吉川春子

よしかわはるこ



当選回数回

吉川春子の1996年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月16日第136回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○吉川春子君 総理、国連の人権委員会の女性に対する暴力特別報告官クマラスワミさんの従軍慰安婦に関する報告書が公表されました。  報道によると、総理は法的に反論すべきは反論するとおっしゃっておられますけれども、この報告書で述べられている従軍慰安婦の募集の形態とか慰安所の状況につい...全文を見る
○吉川春子君 例えば、従軍慰安婦の募集の形態についてどの部分が認められないとおっしゃるんですか。
○吉川春子君 この報告書に触れられている募集の三つの形態について認めるんですか、認めないんですか。
○吉川春子君 不正確だということですか。
○吉川春子君 まさに政府のコメントを聞いているんです。はっきり答えてください。不十分だというんですか。
○吉川春子君 その部分を特定して報告してください。
○吉川春子君 慰安所の状況について政府が認めることのできない部分は主にどこですか。
○吉川春子君 慰安所の状況について伺ったんです。募集はいいです。
○吉川春子君 総理、この報告者は従軍慰安婦という呼び名はふさわしくないと言っております。従軍慰安婦という話句が、女性被害者が戦時下に耐えなければならなかった強制的売春及び過酷な肉体的虐待のような、毎日行われる複数の強姦及び肉体的虐待の苦痛を少しも反映していないとして、軍隊の性的奴...全文を見る
○吉川春子君 法的用語ではなくて、この事実を踏まえた指摘について総理の御認識を伺いたいと思います。
○吉川春子君 特別報告者は日本政府にどのような勧告をしていますか。
○吉川春子君 私は、日本政府がこの勧告を率直に受け入れるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○吉川春子君 被害者の女性個々に対して直接書面でおわびをするということを考えておられますか。
○吉川春子君 総理、このクマラスワミさんの特別報告の第四章に元慰安婦であった方々の証言が載っているんですけれども、それをお読みになられて感想をお聞かせいただきたいと思います。
○吉川春子君 この証言を政府が聴取したものでないことは明らかですが、それに対する感想をぜひ総理の口からお聞かせいただきたいと思います。
○吉川春子君 総理、この勧告についてぜひ受け入れていただきたいと思います。  私は、去年、世界女性会議に参加するために北京に行きましたけれども、NGOフォーラムにおいても、従軍慰安婦問題に対する日本政府の対応について本当に批判が爆発的に起こったわけなんです。そして、アジア女性平...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
02月21日第136回国会 参議院 地方分権及び規制緩和に関する特別委員会 第2号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川です。お三方の参考人、どうもきょうはありがとうございます。  まず諸井参考人にお伺いいたしますけれども、首都移転とか遷都ということをおっしゃっておられまして、中央官庁をスリムにしてそして必要最小限度のものを新しい首都に移すと規制緩和も進むんだ、いい...全文を見る
○吉川春子君 参考人質問ですからそれ以上はお伺いしないことにします。  もう一つ、受け皿論ですね。そこから入るとどこか本筋と違うところに行っちゃうので入らないのだという御答弁がさっきありました。  これも諸井参考人がおっしゃっている記事によりますと、バスの問題に例えて、バスは...全文を見る
○吉川春子君 企業では状況が悪くなると合併して規模を大きくしてむだな部分を省き資源の再配分をしている、そうしたことが自治体にも必要かもしれませんと、こういうふうにおっしゃっておられますね。これはまさに企業の論理を地方自治体に当てはめるということかもしれませんが。  今、状況は悪...全文を見る
○吉川春子君 時間ですので、終わります。
02月27日第136回国会 参議院 労働委員会 第3号
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○吉川春子君 まず最初に、大臣にお伺いいたします。  女性も人間として自立して働き続ける権利があることは当然認められていますけれども、女性が家庭を持ち、子育てをしながら仕事を続けることは並大抵のことではありません。女性に対するあらゆる差別を禁止した女子差別撤廃条約をさらに徹底し...全文を見る
○吉川春子君 介護・育児もですけれども、女性の障害はそれだけではないわけです。ILOの百五十六号条約の三条では、就業にかかる責任と家族責任が相反することなく就業する権利を行使することができるようにすることを国の政策の目的にすると言っておられまして、今大臣が述べられたこともその中に...全文を見る
○吉川春子君 これは裁判で争えば恐らく十年以上はかかった事例だと思いますけれども、一週間とか二カ月とか非常に短い時間に対応されて解決された例で、労働大臣の権限が相当強い力を発揮した例だというふうに私も考えております。  転勤というのは男性にとっても大きな問題ですけれども、女性に...全文を見る
○吉川春子君 この研究会報告では、「個々の労働者の家庭責任の事情を配慮する方向で見直す必要がある。」と、こういうことを言っているわけわけですけれども、この報告を受けて、労働省としては、この問題についてどういうふうに今後対処されるんでしょうか、お伺いいたします。
○吉川春子君 大臣、育児・介護に加えて転勤も今労働省でも研究を進めているような問題があるわけです。  ここには、今局長から報告がありましたように、女性の雇用を抑制する方向に機能するおそれがあると考えることができるが、しかし、と。後半にウエートがあるんですね、太田さん、前半じゃな...全文を見る
○吉川春子君 それから大臣、女性が仕事を続ける上で障害になることは、介護・育児そして今挙げた転勤、そういう問題に限らずあると。この狭い範囲で考えないでいろいろ障害があるんだと。そのことについて積極的に対応していただきたいと思いますけれども、その点はいかがですか。
○吉川春子君 もう一つ、転勤問題については労働省が研究会報告というのを出されていますけれども、「転勤と勤労者生活に関する調査研究会報告書」、これは平成二年の十二月ですから五年ほど前のなんですけれども、こういうものも出しておりまして、転勤が女性だけではなくてこれはもう男性を対象にし...全文を見る
○吉川春子君 こういう研究会報告をいろいろ出されるのはいいんですけれども、その後どうするんですか。
○吉川春子君 この転勤問題で大臣にお願いいたします。  今、局長も言われたんですけれども、そういう形でガイドラインをつくるなり、転勤問題についてもう一歩前進していただきたいと思いますが、いかがですか。
○吉川春子君 ILO百五十六号条約の八条関係について伺いたいと思うんですけれども、ここでは、家族的責任のみをもって解雇の事由としてはならないという厳しい規定があります。ほかの条文には、国内の事情とか可能性とかいう条件をつけて決めているんですけれども、これは、そういう留保は一切なし...全文を見る
○吉川春子君 家族的責任のみをもって解雇してはならないわけですね。それは、じゃどういうことですか。家族的責任、育児とか家事とか介護とかいろいろ抱えている労働者が、その責任が果たせなくなるということで転勤を断ることはできるんじゃないんですか。
○吉川春子君 だから、遠因になって、欠勤が多かったとかなんとかということじゃなくて、家族的責任があって自分は転勤できないんです、こういうふうに断ってもこれは解雇の理由にしてはならないということじゃないんですか。
○吉川春子君 そうしますと、個々の事例で判断するのはだれが判断するんですか、裁判所ですか、裁判闘争になると十年以上かかりますよ。それでは、条約がこういうふうに定めていて、それを批准したという意味というのはなくなるんじゃないですか。  今までも、それは権利の乱用になるのかどうかと...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、それはPRとか啓蒙する場合には、事業主団体に対して何かガイドラインみたいなものも示していくということも含めて、お考えですか。
○吉川春子君 大臣にお伺いしますけれども、企業を指導する場合に、一対一で指導するわけじゃないですよ。何か物差しがなければたくさんの企業を相手に指導できませんね。指導していただくということが非常に必要だと思います。だから、その際の、名前はいいです、ガイドラインでも何でもいいんだけれ...全文を見る
○吉川春子君 検討されるに当たりまして、最後に要望申し上げますが、ILOの百五十六号条約の三条関係では、さっき言った障害となる事例がいろいろあるわけですね。そういうものに対して国はどうするかという、その一つガイドラインが要ると思います。  それから、八条関係で言うと、これは雇用...全文を見る
04月09日第136回国会 参議院 労働委員会 第4号
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○吉川春子君 まず、阪神・淡路大震災での失業者を公共事業にどの程度吸収したかという問題についてですが、先ほど報告がありませんでしたので伺いますけれども、昨年成立させた公共事業就労促進法による公共事業の事業主団体への紹介実績は実人員で何人ですか。
○吉川春子君 失業者をこの法律によって吸収した数が三十三人ということでは、この法律が役割を果たしたとは到底言えないと思うんです。大臣は衆議院の労働委員会でこの点について、今までは震災の後片づけが中心だったけれども、これから本格的な公共事業に入っていくので公共事業就労促進法がより効...全文を見る
○吉川春子君 今までもそういうことをやってこられた結果が三十三人という数字だったと思います。職安が積極的に職業紹介に乗り出さないということによってやみの職業紹介も横行しています。こういうことを放置しておいていいわけはありません。労働省・職安は雇用創出ということについて本当に役割を...全文を見る
○吉川春子君 続いて時短問題についてお伺いいたしますけれども、日本の労働時間は非常に長い、そして過労死もたくさん出ている。労働者が人たるに値する生活を営むために時短は最優先課題であります。また、時短は雇用を増大させ、失業者を減少させるという効果も生むわけです。  一年後に全面的...全文を見る
○吉川春子君 午前中来、大臣は、業界団体から時短を先送りする猶予とか再延長を求める動きがあるけれども、不退転の決意で時短を進めると答弁されました。ぜひ実行してほしいと思います。そのためにも各業界の抱える困難な問題を解決する必要があると思うわけです。  私は、タクシー労働者の時短...全文を見る
○吉川春子君 大臣に伺いますけれども、タクシー労働者の労働組合である自交総連は、運賃改定の改善状態の到達点を明らかにして、確約した賃下げなしの時短、社会的水準の労働条件の改善へ向けた減車の厳正かつ実効ある措置を要求する、あるいは公約違反の事業者の名称を直ちに公表すること、こういう...全文を見る
○吉川春子君 次のフォローアップは労働基準法の改正で、変形労働時間制についてお伺いをしたいと思います。  時間短縮のために週休二日を導入しやすくする、こういう理由で変形労働時間制が導入された職場がたくさんあるわけですけれども、実際の運用は時短の推進どころか変形制を悪用した賃金未...全文を見る
○吉川春子君 どういう処理をされたんですか。
○吉川春子君 こうしたことがなぜ起こるかといいますと、これはJR東日本の就業規則なんですけれども、ここに問題があるわけです。就業規則の六十三条では、「会社は、労基法第三十二条の二の規定に基づく社員の翌月及び翌月各日の所定労働時間、翌月各日の始終業時刻及び休憩時間の配置並びに翌月の...全文を見る
○吉川春子君 よく調査して、これについてチェックをしていただきたいと思います。  もう一つ伺いますけれども、法定労働時間の総枠を超えて勤務指定をしていた例があったわけですけれども、それについてはどういう指導をされましたか。
○吉川春子君 労働時間を超えて、枠を超えて指定するなどということはもう非常に驚くべきことであるわけですよ。しかも、あらかじめ日を特定して計画年休として指定することが多いわけです。この年休は当然労働時間として計算されるわけですけれども、今報告のあったJRでは、これを労働時間から除い...全文を見る
○吉川春子君 その浜松の具体的な事例ですけれども、これは労働基準監督署に申告があったからわかったわけなんですけれども、同様の事例はかなりJRの職場の中で行われているんじゃないでしょうか。こういう問題意識を持ってやはり指導、監督にぜひ入っていただきたい。これはどうですか。
○吉川春子君 本社の社長に対して、この変形労働時間制の問題で何回ぐらいこの間指導されているんですか。
○吉川春子君 じゃ、具体的に何回と言わなくてもいいですけれども、十回を超える指導があったんじゃありませんか。
○吉川春子君 私の地元というのは埼玉県なんですけれども、今報告されましたすべての問題が起きている職場があるわけなんです。それは例えば法定労働時間の超過、それから一方的な勤務変更、それから年休の労働時間への不算入、そして月四回も指定休日に出勤させると、こういうことを全部やっていると...全文を見る
○吉川春子君 その具体的な数字は言えないということなんですね、したけれども。  大臣にお伺いいたします。ちょっと時間の関係でかなりはしょって早口で申し上げましたけれども、JRや国鉄問題に詳しい大臣だからどういうことが起きているのかということはおわかりになったと思うんですけれども...全文を見る
○吉川春子君 最後に、さっき言いましたそれだけ法律違反をいろいろ犯している、変形労働時間で犯している問題について、大臣、やっぱりJRの職場に入って、それは権限があるわけですから、そういうことも含めてぜひ違法状態を正して、正しく法律が運用できるようにしていただきたい。最後にそれの決...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
04月11日第136回国会 参議院 労働委員会 第5号
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○吉川春子君 本件は、札幌北公共職業安定所の設置について承認を求めています。新たに職安を設置することについて我が党は賛成です。しかし、今回平成八年度安定所等再編成に伴い職安をふやす一方で、降格、廃止の憂き目に遭うところが出てきています。出張所をなくすことについては国会の承認にかか...全文を見る
○吉川春子君 一カ所つくると同時に八カ所を廃止し、二カ所を降格する、こういう計画ですね。  職業安定法は、憲法第二十七条を受けて国民の勤労権を保障する具体的な措置を制定していますけれども、その四条で政府の業務はどう定められていますか。時間の関係もありますので、端的に短くおっしゃ...全文を見る
○吉川春子君 そのほかにも、求職者に対する必要な職業指導あるいは雇用保険の給付を受ける云々、そういう業務を行うわけですけれども、そういう業務が廃止されるところではもうサービスが受けられなくなる、こういうことになるわけですね。  今回の例で、北海道の枝幸分室の廃止によって、歌登町...全文を見る
○吉川春子君 いや、地域の住民の声をお願いします。
○吉川春子君 八年度いっぱいやるといったって、その後は廃止するということに変わりないじゃないですか。  大臣、お伺いいたしますけれども、私は廃止されるところの地元の住民の声を聞いてみました。例えば江差の降格については、存続を目指して闘うが、最悪の場合でも住民サービスの低下につな...全文を見る
○吉川春子君 言いわけはいいんですけれども、具体的にどういう措置をとるのか、ちょっと端的に言ってください。廃止されるところは廃止したままじゃないわけですね、どういうふうにされますか。
○吉川春子君 大臣に一言伺いたいんですけれども、こういう大変致命的なというか決定的な不利益をこうむる地域住民に対して、本当に万全の対策を講じてサービスの低下につながらないようにやっていただきたい。その決意をお伺いしたいんですが。
○吉川春子君 それからもう一つ、前回の労働委員会で、阪神・淡路大震災の失業の吸収率、職安行政について伺いましたけれども、私設職安の問題について、大臣は取り締まりのための内偵を進めていると答弁されましたが、取り締まりだけでは済まされない問題がありますし、また違法行為の全廃もできない...全文を見る
○吉川春子君 公共事業への吸収率の低さについても指摘いたしましたけれども、大臣が今言われた違法な私設職安を通じての就職というのは中間搾取などもあり、劣悪な労働条件で働かされることになるわけです。  これを避けるためにも、大臣が今おっしゃった職安には私は震災後から三回ぐらい行って...全文を見る
○吉川春子君 今おっしゃったように、今ある神戸の職安も手いっぱいです。あそこにあんなにたくさんの、私設職安でやっているような人が押しかけるということで、また業務はパンクします。  だから、本当にこの問題を解決しようとしたら、取り締まりだけではなくて、それにかわる行政の手を差し伸...全文を見る
○吉川春子君 産業医の制度について、労働省は何段階にも分けて研究会を持ち、検討を重ねてきたわけですが、この研究会の報告を見ましても、最近は過労死の問題とか、あるいは女子労働者の増加、あるいは特にOA化によるホワイトカラーの健康阻害の要因がふえているとか、さまざまな指摘をされている...全文を見る
○吉川春子君 一般の健康診断の結果、有所見率がここ四、五年で急上昇しています。中小企業では時短もおくれていますし、とりわけそういうところで働く方々の健康が心配ですけれども、企業別に見た有所見率はどうなっていますか。
○吉川春子君 今の数字でも明らかなように、事業規模が小さいほどやはり有所見率が高いということになっております。そして、先ほど論議もありましたけれども、五十人以上の事業所に産業医の選任が義務づけられていますけれども、労働者の六割は五十人未満の事業所で働いておりまして、しかも、その産...全文を見る
○吉川春子君 三十人以上の事業場について、事業場単位で産業医を選任するということを十分に考慮すべきだというふうに九五年四月の検討委員会でされているわけですが、日本医師会におきまして、ことしの一月、産業保健委員会の答申を発表いたしました。  そこでは、産業医制度改革の方策として小...全文を見る
○吉川春子君 つまり、医師会はまず現行の産業医選任基準を三十人以上という事業場まで引き下げるべきだというふうにして、そして医師会はこれに対応できるということも述べられているわけなんです。  こういうふうに、三十人以上の事業場にするべきだということが専門家の集団でも医師会でも述べ...全文を見る
○吉川春子君 三十人未満の小規模事業場についても実態に即した産業医選任方式を検討する必要がある、まず選任の形をとる場合は、地域や業種、資本系列等に応じて複数の事業場が共同で産業保健サービスを提供する体制を整備するということなどが医師会の意見としても指摘されております。この複数の事...全文を見る
○吉川春子君 それから、勧告権とか身分保障の問題について伺いますけれども、産業医の勧告権が今度省令から法律に引き上げられた、これは改善なんですが、事業者は勧告を尊重しなければならないという規定も加わったんだけれども、この勧告の効果を担保するにはどうすればいいか、こういう問題があり...全文を見る
○吉川春子君 勧告に従わなくて、そしていろいろな労災とか職業病などが起きた場合、これは事業者の責任をどうとっていくのか。これもなかなか難しい問題ですけれども、私は、例えば労災認定がしやすくなるとかあるいは損害賠償の認定に加算されるとか、何らかのそういう効果を与えないと勧告権の意味...全文を見る
○吉川春子君 考えられないようなことがしばしば起こるものですから、そういう勧告権、それからそれに従わない事業主に対してそれなりの効果をあらしめる方法を考えていかなくてはならないと思います。  産業医の地位の独立性ということについてお伺いしたいんですけれども、産業医が熱心に仕事を...全文を見る
○吉川春子君 今まで不利益な事例が具体的にないからこれをやらなかったと、これはちょっとおかしいことであって、産業医の活動がもっともっと活発になり労働者の立場に立っていろいろ物を言うことになれば、それは当然事業主にとって耳が痛いわけです。  だから、それを雇用するという形で抱える...全文を見る
○吉川春子君 時間が制約されておりまして、何か慌ただしいんでございますが、最後に非常に重要な質問をいたします。  これはプライバシーの保護の問題なんですけれども、現行では企業外の健診機関で健康診断を行う場合には、その結果は通常一括して事業者に送付されて事業者を経て産業医に転送さ...全文を見る
04月18日第136回国会 参議院 労働委員会 第6号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川でございます。  四人の参考人の御意見を伺いながら、派遣労働者の実態、それから法律問題が非常に浮かび上がってきていると思います。  順次質問をさせていただきたいと思いますが、私はまず、育児休業、介護休業の代替要員に今回派遣労働者の導入が認められた...全文を見る
○吉川春子君 大原参考人に伺いますが、先ほど中野参考人の資料の中で、派遣先でセクハラに遭うとか、あるいは履歴書のコピーが回し読みされてプライバシーの侵害が著しいとか、具体的な生々しい実態が報告されましたけれども、そういう事実についてどのようにつかみ、どのような対応をされているのか...全文を見る
○吉川春子君 脇田参考人、この事前面接は法律的に考えるとどういうことなのか、お伺いします。  それからもう一つ脇田参考人には、派遣労働者を守るために船員手帳を例に引いて派遣手帳というような提案もされていますが、その点についてもあわせて説明してください。
○吉川春子君 その事前面接というようなことをやる場合には、これはもう派遣労働ではなくて、面接に行ったその会社との雇用関係が直接生ずるのであって、派遣元は単なる職業の紹介をした、こういう関係になるのではないかと思いますが、その点重ねてお伺いします。  それから、先ほど連合の桝本参...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
04月26日第136回国会 参議院 労働委員会 第7号
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○吉川春子君 十年前に、それまで違法であった労働者供給事業を、専門性そして特別の雇用管理の必要という二つの観点から対象業務を決めて、労働者派遣事業として合法化しました。一も問題なんですけれども、二の特別の雇用管理というのは、企業のニーズだと思います。労働者、派遣先、派遣元という三...全文を見る
○吉川春子君 今、大臣はそういうふうにおっしゃいました。履歴書の問題はたくさん出ているんですね。履歴書なんて大体人に見られたくないのに、派遣先に行って、しかも学歴から何からいろんなことが書いてあるものをファクスで送って、それを回し読みしていると。プライバシーの侵害ということからも...全文を見る
○吉川春子君 そうなりますと、この派遣法にとって事業が正当に営まれているかどうか、これを分ける重要なポイントは、労働者派遣が対象業務の範囲に属しているかどうか、これが非常に重要なことですね。  現在指定されている十六業種を見ても、例えば機械設計というのがありますね。機械の設計そ...全文を見る
○吉川春子君 示されていますといっても、ここに示されているだけじゃだめなんですよ。だから、これを具体的にどうやって厳密に範囲を決めるのかというもう一つの文書が必要なんですよ、大臣。それで、しかも対象業務か否かということが違法かどうかの分かれ道になるわけですね。そして、違法の場合は...全文を見る
○吉川春子君 ぜひ、それを明確にしていただきたいと思います。  具体的な事例で伺いますが、北九州市に本社を置く安川ビジネススタッフという派遣会社があります。一九九三年十二月に設立されました安川電機の子会社で、安川電機の本社内に本社があります。最近では親会社以外にも仕事を広げよう...全文を見る
○吉川春子君 製造ラインの一部を請け負うということは現実的ではないですし、それから職安法施行規則の請負要件にも当然違反するし、会社の登記簿謄本をとって見てもこうした業務の受託業務は会社の目的に入っていません。今局長が言われたように、ぜひ調査して是正をしていただきたい。大臣どうです...全文を見る
○吉川春子君 本来こうした情報は、当該の職業安定機関がつかんで調査をすべきであると考えます。  この会社は、今年度は埼玉県にある安川電機東京工場内に埼玉支店を開設する計画だと言っています。このような大企業が派遣のための子会社をつくって従来の自分の労働者をここに代替するというのは...全文を見る
○吉川春子君 時間がわずかになったんですけれども、労働者供給事業が禁止されてきた理由の中に中間搾取の問題があるわけですね。それが派遣労働者になったらもう問題ないと言えるでしょうか。  現在の対象業務についての、派遣料金と平均賃金を述べていただきたいと思います。
○吉川春子君 私は、この質問を引き続き次回もやりますが、これは平均賃金と特定料金のパーセント、一般料金とのパーセントを出しますと大体五割ぐらい、五割を切るものもあるわけなんですね。だから、非常に中間搾取の問題があると思いますけれども、その点についてのコメントを一言伺って、きょうは...全文を見る
○吉川春子君 中間搾取等の問題については、次回に質問いたします。
04月30日第136回国会 参議院 労働委員会 第8号
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○吉川春子君 労働者派遣事業は、本来禁止されている労働者供給事業を一部例外的に解禁をしたものですが、学者の指摘でも労働者を文字どおり商品として仲介をして、労働者の賃金に寄生することで利益を得る間接雇用、すなわち封建的、前近代的な慣行を禁止したのが職安法の目的だとされていますし、も...全文を見る
○吉川春子君 野放しにしておいてはいけないんだと、こういう大臣のお話がありました。  今言われたように、三者で決めるということになりますと、やはり派遣料金の明示、労働者本人にこれは知らせるべきではないかと思いますが、この点はいかがですか。
○吉川春子君 そうしますと、不当な中間マージンが起きないように、そしてまた労働者に派遣料金ですね、給料じゃなくて派遣料金も含めて明示するということが望ましいと、こういう方向できちんと指導していただけるということですね。大臣もう一度、お願いいたします。
○吉川春子君 当該労働者に彼の派遣料金を知らせると、そしてその不当な中間マージンが取られないような、そういう点で十分なる労働省の指導を要求いたします。  それから、給料の未払いの問題なんですけれども、派遣先は派遣料を払っているけれども、派遣元が倒産して給料が未払いになった例とい...全文を見る
○吉川春子君 実際問題として、賃金未払いという被害をこうむっている労働者がいるわけです。しかも、派遣元、派遣先という二つのところに分かれてしまうということがありまして、派遣労働者の賃金の未払いの問題については、どう保障するのか。建設業者のように元請の責任を認めるという方法も一つあ...全文を見る
○吉川春子君 違法派遣の問題なんですけれども、職安の窓口にもいろいろ寄せられているようですが、プログラマーとして派遣されて行ったけれども雑用ばかりさせられたとか、あるいはバスの運転手、家電製品、パン等の販売など対象外業務に従事させられたということとか、あるいは事前面接とか履歴書等...全文を見る
○吉川春子君 四月十八日の当委員会の参考人質問で、派遣元事業者の代表の方に質問しましたところ、事前面接を行う場合があると明言しました。非常にびっくりしたわけですけれども、こんなことを放置しておいていいとは思いません。ぜひ実態を調べて厳正に対処していただきたいと思いますが、どうです...全文を見る
○吉川春子君 いや、検討するんじゃなくて、現に事前面接をやっていますと明言されたわけです、議事録にも残っていますけれども。それに対してちゃんと調査しますか。
○吉川春子君 我が国の労働者の組織率というのは全体でも二四%と非常に低いんですけれども、派遣労働者、中でも登録型の組織率は三%台、圧倒的に未組織労働者であります。  労働行政として、派遣労働者の組織化について積極的な支援を行うべきだと思いますが、どういうことを行っておられるのか...全文を見る
○吉川春子君 このリーフレットにもぜひ載せてくださいね。  労働省は、十年前のこの派遣法ができたときの答弁では、雇用と使用を分離したことにより派遣先事業主は団体交渉の応諾義務を負わない、こういう答弁を繰り返していました。しかし、賃金の決定とか労働条件とか途中契約の解除の多発とか...全文を見る
○吉川春子君 判例が個々具体的な問題について判示するというのは当然のことでして、しかし一般的に必要があるわけですから、団体交渉応諾義務について今後とも検討を進めていただけるように私は強く要求をしておきたいと思います。これについて大臣の御意見も聞きたいところなんですけれども、時間が...全文を見る
○吉川春子君 今、大臣が大企業と中小企業とは違うとおっしゃられましたが、確かに代替要員を認めるのを規模三十人以下の中小企業に限るべきだと、こういう労働弁護団の提案もあるわけで、大企業がどんどん代替要員を派遣で利用するなんて、こういうことを許しておいてはいけないんじゃないかというふ...全文を見る
○吉川春子君 今の局長の答弁、私納得できません。ということは、じゃ代替要員ということで全部の業種に拡大しちゃったわけですね、育児、介護については。そして、しかもその安い派遣労働者で埋めますと、こういうことになれば常用雇用にかわるものとしての派遣労働者の位置づけというものがどんどん...全文を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  労働者派遣事業は、そもそも職業安定法で厳しく禁止されている労働者供給事業の一部であり、そのうちの一部の業務に...全文を見る
05月07日第136回国会 参議院 労働委員会 第9号
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○吉川春子君 シルバー人材センターは、高齢者の就業意欲にこたえ、その能力を地域社会において活用するもので、全国的にも要求も高く、箇所数も広がっています。今回の法改正は、都道府県ごとに連合を設置し、シルバー人材センターのない地域であっても高齢者がどこでも仕事の提供を受けられるように...全文を見る
○吉川春子君 次に、労災保険について、シルバー人材センターで労災が発生しているんですが、九〇年と九四年の事故発生状況はどうなっていますか。
○吉川春子君 非常に労災がふえているわけです。九三年に出された労働省の研究会報告でも指摘されておりますけれども、安全就業対策の強化と福利厚生機能の拡充という項目で、死亡事故の増加が目立ってきている。シルバー人材センター団体傷害保険は必ずしも高いとは言えず、特に死亡事故に対する水準...全文を見る
○吉川春子君 私は、この労災の問題についてもぜひ研究していただきたいということを申し上げておきたいと思います。  それで、具体的な労災の問題について伺いたいと思いますが、労働者は健康に年をとらなければシルバー人材センターも活用できないわけですけれども、最近の労働現場の状況が労働...全文を見る
○吉川春子君 この西鉄バスは、乗客のとっさの判断がなければ大惨事になるところだったんですが、同社では四月中にも同様の事故があったのではありませんか。
○吉川春子君 ここ数年来、西鉄バスは事故が頻発しておりまして大きな社会問題になっております。九四年からでも六件大きな事件があるわけです。  なぜこんな事故が多発しているかというと、会社が変形労働時間制を利用した人件費削減のために過密労働が行われているということが指摘されておりま...全文を見る
○吉川春子君 私の調査によると、現在でもほとんど改善をされておりません。ある営業所の五月の勤務予定表を見ると、労働時間を具体的に定めていない改善を求められている空番が二回組まれて、これを加えれば所定労働時間の枠を超える勤務指定となっています。しかも、月に五回の端数実働と呼ばれる時...全文を見る
○吉川春子君 大臣、どうですか、具体的な問題。
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 雇用機会均等法が施行されて十年たちました。この問題について質問をしたいと思います。  女子学生の就職差別が社会問題になっておりまして、この委員会でもほとんど全部の委員が質問をしていると思いますが、一向になくなりません。原因の一つは、雇用機会均等法では募集、採用につ...全文を見る
○吉川春子君 皆さんに差し上げたいんですが、これは高くもないんですが、大臣に代表して差し上げたいと思います。
○吉川春子君 それで、五ページをちょっとめくっていただきたいんですが、終わりから六行目のところにこう書いてあります。  「不況なんだから仕方がない」と思っているあなた。日本の大企業は、不況を口実にして女子を採らなかったりリストラをしたりして、さらにボロもうけしています。こんなや...全文を見る
○吉川春子君 これは総務庁の行政監察も行われまして、その中で自主点検促進事業をもっと拡大して効果的に行うようにと、こういう意見がついております。  確かに、自主点検のお勧めとなっておりますしね。それから、よろしかったらとは書いてなくて、お手数ですがチェックの結果について労働省に...全文を見る
○吉川春子君 要するに、今は女性の労働者の数が少ない。国家公務員は本庁で一二%なんですね、大臣、女性労働者が一二%しかいない。局長は二人しかいません、ここの。そういう形になっていまして、女性をもっと採用していくということを民間企業も自主目標を定めて計画を実現していくということは行...全文を見る
○吉川春子君 去年の北京での世界女性会議では、行動綱領でポジティブアクション、アファーマティブアクション、積極的な措置について行うべきだとされておりますし、十二月に出されました日本の男女共同参画審の中間まとめ、論点整理には、女子差別をなくすための積極策としてポジティブアクション、...全文を見る
○吉川春子君 教育訓練について伺いたいと思うんです。  女子差別撤廃条約は、その十一条で「雇用の分野における女子に対する差別を撤廃するためのすべての適当な措置をとる。」としまして、21において「職業訓練及び再訓練(見習、上級職業訓練及び継続的訓練を含む。)を受ける権利」としてい...全文を見る
○吉川春子君 均等法施行十年目の女子雇用管理の状況の教育訓練の数値について報告をしていただきたいと思います。男女とも対象に実施しているという新入社員研修、管理職研修、業務遂行に必要な能力付与の研修、これの数値はどうなっていますか。
○吉川春子君 職業訓練は強行法規にもかかわらず、今の数値を逆に読みますと女性を対象にしていない企業が新人研修で一四・六、管理職で三六・二、業務遂行上の研修で二二・六%あることになります。  これは、平成四年と平成七年と比べていますけれども、数値がほとんど変わっていません。減って...全文を見る
○吉川春子君 それでは、具体的に法違反と思われる事例を、私申し上げたいと思います。  大臣、非常に有名な日立製作所の例なんですけれども、ここでは女性というだけで同期、同学歴の男性と比べて年収三百六十万の賃金の格差があり、昇格差別があるということで現在東京地裁に提訴をしております...全文を見る
○吉川春子君 ぜひ調査をして実態を把握して、適切なる指導をしていただきたいというふうに思います。  それから、さっきちょっと太田さんが答弁しかけましたOJTについて移りたいと思います。オン・ザ・ジョブ・トレーニング、私も舌をかみそうなんですけれども、オン・ザ・ジョブ・トレーニン...全文を見る
○吉川春子君 今後とも充実の中身は、やはりこれも強行規定の中に含めると、ほかの教育訓練からオン・ザ・ジョブ・トレーニングだけ外すということはしないということが必要だと思うんです。  具体的な事例を挙げますと、これも裁判になっている事例ですが、芝信用金庫というところがあります。こ...全文を見る
○吉川春子君 このOJTを含めて、やっぱり強行規定にすべきだと思います。審議会の中でも議論されていると思いますけれども、どうですか。今度ぜひそういう改正をしていただきたいと思いますが。
○吉川春子君 大臣、婦人少年問題審議会の問題なんですけれども、いろんな問題が話し合われているわけなんです。そして、その議事要旨というものが発表されているんですが、それを拝見しますと、こういうふうに書いてあるんです。教育訓練は既に禁止規定になっており、現実に問題が少ないことから検討...全文を見る
○吉川春子君 非常にそういう重要な発言がされて特段の反論もなかったと、しかも、どなたがそういう発言したかも詳しいことも公表できませんでは、これは私は納得できません。  大臣、審議会の公開というのは閣議決定の事項ではありませんか。そして、審議会によってはもっと議事録を公表している...全文を見る
○吉川春子君 労働省関係、みんな悪いんですよ。
○吉川春子君 ちょっと最後に一言。  大臣、いつも割と積極的なコメントをされるのに、審議会のこの問題については、それは大臣らしくないですよ。私は、議事録即全部公開というのはそれはできないとおっしゃるんだけれども、その議事内容をこんな木で鼻をくくったような簡単なものじゃなくてもっ...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
05月14日第136回国会 参議院 労働委員会 第10号
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○吉川春子君 今回、労災法の改正のきっかけになった最高裁の判決は、労働者災害補償保険法による保険給付に関する決定に不服のある者は、労働者災害補償保険審査官に対して審査請求をした日から三カ月を経過しても決定がないときは、審査請求に対する決定及び労働保険審査会に対する再審査請求の手続...全文を見る
○吉川春子君 国民の提訴の道を一部開いたけれども、最高裁の判例どおりですと、決定が三カ月おりなければ提訴もできる、そういうふうにしているんですが、そこはふさいだままであるわけです。司法の判断にゆだねる前に行政庁自身が再検討し直すという裁決前置主義といいますか、そういうものについて...全文を見る
○吉川春子君 さっきも過労死の数値について報告がありましたけれども、三カ月以内では五・五%にしかすぎないわけです。それで、あえてもう一度伺いますけれども、最高裁の判例と同じように、どうして審査官が三カ月その決定を出さないときにも提訴できるというここをふさいだのか、その一点について...全文を見る
○吉川春子君 数字を見ても、権利救済を簡便にスピーディーに行うという点で、裁決前置主義は既に崩れていると言ってもいいほどだと私は思うわけです。  少なくともこの制度が機能していると言えるためには、これは過労死弁護団の意見なんですけれども、申請後六カ月以内に結論が出て救済率も三〇...全文を見る
○吉川春子君 救済率を上げるというためには、労働基準監督署の決定を厳密に検討して、場合によっては覆すわけですから、やはり独立性というか中立性というか、そういうものが求められるというふうに思うわけです。それで、今審査会委員の三分の二が労働省OBというのでは、やっぱりその裁決に納得し...全文を見る
○吉川春子君 続いて、労災隠しの問題についてお伺いいたします。  労働省の定義によりますと、労災が発生しているのにその事実を隠ぺいするために故意に労働者死傷報告を出さないものや虚偽の内容を記載して提出するものを労災隠しと言っているんですが、これが横行しています。  日本医師会...全文を見る
○吉川春子君 厚生省、お見えになっていますね。  厚生省の社会保険庁が診療報酬明細書、レセプト点検調査についてという通達を発行して、これの効果を上げるための格段の努力をということでやっておられますけれども、労災を健康保険扱いで給付を行っている例が相当あるわけです。申請により当初...全文を見る
○吉川春子君 社会保険庁がつかんだ件数というのはすごいと思いませんか。要するに、労災じゃなく申請してくるわけです、健康保険とかなんとかかんとかで。そして、結局調べてみたらそれは労災であったということで、勘定だけは労災で支払う。そういうことを、これはお金が絡みますから社会保険庁は必...全文を見る
○吉川春子君 さっき松原局長が死傷病報告書をとっていない、数をつかんでいないんだとおっしゃいましたけれども、ここで数をまずつかんで、そしてそれが何件という数値がわかれば、結局少ないわけですから、上がってくる件数が、今度それで保険のところで決済する件数というのはまたふえるわけですか...全文を見る
○吉川春子君 それでは、その現場で死傷病報告の件数をちゃんと押さえて、そして保険の支払いの方の決済の件数と照らし合わせて、そしてその差がどれぐらいあるかというようなことまで細かくやっているんでしょうか。それを一つお伺いいたします。  それから、全部が労災隠しとは言えないとおっし...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました労働者災害補償保険法等の一部を改正する法律案に対する修正案について、その提案理由を説明いたします。  今回の労災保険法改正は、昨年七月六日の最高裁判決をきっかけとして提出されたものであります。  最高裁は、審査...全文を見る
05月22日第136回国会 参議院 地方分権及び規制緩和に関する特別委員会 第6号
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○吉川春子君 地方分権の中間報告が出されましたけれども、地方分権を推進していくためには、それを担う受け皿といいますか、行政体制が確立されていなくてはなりません。ところが、実情はどうでしょうか。全体の奉仕者として誇りを持って公務に励めるような待遇とはほど遠く、歯を食いしばって働いて...全文を見る
○吉川春子君 公務員の正職員の数を言ってください。正職員の数、通告してあったんですけれども、すぐ出ませんか。
○吉川春子君 今持っていないだけですか。調査はしているんですか。
○吉川春子君 パートの職員の数はわからないということでしたけれども、それでは地方公務員のパート職員というのはどういうものを指すのか、簡単明瞭に説明してください。
○吉川春子君 九二年の四月に自治省は地方公務員制度のあり方に関する研究会を発足させましたけれども、ここで詳しくパート職員についての研究をされたんじゃないんですか。数もつかまれていないんですか。発表してください。
○吉川春子君 今三つの形態を言われましたけれども、形態別にもつかんでいないということですか。イエス、ノーだけでいいです。
○吉川春子君 自治体に非常にたくさんいるんだけれどもつかんでいないということです。  それでは、非常勤職員の問題ですけれども、非常勤の公務員の十一カ月とか一年で機械的に打ち切りなどが各地で行われているんですね。非常勤は正規の公務員の勤務の四分の三に制限するというような運用とか、...全文を見る
○吉川春子君 そうじゃないでしょう。全く混乱して、定義もつかめていないじゃないですか。  非常勤というのは継続雇用を前提とした任用制度だと。これはいいですね。そこだけちょっと確認します。
○吉川春子君 では、臨時職員について伺いますけれども、保育とか学童とか学校などの職は、これは臨時ではなくて本来はやっぱり恒久の職というふうに考えられるべきではないですか。それはどうですか。
○吉川春子君 法律にもないような任用の形式がそれぞれ行われているなどということを国会で平然と御答弁なさるのはいかがなものでしょうか。  大臣、これまでのお答えを前提にしてお伺いしますけれども、増大する住民要求で行政需要は大幅にふえているんです。しかし、定員枠は厳しく抑えられてい...全文を見る
○吉川春子君 地方制度が発足してもう五十年にもなろうとするのに、まだそれぞれの自治体でいろいろな対応があると。それで、調査しつつ整理しつつなんということを今ごろおっしゃっていらっしゃる。これでは本当に地方分権の受け皿としての地方自治体だって危ういじゃないですか。  そういう地方...全文を見る
○吉川春子君 それはまた聞きますから。
○吉川春子君 そういうありさまですから、数さえつかんでいないんですから、ここで働いている職員の権利、身分というものは本当に守られていないわけですね。  自治省に伺いますけれども、いわゆるパート職員に一時金、退職金、昇給制度、こういうものはありますか。あるかないか、端的に答えてく...全文を見る
○吉川春子君 労働省、お見えですね。  民間の企業に働くパート労働者について、一時金とか退職金、年次有給休暇、社会保険の加入などについて、どのように法律に基づく行政指導の指針で指導をしているのか、お答えいただきたいと思います。
○吉川春子君 それでは、同じ公務員で国家公務員についてお伺いしますけれども、非常勤の国家公務員について、昇給、年次有給休暇、勤務手当、住宅手当、こういうものを支給していますか。退職手当は違いますかね。
○吉川春子君 退職手当は総務庁ですか。
○吉川春子君 要するに、地方公務員の非常勤は、今言ったような民間や国家公務員と比べても何にもないんですよ。そういう中で、いろんな対応があるけれども、こういうところに置かれていて果たしていいのかと。  例えば、賃金が非常に低いわけです。地方自治体のパートは八〇%が月収十二万以下と...全文を見る
○吉川春子君 確認します。非常勤ではなくて臨時職員についても今言ったような退職金とか賃金のバランスとか、そういう指導をされているというふうに聞いていいですね。
○吉川春子君 そうしますと、地方自治体の臨時職員、パートについても、賃金なり退職金なりやっぱり正規の職員とのバランスを考えてきちっと対処することが望ましいと、これが自治省の考え方ですね。よろしいんですね。イエス、ノーでいいです。
○吉川春子君 実態は、多くの臨時職員についてはそういう手当てが何もされていないわけですね。  それで、労働省にお伺いいたしますけれども、最近長野地裁の上田支部で丸子警報器のパート職員に対する賃金差別の事例で判決がおりたんですけれども、その内容について御存じですか。
○吉川春子君 要するに、パート職員であっても一般の職員と賃金で差別してはならない、ILOのパート条約も締結されましたけれども、日本においても裁判でもそういう流れになってきているわけなんですね。  それで、自治省にもう一つ伺いますけれども、いわゆるパート、臨時職員は、地方公務員に...全文を見る
○吉川春子君 公務員としての義務は課せられていて、待遇だけは国家公務員に比べても民間のパートに比べても極端に悪いんです。  大臣、私は続けて二つお伺いしたいんですが、まず一つは自治体の臨時職員の正規職員との賃金の格差、これはもう世界の流れも日本の流れもそういう方向に向いておりま...全文を見る
○吉川春子君 いや、技術論じゃないんですよ。
○吉川春子君 いろいろ職種の差がある、地域の差があるはいいですよ。しかし、保母とか学校とかあるいは看護婦さんとか、同じ仕事をしているわけですよ。それで一方はパート、一方は正職員。しかし、にもかかわらず、賃金の格差もあるし年次有給休暇もとれないし諸手当もない、そういう実情をさっき答...全文を見る
○吉川春子君 では、最後に大臣にちょっと質問したいんですけれども、大臣、お答えください。
05月23日第136回国会 参議院 労働委員会 第12号
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○吉川春子君 勤労者財形促進法は、一九七一年、昭和四十六年に制定後、これまで七次にわたって改正されてきましたが、労働省のこの制度に対する熱意といいますか、これにもかかわらず財形の実績は下がってきているのではありませんか。財形年金、財移住宅について数値を御報告していただきたいと思い...全文を見る
○吉川春子君 日本生産性本部が出版しております「勤労者財形の手引き」によりますと、財形制度は、財形貯蓄制度をまず軸として、それと密接に関連させて財政融資を組み合わせているという点から見て、財産形成への従業員自身の自己努力を前提とした制度であり、賃金、給与の計画的活用を促進する制度...全文を見る
○吉川春子君 そういうことも念頭に置かなくてはいけないという答弁だったと思いますが、実質賃金の低さという点では中小企業労働者は一層深刻です。  財形審議会の平成七年八月七日の報告でも、「中小企業においては大企業に比べ福祉面で立遅れがみられ、今後の社会経済情勢の変化の中でこのよう...全文を見る
○吉川春子君 大臣、いかがでしょうか。今回の改正に私ども反対するものではありませんけれども、いかにも小手先の改正という感がしないでもありません。こうした中小企業と大企業との格差是正を図ること、こういうことに全力を挙げるということが勤労者福祉の原点ではないかと思いますが、その点につ...全文を見る
○吉川春子君 労働者福祉の点で最もおくれていると言われている家内労働者の問題があるんですけれども、現在家内労働旬間だそうですけれども、この家内労働者の賃金とか人数、男女別にちょっと御報告いただけますか。
○吉川春子君 ことしのILO総会で家内労働条約が採択されると聞いていますが、そうですが。
○吉川春子君 一九九五年、第八十二回総会で、家内条約の第一次討議のために事前にILOからのアンケートが来ましたけれども、それに対して日本政府は、法的拘束力を持つ条約に反対であると、このように回答されていますが、なぜですか。
○吉川春子君 日本政府が反対したにもかかわらず、世界の大勢は条約という形式で行うということになりまして、日本政府の消極的な姿勢は国際的には明確に少数勢力になった、こういうことです。条約案の内容は、私は画期的なものだと思います。それで、まず家内労働者の定義は、条約が採択されるとどう...全文を見る
○吉川春子君 この定義は、現在の我が国の法律とはちょっと違うんですけれども、もしこの定義によりますと、我が国において新たに家内労働者とされる範囲はどの程度広がりますか。職種とか人数とか、具体的にお示しいただきたいと思います。
○吉川春子君 今は雇用労働者として把握されていない人まで範囲が含まれると私は思いますが、次の機会にまたこれは質問しますので、ぜひ把握に努めていただきたいと思います。  それで、条約案の第四条で、家内労働者と他の賃金労働者との平等待遇の促進をうたっておりますが、具体的にはどういう...全文を見る
○吉川春子君 日本政府は平等待遇について、とりわけ労働時間、有給公休日、年次有給休暇、母性保護については、勧告としても規定すること自体に反対を表明しましたけれども、その理由はなぜですか。
○吉川春子君 現在の状況というのは、家内労働法との関係ということも含みますか。
○吉川春子君 今回の勧告には使用者と労働者の協議機関、報酬率を定め、それから団体交渉の権利を認めるなどが規定されております。低工賃、低賃金ですね、を一方的に押しつけられている今の日本の家内労働者にとってこれは画期的とも思われる内容ですけれども、政府はなぜこれらのことを規定すること...全文を見る
○吉川春子君 我が国には家内労働者の組織があるわけですけれども、今回の条約に対して家内労働者自身はどのように評価しているのか、政府としては意見を聞いてみましたでしょうか。
○吉川春子君 今回の条約について、審議会はもう一度聞こうと思っていたんですけれども、家内労働者自身あるいは家内労働審議会の意見を聞いたとおっしゃるんですけれども、じゃどういう意見だったんですか。私は、何遍も意見を聞いてほしいと要請したにもかかわらず労働省は意見を聞いてくれなかった...全文を見る
○吉川春子君 前半の質問にちょっと答えていただけませんか。家内労働者自身、審議会じゃなくて、自身に意見をお聞きになったのかどうか。
○吉川春子君 先ほど来伺っておりますと、家内労働者にとっては非常に画期的な内容であり、労働者自身がこの条約を批准してほしい、この内容は自分たちの地位を向上させるものだというふうに評価をしているわけです。それにもかかわらず、本当に肝心かなめの家内労働者自身の意見を聞かなかった、日本...全文を見る
○吉川春子君 大臣にお伺いしますけれども、何か非常に血が通わないことをやっていらして、それでよしとするというのは私は問題だと思うんですよ、手続的に瑕疵があったとまでは申しませんけれども。家内労働者の唯一と言っていいか、とにかくその組織した組合があるんですよ。まさにそこにぴったりの...全文を見る
○吉川春子君 これから質問しようと思っていることも含めて御答弁いただきましたが、家内労働者の組織、家内労働者自身の意見には十分に労働省としても今後耳を傾けてもらいたいということが一つです。それから、今大臣が言われましたこの条約の採択に当たっては、やっぱり賛成してもらいたい、反対は...全文を見る
○吉川春子君 じゃ最初に太田さん、どうぞ。
○吉川春子君 終わります。
06月14日第136回国会 参議院 金融問題等に関する特別委員会公聴会 第1号
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○吉川春子君 四人の公述人の皆さん、本当に御苦労さまです。  私は、特に高田公述人にお伺いしたいと思いますが、先ほど、国民が血のにじむような思いで納めた税金は阪神大震災の被災者を初め、お年寄りや子供のために使ってほしいと述べられましたけれども、私も同感です。  先ほど、共働き...全文を見る
○吉川春子君 公定歩合の金利が、低金利が長く続いて、国民の預金利息が少なくなって、特にお年寄りや女性の方々には大きな打撃になっています。  ところが、金融機関、とりわけ大銀行はこの低金利で莫大な業務純益を上げています。銀行の今年度の三月決算を見ますとまさに史上最高です。都市銀行...全文を見る
○吉川春子君 大蔵省、そして政府は、前々から銀行、とりわけ大銀行に手厚い保護、優遇策をとってきました。  例えば、法人税について言えば、貸倒引当金とか退職給与引当金とか、引当金、準備金などの損金控除によって法人税が相当減額される、そういうふうになっています。また、莫大な不良債権...全文を見る
○吉川春子君 大蔵省は、政府広報で、「住専問題とは何ですか。お答えします。」という、こういうパンフレットを大量につくっているわけです。このリーフもそうなんですけれども、これはパンフレットとビラを一千百八十万円かけて四十万部印刷して配布しております。これは九五年度と九六年度の予算の...全文を見る
○吉川春子君 もう一つ、高田公述人にお伺いしたいんですけれども、政府は住専に税金をつぎ込む一方で、来年四月から消費税率を五%に引き上げようとしております。全く国民を踏みつけにするようなやり方で私は許せないと思いますが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
○吉川春子君 上田公述人にお伺いしたいと思うんですけれども、先ほど来いろいろ議論にもなっておりますが、今、銀行は、とりわけ大銀行は莫大な業務純益を上げております。  一九九五年は史上最高と、こういうふうに言われておりまして、都市銀行は九五年度は約三兆四千五百億、九一年度からの五...全文を見る
○吉川春子君 時間が来ました。  ありがとうございました。
06月17日第136回国会 参議院 選挙制度に関する特別委員会 第3号
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○吉川春子君 今回の法改正で、衆議院では日本共産党が反対意見表明をしたのみで、質疑は全く行われませんでした。提案理由説明では、各党においてさまざまな論議が行われている、このような論議を背景に取りまとめたなどと言っていますが、各党の消長にかかわる選挙制度について、自分たちが納得すれ...全文を見る
○吉川春子君 個利個略に基づいているものであると、そういうものだから審議をオープンにするのはなかなか難しいという御意見もあったと思いますが、私は、そういう問題であるからこそ国民の前にオープンに議論をして、個利個略というよりは自分たちの主張なんですから、それを国民の前に明らかにして...全文を見る
○吉川春子君 過大な選挙運動によって社会生活に多大な影響を与えるおそれがあると、高い次元での御配慮だそうですけれども、政党助成金はそういう政党活動のための費用として支給されているのではありませんか。私たち日本共産党は、憲法違反の政党助成金は反対でありますし、受け取っておりませんけ...全文を見る
○吉川春子君 公的助成を使って日常的に有権者に情報を与えることもその助成金の趣旨だとおっしゃいました。日常的に情報を与えることももちろんそうですが、一番情報を得たいとき、一番情報を提供しなければならないときがまさに選挙のときです。そのときにこそ有効に使うという、何遍も言いますけれ...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと意味不明の御答弁でありました。  自治省にお伺いいたしますけれども、一九九四年の小選挙区制導入のときに、それまで自由であった政党の法定ビラの配布を新聞折り込みその他の方法に限定いたしました。私は、当時の佐藤自治大臣に質問をいたしまして、これは政党活動の制限...全文を見る
○吉川春子君 政令制定権は行政府にあるわけですから、やっぱり行政府は、大臣の答弁もあり、そういう形できちっと対処していただきたい。政党が言うことだからといって、それを行政府がそのままうのみにするということだけはないようにしていただきたいということを私は注文しておきます。  政党...全文を見る
○吉川春子君 時間がもう迫ってまいりまして、これが最後の質問になるかと思いますが、私は、今回もし改正するとすれば、個人立候補の政見放送を認めるという改正をまずやらなきゃいけなかったんじゃないかと思います。  明るい選挙推進協会の世論調査で、最も有権者が情報を受け、また役に立った...全文を見る
○吉川春子君 時間ですので終わります。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、公職選挙法の一部改正案に反対の討論を行います。  最初に、本改正案の審議について申したいと思います。  本改正案の審議は、衆議院では委員会審議が省略され、本院においても、我が党の十分な質疑時間の保障を求める要求があるにもかかわらず、わ...全文を見る
11月26日第138回国会 参議院 決算委員会 閉会後第3号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  官房長官に質問をいたします。  女性に対する暴力の撤廃について、国際的な認識そして取り組みはかなり前進してきています。我が国でも十年前は概念すら余りはっきりしなかった。知られていなかったセクシュアル・ハラスメントについて、予防禁止措...全文を見る
○吉川春子君 行動綱領では「起きる場所の如何を問わず、国家が犯し又は許す肉体的、性的及び心理的暴力」も類型の一つとして挙げています。国家が女性に対して犯した暴力、これが従軍慰安婦問題ですね。  そこで伺いますが、いわゆる元従軍慰安婦に対して支払った金額と、そのうち国庫からの支出...全文を見る
○吉川春子君 国庫からは一円も払っていない、こういう御答弁でした。  政府は、一九九〇年ごろまでは従軍慰安婦への関与すら否定していたわけですけれども、その後、資料が出てきたりいたしまして、関与を認めるという官房長官の談話を発表いたしました。この問題については最後に伺いたいと思い...全文を見る
○吉川春子君 警察庁、そこに米兵慰安所の設置について書いてありますね。ちょっとその部分だけ、一行でいいですから読んでください。警察庁です。
○吉川春子君 保管いたしていないということとこういうものが出されてあるということと別でしょう。公文書館で保管しているんですが、警察に関する資料だから読んでくださいというふうに申し上げたんですけれども、お読みになれないようなら私が読みましょう。  その資料の「対処策」に「婦女子強...全文を見る
○吉川春子君 もう二週間以上探しているんですよね。土、日も出て探しているということですが、これはなくしたんですか。
○吉川春子君 これは自治省が戦後、内務省の解体ということで「戦後自治史」、自治大学校が昭和四十年代に発行している本なんですけれども、ここにこの書類は全部警察庁に移管してありますと書いてあるんです。あなた方が発行した本なんですよ。  それによりますと、内務省が崩壊しまして、昭和二...全文を見る
○吉川春子君 うそを言わないでください。あなた。この本を読んだことがありますか。この本にちゃんとそういうふうに書いてあって、そういう指示がなされていると書いてあるんですよ。この本を読みましたか。ちょっとそれだけ、読んだか読まないかだけ。あなたが読みましたか。
○吉川春子君 読んだか読まないかだけでいいです。
○吉川春子君 ここにその書類をどこにやったか政令で決めなさいということもちゃんと書いてあるし、そしてきちっと処置するように司令部の指示が出ているわけです。それで、私たちは警察大学校にあるというあり場所まで教えてあげたでしょう。それでもない、ないと言うのは、官房長官、本当にこれは非...全文を見る
○吉川春子君 私、各県の警察の歴史を、これ幾つか、重いですからその一部を持ってきております。  それで、例えば埼玉県の県史あるいは「さいたま女性の歩み」にはこう書いてあります。  敗戦から三日後の八月十八日、内務省警保局長は、各庁府県に対して、「外国軍駐屯地における慰安施設に...全文を見る
○吉川春子君 官房長官、こんなの通達なくして現場の警察がやったとすれば余りにも重大だし、しかし、これだけいろんな警察の歴史に全部出てくるんですよ。それをあずかり知らないことだなんて、そんなこと許されないと思うんです。  官房長官にお伺いしたいんですけれども、言ってみれば日本の恥...全文を見る
○吉川春子君 占領軍がやったんじゃないんですね。日本政府がやったんです。現場の警官がやったんじゃありません。これは政府がやらせたんです。だから今、勉強したいとおっしゃるので、官房長官、私はその言葉に期待します。ぜひ調査して、こういうことに対してきちっとしていただきたいと思うんです...全文を見る
○吉川春子君 官房長官、千差万別の形態であったであろうということはそうだと思うんです。しかし、それが国策としてなされたのかということなんです、私が伺いたいのは。  それから、外政審議室が資料を今後提出するということじゃなくて、調査結果を政府の言葉で、調査してこういうことがわかり...全文を見る
○吉川春子君 時間なので、終わります。
12月17日第139回国会 参議院 労働委員会 第1号
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○吉川春子君 小谷村の土石流災害の問題について伺います。  私は十二月七日に小谷に参りましたけれども、現地は昨年、ことしと連続して土石流が発生して、災害現場に近づくとすごい災害の跡が目に飛び込んできまして、土石流の常夏地帯であることがすぐにわかります。これは天災だとか予期せぬ災...全文を見る
○吉川春子君 七月十五日には、両者に対して土石流と鉄砲水に対する対応の基準づくり等を要請していますね。労働省側としては非常にきめの細かいいろんな指導、要請をしてきているんですけれども、これが完全に実施されていたら今回の悲劇は防げたのではないかと思いますけれども、その辺はどうですか...全文を見る
○吉川春子君 簡単に。要するに、労働省はこれだけきめ細かい指導をしていたけれども、それでも防ぎ得なかったかもしれないという、そういう答弁として受けとめていいですね。
○吉川春子君 建設省に伺いますけれども、建設省は土木工事安全施工技術指針を各地方建設局あてに出していますね。その中で、異常気象時の対策として常に気象情報の入手に努めること、現場状況に応じてトランシーバーで対応すること、現場における伝達は無線機、トランシーバー、拡声機、サイレンを設...全文を見る
○吉川春子君 その説明はいいんです。
○吉川春子君 今のことを聞いているんじゃありません。質問に答えてください。
○吉川春子君 そうじやありません、聞いているのは。今回のこと聞いていません。要するに、そういう仕様書になっているわけですから、そういうことが必要だったんじゃないですかと。今回どうだったかというんじゃなくて、常時常備しておくというふうに仕様書になっているので、それが必要だった事例で...全文を見る
○吉川春子君 参考にしてやっておく必要があったんですよ。工事責任者は、必要に応じて二名以上を構成員とする警戒班を出動させて巡回点検を実施するとか、警戒員は、気象の急変及び非常事態に注意して、工事責任者との連絡を適宜行い、周辺の状況把握に努めることとか、あるいは安全訓練の実施につい...全文を見る
○吉川春子君 費用は。
○吉川春子君 サイレンも事故後に備えつけられたわけで、土石流の見張りとかサイレンは最低限必要であったのに、今回はそういうことすら講じられていなかったわけです。救助対策に必要というものは工事のときにも当然必要だったんですけれども、事故の起きる前にはなぜこういうものが設置されなかった...全文を見る
○吉川春子君 サイレンとか土石流の見張りとか、そういうものは最低必要だったんじゃないですか。それが救助活動には必要だからとつけたんだけれども、実際にその災害が起こる前の工事にはどうしてつけられなかったのかということを聞いています。
○吉川春子君 サイレンなどは大してお金もかからないし、どういう理由で退避するにしろサイレンぐらいは最低必要だったと思うんですよ。それからセンサーなどもやっぱり取りつける、そして工事費の中に組み入れる、そういうことがきちっとなされていれば今回の事故も最小限の被害で済んだかもしれない...全文を見る
○吉川春子君 この所管は大町の基準監督署ですけれども、ここの人員、それから対象事業所等、数だけでいいです、報告してください。
○吉川春子君 事業所の数は。
○吉川春子君 大臣、最後にお伺いします。  つまり、七人とか八人で二千百とか数千の事業所を対象にしている。七人の体制といっても監督官は三人ですよ。そして、その監督官のうちの一人は署長、一人は第一課長ということで、実際にはもう数千の事業所を一々回るというのは現場の監督官にしてみれ...全文を見る