元榮太一郎

もとえたいちろう

選挙区(千葉県)選出
自由民主党・国民の声
当選回数1回

元榮太一郎の2017年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月08日第193回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第1号
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○元榮太一郎君 自由民主党・こころの元榮太一郎です。  本日は、水野参考人、河村参考人、そして森口参考人、三人の先生方から示唆に富んだ大変貴重な御意見をいただき、誠にありがとうございました。  では、早速質問に入りたいと思います。  まず、私からまとめて先に質問をお伝えしま...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございました。
03月10日第193回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○元榮太一郎君 自由民主党・こころの元榮太一郎です。(発言する者あり)ありがとうございます。  初めて予算委員会で質問の機会をいただきまして、山本委員長を始め理事の皆様に心より感謝を申し上げます。そしてまた、麻生大臣、石原大臣、加藤大臣始め御答弁者の皆様方、どうぞよろしくお願い...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  そうしますと、身寄りがない認知症の高齢者については本人や四親等以内の親族による請求が期待できないということになりますから、市区町村長や検察官による申立てが不可欠になるということが分かると思います。  では、更に法務省に伺います。過去五...全文を見る
○元榮太一郎君 検察官からの申立てはほぼ皆無となっています。これについて、私の弁護士の仲間たちからこのようなケースについて検察庁に聞いたところ、検察庁には成年後見の申立てを担当する部署がないという、そんな回答を受けたという話も聞いています。  そこでお伺いします。検察庁に成年後...全文を見る
○元榮太一郎君 私の弁護士の仲間は窓口でそういう回答を受けたという話もあります。もしかしたら庁内での周知徹底という点で不徹底だった可能性もあるかと思います。  個人的には、一義的には地域の自治体が職権による申立てをするということが望ましいと考えているんですが、当然自治体の申立て...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  想像できると思いますが、身寄りのない認知症の高齢者の方が成年後見制度を自ら申し立てるということは事実上不可能であります。そのため、こうした方々を保護するためにも自治体の職権申立ての重要性というのは非常に高いというふうに考えています。ただ...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  今の御答弁で、自治体の八割が支援事業を利用しているということですが、その残りの二割は利用実態がないというふうにも考えられるわけですが、私の知り合いの成年後見の専門家から聞いた話では、やっぱり自治体によって申立ての意欲、温度に差があるとい...全文を見る
○元榮太一郎君 大変ありがとうございます。重要な柱と位置付けていただけるという心強い御答弁をいただきました。  このような独り暮らしの認知症のお年寄りというものは非常に弱い立場にあります。悪徳商法に狙われたり、例えば私の友人の話ですと、特別養護老人ホームに入ることができたにもか...全文を見る
○元榮太一郎君 重ねての御答弁ありがとうございます。  成年後見制度活用の一層の促進に向けて財政的な支援も拡充していただければ更に心強く思います。是非とも麻生財務大臣のお力添えを賜れればと思いますが、いかがでしょうか。
○元榮太一郎君 心強い御答弁をありがとうございます。  先ほどの成年後見制度利用促進法に基づき基本計画が策定され、しっかりと進めていく、このような流れだと思いますが、身寄りのない認知症高齢者に対する職権の申立ての必要性を是非とも改めて御認識いただいて、しっかりと対応していただく...全文を見る
○元榮太一郎君 五十数%、五七・三%ということで、大幅増ということで、非常に有り難く思っております。  このAIなどの新しい技術革新には大きな可能性を感じていると私申し述べました。その一方で、やはり新しい技術が生まれると必ず起きるのが、漠然としたものも含めた不安だと思います。ち...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  日本は非常に有利な環境にあるということと、そしてまた、私自身も、第一次産業革命の際にラッダイト運動というのが起こりましたが、結局、今まさにほかの仕事で多くの人たちが活躍し続けてきている、このような現状があります。そういった意味では、国民...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  インターネットが現れてきたときも、いろいろな可能性、ハッキング含めて、今現実にもう起こっておりますが、我々のいろいろな努力を通じて本当に大きな被害というところは防ぎつつありますし、防いでいく、そういうような努力をしていると思います。まさ...全文を見る
○元榮太一郎君 力強く、そして身に余る御答弁、ありがとうございます。  攻めつつも守りも大事にするというところで、対策の実施と国民的な理解の促進をお願いいたしまして、私の質問を終わります。  ありがとうございました。
03月22日第193回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○元榮太一郎君 おはようございます。自由民主党の元榮太一郎でございます。  本日は、金田大臣、盛山副大臣、そして井野政務官始め政府参考人の皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。  早速質問に入ります。  私は、司法の強化というのが非常に重要だというふうに考えております。安...全文を見る
○元榮太一郎君 大変ありがとうございます。  民間の方での御期待ということでありますが、例えば、この弁護士保険の普及のために日弁連の弁護士保険に関するパンフレットなどを法務局、警察署や各自治体の窓口などに置いてもらい周知を図る、こういうことに対する御協力も可能性としてはあるかと...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  今までも民間の保険の普及に対していろいろ協力した事例があるかと思いまして、つい先日の報道でも、フリーランサーを支援するため、個人事業主ですね、失業や出産の際に所得補償を受け取れる団体保険の創設を提言し、政府はその普及に向けて積極的に支援...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  訴訟物の価額と実際の民事裁判に掛かるコストというのは、必ずしも比例していないというのが実務の現場だと思います。そして、濫訴防止の効果については、例えば少額訴訟手続ですと、利用回数が一人年間十回までに制限されているとか、また、これはちょっ...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  そういうような条件で判例を公開いただいているということですが、是非掲載対象の範囲を広げる方向で考えていただきたいと思います。  司法制度改革審議会の意見書でも、判例情報をプライバシー等の配慮をしつつインターネット、ホームページ等を活用...全文を見る
04月06日第193回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○元榮太一郎君 おはようございます。自由民主党の元榮太一郎でございます。  本日も、金田大臣、盛山副大臣、そして井野政務官始め政府参考人の皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。  前回の委嘱審査に続きまして、司法の強化、そして法の支配の貫徹の観点から、本日は、刑事司法の強化...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  配付資料二のとおり、知能犯罪の刑事告訴の件数はおおむね横ばいとなっていることなんですが、御答弁のとおり、検察官への送付までに要した期間としては、一年未満の件数と捉えても全体の約六割にとどまっているということで、やはり通達の趣旨、方針から...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  被害に苦しんでいる方にとってみると、犯人の処罰を求めることは、まさにこの点において検察、警察は最後のよりどころであると思います。告訴を、その後の処理を的確、迅速にすることが、検察、警察に課された責務ではないかと思います。  そこで、こ...全文を見る
○元榮太一郎君 熱のこもった、身に余るお言葉をいただきましてありがとうございます。私、機会があれば、またこの点についても進捗等々を確認させていただけたらと思います。  続きまして、がらりとテーマは変わりますが、第四次産業革命ということで、アベノミクスの成長戦略の一つに位置付けら...全文を見る
○元榮太一郎君 心強い御答弁をありがとうございます。  私としては一つ思い出すことがありまして、最後に御質問させていただきますが、検索エンジンのときにやはり、もう本当にグーグルや、そして最初はヤフーもあったんですけれども、基本的にはもう国外勢がまさに今この日本の市場も席巻してい...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。質問を終わらせていただきます。
04月18日第193回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○元榮太一郎君 おはようございます。自由民主党の元榮太一郎です。  本日は、裁判所法の一部を改正する法律案に関して質問させていただきます。金田大臣、盛山副大臣、井野政務官始め最高裁並びに政府参考人の皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。  まず、今回の裁判所法の改正について...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  質の高い法曹の確保というところで、経済面から強力に後押しする今回の修習給付金制度、すばらしい大いなる前進だと考えておりまして、私がずっとテーマとしております司法の強化につながるものだと、政府並びに最高裁の皆様方の御尽力に心から敬意を表し...全文を見る
○元榮太一郎君 今回、新たな修習給付金制度は導入されて、なお貸与制も併存させるということになっておりますが、この貸与制を併存させることとした理由というところを改めて伺いたいということと、その制度というのは給付金制度開始後も基本的に現行制度と同じということでよろしいんでしょうか。改...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  法案によりますと、今年の十一月に修習を開始する七十一期生から修習給付金を給付する予定とされています。そうしますと、貸与制に移行した後の新六十五期から七十期までの貸与制の利用者は、今八千百六十一人いるということなんですが、この給付の対象外...全文を見る
○元榮太一郎君 例えば、貸与制の下で修習を行った新六十五期—七十期の修習生に対して、基本給付金に相当する部分を返済を免除するといったことも考えられるのではないかなというふうに思っております。  例えば、基本給付金相当額、月十三・五万円、十三か月分支給されるということで合計百七十...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  今回の法改正の趣旨も、質の高い法曹人材の確保の強化拡充ということになりますが、やはり一番近い先輩世代であるこの新六十五期から七十期の、その先輩世代もまた輝いていることもまた新しい法曹志望者を引き付けるその引力の一つになるかと思っておりま...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。柔軟な御対応を引き続きお願いしたいなと思っております。  次に、法曹人材確保のためのもう一つのポイントとしては、法曹資格を取得するための期間の最適化、短縮化というものも有益だと思っております。  現在の仕組みですと、学部、法科大学院、司法...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  御答弁いただきましたように、政府の取組においては、学部の早期卒業並びに飛び入学という形で短期化を促進される手段を御検討されているかと思います。  私としては、さらに、可能な限り法曹資格の取得のための時間を短期化することもできるかなと思...全文を見る
○元榮太一郎君 大変心強い御答弁をありがとうございます。  私は、この八か月間の短縮でかなり司法試験を目指そう、法曹を目指そうという方の心強い時間的な短縮効果があるかと思いますので、是非御検討いただきたいなと思います。  そして、もう一つ、今回の裁判所法改正について導入されま...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  最後になりますが、やはり司法の強化、それが国力の増強にもつながり、社会の安定にもつながるという観点で、そこを担う法曹人材の育成、そして質の高い法曹の実現というのは、不断の努力で、先ほどのブランク、空白の八か月間の短縮の有無も含めまして、...全文を見る
○元榮太一郎君 大臣の力強い御答弁、ありがとうございます。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。
04月25日第193回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○元榮太一郎君 おはようございます。自由民主党の元榮太一郎です。  今回は、民法改正という歴史に残る法改正の審議において参議院のトップバッターとして質問する機会をいただきましたこと、秋野委員長を始め理事、委員の皆様に心より感謝を申し上げます。また、金田大臣、盛山副大臣、井野政務...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  私も司法試験で民法を学び、そして実務でも活用しておりまして、確かに解釈で対応できることもありました。一方で、消滅時効の期間等々を含めまして、変わらなければならないという中で慎重に慎重を重ねて今回の改正ということで、非常にすばらしい、生活...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  今回の改正案では、今度は個人事業主でありますが、この債務保証について、その事業に現に従事している配偶者は公正証書作成の適用除外ということにされています。しかし、その法人の債務保証については、取締役や総株主の議決権の過半数を有する者などに...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  御答弁も理解できるところはありますが、やはり共同して事業を行う配偶者と事業に従事しているのみの配偶者というのは、いろいろな事情の違いもあると思いますし、そもそも民法は夫婦別産制というような基本でございますので、この点についても今後の実情...全文を見る
○元榮太一郎君 そうしますと、原則として経営者以外の第三者の個人連帯保証を求めないというこの金融庁の施策というのは、今回の法改正によっても変わらないというような理解でよろしいでしょうか。念のためお答えいただきたく思います。
○元榮太一郎君 保証について伺ってまいりましたが、保証というのは重大な責任を負うにもかかわらず、これまではよく考えずに保証人となって予想外の債務を負ってしまうと。テレビドラマや映画だけでなく本当に現実の世界もあったわけですが、このような人生が暗転するという悲劇が少なからず生じてい...全文を見る
○元榮太一郎君 現在、中学校や高校において法教育が行われているということは理解いたしました。  ただ、現在、法務省が行っている法教育は、全ての中学校、高校で丁寧に行われているというものではないようにも思います。国民の法の理解の向上というものは、司法の強化につながり、そして司法が...全文を見る
○元榮太一郎君 教育段階における実学的な法律知識というのは非常に重要だと思っておりまして、例えば、けんかをして相手をけがさせてしまったら傷害罪ということで法定刑も非常に重かったり、先日、私の千葉選挙区で行われました千葉医大生によるああいう暴行事件に関しても、本当に、ああいうような...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  債権法の抜本的な改正ということで今まで質問をさせていただきましたが、今回の改正はこれに尽きるものではなく、これ以外にも大きな改正がたくさんあります。まさに、司法試験で覚えた民法ががらっと変わってしまうということで、実務家も大変ということ...全文を見る
○元榮太一郎君 今消滅時効の話も出ましたが、消滅時効も十年だと思っていたらもう五年に変わっていたということなど、非常に意図せぬ形で生活の現場に影響を与えるということも考えられると思います。そういった意味では、不断の努力で、この民法に限らずでありますけれども、法律という、全ての生活...全文を見る
05月08日第193回国会 参議院 決算委員会 第7号
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○元榮太一郎君 自由民主党の元榮太一郎です。  決算の重視を伝統とする参議院におきまして、本日、この決算委員会において質問の機会をいただきましたこと、岡田委員長、理事、そして委員の皆様方に心より感謝を申し上げます。そしてまた、高市大臣、そして松野大臣、本日もどうぞよろしくお願い...全文を見る
○元榮太一郎君 大変ありがとうございます。  今まさにインターネットは動画の時代になっておりまして、昨日も亀田興毅さんのAbemaTVで余りにアクセスがあってダウンしてしまうということで、データ通信が非常に大きい、そういうようなスマートフォン、インターネットの活用が進んでおりま...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  引き続き、総務省の更なる取組をお願い申し上げます。  続きまして、病院における電波の利用について伺います。  医療分野においても、医療の効率化、利便性の向上といった観点で電波利用される場面が増えております。例えば、無線LANを用いる...全文を見る
○元榮太一郎君 御経験に基づく大変貴重なお話、ありがとうございます。医療分野での電波の安全利用というのは安心、安全な暮らしに直結いたしますので、更なる取組をお願いしたいと存じます。  次の質問に移らせていただきます。法教育の充実の必要性について伺いたく思います。  昨年の十一...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。その方向で是非取り組んでいただければと思います。  現在、高校における学習指導要領が改訂中ということですが、私は、その中身に実学的な法教育としてより具体的かつ分かりやすい内容を盛り込むべきではないかなというふうに考えております。  先ほど...全文を見る
○元榮太一郎君 大変ありがとうございます。  やはり無知がゆえの犯罪が多いのが若い時期だと思いますので、特に刑事罰に関しては具体例を教育の中に盛り込んでいただきたいなと思います。傷害、傷害致死、あとは性犯罪、薬物犯罪、ネットにおいても脅迫罪、名誉毀損、そういったいろいろなもう犯...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  長時間労働などが原因で精神疾患となられた教員の数は年間約五千人ということで高止まりの状況にある、裁判で過労死認定された方もいらっしゃいます。教育の質、これを確保していくという観点からも、早急に対策を講じ、教員の長時間労働の是正、改善させ...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  このような過密な長時間労働というのは、先生方皆さんも御想像にたやすいと思いますが、非常に過酷な状況であります。そういった意味では一刻の猶予もありません。是非とも、この長時間労働の是正といったところを通じた、こちらを是正すると教育の質にも...全文を見る
05月23日第193回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○元榮太一郎君 自由民主党の元榮太一郎です。質問の機会をいただきまして、大変ありがとうございます。  この法務委員会では、民法改正法案について保証などを中心として様々な質疑が展開されています。他の改正項目についても重要な改正項目が存在していると思っております。そこで、今回は余り...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  責任財産保全のための制度である詐害行為取消しとそして否認権のその対象のアンバランスといったものの解消は非常に有意義なことだと思っております。  その詐害行為取消し権行使の相手方に関する改正でありますが、改正法案においては、受益者に対す...全文を見る
○元榮太一郎君 善意の受益者の取引の安全というのはしっかりと守らなければならないということで改正だと思いますが、この善意の者が受益者であれば悪意の転得者は保護される、つまりその詐害行為取消し請求ができないということになりますと、悪意の者がこの詐害行為取消し請求を不当に免れるために...全文を見る
○元榮太一郎君 一体として取り扱うということで、そのような懸念は防止できるということだと受け止めています。  続いてですが、現行法は詐害行為取消し権の行使としてはどのような請求ができるのかということについて、その具体的内容については特段の規定はございませんが、この改正法案におい...全文を見る
○元榮太一郎君 今までは明文の規定がなくて判例で解釈されていたところを明文化したということで、まさに分かりやすい民法ということに一歩近づいた、そのような改正だと思っております。  その現在の実務ですけれども、例えば、詐害行為取消し権を行使した債権者が、自己に支払を受けた金銭の返...全文を見る
○元榮太一郎君 確かに、相殺を禁止しますと債権者の詐害行使取消しの動機、モチベーションは著しく低下することになりまして、そういった意味ではそもそもこの責任財産の保全の制度である取消し権の行使すら行われないというような実情を加味してのことだと認識しております。  そして、現行法の...全文を見る
○元榮太一郎君 類似の破産法の否認制度においても同じように反対給付の返還を請求する権利を行使できるということですので、そことのバランスという点でもこの改正は妥当だと思っております。  そこで、詐害行為取消し請求を認容する確定判決の効果が債務者に及ぶということになるのであれば、こ...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。手続保障もしっかりと担保されていると、こういうことであります。  続きまして、テーマを変えまして、意思表示について伺います。  契約の最も重要な要素である意思表示についても今回改正の対象となっておりまして、もう全ての人に一番利害が関係する...全文を見る
○元榮太一郎君 善意の第三者には対抗できないということが、心裡留保について判例を明文化したということになっています。  次に、詐欺による意思表示ですが、詐欺による意思表示を信頼した第三者の保護規定の見直しも行われておりますが、これはどのようなものでしょうか。
○元榮太一郎君 善意無過失の第三者に対抗できないということで、表意者の責めに帰すべき事情がどの程度あるのかという度合いに応じてバランスを取っているということと認識しております。  そうしますと、さらに錯誤ですが、錯誤による意思表示を信頼した第三者の保護規定も新設していますが、そ...全文を見る
○元榮太一郎君 さらに、強迫については、改正法案においても現行法においても同様に第三者を保護する規定は特段置かれてはおりません。これは、先ほどのその表意者に責めに帰すべき事情がどの程度あるのかというところで責められる点はなく、それとの対比で善意だったとしても第三者を保護するのは適...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  ところで、意思表示の中でも錯誤については、意思を決定する際の動機の段階で誤解があった場合、いわゆる動機の錯誤に関してこの表意者をどこまで保護するのか、こういうような問題がありまして、理論的にも実務的にも重要な論点でありますが、先ほど第三...全文を見る
○元榮太一郎君 今御答弁いただきました錯誤による意思表示の効力を否定するための要件の見直しですが、改正法案の九十五条一項においては、意思表示が錯誤に基づくものであり、かつ錯誤が法律行為の目的及び取引上の社会通念に照らして重要なものであるときに限り、錯誤による意思表示を取り消すこと...全文を見る
○元榮太一郎君 確かに、法律行為の要素という文言からはとても読み取ることが難しい点でありましたので、このような明文化は有意義だというふうに私も思っております。  その九十五条第一項ですが、表示の錯誤と動機の錯誤を区別しまして、動機の錯誤を理由とする意思表示の取消しは、動機とした...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  この動機の錯誤ですが、最後に、この改正では取り上げられなかった論点ということになりますが、いわゆる惹起型の錯誤、つまり相手方の言動によって表意者が法律行為の基礎とした事情についてその認識が事実に反する錯誤、これについては、法制審議会では...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  今日は、詐害行為取消し権と意思表示について伺いました。この二つの改正の趣旨を伺うにつき、やはり責任財産の保全だったり破産法や類似の制度とのバランス、さらには表意者や第三者の保護のバランス、取引の安全、こういった点で非常に考え抜かれて、そ...全文を見る
06月08日第193回国会 参議院 法務委員会 第17号
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○元榮太一郎君 自由民主党の元榮太一郎です。質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。  世界中でテロの脅威が増大しています。五月二十二日のイギリス・マンチェスターでの自爆テロ、五月三十一日のアフガニスタン・カブールでの爆弾テロ、そして六月三日のロンドン、昨日、六月七日...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  御答弁を聞きますと、組織的犯罪集団という組織要件と、そして推進行為、実行準備行為、この二つを導入しているOECD各国はないということ、日本のみということになっているわけです。そして、これは私が調べたところですと、百八十七ある締結国のうち...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  TOC条約によって、国際的な犯罪人の引渡しや捜査共助、こういったような国際社会と緊密に連携できるようになるわけですが、一つ質問飛ばしまして、逃亡犯罪人の引渡しについてです。  我が国が犯罪人引渡条約を締結している国はアメリカと韓国のた...全文を見る
○元榮太一郎君 我が国の実績を紹介しますと、犯罪人引渡しで引渡しを受けた犯罪人の数は、平成二十七年ゼロ、平成二十六年二人、平成二十五年が三人ということです。逆に、日本が外国に引き渡した犯罪人の数は、平成二十七年から平成二十五年まででそれぞれ一人ということで、かなり少ないのではない...全文を見る
○元榮太一郎君 ということで、非常に段違いの引渡しの数ということで、我が国も百八十七か国に近い多くの国との関係で犯罪人引渡請求等が実効化されますと、まさに司法の強化につながっていくということで処罰の実効性も高まることが想定されます。  世界から見ますと、今、日本は、逃げ込んでし...全文を見る
06月13日第193回国会 参議院 法務委員会 第18号
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○元榮太一郎君 自由民主党の元榮太一郎です。  福田先生、山下先生、そして村井先生、本日はお忙しい中、当委員会に御出席いただき、そして大変貴重な御意見をいただきまして、誠にありがとうございます。  いろいろ参考人の皆さんからお話を伺いました。国際協調という言葉も福田参考人から...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  日本もテロの標的だと名指しをされていて、また二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックはまさに格好の標的ということで、もう三年後に迫っています。その意味で、テロ等準備罪はTOC条約の国内担保法として成立させるということが非常に重要だと思っ...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  アメリカは九・一一がありました。そして、イギリスでも、ここ直近一か月でも複数回のテロが起きています。この構成要件に関しては、やはりテロの脅威の現実の度合い、実際に悲惨なテロが頻発している地域との相関関係がうかがえるかと私は思っています。...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。いろいろなお考えがあるところだと思います。  しかし、例えばその組織要件に関して見ると、そもそもないような合意罪を採用している国もたくさんあるといいますか、むしろ大半となっているところだと思います。  いずれにしましても、国民の安心、安全...全文を見る
12月05日第195回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○元榮太一郎君 自由民主党の元榮太一郎でございます。  上川大臣、葉梨副大臣、山下大臣政務官並びに政府参考人の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。  さて、大臣所信をお聞きいたしました。その中で上川大臣は、法の支配を貫徹し、あらゆる活動に法が適用されることが重要だと述べられ...全文を見る
○元榮太一郎君 力強い御答弁をありがとうございます。身近な司法、そして法曹人材の充実強化、こういった点も含めて、法の支配の貫徹に向けて政府・与党一丸となって取り組んでいければというふうに思っております。  次の質問に移らせていただきますが、政府は人づくり改革の具体的テーマの一つ...全文を見る
○元榮太一郎君 再入者率六割近いということなんですが、このような高い水準の原因は何でしょうか。
○元榮太一郎君 仕事がなく住居もないと、だから再び罪を犯す、こういった状況も見えてきます。  そこで、入所者が再入所しなくても済むような処遇というのはこういったところを確保するところからスタートなのかなというふうに思いますが、今はまさに人手不足ということが叫ばれております。この...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  再入者の減少が実現すれば、当然治安も良くなりますし、人手不足の解消にも、軽減にもつながると思います。そしてまた、矯正施設の維持コストというものも相当程度ありまして、法務省予算の八千億円のうち二千億円ぐらいが矯正施設に関するものだと聞いて...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。是非前向きに進んでいくこと、更に充実していくことを御期待申し上げます。  次に、裁判官、検察官の働き方改革について伺いたいと思います。  政府は働き方改革に取り組むことを表明しておりますが、裁判官、検察官についても対象と捉えてもいいのでは...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  裁判官、そして検察官の職務の特殊性というところは私も認識しているところであります。教師についても、教師の主体性というところで、いろいろとほかの仕事とは違うだろうということで今まで余り勤務実態を把握していなかったという一つの理由もあったか...全文を見る
○元榮太一郎君 ありがとうございます。  司法の大事なインフラである裁判官、検察官が心身共に健康であるというのは、まさに強い司法と、そして法の支配の貫徹の不可欠の大前提だと思いますので、引き続き更なる改善に向けていろいろと御検討いただくことを心よりお願いいたしまして、私からの質...全文を見る