和田静夫

わだしずお



当選回数回

和田静夫の1973年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月24日第71回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○和田静夫君 関連。  自治大臣、いま竹田委員から質問があったように、すでに藤沢市なら藤沢市が、この問題について独自の費用を、いわゆる負担をして、危険度をなくするために作業をやっている。そうしますと、これはもう地方自治体が独自に出すべき費用ではありませんから、前にさかのぼって特...全文を見る
03月26日第71回国会 参議院 予算委員会 第11号
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○和田静夫君 去る二月の二十七日の衆議院予算委員会で、わが党の楢崎弥之助議員が、三光汽船の株価操作について疑いを披瀝をいたしました。このことに関連して若干私もお尋ねをいたします。  三光汽船は、昭和四十六年、四十七年、二年間で、時価発行と第三者割り当てで五百七十億円のプレミアム...全文を見る
○和田静夫君 その第三勢力の象徴的人物で、一九四五年当時、フランスと結託してベトナム人民共和国に対立、一時ベトナム国の国家主席になったこともあるバオダイ氏が、この二月初旬に日本にやってきて、ホテルニューオータニに滞在しておりましたが、外務大臣お会いになりましたか。
○和田静夫君 法務大臣、これは日本のだれを通じて入国申請がなされましたか。
○和田静夫君 これはしかし、後刻じゃお話にならぬ。
○和田静夫君 官房長官ね、端的に質問しますから、一問だけ聞いておってください。  自治大臣、田中総理は昨年十二月十一日の記者会見で、国土総合開発庁の構想に関連して、「自治省をどうするか、自治うんぬんとやかましいことをいわず、旧内務省的な地方開発庁とでもいうものにしたらどうか」、...全文を見る
○和田静夫君 この問題は、日本列島改造論との関係で、あとで具体的にやりますからあれですが、どうも総理の思想の中には、憲法の第八章というものが影をさえとどめていない、こういう感じがする。したがって、官房長官、この機会に総理の発言の真意について明らかにしてもらいたい。
○和田静夫君 いまの、官房長官の答弁では、この国土総合開発庁に関する分野にわたる答弁でありまして、いまの答弁の中でも問題がありますが、ぜひこの機会に、官房長官を通して、いわゆる自治省を旧内務省的な地方開発庁とでもいうものにしたらよい、こう述べた総理の真意について、文書で回答をいた...全文を見る
○和田静夫君 私は、総理のいまの発言には、総理の実は本音が出ていると思うんです。というのは、総理が書かれた日本列島改造論に盛られている思想、これは非常に古い。都市改造、国土改造を進めていく方法として、改造論というのは、自治なり、市民参加の制度を介在をさせる、そういうことなくして、...全文を見る
○和田静夫君 そこで、その国土総合開発庁ですが、この設置法の四条十二項、「経費について関係行政機関が行なう見積りの方針及び配分の計画の調整」とあるわけですが、ここのところの意味を御説明ください。
○和田静夫君 そうした国土総合開発庁の行なう経費の配分についての調整の中で、地方団体に包括的な補助金をおろす、こういうふうにお考えですね、それじゃ。  これはしかし、本来総務長官にかわって官房長官から答えるということになっているのですよ。委員長、官房長官から答えてもらいたいです...全文を見る
○和田静夫君 官房長官、これはちゃんと通告してあったのですから。  できるだけ行政の細目について、ひものつかない包括的な補助金というのは、自治の発展にとって私はたいへん好ましいものであると思っている。私は、国土総合開発庁の設置に伴って、そうした第二交付税的なものが考えられてよい...全文を見る
○和田静夫君 もう官房長官、けっこうですから。
○和田静夫君 近藤国税庁長官は楢崎議員に答えて、三光汽船全体の問題について現在調査中である、こういうふうに述べているのです。その結果、たとえば三光汽船株式会社社長河本氏の配当所得、四十六年度幾らでしたか。
○和田静夫君 いまここに、答弁がありましたが、ちょっと見てもらいたいと思うのですが、この表は、三光汽船株式会社の企画室長を通じて提示された資料に基づいて、私が、しろうとですからわかりやすく書いてみたんです。その資料でごらんになるとわかるとおり、河本社長の昭和四十六年度の配当所得は...全文を見る
○和田静夫君 この三光汽船が大蔵大臣に提出をした有価証券報告書によりますと、河本社長の三光汽船の株買いは三億一千二百万円なんです。それ以上はない。これは有償増資の一対〇・六の払い込み額です。もし河本さんが言われるように七億六千三百六十万円の借金買いが事実であるとするならば、残りの...全文を見る
○和田静夫君 三光汽船のこの有価証券報告書から計算上得られる——私の計算上得られたものはあとから申しますが、計算上得られる四十二年から四十五年までの四年間のこの河本氏の配当所得を計算すると幾らになりますか。これは計算して持ってきてくれるように言ってありますから。
○和田静夫君 私は、そこに計算してあるとおり、計算したのです。一億一千二百三十一万円です。これが全く申告をされていません。これは脱税ではありませんか。
○和田静夫君 はっきりしました。もし漏れているとすれば脱税である。もしそれが脱税でないとすれば、同額の株買い借金利息、さっきのあなたの論法によって、控除されたということになる。これは一億一千二百三十一万円の利息ということになりますと、河本さんは四十二年から四十五年の間に十一億円以...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ調査を求めます。  私は、実はこの問題は一例なんです。きょう話をしたいのは、地方行政に関する問題でありますから、いま一例をあげました。  最近、商社による買い占めや、株価操作といったことが盛んに問題になっていますが、国家公安委員長並びに法務大臣にお尋ねを...全文を見る
○和田静夫君 実は、私はなぜこういう質問をしたかといいますと、真意は、最近、暴力団や総会屋による恐喝事件が新聞紙上を、御存じのとおり、にぎわしています。そうした恐喝行為が問題になる反面、恐喝される側の問題ですね、いま私が一例であげました、こういう経営責任が不問に付されているのでは...全文を見る
○和田静夫君 警察庁、三井銀行のやつですがね、これは報告を受けていないって、お調べになりますか。
○和田静夫君 大蔵省、どうです。
○和田静夫君 法務大臣、いまずっとあげられた事件のうち、佐々木組の組長が起訴された、その起訴理由になった事件はどれですか。
○和田静夫君 法務大臣、これはなぜ、富士銀行から五百数十万恐喝した事件があるのに、これが理由にならないのですか。三月二十一日の報道によりますと、富士銀幹部と佐々木組とのゆ着があるから公判の維持が困難である云々と、こういうふうに書かれていたのですが、それはほんとうですか。
○和田静夫君 私の質問の部分はどうなっていますか、癒着があるから公判維持が困難というような……。
○和田静夫君 大蔵大臣、居眠りのようですけれども、三和銀行についても明らかに恐喝されているんです。で、被害届けを出さない。大銀行のこうした状況というものを一体どのように判断をされますか。私は、これら大銀行にまだ表に出ていない大きな脱法的な行為でもあって、それを公にされることをおそ...全文を見る
○和田静夫君 実はこれ問題にしたのは、バオダイが持っておるいわゆるパスポートというのは、一九五〇年代のフランス外交官、いわゆる国家主席で落選をして追われてフランスに出ていくときにフランスが出したものであります。したがって、ちゃんと羽田で引っかかりましたよね。引っかかって時間がかか...全文を見る
○和田静夫君 私の調査に基づくと、これはいま査証を出したと言われますが、査証なしで入って  いる。
○和田静夫君 私の指摘が正しければ、これは法律違反になりますね。
○和田静夫君 日仏免除協定に該当するのはフランス人でしょう。
○和田静夫君 いつまでに。
○和田静夫君 観光を目的で来たんだそうです。ところが、私はここにバオダイの署名入りの、そして彼が各方面に配った英文、フランス文の文章を持っています。その中で彼は、十七年もベトナムから離れていてベトナム政界に復帰できるのかという日本人記者の質問に答える形で、こういうふうに述べている...全文を見る
○和田静夫君 解放民族戦線の内部では、バオダイをかついで、日本がベトナムにかいらい政権をつくるのではないかという危惧があるようであります。私は彼にそれほどの力があるとはもちろん思いません。ただ、経済援助をめぐる利権の仲介役ぐらいは果たせるというふうな感じが、しろうとなりにしますか...全文を見る
○和田静夫君 いま私が質問をしたような人物を中心にしてはあり得ない、こう理解してよろしいですか。
○和田静夫君 それじゃ、別の問題に戻りますが、私は日本列島改造論にあらわれた田中総理大臣の考え方が非常にシンプルだと思うのは、工場分散が即、過密過疎解消につながると考えている点であります。通産省は、長い間工業の適正配置ということを考えてきたわけですが、私が、通産省企業局が出してい...全文を見る
○和田静夫君 私は同じ質問を経済企画庁長官にいたしますが、新産業都市の経験に照らしまして、いわゆる拠点開発方式が、人口規模上の地域格差を減じさせるものであったかどうか、その総括をされましたか。
○和田静夫君 時間がないから、こまかい論議はできませんがね。しかし、そう言われても、企画庁の総合開発局の新産業都市等の現状、これをつぶさに検討してみますと、表で議論することができるんです。たとえば、工業の出荷額の状況の表、あるいは人口の計画と実勢、これらを総括をしてみますと、拠点...全文を見る
○和田静夫君 詳細な議論は留保いたしますが、私が言いたいことは、都市発展と工業集積の度合いというものが、今日必ずしも比例関係に立つものではないということであります。確かに、十九世紀以来、工業的発展は都市形成を先導しました。政治、行政、文化的機能、流通あるいは経済上の機能を刺激、推...全文を見る
○和田静夫君 そこで、行管庁長官にさらにお伺いいたしますが、臨時行政調査会答申以来、また行政管理委員会も何回かにわたって廃止を勧告をしてきた地方事務官制の問題でありますが、これについて、早急にやっぱり解決をしなければならないところに来ていると思うんです。いかがお考えですか。
○和田静夫君 自治大臣、どうですかね、いま行管庁長官言われたのですが、私は、厚生まで含んで、この機会に地方自治法の附則八条を撤廃をする、閣内の意見の統一をそういうふうに求められる意欲的な方針はございませんか。
○和田静夫君 行管庁長官も自治大臣もやっぱり解決の主体だと思うのですよ。厚生省が云々だ、労働省が云々だと言っておったら、これはいつまでもやっぱり引っ張り回されるので、非常に実力者大臣であるお二人がやっぱりこれをおまとめになる、しかもこの国会でこれを解決する、これぐらいの意欲があっ...全文を見る
○和田静夫君 十分努力はお二人ともよくわかるんですよ。きょうはね、まあとにかく一つぐらいは、いつ幾日まで解決します、ぐらいのことは、どうですか、行管庁長官、出るんじゃないですか、もう。
○和田静夫君 実は、私たちが求めているのは労働、厚生なのであって、運輸のほうは政府側から副産物で出てきているので、それが一番先に進んでいるので実は困っているわけです。二十六年間求め続けてきたのは労働、厚生の問題なんですね。そこで、運輸の問題が御答弁ありましたから、私はかつて、運輸...全文を見る
○和田静夫君 これは衆議院の答弁からずいぶん後退していますから、おさめるわけにはいかないんで、労働大臣、あなた任期中にやりますと、あれぐらいりっぱな答弁されたのに、なんでここでそんなに後退されるんですか。
○和田静夫君 ちょっと、それじゃ法律解釈からいきますが、法制局長官ね、一点だけ聞きますが、この地方事務官の主語は地方公務員ですね、八条。
○和田静夫君 そうだから、いろいろの答弁がありましたが、法律では地方公務員なんです。このことはもう明確なんですよ。したがってそこに戻してください。齋藤厚生大臣は、時の流れでございますなどという名答弁もかつてはあったわけだし、運輸省に至っては、四十八年からやりますという答弁がかつて...全文を見る
○和田静夫君 自治大臣、いま行管庁長官から答弁がありましたからね。大臣のほうからこれは強く求められなければなりませんよ。待っていちゃこれはできませんよ。どうですか。
○和田静夫君 法制局長官、この機会にひとつだけ聞いておきますが、この地方事務官制の問題も「当分の間」ということで二十六年間来たわけですね。私は、法律にはこの「当分の間」という文言があまりにも多くあり過ぎるという感じがするのです。全体の法体系の中で、この「当分の間」というのは一体ど...全文を見る
○和田静夫君 いま私は純法律論を聞いたら、何か行政官側の解釈、言ってみれば、その「当分の間」というのは支配者側に有利な条件、そういう形のものでつくられてきた用語だと、法律論争はまた別にやりますがね、そう理解しておいていいですか。
○和田静夫君 水俣病裁判に判決が出まして、チッソの民事上の責任が明らかになりましたが、これは刑事上の責任は生じませんか。
○和田静夫君 私のお聞きしたかったのは、たとえば殺人でもあるいは交通事故でも、人が不自然に死に、傷ついたとき、司法機関というのは捜査に着手をいたします。新潟の水俣病では、ともかく県警が内偵を行なっています。で、それなのになぜ水俣病の場合に、警察なり検察庁は動かなかったのか、国家公...全文を見る
○和田静夫君 ところが、その大筋の話をしますと、関係者がいないとちょっと困るんですが、昭和三十四年ごろに熊本大学の研究班が、人が死んでいく原因をはっきりさせるために、チッソの工場というのを捜査をして、そうして廃液をとってくれということを再三頼んだ。しかしながら、新潟水俣でいわゆる...全文を見る
○和田静夫君 担当の副総理にお聞きしますが、たとえば、私は、あのときに熊本の県警なりあるいは地検がこういう熊本大学の研究班の訴えを聞きながら動いておったならば、少なくとも新潟における水俣病は出なかった、こういうふうに当時の研究班の班長である世良完介氏も述べていますね。これはいま言...全文を見る
○和田静夫君 いま三木長官にお聞きをするのは、たいへん、ある意味じゃ酷かもしれませんが、政府はチッソの犯罪行為に手を貸してさえいるというふうに私は思う。昭和三十四年に、通産省は、昭和七年から三十三年までのチッソがたれ流した水銀量を知っていて公表しなかった。例のネコ実験の結果の発表...全文を見る
○和田静夫君 ある、閣僚の経験のある高名な政治家が、二億円か三億円政治献金をしたら公害病の認定からはずしてやるというアプローチをチッソにした事実を島田社長は暗に認めているんですが、そうした事実をどうお思いになりますか。
○和田静夫君 いまの最後の信じたいという希望的なそのことは、われわれも信じたいのでありますが、しかし、当該社長が暗にこれを認めているということになれば、こういう事実があったと推測をせざるを得ませんが、非常に不幸なことだと思うんですが、いかがです。
○和田静夫君 それじゃ、この問題はあとに、時間もありませんから、残しますが、政府は患者と企業の間の調停者的な態度は捨てて、矢面に立って責任をとられる、こういう態度をお持ちになりますか。
○和田静夫君 と言われることは、政府は全面的に今後矢面に立って、まあ過程には、三木さんは御存じないことであろうが、あったにしても、通産省なり、厚生省のああいうような形のものがあった。あったことはもう事実だし、公になっている。こういうような過程から考えてくれば、政府責任というものは...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ、逆にちょっとお聞きしますが、患者に対する補償というのは、一体、大体どれぐらいになるとお考えになっているわけですか。
○和田静夫君 たとえば、一説によれば一千億円以上になるという説もあります。そこで、こういう設問にしたいのですが、一企業の補償能力を越えている場合、越えている場合ですね、政府の負担をお考えにならないだろうか。たとえば山一証券を救済するぐらいの金を出すのだったら、そういうことをお考え...全文を見る
○和田静夫君 私は、原則を強調されるそのことを否定はしません。ただ、この関係においては、先ほど来述べたとおり、通産省なり厚生省なり政府が直接とってきたそれが悲劇を拡大をする原因の一助になってきた事実がありますから、そういう意味においては政府は責任を応分に感ずるべき事件です。そうい...全文を見る
○和田静夫君 しかしながら、政府自体がとった態度によって、とにかく人命の尊厳というものはそこなわれた。そうすれば、そこには当然政治責任がまつわりますから、それに対するところのものは、将来に向かっては当然のことでありますが、過去にさかのぼっても、やはり政府は責任を持ったところの措置...全文を見る
○和田静夫君 じゃ、今日即補償に結びつけてはいない、しかしながら、これからの過程においては応分に対処しなければならない事態は、政府責任との関係においては出るとはお思いになっているわけですね、出た場合には対処をすると。
○和田静夫君 社会的な責任を持っておる、通念としては持っておる。しかしながら、その社会的な責任感というものについて彼らが十分でなかったからこの事態はまた生まれた。そして、その間の過程において政府もまたそれらを結果的には手助けをする結果のことをやった。こういうことがあるわけですから...全文を見る
○和田静夫君 厚生大臣、先ほど来問題にしています厚生省が過去にとってきたところの態度、これについては十分に反省をされていますか。
○和田静夫君 そこで、過去においてとにかくあったこの問題についての、いわゆる行政的な措置、そういうものについては何かお考えになっていますか、担当官などに対する。
○和田静夫君 通産大臣もやっぱり同じ立場でしょうか。
○和田静夫君 環境庁長官、いま通産、厚生お二人から、とにかく非常にりっぱな答弁がなされました。そこで私は、このお二人の答弁とのかね合いにおいて、いま三木大臣のほうで総括をされているわけですから、過去の政府の反省をしなければならないところは総括をされて、そして政府の態度というものを...全文を見る
04月05日第71回国会 参議院 予算委員会第一分科会 第1号
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○和田静夫君 まず、各地で刑務所の移転問題が起こっているようでありますが、どういう状態ですか。
○和田静夫君 あとはどうなっていますか。
○和田静夫君 いま言われたのでは、何カ所か足らないのじゃないですか。
○和田静夫君 そこで、折衝中というのはどういう状態になっているのですか。
○和田静夫君 どういう事情からこの移転問題というのは起こっていますか。
○和田静夫君 幸いにして自治庁長官経験者ですからね、法務大臣は。したがってこの問題、あえて取り上げたのですが、費用負担ですね、これは原則として大臣、どういう指導をされます。
○和田静夫君 実は後段のほうで問題だと思うのですよね。逐次後段のほうに触れますが、少し原則的なことでお聞きをしておきます。  田中内閣総理大臣が日本列島改造論を公にされた。それは都市政策を政策の主軸にしていくという状態です。法務大臣はその閣僚の一員であります。今日、自治体の都市...全文を見る
○和田静夫君 そこで私は、どうも御説明が先ほど来課長からあったのですが、自治体が都市計画上の必要から移転を要請してきた場合に、自治体の側には頼んだという弱味がありますね。そこで、それにつけ込んで、公共施設の整備費あるいはその他を自治体に持たせる。それをしなかったならば移転に応じな...全文を見る
○和田静夫君 たとえば、これは法律論争をやって、あるいは具体的な事例をあげていろいろな話をすると、あとに問題があるいは尾を引くかもしれません。しかしながら、すでに私は北海道旅行中に、北海道の新聞で見た事態からこの問題をどうしても取り上げなければならぬと思ったから、すでに公になって...全文を見る
○和田静夫君 私はここに法務省矯正局長並びに法務大臣官房会計課長から札幌矯正管区長、釧路刑務所長あてに出した法務省矯総第二三六号四十八年二月十三日付「釧路刑務所の移転について」という文書を持っておるのです。これは新しい刑務所の設置に伴って必要な公共施設に要する経費、それをすべて釧...全文を見る
○和田静夫君 地財法二条二項の関係は。
○和田静夫君 この新しい刑務所というのが釧路市にできるのなら、いまの御説は少し考えてみていいと思います。ところが、この刑務所は隣接の釧路村にできるわけですね。釧路村という他の自治体にできるわけですから、しゃくし定木の解釈をすれば、釧路市として通常考えられる行政需要増ではないわけで...全文を見る
○和田静夫君 大臣、私もそう思うのです。大臣も、もう何べんも言うとおり経験者ですから御存じだと思います。  これはやっぱりたいへん問題があります。で、このために、私がきょうこの問題を取り上げたがために、釧路の刑務所移転なんというものにあなた方が手心を加えてもらっては困るので、こ...全文を見る
○和田静夫君 あなたは弁護士だから非常にうまいことを言うけれども、そうはなかなかいかないので、これはやはり厳格に考えなければいかぬ問題だと、こう思うのです。  実は私も、釧路市が移転を要請したという経緯もありますからね、また釧路村の負担能力ということもありますから、したがって、...全文を見る
○和田静夫君 私もそうなんです。法務大臣、この辺十分に考えていただきたいと思う。  私が先ほど、自治体が都市計画上の必要から国の施設の移転を求める行為というのは、いまや一自治体の要求にとどまらない、特に田中総理大甲のいわゆる施策というものを忠実に——私は最近「反日本列島改造論」...全文を見る
○和田静夫君 もう何べんもくどいようですが、自治ということについて、それを掌務されたことがある大臣がいま法務大臣ですから、そして私が指摘しましたように、法律上はやっぱり問題があるところもある。それからいまのいわゆる通達だって、読んで聞かれた範囲ではひどいと思われるでしょう。そうい...全文を見る
○和田静夫君 これを最後にしますが、とにかく大臣、九項、最初に読み上げた部分、これはとにかく大体不調に終わったならばいまのところを増改築するぞ、それを釧路市は誓約しろと、こういうことになっているのですがね。この項は前からの踏襲だということで済まされない項ですから、大臣の時代にお直...全文を見る
○和田静夫君 新しい地番を設定するにはどういう場合がありますか。原則的なことでちょっと説明してください。
○和田静夫君 民有地について設定できるのか、また、できるとすればどういう場合なのか。
○和田静夫君 私は、これも関西旅行中に毎日新聞、読売新聞などを見て、たいへんなことだと思って少し調査をしたのです。足かけ三年間にわたって、法務省の事務当局とはこの問題についてずっといろいろ折衝をしてきました。しかしながら、どうも法務省のほうは、最終的には昨年ぎりぎりに期限を切って...全文を見る
○和田静夫君 私はしろうとでありますが、しかし目神山一の一の残地であったと、こういうようなことを登記官自身が認めながらここに新地番を打つということになれば、あなたが冒頭答弁されたように、打てないところに地番を打ったわけですよね。これは残地であったなどというような言いのがれをいまさ...全文を見る
○和田静夫君 その過程で、いわゆる住民なり、あるいは所有権者と主張する方々なりから異議が申し立てられていなければ、いまの御説で通りますよ。しかし具体的には、この担当官なり神戸の所長なり、その間においては、住民から境界について苦情が出ているでしょう。苦情が出ています。この土地の付近...全文を見る
○和田静夫君 それはもう事実とえらい違う。何のために長い間かけてこれを読んでもらったかわからない。そういうあなたサゼッションを与えているようじゃ困るじゃないですか。事実関係として、私が言っているとおり、これは三倉地所の所有地ではないということを証言をしている諸君の書類まであるじゃ...全文を見る
○和田静夫君 じゃ、調査を進められる。そこで、私が言っていることが事実という結果が出る。出た場合には、これは明らかに違法な行為ですね。
○和田静夫君 時間の関係がありますから、それじゃ、それは調査を約束すると。  そこで、民法の時効の判断というのは、これはどこが行なうのですか。
○和田静夫君 裁判所がいわゆる民法上の時効の判断を判決で示したのならばともかく、一登記官僚が、これはもうとにかく時効が来ているんだというような一方的な判断をもって、特定の者のために時効の判断を下す、こんなことは許せないでしょう。
○和田静夫君 私は、幾つかの大きな新聞が取り上げていますから、ここに全部持っていますが、これらを読みながら考えたこと、さらに、ふしぎに思ったから現地にも行って調査をしてみましたが、そして、いかに否定をされようとも、その登記官が判断をして新地番を付することについて、それは所有権者で...全文を見る
○和田静夫君 そうしましたらね、そういうことを言われるが、その隣接地域にいる人だけのところを回り、そして幾つかの部分の承諾書は得られずに、違うと言われた。そうして、別にあなたの権利やあなたの土地が捺印をしたからといって削られるわけじゃないじゃないですかというような登記官僚からの、...全文を見る
○和田静夫君 登記官は当然調査するところの権能を持っているでしょう。新地番を付するにあたって、それじゃそういう現地調査をされなかったというの、あなた。
○和田静夫君 つくられているはずですよ。正当な行為ならばそうですよ。問題は、そこでつくられなかったから一きょうはこれ以上そのかんでいる背景まではやりませんが、いずれ決算委員会の問題ですけれども、ともあれ、つくられなかったから、それにくみしながら、その立場を利用せざるを得なかった、...全文を見る
○和田静夫君 いわゆるその不備な部分を完成をするための行為というものが伴っている。そのことを、あなたは調査せずに言い切れますか。長い間かかっていることですから、もう調査し切った、こういうことですか、いまの答弁は。
○和田静夫君 そういうことはわかっている。それはあなた、正当にはこうあるべきであった、それが正当でなかったから問題にしているんだということを言っているのですよ、私は。どういう調査されましたか、それじゃ。
○和田静夫君 これは、それじゃ私は調査を要求します。本人じゃなくて、あなた自身が、すでに担当のほうにはこういうとり方ということで相手の固有名詞まであげてあるわけですから、それらの諸君に会って事実があったか、なかったか、調査してください。通じて本人だけに聞いたのでは、あなた、信憑性...全文を見る
○和田静夫君 もう一つ、時間ばかり食いますからあれですが、神戸地方法務局西宮出張所備え付けのこの字限図のうちで、西山町の図面には西山町四十八番地という地番がある。ところが、西山町四十八番というのは、町名地番の変更の前は目神山一の五であった。これは西宮市作製の新旧地番対照表からも明...全文を見る
○和田静夫君 はい、わかりました。  その辺、非常に長い間かかっても返答がないものだから問題にせざるを得なかったのですが、この字限図上、西山町四十八番地の隣接地がまだ空白状態。で、字限図上西山町四十八と記入されている土地が目神山一の一の残地であるという申し出が、何べんも何べんも...全文を見る
○和田静夫君 これはどうされますか。とにかく県の告示との関係においてはたいへん疑問があった。さっき前段で言われたとおり。そして所有権を主張する人もいた。それから、あなた方のやることは間違いだと言っているのに、それを無視して一方的に押し進んでいる。こういう形のことはやはり厳に慎むべ...全文を見る
○和田静夫君 この登記を申請したのは私の調査によれば三倉地所というところですが、実はこの問題の土地を買った幸和不動産というところと、そして親会社の幸福相互銀行もどうも一役果たしているような感じがいたします。これはおいおい明らかにいたしますが、したがって、まずきょうは前段の前提だけ...全文を見る
○和田静夫君 これはもう明確に所有権抹消予告登記のついた土地を何も告知しないのですから、いま言われたとおり宅建業法違反である。  そこで私は最後に大蔵省に尋ねますが、こうした土地にローンをつけて、そしてあと押しした幸福相互銀行、これは最も信用を重んずべき、信用の上に成り立ってい...全文を見る
04月06日第71回国会 参議院 予算委員会第一分科会 第2号
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○和田静夫君 まず、最初に、衆参の事務総長及び国会図書館長から、それぞれの分野の最高の責任者として、国会職員の職務の性格並びにそのあり方をどのようにお考えになっているのか、概括的に御説明ください。
○和田静夫君 まあ立法府のことでありますが、一般的な行政官庁職員を所掌範囲としている人事院、人事局、大蔵省は、いまの設問の問題についてどういうふうにお考えになっておりますか。
○和田静夫君 そうしたら、人事院の管理局長とそれから総理府の人事局長はけっこうです。  いま、大体答弁がほぼ統一をしていますように、国会職員というのは国家公務員ではあるが、しかし、国会という国権の最高機関で働くところの職員であるがゆえの特殊的な性格があると。これは一々多くを述べ...全文を見る
○和田静夫君 たいへんこまかい答弁で恐縮なんですが、しかし、時間がなくなりますから、質問のところに答えてください。  いまの三つ問題においおい私は触れていきますが、まず一番最後に言われた定数問題でありますけれども、待遇改善という点では、何よりも十分なこの給料表における等級別定数...全文を見る
○和田静夫君 こういうような問題の起こる背景というものを少し考えてみますと、一つには、立法府という特殊な職場に働く職員に対して、給与等の制度面においては、先ほど来お話があるように、人事院規則等に準拠をされる。人事院規則そのものは、一般行政官庁職員を対象につくられている。それを援用...全文を見る
○和田静夫君 賃金の基本的なベースの問題について、全体的なものを無視しろなんていうことは一つも言っていないのです。ぼくは、いわゆる職員の特殊性に応ずるところの賃金体系というものは、その総ワクの中では独創的に考えていいことであると、そういうことです。たとえば、与党や政府の関係では、...全文を見る
○和田静夫君 その将来は、最も近い将来においていま申し述べたようなことが具体化をする段取りで検討を願う、こういうふうに理解をしておきます。  そこで、時間がありませんから、行(二)の問題に入っていきますが、先ほど述べられた参議院の場合に、四十八年度予算において行(二)の定数が昨...全文を見る
○和田静夫君 定数振りかえの問題からそれますが、いまの答弁を聞いていてつくづく思うのですが、大蔵省がこう思うだろう、参議院だけが要求したらたいへん苦しむだろう、そういう発想でもって要求をされて、通るわけがありませんよ。それから三者足並みがそろわなけりゃ困るだろうと。それは三者が足...全文を見る
○和田静夫君 いま言われたように、ことしの七月にはオーバー分をすみやかに行(一)に移行するように、これは約束をされましたが、したがって、前段の今後ともの継続の要求の問題は、もちろん庶務小におかけになることを否定はしません。しかし、そのときの姿勢は、先ほどのあなたの姿勢ではなくて、...全文を見る
○和田静夫君 そこの部分はちょっとあとで触れますが、技術職のワクの撤廃までの過渡的な次善の策として技術職員の昇格基準を整備改善しなさいという、そういう指摘をしましたら、昨年、宮坂前総長は、大蔵省とも連絡をとってりっぱな昇格基準ができるよう努力したいと答弁をされた。それは院当局とし...全文を見る
○和田静夫君 この問題については、従来から行(一)の四等級は課長補佐ですね。このポストで行(二)から移行をした技術職員への適用というのは何かなじみにくいと、こういうふうに言われる向きがありますが、確かに、標準職務表上は課長補佐ではありますが、一般事務職の実態を見ますと、最近四等級...全文を見る
○和田静夫君 たとえば八年ぐらいで調整されていますよね。いま六年と言われたですか。八年じゃないですか。
○和田静夫君 それでもやっぱりかなり差があるわけですからね。いま言われたように、同時に行(二)問題との関係における作業と一緒に早急にもっと考慮をする、そういう必要があります。そういう努力をしてもらいたい。
○和田静夫君 議警の問題で昨年の分科会で人事課長は、議警職の抜本改善を私があれしたのに対して、衆議院とも協議して検討を十分していかなければならないと答弁された。その後、具体的にどういうような協議検討、そうしてその上に立って改善されたか。
○和田静夫君 国会職員の給料表というのはこの四表間の均衡が保たれているんだ、こう言われ続けてきました。行(一)ではすでに五等級主任、それから四等級係長、それから二等級の課長補佐、そういうランクアップによって処遇の改善が行なわれている、こういうふうに蓄えますが、いまの御説明ですが、...全文を見る
○和田静夫君 答弁にあったが、たとえば出任という発令行為というのは事実上は行なわれていません、したがって云々と。主任に該当しない人は五等級に上がれないんですと言ってみたところで、そちらの都合であって、一般職員の目から見ればそういうふうには決して映りませんでしょう。当然、主任でなく...全文を見る
○和田静夫君 行(一)との不均衡というのは、次のようなことを考えてみても明らかだと私は思うのです、実は。昭和三十三年に同時に臨時衛視となって、一方は現在でも衛視、他方は四十年七月に行(一)に移って一般事務職員になった二者を現在給で比較すると、本俸で約一万円の差が生じています。それ...全文を見る
○和田静夫君 多くを申しませんけれども、先ほど私が述べたことも実態としては存在をする、これはお認めになるでしょう。
○和田静夫君 それは低いところをあまり例にするわけにはいかないのであって、問題はそういう形で指摘をしたような意味での不均衡というのは、実際問題としては存在をするのですから、その辺に対して全然検討する必要がないですという答弁ではいただけないわけですね。これら具体の問題について、それ...全文を見る
○和田静夫君 次に速記職ですが、今回、速記職の給料表の耐用年数を行(一)に合わせて三十七年とするために、冒頭総長答弁がありましたように、速記一等級を六号伸ばす措置がとられました。これは現行の一等級に間差二千五百円で六つ積み上げる。ところが、速記二等、三等級には何ら手当てが加えられ...全文を見る
○和田静夫君 耐用年数の号数をかなり伸ばしたということは評価していますよ。そのことはそのこととして評価はしています。  どうしていまのようなことを言ったかというと、たとえば昭和三十二年に速記職の表を新しく設けたときに、当時の総長は、組合に対して、行(一)表と速記表との均衡はとる...全文を見る
○和田静夫君 行(一)の場合に、管理職を除いた四等級以上の定数というのは、まだ不十分ではありますが漸次ふえておる。四十年度と四十八年度の全職員に対する定数の割合というのは、約一二%強伸びています。これに対して、速記職の場合に、八年間に行(一)四等級以上に相当する速記二等級以上の伸...全文を見る
○和田静夫君 うっかりしていたら時間がなくなってきましたから、あと簡単に少し要望を述べます。  まず、臨時職員問題です。これは事情について十分わかっています。したがって、当局と職員との間において漸進的な解決に努力をされているようですが、これはぜひやっぱりあまり思惑を考えずに解決...全文を見る
○和田静夫君 当分はやらない。まあそれじゃ永久的にやらないと。当分の間というのは、これは予算委員会でもやりましたけれども、当分の間というのは、全く戦後二十六年間当分の間という法律用語は一ぱいありますから、当分はやらない、ああ、なるほど、それじゃやっぱりもうあきらめてやりませんと、...全文を見る
○和田静夫君 あと二問ぐらいで終えますが、調査員の処遇問題です。調査機能の充実のこれは基本ですが、具体的問題を一つだけこの問題でお尋ねをいたしますが、三等級昇格の有資格調査員、これですね。これは昨年までの基準に従えば五名いることになりますね。この昇格を実現をしなければ年次による縦...全文を見る
○和田静夫君 これはいわゆる有資格者の全員昇格についてはやられるわけですか。人数はちょっと相違がありますけれども、いま別に詰めませんけれども。
○和田静夫君 最後に人員問題ですが、これは業務量の増大に対応して人員増の要求が非常に出ています。皆さま方もよく御存じだと思います。ところが、これらの声が、どうも、大蔵に対して、予算要求という形で、総長、はね返っていないのですね。もちろん、一方では、さっきも冒頭述べられた五%定員削...全文を見る
○和田静夫君 総じて幾つかの要望を述べました。それからいまの人員の問題については、十分に職場で業務の増大とのかね合いで、働いている諸君の意見というものを千分に今後も尊重されて対処をされるように、そして、私が述べました多くの要望については、前向きで検討を加えられるように意見をさらに...全文を見る
04月06日第71回国会 参議院 予算委員会第四分科会 第2号
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○和田静夫君 たいへんな時間の制限でありますから、きょうは主として診療報酬の看護料にかかわる問題に限って質問をして、その他の問題は決算委員会でみっちりやらせていただきますが、昭和四十八年年度の予算では、一般会計から国立病院特別会計への繰り入れの措置として、国立病院、療養所等、看護...全文を見る
○和田静夫君 看護婦の増、いまありましたが、四十八年度何名見込んでおりますか。
○和田静夫君 その九百五十五人と、さっきの増員等経費六十四億の中に占める額は。
○和田静夫君 この試算の単価の根拠は。
○和田静夫君 試算単価の、いわゆる単価の試算基礎根拠。
○和田静夫君 で、その人件費を含んで一人当たりの総額幾らですか。百二十三万含んで、年額。単価計算するときに。
○和田静夫君 時間とりますから、ここはあとで一ぺん詰めます。  そこで、この増員の結果、病棟について患者何人に一人の看護婦数になりますか。
○和田静夫君 そこでいよいよ本題ですが、現在の診療報酬では患者一人一日当たり看護料が特類で九百四十円ですね。それから、一類の場合は七百四十円ですね。いろいろ言われますけれども、この診療報酬ではまかなえないから一般会計から病院会計に補助した、そういうふうに理解していいですね。
○和田静夫君 否定されなければよろしい。  そこで大臣、いまの診療報酬がほんとうに適当だとお考えですか。  ちょっと待ってください。きょうは求めているのは、昭和三十九年十二月二十六日に厚生省が中医協に提出した基準看護加算点数の考え方、それに準拠しながら看護料の試算を行なってき...全文を見る
○和田静夫君 それでは大臣答弁を。
○和田静夫君 そこで、結果的には適正ではないと、こういうことですね大臣。
○和田静夫君 この算定方式それ自体は、先ほど局長ですか、これは否定をされませんね。
○和田静夫君 副主査、それじゃこの表全体を速記録に載せてもらいます。そして、あとから検討してもらってその答えを、委員会でなくて、もらいますからね。
○和田静夫君 厚生大臣、中医協にあまり遠慮する必要はないと私は思うんですよ。どうも中医協というのは単なる諮問機関でしょう。私は何回かこの問題をここまで考えるに当たって厚生省と折衝いたしました、ずっと。それは全く私がアマチュアだからです。説明の途中ではおこったりいろいろしましたよ。...全文を見る
○和田静夫君 それが先ほどのように、責任ある態度ではないと思う。たいへん無責任な発言だと思います。  去る三月七日の衆議院の予算委員会の第三分科会で江崎自治大臣は、あなたと同僚の閣僚は、こういうふうに述べているのですよ。  「最近自治体病院においての特殊医療、それから高度医療...全文を見る
○和田静夫君 昨年の二月に医療費を改定した。そのときに、一三・七%という上げ幅ですね。この上げ幅は、もちろん、賃金の上昇率、消費者物価の上昇率、あるいは薬価下降率などを勘案しておきめになった。で、これはいつを基準にして、いつの時点での数値ですか。
○和田静夫君 そうすると、四十六年十二月の時点の数値というのはおかしいと思いませんか。私はまあそういう返答を実は厚生省から聞いていたんです。で、実はたいへんふしぎだと思っているんですがね。公益委員の側から中医協に提示されたのは十二月十一日です。総理府統計局は、十二月十一日に十二月...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、厚生省の答弁というのはたいへんおかしい。そうでしょう。いま、かりに一三・七%という引き上げ幅をはじき出す作業、このはじき出す作業の期間をゼロとした上での話です。公益委員はその作業に十月か十一月には取りかかっているんでしょう。その前に、さっきのような形で総...全文を見る
○和田静夫君 大臣、いま明らかになりました。推計の見込みなんです。  そこで、これはやっぱり基礎的にその推計の見込みの数字を全部出していただきたい。大臣、よろしいでしょうか。
○和田静夫君 それでは、大臣から、承知されましたから、明確に、この基礎資料についてはあとからいただきます。  で、この引き上げ幅を算出するにあたって、マイナス要因としてある収益増ですね、この中に薬価に伴なうマージンが含まれているのではありませんか。それは何%見込まれていますか。
○和田静夫君 これは大臣、私はまあ全くしろうとですが、たいへんなことじゃないですかな。薬価の中のマージンを見込んでいま明確に診療報酬基準が出てきていることが明らかになりました。これは一体どういうことです。
○和田静夫君 時間がありませんから、大臣、ここの部分も資料としてそれじゃ提出をしてください。
○和田静夫君 大臣、よろしいですか。
○和田静夫君 それじゃ次に移りますが、看護婦養成所の運営費補助が国立、公的病院、私的病院に——私的病院にもあるわけですね。ところが、自治体病院だけないんです。これはなぜですか。
○和田静夫君 それじゃお聞きしますが、たいへんおかしいんですよ、地方交付税というのは地方団体の固有の財源じゃないんですか。
○和田静夫君 答弁がたいへんおこがましいから私言っているんです。佐藤内閣前総理大臣あるいは福田さんが大蔵大臣時代、明確にこれは、私は地方交付税は地方団体の固有の財源であるということを確認をしておる。そういうことを、あなた、否定するようなことを言っちゃだめですよ。そうでしょう。
○和田静夫君 食い違いがあればこの部分についてはお直しになる、このことが必要です。で、地方交付税が地方団体の固有の財源であるという意味は、それは間接課徴の地方税であるということなんです。看護婦を養成するというのは、先ほど来たくさん論議がありましたように今日まさに国家的な緊急の課題...全文を見る
○和田静夫君 特交であろうが交付税であろうが、何も用語上の問題で言っているのではなく、性格的には一緒ですから、したがってあなたの前段の思想をくつがえすことには何もなっておりません。誤りであったことには間違いない、あなたのほうは。  それから後段で言われましたように、それでは運営...全文を見る
○和田静夫君 検討いたして、私の意に沿うようにするという……
○和田静夫君 実は自治省の財政局長にも来てもらうことになっていますが、そして自治体病院の現状について十分えぐる用意をしてきたのですが、時間がなくなってきましたので、きょうはそこまでいきませんが、先ほど来看護婦の待遇の改善の要をお認めになって国会でもたびたび発言されてきた、その財源...全文を見る
○和田静夫君 最後に厚生大臣にお尋ねします。  大臣、三月二十七日の衆議院の本会議で、中医協に病院代表をなぜ入れないのかという質問に答えられて、「さらに、中医協に病院代表を別ワクで入れたらというお尋ねでございましたが、現在は、御承知のように、医師会の推薦で委員が出ておるわけでご...全文を見る
○和田静夫君 それではお聞きしますが、昭和三十二年の法改正によって新しくきまった保険医療機関と保険医との関係を簡単に説明してください。   〔副主査退席、主査着席〕
○和田静夫君 そこでおたくの厚生省で監修をされている、出している厚生省保険局健康保険課編「健康保険法の解釈と運用」これの六一六ページ——もう終わりますからね——「従来は、保険医又は保険薬剤師自体が療養の給付を担当する責任を負っており、従って保険医又は保険薬剤師は診療又は調剤を行い...全文を見る
○和田静夫君 大臣に聞いているんだ、大臣に。
○和田静夫君 いやいや、次元が違わないじゃないですか、病院の解釈の問題でしょう。
○和田静夫君 齋藤厚生大臣の答弁のいわゆる趣旨についてはわかりました。ただ、私が言っているのは、何かいまの答弁にもありましたように、大臣じゃないですよ、向こうの答弁にありましたように、医師会に何か気がねをしたような形でああいうような答弁をされる。あなた方が書いた解説の中で、言って...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ最後にしますが、厚生大臣非常に理解を示されましたから、私が述べたような趣旨に基づいて、やっぱり齋藤厚生大臣の任期中にその理解力に基づいて、いま言っておるような形での要望が通る、そういう努力というものをぜひお願いをしておきたいと思います。質問を終わります。 ...全文を見る
04月07日第71回国会 参議院 予算委員会第二分科会 第3号
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○和田静夫君 冒頭、愛知大蔵大臣にお尋ねをいたしますが、あなたが十ヵ国蔵相会議でアメリカに行かれた際に、ニクソン・アメリカ大統領から天皇の訪米について何かお話がありましたか。
○和田静夫君 まあ、最近いろいろにぎわっておりますんですが、外務大臣の経験者であり、しかも田中内閣の最重要閣僚である愛知大蔵大臣ですから、そういうことをちょっと考えたんですが、この天皇のアメリカ訪問が実現した場合の効果といいますか、意味合いについて、どのように御判断になりますか。
○和田静夫君 私、この天皇のアメリカ訪問の裏には二つの問題があるように思われます。一つは、日本の天皇を初めて自国に呼ぶことによって、ニクソン大統領がみずからの威信を高めるとか、そういうような形での意図。もう一つは、日米関係をこれ以上悪加させたくない。  後ほど通貨の問題などで質...全文を見る
○和田静夫君 そうしますと、一部伝えられるように、十月御訪米というような形のことは、いま具体化をしていることではないんだ、こういうことですか。
○和田静夫君 太陽銀行と神戸銀行の合併に関連して若干お尋ねをいたします。  戦後における最初の都市銀行同士の合併は、昭和四十六年十月の第一と勧銀の合併でありました。このとき大蔵省は、合併による規模の利益によって経営効率の改善が可能であるという立場から全面的に賛意を表したのであり...全文を見る
○和田静夫君 私は、第一と勧銀の合併と、今度の太陽と神戸銀行の合併の場合を比べてみて、多少ニュアンスが異なるようなところがあると思うのです。第一と勧銀の合併の場合には、合併による規模の拡大というよりも、むしろ市場支配力の強化が真のねらいであったように思われます。それは、第一銀行は...全文を見る
○和田静夫君 私は、太陽と神戸銀行が合併に踏み切った理由は、次のように二つあるんじゃないかと思っているんですが、間違っていれば指摘してもらいたいと思います。  一つの理由というのは、都市銀行間の経営の格差というものが、系列融資を中心とした、いわゆる卸売り銀行業務という旧財閥系都...全文を見る
○和田静夫君 一点、具体的なことを聞きますが、銀行にとってかなり重要な意味を持っています、店舗についての大蔵省の毎年の方針を示す局長通達が、今回に限って十二月末にでなくて、年が明けて二月に出たのは何か意味がありますか。
○和田静夫君 まあ、この通達が二月七日に出て、いま言われたその内容が一年に新店舗二ヵ店、二年分一ぺんにきめられるという内容でした。そのあと、三月に太陽銀行と神戸銀行の合併が発表されていますね。そういうところから、大蔵省は、この太陽と神戸の合併を推進したいあまり、合併すればこの銀行...全文を見る
○和田静夫君 さらにお聞きしますが、各銀行の店舗新設申請というのは、三月十五日が期限でしょう。ところが、太陽銀行と神戸銀行に限って期限が守られていない、三月二十七日になって申請が出されているのはどうしたことですか。
○和田静夫君 そうしたら、口頭で申告のあったのは側か立証できますか。
○和田静夫君 まあ、それじゃ次の問題に移りましょう。  通貨問題で大蔵大臣に二、三お聞きをいたしたいと思います。  私、現在進行中の通貨調整にとって、去る二月十三日のドルの一〇%の切り下げというのはかなり決定的な意味を持っていると実は思います。まず第一に、アメリカ政府は、この...全文を見る
○和田静夫君 いや、さっきのその具体的にあげた電算機関係、ソフトウエア産業で一応政府側は結論出されましたね。これで、アメリカ側は納得をされると判断をされますか。
○和田静夫君 そうすると、補給金的なものを八百億ぐらい出して電算機の問題の自由化などというものは結論づけられたことではないと、一部報道されたあれでは……。
○和田静夫君 もう一問であれですが、そうしますと、大蔵大臣としては、今後の日米間の自由化問題、情勢をいろいろ判断されると言ったんですか、見通しとしてはどういう判断をいまお持ちになっているんですか。
○和田静夫君 私は、為替がフロートしたということ自体、むしろ好ましいことだと考えているんですが、しかし、そのフロートするまでに追い込まれたいわゆる過程というものはやはり問われなければならないと思う。片一方ではインフレが進行する、それから一方では重化学工業部門でかなりの遊休設備があ...全文を見る
○和田静夫君 大幅な円切り上げが私は必至の情勢であると思うのですが、それにもかかわらず、一昨年の場合に比して日本の経済界というのはわりあい平静です。で、そこにはいろいろの理由が考えられましょうけれども、二〇%程度の円再切り上げの日本経済に与えるプラス的あるいはマイナス的効果という...全文を見る
○和田静夫君 今回のドル切り下げの持つもう一つの重要な意味というのは、アメリカが、黒字国それから赤字国の相互責任を具体的な形で認めることによって、今後の通貨改革、とりわけ、当面問題になっている国際収支不型衡の自動調整ルールの作成について重要な方向づけを与えたということでありましょ...全文を見る
○和田静夫君 私も金・ドル交換性再開ということについて、それほど楽観的な見方を持っておりません。それはアメリカの国際収支がそう簡単に回復するとは実は考えられないということもありますが、今日の国際通貨問題は、単にアメリカの国際収支が改善されれば収束するといったような単純な内容のもの...全文を見る
○和田静夫君 最後ですが、新潟県の上越市——旧高田市——南新町字十本杉一番の元国有地の関係で質問いたしますが、これは旧兵舎の住宅を改良住宅法に基づき五百二十戸の公営住宅を建設するために、四十三年三月三十一日付で、当時の高田市、いまの上越市に払い下げられたものであります。ところが、...全文を見る
○和田静夫君 いまの次長の答弁が正しいとすれば、市議会に対する市長の答弁というのは、たいへん曲がった答弁をされているということになるわけですがね、直感的に私は思うのですが。出されていないと言いますが、私の手元には県営住宅、市営住宅の建設計画、具体的に市議会にこれは発表になったもの...全文を見る
○和田静夫君 ともあれ、いま申し上げたように、いろいろ自治体内部におけるところのそういう市長が専断的にとった態度と、市議会がいわゆる求めた態度の違いなどというものがあって混乱が起きたことは間違いありませんよ。で、しかし、まあそれが市議会としては言ってみれば一定の方針を出して、この...全文を見る
04月09日第71回国会 参議院 予算委員会第三分科会 第4号
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○和田静夫君 去る三月二十二日、東京で木材、建築資材の価格引き下げ要求中央決起大会が開かれて、大会に続いてこの大会の集会者は、三菱商事、伊藤忠、丸紅等におもむいて、商社による建材の買い占め反対を申し入れたことはすでに周知のところです。そこで、建築資材の値上がりがどこに原因があるか...全文を見る
○和田静夫君 木材について言いますと、これは、商社では買い占めなどとんでもないなどというような言い方をしているわけですね。証拠でもあるのかと、こういうふうに開き直っている向きが多い。また、不当にもうけているわけではない、木材が品薄になるのは実際に需要が供給を上回っているからだ、こ...全文を見る
○和田静夫君 答弁のポイントが合っておりませんけれども、時間がありませんから、まあこの辺のことはいつか機会を見てやりましょう。とにかく私が考えているのは、先ほど言ったとおり、住宅を含めて公共事業を積極的に拡大をする、そのときに、現在の経済情勢のもとでは一体こういうふうに展開をして...全文を見る
○和田静夫君 いまの統計の結果、いわゆる民間住宅依存というやつが非常に厚くなっておりますね。いま答弁にありませんでしたが、そういうことですね。一言で、時間がないもんだから。
○和田静夫君 問題にしたいのはそこなんですが、いわゆる都営住宅は資材の値上がりで入札不調が続出をしています。ところがその反面、民間住宅、特に建て売り住宅、貸しアパート、貸し家が急激に伸びていますね。これらの民間住宅というのは、畑のまん中にできたり、狭小で施設の不備などがあって居住...全文を見る
○和田静夫君 私は、この建設資材の値上がりは、御承知のとおり木材にとどまらず、先ほど論議があったとおり、セメント、鉄鋼などのあらゆる部門に拡大しているでしょう。で、これは個々の商品の値下げ対策で解決される問題ではないと私は思う。もとはといえば、経済情勢の判断を誤って実施された昨年...全文を見る
○和田静夫君 公共事業の一律繰り延べなどについてはどうなんですか。
○和田静夫君 ほんとうはここのところ大臣にもう少し政治的に決断を求めたいところなんですが、ありませんか意見は。さっきの答弁、どうもはぐらかしですがね。
○和田静夫君 時間がないですから。建設大臣は、建設省による新潟県関川改修計画について住民の反対があることを御存じですか。
○和田静夫君 御存じない。そこで伺いますが、この関川改修計画についてたいへんな反対があります。まず第一に、関川の河口を十分に掘り下げる。それから中州の土を取り除く。三番目に護岸の強化。四番目にダムを上流につくる。五番目に保倉川の分流。六番目に直江津西波堤を延長させて、砂が河口につ...全文を見る
○和田静夫君 私は大臣、この国土改造がこう推し進められる場合に、その国土改造案の案としての合理性が問われるだけでは足りないと思います。つまり、その案によって改造される地域というのは、御存じのとおり歴史的であります。そういう意味では、土着の住民を中心として非常にねちっこいものである...全文を見る
○和田静夫君 自分の案を通すための、単なるポーズ、あるいはスタイルとして、形式的に住民の意見を聞くのではなくて、先ほども触れましたけれども、歴史を持つ地域の重みといいますか、住民要求の重みというものを、いま大臣十分に認識をされているようですが、さらに建設省全体、下部末端に対して認...全文を見る
○和田静夫君 最後にしますが、去る十七日の予算委員会で、田中総理は、都市の改造、立体化について必要な立法を考えると述べられたようですが、建設大臣の所見を承ります。
○和田静夫君 この予算委員会の総理の発言というのは、どうも読んでみますと、東京の地価が高いということに関連をして発言をされた。東京都が平面都市を是認しているという考えのもとにどうも発言されたようなもののようであります。  で、立体化すれば地価が下がるという考えは私は正しいもので...全文を見る
○和田静夫君 土地の利用規制が地価に影響あることは、私否定をいたしません。しかし最近の地価というのは、東京都が利用規制を強化してもなおかつ高騰しているのです。総理の発言というのは、問題の本質をはぐらかそうとしているようにしか思えません。最近の土建資本あるいは不動産業者と同じことを...全文を見る
04月25日第71回国会 参議院 地方行政委員会 第6号
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○和田静夫君 非常に限られた時間ですから、衆議院の論議その他を読み返してみて、ここだけはどうしても聞いておかなければならぬというところだけに限りますが、まず一つは、いままでも論議がありました東京都のいわゆる新財源構想研究会の報告、この大都市財源の構想では、法人都民税については現行...全文を見る
○和田静夫君 私は、東京都の新財源構想研究会のこの提言というのは、ただ、ばく然と超過課税を行なって税源を確保せよと言っているのではないですね。ない。「巨大企業の管理部門等が、大都市における集積の利益を求めて集中してくる一方では、その集中から生じる不利益を都民がもろにかぶっていると...全文を見る
○和田静夫君 政府関係のこの調査会答申だけに限るわけじゃありませんが、国会においてこの地方税法の改正の際に、いままで必ずと言ってよいほど、「都市とくに大都市並びにその周辺都市において財政需要が激増している実情にかんがみ、これらの都市に対する税財源の拡充を図ること。」こういう附帯決...全文を見る
○和田静夫君 いま答弁がありましたが、私はやっぱり、大都市税源の拡充のために一体自治省というのは努力をしたということがあるのかどうか、とまあ問い返したくなるわけです。努力をされたと思っていますか。
○和田静夫君 それならお聞きしますがね。法人事業税の原則にのっとって、事業活動の実態をより的確に反映させる、そういう理由で、政府は昭和三十六年法人事業税の製造業の分割基準の改正、四十五年製造業以外の法人の分割基準の改正、さらに四十七年には電気供給業の分割基準の改正を行ないましたね...全文を見る
○和田静夫君 この辺のことは、近い将来都議会議員選挙等もありますから、明確な一つの争点でしよう。  次、超過課税をするにしても、一定規模あるいは一定の所得以下の法人に対しては超過課税をしないという方針ですね、いわゆる不均一課税でありますが、どうも、江崎自治大臣が、三月六日の衆議...全文を見る
○和田静夫君 いまの、どうですか、法制局。
○和田静夫君 そこで、両方の答弁からして、先ほども明快に答弁があったんですが、確認をしておきますが、よって東京都が不均一課税をこの法に基づいて行なった場合、自治省側としては、自治体の判断、それにまかせていくと、こういう態度に、大臣、それはなりますね。
○和田静夫君 この「公益上その他の事由」については、いま答弁がありましたからあれですが、自治省の税務局編の「地方税法総則逐条解説」、これの二五ページから二六ページに次のようにあるんです。「「公益上の事由」とは、課税対象に対し課税しないことが直接公益(広く社会一般の利益)を増進し、...全文を見る
○和田静夫君 大臣の本心はいまの答弁じゃないというふうに私は思っているし——思っているんですよ。だから、これは大臣と一、一で一ぺん詰めてみたいと思います。ほんとうは、これ本会議を横に置いてのあれだもんですから、ここのところ、たいへん重要だから論議をしなければいけませんがね。佐々木...全文を見る
○和田静夫君 まあ、別の機会に一ぺんゆっくりと、これ、やります。どう言われても理解できません。どう考えても、都の研究会の提案というものは、結論的にノーと言えない。ぼくは、あなた方もほんとうはそう腹の中で思っておると思うんですよ。そうお考えになっているけれども、美濃部都政を意識する...全文を見る
○和田静夫君 江崎自治大臣の答弁としては納得できないんですよ。そちらも自治省なら、この書物も自治省の久世さんがお書きになった書物です。これの一五三ページから四ページにわたって、いわゆる自治立法、条例の問題についてこまかく書いていらっしゃる。これはもののみごとに局長答弁をひっくり返...全文を見る
○和田静夫君 「地方税法の一部を改正する法律案関係資料」の五ページですね、「その課税標準七二分の一とする軽減を行なうとともに」——これは立法の趣旨ですね。
○和田静夫君 そこで、そうすると、自治省は、いまたいへんなペテンを一部の住民にかけようとしているのではありませんか。自治省は、その改正による負担の軽減ということばを、大臣、何べんもこの中で使っているんです。一律にその表現を用いることは私は不正確だと思う。まさに一部の住民をペテンに...全文を見る
○和田静夫君 軽減をするということを立法の趣旨とされておる。したがって、私は、これは理事会でも求めて、この部分をあれしなければ、もう一歩も委員会は進まないと思います。たとえば、土地にかかる年度別の税額の推移。現行法によって、港区六本木五丁目——高級住宅地です。ここは四十七年七百九...全文を見る
○和田静夫君 この改正によって増税になるということを住民に明らかにしていないわけですよ。明らかにせずに通していいということにはならないじゃないですか。これは、与野党とも、そういうことをお思いになりませんか。この取り扱いについては、やはり理事会ですね。
○和田静夫君 いや、現実の問題として、たとえば、いま都議会議員選挙が始まって、あなたがいまの立場で、私が首長の立場で都民と対話しよう、そんなときに、あなた、いまのような答弁で済ませると思いますか。現実、この板橋のここへ行って、こういう形になりますよ、都民はこんなに膨大に上がるなん...全文を見る
○和田静夫君 さっきから大臣、たいへんごまかそうとしているのですがね。
○和田静夫君 いわゆる評価額が、こう、ずっと上がってくるものばかりではないのです。私の指摘している部分は、停とんをするか、下がる、ここの部分が。都市のスプロール化の現象の中で起こるわけでしょう。そこに、動かない、いわゆるこういうような形になっていかない、いかない板橋の部分について...全文を見る
○和田静夫君 いま、昭和四十八年度の地方財政計画を見ますとね、地方税の歳入構成比が三八・一%になる。四十七年度の三七・二%を若干上回っている。地財計画上の地方税収の歳入構成比の推移を三十三年ころから示してもらいたいと言っておいたのですが、いただきましたから、これ全部答弁として、も...全文を見る
○和田静夫君 そこで、これに基づいてでありますがね。地財計画上、地方税の歳入構成比が四〇%を切ったのは、三十三年以降では、三十六年、四十一年、四十七年、そして四十八年だけです。しかも、二年連続で四〇%台を割ったのは十数年来初めてのことじゃないかと思うんですが、その原因はどこにある...全文を見る
○和田静夫君 地財計画上の地方税の歳入構成比が二年連続四〇%台を割ったのは、昭和三十三年来初めてですね。
○和田静夫君 そこで、大臣、現在の私たちの国を取り巻く国際環境、これはまあ悪化、それに伴う政策の転換の要請にかんがみて、いままでのような高度成長、高成長は考えられないのではないか。とすれば、現行税制を前提とする限り、四〇%台の地方税の歳入構成比を今後維持できなくなるのではないかと...全文を見る
○和田静夫君 前の細郷事務次官、いろいろ税財政について教わりましたが、あの人が税務局長であったか財政局長であったかのときに、地方財政計画上、地方の税収の構成比というものが五〇%台に達すれば地方財政としては理想的な姿だと、まあ言われたことがあります。そこで、千差万別の態様を持ってい...全文を見る
○和田静夫君 そこで、大臣、地方税収が四〇%台を割っている現況というのは、きわめて憂慮すべき事態ですよ。大臣としては具体的にどんな対策をお持ちですか。
○和田静夫君 昭和三十三年からの地方税収の地方歳入決算、これの推移を求めていたのですが、そこで、決算上の税の歳入構成比が計画上の数値に比べて非常に低いのです。この理由は……。
○和田静夫君 それじゃ、都道府県の税の歳入構成比が高くなって、市町村のそれが低くなっている原因というのは何です。
05月09日第71回国会 参議院 決算委員会 第7号
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○和田静夫君 大蔵大臣は外国へ行って、いらっしゃらなかったんですが、去る三月二十六日の参議院の予算委員会で、三光汽船の社長の河本敏夫さんの昭和四十三年から四十六年までの三光汽船株保有による手取り配当所得が一億六千三百八十四万円であったのに、彼が芦屋税務署に申告した配当所得はわずか...全文を見る
○和田静夫君 そういたしますと四十三年から四十六年までの三年間、私は予算委員会に表を掲示をしましたが、河本氏の配当所得から控除された利息分から逆算をしてみた。そうすると河本さんは累積的に、つまり一度も返済をしないで七億六千三百六十万円の借金を三光汽船株購入のためにしたことになりま...全文を見る
○和田静夫君 これはそういう答弁にならないので、三月二十六日の予算委員会の答弁では調査をあなた方は約束された。したがってその調査結果について答弁をしてもらいたいのです。
○和田静夫君 金額については、いまここでは述べないと、こういうことですか。
○和田静夫君 それではあとで教えてもらいましょう。  そこで二月二十七日の衆議院の予算委員会でわが党の楢崎弥之助委員が、売船契約をめぐって三光汽船と住友あるいは丸紅、これらの有価証券報告書の間に食い違いがあることを指摘をしていました。私の知る限り楢崎委員が指摘をした「国光丸」の...全文を見る
○和田静夫君 丸紅の場合も……
○和田静夫君 やはり、楢崎氏の質問のあとに、三光汽船のこの河本敏夫社長は、記者団を前に、ジャパンラインの株式を大量取得した東光商船、それから瑞星海運、両社の、一〇〇%新会社である新光海運は、三光汽船の株を多く保有しているが、三光側は一株も持っておらず、三光の子会社ではないと述べら...全文を見る
○和田静夫君 私はここに新光海運の登記簿の写しを持っていますが、これはごらんになればわかりますが、取締役の名簿の中に河本東光という名前が見られます。この方は、ことしの三月一日に取締役を辞任をされていますが、これは河本敏夫さんの長男の方であります。三光汽船の社員であります。そのほか...全文を見る
○和田静夫君 いま私が述べましたように、そうしてあなたも言われましたように、実体としては、新光海運というのは三光汽船の子会社です。いわゆる世でいうところの一般論としてはそうです、法律でもって、その株式が云々というような意味ではなくてね。実体としては、いま申し上げたような形にあるこ...全文を見る
○和田静夫君 とにかく、有価証券報告書によって、十五億七千六百万円の債務保証をしている、それは認めないですか。
○和田静夫君 事実ですね。そうしてこういうような形のものを——いわゆる法律用語としての子会社というものにはあんまりこだわりませんが、いま言ったように、実体的にはたいへん深い関係にある、このことは間違いありませんね。
○和田静夫君 そこで、いわゆる一般論として非常に深い関係にあり、まさに子会社的な存在であるその新光海運が御存じのとおり三光汽船の筆頭株主であります。ジャパンライン株の買い付けで問題になった東光商船や、あるいは瑞星海運の九〇%以上の株主になっている、こういうかっこうになっているわけ...全文を見る
○和田静夫君 それをもっと具体的には……。
○和田静夫君 大蔵大臣、この写真ちょっと見てもらいたいんです。これは私がとってきたいわゆる二百三十六番地四、新光海運の本社。   〔写真を手渡す〕  もうごらんになったように、まあ大蔵省、調査を——予算委員会でされたのだから、調査されたと思うんですがね、これが本社の写真です。...全文を見る
○和田静夫君 七百人目かけて調査された国税庁が実体を一番よくおわかりになっているんじゃないですか。
○和田静夫君 それで、私が指摘しましたように、全く幽霊会社ですよね。よくおわかりになっていますよね。
○和田静夫君 じゃ、この写真あなたごらんにならなかったけれども、これ認めますね。これが本社である。
○和田静夫君 そんなの答弁にならぬですよ。これ間違いない。
○和田静夫君 もう一ぺん。
○和田静夫君 それで、それではそこにどういうていさいの事務所がございますか。
○和田静夫君 それで明らかです。私も全部調べていますからね。前に大阪市旭区大宮町十丁目四十番地にあった本店を先ほど言ったとおり姫路に移したわけです、これは。そうして姫路には実体がない。そうしていま言われた大阪では確かにいわゆる三光グループと言われるそういう形のものが混然として存在...全文を見る
○和田静夫君 はい。
○和田静夫君 そこで国税庁にお尋ねいたしますが、四十二年から四十七年までの六年間、いま四十三年からしか言われなかったですけれども、で、これが私の計算によりますと、新光海運は三光汽船の株を保有することによって四億五千万円の配当収入を得ています。一千八百七万四千株を売却して、そうして...全文を見る
○和田静夫君 六年間分で私の言ったほどの数字にはならないのですか。おおよそどのくらいでございますか。
○和田静夫君 ここの部分はきのうていねいに質問通告してあります。そして、きょう長官がここにお出ましにならない理由としては、克明に答弁をさせますから、代理でかんべんをしてください、勲章授与式かなんかがありますから——したがって私はOKした。抽象的な答弁では許すわけにいかないです。
○和田静夫君 きょうはちょっと一覧表を用意してきておりませんけれども、予算委員会で提示しましたあのとき、私は新光海運の株の提示はしませんでしたけれども、河本社長のやつはいま言われたとおり、各期ごとの単価を明確にして、それで全体として国税庁の次長にいわゆるこの計算の方法については確...全文を見る
○和田静夫君 そこはまだ調査がついてないということですか。
○和田静夫君 そこで、この新光海運の会社、いま言われたやつを金額に直します。そうすると三光汽船株で四十六年九月期に二十三億八千五百二十四万円、それから四十七年九十八億五千四百五十四万円、この二年間で実に百二十二億三千九百六十九万円も新規買いをやっているのです。四十二年からの六年間...全文を見る
○和田静夫君 私が指摘をした結果が出れば明確に株価操作になるでしょう。
○和田静夫君 これはこういうことになるんですよ。三光汽船株の四十六年十月十五日の安値が三百七十円、ところが四十七年一月六日の高値が九百円、この間四十六年十二月十九日に円の切り上げがありました。で、この円切り上げによって海運業は御承知のとおり膨大な為替差損をこうむっております。一般...全文を見る
○和田静夫君 私が疑惑をもっていますから、この疑惑が解消するまでこの問題をずっと追及し続けますが、国税庁の調査結果も出てこなければなりませんから、それとの対応においてずっとやりますけれども、いま私が述べたところの疑惑というのは明確ですよ。四十六年十月十五日から四十七年の一月十三日...全文を見る
○和田静夫君 いや私がいまずっと述べてきたことに対して何か間違いがありますか。
○和田静夫君 それはそうはいかないんですよ。これちゃんときのうあなたに質問通告してあるんですからね、具体的な数字をあげて。ここに持っていませんから答弁できませんなんと言ったら決算委員会ならぬじゃないですか。私が述べたことに間違いがあったら、ここが間違ったと言ってください。きのう大...全文を見る
○和田静夫君 私が、述べてきたところで間違いがあれば指摘をしてくださいよ。
○和田静夫君 それじゃあったかなかったかということを調査されますか。ぼくはあったと思う。
○和田静夫君 大蔵大臣、よろしいですか。
○和田静夫君 その調査結果を待ちますが、ひとつちょっと違った角度から聞いておきたいんですが、四十三年の五月十二日、当時の日経新聞によりますと、東証における証券会社の自己融資、まあ正確な表現を用いれば信用取引ということになると思うんですけれども、この自己融資の内容公開の方針が出て、...全文を見る
○和田静夫君 そうしますと、さきに述べたこの四十六年の十月十五日から四十七年一月十三日までの立ち会い七十一日間において、三光汽船株に株価操作があったかなかったか、そのことをはっきりさせるために、この期間の証券業者の自己融資の内容を公開すべきだと思うんですが、これはいかがです。これ...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、どういう取り扱いになるんですかね。
○和田静夫君 この問題の本質は、あっちこっち行ってたとえばいろいろな調査をする過程で、幽霊会社であるとかあるいはのみ行為だとかいうことでもって指摘をしましたがね、問題の発端は御存じのとおり株価操作にあるわけですから、で、株価の操作があったんではなかろうということの疑惑を少なくとも...全文を見る
○和田静夫君 いやいや、それだから私はそれをはっきりさせるための手法としてこういうやり方をやったならばはっきりするじゃないかと言っている。
○和田静夫君 もう質問、これで終わるんですがね、そうすると委員長、これどういう取り扱いになりますか。したいと思っています、それから大臣の、何か希望的な発言がありましたね。取り扱い上の問題は。
06月05日第71回国会 参議院 地方行政委員会 第8号
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○和田静夫君 この自治大臣の所信表明を聞きまして、実はこうした所信表明といったものの意味についてあらためて考えさせられたわけであります。で、たいへん時間がたって古ぼけてしまいましたからあれですが、というのは、第一に、大臣がかわっても地方自治行政について何の新味もないということであ...全文を見る
○和田静夫君 東京ではこの例の環七の公害が問題になっているわけですね。で、国家的事業の一環としての東京オリンピックに合わせて急ピッチに環七が進められた。それが今日どういう問題を起こしているかということは御存じのとおりであります。環七騒音に対しては、道路交通の観点から、夜間における...全文を見る
○和田静夫君 大体実行されるときは私たちが出した知事や市長のところだけ、こういうことになってくるわけですね。その辺がひとつやっぱりたいへん大切なことですから、十分に目を向けてやってもらいたいと思うんですが、ちょっと時間がありませんから、たいへん縛られてますんで、基本的な問題だけ聞...全文を見る
○和田静夫君 私は田中総理の日本列島改造論を読んで一番驚いたのは、大臣の答弁ではありますが、これだけの住民パワーの時代に、あれだけのことをやろうというのに、住民参加とか、市民参加ということに対する一点の配慮もないのです。それで私はまあ決意して、自分で反日本列島改造論を公にいたしま...全文を見る
○和田静夫君 ある神奈川県藤沢市の住民がこういうふうに言っているのですね。「「君たちはなぜこの計画が気に入らないのだ。幹線道路ができれば便利になるではないか」と、そのようなテクノクラートの一人がけげんそうな顔をしたとき、私たちは、きのうまでたがいに孤立していたかに見えた自分たちが...全文を見る
○和田静夫君 そうしますと、私が指摘したとおり、第二交付税的なものを自治大臣としても強く求め、それを行なっていく、こう理解してよろしいですね。
○和田静夫君 私は、今日、政府の官僚の中に、地方団体の財政運営についていろいろの危惧があるのを知っています。そして、この包括補助金についていろいろ危惧はあるけれども、金を出すと口も出したくなる、しかしながら、この際目をつぶって金を出そうではないか、まあそういう議論があるのも知って...全文を見る
○和田静夫君 深い議論はきょうのあれじゃありませんから。ただ、答弁の中にありましたように、こういうような慣行であったから出されたという答弁はいただけないのでありまして、同一議会、同一法について、何べんかそれは分離して出されているのは過去の例に幾らでもありますから、それも調べは終わ...全文を見る
○和田静夫君 私は自治省が区長公選制に踏み切った、この裏には、準公選という方式を編み出した市民運動の力が大きく働いたと考えています。しかるに、自治省は準公選は違法だと言った。この市民運動に水をぶっかけていたわけですね。ところが、今回の法改正では、大臣、違法だと言っておった準公選を...全文を見る
○和田静夫君 大臣、そこちょっと答弁してください。これ、論議はあとに残しますから、どうぞ。
○和田静夫君 まあ大体その三つぐらいの、基本だけ聞いておきます。これは問題が非常に多いですから、非常に長い時間をかけなければならないことだけは申し上げておきます。  それから、自治省のコミュニティづくりですね、指定が今年度限りですね。自治省がこれを手がけた過去三年間、どういう総...全文を見る
○和田静夫君 私はこのコミュニティについての自治省関係者のお書きになったものは、まあ大体全部読んだつもりでおります。それから、あっちこっちへ出られてしゃべったことについても、その速記録は読ませてもらったつもりでいます。いろいろ試行錯誤があったようでありますが、少なくとも最近のもの...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、これはあとはどういうふうにされるわけですか、行政局長。ここはやめる……。   〔理事寺本広作君退席、委員長着席〕
○和田静夫君 これはこの質問戦が、かなり時間がたっちゃったから、いつだったか忘れちゃったんですが、私が関西を歩いているときの新聞ですがね。「道州制の確立を」という見出しで、「関西経済連合会は五月七日、「広域行政と財政制度」と題する研究結果を発表した。それによると、現在の地方財政制...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと自治大臣の答弁はたいへん危険なんで、聞きますがね……。
○和田静夫君 この提言というのは、これはあってしかるべきものだ、そしてそういう方向というのはいいことなんだと、しかしながら、政府やあるいは財界が、力でもってそういう方向に持っていくことをにわかにするということは、いまのところは考えません、制度調査会その他に……。
○和田静夫君 制度調査会その他を通しながら、道州制が出てきた場合には、それを受けてやっていく、そういう指向をお持ちなわけですか。
○和田静夫君 この国会で、過ぎ去ったことについて私は触れようとは思いませんが、たとえば私たちが道州制という場合に敏感に感じ取るのは、この国の道州制の発想の歴史というものに非常に危険なものを実は感じ取っている、知っているからです。いわゆる二・二六事件のあとを受けた廣田弘毅内閣で、し...全文を見る
○和田静夫君 肝心なほうの答弁が抜けています。
○和田静夫君 大阪の千日前デパートビル火災の惨事から一年、先日も新宿で雑居ビルの火災がありました。いわゆる雑居ビルや、雑居ビル的様相のさらに深刻な地下街ですね、これについてこの一年間、防災体制の面で何らかの前進が見られたとお思いになっていますか。
○和田静夫君 あわせて答弁もらいますから。先般、行管庁の雑居ビルの査察に基づいて勧告が出ていますね。これを消防行政の任にあるものとしてどう受けとめ、どう対処をされるか、同時にちょっと……。
○和田静夫君 大阪の梅田の地下街の状況について、五月九日のテレビで専門家が、一元的管理とか、あるいは燃えぐさの規制だとか、あるいはメイン通路の改善だとか、地上にのぼる階段をふやすとか、いろいろ提言をしても、行政の側はほとんど基本的なところには手をつけられないで、結局、商店街の商業...全文を見る
○和田静夫君 大臣、大体この辺の締めくくりのところで、ひとつ、週休二日制の問題で尋ねたいのですが、私は、週休二日制の実施というのはすでに時代の要請だと思うのでありますが、これを全国的に普及させていく上で、官庁が先行してそれを実施していくことの意味は非常に大きいと思います。で、文部...全文を見る
○和田静夫君 端的に言って、そうすると自治大臣は週休二日制に踏み切られると。そのためにはどういう便法で行くかという検討と、そういうことですね。
○和田静夫君 次に、警察庁と国家公安委員長にお尋ねをいたしますが、五月二十五日に、これは神奈川県横須賀市にある住友重機械工業株式会社浦賀造船所長増井二郎、追浜造船所長渡辺武雄、川間製造所長兼橋梁鉄構事業部長佐々木一郎名の「横須賀市長に横山和夫氏を」、こういう調査表の文書が、横須賀...全文を見る
○和田静夫君 そこで、いまも言われましたように、下請の何か連合会——横須賀エンジニアリング会社の話だと、この住友重機の下請の会社八十社ですか、この社長でつくる組合で決定した。こういう決定参加者たちの立場というのは一体どういうふうになりますか。
○和田静夫君 長官、これ、表を提出しない人——たとえば調査表が渡っているわけでしょう、この調査表が給料袋の中に入って渡ったわけですから。そうすると、表を提出しない人の名前が会社にすぐわかる仕組みですよね、これを返してこないと。これはたいへん強制的なものですね。で、思想、信条の自由...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと認識の違いがありますから。後援会の入会の書類なら私は問題にするつもりは全然なかったのですが、これは全然後援会の入会のしおりなどというものではないのです。しかも、全員に配付されているということは、未成年者に対しても配付されておるということです。未成年者に対して...全文を見る
○和田静夫君 本日の新聞によりますと、「魚のPCB汚染進む」ということで、水産庁の調査結果が発表されております。その概要をまず簡単に、時間がありませんから伺いたい。
○和田静夫君 これは実は地方行政委員会でなぜいまから取り上げるかというと、漁業補償については各地方で自主的にやってもらうしか方法がないという長官発言があるものですから、ちょっと急遽取り上げるわけですが、まず一つその基本になるもので聞いておきたいのは、今回の調査によると、食品衛生調...全文を見る
○和田静夫君 そうしますと、汚染されている魚というのは、これを一般に販売しても、公然と売るものではないが、たとえば隠れて売っても別に法律違反ということにはならないんですね。そういうことはないことをもちろん望みたいが、これでは、食品公害から国民の命を守るという観点から見ると、はなは...全文を見る
○和田静夫君 自治大臣。自治大臣としてではなく、田中内閣の閣僚の一員として、いま私が指摘をしたとおりなんですよ。この魚は売られても実は法律違反じゃない、住民は買う危険性がある、食べる危険性がある、したがって、どうしても私は厚生大臣と話し合われて、まさに田中内閣として、この食品衛生...全文を見る
○和田静夫君 PCBが非常に多く使われだしたのは昭和三十年ごろから、その蓄積はこういうような問題となって今日あらわれておるわけですが、漁業者にとってははなはだ迷惑なことですね、これは。漁業補償、PCBの汚染上の問題については、当然加害者側である企業が責めを負うべきものである、まず...全文を見る
○和田静夫君 昨年の七月、環境庁の水質保全局長から、知事、指定市長あてに、「PCBの排出等にかかる暫定的指導指針の設定について」、こういう通達を出されてますね。その概要を実は説明してもらいたいんですが、時間がありませんから、それが出されていることだけ——出されていますね。——出さ...全文を見る
○和田静夫君 そこで、この問題を最後にしますが、水質汚濁防止法によるPCBの排水基準、これを正式にきめるには、処理方法、分析方法等がはっきりしなくちゃなりませんよね。環境庁は、科学技術庁の研究の結果を待って基準をきめることになるわけですが、いつごろまでにきまるのか、  これを明...全文を見る
○和田静夫君 それはいつごろになるのですか、大体。
○和田静夫君 行政局長、さっき自治省はやっていないと。で、ぼくはちょっと提案があるのです。実は、ほかの問題で、この通産省の公害防止管理者というものをずっといま追っていたんですよ。たまたま追っていたら、けさの新聞になって、通産省当局から来てもらっていろいろ説明を受けたりしておったの...全文を見る
○和田静夫君 最後に、例の地方自治法附則第八条の問題、事務移管。そこで衆議院の地方行政委員会でですか、江崎自治大臣は、たいへんはっきりされた態度を出されました。それに基づいてか、自治省からは運輸省あるいは厚生省、労働省、三省に対して何か文書を出されたようですね。その文書で幾つかの...全文を見る
○和田静夫君 厚生省の側がこの意向を了とされたその立場について、厚生省からの答弁をひとつ。
○和田静夫君 これは四十九年度中に結論を得るというのは、廃止の結論を得るということですか、
○和田静夫君 そこで、労働省はいまのやりとりについてはどういうふうに考えていらっしゃいますか。
○和田静夫君 私はもうここまでくると、大切にしなければならぬのは、四十九年度廃止方針というものについてどうお考えになっているか。たとえば福田行政管理庁長官は予算委員会で私に、運輸省はもう四十八年と答えている。運輸省のことはあとから少し長々と触れますからね。それから労働大臣は、私の...全文を見る
○和田静夫君 もう時間がないのであれですが、たとえば四十八年五月三十日の「官庁速報」に基づいて、若干のことを今度は運輸省にお尋ねします。  何か運輸省の自動車局を中心としては、自治省から出されたところの文書が気に食わないから振り出しに戻すのだという論議が始まっているそうですが、...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、「官庁速報」の五月三十日の文章というのは、全面的に運輸省としては否定をされる、事実ではないと。
○和田静夫君 ちょっと読みます。「今回の自治省の文書がキッカケで懸案の地方事務官廃止問題はより一層“永遠の課題”に追いやられる懸念も出てきた」、これは自動車局がそう言っているんだそうですけれども、とにかくそういうことにもう戻るわけにはいきません。運輸省については、少なくとも私たち...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、自治大臣、総じてこの問題については、衆議院における大臣答弁どおり、ぜひ、これはやはりここまではっきりと何回も言い切られたのですから、大臣の責任において、ひとつもう四十九年などと言わずに解決しようじゃないですか。そういう努力をする約束を願いたい。
06月07日第71回国会 参議院 地方行政委員会 第9号
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○和田静夫君 ことしの二月二十一日の日本経済新聞に、教員給与引き上げのための特別措置法の実施に伴う財源措置についての自治省の方針について書かれていたわけですが、そこで、まず、自治省は交付税率の引き上げについてどのような展望をお持ちですか。
○和田静夫君 この記事には、「交付税率の引き上げには大蔵省の反対が強いため、むしろこれを機会に昭和二十九年度以来手をつけていない地方交付税制度そのものを抜本的に改革すべきだとする意見も省内に出ている。その方向としては、四十一年の地方制度調査会答申で打ち出された「国債収入も含め、国...全文を見る
○和田静夫君 そうしますと、前段の、交付税率の引き上げについてその方向を非常に強めるということですが、大体どういう程度のことをお考えに一なっておるのですか。
○和田静夫君 大臣、地方財政については、従来から、自治の本旨に立脚して地方団体の自主的な財政運営を強化する、こういうことが基本でなければならないことは何べんも強調されてきている。しかしながら、最近に至るまで、民間設備投資を主軸とするこの国の経済の成長過程においては、公共部門に対す...全文を見る
○和田静夫君 自治省設置法の十七条ですね、この十七条には「自治大臣は、自治省の所掌事務のうち、左に掲げる事項については、地方財政審議会の議に付し、その意見を尊重しなければならない。」とあります。そして、この五号として、「地方財政の状況報告案及び地方公共団体の翌年度の歳入歳出総額の...全文を見る
○和田静夫君 地方財政審議会の五人の委員の名前をちょっと示してください。
○和田静夫君 この地方財政審議会の委員には兼職等の制限規定がある。で、行政監理委員などと同じく、常勤的なつとめをするものと考えられますが、会はこれは毎週一回くらいの割りで開かれているわけですか。
○和田静夫君 そこで、これはまさに勉強のためですが、地方財政審議会の過去一年間の議事録はわれわれにいただけますか。
○和田静夫君 これは別に大臣は出席になってはいないわけですね。
○和田静夫君 そうすると、この審議会のいろいろの論議過程というのは、口頭で財政局長などから聞いて大臣は理解をする、こういう形ですか。
○和田静夫君 だと思うんですね。そうすると、そういう文書、それからいわゆる会議録という正式なものでなくても、メモ的な討論内容などというものはないわけですか。
○和田静夫君 そうすると、大臣に届けられた文書というのはいただけますね。
○和田静夫君 地方交付税法に関していえば、今年度もまた総額をどう確保するのかという問題のほかに、基準財政需要額や基準財政収入額の算定をめぐってむずかしい問題があったんではないかと実は思うんです。たとえば、事業費補正について、四十七年度に相当額を地方債に振りかえたですね。そうすると...全文を見る
○和田静夫君 昭和四十六年度の普通交付税の算定に際して、法人関係税の基準財政収入額の算定が過大算定になっていましたね。その積算の問題値はどうなりますか。
○和田静夫君 昭和四十五年度指定の広域市町村圏の関係市町村の道路にかかる割り増し補正、これは三年間ですから切れますね。これは切ち切りますか。
○和田静夫君 普通態容補正の甲乙丙の種地区分は、広域市町村圏という国の自治政策を前提としたもので、必ずしも客観的に都市化の度合いを私は反映したものではないと思う。地方交付税制度における補正の趣旨ですむ、あくまでも客観的な費用の逓増、逓減を反映させるという趣旨からいって、この補正は...全文を見る
○和田静夫君 この行政費目ごとの単位費用の伸び率と基準財政需要額の伸び率が大きく食い違っていますね。これはそもそもやむを得ないことなんですか、これは。
○和田静夫君 出てまいる。そこで大臣、これはとえば−なぜこういう質問したかというと、四十七年度の社会福祉費の投資的経費にかかる単位費用、これは対前年度比で三三・三%の伸び率なんですよ。そして、私たち国会議員は、自治省から、単位費用をこれだけ伸ばしましたと説明を受けたわけですよ。と...全文を見る
○和田静夫君 これは大臣——いや、数字は間違ってない、私は克明に計算したんだから。数字のことはあとであれいたしますが……。
○和田静夫君 いや、それは自治大臣、私は江崎自治大臣なるがゆえに、この辺のところはやっぱり少し考えてみる必要があると思うんです。これはやっぱり自治省関係者といいますか、そういう意味でのプロの皆さんなら、私は財政局長答弁で終わると思う。しかし、失礼な話だけれども、そういう立場にない...全文を見る
○和田静夫君 この場限りの答弁でないようにひとつ……。
○和田静夫君 地方交付税法の第十八条の交付税の額に関する審査の申し立て制度、これはどの程度活用されていますか。それから同時に、年間件数がわかれば示してください。
○和田静夫君 ないから活用の余地がないと、こうなるわけですか。
○和田静夫君 その努力というか、そういうことでしょうと思いますが、逆の意味じゃ、私は、何かこの制度が活用されないように、活用されないように運用しているのではないだろうか。たとえば十八条には「当該地方団体に対する交付税の額の算定の基礎について不服があるときは」云々となっていますね。...全文を見る
○和田静夫君 三十日あるから、時間的な余裕がある。それではお聞きをいたしますが、地方交付税法の二十条は、この十条三項等のいわゆる「規定による決定又は処分について関係地方団体が充分な証拠を添えて衡平又は公正を欠くものがある旨を申し出たときは、公開による聴聞を行わなければならない」と...全文を見る
○和田静夫君 大臣、いま私が指摘したとおり、省令は定められていないんですよ。そして、手続的には民主的なものが保障されているし、余裕があると財政局長は答弁される。ここは私はやっぱりすっきりさせなければいかぬところだと思うんです。実際問題、私が述べたように、結果的にはやっぱり異議申し...全文を見る
○和田静夫君 私は、いま財政局長が言われたようなとおりだと思うんです。したがって、不必要なんだという考え方でそれは親切に指導されてきたんだと思う。しかしながら、地方団体の側から見ればそうはならないのであって、省令はやはり定められて、交付税額そのものについて申し出することが予定をさ...全文を見る
○和田静夫君 二月末に出される自治省令で、「特別交付税の額の算定に用いる資料を自治大臣に提出しなければならない」こうなっていますね。実際は、前年十一月から十二月にかけて、特別交付税算定にかかる基礎資料照会というのが出されております。一月末には第一次のワク配分が行なわれています。こ...全文を見る
○和田静夫君 特別交付税の額は四十七年度は千四百六十五億。そうすると、四十八年度はどうなりますか。
○和田静夫君 そうすると、たいへん巨額な額に達するわけですね。いわゆるルール分については基準財政需要額に算入をしたほうがよいんではないかという、それから、してくれという声が高いわけですね。おそらく二、三日前、われわれ自治体病院シンポジウムというのをやりまして、その結果を社会党から...全文を見る
○和田静夫君 人口急増地域におけるこの行政需要の急増に対する公共施設整備の立ちおくれについて、これは先ほども指摘をいたしましたが、この問題に対処するに、政府は基本的にどういう態度で大臣、臨まれますか。
○和田静夫君 そこで、人口急増市町村対策にかかわる昭和四十八年度予算の概況をちょっと示してもらいたいのです。
○和田静夫君 小中学校の施設について、校舎を新増築する場合の国庫負担率が、児童生徒急増市町村に限って二分の一から三分の二に引き上げられた。そこで、児童生徒急増市町村とはどういうような市町村ですか。これの定義をちょっと。
○和田静夫君 そこで、四十八年度ですね。四十八年度は幾つくらいになりますか。
○和田静夫君 じゃ、これはあとで数字を出してください。  そこで、この前年度間の増加率や増加数が基準になっているわけですね。大規模な団地などが建った場合、今年度一挙に児童生徒がふえる場合がありますね。この今年度予測される増加率なりあるいは増加数なりを配慮しないというか、顧慮しな...全文を見る
○和田静夫君 最近の住宅開発というのは、大都市近辺の用地難から、次第に都市圏の外周にまで移行しつつあります。この結果、どういうことになっているかといいますと、私の調査では、昭和四十五年の国勢調査人口がおおむね四万人以下でその後四十七年三月までの一年六カ月間に一五%以上、つまり年率...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、こうした小規模市町村で、今後一挙に人口増が起ころうとしている市町村について、特殊に何か手を打つべきじゃないかと思うんです。これは大臣いかがですか。
○和田静夫君 何らかの措置を講じなければならね。  そこで、地方交付税算定における人口急増補正の問題ですが、自治省は、昭和四十七年度に、人口急増率を他の補正係数に連乗する、そういう連乗方式といいますか、その連乗方式という従来の方式から、単に加算するという加算方式にやり方を変えま...全文を見る
○和田静夫君 衆議院の山田委員と財政局長の議事録ずっと読ましてもらいましたが、同じ答弁なんですが、過大算定になり過ぎるのでやり変えたんだと。ところが、過大算定になり過ぎるので実態に合わせたと言われますが、その結果どうなっているかということを実は計算してみたんです。そうすると、四十...全文を見る
○和田静夫君 一応そう言われるけれども、これ、もうやめた人ですから——そして自治省のある担当課長なんというのは、いまあがったところの二十年間も町長やっている人をつかまえて、十数年間わしは財政畑にいたんだから、あんたの論法間違っていると言ってたいへんしかったというような状態があって...全文を見る
○和田静夫君 これは、大臣、実際問題として、私が指摘したような現象が起こっておるところでは、やっぱり市町村の側から見れば、既得的に期待をしておったものが非常に裏切られておるわけですから、この辺をやっぱり復元をするという措置を何かの形でやられることがいいと思いますがこれは、大臣、や...全文を見る
○和田静夫君 それで、交付税のこの基礎数値というのは、国調人口、これを急増率によって補正するわけですが、この急増率を求める期間を、従来はこの国調時点より半年前にさかのぼって求めることによって、そうしてたくまずして年度中の増加人口分が算入される、こういう結果になっていたわけです。こ...全文を見る
○和田静夫君 いえ、どうも、二年間の急増率で見ていませんでしたが、それ。
○和田静夫君 極端な超過算入分を是正することはある程度やむを得ないが、私がどうしても納得できなかったのは、四十七年度からの改正によって、年度当初の人口を測定単位として算出した額よりも減額される団体があったということです。で、私が持っている具体例によりますと、さきに述べました国調人...全文を見る
○和田静夫君 人口急増対策というのは本来交付税の役割りじゃないと思いますが、私は、大臣、これ先ほど御答弁がありましたから、なお具体的な問題についてはその答弁に基づいて処理をするとして、経常経費に対する別の財源措置というものをやっぱり考えたらいいんじゃないですかね。いかがですか。
○和田静夫君 次に、人口急増補正のIIの問題ですが、つまり、投資的経費の算入の問題でもありますが、従来は、国調の翌年度は国調間の増加率その他の年度は国調以後の増加率によっています。それを年率に置き直して投資的経費が算入されてきましたが、四十七年度には、国調以後一年六カ月経過してい...全文を見る
○和田静夫君 施設整備は先行すべきだし、そして先行して財源付与が必要なのに、最近の数値によらずに古い数値によったのは、どうしてもこれはいまの答弁ですが、納得ができませんね。で、人口急増による投資を、短期間の急増率を根拠として算入するのが不都合というなら、その年度前五年間の急増率を...全文を見る
○和田静夫君 住宅公団の四十七年度の住宅建設状況を見ますと、これは大臣にぜひ御答弁願いたいのですが、計画戸数八万八千戸のうち、建設できたのはわずかに三万二千戸です。その理由として、団地建設に対する地方公共団体の反発があげられているわけです。こういうような財政措置では、これは当然の...全文を見る
○和田静夫君 次は、地方債の問題でお聞きをいたしますが、地方債を積極的に活用していくと、当然公債比率が上昇することが予想されます。現在の地方債の資金の中で、利率、償還年限、ともに地方団体にとって最も有利なのは政府資金です。これをできるだけ多く地方団体が使えるような方策というものを...全文を見る
○和田静夫君 これは本来、大蔵省に質問すべきだったのでしょうね。  大蔵省に一問、それじゃこの問題で最後に聞いておきますが、政府資金の地方債への振り向け分が年々低下している。政府資金の投入の重点が、財政計画中の他の事業分野に移行しているということにほかならないと思うのだが、私の...全文を見る
○和田静夫君 たいへん長い答弁だったが、その最後のところですね、いわゆる自治という問題、地方公共団体にもっと目を向けたそういう施策というものを、大蔵省の側がもっとしっかりやってもらいたい。  次に移りますが、時間があれですけれども、金融機関からの借り入れ資金について、市場公募債...全文を見る
○和田静夫君 これはなぜやはり少ないのですか。
○和田静夫君 私はもっと公募債発行団体をふやすべきだと実は考えているのですが、その改善の余地はございませんか。
○和田静夫君 縁故地方債についてももっと流動性を高める努力をすべきだと考えますが、いかがですか。
○和田静夫君 次に、地方財源の不足補てん債等の補てんについてですが、昭和四十七年度の地方財政措置としてとられた地方財源不足補てん債三千五百億。本来、一般財源から措置すべきものであった、また国の景気浮揚策としてとられた公共事業の拡大に伴う地方負担、昭和四十六年度分千五百二十二億円、...全文を見る
○和田静夫君 地方財政をめぐる諸問題の中で常に論議の的になっているものの一つに、国庫補助負担事業におけるいわゆる超過負担の問題があります。これは、国と地方の財政秩序を確立する上で非常に大事な問題であるにもかかわらず、解消されない。そのために地方団体からの苦情が絶えないわけですね。...全文を見る
○和田静夫君 今回の調査対象としなかった事業や、あるいはこの事務経費、特に補助職員費あるいは一般行政経費についても、十分に調査して改善をはかるべきでしょう、これ。それはそういうことですね。
○和田静夫君 財政局長がいま答弁したとおりだと思うのですね。大臣ね、これはもう少し関係各大臣に注意を喚起するということが必要なんですがね、いかがですか。
○和田静夫君 いま大臣から答弁があったように、資材の価格の上昇が非常にいま著しい。物価の上昇の激しい状況ですから、国庫負担金全般について、何か定期的にか、あるいは毎年実態調査を行なうというような形で、補助対象範囲なりあるいは補助算定基準なりあるいは補助単価というものの見通し、手直...全文を見る
○和田静夫君 当然、その抜本的な施策も必要でありますが、非常に火急的にこう求めなければならない幾つかの具体的な問題がありますから、これは新しい年度に向かっての予算要求の中で、予算委員会の論議を踏まえて、自治省の側からは具体的には要求をされますね。
○和田静夫君 それは結論を得られるのももちろん強く求めたいのですが、それに基づいて具体的にその折衝に入られる……。
06月27日第71回国会 参議院 物価等対策特別委員会 第8号
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○和田静夫君 関連して。いまの公共料金問題ですが、これは経済企画庁の高官たちがいろいろな意見を持って、たとえば運輸省であるとかあるいは大蔵省、通産省に何か言ったところで、決して経企庁の意見というのは通らないんだというように自嘲めいて言っている状態であり、いま総理が言われたとおり物...全文を見る
○和田静夫君 長官ね、これはまたかという感じなんですが、きょうの委員会の冒頭から、国会の諸法案が上がらない問題について、総理は、ついに、自由民主党の側の責任、政府の側の責任だと答弁されたんですが、私は信頼するあなたがこんなことを述べているとは夢にも思わぬものだからあれなんですが、...全文を見る
○和田静夫君 あなたが事実だと言われれば言われるほど、たいへん事実に反しているから私は取り上げようと思ったんです、これは。先ほども言ったように、まさかあなたがこんなことを言うとは思わぬものだから読み落としていましたら、注意がありまして、読み返してみてびっくりしたわけです。私は、実...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、「野党が審議をストップしているので政府は対策の立てようがない。」と、ここの部分については、とにかく取り消されたわけですね。
○和田静夫君 さらに、あなたは、野党議員は週休二日で五日審議してくれればよいが週休七日制で月給数十万取っているようなもので度を越している、少数横暴だ、こういう発言もされているわけです。われわれ野党議員が週休七日制で月給を数十万もらっているというのは事実ですか。大臣の月給と間違えて...全文を見る
○和田静夫君 そう。
○和田静夫君 いやいや、記者会見じゃない、講演のため水戸市を訪れ、物価対策に関連して次のように語ったと……。
○和田静夫君 そこで、いまの問題について、いま竹田理事からもありましたが、本委員会は水曜日を定例として審議をされてきた。水曜ができない場合には予備の金曜日で行なわれてきた。したがって、一のあなたの発言は間違っていた。取り消された。  二のこの問題は、どういう趣旨かという弁明をさ...全文を見る
○和田静夫君 私は田中内閣の非常に不評になった原因というのは、実は一番大きなものは物価だと思っているんです。その辺は総理自身に尋ねたかったんですが、時間がありませんからあれでしたが、私は、今日の物価問題にはたいへん複雑な問題がある、それが要因となってからみ合っている、理論的に実態...全文を見る
○和田静夫君 先ほども総理と消費者運動のことで若干あれしましたが、このことで実効をあげる唯一の担保は私は国民の世論だと、そういうふうに思うのです。そういう意味から言うと、物価局の仕事の内容というのは、国民にとって明確で、そして物価局そのものが国民にとって身近で、常に国民に支持され...全文を見る
○和田静夫君 物価局の仕事の内容というものは、いまも言ったけれども、国民に公表されて明白で、そして局は国民の身近なところにいなければならぬと思うのですが、少なくともこの局の調査ぐらいは、言われるところの企業の秘密に優先をさせて行なわれるべきである。調査結果についても万万一企業の秘...全文を見る
○和田静夫君 土地問題は、都市問題のかなめである。それと同時に、ビューロクラートの泣きどころといいますか、官僚の手ではなかなか行なえない性格のものだろうと思うのです。戦後の農地改革が大農地所有というパターンをせっかくこわしたんですね。それにもかかわらず、アフターケアが全くなかった...全文を見る
○和田静夫君 時間もないようですから、まとめて質問をいたしますが、一つは、たいへん多くの反対を押し切って市街化区域内の農地の宅地並み課税を断行したわけですが、そうした農地が駐車場になって、必ずしも宅地供給が行なわれていないという実態が出てきています。そこで、宅地並み課税の行政効果...全文を見る
06月28日第71回国会 参議院 地方行政委員会 第12号
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○和田静夫君 まず、自治大臣にお尋ねをいたしますが、この六月の東京都の「総合交通対策について」という総合交通対策担当専門委員報告、これをごらんになりましたか。
○和田静夫君 このレポートは、いわゆるシビルミニマムの確保を基準にして公共交通サービスの供給を考えることを基本原則としています。そして、独立採算制の原則にこれを対置をしていますが、この点、大臣はまずいかがお考えになりますか。
○和田静夫君 公営交通問題を論ずるときに、独立採算制問題というのは非常に大きな問題になりますし、本来的には独立採算制そのものを許容しない部分について、同一企業内で独立採算を求めるというところに無理がある、こういうことが非常に大きな問題だと思うんですね。そこで、まあ私はこれを読んで...全文を見る
○和田静夫君 このレポートは、料金の無料制について疑問を投げかけてはいますが、「外国の都市では若干の実験のおこなわれたところもあるが、なお経験に乏しい。将来にわたる公共交通体系を考えるために、行政実験として無料制を試行し、そのさまざまな効果、費用と便益を計測してみることは、意味の...全文を見る
○和田静夫君 慎重に考えられる——慎重に考えられるということは、前提的には、いわゆる試験的な無料制、行政実験としての無料制というようなものは、論理的には一定の肯定を与えることができる、したがってそういう肯定に向かって慎重に検討される、こういうことですか。
○和田静夫君 これは、たとえば運輸省が運輸省、自治省が自治省という考え方だけではどうにもならぬと思うのです。そこで、運輸省が行政実験で無料制というようなものを、論理的にひとつ肯定をした立場に立って行政実験に踏み切る。その行政実験に踏み切ったときには、当然交通渋滞などもなくするとい...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、国家公安委員長、いま答弁にあったとおりのことは私としては非常に好ましい答弁だと思うのですね。それを自転車通勤などについてたいへん大きな構想を出されて、そして着実に、革新市長下でもそれを受けてやろうという気がまえです。したがって、いまの問題についても、運輸...全文を見る
○和田静夫君 妥当を期していきたい、その妥当を期していきたいというところだけ、ぼくは聞いておきたいと思うのです。  そこで、森岡さん、どうせ行ってこられて、ぼくもそのあと、あなたのあとを追ってずっとローマからロンドンを歩いてきたんですが、どうです。それからいまの自治大臣のまん中...全文を見る
○和田静夫君 どうもやっぱり合うところが偏しているからそういうことになると思うので、たとえば住民運動、市民運動、今日のいってみれば一定の行政効果をあげるために、政策との対置において、どうしても無視することができないそういう側の、多くの市民の側に立ってみれば、あの行政実験に対しては...全文を見る
○和田静夫君 私も一面的にはそうだと思うのですよ。ただし、たとえば失敗の原因を考えてみると、郊外からの通勤者に対して、そのローマ旧市内に入るまでに、たとえば駐車場が用意されるとか、いろいろな形での総合的な行政結合がなかったところに、あのときにおける行政実験のいわゆるその効果が、非...全文を見る
○和田静夫君 これは大臣、いまのやつ、私の意見として、田中内閣全体としてやっぱり一ぺん考えてみる必要がある。各省が、それぞれのパートを、パートで、狭い視野だけでもってこのこと追求をするということではない、そういう立場でぜひ必要だと思うのです。  そこで、料金体系の問題であります...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、これはそれぞれの自治体別にそういう制度を政策的に取り入れていくということに対して、決してその自治省の側からはものを言わない、こういうふうに理解しておいていいわけですか。
○和田静夫君 わかりました。  それじゃ、もう一つだけこの部分で聞いておきますが、高校生以下の通学定期券ですね。これを文部予算で見させる、こういう形のものはいかがですか。
○和田静夫君 五十ぺ−じですが、「都営交通事業の過去の運営において生じた欠損にもとずく累積債務の処理は、今後の事業収入とは別個におこなうべきである。都市公共交通の改善と利用促進をはかるためには過去の重荷を除去する必要がある。また、過去における投資にともなう起債の元利負担についても...全文を見る
○和田静夫君 それは、提案者側の自治大臣の答弁としては当然の答弁でありますがね。  そこで提案をされている地方公営交通事業経営健全化促進法ですが、これは非常にとっぴなことを言うかと考えられますかもしれませんが、この法案は一体政府提出の法案ですか。自治省提出の法案ですか。
○和田静夫君 私も、法案の提出のスタイルなんというものに、自治省の提出の法案があるなんと思っているわけじゃないですが、しかし、この法律案の内容をずっと検討しましたら、これは形式はともかくとして、実質的には、都市の交通政策について政府が総合的立場から配慮したという、そういう意味での...全文を見る
○和田静夫君 大臣の答弁、一応承っておきますが、私は、田中内閣が、日本列島改造論や、あるいは都市の高層化などに見るような構造というものを都市対策の基本としている限りでは、都市の路面交通問題というのは実は解決しないんじゃないかと考えているんですよ。産業活動に欠かせない通勤事情に対応...全文を見る
○和田静夫君 ちょっとあなた、大臣答弁と同じような答弁をしておってもらっちゃ困るんでね、その辺ならもう大臣の答弁でいいんですよ。もっと明確になるでしょう。福田行政管理庁長官ででさえ四十八年度を約束をした。四十八年度中の解決を約束した。そうすれば、担当しているあなた方のほうでは、も...全文を見る
○和田静夫君 これは、運輸大臣でなければやっぱりだめだったなあ。そんなことにはならないの。自治大臣は、明確に予算委員会等を通じてあれだけの答弁をされたのにそれをやれないようでは、大臣たる資格ばかりじゃない、政治家としての資格がないとまで答えておられるわけです。あなた方がそんな答弁...全文を見る
○和田静夫君 自治大臣からそれじゃもう一ぺん——運輸大臣に対して直接、いまこちらも言うそうですから、しっかりこの機会に。
○和田静夫君 それでは、総論的なことは一応午前中の程度にひとまずしておきまして、個別な問題に入っていきたいと思いますが、その質疑に入る前に、公営企業第一課が昨年の七月に出した「大都市公営交通事業財政再建の経過と反省」、この資料は委員会に配付されていますか。
○和田静夫君 これは、衆議院ではどうも配付されて、衆議院で手に入れたのですがね。委員長のところでちょっと配付をする手続をとっていただきたい。
○和田静夫君 配られていませんから、まず、第一次交通事業再建のいわゆる経過と反省についてひとつ説明してください。
○和田静夫君 そこで、現行財政再建計画の反省として、いま言われたように、まず第一に「計画策定上の無理」、それから第二に「財政再建計画の実行上のそご」、こういうふうに分けられておるわけですね。実行上のそごとしては、「企業環境の急激な悪化」、「毎年度の大幅な給与改定」、「料金適正化の...全文を見る
○和田静夫君 そこで、いまのような環境整備の問題を考えた場合に、たとえばバスや地下鉄等の問題について、ダイヤの編成、そういうような形のことを、一番実情をよく知っているそこの部分が、届け出ればもうそれで済んでいる、こういうような形の処理のしかたなどはお考えになっているわけですか。
○和田静夫君 運輸省、どうですか。中央認可なんかもうはずしてしまっ らどうですか。
○和田静夫君 それは私が言ったような形で、ダイヤの編成や、停留所の変更などというような形のものは、もはや届け出制だけでいいと、こういうことですね。
○和田静夫君 自治大臣、これは午前中の総論の一番最後の問題と深くかかわっている感じもいたしますけれども、こんな軽微な問題については、やっぱり早急に、こんなことでそごを来たしておったんじゃ話にならぬと思うんですよ。したがって、運輸大臣と、いま私が指摘をしたような部分については、もう...全文を見る
○和田静夫君 企業環境の悪化問題の解決のためには、いまのはまさに一つの例でしかありませんけれども、もっともっと積極的取り組みを私は必要とすると思います。その辺のことは希望いたしておきたいと思います。  そこで、現在の企業環境のもとでは、公営交通企業がどんなに努力を内的にしても、...全文を見る
○和田静夫君 まあどっちらみち、賃金というのは労使間の交渉、折衝できまっていくものでありますし、それが賃金決定の原則ですから、そういう形でもって、いま大臣が述べられたようなことをすべて自治体側も勘案をしながらきめていく。きめていった賃金そのものについて、別に自治省の側としてはあれ...全文を見る
○和田静夫君 さらに、六大都市の交通事業の財産売却額は現在まで一千七十三億円、これは当初予定されていた額の約二倍になっていますけれども、今後不用財産として売却できる見込み資産というものはどれぐらいありますか。
○和田静夫君 たとえばいま言われた電力株などというような形のものについて、いまの方針はどうなんですか、現在お持ちになっている方針は。
○和田静夫君 いや、私がお聞きしているのは、あなた方のほうはどういう方針で臨まれるわけですか。
○和田静夫君 「公営交通事業の概況と財政再建」という自治省の資料の二十九ページによりますと、再建企業に対する地方公共団体の一般会計からの援助額、これが合計六百一億円になっていますね。これらの各援助項目は地方公営企業法の何条を一体根拠としていますか。たとえば十七条の二であるとか、あ...全文を見る
○和田静夫君 現在、公営企業が背負っている不良債務、これは再建を発行してたな上げにする、その元利償還の額について、利子の一部は国が補給する、これは法律案七条の規定ですね。そして、国の利子補給分を除く利子額と元金の償還は、地方団体の一般会計から企業会計に補助する、これは八条なんです...全文を見る
○和田静夫君 自治省は、不良債務を企業会計外で処理することで、路面交通の再建というのは可能だと考えていらっしゃるわけですか。
○和田静夫君 大臣、過去の再建計画が見込み違いになったのです。これは。これは見込み違いになったことは間違いないのですが、それと同じように、今回の再建方策も私は必ずしも成功するとは思えないのですが、この辺は大臣、どういうふうにお考えになっていますか。
○和田静夫君 当然、法律案出されているのですから、大臣が言われたとおり、希望的な観測をお持ちだと思うのですけれども、どうも第一次再建計画の失敗といいますかね、十分に達せられなかった見込み違いの反省というものが、自治省の側のきびしい自己反省というのはあるような気がするけれども、政府...全文を見る
○和田静夫君 いまの答弁の限りにおいては、ぼくも賛成です。むしろ、空席の目立つほうに協力してもらわなければ、これはなかなかできない。よろしくそちらさんの理事のほうであれですがね。いま国家公安委員長が述べられたから、これ以上聞くのはやぼかと思いますが、だいじょうぶ、警察庁の側で、い...全文を見る
○和田静夫君 運輸省はどうです。
○和田静夫君 その物流の問題はもう当然だと思うのですが、もう一つぼくは、自治大臣言われませんでしたけれども、やはり通産行政の面からも、ひとつ自動車問題というものは考えてみる必要があると実はあると思っているんですよ。御存じのとおり、ただつくり、ただ売るという形で、しかも自動車は独占...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと横道に入りましたけれども、もとに戻しまして、しかし、そう言われても、異常な物価の上昇がある、企業環境改善の、先ほど答弁がありましたが、具体的な見通しも非常に十分だということには考えられない。そういう意味からは、やはり私は見通しは暗い。どちらが当たるかはもう一...全文を見る
○和田静夫君 それではもうちょっとここで入ってみて、再建計画がたとえば取り消される。で、この再建計画が取り消されても、すでに発行したところのものは残っていくわけですね。その再建債が残っているということを想定をして、企業は元利償環をさらに続けていかなきゃならない。この場合に、これは...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、現行再建計画においても、一般会計から元利補給が行なわれてますね。行なわれているのに、なぜそういうことになるわけですか。
○和田静夫君 地方公営企業法十七条の三に、「災害の復旧その他特別の理由により」とありますが、その「特別の理由」というのは何ですか。
○和田静夫君 そうしますと、この特別の理由があるかないかというのはだれが判断しますか。
○和田静夫君 これは法制局長官、呼んでください。
○和田静夫君 実は、ここは非常に重要なところなんです。私が考えるには。そして、いまの答弁は納得できませんから、政府のやっぱり統一的な見解を、法制局長官からここの部分を求めたいと思います。そういう意味で、ここの部分は次回の質問に保留をいたします。  この六大都市のバスについて、表...全文を見る
○和田静夫君 これはおたくからいただいた資料だったと思うのですが、そこで、夜間は結局道路がすいていますし、それからラッシュ時の混雑はおびただしいわけですが、この表定速度というものはどういうふうにしてはかられたわけですかね。
○和田静夫君 ちょっと失礼ですが、これはだれが測定されたのですか。警察庁ですか。
○和田静夫君 じゃ、ちょっと確認しますが、私の資料でいいかどうか。いま言われたのをややさらに具体的に申しますが、年次別に言って、バスで、昭和三十五、四十、四十一、四十二、四十三、四十四、四十五。東京都の場合。速度、上からいきまして、単位はキロメートル・パー・アワー。一五・三、一四...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、私が確認をした資料はおたくからいただいたやつですから、これをこのままちょっと速記にとどめてもらいますが、よろしいですか。これをそのまま掲載してもらう……。
○和田静夫君 そこで、これを全体資料として討議をしてみて、混雑時というのは一番人が利用するときですね。それから必要とする度合いもそこに集中しているわけです。朝夕のラッシュ時においては、そうすると表定速度というのはどういうふうに推移していくかということ、これ、警察庁ですかね。おわか...全文を見る
07月04日第71回国会 参議院 本会議 第25号
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○和田静夫君 私は、日本社会党を代表して、政府提案の地方自治法の一部を改正する法律案に関連し、若干の質問をいたします。  田中総理、あなたは昨年十二月十一日の記者会見で、国土総合開発庁の構想に触れて、「自治省をどうするか、自治うんぬんとやかましいことをいわず、旧内務省的な地方開...全文を見る
07月10日第71回国会 参議院 地方行政委員会 第15号
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○和田静夫君 六月の二十八日の私の質問、さらに今月になって五日の神沢委員の質問、それとのかね合いで、まず、一、二お聞きをいたしますが、第三条との関連で、この法律は地方公営交通事業の経営の健全化の促進に関する法律、こう銘打たれているわけであります。政府がこうした法律を出すに至った背...全文を見る
○和田静夫君 ある自治省の役人の方が、都市交通問題と都市問題というのはイコールである、こういうふうに渇破しているのをどこかで読んだ記憶があるのでありますが、そういう意味では、今日の都市交通問題というのは、単なる経理上の赤字をどうするかといったようなびほう策で解決できる、そういうも...全文を見る
○和田静夫君 それから、まあ大きく言っては、第三条を通して国の責務というものについても深く理解をしている——いま一、二の質問をいたしましたが。自治大臣、そう理解をしておいてよろしいですね。
○和田静夫君 この原案にありました「合理化」が、「効率化」という形に衆議院段階で修正をされ、改められてきました。この経過、その内容について。
○和田静夫君 すなわち、職員の労働条件の改悪などというようなものを意図するという意味のことを当然的には含まないという、こういう形で理解をしておいてよろしいわけですね。これは事務当局、よろしいですか。
○和田静夫君 六月二十八日で実は懸案になった問題でありますが、地方公営企業法十七条の三にいう「災害の復旧その他特別の理由」、この特別の理由があるかないかというのはだれが判断するのかという私の質問に答えて、森岡審議官は次のように答えられました。速記録を読ませてもらいますが、「法律の...全文を見る
○和田静夫君 じゃ、端的に言って、第一義的には地方公共団体にあると、こういうことでいいんですか。
○和田静夫君 そこで、まあ私も第一義的には地方公共団体が行なうと理解をしています。それをいまの答弁で了といたします。  そうして、ちょっと考えてみますと、この法案の第八条というのは、大臣、不必要になるのではなかろうか。この「交通事業再建団体は、地方公営企業法第十七条の三の規定に...全文を見る
○和田静夫君 ということは、やっぱり、さっき私が言ったとおり、こうもうすでに政府の側は、解釈としては、十七条の三に再建団体というものの指定そのものは当てはまらない、それからもう除外してしまっているのだと、こういうことが前提的にやっぱりあるわけですか。
○和田静夫君 そうですから、言ってみれば第八条という規定は要らなくなりませんか。
○和田静夫君 第一義的には地方公共団体にある。しかし、それは漫然と解釈をされていったのではたまったものでないから、行政的にはやっぱりチェックをしなければならない。それはまあ自治大臣として当然お考えになることでしょう。そういう意味ですか、いまのを要約をしますと。
○和田静夫君 そうだから、第八条の、「十七条の三の規定にかかわらず」というのは別に必要じゃないじゃないですか。そこで何もきめなくたって、さっきの論理からいって、十七条三でもって補助できるわけでしょう、指定をされたものについて。
○和田静夫君 政策判断に基づいていると言われれば政策判断に基づいているんだろうと思うのですがね。どうも私ここでひっかかるのは、実はたとえばこの「地方公営企業法逐条解説」、関根則之著、地方財務協会から出された本でありますが、この著者、おそらく関根さんという方は自治省関係者でしょう。...全文を見る
○和田静夫君 ちょっとぼくはあれだな。こう解釈することができる——いわゆる端的に言ってみたらこれは解釈の問題ですか。行政規範の問題ですか。
○和田静夫君 これはやっぱりその行政規範の問題だと言われる——ぼくもそういうふうに、これ、ずっと自治省の考え方そうだろうと思って、想定をしてみたんですが、そうなると、どうしても私はこの第八条というのは必要でない、十七条の三という法律が現存をしている、それを、言ってみれば行政指導を...全文を見る
○和田静夫君 私、ちょっとやっぱりどうしても理解できません。とにかく行政的な規範であるのならば、現行法十七条の三が生きていくと、どうも現存をするという考え方です。しかし、これはあさってもう一ぺん、残された交通以外の病院その他の問題で、この公営企業全体で論議をする機会をもらっていま...全文を見る
○和田静夫君 これは実は先般もちょっと触れましたが、人が一番利用するとき、必要とするときに、一体車の運行状況がどういうふうになるかということがわからなくて、都市におけるバス事業の経営の健全化をどうすべきやという問題にほんとうに対処するというわけにはいかないだろうと思います。ラッシ...全文を見る
○和田静夫君 バスなどの交通料金については、これは二十八日の日も総論の中で少し私も世界の状態について申し述べましたが、世界各都市でいろいろの試みがなされていますね。ローマなどの無料もありますし、これは私が行って聞いてきたことと、森岡審議官が行って調べたこととずいぶんかけ離れていた...全文を見る
○和田静夫君 私は各国の例が必ずしもすべてよいということではありませんが、政府としてはもう少しやっぱり視野を広くして、いろいろな試みを行なってみるという、そういう態度というものがあってよいのではないだろうか。大臣のほうでぜひそういうことをやっぱり認識し、深めてもらいたいと思うんで...全文を見る
○和田静夫君 それは資料としていただけますか、つけられた条件、こう具体的には。
○和田静夫君 資料が出たら、検討してまた質問しますが、たとえば八賃の改定の計画変更にあたって自治大臣の付した条件はいろいろ問題を含んでいますが、労使間の交渉の積み上げにより達成された賃金体系や慣行を変更せよというような条件を付するというようなことは、これは不当な労使介入でしょう。...全文を見る
○和田静夫君 「危機にたつ都市交通」という著述によりますと、百九十九ページですが、「昭和四三年の九月から六大都市の当局は、再建計画の変更について自治省と本格的な折衝を始めた。しかし、自治省は、再建計画変更の条件として、金改定のための財源を一般会計から繰入れないこと、賃金体系を行政...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、大臣、先ほど私が述べたような形で、今後の問題としてはやはりそういうことはあり得ない、こう理解をしておいてよろしいですか。
○和田静夫君 そうしますと、公営交通事業職員の賃金、給与というのは、自治体の独自性というものを十分に尊重しながら、地方公共団体の一般職員と差別されるようなことがない、そういうことを含みにして、今後とも労使間の自主的な折衝結果というものは尊重していく、こういうふうに理解してよろしい...全文を見る
○和田静夫君 不良債務の八百七億円についてですね。再建債の発行が行なわれたとして、おおよそこの国の利子補給額というのは全体でどの程度にのぼることが予想されますか。
○和田静夫君 第九条の第二項に、「期間を定めて」というのがありますね。これはどのくらいの期間を定めて改善するように指示をされるつもりですか。
○和田静夫君 自治大臣のこの指示に従わなかった場合ですね、この九条の三項によりますと、再建計画の承認は取り消され、取り消しの日以降の利子補給は行なわないということに、いまなっていますね。取り消しの日以降の期間にかかる利子補給を行なわないと明文に書いている以上、これは停止期間中の利...全文を見る
○和田静夫君 停止を解除しない限り、国からの支払いは行なわないということですね。で、これは取り消しの日以後利子補給を行なわないと、明確に明文の規定をされたわけですからね。その限りにおいては反しませんか。
○和田静夫君 それから、いわゆる取り消し日以降の利子補給を行なわない。したがって、停止期間中——いわゆる取り消されない前ですね、停止期間中の利子についてはその時点で補給を行なう……。
○和田静夫君 ここで特記した理由は何ですか、そうすると。取り消し日以降行なわないと特記をされた理由は。
○和田静夫君 そうだから、それはわかるんですよ。なぜそうなんですか。いわゆる取り消し日以降の利子補給は行なわない、取り消し日以前の利子補給はおくれてもやると。そこで、停止期間中のものは回復して、それ以降はやらない……。
○和田静夫君 遡及することはあり得ないという解釈に立っていると……。この辺はちょっと疑義を残しておきます、これは。時間の関係もありますから。いまのやつ、政府の統一見解でよろしいですね。
○和田静夫君 次に、バスについてですね、一車両当たりの職員数。それから走行一千キロメートル当たりの職員数。それから輸送人員一万人当たりの職員数。これは東京地区と名古屋地区の分だけでけっこうですが、公営及び民営。民営については一社だけでなくて数社の実態を説明してもらいたいわけです。...全文を見る
○和田静夫君 資料なければ、いま言った資料出していただけますか。あさっての論議までに間に合いますかね。
○和田静夫君 それじゃ、まあそれに基づいて、さらに、法案の取り扱い終わったあとになりますが、少し論議をやりますけれども、とりあえず、ここに私は四十五年度の資料がありますので、それに基づいてちょっと質問をしておきますが、公営、民営ですね、あるいは民営の間でも非常に格差があるんですね...全文を見る
○和田静夫君 まあ説明は説明として承りますがね。私はこういうふうに考えるのですよ。この表を見てみますとね、一車両当たりの職員数というのはほとんど大差ないんですね。ところが、走行一千キロ当たりの職員数となると、相当ばらつきが目立ちますね。で、特にこの輸送人員一万人当たりの職員数とな...全文を見る
○和田静夫君 なかなかすきっとした答弁もらえないのですがね。バスの事業について、営業収益に対する人件費、それから営業費に占める人件費の推移、それを公営と民営、あるいは民営の場合は数社、それを四十一年ごろから数字をあげて説明できますか。
○和田静夫君 あとでください。  そこで問題は、先ほど言った四十五年度のやつで、営業収益に対する人件費の割合を見ますと、職員一人当たりの輸送人員との関連で大体パラレルになっていると思うんです。したがって、バスの乗車人員をふやす、そのためには、定時性の確保であるとか、あるいは走行...全文を見る
○和田静夫君 もっと具体的に。
○和田静夫君 その時期の問題で、恐縮ですが、この前論議がありました、そして本会議でも御答弁をいただきましたが、いわゆる身分移管問題について、地方事務官問題について、さらにちょっと。運輸省いろいろこうじぐざぐしておりましたが、福田行政管理庁長官と、あの本会議後いろいろ具体的な煮詰め...全文を見る
○和田静夫君 自治大臣、前段のほう、いいですね。
○和田静夫君 ともあれ、国会終了後早急に手をつけてください、明確な約束ですから。
○和田静夫君 じゃ、最後ですが、雑誌「公営企業」のことしの四月号に、森岡審議官が、「昭和四十八年度の地方公営企業」という小文をお書きになっていますね。それを見ますと、「昭和四十八年度においては、自治省に公営企業担当の審議官の設置が認められ、指導体制の強化が図られるとともに、公営企...全文を見る
○和田静夫君 大臣、自治省の制度問題でちょっとこの機会に伺っておきたいのですよ。いわゆる審議官、参事官ですね、これは自治省の組織令という政令で置くことができることになっています。情報管理官、過疎対策管理官、数理官、それから固定資産鑑定官、これは自治省内部部局組織規程という自治省令...全文を見る
○和田静夫君 これを取り上げたのは、実は役職はふえる一方で、減ることないわけですよ。そういう根本的な理由と、今後の方向というものをどういうふうにお考えになっているのかということを実は問題にしたかったわけです。その辺含んで、それじゃあとで答弁してもらえますか。
○和田静夫君 さきに経済企画庁で、何というんですか、上へ上がるやつね、天下りじゃない反対のやつですね、その部員制度が問題になりました。自治省に働いている者はすべて自治省の職員であると思うんですが——自治省の職員ですか。関係機関から手伝いに来ている者はありませんか。
○和田静夫君 コンピューターの操作であるとか、その他、いわゆる民間の関係等ではございませんか。
○和田静夫君 官房長を呼んでおかなかったから、あれですがね。  それでは、森岡論文に戻りますが、「指導体制の強化」というのは、具体的にどういうことをさされているわけですか。
○和田静夫君 全く最後ですがね。  そのあとに続いている、「指導体制の強化が図られるとともに、公営企業制度全般についての検討も予定されている。」と、こう書かれておりますが、この公営企業制度全般の検討というのはどういう意味ですか。たとえば、各事業の問題点、あるいは検討の進め方、あ...全文を見る
○和田静夫君 そうしますと、これは、どういうことをどういう形で検討を進めていくかというような具体的なプランというのは、いまのところまだないわけですか。これからお考えになるということですか。
○和田静夫君 わかりました。  最後に、特に病院に重点があるということになってくれば、あさって、病院問題厚生省もここへ来てもらって、少し予算委員会のあとの煮詰めを大臣やらしてもらいます、その予定をしています。ぜひこの研究会、病院問題、いま言われたように、非常に緊急を要する状態に...全文を見る
07月12日第71回国会 参議院 地方行政委員会 第16号
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○和田静夫君 まず、公私社会福祉の分離の原則というのがあるそうでありますが、それはどういうようなものですか。
○和田静夫君 地方公共団体が設置した社会福祉施設の社会福祉事業団あるいは社会福祉法人等への経営の移管ですね、この経営の移管というのは、いまの原則に反しませんか。
○和田静夫君 いまの答弁にありましたように、自治省、まず定数の問題で引っかかってこういう状態をつくった。それから、地方公共団体から強い要望があったからこうだと、こういう答弁なんです。自治省、それはそのまま受けられますか。
○和田静夫君 定数問題は、あとからちょっと触れますが、厚生省、いま言われたとおり、昭和四十六年七月十六日付けで「社会福祉事業団等の設立及び運営の基準について」という、社会局長、児童家庭局長通達を出されていますね。この通達を出した趣旨というのをもう一ぺん……。
○和田静夫君 ところが、この通達によって、地方公共団体が設置した社会福祉施設の社会福祉事業団への経営の委託、あるいは社会福祉事業団以外の社会福祉法人への経営委託、これが、いまあなたが答弁をされた趣旨とは逆に、一そう促進をされている、そういうふうに私たちは思いますが、そうお思いにな...全文を見る
○和田静夫君 実際問題として促進を——意図のいかんを問わず——されている。で、地方公共団体が設置した社会福祉施設が幾つ、その幾つのうちで、社会福祉事業団への経営委託が幾つで、それから社会福祉事業団以外の社会福祉法人への経営委託が幾つであるか。四十六年四月一日、四十七年四月一日、四...全文を見る
○和田静夫君 雇用職員は……。出向以外の雇用職員、事業団等の。
○和田静夫君 この通達で「地方公共団体が設置した社会福祉施設は、地方公共団体において自ら経営するほか、施設経営の効率化が図られる場合には、社会福祉法人組織により設立された社会福祉事業団に経営を委託することができるものとし、社会福祉事業団の設立・資産・役員・施設整備・委託料等に関す...全文を見る
○和田静夫君 それでは、地方公共団体が経営する施設において、その「経営の効率化が図られる場合」というのはどういう場合ですか。
○和田静夫君 公務員部長、いまの答弁、黙って聞いておれるかね、これ。この委員会は、そこにも斎藤前知事もいるし、知事経験者や市長経験者がたくさんいるわけですし、副知事の経験者はそちら側に並んでいらっしゃるし、こういうような形で人事の交流をあなた方は全部やっているわけですか。厚生省が...全文を見る
○和田静夫君 しかし、それは局長、あなたどこか狂っていませんか。いまナショナルミニマムが問題になり、シビルミニマムが問題になり、日本の行政全体がそこに視点を当てて、充実強化がはかられるという状態になっている。そういう視点に立って、自治体というのは、たいへんに力を入れた行政を苦しい...全文を見る
○和田静夫君 そうだから、社会局長、まさに例外的なものを一般的な規範としてあなたは述べられたわけだ、前段の答弁では。それは、もう明確にやっぱりこの機会に取り消される必要があると思いますが、いかがですか。
○和田静夫君 それじゃ、逆に、地方公共団体の直営から社会福祉事業団にその経営を委託をされて、そして、いまあなた方が通達で言う「施設経営の効率化」がはかられた具体的な実例をあげてください。   〔委員長退席、理事寺本広作君着席〕
○和田静夫君 まあ通達が出てまる二年たったけれども、具体的な事例をここであげることはできない、そういう状態にある。そうして、後ほど私が指摘をしていくように、まさに「施設経営の効率化」がはかられたのではなくて、むしろ、阻害をされた例のほうが多い、こういう形に、いまの答弁を引っくり返...全文を見る
○和田静夫君 私はここに昭和四十六年三月、全国社会福祉協会がまとめた、「社会福祉施設近代化の諸問題」と題するこういうレポートを持っていますが、これを読みますと、社会福祉法人等の中に、法人の名を利用する私営企業体と断ぜられても抗弁の余地のないものがあるということを明確に認めています...全文を見る
○和田静夫君 この前松江で、地方自治体の社会福祉職場で働く人々の集会が行なわれました。朝日その他が大きく報道しましたから、御存じだと思うのですが、戦前から民間で保育園を経営をしている一老婦人がこれに参加をされまして、私にとって保育というのは、奉仕であり犠牲であった、しかし、そうし...全文を見る
○和田静夫君 たとえば、この保育という問題が一部細民を対象としたチャリティーであった、そういうような時代というものが、これほどまでに共かせぎが一般化した今日の状態と比較してみればこれは明確でありますが、社会福祉事業をほんのわずかでも民間ボランタリーに期待するという時代は、いまも言...全文を見る
○和田静夫君 何か非常に安易な考え方ですが、それじゃ過去三年間における社会福祉法人等の経営する社会福祉施設内で起こった刑事事件、民事事件のすべてをあげてください。刑事事件は警察庁のほうでしょうけれども。
○和田静夫君 たとえば私はここに北海道の道新、北海道新聞に出ただけの記事を持っていますが、これに出ただけの記事でも、いま両省で述べられた答弁からかけ離れた処分が出ているわけですね、いわゆる不祥事件に伴うところの職員に対する処分。これ、夕張があったり、白石があったり——これは札幌で...全文を見る
○和田静夫君 私は実はこういうふうに考えるのですよ。その原因としては、まず第一には、それらの施設の——言われるとおり、財政的基盤が不十分で、経営のやり繰りに追われることが一つあるでしょう。それから第二には、理事会などの責任ある機関の運営が形骸化をして、有名無実であるということであ...全文を見る
○和田静夫君 まあ結局はなかなかきめ手がないわけでしょう。私は、まあすっきりちゃんと自治体に運営を返してしまえば問題はないと思っているんですけれどもね。こういう形態をとっている以上、いかにあなた方が述べられたって、まだまだこの状態というものは継続する、きめ手になるものはなかなかな...全文を見る
○和田静夫君 どうもあなたの答弁というのは、例外のほうが非常に重いのですがね。自治体の直営の場合、施設長といえども、これはご存じのとおり、管理職として適当かどうか、絶えず議会あるいは住民から監視されるということで、絶えず長の任命権以上のものによって制約を受けるわけですよ。で、自治...全文を見る
○和田静夫君 いまの最後のところ、ちょっともう一ぺん言ってください。
○和田静夫君 行政局長はどうなったのですか。
○和田静夫君 別の問題をそれでは……。  公務員部長、いま茨城県の鉾田町で起こっている労使紛争を知っていますか。
○和田静夫君 私はあした現地に入りますが、四十七年の十月に鉾田の町当局と職員組合との間で一律二号アップ、それから不均衡の是正、それから人事異動の際の事前協議、それから通勤手当つけることを内容とする協定、これが結ばれたわけです。ところが、四十八年の二月に町長が一律二号アップだけをや...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、それはこの委員会が終わったら早急にやってください、きょう中に。どうせもう一問あなたにしたら、あなたはここで帰ってもらいますから。いいですね。
○和田静夫君 二つ目は、外国人の採用問題ですがね。あちこちで、たとえば医師不足などが起こっていますから、医師としての外国人を自治体が雇用しているという事例というのがたくさん出てきていると思うのです。そこで、この外国人の地方公務員としての採用の規範とでも申しますか、そういう点につい...全文を見る
○和田静夫君 そうしますと、この一定の見解を、自治省としておまとめになって出されますか。いま、いわゆる範囲なり、それぞれの部位で区切るのか、職種で区切るのかどうか知りませんが、原則としては、採用することは別に違法ではない、そういうことになっていますね。
○和田静夫君 去る六月一日の衆議院の地方行政委員会で、なぜ学校教育法二十八条に用務員を明記できないかという、そういうわが党の山口委員の質問に答えて、松浦文部省初等中等教育局財務課長は、「用務員さんの子供に対する影響は非常に大きいものがあると存じます。ただし、現在の法令の規定上は、...全文を見る
○和田静夫君 それで、標準団体における小学校四人、中学校一・何人というのがありますよね。これはまあずいぶん違うわけですけれども、なぜそんなに違うわけですか。
○和田静夫君 八百十人に対してですよ。
○和田静夫君 そうしますと、いまの答弁を受けて、自治省は中学校の場合もやられると、こう理解をしていいですか。自治省に強く求められているそうです。自治省が、自治体の運営について阻害を与えるというようなことにならぬでしょうから。
○和田静夫君 いま具体的に四十八年に間に合わなかったと——どうも自治省がルーズだったから間に合わなかったようですね、いまの答弁では。したがって、これ、鎌田財政局長、もうあなたのいまの在任中に一ぺんちゃんと見通し立てて、そうしたら四十九年、あるいは間に合うものなら四十八年にさかのぼ...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ、中学校の部分について、いま両者の見解が大体一つになりましたから、したがって、文部省の実態というものを正なるものとして把握することができる場合にはそういう改善をする、こういうふうに理解をしておいてよろしいですね。
○和田静夫君 これ、次官、済みませんがね、検討させていただきますじゃ困るんですよ。やっぱり次官、責任においてやりますと……。
○和田静夫君 それから、もう一つこの部分だけですがね。たとえば秋田県における調査ですが、給食の実施校二百五十九校、児童生徒数十四万二千百二十四人、調理員は八百四十九、そのうち正規職員はわずかに二七・五%にすぎません。これは秋田県だけの例外ではないような気がするんです、私は。文部省...全文を見る
○和田静夫君 これもいま前段のところで約束いただいたように、基準以下のところについてはとにかくもう四十九年には解決すると、こういうふうに理解しておいてよろしいですね。
○和田静夫君 そうしたら、次官、いまの文部省の答弁よろしいですね、自治省としても確認できますか。
○和田静夫君 この問題で最後ですが、文部省、現行奨励法としての給食法を義務法化する時代にきていると私は考えるのですが、どうですか、これ。
○和田静夫君 これ、ちょうど大臣お見えになりまして、すぐで悪いですが、いまの給食法の義務法化、これは自治省としてももう踏み切るべきだと思うのですよ。次国会に提出しましょうよ。
○和田静夫君 文部省、これどうです。次国会に提出しましょうや。もうそこまできているじゃないですか、あなたの答弁を聞いていると。
○和田静夫君 これはやっぱり私もPTAの会長なんかずっとやってきましたけれども、もう義務法化すべきですよ、これは。たとえばいま福島県の郡山市で、十二月の開設予定の給食センターを下請に出すという、そういう問題が問題になっていますよ。また給食調理員の賃金を見ましても、長いPTAの雇用...全文を見る
○和田静夫君 どうも自治省、下請の問題についてだけは非常に前近代的なんですね。この間うちから、たとえば大牟田の清掃問題がああいう形で起こった。この場合でも、厚生省は明確に、やっぱり直営方式でなければならないと、厚生省の側は言っている。ところが、自治省の側は、かつて下請化を奨励をし...全文を見る
○和田静夫君 そこで、先ほどの途中で終わったところに戻りますが、自治省は、地方自治法の二条に規定されている、いわゆる自治体の事務の本体といいますか、固有事務である社会福祉事業が、朝来やってきたような形で、社会福祉事業団であるとかあるいは社会福祉法人とかに移管をされていくことについ...全文を見る
○和田静夫君 したがって、自治体の本来の事務として仕事が行なわれることが望ましい。これは地方自治法の二条の解釈からいって明確ですね。その限りでいいですよ、よぶんな答弁要りませんから。
○和田静夫君 やっぱり林行政局長を代理するだけのことがありました。で、いまのことです。そこで、私は政府関係特殊法人に関する臨調答申の趣旨に照らしても、こうした移管というのはやめるべきだと思うんです。加藤社会局長ね。したがって、全部やめなさいといったって、あなたここで、いやそうはい...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと私はもっと具体的に言いますと、この社会福祉事業法の二条でしたか一では、社会福祉事業をその事業の性格によって一種と二種に分けてますよね。私は、たとえば事業団等への経営の当面移管はせめて第二種だけを対象にする、こういうふうにしてみたらどうですか。
○和田静夫君 一種というのは、もう本来的には自治体にまかせておきなさいよ。自治体にもう直接やらせる、こういう形のことがやっぱりいいはずですよ。検討を約束されましたから検討してもらいます、これは。憲法の十三条、十四条あるいは二十六条あるいは児童憲章あるいは児童福祉法の一条、二条、あ...全文を見る
○和田静夫君 そうしますと、いまの部分についてはやっぱり是正をされる、こういうふうに理解をしておいてよいですね。検討をされて……。
○和田静夫君 労働省に一言だけ聞いておきますが、時間が非常になくなっていますから、簡単に答弁いただければいいんですが、社会福祉施設に働く、国の最低基準で働く労働者の労働条件の実態をどういうふうに把握されていますか。
○和田静夫君 時間がありませんからあれですがね、さっき施設経営の効率化、こういうようなことの内容の論議を前段ちょっとしましたが、必ずしも明確に、御存じのとおり、ならない。明確にならないまま、事業団やあるいは社会福祉法人等に経営委託して効率化をはかる。そうすると、行き着くところ、そ...全文を見る
○和田静夫君 そこでね、社会福祉法人に委託された場合に、明確に給与等の切り下げがなされていますよ。これは実態をあげろといえば幾らでも用意していますが、もう時間がありませんから……。こういうところが厚生省のねらいではなかったんでしょうね。
○和田静夫君 それじゃ、これ、実態を調査して出してください。実態を調査して、そして調査した結果については、私資料でいただく。で、私のほうも照合いたします。そして、私が指摘をした部分が出ますから、それについては改善への行政指導をなされる、そのことは約束されますか。
○和田静夫君 学校用務員問題はちょっとあとにしまして、大臣お見えになって、大臣の時間があれですから、いよいよきょうの本題の自治体病院の関係で質問いたしますが、この自治体病院の位置づけについて、厚生省というのは、地域、地域における医療供給体制の中核をなす、そういう重要な役割りを持っ...全文を見る
○和田静夫君 私はたとえば長野県の佐久市では、農民の一人一人が健康手帳を持って佐久病院と密着をする。そしてこの病院を核にコミュニティが形成をされていくという例があります。私は地方都市においては、自治体病院というものが、地域住民の管理を含めて、コミュニティの核ともいえる機能を果たす...全文を見る
○和田静夫君 そういう考え方であるにもかかわらず、実は地方都市で金と力を持つ医師会の圧力で、自治体病院が僻地に追いやられ、あるいは外来患者を取りにくくされる。これは私の出身地といいますか、生まれた金沢市なんていうのはいい例なんですね。あるいは新しくできる病院を精神病院に封じ込めた...全文を見る
○和田静夫君 そこのところ、もう少し論議したいところですが、たとえば私は、医師会の横暴、まさにここまできたかという感じがするんですがね。これは自治体病院の看護婦の募集でチェックをされた一番いい例だと思うのです。いまお見せしますがね。越谷市のこれ、広報です。この越谷市の広報で、これ...全文を見る
○和田静夫君 自治大臣、実は厚生大臣は一時までどうも衆議院の社労でだめなようですから、大臣も一時までですから、これは、厚生大臣に対して、いまのような事例について医師会に明確に抗議をし、善処を促す、こういう形の取り運びにしていただきたいと思いますが、よろしいですか。
○和田静夫君 いま一、二明らかにしましたように、医師会の圧力というのは非常なものであって、これはそうしてたいてい屈してしまっている。いろいろなことがあるんでしょうが、たとえば言うことを聞かなかったら校医を引き上げます、あるいは保健所嘱託医を総引き上げします、そうして、こともあろう...全文を見る
○和田静夫君 私は去る四月六日の予算委員会の第四分科会で、看護料に限って試算を行なって、そしてこれについて何か問題があれば指摘するように求めました。しかるに厚生大臣は、こまかい議論はせずに、いまの診療報酬が不適正であるということを明確にお認めになりました。これはご存じのとおりです...全文を見る
○和田静夫君 きょうは残念ながら時間なくなってきましたから、私はこれ、委員長、速記録にとどめてもらうために資料を提出します。だから、私はあなた方にも言いましたように、あなた方自身が試算を行なって、私の試算のどこが間違っているのかということを指摘すべきだということをあのときも言った...全文を見る
○和田静夫君 この診療報酬が不適正で、そうして公正な原価が得られない、したがって赤字が出る。少なくともこの部分は国の責任である。医務局長は、他の委員会で、公的医療機関に対する財政再建対策費の中から自治体病院を除いた理由というのは、自治体病院には親元がある、また、公的企業法により一...全文を見る
○和田静夫君 そこで自治大臣、時間ですが、おとといの本委員会で病院の財政問題に全面的にメスを入れたい、こういうような趣旨の発言がございました。そこで、当面考えられている策というのは何ですか。
○和田静夫君 この部分で最後にしますが、最後の問題ですがね。中医協。中医協に病院代表を入れない理由をもう一ぺん聞かせてください。
○和田静夫君 相変わらず変わらないので困るのですがね。時間がなくて恐縮ですが、これ、そういう答弁なら読まざるを得ません。「昭和三十二年十月二十三日厚生省保険局長高田正己」、「右は厚生省に保管されている原本と相違ないことを証明する」という、保険局長高田さんの原本のいわゆる証明です、...全文を見る
○和田静夫君 くどいようですが、時間がないんであれですがね、端的に言ってください。現状の問題についてはわかりました。現状、あなた方がいま力を入れられる部分については。その事態が回避をされた後においては、いま私が提起をした問題について、過去からの経緯に基づいて善処をされると、こうい...全文を見る
○和田静夫君 銘記をされた上に——大臣見えないから、もうしかたがないから、厚生大臣と十分相談をされて、こういう問題について、やはりいつまでも放置をするということにはなりませんから、早急にとにかく善処への努力をする、こういうように理解してよろしいですか。
○和田静夫君 いいですね。
○和田静夫君 いや、それだから私は……。
○和田静夫君 はい、わかっています。この問題については検討を加えないということにはなりません。検討を加えなければならない。しかも重要な問題として銘記をする、こうあなたは言われているわけでありますから、その銘記をされただけで放置をされたんでは何にもならない。銘記をされた上に立ってこ...全文を見る
○和田静夫君 あなたはそこにとどめられると。しかし、きょうこの論議があったことを厚生大臣に伝えて、あなたが銘記をされたことを厚生大臣に伝えながら検討を約すると、こういう形でいいですね。あなたのところでとまってしまったら何にもならない。
○和田静夫君 それじゃ、私のほうは、伝えた結果について、後刻別の機会に厚生大臣から、それらのあなたとの協議の内容についてお聞きをする、こういう手続きにいたしますが、よろしいですか。
○和田静夫君 そんなふざけた答弁ないよ。あなたは大臣にお伝えになる。その結果については厚生大臣に別の機会に私がお聞きをする、そういう形にする、いいですね。
○和田静夫君 そんなばかな答弁はないでしょう。あなたのほうは大臣を代理してここに出てきているのでしょう。厚生大臣と、きょうあった論議については十分に相談し合うのは当然のことでしょう。捨てぜりふ的に、そんなこと私の知ったことじゃありませんなどという答弁にはならないでしょう、それは。
○和田静夫君 それじゃ最後にまとめましてね。  文部省待たしましたが、先ほどもう質問したんですよ。ところがお見えになっていなかったもんですから——衆議院の山口鶴男委員への答弁を中心にして、いわゆる学校用務員の明記の問題について、学校教育法二十八条に入れられる用意はありませんか。
○和田静夫君 これは小使さんと呼ばれていた名称をいわゆる用務員という呼び名に変えた。それはあなた方にとって単に呼び名の問題だけだったのでしょうか。あなた方が呼び名を変えて、小使さんという名前で呼ばれていた人々のいわゆる権利意識の芽ばえを慰撫しようとしただけであって、あなた方自身に...全文を見る
○和田静夫君 学校教育施設をささえるところの、いわゆる主要な職員でありましょう。この人たちは、あなた方が二十八条で言うように、必要に応じてその他の職員を置くことができるという形でもって片づけておかれる筋合いのものじゃもうないわけでしょう。たとえば法律の問題で、どこか主要なところで...全文を見る
○和田静夫君 これ、どこかで総合的にというと、大臣、こういう答弁にしかならないということになりますと、やっぱり大臣に中心的な役割りを果たしてもらわなきゃならぬということになりますよね。これはどうですか。閣僚として、この問題を総合的に俎上にのせていただく、よろしいでしょうか。
○和田静夫君 それで、すぐ法律をいじくるということにならなくても、せめて施行規則の二十二条に一項を設けて、そして、小学校においては、用務員給食調理員その他必要な職員を置くものとするとか、あるいは、用務員は、校長の監督を受けて環境整備等に当たるというような形で明記することも、とにか...全文を見る
07月14日第71回国会 参議院 運輸委員会、地方行政委員会、大蔵委員会、農林水産委員会、商工委員会、物価等対策特別委員会連合審査会 第1号
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○和田静夫君 昭和四十六年度の決算検査報告、会計検査院、九〇ページの「日本国有鉄道」に関する問題、「不当事項」、九五ページの「(196)送電線路新設工事の施行にあたり、橋上式トラフの基礎および支持杭を設計と相違して施工したもの」、この問題について伺いますが、国鉄の電気工事を請け負...全文を見る
○和田静夫君 この会社がこの決算報告に基づくと、「武蔵境・マルス価システム間地中送電線路保蔵新設工事」で不良工事を行なった。それが会計検査院による昭和四十六年度決算検査報告に不当事項として指摘をされました。それはそうですね。
○和田静夫君 これに対する国鉄の処分が非常に甘いものであった、こういう記事が七月十二日の読売新聞朝刊に掲載をされていますね、非常に大きく。これは事実ですか。
○和田静夫君 そこでこの記事ですね、これは全部事実ですか。もし事実でない点があればどの部分か、指摘をまずしてください。
○和田静夫君 そこでこの記事も公平を期して、東京第一電気工事局の斎藤実輝局長の談話を載せています。いまのうちにこの談話の部分といまのあなたの発言は取り消されたほうがよいと思うが、いかがですか。
○和田静夫君 会計検査院にそれではお尋ねをいたします。  この工事の実地検査に入ったのはいつですか。
○和田静夫君 四十七年四月ですね。そこで先ほどの記事もいまの国鉄側の発言も取り消されないと言うのだからお聞きをしますが、鉄筋コンクリートのくい一千三百四十本のうち頭部近くまで埋設されている三百九十八本を除いた全数について外観検査を行なって、そこですぐに鉄筋が露出していたり、さらに...全文を見る
○和田静夫君 このコンクリートのくいは検査院の外観検査ですぐわかる——いま答弁かあったように——ほどの粗悪品であります。こういう粗悪品を平気で使う会社はよほど悪質と見なければなりません。国鉄とこの会社との契約関係が生じたのはいつごろからですか。
○和田静夫君 そこで会計検査院にお尋ねしますが、この外観検査に基づく推問状を国鉄当局あてに出したのはいつですか。
○和田静夫君 ちょっと違いませんか、十二日じゃないですか。
○和田静夫君 それに対する国鉄の回答はいつ来ましたか。
○和田静夫君 その回答はどういう内容のものでしたか。
○和田静夫君 そこで国鉄は、四十七年の七月十日から八月十日にかけていま言ったような形でやり直し工事をさせていますね。その間会計検査院も立ち会って、くいの埋まっている部分、基礎の部分等のすべての掘り起こし作業をやって調べているはずです。その結果、不良工事の全貌が明らかになったはずで...全文を見る
○和田静夫君 不良工事の全貌は。
○和田静夫君 国鉄にお聞きしますが、会計検査院は、くいについて鉄筋が露出しており、さらに亀裂を生じているもの、これが百六十五本、鉄筋が露出しているものが百三十一本、肉厚が不足し鉄筋が内面に露出しているもの五十七本という分類を行なっていますね。そして、そのくいがすわる基礎の部分につ...全文を見る
○和田静夫君 どこから買ってきたというような形のことにしろ、この会社が請け負ってそれを使用をしてこの工事をやったことは間違いありませんね。そうすれば、この会社が持っておるいわゆる悪質性そのものは当然追及をされなきゃならぬ、こういうことになりますね。それはいかがですか。
○和田静夫君 そこでこの日本電設に対して国鉄が行なった処分というのはどういう処分ですか。
○和田静夫君 そこでこの全資格を停止をせずに、そこの部分だけを二カ月停止をしたというのはどういう発想に基づいているわけですか。あるいはこの処分をするにあたっての基準というのはどういう基準ですか。
○和田静夫君 それじゃ処分の目的というのは何ですか。
○和田静夫君 部分的な停止処分でもって会社に全的な警告を発するということにならない場合、ならない場合にはその会社は一向に痛痒を感じないのじゃないですか。なぜこの会社に対して部分的な停止を行なうのみで、あとは恩情的に取り運ばなければならないのか。それほど国鉄から天下っている諸君がほ...全文を見る
○和田静夫君 まあ常識的に考えてみれば、処分というのはその目的を達成するために、ある程度処分対象にダメージを与えて、困ってしまう、こりる、そういうものでなければなりません。そしてどこのパートで問題が起ころうが全的には会社の責任であるということ、このこともまた常識であります。しかる...全文を見る
○和田静夫君 私は、総裁のことばは総裁のことばとして信じたいと思うんです。ただ私は、新聞が書いたということよりも、問題は、東京第一電気工事局長の談話が、ここが問題なんですよ。これは私はうそだと思う、どんなに抗弁されても。私はいま事実をあげていきますがね、検査院の資料に基づいて。彼...全文を見る
○和田静夫君 総裁、私がこう事実関係、日を追って述べましたよね。で、会計検査院もその立場に立っています。したがって、私が言ったとおりどうも処分の終期に手心が加えられている、そのことがかりに総裁が言われたとおりないにしても、この処分自身はたいへんに甘い。これはまさに国鉄と国鉄OBと...全文を見る
○和田静夫君 ともあれ、十月二十四日付で日本国有鉄道から会計検査院にすべてが終わってそして確認をした回答が出ていますよね。その段階まで、八月十日からこの段階までに二カ月以上ある。そうすれば八月十日の段階においてはすでに処分の方向などというものは十月二十四日以降、いまあなたが言われ...全文を見る
○和田静夫君 私は誤解があるといけませんが、ことしに限って一月ごろからその発注関係がダウンをしていくんだということを言っているんじゃなくて、まあ過去の統計をずっととってみて発注関係というのが一月ごろから谷間にくると、そして三月の中旬ぐらいからまた上向きになっていくと、こういう傾向...全文を見る
○和田静夫君 まあ事前に製造メーカーの信頼度を調べるというふうにあなたのほうの報告にも載ってますよね、それから試験成績等を徴しと。その試験成績はこれは疑えば切りがありませんが、相手方から一方的に出てきたものだけチェックしておったんじゃ、こういう結果が出てもしかたがないんじゃないで...全文を見る
○和田静夫君 この会社との関係においては戦時中からずっと契約関係があったと、過去においてこの会社がこのようなミスを起こしたことはありませんか。
○和田静夫君 絶無でなかったならば、過去におけるところのこういう形のものについて資料として後ほど提出できますか。
○和田静夫君 工事完成後の検査はどうでしたか、これは。
○和田静夫君 たいへんふしぎなのは、外部の者よりもはるかに国鉄内部の人のほうが専門家でしょう。その専門家による内部検査で不良工事が発見できずに、よりしろうとと考えられる検査員の外観調査でこれが発見をされた。これは総裁、十分に事情聴取されたと言われるんですが、どういうわけですか。
○和田静夫君 これは外観調査でわかったのですからね。外観調査でわかるものが、国鉄が特に任命をしたところの工事検査員によってわからなかったということ、この辺にやはり会社との癒着を客観的には思わせるものがあるといわれてもしかたがないのではなかろうか。昭和四十六年度の決算報告書では、九...全文を見る
○和田静夫君 まあ私はあまり人を処分するなどということにくみするものじゃありませんがね、昭和四十六年度の会計検査院の決算検査報告に、「監督および検査が適切でなかった」と明確に指摘をされる、いま私が述べたような事実関係があるものが、まあ履歴事項でもないような訓告や厳重注意で終わる、...全文を見る
○和田静夫君 まあ、労働組合に対してはすぐ首切るけれども、これぐらいのことをやって国民に迷惑をかけたって訓告で済ますと、そういうことですか、国鉄総裁。
○和田静夫君 この処分された人たち——きょうまで私間に合いませんでしたが、なおこれは決算委員会の問題ですからさらに調査を進めてみますが、この処分された人たちと日本電設との関係において供応その他のうわさが出ていますが、そういうことは皆さん方の内部調査ではありませんか。
○和田静夫君 そうでないとすると、全く通常な国鉄の内部検査がきわめて信頼の置けないものであるということになりますね。外観の会計検査員の検査だけでこれだけのものがわかっちゃったわけです。先ほど読み上げましたが、これはたいへんなことでしょう。したがって、安全性についても全く信頼が置け...全文を見る
○和田静夫君 資料を要求しておきます。  昭和四十七年度から四十八年度にかけて東京において第一電気工事局が発注した工事の月日、価格、発注先の明細、これが一つと、それから、同時期におけるいわゆる大手六社、これに国鉄が発注した工事の月日、価格の明細、それからそれらの会社の役員名及び...全文を見る
○和田静夫君 最後ですが、どうでしょうか総裁、やっぱり国鉄のOBの方々、私は各省の天下り問題というのを多く予算委員会、決算委員会で今日まで取り上げてきましたが、どうもやっぱり天下りとの関係において——天下りということばを皆さん方が好んで使われる使われないは別として、ともあれ、そう...全文を見る
07月17日第71回国会 参議院 社会労働委員会 第20号
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○委員以外の議員(和田静夫君) 私は、日本社会党、公明党及び民社党を代表し、医療法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。  「おらが病院づくり」、これは経営難から統廃合へと進む全国の自治体病院関係者が、住民とともに立ち上がるときの合いことばであります。彼らは統廃合...全文を見る
08月28日第71回国会 参議院 地方行政委員会 第19号
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○和田静夫君 きょうの新聞によりますと、二十七日、日本政府は韓国の政府に対して、金大中事件に関する韓国政府による捜査の状況を早急に通報するように要請をされたようでありますが、これは、わが国としても一応の捜査ができて、そしてその発表の前に韓国側の態度を知っておきたい、そういうことで...全文を見る
○和田静夫君 このいろいろの情報を総合的に読み、考えてみますと、警察では一応すでに一定の犯人像がもう持たれた、そういう犯人像を持っておって、友好国の謀略機関にからんだそういうような事件という、まあ言ってみれば一種の特殊な事情から、それを明確に打ち出せない状況にある、こういうふうに...全文を見る
○和田静夫君 捜査状況について逐次詳細にわたって日本の政府に連絡をする、そういうような約束をしていた韓国の政府が、態度を変えたとでもいいますか、それを実行しない、こういう状態になっていますね、現実は。これはどういうことです。
○和田静夫君 そうしますと、中間報告がある一定のまとまった形でくる、こういうふうに判断をされてこういう措置をとられた、そういう見通しになりますか。
○和田静夫君 一説によりますと、韓国の政府というのは、当初、まあ韓国のCIAの一部機関員が事件に関係していたことを認める中間報告を、中間発表を行なう予定であった。ところが、読売の事件が起こっていますが、読売新聞にすっぱ抜かれた。したがって、読売の支局員の退去という、そういうところ...全文を見る
○和田静夫君 中間発表がたとえばあるとすれば、これは非常に不幸な事態として金大中氏のいわゆる逮捕か、あるいは逆転して完全釈放といいますか、そういうような形、いまのような、ああいう全く不自由な状態に置かれている状態ではなくなる、そういう形だが、そういう辺の予測というのはどういうふう...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、日本の警察そのものとして一体どういう独自の捜査を展開をされるわけですか。
○和田静夫君 一番、しろうととして疑問に思う点は、いわゆるホテルとの関係なんですが、二十二階の一室をくれとこう言った。その二十二階の一室が、たとえば金大中の泊まっている部屋などといわゆる隣接をしたと。これは全くの偶然ですか。
○和田静夫君 はい、梁一東です。
○和田静夫君 そうすると、普通、ホテルを予約する場合に、予約者のほうから何号室という予約のしかたというのは、大体常識的ですか。
○和田静夫君 高橋警察庁長官は、この金大中事件に関連をして、去る十六日の国家公安委員会で頭を下げたとこういわれているわけですね。伝えられています、これは。で、どの点で一体頭を下げなければならなかったのか。これ、捜査上の瑕疵があったという意味ですか。
○和田静夫君 外務省が時間がどうもないようですから、外務省にちょっと飛んで聞きますが、金在権公使の名前が偽名である。で、外務省は、偽名を使われていて黙っているわけですか、これは。これは明確に、金在権公使のほんとうの名前は何というんですか。
○和田静夫君 金在権公使の本名は金基完、私の調査によればそういうことになるんですがね。間違っていますか。
○和田静夫君 これは警察の関係ですが、たとえば犯行現場に警察官がかけつける前に金公使がいたなどというようなことは、後ほど質問をいろいろやることですけれども、こういう一連の今度の公使がとった行動から見て、いま、ともあれ私が指摘をしたような一般的な疑惑がある。これについて、外務省はさ...全文を見る
○和田静夫君 外務省として、たとえばいま私が指摘をしたように偽名である。で、いまあなたも言われるようにいろいろのこの人にからんではうわさがある。これは別の機会に取り上げますが、この問題をたとえば国家公安委員長に対して調査を依頼をするとか、そういうことを外務省としてはまだおきめにな...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、公安委員長、私がいま指摘をした金在権公使に関する問題については、警察当局としては把握になっていらっしゃいますか。
○和田静夫君 一般的には私はそうだと思います。ただ、今度の場合は、さっき私が指摘しましたように、たとえば犯行現場に、警察官がかけつける以前にとっくにこの公使は行っているわけですね。こういうようなところからいくと、この公使自身に対しても、私たちはやはり一定のものの見方をせざるを得な...全文を見る
○和田静夫君 わかりました。そうすると、梁一東党首が金公使を呼んだといわれておりますが、これはもうすでに確認されておりますか。
○和田静夫君 梁一東氏についてはいろいろのうわさがあるんですが、日本の警察は、たとえばさっきの梁一東氏と二十二階の部屋の隣接の関係からいってその部屋が指定をされたという——私たちは一般的にホテルをとる場合には、部屋の指定の自由権なんというのは、選択権なんというのはほとんどないよう...全文を見る
○和田静夫君 いまの最後のところをもう一ぺんちょっと。
○和田静夫君 そこで、同氏で日本での証言と韓国での発言ですね、これが食い違っておりますね、これもやはり呼んで聞くまではわからないということになりますか、これはどうなりますか。国家公安委員長、この違っておるというのはどういうふうに判断されますか。
○和田静夫君 梁一東氏と、たとえばもう一人いた金国会議員ですか、そういう方々の発言がずっと違っておりますね。発言というのか、証言というのか。
○和田静夫君 外務省、けっこうですわ。  そこで、「事件発生直後の初動捜査から警察側の判断は甘かった。つまり目撃者がいない、一一〇番への通報が遅く救出を求める緊迫感がなかった、などから、不法連行という犯行そのものの真偽に疑問を持ち、金氏はホテルグランドパレス内にいるのではないか...全文を見る
○和田静夫君 高橋警察庁長官が十六日の記者会見で、「警察への挑戦だ。この回答は日本警察の手による真相究明しかない」、こう断言されているわけです。何によるこれは警察への挑戦だと考えたらいいですか、公安委員長。
○和田静夫君 「この回答は日本警察の手による真相究明しかない」ということを言っている以上、これは何らかの他国政府、この場合韓国ですね、この韓国を意識した発言じゃないですか。
○和田静夫君 時間がないようですからあれですが、二十四日の衆議院の法務委員会で、山本警察庁警備局長は、「KCIAの日本での行動は耳にしていない」と答えられているわけです。これは非常におかしいんじゃないかと思うんですね。たとえば日本の外事警察は、本来、対共産圏の情報を入手する立場か...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、そのKCIAがたとえば日本に二千人以上もいると、こう言われているんですが、こういうようなことについては、いま言われた、公安委員長が答弁をされたような形以外ではほとんど何も知られていない、警察の側というのはそういうことについて把握をしていない、こういうこと...全文を見る
○和田静夫君 公安委員長、政府は在日韓国CIAについて調査を約束をされたようでありますが、大使館員に何名いるとか、あるいは民間人に何名いるとかいうような程度のこともわかっていない。あるいは捜査に支障がある、ないは知りませんが、そのいま私が言ったような形のことも何もわかっていない、...全文を見る
○和田静夫君 これが最後ですがね。  きょう冒頭から、国家公安委員長もあるいは参事官のほうも、たびたび、結果的には三氏を再訪日させてそして調べる以外にないと、これが捜査上の基本である、で、政府としてそれを強く求める。で、そのことをまた強く求めなければ私は捜査官の士気にもかかわる...全文を見る
○和田静夫君 いま言われた中で、最後的には不可能ではないというふうに言われたんですが、その感触はどういうところから来るわけですか。
○和田静夫君 そうしますと、先ほどからの答弁では、結果的にこの三者の証言——再訪日をさせてそして三者から聞く以外にはもうきめ手がないと、こういうことになってるわけですが、相手方がじんぜん日を送って、まだ捜査中だからどうにもならぬというようなことで進んでいった場合に、日本の警察とし...全文を見る
○和田静夫君 最後にしますが、それで国家公安委員長、最後的には不可能ではないと、断じて渡さないとは言ってきてない。しかし、そう言ってみたところで、たいへん時間的に引っぱられていけば何にもならぬわけですから、どういう形でもって再要請あるいは再々要請というような形を繰り返されますか。
○和田静夫君 まず大蔵省にお伺いをいたしますが、去る七月六日の衆議院地方行政委員会において、わが党の小川省吾委員の、いわゆる五万円年金が実現をして、そうして公務員共済年金の水準は厚生年金の水準を若干下回ることになったのではないかという質問に答えて、辻主計局次長は次のように答えてい...全文を見る
○和田静夫君 これは、ちょっと悪いですけれども、御本人呼んでください。ちょっと代理者の答弁ではだめだ。その部分は、いま見えてからにします。  時間がないですから、そこで自治省は、大蔵省の厚生年金の水準というのは、依然としてなお共済年金の水準の七割弱である、こういう見解を言ってい...全文を見る
○和田静夫君 ということは、具体的には大蔵省の言っていることは違っている、こうなりますよね。
○和田静夫君 自治省は、すでに昭和四十八年の一月二十二日の地方公務員共済組合審議会、これに、在職二十年、月給九万円以下で退職した人の共済年金水準は厚年を下回る、こういう数字を出しているんですね。大蔵省はこれは御存じですよね。
○和田静夫君 それで、前段の——後段の部分はあとからやりますがね——この数字というのは、いま大蔵省にも届いている、自治省が在職二十年の場合として共済年金と厚生年金との比較を地方公務員共済組合審議会に出した、これというのは、明確に、大蔵省見解を否定するものだということに理解ができま...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと大蔵省が見えるまでに、具体的な問題で二、二、先に尋ねますが、一つは、年金、恩給の改定について積み残し分が一四・七%あるというふうに言われています。この積み残し分は、公務員給与との格差の問題であって、すみやかに解消すべきであるというふうに考えますが、自治省はこ...全文を見る
○和田静夫君 これは総務長官も考えていると言っているし、約束していることですから、したがって、恩給がやれば年金もやる、いまの答弁、一言で言えばそういうことですね。
○和田静夫君 二つ目は、公務員の給与政定が四月一日実施となった。年金、恩給の改定期日は現行の十月一日ですね。これを自治省、当然四月一日に改めるべきだと思うのですが、いかがですか。
○和田静夫君 将来の検討課題はよくわかっているんですが、将来性はどうですか。
○和田静夫君 遺族年金、それから恩給の現行率ですね、本人の二分の一、これは非常に低い。そこで、遺族の生活の窮乏の実情に考えても、支給率を引き上げるべきだと考えるが、いかがですか。
○和田静夫君 これはこういうことになりますか。いわゆる各制度共通の問題であるから、厚年なら厚年が先行して急げと。それをおたくのほうでも厚生省をつつくというふうに理解をしておいてよいですか。
○和田静夫君 七十歳以上の年金受給者について、退職年度別で一号から四号給引き上げる。こういうことに政令できめることとなったんですが、その算定基礎は自治体の給与条例によると聞いています。ところが、その給与条例の給料表にないワク外昇給、いわゆる頭打ちですね、これについてはどう取り扱わ...全文を見る
○和田静夫君 七十歳以上の者及び遺族に支給する共済年金の組合期間に軍人加算を加えることの問題というのは、懸案の問題ですがね。これは、恩給が入れることになれば当然これにならうことになると思うんですが、この辺はどうされますか。
○和田静夫君 土地開発公社の職員ですがね、これは地方公共団体の職員としての性格がきわめて強いわけです。その年金制度及び公務災害補償制度については、地方公共団体の職員に準じて取り扱うようにする、そういうふうに、地方公共団体関係職員共済組合あるいは災害補償法に基づく同基金に加入する、...全文を見る
○和田静夫君 しかし、とにかく明年度は入れる努力をされるというふうにこれは理解しておいていいんですね。
○和田静夫君 退職組合員に対する医療給付の点なんですが、地方公務員等共済組合法六十一条の規定に基づいて、継続療養の給付のみが制度化されているだけで、疾病全体にかかる給付については現在のところ法定化されていない。これをもっと広げるべきであると考えますが、いかがですか。
○和田静夫君 組合員の医療費負担の軽減をはかるために、医療費にかかる付加給付の拡充を行なうことができるように、現行の、法定給付に要する費用の百分の十五とされているこの付加給付に要する財源の限度額ですね、これを引き上げるべきだと考えますが、これはいかがですか。
○和田静夫君 これは、大体率的にはどういうふうにお考えですか。
○和田静夫君 いま言われたような形の、たとえば最初の百分の二十、それから災害付加金の法定給付の額の六割に相当する額への引き上げ、あるいは給料の〇・五カ月に相当する額ですね、これはぜひやるべきだと、こう考えるんですが、それはやられる意向で押されますか。
○和田静夫君 非常にこまかいですが、同様な立場に立って、浸水によって住宅または家財に損害を受けた場合、これはその損害の程度の認定が困難な場合について、地方公務員共済組合法七十三条の運用方針、それの関係に準じて、この外形的標準として、床上三十センチメートルに達しなくても給料の〇・五...全文を見る
○和田静夫君 大臣、ちょっとここを、もう大蔵省見えると思うから聞いておきたいんですが、私が地方を歩いているときに読んだ新聞記事でありますが、全国都道府県会議長会議に自治大臣御出席になって、交付税率の引き上げについて約束された記事が載っていましたが、四十九年度に向かって交付税率の引...全文を見る
○和田静夫君 これはまさにたいへんな希望でありますが、今度ずうっと歩いてみて、市町村長、特に町村長、多くの町村長と会いましたが、やっぱり超過負担問題とそれから地方交付税率の引き上げ問題というのは非常な要望です。したがってたまたま私が気がついていなかったのを、逆に、しかも自由民主党...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、もう一つ懸案の問題ですが、江崎自治大臣が八月十七日の閣議で結果的には、これは何か夏休みになってやられなかった閣議でしょう。その閣議でもって、国費職員の地方への身分移管問題、懸案の問題について閣議として正式に提起をされて、そして、行管庁長官がこれを受けて具...全文を見る
○和田静夫君 これはやはり時間が延びていきますと、この前たとえば厚生省がああいう形で地方厚生局構想なんという、七、八年前に労働省が出して、しかも、もうこれは労働省の側としては御破算にしようなどと思っているような、地方労働局構想とあまり変わらぬような形のものが便法として出ていて、役...全文を見る
○和田静夫君 さてそこで、さっきの一番本質の問題がどうも解決しないと論議にならないんですがね。共済年金における最低保障額ですね、これはどういうふうに今回改善されましたか。
○和田静夫君 そこで、これでもなお生活補助基準の一級より低いわけですね。月額四万円にやはり引き上げるべきだと思うのですが、どうお考えになりますか。
○和田静夫君 比較的年金水準の高いとされていますこの新法年金、この昭和四十六年度末の年金受給者について、最低保障額の適用を受けている者は何人で、それは受給者数全体の何%か。退職年金、遺族年金に分けて、各共済ごとに示してください。
○和田静夫君 市町村共済の場合に、昭和四十八一年度における年金額改定率、四十五年度以前の退職者について二三・四%、四十六年度退職者一〇・五%をかけてみても、なお最低保障額適用者というのは、退職年金の場合一万四百二十四人で、受給者数の二四・一%、遺族年金の場合で七千二百九十六人で、...全文を見る
○和田静夫君 市町村職員組合連合会の新法年金受給者、四十八年年金額改定後の退職年度別年金額調べ、これによりますと、退職年金について、昭和三十七年度退職者一人当たり年金月額二万七千二百八十三円、昭和四十六年度退職者一人当たり年金月額四万七千百七十二円、この間に約二万円の格差がもうす...全文を見る
○和田静夫君 そこで前に戻りますが、これは答弁としては、いま打ち合わせされて辻さんは取り消されないことになりますか、さっきの質問は。同じ答弁ですか。打ち合わせされましたか、されませんか。
○和田静夫君 そうすると、次長のほうからちょっと答弁もらいましょうか。
○和田静夫君 それでは、どういうモデルをお使いになって、どういうような計算をした結果、厚生年金が共済の七割弱になったのか、これをお示し願いたいんです。
○和田静夫君 厚年と共済の制度の差を全部総合して給与水準を計算するとそうなると言われるわけですから、その総合のしかたが合理的かどうかというのが、この際問題になるわけです。この計算の詳細を、大蔵省から資料として提出をしていただきたいわけですが、よろしいですか。
○和田静夫君 これは私がいま言ったとおり、計算の詳細を資料として一ぺん出していただけますか。
○和田静夫君 その資料をもらった上で、これは十分時間をとって議論を一ぺんいたします。  そこで、先ほどの問題と関連をしまして、いわゆる公費の負担率の問題ですがね。七月六日の衆議院の地方行政委員会で、辻主計局次長は、「負担の率でございますけれども、厚生年金につきましては二〇%、国...全文を見る
○和田静夫君 大臣、いまの答弁のとおりなんですがね。そこでこれは早急にけりをつけて、来年度の予算面で埋め合わせてもらわなければならぬと思いますが、大臣、いかがですか。
○和田静夫君 そこは論議のあるところなんですよ。
○和田静夫君 それで大臣よろしいですか、いわゆる関係する国家予算のほうは、
○和田静夫君 いま言われた中で、義務教育のほうは、それで大臣の答弁がありましたからあれですがですね、この共済のいわゆる公費負担分、これをいますっきりと、自治省の側は交付税でというようなことを、はっきりああいうことを言われているんだが、ちょっとその辺はまああとで一ぺんとっちり別の機...全文を見る
○和田静夫君 これ、大臣、ぜひここのところ、あれなんですがね。社会保障あるいは社会保険にかかわることは国家的規模で考えていく、基本的には国が責任を持つということを明確にしていくという、そういう意味で、この公費部分は、交付税でなくて、私はやっぱり国庫で見るべきではないか。また、そう...全文を見る
○和田静夫君 大臣ね、公務員部長も最後に述べたように、ちゃんと私が言っている趣旨のことを言っているんですよ。それは大臣がこの辺で政治的に判断をして……。
○和田静夫君 昭和三十七年の十三月一日、新共済制度の発足の前における市町村職員共済組合を組織する市町村の旧年金制度、これは職員のうち、町村の吏員については、昭和十八年四月一日、政府の勧奨によって各都道府県ごとに町村職員恩給組合が発足をした。で、また雇用人に対しても、昭和三十年の一...全文を見る
○和田静夫君 いまの、市町村職員にかかわる旧年金制度施行前に断続的に在職した市町村職員期間についても、昨年度における法改正で、政令に定める要件に該当する者についてのみ組合員期間に算入される、こういうことになったわけですね。そうした継続期間を有する人は二万五千三百五十人いるわけです...全文を見る
○和田静夫君 八割以上が二十四年の十月一日以前ですね。
○和田静夫君 四十七年の六月八日の衆議院の地方行政委員会でも、「年金制度施行前の職員期間の通算にあたっては、退職時期等による制限を緩和すること」、こういう附帯決議がつき、参議院でも同様の決議がついていますね。これはその後どうしたのでしょうか。
○和田静夫君 大蔵省に尋ねますが、今回の税制改正によって、六十五歳以上に支給される退職年金については、年額六十万円までは老齢者年金特別控除が受けられることになりましたが、今回、退職年金の最低保障額が三十二万一千六百円に引き上げられることに伴って、六十五歳未満の最低保障額を受ける年...全文を見る
○和田静夫君 それはわかっているのですがね……。
08月30日第71回国会 参議院 地方行政委員会 第20号
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○和田静夫君 前の委員会での質問について、いわゆる源泉徴収の対象者との関係で片手落ちではないかという質問をしているわけですけれども、まず答弁を承ります。
○和田静夫君 公共企業体等職員共済組合は、退職時の給料となっているわけですね。したがって、この三年平均の公務員共済と比べてみて、年金額においても実質的に一五%程度の格差が生じている、こういうことになります。そこで、これは提案ですが、そろそろ退職時一年前の一号上ぐらいの給料に改める...全文を見る
○和田静夫君 これは考えておるだけではなくて、もうそろそろやるべきだ。やりますね。
○和田静夫君 これは大臣どうですか、もうひとつ。この辺は大臣、一言で——これはもうやらなければならぬところへきているのですわ。せひやりましょう。よろしいですか。
○和田静夫君 くどいようですが、大臣、いまのおことばは、積極的に解決する、こういうことにとっておいてよろしいですか。
○和田静夫君 その際、既裁定者についても再計算して引き上げるべきであるという見解を持ちますが、これもよろしいですか。
○和田静夫君 それから次は、最低保障額について、新法の年金については、今回、退職年金について三十二万一千六百円、それから遺族年金について二十五万四千四百円、こう倍額に引き上げられたにもかかわらず、恩給における最低保障額が引き上げられないために、結果的に旧年金制度の最低保障額が、退...全文を見る
○和田静夫君 これはそれだから、いまのやつは、あわせて検討というのは、恩給のほうでもこの趣旨に基づいて努力しろということをあなた方のほうは言うと、そういうことですか。
○和田静夫君 通算退職年金に遺族年金の転給がありませんね。これは非常におかしいと思うんです。この辺、自治省はどう考え、対処されますか。
○和田静夫君 大臣、ぜひここの部分、たいへんこまない問題ではありますが、厚生年金法の改正のときに、やはりこの基本的な改正をいま答弁にあったようになされませんと、こちらにもそれが波及してこない、こういう状態になりますので、これは大臣としてぜひ厚生大臣などと、少し具体的な煮詰めをこの...全文を見る
○和田静夫君 それから、先ほど河田委員が触れられた産休補助職員の共済適用問題というのは、これは非常に重要な問題でして、林行政局長が述べられるような教育制度の中に持っている基本的な問題は当然ある。あるんですが、そのことを述べていても現状の問題についての解決にはならないので、抜本的に...全文を見る
○和田静夫君 ただ、いわゆる国保の保険料の関係その他手続の関係、いろいろなことで、やはり職を持っているその現場に適用されるところの諸保険に期待感というものは非常に集まるわけですから、その辺を十分に配慮をされながら措置をされることが必要である、そういう意味で述べたわけです。  そ...全文を見る
○和田静夫君 私はやはり制度化がされないと、言われるとおり、大臣、これは逆行する危険性は十分に持っていると思うのですよ。これはもう制度化に踏み切られる時期にきていると思いますから、これは江崎自治大臣、どうですか、制度化をいつごろやる——大蔵省からも見えていますし、その辺こうはっき...全文を見る
○和田静夫君 大蔵省、そうすると、新しい年度に向かっての、いま言った趣旨での公務員給与の率をそのまま使っていくという形で、この前二三・八などという大蔵省からの発表がありましたようですが、この辺のことは、率の面ではどういうふうにお考えになっていますか。
○和田静夫君 私が問いましたように、四十九年度に向かって二三・八%などという率の発表がございましたね、これは日経でしたか何か。あの発表というのは正しいですか、四十九年度に向かって。
○和田静夫君 今日のように、年々物価が高騰しているときに——労災の問題で若干最後に聞きますが、年金額が常に社会保障のしんとならなければならない、その実質な価値が維持されていかない限り、立法の趣旨というのはこの目的を達しない。で、通勤途上災害を公務災害補償を準じて保護していこうとす...全文を見る
○和田静夫君 現在、年金の改定については、平均給与額が二〇%以上上下したときに、その変動率に応じて平均給与額を是正して年金額を改定すること、こういうことにいまなっていますが、定期昇給分が何ら考慮されていませんよね。公務災害による年金の増額については、通常の定期昇給分を加味するよう...全文を見る
○和田静夫君 これはおいおいひとつ論議をさらに深めることにしますが、最後に、通勤途上の災害を公務災害に準じてという措置によって私傷病扱いになる、この問題については、議論が出尽くしているので、多く論ずるつもりはないが、復職後の調整等の問題で、人事院総裁が七月十二日のこの参議院内閣委...全文を見る
○和田静夫君 国家公安委員長は、金大中氏事件に関する韓国側からの捜査状況についての回答について、まずどういう判断をお持ちになりますか。
○和田静夫君 そうしますと、いまのお答えだと、二階堂官房長官は、二十九日の記者会見で、韓国政府の金大中事件の捜査報告について、日本の今後の捜査の手がかりになる要求にこたえたものでない、いずれにしてもこの報告は具体的な内容が足りない、と述べています。いまの江崎国家公安委員長の答弁を...全文を見る
○和田静夫君 一昨日のこの委員会で、私の質問に答えられた江崎国家公安委員長は、回答が来た場合のその内容が、いまのように、たとえば不満である、不足している、また期待も満たされていない、こういうようなときのことまでは、いま——いわゆる一昨日は考えていない。しかし、きょうのこの時点で韓...全文を見る
○和田静夫君 いま、最初のお答えの中に、たとえば、韓国の中の取り調べの過程を通じてなり、いろいろな調査の過程を通じてそれぞれに食い違いがあっても、いわゆるその食い違いは食い違いとして報告をしてくれたほうが、わがほうは非常に都合がいい、こういうお話がありました。そこで、食い違いが食...全文を見る
○和田静夫君 私のほうは、新聞に出ている談話を見ての判断でしかありませんが、この捜査資料に対する判断といいますか、あるいは評価の点で、いま江崎国家公安委員長が答弁になりましたが、私が読む限りでは、警察庁と警視庁との間で若干のニュアンスの違いが見られます。たとえば、いまお見えの山本...全文を見る
○和田静夫君 いわゆる捜査の糸口が開けたという山本さんの発言なんですよね。片一方は、捜査の糸口なんかとっても開けない、こんなものは話にならぬという発言なんですよ。これは明確にやっぱり違っている。それは形式行為としては、国家公安委員長はこれを是とし、そして、実質内容的にはこれを否と...全文を見る
○和田静夫君 たとえば船舶の調査の結果についての評価ですね、もっと具体的な話をしてみますと。山本警備局長は、「日本側からは事件当時、日本の港を出港した三十五隻の韓国籍の船舶の捜査状況を知らせたが、このうち十一隻が韓国側の捜査で一応シロになった、とされており、これらの点は国内捜査の...全文を見る
○和田静夫君 私もそういうふうな期待を持つがゆえに、この一連の発言を読んで実はいま感じたことを述べているわけです。したがって、いま委員長答弁にあったような姿勢というものが堅持をされる。  で、韓国からの資料に、金大中氏の陳述により、ら致されたとき使用されたという船舶を索出するた...全文を見る
○和田静夫君 日本政府が梁一東氏の血液型について問い合わせを行なっていらっしゃいますね。それはどういう目的からですか。
○和田静夫君 この鑑定書がおくれて手交された、これによって何が明らかになったかということが実はしろうとなりにあれなんですが、ということは、ちょっとあれすると、梁一東氏の血液型はA型であるということは初めからわかっていた。それなのになぜ問い合わせたのかということを実は含みながら、梁...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、前段の答弁はどういうことに。
○和田静夫君 それで付節はしたんですか。
○和田静夫君 わかりました。  警備局長が、「今回の資料提供をはじめ、後宮駐韓大使に金氏との会見を許したなどの韓国側の姿勢の変化からみて、金氏の再来日についても、いずれ韓国側から前向きな連絡があると期待できる」と言っていらっしゃいますね。そこで、これを額面どおり受けとめられない...全文を見る
○和田静夫君 これが最後ですが、委員長、そこで先ほどお答えになりましたように、外務省を通じて、さらに強く内容的なものについて不満の部分での回答を迫る。これは、私たちがおとといここで国家公安委員長と論議をしている間に、衆議院の地方行政委員会では、高橋警察庁長官は、どうしても不満な場...全文を見る