吉川春子

よしかわはるこ



当選回数回

吉川春子の1995年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月14日第132回国会 参議院 労働委員会 第2号
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○吉川春子君 今回の地震に伴う大災害の問題について、雇用問題を中心に伺いたいと思います。  地震後、もう一月近く経過することによって問題が発展してきておりまして、特に今後は労働行政の果たす役割が非常に大きくなっていくと思いますし、全力を挙げてこの問題に取り組んでいっていただきた...全文を見る
○吉川春子君 それで、今回、雇用調整助成金のいろいろややこしい手続があって、私も何遍もこの委員会で質問したんですけれども、いろいろ特例的な対応もされているようですが、そのことはそれといたしまして、実際に雇調金、お金が企業にいつ届くのか、最短距離で何日間で届くのかということをお伺い...全文を見る
○吉川春子君 三月の中旬ぐらいと今おっしゃいましたか。
○吉川春子君 中、下旬ですね。  そして、同時に今雇調金の申し込みが殺到しているわけです。しかも、人数が物すごく少ない職員の数でやっているという実際上のことからいうと、そうすると支給が四月にずれ込んじゃうということもあるんですね。簡単でいいですけれども。
○吉川春子君 その問題は後で聞こうと思っていたんですが、わかりました。旧庁舎に窓口を設けてやる、それをぜひやってください。  それで、私もう一つ聞きたいのは、二月二十三日以降申請してさらに一カ月置く、この一カ月の期間をぜひ短縮していただきたいということなんです。そうじゃないと、...全文を見る
○吉川春子君 二月二十三日からさらに一カ月置かなきゃならない、この期間を短縮する措置をとってほしいと思うんですけれども、考え方としてはあり得ると今局長言われました。ここで結論は出ないかもしれませんが、今後この地域の雇用問題というのは長引くと思うんです。だから、そういうことも含めて...全文を見る
○吉川春子君 いえいえ、国がじゃないんですよ。会社にやらせるということですよ。
○吉川春子君 それで、今言ったような措置から漏れる、対象にならない労働者というのがかなり多数いるんです。その問題について次に伺いたいと思います。  雇用調整助成金の対象になるのは常用労働者だけで、パート、臨時の労働者、家内労働者、これは対象にならないですね。ちょっと確認だけ。
○吉川春子君 それで、パートの労働者は、先ほどのダイエーの例でも明らかなように、ダイエーという意味じゃないんですけれども、簡単に解雇されたり、雇用保険にも入っていない人が圧倒的に多いし、今回も電話相談などもされているのを聞きますと大変な目に遭っているようです。こういう人々に対する...全文を見る
○吉川春子君 大体どういう対応の仕方かというのは午前中からもう何遍も伺いましたけれども、しかし職業訓練と簡単におっしゃいますけれども、今度震災に遭われた方々が転職するに当たって、広域というのも難しいし、じゃ仮に職業訓練を一斉に御希望になったら受け入れる体制なんかないじゃないですか...全文を見る
○吉川春子君 私は従来どおりの失対事業をやるべきだという考えでもないんですね。そういうことも必要だと思うんですけれども、特に今おっしゃったのは公共事業、土木事業ですよね、言ってみれば。女性とかホワイトカラーとか、そういう人たちにはちょっとほど遠いような仕事が中心にならざるを得ない...全文を見る
○吉川春子君 局長じゃなくて大臣に、政治的な立場で。今までの枠組みの中だとそういう答弁なんですよ。だから、大臣に答弁していただきたいんですけれども、やっぱり新しいところに踏み出すというのが政治家の仕事ですよね。だから、そういうことを含めて、今私の言ったようなことをぜひ大臣として検...全文を見る
○吉川春子君 ぜひお願いいたします。  それで、障害者の雇用維持の問題について先ほど御答弁いただきましたが、これは大臣にのみ一言、障害者の雇用維持のためにも労働省は全力を尽くす、こう言っていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○吉川春子君 広報の徹底の問題で最後に伺いたいと思うんですが、現地の職安に参りましたら、何か職安に行くとお金をくれるそうだといううわさが広がって、八百人の方が押しかけて、長蛇の列ができて対応に追われたということだそうです。要するに、どういう制度があり、どういう措置を今政府がとって...全文を見る
○吉川春子君 最後に要望しておきます。  職員の方々が過労死になるんじゃないかと思うほど事務量がふえて、大体ことしから職安というのは事務量がふえて、人手もささやかながらふえたぐらいなんですけれども、ともかくここでパニック状態と思われるような事務量です。そこで懸命に所長以下頑張っ...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
02月17日第132回国会 参議院 地方分権及び規制緩和に関する特別委員会 第3号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  三人の参考人にお伺いしたいと思うんですけれども、まず共通の問題として、地方自治と地方分権はどう違うのかという点をお伺いしたいと思うんです。  地方自治の制度が憲法に取り入れられて、これは戦前になかった制度ですけれども、まさに民主主義...全文を見る
02月28日第132回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○吉川春子君 私は、このたびの災害で亡くなられた皆さんに心からお悔やみを申し上げ、被災された皆さんにお見舞いを申し上げます。  総理、二十四日、総理の諮問機関である阪神・淡路復興委員会の会合が持たれ、緊急を要する課題として、空洞化が進む神戸市を中心とする被災地の経済復興と雇用問...全文を見る
○吉川春子君 今回の震災では、とりわけ中小零細企業が大きな被害をこうむっております。  そこで、まず神戸市にある事業所及び従業員数のトータルと、事業規模一人から四人、五人から十九人、二十人から二十九人のそれぞれの事業所の数、従業員の数を御報告ください。
○吉川春子君 今お聞きいただきましたように、神戸市では従業員十九人以下の事業所は九五%、そこで働いている人は五一%。この復興が経済復興のかぎだと思います。  これらの被災状況はどうなっていますか。例えば神戸市経済局と商工会議所の調査で商店街や小売市場の営業再開、復興状況はどうな...全文を見る
○吉川春子君 今、大臣の御報告にもありましたが、商店街が大変大きな被害を受けていて、まだ再開に達していないところが多いということがわかります。零細企業、商店街の事業の再開は、総理も今おっしゃられましたように、経済復興、そして雇用確保の上でも重要なかぎを握っております。  通産省...全文を見る
○吉川春子君 私は何遍か現地に参りまして、業者の方からこういう声を聞きました。避難所のパン、給食、毛布などの寝具などを大企業や大手に一括発注しているけれども、地元の業者になぜ発注してくれないんだろうか、こういう声です。  地震直後はともかくとして、今後、地元業者も立ち上がり、さ...全文を見る
○吉川春子君 労働省に伺います。  被災により失業者がかなり出ておりまして、神戸の職安には長蛇の列ができ、職員は対応のために不眠不休で働いておられる姿を私も見てまいりました。  そこで伺いますが、これまで地元の職安に相談に訪れた数、雇調金支給申請数、失業給付支給実績等について...全文を見る
○吉川春子君 職員の数が絶対的に足りないわけなんです。そして実態もつかめない状況であるわけです。  今後、震災によって、労働省、どういう新たな行政ニーズが出てきますか。
○吉川春子君 現在でも応援体制でやっているんですけれども、賄うには限界があるわけです。専門的な仕事はともかくとして、書類の整理とか単純な受付とか、短期間に被災者の失業された方々の中から教育をしてその人員を確保すると、そういう方向もぜひ考えていただきたいと思いますが、いかがでしょう...全文を見る
○吉川春子君 労働省に限らず、今回の地震で被災地の復旧、被災者の救援のために行政ニーズが各省庁でふえていると思います。それに対応するための新たな人員も、今、労働大臣がおっしゃいましたように、必要が出てこようと思いますが、合省庁にそれぞれ報告していただきたいと思いまつ。建設省、法務...全文を見る
○吉川春子君 今、報告していただいた中でも、非常に行政ニーズがふえていますし、一方では被災地に多くの失業者が出ていることも事実です。これらの方々に雇用の場をどう保障するかというのが今後大問題になると思いますが、一九八九年サンフランシスコ・ロマプリータ地震、それから昨年のロサンゼル...全文を見る
○吉川春子君 労働省、非常に不勉強ですね。  アメリカでは一九三〇年代の例の恐慌のときに、ニューディール政策で基本方向として、アメリカの国民の経済保障は雇用による保障、なかんずく公的雇用による保障に求められるということで、失業者の最高三〇%を雇用したということも物の本には書いて...全文を見る
○吉川春子君 被災者の失業救済という側面と、これから行政ニーズにいかに的確にこたえるかという、その両面から今後ぜひ検討していただきたいというふうに思います。  それで、障害者、お年寄りのケアの問題について伺いますけれども、今度の震災は弱者ほどひどい目に遭っています。どのような障...全文を見る
○吉川春子君 関連質問をお願いします。
○吉川春子君 厚生大臣に伺いますけれども、私も現地へ行って実態をつかんできましたら、障害者の方は避難所に避難されていない方もなかなか多いんですね。避難所に避難されていても実際に二階にいますと、一階に食事が来る、トイレがあるということで、車いすやつえがないと一階に行けないとか、ある...全文を見る
○吉川春子君 自治体が非常に少ない人数の中、懸命に努力しておられるわけで、そういう自治体がさらにヘルパーをふやすためには例えば財政措置が必要であるとか人件費が欲しいとか、そういうこともあると思うんですね。そういう自治体の要望にこたえて、ぜひ国でも人件費補助その他の点についてお考え...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
02月28日第132回国会 参議院 労働委員会 第3号
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○吉川春子君 政府は、現在、公共職業安定所に多数の求職者が来所しており、多数の失業者が発生している状況にある、今後もさらに多数の失業者が発生することが見込まれるために、雇用の場を確保することが必要として、今回の立法措置に踏み切ったわけで、まさに大変な事態であると思います。  そ...全文を見る
○吉川春子君 どうぞ。
○吉川春子君 実際どれくらいの数字が大企業で雇用されている労働者かというその数はわかりませんか、震災地での。
○吉川春子君 それから、主な企業の下請企業数と従業員数はわかりますか。
○吉川春子君 通告してあるんですけれども、その実態の数字がわからないのでは大変遺憾だと思いますが、じゃ先へ進みたいと思います。  労働省に伺いますけれども、今回の法律によって、この失業者をどの程度吸収できると予想しておられますか、それを聞きます。
○吉川春子君 吸収率を四〇%にするということですけれども、従来の例からいって、今二つの法律があるわけですけれども、どの程度吸収されているんでしょうか。
○吉川春子君 何%ですか。
○吉川春子君 吸収率四〇%と決めても、その十分の一程度ですね、実際に吸収されているパーセントというのは。ですから、この法案の積極的な意味というのは認めるんですけれども、実際上の効果という点で、やはり今回のように震災地で大量の失業が予想されるわけですから、この吸収率を高めるというの...全文を見る
○吉川春子君 大臣にお伺いしますけれども、失業者を公共事業に吸収するということは非常に重要なことだと思うんです。だから、そういう点で、やはり法律のいろいろな限界はあるにいたしましても、実効性を高めるということで、大臣としても特段の努力をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○吉川春子君 本法の施行により、どの程度の事務量がふえると計算しておりますか、これは国家公務員の事務量です。
○吉川春子君 今おっしゃったような広報活動、そういうものを含めますと、やっぱりかなりの事務量が出てくると思います。労働省の場合は、昨年来の法案の改正でまず事務量がすごくふえている。そして今度の震災で物すごくふえている。そしてまた新たな立法その他の対応によって非常にふえている。先ほ...全文を見る
○吉川春子君 労働省に限らないんですけれども、公務員やらその他の民間の労働者もそうだと思いますけれども、地方公務員も含めて過労死寸前の状態でこの震災に対応して働いておられるという実態を見て、やはり人的確保というのは非常に重要だと思います。  それから、公共事業への吸収ということ...全文を見る
○吉川春子君 女性が不可能とかと言っているんじゃありませんが、やっぱり中心はそういう男性の力仕事ということなので、今申し上げましたような方々についての公的就労の場というのもひとつ今後の検討課題として大臣ぜひ御検討いただきたいと思います。  もう一つ、時間の関係で続けて質問いたし...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
03月10日第132回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川です。質問させていただきます。  黒川公述人にお伺いいたしますが、行政改革について過剰な規制はやめ、政府がやらなくてもいい部分もやめて、しかし都市計画は行政の責任でやるべしと、こういうお話でした。  阪神・淡路大震災の復興に関する問題について伺い...全文を見る
○吉川春子君 その点についてどうお考えなのか、ちょっとお伺いしたいと思います。
○吉川春子君 終わります。
03月10日第132回国会 参議院 労働委員会 第4号
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○吉川春子君 今回の法改正で、特定不況業種、それから特定雇用調整業種に係る事業主の雇用する労働者の失業予防、雇用機会の増大のために出向、再就職あっせんにより特定雇用調整業種等事業主から労働者を受け入れる事業主に対して労働移動雇用安定助成金を支給することとしていますが、具体的にどん...全文を見る
○吉川春子君 どういう業界、どういう業種ですか。具体的に伺います。
○吉川春子君 労働大臣が指定をするということを予定している企業の中には、内部留保をふやしている会社も対象になるんでしょうか。  例えば、大手鉄鋼五社は、最近の報道によると、今期三月期決算見通しを発表しましたけれども、新日鉄は黒字と。それから高炉五社は来期はそろって黒字になりそう...全文を見る
○吉川春子君 必ずしも黒字だからだめとか、すごく不況で困っているとか、こういうことだけが基準ではないわけですね。端的に言ってください。
○吉川春子君 海外に生産拠点をどんどん移している企業があるんですけれども、そこで、海外で新たに雇用をつくり出しているわけです。  例えば、さる大生家電メーカーなんですが、ヨーロッパ、北アメリカ、アジアに二十五の生産拠点を設けて三千六百四十四人の海外の労働者を雇い、国内ではリスト...全文を見る
○吉川春子君 いろいろ周りのことはわかってますのでいいんですが、端的に伺いたいんですが、海外にどんどん進出して、数十社海外拠点を設けて、そして現地での雇用を何千、何万と行っていると。しかし、日本の国内では出向、それから早期退職あるいは首切り、そういうことをやってリストラをしている...全文を見る
○吉川春子君 大臣にお伺いいたします。  先ほど労働力の流動化を進める法律ではないというふうにおっしゃいましたが、それはそれとして伺っておきますが、大企業の海外進出を非常にしやすくすると、国内でのリストラをやりやすくするというこの法律は、そういう性格の法律なんでしょうか。要する...全文を見る
○吉川春子君 しかし、不況でなくてもいい、黒字でもいい、内部留保はあってもいい、海外でどんどん雇っているけれども国内で減らす、そういう企業に出すということであれば、本当に失業予防とか雇用を真剣に確保するとか、そういう立場からのではなくて、やはり企業の方に、どういうふうにリストラを...全文を見る
○吉川春子君 今報告していただいたとおり、出向というのは大企業が圧倒的に多いんですね。今引用されました雇用管理調査報告にも書いてありますけれども、規模が大きくなるほど出向させた率がふえ、出向形態別の一時出向、退職出向もふえているわけです。それで、出向の場合はやはり不利益を伴うもの...全文を見る
○吉川春子君 転籍出向というのは、要するにもうそこが首になって違う企業に行くということですよね。だから、解雇と実際上は同じなんですけれども、それを業務命令で一〇%やっているという数字は非常に重要だと思います。  そしてその次に、出向の転籍への切りかえも一一・〇%あるということで...全文を見る
○吉川春子君 業務命令なんでいったら、もう業務命令でみんな名前書くわけですから、本人の署名があっても本当の意味の同意であるかどうかということはわからないわけですね。  それで、大臣にお伺いいたしますけれども、本当に本人の同意が出向に当たっては得られているかどうかという確認は、本...全文を見る
○吉川春子君 労働省の委託調査でも定年前一〇%、それから、そのほか一一%が業務命令で同意させられちゃっているという数字があるんですけれども、こういう人たちが労働基準監督署に、自分はそういうふうに無理やりにやられちゃったというような相談に来ているんですか。
○吉川春子君 いや、来ているか来ていないかでいいんですよ。
○吉川春子君 労働省は、その数をつかんでおりません。ちょっと時間がないので、レクで聞いたものですから、それを言います。  大臣、要するに、それだけ実際には、移籍出向で本人の同意がなければならないにもかかわらず、その同意を得ていないということがあるわけですよ。だから、本当にその本...全文を見る
○吉川春子君 労働組合も、本人がもう会社からぎりぎり責められて同意をして署名した後、労働組合が出てくる、こういう報告も私のところには来ているんです。  だから、労働組合やらに任せるのではなくて、やっぱり労働省が国のお金を出すわけですから、ちゃんと同意していないと出せないわけでし...全文を見る
○吉川春子君 私は、やはり労働組合に任せるのではなくて、労働省みずからが本当に任意による同意なのかということをきちっと確かめるという方法も考慮した上で、もしこの法を執行するのであればやるべきだということを強く要求をしておきます。  それで労働大臣、労働基準法が何回か改正されまし...全文を見る
○吉川春子君 一日十二時間働く、そして昼も真夜中も働くと、交代で。そういうのが人間の生理とかあるいは人間らしい生活を行うとか、あるいは女性であれば育児もあり家事もあり、男性も今育児も家事もやっていただかなければなりませんけれども、そういう人間らしい生活が十二時間労働の中で可能にな...全文を見る
○吉川春子君 大臣、私あと二問大臣にいたしますので、局長は答えないでくださいね。  要するに、休日がふえるとおっしゃいましたけれども、じゃ週のうち四日間は保育所も行けない、子供の面倒も見られない、家族と夕飯も一緒に食べられない、そういう生活を週のうち四日間やって、あとは休みだか...全文を見る
○吉川春子君 私、あえて厳しいことを申し上げます。社会党の労働大臣の御答弁とは私はとても思えないんです、そういうのは。本当に労働者が聞いたら泣くんじゃないですか。本当にそんな十二時間労働を、週四日十二時間労働をやって、あと三日休ませるからいいんだと、こういうようなことをやっぱり私...全文を見る
○吉川春子君 補助金の点はいかがですか。
○吉川春子君 納得できないが、終わります。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、特定不況業種等関係労働者の雇用の安定に関する特別措置法及び雇用促進事業団法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  反対理由の第一は、本法律案が労働者保護と相反する出向、配転、就職あっせんを雇用対策の名のもとに法律で認知し、労働...全文を見る
03月14日第132回国会 参議院 労働委員会 第5号
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○吉川春子君 過労死の新しい認定基準、基発第三十八号についてお伺いいたします。  まず大臣、今回の改定の目的、理由を伺いたいと思います。  昨年の十二月十六日に「脳・心臓疾患等に係る労災補償の検討プロジェクト委員会検討結果報告」によりますと、同委員会の設置目的は、近年、この認...全文を見る
○吉川春子君 一九九三年の過労死による労災認定申請に対する審査会の裁決件数は四十四件で、すべて棄却の裁決がされました。  今回、新認定基準が仮に適用されていたら救われる事例が可能性としてふえるのですか。
○吉川春子君 今回の改正点は四つありまして、業務の過重性を客観的に評価するために同僚等の年齢、経験を考慮することとした点。二番目は、発症一週間前の業務を付加的にではなく総合的に評価することとした点。三番目に、質的に著しく異なる業務の評価について、専門医評価の重視。四は、継続的な心...全文を見る
○吉川春子君 四つの改正点の中でも、一週間という項目に関してはより多くの事例が救われる可能性が強いんですか。
○吉川春子君 プロジェクト委員会の検討結果では、この間判例で確立されてきた過労死認定の論拠が無視されています。  判例では、イ、共働原因で相当因果関係が成立する。ロ、業務過重性の判断は当該労働者にとって過重であれば足りる。ハ、期間に関係なく疲労の蓄積やストレスを認める。ニ、疾病...全文を見る
○吉川春子君 検討されたそうですけれども、判例の見地が生かされていないと私は今回のその新認定基準を見て思うわけなんです。  続いて質問いたしますが、大臣、去年六月の当委員会において、私の質問に答えて当時の鳩山労働大臣がこのようにおっしゃったんです。「救済すべきでない者を救済する...全文を見る
○吉川春子君 その日常業務とは、通常の所定労働時間内の所定業務内容を言うというふうになっているわけですね。倒れる前の一週間、所定内労働時間の所定業務をこなしていただけでは過労死の認定はされないということだと思うんですが、しかしこれは、新しい変形労働時間制などがどんどん取り入れられ...全文を見る
○吉川春子君 阪神・淡路大震災に伴う労災保険給付の請求と支給決定件数、数字を御報告いただきたいと思います。
○吉川春子君 それで大臣、現行法の枠を超える問題ですのでぜひ大臣にお伺いしたいと思うんですけれども、今回、労働省も阪神・淡路大震災の問題についてはかなり弾力的に労災を適用したというふうに聞いておりますが、問題はメリット制なんですね。労災認定されると、その結果保険料の引き上げにつな...全文を見る
○吉川春子君 手続の迅速化の問題について先ほど同僚委員からもいろいろ出ましたので、私は端的にお伺いしたいんですけれども、なぜこんなに時間がかかるかということなんです。  私の調査では、昭和五十六年以降、審査官処理期間調査結果をまとめてみますと、六十一件中、一年以上未決が二十三件...全文を見る
○吉川春子君 過労死弁護団のことは専門的、医学的な問題なんですか。
○吉川春子君 私の指摘したものは稟伺の事案ではないということのようですね。  それで、最後に資料の公開についてお伺いいたしますけれども、資料の公開がなされないために非常に困っているわけですわ。この資料の公開をぜひ積極的にしていただきたいと思いますが、いかがですか。
○吉川春子君 今、局長を言われましたことを現場に当てますと、公開できなくなっちゃうんですよ。  平成五年一月二十日の基発三八号、「小委員会報告を踏まえた労災保険制度の適切な運用について」によりますと、労働基準行政機関の所持する文書の開示は、「労働基準行政機関として調査検討が十分...全文を見る
○吉川春子君 最後に。労働省の段階で現場で個々のケースでとかおっしゃいますけれども、どこか資料を開示した例があるんですか。一件もないでしょう。その点を問題にしているんですよ。  どこかで出していてどこかで出していないという問題じゃなくて、労働省の段階では全く出していないんですね...全文を見る
○吉川春子君 ゼロですね、ゼロですね。
○吉川春子君 大臣に最後にお答えいただいて、終わります。
03月15日第132回国会 参議院 地方分権及び規制緩和に関する特別委員会 第4号
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○吉川春子君 国民総背番号制の問題について伺いたいと思います。  自治省は平成七年二月に、住民記録システムのネットワークの構築等に関する中間報告を発表しました。ここで検討されている住民基本台帳番号制度は、生まれたばかりの赤ん坊に一つの番号をつけて、それが一生その人を識別する番号...全文を見る
○吉川春子君 内政審議室にまずお伺いいたしますが、八九年二月に行われた税務等行政における共通番号制度に関する関係省庁連絡会議に出席した省庁の名前と座長、これをお答えいただきたいと思います。
○吉川春子君 連絡検討会議における検討に資するために、関係省庁の課長クラスから成る幹事会を設置されていますね。技術的、専門的課題について検討を進めておりまして、各省庁のデータを一元化するということを念頭に置いて連絡会議を開かれているものだと思いますが、総務庁にお伺いいたします。 ...全文を見る
○吉川春子君 総務庁がそういうお答えでございましたので、私きのうの夜遅く、各省庁を煩わせまして数字をつかみました。例えば、運転手管理、警察庁は六千七百二十九万。法務省、日本人出帰国記録四千六百七十四万件。旅券管理、外務省が二千六百七十六万件。大蔵省の納税者原簿が約千三百万件、これ...全文を見る
○吉川春子君 全部のデータを、今私が読み上げましたこの膨大な行政が持っているデータを一元化する、そしてしかも住民基本台帳と結びつけるなんということは、もうまさにプライバシー保護にとどまらないわけです。こういうことを即刻中止していただきたいということを今質問したんですけれども、これ...全文を見る
○吉川春子君 重ねて山口長官、さっき私がちょっと部分的に申し上げた社会党のこの基本的な考えは今でも変わりありませんね。
○吉川春子君 自治大臣にお伺いいたします。  つまり、今申し上げたような重要な問題が含まれているわけなんです。一億二千万の国民をすべていろんな各省庁の持っている、今十何億になるかしら、そういうものと結びつけて、それを統一的に把握するということは非常に重要な問題なんであって、その...全文を見る
○吉川春子君 自治大臣にもう一点伺いますが、端的にお答えいただきたいと思います。  自治大臣としては住民基本台帳のデータだけであって、ほかの省庁の持っているさまざまなデータと結びつけるということは考えていない、このようにとらえてよろしいですか。
○吉川春子君 終わります。
03月16日第132回国会 参議院 労働委員会 第6号
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○吉川春子君 きょうは、二つの失業対策問題について質問いたします。  一つは若年労働者、もう一つは高年齢労働者についてです。  空洞化、リストラに加えて、阪神・淡路大震災による失業問題が社会問題になっていますけれども、ことし一月の完全失業率及び十五歳から二十四歳の完全失業率の...全文を見る
○吉川春子君 三月は卒業の季節で、既に高校の卒業式も終わっているところもあるんですけれども、ことし卒業する高校生の就職の内定状況について、数字を文部省から伺いたいと思います。
○吉川春子君 私は、ことし一月下旬に自分の住んでおります埼玉県におきまして、共産党の県委員会とか阿部幸代事務所と協力して、実は高校生の就職状況を調査しました。県下の公私の百七十六全日制高校に対して就職決定状況を文書でお伺いしたところ、百四十三校、八一・三%の高校から回答をいただき...全文を見る
○吉川春子君 同じく回答の中で、ある工業高校では、従来のロボットや機械修理などの工場が海外に移転して卒業生の職種が狭まっている、より高度の技術者を養成することが必要となれば高校三年間でできるのか工業高校の授業内容や存立まで危ぶまれることになるのではないかと、空洞化の心配を語ってい...全文を見る
○吉川春子君 失対制度調査研究会報告は、激変緩和措置として特例給付金、暫定的な就労機会の提供、生活相談員の設置、任就事業、この四つを挙げていますね。特に暫定的な就労機会の提供につきましては、「終息時に六十五歳未満の紹介対象者に対しては、就労することによってある程度の収入を得られる...全文を見る
○吉川春子君 とても納得できない答弁なんですが、失対就労者の年収は年間二百六十二万円でそのうち二百四万円が失対からの費用だと。これらの方々は、先ほど来のお話にありますように今となっては民間への再就職は非常に困難、絶望的であり、無年金者も一三%、公的年金受給者もそのうちの約六四%は...全文を見る
○吉川春子君 失対に就労されている方々の働く権利を守っていく、今後とも基本的にはそういう立場ですね、大臣、いかがですか。大臣の答弁をお願いしたいと思います。
○吉川春子君 暫定事業を自治体が勝手に廃止することは許されないと思うんです。五人くらいならもうやらないとか、こういうような自治体がもしあるとすればそういうのはけしからぬことでして、やっぱり一人でも働きたい人がいれば事業主体にやらせる、こういう姿勢でぜひ指導をしていただきたいと思い...全文を見る
○吉川春子君 最終的に自治体の御判断という意味が、憲法で言う地方自治ということですべての問題に係る御発言としてならばともかく、政府がこういう形で暫定事業をやる、そして最後まで激変緩和という形でやるということをおっしゃっておられるわけですから、やはり効率的なことだけを前面に出して事...全文を見る
○吉川春子君 自治体にげたを預けるということじゃなくて、やはり考え方として激変緩和、さっき大臣が言われました二つの観点、そういうことを基礎に置きながら自治体の指導といいますか対応といいますか、そういうことをやっていかなきゃいけないんじゃありませんか。
○吉川春子君 暫定的な就労対策は、緊急失対法と失対事業を廃止する代償措置として今もお話がありましたように実施されるものですけれども、暫定的な就労対策に就労を希望する人の権利が保障されなくてはならないという点は今私が追及したとおりですが、私の手元に実は切実な要求がいろいろ届いている...全文を見る
○吉川春子君 今私が申しました要求をぜひ考慮して、生活できる水準を維持していただきたいということを要求しておきます。  そして同時に、失対をやめざるを得ない人々に対しては退職金特別給付としてぜひ三百万円以上の保障をしてほしいとかあるいは残年数一年百万円を加算してもらいたいとかこ...全文を見る
○吉川春子君 もうこれで職につけなくなっちゃうという人にとっての五百五十万という額は十分な額と言えるんでしょうか。失礼ながら、国家公務員の退職金その他に比べたりいろいろしますと、この額でこれからもう一生暮らしていけるという、それで年金もない、年金もごく少ないというような実情を考え...全文を見る
○吉川春子君 最後に。ともかく私は、この数字の問題についても、今後まだ時間があるわけですから、できる限り当事者の、就労されている方々の御意向が反映されるように努力していただきたいということを申し上げます。  歴史のある失対事業がまさに打ち切られようとしている、そういう歴史的な場...全文を見る
○吉川春子君 終わります。     —————————————
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、緊急失業対策法を廃止する法律案の反対討論を行います。  我が国の失対事業は、本法律を根拠に行われてきましたが、その意義は極めて大きいものがありました。しかし、昭和四十六年、新たな失業者の本事業への就労の道が閉ざされました。また、高齢化、...全文を見る
03月17日第132回国会 参議院 労働委員会 第7号
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○吉川春子君 まず最初に、ILOのパート労働条約についてお伺いいたします。  政府が昨年六月二十四日、この条約に棄権という態度を表明しましたけれども、その理由についてお伺いいたします。
○吉川春子君 簡単にでいいんですけれども、一番国内法との整合性で問題になった点は幾つあって、どこですか。簡単にお願いします。
○吉川春子君 我が国の国内法といろいろ抵触するということで批准しない理由を述べられたわけですけれども、今約一千万に近いパート労働者がおりますが、今もありましたように、フルタイム労働者と比べて非常に権利が劣悪だということです。パート労働者の権利を保障するというのは国際的な世論でござ...全文を見る
○吉川春子君 前向きにこの問題を進めていっていただきたいと思います。  それで、私はアルバイトスチュワーデスの問題についてお伺いいたします。  きょうは関係者もお見えになっておりますが、日航、全日空、日本エアシステムなどでこの制度を導入いたしました。浜本大臣は八月二十三日の記...全文を見る
○吉川春子君 JALではアルバイトスチュワーデスを国内線に利用して、ことし四月から、六千名のうち今まで国内線のみに乗務していた正社員のスチュワーデス二百三十名を全員国際線に回すことにしております。実は昨年の夏、国内線限定乗務廃止の方針というのを出されて、そして早期退職優遇制度もつ...全文を見る
○吉川春子君 私、具体的な問題について伺いましたので、抽象的な論は結構なんです。  大臣、こういう事態が実際に起こっているわけですよ。もし具体的な事情を知らないというんだったら、その具体的な事情をつかんでいただきたいし、仮にもう国内線にしか勤務できない人たちがいて、それが全部国...全文を見る
○吉川春子君 これは期待するだけでは、もうそういうことでは済まない問題になっていて、労使の問題で解決するということ、それはもう一つありますけれども、今まさに政府が進めている方向とも違うということであるし、今局長は実態をつかんでいないというんですから、ぜひ実態をつかんでいただきたい...全文を見る
○吉川春子君 ぜひ実情を把握して、その後問題が明らかになったら適切に対応していただきたいと思います。  それで、続けて伺いますけれども、日本航空国内線スチュワーデスは一人も正社員を採用せずにすべて契約のスチュワーデスを採用するということを決めたわけで、今大臣がおっしゃられた若年...全文を見る
○吉川春子君 今JALの場合の例で申し上げたんですけれども、ほかの会社では三年後正社員に採用するかどうかということが不明確な会社もありますので、今松原局長が言われたように、ぜひ見守ってきちんとその点は指導していただく必要があると思います。  しかし同時に、だからといってこの三年...全文を見る
○吉川春子君 契約スチュワーデスを採用するときには、三年後は本人の希望とか適性とか勤務実績を見て正社員にする、こういうふうに言っておいて、そしてその時が来たら解雇というか契約はもう終了しました、三年で終わりですというふうに言うことは許されないと思うんです。といいますのは、契約スチ...全文を見る
○吉川春子君 三年で契約を終わりにしちゃうということは若年定年制にひっかかる、ひっかかればそれはもうよろしくないということで、その後正社員への道というのを切り開いたと思うんですね。  そういうことから考えても、やはり三年たったときに、じゃこれで契約期間は終わりですと、まあ一年ご...全文を見る
○吉川春子君 この論争はまた別の機会にさらにやりたいと思うんです。  JAL、JAS、ANAと契約スチュワーデスが社会問題化しているんですけれども、その勤務時間、労働時間の点からいって、これは短時間労働者について規定したパート法の適用はあるんでしょうか、いかがですか。
○吉川春子君 それで、同じ勤務についているのにアルバイトスチュワーデスの賃金は大変安いわけなんです。これはJALの場合ですけれども、基本給がなしで全額時給なんです、一時間幾ら。地上勤務の場合は時間当たり千百円、乗務のときは千八百円。大体月額十九万円ぐらいの収入なんです。これに比べ...全文を見る
○吉川春子君 例えば、ジャンボならジャンボにアルバイトスチュワーデスと正職員のスチュワーデスが乗っていると。そして、その仕事に違いはもうほとんどないと思うんです。同じことをやっていて、そして緊急の事態にも、じゃ私アルバイトですから緊急の事態にはお客さまの脱出の誘導はいたしませんと...全文を見る
○吉川春子君 それでは松原局長に伺いますけれども、労働省は指針として、その前はバランスじゃなくてイコールだったんですよ、行政指針が。  そうすると、その判断は労使に任せるんですか。あれは行政がバランスがとれているかどうかということを判断して指導するというそういうものでしょう。労...全文を見る
○吉川春子君 端的に伺いますが、バランスがとれているかどうかというのは会社に判断を任せるということですか。
○吉川春子君 これで終わります。  ちょっともう時間切れになりましたけれども、スチュワーデスという仕事は、アルバイトであろうとなかろうとそんなものは関係なくて非常に重要なことが任務としてあるということが一点。それから、今のアルバイトスチュワーデスの待遇は余りにも正規の職員との間...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
03月22日第132回国会 参議院 本会議 第13号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、政府予算三案に対し反対の討論を行います。  本国会における最大の課題は、言うまでもなく阪神・淡路大震災の救援、復興です。同時に、地震国日本で再びこのような痛ましい被害を出さないため万全の措置を講ずることであります。  ところが、大震災...全文を見る
03月28日第132回国会 参議院 労働委員会 第8号
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○吉川春子君 中小企業退職金共済法が改定されるわけですけれども、この制度を創設した目的と果たしている役割についてまず伺いたいと思うのです。  労働省は、従来中小企業は大企業と比べて労働条件や福利厚生面で格差がある、格差是正を行うことが行政の一つというふうに言ってきましたし、また...全文を見る
○吉川春子君 それでは、この制度を利用している事業所と従業員の規模別の実績をお伺いしたいと思うのですが、事業所で言うと一人から四人、五人から九人、十人から十九人、二十人から三十人、こういう区割りで事業所の数とそれから労働者の数、お示しいただきたいと思います。
○吉川春子君 そうしますと、中小企業とはいっても中というよりは小、零細規模の事業所、あるいはそこに働く従業員の方の利用率が、事業所でいくと私の計算ですと八六%ぐらい、それから労働者の数でいうと七三%ぐらい、こういうことになりますか。
○吉川春子君 まさに小規模事業所とそこに働く従業員の方が主として利用している制度なんですね、これは。  今回の改正は、先ほど来からお話がありますように、利回りを四・五%に削減して、既に六・六%であったものを五・五%に切り下げられた現行であるんですけれども、そういう契約をしている...全文を見る
○吉川春子君 現行五・五%の前にさらに六・六%ということが五年前まではあったわけですね。その率で計算しますともっとその差が大きく今回の改悪によって開いてくる、こういう結果になると思うんです。  大臣、今まで伺った数字をもとにお伺いしたいんですけれども、まさに小、零細企業の労働者...全文を見る
○吉川春子君 先ほど五・五%という数字をお示しになったんですけれども、六・六%で運用した場合どうなりますか。ついでに伺っておきたいと思います。
○吉川春子君 大臣、先ほどお伺いいたしましたけれども、要するに、退職金のこの表を、こういうパンフレットによって何年預けると幾らですよという別表がここに書いてありまして、そしてこれに基づいて、ああそうか、これだけ受け取れるのかと思って掛けていたわけなんですね。  そうしたら、五年...全文を見る
○吉川春子君 退職金規定を持っている企業の場合に、この中退金を利用している企業は、中退金制度だけで実施する場合と、それから自社の退職金制度と併用する場合と両方あるわけなんですね。自社の退職金制度に基づいて何年勤めて何年後に例えば九百万の退職金になりますよと、こういうふうにしている...全文を見る
○吉川春子君 就業規則の決め方によって、企業がその差額を負担する場合と、それから労働者本人がもろに減少した金額を受けとらなければならないと、そういう二通りの例が出てくるのは明らかなんです。そうしますと、今回法律によって四・五%に下げられちゃって、併用する企業については自分が負担し...全文を見る
○吉川春子君 就業規則を変えろなんて、退職金を切り下げろみたいなことを局長がおっしゃるというのは、これはよくないんじゃありませんか。
○吉川春子君 そして、中退金だけで退職金を払うというふうにしている企業については、じゃ今までどおりの例えは六・六%の運用利回りで退職金を何年後かに払おうとする場合には、今度はその掛金をふやしていかなきゃなりませんね。今平均八千円と言われますけれども、この八千円をどの程度引き上げれ...全文を見る
○吉川春子君 いずれにしましても、企業にとっては掛金の引き上げということをしない限りは従業員に対してこれまでどおりの退職金が支払われなくなるという点で、非常にその負担が増すと思います。  で、この負担を事業主にかけないためにどうすればいいかということなんですけれども、労働省から...全文を見る
○吉川春子君 国でもしその補助金を出すとして、幾らくらい必要なのかという数字についてお伺いいたしますけれども、平成六年度、七年度で大体赤字の額はどれぐらいになるんですか。
○吉川春子君 そこで、大臣にお伺いしたいんですけれども、二百五十億とか四百億とかいう数字ですね。ちょっとほかの補助金に置きかえてみたいんですけれども、この中退金の制度は中小企業の支援策だと言われました。  それで、大企業に大体どういう補助金を幾ら出しているか。いろいろあるんです...全文を見る
○吉川春子君 制度の性格上ということではなくて、それまで出してきたものを打ち切っているわけなんです。だから私が言っているのは、今回それをまた復活させて補助金を出すようにしたらどうかということで、制度の性格として出せないということではないんではありませんか。
○吉川春子君 例えば、これは東京商工会議所の退職金共済制度のパンフレットですけれども、今回四・五%に引き下げるということで、全く民間でやっている制度と同じになるんですね、率が。そういうことは結局公的な退職金制度としての魅力が大変薄いものになる。これはもう本当に、民間の退職金制度で...全文を見る
○吉川春子君 中退金というのは、全国各都道府県に事務所があって、そこで相談に乗ったりいろいろ制度を普及したり、そういう手足というのは全くないわけですね。そして、民間の場合は都道府県にかなりそういう制度というのがあって、そういう点でいうと、むしろ中退金の方が手足がないというだけ加入...全文を見る
○吉川春子君 大臣に伺います。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、中小企業退職金共済法の一部を改正する法律案に反対する討論を行います。  労働省は、中小企業は大企業と比べて労働条件や福利厚生面で格差があるため、格差是正を行うことが行政の柱の一つと公言し、新卒者の人材確保のためにも魅力ある中小企業づくり...全文を見る
○吉川春子君 レディス・ハローワークについてお伺いいたします。  小倉にレディス・ハローワークが設置されるかわりに、大阪の梅田安定所の野田労働出張所、福岡県の八幡安定所の八幡労働出張所、同じく福岡県の大牟田安定所の磯町労働出張所が廃止されることになっていますが、各労働出張所は旦...全文を見る
○吉川春子君 出張所が廃止されることになりますと、少なくなったとはいえこれらの人たちが不便をこうむることになるわけです。そのようなことのないように、職員の配置を含めて万全の手だてをとっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○吉川春子君 そのことを強く要望しておきたいと思います。  続いて局長にお伺いしたいわけですけれども、レディス・ハローワークの設置の目的は、女子の就職援助事業を中心的な任務にする出張所です。そこで、女子労働者の労働条件、なかんずく男女均等待遇の問題については細心の注意を払って業...全文を見る
○吉川春子君 この問題は、実は昨年の七月二十九日、私も同行いたしまして労働省に是正の要請を行いました。労働省にも機敏に対応していただきまして、野村証券に対して指導を行って、改善の意向であるという報告を私、労働省からいただきました。  ところが、私が聞いているところによりますと、...全文を見る
○吉川春子君 六月一日から実施されるということで労働者の皆さんもきっと喜ばれるんじゃないかというふうに思います。  さて、時間がありませんので、続きまして均等法の関係で、住友金属の調停問題についてお伺いしたいと思います。  これも去年の秋に質問しましたが、住友金属の女性労働者...全文を見る
○吉川春子君 佐藤ギン手元婦人局長が現役のときにお書きになった「男女雇用機会均等法の五年」という本には、調停委員会の任務として、「行為が法律に抵触するか否か等を判定するものではなく、むしろ行為の結果生じた損害の回復について現実的な解決策を提示して当事者の歩み寄りにより当該紛争を解...全文を見る
○吉川春子君 漢字で言う「等」という字を私が読み落としたと、こういうことでございましたけれども、内容はそのとおりですね。  それであるならば、今回の調停案は個別救済には一切触れずに、単に雇用、研修制度の一般的な改善を求める内容になっているのはなぜなんでしょうか。個々の申請につい...全文を見る
○吉川春子君 松原局長も、前回私の質問に対する答弁の中で、この均等法に基づく調停というのは個々の事業主と女子労働者間の紛争を調停するものというふうにお答えになっているんですけれども、今回申請者の訴えの具体的な事実については、認定というか判断はされたのですか。調停に反映されないだけ...全文を見る
○吉川春子君 差別があるからということで救済してほしいという申請であったと思うんですね、住友の女子の訴えは。しかし、それについて差別の有無についての認定を行わないということは、結局これはもうそういう判断をする前に門前払いをしたと、こういうことになるんでしょうか。
○吉川春子君 この調停委員会というのは、差別があったと訴えた女性の労働者に対しての救済機関と、私はそういう建前で設けられたというふうに理解しているんですけれども、これでは救済にはならないんじゃありませんか。
○吉川春子君 この調停委員会というのは救済機関であるということは間違いないんですね。
○吉川春子君 そうすると、差別があったというふうに女子労働者が訴えて、その差別があったということを認定して、じゃその差別をなくすというか、そういうことに基づいた調停案を示すということがなされない限りは、その救済という側面での役割というのは非常に少ないわけですね。
○吉川春子君 時間がなくなりましたので、最後に浜本大臣に伺いますが、お聞きのとおり女性の側は差別があったと言って申請をして調停が開始された、開始されたことは画期的であったんだけれども、しかし実際には、差別があったのかどうかということの認定もなされないし、労働者側はこれの受け入れを...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
04月26日第132回国会 参議院 地方分権及び規制緩和に関する特別委員会 第6号
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○吉川春子君 質問いたします。  憲法理念との関係を伺いますけれども、憲法の言う地方自治の本旨は、地方自治の目的は地方公共団体における住民の基本的人権の保障にあり、そのためには区域住民の意思が自治体の組織や運営に反映されるという住民自治と、またその前提として、自治体は国との関係...全文を見る
○吉川春子君 憲法の地方自治の本旨に基づいて地方分権の推進が行われるということを確認した上で次の質問に移りたいと思います。  地方自治を拡充する上では、国から地方への大幅な権限移譲が不可欠だと思います。とりわけ住民生活に密着した福祉、教育、町づくり、村づくりにかかわる権限の移譲...全文を見る
○吉川春子君 今、地方六団体のことを言われましたけれども、地方六団体は例えば十六項目を国の事務と限定して、そのほかは全部地方自治体の事務ですよと、こういう形に決めておりますので、今それをそんたくして決めたというのですけれども、全く道なんです。  この法案は「その他の国が本来果た...全文を見る
○吉川春子君 私は、地方六団体の考えがいいとか悪いとかということはきょうは言うつもりはないんですが、今おっしゃったのはつまり限定すべきではないというお答えですから、地方六団体の考えとは逆だということだけ今はっきりわかりました。  同時に、国の事務との関係で、地方公共団体の事務に...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、法律技術的な問題でそういうふうに表現が変わったんですか、大臣。
○吉川春子君 私が今質問をしました趣旨は、要するにこれから何を地方公共団体に対して権限を移譲していくか、それを法律でかなりはっきり書かれていなければ、非常に地方の事務も国の事務もあいまいで広範囲でというようなことになると、その具体的に決めていく作業は分権推進委員会に白紙委任的に任...全文を見る
○吉川春子君 今、私が指摘しましたのは、その法律の条文自体が非常にあいまいだということなんです。それと同時に、分権委員会が七人の委員会で、これは国会の大事に係るわけですけれども、しかしさっきのお話ではそれだけではできないから専門委員とかいろいろ使って、もっと具体的にいろいろな移譲...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと技術的な質問なんですけれども、今の山口長官の御説明ですと、七人の委員が決めて、専門委員等は置かなくてあとは事務局だと、こういうことですね。
○吉川春子君 要するに、それでは七人の委員がやって、今まで幾つかの審議会でやってきたような専門委員とか分科会とか、そういうものをつくってそういうところでやるんじゃなくて、もう七人の委員に任せてやっていくということですね。それでよろしいんですね、ちょっと確認だけ。
○吉川春子君 ちょっと不明確なんですけれども、そうするとその七名の委員の方がたくさんの専門委員が欲しいとおっしゃって、そういう方を任命されれば、そういう方によって作業が進むということにもなるわけですね。
○吉川春子君 そういうことはもう委員会に任されるんだと、こういう御答弁だったと思います。私は、やっぱり国会のコントロールというか、そういうものもきちっと八条委員会のあり方として指摘をしておきたいと思います。  時間の都合で次に進みますけれども、いわゆる天下り問題について質問いた...全文を見る
○吉川春子君 どういう役職ですか。
○吉川春子君 一遍にまとめてお答えください。それぞれその役職の人数、部長級何人とかそういう人数も含めて。
○吉川春子君 きのうも本会議で星川先生が質問されましたけれども、たしか総数は七百六十近い数だったと思いますけれども、自治省に限らず全省庁合わせますとそういう数が副知事とか部長とか課長とか主要なポストを占めて地方政治を支配すること、これは地方自治を侵すんじゃありませんか。それから地...全文を見る
○吉川春子君 国会でも地域の実情を私はぶつけながらいつも質問しているつもりでございます、地方議会だけではないと思いますが。  ともかく大臣はそうおっしゃいますけれども、私は予算委員会の提出資料をここに持っているんです。例えば建設省、九五年一月一日現在、都道府県ほとんどすべてに課...全文を見る
○吉川春子君 私は山口長官にも聞きたいんです。
○吉川春子君 終わります。
05月10日第132回国会 参議院 地方分権及び規制緩和に関する特別委員会 第8号
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○吉川春子君 法文の七条関係についてお伺いをしたいと思います。  七条には「地方分権の推進に応じた地方公共団体の行政体制の整備及び確立を図るものとする。」となっていますけれども、これは地方分権による国の事務の地方移譲の受け皿として、地方自治体の合併とリストラ、地方の行政改革の推...全文を見る
○吉川春子君 質問に答えていただきたいんですけれども、要するにリストラとかあるいは合併とかそういうことが先にあってそして権限移譲が行われる、そういう体制の確立というその内容ですね。自治体リストラの推進とか自治体の合併とか、こういうことを国のというか、行政の強力な指導のもとにまず行...全文を見る
○吉川春子君 それで、昨年の十月、自治事務次官の地方公共団体における行革推進のための指針の策定について、それから自治省行政局長名の地方公共団体における定員適正化計画の策定について、二つの通知文書が出されましたけれども、国が地方公共団体にこういう指導をするということ自体、私は地方自...全文を見る
○吉川春子君 こういうことをやりなさいと強力に行政指導をするということですね。
○吉川春子君 この通知に先立つ六月十三日に自治省は、「新しい地方行革の推進について—地方行政のリストラ素案—」を発表しているわけですね。  ここで言うリストラというのは、民間企業が盛んに行っております人減らし、賃金抑制、工場海外移転など、こういうことをリストラと称してやっている...全文を見る
○吉川春子君 労働省に伺いますけれども、労働基準法で言う管理監督者について労働省は、企業が人事管理上あるいは営業政策上の必要等から任命する職制上の役付者であればすべてが管理監督者として例外的な取り扱いが認められるというものではない、それから役付者のうち、労働時間、休憩、休日等に関...全文を見る
○吉川春子君 自治大臣、今のことをちょっと踏まえましてお伺いしますけれども、今自治省と労働省から答弁されましたように、結局、管理職について、自治省、労働省の解釈でも個々に判断することになっていますけれども、具体的な職務内容について判断すべきであるとなっているわけですね。  結局...全文を見る
○吉川春子君 大臣、実態は今申し上げたように自治省がリストラせよという通達を出した、その前から自治体としてはそういう時間外手当の削減ということでそういうことをやっているんですけれども、それが今指摘したような問題点があるんです。こういう実態をぜひ是正していただきたい、そういう質問を...全文を見る
○吉川春子君 地方公務員の残業を減らすということは大切なことなんです。つまり、夜九時十時まで明かりがこうこうとついて残業が行われている。そして、非常に在職死も多いし過労死も多いということも委員会でも指摘されていると思います。だからこそ、国の政策として時短という問題と取り組んできた...全文を見る
○吉川春子君 要するに、仕事がたくさんある、それで残業料を払わないようにするために管理職をそういう形で使うということがいいのかどうか。本当に仕事があってそれを消化しなきゃならないとすれば、適正に人員を配置してやらない限り分権推進ということもできないのではないかと思います。その点に...全文を見る
○吉川春子君 最後に、自治省もそういう指導で、そういう立場で時短とかそういうことも踏まえてやっていくということでは、野中大臣、御異議ないんですよね。
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子と申します。  私は比例代表の選出ですが、現在埼玉県に住んでおります。生まれと育ちは東京です。市会議員を一期といいますか、三年間やったことがあります。  地方自治制度というのは、言うまでもないんですけれども、基本的人権を担保する制度として日本...全文を見る
○吉川春子君 二つ目の質問は、平松公述人が盛んに強調されております将来は道州制であるということなんですけれども、道州制となりますと地方自治の概念も変わってくるし改憲にも結びつくし、いろいろ複雑な問題がありますので、きょうはそこまでは私は踏み込むつもりはないんですが、自治体の規模が...全文を見る
05月12日第132回国会 参議院 地方分権及び規制緩和に関する特別委員会 第9号
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○吉川春子君 総理に質問をいたします。  地方分権を推進する場合に中央省庁が握っている権限をそう簡単に放すはずがない、なかなかうまくいかないんじゃないかと、こういう声もたくさんあるわけですけれども、その場合にやはり世論の力といいますか、国民世論、住民参加の問題が非常に大きな力に...全文を見る
○吉川春子君 総理は衆議院の分権特別委員会でリーダーシップ云々の質問にお答えになって、こういうふうにおっしゃっているんですね。物事の決め方のプロセスは、できるだけ民主的に透明度の高いものにする必要がある、透明度の高い民主的な、国民の皆さんによく判断していただき、理解していただくよ...全文を見る
○吉川春子君 住民参加という点で大変積極的な御答弁だったと思うんです。それをもう一歩進めて、総理、議事録といかないまでも、なるべく審議の経過あるいは資料等について国会に明らかにするということは即国民に明らかにするということでもありますので、そういうことを今までのどの審議会、どの委...全文を見る
○吉川春子君 それと、推進委員会は地方分権推進計画の作成のための具体的な指針を総理に勧告されるわけで、それを尊重して案がつくられていくわけで、そこに国民の声がまさに委員会の審議の段階で反映される必要があると思うんですね。それで、国民の声を聞く制度を具体的に持っている審議会もあるわ...全文を見る
05月15日第132回国会 参議院 本会議 第22号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の育児休業法の一部を改正する法律案について、総理並びに労働大臣に質問いたします。  介護という問題に突き当たったとき、多くの働く女性たちは仕事か家庭かの二者択一を迫られています。世間にはまだ、高齢者の介護は女の仕事とする性別役割...全文を見る
05月25日第132回国会 参議院 労働委員会 第10号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  質問をいたします。  男子は働いて家族の家計を支え、女性は家事、育児を担当して家庭を守る、こういう伝統的な性による役割分担論が政治、経済、社会から女性を排除してきました。一九七九年の女子差別撤廃条約では「社会及び家庭における男子の伝...全文を見る
○吉川春子君 けさの朝日新聞の戦後五十年特集で、マッカーサーは五大改革の第一に婦人解放を掲げた、日本の軍国主義復活の最大の歯どめは婦人の解放と考えたからだ、こういう記事が出ていました。日本の女性解放運動は、明治、大正、そして暗黒の昭和の時代でもずっと行われてきました。女性解放の流...全文を見る
○吉川春子君 厚生省にお伺いいたします。  生活保護の申請があったときに、まず扶養義務者に扶養義務を履行させるために親族を捜して調査していますけれども、その範囲はどこまでですか、具体的に言ってください。
○吉川春子君 その他の三親等以内の親族にどういう人たちが含まれますか。具体的に言っていただけますか。
○吉川春子君 言ってください。
○吉川春子君 要するに、この民法八百七十七条の一項、二項は、曾祖父母の配偶者、義理の関係ですね、それから曾孫の配偶者、そういうところまで含めているわけですね。しかも、これは抽象的ではなくて、実際生活保護を受けようとすればそういう範囲にさかのぼってそういう扶養義務者がいるかどうか家...全文を見る
○吉川春子君 つまり、もう自分は忘れていたとか存在すら知らないような親族が生活保護を受けようとすると、ある日突然はがきか封書か舞い込んで、扶養義務を果たしなさいと、こういう国からのお達しが来るんですね。これが民法の八百七十七条の一項、二項の範囲なんですけれども、そういう物すごい強...全文を見る
○吉川春子君 私は、松原さんの答弁はもちろん官僚サイドではそこまでだと思うんですね。  それで、政治家としての大臣にお伺いいたしますけれども、これは努力義務規定云々じゃなくて、国はまさに民法八百七十七条を根拠として強制しているわけですよ、扶養義務の履行を。そしてまた、労働者の立...全文を見る
○吉川春子君 その次に、形成権と要介護状態の問題についてお伺いいたします。  介護休業制度は、十二条によりますと、事業主は介護休業の申し出があったとき申し出を拒否できないとしていますね。そしてこの権利は、申し出をしただけで介護休業を取得できるという、形成権というふうに説明されて...全文を見る
○吉川春子君 今言われましたのは、要するに脳血管障害に伴い介護の必要が生じた場合の一つの基準だというふうに思うわけですけれども、しかし介護休業をとらなければならない病気というのはいっぱいあるわけで、しかも対象範囲も広く認めるということになると、お年寄りの、しかも脳血管障害というこ...全文を見る
○吉川春子君 一番多いのが寝たきりとか老人介護、虚弱老人介護ということからスタートしているということは実際上の問題として私はあるとは思うんですが、しかし子供の場合は、例えばネフローゼとかいろいろな長期にわたる病気があると。そして、歩行がどうとか衣服の着脱がどうとかという問題にプラ...全文を見る
○吉川春子君 精神的支えというのは、そばにいれば心強いということだけじゃなくて、例えば躁うつ病なんというのはまさに精神的なもので、最後は自殺に至るわけですね。しかし目が離せない、こういうような状態もあるわけです。お年寄りが躁うつ病が多いということもあるし、お年寄りに限らないわけな...全文を見る
○吉川春子君 今、痴呆ということをすごく言われたんですけれども、痴呆だけじゃなくて、もっと広い意味で私は申し上げたつもりです。  そのことを一つ確認したいのと、入院していないとだめだということも、そうすると、そういうことではないわけですね。入院している場合にはもう要介護状態じゃ...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
05月30日第132回国会 参議院 労働委員会 第11号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  四人の参考人の皆さん、きょうは貴重な御意見を伺わせていただきましてありがとうございます。  順次お伺いしていきたいと思いますが、この介護休業制度の導入はILOの百五十六号条約、つまり家族責任を負う労働者が職業上の責任も全うできるよう...全文を見る
○吉川春子君 先ほど暉峻参考人が、諮問政治といいますか審議会の内容についてそれを答弁に使うということで国会の役割との関係で言われまして、私も、非常にその点については鋭い御指摘であるし、やっぱり審議会というのが別に国会の上にあってはならないわけで、私たちは国権の最高機関で立法機関な...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。  佐々木参考人にお伺いいたします。  私ども日本共産党は、中小企業が置かれている厳しい環境を考えて、修正案の中でも特に中小企業対策というものを打ち出した案を出しているわけなんですけれども、中小企業が代替要員を雇った場合のその人件費の国庫...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。  保原参考人にお伺いいたしますけれども、先ほど介護休業制度を設けるに当たりまして、利益の侵害は最小限でなくてはいけない、こういうふうに言われたんですけれども、介護休業制度によってもたらされる利益の侵害とは一体どういうものなのか、だれの利益...全文を見る
○吉川春子君 三カ月という期間の根拠を説明されましたよね。
○吉川春子君 時間ですので終わります。
06月01日第132回国会 参議院 労働委員会 第12号
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○吉川春子君 一番最初に、大臣にお伺いいたします。  審議中の育児休業改正法案の十条には、介護休業の申し出をしたことを理由として解雇をしてはならないとなっています。また、十七条の一項二号に、育児休業等に関する定めの周知等の措置を講ずる事項として、「育児休業及び介護休業後における...全文を見る
○吉川春子君 明文に規定されているのは今大臣がおっしゃったその三つなんですね。  大臣、続けて伺いますが、介護は四十代、五十代の女性の手にゆだねられていることが多いわけです。これらの女性たちが現実に職場でどんな目に遇っているかということですが、四月二十五日の日経の夕刊に次のよう...全文を見る
○吉川春子君 育児休業と介護休業の場合、横並びなんですけれども、取得する年代が違うとかいろんな状況がちょっと違うと思うんです、現実には。  それで、今松原局長が言われましたけれども、法律に明文がないわけですから、通達などで出していく場合に、例えばどんな不利益扱いの例を念頭に置か...全文を見る
○吉川春子君 今言われました原職に復帰できるかどうか、ここが非常に重要ですね。介護休業をとったはいいけれども、自分がそこに戻れなくなってしまう、こういう不安があった場合に、本当におちおち介護休業がとれないという実態がありまして、今労働省への相談もそれが多いというお話でしたけれども...全文を見る
○吉川春子君 不利益取り扱いの問題の最後に大臣にお伺いいたしますが、最初に大臣がおっしゃられたように、明文規定がなくとも不利益な取り扱いをやってはいけないんだということは基本精神でございまして、今松原局長も言われましたけれども、やはりそういうことの行政指導を強力に行うべきだ、私は...全文を見る
○吉川春子君 次に、短時間労働者、短期間労働者の介護休業適用の問題について伺いたいと思いますが、パート労働者についても当然介護休業が取得できるという権利があるわけですが、そのことを明確にして、これも事業主に徹底していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○吉川春子君 それで、期間の定めのある労働契約の労働者の問題ですけれども、去年の十二月一日の基発六六三号、婦発三七二号ホの項目に、期間の定めのある労働契約の項というのがあるんですけれども、これは解雇予告についての記述なんですけれども、私は基本的に介護休業の適用にもこの考えを用いる...全文を見る
○吉川春子君 そういう立場に立って、例えば育児休業などでは通達は出ていますか。私は介護休業について、今後この立場に立ってこういうもので介護休業も取得できるんだということをはっきりと行政の立場として示して、そして事業主などに対する指導を徹底していただきたいと思いますが、その点につい...全文を見る
○吉川春子君 私が伺っているところによれば、期間の定めのある労働契約の問題、今おっしゃったような問題についての具体的な指導は文書でなされていないというふうに聞いています。この点についてもはっきりガイドラインの中でこういう方々もとれますよということを明示していただきたいと思うんです...全文を見る
○吉川春子君 質問時間の都合もありますので、検討してそれも盛り込んできちっとこういう方々が漏れることのないようにしていただきたいと思います。  勤務時間の短縮等の措置についてお伺いいたします。  法律は、介護休業にかえて勤務時間の短縮措置について指針を設けることに二十三条でし...全文を見る
○吉川春子君 労働省の外郭団体である日本労働研究機構によりますと、老人介護と職業を両立させるために必要な職場のサービス、制度として最も多く挙げられましたのは勤務時間の選択で五三・二%、続いて特別の休みが三七・九%なんです。そのほか、自宅での仕事二八・四%、介護手当一九・七%、残業...全文を見る
○吉川春子君 介護休業かそれから勤務時間の短縮が、これだけじゃすごく選択肢が狭いわけで、私もそれを言っているんじゃないんですね。しかし今の法律は、とにかく何か一つ、時間短縮の措置等で一つだけ選べればいいということになっているので、非常にやはり選択肢が狭いと思うんです。だから、ガイ...全文を見る
○吉川春子君 三カ月が適当かどうかというのは、これからまた質問したいと思うんですけれども、中小企業の介護休業制度の導入の問題についてこの委員会でも大論議になりましたし、参考人の方とかあるいは地方公聴会の場でも言われた最大のことは、環境が厳しいということと同時に代替要員がいないとい...全文を見る
○吉川春子君 厚生省に来ていただいていると思うんですが、今も議論をいたしました介護休業期間を三カ月とする理由について、脳血管性疾患については要介護家族が急性期を脱してその後の介護に関する恒常的方針を定める期間だ、それから定め得る期間だと、それから痴呆、老衰、骨組粗鬆などでも施設へ...全文を見る
○吉川春子君 厚生省にもう一問だけお伺いしますが、そうしますと要介護老人の場合に、望めば施設に入れるように、そういうことを目標にして行政を進めておられるんですか。
○吉川春子君 今、施設に入れる数と実際の要介護老人の数あるいは虚弱老人の数を報告していただきまして、非常に乖離があるわけですね。恐らく施設に入所できる数というのはそう急激に追いつくはずはないんであって、厚生省は自宅介護を重点的に考えているということも聞いておりますが、そういういろ...全文を見る
○吉川春子君 終わります。     —————————————
○吉川春子君 私は、修正の動議を提出いたします。  私は、日本共産党を代表して、ただいま議題になっております育児休業法の一部を改正する法律案に対する修正案の提案理由及びその概要を御説明申し上げます。  我が党はかねて、高齢化社会、核家族化の進行のもとで家族介護や看護が社会的に...全文を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子でございます。  四人の公述人の皆様に心から感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。  本田永久子公述人にお伺いいたしますけれども、本田さんの職場は病院ですね。職場の関係で入院の患者さんとかそういう姿をよく見ていらっしゃると思うん...全文を見る
○吉川春子君 もう一つお伺いいたしますけれども、さっき本田公述人が全日型と勤務時間短縮型、そして両方の組み合わせの選択ということをおっしゃっておられまして、これは非常に大切なことだと思うんですが、介護休職制度に関する協定を労働組合と結んで施行されているということでしたけれども、実...全文を見る
○吉川春子君 松田公述人にお伺いいたしますが、今度の法律案で三つの修正それから一つの補強というふうにおっしゃいましたね。男女雇用機会均等法が罰則がなくて努力義務規定なので、採用、賃金、昇進、昇格について女性の労働者から大変不満が多いんだ、こういうお話でございました。  現実に介...全文を見る
○吉川春子君 千葉公述人にお伺いいたします。  中小企業が置かれている状況が大変厳しいというお話でした。そして、規制緩和が大型店の出店を緩和しあるいは営業時間の大幅な拡大とかそういうところに結びついて、小売店が転廃業に追い込まれている実情など本当に大変だろうと思いますし、また企...全文を見る
○吉川春子君 こういうことなんですね。つまり、業種によっていろんな形があり、要介護者の状態によっていろんな形があるだろうということはわかるんです。その場合に、今の法律では時間短縮の制度を設けなくてもいいようになっているんです。例えば、出勤時間と退社時間だけ動かすとかフレックスタイ...全文を見る
○吉川春子君 選択の余地として残しておくことが望ましいというぐらいに受けとめていいですか。全くそういうことまでは必要ないということですか。
○吉川春子君 わかりました。終わります。
06月02日第132回国会 参議院 地方分権及び規制緩和に関する特別委員会 第10号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川でございます。  お三人の参考人の皆さん、本当にきょうはありがとうございます。私は、時間の都合で、青木参考人と富山参考人にまず最初お伺いをいたします。まとめて質問をしたいと思います。  私は、今週二回にわたって中小企業の代表者の方から意見を伺いま...全文を見る
○吉川春子君 政府の規制緩和推進計画についての基本指針等の(2)では、計画策定後も引き続き社会経済情勢の変化等を踏まえつつ、経済的規制については本来の政策目標に沿った最小限のものとすると。消費者保護のために行われる規制についても、安全、環境の保全の見地から行われる規制についても最...全文を見る
○吉川春子君 通産省にお伺いいたします。  衆議院での議論を拝見しておりますと、今回の規制緩和計画は千九十一項目しかない。全部で一万件以上もあるのにその一割ぐらいにすぎない、だからやる気が疑われると、こういうような荒っぽい議論がされていますが、通産省、初めに規制ありきとばかりに...全文を見る
○吉川春子君 具体的に私は数えてみたんですけれども、十項目あるんですが、ちょっと時間の関係で挙げません。  消防庁に伺いますけれども、三十日に川崎市の石油コンビナートで起きた東燃のガス漏れ事故について伺います。  我が党は直ちに午前議員はか調査に入ったんですけれども、マスコミ...全文を見る
○吉川春子君 詳しい事故の原因は調査中だと思いますけれども、これは構造的なものなんですか、それとも単純なミスと言えるんですか。
○吉川春子君 労働省にお伺いいたしますけれども、東燃の事故は多発しているわけです。九四年には火災と漏えい事故が三回起きていまして、ことし九五年は五月だけで三回起きています。九四年の七月にも負傷者を出していますけれども、こういうことについて労働省としてはどういう指導を行ってきたんで...全文を見る
○吉川春子君 会社がこういった労働省などの指導を真剣に受け入れずに、その後も三度にわたって事故を起こしているということは非常に重要だと思うんですね。  しかし、一方で企業の自主点検で危険物の防災保安措置にかえようとしている。これが規制緩和ですね。  そこで通産省に伺いますけれ...全文を見る
○吉川春子君 山口長官、お伺いいたしますけれども、企業にこういう安全点検を任せていいんだろうか、これで本当に住民やら労働者の安全が守られるんだろうか、そういう心配があるんですけれども、いかがお考えでしょうか。
○吉川春子君 今回の事故も、科学技術の進歩云々ということとは関係なく、非常に単純ミスだったんですわ、バルブを閉めなかったとか。そういうことを考えますと、科学技術の進歩が安全について必ずしも寄与するかどうかというのはいろいろ問題があると思うんです。  私は大臣に重ねて質問したいん...全文を見る
10月20日第134回国会 参議院 労働委員会 第3号
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○吉川春子君 質問いたします。  総理の所信表明で、失業なき労働移動の支援と失業者の早期再就職に努めている、雇用機会の創出、人材確保の雇用対策を盛り込んだ中小企業労働力確保法の一部改正を提出したと、こういうふうに述べられて、今の雇用対策の中心としてこの法律案の改正を提案されたと...全文を見る
○吉川春子君 現実を踏まえてという今の大臣のお話でした。それで、現実の数字をまずお伺いしたいと思います。  労働省はリストラの実態などをどの程度つかんでおられるのでしょうか、まず一つずつ端的に数字をお聞かせください。雇用対策法二十一条による三十人以上の大量離職者を生ずる事業所に...全文を見る
○吉川春子君 続いて、雇用動向調査では離職理由別離職者数の統計をとっておられますけれども、それは全部でなくていいんですが、会社都合でやめたり希望退職でやめたり、この数字のみ御報告ください。
○吉川春子君 個人的な理由の中に希望退職も含むと聞きましたが、この個人的な理由は何人ですか。数字だけで結構です。
○吉川春子君 続いて、昨年労働省が行いました企業が海外進出によって雇用に与える影響調査の数を御報告いただきたいと思います。どんな影響がありましたか。
○吉川春子君 今それぞれ違う角度からの離職者数というか、そういう数を報告していただいたんですが、今回の法改正により雇用の創出を図るとされておりますが、この法改正によって何人程度の雇用の創出が可能と見込んでおられますか。具体的な数字をお願いします。
○吉川春子君 百万人とか数十万大規模の離職者、これは全部リストラとは言いませんけれども、あの二倍組の問題でも何千人という、そこだけでそういう失業者がかなり出そうだと、こういう状態の中で一万ちょっとぐらいの見通しというのは余りにも実情に合わないというふうに思うんです。  私は、雇...全文を見る
○吉川春子君 今、雇用の創出の数字、大体予定していらっしゃる数字は伺いましたけれども、そういう離職者、失業を食いとめる努力もぜひやっていただかなくてはならないし、こちらの方が非常に重要だというふうに思うんですが、雇用移動などと言って原因をそのまま放置しておくべきじゃないんですね。...全文を見る
○吉川春子君 労使関係で話し合うだけでは足りないのでありまして、やはり労働行政としてそういうことを最小限に抑えるための行政指導その他をぜひ積極的にやっていただきたいということを要望しておきます。  雇用調整助成金について伺いますけれども、今回の不況に入って以来、鉄鋼業、電機業で...全文を見る
○吉川春子君 大企業、中小企業別の統計はとらないんですか、あったら報告してください。
○吉川春子君 それは何についてですか。全部言ってくださいね、出向とか教育も含めて。
○吉川春子君 それから、例えば鉄鋼でいきますけれども、五年間に労働者の数がどの程度減っているのか、その数字をお知らせください。
○吉川春子君 今報告されました雇調金、大企業向けの大部分は鉄鋼五社が使っていると思うんですけれども、使いながら一万三千何百人も人減らしが行われている。しかもこの企業はほとんど黒字に転じたところが多いですね。  こういう便われ方について、大臣、どう思いますか。雇用調整助成金という...全文を見る
○吉川春子君 この点について、もう一言大臣に聞きます。  つまり、たくさんの何億、何十億というお金が大企業に雇用を守るために支払われた、しかし一万三千人も減っている、こういう雇用調整助成金の使われ方でいいんですか。やっぱり雇用を守るという行政指導も一緒にやらないと、お金だけ払う...全文を見る
○吉川春子君 要するに、大変なリストラ、合理化が行われているわけで、雇用調整助成金をたくさん出している企業でそういうことをやって、もう時間がないから追及できませんけれども、出向だって物すごい多いんですよ、新日鉄の数字なんかは。それで、そういう企業に雇用を守るということでお金を出す...全文を見る
○吉川春子君 その御説明はもう朝から数回聞いておりまして、これは答弁にはならないんですよ。そういうおそれがあるんじゃないか、それをどうやって歯どめをかけるのかということを私は伺ったので、それについて端的にお答えをいただきたいと思うんです。  例えば、大企業では合理化のために職場...全文を見る
○吉川春子君 高度の人材なんということはすぐ条件は整うわけであって、そういう条件が整えばいわゆる今言ったような分社化についてもその歯どめがないということになれば、分社化というかリストラ、合理化の一つの形態に対して歯どめがないという、そういう便われ方は問題なんじゃないんですか。もう...全文を見る
○吉川春子君 今の御答弁では、私の指摘したようなそういう形態については別に除外するということじゃなさそうですね。だから、そういう意味ではリストラ、合理化の一端を担いで労働者を苦しめるような制度にしてはいけないということだけ申し上げておきます。  最後にちょっと一間、もう時間がな...全文を見る
○吉川春子君 時間なので終わります。
11月07日第134回国会 参議院 労働委員会 第4号
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○吉川春子君 高校生の就職問題、大学生の就職問題についてまずお伺いしたいと思います。  高校生の求人倍率も大変去年に比べて低いわけですけれども、ことし三月卒業の高校生、大学生の就職状況について簡単に御報告いただきたいのと、そのことが学校教育、授業にどういう影響を与えているかにつ...全文を見る
○吉川春子君 授業とか学校教育にどういう影響を与えているかについて、重ねて答えてください。
○吉川春子君 文部省、全く怠慢ですね、それは。だって、これだけ就職難で先の見通しもない、そうしてその学生たちが三月卒業しても就職できない、授業も成り立たないし希望も持てない、そういう中で教育に物すごい影響を与えているわけですよ。私のところにだっていろいろ情報が入ってきます。それを...全文を見る
○吉川春子君 新しい職業の開拓ということはもちろんなんですけれども、雇用創出という点についてひとつ労働行政の中でも検討していただきたいと思います。  それで、ここに私、就職黒書というものを持っておりますが、これは就職難に泣き寝入りしない女子学生の会がまとめたものでしで、先般労働...全文を見る
○吉川春子君 雇用機会均等法で禁じられている採用差別が横行しています。  労働省は、昨年四月に均等法の指針を改正しまして、募集や採用で女子の人数制限を設けないこととして、男女別の採用予定人数を明示しないように指導してきました。それとの関連で、ことし七月リクルートリサーチが大卒の...全文を見る
○吉川春子君 この数値を見てやっぱりと思った人が多かったんじゃないんですか。ここには募集、採用の男女差別の実態がリアルに示されていると言えるんじゃないかと思うんです。私は、実態を覆い隠すのではなくて、この格差をなくすための手を打つのが労働省の仕事だと思います。これまでも女子のみ、...全文を見る
○吉川春子君 そんなこと知ってて言っています。そういうものじゃない求人広告、常時載っていますよ。ごらんになったことありますでしょう。これで言うと、タクシー乗務員あるいはこん包発送事務、これ男子のみになっています。だから、こういうものに対して個々の企業を指導するということはもちろん...全文を見る
○吉川春子君 それから、募集・採用差別をなくすために、女子を採用するつもりがないのに、あるいは初めから採用枠を男性に多くしているのにカムフラージュのために女子に就職試験だけは受けさせるという企業が毎年ありますね。女子学生の先ほどの黒書にもありますけれども、二次面接では女子が極端に...全文を見る
○吉川春子君 私は、こういう調査をぜひ労働省でもしてほしいと思うんですけれども、女子が何人応募して、そして何人採用されたのか、そしてまた不採用にされた理由が具体的にどういうことなのかということを、今二つぐらい類型言われたんですけれども、これをもっとつぶさに調査しで、そしてこういう...全文を見る
○吉川春子君 それから、審議会の公開問題について、今も清水議員の方からお話がありましたけれども、ぜひ審議会は公開していただきたいと思います。  それで、十月二十五日に男女雇用機会均等問題研究会報告で結論のみ示されているわけです。これは、平成五年から何回会議が持たれ、どんな議論の...全文を見る
○吉川春子君 時間がないので一言。要旨だけではなくでもっと細かい、詳報もぜひ公表していただきたいと思います。そのように審議会に要望してもらいたいと思います。どうですか。
○吉川春子君 それから、非常に労働省の業務量がふえているわけですね。これはもう労働省の応援になる質問なんですけれども、業務量にふさわしい人員配置をぜひやってもらいたい。  それで、さっき婦小室で就職問題の相談窓口の数字の報告がありましたので、これは省略いたしますけれども、ことし...全文を見る
○吉川春子君 すさまじい数字ですよね、これは。この百三十万の人がみんな職安に来て、申請を受けて、また処理してと、こういうことを全部労働省の職安の皆さんがやっていかなきゃならないわけです。  ちなみに、埼玉県は九千件と、今九月末の数字が出たんですが、埼玉県の失業給付の件数が大体一...全文を見る
○吉川春子君 さっきの事務量の関係で、埼玉は何名ことしふえたんですか。
○吉川春子君 埼玉の場合、さっき言いましたけれども、平成二年は失業給付など雇用保険業務が月平均四千九百件だったんですね。平成七年は月平均で九千から一万の間と倍にふえているわけです。しかも、今言ったように、ことしから二つの事業がスタートしたと。そういう中で人員が十一名というんですけ...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
11月08日第134回国会 参議院 地方分権及び規制緩和に関する特別委員会 第2号
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○吉川春子君 総務庁長官にまずお伺いいたします。  けさ各紙で報道されたところによりますと、長官は先月十一日に閣議後の記者会見に続いて行ったオフレコの懇談会で日韓併合条約に触れて、「あれは無効だったといいはじめたら国際協定は成り立たない」「強い国と弱い国、ほかに方法がないわけだ...全文を見る
○吉川春子君 けさの記者会見で、朝鮮半島で日本が一生懸命教育を施し、道路、港湾、用水を開いたのはいいことをしたと思っていた、そのことが朝鮮半島の人にとって日本が利益を得るためで迷惑千万とするならば、思い違いをしていた、いいことをしていたというのは私は誤りだと思うとおっしゃられまし...全文を見る
○吉川春子君 これは受け取り方の問題じゃないですよ。結局、厳然たる事実があって、そのことについてどうなのかということが問われているのであって、日本から見ればいいことをした、しかし韓国から見れば、朝鮮の方から見ればこれは迷惑だった、そういう問題じゃないと思うんです。  私は、本題...全文を見る
○吉川春子君 私は、少なくともオフレコで述べたにしろ、こういうふうに報道されている意見を聞くと、これは今までのいろんな事実に照らしてもやっぱり閣僚としての資格に欠けるのではないか、こういうことを強く指摘しておきたいと思います。  自治大臣もお見えになりましたので、分権推進委員会...全文を見る
○吉川春子君 地方分権の進め方については、今後、推進委員会から勧告が出されることになるわけですけれども、政府としてはいたずらに勧告を待つことなく積極的に地方分権を推進していくべきだというふうに考えます。地方公共団体が地域の個性を生かした個性的で多様性に富んだ活力あふれる地域づくり...全文を見る
○吉川春子君 自治体はいろいろな国の一律的な管理の中でも多様な地域社会を目指すために努力をされていますけれども、その一つが乱開発による生活環境の破壊から住環境を守るために全国で広がっている宅地開発指導要綱であると思います。これに自治省、建設省が大変圧力をかけているわけですけれども...全文を見る
○吉川春子君 この指導要綱がすごく広がってきた陰には、やはり宅地開発要綱について、各地方公共団体が地域の実情を勘案しつつその自主的な判断のもとに定めているもので、乱開発を防止して良好な都市環境を整備するもの、このように当委員会でも室長がお答えになっておられますけれども、国が勝手に...全文を見る
○吉川春子君 裁判にもなりましていろいろな判断が出ているんですが、例えば武蔵野市あるいは九州の志免町、これにかかわる事例について、ちょっと時間がなくなりまして恐縮ですけれども、端的に結論を説明してください。
○吉川春子君 今ちょっと簡単に言っていただいたんですけれども、つまり開発指導要綱の給水拒否の問題についても、裁判所の見解も一方では理由があると言い、一方では理由がないと言い、判断が分かれるわけですね。  私はこの裁判所の判決の是非については触れる時間がありませんけれども、つまり...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
12月06日第134回国会 参議院 宗教法人等に関する特別委員会公聴会 第1号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  お二人の公述人におかれましては、貴重な御意見をきょうはお聞かせいただきまして、本当にありがとうございます。  先ほど来お話を伺っておりまして、今回、本委員会では、宗教法人法の改正問題とともに、宗教と政治のかかわりについて大きな問題に...全文を見る
○吉川春子君 大変びっくりいたしました。宗教的な考えで集まっている方が政治の問題で機関決定されると、そういう問題について私は伺ったわけですけれども、小林公述人の御見解は私とは異にいたします。  それで、百地公述人に具体的に伺いたいと思います。  本委員会では、一部の宗教法人が...全文を見る
○吉川春子君 次に、こうした政党と見まごうばかりの政教一致の活動を繰り広げている宗教法人に対して、他の公益法人同様に税制上の非課税措置など優遇措置を与えてよいのかと、こういう問題も当委員会で議論されました。  宗教団体の施設は、例えばこの宗教法人は全国で一千カ所あると言われてい...全文を見る
○吉川春子君 そういう団体に非課税の措置を与えているという問題については、ちょっと重ねてお伺いしますが、その点についてもお答えいただきたいと思います。特定の宗教団体という意味じゃなくて、一般論としてお答えください、そういう活動を行う場合にどうなのか。
○吉川春子君 非常に具体的にお伺いしたいんですけれども、私たちが問題にしている宗教団体はもともとその宗教の国教化を目指すというようなこともおっしゃっておられたわけですけれども、世間の批判を受けて政教分離の宣言をしたわけです。しかし実際には、これまで私が紹介したように政教一体の活動...全文を見る
○吉川春子君 特定の宗教団体に人事権を握られて、そして事実上支配されている政党が国権の最高機関たる国会、立法府である国会に一定の議員を送り出して、多数を得るというには至らないでも、先ほどお話がありましたようなキャスチングボートを握るとか、あるいは、日本の憲法は議院内閣制ですから、...全文を見る
○吉川春子君 終わります。