吉川春子

よしかわはるこ



当選回数回

吉川春子の1994年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月06日第128回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会 第7号
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○吉川春子君 まず、総理にきのうの答弁との関係でお伺いいたします。  総理は、昨日、我が党の有働議員の質問に対して、政治的、社会的状況が異なる、小選挙区制導入時の過去のことは検証していない、過去は過去、今は今という御答弁でした。私は、これはもう大変何という態度だという感じを受け...全文を見る
○吉川春子君 政治的、社会的状況が違うというふうにおっしゃられましたけれども、今私が引用しました床次議員の大選挙区は金がかかり小選挙区制は金がかからないというこの論、この論はまさに総理が繰り返し委員会でもおっしゃっておられる、選挙運動費が多くかかる、同士打ちの弊害、そのために政治...全文を見る
○吉川春子君 私は数字だけ言っていただければよかったんです。  つまり、大選挙区の中に中選挙区も概念として含まれますけれども、大臣が今言われました数字を見ても、小選挙区制になったときと大選挙区、選挙区が大きいときとでは三倍から四倍近い選挙費用の差があって、小選挙区制の方がそれだ...全文を見る
○吉川春子君 小選挙区制の弊害の問題について、お金の問題についてだけきょう伺いますけれども、佐藤大臣、選挙抗争が非常に激烈になるとその結果買収等が行われる、こういうことについて、だから小選挙区制を導入するというのは変じゃないですか、小選挙区制はもうとれないということを私は指摘した...全文を見る
○吉川春子君 同士打ちの問題は通告してありますので、この後聞きます。  それで、要するに、今、佐藤大臣小選挙区制になればお金がかからなくなるであろうと期待を述べられたんですけれども、じゃ、小選挙区制になればお金がかからないんだという具体的な数字のデータはありますか。私は、さっき...全文を見る
○吉川春子君 同士打ちは後で聞きます。
○吉川春子君 数字はお示しになれない、小選挙区制になればお金がかからなくなるであろうという推測だけで、かからなくなる、かからなくなるという宣伝は私は無責任だと思います。  それで、続いて伺いますけれども、奄美群島出身の徳田虎雄議員が十二月一日に都内で行った講演の中で、いかにお金...全文を見る
○吉川春子君 この一括処理の理論自体が、選挙制度だけでは腐敗防止はできないんですよ、政治資金規正法、公選法、連座制規定、そういうものにかかわりますよということの告白であって、小選挙区制になれば金がかからなくなる、きれいな選挙になるということの論拠はそれだけでは言えないということの...全文を見る
○吉川春子君 企業献金の問題とか公的助成の問題では外国の例を豊富に引用しながら、アメリカではこうだ、ドイツではこうだと盛んにお話しになる中で、この並立制でお金がかからない問題については外国の例は調べておられないし、お金がかかる制度だということを否定する論拠も何も持ち合わせておられ...全文を見る
○吉川春子君 福岡一区選出の山崎広太郎議員の選挙にかかわって、前県議、福岡市議、太宰府市議、甘木市議、志免町議、宇美町議、古賀町議がそれぞれ買収、被買収で逮捕されました。みずからの選挙でこれだけの逮捕者を出した山崎議員は、何事もなかったかのごとく改革法案の衆議院通過に当たって本会...全文を見る
○吉川春子君 いやしくも金権腐敗根絶を標榜する政治改革四法案の賛成討論の討論者として、私はこの方がふさわしいとは到底思えません。  畑農水大臣、さきの総選挙であなたの運動員二名が買収行為で、そして玖珠町議一名、一般四名が被買収行為で逮捕されておりますね。
○吉川春子君 熊谷通産大臣、運動員一名が買収行為で逮捕されましたか。
○吉川春子君 神崎郵政大臣、支持者一名が買収行為、知人八名が被買収行為で逮捕されたそうです。  西日本新聞九三年八月十八日付の報道によりますと、「複数の有権者に菓子折りを贈り、神崎氏ら公明党候補への投票を依頼していた疑いが強まり」云々、そして送検された男性は西日本新聞社の取材に...全文を見る
○吉川春子君 書類送検ということで、私はこれは調査局行政法務室からいただいた資料に基づいて言いましたが、逮捕されたのでないというのであればその点は取り消します。とにかく、送検されたということは事実です。  そこで総理にお伺いいたします。  合いずれも私が指摘しました事例は、同...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、総理、確認いたしますが、中選挙区は複数立候補して同じ政党同士で同士打ちをやるんだ、だからこれで金権選挙、お金のかかる選挙になるんだ、だから選挙制度は小選挙区制に変えなければならない、こういう三段論法か何段論法か私はわかりませんが、繰り返し聞かされてきた...全文を見る
○吉川春子君 もう時間が来たので私はこれで終わりますが、ともかく同士打ちだ、金がかかる、だから中選挙区は制度疲労だということは、事実上今の私の質問で否定されたのではないか、また総理のその点についての反論は、私には明確にはわかりませんでした。  何が何でも中選挙区制度のもとで金が...全文を見る
01月11日第128回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会 第10号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  三人の先生方、本当にきょうはありがとうございます。  まず、志田参考人にお伺いいたしますが、参考人はイギリスの選挙制度について大変お詳しいと伺っております。  小選挙区制をとっているイギリスでもアメリカでも、当選政党が固定化してい...全文を見る
○吉川春子君 時間がないので前田参考人にだけお伺いいたしますけれども、参考人が政府の連座制の強化を評価しながら、総選挙でだめでも参議院やほかの選挙に立候補できるじゃないかとおっしゃいまして、私も全くそのとおりだと思います。  私どもはそういうことを避けるために公選法の連座制の規...全文を見る
○吉川春子君 時間なので終わります。どうもありがとうございました。(拍手)
01月12日第128回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会 第11号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました本岡委員長に対する不信任動議に対して賛成の討論を行います。  本岡委員長は、法案についての審議がやっと緒についたばかりであるのに、法案採決の前提となる公聴会日程を強行いたしました。これは暴挙と言わざるを得ません。...全文を見る
01月13日第128回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会 第12号
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○吉川春子君 委員長。
○吉川春子君 私は、証人の出頭を求めることの動議を提出いたします。  政治改革の大前提である金権腐敗問題の究明のため、細川総理の佐川急便からの一億円借入にかかわる真相解明の必要から、細川総理の元秘書深山正敏君を証人として、来る一月十九日に本委員会に出頭を求め、その証言を聴取する...全文を見る
01月17日第128回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会公聴会 第1号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  お三人の公述人に順次質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  まず右崎公述人にお伺いいたします。  政治腐敗の根絶という点が政治改革の一番大切な目的だろうと思います。企業・団体の献金を禁止するということを法律によ...全文を見る
○吉川春子君 亀井公述人にお伺いいたします。  政治改革法案をこの国会の会期中にぜひ成立させてもらいたい、それが国民の要望であるとおっしゃられました。私は、国民の要望という点で言えば金権腐敗の根絶という点にあるというふうに、これ疑いないと思います。しかし、その選挙制度を、小選挙...全文を見る
○吉川春子君 その制度疲労論についてもここで大分細川総理あるいは大臣ともやり合ったわけですけれども、この制度疲労論というのは、なかなかはっきりした御答弁がいただけずに、これは根拠にはならないと私は受けとめておりますが、ここは論争の場でありませんので承っておきます。  それで、加...全文を見る
○吉川春子君 時間が参りましたので、私の質問を終わります。  どうもありがとうございました。(拍手)
01月19日第128回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会 第14号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川です。  六人の公述人の皆さんに順次お伺いいたしますので、よろしくお願いいたします。  まず、三人の公述人の方から指摘がありましたように、参議院の政治改革特別委員会は、きのうの夜遅くまで理事懇をやりまして、明日この審議を議了し採決をする、こういう...全文を見る
○吉川春子君 芳賀公述人にお伺いいたします。  小選挙区制は最良のものかどうか迷っているとおっしゃいました。我が日本共産党は、今、政府四法案と同時に二つの法案を提出いたしまして、中選挙区制のもとで憲法十四条に基づいて定数の抜本是正を行うということで提出しておりますが、私は定数是...全文を見る
○吉川春子君 それでは、唐橋公述人、大沼公述人、山崎公述人、安田公述人、青木公述人にお伺いいたします。  政治改革のねらいが金権腐敗の根絶であるという点では御意見伺っていて私どもと見解が一致するようでございますが、金権腐敗の根絶という政治改革の目的に照らして、小選挙区比例代表並...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。
01月20日第128回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会 第15号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の政治改革関連四法案に対し、反対の討論を行います。  討論に先立って、私はまず、憲法違反の疑義を初めさまざまな問題点が明らかにされ、徹底審議がますます必要となってきたまさにそのときに、質疑打ち切り動議を連立与党の意向に沿って委員...全文を見る
03月03日第129回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会 第3号
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○吉川春子君 総理、先国会で政治改革法案は衆議院で可決されたにもかかわらず、私たちの参議院では否決しました。与党は、当委員会運営についてもいろいろな先例を破って、議会制民主主義の先例を無視して審議も不十分なまま打ち切って、そして強引に採決に持っていきました。総理以下大臣も与野党の...全文を見る
○吉川春子君 参議院否決、そして両院協議会で成案得られずという段階で総・総会談が持たれて、そしてこれが生き返させられたわけですけれども、二人のボスと衆参両院議長がいればどんな法律でも通る、これじゃ国会は要らないんじゃないか、こういう批判もされているわけです。  しかも、今回の修...全文を見る
○吉川春子君 私は国会の審議時間の少ないことについて総理に伺ったわけではありませんで、そういう密室協議で個別の政党排除、そういう中でつくられてきた案が国会へ出てくる、そういうことも含めて今御見解を伺ったわけなんです。そういう、私たちとしてはとても承服できない、私たちとしてはという...全文を見る
○吉川春子君 一番定数の少ないところでの数字をお伺いいたしました。  今回ブロック制にすることによって足切りが非常に高くなる、こういうことだと思うんですね。阻止条項というのはなくしたわけなんですけれども、当然のことですけれども、今の例でいくと、一二・五%で一議席というと一二・四...全文を見る
○吉川春子君 山花大臣、国会の審議の結論としてブロック制を尊重するとおっしゃったけれども、ブロック制が国会の審議の対象になったのは今回初めてですよね。国会の審議も何も経ていないままやられるということを私は批判しているのに、国会の審議を尊重するということは全く答弁としては、支離滅裂...全文を見る
○吉川春子君 これも御答弁としては全く説得力がありません。私は、民意の反映という今まで総理がおっしゃっていたこと自身も犠牲にしてこういう形で出してきたということは大変不当であるということを厳しく指摘しておきたいと思います。  それで、選挙運動の自由の問題についてお伺いいたします...全文を見る
○吉川春子君 だから、そういう個人ビラを、戸別訪問を一部解禁したことによってそれを各戸に配れるということにしていたのを今回また禁止したわけで、そのことについて私は伺ったわけなんです。  それで、従来自由に配布できた法定ビラが、政府案では選挙運動用政党ビラとして「新聞折込みその他...全文を見る
○吉川春子君 少なくとも戸別訪問の禁止という措置を再びとったわけですから、これとの絡みで言えば、ビラの戸別配布ということは認めてもいいんじゃありませんか。その点に限ってどうですか。
○吉川春子君 法律では「新聞折込みその他政令で定める方法」により頒布するということになっているわけですけれども、この新聞折り込みというのがなかなか難しい問題をはらんでおります。  きのうも質問いたしましたけれども、山花大臣は、折り込みの差別の問題についてはそういうことがないよう...全文を見る
○吉川春子君 契約自由の原則というのは言ってみれば憲法上の原則ですから、そういうものを私たちどうこうしようという質問ではありません。むしろ、政府の方がビラの全戸配布を認めるというような法律を今回出してきている、ここがけしからぬと言っていることですので、そこはお間違えのないように、...全文を見る
○吉川春子君 自治省に伺ったのは、私はその経過は知っているんです、どういう経過で入ったかという経過は知っているんですよ。なぜこういうものを法律の中に盛り込んでくるのか。要するに、これは私は公職選挙法その他の関係からいって非常におかしいのではないかと思いますけれども、どうですか、自...全文を見る
○吉川春子君 こんなものがいきなり入ってきて、自治省は答えられないと思いますよ。そういうとんでもない修正がここに入ってきているわけなんです。  自治大臣に伺いますけれども、こういう規制について、どうですか、選挙期間は制約があるけれどもその他のときは御自由にやっていただきたいとい...全文を見る
○吉川春子君 自治省も自治大臣もお答えになれませんので総理に伺いますけども、これは昨年の十一月十五日に衆議院通過直前の総・総会談が決裂したんですけれども、その後、政府・与党が取り入れて単独で修正したという経過で入ったと承知しておりますが、総理、なぜこういうものを入れて修正案を出さ...全文を見る
○吉川春子君 いろいろ今度の政治改革の一連の動きを見ていますと、理念もないし、いろんなことでくるくる変わったりとかいろんなことがあるんですけれども、このポスターの禁止もやっぱり政党活動を制限するという意味で大変不当なものだというふうに思うわけです。  自治省に伺いますけれども、...全文を見る
○吉川春子君 氏名とか氏名を類推されるようなものと抽象的に言われても、ポスターというのは各党、各候補者が知恵、総力を結集していろいろつくるわけですね。だから、なかなかその判断の基準というのは難しいと思いますけれども、たったそれだけの基準でもってこのポスターはいわゆる禁止されている...全文を見る
○吉川春子君 ポスターの禁止というのは今回が初めてですよね。それとの関係でこれが非常に重要になってくるんですけれども、それでは、今おっしゃられたような基準に基づいてこれが違法のポスターなのかどうかという判断はどこでされるんですか。
○吉川春子君 これは山花大臣でしょうか佐藤大臣でしょうかわかりませんが、要するに、選挙前の公職の候補者の政治活動用のポスターであるかどうか、もちろん警察もこういう判断は行って取り締まるわけですけれども、政党の政治活動に対する警察の干渉、介入、こういうものを許してはならないというこ...全文を見る
○吉川春子君 法律の適正な運用と権力の乱用という問題ですけれども、もう一度お伺いしますけれども、権力の乱用にならないような措置が十分にとられているのかどうか、こういう質問です。法律の適切な執行をするのは当然じゃないですか。それが権力の乱用にわたらないようにするための措置がとられて...全文を見る
○吉川春子君 時間がもうなくなりましたので、権力の乱用にわたらないようにということを強く要求して、次に政党助成法の問題を最後にお伺いしたいと思います。  この法律の運用を定めた条項の中に、政党の「組織及び運営については民主的かつ公正なものとする」という規定が入りました。与党と自...全文を見る
○吉川春子君 時間がもうなくなりましたので、これで終わりたいと思います。(拍手)
06月07日第129回国会 参議院 労働委員会 第3号
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○吉川春子君 女子学生の就職差別の問題について伺います。  昨年に続いて女子学生の就職難が社会問題になっておりまして、不況ということで新規採用全体が大変な状況に置かれていますけれども、女子はこれに差別が加わっています。氷河期とかKO寸前とか言われています。  全学連の女子学生...全文を見る
○吉川春子君 経緯はわかっていますので。
○吉川春子君 四月十八日に日本私立大学協会、二百三十八大学が加盟していますが、その就職委員会が労働省に対して男女雇用機会均等法に基づく指針の改定についての要望書を提出いたしました。現場で大変苦労している担当者から特にこの指針を一部改正する告示についてはどんな要望があったんですか。
○吉川春子君 今おっしゃられたとおりなんですが、要望によりますと、本年度の求人数で五五%の企業が女子の採用を実施していないという意見もついていました。  日生など生命保険関係、三菱商事など貿易業界は一般職採用見送りで女性採用枠を削減しています。企業は総合職で門戸は平等に開いてい...全文を見る
○吉川春子君 特にことしのように一般職ゼロということで、女子が事実上締め出されているという状況については、今労働省は打つ手を持っていない、政府は手を打つことができない、これが現状であるわけです。  そして、もう一つ伺いたいんですけれども、さっき松原さんが言われました要望書の中に...全文を見る
○吉川春子君 本当の意味の機会均等をと、大変いいことをおっしゃいましたのでそれをぜひやっていただきたいんですけれども、私はそういう今の状態の中で小手先の指針改定ではだめだと思います。  例えば、そこの要望にも載っていますけれども、女子の採用比率の確保に努めること、女性を採用する...全文を見る
○吉川春子君 それで、女子の差別が一向になくならない大きな問題は、今の均等法は強行法規じゃないわけです、しかも罰則もないと。だから裁判もできないし、救済措置もないわけなんです。  この私大協の要求にもありますけれども、均等法の中の募集、採用のステージについて努力義務規定だけにと...全文を見る
○吉川春子君 大臣にお伺いいたします。  実は、採用試験の場でいろいろなことを試験官から女子学生は聞かれるわけなんです。その中に、あなたは恋人はいないのか、結婚しても働くのか、それからいろいろ身体のことを聞かれたり、体のスリーサイズまで書かされたという報告もあるんです。男子学生...全文を見る
○吉川春子君 最後に伺いますけれども、結局こういう今申し上げたような差別を受けたときに救済機関がないんです。どこで救済していただくかということですけれども、婦少室も機関としては非常に不十分なんです。  それで、私は男女平等委員会のようなそういう機関を設けて、もっと婦少室にも権限...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 国連の国際障害者年行動計画は、「ある社会がその構成員のいくらかの人びとを閉め出すような場合、それは弱くもろい社会なのである。障害者は、その社会の他の者と異なったニーズをもつ特別な集団と考えるべきではなく、その通常の人間的なニーズを充たすのに特別の困難を持つ普通の市民...全文を見る
○吉川春子君 これを顕著であると見るか十年一日のごとしであると見るか、私は後者だと思うわけです。  納付金制度というものがございまして、雇用率を達成しない企業は五万円を納めるというわけですけれども、労働省が出した事業主と障害者のための雇用ガイドによりますと、納付金について次のよ...全文を見る
○吉川春子君 労働省などが出している、もう一つにも載っていますけれども。
○吉川春子君 労働省が言っているのよ。
○吉川春子君 ですから、そういう発想で障害者の雇用率を引き上げるとか、障害者をちゃんと雇用させるような条件整備をするとかいうことはなかなかできないということが、雇用率がなかなか上がらないという数字にも出てきていると思うのです。  それで具体的に伺いますけれども、現在雇用率を達成...全文を見る
○吉川春子君 その雇用率を達成していない企業にいわゆる雇い入れ計画書を提出させるようにしていますけれども、この計画書を提出している企業は何社ですか。
○吉川春子君 七千二百二十九社も納付金を納めている。つまり、雇用率が達成できてないので納めている企業があるうちの百五十九社しか雇い入れ計画書が提出されていない。この数字自体驚くべきことですが、これはいろいろ労働省が基準をつくっているとかとおっしゃるんでしょうけれども、その説明はき...全文を見る
○吉川春子君 基準をクリアしていると抽象的におっしゃらないで、例えば九三年は七千二百二十九社のうち百五十九社しか計画書の提出を命じなかったわけですが、この百五十九社はことごとく法定雇用率をクリアした、こういうふうに今の答弁を伺っでいいですか。
○吉川春子君 若干下回るというのは、結局その百五十九社のうち何社が法定雇用率を達成し、何社が達成しなかったのか。達成しないとすれば、若干差が低いというその若干とはどれぐらいの数値なんですか。
○吉川春子君 それは、今ここに手持ちの資料がないだけですか。それとも、そういう統計をきちっととって最後まで追跡していないということなんですか。
○吉川春子君 昨日来、質問通告もしているのに、ここへもってきてそういう労働省の実績を答弁されないというのは非常に不可解です。  それで大臣、ちょっとさっきの質問の続きですけれども、障害者を雇用するというのは金がかかるんだ、雇っているところと雇っていないところとアンバランスがある...全文を見る
○吉川春子君 現在、希望しても就職できない障害者がたくさんいるわけです。その数字を具体的に伺いたいのですが、職安に登録された人、そして就職した人、登録されたけれども就職できなかった人、それぞれ何人いますか。二、三年か四、五年ちょっと報告してください。
○吉川春子君 職安に登録しても就職できないでいる方々が六万人も七万人もいるということは非常に問題だと思うんです。だからこそ雇用率を達成しなきゃいけないわけなんです。  私は、職安の役割が非常に重要だと思います。例えば、日本一大きな飯田橋の職安、これは大臣の選挙区ですか、文京じゃ...全文を見る
○吉川春子君 最後に、不況などのしわ寄せがやはりどこでも弱いところに集中しているんですけれども、真っ先に障害者が首を切られるという報告も私のところにあるわけなんです。  障害者の解雇数がどれぐらいあるのかということを直近のものも含めて報告していただきたいのと、例えば助成金をいろ...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
06月09日第129回国会 参議院 労働委員会 第4号
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○吉川春子君 本法案は六十歳定年を法的に義務づけるものですけれども、既に六十歳以上の定年制を設けている企業は、雇用管理調査によれば全体で七六・六%、今後改定することを決定しているところも加えると八四・七%となっているそうですが、さらに企業別で見ますと、五千人以上は改定予定、決定が...全文を見る
○吉川春子君 高齢者就業実態調査には、定年前に退職した人、定年により退職した人の数年ごとの調査の数字が載っていますけれども、それもわかりませんか。
○吉川春子君 そして、その前の調査、八八年では三〇%ですから七%も定年前に退職する人がふえていると、こういう結果になっているわけなんです。定年制を設けた意味というのは、これは労働者が定年までその企業で安心して働き続けることができるというところにあるのではないでしょうか。もっと言え...全文を見る
○吉川春子君 以上のようなことを前提にして大臣にお伺いしたいんですけれども、結局せっかく六十歳定年制を持っているところでも、そういう早期退職優遇制度ということで事実上早期退職を、定年まで勤めないで早く退職することを余儀なくさせられている、これが大企業の実態であるわけなんです。 ...全文を見る
○吉川春子君 いろいろなことをおっしゃいましたけれども、ともかく六十歳まで企業に勤める、それが望ましいということで六十歳定年制が義務化されたわけです。そういう立場で労働省はいろんなことを指導していきたいと、こういうふうに受けとめてよろしいですか。
○吉川春子君 いろいろちょっとすりかえがあったと思うんですけれども、定年延長あるいは六十歳定年制というのは、当該企業で働きそこで定年を迎える、こういう意味ではないんですか。労働者は年金支給年齢までとにかくどこかで働ければいいんだと、そういう趣旨ではないと思うんです、義務化は。定年...全文を見る
○吉川春子君 さっき出向ということを言われましたので、この出向の問題についてもうちょっと立ち入って伺いたいと思うんです。  出向前と出向後の勤務の継続ということについていろいろ議論があるわけなんですけれども、移籍出向ということについて伺いたいと思いますが、労働省の労働基準局が編...全文を見る
○吉川春子君 今読んでいただいたように、在籍出向の場合は、労働者は出向元の企業にその身分が残っていますけれども、移籍とか転籍の出向の場合には、明らかに一度退職して、そして別の企業に移る、再就職するといいますか、移るわけです。  それで、六十歳未満の移籍出向、転籍出向は、そういう...全文を見る
○吉川春子君 要するに、移籍出向というのはもう身分は残らない、違う企業に移っちゃうという問題ですから、労働省のお書きになったコンメンタールに書いてあるとおりなんですが、実はいろいろ今実際上企業で問題になっておりますのは、この移籍出向です。  それで、例えば川崎製鉄で雇用確保の名...全文を見る
○吉川春子君 派遣法にはいろいろ多くの問題があるわけです。しかも、これは専門的な分野に限られて一定の技能、能力を有する労働者が派遣労働者になっている現在でそうなんです。  それを、雇用確保が困難である一般労働者と比べても一層保護を必要とする高齢者に雇用保護のために派遣を適用する...全文を見る
○吉川春子君 強制するものではないとおっしゃったんですけれども、こういう枠を外してやるということになれば、やっぱりここの苦情にある以上のいろんなことが予想されるわけで、高齢者だともっと過酷な状態になると思うんです。だから、私たちがこの法案に反対なのも、ここに非常に大きな理由がある...全文を見る
○吉川春子君 時間が来ましたので、終わります。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  反対理由の第一は、高齢労働者に対して派遣法を適用する点です。  本来、派遣労働は労働者保護の観点から見て非常に問題の多い雇用形態であり、労働者派遣法...全文を見る
06月20日第129回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。よろしくお願いいたします。  安川公述人は、高齢化社会到来で社会保障の負担が重くなるので、公務員労働者の数は減らせ、農業保護の予算は過大だ、児童減少に伴って教育予算も減らせと、一方、法人税はもっと下げて産業空洞化を防ぐということをおっしゃ...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。
06月20日第129回国会 参議院 労働委員会 第5号
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○吉川春子君 雇用保険法改正案について質問いたします。  まず最初に、一般論として確認的に申し上げるわけですが、当然のことながら高齢者に対しても健康で文化的な最低限度の生活保障憲法第二十五条、それから勤労の権利及び義務二十七条、そして法のもとの平等が適用されます。単に年をとって...全文を見る
○吉川春子君 こういうILO条約を受けまして具体的にアメリカでは、アメリカだけではないんですけれども、アメリカでは一九六七年に年齢差別雇用禁止法が制定されて、中高年労働者の雇用の安定を図っています。使用者の不法行為としてこの法律ではどのようなことが禁じられているか、労働省御存じで...全文を見る
○吉川春子君 そこで、大臣にお伺いいたします。以上明らかにしましたように国際的にはそういうふうになっている。日本では高年齢といいますか、年齢を理由として雇用の場で差別を禁ずる直接的な立法例はありません。が、憲法の趣旨からしても雇用の場においても高齢者に対して賃金やら労働条件で年齢...全文を見る
○吉川春子君 年齢で区切るかどうかということではなくて、私が伺いましたのは年齢のみを理由とした差別的な扱いというのはやっぱり日本の法令から見ても許されないだろう、こういうことを最初に確認したかったわけなんです。  そこで、先に進みたいと思いますが、この制度の導入のねらいとして趣...全文を見る
○吉川春子君 それでは、高齢者の処遇がどうなっているか、労働省の資料でお答えいただきたいと思います。  高年齢者は賃金だけ当然のように下がっているという実態があるわけです。雇用管理調査によりますと、高年齢者の処遇はどうなっていますか。例えば仕事の内容、過所定労働時間、所定外労働...全文を見る
○吉川春子君 勤務延長の点で、仕事の内容、過所定労働時間、所定外労働時間、その数字を言ってください。
○吉川春子君 再雇用はいいです。時間がないんです。
○吉川春子君 仕事の内容と所定外時間。
○吉川春子君 とぎれとぎれなんですけれども、数字は正しいんですね。つまり、勤務延長の場合に仕事の内容で変わらないのが七六%、所定内労働時間で変わらないのが八四・七%、所定外は六一%。賃金が変わらないのが四三・六で、変わったというのが四〇・三%なんです。つまり、そのほかのものは変わ...全文を見る
○吉川春子君 この数字を素直にそのまま受け取って、労働省としては手を打つべきところは打つべきであって、いや仕事の内容は変わらないと言っているけれども、実際には責任は軽くなったんじゃないかとか、そういうことはここでおっしゃる必要はないんだと思います。  私は、ここで問題にしたいの...全文を見る
○吉川春子君 時間がないので、先へ進みたいと思うんですけれども、雇用継続と失業予防について伺います。  高梨中央職業安定審議会会長は、雇用継続給付制度は、六十歳で雇用延長や再就職によって所得が低下した場合に所得保障するものであって、就業している者に失業給付を行うという意味では、...全文を見る
○吉川春子君 これは安い賃金を補うために雇用保険制度を活用する、そういうことではないという意味ですか。
○吉川春子君 それは安い賃金を補うとは言えないんでしょうが、言えませんよ法律的には賃金じゃないんだから、企業が払うんじゃないから。言えないけれども、実際には安い賃金を補うという意味を持っているんじゃないですか。  それで、ちょっと数字を伺いますけれども、その雇用継続給付は年間と...全文を見る
○吉川春子君 百十六万というのは何ですか。予想される予算額としては百十六万で済むという意味、そうじゃないでしょう。
○吉川春子君 予算、お金で言って。
○吉川春子君 その中で、政府負担、企業負担、労働者負担はそれぞれ幾らになりますか。
○吉川春子君 今の数字に当てはめて金額で言ってください。
○吉川春子君 つまり、給料ががくんと下がる、そしてそれを一定の条件のもとに保険から支出する、そしてそのうちの二千七百億円というものは労働者の負担でもって補う、こういう制度なわけなんですね、今回。大きくうなずいておられますので、そういう制度なわけなんです。  そして、給料が下がっ...全文を見る
○吉川春子君 高梨会長は、「高齢者や女性の雇用を継続させ、失業を予防しようとするものである」と、今度の制度をそういうふうにおっしゃっているわけです。それはいいんでしょう、労働省。  それを前提として考えますと、雇用継続、失業予防という点で言えば、今雇用調整助成金という制度がある...全文を見る
○吉川春子君 全然納得できるような説明になっていないんです。同じ雇用継続、失業予防でしょう。社会的コンセンサスが得られないとおっしゃったけれども、企業のコンセンサスが得られないという意味に私は置きかえて聞いていたんですけれども、しかし、あなたも何遍も賃金、賃金とおっしゃったし、ほ...全文を見る
○吉川春子君 高梨会長は、「高齢者や女性の雇用を継続させ、失業を予防しようとするものである」と、今度の制度をそういうふうにおっしゃっているわけです。それはいいんでしょう、労働省。  それを前提として考えますと、雇用継続、失業予防という点で言えば、今雇用調整助成金という制度がある...全文を見る
○吉川春子君 全然納得できるような説明になっていないんです。同じ雇用継続、失業予防でしょう。社会的コンセンサスが得られないとおっしゃったけれども、企業のコンセンサスが得られないという意味に私は置きかえて聞いていたんですけれども、しかし、あなたも何遍も賃金、賃金とおっしゃったし、ほ...全文を見る
○吉川春子君 高梨会長は、「高齢者や女性の雇用を継続させ、失業を予防しようとするものである」と、今度の制度をそういうふうにおっしゃっているわけです。それはいいんでしょう、労働省。  それを前提として考えますと、雇用継続、失業予防という点で言えば、今雇用調整助成金という制度がある...全文を見る
○吉川春子君 全然納得できるような説明になっていないんです。同じ雇用継続、失業予防でしょう。社会的コンセンサスが得られないとおっしゃったけれども、企業のコンセンサスが得られないという意味に私は置きかえて聞いていたんですけれども、しかし、あなたも何遍も賃金、賃金とおっしゃったし、ほ...全文を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、雇用保険法等の一部を改正する法律案に対し反対の討論を行います。  日雇い被保険者にとっては長い間の要求が入れられており、改善措置がとられている点については評価できますが、しかし、本法案が高齢労働者の低賃金を前提として、定年時の失業給付が...全文を見る
06月21日第129回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会 第4号
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○吉川春子君 提案者に質問いたします。  参議院は、衆議院と同様に国権の最高機関である国会を構成し、全国民を代表する選挙された議員で組織するとされており、参議院においても選挙権の平等原則は当然適用されると思います。提案者は参議院でもできる限り平等原則を貫くべきというお考えなので...全文を見る
○吉川春子君 好ましいというのは非常に幅を持った表現ですが、憲法上の選挙権の平等原則というのは基本的に参議院にも貫かれるべきなのか、それとも貫かれなくていいのか、好ましいというあいまいな表現ではなくてもう少し的確におっしゃっていただきたいと思います。
○吉川春子君 この間、判例におきましてもいろいろな判決が出ているんですけれども、しかし、平等原則を貫くべきであるという点ではやっぱり一貫していると思うんですが、判例に対しての御認識はいかがですか。
○吉川春子君 できる限りという修飾語がついていたかどうかですけれども、例えば昭和五十八年の四月二十七日の最高裁判決では「憲法は、衆議院及び参議院の各議員を選挙する権利の重要性にかんがみ、人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産または収入によって選挙人の資格を差別してはならな...全文を見る
○吉川春子君 今おっしゃられたように、何か哲学があるとか配分の方程式があるとかそういうことではなくて、非常にある点では政策的な配慮といいますか、その結果出てきたのが八増八減案だということ、私もそういうふうに理解しておりまして、今の御答弁もそうであったと思います。  それで、法制...全文を見る
○吉川春子君 もう一つ法制局にお伺いしたいんですけれども、もう一つよくやられる方法で、参議院制度が発足した当時、二十年代の当初、最大剰余方式という配分方法を用いたわけですけれども、その配分方法を用いた場合に、今の人口でいうとどういう配分になるかお答えいただけませんでしょうか。
○吉川春子君 ゼロになるのはまずいわけで、そのゼロになるところを二で補正した結果で結構ですが、そういうふうにするとどうなりますか。
○吉川春子君 格差はさっきのドントと同じで三・六二倍、そして選挙区の定数は、大きいところだけ言いますと、東京十二、大阪、神奈川は八、埼玉、愛知、北海道、千葉、兵庫、福岡は六になる、こういうことで大体いいですか。
○吉川春子君 つまり、ドント方式、それから参議院のスタート当初の最大剰余方式、この両方の配分でやった場合に、東京は十二ということは選挙のときの定数は六、大阪、神奈川は八ということは四、埼玉、愛知、北海道、千葉、兵庫、福岡は六ですから三という形になって、そして格差は三・六二倍と、こ...全文を見る
○吉川春子君 定数が減る県をできるだけ少なく抑えたいと、そのことは今二度もおっしゃいましたけれども、そういうことが先行して、そしてやっぱり格差は今の定数の中でも三・何倍に抑えられるものを、四・八一倍にまで格差というものを残したと、そういうことは非常に私は問題なのではないかと思うわ...全文を見る
○吉川春子君 判例も逆転区という言葉を使っているのがあったかと思うんですけれども、逆転区を解消しなさいというふうに言っているわけじゃないんですよね。要するに、格差が物すごく開いている、そしてその極端な例としていわゆる逆転区という現象もあるんですよ、だから格差の是正をもっとしなけれ...全文を見る
○吉川春子君 そうですか。私が聞いているのとはちょっと違うんですけれども。  私は、県の声を聞いた結果その県の要望を全部入れた選挙区の定数を決めるべきだとか、そういうことを申し上げているんじゃなくて、ともかくこういうふうに決めますよ、それぞれあなたの県はこうなりますよ、その県は...全文を見る
○吉川春子君 九二年の十二月の道議会において、八増八減の是正案に反対とする全会派一致の決議が上がっております。これは、定数削減によって、参議院制度本来の趣旨や地域の特殊性が無視されるばかりか、選挙民の不平等感を一層増幅させる、また、北海道が広域ブロックという特殊性を有することから...全文を見る
○吉川春子君 一カ所を変えればゆがみが生ずるというふうに言われたわけですけれども、だからこそ割とみんなが納得できる配分方法、客観的な配分方法で定数の配分を行って格差を是正していくということで、私、先ほどドント方式とか最大剰余方式を出したんですけれども、だから、そういう方式でもない...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、公職選挙法等改正案についての反対討論を行います。  参議院は衆議院と同様に国権の最高機関である国会を構成し、憲法四十三条は、両議院は全国民を代表する選挙された議員でこれを組織することとしております。したがって、参議院でも選挙権の平等原則...全文を見る
06月22日第129回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会 第5号
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○吉川春子君 総理にお伺いいたします。  羽田内閣は小選挙区区割り案作成を大変急いでおられますけれども、私ども日本共産党は中選挙区制のもとでの解散・総選挙を要求しております。それは、羽田内閣は少数与党であることに加えて民意に反して国民に犠牲を強いる政策を次々と行おうとしているか...全文を見る
○吉川春子君 いろいろ羽田総理おっしゃいましたけれども、一つ一つの問題をきょうは詰める時間がありませんけれども、私は羽田総理が会津若松で演説されているテープを聞きました。それによりますと、次のようにおっしゃっておられます。  ガット・ウルグアイ・ラウンドでも本当のことはなかなか...全文を見る
○吉川春子君 日本共産党が小選挙区制だという意味は私はいま一つわかりませんけれども、それはちょっと違うと思うんですね。日本共産党が一人の選挙区から一人しか立てない場合が多いということでありまして、私たちは小選挙区制を全然肯定していませんし、大反対な政党です。  それから、総理、...全文を見る
○吉川春子君 民主主義とおっしゃるんだったらば、やはり各党が公約に掲げて、連立与党も公約に掲げて堂々と戦って、その後でおやりになるべきであって、いや実は選挙制度が悪かったからいろんな人が本当のことを言わない選挙だったんですよと、そういうようなことの後でやってしまって、それは民主主...全文を見る
○吉川春子君 公約が語れない選挙制度であったと今おっしゃいましたね。確かに、そういういろいろな公約は語ってきていないんです。それを今おやりになろうとしている。  それで、先の質問に進みたいと思いますが、今も総理がおっしゃったように、解散・総選挙はあくまでも小選挙区制で行うという...全文を見る
○吉川春子君 先ほど来問題になっております一票の価値の平等についてお伺いしたいと思います。  これは六月三日の東京高裁の判決ですけれども、非常に重要なことなので、ちょっと長くなりますけれども読み上げたいと思います。  議員定数の配分において投票価値の平等が確保されていることは...全文を見る
○吉川春子君 そういたしますと、区割り基準でも選挙区間格差を一対二未満とするようにはっきりすべきではないんですか。この基準では、しかし、「各選挙区の人口は、全国の議員一人当たり人口の三分の二から三分の四までとし、全国の議員一人当たり人口の三分の四を上回る選挙区は設けないもの」と明...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、もし区割り基準が、平等原則を守らないような答申が出てきた場合に、法律はもうこれは審議会関係ないですから、そういう法律はつくらない、判例の立場に沿った法律にしていく、こういうふうに受けとめてよろしいですか。
○吉川春子君 法案勧告を尊重しながら、しかし平等原則二分の一、一人に二票以上与えないというその判例の立場も踏まえながら、というふうに受けとめてよろしいんですね。
○吉川春子君 参考人にお伺いいたします。  参考人は法律の専門家でいらっしゃいますけれども、区割りを作成する前から格差が二倍以上ということが前提になっている方針、それは論外じゃないんでしょうか。まあ結果としてそうなったというんじゃなくて、もう最初からそういうことを容認しますよと...全文を見る
○吉川春子君 参考人に重ねてお伺いしますけれども、東京高裁の判決で、さっき引用しなかった後半の部分ですけれども、要するに、このような議員定数配分の本来のあり方及びこの問題が取り上げられるようになってから既に相当期間を経ようとしている現状を考慮すると、当裁判所としては云々と、こうい...全文を見る
○吉川春子君 時間が来たので終わりたいと思いますけれども、私はやっぱり最初からそういうことを予定したような基準のもとに作成作業を行うべきではないと、そのことを最後に強く申し上げまして、質問を終わりたいと思います。
06月22日第129回国会 参議院 労働委員会 第6号
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○吉川春子君 労災認定問題について伺いたいと思いますが、まず中華航空機墜落事故について伺います。  四月二十六日、名古屋空港で起きました中華航空機墜落事故は二百六十三名の死亡者を出すという大惨事でした。事故の原因の究明、被災者並びに遺族に対する補償問題も論議されているようですけ...全文を見る
○吉川春子君 社員旅行中の労災認定ですけれども、過去の事例を調べてみますと、幹事だけではなくて一般参加者も業務上と認定されたケースが幾つかあります。  例えば、会社主催の創立記念旅行に参加し自由時間中に遊泳し溺死した労働者、これは再審請求昭和五十七年十二月二十三日大阪ですけれど...全文を見る
○吉川春子君 その次、三番目としては、協力会社の慰安旅行中の労災認定について、これは非常に微妙なケースですけれども、これもそのものずばりの例ではありませんけれども似通った事例があります。例えば、元請会社の野球部の選手として出場した下請会社の従業員が野球大会において負傷したのを業務...全文を見る
○吉川春子君 大臣、以上のことを前提にいたしましてお伺いいたしますけれども、今回の中華航空の事故の被災者に直ちに当てはまるというものではありませんけれども、今回の被災者の状況に照らして参考にするのに値するものが多々あると思います。  法の適用に当たりましてはぜひ広く解釈して、で...全文を見る
○吉川春子君 ぜひ柔軟に、なるべく多くの方が救済されますように重ねて要望を申し上げておきたいと思います。  さて、過労死の認定問題について伺いますけれども、過労死による労災の申請件数及び認定数をおっしゃっていただきたいと思います。
○吉川春子君 過労死として認定された件数が非常に低いわけなんです。認定卒が非常に低いというのが実情です。そして、その請求人の大多数は労働基準監督署において却下されています。その人たちが却下された後に各県の労働基準局の審査官に審査を請求して、その源処分が取り消されたのは何件でしょう...全文を見る
○吉川春子君 救済率がわずか一・二%という大変驚くべき低さであります。  大臣は就任後の記者会見で、「先日、過労死の認定率をみたが、率直に随分低いとの印象を持った。事務方にもっと認めてもらうよう言っておきたい。」と述べられておられますのを週間労働ニュースという新聞で私も拝見いた...全文を見る
○吉川春子君 この事件のことについて伺いますが、請求年月日はいつでしょうか。それから、原処分、審査官、審査会、それぞれの段階で結論に至るまでどれぐらい時間がかかっているんでしょうか。年月日でお答えいただきたいと思います。
○吉川春子君 請求してから実に九年近い年月がたっておりまして、しかも最後は棄却されていますからこれがまた裁判になっているんです。そうしますと、これから裁判で五年とか十年とか、ちょっと気の遠くなるような日にちがかかるやも知れず、そして大変な負担を請求人に強いるということにもなるわけ...全文を見る
○吉川春子君 審査会は何人ですか。
○吉川春子君 審査官はどうですか。済みません、もう一度。
○吉川春子君 二人のお医者様の意見を求められたわけですが、そうしますと審査官は一九八七年十月六日に浜松労災病院に鑑定を依頼して、そして八八年の十月二十七日に意見が出されたんですけれども、これはどういう意見でしたか。
○吉川春子君 業務上という意見が出されましたね。だから、本来だったらばここで労災として認められるということになるんですけれども、そうはならなかった。  なぜかというと、審査官はこの意見に従うのではなくて、それから八カ月後の八九年七月に今度は産業医大の特定の教授を指名して再鑑定を...全文を見る
○吉川春子君 最初に意見を伺ったお医者さんは業務上と言い、しかしそれで結論は出さなかったわけです。八カ月間温めておいてもう一人の医師の意見を聞いたら、これが幸いにもというか不幸にもというか、立場によって違うんですけれども業務外という意見を出された。結果として、これはどちらのお医者...全文を見る
○吉川春子君 大臣、お聞きのとおりの事件であったわけなんですけれども、私はこの労災、過労死の認定の仕方、運用の問題点があると思います。  最初に労働基準監督署が業務外という決定をする、それを何とか維持しよう、そういうことが先に立って、被災労働者の救済の観点が非常に薄れてしまって...全文を見る
○吉川春子君 ぜひ大臣に御奮聞いただきたいと思うんです。  もう一つ、認定基準についても見直しが必要だと言われていますけれども、私もそう思うわけです。既に裁判でも業務外とする判断を業務上と逆転させる判決がたびたび出されておりまして、客観的にも見直しの時期に来ているのではないでし...全文を見る
○吉川春子君 重さだけではないのはもちろんなんですけれども、二十キロということを一つのあれでやると、例えば局長の場合だったらこんなのは平気かもしれません。でも、私だったら十キロでもすぐ過労になってしまう。こういうことは個人差によって違うんですけれども、それを今二十キロという基準に...全文を見る
○吉川春子君 私は行政が恣意的にやったとかと言っているんじゃなくて、そういう不都合が今生じてきてこの基準の見直しも必要になってきているんじゃありませんか、そういうときにはぜひ見直していただきたいというふうに申し上げているんです。  最後に、大臣の答弁をお願いして終わりたいと思い...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
11月14日第131回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会 第3号
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○吉川春子君 私は、一問目から答弁者がいないので質問の順序を変えざる得ませんので、基本的な問題から本当は入りたいんですけれども、これを後日に譲りまして二番目の質問から入ります。  小選挙区の区割り法案についての質問をいたします。  まず、大臣にお伺いいたしますけれども、普通選...全文を見る
○吉川春子君 一人一票を持つということが近代の普通選挙の原則である、ここはよろしいですね。
○吉川春子君 設置法は一対二未満を基本とする、こういうふうに書いてありますけれども、本来一人一票でありますけれども、二票程度なら裁量の範囲という意味ですか、それとも一対二が原則という意味ですか。その点はどうでしょう。
○吉川春子君 私は、審議会がどういう努力をされたかということを伺っているのではありません。日本の学説、通説は一対二未満ということですけれども、アメリカの小選挙区では実際にも一対一の原則をかなり厳しく厳密に貫いています。一票の価値の平等という点から考えますと、一人に二票与えてはなら...全文を見る
○吉川春子君 今、大臣がおっしゃいましたけれども、今までの判例というのは、中選挙区制のもとで一対二を超えた場合にどうかそして国会の選挙を無効にしてしまうということが非常に国政上影響が多い、そういう条件のもとで下された判断でありますので、これは小選挙区制を新たに導入する場合について...全文を見る
○吉川春子君 ちょっとこっちを始めちゃったんで、その後に行います。  ちょっと調子が狂いますけれども、一対二未満を基本とするという意味をそれでは伺いたいと思いますけれども、一九九〇年の国勢調査では今回の小選挙区区割りの最大格差が二・一三七倍となっていますが、具体的にはこの程度が...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、その後、住民基本台帳によりますと格差が二・二二六倍になっておりますけれども、これも一対二未満を基本とするというこの範囲であるわけですか。
○吉川春子君 私は、具体的に一対二未満を基本とするということをお伺いしているわけです。  一対二未満というときはわかりやすいんですけれども、一対二を超えてもいいという場合、どこまで超えてもいいのかということを数量的に大臣から明確に示していただきたいと思うんですが、今後十年ごとの...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、これはだれが判断するんですか。一対二未満を基本とするとしながら、一対二を超えてもいいんだと、それで一対二・二二六でもいいんだと。じゃ二・二二七じゃどうか、二・二二八じゃどうか、こういうふうに言っていきますと、どこまでも基本とするという非常にあいまいな日本...全文を見る
○吉川春子君 裁判にこれをゆだねるというのは全くよくないことですね。  結局、そういうふうに言うということは非常に法律があいまいだということを指摘せざるを得ないんですが、そうしますと、もう一つ伺いたいんですけれども、今度はその一対二未満を超える選挙区が国調の場合だと二十七ですか...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、その区割り審議会が四十七都道府県に全部一ずつ配分して、その後は、区割り審議会がやったことであれば、全部一対二未満を基本とするというこの原則に当てはまるんですね。
○吉川春子君 要するに、区割り審議会を盾にされますけれども、憲法を修正するような法律というのはできないわけですよね。そうしますと、やっぱり憲法に抵触しないような法律をつくらなきゃならない。その区割り審議会の法案の原則がいいのかどうか法律の原則がいいのかどうかという質問を私はしてい...全文を見る
○吉川春子君 じゃ、この問題の最後に伺いますけれども、今、一票の格差、価値の平等を求めての裁判がたくさん起こされ、判決が既に出ているものもありますけれども、この今出されている法案が現実に施行された場合に、こういう一票の価値を求める国民の裁判というのはなくなるんでしょうか。一票の価...全文を見る
○吉川春子君 正直なお答えと言うべきなんでしょうか、そういうことが出てくることが予想されるような法律というのはやっぱり非常に問題じゃないかと思います。  三塚先生がお見えになりましたので、ちょっと質問をまた途中で切りかえまして最初の順序に沿って質問したいと思うんですが、先ほど寺...全文を見る
○吉川春子君 私、時間が余りないのでやりとりしている暇がないんですが、三塚先生、もう一つ伺いますが、小選挙区制を導入する根拠として、腐敗がなくなるんだと、これをもう徹底的に喧伝されたわけですね。そういう奄美を見ても、一人を争う選挙になれば熾烈になりますよと、なぜ小選挙区制の論議が...全文を見る
○吉川春子君 大臣、一人を争う小選挙区制において非常に選挙が熾烈になる、お金もかかる、こういう御意見について大臣の御認識はいかがですか。
○吉川春子君 そういたしますと、その小選挙区制の導入ということと腐敗防止につながる、お金がかからなくなるということとは結びつかない、少なくとも結びつかないという御認識だというふうに承ってよろしいですか。
○吉川春子君 要するに、形態は違うけれども、激しい選挙が行われてお金がかかるという御認識のようです。そして、だからその腐敗防止を改めて出したんだという御意見のようですけれども、それならば、中選挙区制のもとで腐敗が横行して、小選挙区制になれば腐敗がなくなるんだ、きれいな選挙ができる...全文を見る
11月15日第131回国会 参議院 労働委員会 第3号
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○吉川春子君 まず、失対制度問題について大臣にお伺いいたします。  労働大臣の私的諮問機関である失対制度調査研究会が、年内にも失対事業を最終的に打ち切る緊急失対法の廃止を内容とする報告書を出そうとしています。十一月四日に労働法学者、弁護士など三百七十名が連名で大臣あてに「失業対...全文を見る
○吉川春子君 いや、いいですよ。検討するかどうか。
○吉川春子君 そういう答弁が出ることはわかっているんです、全然答弁になっていないでしょう。だから私、大臣にお伺いしたんですが、失業対策という非常に重要な制度でもあるし、今の内容をきちっと受けとめていただいて検討していただきたい、こういう要望を大臣に申し上げたいと思いますが、いかが...全文を見る
○吉川春子君 この問題はその報告書が出ないとそれ以上はちょっと質問できませんので、続きまして住友四社の女子差別、均等法のもとでの是正の問題について伺いたいと思います。  女性が大企業で働き続けるとはどういうことなのか。住友金属の北川清子さん、五十四歳の方ですが、次のように記して...全文を見る
○吉川春子君 今の答弁だと、どの社にどういう決定をなくれたということが全くわからないでしょう。企業名をちゃんと挙げて言ってください。
○吉川春子君 なぜ国会の委員会でその企業名を報告する必要ないと判断したか、そのあなたの判断をまず聞きましょう。
○吉川春子君 こんなことで時間とるとは思わなかったんですけれども、大臣、これはもうマスコミでもテレビでも新聞でも大々的に報道されて、どの社はどういうことになったということで企業自身も記者会見して述べていることを何で国会の委員会の場でだけ企業名言えないんですか。私、本当におかしいと...全文を見る
○吉川春子君 大臣、企業名をこの場で言うことは不適切だとお考えですか。
○吉川春子君 それでいいですよ。
○吉川春子君 住友化学については大阪の婦人少年室、まあ労働省本省と連絡とりながらやったと思いますので労働省が調停開始相当の判断をせっかくしたわけですね。しかし、企業側が拒否したということで調停が不開始というふうになってしまったんです。  国連への政府の第一次の報告書においても、...全文を見る
○吉川春子君 このことでもわかるように、やっぱり法律の改正というのが非常に求められているわけなんです。  それで、住友金属の調停開始は、均等法が施行されて八年、初めてであるという点で非常に大きな意味を持つわけですね。調停を女子差別の是正救済機関として有効に機能させるためにも大変...全文を見る
○吉川春子君 第一回の調停が行われたと聞きますが、その日にち、それと第二回、第三回の日にちも決まっていますね。じゃ決まっていることだけで結構ですからおっしゃってください。
○吉川春子君 私が把握している日時について労働省の婦人局長ともあろう方が把握していないというのは非常に驚きですね。  それで、申請者が調停の場に出席できやすいようにしていただきたいと思うんですけれども、十分に陳述できる時間を保障するような仕組みになっているんでしょうか。それから...全文を見る
○吉川春子君 女性たちの調停の出席に当たっては、ウイークデーだとちょうど仕事とぶつかるわけですね。だから、会社側に十分その時間を保障させるように指導していただきたいと思うんです。会社は調停に応じてその場に出ましょうということにしたわけですから、労働者の時間の保障もしてほしいと思い...全文を見る
○吉川春子君 大臣に今までのことを踏まえてお伺いしますが、会社のかなり上役の人と調停の場でやりとりするというのは、そこからお給料をもらって働いている者にとっては相当のプレッシャーですよね。しかし、そういうことをあえてするということには並み並みならぬ今までの経緯があったわけですが、...全文を見る
○吉川春子君 今ちょっと私受けとめにくかったんですけれども、要するにそういう場にちゃんと出席して発言もし調停がうまく進むように、そういうことを労働省としても希望している、こういうふうに受けとめていいんですね。
○吉川春子君 指導していないというのではなくて、そういうふうに労働省の方も十分に陳述ができるような時間も、それからいろいろな条件もできるような配慮をしてもらいたいと。  そういうことによって非常に不利益が与えられたり、それからなかなかその場に出席が難しかったり、そういうようなこ...全文を見る
○吉川春子君 調停はどのように行われるのかといいますと、これも国連のレポートに政府が書いていることなんですけれども、調停の中立性、公平性を担保するため、第三者機関によることが適当ということで機会均等調停機関が設けられているわけですけれども、この委員会のメンバーの選任の基準はどうな...全文を見る
○吉川春子君 労働委員会は、メンバーは労、使、中立と、三者から選ばれるという構成になっておりますが、これはそういうふうに厳密にはなっていないんですけれども、今のお話で中立公正ということで選ぶということでしたけれども、考え方としては労働委員会のように労、使、中立、こういう立場で公平...全文を見る
○吉川春子君 しかし、その内容というのは、中立公正を担保できるよう、というふうに政府自身も国連のレポートで述べているので、そういう立場で委員が選ばれているものと私は受けとめているわけです。  これはちょっと進行中の問題ですので、もう一つの問題について伺いたいと思いますが、住友電...全文を見る
○吉川春子君 この問題についてもちょっと労働大臣、お伺いいたします。  住友電工の男女差別の実態を明らかにするために、実は労働組合に対して、組合に保管する資料の開示を大阪簡易裁判所に求めているんですけれども、これは今問題にする問題じゃないんですが、その中の記述について私ちょっと...全文を見る
○吉川春子君 労働大臣、数の問題だけじゃないんですけれども、男性が二千四百人から五百人の管理職がいる、女性は十四人ないし十九人だと。その登用率が〇・五%だと。一、二数字は違うと思うんですが、労働省のつかんでいる数字と私の言っている数字は大体変わらないんですけれども、それはまあ住友...全文を見る
○吉川春子君 私、大臣はちょっとこのからくりをわかっていて委員会の席だからおっしゃっていると思うんですけれども、女性を全部一般職にやるわけですよ、均等法が導入された直後から男性は全部総合職にして。今言われた男性の一般職というのは、ちょっと語弊があるかもしれませんけれども、言ってみ...全文を見る
11月18日第131回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会 第5号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川です。  総理に質問いたします。  区割り法案は民意を切り捨てる最悪の小選挙区制を完成させるものですが、加えて憲法の十四条、四十四条の保障する一票の価値の平等も保障されないものです。  自治大臣は、十四日の当委員会の私の質問に対して、一人が一票...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、二倍をどこまで超えても構わないと、審議会が一生懸命判断されれば。どこまでというのもちょっと言い過ぎかもしれませんけれども、ではどの程度超えるまで許容できるのか、その限界があるのかないのか、その点を端的にちょっとお答えいただけますか。
○吉川春子君 私は、審議会がということじゃなくて、そういう法律についてどうかというふうに伺っているんです。  自治省の資料によりますと、一票の価値の平等を求める衆議院定数訴訟は、昭和三十五年以来、十回の総選挙について百六十八件起きているんですね。今後、小選挙区制が導入されますと...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、例えば一対二未満に全部おさまっていれば、それは憲法の保障する範囲だということで学説も判例も多くの意見も一致していますから、それは起こらないんですけれども、この法律の場合はでは起こる可能性もあるというふうに総理はお考えですか。
○吉川春子君 今度、衆議院の定数を抜本的に是正する法律だ、だから一票の価値を争う裁判というのは起こらないという確定的な御答弁はなされないというところにこの法案の持っている重要な欠陥が示されていると思います。  重ねてお伺いいたしますけれども、東京高裁が六月三日の定数訴訟で、選挙...全文を見る
○吉川春子君 私が伺ったのは、この判例が言っている要請に沿う内容に今回の法律がなっているかどうかという点です。その点はいかがですか。
○吉川春子君 審議会の皆さんがやられたという前提に法律があるわけですよね。私は審議会の皆さんがどうやられたかということを聞いているんじゃなくて、そういう法律についてどうなのかということを聞いているんであって、法律が憲法の平等原則を修正できるはずはないんであって、その点について今度...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、内閣提出の公職選挙法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案及び衆議院提出の政党交付金の交付を受ける政党等に対する法人格の付与に関する法律案に反対、衆議院提出の公職選挙法の一部を改正する法律案に賛成の討論を行います。  まず冒頭に、私...全文を見る
11月24日第131回国会 参議院 内閣委員会 第7号
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○吉川春子君 国家公務員の給与調整額についてまず伺います。  ことしの人事院勧告で給与のいわゆる調整額について「俸給表構造の変化等を踏まえた見直しを進めていく」ということが述べられています。これについて公務員労働者の間では、調整額の切り下げが行われるのではないかとの不安が広がっ...全文を見る
○吉川春子君 そうですね。  それで、職務の複雑、困難もしくは責任の度または勤労の強度、勤務時間、勤務環境その他の勤務条件に見合う賃金水準として調整数一当たり三%プラス定額というのが現在行われているわけですが、それをもし切り下げる、切り下げるとおっしゃっていないんですが、万一切...全文を見る
○吉川春子君 職務の困難性が下がっている分野などというものは、今も指摘されなかったし、そういうものが具体的にあるわけではない、そういうことであろうと思います。  もしこの基本給そのもの、それに準ずるものということの見直しか行われるとすると、その影響は毎月の手取りの給与はもちろん...全文を見る
○吉川春子君 人事院規則を国会にかけよ、このように言っているんじゃありませんよ。そうじゃなくて、給与というものは国会にかけて決まるんだから、その具体的な内容の変更にも匹敵するようなものは国会に十分判断する機会を与えるのが手続上重要なことであるから必要ではないか、こういうふうに申し...全文を見る
○吉川春子君 ネービーニュースリリースでは、その十九日、事故のあった翌日、このように言っています。明かりをつけていない船と衝突した。衝突後、不明の船にはっきりした損害もなく自力で航行を続けたと言っているわけですね。こういうマスコミ発表をしています。  これは事実と違うわけです。...全文を見る
○吉川春子君 まだそこまで聞いてないんですよ。藤丸は点灯していた、そして漁船は大破していた。こういうことは事実であったわけですね。
○吉川春子君 搭載艇のことをまだ聞いていませんよ。漁船が大破していたということは事実がと聞いているんです。
○吉川春子君 アメリカのネービーニュースリリースがうその発表をしていたということになるわけです。  課長が今大変こだわっていました灯火の点なんですけれども、十一月十一日、海上保安庁はこの事件について、藤原船長と艦長専用艇のメイソン・ウエスリー・ジョン三等兵曹の二人を見張り不十分...全文を見る
○吉川春子君 米軍は自分が灯火していたと言っているんです。米軍以外に米軍が灯火していたという目撃者を知っているんですか。
○吉川春子君 私は、総合的に証拠をどうやって調べて判断したかという質問をまだこれからするんですよ。米軍が点灯していたという証言者がいたんですか。その点だけに絞って答えてください。
○吉川春子君 本当ですか。だれですか。
○吉川春子君 人の名前を言えないというところが怪しいじゃないですか。  それでは、藤丸のことについて言いますけれども、藤丸は船上でエビの選別もしていたし、船長が灯火したと言っているだけではなくて目撃者の証言もあるわけです。  事故直前に藤丸とすれ違った瀬川汽船所属の客船せがわ...全文を見る
○吉川春子君 海上保安庁は私に対して、灯火設備があったんだと、マストが折れたんだと、米軍の。マストの灯火が衝突前には確かに点灯していたんだけれども、折れたときに消えたんじゃないか、こういうようなことをおっしゃっています。  このマストに灯火設備があったということと、灯火設備があ...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと同じ答弁を何遍も繰り返さないでください、いろいろ違うことを聞いているんですから。  その折れたマスト、それから照明器具、そういうものを押収して調べたんですね。
○吉川春子君 米軍が灯火していたという証拠がないですね。  海上保安庁作成の「藤丸と米艦船フリント艦長専用艇衝突事件捜査経過」という文書によりますと、七月十九日に両船乗組員の事情聴取と記されていますけれども、事故の翌日に米軍の乗組員の事情聴取をしたというのは事実なんですか。その...全文を見る
○吉川春子君 海上で衝突の瞬間を再現した実況見分をやっていますね。そのときに藤丸とそれからフリントの艦長艇は参加せずに、海上保安庁の船でもって艦長艇に見立ててやっていますけれども、今回の事件でアメリカへ共同捜査の要求をどうしてしないんですか。
○吉川春子君 捜査に応じるというのだったならば、その衝突の瞬間を再現したときにどうしてアメリカの搭載艇は参加しなかったんですか。
○吉川春子君 官房長官、お伺いいたします。  事故が起きましたのが七月十八日です。そして米軍の協力を得て佐世保から横須賀に入港したプリントの捜査を行ったのが八月の七日とか八日とか、随分たってからなんですね。それに至るまで捜査の要求に対してもなかなか応じない、現地の海上保安部は大...全文を見る
○吉川春子君 英語と日本語と通じなかったと言うんですけれども、その通じなかったという意味は、せがわ丸が駆けつけてきたわけです、そして米軍が逃げようとするから、逃げるなど日本語で叫んだけれども、その逃げるなという言葉が通じなかったらしくて相手は逃げたと。そういう話を私は聞いています...全文を見る
○吉川春子君 藤丸は船が大破して修理するのに何百万もかかったと私は聞いておりますが、この損害賠償その他の問題について、法律にも規定があるわけですけれども、もし御本人から申し出があれば日本政府においてこういう問題について積極的に解決するように努力していただけますね。
○吉川春子君 あと法務省だと思うんですけれども、十一月七日、佐世保海上保安部から送致を受けた検察庁は十一日、艦長専用艇の操船責任者のみを不起訴処分にしていますね。これはなぜですか。
○吉川春子君 公務であったと認定したということですか。公務の証明書が出たということなのか、どっちですか。
○吉川春子君 ちょっと要領よく答えてください。  公務中であったと判断したからじゃないんですか。
○吉川春子君 公務中であったと判断したので第一次裁判権が日本にはない、それで不起訴処分にしたということなんですが、十一月七日に送致を受けて、そして九日に公務証明が米軍から出て、十一日に不起訴処分にしたと、スピードの判断ですね。この間十分に捜査をして、これは公務中であったのかなかっ...全文を見る
○吉川春子君 公務であったという前提で伺いますけれども、それならばその事故の責任者はフリント艦長のJ・M・マッキンタイア大佐ではないですか。なぜ三等兵曹という下級階級の兵士のみの責任を問うて送致したんでしょうか。
○吉川春子君 公務という場合に、操船者が公務であればもうそれは公務なのか。例えば、その船に艦長以下女性二人を含む九人が乗っていたわけですけれども、すべて私服であったというような場合に、これはその船全体が公務のために航行していたというふうには考えられないと思いますが、そのときは操舵...全文を見る
○吉川春子君 一言だけ伺います。  公務を判断したのは、公務証明書の提出だけではなくて、独自に日本の検察庁が判断した結果である、それも含まれる、そういうことですか、イエス、ノーだけで。今回の場合です。
○吉川春子君 それならば検察庁は、アメリカの公務証明書だけに頼ってこれは公務中だと判断して不起訴処分にしたと、こういう疑いも非常に濃厚なわけです。検察庁が責任を持って、証明書もあるし自分たちもそういうふうに判断したとおっしゃらないんですからそういう可能性もあるわけですね。  時...全文を見る
○吉川春子君 今度の事件については今申し上げたようなことです。官房長官、ずっとお聞きになっておられたと思いますけれども、こういう事例において、もう何カ月も仕事ができない、奥さんも自分自身もけがをしてしまった、あげくは送検されてしまった、こういうところに置かれている藤丸の船長の気持...全文を見る
○吉川春子君 終わります。