吉川春子

よしかわはるこ



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吉川春子の1998年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月29日第142回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第3号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子でございます。三人の参考人の皆様には大変貴重な御意見をお述べいただきまして、私も本当に深く勉強をいたしました。ありがとうございます。  順次質問をさせていただきたいと思いますが、私はこの法人格の付与の運動が大きく盛り上がってNPO法案の成立の機...全文を見る
○吉川春子君 これは参考人の名前も連ねておりますので、そういう立場ですねということを確認いたしました。
○吉川春子君 準則主義をとらない限り、いろいろ行政の介入ということは与党案でも私は避けられないと、そういうふうに感じております。  時間の関係で、福島参考人にお伺いしたいと思いますが、与党案について大変適切な法律上の指摘がありました。例えば二条二項ハの問題は、これは今回法律を成...全文を見る
○吉川春子君 福島参考人がおっしゃった、すべての点をクリアしなければこの法律を成立させてほしくないというふうには私は受け取っていませんで、幾つが御指摘があったんだけれども、基本的人権にかかわるようなそういう問題についてはこのまま成立させてはならないという、その一点を取り出して質問...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子でございます。  いろいろ貴重な御意見を承りまして、大変勉強になりました。NPOが参議院では労働・社会政策委員会の管轄となりまして、私も民間団体について系統的につかまなければならないということで勉強しているわけですけれども、多くの任意団体の皆さ...全文を見る
○吉川春子君 伊藤参考人に続いてお伺いいたしますが、最後の質問なんですけれども、いろいろな不十分な点はあるけれども、ともかく早く法人格の付与についてだけでいいんだ、上げてもらいたいという考え方についてどうお考えになるかという点を一点お伺いいたします。  それからもう一つは、行政...全文を見る
○吉川春子君 若原参考人にお伺いいたします。  二点お伺いいたしますが、一つは経団連がボランティア活動を積極的に支援するというお話がありまして、その点について、日本社会の活力を増す、官から民への流れに合致するというふうに最初おっしゃられました。その意味を伺いたいんですが、今まで...全文を見る
○吉川春子君 二点目をお願いします。
○吉川春子君 六月十七日付の毎日新聞で言われていた……
○吉川春子君 そうです。
○吉川春子君 終わります。
02月03日第142回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第4号
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○吉川春子君 質問をさせていただきます。  NPO法の実現を目指して運動を続けているたくさんの団体の皆さんから、早く、また各党の法案のいいところを取り合って超党派で成立させてほしいと、こういう強い要望が寄せられております。私もその立場で頑張りたいと思いまして、質問をいたします。...全文を見る
○吉川春子君 旧平成会案の提案者についても同じ質問をしたいと思います。
○吉川春子君 民法三十四条は非営利かつ公益的な団体に関する条文であって、非営利の団体を全体としてどう扱うかという規定はないわけですが、公益的な団体について、官庁の許可権によっていわば第一セクターに従属させられる位置に置かれていると思います。  我が党は、民間の非営利団体が活動分...全文を見る
○吉川春子君 例えば、会員をたくさん持っていて活動しているような、特に文化・芸術団体に多いんですけれども、こういうような会員制の団体については、与党案の公益概念ですか、そういうこととの関係ではどうなりますか。
○吉川春子君 その判断、それはだれが行うんですか。
○吉川春子君 そうすると、そういう団体に法人格が付与されるかどうかは行政庁の判断に任される、こういうふうになって、非常に行政の介入を招くということにつながりませんか。
○吉川春子君 これは刑法の罰条じゃありませんから厳格な構成要件というのをもちろん私も要求するわけじゃないんですが、今お伺いしているだけでも、何が公益なのか、どういう民間団体に法人格を付与できるのかという判断がこの法律の条文だけではなかなか出てこない。  そして、それを結果として...全文を見る
○吉川春子君 法律を執行するときにはやっぱり立法者の意思ということも一つの基準になりますので、これはもうなるべく多くの民間団体に付与するものだ、不当な制限をするものじゃないということを繰り返し繰り返し述べておいていただくことは、それはそれで必要だと思います。  同時に、一般法、...全文を見る
○吉川春子君 公定歩合の極端な安さのもとで、この金額も加入者に比べて激減しています。  外務省にお伺いします。開発途上国の民間国際協力を行っている民間団体への援助資金、NGO事業補助金制度ですか、これについて報告してください。
○吉川春子君 一兆円規模のODA予算の中で十五億というのは物すごく少ない金額なんですけれども、しかし同時に、たくさんの団体がこの政府の補助金あるいは郵便貯金の利子の寄附を利用して有効な国際協力活動を行っているというふうに私聞いております。  今回、NPO法が成立して法人格を取得...全文を見る
○吉川春子君 今のところ考えていないというのはどういう意味ですか。
○吉川春子君 将来というのは、NPO法が成立したということを契機にしてその判断基準を改める可能性もあるということですか。
○吉川春子君 それからもう一点お伺いいたしますが、国際ボランティアというか、そういう国際活動をしている団体に対して、例えば人件費とかあるいはオフィスの家賃、そういうものについての補助もしているんですか。
○吉川春子君 外務省、同じ質問に答えていただきたいと思います。
○吉川春子君 今のお話でも明らかなように、補助額自体大変少ないんですけれども、人件費とかオフィス、そういう基礎的なものといいますか、そういうものについての援助事業というのは行っていないわけです。  そして、多くの民間団体が国際的にも国内的にも大変意味のある活動をされているわけで...全文を見る
○吉川春子君 法人格付与の意味というのは、もちろんそこは私も評価しているわけでして、いろんな問題点はさておいて、法人格を付与するということは非常に重要なことなんですけれども、今申しましたように、法人格付与だけでは民間団体が継続的に旺盛な活動をやる上ではさまざまな困難があって、税制...全文を見る
○吉川春子君 附帯決議というのはほとんど意味を持たないわけですね、法的拘束力もないし。それから附帯決議をつけても何にも役にも立たないという例を私はもうたくさん知っていますので、附帯決議というのはもう意味がないと、それだけでは。  附則があるいは法律のどこかの条文の中に、今この法...全文を見る
○吉川春子君 附帯決議に法的拘束力がないのは当然のことでして、その結果附帯決議がほとんど、文言としてはいい附帯決議はついてもなかなか実行に移されない例がたくさんあるのを私は知っているということを事実として申し上げたのであって、立法者、提案者であるならば余計条文に書き込むことは可能...全文を見る
○吉川春子君 旧平成会案について、同じ点についでお伺いしたいんです。  市民公益活動法人が法令に基づいてする行政庁の処分、定款に違反し、運営が著しく適正を欠くと認めるとき、改善のための必要な措置をとるべきことを命ずることができる、その命令に従わないときは業務の一部または全部の停...全文を見る
○吉川春子君 基本的には行政庁の介入というのは好ましくないことでして、条文がある限りは、立法者の意思として情報公開でやっていくんだというふうに基本的にはお考えだと思うんですけれども、しかし、こういう条文があることによってやっぱり行政庁の介入を招くおそれがあるというふうに私ども判断...全文を見る
02月05日第142回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第5号
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○吉川春子君 共産党の吉川春子です。質問をさせていただきます。  非営利の民間団体に法人格を付与しようという画期的なテーマで三法案が審議されておりまして、日本社会の多様性といいますか、民主主義のある側面での成熟ということを私としても実感しているわけです。  国会図書館の「調査...全文を見る
○吉川春子君 次にそれを質問しようと思っていたんですけれども、不特定多数の利益ということを法案の文言に書き込んでいらっしゃるわけですが、まずその会員制の任意団体に入る前提というか、その前の質問なんですけれども、要するに、先ほど私が申し上げましたような活動がやっぱり社会全般の利益と...全文を見る
○吉川春子君 私は、「「市民活動」とは、」「不特定かつ多数のものの利益の増進に寄与することを目的とするもの」というその解釈は、ボランティアということにとどまらない幅広い概念であって、芸術、文化を前進させる活動も社会の利益に合致するというふうに考えていいのではないかと思うわけですが...全文を見る
○吉川春子君 ぜひ幅広く対象団体を認めるという立法であってほしいと思うわけですが、いずれにしても法人格を取得できる団体とそうでない団体というのが出てくるわけです。民法の三十四条の特別法という位置づけでやっていますと、そういう団体が出てくる。それからまた、取得しようと思えばできるけ...全文を見る
○吉川春子君 そういう差別的な扱いが生じないように、まずより多くの団体が取得を望めばできるということが必要だと思うし、そういうふうに差が生じた場合は差別的な扱いが行われないような措置をぜひとる必要があるのではないか。これはいろいろな方法で考えていかなくてはならない問題ではないかと...全文を見る
○吉川春子君 それでは、その点について続いてお伺いしたいんですけれども、午前中の海老原委員の質問に対して、演劇の中で政治的な批判が行われた場合にどうなるんだということだったと思うんですけれども、それに対する答弁で、私がちょっとメモしたところによると、現在の政治そのものを批判したり...全文を見る
○吉川春子君 私たちは、そのNPOが政治活動すると、そういうことの質問を今しているんじゃないんですよ、政治活動を認めようという質問をしているんじゃないんです。  要するに、さっきの例でいうと、演劇ということはそういうことはあり得るでしょう、そしてそういう、特に抽象的なものを批判...全文を見る
○吉川春子君 なぜそういうふうにしないと法人格が与えられないんですか。これはどういう法益とぶつかるんですか。要するに、そういうことは自由にやってもいいじゃないですか。それで余り行き過ぎた演劇なら観衆の方からもうそれは人気がなくなったり、そういうことでやればいいんであって、何か法律...全文を見る
○吉川春子君 私たちはこれで政治活動を団体にやらせようとか、そういう立場から言っているんじゃないので、そこをちょっと区別して聞いてください。  要するに、そういう演劇活動の中で内容がそのことに及んでもならないと、こういうふうにおっしゃるわけですか。それはそうじゃないんでしょうね...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと余り納得できないんで、演劇活動のシナリオ、文学作品、それを上映しているときにそういうことをやって、それで、そういうふうになるともう法人格も剥奪しますよという法律であるとすれば、それは非常におかしいと思うんですけれども、そういう法律じゃないんでしょう、どうなん...全文を見る
○吉川春子君 ちょっとこれだけやつていることはできませんので先へ進みますが、要するに演劇活動の中でやっている表現の自由を制約するようなものでは、それは憲法に反するわけで、こんな法律は法制局をクリアするはずはないのであって、それはきちっと区別して答弁していただきたいというふうに思い...全文を見る
○吉川春子君 これはちょっとデリケートな問題なので、具体的にはまた次回もう一度お伺いしたいと思います。  それで、総理府お見えだと思うんですけれども、国と地方自治体の所管する公益法人に官庁出身の公務員がどの程度天下っているのか、その実態について数字を御報告いただきたいと思います...全文を見る
○吉川春子君 要するに、所管する官庁の出身者がその公益法人に天下りしている数を今報告していただきました。総理府、警察庁、総務庁、ずっと各省庁、労働省、自治省まで含めて今そのトータルの数がそういうことだったのと、四十七都道府県の数を合わせますと、一万八千人ぐらい主務官庁というところ...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、政府自身としても、所管する官庁の出身者が天下りするということは好ましくないことだと、こういう御認識には立っていらっしゃるわけですね。
○吉川春子君 この数を見ると、影響が強過ぎますよ、現状は。それは本当に早急に是正されなくてはならない問題だと思います。公益法人を主務官庁の出身者たちが牛耳っていると言われても仕方がないような実態、これはやっぱり是正されなくてはなりません。私は、この問題についてはまたいずれ別の機会...全文を見る
○吉川春子君 今、最後におっしゃられた公益性が余りないというか、ほとんどないものは三十三条で設立されているわけですか。
○吉川春子君 それで、我が党が対象にしている民間非営利団体の概念には、民法に言うところの公益かつ非営利の法人も含まれることになります。そのため、NPO法の制定に当たって民法の条文との関係をどうするかということが問題になるわけです。  それで、このたびの非営利法人特例法案、我が党...全文を見る
○吉川春子君 今、法制局から答弁していただきましたけれども、私たちも民法全体の見直しは必要というふうには考えているわけです。しかし、それにはかなりたくさんの法律がありますのでその整備がNPOの法人格付与を求める早急な動きとの時間的な問題もあり、当分の間という暫定的なことでこの準則...全文を見る
○吉川春子君 税の問題となるとまた別の法律ということももちろんありますのでそういう反論も予測されるんですけれども、やはりNPOが本当に継続的に豊かな活動をするためには財政的な裏づけというのがもうどうしても避けて通れないわけで、それを緊急に具体化してほしいという強い要望があります。...全文を見る
02月26日第142回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第6号
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○吉川春子君 NPO法案の審議は、国民の強い要望を法案にして、そして三つの法案が提案されて国会が審議するという形をたどりまして、内閣の出した法案を認めてやるということが主な活動ではないわけでして、そういう点では非常に意味のある審議経過をたどっているというふうに私は思います。  ...全文を見る
○吉川春子君 我が党は、非営利法人特例法というふうに準則主義をとった法案を提出しておりまして、これでいくと、どの団体が含まれるか含まれないかという議論百出ということにはならないで済むわけですけれども、これは法的に不可能なのかというと、可能なんです。  この点について、参議院法制...全文を見る
○吉川春子君 民法の改正についてどういう態度をとるかという違いがここにあらわれていると思います。突っ込めないのが残念ですけれども、次の質問に移ります。  税制等の優遇措置について伺いますが、経済的困難にめげずに社会的活動を続けている多くの団体は実効あるNPO法の一日も早い成立を...全文を見る
○吉川春子君 いわゆる宗教活動、政治活動に対する規制条項について伺います。  私たちは二条二項二号のイ、ロ、ハ、これはもうあらずもがなというふうに考えています。あらずもがなという以上に有害な規定になるおそれがあるというふうに思うわけです。  ただいま大脇委員からも質問がありま...全文を見る
○吉川春子君 この項目については若干修正がなされて、これは午後の審議のときにまた申し上げたいと思います。  この規定を読みますと、宗教法人法とか公職選挙法とかで足りるのであって、あえてここにこういう規定を設ける必要もなかったと思うんですけれども、その点はどういう意味なんでしょう...全文を見る
○吉川春子君 いろいろおっしゃいました。とにかく憲法の基本的人権を侵害するようなことはもちろん毛頭念頭に置いた規定ではないと、そういうことで確認してよろしいですね。
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 議員立法として衆議院から送付された法案について当委員会で二巡の審議、そして参考人質疑を終えて、参議院においても異例と言える修正協議が五回の定例日を使って行われました。これが公開であったらもっとよかったと思うんですけれども、非公開でした。  また、本案の議了後に提出...全文を見る
○吉川春子君 私たちは、再三申し上げておりますように、非営利法人特例法なんですけれども、非営利団体一般に法人格を付与するということで準則主義をとってまいりました。  しかし、与党案は民法三十四条の特別法です。その結果、公益概念を法人格取得の要件にしています。せざるを得ないわけで...全文を見る
○吉川春子君 法制局の見解もここで披露されましたが、準則主義をとるまでもなく、広く法人格を与えることは可能だ、こういうふうに言っておりましたけれども、それでもやっぱり「特定」ということで縛りをかけなくてはならないその理由は何でしょうか。
○吉川春子君 この項をこういうふうに修正したことによって国民にいかなる利益を与えようという目的なんでしょうか。
○吉川春子君 市民活動よりもより広い概念だという御答弁でした。  では、次の質問に移りたいと思います。  暴力団の統制下というこの意味なんですけれども、「暴力団又は暴力団若しくはその構成員の統制の下にある団体でないこと。」という概念がいま一つわからないんですが、端的に定義的に...全文を見る
○吉川春子君 このNPO法は暴力団取り締まりの法律ではありませんので、さっきからおっしゃっているような答弁はわかります。  私たちは、市民への徹底した情報公開あるいは市民監視、国民監視、そういうことでこういう団体がNPOに紛れ込まないようにするということは必要だと思います。我が...全文を見る
○吉川春子君 それはどこで担保されているんでしょうか。渡さないと言っても渡る場合もあるわけです。渡らないということがどこで担保されますか。
○吉川春子君 では、次の質問に移ります。  財政支援措置なんですけれども、理事懇談会の協議の中でも最も話題になったのはこの財政措置を盛り込めないかということだったと思いますが、それにもかかわらず、やっぱり税制優遇措置、財政援助措置などが盛り込めなかった理由は端的に言うと何だった...全文を見る
○吉川春子君 午前中の審議で、市民活動促進法案の発議者から次のような答弁がありました。  この法案は、関係団体の早急に制定してもらいたいという要望にこたえて、なお検討すべき問題を残したまま現段階で一致できる内容でまとめて提案した、したがって二年後見直すことを四党で確認している、...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
03月03日第142回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第7号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、衆議院より送付された市民活動促進法案及び同修正案に対し賛成の討論を行います。  今日、福祉、教育、環境、災害あるいは芸術、文化など多様な課題に対し、多くの団体が、単に行政の不備を補うにとどまらず、みずからを社会的に事実上承認された主体と...全文を見る
03月12日第142回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第9号
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○吉川春子君 労働大臣がその所信におきまして、国際的大競争時代を生き抜くには経済構造改革を推進し経済活力を維持しなければならない、その場合、経済活動の一方の担い手である労働者がその能力を十分に発揮し経済社会を支えることができるよう労働条件や労働環境の整備を進めることが必要だとされ...全文を見る
○吉川春子君 今、全部ストーリーを話していただきましたが、後半については後で伺いたいと思います。  九六年二月二十七日に是正勧告をされましたね、その内容を簡単にもう一度説明してください。
○吉川春子君 一カ月単位の変形労働時間制は、一月を合計した総所定労働時間の平均が過所定労働時間におさまれば、ある日ある週は一日八時間週四十時間を超えても時間外労働とは扱われないという制度です。そして、一たん特定された後は変形期間開始後にこれを変更することはできない。使用者が業務の...全文を見る
○吉川春子君 就業規則の問題は後半で聞きますが、要するに労働省の方が、賃金の不払いがある、これを払いなさいと是正勧告をJRにしたんだけれども、JRはこれを払わないわけです。払わないということに対して、払いなさいということを労働基準監督署としてはいろいろな方法を用いて行えるわけなん...全文を見る
○吉川春子君 違反してどういう罪が科せられるんでしょうか。具体的に示してください。
○吉川春子君 そして、労働基準監督官は刑事訴訟法に規定する司法警察官の職務を行うことになっているのではありませんか。それをどうしてやらないんですか。
○吉川春子君 それでは、先ほど来その本人が判断を求めた求めたとおっしゃっているんですが、本人たちはどういう判断を司法の場で求めたんですか。
○吉川春子君 それは局長、おかしいんじゃないんですか。私がなぜ司法警察官としてやらないのかと言ったら、本人たちが民事裁判を求めたからだとおっしゃった。そして、ではどういう民事裁判を求めたんですかと言ったら、それは言えない。これでは答弁になりませんよ。どういう内容を求めたんですか。
○吉川春子君 私は裁判の内容を聞いていません。労働基準局長が刑事的な処分をしなかった理由として、二人が民事裁判を起こしたからだとおっしゃったので、では具体的にどういう裁判を起こしたのかと聞いています。そこだけでいいです。どういう裁判を起こしたから刑事上の処分はしなかったんですか。
○吉川春子君 二人の労働者の訴えの内容は、Aさんは四万四千七百二十八円、Bさんは六万一千六百三十一円、所定外労働時間に対する割り増し賃金の支払いを求めたわけです。  それで、私はJRは非常に悪質だというふうに思うわけです。といいますのは、この問題を取り上げるのは私はこの委員会で...全文を見る
○吉川春子君 局長、賃金の不払いの問題について、JRは払うというような姿勢で交渉しているんですか。就業規則の問題でしょう、おっしゃるのは。それは繰り返しこれからやるんです、そっちの時間もとっておかなきゃならないんです。賃金の不払いの問題について、JRは払うという姿勢に出ているんで...全文を見る
○吉川春子君 民事と刑事をごちゃごちゃにおっしゃらないでください。今、労働者が提訴しているのは民事裁判。賃金債権は二年で消滅時効にかかりますので、その消滅時効にかかる直前にあの民事裁判を起こしたわけです。私が労働省に求めているのは労働基準法の百二条に基づく問題でして刑事なんです。...全文を見る
○吉川春子君 ああ、一年じゃない、一カ月。間違えました。
○吉川春子君 どうしても就業規則に話が行きますので、私はそれについてその次に質問します。  一カ月単位の変形労働時間制に関して、労働時間の特定について労働省は解釈例規に次のように書いています。「変形期間における各日、各週の労働時間を具体的に定めることを要し、変形期間を平均し週四...全文を見る
○吉川春子君 それで、労働省の御指導によってJRも直したということなんですけれども、これは平成九年十一月十八日付で、「指定した勤務については、別に定めるとおり取扱い、任意に変更しない。」と、六十三条三項という形で直したわけです。  それで、局長にお伺いしますが、「別に定めるとお...全文を見る
○吉川春子君 「別に定めるとおり取扱い」というのを確かに労使協定で決めて、それを労働基準監督署に届けているかどうかは後で確認しますが、その内容はこういうふうになっています。「関係社員の勤務日の二日前までに、指定した勤務及び指定した休日等の変更を行うことがある。」として、次の場合を...全文を見る
○吉川春子君 労働省は任意に変更できないんだということを原則にして指導しているわけでしょう。ところが、今私が挙げたのはもう全部入るわけです。これ以外に何があるのかと私は局長に伺いたいくらいです。つまり、「任意に変更しない。」と言いながら、「別に定めるとおり」ということでほとんど全...全文を見る
○吉川春子君 ダイヤの改正だけじゃないんです。何らかの理由で欠勤が生じた場合、転職、降職、昇職または休職、その他長期的警備が必要になった場合、大体どういう事由が生じても変更できるようになっているんです。  局長、これが労使協定で認められるというのだったら、労働省が出した解釈例規...全文を見る
○吉川春子君 次の質問に移りたいと思います。  きょうも何人かの同僚委員の方が質問されましたけれども、失業率が非常に高くて、伺うところによると、これは労働省が統計をとり始めて以来最悪の数値だというふうに聞いております。  それで、働いて賃金を得るということ以外に生活手段を持た...全文を見る
○吉川春子君 短時間労働者の雇用保険の加入率、特に女性の加入率というのはわかりますか。
○吉川春子君 労働省の統計でも、パート労働者が一千万人を超えて、九五年の労働省パート調査でも、年収九十万以上百万未満のパートが二五%に上っているわけです。  こういう短時間雇用労働者の雇用保険の適用の一つの条件が週二十時間以上、こういう条件になっているわけなんですけれども、非常...全文を見る
○吉川春子君 大臣、最後にお伺いしたいんですけれども、私は先々週に大阪へ参りまして、パート労働者の皆さんと懇談をいたしました。そうしましたら、ある大手銀行が系列のパート会社をつくっているんですけれども、そこのパートの方は雇用保険が適用されなくなった。  それは、今までは週二十時...全文を見る
○吉川春子君 時間なので、終わります。
03月26日第142回国会 参議院 予算委員会 第11号
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○吉川春子君 おはようございます。日本共産党の吉川春子でございます。  質問をさせていただきます。  労働者の最低限の労働条件を定める労働基準法が成立して五十一年たちます。今国会では、労働基準法、労働者派遣法の改正など五千四百万人の労働者の権利に係る法律が根本的に変えられよう...全文を見る
○吉川春子君 このとき、大臣が趣旨説明の最後で述べられた言葉は、この労働基準法というのは労働憲法である、こういうふうにおっしゃっておられるわけです。  総理、お伺いいたしますが、労働大臣が今おっしゃいましたように、契約自由の原則を修正するものなんだと、それが労働基準法であり一連...全文を見る
○吉川春子君 日本共産党は、新しい憲法に対して一番積極的な対案を提出いたしました。  それで、もう一度確認したいんですけれども、契約自由の原則を修正するんだと。資本主義の基本原理である契約自由の原則がそのまま適用されたらば、労働者と使用者の力関係によって非常にミゼラブルな状態に...全文を見る
○吉川春子君 この趣旨説明における契約自由の原則の修正という考えは基本的には変わっていないという答弁が労働大臣からも、総理からも行われました。  そして、続いてお伺いしたいわけですけれども、今例外なき規制緩和が行われております。政府は、規制緩和ということを労働分野にも及ぼそうと...全文を見る
○吉川春子君 いや、労働分野だけで結構です。
○吉川春子君 今、総務庁長官からお述べいただきましたほかに、裁量労働制の規制緩和、一年単位の変形労働時間の要件緩和、こういうことが政府の計画にのっておりまして、このうち既に女子保護規定の廃止については昨年の国会で改正、括弧つきの改正ですけれども、なされております。今国会には、労働...全文を見る
○吉川春子君 もっと端的でいいです。労働契約の上限について労働者委員はどういうふうに言っているか、一年単位の変形労働時間の要件緩和についてどうか、裁量労働制のあり方についてどうか、読み上げていただきたいんです、その部分を。
○吉川春子君 労働契約期間の上限についてはどういう懸念があると言っていますか。
○吉川春子君 労働契約の上限については判断、解釈が難しく、拡大適用や不安定雇用の増大につながるとの懸念が払拭し切れないとされています。  今、局長は大分労働省の意見をお述べになりましたが、今申し上げた件について労働者側委員は納得していないわけです。あるいは反対なわけなんですね。...全文を見る
○吉川春子君 要するに、最近かなり強引なことをやるようになったんですが、審議会というのはやっぱり一つの意見にして、そして答申すると。  審議会のあり方について私たちは委員の選出方法とか意見は持っていますけれども、その審議会の意見をすら聞かないで、反対意見のまま法案提出に踏み切っ...全文を見る
○吉川春子君 労働組合が全部反対しているというのは異例のことですよ。そして、三者構成で成っていますけれども、労働基準法というのは、さっきも言ったように労働者保護、そして契約自由の原則を修正する、そういうことで、労働者が人たるに値する生活を営めるように、そのための法律ですから、それ...全文を見る
○吉川春子君 三点だけでいいです。
○吉川春子君 労働基準法改正、改悪案の柱の三点についてもっとありますけれども、日弁連も反対しているということが明らかになりました。要するに、日弁連も労働者も反対しているのになぜこういう労働基準法の改正を行うのか、これはもうはっきり言って財界からの要求そのものです。  総務庁にお...全文を見る
○吉川春子君 見事に財界は労働分野の規制緩和を要求しておりまして、それを着実に政府は法改正をしてきている、こういうことです。  総理、この項目の最後にお伺いしたいんですけれども、財界の要望に沿って戦後五十年間獲得してきた労働者の権利を次々と後退させてきたわけなんですね。これから...全文を見る
○吉川春子君 契約自由の原則を修正するという考えはまさに資本主義経済の中での考えですよ。社会主義経済でそんなことを出してくる必要はないじゃないですか。だから、資本主義経済を確固とした基礎にして、そしてその中でも十八世紀の産業革命当初の資本主義、ああいうものからの反省で、やっぱり市...全文を見る
○吉川春子君 パーセンテージはどういう変化になっていますか。
○吉川春子君 当初は何%程度で導入されましたか。
○吉川春子君 最初四%程度で採用された契約スチュワーデスが今は三六%、九倍になっているわけです。  大臣、新規採用をすべて契約社員で採用するということは不当であると思います。やはり正規社員として採用させるべきではないでしょうか。
○吉川春子君 契約スチュワーデスと正規スチュワーデスとの待遇の差はどの程度ありますか、説明してください。
○吉川春子君 非常に賃金が安いのと、例えば遅く到着してもタクシーを利用できないとか、いろんな待遇の差があるんですけれども、契約スチュワーデスでしかスチュワーデスになる道はない、これは選択の余地がないわけなんですね。そして、その試用期間は法律では六カ月であるにもかかわらず、事実上三...全文を見る
○吉川春子君 雇いどめで、途中ドロップアウトしたということですか。
○吉川春子君 それは違います。ちゃんと調べなさい。私は直接スチュワーデスから聞いています。本当ですか。
○吉川春子君 一年、二年の契約更新のときに、会社側が事実上雇いどめという形でやった人はゼロだ、そういうふうにおっしゃるんですか。
○吉川春子君 三年間通して聞いているんです、全社通して。
○吉川春子君 それはうそですね。やっぱり途中で事実上雇いどめという形でやめざるを得なかった人が多数いるわけです。それで、三年間本当に正規の職員になれるかどうか心身をすり減らして働く、しかも正規雇用の道はない、こういう形でスチュワーデスたちは今働いているわけなんです。  有期雇用...全文を見る
○吉川春子君 その条文はいかようにも拡大解釈して運用できるような条文になっているし、今、三年有期雇用制度なんてなくたってスチュワーデスの問題がこういうふうになっているでしょう。だから、非常に不安定雇用がふえる、そしてその中で無権利状態の労働者がふえる、こういう懸念があるからこそ、...全文を見る
○吉川春子君 非常に長時間労働で死亡したわけですけれども、これは裁量労働制をとられていたんですか。
○吉川春子君 もう裁量労働になりますと、何時間働いても例えば八時間労働とみなすという形で時間の管理も行われなくなる。こういう中で、過労死ということも起こりやすくなる、また認定しにくくなるというふうに思います。  労働省、もう一つ伺いますけれども、最近過労自殺も多発して、裁判でも...全文を見る
○吉川春子君 総理、三十三歳とか二十四歳とか、こういう息子を失った母親あるいは父親の気持ちというのをおわかりになるでしょうか。恐らくおわかりになると思いますが、なぜこんな過酷な過労死が次々我が国で起こるとお思いになりますか。
○吉川春子君 年間一万件過労死がある、そして過労死に至らなくても重病に陥るケースが数十万あるとも言われておりまして、本人の健康管理だけでは片づけられない問題があると思います。  総理も言われましたように、時間外労働、これが一番大きな原因ではないかと私は思います。この時間外労働を...全文を見る
○吉川春子君 その日本に対して国際社会はどういうことを言いましたか、外務省、ここに記録がありますが。
○吉川春子君 当時はそうだったとして、現在、日本は労働時間に関するILO条約を幾つ批准していますか。
○吉川春子君 当時日本は非難を浴びたわけです。そして、いろいろ修正の規定があるけれども、五年後にはこの条約を批准せよ、一九二三年までには批准せよと、こういう注文もつけられたわけですね。今なお批准していない。  労働省、何が壁になっているんですか。
○吉川春子君 三十六条だけですか、障害は。
○吉川春子君 ILO一号条約の批准の壁になった変形労働時間、三カ月単位の変形労働時間を導入したのはいつですか。
○吉川春子君 一九一九年の条約を批准できない要因を、昭和六十二年というと八七年ですか、になってもう一つつくると。やっぱり日本は、ILO一号条約を批准して時間外労働を規制して、そして過労死をなくしていく、そして国際的な労働のルールに沿って行っていくということが期待されている。そうい...全文を見る
○吉川春子君 私は、今申し上げましたように、本当に労働基準法の原則を守るとおっしゃるならば、今国会に出されているものはその原則を覆す内容なのですから、やはりこういう法の改正は行わないでいただきたい、そのことを強く要求して、次の問題に移ります。  失業対策の問題なんですけれども、...全文を見る
○吉川春子君 政府自身が雇用をする、こういう失業対策をぜひやっていただきたい。その点はどうですか。
○吉川春子君 やっぱり政府自身の失業対策事業というのは非常に必要だと。それを予算の関係で失対事業も打ち切ってしまっているわけですから、そういうことをぜひ再開してもらいたい、新たな、今日的なそういう雇用を創出していただきたいということを強く要求します。  そこで、防衛施設庁にお伺...全文を見る
○吉川春子君 日本はこの労務費について一〇〇%負担しているんですか。
○吉川春子君 彼らに払っている給料、諸手当の基準はどういうふうにして決めていますか。
○吉川春子君 何種類の業務がありますか。
○吉川春子君 その職種を資料として配らせていただきました。  例えばこの資料の一ページ目にありますハウスキーピングマネジャー、ランドリー、ドライクリーニング、レクリエーション専門職、これはどういう仕事をしていますか。
○吉川春子君 二ページ、三ページ目のボウリング場マネジャー、ゴルフコースマネジャーはどうですか。
○吉川春子君 ボウリング場。
○吉川春子君 四ページ目の肉切り工助手とかアイスクリームメーカー、アイスクリーム包装工はどうですか。
○吉川春子君 六ページのダイエットコックというのは何ですか。
○吉川春子君 最後に聞きますから、そこにいてください。  十ページ目のマニキュアリスト、靴磨き、スロットマシン修理工、これは何ですか。
○吉川春子君 そういうことが、米軍から要求されれば全部国家公務員並みの給料を支払うということが問題なんですよ。  総理、こういうものを日本の国費で払う必要があるんでしょうか。
○吉川春子君 答弁続けてくださいよ、時間がないんだから。
○吉川春子君 総理もこういうものが必要だとお考えですか、こういう職種が。
○吉川春子君 施設庁です。
○吉川春子君 私たちは大体思いやり予算の支出そのものに反対なんですけれども、この労務費の支払いの内容は余りにもひどいと思うんですよ。  それで、アメリカの言ってきたものは何でもそのまま払うんだと。そしてまた、一〇〇%負担になってから二千人も基地従業員の数がふえているんですよ。こ...全文を見る
○吉川春子君 歯どめをかけつつも毎年着実にふえていって、その数は三年で二千人ふえた。それは、あなた方からもらった資料で私は質問をしているんです。  私は、こういう費用が必要だと言うんだったらアメリカ軍が持つべきだ、持たせるべきだというふうに思うわけです。国民はこんなもの納得しな...全文を見る
03月31日第142回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第13号
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○吉川春子君 まず大臣にお伺いいたします。  大臣は三月十七日の閣議終了後の記者会見で、賃金決定のあり方について、基本的には市場原理原則に合わないことは通らない、業績の悪いところを無理に引っ張り上げて出せということになれば、長い目で見れば雇用を失う。護送船団方式的な賃金決定のあ...全文を見る
○吉川春子君 ええ、撤回されたというふうに報道で私拝見いたしましたけれども、何をどのように撤回されたのでしょうか、お伺いします。
○吉川春子君 護送船団方式というのは、護送船団方式で賃金の決定を行うのは云々というような発言だったと思うんですけれども、この護送船団、きょうは防衛庁も呼んでいますから、護送船団とは何ぞやと聞いても構わないんですけれども、護送船団による賃金決定はけしからぬと、これはどういう意味なん...全文を見る
○吉川春子君 要するに、護送船団方式で賃金を引き上げる、労働者の立場に対するやゆの発言だと、こういう批判もあったかもしれませんけれども、そういう形で大臣は言われて、これは私の信念である、発言も取り消せない、撤回もしていない、このようにおっしゃいました。これはまさに大臣の信念である...全文を見る
○吉川春子君 もう一つちょっと整理して聞きますけれども、賃金引き上げ以外の問題についても大臣はあちこちで護送船団方式ということを使っております。当委員会でも使っているんです。  要するに、労働者保護行政というのを空母を守る護送船団方式に例えて、そういうものは好ましくないと言って...全文を見る
○吉川春子君 三月十二日の当委員会の議事録で、私は通告したわけですけれども、ここまで豊かになったからには護送船団方式を労働者も捨ててもらいたいと。つまり、労働基準……
○吉川春子君 笹野議員に対する答弁です。  それで、賃金の引き上げの問題、賃金が労働者と使用者が両方でやっているその回答の前日に、そういう形で賃金、市場に大きな影響を与えるかのようなそういう発言をされる。そしてまた、賃金の引き上げたけではなくて、幾つか挙げてもいいですけれども、...全文を見る
○吉川春子君 私は、組合幹部がどうのこうのということを議論しているのではなくて、組合にもいろいろありますので、そういうことではなくて、私はやっぱり労働省としては労働者の立場に立って、憲法二十五条の生存権、そしてまた二十七条の勤労の権利及び義務、そういう立場に立って労働者保護行政を...全文を見る
○吉川春子君 私は、もう再三申し上げますけれども、労働者保護行政が労働省の役割であり、大臣の役割である。そして、今度の護送船団方式の発言も、私は委員会で、予算委員会の場やこの労働・社会政策委員会の場で、賃金の決定に関すること以外の場でも聞いている。そのことに対して、私は護送船団方...全文を見る
○吉川春子君 対米折衝をしたのですか、施設庁は。その点だけ確認します。
○吉川春子君 やめてほしいと申し入れたのですね。
○吉川春子君 何も言わなかったんですか。基地従業員を雇用するについての基本労務契約は、合衆国軍隊が日本国内において使用するため現地の労務を必要とするので云々というふうにしておりますので、日本の基地以外での労働は除かれている、このように理解してよろしいですか。
○吉川春子君 海外出張は四点ですか、挙げてください。
○吉川春子君 怪しげな答弁ですね。限定されているんじゃないんですか。  一九九七年、去年新しいガイドラインが設けられましたけれども、新ガイドラインで任務とされたのは、従来の極東有事にかわって周辺有事という地理的には無限定の概念が導入されまして、安保条約自体が憲法違反でありますけ...全文を見る
○吉川春子君 この新ガイドラインによって労務契約の質が基本的には変わらない、このようにとらえていいですか。
○吉川春子君 これに伴って米軍基地で働く日本人従業員の一時増員ということが盛り込まれています。これは、周辺有事に対応して思いやり予算で給与を払う労働者をさらにふやす、こういう意味ですね。
○吉川春子君 今でも思いやり予算で千四百億以上労務費を負担しているわけですけれども、さきの予算委員会でも、その職種については総理もわかりにくいなと首をひねっておられましたが、周辺有事に関連する増員というのは、危険業務と隣り合わせの業務ではないんですか。
○吉川春子君 基地従業員は日本政府が雇用主で一〇〇%賃金を負担しているんですけれども、他方、米軍の指揮下で働く、派遣労働契約とはちょっと違いますけれども、要するに間接雇用なんです。同時に、これらの労働者あるいは日本政府の行為には日本国憲法の枠が当然かかるわけですが、少なくとも紛争...全文を見る
○吉川春子君 労働大臣、この項目の最後に、労働者保護行政のトップである大臣に、防衛庁長官にかわってきょうはお伺いしたいんですが、今防衛施設庁が、日本人の基地従業員に対して危険なところに派遣するということは基本的にはしないんだ、そういう立場で臨んでいきたいという答弁がありまして、私...全文を見る
○吉川春子君 では、きょうは幾つも法案がありますので、これはそういうことで、次の質問に移りたいと思います。防衛庁、施設庁ありがとうございました。  次は、雇用保険法の改正案関係でございます。  雇用保険制度の前身は、昭和二十二年の失業保険法による失業保険制度ということでスター...全文を見る
○吉川春子君 私は、労働省職業安定局雇用保険課編著の雇用保険法のコンメンタールを読ませていただきました。これには、「雇用保険法に関する最も権威ある理論的解説書」であると、当時の職業安定局長の若林さんが書いております。  その本によりますと、今局長も一部おっしゃいましたけれども、...全文を見る
○吉川春子君 諸般の厳しい財政事情と言えば全部理由がつくかというと、私は生存権とか勤労権とかそういうものについては理由がつかないと思うんです。経済事情が厳しくなかったときだってあったわけですよ、バブルのときだってあったし、戦後一貫して経済が発展し続けた時期もあったわけです。そうい...全文を見る
○吉川春子君 国庫負担ということは憲法二十七条からくるものではない。これは、先ほどの格調の高い労働省発行の雇用保険法のコンメンタールが泣くというものですよ。まさにそういうところからきているんじゃないですか。しかも、経済情勢なんていったって、いいときだって減らし続けてきた。これは基...全文を見る
○吉川春子君 私の計算だと千二百七十八億の国庫負担の減ですね、ことし。これだけの減額を行ってしまったということです。  当然必要な雇用保険関連経費を計上せずにこれだけの額を削減してしまったということは、私は非常に重大な問題だと思います。しかも、雇用保険の単年度収支は三年連続赤字...全文を見る
○吉川春子君 財政構造改革法を去年の臨時国会でやりまして、社会保障関係は八千億の当然増があるにもかかわらず三千億しか認められなかった。あと五千億どこで削るんだろうと私はあのとき不思議に思っていたら、雇用保険そのほかもありまして、合わせて約千五百億ぐらいここで削られてしまう。本当に...全文を見る
○吉川春子君 私たちは、象徴的に防衛費を削れということを言います。それから、いろいろむだ遣いの点も、それから大企業の補助金とか軍事費とか、もう細かい予算の組み替え案も出しておりますので、ぜひごらんいただきたいと思います。  そういうことで、やっぱり予算というのはどこへ使うかなん...全文を見る
○吉川春子君 そのことについてもう少しお尋ねしたいんですが、まず具体的な数字をお伺いいたします。  九七年の四十五歳以上の労働者の全雇用者に占める割合という総務庁の調査があるんですけれども、企業規模別に四十五歳以上の労働者の占める割合の数字をつかんでおられますか。
○吉川春子君 今おっしゃいましたように、小規模ほど四十五歳以上の労働者の比率は高くなっております。中小企業がこういう労働者を抱えているという数字があらわれております。  ところで、日経連が調査して四百八十六社から回答が来たという、新時代の日本的経営についてのフォローアップ調査報...全文を見る
○吉川春子君 それで、私は大企業ほど中高年の労働者の比率が低いという現状を変えていかなくてはならない、そうでないと雇用情勢はもっと大変になるだろうというふうに思うわけです。  私が労働大臣に申し上げたいのは、大企業に中高年労働者の雇用を図るように強く指導してもらいたい、申し入れ...全文を見る
○吉川春子君 労働省はかつては中高年労働者の法定雇用率というのを決めていたんですよね、今は障害者だけですけれども。そういうことを廃止して、法律の根拠をみずからなくすようなことをやったわけなんです。  私は、護送船団方式なんという大胆不敵なこういう発言をなさる大臣が大企業に対して...全文を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の雇用保険法及び船員保険法の一部を改正する法律案に対し、反対討論を行います。  現在の資本主義経済のもとにおいて、失業は不可避的な経済現象であり、失業の発生原因は個人の責任ではなく社会経済的要因や企業のリストラ等に基づくものであ...全文を見る
04月02日第142回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第14号
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○吉川春子君 今、中小企業は不況、銀行の貸し渋りの影響で大変困難に陥っております。消費税を価格に転嫁できない中小企業がきのうの予算委員会での大蔵省の答弁でも六十万に上っている、こういう状況で消費税を納入しようと思えば、従業員の福利厚生や給与にも影響を及ぼさなくてはならないところに...全文を見る
○吉川春子君 中小零細企業がこれによって退職金制度を維持しようとしている、それを金利が下がったから直ちにそういう支給の金額も引き下げていくという制度がいかがなものか。金利が下がった、では、直ちに運用利回りも下げますという形じゃない、そういうことが望ましいということを私は指摘したん...全文を見る
○吉川春子君 そうですね。規模が二十人未満の企業が実に八六%以上利用している、こういう制度であるわけで、これを非常に魅力的なものにして、特に困難な中小零細企業のもとで働く労働者の退職金を守っていかなきゃならないということは、大臣もうなずいていらっしゃいますので、御異存はないのだと...全文を見る
○吉川春子君 今回の運用利回りの引き下げでどのような被害が出るんでしょうか。掛金額の最も多いのは八千円前後と聞いていますけれども、例えば区切りよく一万円と仮定した場合に、退職金の受取額は現行と改正後、どの程度差が出てきますか。
○吉川春子君 現行で例えば二十年後、三十年後、幾ら受け取ることになりますか。改正後の数字では幾らになりますか。
○吉川春子君 大変な減額になるんです。そして、老後の生活設計の影響も大ですけれども、この減額についてあらかじめ加入者に連絡をして同意を得ておりますか。
○吉川春子君 審議会の代表は、例えば労働者代表だとしてもその意見を代表して言っているわけじゃなくて、単なる審議会の委員としておっしゃっているんであって、それだから了解をとる必要がないと言い切れるんでしょうか。  これは、労働者において退職金を受け取る債権はいつの時点で発生するん...全文を見る
○吉川春子君 加入したときには債権は発生しないんですか。
○吉川春子君 これは第三者のためにする契約だと、きのう説明されましたね。
○吉川春子君 そうしますと、中退金制度に申し込んだとき、何らの債権も発生しないんですか。退職して退職金を受け取るときにしか債権が発生しないんですか。いいですか、そういうことで。
○吉川春子君 これはすごいですね。要するに、事業主が中退共に申し込むわけです。そして、そこで契約が成立するわけでしょう。そこで契約が成立するわけでしょう、どうなんですか。  ちょっと時間がないので、こんな基本的なところはすいすいと答えてください。
○吉川春子君 私、ちょっと時間がないので確認だけしておきますが、とにかく事業主が加入しますね、そのときに期待権以外は何らの債権も発生しないと、こういう答弁と確認していいですね。
○吉川春子君 これはもう大変な契約に事業主が入るということになると思います。  それで、労働省は法的には関係ないと言うんだけれども、それは大変疑問がある。同時に、国のやる制度としてこれだけの大幅な利回りの引き下げにより退職金の受取額が減るわけだから、そういうことについて何ら事前...全文を見る
○吉川春子君 それはもう国会で決まった後こういうふうになるんだということで知らせるということであって、そんなに重大な影響を与える当事者に何ら事前に知らせないと、審議会をやりましたからそれで済みますという問題じゃないじゃないですか。これは大変な民主主義に反する発想だと思います。これ...全文を見る
○吉川春子君 それは違うと思うんです。契約だとおっしゃるわけでしょう、第三者のためにする契約だとおっしゃるんでしょう。その一方の契約当事者に何にも知らせないで一方的な運用利回りの切り下げを行うということは私は法律的にもおかしいと思いますが、政府の施策としてもやっぱり今度こういうふ...全文を見る
○吉川春子君 二十年目で一七・九%ですね。  だから、これだけの負担を中小企業はみずから負わないと改正前の水準で働く人たちの退職金を保証できないんです。  こういう負担能力が今の中小企業にあるとお思いでしょうか。
○吉川春子君 それはどういうことですか。中小企業の現状とかあるいは景気の見通しとかいろんなことを考えてこの利回りの引き下げということを行ったんじゃないんですか。中小企業がどうだかわからないで、やみくもにこういう改正案を出してこられたんですか。  中小企業の見通しについてどういう...全文を見る
○吉川春子君 中小企業については大変冷たい御発言ですね。  ことしは通常国会が一月十二日に開会されたんですけれども、銀行に三十兆円を投入する、こういう補正予算二法案の審議から始まったわけです。銀行については片や三十兆円、今までに例のないようなことをやっておきながら、中小企業労働...全文を見る
○吉川春子君 返ってこない場合もあるんですよ。
○吉川春子君 時間なので、終わります。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して中小企業退職金共済法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  中小企業退職金共済制度は、一九五九年に発足し、独立ては退職金制度を設けることが困難な中小企業に対して従業員の福祉の増進と中小企業の振興を目的に行われている制度であり、今...全文を見る
04月07日第142回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第15号
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○吉川春子君 労働省関係の予算についてまずお伺いいたします。  労働省が高齢社会対策として力を入れておりますシルバー人材センターに補助している自治体に対する補助金、高年齢者労働能力活用事業費の去年と比べての削減額と削減する理由を教えていただきたいと思います。
○吉川春子君 金額は幾らでしたっけ、削減額、済みません。
○吉川春子君 都道府県が設置する職業能力開発校、障害者のための職業能力開発校の補助金である職業転換訓練費交付金の削減額、そして削減する理由はどうですか。
○吉川春子君 平成九年と平成十年の金額、それぞれおっしゃってください。
○吉川春子君 いや、そんなことを聞いてなくて、ちょっと具体的な数字を教えていただきたいと思ったんです。平成九年が五十四億六千百万円、平成十年が四十九億一千五百万円ということで五億四千六百万円の削減、非常に大幅な削減なんです。労働省は高齢社会に向けて例えばシルバー人材センターの充実...全文を見る
○吉川春子君 労働省も認めておりますように、大変重要な施策なわけなんです。それを財政構造改革という大きな波が来まして予算を削ってしまった。そのことによって、例えば人が三人いればそのうちの一人はパートにするとか、人件費にも影響が及ぶ大変困った削減であるということを私も聞いております...全文を見る
○吉川春子君 労働省の補助金も一律全部キャップがかかっていて大変な状況ですので、本当に国民の暮らしにとって必要な予算ですからぜひ見直していただきたいということを私は申し上げて、次の質問に移ります。  労働基準監督行政も、また労働基準を使用者に守らせるという上で非常に大切なもので...全文を見る
○吉川春子君 労働問題のしおりの百六十一ページの監督実施状況の推移、これはトータルの数字でしょうか、違反率が全部五〇%を超えています。大変高い違反率ですね、どうですか。
○吉川春子君 その中で司法処理件数はどうなっておりますか。
○吉川春子君 違反件数は非常に多いんですけれども、司法処理に回している数は必ずしも多くない。その理由の一部は今局長がおっしゃったとおりですが、労基法は最終的には懲役刑をもって違反を処罰する、こういう法律です。  実態としては、労働基準監督官の数が少ないということで手が回りかねる...全文を見る
○吉川春子君 ただ刑罰で処罰すればいいという考えは私もとるわけではありませんけれども、結局そういう強力な労働基準法の存在がやはり違反を抑えるという役割を果たしているということは否定できないと思います。  そこで大臣、お伺いいたしますが、過日の当委員会で大臣は私の質問に対して、働...全文を見る
○吉川春子君 労基法の議論はゆっくりやりたいと思うんですが、裁量労働の今度導入されるものに違反しても罰則はないわけです。これはいいです、指摘だけにしておきます。  ともかく警察権をもって労働基準法は守られている、守らなくてはならない、そういうことはやっぱりきちっと押さえておいて...全文を見る
○吉川春子君 要するに、労働基準法できっちりと懲役刑を含めて守っていることを、だんだんここから撤退するような方向に今回の労働基準法の改正も、今大臣がおっしゃったようにバイパスを設けるというような形で、そちらの方に行こうとしている。これが警察権的なことから撤退するということであるの...全文を見る
○吉川春子君 実は、この答弁に怒った韓国の元従軍慰安婦の方々が、その後東京地裁に提訴、さまざまな人々が運動支援に立ち上がって今日に至っているわけですけれども、こういうことがなかったら歴史の事実に反するこの答弁が定着していたという点で、私は労働省の責任は重いというふうに思います。 ...全文を見る
○吉川春子君 外務省お見えでしょうか。  従軍慰安婦は、日本国憲法で言うと十八条の苦役に当たるのではありませんか。その解釈についてお示しください。
○吉川春子君 一般じゃなければ言えるんですか。こういう行為は苦役に当たりますか。
○吉川春子君 そうです。
○吉川春子君 外務省が、これは苦役に当たるときのうおっしゃるので私は質問しているわけですけれども、どこで変わったんでしょうね。  では、先に進みたいと思います。  一九九七年の三月四日、ILOの専門家委員会では、ILO二十九号条約と従軍慰安婦についての認定を行っております。邦...全文を見る
○吉川春子君 この点について、従来日本政府は、戦時ゆえに強制労働の適用はないと、国会でこういう答弁をされています。例えば、九四年六月二十二日、外務委員会、清水澄子議員に対する丹波局長の答弁などがそうですけれども、ILOは今回こういうふうに条約違反であるというふうに結論づけたわけで...全文を見る
○吉川春子君 その前の年の九六年三月四日にもILOの専門家委員会は日本の従軍慰安婦について認定しているわけですけれども、これは二十九号条約と強制労働との関係でどのような認定をしていますか。
○吉川春子君 今、部分的に読み上げていただきましたけれども、ILOの専門家委員会は、こういう行為が「本条約に違反する性的奴隷として特徴づけられるものであると認識する。」、賃金補償その他の給付を受け取ることができただろうということを述べて、本委員会は賃金の救済を命ずる権限を有してい...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと、都合のいいことだけ言わないでくださいね。クマラスワミさんは、日本政府は自分の責任を認めていないということも同じところで言っているじゃないですか。部分的に都合のいいことだけを言うというのはだめですよ。  それから、もう一つ申し上げますけれども、要するにあな...全文を見る
○吉川春子君 最終的に判断する権限があるかないかには言及していませんよ。それと、あなたがおっしゃりたいのは、要するにその専門家会議の上部組織、国際会議に取り上げられていないだろうということで開き直っているんだと思いますね。  しかし、専門家委員会で議題になったのはこの年だけで五...全文を見る
○吉川春子君 あなたが一番正直におっしゃったのは、今後予断を許されないということです。九六年で取り上げて、九七年で取り上げて、二年続けて取り上げられているわけです。私はもちろん知る余地もありませんけれども、必死でそれを抑えるように政府は行動されたでしょう、二人も代表委員を送ってい...全文を見る
○吉川春子君 時間がないので終わります。
04月23日第142回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第17号
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○吉川春子君 社会保険労務士法の基本的な問題について、まずお伺いいたします。  社会保険労務士法制定時の提案理由説明、趣旨説明を拝見いたしますと、社会保険労務士の役割について、社会経済の発展に伴い労務問題の重要性は高まり、特に中小企業の労務管理の近代化が切実な問題になっている。...全文を見る
○吉川春子君 そこで伺いますが、社会保険労務士だけではなくて、弁護士、公認会計士などいわゆる業務独占が認められている職種が幾つかありますが、なぜこういう業務独占というようなことが設けられているのか、お伺いいたします。
○吉川春子君 行革委員会の最終意見でも、  高度に専門性のある業務や、国民の生活や安全に大きな影響を与えうる業務等に関して、試験を課すなどによって一定の資格者を定め、その規律に関して法律上で一定の規制を課した上で、業務独占を認めるものであり、これにより、一般に、サービスの質や安...全文を見る
○吉川春子君 実はその行革委員会の最終意見はその次はちょっと方向が変わった意見になっておりまして、いわゆるその業務独占を有する資格制度について、  業務独占規定は、当該資格を有しないものを市場から制度的に排除するという、参入規制的要素を色濃く持つものである。その結果、限られた有...全文を見る
○吉川春子君 自治省お見えですか、行政書士について伺いたいと思います。  例えば行政書士の業務独占を外すという問題については、実は九六年の十月の経団連の規制の撤廃・緩和等に関する要望書の中に出てまいります。  そこで、「検査登録、車庫証明、自動車諸税納税、自賠責保険付保等の手...全文を見る
○吉川春子君 いずれにいたしましても、本当に国民の利益、それから行政サービスはいかにあるかという立場を十分御検討いただいて、今後引き続き対応していただきたいというふうにお願いをいたしをする。  続きまして、行革会議の最終報告の中にはアウトソーシングとして民営化、民間委託の推進を...全文を見る
○吉川春子君 最終報告とは余り必然的な関係はないということでしたが、弁護士、行政書士、税理士など同類の士業の中で社会保険労務士だけを取り出して一番最初に民間委託として実行した理由、先ほど一部答弁がありましたけれども、どういうふうに検討されてこういう結論が出されたのでしょうか。
○吉川春子君 この試験の民間委託については、もちろん連合会が賛成されて引き受けられたわけですけれども、個々の都道府県の受けとめ方というのはさまざまなようです。西の方は賛成かな、北の方は反対かな、そういうような大きな色分けができる。その受けとめ方もなかなか複雑な感じがあります。 ...全文を見る
○吉川春子君 いずれにいたしましても、民間委託という思い切ったことをされる。その結果、権威が下がると言うと言葉として適切ではないんですが、重要な仕事をしていらっしゃる人たちの受験者、合格者へのきちっとした担保というか、そういうものが十分図られますように労働省としてもぜひ目配りをし...全文を見る
○吉川春子君 社会保険労務士の国民の権利に関する重要な仕事が、こういう件数でも示されていますけれども、ふえることになると思うんです。  それと、もう一つ私が伺いたいのは、社労士業務といいますか、社労士会の自主性を保つということもこの仕事を守っていく上で必要だろうと思うんです。 ...全文を見る
○吉川春子君 そのほか、事務局長、総務部長、千三百万、千二百万という報酬なんです。  ちょっと時間の関係で縮めて質問をいたしますけれども、九五年に連合会に設けられました雇用保険コンサルティング事業部長というポストがあるそうですが、これも労働省からの天下り人事と聞いています。どん...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、雇用保険コンサルティング事業部長というのはそういう仕事を委託するについて設けられたポストということですか。
○吉川春子君 雇用保険法というのは労働者にとっても企業にとっても大変重要な法律で、それをPRしたり実際に適用して利用していただくというようなことは本来職安、労働省自身の行う仕事だと思うんですが、それをなぜ委託事業という形で社労士会の方へおろされるのでしょうか。
○吉川春子君 このコンサルティング事業がどういう役割を果たしているんだろうというような疑問が現場の社労士の方々から私どものところにも若干寄せられているんです。  私は、今局長がおっしゃった専門的な知識を持っているとか中小企業とすごく親しいとかというのは、まさに職安の皆さんがそう...全文を見る
06月02日第142回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第9号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子でございます。  橋本総理大臣並びに各大臣の皆さんに質問をさせていただきます。  中央省庁再編基本法について質問いたしますが、本法案では労働省と厚生省を一つにして労働福祉省にすることとしております。  私、実は昨日、東京飯田橋の職安に行って...全文を見る
○吉川春子君 今回の完全失業者の二百九十万人と合わせますと、政府統計でも四百十六万の事実上の失業者がいる。この失業者を減らすために具体的な手を打つ必要があるのではないでしょうか。  それでお伺いしたいわけですけれども、今回の調査で、企業倒産に加えてリストラ解雇による者など非自発...全文を見る
○吉川春子君 解雇された労働者が裁判に訴えれば救済されるんだけれども、裁判に訴えられる労働者というのはごくわずかなんですね。だから、やっぱり泣き寝入りせざるを得ないわけですけれども、こういう権利の侵害をなくしていくためにも法律はどうしても必要なんです。  それで、労働大臣、立法...全文を見る
○吉川春子君 総理の御答弁、私は大変残念です。政府の決断でもってできる、それで失業者を減らすこともできる、こういう法律をぜひ日本政府でもつくっていただきたい、日本政府がその気になっていただきたいということを重ねて要求しておきます。  同時に、失業対策として私がもう一つ申し上げた...全文を見る
○吉川春子君 まず、労働時間の短縮というのは政府の大方針でして、法律で定めて進められているわけですね。それが十年たっても実現できない、国際公約が実現できないということなんですよ。  それからもう一つ、賃金は減らないんですよ。私たちは全般的に計算したのではなくて、サービス残業、大...全文を見る
○吉川春子君 これは要するに就職先がないものですから失業期間が長くなる傾向がありまして、六年間連続してこの数はふえているわけなんですね。  私はさっき飯田橋職安の話をしましたけれども、二階のフロアが求職者のフロア、一階のフロアが求人者のフロアなんです。一階はもうがらがらでした。...全文を見る
○吉川春子君 私は、今こういう人たちが、どうして失業が長引いているかという分析をいろいろおっしゃいましたけれども、やっぱりその人たちをどうやって救うかと、その手を打つことが非常に必要だと思うんですよ。失業給付の期間を延ばすぐらいのことは大した金額じゃないと思うんですよ。  それ...全文を見る
○吉川春子君 簡単に答弁してください。
○吉川春子君 労働大臣、そうしたら失業対策ということを文字から落とさなきゃいいんですよ。実際はやりますと言っても文字から落ちるということは大きなことなのであって、雇用情勢とかなんとかということじゃなくて、それでは法律が出てきたときに失業対策ということをちゃんと載せていただきたい、...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと事務当局でもいいんですけれども、端的にその試算、予想通行量と収益見通しを言ってください。アクアライン。
○吉川春子君 もう本当に時間がなくなってきてしまいました。  私たち日本共産党は公共事業一般を敵視したり否定しているということは絶対にありません。そういう意味じゃなくて、私たちはむだな公共事業について厳しくメスを入れて、そして逆立ち政治を直すように、そういう立場で申し上げている...全文を見る
06月04日第142回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第11号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子でございます。  お三方の御意見、興味深く拝聴いたしました。  まず、石川参考人にお伺いいたしますけれども、地方財政の困難性ということについては衆議院の参考人として出席された徳島県知事を初め異口同音におっしゃっておりまして、非常に困難な状況に...全文を見る
○吉川春子君 宮岡参考人にお伺いいたします。  自治体リストラが自治省の指導もあって進んでいるわけです。私は北九州市に五月に調査に入りました。私自身の住んでおります埼玉でも、もうほとんどの市町村が例外なくこの自治省の指導に基づいてこういうことをやっております。保育所、学校給食、...全文を見る
○吉川春子君 内田参考人にお伺いいたします。  財界の五団体が行政改革会議に、挙げてといいますか非常に協力した、委員も送り込んだ、こういうお話でございました。そして、財界の要望もこの最終報告には盛り込まれているということでした。私も読めば読むほどその認識は一致いたしております。...全文を見る
○吉川春子君 もう時間が来ましたのでこれで終わりますが、アメリカでも、アメリカモデルを採用しないようにと労働組合の幹部が日本に来て言っておりますということを申し上げまして、終わります。
06月05日第142回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第12号
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○吉川春子君 内閣機能の強化と憲法、法律上の制約について伺います。  行革会議の最終報告には、「合議体としての「内閣」が、実質的な政策論議を行い、トップダウン的な政策の形成・遂行の担い手となり、新たな省間調整システムの要として機能できるよう、「内閣」の機能強化が必要である。」と...全文を見る
○吉川春子君 内閣法の改正はこの次出てくるときもしないということですね。
○吉川春子君 閣議の全員一致制というのはもう学説では通説ですし、判例も苫米地判決が二回ありますし、政府も従来そういう立場をとってまいりました。  結局、多数決制にするということは憲法に抵触するわけです。こういう憲法に抵触するような内容を盛り込んだ最終報告が出てくるということは私...全文を見る
○吉川春子君 要するに、閣議決定事項に関してのみ指揮監督ができると、端的に言うとこういうことになりますか。
○吉川春子君 後段についてはもちろんそういうことがあると思います。今の問題も、歴代内閣の法制局長官あるいは法制局の答弁でもありますし、政府の態度でもあるし、政府というのは閣僚の態度でもあるし、判例もあるし、学説も通説である、こういうことなわけです。  ところで、今度の最終報告に...全文を見る
○吉川春子君 答弁がちょっとわからなかったんですけれども、つまり今、危機管理については具体的な法律の規定がいろいろあるわけですね。例えば自衛隊に対する最高指揮権、これは自衛隊法七条、内閣総理大臣は内閣を代表して自衛隊の最高指揮監督権を有し、特定の場合、その防衛出動や治安出動を命ず...全文を見る
○吉川春子君 結局、今までどおりのやり方でやるという前提であるとすれば、弾力的運用ということをあえておっしゃらなくてもいいのではないかというふうに私は考えるわけです。  それで、続けて伺いたいんですけれども、議事概要によれば、危機管理の前提となる危機の範囲をどうとらえるべきか、...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、周辺有事などということは頭の中には片隅にもない、このように理解してよろしいですか。
○吉川春子君 さまざまなということで、入るということを念頭に置いているというふうに御答弁されたわけですね。事務当局もそのように説明しておりますので、そういうことであろうと思います。——違いますか。いいですかそれで。ではもう一度。
○吉川春子君 入らないというふうに否定はされなかった、私が具体的事例を示したのに対して否定はされなかった、こういうことで次の質問に移ります。  先月、総理はインドネシアに自衛隊機を派遣した。これは途中で待機ということだったわけですけれども、昨年の七月にもカンボジアの軍事クーデタ...全文を見る
○吉川春子君 カンボジアのことを聞いているんです。
○吉川春子君 防衛庁長官、ではカンボジアの事態のときはどうだったんですか。今回のことを強調されましたけれども、私はカンボジアのことを、今回も派遣されましたので一緒に伺ってはいるんですけれども、カンボジアはどうだったんですか。その反省を踏まえて今回そういうあれをとったんですか。
○吉川春子君 今度の自衛隊機の派遣が必要であったのか、あるいは現地の状況はどうだったのか、民間機の状況とかあるいはチャーター機の状況とかいろいろありまして、マスコミからも必要なかったという批判が出ているわけです。  そこも問題にしたいんですが、私が問題にしたいのは、そういうこと...全文を見る
○吉川春子君 時間ですからもう終わりたいと思うんですけれども、その救出のためにあらゆることをやるという議論を抽象化しますと、きょうのテーマである指揮監督権の行使のあり方ということにはならないわけで、私はこの二回の自衛隊機派遣にまさにこの報告書が言っているようなトップダウンの手法を...全文を見る
06月09日第142回国会 参議院 本会議 第33号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、中央省庁等改革基本法案に対する反対討論を行います。  本法案は、橋本総理が会長を務める行政改革会議で、二十一世紀における国家機能のあり方等について、総理みずからが議論をリードし、たった十五人のメンバーで、しかも、国会は人事を含めて何ら関...全文を見る
07月30日第143回国会 参議院 内閣総理大臣の指名両院協議会協議委員議長及び副議長互選会 第1号
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○吉川春子君 議長及び副議長の選任は、選挙管理者の指名に一任することの動議を提出いたします。
07月30日第143回国会 両院 内閣総理大臣の指名両院協議会 第1号
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○吉川春子君 自民党の多数が、民意とかけ離れた、いわば虚構の多数であるということが、参議院の決選投票の結果明らかになったと思います。選挙の自民党の得票率も、二五・一七%、対有権者比でいうと一四・二六%です。そのことと今度の決選投票の結果が一緒であると思います。民意とかけ隣れている...全文を見る
09月17日第143回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第4号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  昨年の通常国会で、労働基準法のいわゆる女性保護規定が廃止されました。その際、当委員会の審議で、ほとんどの委員が、法施行までに時間外・深夜業の男女共通規制を設けることを政府に求めました。これが実施されないなら女性保護規定の廃止に反対であ...全文を見る
○吉川春子君 労働省からいただいた資料によると、大嶋さんの労働実態は、平成三年七月以降、徹夜を含め深夜零時以降に退館した日は七月は十二回、八月は自殺するまでの二十七日間で十一回を数えており、生理的に必要と思われる睡眠時間五時間ないし六時間を確保できる状態になかった。うつ病の症状が...全文を見る
○吉川春子君 東京地裁で平成八年三月二十八日、高裁で平成九年九月二十六日、それぞれ会社側に多額の賠償支払い命令をしておりますけれども、ここの認定によりますと、一カ月あたりの労働時間は二百九十四時間、年間は三千五百二十八時間、これにサービス残業を加えると四千時間以上。深夜業は、午前...全文を見る
○吉川春子君 このような長時間の時間外労働の規制の必要性をお認めですか。その点だけで結構です。
○吉川春子君 経企庁にお伺いいたします。  経企庁は、生活大国五か年計画、構造改革のための経済社会計画の中で千八百時間の時短を打ち出しています。時短の進捗状況について伺いますが、労働力調査によると一九九七年の年間総労働時間は何時間になるでしょうか。
○吉川春子君 経企庁の試算、非農林雇用者の年間就業時間は何時間になりますか。
○吉川春子君 経企庁からその数字もいただいているわけですけれども、労働省の統計よりもこれは三時間以上長くなっています。わかりやすく言えば、その分がサービス残業だというふうに言えると思います。それが労働省の毎月統計ではあらわれてはおりません。実質的な労働時間は、労働省の所定外労働時...全文を見る
○吉川春子君 一つの例示ですから、有給休暇二十日間完全消化を前提にしてやってもこの時間、今は半分程度しか有給休暇は消化されておりませんので、さらにもっと数字は違ってくるというふうに思います。  それで、ちょっと時間の関係で大臣にお伺いいたしますけれども、こういう長時間労働、さっ...全文を見る
○吉川春子君 法的な規制、罰則を伴う規制、これが最大論点の一つだったと伊藤局長が答弁をされていることについて今私は質問をしました。  政府は、労働基準法三十六条に基づいて労使の結ぶ時間外協定の目安時間を三百六十時間とすることとし、三十六条二項において、労働時間の延長の限度その他...全文を見る
○吉川春子君 日弁連の意見書にも、その問題について、罰則もなく、時間外労働の上限を法律で定めたものでもなく、法律の内容は実効性ある法的規制とはなり得ない、長時間労働に歯どめをかけるために確実に実効性がある規制でなければ意味はない、こういう強い批判が出ているわけです。  それで伺...全文を見る
○吉川春子君 端的に答えていただきたいと思います。  行政指導の必要性はあるし、それは十分やっていただかなきゃならない。しかし、この基準を超えた労使協定は違法なんですかと、こういうことを聞いています。効果がないんですかと聞いています。どうですか、その点は。
○吉川春子君 罰則がないというのは大きな欠陥の一つですね。しかし同時に、違法だと言うのだったらば、それではこの協定は無効ですか』
○吉川春子君 いや違います、それとは関係ない。罰則がないこととは関係ない。無効ですかどうですかということを聞いているんです。無効になるのか。
○吉川春子君 罰則をつけていないこと自体効果がないんで、それはそれでまた別に質問したいんですよ。  だから、違法かどうかという点についてもっと端的にお答えいただきたいわけですけれども、花見忠中基審会長が九八年二月六日に、上限を超えた三六協定の私法的効力を否定することはできない、...全文を見る
○吉川春子君 罪刑法定主義云々とされますけれども、労基法というのは罰則でもって労働基準を守らせる、こういう法律なんですよ。罪刑法定主義が労働問題に当てはまらないなんということは労働基準法の前提を否定するものじゃないですか。むしろ三六協定がこういう形で青天井になっていること自体、今...全文を見る
○吉川春子君 今の答弁、意味不明なんです。要するに、効果があるというのだったらば、適合したものになるようにしなければならないという文言を、基準を超える労働時間の延長を定めてはならない、こういうふうにはできないということですね。ちょっとそこだけはっきりしてください。
○吉川春子君 あなたの答弁とちょっと矛盾すると思うんですけれども、衆議院の修正案の法的効果の問題についてもう一つ聞きたいんです。一 「労働大臣は、激変緩和措置として特定労働者に係る労働時間の延長の限度等についての基準を定めるに当たっては、一年当たりの労働時間の延長の限度を、現行の...全文を見る
○吉川春子君 要するに、百五十時間の問題も法律に書き込むというふうにした点は一歩前進とも言えますけれども、実態は罰則をもって、刑罰規定をもって規制していた女子保護規定とは違いまして目安時間と変わらないということです。加えて、きょうの委員会でも議論になりましたけれども、子の養育は六...全文を見る
○吉川春子君 今回の労基法の改正によって、例えば先ほどの電通社員の大嶋さんのような過度の深夜業はこれは規制されるんですか。こういう深夜業をやってはいけないというふうに法的に言えるようになるんでしょうか。大臣、いかがですか。
○吉川春子君 深夜業というのは二つのタイプがあるということは伊藤局長の答弁で何遍も聞いていますが、この労働省が私に提出しましたのでは、七月は十二回、八月には自殺する二十七日までの間に十一回を超える深夜業、二時とか明け方の四時退館。こういうような深夜業を今度の労基法の改正によってこ...全文を見る
○吉川春子君 私は今後のことを聞いているんじゃないですよ。この労働基準法の改正案が出てきているわけでしょう。これで規制できるのかどうかと聞いているんで、今後やりますということは、この労働基準法ではまだできないということですね。ちょっと、イエスかノーかで簡単にしてください。
○吉川春子君 電通の例は、こんなのは幾ら何だって権利の乱用ですよ。現行の民法でだって何だってそれは規制できますよ。しかし、今局長が言われたように、一般の深夜業の規制、ここに至るまでもないけれども、たくさんの深夜業の規制が必要なんですけれども、そういうものについてはこれからの検討だ...全文を見る
○吉川春子君 私たちも公益上とかあるいは産業上の必要とかいうことで深夜業は一定あり得べしと思っています。ただ、それを不必要なものまで一般に深夜業をこんなに横行させていいのか。そこで規制論が出てくるのであって、必要があるからといって全然規制なしていいというふうにはならないと思うんで...全文を見る
○吉川春子君 深夜業の規制、今全然ないとおっしゃったけれども、違うでしょう。女性労働者については深夜業原則禁止なんですよ。その規制を取り払うんですよ。女性労働者は労働者の数に加えてないんですか。今あるでしょう。それを外すのが女子保護規定の廃止じゃないですか。  だから、みんな九...全文を見る
○吉川春子君 もうちょっとわかりやすく言っていただきたいと思うんです。要するに、均等法関係の整備法というのがあるわけですね。これは労働基準法でもない、男女雇用機会均等法でもない、第三の法律の整備法があるというお話でした。長々としているので均等法関係の整備法と、こういうふうに簡単に...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、その一点だけ、要するに平成十一年というのを平成十四年というふうにその一点だけ修正すれば、例えば女性の百五十時間の時間外の規制、罰則を伴う規制とかあるいは深夜業の規制とか、その法律はそのまま平成十四年までずっと効果を持ち続ける、こういうふうに理解していい...全文を見る
○吉川春子君 労基法の女子保護規定の効果はそのまま持続する、こういうことでよろしいんですね。
○吉川春子君 労働大臣、この法律の施行を今の形で三年程度延長するというお考えはありませんか。さっきも言ったように、財界も労働者代表も一まだ審議途中だと言っているわけですよ。どうですか。
○吉川春子君 大変冷たいお言葉でした。  本当に労働省は働く女性の人たちの健康やら家庭生活やらそういうことを考えているんだろうか、あるいは過労死に追い込まれるまで働いている多くの男性労働者のことを考えているんだろうか、こういう感じがいたします。  ことしの通常国会の際に、当委...全文を見る
10月08日第143回国会 参議院 総務委員会 第4号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川です。  今回の給与法改正によって、昇給停止年齢を原則五十八歳から五十五歳に引き下げるとしていますが、この法改正によって減収はどれぐらいになるでしょうか。モデルケースで数値をお示しいただきたいと思います。
○吉川春子君 これは退職金にはどの程度はね返りますか。
○吉川春子君 これで、両方合わせると大変な金額になるわけでございまして、しかもこの数値には十八カ月の延伸を含めておりません。このほかにも年金にはね返るわけでございますが、職員にこれだけの損失をもたらす昇給停止問題について、労働組合には人事院は五月の末に示した。そして、事実上七月末...全文を見る
○吉川春子君 労働組合はやっぱり納得しておりませんで、非常に強く反対声明等も出しております。  私が申すまでもありませんけれども、憲法二十八条には国民にスト権を伴う団体交渉権を認めているわけですが、これは公務員からは奪われています。そういう意味においても、労働組合との納得のいく...全文を見る
○吉川春子君 十一時間といいますと、年間に直すと百二十一時間ということですよね。——計算違いますか、済みません。とにかく十一掛ける十二ですね。  それで、東京国公の第六回残業実態調査結果によりますと、九四年四月の霞が関本庁の環境、通信、厚生など七省庁で調査しておりますけれども、...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと、必要なことだけ答弁してください。
○吉川春子君 もっと端的に言っていただきたいと思うんですけれども、平均ですよ。だから、多いのも少ないのもあるけれども、平均して月十一時間ということはゼロに近い人もたくさんいるということでしょう。それを、だから平均して百四十四時間、百三十何時間なのに、どうしてこれ以上残業するのは規...全文を見る
○吉川春子君 超過勤務手当を支払っている金額というふうな理解でよろしいですね。
○吉川春子君 時間がないんですから、要領いい答弁をお願いします。この十一時間というのはとにかく超勤手当を支払っているその金額、これでいいですね。イエスかノーかで。
○吉川春子君 そうしますと、さっき東京国公の数字で示しました四十時間になんなんとする人たちが四割近くいる、こういう数字をどう思いますか。その調査の結果は全くいいかげんな数字だというふうにでも思うんでしょうか。
○吉川春子君 要するに、超過勤務手当を支払わないで残業させられている時間、わかりやすい言葉で言えばサービス残業が非常に多いということなんですが、要するに超勤手当を払っているか払っていないかだけではなくて、残業実態がどのぐらいの数値で行われているか、こういう数値をつかんだことがあり...全文を見る
○吉川春子君 超過勤務をこれから抑制していくというふうにおっしゃっているのに、実態をつかんだデータがなくて何を基準にどういう抑制をしていくのか、それが非常に不明確だと思います。  それで大臣、ぜひ私は、超勤を抑制するとおっしゃっているのですから、この超勤の実態を調査されますよう...全文を見る
○吉川春子君 調査も含めてということでよろしいでしょうか。
○吉川春子君 調査をしていただけるというふうに受けとめました。  それで、実は私もきのう総務庁にレクをお願いしたのが八時半なんです。これはもう女性職員、家族的責任を負っている労働者にとってはたまらないことですよ。そこから質問準備に入るわけですから、きのうは恐らく徹夜された方も何...全文を見る
○吉川春子君 今、公務の女性のいわゆる女子保護規定の時間数は何時間ですか。
○吉川春子君 つまり、今度その目安時間として三百六十時間を設定した。そして、今公務員の女子保護は三百五十時間、民間が百五十時間なのに公務員だけが三百五十時間だったんですよ。私はこれの改善を要求しましたけれども、これは無視されました。それで今日に至っています。三百五十時間を三百六十...全文を見る
○吉川春子君 ですから、三百五十時間から三百六十時間になってどこが激変なんですか。  私、時間がなくなりました。大臣、お聞きのとおりで、要するに民間の女性は百五十時間という激変緩和措置が設けられました、対象は限っていますけれどもね。公務員の場合は公務だからという理由で三百五十時...全文を見る
○吉川春子君 来年の四月から労働基準法の女子保護がなくなりまして、それ自体大変な問題で、今どうしようかということを、立場を超えて女性労働者みんなの願いであるわけなんです。ですから、まして今まで民間よりはもっと大変だった公務の女性労働者について、激変緩和措置という名前でなくても何で...全文を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、今回提案されている一般職の職員給与に関する法律案に対する修正案に賛成、特別職員給与法の改正案に反対の立場から討論を行います。  本法案の対象となっている国務大臣や高級官僚の給与は、そもそも一般労働者と比べて相当に高い水準にあります。衆議...全文を見る
12月11日第144回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第3号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、財政構造改革の推進に関する特別措置法の停止に関する法律案に対する修正案の内容及び提案理由を説明いたします。なお、修正案はお手元に配付してありますので、ごらんいただきたいと思います。  その内容は、第一に、財政構造改革の推進に関する特別措...全文を見る