山口那津男

やまぐちなつお

選挙区(東京都)選出
公明党
当選回数4回

山口那津男の2003年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月12日第156回国会 参議院 憲法調査会 第1号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  参考人の皆様には貴重な御意見を賜りまして、ありがとうございました。  まず初めに、矢野参考人と草野参考人に共通のお尋ねをいたします。  社会保障制度、これは第一義的には国の役目あるいは公的部門の責任が大きいと思いますが、民...全文を見る
○山口那津男君 草野参考人に続いてお伺いいたします。  独立行政法人が数が増えてきているわけでありますが、その労働基本権の問題につきまして、例えば国立大学が独立行政法人化されるという予定になっておりますが、ここで働く人々は非公務員型の制度になると言われているわけであります。公務...全文を見る
○山口那津男君 もう一問、草野参考人に伺います。  先ほども指摘がありましたが、フリーターや無業者と言われる人たちが増大しているとか、高齢者の雇用の面での年齢差別が横行しているとか、あるいはリストラ、賃金水準の抑制等々、働く現場にとっては好ましくない状態がるる指摘されるわけであ...全文を見る
○山口那津男君 次に、和田参考人にお伺いいたします。  先ほども国際刑事裁判所、ローマ規程のお話が出ておりましたけれども、この規程につきまして、日本はかつて推進する側で論陣を張ったこともあったと思います。しかしながら、例えばジュネーブ四条約の追加議定書等のいわゆる国際人道分野と...全文を見る
○山口那津男君 終わります。
03月25日第156回国会 参議院 内閣委員会 第3号
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○山口那津男君 まず初めにイラク問題について御質問させていただきたいと思います。  ブッシュ大統領の決断を我が国政府はこれを支持するという評価をしたわけでありますけれども、これまでの累次の国会質疑の中で、国際法上の、アメリカの武力行使に対する国際法上の根拠があるかどうか、これに...全文を見る
○山口那津男君 今のお考えは既によく理解できるわけでありまして、むしろブッシュ大統領がその国連の決議等の枠外で言及している大統領権限とかあるいは議会の決議とか、こういうものを引用していることが国内法上の自衛権に基づく武力攻撃が正当化されると、こういうふうにアメリカは考えているのか...全文を見る
○山口那津男君 はい、官房長官、その点について。
○山口那津男君 一方で、ブッシュ大統領の演説の中では二十一世紀においては融和策は取れないんだと、今日において攻撃を待っていることは自衛ではなく自殺行為になるんだと、こういう言及もあるわけでありまして、これはいわゆる先制自衛が認められるんだと、このような考え方であるかのようにも受け...全文を見る
○山口那津男君 今の御答弁の中で、いわゆる先制的な自衛権を行使したものではないと、こういう御理解をしているということでありますから、それはそれで結構だと思いますが、私の問題提起、しっかり検討していただきたいと思います。  次に、この査察を、安保理の決議が残念ながら新たなものがで...全文を見る
○山口那津男君 今御答弁にもありましたように、イラクの協力が十分ではないということと、あとはアメリカその他国際社会の圧力があって渋々協力の姿勢が部分的に見られたということでありました。  私は、この査察が効果を発揮するためには、やっぱりイラク側の協力というのが第一に必要でありま...全文を見る
○山口那津男君 今回は、安保理の決議ならず武力行使に至ったというのは誠に遺憾な事態であると思っております。しかし、この結果を、日米同盟かあるいは国連中心主義あるいは国際協調主義と、これを対比してどちらかを優先するという論議がなされているのは、私は考え方が間違っていると思います。 ...全文を見る
○山口那津男君 イラクの大量破壊兵器は、なかんずく化学兵器あるいは一部の生物兵器、こういうものが問題視されているわけであります。  化学兵器禁止条約というものが一九九七年に発効いたしておりまして、我が国も加盟をいたしております。この条約に基づいて、旧日本軍が中国で遺棄をしたとい...全文を見る
○山口那津男君 今の御答弁によりますと、やはり日本の取組というのは、かつて歴史上ない新たな側面もあり、非常に困難な作業を乗り越えて今やろうとしていると、こういう内容だったと思います。是非こういう経験を、二度とあってはならないわけでありますが、ここで得られた経験を私は国際社会の中で...全文を見る
○山口那津男君 ところで、本年は日中平和友好条約締結二十五周年という節目に当たります。この遺棄化学兵器の廃棄処理については、中国側と合意をした上でこれを今進めているわけであります。  ところで、この遺棄化学兵器によって言わば今なお中国の国民が被害を受けると。マスタードガスによっ...全文を見る
○山口那津男君 このたび中国には新たな執行部が誕生いたしました。先ほど言及した日中平和友好条約を締結したのは官房長官の父親であられる福田総理であります。そういうことを考えたときに、今、小泉総理がいろいろな政治的な障害でにわかに訪中できないとすれば、私は、官房長官がこの機をとらえて...全文を見る
○山口那津男君 是非、政治家としての希望といいますか、要請を受け止めていただきたいと、こう思います。  次に、化学兵器禁止条約、これの加盟状況を見ますと、イラクと北朝鮮はいまだに署名すらしておりません。しかし、既に、九七年の発効後、現在百五十か国、世界の大多数の国がこれに加盟を...全文を見る
○山口那津男君 官房長官、お答えできますか。
○山口那津男君 化学兵器禁止条約、この今挙げたイラク、北朝鮮のみならず、署名していない国がほかにもあります。それは、エジプト、シリア、リビアなど、中東あるいは北アフリカの諸国であります。ところが、中東の中でもイランは加盟をしております。イスラエルは署名をしております。まだ批准はし...全文を見る
○山口那津男君 北朝鮮の工作船事件というのがこのほど処分をされることとなりました。これは、沈んだ船を引き揚げてみましたところ、その武装の内容とかあるいは携帯電話の通信記録とか、あるいは映像によって積荷を廃棄していたとか様々な状況が明らかになったわけであります。  このことから、...全文を見る
○山口那津男君 北朝鮮の金正日氏は、軍の一部がこれに関与をしているということを認めているわけであります。そうだとすると、犯罪組織やテロ組織へ、今後大量破壊兵器が北朝鮮側によって拡散されないという保証はないだろうと私は考えるわけです。これは断定はできませんけれども、そうした犯罪やテ...全文を見る
○山口那津男君 その上で、今後の具体的な在り方でありますが、排他的経済水域での取締りということは、海洋法条約やそれに基づく国内法上一定の限界というものがあると思います。ですから、領海における監視活動等を一層強化しなければならないと思います。  十五年度予算の中でAISというシス...全文を見る
○山口那津男君 また一方で、AISを搭載する義務というのは三百トン以上の船に限るというか、そういう一定の限界があるわけですね。それ以下の船に義務がないとすれば、ここが漏れるということがあってはやっぱり抜ける部分が出てくるわけでありまして、是非今後、こういう点も含めて、その応用とそ...全文を見る
○山口那津男君 今お聞きしたのは、情報の収集に制約はあるかという点でお聞きしたつもりでありますけれども、それでは、その収集された情報、これを安全保障のために利用すること、これについても制約があるかないか、どのようにお考えでしょうか。
○山口那津男君 その自衛といった中には、いわゆる個別的自衛権、集団的自衛権に絡む論議もありまして、集団的自衛権については政府の一応の考え方に基づく制約はあるというのは既に何度も答弁されておりますからこれ以上は伺いません。  しかし、今の問題については、この国会の平和利用目的とい...全文を見る
○山口那津男君 官房長官の下で国際平和協力懇談会というのが設置されまして、昨年末に報告書が出されていると思います。我が国が言わば国際平和協力において中心的な政策の柱としてこれから頑張ろうという決意の表れであると、こう思っているわけであります。  かつて私は国会質疑の中で官房長官...全文を見る
○山口那津男君 今の決意の下で是非進めていただきたい具体的な項目をちょっと挙げさせていただきます。  まず、地雷除去機材を提供することはもちろん必要なんですが、そのメンテナンスも含めて、やっぱりそれにたけた技術者、人を派遣するという枠組みを是非作っていただきたいと思います。 ...全文を見る
○山口那津男君 終わります。
04月16日第156回国会 参議院 憲法調査会 第5号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男です。  これまでの人権に関する議論を振り返って私の意見を述べたいと思います。  従来の人権概念は、歴史的に確立した人権カタログを憲法に列挙してあると、そして抽象的な規定を置いて新しい価値をある程度包摂できるようにしてあると、このような組立て...全文を見る
05月06日第156回国会 参議院 内閣委員会 第6号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男です。山下委員に引き続いて御質問させていただきます。  本法の問題につきましては、BSEの問題を契機にいたしまして、公明党内でもいろんな論議が重ねられました。与党においても政策提言をいたしたところであります。これらの議論が本法のような結果として...全文を見る
○山口那津男君 狭い所管を超えて各般の役目を総合していただきたいと思います。  次に、外務省に伺いたいと思います。  本年の先進国サミットはフランスのエビアンで開催される、いわゆる水がテーマになると、こういうふうに聞き及んでおります。この水、我が国はこの資源には大変恵まれた国...全文を見る
○山口那津男君 次に、農林水産省にお伺いいたします。  この食品の供給行程、特に生産の過程から安全に配慮していこうと、こういう本から考えようという趣旨が盛り込まれているわけであります。本法の二十四条一項九号には、農用地の土壌の汚染防止等に関する法律が引用されておりまして、それの...全文を見る
○山口那津男君 厚生労働省に伺います。  SARSについて、この言わば有効な治療法とかあるいは感染経路とかというものは必ずしも正確にはまだ解明されていない部分があると承知しております。一方、BSE問題の教訓に照らしますと、正確な知識がむしろない人、私のような一般の国民が風評その...全文を見る
○山口那津男君 この委員会で保証してくださったんで一応は安心しますけれども、しかし、あらぬ不安が起きないように今後もよく注意していただきたいと思います。  次に、農水政務官、いらっしゃっておりますので伺います。  今回の法律を作るに当たって、産業振興の面とリスク管理、リスク評...全文を見る
○山口那津男君 例えば工業品の中でメッキ産業という分野がありますけれども、このメッキというのは、日本においては高い技術を持ちまして、都区市部で伝統的に立地してきた産業であります。経済産業省はこの産業振興という面を担っているわけでありますが、同時にこの水質の、排水に関係して水質の基...全文を見る
○山口那津男君 最後に、大臣にお伺いいたします。  衆議院の参考人質疑では、複数の参考人から、消費者からリスク評価を要請できる、そういう仕組みを作るべきであると、こういう御意見が出されました。しかし、この法律には消費者が直接このリスク評価を求める請求権なり要請権なりというものは...全文を見る
○山口那津男君 終わります。
05月07日第156回国会 参議院 憲法調査会 第6号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男です。  お三方には大変示唆に富む御意見をいただきまして、ありがとうございました。  まず初めに、西参考人にお伺いいたします。  西先生は国際平和維持活動への参加について触れられていらっしゃいますが、戦後のこの国際平和維持活動は実際には現実...全文を見る
○山口那津男君 次に、上田参考人に伺います。  先生の御主張の中であるべき安全保障方式を挙げていらっしゃいますが、これを実現するために、現状で日米安保体制あるいは朝鮮半島の現状、あるいは中国の劇的な変化、こういう世界の現実を前にして、これに到達するにはどのようにしていったらいい...全文を見る
○山口那津男君 次に、渡辺参考人にお伺いいたします。  起草者の意思、これはなかんずく占領軍の意思であったという御主張でありました。今、占領軍は言わば五つの主要な国があって、それが国際連合という組織を戦後作ってきたという経過があったと思います。英語で表記しますと、当時の連合国も...全文を見る
○山口那津男君 今のお考えだとしますと、私、なぜこれを伺ったかといいますと、十年ちょっと前に在日米軍の首脳が、在日米軍の役割というのは日本の軍事大国化を止める瓶のふただと、そういう発言をしたこともある。時折その種の考え方が顔を出すこともいまだにアメリカにはあるわけです。  また...全文を見る
○山口那津男君 渡辺参考人に続いて伺います。  それでは、一方で、アジアにおいて、東アジアあるいは東南アジアの国々が、当初、占領軍の言わば起草者意思とそう大差ない認識だったとは思うんです。しかしまた、現在、地域的な安全保障の仕組みを作るべきだというお考えも示されたと思いますけれ...全文を見る
○山口那津男君 時間が参りましたので、終わります。
05月08日第156回国会 参議院 内閣委員会 第7号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  四人の参考人の皆様には、極めて貴重な御意見をいただきましてありがとうございました。  まず初めに、山内参考人と藤原参考人にお伺いしたいと思います。  SARSについて、これは感染経路とか詳しい原因とかというのが必ずしも分か...全文を見る
○山口那津男君 じゃ、藤原参考人、お願いいたします。
○山口那津男君 次に、大森参考人と品川参考人にお伺いいたします。  事業者として、食品の供給行程の重要な担い手であって、御苦労も多かろうかと思います。また一方で、リスクコミュニケーションの担い手としての面もあろうかと思います。今回の法律の中ではリスク分析あるいは評価をすることが...全文を見る
○山口那津男君 なかなか個々の消費者の権利を法律で決めるということが難しい面もありますので、いろんな場を通じて消費者の意見が反映される、こういう努力が各々の立場で必要だろうと思うわけですね。事業者のお立場としては、自らの供給側のお考えもあるでしょうけれども、また消費者と接するとい...全文を見る
○山口那津男君 特にその水産物を大量に消費する我が国のことでありまして、こういう点についての言わばイニシアチブを取れるのもまた日本の役目であろうと思います。化学物質も含めてこれからこういう点についての検討をやっていかなきゃならないと思っておりますので、是非また御指導いただきたいと...全文を見る
○山口那津男君 分かりました。  最後に、藤原参考人にお伺いいたします。  予防原則という条項を追加する必要があると、こういう御主張でありました。確かにその予防的な措置を実施できるような条項を加えて、これを実現するということも一つの方法であろうかと思います。しかしまた、例えば...全文を見る
○山口那津男君 ありがとうございました。終わります。
05月19日第156回国会 参議院 個人情報の保護に関する特別委員会 第7号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  まず、防衛庁長官にお伺いしたいと思います。  募集業務の意義について、今日いろいろと変化が起きてきていると私は理解しております。かつてこの募集はなかなか国民のコンセンサスが十分に得られない中で大変苦労をした経過があったと思い...全文を見る
○山口那津男君 一口に自衛官と言いましても、多様な職種がありまして、しかも自衛官の仕事というのは一面危険なものを伴う、そういう面もありますし、また一方で、資格や技術、知識、幅広い情報を入手するという、そういう有用な面もあるわけですね。こういった自衛官の職種に対する正当な理解を得ら...全文を見る
○山口那津男君 先ほど来の議論の中で、地方公共団体から防衛庁に提供するのは四情報に限定するということで、それ以外の情報の扱いについていろいろと議論があったわけでありますけれども、しかし、今答弁がありましたように、その募集広報官が保護者の情報について地方公共団体以外のところから、町...全文を見る
○山口那津男君 それでは念のためにお伺いしますけれども、これまで市町村等がいわゆる氏名、住所、年齢、性別等四情報以外の情報を地連に提供していたということがありました。今後はこういうことはしないということでありますけれども、じゃ、今までやってきたことが違法だったのか、不適切だったの...全文を見る
○山口那津男君 防衛庁の仕事の中には、例えば情報を保全する業務のように積極的に個人情報を収集することが職務とされている分野もあります。また、この募集業務も、募集の端緒を得る、端緒を与えるという点では一定の慎重さ、制約が必要でありますけれども、しかし、自衛隊にふさわしい人材を確保す...全文を見る
○山口那津男君 是非、当委員会の議論の趣旨も踏まえて、その徹底を図っていただきたいと思います。  最後に、片山大臣にお伺いしますが、自治体の防衛庁への対応、これがかなりばらつきがあるわけですね。情報提供してくださった自治体があるといっても三割前後にとどまっているわけであります。...全文を見る
○山口那津男君 終わります。
○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  午前中十分しか質問の時間がありませんでしたので、主として午前中取り上げられたテーマの延長としてこれから幾つか質疑させていただきたいと思います。  まず、再三御答弁で現れていることでありますけれども、一つ一つ確認をさせていただ...全文を見る
○山口那津男君 今のお答えですと、まず地方公共団体が自身の法定受託事務として適齢者名簿を作成するということはあり得るということでしたね。そのできている名簿を自衛隊、防衛庁側から提供を求める、それに応じると、こういう関係であるというふうに理解をいたしました。  そこで、この適齢者...全文を見る
○山口那津男君 しかし、自衛隊法施行令百二十条というのは、「必要があると認めるとき」としか書いていないんですね。何が、じゃ必要なとき、「必要があると認めるとき」なのかというのは必ずしもこれだけでは明確ではありません。そして、現に自治体から提供される情報は、これまでの実績からすると...全文を見る
○山口那津男君 もし地方公共団体から提供を受ける情報を四情報にこれから限るということを明確に実施していくのであれば、この施行令もその限度で変えるというお考えはないですか。
○山口那津男君 念のため聞きますが、この募集に関して必要と認める、必要な情報というのは、何も地方公共団体から得られる情報に限られているわけではないはずですね。いろんな必要性に基づいていろんなところから、ソースから情報を得るということになるだろうと思います。ただし、今、運用上、地方...全文を見る
○山口那津男君 じゃ、ちょっと言い方を変えましょう。この施行令百二十条というのは、地方公共団体から募集に関して得る情報に関してのみ決められたものなんですか。それとも、地方公共団体以外のところからも必要に応じて得る情報についても当てはまる施行令なんですか。どっちなんですか。
○山口那津男君 そうやって限定した規定になっているんだったら、地方公共団体から入手する情報は四情報に限ると、こうやって運用方針を決めたんですから、それに倣って施行令を変えるということも選択肢の一つだと私は思います。ちょっと検討していただきたいと思います。答弁は要りません。  そ...全文を見る
○山口那津男君 もうおっしゃるとおり、当たり前のことなんですよ。閲覧を拒否する理由なんかないんです。ですから、お願いベースで自発的に提供いただけないとしても、閲覧に、請求にわざわざ来ればこれを拒否する理由も何にもないんですね。  ですから、こういう前提を御理解いただければ、私は...全文を見る
○山口那津男君 つまり、自治体から提供された情報というのは、募集のための有力な手段の一つであるけれども、それが主たるものとも必ずしも言えない、やっぱりいろんな多方面の努力によって現在の募集業務が確保されていると、こういうことだろうと思います。  ところで、実際に応募した人にアン...全文を見る
○山口那津男君 つまり、適齢者情報がそういうダイレクトメールの形で使われる、それがきっかけとなったというアンケート結果に基づきますと、実際の募集の実績との明確な因果関係は見られないにしても、微細に見ると、やっぱりこのダイレクトメールをお出しするということがかなり有力なきっかけにな...全文を見る
○山口那津男君 午前中も申し上げましたが、この自衛官の職種というものは、ある面で危険を伴う重要な職種であります。そしてまた、一定の経験を経れば、そこで資格を取ったり重要な情報技術を取得したりということもできるわけであります。ですから、その言わば負の面、プラスの面、いずれをも過不足...全文を見る
05月20日第156回国会 参議院 武力攻撃事態への対処に関する特別委員会 第3号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  このたびの法案が衆議院において修正されて、より幅広い合意を得て当院に送られてきたということは極めて喜ばしいことだろうと思います。特に、独自の案を出しておりました自由党、さらには民主党、それぞれが法案を取り下げるとか、あるいは大...全文を見る
○山口那津男君 今おっしゃられましたように、国内法を作るという部分と、条約を締結しなければならない部分、あるいは今度できる法律の政令を整備しなければならない部分、いろいろとこれから整備すべき課題があると思います。  そこで、衆議院で修正をされた部分について幾つかお尋ねしたいと思...全文を見る
○山口那津男君 続いて伺いますが、そうしますと、ここで、当初からあった前段の部分、そして新たに修正で付け加えられた後段の部分、これは、念のため同じことを言っているというふうな趣旨に私には受け取れるわけであります。この修正の議論の過程で、屋上屋を重ねるものであるとか、いや、具体的に...全文を見る
○山口那津男君 この武力攻撃事態にあっても人権を保障しなければならないと、そういう思いは各修正案提出者同様であろうと私は思います。  ここであえて人権保障を基本理念としてうたったということは、緊急事態においては憲法が停止するとか基本的人権の保障が停止するとか、そういう考え方も一...全文を見る
○山口那津男君 これまで、国民保護法制について、全く指標がなくてただ作りますということでは到底国民や自治体の御理解が得られないということで、既に何度も意見交換を重ねてきて、その自治体あるいは住民側の意向というものを酌み取りながらこの準備を進めてきているということは既に御承知のとお...全文を見る
○山口那津男君 この点については、自治体は当然でありますけれども、民間や住民、個々の見識ある方々からも意見を聞くというような努力はしていただきたいと思います。  そこで、この国民保護法制を整備するということは極めて重要なことでありますけれども、これまで自治体の側で必ずしも自衛隊...全文を見る
○山口那津男君 再び修正案提出者に伺いますが、国民保護法制については一年以内に実施すると、こう決めました。附帯決議ができました。しかし、そのほかにも整備しなきゃいけないものは、先ほど御指摘のあったとおりで、例えば国際人道法に関する国内法整備その他いろんな課題があるわけですね。これ...全文を見る
○山口那津男君 このこれから整備しなきゃならない法制につきまして、かつて私は外交防衛委員会において、平成十四年七月二十三日に質疑をさせていただきました。必要な法制について、一体どこが言わば所管官庁になるのかという質問に対して、なかなかこの省庁であるという明快な答弁がなされませんで...全文を見る
○山口那津男君 是非、消防等の活動を中心に、この点の必要な議論を進めていただきたいと思います。  そこで、今の点について、紛争後の結果生じた傷病者、死者等に対する人道的な取扱い、これについては厚生労働省がやはり大きな責任を負うと思います。この点について、厚生労働大臣のお考えをお...全文を見る
○山口那津男君 続いて、国際人道法に関する国内法のもう一つの、二つ目の分野として、捕虜の取扱いに関する法制というのがありまして、これは防衛庁を中心に検討すると、こう書かれております。防衛庁もこの点については既にかなりの研究を進めてこられたと思っておりますので、是非、他の分野と併せ...全文を見る
○山口那津男君 この国際人道法、核心はジュネーブ四条約でありますが、その後に作られました第一追加議定書、第二追加議定書という、これも条約の一種でありますが、これはまだ未締結であります。それは、外務省にお聞きすれば、やっぱり国内法の整備が十分整わないと締結に踏み切れない、国内法の側...全文を見る
○山口那津男君 同様の質問で国土交通大臣に伺いますが、不審船、工作船に関して排他的経済水域については主権の行使に制限があります。また、領海を警備するといっても誠に広大でありまして、物理的な能力もこれは十分かどうか考えなきゃいけないところだろうと思います。この点について不十分な部分...全文を見る
○山口那津男君 弾道ミサイルについて対応能力があるかどうかについては、午前中同僚議員の質問にもありました。我が国はそういう能力を持っていない、じゃ持つべきかどうか、これについては今後の検討課題であると思います。  それから、防衛庁長官に簡潔に御答弁いただきたいと思います。  ...全文を見る
○山口那津男君 そうしますと、この本法案整備によりまして我が国の防衛力が急速に拡大するとかあるいは周辺諸国に脅威を与えるものではない、これは当然のことであります。しかしまた、あらぬ疑心や懸念を抱くという周辺諸国もあります。そこで、やっぱり外交努力というのは必要だろうと思うんですね...全文を見る
○山口那津男君 終わります。     ─────────────
05月26日第156回国会 参議院 武力攻撃事態への対処に関する特別委員会 第6号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  まず、武力攻撃事態対処法の十八条の規定についてお伺いしたいと思います。  これは、我が国が自衛権に基づいて武力を行使した場合、いわゆる自衛権を発動した場合には、国連憲章五十一条の規定に基づいて国連安保理に報告をすると、こうい...全文を見る
○山口那津男君 従来、自衛権の行使というのは、国の主権の行使の面ばかりが強調されておりました。しかし、これが国際法的に正当な根拠を持つかどうか、国際法とのリンクがどうなっているかということについての議論が余りなされてこなかったわけであります。その点で、この国連憲章五十一条に基づく...全文を見る
○山口那津男君 両国いずれも武力行使に関する自衛権の行使である旨報告をしているわけでありますが、その点で、例えばアメリカは個別的自衛権の行使に根拠を求め、そしてイギリスは集団的自衛権の行使に根拠を求めると、そういう意味の違い、ニュアンスの違いというものはあるでしょうか。
○山口那津男君 そこで次に、先般行われましたイラクに対する武力行使の件についてですが、この点でもアメリカとイギリスが武力を行使しているわけでありますが、この武力の行使に関して国連安保理に何らかの報告をしているでしょうか。
○山口那津男君 今、一連の問題をまとめて御報告、御答弁いただきましたけれども、今の御答弁によりますと、アメリカの武力行使の根拠というものは国連決議を引用しているわけであります。アメリカの政治家の発言の中には、主権の行使であるとか自衛権の行使であるかのような表現も見られたようであり...全文を見る
○山口那津男君 そうしますと、念のために伺いますが、この憲章五十一条に規定されている自衛権の行使ということと、それから安保理の決議に基づく武力行使、場合によっては国連総会の決議に基づく場合も否定はされていないと思いますが、この二つの言わば国際法上の根拠というものが同じ武力行使につ...全文を見る
○山口那津男君 私のお聞きしているのは、この憲章五十一条に基づいて自衛権を行使した場合に、その自衛権の行使というものが別な安保理決議に基づく武力行使に当たる場合があるのかということをお聞きしているわけです。
○山口那津男君 はい、そういう理解で分かりました。抽象的に安保理決議といった場合には、その決議の中に自衛権の行使を妨げないと、こういう規定が置かれる場合もないとは言えないでしょうから、そういう今の御答弁の趣旨ということで受け止めました。  さて、そうしますと、この自衛権の行使と...全文を見る
○山口那津男君 この決議の中で、イラク人による政府がまだ形成されないということで、将来、形成されるまでの間、イラクの暫定行政機構を作らなければならないという趣旨のことが書かれているわけであります。  この暫定行政機構の中に日本としてどのように対応していくか。例えば、日本人のスタ...全文を見る
○山口那津男君 このイラク暫定行政機構の下で国際社会がどのような支援をするかということについてもこの決議は幾つか項目を挙げているわけであります。例えば、治安の維持に当たる、あるいは大量破壊兵器の武装解除を再確認すること、あるいは人道、復旧、復興の様々な支援活動をすること、そしてま...全文を見る
○山口那津男君 これらの問題について現地にどのようなニーズがあるか、そしてまた日本がそれを、どれを選んでやることがふさわしいかということは、現時点では必ずしも掌握されていないと思います。  総理は、この地に調査団を派遣してそういうことを的確にとらえてこようと、こういうお話もされ...全文を見る
○山口那津男君 これらの様々な分野の支援措置について、治安維持ということも項目に挙がっていることを考えますと、これは現地が必ずしも治安が安定していないということを考慮してわざわざこの項目を挙げているというふうに理解されます。  そうした場合に、我が国の自衛隊が幅広いその能力を生...全文を見る
○山口那津男君 現行法でこれらの支援を幅広く行おうとする場合に、例えば国連平和協力活動に関する法律というのがありますけれども、この法律で対応できる、過不足なく対応できるのかどうか、あるいは対応できない部分がこのイラクの関連であるのかどうか、この点について、現行法の理解としてPKO...全文を見る
○山口那津男君 いわゆるPKO協力法には三条の二号、三号、四号の規定がありまして、これらによりますと、言わば相手国の同意とかあるいは紛争当事者の合意とかいうものが必要になると、こう書かれているわけですね。しかし、イラクにはそういうイラク国民による主体的な政府というのは今現在ないわ...全文を見る
○山口那津男君 この今までの海外における武器使用、許される武器使用の考え方というのは、要員の身体、生命の安全を保護するためにと。これは言わば自然権的な権利に基づくものであると、こう説明されてまいりました。したがって、この延長線上にそういった要員の管理下にある者についても保護に値す...全文を見る
○山口那津男君 今お話がありましたように、この現行法のPKO協力法の解釈、運用の方針によりますと、イラクにもし自衛隊を派遣して仕事をしていただくということになった場合に、本当にこのイラクの実情に合った仕事ができるのかどうかというところをやっぱりよく検討しなければならないと思います...全文を見る
○山口那津男君 防衛庁長官には、やはりこの自衛隊が参加をするとなれば、その実際に参加する隊員の身になってこの諸制度あるいは運用をお考えいただきたいと思うんですね。この点について、防衛庁長官の御決意を伺いたいと思います。
○山口那津男君 終わります。
06月02日第156回国会 参議院 武力攻撃事態への対処に関する特別委員会 第9号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  公述人の皆様には、貴重な御意見を大変ありがとうございました。十五分という限られた時間の中で、順次お伺いしてまいりたいと思います。  初めに、江守公述人にお伺いいたします。  いざ有事のときといえども、基本的人権の尊重は貫か...全文を見る
○山口那津男君 有事のときの民間の機材や人材を生かすべきか否か。
○山口那津男君 ありがとうございました。  次に、河瀬公述人に伺います。  国民保護法制を作っていくに当たって、やっぱり自治体と国との間の意見交換というのが十分になされなければならないと思います。今までもやってこられたとは思いますけれども、しかし十分であったかどうか、これは考...全文を見る
○山口那津男君 じゃ、次に、塚田公述人に伺います。  今度の法律で基本的人権の保障の在り方というのは基本理念というところに書かれているわけでありまして、保障をするということ、そして制約は一般的には可能性を認めること、そして必要最小限の制約にとどまるべきこと、こういうことが書かれ...全文を見る
○山口那津男君 じゃ、村田晃嗣公述人に伺います。二点あります。  一つは、危機管理庁とかFEMAとかという発想は別にいたしまして、様々な国の機関を統合的に活用するということは非常に大事な問題だなと思います。言うべくしてそれほど簡単でもないと思うわけであります。現に、自衛隊や警察...全文を見る
○山口那津男君 次に、村田嘉孝公述人に伺います。  長く教育現場にいらっしゃった御経験から、これからこういう法制度について児童や生徒にどのように情報を授けていくかということは極めて重要なことだろうと思います。特に保護者の間にはいろんな価値観の違いというものもありましょうし、こう...全文を見る
○山口那津男君 はい、ありがとうございました。  終わります。
06月03日第156回国会 参議院 武力攻撃事態への対処に関する特別委員会 第10号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  四人の参考人の皆様には実に思いのこもった貴重な御意見を賜りまして、ありがとうございました。限られた時間ではありますが、順次お伺いをしてまいりたいと思います。  今回この法制を議論するに当たり、これまでのいわゆる有事法制研究と...全文を見る
○山口那津男君 次に、森本参考人にお伺いいたします。  この政府原案あるいは修正を通じまして、国民の基本的人権を尊重し保障しようと、こういう原則が強調されたことは極めて望ましいことだろうと思っております。特に戦前の人権の在り方と比べましたときに、基本理念のところで、まず保障する...全文を見る
○山口那津男君 続いて小川参考人にお伺いします。  司令塔の存在が必要であると、こういう御議論だったと思いますが、まずこの法制を議論するに当たってなかなか基礎知識も不足している、これは政治家にも行政マンにもそういうことが言える、国民はましてそうである、そういう状況の中で現実的な...全文を見る
○山口那津男君 最後に、石埼参考人にお伺いします。  この今度の法案におきましては、いわゆる武力攻撃事態以外の様々な危機、例えばテロですとか不審船、工作船、そういったものに対応することについても規定を置いているわけであります。この法案に対する賛否は別にいたしまして、現行法では警...全文を見る
○山口那津男君 では、時間が参りましたので終わります。  参考人の皆さんには、貴重な御意見、本当にありがとうございました。
06月05日第156回国会 参議院 武力攻撃事態への対処に関する特別委員会 第12号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  既にこの委員会では五十時間を超える質疑をしてまいりました。そして、参考人や公述人の方々からも実に貴重な、有益な御意見を賜ったととらえております。そして、我が国は、世界の中でドイツと並んで比較的精密な司法の体系を持つ、そしてまた...全文を見る
○山口那津男君 これは、立法府の中に議院運営委員会という、この院を運営する重要な委員会がございます。ここでもこの点が議論になったことがありました。  そのときに出された資料によりますと、今、官房長官は十名のメンバーのうち半数、五人がいないときがあった、こういうお話でした。しかし...全文を見る
○山口那津男君 離れた場所にいる場合に電話で連絡取ればいいというんじゃ、国民の皆さんは非常に不安を覚えると思うんですね。私は、別に離れていても意思決定をする方法はあると思います。ですから、そういう意思決定の在り方、そしてまた、例えば半数以上は近いところにいなければならないとか、こ...全文を見る
○山口那津男君 これまでの経済の発展を重視した考え方ではなくて、やっぱり国民の安全ということを視野に入れた検討が必要だろうと思います。だからといって、こういう事態が起きないこと、起こさないこと、これが本制度の最大の目的でもありますから、その起きないことのために大切な資源をそちらに...全文を見る
○山口那津男君 是非これからもアメリカとヨーロッパをつなぐ調整役としての役目も期待申し上げまして、質問を終わります。
06月12日第156回国会 参議院 内閣委員会 第14号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  今日は、イラクの支援の問題に関しまして、今新しい法律を作るかどうかの議論もなされているようでありますが、その法律を作るべきかあるいは内容がどうなるか、これは別にいたしまして、現在、所与となっております安全保障理事会の決議であり...全文を見る
○山口那津男君 この武力行使の正当性については、自衛権を使ったから駄目だといって批判している国はないはずなんですね。過去の国連決議を引用することについて、この解釈あるいはこの決議の射程範囲について見解が分かれて批判があったということだろうと思います。  それはともかくとして、い...全文を見る
○山口那津男君 そういたしますと、このイラクに対する武力行使の正当性が国際法上いずれにあったかということを議論することはこのイラクの復興過程においては余り実益のない議論でありまして、本当に必要なことは、この一四八三に基づいてどのような支援を具体的にやるべきか、我が国においても、こ...全文を見る
○山口那津男君 今、幾つかの例、特に反対の急先鋒と思われていたフランス、ドイツ、ロシアを始め、ベルギーに至っては軍隊を出して輸送の支援を行っていると、こういうお話でありました。ですから、大事なことは私は、やっぱりイラクの現状をかんがみて、この復興にどれだけ実質的な支援をなすべきか...全文を見る
○山口那津男君 そうしますと、その調査団の報告は現地からもありましたし、また、帰国をしたばかりで、いずれ正規の文書による報告もあるということでありますが、その報告に基づいて、現地に日本に対する支援あるいは国際社会に対する支援を求めるいわゆるニーズというものがどの程度あるんだろうか...全文を見る
○山口那津男君 イラク社会、国内に一般的なニーズがあるということはよく分かりました。しかし、そのニーズが日本に向けられたものであるかどうか、特に日本の自衛隊の活動にふさわしいようなニーズがあるのかどうか、この点についての認識はどうですか。
○山口那津男君 自衛隊を出すことも何も決めていない段階でありますから、具体的にどこでどういうニーズかと、これは確定することは困難であろうと思いますから、それは先の話であります。  しかし、今おっしゃったように、輸送ニーズは一般的にあると、こういうお話でした。現に、先ほどのお答え...全文を見る
○山口那津男君 今までのPKO協力法によりますと、ここではPKOという国連の組織に参加をするという形態と、もう一つ、我が国が主体的に支援をするという人道支援等の枠組みがあります。しかし、これも、人道支援といっても、これも要請主義、つまり国際機関やいずれの国からの要請がなければ出ら...全文を見る
○山口那津男君 今挙げられた例は、主として人道支援に関する分野だったとお聞きしました。  国連のさきの一四八三の決議を見ますと、人道的ニーズに応ずるようにと、こういう書き方をしているわけですね。正に、人道的活動をしているのは様々な国際機関があるわけでありまして、そこからの要請に...全文を見る
○山口那津男君 官房長官がいらっしゃる前の議論の中で、米英の武力行使に批判的、反対であったそういう国々、例えばドイツ、フランス、ロシア等は、この一四八三の決議の出た後、現実に人道的な支援というものをもう既に行っているわけなんですね。さらにまた、同じく批判的な国であったベルギー、こ...全文を見る
○山口那津男君 自衛隊が出るに好ましい分野もあるし、また、文民が続いて出て我が国の貢献の実を上げる、こういう道も十分あると、こういう基本的な御認識だろうと思います。  しかし、自衛隊を出すとなりますと、これまでの日本の法制の作り方、あるいは憲法との関係について幾つか前提となる議...全文を見る
○山口那津男君 今のようなお話ですと、地域的には戦闘行為が行われる場所もあるということでありますから、仮に自衛隊を出すとしても、そのような地域での活動は避けなければならないと思います。  そこで、テロ特措法では言わば非戦闘地域というものを画して行ったわけでありますけれども、これ...全文を見る
○山口那津男君 そういう現地の様々な情報源からの情報によって具体的に画していくと。ですから、抽象的にこの非戦闘地域を画すということはなかなか難しい面もあるのかもしれません。しかし、最終的な結果として、活動地域が、間違っても戦闘の行われる地域あるいはその可能性のある地域ということで...全文を見る
○山口那津男君 この治安維持の活動というのは、米英以外の国々も交えて、まだ始まってそう時間はたっていないと思います。これから二か月、三か月あるいは半年とたっていくにつれて、この治安上のリスクというものは徐々に低下をしていくと、こういうふうに見通しておられるかどうか、この点の認識は...全文を見る
○山口那津男君 みんなが期待しているんですけれども、現実にそのリスクが低下する見込みがあると、こう考えるかどうかというところですね。そして、いかにその努力をしたとしても、このリスクがゼロになるということではもちろんないだろうと思います。そして、現地で、文民であれ自衛隊であれ、活動...全文を見る
○山口那津男君 このPKO協力法における武器使用基準というのは、実は改正をいたしました。そして、今までは、その言わば要員といいますか協力隊隊員といいますか、このメンバーが自らの生命、身体を守るための武器使用というのは基本であったわけであります。しかし、その管理下に入った人たちも同...全文を見る
○山口那津男君 大変よく分かりました。  例えばゴラン高原、陸上自衛隊の部隊が展開しているわけでありますから、この陸上自衛隊の部隊も改正後の基準で活動していると、こういうことになるわけですね。  そうすると、イラクで仮に自衛隊が活動することになるとしても、言わば改正後の基準を...全文を見る
○山口那津男君 さてそこで、ベルギーは先ほど輸送任務を行っていると、こういうお話でありました。現地に仮に自衛隊が行くとして、イラク国内で一定の期間、一定人数、一定規模以上の部隊が活動する。単に、一時的に何か荷物を運んでいってまた帰ってくるというのではなくて、一定期間、中長期にわた...全文を見る
○山口那津男君 あのとき、私もその点について御質問をさしていただいたわけであります。  これは、やっぱり国民の目から見れば、武力行使が行われている現場に近いところで輸送業務を行えば、仮にそこに武器弾薬が入っていたとすれば、やはり武力行使との一体性を懸念する、疑う、そういう心配が...全文を見る
○山口那津男君 今お述べになった一四八三の大量破壊兵器に関する決議の内容が、決議の後に何らかの進展があったか、内容が一部実現されたとかそういうことがあったかどうかという点と、それから大量破壊兵器に関する別な新たな決議がその後なされているかどうか、この点についてお尋ねしたいと思いま...全文を見る
○山口那津男君 そうしますと、一四八三の決議の後に新たな決議は今のところないというお話でありました。今後どうなるか、決議の可能性はあるものの、今後どうなるかは今の時点では確定的な判断できないだろうと思います。  そうすると、この大量破壊兵器に対する日本のこれからのかかわり方につ...全文を見る
○山口那津男君 外国の報道や日本の議論の中には、アメリカもイギリスも、大量破壊兵器を隠しているということで、存在をするということを前提に武力行使をした、しかし、まだ隠していた大量破壊兵器が発見されていない、これはアメリカ、イギリスのごまかしであると、こういう批判もあるわけですね。...全文を見る
○山口那津男君 私はかつて湾岸戦争の直後に、イラクには残念ながら入れませんでしたけれども、その周辺の諸国にはほとんどすべて調査に行ったことがございます。  その中で、私が知見した事実として、湾岸戦争は、クウェートにイラクが侵略をしたと、それに対して国連が多国籍軍に関与する形で様...全文を見る
○山口那津男君 文民であれ自衛隊員であれ、実際に行く人の身になって新しい制度を考えていただきたいということを申し添えて、質問を終わります。
07月03日第156回国会 参議院 内閣委員会 第16号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  多数の提案者がいらっしゃる中で、どなたに御答弁いただくかについては適宜お考えいただいてよろしかったわけでありますが、特定の答弁者でないと困る質問についてはあえて指定をさせていただきました。そういう前提で御質問をさせていただきま...全文を見る
○山口那津男君 当然のことでありますが、我々政治家は所与の現状を前提に様々な対策を考えなければなりません。したがいまして、今御指摘のあったプラス面はどう生かしていくかと、そしてマイナス面はどう克服していくかという両面から今後の在り方を検討すべきであると、こう思っております。  ...全文を見る
○山口那津男君 先進国ではそういう子供を生み、育てる、いわゆる社会資本の整備が整っているにもかかわらず少子化の問題が起きていると。この点について、今後どうあるべきかというのは国際的な取組ということも必要だろうと思います。これは今後の検討課題の一つであろうと思いますが。  それで...全文を見る
○山口那津男君 先ほど来、先進国共通の少子化の要因等々をお尋ねしてまいりました。  それは、我が国ももちろん免れないことではあるわけでありますけれども、我が国で何ゆえ少子化に対する対応が必要なのか、この我が国特有の特徴的な要因というものはどういうことなのかということを改めて浮き...全文を見る
○山口那津男君 今、正に御答弁のあったところでありまして、この少子化の問題が、少子化対策の対象となるべき世代、あるいはその世代を頭に以下の将来の世代に投げ掛けられた問題というのが本来は解決すべき課題だろうと思います。しかし、我が国の場合は、急速な高齢化との関係で問題視される部分が...全文を見る
○山口那津男君 今、中山太郎議員がいらっしゃいました。提案者の代表として非常に御苦労されたその努力に深く敬意を表したいと思います。  そこで、中山議員の発言に対していろいろな報道がなされまして、中山議員でなければお答えできない部分があったものですから、御多忙とは存じましたけれど...全文を見る
○山口那津男君 ありがとうございました。御予定があるようですから、どうぞ御退席いただいて結構でございます。  さて、そこで、今の中山議員の御答弁にも表れておりましたけれども、女性が自己決定をする、そういう権利を持つということは当然尊重されなければならないと思います。また、自ら選...全文を見る
○山口那津男君 先ほど、自己決定は尊重され、かつ決定の結果については自己責任が原則であると、こういうことを申し上げました。しかし、一たび決定をしてそれが将来自らにとって必ずしも利益でない結果を招いたからといって、それがすべて自己責任に帰せられるということではもちろんないだろうと思...全文を見る
○山口那津男君 今、基本的に内閣で調整機能をというお話でありました。私は、これをやはり仕組み、形というものを作るというのは大事なことだろうと思います。せっかくの議員提案でありまして、これまでの役所の言わば所管に縛られないで施策を進めると、こういうきっかけになるだろうと我々も応援し...全文を見る
○山口那津男君 趣旨説明のときに配られた資料等によりまして、人口推計によりますと我が国の平均寿命はますます延びていくということが予測されております。高齢化も著しく進展することが予測されております。こういう予測を前提にいたしますと、高齢者が現役世代に依存する、現役世代が高齢者を支え...全文を見る
○山口那津男君 主として高度成長期に作られた雇用慣行あるいは年金その他の諸制度、これにむしろ制約されてこの急激な高齢化の現実に対応し切れていないという側面も私はあるだろうと思います。だからといってドラスチックな改革を直ちにやれというものではありませんけれども、やはり将来の社会の変...全文を見る
○山口那津男君 是非、今の個人的な御指摘を政策にまで高めて実行していただきたいと思います。  次に、児童手当に対して、この児童手当というのは少子化対策には十分な効果はないんであると、言わばばらまきの政策の典型例であると、悪い政策であると、このように批判する人たちもいるわけであり...全文を見る
○山口那津男君 今の御答弁で、ヨーロッパ諸国でも我が国でも一定の効果が認められるし、その重要性があると、こういう御指摘でありました。是非とも私はそれらに倣ってこの施策の拡充を希望したいと思います。  次に、法案十三条に不妊治療の指摘があるわけでありますが、様々な少子化対策を考え...全文を見る
○山口那津男君 最後に、男性の職場における就業慣行というのは戦後それほど大きな変化がないように思われます。男女平等の教育が進み、女性の社会進出はどんどん進んでいるにもかかわらず、男性社会というものが変化をしていない。男女共同参画が進められつつも、現実はなかなか厳しいということだろ...全文を見る
○山口那津男君 是非、実行を期待して、質問を終わります。
07月10日第156回国会 参議院 内閣委員会 第18号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  参考人の皆様には、大変お忙しい中を貴重な御意見を賜る機会をいただきまして、本当にありがとうございました。  まず初めに、八木参考人に伺いたいと思います。  私事で申し訳ありませんが、私の母親は、十歳まで専業主婦、子育てに専...全文を見る
○山口那津男君 それでは次に、潮谷参考人にお伺いいたします。  知事さんとして、あるいはそれ以前の行政の現場での御経験、あるいはまた民間の保育園、幼稚園等の様々な教育施設の中で御経験豊かだろうと思います。このたびの少子化社会対策基本法はあくまで基本法でありまして、個別法の分野で...全文を見る
○山口那津男君 もう一問、潮谷参考人に伺います。  男がもっと子育てや家庭の維持、家庭生活にもっともっとかかわらなければならないというのが私の持論であります。私事ですが、子供三人おりまして、いずれもラマーズ法という出産法で産みました。男も出産に立ち会い、かかわるということであり...全文を見る
○山口那津男君 吉岡参考人に伺います。  保育園が今、女性の男女共同参画を進める上で非常に重要な役目があるということについては全く同感であります。私どもも、そういう観点から保育所の増強というものに力を入れてきたつもりであります。しかし、また一方で、子育て支援という意味では幼稚園...全文を見る
○山口那津男君 あと、生命の尊厳という言葉、これについて削除すべきだと、こういう御意見もいただきましたけれども、しかし、昨今の沖縄やあるいは長崎の未成年が被害者になるという、あるいは加害者でもあると、こういう事件を見たときに非常に慄然たる思いを抱くわけであります。  私は、生命...全文を見る
○山口那津男君 吉岡参考人。
○山口那津男君 泉参考人に伺います。  女性と労働という問題に長くかかわってこられたお立場で、私はこの少子化と同時に高齢化社会との関係というものを考えていかなければならないと思います。高齢化社会を支えるために産めよ増やせよと、こういう考え方は私は本末転倒だろうと思うわけでありま...全文を見る
○山口那津男君 ありがとうございました。終わります。
07月16日第156回国会 参議院 憲法調査会 第9号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  今日は、三人の参考人の皆様には貴重な御意見を賜りまして、本当にありがとうございました。  まず初めに、佐々参考人にお伺いしたいと思います。  冒頭、憲法と国連憲章との関係についてお若いころ問題意識をお持ちになったと、こうい...全文を見る
○山口那津男君 今のお話の中で二十九条が引用されましたけれども、私は、この補償に代えられる、つまり補償をもって救済できる人権と、またそうでない人権というのもあるだろうと思います。特に、精神的な自由にかかわる人権というものはまた別な考え方を取る必要があると思いますが、これについては...全文を見る
○山口那津男君 次に、村田参考人に伺います。  平和主義が単なる現状維持の平和ではならないと。その先にある目標といいますか、それについてもっと議論すべきであると。これは私も大いに共感するところがあります。  そこで、これを具体的にどういうことを目標にすべきか、議論すべきかとい...全文を見る
○山口那津男君 次に、水島参考人に伺います。  緊急事態というのは、何も武力攻撃を受けた場合だけに限らないと思います。先生は、その緊急対応の対象としてどのような類型があると、大きな類型があるとお考えか。で、それぞれの類型に対して、憲法ないしは法令でどのように対処していくのが望ま...全文を見る
○山口那津男君 ありがとうございました。  終わります。
07月17日第156回国会 参議院 外交防衛委員会 第17号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  今日は、官房長官がこれから記者会見の御予定があると伺っておりますので、許された時間の範囲内で、まず、官房長官にお聞きすべきことを先に聞かさせていただきたいと思います。  本法案をめぐってこれまでの議論を聞いておりますと、自衛...全文を見る
○山口那津男君 この問題に関して、各政党がイラク現地に調査団を出しまして様々な観点から調査をされてこられました。これは、もうそれぞれがいろんな困難な状況の中で努力をされたということは大きく私は評価をしたいと思います。しかし、また政党はそれぞれの物の見方というものがありますので、え...全文を見る
○山口那津男君 そうしますと、単にこの評議会の行く末を観察するということではなくて、我が国が支援をする過程でこれが最終目的にうまくつながるように言わば育てるというか、こういう面も関与するというか、そういう取組というのは日本として考えていいだろうと思っております。  それはそれと...全文を見る
○山口那津男君 そこで、この安全確保を含めた復興プロセス、このプロセスへの国連の関与を考えた場合に、従来ではPKO活動というのが一つの在り方だったと思いますが、今回このPKO活動は行われておりません。したがって、我が国のPKO協力法の適用もできないわけであります。しかし、その支援...全文を見る
○山口那津男君 本法は四年間の時限規定を設けました。  この復興過程を見た場合に、インフラが破壊されている、あるいは治安がすこぶる悪い、また過酷な自然の状況もある、そうした中でこの初期の段階で自衛隊を使う必然性は私はあると思います。特に、治安の混乱に対して自力で守る力があるとい...全文を見る
○山口那津男君 これまで自衛隊を含めての海外の支援の活動というのは、様々な法律を個別に作ってまいりました。例えば、PKO協力法も一つ、国際緊急援助隊法もその一つ、そしてまたこのたびの法案と、それから昨年作りましたテロ特措法であります。  このテロ特措法とこのイラク支援のための特...全文を見る
○山口那津男君 この点の、何ゆえ特措法で事前の国会承認を設けなかったかという理由がいろいろと語られる場合があるんですが、これは多分に運用上の不都合の点を指摘するものがほとんどでありまして、私はこれはシビリアンコントロールの観点から、どうあるべきかということはもっと掘り下げて検討す...全文を見る
○山口那津男君 我が国は、日米安保条約に伴う日米地位協定に基づいて、米軍を受け入れる立場での経験というものを持っているわけであります。これはいろんな評価が可能だと思いますが、この経験に照らして、我が国の自衛隊員が心配することなく外地で活動できるような、そういう地位協定の内容を是非...全文を見る
○山口那津男君 そのイラク統治評議会の同意ということも、私は、その地位に関する合意とは別にして、この「施政を行う機関の同意」という中に、その統治評議会というイラク側の合議機関の同意というものも取り付けるべきだと私は思います。なぜならば、先ほど申し上げましたように、これからのイラク...全文を見る
○山口那津男君 この統治評議会というのは、フセイン政権時代の戦争犯罪について特別な法廷を設けると、こういうことを決定しているわけですね、既に。この地位協定をめぐっての問題の一つは、例えば刑事犯罪の関係者になった場合に、逮捕するとかあるいは訴追されるとか、こういうことをどこが行うか...全文を見る
○山口那津男君 このイラクに対する国際社会の支援というのは、その根拠を求めれば、これは国連決議の一四八三に基づくだろうと思うんであります。本法では決議の六七八や六八七、一四四一も引用はしておりますが、これは支援の根拠として書かれたものではないと思います。  この点、念のため、支...全文を見る
○山口那津男君 そこで、アメリカやイギリスの武力行使に当時反対をしながら、この一四八三の決議が行われた後に支援を決めた国々というのはどういう国があるか。これは安保理メンバー国がどうか、あるいはそれ以外の国々も含めて合計でどれぐらいの国々があるかということをお答えいただきたいと思い...全文を見る
○山口那津男君 では、今挙げた国々の中で、軍隊を出して支援をすると、現にやっている、あるいはそれを決定する、した、決定済みである、そういう国々はどれぐらいありますか。
○山口那津男君 今、武力行使に反対ないしは消極的であったにもかかわらず、その後、国連決議に基づいて軍隊を出して支援している国々も相当数あるというお答えでありました。そして、その支援の内容も、外国の軍隊を支援するというばかりではなくて、イラク国民に対する人道的な支援も行っている軍隊...全文を見る
○山口那津男君 それでは、憲法や法令という規範の面からこれがどのように裏付けられているか、個々の法令を引用するというよりも、基本的な規範面の考え方、これを御説明いただきたいと思います。
○山口那津男君 それでは、外務大臣に伺いますが、これらの日本の専守防衛の基本的な在り方に対して、アメリカあるいは中国、韓国など諸外国がどのように見ているか、この態度をどう認識されているかということを伺いたいと思うんです。  端的に言えば、この日本の取ってきた政策、現状を容認して...全文を見る
○山口那津男君 それと関連して、集団的自衛権について様々な議論が最近とみに盛んになってきております。そして、その核心は、国際法上保有しているけれども憲法上行使は認められないという政府の見解に対する批判が最近強くなっているわけであります。さあこれをどう考えていくべきかということにつ...全文を見る
○山口那津男君 国連憲章、これは個別的自衛権、集団的自衛権を文言上区別しております。それから、保有と行使を区別しているかどうか、これは必ずしもはっきりしないわけでありますが、少なくとも「固有の権利を害するものではない。」と言いながら、その次に、「この自衛権の行使に当つて」と、わざ...全文を見る
○山口那津男君 今御答弁がありましたように、我が国の領域、領土、領空、領海、この中にある在日米軍に対して攻撃が加えられた場合には、我が国の領域を侵すことなしにはできないわけでありますから、我が国に対する個別的自衛権、我が国に対する攻撃と見て、個別的自衛権で対応するということで私は...全文を見る
○山口那津男君 今までのような議論をしておりますと、傍聴人の方も眠くなってしまう、つまり神学論争と言われるゆえんであります。私は、この集団的自衛権の議論はもうちょっと違う観点でも議論する必要があると思うのであります。  外務大臣に伺いますが、この日本が集団的自衛権を行使しないと...全文を見る
○山口那津男君 この点については、私はやっぱり政治家の議論というのはもっともっとなされるべきだろうと思っております。  ちなみに、政治家の御出身でいらっしゃる防衛庁長官はどのようにお考えになられるでしょうか。
○山口那津男君 先ほど外務大臣から、専守防衛の基本的な構造に対して諸外国は変化を望んでいないと基本的に認識していると、このような御答弁でありました。  この集団的自衛権を行使しないという我が国の基本姿勢、これは五十年にも及ぶ長い一貫した態度だったと思っております。この考え方に対...全文を見る
○山口那津男君 さて、大量破壊兵器の問題について伺いたいと思うんですが、本委員会でも、捜したけれども出てこない、だから持っていなかったんではないかと、こういう議論が盛んになされるわけであります。しかし、私はちょっと見方を変える必要があると思うんです。  かつて、フセイン時代のイ...全文を見る
○山口那津男君 そこで、今申し上げましたように、作った、使った、持っていた、これがもう確認されているわけですね。イラクは自ら、化学兵器を例に取れば、化学兵器爆弾をこれこれ持っていますと、そしてUNSCOMという査察機関がこれを廃棄等にかかわったわけでありますが、しかしなお行方不明...全文を見る
○山口那津男君 そこで、イラクがこの国際機関の査察に対してどう対応してきたかといえば、これは査察を様々妨害をしてまいりました。特に一九九八年に、この前身であるUNSCOMの査察団を追い出しまして一時中断したわけですね。そして、何年かの空白の後、また査察が再開されたということがあり...全文を見る
○山口那津男君 この化学兵器禁止条約というのは比較的新しい条約でありますから、今後の運用の仕方についてはまだいろいろと議論の余地はあるかもしれません。しかし、発効から五年たったということで、これの運用状況を検討して検証制度をより効果的にするための勧告というのが今年ハーグで行われた...全文を見る
○山口那津男君 ちなみに、この化学兵器禁止条約に加盟していないもう一つの重要な国があります。それは北朝鮮であります。この点も考え合わせて、これからの日本の政策の在り方を検討していただきたいと思います。  さて、時間も残り少なくなりました。我が国が行うべき人道支援の在り方の一つと...全文を見る
○山口那津男君 また、イラク国内では、報道にもありますように、一般市民に至るまで、様々な小型武器というものを保有している実態があるようであります。これを野放しにしていては、いつまでもやっぱり治安の安定というものは確立できないと懸念も持っているわけであります。  イラクでこの小型...全文を見る
○山口那津男君 この地雷除去支援についても、小型武器の規制についても、いずれもやっぱり日本が国際的に人道支援をしていく上で重要な柱の一つだと私は思います。  かつてこの地雷除去支援に関して、経協局が担当したり、あるいは軍縮部門が担当したり、ばらばらにやっていたものをもっと政策的...全文を見る
○山口那津男君 外務省改革が叫ばれて、いろんな作業が行われている過程だと思っております。私はその定員の総枠を広げろと言っているわけではありません。この重要度あるいは今後の政策の在り方をよく見た上で、強化を図る、あるいは少し緩やかにする、いろんなやり方は可能だろうと思います。  ...全文を見る
12月16日第158回国会 参議院 外交防衛委員会 閉会後第1号
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○山口那津男君 公明党の山口那津男でございます。  まず初めに、イラクで尊い命をなくされましたお二人の外交官に対しまして、深く哀悼の意を表したいと思います。  特に奥大使におきましては、私は、かつて湾岸戦争の直後に、これからの日本が人的な貢献をいかになすべきか、その在り方を現...全文を見る
○山口那津男君 今の総理の御答弁にもありましたように、イラクの安定は国際社会においても、そしてまた、ひいては我が国においても利益をもたらすということ、それが単なる安全保障面だけではなくて経済的にも政治的にも安定、国益につながっていくんだと、そういう含意の下で御答弁をいただいたとい...全文を見る
○山口那津男君 今、官房長官から御答弁ありましたけれども、基本計画には、自衛隊の活動だけではありません、文民も含めた、しかも地域限定ではなくてイラク全体を見通した様々な活動のメニューというものが盛られているわけですね。しかも、言われるところでは、来年の夏前ぐらいにイラクの政府を立...全文を見る
○山口那津男君 これまで各国の軍隊がやっている人道復興支援活動について、必ずしも報道で日本には紹介されてきませんでした。しかし、かなりいい成果を上げている、イラクの人たちに大変喜ばれている、こういう活動もあるようであります。ですから、これから日本がやろうとしていることが、いい意味...全文を見る
○山口那津男君 今、犯罪の件数が少ないあるいはテロ事件が起きたことのない地域があると、こういう御趣旨だと思いますが、それも大事な理由だと思うんですね。しかし、これから起きないということについては、そういうことが起きにくい社会であるということもあるだろうと思います。それから、アメリ...全文を見る
○山口那津男君 加えて、その地は、かつて日本が様々な支援をした、例えば病院を建てたとか学校を建てたとか、いろいろ実績の残っている地域だろうと思うんですね。イラクの国民感情も比較的良いということもあるだろうと思います。それら様々な具体的な事実をもっともっと説明していただきたいと、こ...全文を見る
○山口那津男君 是非その手続の中で具体的な良き先例というものを作っていただきたいとお願い申し上げまして、終わります。