舟山康江

ふなやまやすえ

選挙区(山形県)選出
国民民主党・新緑風会
当選回数2回

舟山康江の2016年の発言一覧

開催日 会議名 発言
10月05日第192回国会 参議院 予算委員会 第1号
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○舟山康江君 舟山康江でございます。  私からは、まずTPPについて質問をさせていただきたいと思います。  今国会の最大の焦点の一つ、それはTPPだと思います。早く協定案を承認したいと、そういう思いを持っていると思いますし、衆議院の方からは強行採決という形で実現したいと、こん...全文を見る
○舟山康江君 私がまずお聞きしましたのは、TPP全体の予算額をお答えいただけませんで、あっ、じゃ。
○舟山康江君 一般的に、まだ発効するかどうかも分からない、承認されるかどうかも分からない案件についてあらかじめ予算に計上するということはあるんでしょうか。
○舟山康江君 財務大臣、お願いします。
○舟山康江君 全く中身が違うと思います。  予備費ではなくて、これ、今回だけではなく前回もTPP対策予算ということで、まだ発効されるかどうか分からない段階で予算が相当な額積み上げられているということです。こういった事例はTPP以外であるんでしょうか。
○舟山康江君 TPPに関しまして、まさにこれから、これから承認を受けるという段階にもかかわらず、あらかじめ様々な予算を組み、対策を立てているというのは、これはもう結果ありきの対応ではないかと、私は大変遺憾に思っているところであります。  そういう中で、今回の所信表明演説では、先...全文を見る
○舟山康江君 総理にお聞きしております。  ほかに何かメリットと考えるものはないんでしょうか。
○舟山康江君 今回の所信表明でもそうでしたし、最近の総理を始め政府のTPPに関する話しぶりを聞いておりますと、余りほかの部分、ルール云々、工業製品がもっと売れるようになるということは聞こえてまいりません。どうも農林水産物が輸出が増える、輸出を拡大するんだということばかりが強調され...全文を見る
○舟山康江君 それではパネルを御覧いただきたいと思いますけれども、(資料提示)あわせて、大臣、農林水産物の品目別貿易実績の中で十位までお答えいただけますでしょうか。
○舟山康江君 品目をお聞きしています。
○舟山康江君 今お聞きのとおり、TPPで輸入が増えても輸出で頑張る、特に農業大丈夫だと言っておりましたけれども、十位の中に農産物は入っておりません。辛うじて十二位にリンゴ、十三位に牛肉、十五位に緑茶、このような形でありまして、これが本当に輸入増、相手の関税が下がるから輸出も増える...全文を見る
○舟山康江君 この輸出の実績を見る限り、直ちに農家の所得にプラスになるとはとても思えません。むしろ、TPPで輸入の方が増える、これは確実に増えると思います。その確実に増える一つが米であります。米は新たにSBSの枠を広げました。  今、輸入米の価格偽装が問題になっておりますけれど...全文を見る
○舟山康江君 調整金というよく分からないものの存在がここで発覚をして、その後直ちにこの調査に乗り出したんでしょうか。
○舟山康江君 おかしいじゃないでしょうか。調整金という国が知らないものの名前をそこで把握をした。一体これは何なんだろうか、何のために存在しているんだろうか、調べるのは当然じゃないでしょうか。
○舟山康江君 確かに民事上の争いだったかもしれませんけれども、このSBSというのは国が明確に関与をしております。国が輸入業者から買い上げ、そして一般小売商社に、小売業者に売り渡す、卸売業者に売り渡すという意味におきまして国が関与しております。  そういう中で調整金というものの存...全文を見る
○舟山康江君 調整金というのは一体何なんだろう、おかしいなと思いながら、結果的には二十六年十月からここまで、調査を始めたのはたしか先月の末だと思います。約二年間放置をしてしまったということはお認めですね。
○舟山康江君 私は、今の段階で市場価格には全く触れておりません。  こういった調整金というものが国が関与する取引の中でやり取りがあったということ、これは国が関与しているSBSですからね、国が一定価格で買い上げて一定のマークアップを付けて売り渡すと、ここに調整金というものが、どの...全文を見る
○舟山康江君 争いになっていて、しかもその調整金というものが出てくる、その原資が何なんだろうかということは普通疑問に持つんじゃないでしょうか。売った側の商社、輸入商社ですね、輸入商社から卸売業者にお金が流れているということは、つまり、その原資はどこからか捻出をすると、そのときに何...全文を見る
○舟山康江君 それが、なぜ先月の末の段階には、これは危ないと思って調査を始めたんですか。
○舟山康江君 では、結果的には、やはり二年前は知った段階で調査をすべきだったと、今大臣、お考えですか。
○舟山康江君 今回のこの報道を見ますと、結局は、実際よりも高く国に売り付けて、そして国から高く売ったと、そして、その本来あるべき価格の差額について卸売業者の方に流れていたということです。ですから、市場に対しては売渡価格よりももっと安いものが流通していたということで、これは価格形成...全文を見る
○舟山康江君 今まで、輸入米、このSBSで主食用米とある意味競合するお米については、国産米の言わば低価格帯とは価格水準が同じだから、だから輸入があっても影響がありませんということをずっと言ってまいりました。  そして、今回のTPPの合意案の中でも、SBSが約八万トン近く、七万八...全文を見る
○舟山康江君 大臣、それおかしくないですか。  九月十六日の記者会見で、市場価格に、特に国産米の価格に変動はありませんと言ってきたことと異なることが最大の問題だというふうに思っています。だから調査すると言ったんじゃないですか。
○舟山康江君 これ、需給で価格が決まるといっても、著しく安いものがそこに紛れ込んだときに価格に全く影響ないと言い切れますか。
○舟山康江君 その今調査をしている結果をまずは早く出していただきたいと思いますけれども、現在の段階でも、少なくとも幾つかの商社からの話では、調整金というものは当たり前のように存在をしていたということはこれ明確になっております。そういう中で今回何が問題かといえば、新たなSBSの拡大...全文を見る
○舟山康江君 これ、確実に、国産米と同じ価格水準であれば全てが入るわけではないということが言えるかもしれませんけれども、今回明らかになったように、実際には名目上の価格よりも一キロ当たり四十円から六十円も安かったと、これパーセンテージでいうと大変大きいですよね。二、三割安いというも...全文を見る
○舟山康江君 これ、国内だけという閉鎖市場であれば確かに需給で価格は決まるかもしれませんけれども、そこに外国からの価格水準が違うお米が入ってきた、ものが入ってきたというときに、そこが影響しないと何で言えるんでしょう。
○舟山康江君 どうも、どうであれ価格には影響ありません、試算には影響ありませんという結論を導きたいがための言い訳にしか聞こえませんけれども、お手元の資料四を御覧いただきますと、外国産米、米国産米の価格の動向とSBSの価格の動向というのは著しくこれ並行して動いております。  つま...全文を見る
○舟山康江君 今総理のおっしゃったとおり、一般的にはやっぱり高く売りたいと思うんですよ。高く売りたいと思っているのにもかかわらず調整金で安く売っていると、ここが不思議なわけですね。  ですから、あえて国産米と同じ価格での取引に見せかけて実際の価格は安かったということ、これは大き...全文を見る
○舟山康江君 是非これは、影響がないんだということを前提にしないでしっかりと調べて、試算のやり直しも念頭に置きながらしっかりと調査をお願いいたしたいと思います。  また、TPP、この農業だけではありませんで、その他、三十章という大変多岐な分野にわたっております。今日、私は日本語...全文を見る
○舟山康江君 かなりこれ、自由というよりは様々な縛りが掛かると。国家の主権も縛られるかもしれない、今の日本の制度そのものも見直さなければいけないかもしれない。自由というよりは、かなり制約があったり、いろんな条件が付されていたり、そういったものであるということをまず指摘をしていきた...全文を見る
○舟山康江君 TPPによってこれが何か変わるところはありますか。
○舟山康江君 これ、協定文の中に、他国の利害関係者の意見を考慮するという規定がありますけれども、こういった懸念はないんでしょうか。
○舟山康江君 協定の八章七条のところで、他の締約国の者がそのような手続の作成に参加することを認めるという規定があるんですけれども、これは影響ないんでしょうか。
○舟山康江君 これ、協定の中には、作成に参加することを認めるとありますので私は懸念をしているんですけれども、では、作成そのものに関与することはあり得ないと断定をしていただいていいですか。
○舟山康江君 意見を言うだけではなくて、作成に参加することを認めるという規定があるから私は心配しているんです。
○舟山康江君 では、意見陳述、パブコメ以外には影響がないという理解でよろしいですか。
○舟山康江君 この協定のほかに、日米並行協議に関する交換文書というものがあります。  この中に、附属書に関するあらゆる事項、ここに、「(関連する将来の保険医療制度を含む。)について協議する用意があることを確認する。」とありますけれども、本当に将来にわたってこの医薬品関係、保険関...全文を見る
○舟山康江君 では、なぜあえて、法的拘束力は持たないと言いながら、関連する将来の保険医療制度について協議する用意があるという規定がわざわざ盛り込まれているんですか。
○舟山康江君 私は、二〇一三年四月の時点で日米協議で合意をいたしました、これだって法的拘束力がないわけでありますけれども、入るに当たって幾つもの要求をのみ込んで、様々な、こちらからも一方的にこれをやります、あれをやりますということを言ってきた、こういった過去の経緯を見ても非常に不...全文を見る
○舟山康江君 続きまして、食の安全についてお聞きしたいと思います。  安全基準や規格を議論する際に、このように外国の利害関係者の意見が入るとか関与するということはないでしょうか。
○舟山康江君 それでは、遺伝子組換え、添加物、残留農薬等の基準が下げられるという懸念はないですか。
○舟山康江君 では、実際に、例えば食品添加物、ここ最近で新たに承認されたものはありますか。
○舟山康江君 これ資料要求でお願いしたんですけれども、TPPの議論が始まりまして、日米二国間の協議、先ほど引用しました二〇一三年四月以降、既に二十七品目、これから加えて八品目、食品添加物が新たに認められていると、こんな事実がございます。  それから、ゼラチン、コラーゲンの輸入規...全文を見る
○舟山康江君 それでは、日米並行協議に関する交換文書の後ろの方に書いてございますので、読んでいただけますか。
○舟山康江君 これ、衛生植物検疫のところで、防カビ剤、食品添加物、ゼラチン、コラーゲン、全て緩和をしているという、こういう実態があります。もうこれは、法的拘束力がないと言いながらも、もう実際にやってしまったということです。  これはどのような根拠でしょうか。厚生労働大臣、お願い...全文を見る
○舟山康江君 私は通告いたしました。遺伝子組換え、添加物、残留農薬の基準が下げられることはないのかということを通告しております。  さらに、EUで禁止されている肥育ホルモン、成長ホルモン、ラクトパミンのようなもの、こういったものを使用した牛、ものが輸入されるおそれはないですか。
○舟山康江君 ちゃんと通告していますけれども、どうなっているんですか。(発言する者あり)
○舟山康江君 日本で使用していない、EUで禁止されているけれども、入ってきている可能性はあるということでよろしいんですか。
○舟山康江君 まず、入った事実を教えてください。そして、日本の残留基準はコーデックス基準そのものですか。
○舟山康江君 入っている事実があるかどうかだけ、まずお答えください。
○舟山康江君 では、少し話は変わりますけれども、昨年十二月の影響試算によりまして、TPPによって雇用が八十万人増えるという試算をしております。この内訳を教えてください。
○舟山康江君 それでは、GDPが十四兆円増えるというのも同じですか。
○舟山康江君 結局、目に見えるメリットというのは示せないということでよろしいですか。
○舟山康江君 念のため、もう一度雇用について確認したいと思いますけれども、この試算の中には外国人労働者は入っているんでしょうか。
○舟山康江君 答えになっていません。外国人は入っているんですか。
○舟山康江君 まさに今アメリカで反対運動が起こっているのはここなんですよ。雇用が増えると言いながら雇用が減る懸念が大きいから、今アメリカの中で相当反対運動が起こっているわけです。  雇用が増えるといっても、それが仮に外国人労働者にほとんど占められるとなれば、これは日本人にとって...全文を見る
○舟山康江君 外国人労働者の受入れについてはいろんな議論があると思います。国会でも国民の間でもきちっと議論をしたんでしょうか。
○舟山康江君 議論がないままに試算に入れ込むというのはおかしいと思います。
○舟山康江君 本来急ぐべきは、TPPではなくて、先ほど議論がありましたパリ協定ではないでしょうか。国会での審議の前に閣議決定をしなければいけませんけれども、まだだと思います。これは内閣の方の怠慢じゃないですか。
○舟山康江君 先ほどの御答弁では、締約国会議の参加は無理だというような諦めの声だったと思いますけれども、そこはまだ諦めていないという判断でよろしいですか。
○舟山康江君 やはり、これは国際状況を読み間違ってしまったということでしょうか。
○舟山康江君 もう後れを取っていると思いますけれども、大丈夫ですか、間に合いますか。
○舟山康江君 しっかり取り組んでいただきたいと思います。  総理にお聞きします。  経済にプラスだろうが何だろうが、やはりやらなければいけないことってたくさんあると思います。安全を守るということです。国を守る安全というのももちろん大事だと思いますけれども、私はやっぱり農業も、...全文を見る
○舟山康江君 総理はGDPに非常にこだわっておられますけれども、棚田の価値というのはGDPで測ると幾らぐらいですか。
○舟山康江君 まさにそこを守るのが私は農業の役割であって、また地域の役割だと思います。そういう中で、今はとにかく、今後の農政というのは、競争して外国に打ち勝つようなそんな農業を目指すという方向ばかりが強調されておりますけれども、世界の先進国のうちで、特に土地利用型農業で、何らの所...全文を見る
○舟山康江君 世界の先進国の中で、土地利用型農業に対して単に競争だけでその政策を推し進めている国があるか、何らの所得補償制度的なものもなく競争原理だけで行っている国があるかどうかをお聞きしています。
○舟山康江君 アメリカの農業政策についてお聞かせください。
○舟山康江君 今御説明いただきましたとおり、あのアメリカでさえほぼ生産費を補うほどの不足払いの制度をいまだにやっているということです。それが、日本においては、所得補償をなくして競争原理にさらすということのみで規模拡大と競争力強化だけが強調されておりますけれども、私の知る限り、そん...全文を見る
○舟山康江君 日本の中山間地の直接支払では、条件不利の補正は不十分だと思います。そして、先ほど言いましたように、直接支払が切られている、こういった状況の中で、まさに棚田のような地方の持つ景観の美しさ、多様性、文化の価値をどう測って、どう守るべきだと、総理、お考えですか。
○舟山康江君 地域においてはやはり農林水産業が基盤なんですよ。この農林水産業の支援をもっとしっかりと、規模拡大じゃない、地域農業、中山間農業をしっかりと守れるような、そんな予算を考えていただきたいと思います。  先ほどの問題に戻りますけれども、答えは出たでしょうか。お願いします...全文を見る
○舟山康江君 こんな簡単な質問に対する答弁が、回答がこれほどできないぐらい、しっかりと調査していないということの表れではないかと思いますので、国内でも使っていないものですから、やはり入ることがないように私はちゃんとチェックをしていただきたいというふうに思います。  それでは最後...全文を見る
○舟山康江君 改めてお聞きします。一言、この四十七年見解の中で読めるかどうかということを聞いております。
○舟山康江君 再度お聞きします。四十七年見解の中に、外国による、同盟国に対する外国の武力攻撃も読めるということで今解釈変更をしたという理解でよろしいですか。
○舟山康江君 二十六年七月一日の閣議決定にもありますとおり、やはり重要なのは法的安定性と論理的整合性だと、これは閣議決定に書かれております。そういった意味では、やはりこの論理的整合性を取りながら解釈をしていかないとおかしなことになると思います。  もう一度聞きます。この四十七年...全文を見る
○舟山康江君 基本的な論理と先ほどから総理おっしゃっていますけれども、では、基本的な論理として同盟国に対する外国からの武力攻撃も読めると、ここに書いてあると、そういった理解でよろしいですか。
○舟山康江君 つまり、基本的な論理で読めなければこれは憲法違反だと、読めないということでよろしいですね。
○舟山康江君 今のお答えからすれば、つまり基本的な論理のところで同盟国への武力攻撃が読めないということが明確に言えれば、今の理屈は成り立たないということだと思います。  実は、四十七年見解は二つあります。一つは、先ほど来提示しております集団的自衛権と憲法との関係というこちらの見...全文を見る
○舟山康江君 長官に、資料十、今の自衛行動の範囲の一をお読みいただけませんでしょうか。
○舟山康江君 同じ質問によって同じ日に提出されたこの政府見解の中で明確に、自衛権発動の要件に、我が国に対する急迫不正な侵害があると書かれている中で、もう一方の、今、政府が、安倍内閣がよりどころにしている四十七年の、誰々に対するがないことをもって、我が国に対するじゃないということ、...全文を見る
○舟山康江君 今の部分は、基本的な論理ではないんですか。
○舟山康江君 ちょっと待ってください。答えていないです。
○舟山康江君 お答えください。
11月17日第192回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
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○舟山康江君 舟山康江でございます。  今日の農林水産委員会は今国会に入って三回目ということでありますけれども、大臣の所信聴取をしましたのが十月十八日です。そして次の委員会が十月二十七日、その後三週間この委員会が開かれませんでした。  なぜこんなに農林水産委員会が開かれなかっ...全文を見る
○舟山康江君 大臣のあの不規則発言ですね、二回にわたっての不規則発言が、この農林水産委員会の審議も遅れたと、大変問題だと思っております。  この農林水産行政、現場では大変大きな問題を抱えているというところで、きちんと議論しなければいけないんですけれども、ようやくここに来て三週間...全文を見る
○舟山康江君 待ってくださいよ。政策を決めるのはこの立法府ですよ。立法府には与党、野党あって、そこで議論して、それで政策を決めていく、それに従って行政府は政策を決めていくということではないんですか。与党の声だけで政策が決まるんでしょうか。
○舟山康江君 先ほどの御発言は、与党の声を聞きながら検討していくということをおっしゃいました。発言、撤回するつもりはないでしょうか。
○舟山康江君 先ほどの発言は野党の声を無視するとしか聞こえませんよ。しかも、今の制度の中で、大臣は与党から、今の自民党の議員だったかもしれませんけれども、大臣という立場は立法府とは違います。行政府の、農林水産行政の長なわけです。  そういう立場で、与党の声を聞いてという発言は、...全文を見る
○舟山康江君 野党の声はどのように受け止めるんですか。
○舟山康江君 そしたら、与党の声だけではなくて野党の声も聞くということじゃないですか。先ほどの発言と違うんじゃないんですか。
○舟山康江君 もう一度お伺いします。  先ほどの、与党の声を聞いて政策を検討すると、この発言を撤回若しくは修正するつもりはないでしょうか。
○舟山康江君 それでは、先ほどの発言は撤回するということでよろしいですね。
○舟山康江君 先ほどの言葉を撤回しない限り、私は大臣の下で質問も議論もできません。(発言する者あり)
○舟山康江君 しっかりと、この国会、特に委員会、与野党の様々な意見、現場の声、聞いて施策に反映していただきたいことを改めてお願いを申し上げます。  さて、今日は所信に対する質疑ですけれども、その前に、つい先週、十一月十一日に規制改革会議農業ワーキング・グループから農協改革に関す...全文を見る
○舟山康江君 これ、法的根拠は、法律そのものに規制改革会議若しくは推進会議が規定されているわけではなくて、審議会等の等のところでこの組織令、言わば政令で規定されているにすぎないと、まずここをしっかりと整理をしなければいけないなと思っています。  法律に定められていない、政令で、...全文を見る
○舟山康江君 農協というのは、これ、国のお金が入っているわけでもない、独法でもない、これは個別の民間組織であります。そういう個別の組織に対してこのようなかなり踏み込んだ、組織の在り方、業務の在り方そのものに対して踏み込んだ意見をしたという例はほかにあるんでしょうか。
○舟山康江君 今の財務諸表の公表を提言しているのと、先ほど今例に挙げたやつ、全部農協関係ですよね。農協って何なんですか。農協に対して、いわゆる国が事細かにあれしろこれしろと言う権限はどこにあるんでしょうか。
○舟山康江君 これ、農協は自主的な組織なわけですよね。農業者の自主的な組織に対して過剰介入ではないのかなという私は疑問がすごく強く残ります。しかも、しかも昨年の改正農協法、そして政府の農林水産業・地域の活力創造プラン、これとの整合性、こういったことも検討した上での提言になっている...全文を見る
○舟山康江君 大きな問題ですよ。  まず一つ、過剰介入、そして、昨年改正されたばかりの農協法、この改正の折に、衆議院、参議院の農林水産委員会で附帯決議も付けております。この中でも、自主的な取組を促進、自主的な改革を応援すると、こういったことになっているんですね。  今まさに集...全文を見る
○舟山康江君 今回出された農協改革に関する意見の中に、例えば農産物販売の委託販売を廃止しろということを言っていますけれども、一年以内に見直せと言っているんですよ。五年間の改革期間とずれているじゃないですか。
○舟山康江君 これ、立法府で、附帯決議の中で自主的な取組を応援すると言っている。そして、政府、これ何ですか、この活力創造プランというのは、これ適当に作ったものなんですか。これ、農林水産大臣も副本部長として、しっかりと政府の方針として出しているわけじゃないですか。この中に、これは与...全文を見る
○舟山康江君 農業を所管する農林水産大臣、この今回の提言、そして今の説明、どのようにお感じでしょうか。
○舟山康江君 まず、内閣府副大臣はもうここで退席いただいて結構です。  あとは、大臣が、農林水産大臣が農業の現場を預かる責任者として、しっかりとおかしいものはおかしいと言っていただく、こういったことがないと、現場の農業者、農業組織、団体……
○舟山康江君 是非、山本大臣は、私は、今回の提言というのは、農林水産業・地域の活力創造プラン、これ、政府の方針、大きな方針に対して過剰介入であり、余計なお世話的な提言ではないかというふうに思います。そのことをしっかりと役所として、農林水産省として発信いただけないでしょうか。現場は...全文を見る
○舟山康江君 この件に関しましては、恐らく、今日ここに委員として出席の与党、野党問わず、何の権限で、おかしいんじゃないかという思いを共有されている方多いと思いますよ。これ、国会の現場の委員会の声ですよ。その声をしっかりと重く受け止めて、政府の中で大臣が体を張っておかしいものはおか...全文を見る
○舟山康江君 是非、我々、この件に関しましては、私のみならず委員全体の総意として大臣は重く受け止めていただきたいと思います。  さて、次に移りますけれども、農林水産行政、これは国が担っているわけで、農林水産省が担っているわけですけれども、今いろんなところで、民間委託ですとか、こ...全文を見る
○舟山康江君 やはり一番最初に来るのが食料の安定供給だということなんですね。  この食料の安定供給の中で、言わば需給調整、需給調整というものは、この国の責務、食料の安定供給といった国の大きな責務の中には入らないんでしょうか。
○舟山康江君 そうですかね。食料の安定供給の基本は国内生産じゃないんですか。  国内の中で今必要なものをどうやって作るのか、どういった品目を推進していくのか、こういったことが食料の安定供給の根幹であって、ただ、残念ながら、今、日本の食料自給率が必ずしも高くない中で、やはり輸入の...全文を見る
○舟山康江君 その際に、自分が作りたいものを好きに作るということでは、なかなかこれ、欲しいものがきちんと供給されなかったり、若しくは価格が暴落してしまったり、そういう様々な面を考えて、需給調整というものは、私の理解では、これは国の責任として今までも担ってきたわけですし、これからも...全文を見る
○舟山康江君 今大臣おっしゃいましたとおり、やはり需給調整は、特にこれ土地利用型の農業に関して、やはり米は若干今過剰ぎみだということに対して、麦、大豆、その他土地利用型の農産物の中ではやはり需要に対して供給がまだまだ足りない、生産が足りないというものがあるわけであって、やはりここ...全文を見る
○舟山康江君 私は、やはり主食である米、そして土地利用型のほかの補完する作物、こういったものは、やはりもっと国が前面に出て、責任を持って、地域丸投げではなくてやるべきだと思いますけれども、大臣、いかがですか。
○舟山康江君 今までも、何を作るという、そこまで事細かに現場に配分していたわけではありませんよ。自由度は十分確保されていました。  そういう中で、大きな大きなグリップ、全体のグリップを国が握って、その範囲内で地域地域でバランスの取れたような形で配分が決まっていたわけですよ。それ...全文を見る
○舟山康江君 それ、可能でしょうかね。国が放して現場に任せて、でも、需給の監視は今まで以上に強力にすると。だったら、最初から地方に丸投げしないで国がきちんと調整するべきではないのかなと思います。  今日は、実は山形県酒田市、本当に庄内平野の米どころですけれども、米どころから市議...全文を見る
○舟山康江君 あれですかね、三十年から言わば表向きの話では減反を廃止します、実際には地方に任せるのかもしれませんけれども、国は手を引きますということですし、経営所得安定対策、我々の政権時代の戸別所得補償の制度もこれ全くなくしてしまうということですよね。もう何かいろいろ調整するので...全文を見る
○舟山康江君 地域の方が安心して米作りができるようにするその根本は、もちろんこういった需給調整を国がやはり引き続きやるということに加えまして、やはり一定の所得の確保、これがなければ安心して米生産は続けられないと思っています。  私の知る限り、どこの国でも、特にこの米のような土地...全文を見る
○舟山康江君 ですから、やはり何かあたかも収入保険制度があるから、つくりますから大丈夫ですということが聞こえてきますけれども、収入保険はあくまでも共済的な考え方なわけですよね。ですから、いわゆる生産費を補償する、きちんと再生産を保障する別建ての制度、やはり所得補償的な制度はきっち...全文を見る
○舟山康江君 今の日本型直接支払って、余り直接支払になっていないんですよね。本当に、所得、言わば不足払い的なものから始まって環境支払等、いろいろいろんな国でやっていますけれども、やはり生産費を補償するような支援策というものが、これはもう世界の潮流なんです。価格支持から所得補償へと...全文を見る
○舟山康江君 はい。  かつて、戸別所得補償制度に対してばらまきという批判が随分聞こえてまいりました。私は、今現場を歩いておりますと、あの戸別所得補償制度をもう一度つくってもらいたいと、そういった声を強く聞きます。営農から撤退する、やめる人を応援する、そういった補助金をつくるよ...全文を見る
11月25日第192回国会 参議院 環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会公聴会 第1号
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○舟山康江君 舟山康江でございます。  今日は、四人の公述人の皆様、ありがとうございました。  今、参議院でこのようにTPPの審議が行われておりますけれども、先ほど特に内田公述人からありましたように、今もう本当に審議の意義がどこにあるのかなというのが私、率直な今の思いでありま...全文を見る
○舟山康江君 またアメリカの例で恐縮ですけれども、アメリカの雇用の今の現状といいますのは、人の移動の自由によって外から安い労働力が入ってきて雇用が奪われた、そういう側面と、もう一つは、投資の自由化によって企業そのものが海外に移転してしまったと、この二つの側面の中でやはり雇用の問題...全文を見る
○舟山康江君 ありがとうございました。  それでは、続きまして、内田公述人にお伺いしたいと思います。  私は、このTPPの中でISDS、投資に関する訴訟に関してかなり大きな危機感を持っております。現在のところ、政府の説明では、この投資章の、内田さんの資料にもありますけれども、...全文を見る
○舟山康江君 ありがとうございました。  やはり多分抽象的で、解釈いかんでいかようにもなるということなので、最近明示的に話題になったたばこに関してはそこにあえて別枠で書き込んだということなのかなということで、逆に言えば、たばこが書き込まれたということは、ほかのものは健康、環境に...全文を見る
○舟山康江君 ありがとうございました。  この秘密の部分が最終的に仮に発効したときに全然我々に影響がなければいいですけれども、秘密で分からないところも、実はこういうことを約束していましたということで、後で国民全体が、法律を上回る拘束力を持って私たちの生活に関わってくるということ...全文を見る
○舟山康江君 ありがとうございました。  そもそも、このTPP協定の協定文書がこれだけ大部、八千ページとも言われていますけれども、かなり事細かく、今おっしゃったような、いろいろ、あれするな、これするな、こうしろということが書いてある。逆に、管理的な貿易だからこそこれだけ協定文が...全文を見る
○舟山康江君 今日はありがとうございました。大変参考になりました。  どうもありがとうございます。
12月08日第192回国会 参議院 環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会 第14号
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○舟山康江君 舟山康江でございます。  早速ですけれども、TPP関連予算についてまずお伺いいたします。  アメリカ次期トランプ大統領がTPPからの離脱を宣言したということで、多分多くの人はTPP発効厳しいんじゃないかと思っておりますし、総理も、そう簡単なことではないということ...全文を見る
○舟山康江君 ハーグ条約ということですけれども、これ御承知のとおり、もう条約自体は世界で発効していたと。そういう中で、日本が承認するかどうかが問われていたわけであって、今お話しいただきましたとおり、解散等があって少し予算の計上と条約の効力発生にずれがありましたけれども、基本的には...全文を見る
○舟山康江君 その二年間の予算、三回の予算で合計一兆一千九百六億円の計上となっております。  TPP関連予算という以上、さらにはこれ、今回もTPP関連法案というものが審議されておりますけれども、TPPの発効は相当絶望的だと言われる今、私は、これを前提とした予算、念頭に置いている...全文を見る
○舟山康江君 これ、今御説明いただきましたけれども、TPP関連政策大綱に基づいた予算ですから、まあ前提でも念頭でも見据えたでもいいですけれども、でも、TPPというものをやはり頭に置きながらの予算だということだと思うんですね。それで、TPPがどうも見通せないとなったら、やっぱりこれ...全文を見る
○舟山康江君 私、夏の、これ一つ、農林水産省ですけれども、概算要求の概要というものを持っているんですけれども、この中にも、TPPに関しては今後の予算編成過程において検討する、ということで、まあ、まさに検討されているんだと思いますけれども、一方で非常に不思議なんですね。  これま...全文を見る
○舟山康江君 今、私、事前に説明させていただきましたけれども、この黄色の枠の部分は双方で関税撤廃という条件は変わっておりません。一部少し時間を掛けてというのはありますけれども、おおむねほぼ数年以内には関税撤廃という状況ですけれども、これだけ違うと。説明を見ますと、国内対策で体質強...全文を見る
○舟山康江君 やっぱりお金、支援をしたくても財源があるのかどうかというところなんですね。  そして、対策をするといっても、既存の農林水産省の予算を使われてはこれ困ると思うんですよ。やはりそれぞれにいろんな地域振興策ですとか農村整備とかいろいろ必要があって今予算が組まれているわけ...全文を見る
○舟山康江君 ちょっと改めて確認ですけれども、既存の農林水産関係予算とは別枠でというような理解でよろしいですか。
○舟山康江君 大変力強いお答えをいただきました。  さて、財源について私は本当に心配をしているんですけれども、これ、TPPの合意によりまして関税が下がるということは、つまり関税収入もなくなるということであります。関税収入は一体どれだけ減ると試算しておられるんでしょうか。財務大臣...全文を見る
○舟山康江君 もう一度パネルを出していただきたいんですけれども、かなり関税収入は、まあ前提がいろいろありますけれども、これ、内閣官房、財務省、農林水産省、経済産業省合同で出された試算を基に表を作ってみましたけれども、相当大きなマイナスとなっております。更に言えば、これにマークアッ...全文を見る
○舟山康江君 そうなんですよ。実は関税が下がる、いろんな日本の支援の水準が下がるということは、逆に言えば収入も下がるということですから、それに充てられる対策費そのものも減っていってしまうと。その中で、でも、先ほど心強い御答弁いただきましたので、それでもなおしっかりと政府を挙げて予...全文を見る
○舟山康江君 コンビネーション輸入のやはり一つのメリットは、差額関税がきちんとあったからというところで効いていたと思うんですね。それがあれだけ薄っぺらになってしまった中で果たして今のことが言えるのか、私は大変疑問だと思っています。  そして、TPPのこの二章に関しましては、いわ...全文を見る
○舟山康江君 つまり、日本だけが一方的にこういった再交渉の約束をしているということで、しかも、関税除外ちゃんと守ったと言っていますけれども、これも何度か出ていますが、先日の作山参考人からもありましたが、いわゆる枠外・枠内合わせた品目ベースで見ると守ったものはないということですから...全文を見る
○舟山康江君 実は、これはある機関が、国際アグリバイオ事業団というところがまとめた数字なんですけれども、日本は遺伝子組換えに関してかなり厳密な制限を加えているのかなと思っていたら、実は日本はアメリカよりも多い承認件数だということで、遺伝子組換え大国と言っても過言ではないのかなとい...全文を見る
○舟山康江君 今御答弁ありましたとおり、栽培もできるということで、私たちはやっぱりこの遺伝子組換えについてもっともっと関心を持っていかなければいけないなというふうに、本当に強く感じました。  そして、この遺伝子組換え食品に関しては、実は現代のバイオテクノロジーとして、市場アクセ...全文を見る
○舟山康江君 ありがとうございました。  七章、八章、両方の規定を受けるということですけれども、もう一度石原大臣にお聞きしたいんですが、その際に、もしかしたら遺伝子組換え危ないかもしれない、そういった予防原則、まあ科学的根拠、科学的知見とよく言われますけれども、まだ新しい技術で...全文を見る
○舟山康江君 遺伝子組換えについて、少し安心をいたしました。といいますのは、やはりまだ分からないというところで、しっかりと安全性の検査体制、その辺の審査体制というものをもっと厳密にやる、こういった方向が一つきちんと取り組んでいかなければいけないと思いますし、もう一つは、安全かどう...全文を見る
○舟山康江君 技術の問題ではなくて、EUは原料が遺伝子組換えであればそれをちゃんとトレーサビリティーをしっかりして表示義務があるわけですよ。そういった方向に検討をしていただきたいと、そういうお願いであります。  この質問をさせていただいたときに、実は厚生労働省と消費者庁と非常に...全文を見る