吉川春子

よしかわはるこ



当選回数回

吉川春子の1997年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月25日第140回国会 参議院 労働委員会 第2号
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○吉川春子君 私は、いわゆる女子保護規定を廃止する雇用機会均等法の問題について、法律そのものではありませんが質問したいと思います。  政府は、雇用機会均等法の改正に伴って労働基準法六十四条の二「労働時間及び休日」、同三「深夜業」を削除しようとしています。この結果、企業は二千万以...全文を見る
○吉川春子君 これらの女性労働者が十年間深夜業を実際にやってきた方も多いと思うんですけれども、どんな影響が生じたんでしょうか。深夜業に新たにつくことによってどんな影響を生じたんでしょうか。つかんでおられますか。
○吉川春子君 マイナスの影響です。
○吉川春子君 これは「スパ」という週刊誌なんですけれども、一月二十二日号で特集をしておりまして、「今、女の身体がボロボロだ!」ということで、「雇用機会均等法から十年余り。仕事に、遊びに、消費に……、「元気だ、元気だ」ともてはやされ、女たちはそのつもりで頑張った。ところが、ここにき...全文を見る
○吉川春子君 残業とか深夜業は女性の健康にどんな影響を及ぼすのかという点で、愛知働くものの健康センター理事長の医学博士、山田信也さんは次のように指摘しています。「女性は受胎・出産のための臓器を腹部にもつために、下半身の血液の循環を悪くしたり、冷えを強めるような長時間労働や深夜勤を...全文を見る
○吉川春子君 職域の拡大があれば、産む性としての女性に非常に障害を与えてもいいのか、そういうことを行ってもいいのかということが問われているわけですよ。  それで、今、太田局長のおっしゃった昨年の専門家会議の意見なんですけれども、どういうデータに基づいてこういう結論を出したんです...全文を見る
○吉川春子君 その知見が見当たらないの意味なんですけれども、調査したんだけれどもそういう異常はなかったということなんですか。それとも、今まで調査していないのでそういう知見は見当たらない、データがないという意味なんですか。どっちですか。
○吉川春子君 いろいろほかでそういう問題があるんだというデータがいっぱいあるんだから。  じゃ、問題がないんだという数字とか、大体どういう対象の人を何年間調べてこういう数字です、だから母体に影響はないんですと、こういうデータを示さないで、ただ専門家の先生が、何十年も産婦人科医を...全文を見る
○吉川春子君 きょうも午前中から、私以外の議員からも女子保護規定を廃止することは心配だと、非常にそういう質問が出ていましたよね。みんなそう思っているんですよ。だから、もし大丈夫だという専門家の数値があるんだったらば、数値だけに限らないですけれども、そういうものがあったら示すべきだ...全文を見る
○吉川春子君 じゃ、本当にないんだとしたらまさに驚きじゃないですか。大丈夫だなんというデータが何もなくて、ただ先生が言っている、それだから大丈夫なんですと。これじゃ、本当に女性の労働者の健康にも責任を負っている労働省の態度としてはとても納得できません。  といいますのは、以前に...全文を見る
○吉川春子君 今、太田局長が言われた七八年十一月の労基研報告にはこういうふうに書いてあるんですよ。  深夜業について、「長時間労働と同じく男女双方に影響が大きい。人間の生理的諸機能は、昼間の交感神経系優越と夜間の副交感神経系優越との交替に特徴づけられた日周期リズムを有しており、...全文を見る
○吉川春子君 それでは大臣伺いますけれども、強制するものじゃないと言われましたね、選べるんだと。じゃ、女性労働者が深夜業をしたくない、休日残業もしたくないと、これは許されるわけですね。そういうことでよろしいんですね。
○吉川春子君 ちょっと時間がないんですけれども、そうじゃないんですよ。みんな深夜業をさせられるわけですよ。労働組合なんて組織率二三%ですよ、大臣。あとの四分の三以上の人たちは労働組合にも所属してない。そして、企業は三六協定であろうが何であろうが勝手気ままなことをやるわけで、そうい...全文を見る
○吉川春子君 もうこれはこれからずっとやります。  つまり、五十九年の建議のときだって、一定の条件整備をするということが書いてあるわけですよ。その条件整備を何もしないまま、少なくともしたという証拠がないまま今回女子保護規定の全面撤廃をするわけですから、これは到底許されるものでは...全文を見る
03月17日第140回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川でございます。  お二人の公述人におかれましては、きょうは本当にありがとうございます。  まず、上寺公述人にお伺いいたします。  公述人は高等学校教育の改革ということについて大変御熱心に取り組まれて、論文もお書きになっておられるんですけれども、...全文を見る
○吉川春子君 義務教育の方向に進んでいけたらというふうに考えているわけです。  続きまして、公的介護保険の問題についてお伺いしたいと思うのですが、丸尾公述人にお願いいたします。  今国会で介護保険法の審議が行われております。公述人は諸外国にもいらして、外国の例も非常にお詳しい...全文を見る
○吉川春子君 終わります。  どうもありがとうございました。
03月18日第140回国会 参議院 労働委員会 第4号
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○吉川春子君 障害者が経済的に自立するということは非常に重要なことでして、障害者雇用促進法はそれを支援し援助する法律です。第一条で、障害者がその能力に適合する職業につくことなどを通じてその職業生活において自立することを促進する措置を講じ、障害者の職業安定を図ることを目的としていま...全文を見る
○吉川春子君 長い御答弁でしたけれども、端的に伺います。  大臣、やっぱり障害者雇用促進という点についても憲法二十七条にきちっとその根拠があるというふうに考えていいですね。
○吉川春子君 それから、法定雇用率の対象になっているのは特定の障害を持った障害者ということになっておりますけれども、障害者の経済的自立を援助するということが国の責務であるとすれば、障害の軽度重度はもちろん、障害の種類も問わず、やはり経済的な自立ということを図れるように国が施策を行...全文を見る
○吉川春子君 当面、同じように考えるということじゃなくて、やっぱり基本的には全部の障害者を対象にした法律なんだと、そして今できなくても将来的にはきちっとそういうものを踏まえていくんだと、そういう立場ではあるわけですね。ちょっと端的にお願いします。
○吉川春子君 具体的に伺いますけれども、一九九六年度の障害者の雇用されている実数、そして就職を希望しながら就職できない方々の数を示していただきたいと思います。数字だけでいいです。
○吉川春子君 ざっと言って三百万人の対象障害者がいらして、就職しているのは企業規模五人以上で四十万人ということで、非常に就職率が低いわけでございます。  そして、企業が法定雇用率を守っていないということが基本にあるんですけれども、法定雇用率未達成の企業の割合を企業規模別にちょっ...全文を見る
○吉川春子君 企業の規模が大きくなるに従って法定雇用率を守っていない、こういうことが今明らかになったと思いますが、すべての企業が雇用率を達成すればあと雇用はどのぐらいふえますか。
○吉川春子君 労働省からいただいた数字なんですけれども、六万三千二百二人という数字をいただいています。時間がないのでいいです、私言っちゃいました。  つまり、全部の企業が法定雇用率を守れば、今八万八千人の人が職安に就職を希望している、そのうちの六万三千人が雇用されるということに...全文を見る
○吉川春子君 平成八年度でいいです。
○吉川春子君 私、労働省から数字をいただいています。  計画作成を要求した企業は百二十四社、勧告件数は十七社ということでして、これは平成八年かどうかはわかりませんけれども、とにかくそういう数字をいただいておりまして、未達成企業が二万数千いるのに、その中で計画書を出させているのが...全文を見る
○吉川春子君 大臣にちょっと一言お答えいただきたいんです。つまり、二万七千も未達成企業がいて、そして未達成企業には計画書を作成させるという法律の規定があるんですが、そのうち百二十四社しか計画書を出させないというんじゃなくて、あと一人か二人で達成するんだったらば、みんな計画書を出さ...全文を見る
○吉川春子君 私は、最後に、ペースメーカーの問題について厚生省と運輸省、労働省にそれぞれ伺いたいと思うんですけれども、私のところに実は先日、ペースメーカーを装着していた男性が出勤途中に電車の中で急死して労災認定できないだろうかというお話がありました。原因ははっきりしませんけれども...全文を見る
○吉川春子君 つまり二十二センチ以上近づいて携帯電話が鳴ったり使用されたりすると、ペースメーカーを装置している障害者は命にかかわる影響を受けるわけですね。そういう形の人が約二十万人いるわけなんです。混雑している列車で二十二センチ以上離すというのはすごく難しいわけですが、運輸省、二...全文を見る
○吉川春子君 つまり、スイッチを切ってもらわなきゃいけないんですよね。鳴ったらだめなんですよ。特急の中で使ってはいけない、デッキで使ってくださいという放送はありますけれども、スイッチを切ってくださいという放送はまだないと思うんです。  それで、けさからこの委員会でも障害者の通勤...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
03月21日第140回国会 参議院 労働委員会 第5号
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○吉川春子君 政府は、八七年の労働基準法改正で週四十時間労働制の方針を決めました。また、経済計画等で時短千八百時間達成についてたびたび宣言してきました。  そして、時短推進計画、九二年、平成四年十月九日で、世界有数の経済的地位にふさわしい豊かでゆとりある労働者生活の実現のために...全文を見る
○吉川春子君 ことし四月から週四十時間制への移行が決まっていますが、所定労働時間を週四十時間とする事業所の割合は全体として六六%、また猶予対象事業場では五六・三%にとどまっています。  そこで大臣に伺いたいと思いますが、猶予措置対象事業場の四割以上が四十時間制に移行できない原因...全文を見る
○吉川春子君 景気が悪くなったので、海外に拠点を移す企業が多かったので時短は進まないということですか。  この時短が未達成に終わったということについて政府にどんな責任があるとお考えですか。局長、どうですか。
○吉川春子君 中小企業での時短のおくれの原因について考えるときに、かつて松原労働基準局長が、労働時間の短縮をある意味では成果配分という面があると言っておられます。  生産性向上の成果配分をすべて賃上げで獲得し、それに加えて労働時間短縮をということは極めて困難な面がある、したがっ...全文を見る
○吉川春子君 年間賞与その他、特別給与額を含めたパーセントは出ていますか。
○吉川春子君 これだけ賃金格差があるわけですね。  通産省、お見えになっていただいていると思いますが、中小企業の労働者の賃上げ要求が時短を阻害しているというような考え方を持っているとしたらこれは重大問題ですけれども、時短の阻害要因は平成四年の時短計画で指摘しています。  すな...全文を見る
○吉川春子君 こういう問題についてどういう指導をして、どの程度改善されているんでしょうか。
○吉川春子君 この数字を拝見しましても、遅々として進まない、なかなか時短推進のテンポには合わないというふうに思うんですけれども、もう一つの問題は、単価の問題があるわけです。  親企業に対する低単価の問題についてはどのような指導を行っていますか。
○吉川春子君 この下請いじめについては本当に悲鳴に近い声を私たちは調査に入るたびに聞きます。  この間、トヨタ自動車のラインが全部ストップしたという事件がありましたけれども、ああいうかんばん方式初め、今ずっといろいろ細かく言われたような納入方式とかあるいは単価の決め方とか、本当...全文を見る
○吉川春子君 労働省、賃下げなしで時短を進めるためにはどうしてもこうした措置が必要になるわけですね。労働省も運輸省と協議して今後もこうした措置を講じるようにぜひ働きかけていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
○吉川春子君 運輸省、もう一つ伺いますが、タクシードライバーですね、この人たちに週四十時間制が入るんですけれども、私が調べたところによりますと、タクシー運転手の給料というのは事実上一〇〇%歩合制というところが少なくないんですよ。あるいは一〇〇%でなくてもほとんど歩合制に頼っている...全文を見る
○吉川春子君 その一年制の変形労働時間の要件緩和というのは大問題で、これはもう実際上、残業手当を払わなくてもいいということになるんですよ。それはちょっときょう触れる時間がないんですけれども。  もう一つ伺いますけれども、運輸省はタクシー運賃を二度にわたって値上げ申請を認めて値上...全文を見る
○吉川春子君 それでは次に、先ほど来問題になっております事務連絡、二月七日付で賃金時間部労働時間課長の事務連絡を発しております。この問題について、全労連も厳しくこの通達に抗議をしているわけですけれども、これは賃金の切り下げを公然と認めるものではないのか。  さっきからいろんな議...全文を見る
○吉川春子君 その中に書いてあることなんですけれども、労働省の文書ですよ、「週四十時間労働制への移行に伴う月給者に対する賃金の取扱いについては、基本的には労使間の話し合いで解決すべきものであるが、週四十時間労働制の移行に伴う賃金の改定に当たっては、時間当たり賃金が減少しない等労働...全文を見る
○吉川春子君 認知していない、悪い考えの見本としてつけたんですか。
○吉川春子君 行政がコメントするのがよくないんだったら、こんな民間団体のものをたくさんつけて、わざわざ各都道府県の基準局長に出す必要はないんだと思うんです。  例えば、ここで示されている計算式によりますと、所定外労働を強制されることになるというケースもあるわけですね。政府は、千...全文を見る
○吉川春子君 いずれにしても、ここの中身に書いてあることは、所定外労働時間をふやすと、時間外労働をふやすということにつながるような内容も入っているわけです。  それで、労使の話し合いということをさっきから何十回とおっしゃっているんですけれども、中小企業の組織率について伺います。...全文を見る
○吉川春子君 その人数じゃないんですよ、私が聞いておるのは。
○吉川春子君 対象になっている人数です。組織されているのは少ないんですね。
○吉川春子君 対象になっているのは、労働省からもらっている数字なんで私言っちゃいます。千人以上が九百九十四万人、百人から九十九人が千百八十七万人、九十九人以下が二千六百十六万人。だから、組織されていないところの労働者の数が圧倒的に多いわけですよ。労使で話し合いなんて言っても、組織...全文を見る
○吉川春子君 もう時間がなくなってしまいました。結局、さっきからいろいろ詰められて、最大の逃げ道が労使の話し合い。しかしその労使の頼みの話し合いが、九十九人以下では二千六百十六万人も雇用者がいるのに、組織率が一・六%。労使の対等の話し合いなんかできないわけですよ。だから、そういう...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
03月25日第140回国会 参議院 労働委員会 第6号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、労働時間の短縮の促進に関する臨時措置法の一部を改正する法律案に対し、反対討論を行います。  週四十時間労働制は、労働基準法で定められた猶予措置が本年三月三十一日で終了し、この四月から名実ともに実施される予定でした。ところが、多くの中小企...全文を見る
03月26日第140回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○吉川春子君 文部省にお伺いいたします。  父親の教育参加事業は何のために行っているのか、事業の趣旨、概要についてお伺いいたします。
○吉川春子君 参観じゃないですよ。これです。通告してあるじゃないですか。参観授業なんて聞いていません。
○吉川春子君 もう一度言います。通告してありますよ。父親の家庭教育参加支援事業、これは何のために行っているのか、その概要についてと。通告どおりに答えてください。
○吉川春子君 文部大臣、昨年とことし、文部大臣が日経連会長に、父親の残業を減らして家庭に帰してほしいと異例の要請を行っておられますが、それはどういうことでしょうか。
○吉川春子君 労働時間の短縮とか休暇の取得の促進、そういうことを経済団体に申し入れたわけですね。
○吉川春子君 文部省、事務局でいいです。時間短縮と休暇の取得の促進を申し入れていますね、経済団体に。
○吉川春子君 私、文部省のメモを読み上げて質問しました。  もう一つ伺います。  第十五期中央教育審議会の第一次答申で、「二十一世紀を展望した我が国の教育の在り方について」で家庭が本来果たすべき役割についてどう言っていますか。
○吉川春子君 その同じページに、特に父親に対して、また企業についてどういうことを言っていますか。
○吉川春子君 文部大臣、文部省はこのように父親の問題について大分企業にも申し入れ、いろんな文書で言及しているんですが、経済団体との懇談でも母親については言及していないんですよね。  これは、長時間労働で家庭にいない父親と違って、母親は当然家庭にいてその役割を果たしているというこ...全文を見る
○吉川春子君 労働大臣に伺いますが、今辛うじて必要なときに家にいて家族的責任を果たしている母親、働く母親、女性に対して、男性と同じように会社人間にしよう、こういう法案が今度の国会に出されたわけなんです。  今回の労働基準法改正で廃止することになっている女子保護規定とは一体何です...全文を見る
○吉川春子君 今のことをちょっと簡単に言いますと、女性も無制限に残業してもいいし、深夜業してもいい、休日労働もさせる、こういうふうに今度の労働基準法の改正で行うと、大臣、そういうことですね。
○吉川春子君 大臣、端的にお答えいただきたいんですけれども、女性の深夜業の禁止の規制、それから休日、残業労働の規制、これが一切取り払われるということじゃないですか、イエスかノーだけで結構なんですが。
○吉川春子君 妊産婦を除いて普通の働く女性、そういう人たちには一切残業規制、休日労働規制、深夜業の規制は取り払ってなくなる、こういう法律の改正案ですね。
○吉川春子君 残業目安時間として今三百六十時間の三六協定を結べばそこまで残業できる。それは男性がそうなんですね。その結果、日本は過労死ということ、本当に国際的には恥ずかしいんですが、カローシという片仮名が横文字になる。翻訳ができないんですよね。そういう事態になっている。だから、女...全文を見る
○吉川春子君 三六協定の上限は何時間ですか。
○吉川春子君 そうすると、今女性の上限百五十時間を法律で規制していますけれども、目安時間として三百六十時間まで協定を結べば女性にも残業させるということじゃないですか。
○吉川春子君 男性と同じだけ働かせることができるということでしょう。ちゃんと答えなさいよ。(発言する者多し)
○吉川春子君 そうしますと、残業したくない、三百六十時間まで残業したくないというときは、個々の女性労働者は私はしたくありませんと断ってもいいということですね。
○吉川春子君 全然わかりませんよ。  要するに、残業は自分はしたくないんだとお断りすれば、それでもって首になるようなことはないんですね。
○吉川春子君 全然答えていないですよ。  残業を拒否して首になった労働者がいるでしょう。そういうような目に女性は遭わないんですかと聞いているんです。端的に答えなさい。
○吉川春子君 みんなわからないと言っているじゃないですか。ちゃんと答えてください。イエスかノーかでいいんですよ。そういう状態、違うんですかと言っているんだから。
○吉川春子君 要するに、男性と女性は同じように解雇もされるということですよね、今度の労働基準法によって。
○吉川春子君 男女差はないんですよ。今後は女性も三百六十時間まで働かされる、残業させられるということなんですよ。そういうことですね。
○吉川春子君 雇用機会均等法を改正することは百歩譲っていいとして、どうして労働基準法まで一緒に改悪しなきゃならないんですか、大臣。
○吉川春子君 家庭責任を負っている女性が残業したくない、そんなに長い時間深夜労働をしたくないと、そういう女性に対しては、大臣、どうするんですか。
○吉川春子君 それでは、労働組合の組織率を伺います。全体と企業規模別に組織率を言ってください、そんなこと言うなら。
○吉川春子君 基準局長、それぐらい覚えておいた方がいいですよ。九十九人以下の組織率は一・六%なんですから、こんな低い組織率で労働組合と話し合えと言ったって話し合えないです。全体の平均としても四分の三の労働者は組織されていないわけですよ。どうして労使対等の話し合いで三六協定が結べま...全文を見る
○吉川春子君 組織率からいっても労使対等の話し合いなんかできないわけです。  それで、大臣、もう一つ伺います。  今度の労働基準法の改正によって女性の深夜業が全面的に解禁されますので、幼い子供を留守番させて両親とも深夜業を行わなくてはならない、こういうことですね。
○吉川春子君 そうすると、小学校一年生に上がればもう深夜業は育児休業法によっても拒否できないということになりますね、太田さん。
○吉川春子君 文部大臣、伺います。  小学校一年生に子供が上がれば両親とも深夜業につかなきゃならない、こういう労働基準法の改正が行われるんです。これは教育上ゆゆしいことだと思いませんか。
○吉川春子君 いじめ根絶とか情緒の安定とかということを文部省は特にお考えと思いますが、労働問題はさておいていいです。六歳の小学校一年生の子供が、お父さんもお母さんも深夜業でお留守なのに家庭に残されているということについて、教育的には好もしいことだというふうに大臣はお考えでしょうか...全文を見る
○吉川春子君 文部大臣、パパを家庭に帰してくださいと経済団体にお願いしている文部省が、母親は家庭から出してもいいですよと、こういうふうにはおっしゃらないでしょう。
○吉川春子君 労働省、ドイツやフランスでは所定外労働の規制はどうなっていますか、男女ともです。時間を言ってください。
○吉川春子君 つまり、ドイツやフランスは、ほかの国もそうですけれども、要するに男女とも百二十時間とか百三十時間以上時間外をさせてはならないという規制があるんです。日本の女子保護規定は女子だけで百五十時間ですよ。だから、むしろ男性の三百六十なんというのを百五十の方に近づけるべきであ...全文を見る
○吉川春子君 英米法は慣習法なんですよ。慣習法の国に明文規定がないのは当たり前なんですよ。もっと厳しく規制されています。もう時間がないからそれは言いませんけれども、英米法を理由にして、そんなのは全然見当外れの答弁です。  時間がないので、次に厚生大臣に移ります。  厚生大臣は...全文を見る
○吉川春子君 厚生大臣、ここでおっしゃっておられます「わが国の社会経済のあり方そのものに深刻な影響を与えることが懸念されます。」と、少子化現象ですね、このことはどういうことですか。
○吉川春子君 その平均出生児数、つまり現に妻が産んでいる子供の数と平均理想子供数、何人子供を持ちたいという、産みたい数ですね、この間に格差があるわけですね。この数値をどう見るかはあれですけれども、結構な格差がある。つまり、さまざまな理由のもとで欲しい数だけ子供は産めないという、こ...全文を見る
○吉川春子君 厚生省に続けてお伺いいたします。  我が国における少子化問題に関する領域としていろんなことがあると大臣も今言われました。今後、人口問題審議会等でいろんなテーマについて検討されるというふうに聞いておりますけれども、その内容はどういうことを検討されようとしていますか。
○吉川春子君 今、大臣もおっしゃいましたし、事務局もおっしゃいましたけれども、少子化の原因というのはさまざまな要素があって、一つこれだけということではないわけですね。だからこそ、政府はこれからいろいろ人口問題審議会の中で多方面にわたる問題について審議を続けていきたいと、こういうこ...全文を見る
○吉川春子君 大臣、まさに最後に言われた言葉だけいいんですよ。つまり、子育てができる、子供も産める、そういう環境をどうやって整えていくか、これを政府が考えていかなきゃならないわけですよ。ところが、深夜業なんてどう考えたって子育てにふさわしい環境じゃないでしょう。それから、男性と同...全文を見る
03月27日第140回国会 参議院 労働委員会 第7号
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○吉川春子君 まず、就職協定廃止の問題について伺います。  これは私も実は、大学の方の七つの団体のまとめ役である久々宮先生に東京商船大学を訪れましてお話を伺ってまいりまして、非常に大学側としても困惑しているという様子をつぶさに聞いてまいりました。  それで、さっき文部省も言っ...全文を見る
○吉川春子君 非常にそれはまずいと思います。消極的であると思います。やっぱり労働省として雇用問題全般の責任を負う機関なんですから、それはきちっと財界に対しても積極的にいろんな意見を言う、オブザーバーであっても言うということをやらなくてはいけなかったというふうに思うんです。  労...全文を見る
○吉川春子君 この就職協定の廃止をだれが望んだのか。大学側は望んでいませんでした。そして財界も全部望んだかというと、例えば東商などは強く反対していたわけですね。つまり、言ってみれば日経連が望んだわけなんですよ。大企業が望んだ、こういうことなんですね。やっぱり大企業が思いのままに、...全文を見る
○吉川春子君 一部の学生のそういう行為によって企業が、企業というか日経連がこういう就職協定を廃止するということになったというお話ですけれども、これは何をか言わんやでございまして、ことしはもう廃止されてしまいましたけれども、ぜひ実態をつかみ、来年以降きちっと正していただきたいという...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、この三十年間で監督官の数は何人ふえたということになりますか。
○吉川春子君 そして、事業場数は今の数字ですと約三倍にふえているんですね。だから、監督官の数は千人しかふえていない、事業場の数は三倍にふえている。ですから、監督官一人当たりの事業場も倍、三倍近くにふえているわけですね。これでは本当に仕事ができないというふうに思うんです。  私が...全文を見る
○吉川春子君 監督実施率についてもちょっと数を言っていただけませんか。
○吉川春子君 その数字を見ますと、つまり一九六〇年当時監督実施率は一二%だった。ところが九〇年代に入って三・六%まで落ちている。四分の一ぐらいの率になっているわけです。非常に実施率も低いんですけれども、違反率が高い。  ずっとその数値の推移を見ましても、大体違反率が五割以上、六...全文を見る
○吉川春子君 大臣、伺いますけれども、要するに事業場の数が大幅にふえる、しかし監督官の数はふえない。そして違反率が六割近い。臨検を実際やるといったってできないじゃないですか。毎年毎年数名ずつの増員というふうに言いますけれども、これはもうそういう水準ではだめだというふうに思うんです...全文を見る
○吉川春子君 私は、状況説明もなんですけれども、やっぱり根本的にそのことを肝に銘じて、大臣の任期は一年かもしれないけれども、しかし国民あるいは労働者はずっとそういう状態にさらされているわけですよ。特に中小企業あるいはその他ですね。だから私は、もう何十人でも、たくさんでもふやしたい...全文を見る
○吉川春子君 これもまたけたが違うぐらいの少ない数なんですけれども、一九八六年から雇用機会均等法が施行されましてそれに新たな業務が加わったわけなんですけれども、新たな業務が加わったということと職員一人当たりの女性雇用者数、この間女性雇用者もふえてきていますが、その数値と両方お知ら...全文を見る
○吉川春子君 その職員数がピークだったときの職員一人当たりの雇用者数は四万五千人、そして九五年では八万七千人、倍ではありませんけれども物すごく女性労働者の数もふえているんです。そして女性の、例えば女子学生の就職差別問題などでまず婦少室へ行くわけです。都道府県に一カ所しかないという...全文を見る
○吉川春子君 いいです、決意していただければ。  それで、所定外労働時間の問題をちょっとお伺いしたいんですけれども、年間実労働時間、それと所定内労働時間、所定外労働時間を、これはパートを除いておっしゃっていただきたいと思います。
○吉川春子君 ですから、パートを除くとまだ二千時間を超えるわけなんですね。非常に長時間労働だというふうに数値が示していると思います。  それで、政府は国際公約でもある労働時間短縮、千八百時間達成のために所定外労働時間の削減ということを進めていますけれども、所定外労働削減要綱、こ...全文を見る
○吉川春子君 趣旨を言ってください。
○吉川春子君 休日労働をやめるということも書いていますね。  それで、もう時間がなくなったんで端的に伺いますが、これは男性の労働者に対する目標でしょうか、それとも男女労働者に対して同じように毎年一〇%ずつ所定外労働を削減し休日労働はやめると、こういうことは男女労働者に対しての目...全文を見る
○吉川春子君 この問題、引き続きやりたいと思いますが、ともかく労働省は所定外労働時間を毎年一〇%削減する、休日労働はやめる、こういう方針を立てて時短を進めていると。だから、女性はこれからは百五十時間の上限はやめて三百六十時間まで、しかも目安時間でやってもいいとか休日労働の禁止は女...全文を見る
○吉川春子君 今回の具体的な法改正の対策は、地域高度技能人材確保助成金と地域高度技能活用雇用環境整備奨励金の二つです。これは先ほど来議論になっていますけれども、中小企業労確法の手法とよく似ています。そして、労働省がたびたび行いますこういう施策は、失礼かもしれませんが、やらないより...全文を見る
○吉川春子君 どっちが正しいんですか。
○吉川春子君 それにしても、そんなにすごい実績が上がっているという数字ではないことはそのとおりだと思います。  それから、現在審議しております地域雇用開発促進法に基づく補助金の実績についてもお伺いしたいと思うんですけれども、地域雇用機会増大促進地域で八七年より実施されております...全文を見る
○吉川春子君 今、何年かまとめておっしゃったんですけれども、例えば大規模雇用開発促進助成金の支給実績は、平成六年が四件、支給額が三億円、平成七年度が五件で二・七億円。そして地域雇用環境整備助成金が平成三年度から六年まではゼロで、七年が一件で四千万と、こういう実績でして、いずれにい...全文を見る
○吉川春子君 要するに、具体的に言うと一つは使い勝手が非常に悪いんだというような側面もあると思いますし、いろいろあるんですけれども、もっとちょっと根本的な問題についてお伺いしていきたいと思います。  提案理由説明では、「企業の生産拠点の海外移転、あるいは製品輸入の増大などが進ん...全文を見る
○吉川春子君 私の数字と若干違うのもあるんですけれども、しかしかなり大幅に海外の生産の台数がふえ、そして比率もふえているということは、今通産省がお示しいただいた数字でも明らかになっているわけです。  それで、労働省にお伺いしたいんですけれども、こうした海外生産の大幅な拡大が国内...全文を見る
○吉川春子君 安いカラーテレビやVTRを買うというメリットと、雇用を失う、すなわち労働者にとってはすべて失う、生きる手段を失うということですね。それと同じく比較はできないと思うんです。  通産省、もう一つ伺います。  要するに、海外との競争でやむなく海外に出ていっているんでは...全文を見る
○吉川春子君 名前言えますか。
○吉川春子君 つまり、世界の家電市場を日本企業が席巻しているというわけで、世界的な競争というと何か外国との競争というような感じなんですけれども、そうじゃなくて、日本の企業間の競争、こういう犠牲に下請とか中小零細企業群がされていると。こういうものを放置しておいて、そして雇用対策がう...全文を見る
○吉川春子君 燕の例なんかどうですか。
○吉川春子君 一つは、重電機とコンピューターの企業を除けば、さっきの通産省のあれですけれども、上から順に日立、松下、東芝、韓国の会社、ソニー、オランダのフィリップス、三菱電機、こういうふうに並んでいて、まさに日本企業が上位で熾烈な争いをしている、そういうことはフォーチュンにも書い...全文を見る
04月08日第140回国会 参議院 労働委員会 第9号
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○吉川春子君 今回の改正は、特殊法人の整理合理化を図るために中小企業退職金共済事業団及び特定業種退職金共済組合を解散して勤労者退職金共済機構を設立するわけですけれども、二つの共済組合が合併することでこれまでの組合員の利益が損なわれてはならないということは当然だと思います。  重...全文を見る
○吉川春子君 具体的な内容は何もないという意味の御答弁だったと思います。  それで伺いますが、中退金それから特退共の理事長、理事の前職、政府にいたときの最終のポストをおっしゃっていただきたいと思います。
○吉川春子君 理事と理事長が全員労働省、大蔵省、建設省、通産省、農水省と、こういう出身の高級官僚です。  それで、報酬と年額をそれぞれお示しいただきたいと思います。理事と理事長ですね。
○吉川春子君 続いて、退職金の額もお示しいただきたいと思います。
○吉川春子君 中退金に加入している人たちが三十何年働いて得る退職金の十倍以上の額を四年間在任しただけで得る、こういう数字だと思います。  それで大臣、お伺いいたしますけれども、私たちは天下り禁止法案を今国会に提案しているわけですが、その中身は、特殊法人の役員数の二分の一を政府の...全文を見る
○吉川春子君 この報酬の額が高過ぎないという感覚は、やっぱり庶民の感覚とはかなりかけ離れている、私はその点を指摘しておきたいと思います。  それで、ちょっと数字のことをお伺いしたいんですけれども、中退金制度とよく似た制度に商工会議所が行っている退職金共済制度があるんです。これは...全文を見る
○吉川春子君 中退金だけでいいです。ちょっと時間がありませんので、済みません。  市場最低の低金利が続く中、運用収入は大幅に落ち込んで、全体収入に占める割合も九一年度から九五年度まですごく落ち込んでいるわけです、今報告がありました。国庫補助金が百三十六億五千万から百一億まで落ち...全文を見る
○吉川春子君 非常に重要な問題なので、大臣のコメントも言いただきたいんです。  要するに、事務費補助がなくなるとこの制度の意味が大幅に失われるわけです。そのようなことにつながらないと、今局長の御答弁でしたけれども、大臣、そのとおりでよろしいですか、一言で結構です。
○吉川春子君 残された時間で、私はそこに働いている職員の身分についてお伺いしたいと思うんですけれども、「組合は、機構の成立の時において解散するものとし、その一切の権利及び義務は、その時において機構が継承する。」ものというふうにされておりますけれども、ここで言う「一切の権利及び義務...全文を見る
○吉川春子君 確認いたしますが、間違っても解雇などということは絶対にあり得ませんね。
○吉川春子君 それで、それぞれ共済組合で賃金水準の違うところが一つになるんですけれども、少なくとも統合による賃金の引き下げ、こういうようなことも起こらないということは、そのとおりですね。
○吉川春子君 労使で話し合うということはもちろんですけれども、労使の話し合う前提といたしまして、今までそれぞれの共済組合の職員として、事業団の職員として働いてきたわけで、そこで積み上げられてきた賃金体系あるいは今の待遇というものがあるわけですね。そういうものについて、これは基本的...全文を見る
○吉川春子君 私は今賃金のことについてお伺いしたわけですけれども、賃金以外の労働条件もあるわけですね。  就業規則でいろんなことが決められていると思います。その中には、例えば育児時間であるとか、そういった賃金以外の労働条件、今まで労使の間で積み上げられてきていろんな既得権もある...全文を見る
○吉川春子君 その二つの団体が併合するということは、働いている人にとって非常に大きな意味があると思うんですよね、変化があると思うんです。だから、私たちが机の上で法律とかいろんなものを考えている以上に、現場で働いている人たちにとっては大変なプレッシャーになったりあるいは身分の変化に...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
04月22日第140回国会 参議院 労働委員会 第11号
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○吉川春子君 労働福祉事業団法の一部を改正する法律案について質問します。  労働福祉事業団が有している労災病院、健康診断センター、看護婦等養成施設、労災リハビリテーションなどは労災防止、予防、ひいては労働者の健康管理などに重要な施設として全国ネットで設置されています。十分にその...全文を見る
○吉川春子君 労災に係るパーセントはどれぐらいですか。
○吉川春子君 労災の診療率が大変低いわけです。一般的な地域医療に対する貢献はこれはこれで結構なんですけれども、もっと労災病院としての役割を果たすべきだと思います。  私は新聞記事で読んだんですけれども、東北のある民間病院が産業医学健診センターを併設しております。ここにタクシーの...全文を見る
○吉川春子君 それでは伺いますけれども、産業医は何人いらっしゃって、それは医師の何%に当たるんでしょうか。それから、企業嘱託医の数、パーセントも教えてください。
○吉川春子君 労災病院です。
○吉川春子君 企業嘱託医はわかりますか。
○吉川春子君 労働大臣にお伺いいたします。  労災の治療あるいはリハビリテーション、職業病の予防などに力を入れなくてはならない労災病院としては産業医の確保が不十分なのではないか、今の数値からは私はそのように思うんです。これでは労災病院としての任務が十分果たせないんじゃないかと思...全文を見る
○吉川春子君 厚生省、お見えですか。  診察に訪れた患者さんの労働環境に原因があると考えられるものについて原因を究明することによって、患者さんのみならず同じ職場の別の労働者を救うことができるわけで、今申し上げたとおりですが、そのためにも対症療法的に治療を行うだけではなくて、原因...全文を見る
○吉川春子君 厚生省にもう一問伺いますけれども、労災に限らず問診というのは病気の発見、治療に非常に重要なんで、初診のときに重点的に診療報酬としてカウントするだけではなくて、もっと問診というものを診療報酬の中で重点的にカウントしてもらいたい。そのことを強く要求しますが、それについて...全文を見る
○吉川春子君 厚生省、どうもありがとうございました。  そういうわけで、やっぱり職場環境と疾病との関係、これを明らかにして、患者個人の労災の治療はもちろんなんですけれども、労災予防、職場環境の改善、そういう地域センターというか病院の役割を十分果たせるように機能を充実していってほ...全文を見る
○吉川春子君 ここには、  近年、女性の職場進出あるいは地域社会における各種活動への参加などさまざまなかたちでの女性の社会参加が進んでおり、経済社会の活力ある発展を維持していくためには女性の活用を図ることが不可欠となっている。 として、  近年出生率の低下が社会的に大きな問...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと時間がなくなりました。  そのほかにも「産業医学・産業保健における専門的センター機能の設置」という項目がありまして、「労災病院には、今まで蓄積されてきた研究成果、臨床例、知識などを有効に活用し、その専門性について広く社会に還元する使命がある。」、そういうこ...全文を見る
○吉川春子君 特殊法人と労働行政のかかわりについてもう一点、最後に伺います。  動燃東海原子力再処理施設の爆発事故、それに伴う虚偽報告、これが動燃よりなされていたことが大きな問題になっています。それで、科技庁に対するものだけではなくて労働省の報告にも虚偽があったということが、我...全文を見る
○吉川春子君 それが一番肝心なことなんです。私たちの調査によれば、動燃の時間外労働の協定の上限は一カ月で八十時間、三カ月で二百時間に及んでいます。  労働省が定めている時間外労働の上限の目安時間は一カ月及び三カ月幾らですか。
○吉川春子君 今の局長の話によれば、一カ月は四十五時間、三カ月は百二十時間、そうですね。そうでしょう。
○吉川春子君 そういうことですから、一カ月で八十時間、三カ月で二百時間というのは物すごい上限なんです。  だから、労働省の言っている目安時間をはるかに超えるような時間外労働が行われていると、こういう中でちょっとのミスも許されないような厳しい労働が行われているわけですから、長時間...全文を見る
○吉川春子君 局長、その答弁には真実がないですよ。何遍も何遍も労働時間も含めて立入検査したと言っておきながら、実際に時間外労働が何時間なのかつかんでいない、今初めて聞いたと。こんなこと通りますか。  そして、労働省の三百六十時間だって青天井で、これで過労死が一年間に七十七人も六...全文を見る
○吉川春子君 最後に、労働大臣、今お聞きのとおりの長時間労働なんです。これを正すためにも大臣の指導力を発揮していただきたいと思います。
○吉川春子君 労働省に対するです。     —————————————
04月24日第140回国会 参議院 労働委員会 第12号
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○吉川春子君 職業能力開発促進法及び雇用促進事業団法の改正案について質問をいたします。  ことし一月の中央職業能力開発審議会の答申を受けて今回の法改正が行われると思いますけれども、高度化、複線化している業務遂行のため、労働者の職業能力を高めるための公共職業訓練が強調され、訓練校...全文を見る
○吉川春子君 職業訓練は公共職業安定行政の重要な柱であると思います。それは、大企業の求める職業訓練の補完的な職業訓練、これが中心ではなくて、雇用の維持、拡大を目的として行われるという点にあると考えます。  職業紹介の民営化が促進され、派遣の業種をふやし、派遣業者に職業訓練が取っ...全文を見る
○吉川春子君 再就職のための職業訓練ということが最も急がれているのは、三井三池炭鉱の閉山によって解雇された労働者です。国内最大の炭鉱、百年以上続いてきた歴史のある炭鉱が、国のエネルギー政策の変更などの犠牲となって、採炭中止、閉山に追い込まれて、多くの失業者が出ています。  解雇...全文を見る
○吉川春子君 つまり、三井の示した受け皿というのは北海道から九州全域まで全国なわけですね。今の答弁ですと、通勤可能の地域は八百十名だと。全部就職したとして、ですから千四百人近い失業者にとってその半分ちょっとぐらいの地域、あとはもうほかに行かなければならないということは、中高年の失...全文を見る
○吉川春子君 その年齢別人員を、三井三池の方の示した年齢で四十五歳以下と四十六歳以上で求人の方はどうなっていますか。
○吉川春子君 今いろいろな数字を言っていただいたんですけれども、要するに地元でしかも会社側の示した求人で就職できる数というのは、失業者の数に比べてうんと絞り込まれてくるわけですね。四百人とかそれぐらいの数字になると思うんです。こういうふうに年齢とか地域、あるいは職種のミスマッチが...全文を見る
○吉川春子君 もう一つは、就職の希望者に職業訓練を施して、そして安定的な就職先を確保するように政府としても努めていただきたいという問題です。  平均年齢が四十七、八歳と聞いていますので、そうするとまだ十年あるいは二十年労働者として働ける年齢なわけです。こういう人たちの安定した就...全文を見る
○吉川春子君 訓練枠が一応数としてあるんですけれども、訓練を希望する科目とそれから設置されている訓練の定数との間にミスマッチがあるわけです。具体的な求人に沿うような形で訓練科目も工夫をして、定数も工夫をしてやっていただきたいと思いますが、いかがですか。
○吉川春子君 大臣、先ほど会社の社長に再三再四要望をしていると、こういう心強い答弁がありました。重ねて私お願いしたいんですけれども、要するに三井は全国展開の大企業でいろいろな職種があるわけですから、まず最大限雇用して、そして三井自身もみずから訓練をして雇用する、こういうことも含め...全文を見る
○吉川春子君 それから、この方たちは職を失うと同時に住宅を失う。今、炭鉱の住宅に入っているわけですけれども、これの明け渡し期限が一年半とか一年というふうに私は新聞報道で見たわけです。  この明け渡し期限について一年とか一年半とかというふうに区切るのではなくて、もっと三井に家主と...全文を見る
○吉川春子君 地元の自治体からは、雇用促進住宅の建設という要望も来ているというふうに聞いております。雇用促進住宅の問題については朝からの答弁でわかっておりますのであえて聞きませんけれども、私は、そのことも含めて住宅がなくて迷うことのないように、長年炭鉱で働いてきた方々の突然の失業...全文を見る
○吉川春子君 これは今お話もありましたけれども、六十五歳以上で離職した人は直ちに引退するのではない場合も就業希望はフルタイム、常用雇用だけではなくて短時間就労、任意的就労など多様化している、六十五歳を超えて何度職安に行っても職業紹介に結びつくことはほとんどない、したがって一時金を...全文を見る
○吉川春子君 大臣、このようなささやかな制度、本当に六十五歳で退職される方にとってはささやかな楽しみ、これを行革の名のもとに奪うというようなことは私はふさわしくないのではないかと思いますが、この報道が間違いであったらいいと思うんですけれども、大臣、これを削らないでもらいたい、これ...全文を見る
○吉川春子君 要求として申し上げたんです。  ついでに伺いますけれども、雇用促進事業団の理事長の報酬と退職金、理事の報酬と退職金、数字をお示しください。
○吉川春子君 この間、中退金のときに私はやっぱり役員報酬の金額を伺いました。そして、そのときの大臣の答弁は、これは高いとは思わないという答弁でした。それと違う答弁が出るとは考えられませんので伺いませんが、大臣、二年間勤めた退職金の額、四年間勤めた退職金の額、これがもう本当に大きい...全文を見る
○吉川春子君 私は再度やっぱり削るべきではないということを強く要望して、時間ですので質問を終わります。
05月26日第140回国会 参議院 本会議 第28号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等のための労働省関係法律の整備に関する法律案について質問します。  最大の問題は、男女の雇用差別をなくすという名目で女性の深夜業を全面的に解禁し、時間外・休日労働の法的規制を取り払うという...全文を見る
05月29日第140回国会 参議院 労働委員会 第14号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  雇用機会均等法の改正を多くの女性が待っていたと思います。それは、賃金差別あるいはさまざまな働きにくい条件の中で懸命に多くの女性たちが頑張って、雇用機会均等法を何とか実効あるものにしてほしい、その思いでこの改正を待っていたと思います。 ...全文を見る
○吉川春子君 「妊産婦以外の女子に関して、準用することができる。」ということの意味を説明してください。
○吉川春子君 これは母性保護の見地から、妊産婦の妊娠、出産、哺育、これの有害業務への就業を制限するとともに、女子の妊娠及び出産に係る機能に有害な業務への就業制限についてあわせて規定したものであるというふうに労働基準法のコンメンタールに書いてあります。要するに、妊婦だけではなくてこ...全文を見る
○吉川春子君 つまり、労働基準法の母性保護という場合には、妊娠そして出産後一年ということで、二年弱の期間を母性保護ということで保護していて、それは今回の労働基準法の、改悪と私たちは言っていますけれども、改悪でも残される規定ですね。  ところが、今の危険有害業務は、妊娠、出産の二...全文を見る
○吉川春子君 私と同じことを言っているんですか、違うことを言っているんですか。
○吉川春子君 伊藤基準局長、あなたの方でつくった解説書の今の「妊産婦以外の女子」のところをちょっと読んでいただけませんか。
○吉川春子君 これで認識が一致したわけなんです。  それで、伺いたいと思うんですけれども、労働省で深夜業の女性の妊娠・出産機能についてどんな影響が出るか調査をされていますね。その数字について報告してください。
○吉川春子君 太田局長に伺いますけれども、女性が深夜業をやるということによって、もちろん妊娠中に深夜業をやるというのはすごく体に悪いんですが、それ以前でも交代制勤務などで深夜業についていた女性たちは、やはり今示されたように異常の数字が高いということになるのではありませんか。
○吉川春子君 私は、本会議質問でも引用したんですけれども、この五月九日に日本医療労働組合連合会の医療労働者の労働・健康実態調査の中間報告が発表されました。これは、昨年の十一月と十二月に実施されまして、百十六項目の質問から成り、看護婦などの組合員六万四千七百人から回答を得て発表され...全文を見る
○吉川春子君 さっきと今と両方の太田局長の答弁を総合しますと、要するに深夜業というのは男にも女にも余りよくないものだと、こういうふうにおっしゃるわけです。そして、妊娠した女性に対しても深夜業というのはいい影響を与えない、こういうふうにおっしゃるわけですね。しかし、妊娠する前の女性...全文を見る
○吉川春子君 まさにもろもろのものが女性の体に影響しているんですよ。だから、女性の体を、こっちだけ妊娠機能、こっちはそうじゃない、そうじゃない部分にだけ深夜業は影響があるんだというような、何かこれはある意味ではへ理屈だと思うんです。そのようにして、妊娠するまでは深夜業というのは女...全文を見る
○吉川春子君 イエスかノーかでいいんですけれども。そういうことですね。
○吉川春子君 そうしますと、今後、深夜業が将来妊娠するであろう女性にとって悪影響を与えるというようなはっきりしたデータといいますか知見が出てくれば、これはやっぱり危険有害業務に準じて保護していかなきゃならないんじゃないですか。理論的にはそうなると思いますけれども、どうですか。
○吉川春子君 ですから、資料から目を離してちょっと考えてもらいたいんです。その議論はもうずっと聞いていて、それから太田局長が妊娠機能にどういう影響があるかという調査も何もやらなかった、専門家会議だけだというのはもう前の委員会で決着がついていますから私言わないんですけれども、要する...全文を見る
○吉川春子君 雇用労働者じゃないですよ、私は。それはまた後でやります。
○吉川春子君 順序を追って、私もそういう質問ちゃんと準備していますので。
○吉川春子君 次に、時間外労働についてちょっとお伺いしたいんですけれども、労働基準法上、時間外及び休日労働というのはどういう位置づけになっているんでしょうか。先ほどのコンメンタールによりますと、週四十時間一日八時間、これは労働時間の最長限度を規定したものとして、時間外はその例外と...全文を見る
○吉川春子君 要するに、時間外労働は例外であるということですね。
○吉川春子君 したがって、時間外・休日労働というのは、今局長が言われたように、臨時的なものとして必要最小限度にとどめられるべきものとされています。  それで、使用者が労働時間を延長しまたは休日に労働させた場合、通常の労働時間または労働日の賃金の二割五分以上の割り増し率を払わなく...全文を見る
○吉川春子君 わかりやすく言えば、八時間以上働かせたことに対するペナルティー、罰金だ、こういう指摘もあるんですが、今局長は補償であるというふうに言われました。  それで、私実はきのうNHKの「クローズアップ現代」を見ておりましたら「狂い始めた体内時計」という番組をやっておりまし...全文を見る
○吉川春子君 つまり、きついわけですね、深夜業というのは。だから、強い労働、それに対する労働者への補償であるというふうに今言われました。まさにそういうことだと思います。  要するに、深夜労働の過酷さに対する割り増し料金であるというふうにも言えると思うんですけれども、これらの労働...全文を見る
○吉川春子君 それで、衆議院の労働委員会で伊藤局長が深夜業について答弁されているんですけれども、公益上及び生産技術上以外のいわゆるもうけのための深夜業を抑制すべきではないかという議論が衆議院であって、私はそのとおりだと思うんですが、「経済的な理由といいますか、そういう競争上の理由...全文を見る
○吉川春子君 要するに、健康のためにもマイナスだということで、無制限に喜んでやるような性質のものじゃないという点ぐらいで一致すると思いますね。私はもっと積極的に規制してもらいたいというふうに思うんですけれども。  それで、その次の質問に移りたいと思います。  やっぱり余りいい...全文を見る
○吉川春子君 私の質問に答えてください。
○吉川春子君 私も労働省以上に女性の平等ということを望んでいるんですよ、私だっていろいろな思いをしてこの年まで来ましたから。男女の平等というのは本当に大切。だからこそ、平等にするのに男女とも百五十時間で規制する、そういう平等の方法もあるでしょう、それをなぜとらなかったんですかとい...全文を見る
○吉川春子君 男女共通規制をできないという大臣の今答弁だったんですけれども、やっぱり圧倒的多数の世論、労働省がとっていろいろんなアンケート調査によっても、全くフリーハンドで女子保護を外してもらっていいですという意見は、本会議でも言いましたけれども、〇・〇八%しかないんです。やっぱ...全文を見る
○吉川春子君 時間ですのでもう私この次の質問に譲りたいと思うんですけれども、やっぱり少なくとも女子保護規定の撤廃だけしちゃう、これは全然平等にも何にもならないということだけ最後に申し上げて、きょうの質問を終わります。
06月03日第140回国会 参議院 労働委員会 第15号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  参考人の皆様には大変興味深い、また意味ある御意見をお述べいただきまして本当にありがとうございました。  さらに何点か皆さんにお伺いをしていきたいと思います。  まず、坂本福子参考人にお伺いいたしますけれども、日弁連は今回の法改正に...全文を見る
○吉川春子君 日弁連というのはすべての弁護士が加入する組織でして、いろんな法案についていろんな積極的な活動をされているんですが、この日弁連が労働基準法の改正について警鐘を乱打しているということを私は重く受けとめなくてはならないのではないかと、このように思っているところです。  ...全文を見る
○吉川春子君 松岡参考人にお伺いいたします。  先ほど労基法の改正については、私の場合改正というのは全部括弧つきなんですけれども、改悪と言わないで括弧つき改正なんですけれども、限りなくマイナスであるとおっしゃって、男女共通規制なしに女子保護規定が外されれば相当な混乱が起こるであ...全文を見る
○吉川春子君 まさに国会は立法府ですので、審議会がいろいろ決めるんじゃなくて国会が決めるんだということを私は思いますが、御意見承っておきたいと思います。  それでは、続いて浅倉参考人にお伺いしたいんですけれども、多くの国で男女共通規制が行われるというお話がありました。そしてさっ...全文を見る
○吉川春子君 おっしゃるように、雇用調整という議論を繰り返し繰り返し労働省言うんですよね、そこにおりますけれども。それはちょっときょう時間があればそこまで議論したいなと、財界の方もいらっしゃるのでと思っています。  続いて、連合の高島参考人にお伺いしたいんですが、連合は九五年三...全文を見る
○吉川春子君 意見があったというか、今もあるということなんだろうと思いますけれども、鷲尾事務局長が衆議院の参考人質問のときに御出席されまして、その中で「食い逃げをされないように」ということを何回かおっしゃっているわけなんです。つまり、女子保護規定を外すということと、男女の共通の時...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと荒川参考人にお伺いしたいんですけれども、参考人も衆議院で、日経連の調査で女性労働者自身が女子保護規定を廃止してほしいという声を紹介していますし、きょうも紹介されました。  私、埼玉に住んでいるんですけれども、埼玉のタクシーの運転手が、入社のときは日勤という...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと今よく聞き取れなかったんですけれども、男女共通規制に向けて財界としても努力していきたい、こういうことですか。
○吉川春子君 あなたは衆議院の参考人のときに、日経連としては反対なんだ、議論することは賛成だけれども、態度はあくまで反対だ。ということになると、中基審でも結論は出ないということになりますね。
○吉川春子君 衆参の議論で、例えば母親が深夜働く、際限もない時間外労働に駆り立てられるということは子供の教育にも大変大きな影響を与えるんじゃないか、日本社会の少子化に拍車がかかるんじゃないか、あるいは子供を産み育てながら働きたいという女性はやっぱり大変困るんじゃないかという議論を...全文を見る
○吉川春子君 日本の労働者の組織率は二三%、そして労使対等での契約、自由社会における契約という対等な立場に立ち得ないということは私が申し上げるまでもありませんが、参考人の御意見として伺っておきます。  それで、もう時間がなくなりましたので、最後に坂本参考人にお伺いしたいと思うん...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
06月10日第140回国会 参議院 労働委員会 第16号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  まず、労働大臣にお伺いいたします。  けさこの委員会冒頭で委員長からも厳重注意がありましたように、労働省は参議院の審議が始まる前に改正均等法の学習会等を全国で計画をしました。指摘を受けて、労働大臣はこれを取りやめたと釈明しましたけれ...全文を見る
○吉川春子君 神奈川だけではありませんで、全国各地でやられていたわけで、私はこのことを十分心に刻んでいただいて、国会は国権の最高機関です。行政権に対する監視機関でもあります。その点を念頭に置いて今後労働行政を担当していただきたいということを申し上げたいと思います。  職域拡大と...全文を見る
○吉川春子君 すべての男性、女性とおっしゃっていないんです、意欲と能力のある女性、このようにおっしゃっているわけです。ということは、私の方から申し上げますが、深夜業もできる、時間外労働も男性と一緒にできる、そういう女性のことを意欲と能力のある女性というふうにおっしゃっているんです...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、意欲と能力を持つ女性の皆さんの御希望にこたえる法改正であるという、この答弁は撤回されるんですね。
○吉川春子君 こんなところで時間をとりたくないんですけれども、意欲と能力のあるということは、意欲と能力のない女性もいるわけですね。
○吉川春子君 だから、すべての女性に深夜業と時間外労働を男性並みにやりなさい、こういう法案だと思うんです。  今、就職シーズンが始まっています。それで、意欲があり能力がある場合に、そういったところまで働いて能力を発揮できる状況が生まれると考えていると、これは伊藤局長の答弁です。...全文を見る
○吉川春子君 採用試験の際に、時間外・休日・深夜労働をこなせるかどうか、企業がこれをチェック項目とすることが予想されるわけです。あなたは毎日十時まで残業できますか、深夜勤務をいつでもできますかと面接で質問されて、そのときにできませんと言ったら、それでは我が社では採用できませんと言...全文を見る
○吉川春子君 今までですと、こういう質問をされて落とされれば、努力義務規定ではあるけれども女子差別だということで行政指導をしたと思うんですね。今後は、もし法律が通れば時間外・休日・深夜業を男性並みにできないという理由で女性を採用しないということは合法とされるわけですよね。  そ...全文を見る
○吉川春子君 私が伺っているのは、企業にとって得策かどうかという、企業の立場に立った答弁ではないんですね。つまり、こういう項目が女性差別というふうになるのかならないのかということなんです。その点はどうですか。
○吉川春子君 やむを得ないのではなくて、法律に違反しない、合法であるということですね。その点はっきりさせてください。
○吉川春子君 女子差別の範囲が結局は広がるという、そういうことになるということを私は指摘しておきたいと思うんです。  総合職の問題についてちょっと伺いたいんですが、総合職というのは均等法が生んだというふうに言ってもいいと思うんです。彼女たちは、男性と同一の業務を遂行したい、自分...全文を見る
○吉川春子君 社会経済生産性本部の調査だと、結婚が八割、転職が三割五分、出産が三割、連合の調査だと、仕事に将来性がなかった、結婚が三割弱、妊娠、出産が一五%、こういうふうになっているわけですね。非常に家族的責任の問題に絡む退職理由が多いということが注目を引きます。  労働省も行...全文を見る
○吉川春子君 非常に時間外も休日労働もかなり行っているということだろうと思います。  それから、時間の関係で私の方から申し上げますけれども、転勤について、労働省の調査では六割が転勤に応じるというふうに言っているんですけれども、よく調査の内訳を見ますと、いつでも転勤に応じたいとい...全文を見る
○吉川春子君 結局、女子保護規定を存続してほしいという人が四三%なんですね。総合職においてもなんです。  それで、やっぱり仕事と家庭を両立させて働きたいという気持ちがにじんでいると思うんですけれども、そういう女性たちの要求に合わせてこういう就業規則を結んだ場合、その効果はどうで...全文を見る
○吉川春子君 具体的に何条に違反しますか。
○吉川春子君 つまり、女性は家族的責任を負っているので、そういうものを無視しては働き続けられない。しかし、そういうものを配慮した就業規則を結べば均等法違反になるということですね。
○吉川春子君 一律に排除するとかと言わないで、要するにそういう内容を就業規則で結んだら法律違反ということですよね。
○吉川春子君 つまり、今度の均等法の改正によって、家族的責任を配慮した就業規則というのは均等法違反になるということです。  そういうことで、やっぱり家族的責任をもう顧みずに残業も時間外も転勤もどんどんさせられる、そういう女性たちでなければ働き続けられない。そういう人たちにとって...全文を見る
○吉川春子君 だとすれば、男女とも百四十七時間、百五十時間前後で規制するというふうにしないと千八百時間は達成できないんじゃないですか。モデルと言いますけれども、有休を一〇〇%取得するということも一方にあるんですよ。    〔理事長谷川清君退席、委員長着席〕 だから、やっぱりこ...全文を見る
○吉川春子君 これまで伊藤局長は男女共通規制ができない理由として景気変動、雇用調整機能についていろいろおっしゃっているんですけれども、それについて聞きたいと思います。  端的に聞きますが、昭和六十年の労働白書は時間外労働について、「景気変動に対応して増減する部分とそれ以外にかな...全文を見る
○吉川春子君 ですから、少なくとも昭和六十年までは月平均十八・四時間、年間二百二十時間の所定外労働時間のうちのかなりの部分が景気調整部分ではなくて恒常的なもの、こういう認識を労働省も持っていたわけです。その理由は、その方が企業にとって安上がりだからということも労働省の認識でした。...全文を見る
○吉川春子君 つまり、人を新たに雇うよりも時間外をたくさん労働者にさせて切り抜けた方が企業にとって利益が大きい。とりわけ日本の時間外労働の割り増し率が低いですし、そしてそれは大企業ほど有利だということが書かれているわけです。  したがって、少なくとも平成四年までは時間外労働の主...全文を見る
○吉川春子君 それで、ちょっとこれがそうなんですけれども。(資料を示す)このオレンジのところが恒常的な残業なんですね。これは労働白書の表をそのまま大きくしただけのものですから御安心ください。この白い部分が景気変動の部分なんですよね、景気変動の部分。  伊藤局長、要するに雇用調整...全文を見る
○吉川春子君 局長はいろいろおっしゃいましたけれども、私は全部労働省の白書の分析に基づいて申し上げているものであって、もう耳にたこができるくらい、雇用調整のためにできないんだと、時間規制はできないんだということは、自分たちの今までの立場を全部ひっくり返して、とにかく労働基準法の女...全文を見る
○吉川春子君 車を深夜組み立てるなんというのは生産技術上の問題じゃないんですよ、そうですね。それから、局長は単に経済的な理由にだけよる深夜業というものは疑問を呈しているわけですよ。まだそんな何カ月も前じゃないんです、衆議院での議論なんですから、そう簡単に自分の言ったことを撤回しな...全文を見る
○吉川春子君 太田局長は前回私の質問に答えて、深夜業は一般にストレスや健康の面から労働者にとって好ましくないということは当然で、できるだけ避けることが望ましいというふうに言われました。そして、伊藤局長も、深夜業の割り増し率は過酷な労働に対する保障だ、こういうふうに前回労働基準法の...全文を見る
○吉川春子君 つまり、本当に体の強い人しか働き続けられなくなってしまうのではないかと私は聞いたんですけれども、それについて端的にお答えいただけますか。
○吉川春子君 妊娠、出産じゃないんです。
○吉川春子君 もう時間がないので先に進みます。  この間、私たちは深夜業の視察をいたしました。戸田市にあるお握りをつくっている会社でパートの女性労働者とも懇談しまして、十時から五時まで働いて、昼間は雨戸を閉めて寝ているんだと、こういうお話もありましたし、子供を学校に送り出した後...全文を見る
○吉川春子君 私、本会議でも質問しましたし、私だけじゃなくて、報道されましたけれども、医労連が看護婦さんを中心とする医療労働者のアンケート調査をしました。妊娠中は深夜業が免除されることになっているのにもかかわらず、多くの女性たちは深夜業の免除を受けずに働いていると。こういうことに...全文を見る
○吉川春子君 これは労働基準法上の刑罰で六カ月以下の懲役刑ですね。そういうものも申告を待たないと調査に入らないんですか。労働基準法はもう施行されて五十年もたっているわけですよ。そういう事実が明らかになれば、環境整備を行う、行うとおっしゃるんだったらば、今ある法律に基づいて司法警察...全文を見る
○吉川春子君 入っていないんですね。ちょっとそれだけ一言。この件については調査に入ったんですか。新聞報道に接した後入ったんですか。入っていないんですね。
○吉川春子君 申告に基づいてやるというのはもちろんなんですけれども、労働基準法は刑罰があるわけですよ。新聞報道でそういう疑いがあるというようなことは直ちに調査に入っていただきたい。そして、今ある規定ですよね、母性保護の今ある規定に基づいてそういうことをきちっと労働基準監督署がやっ...全文を見る
○吉川春子君 私は、本案に対し修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりでございます。これより、その趣旨について御説明申し上げます。  まず第一は、労働基準法の女子保護規定すなわち時間外・休日労働の制限及び深夜労働の禁止規定の廃止を行わないこ...全文を見る
○吉川春子君 私は日本共産党を代表して、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等のための労働省関係法律の整備に関する法律案に対する我が党の修正案に賛成、政府原案に反対の討論を行います。  本法律案の本質は、女性の深夜業を全面的に解禁し、時間外・休日労働の法的規制を取り...全文を見る
06月16日第140回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第9号
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○吉川春子君 政府は、九五年二月の閣議決定で、特殊法人の子会社、関連会社等を含む法人全体の財務諸表等の情報公開を進めるとの方針を打ち出し、総務庁は、九六年十二月に特殊法人に関する調査結果に基づく勧告で、特殊法人の財務諸表等の公開推進を強く求め、同月の閣議決定で行政改革プログラムで...全文を見る
○吉川春子君 今度ディスクローズされる範囲はそのうち幾つですか、全部ですか。
○吉川春子君 その関連会社の最大手の日本総合住生活株式会社、JSというんですか、ここは東京エスケー、東京ユニタス、埼玉ユニタスなど、子会社九社に出資していますね。これは情報公開の対象にしないのはなぜですか。
○吉川春子君 出資を引き揚げたのはごく最近の出来事だと思うんですけれども、昨年の報告書に載せるべきだったと私は思うんです。  総務庁長官に伺いますけれども、例えば今お話にあった東京エスケーに対するJSの出資は一八%ですけれども、JS以外の株主、例えば東京ユニタス、神奈川ユニタス...全文を見る
○吉川春子君 続いて伺いますけれども、今後は検討していきますか、どうですか。
○吉川春子君 この二月に発表された企業会計審議会の「連結財務諸表制度の見直しに関する意見書案」というのがありますけれども、「他の会社に対する議決権の所有割合が百分の二十未満であっても、一定の議決権を有しており、」、途中飛ばしますけれども、「財務及び営業の方針決定に重要な影響を継続...全文を見る
○吉川春子君 特殊法人の関連公益法人について伺います。  特殊法人の関連公益法人のディスクロージャーについては、行政改革プログラムの別紙によると子会社に準ずるということになっています。子会社、関連会社と特殊法人との関係を明らかにするために欠かせないのは、公益法人が設立している株...全文を見る
○吉川春子君 道路公団の公益法人、そしてそこが出資している会社数、建設省及び法人が送っている役員の数を明らかにしてください。
○吉川春子君 財団法人道路施設協会が出資している会社は幾つありますか。そしてそこに天下りしている役員の数を示してください。
○吉川春子君 社長の数。天下りの社長の数。
○吉川春子君 驚くべき実態ですよね。  特殊法人の関連公益法人がたくさんの株式会社に出資または事実上設立していることなんですけれども、平成八年十二月十九日の関係閣僚会議幹事会での申し合わせ、「「公益法人の設立許可及び指導監督基準の運用指針」について」には、公益法人の行う収益事業...全文を見る
○吉川春子君 全くもうそんなものは言いわけにすぎなくて、こういうことを今までやっていたということ自体驚くべきことだというふうに思いますし、公益法人というものを一体何と考えているのかというふうに思うわけです。  最後に、総務庁長官に伺います。  こういう事態について、実にけしか...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、金融監督庁設置法案等二法案に対し、反対討論を行います。  金融庁設置法の背景について政府は、一、バブルの崩壊によるツケにどう対応していくか、また、二、金融市場を弱肉強食に巻き込むビッグバンによる国際化の大波にさらされた金融機関の再編統合...全文を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、特殊法人の財務諸表等の作成及び公開の推進に関する法律案に対し修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりでございます。  これより、その趣旨について御説明申し上げます。  政府案は、特殊法人の財務内容...全文を見る
11月11日第141回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第4号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子でございます。  財政構造改革法案について質問をいたします。  予算の内容は、私が言うまでもないんですが、予算総則、歳入歳出予算、継続費、国庫債務負担行為等でありますけれども、歳入歳出予算が予算の本体であるというふうに言っていいと思います。 ...全文を見る
○吉川春子君 総理は昨日もそのような趣旨の御答弁をされました。  毎年、与党などで税制についても見直しを行っているんだというお話ですけれども……
○吉川春子君 税制の見直しを行っているんだというお話でございますけれども、それならば歳出の方も単年度主義でやればいいのに、なぜ歳入だけ毎年見直して、この法案には入れないというのは私は非常に疑問を感じます。  財政構造という言葉が法律上出てきたのは今回が初めてです。ところが、法文...全文を見る
○吉川春子君 これでは国民の側からするとたまったものではありません。  大蔵省にお伺いいたしますけれども、三十四条から三十八条まで補助金の全面的見直しを定めています。三十四条はこの節の総則的な規定だと私は思うんですけれども、「国は、」という言葉で始まり、政府だけでなく国会も責務...全文を見る
○吉川春子君 補助金、負担金、交付金、補給金別の金額をお願いします。
○吉川春子君 一般会計だけの数字を今言っていただきましたけれども、大変な件数と金額ですね。これが全部この法案によって一律に見直しの対象にされているということは恐るべきことだと思います。  本法では「補助金等」などとして国庫負担金、補助金を一まとめにしておりますけれども、国庫負担...全文を見る
○吉川春子君 総理、お伺いいたします。  今お聞きのようなことですけれども、例えば財政法十条について、石原信雄氏著の「地方財政法逐条解説」には次のように書かれています。  「本条の規定による国の支出金は、「国庫負担金」と呼ばれるものであり、奨励的な意図に基づいて支出される「国...全文を見る
○吉川春子君 補助金もその例外にしていいのかどうかということを聞いています。法律にそういうふうに載っているということは私も読んでいますから知っているんです。  今おっしゃったでしょう、国庫負担金と補助金とは性格が違うものだ、そういうものを一律に社会経済の変化とかあるいは官と民と...全文を見る
○吉川春子君 もうけしからぬことですね。  例えば六月三日の閣議決定を今度は財政構造改革法という形で法案化しているわけですね。この閣議決定におきましては、これは生活保護費とか義務教育負担費を制度補助金という形で扱っているんですけれども、財政構造改革法では憲法上の国民の権利を保障...全文を見る
○吉川春子君 閣議決定では、「憲法上の国民の基本的権利を保障するためのもの」ということで「生活保護費負担金、義務教育費国庫負担金等」というふうに書いてありますが、この明確な憲法上の言葉を法律の文言から落としたのはなぜかと聞いております。
○吉川春子君 ちょっと時間がもったいないので端的に答えてください。  閣議決定にはあって法文には載っていないということは見ればわかるんです。その理由を聞いているんです。その過程でどういう理由で落としたのかということを聞いているんです。
○吉川春子君 なぜそれを法文化しなかったのかということを聞いているんです。事実はもうわかっているんですよ、載っていないんですから。
○吉川春子君 要するに、憲法上の権利を保障することさえ棚に上げて、そして歳出を削減しょう、そういう意図がこの法文にはあらわれているということをおっしゃっているわけですね。もうとんでもないことだと思うんですよ。少なくとも、閣議決定には挙げていて、それを法文化するというんだったら法文...全文を見る
○吉川春子君 質問をよく聞いていてくださいね。それはその次に質問すると通告してあるじゃないですか、今のことは。  私が今聞いているのはもっと単純でして、法律の条文で「十分の九を乗じた額を上回らないようにするものとする。」としているが、これを三年間削るわけでしょう。だからトータル...全文を見る
○吉川春子君 おおむね三割ということは、一兆円のものはおおむね七千億になるということですね。そういうカットをしようとしているわけです。  それでは、さっきの質問に入りますけれども、その他補助金とは具体的に何を指して言うのかという問題です。  じゃ伺いますが、各省の提出した来年...全文を見る
○吉川春子君 その他補助金の定義なんですけれども、もう五千七百億が対象で、その一割というのももちろん大変な額ですが、要するにどういうふうに定義するか、区分けするかということなんです。法律に基づく補助金と予算に基づく補助金という区分けをするんでしょうか、それとも地方財政法で言う国庫...全文を見る
○吉川春子君 考え方が違うというだけでは答弁にならないんじゃありませんか。どこで線を引くのか、それをお答えいただきたいんです。
○吉川春子君 今のお答えは問いをもって問いに答えるたぐいだと思うんです。要するに、それは何なのかと聞いているんですよ。  それで大臣、これは大臣にお伺いしたいと思うんですけれども、提案者の政府が一割カットを行う補助金の種類を具体的に示さずに、国会はどうやってこの法案を審議し是非...全文を見る
○吉川春子君 大臣、これは予算編成権の問題じゃないんですよ。大体予算編成権なんて憲法に書いてなくて、予算編成の事務を内閣は行って国会へ提出する義務があると、こうなっているわけです。  それはそれとして、ともかくこの法律でその十分の九をカットします、それは三年間続きます、その場合...全文を見る
○吉川春子君 私は予算額を聞いているんじゃなくて法文上の定義を聞いているだけです。これにお答えにならない。  それから、かつて補助金一律カット法というものが昭和六十年、六十一年に出てまいりました一そのときも全く不当ないろいろの補助金のカットが行われたんですけれども、しかしその法...全文を見る
○吉川春子君 いかに歳出カットが必要であっても、やっぱりルールというものがある。そのルールというものは憲法であり各法律であり、国会のさまざまな審議のやり方であるわけです。そういうものよりももっと価値の上回るものというのを私は知りません。  そういう形であいまいなままこういう法律...全文を見る
○吉川春子君 つまり、病院とか特養老人ホームとかに入っているお年寄りに対しては、そこで食事代も見ている、部屋代も見ている、だからそれに重ねて年金まで支払う必要があるのかどうか、こういうことが露骨に書かれているわけです。私はここのくだりを読んで本当にあきれたわけです。  厚生省に...全文を見る
○吉川春子君 総理がちょっと席を外されましたので厚生大臣にお伺いいたしますが、かつて高齢者福祉は枯れ木に水をやるようなものと発言されて厳しい世論の批判を受けた大物政治家がいましたけれども、この発想というのは私は同じじゃないかというふうに思うわけですよ。  それで、今お答えがあり...全文を見る
○吉川春子君 何が赤字財政の原因かとか、どこを削れとか、私たちは衆参を通じてずっとやってきて、これからもやっていくわけです。きょうはそこは入りませんけれども、厚生年金の、ここが赤字の原因じゃないということは私は別の機会に証明しょうと思うんです。  大臣、いろんな意見がある、賛否...全文を見る
○吉川春子君 どっちを選ぶんですか。
○吉川春子君 いろんな意見があるのは当然ですよ、一億二千万も人口がいるんですから。いろんな意見があるからといって、そうじゃないんですよ、厚生大臣というのは社会保障の担当大臣でしょう。憲法二十五条に基づいて社会保障、国民の暮らしを守る、年金を守る、それを大事にしていかなきゃならない...全文を見る
○吉川春子君 これは、今御答弁ですけれども、保険料の軽減を図るための、そういう性格を持って国庫負担にしているんではありませんよね。「事務費の国庫負担については、厚生年金保険事業は、国が経営の責任を負うことになっているので、国庫が経営上の費用を負担することは、当然のこととされる。」...全文を見る
○吉川春子君 保険の比率にすると、比率としてはそんなに多い比率じゃないんですけれども、これは金額の問題ではなくて、制度の根幹にかかわる重大問題だ。こうした重大問題は専門委員会で徹底的に議論されていかなくてはなりません。それを議論を経ないで、今回のこういうような法案の提起の仕方とい...全文を見る
○吉川春子君 事務費を国庫負担にしている意義、そこから起こして、今回それを削減するというのは本質的な問題として私は提起をしているわけです。公的年金制度をつぶしてしまえと言わんばかりの議論が今出されている、その中でこれを削るという問題なんですね。  例えば公的年金の民営化論、これ...全文を見る
○吉川春子君 もう時間がなくなりまして、私は言いたいことがいっぱいあるんですけれども、あっという間に時間がたちました。  本格的な高齢化社会が来るといいながら、公的責任からだんだん手を引いて民営化を画策するなんというのは極めて重大です。こうした政府の姿勢が公的年金に対する信頼性...全文を見る
11月18日第141回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第9号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子でございます。  三人の参考人におかれましては大変貴重な御意見をお聞かせいただきまして、本当にありがとうございます。  まず私は、新藤参考人にお伺いしたいんですけれども、日本の五百兆に及ぶ借金は、民間企業ならとうに倒産しております。取締役は全...全文を見る
○吉川春子君 予算修正権の政府統一見解で、これは事実上増額修正はできないんだというようなことで言われてきましたけれども、今度の国会の論議の中で、内閣法制局はこの考えを改めたんじゃないかと、私は議論を聞いていて思うんです。  さっき参考人が、国権の最高機関として内閣を法的に縛る方...全文を見る
○吉川春子君 上條参考人にお伺いいたします。  景気という場所を盛り上げる横綱は消費だというふうに参考人は言われているんですが、最近ある新聞で、野村総研の幹部の方だったと思うんですけれども、消費の伸びない原因の一因として九月からの医療費の負担を挙げていますが、そのことについて参...全文を見る
○吉川春子君 もう一問、上條参考人にお伺いいたしますけれども、参考人は、規制緩和を大いに進めるとの観点から、例えば大型店を出そうとすれば二千二百枚の用紙を作成する必要がある、それほど規制が多いんだということを述べておられますけれども、「経済学は誰のためにあるのか」という本を最近私...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。  私が申し上げたのは、日本経済研究センター会報九四年八月一日号で述べていらっしゃることを引用させていただきました。  最後に、時間がなくなりましたが、ほんの一言ずつ、この法案はいろいろ難しい問題が含まれているので徹底審議をしてほしいとい...全文を見る
○吉川春子君 それぞれ参考人の皆さんが徹底審議をというふうに言われまして、それは立場を超えてやっぱり徹底審議するということが国会の、とりわけ参議院の責務であると私どもも十分認識しておりますので、この参考人質問を有意義に生かすためにも徹底審議するように頑張っていきたいと思います。本...全文を見る
11月21日第141回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第12号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、財政構造改革の推進に関する特別措置法案について反対討論を行います。  本法案は、国、地方合わせて五百兆円に及ぶ債務は主要先進国中最悪であり、このままにしておいては破綻しかあり得ないなどとしながら、財政破綻の原因やそれをもたらした政治責任...全文を見る
12月02日第141回国会 参議院 内閣委員会 第4号
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○吉川春子君 官房長官にまずお伺いいたします。  六月三日の閣議決定の中で、「十四、定員・人件費」というところに、「集中改革期間中、適切な措置を講ずることにより、総人件費を極力抑制する。」としまして、人事院勧告制度の維持、尊重をうたった上で、「一方、事情変化が生じた場合、関係者...全文を見る
○吉川春子君 人事院勧告制度を維持、尊重するということと矛盾するんですか、しないんですか。
○吉川春子君 矛盾しないということは、人事院勧告制度を維持、尊重するという立場が内閣の立場であるということですね。人事院勧告制度を維持、尊重する、これが内閣の基本的な立場であるということなんでしょうか、それともそうじゃないんでしょうか。
○吉川春子君 小里長官が衆議院の我が党の瀬古議員の質問に対して、一たび人勧が発動された以上はきちんと完全実施をすべく努力いたすべきものである、このように御答弁されておりますが、私は基本は憲法二十八条の権利を労働者に返還すべきだ、これが原則論であると思うんです。公務員からそういう憲...全文を見る
○吉川春子君 この閣議決定を受けて財政構造改革法が先日成立をしたわけですけれども、その三十二条に、「集中改革期間中においては、適切な措置を講ずることにより、人件費の総額を極力抑制するものとする。」、こういう条文があるんですけれども、これは人勧制度を維持、尊重するという内閣の態度と...全文を見る
○吉川春子君 人勧制度は公務員から労働基本権を剥奪したその代償措置であるわけで、私は、これはまさに労働者にこの三権を返すべきだ、そこが基本問題であるということを指摘しておきたいと思います。  そういうことを指摘した上で次の質問に移りたいと思うんですけれども、雇用機会均等法と労働...全文を見る
○吉川春子君 大体、国家公務員の女性の数自体が一五%ということで非常に少ないわけなんですけれども、その中で課長職以上に登用されている人が一%、つまり百人に一人という数でして、指定職になりますと〇・六%、全体でも十人なんですね。本当に女性の管理職への任用が非常に少ないということが今...全文を見る
○吉川春子君 雇用機会均等法にはポジティブアクションも盛り込まれておりますけれども、官房長官、女性担当大臣から名前が変わりまして共同参画大臣ですか、そういう立場でぜひ頑張っていただきたいと思います。  続いて、女子保護規定の廃止と人事院規則の点でお伺いいたしますけれども、現在、...全文を見る
○吉川春子君 労働基準法上は女性の残業規制は百五十時間というふうになっているんですが、なぜ国家公務員の女性は三百五十時間という全く変な時間、多い時間が定められているのでしょうか。これは憲法十四条の法のもとの平等からいってもおかしいし、それから政府の国策として進めている時間短縮とい...全文を見る
○吉川春子君 それは物すごくおかしいわけですね。女性の深夜業を原則禁止して、百五十時間という時間外も法定されているということは、女性は事実上家庭責任を負っている、それから産む性である、そういうことを考慮して歴史的にこの女子保護規定がやられたものでありますが、それがではなぜ公務員だ...全文を見る
○吉川春子君 それは全くおかしいですよ。そんなのおかしいですよ、人事院。だって、四月から四十時間に移行する段階で、それは百歩譲ってあなた方の四十四時間を基礎にした計算値に理由があったとしても、本来ことしの四月から百五十時間に直しておかなきゃならないことですよ。人事のあるいは給与の...全文を見る
○吉川春子君 労基法と全く違う規定を国家公務員だけにかぶせているというんだったらそれはわかりますよ。しかし、適用がないというのは、要するに人事院規則で決めるから労働基準法で適用されないだけの話であって、私はいいことだとは思うんですが、国家公務員の方が労働基準法より保護されている点...全文を見る
○吉川春子君 人事院総裁、私が言っているのは、一般の民間の労働者と国家公務員の全体の差じゃないんですよ。女性の国家公務員と民間の労働者の間に、しかも超勤の問題についてだけ不平等がある、不公平がある、この点を言っているんです。  公務の特殊性というのは何ですか。憲法十五条か何かを...全文を見る
○吉川春子君 時間ですので終わりますが、私はこれは人事院の名誉のためにも検討された方がいいと、そのことを最後にもう一度強く要求して、質問を終わります。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、提案されている給与関係の三法案について、一般職職員給与法案には賛成、特別職職員給与法及び防衛庁職員給与法の改正案には反対の立場で討論を行います。  まず、一般職については、人事院による勧告自体が改善率わずか一・〇二%という低過ぎるもので...全文を見る
12月05日第141回国会 参議院 本会議 第9号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、ただいま御報告のありましたアジア太平洋経済協力会議、すなわちAPECについて質問いたします。  まず、アジア太平洋地域において我が国がとるべき外交姿勢について総理にお伺いします。  アジアでは、ASEAN諸国によって東南アジア非核地帯...全文を見る
12月09日第141回国会 参議院 労働委員会 第3号
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○吉川春子君 先日、新聞に、「わが人生、破たんで狂う 経営失敗 つけはサラリーマンに」、こういう見出しで記事が載っておりました。山一、北海道拓殖銀行など、大企業の破綻が続いておりますが、この間、リストラや企業倒産等、職を失った人々の就職はどうなるか、きょうも胃が痛くなるような議論...全文を見る
○吉川春子君 営業譲渡までの間というのはどういう意味ですか。かなり限定的におっしゃいましたね。
○吉川春子君 マイホームのローンなど、会社からの借入金の問題についても同じように理解していいですか。
○吉川春子君 先ほどの山一の参考人のお話でも大変厳しい状況にあるわけですけれども、こういうものも含めてその働いている人たちの利益をきちっと守っていただきたいと思います。  それで、企業の経営責任、それともう一つ政府・大蔵省の監督責任の結果、こういう路頭に迷うような労働者を出さな...全文を見る
○吉川春子君 単純に、スキームの中に入るのか入らないのか答えてください。
○吉川春子君 大蔵省も全力で努力してほしいと思いますが、労働大臣にお伺いいたします。  この債権譲渡によって、労働者の雇用数というのが実は再建スキームの中に入らないと、このように大蔵省は言っております。例えば、徳陽シティバンクは預金保険機構に不良債権は引き取らせる、残りは仙台銀...全文を見る
○吉川春子君 大臣、七十七銀行の頭取のような発言を黙って見過ごすんですか、いかがですか。
○吉川春子君 都合のいいときは自由社会をおっしゃって、企業を救うためには公的資金を投入すると。政府はお金も出すわけですから、やっぱりきちっと雇用を守るという立場で、自由社会を振りかざさないでぜひ対応していただくように私は強く要求いたします。  それで、政府の権限のある問題につい...全文を見る
○吉川春子君 局長、この連絡協議会でもこういう問題もあわせて話し合いますか。
○吉川春子君 本当に失業の問題というのは大変ですので、労働省、大蔵省、全力を挙げてこの問題に取り組んでいただきたいということを指摘いたしまして、次に、じん肺の問題について質問をいたします。  まず、大臣にお伺いいたします。  じん肺というのは、日本でも最も古い職業病と言われて...全文を見る
○吉川春子君 どういう症状を起こすのかということについて、私はきのう大臣の認識を伺いたいと質問通告を事前にしておきましたけれども、お答えがないようですので私の方から申し上げたいと思います。  これは遺族の方の手記なんですけれども、夫は戦後すぐから二十二年間麻生炭鉱で働く。五十歳...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと統計のとり方でいろいろ数字があるんですけれども、いずれにしましても、かなり患者の数は減ってきているとはいえ、いまだに有所見者がなお一万八千人以上いるということは重要問題です。そして、ことし所見がないとされた人も来年は発病するかもしれないし、管理四や合併症など...全文を見る
○吉川春子君 政府の対策もあり、数が減ってきたということは私認めますが、しかし、それでもなおかついまだに苦しんで、新しい重症者も出る、これをやはり根絶していただかなくてはならないというふうに思うわけです。  それで、この恐ろしいじん肺を防ぐために、科学的かつ体系的なじん肺防止対...全文を見る
○吉川春子君 局長、本当に早急に実施していただきたいというふうに私は思います。  それで、じん肺法二十一条は、「都道府県労働基準局長は、じん肺管理区分が管理三イである労働者が現に常時粉じん作業に従事しているときは、事業者に対して、その者を粉じん作業以外の作業に常時従事さるべきこ...全文を見る
○吉川春子君 作業転換を義務づけるといっても、働けなくなって生活ができなくなる、そういうことが労働者の側にあるので、もう危険を承知でそこで働き続けるという労働者が多いわけです。  そういうことを防ぐためには、まず労災を受けられる範囲をさらに健康管理区分の二、三の非合併症の労働者...全文を見る
○吉川春子君 いや、現在ないからそれを加えてもらいたいということを強く要求しているわけなんです。  厚生省、お見えですか。じん肺に罹患した者に合併した原発性の肺がんについて、これを業務上として労災補償の対象に、今なっていないわけです、ぜひすべきであると私は思うわけです。  今...全文を見る
○吉川春子君 労働省、医学的な研究成果でこういうことがはっきりしてきたわけなんです。だから、国際的な基準の変更を参考にして患者の救済のために日本の基準を見直すときに来ていると思いますが、その点はどうですか。
○吉川春子君 私、もう時間がなくなりましたので、最後に大臣に質問いたします。  実は、健康管理手帳をぜひ労働者に交付してほしい、そういう問題も含めて質問したいと思うんですけれども、じん肺は、初期には自覚症状がなくても進行すれば不治の病であり、悲劇的な結果になります。まさに本人が...全文を見る