に営業の自由の原則とぶつかる、こういうお話が今もありましたけれども、その点についてはどういうふうにお考えですか。 | ||
○吉川春子君 藤田参考人にお伺いいたします。 本法案について修正してほしいという点を幾つか挙げられましたが、例えば行政機関あるいは民間情報取扱業者が結果としてそういうプライバシーの侵害行為を行った場合の罰則とかあるいはその損害賠償挙証責任の転換、こういうような問題についてはど...全文を見る | ||
○吉川春子君 時間がほとんどなくなりましたが、林参考人に一言お伺いしたいのは、プライバシー権の定義について古典的なと申しますか、従来の私生活への介入を禁止するという意味に加えて、自己の情報は自分でコントロールする権利だということも加えないと情報化社会におけるプライバシーの侵害から...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
○吉川春子君 まず、納税者番号制についてお伺いいたします。 不公平税制の是正、それから株式売却益、いわゆるキャピタルゲインの問題などから、こういう納税者番号制についてクローズアップされています。竹下総理も前向きに検討するという答弁をしておりますが、反面、国民の間にはプライバシ...全文を見る | ||
○吉川春子君 近く中間報告書を出すということは間違いないんですね。 | ||
○吉川春子君 それで、今検討を重ねておられるということですのでどういう検討をされているかということについてお伺いしたいんですけれども、それはどうでしょう。どういうことが検討されていますか。 | ||
○吉川春子君 具体的にお伺いしたいと思いますけれども、番号をつける方法として年金番号が有力だ、こういう報道があるんですけれども、この点についてはどうでしょう。 | ||
○吉川春子君 もちろん結論はまだ出ていないんですけれども、こういうことも検討されているんですね。 | ||
○吉川春子君 それで、仮に年金番号を使用するとすれば年金の個人情報ファイルを使用する、こういうことになりますね。 | ||
○吉川春子君 この納税者番号の制度を導入するとして、そういう基本的な方向だというふうに伺っていますが、その場合にどういうものが必要になるんでしょうか。 例えば氏名とか住所とか生年月日とかそういう種類のことですか。 | ||
○吉川春子君 検討中であるということを前提にして聞いているんで答えていただかなきゃならないんです。 まさか氏名が必要ないということはないでしょう。 | ||
○吉川春子君 住所、生年月日、勤務先、年収、家族、こういうものはどうですか。 | ||
○吉川春子君 今申し上げたのは最低のことで、それ以上にいろんな情報が必要になるんじゃないかと思うんですけれども、総務庁にお伺いいたしますが、例えば、厚生省保有の年金ファイルを大蔵省が納税者番号の制度を導入するということで用いるということは、仮定の話ですが、そういうふうになった場合...全文を見る | ||
○吉川春子君 年金のファイルを基本的に利用するという意味は納税者番号制を導入しようという立場に立てばあるわけですね。例えば国民皆年金で社会保険庁が二十歳以上の被保険者六千三百三十二万人の番号を所有しているわけですから、まさにこういうものを使うということが現実の問題になってくると思...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうしますと、これが具体的な問題になってきた場合に、無制限にそういうふうにもならないということであるとすれば、ぎりぎりのところどういう制限が設けられるんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 それは新たな立法が必要という意味ですか、それとも内部的な規則でいいのかあるいは政令というような形式になるのか、どういうことになるんですか。 | ||
○吉川春子君 大蔵省にお伺いいたしますが、今検討されているその内容なんですけれども、これはもちろん税だけに利用する、こういうことで検討が進んでいるわけですね。 | ||
○吉川春子君 そうすると、税以外のものにも適用されるような報告が出る可能性も否定しないということですか。 | ||
○吉川春子君 アメリカの制度を参考にするということが有力だという報道がありますが、アメリカでは社会保険、年金、税務、兵役、預金口座の開設に利用され、一九六二年から実施されて社会保険庁が管理しているということです。諸外国の例でも、幅広く適用されています。 したがって、最初は正確...全文を見る | ||
○吉川春子君 大蔵省に伺いますが、報道によれば、プライバシーの保護対策ということについては消極的なといいますかそういう論議も交わされているというふうに聞いていますが、小委員会でのプライバシーの検討あるいは大蔵省自身としてその納税者番号の導入についてやっぱりプライバシーの保護という...全文を見る | ||
○吉川春子君 いわゆる目的外使用については、各番号を使って各行政機関が収集した個人情報の交換に関しても税務当局が他の行政機関から情報を入手するのは認めるべきだ、こういう意見が多数を占めているとも書かれています。こういうことが事実ならば、プライバシーの保護は税務事務に関しては問題に...全文を見る | ||
○吉川春子君 報告によりますと、個人情報保護のあり方といたしまして幾つかの原則を示しています。 例えば、事業者はそもそも事業活動に必要のない個人情報を収集すべきでなく、特に思想、信条、犯罪歴などのセンシティブ情報を収集すべきでない、こういうふうになっておりますけれども、この考...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうしますと、これは原則的にそういうことは好ましくない、こういう基本的な考えを示されたものと思いますが、OECDの八原則あるいは憲法十三条の幸福追求の権利、そういうもので非常に必要な原則であると私も考えています。 それに続いて伺いますが、個人情報の目的外使用それ...全文を見る | ||
○吉川春子君 長官にお伺いいたしますが、私は今の経企庁の説明というのは非常にすっきりしていると思うんですね。 センシティブ情報は集めてはならない、目的外使用は禁止、本人の同意の原則、こういうものが民間の保有する情報についてはっきり方針で示せるのに行政機関の方はいろいろいろいろ...全文を見る | ||
○吉川春子君 国家権力は悪いことはしない、民間は悪いことはしそうだ、こういうような考え方については私は承服しかねるわけです。 法務省にお伺いいたします。 最近、個人情報が漏れて被害をこうむった事例として民事、刑事それぞれの訴えが東京地裁に出されたと新聞で読みました。 ...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうしますと、個人情報一般を保護して、そしてそういうものが侵害された場合には一律に刑事的な処分を受ける、こういうようなことは今の法体系の中ではちょっと難しいということでしょうか。 | ||
○吉川春子君 そうです。 | ||
○吉川春子君 民事事件についてですけれども、これも先ほど木村参考人がおっしゃっていましたが、信託銀行に口座を開いたところ、ある建設会社にその情報が漏れた、でプライバシーが侵害された、こういう事件を扱っているというお話でしたけれども、銀行などの金融機関が個人の信用情報等を無断で流し...全文を見る | ||
○吉川春子君 刑法でも一般的には処罰されない、民法上も財産的な損害あるいは慰謝料的な精神的な苦痛、そういうような場合がはっきり認定されれば不法行為による損害賠償あるいは契約不履行の損害賠償ということで救済できますけれども、やはりプライバシー侵害一般に対しての救済措置はなかなかない...全文を見る | ||
○吉川春子君 支障があるという報告を受けていないとおっしゃいますので、どこかパイプが詰まっているんじゃないかと私は想像いたします。 去る九月に東京小平にある国立精神・神経センターを私、視察してまいりました。病院当局、労働組合の双方と懇談も行いました。このセンターでは、外来患者...全文を見る | ||
○吉川春子君 厚生省、お見えですか。 今厚生省に伺おうと思っていたんですが、四週六休の実施に伴い各地の医療機関において細かいところでのさまざまなサービスの低下が起きていると聞いています。例えば、看護婦さんが一人減ることによって、患者さんが期待しております散歩についていけなくな...全文を見る | ||
○吉川春子君 そのとき厚生省の方も同席していたんですよ。四週六休によって国民へのサービスの低下をもたらさない、そして労働者に対する労働強化もやっぱりあってはならないと思うわけです。 最後に要望いたしますけれども、政府は閉庁になった方が業務の効率化は図られるから時間短縮できる、...全文を見る | ||
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、内閣提出の行政機関の保有する電子計算機処理に係る個人情報の保護に関する法律案に対する修正案を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりでございます。 これより、その提案理由と内容の概要を御説明申し上げます。 ...全文を見る | ||
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、内閣提出の行政機関の保有する電子計算機処理に係る個人情報の保護に関する法律案に対する反対討論を行います。 今日、行政機関や民間企業の保有する個人情報は膨大な量となり、かつこれによるプライバシー侵害事件も多数発生し社会問題にさえなってお...全文を見る | ||
12月17日 | 第113回国会 参議院 税制問題等に関する調査特別委員会 第13号 議事録を見る | ○吉川春子君 参考人の皆さん、きょうは年末の忙しいときに大変貴重な御意見を伺わせていただきまして、本当にありがとうございました。 時間の関係で、まず藤永参考人にお伺いしたいと思います。 国会でリクルート疑惑の解明がなかなか進んでいない。新聞の投書を見ても世論調査の結果を見...全文を見る |
○吉川春子君 井上参考人にお伺いいたします。 消費税導入に賛成論をおっしゃられました。中小企業の振興策あるいは相続税の問題、こういうものは消費税とは別にやらなければならない課題がたくさんあると思います。消費税の導入に不安を強く持つ人もいると、こういうふうにおっしゃられました。...全文を見る | ||
○吉川春子君 もう一点お伺いいたしますが、私つい最近、中小企業家の方から多数陳情を受けまして、消費税の導入には強く反対だとおっしゃっておられました。その理由として、競争社会において結局転嫁ということが非常に難しい。その税金を自分が払うということになるのはもう火を見るより明らかなの...全文を見る | ||
12月20日 | 第113回国会 参議院 内閣委員会 第13号 議事録を見る | ○吉川春子君 まず、寒冷地手当の問題についてお伺いいたします。 最初に、ちょっと確認しておきたいんですが、寒冷地手当については歴史的にいろいろないきさつがあり現在に至っておりますけれども、寒冷地手当とは何か、定義を伺います。 灯油、石炭の費用、暖房費なのかあるいは暖房費の...全文を見る |
○吉川春子君 寒冷地手当の前身は、北海道の暖房用石炭の使用による石炭手当と内地の薪炭の使用による薪炭手当というふうに伺っています。そのときの生活習慣、石炭ストーブ、まきストーブの使用燃料から来ているわけです。 政府は、加算額について、石油、石炭代という狭い定義で考えておられる...全文を見る | ||
○吉川春子君 主たるということであるとすれば、それは薪炭費用に限らない、こういうことですね。 | ||
○吉川春子君 暖房費用、こういうふうに定義として考えるとすれば、今日暖房器具も非常に多様化してきています。私、北海道新聞の記事も拝見したんですけれども、北海道では石炭ストーブあるいはセラミックヒーター等が有効で人気があるというふうに報道されています。 北海道電力に伺いますと、...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうしますと、電力による暖房、こういうものについては今回の加算額の引き下げについては全く考慮されなかった、こういうことですね。 | ||
○吉川春子君 何かおどかしの答弁のような感じがいたします。 それならば重ねてお伺いいたしますけれども、人事院の示された灯油の年間平均使用量千七百九十九リットルは家計調査に基づいている、こういうことです。労働組合の調査によりますと、北海道での使用量はこれよりもはるかに多くて二千...全文を見る | ||
○吉川春子君 生活様式の変化その他で灯油の使用量も当然ふえているわけですし、この使用量を全然調査の対象にしなかったということは非常に片手落ちではないかというふうに思うわけです。 もともと公務員の給与が低く抑えられている中で寒冷地手当というのは生活給に組み込まれている、こういう...全文を見る | ||
○吉川春子君 寒冷地で生活するということ自体なかなか困難な問題も多いわけですから、そういう面に十分配慮して寒冷地手当を決めるべきだと思います。 そこで、官房長官がお見えになりましたので、十六日の閣議で国家公務員の綱紀粛正策を決定されましたが、私はそのことについてお伺いします。...全文を見る | ||
○吉川春子君 この倫理綱領については別に意見がありますが、きょうは時間の関係で私はそこは触れません。 文部省の加戸官房長がお見えですからちょっとお伺いします。 新聞報道によりますと、高石前文部次官は六月の退官時に勧奨退職扱いを受けていたというんですが、退職金は幾ら払ったん...全文を見る | ||
○吉川春子君 おかしいですね。 そんなものは、総理府汚職のときの退職金はちゃんと総理府は言ったんですよ。文部省は言えないんですか。 | ||
○吉川春子君 そんなことないですよ。官房長は内閣委員会の審議に出ているわけじゃないから御存じないはずですよ。 そこで、総務庁にお伺いいたしますけれども、勧奨退職の制度について「国家公務員退職手当法の運用方針」の第三条関係の四によりますと「退職の主たる理由が選挙に立候補するため...全文を見る | ||
○吉川春子君 加戸官房長、いかがですか。 今度の場合、高石前事務次官はもう在職中から選挙に出るということを公言され、選挙運動をされ、そして国会の委員会でもたしか文教委員会だと思いますけれども批判をされているわけです。 退職時にそういうことがはっきりしていたんじゃないかと思...全文を見る | ||
○吉川春子君 やめるときには代議士に立候補するなどとゆめゆめ思っていなかった、しかしその一カ月の間に急遽選挙に立候補するという決意を固めた、こういうふうにおっしゃるんですか。 | ||
○吉川春子君 総務庁長官にお伺いいたします。 文部省の事例と一応切り離してお考えください。選挙に立候補するということを、退職する前は当然そんなことを大っぴらに言えるわけでもないし言うはずはないんですけれども、しかし退職直後に立候補の活動に入る、こういうような場合、一般的に言っ...全文を見る | ||
○吉川春子君 文部省に伺いますけれども、そうすると、高石前次官は退職するときは勧奨扱いにするというのはだれが決めたんですか。 | ||
○吉川春子君 官房長官にお伺いいたします。総務庁ではこのような通達が出ているわけですね。そして、今度の高石前事務次官の事例はまさにその勧奨退職の扱いとしてはならない、こういう内部規則に触れるものと思いますけれども、この問題について総務庁長官は、いえ、それは総務庁の判断ではありませ...全文を見る | ||
○吉川春子君 その答弁は絶対に納得できません。そんなことだったらば、次官でやめて選挙に出るなどという人は全部当てはまらないということになれば、この通達の意味がなくなるじゃないですか。 それで、最後に官房長官にお伺いいたしますけれども、今度綱紀粛正の通達を出されましたが、これに...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の一般職の職員の給与等に関する法律及び国家公務員の寒冷地手当に関する法律の一部を改正する法律案に対する修正案を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりでございます。 これより、その提案理由とその内容の...全文を見る | ||
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表し、一般職の職員の給与等に関する法律及び国家公務員の寒冷地手当に関する法律の一部を改正する法律案に賛成、特別職の職員の給与に関する法律及び国際花と緑の博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法の一部を改正する法律案並びに防衛庁職員給与法の一部を改正...全文を見る |