吉川春子

よしかわはるこ



当選回数回

吉川春子の2004年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月25日第159回国会 参議院 憲法調査会 第2号
議事録を見る
○吉川春子君 先ほど豊下参考人が集団的自衛権を論じる前提を欠くのではないかと、こういうふうに言われました。自民党憲法調査会会長の保岡氏が、昨年末、新聞のインタビューで自衛隊や集団的自衛権の行使を憲法上明記すべきだと述べていますが、改憲論者の最大のねらいはここにあるのではないかと私...全文を見る
03月03日第159回国会 参議院 憲法調査会 第3号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、功刀参考人にお伺いいたします。  参考人は、平和的生存権について言及されて、積極的平和主義を取る日本国憲法を改正する必要はないと言われまして、私も同感です。しかし同時に、強制行...全文を見る
○吉川春子君 功刀参考人だけ。
○吉川春子君 ありがとうございました。  浅田参考人にお伺いいたします。  参考人は、集団的自衛権について、国際法上の概念と憲法上の概念は別である旨の御意見をジュリストでたしかおっしゃっているように思いました。  それで伺いたいんですけれども、これ与党幹部の方の発言なんです...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。  お三人の参考人に同じ質問でお伺いしたいと思います。  アメリカは国連というものを非常に無視して行動することがイラク戦争のみならず最近多くなったと私実感しているんですけれども、私たち日本共産党は、日米安保条約の第十条の手続によって廃棄し...全文を見る
○吉川春子君 浅田参考人にお伺いしますが、国家責任条文ということをさっきお話しになりまして、他の国の国際違法行為の実行を支援又は援助する国はその問題についても国際的に責任を負うんだと。違法な支援、援助を行った国に対して具体的にどういう責任が問えるんでしょうか。その点をお伺いいたし...全文を見る
○吉川春子君 済みません、会長、一言。
○吉川春子君 その場合に、違法な支援を行った例えば日本に対してどういう責任が問われるのか、例えば国際的な裁判にかけられるとか、そういう意味なんです。どういう責任の問われ方をしますかという質問です。
○吉川春子君 ありがとうございました。終わります。
03月12日第159回国会 参議院 憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会 第1号
議事録を見る
○吉川春子君 共産党の吉川春子です。今日はありがとうございます。大変参考になりました。  私も参議院議員を二十年以上やっておりまして、日本の二院制というものがなかなか制度として考え抜かれていて、また運用も、実際自分がその中に入ってやっている感じでは、いろいろな問題点はあるにして...全文を見る
○吉川春子君 私は二院制を維持すべきと、そのためにも憲法改正をすべきでないという立場で、自分の個人的な信条も党の考えもそうなんです。  そういう前提でお伺いしているわけですけれども、憲法四十一条が「国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。」と、こういうふうに定...全文を見る
○吉川春子君 つまり、今、国権の最高機関は国会と憲法が言う割にはやっぱり行政が非常に強力になっておりまして、国会の力というものが十分に内閣をチェックする力を発揮し得ていないんじゃないかというふうに私考えておりまして、そういう場合に二院から一院になった場合、余計、行政府に対するチェ...全文を見る
○吉川春子君 また違った質問なんですけれども、一月十四日の最高裁の判決に絡んで、参議院におきましても一票の格差をどう是正するかという各党協議もスタートしているわけなんですけれども、その一票の価値の平等というものが、自然権というか基本的人権なのか、それとも法律によって付与されたもの...全文を見る
○吉川春子君 そうそう、そうです。
○吉川春子君 そうすると、人間はすべて平等とか、差別されないとか、男女は平等とか、そういう意味での平等と、その一票の価値の平等と選挙権の平等ということとは少し考えが違うんだという御説明だったと思うんですけれども、なぜこういう質問をしたかと申しますと、やっぱり参議院の選挙制度といい...全文を見る
○吉川春子君 最後に。  簡単な質問なんですが、参議院は要らないといって、世論調査の結果でそういう見解が出てくるときいつも私は大変悲しい思いをするんですが、それはどういうところから出てくるとお考えでしょうか。
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 私は、国際的な動向として二院制から一院制への動きが一時増えたことがあったんですけれども、今日伺ったら、やっぱり二院制が民主主義を強固にするということで見直されてきて、独裁国がそうじゃなくなったときには二院制取るとか、そういう国の例が幾つか挙げられているということで、...全文を見る
03月18日第159回国会 参議院 内閣委員会 第3号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  まず、国立病院・療養所の職員、定員外職員、両方の問題について伺います。  政府は、国立病院を独立行政法人化に移行するに当たって、すべて賃金職員は雇い止めとし、賃金職員制度を廃止するといたしましたが、これは政府によるリストラだと思いま...全文を見る
○吉川春子君 官房長官にお伺いいたします。  男女別に統計を取るということが国連の要請でもあり、かつまた日本政府の方針でもあると思いますけれども、いかがですか。
○吉川春子君 一九九五年に北京で第四回世界女性会議が開かれまして、そこの行動綱領におきまして、ジェンダー統計と申しますか、できる限り男女別に統計を取るようにという方針が決定されました。これは政府も受け入れていることですけれども、それは、官房長官、それを前提にしてさっきのお答えのよ...全文を見る
○吉川春子君 厚生省、厚生労働省の大臣政務官にお出ましいただいておりますが、人事院の性別人員構成表は、医療俸給表(三)、看護師は九五・九%が女性ですね。これは厚生労働省に限らないで、全部合わせた数字なんですが、人事院がこういう数字を把握できるということは、厚生労働省の方からも男女...全文を見る
○吉川春子君 この問題についてもう一度官房長官にお伺いしますが、さっきおっしゃったような方向で、まだ男女別統計が行われていない政府各省におきましても取れますように、そういう指導を是非内閣官房として徹底していただきたいと思います。いかがでしょうか。官房長官にお願いします。
○吉川春子君 厚生労働省にまた伺いますけれども、今回の国立病院の独法化に当たりまして、今まで賃金職員であった看護師を常勤化するという措置を取りました。これは評価できます。しかし、その際に、病棟勤務や手術室勤務ができるかどうかで分けまして、つまり夜勤のできない人はパートに回るという...全文を見る
○吉川春子君 これは本人の意思でというか、その本人が抱えている家族的責任を負っている立場ということでもって夜勤ができないわけでございまして、そういうところで線引きをするということは到底許されないわけです。安心して妊娠、出産ができないようでは、仕事のために結婚や出産をしないという女...全文を見る
○吉川春子君 短くお願いします。また聞きますので。
○吉川春子君 基本的なスタンスについては官房長官からお話がありました。そして、厚生労働省の方でも、こういうことはいいことではありませんので、是非全員が定員化できますように、方針を出したけれども柔軟に対応するということですので、そこは強く要望をしておきます。  続きまして、独立行...全文を見る
○吉川春子君 そんなことは合理的な理由にはならないんですが、人事院にお伺いいたします。  民間の看護師と国家公務員の看護師の賃金、給与を比較した場合に、国家公務員の看護師の方が、厚生労働省の言葉をかりると一〇%程度高いと言っているんですが、そういう現実があるんでしょうか。
○吉川春子君 人事院はかなり人事院勧告をするときに全国的な調査をいたしまして、そして官民比較をして人事院勧告をしております。その人事院勧告とか給与表の問題について私たちは納得できない点もあるんですけれども、非常にサンプルはたくさん取って調査をしていると。  しかし、看護師の方に...全文を見る
○吉川春子君 その内容についてではなくて、今後、労使の交渉を誠実に行っていくと、これは案だと、その点は確認できますか。
○吉川春子君 その中で、この就業規則の内容について、今までも職員組合や働いている人たちの意見を入れて変えてきたものもあるという答弁でした。まして、これからは独法化されるわけですから、そういう点で引き続き誠実に対応をしていっていただきたいと思います。  時間の関係で、もう一つの問...全文を見る
○吉川春子君 本当はもうちょっと詰めて答弁させたいんですが。  これは、人事院とそれから厚生労働省が発表している数字に基づいて表を作りました。(資料提示)行(二)、つまり看護助手の方です。この方たちは、今部長の御答弁のように全員三月一杯で解雇されます。そして、四月からは今度はパ...全文を見る
○吉川春子君 全員解雇、雇い止めと、言葉は違いますけれども解雇なんですね。つまり、もう今までの職場にいられない。しかし、その人たちは病院を運営する上では絶対に必要な人たちなんですよ。で、再雇用する、雇用するときはもうパートだと、賃金職員というような制度はなくしてしまうと、こういう...全文を見る
○吉川春子君 厚生労働省が対応すべきは当然なんですけれども、厚生労働大臣がおりませんので、官房長官に答弁を求めたわけです。  いずれにいたしましても、私はこんなひどいことを、公務員労働者だということでこういう仕打ちは許されない、そのことを指摘して、質問を終わります。
03月19日第159回国会 参議院 予算委員会 第13号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  警察の裏金作りの問題について伺います。  旭川中央警察署捜査用報償費不正支出疑惑について、道警本部長の中間報告では、道警本部長は報償費からの裏金作りを認め、組織的であったことも認めています。また、静岡県警本部長も空出張による裏金作り...全文を見る
○吉川春子君 不適正な予算の執行にとどまらない裏金作りは、これは犯罪に当たると思います。  法務省に伺いますが、警察署の会計課と職員がぐるになって架空の領収書を作り、公金をプールした場合、業務上横領罪に当たるのではありませんか。
○吉川春子君 公務員が空出張の旅費を請求し、会計課をだまして公金を受け取った場合は詐欺罪に当たるのではありませんか。
○吉川春子君 その他、公文書偽造罪等も想定されるのではありませんか。
○吉川春子君 国家公安委員長、こういう公金の裏金作りは、幹部がこれを受け取ることは業務上横領罪その他の犯罪に該当するかもしれないという認識をお持ちですか。
○吉川春子君 事案によっては、横領罪や詐欺罪、公文書行使、偽造に当たるという認識は全くありませんか。
○吉川春子君 元道警釧路方面本部長の原田宏二さん、弟子屈警察署次長であった斎藤邦雄さんが勇気ある証言を行っています。道警の調査でもその証言が裏付けられています。警察庁として、道警調査において情報提供者として領収書を記入された人物が実際上も捜査報償費を受け取っているかについて調査し...全文を見る
○吉川春子君 ですから、今後調査するかということを伺いました。  捜査員二十二名を聴取しておりますけれども、その中には協力者に支払うべき捜査用報償費は受領しておらず協力者にも支払っていない者がいたと、こうなっているわけですから、マスコミ報道でも報償費を受け取っていないという協力...全文を見る
○吉川春子君 捜査協力者を対象にした調査は行いませんか、行いますか。
○吉川春子君 本当に事実を解明するという思いが全く伝わってきません。  それで、続いて伺いますけれども、静岡県警総務課の空出張はどのような方法で請求され、だれが決裁したのか、空出張の多い順番に、A、B、C、Dという形でいいですが、何日間出張していたことになっているのか、伺います...全文を見る
○吉川春子君 金額は合計幾らですか。
○吉川春子君 静岡県警総務課の担当者が代理受領者となって、その口座に振り込まれていました。個人には支払われることもなく、総務課に空出張の旅費をプールしていました。空出張によって受け取った金はだれが保管していたのでしょうか。
○吉川春子君 静岡県警でも北海道警でも空出張、架空の領収書作りを組織的に行って裏金を作り、幹部が管理して使っていました。手口は様々で、道警の警察署では架空の領収書を作り報償費を受け取り、静岡県警総務課では捜査費、報償費が使えないので空出張という手口、元警察官の告発によれば、福岡県...全文を見る
○吉川春子君 警察庁長官は各地の県警を転勤してこられまして実情にお詳しいと思いますが、これは一部の警察がやっているだけではなくて全国的にやられている可能性もある。全国的に調査の必要ありとはお考えになりませんか。
○吉川春子君 今後の制度の改善ということはもちろんやっていただかなくてはなりませんが、今各地で犯罪行為にも当たるかもしれないことが行われている、それをどういうふうに徹底的に調査するか、捜査するかということが問われています。  法務大臣に伺います。各地で裏金作りが行われておりまし...全文を見る
○吉川春子君 検察、法務省がもうちょっと積極的に、警察側も非常に消極的なものですから、そこを是非やる必要があると思います。そして、その二百億円近いお金が裏金になっているわけですね。  これまで我が党も、国家公安委員会及び都道府県警察から独立した監査委員会を設けて外部監査の仕組み...全文を見る
○吉川春子君 法務大臣、いかがですか。
○吉川春子君 警察庁とか国家公安委員会がもう非常に消極的なんですね。しかし、国民はこれを解明することを強く求めております。そうすると、非常に国会の役割が重大であると思います。  さきに私たちは三人の参考人招致を求めましたけれども、さらにそれに加えて、静岡県警本部長の水田竜二氏を...全文を見る
○吉川春子君 高知県警でも国費である捜査の偽造請求が問題になっています。調査していますか。
○吉川春子君 伺いますが、警察国庫支弁金の金額、今年の予算額は幾らになっていますか。
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 それだけのお金が適切に使われていないということですので非常に問題だということを指摘して、私の質問を終わります。
03月24日第159回国会 参議院 内閣委員会 第4号
議事録を見る
○吉川春子君 防災担当井上特命大臣へまず質問いたします。  昨年九月に小泉改造内閣の閣僚となられ、総選挙の後の第二次小泉内閣でも引き続き防災担当の内閣府特命大臣である井上大臣に、当内閣委員会に御出席していただくのは初めてです。参議院内閣委員会は、御承知のように、内閣官房及び内閣...全文を見る
○吉川春子君 是非、その基本的人権が侵害されることのないように十分御留意いただきまして進めていただきたいということを申し上げておきます。  端的に最初にお答えになりました点についてですけれども、当然内閣委員会にお出ましいただいて御見解を述べていただくということを、別に大臣個人と...全文を見る
○吉川春子君 じゃ、大臣、結構でございます。  続きまして、陵墓参考地の……
○吉川春子君 結構です。
○吉川春子君 ありがとうございました。  陵墓参考地の公開問題について質問をいたします。  明治政府及び戦前の政府は、欽定憲法制定に伴って、万世一系の天皇を裏付ける根拠といたしまして、初代の神武天皇からすべてのお墓を見付け出して、すなわち明治から昭和十八年まで掛かって指定して...全文を見る
○吉川春子君 文部省検定の高校歴史教科書、最新日本史によれば、大和朝廷の始祖は神武天皇とし、神武東征伝承はそのまま史実と認めることはできない。また、古事記、日本書紀には神代の巻があり、天地創世から神武天皇建国に至る建国神話がかなり整然と述べられているとしています。神話の世界に基礎...全文を見る
○吉川春子君 神話の世界にも根拠を有するということを今お認めになりましたけれども、今、宮内庁のおっしゃいます生きているお墓といいますか、陵墓、同参考地の中で古墳は幾つあるんでしょうか。
○吉川春子君 その参考地というのはどなたのお墓なんでしょうか。
○吉川春子君 その陵墓にも是非立入りを認めるべきだということは考古学者あるいは国民の要望なんですけれども、参考地となりますと、今度はどなたのお墓であるかということも全くはっきりしていないにもかかわらず、それも含めて一切の立入りも認めない。これは、日本の古代史の中には非常に未解明の...全文を見る
○吉川春子君 加えて、陵墓の中にも明らかに史実と一致しないものがあります。具体的に継体陵、ケイは継続の継、タイは体ですが、継体陵の問題で聞きますが、九九%の歴史考古学者が今城塚古墳、高槻市にある方が本物の継体陵であると言っておられます。宮内庁は科学的な調査も行わないまま、江戸時代...全文を見る
○吉川春子君 つまり、継体天皇が亡くなられたのが六世紀前半、それでは宮内庁が今継体陵としている茨木市の太田茶臼山古墳は何世紀に築造されていますか。
○吉川春子君 茶臼山古墳は宮内庁が外堤護岸工事に伴う事前発掘を行っておりますが、その際に円筒埴輪の破片二千点を確認しました。一九八六年五月二十九日の報道です。この埴輪は何世紀のものとお考えですか。
○吉川春子君 その専門家によりますと、発掘された埴輪は横はけを入れた跡がくっきりと残っており、太田茶臼山古墳の埴輪は、横はけ技法を持ち、かつ須恵器のように穴窯で焼いたものとされています。この埴輪は、西暦四五〇年から四六〇年の間に制作されたものに見られる特徴があります。継体天皇は今...全文を見る
○吉川春子君 江戸時代のあれによるのではなくて、現代の学問の発展を是非宮内庁も謙虚に学んでもらいたいと思います。  それで、もう一つ伺いますけれども、安康天皇陵は中世後期の中世城郭が指定されていて、古墳ではなくて、一五〇〇年代の城郭です。安康天皇は五世紀に亡くなっています。陵と...全文を見る
○吉川春子君 宮内庁のそうした態度が、古代史のみならず中世史の研究にも非常に大きな支障になっております。  次長、お伺いいたしますけれども、私は、明治天皇下の天皇と日本国憲法の下の天皇との地位は全く変わっておりまして、万世一系の天皇統治すの感覚で古墳を管理することがそもそも間違...全文を見る
○吉川春子君 時間ですので、納得できませんが、終わります。
03月30日第159回国会 参議院 内閣委員会 第6号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  警察庁は、警察の不祥事が全国各地に発生したことから、二〇〇〇年に警察刷新会議を発足させ、警察刷新に関する緊急提言を行いました。しかし、その後も不祥事は絶えず、最近は北海道警の捜査報償費を使った裏金作りや静岡県警の空出張が明らかになり、...全文を見る
○吉川春子君 時間が十五分しかないので、済みませんが端的にお答えいただきたいと思います。  それでは、今、小野大臣がおっしゃった第五条二項四号ハの国の重大な利益を著しく害するおそれのある事案に今度は限られるということですね。
○吉川春子君 プラスされるというのはどういう意味ですか。今、第五条二項四号ハに書いてあるからとおっしゃいましたけれども、その事案が国家の重大な利益という意味なんでしょう。そうすると、そのことに限定されるんですよね。
○吉川春子君 私の質問の意図が通じないようですが、日本国内の治安を守るということは警察の任務ですけれども、外国において日本の国益を守るということはどういうことかということを聞きました。  日本の警察が外国でそういう行為に出るということは外国の主権、警察権ともぶつかるんじゃありま...全文を見る
○吉川春子君 外国の警察権とか外国の主権との兼ね合いはどうなるんですか。
○吉川春子君 そんなことは今だってやっているわけであって、特別ここでそんな警察権限の拡大のような条文を設ける必要がないのではありませんか。端的にお願いします。
○吉川春子君 ということは、例えばイラクのような外国の占領下にある国に占領国からの要請で警察が行くということなども想定しているんですか。
○吉川春子君 そうすると、今の私の質問についてはイエスというふうに理解できますね。端的にお願いします。
○吉川春子君 今までどうやってきたか、それから警察法の理念というのは私も一応勉強して質問に臨んでいますので、そこは繰り返し御答弁いただかなくても結構です。  外事情報部を設置し、外国治安機関とのハイレベルの折衝、緊密、迅速な情報交換を行うということですけれども、どんな仕事を行う...全文を見る
○吉川春子君 たしかレクにお見えになったときはスコットランドヤード、FBI、CIAなども否定されてなかったわけです。こんなこと国会で答弁したって別に手のうちを明かすということにはならないと思いますよ。  それで、もう一つ重要な質問をいたします。  新設される外事情報部外事課の...全文を見る
○吉川春子君 私の質問は、NGO、NPO、日本のこういう民間団体の活動を監視、強化することにつながらないのかと、そうではないという保証がありますかという質問です。
○吉川春子君 違法な活動をするのかどうかということも監視しないとその結論は出ないということになりますね、今の御答弁だと。
○吉川春子君 どうやって正当なNGOかNPOかということ分かるんですか。それは十分なる情報収集活動を警察がしないと断定できないのではありませんか。その点を大変危惧しております。  ないならないと一言言っていただければ、もう時間がないので。
○吉川春子君 時間がなくなりました。  十分にそういうおそれはないですよと私は答弁してほしかったわけです。  警察は、警察法の目的、先ほど来大臣がおっしゃっております、個人の権利と自由を保護し、公共の安全と秩序を維持するため、民主的理念を理念とする警察であり、警察の責務は、個...全文を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  警察庁長官に御出席いただきたいということをお願いしたんですが、議が調わず次長の御出席ということで、次長に質問をさせていただきます。大臣と次長ですね。  松橋忠光元警視監が、その著書「わが罪はつねにわが前にあり」、有名な本なんですけれ...全文を見る
○吉川春子君 一九六〇年の夏の終わりに、日本共産党国会議員団に何個かのトランクに詰められた資料が届けられました。それが島根県警の裏金の帳簿でした。松橋元警視監はこの本の中で、島根事件が契機になって二重帳簿と裏金による警察の経理がきっぱりと姿を消すように念願していたと書いておられま...全文を見る
○吉川春子君 ここに書いてあることがうそだったんだなと思ったという答弁でした。  おいおい聞いていくことにいたしまして、しかし、裏金作りということがずっと続いていたということが今回明らかになっているわけでございまして、私は警察庁や国家公安委員長の責任が問われる問題だと思います。...全文を見る
○吉川春子君 私はちょっと裏金作りの実態についてパネルを分かりやすく作ってまいりました。(資料提示)これは、実は愛知県警の裏金の作り方、使い方ということで、昭和四十四年から五十一年の裏帳簿があるんですね。課と部の裏帳簿がありまして、赤い朱肉で判も、決裁の判も押してありまして、一円...全文を見る
○吉川春子君 会計検査院にはこの後伺おうと思っているんですけれども、この会計検査院の検査が入ったのは九六年ごろの話で、そのときから見ると大変古い話なんですね。同時に、漆間次長はその前、昭和五十二年八月から五十三年八月にかけて愛知県警に勤務をされておりました。今はそのもう一つ後のこ...全文を見る
○吉川春子君 これは総務部ですね、捜査費とは関係がないというところかもしれません。全く御存じなかったということでした。  小野大臣、お伺いいたしますけれども、元警察官などの証言によれば、警察の各都道府県の報償費、国の捜査費、活動旅費の大部分が裏金になっているとされております。警...全文を見る
○吉川春子君 それは今の大臣の御認識としてはそうかもしれませんが、今私が提案いたしましたのは、そういう各県、県本部のいろいろなポストを歴任されて、体験してきている幹部が警察庁には多数おられますので、認識は認識として、しかし事実を確かめるという意味で、せんべつや飲食、交際費について...全文を見る
○吉川春子君 済みません、せんべつが全部廃止されているのはどこでしょうか。
○吉川春子君 現在はというのは、北海道や静岡、静岡は空出張ですけれども、でも両方含めてそういうことを警察が認めて以来ということですか、それともその前からせんべつなどというものは廃止されているということですか。
○吉川春子君 現在はということで理解いたしました。  その現在とは、静岡や北海道の問題を警察が一部認めた前なのですか、それ以降はもうこういうことが北海道であったからやめようということなのですか。
○吉川春子君 平成八年度以降はせんべつとか慶弔費とか交際費をそういうお金から払うのはやめようということになったというふうに理解していいんですね。
○吉川春子君 済みません、ちょっと断片的で。せんべつをやめようということですね、裏金から。
○吉川春子君 北海道、県警本部の問題で私ちょっと警察の方にも何遍かお伺いいたしましたら、北海道警とか静岡県警では課や署に裏金を扱う方がいると。金庫番という意味かどうか分かりませんが、そういう裏金を担当している方がいるということですけれども、私がまた別のところから聞いたところでは、...全文を見る
○吉川春子君 そういたしますと、ちょっと計算、暗算がすぐにできないんですけれども、二千五百、二千七、八百、まあ三千人近い人が、全国の部と課、署で例えば一人ずつ担当する人がいるとして、それぐらいの人たちがこういうことに当たっているということにもなり、これはもう大変な数であるというふ...全文を見る
○吉川春子君 警察の裏金作りにつきましては、今、静岡とか北海道とか福岡とか高知とかいろいろなところで問題になっていますけれども、この本以降ももうたくさんたくさん例があるわけですよ。そういうことについて、本当に真剣に、警察庁が本当に調査してきたのか、そういうことを私は聞いているわけ...全文を見る
○吉川春子君 そういう投書が来たときに、本当に真摯にそれを端緒として徹底的に調査すれば、そこからいろんなものが浮かび上がってくるということがあるわけで、そういうことを今まで余りおやりになってこなかったのではないかということを私は申し上げております。  会計検査院お見えですね。 ...全文を見る
○吉川春子君 会計検査院といえば憲法上の機関ですよね。そして、戦後になって一回も警察に関してこの種の問題について摘発というか警告をしたことがない。愛知県警の裏帳簿を入手していたと言われているのにもかかわらず、そして検査に入ったにもかかわらず摘発をしなかったわけですね。  昨年七...全文を見る
○吉川春子君 うその地図を見せられたんですか。どういうことだったんですか。
○吉川春子君 マスコミにも報道されておりますけれども、検査院が警察の捏造した地図の提供を受けて、提出を受けて、それを見逃していたというふうに私は承知しているんですけれども、会計検査院はこの問題についてこのまま済ませるわけにはいかないと思うんですよね。やっぱり引き続き徹底的に検査す...全文を見る
○吉川春子君 次長にこの同じ点について伺いますけれども、道警が会計検査院に指摘されて、事後報告で捏造した住宅地図を提出するなどの隠ぺい工作を行っていたとされています。こうした道警の会計検査院に対する態度というのは警察庁の本部長の責任が問われる問題でもあると思いますが、もし事実だと...全文を見る
○吉川春子君 会計検査院に伺いますけれども、さっき次長が一部お答えになった愛知県本部の、県警本部の会計検査のときに、一か月前に通告をしたと。そうしましたら、その二週間後に会計検査院実地検査等の受領要件という警察の内部文書が明らかになりました。この受検要領を見ますと、自分の知ってい...全文を見る
○吉川春子君 検察の裏金問題について伺いたいんですが、私はこういう本をいただいたんですけれども、国会審議でも検察の裏金も問題にされてきました。調査活動費が裏金にされて幹部の交際費になっているという告発があり、マスコミも報じ、出版もされました。  そこで伺いますけれども、平成十年...全文を見る
○吉川春子君 平成十年度が五億九千万、まあ六億近くあったですけれども、今年の予算では八千四百万円ということでかなり減ってきているわけです。これは喜ぶべきことなのか悲しむべきことなのか分かりませんが、この予算がこれほど劇的に減った理由について御説明いただきたいと思います。
○吉川春子君 捜査報償費が要らなくなったということで、この結果、非常にその捜査に支障を来したとか検挙率がかなり落ちたとか、そういうことはなかったわけですね。この予算で十分やっていけると、こういうことですか。簡単に確認します。
○吉川春子君 警察庁にお伺いします。  平成十一年にその検察の裏金作りという告発があって、検察がこれまでの調査活動費の使い方を変えるということにしたんだと今お話がありました。予算を返上するわけにもいかないし、一遍に削減できないので徐々に削減してきたというのが実態であろうかなと推...全文を見る
○吉川春子君 慶弔費とかせんべつとか飲食とか交際費とか、こういうものは世間一般では自分の懐から出しているというわけですけれども、こういうことをやっぱり自分の懐から出すようにした方がいいんじゃないかということは次長の御認識でもありますか。
○吉川春子君 私どもという意味がちょっと分からなかったんですけれども、警察庁においてはという意味ですか。全国の都道府県警においてはという意味ですか。
○吉川春子君 国家公安委員長にお伺いいたしますけれども、警察庁の今の対応を見ていますと、道警の二つの署の問題あるいは静岡県警の総務課の問題というふうに狭めて、特殊の地域の問題として処理しようという姿勢が見えるんですけれども、やはりこれは歴史的に見ても、それから現在の時点であちこち...全文を見る
○吉川春子君 警察、国家公安委員会がやっぱり二つの地域にとどめて、そこの中で、しかも内部監査でやっていくということは、絶対にこれは解明もできないし、裏金作りというあしき慣例を打ち破ることもできないというふうに思うわけです。  そこで、会計検査院よりもどこよりも責任が問われるのは...全文を見る
04月14日第159回国会 参議院 憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会 第2号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。大変興味深いお話を伺わせていただきまして、ありがとうございました。  私は憲法改正の必要はないと、特に国会、内閣の部分については特にそう思うんですけれども、岩井参考人が国会改革について両院が密接に協議すべきだという点は賛成いたします。 ...全文を見る
○吉川春子君 蒲島参考人にもう一つ伺いたいんですが、実は省庁再編に伴いまして、副大臣、大臣政務官が国会議員の中から生まれまして、そして、大臣も含めますと七十人ぐらいでしょうか、国会、要するに立法府から行政府に人が移ってしまいました。これがやっぱり国会の審議が非常に短時間で、余り実...全文を見る
○吉川春子君 岩井参考人と大石参考人に伺いたいんですが、アメリカの上院型で賢い、強い上院と、そのポイントとして定数を減らすという点で九十四ということをおっしゃっておられるわけですけれども、議院内閣制の下で行政と国会が一体化していると、そして、その上、参議院の議席を大幅に減らすとい...全文を見る
○吉川春子君 もう時間がなくなりましたので、岩井参考人にのみしかお答えいただけないと思うんですけれども、法律の成立の効率性ということをお三方ともおっしゃったわけですけれども、法律を効率よく成立させればいいという考え方は、私はちょっと疑問です。それは、その法律が国民にとってどういう...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。
○吉川春子君 前回と今回の参考人の御意見を伺いまして、やはり世界的には一院制から二院制への流れ、そして一院制を取る多くの国は新興独立国家であること、そして先進、まあ資本主義国というか先進国では二院制というのが圧倒的ということが分かりまして、やはり多様な意見を吸収できる二院制という...全文を見る
04月20日第159回国会 参議院 内閣委員会 第11号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  まず、暴対法改正問題について伺います。  今回の法改正は、暴力団相互間の抗争や内部抗争に巻き込まれて被害を受けた一般市民に対して、指定暴力団の代表者が損害賠償責任を負うということを明記するものですが、今後はこの被害についての立証が容...全文を見る
○吉川春子君 容易になるのかということです。
○吉川春子君 平成三年十月三十日、大阪高裁判決、二〇〇三年かな、これ。山口組組長と実行犯に対し八千万の損害賠償を命じた判決がありまして、これは高裁レベルでは初めてと聞いておりますが、この場合、被害者は警察官であったわけです。  私は、この損害賠償を認定される場合に警察の協力とい...全文を見る
○吉川春子君 この種の事件は、訴訟まで至らない、訴訟したくてもできないという事例が大変多いというふうに推測されますけれども、そういう場合の救済をどうするかという点について伺います。  今回の法改正の対象となる対立抗争事件の発生状況、巻き添え被害のこの十年間の状況はどうなっており...全文を見る
○吉川春子君 損害賠償を提起した事件は何件かお分かりですか。
○吉川春子君 本当にほとんどが泣き寝入り状態ということが言えると思います。今回の法改正は、訴訟提起して初めて効果が出るということで、公訴提起できないような事例についてどういうふうに救済していくかということについて、どのようにお考えですか。
○吉川春子君 被害を受けた市民が泣き寝入りしないようにどうすればいいかということは非常に重要だと思いますので、今後とも是非力を入れてやっていただきたいと思います。  それで、対立抗争事件以外の被害の救済についてお伺いいたしますが、今回の法改正は対立抗争事件以外には適用されないと...全文を見る
○吉川春子君 非常に、六件ということで非常に少ないわけですけれども、対立抗争事件以外の被害の方が非常に多いわけです。時間の関係で触れませんが、その資料もいただいております。  暴力団対策に取り組んでいる弁護士の話では、たとえ裁判に勝利しても、暴力団の代表者で支払能力がなくて損害...全文を見る
○吉川春子君 民法七百十五条の使用者責任の概念もなかなか暴力団に当てはまるかどうか議論があったことは承知していますが、やっぱり暴力団の末端の組員が、親分というんですかね、代表者ですかに上納するということが日常的に行われているわけで、上納するためにいろんな不法行為が行われるというこ...全文を見る
○吉川春子君 続きまして、福岡県の福岡県警の裏金問題についてお伺いいたします。  三月五日に報道関係者の取材に応じて元警部、九五年から九九年まで県警本部銃器対策課庶務係長ですが、六八年に県警に採用され、二〇〇一年三月に退職するまで多くの管理部門に勤務されたわけですが、資料を基に...全文を見る
○吉川春子君 県の監査委員会に実名で証言したこの現職の警部補は、今年の二月まで偽の領収書作りをしていたと言っております。警察の裏金問題が国会でもこれだけ大きく取り上げられておりますのに、福岡県警では裏金を作り続けていたと。  今日の審議で、繰り返し午前中、大臣も警察庁の官房長も...全文を見る
○吉川春子君 これも午前中、神本委員から書類を五年になる前に消却したことが指摘されて、問題になりました。私は、これだけ疑惑が沸騰しているのですから、五年でも消却してはならないと思っています。当面この疑惑が解明されるまで、今徹底してその解明の努力をすると次長がおっしゃいましたが、当...全文を見る
○吉川春子君 私、具体的に提案しますが、横領罪、公金横領罪、公文書偽造罪、詐欺罪、これは公訴の時効が十年ですね。だから、こういう問題が指摘されているわけですから、少なくとも公訴の時効が完成するまでの間、すべての、すべてのというのは警察関係のすべてのじゃないですよ、この裏金作りに必...全文を見る
○吉川春子君 時効の完成まで、少なくともこの裏金作りに関係のある書類については消却を延ばすということを是非検討していただきたいと思います。そうじゃないと証拠がなくなるということにもつながりますので、これは要望しておいて、また次の機会に質問いたします。    〔委員長退席、理事神...全文を見る
○吉川春子君 元警部は、課長が転勤するたびに裏金の金庫は空になる、課長が異動する際にはせんべつとして、せんべつと称して残った裏金のほぼ全額を受け取ったと証言。さらに、現職の警部補は、裏金作りは銃器対策課でなく全部署で長年にわたって慣習化していたと、銃器対策課長のせんべつについて、...全文を見る
○吉川春子君 日本共産党にも、日本共産党福岡県委員会にも現職警察官からの内部告発が寄せられておりまして、北海道の報償費とか捜査費の裏金が報じられているけれども、福岡県警でも同じようなことが組織的に行われていますと。私も会計担当者が下書きした領収書を書いてもらいましたし、書かされま...全文を見る
○吉川春子君 警察庁次長にお伺いします。  福岡が認めて、これは北海道に続いて二回目なんですけれども、四月十六日付けの朝日新聞夕刊には、宮城県警の元警視が、裏金の原資に捜査報償費や旅費、国費の捜査費も充てていた、捜査報償費と捜査費の大半は裏金にし、所轄署の課長だった七〇年代から...全文を見る
○吉川春子君 調査はするというふうに受け止めていいですね。
○吉川春子君 是非、これを契機に深く真実を明らかにしていただきたいと思います。  それで、質問を変えますが、会計検査院にお伺いいたします。北海道警北見方面本部架空領収書の問題です。  昨年七月、北海道北見方面本部警備課で国費の捜査費が不正流用され、支出に関する会計書類の偽造疑...全文を見る
○吉川春子君 警察庁にお伺いしますけれども、道警北見方面本部の会計検査のときに警察庁から三名の方が立ち会っておられます。どなたが立ち会っていますか。
○吉川春子君 会計検査院に伺いますけれども、警察庁が都道府県の会計検査に立ち会うのはどうしてですか。
○吉川春子君 そうしますと、会計検査院の検査というものは、都道府県の、都道府県警に行われるということではなくて、その国費の支出を担当する警察庁に対する検査ということですか。それで、北海道で行う、あるいは福岡で行う、こういうことですか。
○吉川春子君 だれを相手に、警察庁に対して、あれですね、その検査に立ち会った人の証言を聞くと、実際にやり合うのは会計検査院と警察庁らしいですね、各都道府県の。だから、実際の検査というのは警察庁を相手にやって、その警察庁の予算がその都道府県でちゃんと執行されているかどうか、そういう...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、福岡県でも検査を平成十一年二月に行っていますが、そのときは警察庁はどなたが立ち会っていたんですか。
○吉川春子君 何か午前中の議論を聞きますと、福岡県警が悪いとか、何かその都道府県警の責任のようなふうに受け取れる御発言もあったんですけれども、会計検査というのはやっぱり警察庁に対して行うということが主体だということを今私は確認をしたわけなんです。  会計検査院、架空領収書を指摘...全文を見る
○吉川春子君 いや、いいです。ちょっと時間がもう迫っているので。
○吉川春子君 私は、この警察の裏金作りというのは、もちろん警察はやってはいけないことなんですけれども、これをずっと一貫して見逃してきた会計検査院の責任というのもやはり厳しく今問われているのだと思います。  元警部は、福岡です、二か月に一回裏金作りが適切に処理されているか会計課に...全文を見る
○吉川春子君 検査の手法についてちょっとお伺いしますが、高知では新聞社が告発された分について全部当たったんですけれども、協力者はすべて架空だった、どの内部告発も架空の協力者をでっち上げています。にもかかわらず、捜査の秘密ということで、警察は情報提供者との信頼関係を盾に会計検査院が...全文を見る
○吉川春子君 強制的にやれない、権限はないというのはどういうことですか。強制捜査の権限がないという意味ですか、それとも警察の意に反してはできないよと、こういうことですか。どっちですか。
○吉川春子君 それは物理的には当たり前なんでして、ただ、会計検査のときには領収書とか何か出てまいりますから、それの領収書の本人に当たるということを今まで会計検査院は一度もやっていないわけですよ。それは捜査の秘密とか何とかそういうことで、会計検査院の方も自粛というか、してきたんです...全文を見る
○吉川春子君 私は、国会、夜十時とか十一時とか帰るときに、国会の周りで警視庁の機動隊の方が警備していらっしゃって本当に大変だなといつも思っているわけですよ。現場で多くの警察官はまじめに献身的に働いていると思うんです。でも、こういうことが明らかになったり、あるいは自分たちが本来受け...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
04月21日第159回国会 参議院 憲法調査会 第6号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  私は、憲法前文を大変感動を持って若いころから何遍も繰り返し読んできました。また、戦争体験を実際にされた方々からは、強い感動を持ってこの前文を読んだ、憲法を読んだという話ももうたくさん聞いてまいりました。多くの国民の心に、前文がうたって...全文を見る
05月19日第159回国会 参議院 憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会 第3号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  今日は、三人の参考人の皆さん、ありがとうございます。  まず最初に、三人の方に同じ質問をさせていただきたいと思います。それは、参議院の選挙制度についてなんです。  一月の十四日に最高裁が判決を下しまして、そして一票の格差が五倍以上...全文を見る
○吉川春子君 もう一言ずつお考えをお聞きしたいんですが、現在の参議院の定数格差はこの六月で恐らく五倍を超えるんですね、一対五。このことについて、やっぱりよろしくないと、憲法違反だと。よろしくないというふうにお考えかどうか。大体イエス、ノーぐらいの感じでお願いします。
○吉川春子君 はい。
○吉川春子君 大山参考人にお伺いいたします。  一院制が必ずしも悪いということではないと。でも、二院制を支持していらっしゃるという御発言でした。  私も、私は二院制の立場なんですが、例えば北欧などは一院制で、女性の政治参加も進んでいるし福祉も充実していると。しかし、どうも日本...全文を見る
○吉川春子君 それと、先ほど大山参考人が、参議院の存在理由の一つとして、多様な意見が反映できるからと、そして女性も、参議院の方が非常に現実に率も高いんですけれども、進出しやすいからというふうに言われました。私は、その事実は事実としてですが、やはり政権を創出すると言われる衆議院の方...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと金指参考人に、いいですか、ちょっと待っていてよろしいですか。
○吉川春子君 金指参考人にお伺いいたします。  参考人は投票率の問題についていろいろ検討されておられますが、そして参議院の方が非常に選挙の投票率が低いということと、そして全体としてその投票率が下がってきているということについてお伺いしたいんですけれども、やっぱりこれは一つの原因...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございました。  終わります。
○吉川春子君 私も簡単に何点か申し上げたいと思います。  一つは選挙制度についてなんですけれども、選挙区の格差が一対五にまで広がっておりまして、これが是正されることが緊急の課題だと思います。一票の投票、一人の投票は、平等という立場からすると一対二が原則と思いますけれども、参議院...全文を見る
05月20日第159回国会 参議院 内閣委員会 第14号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。各会派の御協力で、午前中に質問をさせていただきます。  まず、医療分野へ株式会社の参入する問題について伺います。  特区法案、特区の改正案では、医療法等の特例として医療分野への株式会社の参入を認める、厚生労働省は、認めます。厚生労働省は...全文を見る
○吉川春子君 経済的な弱者に対する医療の内容が差別される、こういう懸念はないということですね。政務官にお答えいただきましょうか。──答えられません。じゃ、いいです、今の方でも。
○吉川春子君 法案の内容はいいです。
○吉川春子君 金子大臣にお伺いいたします。  法案では、高度医療の内容について、放射性同位元素を用いて行う陽電子放射断層撮影装置による画像診断その他厚生大臣が定める指針に適合するものというふうに規定されて、高度医療の対象範囲は大臣告示を見直すことによって拡大できる仕組みになって...全文を見る
○吉川春子君 厚労省にお伺いしますが、株式会社の病院、診療所で提供されている高度医療に対して公的医療保険が適用されるということになれば、株式会社病院の経営に影響を及ぼすことにもなりますよね。それを避けるために、政府が高度医療に対する医療保険の適用に消極的になるということも考えられ...全文を見る
○吉川春子君 そういうものに対して消極的になるというようなことはありませんよと。それは何条で読めばいいですか。
○吉川春子君 今度のその第十八条の六に、病院等株式会社が開発する病院又は診療所の管理者は、許可に係る高度医療云々と、こうなっておりまして、この規定は株式会社の病院はそれまで提供してきた高度医療について公的医療保険適用後も引き続き提供できるというふうに読めますが、そういうことですか...全文を見る
○吉川春子君 ある意味ではその既得権も、既得権が守られるというふうに今答弁で伺いました。  それで、株式会社病院が高度医療以外の医療を提供してはならないということも十八条の六に規定されておりますが、ただし、必要があると認められる場合又は診療上やむを得ない事情があると認められる場...全文を見る
○吉川春子君 そのときの医療費の支払はどういう形になりますか。
○吉川春子君 したがって、その株式会社病院に掛かると初診からすべて自由診療になるわけですね。患者は、医療法人の病院に行くと、公的医療保険で診てもらえる部分でも全額自己負担ということになるわけです。こうした株式会社の病院が全国に広まっていくとすれば、皆保険制度の下で公的医療保険の利...全文を見る
○吉川春子君 そういうふうにはおっしゃるんですけれども、厚生労働省は診療報酬体系の見直しの中で、患者の選択の自由として特定療養費の拡大などを掲げておりまして、保険制度を二階建てにして保険以外の負担を増加させる方向も示されております。今日はこの議論には入りませんけれども、私たちは混...全文を見る
○吉川春子君 要するに、医療過疎地ではなくても、すぐそばに株式会社病院があって、子供が深夜、熱を出して、もう一番近いところへ駆け込むわけですよね。そういうことは、まず伺いますけれども、拒否してはいけないんでしょう。どうですか。
○吉川春子君 そうすると、その株式会社病院に赤ちゃん連れて駆け込んでも、いや、駄目なんですよと、こういうふうに言われてしまうということですか。
○吉川春子君 あなたは赤ちゃん連れて、深夜、医療機関を探し回ったりしたことがないみたいですね。そばに医療機関があれば駆け込みますよ。そして、一刻も早くお医者さんに診てもらいたいと思うのに、高度の医療じゃないからといって、それは正当事由だということに実際上なるんですね。なるという答...全文を見る
○吉川春子君 ちょっとこれ、確認に大分時間取っちゃいましたけれども、そうですよね。その場合、自費診療なんだけれども、後で、保険証を忘れたときと同じように、後で市町村の窓口なりなんなりで医療費が返ってくるという仕組みになっているんじゃありませんか。
○吉川春子君 ですから、そういう形でやっぱり混合診療の方に穴が開くといいますか、そういう形になっていくおそれというのは十分あるわけですけれども、その正当事由について、ちょっと、どういうふうにお考えなのか、お示しいただけますか。
○吉川春子君 いやいや、そうじゃなくて、正当事由がある場合、そうですね、正当事由がある場合拒めるというその正当事由です。
○吉川春子君 端的にお願いします。
○吉川春子君 私の質問は、その正当事由というのはどういうものかという、この類型ですね、それがあったらお示しいただきたいと思います。
○吉川春子君 要するに、そういう正当事由がある場合には株式会社病院でもその拒否ができないわけで、そういうことから、やっぱり自由診療というところに、混合診療というところに一歩進むのではないかと私は懸念いたします。  特区というのは、制度は一定の効果が得られれば一点突破で全国に波及...全文を見る
○吉川春子君 教員免許状を大学の教育の下で与えて、今までそういう制度でやってきたんですけれども、それでは個性的な教育が保障できないんだと、これは文部省、今まで自分がやってきたことを否定することになるわけですよ。おかしいじゃないですか、そんなの。地域の個性とかといっても、千代田区の...全文を見る
○吉川春子君 特別教員免許状、今都道府県で与えられて、授与されておりますが、この実績について数字だけ、時間がないので数字だけお示しいただきたいと思います。
○吉川春子君 八九年から二〇〇四年まで百十三件、四十七都道府県で。東京なんかはもうゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ、もう見てもゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ。だから、この特別教員免許状というのは定着しない、歓迎されない制度だったんですよ。それを、都道府県の授与でも歓迎されないものを、今度は市区町村...全文を見る
○吉川春子君 六十件増えたんだと、終身にしたら。その内容は、例えば埼玉県でかなりの数、六十件の中のかなりの数を、増えた理由は、養護学校の自立支援教員と言われるものがほとんどですね。これは、重度の障害者、障害児に対して、たんの吸引とか、栄養を必要とする子供たちに看護婦さんの配置は必...全文を見る
○吉川春子君 最後に、文部省は、教育の基本、自分たちのやるべき本来の仕事ということを絶対に見失ってはほしくないわけです。特区というような、経済の活性そして規制緩和、こういう理念の下で進められている問題に、本来、教育も医療もなじまないわけです。そういう本来の自己の責務を文部省も厚生...全文を見る
05月20日第159回国会 参議院 文教科学委員会 第18号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  文化財保護法改正案について質問をさせていただきます。今回の改正案は文化財の概念を広げ保護対象を拡大するものであり、私たちは賛成です。  文化的景観の保護の問題で伺います。  農水省と文化庁が行った農林水産業に関する文化的景観の保護...全文を見る
○吉川春子君 私も長野県で育ちまして、田毎の月ということも子供のときから見ておりますが、中山間地域等直接支払制度の充実、拡充の声が広がっています。  この制度は二〇〇〇年度から行われていますけれども、荒廃農地の解消に効果を上げ、棚田の体験ツアーに取り組むなど都市住民との交流も進...全文を見る
○吉川春子君 是非よろしくお願いしたいと思います。  それで次に、私は、高速道路建設と平城宮、平城京の埋蔵文化財の問題を質問いたします。  平城宮を含む奈良の世界文化遺産の登録のその根拠、それについて御説明いただきたいと思います。
○吉川春子君 今御説明がありましたとおりで、地下遺構はほぼ完全に保存されている。八世紀の社会、経済、文化をつぶさに語る木簡などの文字史料に関する豊富な遺物が良好な保存の下に埋蔵されており、遺跡の持つ歴史的、考古学的価値は極めて高いということでございます。  世界文化遺産登録の本...全文を見る
○吉川春子君 何万点ぐらい現在発掘されていますか、その数だけで。事務局で結構です。
○吉川春子君 平城京そして長屋王邸から合わせて十七万点ぐらいというふうに私は聞いております。今、一部限られた地域でおっしゃいました。  それで、「世界遺産平城宮跡を考える」という本によりますと、佐藤先生が、今大臣がおっしゃられたように、木簡というものは第一次史料で歴史の一番の証...全文を見る
○吉川春子君 平城宮ですから千三百年、千年を超える長い時間が経過しているのにもかかわらず、非常に良好な状態で木簡が保たれてきたというのは、今、大臣御指摘のように、地下水の働きが非常に大きいわけです、大きいと言われています。  石部五條市博物館館長で考古学者は、木材や木の実、木の...全文を見る
○吉川春子君 その地下水検討委員会がもう二センチぐらいしか変動がないと、こういう答申を出して、多くの専門家からそんなことがあるはずがないという危惧の声も上がっているんですけれども、それは、引き続き今これからお聞きしますけれども、我が党の石井郁子衆議院議員の質問に対して文化庁の政府...全文を見る
○吉川春子君 国土交通省にお伺いいたします。  地下水検討委員会でトンネルを建設したときの地下水の状態を計算し、観測を予測したシミュレーションを行っております。その基礎となる地下水の実態を表すデータは、観測井戸、観測井は何か所ですか。それによって得られたのは、基本的な、東西方向...全文を見る
○吉川春子君 東西方向、南北方向、それぞれ幾つの断面かという数字はお答えになれませんか。
○吉川春子君 東西方向に四断面、南北方面に三断面というふうに私は聞いております。  それで、引き続き伺いますけれども、奥西一夫京都大学名誉教授、国土問題研究会の理事長でいらっしゃいますが、は地下水検討委員会の報告書について、基礎となる地下水の実態を表すデータが基本的に東西方向に...全文を見る
○吉川春子君 地下水検討委員会の結果というのは私はちょっといろいろ問題だなと思うんですが、でも、検討委員長の大西先生が、平成十五年二月十六日、大和北道路シンポジウム、有識者委員会の主催なんですけれども、で、このようにおっしゃっています。いろんな制約で非常に重要なところの地下の状態...全文を見る
○吉川春子君 要するに、千三百年、奇跡的に保存されていたこの木簡、遺構を地下水が守ってきた。この地下水が道路のトンネルを掘ることによって枯渇されるかどうか、もう決定的な意味を持つわけですね。だから、十分なデータで調査をしなくてはならないものが、地下水検討委員長も認めるように、いろ...全文を見る
○吉川春子君 要するに、世界遺産にも登録された古都奈良の埋蔵文化財が公共事業によって破壊されるというような事態はどうしても避けたいと、文部大臣、こういうことですね。
○吉川春子君 最後に、政務官、国土交通省の政務官に伺いますけれども、大和北道路の建設をまだ決めたわけではなくて、三つの委員会の報告を受けて、これから建設の是非を検討していくという段階にあるというふうに伺っていますが、そういうことでしょうか。  そして、国の公共事業によって世界遺...全文を見る
○吉川春子君 いろんな意見を聞くということですか。
○吉川春子君 終わります。
05月25日第159回国会 参議院 内閣委員会 第15号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  昨日、福岡高裁は、中国人の強制連行について判決を下しました。侵略戦争のときに中国人二万三千人を強制連行したという名簿も残っておりまして、今回の判決は、しかし、除斥期間で一審原告敗訴ということになりました。被害者の怒り、落胆は非常に大き...全文を見る
○吉川春子君 判決文は次のようにも指摘しています。  平穏な暮らしをしている日本国の主権に服しない中国人を、言わば故意に暴力や欺罔を用いて家族の下から切り離し、敵国に連行して強制的に労働に従事させることは、個人の尊厳、人間的価値を否定する、甚だしく人倫にもとる行為である、旧憲法...全文を見る
○吉川春子君 新潟地裁の判決もそうですし、今回もそうなんですけれども、そういうとんでもないことを日本の政府はやって、国家無答責というものはこれに当てはまらないということを明確に言っているわけです。しかし、敗訴した理由は、これは敗訴した理由は私は認めません、正当だと思いませんが、や...全文を見る
○吉川春子君 総務省に伺いますが、政治資金規正法の記載義務違反の責めは免れないということは、そのとおりですね。
○吉川春子君 一般論として、要するに修正申告をしても記載義務違反の責任は免れないということでございます。  さっきも質問がありましたけれども、二十一条の三の寄附の総額の制限についてですけれども、資本金八千万円の会社ですから上限は七百五十万、政治献金の上限は七百五十万というふうに...全文を見る
○吉川春子君 そこまで聞いていないのに、いつも罪はありませんよと言わんばかりの答弁はしないでください、時間も足りないんですから。  それで、官房長官、制限を超える寄附を、違法な献金を受領していたということについてはどうお考えですか。
○吉川春子君 会社のことは知りませんという答弁でしたけれども、この運転手さんを採用するに当たっては、長官自身が面接して採用を決めたんでしょうか。そのときはそういう社員であるかどうかということは一切確かめずに、どこの方かも分からずに大切な自分の車の運転手さんを決めたと、こういうこと...全文を見る
○吉川春子君 地理に明るいだけで、どういう身元の方でどういう経歴の方か、今までどういう職業を経験されてきたのか、そういうことも一切不問に付して採用するということは、私は到底、自分が運転手を雇うということに置き換えて考えたときには非常に考えられないんですけれども、この運転手の給料は...全文を見る
○吉川春子君 年金とか健康保険とか、社会保険料は長官がお払いになっていたんですか。
○吉川春子君 そうすると、この運転手さんは社会保険の適用なしに採用すると。年金も健康保険も入らない方を運転手として長官は雇われていたということですか。
○吉川春子君 そうしますと、今度、その会社の方で同時にお金を払っていたということは、その会社の方で社会保険には入っていたと。その会社の方の社会保険に入っていたので会社の方は辞められなかったと、こういうことになりますか、結果として。
○吉川春子君 長官の方が二十万の給料を払い、会社の方が三十何万の給料を払うということになると、払っていたということになると、五十数万の給料をこの運転手さんは受け取っていたということになりますね。
○吉川春子君 一般的に給料が多いか少ないかというのは私は言う立場にはないんですが、実はこの会社は、三千人の社員のうちの二千七百人が車両管理員といいまして、運転手として派遣されている方ですね。  そして、昨日国土交通省から資料をいただきましたら、例えば、これはつくばの例なんですけ...全文を見る
○吉川春子君 今回、この会社の方が実は同額払われていたということはどういうきっかけで分かったんですか。それが分かったときに、なぜ自分たちは十分と思う賃金を払っているのに会社の方も同じ額の賃金を払っていたのかという質問はされなかったんですか。
○吉川春子君 なぜ払っていたのかということをお聞きになるはずでしょう、普通は。えっ、こんな高い金額をと今長官自身がおっしゃったわけじゃないですか。  じゃ、何でそんな金額を会社が同時に払っていたのかという質問を全然されないんですか。
○吉川春子君 何か国会議員というのは、いろんな疑問があったらどんどんどんどん追及するということが習性ですよね、私もそうですけれども。それをもう非常にあいまいのまま、会社が言ってきたままを受け入れるということはどうも解せないわけです。  それで、今年の一月に日本道路興運が二億八千...全文を見る
○吉川春子君 反省と同時に、事実の解明が必要ですので、なぜ、しかるべき給料を払っているのに会社の方から払わなくてはならなかったのか、その点について会社に確かめた上で御報告いただきたいと思います。どうでしょう。
○吉川春子君 何かはっきりすれば都合の悪いことでも明らかになるというのでなければ、やっぱり国民の知りたがっている問題については、公的な立場にあるわけですから、それははっきりされるべきではないでしょうか。その点についても、自分も不思議だと思いながら、もうこれ以上は会社に聞かないと、...全文を見る
○吉川春子君 ともかく、政治家と秘書給与の肩代わりというのは、何遍、もっと、何十遍と申し上げていいか、そういうことが国会で問題になりまして、中には辞任された方もおられるわけですけれども、私は、この問題を官房長官の責任においてはっきりと明らかにしていただきたい、そのことを最後に要望...全文を見る
05月26日第159回国会 衆議院 法務委員会 第30号
議事録を見る
○吉川参議院議員 共産党の吉川春子です。  実は、ここは、最後の最後までプロジェクトチームで大変大きな議論になってまとまらなかったところです。  その理由は、一つは、どういう事情であれ、夫婦で住んでいるところから夫を追い出すわけですから、憲法三十一条とかいろいろな制約があると...全文を見る
○吉川参議院議員 今回、補助金を制度に盛り込むかどうかということについて議論をいたしました。そして、結果としては、今行われております特別地方交付税の枠の中でやる方がいいという結論に達しました。  それはなぜかといいますと、御承知のように、補助金の削減ということが国の方針でずっと...全文を見る
○吉川参議院議員 三条三項四号の問題についてお答えしたいと思います。  配偶者等から暴力を受けた人に対して、自立した生活が開始できるように支援していくことが非常に大切で、そのために、今御指摘がありました配偶者暴力相談支援センターの役割はとても重要です。  今回の改正で、三条三...全文を見る
○吉川参議院議員 まず、制度の利用に関すること以外の項目で、配偶者暴力相談支援センターが行う情報の提供対象となるものについては、例えば、民間団体が自主的に行っている被害者の自立支援のための措置、公的に制度化されたものではないが、被害者の自立支援にとって有益なものが想定されます。 ...全文を見る
05月27日第159回国会 参議院 国土交通委員会 第19号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  質問をいたします。京都、奈良、和歌山を南北に結ぶ高規格幹線道路、京奈和自動車道路について伺います。  京奈和道路のうち、奈良市を通過する大和北道路は世界遺産である平城宮・平城京跡を通過するもので、私は現地を視察し、関係者から実情を聴...全文を見る
○吉川春子君 文化財の破壊ということについては避けなくてはならないのではないかという点についてだけで結構です。大臣、どのようにお考えですか。──いや、ちょっと時間がないので。
○吉川春子君 考古学者を始めとする専門家や広範な市民が、大和北道路は世界遺産である平城宮跡の埋蔵文化財を消失させる危険性があると反対していますが、それなのにこの道路建設をどうしてもしなくてはならない、進める目的は何ですか。なぜそうなんですか。
○吉川春子君 渋滞が大変だということでございますが、大和北道路ができた場合、高速道路、国道二十四号線の交通量について将来予測はどうなっていますか。端的に数字をお答えください。
○吉川春子君 大和北道路の建設によって、今報告がありましたけれども、高速道路と国道二十四号線の交通量全体が三四%も増加して、国道二十四号線の交通量は現在よりも一一%しか減らないわけです。  そこで、もう一つ伺いますけれども、国土交通省は三割の通過交通が高速道路に移るというふうに...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと、いろいろ答弁されましたけれども、とにかく、まだ奈良生駒線に入っていく交通量については予測がされていない。高速道路が造られても、造られて、トンネル又は高架になって奈良生駒線大阪方面にアクセスできないわけですね、もうこっちへ行っちゃうわけですから。  現在も...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと、私の聞いたことにだけ端的に答えていただきたいんです、時間がもう迫っておりますけれども。  ともかく、高速道路を造って、京都の方には行くけれども奈良の方には行かない。こっちの方が渋滞しているんだけれどもこっちは解消できない。そして、渋滞の時間帯というのは、...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
06月02日第159回国会 参議院 本会議 第26号
議事録を見る
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました公益通報者保護法案について竹中大臣に質問いたします。  三菱自動車のリコール隠しや武富士の盗聴事件、雪印食品の牛肉偽装事件など、大企業による違法行為が相次ぎ、また、警察の裏金作りや保存期間前の会計書類破棄など、行...全文を見る
06月03日第159回国会 参議院 イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会 第15号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  今なぜ国民保護法制が必要なのかということを御質問いたします。  政府は、何十万、何万か、その外国の部隊が日本に上陸してくる事態、日本が戦場になる事態を予想している旨の答弁を昨日同僚議員、山本議員に行いました。  改めて確認しますが...全文を見る
○吉川春子君 まあ占いの世界でもってこういう体制を大規模に作られてはたまったものではありません。  日本は大量破壊兵器を隠し持っているわけでもないし、石油が埋蔵されているわけでもないんですよ。憲法九条で戦争放棄の国です。  しかも、着上陸侵攻というのは、相手にとっても相当の被...全文を見る
○吉川春子君 何十万もの外国の軍隊が日本に海上から上陸するということになりますと、上陸用舟艇あるいは戦車を積み、また兵員を輸送する、そういう揚陸艦艇を持っているということが前提になりますけれども、そういう国は隣国にあるのかと私は聞きましたら、防衛庁の説明の方は、中国が揚陸艦艇を持...全文を見る
○吉川春子君 今の御答弁ですと、揚陸艦艇の能力というのは、トータルでも三千百人、車両百五十両ということになります。この能力では、たとえ侵略の意思があっても、私はないと思いますが、何十万人の兵員を日本に送り込む、何万でもいいですけれども、何年も掛かるわけです。まさか泳いでくるわけで...全文を見る
○吉川春子君 いや、具体的には中国ぐらいしか名前が挙がらなかったので、近辺では、それでは中国はどうかということを具体的に聞きました。  第二次世界大戦の末期で、沖縄では地上戦になって民間人に多くの犠牲者を出しました。第二次世界大戦のときでさえ地上戦になったのは沖縄だけなんですね...全文を見る
○吉川春子君 驚くべき答弁ですね。日本全土が着上陸侵攻を受ける可能性がある、沖縄戦のようなことが展開される可能性がある、そういうことを私はアナクロニズムだと思ったんだけれども、そうじゃないと。これは防衛庁の長官の答弁ですが、順次この問題について具体的に聞いていきます。  政府の...全文を見る
○吉川春子君 私は、ミリタリーバランスで防衛庁からも資料をいただきましたけれども、防衛白書が私にとっては一番身近な資料でございます。  防衛白書をいろいろ読んでおりますと、例えばロシアにしても兵力は大幅削減、そしてまた極東においては地上兵力、海上兵力も三分の一になった、戦闘機も...全文を見る
○吉川春子君 防衛白書によって近隣諸国の軍事力もかなり詳しく書いてありますけれども、私はその中で一番軍事大国は日本だというふうに思います。対潜哨戒機は八十機体制だそうですけれども、支援戦闘機、AWACS、空中給油機も導入するし、ミサイル防衛システムの研究もするし、いろいろこういう...全文を見る
○吉川春子君 私は、まず、いろいろ問題があると思いますけれども、問題にしたいのは、今、国会で、参議院で法案の審議がしているわけじゃないですか。通ったわけじゃないんですよ。確かに法律の中にはそういう、国が基本計画を作り、あるいは地方自治体が作るということはありますけれども、それがま...全文を見る
○吉川春子君 私は、立法府のメンバーとして行政府に申し上げます。  まず、行政府がやるべきことは、国会が法律として決めたことをやるんですよ。チェック機能は国会にあるんであって、法律も決めないうちにそれは政府はやるということは、これは憲法違反なんですよ。法律が決まらないうちに法律...全文を見る
○吉川春子君 委員長、これは内容が何かにかかわらず、国会は立法府なんです。国権の最高機関なんです。そこで決まったことを行政府が実施すると、今の憲法はそういうシステムになっているんですよ。それを国会がまだ法律も成立しない前からその内容に基づいて計画を作るというようなことはやってはな...全文を見る
○吉川春子君 あのね、二つのことをごちゃ混ぜにしないでくださいよ。私は行政府と立法府の関係において言っているんであって、そのことをまず、大臣は間違っていますよ、考えが。憲法の立場に立ってやっていただきたいと、行政府と立法府の関係は。  で、国会、(「評論家だと言ったんだから、そ...全文を見る
○吉川春子君 ちょっとそれ、整理してください。
○吉川春子君 じゃ、その発言を是非、国会を評論家のようなふうに言う言い方は是非撤回してください。そのことを強く求めます。  撤回しますか。国会は評論家じゃないですよ。
○吉川春子君 後、理事会の協議にゆだねます。  それで、実は、これはある県が作った今後五か年における国民保護関連事業の想定ということで、十六年、十七年、十八年、十九年、二十年までにわたって書いてありまして、そして、六月に国民保護法制成立ということから掲げて、十七年には保護計画を...全文を見る
○吉川春子君 法案の、内閣が作る法案の要旨ができた段階で、それを地方自治体に示して、細かく示してありますよ。そして、こういう計画を作れと押し付けているじゃありませんか。これは、国会軽視であるとともに、地方自治体に対する押し付けでもありますよ。  大臣、そういうような地方自治体に...全文を見る
○吉川春子君 もしこの法律が通ったとして、そうすると、こういう計画を地方自治体、地方公共団体に押し付けるわけですか。昨日ですか、おとといですか、大臣は、言ってみれば機関委任事務のようなものだと、こういう発言も、答弁もされているわけですけれども、こういうものを作れと、いついつまでに...全文を見る
○吉川春子君 強制はしないと、こういうことですか、端的に。
○吉川春子君 まあ法律で義務ではあるけれども、いろいろ中身についてまでいろいろ強制はしないと、押し付けるものではないと、こういう答弁と受け止めました。  時間がなくなりました。鳥取県で行われた国民保護フォーラムのシミュレーションを見ても、災害対策法の計画のときには十年も掛かった...全文を見る
06月10日第159回国会 参議院 内閣委員会 第18号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  公益通報者保護法案について質問をいたします。  企業、行政組織内部の重要情報を外に漏らすということについては許されないというシステムになっておりますし、そういう感情もまた強いと思います。情報を漏らした労働者は処分されるわけです。しか...全文を見る
○吉川春子君 今お答えもいただきましたけれども、国会図書館の、国会図書館の資料とそれから内閣調査室の資料によりますと、イギリス公益開示法の公益の範囲、四十三条Bは、以下のaからfのいずれかを生じた、生じている、又は生じる可能性があることとして、a、犯罪、b、法的義務、c、裁判の誤...全文を見る
○吉川春子君 いや、前半だけでいいです。
○吉川春子君 そうしますと、その対象範囲の広さは比較できないというふうに今ちょっと聞こえたんですけれども、日本の今回の法案もそんなに狭くないよと、イギリスに準じているよというふうにも聞こえたんですが、私は、イギリスの立法例を研究されたというので、それに倣った法案が出てくるというの...全文を見る
○吉川春子君 まだ法律が成立しない前から見直しということをおっしゃるということは、かなり不十分な法律だと、法案だということが言えると思いますし、先ほど私、午前中の参考人質問の議論を聞いていまして、やっぱり一番狭く絞ったのは政府であるみたいですね。そういうことを印象を受けたんですけ...全文を見る
○吉川春子君 一般の規制法律、規制の法律ができるまでの間にいろいろなことが生じて、そしてそれが結局国民の生命、身体、財産にいろんな影響を与えてきたという例は今日もずっと具体的な事例が挙がってきております。だから、そういうものが規定されていないからということでそれを外してしまうとい...全文を見る
○吉川春子君 どっちみち企業は黙っていなくて裁判になると。提訴されれば、その間は労働者の立場は不安定になるということはそれは同じだと思います。  それから、例えば六本木ヒルズ、もうあんまり何遍も何遍も例に引かれるので、私は言うのはよそうかと思っていたんですけれども。例えばセンサ...全文を見る
○吉川春子君 法律ですから、倫理の世界じゃないんですよ、大臣。そうじゃなくて、刑罰、処罰、そういうものがあることだけを対象にするということについて余りにも狭過ぎるのではないか。法律の中には刑罰をもって処するものもあるし、禁止規定だけの場合もあるし、いろいろあるわけなんですね。だか...全文を見る
○吉川春子君 さっき岡崎議員の質問でも、何本だっけ、四百何本、四百八十九本の中の一つに入っていて、労基法が削られるなどということは今の政府でもやらないだろうと私は思っていますが、さっきおっしゃいましたその要件ですね、イ、ロの要件、これをクリアしなきゃ駄目だと、こういうわけですね。...全文を見る
○吉川春子君 いや、私、これ何遍も、たしかそちらの方じゃないかと思うんですけれども、レクを受けましたら、過去にそういう受けた例があるというような例示をされたんですけれども、そういうことじゃないんですね。
○吉川春子君 そうすると、例えば企業が、もう故意ですよね、残業しているのに賃金を払わない、残業手当払わないというのは故意だから、明確な故意があるわけですから、そうすると、これを例えば国会議員に通報したりすれば、国会で取り上げてもらったりすれば、それは公益通報すれば解雇その他不利益...全文を見る
○吉川春子君 それで、ロなんですけれども、「第一号に定める公益通報をすれば当該通報対象事実に係る証拠が隠滅され、偽造され、又は変造されるおそれがあると信ずるに足りる相当の理由がある場合」、これも今のサービス残業の例でいうと、これはクリアできそうですか。
○吉川春子君 私がサービス残業をさせている労働者で、あなたに内部告発しようかと思うんだけれどもどうと聞かれたら、おやりなさいと言ってくれますよね、そうしたら。
○吉川春子君 恐らく非常に頭脳明晰で、官僚の方たちが考えて、その立法者が、困っている労働者がこういうふうに聞いているのにケース・バイ・ケースですよと言われると、もう本当に労働者としては、内部告発していいかどうかというのはなかなか判断に苦しみますね。  もう一つ例を聞きます。 ...全文を見る
○吉川春子君 要するに、刑罰をもって処罰するという法律じゃない場合はもう駄目ですよと。駄目なところはもう非常にはっきりしていて、しかしその対象に含まれるところは、今度はいろいろな要件が重なり合っていて、これはもう本当に作った御当人に聞いてもなかなかケース・バイ・ケースですとおっし...全文を見る
○吉川春子君 非常に限界を感ずる答弁でしたが、もう一つ具体的な例を挙げていきたいと思います。  私は、公正な経済社会を作る上で、不正とか反社会的な行為の通報者はやっぱり保護すべきだと、内部告発をですね、保護すべきだというふうに強く思うわけです。それで、行政の不正行為の内部告発が...全文を見る
○吉川春子君 実は今年の予算委員会で私、法務省に聞きました。そしたら、法務省は、横領罪、詐欺罪、私文書偽造罪、同行使、公文書偽造、同行使に、一般的にと言いましたけれども、当たるというふうに答弁いただきました。  それで、警察の方にお見えいただいていますので、具体的な問題について...全文を見る
○吉川春子君 今日は内部告発の法案の審議ということですので、そんなに厳しくは警察には今日は聞きませんが、例えば領収書の不正についても調査中、調査中って何か月やっているんですか。これだってもうそろそろ結論が出てもいいと思うんですけれども。  それから、国費を、例えば空出張などとい...全文を見る
○吉川春子君 服務規程とか内規だけには抵触するということだけは分かったんですか、刑法は分からないけれども。
○吉川春子君 もう一つ伺います。  この問題は引き続き当委員会でやることになっていますので、その際にやるといたしまして、もう一つ警察に伺いたいんですけれども、一連の警察による不正経理問題に絡んだ保存期限内の会計文書を紛失、破棄したということが明らかになりました。で、内閣委員会で...全文を見る
○吉川春子君 今はっきりしていることは、公文書を期限の前に全部、全部というか、今挙げたところではシュレッダーに掛けちゃったわけですね。そういう行為は警察としては内規違反だけですか。刑罰法規に当てはまらないんですか。どうでしょう。もう一度答弁をお願いします。
○吉川春子君 故意があるとかないとかというのはもう前にも一度議論をしていますけれども、公用文書等毀棄罪ということは初めておっしゃいました。そういうものには少なくとも、証拠隠滅はともかくとして、そういうものには少なくとも当たると思うんですね。  今、ちょっと議論を、警察との議論を...全文を見る
○吉川春子君 なぜ私が警察の問題を言ったかというと、非常に悩ましい問題があるわけですよ。この法律では刑法となっていますでしょう。そして、例えば外務省、例えば農水省なんかでこういう裏金作りやると捕まっちゃうわけですよね、やっぱり刑法の何条違反ということで。ところが、その適用する警察...全文を見る
○吉川春子君 時間が来たのでこれは次回に譲りますけれども、やっぱり余りにも対象範囲が狭いと、そこは問題だということだけ申し上げて、終わります。
06月10日第159回国会 参議院 法務委員会 第23号
議事録を見る
○委員以外の議員(吉川春子君) 日本共産党の吉川春子です。  法務委員会の委員長、理事、委員の皆様のお許しをいただきまして、質問の機会を与えていただき、本当にありがとうございます。  児童買春・ポルノ処罰、児童保護法改正案について質問をいたします。  この法改正に取り組みま...全文を見る
○委員以外の議員(吉川春子君) 引き続きまして、法務省にお伺いいたしますけれども、この事件の起訴、有罪の統計を取っておられたら御報告いただきたいと思います。
○委員以外の議員(吉川春子君) 法務大臣にお伺いいたします。  私も、この立法がなされた当初、こんなにもたくさん犯罪が起きる、そして検挙されるということは予想できませんでしたけれども、毎日、新聞を見まして、社会面に連日のようにこの事件が報道されております。  大臣は、この犯罪...全文を見る
○委員以外の議員(吉川春子君) それでは、提案者の方にお伺いしたいと思いますが、児童買春、同勧誘罪など法定刑が懲役三年から五年に引き上げられましたけれども、その意味についてお伺いいたします。
○委員以外の議員(吉川春子君) ほかの刑とのバランスが崩れるほどの重い処罰はすべきでないという意見が日弁連等からも出されておりまして、ここはなかなか難しい問題であろうかと思いますが、私としては、非常にこういう犯罪が増える中、ある程度の法定刑の引上げはバランスを失しない範囲において...全文を見る
○委員以外の議員(吉川春子君) 児童買春・ポルノの処罰・保護法は国外犯も規定しているわけですけれども、日本人がアジア諸国に出掛けていって少女買春を行い、また児童ポルノの提供などの犯罪を犯すことも多いと報告をされています。こうしたことを減少させていかなくてはならないことはもちろんで...全文を見る
○委員以外の議員(吉川春子君) 以上で質問を終わります。  どうもありがとうございました。
06月11日第159回国会 参議院 内閣委員会 第19号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  公益通報者保護法案について、まず内部告発を行って保護される通報対象事実とは何かについて伺います。  これは仮の例として聞きますが、公官庁へ運転手の派遣を業とするA社は政治家Bに運転手を派遣してやっていました。政治家Bは、運転手給与を...全文を見る
○吉川春子君 仮の例としてって言ったじゃないですか。具体的な例はこの後聞きます、具体的な例として。  仮の例として、こういう場合どうですか。保護されますか。
○吉川春子君 それでは、具体的例をお望みなので、私は申し上げたいと思います。  日本道路興運による細田官房長官の運転手肩代わり問題がありまして、この委員会で私、取り上げました。議事録が残っております。細田長官は、マスコミ等の指摘を受けて政治資金報告の修正申告をいたしましたが、や...全文を見る
○吉川春子君 この法案の二条の通報対象事象は、今答弁がありましたように、「個人の生命又は身体の保護、消費者の利益」云々と、そしてその「別表に掲げるものに規定する罪の犯罪行為の事実」としています。そして、別表には、七法律のほか、八号で、その他、個人の生命、身体の保護、消費者の利益、...全文を見る
○吉川春子君 そうしますと、四百九十八本……(発言する者あり)四百八十九本ですか。数字はそちらがおっしゃることが正しいと思います。  四百八十九本の法律が今出されているけれども、それに更に、対象とするリストを衆議院の審議の中で、これです、私が言っているのは。これの中に公選法とか...全文を見る
○吉川春子君 よく分かりました。  つまり、この四百八十九本、たくさん、もう私も名も知らないような法律も一杯入っているし、ちょっと犯罪発生件数の資料を犯罪白書で見ましたけれども、全然問題にもなってないような法律も幾つかあると。しかし、政治資金規正法とか公選法とか税法とかいうのは...全文を見る
○吉川春子君 出資法が入る可能性もあるんですね。
○吉川春子君 先ほど来おっしゃっております生命、身体、健康、国民の財産等、こういう定義からいけば、出資法は入る可能性があるということですか。
○吉川春子君 そういたしますと、さっきの具体的な例で恐縮ですけれども、細田官房長官のような例は今回は保護されないけれども、出資法の問題については保護される可能性があるということでした。  それで、大臣にお伺いいたしますけれども、やはり税法とか公選法とか政治資金規正法とか、こうい...全文を見る
○吉川春子君 私たちは犯罪防止について話し合っているわけじゃないですよ。内部告発をした人をどういうふうに保護していくかという、その法律について話しているんです。  そして、実は昨日参考人質問を行いました。そのときに、企業の代表者の方がお見えになりました。そして、企業が法令を遵守...全文を見る
○吉川春子君 昨日も岡崎議員が引用されました、毎日新聞の内部告発特集連載の記事を私は読みました。そして、その①にこのように書いてありました。内閣府によると、法案作成中の二、三月、幹部が党内閣部会や総務会の席に頻繁に出向き、二法案は対象にしないことを繰り返し説明し、自民党も了解した...全文を見る
○吉川春子君 この正当行為の中身なんですけれども、ちょっと時間の関係で、私の方で指摘をしたいと思いますけれども、法令行為、正当業務行為、法令による行為としては職権権利の行使とか、政策的理由により法令が違法性を解除したものとかあって、それから、正当業務行為というのがありますね。それ...全文を見る
○吉川春子君 今の中身は団藤教授の本ですので、そういう考えだと思います。  それで、内閣府に伺いますけれども、公務員の、今度公務員を対象にした場合に、刑訴の三百三十九条でしたか六条でしたか、要するに告発義務の範囲よりは広いものもあるんだというふうに繰り返し説明されておりますけれ...全文を見る
○吉川春子君 いや、刑事訴訟法ではなくて、刑法の三十五条の正当行為の枠であれば、これは守秘義務が一応その対象にならないということを今議論していたわけですね。だから、刑訴法は確かに犯罪行為なんだけれども、今かなり具体的に申し上げたのはそういう意味なんです。  それで、私が伺ったの...全文を見る
○吉川春子君 あのね、昨日までは刑事訴訟法で議論してきたわけですよ。確かに刑事訴訟法でいえば犯罪に限られているわけだから、それは狭いかもしれない、そうは思わないんですけれども、かもしれない。しかし、今は刑法の正当行為、三十五条での対象となる行為は守秘義務が一応対象にならないと法務...全文を見る
○吉川春子君 刑法ですよ、正当行為は。刑事訴訟法は正当行為ないです。
○吉川春子君 正当行為という言葉は刑事訴訟法にないんです。刑法のことを言っている。
○吉川春子君 そこはもういいです。委員長。
○吉川春子君 あのね、私たちも野党の法案を作るときに苦労したんですよ、守秘義務をどうやって外したらいいか。それで、公務員はとにかく守秘義務が掛かっているわけだから内部告発なんか本来できないわけでしょう、でも、この公務員の内部告発をどうやって保護するかということを野党は考えました。...全文を見る
○吉川春子君 それでは質問を変えます。  もう一つは、今度は挙証責任の問題について伺いたいと思います。それで、実はこれは日本共産党の修正案なんですけれども、挙証責任の転換という提案をしております。それはどういうことかと申しますと、会社員、労働者、公務員でもそうですけれども、内部...全文を見る
○吉川春子君 もう一つ法務省にお伺いしたいんですが、なぜ民法の一般原則をこう変えて、そういう制度が設けられることになったのか。そこはどういうことでしょうか。
○吉川春子君 私、大臣にこの問題についてお伺いしたいんですけれども、せっかくこういう法律ができて内部告発をした人を保護しようという場合に、どういう不利益扱いを受けたかということを労働者に立証責任を負わせますと、会社の方として、本当は配転したり給料をダウンしたり、いろいろしているん...全文を見る
○吉川春子君 大臣、今の局長のその発言を踏まえてで結構なんですけれども、やっぱりこれは非常に実際上の訴訟になったら重要な問題だと思いますので、そういう点で、挙証責任についてやっぱり御検討いただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○吉川春子君 原則どおりということで大変味気ない御答弁だったと思いますが、しかし今法務省からも御報告いただきましたように、やっぱり挙証責任の問題についてはたくさん例があるとは申しませんけれども、そういう、立証責任を緩和していくとかあるいは転換するとかいうことが、個々の問題について...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、二十日以内に通報者に回答してその後放置した場合は正当な理由がなくて調査を行わない場合というところに該当すると、そういうふうに読んでいいということですね。もう一度お願いします。
○吉川春子君 そして、その法案には、通報を受けた事業者には調査状況や調査の結果を報告する法的義務はないんですよね。第九条が努力義務規定にとどまっている、この条文に違反しても外部通報できる要件にはならないんじゃないか、その点についてはまた明確に御説明いただきたいと思います。
○吉川春子君 合致しない可能性もあるわけですね。そういう場合、どうしたらいいんですか。
○吉川春子君 その十八条の二というのはどういう規定ですか。
○吉川春子君 それは比較的最近、労基法の改正という形で盛り込まれた規定だと思いまして、私たちはその規定は労基法レベルでは一定程度評価しております。  ただし、やっぱり解雇、今まで解雇については全く制限規定がなかったものを盛り込まれたという点ではその規定は前進なんですけれども、し...全文を見る
○吉川春子君 一応調査したけれども、犯罪事実等を確認できなかったと事業者が回答した場合も外部通報の道は開かれてないんじゃありませんか。こういう場合、どうしたらいいんでしょうか。
○吉川春子君 企業ぐるみとかトップの犯罪の場合に、例えば食肉偽装事件とか武富士の盗聴事件とか三菱自動車のリコール隠し、タイヤ脱輪、欠陥隠しなど、組織ぐるみの場合とか企業のトップの犯罪になっているわけですね。こういう場合には内部通報しても意味がないんで、イからホに直ちに該当しないと...全文を見る
○吉川春子君 そうすると、組織ぐるみという場合には直ちにその証拠隠滅に該当するというふうに考えてもいいんだと、そういう御答弁でしたね。
○吉川春子君 もう時間がなくなりましたので、ちょっと質問幾つか残したんですけれども、やっぱりその外部通報の要件が非常に厳しい。私は、この外部通報の五項目の要件を削除して、行政機関への通報と同等の要件で足りるんだと、そういうふうにすべきではないかと思いますが、最後にこの点、大臣の積...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと納得できませんが、終わります。
○吉川春子君 私は、公益通報者保護法案に対し、日本共産党を代表いたしまして、修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりでございます。  これより、その趣旨について御説明いたします。  政府提出の法案は、通報対象事実の範囲を罰則のある犯罪行為...全文を見る
10月26日第161回国会 参議院 総務委員会 第1号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  私は、台風被害調査のために長野県に入りましたけれども、その日の夕方、お隣の県である新潟中越地域の地震の揺れを三回体験いたしまして、本当に恐ろしいことが起こったと思いました。  台風、地震について改めて取り上げたいと思いますけれども、...全文を見る
○吉川春子君 基本給と手当とでは全然違うわけですよ。いろんな手当は付くとしても、俸給が五%引き下げられるとすれば、これはすべての公務員が、退職金とかあるいは年金、こういうものに連動して引き下げられるわけじゃありませんか。
○吉川春子君 人事院総裁、今大変なことを事実としておっしゃいました。まあうそを言ったんじゃなくて事実だから、もう本当に大変なことですよ。  全部の公務員が、退職金が、例えば五%俸給表が引き下げられれば、それに基づいて計算されるわけだから減らされると。年金にも連動すると。こういう...全文を見る
○吉川春子君 最大に較差が付くのは東京とそれから北海道、東北、ここは調整手当を含めて二〇%ぐらい較差が今後生ずると、そういうことをおやりになるわけですが、霞が関に勤務している人も含めて、退職金とか年金とかそういうことは引き下げられてしまうわけですよね、今おやりになろうとしているこ...全文を見る
○吉川春子君 民間準拠というのがお得意のせりふでしょう。民間でそういうところがないとおっしゃるのに、何で公務員だけそんな較差を付けた俸給表、賃金を払おうとしているんですか。その点はどうですか。民間準拠じゃないわけですよね。
○吉川春子君 都合のいいときは民間準拠を用い、また別のスケールを用いて今度は配分すると。これは本当にちょっと納得できない答弁です。  私は持ち時間も少ないものですからこれ以上追及はできないんですけれども、この重要な、もうやり方についてとても許せない、やっぱりこういう考え方、案を...全文を見る
○吉川春子君 いや、分かっています。支給区分。
○吉川春子君 私の質問に答えてほしいんです。そういうことで、北海道の自治体と本州にあるということで、同じ気象条件であるにもかかわらずこんなに較差ができるのはなぜなのかという、そういう質問に全然お答えになっていません。  総務大臣、お伺いいたしますけれども、寒冷地手当は寒冷地の生...全文を見る
○吉川春子君 時間がないから読めないです。
○吉川春子君 委員長、一言。時間が来ましたので、大臣の答弁に納得しませんが、終わります。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  まず、今月十二日に政府が本法案を国会に提出し今月中に成立を図るということは国会軽視と言わなくてはなりません。小泉内閣の第二次改造が行われた直後の臨時国会で...全文を見る
10月27日第161回国会 参議院 憲法調査会 第2号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  地方自治について発言をいたします。  戦前の憲法と現在の憲法との大きな違いの一つが、憲法第八章での地方自治の保障です。これは、今の憲法の大事な特徴を成しています。歴史上、日本で初めて認められた権利であり、制度です。学会でも多数が、地...全文を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  憲法と財政について発言をいたします。  初めに、憲法の財政条項の重要性について述べます。  財政について、日本国憲法は幾つか大事な原則を定めています。憲法八十三条は、国の財政を処理する権限は、国会の議決に基づいてのみ行使されるとい...全文を見る
11月02日第161回国会 参議院 総務委員会 第2号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  新潟県中越地震被災者保護についてまず伺います。厚生労働省に伺いたいと思います。  被害の深刻さと余震の継続から、避難所生活が長期化することが予想されます。十月二十七日現在だと思うんですけれども、避難所が四百八十二、避難住民数は六万八...全文を見る
○吉川春子君 保健師はまた後で聞きます。  これで、チームを編成して巡回しているということですけれども、九十チームと聞いていますが、そうですか。
○吉川春子君 そして、地震によるショック、疲労など精神的ストレスを受けている人も多いわけです。被災者は疲労と不安な日々を送っておりまして、被災者の体調に配慮したケアが急がれているわけです。乳幼児、要介護者、高齢者には特別なケアが必要なんですけれども、現地から、各避難所に医師あるい...全文を見る
○吉川春子君 避難所の数と保健師、医療スタッフの数を対照すれば本当にまだまだ不足しているわけですけれども、現地の要望ですと、循環して回るだけではなくて避難所とか一定の場所に、かなりの避難所に常駐してほしいと、こういう要求があるわけですね。巡回ですと、一つの市でも広いですものね、長...全文を見る
○吉川春子君 常駐している避難所の数は幾らでしょうか。それと、巡回とおっしゃいましたけれども、どの程度の頻度でその医療スタッフが巡回をしているんですか。
○吉川春子君 非常に要求が切実で実態も切実なので、あえてもう一度伺いますけれども、毎日一回ぐらいはすべての避難所に巡回体制が取られているんでしょうか。
○吉川春子君 総務大臣にお伺いします。  総務省はこの地震発生直後に、各都道府県知事とか政令市長とかに向けて公務員の派遣要請を文書で出しておられますね。例えば、保健婦なども一人で来ては仕事にならないので、まあ早い話が運転手さんは必要だし、それを支える行政のスタッフも必要なわけで...全文を見る
○吉川春子君 いずれにいたしましても、総務大臣並びに厚生省に派遣の内容、実態をよくつかんでいただいた上、適切に今後とも人員を確保していただきますように強く要請したいと思います。  あわせて、総務大臣、今後、今年はこの地震の前に既に台風が十個も上陸いたしまして、私も長野県の台風の...全文を見る
○吉川春子君 是非、本当に緊急事態ですので、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、残りの時間が五分ちょっと、六分ぐらいなんですけれども、三位一体改革と保育行政について、残された時間でお伺いをしたいと思います。  三位一体の改革は、国庫負担金、補助金、地方交付税を削減...全文を見る
○吉川春子君 私は、比例区なんですけれども、埼玉出身ということでずっと市会議員のときから活動しているんですが、大宮、浦和、与野の三市が合併して政令指定市のさいたま市ができたわけですけれども、この合併は合併で大問題でして、サービスは低く負担は高くと、合併の結果、そうなったんですね。...全文を見る
○吉川春子君 時間がなくなりました。  大臣が恐らくそんな答弁するんじゃないかなと思って、まず最初に厚生省に実情を報告していただきました。つまり、机上では起こり得ないことが実際には起こっていると、そしてそのしわ寄せによって子育ても非常に困難に陥っていると、こういう実情は厳然とし...全文を見る
11月05日第161回国会 参議院 憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会 第1号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  御提案を大変興味深くお聞きいたしました。それで、その御提案にかかわって質問なんですけれども、先生の提案された選挙制度、私も全国区の比例代表の非拘束を戦ってみてもう死ぬんじゃないかなと思うような感じがしまして、これが都道府県ということに...全文を見る
○吉川春子君 もう一つは、比例代表選挙は政党を選ぶ選挙だと、こういうふうに私理解しているんですけれども、それと党議拘束を外すということは矛盾するのではないかと、両方を同じ制度に、セットで考えた場合にですね、そのように思うわけです。  それで、各政党が政策を発表して、この政策に投...全文を見る
○吉川春子君 二院制の存在意義という点で最初御意見を述べられまして、私も大方、先生の御意見に賛成するわけですが、ただ一点、会期について、衆議院は衆議院、参議院は会期制を取らないというようにちょっと私聞こえたんですけれども。つまり、今、会期制という土俵がありまして、例えば私たちは野...全文を見る
○吉川春子君 それで、残りの時間で選挙制度にかかわる供託金の問題について先生のお考えを伺いたいんですが、日本は大変諸外国に比べましてもけた違いぐらい、国によってけた違いぐらいに供託金が高いんですけれども、これは国民が被選挙権を行使するということの妨げになっているのではないかと思い...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 ありがとうございます。  私は、参議院に限らず、選挙制度を考えるときに一番重要なのは、やはりその民意の反映ということであろうと思います。先ほど小林参考人が死票を出さない選挙制度をというふうに言われまして、が必要だと言われまして、私はその点は大変同感をいたしました。...全文を見る
11月08日第161回国会 参議院 行政監視委員会 第2号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  自動車運送事業における事故防止対策に関する行政評価・監視結果報告書に関連して質問をいたします。  確かに、この報告書が指摘しますように、運転者の長時間労働の改善などが重要なのはもちろんですけれども、同時に、車両自身の欠陥による事故の...全文を見る
○吉川春子君 国土交通省にお伺いしますけれども、二〇〇二年の一月十日に横浜市瀬谷区で発生したハブ破損タイヤ脱落による死傷事故、大変痛ましい事故でしたけれども、の後で、当時国土交通省自動車交通局作成一月二十九日付け、二〇〇二年ですね、の三菱自動車工業製大型車タイヤ脱落事例についてと...全文を見る
○吉川春子君 こういう半分以上も原因不明と、あとはその整備不良と、こういうような報告書を黙ってほいほいと国土交通省が受け取ったのか。私はそこは非常に疑問なわけですけれども、今おっしゃったように、保安部品にかかわる事故でありながら半分以上が原因不明だと。事故の原因となったハブが回収...全文を見る
○吉川春子君 こういうハブなどの保安部品をちゃんと回収しなさいと、そして保管しておきなさいと、このことはきっちりと指導されているわけですか。
○吉川春子君 その行政指導がきちっと行き渡っていなかったということではないですか。  それで、その平成十四年の二月八日付けに、車両の欠陥に係る保安部品の保管ということをこの通知に明記すべきだと思うんですよね。何か漠然とした形で通達を出していて、それでしかも口頭では言っていますと...全文を見る
○吉川春子君 私が質問しましたのは、この文書の中に明確に書いてないので、今言ったようなことを明確に書いて文書で分かるように、口頭でやっているということは繰り返しおっしゃいまして、私もやってらっしゃるんだろうとは思いますが、こういう文書にきちっと示して、これは通達と言うのか、文書の...全文を見る
○吉川春子君 もう一つ伺いますけれども、自動車の型式認証・新型届出制度についてですが、自動車メーカーが新しい車を販売するとき、国土交通省に申請して審査を受けて、そして道路運送車両法の保安基準に適合しているという認証を国土交通大臣から受ける必要がありますね。だから、物すごい強い権限...全文を見る
○吉川春子君 そのすべての部品について一々チェックしなさいって言っているわけじゃないんですよ。一番その、今度の事故でも明らかになりました一番重要な部分ですね、そういうことをやっぱり国としてもチェックすべきではないかと。リコールというのはやっぱり不具合が発生した後でしょう。車を売り...全文を見る
○吉川春子君 時間ですので、終わります。
11月09日第161回国会 参議院 総務委員会 第3号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  まず、公社の総裁に、郵政公社の総裁にお伺いいたしますが、郵政公社の初年度の決算で、時間も限られていますので端的に伺います。郵便事業は二百六十三億円の黒字となっていますが、郵便物が減少し、収入が減少しているのにもかかわらず黒字になった、...全文を見る
○吉川春子君 毎年、郵便事業部門で膨大な職員の削減が行われてきました。二〇〇三年度の削減数は六千七百二十人で、過去五年間で最大になっています。  コスト削減、人減らしの一環として、深夜の勤務体制に夜勤からニュー夜勤、今回の深夜勤を導入してきました。そこで、数字を端的に伺いたいと...全文を見る
○吉川春子君 そういう数字をあらかじめそちらからいただきました。  私は、九月に東京豊島郵便局の深夜勤の実態を調査いたしました。そこに従事している労働者のお話を伺うと、夜勤の拘束時間が長くて、仮眠も時間もないし、ストレスと過重な負担を掛けるということで、非常に驚いたわけです。一...全文を見る
○吉川春子君 皆様のところには、ちょっとこれ見えにくいので、このパネルと同じ資料をお配りしています。(資料提示)  大臣、ちょっとこれ、ごらんになれるでしょうか。深夜勤なんですけれども、この一行が一週間なんですね。そして、深夜勤というのは、そこにも書いてありますけれども、まあい...全文を見る
○吉川春子君 深夜勤が前の日の夜の十時から翌朝の九時まで勤務時間なんですね。その間に休憩とか休息はあるんですけれども、朝の九時に勤務が放たれて、そしてその日のうち、十時にまた夜、勤務に就かなきゃならないんですが、朝飯はいつも皆さんどの時間帯で、どこで召し上がっているんでしょうか、...全文を見る
○吉川春子君 ちょっと、時間ないので質問に答えてください。
○吉川春子君 朝九時に勤務が終わりますね。そして家に帰ると十時になりますね。そしてそこから朝飯を召し上がれば、まあ一時間で帰れたとして十時。そしてもうお昼になるでしょう、するとお昼食べなきゃなりませんね。それから、また夕飯も少なくとも七時とか八時に食べて十時には勤務に就かなきゃな...全文を見る
○吉川春子君 九〇年代の最初までは、こういう働かせ方できなかったんですよね。ところが、その変形労働時間制をちょうど湾岸戦争のころでしたけれども導入いたしまして、一日八時間でなくてもよくなった。これは一日九時間、そしてあと二時間、十一時間働かせているんですよ。残業じゃないですよ、正...全文を見る
○吉川春子君 いや、質問です。検討していただきたい……
○吉川春子君 そうです、質問です。
○吉川春子君 のんだ組合とのまない組合がいるんです。
○吉川春子君 納得しませんが、委員長、時間ですので、これは引き続き委員会で質問します。
11月10日第161回国会 参議院 憲法調査会 第3号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  日本国憲法前文と九条について私の見解を述べます。  憲法前文は、政府の行為によって戦争の惨禍の起きることのないようにすることを決意し、過去の侵略戦争に対する反省が日本国憲法制定の動機であるとしています。  私は、戦争の犠牲になった...全文を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  先ほど参考人は、軍隊のイメージが不吉だという、これは払拭されたのではないかというふうにおっしゃいましたけれども、その根拠について伺いたいと思います。  憲法九条について改正是か非かというアンケート調査やると、九条に関していえば変えな...全文を見る
○吉川春子君 私、昔から憲法六十六条の意味が分からなくて、どう理解していいのかなってずっと考えてきたんですね、学生のころから。いまだにちょっと分からないですが、憲法九条の下でシビリアンコントロールの意味ですね、これはどういうものなんだろうか。  先ほど来お話がありました、自衛隊...全文を見る
○吉川春子君 済みません、文民でなくてはならないという規定です。
○吉川春子君 ちょっと話が変わりますが、参考人は元ボン大学の客員教授でいらしたと、この肩書を拝見いたしました。  それで伺いたいんですけれども、さきの戦争に対しての戦争責任の取り方が日本とドイツとは大変異なっております。個人に対する払った補償の金額ももう、日本は基本的には個人に...全文を見る
○吉川春子君 最後の質問なんですけれども、先ほど自衛官の憲法に対する意識の中で、奴隷的拘束、十八条ですか、憲法、これが大変嫌なんだというお話されましたけれども、私、前に自衛隊員の意識、もう十年以上前なんですけれども、平和を守るために自衛隊に入るんだと答えているということを見たこと...全文を見る
○吉川春子君 いやいや、さっきおっしゃったその、軍事に関する規定がないというふうにおっしゃいましたね。そのことです。
○吉川春子君 終わります。
11月15日第161回国会 参議院 行政監視委員会 第3号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  少子化対策についてお伺いいたします。  まず、内閣男女共同参画局長に伺いますが、少子化が一層深刻になり、政府の対策は成功しているとは言えないことは今日の議論でも明らかです。  スウェーデンでは子育て中の女性の就労率は高く、また、二...全文を見る
○吉川春子君 私も会議でこのスウェーデンの報告を伺いましたけれども、帰宅時間が、男性の六五%、女性の八四%が午後七時までに家に行っている、帰っていると、九時までというのは一、二%、九時ごろまでに帰るという人は一、二%しかいないということとか、今局長が言われました、労働力率は日本は...全文を見る
○吉川春子君 労働大臣にお伺いいたしますけれども、昨年十一月に出されましたOECDの家庭に優しい政策に関するレポート、これは、日本の将来の労働力不足を回避するには、働く女性への、働く母親への支援が必要と、こういう立場から提言を行っております。この内容は、今内閣府の研究所が発表しま...全文を見る
○吉川春子君 八月六日付けの日経で、大阪外大の高橋美恵子助教授が、「女性の就労形態が重要」という記事を書いております。この中で、スウェーデンの中央統計局のロッタ・ペーション氏が、安定した仕事の確保と将来への安心感を得ることが子供をもうける上で必須条件だと指摘して、男女双方について...全文を見る
○吉川春子君 その点で、育児休業法の第二条では、日々雇用される者、期間を定めて雇用される者は育児休業の適用除外となっておりまして、それを今国会で一部改正されるということで先ほどこの前の同僚議員の質問にも局長がお答えになっておりました。  その中で、当該事業主に、使用者に引き続き...全文を見る
○吉川春子君 労基法は、産前産後休業中と産後三十日間の解雇を禁止しております。これも日経の一月六日に載っていた女性労働者の訴えなんですけれども、五年間勤めた会社を解雇された女性は、産休明け三十一日目の解雇を言い渡された。つまり、非常にその会社は法律を熟知して、三十日までは駄目だけ...全文を見る
○吉川春子君 少子化はやっぱり生半可なことでは解決できないわけです。育休の取得の実を上げていくことが必要だと思います。日本の取得状況では、正社員の七割強が取得となっていますけれども、この七割強というのは、第一子出産後七割が退職して、残り雇用を続ける三割のうちの七三%にすぎないと、...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
11月17日第161回国会 参議院 憲法調査会 第4号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  新しい人権、社会権について発言します。  日本国憲法前文は、「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、」として、二十五条以下に社会権を規定し、二十七条は勤労の権利と義務を規定しています。これらの目標を達成するため、二...全文を見る
11月18日第161回国会 参議院 総務委員会 第5号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  審議会の構成の在り方についてお伺いいたします。  今回の法案の改正案につきましては、高過ぎるという従来から批判のありました審議会委員の報酬の適正化を図るものとして提案されておりますが、報酬だけではなくて、選任についても問題があります...全文を見る
○吉川春子君 閣議決定ですので、大臣にお答えいただいた方がいいかもしれません。
○吉川春子君 大臣、再度確認しますが、やっぱり兼職というのは抑制的にしようというのが閣議決定の趣旨ではありませんか。  もう上限三よ、本当は一か二がいいんだけれども三よと、でも特別の事情がある場合でも四ですよと、こういう意味で、三か四かが適当であろうというそういう趣旨ではないよ...全文を見る
○吉川春子君 なるべく公正にいろんな国民の声を聞くという意味であれば、一人の委員の方があっちもこっちも、またこっちも顔を出すというのは余り好ましくないんですよね。だから、私としては、この閣議決定の意味というのは、三が好ましいということではなくて、もう最大兼任しても三ですよと、でき...全文を見る
○吉川春子君 兼職で最高三つの審議会委員を兼任している方は五十八人、四を兼任している方は十六人いるというのがそちらからいただいた数字なんですね。  審議会の委員のそれでは選考基準についてお伺いしますけれども、学歴とか職歴とか、まあ年齢は先ほどありましたのでいいですが、専門知識と...全文を見る
○吉川春子君 どういう基準でその審議会の委員を選ぶかというようなペーパーになっているような基準があるんでしょうか、ないんでしょうか。これは事務当局に伺います。
○吉川春子君 そうすると、明確な基準はないんだと、その任命権者のその時々の判断によると、こういうことですか。
○吉川春子君 これは新聞の報道なんですけれども、加藤寛さんが、兼職が三割とは大変なことだと、一割に抑えるべきだと、こういうふうにおっしゃっております。  私も、そんなに兼職をたくさんすべきじゃないと思うんですけれども、更に審議会の下に専門委員会とか分科会とかいろんな名前で議論す...全文を見る
○吉川春子君 おりませんね。
○吉川春子君 今度のそのマスコミ報道その他、審議会の兼職が三つ、四つということでも大きな問題になっているんですけれども、さらに、例えば男女共同参画審議会の下には、例えば女性の暴力に対する分科会みたいのがあるんですね。それから、労働政策委員会の中にも、その下にもっと、もうちょっと、...全文を見る
○吉川春子君 是非、そのパート労働者の声が反映できるように、女性の声が反映できるように努力するというお答えがありましたので、やっていただきたいと思います。  もう時間がなくなっちゃって、申し訳ありません、もう一つ質問通告をしていた地方公務員の災害補償の問題で、精神的な疾患の地方...全文を見る
○吉川春子君 公務災害。
○吉川春子君 終わります。
11月19日第161回国会 参議院 憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会 第2号
議事録を見る
○吉川春子君 日本国憲法について審議をしていた帝国議会貴族院帝国憲法改正特別委員会で、金森国務大臣は、二院制の意義について次のように述べています。  二院制というものは、一院専制というような傾き、又は議会の審議が慎重を欠くうらみがあるということ、及び世論が何を目当てに集結される...全文を見る
○吉川春子君 ありがとうございます。  立法府でありながら閣法を成立させているというのが、今の国会の姿だと思うんです。  私は、学生のときは、内閣に法律を提案する権利があるかどうか、内閣が法案を提案するというのは違憲ではないかというような学説さえ勉強して、国会へ来ましたら今度...全文を見る
11月24日第161回国会 参議院 憲法調査会 第5号
議事録を見る
○吉川春子君 ありがとうございます。日本共産党の吉川春子です。  私は、裁判官の報酬の問題について一言述べたいと思います。  憲法は、最高裁、下級裁判所もそうですが、その報酬は在任中は減額することはできないとして、裁判官の独立を報酬の面から担保しているわけです。在任中、理由の...全文を見る
12月01日第161回国会 参議院 憲法調査会 第6号
議事録を見る
○吉川春子君 会期制も含めて二、三述べさせていただきたいと思います。  私は、会期制というものを非常に重要な人権保障の一つの仕組みだと思っています。  といいますのは、幾つかの国会にかけて継続、継続、継続でようやく成立した法案、結局は成立しなかった法案というのがあるんですけれ...全文を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  この調査会が二〇〇〇年二月十六日スタートした時点で、橋本敦元参議院議員と私は、何を行うべきかについて我が党の基本的考えを述べました。憲法の広範かつ総合的調査の内容は、日本国憲法の優位性、現実との乖離、憲法制定経過についての三点です。私...全文を見る
12月01日第161回国会 参議院 総務委員会 第7号
議事録を見る
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。  初めに、総裁にお伺いしたいと思うんですけれども、東京中央郵便局や豊島郵便局、新宿、新東京郵便局などで、郵政公社の調べでも、深夜勤の時間帯には休憩室に施錠して使用禁止にしています。労働者はたとえ四十五分の休憩時間があっても、ベッドもあっ...全文を見る
○吉川春子君 東京だけではなくて、各地にそういうものがあるということも予想されますので、是非全国的にも措置を講じていただきたいと思いますが、いかがですか。
○吉川春子君 次に、投資信託郵便窓口販売法案について、まず総務大臣にお伺いいたしますが、郵便局の窓口で投資信託を販売することができるという今度のその法案なんですけれども、元本割れもあり、大変リスクが大きい場合も出てくると思いますが、こうした商品の販売を郵便局で行えるという根拠は日...全文を見る
○吉川春子君 郵政公社が行うことになる投資信託の販売を特別法で今回認めているわけなんですけれども、郵政公社法の、例えば業務の範囲とか、そういうふうに追加して改正するという措置ではなくて、特別法によった理由というのはなぜなんでしょうか。私は、やっぱりその郵政公社法とかあるいは郵便貯...全文を見る
○吉川春子君 やっぱり郵政公社法とか郵便貯金法とか、その福祉を増進というのは公社法にはないんですけれども、そういうことと今度の大変なリスクが伴う場合もある投信の販売ということとがやっぱり両立しないのであろうと私は思っております。  それで、そのリスクの問題ですけれども、こういう...全文を見る
○吉川春子君 銀行よりも郵便局を利用する心理なんですけれども、非常にその信用がある、安心がある、万が一にも間違いはないと、私も若干そういうのがあるかなという感じがしていたんですけれども、そういう安心感を持って国民が郵便局の窓口に行って、大変なリスクが出る場合もあるわけですね、投資...全文を見る
○吉川春子君 郵便局での投資信託の窓口販売にはいろいろ問題が多いわけですけれども、この法案というのは郵政民営化を前提にしたものということで、国民のリスクを負わせるわけでして、国民生活の安定向上につながらないということは再三御指摘申し上げているとおりですが、信用して、勧めに乗ってこ...全文を見る
○吉川春子君 例えば、証券会社に株や投資信託を買いに行くときは、これはリスクがあるなということで覚悟して、ある程度、そういうことも予想して行くわけですけれども、郵便局で買うということになるとまたちょっと違ってくるんじゃないかと思いますので。  大臣、時間がなくなりまして最後の質...全文を見る
○吉川春子君 終わります。
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、郵政公社による証券投資信託の受益証券の募集の取扱い等のための日本郵政公社の業務の特例に関する法律案に反対する討論を行います。  反対の理由は、国民が安全、安心と信頼している郵便局で元本保証もないリスク商品を販売することは、国民生活の安定...全文を見る