和田静夫

わだしずお



当選回数回

和田静夫の1984年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月23日第101回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○和田静夫君 今の関連ですが、いわゆる一般消費税タイプの大型間接税はやらないと総理は言われました。私にも昨年の四月八日でしたか、ここでそういうお約束がありました。ところが、大蔵大臣の方は、衆議院の論戦を聞いていますと非常に微妙でありまして、いわゆる政府税調の中期答申の課税ベースの...全文を見る
○和田静夫君 それでは、総理の言っていることを信用するとして、ひとつ具体的にお尋ねをいたしますが、実は五十五年の十月、私の要求に基づいて大蔵省から大型間接税の五類型が出てまいりました。一つずつ聞きます。  総理、製造者消費税、おやりになりませんね。
○和田静夫君 それじゃ大蔵大臣。
○和田静夫君 それで、私がお聞きしているのは、その一つ一つをおやりになりますかと聞いているわけです。まず第一は先ほど質問しました。大蔵大臣、やりませんか。
○和田静夫君 オーストラリア・スイス型と言われる卸売売上税、おやりになりませんね。
○和田静夫君 アメリカ州税、カナダ州税型と言われる小売売上税、これもおやりになりませんね。
○和田静夫君 先ほど説明があった多段階課税のうちでありますが、EC諸国のいわゆる旧取引高税、これもおやりになりませんね。
○和田静夫君 最後ですが、西欧諸国のEC型付加価値税、これもおやりになりませんね。
○和田静夫君 総理、もちろんこの一九七八年に税調が出した一般消費税は、これはもう絶対おやりにならぬのか。
○和田静夫君 そのやらないというのは、いつまでやらないということかという点であります。大蔵省の財政事情の仮定計算例で少し勉強させてもらいましたが、これは私本番で少し論議をさせていただきますが、仮に赤字国債の借りかえをやったとしても膨大な要調整額が出てまいりますね。そうすると、この...全文を見る
○和田静夫君 そこのところは本番でやります。  税制なんかについて提案もしたいと思いますが、総理、いつまでですか。
○和田静夫君 昨日衆議院の本会議で答弁なされましたね、雇用税、福祉税ですか、どういう構想でしょう。
○和田静夫君 大蔵大臣、財政事情の仮定計算で一問だけ聞いておきたいんですが、一般歳出の伸びを〇%、三%、五%と置いて仮定計算を行ったわけです。今後新規の施策を行わないとして、そして現状の制度のままとして、物価上昇と当然増経費を考えますと、今後の一般歳出の伸びというのはおおむねどの...全文を見る
○和田静夫君 最後の一問ですが、厚生大臣、日本チバガイギーのタンデリール、ブタゾリジンですね、これの問題なんですが、この二葉での死亡例が日本で十四と四、十八例ある。そうすると十八人亡くなった方がおられるわけで、これらの方々の氏名、それから死亡年月日、どういう状態で亡くなったのか、...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、厚生大臣はもう御存じだということになりますね、この十八例について。
○和田静夫君 受け取っていないんですか。
○和田静夫君 そうしますと、私も実は予算委員会でこれは判断をしたいと思っているんです、薬の問題は随分いろいろな委員会で取り上げてきましたからね。今の十八例について、いつの時点で資料として私の手元へ届けてくれますか。
03月14日第101回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○和田静夫君 これから一九八四年度の予算について順次質問をいたしてまいりたいと思います。  まず総理に、この八四年度の施策、あるいは八〇年代の後半に向かうターニングポイントに当たっての心構えとでも申しましょうか、そういう基本方針というべきものを承りますが、戦後政治の総決算という...全文を見る
○和田静夫君 総理の改革方向、戦後政治の総決算の方向というのは、衆議院予算委員会の論議をずっと拝聴いたしていまして、どうも福祉は怠惰を生むというスローガンのもとにやられているのではなかろうかという危惧を抱きました。福祉は怠惰を生むというような発想はございませんか。
○和田静夫君 財政事情が許さない、金がない、ないそでは振れない、そういう場合でも適正な福祉の水準というのは判断をされなきゃならぬと思うのでありますが、それを維持するためにも最大限の努力をされる、こういうふうに考えておいてよろしいですか。
○和田静夫君 そこで、その適正な福祉というのはだれが判断をするとお考えでしょう。
○和田静夫君 私もそう思います。したがって、その国民的合意、コンセンサスを得るためには少数者の意見をよく聞かれる、そういうことが必要でしょう、若干時間がかかっても。そう考えてよろしいでしょうか。
○和田静夫君 戦後政治総決算論についてもう一問伺いますが、戦後、財政法体系の諸原則、財政議決主義、負担の水平的公平、応能負担、公債発行の諸制限、国債引き受けの禁止、予算の単年度主義などなどは堅持されていくと承っておいてよろしいでしょうか。
○和田静夫君 そこで、中曽根内閣の財政運営方針についての質問に入りますが、まずお尋ねしたいことは増税なき財政再建についてであります。  過ぐる二月二十三日、補正予算の審議の際の私の質問に中曽根総理は、中曽根内閣は大型間接税を導入しないと明確に御答弁をいただきました。そこで、この...全文を見る
○和田静夫君 総理のそういう明快な答弁があったにもかかわらず、どうも大蔵省は大型間接税について未練があるように思われます。そこで大蔵大臣、大蔵省としてはどうなんですか。
○和田静夫君 将来竹下内閣が仮にできた場合は別なんでしょうけれども、中曽根内閣の大蔵大臣としては、大型間接税、大蔵省の定義するところの五つの類型プラス仮称一般消費税は導入をしない、これは明快に約束されますか。
○和田静夫君 大型間接税はやらない、しかし中、小型の間接税は導入ないしは増税するかもしれない、どうも大蔵大臣の頭の中にそういうことがあるから今学説的なことを言われたのだろうと思うのですが、そういう可能性が巷間指摘をされているわけですが、中、小型の間接税というものは、大蔵大臣、どん...全文を見る
○和田静夫君 端的に言って、現行の物品税、酒税などはどうなんですか。どういう分類でしょう。
○和田静夫君 大蔵大臣が今答弁されました、総理の頭の中にある大型間接税はどういうものですか。
○和田静夫君 臨調答申は、一方で増税なき財政再建を掲げる、他方では直間比率の是正、つまり所得税など直接税を減額していく、その分を物品税、消費税などの間接税の増税、こういう主張になっていますね。そうしますと、大型間接税の導入をやらないとしても、いずれにせよ、この消費税の増税というも...全文を見る
○和田静夫君 その勉強されていることでありますが、私はどうしても新規の消費税目を立てなきやならぬということになってくるだろうと思うのですが、そこのところはそうなんですね、結局は。
○和田静夫君 主税局長、この新規の消費税の税目を立てるという場合、どういうことが考えられますかね。
○和田静夫君 その勉強しているところをちょっと教えてもらいたい、私も一緒に勉強したいと思いますから。
○和田静夫君 ちょっと待ってください。委員長、主税局長はどこへ行ったんでしょうか。
○和田静夫君 ちょっと待ってください、今協議しておりますから。
○和田静夫君 そこで大臣、主税局長でもよろしいんですが、この新規の消費税の税目について勉強されているのなら、これは総理と先ほどやりとりしましたように、民意に聞くというところも大変大切なところですが、われわれも一緒に勉強したいですから、どういう税目かちょっと発表してください。
○和田静夫君 大臣、そこでやっぱり検討された税目をちょっと発表してください。
○和田静夫君 世上、目的税として考えたらいいじゃないかと言われたような税目はどんなものでしょう。
○和田静夫君 福祉税、雇用税については、私も大蔵大臣、この場所で質問いたしまして否定されましたからよく記憶をいたしておりますが、例えば下水道の拡充だとか充実なんというのは今一般の世論では一番求められているものですね。そういうものを目的税としては考えるとかというようなことはあったわ...全文を見る
○和田静夫君 今の例示は田川自治大臣の管轄になるわけですが、そういうことはどうですか。
○和田静夫君 自治大臣、触れたついでで恐縮でありますが、新聞事業について事業税免除の見直しに触れられている向きが非常に多いわけですね。どういうふうにお考えになっていますか。
○和田静夫君 河本長官、消費税についてどういうふうにお考えになりますか。
○和田静夫君 総理、概括的に消費税について伺います。
○和田静夫君 大蔵大臣、これは委員会の席で何度も私確認を願ったことですが、消費税など間接税というものは一般的に所得に対して逆進的、つまり所得の低い者ほど所得に対する負担率が高い、この点は御確認願えますね。
○和田静夫君 そうしますと、この一九八四年度の税制改正は所得税減税と間接税増税を抱き合わせているわけでありますから、ある階層については所得税の減税を間接税増税が相殺をする効果を持っているわけであります。つまり、所得の低い階層についてはせっかくの減税が間接税の増税によって相殺をされ...全文を見る
○和田静夫君 私の試算では、総理府家計調査の十分位階級の第一分位、月収二十一万円層で負担割合が一・八三から一・九二にアップするわけです。それから第十分位、月収七十五万円層で〇・九六から一・〇〇にアップする。低所得層のアップ率が約〇・一ポイントに比べまして高所得層のアップ率は〇・〇...全文を見る
○和田静夫君 企画庁長官、五十九年度に予想される公共料金の今御説明がありました所得階級別の負担割合というのはどういうふうになりましょう。
○和田静夫君 これ、第十分位ぐらいまでに分けた負担割合というのは出してもらえましょうかね。
○和田静夫君 政府は物価見通しを出しているわけですから、したがって公共料金アップ率の見通しというのは、長官、出るでしょう。
○和田静夫君 公共料金のいわゆるアップ率の見通しはずっと出るんじゃないですか。
○和田静夫君 それから所得階層別の。
○和田静夫君 公式なものがないから私は出るのではないか、したがってお出しになりませんかと、こう言っているんですよ。
○和田静夫君 難しい作業はわかっているんです。大蔵大臣はおわかりだと思うのですが、約半年かかって、さっき主税局長が答弁された、私は、大蔵省といろいろと突き合わせながら出してきた数字がこの大蔵から提出された資料なんです。したがって企画庁だって出せないことはないでしょう。
○和田静夫君 企画庁長官、いつごろまでに出せましょう。
○和田静夫君 一般質問に引き継ぎたいと思いますので、総括がまあ二十七日になるが二十八日になるかわかりませんけれども、その辺までに出ますか。
○和田静夫君 それじゃ、総括終了までということで。  大蔵大臣、昨日大蔵省からいただきました資料によりますと、税の逆進性が一層進んで、そして減税効果が低所得層で相殺される傾向が出ているわけです。そこで、減税が低所得層には薄くて高所得層には厚くなっている、ここをちょっと御説明願え...全文を見る
○和田静夫君 大蔵省、この十分位所得階級別の税負担の割合の五十六年度分は出されましょうか。
○和田静夫君 いや、それの五十六年度分を求めているんです。
○和田静夫君 予算委員会に間に合いますよね。
○和田静夫君 三菱銀行の調査部の試算でも、増税及び公共料金の値上げは低所得層を直撃をする、年収三百万円クラスの標準世帯では減税を完全に相殺して家計は六千二十五円のマイナスになると言っている。生協連の試算では、六%の賃上げがあったとしても、月収二十万円、夫婦のみの世帯で三千四面円程...全文を見る
○和田静夫君 百歩譲っても最低税率引き上げというのは到底これは容認しがたいと思うんですよ。大蔵省資料は家計調査に基づいていますが、家計調査に出ないもっと低い階層、これについては大蔵省の試算方法によっても増税になる可能性を秘めているわけであります。家計調査の第一分位でも、公共料金ア...全文を見る
○和田静夫君 田川自治大臣、いまのこの最低税率引き上げについてですが、これは新自由クラブの党首の立場でどうお考えになるんですか。
○和田静夫君 どうもその辺ちょっと違うんじゃないかと思いますが、時間がありませんから。  大蔵大臣、公共事業の前倒し執行はこれはやられるわけですね。
○和田静夫君 後、参考人の時間の関係がありますので若干ジグザグいたしますが、わからないんですが、提出された法律案、昭和五十九年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置等に関する法律案、この附則第二条以降第九条までは昭和五十九年度の財政運営に必要な条文ではないのに、なぜこ...全文を見る
○和田静夫君 法制局長官、これは別々に一件立てで出すべき法律案じゃないですかね。
○和田静夫君 私はこれは詐欺行為だと思うですね。行為だと言っちゃいかぬが、等しいと思うですね。一件一件お出しになるのが当たり前だと思いますね。これはちょっと許せませんね。後ほど、これは順序が逆になりましたが、借りかえの問題と一緒にもう一遍ここを論議をいたしますがね。どうも財政法体...全文を見る
○和田静夫君 私は、財政民主主義違反だと、ここは思うんです。その財政民主主義違反との関連で、総理、五十七年度予算が四月五日、それまでになかった五日間の予算空白を生じた事態を踏まえて、参議院での予算審議権の確保の観点から、与野党一致の結論を当時の植木予算委員長が政府に委員長見解の形...全文を見る
○和田静夫君 そういう答えでしょう。しかし、きょうは十四日です。切れるのは三十一日です、四月五日じゃないんです。三月三十一日ですね。それで、政府答弁というのは予算の空白が生じるたびに繰り返されてきた。その結果、参議院の審議が大きく制約されてきた。しかも、悪いことに予算の空白期間は...全文を見る
○和田静夫君 やはり私は、慎重に参議院予算委員会は論議が保障されなきゃなりません。それは日本国憲法が私たちに与えている課題であります。したがって、私は具体的な財政改革問題について先ほど来論議を詰めてきているつもりであります。私は、暫定予算が出されないというような背景のもとで審議日...全文を見る
○和田静夫君 私は、総理が二十三日から中国にお行きになるというような日程があるように聞いているものですから、そうすると、その前に結論を出されなければならぬわけで、そこでいいですか、けじめは。
○和田静夫君 ちょっとこれはけじめをつけてもらいましょう。委員長見解……。
○和田静夫君 大蔵大臣や総理の答弁がありまして、大体おおよその答弁というのは来週ということのようでありますから、訪中の前には暫定予算で結論をお出しになると、こういうふうに理解をしておきます。  参考人、大変恐縮でございました。お待たせしました。医療問題を若干ここで挟んで入れさし...全文を見る
○和田静夫君 審議会長、二月二十三日に答申をお出しになりましたが、これはかなり異例の答申でないかと思われます。まず、「改革を進めるためには慎重でなければならないし、国民の理解と納得を得ることが肝要である」とされています。今回の政府案は、国民の理解と納得を得た上で出されたと言えまし...全文を見る
○和田静夫君 答申は、財政対策にとらわれる余り、「医療保険本来の趣旨に照らした検討が必ずしも十分になされたとは思われない」というふうにされています。私は同感であります。これは拙速に過ぎて、成案として練られたものとは言えないということだろうと思うんですが、答申は、今回の改正が拙速で...全文を見る
○和田静夫君 本人の「一部負担については、さらに慎重な取扱いが望まれる」と。「慎重な取扱い」というのは、会長はどういうふうにお考えになったのでしょうか。
○和田静夫君 総理、この社制審答申は尊重されますか。
○和田静夫君 会長、あと二問ぐらいお願いしますが、長期的展望は政府から示されましたでしょうか。
○和田静夫君 高額療養費についてはいかがでしょうか。
○和田静夫君 審議会長、最後ですが、この答申は医療の合理化を政府は怠ってきたと指摘されているわけでありますが、少し敷衍して御説明願いましょうか。
○和田静夫君 どうもありがとうございました。  大変貴重な私は御意見をいただいたと思うんですが、私は何もこの現行制度に固執する立場から質問をしているのでもありませんし、質問しようとも思っていません。改革の必要性、緊急性を認めるものではありますが、政府案は拙速に過ぎて問題があり過...全文を見る
○和田静夫君 つまり、本人一割負担を導入しなくても、厚生省のガイドラインである国民所得の伸び六・四%、まあそれの半分ぐらいにはおさまっていくというようなことになりますね。
○和田静夫君 それなら国民所得の伸びの半分ぐらいにはおさまるわけでしょう。
○和田静夫君 つまり、厚生大臣、急ぐ必要はないという結論になるんですよ。
○和田静夫君 竹下内閣か河本内閣があるいは安倍内閣ができたときの厚生大臣のお願いを今厚生大臣はされていましたからあれですが、私はこの改正作業というのはちょっと考えてみる必要があると思うんですよ。参議院選挙後の自民党の勝利、しかし比例代表区の選挙じゃ自民党が敗北したわけですけれども...全文を見る
○和田静夫君 何か警察庁長官急がれているようでありますから、簡単に一、二問先に入れますが、去る三月一日、兵庫県警職員が銀行強盗を働いた事件がありました。私は二つほど原因があると見ていますが、一つは兵庫県警あるいは大阪府警など関西の警察に特にこのところ不祥事がずっと続いているわけで...全文を見る
○和田静夫君 国家公安委員長の見解を承ります。
○和田静夫君 行管庁長官、元警察庁長官としてどういう見解をお持ちでしょうか。
○和田静夫君 前官房長官としてあなたは人事院勧告を凍結されました。警察官の生活の状態というのは非常に苦しい状態に置かれています。こういうようなものもやっぱり影響している、こういうふうにお思いですか。
○和田静夫君 沖縄で発生をしました警察官の主婦の犯罪を見てみましても、警察官の家庭の状況というのはやはり厳しい状態にあると思うんです。ちょっと稼ぎに出たいと思いましても、警察官の主婦なるがゆえにその道も閉ざされるなどなどということが非常にある。一方では警察官には団結権すら保障され...全文を見る
○和田静夫君 やはり給与問題というのも家庭生活には非常に大きな影響を与えていることは間違いがありません。したがって、総理、これらを含んで人事院勧告はやはり完全実施をされる。よろしいでしょうか。
○和田静夫君 昨日ですか、イランから二名の戦傷兵が東京女子医大に入院したわけでありますが、戦傷兵を受け入れるということは外務省としてほおかぶりをすべきことでは私はないと思うのでありますが、やはり明快な見解を出すべきだと思いますが、外務大臣いかがでしょうか。
○和田静夫君 外務大臣として何か見解はお持ちでありますか、この傷兵の受け入れについて。
○和田静夫君 国立病院を避けてくれと言われたと言われますが、そうですか。
○和田静夫君 外務大臣に聞いているのです。
○和田静夫君 外務省の側が、日本の国立病院に入院することは避けてもらいたいという見解を出されたというふうに報道されていますが、それじゃ事実ではないと、こういうことですか。
○和田静夫君 折衝に当たられた外務省の側ではそういう事実はありませんか。
○和田静夫君 外務大臣に二、三続けます。  農産物自由化ですが、これは農水大臣、外務大臣両方になりましょうが、アメリカは牛肉、オレンジの輸入国ですよね、これ。輸入国が我が国の輸入枠を拡大せよということはかなり政治的な要求という感じがいたしますが、いかがでしょう。
○和田静夫君 農水省の試算によりますと、アメリカの牛肉枠は五千五百トンが上限で、アメリカの要求に比べて半分にすぎないわけですね。二十日過ぎの佐野経済局長の訪米で決着がつきますか。
○和田静夫君 農水大臣、いつ行かれますか。
○和田静夫君 総理の最終的な決断がかなり影響すると思うのですが、総理としてはどういう心構えでしょう。
○和田静夫君 総理、二十三日に訪中されるわけですが、今朝鮮問題が微妙な動きを示しております。朝鮮の緊張緩和に向けて中国首脳と話し合う、そういう中で何らかの共同歩調をとる、そういう努力をされるおつもりでしょうか。
○和田静夫君 総理は、ニュージャージー寄港に際して、我が党の田邊書記長あるいは上田哲衆議院議員の質問の中で、核兵器の有無を尋ねてみたいと答弁をされているわけでありますが、具体的にどのようにして確かめられようとしていますか。
○和田静夫君 二月十四日の田邊質問に対する総理は確認をされて、それから三月十日の上田質問に対しては外相が食い違いを見せて、三月十三日の上田質問に対して総理はどうも後退をされたように思う。大使を呼んで話を聞く、核の有無はわからぬ、こういうことになろうと思うんです。結局わからないまま...全文を見る
○和田静夫君 私は、政府部内にこういうことを考えるなら核持ち込みの点検委員会ぐらいをつくったらどうだろう、必要とあらは実態の調査を行う、そういうものをお考えになってもいいんじゃないだろうかと思うのですがね。
○和田静夫君 総理の答弁、ここの部分は納得ができません。昨日衆議院の予算委員長も、非常に重要な問題でありますので引き続き討議をしていただきたい、こういうふうになっています。この予算委員会でもこの問題についてはそういう取り扱いを委員長にお願いをしたいと思いますが、いかがですか。
○和田静夫君 外務大臣、最近自治体外交といいますか、民際外交と言われて非常に盛んであります。次のようなことを積極的にお進めになることをお考えになりませんか。  我が国は唯一の戦時被爆国でありますから、非核三原則の堅持を国是としている国、我が国のイニシアチブで非核都市宣言をした諸...全文を見る
○和田静夫君 田川自治大臣、外務大臣と組んで今私が提案をしたようなことをぜひ実現をされませんか。
○和田静夫君 もう一つ私は常日ごろ考えているのですが、各国の首都の代表を鈴木都知事ぐらいと一緒に協力をして東京に一遍集まってもらうというような手だてを外交政策としてやる。まあ安倍外務大臣、総裁選に向かってそのぐらいのことをひとつ一遍やってみられたらどうですか。そうすれば、モスクワ...全文を見る
○和田静夫君 私も非力でありますが、世界を飛び歩いて姉妹都市の仲人をたくさんやってまいりました。したがって、もうこの辺は一区切りつけて、今私が提案をしたような形でぜひ役割を政府も担ってもらいたい、そう思うのですが、もう一遍自治大臣、答弁を。
○和田静夫君 ODAで質問いたしますが、外務大臣、日本のこのODAは諸外国が大変な問題を指摘していますね。日本のODAは実効を上げていない、そればかりか、被援助国の矛盾を拡大する逆効果にもなっているという指摘です。きょう具体例を出す時間もありませんが、私の調査でもそうなっています...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ、午前中の質問のところへ戻りますが、どうも保険局長の答弁は、ずれた答弁をされているのですが、結果的に再検討をいろいろされてきた、そしてその内容を見てみると二割負担を二年先送りしただけ、根本的な再検討にはならない。厚生大臣は就任の際に、私は厚生行政は素人だと謙...全文を見る
○和田静夫君 総理の方がもっと謙虚だったのですがね。それは厚生行政に関する限り、きょうは時間がありませんから言いませんが、厚生大臣としてやられた仕事、今の立場が変わってみたり、いろいろなことがありますけれども、その辺は触れません。財政問題から私は見てみてどうしても厚生大臣、玄人に...全文を見る
○和田静夫君 厚生省、三月一日付でこの薬価基準を一六・六%引き下げたわけですね。ところが、薬価を二〇%、二五%、三〇%引き下げると国庫負担はどれだけ減額されますか。
○和田静夫君 そこで、やっぱりこれはずっといきますと、三〇%引き下げてもやっていける。私それを確認するために今答弁を求めたのです。  今回のこの薬価基準全面改定に当たって実勢価格をお調べになったと思うのですが、その全容を明らかにしてください。
○和田静夫君 実勢価格を答えてくださいよ。
○和田静夫君 そう言われるのならば、譲歩いたしまして繁用品五十品目について。
○和田静夫君 少し進めてからにしますが、今のは医務局に答弁求めているわけじゃなくて、これは保険局長が答弁されなかったら、社会保障制度審議会に何をかけてきたのかさっぱりわからぬことになりますから御注意を申し上げておきますが、したがって、私が以下やっている間に答弁の用意しておいてくだ...全文を見る
○和田静夫君 間違っていませんね、厚生大臣、私のこれは。
○和田静夫君 国立医療機関への納入価格は出ますか。さっきの答弁はわかっていますから。
○和田静夫君 保険局長、民間大病院から個人医院まで、薬価基準改定の基礎となったいわゆる市場実勢価格の全データ、出せるでしょう。これを出せなければ、審議会に何をかけていたんですか。
○和田静夫君 繁用五十品目と言っている。
○和田静夫君 私は、先ほど大臣に申し上げましたように、医療費の適正化こそ制度改革の大前提だと思っているんですよ。ところが、今保険局長が答弁したような状態なんです。明確に大臣も私もごまかされようとしているんですよ。ここのところはお互い政治家としてこういう処方は許さない、国民生活のた...全文を見る
○和田静夫君 もう一言だけ言っておきますが、あなたの方の調査というのは私も大体知っている。民間大病院だけをやっている。開業医は含まれていない、言ってみたところで。しかもそれは三月一日から十二月までの調査ですよ。二月時点でぴったり押さえないと本当の実勢価格は出ません。厚生省が調査す...全文を見る
○和田静夫君 情報公開ということについては、私は予算委員会でたくさんの論議をしてきましたから、きょうはそのことをやろうと思いません。厚生大臣、資料は出せません、膨大だから出せませんと。それじゃ、あなた方は論議をしてもらわなくてもよろしいということですが、私の方は資料が出てこなけれ...全文を見る
○和田静夫君 これはもうお役人さんの答弁ではだめです。言ってみれば大臣と私の関係において。こんなことであなたも論議できますか。あなた、内容わかりますか。全然わからないでしょう。わからないまま大改革が行われようとしているのですよ。大改革の前提になるものが我々わからなくて論議ができま...全文を見る
○和田静夫君 大臣、そうだから私は精力的に与野党書記長、幹事長会談における自由民主党側の回答の趣旨に基づいてここで論議をさせてもらっているわけでありますから、そういう観点で見せていただいてさらに論議を深めますが、実は大臣と私でやっぱり合意しておかなきゃならぬのは、どうも製薬業界と...全文を見る
○和田静夫君 行管庁長官、国立病院の値引き率が約一二%あるんです。これはどういうことなのだろうか。国が薬価基準を守っていないということなんですが、何のための基準だとお考えになりますか。
○和田静夫君 業務局に答弁を求めているのじゃないんです。行管庁長官に求めたのは、昭和五十六年十二月に国立医療機関等の業務運営に関する調査結果報告書というのをおたくが出しているわけでしょう。したがって求めているのじゃないですか。
○和田静夫君 答弁になりませんね。大変政府側は不勉強だと思うんだな。これだけ重要な大改革案を出しておりながら大変不勉強だと思うんですよ。  もう一つ行管庁、それじゃ長官といっても余り気の毒だから行管庁に聞くが、東大病院は差額約一七%でしょう。この分でもうけた額は、あなたの調査結...全文を見る
○和田静夫君 では、これは待ちます。もうこれ以上がたがたしていて断続的では困りますから、待たせてもらいます、この答弁。これは調べればすぐわかるのですから、調査票があるのですから。
○和田静夫君 これはできません。これは明確にもう少しまじめに答弁してもらわなければ続かないですよ、委員長。もう一問やればまた同じことを言わざるを得ない。
○和田静夫君 そうはいきません。大改革をそれじゃ撤回されたらいいです、政府は。健保の改革をやめなさい、基礎がなっていないんだから。
○和田静夫君 それじゃもう一遍言いますが、これは恐らく文部大臣のお答えになるのか、あるいは担当かもしれませんが、さっき私は、東大病院で差額が約一七%ある、この分でもうけた額、これは各国立大学に大学病院あるのでしょうけれども、どういうふうな処理になっていますか。
○和田静夫君 同じ質問を会計検査院に。
○和田静夫君 院長、考えますじゃ困るので、会計検査院が検査された結果についてはどうなんでしょうか。
○和田静夫君 ここのところは私は疑問を残したまま後でやりますが、九〇%バルクライン、オンライン方式がある限り、この基準価格と実勢価格との乖離というのはどうしても生じてくるということに厚生大臣、なるわけです。パルク方式に固執するのであれば、オンライン方式ではなくてカットオフ法あるい...全文を見る
○和田静夫君 さらに幾つか提案を厚生大臣にいたしますが、開設者別あるいは地域別の共同購入方式を段階的に取り入れる、それを公開させる、それで薬価基準価格を共同購入価格に引き寄せていくという手だて、それひとつあなたが大臣のときに考えられませんか。この方式は既に自治体病院などでは行われ...全文を見る
○和田静夫君 総理、私の主張は、まず第一に医療費の適正化を図る、薬価、医療機器価格の適正化を図る、その上で医療制度改革について国民的議論を起こす、社制審答申あるいは社保審答申が端的に示していますように、コンセンサスが得られていない現状のもとで、拙速かつ場当たり的に制度に手を入れる...全文を見る
○和田静夫君 まあ了承するわけにいきませんし、先ほどの薬価の資料を見てからさらにこの質問は続けさしていただきます。  日銀総裁、非常にお待たせしました。ここでちょっと入れさしていただきます。  金融問題でありますが、どうやら円高傾向が定着しつつあるようですけれども、円高と同時...全文を見る
○和田静夫君 アメリカの金利見通しはどういうふうに見ているのですか。
○和田静夫君 円高とともに浮上してくるのが例によって公定歩合の引き下げであしますが、私は、時期尚早の感もなきにしもあらずですけれども、総裁はどういうふうにお考えですか。
○和田静夫君 通産大臣、公定歩合の通産行政との関係で、何か日銀に注文ありませんか、いまの段階で。
○和田静夫君 企画庁長官、公定歩合の引き下げについて何か御意見ありますか。
○和田静夫君 大蔵大臣、いかがでしょう。
○和田静夫君 金融の自由化がこのタイムスケジュールに上っていますが、長短市場金利はかなり急速に自由化が進行しているわけですね。預金金利の自由化についてはさまざまなネックがあったり、また預金者保護の観点からもさまざまな問題があると考えますが、日銀総裁はどうお考えでしょう。
○和田静夫君 大蔵省、アメリカがこの経済摩擦の中で金融の自由化を厳しく要求しているわけでありますが、その概要と今後のスケジュールを聞かしてください。
○和田静夫君 一部の報道によりますと、預金金利、公社債金利の規制撤廃、あるいはTB市場の拡大、あるいは日本の高貯蓄を不振な住宅投資に誘導する措置などが挙げられているわけですが、そういう内容について大蔵省は確認できますか。
○和田静夫君 そこで大蔵省、預金金利の自由化ですが、どういうスケジュールをお持ちなんですか。
○和田静夫君 今、銀行局長の答弁にもありましたが、郵政大臣、預金金利の自由化に関しては郵貯がいつもやり玉に上げられるわけですよ。大臣としてはどういう見解をお持ちですか。
○和田静夫君 郵政大臣、自主運用との関係はどういうふうに御理解になっていますか。
○和田静夫君 今、大臣、御答弁にありました時期が近づきつつある、近づきつつある時期というのはどういうふうに判断されているんですか。
○和田静夫君 大蔵大臣、預金金利の自由化に伴って、預金者保護の観点からするならば預金保険機構を拡充するなどの措置が前提としてとられる必要が私はあるだろうと思うのですが、いかがお考えですか。
○和田静夫君 日銀総裁、今の……。
○和田静夫君 私もこの一月にアメリカの金融革命の状態をずっと調査に。行ってきました、個人で。中小金融機関の倒産が相次いでいるわけですが、預金保護機構がしっかりしているために取りつけの騒ぎなどは起こっていませんよね。日本でもぜひこういう制度というのはやっぱり拡充をすべきだろう。そう...全文を見る
○和田静夫君 ところで、中期国債ファンドが鳴り物入りで宣伝されているわけですが、これはある種の定期預金といった印象を与えているわけですが、これの暴落の危険性が指摘されていますが、そういう可能性及び対策は、大蔵大臣、どういうふうにお考えですか。
○和田静夫君 総裁、自由化に関してもう一問ですが、TB市中売却ですが、やはり私は限界があるのじゃないかという点、これはどういうふうにごらんになっていますか。国債の償還に関連してこのTBの大量発行が予想されるわけですが、それを日銀が引き受けるということになると、事実上の国債の日銀引...全文を見る
○和田静夫君 総裁、カントリーリスクですが、中南米あるいはフィリピンの累積債務問題というのは急ピッチであります。それで、貸した債権国側にも責任があるという主張があるわけでありまして、この点についてどういうような見解をお持ちか、また銀行の指導をどのように行っておるわけですか。
○和田静夫君 大蔵大臣はどんな見解ですか。
○和田静夫君 個別銀行別に見ますと、東京銀行はやむを得ないとしましても、一般都銀では住友が群を抜いているわけですね。これは日銀、大蔵、私は余り好ましい状態じゃないと思っているのですが、どういうふうに理解するのでしょうか。
○和田静夫君 大蔵大臣、先ほど述べられました特定海外債権引当金を無税化することですが、これは銀行がカントリーリスクも省みず貸しまくったことについてのツケを国民に転嫁する、私はそういうふうに考えるわけで、銀行はリスクの中でいわゆるリスク太りをしているという説があるんですね、これ納得...全文を見る
○和田静夫君 金融自由化に関連して金融再編成が進行することは必要でありましょう。その見通しですが、相銀以下の経営状態というのは私はかなり悪いと思って見ております。一般で具体的な事例を幾つか挙げるつもりでいますが、信相業界は合併話で持ち切りという状態でしょう。この辺はどういうふうに...全文を見る
○和田静夫君 厚生大臣にもう二問だけ、ちょっと戻りますが、チバガイギーですが、消炎鎮痛剤ブタゾリジンとタンゲリール、死亡した症例について、これはやっぱり遺族にその事実を知らせて、救済の道を講ずべきじゃないかということが一つ。  それから、やっぱりこの機会に消炎鎮痛済の安全性の問...全文を見る
○和田静夫君 再点検は。
○和田静夫君 特別会計予算書二百三十八ページ、日雇健康勘定の未収金二十三億九千四十万円が計上されていますが、これは一体どういうことでしょうか。
○和田静夫君 私は、過去の実績をずっと調べてみたら、どの年も二億円台ですね。それがなぜ今年度だけ一挙に十倍にはね上がるのですか。しかも、今年度は七月一日に日雇い健保を廃止するわけでしょう。わずか三カ月でこれほど多額な未収金がどこから出てくるのですか。
○和田静夫君 これ、予算書が違っているのじゃないでしょうな。
○和田静夫君 大蔵省の答弁を求めましょう。
○和田静夫君 厚生省は答弁になってないんだよ。これ、予算書が違っていたらもう予算委員会は成り立ちませんからね。これは正確に答弁してください。
○和田静夫君 今のような答弁だったら、かつてのやつは全部予算、決算は粉飾予算、決算ということになるんですよ。したがって正確にしてください、特別会計予算書の二百三十八ページ。
○和田静夫君 そんなことにならないよ。二億円と二十億円ですよ。十二カ月で二億円、三カ月で二十億、そこを説明してもらえばいいんです。
○和田静夫君 額で言ってください、額で。
○和田静夫君 日雇いの分とあとの分。
○和田静夫君 私の理解がなかなか進みませんから、ここのところは少し留保しておいて、一般でもう少し詰めます。  教育問題に入りますが、教育問題について、総理は教育の荒廃というものをどのような要因によって生じたと思っていらっしゃいますか。
○和田静夫君 イランの負傷兵問題について、答弁の用意が整ったようですから……。
○和田静夫君 国立病院が好ましくないというのは、ちょっともう少し理由を詰めてください。
○和田静夫君 私立の医科大学病院に国は関与していないのですか。
○和田静夫君 ちょっと大変責任逃れの答弁ですから、私はもう少し静めますが、容認できません。  赤字国債の借りかえ問題ですが、政府が赤字国債の現金償還ができない、約束が守れないと認識したのはいつですか。
○和田静夫君 これは珍しく竹下さんらしくない答弁ですね。あなたは昨年三月十五日のこの席上で、我が党の勝又委員に対して、赤字国債の借りかえは法律そして国会答弁からしても念頭にありませんと答えたんですよ。
○和田静夫君 大蔵大臣、やっぱりあなたは非常に苦しい答弁をされていますが、現金償還の準備を怠ってきた、にもかかわらずできませんというのは、あのとき納得できなかったのですが、百歩譲っても定率繰り入れを停止した五十七年度でわかっていたわけじゃありませんか。
○和田静夫君 さっぱりわからない答弁ですが、私はやっぱり竹下登さんらしい政治責任をこのことについてはおとりになるべきだと思うのですが。
○和田静夫君 「財政展望に関する試算」というのは私は私なりに資料としてつくって、第一表、第二表を大臣のお手元にお届けをしました。これについてのお考え方を明らかにしてください。
○和田静夫君 ともあれ、要調整額に対して増税なしでゼロに持っていく場合の歳出カットはどういうことをお考えになりますか。
○和田静夫君 主計局長、歳出カットの展望というのは描けますか。
○和田静夫君 産業投資特別会計の役割は私は終わった考えているのですが、どうでしょう。
○和田静夫君 大蔵大臣、制度改革の一つの視点を今言ったところに置かれるというお考えはありませんか。
○和田静夫君 総理、何を不公平税制とお考えになっていますか、具体的税目。
○和田静夫君 大蔵大臣、よろしいですか、今の答弁。
○和田静夫君 そのマル優の論議をしたかったのですが、時間がなくなりましたから一般に譲りますが、総理、不公平税制問題といえば法人税やクロヨンなどさまざまな問題があるわけでありますが、この不公平税制の是正に向けて、それこそ与野党協議の場をつくる、最近は与野党協議ばやりですけれども、私...全文を見る
○和田静夫君 午前中の答弁に関連するのですが、総理の認識で、こう理解しておいてよろしいですね、新規の消費税の税目は導入をしないと。
○和田静夫君 その検討の結果は、どういうふうな形で私に返ってくるんでしょう。
○和田静夫君 それじゃ、総理と私との間で詰めさしてもらうということになりますか。
○和田静夫君 金融問題の最後でありますが、サラ金規制について触れておきますが、規制法にもかかわらず実態は依然として改善をされていません。自殺や強盗が後を絶たない、悪質な取り立ても依然として続いている、サラ金の経営状態も悪化していると聞きます。大蔵から概要報告を求めると同時に、この...全文を見る
03月24日第101回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○和田静夫君 財政展望について質問をいたします。  中曽根総理は、中曽根内閣が続く限り大型間接税を導入しないとされたわけであります。しかし、今後の財政展望を考えますと、三兆円ないし四兆円の規模を持つ新税を構想しない限り到底予算編成はおぼつかないと思うのでありまして、そこのところ...全文を見る
○和田静夫君 この間あなたは私に、地方交付税や国債費も聖域にしないとおっしゃったわけですが、この国債費を聖域にしないということはどういうことでしょうか。
○和田静夫君 地方交付税は地方公共団体固有の財源であるというのは、私は国会に出てから歴代の内閣総理大臣、大蔵大臣とそれぞれ確認をしてきたところであって、ここに手をつけるということは許せないところですが、何しろこれは往復の論議なものですから、もうきょうは答弁、通告してありますが求め...全文を見る
○和田静夫君 河本さん、内閣をきょうはお預かりになっているわけでありますが、今仮に向こう六年間一般歳出伸び率を二%、三%水準に抑えたら、日本経済は一体どうなるというふうにお考えになっているのでしょうか。消費者物価上昇率を三%と見込めば、どうも私は実質マイナス予算ということになろう...全文を見る
○和田静夫君 大蔵大臣、ばっさばっさと切り込んでも、しょせんは限界がある。しかも日本経済は縮小再生産の奈落の底に落ち込んでいく危険性が私は大きいと見ています。当たるか当たらないか、もうしばらくたてば私の方が当たると思うんですがね。財政は健全に生き延びるかもしれないが、経済は死に体...全文を見る
○和田静夫君 河本さんの答弁にもありましたけれども、私はアメリカの影響などというのはどっちみち大統領選挙までだと見ていますから、その辺のところは、ちょうど来年の予算委員会ぐらいにはどっちの見方が当たったかというような論争になるんでしょう。  ところで、完全雇用成長率を維持するた...全文を見る
○和田静夫君 大蔵大臣としてはどの程度の一般歳出規模が望ましいと考えているのかという点なんですが、向こう六年間の平均伸び率にしてどういうふうに考えられるのか。いわゆる〇%から四%の間だろうというふうに思いますが、それはそういうふうに理解しておいてよろしいですか。
○和田静夫君 いずれにしろ、〇%から四%の枠内で私は考えてみて、一方で大幅な歳出カット、他方で大増税が避けられない。大蔵省の資料に基づいて私がつくったこの表で、三%の一般歳出の伸びでも六年間累計で二十七兆円追加的な歳入が私の計算では必要になるわけです。そうすると、年平均で四兆五千...全文を見る
○和田静夫君 私としては、この膨大な追加的歳入必要額に無関心でいるわけにはいきません。どういうような歳出予算を組もうが、赤字国債依存から脱却しようとするならば追加歳入が必要になる。私たちはそれを不公平税制の是正から手をつけるべきである、まずそこから始めるべきである、そう考えておる...全文を見る
○和田静夫君 国税庁、問題の福島交通で退職金未払い事件が起きているわけでありますが、この退職給与引当金というのはどういうふうに積まれていますか。
○和田静夫君 主税局、この退職給与引当金を積んでいても実際には退職金未払い事件が起きるということの意味ですね。要するにこれは私は利益留保、利益隠しのために使われている。福島交通の今度の例というのは非常によい例なんではないだろうか。大蔵大臣、いずれにせよ退職給与引当金というのは十分...全文を見る
○和田静夫君 福島交通の話題を出しましたので少しお聞きしますが、関連会社の使途不明金、七年間で五十億円と、こうなっているんですが、これは報告できますか。
○和田静夫君 報道によりますと、この使途不明金は政治献金に使われたとのことであります。もらった方の脱税というのは、これは調査されることになりますか。
○和田静夫君 福島交通不動産が政治家数人に巨額の貸付金を出しているという報道があるんですが、この事実は確認されているわけですか。
○和田静夫君 きょうは往復で時間ありませんから、もう少し突っ込んだ話は後へ延ばしますが、この貸付金は無利子で行われているとしますと、つまり事実上の政治献金だと言われるわけですが、受け取った側には税法上の問題が、貸し付けた方には刑事上の問題が発生している可能性が私はないとは言えない...全文を見る
○和田静夫君 法務大臣。
○和田静夫君 これは名誉のために解明されておいた方がいいと思いますから質問しますが、渡部厚生大臣、けさの朝日新聞の報道によりますと、小鉢社長は、渡部が初出馬するときは丸抱えで面倒を見たと証言されているわけですね。丸抱えというのは、世間では通常、金の面倒を見るというようないろいろな...全文を見る
○和田静夫君 大蔵大臣も恐縮ですが、これは報道の話でありますから、小針社長とは親しいということになっているわけですが、どういう関係でしょう。
○和田静夫君 官房長官、きょうは不幸にして総理いらっしゃいませんので、このインタビューによりますと、「当時運輸大臣をしていた中曽根さんから帰国要請があった。」というふうに小針さん述べておるわけです。官房長官、この辺の事実関係は側近として御存じでしょうか。
○和田静夫君 官房長官、これも総理の名誉のための話でありまして、特に私持ち出したんですが、事実関係、やはり総理からお聞きになって後ほど報告をしていただければ幸いですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 法制局長官、どうも私は今度の一連のものを読みまして、きょうは時間がありませんから突っ込んだ論議できませんが、証取法の違反、虚偽記載という問題が浮かんでくる形になっているような気がしますが、どうでしょう。
○和田静夫君 まあ問題点としてこれは残しておきまして、一般なりのところでさらに突っ込んだ論議をいたしますが、警察当局としては、この福島交通の使途不明金について、先ほど若干の答弁がありましたが、どのように御対処されますか。
○和田静夫君 国家公安委員長、この問題について同じ質問でありますが、重大な関心はお持ちでしょうか。
○和田静夫君 大蔵大臣、私の論議をしたかったのは、今のことよりもいわゆる使途不明金の一般論について、大蔵委員会、決算委員会などでずっと何遍も積み重ねてきまして、竹下大蔵大臣ともいろいろとやり合いましたし、渡辺大蔵大臣ともいろいろと私の考え方を述べてきたところでありますが、いい例が...全文を見る
○和田静夫君 法制筒長官どうでしょう、ここのところは。
○和田静夫君 河本首相臨時代理として、あなたの内閣を主管されている二十六日までの間に、この辺のことを一遍検討されませんか。
○和田静夫君 経営の才に非常にたけていらっしゃるあなたの答弁としては非常に不満であります。  自治大臣、これは所管は多少違うことは十分わきまえながらでありますが、大臣、持論の企業献金の制限ですね。そういうもののために、使途不助金の罰則強化が必要であると私は考えますが、この際、新...全文を見る
○和田静夫君 どうも質問の趣旨をよそにちょっと持っていって訓示的答弁が非常に多い自治大臣なものだから、時間がかかりますから、私の述べたことと趣旨が違う答弁があったことだけは受けとめておきます。  不公平税制についての第二の例でありますが、マル優についてです。これは不公平税制とい...全文を見る
○和田静夫君 私、計算例をかつて示しましたが、どうも百兆円ある。これが六、七%で運用されますと、六、七兆円の利子所得が見込まれる。その源泉徴収率二〇%を掛けると一兆二千億から一兆四千億円の追加税収というものが見込まれるという計算になると私は見ています。したがって、グリーンカード制...全文を見る
○和田静夫君 さらに、金融資産税という税目が一つの構想として私はあるんじゃないだろうかと、こう思うんです。例えば、全く例えばでありますが、一億円以上の金融資産、預貯金、公社債、信託、株式、そういう所有者を対象として低い税率で徴収をしてみても一兆円近い追加税収は見込めるということに...全文を見る
○和田静夫君 大蔵大臣としては、その辺のところは少し突っ込んで前向きに出てくることを期待しているというふうに今の答弁を承っていいですか。全く受け身ですか。
○和田静夫君 所得税の総合課税化はどういう展望でしょうか。
○和田静夫君 きょうは二、三の例示にとどめますが、今挙げたわずかな例でも私の試算によれば二兆円に近い追加税収が見込めるということになるのでありまして、不公平税制の是正はぜひ緊急に手をつけられるべき問題だと思いますが、総括的な大蔵大臣の見解をお伺いします。
○和田静夫君 宮本さん、消費者金融についてですが、総合的な消費者金融規制法を構想されているようですね。内容、方向、またいつごろ。
○和田静夫君 通産大臣、それとの関係で割賦販売法との関係が当然出てくると思うんですよ。その辺はどう考えているんですか。
○和田静夫君 防衛関係費GNP一%問題に入りますが、総括のときに防衛関係費をやれなかったんですが、きょうはちょっと違った角度からだけ、一般質問の前段のこととしてお聞きをしておきますが、経済、財政が中心ですからそういうことなんですが、経済問題から見た防衛費GNP一%論ですが、企画庁...全文を見る
○和田静夫君 大体、前提的な意思統一ができたような気がします、一般でやりますが。  森福島大学助教授の推計が「財政危機の日米比較」という著述に出ているんですが、「防衛支出の対GNP比が一%増加するごとに経済成長率は約〇・四六%ポイント低下する。したがって、もし実質経済成長率を四...全文を見る
○和田静夫君 同じ質問、自治大臣はどういうふうにお考えになりますか。
○和田静夫君 財政展望の歳出削減の話に戻りますが、大蔵省は先日私の質問に対して、臨調答申、財政審に基づいてカットするのであると、こういうふうに答弁されたわけです。そうすると、臨調答申で総額幾らカットできるのかということになってくるわけであります。財政展望というからにはそれくらいの...全文を見る
○和田静夫君 全省庁、各大臣に聞きますが、全大臣ですが、実は私は、衆議院予算委員会に皆さん方の各省から提出をされた予算委員会の資料を全部読んだ。そうしたら、とにかくまちまちで、私は衆議院予算委員会はこれで一週間ぐらいとまってもよかったなと、私ならとめたなと、こう思っている。こっち...全文を見る
03月26日第101回国会 参議院 予算委員会 第11号
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○和田静夫君 まずちょっとお聞きをいたしますが、昭和五十七年六月十五日、内閣総理大臣臨時代理中曽根康弘さんから徳永正利さんに出た政府答弁書、その九ページ。労働大臣、過去に失業給付金の支払いは予算の空白期間にどういうふうに処理されましたか。
○和田静夫君 労働省、財政法第十二条ですね、「各会計年度における経費は、その年度の歳入を以て、これを支弁しなければならない」、すなわち、あなたの方でやってきたことは、四月一日以降におやりになったことは会計年度独立の原則が示されているこの十二条に違反をしている、こういうことでいいで...全文を見る
○和田静夫君 官房長官、今の支払われた失業給付金は前年度の支出のためか、当該年度のためですか。
○和田静夫君 そこで繰り越してやられたわけですね。
○和田静夫君 これは大臣、当該年度予算が成立していないのに繰り越しなんていうものが出てくるわけはないのであります。予算が未成立ということは繰り越しが成り立っていないということ、こういうことであります。繰り越し使用を認めたのは一体だれですか。
○和田静夫君 委員長、これちょっと質問を続けられません。とめてください。
○和田静夫君 それが財政法違反だと、私は四月一日から予算が空白になるということについて言っているわけですからね。空白なんていうものは、本来認められなくなっているんだ、あなた方の執行は。ほかにいっぱい材料がありますがね、法務省も。いっぱいあるんですけれどもね、今、きょうは雇用の問題...全文を見る
○和田静夫君 したがって、違法行為が過去において行われてきたということです。私が問題にしているのは、四月五日にこの予算が成立すればそれでいいんだというようなことを言っているのではありません。三月三十一日で単年度主義ですからもう暫定予算は用意をされて可決されていなければならない。私...全文を見る
○和田静夫君 委員長、皆さん方は法律の解釈を大変厳しくやられて、私は何遍も論議をしましたが、言ってみれば、解釈法学的ドグマに基づくところの、そういうような解釈というものをずっとやっている。この予算に関する、基本に関することだけは何とか面倒を見てやらなければならぬから、法律はどうあ...全文を見る
○和田静夫君 それで大蔵大臣、もうこれ以上追及しませんが、どっちみちきょうかあしたか暫定予算を決意されるのでありましょう。これまでやってこられた四月一日から五日までの間は空白であってもよろしいんだという論理は、これはもう成り立ちません。この辺のところをはっきりして、きょう中曽根総...全文を見る
○和田静夫君 雇用保険について。  今回の改正でこの雇用保険給付の大幅なカットが行われるわけでありますが、一九七四年の失業保険の大改革の際に掲げられました目標がどうも大幅に後退しているような感が否めません。それで、雇用保険の根幹というのは求職活動の促進にあるのではなくて、失業者...全文を見る
○和田静夫君 今次改正を貫く基本的な発想が、どうも失業者は怠け者であるというところに置かれているような気がしてならないわけであります。例えば、この中央職安審議会雇用保険部会報告に添えられた資料などを見ますと、そういう発想が根底にあるような気がしてなりません。大臣、失業者は怠け者で...全文を見る
○和田静夫君 部会報告は、受給者にとっては再就職の機会があってもすぐに就職し得ない、そういう給付状況にあるということ、こういうのは、失業者は雇用保険をもらって、悠々とではないけれども、切り詰めながら暮らしているという認識があるというふうに思えるんですが、労働大臣、この失業者が何で...全文を見る
○和田静夫君 一九八〇年三月の総理府統計局の労調の特別調査によりますと、世帯主男子で見ても、雇用保険が主たる収入源だと答えたのは三六・八%にすぎないんですよ、今のお言葉ではありますが。そうすると、このデータをもとに日本経済研究センターの篠塚さんは、失業者を貧困ラインから守っている...全文を見る
○和田静夫君 質問通告してあるやつを先に答弁されたら困るんですが、保険給付が多少失業期間を延長させるかもしれない、しかしそれはリタイア覚悟の失業者を除けば、よりよい仕事を得たいという人間としての当然の態度である、しかもマクロ的に見ればほとんど影響のないものです。篠塚さんも、日本の...全文を見る
○和田静夫君 便するに、そういうだけではないということは、労働市場の需要不足が失業者をふやしている、私はそこに構造的な要因があるんだと。そうした雇用情勢の悪化が雇用保険会計の赤字をふやしているのであって、雇用保険給付が高過ぎるから失業者がふえているのではないということであります。...全文を見る
○和田静夫君 以下、雇用保険の具体的な改正点について質問に入りますが、その前に、土曜日の委員会の引き継ぎということで、福島交通問題をフォローしておきたいと思いますが、まず林野庁、那須高原のこの国有林交換問題ですがね。四十一年五月の国会答弁で、国は損をしていないと強弁しているわけで...全文を見る
○和田静夫君 その過程で、私の所属するところの組合員に高値に見積もれとか言ったというような形のことがたくさんありましたね。それはもうきょうは時間がありませんから、おいおい明らかに私の方もいたしますが、国税庁、一般論としてまず聞きますが、昨日のあれですが、使途不明金のこの政治家への...全文を見る
○和田静夫君 運輸大臣、福島交通、これは国から補助金をもらっているのですが、そういうような会社が、みずからの赤字をそのままにして関連会社に金を流す、これはどういうことでしょう。少なくとも地方的な公共性を持っている交通会社ですが、補助金交付は再検討されるとかいろいろなことが出てくる...全文を見る
○和田静夫君 証券局長、一昨日、法制局長官の答弁をもらったのですが、はっきりしなかったんですが、この福交不動産の経理が非常に疑惑に満ちたものであることが明るみになってきています。これはどうも私はやっぱり証取法との関係というのは出てくると思うんですが、どう理解しますか。
○和田静夫君 赤字の福交不動産が超高値で関連会社の株を取得している。これもちょっとなかなかわからぬですが、国税庁、この事実関係は御存じですか。
○和田静夫君 別の機会に、少し詰めてから話をこれはしましょう。  さらに国税庁、有力政治家への長期無利子貸し付けですが、借りた金を返さないで、貸した方が不良債権として償却をしたと、こういうことになると、これはどうもそういう筋書きで貸し付けが行われているとすると、これは贈与ですね...全文を見る
○和田静夫君 贈与になるということになりますと、その場合の所得税はどうなりますか。
○和田静夫君 今の答弁ちょっと不満ですが、大蔵委員会その他でもう少し詰めましょう、ここのところは通告してなかったものですから。  それで国税庁、まあどうも今でもそうですがね、守秘義務だ守秘義務だと。私も長い間随分あなた方との論争で経験してきましたが、ここでは勘弁してくれという話...全文を見る
○和田静夫君 亡くなられた大平大蔵大臣などと守秘義務の問題でたくさんの論戦をしてきましたから、それらのときの約束事をこれから思い浮かべながら逐次大蔵委員会や決算委員会で引き続いてこの問題やりますが、警察庁、警察庁としても私は独自の立場で調査されるべきところにもう来ているんじゃない...全文を見る
○和田静夫君 国家公安委員長、よろしいですか、いまの答弁。
○和田静夫君 運輸大臣、二十四日の土曜日ですね、航空大学校の卒業者三十三人のうち就職が内定したのが十人だけだという朝日新聞の報道があったわけです。私は、実は決算委員長を務めているときに宮崎の航空大学校を決算委員会として視察をしまして、その当時から先行きが不安だという話がずっと出て...全文を見る
○和田静夫君 農水大臣にせっかく来ていただきながら、さっき一問落としたのでありますが、もう通過したことですからくどく言いません。  林野庁長官から答弁がありましたが、四十一年六月八日の参議院におけるところの議事録をちょっと読んでみました。政府委員の側は、国有林野の交換について不...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ、さっきの数の問題は時間の関係もありますから、後でちょっと資料で出してください。  そこで、今日まで運輸行政として何をやってこられたかということは今まで大臣から答弁されたことでほぼわかりましたが、事実関係が明確になるまではライセンスの執行停止ぐらいのことを...全文を見る
○和田静夫君 警察、一言でいいんですが、この事件に対して何か対応されていますか。
○和田静夫君 運輸省、やっぱり短期に安上がりでライセンスを取るために、大臣は今けしからぬことだと言われましたが、アメリカに受験ツアーする者が後を絶たないと言われているんですよ。現在、航空留学校というのが十数校ある。これはやっぱり再点検する必要があるんじゃないですか、こんなことにな...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ運輸大臣、ありがとうございました。  ちょっと時間がなくなりましたから、児童扶養手当で一問だけ、せっかく厚生大臣お見えですから。あとのところは社労その他に譲りますが、父親の所得による支給制限のやつですね。父親の方が養育費を支払わない場合どうなるかというやつ...全文を見る
○和田静夫君 委員長、ちょっと待ってください。
○和田静夫君 そこで労働大臣、給付水準の問題ですが、保険料の方は一時金を含めているわけですけれども、今度の改正では給付の方は一時金をカットするという、これは制度上の合理性を欠くことになるのではないだろうか。先ほど局長、先走った答弁が若干ありましたが。一時金を基本手当の基礎となる賃...全文を見る
○和田静夫君 高齢者に対する一時金給付についても極めて遺憾な措置であります。確かに六十五歳以上になればフルタイム雇用を必ずしも望まないかもしれません。しかしながら一方で、生活をしていく上で、経済上の理由でフルタイム雇用を望む者はかなりの数に上っているわけです。現に六十五歳以上の男...全文を見る
03月30日第101回国会 参議院 予算委員会 第14号
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○和田静夫君 暫定予算の審議に入ったわけですが、私どもは予算の空白を招かないためにも、あるいは参議院の予算審議権を守る立場からも政府が暫定予算の提出に踏み切ったことについては評価をしておきたいと思うのですが、ただし、政府が予算の空白と参議院審議権の重みをどの程度理解していらっしゃ...全文を見る
○和田静夫君 ここで委員長に、当委員会運営の責任者として、国会役員としての立場から、五十九年度暫定予算及び六十年度以降の予算空白回避、暫定予算制度を定着させるべしというような見地から御見解を承りたいのであります。植木委員長に負けない立派な見解を述べてもらいたいと思います。
○和田静夫君 委員長、ちょっと前段の方、委員長の御答弁を予とするわけにはまいりません。当然、理事会で文章ぐらい練って委員長見解が出されてしかるべきだと思うんですが、そういう用意はないということでしょうか。
○和田静夫君 それじゃ、委員長見解を一遍この機会に理事会で協議をしながら出させてもらう、それでよろしいですね。
○和田静夫君 総理、大蔵大臣、もう一度見解を求めますが、六十年度以降も予算の空白を招かないよう政府は最大限の努力をする、よろしいでしょうか。
○和田静夫君 法務大臣、この間、予算の理事会に来ていただいて若干の論議をいたしましたが、やはりあの答弁、にわかでもありましたから、了解のできない部分があったが、まあ武士の情けで見逃したということにしてあるわけでありまして、どうも空白についてのあなたの認識は甘いようであります。刑務...全文を見る
○和田静夫君 それは法務大臣が指示をされて全国統一的にやられているということになりますね、そうすると。
○和田静夫君 その職員会の性格、組織はどんなものですか。
○和田静夫君 事務当局答えるときに、この法務省設置法の中にありますか。
○和田静夫君 全く私的な任意団体であるということが明らかになりました。  そこで法務大臣、財政法のどこに個人ないし任意団体が本来国庫が支払わなければならない金を立てかえてもよいという規定がありますか。
○和田静夫君 法務大臣、あなたがやっていたことでもないのに答弁するのは不満でしょうけれども、お気の毒ですが、法務大臣におつきになったから仕方がないわけでありまして、これはどう見たって、この間もあなたは理事会で要請がないと言われたんですが、これは要請がないことはない。一歩譲ってみて...全文を見る
○和田静夫君 法制局長官、今の論議をお聞きになって、立てかえ払いができる根拠法を挙げてくださいよ。
○和田静夫君 これは前向きに、後から暫定予算について委員長見解も出ることでありますから、その委員長見解の中にまとめて盛り込む、そういうふうに理解してよろしいですか。
○和田静夫君 会計検査院に一点だけ聞いておきますが、検査院はこの予算の空白を生じた場合の各省の対応を知っていましたか。
○和田静夫君 これは院長、大変な答弁ですな。知っておったんなら、結局あなたは違法あるいは脱法、潜法、そういうような行為を認めてきたということですか。
○和田静夫君 認めたのではない、見逃してきた。  それから、基本的に間違いを犯していらっしゃるのは、緊急避難、緊急避難と言われますけれども、四月一日から空白になるということは参議院予算の論議を踏まえてみればわかっていることですよ。あなた方の頭の中には五日までというやつがあるから...全文を見る
○和田静夫君 そんなの答弁にならない。検査院の存在の意義がない。
○和田静夫君 何か法務大臣だけ時間の関係であれしましたが、労働大臣だって郵政大臣だって、あるいは参議院の事務総長だって、全部この問題は引っかかっていますから、一応問題は認識をしておいていただくように申し上げておきます。  検査院、もう一問だけですが、今の御答弁でありますが、どう...全文を見る
○和田静夫君 先ほど深く反省をされたようでありますから、今後を見守りますが、そういうような姿勢だから各省に甘く見られて院法の改正もままならないんだということを一方で私は考えるものですから、あえて院長にお出まし願ったのであります。  次に、暫定予算の中身に入るわけでありますが、そ...全文を見る
○和田静夫君 例えば、仮に四月一円から施行したいと、こうなる、あるいは実施をしたいと政府は願望をお持ちになる。ところが、国会には議論が保障されている、討論が保障されている、したがって修正権も我々にはある。そういうことになってきますと、これは憲法に保障されているわけでありますから、...全文を見る
○和田静夫君 余り竹下さんとやりたくないけれども、しかし今の答弁はちょっとひど過ぎましたな。いや、お考えになっていることは私はよくわかりますよ。わかりますが、じゃ、端的に言いましょう。酒税法、物品税法、これは日切れじゃないでしょう。
○和田静夫君 やっぱり法制局長官だ、ここのところは。
○和田静夫君 やっぱりそういうことになってくると、政府側の願望だけを満たすものが日切れ法案だということになると、何でも四月一日実施という形で出してくればそれは日切れだということになりまして、これはこの答弁はちょっと納得するわけにはまいりません。三月三十一日に上げなきゃならぬという...全文を見る
○和田静夫君 今の法制局長官の答弁は、かなり私も納得できます。限時法的なもの、これはわかりますし、それから国際的な関係のものももちろんありましょうし、それから軽減、それが四月一日になった場合に大幅に市民負担を求めるということになるような法律、そこに限定をされるべきですね、これは。
○和田静夫君 提案者側の期待的な答弁、希望、それはわからぬわけじゃありません。しかしながら、大体第三者的に見て、客観性を持っておるおおよその統一的な接着点といいますか、それは先ほどの法制局長官の答弁、こういうふうに認識しておきますが、そこのところは大蔵大臣いいですね。
○和田静夫君 予算との整合性ならば、ことしは四月十一日にしか予算は上がりませんから、そういうことを頭に描けばいいわけでありまして、法制局長官答弁というものを大切にしながら、これから理事会その他でいろいろ協議を続けたいと思います。  暫定予算の中身ですが、一般会計予算暫定の予算総...全文を見る
○和田静夫君 そこまでの説明は私も部屋でわかったんですが、ところが、いろいろ考えてみると、五十八年度分云々という答弁というのは、どうも私は大蔵大臣、おかしいと思うんですよ。ということは、もうちょっと突っ込んでみると、さらに特別会計暫定の予算総則を見てみたら、外為資金、郵政事業の二...全文を見る
○和田静夫君 じゃ、事務局から。
○和田静夫君 いや、西垣さん、これは財政法七条二項の違反じゃないですか。
○和田静夫君 予想したとおりの答弁で、出納閉鎖期間中という答弁が出てくると思っていたんですよ。しかし、それはそんなことにならぬのじゃないですかね。五十九年度予算に計上するということにはならぬのじゃないですか。
○和田静夫君 お願いしているのですということはわかるんですが、私が言っているのは、財政法七条の二項に触れただけですが、三項との関係では主計局長の答弁は成り立たぬのじゃないですか。
○和田静夫君 これは法律の解釈ですから、法制局長官にぜひお願いしたいんです。私は、お願いをしているという立場はわかっているんですよ。わかっているんですが、どうも厳格に財政法七条二項、三項を読んでみますと、二重議決になりはしないですか、今の手法は。
○和田静夫君 いや、処理の仕方は主計局長が答弁されているからわかっているんですが、法制局長官、私が聞いているのは、その処理の仕方というのは五十二年度でわかっていますよ。やってきたんですが、私が言ったような論議はないわけですから、私が今新しい問題提起としているのは、そこのところを非...全文を見る
○和田静夫君 ここのところは私は解釈上の問題もありますから、少し法制局長官と後で詰めたいと思いますから留保して進みます。  そこで大蔵省、そういう前提に立ってもどうも当初予算の蔵券最高額ですね、特別会計の一時借り入れ最高額のおおむねこれは七〇%台ですね。七〇%台で暫定予算に計上...全文を見る
○和田静夫君 今の大蔵省の話の筋道はわからぬわけじゃありませんが、理財局長、七〇%台というものの合理性というのをもうちょっとわかるように言ってくれませんかね。
○和田静夫君 もう少しいろいろ後で教えてもらいます。  農水大臣、あしたアメリカへ行かれるんですか。
○和田静夫君 総理大臣、農水大臣が三十一日に渡米することは好ましい、そういうお考えじゃないですか。
○和田静夫君 そういう総理のお立場であれば、農水大臣、打開の展望というのはどういうふうに描いていらっしゃるんですか。
○和田静夫君 そうすると、一定の解決の展望がなければ農水大臣は総理の意向がどこにあろうとも訪米はしないと。
○和田静夫君 質問にちょっと答えてくださいよ。  解決の展望がなければ行かぬということですか。
○和田静夫君 今の、これならばというところ、あなたのこれならばはどれですか。
○和田静夫君 抽象的じゃなくて、数字では。
○和田静夫君 「よど号」ぐらいの心臓でだっと乗り込んでいって一挙にというわけにはいかぬですか。
○和田静夫君 総理、先ほどお言葉にありましたVANだとかあるいは金融開放なども含むんでしょうが、そういうものを一緒くたにして日米経済摩擦を農産物交渉で解決をするなどというお考えはよもやお持ちではないわけでしょうね。
○和田静夫君 雇用平等法に入りますが、男女雇用平等法ですけれども、婦人少年問題審議会の建議が提出されました。これもなお労使、公益三者の意見の隔たりが非常に大きいわけですが、労働大臣、これはどういうような立場でまとめていくおつもりでしょうか。公益側をベースにするということになります...全文を見る
○和田静夫君 配置、昇進、昇格、教育訓練、福利厚生、強行規定にされますか、努力義務規定にされますか。
○和田静夫君 坂本先輩、これ、大臣としてはどういう希望ですか。
○和田静夫君 もう一つ聞いておきますが、この不平等扱いの罰則というのは一切設けないですか。
○和田静夫君 調停機関を新設するということは結構でありますが、勧告や命令を出せない調停機関にどのような実効性が担保されるのでしょうね。
○和田静夫君 この調停機関というのは、私は少なくとも職権による調査、差別行為の停止勧告あるいは損害賠償支出命令、支払い命令といいますかね、あるいは原状回復命令などの権限を持ったものでなかったならば、どうも大臣意味がないように思うんですよ。どこの田でもそういうような調停機関を持って...全文を見る
○和田静夫君 大臣も局長も、私はどうもここのところをきちんとしないと、やっぱりざる法になってしまう危険性があると思っているんですよ。そんなざる法をつくるくらいなら現行制度の方がまだよっぽどましだなあというふうにさえ考えます。この調停機関に例えば何人の人員が必要だと考えていますか。
○和田静夫君 大臣、この男女雇用平等法というのは、そもそも婦人差別撤廃条約を批准するために制定されようとするものである、そうすると婦人差別を温存するためにつくられようとしているのではない、ここのところははっきりしている。差別というのは、一般に差別される側でないとその痛みはわからな...全文を見る
○和田静夫君 フェミニストをもって任ずる総理は、いかがでしょう。
○和田静夫君 自治大臣、政治倫理に関連しまして政党制度あるいは選挙制度の改正が俎上に上っているわけですが、政党法についてはまだ具体的な案が示されていませんから私も判断のしようがありませんけれども、これは参政権との関係で微妙な問題をはらんでいます。西ドイツでは違憲判決も出た経過があ...全文を見る
○和田静夫君 自治大臣、三木元総理との会談で、選挙制度の完全公営化を合意されたというふうに報道されました。完全公営化とは、自治大臣の頭の中には具体的に何を描かれていますか。
○和田静夫君 今、鈴木前総理とのお話が出ましたけれども、私もこれ以上公営化をされるということになる場合には、政党法がやっぱり必要になってくるということにいくんだろうと思うのですが、自治大臣もそういうことですか。
○和田静夫君 これまでの公営化というのは、ややもすると選挙活動の規制を拡大する方向、あるいは国民の政治への参加、関心の拡大を阻害する方向で進められてきたというように私は思うのですが、宣伝カーにせよ、立会演説会の問題にせよ、選挙活動の自由を拡大する方向で取り組まれて至当だろうと思う...全文を見る
○和田静夫君 立会演説会だとか、公営の部分で過去よりも狭められたところがあるでしょう。そういうところは宣伝カーにせよ、もう少し選挙自由のために拡大をされたらどうでしょう。
○和田静夫君 この問題、最後ですが、白鳳党の中で企業献金の枠を緩和しようとする動きがありますが、これは大臣としていかがでしょう。
○和田静夫君 大蔵大臣、さきの委員会で大型間接税を六十五年度まで導入しない、そういう方向で頑張るという趣旨の御発言がありましたが、確認しておいてよろしいですか。
○和田静夫君 総理、中曽根内閣では大型間接税を導入しないと明言されましたが、基本的な心構えとしては、今大蔵大臣答弁にございましたように、六十五年赤字国債の新規発行をゼロにするまで大型間接税は導入しない、そう理解しておいてよろしいでしょうか。
○和田静夫君 厚生大臣、報道によりますと、厚生年金基金の運用委託機関を拡大する、具体的には都銀や証券にも拡大するという方向を検討されているということになっているんですが、今後の方向を明らかにしてください。
○和田静夫君 事務当局、今の段階でもう少し具体的に何かしゃべれますか。
○和田静夫君 その今後の検討課題として検討する中に、今、私が言った都銀や証券も含んでいるようであります。そうすると銀行局長、都銀その他の信託業務の問題が絡んでくるわけでありますが、銀行局としてはどう考えていらっしゃいますか。
○和田静夫君 宮本さんの私的な諮問機関でも、そういうことはまだ検討されていないわけでしょうかね。
○和田静夫君 厚生省、伺いますが、全国信用組合厚生年金基金というのがある。厚生年金基金の中でもこれは最大手に属するわけですが、この信組基金の役員によって信組年金研究会なる任意団体がつくられて、実は運用先の各銀行から会費を取っているわけであります。会費の金額もわかっていますが、今は...全文を見る
○和田静夫君 これは研究会という体裁をとっていますが、私はこれをずっと支払いの関係を見てみますと、基金役員への一種の裏リベートですわ。そうなってくると、厚生年金保険法に触れる問題だというふうに考えられているんですが、そこのところもしっかり踏まえながら調査をお約束される、こういうふ...全文を見る
○和田静夫君 金融問題で私の手元に内部告発がかなり届いているのでありますが、一々予算委員会の平場で取り上げることもあれでありますから、それぞれ銀行局、その他との関係で処理をいたしていますが、昨日にわかに届いたので一件だけきょう挙げておきたいのは、岐阜商工信用組合の職員からのこれは...全文を見る
○和田静夫君 具体例を申し上げておきますが、これはもう既におわかりのことでしょうが、支店の用地を会長の個人名義で買って、そして信用組合から家賃を取り続ける。そして、それを今度は信用組合に買い取らせるという皆発状になっています。  それで私は調査をしてみました。そうしたら、西野町...全文を見る
○和田静夫君 こういうような事実というのは、同信用組合の経営がワンマン会長によってかなり乱脈になっているということにあるのだろうと思うので、正確な調査を私は要求をいたしておきます。  告発状は、同信用組合と県当局との癒着についても実は問題を指摘をしています。大蔵当局としては県に...全文を見る
○和田静夫君 福島交通の問題でありますが、新聞報道によりますと、東北新幹線郡山駅付近の福島交通用地地価をつり上げるため、五十四年度予算で新規立体化工事予算をつけたと報道されているわけであります。建設大臣、この新規立体化工事の策定についてちょっと説明してください。
○和田静夫君 五十四年度予算をつけた時点で地元の福島県と郡山市ではこの計画を知らなかった、あるいは事業計画すら決定していなかったということになっているんですが、それはそうですか。
○和田静夫君 自治省、都計審というのは地方自治体の機関ですね。都計審が都市計画を決定した後に国の予算がつけられるというのが筋なんですが、これはこういうことになっていますか。
○和田静夫君 国土庁、報道によりますと、福島交通不動産というのは昭和四十四年に七億円でこの用地を取得したとされているわけです。ところが、郡山市の地下道事業決定によって日本債券信用銀行の根抵当権が新たに二百億円設定されている。これは私調べてみました。これは地下道建設がこの土地の値段...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ官房長、調査されますか。
○和田静夫君 銀行局長、この日本債券信用銀行の福島交通及び福島交通不動産に対する融資は、これは今、表に報道されている額よりもさらに大きい状態であります。私の方も今調査を進めていますが、かなり膨らんできていますが、今その総額というのは明らかにされますか。
○和田静夫君 これはどうです、銀行局長、つまびらかにできますよね、調査が終われば。例えば八百億を若干超えるぐらいのところまではいっておるのですが、そこのところは確認できますか。
○和田静夫君 宮本さん、日債銀の福島交通及びこの関連会社への融資について全資料を私は明らかにしていただきたいと思うんです。また、ここで答弁できぬのなら、融資総額はまあありましたが、融資決定時期及びその額、担保の状況、利子、返済条件、いかがです。
○和田静夫君 運輸大臣、東北新幹線新白河駅前の土地を国鉄が発表する前に福島交通が買収していたという疑惑が明らかにされていますが、これはどういう関係になっていましょう。
○和田静夫君 大臣、ここのところを調査されましょうか。
○和田静夫君 大蔵省、この福島交通に生命保険会社から巨額な融資がなされていますね。確認できますか。
○和田静夫君 いや、これはちょっと間違いじゃないですか。
○和田静夫君 ないと、五十億ではえらい違うんですからね。やっぱり大蔵省というのは大ざっぱなもんだな、五十億というのはゼロなんだよ。  この融資は担保設定ありますか。
○和田静夫君 調査されますか。
○和田静夫君 農協共済が二十五億貸していますが、これはどういう性格の融資でしょう。
○和田静夫君 これは間違いありません、私は調べたんですから。慢性的な赤字会社になぜこれだけ巨額の融資がなされているのだろう、私には全く理解ができません。銀行局長、生保や農協の融資のあり方として、これは正常だとお考えでしょうか。
○和田静夫君 警察庁、白石千鶴子さんの遺体がロス市警によって確認されたわけですが、どういう捜査の展望でしょうか。
○和田静夫君 日本の警察が今後具体的に米ロスの警察に対してどういう共助方法をとられますか。
○和田静夫君 今までのロス市警との関係において、国内で解明すべきものと目下考えられるものがございますか。
○和田静夫君 その調べはもう始まっていると見ていいわけですか。
○和田静夫君 話を変えます。  文部大臣、東京医科歯科大学の汚職事件について東京地裁の判決が下ったわけでありますが、この事件は国立大学医学部のさまざまな病巣を浮き彫りにした事件でもありました。文部大臣としては、この判決を聞かれてどういう見解をお持ちでしょう。
○和田静夫君 医系の大学ではこういうようなものは日常茶飯事的だとさえ言われるようなことが巷間言われるのでありますが、行政側としても何らかの対策を新たにとるべきだと思うんですが、何か具体的構想がございますか。
○和田静夫君 防衛庁ですが、まずシーレーン防衛、三海峡封鎖について伺いますが、これは外務省調査企画部長岡崎さんのお書きになったベストセラーを読んでみますと、「日本本土の基地、港湾、さらには三海峡の戦略的価値を利用することが不可欠だというのがアメリカの戦略」、そして岡崎さんの持説は...全文を見る
○和田静夫君 私は、岡崎さんの考え方についてコメントを求めているわけではもちろんありません。同感すべき点は同感すべきものとして私の中でそしゃくをして、その前提の上に立って質問をしているわけであります。  三海峡封鎖のあり得べきシナリオは、例えばインド洋で米ソ衝突が発生した、その...全文を見る
○和田静夫君 そういう想定とすれば、いわゆる三海峡封鎖というのはアメリカのヘゲモニーのもとにおける末日共同作戦として行われる可能性が強くなるわけですが、その点、防衛庁長官、いかがでしょう。
○和田静夫君 日本本土への直接攻撃が行われていなくても、アメリカが三海峡封鎖を行う可能性あるいは共同作戦をやろうと提案してくる可能性はあるんじゃないでしょうか。
○和田静夫君 問題は、例外的なことではどういうことが想定されるんでしょうか。
○和田静夫君 法制局長官、これまでの政府見解は、「たとえば誘導弾等による攻撃を防御するのに、他に手段がないと認められる限り、誘導弾等の基地をたたくことは、法理的には自衛の範囲に含まれ、可能である」というんですね。「他に手段がないと認められる限り、」という限定句がついていること、さ...全文を見る
○和田静夫君 すると、先日、公明党の黒柳委員の質問に対して総理はかなり従来見解から踏み出した答弁をされたように私もここで聞いていたのですが、総理答弁は、相手が原子兵器を使ったらそのもとをたたいて、まずそれを破壊せよというのが防衛の第一の要請であるとまで言い切ったわけであります。こ...全文を見る
○和田静夫君 ちょっとその前提のところも問題ですが、この総理答弁というのは、今も言われましたように、鳩山さんのときの法理としてではなくて、軍事作戦あるいは兵学としてやるということに中曽根答弁というのを私は受けとめたんですが、その態勢の整備、訓練を行うということ、さらに例えば仮にソ...全文を見る
○和田静夫君 相手方の基地を攻撃する正面兵器を装備したいというお考えに通じていませんか。この装備するということを想定しなければ、どうもアメリカに任せるということだけではないようにあの答弁を承っておったんですが、そういう意思というのはないわけですか。
○和田静夫君 他の委員会にさらに引き続いて論議をさしていただきますが、今のと関連をして、F4ファントムの空中給油問題ですが、昭和四十八年にファントムの空中給油を外しました。そして、明快な田中総理答弁があのときある。時間が来ましたからはしょりますが、政府は、五十二年から五十三年にか...全文を見る
○和田静夫君 今の答弁、そのまま私は受けとめるわけにいきませんが、時間ですからまた後刻にいたします。(拍手)
04月05日第101回国会 参議院 予算委員会 第18号
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○和田静夫君 ちょっと昼前の時間、かなり制約されましたので、順序まちまちになりますから、大臣、答弁者側には非常に恐縮でありますが、お待ち願うことがあるかもしれません。  まず、金融開放問題ですが、ユーロ円債の開放のためそこに焦点が非常に当てられてきていますけれども、日本の公社債...全文を見る
○和田静夫君 大臣、今答弁にありましたように、この有担保原則が一挙に崩れるということなどを含んで、今度の日米円ドル協議でもってかなり具体化すると思うんですが、今、段階的という答弁があったんですが、大臣としてはどういう構想でしょう。
○和田静夫君 金融の自由化に関連しまして、金融業界の再編成がクローズアップされてくることになると思われます。相銀以下の中小金融機関の再編成、吸収合併が急速に進行するのではないかと見ますが、そこでこれまでの大蔵省の中小金融機関の位置づけが大きく変わらざるを得ないのではないかと思うの...全文を見る
○和田静夫君 ずばり言って、中小金融機関の役割は終わったとは考えない、必要性はやっぱりある。
○和田静夫君 私も同様でして、中小金融機関独自の役割、特に中小零細企業に対する必要性としては依然として求められ続けると思います。ただし、この部門はそれぞれ特有の問題点を抱えていることも事実でありまして、きょうは二、三点指摘をしておきたいのでありますが、まず大阪の実業信用組合、私の...全文を見る
○和田静夫君 この実業の場合は極端な例でありますが、中小金融機関の問題行というのは大体ワンマン経営で問題を起こす、行政はそれを見て見ぬふりをする、そしてにっちもさっちもいかなくなったところで天下りを送り込む、どこもそういうパターンでやってきた、私が過去に取り上げた相銀以下のところ...全文を見る
○和田静夫君 実業の同じ例としてきょう私は何を取り上げようか、随分たくさん告発が来ていまして迷ったんですが、尼崎浪速信用金庫だけきょうちょっと一言言っておきたいんです。  この信用金庫は、理事長の弟の経営する産報実業KKに情実融資を行ってきました。産報が倒産した五十三年六月段階...全文を見る
○和田静夫君 一般論といたしまして、こういうような貸し付けがあるときにはどういう問題が発生しましょうか。
○和田静夫君 私は、理事長の退陣だとか、特別背任問題だとかというようなことが起こるのではないだろうかと素人なりに考えますが、近畿財務局が五十四年の二月と五十六年の八月と二回にわたって検査に入っています。この検査で不正融資は今明らかになっているはずでありますが、なぜこの時点で適正な...全文を見る
○和田静夫君 日債銀の福島交通への融資が問題になっているわけですが、この日債銀と同様の出生の経路を持つところの日貿信。それで、尼信は多額の融資をこの日貿信に行っている。五十六年八月の近財検査でこれが明らかにされたんですね。ところが、この員外貸し付けになると考えられる問題について、...全文を見る
○和田静夫君 私はこれ、近財の検査報告に基づいて質問いたしていますので、お忘れなく。  要するに、この検査の結果もろもろの問題を大蔵省はおつかみになった。だが、金庫の経営は改善されなかった。それはどうも私は金庫側と行政との間の癒着があったからと思わざるを得ないのありますが、この...全文を見る
○和田静夫君 この信用金庫はサラ金も経営をしています。近畿ナショナルファイナンス。本社は尼崎市東本町三の一、資本金一千万円、設立五十八年三月七日、代表取締役は川田正夫、尼信の総代です。それから、専務は大戸三千雄さん、尼信の元神戸支店長。このサラ金は尼信の総代がやっているような形に...全文を見る
○和田静夫君 このサラ金に関連して検察庁にお尋ねをいたしますが、東京都庶民金融業協会元総務課長遠藤悦三の横領事件でありますが、捜査状況を報告してください。
○和田静夫君 都以外の協会についても捜査が行われていますか。
○和田静夫君 法務大臣、これは横領容疑以外にも捜査の視点は移っていると見てよいでしょうか。
○和田静夫君 捜査はいつごろをめどにされているのでしょう。
○和田静夫君 先日来、金融の自由化にまつわる諸問題を尋ねてきたんですがね。この金融自由化に伴ってCD、CPの流通市場が拡大してきておりますが、まずその流通の実態を大臣はどういうふうに把握されていましょうか。
○和田静夫君 そこで大臣ね、この間からロボットに課税するとかいろいろの論議がここであったんですが、私はこのCD流通、今言われた五兆円、私の計算によると大体六兆円ぐらい、超えていると思うんですが、これに課税を考えないのはなぜだろうかということ、非常に不思議に思うのでありまして、課税...全文を見る
○和田静夫君 現在までのところはなっていないことはよく知っているわけであります。しかしながら、実際問題として譲渡され、売買されているわけでありましてね、これはやっぱり課税の対象として大臣、大英断を持って考えてみる必要があると思うんですよ。
○和田静夫君 課税の対象としても考えながら勉強されるというふうに理解しておいてよろしいですか。
○和田静夫君 防衛に入ります。  防衛庁長官、現在の防衛関係費の趨勢からいきますと、早晩GNP一%を突破する可能性が強いわけでありますが、五六中業の方はどうなるでしょうかね。アメリカの早期達成の要求が強いわけでありますが、予定どおり達成される方針でしょうか。
○和田静夫君 外務大臣、アメリカの防衛力増強要求の中に五六中業の早期達成があるわけですね。
○和田静夫君 いえいえ、アメリカとの関係。レーガン大統領なんかの要請の中に。
○和田静夫君 衆議院では人事院勧告との絡みで一%枠の突破が問題となりました。この問題は依然として氷解せざる問題ではありますが、私は別の角度からきょうは問題提起をしてみたい。  今仮に人事院勧告を完全実施せずに、それは認められないことですが、人勧を完全に実施しなかったとしても、五...全文を見る
○和田静夫君 それで、今の質問に答えられなかったんですが、人件糧食費は大体三七・七及び後方経費の達成率は三三・九ぐらいに踏んでよろしいですか。
○和田静夫君 これ、ちょっと困ったな。きのう具体的にここはレクチャーをしてあるものだから、何の問い合わせもないから答弁ができるものだと思っておったんだが。  ちょっと突っ込んでみますが、五六中業の見積額が、私は、どうも正面経費に対してあなた方は人件糧食費及び後方経費を過重に見積...全文を見る
○和田静夫君 ここでは答弁されませんが、どうも人件糧食費と後方経費の達成率の開きというものは一体何を意味するのだろうかということは私は不思議でたまらぬのであります。さらに、過小に見積もったとすれば達成率はもっと落ちて残額がもっとふえる、そういうことにならぬでしょうかな。
○和田静夫君 そうすると、きょうも非常に時間のあれがあって突っ込んだことができませんが、防衛庁、この正面経費の伸び率に対する後方、人糧の伸び率、言いかえると、後方、人糧の対正面経費弾性値というのは大体どれぐらい見込むのですか。
○和田静夫君 どうも私、午前中の答弁余り釈然としないんですが、五六中業の見積もり自体過小見積もりであると考えますが、きょうはその点は深追いはいたしません。過小な見積もりによっても、五六中業を達成しつつGNP一%枠を堅持することは困難であるということだけは、きょう、ちょっと私なりに...全文を見る
○和田静夫君 防衛庁に聞いてもなかなか具体的な数字が出ませんから、私の方で一九八五年度の防衛関係費の試算をしてみました。歳出化額一兆七百六十億円、増加額九百三十億円、これは衆議院提出資料で、今の答弁もありましたが、明らかであります。五六中業当初見積もりをベースに五六中業を達成する...全文を見る
○和田静夫君 防衛庁ね、五六中業を達成しようとするなら、昭和六十年度の防衛費は確実にGNP一%をクリアする、一%枠を守るというなら守る条件を示さなきゃならぬと思うんですが、どうでしょう。
○和田静夫君 いや、その分母、分子があいまいだからというふうな逃げの答弁がずっと続くのですが、ともかく分子は一定の数字が出てくる。私の推計が間違っているといったらどこが間違っているのか、具体的に指摘してください。
○和田静夫君 私は、守る条件というのは、六十年度の新規調達をゼロにし、他の経費を削減するということを意味することになっていると思うんですがね。
○和田静夫君 本当は全然理解できないんですがね。さっきも言われた後方経費やら人糧アバウト推計、これは私は過小推計だと言っているんですが、再度この推計見積もりは出ますか。
○和田静夫君 企画庁、五六中業の見積もりの残額を、正面経費、後方経費、人糧、残額を均等に配分して、それに物価上昇率を掛けると三兆五千億円に達してしまう。三兆五千億円を一%の枠に抑えようとすれば、名目成長率どれぐらいですか。
○和田静夫君 していないの。今からするの。頭のいい人だからすぐ出るだろう。
○和田静夫君 今の答えじゃないのか。まあとにかく協力しますが、私の計算では一八・二%。防衛庁、言い逃れはもうできないと思うんですね。後年度負担の歳出化と退手増分で何%いくか。五六中業を達成しようとすれば、六十、六十一、六十二年度の防衛関係費は幾らになるか、この辺はわかりますか。シ...全文を見る
○和田静夫君 答弁になっていませんけれども、後でずっと詰めましょう。私、試算をあなたに提示しますからね。  そこで私は、素人として私なりの推計を出した。防衛庁側としても私は試算を出すべきだ。そうでなければ議論にならない。五六中業完全達成とGNP一%は矛盾するのだという私の指摘が...全文を見る
○和田静夫君 したがって、あとずっと突き合わすということですな。
○和田静夫君 拝見しても、あなたの方からその数字に基づいて出してくれなげれば話にならぬ。
○和田静夫君 それだとこの委員会は進まないんだな。私の計算に基づいて一%枠を突破してしまうじゃないかと言っているんですから、あなたの方が全然試算に基づいて推計をする必要がないということでは話にならぬわけだ。ちょっと調整してくださいよ。
○和田静夫君 そこで長官、私は、GNP一%を堅持するというのであれば、五六中業の達成は断念しなければならないというデータをつくったつもりなんです。GNP一%と五六中業とどちらをとるのか、あるいはGNP一%と人勧完全実施とのいずれをとるのか。これは答えは一つしかないと思うんです。ど...全文を見る
○和田静夫君 これは、締めくくり総括で一遍継続しますから。  福島交通。銀行局、福島交通の有価証券報告書を見ていておかしいと思うのは、生命保険各社が巨額の融資をしている。五十四年九月末で、住友が四十億、安田が四十二億、第一が十九億、平和が二十一億、第百が二十億、東邦が二十三億、...全文を見る
○和田静夫君 私はそういうふうに言ったの。私の調査では六兆を超えると。
○和田静夫君 これはきちんと担保はとれていたんですか。
○和田静夫君 生保の融資の引き際も、私はいささか疑惑を持っているんです。有価証券報告によりますと、例えば住友生命の返済期限は六十年七月三十一日までと。五十八年九月にはゼロになっている。東邦の場合には、六十一年十一月三十日までの返済期限になっているにもかかわらず、五十八年九月にはゼ...全文を見る
○和田静夫君 それにしても、福島交通の財務状況、五十八年九月にさかのぼる五年間ほどというのはそんなによくないんですね。確かに五十七年は土地売却益が入っていますよ。どうも必ずしもそれだけじゃないような気がいたしますが、福島交通の長期債務が急速に減少して、逆に短期の借入金が急速に増大...全文を見る
○和田静夫君 日債銀は短期としても貸し付けていますか。
○和田静夫君 それは正常な融資と見られますか。
○和田静夫君 預金の限度貸し付けですか。
○和田静夫君 この預金の範囲内でない部分はどういうふうに理解したらいいんでしょう。短期ですね。
○和田静夫君 とっていますか。
○和田静夫君 一般論としてわかりますが、その価格との関係においては大変な問題があります。  日債銀に検査に入ったのは、銀行局、いつでしょう。その検査報告をやってください。検査結果。
○和田静夫君 これは大変問題になっていますが、銀行局長、後で少し突き合わさせてください。
○和田静夫君 運輸大臣、福島交通の補助金交付及び白河駅と駅周辺用地の買収問題について、調査結果。
○和田静夫君 丸森線の第三セクター化に絡んで、福島駅前国鉄用地が福島交通に払い下げられるという新たな疑惑が報道されていますが、国鉄が一私企業の利権に関与した可能性も指摘されているわけですけれども、報告できますか。
○和田静夫君 払い下げられないわけですかな、これは。
○和田静夫君 そうすると、この払い下げ価格は大体幾らぐらいですかね、平米当たり。
○和田静夫君 運輸省、福島交通が五一%の出資比率で阿部隈急行株式会社に参加する。この出資比率も他の第三セクター方式に比べて高いと思われるんですが、その経緯。
○和田静夫君 最初反対していた福交が逆に積極的に第三セクターに乗り出してくる。それは何か当然条件がつけられたと思うんですが、先ほどの土地の問題などありませんね、これ。
○和田静夫君 それじゃ福島交通の方針が転換したのはいつですか。
○和田静夫君 これ、自治省にちょっと調査を求めておきますが、国鉄から市へ、市から福島交通へという一連の話が出ています。この辺の調査を詳細にやってもらいたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○和田静夫君 運輸及び自治省に調査を求めますが、私のところに次のような投書が参りました。福島交通についてはとかく地元でもうわさになっておりますが、福島空港の位置決定についても福交不動産の介入がうわさになっておりますというものであります。三地区、安達南、旧村西、須賀川東のうち安達南...全文を見る
○和田静夫君 厚生大臣、あなたの後援会報に「水芭蕉」という発行物がありますが、一遍全号を見せていただくわけにはいきませんか。
○和田静夫君 外務大臣、あなたの個人用の運転手の人件費が小針さんから出ているという情報が入ったんでありますが、これは名誉のために聞くんですが、事実でしょうか。
○和田静夫君 アメリカの諜報部員の二重スパイ事件についてでありますが、リチャード・スミスというのがきょうFBIに挙げられた。そこで外務、警察当局に伺いますが、調査、捜査結果を明らかにしてください。
○和田静夫君 一般論としてはこれはどういう展開を見せることになりましょうね、外務省。
○和田静夫君 時間的にはどれぐらいのものを要するんですか。
○和田静夫君 厚生大臣に伺いますが、問題の報徳会宇都宮病院ですが、四月二日に日精協が、適切な、妥当な医療を保障できるように病院の体制を速やかに改善することが責務である、そういう異例の声明を発表しましたね。これを受けてどういうふうに対応されますか。
○和田静夫君 これ、院長に退陣勧告をするなどというような行政処分をお考えになるわけですか。
○和田静夫君 厚生大臣としてはどういう感触です。
○和田静夫君 日本医師会の会長がかわって、昨日厚生大臣会談されたようでありますが、健保法に対する意見やら医療法に対する意見、相当変わるように聞いていますけれども、どういうふうになりますかな。
○和田静夫君 健保法など提出の前提条件が、関係諸団体との意志の疎通を十分にするということでありますから、その辺のことは含んで対処していただきたいと要望いたします。  人事院総裁、今年度の人事院勧告に関する方針ですが、何遍も答弁いただいておりますが、昨年の積み残し分は当然前提とし...全文を見る
04月09日第101回国会 参議院 予算委員会 第19号
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○和田静夫君 まず、大蔵大臣にいわゆる予算の空白について総括的な政府見解を求めたいと思います。来年度以降、一日たりとも予算の空白を生じさせないと約束できますか。
○和田静夫君 財政展望について伺いますが、臨調答申に従って歳出削減をすると言われてきているわけでありますが、その展望を実は大蔵省はなかなか具体的には示されたいわけであります。例えば補助金の一割削減を続けることによって幾らとか、あるいは私学助成の削減で幾らとかというような幅を持たせ...全文を見る
○和田静夫君 総理、今の答弁のようなんですが、臨調の答申で一体どの程度の歳出削減が可能なものであるかどうかわかりませんと、行政改革で財政再建を行うなどということは言えないのではないかと思うんです。したがって、正確な削減数字でなくてもよいわけでありますが、ある程度の幅があってよいし...全文を見る
○和田静夫君 総理も今シーリングに触れられましたが、昭和六十年度もこのマイナスシーリングということで理解をしていてよろしいでしょうか。
○和田静夫君 財政の中期展望は向こう三年間しか出ていないわけですね。  ちょっと角度を変えますが、大蔵省、仮に次のような前提を置くとどうなりましょう。六十五年度までの社会保障移転支出と公共投資でどういうような姿が描けるだろうかということをお尋ねしたいのですが、まず社会保障移転に...全文を見る
○和田静夫君 その場合の一般歳出の他の経費の伸び率というのはどの程度でしょう。
○和田静夫君 そうすると、他の経費の六五年度の額は今の前提でいくと幾らになりますか。
○和田静夫君 厚生大臣、社会保障移転の平均伸び率五十九年――六十五年を三%と置きますと、どういうような事態が予想されますか。
○和田静夫君 心臓にもが生えたような人がえらい答弁をされましたけれども、厚生省、どうなんですか。もう一つ、あわせて平均伸び率はどういうふうに考えていますか。
○和田静夫君 大蔵大臣、現行程度の社会保障水準を維持して景気を失速させないための予算を組みますと、その他の経費は一・三%実質マイナス予算を六年間組み続けるということになるわけでありますが、私は常識的に考えられたいんですが、大蔵大臣、どういうふうにお考えでしょう。
○和田静夫君 そのほかに要調整額があるということです。そうすると、要調整額を一体どうやって吸収するのかというのはやっぱりどうも考えつかないんですがね。
○和田静夫君 そうすると、やっぱり大蔵大臣、増税ということの道を考えるということになりますか。
○和田静夫君 防衛庁、文部省、経企庁、通産、外務、各大臣ですが、社会保障移転と公共投資を除くその他の経費を六年間実質マイナスで組むことができますか。
○和田静夫君 先日、大蔵省から臨調答申に基づく五十九年度一般会計歳出削減額試算が提出されました。その中で、改革、見直しによる削減額は六千八百三十四億円となっていました。大蔵省の今後も答申に基づく削減を続けるという趣旨は、五十九年度のこの削減額程度は毎年続ける、そういうことでしょう...全文を見る
○和田静夫君 この五十九年度の削減額の中には、行革関連特例法による諸経費の節減が三千四百四十億円ある。この特例法は五十九年度で切れるわけですね。六十年度以降はすべてもとに戻る。大蔵省は延長は考えたい、そう理解しておいていいですか。
○和田静夫君 ともかく、毎年度歳出削減は五十九年度と同程度ずつ行うと、多く見積もって七千億から一兆円と私は見積もりましたが、ところで当然増加をしていく経費も一方であるわけでしょう。そうしますと、現時点で明らかに今後ふえていく経費、これの項目とその額の試算というのはできないですか。
○和田静夫君 財政の中期展望では、六十年度国債費において定率繰り入れを前提に試算しているわけですね。やるかやらないかということは別にいたしまして、財政事情から考えて、理論的に繰り入れを停止できるんでしょうか、大臣。
○和田静夫君 そうしますと、六十年度の要調整額、これ、三兆八千七百億円ですね。臨調の答申に従って行う歳出削減を仮に約一兆円として考えますと、定率繰り入れ停止分一兆八千七百億円、合計二兆八千七百億円でしょう。そうすると、この削減が可能であると試算すると、それでも要調整額一兆円という...全文を見る
○和田静夫君 努力をされるという答弁は、ずっとこの予算委員会を通じて他の委員の質問からも類推をして聞いていましたが、六十年度にどうしてもふやさなくてはならない費目がありますね。まずODA倍増計画があるし、二〇%の増加が必要というあれは答弁にたっていますからね、これが約一千億円。二...全文を見る
○和田静夫君 ただ、今私も触れましたが、ODAだとか防衛費だとか給与改善費というのは、これはふえざるを得ませんね、少なくとも。
○和田静夫君 私はちょっと計算してみたんですが、仮に六十年度一般歳出を五十九年度と同じくということで仮定して、国債費は定率繰り入れの削減による十兆二千七百億円、地方交付税もそのままと仮定すると、六十年度の歳国会計というのは五十二兆二千二百五十七億円になります。要調整額は三千五十七...全文を見る
○和田静夫君 同様に、六十一年度の歳出カットという点については、定率繰り入れの超過分が大体四千億円、臨調答申に従って行う歳出削減、これは仮に五十九、六十年度と同額程度としますとやっぱり一兆円ですよ。合計一兆四千億円。五兆四千億円の要調整額に対してカットできるのは一・四兆円。要調整...全文を見る
○和田静夫君 難しいんでしょうが、私どもは素人なりに六十一年度もODA、防衛費、人件費はふえる、それからその他の歳出を五十九年水準に据え置いたとしても、それらの増額によって六十一年度の一般歳出は三十二兆五千九百億から三十三兆二千七百億円にふえるということに計算はなります。そうする...全文を見る
○和田静夫君 今、主計局長も言われましたし、先ほども大蔵大臣が答えられましたが、その辺のところでやはり大増税ということが一定の路線に乗る、こういうことでしょうかね。
○和田静夫君 同じ質問、局長いかがですか。
○和田静夫君 総理の見解を承りたいと思います。
○和田静夫君 防衛費に入りますが、先日の一般質問で私は、五六中業を達成、実行しようとすれば確実に対GNP比一%を超えてしまうと指摘をいたしました。少なく見積もっても一〇%弱の名目GNP成長率を確保しなければ五六中業を達成するための予算は組めないだろう。防衛庁、一九八五年度防衛関係...全文を見る
○和田静夫君 企画庁長官と大蔵大臣に伺いますが、現在の段階では分母、つまりGNPの方はなお不確定だということは私わかるんですが、しかし現段階で八五年度を見通すことは全くできないわけではないと思うんです。八四年度は若干政府見通しより上向くかもしれないということは言えそうでありますが...全文を見る
○和田静夫君 企画庁長官、物価の方はどうでしょう。ノーマルな経済状態が続く限り、現在の比較的な低物価が続くと見ておいてよろしいですか。
○和田静夫君 そうすると、八五年度の大ざっぱな見通しというものは描けるということになりますから、ずばり言って名目一〇%、実質六から七%という姿は描けるでしょうか。
○和田静夫君 大蔵大臣、いかがでしょう。
○和田静夫君 今、私が仮定をするような形のものが可能なのかどうか。そういうふうな経済成長というのは当然経済政策の後押しが必要になってくると思うんですが、そういう経済政策の後押しというのは、企画庁長官、どういうふうにお考えになりましょう。
○和田静夫君 そこで大蔵大臣、今、企画庁長官が言われましたように、財政の力、それから金融政策の後押しですね、この辺のところをどういう形でやろうと思われますか。
○和田静夫君 大蔵大臣、名目GNP成長率一〇%としますと、仮にこの弾性値を一・一でも税収は一一%と見る、一〇%なら弾性値一・二としてよいでしょうから、一二%見込めるわけですね。そうしますと、要調整額などというものにさほど頭を悩ます必要はなくなるのだろうと思うんですよ。八四年度税収...全文を見る
○和田静夫君 何か回りくどいことを防衛費のところでやったように思われるかもしれませんが、実は私の試算ではGNP実質六%から七%、名目で一〇%見通すことができなければ、防衛費GNP一%を堅持することは困難だからなのであります。  そこで企画庁長官、この「展望と指針」の名目六から七...全文を見る
○和田静夫君 私は、この「展望と指針」の実質四%というのは、完全雇用成長率としてはじかれた数字であると理解しているんですが、それはよろしいでしょうか。
○和田静夫君 つまり、言いかえてみますと、それ以上の成長率を実現しようとすれば、先ほど大蔵大臣答弁にございましたが、インフレーションの後追いを招く成長率であるというふうになるだろうと思うんですね。そういう後追い、インフレが高く後を追ってくるというふうな形に在りますと、これはどう理...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、逆に言いますと、潜在成長率を十分引き出し得る成長率であるということでしょうかね。
○和田静夫君 通産大臣、実質四%で潜在成長率を十分に引き出し得るというふうにお考えになっていますか。
○和田静夫君 じゃ、大蔵大臣いかがですか。
○和田静夫君 実は、私自身はこの潜在成長率というのは今もう少し高いという考え方を持っているんですが、今政府の土俵の上で議論をするわけですからこの程度にしておいて、要するにこの名目ベースで一〇%の成長率は、大蔵大臣答弁にもございましたように大変困難だということ。    〔委員長退...全文を見る
○和田静夫君 防衛庁長官、今私が述べた考え方というのは、現段階では極めて素直な考え方だと考えているんですが、お認めになりませんか。
○和田静夫君 一般質問が終わりましてからずっと防衛庁とすり合わせを私の推計に基づいてやってまいりまして、土曜日からも新しい数字を挙げてけさまでかかってやって、今、大臣答弁にあった部分の答弁以上には出ないということも防衛庁の見解のようであります。  そこで、ちょっと角度を変えまし...全文を見る
○和田静夫君 これは初日目の総括の討論ならばこの辺で一服、少しすり合わせということになるところですが、きょうは締めくくりでありますから、問題を提起しながら関係委員会に継続をしていきますが、要するに新規調達をしないでGNP一%の枠の目いっぱいにいってしまう、こういう形になります。し...全文を見る
○和田静夫君 やっぱり防衛庁長官、削るのならどこをこういう形で削るんだということを明らかにされませんと、どう計算しても、GNP一%を守るという言葉が信用できないということになってきますので、いかがでしょう。
○和田静夫君 総理、御確認願いたいんですが、八五年度、昭和六十年度も中曽根内閣が続いておれば、GNP一%は守るんだ、これは御確約になるわけでしょうか。
○和田静夫君 大蔵大臣、先ほど主計局長は、国債費あるいは地方交付税交付金などを含んで聖域扱いをしないと、こう言っているわけでしてね。当然防衛費も聖域扱いはしない、それはよろしいでしょうね。
○和田静夫君 そうなってきますと、私、先ほど示しました七・一六%はマイナスシーリングの予算編成では既に聖域だということ、ましてこの七・一六%の上に新規を上積むということはどうしてもできないというふうに考えるんですよね。この辺はどう理解しておきましょう。
○和田静夫君 ちょっとくどいようですが、後ほどの論議継続のためにも述べておくんですが、五六中業を達成しようとする方向は、GNP一%枠と完全に矛店することを私は立証してきたつもりですが、私は確信を持ってそう言い切ってよいと思っているんですが。したがって、五六中業は凍結すべきであると...全文を見る
○和田静夫君 委員長ね、どうも資料はお出しにならないということになってくると、我々の方としても立証の仕方がなくなってくるわけでありまして、こちらはこういうふうに立証しました、それに間違いがあるとか反駁があるのならば当然科学的に対応できるところの資料をお出しになるのが当然だと私は思...全文を見る
○和田静夫君 今後三年間の分も、お互い共通の前提を置いてということならば、作業に協力をしてくれますか。
○和田静夫君 これは大臣、役人さんの答弁、あの程度のものだと思うんですよ。しかし、お互い政治家としてあすが見えない論議というのは、こんなのは成り立ちませんし、厚生大臣の言葉をかりれば、いつも二十一世紀を見ているわけですから、二十一世紀を見れないような論議をやらされているんじゃたま...全文を見る
○和田静夫君 厚生大臣が出たところで、医療に入りますが、私は本委員会の冒頭で医療保険についての一つの問題提起を行ったわけであります。結局、あなた方の説明は私を納得させるものではありませんでした。厚生省は、昨年までは、国民医療費の伸びは国民所得の伸び率程度というガイドラインを示して...全文を見る
○和田静夫君 吉村保険局長は社会保険旬報の五十八年三月十一日号で、「国民所得の伸び率程度の伸びならば、負担額は上がっても負担率は上がらない。そういう線で叡知を絞った対応を考えざるを得たい」と述べられていますが、これも確認できますね。
○和田静夫君 そこで吉村さん、この五十九年度の国民所得の伸び率は六・四%で、一方、医療費の伸び率は制度改革がない場合は七・二%ですね。制度改革をやった場合は二・五%となりますね。これは厚生省の計算で、前にも私に答弁ありました。このうち薬価の引き下げのみを実行した場合は、七・二%か...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと確認しますが、今の薬価の引き下げと、それから医療費の適正化を実施した場合ですね、これは七・二%から何%下がりますか。
○和田静夫君 いや、ちょっともう一遍聞きますよ。先ほど、薬価の引き下げのみを実行した場合に七・二から幾ら下がりますかと言ったら、二・三と答えられましたね。今また今度は、医療費の適正化を加えても二・三ですか。
○和田静夫君 どうも私の言っていること……。その薬価の引き下げだけを実行した場合、七・二%から幾ら下がるんですか、それだけちょっと答えて。    〔委員長退席、理事初村滝一郎君着席〕
○和田静夫君 五・一%になりますか。
○和田静夫君 薬価だけなら二・一でしょう。  総括以来ずっとたくさんの方々が触れてまいりました中で、長期的展望云々という形でもって、大臣、いろいろ答弁があったんですね。私も総括のときに審議会長にも来ていただきましていろいろ尋ねましたが、この事前の審議会では長期展望は示されなかっ...全文を見る
○和田静夫君 大臣、給付率を八%にそろえるというのは、現水準の機械的計算から出てきたものである、医療の内容をどのように改善させていくかという展望とは関係がない。長期的展望と言うからには、私は医療のあり方の再検討をメーンに据えるべきだろう。ここのところは大臣よろしいですか。
○和田静夫君 私は先日、薬価について問題提起を行ったんですが、医療保険の全面改定の前にやるべきことはたくさんあるという見解を依然として持っています。ここではさきの議論の繰り返しは避けますが、昭和四十九年の参議院本会議で私と齋藤邦吉厚生大臣との間の約束がありまして、医薬分業はこれか...全文を見る
○和田静夫君 医療保険の一本化構想というのも、これは長期展望の中に入るわけでしょうか。
○和田静夫君 いつごろまでかかるんですか、その結論というのは。
○和田静夫君 大臣、この前もいろいろ論議がありましたが、高額療養費ですね。この高額療養費は少なくとも大臣の御答弁を胸中非常に痛むものがあるというふうに聞いておりましたが、現行水準におさめるべきだというあなたの腹の中にあるやつをさっと答弁されて、そうされたらどうですか。
○和田静夫君 そこのところを非常に心配したものですから、私はあのときの与野党の偉い人の話し合いに注文をつけまして、参議院予算委員会がやっているのを忘れているんですか、これは関係委員会であって社会労働委員会ではないんだということをちゃんと確認してあるんです。したがって、大臣、ここで...全文を見る
○和田静夫君 大臣、昨日の朝日新聞の紙上で、羽田日医会長と対談をされている模様を読ませていただきました。かなり大臣も率直なことを言われておりまして、その中で、「財政のつじつま合わせとの批判も、ある意味では当然と思う。」とお答えになっていますね。これは再確認できますか。
○和田静夫君 同じ対談の中での、あなたの一割負担についてのニュアンス、たかだか微妙に読みとれるわけでありますが、一貫してかなり厚生大臣の本心が語られているように思うんですが、どうもあれを読んでいますと、将来も一割の線でいくというふうに受けとめる方が素直ですね。
○和田静夫君 これはやっぱり関係委員会で、今私も意見を述べましたが、ずっと検討が進んでいけばここの部分については検討の余地がある、将来にわたって云々と言われましたが、そう理解しておいてよろしいわけですか。
○和田静夫君 日医の新しい会長は、プライマリーケアだけではなくて、プライマリー・ヘルス・ケアにまで広げてほしいと、こう要望され、全く同感というふうに大臣はおっしゃったというように書かれていますが、予防の方も保険で面倒を見るということについて、大臣としてはこれから手をつけていかれる...全文を見る
○和田静夫君 広い意味で体制をつくりたいと言われることは、具体的にはどういうことになりましょう。
○和田静夫君 福島交通に入りたいと思いますが。
○和田静夫君 そこで、この福島駅東口の一千三百平方メートルの土地というのは幾らで払い下げられるんでしょう。
○和田静夫君 自治省、調査をずっとされているんですが、この国鉄用地の今の一千三百平米と福島交通が所有をしている一千平米とは等価が成り立つとお思いになりましょうか。
○和田静夫君 今の時点で、国土庁は何かおわかりになりますか。
○和田静夫君 これは自治省、国土庁、少し調査をしていただけませんかね、あそこの地価。
○和田静夫君 日債銀の融資問題ですが、小針さん関係会社への融資総額が依然として不明であります。銀行局長ね、福島交通、福交不動産、美福、それからフクコー等ですね。この小針さん関係会社への融資総額はまず幾らでしょうか。
○和田静夫君 美福、フクコー、わかりませんか。
○和田静夫君 それじゃ、生保あるいは他行の小針さん関係会社への融資に際して日債銀が行った債務保証は幾らでしょう。
○和田静夫君 債務保証の部分は、この間、銀行局長、債務保証をやっているんだというお話があったんですから、それぐらいの金額は述べてもいいんじゃないですかな。
○和田静夫君 これ、実は私は、この貸付限度額のところを非常に巧みに日債銀は逃れているという感じがするんですが、いわゆる限度額いっぱいまでぎりぎりに貸しておいて、その上は他金融機関に貸させて債務保証をする、こういうような手法が用いられているというふうに私は考えますが、いかがですか。
○和田静夫君 長期信用銀行法の十七条により、計算してみますと、日債銀は大体融資限度額七六二でいいですか。
○和田静夫君 そこで、生保の融資をずっと追ってきましたが、今ゼロであることはわかったんですが、日債銀から各生保に実は債務保証をするから貸してやってくれという依頼があった事実関係が浮かんできております。そういうことで貸したという経過があるんですが、こういう手法というのは成り立つんで...全文を見る
○和田静夫君 この債務保証、簿外保証ではありませんか。
○和田静夫君 まあここのところは、日債銀の頭取に大蔵委員会か何かに、もう予算委員会といいましてもきょうが締めくくりでありますから、出てきてもらって詳細に検討する以外にわからぬのでしょうが、この日債銀の担保設定がかなりいいかげんなのではないでしょうかね。要するに、担保不足なのではな...全文を見る
○和田静夫君 両方ともですね。一緒ですか。
○和田静夫君 そこで、これは大蔵省ですか、国税庁ですかね。取引価格と公示価格との間に乖離があるのが常でありますが、この場合どの程度の乖離でしたか。
○和田静夫君 国土庁ではわからないでしょう。これ、実際調べた人……。
○和田静夫君 この郡山市の二つの土地に抵当権は設定をして、日債銀が五十二年六月二十三日に十億円、これは限度額、これは福交不動産に貸し付けているわけですね。向河原六千九百七十八平米、それから大槻が七千六百平米、公示価格は二万六千円から二万七千円、公示と実勢に乖離が一応、今答弁ありま...全文を見る
○和田静夫君 どうも私は長期信用銀行法七条との関係で考えてみまして、不良融資の部類にこれは入るんじゃたいだろうかと思っているんですが、そういうことはありませんか。
○和田静夫君 日債銀、五十四年当時から利息棚上げで貸し込んでいる。これは非常に有力な情報で、若干裏も今とれつつありますけれども、これはいかがですか。
○和田静夫君 棚上げということは聞いていらっしゃるわけですね。
○和田静夫君 その多額な部分の棚上げ措置というときには、行政機閥との関係では何か相談が事前にあったということですか、独自の判断ですか。
○和田静夫君 検査の結果、それらの取り扱いについては何か勧告されましたか。
○和田静夫君 日債銀の福交への融資というのは、やっぱり一部第三分類に入り込んでいるのではありませんか。
○和田静夫君 第三分類に入り込んでいる部分はありますよね。
○和田静夫君 お答えを差し控えなきゃならぬほど入り込んでいるわけでありますが、日銀に伺いますけれども、これは一般論としてで結構でありますが、銀行融資のあり方として、融資規制ぎりぎりまで貸し込む、それから担保評価は過大評価、利息は棚上げしていく、他行融資にまで保証をつけて、その保証...全文を見る
○和田静夫君 一般論の答弁としてはかなり抽象的でよくわからぬですけれども、少し私はこれとひっかけて答弁を求めている形が感じとれるからそういう答弁になったんでしょうが、今申し上げましたように、過大評価があってみたり、利息の棚上げがあってみたり、しかもそれは過大な棚上げがあってみたり...全文を見る
○和田静夫君 もう一歩踏み込んで、利息は棚上げしておいて、元を取るためにさらに貸付額をふやしていくという手法はどうでしょう。
○和田静夫君 その企業は決算ごとに赤字を累積している。したがって、その元本返済のための必要資金をさらに貸し付けていく、上積みで貸していく、そういうような手法というのはまともでしょうか。一般論でいいです。
○和田静夫君 貸し出しがふえていた場合には、それは言ってみれば常識的な取引であるとは考えられないと思うが。
○和田静夫君 まあ日銀の答弁はその辺ぐらいのものでしょうが、銀行局長、同じような質問に対してどう答えられますか。
○和田静夫君 警察、検察にちょっと承っておきますけれども、特別背任あるいは背任の可能性が新聞などで出ています。これは日債銀の側の問題であってみたり、あるいは福交を中心とするところの企業の側の問題であってみたり、かなり広範に推察することができるのですが、それぞれは関心の度合はいかが...全文を見る
○和田静夫君 運輸大臣、前にも質問しましたが、福島交通の補助金交付の問題ですが、鉄道の補助には間違いがないとの先日御答弁がございました。どうも私の質問とちょっとあれがありまして、私が問題にしているのは、補助金の交付基準に間違いがあるかどうかということを問うたつもりはないのでありま...全文を見る
○和田静夫君 行政をつかさどる側の運輸省とされましては、例えば経営陣の刷新などを含むような形での経営機構について意見を述べるなどというようなことの用意を今日されているわけでしょうか。
○和田静夫君 農産物交渉については、農水大臣がお帰りになってから明日の主要な課題になろうと思いますが、その前に総理にお聞きをしておきたいのは、日米農産物交渉というのは中曽根総理大臣の強い指示で妥結をされたというふうに言われているわけでありますが、総理がおつかみになっておる交渉の全...全文を見る
○和田静夫君 この間、中曽根さんの側近との二元外交などということが報道されましたね。そういうことはありましたですか。
○和田静夫君 今お触れになりました日本の国内の農業関係者からはかなり強い批判あるいは非難が上がっておりますが、国内農家の保護についてどういうような総理としての保護策をお持ちになり、それをいつまでに行われるというふうに考えていらっしゃるでしょうか。
○和田静夫君 農水相臨時代理は長年農林行政については卓越した御意見をお持ちなんですが、農水大臣が帰ってきて官邸に行く、それまでの間に、今地元にいて日本の国内の事情をよく知っているあなたとしては、どういう意見を具申されるつもりですか。
○和田静夫君 私が申し述べたのは、国内農家の保護についてどういうような保護策というものを具申をされるおつもりでしょうか。
○和田静夫君 官房長はお見えですか。官房長、どうですか。今、総理が言われましたように、成田から総理官邸に農水大臣は直行される。その間同乗されるかどうかは知りませんが、非常に苦労をされてきた官房長としては、国内の声を農水大臣にはどういう形で伝え、そして国内農家の保護についてどういう...全文を見る
○和田静夫君 かんつき類等の保護政策その他をずっと展望してみますと、当然予算的な措置などというものが付随してくるでしょうが、大蔵大臣、補正を用意をされるということは、今まだ上がらないうちからと言われてもあれですが、そういうこともお考えになるわけですかね。
○和田静夫君 オーストラリアに対して今後はどうなりますか。
○和田静夫君 総理、この間、豪州の首相がやってきてお会いにたったときに、この牛肉問題などというのは話題になっていませんか。
○和田静夫君 総理、農産物についてはなお明日論議が続きましょうが、それは妥結したわけですけれども、そのほかの金融あるいはVANなどについて、どういうような展望をお持ちになって対処をされますか。
○和田静夫君 河本長官、先行きの見通しはどうなりますか。
○和田静夫君 国鉄に移りますが、国鉄の運賃改定なんですが、今回初めて地域格差運賃を導入するわけですけれども、これは極めて問題だと思うんです。例えば幹線と大都市交通線の区分の根拠を素人なりに見て判断ができないんですが、なぜ大宮以南が大都市交通線で、上尾は入らないんですか。
○和田静夫君 いや、そこのところがさっぱりわからぬので、上尾といったら通勤圏でしょう。
○和田静夫君 したがって大宮以南が大都市交通線で、上尾や桶川が入らないというのはどういうことだと言っているんです。
○和田静夫君 いや、もう時代はずっと変わってしまっていましてね、むしろ上尾だとか桶川だとか、あの辺から通勤している人がいっぱいいるでしょう。この人たちが対象から外されるという、非常に不合理ですよ、これ。
○和田静夫君 これは了とすることはできないんですが、通勤圏が変わったらどうなるか。そうなれば区分変更は当然あり得るというふうに、じゃ将来は踏んでおくわけですかね。もう今既に変わっているんですけれども。
○和田静夫君 ところで、私は地域別運賃に賛成して言っているわけじゃないんですが、地域格差迫賃というのは国鉄運賃法の七条の二に違反しませんか。
○和田静夫君 運賃法十条の二の二項なんというのは、我々が大反対をして強行採決その他でもってつくられた法律ですが、これは法制局長官、私はどう見たって運賃法十条の二の二、これと運賃法三条、七条の二、矛盾すると思うんですよ。それは三条か七条の二にただし書きかなんかを入れるのを忘れたんじ...全文を見る
○和田静夫君 私はどうもこの運賃法十条の二と運賃法第三条との関係においては矛盾があるように思います。これはきょうの問題としては留保をしておきますが、なお詰めますが、どうも運賃法十条の二の二をやるときに急いだ余りに第三条に筆を加えるのを忘れているというふうに私は思いますから、意見だ...全文を見る
○和田静夫君 自治省、いないですか。ちょっと答弁、誤解があるようだから。
○和田静夫君 これは自治大臣、官房長から後からお聞きにたって、お約束のところだけは守っていただきたいと思うんですが。
○和田静夫君 選挙法の改正ですが、これはこの国会にお出しになりますか。
○和田静夫君 それとの関連ですが、総理、当然解散権をお持ちでありますし、解散をしたいという御希望もございましょうが、現在その解散権は定数是正、最高裁判決、そして選挙法の改正という一連の関係で行使ができるとお考えになっていますか、できないとお考えになっていますか。
○和田静夫君 これ、そうすると、今は定数是正が早急に進んでいく、そしてこの国会に自治大臣はお出しになりたいと言う、法制局長官もその期待を持つと、こういうことの答弁でございますから、そうすると、それの一連の作業過程が終わらなければ総理としても解散権の行使はあり得ない、あなたは行き先...全文を見る
○和田静夫君 これ、新自由クラブの代表としての田川さんにお聞きをいたしますが、自由民主党の副総裁に二階堂さんが盛んにうわさをされているわけであります。それで、中曽根総裁声明との関連で田中元総理の影響というようなことを考えたから、これを田川さんとしてはどういうようにお考えになってい...全文を見る
○和田静夫君 外務大臣、ロス・オリンピックに南北統一チームを編成する問題をめぐりましてきょうから板門店で交渉が始まるわけでありますが、外務大臣としてはどういうコメントをされますか。
○和田静夫君 在日韓国人の政治犯問題でありますが、これは捜査だとかあるいは裁判の過程、さまざまな問題が指摘をされているわけです。外務省としては、人道上だけでなくて外交上の問題としても私はとらえる必要が今日あるのではないかと考えているんですが、いかがお考えでしょう。
○和田静夫君 最近、判決を下されました在日政治犯の一人に朴博さんという青年がいます。川崎に在住をした二十七歳の人で、東海大学を出て日本ビジネススクールに在職をしている。それから奥さんは日本人女性。その朴さんの公判に佐野一郎さんという人物が出廷をした、そして重要な証言を述べているわ...全文を見る
○和田静夫君 法務省、この佐野一郎氏ですが、元公安調査庁調査官、この方について何か報告できることありますか。
○和田静夫君 現職はわかりますか。
○和田静夫君 現職は亜細亜民族同盟会長というんだそうですが、法務大臣、この佐野一郎氏が韓国法廷で証言した事案内容というのは確認をされていましょうか。
○和田静夫君 法務大臣、私はこの証言内容というのは守秘義務違反ではないかと考えているのですが、御調査をされますか。
○和田静夫君 退職して十五年たっておると在職中に知り得たその人だけしか知らないようなものをしゃべってもよろしい、こういうふうになるわけですか。
○和田静夫君 次に、政府開発援助について質問いたしますが、政府開発援助、いわゆるODA予算ですが、防衛費と同じく大幅に突出したわけでありますし、本委員会を通じましても各党からかなりの突っ込んだ御意見が開陳をされていました。私はかなり大きな問題をはらんでいると言わざるを得たいと思っ...全文を見る
○和田静夫君 総理はこれについてどういうお考えをお持ちでしょう。
○和田静夫君 総理と外務大臣に重ねて伺いますが、これの達成はやっぱり現在の財政事情からするならば極めて困難であると私は見ます。この中期援助目標が達成されないとき、また新たなる対日批判の材料を与えることになるのではないだろうかということも危惧いたします。達成されない場合の政治的責任...全文を見る
○和田静夫君 援助の額もさることたがら、援助の質が私はより一層問題があると思うんですね。一九八三年のOECD・DAC議長報告によりますと、八二年の実績で、援助の質が主要先進国に比べて格段に悪い。例えばODAの中に占める贈与の割合は、DAC諸国の平均値が七六・九%なのに比べて日本は...全文を見る
○和田静夫君 援助の質ということについてはもっと多くの問題が指摘をされていますが、日本の開発援助は果たしてこの援助を供与された第三世界の国々の草の根の民衆に本当の役に立っているのだろうかということは、これはこの委員会でもかなりの人たちから指摘をされていました。この点は常に問題とさ...全文を見る
○和田静夫君 外務大臣、そうおっしゃいましても、日本の開発援助というのは、先進各国のボランティア団体、総括でも申しましたが、NGOから鼻つまみ的存在になっておる、そのほとんどが民衆の役に立っていないという指摘の方が強いわけでありまして、二、三の例をきょうは挙げておきたいんです。 ...全文を見る
○和田静夫君 バングラデシュのケースですが、人口家族計画プロジェクト、このプロジェクトは合計三億六千万円をつぎ込まれましたね。外務省の経済協力評価報告書、八二年九月を読んでみましたが、それによりますと、来年三月まで協力する方針であると書かれています。このプロジェクトは失敗したわけ...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、五十八年三月から医師の派遣をやめたというのは、向こうの都合ですか。
○和田静夫君 私はこのプロジェクトに参加したお医者さんに直接会いましたのですが、その人の証言によりますと、基本的要因というのは、バングラ側の財政負担や関税問題にあるのではなくて、あるいは人口一統計の不備にあるのではなくて、先進国側の思い上がった発想にあると言っているんですよ。バン...全文を見る
○和田静夫君 日本の技術協力で、全く具体的な話ですが、幾人の避妊手術をされましたか。
○和田静夫君 私は、外務省は余り実情をお知りにならずに答弁をされていると思いますが、貧乏人の子たくさんという格言がバングラデシュにも当然当てはまるわけですけれども、経済社会構造を変えたければ人口抑制はできないわけでしょう。避妊具、避妊薬を配ったり、あるいは避妊手術をすることで人口...全文を見る
○和田静夫君 いやいや、避妊注射薬の指導をされた、いわゆる供与したのではなくて。
○和田静夫君 非常に副作用が大きい、米国ではすでに使用禁止になっている薬の名前まで挙げて実は指導されています。ここのところはちょっと調査してください。
○和田静夫君 バングラデシュでは、一九七〇年代に入って急速な土地集中化が進み、その傾向は八〇年代にも継続していると思われますが、土地集中化というのは農民層の階層分化であり、土地なし農家、小作農の増加を意味する。一九七七年の統計によりますと、農家総数の約半分が土地なし農家となってし...全文を見る
○和田静夫君 私が言いたかったのは、こういうような形でいわゆる階層分化が援助によって進んでいくということは内政干渉じゃないだろうか、その辺のことまで十分に考えてやらなければならない代物である、そういう注意を喚起したかったのですが、これは外務大臣、いかがですか。
○和田静夫君 経済援助がどれほど現地の民衆に役に立っているのかという疑問がずっと読めば読むほどつきまとうんですよ。外務省の経済協力評価報告書を毎年お出しになっているんですが、その指摘をされている問題点というのは、ほとんど相手国の方に失点があるというふうに書かれているわけですね。相...全文を見る
○和田静夫君 私は、援助の評価には被援助国のNGOあるいは我が国NGOのコメント、それらを参考意見として当然掲げられるべきだろうと思うんですが、外務大臣、いかがでしょう。
○和田静夫君 最近の日本の援助政策というのは急速にどうも安全保障を意識した、言葉をかえればアメリカの対外政策に従属したものに変化しつつあるのではなかろうかと危惧をいたします。  外務大臣は、訪米をされたときに中米への援助を提案しておられるわけでありますが、これはどこに、いつ、い...全文を見る
○和田静夫君 エルサルバドルには行いますか。
○和田静夫君 ホンジュラスはどうですか。
○和田静夫君 ニカラグアの機雷封鎖がCIAの秘密工作であったと、七日付のワシントン・ポストが報じていますが、外務省、確認できますか。
○和田静夫君 調査されますか。
○和田静夫君 イギリス政府は、ニカラグア機雷封鎖は国際海運への妨害であり、機雷敷設停止にアメリカは努力せよという要請を行ったとされていますが、日本も海運国家、平和国家として機雷封鎖に明確な姿勢を示す必要があると考えますが、大臣いかがでしょう。
○和田静夫君 大臣からいろいろお話がありましたが、私はどうもやっぱり安全保障を意識した援助が結局は安全保障にとってマイナスになるというのがこれまでのアメリカの援助政策の欠陥として指摘されているわけでありますから、お互い十分この辺はわきまえておかなければならぬと思うんです。  ア...全文を見る
04月10日第101回国会 参議院 本会議 第11号
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○和田静夫君 私は、日本社会党を代表して、ただいま議題となりました昭和五十九年度一般会計予算外二案について、反対の立場から討論を行うものであります。  日影内閣、直角内閣と世の厳しい批判を浴び辛うじて船出した中曽根政権一年四カ月の歩みは、総理が言う戦後政治の総決算に端的に示され...全文を見る
04月25日第101回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第4号
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○和田静夫君 まず、岡崎さんに伺いますが、あなたの基本的な考え方、予算委員会でも申しましたけれども、バリティによる戦争の抑止にあると思われます。そこで、この均衡抑止論については、私はまず第一に均衡が抑止につながるということが果たして言えるのかということ、第二には、仮に均衡抑止とい...全文を見る
○和田静夫君 私このクラウゼヴィッツ・テーゼは、軍事力の均衡と戦争の未然防止あるいは戦争の発生とは相関性が弱いということであると一面解釈をする。すると、私はそれを類推して、核時代にあってもこのテーゼというのは基本的に通用すると考えるわけですね。軍事力が均衡していなくとも戦争は発生...全文を見る
○和田静夫君 今も述べられました均衡抑止論、ある国の軍事力が他の敵対国の軍事力に比べて数段劣っている、それで劣性の国家は優位に立つ国家に対して戦争を起こさないという命題を持っていると思われますがね。ところが、実際の近代、現代史においてそういうような状態があっても戦争は発生している...全文を見る
○和田静夫君 私は一貫して均衡と戦争防止との相関関係が弱い、そういうふうに考えているわけですが、それは、先ほどもある意味では見事に答弁されているのですが、均衡概念のあいまいさに起因すると考えるんです。さっき具体例でイラ・イラ戦争の話があったんですが、このイラン・イラク戦争のミリタ...全文を見る
○和田静夫君 私は、現在行われている軍事力比較というのは、非常に蛇足的なことを申し上げた感じがするんですが、極端に言ってしまえば観念の遊戯だという気がしているんですよ。ただ単に兵器、兵力の数合わせからは戦力比較というのはできない。仮に戦力比較を行うというのであったならば、第一に経...全文を見る
○和田静夫君 これは防衛局長いかがですかね。
○和田静夫君 以上、大体大前提的なところでかなりの部分で一致するわけですが、そこで、核抑止力の問題に入りたいのですけれども、まず米ソの核戦力の比較についてですが、防衛白書は単なる兵器比較においても失礼ながら方法的に私は間違った比較をしているように思われてなりません。白書は主として...全文を見る
○和田静夫君 それで今度の防衛白書の中には、私が述べたような形での比較をやられるといいますか、そういう結果、質的比較についても書いていかれるというか、出していかれるか、そういうお考えと受けとめておいてよろしいですか。
○和田静夫君 岡崎さんにちょっと戻って伺いますが、私の見ているところ、予算委員会で中曽根総理がお答えになったのをずっと記憶をたどってみますと、どうも核抑止の考え方については、アメリカの核の傘に入っていれば安全なのだ、そういう何といいますか、単純素朴な抑止力理論であるという印象が非...全文を見る
○和田静夫君 防衛庁に伺いますが、核抑止力理論の系譜をたどってみますと、かなり早い時期から、限定といいますか局地核戦争論の流れが確認されると思うのです。例えばH・A・キッシンジャーの「核兵器と外交政策」、一九五七年に刊行されていますね。キッシンジャーらの限定抑止ないし段階的抑止、...全文を見る
○和田静夫君 昨年来、ヨーロッパ及び日本を含む極東地域、地帯といいますか、に配備されつつある中距離核ミサイルあるいは巡航ミサイル、これは七四年のシュレジンジャー国防報告でいうところの、十分な精度と爆発力の組み合わせにより所期の目標のみを破壊し、広範囲な付随的損害を回避するため有効...全文を見る
○和田静夫君 角度をちょっと変えますけれども、朝鮮戦争の際にマッカーサーは原爆の使用を考えたことはありますね。
○和田静夫君 要するにアメリカの核戦略論には、限定抑止、すなわち限定核戦争に踏み切って、それによって全面核戦争への進展を抑止する、そういう考え方が綿々として流れているわけでしょう。ハーマン・カーンが四十四段階に分かれるエスカレーション・ラダーを考案したわけですね、それもやっぱりそ...全文を見る
○和田静夫君 同じ問題を違った角度からちょっと考えて質問しますが、私は核兵器の精密化、小型化、そういうものによってアメリカの限定核戦争戦略は現実性をかなり高めてきているんだなと思っているのですが、かつてのような何メガトンというようなそういう大きなミサイル、しかも命中精度が悪くてど...全文を見る
○和田静夫君 私は、このアメリカの核抑止戦略というのは限定核戦争、そういうシナリオを織り込んだものだろうと考えるのですが、中曽根総理が想定するように私が冒頭申し上げた牧歌的な抑止力理論ではないと考えられるのですよ。日本政府としてはこういう点どうでしょうね。限定抑止ないし段階的抑止...全文を見る
○和田静夫君 私はそこまで言ってなぜこういう論議をしてきたかと言いますと、アメリカ核戦力への日本の従属があったとすると、我が国は取り返しのつかない惨事を引き起こしかねないと危惧しているからです。すなわち、日本政府としては、アメリカ政府が何を考えているのか、あるいは今お考えはわかり...全文を見る
○和田静夫君 まあ大体そういう答弁だろうと思っていたんですが、しかし私は、非核三原則があるからソ連のカウンターフォース戦略の対象にならないという理屈は通らないと思っているんですよ。これは通らない。相手がないということを確認するような説得手段をとらなかったならば、それはそうなるはず...全文を見る
○和田静夫君 防衛庁の関係者というのは、どうですか、日本寄港の米艦船について核兵器の有無を全くつかんでいないのでしょうか。それとも、知ってはいるが公表ができないということなんでしょうかね。これは予算委員会じゃないので、少し正直に答えてくれませんか。
○和田静夫君 かなり今重要な御答弁をなさって、それを裏から考えてみるという意味のことを、よく時間をかけて裏から今の御発言を考えてみます。  岡崎さん、この著書を私は質問通告をしましたから何遍か読んだのです。昨年の内閣委員会以来ずっと保留になってきまして、予算委員会でも十分できな...全文を見る
○和田静夫君 防衛費及び中業について、ちょっと時間がなくなりましたが、残された時間、少し予算委員会の継続的な部分もあるんですが、この場でいろいろ結論を出そうと思っているわけじゃありませんが、まず一つは、防衛庁、正面経費と後方経費の区別が予算の各目明細を見てわかりませんね。あるいは...全文を見る
○和田静夫君 私この質問、実は来年度の予算書ないしは予算関係資料でそこのところは明らかにされていくということに理解を、ことしのようなあの方式の限度は超えないわけですか、あの程度ですか。
○和田静夫君 国庫債務負担行為の限度額超過の問題ですがね、これは為替レート変動によるものと説明されているわけですね。ですけれども、E2C購入のみによって生じたものなのか、そうでないのか、これは何によって生じたものでしょうね。購入兵器の名前というのを挙げることができますか。それが一...全文を見る
○和田静夫君 私ももう時間ないからあれですが、財政法十五条一項、二項の関係の脱法的な方法がどうも動いているのではないかということを危惧しましたから、今の答弁をもう少し後でちょっと詰めさせてください。  五九中業ですが、まず第一に、その基本的性格は五六中業で当初見込まれた装備水準...全文を見る
06月21日第101回国会 参議院 社会労働委員会 第10号
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○和田静夫君 雇用保険について、私、三月の二十六日の予算委員会で若干の議論をいたしました。そこできょうは、あのときの答弁などを踏まえまして突っ込んだ議論をいたしたいと思います。  まず大臣に、私は完全雇用の追求という政策目標は、福祉国家の根本をなす第一の政策目標であると考えてい...全文を見る
○和田静夫君 完全雇用の追求ということは、何にも増してすべての労働者が食っていけるだけの賃金を保障されるということである。完全雇用の状態といっても、私は失業率ゼロの状態を言っているわけじゃありません。ケインズなどの言う摩擦的失業というやつもあるわけでありますから、失業率ゼロではな...全文を見る
○和田静夫君 そこで、前提的な問題の最後にしますが、失業者に対する国家ないしは政府としての生活保障責任の範囲をどのように考えるかということについてであります。  これは私は法制上の範囲をお尋ねしようとは思わないのであります。ここでお尋ねをしようとしているのは、失業という状態にも...全文を見る
○和田静夫君 それだけの前提を置いて、具体的論点に移ります。  まず、改正案以前の問題として、雇用保険は労働者皆保険が原則である。それであるにもかかわらず、雇用保険に加入していない事業所はかなりの数に上りますね。労働省、これは法第七条の違反になる可能性が非常に強いと考えるのです...全文を見る
○和田静夫君 きょう一つの例をまず冒頭挙げておきますが、東京都文京区大塚四の四十六の九に学校法人三室戸学園という法人があります。この法人は、東邦音楽大学外五つの学校を経営している法人であります。この学園は、全学合わせて二百名余の教職員を雇用しているわけです。ところが、一部の事務職...全文を見る
○和田静夫君 あとの多数について、労働省としては、労働者側がこの法八条に基づいて確認請求をする、そういうのを待っているということでしょうかね。
○和田静夫君 そこのところしっかり、職権でやられるんなら職権でやられるように、長い歴史がありますからね、これは。  それから、この学校は就業規則もまだ作成をされていません。ここは昨年二月に組合ができたわけでありますが、これも非常に遅いことでしょうが、秋には当局側が就業規則の原案...全文を見る
○和田静夫君 基準局長、ここで今また新しい問題として、いわゆる非組の印鑑などを集めまして勝手に押して、そして出す、不当労働行為がそこにでき上がる。そういうような形で就業規則案が提示をされてくる可能性といいますか、危険性もありまして、したがって、その辺のことは、多くの人たちに不利に...全文を見る
○和田静夫君 文部省、先ほどから私の方から幾つかの問題点を指摘して学園側への指導を要請しており、その点は御苦労願っておるわけでありますが、どうも文部省側の指導が功を奏していないという気がして仕方がありません。  昨年八月に文部省は、理事体制の刷新など七項目の行政指導を出されまし...全文を見る
○和田静夫君 大学教員が時間給、そして教授の持ち時間単位の給与算定というこの現況は、研究という面の評価を全くスポイルする、そういうような状態になるんだろうと私は思うんですね。ここの理事者は研究の重要性を完全にスポイルしているわけですよ。例えば、一般の大学教員には研究室はおろか机一...全文を見る
○和田静夫君 きょうはこの問題が本題ではありませんからさらにそこのところは突っ込みませんが、例えばカリキュラムについて調べてみましたら、学則にある履修すべき単位を掲げられている授業が行われていないわけですね。また、一たん落とした単位というのは二度と再履修できない時間割になっている...全文を見る
○和田静夫君 一事が万事という言葉がこの学園ほどよく当てはまるところは私はほかにないという、そういうひどい教育環境になっているわけだと思うんです。  文部省は、昨年八月十六日に七項目出されましたね、行政指導。約一年たってなぜ功を奏しないのだろうか。その点はどう認識になっているん...全文を見る
○和田静夫君 親から子に理事長がかわった、ますます悪くなってきているというのが実情であります。  例えば教員に対して、生徒学生と話をするな――ここは大学ばかりじゃありませんからね、高校、中学を持っているわけですから。特に私は義務教育を一方で持ちながら大変ひどいことを言っていると...全文を見る
○和田静夫君 警察庁、文京区大塚の土地買収をめぐる疑惑、あるいは後援会費の使途不明金問題についてちょっと伺っておきます。  昭和五十四年十月の理事会で、学園近隣の土地買収を決定した。そして、手付金として、仲介に入った雅慶という業者に二億七千五百万円支払った。ところが、買収予定地...全文を見る
○和田静夫君 国税庁、同じ問題ですが、調査結果、何かここで中間報告できますか。
○和田静夫君 これは警察、国税ともに既に関心をお持ちになって、今御答弁があったようにいろいろ調査されているわけでありますが、さらに強力な調査を続行されると認識をしておいてよろしいですか。
○和田静夫君 そこで雇用保険に返りますが、労働省、この七条違反で告発したケースは過去にありますか。
○和田静夫君 本件の場合でも、法律の適用対象労働者のうち約二〇%が雇用保険に加入していないわけですね。労働省としては、この程度の加入率で満足ということにはならぬと思うんですが、これは満足されますか。
○和田静夫君 私は、おたくからもらったところの数字を単純計算をしてはじき出したわけでありまして、その注意書きにはもちろん今言われるような臨時、内職的に雇用されている者等の条件も含まれている云々などというような注意書きもありますから、それらのことを今述べられたのだと思うのですが、だ...全文を見る
○和田静夫君 職権によってやられるという約束を何回かされましたから、その推移をひとつ見守ります。そして、この法案の論議中、この委員会論議中に、私は三室戸学園の理事長を参考人として本委員会に喚問する、その要求を改めて提示をいたしたいと思いますから、スピードを上げて、就業規則の問題に...全文を見る
○和田静夫君 私は、データがないところで立案が行われるという筋道は全然わからぬのですよ。これ、データが整えられるまでは本法律案はここで一遍停止する、もう論議もやめる、それが当たり前だと私は思うんですよ。論議の基礎を欠いていますよね。そのことを私は三月二十六日予算委員会の席上であな...全文を見る
○和田静夫君 ここの答弁、非常に不満であります。したがって、ここのところ私は保留をしておきます。後ほど資料については突き合わせをやりましょう。  そこで、今盛んに言われている、給付に際して一時金をカットするということですが、午前中の論議も踏まえながら、私は難しい、あるいは理屈を...全文を見る
○和田静夫君 今日的な情勢の中で労働省の主要幹部が、一時金が賃金、いわゆる生活給的な意味合いを持たない部分があるなどという認識を本当にお持ちですか。それからもう一つはね、業種や企業規模によって大きな幅があるということを午前中も盛んに答弁をされました。しかし、一時金というのは明確に...全文を見る
○和田静夫君 私の言っているのは、もっと工夫があってしかるべきではないかということを言っているんですよ。どうですか、参議院でこの法律案論議をしている過程で、この辺のところをもう一遍突き詰めた工夫をお互いしようじゃないですか。そんな余裕は全然ないということにならぬでしょう。上げるば...全文を見る
○和田静夫君 審議会に十分お諮りになったと言われるんですが、まあ大臣はこの法律案ができ上がってから就任ですから、その意味で大臣を責めようとは思っていませんがね。そう言えば局長も、おれも途中でかわったんだと言われると困るけども。これね、やっぱり審議会に十分にかかっていないんですな、...全文を見る
○和田静夫君 ここのところも理解はできませんから、さらに突っ込んだ質問は保留をいたしておきます。かなり時間がかかってきていまして、私の持ち時間の五十分までにいいかげんに答弁しておけばそれで終わっていくんだと思われては非常に困るので、幾つかの問題は残しておきますがね。  この給付...全文を見る
○和田静夫君 私は、揚げ足を取るつもり全然ありません。そういう意味で言っているのじゃない。労働省の雇用情勢に対する認識を私は今問題にしたいと思っているのですよ。すなわち、給付を満額受け取った者の割合が高くなっているとするならば、それは雇用情勢が悪化していると見るのがこれは労働行政...全文を見る
○和田静夫君 きはうOECDのエコノミック・アウトルックが、六月二十一日付の発表ということで発表になりましたね。これを見てみると、八四年の年間を通じて二・五%、八五年年間について二・五%、八四年上期が二・七五%、八四年三月二・六八、そこに至るまで一月が二・七三、二・七三、二・六八...全文を見る
○和田静夫君 言ってみれば、私が言ったように保険料率を上げる心配は向こう十年間は要らない、これは十分この制度でいいんだ、制度に手をつける必要もないんだ、そういう自信はないわけですね、これは。一言でいいですよ。ありますか、ないですか。ないでしょう、今の答弁いろいろ聞いていると。
○和田静夫君 そう言われるのだったら、体系立った長期的展望を出してください。雇用情勢と雇用保険をめぐる長期的展望を出してください。それ出さなかったらこの法律案の論議なんかなりませんよ。出してください。抽象的な答弁要りませんから。
○和田静夫君 願いを込めてというのは、あなたは法律案を出している側だから願いを込めて出しているに決まっているわな。こっちは願いを込めているその願いが本当にやっていけるのだろうかということを科学的に分析してみようと思ってやってみると、体系的な長期的展望、そういうものが全然立たぬわけ...全文を見る
○和田静夫君 理事会に預けます、これは。私、今すぐでなくても、預けておきます。  大臣の述べられることはわからないわけではありませんし、まあ十一月になればあるいは河本内閣ができて、坂本官房長官ということになるのかもしれませんから。今の答弁非常に自信がおありでありまして、そういう...全文を見る
○和田静夫君 したがって私は前段の三項目目で全カテゴリーを対象にしますねという念を押したのはそこのところでありまして、そういう答弁が出てくると思ったものだから。理由についてそういうふうに言われる。そこで、五十八年度で約十四万人の開きが生じているのに、なぜ今年度は当初予算で一万人し...全文を見る
○和田静夫君 これ局長、乖離は出ないと見ていますか。
○和田静夫君 私は、そう言われたって、五十九年度は景気の好転が見られるとは言いながら、月平均にして一挙に十三万人も減るというふうには考えられません、とても考えられない。少なくとも予算は予想される実績値に最大限近づけて組むべきだと、きのうもレクチャーのときに申し上げましたね。それが...全文を見る
○和田静夫君 きのうも言いましたように、月平均八十万人で計算したら大体どのくらいになりますか。
○和田静夫君 私はこのやつはちょっと――労働大臣、別にあなたが大臣になってからの話じゃないものだからあれですが、過去、現行法ですよ、予算と実績をずっと比べてみますと、さっき言ったとおりなんですよ。私は虚構の予算だというふうに思っているんですが、しょせんはこれはシーリングの関係でこ...全文を見る
○和田静夫君 これ、見過ごすわけにいかない財政法違反でありますから、財政法違反は違反として明らかにしておきましょう。  本題をもう少し進めますが、大臣、この元凶は今も言ったようにマイナスシーリングなんですが、公共事業関連については最近声が高くなってきていますね。社会保障について...全文を見る
○和田静夫君 その意味で大臣に協力することはやぶさかではないし、一緒に組んで少し予算を取ってくるぐらいのことはやったっていいと思っていますから言っているんですが、覚悟のぼどはわかりました。  法第六十六条は、事務費について国庫負担すべきとしているわけですね。これはけさの論議にも...全文を見る
○和田静夫君 局長ね、今のところもう少し穴をあける努力しようじゃないですか。政管健保でも事務費は全額国庫負担でしょう。職員の人件費や庁舎の改修費は一般会計で見るのが当然でしょう。財政事情やその他のことをあなた言われましたけれども、やはり当初犯したあなた方の誤りは、どんな苦しい状態...全文を見る
○和田静夫君 局長、あなた官房長の経験者でもあるからね、どうだろう、六十年度の予算要求における労働省の最重点課題の一つにこれを組み入れる、このくらいの答弁はいいでしょう。
○和田静夫君 私は、今回の改正過程を見ていまして、先ほどもちょっと申し上げましたが、大変疑問に思うのは、いわゆる拠出者の意見がほとんど反映されないままに改正作業が進められたという点であります。  大臣、保険財政のみならず雇用情勢が厳しい状況にある中で、労使の意見を十分に反映させ...全文を見る
○和田静夫君 それは大臣、よくわかっているし、衆議院でもそういう答弁になっているんですが、もう一歩突っ込んで、やはり私は独立した労使の運営機関を設置をして、そして長期展望の問題やら長期計画の問題やらいろんなことを申し上げてきましたし、財源上の問題のことも申し上げてきましたけれども...全文を見る
○和田静夫君 時間も来ましたから、一歩譲って、今いわゆる雇用保険部会で煮詰めた、あるいはそれに付属するところの政労使のいわゆる機関でやっていかれる。しかし、それが全体の運営の流れを見ていて、さらに強力な独立した政労使の機関という、労使の機関というものを必要と認めた場合にはそこにや...全文を見る
○和田静夫君 もうあれですが、一番最初の三室戸学園の問題のいわゆる雇用保険法上の問題、労働基準法上の問題、これらの推移を見て、次回の委員会にさらに質問を保留したことと、長期的展望等の問題について理事会にお預けした問題について質問を保留する。そして、通告してありましたが、船員関係の...全文を見る
06月26日第101回国会 参議院 社会労働委員会 第11号
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○和田静夫君 まず、食品添加物の問題で若干の質問をいたします。  味の素社のアスパルテーム製剤について、衆参の社会労働委員会でこれまで社会党の多くの委員が取り上げてまいりました。そこで、きょうその詰めを行っておきたいのでありますが、厚生省、まず第一に確認したいことは、アスパルテ...全文を見る
○和田静夫君 フェニルケトン尿症については、衆議院の答弁を読んでみますと、厚生省の見解は、小児科学会を通じて周知徹底を図っているから問題はない云々という形につながるわけでありますが、それで十分なのだろうかという点について私は大いに疑問であります。母親が低フェニルアラニン食をやって...全文を見る
○和田静夫君 その人数は、おたくの統計によっても新生児で九八%。二%部分というのは放置をされていると見てよいわけですね。ここに対するところの、あなたの答弁によれば、保証はないわけですね。私たちは、一人の子供の人命だって尊重する立場です。その立場から見れば、放置をされている事態とい...全文を見る
○和田静夫君 すべてのものが問題になろうとは思いますが、一つの例を挙げながら論議をすることも私は価値があることだと思っていますから論議の追跡をやっているわけでありますが、私は、お医者さん乱造時代と言います軍医養成時代の年齢でありますから、たくさんの小児科の友人を持っています。小児...全文を見る
○和田静夫君 これは味の素のパルスィートの箱なんですがね。これに次のように書かれているんです。「アミノ酸系甘味料パルは 食品中に普通にみられる二種のアミノ酸からできています。たんぱく質と同じように消化・吸収・代謝されます。」、これを素人が読んだ場合、私も素人ですが、天然の甘味料と...全文を見る
○和田静夫君 同じようなことをきのう通告はしてはあるわけでありますが、時間が必要だと言われるのならば検討をしてください。  同時に、コカ・コーラ・ライトの方は、「原材料名」のところに「アスパルテーム(合成甘味料・L—フェニルアラニン化合物)」という、これだけの表示ですね。これで...全文を見る
○和田静夫君 この味の素のパルは、私はこれは渋谷のデパートで手に入れたわけです。これは健康食品売り場で売られているんです。そうすると、少なくとも一部の人々に有害であるものが健康食品売り場で売られるということはどういうことだろう。これに対しては、厚生省はいかなる見解をお持ちでしょう...全文を見る
○和田静夫君 私は、これは健康食品売り場で売るにふさわしい品物だと思いません。これは厚生省と見解が違うところでしょう、きのうのレクチャーのところでは違うように思いますがね。アスパルテームは脳障害を起こす危険性が外国の学者によっては指摘をされています。おたくの方は、そういう危険性は...全文を見る
○和田静夫君 そこで、安全であると言われるものであったならば、そのデータは提示できますか。
○和田静夫君 厚生省、このアスパルテームの審議資料を消費者団体が分析をされたものを見てみました。恐らく厚生省も把握をされているでしょう。それを見ますと、味の素が出した資料はずさんきわまるものであるということになっているわけです。まず、亜急性毒性実験は投与量が少ない。それから実験を...全文を見る
○和田静夫君 指定のときだってかなり問題がありましていろいろ論議をしたところでして、問題はその後における指摘がずっと続いているわけでありますから、大臣、この辺のことはやっぱり謙虚に受けとめられて、調査会が再議するぐらいのことをやるのが当然のところだろうと思うのですがね、いかがでし...全文を見る
○和田静夫君 私は、あなたはそういうふうに固執されますが、代替物がないのならば話は別であります。甘味料として天然に存在しているものがある。それにもかかわらず安全性に疑問があるという指摘のあるものについてなぜ行政はそんなに固執をしなきゃならぬのですか。私はそういう固執をされる姿勢と...全文を見る
○和田静夫君 私は、やっぱり一〇〇%安全性が確保される努力というものを行政として常に怠りなくやるべきである。その意味で私は、若干でも疑義が残る以上、すなわちすべての人が納得し得るデータが得られるまでは、こういうものは販売を中止するのは当然だ。糖尿病のお話がございましたけれども、ど...全文を見る
○和田静夫君 難病患者の難病申請の現状というのは、どういうふうになっているんでしょうか。
○和田静夫君 新しい調査で新事実が明らかになったわけですから、私は、現行制度の見直しというのが当然日程に上ってくるんだろうと思うんですが、こういう点は大臣どうなんでしょうね。
○和田静夫君 大臣、私は今回の調査によって新たな事態が生じたと認識しているわけです。難病の認定というのは、高齢者でなくても非常に難しいんだそうですが、困難が伴う、医者がなかなか認定しないケースが多いように思いますね。今回の調査結果を踏まえて、認定手続の面でもっと簡便化できないのだ...全文を見る
○和田静夫君 二十二日に、阪大の医学部が脳死の新しい基準といいますか、脳死判定基準を脳死検討委員会で公表をしていました。「自発呼吸の停止」あるいは「瞳孔の散大固定」あるいは「脳幹反射の消失」、そういう三つの項目を基本にして脳死の判定を定める。厚生省としては、これ、どういうコメント...全文を見る
○和田静夫君 脳死は臓器移植と結びついているわけでありますが、臓器移植が進むとともに、脳死あるいは臓器移植そのものについてのトラブルが増加することが考えられます。厚生省としてやっぱり今検討を進められているわけでありますが、脳死判定作業をかなり急ピッチでやる必要があるんじゃないだろ...全文を見る
○和田静夫君 フランス、イタリア、カナダなどでは脳死は法律で規定をされています。私は日本でも法律で明確に規定しておく必要があるというふうに考えるんですが、また、臓器移植についても法律による規定が必要ではないだろうかと最近思いますがね。アメリカでは臓器の売買が実際に行われているよう...全文を見る
○和田静夫君 大臣も余り気が進まなかった、また、与党の中でも大論議がある健保改悪なんというようなものをやるよりも、今あなたが脳死に関する法律をおつくりになれば、日本の政治史上、ずっともう不滅のものとして残っていく仕事になると私は思っていますから、ぜひ努力をしてください。  最後...全文を見る
○和田静夫君 私は、千葉のみならず全国的にかなりあるのではないかと思うので、これは実態を至急に調査されて、完治していない労災患者の対策というのをやはりお立てになる必要があると思います。これは両省から一言ずつちょっと——。
○和田静夫君 労働省、先日の委員会に引き続いてですが、東邦音楽大学ですが、先日雇用保険については問題点を指摘をしました。きょうは健保、共済について指摘するんですが、全学の教職員二百名中二十四名しか雇用保険に加入していなかったわけですが、指導の結果どうかなりましたか。まだ時間があり...全文を見る
○和田静夫君 私の調査では、私学共済への未加入者も非常に多いことがわかりました。専任の教員中四十五名が私学共済に未加入であります。これは五十八年四月の数字ですが、現在もほとんど変わっていないはずです。  それで、これはまず文部省にお尋ねしますが、専任の教員、常勤者が被用者保険に...全文を見る
○和田静夫君 あなたの答弁はちょっと気に食わぬのですが、いわゆる私学共済の側面から見て欠落があるかどうかというのはわからないことはよくわかっています。しかし、この三室戸学園というのは、もともと文部省との関係においては大変問題がありまして、あなた方の指導で七項目の行政指導が出てみた...全文を見る
○和田静夫君 これは大臣、ひどくて話にならぬのですが、例えば芸大を卒業して、日本では有数など言われる音楽家の助教授なら助教授、二十年間この大学に勤めておって、わずか六万円にもならぬような賃金なんですよ。したがって、健保の適用を受けようと思って窓口へ持っていけば、窓口の事務に携わる...全文を見る
○和田静夫君 私学共済法によれば、専任の教員は加入を保障されているわけですね。ということは、先ほども言ったように、この場合は専任制が非常に疑わしいということに、逆の意味じゃなっているわけですよ。つまり、専任と位置づけられながら専任並みの扱いを受けていないという状態ですね。ここのと...全文を見る
○和田静夫君 いろいろ文部省も行政指導をやっていらっしゃるし、形式は整うが実効は上がっていないという状態がある意味では厳然としてある。私は、先ほども申し上げましたように、皆さん方の私学に対する行政指導の限界というものは理解をしているつもりでありまして、だからといって余り放置できま...全文を見る
○和田静夫君 そうこう論議をしていましたら、先週の土曜日に理事長が、ひそかに非組合員の教職員だけを集めて理事長派の組織化を図るというようなことを画策してみましたり、どうも姿勢に問題があるんです。これは不当労働行為なんですね。そんなことをおやりになるならまた不当労働行為で論議をせざ...全文を見る
○和田静夫君 もう一言ですが、情報収集中であって、参考にされるというわけでありますが、今私が提起した問題については強力に調査をされる、こういうふうに理解しておいてよろしいですか。
○和田静夫君 過日、雇用保険法のときに、時間が不足をいたしまして残した問題の船員保険に関する点でありますが、厚生省、雇用保険と船員保険との間には、現行では給付日数にほとんど差がないわけでありますが、今次改正というか改悪で、給付日数に格差が大幅につけられることになるわけであります。...全文を見る
○和田静夫君 そこで、特にこの一年未満の給付日数を極端に格差をつけている結果になっていますね。これは特段の理由がありますか。
○和田静夫君 ここのところは全然理解できないんですよ。今の答弁でも全然理解できないですね。  大臣、認識の問題として、大変私は重要な誤りがあるんじゃないかと思うんですが、船員の皆さんの場合に、短期臨時雇用が急激にふえてきているんですよ。好んでここの一年未満の部分に彼らが行くわけ...全文を見る
○和田静夫君 それでは、大体従来どおり、あるいは雇用保険と格差がない状態でもって適用をしていく、個別事案について。そういうふうに認識しておいていいということですか。
○和田静夫君 どうも理解に苦しむ点で、考えてみますと、——これも労働省に聞くことなんでしょうかね。船員の雇用情勢と陸上労働者の雇用情勢というのは違いますか。どういうふうに違いますか。——これはきょうは労働省来ていないかな。
○和田静夫君 船員保険の場合は片一方で保険料率を引き上げているですね。それにもかかわらず給付日数を削減をする、これは非常に問題がある措置だと言わなきゃなりませんが、なぜ保険料率を引き上げられたのか。逆に、保険料率を引き上げたのならばなぜ給付日数を削るのか。
○和田静夫君 この短期臨時雇用というのは、先ほども言いましたが、労働者の責任でふえているわけではない。それはもう船主の責任なんですね。それを労働者にしわ寄せするということは許せませんからね。ここのところは厳格に対処してもらいたい。  それから、私は、職安がいわゆる短期求人船主に...全文を見る
○和田静夫君 大臣、一年未満の短期臨時雇用の人たちについて、これは先ほど答弁がありましたけれども、ここにしわ寄せがいかないようにしっかり行政の側は構えてもらいたい、そういうふうに思うんですが、よろしいですか。
○和田静夫君 水ですがね。最近、おいしい水キャンペーンをやっているわけですね。その意図はどこにあるわけでしょうか。
○和田静夫君 そこで、おいしい水ガイドラインというのをつくられるそうですが、このガイドラインは、安全性についても消費者の注意を喚起するものになるというふうに理解してよろしいですか。
○和田静夫君 おいしい水ベスト三十を選ばれるそうですが、そうなれば私は、安全性という観点から、逆にワースト三十を選んで、その改善を図るデータとするぐらいの発想が、もう一つ並行的にあってもいいような気がするんですが。
○和田静夫君 それはわかっているんだけれども——やっぱりもう少し答弁のしようがあるんじゃないかな。
○和田静夫君 だから、私の言っているのは、私たちのところでもくさい水の経験がないわけじゃありませんので、逆に悪い方の水三十ぐらいを挙げて、そうしてデータをあげつらって改善の指導をするというような方も、あわせ行うのが当然じゃないのかと言っているんですよ。
○和田静夫君 まあ何はともあれ、安全性のまじめな論議をスポイルするキャンペーンであってはならないということを私は考えるものですからこういう問題を取り上げてみたんですが、そこのところ、大臣いかがですか。
○和田静夫君 最後の項目ですが、乾電池回収なんですがね。日本電池器具工業会が二十日に町田市に対して回収要求を拒否する回答を出しました。回答の要旨は、水銀電池以外の乾電池は水銀含有量が少なく有害ではない、したがって回収する必要はないということでありました。確かに個々の乾電池の含有量...全文を見る
○和田静夫君 兵庫県の西宮市でも、四月から分別収集を始めていますね。ボタン型について工業会に趣旨の徹底を図るように申し入れたようであります。ところが工業会は、各自治体の広報活動により周知徹底を図れ、あるいはメーカーや小売店から相談があった場合、自治体が適切な援助、助言を与えると言...全文を見る
○和田静夫君 今言われたように、ボタン型についてはメーカー側も回収の必要を認めている。メーカー側にも回収の徹底を図る義務があるはずでしょう。不十分ながら現行廃棄物処理法第三条で、「事業者は、」「その製造、加工、販売等に係る製品、容器等が廃棄物となった場合においてその適正な処理が困...全文を見る
○和田静夫君 回収の実を上げるために、消費者への回収の周知徹底について、厚生省としても強力な指導をすることが求められているわけですけれども、大臣、これどういうふうに対処されますか。
○和田静夫君 ボタン型のみならず筒型についても、私は事業主に回収義務を課するべきだと考えているわけですが、それらを含んで今大臣答弁がありましたが、早急かつ前向きに対処をしていただきたい。強く要望しておきます。  大臣、電池だけではなくて、使用済みの体温計あるいは蛍光灯にも水銀が...全文を見る
○和田静夫君 自治省、待たせましたが、自治大学校の空き地に野積みしているわけでしょう。処理業者に頼めばドラム缶一本当たり十二万円ぐらいかかるわけですね。厚生省がいろいろ努力をされていますがね。こういう問題は早急に解決しないと、自治体の財政負担というのは非常に強まる状態にあるわけで...全文を見る
07月17日第101回国会 参議院 社会労働委員会 第14号
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○和田静夫君 まず、衆議院における修正部分についての御説明がありました橋本衆議院議員に、一、二お伺いをいたします。  参議院段階におけるこれからの法律案の取り扱い、あるいは修正行為等を含んで、官房長官は本委員会に先立った理事会に出席をされ、本委員会の審議を尊重し、柔軟に対応する...全文を見る
○和田静夫君 定額部分について、定率制ではなくて定額制を導入されたわけでありますが、これは私は改正案の本来の趣旨である医療費負担を患者に認識をさせるという側面から考えますと、どうも後退になるのではなかろうかと考えるのでありますが、橋本さんはすぐれた専門家でいらっしゃいますから、ど...全文を見る
○和田静夫君 最後にしますが、ともあれ私たちの社会労働委員会、本委員会の論議経過を尊重されまして、自由民主党の責任者としても、法律案の取り扱いに柔軟に臨まれる、そういうふうに理解をしておいてよろしいでしょうか。
○和田静夫君 まず、シーリングの問題で若干厚生大臣並びに大蔵省政務次官にお聞きをいたしますが、この健保法の改悪につきましては、私は既に春の予算委員会でも問題にしたところでありますが、改めて若干議論を深めたいと思います。  まず、厚生大臣に伺いますが、社会保障制度と財政状況が今日...全文を見る
○和田静夫君 御説にもありますように、財政事情が苦しいからといって社会保障をむやみやたらに切っていくということにはならないと思うんですね。財政事情が苦しくとも、できる限り社会保障を守っていく、そのためには厚生大臣としても最大限の努力をされるということが必要でしょうし、いろいろ知恵...全文を見る
○和田静夫君 そこで大臣、マイナスシーリングをめぐる論議がやかましいわけであります。本来ならば、この社労委員会が開かれる前に予算委員会を開いて総理並びに大蔵大臣と本質的な論議をしたかったんですが、予算委員会おくれておりますから逆になりましたが、私はもはやこれ以上社会保障の後退を招...全文を見る
○和田静夫君 ずばり言って、マイナス一〇%シーリングをかけられるということを仮定をいたしまして、やはりこれでは厚生省予算というものは組めないというふうに御答弁になるわけでしょうね、今のことを解釈してみれば。
○和田静夫君 過去の厚生省所管予算の当然増経費の対前年増額分、毎年大体一千億程度伸びているわけであります。五十七年七千億、五十八年八千億、五十九年九千億となっておりますね。過去の推移をそのまま引き延ばして考えてみますと、六十年度は一兆円の歳出額を見込まなきゃなりません。仮に今国会...全文を見る
○和田静夫君 それで大蔵省ですが、マイナス一〇%シーリングということになりますと、厚生省予算は、予想される当然増も含めて、幾ら削らなきゃなりませんか。
○和田静夫君 いや、なかなかこれは理解するわけにいかぬのですが、始めたばかりですからもう少し続けますけれども、どっちみちシーリングの問題は、月末までに全部決めるということで、もうあなたの頭の中には全部描かれているんでしょうから、少しは具体的な数字をお出しになって論議に供するという...全文を見る
○和田静夫君 もう一問次官に聞きますが、社会保障をマイナスシーリングの対象にするということ自体これは私はおかしいと考えているんですがね。次官も同じ立場でしょうか。
○和田静夫君 主計局次長、理事会で、官房長官が御出席になって、もう政府としてはあらゆる資料を本委員会に提出をして審議に御協力をいたしますと、こう述べられたのです。したがって、その趣旨に基づいて、もう一遍さっきのに返りますけれども、予想される厚生省予算、当然増を含めてマイナス一〇%...全文を見る
○和田静夫君 大臣、一兆円に近い経費を、どこをどう削れば捻出できるのかといろいろ考えてみますと、私は不可能に近いんだろうと思うんです。とうてい不可能だと思う。行革審の小委員会は、「児童手当」、「生活保護」、「社会福祉施設」等々を見放せと、こう言っていますね。これは可能でしょうかね...全文を見る
○和田静夫君 これ、大臣ずばりと困難だと言われたのですが、どうですかね、ちょっと具体的にこれ伺ってみたいんですが、「児童手当制度の抜本的見直し」と行革審小委員会報告案にあるわけですが、これは実行されますか。今のお言葉であれば実行はされないというふうに認識しておいてよろしいですか。
○和田静夫君 仮に今実行された場合ですね、これ幾ら浮いてくるんですか。
○和田静夫君 では、六百二十億浮くということですか。
○和田静夫君 児童手当については大臣の今の答弁非常に重要でありまして、ぜひしっかりやってもらいたいと思います。  次の「生活保護」ですが、生活保護についてはどうですかね。これ、「不正受給防止対策」ということになっているんですが。これは幾ら浮くんですか。
○和田静夫君 そう言われますけれども、けさの報道によりますと、八木元事務次官が行革審の中でかなり鋭くいろいろな意見を述べていらっしゃる記事が載っていましたね。当然皆さん方と打ち合わせされて、金額なども頭の中にこう描きながらああいう御発言になっているんだろうと思いますよ。どれくらい...全文を見る
○和田静夫君 同じ答えになるんでしょうが、もう一つだけ聞きますが、それじゃ、社会福祉施設における受益者負担の適正化、これはどういうふうに考えられるんですか。
○和田静夫君 厚生大臣、今のところそういう答弁なんでしょう。了解するわけにいきませんけれども一応それを踏まえて質疑を続けますが、私は、少なくとも予算編成時において法律で支出を義務づけられているもの、そういうものについては概算要求として盛り込むのが当然だと考えるのですよ。社会保障制...全文を見る
○和田静夫君 この行革審小委員会の報告書案を読んでみて、歳出カット項目のうち、国民的なコンセンサスを得ているのは何であろうと考えてみますと、乱診乱療の防止などの「医療費適正化対策」だと思うんですね。生活保護の不正受給防止も、字面だけを追ってみれば当然だということにはなりますけれど...全文を見る
○和田静夫君 大臣ね、私は社会保障を尊重する立場からしますと、これは行革審小委員会報告のように歳出カットすることはできないと考えているんですが、また仮に、行革審の指示するようにカットしたとしましても、マイナスシーリングなどの枠におさまるとは私は考えられないのであります。  した...全文を見る
○和田静夫君 大蔵政務次官、最後にしておきますが、再度伺うということになるんですが、社会保障については全面的にマイナスシーリングの枠を外す、これは別枠とするという英断を下されるべきだと私は思うんです。特にあなた専門家でもいらっしゃいますから、ひとつここでずばりと御見解を。
○和田静夫君 非常に歯切れが悪いのですが、主計局次長さん、厚生大臣の御答弁もお聞きになったでしょうし、官房長の答弁もお聞きになって、それに対する御見解はいかがですか。
○和田静夫君 答弁だけを許してもらいたいということで、あなたのお考え方を許すわけにはいきませんから、これ以上答弁をさせずおいてくれというところだけはひとつ理解をしておきましょう。  次官、もう結構です。  本題に入りますが、春の予算委員会で私は、薬づけ、検査づけ医療の改革こそ...全文を見る
○和田静夫君 そこで、今申しました三つの基本に基づいて一つずつ論議をしていきたいのですが、まず第一の薬剤費の問題ですが、厚生省の試案、「今後の医療政策の基本的方向」、いわゆる長期ビジョンというやつですが、これには、薬価算定制度のあり方の見直しや今後の国民医療費に占める薬剤費比率な...全文を見る
○和田静夫君 どうも局長答弁も抽象的なんですが、大臣ずばり、現在の医薬品使用量を適正だとお考えになっていますか。
○和田静夫君 各国の薬剤費比率を見ますと、日本は高いわけです。諸外国の統計では入院患者の薬剤費は含まれていませんから正確な比較はちょっと困難ですが、少なくとも低いという見方はできない状態であります。仮に単価が同一レベルであるとしますと、医薬品の使用量が多いわけです。言いかえますと...全文を見る
○和田静夫君 医薬品単価は、諸外国に比べてどうでしょうか。
○和田静夫君 私は、薬剤費を当面少なくとも横ばいにしていくことは十分可能であろうと思うんです。傾向的に低下させていくこともできない相談ではないと思うんですよ。  そこでひとつ試算をやってみました。厚生省が五十九年度に見込んでいる薬剤費は四兆二千億ですね。国民医療費十四兆八千八百...全文を見る
○和田静夫君 せっかくの御答弁ですが、ここのところはちょっと譲るわけにはいきませんので。  私、保険局長が述べてこられたことをずっと後追いしながら数字を当てはめていった結論について具体的に数字を提起をして提案をしたわけですからね。それに対して反論があるのならば数字を挙げて反論し...全文を見る
○和田静夫君 じゃ、別室でひとつ資料を提供して詰めますわ。それまでお休みだ。
○和田静夫君 それでは、来週の委員会で答弁をもらってここの部分をさらに詰めることにいたしますが、大臣、私が言いたかったことは、局長も正確に今突き合わしてみましたら理解をされていましてね。問題は、そこでこの法律案が必要であるかないかの見解が少し分かれているところで、私は必要ないと、...全文を見る
○和田静夫君 薬価調査でありますが、この薬価調査の時点だけ基準価格に近い線に価格を指示して、そして終わってしまうとダウンさせる、これはどうも業界の常識のようなんですよ。メーカーは、調査時点では高い価格で卸して、そして調査が終了しますと差額を払い戻すなりあるいは製品で渡すなりしてい...全文を見る
○和田静夫君 私は、今いろいろ御答弁がありましたけれども、フィクション、虚偽の市場実勢価格をもとにしてどうも薬価基準が決められる、結局そういうことになっているという感じがして仕方がない。それが市場実勢よりもはるかに高いというのは、それは当然だと思う。九〇、八一バルクラインという制...全文を見る
○和田静夫君 私は今、日医工のケースを挙げたんですが、どうもこの日医工という会社は業界の中でもダンピングで鼻つまみになっているようなんですが、これは関西の開業医に出回っている日医工の値引きのリストなんです。非ステロイド系消炎剤、これが旧価格で十五円から七十二円のところが、驚くなか...全文を見る
○和田静夫君 大臣、やっぱり薬価調査は改善の余地がありますよ、これ。流通調査官を大幅に増員されて、そして的確に実態をつかむことが必要だと思うんですが、大臣、この薬価調査で見解。
○和田静夫君 文部省、大変お待たせしました。  ことし三月に新薬価が決まったですね。その後、各病院、医療機関で新規の契約が行われているわけでありますが、新薬価よりも高い水準で契約がなされたところはないでしょう、厚生省。  それで文部省、東大病院ですが、東大病院は対薬価基準価格...全文を見る
○和田静夫君 大臣御存じのとおり、東大病院は事実上のプライスリーダーだと言われているわけですね。今文部省から答弁がありましたように、ここでも新薬価どおりに取引されているわけではないわけですね。理論的に言っても、薬価基準価格は市場実勢価格の上限価格だということになるわけです。つまり...全文を見る
○和田静夫君 文部省、結構です。  さらに、このバルクによる薬価基準算定制度は、差益を解消しよう、市場実勢価格に近づけようとすれば、何か常に引き下げられなければならないはずでしょう。何かの競争のように、カメに永遠に追いつくことができないという状態。薬価基準価格は市場実勢価格に追...全文を見る
○和田静夫君 東大病院を初めとする国立医療機関においておおむね八〇%の対薬価基準価格比で医薬品を購入している。民間はもっと低いはずですね。となりますと、トータルで九〇から一〇〇の間で購入している医療機関は想定できないですよ、局長。自由に価格が形成されているという前提に立つ限りこれ...全文を見る
○和田静夫君 一応業務局の調査が正しいとして、メーカーが何らかの非市場的操作とでもいいますか、そういうものによって価格支持政策をとっているということになるわけなんでしょう。その全貌を明らかにできますか。
○和田静夫君 きょう持ってきませんでしたけれども、メーカー側のパンフの「製薬産業と薬価基準」を読んでみましてびっくりしたのは、まあびっくりすることもない、彼らにとって常識でしょうが、「販売数量の一部分のみの価格を維持しようという販売姿勢も生じます」というメーカーのパンフになってい...全文を見る
○和田静夫君 薬価差益に戻りますが、厚生省としては、この薬価差益をどのように位置づけられているんですか。一言で言って薬価差益というのは必要悪だというふうな形で認めているということでしょうかな。
○和田静夫君 この同じ薬価差益でも、民間開業医、医院の場合と病院の場合とでは、機能が違うと考えますね。これはどういう見解をお持ちでしょうか。
○和田静夫君 先日、税務調査の報告が発表されました。相も変わらず個人病院と開業医が脱税業種になっているわけですが、個人病院が平均千四百七十四万円、産婦人科医が七百十二万円、小児科その他が七百十万円の所得隠しをやっているわけですね。  国税庁、これは実調率は極めて低いわけですが、...全文を見る
○和田静夫君 もう一問ですが、先ほど来お聞き願ったように、薬価差益という不明朗なものが存在をする。これが個人病院や開業医の所得隠しの一つの温床になっているというふうに考えられるわけですが、これは実調を踏まえて何か御見解があれば承りたいと思います。
○和田静夫君 国税庁、ありがとうございました。  厚生大臣、医師優遇税制によって特典を与えていましても、どうも依然として脱税が後を絶たない。財政難の折でもあるわけですから、どうですか、この辺で英断を下して医師優遇税制を撤廃するぐらいのことを答弁をされたら。
○和田静夫君 薬価差益をなくすことで病院経営が困難に陥るという現状については、私は十分理解しているつもりであります。それはむしろ、この診療報酬体系の抜本的見直しによって解決すべきであると考えるわけですね、それはまあ後で触れますが。そこで、まずは薬価差益を解消していく方法を考えるべ...全文を見る
○和田静夫君 コスト原理からしますと、例えば主成分の原料を輸入しているものですね、したがって研究開発費がそれほどかからないもの、それに銘柄別の薬価がつけられるというのはどうも納得できないんですね。主成分の原料を輸入しているということは、先発メーカーの研究開発費を見込んで薬価に差を...全文を見る
○和田静夫君 現行のこの薬価算定制度が続く限り、どうも私は健全な医薬品産業の育成はできないと見ているわけです。  厚生省、この長期ビジョンの中で、「医薬品の適正な生産・流通の確保、」云々「を図り、医薬品産業の健全な育成に努める。」とされていますね。薬価算定との兼ね合いでどういう...全文を見る
○和田静夫君 医薬品産業の産業規模ですね、座業規模についてはどういうふうな展望を描かれましょうか。
○和田静夫君 私は、医薬品について、市場メカニズムを通したコストの低減とでも言いますか、適正な価格が形成されるべきだと考えるのです。また、医薬品産業は、今も言われましたように大変激しい競争をしているわけですが、競争のメリットが全く国民に還元されていませんよね。現行の価格形成は余り...全文を見る
○和田静夫君 私は、医薬品産業は、今後薬剤費の圧縮の中で産業再編成に追い込まれていくのではなかろうかと見ているわけですが、その意味では、今後雇用問題が発生してくる可能性というのも非常に強いわけですね。  そこで厚生省、現行の検討機関とは別に、先ほども流通の近代化協議会などという...全文を見る
○和田静夫君 あと若干医薬品を続けますが、医薬分業なんですが、この長期ビジョンは、「医薬分業の基盤づくりの促進」ということになっているわけですね。医薬分業の論議、私自身、始めてから非常に長い論議をしているわけですが、これ、医薬分業の促進とはなっていないんですよ。調剤センター、検査...全文を見る
○和田静夫君 小野薬品の人工流産剤、プレグランディンについてですが、厚生省は慎重な取り扱いを通知されているわけですが、なお私は不安が残ると思います。臨床例では、母親が死亡したケース、胎児が生きたまま出てきたケースなどがあったようでありますが、これは何例ぐらいあったんでしょうか。
○和田静夫君 そうすると、名大医学部の蜷川さんという開発者、助教授がいろいろ報告をされているものの中で、私は素人ですが、ほぼ一%にそのような例が見られたという愛知県産婦人科医会の例というのがありますね。私は、これちょっと読みながら、胎児が生きて出てきたケースというのは、意識的にや...全文を見る
○和田静夫君 この小野薬品の製品は、輸出されますか。
○和田静夫君 私は、この薬の流通管理は国内だけでは不十分だと実は考えているんですよ。メーカー側は、どうも輸出に期待をされているようです。これは素人が使うと非常に危険だと指摘をされているわけですね。例えば東南アジアなどに大量に輸出するということは、日本への逆輸入を含めて私たちは残念...全文を見る
○和田静夫君 第三世界で、例えば産児制限国がこの薬を初期中絶に使用する可能性もそれは十分にあるわけでしょう。その点の制限使用の手だてというのはありましょうかね。
○和田静夫君 私は、人工流産剤を認可するよりも、避妊薬やらあるいは避妊器具を認可する方が、母体の健康や生命倫理の上から見てどうも先ではないかという議論があることを踏まえる必要があろうと思うんですね。なぜビルやIUDを認可しないのかという疑問が表明されていますね。この点はどうなんで...全文を見る
○和田静夫君 先月警察庁が覚せい剤についての報告を発表いたしました。あれを読むと、主婦や少女にかなり急速に広がっているという実態が示されているんですね。  それで大臣、ここの部分の総括的な御答弁をいただきたいんですが、業務局長からはいろいろキャンペーンの問題についてお話しがあり...全文を見る
○和田静夫君 新薬の被験者についてですが、年間およそ何人が被験者になっていますか。
○和田静夫君 被験者の同意を得ず投与しているケースがかなりあるように思われますが、そういう実態は把握されていますか。
○和田静夫君 何か専門家会議で規制案を作成中というふうに開いていますがね。私、規制案を早急につくられるべきだと思うんですが。
○和田静夫君 その成案がまとまりますというのは、大体いつごろの時期ですか。
○和田静夫君 いわゆる長期ビジョンで、成人病予防について、国民健康づくりとかあるいは成人病対策の計画的推進とか、るる非常にいいことが述べられているわけですが、問題は実行計画がないですね、これ。実行計画を医療費の見地から組み立てていくことが私は求められていると思うんですが、これ、ど...全文を見る
○和田静夫君 傷病別のこの医療費がそういう形で出たならば、大ざっぱな削減計画を出すことは可能ですね。例えばアメリカのがんの直接費用の三分の一は――厚生大臣、たばこのことをいろいろ言われた経過がありますが、喫煙に起因する、こうなっているわけですね。その数値を類推をすれば、日本の肺が...全文を見る
○和田静夫君 いや、その数字を出して、私は、医療費の削減計画で数字が出てくれば、こんな法律案要らないという主張をするつもりなんで――
○和田静夫君 委員長、こんないわゆる大衆負担を求める法律案を出す前提が欠けているんですね。私は予算委員会のときから何遍も言っているんですが、これは私は細かい数字出せと言っているわけじゃありませんから、アバウトでもいいわけですが、詳細な計画を求めるというのは無理なことはわかっていま...全文を見る
○和田静夫君 削減計画が出なくて、負担だけ増加させる法律案を平然と出すなんて、そんなこと、とてもだめですよ。
○和田静夫君 理事会でもやって取り扱いを協議してくださいよ。これは非常に基本的なところでございまして、検討して結果を出して、次のときまでに出してもらうのなら次のときまでに出してもらうということで――(「議事進行」と呼ぶ者あり)
○和田静夫君 じゃ、そこの部分は来週――次の委員会の前にくれなけりゃ、こっちもそれを見て検討しなければいけませんから、ずばり前というんじゃ困りますが――。
○和田静夫君 まあそれは私が質問できないようなことをやってもらっても困りますから、その辺のことは良識ある局長ですから、私の方も精力的にこうこうこういうやつが出るじゃないかということを言いますから、それに基づいて出してもらいたい。  もう一つ、国民医療費の削減という観点から考えて...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ、今はまだ具体的計画というのは出ないということですか。
○和田静夫君 これも答弁にはなっていないんですがね――。  この長期ビジョンで保健所の機能強化を言っておるわけですけれども、実際には保健所への補助金を実質的に削減するということをやっている。実際にやっているのは保健所の人件費の削減ですね。これはだれが見ても矛盾すると思われるんで...全文を見る
○和田静夫君 いや、長期的に見れば、結果的には人件費などについて削減になると述べているのです。この長期ビジョンでは、「診療報酬体系の改善」として、技術料を重視するとされているわけです。出来高払い制の診療報酬そのものの限界には触れていませんね。厚生省の認識は。
○和田静夫君 例えば、中小病院の場合に、入院室料、看護料、それからリハビリの技術料、あるいは調剤料、手術料などが赤字要因になっていますね。看護料だけで看護婦の人件費を賄うことができないんですよ。調剤料だけで薬剤師の人件費を生み出すことができない。というのは、現行の出来高払い制から...全文を見る
○和田静夫君 今答弁されましたが、例えば看護料ですが、看護料で良質な看護婦さんの確保のためには、例えば病院の中に保育所を設けたりするといった非人件費的費用も今日必要になっているのが現状ですよ。薬づけ、検査づけを排除して、良質な医療を確保していく病院ほど赤字になるという構造になって...全文を見る
○和田静夫君 家庭医についてですが、特別の診療報酬が考えられてしかるべきだと思うのですけ れども、これは具体策としてどういう方向が考えられますか。
○和田静夫君 本人の九割給付について伺いますが、まず厚生大臣、これは官房長官が理事会に出席されて一応氷解したといえば氷解したという形になっていますが、法案の修正が議会内の政党間で話し合われずに、医師会など外部圧力団体とだけ詰められていくという、そういう修正作業というのは、これは著...全文を見る
○和田静夫君 どうも開業医団体とだけ詰められる、三師会とだけ詰められる、病院団体だとか、あるいは患者代表だとか保険機関とか、そういうところとの修正についての話し合いは持たないというような点でも非常に遺憾に思っているんですがね。したがって、出てきた修正案というのは、私はどうも開業医...全文を見る
○和田静夫君 修正で定額制を導入したわけですね。なぜ三千五百円までは定額制で、それ以上五万一千円までは定率制になったんだろうか。その理論的根拠は何でしょう。
○和田静夫君 患者に医療費を周知させるというやつですが、周知させるのであれば、私は領収証、明細書の発行を義務づける、そうすればたちどころにわかるわけですね。五十六年に通知が出ていますが、健保連の調査では領収証を請求したけれどももらえなかったというケースもあるわけですね。発行を義務...全文を見る
○和田静夫君 領収証や明細書を義務づけると、文書量がふえるというような指摘も新たに一面ではあるようですがね。明細書はともかくとして、今言われた領収書発行の事務費などというのはたかが知れています。医院や病院の窓口で薬を受け取ると、御丁寧に、薬品名の書いてあるところを切り取って渡す。...全文を見る
○和田静夫君 私は、がんなど一部の病気を除いては、患者に知らせるということに不都合はないと思って、これはやっぱり一定の基準を設けて患者に知らせることをむしろ積極的に進めるべきだというふうに考えておるわけです。  自己負担の定率制の問題に入りたいと思うんですが、私は、政府原案にせ...全文を見る
○和田静夫君 まあどんな所得の人であれ、適切な医療を享受することができるというのが、これが医療保障の考え方であるはずであります。本人自己負担の導入というのは、これは家計に強制的に負担増を求めるものであることは間違いありません。サラリーマンの標準世帯で年間幾らの負担増になると厚生省...全文を見る
○和田静夫君 厚生省の試算によりますと、胃がんで胃を全摘、三十日間入院、これで病院の窓口で六万四千円支払わなきゃならぬということになっていますね。ところが、これは最低額なのであります。今日、基準看護病院でも付添婦をつけなければならないところもある。入院に伴うさまざまな費用負担が存...全文を見る
○和田静夫君 持ち合わせていないということは、出ないということですか。どこかへ行けばあるということですか。今ここに持っていないということですか。
○和田静夫君 だから、その何人部屋に入ったというのを含んで、出そうと思えば出るということですね。後でください、それ。胃がんの全摘の場合ですね、摘出の場合。  私は、誤解を恐れずに言いますが、かぜの三百円程度の負担減というのは、家計にとって大したメリットではありません。問題は、慢...全文を見る
○和田静夫君 大臣、腎臓病のみならず、慢性肝炎、糖尿病あるいは高血圧症等々、長期療養が必要な背の負担増ははかり知れないものがあります。これは私は提案者側の立場に立ってみても不合理だとお考えになっているんだろうと思うんですね。改善の余地があるのではないかと思うんですが、改善の余地は...全文を見る
○和田静夫君 例えば、この高額療養費を月単位で決定するのではなくて、発病から治療までのトータルで高額療養費を考えるべきだと私は考えるんですがね。高額療養費の限度額五万一千円を一つの疾病で考えますと、慢性病、難病患者の負担を軽減することになるんですね。いかがでしょう、そんなのは。
○和田静夫君 大臣、これ、高額療養費の限度額そのものを引き下げることをお考えになりませんか。大胆に引き下げる必要があると思うんですがね。引き下げる余地はあるでしょう。
○和田静夫君 高額療養費について、さらに家計という面からの配慮が必要でしょう。家族の療養費のトータルが限度額をクリアする、そういうケースが想定されるわけでありまして、一人一人の療養費ではなくて、やっぱり家計を一にするものの限度額といいますか、そういう位置づけがこれまたなされるべき...全文を見る
○和田静夫君 また、この高額療養費については、同じ月、同じ病院でも、診療科が異なれば、診療科目ごとに限度額を超えなければ適用されないという、そういう不合理なシステムになっていると思うんですが、そういう点の改善というのはいかがでしょう。
○和田静夫君 高額療養費についてもう一問尋ねますが、現在、原則は自己申告制であって、患者が一時立てかえ払いをしなければならない。また、患者ないし家族がこの制度を知らなけりゃそのままになってしまうわけですね。この点の改善はどうなりますか。
○和田静夫君 いずれにせよ定率負担は、困っている人々に重い負担としてのしかかってくる。私は依然としてこういうような制度に反対の意を表明せざるを得ませんし、こういうような状態でなくてもやっていけるのだということは、私が数式を出していますから、次回までにその数式と厚生省側の考え方を照...全文を見る
○和田静夫君 国民医療費の伸び率が国民所得の伸び率を下回れば、給付率を引き上げることは理論的に可能ですね。
○和田静夫君 厚生省のこの長期ビジョンが年を追ってずっと実現されていくとしましょう。そうすると、国民医療費の伸びを抑制することは可能ですね、これは。
○和田静夫君 聞き方をちょっと変えますよ。  この長期ビジョンは、これは私がもらっている厚生省の医療費のいわゆる試算のやっと照らし合わせますと、どのケースになるんですか。ケース1ですか、ケース2ですか、ケース3ですか。
○和田静夫君 そうしますと、この長期ビジョンに基づく国民医療費の推計、それから国庫負担の割合、労使負担の割合、給付率、出ますね。
○和田静夫君 そうすると、それではさっきの二つのことと一緒に、次回までに私にもらえますか。
○和田静夫君 そう簡単にいくんですか――まあ出すと言われたんだから、いただきます、待っていますけれども。  差額ベッドについて伺いますが、これも長期療養患者にとって経済的負担を強いるものでありますが、五十七年七月の調査でも、三人部屋以上で差額徴収をしている病床が一万七千百六十九...全文を見る
○和田静夫君 私大の附属病院が差額ベッドのがんであるわけですが、三人室以上の部屋の差額は、期限を切ってゼロにするといった強力な行政指導をすべきだと考えますが、いかがですか。
○和田静夫君 特定療養費の中で、「特別の病室」という項目がありますね。この措置は差額ベッドを拡大する傾向を助長するものではないでしょうかね。
○和田静夫君 特定療養費については、衆議院で、自由診療の大幅拡大や保険診療の後退にならないよう配慮せよという附帯決議がなされましたね。その具体策はどうなりますか。
○和田静夫君 附添看護料について、先ほども若干触れましたが、基準看護病院でも実際には附添婦をつけろと言われるところがあるわけです。普通看護病院に入院して、附添料だけで一月五十万円も取られているケースも実際にはあると訴えられていますが、保険による給付があっても一日当たり六、七千円の...全文を見る
○和田静夫君 基準看護病院を拡大しつつ、普通看護病院では保険による給付の幅を拡大するという処置がとられてしかるべきだろうというふうに考えていますが、それもいいですわね。
○和田静夫君 基準看護病院を拡大をしながら、そして普通看護病院では保険による給付の幅を拡大するというような処置をとってしかるべきじゃないだろうかと思うんですがね。
○和田静夫君 退職者医療制度と国民健保で若干触れますが、まず、退職者医療制度ができたので全額国庫負担を削るというのは理解できないんですが、労使の拠出金と本人負担でやっていけというのでは政府として責任を果たすことにならぬのじゃないですかね。何か余りにも虫のよい話ではないかと思うんで...全文を見る
○和田静夫君 了解できないんですが、将来健康保険制度を統合しようとするときは、この退職者医療制度はどうなりますか。
○和田静夫君 大臣、寝たきり老人の看護とかぼけ老人の看護とか、本来これは老人福祉の分野で見るべきことを医療保障で見ているわけです。特別養護老人ホームあるいはナーシングホームでやられるべきことを病院でやられている。  長期ビジョンは、この分野でも具体的目標、具体的プランを持ってい...全文を見る
○和田静夫君 労災適用ですが、先日の委員会で、症状固定で労災適用が打ち切られた患者が健保で治療を受けているケースを取り上げましたが、その後幾つかの患者からの訴えが私のところに今届いているわけです。  これは朝霞市在住の女性からの訴えなんですがね、この女性は頸肩腕障害で労災の適用...全文を見る
○和田静夫君 労働省の考え方はわかりましたが、厚生大臣、この制度の谷間について、どうも今までは労働省とキャッチボールをしている状態だったんです。こういうのは困るんで、両省間で連絡を取り合って、早急に改善策を打ち出されてしかるべきだと思うんですが。
○和田静夫君 現在、既に打ち切られて自由診療扱いとなっている人がいるわけですね。こういう状況が続けば労災であっても私傷病で治療した方がよいというケースがふえてくるわけです。そういう傾向があらわれていますよ、現に。これは労災保険の本来の姿じゃないですね。
○和田静夫君 労働省、ミツミ電機という部品メーカーがありますが、この会社、労災多発企業ですよ。労災が多発する企業というのは、どうも労務管理に何らかの欠陥があるのではないかと疑わしめるものがあるのですが、この会社の姿勢というのは非常に問題がある。  私は人事部長名で出されました「...全文を見る
○和田静夫君 私も答弁のとおりだと思うんですが、実はこの会社、労災に対して、ぶらぶら病だとか、怠け病だとかというレッテルを張って、そして労務管理、労働安全衛生での反省が全くないんですよ。労働条件の面でも労災患者を差別しているんですね。私のところへ持ってこられた訴えによれば、どうも...全文を見る
○和田静夫君 今回の改正で、日雇健保を政管健保に取り組もうとしているわけですが、図らずも健康保険制度統合の第一歩となるわけですけれども、これをそう手放しで評価するわけにはまいりません。今日まで独立した会計勘定、法制度のもとで運用してきた理由というものがあるわけでして、それは一体何...全文を見る
○和田静夫君 いろいろ言われていますけれども、詰まるところは財政上の理由にあるのではないだろうか。  五十八年度の収支見込みを見ましても、保険料の三倍の給付費が必要となっていますね。保険料を上回る一般会計からの繰り入れがなされている。単年度の赤字が三百七十七億円、要するに保険の...全文を見る
○和田静夫君 それで、今後の国庫補助というのはどういうように確保されますか。今年度と同様であると考えておいていいんですか。
○和田静夫君 大臣、ここのところを保障されないと、そのしわは結局政管健保に寄ってきますからね、これは今の答弁、大臣確認をしておいていただけますか。
○和田静夫君 もう一つ大臣、この日雇健保の累積赤字をどういうような手だてで解消させていくのか。よもや統合後も保険料をもって返還していくというようなことじゃないでしょうね、これは。
○和田静夫君 前後しましたが、日雇健保の赤字要因というのはどこにありますか。
○和田静夫君 いわゆる寄せ場の実態を見ますと、業者指導が全く不徹底なわけなんです。寄せ場の中に社会保険事務所をつくってほしいという意見もあるわけですが、そういう要求、意見などについてはどのようにお考えでしょう。
○和田静夫君 私は、保険事務所をつくることができなければ、例えば移動相談などというようなことも一案としては皆さん方に伝えてあるわけですが、それらも含んでやはり検討して、なるべく要望にこたえるようにしてもらいたいと思うんです。  委員長、あとは先ほどの資料が出てきませんと、基本的...全文を見る
07月24日第101回国会 参議院 社会労働委員会 第15号
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○和田静夫君 まず、船員保険について若干伺いますが、船員保険収支のこの赤字の最大の原因は短期反復雇用にあるわけでありますが、この短期反復雇用についてはっきりした方針を持たない限り、船員保険の構造的赤字は解消できないというのがこの間からの論議の帰趨だと私は思うんですよ。どういうふう...全文を見る
○和田静夫君 質問時間が早まったから、答弁者が来ていないので――。
○和田静夫君 それじゃ飛びますが、厚生大臣、この前問題にしました基本方向、いわゆる長期ビジョンですが、これを的確に実行していくと、私は国民医療費の伸び率を抑え込んでいくことができると見るわけです。逆に言えば、国民所得の伸び率程度には国民医療費を抑え込みたい。それは世界的なあれでも...全文を見る
○和田静夫君 そこで、十七日の委員会で要求をしました傷病別医療費の削減目標額が一定の前提のもとにはじき出されている、その結果をお示し願いたいわけであります。  まず、がん。胃がん、子宮がんの早期発見に努めることによって十年後の医療費は幾ら削減されるだろうか。次に、脳卒中。脳卒中...全文を見る
○和田静夫君 私は、胃がん、子宮がん及び脳卒中以外に、肺がん及び胃潰瘍その他の消化器系疾思などについても削減目標を設定をして、国民医療費の減額分というものを出すべきだろうと思うんです。  厚生大臣、ずっと先日来眺めていまして、あなたと保険局長大変たばこをお吸いになるわけですね。...全文を見る
○和田静夫君 大変苦労をされて資料をおつくりになって出されてきたんで、今述べた問題についても、私は苦労をされれば出ない筋合いのものではないだろうというふうに考えているんです。  そこで、出てきたところの胃がん、子宮がん、脳卒中だけで、先ほど言われた五十六年度価格において国民医療...全文を見る
○和田静夫君 傷病別の医療費削減目標について、これは私の求めたものとはかなり違いますが、一応の目標値が提出されました。いわゆる長期ビジョンが実現されるといいますか、国民健康づくりと、あるいは効率のよい医療供給体制が確立されるのであれば、もっと私はドラスチックに医療費を削り込むこと...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと、先日私も取り上げましたし、きょう午前中からもずっとありました高額療養費の問題について、一問だけここに入れておきたいんですが、答弁ずっと聞いていました。それで私は具体的に、この長期療養者について高額療養費の算定基準を疾病単位に考えることをこの間も申し上げまし...全文を見る
○和田静夫君 技術的に工夫して、例えば長期療養者について、月を超えた患者に頭打ち制度を設けるというようなことも私は実現可能な提言だと考えていますので、その辺も考えていただきたいし、家族単位の高額療養費ということも同様に工夫すれば可能だと、そういうふうに思っていますので、論議があっ...全文を見る
○和田静夫君 薬剤費は現にかなり大幅に引き下げられてきたわけですが、薬価についてはなお引き下げの余地があるというふうに見ておいてよいですか。
○和田静夫君 厚生大臣、私は十七日の委員会において試算を提出して、それに対するコメントを求めまして、その結果いろいろ資料が出てきたんですが、その際、大臣は私の指摘に反論されて、負担の公平、給付の公平という見地から今回の改正案を提案されたんだという趣旨の御答弁がありました。それは私...全文を見る
○和田静夫君 保険料率は。
○和田静夫君 患者負担の方は、五十九年度が一兆五千七百億でしょう。それから六十年度が一兆七千四百億、六十一年度が二兆千二百億となっていますね。それで対前年比で見ますと、六十年度が一〇・八%、六十一年度が二一・八%、この間は急速に増加する。つまりドラスチックな負担増が国民の上に覆い...全文を見る
○和田静夫君 まだそこまで入っていません。それは私の試論ですから。
○和田静夫君 いや、私は保険料が国民所得並みに伸びていくというふうに見て申し上げているんですよ。  何ならちょっと照合しましょうか、おたくの数字でこれを私はじいたんだから。
○和田静夫君 そこで、それを前提にしまして、今のところはまああれとして、私の試算をお手元に届けました。  十七日の委員会で私は薬剤費の伸び率を物価上昇率程度に抑え込む場合の国民医療費を示したわけです。その推算に若干手を加えまして、さらに負担区分を推計した。薬剤費を物価上昇率程度...全文を見る
07月31日第101回国会 参議院 社会労働委員会 第17号
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○和田静夫君 前回に引き続いて、きょう、本人一割負担の問題に絞って残された時間質問をいたします。  私は、これまで二度にわたって試算を示しまして、一割負担導入の理由とされる八割での統合論に異を唱えてきたわけであります。  そこで、将来八割で統合した場合の平均給付率、それから九...全文を見る
○和田静夫君 さらに、後ほどの論議のため、被用者の本人十割をまず維持しますね、私の論点は今までずっとそういうことですから。そして、その他を九割給付とする場合の平均給付率というのは出ているでしょう。
○和田静夫君 少し違いますけれども、私の方の計算とは。違うことを浮き彫りにするのが意図ですからそれはいいんですが。  そこで私は、さきに薬剤費の伸び率を三%に抑える試算を示しましたね。厚生省試算のケースⅠですね、いただきました医療費保険料等の将来推計、この中で、薬剤費の伸び率は...全文を見る
○和田静夫君 それじゃちょっと変えますが、薬剤比率は何%ぐらいに考えているんですか。
○和田静夫君 この薬剤費の伸び率が何%見込んだ数字であるかという答弁ができないところが、実は大臣、非常に臭いところなんですよ。無理やりこの法律案に合わせる数字がずっとつくられてきている。そういうところなんです。ここのところはぜひ記憶しておいてください。きょうの最後に大臣から答弁を...全文を見る
○和田静夫君 それで、薬価改定後の東大病院――国立病院の契約状況をこの間見てみましたね。文部省からも答弁をいただきました。対薬価比で一〇%以上の値引きをしているということが出てきました。そういう状況からしますと、なお引き下げの余地がある、その意味の答弁も局長からこの間いただきまし...全文を見る
○和田静夫君 そこでどうしても大臣、先ほど答弁されませんでした薬剤費伸び率を何%。と見るか、これはやっぱりこの席上で責任ある答弁をちょっと欲しいところですがね。
○和田静夫君 ちょっと問題外れますが、衆議院での修正で、定率の部分に定額制が持ち込まれましたね。この修正は、私は本質的に原案と変わらない修正であると考えておりますが、さらに問題なのは、次のようなことが起こってきませんでしょうかね。  つまり、医薬分業で医院で診療を受ける、そして...全文を見る
○和田静夫君 そこで、局長もまずいと、また、起こるのも事実だということになると、大臣、こんなのはちょっと許せませんよね。どうしますかな、これ。少しとめて、ちょっと協議しましょう。
○和田静夫君 今の大臣の答弁は、ここの委員会で再修正する以外にはない、こんな改悪の部分、まずい部分はそのまま認めるわけにはいかぬ、こういうふうに理解をするとすれば、ちょっと理事会でも開いてもらって、どういうふうに再修正するのか、出してくださいよ。
○和田静夫君 これはもう委員長の裁量で、理事会で少しここのところ詰めてもらわなければ。――それじゃ、これは理事会に預けます。  そこで国民医療費の問題に立ち返りますが、私は、言われるように薬剤費の伸び率三%、薬剤を除く医療費七・五%、厚生省の長期ビジョンがうまく実行されていくな...全文を見る
○和田静夫君 さきの委員会で問題にしましたが、厚生省のケースⅠの医療費保険料等の将来推計、何といっても理解しがたいんですよ。どうも頭の中に前提があって数字がつくられているんじゃないかという感じがどうしてもするんですがね。  例えば、保険料は昭和六十一年度でがくんと落ちるわけです...全文を見る
○和田静夫君 いろいろはじいてみましたけれども、結果的にはおたくのやつというのは、何というか、いわゆる計算の順序がどうもやっぱり仕組まれているんですね。計算の順序がどうしても私は理解できない。  厚生省、この推計の問題点は、給付率をあらかじめ八五%水準に決めているんですよ。そう...全文を見る
○和田静夫君 それで論議をしたいと思っているんですが、そこで実際の保険料収入は、厚生省推計よりも高いはずですね。これは高いはずでしょ
○和田静夫君 そこで、保険料収入が厚生省推計よりも高くなったら、その差額で国庫負担を減らすということになるのではないですか。そういうことはありませんか。
○和田静夫君 ちょっと確認しますけれども、現行の国庫負担率水準を今後も引き続き維持するということについては、これは間違いないわけですか。それはそういうことでしょうか。そこのところはどうなんですか。
○和田静夫君 前回の委員会の最中に私のところに提出された保険料収入の過去のデータ、それをもとにしまして回帰式をつくりますと、保険料収入は八・二%から七・七%に伸びます、昨日おたくに私どものはじいた数字をお渡ししたとおりですが。これは保険料率の上昇分をダミー変数を用いて、そして排除...全文を見る
○和田静夫君 もう時間もないようですから、百歩譲って、ここ二、三年の推移を見て、保険料収入が私の試算のように確保されるのであれば、そして、国民医療費が抑制ぎみで推移するということであったならば、本人十割、その他九割とか、あるいは九割での給付率統合の可能性が出てくるということをずっ...全文を見る
08月01日第101回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第9号
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○和田静夫君 総合安全保障をめぐる諸問題について意見を述べます。  まず、総合安全保障というのは一体何かということでありますが、これは政府側の説明によれば、総合安全保障とは「国際的要因による多種多様の脅威に対し、外交、防衛、経済等の諸施策を総合してその発生を未然に防止し、または...全文を見る
○和田静夫君 平和の確保について意見を述べます。  調査室のまとめられた項目に従って意見を述べていきます。  防衛問題の第一は、抑止と均衡についてであります。この問題についての私の意見は、既に本委員会の論議を通じて展開をしてまいったところであります。クラウゼビッツも言うとおり...全文を見る
08月03日第101回国会 参議院 社会労働委員会 第19号
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○和田静夫君 私はまず総理に、財政再建と社会保障の関係について尋ねます。  財政再建を進めるということも大変大事なことではありますが、社会保障の犠牲によって財政再建を進めるという路線をとることはこれは納得するわけにはまいりません。政府の立場から言えば、やむを得ずという、そういう...全文を見る
○和田静夫君 いかように言われましょうとも、例えば今この審議している健保の給付率の低下、本人一割負担の導入、これはもうやっぱり明確に社会保障の後退であると言わなければなりません。それとも中曽根総理としては、行き過ぎた社会保障給付を是正をされたとでも考えていらっしゃるわけですか。
○和田静夫君 かなりの時間をかけて厚生大臣その他と論議をしてきた中で、乱診乱療を防ぐ、患者に医療費の実態を知ってもらう、その意味では過剰な診療を防ぐということになるだろうという、その行き過ぎの是正というような論理展開は衆参両院を通してあった論理の展開なんですがね。総理は、そういう...全文を見る
○和田静夫君 例えば患者が医療費を知った、そういうことによって過剰診療がなくなるというふうに言い切ることができると総理はお考えになりますか。
○和田静夫君 私は総理が、乱診乱療を防ぐというときに、患者がこの医療費の大きさを知るということを一面で認めるとされるならば、例えば明細書を義務づける、そういうことをやるという一つの手法があると思うんですがね。そういう点については、総理は御見解をお持ちでしょうか。
○和田静夫君 来年度の予算編成でありますが、社会保障はどういう形で位置づけられましょうか。さらに大幅に削り込んでいくというようなことが起こらない、そういう保障があるというふうに踏んでおいてよろしいでしょうか。
○和田静夫君 社会保障全体をとらえて、現行の給付水準というのは、中曽根総理のもとにおいては、中曽根内閣としては維持をされていく、そういうふうに踏んでおいてよろしいですか。
○和田静夫君 お隣の厚生大臣は私どもとのいろいろのやりとりの中で、当然増の六千億から七千億円は譲れないと答えられたわけです。六千五百億円なければ厚生省の予算編成は困難であるという強い姿勢をお持ちになって大蔵大臣との折衝に臨まれたわけですけれども、そのことは私にも答弁をされているわ...全文を見る
○和田静夫君 先ほどの御答弁の中にもありましたが、現行の給付水準を大枠では維持をされるという発想であるとするならば、それに応じたこの国庫負担というものは保障される必要がありますね。ここの点は明確にしておく必要があると思うんですが、いかがでしょうか。
○和田静夫君 八割給付統合論が理論的には破綻を示しているということはこの論議の中で明らかにしましたし、後ど私は指摘をいたしますから、そこのところはまずおいておいて次の問題に入ります。  行革審は、児童手当の抜本的見直しを求めています。これについては、私は関係審議会で十分に審議を...全文を見る
○和田静夫君 総理、今御答弁になった厚生大臣は、来年度に児童手当の見直しは行わないと本委員会で私に約束をされました。そこで、厚生大臣がやらないと言われたものを、総理が見直しに手をつけるというようなことに私はならないと思うのでありますが、いかがでしょう。
○和田静夫君 生活保護についてでありますが、不正受給などをやめさせるということは当然だといたしましても、私は、これはもう制度には手をつけるべきではないと考えます。生活保障というのは、社会保障制度の根幹をなしているからだと思うからであります。したがって、生活保護の給付水準の切り下げ...全文を見る
○和田静夫君 来年度の予算編成に関連いたしまして、どうもちょっと、予算委員会で中曽根総理といろいろやりとりしたことで少し危惧が持たれますので確認をするのでありますが、大蔵省があれこれと財源探しをしているようであります。EC型付加価値税を初めとする大型間接税の導入などというようなも...全文を見る
○和田静夫君 総理、マル優の見直しについては何かお考えお持ちでしょうか。
○和田静夫君 この法律案の被用者本人に一割を負担させるということは、これは労働者の世帯にはかなり大きな負担増を強いることになります。高額療養費の自己負担限度額が五万一千円といたしましても、窓口では一割をそのまま支払わなくてはならない。その上差額ベッド代、付添婦代などなどを支払う、...全文を見る
○和田静夫君 先ほど総理が本則の部分に触れて言われたことでありますが、実は、一割負担でも家計に大変なしわ寄せがある、その上二割がいずれ導入されるというようなことになりますと、これは大変な負担増になるわけでありまして、その点についての総理の御認識を承っておきます。
○和田静夫君 この患者負担の問題につきましては、実は総理、私はここで独自の試算を幾つか示しまして、この論議を私は三日間にわたってやったわけであります。厚生省側からの答弁を受けながら、なるべくそれに従う立場で試算をやり直しまして、そして幾つかの試算を示しまして論争を交わしてきたので...全文を見る
○和田静夫君 将来給付率を統合する際には、今の私の指摘を踏まえて十分慎重に対処するという趣旨の厚生大臣の答弁がさきにございましたが、給付率九割以上の線での統合が十分実施可能であるという点については、これはやっぱり総理と深く認識を異にしております。  しかも、総理の答弁ではありま...全文を見る
○和田静夫君 したがって、総理としては統合の際にはやみくもに八割というものに固執をするつもりはないんだ、そういうことはちゃんと頭の中に描きながらそのときどきに対処をされるというふうにお考えになっているというふうに今の御答弁とっておいてよろしいですね。
○和田静夫君 少し具体的な問題に入りますが、どうしてもやっぱり政治的決断が私は必要だと思うがゆえにあえて総理に問うのでありますが、一つは高額療養費についてなのであります。  現行の個人単位の算定方式から、家計単位あるいは疾病単位の算定方式に移す必要があると私は主張してまいりまし...全文を見る
○和田静夫君 その場合に、長期療養者に対する高額療養費の軽減についてですが、これは、私は一定期間を過ぎますと自己負担をゼロにしていくという措置が必要であると考えているのでありますが、総理はいかがお考えでしょう。
○和田静夫君 総理、例えば腎臓病の人工透析にかかっている人は、これは一生五万一千円を支払い続けなければならない。この人工透析の必要な患者については負担が軽減されなければやっていけないと考えて至当だと思うんです。そういうふうにお考えになりませんか。
○和田静夫君 高額療養費の立てかえ払い分についての融資制度が必要だと考えるのですが、仮にこの融資制度が創設されるとする、私は、当然無利子の融資でなければならぬと思うのです。そうでなければ意味がないと私は考えている。この点、総理のお考えをお聞きしたいのでありますが、この制度というの...全文を見る
○和田静夫君 退職者医療制度に国庫負担をほとんど導入しないというのでは、高齢化社会に向けての政府の責任はどうなるのかと考えるわけです。政府の果たすべき役割を果たしていないということになるのではなかろうかと。この点は、高齢化社会の社会保障を政府が責任を持って担うという見地から、一定...全文を見る
○和田静夫君 特定療養費制度の導入に絡んでの話でありますが、入院時の給食代が差額扱いされるのではないだろうか。入院患者の食事に自己負担が導入されるのではないだろうかという危惧がありますが、ここのところは局長ですか、その点いかがですか。
○和田静夫君 これは、今の答弁は、長い将来にわたって現行どおりにいくというふうに認識しておいてよろしいですね。
○和田静夫君 五人未満事業所の政管適用拡大についてでありますが、段階的に適用の拡大を図りたいとの意向のようでありますけれども、総理、これは私の質問のときにも申したんですが、実行計画を策定をするべきだと考えているんですが、政府としてはそういうお考えをお持ちになりませんか。
○和田静夫君 厚生省のいわゆる長期ビジョンについてであります。このビジョンには具体的な目標数値がほとんど示されていないのであります。やはり具体的な目標数値を政府として示される、そういう義務が私はあると思っているんです。ここのところは総理としてもぜひ検討していただいて、そういう指示...全文を見る
○和田静夫君 私は、今国会で総理と議論を交わす機会も、もうどうもなさそうでありまして、本来、これは予算委員会が開かれてもっと突っ込んだ論議をするべき国対間の約束になっておったのでありますが、どうもそれが行われそうもありませんので、ちょっと外れたことでありますが、一問だけ最後に伺い...全文を見る
○和田静夫君 これは予算委員会で、担当の自治大臣やあるいは法制局長官とも私は論議をいたしましたが、あれだけの最高裁判決があってもし定数是正が出ないということになれば、総理の解散権そのものについても大変考えざるを得ない。ほぼそういう答弁であり、ただ、総理だけは最後にお立ちになりまし...全文を見る
08月07日第101回国会 参議院 社会労働委員会 第21号
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○和田静夫君 まず、事業団法で厚生大臣に素朴な疑問をちょっとぶつけてみたいのでありますが、社会福祉事業振興会と医療金融公庫が統合される。この統合のパートナーとして適切なのかどうかという点が第一点であります。一見して何か木に竹を接ぐといった印象が非常に強いわけであります。背景に臨調...全文を見る
○和田静夫君 どうも大臣もすっきりしてないんじゃないかという感じなんですね、今の答弁をお聞きをいたしましても。盛んに社会福祉と医療の連携、そういう言い方をされるわけであります。そしてこれに関する厚生省側のいろいろのものを読んでみましてもね。ところが、どのような連携が行われるのかと...全文を見る
○和田静夫君 いずれにせよ、医療面での政策融資の役割は私はなお高いと思うんですね。今後とも重要な役割を果たすべきであるという点についてはどのようにお考えでしょうか。
○和田静夫君 先ほど来たびたびお話しのありますナーシングホーム、その他の中間施設についてでありますが、健保でもこれは議論をしたんですけれども、ますます重要になってきていると思います。その点では、今申しました政策融資として中間施設あるいは病院の開放化に傾斜をされるというのは当然であ...全文を見る
○和田静夫君 例えば、地域別に何年までにナーシングホームを幾つつくるというような年次計画ですね。そういうものはやっぱり早急に、これは事務当局、策定をされるべきだと思うんですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 社会福祉と医療の連携という問題に戻りますが、先ほど申しましたように、どうも私にはその具体像がよく理解をできないわけであります。それは中間施設についての具体像がはっきりしていないところから来るのだろうと思うのですが、ともかく社会福祉と医療の連携を強めるということになる...全文を見る
○和田静夫君 これまでの医療金融公庫が行ってきた融資事業の対象及び規模、そういうものは変わっていきましょうか。
○和田静夫君 従来この振興会の行ってきた事業も同様ということになりますか。
○和田静夫君 という答弁になるわけですね。  そうすると大臣、どうも新事業団が発足しても実態はそんなに変わらないということになるんじゃなかろうか。どうも行管に対して特殊法人を一つ廃止しましたと、ノルマは達成しましたよと、これは厚生大臣の腕ですよということだけじゃないだろうか。役...全文を見る
○和田静夫君 高齢化社会に対応した適切な運用を図るために云々ということなんですがね。ということは、どうも具体像が浮かばないからあれでありますが、一皮むくと、医療か福祉かのいずれかを切っていく、そういうことになることではないのだろうかということが危惧されますが、そんなことはありませ...全文を見る
○和田静夫君 ちょっとまとめますが、先ほど来の両局長並びに大臣の御答弁を総括をしてみますと、公庫と振興会のこれまでの事業の枠は削らない、そういうことになってきて、かつ、大臣の二十一世紀に向かっての御発想を加えてみれば、今後も順次ここの部分は統合によってそれぞれ拡大をされていく、そ...全文を見る
○和田静夫君 統合についての理屈というのは、いろいろお聞きをしても、その必要性がやっぱりどうも胸の中にすっと落ちないのですがね。今のままでもよさそうな気がするんですがね。  臨調答申をずっと読んでみても、理屈として整合性があるかというと、どうもあれは整合性というのはないような気...全文を見る
○和田静夫君 そうなんですよ。そこのところは私も変わらないのです。したがって、臨調の方針でいけば民間の活力、そしていわゆる私的医療機関の充実強化というところにつながっていくときに、なぜ医療金融公庫の存在が重視をされないということになるのだろうか。今の医療金融公庫をもっと充実させた...全文を見る
○和田静夫君 そもそも、厚生大臣にしろ、そちら側にお並びの厚生省の皆さんにしろ、これ、好きこのんでやっているんじゃないんですね。このことはいいと思ってないんだよ。臨調の答申が出て、無理やり何かやらなきゃならぬからということで、苦肉の策でしょう。だからすっきりした答弁ができないわけ...全文を見る
○和田静夫君 ともあれ、この医療機関への融資は今後一層充実されるというふうに、くどいようですが、確認しておいてよろしいですか。
○和田静夫君 そこで、今後融資を充実させていく上で、民間医療機関であっても公的性格を持った医療機関あるいは公的な診療サービス機能を持った医療機関が重視をされるべきだろうと思いますが、よろしいでしょうか。
○和田静夫君 医療機関の経常状況が厳しい中で新事業回が経常指導を行うということになっているわけでありますが、これは、新規事業として行うとすれば、それに応じた体制、ノーハウあるいは人員といったものが必要になるわけですが、それらのことはどの程度の具体的な規模をお考えになっているわけで...全文を見る
○和田静夫君 医療関係の業務について、公庫から事業団へ移行する、それに伴って大臣、予算が国会議決事項でなくなりますね。いわゆる認可予算形式ということになるわけですが、これはちょっと私、非常に疑問なんですよ。事の重要性から考えてみると、この新事業団の予算を全部国会議決事項とするのが...全文を見る
○和田静夫君 まあ恐らく事務局でつくった想定問答集の答えはそういうふうになっているんだろうと思うんですが、私はどうしてもこれ納得できないんですよ、大臣。何か逆に考えていくと、そのために小が大をのみ込んでしまうという統合方式が考えられたんじゃないだろうかという気がします。ここのとこ...全文を見る
○和田静夫君 まあ大臣就任以前のことであろうと思いますけれども、やっぱり臨調が何でも正しいのではなくて、臨調のこういう部分についての方向は誤っておったんだけれども、厚生省側が非力であったか、あるいは非力以上に理解力があり過ぎてこういう矛盾を平気でのみ込んだかということになろうと思...全文を見る
○和田静夫君 厚生大臣、昨日の広島での記者会見、全国の被爆者の大がかりな実態調査をなさると語られたようであります。それは待ち望まれていたことでありますし、ぜひ綿密な調査を行っていただきたいと思います。  そこで、核の問題に関連して一問だけですが、昨日もNHKで放映をしていました...全文を見る
○和田静夫君 保健所法に入りますが、厚生省は、高齢化社会に対応して国民の健康の確保を図るために保健所の役割は今後一層高まるというふうにされているわけであります。健保のときも議論したところでありますが、国民の健康づくりを促進する、いわゆるセルフケアを促進する、そのための中核組織とし...全文を見る
○和田静夫君 今言われるように、保健所の役割は一層高まっていくわけでありますから、それに対応した施策が求められるということになります。一般論として、役割が高まるということであれば、それに対応する新しい事業計画あるいは施設の充実、人員の確保、そしてそれらを賄う財源の措置、こういうも...全文を見る
○和田静夫君 ところが大臣、保健所への期待と比べて、保健所の実態というのは非常におくれておるわけです。  施行令第一条の政令市、昭和二十三年以降どれぐらいふえましたか。
○和田静夫君 政令市の基準ですがね、これは昭和二十三年当時どういうものだったでしょうか。そして、どういうような基準で政令市とされましたか。
○和田静夫君 自治省、人口十万人以上及び十五万人以上の都市の数、それぞれおわかりになりますか。
○和田静夫君 十五万以上は。
○和田静夫君 それから大臣、昭和二十三年の人口基準十五万人と、こう言われたわけですね。百二十六あるわけでしょう。こういうことを考えてみますと、非常に立ちおくれているという感じがするんですね、政令市はいかがですか。
○和田静夫君 保健所のトータルの数を見てみますと、これもこの昭和五十一年をピークにずっと減少してきています。これは何か理由がありましょうか。
○和田静夫君 今幾つかの簡単な数字をお互いに出し合ったんですがね。保健所のトータルの数というのは、昭和四十年代以降ふえ方が鈍ってきていますょ。それから五十年代になって頭打ちです。それから政令市については、先ほど御説明があったように二十三年当時からほとんどふえていない。  保健所...全文を見る
○和田静夫君 施行令の二条ですがね、「保健所は、人口おおむね十万を基準として設置する」というふうになっているわけです。「おおむね十万」といって、正確じゃないんですよね。これは一体どれくらいなんだろう、幅はどういうふうに解釈するんだろう。これ、二万程度と考えておいてよろしいですか。
○和田静夫君 おたくからいただきました資料を精査してみますと、約三分の二の都道府県が、今私が取り上げたこの施行令の人口基準を満たしておりません。さらに、政令市ではすべてが基準以下であります。  大臣、この現状は満足してはいけない現状だと思うんですが、いかがですか。
○和田静夫君 これは厚生省の資料ですが、職員定数も、全国八百五十五保健所のうちに六百五十四保健所が基準の定数を満たしていない。これは局長どういうふうに説明されますか。
○和田静夫君 今言われた昭和三十五年の通達、おたくの保健所三十年史の記述を読んでみますと、昭和三十五年当時職員配置の現実的な目標として設定したとしているわけですね。そういうふうにして設定した定数なんですね。そういう定数が今日なお実現されていないというのは、私は問題があると思うんで...全文を見る
○和田静夫君 五十八年十月一日現在の「保健所の型別平均職員数」、これもおたくからいただいたのですが、これで見ると、URのところの充足率、充足していないところが多いですね、これはどういうことでしょうか。
○和田静夫君 それは了解できませんと言って座ってみたところであれでしょうから——とにかくここまでやってきた議論は、保健所の実態が大変貧弱であって、時代の変化に追いついていっていないということが私はお互い立証されたという意味で少し取り上げてきたのです。  そこで、保健所を今後強化...全文を見る
○和田静夫君 衆議院の我が党の池端氏の質問に対しての答弁を読みまして、今言われたような四つのことが大体整理をされているのはわかっているのでありますが、問題は、市町村事業への指導や協力を保健所がやっていくということでありますけれども、もう一歩突っ込んで、具体的に何をやっていかれるの...全文を見る
○和田静夫君 二つ目の、精神衛生や難病対策などの高度な技術を要する保健サービスと言われているわけですが、これは具体的に何を指していて、それに応じた施設、人員、これが確保されるというふうに見ておいてよいわけですね。
○和田静夫君 医療法の改正によって今後地域保健医療体制を確立していく、その地域保健医療体制における保健所の位置、役割、それはどういうふうにお考えになりますか。
○和田静夫君 市町村事業との関係で言いますと、厚生省は、市町村保健センターをつくっていくという、そういう方針のようでありますが、この保健センターというのは行政機関でも何でもない、言ってみればただの施設にすぎない。要するに場所ですね。これは厚生省もそういうふうにお認めになるわけでし...全文を見る
○和田静夫君 そうだとしますと、私は、保健所の質量合わせた強化がまず行われなければならない。幾ら保健センターをつぐられても意味がないと思うんですね。  保健所と保健センターとの関連、そこのところを厚生省はどういうふうに位置づけられますか。
○和田静夫君 政令市の場合は、保健所と保健センターとが有機的関連を持って運営されやすいでしょう。ところが、県の保健所の場合は、この有機的関連が非常にできにくいんじゃないだろうか、そういうふうに思いますが、いかがでしょう。
○和田静夫君 保健所強化の具体策をお尋ねをしてきましたが、どうもいま一つ不鮮明な印象であります。  そこで、量の面での強化策ですが、保健所の増設というようなことについてどういう展望をお持ちでしょうか。
○和田静夫君 私は、思い切って政令市を拡大する、例えば人口十万以上の都市はすべて政令市とするぐらいの大胆な保健所強化策を打ち出すべきではなかろうか、常日ごろそういうふうに考えているんですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 これは大臣、今局長が答弁されたことなんですが、私は、厚生省の行政当局というのは、量の上でも質の上でも、ずっと充実させなきゃならぬとお考えになっていると思うんですよ。ただ、一方では行革がある。政府部内の一方に気兼ねをしなきゃならぬというようなこと、そういうことが基準に...全文を見る
○和田静夫君 自主的、弾力的運用を地方自治体がやりやすいようにするというのが提案理由であります。そこで、自治体が増設の意向を示したときは、その意向が尊重される、総括的に今までの答弁をそう承っておいてよろしいでしょうか。
○和田静夫君 逆に、地方自治体が自主的、弾力的運用をして、保健所数を減らすということも考えられるわけでありますが、局長、その場合、厚生省の判断基準というようなものはどういうものですか。
○和田静夫君 保健所の設置につきましては、大臣も何遍も言われましたように、人口だけが基準ではないということはわかります。しかし、交通事情その他の要件を考慮するとしましても、基本的な基準というのはやっぱり人口だろうと思うんですよ。対人口比、十五万とか二十万の都府県あるいは政令市とい...全文を見る
○和田静夫君 この改正案本体の、交付金化について伺いますが、厚生省は、そもそもこの交付金化には反対だったわけでしょう。
○和田静夫君 交付金化することによって保健所職員の定数の基礎というものがなくなるわけですね。その点では自主的、弾力的運営にゆだねられるということになるわけですが、しかし、自主的、弾力的に必要定数を下回る自治体が出てまいらないと言えなくもないでしょう。その場合どうしますか。
○和田静夫君 大臣も言われましたように、交付金化に伴って三十五億円を増額した。私は非常に心配になるのは、六十年度予算ではよもやこの増額分が削られるとかあるいは横ばいになるとかということはないでしょうね、これ。
○和田静夫君 まあ大臣を信用しておく以外にないんですが、当然増三千億円削り込むわけですからね、今度の要求基準額。それに保健所関係費が入るというのじや、これはもうたまったものじゃないわけでしてね。心配しなくてもいいと、おまえそんな心配しないで任せておけということでよろしいですね。
○和田静夫君 そこのところは非常に期待しておきます。  国民の疾病構造の変化に応じた保健所のあり方という問題に立ち返りますが、私はまず一般論として、保健所が、成人病対策に積極的に取り組むという姿勢が必要であると思うのでありますが、いかがでしょうか。
○和田静夫君 そこで、老人保健事業の各種健康診査における保健所の位置ですがね。かなり低い実態になっていますね。これは実態の報告はできましょうか。
○和田静夫君 保健所における成人病の健康診断実施状況、これは増加傾向にもありますね。ありますが、全体の健康診断は減少してきているという数字になっているんじゃないでしょうかね。  ということは、成人病以外の健康診断が急減しているということでしょうか、ここのところは。その急減した成...全文を見る
○和田静夫君 がん検診が実施できる保健所というのは幾つぐらいあるんですか。
○和田静夫君 これ、やっぱり非常にお寒い数字なんです。保健所が成人病対策の実施機関として明確に位置づけられてこなかったことによるように思われるんです。胃がん三十五、子宮がん四十一なんていう数字ですから。  そこで、保健所を成人病対策の中にきちんと位置づけるという決意を示すために...全文を見る
○和田静夫君 局長があれだけ答弁されましたが、大臣、一言あれば伺いたい。
○和田静夫君 研究の結果が私が求めた方向で出ることを強く期待をしておきます。  職員の確保についてでありますが、医師の確保に特段の工夫と配慮が必要であろう、そういう必要性が高まっておると思うんですがいかがでしょう。
○和田静夫君 何か方策はお考えですか。
○和田静夫君 保健所問題の最後ですが、保健所の業務に関する問題として前にも問題にしたことがあるんですが、歯に対する、弗素の歯面塗布ですが、この問題は、依然として一部自治体で公費によって弗素の歯面塗布が行われています。  弗素については、最近、染色体異常を引き起こしたとするそうい...全文を見る
○和田静夫君 今お進めになっている薬事審議会の再評価といいますか再検討、結論はいつごろまでにお出しになるわけですか。
○和田静夫君 労働省、自治省、前回に引き続いてまたお待たせをしてしまいましたが、廃棄物等の問題入ろうと思ったんですが、それに入るとこれからまだ小一時間かかりますから、きょうはやめておきます。
12月01日第102回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第1号
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○和田静夫君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。