吉川春子

よしかわはるこ



当選回数回

吉川春子の2002年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月27日第154回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第2号
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○吉川春子君 まず、内閣府にお伺いいたします。  ドメスティック・バイオレンスに対する対策は、都道府県の裁量の部分が大変多いと思いまして、県によって取組に差が出てくることも予想されます。それで伺いますが、男女共同参画社会基本法では、都道府県に対して男女共同参画基本計画の作成が義...全文を見る
○吉川春子君 それで、今、行動計画よりも更に法的拘束力を盛り込むということで条例作成がほとんどの県で計画されていると思うんですけれども、先日、当調査会で行きました岡山でもこれが盛り込まれておりまして、大変進んでいると思いますけれども、条例策定の内容について政府が物を言うということ...全文を見る
○吉川春子君 DVの発生予防といいますか、加害者のプログラムについては私も質問通告しておりましたが、いろいろ議論が出ましたので省略をいたします。  続いて、法務省にお伺いいたしますが、十二条により保護命令の申立てを行う場合の手続なんですけれども、必要事項を記載した書面で行うこと...全文を見る
○吉川春子君 仕組みは分かっています。
○吉川春子君 仕組みは分かっていますので、障害があるかどうかだけ聞いているんです。
○吉川春子君 公証人役場というのはポピュラーじゃなくて、また数も多くなくて、それがさっきの件数になっていると思うんですよね。  だから、単なる第三者の文書と私は言っていないんで、公証人以外でも、何かそういう工夫をして、もっと違う形でアクセスできる道を開いたらどうですかと。公証人...全文を見る
○吉川春子君 公訴提起する場合だって、自分で文書を書いて持っていけば裁判所は受け取ってくれるんですよね。別に公正証書にして持っていかないと裁判起こせないというものでもないので。やっぱり公証人役場一本ということではなくて、もう少し、何というんですか、柔軟にその方法を検討していただき...全文を見る
○吉川春子君 それから、電話相談員の配置人数、そしてその給与ですか報酬について、具体的にどういう数字になっていますか。
○吉川春子君 その一時保護委託制度以外の形での民間シェルターへの支援ということは考えられないのでしょうか。
○吉川春子君 今後の課題ということで受け止めていただきたいと思います。  それで、DVによって心の傷を受ける女性に対して心理療法担当職員の配置もされるということですけれども、その心理療法担当職員の資格はどういう内容でしょうか、求められている資格は。
○吉川春子君 はい、分かりました。  私、レクで、心理療法担当職員の資格について若干そちらからお話伺いましたら、例えば大学の心理科を卒業した程度の人でもいいというようなお話もありましたので、私としてはそれではちょっと心もとないかなという気がいたしまして、もう少し専門家の養成とい...全文を見る
○吉川春子君 これはちょっと通告してなくて申し訳ないんですけれども、例えば夫の追跡をかわすために、住んでいるところから別の市町村に行ったり、あるいは別の県に行ったり、こういうふうに逃げないとならない状態というのは時として発生するわけですよね。そのときに、広域的な対応を婦人相談所と...全文を見る
○吉川春子君 具体的にいろいろなケースがあって、私たちも聞くんですけれども、ある県、私、埼玉に住んでいますので埼玉と仮にしますと、もう埼玉ではちょっと対応できかねるので、例えば、じゃ、あなた、東京都の方にこういう施設があるからあなたが行って申し込んだらどうですかとか、こういう扱い...全文を見る
○吉川春子君 私、もう時間ですので終わりますが、やっぱりDVの保護法を作りまして、非常に何というんですか、そういうものが隠れていたのが顕在化して対応も進んでいると思います。まだまだ行政の対応というのは第一歩、始まったところですけれども、これからも是非積極的に対応して、女性の人権を...全文を見る
03月15日第154回国会 参議院 予算委員会 第13号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  厚生労働大臣、失業者は史上最悪の水準に達し、雇用創出は焦眉の課題です。サービス残業をなくせば、九十万人の新しい雇用を創出することができます。我が党は、サービス残業について、国会で百回を超える質問をしてきました。厚生労働省は、昨年四月六...全文を見る
○吉川春子君 休日労働、時間外労働の割増し賃金を払わなかった場合の刑事責任はどうなりますか。
○吉川春子君 サービス残業は相変わらず後を絶ちません。厚生労働省は、昨年六月と七月に沖電気芝浦事業所、八王子事業所に対して、不払い労働についてそれぞれ臨検を行っています。その結果はどうだったんですか。
○吉川春子君 八王子の沖電気は臨検の結果、不払賃金を払いましたが、何人に対して幾ら払ったんですか。
○吉川春子君 非常に金額が少ないと思うんですけれども、不払残業額は客観的なサービス残業の数字を反映したものですか。
○吉川春子君 人数についてではなくて金額について、一人一万円弱でしょう。大変少ないじゃないですか。
○吉川春子君 聞いたことに、通告してあるとおりきちっと答えてください。
○吉川春子君 客観的な時間を反映していますかという点です。
○吉川春子君 時間数と金額の確定は労使の和解によるものと解釈していいわけですね。
○吉川春子君 四・六通達は、使用者は労働時間を適切に管理する責任があるとして、客観的な記録を求めております。  出社、退社の時間をパソコンで労働者が自主申告する場合はこれに当てはまりますか。
○吉川春子君 労働大臣、事前にこれお渡ししてあるんですけれども、(資料を示す)パソコンのディスプレーの画面ですが、今こういうやり方については必ずしも客観性がないと、こういう答弁と受け取っていいですね。
○吉川春子君 もう聞いている人は何言っているのか分からないですよ、そういう言い方では。  沖電気では残業ゼロ作戦を打ち出して、昨年九月より新出退勤管理システムを導入して、労働者のパソコンによる自主申告に切り替えました。大臣、これです。(資料を示す)しかも、メールで、時間外の予算...全文を見る
○吉川春子君 さっき局長の答弁では、そういう場合とそうじゃない場合と、こういう入力方法の場合はありますよという答弁だったと思うんですけれども、あなたの残業時間は今月は何時間です、予算はこれだけですと、こういうことを言ってこられた上で自分で打ち込みなさいと、こういうことでは客観的な...全文を見る
○吉川春子君 是非調査してください。  それからもう一つ。  実は、沖電気の映像通信システム部門の労働者が、二年間自分の未払の時間外労働を詳細に記録をしておりました。これも大臣、さきにお渡ししてありますけれども、これを見ますと、二年間で累積一千時間を超えるサービス残業を行って...全文を見る
○吉川春子君 大臣、いずれにしても、現に働いている労働者がこういう資料を提出するということは本当に勇気が要ることなんですね。もう自分の存在を懸けた形でこういうものを出しているので、是非、局長が言いましたけれども、大臣の方からも十分に調査ができるように、資料に基づいて、要求します。...全文を見る
○吉川春子君 大臣も積極的に指導してくださるということでしょうか。
○吉川春子君 非常に過労死と隣り合わせで、しかも収入ダウンで、そういう中でぎりぎりの資料提供ですので、あだやおろそかでこういうことはできないんですよ、現場の労働者は。是非その辺を受け止めていただいて、厳密なる調査をしていただきたいと思います。  続きまして、沖電気の本庄工場で約...全文を見る
○吉川春子君 この会社は、職場がそのまま新会社になるから、沖電気に残っても仕事はない、あとはテクニカルサポートチーム、TSTに行くしかありませんよと、こういう説得の仕方をしているわけです。  TST、テクニカルサポートチームというのは、数十人の労働者が今その中に入れられています...全文を見る
○吉川春子君 時間ですので、委員長、時間ですので私、終わりますが、委員長、最後に労働大臣、転籍の強要は絶対しないと、してはいけないんだということを最後に確認していただきたいと思います。それで私の質問は終わります。
○吉川春子君 終わります。
03月19日第154回国会 参議院 内閣委員会 第3号
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○吉川春子君 官房長官、お伺いします。  従軍慰安婦問題について政府は、道義的責任を果たすため、九五年、村山内閣時代にアジア女性基金を創設しました。そして、九六年八月十四日より、アジア女性基金による韓国、台湾、フィリピンの約三百人を対象に一時金支給を開始しました。  しかし、...全文を見る
○吉川春子君 五月一日まではそういうことだと思うんですが、その後、何か対韓国についてお考えがあるんでしょうか。方法はありますか。
○吉川春子君 元従軍慰安婦に対し、政府の拠出金で医療・福祉支援事業を行ってきましたが、これまで幾ら支出されてきたのか、ODAとその他に分けてお答えいただきたいと思います。
○吉川春子君 正確に答えていただきたいんですけれども、ODAと非ODAに分けてお答えください。
○吉川春子君 非ODAは。  ちょっと時間がもったいないので端的にお答えください。
○吉川春子君 政府は、侵略戦争の被害者である元従軍慰安婦への福祉支援事業の資金をODA予算、そして国際機関拠出金として出しているんですけれども、ODAでこんなお金が支出できるんでしょうか。大変おかしいと思うんですけれども、ODA大綱のどの項目を根拠にして支払っていますか。
○吉川春子君 ODA大綱には根拠はないんですね。
○吉川春子君 アジア女性基金の償い事業の資金を経済協力国際機関分担金の項目で拠出していますけれども、アジア女性基金はどうして経済協力国際機関と言えるんでしょうか。
○吉川春子君 そのアジア女性基金運営委員会の機構と予算の流れについて、端的に簡単に御説明ください。
○吉川春子君 ちょっと分かりにくいので、官房長官、私パネルをつくってきました。委員長、パネルを示します。(図表掲示)これを見ていただきたいんですけれども、アジア女性基金というのは真ん中にあるピンクの、この辺にあるピンクの組織がアジア女性基金なんですが、ここの事業は実はこのグリーン...全文を見る
○吉川春子君 この国連大学がなければ、アジア女性基金だけでは絶対このODAとか経済開発国際機関拠出金というのは受け入れられないんですよね。そこはちょっと端的に確認してください。
○吉川春子君 アジア女性基金にいきなり政府のお金を出すということはできないんですか。どうして国連大学がなければお金が出ないのか。あるいは国連大学なしでもお金は出る方法があるんじゃないんですか。
○吉川春子君 会計上適当だったというか、会計上できないんでしょう、こういう形取らないとね、ODAなどのお金を使う場合。  もう一つ確認しますけれども、国連大学はアジア女性基金の事業について理解を示し、それを全面的にバックアップするという立場でこういうアジア女性基金運営委員会に参...全文を見る
○吉川春子君 それはいずれ国連大学にも直接確認しませんと、インドネシアの件もありますので、と思うんです。  それで、官房長官、ここまでの質問でお伺いしますけれども、非常に、何というんですか、ややこしいやり方で、技巧を凝らしてというか、お金を出しているわけですよ。こういうふうにし...全文を見る
○吉川春子君 日韓、日韓じゃなくてインドネシアとの関係です、日韓ですね。いろんな賠償協定があったりして、そういうことで済んでいるというんですが、実は、先ほど岡崎トミ子議員も言いましたように、民主、共産、社民、三野党で政府の直接のお金で従軍慰安婦に対して個人補償をするようにという法...全文を見る
○吉川春子君 官房長官も期待を表明していただきましたので、私たちはこの法案を何とか国会で通したいと、これが立法府の責任であるというふうに考えているわけです。  それで、インドネシアの問題について、先ほどの岡崎議員に続いてお伺いいたしますけれども、覚書を交わして、日本の基金とイン...全文を見る
○吉川春子君 これも今回インドネシアで入手した文書なんですが、九六年の十一月に、インドネシアにおける従軍慰安婦問題に関する社会大臣の説明という文書があります。それによりますと、従軍慰安婦問題はインドネシア国民にとって忘れることのできない暗黒面であり、将来このようなことが繰り返され...全文を見る
○吉川春子君 私たちが終始、政府の高官と会ったときは、これは大使館のセットでございますので、もう大使館の幹部もずっと同席してもう必死でメモを取っていましたので、私の言っていることは事実に反しないということは今おっしゃられたとおりなんですけれども、そういう考えもあるんであろうという...全文を見る
○吉川春子君 従軍慰安婦に事業が届いていないんですよね、百歩譲ってアジア女性基金の事業でいいとしても。これは従軍慰安婦に対する事業として仕組んでいるんだけれども、老人ホームはインドネシアの女性であればだれでも入れますよと。従軍慰安婦としてでなくたって入れるし、従軍慰安婦と認定はし...全文を見る
○吉川春子君 もう時間がなくなりました。まああしたもあるからいいんですけれども。  今、東ティモールに自衛隊が行っているんですけれども、東ティモールのNGOの方が新聞に投書をしていまして、東ティモールには防空ごうや道路、軍の営舎など日本が残したものがまだ残っていると。これらを造...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
03月20日第154回国会 参議院 内閣委員会 第4号
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○吉川春子君 まず、機密費の問題から先にお伺いいたします。  三月十二日に機密費の流用事件で詐欺に問われておりました元外務省要人外国訪問支援室長の松尾被告に対して、東京地裁は詐欺などで懲役七年六か月の判決を言い渡しました。しかし、この事件でも、松尾元室長個人の罪は一定明らかにな...全文を見る
○吉川春子君 その後、一定程度改善されたということは伺っております。  松尾元室長が流用したお金は、内閣官房長官に交付された報償費の使い道がほとんど分からない部分が多い仕組みになっている、そこから流用事件が起こったということです。  それで、会計検査院、お見えでしょうか。 ...全文を見る
○吉川春子君 官房長官、今も確認していただいたんですけれども、松尾被告が東京地裁で、内閣官房では機密費の支出について十分な決裁や審査が行われておらず、運用が適切だと言い難いと指摘されていますけれども、この事件で問題とされている機密費は官房長官自身に渡された機密費でした。  会計...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、会計検査院の指摘について、新年度から実施するというふうに受け止めてよろしいですか。確認します。
○吉川春子君 実は、大正十四年、話は八十年近く前なんですけれども、陸軍機密費問題が発生しましたときに、機密費の真相を暴くために尾崎行雄議員が、当時、怒号が飛び交う国会の中で演説しているという資料を私読みまして、八十年近く前のことだけれども、機密費の問題は今日にも大変共通点があるな...全文を見る
○吉川春子君 語尾が分からなかったんです。あるんですか、ないんですか。
○吉川春子君 これはちょっと意外なお答えで、ありませんという答弁を予想していたんですけれども。  自衛隊の存在というのは、私たちは憲法違反だと思うんですけれども、いろんな政府は別の解釈を持っていますが、少なくとも軍隊ではないし、戦力なき軍隊というふうには今はもう言えないと思いま...全文を見る
○吉川春子君 金額をお示しください。それから、ついでに、本庁と自衛隊自身にも機密費はあるんですか。
○吉川春子君 済みません。自衛隊自身にはないんですね。
○吉川春子君 まさか自衛隊や防衛庁が、機密費あると思っていませんでしたので通告もしていなかったんですけれども、それはもう本当にびっくりです。それで、それでは引き続きこの問題については質問しますので、性格と何に使うかということと金額を、それからどういうふうに今まで使われてきたかとい...全文を見る
○吉川春子君 それでは、これ以上この質問はあれなんですけれども、官房長官、いずれにいたしましても、先ほど決意をお述べになりましたけれども、国民にまだ明らかにされない部分がかなり残っているわけなんですね。だから、改善していただくことは改善していただくというふうにいたしますと同時に、...全文を見る
○吉川春子君 私は、今の答弁には納得できません。今後とも、私たちは、この問題について明確にするように調査をして迫っていきたいというふうに思います。  委嘱審査ということなので、もう一つ別な質問に移りたいと思います。  これも官房長官にお伺いいたしますが、男女共同参画基本計画と...全文を見る
○吉川春子君 男女共同参画基本法を作りまして、そこで基本計画を作ったと、その内容について私は一定の評価をすることは惜しむものではありません。  ただ、官房長官、問題は、ここに書いてあるようなことを具体化していかなくてはならないわけですね。絵にかいたもちであってはならないわけで、...全文を見る
○吉川春子君 雇用形態の変化が物すごい勢いであるわけですよね。そして、同時に、小泉総理のおっしゃる痛みを伴う構造改革の中で失業者が増え、パートの賃金が下がり、あるいは解雇されて、痛みというか激痛を味わっていると。だから、これはやはり雇用形態の変化が非常に人為的に構造改革などの中で...全文を見る
○吉川春子君 そのパート労働者と正規労働者の賃金格差が拡大しているということですが、それでは具体的な数値をお示しいただきたいと思います。
○吉川春子君 私、去年出していただいたかもしれませんが、男性の正規職員を百とした場合、女性のパート労働者の賃金はどうなりますか。今年の数字、分かりますか。
○吉川春子君 大体百対三十五、六というふうにちょっとこの数字見て思うんですけれども、非常に大きな格差があるということは間違いありません。こういう賃金の格差があるということと、そしてもう一つやっぱり指摘しなくてはならないのは、賃金の格差だけではないんですよね、パートと正規の社員。 ...全文を見る
○吉川春子君 働き方の違いがあれば処遇の差があってもいいという意味なんだろうと思うんですけれども、そういう理由でもってすごいパートと正社員の格差が付いてきているんですが、働き方の違いでもって差別をして、区別をしてもいいということは非常に危険が伴うと思うんですが、それについての規制...全文を見る
○吉川春子君 合理的な違いという、その合理的という意味を今伺ったんですけれども、もう少し具体的に言っていただけませんか。
○吉川春子君 職種でもっていろいろ違いがある、合理的な差は結構です、その判断は労使でしてくださいと。実はこの中間報告の中で、労使、労使という言葉が大分出てくるんですが、ルールを作るというのは客観的なルールを作るということであって、労使で決めるということはこれはルールじゃないわけで...全文を見る
○吉川春子君 たった二・七の人しか労働組合に組織されていないと。あとの九七%以上の人は労働組合に組織されていない、こういう人たちが裸で使用者と一対一で話し合うという、それはもう客観的に労使の公平な話合いでルールが形成できるというふうにはならないのではないかと思いますが、その点はい...全文を見る
○吉川春子君 いつもそういうふうにおっしゃるんですけれども、労働組合だけが職場の団体じゃない、それはそのとおりなんですけれども、一番強い形態で一番労使と対等に話ができるのが労働組合で、あとはもう親睦団体とか、いろいろあったとしてもそれはほとんど働く人たちの権利を守るようなそういう...全文を見る
○吉川春子君 今後審議するということは前提で聞いていますので、そこはもう繰り返さなくても、私もそれはのみ込んだ上で質問していますが、働き方が同じだという場合であればフルタイムとパートタイムとの格差を設けないんだとおっしゃいましたが、働き方が同じかどうかというのはだれが判断するんで...全文を見る
○吉川春子君 どういう働き方をしているかという判断はこれは使用者などがするということも文章の中にありましたよね、そこを聞いているんですよ。どうなんですか。
○吉川春子君 どういう働き方をしていて同じなのか違うのかという判断を使用者がするんじゃ、これはもう何にもならないわけでしょう。やっぱりそれは客観的にこういう場合は同じです、こういう場合は違うんですというルール作るんならとにかく、全部労使あるいは使用者がということになれば、これはも...全文を見る
○吉川春子君 その中間報告をまとめるに当たって諸外国の雇用ルールについても研究されたというふうに書いてありますけれども、EU指令とかフランスとかオランダとか、こういうところで定めている雇用ルールというのは日本には当てはまりませんよということを今おっしゃったんですか。
○吉川春子君 そのEU指令あるいはフランス、オランダなどは、非常に、同じパート労働者であっても均等待遇というか、時間だけがパートだと、パートかフルかということで区別しているんであって、身分的な違い、同じ時間働いた賃金の、日本みたいに一対三・五のような、そういう違いというのはないル...全文を見る
○吉川春子君 官房長官、今までのちょっと議論をお聞きいただいたと思うんですけれども、パート労働者と正規の労働者の間には賃金だけではなくて物すごい差がある、これを何とかしなくてはならないということで今研究会中間報告がなされているんですけれども、日本の労働者の年功賃金、年功賃金といい...全文を見る
○吉川春子君 是非、国際的な視野を持って、国際的な水準がどこまで到達しているかということも視野に入れて、内閣府においても男女共同参画の立場から考えていただきたいと思います。  そして、私は、厚生労働省にも最後に一言申し上げたいんですけれども、これはガイドラインを作るようになって...全文を見る
03月26日第154回国会 参議院 内閣委員会 第5号
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○吉川春子君 石原規制改革担当大臣にお伺いいたします。  小泉内閣は二〇〇一年十二月二十五日、公務員制度改革大綱を閣議決定いたしました。人事管理者としての各大臣の主体的な責任と権限の強化とか、内閣の人事行政の企画立案機能、総合調整機能の強化など、これまで人事院が行ってきた国家公...全文を見る
○吉川春子君 公務員改革ということをおっしゃるならば、真っ先に私は労働基本権の付与を検討すべきだと思います。大綱は、労働基本権の制約については現行の制約を維持というふうにしています。ということは、憲法の定める労働三権剥奪の代償措置としての人事院の役割の変更はできないと言うべきです...全文を見る
○吉川春子君 人事院にお伺いします。  労働基本権制約の代償措置として政府と国会に勧告を行ってきた第三者機関の人事院として、今回の公務員改革大綱についてどうお思いですか。
○吉川春子君 今、人事官がおっしゃられましたように、新しい公務員の制度、能力等級の構築とか、能力等級を基礎とした新任用制度の確立とか、能力、職責、業績を反映した新給与の確立など、日本の国家公務員にとって初めて聞く制度が次々と言葉として出ているんですけれども、こういうものを導入する...全文を見る
○吉川春子君 そういう抽象的なおっしゃり方ではなくて、例えば法案一つ出すにでも政府には無数の審議会があるんですよ。それから、公聴会のような制度もあるし、実態調査もあるわけです。そういうことをどういうふうにおやりになったかということを具体的にお示しいただきたいと思います。
○吉川春子君 それはちょっと逃げの答弁だと思います。私は通告しておいたんです。  それで、人事院に御参考までに伺いますが、これまで給与の引上げとか公務員制度、様々な勧告をしてまいりましたけれども、そういうときに、新たな勧告を出す場合に、人事院はどういう調査、どういう有識者などか...全文を見る
○吉川春子君 毎年、人勧とそれから給与法についての議論はしていますので、人事院が数千か所あるいはそれ以上で実態調査をしながら毎年毎年の賃金その他の勧告をしているということは私も知っているんですが、だからといって人事院が積極的ないい役割を果たしただけではなくて、私は多くの場合は人事...全文を見る
○吉川春子君 ついでながら、定員の国家公務員の数は、概数で結構ですが、何十万でしょう、総務省。
○吉川春子君 常勤です。
○吉川春子君 大体、一般職の常勤で五十万の公務員がいて、そのほかに非常勤といいますか非正規の公務員が二十二万いる。つまり、七十数万で公務を担っているとしてその三分の一は臨時の、非正規の公務員で、賃金も安く身分も不安定。こういう中で働いている人たちが国民のサービスということを担って...全文を見る
○吉川春子君 国家公務員にいかに有能な人材を獲得しようかということは、ずっと繰り返し政府当局が給与法あるいは人勧の審議のときに述べてまいりまして、それが今回、こういう形で具体化されようとしているということだと思うんですけれども、やはり高級公務員、キャリアの更にキャリアを作るような...全文を見る
○吉川春子君 公務員制度、今後も質問で取り上げていきたいと思います。  続きまして、国家公安委員長へ質問をさせていただきます。  ことしの一月二十二日に埼玉県警は、川越署の元暴力団組員が絡む覚せい剤取締法違反、銃刀法違反事件、二回にわたるもみ消しについて調査結果を発表し、そし...全文を見る
○吉川春子君 簡単でいいです。処分の方を言ってください。
○吉川春子君 いや、これによって埼玉県警の幹部などを処分しましたでしょう。そこを言ってください。簡単でいいです。結論だけ。
○吉川春子君 九五年の覚せい剤事件もみ消しの事実を、二〇〇〇年五月、内部で把握しながら、当時の県警本部長の了承で事実を隠ぺいしてきたわけですけれども、県警本部長の監督責任に対する警察庁長官注意は、こうした本部長の指揮監督責任を問うものですか。
○吉川春子君 これは、今も官房長から報告がありましたように、元暴力団組員がまた最近になってこういうことがあったよということを取調べの中で言いましたのが明らかになったという事件で、埼玉県警が自ら発表したものではない。ずっと隠していたということなんです。  それで私は、非常にこの長...全文を見る
○吉川春子君 それは私は納得のできない答弁です。  総務省に伺いますけれども、警察庁における不祥事案対策に関する行政監察結果に基づく勧告を平成十二年の十二月に出しまして、この点について、一連の不祥事案については、地方警察官を含む監督責任の場にある者による関与や監督責任の在り方等...全文を見る
○吉川春子君 大臣、こういうことを行監の方から指摘をされているわけなんですけれども、これを受けて、やっぱり警察としては、国家公安委員長としては早急にこの勧告を受け入れた具体的な措置を講ずる必要があると思うんですけれども、その点についてはいかがですか。
○吉川春子君 その警察庁懲戒指針について具体的にこのような指摘をしましたということを先ほど総務省の方から述べていただきました。このさっき総務省が述べた指摘について、そのことについてどういうふうに対応するのですかということをお伺いしましたので、どうぞ。
○吉川春子君 それはかなり早急にそういう措置が取られるというふうに理解していいですか。
○吉川春子君 じゃ、大臣も、今の官房長がああいう発言をしましたけれども、是非この作業を急がせるように、御決意だけで結構ですから、よろしくお願いします。
○吉川春子君 要するに、そういう制度が今ないと、それを作りなさいと言っていることであって、埼玉県警のことが頭にあるものだからどうしても守勢になりますけれども、適用のときはいろいろあるかもしれないけれどもそういう制度自体がないんだと、それの質問を今したわけで、早急に制度を作っていた...全文を見る
○吉川春子君 そんな制度のことを聞いていなくて、要するに、そちらのあれですよ、警察の資料にそう書いてあるんですよ。自首の意味というのは、現にけん銃捜索を受けている者が、捜査中に、捜索中にけん銃所持を申告して提出した場合は自首に当たらないと、こういうのをそちらから文書でもらいました...全文を見る
○吉川春子君 けん銃犯罪と科刑の実情という警察学論集を拝見いたしますと、平成五年、同七年の銃刀法改正により、けん銃及びけん銃実包提出の自首減免規定が創設され、そのけん銃を所持する者が銃等を提出して自首したときは減免するとしているけれども、実務では、同規定の趣旨を踏まえて事件を不起...全文を見る
○吉川春子君 その刑の減免というのは検察官がするんですか。
○吉川春子君 刑の減免をするのは、確認しますけれども、裁判官ですね。
○吉川春子君 この銃刀法の改正は、検察官においてその減免の判断をするとかそういう趣旨では当然ないわけです。  起訴便宜主義とかいろいろおっしゃいますけれども、これは松山地裁の平成八年の九月十九日の判決ですけれども、被告人らは、全国の警察において、他の事件を立件しない代わりにけん...全文を見る
○吉川春子君 個別の事案がいろいろあるということに逃げ込まないで答弁してほしいんですけれども、こういう、これは覚せい剤の方をもみ消しているわけですよね。それが今度その処分の対象になったわけですけれども、一般的に、銃を出せば検察官が起訴猶予にしてくれるよということを働き掛けて、こっ...全文を見る
○吉川春子君 そういうことをしても、では違法な捜査ではないと、検察官に言ってあげるから減免になる、免除されるかもしれないよと、起訴が。そういうことをやっても違法ではないというふうに考えていると受け取っていいんですか。
○吉川春子君 そういう一般論を聞いているんじゃなくて、そういうことは違法かどうかと聞いているのに、一般的に適正なことをやっている適正なことをやっているというのでは、それは答弁にならないんですよ。やっぱり私は、こういうものを勝手に警察や検察が判断して起訴しないということではなくて、...全文を見る
04月03日第154回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第3号
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○吉川春子君 徳永参考人と坪井参考人にお伺いします。  徳永参考人、マタニティーブルーと産後うつ病の早期発見が非常に重要だという御指摘があったんですけれども、早期発見も重要だと思うんですけれども、まず、そういうマタニティーブルーとか産後うつ病にならない予防という点で御提言があれ...全文を見る
04月09日第154回国会 参議院 内閣委員会 第8号
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○吉川春子君 共産党の吉川春子です。  まず、障害者欠格事由適正化一括法に入ります前に、一点だけ、従軍慰安婦問題について、緊急に見逃せない問題がありますので、官房長官に質問をいたします。  四月四日、韓国と台湾から従軍慰安婦被害者とサポートする方々が来日され、お目に掛かりまし...全文を見る
○吉川春子君 努力ということは強制ということではないと受け取っていいですね。
○吉川春子君 続きまして、障害者の欠格事由適正化一括法について伺います。  障害者は、雇用率も低く賃金も安い、その上、様々な欠格事由によって、憲法上保障されております職業選択の幅も狭いわけです。生存権を保障されるためには、不必要な欠格事由、欠格条項をなくす必要があります。  ...全文を見る
○吉川春子君 通訳案内業は先ほど松村委員に答弁がありましたので、伝統芸能等通訳案内業の認定、これを相対的欠格事由にしたことによって精神障害者の社会参加はどのように広がりますか。
○吉川春子君 それでは、放射性同位元素の販売業の許可等についてはどのように参加が拡大されるのでしょうか、具体的に説明してください。
○吉川春子君 続きまして、銃刀法、所持等取締法について、改正法第五条は欠格事由について、従来「精神病者」としていたものを「精神障害又は発作による意識障害をもたらし、その他銃砲又は刀剣類の適正な取扱いに支障を及ぼすおそれがある病気として政令で定めるもの」というふうに表現を変えており...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと分かりにくいですね。  要するに、従来絶対的欠格事由であったものがそのまま絶対的欠格事由であって、表現が変わったけれども法律の適用範囲というのはほぼ変わらないと、こういう説明ですか。どうですか。
○吉川春子君 もうちょっと丁寧に。それはどういうことからくるんでしょうか。具体的に事実だけ述べていただければいいんで、余り警戒しないで、事実を述べてください。
○吉川春子君 続きまして、船員法について伺いますけれども、船員法もこれは絶対的欠格事由がそのまま変わらないというふうに私は受け止めておりますけれども、この法改正によって障害者の社会参加が広がる余地がどういうところにあるのか、具体的に示していただきたいと思います。
○吉川春子君 そうすると、その絶対的欠格事由ということは変わらないんだけれども、しかし障害者の参加する余地は拡大することもあるというふうに受け止めてよろしいですか。
○吉川春子君 続きまして、火薬類取締法の第二十三条でございますけれども、これも、「知的障害者であつて政令で定める程度の障害の状態にあるもの又は精神病者」という表現が、「心身の障害により火薬類の取扱いに伴う危害を予防するための措置を適正に行うことができない者として政令で定めるもの」...全文を見る
○吉川春子君 続きまして、獣医師法第四条、第五条の改正について伺います。  これは、獣医師法は従来から相対的欠格事由とされていたものでございまして、その点では変化がないわけですが、今度の改正によって更に障害者の社会参加が進むのでしょうか。その点についての具体的な説明をお願いしま...全文を見る
○吉川春子君 従来、精神障害者と言われる人たちが獣医師免許を申請してこれを拒否されたという事例がどの程度あるのでしょうか。
○吉川春子君 ゼロということですか。そして、その理由はどういうことでゼロなのでしょうか。
○吉川春子君 申請がないからゼロなんですよね。どうして申請がないのでしょうかというふうに伺いましたが、時間の関係で先へ進みたいと思います。  それから、家畜人工授精師という資格ですけれども、これも従来から相対的欠格事由とされていたものですから基本的には変わりがないと思うのですけ...全文を見る
○吉川春子君 これも従来、申請はゼロなんでしょうか。
○吉川春子君 それから、その次は放射性同位元素、取扱い、汚染、放射線発生装置の使用の制限について伺います。  これは、従来絶対的欠格事由とされておりましたが、今回も絶対的欠格事由のままであるというふうに、法律を読みますとそうなっておりますが、この法改正の意味、それについて具体的...全文を見る
○吉川春子君 事業者の許可は相対的欠格事由になったと私承知しておりますが、取扱者も相対的欠格事由に変えたと、このように理解してよろしいんですね。
○吉川春子君 ですから、事業者は絶対的事由が相対的事由になったけれども、取扱者は今までどおり絶対的欠格事由と、ただその適用の規定をかなり厳密にしたと、こういうふうに理解していいかと思います。  それで、官房長官、お伺いいたします。  今、本当に一問ずつ、各法案一問ずつ私質問し...全文を見る
○吉川春子君 これはもう見解の相違ですのであれですが、やっぱり一括法として出されれば一つの委員会になるんですよ。ばらばらの法案として出されれば、まずそこへ付託させるのか、それとも特別委員会を作るのか、こういう判断の余地が国会にあるわけでして、やっぱり一括法というのは、効率的という...全文を見る
○吉川春子君 続きまして、精神障害者の交通費、交通運賃の割引について伺います。  精神障害者の制度が一九九五年にできまして、障害者保健福祉手帳の交付は十九万人を超えております。しかしながら、精神障害者のJR、高速道路の運賃割引の制度はいまだありません。百四十五国会、百五十一国会...全文を見る
○吉川春子君 どの程度取り入れられているか、数字をお示しください。
○吉川春子君 JRでこれを実施すると費用はどれぐらい掛かると試算しておりますか。
○吉川春子君 通告して私は資料をいただいているんですが、JRで八十四億円、民鉄では二十六億円、バスは四十三億円と、こういうことをそちらからいただいておりますので、私の方で示しておきます。  それで、大臣が、各大臣が繰り返しこれを実現すると言って久しいんですよ。何年掛かったらこれ...全文を見る
○吉川春子君 事業者に努力の決意を促して五、六年たっているわけじゃないですか。これからもそういう方法でしかないんですか。もう一度どうぞ。
○吉川春子君 官房長官、精神障害者についてだけJRや高速運賃の割引制度がないというのは、私は法の下の平等まで引用はしませんけれども、しかしこれは非常に不公平な事態でもあるわけですよ。そして、精神障害者の欠格事由も相対化して社会参加を進めていこうと、こういう法律の改正も政府はやって...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
04月10日第154回国会 参議院 憲法調査会 第4号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、国民主権と統治機構について意見を述べます。  日本国、国民主権は、国家の権力は国民が持っており、政治は国民によって行われる原理であると長谷川三千子埼玉大学教授が述べましたが、私も同感です。  二十世紀は主権在君から主権在民へ、すなわち...全文を見る
04月25日第154回国会 参議院 内閣委員会 第9号
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○吉川春子君 NPO問題についてお伺いいたします。まず、竹中経済財政担当大臣。  民間団体の皆さんと、熱意と運動、そして国会議員の共同作業でNPO法が成立し、九八年十二月に施行されました。法人格を取得したNPOが六千七百五十八団体になっています。法人格を持たないNPOも含めると...全文を見る
○吉川春子君 それで、各省がばらばらにNPO問題についてかかわっているという現状もありますので、内閣府においては省庁間の連絡体制をきちっと取りながら適切にやっていただきたいということを申し上げておきます。  それで、制度がスタートして現在六千八百近い法人が承認されたことは画期的...全文を見る
○吉川春子君 要するに、六千七百五十八NPO法人がある中で認定法人とされたのは五件、〇・〇七四%。余りにも少ない数字ではないでしょうか。そのために、NPO認定基準が大変複雑で厳し過ぎると大きな問題になっています。多くのNPO法人が申請さえできない状況にあります。  このような現...全文を見る
○吉川春子君 難しい要件が幾つも付いているんですけれども、いわゆる日本版パブリックサポートテストが導入されましたが、これは全体の収入に占める寄附金の総額が多いほどパスしやすくなる制度。それで、NPO法人の要件として、多くの者から一定以上の寄附や助成金を受けることということになって...全文を見る
○吉川春子君 四月一日からこの日本版パブリックサポートテストの一部が改正されていて、寄附金の総額から役員や社員の寄附については控除しなければならなかったという部分が、控除しなくてもよくなったわけですけれども、この緩和によって一体どの程度のNPO法人が新たに国税庁の認定を受けられる...全文を見る
○吉川春子君 財務省においても余りこの改正によって増えるという確信がお持ちでない、そういう答弁でしたね。  経済産業省、お伺いいたしますが、お見えですね。  産業構造審議会NPO部会中間取りまとめ案、「「新しい公益」の実現に向けて」と、これを拝見いたしまして、それによりますと...全文を見る
○吉川春子君 もう少し具体的に伺いますと、税制改正については、収益事業に対する税率、三三%から二二%へ、みなし寄附金制度の適用、利子所得税の非課税、地方税では個人寄附を所得控除の対象にする、こういうような具体的な検討をされていますか。
○吉川春子君 公益法人並みの税制優遇を与えるという方向なのかなと今お話を伺っていて思いますが、ただ私は一つちょっと別の角度から中間報告案について懸念を持っております。  それは行政との関係で、NPOを公共サービスの担い手として位置付けて、福祉サービス、環境保全、公共施設の担い手...全文を見る
○吉川春子君 私は、そこはちょっと厳しくくぎを刺しておきたいというふうに思います。  それで、ちょっとまた違う質問ですが、竹中大臣、内閣府は税制優遇についての要求も税務当局に出しているわけですけれども、三月二十六日の当委員会で、川橋議員の質問に対しても竹中大臣は答弁されまして、...全文を見る
○吉川春子君 去年と今年、二回同じ要望を……。
○吉川春子君 財務省にお伺いいたしますけれども、この内閣府の要望に対してなぜ受け入れられなかったんでしょうか。現在のNPOの支援税制については、認定を受けたNPO法人に寄附をした個人や団体が自ら納める税金に対して優遇があるというもので、NPOへの寄附者を増やすことを支援するという...全文を見る
○吉川春子君 まず、内閣府もNPOの優遇税制について申し入れているというか意見を言っているわけなんですけれども、今実態を十分見極めていくというのは具体的にはどういうことですか。
○吉川春子君 先ほど竹中大臣も答弁していただきましたけれども、一つは寄附金の損金算入枠を公益法人並みに拡大する。それから、みなし寄附金の適用ということですけれども、今財務省がその実態を調査してというような答弁がありました。  そこで、大臣に要望といいますか、申し上げたいんですけ...全文を見る
○吉川春子君 やっぱりNPOの活動の基礎を広げていくと、NPOが発展していくということは、私は日本の民主主義の土台を強化する上で非常に重要だと思います。そして、このNPO法人が今一番苦しんでいるのが財政の基盤が脆弱だということなわけですね。  そういう点から、是非税制優遇措置を...全文を見る
04月26日第154回国会 参議院 本会議 第21号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、道路四公団民営化推進委員会設置法案に対して質問します。  初めに、小泉総理は、事もあろうに、宗教的色彩の極めて濃い春の例大祭に事寄せて、昨年八月に続いて靖国神社を参拝し、中国、韓国から厳しい抗議が起きている問題についてです。  総理、...全文を見る
05月08日第154回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第5号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川です。私たちの見解を述べます。  今、社会的介入を必要とする児童虐待は年間三万件あると推計され、相談件数は一九八九年に比べると十六倍に増加しています。これは、国連子どもの権利条約の批准をきっかけに、子どもの人権思想がようやく我が国にも根付き始め、国...全文を見る
○吉川春子君 私も、子育てしてきて今お話に出ているような追い詰められた経験はなかったなと思いつつ、なぜだろうと思ったときに、やっぱり子育て支援体制が十分にあって、しんどかったんだけれども、しかし子育ての中から大変いろんなものを学びながら今日まで来たんじゃないかなと思います。それで...全文を見る
05月15日第154回国会 参議院 憲法調査会公聴会 第2号
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○吉川春子君 四人の参考人の皆さん、本当に今日はありがとうございます。大変いろいろな点で勉強をさせていただいております。  まず、徐龍達先生にお伺いいたします。  私は、高校の親友が在日朝鮮人でしたので、在日朝鮮人の方が日本社会においてどういう目に遭ってきたかということを身近...全文を見る
○吉川春子君 国政への参政権については求めないんだというふうにおっしゃいましたが、その理由はどういうところにあるんですか。
○吉川春子君 憲法改正と国民の概念の問題で先ほどお話がありましたけれども、私は、国民の概念というのは憲法改正とはかかわりがないと思うわけです。これは法律を改正すればいいのであって、憲法上は、先生もおっしゃっているように、ピープル、市民という形で基本的人権が原則として保障されている...全文を見る
○吉川春子君 徐先生に対する最後の質問ですが、先生は韓国、韓国民団の中央本部戦後補償委員会のメンバーでいらっしゃると経歴に書いてありました。私どもは、女性の尊厳を極限まで踏みにじったと、政府の言葉ですが、従軍慰安婦の問題につきまして、この問題を、問題の解決を促進する法案をまず共産...全文を見る
○吉川春子君 徐公述人です。済みません、徐龍達公述人です。
○吉川春子君 引き続きまして、前田参考人にお伺いいたします。  憲法二十五条の生存権を障害者にも、国民あまねくといいますか、保障するためにどうすればいいかということでございますが、民法八百七十七条の扶養義務規定、障害者だけではなくて一般的にも取り払うべきだという、こういうお考え...全文を見る
○吉川春子君 その最低生活費を確立していくという具体的な方法はどういうことでしょうか。
○吉川春子君 そうすると、年金と生活保護、その両方がきちっとされることによって障害者の生活が自立していくということでしょうか。その職業に就く問題についてはいかがでしょうか。
○吉川春子君 もう一問伺いたいのですが、前田公述人のペーパーに、戦前は非国民と見られ、生きている感じがしなかったという記述がありまして、本当に軍国主義の時代、どんな思いで障害者の方々は過ごされたんだろうかと私も思います。  それで、障害者と平和、憲法第九条についてのお考えを伺い...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
05月21日第154回国会 参議院 内閣委員会 第11号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  ちょっと風邪を引きましたので、お聞き苦しい点があるかもしれませんが、お許しいただきたいと思います。  まず、大臣に伺います。  道路四公団民営化促進委員会設置法案、これは、特殊法人等整理合理化計画に基づいて、日本道路公団等四公団、...全文を見る
○吉川春子君 過去の問題は過去の問題というふうに不問には付せないと思いますし、私はここで、我が党は、やっぱり無駄な高速道路あるいは不採算の高速道路を造らないということが重要だと思うのですが、ここで一度立ち止まって凍結してそういうものについて徹底的に調べていく、そして今後の見通しを...全文を見る
○吉川春子君 一律にすべてをではなくて、じゃ部分的には凍結して採算性とか今後の見通しとかそういうものを考えると、そういうことは、そういう用意はあるわけですね。
○吉川春子君 先ほどの答弁で石原大臣が、借金が返済できない高速道路は造るべきではない、採算が取れなくても必要なものは国の直轄で行うべきだと、基本的なことを言われました。  それで、私は今日は具体的にアクアラインを材料にいろいろお伺いしたいと思っております。  東京湾に橋を架け...全文を見る
○吉川春子君 現在の交通量それから料金収入で計算しまして、いつになったらこの借金というのは返済できるというふうにはじいていらっしゃるんでしょうか。
○吉川春子君 我が党は東京湾横断道路問題の調査団を作りまして綿密に調査をしました。当時、国会で何遍も議論をしたわけですけれども、国民にとってこの東京湾横断道路というのは余りメリットもないと、何よりも膨大な赤字を生み出すということを指摘いたしまして、この無謀な計画を思いとどまるよう...全文を見る
○吉川春子君 収入が百四十四億で管理費が二十七億、これだからこの点は評価できるかのような答弁でしたけれども、利払いが四百四億ということだと、管理費と利払い含めても収入をはるかに何倍も上回るわけですね。こういうようなことになっているということは一体なぜなのかということなんですよ、私...全文を見る
○吉川春子君 経済変動が予想以上にあったと言いますけれども、私が言うのもなんですけれども、資本主義というのは経済変動が付き物じゃないですか。恐慌だって起きるわけじゃないですか。一直線に右肩上がりで真っすぐ進むのは、これ資本主義じゃないんですよね。それはもう資本主義の中で政権を持っ...全文を見る
○吉川春子君 アクアラインというのは大臣のおっしゃる民間、企業が最初から執念を持っておりまして、何十年も掛けてこのアクアラインの建設に着工するということを企業が主導でやってきたわけなんですね。民間が主導でやってきたわけなんです。  そこで、伺いますけれども、東京湾横断道路研究会...全文を見る
○吉川春子君 会長とか理事長とか、主な役員はどこの会社の方がなったんですか。
○吉川春子君 会長が永野重雄さん、新日鉄会長、理事長が徳永さん、新日鉄専務、非常に新日鉄主導といいますか、そういう研究会であったわけですね。  それで、その後これがJAPICという、もっとこのアクアラインを推進する組織もできたわけですけれども、このJAPICの役員はどういう方が...全文を見る
○吉川春子君 「東京湾アクアラインの検証」、久慈力さんとおっしゃるんでしょうか、この方が書いておりますし、また当時の日経新聞などによっても、JAPICの会長は東京湾横断道路促進期成同盟の代表理事を務めた斎藤英四郎氏、新日鉄会長。この後に斎藤氏は経団連の会長に就任するわけですけれど...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、ここの東京湾横断道路株式会社の役員も建設省などの天下り、あるいは開発銀行、あるいは建設とか鉄鋼の代表者、重役、そういう方で構成されていたわけですね。
○吉川春子君 そのトップは天下りと、そして実動部隊は企業からの出向者と、そういう形で東京湾横断道路がスタートをしていくと思いますけれども、この出資状況はどうなっておりますか。
○吉川春子君 日本道路公団、そして地方自治体、そして民間、大企業ですね、この三つの固まりで出資したと思うんですけれども、これはそれぞれ三百億円ずつ出資したわけですけれども、道路公団が三百億、地方自治体が今挙がった幾つかのところで三百億、そして企業も、民間も三百億ですね。これは何社...全文を見る
○吉川春子君 だから、その三百億を何人でしたっけ、その企業の数で割った数ですよね。そういうことになりますね。だから、三百億は民間が出したと言うけれども、それを分担した企業の数、もう一度おっしゃってください。
○吉川春子君 ゼネコンやら製鉄会社やら、それからその後膨大な借金をして今日まで利息の支払を受けている銀行やら、そういうところがたった三百億をもう三百何十社で分けたという、それで出資したということになっていると思います。  私は、この民間の出資額の少なさにもう驚いたわけですけれど...全文を見る
○吉川春子君 責任の度合いに応じて出資したものというのはちょっと、非常に奇異な感じがいたしますね。要するに、そのときの民間活力というのは技術力の話だったんですか。それは私は知りませんでした。  それで、東京湾横断道路株式会社がもうプール制にしなきゃならないほど大変な赤字が見込ま...全文を見る
○吉川春子君 出資額も非常に少ない、責任も非常に少ないのが民間ですね。なぜそういう仕組みになったのかということを私はお聞きしたいんですけれども、普通の商法上の株式会社であるとするならば、こんなに赤字が出てきたら、破産なのか民事再生なのか、それは知りませんけれども、そういう形で、少...全文を見る
○吉川春子君 要するに、東京湾横断道路の所有権は道路公団の方に渡っていて会社にはないわけですね。会社の方は交通量の管理とかそういうことをやるというふうにされているわけですけれども。  普通、一兆一千五百億の予想が三割も増えて、会社はもうやりたい放題の放漫な、もう三割も増えたわけ...全文を見る
○吉川春子君 それは工事の請負とか──委員長、この資料を配らせてもらいます。(資料配付)そういう民間の技術を活用してやるというのは分かりますけれども、膨大な赤字が出る。その赤字負担を、当時から分かっていたと思うんですね、採算取れないなと。それで道路公団の所有になったんじゃないかと...全文を見る
○吉川春子君 済みません、トータルの額で言っていただけませんか、時間が掛かりますので。
○吉川春子君 百億円以上の工事受注企業からの政治献金は、この表でお配りしておりますけれども、トータルで七十一億三千四百八十四万円。そのほかパーティー券購入とか、当時の国会の議事録を見ますといろいろ問題になって追及もされています。  ここで石原大臣にお伺いいたしますけれども、工事...全文を見る
○吉川春子君 要するに、石原大臣としてはこういう公共事業受注企業からの政治献金については規制していく方向で検討する必要があると、こういうお考えでしょうか。
○吉川春子君 国会で十分議論するということはもちろん必要なんですね。しかし、自民党の大臣でいらっしゃる、自民党の閣僚でいらっしゃる、そういう立場から、こういう、こんなにたくさんの企業からその工事期間中着々と献金を受けるということ、公共事業一般にしなくてですよ、そういうことについて...全文を見る
○吉川春子君 二枚目の資料に私は付けましたけれども、東京湾横断道路にかかわる百億を超える請負契約の一覧表、これは会社の方からこの資料を作っていただいて拝見したものです、いただいて私も見たんですけれども、これは請負者を見ますと、政治献金を自民党にこの間かなり多額に行っている企業が全...全文を見る
○吉川春子君 最後に。済みません。  私は、大臣が、総理大臣がどういうふうに御発言しているかは聞いて知っております。石原大臣の御見解を伺いたかったわけです。もちろん内閣は一体ですから、全く正反対の御意見を言うはずはないと思いますけれども、やっぱり大臣自身のお考えを聞きたかったの...全文を見る
05月23日第154回国会 参議院 内閣委員会 第12号
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○吉川春子君 前回、東京湾横断道路について質問いたしました。一、二問、その続きを質問いたします。  前回も指摘いたしましたが、東京湾横断道路が事前の交通量予測を大幅に下回りまして、現在通行料収入は管理費と借入金利子の合計の三分の一で、元本の支払いはとてもできない。返済必要額も三...全文を見る
○吉川春子君 それで、本来、こんなに大赤字が出て、元本の返済もままならない場合は、普通の会社だと、会社自身がその責任も分担するわけですよ。ところが、この法律を作る当初から、民間企業は膨大な資源、材料を提供する、そして大きなプロジェクト工事を請け負う。その後道路管理をするということ...全文を見る
○吉川春子君 中曽根民活の典型的な例がこの東京湾横断道路だったということは先日申し上げました。そして、三百億ずつ道路公団と地方自治体と民間の企業が出資をした。民間の企業は、ちょっと数が正確じゃないんですけれども、七、八十社で三百億と。そしてしかも、赤字が出たときは全く責任を取らな...全文を見る
○吉川春子君 国土交通省は大変幾つかのパターンについて試算をしているわけですけれども、三十年償還では新規建設をすべて凍結せざるを得ない、ほとんど凍結せざるを得ないということを、そちらからいただいた資料は示しているわけです。そして、小泉総理は、民営化して国費を投入せず、三十年償還と...全文を見る
○吉川春子君 さっきお示しいただきました数字は、十月の一日に総理が、償還期間を大幅に短縮して三十年以内として、国民に早期に開放する、国費を投入しない、こういう前提で国土交通省に試算を求めた、それが原則なんですね。しかしということで、例外的に五十年のものも求めたと思いますけれども、...全文を見る
○吉川春子君 何と言われようとも、国土交通省の試算で、五十年償還ということにすれば最大六割から七割投資ができるという数字も出ております。そして、今日はこのテーマには入りませんけれども、薄皮道路という方法もあるわけですよね。だから、道路族の有名な方が、これで完全に今までどおりできる...全文を見る
○吉川春子君 これはもう全然進歩がない答弁なんですけれども、一体何がネックになっているんでしょうか。国土交通省、いかがですか。
○吉川春子君 他の利用者の負担になるんだと、その理解を得なければならないと、このようにおっしゃいました。まず、その点について伺います。  他の利用者のどの程度の負担になるとはじいているんですか。
○吉川春子君 それによって全国の高速道路料金がどの程度跳ね返るんですか、跳ね上がるんですか。
○吉川春子君 道路利用者の御理解を得たいんだったらば、私は、プール制をやる前に本当に御理解得てもらいたいですよ、国民の。そういうことは何にも理解も得ないうちにずるずるとやってしまって、いざ障害者の社会参加の拡大のために割引制度を何とかしてほしいと、本当に障害者の皆さんにとってはさ...全文を見る
○吉川春子君 是非それをお願いしたいと思うんです。  私、大正時代の精神分裂症、今名前は変わりましたけれども、その権威であるお医者さんが、その精神分裂症患者について、この病を得たる不幸、そしてまた、この国に生まれた不幸を重ぬるものなりと、日本の精神障害者はそういう二重の苦しみを...全文を見る
○吉川春子君 是非、高速道路料金について踏み切っていただきたいと。民営化されちゃうと今度は、民間の企業ですから、もうもうけることしか頭にないんですよ。今のJRがそうです。JRだって民営化される前に要求出しておいて、民営化されたらもう全然やらないと。こういうことになるので、やっぱり...全文を見る
○吉川春子君 最後に、石原大臣に質問します。  まず、道路公団の高速道路料金の障害者割引については民営化する前に結論を出してもらいたいと。それから、JRが、今事業者の自主的な判断と言いましたけれども、この閣議決定を見直してもらいたい。これは閣議決定でそうなっているんですよね。そ...全文を見る
○吉川春子君 いや、非常に消極的で納得できないんですが、時間が来ましたので。引き続きまだ、延々とこの委員会続きますので。
06月04日第154回国会 参議院 内閣委員会 第13号
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○吉川春子君 三人の参考人の方からそれぞれ、身の引き締まるような御意見をいただきました。ありがとうございました。  まず、高木参考人にお伺いいたしますが、民営化の留意点として、所有権の論議を慎重にされるべきだというふうに言われました。事前のレジュメでもこの点について御指摘があっ...全文を見る
○吉川春子君 私は、膨大な予算をつぎ込んで道路を建設したわけで、民営化に伴って高速道路、有料道路を民間に移転するということはもう社会正義に反すると、こういう考えを持っておりますので、お伺いをいたしました。  五十嵐参考人にお伺いいたします。  国会がもう本当に関与していないな...全文を見る
○吉川春子君 もう一点、短くお答えいただきたいんですが、首都機能移転と高速道路建設について参考人はどのようにお考えでしょうか。
○吉川春子君 堤参考人にお伺いいたします。  先ほど、今回の民営化についてアクアラインと変わらない手法だと、こういう指摘をされました。それはどういうことでしょうか。
○吉川春子君 東京湾横断道路株式会社は、公団と民間と自治体ですか、三分の一ずつ出資という形ですけれども、実際には七十数社の大企業が入って、工事費も、さっき御指摘あったように、一兆円という計画を四割も増してもう大変なものを造って、その後、所有権を公団が買い取って、借金の責任はもう全...全文を見る
○吉川春子君 それから、堤参考人は雇用不安の問題について触れられました。  もう本当に、道路公団で八千人以上いるんですかね、全部四公団合わせると一万人以上の働く方々がおられるわけですけれども、国の政策判断でこれがなくなってしまうと。そういう中で、本当に雇用不安ということがあって...全文を見る
○吉川春子君 もう一問、堤参考人に伺いますが、端的に、国会に対して雇用との関係で御要望があればお聞かせいただきたいと思います。
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 共産党の吉川春子です。  衆参で道路四公団の民営化の内容について政府に質問いたしましても、新しくできる第三者委員会にゆだねるという答弁が繰り返されておりまして、中身がはっきりいたしません。私は民営化の基本的な考え方を伺いますので、責任ある答弁をお願いしたいと思いま...全文を見る
○吉川春子君 この首都高速あるいは阪神公団の民営化についても、この出資金とか借入金は戻ってくるんでしょうか。地方公共団体が負担をかぶってしまうということはありませんね。
○吉川春子君 現在のは分かっています。民営化後にどうなるかということを聞いております。大臣、これは地方公共団体に負担がかぶらないと、そういうことを明言できますか。
○吉川春子君 時間が余りありませんので、端的に伺います。  民営化後、地方公共団体についてこの出資金等の返還が必ず行われると、こういう保証があるんですか、ないんですか。イエスかノーかで。
○吉川春子君 要するに、地方公共団体がこの問題で負担をかぶるという可能性が否定できないわけですけれども、石原大臣、それでは、民営化に伴って万一地方公共団体の負担を増やす場合は、この地方公共団体についてどんな方法で同意を得るのですか。
○吉川春子君 そうなるともそうならないとも言えない、けれども両方の可能性があると。善意に考えまして、両方の可能性があると。そして、もし悪い方の可能性で、これが地方自治体が負担するというふうに、ある程度負担しなくてはならないとなったときには、当然、地方公共団体の同意は得るんでしょう...全文を見る
○吉川春子君 地方自治体の負担増があり得るということは、今の答弁ではっきりしたと思います。  それで、もう一問、石原大臣、伺いますが、午前中の参考人質問で、高木参考人が所有権について慎重に議論すべきだというふうに言われました。鉄道とは違うんだということもおっしゃいました。償還が...全文を見る
○吉川春子君 日本道路公団総裁、お見えいただきましたが、伺います。  道路四公団の中で経営が最もいいと言われているのが日本道路公団ですけれども、それでも二十七兆円の債務があって五十年後にすべて償還するという計画になっています。第二東名も、第二東名その他の高速道路も今建設中ですけ...全文を見る
○吉川春子君 約四割というふうになるんでしょうか。  そこで大臣、お伺いいたします。  石原大臣は、昨年秋、テレビ番組で、現在建設中の第二東名・名神高速道路について、これは十兆円ぐらい掛かる、これをやめれば地方の整備ができると指摘していました。日本道路公団民営化法案の提案者と...全文を見る
○吉川春子君 国土交通省にお伺いします。  第二東名・名神が単独で採算が取れるかどうかという問題です。  大石道路局長は、昨年の十一月二十七日の参議院国土交通委員会で、第二東名について、第三十二回国幹審の償還見通しを基に試算した概略の総収支見通しでは総支出が総収入を上回る見込...全文を見る
○吉川春子君 それでは、私の方から国土交通省からいただいた数字を読み上げますので、御確認ください。  前提条件、第二東名約六・六兆円。交通量、現東名七万八千台一日当たり、第二東名五万台、二〇二〇年時点の予測。収入、現東名二千七百億、平成十二年決算。第二東名、収入は交通量に比例す...全文を見る
○吉川春子君 要するに、プール制で全体として判断しているということは私も知っています。ただ、局長が去年そういうふうに御答弁されていますので、詳しい数字をいただきたいと申し上げましたらそちらからいただいた数字だと。それは間違いないと今、局長の御答弁でございました。  要するに、利...全文を見る
○吉川春子君 数字と見込んでいるというか、実態がそうなるというふうに確信をしておりますか。
○吉川春子君 交通量の予測については、また別途、国土交通省からその全体の予測の数字をいただいておりますけれども、予測を下回っているじゃないですか。これからますます、ぐんと下がるのか徐々にか分かりませんけれども、そうなっている。  問題は、その交通量が一・四倍に増える保証はない、...全文を見る
○吉川春子君 質問に答えてください。
○吉川春子君 必要なんだから造ってきて、今破綻状態に瀕しているんじゃないですか。ここで立ち止まってどうして考えないんですか。  長年にわたって道路審議会の委員であった小倉昌男さん、道路行政の転換を誤ったという記事を日経ビジネスの去年の九月十日号で私は見ました。この方は、七四年か...全文を見る
○吉川春子君 もう採算は取れないと結論が出ているじゃないですか、採算だけで言うんだったらば。  それで、私はもう一つ指摘したいと思いますけれども、今年の一月、「道路族巻き返し 高速道発注見送りを撤回」の報道を私は見ました。「日本道路公団は国費投入打ち切りを理由に高速道路建設工事...全文を見る
○吉川春子君 私は、ちょっと前なんですけれども、千葉県のかずさアカデミアパークでパーキンソン病の患者さんの全国大会が開かれて、アクアラインを通っていって、またあそこから帰ってきました。  難病の方たちは、厚生労働省の難病対策費の削減の下、五万人を切ったらその補助金が減らされるか...全文を見る
○吉川春子君 そうです。
○吉川春子君 そういう総務省からの、選挙部長からのお答えがありました。  そこで、前回も私は石原大臣にお伺いいたしまして、政治献金とゼネコン、大企業などの公共事業の関係について答弁をいただいたところです。私の調査では、主な工事請負企業四十五社の政治献金の合計は十四億八千万円強と...全文を見る
○吉川春子君 最後に、藤井道路公団総裁、どうですか、このゼネコンからの政治献金についてお考えがあればお聞かせください。
○吉川春子君 私は、ゼネコンあるいは大企業からの、受注企業からの政治献金がきちっと規制されれば無駄な公共事業はかなり減るんじゃないかと、こういう期待も持っております。  是非、少なくともこういう公共事業の受注企業からの政治献金がどの党に対してであれ規制されるということが、政治の...全文を見る
06月06日第154回国会 参議院 内閣委員会 第14号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  法案の質問に入る前に、一言いたします。  福田官房長官の非核三原則見直し発言は、核兵器の速やかな廃絶を求める世界の流れに被爆国の日本政府の首脳が逆流を持ち込もうとするもので、許し難い暴言です。我が党を始め野党四党は福田官房長官の罷免...全文を見る
○吉川春子君 償還三十年という提起が新鮮だったというふうに受け止めた人も多いと思います。  古賀道路調査会長は、五十年償還になったことで一年間で一兆円の投資ができる、今のペースで進められる、高速道路建設は今までどおり可能になったと、このように言い切っておられます。総理は、償還期...全文を見る
○吉川春子君 どの道路を造るか造らないかというのは結局最終的には政府が決めるわけですけれども、総理、私は、第二東名・名神高速道路は凍結して見直すべきではないか、このように思うのです。  国土交通省の試算によりますと、第二東名は、二十年後の交通量が現在の一・四倍に増える、利率は三...全文を見る
○吉川春子君 個別の道路の建設をするかどうかについて、委員会が決めるんじゃないでしょう、政府が決めるんでしょう。そういうときにそういうことを考えるべきではないかというふうに申し上げています。  九八年の三月に、閣議決定で全国総合開発計画、いわゆる五全総ができました。「二十一世紀...全文を見る
○吉川春子君 総理、お伺いいたしますけれども、こういうもう本当に美辞麗句でちりばめて、日本列島至るところで公共事業、大型プロジェクトをせよと、こういう提案になっているんですけれども、財政的な裏付けについては一言も書いていない。これは全く無責任ではないでしょうか。そして、ここに載っ...全文を見る
○吉川春子君 少なくとも、ここに載っております六つの海を渡る長大橋というんですか、大きな橋、こういうプロジェクト、今調査費が付いて調査されておりますけれども、こういうものについては少なくとも全部棚上げすべきだと思いますけれども、この点について総理のお考えはいかがでしょうか。
○吉川春子君 個別の問題で伺いますけれども、この六つの中に東京湾口道路というのがあります。総理の地元から千葉の富津市に、アクアラインのもう一本外側に大きな橋を架けるという、こういう計画でございますけれども、これは神奈川県横須賀市と千葉県富津市を結ぶ東京湾口道路、これには巨大な建設...全文を見る
○吉川春子君 この東京湾口道路を含めて六つの長大橋の調査を既に九四年から調査費を付けて延々と続けてきております。  例えば、この湾口道路についてどれぐらいの費用が掛かりどれぐらいの採算があるのか、交通量がどうなのか、こういう調査がされているでしょうか。具体的に示していただきたい...全文を見る
○吉川春子君 毎年毎年五億ぐらいの調査費を付けて、交通量とかそれから幾らお金が掛かるのかと、そういうことを全く調査していないんですか。技術的な可能性だけ、どうやったら建設できるか、安く建設できるかということも含むかもしれませんが、そういうことだけ検討して、これを造ればどれぐらいの...全文を見る
○吉川春子君 総理、ここに載っているものについてはすべて工事が具体化して進んでいるわけですよね。だから、私は東京湾口道路についてもその具体化を恐れるわけです。今アクアラインが、もう一本東京湾の内側に橋が架かりまして、御承知のように当初の通行量の三分の一以下、そして採算の見通しが全...全文を見る
○吉川春子君 もう時間がなくなりました。最後、申し上げます。  あのそばに観音崎灯台というのがあって、子供のころ遠足に行ったことがあるんですけれども、あそこに橋が架かるなどということはもう本当に論外だと私は思うんです。アクアラインの例もあります。そのアクアラインの轍を踏まないた...全文を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、道路関係四公団民営化推進委員会設置法案に対する反対討論を行います。  第一の反対の理由は、この法案には採算性もない無駄な高速道路造りをやめさせる保証がないことです。債務の償還期限を五十年とし、必要性もはっきりしない高速道路を造り続けてい...全文を見る
07月16日第154回国会 参議院 内閣委員会 第15号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  私は、靖国神社問題について伺います。  小泉総理は四月二十六日の本会議で、宗教的色彩の極めて濃い春の例大祭に事寄せて靖国神社を参拝した問題を質問した際に、私への答弁で、自分は靖国神社が軍国主義と侵略戦争のシンボルとは思っていない、靖...全文を見る
○吉川春子君 靖国神社が、軍国主義あるいは侵略戦争、侵略という言葉は嫌なのかもしれませんが、あの戦争のために利用したと、利用されたということは、政府は認めませんか。もう一度確認します。
○吉川春子君 軍国主義と侵略戦争推進のために利用したと、侵略戦争じゃなくてもいいです、戦争のために利用したという事実ですね、靖国神社を。そういうことも政府は認めませんか。
○吉川春子君 官房長官自身はどうお考えですか。
○吉川春子君 肯定されたのか否定されたのか、ちょっと私の日本語の能力では、今、理解に苦しむ答弁でした。  昭和六十年の藤波官房長官に提出された閣僚の靖国神社参拝に関する懇談会の報告でさえ、「靖国神社がたとえ戦前の一時期にせよ、軍国主義の立場から利用されていたことは事実である」と...全文を見る
○吉川春子君 ちゃんと通告してありますよね。
○吉川春子君 書いてありますよ。ちゃんと読んでください、長いなんて言わないで。利用されていたことは事実であると書いてあるじゃありませんか。これ、私の言葉じゃないんです。
○吉川春子君 利用されていたという事実は官房長官としてもお認めになったので、次の質問に行きますが。  小泉総理は、この答弁の中で、国家のために、心ならずも家族を残し、命を犠牲にしなければならなかった方々に対し、衷心から追悼を行うために参拝したものであるとおっしゃいました。靖国神...全文を見る
○吉川春子君 戊辰戦争以来の方が祭られているというふうに聞いておりますので、私は、そこまでは今日はちょっと時間がないのでさかのぼりませんが、少なくとも、太平洋戦争、日中戦争、そういうときに、靖国神社の合祀ということをこれから伺いますけれども、そういう性格のものであるわけなんですね...全文を見る
○吉川春子君 合祀はこれから聞きます。この時間の中でこれから伺いますけれども、そういう形で国民の死にランクを付けて、そしてそういう死に方は立派なんだと、そういう形で行われている神社を参拝するということは、やはりこれは日本国憲法の理念とは相入れないものであろうというふうに私は指摘を...全文を見る
○吉川春子君 その合祀事務に協力してくださいという通達を政府は出しているわけですが、その法的根拠、合祀事務に協力するという法的根拠は何ですか。
○吉川春子君 合祀事務にどういう形で協力してきたんでしょうか。靖国神社の合祀名簿の参考に資するために名簿を作成するわけですね。ちょっと簡単に、どういう、何というんですか、プロセスで合祀事務の協力をするのか、御説明をいただきたいと思います。
○吉川春子君 合祀が決定された後の手続、どうなっていますか。もう簡単でいいです。
○吉川春子君 政府がこのようにして協力した数、これはどれぐらいに上っているんでしょうか。そして、そのうち台湾、朝鮮関係はそれぞれ何人になっていますか。
○吉川春子君 今答弁の中でも言われましたように、祭神名票とおっしゃったんですね。祭というのは祭る、神というのは神、名票、そういうものに詳しく書き込んで協力をしてきたその数が百十万柱ぐらいはあるのではないかと、こういう答弁があったわけですけれども、その合祀事務にこういう形で協力して...全文を見る
○吉川春子君 さっき合祀という定義を言っていただきましたけれども、これは靖国神社の宗教行為の中核を成すもので、おっしゃるように宗教行為ですよね。合祀そのものを政府がやってきたと私は言っていないですよ。合祀に協力してくださいと政府が通達を出して合祀に協力をしたと、この合祀ということ...全文を見る
○吉川春子君 その遺族援護事務という、遺族の援護というふうにおっしゃったんですけれども、これは後でちょっと伺おうかと思っていたんですけれども、その祭神名票に書き込まれた内容が実に微に入り細にわたっている。祭神名票若しくはその後、戦没者身分等調査票になったんですけれども、氏名、生年...全文を見る
○吉川春子君 もうあちこち答弁が飛びますね。  そうじゃなくて、私が言っているのは、靖国神社の宗教行為に事実的に協力してきたでしょうと言っているんですよ。協力してこないというんだったらば中止する必要もなかったわけでしょう。その後、中止したんでしょう、この通達を。大臣もこれは憲法...全文を見る
○吉川春子君 官房長官、お伺いいたします。  要するに、政府は靖国神社の合祀に必要な詳細なデータを集めて、都道府県若しくは政府が組織を挙げて集めて、そして合祀の後の通知も、全部の遺族に政府の方が合祀されましたという通知を発してこういうことをやってきたわけですね。そういうことは今...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと幾つかのことを分けて伺いたいと思うんですけれども、プライバシーの問題はちょっと後にします。  そして、遺族援護のためにやったと言うんですけれども、遺族はほとんど知らされていなかったわけですね。こういう詳しい調査票が靖国神社に百万以上の名簿として提供されたと...全文を見る
○吉川春子君 さっきも言いましたように、政府が名簿を出しても、これは、本当にお国のために死んだかどうかの判断は靖国神社がするんですよ。だから、政府の出した名簿が全部合祀されたということはないわけなんです。そのセレクトは靖国神社がやると、それは私も繰り返し言っています。  それと...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、宗教行為に対する協力ではなかったと。それは、そういうことであれば、今でもやろうと思えばできるということになるんですか。
○吉川春子君 八五年ですかの社会党の野田哲さんの質問に答えて当時の大臣は、これは憲法に違反する行為であったおそれがあるという答弁もしているわけでございまして、それを今、官房長官が覆されたのかどうかその辺は明確ではありませんが、これは非常に憲法に抵触するおそれもあるので、政府は今は...全文を見る
○吉川春子君 官房長官、伺いますけれども、そういう協力をしてきたわけですね、政府は。そのことによって、今自分の、あるいは遺族の思想、信条とは違う形になっている、それを取り消したい、でも取り消せないと、こういう苦痛を味わっている方々がいるとすれば、そういうことに政府は原因を与えたわ...全文を見る
○吉川春子君 もうそういう答弁だと、本当に政府は、過去、自分たちがやってきた行為について反省をしてないということで許し難いと思うんですが、官房長官、もう一点。  合祀名簿作成で、個人の情報提供を本人に了解もなくたくさんしていると、そういう問題について、これは正しいやり方だったと...全文を見る
○吉川春子君 違います。情報提供についてです。合祀じゃないんです。情報提供したということについて。  じゃ、もう一度。  情報提供をしたということに対して、プライバシーの侵害に今日の場合では当たるような趣旨を今厚生労働省は言いましたけれども、官房長官としても、これぐらい詳しい...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、戸籍というのは住所、氏名ぐらいですよね。ところが、さっき言いましたように、祭神名票というのは実に細かい、たくさんの情報を用紙に記入して行ってきたわけなんですけれども、戸籍とそれから祭神名票に書かれた情報の量と、これはもうほぼ等しいものだと、戸籍とか住民...全文を見る
○吉川春子君 内容について何ですって。同じに考える。
○吉川春子君 どういう相違があるんですか。イコールでいい、それだけ詳しい情報を提供しても本人が同意しなくてもいいと、そういうことなんですか。
○吉川春子君 官房長官、戸籍と祭神名票の中身とを同じように考えて情報を提供したということでよろしいんですか。同じ水準で考えられますか、情報の量が全く違うんですよ。
○吉川春子君 もうこの問題については裁判にもなっておりますので、なかなか答弁がしにくい、善意に思えばそういう面はあるかもしれませんけれども、全く無反省ですね、今の小泉内閣は。信教の自由とか内心の自由とか、そういうものに対して土足で踏み込んでいるのに、そういうものに対してかけらもな...全文を見る
○吉川春子君 雇用及び職業についての差別待遇に関する条約、ILO百十一号条約についてですが、この条約の批准の見通しについてお伺いいたします。外務省ですかね。
○吉川春子君 もう全くこれは答えていないのも同じですね。これはもう先進国の中では日本とアメリカしか未批准国はなくて、ほかはもう、多くの国が批准している条約についてまだ見通しも立たないというようなことでは全く世界の物笑いと、私はあえてそのことを強く指摘しておきたいと思います。  ...全文を見る
○吉川春子君 その裁判官の自由心証といいますか、そういうものに影響を与えるんじゃないかということなんですけれども、裁判官は判決を下すときに、国連の条約とか国連の動き、国際的な動向とか、そういうものを十分に判決の中に取り入れるような形で判決を下していると思うんですね。今正に女性の問...全文を見る
○吉川春子君 要するに、日本は、ILO条約の批准でも、重要なILO条約をなかなか批准しないわけですよ。だから、個人通報制度だから対象になるのは個々のことであっても、例えば間接差別とか例えば同一価値労働とか、そういう問題について国内法で必ずしも消化されているとは言えない。だから、い...全文を見る
○吉川春子君 官房長官、情報公開の点についてどうですか。条約批准に向けてこうやっているという情報公開をもっと国民にしていただきたい。その点、最後一言だけお願いしたいんですが。
○吉川春子君 終わります。
07月17日第154回国会 参議院 憲法調査会 第9号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  お二人の参考人の方々に心からお礼を申し上げます。そして、私は、いろんな政府が出してくる法案の自分の賛否を決める基準としても日弁連の見解を大変参考にさせていただいておりまして、複雑ないろんな問題が多いわけですけれども、そういうときに日弁...全文を見る
○吉川春子君 もう一問、村越参考人にお伺いいたしますけれども、資料でも配付されました国連経済的・社会的・文化的権利に関する委員会の最終見解、日本に対して二十九項目、懸念と勧告が行われておりまして、この内容は非常に日本の人権を守る上で貴重な見解だと思うんですが。  その中で、個人...全文を見る
○吉川春子君 岡部参考人にお伺いいたします。  冤罪事件にも大分日弁連が取り組まれまして、実際に冤罪を晴らすという成果も上げられまして、これは人権を救済する上で大変貴重なすばらしい活動であったと思います。  ところが、冤罪事件というのはもうそれにもかかわらずひっきりなしに起こ...全文を見る
○吉川春子君 岡部参考人です。
○吉川春子君 もうあと少しの時間ですので、お二人に一言ずつ伺いたいと思います。  憲法二十四条は大変すばらしい規定だというお話がありまして、私もそう思うんですが、この憲法二十四条と、しかし実際上、民法には家父長制の名残の規定が幾つかあるんですが、今国会でも水面下で大分問題になっ...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。  終わります。
07月23日第154回国会 参議院 内閣委員会 第17号
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○吉川春子君 どの程度そういうことが行われたかという御質問に対して答えるとすれば、それは数限りなく、想像を絶する回数そういうことが行われたというふうに私は答弁します。
○吉川春子君 まず、速やかという点で言えば、是非この国会でこの法案を成立させていただきたいということです。  それから、いかなる形で、どのような場でという点でございますが、名誉回復の措置として、政府が責任を認めて、心からなる謝罪を私たちは行うということをこの法案に決めております...全文を見る
○吉川春子君 まず、私の方から提案者の共通認識と共産党の立場を申し上げます。  政府は、道義的な責任を果たすとして、一九九五年七月に民間団体である女性のためのアジア平和基金、アジア女性基金を設立して、総理大臣のおわびの手紙と国民の募金による償い金の支給で事態を収拾しようとしてき...全文を見る
○吉川春子君 まず明らかなことは、慰安婦制度は、国家が直接計画し、実行し、維持した戦時性暴力で、そのような例はほかに近年ほとんどないということです。世界的非難の的となった旧ユーゴの女性に対する暴力も、国家自身が性暴力の制度を作ったのではなく、民族浄化政策の中で軍や民兵が性暴力を犯...全文を見る
○吉川春子君 アジア女性基金の評価について、先ほど森田議員の質問でもお答えしましたが、ダブらないように簡潔にまず申し上げたいと思うんですけれども、政府は、サンフランシスコ条約や二国間条約で解決済みということで、自らの法的な責任を認めておらず、謝罪も名誉回復も行わないと、こういう姿...全文を見る
○吉川春子君 本法律案は、元慰安婦の皆さんの名誉回復等の措置を国の責任において行おうとするものであり、民間から資金を集めて元慰安婦の方に償い金を支払うアジア女性平和基金とは全く異なるものです。  アジア女性基金は、こういう国民からのカンパ、そしてODAの政府資金による医療・福祉...全文を見る
○吉川春子君 アジア女性基金の償い金は全額国民のカンパによるものであり、政府の補償とは性格は違いますが、既にアジア女性基金の償い金を受給した被害者については、本法による補償金との二重の受給にならないように調整するものといたします。  また、アジア女性基金の福祉支援事業は、政府の...全文を見る
○吉川春子君 まず、国連人権委員会は、日本政府に対してクマラスワミ特別報告者のその報告を是認しました。これは従軍慰安婦への個人補償を行うというものです。続いて、マクドゥーガル特別報告者は、それに加えて、実行行為者の訴追と後世に受け継ぐための教育等を求める意見をかなり詳細に求め、こ...全文を見る
○吉川春子君 はい、十分こたえられると考えております。  この法案が被害者あるいは関係諸国から熱い期待と支持を受けています。まず、理由は次のとおりなんですが、裁判を行ってもすべての事案が今敗訴しています。従軍慰安婦関係の裁判はすべて敗訴しております。法律がない限り、補償も謝罪も...全文を見る
○吉川春子君 政府において講じる戦時性的被害者問題の解決を促進するための施策と、政府が行ういまだ判明していない戦時における性的強制の被害の実態調査について、透明性を確保するということです。  そのチェックを通じて民主的なコントロールを及ぼすことが必要でありますから、基本方針は作...全文を見る
○吉川春子君 まず、被害者の名誉回復がこの問題の焦点です。被害者は、戦争のときに傷付いただけではなくて、その後、商行為だったとか金のためになったとか言われて、今なおトラウマに苦しんでいます。これをいやすために日本政府が取れることは心からの謝罪です。今なおPTSDで、トラウマの後遺...全文を見る
○吉川春子君 公式にはどこでも把握されておりません。正確に知ることは極めて困難だと思います。問題は、どれだけの被害者が名のり出るかであり、これを本法案十条で設置されている促進会議で調査することになります。  アジア女性基金によれば、償い金を受け取った元慰安婦は三か国、台湾、韓国...全文を見る
○吉川春子君 法律で額は決めていないで、執行者に任せています。  今、御指摘のように、促進会議で具体的に検討して措置が取られると思いますが、参考までに申し上げれば、具体的には、被害者が大変高齢に達していることから、年金の形ではなくて一時金の支給を考えております。また、その場合、...全文を見る
○吉川春子君 黒岩委員の御指摘のように私たちも考えております。  いわゆる戦後処理問題の中で特に慰安婦問題が大きな注目と関心を集めたのは、日本が侵略戦争のときに犯した国家犯罪ということと、それに加えて、その後の女性の地位向上とともに人権意識が高まり、女性への暴力撤廃の国際世論が...全文を見る
07月31日第154回国会 参議院 本会議 第43号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、小泉内閣総理大臣に対する問責決議案に賛成の討論を行います。(拍手)  小泉内閣が発足して一年三か月がたちました。この間、小泉内閣は、腐敗政治を野放しにし、経済破綻をもたらし、失業者と不安定雇用を激増させ、医療を受ける権利を奪うなど、国民...全文を見る
10月30日第155回国会 参議院 憲法調査会 第2号
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○吉川春子君 日本共産党、吉川春子です。私は、四点について御報告いたします。  まず、参議院議員として興味深かったのは、二院制に対する評価と改革についてです。  両院が対等な権限を持つイタリーでは、現在、上院改革の憲法改正の審議が行われており、フランス、ベルギーでは上院の権限...全文を見る
○吉川春子君 私も同様の質問をしまして、ベルギーでは、アルツ仲裁院院長が、四件に一件は違憲と判断されていると答えました。そして、例えばサッカーのフーリガンを逮捕する法律、具体的には、直ちに逮捕し直ちに裁判するという内容の法律は、弁護権侵害、十分に弁護する権利を認められないとして取...全文を見る
○吉川春子君 会長、済みません。答弁漏れしました。
○吉川春子君 ああそうですか。はい、分かりました。
○吉川春子君 その点について明確に質問したわけではないのですが、イタリアの憲法の基本理念はファシズムに反対するということが貫かれておりまして、憲法改正のいろいろな議論がなされてきましたけれども、基本理念に触れる部分については話としては伺いませんでしたので、日本国憲法の戦争放棄をど...全文を見る
○吉川春子君 まず最初、主権についてなんですけれども、例えば日本ですと、批准した条約の個人通報制度を更に批准するときに、これは主権の制限になるから批准しないんだという、こういう拒否的な回答が政府筋から来るんですが、私、今回、EUとかCEとか見て、やっぱりお互いに主権を、何というん...全文を見る
11月05日第155回国会 参議院 内閣委員会 第2号
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○吉川春子君 まず最初に、戦後処理問題で、その対応について伺います。  昨年の八月三十一日に国連人権規約委員会は、日本が締約国として提出した報告書に対して六十三項目の最終所見を発表しました。  従軍慰安婦については、まず二十六パラグラフで、戦時中の従軍慰安婦に対して主に民間資...全文を見る
○吉川春子君 私、政府の対応についてはよく分かっておりますので、繰り返していただく必要は以後ありません。  それで、国連は、このアジア女性基金については当該女性たちが納得していない、もっと納得できるような措置を取りなさいという勧告を政府に出しました。これについて政府はどういう態...全文を見る
○吉川春子君 そこはいいです。だから、どういう対応を取られたのかということを聞かせてください。
○吉川春子君 国連は、アジア女性基金の提供した賠償を女性たちが納得できないと言っているからもっと納得できる措置をしなさいと言っているんですよね。その点について、全く国連の人権規約委員会の勧告を無視するつもりですか、そうすると。
○吉川春子君 納得できる措置と認めている人がゼロというふうに私は言っていないんですね。多くの女性が納得していないと、国連もこう言っているわけですが、それではアジア女性基金の基金を慰安婦として申告した方々の中で何人が受け取ったんですか。
○吉川春子君 制度の説明はいいですから、私もう熟知しているんですよ。時間の関係で私の質問に端的に答えていただきたいと思います。  二百八十五人が受け取ったという数字を政府は発表しましたけれども、何人の慰安婦の方が申請されて、二百八十五人というのはその中の数字ですよね、だから母数...全文を見る
○吉川春子君 多くの方々から喜ばれたとかなんとかと言っているんだけれども、二百八十五人という数字が、二百八十五人のうちの二百八十五人というのだったらばまあパーフェクトですけれども、何人を母数にしているのかというその数字をおっしゃらないと、多くの方に喜ばれているとかお礼の手紙を受け...全文を見る
○吉川春子君 オランダについて具体的に伺いますが、オランダは成功裏にこのアジア女性基金が終了したと言っていますね。その成功裏という意味はどういう意味ですか。
○吉川春子君 どこが成功裏なのですかと私は聞いたんですけれども。私に提出したペーパーにはそうなっていますね。ほかは成功裏にという言葉はないんですが、オランダのところだけ成功裏に終了したと言っているんですが、成功裏という意味はどういう意味ですか。簡単にお願いします。
○吉川春子君 私はこの夏オランダに行きまして、日本政府に捕虜虐待とか収容所、慰安婦などの賠償裁判を行っております対日道義請求財団の皆さんと会いました。日本がインドネシアを占領したときにインドネシアはオランダの植民地だったんですね。二、三百人の女性を慰安婦にしたわけなんです。この財...全文を見る
○吉川春子君 二〇〇〇年の七月から八月十八日に国連人権小委員会の五十二会期で、マクドゥーガル最終報告へのアップデート、情報更新という中で次のように指摘されています。  いわゆる慰安婦に対して犯されたじゅうりん行為は大部分が救済されないままだと。被害者への補償はなされていない。公...全文を見る
○吉川春子君 請求権の問題はまた別にやりたいと思うんですけれども、要するに、このサンフランシスコ条約を締結した時点で日本も慰安婦に対して法的責任を認めて、しかしそれは放棄よという形になったんですか。法的責任をこの時点で日本は認めたというふうに理解していいんですか。
○吉川春子君 そうすると、従軍慰安婦についての具体的な法的責任はサンフランシスコ条約でも決着はしているというものの、具体的には法的責任を明確には認めていないと、こういうことですね。
○吉川春子君 請求権の問題は時間が掛かるので、この次じっくりやります。請求権に逃げないで。  法的責任をだから政府はどうも認めて、この時点で慰安婦についての法的責任を認めていないらしいということを私は今の答弁から分かったんですけれども、官房長官、慰安婦の方々は謝罪を強く求めてい...全文を見る
○吉川春子君 償い金を渡すときに手紙を渡していると、それは償い金を受け取った人たちだけでしょう。償い金を受け取らない人が何人いるのかということをもう絶対拒否して答弁しないんですけれども、受け取った人には百歩譲ってお手紙が渡っているけれども、二百八十五人だけですよね。インドネシアに...全文を見る
○吉川春子君 官房長官、少なくとも慰安婦で苦しんでいる方々に政府が責任を持って謝罪するということはできるはずですよね。そして、何人が認定されているか分からないとおっしゃったけれども、実際に日本にもたくさんの慰安婦の方がお見えになるわけですよ。総理にも会いたい、官房長官にも会いたい...全文を見る
○吉川春子君 村山談話は、オランダ語とかあるいはインドネシア語とかフィリピン語とか韓国語、中国語その他、慰安婦がいる十数か国の言葉に翻訳されて、その慰安婦が望めば届くような形をされたんですか。そういうことしていないでしょう。ただ日本の新聞で発表しただけでしょう。その人たちはもしか...全文を見る
○吉川春子君 私が何で、補償もずっと今まで質問してきましたけれども、謝罪の問題に今日はこだわるかというと、もう心の傷が治らないわけですよ。ずっともう何十年も苦しみ続けているんです。その人たちに対してサンフランシスコ条約で決着済みだでは、とても日本の立場は伝わらないと思うんです。 ...全文を見る
○吉川春子君 議長とか参議院の自民党の国対とかの代表者にはお目に掛かりました。政府は全然会っていないんですよね。
○吉川春子君 いやいや、これまでの話なんで、今後会うということであればそれはいいんですけれども。  それで、官房長官、私は国連の、このアジア女性基金では解決していないと、だから遅くなり過ぎないうちに何らかの手を打ちなさいと国連が日本政府に勧告をしているわけですよね、勧告を、去年...全文を見る
○吉川春子君 この後もう一つ質問があるものですから、私は引き続きやりたいと思うんですけれども、この国連の勧告についてどういう対応をするのかということをこの次の委員会でしっかりと答弁をいただきたいと、そのことを申し上げまして、総合デフレ対策に移りたいと思います。  竹中大臣にお伺...全文を見る
○吉川春子君 セーフティーネットについてはこの後伺いたいと思うんですけれども、今まで不良債権の処理をどんどんやってきて、そして景気がますます悪くなって、失業率も高いところでとどまっていると、こういうことだと思います。  そしてまた、再生もあるというお話でしたけれども、私が伺いま...全文を見る
○吉川春子君 そうであっても、具体的にどれだけ企業倒産が増えるのか、あるいは失業者が増えるのかということの試算はどうしてもしないと対策が講じられないのではありませんか。  平成十三年の六月二十八日付けの「不良債権の処理とその影響について」におきましては、不良債権の最終処理を強力...全文を見る
○吉川春子君 この内閣の試算は、破綻先以下の不良債権処理だけで、貸し渋り、貸しはがし、リストラ圧力などは考慮されていませんけれども、これはなぜですか。こういうことも計算に入れないと、倒産や離職者の数が正確には把握できないんじゃありませんか。
○吉川春子君 貸しはがし、貸し渋り等、これを全然推計から抜いた数字というのは非常に無意味だと思うんですね。  民間のシンクタンクが試算をしておりますけれども、日本総合研究所では、大手銀行で最大九十・三兆円の貸しはがし、三百三十二万人の新たな失業者、国内総生産六・四%押し下げると...全文を見る
○吉川春子君 そういう数字を政府は今回はつかもうとしない。そして、民間のシンクタンクの試算については銀行が自分を有利にするための数値だというような今おっしゃり方でしたけれども、それは私は国民の立場からすると非常に無責任に聞こえると思うんです。本当に、これで失業、倒産に追い込まれる...全文を見る
○吉川春子君 私は、民間の雇用創出だけではなくて、政府自身、あるいは地方自治体も含めて、雇用創出を抜本的にする手だてを行う、そこに予算も投入する、そういうことを真剣に考えていただきたい、そのことをひとつ要望をしておきたいと思います。  それから、失業給付の受給期間の延長について...全文を見る
○吉川春子君 先ほど来、二度、通告を受けていないという御答弁でしたけれども、変ですね。私は、セーフティーネットについてきちっと質問するという通告は金曜日の段階ですけれども出しておりますので、何かのお間違いではないでしょうか。  それで、続けて伺いますけれども、先進資本主義諸国は...全文を見る
○吉川春子君 時間なので、終わります。
11月11日第155回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第1号
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○吉川春子君 関連して。関連というのは、DVがテーマなのでちょっと関連して。  皆さん本当に御苦労さまでした。調査の御報告も伺いまして、とても参考になったなと思います。  それで、会長報告の中に、ドメスティック・バイオレンスでアメリカでは四百万人の女性が犠牲になっておって、年...全文を見る
○吉川春子君 はい、分かりました。よろしくお願いいたします。
○吉川春子君 私も、ちょっとそれをすごく問題意識として、報告をお聞きしながら思ったんですけれども、今後の私たちのバリアフリーのテーマの中で是非深めていった方がいいかなと思いますが、障害を持つ子どもと持たない子どもを、特に障害児を持つ親としては同じところで学ばせてほしいという希望を...全文を見る
11月12日第155回国会 参議院 内閣委員会 第3号
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○吉川春子君 前回の委員会で慰安婦問題を質問しましたけれども、官房長官は、この問題は極めて困難だと、アジア女性基金ですべて解決されたものでないこともよく分かっていると答弁されました。問題解決に向けてどうすればいいのか、何とか解決したいと私は熱望しておりますが、政府の考えを伺ってい...全文を見る
○吉川春子君 ILOの専門家委員会が、日本は一九三二年に批准している強制労働条約に違反していると、これを繰り返し意見として述べております。この問題について大変重要ではないかということを私は申し上げたわけですけれども、政府としては、当時、日本が批准していた条約に、慰安婦の一連の行為...全文を見る
○吉川春子君 そういう問題を踏まえて、ILOは条約違反ですよという意見を言ったのは五、六十年前じゃないんですよね、もうごく一、二年前。もうずっとそういう考えで来ているんですけれども。  この条約において強制労働というのは、ある者が処罰の脅威の下に強要され、かつ右の者が任意に申し...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、日本はこの十二年間、これについて判断もしてこなかったし、これからも判断するつもりがないと。ILOが何遍強制労働条約違反だと指摘しても知らぬ存ぜぬで、そんな答弁でのらりくらりと国際舞台を泳いで渡ろうと、そういうことですか。
○吉川春子君 もうそんな答弁、何遍も聞いているんですよ。  でも、ILOはその提供された資料に基づいて判断を下しているんです。だから、日本政府がそうじゃないというんだったらば、また日本も膨大な資料を持っているわけですから、国民に発表しない情報だって持っているわけだから、それを使...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、日本は総会で何か責められない限りは、もうこれは資料の散逸等を理由に違反するのかしないのかもどっちも判断をしないと、こういう姿勢ですか。これは政治的な問題ですので、官房長官。これは何遍も突き付けられていて、日本は、じゃそうじゃないんだとか、いやそうですとか...全文を見る
○吉川春子君 二十九号条約違反だと突き付けられているわけですよ。それから逃げているんですよ。逃げないでください。受け入れるのか拒否するのか、それはやっぱり日本としてはっきりしなきゃならないと思いますよ。  続けてもう一つ伺いますけれども、個人の請求権の問題もILOで議題になって...全文を見る
○吉川春子君 それで、九一年か二年当時の柳井条約局長だったと思うんですけれども、個人請求権は消滅しないけれども、これは外交保護権なき請求権だということをおっしゃっていますが、この外交保護権なき個人請求権という意味はどういうことですか。
○吉川春子君 簡単でいいです。
○吉川春子君 要するに、個人が請求権を持っているから裁判を起こす、そして裁判を継続する、それについては何ら問題はないということですね。イエスだけでいいですから。
○吉川春子君 だから、その救済されないという意味が、裁判で救済されないという意味じゃなくて、相手国の政府が代わって救済を求めることができないという意味だということは、私の方からかいつまんでそういうことですねということで先へ進みますけれども、官房長官、ILOはアジア女性基金では慰安...全文を見る
○吉川春子君 ILOのオブザベーションについては拒否すると、その点について、ということですね。これはしかし大変重要な答弁だと思うんですけれども、そういう、今これからILO専門家会議が開かれようとしていますけれども、そういうところで、アジア女性基金以外の方法は考えていないと、そうい...全文を見る
○吉川春子君 官房長官、ILOはそういうことを言える機関じゃないと、このようにおっしゃいました。それでは、国連社会権委員会におきまして、日本に対して、内容はほぼILOと同様の文言だと思いますけれども、勧告を出しております。そして、国連社会権規約委員会、A規約委員会は、アジア女性基...全文を見る
○吉川春子君 私たち野党、つまり共産党、民主党、社民党は、戦時性的被害者問題解決法案を提案して、この慰安婦問題を解決する道筋を示しました。そして、私は意外だったんですけれども、被害者や被害者を支援するNGOだけではなくて、この被害者の存在する各国政府もこの私たちの法案について非常...全文を見る
○吉川春子君 官房長官、お時間だそうですので私はもうこれで終わりますけれども、インドネシアとかはまだ続けているという言い訳がまだ成り立ち得ますけれども、韓国、台湾、フィリピン、オランダは終わったと。ここの慰安婦の皆さんたちが納得していない、その点について何とかしなさいという、そう...全文を見る
○吉川春子君 もうお約束のお時間ですので。  私は、やっぱり今、イラクへの攻撃問題とかあるいはテロ問題とか、国連を中心に国際協調の下で解決するという機運もかなり強くあるというふうに考えておりまして、やっぱり慰安婦問題も日本に突き刺さったとげなんですね。これをあいまいにしてはやっ...全文を見る
○吉川春子君 先ほど私が申し上げました認識についてはいかがですか。
○吉川春子君 別に違うことをおっしゃっているんじゃないなというふうに受け止めまして、設置の目的に沿った会議の内容、運営になっているかどうかということを伺います。  警察の不祥事、警察官の非行問題は社会的にも大変問題になり、住民の関心も高いわけですが、警察署協議会においてこういう...全文を見る
○吉川春子君 私がこの質問をするに先立って受けましたレクによれば、余りそういう問題は取り上げられていないというふうにちょっとレクで受けたんですけれども、それが間違っていたのかもしれませんね。  日弁連の各県警へのアンケートによれば、警察署協議会の議題、議事内容、委員からの意見は...全文を見る
○吉川春子君 警察署協議会設置の経過、そういうところから見ても、今私が申し上げましたようなことをきちっと議論をすべきだと思うんです。そして、業務資料も提出されているということですので、その方向を是非もっときちっと強めて、そういうことも、警察官のいろいろな不祥事とかそういう問題もき...全文を見る
○吉川春子君 その公正な委員の人選ということは非常に重要な問題ですね。  それで、住民の多様な意見が公正に反映されるものでなくてはならないんですが、そういう担保があるのかどうかという問題です。  警察庁の警察署協議会の設置及び運営に関するガイドラインでは、公安委員会が委員を委...全文を見る
○吉川春子君 だから、推薦も受けるんだけれども、今は推薦よりもかなり警察署自身が団体の推薦ではなくて選任しているという事例が多いので、その点は非常に問題を残しているのではないかと思うんです。  それで、先ほど御報告いただきました協議会メンバーなんですけれども、地域防犯活動団体関...全文を見る
○吉川春子君 私の質問に答えていただきたいのですが、私は御用団体だなどと申し上げておりません。この方たちは日常的に当然警察に協力してこういう活動をしているわけなんです。  警察署協議会というのは、さっきも言いましたように、いろいろな地域の要望を聞くという側面と、警察の不祥事とか...全文を見る
○吉川春子君 のっとってやっているとお考えかもしれませんけれども、やっぱりそういう、この警察署協議会をうまく機能させるかどうかという一つのメルクマールといいますか、やっぱり公正な人々によって行われているかどうか、そして警察に言いにくいこともきちっと言えるようなそういう人たちをちゃ...全文を見る
○吉川春子君 時間ですので、終わります。
11月13日第155回国会 参議院 憲法調査会 第3号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。今日はお二人の参考人の先生方、本当に貴重な御意見ありがとうございます。  まず、西谷先生にお伺いいたします。  憲法二十五条がすべての国民に健康で文化的な最低限度の生活を保障した。この規定は、第九条の規定と相まって戦後の日本の発展を支え...全文を見る
○吉川春子君 それでは戸波参考人、お願いします。
○吉川春子君 ありがとうございました。  十八世紀的なレッセフェールというか、自由権に加えて、二十世紀は生存権の規定が設けられたというお話がありました。そして、国家が介入する、社会権というのは国家が介入して国民の権利を守るという形だから、国家が手を出してはいけないという自由権と...全文を見る
○吉川春子君 どちらでもいいんですけれども。
○吉川春子君 先ほど、立法義務との関係でちょっともう一点伺いたいんですが、解雇規制法のお話がありましたが、解雇規制法の制定というのは、やはり働く人たちにとったらもう解雇されたら生活できないわけで、これはかなり立法作為義務というか、そういうことに限りなく近いものではないかと考えます...全文を見る
○吉川春子君 戸波参考人にお伺いしたいんですが、先ほど改憲論に触れられまして、ドイツは六十回も改憲してきているというお話でして、日本国憲法も価値を一致させてから行うということで、今は護憲の立場だというふうにお話しになりましたけれども、私も、例えば九条の問題を抜きにして抽象的に考え...全文を見る
○吉川春子君 最後の質問ですが、戸波参考人にお伺いしますが、日本国憲法の立場から憲法裁判所は違憲になるので設置できないと私は思うんですが、最高裁だけではなくて、違憲立法審査というか、具体的な事例が憲法に反しているか反していないかということをもっと積極的に裁判所として判断すべきだと...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。
11月14日第155回国会 参議院 内閣委員会 第4号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  警備業法の改正について質問をいたします。  今も岡崎議員の方から質問がありましたけれども、障害者の欠格条項に関しては、全体として一律排除ではなくて個々の能力をよく判断して見ていくという説明がありました。それで伺いますけれども、今回の...全文を見る
○吉川春子君 余りちょっとはっきりしませんでした。  例えば、就労中に障害になった場合、精神的な病にかかった場合に、今までだとそれを理由にそこでもうシャットアウトされたわけですね。しかし今度は、ある程度であれば警備員の指導の現場などで参加が進む可能性があると、このように事前に説...全文を見る
○吉川春子君 いまいちちょっと分からないんですけれども。  もう一つ、暴力団条項について伺いたいんですけれども、暴力団の参入を規制する条項を強化していますが、それはどういう内容ですか。
○吉川春子君 大臣、私は、障害者の不当な社会参加を阻むようなそういう運用にならないように、また暴力団に対してはきちっと、こういうところに参入しないように、そういうきちんとした運用を望みたいと思いますが、大臣の御見解をお伺いいたします。
○吉川春子君 続きまして、警察の情報公開又は情報管理の問題点について伺います。前回、通告しながら質問できなかったことをまず第一点聞きますけれども、特高月報についてです。  平成二年の六月六日に参議院の予算委員会で、本岡議員、現参議院の副議長が、「鉱山と朝鮮人強制連行」という本を...全文を見る
○吉川春子君 九九年八月に国立公文書館でこれは公開されましたけれども、私は、九六年の十一月に決算委員会で、一九四五年八月十八日、つまり敗戦の三日後ですね、米進駐軍のための性的慰安施設の設置を指示した各都道府県警あての内務省警保局長通達の提出を求めましたが、これがないという答弁でし...全文を見る
○吉川春子君 これは別の機会にもやったんですけれども、日本は終戦直後大量に資料を全部燃やして、ほかの先進国とかいろんな国では考えられないんですが、公文書館の整備も後れていて、そういう中で私的なコレクションによって発見されたという今の大臣の御答弁のとおりの経過ではあったんですけれど...全文を見る
○吉川春子君 警察庁の行政文書開示請求書の見本というか、本物ですけれどもいただいて、この下に、ここにはまず氏名・名称、住所・居所、連絡先、それから請求する行政文書の名称、開示の実施方法、手数料等の欄があって、一番下に備考欄がありますね。「この欄は記入しないでください。」と書いてあ...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、この備考欄には個人情報に関するものは一切記入されていないと、記入してしないということでいいですか。確認だけでいいです。
○吉川春子君 警察庁はこれをデータベースにしていますよね、データベースに。そのデータベースにも備考欄という欄がありまして、そしてデータベースをプリントアウトした資料を私、これぐらいいただいたんですけれども、そのデータベースの備考欄には何が書いてあるんですか。それは墨で真っ黒に、墨...全文を見る
○吉川春子君 本人の住所、氏名だけで足りるのに、わざわざ備考欄を作って、団体名、マスコミ、市民グループ、共産党とかと書いてあるかどうか分かりません、真っ黒だから。そういうようなことをして、それをデータベースにして庁内の何人かの人がアクセスできるようにする、そういう必要性は全然ない...全文を見る
○吉川春子君 そうじゃないんですよ。開示の有無が左右されるかどうかというふうに聞いているんじゃないんですよ。ちょっと感度が違うんですね。  大臣、もう私時間がないので最後の質問になるかもしれませんが、まず警察庁がデータベースにしていると。データベースにしていないお役所だってある...全文を見る
○吉川春子君 簡潔に一言。  本人が記載した事項でもデータベース化することによって危険が増幅するという意味ですから、私はその点の、それだけの記載に今後とも絞っていただきたいと強く要求して、終わります。
11月19日第155回国会 参議院 財政金融委員会 第5号
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○委員以外の議員(吉川春子君) お答えしたいと思います。  今もお話がありましたように、政府のNPO優遇税制ができて一年たったんですけれども、八千三百十五法人のNPOが誕生しているのに、優遇税制の適用が認定されたのは国境なき医師団などたった九法人で、〇・一%にしかすぎません。N...全文を見る
○委員以外の議員(吉川春子君) 確かに、政府の優遇税制の認定にある、複数の市町村にまたがって活動するという要件ですと、クリアできないところがたくさんあります。この広域性の要件で、医療や福祉、地域密着型のNPOが排除されてしまう、こういうことになっております。  私たちは、NPO...全文を見る
○委員以外の議員(吉川春子君) そもそもNPO制度を作るときに、実は文化芸術団体の方々が、当初は税制優遇措置全く入っていなかったので強い反対の意思を表明されたわけなんですね。みなし寄附金制度の導入というのは、特に子供劇場など芸術文化の分野で活動しているNPOにとってどうしても必要...全文を見る
○委員以外の議員(吉川春子君) 最近、NPOが施行されて四年目を見てみますと、当初は月百件ぐらいのNPO法人の誕生だったんですけれども、最近は三百件というふうに非常に増えています。将来ますますこのNPO法人というのは拡大していくであろうと、そのように予測されていますが、一方その六...全文を見る
11月19日第155回国会 参議院 内閣委員会 第5号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  古物営業法改正のまず目的を伺いますが、インターネット上で古物などの売買がかつてなく大量に行われるようになって、便利さもある反面、トラブルも多発しています。今回の改正案は、インターネットオークションでの盗品の売買防止のために、ネットオー...全文を見る
○吉川春子君 警察庁が発表したネットオークションでの盗品売買の推計値は大変大きなものです。それをもって警察庁は法律の必要性を強調しております。また、マスコミ報道で、見えぬ取引、犯罪の温床などという報道もあります。  それで、伺いますが、盗品がそれほど多数出回っているものなのかど...全文を見る
○吉川春子君 出品数をどういうふうに調べるかなんですけれども、瞬間的に今どれぐらいという数で見た数字だと思うんですけれども、私は一億四千万件の出品数があると、ヤフーで、昨年末だけで、というふうに聞いております。いずれにしても、その中で今の六百三十件という数は非常に少ない、発見数が...全文を見る
○吉川春子君 法案の骨子を研究会で検討したということを私は聞いているのではなくて、研究会の結論が出て四か月ぐらいの間に法案を作るという決断を警察がして、そしてその法案を作るという方向に行ったと、その変化はなぜ生じたのかということを私は伺ったんですが、了解も得られたという今お話です...全文を見る
○吉川春子君 そうです。
○吉川春子君 じゃ、局長、お手を挙げていたので伺いますが、今、大臣が言われた担保が明確になっているということを前提として撤回すると、その文章はどこにあるのか、具体的にお示しいただきたいと思います。
○吉川春子君 事務当局なんですから、具体的に、技術的に、ここにこういう資料がありますというふうに、聞いたらそこを示すという答弁を是非お願いしたいと思います。  実は、そういう制度的担保が明確になっていない懸念があると業者は言っているんであって、担保があるのでこれを撤回するという...全文を見る
○吉川春子君 業界の方として、自分たちはあっせんということはやっていないと、それで古物競り広告業という呼び名はどうですかという提案を出していますね。この広告業という呼び名を退けた理由は端的に何ですか。
○吉川春子君 あっせんということの方がもっとちょっと実態と合わないという疑いは私も業者ならずとも持つなということを強く思うわけです。  それで、古物競りあっせん業者は営業開始から二週間以内に公安委員会に届出の義務を負うということになっていますね。だれが届け出るのかという問題で、...全文を見る
○吉川春子君 あっせんという用語をめぐっていろんな解釈があって、国会でもいろんな議論があるわけですけれども、そういう疑いを持たれるような文言については、これは刑罰を伴う、古物営業法は刑罰を伴う法案でもありますので明確に定義を法文上にしておくべきだと思います。あっせん収賄罪とかある...全文を見る
○吉川春子君 ですから、確信を持ってそういう言葉を使うのであれば、国民の側に混乱が起きないように定義規定を置くのが私は筋ではないかと思います。  また、例えば国家公安委員会の定める盗品売買防止、速やかな発見などの基準に適合することについて公安委員会の認定を受けることができる、そ...全文を見る
○吉川春子君 例えば三大業者というのが今ほとんど一〇〇%このネットオークションの場を扱っているわけで、しかもそのうち九割がヤフーというふうに聞いております。ヤフーにマル適マークが付いていようがいまいが、これを利用せざるを得ないと。そして、特にその商品の、今、大臣がお認めになったよ...全文を見る
○吉川春子君 今、大臣がおっしゃったのはメーカーですよね。メーカーというのは競りあっせん業者ではないわけで、私が今伺ったのは、この法律に言う競りあっせん業者が届出義務を今度負うことになる、それについての効果はいかがなものかというふうに疑問を呈しました。  それから、相当数の暗数...全文を見る
○吉川春子君 ログそれ自体、全部じゃないんですけれども、九割方ですね、いろいろ警察からお話を伺うと、九割方、それは出さなきゃ、保存しなきゃならないと。どこの、職場のか、自宅のか、カフェで、どのコンピューターから発信したのか、そういうことまで必要ないという程度の問題でして、私は、こ...全文を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の古物営業法の一部改正案に反対の立場から討論を行います。  本法案に反対する第一の理由は、今回の法改正によって、ネットオークション上の商品取引に関する個人情報が危険にさらされるからです。  本法案は、ネットオークション業者に対...全文を見る
11月20日第155回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第2号
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○吉川春子君 障害者の社会参加の推進についてお伺いいたします。  先ほど欠格条項の見直しということで幾つかおっしゃいましたけれども、時間の関係もあって割と端的に短くおっしゃったので、この欠格条項の見直しによってどういう分野に実効性のある欠格条項の見直しが行われたかということをも...全文を見る
○吉川春子君 そうです。それから法務省と全部、出席の。
○吉川春子君 いえ、警察なんかはそうなんですよね。
○吉川春子君 はい。──じゃ、いいです。
11月22日第155回国会 参議院 本会議 第8号
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○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、構造改革特別区域法案について、小泉総理に質問いたします。  政府は、構造改革特区を総合デフレ対策の柱として位置付け、これまでできなかった財界の要求する規制緩和を構造改革特区を設けて行い、更に全国に波及させようとしています。  小泉内閣...全文を見る
11月27日第155回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第3号
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○吉川春子君 今の質問に関連して、自己消滅系とは何だろうなと思っていまして、よく分かりました。  それで、その下にジェンダー運動と自立生活運動という項目があるんですけれども、やっぱり障害者運動の中にもジェンダーの視点というのが必要なんだろうと思うんですが、障害者問題とジェンダー...全文を見る
○吉川春子君 さっきちょっと申し遅れました。共産党の吉川春子と申します。今日はどうもありがとうございます。  障害者雇用率の問題でちょっとお伺いしたいんですけれども、私も労働委員会に数年所属しておりまして、障害者を就労の場にもっともっと受け入れるための雇用率を引き上げるべきだ、...全文を見る
11月28日第155回国会 参議院 内閣委員会 第8号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  構造改革特区が地域経済の活性化の特効薬になるのか、私は非常に消極的な考えです。  今までずっと午前中から何人かの同僚議員が質問をしてまいりましたけれども、私は違う立場から、以下、大臣にいろいろ伺っていきたいと思います。  これまで...全文を見る
○吉川春子君 地方自治体の責任で地方分権でやるんだという説明、答弁は何遍も聞きました。  それで、規制を緩和していくということで、今後いろいろ質問していきたいと思うんですが、無駄な公共事業もたくさんある。当然のことながら住民の反対の強い特区の構想もあるわけです。この特区が失敗し...全文を見る
○吉川春子君 地方公共団体の長ですよね、議会じゃないんですよね、この特区の申請したりするのは。ですから、そういうことについて、地方公共団体の長がやるものについて、やっぱりこういう規制緩和の方向は私は地元の合意というか、議会を含めてですね、そういうものが十分図られるべきだろうと、政...全文を見る
○吉川春子君 当たらない理由をお示しください。
○吉川春子君 過去の幾つかの例でも、複数の自治体にかかわる問題について住民の投票を得て制定された法律も幾つかあるわけですね。  それで、更に伺いますけれども、これは住民に利益だけを与えるものであるから、だからこれ九十五条に当たらないと、こういうお考えなんでしょうか。
○吉川春子君 だから、質問に答えてください。利益を与えるものなのかというその質問に答えてください。
○吉川春子君 さっきは、一応聞きました、あなたのお考え。  それで、私は重ねて聞いているんですが、例えば注解日本国憲法などによれば、一の自治体について利益だけを与えるものについては住民投票は要りませんと、これが通説的な考えですね。そういう立場に政府としては立つのですかと、こうい...全文を見る
○吉川春子君 この特区の法案を、特区ということで規制緩和することは、その自治体に対して特段の不利益を与えるものではないという一般的な考えに立つわけですか。いろいろな規制緩和があるんですよ。すべて不利益を与えるものではないからということで九十五条がクリアされると、こういうお考えです...全文を見る
○吉川春子君 今、この特区の法案の審議を国会はしていますね。一の地方公共団体のみに適用される法律については国会の審議だけで可決するということの例外を定めているわけです。私は、これがもし一の公共団体のみに当てはまる法律ということになれば、これはやはり憲法九十五条との関係が問題になっ...全文を見る
○吉川春子君 一のというのはどういう意味ですか。
○吉川春子君 ちょっと憲法の議論としてはなかなかその答弁は苦しいと思うし、私は納得しませんが。  重ねて伺いますが、地域を特定して規制緩和で、大臣がおっしゃるように経済活性の利益を生むかもしれないけれども、リスクを生む可能性もありますね。こうしたときに、リスクを生んだときのその...全文を見る
○吉川春子君 総理大臣の認定に瑕疵がある場合というのは、どういうことが予想されますか。
○吉川春子君 大臣に伺いますけれども、これは地方分権という立場で地方が起案して地方が責任において行うということでありますから、いろいろな、計画ですからうまくいく場合もあるだろうし失敗する場合もあるだろうと。しかし、その計画の失敗の責任というのは基本的には地方自治体が負うと、こうい...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、特区には企業の意見を取り入れることが求められて、取り入れないときはその理由を表明するように義務付けられているという規定が四条の四項、五項にありますね。  自治体がいろいろ調整しても企業が進出しないことも予想されるし、企業は進出してもやっぱりその採算が合...全文を見る
○吉川春子君 その四百幾つの提案を拝見いたしますと、かなり地方で進めている公共事業とリンクしてこれに道路でも付けたいとか、そういうようなものも幾つかあるわけですけれども、それから工業団地を造成してというようなこともあるわけですけれども、そういうときにやっぱり企業が要求するわけです...全文を見る
○吉川春子君 私、次回でその質問をやろうと思っていますので、今日はそこへ入ると後の質問が続きませんので。  企業に対する責任について、やっぱりそれについては企業の責任を問う規定はこの法律にはないというふうに私は受け止めました。  それで、もう一つ別の問題を伺いますけれども、総...全文を見る
○吉川春子君 これは地方公共団体が独自に判断できるというようなものではないと私は思うんですよ、大臣。  例えば、公序良俗を理由に対象外とすべきではないと、このようにしていますね。では、伺いますけれども、この公序良俗というのは民法九十条の公序良俗と同じ意味と理解してよろしいんでし...全文を見る
○吉川春子君 つまり、私たちは、規制緩和によっていろいろやっぱり国民にしわ寄せが行くということを問題にしてきているわけですよね。そして、この書き方も非常に、生命・身体・健康、公序良俗、消費者保護を理由に対象外とすべきではないと、こういうふうに言っていて、今、大臣の御答弁だと、それ...全文を見る
○吉川春子君 それは随分無責任な答弁じゃありませんか。  つまり、規制改革の対象になることはこうこうこうこうこういうことですよ、対象にしないものは四つですよ、こういうふうに書いていますでしょう。その対象にしないものといえば、念のために読みますと、「外交・防衛など国の主権に関する...全文を見る
○吉川春子君 つまり、生命・身体・健康、公序良俗、消費者保護と、こう続くわけですけれども、こういうものを守るために今まで法律があるわけですね。それを規制緩和して、突破して特区を設けてほしい、こういう申請があったときに、そういうことを理由にしてそれは駄目ですよと排除しないということ...全文を見る
○吉川春子君 言っているのではないかと思いますと、これはすごくおかしいと思うんですよ。だって、そういうことを基準にして政府自身がこれからどこを特区にするとか認定する作業に入っていくわけでしょう。そんたくすればとか、そういう言い方だと非常に他人事に聞こえるんですけれども。  そう...全文を見る
○吉川春子君 それは私も知っているんです。それで法律が出てきたわけでしょう。今法律を審議しているんだから。  どういうところが特区として内閣総理大臣が認定するのか、こういう作業に入ったときに、こういうものに当たるか当たらないかという判断が必要になるじゃないですか。必要になるんじ...全文を見る
○吉川春子君 あなたのおっしゃる公序良俗の定義をおっしゃってください。
○吉川春子君 じゃ大臣、この質問、余り延々と続けていられませんので、お伺いいたしますけれども、公序良俗に反するようなものは特区として認められないでしょう。そこは明確にしていただけませんでしょうか。
○吉川春子君 それで、午前中、何人もの議員が、同僚議員が質問いたしましたカジノ特区について、これ正に公序良俗違反、公序良俗ということに掛かるかなと私は思うんですけれども、まず法務省に、法務省お見えですか。  要するに、東京、例えばさっき言った日暮里ですとか大阪とか、特区構想の提...全文を見る
○吉川春子君 大分、あれですね、レクのときとはニュアンスが違いますね。来る方が違いますからね。  カジノは賭博罪ですね。
○吉川春子君 刑法の二十三章ですか、賭博罪に当たるカジノとはどういうものですか。それでは、もうそこまで聞くつもりなかったんですけれども、あなたの答弁が余りにもでたらめですから、ちゃんと言ってください、構成要件を。
○吉川春子君 現在は、経済特区を設けても、こういう賭博行為に当たるとすれば、これは特区として認めることはできないということでよろしいですか。一言でいいです。
○吉川春子君 警察庁、お見えだと思います。  特区を設けてカジノに係る、今、法務省が答弁したということを前提にしてください、そういうようなカジノに係る現金、商品等の提供の規制の適用除外をするということになれば、どういうことが想定されますか。
○吉川春子君 経済財政諮問会議の議論、議事録をインターネットで拝見しました。四月二十四日、議長が小泉内閣総理大臣です。第十一回経済財政諮問会議で構造改革特区が提案されました。  そのときの議事要旨なんですけれども、まず、石原大臣が、人々が景気の良しあしをどこで判断するかといえば...全文を見る
○吉川春子君 私は、確かに大臣、経済効率からだけ物事を見る、世界を見る、日本を見る、こういう立場はやっぱり日本を、二十一世紀をすばらしい日本にしていかないだろうという、そういう立場なんですね。そして、経済が、すべてもうけが上がりさえすればいい、余り今は日本はもうけも上がっていませ...全文を見る
○吉川春子君 地方公共団体もそうなんですけれども、九六年に福祉施設建設に絡む厚生省の汚職事件があり、その背後に厚生省の官僚に対する地方自治体の官官接待が日常的に行われていたことが明らかになったわけですね。そして、その情報公開の流れの中で市民オンブズマンの告発が広がって、接待費や食...全文を見る
○吉川春子君 国家公務員倫理規程の、これは何条ですか、三条、禁止行為の中に、「職員は、次に掲げる行為を行ってはならない。」ということで、「利害関係者から供応接待を受けること。」、「共に飲食をすること。」、「共に遊技又はゴルフをすること。」云々と、こういうふうになっておりまして、こ...全文を見る
○吉川春子君 大臣、このように私がちょっと言うのはもう委員の皆様にも釈迦に説法なんですけれども、こういう形で公務員の倫理規程が厳しくされて、官官接待が規制されてきていると。これが規制緩和されれば地域経済の活性化に役立つのではないかなどという議論は論外だと思うんですけれども、官官接...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと私の聞き漏らしでなければ重大な御答弁ですね。ずっといろいろな通達を出して、そして官官接待については厳しく規制してきたわけですね。良識の範囲ではもうとても律し切れなくなったんでこういう規程も作って、官官接待をやっぱりやめさせるということで、禁止行為ということで...全文を見る
○吉川春子君 この官官接待を規制緩和するなんという考え方自体は大変私は良くないと思うんです。そこを、官官接待と規制緩和、経済活性化の規制緩和という問題とは全然関係ないということをちょっと大臣からじゃ最後に伺って、私、質問を終わりたいと思います。
○吉川春子君 何が、何がどう関係ないんですか。私の発言がですか。そうじゃなくて、規制緩和と官官接待の、規制緩和というのは関係ないと、こういう意味でよろしいんですか。
○吉川春子君 もう時間ですので。
12月03日第155回国会 参議院 内閣委員会 第9号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  まず、研究交流促進法に関する質問をいたします。  産学共同研究について、我が党は、貴重な国民共有財産を特定企業の研究開発にのみ利用されることについては、公平、適切な条件の下に行うべきであると考えております。  今回、地域経済の活性...全文を見る
○吉川春子君 今あるそういう法律についても余り実績は上がっていないという数字ですね。  それで、研究交流促進法の対象となるのは国立大学と国立研究機関であって、独立行政法人化された施設は対象になりません。国立大学は平成十六年に独法化されるわけですから、対象から外れるのではないでし...全文を見る
○吉川春子君 非常に激減するわけですけれども、国立大学を独法化すれば国の財産ではなくなるので、自由に研究施設等を企業に使用させることができるわけですね、もちろん契約を結んでですが。独立法人化自体について、私たちは問題点を指摘してきましたけれども、今日は触れません。  今回の特区...全文を見る
○吉川春子君 そこで、鴻池大臣、お伺いいたします。  今の議論をお聞きいただいて、平成十六年以降、独法化されると、対象になる全部でも三十五施設ということで、しかも今十八件上がってきているのは大多数が大学を利用してということなもんで、私の予想ではほとんど今後なくなるのでないかと、...全文を見る
○吉川春子君 国立研究機関を民間企業に使用させる規制緩和はもう独法化をもってほとんど完成しているわけですね。これは私たちが賛成とか反対とかという立場ありますけれども、完成していると。今回、この研究交流促進法の改正という形で出してくる意味はほとんどなかったのではないかなと、今後推移...全文を見る
○吉川春子君 国交省か、あるいは大臣か、どちらでも結構です。
○吉川春子君 それで、大臣にお伺いいたします。  国土交通省の来年度概算要求には、公共事業に重点的に付ける予算として計画連携等推進費二千五百億円が計上されています。対象となる連携事業のイメージとして、国際競争力の向上(物流)、地域経済活性化(構造改革特区)などの効果が顕著である...全文を見る
○吉川春子君 一体的に進めるものではないと、こういう御答弁がありました。  それで伺いますけれども、全国から国際物流特区の提案が、大規模な港湾を抱える地方公共団体から上がってきています。国際物流特区に関連した分野で、今私が申し上げました計画連携推進予算が付くために効果が顕著であ...全文を見る
○吉川春子君 物流基地といいますか、港湾、バースとかコンテナの置くヤードとか、それから高速道路を結ぶ道路とか、港湾整備といろいろなものが一体となって、そして、港だけ整備したわけじゃ駄目ですので、高速道路にアクセスする道路とかいろんなものの整備が併せて必要になってくるわけですけれど...全文を見る
○吉川春子君 具体的にお伺いいたしますけれども、私は横浜市の国際物流特区構想の地域を見てまいりました。横浜市は横浜港の本牧埠頭、大黒埠頭、南本牧埠頭及び背後地域を特区にするという提案を政府に出していますね。  横浜港で現在水深十五メートル以上の大水深バースは幾つ稼働し、幾つ整備...全文を見る
○吉川春子君 国土交通省にまた伺いますけれども、第九次港湾整備計画は全国の港湾計画を実施していくものですけれども、期間中に整備するとした国際海上コンテナターミナルが五十ですね。現在幾つ整備されたんでしょうか。もう完成年度が来ているんですが、幾つ整備されたのか伺います。
○吉川春子君 つまり、五十のうちの半分、三十バースが完成ということですね。これは、私ども何遍もこれまで国会で追及、質問をいたしました。平成九年にも運輸委員会で筆坂議員もこの問題質問しているわけですけれども、計画が最初から過大で、各地でいわゆる釣堀のような船の着かない港の整備を行っ...全文を見る
○吉川春子君 大臣にお伺いしますけれども、例えば横浜港では二〇〇一年四月に日本初の水深十六メートルの大水深バースが完成しまして、南本牧埠頭MC1、MC2ターミナルが稼働しました。しかし、横浜港の扱いのコンテナ数は二百二十五万TEUと言うんだそうですね、二十フィートの大きさのコンテ...全文を見る
○吉川春子君 神戸の大震災のときに神戸の取扱いは横浜に来たりあるいはシンガポールや釜山やそういうところへ行って、もう帰ってきていないわけですよ、そっちの方へ行ったものはね。そして、そこがすごく多くて激減したということですけれども、私はその前の数字から見て、九四年の数字から比較して...全文を見る
○吉川春子君 その点についてはちょっと私と見解を異にするのはやむを得ませんが。  規制緩和のことについて最後に質問したいと思うんですけれども、今回の法案の十四条で、港湾法の特例を設けています。港湾施設を特定の民間業者に長期貸し付けることができるようになる、特定の民間業者、資本力...全文を見る
○吉川春子君 大臣、お願いします。
○吉川春子君 終わります。
12月04日第155回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第4号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川です。  三人の参考人の皆さん、本当に目が開かれるような思いでお話を伺わせていただきまして、ありがとうございます。  北野参考人のペーパーを見まして大変、分かっていたはずなんだけれども、びっくりすることがありまして、江戸時代末期の三千八百万人の人...全文を見る
12月05日第155回国会 参議院 内閣委員会 第10号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  三人の参考人の皆さん、本当に御苦労さまです。  私は、まず角瀬参考人にお伺いいたしますが、実は昨日、NHKの「クローズアップ現代」で長距離トラックの規制緩和の問題をやっておりました。これによりますと、トラックの台数が規制緩和で増えて...全文を見る
○吉川春子君 国際的な会議に行きますと、グローバリゼーションということが本当に深刻な事態を途上国を中心にもたらしているという報告がたくさんあります。サミットの会議やりましても、グローバリゼーション反対の大きなデモがあったり、それを取り締まる官憲側とのあれで犠牲者が出たりというよう...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。  次の質問は八代参考人と角瀬参考人に共通してお伺いしたいと思うんですけれども、先ほど八代参考人が、特区法案は最初非常識のものだと非難されたけれども閣議決定されたと、こういうお話がありました。  前回も、私、大臣にも質問したんですけれども...全文を見る
○吉川春子君 地方自治体の、地方公共団体の判断が正しくないと言うつもりは全然ありませんで、私も地方議会を、議員を経験しておりますので、地方の重要性ということももちろん十分知っています。  今度の特区のアイデアは、夏休みを含む一か月間で出せと。七月の終わりにやって八月の終わりに出...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。終わります。
12月10日第155回国会 参議院 内閣委員会 第11号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  社会保険労務士法の特例について、まずお伺いいたします。  構造改革特別区域法案では社会保険労務士に労働契約の締結、変更及び解除に係る求職者又は労働者の代理業務を認めるとしていますけれども、現在、弁護士にしか認められていない業務を社会...全文を見る
○吉川春子君 この法律の改正につきまして日弁連等から反対意見が寄せられておりまして、中間搾取を禁じた労基法六条の例外を認めることへの疑問、果たして需要があるのかという反論。また、自由法曹団は、民法の禁じる双方代理になるおそれがあるのではないか、こういう意見を述べております。双方代...全文を見る
○吉川春子君 今、こういう業務が行える弁護士法には禁止規定があるんですね。もちろん民法に大原則の双方代理禁止という原則があるのは当然なんですけれども、それを個別の法律に設けているんですが、今の御答弁では、なぜ社労士法にはその禁止規定が設けられなかったのか、またその担保があるのかと...全文を見る
○吉川春子君 地域経済の活性化ということは私たちも非常に必要だと思っています。そのためにいろいろな法改正を行う場合に、私としては、これまでのしがらみをもう断ち切るんだというお考えは伺っていますけれども、やっぱり慎重にやるべきことは慎重にやって、法改正を、諸般の比較考量、そしてその...全文を見る
○吉川春子君 その根拠は何でしたっけ。
○吉川春子君 通達ですか。
○吉川春子君 ちょっと、時間もないので端的に答えてください。内簡でしょう。
○吉川春子君 先ほど、一片の課長の通達でというお話がありまして、これは、パート労働者の社会保険適用基準が一片の課長通達でさえないということをまず指摘しておきたいと思います。  それで、内簡というのは大変古い日本語で、パソコンでも一発では出てこないんですけれども、内容も非常に問題...全文を見る
○吉川春子君 この社会保険の適用基準なんというのは画一的じゃないと困るんじゃないですか。A事業所に五時間三十分勤めているパート労働者は社会保険の適用がある、B事業所に勤めているパート労働者は同じ五時間三十分勤めても社会保険に適用がない、これは非常に同じパート労働者の間に不公平を生...全文を見る
○吉川春子君 答弁になっていませんよ。常用労働者ということはもう前提で聞いているんですよ。そして、四分の三ということを言っている。  ところが、Aの事業所とBの事業所で所定労働時間が八時間と七時間というふうに違えば、それぞれ五時間三十分働いているABのパート労働者が、一方では社...全文を見る
○吉川春子君 私の質問分かっていただけますか。  その所定労働時間が八時間のところと七時間のところだと、四分の三の値が違ってくるじゃないですか、算数で計算すれば。だから、五時間三十分それぞれ働いている労働者でも、七時間と八時間では四分の三という基準をクリアできる事業所とできない...全文を見る
○吉川春子君 よく似た業務とかそういうことは今は関係ないでしょう。それはもう当然の前提で聞いているんですから。  この内簡、課長の通達ではないお手紙、拝啓から始まるんですからね、この文書は、大臣。拝啓時下ますます何とかかんとかと、こういうのが始まるんですよ。そこに基準が示されて...全文を見る
○吉川春子君 やっぱりこういうところを本当に改革いたしませんと、こういうところは是非構造改革という形でやっていただきたいと思うのですが、パート労働者で母子家庭で、そして昼間だけ働いたのでは生活できない、子供を寝かし付けてまた夜働くと、そして四十時間近い労働をしても健康保険も年金も...全文を見る
○吉川春子君 端的に言えば社会保険の適用基準にはならないと、百三十万は、そういうことですね。  それで、会計検査院、おいででしょうか。会計検査院はパートタイマー等の短期労働者の健康保険及び厚生年金について徴収額が不足しているという指摘を毎年しておりますが、その基準、根拠は何によ...全文を見る
○吉川春子君 確認いたしますが、内簡の基準によってこの会計検査を行って不足額を徴収しているという理解でよろしいですか。
○吉川春子君 一九九六年十月三十一日の社会保険審査会裁決について伺いますが、会計検査院が今のような検査を実施されまして、社会保険に加入していなかった市役所の臨時職員、仮にXとしますが、加入漏れであると指摘されて、茨城県知事が健康保険、厚生年金保険の被保険者資格の取得を確認する処分...全文を見る
○吉川春子君 要するに、パートタイム労働者が百三十万ということが社会保険適用の基準であるかのように誤解したのは無理からぬ理由があると、それは新聞、マスコミの報道でもあるしということも書かれておりました。そして、保険者の取扱いを示したと思われる内簡は、今答弁がありましたように、通常...全文を見る
○吉川春子君 一般のパートタイム労働者がそういうものを誤解するような内簡の内容だということなので、当該事業所に徹底するだけでは足りないのではないですか。そして内簡という、課長の通達でもない、お手紙ですよね。拝啓時下ますます御清祥のこととお喜び申し上げますと、こういうところから始ま...全文を見る
○吉川春子君 もう地方分権一括法が成立して機関委任事務も廃止されて、だから内簡というのはもう、通達でもないものでいいかどうかという議論を最初に申しましたけれども、それに加えて、これはもう法律の改正によって廃止されちゃったもの、それがいまだに基準として、一千万人以上いるパートタイム...全文を見る
○吉川春子君 もう一つ申し上げたいのは、国家行政組織法の十二条四項におきまして、「法律の委任がなければ、罰則を設け、又は義務を課し、若しくは国民の権利を制限する規定を設けることができない。」ということは明確にされております。  これは法律の根拠もなしに、会計検査院が入ればこれは...全文を見る
○吉川春子君 そうですか。  地域経済の活性化ということを考えたときに、やっぱり働く人たちの処遇をどうしていくか、賃金とか社会保障とかそういうものをどうしていくか。そして、将来に不安のないそういう生活の中で初めて消費も需要も喚起されて消費も拡大していくのではないでしょうか。 ...全文を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  私は、本会議でも質問いたしましたけれども、景気の悪さに加えて、今政府が進めている規制緩和万能主義ですべてを市場原理にゆだねる、これは弱肉強食をもたらすものであり、働く人たちの労働条件を悪くして、生活と仕事の安定が奪われています。私は週...全文を見る
○吉川春子君 景気が悪いということも非常に大きな要因なのですけれども、同時に、景気のいいときから、バブルのときからこれだけ格差があったんですが、規制緩和がずっと進んできまして、今年の二月に更にタクシーの台数を大幅に増やすということが行われました。  需給調整の廃止、そして自由参...全文を見る
○吉川春子君 忘れてはならないのはタクシーは公共交通機関であるということなんですよね、もうもちろん御存じのとおりですけれども。それで、こういう公共交通機関のドライバーが低賃金で働いていいのかという問題があるわけです。ほかは低賃金でいいという意味では決してないんですけれども、公共交...全文を見る
○吉川春子君 総理、是非この事故率がどんどん上がっていくというような、そういうところに追い込まれていくようなタクシードライバーの劣悪な労働条件というのは、これはもう是非避けていただきたいと、最後にまとめて御答弁いただきたいと思います。  時間が限られておりますので、もう一つ総理...全文を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、構造改革特別区域法案に対し反対の討論を行います。  反対の第一の理由は、これまでの経済的規制緩和に加えて、国民の生命、健康、環境などを守るための規制を構造改革特区を突破口に緩和、撤廃しようとしていることです。  法案は、株式会社の農業...全文を見る
12月12日第155回国会 参議院 内閣委員会 第12号
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○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  お二人の参考人に心から感謝いたします。  この慰安婦問題を何とか解決したいということで、参考人質問が今日実現いたしました。これは当委員会が真剣に取り組んだ結果であり、それにふさわしい今質疑が行われていると思います。  横田洋三先生...全文を見る
○吉川春子君 日本がこういう国際法に違反したという行為を行って、その違法状態が解除されたのは、なくなったのはいつの時点ですか。
○吉川春子君 違法な行為がされなくなったということと、違法行為を犯してその違法の問題についてちゃんと決着が付いていないということとは別ではないでしょうか。
○吉川春子君 この違法な状態の結果が現在も続いているとすれば、これに対して日本は何らかのこれをなくする措置を取らなくてはいけないのではないでしょうか。
○吉川春子君 アジア女性基金は明確に道義的責任ということで行われてまいりました。そして、今、先生が御指摘のように、違法の結果があるということですので、アジア女性基金でもってその違法な結果に対してその責任を果たしたというふうには言えないのではないかというふうに思いますし、また、国と...全文を見る
○吉川春子君 私どもが提案しております法律は、一つは、私が直接行きましたインドネシア政府そしてオランダ政府の代表の方も評価をしていただいております。オランダは確かにサンフランシスコ条約で決着済みという立場を取っておりまして、しかしながら、この法律についても非常に期待を持っておりま...全文を見る