吉川春子

よしかわはるこ



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吉川春子の1992年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月06日第123回国会 参議院 科学技術特別委員会 第3号
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○吉川春子君 まず、国際機関の勧告の受け入れについて質問します。  一九九〇年六月二十二日、ICRP、国際放射線防護委員会は、原子力発電所や医療施設で働く放射線作業従事者の年間被曝線量限度を現行の五十ミリシーベルトから二十ミリシーベルトに引き下げるようにIAEAとかあるいは日本...全文を見る
○吉川春子君 諮問されているということですね。
○吉川春子君 例えばある報道によると、福井県では八八年度に原発作業従事者の〇・六%に当たる百十二人が年間二十ミリシーベルト以上、すなわち新しい基準値を超える被曝をしていると県が報告しているわけです。日本全体では新しい基準より被曝線量がオーバーしている労働者の数、率はどれぐらいにな...全文を見る
○吉川春子君 いや、いいです、中身はもうわかっていますから。
○吉川春子君 ちょっと語尾が聞き取れなかったんですけれども。
○吉川春子君 じゃ、それは集計を行って、今の被曝線量でどれだけそれをオーバーする労働者がいるのかという資料を別途提出してください。  とにかく、ICRPは、日米合同調査会がまとめた広島、長崎の健康影響調査などを再評価して、低レベル放射線が遺伝的障害や発がんなど確率的な影響を起こ...全文を見る
○吉川春子君 全く冷たい答弁ですね。  つまり、ICRPが決めたのはこれ以上絶対に超えてはならない、まずいんだという基準で、しかもそれを超える労働者が日本にはいっぱいいるんですよね。危険でなければその数値を三分の一以下に減らすとかそういうことはしないわけで、そういうものについて...全文を見る
○吉川春子君 九一年の原子力安全年報によりますと、九〇年度の各原子力発電所の放射線業務従事者の線量当量実績はすべて年間五十ミリシーベルト以下であるというふうになっていますね。そして、これは電力会社並びに下請業者からの報告によるものですけれども、この数値は原子炉施設ごとのトータルの...全文を見る
○吉川春子君 そんなことは理解できませんよ。この後聞きますけれども、疫学調査も科技庁は委託している団体でしょう。その団体が国会議員が要求するデータを出せない。それで、はいそうですかということで科技庁は引き下がるんですか。
○吉川春子君 そんなお粗末な答弁で国会議員の質問に対する回答と言えませんでしょう。全く合理的な理由も何にもないじゃありませんか。  放射線量の測定は原発の敷地内で行われて、そこに記録も残してくるわけですね。そして本当に被曝した量が正しくはかられて、そしてまたはかられたものが正し...全文を見る
○吉川春子君 仕組みがそうなっているということでしたけれども、実際にそういうことがちゃんとチェックされているということじゃなくて、とにかく設置者側からの報告を信用していますということでしょう。過去にそういうものがちゃんと記録されていないので手入れをしたり改めさせた例なんかあるんで...全文を見る
○吉川春子君 一度もごまかされたことはなかったという答弁ですね。私は放射線管理手帳のコピーを持っています。ある特定の方のものを持っています。これには健康診断の記録が書かれているわけなんですよね。  それで、これはちょっと前になりますけれども、五十六年九月二十一日に健康診断しまし...全文を見る
○吉川春子君 私が聞いているのは、こういう捏造された、でっち上げた医療機関によって異常なしという結果が記入されているものが現にあるんですね。これ、お渡ししてもいいですけれども。こういうものをチェックすることは、一般論としてでいいです、こういうものをチェックする方法というのはあるん...全文を見る
○吉川春子君 さっきいろいろ言われましたけれども、こういうことだって一件も発見していないじゃないですか。専門家をちゃんと派遣していると言っているけれども、一件も発見していない。今まで全部正確に行われたと言っているじゃないですか。だから、そういうチェック機能がちゃんと働いていない、...全文を見る
○吉川春子君 どちらが原則なのか、ちょっと確認します。  原発の定検をやりますね。その期間中に入るわけですね、労働基準監督官が。そのときに事前通告なしで入るのか、事前通告をして入るのかということを聞いています。どっちが原則ですか。
○吉川春子君 ちょっと、きのうレク受けたんですよ、ちゃんと。労働基準監督官の方が五人ぐらい来てやって、大体事前通告しなければ放射線の管理区域に入れないから全部事前通告するんだ、こういうふうにレクで言ったのに、その答弁を覆すんですか。レクで言ったこととこの会議場で言うことと全く反対...全文を見る
○吉川春子君 時間がないんですからね。労働省、労働者の立場に立つお役所でしょう。ごまかすような答弁はやめてください。  炉心の近所に入って、被曝の線量の測定がちゃんと行われているかどうか、そういうことを定検でやるわけでしょう。だから大体全部事前通告をして入っているというきのうの...全文を見る
○吉川春子君 既定の放射線を、国際基準をオーバーして被曝しているとか、そういうもので摘発した例はありますか。
○吉川春子君 ちょっと時間の関係で私が言いますけれども、労働基準監督官の数もきのう出してもらいました、各施設ごとの。もう本当に数が少ないですね。そして専門家もいませんね。だから、そういう状態の中で本当に原発で働く労働者の健康が守れるのか。もうそういうものを熟知している電力会社やそ...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと簡単にお願いします。
○吉川春子君 日当の点はどうですか。要するに、電力会社が責任を持つということですか、それとも労働者を送っている下請が責任を持つということですか。わかりやすく言ってください、どっちなんですか。それからその費用はだれが負担するんですか、そのときの日当です、労働者の。
○吉川春子君 この点について大臣に一言お伺いします。  今、教育の問題でも電力会社とかそういうところは責任を全く持っていないわけですよね。しかし、実際には原発のいろいろな問題についてやっぱりそこが第一義的に責任を持つべきで、下請業者に今一義的に責任を持たしているというのが労働省...全文を見る
○吉川春子君 最後に、放射線影響協会の疫学調査ということについて、放射線影響協会に疫学調査を科技庁が委託したんですけれども、先ほども答弁がありましたように、国会にも資料を提出しないようなそういう財団法人ですよ。役員の名簿を提出していただいたら、みんな原発推進の電力会社とか大企業と...全文を見る
○吉川春子君 時間ですので終わります。
03月12日第123回国会 参議院 内閣委員会 第2号
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○吉川春子君 従軍慰安婦の問題について質問いたします。  官房長官、政府は今まで従軍慰安婦の問題を、民間業者が軍とともに連れ歩いていたなどとして関与を否定しておりましたが、五十年近い歳月を経て、ことしになってようやく旧日本軍の関与、すなわち政府自身の関与を認める発言を行いました...全文を見る
○吉川春子君 それで、その中には日本の侵略戦争に対する反省ということが含まれるのか、強制連行の従軍慰安婦に対するおわびも含まれるのか、この二点を具体的に伺っているわけなんです。
○吉川春子君 そうしますと、その総理のおわびの言葉の中に、強制連行してきたことに対して済みませんということは具体的には入っていないということですね。
○吉川春子君 そうすると、それは調査して強制連行ということが明らかな資料が出てきたときに改めてそういうことについては言及する、こういうことですね。
○吉川春子君 そうしますと、軍の関与はお認めになった。警察とかその他強制連行に関与したお役所はたくさんあるというふうな証言もたくさんあるんですけれども、そういうことについてはまだ調べがついていない。だから、強制連行をしたということについては、これはまだおわびの中とか官房長官のコメ...全文を見る
○吉川春子君 何ですか。
○吉川春子君 従軍慰安婦の募集や慰安所の経営について何らかの形で関与してきたと、こういうふうに書いてあるんですね。今伺ったのはこの募集のことです。  募集は、これは「アジア太平洋戦争韓国人犠牲者補償請求事件 訴状」によりますと、募集とは名ばかりで募集人数を割り当てられた面事務所...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、韓国でおわびされたり、心痛む思いだといって官房長官がおっしゃっている中身は、要するに慰安所を経営したことに関与していたかもしれない、で、従軍慰安婦の存在は否定できない、そのことについての反省であって、強制連行までは含んでいない、調査がついていないという...全文を見る
○吉川春子君 労働省お見えですか。  女子挺身隊の名目で多くの朝鮮人が従軍慰安婦として連れてこられたということの証言があるんですけれども、労働省は国会答弁でこの点を否定し続けていますね。それは今でもその答弁を変える意向はないのかということと、従軍慰安婦の強制連行ということを政府...全文を見る
○吉川春子君 韓国の報道によると、女子挺身隊というのはイコール従軍慰安婦ということでみんな認識されていて、その名前でやられたということはいろいろあるんですけれども、労働省が朝鮮人女子の、その当時は日本人だったかもしれませんが、女子の勤労動員、そういう強制的なことはこの勅令でやった...全文を見る
○吉川春子君 官房長官、従軍慰安婦については強制連行とかまたいろんな形、日本人の従軍慰安婦の場合はそれ以外の形も捗ったようにも聞いていますけれども、いずれにしても、政府によるこれは最大の女性べっ視の政策だったと思うし、国家の犯罪だと私は思うんです。いかなる形態の旧日本軍の従軍慰安...全文を見る
○吉川春子君 この問題、引き続きやります。  官房長官、一月十七日の記者会見で、宮澤首相の訪韓に関して、韓国内での反日デモや集会の背景に、同国での反日教育の影響があるとの指摘があることについて、第二次世界大戦への我々の反省を後世に伝える必要がある、韓国側も未来志向的に後世に伝え...全文を見る
○吉川春子君 文部省に一問だけお伺いしますが、お見えですか。  日本国の学習指導要領は、私ここに小中高と持ってきていますが、侵略戦争について教えようということにはなってないんですよね。日本の国力が増強したことを教えるとか、東郷平八郎を教えるとか、こういうことはありますけれども、...全文を見る
○吉川春子君 この戦後処理の責任者である総務庁長官に最後にお伺いしたいと思うんです。  従軍慰安婦の問題というのは、本当は質問するのがつらいんですよね、本当に資料を読むのもつらい、そういう種類の問題なんです。しかし、日本が過去にこういうことをやったということ、そして韓国や朝鮮の...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
03月27日第123回国会 参議院 内閣委員会 第3号
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○吉川春子君 まず、地対財特法について質問をいたします。  現行法は五年前に、過去十八年間にわたる特別法に基づく対策の成果と反省を踏まえ、かつ国民的合意に立脚しつつ実施することとし、同和問題の真の解決に資するものとするために適正化措置を講じ、現行特別対策の一般対策への移行を円滑...全文を見る
○吉川春子君 今の数字を単純に差し引きますと、千六百四十二億にしかならないわけです。しかし総務庁は、平成四年度以降の事業量を今のお答えで二倍に近い三千二百六十七億としています。五年で倍近い数値の誤差が出た理由はどういうところにあるんでしょうか。
○吉川春子君 五年で二倍もの差が出てくること自体大変問題なんですが、続いて伺いますけれども、地対財特法制定当時予定した事業以外の平成三年度までの執行額、また来年度以降も事業量として予定している額は幾らになりますでしょうか。
○吉川春子君 そうです。
○吉川春子君 六十二年に現行法ができたときに予定していないものまで執行されているということと、さらに残事業として認定したものが六百二 十一億もあるというのは、これは私は大変問題であるというふうに思います。残事業として行うべきものの範囲を明確にして、それで残事業についてはきちんと...全文を見る
○吉川春子君 私は、幾つかの自治体にこの問題で調査に入りました。滋賀県の日野町では、二十三年間の同和事業の成果を踏まえて、住民と自治体が一体になって感動的な同和事業の完了祭まで行っています。これは、あすに向かって豊田地区環境改善事業完了記念ということで、同和事業のおかげで地区は立...全文を見る
○吉川春子君 平成三年二月六日付で「地域改善対策の実施及び適正化について」という通達をお出しですね。その内容はどういう内容なんですか。特に地方自治体の事業運営の適正化に関する部分についてお示しいただきたいと思います。
○吉川春子君 事業の見直しだけでいいです。事業の見直しのところだけで結構です。
○吉川春子君 国のそういった適正な指導が非常に求められていると思います。  それで、先ほど来問題になっております調査の件でお伺いいたしますけれども、総務庁長官は、同和事業の効果などを認めるため全国的な調査を行いたいと言われました。それは意見具申にも書いてあります。調査対象地域に...全文を見る
○吉川春子君 続きまして、ちょっと個別の問題でお伺いいたします。  隣保館の使用問題なんですけれども、この隣保館というのは、大阪では解放会館というふうに呼ばれているわけですけれども、昨年十二月の地域改善対策協議会の意見具申、また、十二月の政府の今後の地域改善対策に関する大綱でも...全文を見る
○吉川春子君 長々とした答弁はいいんです。自治体の名前を言ってください、政府が調べているんだから。
○吉川春子君 何でそんなことを言えないんですか。じゃ、そういうふうにおっしゃるなら私の方から言わざるを得ませんね。これは大阪のことです。例えば高槻、吹田、荒本、蛇草、富田林、松原、 和泉、浪速、西成、こういう隣保館、解放会館について特定の団体がもう恒常的に、政府のあれに指摘され...全文を見る
○吉川春子君 総務庁長官、お伺いいたします。  今お聞きになったとおり、国の補助金も出して、公の団体である隣保館、解放会館の使用が、本当に変な話なんですけれども、認められないんです。私、大阪府の責任ある人にも聞いたんです。そうしたら混乱が起きるからですと言うんですね。じゃ、使用...全文を見る
○吉川春子君 続いて、同和地域における改良住宅の入居問題について伺いますが、建設省お見えでしょうか。  改良住宅の入居についても問題があります。住宅地区改良事業として行われた大阪市浪速区大国町の改良住宅の事例を取り上げて質問しますが、その地域にはこの事業で七十二戸の改良住宅が建...全文を見る
○吉川春子君 この実態をもうちょっと詳しくつかんでいただきたいと思うんです。今言っただけではっかみ切れないと思いますけれども、つかんで、もし不正常な形であれば是正してくれますね。どうですか。
○吉川春子君 それから、入居基準なんですけれども、これも私直接聞いてきたんですが、改良住宅の入居手続について、大阪府下の市町村では住宅要求・受給者組合に入ることが一つの入居要件 になっています。そして、その組合に入ることによって同和事業の目的に賛同することを確認するとともに、解...全文を見る
○吉川春子君 じゃ、御承知なさってないんだったらば、そういうふうになっていますので調べていただきたいと思うんです。入居の申請も直接市に届かないで、いろいろな複雑な経緯をたどらないと届かないということにもなっていますので、そういう点について、建設省が今おっしゃったような入居基準にな...全文を見る
○吉川春子君 時間がなくなりました。あと週休二日制の問題についてお伺いしたいと思います。  まず、二つまとめて聞きますので、大臣よろしくお願いします。  一つは施行日についてなんですけれども、さっきからお話がありますように、いつから実施するかということは非常に重要だと思います...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律の一部を改正する法律案に対し修正案を提出いたします。  修正案はお手元に配付されておりますが、これよりその趣旨について御説明申し上げます。  同和対策特別措置法以来二十三年間に...全文を見る
04月01日第123回国会 参議院 予算委員会 第11号
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○吉川春子君 まず、官房長官、外務大臣にお伺いいたします。  従軍慰安婦問題について、宮澤総理も、当時、日本政府が従軍慰安婦の募集並びに慰安所の設置、経営に関与していたとの認識を示しておられます。私はここに、昭和十二年から二年半、中隊の非公式の写真班として従軍した村瀬氏の御遺族...全文を見る
○吉川春子君 それの一枚は、「皇軍萬歳」と書かれた下に「第六慰安所 櫻樓」、「登樓者心得」、そして従軍慰安婦の名札が十数枚読めます。もう一枚は、トラックの後ろに乗せられた慰安婦たちです。  この写真を見て、両大臣の感想をお伺いしたいと思います。
○吉川春子君 私は、今初めてお示ししたんじゃなくて、実は昨日から質問通告はしてありますので、本の名前もお教えしております。パネルにしたのはきょうですけれども、やはりそういう大臣の御認識では大変残念だと思いますが、それを見て何にもお感じにならないんでしょうか。
○吉川春子君 官房長官、先月私は議員会館で元朝鮮人従軍慰安婦の方の二人の生々しい証言を聞きました。一人は、十六歳のとき学校で日本の国花ではなくアサガオの刺しゅうをしたことをとがめられて警察に呼び出され、そこで暴行され、抵抗して気を失って、気がついたら福岡だったと。もう一人は、村長...全文を見る
○吉川春子君 戦争一般に解消し切れない問題をこれは含んでいると思いますが、官房長官も今外相がおっしゃったように、こういう意に反して従軍慰安婦にしたという事実をお認めになりますか。
○吉川春子君 いろいろな形がありました。ただ、その中で自分の意思に反して従軍慰安婦にさせられた、そういう場面もたくさん証言としてあるんですけれども、政府はそういう事実も中に含まれている、少なくともそういう事実もあったということは、官房長官お認めになりますか。
○吉川春子君 官房長官は一月の記者会見で、旧日本軍が従軍慰安婦の募集に関与していたことをお認めになったわけですが、その根拠になった資料を示していただいて、その部分を読み上げていただきたいと思うんです。
○吉川春子君 私が伺っているのは募集についての資料だけです。その募集を認めるに至ったものについて、全文じゃないんですけれども、趣旨ではなくて具体的にその部分を読み上げてください。
○吉川春子君 今お読みいただきました資料によりますと、募集とは名ばかりで、詐術を用いたり誘拐まがいのいわゆる強制連行が横行していたことを証明しているのではないでしょうか。官房長官、いかがですか。
○吉川春子君 そういう行為が横行したので、それを防ぐための通牒が出されたというふうに読める資料であると思います。  労働省にお伺いしますが、従軍慰安婦だけでなくて、もちろん多くの朝鮮人が強制連行されています。政府もその名簿を収集していますけれども、その場合の強制連行の定義はどう...全文を見る
○吉川春子君 それでは、その国家総動員法に基づく徴用のほかに、例えばどういう形態があったわけですか。
○吉川春子君 昭和十九年、一九四四年の八月二十二日、国家総動員法に基づいて女子挺身勤労令が出されましたが、これが強制連行の法的根拠になっているわけです。勤労動員に応じない場合の刑罰は、この勅令ではどうなっていますか。
○吉川春子君 昭和十九年といえば第二次世界大戦の末期ですので、ここから強制連行が始まったわけではなくて、もちろんずっと前から行われていたわけですけれども、女子を強制連行する少なくとも根拠法がここでできたということになります。そして、一九四四年以降はまさに懲役刑を伴う、そして当時の...全文を見る
○吉川春子君 労働省にもう一度お伺いしますけれども、少なくとも昭和十九年以降、この勤労令の出された後は女子の朝鮮人強制連行——従軍慰安婦をちょっとさておいてもいいです、答弁がややこしくなりますから、その根拠になったということまでは認められますか、そこまでですか。
○吉川春子君 内閣委員会での労働省の答弁と違いますよ。労働省、誠意を持ってもう一度答えてください。そこまでは根拠だって内閣委員会では答えたじゃありませんか。局長と課長の答弁で違っていいんですか。
○吉川春子君 それでは、刑罰をもって強制的に朝鮮半島から労働者を引っ張ってこれる法的な根拠がほかにあったとおっしゃるんですか。
○吉川春子君 徴用も強制連行の範囲に含めて考えるということですから、最初からそういうふうにおっしゃっていただければよかったと思います。  外務大臣、官房長官、政府は強制連行によって連れてきた朝鮮女性を従軍慰安婦にしたということをなかなかお認めにならないわけですが、そこで伺います...全文を見る
○吉川春子君 朝鮮の非常によい家庭の方も、内地のよい家庭と大臣がおっしゃるので私もあえて、朝鮮のよい家庭の方もこの徴用令によって引っ張られて従軍慰安婦になったと、こういう証言もあるわけです。  そこで、政府は証拠隠滅をしているということを私は申し上げたい。それは証拠がない、今調...全文を見る
○吉川春子君 労働省もこの内務次官通牒を御存じありませんか。
○吉川春子君 全く政府の答弁は、私、ひきょうだと思うんですよね。労働省が私にこの本を教えてくれたんじゃないですか。「消された朝鮮人強制連行の記録」という本があります。この中に元山口県労務報国会動員部長吉田清治さんという方の記録が載っているわけですけれども、その中にこういうふうに書...全文を見る
○吉川春子君 この通牒は戦後なんですね。戦後の文書も残っていないというのはどうしてでしょう。
○吉川春子君 政府は、現在はそれでは自分に都合悪い公文書でもきちんと保管して後世に引き継ぐようにしているんですか。間違っても証拠隠滅で焼却してしまうようなことは法律で禁止しているんですね。
○吉川春子君 防衛庁、外務省、こういう書類をきちっと保護して、焼却してはいけないというような禁止する法律などありますか。
○吉川春子君 永久保存の極秘文書は全部焼却されたんですね。そして、今もうこれを各省に任されていて、それを禁止するような法律的な措置は何もないんです。  この問題は別の委員会で引き続き取り上げていきたいと思いますが、強制連行によって従軍慰安婦にさせられたことは否定しようもない。そ...全文を見る
○吉川春子君 外務大臣、今の論議はちょっときょうは時間がないのでしませんが、何らかの償いをすべきだと思いますが、いかがですか。
○吉川春子君 官房長官、政府は関与を認めておられますが、総理は補償については裁判の経緯を見るとおっしゃっています。そしてその後、渡辺外相が政治的な配慮を行うという答弁を衆議院の予算委員会でもされておりますが、これは政府として裁判待ちでなく何らかの政治的な判断を、配慮をする、こうい...全文を見る
○吉川春子君 そういたしますと、政府として裁判の経緯待ちではなくて、今のようなことも含めて何らかの政治的な配慮をする、これが内閣の方針である、このように受け取ってよろしゅうございますか。
○吉川春子君 防衛庁長官、第二次世界大戦の末期、大臣のふるさとの信州に松代の象山ごう、これが掘られたわけですけれども、この目的とか内容、規模についてお教えいただきたいと思います。
○吉川春子君 長野市のこの松代象山地下ごうの資料にも、朝鮮人の強制連行による労働者が七千人ぐらい動員されてという記述があります。  ところで、防衛庁長官、この工事の現場の近くに朝鮮人慰安婦のいた慰安所があった事実は御存じですか。
○吉川春子君 これが全長四十二キロもあるとこの資料には書いてありますが、今五百メートルの見学コースが設けられて、多い日では一千人以上の見学者があります。そしてこれを保存してほしいという要求があるんです。象山ごうとそれから朝鮮人慰安所ですね。これは長野市も実は財政規模の余り大きくな...全文を見る
○吉川春子君 これは私調べました。もう文化財のいかなる制度をもってしても保存できないんです。そして日本政府は戦争資料館あるいは記念碑あるいはさまざまな資料の保存というものを国の責任として一カ所もやっていないんです。これはゼロじゃないとおっしゃるんだったらぜひ答弁してほしいんですけ...全文を見る
○吉川春子君 そういう質問の趣旨ではありませんで、私は、この痛ましい朝鮮人の強制連行、そういう証拠を、日本にとっては心痛むことだけれども、これを残すことがやはり本当に再び侵略戦争を起こさない上で必要だ、そういう観点から申し上げています。そして、朝鮮人の従軍慰安婦の方、名のり出ない...全文を見る
○吉川春子君 学習指導要領には書いてないが、指導書に書いてあるというお話でした。  指導書は文部省の立場で言うと法的拘束力があるんですか。
○吉川春子君 その学習指導要領で第二次世界大戦についてどういうふうに教えているかと私はお伺いしました。  ついでに伺います。中学校の学習指導要領で戦争をどういうふうに教えることにしていますか。
○吉川春子君 文部省が法的拘束力があるとおっしゃる学習指導要領で、なぜ侵略戦争について教えないんですか。まずそのことを伺います。
○吉川春子君 とんでもないあれですね。つまり第二次世界大戦、太平洋戦争を教えるについて一番大切なことをいろいろ理由をつけてその学習指導要領の中に書いていない。これは高等学校の学習指導要領でも同じですけれども、まさに日本政府が侵略戦争に対する反省を全くしていない、ほとんどしていない...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと委員長、ちゃんと答弁させてください。  中学校の指導書に何て書いてあるかと私は質問しているんですよ。自分の都合のいいところだけしか読まないじゃないですか。
○吉川春子君 私が持っている指導書にはこういうふうに書いてあります。  「「我が国の政治・外交の動き」については、うちつづく恐慌と社会生活の不安、労働争議や小作争議の激化、財閥の成長、政党の無力化などに触れ、それらが背景となって軍部の台頭を招き、やがて大陸への進出につなかったこ...全文を見る
○吉川春子君 そんないいかげんな答弁でいいと思いますか。自分たちの都合のいい小学校の指導書は盛んに何遍も答弁して、あれだけ問題になった進出、侵略の問題をまだ「進出」と書いているんですよ、指導書で。そういうこと御存じないはずないでしょう。こんなのなくたって答えられるじゃないですか。...全文を見る
○吉川春子君 「進出」を「侵略」と書き改めるかどうかというので物すごい国際問題になったじゃないですか。それがなぜいまだにそのまま続いていて、教科書だけ「進出」から。「侵略」になっていますと言ったって、文部省の責任はそれじゃ免れないんですよ。このことをどう考えますか、大臣答えてくだ...全文を見る
○吉川春子君 指導書の「進出」を「侵略」と書き改めるのはいつですか。
○吉川春子君 文部大臣も、侵略でなくて進出でよろしい、こういうことですか。
○吉川春子君 文部省が教科書を執筆しているんですか。
○吉川春子君 文部省は書いていない、教科書は執筆者によって「侵略」と書かれているけれども、文部省のそれのもとになる検定の基準ともなる指導書が「進出」になっている。それでいいのかということを聞いているんです。
○吉川春子君 そういう質問じゃないですよ。私時間がないんで困るんですよ、そんな時間稼ぎ。
○吉川春子君 あくまでも文部省は侵略でなくて進出でいくと言っていますのでは外務大臣、日本は進出でよろしいんでしょうか、侵略じゃなくて。
○吉川春子君 外務省も進出でいいんですね。
○吉川春子君 文部大臣、じゃ確認します。侵略じゃなくて進出なんですね、日本がしたことは。
○吉川春子君 驚くべき答弁を文部省からいただきました。  最後に、私はもう一つ質問します。  日本の社会科教科書の侵略戦争に関する記述は、そういう文部省の態度からいっても当然少ないんです、諸外国に比べても。文部省も過去これについてはさまざまな干渉を行ってきました。従軍慰安婦問...全文を見る
○吉川春子君 大臣、端的に簡潔な御答弁で結構でございますが、今後、日本の侵略戦争についてあるいは朝鮮人従軍慰安婦について、教科書の中にも、今は一社ですけれども、多数登場するでありましょうし、現場の教師たちもこれを使って実践すると思います。そういうことについて、文部省は干渉しない、...全文を見る
○吉川春子君 不十分ですが、終わります。
04月06日第123回国会 参議院 科学技術特別委員会 第4号
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○吉川春子君 原子力施設事故防災対策について伺います。  政府は、原発事故などにより放射性物質の大量放出のような異常事態が発生した場合もその防災対策は自然災害によるものと同列に扱い、災害対策基本法の体系の中で位置づけています。自然災害と企業などの人災から起きる原子力施設の事故を...全文を見る
○吉川春子君 私が法律を申し上げましたので、具体的にどういうふうにおやりになっているかということを説明していただきたかったわけなんです。どういうふうにやっているんですか、その法律に基づいて。
○吉川春子君 じゃちょっと具体的な質問をしますが、災害対策基本法の四十二条に、都道府県だけではなくて市町村も地域防災計画を作成しなければならないことになっていますが、九州電力の佐賀県玄海原発の立地点の玄海町に防災計画に基づく避難計画がありません。原発ができて約二十年間、どうしてこ...全文を見る
○吉川春子君 玄海町に避難計画は必要ないと、これが国の判断ですね。確認します。
○吉川春子君 避難計画があると、こういうふうに認識していらっしゃるということですか。ちょっとはっきりしてください。
○吉川春子君 いや、避難計画について聞いているんですよ。
○吉川春子君 そういうもので十分なんですか、いざというときに。
○吉川春子君 ここは町議会じゃないんですよ。国会なんですよ。国の見解を聞いているんです。町議会が何と言っているかということを聞いていません。国はどういうふうに思っていますか。
○吉川春子君 それでできるのかどうかということを聞いているのであって、町当局の見解を聞いているんじゃないんです。町当局がそういうふうに言っているけれども、それでいいというふうに国は判断しているのかどうかと聞いているんです。そのことを答えてください。
○吉川春子君 答弁が全部仮定なんですよ、何々であるならば何々であるならばと。私は通告しておきましたでしょう。それでいいのかどうかという国の判断を聞いているのであって、仮定で、こうであるならばいいとかなんとか、そういうことじゃないし、最初おっしゃったように国は勧告したり指導したりす...全文を見る
○吉川春子君 防災計画というのは、毎年見直して必要があれば修正しなきゃいけないんじゃありませんか。四年も五年もほっておいて、あるいは十年以上はっておいてそのままというのはおかしいんじゃないんですか。
○吉川春子君 住民が参加して避難訓練が行われていればこういうようなことが長い期間放置されるということは防げるわけです。こういう点からも住民参加の防災訓練というのは必要じゃないかと思うんですけれども、いかがですか。
○吉川春子君 私各地を回りまして、例えば泊でも避難路が冬になると雪で通れなくなっちゃうというようなところが予定されていたり、いろいろあるわけなんですね。この際、やっぱり全国の原子力施設関連の防災計画をよく点検して、そしてその不備の点などは県や市町村を指導して、緊急に本当に非常事態...全文を見る
○吉川春子君 大臣、お伺いします。  今お聞きのように、避難計画がないというのはそれは認めませんでしたけれども、避難計画のあるところでも体育館がもうなくなっていて駐車場になっていたり、橋があるのに船で逃れるようになっていたり、いろいろあるんですね、具体的に挙げれば。だから、そう...全文を見る
○吉川春子君 時間の関係でちょっと次の沃素剤の問題に移りたいと思います。  いわゆる防災指針で、政府は、「原子力防災において特に考慮すべき核種は希ガス(クリプトン、キセノン)及び揮発性核種(ヨウ素)である。」として、緊急時の医療活動、沃素剤取り扱いを指導していますし、ICRPの...全文を見る
○吉川春子君 沃素剤の服用などということになると、恐らく事故の大混乱の中でパニック状態に陥りやすい状況にあると思うんですけれども、そういうときに効果的に薬剤が配布、服用される必要があると思います。そういうときの対策はどういうふうに考えておられますか。
○吉川春子君 分けて伺いますけれども、例えば沃素剤配布の事前の住民への知識を徹底するためのパンフレットとかを使った知識の普及であるとかあるいは服用のための訓練とか、そういうものも必要ではありませんか。
○吉川春子君 このICRPの勧告によりますと、「放射性ヨウ素にさらされる前、あるいはさらされた後できるだけ早く、錠剤を服用することによって、安定ヨウ素の最大の効果が得られる。ヨウ素131の単一摂取のあと六時間目の投与でさえ、潜在的な甲状腺(の被曝)線量を約二分の一に減らすことがで...全文を見る
○吉川春子君 沃素剤というのはそんな創業じゃないんです。それはお医者さんの指導があって服用した方がいいかもしれませんけれども、創業じゃないわけで、そういうことを考えますと、一義的に市町村というのはもう二度伺いましたから結構ですが、国としてそういう学校や幼稚園や保育所など、そういう...全文を見る
○吉川春子君 何万人分もの沃素を保健所だけに置くと、一カ所で集中して配備しておくのがいい、こういう考えですか。
○吉川春子君 時間がなくなりましたので、最後に大臣にお願いいたします。  チェルノブイリ事故でも、子供たちに甲状腺の障害というのが物すごく出まして深刻な社会問題になっているわけです。だから、いろんな放射線の問題はありますけれども、その沃素剤をいち早く特に子供たちに服用させるとい...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
04月07日第123回国会 参議院 内閣委員会 第4号
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○吉川春子君 RF4Eファントム墜落事故について伺います。  去る三月二日、福島県平田村の水田に航空自衛隊百里基地に配備されている偵察航空隊所属のRF4E偵察機が墜落して乗員二名が死亡しました。亡くなられた二人の乗員におかれましては大変気の毒なことです。事故現場には民家も点在し...全文を見る
○吉川春子君 そのときの高度、それからどういう訓練をされていたんですか。まず高度から伺います。
○吉川春子君 時間の関係もありますので、飛行コースとか、どこの管制を受けていたかとか、高度とか、それ後でもうちょっと詳細に文書で提出していただきたいんですが。
○吉川春子君 できるだけ詳しく公表してください心  それで、事故原因はどういうことなんでしょうか。
○吉川春子君 そういう前提に立ちますと、あと残されたのはパイロットのミスということですか。
○吉川春子君 その偵察機の飛行訓練の区域ですけれども、通常との区域で、具体的に県名などを挙げていただければと思うんですけれども、どの区域で偵察飛行訓練をやっていますか。
○吉川春子君 新潟、栃木なども含むわけですね。そのほかにも含む県ありますか。
○吉川春子君 地域住民も自衛隊機の低空飛行訓練をたびたび目撃しているわけですけれども、どれくらいの頻度でこういう偵察飛行訓練をされているんでしょうか。
○吉川春子君 一日数回程度というと、百里には十四機の偵察機がありますね。それがそれぞれ一日数回程度やっているということですか。もうちょっと具体的に詳しくお知らせください。
○吉川春子君 偵察を行いながら航法訓練をやっているというお話でしたけれども、偵察訓練の内容というのはどういうことをやるんですか、もうちょっと具体的に言ってください。
○吉川春子君 偵察の訓練の内容を伺っているわけですけれども、この訓練は非常に危険な訓練であると言われておりますけれども、この偵察訓練、低空飛行の危険性ということについては具体的にどのように把握しておられますか。
○吉川春子君 これは、そうすると、パイロットが目視あるいは勘でやる、そういうようなことも一切されずに、全部計器で飛行するんですか。
○吉川春子君 米軍機が日本全国で超低空の飛行訓練をやっていることはよく知られておりますけれども、自衛隊も、超低空とまでいかなかったのかもしれませんけれども、かなり低空で危険な飛行訓練をやっているということが今回の事故につながったというふうに思うわけです。  こういう偵察訓練とい...全文を見る
○吉川春子君 自衛隊は災害のために低空訓練をやっているんですか、そんなことないでしょう。私が伺ったのは、軍事目的でどうして低空訓練を行うのか、こういうことです。ちゃんと答えてください。
○吉川春子君 低空で飛ぶわけでしょう。レーダーを避けて、敵のそういうレーダーをかいくぐるために飛ぶ訓練が低空訓練ですよね。なぜ日本の自衛隊が日本の領土内でそういう低空訓練を行う必要があるのか、その軍事的なねらいは何か、このように聞いていますので、災害の話は今回はいいです。ちゃんと...全文を見る
○吉川春子君 防衛庁長官に伺います。もう押し問答になっています。  要するに、千フィートの高度でなぜ日本の自衛隊が偵察訓練を、低空の偵察飛行をする必要があるのか、なぜですか。どこのレーダーをくぐるためにやっているのですか。
○吉川春子君 専守防衛の自衛隊がなぜ敵のレーダーをくぐるために低空で訓練する必要があるんですか。どこか外国へ出ていくというんだったらわかります。敵のレーダーから捕捉されるから、とにかく見つからないように千フィートであろうと五百フィートであろうと飛ばなきゃならないというのはわかりま...全文を見る
○吉川春子君 どこのレーダーをかいくぐるんでしょうね、日本の中で。どこの国のレーダーをかいくぐるんでしょう。つまり、本当に必要でもない訓練を、しかもソ連も崩壊したわけでしょう、何遍も国会でも論議になっていますけれども、ソ連も崩壊して、仮にソ連が元気のいいときは着上陸侵攻に対してい...全文を見る
○吉川春子君 では、要するに千フィートの航法訓練、低空飛行は訓練空域以外でも、つまりどこでも行う、こういうことですか。
○吉川春子君 ちょっと聞き取れなかったんですけれども、要するに千フィートの低空飛行訓練は訓練空域以外でも今やっている、こういうことですか。
○吉川春子君 一九八七年八月二十日の衆議院内閣委員会で防衛庁の長谷川教育訓練局長は、「偵察機であっても戦闘機と同様に訓練空域で行うわけであります。」、そして例えば、飛行態様が通常の民間機の飛行と何ら変わらない場合には空域的な制約というものはありませんと、こういうふうに答弁していま...全文を見る
○吉川春子君 偵察機の低空飛行訓練を民間機の通常の飛行と同一視すると、そういうことですか、今の答弁は。
○吉川春子君 とんでもない答弁だと思うんですよね。これを、低空飛行訓練を民間機の通常の飛行と同じだなんて、そういうことはとても私はその答弁は納得できないわけです。指定された訓練空域でやるのは空中戦、実弾射撃だけだ、こういうことですね、そうすると。
○吉川春子君 要するに空中戦あるいは実弾射撃訓練だけを訓練空域でやって、あとはもうどこでも日本の空、どこでもできるという考えは、これは米軍と同じですね。そして、従来の防衛庁の答弁とも変化していますね。米軍は実弾射撃を伴うもの、空中戦は訓練空域内でやるとして、ほかはもう事実上の超低...全文を見る
○吉川春子君 低空の飛行、そして偵察飛行を訓練空域だけではなくてどこでもできる、そういうことが米軍機と同じだと私は言ったんです。米軍機のもちろんこういう傍若無人なやり方は、もう大臣だって抗議しなければならない、申し入れをしなければならないぐらいのもので、もう大変なんですよ。やっぱ...全文を見る
○吉川春子君 当時、確かに終戦になっておりまして、そして全員引き揚げの方針を政府が持っておられたということは事実だし、説得をされたという記録も残っておりますが、同時に厚生省もよく御存じのように、国会の参考人質問その他の証言では、やはり上官の命令、上官の命令は昔は天皇の命令と思えと...全文を見る
04月22日第123回国会 参議院 科学技術特別委員会 第6号
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○吉川春子君 質問をします。  研究交流促進法の改正の前提として、日米欧の科学技術研究体制をめぐる現状をどう認識しているのかという問題があります。一口に産官学の現状とそのあり方といっても、各国によって大きく異なっています。また、国際共同研究の実情、特許権など知的財産に関する考え...全文を見る
○吉川春子君 軍事関係の費用が少ないというのは憲法の平和原則によるところでいい点だと思いますが、政府の研究開発費が非常に低いという特徴があります。  続いて、日本の研究費の政府と民間の負担割合について、一九八〇年と九〇年についてそれぞれ額と比率をお答えいただきたいと思います。民...全文を見る
○吉川春子君 民間の研究費が物すごい多い、しかも大企業の関係がまたその中でも際立って多いということが明らかになったと思います。  大臣にお伺いいたしますけれども、我が国の科学技術研究の現状から、二つの特徴があると思うんです。一つは研究費に占める軍事費が相対的に小さい。第二に民間...全文を見る
○吉川春子君 大企業の研究開発費について、上位十社がどの程度の額を充てているか伺います。それから、我が国の国研の八十二機関の研究費の総額、両方教えていただきたいと思います。
○吉川春子君 有価証券報告書総覧によりますと、平成三年三月期決算の東芝の開発費が二千六百五十三億円、一社ですね。日立が三千九百十八億円、まあ十九億円に近い。そういうすさまじいというか、多額の研究開発費を充てております。  そして、研究開発費の中で研究スタッフの官民比較という問題...全文を見る
○吉川春子君 だから、日立一社の研究スタッフとそんなに変わらない。少し多いですけれども、そういう数字になっているわけですね。  それで、研究活動に不可欠な、重要であるサポーティングスタッフ、研究支援者などの行(二)職、これの削減率を伺いたいと思いますが、昭和五十五年と平成三年度...全文を見る
○吉川春子君 研究をする場合に、研究者とそれからそれをサポートするスタッフが本当に必要で、それが今おっしゃった一級とか行(二)の方なんですけれども、特に行政職(二)表の適用の職員の削減が非常に大きくて、例えば工業技術院の研究機関の定則率は、これは労働組合の調査ですけれども、一九六...全文を見る
○吉川春子君 ちょっとそのパーセント出ませんか。
○吉川春子君 国立大学の教授、助教授が三%弱、恐らく女性の国会議員の比率と同じぐらいじゃないかと思います。それから、少しはふえているといってもまだまだ非常に低い数字ですし、国立研究所の女性研究者に至っては二十年前から減っているんですね。ふえないだけじゃなくて率が若干減っている。 ...全文を見る
○吉川春子君 時間の関係がありますのであれですけれども、文部省ね、進学率といったら女性だって大学へうんと行ってるんですよ。進学率と相関関係にないことが問題なんです。それで、女性研究者の実態を把握して本当にふやしていくような方策をしていただきたいということをきょうは強く要望しておき...全文を見る
○吉川春子君 それはいいんです。
○吉川春子君 この二十四名の研究者の中に数名入れるという意味ですか。確認します。
○吉川春子君 それで、将来的なことについてお考えを述べていだだきたいんですけれども、私が非公式に聞いているのでは、九十名程度の規模で、その半数は民間の任期つき採用にしたいということですが、大体そんな数字でしょうか。
○吉川春子君 そうすると、その半分の中の民間はどれぐらいの比率になりますか。
○吉川春子君 人数ですけれども、そうすると将来トータルでは百名以上になりますか、それ以内ですか。
○吉川春子君 どのような研究をするんでしょうか。簡単でいいですけれども、教えてください。
○吉川春子君 端的にお答えください。  そうすると、遺伝子の組みかえとか、それはバイオですね、それからエレクトロニクスに応用できる超LSIとか、そういった分野の研究ということですか。
○吉川春子君 超LSIの研究はしないということですか。それはいいことにしましょう。  それで、この場合、官民連帯共同研究という制度が今あるんですけれども、これに加えて、今回任期つきの公務員の任用ということですけれども、この制度は今回の融合研などについては余り機能できないと、こう...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと済みません、時間が迫っているんでね。今の官民共同研究の制度ではこの融合研などのことにはもう機能しないから、新たな制度を導入すればこっちが有効だと、こういう意味ですか。イエス、ノーでいいですが。
○吉川春子君 答弁になっていませんね。そういう制度があるにもかかわらず、そういうものは使わないで、そして新たに任期つきの公務員を民間から採用するということ、そこを聞いているんですね。  それで、ちょっと先へ行きますけれども、人事院に伺います。科技庁の衆議院での答弁では、民間企業...全文を見る
○吉川春子君 労働の対価とか報酬とか、これはどういう定義ですか。どういうものだといけないんですか。
○吉川春子君 総務庁、天下り禁止規定の問題について伺いますが、この百三条二項は天下り禁止ということを設けておりまして、民間の企業にストレートに行けないようになっていますよね。ところが、科技庁は今度任期つき採用公務員については親元の方に帰るということを条件で採用するわけですから、そ...全文を見る
○吉川春子君 そういうことを聞いているんじゃないんですよ。要するに公務の中立性、公平性、全体の奉仕者たる公務員が、今まで国家公務員であった者が民間企業に下ることは、例えば二年間はできないとか、禁止しているでしょう。ところが、今度の場合は任期つきで、三月三十一日に任期が切れたらもう...全文を見る
○吉川春子君 人事院に伺いますが、この百三条というのは公務員制度の根幹だと思うんですね。こういうものを、例えば任期つきの公務員の採用という形で今回崩したわけなんですけれども、こういう形で今後とも公務員制度を崩していくんですか。それともこれは唯一の例外なんですか。
○吉川春子君 要するに、国家公務員でありながら企業から毎月お金を受け取ってもいいとか、それから国家公務員でありながら民間企業に行くときに二年間の待機期間とかそういうものを置かないでもストレートに行けるとか、そういうことをほかにももっともっと今後とも拡大していくのかというふうに聞い...全文を見る
○吉川春子君 時間がなくなりました。最後に大臣にお伺いいたしますけれども、国立研究所の研究者、私はここを充実させていくことが非常に必要だというふうに思うわけです。海外出張の旅費が少ないためにチャンスを逃しているとか、あるいは四条参加の実態が五年間で三千百三十七人、一回五十万とすれ...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、研究交流促進法の一部を改正する法律案に対し反対討論を行います。  反対理由の第一は、民間企業の研究者を期限つき公務員に任用する制度を導入する点です。これは、憲法のいう全体の奉仕者であるため公務の中立公正を担保するための兼職禁止、天下り禁...全文を見る
04月27日第123回国会 参議院 本会議 第13号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、発議者提案の国際平和協力業務及び国際緊急援助業務の実施等に関する法律案に対し質問をいたします。  言うまでもなく、我が国に求められている国際貢献は、憲法の平和原則の立場を踏まえ、軍事的貢献ではなく、日本の経済力と科学技術力を、国内での民...全文を見る
05月13日第123回国会 参議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第8号
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○吉川春子君 質問します。  今政府は、カンボジア問題を利用してPKO法案の成立をもくろんでおりますけれども、そしてまた自衛隊海外派遣の突破口にしようとしておりますけれども、これは許されないことです。その最たるものがカンボジアの地雷除去、処理問題です。  本委員会でも議論され...全文を見る
○吉川春子君 パリ協定を素直に読めばそういうことは出てこないんです。そして、今丹波さんが問題にされましたUNAMICに対する権限付与は、よく聞いてください、地雷除去に対する援助の提供を承認すると。追加任務を与えましたが、その前に、カンボジア人による地雷除去に対する援助の提供、こう...全文を見る
○吉川春子君 パリ協定とかSG報告とか、そういうものの原則はどうなっているかということをさておいて、そして何かあたかもそれは、外務大臣が非常に上手におっしゃったけれども、目の前に地雷があるのに除去しないで通れるかと。そういうことはあるにしても、タイの工兵隊もまさにそういうことをや...全文を見る
○吉川春子君 私は、この点で総理にぜひ御見解をお伺いしたいんですが、今の論議のような経過でバリ協定や国連事務総長報告が基本的にどうなっているかということはおわかりいただけたと思います。そして実際上、自衛隊がカンボジアに何百万か埋まっている地雷を掘って、そしてそれを処理するというよ...全文を見る
○吉川春子君 防衛庁長官、またお伺いいたします。  四月十四日の衆議院の安保委員会で長官が、「PKFが凍結されるということは、あそこで十数項目掲げられている前半の数項目が行えないということでこ地雷が「廃棄された兵器の処理というものにずばり当たりませんので、この処理は行い得ない」...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、イ、ロ、ハ、ニ、ホ、へまでで、レはどうですか、レは含まれますか。
○吉川春子君 レはどうですか。
○吉川春子君 そうしますと、国民に説明する場合に、イ、ロ、ハ、ニ、ホ、へとレだ、こういう言い方でわかりにくいんですが、これをもうちょっとわかりやすい日本語で定義するとどういうことになりましょうか。
○吉川春子君 随分長い定義でわかりにくかったんですが、そうすると、PKOのどういう性格を持つオペレーションといいますか、それをPKFだというふうに言われるんですか。
○吉川春子君 とにかくPKFというものは定義がないんだということでした。  外務大臣にお伺いします。  五月九日の静岡県内での講演で、大臣は、兵力引き離し、武器回収、武装解除などおっかなくてできないというなら当分やらなくても構わないと述べて、平和維持軍、PKF本体への参加凍結...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、イからへとおっしゃりながら、停戦監視団には参加してもいいというようなことをおっしゃいますが、そこの中で停戦監視団だけ区別する理由はどういうところにあるんですか。
○吉川春子君 部隊で参加するのが悪いとなれば、ト、チ、リ以降も全部部隊で参加できるんですから、そっちもじゃ凍結される方がいいということですね。部隊で参加しない方がいいということになりませんか。
○吉川春子君 PKOあるいはUNTACにおいて、そうしますと、前方とか後方とか、前線とか後方とか、こういうふうに分けられるものなんでしょうか。
○吉川春子君 PKOとPKFは分けられないとか、定義が人によって違うとかさんざん説明しておいて、そして、じゃ前方と後方、前線と後方の区別はそういうふうにおっしゃるというのは、もう全然答弁になっていないと思うんですよ。  例えば、じゃUNTACにおいて前方、後方というふうに分ける...全文を見る
○吉川春子君 今、丹波さんがお読みになりましたところに、その少し前にこういうふうに書いてありますね。UNTACの軍事部門は活動目的のためカンボジアを九つの区に区分される。そしておのおのの管区には、九つの管区には歩兵要員と軍事監視団の割り当てを受けて、そして工兵とか航空、通信、衛生...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、外務大臣、明確に法律上は分けられないで運用でということになりますと、もちろん政府が修正案をお出しになるわけじゃないんで、外務大臣があちこちでおっしゃっていることを前提に伺っているわけですが、そうしますと明確に法律上で線は引けないと、こういうことになるわ...全文を見る
○吉川春子君 防衛庁長官に伺います。  自衛隊で前線と後方という場合、どういうふうにそれぞれ定義づけるんですか。
○吉川春子君 PKOは戦争に行くんじゃない、平和になってから行くんだということを盛んにおっしゃられながら、しかし政府の説明は後方支援後方支援と、正面と分けて大分説明されますので、それで伺っているんですけれども、仮に巷間言われていますようにイからヘを凍結した場合にも、そのほかのト、...全文を見る
○吉川春子君 今の防衛庁長官の最後の一言を私は聞きたかったわけです。  要するに、ト、チ、リは非軍事ですからヌ以下ですね。ヌからヨというのはPKFの凍結の場合もそれは除かれるんだというような御答弁でしたけれども、このヌからヨの医療とかその被災民の捜索とかその他に全部自衛隊が部隊...全文を見る
○吉川春子君 時間なので終わります。
05月14日第123回国会 参議院 内閣委員会 第5号
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○吉川春子君 現在ほかの委員会で審議中ですけれども、国連平和維持活動の軍事活動に日本が協力する、それに自衛隊を参加させることについて日本国憲法第九条は明確に否定しています。その矛盾の一つが指揮権問題であると思います。  それで、外務省にお伺いいたしますけれども、指揮権については...全文を見る
○吉川春子君 要するに、国連の指揮下に入ると、フィンランドの国際平和維持活動に参加する法律の第二条にそうなっているわけです。  それから、スウェーデンとデンマークの場合は、この指揮権の問題だけに限ってお聞きいたしますが、どうなっておりますか。
○吉川春子君 用に供する、用に供するとおっしゃいますけれども、要するに指揮下に入ると、こういうふうに国会図書館のこれでは翻訳しているんですけれども、指揮下に入るという翻訳は間違いなんですか。
○吉川春子君 それで、そのフィンランド、スウェーデン、デンマークの各国は、PKOに参加した部隊はすべて国連の指揮下に、すべてというか、国連の指揮下に入るということを法律や下院の決議で明確に規定しているということは、今御答弁があったとおりなんです。  それで伺いますが、日本では他...全文を見る
○吉川春子君 このフィンランドの法律の三条には、組織の従属関係、内部規律及び権限において、平和維持組織は、作戦面では国際連合に、その他の面ては国務大臣に従属する、こういうふうになっていますけれども、日本がPKOに参加する場合もこの点は、実体は同じじゃありませんか。
○吉川春子君 要するに、フィンランドは、もう一度言いますけれども、組織の従属関係、内部規律及び権限において、平和維持組織は、作戦面では国際連合に、その他の面では国務大臣に従属する。だから、日本の場合もそういうことになるわけですよね。オペレーション、具体的な配置とかそういうものは国...全文を見る
○吉川春子君 スウェーデン、フィンランド、デンマークの場合の規定にある国連の指揮下に置くということは、国連の指図を受ける、全面的に、全部懲戒権も含めて国連に預けちゃいますよということじゃなくて、そういうものは留保しながらもその指揮下に置くという表現を使っている。それと日本が国連の...全文を見る
○吉川春子君 それで、この北欧三国の法律は参加法になっていますね。日本は協力法となっていますけれども、日本が参加法というふうにしなかった理由は何ですか。
○吉川春子君 ちょっと説明が長くて理解しにくかったんですけれども、「参加」と「協力」というのは違うんですか、同じですか。
○吉川春子君 防衛庁に伺います。  自衛隊法は防衛出動、治安出動について規定を持っていますね。そして、私たちはこういうことには反対だし、憲法上できないと思っていますが、法律の仕組みとして以下伺うわけですけれども、この防衛出動、治安出動の場合、特別の部隊を編成して任に当たると思う...全文を見る
○吉川春子君 要するに、「特別の部隊を編成し」、その「所要の部隊をその隷属する指揮官以外の指揮官の一部指揮下に置くことができる」と、こうなっていますね。この「一部指揮下に置くことができる」というのはどういう意味ですか。
○吉川春子君 ちょっと今わかりませんでした。この規定に言うその「一部指揮下」とは、例えば防衛出動が命ぜられ、部隊が特別に編成された場合には、その行動については本属する指揮官以外の指揮を受けるけれども、処分を含めた人事権その他の事項については本属の指揮官の指揮を受ける、こういうこと...全文を見る
○吉川春子君 もうお出かけですか、防衛庁長官。  今お聞きのように、自衛隊法二十二条には「一部指揮下」という言葉が使ってありまして、そして防衛出動などで新たな部隊が編成されたときには、人事権とか後方のその他のいろいろなことについては本属の指揮に従うのだけれども、そのほかのいろい...全文を見る
○吉川春子君 どうぞ結構です。  PKO準備室か、あるいは外務省が、防衛庁かどこでも結構なんですけれども、PKO法案の八条二項に言う国連の指図、つまり国連のコマンドは自衛隊法二十二条の一項の「一部指揮」と同じではないですか。それなのにPKO法案では「指図」としているし、自衛隊法...全文を見る
○吉川春子君 それはいいです。逐条項はいいです。
○吉川春子君 私、もう何遍も言いましたけれども、自衛隊法二十二条には「一部指揮」という言葉が出ていて、しかもそれは新たに編成された部隊の指揮のもとに従うけれども、人事権その他は本属の方に残っているんだということを防衛庁は明確にさっき答弁されました。そうだとすれば、PKOの方も懲戒...全文を見る
○吉川春子君 PKO法案をつくるに当たっては、国内法の体系をみんなお調べになったと思うんですよね。しかも、自衛隊が出動するわけですから自衛隊法を当然外務省でも検討されましたでしょう。そして、自衛隊法には「一部指揮」という言葉があって、まさに新たに編成される部隊に指揮をゆだねるけれ...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと論議が空転しているんで、私時間がもったいなくてしょうがないんですけれども、この自衛隊法の「一部指揮下」という言葉をPKO法案を立法するに当たって検討したんですか。そして、その検討の結果この自衛隊法の「一部指揮下」という言葉は使えない、だから「指図」にしたんだ...全文を見る
○吉川春子君 PKO法案は、条約とか国際法じゃないわけです、国内法ですね。だから国内法の体系に合わないものをつくったら、それはおかしいじゃありませんか。国内法の体系に沿ってつくっているわけでしょう。それが一つと。それで、国連のコマンドに従うということを繰り返し言っているわけなんで...全文を見る
○吉川春子君 何が原隊の方に、原属の方に残されるかという問題、いろいろ違うけれども、しかし新たな部隊でその司令官の指揮を受けるということは同じでしょう。そして、懲戒権その他のものは残されるということは同じでしょう。だから、そういう同じものについては、全く一字一句同じじゃなくてもい...全文を見る
○吉川春子君 もう時間がなくなりました。PKOで参加する場合は上下関係じゃないと。じゃ国連のコマンダーとは同列関係になるんですか、自衛隊が。そんなばかなことないでしょう。
○吉川春子君 委員長。これで最後にします。  きょう答弁がいただけなくて、答弁を受けている間に余計わからなくなったんですよね。  それで、私は要求しておきますけれども、自衛隊法の「一部指揮下」という場合は、原隊の方にどういう権利が残って、そして新たに組織された部隊にどういう指...全文を見る
○吉川春子君 自衛隊法と全く同じことなんですよ。だから出してくれますか。
05月26日第123回国会 参議院 国際平和協力等に関する特別委員会公聴会 第1号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子でございます。  三人の公述人の皆さん、本当にきょうは貴重な御意見を伺わせていただきましてありがとうございます。  まず、伊藤公述人にお伺いいたしますが、先ほど最初の公述の中で、PKFへ参加しないことはPKOへの非協力であると言われました。今...全文を見る
○吉川春子君 私、時間が六分しかないので、恐縮ですが、波多野公述人にお伺いいたします。  私どもは、大体、憲法前文、九条の立場から、自衛隊の海外派兵はとんでもない、憲法違反だ、こういう立場でございます。  PKOからPKFを切り離すという議論なんですけれども、PKOからPKF...全文を見る
○吉川春子君 最後に、中島公述人にお伺いいたします。  PKO法案反対は少数意見だとか国民の限られた意見だとか、こういうことを盛んに言われるんですけれども、私はそうじゃなくて、やっぱり憲法の平和原則を守りたい、自衛隊を海外に送りたくないというのが多数派の意見だと思いますが、簡単...全文を見る
○吉川春子君 時間が来ましたので、終わります。
06月01日第123回国会 参議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第14号
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○吉川春子君 憲法と指揮権の問題についてお伺いいたします。  フィンランドなど諸外国の立法を見ますと、国連のPKOに参加する場合に、個々人の懲戒権は本国に留保しながら、作戦面では国連の指揮下に入ることになっています。  我がPKO法案においては、この点について繰り返し政府は答...全文を見る
○吉川春子君 防衛庁長官にお伺いいたします。  モデル協定の七項と防衛庁長官の指揮権の問題で伺いますが、政府は、指揮権マイナス懲戒権イコール指図、これが国連コマンドというふうに繰り返し答弁していますが、PKOに派遣されている期間中の自衛隊について、防衛庁長官の指揮権は懲戒権のみ...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、そのモデル協定七項の配置、組織、行動及び指令について、防衛庁長官は相変わらず指揮権を持つんですか。
○吉川春子君 実施要領の点はちょっとおくとして、そうすると、矛盾しないで、要するにこのモデル協定の七項の四つの内容についても防衛庁長官の指揮権は存在する、そういうことでいいわけですね。防衛庁長官。
○吉川春子君 政府が今までおっしゃってきた指揮マイナス懲戒イコール指図との答弁や、PKO参加の自衛隊は「国連の「コマンド」の下に置かれる」と、これは九一年十一月二十七日の政府見解ですけれども、こういう政府見解と今の防衛庁長官の答弁とは矛盾すると思うんです。  丹波局長は、五月十...全文を見る
○吉川春子君 モデル協定の七項で、配置、組織、行動、指令について完全な指揮を有していて、これに日本は全く異論がないとおっしゃりながら、しかも防衛庁長官のこの七項の四つの点に対する指揮権は手放さないと。なぜそんなにまでして防衛庁長官の指揮権を手放せないんですか。長官に伺います。
○吉川春子君 そのモデル協定の七項の四つの権限は、要するにこれを国連が持っている、完全な権限を国連は持っていをというふうに政府は答弁しながら、しかし、その四つの点について日本の防衛庁長官の指揮権もあるんだと、これはもう本当に相矛盾するものが非常に混在しているということで、この答弁...全文を見る
○吉川春子君 過去の慣例は私全然聞いていません。この武器使用の権限、コマンドは国連にあるのかどうかと、そこだけですから、あるかないかの答弁でいいんです。長々と要らないんです。もう五秒で答えてください。あるんですか、ないんですか。
○吉川春子君 そうすると、国連には武器使用のコマンド、指揮権はないと、こういうことですか。あるかないかです。歴史はいいです。
○吉川春子君 事実関係として、今まで撃てということを言ったとか言わないとか、言った回数がごくまれだったとかということを聞いているんじゃないんです。「ブルーヘルメット」とか、訓練マニュアルとか、あるいはSOPとか、これは過去の慣例を積み上げてそれで文書化されたものです。慣例そのもの...全文を見る
○吉川春子君 武器の使用をしてもよろしいという判断を司令官が下す場合はいろいろ状況があって難しいと、そこはいいですよ。難しいけれども、下す場合はだれが下すのかということを聞いているので、その手前のところで幾らいろいろ言われてもあれなんですが、今、丹波さん言われたところは現場の司令...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、自衛の場合に武器の使用をしてもよろしいと、だから自衛の場合かどうかの判断はするけれども、撃てというコマンドは国連の司令官はしない、こういうことですか。ちょっと一言でね。
○吉川春子君 それは事実行為としてですか、それとも国連の積み上げてきた慣習の結果としてそういうものは国連は言わないと、こういうことですか。
○吉川春子君 そうすると、日本の派遣する自衛隊を国連のコマンドに置くという場合、この武器の使用についてのコマンドは受けないわけですね、それがないから。そういうことですか。
○吉川春子君 国連の権限を認めて、また自衛隊は国連のコマンドのもとに置かれると言いながら、武器使用についてもう非常にあいまいで、答弁をしないわけですね。  立本質問に対して五月二十二日に、国連のコマンダーが武器を使えなどという命令を下してくることは考えられないと答弁していますし...全文を見る
06月02日第123回国会 参議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第15号
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○吉川春子君 私どもは、この修正案とそれから参議院決議、昭和二十九年の参議院決議の問題、非常に重要な問題と思いますが、これは理事会預かりになっていますので後回しにしたいと思います。また平和維持隊参加五原則というような全く新しい用語が修正案に出てきた問題についても、理事会預かりの結...全文を見る
○吉川春子君 民社党にお伺いいたします。  民社党も、平和維持軍への協力につきましては国会承認を前提に従来から賛成してこられました。にもかかわらず、いわゆるPKF本体凍結について合意したというのはいかなる理由によるものですか。
○吉川春子君 公明党にお伺いいたします。  ことし二月四日の衆議院予算委員会で公明党の市川書記長は、国民から十分な理解を得ていなかったという強い反省を持っている、またアジアの国々に対する理解をもっと得ていかなければならないと発言して、PKF凍結を提起されました。今なお政府のPK...全文を見る
○吉川春子君 本質的にはこの法案の基本を変える必要ないけれども、とりあえず国民の批判を冷ますために凍結だと、こういうふうに私、今の答弁から理解をいたしました。  さらにお伺いいたしますけれども、修正案に、PKO法案第六条六項に規定する業務のイからへ、そしてレ、これを別に法律で定...全文を見る
○吉川春子君 PKFという言葉とPKF本体というのは同じですか。違うとしたらどこが違うんですか。
○吉川春子君 法案の中に、このPKF、今おっしゃったように定義はないわけですね。  民社党にお伺いいたしますけれども、法案修正の三党合意事項では、「PKFの本体の業務と複合した時にしか実施できないような後方支援の業務は、事実上本体の業務と同じ扱いになる。」とありますけれども、ま...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、今の後方支援業務というのは、これは隊として行わない業務ですか。
○吉川春子君 今おっしゃったその複合業務について言えば、武器弾薬の輸送業務だと、こういうふうにおっしゃっておられますね。  これは五月二十五日の神奈川新聞ですけれども、大内委員長が「道路建設は地雷撤去と一体であり、武器の輸送も武器解除と重なる」と、こういうふうに述べておられます...全文を見る
○吉川春子君 公明党にお伺いいたします。  PKOは、軍事部門、民生部門、その他とありまして、軍事部門が中核となっていることは御承知のとおりですけれども、国連は大体PKF本体とかPKF後方支援部門などということは区別していないわけですね。UNTACの場合を例にとってみますと、歩...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、今まで公明党は後方支援というふうに分けていたわけですよね、前線に参加しなければいいということで。だから、全部一緒に入るんだからそういうものも全部凍結しなきゃならないんじゃないですか。
○吉川春子君 ですから、公明党がおっしゃるように、そのPKF、そしてその後方支援ということで、PKFはそういうふうに分けられないわけですね。後方支援というふうには分けられないわけなんです。そして、今おっしゃられたそのイ、ロ、ハ、ニ、ホ、へ、それからレですね、この部分を凍結しても、...全文を見る
○吉川春子君 工兵隊、通信、兵たん部隊、歩兵部隊、これはUNTACの場合は九つの地域に展開して一体となって行動するわけですね。しかも、武器は携帯し、その要員の生命、身体の防護のみならずPKFの任務の遂行を妨害する企てにも武器の使用、武力の行使を認められている。これは国連文書ですか...全文を見る
○吉川春子君 そう、そちらのお立場でいえばね。
○吉川春子君 例えば地雷処理を本来の任務としなくても、道路の真ん中に落ちていたから処理しなきゃならないときは処理するということは、最初から地雷の除去部隊も連れていくということですね。
○吉川春子君 もう時間がなくなりました。ですから、要するに地雷の処理をする人を連れていかないと、そういうとき処理はできないわけですよね。  それで、最後に民社党にお伺いしますが、PKF本体を凍結すると言っても、ほとぼりが冷めたら解凍することじゃないのか、そういうことではPKO法...全文を見る
○吉川春子君 時間が来ましたので私これで終わりますけれども、引き続き重要問題については質問していきたいと思います。
06月07日第123回国会 参議院 本会議 第21号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、佐藤三吾君提出の国際平和協力等に関する特別委員長下条進一郎君を問責する決議案に賛成の討論を行います。  まず第一に、下条委員長は、去る五日、国際平和協力等に関する特別委員会においてPKO協力法案を初め六案件に関する審議打ち切りを強行し、...全文を見る
12月08日第125回国会 参議院 選挙制度に関する特別委員会 第2号
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○吉川春子君 企業献金禁止の棚上げ問題で伺います。  佐川疑惑に対して国民の怒りがかつてなく高まっております。繰り返し起きるこのような疑獄事件にピリオドを打つためには、企業及び団体献金の禁止を行い、これの違反者を厳しく処罰し、公民権の停止を行う、こういうことが必要だと思います。...全文を見る
○吉川春子君 時間がなくて恐縮ですけれども、もうちょっと御答弁短くお願いできればと思います。  私は、企業献金は、やはり会社というのは営利の追求ということを目的として株式会社は設立されておりますし、見返りを求めない企業献金というのはないんで、非常にわいろ性も濃くあるという立場か...全文を見る
○吉川春子君 パーティーが事業収入を目的にしたものか政治資金集めのものかなかなか区別が難しいし、また無数に開かれるであろうパーティーをどちらであるのかということをだれが判断し、だれが監視するのかという非常に複雑な問題があると思います。こういうパーティーの合法化、これはもう今回の改...全文を見る
○吉川春子君 今回の法改正は、パーティーを温存させ、公認することで企業献金の枠を事実上拡大するものであるということで、企業献金を廃止することがまず大切だということを申し上げまして、時間ですので終わります。
○吉川春子君 総理にお伺いいたします。  今回の衆議院の定数是正は当座しのぎの是正でしかないと私は思います。憲法や国会決議からいっても、現行中選挙区制のもとで一票の価値が一対二未満になるような抜本改革をまず行うべきであり、これの棚上げは許されないと私は考えます。  それで、定...全文を見る
○吉川春子君 総理の御認識を伺いたいんですが、抜本改革の場合に、現行の中選挙区制のもとで行うべきだ、こういうお考えはとられるんでしょうかとられないんでしょうか。
○吉川春子君 総理は自民党の抜本改革の党内手続を経て来国会にも法案を提出したいと今おっしゃいましたが、それは、そうしますと小選挙区制のもとにおける一対二未満ということでの抜本改革になるという方向を、総理自身としてはそちらの方にやや傾いておられるのかどうか、そこが望ましいと考えてお...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、衆議院提出の公職選挙法の一部を改正する法律案二件と政治資金規正法の一部を改正する法律案に対し反対の態度を表明するとともに、議会制民主主議の根幹にかかわるこの重大な法案をわずか三時間余りで議了してしまう運営に対しても強い抗議の意思を表明しま...全文を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党の提案による政治改革の緊急課題推進に関する決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     政治改革の緊急課題推進に関する決議(案)  佐川・暴力団問題で国民の批判が極度に高まっている時、政治腐敗をなくし、議会制民主主義を確保するため...全文を見る
12月08日第125回国会 参議院 労働委員会 第2号
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○吉川春子君 私は、不況下の雇用問題、雇用調整助成金について伺います。  我が党は、九月、十月にかけて埼玉、北九州、広島、神奈川、東京など、全国で不況調査を行いましたけれども、労働者や中小企業者が大変な影響を受けていることがわかりました。  きょうは、不況下で雇用をどう確保す...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと時間が少ないので、限られた中で、質問したことだけに答えていただきたいんです。  大企業の中で鉄鋼業に支払われた額は五百九十九億、調整金の五八%である。これはそうですね。
○吉川春子君 国の莫大なお金がこういう形で支払われているという点から見れば、雇用調整助成金は大企業、なかんずく鉄鋼のためにあるようなものだ、こういうふうに数字からは言えると思います。  それで、この制度の目的である雇用安定のため、労働省のパンフレットがそう言っているんですが、ど...全文を見る
○吉川春子君 ただはいいです、数字だけで。
○吉川春子君 失業者を出さない、解雇者を出さない、そういう目的のために支払われるという雇用調整助成金を受けながら、これだけ三割とか四割とか労働者の数が減らされているということは、この制度の目的にかなった活用とは言えないんじゃないですか。どうです。
○吉川春子君 数字が、私が今言ったようなことを証明しているわけです。  大臣にお伺いいたしますが、膨大な内部留保があるところは雇調金をむやみに受けるというんじゃなくて企業努力が必要だというふうに私は思うんですけれども、今回も指定業種のイの一番に、十二業種の中に鉄鋼業が入っている...全文を見る
○吉川春子君 大企業の雇調金の問題についていろいろ過去にも問題がありましたが、きょうは ちょっと時間の関係でその点は触れませんが、やっぱり厳密に審査して対応していくべきだということを申し上げておきたいと思います。  それで、具体的な問題に入りますが、例えば大企業では労働者の同...全文を見る
○吉川春子君 どういう話し合いがついているということですか。
○吉川春子君 中小企業の雇用調整助成金の活用の促進について伺いますが、私どもの調査によりますと、中小零細企業は制度の存在すら知らないということがわかったわけなんです。  それで、十二月一日の職安局長の雇用対策についての通達でもこの点をお認めになっていらっしゃるわけですが、人手不...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
12月10日第125回国会 参議院 予算委員会 第7号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、一九九二年度補正予算三案に対する反対討論を行います。  まず初めに、私は本委員会の運営について一言申し上げます。  我が党と連合参議院の再三に及ぶ強い要求にもかかわらず、今国会の最大の課題である佐川急便、暴力団疑惑解明の核心である証人...全文を見る