和田静夫

わだしずお



当選回数回

和田静夫の1986年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月14日第104回国会 参議院 予算委員会 第2号
議事録を見る
○和田静夫君 まず、国鉄問題で若干の質問をいたします。  既にこの分割・民営が何か始まっているような印象を与えるような取り運びが出ていることについては、大変私は許しがたいと実は考えています。もうリーフレットが出る、あるいはポスターが出る、内部機構の分割が進む、あるいはきょうの報...全文を見る
○和田静夫君 大変おかしいのでありまして、あなた方が目指す民営化、つまり民間的手法を用いるならば、まず最初に資産と負債のバランスシートをつくるべきであります。それがこの段階で出ないというようなことは了承するわけにはまいりません。
○和田静夫君 私たちは法律案をお出しになること自体を認めておるわけじゃないので、その前段において十分に精査をしながら今後再建の方法をどうするのかという模索をする、そういう段階にあるわけですから、そこのところをよくわきまえてもらわなきゃならぬ。  再建監理委員会が売却可能用地をわ...全文を見る
○和田静夫君 だめですよ。私はおたくでつくっている一覧表を持っているんだから、数字言いなさい。ちゃんとできているんじゃない……。
○和田静夫君 きょうの私の主題じゃありませんから、これは簿価で平米当たり七百円です。おたくの数字はわずかの七百円です。私はここに住んでいるんですよ。ここの隣接地に私は住んでおる。国鉄の資産評価は簿価でやっているということでしょう。そうすると、現在私が調べた実勢価格は、これは平方メ...全文を見る
○和田静夫君 両方とも出してください。
○和田静夫君 出すと言ってもらえばいいんです。
○和田静夫君 ちょっと二、三の問題、簡単なところからいきます。  日ソ漁業交渉が行き詰まりそうな気配ですが、交渉におけるネックは何ですか。
○和田静夫君 そこで、十五日が期限切れなんですが、打開のために農水大臣、一体具体的にどういうふうにされますか。
○和田静夫君 十五日までは大丈夫ですか。
○和田静夫君 いや、結論が出るかと聞いているんです。
○和田静夫君 フィリピン情勢が緊迫しておりますが、外務大臣、現在のフィリピン情勢についてどういうふうに把握されておりますか。
○和田静夫君 いや、私は大統領選挙に限って聞いたつもりないんですが、フィリピン情勢というのをどういうふうに把握されますか。
○和田静夫君 海外経済協力基金がフィリピン向け借款の契約調印を日程を決めないまま延期したと報ぜられましたが、その理由は。
○和田静夫君 外務大臣、フィリピンに対する日本の援助はマルコス政権を利するだけだという評価がいろいろなところでなされておりますし、与党の中の有力者もそう言っている状態ですね。日本のフィリピンに対する援助の使途というのは非常に不透明だ。ひょっとするとマルコス派の選挙運動資金にまで流...全文を見る
○和田静夫君 撚糸工連事件について伺いますが、まず第一に検察当局、捜査の経緯について報告願います。
○和田静夫君 これは報道なんですが、政治献金にも流れていると言われるわけですが、検察としてはそういう事実を把握していますか。また、捜査の関心の対象にもなっていますか。
○和田静夫君 通産大臣、ちょっと所見を伺います。
○和田静夫君 今回の事件が明るみに出たのは昨年の九月でした。十月になって事業団融資が行われた。これは一体どういうことなんだろう。行政と業界の癒着があるのではないかという感じがするのですが、いかがですか。
○和田静夫君 小田理事長の証言を読んでみますと、通産省の局長以下にも料亭で接待をした、つけ届けをした、またしばしば通産省、事業団、撚糸工連で会合が持たれたという事実、こういうことが言われているんですが、どうも業界と行政の癒着が今回のようなずさんな政策融資を招いたのではないだろうか...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと質問の要旨を履き違えてもらっては困るんです。あなた方は過去においてはどうだったんですか。
○和田静夫君 総理、御所見ありましょうか、この問題。
○和田静夫君 文部大臣、第一次中曽根内閣の閣僚であったI代議士らと同じく海部さん、糸業界の御三家と世間で呼ばれているようですが、撚糸工連との関係がどういうものか、名誉のためにも一遍御意見を承りたいのですが、それにも増してこういう事態というものを文部大臣としてはどういうふうにお考え...全文を見る
○和田静夫君 通産省、昨年九月の撚糸工連の決算書類を要求しますが、出しますか。
○和田静夫君 医薬品の副作用問題について若干お尋ねいたしますが、一部既に報道されているんですが、止血用に広範囲に使用されているビタミンK2なんですが、この注射剤によるショックが問題になっている。厚生省の副作用のモニター制度によると、資料いただきましたが、昭和五十六年以降二十七のシ...全文を見る
○和田静夫君 症例数は。
○和田静夫君 私は、調査結果は五十七なんですが、少しこの辺精査してくれますか。
○和田静夫君 この副作用は、ビタミンK2そのものによるのではなくて、溶解補助剤として添加されているHCO−60による可能性があるわけですが、この点は厚生省はどう考えられますか。
○和田静夫君 調査結果はいつごろですか。
○和田静夫君 衆議院から本予算がそれから後に送られてくればいいんですが、そのころに送られてくると論議が継続しませんので、少し急いでもらいたいと思います。大臣、いいですか。
○和田静夫君 厚生省として医師向注意文書をメーカーに出すよう指示されたわけですが、日薬連を通じた調査が終わり次第、さらに本格的な対策を講じると承っているんですが、大臣それでいいですか。
○和田静夫君 ところで、今回改めて注目されるところですが、医薬品の添加物が野放し状態にあるわけです。野放しと言って語弊があれば、食品添加物に比べて非常に規制が弱くて表示の義務もないわけです。私も今度調べてみて初めてわかった。食品に比べても片手落ちだという印象を素人なりに持つんです...全文を見る
○和田静夫君 医薬品と食品では確かに性格は違うんですが、そういう性格の違いを勘案しても、なお規制がもう大変に緩やかで表示もされない。これはいささか私は問題じゃないかと考えるんです。  大臣、今回の事態を踏まえて、医薬品添加物問題を改めて再検討する、対策を練る、そういう必要がある...全文を見る
○和田静夫君 大蔵大臣、円高が非常に進んで百八十円台を切ろうとしていますが、私はちょっと行き過ぎるという感じなんです。もう一段、金利を下げるとか逆介入とか、新たな政策手段を発動させる必要があると思うんですが、どうお考えになっておりますか。
○和田静夫君 補正予算の財源づくりのために予備費一千五百億円、既定経費の節減千八百十三億円の措置がとられた。予備費は五十七年度以来連続四年も一千億円以上が補正で削られる、同じく既定経費節減も五十七年度以降がその前に比べて金額が巨額になっているんです。どうも当初予算の計上の精査が甘...全文を見る
○和田静夫君 既定経費節減額の多いところで二、三聞きますが、まず厚生大臣、厚生保険特別会計への繰り入れで不用、節減六百億、何でしょう。
○和田静夫君 文部大臣、国立学校特別会計繰り入れで不用、節約六十六億円ですね、これは。
○和田静夫君 これは予備費は毎年補正で削りながら当初子算では三千五百億円を計上し続けているというのはどうも私納得できないんですが、既定経費節減も、当初予算審議では厳しい査定をして余り金など出ることはないといつも政府は言っているんですけれども、補正になると何千億円も金をひねり出すわ...全文を見る
○和田静夫君 退職者医療制度の加入者見込みを政府が完全に間違えた、国保財政に大変な迷惑をかけたことは、これは厚生大臣、どう反省をして、今後の善処策を聞きたいんですよ。これはたくさん私が予算でやってきたことで、私が言ったとおりになっちゃったわけなんです。厚生省試算でも国保への影響額...全文を見る
○和田静夫君 政府の見込み違いで迷惑を地方にかけながら、補正予算でなお負担を地方に押しつけるのではないかと疑われるようなやり方というのは私は納得できないんです。これは、この問題の論議をしたときに、もし私が指摘したような今日のような結果になった場合は政府は責任を持って処理するという...全文を見る
○和田静夫君 六十一年度についてこの問題をどう措置されるかというようなものは、また今後答弁を聞いてからさらに本予算で論議を深めたいと思います。  今回の補正予算では、給与改善費として千七百五十七億円計上されている。六十年度の公務員給与改定に伴って各省庁の給与費は当然増加している...全文を見る
○和田静夫君 会計検査院の給与費は幾ら増加したか。
○和田静夫君 予算書を見ても、実は大蔵大臣に聞こうと思っているんだけれども、大蔵大臣、これをちょっと見てわかりますか、全然わからないんですよ。会計検査院、ここ一本で絞っちゃっているから。補正予算の論議に補正予算の資料がないというのはどういうわけだ。これがわかれば私数字言うんですが...全文を見る
○和田静夫君 詳しく調べて……。そうしたら、予算委員会はそれまで待つわけですか。
○和田静夫君 調べると言うんですが、大変失礼な話で、私本当にわからぬから聞いているのです。大蔵大臣、会計検査院の予算書を見ておわかりになりますか。
○和田静夫君 そんな状態なんです。国会議員が見てもわからないようなものが出ているので、私本当に困ったんだ。眠くてしようがないような状態です。これはどうしようかな。参考人がいらっしゃっていますしね。  増税なき財政再建についてに入ります。  中曽根さんが総理になられて三年と二カ...全文を見る
○和田静夫君 点数はつきませんか。
○和田静夫君 私はかなり辛いんです。よい点をつけてあげたいと思ったんですが、実績を見てくると、なかなかそういかぬのじゃないだろうかという感じがいたします。まず第一に、昭和六十五年度に赤字国債の新規発行をゼロにするということは、現在では私は不可能だと思う。第二に、この三年間がない強...全文を見る
○和田静夫君 これまでの三年間を振り返りますと、中期展望では五十九年度から六十一年度までに三兆円赤字国債を減額するはずであったのが、実際には一兆七千三百四十億しか減額されない。これは達成率五八%ですね。実績で見ると、年々の減額はわずかに三千億円。そうすると、一兆円減額の目標が実際...全文を見る
○和田静夫君 大蔵省、中期展望では歳入不足が六十二年度には三兆四千三百億、六十三年度には四兆三千八百億、六十四年度には何と六兆八百億円出てくるわけです。こういう巨額な歳入不足というのは、無理な赤字国債減額政策によって引き起こされるものでしょう。  繰り返しますが、大蔵大臣、ずば...全文を見る
○和田静夫君 実は、この段階まで来たら赤字国債減額一本やりの財政再建方式は再検討されるべきだろう、それが私の考えです。財政収支を均衡に持っていくというのはあるべき最終目標ではありますが、そのタイムテーブルや方法については多様な方法がとられてしかるべきです。この点は後に回しますが、...全文を見る
○和田静夫君 総理、同じ質問いかがでしょう。
○和田静夫君 増税なきというところの転換というのは、今の大蔵大臣の答弁の中にやっぱり含んでいますかな。
○和田静夫君 例えば、歳入に占める国債の比率、国債依存度を一九九〇年代のある時点には一〇%以下にするとか、あるいは国債残高の対GNP比率を四〇%以下に、今四二かな、とどめるとか、あるいは歳出に占める国債費比率をいついつまでに一五%台に落とすとか、言ってみれば回り道の減額方式という...全文を見る
○和田静夫君 ちょっとすとんと落ちぬですが、大蔵大臣といいますか大蔵省、五十九年六月二十六日の参議院大蔵委員会の附帯決議の第一項、記憶にありますか。
○和田静夫君 政府は、昭和六十五年赤字国債依存体質脱却への手順と方策を明らかにする、御記憶にありますか、大蔵大臣。
○和田静夫君 そこで、この手順と方策を明らかにする、大蔵大臣は受けました附帯決議を尊重してしっかり頑張りますと、こういう返事があるんですが、赤字国債の減額をどういうような方法でやるのかを政府は明らかにする義務を国会から負った。歳出削減でやるとすれば、何を幾ら削るのかを向こう三年間...全文を見る
○和田静夫君 どうも納得できませんね。  財確法の附帯決議は、手順と方策を明らかにせよと政府に義務づけたんです。政府は、具外的な手順と方策を国会に提出しなきゃならない。したがって、せっかくの大蔵大臣の答弁ですが、受け入れるわけにいかないんですが、提出できないんですか。
○和田静夫君 これは主計局長わかって答弁しているから非常に困るんだけれども、具外的な……(「わかってない」と呼ぶ者あり)いや、そうだから、ごまかしの答弁をしているから困るんだが、具体的な手順と方策をやっぱり国会に提出する、大蔵大臣はわかりましたと、こう言っているんですから。
○和田静夫君 これは委員長、どうしてもここに出してもらう。別に質問を続けないとは言いませんけれどもね。ちょっと協議してください、それは。
○和田静夫君 私は、六十五年度赤字国債減額を増税なき財政再建方式によって実現することは、この段階まで来れば不可能だと主張しているわけです。仮に今後三年間一般歳出の伸びをゼロに据え置いても、約一兆円の歳入不足が六十四年度においても生ずるわけでしょう。したがって、増税なき財政再建方式...全文を見る
○和田静夫君 参考人を余りお待たせしてもいけませんから、少し順序を変えまして、税制をまず。  中曽根・竹下財政の、増税なきと言いながら実際にはかなりの増税が行われてきた。五十八年から六十一年度の純増税、ネットの増税ですが、これは初年度のトータルだけで約七千三百億円になるわけです...全文を見る
○和田静夫君 率直にお認めにならぬのですが、実際問題としては今私が指摘した数字のとおりなんです。  そこで、総理大臣は、税制改革を六十一年度予算で実施すると言明をされましたね、かつて。ところが、六十二年度に先送りしたいということですから、公約違反だと私は思うんですけれども、総理...全文を見る
○和田静夫君 これは、昨年の予算修正の税の論議の一定の各党間の約束ができ上がるときに、総理筋から出た六十一年度予算で行う、海部文部大臣よくおわかりになっていますよね、ここのところは。河本派首脳としてはこのことは確認されているでしょう。
○和田静夫君 総理の任期がことしの十一月で切れる、いろいろなことはあろうかと思いますが、切れる。常識的に考えると、その前に実施するのが、総理として私たちに対するお約束は守られるということで当然じゃないだろうか。それとも総理は、三選を展望して税制改革のスケジュールを立てるんだと、こ...全文を見る
○和田静夫君 私たちの要求に従って六十一年度予算で所得税減税を実行するように、これは強く要望しておきます。  そこで、税制改革と財政再建の関係なんですが、総理の税制改革というのは、税収面で見ると純増税ゼロ、つまり増税と減税は同額であると承っておいてよろしいですか。
○和田静夫君 大蔵大臣、もう今のところでよろしいんでしょうが、ネットの増税はゼロである、税制改革は増収を目的とするものではない、結果として減税と増税は同額である。
○和田静夫君 どうもお待たせして恐縮でした。  小倉会長に聞きますが、近年、政府税調の権威失墜が云々されている。政府税調と党税調が同じことを審議しても、結局、党税調の言い分が通っているという印象はあると述べているのは、通称暴れ馬の一人である中川幸次さん。もう一人の暴れ馬と言われ...全文を見る
○和田静夫君 たばこ消費税についてですが、税調の審議時間というのは何時間ぐらいあったんですか、その中でどういうような議論が交わされましたか。
○和田静夫君 会長は全然たばこ消費税の論議はされなかったということになりますかね、今の話を聞いておると。
○和田静夫君 私はこの一件で、今お話がありましたが、税調の独立性はかなり疑わしくなってきた、そのことを指摘しておくんですが、大蔵大臣、やっぱりこの諮問方法というのは無効ですよ。肝心なことを税調に議論させる余裕を与えなかったということは、税調は要らないということになりますね。税調で...全文を見る
○和田静夫君 昨年末から謝られっ放しなものだから、こっちも戦意喪失ということになるんですがね。しかし、総理自身の意向から独立に運営されて、十分な審議時間が保証されることが必要なんですね。会長、これはそうでしょう。
○和田静夫君 私は、たばこ消費税は撤回されるべきだと強く意見を述べておきますが、それと税制改革論議に入るんですが、その前に、総理、なぜ減税答申が先で増税答申が後になるんですかね。
○和田静夫君 そうすると、ますます私は納得できないんですが、実施は同時に行うということですか。
○和田静夫君 税の持つ所得再配分効果ですね、資源配分効果などを考えますと、減税とその財源対策というのはワンセットで考えなきゃならぬと私は思うんですよ。例えば、所得税を減税したとしても、その財源対策として大型間接税が導入をされるということになれば、ある部分、ある所得階層ではネットの...全文を見る
○和田静夫君 論理的に私が言ったことは間違っていますか。
○和田静夫君 小倉会長、税というものは一つの体系を持っているわけですが、所得、法人といった基本的な税目をいじるとなれば、それと連動して他の税目も動かさなければならないということになりますね。ある税目で減税を行って他の税目でその財源を確保しようとするときに、同時進行で検討が進められ...全文を見る
○和田静夫君 会長、重ねて伺いますが、中間報告、中間答申というんですかね、減税に重点が置かれるけれども、その財源についても一定の見通しを明らかにするものと承っておいてよろしいですか。
○和田静夫君 税調内部にさまざまな新しい人や立場の人がいらっしゃることは理解いたします。しかし、会長の個人的見解としては、財源抜きの減税答申は問題が多いということではあるわけですね。
○和田静夫君 中身の議論を展開する時間的余裕がなくなったんですが、大蔵大臣、ちょっと一つですが、自民党の村山調査会が昨秋でしたか、所得、法人税の減税と大型間接税の導入とを抱き合わせで行うという中間報告を党の政調に出されましたね。これは大蔵大臣はどういうふうにお考えになっております...全文を見る
○和田静夫君 総理、同じ質問ですが。
○和田静夫君 小倉会長、最後ですが、所得税減税についてですが、シャウプ勧告の方向性というのは、所得税の累進税率は五〇%−六〇%を限度とする、最高税率は低目に設定する、そのかわりに富裕税を設けて高額所得者の課税漏れを防ぐ、もう一つは給与と利子配当を総合課税とする、そういう構造を持っ...全文を見る
○和田静夫君 ちょっとくどいようですが、会長御自身としては、総合課税や富裕税といったものを一方で構想するということは、当然最高税率を引き下げるということは当たり前のことだというふうにお考えなんでしょうか。
○和田静夫君 主計局長、せっかくの午前中の最後の答弁ですが、実は予算書のどこを見てもわからぬわけです、これは大蔵大臣もおわかりにならなかったと同じように。どの経費をどれだけ削って給与費がどれだけふえたのか、そういうことが明らかになるように各目明細書を私は是正すべきだと思う。これは...全文を見る
○和田静夫君 ほかの省庁はわかるんですよ。会計検査院だけがわからないんです。  それで、税制改革について最後に一つだけ伺っておきますが、大蔵大臣がシャウプ博士とお会いになったその中で、「EC型付加価値税の変形とか、累積課税を排除した売り上げ税の導入、あるいは物品税の抜本的改革な...全文を見る
○和田静夫君 これに関する限りはそう読み取るわけにはいかぬのでして、どうも新しい間接税を頭に描かれながらお話しになっているような調子なんですが、これは英語ですか日本語ですか。
○和田静夫君 累積課税を排除した売上税ということになってくると、私は実は一般消費税(仮称)と同じものだなという感じがしたものですから、そこのところをもう一遍。
○和田静夫君 この問題は留保して次に進みますが、先ほどの第二に戻るのですが、中曽根・竹下財政の私は第二の問題点であるとした歳出のツケ回しですが、高率補助金の補助率問題なんです。  これは、昨年の予算委員会と特別委員会で、六十年度限りの措置というのを私は両委員会とも論議をさせてい...全文を見る
○和田静夫君 自治大臣の答弁としては非常に不満でありまして、でき上がってから来られた大臣を余り責めてもあれですが、前大臣はもう明確にこれは約束をしていた。ほかの大臣の答弁というのは若干のニュアンスがあったんですよ。生活保護費の補助率は三分の二と十分の八との両論併記ですね。全くの両...全文を見る
○和田静夫君 自治大臣、検討会は何のために設けられたのかと考えてみて、政府は検討会の結論を尊重するというのであったならば、意見がまとまらなかったものについては従来どおりとするというのが筋でしょう。十分の七というのは十分の八よりも三分の二に近い決定ですよ。これはやっぱり十分の八に戻...全文を見る
○和田静夫君 自治大臣。
○和田静夫君 非常に今重要な発言なんですが、補助率決定の要素というのをちょっと読んでみますと、三つ目に今言われた国及び地方の財政状況を要素としているわけです。これは、財政状況というのは御存じのとおり流動的であるわけでしょう。地方財政法第十一条の負担割合法定主義にはそぐわないわけな...全文を見る
○和田静夫君 いや、質問に答えてないんだ。さっき言った質問に答えて、自治大臣。地方財政法十一条との関係で非常に疑問ですよ、これは。
○和田静夫君 これは自治省を余り責めても気の毒だと思いますが、押し込まれたんでしょう。十一月二十七日に提出された地方制度調査会答申にこれは背いているでしょう。
○和田静夫君 法制局長官、地方制度調査会の法的性格と補助金問題検討会の法的性格をわかりやすく説明してください。
○和田静夫君 私は非常に理解に苦しむのは、内閣総理大臣の公的な諮問機関の答申が尊重されずに、法律にも何にも基づかない私的機関である補助金問題検討会報告が重視される。総理、これは狂っていませんか。
○和田静夫君 それはわかっているんですよ。答弁になっていないんです、それは。  法的権限を持っておるところの調査会の答申が尊重されずに、私的諮問機関の答申が尊重されているというのは逆さまじゃないですかと私は言っているんです。
○和田静夫君 大蔵大臣に答弁してもらいましょうか。
○和田静夫君 念頭にあった、なかったは御勝手でございますが、私が言っているのは、地方制度調査会のいわゆる答申は重視されるのが当然であって、理論的に言っても地方財政法の趣旨は、事務の性格によって負担割合を決めるべきであって、国の財政事情によって左右されてはならないというのがこれなん...全文を見る
○和田静夫君 私は補助率はもとに戻すべきだと思いますし、百歩譲っても、検討会で両論併記となった生活保護については、十分の八にこれは戻すべきです。  補助金問題は本予算でじっくりやりますが、ツケ回しに関連しまして、補正でやっておかなきゃならないのは決算剰余金なんですが、主計局長、...全文を見る
○和田静夫君 違うでしょう。細かいこと大臣答えたら違うよ。
○和田静夫君 二千五十四億じゃないですか。
○和田静夫君 そこで、今言われた財政法六条、決算剰余金についてはどういうふうに定めているんですか。
○和田静夫君 五十一年五月十二日に国会に提出した文書、これは剰余金をどういうふうに取り扱うと言っていますか。
○和田静夫君 そこで、どうして剰余金全額繰り入れられないんですか、財政法六条で。
○和田静夫君 特例法を国会に提出しているなんていうのは言いわけでありますよ。要するに政府は財政法違反、そしてみずからが国会に提出した文書違反、あるいは大平大蔵大臣は非常にはっきりした答弁をこれではされていることは御存じのとおりでありまして、あの大平さんの答弁もまたここでゆがめられ...全文を見る
○和田静夫君 どうも大蔵大臣、そういうふうにしてお願いをすれば何でも通ると言われてしまうとあれなんですが、財政法違反はやっぱり違反ですから、これはそういう観点に立って、例えば千七百五十五億円の全額と言わないまでも、二分の一以上はこの国債整理基金に入れるべきですよ。それは私の方が正...全文を見る
○和田静夫君 やっぱり許すわけにいかないんで、私はもう一遍主張しますが、千七百五十五億円の全額と言わないまでも、二分の一以上は国債整理基金に入れるべきだ。これは総理、そうでしょう。
03月10日第104回国会 参議院 予算委員会 第6号
議事録を見る
○和田静夫君 まず、参考人に御出席を願っていますので、東京湾の横断道路問題から質疑を開始いたしたいと思います。  ある新聞報道によりますと、次のような投書が載っていました。この投書というのは、だれのための横断道路かと疑問に思うというものであります。漁業への影響、海上交通への影響...全文を見る
○和田静夫君 今もお話がありましたが、この横断道ができると東京湾の北部にかなり深刻な漁業への影響を与えるということになるわけであります。とにかく、橋がかかると好漁場と言われている盤洲鼻がどうなるかというようなことは、これはもう大変な関心事であります。  漁業補償も問題になると言...全文を見る
○和田静夫君 大野組合長はサンフランシスコ湾におけるところの環境保全という問題について著名であります。私も、あなたの論文を読んで実はきょうの質問を思いついたわけでありますが、同じ閉鎖水域としてサンフランシスコ湾の環境保全から東京湾は一体何を学んだらよいだろう、どういうふうにお考え...全文を見る
○和田静夫君 ありがとうございました。  本格的な論議は一般質問に回しますが、この横断道路が仮に三分の二がトンネルになるといたしましても、環境庁長官、環境に対する影響というのは、これははかり知れないものが私はあると思うのです。今もお話がありましたがね。  ところが、昨年九月に...全文を見る
○和田静夫君 環境庁長官、横断道路ができた場合に、その盤洲干潟が環境保全の上からいってどういう影響を受けるんでしょう。
○和田静夫君 農水大臣、漁業の問題がどういう影響を受けるかさっぱりわからぬのですが、あなたはおわかりになっていますか。
○和田静夫君 私は、東京湾を死の海として、そして漁業に対してはお金を積んで解決していくというやり方は、これは今も参考人からお話がありましたように、反対であります。したがって農水大臣、漁業が続けられるというような形でもって十分な対処が必要なんですが、どういうふうにお考えですか。
○和田静夫君 この横断道路がさまざまな問題点を抱えていることは、今の議論で一端が明らかになりました。その問題の解決の見通しがついて、初めて着工の是非が問われる、そう考えるべきだろうと思うんです。  そこで総理、そのためには何よりもまず情報の、調査情報というのが公開されていないん...全文を見る
○和田静夫君 総理、問題の解決の見通しがつかない限り、すべての関係者の合意が得られる、そういうような状態にならぬ限りは、着工はやっぱりやるべきではないでしょうし、その意味では柔軟に計画が変更される、そういうような保証があってしかるべきだと思うんですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 もう一つは、今も参考人からお話がありましたが、私たちは東京湾が今瀕死の状態にあると言っても過言ではないような状態ではないかと実は思っているんですが、サンフランシスコ湾の例に倣って東京湾を総合的に保全する立法措置、対策、そういうものが必要であると考えるんです。ここは自...全文を見る
○和田静夫君 総理、ちょっと今のお二人の答弁とも的外れでありますが、私はサンフランシスコの持っておるような法律、いわゆる湾保全のためのそういうような立法措置なり対策なりというものを政府としてはこの機会に東京湾としてお考えになる、こういうことが必要じゃないかと思っているんですがね。
○和田静夫君 参考人結構です。ありがとうございました。
○和田静夫君 戦後政府が部落問題解決に本格的に取り組むようになったのは、一九六五年、同和対策審議会答申が出されて、一九六九年に同和対策事業特別措置法が制定されて以降であります。この二十年間の取り組みによって部落差別の実態というのは環境面などにおいて改善を見ているわけでありますが、...全文を見る
○和田静夫君 封建社会にその歴史的な起源を持つ部落問題を、これだけ発展した我が国がいまだに解決していないという、こういう状態というのは、我が国が本当に民主社会であると言うことができるのかどうかという疑問さえ抱くのでありますが、この問題を根本的に解決してこそ日本は民主社会と言える。...全文を見る
○和田静夫君 今もお話がありましたように、現行の地対法も残り一年となったわけです。これまで指摘した深刻な部落差別の実態を踏まえて、改めてこの同対審答申の精神に立ち返って部落問題の根本的解決を速やかに達成する、そういうことのための法整備というようなものが考えられなきゃならぬだろう。...全文を見る
○和田静夫君 総理は施政方針演説で、戦後の民主主義と平和を前進させたいという趣旨のことを述べられました。その限りでは賛成です。しかし、どうも実際中曽根内閣がおやりになっていることは、その美しい言葉とは裏腹に、日本のある意味では民主主義を後退させる方向に踏み出させていっているのでは...全文を見る
○和田静夫君 総理、いかがですか。
○和田静夫君 私が述べましたように、利益誘導政治の典型が民主主義をゆがめる、こういう状態を残念ながら三宅島の事態に見ます。しかも、見返り事業の七百億円というのはもう根拠が極めて薄弱です。  若干一つずつ尋ねますが、まず厚生省。  自民党が提示した上水道の整備のための海水淡水化...全文を見る
○和田静夫君 配管整備の十億、これはどうですか。
○和田静夫君 五十億円かけてヨットハーバーを建設すると言っているんですね。運輸省は話を聞いているのでしょうが、これは実現可能ですか、運輸大臣。
○和田静夫君 五十億円、どんな形で出るんですか。
○和田静夫君 どういう形で出るのかと聞いているんです。
○和田静夫君 厚生省の答弁ははっきりしたのですよ。全額と言っているけれども、言っていることはうそであって、二分の一なんだと、こうはっきりしたんです。運輸省、五十億円はどういう形で出るんですか。
○和田静夫君 そんな思いつきの答弁じゃだめですよ。ちゃんと厚生省のように立法に基づいて言ってくださいよ、法律に基づいて。
○和田静夫君 運輸大臣の答弁は大変けしからぬですが、ここで全貌がだんだん明らかになりつつありますから。  農水大臣、かん排事業、これは実現できますか。
○和田静夫君 これも七百億のうちで、札束で村民のほおをたたいているんです。今答弁がありましたように、三宅島ではできないことなんです。あるいは国土庁長官、溶岩流地を公園用地として買い上げるということなんですが、これは現行制度は全額国の負担ですか。
○和田静夫君 しかも、これをやったとして二分の一の補助なんですね。要するに七百億円といっても内容の裏づけが全然ないんですよ。裏づけがないものを持ち込んでやっているわけです。これは非常にひどい。私はまさに民主政治の否定につながっていると思っている。自治の否定につながっていますよ、自...全文を見る
○和田静夫君 藤尾政調会長がお持ち込みになっているところの七百億円というのは、生きたえではなくても針だ、こういう状態。しかしそれ以前に、利益誘導で村民を説得しようなどとすること自体が民主主義の否定であります。これは防衛庁長官、計画は見直されるべきです。
○和田静夫君 と言われてみても、私は対話を否定はしていません。もちろん十分に尊重しなければなりません。ところが、基礎になるものが、今私は部分的なことしか申し上げませんでしたが、ある意味では、一定のところはできないことをできると言ってみたり、もう極端にはうそで固まっている部分がある...全文を見る
○和田静夫君 総理、今回の逗子市議会リコールの成立ですが、これを一体どういうふうに受けとめられますか。
○和田静夫君 やっぱり議会のリコールの成功を考えてみた場合に、憲法世代としての防衛庁長官は計画の変更について大胆である、それぐらいであるべきですよ。
○和田静夫君 自由民主党の国民運動本部長は、反安保を公約に市を手中におさめた市長が、自分の支援者を使って反民主主義を平気で行っている、民主主義の危機だ、こういうふうに述べていますが、同じ見解ですか。
○和田静夫君 答弁が外れているんですけれども次に進みます、時間の関係もありますから。  新聞報道によりますと、このリコール期間中に防衛施設庁はビラをまいたんですよ。今、防衛庁長官はいみじくも、いろいろのことをここで言ったならば現地に混乱を起こすからそれは差し控えるんだと、防衛庁...全文を見る
○和田静夫君 この時期になったのには理由があるんでしょう。
○和田静夫君 本院決算委員会における答弁とこの答弁違うのはどういうわけですか。
○和田静夫君 じゃ、議事録を起こしてもらいましょう、そんなこと言うんなら。まいた日時にも何にも触れずに答弁して済まそうとしたってだめですよ。
○和田静夫君 佐々さんも防衛庁長官も知らなかったんじゃないの。
○和田静夫君 報告ですね。
○和田静夫君 いや、防衛庁長官、余り無理されない方がいいな。そんなのわかっているわけはないんだから。これは事実と違う。  三種類のビラをまいたんですよ。そうでしょう。
○和田静夫君 防衛庁長官、これはごらんになっていましたか。(資料を示す)
○和田静夫君 広報活動だと言ったのはどこに広報活動と書いてあるの。いわゆる公聴会ですね、公聴会のための広報活動なんてどこにも書いてないよ、そんなもの。
○和田静夫君 どういう手続でもって、あなたは日時に触れないんだが、二十四日、二十五日にこれが集中的にまかれるという状態、庁内手続でおくれた、こう言っているんだから。
○和田静夫君 このビラというのは、普通の状態では読めないぐらいですから立派なビラじゃないですよ、ビラそのものとしたら。この字なんて、とっても読めるような代物じゃないんです。一体直接の発行責任者はだれですか。
○和田静夫君 どんなふうに抗弁されましょうとも、この三種類のビラというのは公権力のリコール選挙への介入ですよ。特に、「米軍家族住宅の池子建設は日米間で決定済みです」、これをリコールの日にまくというのも、そんなふざけた話ありませんよ。そう思いませんか。
○和田静夫君 国家公安委員長、このビラの配布は地方自治法八十五条、公職選挙法百三十六条の二違反であります。選挙違反です。
○和田静夫君 いや、今の答弁、間違っていましょう。そんな答弁、間違っていますよ、よく読んでみてください。じゃ、条文全部読んでみてくださいよ。
○和田静夫君 これはだめです、法律解釈ですから。自治省から出ているコメンタール全部持っているんですから。
○和田静夫君 それは今言われたとおりなんですよ。公務員の地位利用なんです。そこで国家公安委員長、どうされます。
○和田静夫君 国家公安委員長、リコール期間中は行政が申立を堅持して選挙民の判断に影響を与えるような一切の行為をしてはならない、これが立法の趣旨なんです。違反はもう明らかであります。特に国家公務員がかかわった違反はこれは明らかであります。特に「米軍家族住宅の池子建設は日米間で決定済...全文を見る
○和田静夫君 あの横浜防衛施設局のビラというのは、これは自治法の八十五条の立法の趣旨に全く背いている。それだけでなくて、人事院規則の一四―七にいう本来の職務を遂行するための当然行うべき行為を著しくこれは逸脱していますよ。つまり本来の広報活動を著しく逸脱しているんですよ、これは。 ...全文を見る
○和田静夫君 せっかく理事会等を通じてこの論議を進めようと思っていましたが、言ってみれば、施設庁長官は指示したと言うんです。国家公務員としてあなたは法違反をしたんだと、私はそう言うのに、あなたは答弁を委員長に求められてあれだけ長い答弁をされたんですが、これ以上私は、事実関係を明ら...全文を見る
○和田静夫君 国民生活、税制問題に入りますが、中曽根内閣のもとで国民の暮らし向きがどのように変化をしたのか、国民の生活は豊かになったのか、それとも苦しくなってきているのか、まずこの点が問題だろうと私は思うのでありますが、総理の御認識を承りたいのであります。国民の暮らし向きは楽にな...全文を見る
○和田静夫君 国民の暮らし、決して楽になってきているとは言えないというふうに私は思うのでありますが、これは東京都が行っている「都民のくらしむき」という調査から私が抜き出してつくってみたものであります。(資料を示す)年収の低い方からⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳと、こういうふうに並んでいるんですが...全文を見る
○和田静夫君 総理府の統計だって全国的に調べられているわけであります。そして、どうも対象は安定している国家公務員的なところが対象になっているような感じが見受けられる。東京都の場合は、これは実態であります。労働大臣はどういうふうにお考えになりますか。
○和田静夫君 国民生活は実は苦しくなっている、低所得者層において。これは中曽根内閣のさまざまな政策が国民生活を圧迫しているということが言えると思うんです。目立った所得税減税が一九八四年度を除いては行われなかったということが一つありますね。そのために国民の税金の負担が高くなって家計...全文を見る
○和田静夫君 中曽根内閣、一方で生活関連予算を切りまくっている、そのあおりで家計が圧迫される、典型的なものが年金や医療という社会保障による収入が減っている、こういうこと。それから子供たちの教育費、特に学校の授業料が急激に上がっていますね。社会保障による給付というのは、東京都調査で...全文を見る
○和田静夫君 行政改革の名のもとで教育予算が削られた。国公立の学校への支出が削られた。それから私立学校の助成金がカットされてきた。その結果がここに私は歴然としてあらわれたと思うんですが、授業料の年平均の値上がり率は一二・三%なんですね。教育予算のカットが家計を圧迫しているという事...全文を見る
○和田静夫君 過去三年間、政府は国民生活関連予算を切り捨てることで国民の暮らしを刻んできた。その一方で一機百億円以上もする兵器を大量に買い込んできたんですが、六十一年度の予算ではさらに切り捨てようとしているわけでしょう。例えば老人医療の自己負担を引き上げようとしていますね。厚生大...全文を見る
○和田静夫君 私は、主として都の家計調査をもとに、国民の暮らしが苦しくなってきている事実を指摘をしてまいりました。低所得層の暮らしは今言ったように苦しくなってきている、中曽根内閣のもとで。その中でもとりわけ老人世帯の家計は耐えがたいほどに困窮しつつあると思うんです。厚生大臣、老人...全文を見る
○和田静夫君 去年の七月に発表された東京都中野区の調査なんですが、調査対象世帯の三割五分が月五万円未満ですよ。月収五万円から十万円が一割五分というのが出ているんです。つまり、半数の老人世帯というのは月収十万円以下で暮らしているということになりますね。私は、月収十万円以下というのは...全文を見る
○和田静夫君 しかも入院すれば、必要なのは保険の医療費だけではない。差額ベッド料、付添婦、おむつ代、付添婦さんの寝具代等々負担という形で降りかかってくるわけですが、この中野区の調査では差額ベッド料は最低でも九千円、普通五万円から十万円取られているわけであります。おむつ代は約六割の...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ、ちょっと細かく言いますが、把握されているのなら、差額ベッド、付添婦の人件費、おむつ代あるいは寝具、入院患者の総負担額ぐらいは頭の中にあるでしょうね。大臣ですよ、これは。把握されていると言うのだから。
○和田静夫君 それから、実態調査が十分に行われない、そういうような状態の上に立って老人保健法が提案をされた、こういうふうに理解していいんですか。
○和田静夫君 調査はこれからですと、結果もわからないで負担増を押しつけるということになるわけですね。これは全く言語道断ですよ。大臣、どうなんです。
○和田静夫君 実態調査の結果も出ないのに法律案だけ出てくるというのはどういうことですか、大臣。
○和田静夫君 十分に理解をするわけにはいかないのであります。  昭和四十五年十一月二十五日の中央社会福祉審議会答申は、老人の医療費について、大臣、どういうふうに言いましたか。
○和田静夫君 いや、社労の生活の長い厚生大臣ですから、頭の中にはこれぐらいのことはあると思ってお聞きしたんですがね。  答申が言っている、自己負担が多額に達する場合が少なくない、こういうところがある。また老人は一般的に経済的に弱いという状態、こういうところがあるんですね。ここの...全文を見る
○和田静夫君 改善されたと言うなら、客観的な事実を明らかにしてください。
○和田静夫君 ともかく、大臣、実態も知らず調査もせずに負担増を一方的に押しつけてくる、こういうことになっているんで、これは許せない。よって法律案をまず撤回をして出直す。いかがです。
○和田静夫君 理解するには実態の把握で共通点があったり、調査結果というものがひとしく我々にも提示をされ、初めて理解に向かっての協議が進む。その前提がないのに法律案だけ出てくるのはだめだ、したがって撤回して出直しなさい、こう言っている。
○和田静夫君 これは国民の非常な関心事でございまして、したがって前提になるものがやはり共通に論議がされるということが保証されないで法律案だけが先行するという、これは大臣、常識的に考えてそんなことはおかしいとお思いでしょう。
○和田静夫君 何かいじめのためにいじめているわけじゃないんです。これは本当にまじめに老人保健の問題というものを二十一世紀を展望しながらお互いが考えるためには、基礎的なベースの問題ぐらいは共通のものがなきゃ困る。
○和田静夫君 調査中はちゃんと理解をしています、そのことは。したがって調査の結果がわかって、それから法律案の提出に入っても遅くはないのではないか。それぐらいのことがあなた方によって配慮されるべきではないかと、こう言っているんで、このことはわかりますか。
○和田静夫君 これから質問しようとすることの答弁を先に言っているわけですが、大臣の立場もわからぬことはない。立場だけはちゃんとわかりながら共通の論議をしましょうと、こう言っているのでありますから。  老人保健法の改正には、このほかにも国庫負担を現役のサラリーマンに肩がわりをさせ...全文を見る
○和田静夫君 大臣、同じような答えをずっとされるのも答弁の技術で、非常にあなたは上手なんだと思うのです、こっちがしびれ切れるのを待っておる、こういうわけですから。  加入者案分率について、老人保健法制定に際して医療費実績部分五〇%、加入者案分の部分が五〇%。五〇対五〇、これは適...全文を見る
○和田静夫君 増税なき財政再建のもとで、我が国の社会保障の負担が国庫の負担から現役の負担へと、こういう形に着実に肩がわりが進んでいるんです。ここのところを私は指摘しているわけでありまして、取りやすいところから取っていくという態度が露骨であります。これは隠れた増税だと言うことができ...全文を見る
○和田静夫君 厚生大臣どう思いますか。
○和田静夫君 国民の暮らし向きが中曽根内閣のもとで悪化していることは客観的なデータで私は明らかだというふうに言ってきたわけでありますが、こういうときに、解決に二正面作戦が必要であろう。その一つというのは、国民の収入を引き上げることであります。これは、国民経済的に見ても有意義なこと...全文を見る
○和田静夫君 そこで労働大臣、賃金の上昇を実質労働生産性の範囲内におさめるべきだという主張が経営側の一部から行われているわけですが、これは明らかに理論的な誤りであると私は考えています。賃金上昇率は名目ベースの話でありますからこういう議論は間違っている、これはお互いよろしいですね、...全文を見る
○和田静夫君 経企庁長官に聞きましょう。  この労働生産性に対する賃金のギャップですね、立ちおくれ、非常にこの感が強まっている。昨年の賃上げをもってしても七〇年代後半の労働分配率にこれは追いついていません。労働者の取り分が落ち込んでいる事情というのは変わっていないんです。という...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと私の質問に答えていないんですがね。
○和田静夫君 この数年にわたって相当の賃金上昇がなかったならば七〇年代後半の労働分配率にまで到達をしないということでしょうと問うているわけです。そのとおりですとお答えになってしかるべきではないでしょうか。
○和田静夫君 相当の賃金上昇が続かなかったならば七〇年代後半の労働分配率は守られないでしょうと聞いているのに答えてくださいよ。そんなあなた、答弁を外したらだめですよ。
○和田静夫君 そういう答弁をされるのなら、あなたのところから出しているESP二月号の五十三ページを説明してください。
○和田静夫君 非常に専門的に言われるものだから、聞いていらっしゃる皆さんがおわかりになるかどうかと思って、何遍もくどく国民の皆さんに向かって説明を求めたんです。  一口で言えば、私が言ったとおり相当の賃金上昇率が続かなければ七〇年代後半の労働分配率は保たれないんだ、こういうこと...全文を見る
○和田静夫君 労働大臣、もう一言ですが、ずばり言ってことしの賃上げ、どういうふうに期待されますか。
○和田静夫君 個人消費の拡大のため、つまり内需拡大のためには手取り収入すなわち可処分所得が伸びなければならない、そのためには春闘が一つの正念場だと私はさっきから何遍も言っているんですが、低い賃上げでは恐らく円高デフレを加速させていくことになるのじゃなかろうか。生産性の伸びている部...全文を見る
○和田静夫君 総理大臣、ちょっと見解を承りましょう。
○和田静夫君 春闘問題については同僚委員がさらに深く論議を展開いたします。  最近、賃金格差が拡大しているんですよね、労働大臣。大企業で比較的大幅な賃上げがあったとしても、中小零細企業でそれに追随することができなかったら、全体として個人消費の増というのは見込めないわけです。こう...全文を見る
○和田静夫君 産構審ですが、労働時間の短縮なんですが、この小委員会報告は、全労働者の完全週休二日制、ゴールデンウイーク、夏休み、年末年始にまとまった休暇を取得できるような休暇制を確立せよ、年間総実労働時間をアメリカ、イギリス並みの千九百時間に引き下げるべきである、こうなっているわ...全文を見る
○和田静夫君 総理に重ねて伺いますが、労働時間の問題というのは中小企業がネックになっているわけであります。中小企業で時間短縮が進むように何らかの財政措置を含む特別対策が講ぜられてしかるべきだと私は考えているんですが、いかがでしょうか。
○和田静夫君 日銀総裁、お待たせしました。  公定歩合の再利下げ、私は歓迎しますが、これで円レートはどの程度の線になるとお考えでしょうか。
○和田静夫君 再利下げしたばかりの状態ですが、累積債務問題や景気の動向などというものを考えますと、さらに利下げが必要になってくるという観測がなきにしもあらずであります。アメリカの公定歩合の水準がなお高いと思われるのでありますが、こういう点は少し長いスパンで見てどうなんでしょう。
○和田静夫君 総裁、金利政策として円高の行き過ぎ是正あるいは円高不況への適切な対応がとられているわけでありますが、そのほかの対策としてどういうものが円高のデフレ的傾向を回避する政策としては考えられるのでしょうか。
○和田静夫君 通産大臣、サミットに向かって景気対策なんですが、追加的な景気対策が必要だと私も思うんですが、何か案がありますか。
○和田静夫君 少し長い目で見て、経済企画庁長官、私はどうしてもやっぱり景気政策というものがもう少し追加的に考えられるべきだと、こう考えているんですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 総理、何か具体的な政策をお持ちでしょうか。
○和田静夫君 総理の諮問機関の経済構造調整研究会の中で円高、原油価格の低下に伴う差益還元について議論がされているようであります。政府のいわゆるODAなどの国際協力等へ振り向けるべきという意見が支配的であると報ぜられていますけれども、アメリカとの間で五百億ドルに及ぶ黒字が発生をして...全文を見る
○和田静夫君 日銀総裁、結構です。
○和田静夫君 また、この研究会の報告では「国際化時代にふさわしい農業政策の推進を図るため、農産物の原則自由化を打ち出す」、こういうふうに報ぜられておりました。我が国の農産物の自給率は既に先進諸国の中で最低であります。その向上こそ求められておって、本院でもたびたび決議が行われていた...全文を見る
○和田静夫君 先般来指摘しているビタミンK2剤の副作用問題でありますが、製薬業界に委託をされた調査結果を報告できますか。
○和田静夫君 そこで、今言われましたこの副作用はビタミンK2の有効成分によるのではなくて、溶解剤として添加されているHCO―60による可能性が強いわけでありますが、このビタミンK2のほかにもHCO―60を含む薬や化粧品というのがありますね。どういうような薬、化粧品が含まれています...全文を見る
○和田静夫君 化粧品やその他の問題は全然今わからぬですか。
○和田静夫君 中間報告の中では出てきてないわけですか。
○和田静夫君 昨年十月に薬事審議会が販売を認めたシクロスポリン、これは臓器形槽の際に拒絶反応を抑制する新薬でありますが、これは点滴静注によりショック症状を起こした例がある、しかもその原因はHCO―60に類似した溶解剤によるものであるというふうに理解をいたしますが、こういう事実、厚...全文を見る
○和田静夫君 HCO―60というのは食品には使われていませんね。
○和田静夫君 食品と薬というのは性格が違います。したがって同様に扱うことはできないでしょうけれども、しかし食品添加物で禁止されているものは薬でも使わないというのは、これは常識的じゃないだろうかと思うんです。  厚生省、食品に添加してはならない物質で薬に添加されているというのは幾...全文を見る
○和田静夫君 厚生大臣、日本では薬の添加物、ほぼ野放し状態になって表示の義務はないんですね。EC諸国では、調べてみましたが表示を義務づけておりますし、アメリカでも深刻な副作用を引き起こすものについては表示させています。今後の検討結果をまって、ショック症状を引き起こす疑いの強いもの...全文を見る
○和田静夫君 添加物についてはHC―160に限らず、幅広く調査をされるべきである、そして対策をとるべきだと、私はこういうふうに考えているんですが、これは厚生大臣もう一度。
○和田静夫君 ありがとうございました。薬事審議会でもって一定の結論が出ましたならば、私が述べたような趣旨に基づくところの対応はされる、こう理解してよろしいですね。
○和田静夫君 アメリカFDAがアスピリンのラベルにライ症候群の警告を表示すると決定したと昨日来報道され続けていますが、これは日本はどうされますか。
○和田静夫君 そこで、再び国民生活実態に戻ることにいたしますが、中曽根政権下で三年余りの間に国民の暮らしは苦しくなったことを私はデータに基づいて、客観点な統計をもとにしながら明らかにいたしましたが、こういうような国民の暮らしを圧迫する税・財政の状態を変えなければならないわけであり...全文を見る
○和田静夫君 私はむしろ今の答弁理解できないんです。やろうとすればできた。問題はやる気だった。税調における論議もピッチを上げればできないことはなかった。所得税に関して言えば、ある意味では論点は出尽くしている。早くやろうとすればできないことはない。政府の作業は、私は国民の暮らしから...全文を見る
○和田静夫君 総理、私は内需拡大という観点からも所得税減税というのはもう大変やらなきゃならない重要なものだと思っているんです。したがって、これはやっぱり総理の決断にも一つかかると思うんですが、総理としては今の大蔵大臣答弁以上には出ないんですか。
○和田静夫君 所得税減税に関して質問の論点ちょっと変えますが、どういう部分に重点を置いて減税をやるのかということは、総理の答弁では必ずしもはっきりしてないんです。一昨年からずっと私参予算委員会で同じような論議をしてきましたけれども、総理は、年収で幾らの層から幾らの層までが重課にな...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、その層に重点を置いて減税をおやりになりたいと考えていらっしゃるととっておいてよろしいですか。
○和田静夫君 最高税率を引き下げるという話があるんですが、その辺はどういうふうにお考えになりますか。
○和田静夫君 先ほど答弁にありましたレーガン流の傾斜の緩やかなフラット税制とでもいいますか、それに関心を非常にお持ちだ。ただ、議会の動向、総理自身は関心以上のものをお持ちだということですか。
○和田静夫君 私は、実は現在の所得税の収入ですね、所得が上昇するに従って税率が高くなるというこの累進構造は基本的には維持されるべきだろうというふうに考えています。それは、所得税は富める人々が多く支払って、貧しい人々はより少なく支払うということによって所得を階層間で再分配するという...全文を見る
○和田静夫君 総理もよろしいですか。
○和田静夫君 ところで総理、たびたび補正のときも承りましたが、あなたは六十二年度の減税を我々に約束をされるわけであります。継続してやっぱり内閣を組織していくおつもりなわけですな。
○和田静夫君 運命はみずからの思惟によって変えていく条件を持っていますが、その辺はどういうふうに……。
○和田静夫君 私は、仮に最高税率を引き下げるとすれば、シャウプ勧告がそうしましたように、富裕税だとかあるいは資産税というものを抱き合わせるべきだと考えているのであります。あるいは最高を下げるのなら最低も下げなきゃならぬ。しかし、それ以前に最高税率の引き下げは私は賛成ができない、こ...全文を見る
○和田静夫君 ところで、この辺非常に気にかかるところなんですが、大蔵大臣、減税財源として大型間接税、EC型付加価値税の姿が見え隠れしていますよ。補正予算の際にもこれは質問いたしましたが、自民党の村山調査会が所得・法人減税の財源をEC型付加価値税に求めるとされている。竹下さんは補正...全文を見る
○和田静夫君 たとえいろんな工夫をされて収入に占める税金の割合が比例的になったとしても、それは税の持つ所得の再配分効果を減退させることになる。そういうような意味で、私は所得税減税の見返りに大型間接税、EC型付加価値税を導入することには反対であります。大型間接税の欠点はそればかりで...全文を見る
○和田静夫君 法務大臣いかがでしょう。
○和田静夫君 今度は若い方を代表して農水大臣。
○和田静夫君 総務庁長官。
○和田静夫君 郵政大臣はどうですか。
○和田静夫君 党の税調はとっくに結論出ているんですよ、あなた。  竹下さんいかがでしょうか。
○和田静夫君 国土庁長官が一番はっきりしていまして、非常に歓迎をいたします。  河野さん、新自由クラブですが、どういう見解ですか。
○和田静夫君 総理は、一昨年二月二十三日の私の質問以降、衆議院に行っても、中曽根内閣が続く限り大型間接税は実施しないと確約され続けました。その内容は、今いみじくも大蔵大臣が読み上げられたとおりであります。  そこで、総理の定義に含まれない大型間接税というのはありましょうか。
○和田静夫君 そうすると、これからの課題になりますと、税の名称といいますか、税目といいますか、そういうものを挙げることができましょうか。
○和田静夫君 総理、EC型はどうでしょう。EC型は総理定義の大型間接税に含まれるんでしょうか。
○和田静夫君 その答弁は総理からはいただけないのであります、非常に失礼ですが。なぜならば、EC型にもいろいろの態様があるというふうな形で総理自身が定義づけられたわけでありますから、総理の定義を中心としてこれから論議を詰めるわけです。そういうことを考えますと、いろいろの態様があると...全文を見る
○和田静夫君 納得できないのであります。総理が定義されたことですから、私は総理と私とで詰めをやりたいと思っておりますから、余分な答弁で時間をとられては困るのであります。  多段階でなく、包括的でなく、かつ網羅的、普遍的でない、かつ大規模でないEC型付加価値税ありますか、総理。
○和田静夫君 それはだめですよ、竹下内閣にまだなっていないんですから。  これは委員長、一昨年の二月二十三日、この場で補正予算の論議を通じて初めて中曽根総理が私に約束された、国会の中で全部衆参合わせてここで初めて約束されたその後追いを今やっているんですから。
○和田静夫君 その理論的に考えられるものを具体的に出していただいて、私も共通の場で税制の問題ですから論議をしたいから言っているわけですから。
○和田静夫君 なかなか総理の頭の中に回転をしているもの、我々よりもずっと回転が速いわけですから、推測することはなかなかできないのですが、今観念的にと言われれば結果的にはないとお答えになったのかなと思うのでありますが、ここのところちょっと一言。
○和田静夫君 実は中曽根総理の大型間接税の私との長い三年間にわたる論議を経て、図式にあらわしてみたのです。こういうことになるんですね。(図表を示す)中曽根総理の場合はI型、この大型間接税がEC型を含んでおる、これでいいんですかな。
○和田静夫君 Ⅱではありませんね、大蔵大臣、どうでしょう。
○和田静夫君 そうするとⅠとⅡは消えました。消えますと、ここが非常に重要なところでありまして、私たち協議するのに。Ⅲでしょうか。
○和田静夫君 総理が言われておることは私はわかりますよ。わかりますけれども、総理があえて定義をされましたから、私はその定義を確定をしたいのです。そうでないとこれから論議できませんものですから、したがってⅢの部分について明らかにしてもらいたい。
○和田静夫君 だんだん狭まってきたんですが、どうもⅢのにおいがし出した。そうすると大蔵大臣、きょうは僕はここで云々言いません。このEC型のこれであると言うのならば、少し具体的に出してもらえますか、協議をしながら。
○和田静夫君 戦略防衛構想SDIについて尋ねますが、SDIは宇宙の核軍拡であり、そもそも世界の平和に逆行するものでありますから私は反対であります。しかも、これに参加することは我が国の憲法が集団的自衛権の行使を否定していることからして違憲の疑いが極めて強いわけであります。したがって...全文を見る
○和田静夫君 報道によりますと、サミットの前に官民間わずの線で参加の意思表示をするなどというような報道がずっとあるのですが、そんなことはありませんか。
○和田静夫君 アメリカはこの研究参加に当たって日本に秘密保護法を要求していると言われるのでありますが、これは非常な問題でありますが、いかがですか。
○和田静夫君 このSDIの参加というのは四十四年五月九日の国会決議に私は違反すると考えていますが、研究といえども参加はできない、参加しない、これは外務大臣、明確にされた方がいいのじゃないですか。
○和田静夫君 科学技術庁長官、いかがですか。
○和田静夫君 総理の見解を承ります。
○和田静夫君 フィリピンについて一問だけ聞きますが、マルコス前大統領の一族の在外資産が問題になっているわけですが、外務大臣、日本にも隠し資産がある可能性は十分にあるわけですけれども、これは調査をされていますか。まだだとすれば早急に調査をして、差し押さえなどというようなことの必要が...全文を見る
○和田静夫君 改憲などをめぐって隣国韓国の政治的な動きがあるようでありますが、外務大臣、どういうふうに把握されていますか。
○和田静夫君 これは評論的になりますが、フィリピン情勢というものが今日の韓国情勢に反映をしているというふうには理解をされていますか。
○和田静夫君 財政再建に入りますが、大蔵大臣、昭和六十五年度に赤字国債の発行をゼロにすることができると、これは本当に真剣にまじめに考えていらっしゃるんですか。
○和田静夫君 私は残念ながら非常に不可能だと思うのです、何遍も指摘をしましたが。したがって財政再建のやり方を改めるべきだと考えているのですが、どうしても旗をおろされないわけですね。
○和田静夫君 それでは、どういうような手順、方法でおやりになるかということを具体的にお示し願いましょう。これは補正予算のときに本予算までにという約束が成り立ったのでありますが、ついに詰めができませんでした。したがって、ここで答弁を求めます。
○和田静夫君 竹下財政は、これまで前年度の中期展望で示された巨額の歳入不足や歳出超過、いわゆる要調整額というものを予算編成の段階になると消してきたわけであります。これまで四年間の要調整額を解消するテクニック、これを明らかにしてもらいたいですね。
○和田静夫君 要するに、これまでの要調整額を解消してきた主な手段というのは、一般会計から国債整理基金への定率繰り入れを停止してきたということであります。  それで、これまでの要調整額解消のテクニックを私は図にしてみました。歳出の方で見ますと、毎年定率の繰入額が一番大きいわけです...全文を見る
○和田静夫君 後年度負担というか、ツケ回しについて一つだけ承っておきますけれども、政管健保については国庫負担の減額を行っている。しかも、この特例措置というのは前大臣の答弁と異なる、これは約束違反なんです。  そこで大臣、剰余金の繰り入れということは、これは約束違反ですが、おわか...全文を見る
○和田静夫君 それは大臣だめですよ。あなたもう少ししっかり防衛しないと国民生活は大変なことになるのでありまして、政管の保険料を一千分の一引き下げたわけですから、これをまだ下げられるというようなことなどもあるでしょう。
○和田静夫君 六十二年度には特例措置はこれは絶対にやらない、確約できますか。
○和田静夫君 それはだめです。やっぱりここでは明確に六十二年度は絶対にやらないんだというぐらいのことを厚生大臣はしっかりお約束にならなければなりませんよ、これは。
○和田静夫君 厚生大臣としてはやりたくない、明確にしてください。
○和田静夫君 定率繰り入れに戻りますが、六十二年度の場合仮に定率繰り入れを大臣やったといたしましても二兆八千七百億の要調整額が出てまいりますが、二兆八千七百億というのをどういうふうに解消されますか。
○和田静夫君 大臣、マイナスシーリングはやられるんですか。
○和田静夫君 六十五年度ゼロというのを頭に描きながらでありますからこの予算の論議の中で申し上げているのでありまして、もうちょっと率直に言って何%ぐらいマイナスにしたらいいというぐらいのこと頭の中にあるでしょう。
○和田静夫君 後年度送りにできる歳出というのはどういうものでしょうね。
○和田静夫君 私が言いたいのは、要するにどのようにして要調整額を解消するのでありますか、具体的な手段はということなんですから、そんな不親切なのは困るんですね。
○和田静夫君 いや、最も精緻な数字を展開するはずの主計局長と禅問答をやる、政治家同士の話をやっているような感じになってきまして、これじゃどうも手順も方法も全然我々野党側の頭の中に浮かんでこぬということになりますね。したがって、予算編成に全然我々が責任を持てないというような状態にな...全文を見る
○和田静夫君 大蔵大臣の立場は容易じゃないんでしょうが、しかし六十二年度に向かっていろいろお考えになっている、例えばそのうちの一つは税制と、こう言われたんですが、いろいろのあとの方は。
○和田静夫君 中期展望で機械的な数字はお出しになるが、あとは国民にお任せいたしますと、具体的な方針は一向に示されない。そして、いつも年末の予算編成ぎりぎりになって密室の中で要調整額圧縮のために重要な制度変更を決める、そして国会に押しつける。こういうやり方というのは、竹下財政の中で...全文を見る
○和田静夫君 たばこ消費税一つとってみても、あれだけのものなら簡単に相談できそうなものを全然相談せずに密室の中でおやりになったんですからね。したがって、信用しておった竹下さんに対する不信感はあれで物すごく増大してしまった、国民の目から見れば。そういうことになっているんで、その辺は...全文を見る
○和田静夫君 時間がなくなりましたが国鉄問題に触れまして、国鉄問題の多くの部分を一般質問に回さざるを得ませんが、まず国鉄改革関連法案が先ごろ国会に提出されました。この問題に入る前にあらかじめ聞いておきたいんですが、中曽根総理は、国鉄改革を大義名分としてこの六月にも衆参同時選挙をや...全文を見る
○和田静夫君 もう一つ、国鉄の哲学を問うておきたいのでありますが、国鉄問題を取り扱うに当たって、国鉄というのは官鉄時代を入れると百十余年の歴史を持っている。つまり、その歴史の重みにふさわしい慎重な取り扱いを要するということだろうと私は思うんですね。  周知のとおり、明治政府の大...全文を見る
○和田静夫君 国鉄の資産が一体どれぐらいあるのか全くわからないわけであります。資産の正しい評価なくして企業の再建はできないことはこれは常識であります。  私は、東京周辺の原簿価格の一覧を今お手元に配りました。簿価はめちゃくちゃに安く設定されています。国分寺のアパートなどは、何と...全文を見る
○和田静夫君 それでは最後に。  お渡ししましたこれは、(資料を示す)簿価ではなくて、せめて公示価格で移譲するのが当然でしょう。公示価格で移譲して国民負担を軽減するというのが私は筋だと思うんですね。あと具体的なことは一般質問でやりますが、ここの基本だけはしっかり認識の統一をして...全文を見る
○和田静夫君 総裁。
03月29日第104回国会 参議院 予算委員会 第17号
議事録を見る
○和田静夫君 フィリピン問題についてまず伺いますが、日本でもどうもマルコスグループの隠し資産があるのではないかという話に今なってきていますけれども、サロンガ委員長もそれを示唆しているわけですがね。そうなった場合には外務大臣は一体どういうふうに対処されますか。
○和田静夫君 私は、当然そういうことがあった場合には資産凍結の措置がとられるべきだと考えているんですが、この辺はいかがでしょう。
○和田静夫君 今言われましたように、隠し資産に限らず贈収賄についてフィリピン政府から調査ないし捜査の協力要請があった場合、外務省の見解は今一応わかったんですが、警察庁、法務大臣、いかがですか。
○和田静夫君 ちょっと検察の答弁を求めておきます。
○和田静夫君 それでしっかり受けとめてやると、こうなりますね。
○和田静夫君 仮定で恐縮ですが、要件を満たした場合にはしっかりそれに対応すると、よろしいでしょうか。
○和田静夫君 外務省、この公表文書中の一九七三年三月二十三日のマニラ地区洪水制御排水事業計画、これから七七年四月二十八日の南マニラ迂回道路立体交差事業までの受注企業名、受注額、これはこのとおりでよろしいですか。
○和田静夫君 一番最初と終わりだけ答えられましたが、最初から終わりまでずっとあるわけでしょう。
○和田静夫君 今、言われた〇一五八三から、おたくのナンバリングで〇一五九七、これはこのとおりですかと言っているんです。
○和田静夫君 私は資料要求を一つしますが、フィリピンに対するすべての円借款事業のプロジェクトごとの受注企業名、受注額及びOECFの審査報告書、これは外務大臣、出ませんか。
○和田静夫君 前段の部分は公表された文書で、今局長に大体確認をしてもらったんですがね。それでけさの理事会もある。そういうような経過を踏まえながら、これは委員長、やっぱりお互い努力しなければいけませんしね。予算が上がりましても、その予算の次週ぐらいには、もし本院において特別委員会が...全文を見る
○和田静夫君 外務省が企業秘密だとか、あるいは理屈をこねて国会に受注企業名すら明らかにしない。このことの背後には、私はどうも特別の理由があるように思って仕方がないんですよ、外務大臣。  経協局長、外務省は企業秘密だと言うんだが、どのプロジェクトをどこの企業が落札したかということ...全文を見る
○和田静夫君 いかに公表しなきゃならぬか、おいおい明らかにしますが、受注企業名を明らかにするということは、これは内政干渉でも何でもないわけですね。入札は公開入札で行われるわけでしょう。公開入札なら秘密でも何でもないんで、むしろ外務省は国民の税金を使っているということからすれば、不...全文を見る
○和田静夫君 大臣の心境のとおりだと思うんですね。外務省は日本政府が当事者でないということを言うんですが、しかし円借には国民の税金が使われているわけですね。プロジェクトファインディングが絡んでいるんで、フィージビリティー調査などもこれは日本が行っているわけでしょう。そしてさらに審...全文を見る
○和田静夫君 これはずっと言い続けられてきたことだから今回もだめだということにはならないのであって、言い続けられてきたことを今回は改めて真相究明のために努力するというのは、総理、外務大臣の国会に対する約束なんですから。これはもう政府委員じゃないですよ。これは総理と外務大臣が約束さ...全文を見る
○和田静夫君 大臣のは、公開の場ではちょっと困るけれども、しかし質問者との関係においては接触を保って対応する、そういうふうに理解していいですか。
○和田静夫君 それで局長、どうも私はあなたの答弁が気に食わないというか理解できない、納得できないのは、援助に対する認識の根本に実は問題があると思っているからです。  あなたは「国際協力情報」という業界誌の三千号でどういうふうにお書きになりました。
○和田静夫君 私がアンダーラインを引いたところ。十八ページ。「さて、日本のODA」から始まって、ちょっと読み上げてもらいましょうか、その書かれているところ。
○和田静夫君 それで結構です。  大臣、今の答弁を受けて、どういうふうにお考えになります。
○和田静夫君 局長、時代おくれの批判あるいは進歩のない批判ですかな。
○和田静夫君 私は本予算委員会で、既に三年ぐらい前からこれを指摘し続けてきているわけですね。大臣からも答弁をいただいた。見通しは私のとおりになったのであって、大臣の見通しは誤ったし局長たちの見通しも誤った。そういう上に立ってこれを論議しているんですからね。いかがでしょう。
○和田静夫君 外務大臣、リベート問題を追及すること、企業と現地の政府高官との関係を問題にすること、これは進歩のない批判ではないでしょうね。
○和田静夫君 藤田さんはもちろん性格的にまじめな人だからあれですが、こうも言っているんですね。「特に私などは現場の第一線で経済協力をやって来たので、商社の人と組んで他の援助国の大使館や業界のグループ相手にいろいろ知恵を出し合って戦って来た戦友だという気持ちの方が強い」。
○和田静夫君 既にあなたが発言する前に私は予算委員会で問題を取り上げている。そういう事態をわきまえながらこう述べられた。あなたは商社と、業界と組んで何をおやりになったのか、逐一ここで述べてください。
○和田静夫君 局長と商社が戦友と、こう言われるんですからね。したがって、商社のビヘービアを援助行政当局はすべてつかんでいたと、私はこれを読む限り思うのは当然でしょう。
○和田静夫君 私、揚げ足取りにこれを例に引いたんじゃありませんがね。大臣、今回の事態を招く土壌というのは、こういう援助行政の中に私はあったと思ったからなんです。我が国の援助行政そのものの中にリベートやら癒着を招く土壌があったのではないだろうか、あるいは外務省はこれまで受注企業名す...全文を見る
○和田静夫君 建設大臣、まず筑波研究学園都市でまた研究員が自殺されたんですが、この自殺の原因、それを生み出した研究体制の問題、どう把握しますか。
○和田静夫君 これまで八人の自殺者が出ているわけです。したがって関係大臣、自殺の原因、研究職員管理体制の問題の把握について。
○和田静夫君 人事院総裁、この筑波学園都市における職員管理、労働安全の実態などというのは、人事院としては例えば衛生管理者の配置状況などを踏まえて、法的な義務づけというものを踏まえて把握をされていましたか。
○和田静夫君 私は、やっぱり研究体制の改善問題というのは政府に強く要求をしておきたいし、きょうはお聞きをする暇がありませんが、安全衛生管理者など義務づけられているものはしっかり各省庁がそこに配置をする、そういうこともおやりになるべきでしょう。  もう一つは、これは官房長官か建設...全文を見る
○和田静夫君 国鉄問題に入りますが、国鉄改革法案が国会に提出されておりますが、これを提出されるに至ったいきさつですが、まず臨調以来の論議を踏まえてのことでしょうが、初めに伺います。
○和田静夫君 そこで大臣、二月十四日の私の補正のときの質問に国鉄は破産ではないと答えられたわけです。答申は破産状態と言っているわけですが、破産なのか破産でないのかというのは……。
○和田静夫君 大蔵大臣いかがでしょう。
○和田静夫君 そうすると運輸大臣、答申で言うところの民間なら破産状態というその認識は否定をされていない。
○和田静夫君 監理委員会の答申は否定をされない。
○和田静夫君 そこで、今言われますように、このまま進めていくと破産に追い込まれるのではないだろうかということになりますと、真剣、誠実に検討されてきたと言われているわけでありますから、この時価による貸借対照表というようなものがないと判断ができないんですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 ところが、国民に十六兆七千億円という負担を新たにお願いをすると、まさに血税を出していただくということになるわけでありまして、どういう根拠に基づいているかということがきちんと計算されませんと、これはなかなか理解できないわけであります。そういう意味で時価による貸借対照表...全文を見る
○和田静夫君 あなたの答弁を聞いていると、国民の存在なんて全く無視されているんですね。それは十六兆七千億円を負担させようというわけでしょう。してくださいと、こういうわけだ。その立論を教えてくれと、こう言っているんだ。
○和田静夫君 おいおい私は素人としての意見を述べていきますが、素人としての意見というのは、国民の意見だと受けとめてもらいたいんです、国鉄関係問題というものをある意味では熟知していない。この間総括のときに申し上げておきましたが、まさに心のふるさととして国鉄を考えている国民の意見、そ...全文を見る
○和田静夫君 ここのところは、亀井委員長は民間の非常に成功されている企業の責任者でいらっしゃいますから、この辺のところはぴんとこられると思うんですが、非常貸借対照表をもし作成をされていないとしたならば、破産状態だなどというような論理は出ないんじゃないだろうかと私は考えるんですが、...全文を見る
○和田静夫君 国民に十六兆七千億の負担を、これは増税という形になりますが、税負担をお願いするということでありますので、ここのところはどうしても非常貸借対照表というものがつくられるべきだろう、つくらずに論議をされるはずがない、それを出していただきたい。
○和田静夫君 私はずっとこの論議を聞いてきて思うんですが、運輸大臣、運輸省の理屈にのっとって私たちが、ずっと同僚委員が議論をしている。ところが、どうもその議論の根拠になるもの、理屈の根拠になるものが示されない。これで一貫しているんですね。運輸大臣、そういうふうにお思いになりません...全文を見る
○和田静夫君 どういうふうに言われましても、どう一体破産状態なのかということを私たち国民がまさに素人の立場で判断する場合に、非常貸借対照表の存在なくしてはその判断はできない、こういうことになるわけでありまして、これは安田委員長に私の要求としてここのところはもう要求をいたしたいと思...全文を見る
○和田静夫君 我が党の田邊書記長の質問、それから三月六日衆議院予算委員会第七分科会の佐藤分科員の質問で、運輸省は売却予定の土地の箇所と面積の資料を提出されると述べられましたね。
○和田静夫君 箇所というのは地番でしょうね。
○和田静夫君 二千六百ヘクタール全部についてと、こう理解していいですか。
○和田静夫君 監理委員会の計算でいいんですが、五兆八千億円をはるかに上回るというふうに推定されるわけですが、そういう作業の状況にありますか。
○和田静夫君 予算委員会で要求しているものをほかの委員会までという答弁はないでしょう。
○和田静夫君 作業の進捗状態を私の締めくくり総括までに私に対して報告をする、よろしいですか。
○和田静夫君 先ほど来も、国鉄は赤字赤字だと、こう言われるんですが、実はその赤字原因をどうとらえたのかということは国民には全くわからないんですよ。これはよく知られているように、国鉄の赤字というのはかなりの部分が政治的なものです。損益状況の推移を見てみましても、五十九年度の決算で純...全文を見る
○和田静夫君 今も言われたように十四兆円が設備投資。そうすると、つまり六四%、三分の二は設備投資によるものだと、こうなりますね。  設備投資のうち四兆九千億円というのは新幹線建設に関する長期債務ですね。新幹線は御承知のとおり国がやらせたものです。これは原因者負担の原則からして国...全文を見る
○和田静夫君 言ってみれば、国がつくれと言っておいて利子つき財投資金を回した、赤字が出ると国鉄が悪いと言って民営・分割する、赤字は国民に転嫁する、こういうやり方というのはサラ金と余り変わらぬですね。一体どこに政治の責任があるのだろうかということで非常に疑問に思うんですよ。国鉄財政...全文を見る
○和田静夫君 あなた政治家としての責任をとるの。委員長、大臣だよ。そんなのだめだよ。そんな話聞いてやしないよ。
○和田静夫君 運輸大臣いかがです。
○和田静夫君 国鉄監査委員会は、五十八年版で読むとこう言っているんです。   毎年度の欠損の処理については、これを借入金によって補てんするという欧州諸国に例を見ない措置がとられてきたが、このことは欠損と借入金とが相互に増大していくという悪循環に陥ることになったのみならず、問題の...全文を見る
○和田静夫君 そもそも国鉄は、私鉄と比べてみまして異常に資本金が少ないわけでしょう。現在の資本金が四千五百六十億円、私鉄との延長キロ数、これはもう余剰人員の算出で用いている論法でいけば、十一兆八千七百億円になるわけでしょう。もしこれだけの出資がなされておれば、国鉄の赤字というのは...全文を見る
○和田静夫君 大蔵大臣、これは日本国有鉄道法に違反しませんか。
○和田静夫君 第五条との関係は。
○和田静夫君 それから財政事情は一体好転をしたのですかね大蔵大臣、その後は。
○和田静夫君 新幹線の問題との兼ね合いでちょっと考えてみますが、少し時間の関係がありますから飛びますが、昨年十二月二十七日の政府・与党確認メモ、これですね。新幹線建設にゴーサインが出された、整備新幹線財源問題等検討委員会という委員会、五十七年九月の閣議決定を変更して建設費を執行す...全文を見る
○和田静夫君 どうも官房長官そう言われますけれども、政府・与党で確認メモをつくったのはゴーサインであるというのはどうも政界の常識のようになっていまして、一たん撤回した後、建設を推進できる環境が整ったところで建設を考えるべきであって、今国民に新しい負担、大増税が予想されるそういうと...全文を見る
○和田静夫君 ところで国鉄再建監理委員会、そして閣議決定した国鉄の長期債務には、本来国民に負担転嫁すべきでないものが私は入っていると思う。第一に年金の負担、これはたくさん本会議やその他で論議された。退職者が大量に発生するからといって、その事業者負担を旧国鉄が全額負担する、つまり国...全文を見る
○和田静夫君 大臣どうなります、今の答弁を受けて。ないですか。
○和田静夫君 それから、鉄建公団建設施設に係る資本費負担一兆六千億、本四公団建設施設に係る資本費負担、これは六千億ですね、それに長期債務に含まれている東北新幹線建設費用、それらの費用はこれは本来新事業体制が引き継ぐべきであって、というのは、これは新事業体がそれを使って営業していく...全文を見る
○和田静夫君 これはもはや破産状態である、それから大臣の言葉をかりれば破産に行き着くだろうと。最後の清算なら国民負担もお願いしてよいかもしれないわけですね。しかし、本来新事業体が使う、新事業体の経営努力でカバーすべき分まで国民に負担を転嫁するということは、これは許せませんよ。文字...全文を見る
○和田静夫君 あなたの説もわかる、しかし私の説はこうだ、こういうことでありますから、ちょっと再検討を求めまして、あとの時間残します。
03月31日第104回国会 参議院 予算委員会 第18号
議事録を見る
○和田静夫君 まず外務大臣、フィリピンについてですが、マニラ発三十日の新華社電によりますと、ソリタ・モンソド経済計画相が新華社のインタビューに対して、リベートによる水増し分を除外して実際の借款分を返済し、水増し分は返済しないと語ったと伝えられています。リベートはフィリピンへの借款...全文を見る
○和田静夫君 このリベートによる水増し分は、日本政府がリベートを支払った企業から、こういうふうになった場合には返済させるべきではないかと私は思うんですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 ちょっと答弁……。
○和田静夫君 そこのところはわかっているんですが、しかし、伝えられるようなことがもしあったとすれば、日本政府はリベートを支払った企業から返済をさせるという措置をとらなきゃならぬようになりませんかね、これは。
○和田静夫君 大臣、僕は理屈を言っているのでね、どうですか。
○和田静夫君 答弁不満ですが、明日フィリピン問題は集中審議で少し詰めますので。  それで、先ほど田委員も述べられましたように、フィリピンの次は韓国だと巷間言われているわけであります。韓国政府も、マルコス体制と同様非民主的な政府であると私たちは認識するんですが、改憲署名をしただけ...全文を見る
○和田静夫君 一昨日の国鉄問題の続きですが、どうも国民への負担の転嫁で疑問なのは、さらに株式を売却したとする場合の計算なんですね。民鉄協会長の片桐典徳さんがこういうふうに述べていますね。   新会社というのは東日本鉄道株式会社でも北海道鉄道株式会社でも同じですが、やはり政府出資...全文を見る
○和田静夫君 大臣、私の言ったことにどうですか、答えてくれませんか。
○和田静夫君 ここのところは締めくくりで少しやりますが、こうした株売買益が生ずるのは、私は主として含み資産からだと考えられるんですよね。そうすると、新事業体になぜ簿価で異常に安く譲っていくのだろうか。国民に新たな負担を求めてまで簿価で譲る、こういうわけですから、そこが全くわからぬ...全文を見る
○和田静夫君 ここもけさからずっとやり合っているところですから後に譲りますが、端的に言って野村證券の調査は、国鉄の資産は簿価の五十五倍と出ていますね。そうすると、帳簿上十二兆円とすると実にこれが六百六十兆円というふうになるわけです。そういう意味で私は、資産の時価評価が必要だと思っ...全文を見る
○和田静夫君 ここも納得できないんですがね。  そこで、最後ですから、一体国鉄再建監理委員会の答申はどういう赤字分析をして、どういう債務処理方針を立てたかというと、まず赤字の原因分析が全然なされていないわけですね。少なくとも国鉄や国鉄再建監理委員会の言ってきたこと、国鉄再建十カ...全文を見る
○和田静夫君 それにのっとった一月二十八日の閣議決定は見直すべきであると考える。そういうことを、官房長官、明確に私は述べて一遍政府の意見を承ります。
04月01日第104回国会 参議院 予算委員会 第19号
議事録を見る
○和田静夫君 まず、フィリピン問題についてお尋ねをいたしますが、今回の事態に直面して、日本の経済援助というものは一体どういうことであったんだろうかということを深く考えざるを得ない、そういう状態だと思うのであります。日本の援助は、外務省によれば民生の安定を目指す、こういうことであっ...全文を見る
○和田静夫君 援助を途中で政治家や役所がかすめ取るということになって目減りをしてしまう、あるいは援助関係者の間ではリベートは何か潤滑油だというような言い方がずっとされていた。私自身も、そういうような実態があるのではないかということをこの予算委員会の同じ場所から数限りなく指摘をずっ...全文を見る
○和田静夫君 マルコス文書の中の小竹書簡は、伊藤忠がリベートを払いたくない、したがって払わないようにするためにOECFと現地日本大使館に相談に行ったという事実がはっきり書かれています。通産省はリベートを払うなという警告を発したというふうにも書かれているわけですね。そうすると、政府...全文を見る
○和田静夫君 さらに言うなら、アキノ元道路省長官ですか、OECFと日本大使館のブラックリストに載っているというふうに小竹書簡は述べていますね。そういうようなブラックリストをつくるということは、リベートがあることを政府は知っていたということになるようにも考えますが、外務大臣いかがで...全文を見る
○和田静夫君 援助の受注に伴うリベートは潤滑油である、これはJICAでもOECFでもアジ研でも、多少とも援助の内情を知る人ならだれでも口にしてきたことでありますが、もし外務省がそういうような実態があることを知らないとすれば、これは行政の怠慢ではないだろうか。伊藤忠がカガヤン電化計...全文を見る
○和田静夫君 これは私の調査というか、我が党の調査団の調査によれば、カガヤン計画をめぐって伊藤忠は明確にOECFと現地大使館に行っているのでありますから、ここのところは企画庁長官、外務大臣、締めくくり総括までに調査を求めますが、いかがでしょう。
○和田静夫君 そこで通産省、警告を発せられたですね。
○和田静夫君 そうすると通産大臣、ここのところは御調査願えますか。よろしいですか。
○和田静夫君 要するに私が問題にしたいことは、援助受注に伴うリベートはどうも常識的な事柄であるということ、そしてそのような実情は多少とも援助の実情を知る者ならば、何回も言いますが、だれでも知っているということで、行政はそういうような実態を見て見ぬふりをしてきたということ。  そ...全文を見る
○和田静夫君 言ってみれば、今指摘をされているところの問題が浮き彫りになり、そしてそれが確定をすれば、大臣、この評価報告書というのはやっぱり欠陥評価なんですね。これはそうでしょう。
○和田静夫君 現実にはリベート部分という大きなところの視点が、後ほどもこのチェックポイントについては論議をいたしますが、欠落をしているんですから、その意味では評価は余り正しいものではないというふうに私は思います。  ところで藤田さん、この間のときも問題にしたんですが、「国際協力...全文を見る
○和田静夫君 いろいろ述べられていることはこの間も聞いたのであれなんですが、反省をいたしますということはそれだけで受けとめておいてもいいんですが、前段でちょっとひっかかるのは、あなた方の指摘には進歩がないのだと、こう言われる。そうだろうか。少なくとも三年前に私がここで指摘したこと...全文を見る
○和田静夫君 この答弁はだめです。ちょっと協議してくださいよ。そういう反省のない答弁を繰り返されるのでは、これ以上の論議はできませんよ。
○和田静夫君 外務省の姿勢は、現地での受注関係なり受注企業等、発注先である現地政府機関との関係をどうもなるべく世間の目に触れないようにさせている、そういうような姿勢なのではないかということを疑わざるを得ない。そうすると、正しい援助などというようなものは実現しないのじゃないだろうか...全文を見る
○和田静夫君 総理、いかがでしょう。
○和田静夫君 この援助と政治家との関係も、援助に携わる人々の間で半ば公然とささやかれている、それが事実であるかどうか別問題として。例えばバングラデシュは亡くなった某代議士のシマであるとか、あるいはマレーシアはだれだれのエリアであるとかいうような言い方がされるんですね。その国の援助...全文を見る
○和田静夫君 日本政府は、別の意味でも今回の事態には私は責任を負っていると言わなきゃならないと実は思っているんです。フィリピンヘの援助がマルコスの不正蓄財に流れて、そして政治資金に流れたということ、これはまさに内政干渉そのものではないだろうかということを実は考えるからです。特に、...全文を見る
○和田静夫君 外務大臣、いかがでしょうか。
○和田静夫君 反マルコス派のリーダーの一人タニャーダ元上院議員はある新聞記者のインタビューに答えまして、民主主義の理想をうたった憲法を持つ日本がなぜ独裁政権を助けるのかと述べた。またこのタニャーダ氏は、日本は借款や援助を通じてマルコス独裁体制にてこ入れしているということを我が党の...全文を見る
○和田静夫君 五十九年一月にマルコス前大統領から中曽根総理あてに電話があった。その電話でマルコス前大統領は借款の話を早く固めていただきたいと要請をした。総理はできる限り努力をすると約束されたと、こう報道されていたわけでありますが、この事実関係はどうなりますかね。
○和田静夫君 実は、この五十九年一月という時期は、マルコス政権が非常にピンチな時期でありますね。マルコス批判が吹き荒れていた時期です。しかも奇妙なことは、これは五十八年十月にそれまでプロジェクト借款で要請していたものを商品借款の要請に切りかえる時期なんですね。この援助というのは、...全文を見る
○和田静夫君 プロジェクト借款から商品借款に切りかえた理由はこれは何かということをちょっと私は素人なりにずっと考えてみまして、プロジェクト借款よりも商品借款の方がマルコス資金づくりにはメリットがあったからではなかろうか。ともあれ、マルコス批判が吹き荒れて、あのときはIMFすら実は...全文を見る
○和田静夫君 なかなか総理の答弁納得するわけにはいかないのでありますが、日本が借款供与を決定した後、五月二十九日にマルコス前大統領から総理あてに電話が入っているわけですね。そうすると、この内容はどういうことでしょう。
○和田静夫君 ともかく日本のフィリピン援助、特にアキノ氏暗殺事件以後の援助というのは、マルコスてこ入れ以外の何物でもなかったのじゃないだろうかということをつくづく思うんですよ。これは外務大臣、お認めになるべきじゃありませんか。
○和田静夫君 ともあれ総理、何回もおっしゃっていますけれども、日本の援助がマルコス一族の不正蓄積に使われ政治工作に使われた、そうした事実認識に立って今後の援助は襟を正して行う、フィリピンの民衆、そして日本の国民にそのことを言明すべきだと考えますが、いかがでしょう。
○和田静夫君 総理、三月二十七日のマニラ発時事によりますと、フィリピンの有力実業家の証言として、マルコス前大統領が一九七二年以来五回の総選挙のたびにほぼ毎回自由民主党の幾つかの派閥代表者に献金をした、その総額は数百万ドルである、こういうふうにされているのであります。昨日も本委員会...全文を見る
○和田静夫君 そこで、事実関係の確認ですが、一九七三年三月二十三日に締結されたマニラ地区洪水制御排水事業の受注企業の中に日商岩井、東陽通商などが入っていましたね。
○和田静夫君 これはだめです。全くため。そんなの、この前のあれを踏まえてやっているのだから。これはちょっととめてください。
○和田静夫君 そうすると、同じことですが、同年九月十四日に締結された高収量種子生産配布事業の受注企業の中で酒井重工業、東陽が入っていましたね。
○和田静夫君 同じく七四年四月二十二日の国鉄通勤輸送強化事業と道路機械管理修繕デポ整備事業、そして立体交差建設事業には東陽通商、それから七六年三月三十日の日比友好道路関連道路改良事業には三井物産、これは入っていますね。
○和田静夫君 そこで、企画庁長官と外務大臣、この企業から既に事情聴取されましたか。
○和田静夫君 外務大臣。
○和田静夫君 企画庁長官、どうなんです。なぜおやりにならないんですか。
○和田静夫君 企画庁長官は最も大締めの中心的な大臣、担当大臣ですから、事情聴取を直ちに開始すべきですよ。よろしいですか。
○和田静夫君 そこで、この文書には「BBB」という項目がありますね。これはマルコス関連企業の手数料、すなわちリベートである疑いが非常に私は強いと思うんですが、外務大臣、通産大臣、企画庁長官、いかがですか。
○和田静夫君 言ってみれば、「BBB」はリベートなんですね。  そこで、国税庁はどうでしょう。
○和田静夫君 同じくアクチュアル・FOB・アマウントですね、これと見積もりFOB価格と二種類のFOB価格が書かれているんですが、この関係は大蔵省、どういうことを意味していましょうね。
○和田静夫君 質問の趣旨はわかっているんでしょう。事実の確認はないということ。
○和田静夫君 ここはそれじゃ行天さん、ひとつ確認してくださいよ。  どうもアクチュアル・FOBとエスティメイテッド・FOB、この差が何を意味するのかというのは大変疑問なんですが、ここのところは国税庁はもうお調べになっているんでしょう。
○和田静夫君 大蔵大臣、ここのところはもう概略の報告を受けてつかんでいらっしゃいますか。
○和田静夫君 これはあさってまでといっても非常に無理でしょうから、私は出された結論については報告を求めたいと思いますが、大臣、よろしいですか。
○和田静夫君 企画庁、このOECFの契約ベースというのは、CIF価格ですかね。
○和田静夫君 そうすると、実際にはこのFOBの段階で操作があるということになるんでしょうかね。
○和田静夫君 どうも私はよくわからぬのだけれども、価格が変動するわけですね。そうすると、契約と実際とが違ってくる。契約が適切に履行されないという問題をはらむ。企画庁はそれはどうですか。
○和田静夫君 これはもう少しお互いに勉強しましょう。  そこで、マルコス文書の中に、長女エイミーの資産運用を東京海上火災が担うという契約書があります。この文書は印鑑やサインもないので、また空欄もありますから、つくりかけで放棄されたもののようにも思われますけれども、大蔵省、事実関...全文を見る
○和田静夫君 その返答をいただいてから、私ちょっと考えてみましたが、どうも恐らくこの契約は成立しなかったのだろうと思うんですね。しかし、こういう契約書の原文的なものが少なくともマルコス文書の中にある。ということは、マルコス一族が日本で資産を運用しようと試みたことは間違いがないんだ...全文を見る
○和田静夫君 私は、今あなたの方で個人の名を挙げられましたから、個人名があることを言われたから、私は殊さらに個人名は抜いたんですが。したがって、東京海上火災というのに勤めている云々ですね、ここに担わせるというような仕組みのことを考えた、しかしそれは成就しなかった、これはこういうふ...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、法務大臣はここに関心をお持ちになりましょうかな。――これは往復ですから、待っていると大変なことになるんでもういいです。  国税庁、過去に円借款に関連しまして、税務調査によって企業所得なり税額の修正を行った企業、これはありますか。
○和田静夫君 国税庁、マルコス文書の分析を進めていらっしゃって、関係企業の税務調査を開始されたと報道されているわけですが、その進捗の状況というのはどういうふうになっていますか。
○和田静夫君 企画庁長官、借款の一部をリベートに使用するということは、海外経済協力基金法の二十条及び二十一条に私は抵触すると思うんですが、いかがですか。
○和田静夫君 最後の「できません。」は非常に気に食わぬ答弁です。やっておらないのならやればいいんであって、今言われたのは適正な問題だけではなくて「業務の範囲」である二十条も問題ですよ。したがって、明確に二十条、二十一条に抵触する。これは大臣、ここのところは調査をされて明確な返答を...全文を見る
○和田静夫君 さらにOECFの業務方法書第三条の第一項です。この「資金の貸付け」云々「に当っては、資金の効率的利用を図り、その適正を期すをこと。」、これにも抵触しますね。
○和田静夫君 先ほど申し上げた状況といっても、外務省はもう既に接触したり調べたり事情を聞いたりというような大臣答弁がありましたが、一番中心の企画庁が肝心のところは、自分の所管の法律に照らしてこういう事態が起きているにもかかわらず何の調査もやっていない、何の勉強もしていないというの...全文を見る
○和田静夫君 結果から顧みて、諸法条項に照合しながら早急に結論を出すという姿勢が今求められているんですよ。  そこで警察庁、自治大臣、OECFは供与する借款の一部が本来の目的のために、言いかえれば開発事業のために使われないということを私は今明らかにしてきたんですね。そうすると犯...全文を見る
○和田静夫君 刑事局長。――それじゃ、法務大臣いかがですか。
○和田静夫君 これは実は通告してありまして、各省に及ぶと言ってあるんですから、したがって両省を早く呼んでください。それまでやらぬとは言わぬけれども。  業者が基金に提出する書類にリベートの記載がない、実際にはその中からリベートを支払う。そうすると提出書類にはリベート分が上乗せさ...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと両局長が来るまでマルコス文書の問題については、今のは実は答弁も重要なので、チェックポイントの問題が絡みますから後に回しまして、この機会に私は日本の経済援助の問題点を整理して指摘しておきたいと考えるんです。  まず第一に、ODAの日本企業への還元という問題が...全文を見る
○和田静夫君 円借についてもアンタイ化を強めていると言われるんですが、依然としてゼネラルアンタイドというのはこれは少ないわけですね。LDCアンタイドが多いのだろうと私はずっと読みながらそう思うんですが、LDCアンタイドで受注する企業が日本の子会社であるという事例、これはたくさんあ...全文を見る
○和田静夫君 少し具体的な数字をあさっての締めくくりまでにもらえますか。
○和田静夫君 もっと援助の実態に迫れば、日本の企業があるプロジェクトを受注するために円借款をつけてくれと働きかけるケース、これがたくさんあると言われているんですね。まず、そういうことはありますか。
○和田静夫君 私が一例を挙げてみますと、一九八三年夏に対フィリピン円借款が締結されました。その中に製鉄所建設総合計画というのがありますね。
○和田静夫君 この製鉄所の建設をめぐって商戦は激烈をきわめましたね。日本からは川崎重工、丸紅、日本鋼管、日商岩井、宇部興産、伊藤忠などの多くの企業が応札した。ところが、イギリスのデービー・グループの猛烈な攻勢も受けて混戦をした。そこで、円借款をつけることでこの商戦を乗り切ろうとい...全文を見る
○和田静夫君 日時は後でひとつ確認をして私に連絡をしてください。これはよろしいですね。  この激烈な国際商戦で日本勢が劣勢な状態、そこにぽんと今言われる七十億円の円借款がつく、そういう経過をたどるわけですね。円借款が受注のために利用されるということはこの経過で実ははっきりしてい...全文を見る
○和田静夫君 これはその前に技術入札が行われていますね。そして日本のコンサルタントが受注していますよ。こういうケースは実はまれではなくてしょっちゅうなんですね。日本政府はもっともらしい理由をつけて円借款をやるのですが、実態はアンタイドなどというようなきれいなものではどうもない感じ...全文を見る
○和田静夫君 ちょっと答弁の趣旨が違っていますけれども、外務大臣、この日本の援助というのは要請主義だと外務省は言っているわけですよ。それは現地政府の要請であるとともに、日本のメーカー、商社、コンサルタント会社などの要請でもあるというのが実態なんでしょう。むしろ日本の企業がプロジェ...全文を見る
○和田静夫君 総理はいかがお考えですか。
○和田静夫君 よくお休みだったので、今、外務大臣がちょっと答弁されたので、やっぱり総理にもなる人はあれだけ寝ていてもちゃんとわかるのかと思ったら、やっぱりおわかりにはならなかったわけです。  外務大臣、こうした援助の決定過程が全くブラックボックスの中にある。それがこうした傾向を...全文を見る
○和田静夫君 私は、援助が終了した時点でも国会に報告されるべきだというふうに意見を述べておきます。  ところで外務大臣、日本の援助は著しくプロジェクト偏重といいますか、公共事業偏重のような気がするんです。OECDのDACの年次報告書でODAの分野別配分を見ますと、一九八三年には...全文を見る
○和田静夫君 援助の評価体制についても私は問題があるような気がしてしようがないんです。私は以前から評価体制について問題提起をここでしてきたわけですが、きょうは二つの点を指摘しておきます。まず第一に、評価をODAの実施主体が行うということは、どうも手前みその評価になりがちなのではな...全文を見る
○和田静夫君 私は、民間学識経験者あるいはNGO関係者、そして各党の推薦者から成るODA評価委員会、そういうものをつくるべきだろう、こういうふうに思っておるんですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 このODA研究会の報告では、「評価マニュアルの整備」が必要であるというふうにしているわけですね。この中に今回の反省を踏まえてリベートチェック、それから業者と現地政府高官との癒着も一項入れるべきじゃないだろうかということを思いますが、大臣はどういうふうに思いますか。
○和田静夫君 評価の第二の問題点にこれから入るんですが、その前に先ほどの部分に帰ります、両局長来たようでありますから。もう繰り返しません。  警察庁、法務省、業者が基金に提出する書類にリベートの記載はない。実際にはその中からリベートを支払っている。提出書類にはリベート部分が上乗...全文を見る
○和田静夫君 マルコス文書で、どの企業もリベートを支払っていたということはその後の円借款にも同様の行為がなされているということになろうと思うんです。そういうわけですから、警察としては、これは重大な関心をお持ちになって調査をされるべきだと考えますが、いかがでしょうか。
○和田静夫君 法務省、いかがでしょうか。
○和田静夫君 通産大臣、このマルコス文書に出てくる円借款の時点では、輸出貿易管理令に基づいて輸出申請書類が提出されていた。その書類の中に一五%もの手数料が書かれていたのかどうかですね、書かれていなければこれは虚偽記載になるわけですが、大臣どうですか。
○和田静夫君 企画庁、OECFの審査、あるいは入札審査、それから契約承認などのチェックポイント、これはきのう夜九時ごろにおたくからもらいましたが、これを見ますと、入札では工事及び役務の代金支払い方法でしょう、それから落札者選定は合理的か、それから契約承認のところでは入札書類と合致...全文を見る
○和田静夫君 リベートの存在はフィリピンに限らず援助関係者の常識なんですが、そのことをOECFは知らないはずが私はないと思う。リベートに関しては何よりも注意してチェックしなきゃならないはずである。それを見逃したとすれば、これは行政に瑕疵があったと言わなきゃ私はならぬと思っているん...全文を見る
○和田静夫君 これはもう刑事局長よく御存じのとおり、罰則がついていますからね。このところは十分に関心をお持ちになり、調査をされますか。
○和田静夫君 OECFは、借款の承認プロセスで幾重にもチェックするわけなんですが、そのチェックでも明らかにならなかったわけですね。あるいは明らかになったが見逃されたのかもしれません。その辺を確認するために、私はここで改めてOECFのフィリピン円借款に関するすべての審査調書、入札書...全文を見る
○和田静夫君 この種の書類につきましては、この予算委員会が実は不幸にしてストップをいたしまして、そして国対間協議を経ながら、過去十年間にわたっては政府・与党はしっかり対応いたしますと。中にはそれはこれから精査しなきゃならぬ、どこの部分は出せないとか何かいろいろあるでしょうがね。し...全文を見る
○和田静夫君 総理、政府委員の答弁はお聞きのとおりなんでして、この問題は援助がブラックボックスの中で決定されるところに実は基本問題があると私は思っているんです。援助問題、特に疑惑が指摘されていることについては、やっぱり政府は情報を公開するという姿勢は、限られた部分をどうするかは別...全文を見る
○和田静夫君 答弁がちょっと違っているんですがね。この援助問題、特に疑惑が指摘されているこのことについては、政府はもっと情報を我々に提供をすべきだと、こう言っているんです。その姿勢を持つべきである。
○和田静夫君 私はここで、あさっての締めくくり総括質問に酒井重工業の牧野進取締役を証人あるいは参考人として出席を要求いたします。委員長、お取り計らい願います。
○和田静夫君 国税庁、午前中の質疑で海外取引の不正について具体的な数字が出ませんでしたが、税務調査で修正させたものが何件過去にあるのか。そして、その中に円借款絡みの取引があったのか。あったとすれば何件であったのか。
○和田静夫君 これ、フィリピンについてはそれぞれ出ますか。
○和田静夫君 さて、評価の第二の問題点は、援助の社会的便益分析がなされていないということでなかろうかと私は思うんです。  私はこの席で一昨年、バングラデシュの例を挙げまして、ODAが当該の社会構造に大きな影響を与えて、そして貧富の格差を拡大する、そういう状態という問題について問...全文を見る
○和田静夫君 長官、よろしいですかな。
○和田静夫君 私はちょっと一例を挙げますが、稲の高収穫品種でIRRIというのがありますね。これはアメリカがフィリピンにつくった国際稲作研究所が開発した高収量品種であると言われているわけですけれども、これが七〇年代に東南アジア諸国に導入されています。アメリカがこれを緑の革命と呼んだ...全文を見る
○和田静夫君 それから次の問題ですが、受注企業と現地政府の癒着、そしてこの腐敗した政府高官のかすめ取りといった問題、こういうものを回避する最もよい方法というのはボランティア、NGOによる経済協力を私は促進することだろうと思っているんです。これも私は、既に一昨年に問題提起していると...全文を見る
○和田静夫君 大蔵大臣、NGOの免税措置についていかがですか。
○和田静夫君 NGOについて外務省がどうも選別をしておられるのではないかという疑いを私は持つんですが、大臣、特定のNGOを特に優遇する、そういうことはないでしょうね。
○和田静夫君 私はきょうは名前を挙げませんが、一つの団体がある、NGOの団体で。その団体は、思想傾向といえば八紘一宇を理想とする団体、イメルダ夫人とも親しい間柄であったと言われる。そうすると、外務省のNGO政策を見ていますと、補助金の交付についても、諮問機関への参加や国際機関への...全文を見る
○和田静夫君 NGO活動に対して外務省が恩恵を与えるからとして介入をする、こういうことはないと承っておいてよろしいですか。
○和田静夫君 私はこれまで、今回のマルコス疑惑を踏まえまして、日本の援助をめぐり幾つかの問題点を指摘をしてまいりました。そして具体的な提案をしたんですが、また幾つかの点は外務大臣が非常に率直に検討すると約束をされました。  そこで最後に、これらの諸方策を実現していく上でぜひとも...全文を見る
○和田静夫君 改善のための研究、検討をずっと進められていって、その結果必要と考えられる場合には基本法の制定もあり得ると、そういうふうに、今の御答弁とっておいてよろしいですか。
○和田静夫君 総理いかがですか、今の質問。
○和田静夫君 私は、やはり基本法がもう今までの論議を踏まえて必要だと思っていますので、強くそのことを要請しておきます。またODAの量的拡大からしても包括的な根拠法が必要なんだということを考えるんですが、予算の主要経費を見ましても、包括的な根拠法がないのは経済協力費ぐらいなのじゃな...全文を見る
○和田静夫君 大体マルコス問題きょうはこの辺で終わるんですが、ところで、アメリカの議会で公表された資料には円借款関連案件の受注企業名が明らかにされておる、また契約の一方の当事者たる本邦企業が受注の事実を認めている、それなのに政府が企業名を公表も確認もできないというのはおかしいわけ...全文を見る
○和田静夫君 米議会で公表された資料に基づいてフィリピン政府に、やはり我が方としては公表をする、そういう旨の申し入れぐらいはやって、今日の問題の重要性というものを認識させる。またアキノ新大統領は、みずから革命政権とまで言い続けているわけでありますから、政権が移動をしているわけです...全文を見る
○和田静夫君 なお答弁不満ではありますけれども、あとは締めくくり総括の時点に譲ります。  昨年の九月二十二日のG5、それ以降円レートがずっと急上昇しましたね。これはニューヨークのG5の合意を受けての協調介入を契機としたものでありましたが、昨年十一月からことしの一月半ばごろまでは...全文を見る
○和田静夫君 ロンドンから間もなくして竹下大蔵大臣が百九十円台容認発言をされたわけですが、その後ヤイター通商代表の百七十五円目標発言が出た。それからベーカー財務長官のドル安容認が飛び出した。この一連のことをずっと考えていきまして、ロンドンのG5では、アメリカあるいは西ヨーロッパか...全文を見る
○和田静夫君 私は、昨年九月のG5以降の円高局面を二つに分けて考えているわけですが、円高の第一局面では、二百四十円から二百円程度まで上昇した時期がニューヨークからロンドンまでの時期である。第二局面は二百円から百八十円前後のロンドンから最近までの時期である。そうすると、別な見方でい...全文を見る
○和田静夫君 アメリカのレスター・サロー・マサチューセッツ工科大学教授が、百四十三円が日米の経常収支を均衡させるレートだと、こう言ってますね。その他エコノミストの見解を見ますと、バーグステン元財務長官が百六十円、九〇年までに百二十円か百三十円、あるいはクラウス・ブルッキングス研究...全文を見る
○和田静夫君 アメリカの中にも私は、大臣も言われましたほかにもいろいろのさまざまな意見があることを知っているんですが、特にFRBのボルカー議長は、ドル暴落に強い懸念を示していますね。しかし、ボルカー議長が心配していらっしゃるようなインフレの懸念というのは、原油価格の値下がりが薄ら...全文を見る
○和田静夫君 先々週の三月十八日、円レートが史上最高の値を更新したあの局面で日銀単独介入をやられたわけですが、このときアメリカとの協調介入がなされなかった何か理由がありますか。
○和田静夫君 円が百八十円程度に落ちたが、結局日銀の逆介入の効果はあったと判断をされるというような質問はどうでしょう。
○和田静夫君 百八十円台のあの落ちはアメリカとリビア紛争の影響によるものであって、単独介入の効果などというものではないんじゃないだろうか、薄いんじゃないだろうか。大蔵大臣はどうお思いになりますか。
○和田静夫君 総理に伺いますが、よくお休みになっていらっしゃって気の毒ですけれども、総理、昨年来からずっと国際協調ということを言われているわけでありますが、ニューヨークのG5合意を受けた国際協調介入や、あるいは協調利下げを行ってきたわけですが、にもかかわらず、今回はアメリカに協調...全文を見る
○和田静夫君 去る二十二日の予算委員会で、総理は百七十四円とか百七十五円の円レートは行き過ぎだというふうに発言をされていますが、私も異常な円高だと思うんですから、こういう点は同じだと思うんですが、そう考えておいてよろしいですか。
○和田静夫君 国際協調による政策も確かに必要ではありますが、我が国だけがアメリカなどに踊らされる危険は一体ないんだろうかということを考えるんですよ。現に、円の対ドルレートの上昇幅というのは、他の欧州通貨の上昇の幅と比べて際立っていますね。総理が行き過ぎだと言われた円レートでの逆介...全文を見る
○和田静夫君 私は、G5以降の国際協調は実は失敗ではなかっただろうかと考えているんですが、大臣は。
○和田静夫君 私のちょっと言いたかったところはそこに帰結するんですが、今回の円相場の急騰というのは、極めて政策的性格が私は強いと見ているものですから、その犠牲を何ら責任のない中小企業が負うという形になっていますので、ここのところはやっぱり許せない。アメリカの圧力で異常な円高を結果...全文を見る
○和田静夫君 ところで、六十一年度の政府経済見通しの前提となっている円レート、企画庁長官、幾らですか。
○和田静夫君 そうですね、一ドル二百四円。  そこで前回の、五十三年の円高局面では一ドル百八十円、そういう前後の水準がわずか一カ月という短期間で終わって、そして二百円以上の円高水準も六カ月余で終了した。今回の円高はサミット以後も続けられるのか、あるいは少なくとも今後二、三年間は...全文を見る
○和田静夫君 総裁、大蔵大臣がちょっと答弁しにくいということになると、経験者の通産大臣どうです。
○和田静夫君 円レートが経済見通しの前提と比べて二十円以上も円高になっているんですね。しかも、この円高は五十三年のような一時的なものではないんですね。長期化する、そういう可能性が私は強いと見る。となりますと、経済見通しの前提条件が大幅に狂ってくるわけですよ。予想外の円高、さらには...全文を見る
○和田静夫君 円の急騰で民間機関では成長率を下方修正しているところが多いんですね。申すまでもなく、東海銀行が例えば一・九%とか、ずっと変わっていますね。そこで、昨日通告したとおりですが、OECDの改定経済見通し作業の中でも、六十一年の日本経済の実質成長率を三・五から三・二五%、こ...全文を見る
○和田静夫君 ここのところは見通しの問題ですが、四%成長は政府は可能だと言っていますけれども、今も言われたが、急激な円高デフレで目標達成は難しい、私はそう見るのが大体普通じゃないかと思っていますが、輸出がより落ち込むとともに、内需の柱である消費、設備投資も低迷をする、あるいは原油...全文を見る
○和田静夫君 円高による消費者物価安定ということですが、既に消費者物価は安定し切っているんでしょうが、大幅な低下にはならないでしょう。しかも、春闘相場も非常に厳しいものが予想されているわけです。所得税減税の見送りがある、実質増税の影響、こういうものは無視できないと思うんですが、い...全文を見る
○和田静夫君 私は、経企庁の見方は了とできません。最近の傾向から見ますと、消費者物価が例えば低下しても消費が伸びていないことはもう明らかですね。おたくの発表されているようないろいろな数字見てみても明らかなんですよ。同じような見通しの誤りを犯すというのは私は論外だと思うんですが、い...全文を見る
○和田静夫君 設備投資でちょっと考えてみますが、政府の六十一年度の実質民間設備投資七・五%、これは民間と比べると約二倍も強目に見ているわけですね。この根拠は一体何なんだろうというのが私よくわからぬのですが、日銀短観によりますと、六十一年度の設備投資の伸びというのは四・七%となって...全文を見る
○和田静夫君 結論がそれぞれ出る問題でありますからこの辺はそうしておきますが、この程度でやめておきますが、この円高プラス原油価格の値下がり、名目成長率の一段の低下、これは予想されるわけでしょう。当然、税収入へのはね返りが心配されるわけですが、歳入欠陥のおそれはありませんか。
○和田静夫君 経済見通しの前提になっている円レート、原油価格の状況が一変しているわけですが、建設大臣、運輸大臣、あなた方の政策執行の上で何か影響が出ますか、よくお休みですが、建設大臣、答弁。
○和田静夫君 円高デフレによって四%の実質成長が私は困難になってきていると思いますし、名目成長率の低下によって税収の伸びは鈍化しそうだとも思いますね。そうすると、やっぱりこの隣どうも新たな経済見通しの暫定試算を発表すべきだと思うんですが、大蔵大臣、いかがでしょうか。
○和田静夫君 恐らくこれは最後の質問だと思うんですが、日銀総裁はお帰り願ったんですが、第三次公定歩合引き下げが必要であるという声があるんですが、実は総理から答弁を求めたいから、総裁はお帰り願ったんです。    〔理事桧垣徳太郎君退席、委員長着席〕  それからもう一つは、総理、...全文を見る
○和田静夫君 大蔵大臣はいかがですか、今の。
04月03日第104回国会 参議院 予算委員会 第20号
議事録を見る
○和田静夫君 マルコス疑惑について質問するに当たり、私はきょう酒井重工業の牧野進取締役の参考人出席を求めていました。しかし、残念ながら本日は与党の合意を得るまでには至りませんで、この質問に入ることができないのは非常に遺憾であります。  実は、牧野氏の出席要求を私がいたしましたの...全文を見る
○和田静夫君 これは、真相究明をやるということは既に大臣答弁にあるわけでありますから、早急におやりになって確認をされてしかるべきだろう、こう思います。強く求めておきます。  そこで、牧野さんに関しては七七年十月十四日付のテレックスが発見されていますね。酒井重工業牧野貿易部長から...全文を見る
○和田静夫君 外務大臣、私は集中の前に実はこのことを通告しているわけでありまして、きょうまで調べられないというのはどうもわからぬのですが、本当に真相究明のために外務省は努力されているんですか。
○和田静夫君 ここのところは私の調査には間違いがないと思っていますから調査を要求いたしますが、両大臣よろしいですか。
○和田静夫君 そこで、このテレックスの右下に手書きのメモがあるんです。これは外務省、何と読みましたか。
○和田静夫君 これは、今言われましたように、東陽通商の三富取締役の自筆メモの可能性が非常に強いのでありますが、事情聴取されましたか。
○和田静夫君 一事が万事これでありまして、私たちが参考人、証人を要請しなきゃならないのは、実は政府側の態度にも一つあるわけであります。こういう形だと、やはり証人として来てもらう、参考人として来てもらわなきゃこれは進まないわけであります。
○和田静夫君 これが先ほど読まれましたように、数字を言われなかったんですが、一九七七年十月十四日、確認、東陽通商取締役三富と、こうなっているわけですね。そうすると、通産省は東陽通商を呼んだでしょう。
○和田静夫君 四省、四省と言われておりながらばらばらでは困るわけですね。時間がありませんから、たくさんのことを言えないのが残念でありますけれども、ちゃんと責任を持ってやってください。中心はだれですか。
○和田静夫君 これは非常に不満であります。  ところで、フィリピンのサロンガ委員会のダザ委員長代行が「経済協力に関連して、少なくとも五つの日本企業が(マルコス不正蓄財に)かかわりを持っており、このうち二企業は法律的に不正な証拠が明白だ」と述べているわけでありますが、既に政府関係...全文を見る
○和田静夫君 関係省庁みんな答えてくださいよ。経企、国税、検察、警察、全部それぞれ関心を持ってやっていくと言ったんですから。
○和田静夫君 国税、検察、警察がここで答えられる限界などというのは私はわきまえながら質問しておるわけでありまして、ところで関係の省庁、今日まで事情聴取を行った企業の数というのは、それじゃ幾つなんですか。
○和田静夫君 外務省、企業名のことは譲りましょう。そこで、事実関係の報告があったのは何社ぐらいなんですか。
○和田静夫君 では、それらの中には不正の有無についてはどういうふうに述べられたんでしょう。
○和田静夫君 私はそうだろうと思うんです。しかしながら、不正の有無ぐらいはそれは答えられるでしょう。内容まで聞いていないんですよ。
○和田静夫君 今日推定では五億ドルに及ぶ経済協力絡みの金がリベートとして使われたのではないかと、これまたダザ委員長代行は述べているわけですが、日本政府の調査に基づいての推計というのは、この辺出ませんか。
○和田静夫君 ところで、ダザ委員長代行の指摘をされたマルコス疑惑の二社というのは、丸紅とトーメンと言われるわけですね。政府はこの二社に対しては事情聴取されましたか。
○和田静夫君 通産が述べられたような趣旨に基づくところの四社の中には、この二社はあるわけでしょうか。
○和田静夫君 マルコス文書を見る限り、東陽通商と酒井重工業というのはすべての取引にわたってリベートを支払っている疑いが非常に強いんです。マルコス文書は七七年ごろまでで切れているんですが、上記二社はその後もリベートを支払っている可能性は私は強いと思う。  私の調査では、酒井重工業...全文を見る
○和田静夫君 外務大臣、企画庁長官、この辺のところはもうはっきりわかっていることですから、ちゃんと確認をされた方がいいと思うんですがね。
○和田静夫君 これは指摘した私の方にも責任が生ずるわけでありますから、外務大臣は前にここで私に答弁されましたが、今も言われましたように公の場所では困ると言われるのならば、指摘者としての私と外務省なり四省庁のこれから決まる責任あるところが接触をしてもらう、よろしいですか。
○和田静夫君 警察と検察にこの機会に聞いておきますが、公表されたマルコス文書以後の円借についても重大な関心をお持ちになって調査を続けられるんだと思いますが、よろしいでしょうか。
○和田静夫君 外務省、配付資料のとおり過去十年間の対比円借リストを私に届けていただいたんですが、何か今ここに修正した部分があるといって訂正のやつが出ましたが、どこが変わりましたか。
○和田静夫君 わかった時点で教えてもらえるわけですか。今わかるんですか。
○和田静夫君 それではそこのところは後回しにします。  私が要求したのは実は入札の月日、契約、それらのところを求めておったんですが、昨日来出てこなくてきょうこれが出てきて、またそれが修正ということになっているんですが、そこのところはどういうふうに説明されますか。
○和田静夫君 契約日まで公表できないというのはこれは了承できませんので、なおそこのところは資料として求め続けます。  そこで会計検査院、この機会にOECFのすべての審査書類を洗い直して、必要とあらばフィリピンに資料請求をして全貌を解明すべきだと思うんですが、院長いかがですか。
○和田静夫君 フィリピンに資料要求ということもあるんですか。
○和田静夫君 外務大臣、今後の援助について日比両国で不正監視機関をつくれという提言があるわけですが、どう対応されますか。
○和田静夫君 私は、やっぱり不正監視のための機関をぜひつくるように強く求めておきます。  総務庁長官、円借款のあり方について行政改革という観点から私は見直す必要があると考えるんですが、何か具体的なことをもうお考えになっていますか。
○和田静夫君 ちょっと総理、お休みのときに悪いんですが、内閣総理大臣中曽根康弘さんが群馬の選挙区の青年たちに向かって四月十八日の新宿御苑の観桜の招待状をずっと無差別に出されたという手紙が今ここへ、私に届いたんです。これは一体どれぐらいお出しになったんですか。
○和田静夫君 この私に寄せられた手紙、我が党に寄せられた手紙は、公職や団体等に関係したことが全然ない、商売だけをやっている私は一青年です、これが来て驚いていますと言ってきているんです。
○和田静夫君 これは自治省、こういうような内閣総理大臣がずっと無差別にお出しになるというのは、公選法との関係はどうなんでしょうね。
○和田静夫君 これは総理、総理の名誉にも関することでありますから、実情については御調査の上報告を後で願いたいと思います。よろしいですか。
○和田静夫君 これは突然初めてもらった、息子さんのことかなとまで手紙に書いてあるわけですから、その辺のところは……。  そこで、農水相、日ソ漁業交渉、これは農水相訪ソが確定したようですが、いついかなる態度で訪ソされますか。
○和田静夫君 その事前の折衝のために今からお出かけになるようでありますが、私は日本の北洋漁業の壊滅的な状況をつくらないために、あなたはやはり若い政治家でありますから政治生命をかけても強い努力をされるべきだ、そう思いますが、いかがですか。
○和田静夫君 減税問題についてでありますが、総理、先日、大規模な減税というのはおおよそどのくらいの規模だろうか目安を示していただきたいとお尋ねをしましたら、税調云々と言って中曽根さんらしくなくお逃げになったんですが、思い切った減税をやりたいと総理は確言をされているのですから、その...全文を見る
○和田静夫君 こういうふうに確認できますかね、五十九年度の所得税、住民税減税の規模を上回るものであるというふうに今のお言葉を承ってよろしいでしょうか。
○和田静夫君 ただ、総理が税調、税調と言われるのは私は余り感心しないんですが、総理が減税構想というのをずっとお出しになっているんですから、やっぱり頭の中にあってのことでしょうから、それぐらいのことは少し漏らされたらどうでしょう。
○和田静夫君 時期についてですが、六十一年度中に実施されるんですか、それとも六十二年度の年度当初に実施されるんですか。
○和田静夫君 これはできるだけ早く実現されるように強く要望しておきます。  さてそこで、所得税減税の内容なんですが、総理がこれまで答弁でも明らかにされたところでは、第一に、重点を置く所得階層としては大体年収四百万円から八百万円、この層に厚目に減税を行う。第二には、最高税率を下げ...全文を見る
○和田静夫君 その場合に、総理、最低税率はどうなりましょう。
○和田静夫君 政府税調の第二特別部会に三月十八日に提出された専門小委員会報告を見てみますと、「最高・最低税率を含め、税率構造全体として、累進度を相当程度緩和すること」と書いてあるんですよ、これは六ページですが。大蔵大臣、最低税率を引き上げ最高税率を引き下げる、そのことによって累進...全文を見る
○和田静夫君 しかし大蔵大臣、ここは最低税率は引き上げるということは読めるわけでしょう、これは。
○和田静夫君 最低税率をいじるということはあるわけですか。
○和田静夫君 とても白紙だとは読めませんがね。もう少し続けますが、木下報告の六ページに、さらに「課税ベースの拡大」を検討する必要があるというんですね、「課税ベースの拡大」というのは何ですか。
○和田静夫君 端的に言って課税最低限の引き下げを検討するということじゃないですか、これは。
○和田静夫君 ほぼあなたの頭の中では認めておいでになるが、いろいろ政治的にお考えになっているんだろうけれども、私は課税ベースを拡大するということは、これで課税を免れていた層も課税するという意味以外には読めないですよね。それは違う方法があるんだろうか。
○和田静夫君 ようやく解釈を合格させていただきました。  総理、「課税ベースの拡大」とは課税最低限を引き下げること、今の解釈で。
○和田静夫君 私は、主税局長が今ぎりぎり言われたところで答弁よいと思いますし、総理には若干の含みがありますけれども、今のことを前提にしてのお話ですからそれを受けとめておきますが、私はやっぱり総理、税調税調と余り言われずに、税調は税調で議論されるのは専門家でよろしいと思う。しかし、...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ、ちょっと角度を変えた質問をしますが、課税最低限は例えば引き下げて最低税率を引き上げる。大蔵省、これは当然のことながら比較的低い所得階層の人には増税にそのときはなりますね。
○和田静夫君 大臣、こういう結果どういうことが出るかというと、四百万から八百万の年収層に重点を置いた減税をやると総理もこの間私に答弁されたんですが、最低税率をもし引き下げなければならない、あるいは最低税率を据え置くのであったならば課税最低限をかなり引き上げる必要がある、こういうこ...全文を見る
○和田静夫君 若干具体例を挙げて説明いたしますが、今、課税最低限をそのままにしておいて最低税率を引き上げるケースを想定したんです。現行の最低税率が一〇・五%ですからそれを〇・五ポイント引き上げてみた、それで一一%とした。この一一%の税率をフラット税制ということで年収八百万円層まで...全文を見る
○和田静夫君 総理、言っておきたいことは、最低税率を引き上げてそして課税最低限を引き下げると、総理が頭に描かれている中堅所得層の減税とは非常に矛盾をするということを私は立証したかったのであります。中堅所得層に重点を置く減税をやろうとすれば、最低税率を引き上げてそして課税最低限を引...全文を見る
○和田静夫君 総理が私に四百万から八百万層と言われましたから、それを裏づけるためにどういうふうにやったらいいだろうと思ってはじいてみたら、こういうことが起こり得ますから、そういうことが起こり得ないようなことの注意を喚起するためでもこの論議をしているわけであります。自治大臣どうです...全文を見る
○和田静夫君 これは何も自治大臣に突然質問をしたのでありませんで、住民税に深くかかわってまいりますからね。最低税率の問題は後でもう一遍立ち戻ります。  資料のⅡでありますけれども、中曽根総理や木下報告が言っていることを私は絵解きしてみようと思ってやったわけです。あなた方がおっし...全文を見る
○和田静夫君 私のこれの部分をお認めになった、これならばこうだとお認めになるわけですが、大臣も主税局長も。そこで、もしほかに方法が今言われるように主税局長の頭の中にあると言われるのなら、百でも二百でも最低税率を引き上げ、最高税率を引き下げ、刻み簡素化、そして課税最低限を据え置くも...全文を見る
○和田静夫君 これは主税局長がそう言われちゃ終わりなんで、反論をしてもらえるのなら反論をしてもらった方が私も勉強になりますし、国民全体もそれを踏まえながら税というものを考えるということになるのでありまして、先ほど申しましたように、税はこれは法定でありますから、その法律を我々国会が...全文を見る
○和田静夫君 総理はつとに四百万から八百万層に言われたとおり大減税をやると言われているんですが、それを受けて事務当局はこういうふうにはじけばこうなりますというぐらいの用意はもうとっくにあるだろう、私はあると思うから、私の方は言われているような抽象的なことではそんな減税になりません...全文を見る
○和田静夫君 どういうようなモデルを立てても課税最低限を据え置きもしくは引き下げて最低税率を引き上げますと低所得者層は増税で、中堅でスズメの涙、こういうふうになりますから、どうも大蔵省は低所得層というのは独身貴族であって多少負担増になってもよいのだという理屈を立てておられるような...全文を見る
○和田静夫君 大臣、この平均二百万円から三百万円台の世帯はどうなるかということなんです。この世帯は減税しなくてもよいとまさか大臣はお考えになってはいないんだろうと思うんですが、あるいはお考えになっているのかもしれませんけれども、税務統計によりますと、この年収三百万円台では、一人当...全文を見る
○和田静夫君 大蔵省、年収一千万円超の高額所得層を見るとどうなるかというと、さっき言った最高税率を引き下げた効果がもろにあらわれてべらぼうな減税になっているわけですね。年収五千万円では、ケースⅠでは何と三七・五%でしょう。ケース皿では二〇・九%。そうすると、最高税率を一〇%下げた...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ、ここのところを一つ確認しておきます。大蔵大臣と自治大臣ですが、最低税率を上げて最高税率を下げれば、自然法則的に高額所得者に有利になってしまう。ここのところはお認めになりますね。
○和田静夫君 実は木下先生に参考人に来てもらった方が、きょう論議するのに一番よかったんですが、私は先ほど申しましたように、ここは衆議院と違って一人しか参考人を呼べないので、マルコス問題の参考人を要請しておったものですから、その機会を失ったんです。  実は述べていることは、最低税...全文を見る
○和田静夫君 国税庁は六七・八%なんですが、来てないんですか。  そうすると、ケースⅠで粗い推計をしてみますと、年収四百万円の層までが増税になってしまう。つまり、民間サラリーマンの納税者約三千二百万人のうち今言われるように約七割が増税になってしまう。ケースⅡの場合でも、年収二百...全文を見る
○和田静夫君 これは私の推計では年収二百五十万円層ぐらいまでがケースⅡの場合増税になりますから、これを税務統計で推計をしますと、納税者の約三割が増税になってしまう。したがって、これは減税ではなくて増税だ、そう言わなきゃならぬのです。  主税局長、仮にこのケースⅠのような税制をと...全文を見る
○和田静夫君 少なくとも年収四百万円から減税になるような税制を組み立てた場合に、民間給与所得者では、納税者の約七割が増税になる、これは税務統計から即座に計算できることなんですよ。今お認めになったから、これ以上深追いはしませんが、要するに最高税率を下げて最低税率を上げるというやり方...全文を見る
○和田静夫君 総理の見解も承っておきます。
○和田静夫君 もう一遍、私が指摘したところをまとめさせてもらいますが、最低税率を引き上げることは低所得層に増税になる。その影響は低所得属にとどまらず、肝心の年収四百万、五百万円層でも増税になる。あるいは減税になったとしてもスズメの涙である。まして課税最低限、諸控除を引き下げたりす...全文を見る
○和田静夫君 私は、政治家としての大蔵大臣、ニューリーダーと言われている政治家としての見解をきょうは承りたいと思うんです、本当は。税調を隠れみのに竹下さんもされるというのでは大変心外なんですが、ちょっと聞き方を変えて、それではこういうふうなのはどうですか。  低所得層に増税とな...全文を見る
○和田静夫君 いや、税調作業は入っていないんだろうと思うんですが、やっぱり政治家としてあすを担う大蔵大臣は、低所得層に増税となるような税制政雄はやらぬぐらいのことは、これはお約束になってもいいんじゃないでしょうか。
○和田静夫君 どうもこれは議論がかみ合わないのですが、若き自治大臣、住民生活よく御存じでありますから、低所得層に増税にならぬと、当たり前のことでしょう。
○和田静夫君 自治大臣、逆なんでね。我々が後で論議をしようと思ったらもう間に合わぬのですよ。したがって私は、予見的な論議をちゃんとしておかないと話にならぬので、政府側はそれを受けてもらって、ちゃんと税調にこれが生きていくようにやってもらわなければ困るわけであります。大蔵大臣、そう...全文を見る
○和田静夫君 すべての源泉徴収される納税者、言いかえればすべてのサラリーマンに、所得階層に格差なくほぼ等しい割合で減税される、これはいいでしょうか。
○和田静夫君 自治大臣、よろしいですか。
○和田静夫君 ここのところは問題ないようですが、総理、すべてのサラリーマンに、所得階層にまんべんなくほほ等しい割合で減税をされるべきである、ここのところはいいでしょう。
○和田静夫君 最後に、大蔵大臣、この所得税の改革に当たってもう一言ですが、高額所得層のみの優遇はしない、これは確認できるわけですね。
○和田静夫君 自治大臣、住民税の改革に当たって高額所得者のみを優遇はしない。よろしいですね。
○和田静夫君 六十一年度予算編成の最終段階で、自民党藤尾政調会長、増岡前厚生大臣、竹下大蔵大臣の間で社会保障特別会計の構想を検討していくことになったとされました。この委員会でも取り上げられまして、厚生大臣は極めて示唆に富んだ構想を述べられました。そこで、どういう点で示唆に富んだの...全文を見る
○和田静夫君 あなたの言われたどういうような意味で有効な考え方ですか。
○和田静夫君 どうも答弁の趣旨があれですが、そこで社会保障関係の予算がもう苦しくなっていること、極端なことを言えば予算が組めない状況をつくり出している政府・与党の予算編成の姿勢、そういうものの方針の結果なんですが、防衛費等に財源を優先配分しているからだという、そういう反省がまず一...全文を見る
○和田静夫君 いや、示唆に富んだというのはあなたの御答弁だから私聞いているのですが、私は財政運営の基本姿勢を政府が反省をし、改める必要性を痛感する契機となることが示唆に富む本当の意味だと実は思ったのですが、どうもそうじゃないような感じがしますね。高齢化社会到来等を理由にした財源づ...全文を見る
○和田静夫君 どうも答弁そらされていますけれども、総理、この構想を実際に導入したと仮定をした場合ですが、総理公約の財政再建との関連及びその政治責任というのはどういうふうに判断されますか。
○和田静夫君 そこのところ私はどうもよく理解できないのです。  総理、財政再建というのは、現行財政制度の中心は一般会計であって社会保障予算であるわけですが、それを前提にした財政再建を六十五年度までに達成するということ、そういう点から見れば、社会保障特会をつくる構想自体が財政再建...全文を見る
○和田静夫君 これは厚生大臣、どうも理解できません。社会保障特別会計の内容にもよりますけれども、今言われましたように。しかし最も単純に六十一年度の社会保障関係費九兆八千三百四十六億円、これを特会に移した場合、もちろん年金関係の国庫負担に限って特会に移すとしても数兆円でしょう。そし...全文を見る
○和田静夫君 これは事務的には考えていなかったことですから、やっぱり閣僚の答弁がないとこれはだめです。
○和田静夫君 どういうふうに言われても、大蔵大臣、社会保障特会を導入するということは、これまでの財政再建方式の破綻を意味して。いますよ。これまでの財政再建方式の破綻を認めて初めて社会保障特会の論議が出てくるんだ。そこのけじめをちゃんとつけなきゃならぬ。それで問題提起しているんです...全文を見る
○和田静夫君 社会保障のために特定の税収を得たいという考え方ですが、これは厚生大臣の頭の中には何かありますか。
○和田静夫君 厚生大臣の答弁、何遍も一緒ですから、もう一つだけ聞きますが、社会保障目的税、仮にそうするとして、かつて一般消費税または課税範囲の広い間接税、まして総理が否定された多段階、網羅的、普遍的かつ大規模な間接税、充てようという考え方は厚生大臣、頭の中にはないでしょうね。
○和田静夫君 大型間接税や多段階消費課税を看板だけ塗りかえて導入するようなやり方というのは絶対認められないわけでありますが、これは大蔵大臣、約束できますか。
○和田静夫君 総理もよろしいですね。
○和田静夫君 私はもう一言言っておきますが、間接税は逆進性を持っている。ところが、社会保障というのは所得再配分機能を期待しての社会政策的な経費。そうしますと、社会保障目的税という歳入面と社会保障費用の支出面では全く逆の作用、機能の組み合わせを行う。そういうような政策選択というのは...全文を見る
○和田静夫君 次に、間接税と直接税の弾性値を大蔵省の提出資料で見ますと、間接税は大体〇・五前後、五十九年度では〇・三四なんですね。もちろん大型間接税が導入されていないことの影響もありますが、間接税は弾性値が低い、また不安定要素の大きい税金である。個人の選択権が強いことの裏返しであ...全文を見る
○和田静夫君 こういうふうに見できますと、仮に社会保障目的税を創設するとなると、所得税の付加税で行うほかないと私は思うんですが、しかし、現行の所得税には広範囲にわたる課税の漏れあるいは税の捕捉の不公平が存在していますね。この状態で付加税を実施しますと、サラリーマンに過剰ないわゆる...全文を見る
○和田静夫君 衛生検査センターがかなりずさんな検査をしていることが東京都の調査で明らかになっているわけですが、検査センターの運営を改善させるために省令改正作業が進んでいるようでありますが、その内容を明らかにしてください。
○和田静夫君 内容は。
○和田静夫君 総務庁長官、行政監察、これを行っているんですが、その結果の概要報告できましょうか。
○和田静夫君 後でやってもらいます。  国立病院・療養所の再編成ですが、これまで私もいろいろな角度から政府の見解をただしてきましたが、再編成について関係自治体初め全国各地で反対の動きが見られる、これに対して今後どういうふうに対処されますか。
○和田静夫君 厚生大臣、今言われた当分の間というのは、地方自治法附則八条に言う「当分の間」と同様の期間ぐらいに考えておいていいでしょうね。
○和田静夫君 いや、法律で書いてあるとおりにいきましょう。「当分の間」と書いてある。附則八条、「当分の間」、地方事務官、こうある。
○和田静夫君 あとのは来ましたか。
○和田静夫君 いつごろまでにやられますか。
○和田静夫君 外務省は。
○和田静夫君 官房長官、公企体の賃金について民間賃金準拠という基本原則が確立してきているんですが、この方針には変わりありませんでしょうか。
○和田静夫君 有額回答に当たっては、政府は、民間賃金動向がほぼ明らかになった段階で、民間準拠の原則に基づいて従来と同様の回答を示す、そういうふうに理解してよろしいでしょうか。
○和田静夫君 要するに、従来どおりの方法で対処をされる、こう言ってよろしいですか。
○和田静夫君 国鉄総裁、お待たせしました。  国鉄の広域異動についてですが、国鉄当局は通常の人事異動と同じ扱いで行うようですが、ちょっと理解できませんが、これは分割に向けた対策ではないんですか。
○和田静夫君 これは受け入れ側でも過剰と呼ばれる人々を抱えているわけですね。そこに北海道やら九州から大量に異動させる。これは受け入れ側の玉突き強制配転を生み出しませんか。
○和田静夫君 今回異動した人々が分割後どういうような処遇を受けるのでしょうか。
○和田静夫君 今言われたとおり、私は異動者が将来の配属について配慮されるというようなことにもしなるとすればこれは大問題で、分割も決まっていないのに職員を選別するということになるだろうと思うので、そこのところをはっきりしてもらいたい。
○和田静夫君 職員管理台帳を作製されたと言われるんですが、これは分割のための職員選別資料ではまさかないでしょうね。
○和田静夫君 要は中央、地方の労使協議を十分に行って配転に対処する、そういうふうなお考えであることは間違いないわけですね。
○和田静夫君 最初の総括から一般質問、さらに続けてまいりました国鉄問題なんですが、もともと政治責任、財政責任をたれ一人負わないところから発生しているように運輸大臣、私は思っている。何回か指摘しました。それが根本でありまして、その上に立ってどうするかを国民みんながわかるように対処す...全文を見る
○和田静夫君 総じて、もし分割・民営で失敗したら、だれがどういう形で責任をとられますか。
○和田静夫君 現状で私は、まず国鉄のためにやらなきゃならぬのは負担を軽くしてやることだろう、そう思うんです。改革案でそういうふうにできるということになっているのに、なぜ現状で同様のことができないのだろうか。これはもう第三者的に見れば非常な疑問ですよ。そういう上でどうしてもうまくい...全文を見る
○和田静夫君 余乗人員について一言述べますが、例えば東北新幹線の特別改札あるいは連絡改札、これは民間委託ですね。大宮駅を例にとってみますと、十五名の民間業者が改札をやっているわけです。駅員は何をやっているのかというと、そば、コーヒーなどの売店の店員ですよ。どちらが本来の業務なのか...全文を見る
○和田静夫君 この辺のところは試行錯誤などというようなものじゃないので本当に陳腐な話だと思うんですが、余剰人員の部門別の積み上げを説明できますか。
○和田静夫君 これはもう総括のときに通告して、一般でも通告して、ずっとしっ放しのことですからね。待ちましょう。これはちょっと継続性がありますので、恐縮ですが。
○和田静夫君 こんなのは、余剰人員の通告をしてあるのに六十年四月一日なんというのは、よく言うなあ。あなた、法律を出しているんでしょう、本当に。何の基礎的な資料もなくて法律を出しているんですか。
04月04日第104回国会 参議院 本会議 第9号
議事録を見る
○和田静夫君 私は、日本社会党を代表して、ただいま議題となりました昭和六十一年度予算三案に対し、反対の討論を行うものであります。  戦後政治の総決算を掲げた中曽根政権誕生から三年有余力月、私は中曽根内閣がますます危険な軍備拡大への道をひた走っていると断ぜざるを得ません。総理は、...全文を見る
04月04日第104回国会 参議院 予算委員会 第21号
議事録を見る
○和田静夫君 五百名単位の推計などは実は許すわけにはまいりません。いいかげんな推計を許容することができないのは、人減らしに遭うのは一人一人でありますから、国鉄が五百名単位でもって首切りをやるというつもりなら話は別でございますが、したがって確定的にはいつごろできますか。
○和田静夫君 余剰人員問題で一般の人が忘れがちなことは、今日現在大幅な人減らしが進められているということ、臨調答申以来一九八二年から八五年の四年間に約十五万人もの人員が削減され国鉄の職場を去ったと推定をされます。これは私は驚くべき削減だと思うんです。これで業務によく支障が起きない...全文を見る
○和田静夫君 今私が並べました数字、総裁、私鉄との関係は誤りありませんね。
○和田静夫君 マルコス前大統領の隠し資産ですが、フィリピン政府はマルコス前大統領を刑事訴追する方針を固めたと報ぜられました。アメリカ政府は資産凍結を打ち出す。あのスイス銀行ですらスイス政府は資産凍結を命令しているという状況、日本においても私がたびたび指摘しますように、マルコス一家...全文を見る
○和田静夫君 何か銀行資金に限った答弁でありますからあれですけれども、資産運用全体の問題では外務大臣いかがですか。
○和田静夫君 大蔵大臣の答弁がございましたけれども、金融資産の形をとっている可能性が全然ないのだろうかということについては私は疑問でありまして、金融機関に不明朗な資産の有無を洗わせる、あるいは資産を動かさないように強力な行政指導を行うというようなことはあってしかるべきだと思うんで...全文を見る
○和田静夫君 超法規的措置ということについても、けさ報道されていますけれども、そういう措置をやれという向きもある。あるいは臨時措置法という手段も私はあると思うんですね。凍結をしてフィリピン国民に返すべきだということを考えれば、そういうことはお考えになってしかるべきじゃないかと思い...全文を見る
○和田静夫君 外務大臣いかがです。
○和田静夫君 大蔵大臣、円が強まって東京が世界の金融市場の一つになりつつあるわけでありますが、今後をも展望して考えますと、海外の不正蓄財が東京市場に流れ込むことは大いにあると思うんですね。不正資産に関して資産凍結に関する法律を制定される、これは積極的な検討に値すると私は思うんです...全文を見る
○和田静夫君 外務大臣、一九七八年以降の円借款プロジェクトについても契約実態を調査する、必要とあればフィリピン側に照会する、こういう点はどうでしょう。
○和田静夫君 照会をしなくても七八年以降の契約関係においては外務省、実態を把握できるというふうにとれるわけですか。
○和田静夫君 そこのところは私も、必要あればと、こう言っているわけでありまして、検察でしたか、昨日の答弁で七八年以降についても重大な関心を持って調査をと、こう言われている。したがって、七八作以降の調査というのを、外務大臣、これは進められなきゃならぬと思うんです。
○和田静夫君 通産省、社団法人日本プラント協会はどういう団体ですか。
○和田静夫君 私の調査によれば、プラント協会はフィリピンに関しても発電バージなどのコンサルト業務をやっている。そこで問題なのは、このコンサルト業務をてこにして円借款の仲介の労をとっているという疑いが持たれているのでありますが、ここの幹部には通産省出身が天下っておりますが、それはど...全文を見る
○和田静夫君 その人名はわかっているでしょう、四名常勤の人名。
○和田静夫君 いや、会長もわかっているでしょう、けさ通告してあるでしょう。
○和田静夫君 二名はどなたですか、通産から行っている二名。
○和田静夫君 このプラント協会の役割には以前から実は疑問符が投げられているのであります。例えばプラ脇の幹部が円借の仲介をして云々というふうなことが言われますけれども、おいおい明らかにしていきます。  通産省、プラ協がこれまでにやった対フィリピン・コンサルタント業務をすべて明らか...全文を見る
○和田静夫君 いつごろまでにどうなるんです。
○和田静夫君 その程度の答弁じゃ困るじゃないですか。調査特別委員会に間に合うのか、あるいは来週参議院がこの問題で論議をするときに間に合わせるのか、どうなるんです。
○和田静夫君 会計検査院、このプラント協会の補助金を洗い直す必要があると痛感しているんですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 防衛問題の残りですが、衆議院では、政府は防衛計画の大綱について大綱を見直す、別表見直しとは異なるという見解を明らかにされた。私の見解では、大綱本文と別表とは一体のものではないか。大綱水準の早期達成を図ると政府はこれまで述べてきたんですが、それは別表にある編成を実現す...全文を見る
○和田静夫君 この防衛白書の八十二ページで、大綱に基づき保有すべき防衛力の量が述べられているんですが、まさに別表に示されている編成にこれはほかならないわけで、大綱の論理は別表に示されている編成、それをもって基礎的な防衛力が整備されているというもの。したがって大綱本文と別表というの...全文を見る
○和田静夫君 今も述べられましたけれども、別表の注に、「この大綱策定時において現有し、又は取得を予定している装備体系を前提とする。」とあるわけですね。そうすると、現在の装備体系は大綱策定時とは異なるものになっているわけでしょう、あるいはなりつつあるという、そういう認識はどうなんで...全文を見る
○和田静夫君 OTHレーダーは別表のどこに入りますか。
○和田静夫君 ペトリオットはどうです。
○和田静夫君 エイジス艦の導入は装備体系の変更になりますか。
○和田静夫君 どうも恣意的な解釈が非常に多くてあれですが、最後に私は総理の見解を承りたいんですが、大綱は今後も見直さないという約束ができますか。あなた方の論理の上に乗ったとしても、中期防衛の整備計画が達成されるまでは見直せる筋合いのものではない、そう思うからです。
○和田静夫君 長官からの発言もありましたが、それは別表も含んでの認識と承ってよろしいですね。
○和田静夫君 これは意見のあるところですが、もう時間がありませんから次に入ります。  最後の課題ですが、労働大臣、能力開発なんですが、労働省は五十七年以降、生涯能力開発給付金という制度をつくったわけですが、その予算と支給実績、どうなっています。
○和田静夫君 これは予算と実績の乖離が甚だしいので、支給金額と対象人員、対象事業所を大企業と中小企業とに分けて、年次別の比率を示してください。
○和田静夫君 この給付金の運用は大変疑問であります。大部分が大企業に今言われたように流れているわけですね。八〇%、こういう実態は特に私は問題だと思うんですね。中小企業はほとんどナッシングです。  この制度は、本来中小企業を支援するのが、我々が論議してきたときの法の趣旨であったは...全文を見る
○和田静夫君 大臣、大企業は自前でかなりのところまでやれる、中小はそうはいかないわけでありまして、中小に重点的に配分すべきですから、今言われたような答弁をしっかりやってもらいたいと思うんですが、いかがでしょう。
○和田静夫君 中小企業に実は聞きますと、この給付金のニーズが非常に高いんですよ。ところが、実態は手続が非常に煩雑なんですね。煩雑である。受け付けも四月と十月にしか受け付けない。しかも、年間の訓練計画がないとだめ、こうなるわけですね。  大臣、制度とその運用をもっとフレキシビリテ...全文を見る
○和田静夫君 労働大臣。
○和田静夫君 女子労働者の教育訓練ですが、これはもっと重視されなきゃならぬ、女子労働者の能力開発についての指導あるいは公共職業訓練施設での対策、これらが立ちおくれているような気がしてなりませんけれども、大臣、この対策は具体的に何かお考えでしょうか。
04月08日第104回国会 参議院 社会労働委員会 第6号
議事録を見る
○和田静夫君 きょう、廃棄物処理問題全般にわたって、まず厚生省の見解を尋ねていきたいと思うんです。  廃棄物問題、言いかえればごみ問題、私は、今日の産業社会の根本問題の一つであるとまず認識をいたします。単なる目先の短期的な観点から対策を講ずるべきではないだろう。百年の計をもって...全文を見る
○和田静夫君 そこで近年、国民生活の向上及び多様化、並びに産業社会の変化、そういうものに伴いまして、一般廃棄物も多様化をしてきています。廃棄物によっては適正な処理の困難が議論されるようになってきておるわけでありますが、どのようなものを適正な処理が困難なものであると厚生省は認識をさ...全文を見る
○和田静夫君 いや、私は、適正な処理の困難なものとはどういうものを指しているのかということを伺っているんですよ。
○和田静夫君 そこで、適正な処理の困難な廃棄物について、現行廃棄物処理法というのはどうすべきだと規定をしていますか。
○和田静夫君 この規定に基づいて、事業者は具体的にどういうような責務を持っていると考えられますか。
○和田静夫君 従来から、製品等の製造に際して、当該製品等の目的、機能を中心に、効率性、安全性、衛生性、経済性等に関する評価、これは実施されてきましたが、一般に廃棄物処理の困難性については十分に評価されてこなかったのではないだろうか。したがって、処理困難性の低下を目的とした製品等の...全文を見る
○和田静夫君 法第三条二項は、これは訓示規定にすぎません。したがって、事業者が適正処理困難物であると認識をしていても、何ら規制もされないわけです。当然のことながら罰則もない。私は、せっかく三条二項において事業者責任をうたっているのでありますから、その趣旨を生かして、法律を強化して...全文を見る
○和田静夫君 従来、こういった適正処理困難廃棄物問題について取り組みが非常におくれていたと考えますが、どういうような解決策を今後講じていかれるお考えですか。
○和田静夫君 そのガイドラインのつくり方ですね、そういう構想は。
○和田静夫君 今の最後の評価尺度の方法とでもいいますか、これは具体例を挙げて何か説明できますか。
○和田静夫君 何といいますか、評価尺度の設定の方法とでもいいますかね、そういうようなものを具体的にはどういうふうにお考えですかね。
○和田静夫君 今までのような、廃棄物処理困難性の自己評価が今言われたような形で行われていく、また処理対策が講じちれるとしましても、処理主体の市町村などの関係者、これからこういった廃棄物を適正に処理することが困難であると指摘をされる、また関係者の責務と役割をめぐる議論、そういうもの...全文を見る
○和田静夫君 その委員会あるいはこの専門委員会報告書による調査会、今言われている委員会というのは、その専門委員会報告書に言われる調査会を指しているわけですね。
○和田静夫君 そうしますと、この調査会を設けるということは私も評価をいたしますが、その設置主体なんですが、これは市町村をも想定するといいますか、そういうふうに理解しておいていいんですかね。
○和田静夫君 いや、私の言っているのはそうじゃなくて、設置主体は市町村をも想定しているということでいいんですか。
○和田静夫君 そこなんですがね、例えばこの報告書八ページですが、「これらへの対応は、国及び必要に応じ市町村等において行われるべきものであり、」となっているんですよ。「そのために」云々ということになっていましょう。「学識経験者、市町村、関係業界、消費者代表等より構成される調査会を設...全文を見る
○和田静夫君 この調査会は、関係業界が出席を拒むことも考えられますね。考えられるというか、想定されますよ。そういう場合、これは大臣、どういうことになりますか。
○和田静夫君 いや、私の方が心配することじゃなくて、あなた方の方が実は心配されて、そういう想定を置くべきだろうと思うんですがね。全然心配ないですか。もし出てこなかった場合、どうされますか。
○和田静夫君 私は想定できますが、さらにもっとあるべきケースとでもいいますか、そういうものを考えてみると、事業者に調査会が製品の組成や製造方法など「調査審議に必要な情報の提供を求める」、そういうふうにされていますね。これを企業が、いや、それは企業秘密だと、企業秘密を盾にとって拒否...全文を見る
○和田静夫君 それでは、そういう場合には製造販売を許可しない、あるいは差しとめる、そういうような措置はとられるわけですか。
○和田静夫君 今、私が申しましたようなことが想定されますから、冒頭、三条二項が訓示的規定であってという話をしたわけですね。  そうすると、事業者が企業秘密というようなことを層にとって拒否した場合にも、少しも強制力を持たない、社会的な審判を待つだけだというようなことでは、実効性が...全文を見る
○和田静夫君 調査会は処理困難を審査する。適正処理困難か否かを判断する。そして何人によっても困難と判断される、そうすると製造等の取りやめ等を行う。こういうふうにされておるわけですね。そうすると、この「何人」の中には当該の製造者も含まれるということになれば、これは大臣、ざるじゃない...全文を見る
○和田静夫君 そんなことですかな。
○和田静夫君 ちょっとそれ答弁になってないな。  報告書の八ページに何と書いてある。
○和田静夫君 私が言っているのは、この「何人」から当該の製造者を外すことが当たり前のこととして必要なんじゃないんだろうか、そういうことを言っているんですね。「例えば、適正処理が何人によっても困難と判断されれば製造等の取り止め等を行い、また、」云々と、こうなっているでしょう。
○和田静夫君 そこがはっきりすればいいんですがね。  それから、廃棄物の処理困難性を構成する要素なんですが、その中には、処理コストが相当大きな因子となっている場合がありましょう。そういった場合に、廃棄物処理のための財源確保策、これはどういうふうに行っていくわけですかね。
○和田静夫君 これはしかし、それだけじゃないでしょう。それだけですか。
○和田静夫君 私がさっきから適正処理専門委員会報告書をもとにしながら論議をしているときに、一般論でするする逃げちゃ困るんですよ。この行方を僕は問うているわけですから、ちょっとまじめに対応してくださいよ。
○和田静夫君 一番最後のそこのところを聞いているわけです、私は。財源確保策はどうかと聞いたんですから、そこのところを答えてもらえばいいんだけれども、例えば、ここに「一般財源又は手数料徴収による財源確保を図る必要がある。」とあるでしょう。これはどういうふうに構想されますか。
○和田静夫君 どうもかみ合わないんだな。この「一般財源」、その後読むと、これ時間ばかりたつんだが、「一般財源による対応が困難ならば、手数料の徴収についても、関係者の合意の可能性を踏まえつつ、検討を行う必要がある。」、その内容は。
○和田静夫君 そのとおりであるというのは、手数料云々というやつは事業者に課せられるということでいいわけですか。
○和田静夫君 いや、大きな問題であろうから私は取り上げているんで、これは大臣、一般論でいいですが、法的裏づけがなくて金取れますか。
○和田静夫君 そのとおりだと私は思うんですよ。  そうすれば、この手数料について、私は、法律を改正して事業者に義務づけるというようなことの必要が当然出てくると思うんですがね。それが法的根拠というものになるわけでしょう。
○和田静夫君 検討されるのは結構なんだけれども、そのときには法的措置をとられるということですか、今の答弁は。
○和田静夫君 先ほど述べられた国の財源保障、これは具体的にはどういうふうにされますか。
○和田静夫君 ちょっと予算委員会の癖が抜けないんですがね、委員長、委員会成立してませんね。
○和田静夫君 ちょっと答弁が全然がみ合わないような状態を委員会が成立していない中で続けるわけにはいかぬわけですがね。  昨年、八王子市の戸吹の処理場で汚水の流出事故があったんですが、その経過、概要をまず説明してください。
○和田静夫君 今言われたシート説の方が強いわけですかね。
○和田静夫君 このゴムシートをつくっているメーカーは、私が聞いているところでは、五十六年間ぐらいまでの実験をやった、もう五十六年間ぐらいの実験室における調査で破れがこなければ、将来にわたってもないだろうと言って、そこで実験をやめてしまった。ところが、今言われたような形でもって実際...全文を見る
○和田静夫君 いや、私は、例えば実験室で実験をされての安全性というものが実体上保証されるなら、ジャンボ機のあんな事件は起きないと思うんですよ。したがって、実験室の実験必ずしも実用をすべて満足させるものではないということが想定をされますから、そういう認識の上に立って、未来永劫の間ご...全文を見る
○和田静夫君 私は冒頭に、ごみ問題は長期的視点で対応しなければならないということを述べて、大臣からも同意をまず得ておいたのは、実はこの辺の論議を詰めたいからなのであります。  今の答弁では非常に気に食わぬわけでありますが、原因で詰めておきたいことは、シートの上に五十センチぐらい...全文を見る
○和田静夫君 これ大臣、排水の汚染度から見て、かなり大きな穴があいているというふうに思われます。よって、綿密な調査を行うよう要請をいたしますが、よろしいですか。
○和田静夫君 同時に、地下水汚染についてもこれ十分に調査をされるべきですが、いかがでしょうか。
○和田静夫君 この処分場は、排水を浄化して川に流しているわけですね。そうすると、大雨が降りますと処理能力を超えてオーバーフローしてしまう、そういうことはあるんですが、こういう処分場はある意味では、大臣、僕は基本的な欠陥を持っているんじゃないかと思うんですが、いかがですか。
○和田静夫君 そうですか。全然オーバーフローしでも大丈夫ですか、これ。
○和田静夫君 私は、どうも基本的な欠陥があると思うんですが。  しかも、この立地ですが、立地が飲料水の水源にもあるわけです。これはここだけの話じゃありませんが、日の出町谷戸沢処分場もそうなんですよ。また羽村もそうなんですね。水源に処分場をつくるということですが、これは「ゴミをつ...全文を見る
○和田静夫君 これは小諸の例なんですが、小諸でも、ごみ焼却施設建設をめぐって地元住民と設立主体である事務組合との間で対立が続いています。この経過は厚生省十分御存じなわけですが、実情をどのように把握されておりますか。
○和田静夫君 私は、八王子のケースで、水源地にこみ処理施設をつくるべきでないということを先ほど述べたんですが、ここでも水源地にごみ焼却場がつくられようとしているわけですね。  小諸市開発規制条例が、水源地から「おおむね三百メートル以内の地域」については開発は原則禁止、このことを...全文を見る
○和田静夫君 昨年の八月七日に住民が厚生省に陳情に行っていますね。施設の敷地は明らかに二百二十メートル、敷地からの地下水が水源地に流れ込む可能性が高い、そういう地形になっていると指摘をしていますね。こういう問題の多い地点に立地される施設を認可するというのは、私は大変不用意だと思っ...全文を見る
○和田静夫君 これは私はぜひ現地調査をやるべきだと思うのです。  それから、この条例は、今言われるように、水源地からとはなっていないのでありまして、「水源地等の附近から、おおむね三百メートル以内の地域」と、こうなっている。それは、付近からはかれば二百二十しかない。このことはもう...全文を見る
○和田静夫君 時間がなくなってきましたけれども、廃棄物の減量化、再資源化という問題なんですが、これはごみ問題にとっては非常に重要であります。自己処理責任の原則の中でも最も基本的な問題と言うことが私もできると思うんですが、我が国廃棄物行政の中でこの減量化、再資源化ということはなぜ重...全文を見る
○和田静夫君 私は、この減量化、再資源化についての事業者に関する三条二項の規定、これも非情に抽象的規定ですね。何ら事業者に対する義務づけという実効性が期待できないだろうと思うのですが、それはいかがですか。
○和田静夫君 この廃棄物処理法の四条、「国は、廃棄物の処理に関する技術開発の推進を図るとともに、」と規定されているわけですが、この産業廃棄物は事業者の自己処理責任とされている。そのために、基本的には事業者の採算性の範囲内でしか減量化、再資源化の努力がなされてこなかったということが...全文を見る
○和田静夫君 現行廃棄物処理法の十四条で、産業廃棄物処理業を都道府県知事の許可事業にかからしめているわけですが、「もっぱら再生利用の目的となる産業廃棄物のみの収集、運搬又は処分を業として行なう場合」云々と、許可の対象から除外しておりますね。これは本法が産業廃棄物の減量化、再資源化...全文を見る
○和田静夫君 私の手元に、この産業廃棄物の処理の流れを五十年度と五十五年度と比較したものがあるんですが、また、五十四年度の通産省調査による産業から総排出物の種類別再資源化率が発表されているわけですが、その後の実態というのは、これ把握されていますか。
○和田静夫君 この事業者責任は、第三条によって訓示的に規定されているだけで、さっきも指摘しました。専門委員会報告にある調査会の設置やら、企業情報の調査会への開示、あるいは事業者からの手数料徴収などについて、これは厳格を期すために、私は法律の改正がどうしても必要になってくる、そうい...全文を見る
○和田静夫君 廃棄物処理法の最後ですが、ごみ問題は、消費者の自覚なくして解決が困難であるという側面がありますね。そこで消費者への啓蒙が必要ですし、消費者が自主的にこみ問題に取り組むことへの援助がどうしても必要であります。大臣ね、行政として積極的に消費者の前向きな取り組みを支援する...全文を見る
○和田静夫君 東京の清掃事業の区移管問題で一問だけちょっと述べておきますが、私は、つまみ食いの区移管というのはこれ絶対反対であります。行政は、やっぱりそこの行政区域の中で集結をするということならば話は別でありますがね、そういうふうにはならない。これは、自治の発展ではなくて、清掃行...全文を見る
○和田静夫君 本来ここで自治省からの見解も承るところですが、時間がなくなりましたので、今私が申しましたように、やりやすいところだけつまんでいくという行政ね、そういうやり方というのは誤っていますから、そのことは厚生省も自治省もしっかり頭に置きながらこの問題には対処していただきたい、...全文を見る
○和田静夫君 この死亡災害について、自治が八五年五月二十三日、厚生が八五年十二月九日、労働が八五年十二月十六日、それぞれ通達を出されています。ところが、出しているのはいいんですが、どこでも通知が県段階でとまっていまして、市町村におりていない状況であります。これは再度十分に周知徹底...全文を見る
○和田静夫君 乗務体制はどこでやるんですかな、厚生省。
04月24日第104回国会 参議院 対フィリピン経済援助に関する調査特別委員会 第2号
議事録を見る
○和田静夫君 いわゆるマルコス疑惑に対する日本政府の対応でありますが、どうもきょうの論議を聞いていても昨日の衆議院の論議を聞いていましても、政府側の姿勢というのは、参議院予算委員会以降、大変閉鎖的になってきたというような感じを強くいたします。中曽根総理もあるいは安倍外務大臣も真相...全文を見る
○和田静夫君 総論的な部分については、私は既に参議院予算委員会で論議を展開いたしていますからきょうは省略をいたしまして、我が党の今の代表の質問を継続する意味で具体的な問題に入りますが、一九八三年一月三日付でフィリピン公共事業・道路省からOECFあて書簡が出ています。  この書簡...全文を見る
○和田静夫君 交換公文は七八年の九月、所要資金は三十九億三千六百万円、OECF承諾額は二十四億二千九百万円、契約の企業は東陽、太平、酒井重工業、丸紅、そしてこの書簡の内容は、一億七千五百万円余り、残額は丸紅による附属品、スペア部品の購入に充てたい、丸紅と直接の商談をする、そういう...全文を見る
○和田静夫君 あなた方のところへ来ている書簡をさえここで明確に答弁をしないという、そんなに隠さなければならないほど疑惑に満ち満ちているんですか、ますますその疑いを呼ぶだけであります。私の方できょうは問題を提起しておきますが、今の問題は理事会に預けます。  総額二十四億二千九百万...全文を見る
○和田静夫君 この一月三日付の書簡についてOECFはどういうような返事をされましたか、返事を出した日付、内容。あなたの方が出したんだから、今度は。
○和田静夫君 だから、その日付と内容というのは。これはあなたの方が出したことですからね。
○和田静夫君 これは前々から予算委員会で外務大臣との間で約束がありまして、公の場所で言えないものを質問者個々に対して誠意を持って対応するという約束に予算委員会でなっていますからね、これは総理もいらっしゃるところでの話でございますから。したがって、今のはここでお持ちにならぬというの...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ外務大臣。
○和田静夫君 今のことでしっかり、これはおたくが出した文書のことですから知らしてもらいたい。  そこで、余ったら日本に返すのが当たり前だ、こういうふうに考えるんですが、外務大臣どうですか。
○和田静夫君 前提の書簡の問題がきょう消えた論議になりますから、今の論議については私は、附属品であろうがスペア部品であろうが、当初の借款供与にないものを買うというのはおかしい、そういうことを申し上げておきます。  その後、一月十八日付でロドリゲス氏から丸紅に書簡が出されているん...全文を見る
○和田静夫君 では調べて返事をください。  そこで外務大臣、このプロジェクトだけでなく、バターンの下水道改修工事でもカガヤン電化でも国鉄整備でも不用額が予定以外に使われているということになるんです。これはどうも見積もりの上に上乗せ分があるということじゃないかというふうに思うんで...全文を見る
○和田静夫君 OECFね、今私が挙げたすべてのプロジェクトについての見積もりの詳細を資料提出していただきたいんですが、これはできますか。
○和田静夫君 委員長、これは理事会に預けます。今の資料要求は預けておきます。よろしいですね。
○和田静夫君 一九七九年十一月の第八次円借款の中に十一億円で情報・教育全国普及というプロジェクトがありますが、この主要な内容はVTR再生装置を九百二台入れるという内容。このプロジェクトも大変奇異でありまして、円借款の供与が決定をされ、交換公文が取り交わされたのは七九年十一月です。...全文を見る
○和田静夫君 いいです。そこのところは大体予算委員会の繰り返しの答弁しか出てこないでしょうから、少し進めます。  この課長さんは実に正直なんで、こういうふうに言っているんですね。「これにより、フィリピン国民の教育を目的とするビデオによるネットワークは、全てソニー製品で占められ、...全文を見る
○和田静夫君 このソニーとマルコス氏との関係は非常に興味深いものがありまして、ディーラーの会合にイメルダ夫人が出席をしたり、マルコスジュニアがソニーの工場を表敬訪問するなどというエピソードに事欠きませんが、きょうは深入りをいたしません。  ここでも、このプロジェクトに関するOE...全文を見る
○和田静夫君 これはフィリピン政府が公表してもよいと言えば出す、先ほど来一連の答弁はそういうふうに承っておいてよろしいですか、外務大臣。
○和田静夫君 これは政府統一見解を私は参議院予算委員会でいただいているわけでありますから、くどくどそれ以上申し上げません。  そこで、交換公文に実は「両政府は、この了解から又はそれに関連して生ずることのあるいかなる事項についても相互に協議する。」と、こうあるんですね。したがって...全文を見る
○和田静夫君 外務大臣、もう一歩突っ込んで、せっかくあなた方の円借款に関するところの交換公文の中に、「6 両政府は、この了解から又はそれに関連して生ずることのあるいかなる事項についても相互に協議する。」とあるんですから、これはもう協議をされる、当然のところへ来ていると思うんです。...全文を見る
○和田静夫君 その結果をこの次まで待ちたいと思います。  プラ協に入りますが、プラント協会。会計検査院長、前に、検査のやり直しをされるという約束になっているんですが、やり直しされましたか。
○和田静夫君 私はこの協会がさまざまな問題を抱えていると考えていますので、予算委員会に引き続いてきょう取り上げ、さらにきょうも第二禅的なもので突っ込んで、将来にわたってやり続けますが、きょうはそのうちの二点だけちょっとやっておきます。  まず第一の問題は、プラント協会のやるフィ...全文を見る
○和田静夫君 突然のお尋ねと言われますが、このプラント協会をきょう取り上げるということはもうちゃんと事前通告してありますよ。それから予算委員会でも、継続的にこれは取り上げていきますからということにしてありますから、私がこの委員会で質問に立つといえば、プラント協会の問題は継続される...全文を見る
○和田静夫君 この事業報告書には、協力日立造船とありますけれども、それじゃこの関係はどうなりますか。
○和田静夫君 第一問にありましたFS調査団員の所属企業は後ほど私に提出してください。これはよろしいですね。  それから八三年十月十八日にこれは入札が行われていますが、一番札を入れたのはどこかわかっていますか。
○和田静夫君 第一の問題については、既に私のところへおたくを通じて来ている日本プラント協会の事業報告書の中では、もう氏名は明らかであります。したがって、もう明らかになっているわけでありますから、この人たちが所属をしているところの企業が明らかになればよいわけであります。  今私が...全文を見る
○和田静夫君 プラント協会はプロジェクトの発掘あるいはFSを業者が公然とやるための組織、そういうふうに私はどうも認識を今のところしているんですが、このプラントの場合、FSをやれば受注に当たって有利になる仕組みになっているんですね。そこに補助金がつくわけですから、まさに日本政府が制...全文を見る
○和田静夫君 この協会は、しかも受注企業から成功報酬を取ることを公然とやっているわけであります。受注成功負担金という特別会費を受注企業から取る。通産省、これは今は運営特別負担金という名称に変わっていますけれども、内容は成功報酬であることは間違いありませんね。
○和田静夫君 これが成功報酬であることは、受注成功負担金収入ということでずっと科目が起こされていることでありますから間違いないんです。そこで、これの実施要領と受注成功負担金の内訳を出していただきたいんです。例えば昭和五十五年は二億二千六百九十一万二千三百九十九円、それから五十六年...全文を見る
○和田静夫君 これは国の補助金がついているところの協会でありますから、会計検査院も十分にお調べになる、再検査をされる約束をされているわけでありますから、今の答弁をのむわけにはまいりません。したがって、私は資料要求をいたしておきます。理事会でお諮り願います。  最後でありますが、...全文を見る
05月16日第104回国会 参議院 対フィリピン経済援助に関する調査特別委員会 第3号
議事録を見る
○和田静夫君 まず、前回の委員会で取り上げたソニーの件について外務省の調査結果を尋ねます。
○和田静夫君 そこで、ソニーの説明によりますと、既にフィリピン単独の事業が先行してあったとされているわけです。しからば先行する単独プロジェクトにおいてソニーは何セットのべータマックスを売り込んだのでしょうか。
○和田静夫君 外務大臣の日程の関係がありますから、予算委員会さらには前回の引き続きですが、まずプラント協会ですが、この質問に入る前に通産省、四月二十四日の質問であなたが後刻調査をして提出すると約束された資料が全然出てこないのはどういうわけですか。
○和田静夫君 いや、その辺は私が調査した係結果、若干の数字は述べたとおりちゃんとわかっているんで、おたくから裏保証をもらわなくたってよかったんですが、一番ポイントは発電バージFS調査団の団員所属企業ですよ。
○和田静夫君 このくらいのことはこの委員会が開かれるまでにちゃんと持ってきてもらわなきゃ困るんですが、そこで、この日立造船の社員が入っている。あのとき情報産業局長は学識経験者を含めた専門家と答弁されたわけですね。実際には私が指摘したとおり企業がプラ協職員の名刺を持って行っている。...全文を見る
○和田静夫君 だとすれば、過去五年分の派遣団員の所属企業、これは明らかになりましょうか。
○和田静夫君 通産省、プラント協会には電気プラント委員会と産業プラント委員会という二つの委員会があるわけであります。これは何の委員会でしょうか。
○和田静夫君 これはずばり言って実は談合委員会であります。私は、プラント協会がプラント委員会参加企業に送付した議事録を、受け取った参加企業の中から調査中に手に入れましたが、これまさに談合なんですね、談合である。例えばバングラデシュのコンバインドサイクルプロジェクトについてはこうい...全文を見る
○和田静夫君 きょうはそこのところを明らかにしません。  さらに、この議事録によれば、アルゼンチンの地熱発電プラントについてですが、FSは三菱重工が行ったんでし。よう。本件具体化の際には東芝、富士電機と別途話し合うこととなったと、こういう報告になっていますね。つまり、この委員会...全文を見る
○和田静夫君 外務大臣、FSは三菱重工が行う、本体の受注に関しては三菱重工と東芝、富士電機が話し合う、こういう仕組みなんですが、これはまさに談合でしょう。
○和田静夫君 本件具体化の際には東芝、富士電機と別途話し合うこととなった、そして結果的には三菱重工、こういうことになると。  そこで公正取引委員会、先ほども答弁の中にあったんですが、仮定の話ですが、このプロジェクトが日本の国内市場で行われればこれは独禁法に抵触する疑いが非常にあ...全文を見る
○和田静夫君 そこで、フィリピンには独禁法ありますね。
○和田静夫君 公取なんですが、例えば円借款がついた発電バージの場合は特別円借款でタイドですね。これはプラント委員会でフィリピンの場合には日立造船がやることになったんですが、フィージビリティースタディーの調査団は一九八二年三月に派遣をされたんですよ。この調査団員の中に冒頭指摘しまし...全文を見る
○和田静夫君 委員長、通産省は出さないと言っているんですが、今私が論議をしていることはかなり重要なんですよ。したがって再度要求をしておきますが、この二つのプラント委員会のすべての議事録をひとつ提出をしていただきたい。委員長に預けておきますが、理事会でお諮り願いたいと思いますが、よ...全文を見る
○和田静夫君 外務大臣、まだちょっと時間がありますから。  発電バージはこのフィリピンだけでなくて、バングラデシュあるいはパキスタン、タイ、エジプトなどでもやっているわけですよ。バングラは石播がやって、パキスタンは石播と東芝、タイは日本鋼管と三井造船、こういうふうになっています...全文を見る
○和田静夫君 しかもこれは補助金の不正使用であると言ってもよいわけですね。特定企業の社員がFS調査団の団員として派遣され、自社の都合のよい仕様でFS報告書を作成する。この補助金は通産省、そういうぐあいに使われていってもよい、そういうふうに使われることを目的としているんでしょうかな...全文を見る
○和田静夫君 外務大臣、これを最後にしますので、約束の時間ですから。あと一分ぐらい残っているはずですから。  通産はあれこれ言っているんですけれども、この補助金の使われ方は補助目的を私は逸脱していると思う。FSというのは客観的中立的に行われるべきものであると私は思う。FSをやる...全文を見る
○和田静夫君 総務庁、このプラ協のFSが私が今指摘してきたようにFS本来の要件を満たすためには、プラ協の職員がFSをやるか、それとも客観的な第三者に委託するものでなければ私はならぬと思う。したがって、これは補助目的にかなった使われ方になっていないことを私は指摘しておきますから、実...全文を見る
○和田静夫君 河川しゅんせつプロジェクトなんですが、対フィリピン円借款の中に河川しゅんせつプロジェクト2というのがありますが、これはいつ交換公文を結んで、幾ら円借をつけましたか。
○和田静夫君 八インチパイプライン用のしゅんせつ機の入札日はいつでしょう。
○和田静夫君 調達官オスカー・ロドリゲス氏からマルコス前大統領に送った覚書、私は社会党調査団が入手をして持ち帰ったのをずっと通読をいたしましたが、日付は八二年九月二日なんですが、この覚書によれば八二年七月六日午前十時に入札が行われているんですね。この入札に参加した企業、一番札を取...全文を見る
○和田静夫君 知っているが言えないということなんでしょうがね。  この入札に参加した企業は、太平、丸紅、日商岩井、川商、川鉄物産、ピー・アンド・エヌ等でありますが、結果的に丸紅が落としました。そこで、この入札に関して非常に疑問に思うのは、入札の摘要の中に次のような項目があること...全文を見る
○和田静夫君 ところが応札した企業の中には一五%のスペアパーツを入れていない企業もありますよ。太平、丸紅、日商岩井、川鉄物産は一五%のスペアパーツを入札物件の中に入れていますが、川商とピー・アンド・エヌは入れてないわけですね。OECFは入札承認審査でこの事実関係をつかんでいるはず...全文を見る
○和田静夫君 常識的にはこんな入札というのは日本ではあり得ないと考えますが、どうでしょうか。
○和田静夫君 この総費用の一五%のスペア部品というのは私は実は奇妙だと思うんです、その上にスペアのあれがちゃんとあるわけですからね。そうすると、ひょっとするとリベートであるかもしれないんですが、少なくとも部品と称しながらも実体はこの段階では何もないことだけは明らかでしょう。これは...全文を見る
○和田静夫君 さらにおかしいのは、このロドリゲス書簡では、丸紅と契約を結びたいとマルコス氏に上申書を出しているんですね。そう出しているんですが、丸紅が入れた価格というのは、先ほどあなたの方が答弁されませんでしたが、二億七千五百四万七千四百十円なんですね。これは最低価格じゃ実はない...全文を見る
○和田静夫君 私はこの契約は不自然だと思うんです。一番札を入れた太平と契約すべきである。あるいは今の条件を勘案してみてもその他条件を満たすところがある。それにもかかわらず丸紅と契約をしている。OECFは当然この契約を認められたわけですね。
○和田静夫君 これは認めたか認めないかぐらいはできるでしょう。
○和田静夫君 いや、契約をしているということはお認めになったんでしょう、丸紅と。そんなことまであなた答弁できないの。
○和田静夫君 私はきょうここで主要な政治家との問題などというものを丸紅との関係で指摘しようとは思っていませんけれども、もっとこの辺のことを整理してからの話なんですがね。ともかくこの入札過程というのは不自然ですよ。不自然であるとお思いになりませんか。
○和田静夫君 そう言うことは結果的には契約は認めたということじゃありませんか。どうしてそんなつまらぬ答弁の逃げ方ばかりされるんですか。もっとこの特別委員会ができ上がった趣旨に沿って十分にこの論議が詰まるようなそういう答弁をしてもらいたい、結果的に何回かやっているうちに認めるわけで...全文を見る
○和田静夫君 それで、私はやはり入札承認に関する関係書類の提出を求めたいと思います。これも委員長にお預けしますので、理事会で十分な御協議を得たいと思います。よろしいでしょうか。
○和田静夫君 まとめますと、時間ですからあれですが、この入札過程で妙なのは第一に最低価格者が受注していないと見られることですね。それから第二に、入札対象があいまいな総費用の一五%分のスペア部品というものを含んでいるということです。それから五千時間運転分のスペア部品という項目がない...全文を見る
○和田静夫君 通産省、この総費用一五%分のスペアパーツは輸出承認はされていますか。
○和田静夫君 通産省、ここのところをちょっと調査していただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○和田静夫君 OECFはこの点は確認できますか。
05月20日第104回国会 参議院 運輸委員会 第13号
議事録を見る
○和田静夫君 まず運輸省、一九八四年の十月八日に国鉄車両検査周期の延伸について特別承認を出しているわけですけれども、その内容を御説明ください。
○和田静夫君 三十カ月を三十六カ月に延ばしたというやつですね。で、九十万キロ。  そこで、国鉄総裁、五月の十六日に国鉄本社車両局の小野課長が仙台工場に行って訓示を垂れているんですが、その内容をちょっと言ってください。
○和田静夫君 総裁自身も四月七日の訓示で安全面について胸を張ったんですが、どういう内容でした。
○和田静夫君 ところが、その舌の根も乾かないうちに東海道新幹線で大事故が起こる条件にまでつながるような事態になりましたね。あの原因というのは一体何ですか。
○和田静夫君 これは、きょうの運輸委員会の問題等もあり、私はすぐに調査いたしましたら、決して皆さん方が当初言ったような下請の締め忘れではない。下請業者関係者は、前日、作業終了時点でボルトを全部点検をしている。ところがああいうような状態が起こった。私は原因は別にあると思う。総裁、こ...全文を見る
○和田静夫君 これはきちんと調査をされるように要求をしておきます。そしてその結果の報告を求めます。よろしいですか。
○和田静夫君 ところで、東北新幹線でも四月の十九日の朝、上野発のやまびこ三一号が大事故を起こしていますが、その概容を報告してください。
○和田静夫君 ちょっと別の問題に入っていきますが、五月の十三日、松本駅であずさ六号の飲料用水をとって水質検査をした。そしたら一般細菌が多数に検出された。検査を行った長野県薬剤師会の検査センターでは水質基準に不適合であると判定をした。国鉄当局、この事実承知していますね。
○和田静夫君 検査結果によりますと、水道法による基準では一般細菌というのは一ミリリットルに百個以下でなきゃならぬわけですね。このあずさ六号の飲用水は八・五掛ける十の二乗、八百五十個検出しているわけですが、国鉄はこの飲用水を乗客が飲んでいったらどうなるというふうに考えているのか。
○和田静夫君 これは明確に水道法違反ですよね。御存じですか、大臣。
○和田静夫君 これは大臣、水道法違反なんですよ。分割・民営にばかり現場の管理者の頭がいっていて、こういう基礎的な安全衛生対策がおろそかになっている。こういうことについては大臣どうお考えになりますか。
○和田静夫君 大臣、これはやっぱり全国的に再点検をされる必要があります。乗客がこれ飲んでいるわけですからね。そういうことを求めますが、いかがですか。
○和田静夫君 先ほどのやつはまだ答弁間に合いませんか。
○和田静夫君 国鉄職員を関連企業に天下りさせるという雇用計画になっているわけですが、当然のことながら今度は関連企業労働者に、これ予算委員会でも私ちょっと指摘をしましたが、玉突き的な退職の現象が生じることになるのではないだろうか、ここで生首が飛ぶということになるおそれが私は非常に強...全文を見る
○和田静夫君 どうも関連企業の首切りとでも言いますかね、定年制をダウンをさせる、そういうことを政府が奨励をしているということにほかならぬわけですね。大臣、関連企業での玉突き解雇やあるいは玉突き希望退職は行わない。これぐらいのことはしっかり認めておいてもらわぬと困ると思うんですが、...全文を見る
○和田静夫君 十一月のダイヤ改正で鉄道荷物関係で二千人ほどの関連企業従業員の余剰が生まれることは必至ですね。この対策はどうなりますか。雇用を確保できますか。
○和田静夫君 鉄道荷物に関してですが、私の調査では駅どめが九〇%と圧倒的なんですね。そういうことの理由はどういうふうに分析されておりますか。
○和田静夫君 昨年の汐留駅の取扱実態の調査結果を見ますと、映画フィルムあるいは新聞原稿、あるいは証券やら実験動物、血清などといった、トラック輸送では代替できない荷物が圧倒的ですよね。この点は確認できましょうね。
○和田静夫君 国鉄はコンテナとあるいは鉄道荷物各社のトラック輸送で対処する、そういう案を持っているようですけれども、しからばそれで何個の荷物が残ると予測しますか。
○和田静夫君 広域異動についてですが、北海道では東京への異動応募が千四百三十八人あったとされていますけれども、そうなると、北海道の余剰人員は千四百三十八人分減って、東京の余剰人員がその分ふえる、そういうことになりますか。
○和田静夫君 玉突き現象で、東京地区では余剰人員をふやすということになるわけですね、これは。
○和田静夫君 これの意見はまとめて後で言います。  ちょっと大臣のことですが、仙台のお宅の前に二階建てのプレハブ選挙事務所というのか、後援会事務所がありますね。これは国鉄用地の上に建っていますね。
○和田静夫君 これは週刊現代が書いたから私はやっているわけじゃなくて、予算委員会のときから実は登記簿をとったりいろいろしましたけれども、国鉄の用地というのはなかなか地番が出てこないものですから、余り調査が不十分なものを予算委員会でやるのもどうかと思って黙っていたんです。しかしなが...全文を見る
○和田静夫君 国鉄当局に伺いますが、全国の国鉄用地で政治家の選挙活動のために土地を貸している例のすべてを挙げてもらいたいと思うんですがね。何党でも構いません。何党のだれに貸しているのか、すべての固有名詞を明らかにしてもらいたい、総裁。
○和田静夫君 これは総裁ね、ちょっと調査して出してください、私の方がいろいろ申し上げるのをはばかりますから。出てきたものに基づいて論議をする。  次の質問に入りますが、総裁ね、井手正敬さんという方が国鉄におられますね。
○和田静夫君 総裁室長でいらっしゃる。この井手さんは分割・民営を、分割を先頭に立って推進しておられる方ですが、この人が昭和五十九年に東京西鉄道管理局長に就任したときに、本来ならば幹部用のアパートに入居されるところなんでしょうけれども、二戸建ての官舎に入られた。しかもこの官舎は、私...全文を見る
○和田静夫君 私はここに工事見積通知書から全部持っていますよ、これ全部持っている。普通の経営状態でも公私混同の甚だしい話なんですがね。今はいわば国鉄にとって非常時でしょう。自分が入っている住居には三百万円も超すようなそういう公費を使うということを平然とやる。一方では国鉄に働く関係...全文を見る
○和田静夫君 じゃ、待ちましょう。
○和田静夫君 もう一つ、五月十六日、さっき言ったやつですね。あなたでしょう、仙台工場で行った小野修車課長の訓示の答弁はどうなっているんです。
○和田静夫君 一番基本のところを答弁してから後の答弁するなら話は別だけれども、あなた、違うような答弁されとったら困るじゃないの。
○和田静夫君 そこのところはあなた方は廃止予定だったんですよね。廃止予定であったものに多額の金をかけて入居をさせた、こういうところですからね、私の言っているのは。その後。
○和田静夫君 事故の方は。今岡田さんのやつはわかりました。あと少し待ちますが、事故の方。
○和田静夫君 いいえ、それは済んでいる、それは済んでいる。東北新幹線。
○和田静夫君 その程度のことを先ほども言われたんですがね、私は先ほど総裁にも見せたとおり写真も全部持っている、それからそのいきさつも全部調査したのを持っていますがね。ブレーキ盤がまず床をぶち抜いたわけでしょう。それから車両の下にある機器も壊れた。それからちぎれたブレーキ盤の一部は...全文を見る
○和田静夫君 こうしたいわゆる状態でありながら、私が言いたかったのは、冒頭したがって聞いたんですがね、車両検査の周期をいわゆる延ばしたことについて。延ばすような状態に本当はあるのではなくて、総裁、安全を考えるのならば周期はむしろ短縮すべきだろう。私はもちろん運輸の問題については素...全文を見る
○和田静夫君 重要な改革を行うと口ではおっしゃっているわけですが、あるいは国鉄の経営が危機的状況にあると言いながら、国鉄の幹部の姿勢というのはどうも事ほどさように、ずっと今幾つかの問題を言ってきたんですが、感心できない。  駆け込み工事も私はそうじゃないかと思っているんですよ。...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ、東京周辺でも桜木町の駅の改良あるいは国分寺駅の改良あるいは御茶ノ水駅の改良、そういう工事が進められようとしているわけですけれども、総裁、これはどういうような意味で緊急度が高いんですか。
○和田静夫君 御茶ノ水は。
○和田静夫君 車両費はどうなってましょうかね。ディーゼル機関車はまずどうなってますか。
○和田静夫君 六十一年度の百四十五億というのは。
○和田静夫君 バスはどうです。
○和田静夫君 バスの場合は、私の言っている数字間違いならば訂正してもらえばいいけれども、当初の計画では五十九年度十九億円だったですね。それが二十一億円。それから六十年度には当初二十億円だったのが二十三億円。六十一年度には二十三億が二十八億。ふえてますね。これは明らかに駆け込み工事...全文を見る
○和田静夫君 大臣ね、いろいろなことを言いたいんだけれども、結果的に、ちょっと一言申し上げたいのは、国鉄が、まあ民間であれば破産状態に等しいような状態であるというような監理委員会の指摘、予算委員会で何遍もやったことでありますが、そういうのにもかかわらず、国鉄の幹部が、自分の官舎を...全文を見る
○和田静夫君 希望退職の本題に入る前にもう一つだけ質問しておきますが、国鉄の庁舎、国鉄用地の中にありますね。それで適格がある。そういう通路というのは国会議員は自由に通行できますか。
○和田静夫君 入り口のところは自由に入れるが途中行ったらつまずくということはありませんかな。
○和田静夫君 実は私はきょうもまだ左の耳が不自由なんですがね。それでは五月十六日の午後五時五十分から六時十分の間、国鉄新宿庁舎前で、国会議員である私に対して何が行われたか、答弁してください。
○和田静夫君 これは念のために申し上げておきますが、国鉄の労使間の問題あるいは私たちの調査の問題については、国鉄総裁は予算委員会で、十分にまじめに対応する、そういう答弁がなされています。したがって、私はきょうの質問の用意のために新宿駅構内の視察に入りました。それに対して何が行われ...全文を見る
○和田静夫君 スピーカーが使われた状態などというのは、初めから用意をされていまして、専門家に聞けば、これは保線用に使うスピーカー、危険を知らせるときにピーと非常な音量を出すスピーカー、したがって私は、言ってみれば危険を知らされる状態、電車並みの扱いを受けたわけです。こういう状態で...全文を見る
○和田静夫君 希望退職でありますが、予定されている二万人の根拠というのは何でしょうか。
○和田静夫君 再建監理委員会が希望退職二万人とはじいたときの六十一年度首の現在員、要員、これは何人ですか。
○和田静夫君 それで要員は。
○和田静夫君 今言われたように、六十一年度首の現在員が二十八万八千人で、要員が二十五万一千人というふうに予定されていた。ところがこの実績は、現在員が二十七万七千人、要員は二十三万九千人。現在員で一万一千人、要員で一万二千人計画よりも実績が減になっているわけですね。
○和田静夫君 ということは、希望退職二万人の計画というのは当然縮減される、そういうふうに承っていいんですか、これは。
○和田静夫君 今言われた監理委員会の予想していなかった実績の推移というのはどういうことですか。
○和田静夫君 そうしますとね、例えば清算事業団に行く四万一千人、これは減らすわけですか。
○和田静夫君 いや、そうすると私が言ったとおりでしょう。どこが違うの。
○和田静夫君 そうだから私はそう言った。言ったのに随分長い答弁だったものだからさっぱりわからなくなっちゃった。  そこで、六十一年度首の現在員が二十七万七千人で、監理委の意見では六十二年度首は二十七万六千人ですね。そうですから、その差は一千人でしょう。そうすると、六十一年度にお...全文を見る
○和田静夫君 そうするとどうなるだろう。自然退職を四千五百人と見積もっても、この再建監理委員会ベースの二十七万六千人を割り込むと。
○和田静夫君 でしょう。  そうすると、もう一つだけ聞いておきますが、余剰人員の数字というのは監理委員会の意見のベースとは異なったものになる。そうでしょう、それは。監理委員会のベースというのは、余剰人員が九万三千人で、新会社に三万二千人、それから清算事業団に四万一千人、希望退職...全文を見る
○和田静夫君 なりますね。私もそう思うんだ。  ということは、希望退職の二万人、それから清算事業団の四万一千人、新会社の三万二千人、これらすべては再検討されることになる、当然ですね。
○和田静夫君 微調整……。
○和田静夫君 結局、二万人の希望退職なんですが、この二万人というのは監理委の数字ですね。ところが、この監理委員会の適正人員数というのは、これは私に言わせれば、鉛筆をなめて計算したものと言うほかない代物だと思うんですが、現在は二万人もの大量希望者を募集するというのであるならば、個別...全文を見る
○和田静夫君 そうすると、やっぱり個別に必要人員というのをずっと積み上げていった、そしてこの余剰人員を再計算したというか、そういうことで理解していいわけですか。
○和田静夫君 私は、言いたかったのは、何かいろいろなことを言ってきたけれども、大体この回帰分析などという手法、こんなものを用いて一人一人の労働者の生活にかかわる問題を処理するというのは、私はもってのほかだと思うんだ。これは大臣、そう思いませんか。
○和田静夫君 大臣、回帰分析を用いて、政府関係機関ですが、経済見通しは当たったことがありますか。
○和田静夫君 大体回帰方式を用いた政府関係機関の経済見通しというのは、大臣がよく御存じのとおり、当たったことないんですよ。  私は、そもそも必要人員を割り出すのに回帰分折を用いるというのはどうも納得ができない、おかしいと思っているんですけれども、この回帰分析はあくまでも推計です...全文を見る
○和田静夫君 どうも直線回帰ではなくてログを使う。初めに数字ありき、そこに合わせるために対数を使ったと。これは邪推ですか。
○和田静夫君 いや、僕はよく本当わからないんですがね。それじゃ、どういうかな、回帰分析の本質を最も端的に表現する数学上の概念というのはどんなことですか。
○和田静夫君 私はどうも再建監理委員会の回帰式というのは、さっきも言ったんですが当てはまりをよくするために本来の回帰分析では使ってはならない手法を使ったのではないだろうかと思うんです。    〔委員長退席、理事安恒良一君着席〕 例えば三つの説明変数ですね。このうちのあらかじめ...全文を見る
○和田静夫君 いや、あなたの方が緻密でおまえの言っていることは雑なんだと言われてしまえば、それはそれで終わりになるんだけれども、しかし大臣ね、これ対数の回帰を使ったためにどういうような結果が生じたかといいますと、これは私の理解ですが、例えば今私鉄等のお話がずうっとあったんですがね...全文を見る
○和田静夫君 それじゃ、ちょっと僕はもっと具体的な設問をしますが、私鉄と国鉄という比較困難なものを私は回帰分析などという単純手法でやろうとするからとんでもない結果になっているんだというふうに考えていますから、ずうっとそういうことで計算をし続けてきたんですがね。  具体的に聞きま...全文を見る
○和田静夫君 これ後日じゃ間に合わないんだな。後日って、この委員会あしたあさってまで続くんならいいんだよ。
○和田静夫君 あなたの頭の中のコンピューターを動かせば出るんじゃないの、これぐらい。  千二百人で大体九百八十五人で約二割だろうと思うんです、僕は。それでね、監理委の回帰式を使うと二割の削減なんですよ。今否定するならしてくださいよ。そうなる。そうすると、この線区を統括する千葉鉄...全文を見る
○和田静夫君 大体予測したような答弁ですよ。結局監理委員会方程式はあくまでもトータルの比較だということなんでしょう、一言で言えば。しかし私の計算これ間違っていませんから、大臣ね、間違ってない。よって国鉄、これから政府が今言われるようにどうやっていくかの問題がありますが、なぜ僕はこ...全文を見る
○和田静夫君 大臣言われることもっともなんだけれども、その正確さが求められていないもんだから論議しているんでしてね、大変正確でないですよ。さらに言えば、基礎となる私鉄のデータには下請や外注比率勘案されていますか、これ。
○和田静夫君 本来なら、これ出てくるまで待つんですけれどもね。まあ本格的な法律案の論議のときの参考にしてもらえればいいけれども、今勘案していると言われるんだから、勘案していると言われるのなら、それらのデータの全部を提出してください。よろしいですか。
○和田静夫君 下請もね。
○和田静夫君 それで、要するに希望退職二万人、余剰人員九万三千人、必要人員十八万三千人、これらの数字というのは、私が今まで論議をしてきたのは、かなりない知恵絞って論議をしてきたのはすべてフィクションだと。政府は改めて積み上げ計算をやると言っている。したがって、やるべきです、それは...全文を見る
○和田静夫君 二万人の雇用の確保、つまり受け皿、これはどうなっていますか。
○和田静夫君 大臣ね、一言で言えば、再就職先を希望する希望退職者については一切の条件をつけずに一人も漏れなく再就職を保証する、そういうふうに承っておいてよいですね。
○和田静夫君 再就職先の賃金、労働条件というのはどうですか。
○和田静夫君 就職のあっせんの開始、それはいつで、終わりはいつですか。
○和田静夫君 退職してから再就職するまでのタイムラグは、これどうなりましょう。例えばその間、宿舎などは保証されるわけですか。
○和田静夫君 例えば看護婦さんなどの専門職が大量に希望退職に応じたとしますね、そういう場合には、今度は要員不足という問題が出るわけですけれども、それは補充される。
○和田静夫君 内部異動などが出てくるというふうなことも十分考えられるわけですけれども、そういう場合の労使協議はこれは当然保証されますね。
○和田静夫君 受け皿についてちょっと具体的にもう一遍聞きますが、国は何人、自治体は何人、特殊法人は何人、関連企業と産業界は何人、合計何人の受け皿が決まっているんですか、端的でいいですよ。
○和田静夫君 ただ、私は非常にさっきの答弁気になるのは、六十五年まで、これでは話にならぬのでね。今度の二万人すなわち六十二年度までですね、六十二年度まで二万人埋まりますね。
○和田静夫君 これは今も言いましたように、六十二年度まででしっかりやってもらわなければならぬわけで、そこのところがないとこの法律案は全く空文化するということになります。  それから改革法としては一括されている再就職促進特別措置法、本法と一体のもの、つまりワンセットでとらえなけれ...全文を見る
○和田静夫君 私は読み方があれだと思うんですがね。再就職法の第一条に、改革前においても「再就職を希望する者について再就職の機会の確保等に関する特別の措置を緊急に講ずる」とあるわけでしょう。本法の希望退職者もこれに入るでしょう、これは。
○和田静夫君 包含をされていると。再就職法の五条の国鉄退職希望職員の中に今回の二万人もカウントされていると考えるわけでしょう。そうすると本法案の施行に先立って再就職法第五条に言う再就職促進方針が策定されていなきゃならぬということに私はこれはなると思うんですよ。仮に本法が成立をする...全文を見る
○和田静夫君 そういう答弁はだめですよ。本法によって生ずるところの希望退職者は再就職促進法に言う国鉄退職希望職員なんですよ。したがって、これは再就職促進法が成立しなけりゃ希望退職の施行はできませんよ。これは法の道理ですよ。したがって、順序逆ですよ。これはもう話にならぬ。
○和田静夫君 法制局長官呼んでおかなかったのは間違いだったんですが、これ政府、法制局も間違っていますよ。私は警告をしておきます。  それから、大体あなた方この法律、五十八年法に基づいているというふうに言っているわけですね。現場では次々に分割・民営の布石を打っているんですね。私は...全文を見る
○和田静夫君 もう時間なくなってきましたからあれですが、一般会計承継についてちょっと聞いておきますが、なぜこの未償還特定債務五兆五百九十九億円だけを切り離して処理するのか。国鉄の債務全体と一体のものとして処理するのが私は当然ではないかと思っているんです。全体の長期債務の処理と今回...全文を見る
○和田静夫君 私は、一般会計に特定債務五兆五百九十九億円を振りかえたからといって、それを究極のところだれが負担するのか、今の段階では、今も言われたようにはっきりしない。あるいは他の長期債務との関連においてこの債務はどういうように位置づけられるんだろうか、そういうことがはっきりしな...全文を見る
○和田静夫君 実は大臣ね、今の答弁というのは、私は本当は非常に気に食わない。本来ならばこの運輸委員会、もっと時間をかけて、私は時間をもらわなきゃならぬと思うんです。今の答弁というのは、予算委員会のときも何遍も申し上げましたけれども、監理委員会の意見だけが絶対のものだと今はもう大臣...全文を見る