吉川春子
よしかわはるこ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月12日 | 第166回国会 参議院 予算委員会 第8号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 白ナンバーダンプの運転手の労働実態についてお伺いいたします。 今年の年明け、一月九日に全労連建交労栃木支部がダンプトラック百三十台も参加してストライキを決行いたしました。砕石の運搬は時間給で五百三十一円にしかならない、栃木県の最賃...全文を見る |
○吉川春子君 ダンプカーの廃業が増えているという数字ではないんですか。 | ||
○吉川春子君 私は、栃木県に行ってダンプ運転手の実態を調査してみました。 資料を三枚お配りしておりますけれども、まず資料一は、生コンの材料の石灰等を運ぶダンプ運転手は一日十五時間から十六時間労働という長時間労働です。これは、青色が労働時間、水色が睡眠、白が食事その他。睡眠時間...全文を見る | ||
○吉川春子君 大臣、一つ伺いますが、白ダンプは国土交通省が担当してないとすると、どこで担当しているんですか。 | ||
○吉川春子君 どこが担当しているんでしょうか、伺います。 | ||
○吉川春子君 マル建、マル販のマークはどこが出しているんですか。 | ||
○吉川春子君 白ナンバーの担当省庁は、それではどこなんですか。 | ||
○吉川春子君 公共事業の原料を圧倒的多数の白ダンプが運んでいるんですけれども、その面倒を国土交通省は知らないと、契約だから勝手にやってほしいと、そういうことですか。 今大臣の御答弁では四万三千円という数字が出ました。そうだと思うんですが、実際に白ナンバーの方は一万八千円ぐらい...全文を見る | ||
○吉川春子君 いろいろ、契約自由の下にいろいろ御商売されてても、それぞれその担当する官庁、省庁があって、そういうところが行政指導しているんですけれども、白ナンバーのダンプについては、じゃそういう官庁はどこもないと、こういうことですね。 | ||
○吉川春子君 公共事業の一番重要な材料をたくさん運んでいて、ここに頼っている、そこの、法律がないことは承知していますけれども、行政指導その他について、全く指導したり見る官庁がないというのはこれは欠陥だと思いますけれども、いかがですか。 | ||
○吉川春子君 じゃ、どこもないという理解でよろしいんですね。 | ||
○吉川春子君 違法ですか。 | ||
○吉川春子君 罰する法律がないどころじゃなくて、ちゃんと国土交通省がマークを与えて認めているわけで、違法でも何でもないんですね。それで、そこはきちっと欠陥であるということを指摘をしておきます。 公取委に伺いますけれども、物流特殊指定の目的は何でしょうか。 | ||
○吉川春子君 そうすると、確認しますが、ダンプ労働者、白ナンバーも物流特殊指定の対象となるんですね。 | ||
○吉川春子君 国土交通大臣、過積載については御存じでしょうか。 | ||
○吉川春子君 警察にお伺いしますけれども、過積載の対策として、ダンプ運転手だけではなくて、その背後の検挙というのも非常に必要なんですけれども、過去五年間のダンプ運転の過積載の違反での検挙数を教えていただきたいと思います。 | ||
○吉川春子君 国土交通大臣、事故は業界や運転手さんの努力によって減ったんですけれども、過積載の実態は今報告のように減ってないんですよ。その背後に何があるというふうに御認識でしょうか。 | ||
○吉川春子君 いや、実際にはかなり件数は多いですよね、減ってはいるけれども。現実には件数は多いですよね。 | ||
○吉川春子君 だから、劇的に減らない理由についてちょっとお伺いしています。(発言する者あり)済みません。 | ||
○吉川春子君 現状で過積載の検挙数、かなり多いと思うんです、減ってはいるけれども。その背景に何があるかと伺っています。 | ||
○吉川春子君 要するに、多くの運転手さんは、さっき生活実態示しましたけれども、過積載の部分で生活していると言っても過言ではないような実情があるんですね。過積載せざるを得ないほど、今大臣もおっしゃった過当競争もあるわけなんですよ。是非、大臣、こういう重要な業界ですので、マークを与え...全文を見る | ||
○吉川春子君 七八年に調査をされましたけれども、それはどういう調査でしょうか。 | ||
○吉川春子君 その調査はどこが引き継いでその後の実施をしていますか。 | ||
○吉川春子君 このときの調査に基づく指導が、実は大臣さっきおっしゃったような事故の防止とか減少とかそういうところに結び付いているんですね。しかし、根絶には至ってなくて、今新たな問題も生じていますので、かなり前になりますので、もう一度この種の調査を引き継いでいる国土交通省でおやりい...全文を見る | ||
○吉川春子君 それでは、大臣、ここはどこが所管したらよろしいんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 私はそれは大変問題だと思うんです。じゃ、白ナンバーのダンプの運転手さんたちはどこの役所を頼ったらいいんですか。それはもう私は本当に欠陥だと思いますね。政府においてどこが担当したらいいのか、検討はしてくれますか。 | ||
○吉川春子君 こういう人たちが、これから国会の議員会館も建てられますし、既に羽田空港も建てたし、そういう材料を運んでいるんですよ。そして、生活保護基準以下の、最賃以下の生活なんですね。 今度は柳澤大臣にお伺いいたしますけれども、この白ダンプの運転手が労働者だという認定をしまし...全文を見る | ||
○吉川春子君 事務当局でも結構です。金沢地裁はどのようにして労働者性を認定しましたか。 | ||
○吉川春子君 柳澤大臣、このように、その白ダンプの運転手さんの中にはかなりの部分が労働者であると認定するような状況があるんですね。判決は非常に詳しく認定しております。 こういうような人たちが最賃以下の、生活保護基準もちろん以下、最賃以下の労賃で働かざるを得ない。その人たちが重...全文を見る | ||
○吉川春子君 さっき国交大臣に激しく迫りましたけれども、頑としてうちは面倒見ないよと、こういうふうにおっしゃったわけですね。そして、今度、労働者性もないよと今度厚労大臣にも冷たくされますと、一体この人たちはどうすればいいんだと、こういうことになるんですよ。 だから、少なくとも...全文を見る | ||
○吉川春子君 生活保護基準はどうですか。 | ||
○吉川春子君 もう時間がないので私終わりますけど、これ見てください。(資料提示)働いているんですよ。生活保護じゃないんですよ。働いている人たちが生活保護基準よりも低い、最賃よりも低い、しかも大事な公共事業を担っているんですよ。こういう人たちのこの生活実態、これでいいかということを...全文を見る | ||
03月15日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第3号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 まず、簡易郵便局の問題で伺います。 全国の簡易郵便局は四千四百局で、特に過疎地では住民サービスの拠点、唯一の金融機関として重要な役割を果たしていますが、郵政民営化後、危機に直面しています。 簡易郵便局の一時閉鎖が二月現在三百二...全文を見る |
○吉川春子君 お手元に資料をお配りしました。今の公社の数字を棒グラフにしたものですけれども、もうこんなに急激に一時閉鎖局が増えているという、深刻です。 公社になってから簡易局の一時閉鎖が三倍以上に激増し、過疎地にある簡易郵便局の維持が困難に直面しています。このままでは簡易郵便...全文を見る | ||
○吉川春子君 総務大臣にお伺いします。 郵政民営化の法案審議のときも私はこのことを指摘して、簡易局の維持が困難になると質問をしました。しかし、郵便局数は減らさない、ネットワークは維持すると、総理、総務、郵政担当大臣が繰り返し答弁されました。これは国民に対する公約ですね。 ...全文を見る | ||
○吉川春子君 金融機関はここしかない、人里離れて十キロ、二十キロ、そういう奥にも簡易郵便局はありますので、ほかの局での代替というのはなかなか難しいわけです。ともかく大臣、最大限の努力をして、ネットワーク維持、地域住民の命綱を守ってもらいたい、そのことを強く要望をしておきます。 ...全文を見る | ||
○吉川春子君 私は、この件で入間市長にもお会いしてきました。区画整理による減歩で車庫部分がなくなるとおっしゃいますけれども、この車庫部分の用地については、市長が責任を持って必ず提供するんだと、そしてまた、今のままの土地を所有権は変わっても利用してもいいということまで聞いております...全文を見る | ||
○吉川春子君 ですから、入間市の区画整理が集配業務統廃合の理由ではないんですね。そのことをまず最初に確認してください。 | ||
○吉川春子君 あなたは現地見たことがあるんですか。区画整理してもう全部周辺は空き地ばっかりなんですよ。どの土地でも貸すと言っているんです。そして、それを市長は責任を持ってやると言っているし、同時に、今使っているところをそのままでも、所有権は変わるけれども貸してもいいということまで...全文を見る | ||
○吉川春子君 とんでもないですね。入間市が発展するから十五万の都市から集配局なくすって、全然つじつまが合わないし、区画整理によってその土地がいろいろ所有権は変わっても、そのままほとんど提供するというふうに市長は言っているんですよ。だから、区画整理なんというのは絶対にその理由になり...全文を見る | ||
○吉川春子君 郵政公社は私にも最初、区画整理が原因だって言ったんですよ。共産党の塩川議員にも区画整理が原因だと、そういう文書も出してきているじゃないですか。だから、私は区画整理の現場を見に行ったんですよ。ところが、何の障害でもない。そういうとんでもないことを言って世間を欺いてきた...全文を見る | ||
○吉川春子君 十五万都市の集配局もなくせなんてどこにも書いてなくて、この今の勧告の説明文書には郵便局の統廃合の例を二つぐらい書いているんですけれども、みんな数万あるいは数千の二つ三つの自治体の統合の例を書かれていますね。 ちょっと時間がないんで、そういうふうに書かれていますね...全文を見る | ||
○吉川春子君 ちょっと済みません、確認だけでいいんですけれども、時間がないので。 | ||
○吉川春子君 いや、おたくの方が示したのを見ると十万規模というのは載ってなくて、合わせて十四万になるというのはあるんですよ。 時間の関係で公社へ聞きますけれども、この集配局廃止について自治体当局との合意はなされていますか。 | ||
○吉川春子君 いや、合意は得られているのかどうかです。 | ||
○吉川春子君 全然そんなこと聞いてないんですよ。簡潔に答えてください。合意が得られているかどうかです。 | ||
○吉川春子君 合意が得られているかどうかだけ聞いているんですよ。 | ||
○吉川春子君 もうごまかさないでくださいよ。市長も議会も反対決議上げているでしょう。合意が今日現在得られてないわけですよ。それをいろんないろんなこと言って、サービス低下があるとかないとかって、そういうこと聞いてなくて、今現在、十五万都市の集配局の廃止は反対だと市長がおっしゃってい...全文を見る | ||
○吉川春子君 サービス低下はこれから聞こうと思っているのに。 | ||
○吉川春子君 要するに、委員長、済みません、大きな声出して。声が大きいもので、失礼しました。 要するに、市議会とも市長とも合意が得られてない。十五万都市から集配局はなくすのは何事ぞと怒っているんですね。 それで、時間がなくなりました。総務大臣、最後に一言伺いたいんですが、...全文を見る | ||
○吉川春子君 要するに、住民の合意を得る努力をなお一層せよと、総務大臣、そういうことですね。 | ||
○吉川春子君 時間ですので、終わります。 | ||
03月20日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第4号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 まず、財務省にお伺いいたします。 政府税調は、平成十八年十二月に行った平成十九年度の税制改正に関する答申で、平成十九年度末に期限切れとなる上場株式等の配当や譲渡益の優遇税制措置については、金融所得課税の一体化の方向に沿って期限到来...全文を見る |
○吉川春子君 総務大臣、お伺いします。 政府税調のこうした答申にもかかわらず今回証券優遇税制を一年延長した理由について、大臣は衆議院の総務委員会で、株式市場や経済全体への影響が懸念されるので一年延長して廃止すると答えておられますけれども、具体的にはどのような影響が懸念されるの...全文を見る | ||
○吉川春子君 この資産家優遇税制は、従来の二六%課税を二〇%に引き下げ、さらに、二〇〇三年の五年間の時限立法として、株式配当への減税と株式譲渡所得への減税を更に一〇%引き下げるという高額所得者優遇政策です。既に株価は上昇しておりますし、根拠が失われているんじゃないか。株価七千円時...全文を見る | ||
○吉川春子君 五年間も期間があったわけで、急にこういう影響が懸念されるということで延長されるということは、根拠が十分説明されていないと思います。 国税庁、伺いますけれども、〇五年の国税庁統計では、株式譲渡所得申告の内訳を、所得階層別に減税額を明らかにしていただきたいと思います...全文を見る | ||
○吉川春子君 そもそも、その株式投資のできる人は、一定の余裕のある人なんですね。今お示しいただいた数字も、非常に高額所得者にとって有利だということになると思いますが。 もう一つ続けて伺いますが、預貯金の利子はほぼ無利子状態をずっと続けてきて、そして大企業、銀行を助けてやって、...全文を見る | ||
○吉川春子君 全所得者層の数字もついでにお願いします。 | ||
○吉川春子君 ですから、今の数字でも明らかなように、圧倒的、高額所得層がこういう資産を持っているということになるわけです。 それで、これは報道記事、今数字伺っただけですぐ試算できないので報道記事で言いますと、申告で所得納税者数は七百七十四万人いて、株式の譲渡所得は一兆三千五百...全文を見る | ||
○吉川春子君 要するに、本来今年から入ってくるべき税収が入ってこない。今、地方自治体というのはいろんな意味で財政的に逼迫もしておりますし、こういう収入というのは、本来そういうことのために使われるべきものが高額所得者への減税の財源として使われてしまう、こういうことになるわけですけれ...全文を見る | ||
○吉川春子君 衆参の予算委員会とかほかの委員会を聞いておりましても、地方財政で、どれだけ逼迫していて地域の住民が大変か、自治体の長が苦労しているかという質問がたくさん出ますよね。そして、大臣もお答えになっていると思うんです。 だから、私は、そういう点から考えても、やっぱり今度...全文を見る | ||
○吉川春子君 参議院選挙が終わったら消費税増税の検討をするということはもう公然の事実で、いろんなところでいろんな閣僚もおっしゃっているわけなんですけれども、おっしゃっていてもうそれは公然の事実になっているわけです。 総務大臣にお伺いしますけれども、各種減税で既に法人税は三〇%...全文を見る | ||
○吉川春子君 そちらは計算していないとおっしゃるんですけれども、いろんな形で研究者などが試算をしておりまして、我が党も必要に応じて試算をしているわけです。 時間がなくなりまして、総務大臣、最後に伺いますけれども、さっきも申し上げましたように、七千円台の株価のときにこういう制度...全文を見る | ||
○吉川春子君 OECDの〇六年のデータによれば、もう報道されてよく御存じのとおりですけれども、可処分所得ベースの貧困率は六・〇と主要五か国で最も低い。日本は一六・五%の貧困率が税、社会保障でカバーされるのはわずか三%。最終貧困率はアメリカ並みの一三・五%。こういう中で、企業の社会...全文を見る | ||
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、地方税法の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。 反対する最大の理由は、大企業や高額所得者への優遇税制となっている上場株式等の配当や譲渡益の軽減税率を更に一年間延長することです。 政府税調でさえ、十五年当時の株式市場の...全文を見る | ||
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 まず、特許庁にお伺いいたします。 二〇〇六年七月一日現在の国家公務員一般職の数が二十九万八千六百九人で、非常勤が十四万九千九百十九人で、全体の三分の一が非常勤の国家公務員が占めています。国の行政は非常勤職員がいないと回らない状態で...全文を見る | ||
○吉川春子君 加入漏れの責任は特許庁にあるということを今おっしゃったわけですね。 | ||
○吉川春子君 だから、理解がなかったのは特許庁なんでしょう。加入漏れの責任は特許庁にあるんでしょう。そこを明確に言ってくださいと言っているんですよ。時間ないので端的に。 | ||
○吉川春子君 資料を皆さんのお手元に、ナンバーワン、ツー、スリーと配っておりますが、まず資料一を見ていただきますと、特許庁の臨時事務補助員、アルバイトの勤務条件について、真ん中から下の方に、休暇、年次休暇は付与されない、有給休暇なしです。社会保険等のところは、社会保険、雇用保険に...全文を見る | ||
○吉川春子君 そんなことありませんよ。普通の状態で労使折半は、それはそうなんですよ。しかし、労が払わなかった原因が、特許庁がそういう認識がなかった、届けてなかったんでしょう、そういうことであるんですから。 総務大臣、お伺いしますけれども、そもそも特許庁は社会保険に加入しないと...全文を見る | ||
○吉川春子君 これはまともな場合でありますよね、労使折半というのは。しかし、それを特許庁は見落としていたわけですから、それを更に賃金も安い方々に三十何万払えって、過酷な状態じゃないですか。 それで、資料の三を見ていただきたいんですけれども、「アルバイトのみなさんへ」と、これも...全文を見る | ||
○吉川春子君 ともかく、特許庁が忘れていて社会保険に加入していなかった、そして二年間さかのぼって三十何万も多い人は取られる、そしてしかも、今後は社会保険の加入の労働時間についてはそれは選んではいけません、これはもう本当にひどい話ですよね。民間企業、ディズニーランドは払っているわけ...全文を見る | ||
○吉川春子君 自分が誤りだったと責任認めたわけですから、それについてはきちっとそれに対応するような行動を取ってもらわなきゃならないし、誤りがいかにもなかったかのように、しかもさかのぼって二年間まとめて払わなきゃいけないというのは、これは大変なことなんですよ。だから、そういうことに...全文を見る | ||
○吉川春子君 こういうパート、アルバイトの働かせ方は人事院規則でオーケーだと、推奨すると、こういうふうには考えていませんよね、まさかね、人事院ですからね。 私は、人事院が平成十四年の八月八日に公務員制度改革に向かうべき基本的方向の中で、フレックスタイム制、短時間勤務等の拡大と...全文を見る | ||
○吉川春子君 引き続き検討していただきたいと思います。 ともかく、国家公務員の三分の一が非常勤なんですよ。そして、その方たちの大多数がもう、言葉は私は好きではないんですけれども、いわゆるワーキングプアと言われて、働いても一人で生活できない、将来にわたっては社会保険も雇用保険も...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
03月22日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第5号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 総務大臣、地方交付税についてお伺いします。 地方財政白書によりますと、二〇〇五年度、平成十七年度の財政力指数が町村では〇・五%未満の団体が約七割以上、財政力の弱い自治体が七割以上を超えるということが明らかになっています。他方、新た...全文を見る |
○吉川春子君 小泉内閣の構造改革路線で地方交付税が大幅に削減されたために、財源確保に苦しむ自治体が多いというのが現状です。特に、地方は深刻でございます。 私は北海道の旧空知産炭地域の自治体を訪問し、各自治体の長とお話をしてまいりました。旧空知産炭地域、夕張、三笠、歌志内、砂川...全文を見る | ||
○吉川春子君 過去十年間の推移を見ますと、今御報告いただきましたように四六%から二〇%以上落ち込んでおりまして、金額で見ると少ないところで四億円、多いところでは二十六億円。税収が収入の五%ぐらいしかない自治体では交付税に頼るしかないわけで、交付税の削減というのはもう大変大きな打撃...全文を見る | ||
○吉川春子君 懸命な行革努力しているんですよね。いろんな意味で、もう夕張以上にやっているというところもあるわけです。行革といっても、人件費しかもう削るものがないんですよ。企業もないし、農地もないし、それで税金も入ってこないし。こういうところで交付税の削減というのは本当に過酷だと、...全文を見る | ||
○吉川春子君 ですから、大臣がおっしゃってくださったように、全国どこに住んでいようとナショナルミニマムといいますか、一定の、最低といいますか、住民サービスは受けるという権利が保障されているし、憲法を引っ張るまでもなく、住んでいる自治体によってサービスが格段に違うということはもう大...全文を見る | ||
○吉川春子君 頑張っている自治体と言われました。総務省の頑張っているというスケールがはっきりしないんですけど、正にここ頑張っていますよ、空知、物すごい頑張っていますよ。だから、たっぷりと付けてほしいんですね、頑張っている自治体なんですから。 それで、もう一つ伺いますけれども、...全文を見る | ||
○吉川春子君 一括返還をしちゃったわけですね、洗いざらいはたいて。だから、そのやっぱり負担を今後ともこれらの自治体が引きずっていかなくてはならないと、そういう厳しい実情にあるわけです。 この地域では、総務大臣、高齢化が進み、生活弱者が増えています。例えば二〇〇四年度、北海道内...全文を見る | ||
○吉川春子君 全国もうどこでも厳しいんですけれども、特にその旧産炭地という一つの歴史的な経過、国のエネルギー政策の転換の犠牲になったといいますか、そういう側面もあるわけですから、是非、国のエネルギー政策の転換で苦しむ産炭地域の特殊性、実態が反映された交付税措置を行ってほしいと思い...全文を見る | ||
○吉川春子君 具体的なお考えはあるんですか。 | ||
○吉川春子君 その新型交付税の削減ということが赤平と三笠に襲い掛かっているわけですね。この二市では交付税が減るんですね。新型交付税の試算を発表されましたけれども、それに基づいて見ると、減ると。元々深刻な財政事情を抱える自治体で交付税が削減されると大変なことになるんで、自治体の役割...全文を見る | ||
○吉川春子君 〇・何%とかいっても、例えば人件費、一人の職員をもう一人減らさなきゃいけないとか、そういう数字になるんですよ。あと十人減らさなきゃならないとか、そういう数字になるんですよ。 総務大臣、新型交付税は三年以内に予定されているその地方分権法に伴う国の関与の縮小に合わせ...全文を見る | ||
○吉川春子君 委員長、済みません、最後に。 もう時間が来ました。影響を与えるものではないと聞いてきましたけれども、現実に与える影響が出ている、こういう自治体に対して特別な配慮をするように強く要望して終わります。 | ||
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、地方交付税法等の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。 反対する第一の理由は、地方財政計画で生活保護や職員定数の大幅な削減を見込み、地方交付税を七千億円も大幅に削減することになっているからです。自治体の財政が深刻な下で自治...全文を見る | ||
03月26日 | 第166回国会 参議院 予算委員会 第13号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子でございます。 安倍総理に慰安婦問題についてお伺いいたします。 安倍総理は、三月一日の夜、官邸で記者団の質問に答えて、九三年の河野官房長官談話について、当初定義されていた強制性を裏付ける証拠がなかったのは事実だと語られました。そうですか。 |
○吉川春子君 当初定義されていた強制性を裏付ける証拠がなかったのは事実だと、このようにおっしゃったんですか、おっしゃらないんですか。 | ||
○吉川春子君 そういう発言はなかったと、取り消されるんですね。 | ||
○吉川春子君 総理が記者会見で官邸でおっしゃったかどうかだけを私伺っているんですけれども。 | ||
○吉川春子君 官房長官談話では、広範な地域に慰安所が設置された、慰安所は軍の要請によって設置された、慰安所の管理運営、慰安婦の移送について旧日本軍が直接又は間接に関与したとしております。これはお認めになるんですね。 | ||
○吉川春子君 さらに談話では、慰安婦の募集について、本人の意思に反して集められた、官憲が直接これに加担したこともあった、慰安所の生活は強制的状況で痛ましいものであったと言っていますが、これもお認めになりますか。 | ||
○吉川春子君 お認めになるんですね、今言ったこと。 | ||
○吉川春子君 河野談話の内容と、それから首相官邸での記者会見の強制性はないという発言は矛盾すると思いますが、談話を受け継ぐとおっしゃるならば、この発言は取り消されたらいいと思うんです。いかがでしょう。 | ||
○吉川春子君 今年一月三十一日、米下院外交委員会で慰安婦について決議案が出され、二月十五日、慰安婦被害者三女性、つまり、オランダ人一人、韓国人二人が証言しました。 安倍総理は、この証言内容について強制性を裏付ける事例、証拠というふうにお考えになりますか。 | ||
○吉川春子君 強制性を裏付ける証拠がないというふうに言われているわけですけれども、これは強制性を裏付ける証拠であるというふうにお考えになりませんか。 | ||
○吉川春子君 外務大臣、お伺いしますが、この三人の証言のうちの一人はオランダ人です。オランダ人が慰安婦にされた経過はどのように報告されていますか。 | ||
○吉川春子君 そうです。 | ||
○吉川春子君 それだけでは慰安婦は発生しませんね。その後どうなったんですか。 | ||
○吉川春子君 はい、結構です。 | ||
○吉川春子君 オランダ人は強制収容されて、強制収容所から女性たちが軍隊によって拉致されて慰安所に入れられたと、こういうことですね。 | ||
○吉川春子君 アジア女性基金の報告書はそれと違う内容になっていますか。 | ||
○吉川春子君 事務局、答えてください。通告してあるでしょう。 | ||
○吉川春子君 強制収容所にオランダ人を収容し、その中から若い女性だけを選んで拉致して慰安所に連れていった、この証言があったと外務大臣言われました。これは強制性に当たらないんですか、総理大臣。 | ||
○吉川春子君 軍が関与し、強制されて慰安婦にされたんですね。 | ||
○吉川春子君 法務省に伺います。 平成十六年十二月十五日、東京高裁において中国山西省の慰安婦の事件が判決が出ましたけれども、事件の背景事情としてどのようなことが認定されていますか。 | ||
○吉川春子君 四人の控訴人の中の二人の女性の事実について報告していただきたいと思います。 | ||
○吉川春子君 この事実について、強制の事例と安倍総理大臣、お認めになりますね。 | ||
○吉川春子君 日本軍が拉致、連行して慰安婦にしたという事実を裁判所が認定していますが、これは認めますか。証拠になりませんか。 | ||
○吉川春子君 日本軍の兵士による拉致、連行によって慰安婦にさせられたという事実を裁判所は認定しているんです。それを強制性と認めるかどうかということを安倍総理に聞いています。 | ||
○吉川春子君 それでは、証拠にはなり得ない、総理のおっしゃる証拠にはなり得ないということですか。確認します。 | ||
○吉川春子君 これを、裁判所の認定は認めるのか認めないのか。否定するんですか。 | ||
○吉川春子君 甘言であれ、強制連行、拉致であれ、慰安所は日本軍管理下の下、逃げられず、慰安婦とされた女性たちは毎日レイプされたんです。ワシントン・ポストによれば、身の毛のよだつような体験の証言をしたと、こう言っているんです。これをもって強制性はなかったとそれでも総理大臣はおっしゃ...全文を見る | ||
○吉川春子君 兵士による拉致、連行も河野官房長官談話の中に含まれているということでいいですね。 | ||
○吉川春子君 裁判の事案でなくても、オランダも挙げました。どうですか。 | ||
○吉川春子君 オランダの事案は、日本軍による拉致、連行によって慰安婦にさせられた事例です。それを安倍総理はお認めになったということですが、安倍総理、慰安婦の被害者の女性たちが今何を一番望んでいるとあなたはお考えですか。 | ||
○吉川春子君 今日までまだPTSDで苦しんでいるんですよ。日本政府が本当に心から公式に謝ってほしいと思っているんです。 総理、公式に謝る必要があると思いませんか。 | ||
○吉川春子君 河野官房長官談話は閣議決定されていません。 それでは、閣議決定しますか。 | ||
○吉川春子君 安倍総理、一度被害者に直接お会いいただきたいと思います。細田元官房長官はお会いになりましたけれども、安倍総理も直接、慰安婦にお目に掛かって謝罪をしていただきたい。そのことを最後にお願いします。いかがですか。 | ||
03月27日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第6号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 初めに、私は能登半島沖の地震において被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。また、お亡くなりになりました方に心からお悔やみを申し上げます。 我が党は、地震当日、すぐに国会議員、地方議員が入りまして調査活動、救援活動を行ってお...全文を見る |
○吉川春子君 命令放送の根拠となりました、いざというときに邦人の救援ができないのだということがありましたけれども、NHK会長、命令放送ではないとこういうことができにくいという事実がありますか。 | ||
○吉川春子君 総務大臣、命令放送を要請放送に変えるかどうか検討中とも伝えられておりますけれども、命令にせよ要請にせよNHKとかあるいは放送局に対して政府が番組に介入するということは好ましくないと思います。私は命令放送をおやめになるように強く要請いたします。いかがですか。 | ||
○吉川春子君 命令放送について、この今日の委員会でもいろいろありましたけれども、私はこういうものはやめるべきだということを重ねて申し上げておきたいと思います。 安倍内閣に入って、NHKや民放への介入の姿勢が非常に目立つと私は思います。関西テレビの「発掘!あるある大事典」捏造問...全文を見る | ||
○吉川春子君 五年間、五年間。 | ||
○吉川春子君 内訳についても言えますか。 | ||
○吉川春子君 具体的な事例でお伺いします。 二〇〇三年、平成十五年九月十三日放送、テレ朝の「ビートたけしのTVタックル」について総務省は行政指導を行いました。理由はどういうことだったんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 BPO、放送倫理・番組向上機構というものがございますけれども、テレビ局に対する総務省の行政指導に関する声明を出しています。この中で、放送と人権等権限に関する委員会が審理の結果、テレ朝が重大な過失によって藤井議員の名誉を侵害したということを認定して、同局に対し適切な措...全文を見る | ||
○吉川春子君 大臣、既にNHKと民放が一緒に作っている機構ですね、ちょっと片仮名であれですけど、BPOにおいて、その番組は好ましくなかったということを自ら勧告をして改める姿勢を示しているにもかかわらず、その後、わざわざ総務省が更にそれにかぶせて行政指導をするという、そういう必要は...全文を見る | ||
○吉川春子君 そういう一般的、単純な理由で、本来放送業界が民放もNHKも含めて作っていて、それで、この番組は自分たちから見ても好ましくないねということで改めようよということを出しているわけですね。それに対して、更に行政がそのBPOで認定した事実に基づいて行政指導を行うというのは行...全文を見る | ||
○吉川春子君 総務大臣、お伺いしますけれども、総務省が放送法改正案に盛り込もうとしているその行政処分、これは運用を徹底すればするほど番組に権力の手が入る、行政が取材の仕方を判断する、あるいは取材源の秘匿が懸念される、番組の企画から送出までの編集過程そのものに行政が関与する、そうい...全文を見る | ||
○吉川春子君 BPOが五月か六月か分かりませんけれども、正式にもっと改組して、そしてその権力の介入を許さない、また自浄作用を高めるための努力をしているときに、それに先んじて行政処分をやるということは、行政処分を導入しようという動きはとんでもないと思うんです。やっぱり権力が表現の自...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、二〇〇七年度NHK予算案の承認を求める件に賛成の討論を行います。 NHKは、二〇〇四年以来、相次ぐ不正経理の発覚や、政治圧力に屈したETV二〇〇一「問われる戦時性暴力」の番組改編事件など、公共放送としての自覚を欠き、国民の信頼を失墜さ...全文を見る | ||
03月29日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第7号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 戦前の恩給制度がGHQの命令で廃止され、占領政策終了後に軍人恩給が復活しましたが、この下で今日まで支払われた恩給総額は四十七兆円、単純に積み上げた額で四十七兆円という報告が今ありました。第二次大戦、太平洋戦争で、東京など各都市の大空襲...全文を見る |
○吉川春子君 満蒙開拓団、終戦とともに見捨てられた人々、そしてまた従軍看護婦、いろいろ考えますと、今の大臣の答弁では納得できません。 シベリア抑留の問題について伺います。いわゆるシベリア抑留基金は廃止されたけれども、問題は解決しておりません。軍人恩給の職業軍人等の手厚い処遇の...全文を見る | ||
○吉川春子君 外務省に伺います。 いわゆるシベリア抑留者の中で、軍人軍属に該当する人は捕虜としての待遇を受けますか。 | ||
○吉川春子君 ジュネーブ条約はまだ発効していなかったけれども、我が国はもちろん締結もしていないけれども、国際慣習法上捕虜として扱われるという答弁だったと思いますけれども、それに伴いまして、そのどこまでが国際慣習法として認められていたのかという点を伺いたいと思うんですけれども。 ...全文を見る | ||
○吉川春子君 重ねて伺いますけれども、そうすると、労働賃金を払わなくてはならない、この問題については国際慣習法として成立していたと考えてもいいと言えますか。 | ||
○吉川春子君 私のコメント抜きに、時間の関係で次々伺いますけれども、捕虜と認定されると、国際法上、軍人軍属について、この間の日本政府の対応から見ても、強制労働の対価についてそうすると国が補償すべきではないのかと、今の答弁を前提に考えますとね、そういう結果になるのではないんですか。 | ||
○吉川春子君 いや、ソ連の問題はちょっと今日聞く時間的余裕がないんですけれども、日本政府として、当時、国際慣習法上それが認められるとすれば、政府として理論的にはその補償を行う義務が生ずるのではないかと、その点はいかがでしょうか。 | ||
○吉川春子君 その答弁には納得できませんが、総務大臣、最後にお伺いしたいんです。 大臣は御両親が満鉄からの引揚者であると御苦労話を当委員会でもされた記憶があるんですけれども、そしてそのシベリア抑留者の筆舌に尽くし難い御苦労に心を痛めるとさきの国会でも言われたと思います。 ...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
04月11日 | 第166回国会 参議院 行政監視委員会 第2号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 まず、厚労副大臣にお伺いいたします。 労基法にあった十八歳以上の女性労働者の深夜業禁止規定が廃止されて、母性保護や子育てなど家族的責任を果たすことが困難になるのではないかとの懸念から大きな反対運動が起きました。しかし、政府は育児・...全文を見る |
○吉川春子君 具体的に日本航空、JALの事例で伺います。ママさん客室乗務員が子育てのために育児・介護休業法の十九条により深夜勤務の免除申請をしておりますけれども、二〇〇三年にJALとJASが合併して以降、会社は月、本来は二十日勤務日があるところ、客室乗務員組合のスチュワーデスに対...全文を見る | ||
○吉川春子君 まず、夜勤免除は法的にいえば形成権であるというふうに言われているわけで、私もそう思うんですけれども、会社は女性労働者の請求によって深夜業の免除を認めなければならない、女性というか労働者の申請によってですね。会社は所定労働日が二十日である場合に昼間の仕事を二十日与える...全文を見る | ||
○吉川春子君 JALは二十日、それ以上の勤務日について、一日か二日しか仕事を与えずに、その他を無給日として、債務不履行などといって賃金を大幅ダウンさせて勤務手当もカットしてしまいました。これでは税金とか社会保険を払えば赤字になってしまうんですけれども、こういう不利益扱いというのは...全文を見る | ||
○吉川春子君 それで、厚労省は、この不利益取扱いの問題等について告示とか通達とかいろいろなものを出されていますよね。このJALのとにかく二十日のうち一日か二日しか一つの労働組合の客室乗務員については就労日を指定しないというやり方が、この厚労省のいろいろ出されている物差し、時間の関...全文を見る | ||
○吉川春子君 副大臣、お伺いしますけれども、今言われた経過としては私も承知しております。それで、裁判を見守るという姿勢があったわけですけれども、判決も出て労使双方控訴しなかったということで確定しているわけなんです。それで、厚労省がせっかくいろいろ育児と家族的責任の両立のために深夜...全文を見る | ||
○吉川春子君 ちょっと時間の関係で、国土交通大臣おいでいただきましたので、ちょっと質問させていただきたいんですけれども。 無給日に例えば有給休暇を申請しても、これは勤務日ではないからと有給休暇を与えないとか、あるいは有給休暇を申請してもその日に乗務を命じてくるとか、法事のため...全文を見る | ||
○吉川春子君 国土交通大臣、もう一点なんですけど、今のことをちょっと反論する時間的余裕はありませんので。 運航本部乗務サポート部スケジュール運用室の担当者であった方が裁判で陳述して、それが判決にも取り入れられているんですけれども、JAL労組の組合員については九から十一日、地上...全文を見る | ||
○吉川春子君 それが判決で認定されているということですので、私は大臣にちょっと今質問したわけです。 もう時間がないので、最後に厚労副大臣にお願いしますけれども、物すごく行政指導を求めて、相談もいろいろお願いしたんですけれども、なかなか厚生労働省の対応が冷たかったと。先ほど審議...全文を見る | ||
○吉川春子君 時間ですので、終わります。 | ||
04月17日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第9号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 まず、本法案は、相互承認協定の国内担保法ですので、一定の技術水準、信頼性を基礎に基準適合性評価を相互に行うということには合理性があると考えて、私たちは賛成いたします。 そこで、今日は電気通信事業について幾つか質問します。 一九...全文を見る |
○吉川春子君 そのうち、近未來通信に関するものが六百三十一件、平成電電が千七十件、ISP業者MTCIで三十六件、IP電話のジェイエムネットで六十四件と、こういう個別の相談件数もあるわけですね。 IP電話の通信局のオーナーになるということで、詐欺で強制捜査を受けております近未來...全文を見る | ||
○吉川春子君 つかんでいなかったと、こういう答弁でした。 資料を配付していただきましたけれども、総務大臣に伺います。 電気通信事業が自由化されたために、届出だけで電気通信事業に参入できるようになりました。届出に必要な書類は届出書、ネットワーク図、電気通信役務、存在性確認の...全文を見る | ||
○吉川春子君 幾ら規制緩和といいましても、詐欺まがいの業者が参入してくることを防げないということでは投資家及び利用者が大変大きな迷惑を被ります。参入業者の質を問わないということが問題で、平成電電とか近未來通信という事例を教訓にする必要があるわけです。 近未來通信のユーザー数は...全文を見る | ||
○吉川春子君 今大臣がおっしゃったことを分かりやすく言えば、投資家の保護は総務省の責任じゃないんだよと、利用者については何の損害も出ていないと、苦情が来ないんだからそれは構わないんだという御趣旨ですよね。それはレクで繰り返し伺いました、私の部屋でも。 しかし、固定電話とテレビ...全文を見る | ||
○吉川春子君 簡単にお願いします。 | ||
○吉川春子君 一万四千二百二十社ある、このことを専門にチェックする職員はいないと、こういうことでは本当にお寒い状態だと思います。 大臣、放送法の改正と切り離して出すべきですよ。もうこういう政治的な質問をする時間ないので、それは一言申し上げます。 こういうふうに破綻しちゃっ...全文を見る | ||
○吉川春子君 大臣、端的に伺いますけれども、こういうふうに廃業した、届出業者が廃業した、そのときに通信の秘密、個人情報をどう保護するか、これは総務省が所管省庁として責任を持つと、こういう御答弁でしたか、確認します。 | ||
○吉川春子君 時間がなくてもう残念ですけれども、今言ったような破綻業者の抱えている個人情報を保護するものはないと今大臣がおっしゃいました。 それで、最後に私は要望だけ申し上げますけれども、公務員の数を減らせばいいわけじゃないですよね。こういうやっぱり事後チェックの体制とかいろ...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
04月23日 | 第166回国会 参議院 日本国憲法に関する調査特別委員会 第5号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。 まず、四人の参考人の皆さんに共通した問題をお伺いしますが、与党は大変国民投票法案の成立を急いでおられますけれども、一方、憲法を改正する必要があるかというアンケート、各種ありますけれども...全文を見る |
○吉川春子君 ありがとうございました。 続きまして、国民投票に関する運動の規制問題について、まず木村参考人にお伺いします。 公務員及び教育者の地位利用による国民投票運動の禁止規定が設けられているんですけれども、この対象になる公務員数は、一般の公務員で四百万人ぐらい、そして...全文を見る | ||
○吉川春子君 福井参考人に続いてお伺いしますが、国政選挙と同時に国民投票を行うと混乱するという先ほどの御指摘がありまして、その御意見に対して、私は今の公選法自体が非常に厳し過ぎるのではないかと。参考人もちらっとおっしゃいましたけれども、戸別訪問、文書配布、運動方法、これを本来もっ...全文を見る | ||
○吉川春子君 次に、テレビ、ラジオなどの広告について、まず木村参考人にお伺いしたいんですけれども、投票日の十四日前からテレビ、ラジオによる広報の全面禁止というのは表現の自由の観点から見れば認められないけれども、有料の広告放送は資金力による格差が非常に生じるんだと、こういう御指摘で...全文を見る | ||
○吉川春子君 今提案されている広報協議会はそういう役割を果たせるとお考えですか。 | ||
○吉川春子君 竹花参考人に今の点お伺いしたいんですけれども、とにかくお金の力というのがすごく必要なんですよね、テレビコマーシャルなどというのは。もう私どもはとても買うことができないぐらいのお金が掛かるわけですけれども、こういうことで有料のテレビコマーシャルを自由に買える、一定の期...全文を見る | ||
○吉川春子君 江橋参考人にこの問題についてお伺いします。 国会議員の良識とかなんとか、そういうものが有料広告の不公平さというものを担保する力になるんだろうか。やっぱり本当にこのお金の力でもって左右されないようにするにはどうすればいいとお考えでしょうか、お伺いします。 | ||
○吉川春子君 終わります。どうもありがとうございました。 | ||
04月24日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第11号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 まず、総務大臣にお伺いします。 東海地震、東南海・南海地震あるいは首都直下型地震などが予想されていますが、新潟中越地震とか福岡県西方沖地震、最近では能登など、大地震の可能性が低いと言われた地域でも地震が発生しています。 今回の...全文を見る |
○吉川春子君 厚労省においでいただきました。 最近の大きな地震、宮城沖、宮城県北部地震、新潟県中越地震、福岡県西方沖地震において、医療関係の被害発生について報告していただきたいと思います。 | ||
○吉川春子君 それぞれ入院患者の移送、外泊等を実施されているわけですよね。 それで、総務大臣、この法改正によって、今お話しのように、地震対応の自治消防組織の設置について法律が義務付けられている病院とそうでない病院に分かれると。しかし、そういうものについても対処していくんだとい...全文を見る | ||
○吉川春子君 地方交付税の大幅削減とか、医療制度の私たち改悪と言っているんですけれども、そういう中で、非常に経営が困難な自治体については今後とも特段の措置を是非検討していただきたいと、これは要望しておきたいと思います。 厚労省に伺いますけれども、二〇〇六年度の防災白書でも、病...全文を見る | ||
○吉川春子君 すべての建物が耐震基準である、これは三六・四%ですけれども、新耐震基準の建物はないが一七・七%ですが、違いますか。 | ||
○吉川春子君 社会保険病院と厚生年金病院の耐震化について伺いますが、これの耐震化の進捗状況はどうなっていますか。 | ||
○吉川春子君 六十六病院のうち耐震診断をまだ行っていないのが五十病院ですね。どうですか。 | ||
○吉川春子君 昨日伺ったのでは、耐震診断をまだ行っていない病院が五十病院あると。その数字は違いますか。 | ||
○吉川春子君 その独立行政法人になった国立の病院とか、そういうものはほとんど一〇〇%に近く耐震化がされているんですけれども、この今お答えあったところは非常に、まだ五十病院も残っているということで、これは入院患者さんもいらっしゃるわけだし職員もいるわけだし、ゆゆしい問題じゃないです...全文を見る | ||
○吉川春子君 いろいろと政治的な問題も絡んで、その事情については国会にいる私も承知しているわけですけれども、しかし病院の耐震化というのは、これは何をさておいてもやらなきゃいけない問題じゃないでしょうか。そういういろいろ政治のどろどろした問題に巻き込まれて耐震化が遅れているというの...全文を見る | ||
○吉川春子君 済みません、時間が超過しそうなんで焦っていました。 それで、そんなにたくさんの地域の診療所などが減っているということは、特に今過疎地が中心だと思うんですけれども、日常の診療もさることながら、いざ災害が起こったときにも拠点のそういうものがなくなっているということで...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
04月26日 | 第166回国会 参議院 法務委員会 第9号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 質問をいたします。 戸籍には、個人の年齢とか氏名、出生・死亡年月日、婚姻、死亡による婚姻解消、離婚、養子縁組、離縁、認知等本人及び家族のプライバシーが分かるわけです。個人の出生から死亡まで身分関係の変動が逐一分かる戸籍を原則公開に...全文を見る |
○吉川春子君 法務省は通達で一部改善を図ると聞いておりますが、それはどういう方法でしょうか。 | ||
○吉川春子君 具体的な事例でお伺いいたします。事務当局でも結構ですので、お答えいただきたいと思います。 まず、ケース一ですけれども、Aさんは夫のドメスティック・バイオレンス、暴力を恐れて十年も身を隠して生活していたときに今のパートナーと出会い、我が子を出生しました。翌年、裁判...全文を見る | ||
○吉川春子君 今の事例は救済されないということでした。 続いてこの件について伺いたいんですけれども、ドメスティック・バイオレンス被害女性の再婚後の戸籍の閲覧は元夫ができるんでしょうか。それと、子の出生と親子関係不存在の訴えなど、裁判所で夫と会うなどの危険を冒さなくてはなりませ...全文を見る | ||
○吉川春子君 閲覧じゃなくて、済みません。交付、交付、間違えました。 | ||
○吉川春子君 戸籍等によって今後はつかまれることはないんですけれども、裁判所ではどうしてもいろんな関係でつかまれるおそれがありまして、これを大変被害女性は恐れております。今後とも十分なる配慮を是非法務省においてもしていただきたいというふうに思います。 それで、さっきの通達との...全文を見る | ||
○吉川春子君 それから、ケース三ですが、Cさんは夫が長期海外滞在中、あるいは長期収監中というか服役中ということでもいいんですけれども、に新しいパートナーと出会い、出産をしました。その後に離婚が成立したというような場合は、さっきの予定されている通達で救済できますでしょうか。 | ||
○吉川春子君 こうした明らかに前夫の子ではないと分かる場合でも、予定されている通達では救済できないということですが。 法務大臣、お伺いしますけれども、私は、この通達は一定の改善であると、その点は評価しているんですけれども、離婚後ということが要件とされますと、実際に救済されるそ...全文を見る | ||
○吉川春子君 離婚後という要件を付されますと、実際にはその離婚がなかなか難しいんですよね。そして、やっぱり夫が拒否してなかなか離婚に応じない、妻の場合もあるかもしれませんが、夫が拒否する場合も多いし、それから、先ほど申しましたドメスティック・バイオレンスなどでは、本当に離婚したい...全文を見る | ||
○吉川春子君 許されるべきではないと、これはどういう意味でおっしゃったのでしょう。 続けてお伺いいたしますけれども、報道によりますと、法務大臣は、法改正しない一つの理由として、貞操義務なり性道徳なりという問題は考えなければならないとおっしゃっておられます。これはどういう意味な...全文を見る | ||
○吉川春子君 性道徳ということも言われていますが、それはどういう意味です。 | ||
○吉川春子君 民法七百三十三条の再婚禁止期間についても政府は一向に法改正を行わないわけなんですけれども、これも性道徳とか貞操義務とか、そういうことと関係があるんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 そうすると、法改正の必要はありますよね。 | ||
○吉川春子君 時間が来たので、私これで終わりますが、この規定はもう戦前からある規定でして、その後の社会的な変化とか、あるいは婚姻の形態、家族の形態の変化とか、いろいろ社会情勢も変化をしてきているわけでございまして、こういう古い制度、まあアンシャンレジームと言うかどうかは別ですけど...全文を見る | ||
04月27日 | 第166回国会 参議院 日本国憲法に関する調査特別委員会 第8号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 四人の参考人の皆さん、四人以上いらっしゃいますが、本当に今日はありがとうございます。 まず、私、衆議院の議事録を読んでおりましたら、こういう意見が載っていました。四人の参考人の皆さんにそれぞれお伺いします。 例えばテレビ、ラジ...全文を見る |
○吉川春子君 同じ枠でなくてもいいという御意見ですね、新聞の場合は。どうですか。 | ||
○吉川春子君 渡辺参考人が衆議院の方で、放送の公共性、中立性を保てる広告を出していけるよう、自主的にきちんとルール作りをしていかなければならない、一般の人たちが、つまりお金を持たない人たちが意見を言いたいというのは多くあると、そういう人たちの意見を放送は乗せるべきで、その枠をきち...全文を見る | ||
○吉川春子君 その財力の大変ある団体、個人と、それからその財力のない団体、個人、こういうところがテレビCMを当然使えるかどうかという境目になりますね。そういう問題について、財力がたくさんあるところがテレビCMがたくさん使えるというような、そういう形になることについてどうお考えです...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうしますと、テレビの問題ですけれども、ルール作りはまだ着手していないということですね。今後着手するであろうけれども、着手されるかどうかも分からない、今のままでいく可能性もあると。こういうふうになると、お金によって広告が左右されるということに行ってしまうのではないか...全文を見る | ||
○吉川春子君 例えば、よく引かれるイタリアとかあるいはフランスとかイギリスでしたか、諸外国でこういうものについて規制をしたり、あるいはイタリアの場合ですか、一つ機関を作ってそこで厳密に管理するとか、そういう方法が行われていますね。 私は言論の自由とか、それはもう本当に大事なも...全文を見る | ||
○吉川春子君 そういう作業がちゃんとできて、放送業界、マスコミ業界の公平取扱いのルールというものが国民の前に明らかにされた後に、この国民投票法案が仮に必要であったとしても、成立させるのがいいかなと、私はそのように思いますけれども、その点についてお伺いします。 〔理事中川雅...全文を見る | ||
○吉川春子君 いえ、法案の審議は国会なんですけれども、そういうルールが確立しない前にそういう事実が進んでしまうということはどうかという質問だったんですけれども。 石井参考人と山参考人それから石村参考人にも同じ質問で伺いますけれども、お金、財力のある個人あるいは団体、そういうと...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。どうもありがとうございました。 | ||
05月08日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第13号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 本日は、公務員の育児休業と自己啓発休業法四法一括質疑で、私の質問時間は二十分ですので、質問は育児休業二法に絞らざるを得ません。 子供を産み育てる家庭的責任において、とりわけ働く女性に大きな負担をもたらしていることは現状でも大きな問...全文を見る |
○吉川春子君 総務省にお伺いしますけれども、新たに導入された育児短時間勤務職員の場合の退職手当はどうなるでしょうか。 | ||
○吉川春子君 地方公務員育児休業法では、育休取得について期末手当は七条、給与については八条、また育児短時間勤務職員については十四条で国家公務員の水準を基準として地方自治の点からそれぞれ条例に委任されています。 総務大臣にお伺いしますけれども、地方自治体の財政破綻をにらんだとい...全文を見る | ||
○吉川春子君 悪い言葉ですが、絵にかいたもちにならないように、自治体の職員にも十分これが保障できるような環境整備、財政面を含めて行う必要があると思います。 総務大臣、もう一つ伺いますけれども、今日にあっても、家事、育児、介護は女性の仕事と考える考え方が非常に根強くあります。こ...全文を見る | ||
○吉川春子君 大臣、もう一つお伺いしたいんですけれども、保育行政というのは厚労省だということは承知しておりますけれども、現在、都市部にあっては詰め込み保育というのは限界に達して、なお待機児童は減少せずに、保育所不足というのが非常に深刻な問題になっています。 短時間勤務職員の子...全文を見る | ||
○吉川春子君 是非、せっかく導入されたこういう女性の育児休業を更に前進させる施策が、多くの女性たち、男性たちに活用できるような条件整備を総務大臣においても積極的にやっていただきたいということを重ねて申し上げておきます。 それで、その次に、非常勤国家公務員、地方公務員の格差問題...全文を見る | ||
○吉川春子君 正規の職員がこういう時間で働くとこういう給与になりますよという計算ですが、特許庁にお伺いいたします。 私が今年三月、当委員会の委嘱審査で特許庁の非常勤職員の社会保険料未払問題について質問をいたしまして、今その処理に当たっている最中だと思います。資料の二はその際に...全文を見る | ||
○吉川春子君 同じ時間全く働いて、公務員であると、こういう前提の中で、しかし常勤と非常勤では、さっき答弁がありましたように、片や半額になるわけですよね。二十万一千円対十万、そして、一時間働いて千円、時給千円と。こういう非常に同じ公務員でありながらこれだけの格差があると。 特許...全文を見る | ||
○吉川春子君 そういう人たちにとっても時給千円台ですよ。それもそちらに計算していただいていますよね。 それで、人事院総裁、お伺いいたしますけれども、今、資料一と資料二をお配りしました。それを参照してほしいんですけれども、特許庁の非常勤の場合、週三日、一日八時間、週二十四時間働...全文を見る | ||
○吉川春子君 調査は是非していただきたいと思います。そして、その調査をする視点ですけれども、こんなに格差があっていいのかどうかという点なんですよ。 総務大臣、ちょっと通告していないかもしれませんが、お伺いしますけれども、同じ公務員でありながら常勤か非常勤かであって半分も、給料...全文を見る | ||
○吉川春子君 事務局に伺います。 公務員の中で非常勤が常勤に占める比率はどうなっていますか。推移を端的にお示しください。 | ||
○吉川春子君 総務大臣、公務員の非常勤が三分の一に達しているわけですよね。その三分の一に達している職員が、単純に比較はできないとおっしゃいますけれども、月額給与が九万円だとか十万だとか十一万だとか、こういう中で、しかもその社会保険の適用の率すらつかんでいないんですよね。だから、単...全文を見る | ||
○吉川春子君 菅大臣、私はその答弁納得できません。調査が困難だからっていって、いわゆるワーキングプアと目されるそのラインに三分の一近い非常勤の国家公務員がいると。調査をこれはやっぱりいかなる形であれ行うべきですよ。そして、こんなところに放置しておいては日本の格差社会って是正できな...全文を見る | ||
○吉川春子君 納得できません。 | ||
05月14日 | 第166回国会 参議院 行政監視委員会 第3号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 公務員の分限問題について伺います。 政府は、小さな政府を目指す行革法で、五年間で国家公務員の五%、地方公務員の四・六%以上を削減すると規定いたしまして公務員削減を行っているところです。しかし、初めに公務員削減ありきで、その結果、国...全文を見る |
○吉川春子君 私、ちょっと公務員の分限規定ってややこしいものですから、資料を二枚お配りさせていただきまして、今、人事院総裁がおっしゃいました本人の意に反する降任又は免職の場合というのが資料一でございます。 それで、この四つの場合に限定して人事院規則で規定しておりまして、分限免...全文を見る | ||
○吉川春子君 もう少し具体的にお伺いしますけれども、人事院規則、まあ地方公務員にあっては条例なんですけれども、それによらずに勧奨退職制度などを策定して、その中に降任、減給、分限免職等の処分規定を設けて運用するということは認められるのでしょうか。 | ||
○吉川春子君 基本的には、国家公務員の場合には人事院規則、横並びの地方公務員については条例と、そういうことによるという答弁でしたが、人事院は、昨年の十月に職員が分限事由に該当する可能性のある場合の対処措置について、分限事由などについて通知を出されましたね。それには人事院規則一一―...全文を見る | ||
○吉川春子君 念のために伺いますけれども、裁判例になるケースが増えてきたということですが、これから更に分限処分を大いにやろうというための手続ということで出したわけじゃないですよね。そこを確認します。 | ||
○吉川春子君 そういうことを聞いたんじゃないんです。要するに、人事院規則があるわけでしょう、今、一号から四号について。それに更に詳しく、三号までについてこういうふうに詳しくやりなさいよという手続を出したわけですね。六十年間これはなかったわけで、六十年間というか五十数年間なかったの...全文を見る | ||
○吉川春子君 その人事院の通知の中で、七十八条一項の勤務成績不良職員への対応措置、心身の故障の場合について人事院規則を補完する一層詳しい手続を示していますけれども、その意味は何ですか。 | ||
○吉川春子君 例えば、成績不良職員への対応については医師の診断を付けるとか弁明の機会を付与するとか、その上で一定期間経過後も改善されない場合をおいて分限免職になるとか、あるいは心身の故障の場合にはまた詳しい手続を設けていますね。こういうふうに慎重にやられたいと、慎重にやるべきです...全文を見る | ||
○吉川春子君 そして、四号について、これ俗に公務員のリストラと言われる規定ですけれども、この場合は分限処分の通知では触れられていませんけれども、これは、今までほとんどこういうことがやられた例がないから具体的に通知では触れなかったんですか。 | ||
○吉川春子君 見方によっては、この四号の規定も大変難しいというか危険な規定だと思うんですけれども。 そこで伺いますけれども、人事院規則では、職員のいずれを降任又は免職するかは、任命権者が、勤務成績、勤務年数その他事実に基づき、公正に判断して定めるものとするとされていますけれど...全文を見る | ||
○吉川春子君 時間で、省略しますけれども、法定手続の原則というものがこの行政処分にも当てはまるということは判例でも指摘されているところです。 そこで、総務大臣、今まで国家公務員についてずっと伺ってまいりました。国家公務員と地方公務員は横並びですが、条例と人事院規則という違いが...全文を見る | ||
○吉川春子君 総務大臣、引き続きまして、本人の意に反する処分については、公平、厳正、慎重な対応が求められているわけですが、二十七条二項の条例で定める場合でなければ意に反して降給されず、あるいは二十八条の意に反する降任、免職、休職及び降給の手続及び効果は条例で定めるとなっていますが...全文を見る | ||
○吉川春子君 総務大臣、昭和二十六年、当時の自治省が地方公共団体に示した職員の分限に関する手続及び効果に関する条例、準則では、私、資料のもう一枚目、資料二の方にお付けしてあるんですけれども、これには、法律二十八条一項二号に該当するものとして、職員を降任、免職する場合、休職について...全文を見る | ||
○吉川春子君 ですから、あくまでその例として示したにすぎないということは分かりますし、地方自治体が条例制定権があるわけですから、それはきちっとその条例で手続等を決めてほしいという、今の大臣の答弁はそういうことであったと思いますけれども。やはり意に反する分限免職、処分ですからね、そ...全文を見る | ||
○吉川春子君 委員長、済みません、あと一言。質問じゃありません。 私は、やはり総務省の方を向いて地方行政が行われる場合も多いわけですよ。その準則ってなって、その中に人事院規則にはあるんだけれども入ってないというものがあって、そっくりそのまま横並びで条例を定めている全国の自治体...全文を見る | ||
05月15日 | 第166回国会 参議院 厚生労働委員会 第18号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 まず、パート労働者の賃金実態について伺います。 パート労働者の七割は女性です。男性通常労働者との賃金の格差は大きいものがあります。一般労働者男性とパート労働者女性の一時間当たりの所定内給与額、年間給与その他特別給与額を平成元年と十...全文を見る |
○吉川春子君 資料を配付させていただきました。 一番上の表が一般労働者とパートタイム労働者の一時間当たりの所定内給与、年間、その他特別給与額の差で、これをグラフにしました。資料二の方は一般労働者と女性パート労働者の賃金格差のグラフです。それから、三枚目が、これが賃金格差のパー...全文を見る | ||
○吉川春子君 今のは答弁になっておりません。 柳澤大臣、お伺いいたしますけれども、低賃金で無権利のパート、派遣など非正規雇用労働者が増加する一方で、これは全労働人口に対する三三%に達しています。これを是正するためにも、千二百万人のパート労働者の均等待遇、処遇の改善というのは緊...全文を見る | ||
○吉川春子君 そのメルクマールの話は後で具体的にお伺いいたしますけれども、ともかく千二百万人のパート労働者がいて、そしてワーキングプアと言われるような年収に位置付けられていると、こういう実態についてこのままでいいとはお考えにならないと思うんですよね。やっぱりパート労働者の待遇、法...全文を見る | ||
○吉川春子君 それで、今回の法改正で第八条の対象となる、つまり均等待遇を受けられるパート労働者は、柳澤大臣は四%から五%と答弁されています。この数字の根拠というのは二十一世紀職業財団の多様な就労形態の在り方に関する調査によるものですね。これは端的に、そういうことですね。 いや...全文を見る | ||
○吉川春子君 それで、同じ調査ですね、大臣が引用されたその同じ調査に附属統計表というものが付いておりまして、事業所の回答として、パート労働者の約八割が有期雇用と、こういうふうになっているわけですね。確かに大臣が言われたように、職務内容が同じ、配置の変更ということはあるんですけれど...全文を見る | ||
○吉川春子君 千二百万人パート労働者がおりまして、今言う一%救えるかどうかという程度しか対象にならないという数字も一方でありますが、大臣の計算でも五%以上のパート労働者は救えない法案なんですよね、四、五%ということであれば。 それで、やっぱり一九八〇年代、労働者派遣事業法を導...全文を見る | ||
○吉川春子君 努力義務規定というものがいかに無力なものであるか、もうこれは大臣、ここ二十年あるいは二十五年のパート法やら雇用機会均等法やらその中で私たちはもう知り尽くしているわけですね。だから、努力義務なんというものは企業にとっては痛くもかゆくもないのではないかと思わざるを得ない...全文を見る | ||
○吉川春子君 全然その説明ないですよ。 仕事の内容が非常にハードだとか、あるいは高度な判断力を要するとか、ライセンスが必要だとか、そういう仕事と、百歩譲って非常に、受付も高度なものがあるかもしれませんけれども、仕事の内容で賃金の差が付く場合は私はあると思うんですよ。しかし、有...全文を見る | ||
○吉川春子君 全く説得力ないし、理由がないじゃないですか、そんな。有期だ無期だってね、そういうことで差別を、差別というか賃金に差を設けていいなんていう理由は、何遍聞いても全然おっしゃれない。私は、この有期か無期かということを一つのメルクマールにしたというこの法律の非常に強い問題点...全文を見る | ||
○吉川春子君 ちょっとあの、労基法の説明求めたんじゃなくて、改正するパート法においてどうなるのかと。つまり、三年とか五年ということが、待たないと期限の定めのないということと同じにならないのかどうか。もう少し短くてもパートの場合は期限の定めのない雇用というふうになり得るのかどうか。...全文を見る | ||
○吉川春子君 例えば、こういう例はどうでしょうか。Bさんと仮にしましょう、を正社員として雇用するように銀行は努めましょうと。でも、それまでの間は、本人が健康で継続して勤務を希望する場合には六十歳までの勤務を銀行として保障しますよと、こういうような確認書を使用者が発行した場合、八条...全文を見る | ||
○吉川春子君 それは全部当てはまるとして。 | ||
○吉川春子君 全く答弁になってないじゃないですか。こういう例はどうですかと聞いているんだから、そういう場合は当てはまりますとか当てはまりませんとかおっしゃらないと。社会通念上とか、それはだれが判断するんですか。社会通念上とか判例によってとか、そういういろいろいろいろ尾ひれを付けて...全文を見る | ||
○吉川春子君 事ほどさように非常に分かりにくいわけですよね、この法律ができたとしても。 それで、例えばメルクマールのうちの一つの反復更新の場合でも、やっぱり期限の定めのない労働契約になるのはこういうものなんだと、社会通念上というふうに全部そこへ入れないで、そういうものを厚生労...全文を見る | ||
○吉川春子君 十三条に企業の説明という規定が設けられたんだと、これが前進だとさっきもお話がありました。それで、事業主は文書を交付するとか。そういう場合に、なぜ自分が今度、法律が改正されたのに均等待遇にならなかったんでしょうかと、こういうふうに聞きに行ったときに使用者は説明しなくて...全文を見る | ||
○吉川春子君 是非、紛争解決のそっちの手続に行く前に、そういうことにならないようにということを厚労省としては十分にやっていただかないといけないと思うんですね。 それで、今回、法改正によって均等待遇されるべき労働者をしないで放置した場合、それを怠った企業に制裁措置、ペナルティー...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうすると、こういう法律が通ったにもかかわらず、そして一%か四、五%かちょっと論争はあるんですけれども、それはさておき、そういう条件に当てはまったパートタイム労働者が放置され続けるという危険性はありませんか。そういうものを放置させないようにするためにどうするんですか...全文を見る | ||
○吉川春子君 そういうことを放置した企業名は公表したらどうでしょう、私、提案します。 | ||
○吉川春子君 実効的ではないかということはないですね。逆ですよ。 もうちょっとやっぱりきちっとしたことをやらないと、企業はやっぱりこの法改正に沿って救える労働者を救わないということで放置する可能性が私は大であるというふうに思いますので、そういうペナルティーというか何というか、...全文を見る | ||
○吉川春子君 そうすると、事業主が、いや違うと、これはこの条件の当てはまらないよということを判断すれば、もうそれは企業の判断でそのパート労働者は均等扱いがされなくなるというおそれがありませんか。 | ||
○吉川春子君 その八条の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度、これが通常労働者と同じなのか、あるいは配置の変更の範囲と同一の範囲で変更されると見込まれるものなのかどうか、その有期か無期かのその三つの判断をすべてその事業主が一義的に判断すると、そしてその事例を積み重ねるというんで...全文を見る | ||
○吉川春子君 事業主が判断するということについての問題は引き続きちょっと議論していきたいと思うんですけれども、具体的な事例でお伺いしたいと思います。 具体的な事例といっても名前は別として、Bさんと仮にいたしますけれども、この方は一九七九年にN銀行のT支店にパートとして働いて、...全文を見る | ||
○吉川春子君 同一労働同一賃金という判断について伺いたいと思うんですけれども、ある企業では、正社員の男性が千三百五十五人いると、正社員の女性が四百三十人いると、こういう企業があるとします。パート労働者が五百人いるけれども、すべてこれは女性だと。そして、そのうちの四十二人がフルタイ...全文を見る | ||
○吉川春子君 それで、だれが判断するのかという質問はやめます。同じく答弁返ってくるんでしょう。だから、それはやめますけど。 同一価値労働か。同一価値労働同一賃金という国連の考え方がありますよね。そういう場合に、何が同一価値なのかという判断をするときに、大分、裁判でも問題になっ...全文を見る | ||
○吉川春子君 適用すべきルールはない、それで済むんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 もう持ち時間があと二分ぐらいになったんです。 最後に、大臣、お伺いしますけれども、やっぱり非正規全体もそうですけれども、パートタイム労働者の処遇の改善ということは、日本の社会をこれからどうしていくかという点でも非常に重要な問題だというふうに思うわけです。女性労働...全文を見る | ||
○吉川春子君 時間ですので、終わります。 | ||
05月15日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第15号 議事録を見る | ○吉川春子君 共産党の吉川春子です。 理事会の御了解をいただきまして、トップに質問をさせていただきます。 まず、大臣、政府統計は、労働福祉行政を進める上でも、食料自給率を引き上げる上でも、教育の機会均等を保障する上でも、国の政策をつくる重要な基礎データになるもので、国民の...全文を見る |
○吉川春子君 ジェンダー統計について伺います。 九五年、国連主催第四回世界女性会議の行動綱領でジェンダーの視点での統計の必要性が強調され、六十五パラグラフでは貧困克服の政策を打ち出すためにもジェンダー統計が必要とされました。平成十七年に閣議決定をされた男女共同参画基本計画も、...全文を見る | ||
○吉川春子君 ますますジェンダーの視点での統計の充実を要求しておきます。 大臣、お伺いしますが、政府統計は国や社会の姿を映し出す鏡となり、進むべき方向を示す羅針盤と内閣府で言っておりまして、国民共有の財産で、国民に無料で幅広く利用されています。政府統計には真実性、正確性、信頼...全文を見る | ||
○吉川春子君 同研究会の個人企業に関する経済調査、受託事業者からのヒアリングの結果では、未熟な調査スタッフは項目ののみ込みが遅い、対処方針に関する指示が現場まで徹底されていない等の指摘もあります。民間委託は統計の質を低下しかねない危険性を持っているということを私は指摘しておきたい...全文を見る | ||
○吉川春子君 その危険性がいろいろあるということですので、その点を十分注意していただきたいと思います。 それで、私は資料を配付させていただきました。技術レベルを長期にわたって蓄積するには一定規模の人員と熟練したスタッフを育成するということに懸かっているわけです。指定統計調査一...全文を見る | ||
○吉川春子君 今大臣が答弁されましたように、統計法の改正が統計の整備、改善に必要な人員、予算を確保をするものになるように要求をいたします。 次に、統計の効率化に関して伺います。 統計局は科学技術研究調査を民間に委託しましたが、委託した業務内容、入札結果と、従来その業務にど...全文を見る | ||
○吉川春子君 一・〇六一人というのは、まあ人間は分割できませんから一人ということですよね。それで落札額が千五百八十六万円、約ですね、こういう結果であったわけなんです。国でやれば公務員で一人、物件費を含めても千五百二十四万円になって、落札価格と同程度です。そもそも入札に参加した二社...全文を見る | ||
○吉川春子君 計算してみてください。幾ら得になったんですか。 | ||
○吉川春子君 千六百、七百万の費用が掛かり、そして民間委託するに当たってはいろんな手も必要なんですね。それで結果、百万円程度安くなったと。 私は、経費を安くするための民間委託というその考え方自体に賛成ではないんですけれども、そういう立場に立ったとしても本当に五十歩百歩で、これ...全文を見る | ||
○吉川春子君 菅大臣にお伺いしますけれども、統計業務への民間参入が、希望する業者も多いと聞いています。しかし、民間に出せばそれだけ情報漏えいは起きやすくなりますけれども、そういう危険を冒しても民間委託がどうして必要なのでしょうか。 | ||
○吉川春子君 最後に大臣にお伺いします。二次利用についてお伺いします。 現在、国の統計は無料で提供されています。新たにできるオーダーメードは、国の統計を要望に応じて作り直すもので、その作業は独立法人等が行うことから手数料を取ることになっていますけれども、資金力によって利用に格...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
05月22日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第17号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 まず、局長にお伺いします。 二〇〇八年をめどに公営企業金融公庫が廃止されて、新たに地方公営企業金融機構が設立されることになります。現在の公営企業金融公庫の職員数とその内訳、国、地方公務員からの出向あるいは公庫採用者の数を明らかにし...全文を見る |
○吉川春子君 地方公務員と公庫採用者の数はいかがですか。 | ||
○吉川春子君 ちょっとちゃんと数をきちっと、通告してあるわけですからお答えいただきたいと思います。 そこで局長、もう一つ伺いますけれども、公営金融公庫職員数の処遇については新機構への業務の引継ぎが必要になりますが、引継ぎ規定はどうなっていますか。また、国家公務員等の職員の身分...全文を見る | ||
○吉川春子君 地方公務員はどうなんですか。地方公務員からの出向者、どうなんですか。 | ||
○吉川春子君 大臣、まとめてお伺いしますけれども、要するに国家公務員、地方公務員からの出向者、公庫プロパーの採用者、これらの方々の身分は基本的に保障されると、このように解釈してよろしいですね。 | ||
○吉川春子君 国家公務員、地方公務員についていかがでしょうか。今局長が答弁されたとおりでよろしいと、大臣も同じお考えですね。 | ||
○吉川春子君 機構法の目的、第一条について伺います。 現行の公営公庫法の第一条には、公庫は公営企業の健全な運営に資するためとか、資金を融資し、もって地方公共団体の公営企業を推進すると規定されています。しかし、新機構法案には、公営企業の健全な運営とか推進の規定がありません。なぜ...全文を見る | ||
○吉川春子君 ちょっと今の答弁は正確ではないと思うんですけれども、やっぱり含まれるというふうに書いてありますけれども、これは目的として真っ先に掲げているということとは違うと思います。新法の目的は、市場からの資金調達を効率的、効果的に補完することであります。その結果として地方公共団...全文を見る | ||
○吉川春子君 総務省の平成十八年十一月の地方公営企業、二〇〇五年度の決算概況を見ますと、企業数は九千三百七十九事業で、黒字事業が七千九百十一事業、八六・五%、赤字事業は千二百三十七事業ですけれども、料金収入だけでは歳入が不足するために一般会計、他会計からの繰入金は三兆五千三百三十...全文を見る | ||
○吉川春子君 私はそれはかなり違うと思うのですが、引き続き伺います。 現在、公営企業債には政府保証が付いていますけれども、新機構法案では政府保証を付けないことになっています。政府保証に勝る保証はないと言われておりますけれども、機構の資金調達にこのことによって影響が出るのではな...全文を見る | ||
○吉川春子君 今、地方財政の危機的な状況は多くの自治体に及んでおりまして、そういう中で本当にその資金調達ができるのかどうか、私は大変懸念なんですけれども、政府保証を外すというのであれば、今、民間からは高い評価をいただいているなんておっしゃるんですけれども、政府自体、そういう影響は...全文を見る | ||
○吉川春子君 大臣、こういうその新たな、新しい制度に足を踏み込むわけですから、格付機関が出したレポートに頼るのではなくて、やはり政府として総務省自身が今までどおり資金調達が可能なのかという調査は最低限行うべきではないかと思いますが、それを行わなかった理由はなぜですか。 | ||
○吉川春子君 その市場から調達資金の金利が上がれば公営企業の経営を圧迫して公共料金の値上げや地方財政負担、つまり住民に新たな負担を強いる、そういうことにつながるんじゃないですか。 時間がないので端的に。 | ||
○吉川春子君 考えてるかいないかじゃないんですよ、自治体に何が起こり得るか、財政のそんな専門的な知識のない私だって十分政治家として予想できるわけです。 大臣、伺いますけれども、機構法は、法案の目的から公営企業の健全な運営とか推進とかいう文言を削除して、民間からの融資を補完する...全文を見る | ||
○吉川春子君 大臣、端的にお伺いしますけれども、政策目的のための国の政策金融が不必要になった、その理由はどこにあるんでしょうか、伺います。 | ||
○吉川春子君 その理由が官から民だけでは、本当に地方自治体として、あるいは住民としてたまったものじゃありません。 国の政策金融というのは、公営企業の健全な運営推進を図るために重要な役割を今まで果たしてきたわけですね。だから、その公営企業について、九六年、倉田自治大臣は、社会情...全文を見る | ||
○吉川春子君 時間が来ましたので私はこれで質問を終わりますけれども、やはりその地方自治体の住民、シビルミニマムといいますかナショナルミニマム、そういうものを保障していくための制度を根本から覆して市場原理を投入すると、こういうやり方はいかがなものかと非常に懸念を表明して、質問を終わ...全文を見る | ||
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、地方公営企業等金融機構法案に対する反対討論を行います。 反対する第一の理由は、自治体に長期かつ低利の資金を融資してきた公営企業金融公庫を廃止し、民間金融機関を補完する範囲で資金を融通する機関に変質させるものであるからです。 法案は...全文を見る | ||
05月29日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第19号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 私は、この改正案に賛成をいたします。本案は、住民票の写し等について公開原則を見直し、当事者以外の第三者による交付請求を正当な理由がある場合に制限するなど、個人情報保護を進めるものです。 他人の住民票や戸籍謄本、抄本を不正に取得する...全文を見る |
○吉川春子君 合わせて十四万二千八百四十三と私把握しているんですけれども、この数字、違いますか。 | ||
○吉川春子君 そして、この流出した個人情報は、また取り戻したり訂正したりすることは可能ですか。 | ||
○吉川春子君 口座番号まで流出しちゃったわけですよ。もう大変重大なことだと思いますね。やっぱり安易な民間委託では個人情報が漏えいする危険が大変多いし、取り返しが付かない結果となります。 そこで、住基台帳法の第三十六条二項の規定が民間委託の場合に準用されています。住民票又は戸籍...全文を見る | ||
○吉川春子君 その通知や告示の内容が非常にあいまいもことしているので今聞いたわけなんです。 総務省は外部委託原則禁止のマニュアルを示していますけれども、愛南町の場合はそれに反して再委託が行われ、庁舎外に住基データが持ち出されています。その他の事件もそうですけれども、適切な管理...全文を見る | ||
○吉川春子君 こういう個人情報が漏れて損害賠償に至った件がありますよね。どの程度損害賠償を行ったのかお示しください。 | ||
○吉川春子君 行政がコスト削減を理由として個人情報にかかわる業務まで民間委託して、委託によって住民の個人情報が流出するということでは、住基台帳制度の信頼性そのものを失うことになります。しかも、今のお話で、一件について一万五千円払うとなると十四万件の補償をすれば幾らになるかと、億単...全文を見る | ||
○吉川春子君 市町村の業務の民間委託について伺いますけれども、愛知県高浜市では総合サービス株式会社を九五年三月に設立して、多種多様の業務を委託しています。市はこれによって歳出抑制、コストダウンを行い、市の正規職員を大幅に減らしています。 この会社は、正規社員七十三名、臨時社員...全文を見る | ||
○吉川春子君 制度上可能であるということと、当不当とはまた別だと思うんですよね。でも、私は制度上も、一〇〇%出資して市が株式会社をつくって、市の業務の委託だけではなくて民間の事業も委託してやると、こういうことが、当不当の問題で考えたらどうですか、法律的に問題ないだけで済む問題じゃ...全文を見る | ||
○吉川春子君 ちょっと早口で、私でさえよく聞き取れませんでした。 市の窓口を連想していただいて、窓口業務に、一つか、市ですから二つはないでしょう、一つの窓口に委託会社の民間の社員が座っております。そして、個人情報、例えば住基台帳のコピーを取りに来たと。今度は本人確認もしなきゃ...全文を見る | ||
○吉川春子君 請負会社の社員、まあパート職員と聞いていますが、それが窓口に座っていて、判断がなかなかできない事案についてその後ろにいる市の職員に相談して指示を受けるということはできないわけですね。明確に。 | ||
○吉川春子君 総務省にお伺いしますけれども、業務委託契約書に添付された窓口業務委託仕様書には、業務内容として住民票に関する証明書の作成及び交付業務などが明記されています。市民窓口業務として、社員が本人確認、住基台帳の端末の操作、手数料の収受、交付や異動の受理まで行っていますが、住...全文を見る | ||
○吉川春子君 その意思決定に掛かるというのは、その証明書を窓口に来ている人に発行していいかどうかという判断のことですよね。だから、そういう行政処分に掛かることについては、これは市町村長が行うべきことだというふうに受け止めていいですか。 | ||
○吉川春子君 最後の質問ですが、菅大臣、やっぱりなぜこんなデリケートでリスクも大きい、そして漏出したら大変な損害賠償もしなきゃならないような事例を民間委託するのかといえば、これは公務員削減ということが根っこにあるわけですよ。だから、市町村が好んで民間委託しているわけじゃなくて、公...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
06月07日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第20号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 地方公共団体財政健全化法案について、引き続き質問をいたします。 今日、多くの地方自治体が財政難に苦しんでおり、財政再建団体に転落しかねない団体が相当数あると言われています。その原因の一つとして、対米公約として六百三十兆円の公共投資...全文を見る |
○吉川春子君 約三倍に達している、増えているということでございます。 引き続き数字を伺いますけれども、公債比率一八%以上、二五%以上、三五%以上、この地方公共団体が幾つあるのか、県、市町村別に数字を示していただきたいと思います。 | ||
○吉川春子君 これのトータルが四百十六団体ということですね。──はい。 大臣、お伺いいたしますけれども、衆議院の総務委員会で、大臣も公共投資は余りにも度が過ぎていたと、バブル崩壊期に政策誘導を行ったということを答弁でお認めになっています。国の政策が原因で地方自治体が財政破綻、...全文を見る | ||
○吉川春子君 国として責任をどう取るかということについてはいかがですか。 | ||
○吉川春子君 もう一つの地方財政の圧迫の要因は三位一体改革による地方交付税の削減です。 地方交付税総額は、二〇〇〇年は二十一兆四千億でしたけれども、二〇〇七年には十五兆二千億円で六兆円も減っております。税収の少ない地方公共団体においては、地方交付税減額が財政を一挙に悪化させて...全文を見る | ||
○吉川春子君 地方交付税はもうこれ以上減らさないよと、これからなるべく増やしていくよと、こういう決意と受け止めてよろしいですね。 | ||
○吉川春子君 今回の財政健全化法が地方公共団体に具体的にどういう影響を及ぼすか伺っていきたいと思います。 私は、火曜日に岩手県藤沢町の国営農地開発事業の調査に行ってまいりました。ここは人口九千人ぐらいの小さい町なんですけれども、藤沢町は国営農地開発事業、四百五十九ヘクタールを...全文を見る | ||
○吉川春子君 この藤沢町の国営農地開発事業の三分の一の農地は、まだ未利用地なんですね。藤沢町の意見も、要望も聞いて、未利用地の有効活用、更なる負担金の軽減策を検討していただきたいと思います。つまり、あと三分の一を全部売らなきゃならないんだけれども、これを維持していかなきゃならない...全文を見る | ||
○吉川春子君 総務大臣、お話を聞かれていらっしゃったと思うんですけれども、この町の場合、交付税はピーク時の二〇〇〇年に比べて、〇六年には六億四千万円も削減されました。三位一体改革で交付税が二〇%削減されたわけです。これまでも毎年三億円程度、農地の事業の償還をしてきましたが、過疎の...全文を見る | ||
○吉川春子君 地方交付税がどんなにこういう自治体にとって大事なものかという例を、私は藤沢町の件で大臣に知っていただきたいと思って取り上げているんですけれども。 藤沢町のように中山間地で農業を産業の中心に考えて施策を行うことは間違いではないですよね。しかし、国営農地開発事業を実...全文を見る | ||
○吉川春子君 私は、農業は余り専門じゃないんですけれども、行ってみて本当に努力しているんですよね。夕張を例に取って申し訳ないけれども、箱物を造ったりとか、そういうことではなくて、農地を開発してそれを農家に提供して、そしてその自給率を引き上げようと、そして自立した農業を営むような努...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
06月12日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第21号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 さすがに地方自治体の責任者として日夜御努力されているそれぞれの参考人の皆さんのお話ですから、大変聞きごたえがありました。ありがとうございました。 私は、まず片山参考人にお伺いしたいのですけれども、夕張財政破綻の原因とその教訓という...全文を見る |
○吉川春子君 私は、貸手責任というものを十分問わなきゃならないという形で今の御意見にもそのとおりだと思うんですけれども、もう一つ、市場原理ということ、何回か言葉として出てまいりましたけれども、私は、今の安倍内閣あるいはその前の小泉内閣が進めている地方自治体に対するいろんな問題が、...全文を見る | ||
○吉川春子君 ありがとうございました。 河内山参考人にお伺いいたします。 先ほど、合併したところがこの法律によって今後更に悪くなるというお話がありました。その点をもう少し詳しく御説明していただけたらと思います。 | ||
○吉川春子君 本当に、地方公共団体を合併してきまして、千八百切れるのか、ちょっと出るのかぐらいの数になってきまして、この合併というものが本当に地方政治に対してマイナスの影響を与えているということを私は各地を回ってみて強く感じるわけです。それで今のことを伺いました。 泉崎村の小...全文を見る | ||
○吉川春子君 七億二千万円交付税が減らされて、税源移譲はどの程度あったんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 人口一万前後の自治体で一番行われていることはリストラ、人件費の削減、先ほどありましたけれども、人員削減、人件費削減。その中で、議会の議員の数の削減も物すごい勢いで進んでいますけれども、さっき夕張の問題に関してチェック機能という話もありましたけれども、やっぱり議員の質...全文を見る | ||
○吉川春子君 十二名でもかなり財政負担は大変だし、しかし議員の役割を果たせる数としてはぎりぎりの数かなという印象を持ちます。私も地方議員をやっていました経験がありまして、そのときは三十名でしたけれども、本当に職員の数を削ったり、そして議員の数を削ったり、三役の一時金はカットしたり...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 | ||
06月14日 | 第166回国会 参議院 総務委員会 第22号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 大臣に、夕張の一時金借入返済額を公表しない理由について伺います。 夕張市は、赤字隠しに使われてきた三百六十二億円の一時借入金を北海道からほぼ全額融資を受けて、その受けていたお金を金融機関に対して四月二日に元利完済したと報じられてい...全文を見る |
○吉川春子君 是非公表をさせるように大臣の方からも働き掛けていただきたいと。普通の自治体ではないいろいろな影響力をお持ちだと思いますので申し上げておきたいと思います。 それで、夕張市は返済期間延長や返済の一部免除などの金融機関の貸手責任を全く問わないで、道から借入した金額を金...全文を見る | ||
○吉川春子君 そして、指示をして、その結果どうなったんでしょうか。 | ||
○吉川春子君 事務当局は、この大事な大臣の指示をどう受け止めて、どう実行したんですか。 | ||
○吉川春子君 昨日もかなり参考人からも厳しい意見が出たんですけれども、いかなる場合でも貸手責任を問うという形で私は申し上げているのではなくて、この夕張に限定した場合、余りにも貸手責任というものが問われなければ理不尽ではないかということもありまして、私どもも何回か予算委員会その他で...全文を見る | ||
○吉川春子君 こればかりやっているわけにはいきませんので、本当に理不尽だというふうに私は思うわけです。 それで大臣、もう一つ伺いますが、別の問題ですが、参考人質疑で小林日出夫泉崎村長が、破綻の下で自主再建を選択して必死に頑張ってきたとおっしゃいました。しかし、今度の財政再建法...全文を見る | ||
○吉川春子君 だから、入らないということもおっしゃれないわけですよね。 泉崎村は平成十二年当時、実質赤字比率が二七・七%でした。現在、一般会計はおっしゃるように黒字になっています。それが今度の法案で新たに三つの基準が作られて、連結実質赤字公債比率や公債比率とかが基準を超えた場...全文を見る | ||
○吉川春子君 やはり政令に委任するということは国会の審議を空洞化するという、一般的にもそういうことがありますので、私はここは強く指摘をしておきたいと思います。 それで、公営企業の不良債務についてお伺いいたしますけれども、資金不足、不良債務を抱えている公営企業はどの程度あるので...全文を見る | ||
○吉川春子君 続けて数字を伺いますけれども、現在、公営企業の経営健全化計画を策定している団体はどれだけありますか。 | ||
○吉川春子君 地方財政健全化法案には資金不足比率が政令で定める基準を超えた公営企業に対して経営健全化計画が義務付けられておりますが、現在、資金不足比率が一〇%以上の場合、起債は許可制ということで経営健全化計画に自主的に取り組んでいます。 公営企業の資金不足比率の基準も政令によ...全文を見る | ||
○吉川春子君 その基準の決め方なんですけれども、地下鉄などは初期投資が物すごく莫大であって、建設のための起債の返済もあり、一定期間は資金不足が大きいわけです。ちょっと大きな表にはしていないんですけど、そちらからいただいたので、初期投資がもうこんなに大きくて、そしてその後の収入はこ...全文を見る | ||
○吉川春子君 菅大臣にお伺いいたしますけれども、病院とか交通など、住民の必要が非常に強いものですから地方自治体が公営企業で行っております。特に過疎地の交通、病院などは採算性が取れないものが圧倒的に多いわけですね。一般会計から現在赤字補てんを行っているのに、再建計画を作成させられて...全文を見る | ||
○吉川春子君 公営企業は、採算重視ということを前面に出すのではなくて、住民のニーズに沿ってそれが存続できるようにすると、そういう答弁と伺ってよろしいですか。 | ||
○吉川春子君 その地方交付税がどんどんどんどんパイが少なくなっているということにまた帰するわけですよね。最初に質問しましたのでしませんけれども、そういう中において、やっぱり公営企業もそういう形で縮小、廃止というふうにならざるを得ないということを大変私は懸念をしております。 で...全文を見る | ||
○吉川春子君 私は、日本共産党を代表して、地方公共団体の財政の健全化に関する法律案に対する反対の討論を行います。 反対の第一の理由は、法案は、四つの健全化判断基準の一つでも早期健全化判断基準を超えた場合、健全化計画の策定を義務付けるなど、財政再生団体になる前の段階から国への報...全文を見る | ||
06月19日 | 第166回国会 参議院 法務委員会 第22号 議事録を見る | ○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。 まず、南野先生にお伺いいたします。 今回の改正内容は、脅迫も保護命令要因に含めたり、市町村にもDV支援計画策定を努力義務としたことなど、前回改正のとき課題になっていたことが含まれており、積極的な内容になっております。DV法制定と改...全文を見る |
○吉川春子君 警察庁にお伺いしますけれども、DV被害者救済においては警察の役割が非常に重要です。それで、伺いますが、配偶者暴力の過去五年間の認知件数、配偶者暴力を原因とする殺人、暴行、傷害、脅迫の件数を明らかにされたいと思います。そして、警察のDV認知時点での対応について御報告い...全文を見る | ||
○吉川春子君 提案者の南野先生、今、警察の御報告のとおり、殺人事件など凶悪犯罪が一定数あると、DVを起因とする。さらに、傷害、暴行が非常に増えております。また、DVが凶悪犯罪に結び付く例もまれではなくて、私はやっぱり加害男性への対応が今後の課題であると考えています。加害男性のケア...全文を見る | ||
○吉川春子君 ドメスティック・バイオレンスは圧倒的に加害者が男性なんですけれども、女性の件数もあるということは、私、認識しておりまして、両方の意味を込めて質問をさせていただきました。 それで、法務大臣、私は今回の改正案の中で、非常に脅迫の要因も保護命令に加えたということが積極...全文を見る | ||
○吉川春子君 厚生労働省にお伺いいたします。 シェルター、つまりDV被害者を第一次的に保護する施設の数、駆け込み寺とかいうふうにも呼ぶんですけれども、そこで働く職員の待遇、正規、パートの割合等はどうなっておりますか。 | ||
○吉川春子君 民間の数について、共同参画室からお答えいただきたいと思います。 | ||
○吉川春子君 はい。これが最後の質問です。 南野提案者にお伺いしますけれども、実はシェルターで働いている人たちは大変御苦労されて頑張っておられますし、それから数も決定的に不足しているわけですね。そういう点について、職員の待遇の劣悪な状態を改善するとか、シェルターを増やしていく...全文を見る | ||
○吉川春子君 終わります。 ───────────── |