脇雅史
わきまさし
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月16日 | 第171回国会 参議院 予算委員会 第14号 議事録を見る | ○脇雅史君 自由民主党の脇雅史でございます。 ただいまも少しお話がございましたが、国家公務員制度改革につきまして御質問をさせていただきたいと思います。 公務員制度改革につきましては基本法ができております。この基本法が改革の原点だと思いますので、若干、法を見ていきたいわけで...全文を見る |
○脇雅史君 つまり、こういうことなんですね。法律は、今行政職に限られるように言われましたが、法そのものは限っていないと思うんですね。ただし、これもグリップで行政職を主体にやるんだというふうに理解すべきだと私は思います。 そして、必ずしも幹部職員だけということではないんですが、...全文を見る | ||
○脇雅史君 今のお話は、多分人事院の皆さんが聞いたら非常に失望するだろうと思います。すべてやってきたことが正しいとは思ってられないでしょうが、いろんなことを考えて今日まで来たはずでありますから、そういう人たちはもう要らないんだ。これから人事院なくなるんならいいですよ。しかし、これ...全文を見る | ||
○脇雅史君 この間、あるところでテレビ見てましたら、人を雇うというのはどういう意味かと。その時々のキャリアを買うだけではないんですね、その人の将来性も併せて買う、雇う。だから、必ずしも今あるその人の価値でもって市場原理があるわけではなくて、人を雇うということはその人の将来を一生に...全文を見る | ||
○脇雅史君 ある種、理想論といいましょうか、分からないわけでもないんです、広くそういうことを期待するというのはいいんですが、しかしそれを公務員全体に期待しても、期待はいいんですよ、しかし、本当に私を捨ててきちっと国のために尽くしてくれと、高い志をみんなが持ってくれればいいけれども...全文を見る | ||
○脇雅史君 現職の大臣が当然今ある法律に基づいてお仕事なされるのは当たり前ですから、そのことを否定しているわけではありません。しかし、この幹部育成課程という、幹部候補者育成課程というものの考え方について、私が申し上げたようなやり方も法律の範囲内でできるのではないかなというふうに思...全文を見る | ||
○脇雅史君 おっしゃること、私も余り変わってないかなと思うんですが、しかし、本当に大事なことは、公務、その国の基幹を支える公務というものに対して、我々もそうです、我々国会議員もそういうことをやっているわけですが、国民の皆さんも公務に対する敬意といいましょうか、公のものに対する尊敬...全文を見る | ||
○脇雅史君 いろんな問題を生じていることは事実でありますから、それをいかにきちんと直していけるか。今までのやり方では駄目だ、どうしたらいいのかということは、まあ大臣の言われることも分からなくはないんですが、ちょっと違うんじゃないかなと、細部の制度設計なんですが、私はそんな印象を持...全文を見る | ||
○脇雅史君 お話でもありましたけれども、アメリカは、国会議員は大臣をやらないと、憲法上三権分立できちっと分かれているんですね。だから、政治任用、政治主導ということをよく言うんですね。イギリスは大臣その他どっと入ってきます。百人ほど入ってきますね。だから、全く政治と行政の在り方を考...全文を見る | ||
○脇雅史君 この点については私も全くそう思います。 公務員というのは、国会で作られた法律に基づいて権限を行使する、そして国会において通った予算を実行する、それが役目ですから。そして、何々党ではないんですね。あくまでも全国民を見て、そのために全国民を対象にして仕事をすると。 ...全文を見る | ||
○脇雅史君 なかなか難しい話だと思うんですが、それぞれのお立場でしっかりお考えいただくべき問題なのかなというふうに思っています。 そこで、政治と行政の関係において政治主導ということがよく言われますね。この法律の中にも「政治主導を強化し、」と書いてあるんです。私は、やみくもに強...全文を見る | ||
○脇雅史君 この辺がなかなか難しいところなんですよ。 政治主導といったって、よその外国でも、先進国は一般公務員の人事なんかやりません。政治と行政は離れているんです。行政の独立性というのを持たせているんです。しかし、特別職や本当の幹部については、自分たちの言うことをある程度理解...全文を見る | ||
○脇雅史君 政治任用された人は人事に口出さないという国もあります。我が国の今のお話だと、すべて政治任用された方がその価値観に基づいて国の行政を全部支配すると、こういうことになるんでしょうか。 | ||
○脇雅史君 そこで、一元化ということについて話を進めたいんですが、人事の一元化って一体何だろうかと。言われることは分かりますよ。各省勝手にやるなと。それから、バランスも取らなくちゃいけないし、いろんな省庁横断的にやれと。一つの省庁だけで成り立っているわけではない、省益ではない、全...全文を見る | ||
○脇雅史君 今の一元管理というのは、あくまでも幹部候補でいいと思うんです。育成課程をひっくるめて、将来幹部になる人、管理職、その全体としての幹部コースを管理するのは一元管理でいいと思う。 ただし、一元管理の中身というのは、相当、今お考えになっているよりは緩い管理の方がいいんじ...全文を見る | ||
○脇雅史君 幹部候補者の育成課程というところで、これが言わば要するに将来幹部になる人の母集団ですよね。その母集団、名簿を作るわけでしょう、育成課程候補者。その課程対象者という人を選ぶところで、私が冒頭申し上げたきちんとした将来国の幹部となる人たち、自他共に意識を持った人をそこで選...全文を見る | ||
○脇雅史君 身分の問題で、政治任用する部分は別として、そうじゃなければどういう格好でやるのかと。官から民に出るときには民間の様々なノウハウを吸収する、民間的な考え方を勉強してくる、官の能力を高めるために出すことはありますよね。民から来ていただく、やはり国のために働きたいという人を...全文を見る | ||
○脇雅史君 次に、再就職ということについてちょっと考えてみたいんです。 制度設計がうまくいって、本当に国のためを考えていただける立派な公務員が育ったとしますね。その人たちは、今のお考えだと、全部定年まで勤めたらもういいよと、定年までずっと勤めるようにしようというお考えのように...全文を見る | ||
○脇雅史君 起こっている問題点がいろいろあって、天下りと言われていますけれども、再就職して、また、わたりなんということをやって、国民の皆様怒っている部分がある。それは直さなくちゃいけないんですが、その問題意識はいいですよ。直しましょう。 しかし、基本的な考え方というのは、これ...全文を見る | ||
○脇雅史君 これは是非、今の役人の皆さんにアンケートしてみてください、どこがどういいか悪いか。私は、心ある人も相当に今の改革について意欲を失っていると思う。引く手あまたなんですよ、優秀な人は。四十、五十でみんな辞めて、よそへ行きますよ。それで本当に国がいいのかということを申し上げ...全文を見る | ||
○脇雅史君 私は別にその法律をやめろと言っているわけじゃなくて、この法律の規定の中で、運用として私がこれまでるる申し上げてきたようなことが反映できるのではないかと私は思っています。是非、本当に国にとって役立つ公務員がしっかりとできるように制度設計をこれから、一定の方向性があるのは...全文を見る | ||
○脇雅史君 ちょっと静かにさせてください。(発言する者あり)あっちだよ。それで…… | ||
○脇雅史君 はい、分かりました。 | ||
○脇雅史君 そこで、いろんな見解がある人はいいけれども、事務所という企画から実施、管理まですべて受け持つところにほうり投げられて、そこで人は育つんです。技術屋というのは、そういうところでしか育たない。現場を見ないでどうやって技術が育つかと。しかも、それが日本全国だから、日本の北か...全文を見る | ||
○脇雅史君 国と地方の役割分担で、国が今持っているものを全部持ってなくちゃいけないなんて私も思っていません。私は現役のときから、少し減らしたらいいんじゃないか、地方に任せる川があってもいいんじゃないかということを主張しておりました。数を減らしていいんです。 しかし、国がやらな...全文を見る | ||
○脇雅史君 じゃ、最後に総理、一言。 | ||
○脇雅史君 ありがとうございました。終わります。 | ||
11月06日 | 第173回国会 参議院 予算委員会 第2号 議事録を見る | ○脇雅史君 自由民主党の脇雅史でございます。主として総理にお聞きすることになると思いますので、よろしくお願いをいたします。 今回、総理の所信表明ということで私もかつてないほど真剣に聞かせていただきました。その中で、ちょっと違和感を覚えた箇所がございます。どこに違和感を覚えたか...全文を見る |
○脇雅史君 揚げ足取りで申し上げているのではなくて、実はこれは非常に大事なことなんです。選挙でお勝ちになったから民主党政権になるのは当然です。しかし、民主党の政党がそのまま政府になるわけではないんです。国会の承認を得て、そして初めて民主党の党首だった鳩山さんが国全体の総理になられ...全文を見る | ||
○脇雅史君 ありがとうございました。是非その気持ちでお続けいただきたいと思います。 そして、そこで何が出てくるかというと、マニフェスト、マニフェストと言われていますが、マニフェストで決められたのは政党の政策なんですね。それが、幾ら選挙で勝ったからといって、そのまま国の政策に即...全文を見る | ||
○脇雅史君 余りマニフェストにこだわらない方がいいと思うんです。マニフェストで決まったんですから、それを前提にして国会にお諮りになる、少数政党の意見も聴く、そして変えるべきものは変える、そして国の政策になるんです。御自分で決めたものがすべて、民主党で決めたものがすべて国の政策にな...全文を見る | ||
○脇雅史君 国民との契約というふうによく言われますが、契約というのは相手方との合意ですから、国民というのは先ほど私が申し上げたように全国民ですからね、政府にとっては。必ずしも契約ではないんですよ、まだ。余り契約ということにこだわらない方がいい。もし本当に契約だと思われるんなら、国...全文を見る | ||
○脇雅史君 ですから、マニフェストが達成できなかったら責任取るとかなんて言う必要ないんです。政権を国民からゆだねられた民主党が、今の立場できちんと議論をしていい政策を出せばそれでいいんです。マニフェストに余りこだわるのは私はよろしくないと思っております。 そこで、次に行きます...全文を見る | ||
○脇雅史君 そうであるとするならば、今この国会に、さきの国会で成立した補正予算に対する修正といいましょうか、補正は出るべきなんじゃないでしょうか。 | ||
○脇雅史君 国会で決めたことをおやりになるのであって、違うことを勝手に行政府ができるということはないので、まあ御存じでしょうけれども、それはお気を付けいただきたいと思います。 それから、特に生活保護費の母子加算という話がございましたが、これもさきの国会で随分議論しましたよね。...全文を見る | ||
○脇雅史君 今のお話も、私は大分中身が違うんじゃないかなと、見解がですね。だから、そういう見解をやっぱり闘わせる必要があると思うんですね。 それから、予備費というのは使った後に必ず国会の承認が要るんですよ。これから使うんですから、事後の承認が必要なものだったら今承認を取ればい...全文を見る | ||
○脇雅史君 若干少しくどく申し上げましたが、舛添議員が申し上げたのと同じことなんですが、やはり国会が国権の最高機関、やっぱり国会でしっかりと議論をするということは、与党におなりになって是非大事にしていただきたいと思っています。よくそこら辺で何か言っていますが、我々が与党のときに完...全文を見る | ||
○脇雅史君 小沢さんが、大分国会を改革したいと、イギリスの国会を考えながらそう言われているようですので、ちょっとお聞きをしたいんですが、政権政党と立法府とは一緒じゃないですよね。もう一体化するんだと言って、衆議院では国会質問も与党はしないなんていうことがいっとき言われていましたが...全文を見る | ||
○脇雅史君 行政の中立ということがよく言われますね。行政の中立性というのはどういうふうにお考えですか。 | ||
○脇雅史君 この辺はよく議論をしなくちゃいけないと思うんですが、私は、大臣の中立性ってどういうことか。行政府の中立って、大臣は政治家だから中立でなくていいということではないと思うんです。中立ということの意味は、全国民を視野に入れている。つまり、国会という場を通って出てきたものは、...全文を見る | ||
○脇雅史君 一般の……(発言する者あり) | ||
○脇雅史君 一般の職員は中立でなくちゃいけないと、こう言われていましたが、それでは、民主党の職員を政府が今回採用されるという話を聞きましたが、これは本当ですか。 | ||
○脇雅史君 その職員には行政の中立性ということは適用されるんですか。 | ||
○脇雅史君 ちょっと私には理解できないんですが、国家公務員法あるいは人事院規則で、どういうところで適用されているのかを教えていただけますか。 | ||
○脇雅史君 私の質問に答えていないんですが。国家公務員法あるいは人事院規則のどこで読んでいるのかということです。 | ||
○脇雅史君 そこで何で中立性が担保されないんですか、適用されないんですか。一般職なんでしょう。 | ||
○脇雅史君 公務員には政治的中立でなくちゃいけないと言っているんですが、今の答弁では全く訳が分からないんですが。(発言する者あり)ちょっと止めてください。 | ||
○脇雅史君 非常勤ということですが、給与がないと。多分国家のために働くんですよね。働いている一般職に対して給与を払わないというのも私はまたおかしいと思うんです。ちゃんと働いたらやっぱりちゃんと払わなければいけないんですから。 そこで、通告がないとおっしゃいましたが、私、昨日、...全文を見る | ||
○脇雅史君 それでは、次に行きます。 公共事業に対する鳩山内閣のお考えをお聞きしたいんです。 まず、今、世界的同時不況を抜けるために各国政府はどうしたらいいかということを、去年G7とかG20とか、いろいろ話してきましたよね。そこで、国際的な合意というのは、これは民間が振る...全文を見る | ||
○脇雅史君 真に必要なものはやるんだとおっしゃいましたが、それでは、今の我が国の道路であれ河川であれ海岸であれ港湾であれ下水道であれ、今のインフラの整備状況はどのようにお考えでしょうか。これは国交大臣でも結構です。 | ||
○脇雅史君 内閣として最後にいろんな分野を調整するのは、これは当たり前のことです。みんなそれぞれの省庁によってやらなければいけないと思っていることはたくさんあるはずなんです。 国土交通大臣の仕事は、初めから御自分で向こうが大事だからこっちやめようということじゃないんです。今の...全文を見る | ||
○脇雅史君 気持ちはいいんですよ。思いはいいんですよ。だけど、現行法上どうなっているかと。 例えば、法律では前原さんは道路整備をしなくちゃいけない立場になっていますね、道路法で。それから、河川法でもその責任を負っているんです。もしやらなかったら、例えば裁判を起こされて問題があ...全文を見る | ||
○脇雅史君 まあ時間が無駄だから議論はしませんが、私の言っていることでそんなことにはなりません。主張はしても、国家として我慢するものは我慢するのは当たり前です。だけど、最初に主張することはしないと駄目ですよと言っているだけなんですから。もうこの件はいいです。 それで、もう一回...全文を見る | ||
○脇雅史君 何も私の問いには答えてないので。 要するに、今の建設業の実態がどうなっているか。どんどんどんどんつぶれていますよ。高コストなんて言っていましたけれども、本当に労働者の賃金はもう最悪ですよ。十年前から三割、五割減っているんです。生活できないんです。そして、今全国で五...全文を見る | ||
○脇雅史君 だったら、日本の公共事業はどこまで減らしていくのか。私は、自民党政権の中でもそういう言い方はありましたが、これ以上減らしたら問題が出ますよと言っているんです。 そのときに何を考えるか。日本の今あるインフラを、この能力を落とさずに維持していくためにどれぐらいの支出が...全文を見る | ||
○脇雅史君 どこの国でも社会インフラの維持にはお金は要るんです。お金掛けずに維持なんかできるはずがない。どこまで必要かということを言っているのであって、前原さんの意見は、日本はもう新たに新規に何もやる必要がないということなんですか。 | ||
○脇雅史君 今の日本の財政事情が厳しいのも分かります。しかし、ここでもう日本はインフラはいいんだという選択をすると、国民の安全上からも、それから経済発展ですね、国際競争力を付けていく、これにはインフラが要るんです。お金が要るんです。どこの国でも要るんですよ。最近、それでは、この十...全文を見る | ||
○脇雅史君 まさに戦略ある投資というのは大事だから、それは大いに今の意見については私も賛成ですよ。国土交通委員会等でやりましょう。しかし、今までのものが全部無駄だったということでもないんですよ。いろんな要素があるんです。しかし、ここで政権が替わったから改めて見直そうということにつ...全文を見る | ||
○脇雅史君 だれも残せなんて言っているんじゃないんです。適正な規模をつくるためにはどれぐらいの投資があるんですかと。適正な投資額がなかったら業界の適正規模なんか出ないんですよ。そして、そういう業界にしていくためには、公的な発注者も何らかの手助けが要るんです。 今までいろんな業...全文を見る | ||
○脇雅史君 言葉はいいですよ、やっていくんだと。だけど、二十万、三十万って出てくるんですよ、これから失業者が。どうやって吸収するんですか。今の言葉には何の具体性もないじゃないですか。 | ||
○脇雅史君 実態を言えば、農業では食えない、林業では食えない、だからもう建設業にも働きに行こうというような人が多いんですよ。そこでそんなに、本当に二十万、三十万人という労働力を吸収することができるんですか。 | ||
○脇雅史君 結論的に申し上げれば、建設産業というのは必要不可欠な産業なんです。健全に立派な技術力を持った会社がしっかり残ってほしいと。しかし、全部は残れません。必要な数残す。あとは淘汰するんですから、その辺は、今、菅さんが言われましたけれども、いろんな手当てをしてしっかり面倒を見...全文を見る | ||
○脇雅史君 コンクリートから人へということをキャッチコピーで使っていますが、私は、余りキャッチコピー、キャッチフレーズで政治はやらない方がいいと思っているんです。小泉さんからの悪い癖ですね。 私のところに、コンクリートという社名の付いた会社あるいは建設産業から大変な苦情が来て...全文を見る | ||
○脇雅史君 今全国に向けておわびになられましたからそれでいいんですが、コンクリートには何も罪はありませんよね。地震列島、災害列島と言われる日本列島に私たちは暮らしています、大きな自然災害が日本を見舞うときのために万全の備えをするのが政治の第一の役割でありますと、こう言われています...全文を見る | ||
○脇雅史君 それでは、八ツ場ダムについてお聞きをいたします。 まず、総理にお伺いするんですが、総理、この間の衆議院の審議の中で、私自身、昨年の夏、八ツ場ダムを視察してまいりましたと、こう云々言っていまして、私が視察した結果においてはクエスチョンマークを付けざるを得ない、そんな...全文を見る | ||
○脇雅史君 視察した結果においてはと言われているから、視察後どのことが気になってそういう判断をされたのかと聞いているんです。(発言する者あり)総理が視察したんだよ。 | ||
○脇雅史君 様々な方というのはだれですか。 | ||
○脇雅史君 マニフェスト作成の経緯はこれから後で聞きますからいいんですが、総理がお答えになった中で視察してクエスチョンマークを付けたとおっしゃるから聞いているんですよ。 | ||
○脇雅史君 問題をはっきりさせるために、最初にマニフェストをお決めになった民主党としてのことについてお聞きします。 八ツ場ダムが要らなくなったということは先ほど幾つか理由を言われましたが、それだけですか。何か報告書ございますか、このことについて。 | ||
○脇雅史君 ふざけるな。国会で聞いているんだよ。ちょっと、ふざけるな。何だその答弁は。 | ||
○脇雅史君 あのね、大変なこれは……(発言する者あり) | ||
○脇雅史君 大変な問題なんだから。今の答弁じゃ駄目だよ。 | ||
○脇雅史君 それでは、是非私に提出してください。 | ||
○脇雅史君 いろんな方がいろんなことを言っていますが、一つ、河川を人体の血管だとすればダムは血栓だと、こう言っている、血栓って血の塊、詰まりですね、血栓だと言っている方がおられますが、そのことは御存じですか。どちらでも。 | ||
○脇雅史君 鳩山総理。 | ||
○脇雅史君 このことはこの間のテレビでも、あるテレビ番組でも言っているんですね。 それで、これは学者が言っていることなんです。人体の血管、河川を人体の血管に例える、これはまあいい。ダムは血栓だと。人体にとって血栓というのはどういうことを意味するかと。一刻も早く取り除かなくちゃ...全文を見る | ||
○脇雅史君 緑のダムという言葉がありますが、それは御存じですか、総理。 | ||
○脇雅史君 どういう意味でしょうか。 | ||
○脇雅史君 これは大問題ですね。日本で森林が整備されていなかったから洪水が起こったと言われたけれども、それはどこの例ですか。 | ||
○脇雅史君 森林による保水能力が洪水のピーク流量を調節するというのは学問的には否定されていますよ。それが証明できるんですか。 | ||
○脇雅史君 山に森林があることは、これは文句なしにいいことですね。どんどん木を植えるべきです。しかし、そのことによって洪水の調節なんかできないんですよ。それから、渇水時も必ずしも水は増えてこない。確かに、森林があればそこには水がたまりますから、保水力は出ますよ。しかし、それによっ...全文を見る | ||
○脇雅史君 一かゼロかといったって、もう〇・〇〇〇なんですよ。具体的にじゃ数字を出してみてください、この森林がある場合、ない場合。そんな学術書や学術論文なんかないんですよ、この世の中には。 一般の人は何となく効果があると思って、確かに山に木があった方がいい、だれしもそう思いま...全文を見る | ||
○脇雅史君 要するに、具体的な洪水対策計画、渇水対策計画には効かないけれども、いろんな意味で環境は良くなりますから山に森林があった方がいいと、こういうことでよろしいですね。 | ||
○脇雅史君 それでは、民主党のマニフェストの立場を離れて、今度は政府の立場におなりになってからのことで申し上げます。 鳩山総理も前原大臣もダムをやめると再三公言されていますね。総理や大臣の権限としてやめるということ、やめる権限がおありなんでしょうか。 | ||
○脇雅史君 総理にしろ大臣にしろ、その権限というのはすべて法律で決まっているわけですから、現行法でやめるという権限はないですよね。 | ||
○脇雅史君 単にそういうことではないと思うんです。大臣も御存じだと思いますが、河川法で言えば、河川整備基本方針というのを作って、そこでその方針を決めるわけですね、ダムによるのかよらないのか。そのことは大臣一人で河川整備基本方針って決められないんですね、いろんな方の意見を聴かなくち...全文を見る | ||
○脇雅史君 前原大臣のかつての国会答弁をちょっと見さしてもらいました、答弁というか質問ですね。 平成十九年のときに、これは川辺川ダムのことなんでしょうね、川辺川ダムの問題というのは、地元の相良村の村議会あるいは相良村の村長さんも反対、ダムは要らないというふうに言っていると。そ...全文を見る | ||
○脇雅史君 政治家の姿勢として、地元を大事にするから地元の意見を尊重しろと言っていたわけですよ、前はね。今回は全く逆の立場におられる。 それから、地元に行って、白紙にしたらどうかということについて、そんなことはできない、方針は決まっているんだとおっしゃいますが、これまた前原さ...全文を見る | ||
○脇雅史君 首都圏の利根川の治水計画どうするか。大変なことですよ。これはしっかり議論しなければいけません。今のままでいいということもない。きちっと議論をして今の時代に合う計画にすればいいんです、みんなが納得できるように。そのことを何の結論もなしにいきなり言われるのはおかしいので、...全文を見る | ||
○脇雅史君 OECDが専門委員会をつくって日本の洪水対策について報告書を去年出されていますね。その概要をちょっと示してください。 | ||
○脇雅史君 何も外国がそう言ったからというんじゃないんですが、外国が日本の治水についてきちっと評価をして、財政は大変だけれどももっときちんとやっていきなさいよという報告書を出しているんですよ。だから、いろんな意見があるんです。前原さん、もういきなり要らないようなことを言っているけ...全文を見る | ||
○脇雅史君 はい。 | ||
○脇雅史君 つまり、三つの裁判所で、前原さんの言われているようなこともひっくるめて、治水や利水について今まで国がやってきたことは道理があると言っているんですよ、裁判所の判断はね、まあ一審ですけれども。だから、いろんな意見があるんです。余り自分の意見だけがいいんだと思わない方がいい...全文を見る | ||
○脇雅史君 判決の中身をよく御覧いただければ分かりますが、治水、利水についても合理的でないとは言っていないんですから、これはこれからきちんと検証していただきたいと思います。 時間が参りましたので、終わります。 ありがとうございました。 | ||
11月19日 | 第173回国会 参議院 国土交通委員会 第2号 議事録を見る | ○脇雅史君 自由民主党の脇雅史でございます。 冒頭にお聞きをしておきたいんですが、この間ちょっと予算委員会でしり切れとんぼだったんで、それに関することなんですが、私は大事なことだと思っています。 前原大臣の政治姿勢にかかわることなんですが、この間、大臣、一つ忘れていたと言...全文を見る |
○脇雅史君 それはちょっと詭弁ですよ。ダムがもし要らないんであれば、あんな橋なんてやめたらいいんです。本当にもし間違っていたというのであれば、全部やめて、川原湯温泉も元どおりに直してあげればいいんですよ。もし間違っていたらですよ。 大変なことをだから発言されているんですよ。地...全文を見る | ||
○脇雅史君 論旨明快な前原大臣にしては非常に苦しい答弁で、そんなこと言わなくたっていいですよ。きちんと検討して、要るものならやればいいんだし、要らなければやめればいいんです。我々もそう思っているんですよ。国民の皆さんもそう思っているはずなので、初めから結論なんて言うことはないんで...全文を見る | ||
○脇雅史君 見直すというときに、いろんな手法があるというんならまだいいんですが、日本における治水ってそんなに手法はありません。計画を作る、しかし計画どおりになかなかできないねということはあるでしょう、お金がないから。しかし、日本は戦後あんなに貧しい中でここまでやってきたんですよ。...全文を見る | ||
○脇雅史君 今までもどんどんどんどんお金掛けてやろうというわけじゃないんです。元々、戦後ずっと貧しい時代だった、日本は。その貧しい中でも何とか水害の悲惨をなくそうというんで必死で考えてやってきているわけですよ。造ったものは維持しなくちゃしようがないんです。ほかにどんな手がある。皆...全文を見る | ||
○脇雅史君 多分、そんなに意見の相違はないと思うんだけどね。 金のあるところに利権屋が来るんですよ、金使うところに。だから、福祉だって何だって多額の予算を使うところには必ず利権屋っていうのは群がるんですよ、そういう人がいっぱいいるんだから。利権屋がいるから福祉はやめろなんて言...全文を見る | ||
○脇雅史君 それはもう当然だから申すまでもないんだけど、だけど胆沢ダムとか、ダムに絡んでお金が動くんですよ、政治家には。それはやっぱり気を付けなくちゃいけないし、そのことを直すっていうのはお互い大事なことですよ。政治家としての原点、それはそのとおり。意見は一致したと思うけど。 ...全文を見る | ||
○脇雅史君 百歩譲っても意見になっていない、これ何にも答えになっていないもの。 あのね、もっとまじめにやってほしいんですよ。大変なことをやっているんですよ。あなたが言われるように本当にダムに頼らない計画にしようということは、今までの土木の常識を覆すんだから、大変なことなんです...全文を見る | ||
○脇雅史君 元々、お金に頓着せずに何でもいいから安全な計画作ればいいなんてだれも思っていない。できるだけ国民の皆さんにとって合理的で、費用も少なくて、将来の維持管理費も少なくて済むような治水計画は何なんだろうかというのを追い続けてきたわけですよ。 その中で、河川法の歴史を見れ...全文を見る | ||
○脇雅史君 いろんなところでダムが要らないわけじゃない、それからいろんな計画について予断を持つわけじゃない、謙虚にやりたい、それは総論としてはもうそこまで言っていただければいいんですが、しかし、その言葉の端々でダムに頼らないとか、頼り過ぎる必要はないんです、だけど、ダムはダムで日...全文を見る | ||
○脇雅史君 党の方針がこの三枚紙であれば、それは了解できないね。これおかしいもん、書いていることが、明らかに。これ取り消して、またくださいよ、民主党の方針、きちんと。この中に検証しているって書いてあるんだから、どんな検証をされてこういう結論になったのか。 それから、漏水という...全文を見る | ||
○脇雅史君 大してない。 | ||
○脇雅史君 森林が大事なことはもう国民だれも否定しないんだから、大威張りでやればいいんです。何も治水に効かなくても、渇水に効かなくてもやればいいんです。 それから、私、日本の国をしょっちゅう上から見ていて、特にヘリで利根川上流とか紀伊半島の上とか何度か飛んでいるんですが、見事...全文を見る | ||
○脇雅史君 先ほどの二重行政というより、二重政治家というか政治家がダブっているという感じですね、府議会議員とそういうね。おっしゃるとおり、政令市がこれだけ出てきたら少し役割分担を見直した方がいいというのは、各法律に出てきていると私も思います。 河川というのは、二つ以上の県にま...全文を見る | ||
○脇雅史君 是非、見直しをきっちりするということについては悪いことじゃない。いつだって見直していけばいいんです。 ただ、古い計画、古い計画って、八ツ場ダムにしても、治水、利水古いじゃないかと言われる人がいますが、水資源の話については、去年フルプランの改定をして、その中できちっ...全文を見る | ||
○脇雅史君 まあ海外でできる業者は知れていますし、なかなか海外でもうけるようになるには難しいですね。だから、それはもちろん国交大臣が後押しをしていただけるということで、そういう方向を、少し会社の方も工夫をしてそういう方向へ努力するということはいいんですが、そのことでは国内の技術力...全文を見る | ||
○脇雅史君 会計法上や地方自治法では、まあ地方自治法にはないけれども、会計法では予定価があって上限拘束掛けていますよね。上限拘束掛けるというのは、これは経済原則に外れた話だし、変な話なんですね。 国や県が予定価を定めるときに、これは実際に行われている工事を見て調査をして、現在...全文を見る | ||
○脇雅史君 終わります。 |