和田静夫

わだしずお



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和田静夫の1985年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月12日第102回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○和田静夫君 五十九年度の補正予算について、千三百億ぐらいの節減ということになっているわけであります。財政危機を認識されて各省庁節減の努力をされたのか、あるいは当初の積算査定に甘さがあったのか、よくわからないのでありますが、それぞれの省庁、その理由、内容についてまず御説明を願いた...全文を見る
○和田静夫君 初めての予算委員会でありますから、初めての大臣のすべてにお答えを願いました。  防衛庁長官、武器、車両購入で十一億、航空機購入で二十七億、装備品等整備で十六億円節減した。このことによって日本の防衛が著しく後退したということは言えない。
○和田静夫君 総理、昨日行われた建国記念の式典でありますが、かつて総理が述べられたメーデーのように国民こぞって祝うものにしたいということから見ると極めて私は疑問であったのであります。そもそも二月十一日を建国記念日とすることに問題が残るからであります。総理は、ニュースによれば、建国...全文を見る
○和田静夫君 二月十一日を建国の日とすることは単に神話、伝承の話ではないと私は思うのであります。それは明治以降の近代日本の中で用いられた特有の歴史性を持っているからであります。つまり八紘一宇の精神によってアジア解放の美名のもとに侵略をした、植民地化をしていった、そういう歴史の中に...全文を見る
○和田静夫君 神武建国のこの神話は科学性を持ち得ない。大和王朝の正当性を示すための神話であって、それが朝鮮や中国侵略の正当性に使われた、その歴史を踏まえるならば政府は二月十一日は再検討すべきだと私は考えている。あなたは朝鮮や中国の民衆に向かって、神武東征を初めとする二月十一日の歴...全文を見る
○和田静夫君 先ほどの答弁のような姿勢であるならば、私はやはりこの機会に、多くの日本の歴史学者などが求めています天皇陵の発掘というものをこの機会に許すべきだろうと思うのですが、文部大臣いかがですか。
○和田静夫君 そうすると、その判断は。
○和田静夫君 きょうは一九八四年度補正予算を含めて、現在財政が抱いている諸問題について八〇年代の後半を展望する、あるいはもっと大きくタイムスパンをとって二十一世紀を展望する、そういうときに現在のような財政危機をどういうように克服していくのか、これは今日の最重要課題でありまして、政...全文を見る
○和田静夫君 総理、増税なき財政再建の方、どうでしょう。増税なしに私は昭和六十五年度赤字国債脱却、一体できるのだろうか。
○和田静夫君 大蔵大臣、この両方、両立できると明言できますか。
○和田静夫君 大臣、ある会合で国債残高のGNP比を財政再建のめどにするという考え方を確認されたというのですが、そうでしょうか。
○和田静夫君 総理、くどいようですが、これ本当に両立できるとお思いになっていますか。中曽根内閣が存立する限り公約としてこれを明言されるんですか。
○和田静夫君 両立です、両立。
○和田静夫君 ところで総理、増税というのは、八十四年三月十四日、私に答えられましたように、「租税負担率というものをGNP比におきまして変えない、そして、ただ基本的にそれを維持しつつ、新しい税目を起こしたり新しい措置を行わない範囲内においていろいろ措置することは認められると、」、こ...全文を見る
○和田静夫君 そうなんですか、大臣。そうなんですか。
○和田静夫君 ここ私がしゃべり過ぎると時間がなくなるのだけれども、大蔵省のこの財政展望ですね。このベースとして、議論では、つまり成長率六・五%でしょう。税収の弾性値が一・一でしょう。それをベースとして六十五年度の国民所得に対する国税負担率一六%。そういうふうにずっと見ていきますと...全文を見る
○和田静夫君 その仮定計算がだめだということを言おうとしているわけです。
○和田静夫君 税収弾性値、確かに振れはある。しかし近年の傾向値はこれは低下ぎみですね。
○和田静夫君 したがって一・二ということに見込んで私は過小でなくて、これは近年における弾性値の上限であると考えてよいと思っているんですが、大臣いかがでしょう。
○和田静夫君 それじゃ、せっかくの大臣の答弁でありましたから、私の方から一・二ならどうだとかいろいろ提言をしますので、本予算までにひとつ資料として出してもらいたい。その作業をしてもらいたい。
○和田静夫君 総理がおっしゃった増税の定義をもってして、一九九〇年度までに増税なき財政再建は不可能であると私は考えているわけです。もう率直にお認めになった方がいいんじゃないかと思うんですが、そういう率直な現状認識に立ってこそ私は有効な財政論議が実はできると考えているからなんです。...全文を見る
○和田静夫君 一言でいいから質問に答えてもらいたいな。
○和田静夫君 予算委員会ですから、各大臣、総理や大蔵大臣に遠慮する必要ないと思うんです。できないやつはできないと言ったらいいと思うんだ、僕は。  厚生大臣、社会保障関係費を実質マイナスで組むことができますか。高齢化社会に突入する見通しで、どうですか。
○和田静夫君 建設大臣、公共事業は実質マイナスを五年間続けられますか。的確に答えて。
○和田静夫君 本当に答弁にならなくて困りますがね。  金子長官、久しぶりですが、一般歳出を五年間実質マイナスで続けるとしますね。そうすると、日本経済にどういうような影響を受けるんですか。
○和田静夫君 大蔵大臣、いろいろお聞きしましたが、あなたのお出しになった資料で一般歳出を実質マイナス、名目伸び率ゼロを五年間続けるというのは本当に可能でしょうか、これ。
○和田静夫君 大臣述べられましたように、三%問題をやってみると、もっと決定的だと私は思うんですよ。三%の伸び率を組みますと、年々三兆円から四兆円の要調整額になるんです、私の計算では。歳入不足額が出てくる。これを税収で賄おうとすれば、国税の国民所得に対する負担率は、六十一年に一六・...全文を見る
○和田静夫君 一般歳出の伸び率を〇%に抑えたとしましても、六十一年度一兆六千六百億でしょう。六十二年度一兆三千八百億の要調整額が出てくるわけでしょう。これを税収で賄おうとすれば六十一年度の税収は四十二兆九千五百億ですよ。一一・四%の税収の伸び率を確保しなきゃならぬ。名目GNPが六...全文を見る
○和田静夫君 本予算に向かって少し詰めますが、総理、今お話がありましたけれども、どんな状態を想定して、数字をいろいろはじき出しましたが、その想定が現実的である限り、私は増税なき再建というのは、中曽根流歳出削減再建方式は限界に来ている、限界だ、そういうふうに思うんですがね。
○和田静夫君 総理、どうしても私は納得できません。もし私を納得させようというなら、具体的根拠を示してもらいたい。私は本音の議論を展開してかみ合わせていきたいと常々思っているわけです。財政の実像と展望をこの論議を通じて国民に明らかにしたい。そのことが私は国会の任務だと思っているから...全文を見る
○和田静夫君 補正だからちょっとぐあい悪いんですが、本来ならここはとまるところです。政府は今後こういうような方針で財政運用を行っていくんだという展望を、大臣、それでは出してくれますか。
○和田静夫君 先ほどの約束もありますから、本予算に間に合うように要求しますから出してください。
○和田静夫君 これから税制に入るんですが、調査会長が十一時半だそうですから、金融問題にちょっと触れておきたい。  総裁、御苦労さんです。アメリカの財政赤字、金利高によって円安が続いているわけですが、ファンダメンタルズから見た円レートの水準ですね、どの程度と見ますか。
○和田静夫君 市場介入についてはボルカー連銀議長も余り期待できないとしているし、総裁もそういうお考え方のようでありますが、そうすると金利引き上げ政策が必要になってくるということになるわけですか。
○和田静夫君 アメリカの大幅な金利低下が望めないとすると、日本の金利を引き上げる以外に円安を防ぐ手だては当面のところないということでしょうか。
○和田静夫君 市場実勢からいいますと、長期金利は低下傾向に今あるわけでしょう。そういう状態で、例えば公定歩合の引き上げというのはできましょうか。
○和田静夫君 公定歩合の引き上げ問題はどうでしょうか。
○和田静夫君 基準外貸出制度の運用というのは考えているわけですか。
○和田静夫君 アメリカの金利が低下して他国との金利差が縮小する、アメリカへの資本流入が逆転してドルが暴落する、そういう懸念が一部で表明されているんですが、総裁のお考えは。
○和田静夫君 円安の傾向がずっと続きますと一層貿易黒字が高まることが危惧されますが、総裁としてはどう考えますか。
○和田静夫君 そこで総理、貿易摩擦についてアメリカの通信機器その他の要求が出ていますが、何をどうするか、具体的に総理、示してください。
○和田静夫君 経済援助をちょっとやっておきますが、日本の援助はさまざまな問題を抱えています。内容に入る前に、我が国の援助行政にはそれに見合う体制がない。それなのに予算だけが年々膨らんでいっている。第一に主務官庁が明らかでないんですね。経済援助の主務官庁が自分のところだと思われる大...全文を見る
○和田静夫君 官房長官、それでよろしいですか。
○和田静夫君 主務官庁は外務省ですか。
○和田静夫君 官房長官も自信がないように私も実は自信がないんですよ。外務大臣、おたくが主務官庁なら、資料要求すれば即座に援助の全貌がわかるんですか。
○和田静夫君 御要求をしても出てこないんです、一年たっても出てこないのだから。本予算でも去年やったことですからね。  それじゃ、ODAからNGOに出されている補助金の総額幾ら、どの団体に幾ら出されているかというのをすぐ出せますか。
○和田静夫君 それじゃ今のを要求しますので、委員長からぜひ出すように言ってください。
○和田静夫君 私、別に外務大臣を困らせるためにやっているのじゃなくて、今まではっきりしなかったんですよ。  総理、日本は経済援助途上国と言われますが、私をして言わしめれば、どうも援助低開発国だというような感じです。受け皿がないというのが致命的だなと考えてきたのですよ、きょうはは...全文を見る
○和田静夫君 根拠法の問題はどうなんだ、援助根拠法。
○和田静夫君 生体腎ですが、去年十一月以来社会問題化しています生体腎の売買問題。新聞報道によりますと、アジア系外国人や金に困っている人々から腎臓を買う、腎移植を仲介した、そういう人物がいる、私も知っている。厚生省、事実関係は。
○和田静夫君 警察庁、この件に関して当然関心をお持ちだと思うのですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 私は、生体腎を売買することは社会的にもゆゆしい問題だと考えているわけですが、警察庁としては今後も強い関心を持って対処されるべきだと思うんですが、いかがですか。
○和田静夫君 厚生大臣のお言葉がありましたから、私は事実関係についてちょっとずつ詰めていきます。  そこで、病院に腎臓を売りたいといっているケースがかなりの数に上っているんですが、その実態は把握されていましょうか。
○和田静夫君 ばかげた話ですが、この中から政治献金までうわさされているというようなことでありますから、かなり私たちははっきりさせなければならぬ、それは与党だけじゃない、野党まで含んでの話であります。  そこで、今後も腎臓を売りたいというケースも含めて調査を引き続き行うというふう...全文を見る
○和田静夫君 最後ですが、厚生大臣、今後腎臓に限らず臓器移植が盛んに行われるようになりますと、当然金目当ての仲介業者が出てくるですね。それに暴力団が絡むといったような事態も予測されないわけじゃない。ところが、現行の法制はその点の規制が十分でないように思うのですね。今の実態からすれ...全文を見る
○和田静夫君 グリコ・森永事件で若干お尋ねしますが、警察庁、これまでの捜査で警察の失態が取りざたされているのですが、見解。
○和田静夫君 この事件、一日も早く解決されなければならない反社会的事件だと考えるのですが、どうも犯人グループの中に元警察官がいるのではないか、それぐらい緻密じゃないかというような観測が流れていますが、警察としてはコメントされることがありますか。
○和田静夫君 法務大臣、与党内部で特別立法を検討しているようですね。私は現行法でも十分対応できると考えているんですが、個別の事件に関して特別立法をつくるというのは、罪刑法定主義の原則からいって私は問題があるというふうに思っています。いかがでしょう。
○和田静夫君 大臣、一言でいいんですが、大臣は、法務省は現行法でいけると判断されているわけでしょうか。
○和田静夫君 法務大臣、あと二問ばかりです。  帝銀事件の平沢さん、元被告についてでありますが、死刑確定からことしの五月でちょうど三十年になるわけです。平沢元被告は何度も再審請求、恩赦出願を行ってきているという経過がこれまでもある。最近では三十年時効説も出ている状況にもある。九...全文を見る
○和田静夫君 物事をはっきり割り切られる法務大臣ですから、私の意見があなたによって満たされますように求めておきます。  梅原龍三郎画伯の「北京秋天」が美術品ブローカーから吉井画廊に戻されたのは、検察当局が介入して二千二百万円の買い戻しだったとされているんですがね。これは法務省、...全文を見る
○和田静夫君 弁護士間の仲介に立った、そしてそこに出したところの金額的なものについて耳打ちをした。事実だとすれば、私はゆゆしい問題だと思うんですが、これはきちんと調査されて報告を求めたいのですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 税調会長お見えになりましたが、ちょっと二、三残っていますので、お待ち願うとして、総理、衆議院の定数是正問題の論議がずっと進んでいますが、総理は私に対しては、衆参の定数について前の国会に出すとお約束になった。参議院地方区の定数是正についてどういう方針をお持ちなんでしょ...全文を見る
○和田静夫君 前国会では、前国会にお出しになると私に答えられたんですが、そこのところはどうですか。
○和田静夫君 総理、核廃棄物の海洋投棄について、太平洋諸国歴訪で総理は凍結すると約束されたと言われていますが、よいですか。
○和田静夫君 何か理事の打ち合わせで、税制を先にやれという話になりましたから税制に入ります。  総理、昨年十二月三日、中曽根内閣の後半の課題として税制改革に取り組むと言明された。その後同趣旨の発言を繰り返されている。よく公平、公正、簡素、国民による選択を原則にして取り粗むとおっ...全文を見る
○和田静夫君 原則的な問題を幾つかやりたいんですが、きょうは時間がありませんからあと一つだけです。  私は、税制改革の課題というのは何よりもまず不公平税制の是正であると考えているわけです。これまでも繰り返し主張してまいりました。総理の原則の冒頭に公平とあるわけです。これは不公平...全文を見る
○和田静夫君 総理、前にもお答えいただいたのですが、不公平税制とは具体的にどういうことでしょうか、もう一遍確認したいんです。
○和田静夫君 総理は前のときに具体的に四つぐらい述べられていますから、あえてこれ以上問いません。  そこで、その不公平税制是正として、大蔵大臣、具体的に何に取り組まれますか。
○和田静夫君 総理、大蔵省及び国税庁は実は不公平税制の是正はおろか、その存在すら認めてこなかった。私も何遍も大蔵委員会で過去ずうっと十何年間やってきました。ところが、最近はようやく今竹下さんの答弁にあるようになったし、総理はもっと具体的なことを前の国会で言われたんですが、そこで、...全文を見る
○和田静夫君 税調会長、税調も昨年十二月の答申において税制の抜本的見直し、本格的改革を提唱されました。この提唱の背景をお聞かせください。
○和田静夫君 私の考えでは、税制改革の最優先課題を不公平税制の是正に置く、その点は会長いかがでしょうね、不公平税制の是正に重点を置く。
○和田静夫君 不公平税制の是正を最重点に置くということについてはどうでしょうか。
○和田静夫君 不公平税制を是正することによって、私はかなりの税収増が見込まれると考えているし、不公平税制の是正あるいはアングラマネーの吸収によってかなりの歳入不足額は解消することができる。例えばマル優の不正使用一つとってみましても、これで潜在的には二兆円程度の税収を見込めることに...全文を見る
○和田静夫君 直間比率の是正が必要であると言われるわけですが、現在の直間比率、本年補正予算で七一・四対二八・六、昭和六十年度本予算で七三・四対二六・六なんです。確かに言われるように直接税に私は偏っていると思うんです。私は直間比率は結果の議論だと思うんです。初めに制度論としてどうい...全文を見る
○和田静夫君 会長は直間比率は言ってみれば何対何が理想的な比率だとお思いになっておりましょうか。
○和田静夫君 総理、自由民主党の幹事長代理は六、四がいいと、こう言っているわけですね。総理は税制改革の一環として直間比率の是正に取り組まれましょうか。
○和田静夫君 大蔵大臣は。
○和田静夫君 直間比率見直しなど改正すべき点が多いと外務大臣は述べられたそうでありますが、何対何がよろしいですか。
○和田静夫君 どうも逆の質問になっちゃった、まいったな。  河本さん、いかがですか。
○和田静夫君 金子長官は大蔵大臣のときにいろいろ述べられたんですが、今どういうふうにお考えになっていますか。
○和田静夫君 会長、六十年度税収額で、ベースを合わせて計算し直すと、直間比率を置きかえてみたんですが、そうすると、六・五対三・五で大体三兆三千百億円の間接税増。それから六対四で渡辺さんが言うような形だと五兆二千八百億円必要になるわけです。そうすると、その見返りに直接税減税が行われ...全文を見る
○和田静夫君 総理、今、金子長官言われましたように、直間比率の是正ということは、それに見合う直接税の減税が行われるとすると、間接税は大規模な増税を行うということになる、考えてみれば。そうすると大型間接税の導入以外にはあり得ない。直間比率を是正するということは大型間接税を導入すると...全文を見る
○和田静夫君 六対四で五兆二千八百億円の直間の移しかえが必要です。これだけ巨額の間接税導入ということは、これは大型間接税ですよ。  主税局長、EC型付加価値税を税率五%で導入すると、幾ら税収見込めますか。
○和田静夫君 前国会の本予算の論議のときに、EC型付加価値税についてはもう既に勉強済みだと大蔵大臣明確に私に答えられているんです。
○和田静夫君 大蔵大臣、これアバウトな話でいきましょうか。私は大体四兆円ぐらいのことを考えているんですが、その辺でよろしいですか。
○和田静夫君 じゃ、そこの計算はひとつ今度の本予算に向かってやりましょう。  総理、昨年の二月の二十三日のこの席で、私の補正予算の論議の質問で、国会としては初めて中曽根内閣では大型間接税を導入しないと明言をしたわけです、各種報道は最近変わっていますけれども。その後衆議院にこの答...全文を見る
○和田静夫君 大型間接税の定義が総理によって問題提起されているんです。その点の不安が私あのときあったんですね。不安があったものだから、それにおっかぶせるように昨年二月二十三日、大蔵省の一般消費税の五類型を出してもらって、一つ一つ竹下さんにお尋ねをした。竹下さんは、EC型付加価値税...全文を見る
○和田静夫君 正直言って私は同じ論議の繰り返しやりたくないんですが、どうも総理の本心がわからないのであえてお尋ねするんですが、流通の各段階に投網をかけるというのは多段階方式の消費税ですからね、これは導入しないということを意味するんでしょう。
○和田静夫君 それでもはっきりしないんですが、公明党の矢野さんに答弁されたEC型にもいろんな態様があると述べられているんですね。これはどうなんだろう。確かにEC諸国の付加価値税は、私も調べましたが、税率、免税点あるいは免税対象品目について多様です。しかしそれはいずれも多段階方式で...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、総理、もう一度伺うんですが、多段階方式でも税率が低いとか、あるいは免税対象品目を広くとれば総理の定義される大型間接税には入らないというお考えですか。
○和田静夫君 注意深いのはいいんですが、いかなる形態であれ多段階方式はとらないというお考えなのかどうかということです。
○和田静夫君 私、総理とこの間接税論議を繰り返してきまして、どうも総理の分類では大蔵省の五類型のうち単段階のもの、蔵出し、あるいは卸売売り上げ、あるいは小売売り上げ、これが大型間接税ではなくて中型である、あるいはその中間にあるという御認識があるのではないかという印象を持つんですが...全文を見る
○和田静夫君 済みません税調会長、私は、大蔵省の五類型というのは私の考えではいずれも一般消費税であり、大型間接税であると思うんですがいかがでしょう。
○和田静夫君 一般消費税だと言われたので私はそこのところはすっきりしたと思うんですね。総理、ことは谷中の全生庵ではないんですから、禅問答というわけにいかないのですよ、いかに総理言われてもね。大蔵省の一般消費税の五類型のすべては一般消費税、大型間接税、中曽根内閣ではこれは導入するつ...全文を見る
○和田静夫君 これは納得できないところなんです。これは今本予算じゃないものですからあれですが、もっともっと詰めなければいかぬと思いますが、後日やりましょう。  会長、税調はこれまで十分に時間をかけて大型間接税導入問題を検討されてきた。その経過は多段階方式で特定業者に負担をかける...全文を見る
○和田静夫君 これは二日四日の日経ですが、小倉会長、「いまとなればEC型付加価値税がいいのではないか。物だけでなくサービスにもかけられるし、税の理屈の上では一番いいだろう」というふうに述べられている考え方は。
○和田静夫君 大蔵大臣どうでしょう、今の質問。
○和田静夫君 税調会長、御苦労さん、最後にしますが、仮に税調が今後も間接税を検討するとしますとEC型付加価値税は当然有力な検討対象になると承っておいてよろしいですか。
○和田静夫君 今のせっかくの官房長官のお答えではございますが、なお釈然といたしませんし、これをそのまま了とするわけにはまいりませんので、本予算の論議に継続をさせていただきます。  さらに、午前の質疑の関連でちょっと詰めておきたいのは、大蔵大臣、増税の定義なんですが、私は、せっか...全文を見る
○和田静夫君 それでは、こちらへ本予算が来るまでの間にはお話し願えるということでしょうか。
○和田静夫君 これは主税局長、一般消費税(仮称)とEC型との違い、ちょっと説明していただきましょうか。
○和田静夫君 したがって、大臣、このインボイスをつける、つけない、それから控除方式が違う、これで仮称とEC型、基本的に仕組みが違わないということになりますね、そこのところを除けば。
○和田静夫君 そこで、昭和五十四年の国会決議は、今の論理でいくとEC型を排除していないと解釈されませんか。
○和田静夫君 大臣、私はいろいろ検討してみますと、基本的な仕組みというのは、このEC型も仮称も同じなんだと思うんです。EC型はインボイスをつけるので納税義務者の負担が過重になるということ、これは多少違いますが、基本的には違わない。したがって、国会決議はどんなに狭く解釈しても内容と...全文を見る
○和田静夫君 総理も同じお考えでしょうか。
○和田静夫君 これは解釈ですから、法制局長官いかがでしょうか。
○和田静夫君 わかりました。国会決議でありますから、有権解釈は国会ということですから、委員長、お取り扱いは。
○和田静夫君 大蔵大臣、一般消費税(仮称)も、あるいはEC型付加価値税も次のような難点を持っておる。一つは所得に対して逆進的である、ここは論議のあるところ。二つ目は最低限税率相応の物価上昇を招くだろう。あるいは納税義務者の業務負担を招くだろう、これは三番目。四番目は税収の弾性値が...全文を見る
○和田静夫君 その中で逆進性の論議というのは前国会では随分やらしていただきましたが、これはOECDのレポートやアーロンの著書もあのとき問題にしたのですが、EC諸国の経験的データは国によって違う。フランスは逆進的、イタリアは比例的、しかしこのデータをもってEC型付加価値税が必ず逆進...全文を見る
○和田静夫君 大蔵大臣、大型間接税を検討する前には不公平税制に手をつけるべきであると私は主張して、午前中はこの部分は税調会長も大臣も含んである意味の合意が成り立ったように思うんです。  そこで、きょうは若干の問題提起にとどめますが、例えば企業課税について言いますと、企業会計原則...全文を見る
○和田静夫君 マル優の不正利用についても今回の措置で一体うまく捕捉されるのかどうか私には疑問なんですよ。大蔵省はまずマル優不正利用でアングラに流れているマネーがどれくらいあるのかちゃんと把握すべきだと思うんですが、どうなんですか。
○和田静夫君 梅澤さん、それで十分に捕捉されるというふうにお思いになっていますか。
○和田静夫君 名寄せのシステムの勉強などを含んで、衆議院から予算がこっちに回ってくるまでに一定の論議の素材になるようなものが私のところに出ますか。
○和田静夫君 次に移りますが、逗子の池子弾薬庫跡地、総理は一昨年九月二十一日、この席で私に、住民の皆さんによく御理解いただくように進めたいと述べておられるわけでありますが、立場は変わりませんか。
○和田静夫君 その後、御存じのとおり市長選挙が行われて、米軍住宅建設反対派の市長が誕生しました。前市長は条件づき賛成であったわけでありますが、これで逗子市の住民の意向が建設反対であることがはっきりしました。にもかかわらず、施設庁は行政の継続性を盾にとって、前市長との合意文書が生き...全文を見る
○和田静夫君 自治大臣、私は、地方自治の本旨からいって住民過半数が反対するものをこういうふうに強行することについてどういう御見解か。  環境庁長官は、池子の緑、生態系というものについてどういうふうにお考えか。  防衛庁長官は戦後派であります。新憲法下において育ったあなたとして...全文を見る
○和田静夫君 地方自治の本旨を掲げた憲法下で育ってこられた大臣に私は期待したいのでありまして、できる限り住民と話し合う、その結果、計画の再考もあり得る、そういうような姿勢に今の答弁をしっかり聞きとめておきたいと思います。  さて、最後ですが、先ほどいろいろなことがあったので途中...全文を見る
03月19日第102回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○和田静夫君 二月十二日の補正の審議の際に積み残した分から少し入りたいと思うんですが、まず生体腎、既に調査を終わったと思うんですが、売りたいという人、大阪、東京主要病院、各腎バンク。
○和田静夫君 数は。数字。
○和田静夫君 東京の腎バンクでは一日二、三件の提供申し入れがある。大阪では一日に一件程度ある。阪大では週に一件。厚生大臣、これは潜在的にはかなりの生体腎取引、需要がある、そういうように思わなきゃならぬのですが、どうでしょう。
○和田静夫君 移植学会の調べによるとという御説明でありまして、生体腎の移植を行った件数の中で血族以外が五十三回あって、提供者不明が十六回、これをどういうふうに大臣、コメントしたらいいんですかね。
○和田静夫君 大臣、先日の私に対する御答弁で 特段新しい法律を制定するのはいかがなものかとおっしゃったわけです。若干答弁に間違いがあって民法などというようなことまで言われましたが、こういう今指摘をしました実態を踏まえてみますと、私は行政として新たな対応が必要ではないかという思い...全文を見る
○和田静夫君 将来必要とあらば新たな立法の措置を検討することもやっぱり必要であろう、そうとらえてよろしいですか。
○和田静夫君 総理、午前中イ・イ戦争について関係国にも働きかける、また、国連の機能も云々という御答弁があったのでありますが、具体的には今はどういうような提言をされ行動されるのでしょう。
○和田静夫君 外務大臣就任以来、行動する外務大臣として非常に多くの行動範囲を世界に持っていらっしゃるわけですが、私はこの機会に一遍関係諸国にあなた自身が飛んで、少なくとも今都市攻撃ぐらいは即座にやめさせるぐらいの行動を起こされたらいかがでしょう。
○和田静夫君 非核三原則について伺いますが、きょうお昼のニュース、ワシントン発十八日共同電が伝えられていました。ウルフォウィッツ米国務次官補は、十八日、下院外交委員会アジア・太平洋小委員会で、米艦船に核兵器を積載しているかどうかについてロンギ・ニュージーランド首相に、同盟国に内密...全文を見る
○和田静夫君 全然論理が私は支離滅裂だと思うんですが、ともあれ、この報道につきまして米国に外交ルートを通じて照会をされて、本委員会、予算委員会開会中でありますから、報告を求めたいと思いますが、いかがですか。
○和田静夫君 大臣、もう一問尋ねますが、この核積載可能な米艦船の日本寄港の事実、これは認められますか。
○和田静夫君 そうすると、これまでの全リストを提出できますか。
○和田静夫君 ちょっと外務大臣、もう少し時間を続けますが、経済協力です。  フィリピンのスービック、一九七六年から円借款をつけて造船所をつくった。このスービック造船所は米第七艦隊の軍港のすぐ隣にある。当初からいずれは米海軍の艦船修理に使われるのではないかと指摘されてきた。そのた...全文を見る
○和田静夫君 十一月九日から十一月十七日に修理された押し船の所有者USAとは何ですか。
○和田静夫君 これは少なくとも我が党の書記長に提出をされた資料、私が質問を用意をして、USAとはUSアーミーではないかと言ったら、これはミスプリントでしたと、こういうことで通ると思いますか。
○和田静夫君 大臣、私はケアレスミスがあるということを信じられないんですよ。田邊書記長がこれ予算委員会でやるつもりだった。時間がなくなったからいろいろ打ち合わせさせてもらったんですが、もしそうということを言われるなら原資料を出してもらいたい。
○和田静夫君 船名だとか、日本語で書いてあったものですか。
○和田静夫君 向こうが資料を持ってきたんでしょう。向こうの資料でしょう。今ラインズを除いたのは、おたくですか。向こうでもともと抜けていたんですか。
○和田静夫君 大臣、これちょっと私はもともと抜けていたんなら、その原資料と照合させてください。
○和田静夫君 とにかく有能な日本の外務官僚が私が指摘するまで抜けていたことがわからぬというのはちょっとわからぬのですが、まあ後で照合してからにしましょう。  総理、衆議院の定数是正について一問だけ伺っておきたいんですが、与党の中で政府の選挙制度審議会に諮るべきだという意見が出て...全文を見る
○和田静夫君 総理に情報公開で一つだけ質問しますが、四年前の予算委員会で私に対して、情報公開はスピードを速めて実行したいとおっしゃいました。ところが全然進展してない。このことをどう受けとめられておられるのか。第二に、総理は知る権利、これは憲法に基づく権利としてお認めになりますか。
○和田静夫君 大蔵大臣、本論に入る前に日本債券信用銀行の福島交通及び福島交通関係会社への融資ですが、これは昨年の委員会で大分問題にしました。大変疑惑のある融資であります。今日なお融資残高が六百五十四億円に達しているという状態、これは大蔵省からいただいた資料です。大臣、こういうよう...全文を見る
○和田静夫君 そうすると大臣としては、やっぱりこの推移によっては当然責任はとるべきものであるというふうに大臣個人はお考えになっているか。
○和田静夫君 これは今まで銀行行政の中でずっとやってきたことを照合してみますと、私が述べていることには無理はないと思っておりますので、十分にお含みおきを願いたいと思います。  休眠公益法人の質問に入るんですが、財団法人の有隣協会を舞台にした詐欺まがいの事件が発生をしたというよう...全文を見る
○和田静夫君 大臣、私は今度のあれは解散の勧告ぐらい自治省やるべきだと思うのですが、いかがお考えですか。
○和田静夫君 自主的に解散をされるような方向というものを、自治大臣としては、それじゃ今のところは期待をされておるということでしょうか。
○和田静夫君 私は、これちょっと認可そのものが非常に無理だった、基本財産が見せ金同様だった、自治省、この認可の基準が甘かったのじゃないんですか。
○和田静夫君 今の答弁は、今後は厳正に認可の審査というものについては対処するというふうに承っておいてよろしいですか。
○和田静夫君 休眠法人を抱えているのは実は自治省だけじゃないんですね。私の調査では九省庁七十五団体の休眠法人がある。中には自民党の非常な長老が代表者になっている法人もある、元総理といわれる方。それからM資金問題などでしばしば名前が出てくる人物が代表者になっている法人もある。通産省...全文を見る
○和田静夫君 代表者不明法人というのは、これは直ちに設立許可の取り消しの作業を開始すべきだと思うのですがいかがです。
○和田静夫君 文部省、資料には三十五法人しかなかったんですが、戦前の内務省から引き継いだ休眠法人が入っていません。この全リストは出ましょうか。
○和田静夫君 官房長官、これ取りまとめて五十五年民法改正以降の取り消し件数、幾らですか。
○和田静夫君 これは総務庁ですか。まとめは。
○和田静夫君 それじゃ、ここのところは後で待ちます。  国税庁、公益法人を舞台にして脱税を行った事例というのは報告できますか。
○和田静夫君 それで私は、いろいろ報道されますから、いわゆる舞台にして、そういうことをと言ったんですよ。
○和田静夫君 大臣、ちょっとそれ報告をしてもらいたいんですよ。
○和田静夫君 この種のものも守秘義務ですか。
○和田静夫君 この五年間に限って、何件ありましたか。
○和田静夫君 大臣、やっぱりこれ、その公益法人が持っている適格性の問題の判断の一つの材料でもありますから、これはぜひ出していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょう。
○和田静夫君 件数等の問題については、それじゃ別の機会といたしまして、官房長官、今お聞きのような形でのケースというのはいろいろ想像もできるわけです。私は、政府としてきちんとした休眠法人整理の統一方針というものを示すべきだと思うんですよ。
○和田静夫君 これは突然ですが、たびたび法務省と相談してという話ですから、法務大臣どうですか、同じ質問ですが、法務大臣の見解。
○和田静夫君 せっかくの法務大臣の答弁ですけ れども、私は、何というか、まともな法人の協会などの主張の中にも、公益法人基本法をつくるべきだという要請的なそういう主張がございますね。それはやっぱり受けて検討ぐらいはされるべきじゃありませんでしょうか。
○和田静夫君 答弁が一歩も進まぬですけれども、官房長官、もう一つだけですが、各省所管の公益法人で、当該省庁の出身者が行って、そしてそこに補助金、委託費等が出ている、そういう公益法人がどれだけあると掌握されていますか。
○和田静夫君 それじゃ、その全リストは私にいただきたいと思います。よろしいでしょうか。後で調べられた結果は私にいただけるでしょうか。
○和田静夫君 きょうの本題に入りますが、財政再建、私はこの二月の補正予算の審議におきまして、中曽根総理流の防衛費のみを突出させて他の一般歳出を削減する増税なき財政再建方式は限界に来ていると指摘をいたしました。そこで、きょうは二月の宿題を一つ一つ解決したいと思うんですが、私の立場を...全文を見る
○和田静夫君 総理、二月の論議の際に私は増税なき再建はさっきも言ったように限界に来ていると指摘したわけですが、総理は堅持したいとおっしゃったんです。堅持したいという総理のお気持ちは十分に理解されるんですが、実態としては極めて困難になっているという認識はお持ちだと。
○和田静夫君 大蔵大臣の御認識。
○和田静夫君 そういう困難な実態の中で、総理は仮に税制改革はよって増収がある場合でも、それを要調整額を解消する財源としては使わない、他の減税に用いる、つまり財源確保のための税収増を期待しない、増収が出ても減税に回す、そういう姿勢であると承ってよろしいですね。
○和田静夫君 この点、大蔵大臣どうでしょうか。五十八年十一月の税調答申では、適切な税収を確保するためにも税制見直しが必要だというふうにされているんですね、その目的。
○和田静夫君 具体的な計数で少し議論したいんですが、主税局長、今仮に税率五%、課税対象、納税義務者、非課税の範囲などをかつての一般消費税(仮称)と同じ条件として前提するEC型付加価値税を導入するとすると、幾らぐらいの税収規模になりますか。
○和田静夫君 局長、この今言われた四兆円強、四兆一千億から四兆三千億を世帯数で割ると、世帯当たりの負担額が出てくるんですが、これは幾らになりましょうか。
○和田静夫君 自治大臣、そこで今主税局長の申しましたことを前提にして、大型間接税、EC型付加価値税が導入されるとする、その一部を地方財源に回すべしという要求は当然自治体から出ると思われる。自治省はどうしますか。
○和田静夫君 自治大臣、今後税制改革によって直間比率が結果的には変わる。そうすると、地方交付税制度に大きな影響が出てくる。地方交付税も税制改革の対象にすべきだと、こういうことでしょう。
○和田静夫君 総理、同じ質問ですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 総理のおっしゃる税制改革とは何でしょうか。いかなる目的で検討されるんでしょうか。
○和田静夫君 それは第一に財政再建の財源、要調整額解消のため、言いかえれば財源確保のために行うのかどうか。第二には直間比率是正のためか。第三には、この第二と関連しますが、直接税減税のためか。あるいは第四には不公平税制是正のためか。四つのうちどれでしょう。
○和田静夫君 総理並びに大蔵大臣、大型間接税についてですが、私はもう財政再建の財源確保のために、言いかえれば、要調整額解消のために大型間接税導入するのは最もまずいやり方、まあ総理もこれ否定される。  なぜまずいかといいますと、私は資料をつくって配付をいたしました。前提として一九...全文を見る
○和田静夫君 そこで私は、大蔵大臣、この計算例で私が示唆したのは、国民に世帯当たり十万円の負担増を強いても、大型間接税による財政再建は困難であるということを実は言いたかったんですよ。したがって大型間接税による増収で要調整額を賄い、残りの財源で直接税減税を行うという財政再建方式は国...全文を見る
○和田静夫君 そこで経済企画庁、私が計算しなかった部分、いわゆる昭和六十一年度に四兆三千億円のEC型付加価値税が導入されたときのデフレ効果はどういうふうにあらわれますか。
○和田静夫君 これもう通告のときに実は関係省庁に聞くということを言ってあって、資料もそのときから回っているんですが、税収にどのようにはね返るかというものの試算は出ませんか。    〔委員長退席、理事亀井久興君着席〕
○和田静夫君 私のこの「増税による財政展望」というものをもとにしながら、それでは経済企画 庁、デフレ効果を少し計算していただきましょうか。
○和田静夫君 全然相手にしないということですか。
○和田静夫君 その限りにおいては私のこれは間違ってないということですか。
○和田静夫君 全面的に否定をされませんから。  総理、結果として税制改革によって、大臣答弁ございましたが、増収が出た場合、私が示したような方式、それによって要調整額を解消して、残りの収入で他の税目の減税を行うという方式はとりません。よろしいでしょうか。
○和田静夫君 ちょっと脱線しますが、主税局長、所得税の税収見積もりの中にマル優の名寄せによる増収というのは、これは入っているのですか。
○和田静夫君 そうすると、大臣、この税収見積もりは一つの欠陥を持っていることになりますね。
○和田静夫君 大臣もそう思われますか。
○和田静夫君 私は理論的には欠陥を持っていると、こう思うんです。したがって、そういう意識があったから、補正予算の論議の際にマル優不正利用がどのくらいあるのかということをくどく承ったのはそこにあるんですよ。ここのところがやっぱり今回の措置でどういう程度の増収が見込めるのかわからない...全文を見る
○和田静夫君 時間もありませんから、そこはまた論議をさせてもらいますが、局長、マル優の本人確認は健康保険証、住民票の写し、運転免許証、年金手帳で行う、クレジットカードや会社の身分証明書は認めない、既存の自動継続方式の定期預金については経過措置を設ける、既存のマル優については改めて...全文を見る
○和田静夫君 政省令を二十八日に閣議決定するなんという報道、まともですか、これ。
○和田静夫君 郵政大臣、今の局長答弁、どういうふうにすり合わしていますか。
○和田静夫君 時期的にはどういうふうに見ていますか。
○和田静夫君 そこで大臣、これは幾ら税収が見込めると思っているんですか。
○和田静夫君 これでマル優不正利用がなくなるとお考えになっているんだろうか。
○和田静夫君 大蔵大臣、それじゃ、名寄せのシステムがはっきりした段階で幾ら税収があるのかということを明らかにしてもらえますか。
○和田静夫君 私はくどいようだけれども、どうもよくわからぬのですが、名寄せのシステムがはっきりした段階で幾ら税収があるかというのはわかるでしょう。
○和田静夫君 そうだから、私はやってみた結果における税収というのはお出し願えますねと、こう言っている。
○和田静夫君 大蔵大臣、この税制改革の手順ですが、昭和六十一年度税制に反映されるようなスケジュールでおやりになりますか。
○和田静夫君 総理、政局が今後どういうふうに推移するか私にも予想ができませんが、竹下さんがおなりになるのかもしれませんけれども、あるいはそこにお並びのどなたかかもわかりませんが、今のところ総理が税制に手をつける機会というのは六十一年度税制の改正だけということに常識的には思うんです...全文を見る
○和田静夫君 そこで、総理に要望しておきますが、この議論、私のここでの議論を含めて、国会の論議が税調の検討に反映される、そういう配慮というのは当然行っていただけると思いますが、いかがでしょうか。
○和田静夫君 そこで大臣、私は税調の審議内容の公開をやっぱり求めたいんですが、いかがでしょうか。
○和田静夫君 大臣、そう言われますけれども、例えばあの論議でたくさんの権威ある方々が論議されるわけですから、税に関する学問的な価値というものが討議の中にあるでしょうし、あるいは将来の政治、行政に向かっての示唆的なものもそこにあるでしょう。そういうのはやっぱり私たち国民に明らかにす...全文を見る
○和田静夫君 まあ論議の内容についてアバウトに外に知らせることには異議がないというふうに言われましたから、そこのところをまず少し尊重しておきたいと思います。  そこで、増税なき財政再建の、増税の定義に戻りたいのですが、大蔵大臣、でこぼこ調整というのは一体何ですか。
○和田静夫君 労働大臣、ゆっくりお休みになったのですが、賃金のでこぼこ調整というのはどんなことでしょうか。
○和田静夫君 大変回転のいい労働大臣でも、やっぱりお休みになっているときはなかなか回転しないことがわかりました。  総理、昨年三月十四日に私の質問に答えられて増税の定義を言われたんですが、再開陳願いたいと思います。
○和田静夫君 昨年、総理、新たな税目を起こさないとおっしゃった。今もおっしゃった。しからば新たな税目とは何でしょうか。
○和田静夫君 大臣。
○和田静夫君 主税局長、珍しく主税局長らしからぬ答弁をしたんだけれども、税目とは税の仕組みに基づく名称でしょう。そうすると、現行の税目以外に新たな税目を起こさないということであれば、大型間接税なる税は、これは導入できない。いいですね。これは大蔵大臣。
○和田静夫君 いや、どうもやっぱり混乱されていると思うんです。私はもうこれ一年間にわたってやっていることですから、新たな税目を起こさないということと大型間接税を検討することではつながりますか。新たな税目を起こさないということは、現行の税目以外の税は導入できないということでしょう。...全文を見る
○和田静夫君 委員長、これはどうしても了承できません。答弁がずっと変わってきますからね。新たな税目を起こさないと言ってきたんだから。
○和田静夫君 それでは、ちょっと質問をまず一、二変えて、そしてもう一遍確認しますが、総理がやりたくないEC型付加価値税というものがどういうものであるかというのは私はよくわからないわけで、私は今一つの例示をずっとしてきたんですが、インボイスを伴う多段階、前段階税額控除方式、小規模零...全文を見る
○和田静夫君 もう一つだけ。総理、そう言われますけれども、EC型にもいろいろの態様があると私に昨年もおっしゃった。私の認識では、いずれも多段階、包括的、網羅的でかつ普遍的、大規模です。税率や免税対象品目ないし軽減税率対象品目、免税点などは国によって多少は違いますが、基本的性格はい...全文を見る
○和田静夫君 そこで先ほどのところに戻りますが、大蔵大臣、結果的には総理が御答弁になったことを大蔵大臣は否定をされていない、そういうように承ってよろしいのですか。
○和田静夫君 いや、それはちょっとあれですよ、整理されていると言うなら整理されている——整理されていないんだな。
○和田静夫君 そこのところはわかりました。  そこで、総理と大蔵大臣はどうしても私は違うと思うんです。また、違わせようと大蔵当局はされていると思うんです。総理の答弁は明確なんです。昨年三月十四日、この席上で私に対して、租税負担率を「GNP比におきまして変えない、」「基本的にそれ...全文を見る
○和田静夫君 したがって、臨調路線を守る中曽根総理とされては、新しい税金はつくらないし、つくらないということを今大蔵大臣を含んで再確認をされた。よろしいですか。
○和田静夫君 それで、私はやはり新しい税金、税目がつくれないということになりますと、それが確認されたわけですから、一般消費税やその他の大型間接税は当然つくれない。これいいんじゃないですか。
○和田静夫君 既に自由民主党の政調が始まっている段階でありますから、私は非常にここをこだわるのは、どうしてもここを確認してもらわなければ、今の抽象的な文言だけではいけませんので 具体的なことを言っている。したがって、大蔵大臣が述べられた統一的な見解、それに基づけば、私が言ったよ...全文を見る
○和田静夫君 やりとりになりますが、新たなる税目を起こさないと明確にされているのですから、今のような局長答弁はのむわけにいきません。これ総理大臣、内閣の責任において答えてもらいましょう、もう技術的な問題じゃありませんから。
○和田静夫君 したがって、一般消費税やその他の大型間接税は当然つくれない。
○和田静夫君 委員長、こうなりますと、私はさきの補正審議の際に、昭和五十四年度の一般消費税に関する国会決議は内容的にEC型付加価値税を含み得る。なぜならばあれは亜型であったから、ECの。そういうことを申しまして、仕組み、構造等が基本的に同じである。その仕組み、構造等につき十分国民...全文を見る
○和田静夫君 一カ月以上経過をいたしましたので、その議運の結論を報告を願います。
○和田静夫君 それじゃ議運委員会の結論をお待ちいたしましょう。
03月26日第102回国会 参議院 社会労働委員会 第8号
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○和田静夫君 年金法案につきまして、まず総論的に私の見解を述べるところから質問を始めたいと思います。  今回の政府案、二階建てをとるこの方式を採用したそのことについて、これをノーとは言いませんが、しかし政府案には、なぜ二階建てをとるのかというその理念がはっきりしていない。  ...全文を見る
○和田静夫君 確認のために、繰り返しますけれども、今回の手直しによって無年金者がなくなるというふうにお考えになっていますか。
○和田静夫君 この前段のところは少し大臣に御答弁を願っておきたいと思います。技術的なところでは局長から十分承りますので。  そこで、政策目標として、お互い政治家ですから、政府としては無年金者が発生しないように努める、大臣が言われるようにそうだろうと思うんです。ただ努めるだけでは...全文を見る
○和田静夫君 そこで、まず質問要旨の後の方からいきますが、女性の年金権の問題で伺いますけれども、今回の見直しは、厚生省が婦人の年金権を確立したと豪語されている割には中身が非常に乏しいというか、新たな不公平をもたらすのではないだろうか。  大臣、まず前段的に伺いますが、大臣は夫婦...全文を見る
○和田静夫君 やはり女性というのは家庭にいて家を守る、つまり専業主婦というのがあるべき姿だというふうにお考えになりますか。
○和田静夫君 実は、どうも私は、今回の見直し案というのが専業主婦優先で、共働きをスポイルするという気がしてならないのですが、大臣はこの法律案ができてから大臣に就任されたわけですが、そういうふうにお感じになりませんでしたか。
○和田静夫君 それでは具体的に伺いましょう。  共働きの夫婦がいるといたしまして、この解説書の十一ページと同じように平均標準報酬が二十五万四千円として、それで妻の方は平均標準報酬が十五万円とします。そのときのこの世帯の年金額は、夫婦合算の平均標準報酬に対して何%になりますか。
○和田静夫君 私が言いたかったのは、おたくの出しているところの成熟時の六九%ですね、この標準報酬の比率に比べて結果的に低いでしょう。
○和田静夫君 ということは大臣、共働きするよりも専業主婦でいた方が有利だという理屈になるんですね。
○和田静夫君 ここのところ、時間を食われると困りますから、私の計算で先ほど言った設定、標準報酬が二十五万四千円で、妻の方が平均標準報酬が十五万円として計算してみますと、五四・七五%ですよ。そうしますと、おたくの資料、政府が出している資料の六九%にはるかに及ばない。比べて低いんです...全文を見る
○和田静夫君 そこのところ納得できない点ですが、このことを逆に言いますと、これまで無業の主婦というのは任意加入という形で年金権を保障されていたわけでしょう。ところが今回の措置はこれを奪う、こういうことですね。さらに言えば、無業の妻は基礎年金を受給することはできるが厚生年金部分は受...全文を見る
○和田静夫君 まあ詰めは女性の立場で女性の論議が後ほどなされますからあれですが、大臣、現在の女性のライフステージから考えてみると、独身時代には厚生年金、途中で結婚退職する、子育てが終わる、再就職、その多くはパートだ。このM字型の雇用構造ですね。このM字型が好ましい雇用構造であると...全文を見る
○和田静夫君 はっきりしないんですがね。私は報酬比例部分を前提に置いて論議をしていますので、そこのところの答弁をレクチャーされる方も紛らわしてもらっちゃ困るんですよ。どうもそういう答弁になると思ったから、前提をちゃんと言っているんです。  出産のため、その後の育児のためのリタイ...全文を見る
○和田静夫君 ここの部分の論議は後の持ち時間に残しておきますね、かなり答弁と食い違いますから。  それから、脱退一時金でちょっと一問だけ伺いますが、脱退一時金を受けた期間も、昭和三十六年四月以降については空期間として認めるということになっているわけですが、この間のいわゆる事業主...全文を見る
○和田静夫君 大臣、これも私は国年の免除期間と同様の保障とすべきじゃないかと思うんですがね。
○和田静夫君 事業主負担はどこに行っていますか。
○和田静夫君 ここのところも後でもう一遍詰めます。  そこで問題を変えますが、厚生大臣、この年金局監修の「年金制度改正案の解説」という小冊子、これは、もとになったものは年金局が出している「年金改革を考える 国民年金法等の一部改正について」なんですが、この「解説」という小冊子は、...全文を見る
○和田静夫君 そういう答弁だろうと大体私が想定したとおりの答弁なんですが、長期的な話はそうですよ。  それじゃ厚生省、初年度のこの標準報酬月額を二十五万四千円、年金月額を十七万六千二百円として、名目賃金上昇率を六%、それで物価上昇率を年率二・四七%、二年後と四年後の年金月額の対...全文を見る
○和田静夫君 これ、大体数字のことは、きょうはどの資料とどの資料を使うかということは通告してあるんですがね、計算するのに時間がかかるようなら進めましょうか。  私の計算でいきますよ。初年度が六九・四%、二年度が六四・八、そして四年度が六〇・六。この数字間違いありません、私何遍も...全文を見る
○和田静夫君 だから私は、初年度は六九・四%変わらないと置いて、二年後、四年後の数字を申し上げたんですよ。この資料全部書き直してくださいよ。おたくが出している資料だから。この数字全部違っていますよ。そんなものをもとにして論議ができるわけがないじゃないか。
○和田静夫君 いや、これは違っている。このままでは先へ進めない。
○和田静夫君 まだ完全に基礎が合意されたわけじゃありませんけれども、もう少し続けます。  財政の再計算時に賃金イコール標準報酬上昇率によって調整するというのですよね。その法的根拠をまず示してもらいたいのですよ。
○和田静夫君 今何条と言われましたか。
○和田静夫君 この二条の二にしてもあるいは八十一条の四にしても——八十一条の四は再計算ですね、これ。
○和田静夫君 そうですね。五年置きに賃金スライドをさせるとどこかに書いてありますか。
○和田静夫君 これの法の趣旨というのは、収支のバランスをとるための手法なんですね。とれとなっているわけだ。そうすると、その手法というのは、賃金スライドをやるのも手法でしょう。しかしながら、もっと言えば、我々の望むのは保険料率を下げる、そういう手法にも通ずるでしょう。保険料率を下げ...全文を見る
○和田静夫君 この法律解釈というのは、現行法の附則で考えても、今言われる改正案の本則の自動改定、これは物価に合わせることになっていますよ。物価にスライドする、法解釈の筋はそうなっていますよ。
○和田静夫君 言ってみれば、賃金スライドと理解しておいていいわけですね。
○和田静夫君 ここも問題点、おいておきます。どっちみち後でまとめてあれしますから。  法律案を私は素直に読んでみれば——今のケースで計算してみたのですよ。六—八年後にはILO百三十一号勧告の基準、これとの関係がどうなるか、それから十二—十四年後にはILO百二十八号条約の基準どう...全文を見る
○和田静夫君 百三十一号。
○和田静夫君 五五%満たしていますか、これ。
○和田静夫君 この法律案のどこに物価上昇率が五%と、例えば五%未満でもことしのように改定しているわけですけれども、五%未満でも自動改定をするということはどこかに書いてあるんですか。
○和田静夫君 いえ、そうでなく、だから、五%未満でも自動改定をするときはするわけですね。
○和田静夫君 大臣、私は、例えば自動改定五%未満でもやられるというのならば、これは本則の中に明記した方がいいと思うんですよ。明記しない理由というのは何かあるんですか。
○和田静夫君 大臣、ここのところは、私はやっぱり五%未満でも自動改定は本則に明記をすべきだ、そういうふうに要求をします。ここのところは検討の余地がありますか。——いや、この法案の改定作業じゃなくて将来にわたって。
○和田静夫君 では、このILO百二十八号条約の批准はどういうふうに考えるんですか。
○和田静夫君 だから、批准をするためにはどういう努力をするんですか。
○和田静夫君 私はこの法律案と百二十八号条約というのはワンセットで出されるのが日本政府としての常識でなきゃならぬと思うのですよ。
○和田静夫君 私はどうもそこのところは、局長はそういうふうに答弁されました。大臣も当然ILO百二十八号条約を満たす努力を続けると答弁されるんでしょうけれども、ワンセットで出すべきだし、そういうことを考えますと、やはり法律案本則の中に賃金スライドというものを明記する、そういうことが...全文を見る
○和田静夫君 ILO百二十八号条約はこの所得に対してとなっていますね。所得というのは一時金を含むのでしょう。これを五カ月とする。そうすると、上方シフトの方をとっても四年目には四二・八%となる。ILO基準に実ははるかに下回るんですよ。満たしている満たしていると言われますけれども、計...全文を見る
○和田静夫君 ILO百二十八号条約を満たしていなくてILOILOと言われるのなら、所得というのは一時金を含むものですよ。一時金を含んで計算をすれば四二・八%にしかなりませんよ。これは明確に大臣、所得に対して四二・八%なんですよね。このことはお認めになるべきです。
○和田静夫君 それじゃ、四二・八%という数字はお認めになりますか。
○和田静夫君 これ、四二・八%というのは違いませんが、この数字が四四・七かというところを今論争しておっても時間がなくなりますから、後で詰めましょう。計算のもとになるところの違いがあるかもしれませんから。  そこで大臣、話が詰まりませんから角度をちょっと変えたいんですが、現役に比...全文を見る
○和田静夫君 いえ、そういうことを言っているんじゃなくて、実質の所得との関係で、現役と比べてみまして四割程度の年金でどうやって暮らしていくんだろう。常識的に考えてみたら、大臣も私も同じような頭の状態ですが、寂しい状態じゃないですか、これ。
○和田静夫君 いろいろのことを述べられましても、大変苦しそうな答弁でございまして、この数字は実は最高に近い給付水準ですよ、四十年加入のフルペンションですから。現役のまあ四割強にしかならない。そうすると、国民年金加入者で最悪の人は、昭和五十九年度価格で三万円そこそこですよ。この人々...全文を見る
○和田静夫君 現役との乖離を生じさせないために何か手法がないものだろうかと考えれば、結局賃金上昇率に年金をスライドさせることが望ましい。少なくとも理論的にはそのことを認められますよね。
○和田静夫君 大臣ね、現役被用者の賃金と年金との比率を落とさないためには、やっぱり五年に一度の再計算で調整するのではなくて、これはやっぱり毎年賃金上昇にスライドさせる、それが合理的なんですよ。年々賃金上昇にスライドさせていけば、私が今指摘したようなことは起こらない。その方がつまり...全文を見る
○和田静夫君 共済年金が賃金スライドを否定をしないのでして、私はやっぱり統合時には賃金スライドというのはもう必然化するでしょう。余り無理な答弁しない方がいいですよ。
○和田静夫君 賃金スライドという制度の問題については、統合時には、遅くともそのときには問題になるでしょう。
○和田静夫君 そうだから、現行の制度として賃金スライド制度がある。そこの部分については賃金スライドは必然的にそこで問題になる。で、その制度のあり方についてはちゃんと取り入れるべきだ。遅くともそこでは。そのことが想定をされれば、今の段階で賃金スライドという問題を本則の中に入れるべき...全文を見る
○和田静夫君 考え方としては、基礎年金額の算出根拠というのは生活扶助基準によっているわけですね。ということは、最低生活保障原理によって額を決めたということでしょう。
○和田静夫君 五万円というのは、四十年加入のフルペンションの人にしか適用されないんでしょう。制度が生活保護基準を下回る人を予定してつくられるということは私は断じて許されませんね、これは。納得できないですね。五十九年度の二級地の生活保護基準というのは、老人二人世帯で九万六百二十円で...全文を見る
○和田静夫君 私は、これはとても大臣の言われたことは理解できません。最初から生活保護を下回る年金給付を予定して何が改正ですか。何のための年金ですか。ここで私は、きちんとやっぱり基礎年金は最低生活保障原理でやるのだということを確認をされるべきですよ。
○和田静夫君 四十年加入でも生活保護基準以下になるということは、かなりの生活保護基準以下の人々が出ると容易に想像されるんです。  そこで、一九七五年以降の免除率を示してください。
○和田静夫君 いえ、その以降です。
○和田静夫君 今言われましたように、七五年以降免除率は急速に上昇しているわけです。ということは、四十年加入しても五万円受給されない人人が大量に出るということを示唆しているんですよ。いかがですか、大臣。
○和田静夫君 厚生省、免除率というのは国の基準によりますね。
○和田静夫君 大臣、一九七五年、昭和五十年以降免除率は急速に上昇して、実質確認率は急速に落ち込んでいます。つまり、保険料を払えない人人が増加をしている。これは明らかに四十年加入でも満額支給されない人々が増加をしていることを意味しています。四十年加入しても九年免除となれば四万二千五...全文を見る
○和田静夫君 せっかくこの四十年間年金に加入しても、生活保護よりも低い給付しか得られないとすれば大臣、だれが年金に魅力を感じますか。これはやっぱり基礎年金というのは生活保護基準を上回るように最低生活保障原理が確立をされなきゃならぬ、そういう筋のものだと私は思いますよ。どうですか。...全文を見る
○和田静夫君 質問の角度を変えますが、政府としては、だれもが五万円受給できる方が望ましいと考えられているんでしょうね、これは。
○和田静夫君 そのための政策はどういうふうにお考えですか。
○和田静夫君 私は、どういう政策をおとりになるかといった場合、例えば保険料の負担を軽減させるとか、あるいは国庫負担をこういうふうにふやすとか、あるいは最低保障などというような基準を設けるとかというようなお答えが来るのかと思ったら、長々と別のお答えをされたわけですが、六十五歳以上の...全文を見る
○和田静夫君 これ大臣、当たり前のことの答弁なんです。全力を傾けられるのが当然なんです、政府は。ところが大臣、どういうふうに決意を述べられましても、厚生省がお出しになった改正案に基づく財政再計算結果の三ページに基礎年金給付費という項目がありますが、これは、西暦二〇〇〇年十兆八千七...全文を見る
○和田静夫君 それはだめ。大臣、実態はこういうのです。僕は衆議院でどんな論議されてきたのかわかりませんが、よくこんな法律案が通ってきたと思っているんですよ。もうひどいものですよ、これ。無年金者ががっぽり出る条件が存在をしているんですよ。そのことのためにかなり時間をかけて私は指摘を...全文を見る
○和田静夫君 この辺はもうあなた、政府委員以外の答弁だめですよ。  大臣、こういう状態なんですよ。その無年金者を大臣は、あるいは局長も、出さないように行政的にしっかりやっていく、こう言われる。しかしながら、現実の問題、ここにはじかれている数字というのは、こういう形で無年金者が前...全文を見る
○和田静夫君 いや、西暦二〇〇〇年から年を追うごとに差額が小さくなっていくというのなら私は少しは話はわかりますよ。つまり、傾向的に無年金者がなくなっていく、平均的な加入期間も上昇する、したがってだれもが五万円受け取るようになっていく、近づいていく、よって、六十五歳以上人口に、五万...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと確かめますが、この再計算で無年金者は何人と見込んだんですか。
○和田静夫君 そこなんですよね。計算方法をちょっと変えてみますがね。厚生省の試算のこの基礎年金給付費から六十五歳以上人口を除して、さらに十二カ月を除してみました。そうすると一人当たり平均給付月額が出るからと考えたからです。そうすると、西暦二〇一〇年で四万五千円、それから二〇二〇年...全文を見る
○和田静夫君 大臣せっかくの答弁ですが、私はここのところはどうしても納得ができません。この計算では無年金者が何人おって、そして受給者の平均給付額は幾らなのか、五万円受給できる人は何人なのか、これは明らかにしてもらわなきゃならぬ。そういう再計算やっぱりやってもらわなきゃいかぬ。
○和田静夫君 これで何遍も時間をとって、片道じゃないから時間が過ぎていけばそれまでなんですが、五万円受給者数も出なければ、五万円以下受給者数も出なければ、その平均給付費、あるいは無年金者も出ない。全部わからないんですよ。これ、出してもらう。出してもらって後刻論議をしましょう。
○和田静夫君 昭和何年ですか。
○和田静夫君 無年金者は。
○和田静夫君 その数字を出してもらわなきゃ困る。
○和田静夫君 それじゃそこの部分は後日の論議に、基礎的な数字を一遍詰めてから述べさせてもらいます。  さらにこの改正案に基づく財政再計算結果を見てみますと、基礎年金給付費と拠出金総額の差額が出てきますね。この差額は何でしょうか。
○和田静夫君 ちょっと前段何と言われましたか。
○和田静夫君 一言で言えば、免除期間等への国庫負担ですね。
○和田静夫君 そうすると、この免除期間に係る給付等、国が負担する額の二〇〇〇年から二〇四〇年までの金額は言えますか。
○和田静夫君 委員長、だめですよ、やっぱり。やろうと思ったけれども、次から次へとみんなひっかかるから。この辺、全部調整しよう、一遍。
○和田静夫君 免除期間に係る給付等、国が負担する額の二〇〇〇年から二〇四〇年までの金額。
○和田静夫君 三千八百億ですか。
○和田静夫君 違ってないかな。おたくからもらったやつで計算したんだがな、これ。——僕は別に何も嫌がらせをやるつもりは全然ないんですが、数字が全然違うのはどういうわけだろうな。
○和田静夫君 これはおたくの数字だったんですがな。違っていますか。読み上げてみますよ。例えば基礎年金給付費、二〇〇〇年で十兆八千七百十七億、二〇一〇年十三兆二千六十九億。十四兆四千五百六十九億、十四兆四千七百八十三億、十三兆八千二百五十三億。これは二〇二〇年二〇三〇年二〇四〇年の...全文を見る
○和田静夫君 そこで、算出の根拠なんですがね。
○和田静夫君 大臣、私が言いたかったのは、これまた年を追って減らないんですよ。この差額の給付費に対する比率も減少しないんですね。これは大臣どういうふうに考えたらいいと思いますか。——この辺は久しぶりに局長どうですか。
○和田静夫君 そこで、さっきの基本的な大臣の答弁とは違っているわけです、数字は。
○和田静夫君 局長そう言われても、この試算というのは決して国民皆年金を目指すものではない、むしろ現在の無年金を温存する、あるいはフルペンションに満たないものを温存する、そういう厚生省の方針だと言ったら怒るだろうからそうは言いませんけれどもね。数字はそういうことを意味していますね。
○和田静夫君 委員長、ここのところは絶対に納得ができません。したがって、後で基本数字を打ち合わせした以降の論議の中でここの詰めはやりますけれども、納得できないことだけを申し上げておきます。  それから基礎年金の負担と給付ですがね、この現行国民年金保険料六千八百円を金利五・八%の...全文を見る
○和田静夫君 私が言わんとすることは、国庫負担を考慮に入れなくても、民間で自主的に運用すれば、同じ負担で年金給付以上の果実を手に入れることができるということなんです。  公的年金というのは、これは釈迦に説法ですが、国家が責任を持って行うということ、そういうところにこれはもう最大...全文を見る
○和田静夫君 一九九〇年と一九九五年の国庫負担は、政府案では幾らですか。
○和田静夫君 何か、初めて数字が合った。——その一九九五年に八六年度価格で、政府案によると、今言われたように四兆七百億円国庫負担が推計であれ確保される。大臣、そういうふうに、今のやつ確認しておいていいですね。
○和田静夫君 厚生省、一九九五年度以降の国庫負担はどういうように算出されますかね。
○和田静夫君 数字は出ないんですか。
○和田静夫君 こういうところで出すと危険だと言われるのならば、私の数字と後で照合しましょうか。どうせ論議はまだこの次に残りますから、そういう出し方ならできますか。
○和田静夫君 私は実は二〇〇〇年から二〇四〇年に段階的に数字を出したんですが、その数字を後であなたの方に提示をしても、それに対する確認はしないという答弁かな。
○和田静夫君 そこのところをまず一つはやらないと論議が進みませんが……。  そこで、一九九五年に八六年度価格で四兆七百億円の国庫負担が確保されたとした。これは確認された。その政府予算における歳出の構成比を変えない、つまり九五年度に四兆七百億円の費用であったものがその後税収の伸び...全文を見る
○和田静夫君 要するに、九五年度に確保された年金財源がそのままの構成比、いわゆる政府歳出に占める構成比で推移していくとどうなりますか。言いかえれば、これは年金財源が他の諸経費を圧迫しないと考えますと、そうすると、その財源はどういうように伸びていきますか。    〔理事佐々木満君...全文を見る
○和田静夫君 今、委員長が御不在中にも、一つの数字を照合しなきゃならぬことになりましたし、今の部分もちょっと満足な答弁じゃありません。したがって、約束の時間が過ぎましたから、一応ここで次に送ります。
04月01日第102回国会 参議院 予算委員会 第18号
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○和田静夫君 河本国務大臣、昨日総理がシグール大統領特別補佐官と会って電気通信部門で市場開放の努力をする、こういうふうに約束をしたと報道されています。そこで、具体的にどういうような段取りになりますか。
○和田静夫君 木材について外務大臣は難色を示したと言われているんですが、河本さんはどういうふうにお考えですか。
○和田静夫君 今言われた、四月九日に報告をされる努力をするようですが、ぎりぎりまで対日圧力をアメリカの側はかけてきて一層の譲歩を引き出すだろうと、そういうふうに報道されたり、いろいろ伝えられているのでありますが、どうでしょう、基準作成について早目に見直す、ガラス張りにするというよ...全文を見る
○和田静夫君 結構でございます。  国鉄総裁、何か急いでいるようですから、国鉄の就業規則についての労働基準違反問題が衆議院の予算委員会で指摘された、で、違反の事態を是正するということで、とまった衆議院予算委員会が起き上がるという状態を経験したんですが、ところが我が党の上田哲代議...全文を見る
○和田静夫君 じゃ、約束どおりそれは確実にやってもらう、そういうように理解しておいてよろしいですか。
○和田静夫君 税について大蔵大臣に伺いますが、所得税についてでありますが、今資料お渡ししましたが、総理はどうも年収五百万円以上といいますか一千万円近い階層に重点を置いて減税をおやりになりたいというようですが、私はそれに反対であります。むしろ低中所得階層に重点を置くべきだと考えるか...全文を見る
○和田静夫君 主税局の計算では減税効果、今言われたように全階層に全く出ていない。私の計算でもお示ししましたように第五分位を除いてはほとんど減税効果はないわけです。第二分位では逆に税負担は上昇している。所得税減税の見返りは間接税増税を行ったためにほぼ全階層にわたってトータルの税負担...全文を見る
○和田静夫君 昨年の予算委員会で、私は実は最低税率を引き上げて最高税率を引き下げるという減税方式というのは低中所得層に重課になる、高所得層の優遇となる、そして間接税にその財源を求めることはその傾向を一層強める、こういうふうに警告したわけです。大臣、実はそのとおりの結果が私は出てき...全文を見る
○和田静夫君 いろいろな言いわけをされましても数字は厳格にそのことを示しています。したがって、大臣、今後の減税に当たってこの調査結果をやっぱり尊重してもらいたい。年収四百万円台以下の階層、三分位以下の階層の税負担に十分配慮される、そういう約束をしていただきたいと思います。
○和田静夫君 補助金ですが、六十年度予算における高率補助金の一割地方負担振りかえ問題、これも補助金改革を私は置き去りにした単なる財政のつじつま合わせである、大変問題があると考えていますが、そこで大蔵大臣、補助金改革はどこまで進みましたか。具体的に明らかにしてください。
○和田静夫君 大臣、補助金は地方財政の自主権を奪い、政権党の利益配分、集票マシンとして使われているという批判があるんですが、いかがお考えですか。
○和田静夫君 主計局長、補助金整理は進んだと言われるんですが、補助金整理は、その改革は一向に進んでいません。一昨年私は、予算委員会提出資料で、各省がいかに資料をごまかし、過大な整理をしているか指摘しました。そして、一日予算委員会が午前中とまった。五日間たっても実は資料は出てこなか...全文を見る
○和田静夫君 これは各省全部に通告してありますから、どこが出るか、どこを指摘するかは別として、大臣の私の質問を聞いている姿勢を見ながらその省をやると、こう言ってあるんですから、これは突然の質問じゃないんです、総括からずっと続いているんですから。これは委員長の手元へ建設省から出た資...全文を見る
○和田静夫君 細目の話はそういうことなんですよ。  そこで、私は補助金総覧で調べたんです。五十八年、五十九年度ともに、国土計画等調査委託費も、都市計画等調査委託費も、住宅計画等調査委託費も、廃止なんかされておらぬですよ。ちゃんと載っていますわ。各省が今のような答弁になると思った...全文を見る
○和田静夫君 廃止補助金に挙げられているのはほとんどが委託費なんですよ。あるいは終期を設定したという主計局長の答弁がありました、これも調査委託費です。つまり調査が終わればおのずとなくなる性格のものなんですよ。いわば自然消滅。これは整理合理化なんというものじゃない。整理合理化件数を...全文を見る
○和田静夫君 委員長、大部分が合理化廃止だという後の方の答弁というのは了とするわけにいかぬのですよ。これは実は委員長が要求された資料、したがって理事会が要求した資料、我々予算委員会が要求した資料、こういうような基礎的なデータに欠くる資料が出てくるというのは、これは許せません。一遍...全文を見る
○和田静夫君 建設省、国土計画、都市計画、住宅計画ともに五十八、五十九年度に同じ団体に同じ名称の調査委託費が出ているでしょう。廃止でも何でもないんですよ。これらの補助金が出ている団体におたくの出身者がいるのではありませんか、大臣。
○和田静夫君 団体名。
○和田静夫君 日本道路交通情報センターとか全国道路標識標示業協会だとか全国市街地再開発協会だとか、ずっとあるでしょう。
○和田静夫君 私はこの委託というのは、天下っているという言葉がいいかどうか知りませんが、役人の人件費を賄うためのものであって、これらの法人に一体何人人が行っていて、五十八、五十九、六十年度の補助金等の額というのは幾らですか、それぞれ。
○和田静夫君 それ全部簡単にさっと言ってもらえれば。
○和田静夫君 人数はわかりますか、それぞれ。
○和田静夫君 官房長官、総括のときのお約束ですが、各省の出身者が役員となっておって、しかも補助金その他の国庫金が出ている公益法人を説明してください。
○和田静夫君 各省別にすっと言ってください、五十九、六十年、今建設省が言われたような形で。
○和田静夫君 主計局長ですかね、農水五十、通産三十三、建設十四、文部十と、こういって百五十六法人、五十九年度、六十年度の補助金等のいわゆる総額ですね、これがわかりますか。
○和田静夫君 各省、五十九年度、六十年度の補助金等の額というのはすぐ出ますか。
○和田静夫君 いや、各省官房長が来ているんですから、省別にざっと答弁してください。
○和田静夫君 官房長官、大蔵大臣、これらの補助金の中には、実は元公務員の、行った人を養うだけというのがあるんですよ。これはちゃんと調査されて整理合理化されるべきだと思うんですが、いかがお考えですか。
○和田静夫君 私は所定の手続で元役員の方々が行かれることを全部否定しているわけじゃないんです。ただ問題は、調べてみますと人件費的なものだけになってしまっている、そういう委託費的なものがあるわけですから、その辺のことは当然やるべきだと思うんですが、大蔵大臣いがかですか。
○和田静夫君 官房長官、かつて現役のお役人が公益法人の役員を兼務するということが問題になりましたが、現状は。
○和田静夫君 警察庁、三池代議士の私設秘書が財団法人有隣協会の名前を使って港区の土地を買い上げた件、これは宅建業法違反の疑いが強いわけですが、警察としては何か対応されているわけですか。
○和田静夫君 じゃ、把握の努力をされますか。
○和田静夫君 補助金政策が進んでいない点では零細補助金も同様です。前総長から提出をされた資料によりますと、一件当たり三百万円以下の補助金を持つ省庁が九つ、合計五十四の補助金が三百万円以下、文部省が二十、厚生省が十八、農水が五つ、中には十三万円などという補助金があるわけです。  ...全文を見る
○和田静夫君 どこか希望の省庁に答弁させてください、厚生省できないそうだから。
○和田静夫君 委員長、これは私、地方公聴会で与党の筆頭以下全部一緒に行ったときに出てきた兵庫県知事の証言に基づいて質問していますので、大変重要なことだと思っているんです。厚生大臣、申請手続に要する人件費だけで消えてしまうんじゃありませんか。
○和田静夫君 私の質問趣旨に答弁してくださいよ。並んでいらっしゃる皆さんがお聞きになったことを私が代弁して質問しているんですから。細かいことはいいですよ。大臣、私の質問したことに概括的に答えてもらいたい。
○和田静夫君 いや、それはだめなんですよ。自治体の首長さんがちゃんと地方公聴会に資料までつくって持ってこられて、こういう手続きでこれだけかかると、こう言っていらっしゃるんですから。三十六万円なんかとっくにオーバーしちゃうでしょう。
○和田静夫君 大蔵大臣、どうです、私の質問。
○和田静夫君 委員長、全国知事会を含む地方六団体で構成する行政改革推進特別委員会が、昭和五十七年六月に一般財源化を検討すべき補助金の事例を挙げたわけです。大蔵大臣と自治大臣、私はこの零細補助金というのは、今も答弁ありましたが、原則として地方の一般財源化すべきであると考える。交付額...全文を見る
○和田静夫君 大蔵大臣あるいは総務庁長官ですかね、この零細補助金に限らず補助金の交付申請、これは兵庫の知事が見事に言われましたけれども、これは資料なんですがね。額の確定まで三十三段階の手続が必要で、この間一年六カ月かかるというんですよ。これはもっと簡素化すべきでしょう。
○和田静夫君 そこで高率補助金ですが、厚生大臣、元来高率補助金は国家があれする施策で、基本的には国が財源を負担するという趣旨で行われてきたわけですね。今回の一割地方負担増というのはその趣旨で変わったのでしょうかね。
○和田静夫君 要するに施策の性格が変わっていないのに負担の割合が変わるというのは、これは納得できないんですね。  自治大臣、地方財政法二条二項というのは何というふうに理解するんですか。
○和田静夫君 そうでしょう。今回の措置というのはやっぱりどうしても納得できません。今回の措置で負担増になる自治体というのは一つもありませんね。
○和田静夫君 ところが、国から見ればたかだか一割カットにすぎなかったでしょうけれども、地方から見れば、これは一・五倍の増ですよね。地方交付税で手当てをすると今言われましたけれども、不交付団体はどうなりますか。
○和田静夫君 それで、大蔵大臣、政府はこの補助率引き下げ分を完全に補てんしたというふうに抗弁されるんです。これは全然私は違うと思うんですね。交付税の不交付団体もそうですけれども、建設地方債の元利償還を全額面倒見ますか。
○和田静夫君 そこで、政府の強引な措置によって交付税の特定財源化が一層進んだと私は見ますが、一般財源化を地方交付税の基準財政需要額の算入と解するのであったならば、交付税の総枠が当然拡大されなければならぬでしょう。自治大臣いかがでしょう。
○和田静夫君 自治省非常に苦しい答弁ですから気の毒には思いますけれども、少し腹の中にあるものをさっと出した方がいいと思うんですかね。一方的に負担を地方に押しつけるのは、これは許せないことです。地方財源に余裕があるからといって国に召し上げるということなら、これは地方自治のじゅうりん...全文を見る
○和田静夫君 官房長官、いわゆる機関委任事務への国の負担というのは、やっぱりもっとはっきりさせるべきだという主張、内閣としてどうです。
○和田静夫君 自治大臣はもうわかっているんですよ、委員長。自治大臣はそれは当然だと言われるんですよ。政府としてですよ。
○和田静夫君 官房長官ね、法務大臣非常にいいことを言われまして、自治体が指紋の押捺の問題で、人権上の問題もこれあり、告発をしないとしたら、将来に向かって法改正の方向があるのを読まれていろいろなことを考えられるのは自由だろうけれども、しかし現行法がある、現行法に基づいてやってもらい...全文を見る
○和田静夫君 したがって、今ごろまで衆議院の予算委員会があって、予算の論議は最終的には採決を待つ、締めくくり総括は片一方が上がるまでは待つ、こういう手法であるべきだったでしょう、法務大臣のお言葉を逆さまにとってみれば。大蔵大臣、いかがです。
○和田静夫君 自治大臣にこの問題で最後に聞いておきますが、こういうような措置を来年度以降もやるなどということはよもやないとは考えますけれども、大臣、そうでしょうね。
○和田静夫君 次の問題に入ります。タクシーの料金ですが、運輸省、このタクシー料金というのは各社の経営状況に応じて申請されてくると思われるのですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 申請を受けて運輸省は同一地域同一運賃の原則に従って料金を許可する。そうすると、業者の中には当然みずからの経営状況にとって不本意な料金を押しつけられる、そして決められてしまう、そういう理屈は成り立ちますね。
○和田静夫君 公取委員長、同じ質問ですがいかがです。
○和田静夫君 公取は五十七年にこのタクシー料金自由化の見解をお出しになっていますが、その背景となる考え方。
○和田静夫君 そこで、委員長、個別申請をしていても申請料金を談合で決めたり、業者団体が各社におまえのところは何円で出せと指示しているとすれば、これは独禁法との関係ではどうなりますか。一般論ですが。
○和田静夫君 それで、昭和五十八年に東京のタクシー業者が料金改定の申請をしました。その申請状況を私は調べてみた。その申請料金は、各社の収支状況とは全く無関係に出されている。収支率の高低によって申請料金は異なるはずです。ところが、収支率の高低とは無関係に料金申請がなされている。しか...全文を見る
○和田静夫君 ぜひ私は業者団体の巧妙なやり方についてこういうのはきちんと調査をしていただきたい。  それからもう一問尋ねますが、運輸省の同一地域同一運賃決定システムがこういうような収支率に基づかない料金申請になってきている、そういうふうに私は考えますけれども、これは委員長どうで...全文を見る
○和田静夫君 最後に運輸大臣、私はこの料金を野放しにしていいとは申しません。だが、今の料金決定システムはきつ過ぎる。したがって、業者が談合を行って、収支率に基づかない料金で申請してくるということになるわけです。大臣、改善の余地があると思うんですがね。
○和田静夫君 総務庁長官、私はタクシー料金の決定権を中央官庁が握っているというような事態はもう改善していいのだと思うんです。思い切って都道府県にゆだねる方向で指導されませんか。
○和田静夫君 後藤田総務長官だからもう少しいい答弁が出るかと思ったのですが、やっぱりその程度でしたかという感じがします。しかし検討に値すると思いますので、十分に検討していただきたいと思います。  法制局長官、SDIですが、アメリカがSDIの共同研究を呼びかけてきている。NATO...全文を見る
○和田静夫君 同じ質問、外務大臣、どうお考えになりますか。
○和田静夫君 私が置いた前提に基づく今の両大臣の答弁というのは大変不満でありまして、意見を異にいたします。しかし、もう少し時間がたった段階でより深い論議をしてみたいと思います。  そこで防衛庁長官、NATO定義によって日本の防衛費を計算すると幾らになりますか。これまでの防衛庁見...全文を見る
○和田静夫君 長官、防衛費一%枠の歯どめを廃止しても、定性的な歯どめがあれば日本は軍事大国にならないと考えていらっしゃいますか。
○和田静夫君 銀行局長、国民相互銀行の融資で私のところへ訴えが来ているわけで、前々から銀行局といろいろ下打ち合わせしてきた問題ですが、国民相互の目黒支店、当時鈴木章夫という支店長が、鉄道施設工業株式会社、これは北村泰雄という社長で千代田区の鍛冶町一-十六-十七にあるのですが、融資...全文を見る
○和田静夫君 後のをもらっていますから。  その段階で杉並区のA氏に知り合いの不動産業者から鉄道施設の連帯保証人になってくれとの話があった。うかつにも五千万円の根抵当権を設定して保証人になった。国民相互はさらに、利息支払いが滞っているにもかかわらず五十四年九月には中小企業金融公...全文を見る
04月04日第102回国会 参議院 予算委員会 第20号
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○和田静夫君 今の租税負担率で総括から引き継いで若干のことを総理にお尋ねをしておきたいんですが、前に、財政再建は大型間接税によらず行うべきである、こう総理は申されておる。財政再建は、企業関係の不公平あるいはマル優の不正利用などの執行にかかわる不公平、医師などの特定業種への優遇措置...全文を見る
○和田静夫君 そこで、総理、国税の負担率の上昇は、この自然増収によるものと不公平税制是正によるもの以外は認めない。それ以外の負担率上昇の措置はとらない。よろしいでしょうか。
○和田静夫君 直間比率についてですが、臨調は直にウエートがかかり過ぎているという認識です。私は必ずしもそう思いません、アメリカを見てみれば日本よりも高いわけでありますから。しかし、結果として直間比率が動くときに間税のウエートを高めるのであれば、それに応じた同額の直税の減税は行わな...全文を見る
○和田静夫君 その念頭に置くというのは、その場合は負担率は上昇しないと、こういうことですね。
○和田静夫君 そこで総理、直間比率の調整は結果としてでもあるわけですね。それは目的とするものではない、これは御答弁、前にいただきました。しからば、クロヨンなど捕捉率の是正のために大型間接税、つまりEC型付加価値税とか小売売上税は導入しない、これも約束されるわけですね。
○和田静夫君 総理もよろしいですか。
○和田静夫君 EC型付加価値税を導入しても、これは弾性値が低いために税収は伸びない。それに相応した直接税減税が行われなければ、デフレ効果が働いて全体の税収というのはさらに私は落ち込むと見る。したがって、EC型とか小売売上税を財政再建の財源とするために導入すべきではない。これは前の...全文を見る
○和田静夫君 総理もよろしいでしょうか。
○和田静夫君 総理は、言われましたように、所得税の減税をやりたいと力強く約束をされた。その力強さからすれば、かつてのラーメン減税といった程度のものではないだろう。兆円規模のものと承っておいてよろしいですか。
○和田静夫君 規模が、兆円規模という規模の問題。
○和田静夫君 大蔵大臣、いかがですか。
○和田静夫君 総理、これはしかし六十一年度にはおやりになる、そういうことですか。
○和田静夫君 大蔵大臣としてはどういう展望をお持ちですか。
○和田静夫君 これは総理ですがね。先日も大蔵大臣と一般質問で議論をしましたけれども、所得階層別に見ますと第二分位では去年減税をやったんですがね、しかし、負担が増加しているんです。これはお認めになったんです。私は年収五百万円以下の低・中所得層に十分配慮をした措置をとるべきである。大...全文を見る
○和田静夫君 委員長、税の論議を終わるに当たって一つお願いをしておきますが、例の国会決議についてですけれども、政府が今言われた税調に諮問をする前に議運として結論を出していただけるように委員長からぜひ督促をしていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○和田静夫君 総理、先日一点答弁漏れがあったんですが、それは知る権利は現憲法の人権規定からコロラリーとして当然出てくると考えておいてよろしいですか。
○和田静夫君 先日来、総理、公益法人について休眠法人の早期整理及び天下り公益法人への国庫支出の点検を官房長官に私は要求をしてまいったわけでありますが、行政改革の一環としては総理の指導性に期待をいたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○和田静夫君 経済摩擦の関連でございますが、例えば四分野のうち木材ですけれども、三年をめどに国内業者振興策と引きかえに関税引き下げを行う、これ総理のお考えでしょうか。
○和田静夫君 国内業者振興策は私は新たな摩擦の種にならぬかというようなことをちょっと思うんですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 行動計画を十一月までは策定すると報道されているんですが、テンポが遅いような気がしますがね。
○和田静夫君 その場合、その行動計画というのは、アメリカだけではなくて、EC、東南アジアにも配慮をしたものが望ましいと私は考えますが、いかがお考えでしょう。
○和田静夫君 総理、先ほど来ありましたシグール特使との会談で何を約束されたのか全容を明らかにしていただきたいと思います。
○和田静夫君 その特使との会談、そして九日に決定される、それによって米側の対日報復は鎮静化するとお考えなわけですか。
○和田静夫君 その議会ですがね、議会で対日報復法案本会議上程のストップ、それをもってレーガン大統領がボン・サミットで取引カードに使うという観測が出てますね。そうすると、それに対しては総理はもう対応をお考えでしょうね。
○和田静夫君 私は、総理、経済摩擦は構造問題であると考えているわけです。仮に、米側の要求を一〇〇%のんだとしても解決しないでしょう。問題は、個人消費を先ほど志苫質問にありましたように惹起をして、内需を拡大させることなしに私は解決しないと思う。そこで総理、思い切った内需振興策をとる...全文を見る
○和田静夫君 その一つで私は提案したいのは、公的住宅政策の拡充を内需拡大の軸とすべきだと実は私は考えているんですが、そのためにも早期補正が必要になると考えますが、総理のお考え方は。
○和田静夫君 大蔵大臣どうです、これは、見通しの問題で。
○和田静夫君 労働問題という観点からすると、労働大臣、時短を推進することは摩擦解消への非常に回り道ですが一つの解決策だと考えますが、どうお考えになっていますか。
○和田静夫君 それで大臣、ことしの連休は間に合いませんが、来年に向けて立法措置を検討されるというふうに承っておいてよろしいですかね。
○和田静夫君 総理、これ最後ですが、今労働時間に関する問題と摩擦の問題を考えてきたんですが、労働時間に関するILO条約、全部で十六あるわけですよ。ところが、第一号条約を初めすべて未批准ですね。批准してない。そうすると、経済摩擦解消の長期策として批准の努力を精力的に私はやるべきだと...全文を見る
04月09日第102回国会 参議院 社会労働委員会 第12号
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○和田静夫君 前回に引き続いて、国民年金の給付水準ですが、大臣、過去の推移をたどりますと、これまで国年と厚年の格差をそんなに拡大をさせないという方針できたわけです。福祉元年と言われた一九七三年、厚年、国年の水準それぞれ幾らですか。
○和田静夫君 これは五万円年金ということで両制度の水準をあのとき合わせたんですね。老後の所得保障という考え方からするなら、両制度の給付水準をそろえていく、合わせていく、そういう考え方をとるべきです。その後、年を追うごとに厚年と国年の給付水準の格差は拡大をしてきたわけですね。国年加...全文を見る
○和田静夫君 今の考え方もちょっと了とできませんがね。  自営業者にはむしろ退職金などといったまとまった収入はないわけでしょう。国民年金加入者、すなわち自営業に携わっている場合の方が体力の衰えとともに大変なのかもしれません。多くの国民年金加入者というのは、今提案されているところ...全文を見る
○和田静夫君 それが一人五万円、夫婦が十万円になるということでは、三分の一以上削られるということになるでしょう、今の答弁からいって。全く今日まで加入者をだましてきたということになるわけですよ。もちろん経過規定を置いて年齢によって四十年加入しなくても五万円になることは知っております...全文を見る
○和田静夫君 答弁になっていませんがね。  厚生年金のモデルは、現行と改革案ではどういうふうに変わりますか。その引き下げ率はどの程度となるんですか。これにももちろん問題はあるのですが、国民年金だけの加入者、いわゆる五万円あるいは夫婦十万円だけになるものとの比較で、国民年金の給付...全文を見る
○和田静夫君 政府は、給付水準のことを言いますと、今のように直ちに負担のことを口にされます。それはある意味で私は当然だと思っていますが、世界広しといえども定額保険料、加入期間比例の定額給付、そういった制度をとっている国は一体あるのだろうか。これで社会保障の所得再配分の機能が果たせ...全文を見る
○和田静夫君 今おっしゃった国庫負担は、改正案による年金特会の収支試算に含まれる国庫負担と一致いたしましょうか。
○和田静夫君 違っていますよね。そこのところが非常に頭をひねらなきゃならなかったところですが、そこでこれは資料の要求をしておきますが、ここで答弁求めても無理でしょうから。厚生のケースの五、それから利回り七、六十歳ですね、の場合の五年ごとの保険料収入、平均標準報酬、運用益収入を要求...全文を見る
○和田静夫君 そこで、先日、大臣の御答弁では、一九九五年度の国庫負担を確保すると約束された。そして九五年度の国庫負担は八四年度の価格で四兆七百億円。これを仮に年率三%で引き直してみたんです。そうすると、一九九五年度の名目国庫負担は五兆四千七百億円。この金額を賄う税収がそのまま確保...全文を見る
○和田静夫君 この税の弾性値問題というのは私は予算委員会でやってきたばかりでありますし、同僚の安恒委員もいますが、二人で税収問題をずっとやったんで、ここのところは中曽根総理以下大蔵大臣もちゃんと確認をしていることですから、この数字は動かないんです。  そこで厚生省、一九九五年度...全文を見る
○和田静夫君 次に、この前の最初の質問に戻るんですが、賃金スライドです。大臣、まあ局長でもいいんですが、先日の私の想定、標準報酬上昇率年率六%、物価上昇率二・四七%、これでいきますと、財政再計算直前時点では年金額の標準報酬に対する比率は、年金局作成のパンフにあるように六九%となる...全文を見る
○和田静夫君 それからもう一つ。おたく作成のパンフのように六九%を維持するためには、年々標準報酬上昇率と同率の年金額自動改定が必要である、この点も確認できますね。
○和田静夫君 前段私のを認められたからそれでいいんです。後の方は、ちょっとこれ、往復でございますので、時間の関係がありますから、端的な答弁で結構です。  年金局長は先日私に、財政再計算時に標準報酬にスライドさせる根拠、これは厚年法の二条の二に求められている。しかし二条の二は、「...全文を見る
○和田静夫君 国民の生活水準をあらわす指標というのは、これは賃金上昇率だけではないわけです。おたくのスライドは、先日も言われましたが、所定内賃金にしかスライドさせていないわけです。国民の生活水準をあらわす指標というのは、労働省の毎勤統計の現金給与総額もその一つです。あるいは総務庁...全文を見る
○和田静夫君 そう言われるのなら、年金局長、二条の二の「国民の生活水準その他」、この「その他」というのは一体何ですか。
○和田静夫君 いずれにしましても、厚年法あるいは政府案には賃金スライドの明文規定はありませんね。厚年法体系では物価のみが明文規定なわけです。これはきちんと確認しておいていただきたいところですがね。
○和田静夫君 国公、地公の両共済の答申もきのう出ているわけですけれども、御存じのとおり私たちは長い年月かけて国家公務員等の給与、あるいは地方公務員給与という明文を共済規定の中に、法の中に盛り込んできた経過があるわけです。これが将来の統合問題等の中で消えていくということが予想される...全文を見る
○和田静夫君 物価スライドを私は何も否定をしていませんから、一方に偏ったことを言っているつもりはないのでありまして、それじゃ例えば今答弁をされたことを法律の中に明記をされるということになりませんか。
○和田静夫君 そういうふうに、私が言ったことのように運用されていない。すなわち、あなた方は所定内賃金でのみ運用してきている、五年のときにも。そこのところが非常に問題なわけでありますから、ここのところはやっぱり明文化をしないからそういうことになるわけですからね。
○和田静夫君 まあ同僚議員が後を詰めますが、これは委員長、この前のときに預けてありますから、今の意見を含んで御検討願いたいと思います。  それから、基礎年金給付費の見通しについて、これは再質問でありますが、厚生省、無年金者の現状をこの間答弁なかったんですが、過去五年間で何人、そ...全文を見る
○和田静夫君 将来はどうですか。
○和田静夫君 大臣ね、私は今の数字で考えるんですが、なぜ成熟時点でもこれほどの無年金者が出るのだろうか。それは、局長がおっしゃるように、拠出制の欠陥から生ずるんだと私は思うんです。したがって、無年金者をゼロとするためには賦課方式で、そしてミニマム保障をする必要がどうしても生じてく...全文を見る
○和田静夫君 局長、私の質問に対してどうですか。
○和田静夫君 ところで、先日数理課長が私に答弁されまして、西暦二〇二五年には受給者は国年で六百十七万人と言われました。厚年で千七百八十万人、合計二千三百九十七万人ということになりますね。無年金者は百四十万から百六十万が今局長の答弁ですから、そうしますと共済グループが百五十万から百...全文を見る
○和田静夫君 共済も含まれている——そんなことないでしょう。
○和田静夫君 ちょっと私は先日の答弁がどうしてもわからないんですが、一号被保険者で満額受給する者は四百六十三万人ですね。この人々は年額六十万円を受給する。そうすると、受給総額イコール拠出金は二兆七千七百八十億円ですね。二、三号の方は千七百八十万人でしょう。これに六十万円掛けてみた...全文を見る
○和田静夫君 今、私一つ聞きたいのは、平均納付済み年数というのは大体どのぐらいになるんですか。それも後ですか。
○和田静夫君 実は、ことがはっきりしないと給付費から拠出金額かつかめないんですね。
○和田静夫君 私のあれに答弁をされない——それじゃ、あと少しやって、若干時間を残させてもらいましょう、今のところ出てきませんから。ちょっとここのところ飛びます。それで、ここのところを後で突き合わせてからもう一遍再質問をいたします。  経過措置についてですが、午前中もありましたし...全文を見る
○和田静夫君 詰めは後ほど対馬委員がやられますから、入り口だけ私やっておきますが、私は、少なくとも共済年金並みの取り扱いをとるべきだと実は考えているんです、これ。その点が一つであります。  それから、保険料率触れられましたが、この引き上げについても、これは船員に限らず、坑内員、...全文を見る
○和田静夫君 あとの二つについては後で出ますか。
○和田静夫君 つかんでいない。
○和田静夫君 国民年金の方は、今言ったやつは出ますか。
○和田静夫君 平準保険料率は後から出してもらう、ここのところ若干時間残しておきますから。  厚生大臣、ちょっと思いついたのですが、筑波の中毒一一〇番が廃止の憂き目に遭っているわけですね。これは七億円以上の医療費の削減というメリットを持っているわけで、厚生省としてもぜひ存続に力を...全文を見る
○和田静夫君 厚生大臣、これ、ぜひ存続させるべきだと思うんですね。意見を述べておきますので後ほど返事をもらえばいいです。  単身者加給ですが、基礎年金で夫婦が十万円、単身者が五万円、落差が非常に大きい。一人五万円という水準も最高額ですから、最悪の場合は単身者で三万円程度しか受給...全文を見る
○和田静夫君 そこで大臣、この政府案ですと、単身者は夫婦の二分の一となる。これは生活実態を踏まえると全くナンセンスな設計であろうと私は思う。単身者加給制度というのは十分に検討に値する制度だと思うんですが、そういう修正は受け入れられますか。
○和田静夫君 それじゃ、あと十五分ほど残して、資料が出てきてからやらしていただきますが、私は、この単身者加給制度というのもこれは十分に検討に値する制度だと思うんですよ。ぜひこれは強く要望しておきます。
04月16日第102回国会 参議院 社会労働委員会 第15号
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○和田静夫君 まず、引き続いて賃金スライドの件ですが、私は年々の自動改定について、賃金上昇率が物価上昇率を上回るときは賃金上昇率にスライドさせるべきだと主張してきました。そして、財政再計算時には消費支出水準を勘案した国民生活水準指標とでも言うべき客観的指標を策定し、改定すべきだと...全文を見る
○和田静夫君 法案作成作業に携わった局長としては、大蔵の手前もあったり、あるいは与党政調の皆さんの前でありますから、それ以上の答弁は非常に無理だと思うのですが、しかし大臣、百歩譲っても何らかの形で年金改定の基準として賃金上昇を法文中に明記すべきだという主張をずっと私してきましたが...全文を見る
○和田静夫君 くどいようですが、私は三回同じような論議をしてまいりまして、それを踏まえて、局長の答弁というのはやっぱりどうしても無理がある。腹の中ではそうお思いになっていないんだろうと思うんですが。  そこで大臣、今御答弁がありましたように、私の三回にわたる主張に大臣は今理解を...全文を見る
○和田静夫君 実は、この問題につきましては理事会預けにいたしていますので、今の答弁を踏まえまして厳正に委員長の元で対処していただきたい。  なお、これ以外に五件理事会に私は預けてございますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。よろしいですか。
○和田静夫君 船員について、この前を踏まえて一言だけ。  この移行に伴う不利益をある程度緩和する必要があると考えるのであります。少なくとも被保険者期間が長い方が年金が少なくなるというような逆転は排除すべきであると考えます。これにつきましては対馬委員に対する御答弁もありましたが、...全文を見る
○和田静夫君 国庫負担でありますが、政府案に含まれる国庫負担には、八十四年度価格で二〇一五年度にピークに達する。ということは、これは税収の方は名目GNP成長率掛ける税収弾性値で伸びていくわけですから、このピークの時点での歳出をそのままの構成比で維持をしますと余裕財源が生じてきます...全文を見る
○和田静夫君 構成比です。国庫負担の国税収入に占める構成比。
○和田静夫君 ちょっと今のやつ、あなたにいただいたやつと違うんじゃないか。正確を期してくださいよ。おたくからもらった数字と違うじゃないですか。
○和田静夫君 変わったの、これ、また。
○和田静夫君 そこで、厚生省試算では、二〇一○年に国庫負担の国税収入に占める構成比が今言われたように一一・六%でピークに達する。厚生年金ですが、この試算に従ってピーク時の構成比を確保して、その余裕財源を仮に保険料率を下げるために用いるとしますと、保険料率の上限二八・九%が下がるは...全文を見る
○和田静夫君 きょうは時間がありませんから、後ほどの論議にこれも譲りますが、税制改革の中で福祉目的税論議が出てくる可能性もありますし、それからむしろ積極的にそういうような論議を起こすべきだろうと考えているんですが、これは大臣いかがでしょうか。
○和田静夫君 私は主張だけ言っておきますが、税収確保の観点からも、所得再配分機能から考えてみましても、この年金財源として所得税を特定化していくことが合理的であると実は考えているんです、これは私見ですが。  そういうような点も含めまして、社会保障給付を維持するために税制論議を厚生...全文を見る
○和田静夫君 まあ大臣、ひとつ記憶にとどめておいていただいて、御活用を願いたいと思うんです。  もう一つは、厚生年金への国庫負担の件ですが、六十歳から六十五歳までの独自支給について、定額であっても国庫負担を私はつけるべきではないかと思うんですが、これはどういうふうにお考えでしょ...全文を見る
○和田静夫君 私の持ち時間ありませんので、今のことも問題提起で、後ほどの議論に譲りたいと思います。  最後ですが、年金数理計算について、これまでの前二回の私の論議を経まして、厚生省の皆さんとずっと詰めさせてもらいました。詰めさせてもらいましたが、やっぱり依然として私を納得させ切...全文を見る
05月13日第102回国会 参議院 補助金等に関する特別委員会 第7号
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○和田静夫君 まず初めに、昭和六十一年度の予算編成について伺いますが、総理は、サミットの場で内需拡大、税制改革などを発言をされたわけですけれども、これは国際的に公約をされたというふうに承ってよろしいでしょうか。
○和田静夫君 どういうような手法で内需拡大を図られるのか、あるいは内需拡大と増税なき財政再建がどういうふうに絡んでくるのか、ずっと委員会で興味深く聞いておりましたが、どうもはっきりしません。これは私の理解が悪いかもしれませんが、これまで過去三年間にわたって超緊縮予算が組まれてきた...全文を見る
○和田静夫君 内需拡大に私はいろいろの手法があると思うのですが、内需拡大政策としては、財政による内需拡大政策が大きなウエートを占めるでしょう。総理としては財政による内需拡大政策というものをとるおつもりというのはありますか。
○和田静夫君 総理がサミットでお述べになったことの視点というのは、先ほどお述べになりましたからわかりましたが、公約でないということでありますから、そうなのかなと思ったんですが、どうも国内で御発言になっていることと違ったような気がした。それは何かというと、サミットでは景気対策、内需...全文を見る
○和田静夫君 そこで、ずっとこの委員会の論議で内需拡大がかなり問題になっているんですが、内需拡大ということになりますと、ゆっくりしておるわけにいかぬと思うんですね。河本さんが言われましたように、六十一年度には、これは何らかの形で所得税の本体部分の減税が行われませんと、国際的に言っ...全文を見る
○和田静夫君 いや、総理が述べられていないことがわかっていますがゆえに、六十一年度説について総理の見解をただしているわけです。
○和田静夫君 自由民主党の税調の会長も副会長も大体六十一年度説をこの数日かなり強調されていますね。総理はまだ少し考えたいということですが、大蔵大臣、これを受けてとっくにお考えになっていると思うんですがね。
○和田静夫君 今も言われましたが、総理は民活、民活と言われるんですが、行革審の提起する規制緩和措置で貿易黒字が幾らか減って、そして内需がどの程度増加するのかという見通しがなければ、民活、民活ということにもならぬと思うんで、そういう見通しは、総理、具体的にお持ちですか。
○和田静夫君 今と同じ質問になりますが、経済企画庁長官、貿易黒字が幾ら減って、内需がどの程度増加するという見通しを示すことができますか。
○和田静夫君 どうも答弁だけの感じがずっとするんですが、例えば大蔵大臣、財政面での内需拡大を考える、そうすれば設備投資に重点を置くのか、個人消費に置くのか、あるいは住宅建設に置くのか、そういう方向性というのはやっぱりきちんとすべきじゃないでしょうか。
○和田静夫君 厚生大臣、厚生省は六十一年度予算において、社会福祉の三つの領域、老人ホーム、生活保護、結核等の公費負担について国の負担を軽減する、そして地方と自己負担をふやす、こういう方向で検討が始まっていると言われるんですが、これらは社会福祉制度の根幹に触れる問題でしょう。安易に...全文を見る
○和田静夫君 六十一年度に向かっては、まあやらないというふうにとっておいていいですか。
○和田静夫君 私は、反対だという意見をはっきり申し上げておきます。  そこで、ずっと連日、国民健保の退職者医療制度なんですが、もう一点だけちょっと私詰めておきたいんですが、まずこの問題は政府の見込み違いから起きた問題であります。これは総理大臣も、いみじくも一昨日がお認めになりま...全文を見る
○和田静夫君 第二は、これは被保険者や自治体の負担をふやすものであってはならない。厚生大臣、ここははっきりしておいてください。これは約束なんですから。
○和田静夫君 今、中野委員からも御発言があったばかりでありますが、もうそれだけじゃ間に合わない、これは明確であります。そこで、天井にまで保険料を持っていくというような指導がもし行われるとすればこれは許せません。約束違反ですからね、健保の長い論議を通じて。これ、ありませんね。
○和田静夫君 当面、保険料の値上げなどという措置は必要としないぐらいのことを喚起する通達ぐらいは増岡厚生大臣のお名前でお出しになったらどうでしょう。
○和田静夫君 厚生大臣はそういう精神で臨まれるそうでありますから、自治大臣の側からもひとつ政府部内で強くこの辺のことはちゃんとけじめをつけさせてもらいたいと思いますね。
○和田静夫君 第三、今までの論議を踏まえて、結果的には大蔵大臣が政府の責任で赤字補てんをやる、こういう結論を出さざるを得ないと思うんですが、そういう御用意は当然おありでしょうね。
○和田静夫君 いや大蔵大臣、それは困るんです。これは約束でして、もうずっと議事録を読んでもらえばわかりますように約束になっているわけでして、もしこういう事態が起こった場合には大蔵省はちゃんとしっかり対処するということになっているんですから、したがって両省の大臣がああいうふうにお答...全文を見る
○和田静夫君 大蔵大臣、予算委員会それから健保の社労の論議等を通じた前後、それはちゃんと約束がありますから、ここへきてまた大蔵大臣、これからまた勉強と言われても困るんで、十分に勉強されて、そうなった場合はこうしますよということになっているのをここでまた延ばしてもらっちゃ困りますよ...全文を見る
○和田静夫君 ちょっとまだぼやけていますけれども。法律と予算の関係で若干お尋ねしますが、まず大蔵大臣、予算の法的性格ですが、予算行政説あるいは予算法律説あるいは予算法形式説いろいろありますが、学説上定まっていないとの印象を受けないわけではありませんが、多数の学説を含み、また今日ま...全文を見る
○和田静夫君 一言でいえば予算行政説でよろしいんでしょう。
○和田静夫君 訓令、承認、それらのことを含んで予算行政説というのはずっと日本国政府がとってこられた立場だと思うんですが、これを今否定はされませんでしたね。
○和田静夫君 これはやはり片道の質問の時間の方がいいんですな。ここでどうもはっきりさせないままに進むわけに本当はいかぬのですがね。  ちょっと角度を変えて言いますけれども、政府の予算編成権、提案権は法律の拘束を受ける、仮に法改正の作業をしていても、改正法が公布される以前であれば...全文を見る
○和田静夫君 大臣、私素直に考えてみて、法律は予算より効力が優位である、これはそうでしょう。
○和田静夫君 私は素直に考えるに当たって、私みたいな者の頭じゃどうにもなりませんから、杉村教授の「財政法」をずっと読んでみればもう明確に書いてあるですな。多くの皆さんそれで高文を受けて通ってきたんだと思うんですが、それでそこへ座っているんだと思うんだけれども、まあこれは古い人たち...全文を見る
○和田静夫君 私はやはりどうも、皆さん間違っているという言い方は変ですけれども、大蔵大臣、非常に無理をされている答弁がずっと続いていると思っているものだからあえて問題提起をしてみたんですがね。  国会の意思に従って成立している法律に基づいて予算の概算決定、査定、作成が行われなき...全文を見る
○和田静夫君 私は憲法の指示する財政民主主義に基づく予算編成というものは今私が主張をしていることなんだということを実は確認したいんですよ。  大臣、あえてけさもちょっと衡定予算に触れられたから、私非常に気になるのは、午前中も田渕委員の質問にそういうふうに言われたんですが、暫定予...全文を見る
○和田静夫君 暫定予算の解釈は僕は別に難しくないと思うし、竹下さんも昨年私に対して予算委員会の席上でそのことをお認めになったんですから、そういう論議になりますと、予算もないのに限りなく違法に近い支出を行ってきた。これは昨年の予算委員会で政府の意思として大蔵大臣は私にああいう形で整...全文を見る
○和田静夫君 そのお答えに終始しているのがどうも間違っているので、私は非常に苦しい答弁をされている心境はわかっていますからあれですがね。例えば司法試験を竹下さんがお受けになれば、これはだめですよね。落第ですよ。今あなたの重い脳みそのほとんど大半が天下取りの図式にあるからあれでしょ...全文を見る
○和田静夫君 今回の一割カット問題、六十年度限りのものなのかということを中心として、自治大臣、厚生大臣それぞれの御見解を先ほどずっと表明されていました。余り重複はしたくありませんが、そこで六十一年度にはもとに戻すということは、これは自治大臣の見解でかなりはっきりしているんですが、...全文を見る
○和田静夫君 文部大臣もよろしいですね。
○和田静夫君 厚生大臣は、先ほどの答弁を聞いていると自治大臣ほどはっきりしなかったんですが、厚生大臣よろしいですね、今のお二人の大臣と一緒。
○和田静夫君 どうも厚生大臣、署名されていることはわかりましたが、六十一年度の方針が立たずに概算要求をあなた出せますか。
○和田静夫君 時間が気になるものだから突っ込みが足りなくなるんですけれどもね。それは厚生大臣、そういうことにならぬですよ。六十一年度の概算要求を何に基づいてやるのかというのは非常に重要でございまして、これからぼちぼち協議をしますなんというものじゃありませんでしょう。
○和田静夫君 厚生大臣、政府部内で相談するなんという生易しい態度じゃ困るんです。  自治省の財政課長通達というのが出ておりまして、内簡、一月二十二日、異例の措置として行われるもの、暫定的に実施されるもの、国庫補助負担率の引き下げについては昭和六十年度限りの措置、明言しています。...全文を見る
○和田静夫君 農水大臣、どういう概算要求をされますか。
○和田静夫君 それはもう大臣、だめよ。さっきの答弁と違ってきたんだから。
○和田静夫君 大蔵大臣、私、別に皆さん方に何か変な意味で言っているんじゃないんですが、憲法、財政法の指示するところによれば、現行法によって概算要求を組み立てていかなきゃならぬわけでしょう。
○和田静夫君 私が言いたいのは、結果的にこの法律が成立しても一年限りでありますから、概算要求というのはもとに戻った形でもってやるということになるんでしょうということですよ。
○和田静夫君 各大臣いろいろのことを言われていますけれども、例えば三省協議だとか四省協議という、それが成立したとしても実はだめなんですよ、本当は。なぜなら、あなた方行政府は現に生きている法律に従って予算を編成する義務があるんですよ。このことを無視しておいて三者協議がどうだった、あ...全文を見る
○和田静夫君 後段余り時間をとるわけにいきませんが、事務次官のメモがなくて、大臣が突然そこで三人でもって自分のペンでお書きになったなんというのは通りませんよ。通りませんが、総理、ちょっと気になったのは、昨日でしたか、大蔵大臣の御答弁の中に、これ以上答弁をすると臨時国会の約束をしな...全文を見る
○和田静夫君 総理、やはり今度のこの国会でこの問題については大変な論議がございました。この論議を踏まえるならば、ちゃんと臨時国会なら臨時国会で時間かけてこういう措置については論議を保障する。総理の立場として当然だと思いますが、そういうふうにお考えになりませんか。
○和田静夫君 これは理解をするわけにはいきません。財政民主主義がしっかり守られるような保証というのをやはり常に我々は求めなきゃなりませんし、政府側だってそのことをしっかりお考えにならなきゃならない、こういうふうに思います。  ちょっと資料を……    〔資料配付〕
○和田静夫君 補助金と公益法人ですが、政府は補助金整理を進めることを大方針とされているわけですが、依然として改善されていないのが公益法人への補助金です。生活保護のような福祉の根幹をなす補助金をカットしつつ、他方ではわけのわからぬ公益法人の補助金を温存する、こういうような事態を放置...全文を見る
○和田静夫君 稲山経団連会長が代表をされている五法人に通産、農水、建設の三省から五十八年で約二十四億円の補助金が交付されています。それから土光敏夫氏が代表に就任している財団法人国際開発センターには農水、外務、建設、運輸の四省庁が合計約二億円の補助金を出しています。  大蔵大臣、...全文を見る
○和田静夫君 農水大臣、政治家の問題は別としましても、片柳さんあるいは中野さん、これはもうそれぞれ次官を経験された方ですよ。公益法人の代表をおやりになっているわけですが、そのうち幾つの法人にそれぞれ幾ら補助金が出ているかということを大臣すっとおわかりになりますか。
○和田静夫君 農水大臣だけに質問しても悪いですから、運輸大臣、秋山龍元次官の関係のやつ。労働大臣、松永元次官の関係のやつ、すっとわかりますか。
○和田静夫君 総理、大臣クラスまで全然おわかりになっていなかったんです。私はこの調査を始めて――これはもう政府の資料をみんなもらっていますから私は全部わかっていますが、政府側でまとめていただいたわけです、後で結論を申し上げますが。  そういう状態で、先ほど感想を述べられましたが...全文を見る
○和田静夫君 時間がなくなってきましたからあと通告してあるのを飛ばしますが、通産大臣、外交の関係で席を外されましたが、ちょっと一言だけ聞いておきますが、軽金属協会、五十八年二十万円の補助金、この内容は一体……。  それから通産省の公益法人の補助金の多くは業界団体への補助なんです...全文を見る
○和田静夫君 外務大臣、時間がなくなってきましたから少し一方的にしゃべりますが、財団法人外務精励会には現職公務員が役員として名を連ねています。会計課長が理事長、文書課長が理事です。これは既に四十六年に行管勧告でやめるべきだと勧告されているんですね。その後同様の活動をしている他省庁...全文を見る
○和田静夫君 あと残された時間、いろいろ通告してありますが、後日一般質問に譲るといたしまして、一つだけ日本信販ですが、日本信販によるずさんな融資が明るみに出ているわけですが、行政改革の一つの課題として縦割り行政の典型例でこの問題を取り上げるのですが、日本信販が絡んだ住宅ローン名義...全文を見る
05月14日第102回国会 参議院 補助金等に関する特別委員会 第8号
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○和田静夫君 日本信販について昨日に続いて若干質問を続けますが、まず警察庁、松建住宅に名義を貸した人物が括弧つきの被害者同盟をつくって、暴力団を使ってみずからの名義を消したという事実、これは確認をされましょうか。
○和田静夫君 この日本信販の不正融資は、長野にとどまらないようでありまして、長野でもまだ明るみに出ていませんが、東日本開発、松建住宅以外にもこの種不正融資がどうも行われているように私の調査の結果は出ているわけですが、通産省、東京の立川支店で住宅ローン名義貸しで百億円の融資を行って...全文を見る
○和田静夫君 この事実は、実は社内の監査で判明をして支店長以下五名が既に静岡へ左遷をされているという状態でありますから、けさの通告で今まで調査が間に合わなかったんでしょうが、引き続いて警察並びに通産省の調査を求めておきます。よろしいでしょうか。
○和田静夫君 通産省、千葉でも同種の事件が発生をしている情報があります。東京の歯科医師がうまくごまかして三千万円余の融資を返済せずにやっているということになっているわけですが、その間日本信販は何もやっていないわけですね。取り立てもしなければ法的対抗手段もとっていない。これはなぜか...全文を見る
○和田静夫君 警察庁、これは一般論ですが、会社の方針として住宅ローン名義貸しを行わせる。本来、業務貸し付けができるにもかかわらず住宅ローンによる融資を行う。その結果、非常識な名義貸し融資を行う。その損害は、会社そのものの責任として、あるいは責任者の刑事上の責任を生み出すというふう...全文を見る
○和田静夫君 通産省、過去の住宅ローン名義貸しによるトラブルは何件あったか、全体として。大手七社さらには日本信販、これはわかりますか。
○和田静夫君 これは改めて調査をしてみてください。  問題は、通産は住宅ローンは大蔵の問題である、その他の答弁をされると思うんですが、大変難しい行政の谷間にあるこれらの問題をきょうは実は論議をしようと思っているのであります。  一昨年の五月、決算委員会で日本信販絡みの住宅ロー...全文を見る
○和田静夫君 信販というのは実は制度の谷間に今あるんですが、大蔵、通産の間でキャッチボールをしている状態。で、今回のような不祥事が起こる。昨日大蔵大臣からも御答弁いただきましたが、信販が巨大な融資機関となっているにもかかわらず、その経理をだれが監督指導するのかということになると、...全文を見る
○和田静夫君 金融機関それから生損保、農協などが五十九年三月末で長期四千八十三億円を日本信販に貸し付けています。農林中金もその中にあって三十四億円を日本信販に融資しています。私はこの農林中金融資というのは問題ではないかと実は思っているのであります。さらに問題なのは、ほとんどの融資...全文を見る
○和田静夫君 一遍その辺の点検をされてしかるべきだと思うので、これは大蔵大臣に強く求めておきたいと思うんです。  それから大蔵大臣、きょうも投資顧問会社を舞台に詐欺事件が報道されているわけです。かなり大きな報道ですが、この投資顧問会社への規制も法的に整備される必要があると考える...全文を見る
○和田静夫君 これは昨日残したものですからきょうあれですが、外務大臣、指紋押捺ですが、韓国との間で外交問題にも発展しているわけでして、早急に人道的立場に沿う方向で解決する必要がある、糊塗策にとどまってはいかぬ、抜本的な改善措置を今後早急に関係省庁で詰める必要があると考えているんで...全文を見る
○和田静夫君 今の答弁は、今後さらに抜本的な改善措置に向かって外務大臣としては努力をされるという意味でしょうか。
○和田静夫君 法務大臣、今の外務大臣答弁を受けてどういう見解ですか。
○和田静夫君 抜本的な改正、外務大臣の答弁の中ではそれをにおわせる御答弁がございましたが、法務大臣にもさらに努力を求めておきたいと思います。  行政改革に関連して国立病院の統廃合ですが、まずスケジュールは一部これは早まるわけですか。
○和田静夫君 なぜこの統廃合、再編成を行うのか。厚生省はいわゆる疾病構造の変化その他いろいろもっともらしい理由を挙げていらっしゃるのですが、これはずばり言って国の医療費負担を軽減するための措置ですか。
○和田静夫君 その移譲の場合に、今厚生大臣がお答えになったようなことをねらいとするならば、今のような状態で移譲をするということだけでおさまっていくとお思いになりますか。
○和田静夫君 そのことは国の負担は従来水準を原則として維持されるということでよろしいですか。
○和田静夫君 しからば、国立病院、療養所の規模別に見た経営状況ですね、収支率九〇%以下は幾つ、また平均収支率は何%ですか。
○和田静夫君 規模別収支率、経常収支率、おたくから全部出してもらって全部点検させていただきましたが、かなり経営状態が悪いものがあるわけです。経営状態が悪いものを地方に移譲しても地方財政を圧迫することにしかなりません。これはもう補助金一括法案と一緒ですよ。地方移譲については納得でき...全文を見る
○和田静夫君 もう一つ伺いますが、経営移譲は地方自治体のみ考えていらっしゃるのですか、それとも地域医師会のオープン病院あるいは日赤その他の公的病院の移譲、こういうことも当然考えていらっしゃるんですか。
○和田静夫君 そこで、ちょっと戻るんですが、大体自治大臣が言われたことに私も同意。なんです。もし地方ということになってきますと、これは人をつけたままというようなことにはならぬでしょうし、それから赤字要因を含んだままということにはなりませんし、よって大蔵大臣がかなり踏ん張ってこの裏...全文を見る
○和田静夫君 時間がありませんからこれ以上触れられないんですが、実はことしの予算委員会の地方公聴会のときに、兵庫県知事に対して、もしこういう事態が起こった場合にはお引き受けになりますかと私は問いを発しました。そうすると、いわゆる赤字要因などというものがきれいに整理をされたものなら...全文を見る
○和田静夫君 そこで農水省、このオウム類の輸入羽数はどれだけですか。
○和田静夫君 データがはっきりしませんが、厚生省、潜在的可能性としてはかなりの輸入オウムが病原を持っているということは否定できませんね、これで。  そこで農水省に伺うのですが、オウムの検疫というのはどうなっていますか。
○和田静夫君 一言で言えば、鶏のためには検査をしているけれども人間のためには検査をしていないということなんですね。ここで私が言いたいのは、厚生、農水両大臣、人間よりも鶏優先という検疫体制なんですよ。これは早急に法の整備を含めて改める必要がある、そういうふうに取り組まれるおつもりが...全文を見る
○和田静夫君 これ、早期に肺炎のような状態を発見をすれば治癒は可能であるけれども、こじらせると生命に及ぶという代物ですから、そこのところをよく踏まえて人間のための検疫体制というものを、どうもこれは日本だけがないような報道もありますから、その辺のことをよくお調べになって対処していた...全文を見る
○和田静夫君 そこで大臣、地方の借金残高。地方債現債高だけでなくて交付税特会借入金残高、既往債のうちの普通会計負担分の残高、加えてトータル、けさ私は数字を申し上げておきましたが、地方債四十一兆七千六百四十四億、交付税五兆六千九百四十一億、既往債八兆九千四百五十三億、計五十六兆四千...全文を見る
○和田静夫君 そこで、地方財政は好転していると言われるわけですが、この膨大な借金残高を抱えているわけです。かってに比べますとよくなってきてはいますが、なお公債費という硬直要因を抱えている。したがって手放しで好転したというような状況ではない。私は借金返済はかなり大変だろうと思うんで...全文を見る
○和田静夫君 今のはマクロの地財計画ベースの話なんです。個別団体で見ますと公債費負担比率の高い自治体がかなりある。公債費負担比率が一五%以上の自治体は、都道府県で五十八年度で十七団体、市町村で千七百七十一団体、何と市町村では五四・四%が警戒ラインを超えているわけであります。こうい...全文を見る
○和田静夫君 そこのところはなかなか理解することはできないんで、国の政策上の執行の失敗のツケを地方に回すということですからね。  その論議は別にしまして、大蔵大臣、地方は苦労して赤字減らしをやっているわけですね。その結果やや好転してきた。そうした地方の努力というものを後退させる...全文を見る
○和田静夫君 そこで今回の財源の補てんですが、経常経費系統の千六百億円を建設地方債で穴埋めをする。これはどう考えても私は合点がいかぬ。何よりも経常経費を建設債で見るということが、法制局長官、地方財政法から許されますか。建設地方債は公共事業費、つまり投資的経費系統に充当するものでし...全文を見る
○和田静夫君 何でもないんではないかというふうに言えると思います程度の答弁しか、いつもはっきりしている人がそれぐらいのことしか言わぬわけです、きょうは。投資財源を経常経費に振りかえる、投資的経費系統に建設債を増発する、やり繰りですね。そういうものが地方財政法第五条の地方債原則禁止...全文を見る
○和田静夫君 これちょっとお答えになっていないんですが、限られた時間ですから。  この一般会計債の調整というのはこれは何でしょうかな。
○和田静夫君 それで、大蔵省さっき答弁ありましたが、適債事業がなければ財源不足を自治体がもろにかぶるということに私はなるんじゃないだろうかと思うんですがね。無理に適債事業をつくっても自治体の借金財政の拡大になるだけであって、経常経費系統の穴埋めにはならない。  適債事業を持たな...全文を見る
○和田静夫君 絶無ではない。適債事業を持たない団体に対する財源保障はなされていないんですよ。大蔵大臣、この保障をどうなさいますかね。
○和田静夫君 どうも答弁でないんですがね。提案理由を読んでみましたよ。「引き下げの対象となる地方公共団体に対し、その事務または事業の執行及び財政運営に支障を生ずることのないよう財政金融上の措置を講ずる」。これはきちんと財源保障されるということでしょう。
○和田静夫君 どっちみちこれは具体的に詰めていかなければならぬことですが、委員会を先へ進めさせていただきますが、いずれにせよ建設債で経常経費を見るということは地方財政法からして極めて異常脱法的なのであって、こういうような脱法状態を二年も続けるということはやはりしちゃいかぬ。少なく...全文を見る
○和田静夫君 法制局長官からも答弁いただきたいところですが、時間が詰まっていますからあれしまして、委員長が見解をお出しになったのでありまして、予算成立後の後追い審議となる法案提出時期の問題点をそういうふうにして指摘された以上、これは委員長、私は、政府側はこの委員長見解に対して善処...全文を見る
○和田静夫君 これは委員長、理事会にお預けしたいんですが、今の大蔵大臣答弁を少し詰めていただきたい、この法律案をこの委員会で議了するまでの間に。こういうふうに思いますが、預けたいと思いますが、よろしいですか。
○和田静夫君 一年限り問題なんですが、どうも大蔵省の立場はいろいろなことを想像させるに十分な答弁が続いてい呑んですが、大蔵大臣、この異常事態というのはやはり私は避けるべきだということを申し述べましたから、これは強く意見として言っておきます。今答弁いただきましてもきのう以上に出ない...全文を見る
○和田静夫君 高率補助金問題で学識経験者を中心とする専門委員会を設置するということが言われていますが、それは大臣、そういう方向ですか。
○和田静夫君 厚生大臣、時間がなくなってきましたから私は意見を述べておきますが、社会保障、福祉政策を推進すべき官庁が厚生省である。国がやるべき政策を放棄して地方に負担を転嫁する、そんなことで高齢化社会の福祉を責任を持って遂行することができるだろうか。これはもう厚生省の責任放棄にな...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと細かいことで恐縮ですが、例えば交付税交付金の動向と照合してみるとか、いろいろな手法が生まれてくる感じがするんですね。あるいは不交付団体にはどうするんだというふうな問題も残るでしょう。簡単にいきますか。
○和田静夫君 不交付団体も検討の中に入るということですね。
○和田静夫君 財源保障の問題に戻りますが、自治大臣、建設地方債の調整信二千億の元利償還費ですがね、これは八〇%でなくて一〇〇%基準財政需要額に算入すべきであると私は思っていますけれども、それはそれでいいわけですね、大臣。
○和田静夫君 交付税交付金にゆだねる部分が多いわけですが、不交付団体分どうするのか。また、交付税の総枠は三税の三二%ですから、新たに基準財政需要額に算入する部分がふえるだけ既存部分にしわが寄るわけですね。そうすると交付税総枠というのは問題に当然なってきますね。総枠問題というのは、...全文を見る
○和田静夫君 最後ですが、法人税について大臣に少し伺っておきたいんですが、中曽根総理は一方で所得税減税というムードを冷やして、他方では法人税減税は強調するというビヘービアをおとりになっているようですが、これは大蔵大臣、少なくとも六十一年度については一・三%上乗せ分というのはそのま...全文を見る
○和田静夫君 いえ、実は大蔵大臣がどこかで講演なされまして、六十一年度については一・三%というのはそのままだという講演を速記で読んだものですから、期限が来てもなるほど大蔵大臣のお考えはそういうことだろうと思って今確認を実は求めたわけであります。今御答弁にはなれませんか。
○和田静夫君 いや、私は、間違っていないし、そのことはそれでいいんだろうと思うんですがね、お続けになることが。  さらに、主税局はお見えになっていませんということですが、退職給与引当金はどうされる何かおつもりありますか。
○和田静夫君 大蔵大臣、中曽根総理と財政当局が減税論議を抑えているという報道が一斉になされ出しました。これは国会での約束があって、そうして政府も減税に努力すると委員会その他で公約されている問題でありますし、中曽根総理は私にも、官房長官、しっかり公約されているんです、これは。  ...全文を見る
○和田静夫君 では、これで終わりますが、大蔵大臣、せめて六十一年度に向けて所得税減税の実施に努力するということをやはりここでは最後に羽音されるべきだと思いますが、いかがでしょう。
○和田静夫君 官房長官、中曽根総理を代理してどうですか、今のこと。
05月23日第102回国会 参議院 社会労働委員会 第20号
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○和田静夫君 まず初めに、三菱の南大夕張炭鉱のガス爆発、これは、炭鉱の保安は鉱山保安法で通産大臣の所管でありますけれども、労働者の福祉を目的とする労働省としても、きちんと事態を見守る必要があると思うんですね。  労働大臣、私は保安についての労使協議の場をつくるなどのそういう法律...全文を見る
○和田静夫君 警察庁、会社及び保安統括者の刑事責任の可能性が非常に強いように思うんですが、警察としてのコメントを。
○和田静夫君 警察庁、結構です。  さて労働大臣、昨年の十月経済同友会がまとめたレポートでは、「ME化に限らず構造不況や景気変動によって余剰になった人々を、当該企業に所属させたまま一時的に預かり他企業に供給するいわゆる応援体制の「人材仲介組織」」、これが最も重要だと、こういうふ...全文を見る
○和田静夫君 そうなりますと、新法のどこで雇用調整に伴うこの本工の派遣労働者化を規制しているかということが問題になるわけでありますが、これで十分だとお思いになりますか。
○和田静夫君 私は、そうだからこれで一体派遣労働者化の規制が十分だろうかというふうに問うたわけです。  なぜそういうふうに問うたかといいますと、例えば、今対象業務の問題がありましたが、初め四業種と、こういうふうに言われておったやつがいつの間にか十四になる。きょう論議の中で明らか...全文を見る
○和田静夫君 そもそも非派遣の社内労働者を派遣労働者にするということは、当初立法の対象としていなかったですよね。昨年二月の労働者派遣事業問題調査会の報告をずっと見てみましたよ。そうすると、この問題触れていませんよ。十一月の小委員会報告書の「立法化の構想」でも派遣事業についてのみた...全文を見る
○和田静夫君 一番最後のところはつけ足しなので、私はそれまでに三つのことをやっていけばこういうふうにして派遣できるじゃないかということを言っているわけです、本工でも。そこの抜け道をちゃんと用意をされている、ざるの法律ならざるの法律と言ってもらえばざる法として論議をしますがね。どう...全文を見る
○和田静夫君 今の二つのことは、後でまた理事会等で協議してもらえばいいと思うんですが、一応要求しておきます。  さらに、常用雇用の代替を規制するために必要なことは、派遣期間の制限だと私は思うんです。フランス法を見てみてもあるいは西ドイツ法を見てみても、大陸法は、六カ月であったり...全文を見る
○和田静夫君 審議会の引用がたくさん出てきますが、審議会のことはまとめで後でやります。審議会に出た資料というのは全部目を通さしてもらいました。これぐらいのことで審議会が終わるのでは困るなという感じを持っていますので。  いずれにせよ、労働省の立法作業が労使の均衡を失しているとい...全文を見る
○和田静夫君 あなた方の統計では、「派遣的」という言葉が用いられていますね。現行法では派遣は違法ですね。
○和田静夫君 私の質問に答えてもらいたいのだが、したがって、「派遣的」という言葉との関係で言えば、現行法では派遣というのは違法だと、こういうことですね。
○和田静夫君 満たしていないものは違法ですね。
○和田静夫君 七八年の行管の行政監察ですが、職安法規則の四条の「認定基準を充足せず、現行法令にいう労働者供給事業に該当する疑いのあるところがみられた。」、これが十四ページですね。「当庁が調査した業務処理請負事業八十六事業所のうちで職業安定機関が職安法第四十四条違反の疑いから立入検...全文を見る
○和田静夫君 言われた職安法四十四条、同施行規則四条というのは、これは非常に明快ですよ。大臣よく御存じのとおりなんですが、この規則四条は、今言われたように第一項で請負状況の四つを挙げている。そのすべてに該当しなければならないとしているわけですね。さらに第二項では、そのすべてに該当...全文を見る
○和田静夫君 幾つか例を挙げましょう。偽装請負の一つの典型的な例、新宿区信濃町十の七、大新東株式会社、野口勇社長、資本金五億円、派遣会社です。従業員は千名。この会社は、車両、つまり自動車を管理するという名目で契約を結ぶわけですが、実態は、会社の内部資料によれば運転手派遣事業です。...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、私は偽装請負と考えますが、もしこれが偽装請負と認定できないなら、新法でも規制の対象にできませんよね。あなたは今請負とこう言われた、そうすると、現行法においてこれは合法なんですか、非合法なんですか。
○和田静夫君 内部資料によりますと、いろいろなことがあるんですが、与党の有力な議員の三人も顧問に名を連ねています、その一々の名前は言いませんが。そこでこの会社は、もしそういうふうに言われるのなら、内部資料によりますと、公社公団を含む五十の官公庁が派遣を受け入れていますね。全リスト...全文を見る
○和田静夫君 その中に公社公団五十全部書いてあるか。
○和田静夫君 それは後でいただきます。——今ありますか。そこにあったら今ください。私はこれは違法の疑いが極めて強い供給労働を行政官庁が受け入れていたということに、思うんですが、今もらえばわかりますが。私は偽装請負だと思いますから、これは違法状態だと思うんです。言ってみればそれを政...全文を見る
○和田静夫君 大新東にしてもこの日正工業にしても、業務委託システムという今あなたが言う一種の請負という形態をとりながら労働者派遣事業をやっているんですよ、これは。すなわち偽装請負なんですよ。労働者派遣事業で、幾ら派遣をこの法律で規制してみても、偽装請負が野放しであるならこれはざる...全文を見る
○和田静夫君 審議会は、日本の働く人たちを代理する者はもう全く一握り、わずかですからね。審議会審議会と言われても、審議会の論議なんて余り十分であるとは考えていないんですがね。  時間が惜しいから、もう一つ例を挙げますが、株式会社東京運行代行会という会社がありますね。これは現行法...全文を見る
○和田静夫君 あなた方が途中でそういう知恵をつけて、そしてこの代行会は会員制にしていったという経過がある。その経過を抜きにして、終わりの方だけで答弁されても困るんだが、実は、この会社は、東京都という権威ある自治体が労働省に取り締まりを希望した。ところが労働省は何のアクションも起こ...全文を見る
○和田静夫君 きれいごとでは済まないわけで、実態というものが一つ存在をしている。形の上では整っている、しかしながら実態はそうじゃない。明確にこれは労働者供給事業ですよ、実態は。そのことを労働省の側が放置をするというやり方というのは、どう考えてみても解せないのであります。  再度...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ大臣、ここのところはひとつ答弁いただきますが、偽装請負をきちんと取り締まり、新法をざるにしないために、私はこの施行規則四条を法律本則に格上げすべきだと考えているんです。大臣のコメントを求めます。
○和田静夫君 私は、この施行規則四条を法律本則に格上げすべきだと思うんです。これは理事会で一遍検討してもらいたい。委員長に預けます、ここは。  私の考え方では、先ほど来取り上げてきた大新東、日正、東京運転代行会の業務というのは、実は「立法の構想」に添付された十四業務以外だと思う...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと戻りますが、運転代行のピンはねは、見てみると非常にひどいんですね、びっくりしたんですがね。これは東京都を通じて労働省は実態を知り得る状態に過去にあったわけでありますから、ピンはねの実態、明らかになりますか。
○和田静夫君 この場合の運転代行は、実は帰りの交通費は自分持ちですから、賃金から交通費がマイナスになっている。その例まであるんです。これ、一覧表があります。皆様方お持ちだと思うんです。こういうひどい実態を見逃すわけにいかぬのですが、そういう実態も御存じですね。
○和田静夫君 私はこの質問に当たって、関係者に会ってその実態をつぶさに調査をいたしました。コンピューター関連では派遣料五十万円が実際に労働者の手に渡るときには十五万円になっている例がざらにありました。ピンはね率七割ですよ、これは。これはまさにタコ部屋の現代版ですよ。この実態を労働...全文を見る
○和田静夫君 例えばあなた方の実態調査の中に第十一表がありますね。「派遣先事業所の産業別構成」という表がここにある。この中で情報処理業に関しては実態を反映していませんよ。サービス業に二五%が派遣しているとあなた方は言っている。このサービス業というのは派遣会社なんですよ。その二五%...全文を見る
○和田静夫君 だから、あなた方が言う実態というのは、まさに実情に合わない実態把握なんですよ。  今申し上げましたように、このサービス業二五%というのは、ここから卸屋、小売屋ということで派遣されるんです。そういう実態をあなた方は実態的には知りながら、数字の上ではそのことをほおかむ...全文を見る
○和田静夫君 「立法化の構想」では、「派遣先は、派遣労働者を他人に使用させてはならない」とされているわけですね。新法はこれを完全に排除していません。派遣先が請負として他の会社に派遣することは、新法では合法になります。したがって、二重派遣は新法では阻止できない。  それにしても、...全文を見る
○和田静夫君 実態を把握をされていないんです。実態を把握をされていない上で法律案を論議をしろというんですから大変むちゃな話なんですよ、これは。したがって、長い時間あるんですから、この国会で急ぐ必要はないんですから、実態把握をまずやろうじゃやありませんか。そして共通の実態把握の上に...全文を見る
○和田静夫君 あなたがここで正確な数字はありませんでしたなんと言ったら、あなたは今の立場におられるかおれないかということになるだろう から、そういう答弁しかできないでしょうがね。これはもう実態的ではない。この実態調査などというものを信用するわけにいかない。信頼度は非常に低い。 ...全文を見る
○和田静夫君 私が聞いていることに答えてくださいよ。そんなものはあなたから資料をもらっているからみんな知っている。私が聞いているこれについて答えてくださいよ。ごまかしはだめですよ。
○和田静夫君 そんなのは答弁にならないよ。
○和田静夫君 ここのところは本当はもう余り続けたくないんですが、そういう答弁では話にならぬのだけれども、重要な問題がありますからもう少し続けます。  一般的に言って、力関係からすれば派遣先の方が、立場や資本力、そして規模、それからいって強いわけでしょう。そうでないということをも...全文を見る
○和田静夫君 しかしここでも、まず何をなすべきかということを考えてみると、やっぱり実態把握だろうと思うんですけれども、この労働省の実態調査によりますと、情報処理が、七九・七%の事業所が就業規則を定めているにもかかわらず、具体的な就業条件の指示というのは六、七割が派遣先で指示されて...全文を見る
○和田静夫君 いや、今の休日の論議はどうなんですか。
○和田静夫君 私はこの問題で要求しますが、派遣元就業規則が有名無実化している数を示せますか。
○和田静夫君 そうだから実態調査がなっていないということをずっとやってきているんですよ。実態調査を見てみなければわからぬと言うならその実態調査を出してくださいよ。それまで私は論議を待っていますよ。必要でしょう。そんな必要なことを実態調査をされずにこの法律案を用意されて、論議しなさ...全文を見る
○和田静夫君 なかなか御理解するわけにはいかぬのですがね。どうも立場が逆のような感じで、お役人さんの方がえらいアバウトのことを言って、こっちの方が細かいことを言っているというんでは立場が逆のような気がしてしようがないんです。あなた方は十二分にスタッフを持ってやっている、こっちはわ...全文を見る
○和田静夫君 いかに言われても御理解賜るわけにいかぬのですが、繰り返しますが、局長の御答弁ではありますが、派遣先の使用責任が不明確でしょう。それと、労働者が派遣元としか交渉できないというのは余りにもこれは実態からかけ離れていますよ。私が例示しましたさっきの大手電機メーカーの文章の...全文を見る
○和田静夫君 委員長、今のところ非常に不満でありますので、私はこれ委員長の手元に預けます。どうしてもやっぱり派遣先での交渉権の法定というやつは、これは理事会で詰めてください。本当は、いい答弁が出るまでここで座ってもいいんですけれどもね。  ピンはねに戻りますが、このピンはね、中...全文を見る
○和田静夫君 あなたの答弁、それで理解してくれと言っても非常に無理がありますよ。私は具体的に言っているんですから。一九七八年の行管監察でも、「労働者供給事業に該当する疑いのある ところがみられた。」としているわけですよ。「みられた」というのならばそれを類推していき、労供なら中間...全文を見る
○和田静夫君 あなたの言っているのは、もう全く逆さまなんですよ。労働省がなぜやらなかったかと言っているんですよ。この法律案を論議するに当たって、あるいは作成するに当たって、ピンはね、中間搾取の実態を十分に調査されるのが当たり前でしょうと言っているんですよ。そういう言い逃れの答弁を...全文を見る
○和田静夫君 私は、やっぱり中職審にもう少し実態を十分に把握をされた報告をされて、論議をされてくるべきだったなということを——中職審に出されたおたくの資料を全部に目を通さしてもらいましたよ。あなた方のところで持ってこないものがあれば別です。私のところへ持ってきてもらったものが全部...全文を見る
○和田静夫君 おたくの答弁はもう聞かなくともわかっているんですが、しかし、僕はさっきも、最高裁の判例でそう読めないと。あなた方は前段の部分だけを読んでますから、前段の部分で、「同法第八条の労働関係の当事者間に第三者が介在して」云々、ここの部分で今の答弁が出てきています。しかしなが...全文を見る
○和田静夫君 委員長ね、これはやはり委員長は御専門ですから、私の論議に無理がないとお思いになると思うんですが、中間搾取もわからない、二重派遣もわからない、就業規則の運用実態もわからない、派遣労働者が何を求めているのかもわからない、これで法律論議ができるとお思いになりますか。これは...全文を見る
○和田静夫君 今委員長からも御注意がありまして、できる範囲の調査を突き合わしたいと思うんですよ。何も論議しないことだけが能じゃありませんからね。  そこで私は、ピンはねのことについて二、三、もう少しあれしておきます。  登録型一般と有料職業紹介との区別、非常に難しいわけですね...全文を見る
○和田静夫君 それでは、労基法の六条の趣旨を生かすのであったら、私は、派遣にもピンはね規制を加えるべきだろう。そもそも登録型などという派遣形態を認めるわけにはまいりませんが、百歩譲ってもピンはね規制をはっきりさせるべきでしょう。せいぜい賃金の一割プラス社会保険料負担一割、合計二割...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと一言だけ言っておきますが、先ほど申し上げましたけれども、行管庁から出た資料だとか、その他政府関係からピンはねならピンはねで資料が出ているわけですから、これに基づいて基礎的なべースをどこにするかというようなやつを、次回の私の質問までに打ち合わせさせてもらいます...全文を見る
05月28日第102回国会 参議院 社会労働委員会 第21号
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○和田静夫君 まず、最近話題になっています京セラの問題で、冒頭にちょっと質問いたします。  京セラのセラミックス製人工関節無許可販売、薬務、保険、国立病院、それぞれについて厚生省の対処方針を承りたい。五月二十四日に改めて京セラに対して三局長から指示が出されたと聞いておりますが、...全文を見る
○和田静夫君 保健医療局、病院関係者への処分というのはどういうふうになるんですかね。
○和田静夫君 保険局長、患者一人一人の自己負担分についてはどういうことになりましょうね。
○和田静夫君 薬路周、京セラへの処分ですが、どういうスケジュールで、いつごろ決定されるということになりますか。
○和田静夫君 国立大阪南病院では、整形外科の医長さんが二百数十万円以上の研究費をもらって試験使用をした、それをしながら、一方では承認済みとして治療に用いていたことが明らかになっていますが、この研究費は病院関係を通して支払われていたのですか。それともダイレクトに医長に支払われていた...全文を見る
○和田静夫君 国立病院、国立療養所について厚生省の確認では、今六十一施設で一千六十三個、三億六千十五万円ということですが、私はずっとこれ調査をしてまいりまして、大阪南が二億二千五百万円、名古屋が二千二百六十四万円、鳴子が千二百六十四万円、東京第二が千二百十四万円、白浜温泉が八百二...全文を見る
○和田静夫君 私は、この三億六千万円ではとどまらないのではないだろうかということを、今私の調査に基づいて一つ一つ挙げていったわけです。そうするとこれを上回るだろう、そういうふうに考えられますが、そこのところはそう理解しておいてよろしいですか。
○和田静夫君 それから自治体病院関係、公・市立病院ですね。例えば大阪府立身体障害者福祉センター病院、市立池田病院、市立堺病院、市立豊中病院、済生会野江病院、それから阪大もあるでしょう。東京でいえば、都立大久保病院、日野市立総合病院、武蔵野赤十字病院。岩手中央、新潟瀬波などというよ...全文を見る
○和田静夫君 私は、病院側が実は被害者だと考えていますが、問題はどれだけの規模かということが問題なわけですね。それで、五百病院、十億円以上という報道もけさあるようでありますが、公的、私的、自治体を加えますと、この程度でおさまらない。私の調査結果に基づけば、病院数で八百程度、金額に...全文を見る
○和田静夫君 その点、今認められましたように大体八百、私は一千ぐらいになるんだろうと思うんですけれども、とにかく八百程度、金額にしては二十億近い、そういう状態だろうと思うんです。  そこで厚生省、阪大附属病院に入っている数字というのは、これは確認できますか。
○和田静夫君 文部省、大学病院の関係というのは既に調査されましたかね。同施設ですか。何枚といいますか、何施設くらいですか。
○和田静夫君 自治省は、自治体病院関係というのはまだ全然、先ほど私が述べた程度のものしかわかっていないわけですか。
○和田静夫君 厚生省、私は全病院について、京セラの報告を待つのではなくて独自に裏づけ調査を行うべきだろうと考えます。京セラの報告だけを待つというのは、これは行政の怠慢だと言われてもやむを得ないのではなかろうか。薬事法の違反がはっきりしており不正請求になるわけでありますから、これは...全文を見る
○和田静夫君 最後ですが、大臣、こういう京セラのような件というのは、製薬やら医療器具に従来の企業以外が新規参入する際、今後もあり得る性格のものだと思うんです。そういう点も含めて、これは大臣の見解をまず承っておきたいんですがね。
○和田静夫君 本論に入りますが、既に各委員が疑問を呈してきたところですけれども、私は、今回の法律改定の根本のところで政府側の説明にどうも納得がいかない。  まず、手当の支給要件に父の所得が加えられた。これは納得できない。実は、制度論からいっても実態論からいっても納得できないので...全文を見る
○和田静夫君 民法上の養育義務があっても、実態は今申し上げたとおりだと私は思っているんです。    〔委員長退席、理事関口恵造君着席〕  厚生省、順序が逆なんじゃないか。養育費の支払い確保制度をきちんと確保することなく、扶養手当だけをカットするというのは、これ本末転倒でしょう...全文を見る
○和田静夫君 約八割がこの養育料を受け取っていないわけですね。しかも、受け取っている者の多くが四万円以下という低水準でしょう。この事実は認められますか。
○和田静夫君 母子世帯調査では、養育料の調査としては私が先ほど挙げた履行状況の数字しかない。養育料が幾ら支払われているかということは厚生省調査では出てこないわけですね、今も言われましたように。    〔理事関口恵造君退席、委員長着席〕  これを母子世帯調査から落としたというの...全文を見る
○和田静夫君 養育料はほとんど支払われておらなくて、支払われていてもその額はわずかだ。これは指摘をしたとおり。しかも、その上に、母子世帯の所得水準は父子世帯に比べて格段に低いわけですね。この格段に低いという点は認められるわけでしょうね。
○和田静夫君 そうなってきますと、養育料は一割しか支払われていない。しかもその額は子供の健全な成長を促進するという点からすれば全く不十分である。そして母子世帯の所得は低い。ということは、父の所得によって支給を制限する理由は実態からして全くないということだろうと思うんです。  大...全文を見る
○和田静夫君 そういう程度でよく法律案をお出しになったなという感じでありますがね。  第四条第五項を私は削除すべきである。別れた父親を調査対象とする第二十九条、三十条も削除すべきである。あなた方は、法律にないにもかかわらず既に父親に事情聴取を行っている。そして、その証言をうのみ...全文を見る
○和田静夫君 私は、ちょっと高杉理事、提案しますが、この新法二条二項は削るべきである。それから四条第五項も削除すべきである。ここのところはもうはっきり理事会でやってください。それから二十九条、三十条も削除すべきである。こういう法律はありませんよ、実効のないものを――局長の答弁では...全文を見る
○和田静夫君 とにかく頭脳明明晰局長の答弁らしくないんですが、「未婚の母子の調書」、「事実婚の解消に関する調書」では、「子の父の状況」として氏名、住所、電話番号を書かせ、仕送りの有無、連絡の有無を書かせる。そして父親側から裏をとるわけでしょう。父親の証言をうのみにして支給をしない...全文を見る
○和田静夫君 この女性は今生活保護で暮らしていらっしゃいます。本人は、夫が家を出ていった後職業訓練校に通って自立の道を模索した。いま一歩で、扶養手当さえもらえれば自立できる、そういう思いで申請をした。ところが行政は冷たくあしらった。むしろプライバシーに立ち入ったことを根掘り葉掘り...全文を見る
○和田静夫君 私は、だれも喜んで生活保護を受けているとは思わないのですね。ほとんどの場合、自立へぎりぎりの努力をしてやむなくというケースです。母子世帯の場合、それを支えているかけがえのないものが児童扶養手当で、その支えを外そうというのが今回の法律改定。国家財政の見地からしても、生...全文を見る
○和田静夫君 十分に理解できない答弁ですがね。  遺棄調書をここに持っていますけれども、「子供の安否を気遣う電話、手紙等の連絡」とあるわけですね。電話が一回でもあれば申請が却下されるというケースもあるわけです。さらに遺棄調書に関して言えば、「母親の離婚の意志」を聞いていますね。...全文を見る
○和田静夫君 離婚の意思があれば手当を支給するということであれば、行政が、離婚をやりなさいやりなさいと一生懸命奨励する、こういうことになりはしませんか。
○和田静夫君 母親の離婚の意思と手当の支給とは、これは関係がありません。問題は、その母子が遺棄されて生活に困窮しているかどうかですね。これはやっぱり調査から削るべきです。そうじゃありませんか。
○和田静夫君 この遺棄調書には遺棄の理由を書かせる項目があるんですが、これも私に言わせますと全く意味がありません。  大臣、離婚の理由で一番多いのは何だとお考えになっていますか。離婚の理由で一番多いのはどういうことだとお考えになっていますか。
○和田静夫君 裁判所への申し立てのトップは、性格が合わないと、今大臣がいみじくも言われたとおりです。精神的に虐待するとか、異常性格とか、家庭を捨てて顧みないなどなどが理由として挙げられていますね。あなた方の調書は、父親の酒乱・暴力、女性関係、犯罪、サラ金、ギャンブルしか理由として...全文を見る
○和田静夫君 昭和五十五年のこの通達以降、調書が細かくなっていますね。それだけではなくて、プライバシーに著しく立ち入る設問が多くなったと思うんですよ、私は。  調書を忌避している者がふえているわけでしょう。その数は、厚生省、おつかみになっていますか。
○和田静夫君 調書の忌避の状態ぐらいの把握がなくちゃ、話にならぬ話じゃないですかね。だと思うんですがね。
○和田静夫君 私も全部必要ないなどということは一つも言っていないんですがね。問題は、その調書をとるとか調査をやられるとかという実態の中で、プライバシー等、必要のない部分と考えられるところに余りにもしつこく突っ込むものだから忌避をする。その忌避の実態を皆さん方は調査をしていらっしゃ...全文を見る
○和田静夫君 調書を拒否して支給を停止されたり、申請が却下されたりするケースがふえているわけです。それは、私が今指摘しましたように、調書が必要もないことをしつこく聞いていること、余りにプライバシーに立ち入っていると思われるからというようなことなんですね。「未婚の母子の調書」におけ...全文を見る
○和田静夫君 今の答弁、離婚した父の児童に対する扶養義務の履行が何割になったら、第四条五項の政令は始動するのでしょう。所得捕捉率についてメルクマール。
○和田静夫君 遺棄に関して、もう一例挙げて見解を承っておきますが、夫がある種の精神異常を来して、身の危険を感じて夫のもとから逃げた主婦の例ですが、この女性は十年間にわたって夫の追跡から逃げ延びた。そして西日本のある都市、私はその都市も知っていますが、都市に生活の場を見出した。その...全文を見る
○和田静夫君 支給額の改定についてですが、今後どういうような基準で、例えば物価スライド、生活保護基準にスライドなどの改定の基準というのはどうなりますか。
○和田静夫君 支給期間ですが、これも私は不可解です。厚生省はかつて支給期間を十五歳から十八歳までに引き上げたわけですが、改めてそのときの理由を伺います。
○和田静夫君 そこで、十八歳になると支給が打ち切られる、その際に高校の三年になったばかり、つまり高校三年の四月でも十八歳になれば打ち切られるわけですね。これは児童福祉法による今言われた児童の範囲の問題はもちろんありますが、実態からすれば不合理でしょう。実態からするならば、十八歳で...全文を見る
○和田静夫君 ここは強く私は要求をしておきます。  最後に地方負担ですが、政府案は新規認定から十分の二を都道府県負担に移していくということですが、厚生省、最終的に全受給者が国十分の八、地方十分の二になるのは大体十二年後、その際の地方負担は四百から四百四十億円という水準でよいわけ...全文を見る
○和田静夫君 その際の受給者というのは何世帯ですか。
○和田静夫君 離婚が今後増加すると仮定しますと、地方負担はさらにふえると考えてよいわけですかね。
○和田静夫君 この児童扶養手当の国、地方負担割合についてですが、自治省の理解としては、どういう理解をしていますか。  私は、児童扶養手当というのは本来国の事務なのであって、国が原則として一〇〇%負担すべき義務のある事務である。憲法に基づいて国が財政面で負担すべきものである。この...全文を見る
○和田静夫君 そこのところはよくわかっているんですが、基本的な認識の問題を伺ったんですがね。時間もありませんから、仮に百歩譲って、国の財政事情が極端に悪い、地方が国に比べれば多少はよい、そういうときは、一時的、暫定的に国の負担の一部を肩がわりするということはあり得るかもしれない。...全文を見る
○和田静夫君 厚生大臣、関係閣僚会議で補助金問題が今後検討されていくわけですが、厚生省としては、六十一年度以降も福祉高率補助金を一割カットしていく、そういうおつもりですか。
○和田静夫君 関係閣僚会議で議論されるのは、本年度の一割カット部分を六十一年度も存続させるかどうかに限定されるか、それとも新たな領域についても見直しの対象となるのかどうか。例えば、老人ホームの利用者負担を引き上げる、国の負担を二分の一にするなどという方向が取りざたされているわけで...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、今私が幾つか例を挙げたところのものも領域の中に入っているんですか。
○和田静夫君 大臣ね、国と地方の負担割合を総合的に検討するということですわな。そうすると、児童扶養手当の負担割合についても当然再度俎上にのせるべきではありませんか。
○和田静夫君 どうもやっぱり答弁信用ができなくなってきたな。補助金持別委員会で答弁されていることと模様が随分違ってきていましてね。きょうはもう時間がありませんからこれ以上ここのところ突っ込んだ論議しませんが。どうもそのときそのときに答弁変えられちゃ困るという感じでありますが。 ...全文を見る
○和田静夫君 そうすれば厚生大臣、一つ約束していただきたいのは、関係閣僚会議の結論は、概算要求に間に合いますか。まず一つ。
○和田静夫君 私の情報によりますと、概算要求は本年度と同様の方向で行うというふうに言われていますが、これは確認されますか。
○和田静夫君 そこで、さっき言った大臣に要求ですが、検討会、閣僚会議の内容を当委員会に、それはそれにちょうど合うように委員会が開かれるかどうか別といたしまして、とにかく逐次委員会に報告をしていただく、こういうことはお約束できますか。
○和田静夫君 これは北郷さんとやりとりするつもりはありませんが、大臣、ちょっと経過からいったら今のような姿勢じゃ困るわけです。これは検討会でも自由に御論議願うのは御論議願えばいいでしょう。私たちだって自由に論議をしなけりゃとてもかなわぬですよ。私は憲法論に基づいて補助金のときにた...全文を見る
○和田静夫君 最後にしますが、この地方負担の増加に伴って各自治体がこれから支給を絞っていくということが大変危惧されますよ。そういうようなことがないように配慮をされる、大臣、これぐらいはお約束できるでしょうね。
06月06日第102回国会 参議院 社会労働委員会 第25号
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○和田静夫君 前回、いろいろ資料の論議を通じて労働省側が約束をし、かつ、遠藤社労委員長からも強い注意が労働省側に行われたのでありますが、きょうまでついに資料は整ったものとしては出てまいりませんでした。ピンはねの実態については、あのときもう既に資料があるにもかかわらず隠していて、こ...全文を見る
○和田静夫君 派遣労働者が労働組合活動等の理由によって差しかえられた場合、派遣元が不当労働行為を行ったととらえることができる。よろしいですね。
○和田静夫君 したがって、不当労働行為になるおそれがあるものについては適切な指導を行う。こういうことでよろしいですね。
○和田静夫君 政府案では、派遣先に苦情処理の義務しか負わせていないわけであります。これだけで派遣労働者の労働条件が保護されるというのは非常に心もとないと言わなきゃなりません。私は、団交応諾義務を課すべきだと考えることをこの間来随分と主張しました。百歩譲って、労働組合が派遣先と協議...全文を見る
○和田静夫君 今のところは、労働者と派遣先、派遣元との三者協議という考え方が述べられました。私は、その労働者は労働組合と読みかえられるべきであろう、こういうように考えていますので、委員長、そこのところは今申し上げました法定の問題と一緒に理事会に預けておきます。  それから、加藤...全文を見る
○和田静夫君 そこで私は、裁判所や労働委員会が雇用関係がなくとも請負先や派遣先を使用者と認定するということはどういう法理によるものだろうかということを十分に考えてみなきゃならぬと思っておるのであります。    〔委員長退席、理事関口恵造君着席〕  したがって、念のために伺いま...全文を見る
○和田静夫君 個々のケースは労働委員会や裁判所が認定するにしましても、一般的に労組法における使用者というのは、形式的な雇用契約の当事者に限定されるわけではない、これはもう常識であります。派遣先が使用者として認定されるケースもある。このことは今の答弁の中で実態的なものとしてお認めに...全文を見る
○和田静夫君 派遣先と団体交渉を持つということは、これはビルメンなどではかなり広範囲にやっているわけでしょう。労働省だってビルメンから派遣先になっておるわけですわね。そういうところであなた方交渉に応じていないわけじゃないでしょう。ちゃんと交渉に応じているでしょう。あなた方自身がや...全文を見る
○和田静夫君 加藤職安局長は、この法律は団交権を新たに制限するものではないと、朝日新聞紙上で語られているわけですね。そうすると、それが実質的に使用者性が強いと認められれば派遣先が労組法上の使用者と認定されることも今後あり得ましょうし、また、この法律を盾にこれまで団交に応じてきた派...全文を見る
○和田静夫君 派遣先が実質的に就業条件を決定している例というのは、私が調べただけでも多数あるんです。したがって、私は派遣先に交渉応諾義務をかぶせなければ労働者の保護にはならないと先日来主張しているわけです。  そこで労働省、派遣元就業規則が派遣先によって変更されているケース、お...全文を見る
○和田静夫君 ここのところは大臣、若干誠意を持って一覧表をつくってお持ちになりました。しかしこのデータは、派遣先が労働時間、休日等の個別の労働条件を指示しているということを意味していることなんですね。したがって、皆さん方が実態調査をやられたあの一覧表の中にはこの表は出てこないわけ...全文を見る
○和田静夫君 それだから、一〇〇%守られるという保証がありますかということに対しては、指導されていくということです。しかし指導されていったって、大体労働省の通達なんて多くのところで守られてきませんでしたから、監督署その他で摘発をしているところの事例を見たってあなた方が一番よく知っ...全文を見る
○和田静夫君 総合労働研究所が主催をされて五月二十二日、六月五日。募集要項出ていますからね。課長補佐の名前も挙がっていますし、みんな挙がっていますから私の言っていることはでたらめ言っているわけじゃありませんので、今大臣の答弁はまじめに行われるだろうということを前提に置いてその結果...全文を見る
○和田静夫君 もう時間がなくなってきましたからね。少なくとも基準局長、従業員名簿を閲覧させる必要があると考えますが、いかがでしょう。
○和田静夫君 いやいや、少なくとも一般については、求められればその名簿ぐらいは閲覧をさせなければ、どういう人間が登録型の中にいるのかというのはわからぬわけですから、それぐらいのことを――私は今ここで強く義務づけろなんて言っているわけじゃありませんでね、求められれば当然のことでしょ...全文を見る
○和田静夫君 最後ですが、前のときの懸案の問題、登録型のピンはね規制問題ですがね。一九八〇年に調査会が調べたいわゆる請負額に占める賃金比率、要するに中間搾取率、まあ大まかではありますがようやく資料が出てきたわけであります。これはもうあの私の質問のときにあることはわかっておりながら...全文を見る
○和田静夫君 そこのところは後でちょっと反駁しますが、時間がありませんからね。  この八〇年の調査会では調査対象に入っていたものが、なぜ昨年十二月のあなた方の実態調査にこれ入れなかったのかというのが私は非常に疑問なんですよ。あなた方はそのピンはねの実態を隠ぺいしようとして故意に...全文を見る
○和田静夫君 いや、それはもう納得できません。統計的に出すことが難しいから対象のあれになっていないというのは、私は前にも提案をしましたけれども、その工夫はあなた方の頭脳をもってすれば幾らでもできることを、あえて避けているのがどうもわからぬのですがね。  中間搾取というのは、他人...全文を見る
○和田静夫君 とにかく、あると一言言ってもらえればいいんです。  それは何といったって昭和五十三年十月十七日の東京地裁の花王航空事業株式会社に対する判決は、これはもう明確でありますね。被告人が労基法六条の中間搾取に該当すると判決したわけですから、あれは。この事件は地裁で確定して...全文を見る
○和田静夫君 労働省は、派遣労働者を中間搾取から、あるいは劣悪な低賃金からどういうように保護されようとしていますか。
○和田静夫君 ここのところは後ほど目黒委員からさらに継続的に論議がありますからそこに譲るとして、あと簡単に二つだけ、前回で懸案の問題でちょっと確認をしておきます。  前回の質問で、私は運転手派遣業、それから大新東株式会社の東京運転代行会を問題にしたわけですが、その際の局長答弁と...全文を見る
○和田静夫君 大新東の場合、この間も述べましたが、請負契約の形式をとっていますけれども、明確に偽装請負であります。その何よりの証拠は、会社自身が内部資料で運転手派遣システムとはっきり言っているわけですからね。会社がみずからの業務を派遣だと認識しているにもかかわらず、労働省はこれを...全文を見る
○和田静夫君 大臣、どうですか。
11月02日第103回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○和田静夫君 今の、大蔵大臣、財政問題との兼ね合いで若干関連の質問をいたしますが、中期防衛力整備計画を「展望と指針」が想定する物価上昇率に引き直してみますと、毎年七・九%、約八%で防衛費がふえていくということになります。過去五年間の防衛費を超える伸び率でこうふえていくわけです。と...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと繰り返すんですが、仮に三%で一般歳出が伸びていく、防衛費が八%で伸びる、そうすると社会保障や教育、公共事業などなどの諸経費のシェアを食っていくことは、これは間違いないですよ。自治大臣、厚生大臣、建設大臣、どうですか。
○和田静夫君 大蔵大臣、この大幅な防衛費の伸びを見込んで、一体財政再建が可能なんだろうか、一九九〇年までに赤字国債をゼロにすることはできるのか。
○和田静夫君 そう言われても、今後五年間の一般歳出の伸びが五%上限、いいところで三%。八%の防衛費の増額は社会保障などの財源を食っていく、そういうこと。そういう国民生活に関連する予算を犠牲にするこの新しい防衛計画、私はこれは新軍拡計画だと思うんですが、そういうような重大な問題をは...全文を見る
○和田静夫君 これは理解できないんですよ。  防衛庁長官は、十時間にわたるところの竹下さんの猛抵抗に遭いながら、一時休憩になって出てきたときに、こんなに幅がある、したがって話は煮詰まらなかった、こう言っているわけです。その幅を教えてください。
○和田静夫君 納得できない返答であります。どうしてもここのところは明らかにしなきゃなりませんが、私は関連質問でありますから若干進みますが、新計画の是非を問う前に、この計画が政府の論理の土壌に乗っても、私は意味不明ないし欠陥を持っている、そういう指摘をまずして、三年ごとのこのフォロ...全文を見る
○和田静夫君 総理。
○和田静夫君 十八兆四千億円は上限だとされる。ところが、これは今年度価格の実質値ですね、向こう五年間に支出される名目値ではないわけです。そうすると、実質支出されるこの金額はもっと大きくなるわけでしょう。上限だと言いながら、歯どめだと言うのなら、その実際に支出される金額を示していた...全文を見る
○和田静夫君 はい。
○和田静夫君 いや、だめです、それは。答弁になりません。計画終了時点の名目総額を出さなけりゃ、もう話にならぬですよ。それでは大臣の答弁と変わらぬ。
○和田静夫君 ちょっとP3Cを例にとってみますが、P3Cの今年度の価格というのは百十五億円ですね。ところが、過去五年間の値上がり率は一九・五%である。そうすると約二割上がっているんです。これで最終年度の取得価格というのをずっと過去の趨勢を追って計算していきますね、そうすると出るん...全文を見る
○和田静夫君 時間がありませんからあれですが、そこのところはちょっと今までのあれと違うんですね。ここを確認しておきたいのは、いわゆる防衛庁はこれまでも物価上昇率をGNPデフレーターでとってきているでしょう。これはどうですか。
○和田静夫君 これまでの物価上昇率をGNPデフレーターで防衛庁はずっととってきたわけですよ。そのことは否定されないでしょう。
○和田静夫君 使ってきたの、採用してきたの。
○和田静夫君 将来見通しについて。
○和田静夫君 いや、大臣、きょう確認しておきたいのは、次の通常国会に向かっても大変重要ですから、計画終了時点の名目総額を示してこそ初めて上限という言葉は生きていく、このことは当然でしょう。
○和田静夫君 あなたは前提を幾つか置きながらそれに基づいて数字をはじき出すと、こう言った。前提というのは幾つかできるわけです。そうして名目総額が出てくるわけです。そういうやり方をしてくれなければわからないではないですか。歯どめにはならぬじゃないですか。
○和田静夫君 これで時間とるわけにいきませんから論議を後へ延ばします。  ちょっと質問の角度を変えますが、新計画が私は欠陥である第二のゆえんというのはどこにあるかといったら、新規に導入されるところのエイジス艦あるいは次期支援戦闘機、SSM、新戦車、OTHレーダーなどの価格があい...全文を見る
○和田静夫君 そう言われると、例えばエイジス艦一隻千数百億円する、しかるに期間中の支出というのは三百億円しか見込んでいない。そうすると残りは一九九〇年度以降の後年度負担に送られると、こうなっていますね。そうすると、防衛庁の説明資料中にあるところの二兆五千五百億、この中にそれは含ん...全文を見る
○和田静夫君 二兆五千五百億の中に含んでいるわけですか。
○和田静夫君 そうすると、後方経費の後年度負担は幾らになりますか。
○和田静夫君 積み上げてもらわなければ論議にならぬ。期間中のこの後方経費の見積もりが非常にいいかげんなわけですから、はっきりさせてもらいたいんです。
○和田静夫君 それらの数字は出ないんですか。
○和田静夫君 これぐらいのものは資料要求したときにちゃんと資料として出してもいいと私は思うんですが、防衛庁長官、どうですか。
○和田静夫君 後年度負担額がはっきりしないというのは、私は頭金あるいは第二年度の歳出化がはっきりしないということでしょうと考えるんです。要するに正確に見積もられたものではないということだという感じがします。資料要求してもなかなか持ってこない原因はそこにあるんだと私は思うんです。例...全文を見る
○和田静夫君 要するにこの不明確なものは全部つかみ金になっている。その部分は今後変動で幾らでもふえる可能性がある。したがって、名目値での上限というものを、あなた方の論理を尊重して考えてみても、大切にしなきゃならぬ、確定しておく必要があるんだ、私はそういうふうに考えるんですが、大蔵...全文を見る
11月26日第103回国会 参議院 社会労働委員会 第2号
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○和田静夫君 まず、退職者医療制度ですが、見込み違い。九月三日からこの社会労働委員会として石川県、富山県へずっと視察に出て、両県知事あるいは町村長から強い意見があったものをこの委員会に反映させようと思っての質問でありますから、誠意を持って答弁をしていただきたいと思います。  加...全文を見る
○和田静夫君 その数字の問題も、私の計算とは随分違いますから後で申し上げますが、五十九年度の数字を見ますと、退職者本人で見込みの七五・一%でしょう。それから家族は四九%。家族に至っては半分にも満たないわけですね。これはもう大幅な違いであります。このことは、私は予算委員会で既に予見...全文を見る
○和田静夫君 私は、事前の実態調査が全くずさんであったと思うんです。私たちでさえ見通しを、各市町村長などやその他と協議をしながら見通すことができたのに、厚生省の側がそれができなかったということはもう言わせないつもりです。ある意味では、私は、調査もせずに既存の集まっていた資料だけに...全文を見る
○和田静夫君 政府の見込み違いによって、国保加入者は大幅な負担増ということを強いられる。五百七市町村が二割の保険料アップを行っている。ずさんな見積もりをやったそのツケが地方財政、国保財政、そして加入者の負担にはね返る。これは許せないと思うんですね。このツケを政府はどういうふうに処...全文を見る
○和田静夫君 答弁が非常に不満ですがね、きょうはわずか五十分ですから、もっとほかの問題もありますので。  この制度への加入者は、今後ふえてもまあ三百万どまりというふうに見積もられていますね。今後を展望しますと、国庫補助率の一定水準への回復が必要とされるわけです。その一定水準とい...全文を見る
○和田静夫君 これは大臣、一定の水準に回復をすべき筋合いです。大臣、そうお思いになるでしょう、わずかこれだけのやりとりを聞いておっても。そこのところちょっとはっきりしないと、抽象的な論議では許せません。きょうここで答弁できなければ、次回に回してもいいですがね。しかしながら、予算編...全文を見る
○和田静夫君 大臣、これはちゃんと予算編成に間に合うようにしてもらいませんと、ここだけの答弁逃れでは困ります。新しく予算委員会もあることでありますから、この約束が守られていなければ予算委員会がどうなるかもお考えになりながら十分に対処してもらわなければ困る。意見を述べておきます。 ...全文を見る
○和田静夫君 どうしてもここの数字は疑問です。きょうここでやりとりしておってもあれですから、後で一遍数字の突き合わせをやりたいと思うんです。もし私たちの計算の仕方が正しければそれに是正をしてもらう、こういうことにしたいと思います。  そこで、大臣ね、一応今二千八十億という数字が...全文を見る
○和田静夫君 五十九、六十年度は補正で処理、処置したとしても、今後は、国庫補助率の是正をしなかったならば、またツケが回ることになるわけですね。これに対してはどういう対策をお考えになるわけですかね。まさか老人保健の加入者案分率で処理しようというわけではないでしょうね。
○和田静夫君 報道によってもいろいろと検討されているようでありますが、既得的な権利が損なわれるような形のことはやっぱり避けていくということは、大臣、しっかりお考えになっているでしょうね。
○和田静夫君 国保の抜本的見直し作業が今どうも進められているような感じがするんですが、現行国保加入者の一部を政管健保に移して、そして保険料を払えないグループを別建てにするという方向ですか。
○和田静夫君 ただ一つちょっと聞いておきたいんですが、保険者を市町村から都道府県に移管するという考えもあるわけですか。
○和田静夫君 補助金ですが、高率補助金の削減問題ですけれども、生活保護などの補助率の引き下げ、六十年度限りの措置である、これはもう何度も予算委員会で確認をいたしました。概算要求では一割カットという形で要求が出ているんですね。この概算要求自体許しがたいことですが、大臣はどういう見解...全文を見る
○和田静夫君 これは大臣、納得できないんですよ。そんな話にならないでしょう。六十年度を基礎にするのならば、六十年度の予算要求の一・一倍で要求して初めて予算委員会の約束が守られるということになりますよ。これは大臣ね、官僚の皆さんの答弁ではだめなんでありまして、予算委員会でも明確に確...全文を見る
○和田静夫君 委員長ね、これ関係閣僚会議でも学識経験者の検討会でも結論はまだ出ていないんですね。いかなる根拠でもって一割カットの概算要求になるのか。これはもう納得させることはできませんよ、大臣。そうでなかったら、予算委員会というのはなぜ存在するんですか。
○和田静夫君 だめですよ。  その上に、十一月十五日の朝日新聞の報道によりますと、「生活保護補助率 2/3に引き下げ 大蔵・厚生両省が合意」と、こうなっていますね。「大蔵省は来年度予算編成の焦点になっている生活保護の補助率を来年度から現行の十分の七を三分の二に引き下げることで厚...全文を見る
○和田静夫君 大臣ね、十分の七から三分の二という数字は一つの検討の目安としてはあるわけですか。
○和田静夫君 現行六十年度予算の補助率をさらに引き下げるということはあり得るという話なんですか。
○和田静夫君 地方を含んでというお話ならば、自治省はこの話にかんでいますか。
○和田静夫君 重ねて自治省にもう一問だけ伺っておきますが、六十年度の措置が全くイレギュラーであって、もとに戻すのが制度論から当然であると私は考えていますが、さらに切り込むということは地方財政の観点から大変な問題なわけです。  そこで一般論として、補助率三分の二などというようなこ...全文を見る
○和田静夫君 厚生大臣ね、補助金問題検討会などという話がさっきから局長答弁ではあるんですが、これ全くブラックボックスなんですよ。我々に一向に知らされないんですよ。私はもうたくさんの資料要求をしましたが、一つも出てこないんです。まあ最終的には大蔵省が近日中に何か持ってくるんだそうで...全文を見る
○和田静夫君 あなた方も全然知らないということですか、これは。  生活保護費はどうなっていますか。
○和田静夫君 大臣ね、政府がつくった検討会の内容がなぜ国会に報告されないんですか。あるいは、きょうの委員会のために私は資料要求してもなぜ出てこないんですか。大臣の見解を求めます。
○和田静夫君 これは、税金使いながらいろいろなものがプリントされながら出ているわけですよ。結論が出る出ないの問題は別の問題です。その過程、全過程を専門委員会としての社会労働委員会が知ることによって、あわせそれらを論議するのならばする、こういうような機会が与えられなくて国会の存在が...全文を見る
○和田静夫君 何かの意見に影響されると、影響されるような学識経験者が集まっているわけじゃないですよ。それぞれみずからがちゃんとしっかりした定見をお持ちの方がお集まりになっているわけですよ。私たちは彼らが書いているものを読んでいますわ。その定見に対して私たちが違った角度から物を言う...全文を見る
○和田静夫君 私は、情報公開問題で中曽根総理と予算委員会でいろいろな約束事がありますが、こういうものは全く約束をした情報公開に逆行するものですよ。そういうふうにお思いになるでしょう。あなた方はここで私に抗弁するのではなくて、担当が違う、どこかで管理しているのならそこに向かって、総...全文を見る
○和田静夫君 もうその必要はありません。  私は補助金特別委員会の委員ですよ。そして、補助金特別委員会での緻密な論議を、私が緻密であったかは別として、政府側の緻密ないろいろの物の言い方に対して、私は幾つかの論戦を挑みながら問題点をちゃんと整理していったつもりですよ。その委員であ...全文を見る
○和田静夫君 時間がないので、そういう運びにしました。政策担当のあなたを無視したわけじゃありません。  スタンガンですが、護身用の高圧電流銃、スタンガンを精神病院に大量に売り込んでいる事実が明らかになってまいりました。既に買っている病院もあります。これは患者の人権上からも、薬事...全文を見る
○和田静夫君 そうなると使用禁止ということになりますか。
○和田静夫君 警察庁、スタンガンを悪用する事件が多発しています。けさの報道も非常に大きいし、NHKのニュースもけさやっていましたが、警察はどういう対応になりましょうかね、ここのところは。所持規制をするとか、あるいは保有者を登録して許可制にするとか、とにかく野放し状態は一刻も早く改...全文を見る
○和田静夫君 どうもありがとうございました。  エイズですがね、このエイズ対策、これいろいろの角度からあれがありますが、東京都が来年度からエイズウイルスの抗体保有検査を全額公費負担で行うという予算要求をしています。今後、自治体が希望者に無料で検査するケースが私は出てくるだろうと...全文を見る
○和田静夫君 大臣、これ何らかの財政補助を考えるということにならぬですかな。なりますか、そういうふうに。
○和田静夫君 献血時に問診をするような指示をされているわけですね。希望者には検査を行うような対応をとることが必要だと考えるんですが、その点はどうですか。
○和田静夫君 私、ことし、実は文化・教育の視察団で、林健太郎先生団長のやつでアメリカへ行ったんですよ。ニューヨークの教育委員会などといろいろの討論、ディスカッションをしました。そうしたら、ニューヨークの教育委員会が、エイズの子供を学校に入れることは反対という、私は写真も全部撮って...全文を見る
○和田静夫君 アクションプログラム関係の措置として、輸入血液製剤の一部の検定を廃止して、そして業者の責任でチェックするという方針のようですね。一体、エイズ対策上からいって安全を確保できるような措置はこれでとられているわけですか。
○和田静夫君 PCBですが、もうわずかな時間しか残らないようになりましたが、PCB入りのノーカーボン紙の処理が極めてずさんであるという実態が明るみに出ているわけですけれども、新聞報道によりますと、各県庁、主要市役所の保管状況がいいかげんで、廃品回収に出したり焼却処分にしたりしてい...全文を見る
○和田静夫君 厚生省、答弁ないですか。私が言っているのは、もっと具体的な、保管状況がどうなっているのか、責任持って具体的に答弁してもらいたいんですよ。例えば、省庁でどれだけだ、自治体でどれだけだというのはわからないの。
○和田静夫君 厚生省、これはそれじゃだめなんですよ。五十一年度に厳重に保管するように通達を出しているわけですよ。それが守られていない。保管の実態も知らない。これは廃品回収で出せば再生紙としてリサイクルするわけですね。これも、冒頭申しましたように、重大な行政のミスですよ。保管状況が...全文を見る
○和田静夫君 通産省、もう一遍返りますがね、十省庁プラス電電、四十二都道府県、九政令都市、わかっているでしょう、あなたの方は。なぜ言わないんですか。
○和田静夫君 こんなものはあなた守秘義務に該当するようなものじゃないのよ。そんなふざけた答弁ありますか。  大臣、聞いていてどうですか。
○和田静夫君 大臣ね、ここであれやっておっても、時間が来ましたからあれですがね。都合の悪いことになると今のように所管のなすり合いというのかな、そういうことを言ったら悪ければキャッチボールを各省間でやると。これは非常に悪いことなんですよ。  国、地方、民間企業、それに日銀――日銀...全文を見る
○和田静夫君 大臣、そこでPCB紙の散逸を防止するために実態調査をやるということになります、連絡をとって。必要とあれば改めて通達を出す、このことはお約束になりますか。
○和田静夫君 これ向こう側の答弁で少し時間が延びているのでね。  必要とあれば、それは大臣、通達ぐらいお出しになるわけでしょう。これは大臣として当然のことでしょう。
○和田静夫君 もう終わりますから、少し延びていますけれども。  私、最後に、もう少しこのPCB問題であれなんですが、改めての機会にといえばそれまでですけれども、生活環境審議会の適正処理専門委員会が報告書を出した。その報告書をずっと読んでみますと、結論は、ボタン型水銀電池以外は特...全文を見る
○和田静夫君 大臣、最後に見解をお願いします。
12月10日第103回国会 参議院 社会労働委員会 第4号
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○和田静夫君 まず、先日の委員会で積み残した問題にちょっと入りますが、高率補助金問題。  大蔵省は、生活保護は三分の二、保育所の運営費補助は二分の一、失業対策事業は二分の一、その他補助率二分の一の奨励金補助金を三分の一または十分の四に引き下げる、この案を各省に提示していると言わ...全文を見る
○和田静夫君 両答弁者とも、いずれこういうような削減提案が明るみに出ることになるんでしょうけれども、今そういうふうに言われておっても。知っておっても知らぬと言っておるのでしょうが、厚生大臣あるいは労働省としてどういう態度をおとりになりますか。
○和田静夫君 自治省、こういうような補助率の削減は地方財政を圧迫し、ひいては福祉水準の後退をもたらすと思いますか。——自治省来てなし
○和田静夫君 財政当局来るように言っといた。じや、まあいいや。  そこで、大臣ね、これはこの間も確認しましたように、今申しましたように、後退をもたらす。福祉を担当する大臣としてしっかり現行補助水準を堅持していただかねばならぬと思うんですがね、いかがです。
○和田静夫君 まあ、十分これ議論をしている時間がありませんが、高率補助金は、その施策に対して政府が責任を持つという趣旨で設けられたものであることは御存じのとおりです。それをマイナスシーリングだからできませんということには私はならない。特に生活保護は日本の福祉制度の根幹なわけですか...全文を見る
○和田静夫君 どうもその数が食い違うんですがね。  それでは、福島の三名、鹿児島の一名というのはおたくの統計の中に入っていますか。
○和田静夫君 これは調査願いたいんですが、私はこれは正確に福島県などの発表をもとにして申し上げていましてね、福島で三、鹿児島で一、計六名の死亡。それが、言ってみれば原死因がツツガムシ病でなくても、ツツガムシ病にかかったことが誘因となってお亡くなりになっている。がん患者が最後に肺炎...全文を見る
○和田静夫君 十月、十一月にこれは発生が多いと言われているわけでありまして、これからまた件数がふえるようなことも考えられますが、そういうことはいかがでしょう。
○和田静夫君 八〇年代に入って増加傾向にありますね。この辺のことの推移はいかがですか。
○和田静夫君 例えばゴルフ場などでも罹病するといいますか、罹患するというふうに言われているわけでありまして、原因の問題ですが、開発がずっと進んでいくことと並行的に患者数がふえる、こういうような傾向を見ることができると思うんですが、開発との関係などというものはどういうふうに考えてい...全文を見る
○和田静夫君 たしか私が四十三年に議席を持った当時に、北海道でエヒノコックス症、厚生省は保健所に対するところの補助を打ち切ろうとした。エヒノコックスは青森から新潟にかけてずっとふえているではないかということを指摘しながら、皆さん方懸命に補助を、結果的には守っていった、その結果、エ...全文を見る
○和田静夫君 大臣。
○和田静夫君 これも先日のあれですが、エイズですが、どうもエイズ、ますます大きな社会問題となってきているわけでありますが、厚生省の対応は予算絡みで及び腰だという印象を受けざるを得ません。  先月、京都で専門家会議を開かれたわけですね。その内容の報告はできますか。
○和田静夫君 非公開だということはわかっているんですが、ピックアップして報告ができるような状態にはないわけですか、おたくの方は。
○和田静夫君 そこで、このエイズ抗体を持つ日本人はおよそ何人でしたか。
○和田静夫君 日本でも来年は急速にエイズ患者がふえるのではないかという懸念があるわけでありますが、日赤は献血時に検査をする方針を固めたとされるわけです。厚生省、これにどういうふうに対応されますか。
○和田静夫君 この前の答弁から一歩も大臣、これ進んでいないわけでして、これは先日もお尋ねしたんですが、例えば東京都に続いて、不安を持つ者に無料検査を行うという自治体がふえてきていますね。これに対しては何らかの補助が私は必要じゃないかと思うんですよ。大臣、いかがです。
○和田静夫君 大体概算どれぐらいこれかかると見ていますか。必要だと見ていますか。
○和田静夫君 今、厚生省がお使いになる予算は大体どれぐらいですか。
○和田静夫君 大臣、私、確実に死に至る病を持つ患者がふえるわけでありますから、しかも、感染経路というのは同性愛だけではないということも明らかになってきていますから、これはもう迅速な対応が必要だと思うんですね。その意味では、新試薬が云々というようなことを待つまでの間、もっともっと行...全文を見る
○和田静夫君 どうも参考人、お待たせしまして失礼いたしました。  脳死ですが、七日に脳死に関する研究班の研究報告書が発表をされました。報告をまとめられた研究班の先生方には敬意を表するところであります。  そこで、まずお尋ねをいたしたいんですが、今回の報告ですが、「全脳死をもっ...全文を見る
○和田静夫君 ここの十九ページですが、脳死といわゆる死との関係といいますか、これはどうなるんでしょうか。
○和田静夫君 この脳死についてオーソライズされた定義、基準が作成をされたわけでありますが、これを契機に臓器移植が加速をされるのではなかろうか、心臓移植の再開が行われるのではないかと観測をされているわけであります。そうい うような観測について先生の御見解はいかがでしょうか。
○和田静夫君 この十九ページの「判定者」のところなんですが、「特定の資格を持つ医師である必要はないが、脳死判定に十分な経験を持ち、移植と無関係の医師が少なくとも二人以上で判定する。」というふうにされているわけであります。特定の資格を持つ医師を必要としないとされた理由はいかがでしょ...全文を見る
○和田静夫君 脳死の問題は、医学の年前卒後教育の中でも取り上げられるべき重要な課題とされているわけであります。私はまことにもっともな御指摘だと考えますが、行政に望まれることは何かございますか。
○和田静夫君 厚生省、文部省、この部分の指摘についてどういうふうに受けとめられていらっしゃいますか。
○和田静夫君 歌手のフランク永井さんが脳死状態から奇跡的に生き返ったという報道があるわけですが、これは実際には脳死に近い状態、切迫脳死のようでありますけれども、素人にはちょっとわかりにくい。脳死状態でも蘇生するのではないかという国民の疑問があるようにこの場合も思われるのであります...全文を見る
○和田静夫君 これは厚生省でしょうか、移植との関係に戻りますが、移植と無関係の医師ということは具体的にはどういうふうに考えたらよろしいんでしょうか。
○和田静夫君 厚生省、これを契機に臓器移植が促進されるという見方が先ほども言ったようにあるんですが、臓器移植についてはさまざまな問題が指摘をされています。嫌がる家族を強引に説得して移植するというケースもあると言われます。  そこで、そういうようなトラブルを引き起こしてはならない...全文を見る
○和田静夫君 厚生省は、立法化については何かお考えですか。
○和田静夫君 参考人の方では、立法措置については何かお考えございましょうか。
○和田静夫君 ひとつ私提案を行いたいのでありますが、脳死についても臓器移植についても非常にデリケートな問題をたくさん含んでいます。私は、臓器移植については慎重論者で前々からあるわけでありますが、現実には進行しているわけで、人権上からの歯どめが必要であると考えているわけであります。...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ、参考人ありがとうございました。
○和田静夫君 どうもありがとうございました。  もう一つ、新薬の問題ですが、新薬臨床試験の基準づくり、専門家会議が設けられているわけですが、その作業状況の報告はできますか。
○和田静夫君 まとめの方向でありますが、各医療機関に一般の社会人を含む審査委員会を設けるということ、これが実現することは、新薬臨床試験のオープン化にとって意義があるといいますが、そういう方向でまとめられると承っておいてよろしいでしょうか。
○和田静夫君 新薬の臨床試験が患者被験者に無断で行われて、被験者の人権上の問題を引き起こしている、そういうことがあるんですが、この点に何らかの歯どめ、例えば承諾をとるとかの歯どめを設ける、そういうことはどうなんでしょうか。
○和田静夫君 法律本体に入りますが、最近、営利目的で病院経営に乗り出してくるケースがふえています。  その一つの例ですが、オリンピックグループという企業が病院経営に進出して、各地でトラブルを引き起こしています。小金井や立川で病院建設の計画をしましたが、地元の医師会その他の反対で...全文を見る
○和田静夫君 これは、審査に当たっては、今言われましたが、十分実態を把握して、関係者の意見を聞くように要請をしておきますが、大臣いかがでしょう。
○和田静夫君 これは、オリンピックグループに限らず、営利目的の病院開設が増加するおそれが十分にある。営利目的となれば過剰診療、過剰投薬は避けられない。医療費の適正化の観点からも問題が出てくる。地域医療システムは大きなマイナス要因を抱え込むことになる、こういう点の認識というのはどう...全文を見る
○和田静夫君 営利目的の開設というのは、七条四項で許可されないことになっているわけですが、実際には、別法人にして法の網をくぐり抜けるという実態がある。  そこで、この点については現行法の規定を私は強化する必要があると思われる。  まず第一に、七条四項でありますが、現行法は、「...全文を見る
○和田静夫君 「与えないことができる。」とすると、行政の裁量で与えてもよいということになるわけでありまして、実際にこのオリンピックグループを考えてみますと、千葉県と東京都では対応が違う状態です。したがって、もっと厳しく、与えてはならないとすべきだと私は考えたわけですが。
○和田静夫君 私は納得できません。「与えないことができる。」という規定によりまして都道府県の審査基準がはっきりしなくなっているわけです。それが自治体間の食い違いとなってあらわれているわけです。したがって、私が言うように、与えてはならないと法文を修正すべきなんですが、なぜそれがまず...全文を見る
○和田静夫君 私は、そこのところはよくわかるんです。「許可を与えないことができる。」を、与えてはならないとして、そして今言われるように、営利目的の判断基準は省令にゆだねる旨を明記する、こういうことが必要だと思いまして、これは、ここですぐ修正に応ずるということにもなかなかならぬので...全文を見る
○和田静夫君 病院の開設許可申請に当たって、どうもいろいろ混乱があるんですが、例えば開設者の資産、経歴、債務状況、さらには土地家屋、施設設備を賃借する場合は、開設者と所有者の関係を提示させる、そういう必要があろうと思うんですね。その根拠を法律に私はきちんと書き込むべきだ。ここのと...全文を見る
○和田静夫君 ちょっとくどいようですが、私は、営利目的は医療を歪める元凶であろうと、こう思っているんです。  そもそも、医療法の改正作業が必要とされる直接のきっかけというのは、あの富士見病院事件であったし、あるいは京都の十全会病院事件であったと思うんですが、そういう営利による医...全文を見る
○和田静夫君 政府案は、どうも一般に開業医サイドの意向が非常に強く取り入れられているという印象を、ひがみかどうか、私は受けるんです。地域医療を考えるとき、開業医の協力なしには不可能であることは、私は百も承知しています。開業医を罪悪視するなどということは決してありません。ややバラン...全文を見る
○和田静夫君 厚生大臣ね、決して円滑に動いているのではなくて、病院関係者からは強い不満がずっとあるわけでありまして、そういう不満というものには、これはお互い厚生大臣も私も素人という立場、アマチュアという立場から客観的に見ることができるわけですから、そういう意味で、今、行政の責任者...全文を見る
○和田静夫君 三十条の三、九項で、「医療計画の案を作成するため、診療又は調剤に関する学識経験者の団体の意見を聴くものとする。」、これは衆議院で「聴かなければならない。」と修正されています。これは端的に言って三師会を想定しているわけでしょうか。
○和田静夫君 病院関係者あるいは自治体病院、公的病院あるいはその他の病院団体というのはどういうふうになりましょう。
○和田静夫君 もう一つは、利用者代表の意見はどうなりましょう。
○和田静夫君 そうすると、例えば病院関係労働組合であるとか、あるいは市民団体だとかという、患者団体だとかいうようなものは考えていない、こうなりますかな。
○和田静夫君 大臣、結局三師会に意見を聞くということになるわけなんですが、私は、三師会の意見をお聞きになる、聴取するということは、これは非常にやってよいことだと思っているんですが、しかしそれだけでは片手落ちでありまして、市町村長と今言われて一歩踏み出されましたが、私はもう少し加え...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、その都道府県医療審議会でありますが、幾つかの県でもう医療計画が策定されつつありますね。その計画作成機関は、もうちょっと突っ込んで、例えば大学医学部、医師会、行政が中心となっているところが多いわけですけれども、構成は具体的にはもう頭の中にあるわけですか。
○和田静夫君 したがって、それを全体的なものにする、いわゆる公的病院、議会代表、さらには労組、市民代表を入れていく、そういう十分な配慮があってしかるべきだろう、そういう意見を述べておきます。  厚生省、既に作成機関の偏った構成によって引き起こされている紛争が起きていますがゆえに...全文を見る
○和田静夫君 もう一つは、都道府県医療審議会は公開を原則とすべきだと思っているんですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 まあそこは不満です。  そこで、三十条の三、第九項、意見聴取に戻りますが、今のような論議を踏まえまして、市町村長までの答弁があったわけですが、そこらを頭の中に描きながら、「診療又は調剤に関する学識経験者の団体」の後に続いて、住民代表という表現にしますか、言ってみれ...全文を見る
○和田静夫君 病院と名がつく以上、薬剤師を置くのが私は当たり前だと思うんですね。薬品がふえて新薬が次々に出てくる中で、医師の薬剤知識はそれについていけないという事態が生じているわけですし、また、薬剤師の仕事は、調剤だけではなくて、安全性の確保や管理あるいは情報管理など重要な分野が...全文を見る
○和田静夫君 病院の薬剤師について、法律二十一条、「省令を以て定める員数」の中に薬剤師を加えるべきだ。これはもう私たびたび言ってきたことなんですが、病院に薬剤師を置くことは当然なのでありますが、薬剤師について明定をすべきなんですね。ここのところが、僕は十八条と二十一条の修正をワン...全文を見る
○和田静夫君 薬剤師出身の皆さんもここにはいらっしゃいますが、病院薬剤師からの不満が非常に本法に対して多い。病院に薬剤師を置くということは当然でありますし、その点からすれば、員数中に薬剤師を明定すべきです。これはもう議論は残しておきますがね。  もう一問ですが、施行規則第十九条...全文を見る
○和田静夫君 以上の論議の中で、厚生省と私の意見の食い違いがありますが、ともあれ、十八条と二十一条の修正をワンセットでこれは要望いた します。  それから、公的病院の病床規制ですが、今回民間病院に対して医療計画の達成に必要ある場合は勧告する、三十条の七、とされたわけですが、民...全文を見る
○和田静夫君 そうしますと、実際には勧告というのはかなり厳しい制裁になるんでしょうか。そこのところはどうなんですか。
○和田静夫君 もう一遍尋ねますが、その勧告の内容は、具体的にどういうふうに、何をどうするということになりますか。
○和田静夫君 それはわかっていあんです。勧告の内容的なものを聞いているのです。
○和田静夫君 それ、守られないということは起こり得ませんか。
○和田静夫君 それだけの例えば規制を考えられるということであれば、法律七条の二の削除というものはしかるべきではありませんか。
○和田静夫君 私は別にひっかけたわけじゃありませんけれども、民間は勧告でいって、公的病院は規制なんだというところが問題だから、したがって、民間に対してそれぐらいの勧告による規制が行われるのならば、公的病院の七条の二だって外しちゃって、同様の位置に置いたっていいじゃないか、国立病院...全文を見る
○和田静夫君 自治体が民間病院に対してもそういうあれをやるんですが、自治体がみずから病院を持つ場合には、より厳格にやることは当たり前のことでしょう。したがって、もう七条の二の存在価値というものはなくなってきているじゃありませんかということですよ。
○和田静夫君 僕はどうも矛盾していると思うのですね。おたくの方は国立病院関係の統合などを考えられていらっしゃる。そして第一段としては、自治体に対するところの移管が行い得るのならば——私は反対ですよ、反対ですけれども、そのことを求めようとする、そうすれば病床はふえていくなどというよ...全文を見る
○和田静夫君 いやいや、そうだから全体の中で病床規制を含みながら、そこにこれだけのものを押しつけていくと言えば、自治体の側はそれだけでも受けませんよというのは当たり前になってくるじゃありませんか、行政上大変矛盾があるじゃありませんかと私は申し上げているのですよ。
○和田静夫君 そうだから大変矛盾をしているので、私はやはりここは、これは幸いにして、本委員会の委員長は大変自治体の問題については専門家でいらっしゃいますから、十分実りある修正要求を受けていただけると思いますから、第四の修正要求にしておきます。  政府案が施行されれば、オーソライ...全文を見る
○和田静夫君 どうも必要がない。その必要がない事柄をあえて条文に含めるということは、法律作成のイロハから考えると、これは許せません。七条の二は必要がない。勧告という行政行為が確保されればそれで十分である。これは大臣、率直 に撤廃しましょうと言えば、もっともっとスムーズにいくんで...全文を見る
○和田静夫君 御理解賜るって、そんなことを私は含んで言っているわけでありまして、私の方は無知だと思っていらっしゃるだろうからそういう答弁になるんでしょうが、ちゃんとそのことも考えながら言っているつもりです。  大臣ね、医療計画に背反して自治体が病院を新設したり増設したりというこ...全文を見る
○和田静夫君 そうでしょう。そうだから私は、繰り返すことになりますが、意味がない条文というのは撤廃されていいんですよ。そんなものは、少なくとも県立病院で病床規制が必要とされるということは考えられませんよ。どうしても必要というんなら、勧告で十分じゃありませんか、民間で勧告だというん...全文を見る
○和田静夫君 これは、別に委員会をここでとめて話がつくまでなんということを言うつもりはありません。しかし、話は詰まりませんから、詰まりませんからこれは論点として残しますよ。次回に機会を持つように、私の時間を少し残さしてもらいますが、そうしてもう少し詰めた話をしましょう、ここのとこ...全文を見る
○和田静夫君 例えば、先ほど取り上げましたが、長崎県の北松地区の場合は、佐世保市を含む形で県北地域というふうにくくってしまっているから北松地区の県立病院は必要ではない、こういう形にくくるとなるんですよ。ところが、ある地区を考えますと、人口一万対十床なんですね。これちょっと、ずっと...全文を見る
○和田静夫君 医療圏の設定は、外来通院が可能な範囲とすることが、こうした地域的偏在を固定せずに本当に必要な病床数を策定するために必要なんではないだろうか。大臣ね、医療圏は外来通院が可能な範囲とすること、そういう位置づけでいくべきなんだと私は思いますが、いかがでしょう。
○和田静夫君 地域的偏在と並びまして種類別な偏在という問題が指摘されていますね。種類別というのは、結核とか精神ではなくて、老人専門とか小児専用の病床がある地域に集中しているという問題ですね。これらの専用病床を必要病床数に含めるといたしますと、一般の病床が、そのあおりを受けて、過小...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、ちょっとこれ使わしてもらいますが、東京都多摩地区の病床数をおたくで資料つくってもらったんです。これを見ますと、西多摩地区——青梅、福生、秋川、羽村では老人病院の病院病床数が非常に高いんですね。非常に高い。大体二〇%を超えています。ところが、南多摩の方では...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、この医療計画の中で老人専用、小児専用などの病床数については特に配慮をされるというふうに今のところ承っていいんでしょうか。
○和田静夫君 精神病院の地域的偏在も著しいものがあります。偏在化が著しいために外来通院が困難になっていて、入院患者の在院日数を長くしているわけですね。これは患者の人権上の問題を引き起こすもとになっていると私は考えるんですよ。外来通院が可能な範囲に精神病院をつくるということが大変大...全文を見る
○和田静夫君 ここに持っていますが、ちょっとどうですか。(資料を手渡す)
○和田静夫君 厚生省、そのことをお認めになりますね。
○和田静夫君 とにかく、国際精神病学会が一九八二年に京都で開催をしたその中で、今述べたような報告がちゃんと記載をされているわけであります。これは私は裏をとってみて、当時の時点間違いありません。  そうすると、厚生省、精神病床の地域計画は三次医療圏で考えては私はだめだと思うんです...全文を見る
○和田静夫君 私は、厚生省の認識、大変甘いんだと思うんです。幸いにして私の方の理事は、精神を系統的にずっと追及をしてきた人であることは御存じのとおりであります。  精神病患者を病院の中に長期にわたって隔離しているというのは、これは先進国中日本だけですよね。外来通院に切りかえてい...全文を見る
○和田静夫君 じゃ、十分に私が述べた趣旨に基づいて検討をされますよう期待しておきます。  そこで、もう一つですが、精神科外来をふやすために、一つの方法でありますが、法律四条の総合病院の要件、この総合病院の要件に精神科を含むようにすべきだというふうに思うんです、この改正の機会です...全文を見る
○和田静夫君 精神の問題はたくさん予算委員会や本委員会で集中的に論議をされてきたことでありますし、もう長い年月をかけた医療法の改正がやってきたわけですから、そこになお欠陥があることを我々が指摘をすれば、次の医療法の改正まで待ってくれというのではなくて、そんなにこれ検討を要すること...全文を見る
○和田静夫君 私の記憶で言えば、例えば美容外科などというのは我々は猛反対をしました。ああいうのは簡単に決まっていって、そしてこういう国民が切望しているものが決まらぬというのでは困りますから、今の趣旨に基づいて早急に結論をお出しになるように求めておきます。  精神病院についてもう...全文を見る
○和田静夫君 栃木県なら栃木県の枠内でもって処理しようとすると、やっぱり非常に無理が生ずるでしょうから、国として、近隣各県と連絡をとって、国の責任で解決するというようなことも十分お考え合わせになるべきだろうと思います。  そこで、次に進みますが、必要病床数のところへ戻るんです。...全文を見る
○和田静夫君 私は、そこのところどうも、素人だからおまえの考え間違いだと言われるのかもしれませんが、おかしいように思うんです。  というのは、地域医療計画の外枠のポイントというのは、区域設定と必要病床数でしょう。そのポイントとなる必要病床数の中に重要な構成要素である診療所の病床...全文を見る
○和田静夫君 それは原則でしょう。しかし、ベッド数を計画の中に入れないで、診療所に対する計画がどういうふうに成り立つんだろうか。通常の理解ではちょっと全く理解できないんですが、どういうように診療所の配置、病院の配置を考えるということになりますか、それじゃ。
○和田静夫君 厚生省、区域の設定、必要病床数に関する標準、これは省令にゆだねられる。これも私どうも不思議だと思っているんですが、その考え方のアウトラインは法律の中に書き込むべきじゃないんでしょうかね。標準の腹案というのは出るんですか。
○和田静夫君 計算の仕方はわかりました。私も計算の仕方、おたくたちが考えているのをこれ持 っているんですよ。その結果、いわゆる標準の腹案を出してくれと言っているんですが、例えば人口万対、東京なら東京はどうなるとか、二、三ピックアップしてここで言えますか。
○和田静夫君 例えば、あなたの方で補正係数を考えられるわけですがね、その補正係数のつくり方などというところは出せますか。
○和田静夫君 そこで、今二回続いた答弁での資料は、今出るということですか、若干時間をくれということですか。
○和田静夫君 係数の方を含んで、それじゃ、次回いつになるのか知りませんが、どっちみち今、修正の論議を幾つかしましたから、理事会にお諮りになって、質問時間を残しますから、それまでの間に少し詰めさしてもらおう。よろしいですか。
○和田静夫君 私、申し上げたのは、必要病床数と区域の設定は医療計画の根本にかかわる論点だと思っていますからね、その意味で申し上げて、ここのところは外すことができないところでありますから、次回に資料の出てくるのを待って、譲ります。  現在の病床数をどう評価しているかという問題なん...全文を見る
○和田静夫君 次回にはでは困るので、私の次回の残された質問までに間に合うように出してもらわぬと……。
○和田静夫君 これは、私の調査ではこうなっています。東北のある県の五十九年度の数字ですが、百六十二件もの医療法違反が見つかっている。医師不足が五十五、薬剤師、看護婦、助産婦の不備が五十九、構造施設の違反が六十カ所、管理運営が八十八カ所。これはほんの一例です。医療法違反は天文学的数...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ、あとは次回に譲らしてもらいます、出てきませんから。  もう一遍確認をしておきますが、私は、法律案の修正点として以上六つのことを申し上げました。  営利目的の開設禁止、七条四項、現行「許可を与えないことができる。」を、与えてはならないにすること。営利目的...全文を見る
12月10日第103回国会 参議院 内閣委員会 第4号
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○和田静夫君 大蔵大臣、十分ぐらい休んでもらう予定で運輸大臣を先に呼んでおったが、運輸大臣が来なくて大蔵大臣が見えたから大蔵大臣から入ります。  今回の法律が鳴り物入りで提出された割には具体的な内容に乏しいということをまず指摘しなきゃなりません。何でこれが行政改革なのか、あるい...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ、まず大蔵大臣。各大臣に具体的なことを聞きますが、大蔵省、無額面株式の発行ができる金融機関を拡大していく、こういうことですね。現在担信法の適用のない銀行というのは無額面株式の発行が可能ですか。
○和田静夫君 とにかくないんですよ。ないやつをこういうふうに言うんだ。これを機会に無額面株式を発行したいとする金融機関が出てくると考えたわけですか。
○和田静夫君 私はどうも意味がないと思う、ほとんど意味がない。  同じことは信託業法そのものでも言えるんだと思っているんですよ。この法律に基づいて免許を受けた信託会社というのは幾つあるんですか。
○和田静夫君 信託業法の存在の意義というのをどういうふうにお考えになっているか、きょう時間がありませんから、久しく大蔵委員会にも出てないからあれなんですが、本当は少し時間をかけてやりたいんです。  無尽業法も私は同じだと思っているんですよ。無尽業法の適用会社は幾つありますか。
○和田静夫君 そうですね。それだからゼロであったり一つであったりというようなところなんですよ、大蔵大臣。要するに、あなた方は民活、民活とおっしゃるけれども、内需の拡大とか経済摩擦の解消に役立つとはとても考えられない。考えられません。おやりになるのまで否定しませんけれども、実効性は...全文を見る
○和田静夫君 金子長官に答弁求めたつもりだったんだけれども、総務庁長官がお立ちになったわけです。  それじゃ今の答弁を受けて厚生大臣。きょう午前中いっぱいかけて随分いろいろお話し合いしました、医療法についてですね、きょうも論議をしました。これだけのことで行政事務が簡素化されるの...全文を見る
○和田静夫君 何人分に該当するのだろうというふうに考えてみると、これも余り効き目がない。  それじゃ旅館、興行場、公衆浴場の営業承継の際に許可を必要としない、こうなるわけですが、民間活力にどういうふうにこのことで資するんですか。
○和田静夫君 私はそれ自体余り否定しませんけども、ちなみに公衆浴場の営業承継というのは年間幾らあるんですか。
○和田静夫君 運輸大臣が見えない。一番先に始める運輸大臣が来ない。労働大臣は今見えた。労働大臣の時間に合わせてすべての大臣に並んでもらって十分間で全部上げるということになっているんですよ。せっかく気配りして全部の大臣がそろう時間まで決めてあるんだ。
○和田静夫君 それじゃ運輸大臣に伺いますが、タクシーの運転者登録原簿の登録事項から本籍に関する部分を削除する、結構なことです。しかし、それは民間活力とどうつながるんですか。
○和田静夫君 そういう程度なんです。各省みんなそんな程度なんですね。  大型ジェット機に航空機関士を乗り組ませなくてもよいようにする。最近の日航機の事故から考えてみて、これは大変危惧されるんです。飛行機そのものがコンピューター化されていても、最近の事故事例を見ますと、むしろ人間...全文を見る
○和田静夫君 私はここだけはどうも納得できないんですよ。幸か不幸か私も参議院の教育・文化視察団で行きまして、最後サンフランシスコから飛んで、日本ではニュースになりませんでしたけれども、サンフランシスコ空港が始まって以来、日航機がいわゆる大型ジャンボ機になって初めて第四エンジンがと...全文を見る
○和田静夫君 技術部長で結構です。
○和田静夫君 約束で、運輸大臣はさっき日程の狂いがありましたからお待ち願って、ほかの大臣を済ましてしまいます。この法律の関係各大臣すべてにお尋ねをいたします。  この法律は民間活力にほとんど、幾つかの事例を挙げながら、役に立たないということを私は立証したつもりなんですが、経済摩...全文を見る
○和田静夫君 それではまだありますけれども、他の問題を少し続けます。  労働大臣、労働保険徴収機械業務室がリッカーの子会社、日比谷コンピュータシステムとの間で何かあったような報道等がありますが、ここで労働省が把握している実態を簡単にちょっと。
○和田静夫君 特定企業との関係というのは公務員の場合公正でなければなりませんから、起こったこの事件につきまして労働大臣が厳正に対応されると思うのですが、何かお考えありますか。今の処理はわかりましたけれども、問題の当事者たちに対しては今以外のことで何かお考えになるわけですか。
○和田静夫君 総務庁長官、今回の事態のことを聞こうと思いませんが、どうも企業と省庁とのこのような関係が他省庁において皆無であろうかということも考えるのですね。そこでこれを契機として他山の石としながら総務庁としては省庁全般に特別に何か対応されるお考えがあるわけでしょうが。
○和田静夫君 それでは運輸大臣、八月のあの日航ジャンボ機墜落事故で尾翼のおもしに劣化ウランが使われていたということが明るみに出ましたね。その後この情報がちょっとストップしておるわけです。世間で忘れられたんではないかというふうになっているんですが、私はこれは無視できない重要な問題を...全文を見る
○和田静夫君 あとは科技庁ですかな、未回収の部分の推定というのは。
○和田静夫君 僕は、劣化ウランは極めて毒性が高い危険な物質でありますから、未回収部分についてもこれは早急に捜査すべきだと思うんですよ。両方ともですが、土壌汚染の関係で山林中の部分は御巣鷹山周辺を広く調査しなきゃいかぬのじゃないですか。燃えて周辺に飛散したということも考えられること...全文を見る
○和田静夫君 そこのところは大変疑問です、私ももちろんアマチュアでありますが。こういう危険の度合いは別といたしましても、とにかく危険な状態の物質が飛行機の部品として使用されている。ほかにかわるべきものがないんなら話は別ですよ。これは安いからというだけのことでここのところ使っている...全文を見る
○和田静夫君 それで全体何機ですか。
○和田静夫君 そうですね、そういう状態であります。  これは整備士の被曝のおそれというのはないんですか。
○和田静夫君 万全の注意を払っても日航機のような事故が発生するわけですから、私は、危険性が若干でも存在する以上、他の金属にかえる、そういう指導をすべきだと思う、代替金属が先ほども言ったようにないわけではないわけですから。したがって、技術的に不可能なことではないわけですから、そうい...全文を見る
○和田静夫君 運輸大臣、結構です。  さて、本題に戻りますが、内需拡大という点からアクションプログラム等がほとんど意味をなさないんじゃないかということを私は指摘したんですが、    〔委員長退席、理事大島友治君着席〕 そこで為替レートですね、景気政策の議論をしておかなきゃな...全文を見る
○和田静夫君 行天さんもあるいは大蔵大臣もニューヨーク入りされたときにちょうど私もいました。大蔵大臣は実に巧みに隠していましたからわかりませんでしたがね、行天さんが来られることは。そこで私いろいろ勉強させてもらったんです。そのときにも言ったんですけれども、問題は、為替レートの予想...全文を見る
○和田静夫君 各機関の予測というのは、大体五十億ドルぐらいの程度のばらつきがありますけれども、総じて、為替相場が円高であっても経常収支黒字は大きいと、そういうふうに出てくるということですねでとすると来年度も再び貿易摩擦が再燃してくるんじゃないだろうか、そういうふうに思うんです。東...全文を見る
○和田静夫君 私は、円レートだけではこの貿易摩擦は解決できない、それからアクションプログラムでも大して期待は持てない。円レートだけで解決しようとするのであれば、恐らく百五十円台の超円高が必要となるだろう、しかしそれは日本経済を文字どおりの円高デフレに陥れることになる。したがって、...全文を見る
○和田静夫君 今大蔵大臣言われましたように、このG5でアリメカの財政赤字の削減が約束されたことになっているわけですから、ここのところの実行の担保をどうするかということですね。両大臣のお言葉がありましたが、もっと強く日本の側は要求し続けるといいますか、そういうことをやったっていいん...全文を見る
○和田静夫君 なかなか目に見えてこないというところが難点でして、十月十五日に政府は「内需拡大に関する対策」を決定されました。この対策で幾ら黒字が減るんですか。
○和田静夫君 五百億ドルのうちの二十億ドルですから焼け石に水なんですね。しかも日経NEEDSがやった試算では九億ドルにすぎないんです。円高も限界、内需拡大策も十億ドルに満たない、頭数はそろえたけれども内容は空疎である、わずか九億ドルではこれはもう砂漠に、バケツで水まくようなもので...全文を見る
○和田静夫君 時間がなくなってまいりましたので、少し主張を言いながら御見解を承りますが、結局、本格的な内需拡大策が必要なんでしょうと思っているんですよ。アクションプログラムといっても本当のアクションにはなっていないと私は感ずるものですからね。一つは財政金融政策の支えがなければ内需...全文を見る
○和田静夫君 もう結構です。  今の金融政策、財政政策について私が述べたことに対する見解があれば、後で総括的に大蔵、経済企画庁、両大臣からもらいますがね。  もう一つ、日銀の現在の短期金利高日誘導策ですね、これは内需拡大政策、内需拡大にとって足かせになるんじゃないだろうかと私...全文を見る
○和田静夫君 もう時間なくなりましたから、ほかの通告してあることはまた機会があれば論議をさせてもらうことにいたします。  最後に、金融政策に入りましたので、こういう観点から平和相互の問題を若干論議しておきたいんです。  市場開放と並行して金融の自由化が進行しているわけです。金...全文を見る
○和田静夫君 預金量は、六十年三月まで一兆二千億円あるわけですが、その後急激に落ち込むわけですから、急速に減少しているということなんです。これは答弁できないと思いますが、私はここのところを一方的に申し上げておきます。  それから幾つか投書がこれに絡んで来ているんですが、資金量を...全文を見る
○和田静夫君 そこは論議を残しておきます。当行における論議は残しておきます。一般論のところの答弁が私ちょっと気に食いませんが、ちょっと時間がありませんから。  検査にこれだけ長い時間がかかっているということは極めて異例なことだと思う。通常であれば、どこに幾ら貸し付けたか、担保は...全文を見る
○和田静夫君 法務省おいで願ったんですが、この平和相銀の現況というのはどういうふうに認識されているわけでしょうか。
○和田静夫君 今の答弁で強い関心をお持ちになっているというふうに理解しておきます。ともあれ、もう時間がありません。総括的に本来、このことよりも、もっとこれからの自由化に伴うところのものでの対策をお聞きしたかったんですが、時間がなくなりました。そこのところちょっと主張だけ申し上げて...全文を見る
○和田静夫君 今もうこれで終わります。  中小金融分野を見ますと局地的に金融タイトの状態が起こり得ると思われるんですよ。私は何も信用不安をかき立てようなんて思ってこんなことを言っているつもりは一つもありませんが、金利自由化によって大手間取引では金利が下がるが中小零細では金利が下...全文を見る
12月19日第103回国会 参議院 社会労働委員会 第5号
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○和田静夫君 まず、先日の委員会でスタンガンを取り上げましたが、適切な措置を要請しました。ところが、その後もスタンガンを使った事件が続いています。  警察としては、それなりの努力をなされているとは思いますが、先日も申しましたけれども、きちんとした使用基準をつくる、あるいは登録制...全文を見る
○和田静夫君 引き続いて厳格な対応を求めておきます。  どうもありがとうございました。  そこで、先日の委員会で資料要求をいたしました必要病床数の標準についてでありますが、厚生省が今考えている必要病床数の標準を仮に東京に当てはめるとどうなるか。試算式その地やりまして、結果的に...全文を見る
○和田静夫君 さらに、これは簡単な答弁でいいんですが、先日も述べておきましたし、どっちみち後ほど確認の質問があろうと思いますから。  医療圏の線引きも、その地域の実情に特段の配慮が必要であるということを述べました。市町村、都道府県の自主性が十分に尊重されなければならない、そのこ...全文を見る
○和田静夫君 医療監視ですが、医療監視の結果、厚生省の提出資料によれば、医師は全国の五千九百五十六病院において法定人員を満たしていない、看護婦は三千百三十九病院で標準未満、薬剤師は四千二十病院で不足。実に調査対象病院八千四百三十六のうち、医師は七〇%が標準未満、看護婦は八千四百二...全文を見る
○和田静夫君 これは私、一人二人足りない、あるいはパーセンテージに置きかえてみて八〇%程度の充足率なら、これはある程度やむを得ないということは、施行規則が標準という考え方をとっている以上、言えるかもしれないとは思っているんです。しかし、充足率五〇%以下という病院がぞろぞろあるとい...全文を見る
○和田静夫君 この辺非常に重要なんで、本来ならこの辺の調査ができていなくて医療法の論議にならぬだろうと私は思うんですがね。しかし、理事会での協議結果がございますから、尊重しながら進めますけれども、この辺はぜひ調査をしていただいて、第二次医療法のいわゆる改正作業とでもいいますかね、...全文を見る
○和田静夫君 ここは強く調査を求めておきます。局長、よろしいですか。
○和田静夫君 私は各県の担当者に取材をいたしましたところ、何度行政指導を行っても実は不備が改善されない、そういう事例がたくさんあるんだと、そこのところ非常に困っているわけですよ。富山県の、こういうところですから固有名詞は挙げませんが、ある外科病院では、六名の医師が必要なんだが一名...全文を見る
○和田静夫君 五名必要なのに一名しかいない、六名必要なのに一名しかいない、これ厚生大臣、私たち素人ではありますが、非常に遺憾な状態だと、こう思いますので、今、局長の答弁がありましたからしっかりやってもらいたいと思うんです。  構造設備に関して、これも私は、広狭両方をとっても明白...全文を見る
○和田静夫君 ぜひそのことも求めます。何も嫌がらせて乱やるつもりは全然ありませんで、やっぱり公正な医療が地域的に保障をされていくという体制をどうしても私たち真剣につくり上げてもらいたい、そういうふうに思うからであります。  もう、きょうお約束になりましたから深追いをいたしません...全文を見る
○和田静夫君 こういう問題は次の改正作業まで待てる問題ではありませんので、今の大臣の答弁を尊重しておきますので、きちんとした調査、結果の公表、厳正な行政処分、そういうものを強く求めておきます。  私が医療監視を取り上げたのは、第一に、営利目的で病院経営が行われているケースが全国...全文を見る
○和田静夫君 さらに、医師、看護婦の名義貸して実際いないというケースが私の調査で浮かんできました。これは診療報酬の不正受給につながっているわけであります。この点をきちんと把握するためには医療監視とレセプト点検をリンクさせる、これは全く私の思いつき的なことでありますが、そういう調査...全文を見る
○和田静夫君 ぜひ、私の提案が生きるように行政の真剣な御検討を求めておきます。  さらに、現在の医療財政、病院経営をめぐっての質問をしますが、病院の経営収支状況という資料によりますと、病院経営は、一九八一年初頭から医業収支率は一〇〇を超え、赤字となっている状態ですね。そうすると...全文を見る
○和田静夫君 来春の薬価改定について中医協で、厚生省は五%程度の引き下げの方向であると報道された。これは医療費ベースに置きかえますと一・五%の引き下げになるようでありますが、問題は、それに応じてこの診療報酬が引き上げられなければならないと思うんですね。そうしなければ病院経営の赤字...全文を見る
○和田静夫君 病院経営の赤字をこのまま放置しておくわけにはまいりません。大臣、新医療法がスタートするに際して、この点きちんとけじめをつけておく必要があると私は思うんです。そのためには基本方向として、社会保険診療報酬の抜本改定と、それにリンクする形で薬価制度の抜本的な見直しを図る、...全文を見る
○和田静夫君 大臣。
○和田静夫君 前回、約六項目の修正要求を含んで理事会にお預けをしました。後ほど高杉理事を通じて確認的な質問、答弁が行われると思いますので、きょうの質問は私はこれで終わります。
○和田静夫君 この下水道の整備に伴って、一般廃棄物処理業務の縮小、廃止という事態が出ています。これまでは各市町村で円満に話し合いが行われている現状にあるわけでありまして、そういう意味では別に新たな法律をつくる必要はない、そのことを私たちはっとに主張してまいりましたし、政府において...全文を見る
○和田静夫君 今回の法律改定が新たな民間委託を推進するのではないかという危惧が生じていますが、この点はいかがでしょうか。
○和田静夫君 関連労働者の再就職などの際に、職業訓練その他の特段の配慮が必要だと考えられますが、何か具体的な方策をお持ちですか。
○和田静夫君 下水道の普及状況を見ますと、六十年度末の見込みで三六%という数字です。この普及率は欧米先進国に比べて著しく低いものであります。  まず、厚生省としてはこの普及率をどう受けとめていらっしゃいますか。
○和田静夫君 そこで、建設省、第五次下水道整備五カ年計画の達成率は何%ですか。それから、新たに第六次下水道整備計画が作成されているわけでありますが、現在の財政事情からしてこの目標、三六%を昭和六十五年で四八%に持っていく、この達成の方向というのは可能だとお考えですか。
○和田静夫君 第六次計画では小規模な公共下水道に重点を置くと、これは歓迎すべきことだと私は思っていますが、他方で流域下水道を進めるわけですね。建設省は、この流域下水道から小規模公共下水道へ方向転換するということではないだろうか。基本的方向として建設省は、大規模化あるいは広域化とい...全文を見る
○和田静夫君 雑誌エコノミストのことしの九月十七日号ですが、中西準子さんが単独と流域とのコスト比較を行っておるわけですね。非常に興味がある。単独の処理場一人当たり建設費は二十四万二千円だ、流域の方は四十七万一千円だ、流域の方がはるかにコスト高に中西先生のいわゆるレポートではなって...全文を見る
○和田静夫君 流域下水道を建設する際に、コスト比較はおたくもされるわけでしょう。そうすると、その個別個別のデータは出ますか。出していただけますか。今出せなければ後ほどでもいいですがね。出ますか。
○和田静夫君 じゃ、後でください。  そこで最後ですが、私、中西レポートを読んでみまして、これは単独であっても計画が過大であるというふうにされているんですよ。例えば茨城県の鹿島町では、昭和四十四年計画策定時の人口が二万一千人なのに、昭和七十年には人口が二十二万人になるという予測...全文を見る
○和田静夫君 下水道のコストなどの資料をいただいてから、コストや財政、さらには広域、大型化の是非などについては、予算委員会で時間をかけて少しこれ論議をさせていただきます。  きょうは厚生省、最後に、集落下水道などの小規模下水道について私はもっと重点的に推進すべきだということを前...全文を見る